あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■生活習慣病・冷え(男)・毒尿路結石
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尿路結石=激痛ではない? 大きいものほど無症状な場合も

尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人が生涯のうちにかかるとされる。近年、石の大きさや患者の状態、希望に合わせて、いくつかの手術を組み合わせる治療がおこなわれるようになり、成果を上げている。

 尿路結石は、腎臓や膀胱でできた結石が、上部尿路(腎臓~尿管)や下部尿路(膀胱~尿道)にたまったり詰まったりする病気だ。約96%が腎臓でできた結石が原因の上部尿路結石で、その9割以上をカルシウム(シュウ酸カルシウム)結石という石が占める。

 石ができる原因はまだ不明だが、脂肪分の多い食事、暴飲暴食、生活習慣病、水分の摂取不足、遺伝など、多くの因子がかかわって発症すると考えられている。

 石が腎臓内にとどまる間は腰のあたりが重い、または違和感がある程度で、無症状のことも多い。しかし移動して尿管に詰まると背中や腰周辺の激しい痛み、発熱などが起こる。強い痛みに救急車で運ばれるケースも少なくない。X線検査、CT(コンピューター断層撮影)検査、超音波検査、尿検査などで診断する。

 石が10ミリ未満で症状が軽ければ、排石促進薬を用いるなどして経過観察することもあるが、1カ月たっても自然排石されない場合や、10ミリ以上の石には、石を砕いて排石する。それには次のような治療がある。

▼ESWL(体外衝撃波結石破砕術)
 皮膚の外から衝撃波を当てて石を小さく砕き、尿といっしょに排泄させる。皮膚にも体内にも傷をつけず麻酔も入院も不要なので、からだへの負担は少ない。しかし石の大きさが10ミリ未満に限られることが多く、硬い石は砕けないことがある。また、砕かれた石が自然排泄されるのを待つので時間がかかることもある。

▼TUL(経尿道的結石破砕術)
 尿道から直径約2ミリの内視鏡を入れ、レーザーを石に当てて砕き、バスケット鉗子というかご状になったワイヤで包んでつまみ出す。尿管の途中までに用いるr-TULという硬性鏡(まっすぐで曲がらない)と、f-TULという、それより奥の尿管や腎臓に用いる軟性鏡(胃カメラのように曲げられる)がある。おもに大きさ10~20ミリ未満の結石に適用される。入院は3~4日程度。

▼PNL(経皮的腎砕石術)
 背中に直径約1センチの孔を開けて硬性鏡を入れ、腎臓に到達。超音波などで石を砕き、バスケット鉗子でつまみ出す。石の大きさや硬さを問わずおこなうことができる。他の方法に比べてからだへの負担は大きい。入院期間は約2週間。

 近年、二つの方法を組み合わせて、より患者の状態や要望に沿った完治治療がおこなえるようになってきた。

 石が腎臓の中で結晶のように大きく固まったものが、「サンゴ状結石」だ。サンゴ状結石があると尿の流れが悪くなり、腎臓が腫れて「水腎症」を起こしてしまう。30ミリ以上という石もめずらしくなく、PNLをおこなうことになる。

 しかし、PNLは硬性鏡を用いるので、内視鏡が届かない場所が生じる。そのため2回、3回とPNLを繰り返したり、一度に2本内視鏡を入れるなど、からだへの負担が大きくなることが多かった。最近、このデメリットを補うために、PNLとf-TULを組み合わせたミックス手術が実施されるようになってきた。

 順天堂大学順天堂医院泌尿器科の磯谷周治医師は次のように話す。

「石を残すと、また大きくなって、水腎症を再発させるリスクが高くなります。負担が小さく、石を残すことの少ないミックス手術は有効だと考えられます」

 二つの手術を同時におこなうため、他の手術に比べて医師の数も多く、手術時間は約2時間になる。また、手術の合併症として、腎臓からの出血や感染による発熱などが起こり得る。合併症を抑え、排石率を上げるために、術前にはCTの3D画像などを用いて綿密にプランニングする。

 ミックス手術は腎臓のほかに尿管にも結石があるケースにも適している。

 磯谷医師が2年前に診た50歳の男性は、右の腎臓に約30ミリのサンゴ状結石と尿管にも数カ所、石があった。通常なら2回以上の手術が必要になるが、一度のミックス手術で入院は12日間、合併症もなく、すべて排石することができたという。

「石の性質や場所によっては、ミックス手術でも2回手術が必要なむずかしいケースもあります。しかし医療機器も技術も進歩しています。今後は排石率がさらに向上し、一度の手術ですむケースが増えてくるでしょう」(磯谷医師)

 F-TULを複数回おこなうことで、サンゴ状結石を排石する治療法もある。
 堀亮二さん(仮名・42歳)は4年前、人間ドックで腎臓に大きな結石があることがわかり、国際医療福祉大学三田病院を紹介された。右の腎臓に45ミリの石があり、水腎症も起こしていたが、自覚症状はなかったという。

 尿路結石症診療ガイドラインでは20ミリ以上の結石はPNLでの治療が基準となっている。しかし堀さんを診た同院尿路結石破砕治療センター長の荒川孝医師は、仕事をできるだけ休みたくないという要望を考慮して、f-TULを複数回おこなう治療をすすめた。

 f-TULの入院期間は2泊3日と短くてすむ。堀さんは、1回目の手術で約50%を排石できた。しかし尿路結石のほかに、中性脂肪値や尿酸値が高く肥満もあって、治療が必要な状態だった。尿路結石は生活習慣病の一つといわれるほど、生活全般の影響を受けやすい。高尿酸血症や脂質異常症も悪影響を及ぼすとされている。堀さんは2回目の手術を待つ間に、これらの病気の治療を開始した。

 そして1回目の手術から4カ月後、2回目を実施。さらに取りきれなかった石については10ミリ未満の小さなものだったので、2カ月後にESWLをおこなって完全に排石することができた。発症から4年たつが半年ごとの定期検診は欠かさず、再発もない。生活習慣病も徐々に改善されている。

「ESWL、TUL、PNL、それぞれの適用を見極めて柔軟に組み合わせることで、安全により高い効果を得ることができます。適切な治療を受けるために、ぜひ尿路結石を積極的に診ている泌尿器科を受診してください」(荒川医師)

 尿路結石の再発率は5年間で約45%といわれる。再発予防には生活習慣の改善に加え、1日2リットルの水を飲むことがすすめられる。麦茶やほうじ茶でもOKだ。

「尿路結石は良性疾患ですが、大きいものほど無症状です。気づかずに水腎症が進行すると、たとえ排石しても腎機能がもとに戻らないこともあります」(同)

 尿路結石=激痛と思い込まず、結石があると言われたら、無症状でも一度は尿路結石を専門とする泌尿器科を受診して、自分の石がどのような状態なのかを把握し、必要ならば治療を受けることが大切だ。

生活習慣病の代表格・糖尿病とアルツハイマー病の関係とは?

後天的な脳の障がいにより、いったん正常に発達した知能が低下する状態となる認知症。本来、いくつかの病気を包括した名称であるが、その多くを占めるのが、記憶障がいや判断力の低下などを伴う「アルツハイマー病」だといわれる。

 そして近年、生活習慣病の代表格である糖尿病とアルツハイマー病に関係がみられるようになってきたと主張するのは、『アルツハイマー病は「脳の糖尿病」(ブルーバックス)』(鬼頭昭三、新郷明子/講談社)だ。
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◎糖尿病患者はアルツハイマー病を患うリスクが2倍になる統計も

 本書によれば、糖尿病とアルツハイマー病は「生活習慣病の範疇」に含まれるという。生活習慣病としては、他にも高血圧症や脳梗塞、がんなどが挙げられるが、いずれにせよ引き金となるのは日常生活のストレスや喫煙、食物中の変異原物質など。これらにより遺伝子のDNAが損傷を受け、細胞が老化することで発症するという見方がある。
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 そして、糖尿病の中でも日本人患者のうち95%が該当するといわれるインスリン作用の不足を主な要因とした2型糖尿病(以下、本稿では糖尿病と明記する)と、アルツハイマー病が並行して増えているというのが本書の指摘だ。少し時代をさかのぼるが、ある地域で1988年から15年間にかけて60歳以上の男女1017名を対象に統計を取ったところ、予備軍を含む糖尿病患者のうち、アルツハイマー病を患うリスクが非糖尿病患者と比べて2倍になったと報告されたという。
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◎糖尿病とアルツハイマーの共通点は“インスリン”

 糖尿病とアルツハイマー病の共通点とは何か。本書ではその理由として、糖尿病の原因を作り出す体内の部位・すい臓と、アルツハイマー病に関連する記憶を司る脳の部位・海馬の関係を取り上げている。そもそも糖尿病とは、すい臓の中に散在するランゲルハンス島内のβ細胞から生み出されるインスリンの作用が何らかの原因で低下し、ブドウ糖の代謝異常を起こし、血糖値が上昇することで起こる。
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 一方、アルツハイマー病は海馬の損傷をきっかけに脳が徐々に萎縮していくことで、新しい記憶から失われていくのだという。そして、この起点となる海馬の中でも、すい臓と同じようにインスリンが生み出されており、さらには記憶を伝達する物質として作用しているというのが本書の見方だ。

 ところが、血中のインスリン濃度が何らかの原因で異常に高くなる「高インスリン血症」の状態になると、身体は血糖値を正常に保とうとして「インスリン抵抗性」を持ち始める。これにより脳の中でインスリンが行き渡りにくくなることで、記憶物質としての働きが難しくなりアルツハイマー病を発症しやすくなるのだという。
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◎喫煙やアルコールは大敵! 食事療法「地中海式ダイエット」で対策を

 本書ではいくつかの予防策が取り上げられているが、その中でも比較的分かりやすいのは睡眠をしっかり取るということである。ある研究によれば、一晩の睡眠時間を4時間に制限した状態を5日間続けると「インスリンの作用が40%低下し、強いインスリン抵抗性の上昇がみられる」という結果もあったそうだ。
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 また、生活習慣病の主な要因とされる喫煙も大敵で、タバコに含まれるニコチンは脳の中で記憶の促進に役立っている女性ホルモンの「エストロゲン」の作用を阻害してしまう。同じように過度な飲酒もできれば控えるのがよく、アルコールが分解されて生み出される「アセトアルデヒド」は毒物として、インスリン抵抗性などの上昇を引き起こしかねないのだという。
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 さらに、糖尿病とアルツハイマー病の対策として、本書で紹介されているのが食事療法の一つである「地中海式ダイエット」だ。食事内容で気をつけるべきとされるのは、以下の3点である。
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1)野菜、果物、穀物などの植物性の食品を豊富に摂る
2)脂肪源としてオリーブ油のような不飽和脂肪酸を摂るよう心がける
3)チーズやヨーグルトなどの低脂肪の乳製品を日常的に摂る
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 いつまでも健康でありたいと願うのは、誰しも思うことだろう。病気になってからでは遅く、何ごとも日頃からの予防が肝心となるし本書もその足がかりとなる。そしてもし、自分の身体に異変を感じる場合には、所定の診療機関へ足を運ぶのも忘れないようにしていただきたい。

以前は「高脂血症」と呼ばれていた「脂質異常症」。一体どんな病気?

今や生活習慣病の代表選手とも言える、高脂血症。高脂血症とは血中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態のことです。

コレステロールと聞くと動脈硬化の原因となる悪者のように思われがちですが、コレステロールにはHDL(善玉)とLDL(悪玉)とがあり、HDLは逆に血管に蓄積したコレステロールを取りのぞいてくれる働きがあるので、問題なのは血管壁に取り込まれて蓄積するLDLの方です。

つまりHDLに関しては少ない方が危険であることから、「高脂血症」という呼び方は不適切とされ、2007年からは代わって「脂質異常症」と呼ばれるようになりました。

◆脂質異常症の特徴とは?

本来私たちの血液にはコレステロールの他にも中性脂肪、リン脂肪などといった脂質が含まれており、これがホルモンや細胞膜の材料となったりエネルギーの貯蔵庫として働いたりしています。

つまり私たちの体になくてはならないものであり、血液中の脂質を常に一定に保って健康な状態を維持できるように肝臓が働いているのですが、体外から入ってくる脂質の量が多くなりすぎると肝臓の調整機能が追いつかなくなり、

血中のLDLコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎたりHDLコレステロールが少なくなってしまったりするのです。

この状態が長く続いた場合に、脂質異常症と診断されるわけです。診断基準としては、血液中の総コレステロールが220mg/dl以上、中性脂肪が150mg/dl以上、LDLコレステロール140g/dl、HDLコレステロールが40mg/dl未満とされています。
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◆脂質異常症の主な原因とは?

生活習慣病と呼ばれている通り、脂質異常症の原因の多くは不健康な生活習慣によるもので、特に肉類や油物中心の食事や暴飲暴食、アルコール摂取などの食習慣が大きく関係しており、加えてタバコや慢性的な運動不足によって疾患に拍車がかかります。

しかし遺伝的なものが原因である場合も珍しくなく、バランスのとれた適切な食習慣と運動習慣を維持しているにもかかわらず、脂質異常症をかかえる人もいます。

このような遺伝的な原因による脂質異常症を、「家族性高コレステロール血症」と呼びます。

生活習慣による脂質異常症の場合はほとんど自覚症状がありませんが、家族性高コレステロール血症の場合には、アキレス腱が厚くなるアキレス腱肥厚や手筋が黄色く盛り上がる手掌線状黄色腫といった症状がみられることがあります。
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◆脂質異常症にならないために

脂質異常症の予防は、やはり健康的な生活習慣を身につけることです。特に中性脂肪とLDL(悪玉)コレステロールを減らす食事を心がけましょう。同時に血液をサラサラにする海藻類や玉ねぎなどを積極的に摂ってください。

また有酸素運動を並行して行うことで一層予防効果が高まります。

生活習慣病改善にはまずコレステロール値をチェック!

生活習慣病は、その名の通り不健康な生活習慣によって起こる疾患です。ですからその治療法の基本となるのはその生活習慣を改善することであり、これには食習慣の改善と運動が欠かせません。

ここでは生活習慣病を改善方法について簡単に解説します。

◆生活習慣病を改善するには?

食事療法と運動療法はあらゆる生活習慣病でどんな病院へ行っても必ず勧められる治療法です。しばらくの間医師の指導の下、食事療法と運動療法を行い、血糖値や血圧、コレステロール値が目標値に達するまで様子を見ます。

この場合の目標値とは、他の生活習慣病の合併を抑えることができる程度の値ということです。例えばコレステロール値の基準値は220mg/dl以下とされていますが、実際には各人の持つ「合併症の危険度」によって目標値は異なります。

まずは自分のLDL(悪玉)コレステロール値を確認しましょう。LDLコレステロールは「総コレステロール値-HLD(善玉)コレステロール値-中性脂肪÷5」で算出することができます。

これを踏まえて糖尿病や腎臓病、脳血管障害などの有無、年齢、血圧などといった危険因子がいくつあるのか確認することで、自分自身の目標コレステロール値を知ることができます。これは病院やセルフチェックのできるサイトなどで調べることができます。
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◆規則正しい食事が基本

具体的な目標値を設定したなら、実際に食事療法と運動療法に入ります。

発症している生活習慣病の種類によって気をつけるべき食材というものはありますが、基本的には特別な食事というよりは、過食を避け、バランスの取れた規則正しい食事を心がけることが大切です。

具体的な食事内容や1日の摂取カロリーについては医師の指導に従ってください。

また運動療法ではウォーキングや水泳などの有酸素運動を1日30分以上、週に180分以上を目安にすることが勧められています。その際の注意事項としては、準備運動と終了後のストレッチ、無理をしない、運動中に不快な症状が出たときは医師に相談すること、などが挙げられます。

また心筋梗塞や心不全、狭心症などの疾患を持つ人や血圧が高すぎる人、腎機能が低下している人など、運動療法が適していないと判断された場合は、実施することができません。
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◆毎日血圧測定をしましょう

また、食事療法と運動療法に並行して、毎朝血圧測定をしましょう。血圧測定のコツは起床後の最も平穏時に、毎朝同じ条件で測るということです。飲み物や朝食は血圧測定後に摂るようにしましょう。

正常値は125/80mmHg未満ですが、血圧は条件次第で変動するため、基準値を外れたからといって病院に駆け込む必要はありません。

オヤジでも免疫力が高まる10の生活習慣

私たちの身体では1日5000個の癌細胞が生まれ、5000個やっつけている。そのディフェンスの要は免疫細胞だ。つまり「免疫の衰えは万病の素」といえる。

 免疫力が衰えるオヤジ世代にとって、「免疫アンチエイジング」は果たして可能なのか?

『免疫力をあなどるな!』 (サンマーク出版)の著者であり、がんワクチン「バクセル」の開発をするテラ社・代表取締役の矢崎雄一郎医師に話を聞いた。

「私たちの健康を左右する、司令官役の免疫細胞を樹状細胞と言います。私はこの樹状細胞をわかりやすく“ボス細胞”と呼んでいます。有能なボス細胞作りを心がけることで飛躍的に免疫力は高まり、老化防止と健康促進を同時に叶えてくれるのです。

人間の身体は60兆個の細胞があり、新陳代謝によって常に新しいものに入れ替わる。歳をとっても、ボス細胞のおかげで、健康に生きられているんですよ。」

 加齢で衰える免疫力も、日ごろの行い次第で免疫アンチエイジングできるようだ。では、どうすれば有能なボス細胞に生まれ変わらせることができるのか? 矢崎医師にポイントとなる生活習慣を上げてもらった。

・朝食を抜かない

・野菜2:肉1のバランスで、多種多用な食品を摂る

・最高の健康食は「納豆キムチ」

・1日1杯の味噌汁を飲む(味噌汁のほか、ヨーグルトなどの発酵食品を含む)

・喉が渇く前に、水を飲む

・過度な除菌、抗菌をしない

・1日2回、歯磨きをする

・1日10分でも仮眠をとる

・ツラいと感じる運動は3日でやめる

・寝る前のスマホは厳禁。初恋を思い出しながら寝る

 いかがだろうか? これならば明日からでもできそうじゃないか! どれも中庸かつ明日からできる生活改善である。要はバランスが大事。どちらかに偏る極端な健康法はどれも眉唾であると矢崎医師は語る。

 筆者には10番目の「寝る前のスマホは厳禁。初恋を思い出しながら寝る」がもっとも難易度の高い生活改善であったが、

「それは交感神経と副交感神経の兼ね合いであり、スマホやPCのブルーライトを浴びると、交感神経を過剰に刺激し、自律神経を崩します。初恋のようなポジティブなイメージを持ち、リラックスして副交感神経を優位にするのが大事です」(矢崎医師)

 初恋は思い出したくもない悲しいものだったが、今夜から副交感神経を高める楽しいことを夢想しながら床につきたいと思う。

プロフィール●矢崎雄一郎
医師。テラ株式会社代表取締役(http://www.tella.jp/)。1972年長野県生まれ。東海大学医学部付属病院外科医、東京大学医科学研究所細胞プロセッシング寄付研究部門研究員を経て、2004年にテラ社を設立。免疫療法のひとつ樹状細胞ワクチン「バクセル」の研究開発で注目を浴び、バイオベンチャーとして異例の早さでJASDAQ上場を果たす。大学病院を含む全国34の契約医療機関と提携。現在、「バクセル」の薬事承認に向けて準備中。近著に『ハグレ医者』(共著)、『免疫力をあなどるな!』など。


本人の全死亡原因の約60%!?生活習慣病の原因と症状

日かつて「成人病」と呼ばれていた生活習慣病。現在では、その原因が加齢だけでなく不健康な生活習慣の積み重ねによって引き起こされていること、また子供であっても発症し得るものであることから、「生活習慣病」に改名されました。

ここでは生活習慣病の原因と症状について簡単に解説します。

◆生活習慣病とは?

生活習慣病とは、糖尿病、癌、痛風、動脈硬化、高血圧、脳卒中、さらには肥満、骨粗鬆症、そして脂肪肝などが挙げられます。

厚生労働省の「平成23年人口動態統計」によると、がん、心疾患、脳血管疾患など、これら生活習慣病による死亡率は日本人の全死亡原因の約60%を占めていると言われています。

生活習慣病の原因はその名の通り生活習慣にあり、それを改善することで予防することが可能です。食習慣・喫煙・過度の飲酒・ストレス・運動不足は生活習慣病の5大原因とみなされており、特に食習慣は最も大きな要因となっています。

日本の高度経済成長期に急激に食習慣が欧米化し、それまでの野菜や魚介、穀物を中心とした和食から肉類、乳製品など動物性脂肪の多い食事になったことで肥満が増え、癌や糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病が増加したのです。

さらに運動不足によって肥満に拍車がかかりますし、ストレスによって血圧や血糖値が上昇、免疫力が低下してがんや感染症にかかりやすくなったといわれています。
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◆生活習慣病は自覚症状がない?

高血圧や糖尿病、肝臓病などは自覚症状に乏しく、気が付かないまま放っておいたために、心疾患や脳卒中といった危険な疾患を引き起こし、重篤な事態になってしまうことが少なくありません。

まずは、自分の生活習慣を見直し、生活習慣病になりやすい生活スタイルになっていないかチェックしてみましょう。その上で、各疾患に見られる症状が自分に当てはまるかどうかを確認してみてください。

例えば、高血圧の場合、自覚症状として動悸やのぼせ、頭痛、イライラ、眩暈、肩・首の凝り、耳鳴り、手足の痺れなどが見られることがあります。

糖尿病の場合は喉の渇きや全身のだるさ、体重の減少、多尿、目のかすみ、皮膚の化膿やかゆみなどといった症状が見られます。

肝臓は70%が壊れるまで異常が見られない「沈黙の臓器」と言われていますが、疲れやだるさ、食欲不振、腹水、手掌紅班、顔が土色になるなどの症状が見られたなら病院で検査してもらいましょう。

また高脂血症、糖尿病、高血圧、内臓肥満の4つは合併して発症することが多いと言われています。それによって動脈硬化を引き起こし脳梗塞や心筋梗塞など起こしやすくなるため、これら4つのうち、2つ以上が該当する場合は特に注意が必要です。

大人のあせも対策に効果的な下着は綿とポリエステルの混合

かゆみを伴う小さい赤いブツブツ、「あせも」。子供がなるものと思ったら大間違いだ。

ここ数年、節電のためエアコンの設定温度が高くなり汗をかきやすくなった結果、大人のあせも患者が急増している。大人の「あせも」対策として重要なのは、まずはこまめに汗を拭きとることだ。

「汗をかいたらシャワーで洗い流すのがいちばん。外出時には、ウエットティッシュや水で濡らしたハンカチで拭いて皮膚を清潔に保ちましょう」(野村皮膚科医院の野村有子院長、以下「」内同)

 ハンカチはおしぼりケースを使えばバッグの中を濡らさずにすむ。

「下着は汗をよく吸う『綿』と速乾性のある『ポリエステル』の混合がおすすめです。大量の汗をかくと『綿』だけでは乾きにくく逆効果になるので、気をつけてください」

 汗蒸れ予防に、ぴったりと肌につくものではなく、ゆったりしたものを選ぶのがよい。 エアコンの設定温度も微調整を。

「1時間おきに室内温度をチェック。一般的にはエアコンの理想設定温度は28℃となっていますが、汗をかきやすい人は予防のために我慢せずに少し温度を下げましょう」

 制汗スプレーを活用するのもひとつの手。

「殺菌効果のある銀、ミョウバン、塩化アルミニウムを含むスプレーを使うといいでしょう」

 夏場の起床時は寝汗をしっかり落とそう。シャワーで充分な効果が得られる。

「シャワーを同じ場所に10秒以上あてていると、皮脂が失われてカサカサ肌となってしまい逆効果です。1か所3秒程度にとどめましょう」

 入浴時は、大量の泡でゴシゴシ皮膚をこすると必要以上に皮脂を洗い落としてしまい、肌の保湿効果が弱まるから気をつけたい。

「固形石鹸を軽く泡立てて、手で撫でるように洗いましょう」

 ほかには、貴金属は身につけないこと。直接肌に触れるネックレスやブレスレット、腕時計などの貴金属をつけると、あせもが生じやすいのでNG。特に夏バテで体力が低下しているときは、普段よりも発症しやすくなってしまう。

 抗菌効果と痛みを和らげる消炎効果のあるドクダミ成分が配合された入浴剤なら予防と症状改善が同時にできる。

「お風呂から出てすぐに着替えると、また汗をかいてしまう。少し体の熱を冷ましてから服を着ましょう」


胃が不調なのに検査に異常なし…疑うべき病気はコレだ!

いつまでも胃の調子がよくない人は、機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)を疑ったほうがいいかもしれない。かつては、神経性胃炎と呼ばれていた病気だ。慶応義塾大学病院消化器内科・鈴木秀和准教授に話を聞いた。

 機能性ディスペプシアと診断されるのは、(1)ある程度慢性的に胃の不調があり、(2)内視鏡などで胃を調べても潰瘍やがんなどの異常(器質的疾患)が見られない場合だ。

「代表的な症状は〈つらいと感じる食後の胃もたれ〉〈食べ始めるとすぐにお腹がいっぱいになり、それ以上食べられない〉〈みぞおちの痛み〉〈みぞおちの焼けるような感じ〉の4つ。ただし、人によって不調の表現が違うので実際の症状の訴えは多岐にわたります」

 原因ははっきりと分かっていない。胃はストレスや日常生活で生じる負荷の影響を受けやすいので、それらの外的要因に、体質や年齢的な変化などが加わって発症すると考えられている。4人に1人が機能性ディスペプシアという指摘もある。

 しかし、一般の人はもちろん、医師の間でも完全に認知されているとは言い難く、個々の患者に適切な診断や治療が行われているとはいえない状況だ。

冒頭の(2)のように、機能性ディスペプシアは器質的疾患がないからこそ、そう診断されるのだが、「異常なし。治療の必要がない」とみなす医師もいれば、数種類の胃薬を同時に処方する医師もいる。

「“気のせい”は“機能性”と冗談で言うほど、理解を得られていないのがこの病気なのです」

 (1)と(2)に当てはまり、病院を受診したのに一向に症状が改善されないようなら、機能性ディスペプシアとして前向きに治療してくれる医師を探すべき。消化器内科医であっても、だれもが胃の機能性疾患に精通しているとは限らない。

■症状の変化を見ながら最適な薬を探っていく

 機能性ディスペプシアと診断されると、ヘリコバクター・ピロリ菌がいる場合は、まずピロリ菌の除菌治療が行われることが多い。
「専門家の間では、ピロリ菌がいる場合を機能性ディスペプシアとするか、ピロリ菌関連ディスペプシアとするかで意見が分かれています。しかし、どちらにしろ除菌後、14人に1人くらいは機能性ディスペプシアの症状が治まるので、まずは除菌から、となります」

 除菌したが、数カ月たっても症状が改善されない、あるいは最初からピロリ菌がいないという場合は、ディスペプシア症状に応じた薬を使う。

「胃の運動を促進する薬や胃酸分泌抑制薬などさまざまな胃薬がありますが、基本的には、症状に対して最も適切だと考えられる薬を1種類、1カ月ほど服用していただき、症状の変化を見ながら最適な薬を探っていきます」

 すでに複数種類の胃薬を飲んでいる人には、時に、一度薬をやめてもらうこともある。どの薬が効いているかが分からないからだ。六君子湯という漢方薬や、抗うつ薬などを用いることもある。

「機能性ディスペプシアの治療で重要なのは、医師と患者の信頼関係です。中には、正しく診断がついた、医師に自分の話をよく聞いてもらった、というだけでも症状が改善する方もいるのです。〈簡単に治る病気ではない。でも、治る病気。根気よく治療に取り組もう〉ということを、私は患者さんによく話します」

 薬とともに、胃の不調とうまく付き合っていくための生活習慣に対するアドバイスもする。

「すると、次第に患者さん自身が〈今回の出張はストレスがかかりそうだから、薬を飲んでおこう〉〈残業が続くと胃もたれがひどくなるから、生活リズムに気をつけよう〉などと考えるようになっていきます。そうなると、薬をやめられる日も近いわけです」

 日々の苦しみと手を切ろう。

汗疹(あせも)をかきむしるのを止める方法

●寝ている間にかきむしっていませんか?

近年、大人にも増えている汗疹(あせも)。ブツブツとした水泡や丘疹が密生するため見た目の悪さも気になりますが、さらに困るのが「かゆみ」です。

患部を掻いてしまうと、さらにかゆみが増すことにつながります。また肌の組織を掻き壊すことにより細菌が侵入して、二次感染を起こすこともあります。

●寝ている間にかきむしっていませんか?

近年、大人にも増えている汗疹(あせも)。ブツブツとした水泡や丘疹が密生するため見た目の悪さも気になりますが、さらに困るのが「かゆみ」です。

患部を掻いてしまうと、さらにかゆみが増すことにつながります。また肌の組織を掻き壊すことにより細菌が侵入して、二次感染を起こすこともあります。

脂性肌の原因はココにあった!「間違った洗顔」度チェック

このようにかゆくてもなるべく掻かない方がよいことを知っている方は、昼の時間は意識的に掻かないように努力されているかもしれません。

しかし就寝中にはうっかりかきむしってしまい、翌朝ヒリヒリとした痛みを感じることもあるのではないでしょうか。そこで、就寝中のためのあせも対策として有効な方法をご紹介します。

●汗疹(あせも)が出来る仕組み

そもそも汗疹(あせも)はどのようにして出来るのでしょうか。まず原因となるのは大量に汗をかくことです。

汗が排出される汗管という道が閉塞した状態になると、汗は皮膚の外に出ることができずに皮膚の内側に漏れ出して、小水疱・小丘疹を出現させます。じつは、これ自体にかゆみはありませんが、湿疹を併発した場合にかゆみを伴います。

●発汗を抑え、肌をサラサラに保つ

あせもの予防には、なるべく発汗を抑えることと、肌の通気性をよくすることが大切です。寝る前にシャワーで流す、タオルで拭くなどしてしっかり汗を取り除きましょう。

肌をサラサラの状態に保つためには、天花粉・ベビーパウダーなど、市販のパウダー類をあせもが発生しやすい部位にはたいておくことも有効です。

また、寝ている間は出てしまった汗を拭くことができないので、通気性のよいメッシュのパッドなどを敷いて、肌との接着面が蒸れないように工夫しましょう。適切にクーラーを使用し、汗が出にくい室温が維持されるように設定しておくことも有効です。

さらに、すでにあせもが出ている場合は、必要に応じて弱ステロイド軟膏を塗布するなどしてかゆみを抑制しましょう。冷たいシャワーや保冷剤、濡れタオルなどで幹部を冷やすことも、かゆみの抑制には有効です。

健康診断で異常がないのに体調が優れない…原因は“汚血”?

頬にはほうれい線が深く刻まれ、髪のボリュームは減り、アゴまわりにはでっぷりと肉が乗る……ある日、鏡を見て気づく中年男の現実はあまりに悲惨だ。

SPA!は医療の現場に立つ美人女医45人を取材。30~40代の男性が若さを保つための秘訣や女性に嫌われる要因について、頭のてっぺんからつま先まで教えを請うた。

◆健康な体は健康な毛細血管から!汚血を短時間で吸い出す施術法
●武田安代先生(青山からだのクリニック・皮膚科/アンチエイジング)

ただでさえ加齢によって体のあちこちにガタがきているのに、それに加えて不潔なのは言わずもがな。

「爪や肌、髪の毛がフケだらけなど、いい大人にもかかわらず周囲の人に生理的嫌悪感を抱かせるような人は、不摂生以前の問題かと。

お腹が出ていたり薄毛だったり、見た目に難があれば特に清潔感は必須です」(内科医)というアンケートの回答が、核心を突いている。「嫌われない」のではなく、「愛される」中年ボディを目指すなら見た目の清潔感だけでなく、さらに一歩踏み込み細胞レベルで老廃物を浄化する治療に目を向けるべきだ。

「メディカルカッピングで『瀉血』すると、毛細血管に滞る老廃物や二酸化炭素を含む『汚血』を短時間で除去することができます。

飲酒や喫煙、不摂生をしている方の血はドロリと粘性が高く、それらが毛細血管の血流を妨げ、体内で不必要なゴミ捨てが正しくできていない状態。それが瀉血によって改善されると、体の末端まで酸素や栄養素が届き、細胞を活性化させるので体が若返ります」(武田安代先生)

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=620390

体内の血管の99%を占める毛細血管は、加齢により減少する。そのため中年になると血流が悪くなり、冷えやのぼせ、むくみが起きるのだ。

これがひどくなると高血圧を招き、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなるばかりか、臓器に十分な酸素、栄養が送れなくなると糖尿病や腎不全を引き起こす。また、筋肉や靭帯、軟骨への血流が滞ると肩こりや腰痛の原因に。とにかく血流の悪化は万病のもとというわけだ。

この治療では背中や足の毛細血管を、カッピングによって皮膚表面近くまで引き上げ、特殊な細い針で瀉血する。血流がよくなることはもちろんだが、自律神経のバランスを整えることで、慢性的な疲労や倦怠感、うつ気分などの改善にも効果があるそうだ。

「車はマメなオイル交換をすることで長く走り続けます。人間も同じで体内を駆け巡る血液は、まさにエンジンオイル。健康診断などで異常がないのに体調が優れない。若い頃はこんなはずじゃなかったと感じる人に特におすすめです。

血管内をスムーズに血流が流れる状態を保つことが健康や若返りの条件だと考えています。女性では不妊症が改善した方もいますね」

 目から鱗のメディカルカッピング。究極のアンチエイジングだ。

ヨーグルトはNG!? 「腸の毒だし」を妨げる食べ物

腸内環境を整えるのに、食物繊維や発酵食品がいいと聞きますが、取りすぎることでかえって便秘を引き起こしてしまうこともあるというのが、マハシリ南青山プライムクリニック院長の蓮村誠先生。

消化しにくい繊維質は、コロコロ便には逆効果!?

著書『腸の毒出し』によると、アーユルヴェーダでは消化力(アグニ)を弱らせてしまう食習慣が、便秘を引き起こすことがあるといいます。

たとえば「水をたくさん飲むといい」という考えに対して、「腸が冷えて消化の火は弱くなる」と蓮村先生。また、繊維質をたくさんとるのもNG。

あらゆる便秘を解消するとは限りません。むしろ一般的な便秘は悪化させてしまいます。

繊維質は多量の水分を吸収する性質があるため、大腸でヴァータが乱れ、何日も出ない、便がコロコロと硬いといった、いわゆる便秘症状には逆効果。すでに腸内が乾燥しているため、便秘はさらにひどくなってしまいます。

(「腸の毒出し」P.100より引用 )

とくに玄米は消化しにくく、きのこ類にいたってはアーユルヴェーダでは神経系を乱す食品と考えられ、基本的には食べないのだとか。

ヨーグルトは毒素になりやすい!?

さらに、乳酸菌が腸に良いイメージのあるヨーグルトもおすすめできないといいます。

乳酸菌は、たしかに消化を助けてくれるもの。しかし、ヨーグルトは非常に消化しにくい食品なのです。(中略)日本人の腸には負担が大きく、未消化物=毒素となってしまいます。

せっかくのヨーグルトの特徴を生かしきれないばかりでなく、消化力を乱し、腸を弱めてしまうのです。

(「腸の毒出し」P.97)

同様に、納豆などのネバネバした食材も消化に良くないのでおすすめできないそう。ほかにも酵素ドリンクなど冷たい性質のものも、消化力を弱めてしまう原因に。

乳酸菌を摂りたいときはラッシーで

とはいえ、冷蔵庫にあるヨーグルトを無駄にすることはありません。取り方次第では腸にいいものに変わります。それが、ヨーグルトを水で割って作る飲み物、ラッシーです。ミキサーにヨーグルト1に対して水を3〜4の割合で入れて撹拌するだけ。

クミン、ジンジャーなどのスパイスを追加するとさらに効果的です。もちろん、水は常温で! 食欲がないときでもすっきりと飲みやすいので、レシピを覚えておくと良さそうです。

「胆石」を放置するとこんなに怖い…胆のうがん発症の恐れも

成人の10人に1人は持っているといわれているのが胆石だ。健康診断や人間ドックで指摘されたことがある人も多いだろう。“持っている”だけでは特に症状がないので甘く見てしまいがちだが、放置したばかりに後悔先に立たず……ということがある。どう対処すべきか、杏雲堂病院肝臓内科・小尾俊太郎部長に聞いた。

 胆汁の成分が固まってできる胆石には、その成分によって、コレステロール結石とビリルビン結石に分けられる。

「コレステロール結石は、胆石の全体の8割を占めています。成分は名前の通りコレステロールで、高カロリー、高脂肪の食生活が要因になります。ビリルビン結石は逆に、極端な低脂肪・低カロリーなど低栄養で胆のうが収縮せず、胆汁が停滞してできたもの。ビリルビンカルシウムが原料です。以前はビリルビン胆石が日本人に多かったのですが、食生活の欧米化で、今はコレステロール胆石が増えています」

 胆のうは脂肪の消化を助ける胆汁を濃縮してためる臓器だ。脂肪を含む食事をすると、胆のうが収縮して、胆汁と食べ物が混ざる。冒頭の通り、胆石を持っていても、胆のうにとどまっているだけでは症状はない。

「ところが、胆のうが収縮した時に胆石が動き、胆のうの出入り口がふさがれると、胆のうが腫れあがり、場合によってはのたうち回るほど激しい腹痛や背部痛に襲われます。さらに胆のうで細菌が繁殖し、胆のう炎を引き起こします」

 急性胆のう炎を起こすと、入院して絶食をし、胆のうに針を刺して膿(うみ)を取る。さらに抗生剤を投与される。これで症状はいったん治まるが、ほとんどの場合、急性胆のう炎を一度起こすと、何度も繰り返す。そして、慢性胆のう炎に至る。

 胆のうの壁が厚くなり、胆のうで最も警戒しなくてはならない胆のうがんがもしあったとしても、発見されにくくなることもある。

「胆のう炎の痛みは、胆石が胆のうの出入り口をふさいでいるのが起因ですから、ポロッと外れれば、痛みは消えます。だから、自然によくなったという人もいます。しかしこういう人も、やはり繰り返す恐れがあるので、病院での検査が必要です」
 さらに、胆のう炎を起こさず、無症状であっても胆石を持ったままでいると、胆のうがんのリスクが上がるという指摘もある。特に、40代以上の女性はリスクが高い。“痛みも何もないから大丈夫”などと思わないことだ。

 また、小さい石でも安心できない。小さい石は、胆のうから吐き出され、細い総胆管や膵管(すいかん)をふさぐことがある。特に総胆管や膵管が障害を受けると生死にかかわることがあるので注意が必要だ。

「胆のう炎の症状は、右上腹部痛、背部痛に加え、発熱、吐き気、黄疸(おうだん)などです。黄疸は尿が赤くなったことで気付くことが多いです。総胆管に石が落ちた場合や膵管が石でふさがれた場合、緊急で治療しないと手遅れになります」

 もちろん、胆石を持っている全員が胆のう炎になるわけではない。多くは無症状で、胆のう炎を起こす確率は数%だ。

「治療法としてはまず、胆石を溶かす薬を飲む方法があります。半年から数年といった長期間にわたる治療で、効果も100%ではありません。胆のう炎を繰り返す場合や胆石が胆のうに充満しているような場合、手術が検討されます」

鼻水や咳を薬で抑えるのは誤り

「鼻水や咳がでるので、薬を飲もう」という人は多いはず。しかし薬の力で細菌を捻じ伏せるのではなく、本来備わっている免疫力で外敵をやっつけることも必要ではないだろうか。

●鼻汁や咳を薬で抑えるのは誤り

 ここまで述べてきたように、病気やケガを治すのは、もともと本人に備わっている回復力と体内環境を一定に保とうとする恒常性(ホメオスターシス)です。

 そして、それを側面から援助する方法を治療といいます。それらについて以下の3つに分けて考えてみたいと思います。

(1)原因療法

 細菌感染に対する抗生剤のように、その原因に対して直接働きかけをする治療法です。しかし、繰り返しますが、あくまで脇役であって、薬が細菌を力ずくで捻じ伏せるのではなく、主役は、主人に本来備わっている、外敵をやっつける免疫というしくみです。

 ですから、栄養不足で免疫の力が充分に発揮できなかったり、免疫の力を抑えたり、弱めたりする薬(免疫抑制剤)を服用していたり、加齢でこの力が弱っていたりすると、回復が遅れたり、回復せずに命を落としたりするわけです。

 肺炎は、抗生剤という強力な助っ人の出現により、若い人が死ぬことがなくなりましたが、年寄りに依然として多いのは、主役の免疫の力が落ちているということです。もし、薬が主役なら、年寄りも死ぬことはないはずです。

 また、噴き出している血を止めるのも、原因療法といっていいと思います。

(2)補充療法

 本来なくてはならないものが不足しているため、これを補うということです。

 例えば、糖尿病に対するインスリンというホルモン、甲状腺摘出手術後の甲状腺ホルモンなどをいいます。

 更年期にいろいろな症状が出て辛い場合、女性ホルモンを補って症状を軽くし、だんだん減らして軟着陸を図るのをホルモン補充療法と呼びますが、それは少し意味合いが異なります。

 なぜなら、更年期になって女性ホルモンが減少するのは、自然の姿です。これらに逆らうわけですから、不自然であることには間違いありません。ただ、人によっては症状が強く、日常生活に障りが出る場合もあります。

苦痛を軽減するというのも、医療の役割の一つです。そのため、減っている女性ホルモンを補って楽にし、漸減しながらソフトランディングを図ろうというものです。

 したがって、自然に反したことをしているわけですから、いつまでもダラダラと続けるのがよくないことは、いうまでもないでしょう。ですから、これに反すると、乳がんや子宮がんなどのがんや、静脈内に血の塊(血栓)をつくるような副作用が出ることにもなります。ゆえに、これは補充療法というより、次に述べる対症療法に入れた方がいいと思われます。

(3)対症療法

 読んで字のごとく、症状に対するもので、治療法としては、これが圧倒的に多いわけです。症状を和らげたり、苦痛を緩和したりすることで、間接的に治癒に影響を与えようということです。

つまり、症状や苦痛のため安静に保てなかったり、食欲が極端に減退すれば、それだけ自然治癒力に影響が出るわけですから、それを防ぐ意味で、消極的治癒促進になるというわけです。

 したがって、食欲も落ちず、苦痛も辛抱できる範囲で、安静もそれほど妨げられないなら、全く不要です。

 前述したように、症状は、早く治そう、元の状態に戻そうという身体の反応ですから、これを抑えるのは治癒を遅らせることになります。

 ゆえに、対症療法は、この利益、不利益を天秤にかけて、どうするかを考えなくてはいけません。鼻汁や咳、少しムカムカするなどのほんの些細な症状にもかかわらず、これらを抑えようとするのは、明らかに誤りといえるでしょう。

 私は、これまでどんなに具合が悪くても、食べることを欠かしたことはありません。それは、食べものが治す源、“薬”だと思っているからです。

食欲がないから欲しくないとか、砂を噛むようで味がないからいらない、とはいいません。とにかく、流し込む、後はオートマチックになっていて吸収されるわけですから。

もっとも、よほど体調の悪い時は、流し込んだ後、吐きそうになります。ですが、そろっと布団にもぐり込んで30分程度身動きしないでいると治まります。食べものは“薬”だと思っていますから、薬にうまいまずいはないはずです。

 また、胆石や尿管結石の除去手術も、この範疇に入れていいと思われます。一見、痛みの原因となっている石を取り除くので、原因療法風ですが、石のできる原因まで除去しているわけではないので、対症療法の変形と考えていいのではないかと思います。

 さらに、高血圧や血糖のコントロール(高血圧や糖尿病の治療)も、将来、余病の発生の防止ですから、ここに入ると思われます。(連載「大往生したけりゃ医療とかかわるな」終わり。続きは書籍でお楽しみください)

食べ物・飲み物で初期虫歯を自然治癒する方法

はじめに

一度虫歯ができてしまったら、歯磨きを毎日がんばってもどんどん悪化してしまい、歯医者で治療するしかないと思っていませんか?

しかし初期段階の虫歯であれば、飲み物・食べ物で自然治癒できてしまうんです!

自然治癒できる虫歯の症状は?

自然治癒できるのは初期虫歯(歯医者さんではC1といいます)。初期虫歯は、まだ歯に穴があいていないけれど、エナメル質が溶け始めた状態をいいます。

初期虫歯(溶けてしまったエナメル質)は、再石灰化によって元に戻すことができます。

再石灰化とは?

唾液に含まれるリン酸カルシウムで、溶けてしまったエナメル質を修復することです

唾液を多く出すことで初期虫歯を自然治癒!

虫歯を自然治癒する2つのポイント

1:唾液がでる状態を保つ

唾液が少なくなり、虫歯菌の繁殖が進んだ状態が虫歯を進行させます。常に唾液が多い状態であれば、虫歯予防にも自然治癒もできます。

そこで、梅干やガム・キャンディーなど、唾液が出やすくなるものを食べます。

ガムやキャンディーはキシリトールのものを選びます。

2:虫歯菌を繁殖させない

水、又は緑茶を頻繁に飲みます。こうすることで、口内をきれいな状態に保ち、虫歯菌の繁殖をおさえることができます!

実践すべきタイミング

歯に少し痛みが出てきたとき
歯の表面に少しザラつきを感じて歯を磨くと違和感があるとき

梅干やキシリトール系のガム・キャンディーは食後に…1日3回程度、水やお茶は口が渇く前や気がついたときに いつも飲みます。

自然治癒する2つのポイントを実践してみて…

著者は奥歯に初期虫歯がありました。歯医者にいくのは嫌なので、梅干を時々たべたり、口の中が乾く前に常に水を持ち歩き、夜寝るときも水のボトルを枕元において起きたら飲んでいました。

そういう生活をしていたら忘れた頃には虫歯はなくなってしまい、その後虫歯ができていません。

おわりに

毎日の歯磨きに加え、この方法で唾液をしっかりだしていれば、虫歯の自然治癒と予防はできると思います。梅干やガム キャンディーが食べたくない!という方は、スッパイものをイメージして唾液を出す方法もありかもしれません。

また、睡眠中は唾液が少なくなるので、しっかり歯磨きをして水で虫歯菌が繁殖しないようにすることもポイントです。

カイロ「ツボ貼り」で冷え性撃退!

服を重ね着しても寒さがしのげない時、便利なのが使い捨てカイロ。最近では肩、腰、足元用など、部位別のカイロも登場していますが、冷えたところにただ貼るよりも、ツボを意識すると体を温める効果がより高まるという話があるようです。

そこで、翁鍼灸治療院の翁孟進院長にくわしい話を聞きました。

「使い捨てカイロは鍼灸師が使うお灸より温度は低いものの、その代わりに使えますよ。適切なツボに当てて1~2時間ほどゆっくり温めれば、体はポカポカになります」(翁院長)

では、どんなツボを温めるといいのでしょうか。

「全身の冷えに効果があるのが『風門(ふうもん)』です。首を曲げた時に一番でっぱる骨から、2つ下にある骨の両脇にあります。東洋医学では、風邪はこのツボから入ると考えられており、風門を温めることは風邪の予防や頭痛、肩こりにも効き目があります。

このツボに加えて、おへそから指4本分下にある『関元(かんげん)』を一緒に温めてあげると、体の内側から温まってきます」(同)

さらに、部位ごとの“冷え”に悩まされている人には、以下のツボを温めるのがおススメなのだとか。

「腰の冷えには『命門(めいもん)』と『腎兪(じんゆ)』です。命門はおへそのちょうど真裏。腎兪はその命門から指2本分外側にあります。腎兪を温めると、生命力や活力の源である『腎』の働きが高まり、免疫力も高まります」(同)

足先や足首の冷えを感じる時は、足の内側のくるぶしとアキレス腱のあいだのくぼみにある「太谿(たいけい)」や、外側のくるぶしから指5本分上にある「陽輔(ようほう)」というツボを温めるが効果的なのだそう。

「体が冷えると気の流れが悪くなり、病気になりやすくなります。

特に男性はお腹を下すことも多いですが、そんな時は、みぞおちとへそのあいだにある『中脘(ちゅうかん)』や、背中のほぼ中央の背骨から指2本分外側にある『脾兪(ひゆ)』というツボを温めるのが効果的です」(同)

なお、今回紹介したツボは、主に男性向けのもの。同じツボでも男女で効果が異なることもあるのでご注意を。

地肌に直接貼らない、就寝時には使用しないなど、カイロの基本的な使い方に注意しつつ、試してみてはいかが?

速水もこみち直伝!便秘に効く「朝アボカド」レシピ

“森のバター”とも称されるアボカドが栄養たっぷりなのは皆さんご存知だと思います。マイリー・サイラスがアボカドをフェイスパックとして使っているインスタグラムも、過去に注目を浴びました。

⇒【Instagram】はコチラ https://www.instagram.com/p/5_jiTXQzLJ/

 顔につけても食べてもよいスーパーフードのアボカドですが、日本人はまだまだ日常的に食べていない人のほうが多いと思います。今回、あの速水もこみちさんが「APEAM メキシコ産アボカド新CM」発表会でアボカド料理を披露するというので、もこみち流アボカド料理を取材してきました。

⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=689736

◆もこみちが作る“朝アボカド”

 もこみちさんは小さな頃からアボカドが大好きだそう。「アボカドは生だけでなく焼いても揚げても美味しい、どんな料理にもあいます。僕は朝ごはんにもよく食べるんですよ」と、記者団の前で火を使わないアボカド料理をさくっと作ってくれました。そのレシピをご紹介します。

【材料】

・アボカド・・・1個

・お好きなフルーツ・・・苺2個など

・お好きなシリアルやグラノーラ・・・適量(大さじ2程度)

・プレーンヨーグルト・・適量(カップ1/2程度)

・レモン汁・・・適量(大さじ1~2)

・ミント・・・適量(オプション)

【作り方】

1. アボカドを2つに切り、種を出す。お皿にのりやすいよう、底を平らにするため少し切ってもよい

2. アボカドが変色しないようにレモン汁をかける

3. 種があったところにヨーグルトを入れる

4. 苺1個を4等分にスライスし、シリアルと一緒にヨーグルトの上にのせる

5. ミントの葉を飾る

 包丁さばきがやっぱりお見事! その上、盛り付けもセンス良し。試食した司会者曰く、ヨーグルトの酸味とフルーツの甘さ、アボカドの滑らかさとシリアルの食感が絶妙なハーモニーを奏で絶品だったそうです。しかも、フルーツとヨーグルトの組み合わせなんて、お通じに効きそうですよね。

 実は、アボカドもまた便秘に効果があるんです。

◆便秘、アンチエイジング…女性にうれしいアボカド

 あまり知られていないのが、アボカドには食物繊維が多く含まれていること。食物繊維には不溶性食物繊維(水に溶けない・腸を活性化)と水溶性食物繊維(水に溶ける・コレストロールを体外に排出)の2種類があり、アボカドは理想的な割合でこの2種類が含まれているんです。

 また、アボカドにはビタミン、ミネラル、カリウム、葉酸、ビタミンB群の他、ビタミンEやビタミンKが豊富に含まれています。その効能は、免疫力や筋肉の発達、消化機能・新陳代謝を促進し、肌を改善などなど。

 さらに、ビタミンEは活性酸素から体を守ってくれる抗酸化成分でもあります。ナトリウム、トランス脂肪、コレステロールを含まない良質な脂肪分とビタミンEがたっぷりなので、肌や髪を活性化するアンチエイジング効果もあるんです。女性にうれしい効果ばかりですね。

 便秘でお悩みの方、もこみち流“朝アボカド”を作ってみてはいかがでしょうか?

生活習慣病は「いつ食べるか」を意識して予防する

健康のために「何を食べるか」に気を付けている人は多い。たしかに、体にいい食材を意識して摂取することも大切だが、「いつ食べるか」に気を配れば、より健康的になれるという。 人間の体には、一定時間ごとに生命リズムを刻む体内時計が備わっていて、日周リズム(サーカディアンリズム)、週周リズム、月周リズム、年周リズム(季節性リズム)、90分リズム(ウルトラディアンリズム)の5つの体内時計があるといわれている。

 県立広島大名誉教授で、東北女子大教授の加藤秀夫氏(時間栄養学)は言う。

「体内リズムは、体温、血圧、睡眠、運動などの生命活動や、心身のコントロールをつかさどっていて、健康・栄養管理や、病気の予防・治療にも応用されるようになってきています。近年、食事が体内リズムの形成に影響することも分かってきました。体内時計のリズムの刻み方に合わせて適切に食事を取ることが、効果的に栄養素を取り入れることにつながり、健康づくりに役立つのです」

 動脈硬化、糖尿病、高血圧などの生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞といった突然死を招く病気の原因になる。そんな生活習慣病も、「いつ食べるか」を意識すれば、予防につながるという。

■肥満

 肥満は生活習慣病の大敵だ。人間は食事をすると消化のためにエネルギーが消費され、体熱を発する。これは「食事誘発性体熱産生」と呼ばれ、熱産生が高ければそれだけ有効にカロリーを消費していることになる。

 加藤教授は、食事パターンがエネルギー代謝に与える影響について実験を行った。朝食、昼食、夕食で計1800キロカロリーを摂取。メニューは同じにして量を調整し、①「朝2(400キロカロリー)、昼3(600キロカロリー)、夕4(800キロカロリー)」②「朝3、昼3、夕3」③「朝4、昼3、夕2」の3グループに分けて、熱産生を計測したところ、最も熱産生=エネルギー代謝が高かったのは、②「朝3、昼3、夜3」のグループだった。

「朝食を多く取る方が良さそうな気がしますが、起きたばかりで、まだ消化機能が準備できていない朝に多く食べるのは効率が良くないのです。とはいえ、朝食は重要で、人間は朝食を食べることで日周リズムのずれをリセットしています。また、朝食を抜くと、熱産生量が80~100キロカロリー程度減り、逆に深夜に食べると、40~50キロカロリーの脂肪が蓄積されるといわれています。就寝前は、エネルギーの消費力を高める『オレキシン』の分泌が低下しているため、食べたものを体内でうまく利用できず、余った栄養素が脂肪組織へ貯蔵されるためです」

■血糖値

 糖代謝にも体内リズムがあり、食後血糖値は朝8時ごろから夜8時ごろにかけて正常に維持され、夜遅くなるほど血糖値が高い状態が続く。夜は糖代謝を行うインスリンの働きが悪くなるのだ。

「糖尿病患者に朝食を増やして夕食を減らす生活を続けるよう指導したところ、過去1~2カ月の平均血糖値を示すHbA1cが10%程度だった患者さんが、1年後には正常値の7%近くまで回復しました。時間はかかりますが、きちんと朝食を食べ、夕食を腹八分目まで減らすだけで、血糖値を下げることができるのです」

 肥満予防と同じく、夕食は就寝4時間前までに済ませ、どうしても遅くなるときは2時間前で量を2分の1、1時間前なら4分の1に抑えたい。

■高血圧

「血圧も、体内リズムによってコントロールされています。塩分は人間にとって重要な栄養素ですが、高血圧の患者さんは減塩する必要があります。3食のうち、いつ減塩すると塩分の排泄能力が高いのかを調べたところ、夕食後が最も高くなりました。3食すべてで塩分を制限しても続きません。朝と昼は減塩し、夕食は緩めるのが効率的です」

知らぬ間に悲鳴を上げている… 生活習慣病が原因の慢性腎臓病(1)

 慢性腎臓病とは、「腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下」、「蛋白尿などの尿異常」の双方、あるいは、どちらかの状態が3カ月以上続く状態を指す。進行すれば慢性腎不全となり、人工透析も必要になる。

さらに、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる事態に陥る可能性もある病だが、その重大さに気が付かない人も多い。というのも、一般的な症状として、むくみや疲労感が挙げられるだけで、「たいした病状じゃないし問題ではない」と考えてしまいがちだからだ。

 昭和大学病院血液センター腎臓内科の担当医はこう説明する。 「慢性腎臓病は、例えばネフローゼ症候群(尿で多くの蛋白が多く出てしまうために血液中のタンパクが減少し〈低蛋白血症〉、結果むくみが起こる)などの疾患がある場合、進行していなくても、むくみなどの分かりやすい症状が出ることがある。ところが、今増えているタイプは、それが全く出ないケースがほとんどなのです」

 理由は、生活習慣が関係しているからだという。
 高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風、高尿酸血症といった、血管にダメージを与える生活習慣病。これらを放置すると動脈硬化が進み血液の流れが悪くなる。

 「腎臓には200万個とも言われる糸球体(毛細血管でできた微細な球状の組織)があるが、これが動脈硬化の進行によって壊れてしまう恐れがある。糸球体は血液の中にある老廃物をろ過する、

尿を作る腎臓の働きには欠かせない組織。そのため糸球体が破壊されると尿中に蛋白が漏れるようになり、腎機能が落ち、慢性腎臓病の状態になる。そうなると、自分の腎臓だけでは老廃物のろ過ができなくなるため、その機能の代替として人工透析が必要になってしまうのです」(健康ライター)

 つまり、病気の過程では分かりやすい症状が出ないということなのだ。 腎臓病に詳しい池上内科循環器内科クリニックの矢谷哲也医師は言う。 「実は、成人の10人に1人が透析を必要とする腎不全の予備軍と言えます。

こうしたCKD(腎障害が慢性的に持続している病態の総称)の怖いところは、透析に至るリスクとなる以前に、心臓や血管に負担を与え、心筋梗塞や脳卒中の発症を高める点です。心不全で入院する患者の70%以上が、中程度以上のCKDを合併していたという研究報告もあるほどです」

 このCKDは、ほぼ無症状で進行し、腎機能が正常の45~30%未満になって初めて、むくみや高血圧が現れるという。しかも、人工透析直前まで分かりにくいことがあるため、早期発見は健診で見つける以外に方法がない。

 恐ろしいのは、一度壊れた糸球体は元に戻らないため、慢性腎臓病を完治させる手段がないということだ。腎機能の低下が15%未満になると末期腎不全と診断される。人工透析となれば、週3回の通院で行う血液透析や、在宅で行う腹膜透析を一生続ける、または健康な腎臓を完全移植する腎移植しかない。

 「人工透析によって、腎臓が健康になって元通りの生活に戻れるということはない。慢性腎臓病で最も重要なことは、早い段階で腎機能の低下に気付き、生活習慣を早期に変えると同時に、薬物治療などで、それ以上機能が落ちないようにすることなのです」(同)

生活習慣病の改善に日本酒が効く!? 適量摂取はカラダにいい!

今、日本酒が人気だ。日本酒関連のイベントは盛況で、有名銘柄の中にはなかなか購入できないものもある。「日本酒が肌にいい」という話は当コラムでも以前紹介したが、左党の多くが気になるのは“日本酒を飲む”ことの健康面への影響の方だろう。実際、「日本酒は糖質が多いから……」という理由で悪者にされることもある。日本酒は健康に悪いのだろうか、それともいいのだろうか――。そこで今回は、日本酒を“飲む”面での健康効果についてまとめた。

 今は、まさに空前の「日本酒ブーム」の真っただ中にある。特に、純米酒、純米吟醸酒は人気で、製造量はそれぞれ前年比109.4~120.1%増と伸びている(平成26酒造年度のデータ、国税庁)。「新政」「十四代」などの有名銘柄に至っては、なかなか購入できないものもある。最近は、週末には各地で日本酒イベントが行われるほどの過熱ぶりだ。

筆者は長年、酒のイベントを主催・運営したりしているが、盛り上がり方は数年前の比ではない。女性の愛飲家も増え、今年の「酒―1グランプリ」に至っては、女性客が半数を超えていた。今や時代をけん引するのは女性。日本酒はこれからますます伸びていくことが予想される。

 杜氏(とうじ)や蔵人など「日本酒に携わる人は肌がキレイ」といわれてきた。日本酒を肌につけていた芸者は確かに色白で、肌のきめが細かい人が多い。日本酒には“美肌効果”があり、つけて良し、お風呂に入れて良し、と大いに効果が期待できる。
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日本酒パワーの秘密は豊富なアミノ酸

 だが、「日本酒を飲む」ことの健康面への影響はというと、少し雲行きが怪しくなる。実際、日本酒は悪者にされてしまうことが多々ある。「日本酒は糖質が多いから、糖尿病や高血圧の人は本格焼酎を飲んだほうがいい」と信じている人が多いのではないだろうか。なかには「医師から指示された」という人も……。ちまたではこんな噂がまことしやかに流れており、日々、日本酒を飲んでいる筆者としては不安になる。何より愛する日本酒が悪者にされてしまうのは胸が痛んで仕方ない。

 果たして、日本酒は健康にいいのか、悪いのか――。今回はこれを確かめるべく秋田大学名誉教授、老健・ホスピア玉川の施設長を務め、日本酒をこよなく愛する滝沢行雄先生にお話を伺った。滝沢先生は、長年日本酒と健康について研究しており、「1日2合日本酒いきいき健康法」(柏書房)などの著書も多く出している。

 滝沢先生にお会いして、まず驚いたのは、その肌の美しさ。御年83歳になる先生の肌は、ツヤツヤで、老人性色素斑がないのだ。縦に刻むような深いシワもなく、手や腕の内側も張りがあり、見惚れてしまうほど。「毎日1.5~2合の日本酒を飲む」という滝沢先生。これはやはり日本酒の美肌効果だろう。日本酒、恐るべし……。

日本酒パワーの秘密は豊富なアミノ

 では日本酒の健康効果についてはどうなのだろう? 単刀直入に聞いてみた。すると、「日本酒には栄養価に富む微量成分が多く含まれています。これらには抗酸化作用や生活習慣病の予防などが期待できます。毎日『適量を』飲むことは健康面にいい影響を及ぼします」(滝沢先生)と心強い回答をいただけた。

 「日本酒にはアミノ酸、有機酸、ビタミンなど、120種類以上の栄養成分があります。なかでもアミノ酸の含有量は他の酒類に比べダントツの1位で、このアミノ酸こそが本格焼酎やウイスキーをはじめとする蒸留酒にはない、日本酒の健康効果の鍵を握っているのです」(滝沢先生)

 「命の源」ともいわれるアミノ酸。日本酒には体で生成することができない必須アミノ酸であるリジン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシンの他、運動時のエネルギー源になるアラニン、内分泌・循環器系機能の調整や成長ホルモン分泌の刺激をするアルギニン、免疫機能の維持や消化管の保持をするグルタミン酸など、さまざまなアミノ酸がバランスよく含まれている。なかでも注目すべきはアミノ酸が2つ以上結合したペプチドの量で、醸造アルコールを添加しない純米酒に一番多く含まれている。
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「糖尿病だから日本酒はダメ」は過去のもの

 「日本酒から発見された活性ペプチドは、糖尿病患者のインスリンの感受性を改善し、高血圧や動脈硬化といった心疾患のリスクを軽減させます。『糖尿病だから日本酒は避ける』という考えはもはや過去のものです。今や糖尿病学会においても、血糖コントロールが良好、合併症がない状態であれば、1日約1合(純アルコール換算で25グラム)の日本酒の摂取を許可しています」(滝沢先生)

 滝沢先生によると、「ペプチド以外にも、日本酒に含まれるアルギニンも糖尿病への効果が期待できると考えられる」という。“国民病”ともいわれる糖尿病は、インスリン作用の不足によって血糖値が上がり、高血糖の状態が続く疾患だ。厳しい食事制限があり、特に糖質の多い日本酒は「悪」とされていたのに、「日本酒は避ける」という考えは過去のものになっていたとは! これは初耳の人も多いのではないだろうか。

 量は制限されているものの、これまで日本酒を我慢してきた糖尿病患者にとっては朗報である。また、ありがたいことに日本酒のアミノ酸は「糖尿病をはじめとする生活習慣病全般に効果が期待できる」と滝沢先生は話す。

 「グルタミン酸、システイン、グリシンから成るトリペプチド(グルタオチン)は、抗酸化作用があり、動脈硬化を起こした血管中に蓄積した悪玉コレステロールを除去し、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患を予防する効果があります。コホート研究においても既に結果が出ていますが、糖尿病しかり、適正量の飲酒であれば、生活習慣病を予防することが期待できるのです」(滝沢先生)

日本酒は、学習、記憶能力の改善にも効果

 適量さえ守れば、まさに「百薬の長」となる日本酒。さらには加齢に伴うさまざまな症状にも、その効果が期待できる。まず挙がるのは老化、老人性認知症についてまわる記憶障害である。

 「ヒトの学習機能は、バソプレッシン(バソプレシン)という大脳にあるホルモンの神経伝達によって行われます。この神経伝達物質が正常に働かなくなると記憶障害が起こってくるのです。これが老人性認知症の発症に関係しているのではないかと考えられています。日本酒から発見されたペプチド(プロリン特異性酵素)は脳に広く存在しており、バソプレッシンなどを調整し、学習、記憶能力を改善させることがわかっています」(滝沢先生)。日本酒から発見された3種のペプチドは欧米でも話題になっているという。

西日本の方が肝硬変、肝がんが多い

 滝沢先生は、肝硬変や肝がんと飲酒の関係について、興味深い研究結果を発表している。一般に、肝硬変や肝がんはお酒を多く飲む人に多いと思われているが、肝硬変や肝がんによる死亡率を地域別に表示すると、西日本で高く、東日本で低いという傾向が戦後一貫して見られるという。

 上の図は1969~1983年にわたって行った追跡調査から示された「肝硬変の性別都道府県別標準化死亡比」の分布図だ。肝がんについての分布図でも同様の傾向がみられる。よく飲まれているお酒の種類は、西日本では本格焼酎が多く、東日本は日本酒が多い。滝沢先生は、「西日本では男女とも焼酎の消費量が多く、東日本では清酒の消費量が多いという地域差が戦後一貫して見られています。他の要素も考えられますが、この違いが要因の一つになっている可能性があると考えられます」と話す。
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日本酒ががん細胞の増殖を抑制

 滝澤先生は、日本酒に含まれる微量成分の中に、がん細胞の増殖を抑制する効果があることも実験的に確かめている(「公衆衛生」58,437,1994)。実験では秋田県の純米酒(加熱処理を行っていない生酒を使用)を、ヒトの膀胱がん、前立腺がん、子宮がんの各細胞に加え、24時間培養し、がん細胞の変化を観察した。すると64倍に薄めた日本酒ではがん細胞の90%以上、128倍に薄めた日本酒では50%以上の細胞が死亡または壊死するという結果が得られた。

 「同じ実験をウイスキーやブランデーなどの蒸留酒で行ったところ、日本酒と同様の効果は見られませんでした。蒸留酒と醸造酒である日本酒との大きな違いはアミノ酸の有無です。日本酒に含まれる低分子量のアミノ酸による効果と考えられます。また、清酒中に含まれるグルコサミンに抗がん性を示すナチュラルキラー細胞の活性を高めることもわかっています」(滝沢先生)

1日当たりの適量は?

 がん、認知症、糖尿病……現代人を悩ますさまざまな病気への効果が期待できる――。日本酒を愛飲していれば健康で楽しい老後を送れそうだ。

 しかし、「ただ飲めばいいというものではありません。肝心なのは飲む『量』です。飲み過ぎてはいけません」と滝沢先生はくぎをさす。では、どのくらいがベストなのだろうか。 「健康づくりの要諦は、日本酒1日1~2合です。休肝日を設ける必要はありません。1週間の総量が1日あたり2合程度に収まればいいでしょう。なお、日本アルコール健康医学協会でも、飲酒全般の適正酒量を2合としています」(滝沢先生)

 滝沢先生自身も休肝日はなく、毎晩、純米酒を1~2合程度楽しんでいるという。また「食べながら飲み」、かつ「ほろ酔い程度で杯を置く」ことが、日本酒の健康効果を享受することができるポイントだ。古くは貝原益軒の「養生訓」にも、その効能が出ている日本酒。いずれにしても過ぎたるはなお及ばざるがごとし。飲み過ぎにはくれぐれも注意しよう。

◇  ◇  ◇  

滝沢行雄(たきざわ・いくお)
 秋田大学名誉教授。1932年長野県生まれ。1962年新潟大学大学院医学研究科卒業、医学博士。1964年同医学部助教授、1973年秋田大学医学部教授。1995年国立水俣病総合研究センター所長、同センター顧問、秋田大学名誉教授。長年日本酒と健康について研究している。

40男の“冷え”を解消! 蒸ししょうがで代謝UP

体の冷えは代謝を落とし、肥満の原因にもなるため、男性にとっても見逃せない症状。一般的に「冷え性は女性特有のもの」というイメージの人も多いかもしれないが、最近は冷え性の男性も増えてきているという。そこで、おすすめしたい食材がしょうが。特に、蒸して乾燥させたしょうがしょうがには体を温める効果が高く、基礎代謝が落ちてくる40男のダイエットの強い味方にもなってくれるはず。蒸し乾燥しょうがの具体的な摂り入れ方について、しょうが専門レストラン「祝茶房紅拍手」オーナーの森島土紀子さんにお話を伺った。

■■今回のアドバイザー
生姜料理専門店オーナー 
森島土紀子さん

1953年生まれ。1992年、アパレルショップ「仕事着屋しょうが」をオープン。1994年に店舗の半分を改装し、「生姜料理しょうが」を始める。しょうがを使ったメニューが評判となり、現在「生姜料理しょうが」「生姜軟骨料理がらがら」「祝茶房紅拍手」(すべてしょうが料理専門店)の3店舗を経営。2011年に高知県で初のしょうが料理専門店「林のヤモリ」をプロデュース。元祖“ジンジャーラ”としてテレビや雑誌などで幅広く活躍。

■しょうがの辛味成分が代謝をUPさせ”冷え”を解消

森島さん「生のしょうがには辛味成分である『ジンゲロール』が含まれており、殺菌作用があることで知られています。ジンゲロールは熱が加わると体を温める効果のある『ショウガオール』という成分に変化。この成分を摂り入れることで、体が深部から温まり代謝を促すことができます。

また、ショウガオールには血行促進や抗酸化作用も認められているため、アンチエイジングや健康面に気を使う40代の男性にこそ積極的に摂り入れてほしい食材といえるでしょう」

■蒸し乾燥しょうがはオイルに漬けて保存すると使い勝手も◎

森島さん「ただし、生のしょうがだとかえって内蔵を冷やしてしまうので、体を温めるなら熱を加えたしょうががおすすめです。特に、しょうがは蒸した後で乾燥させると『ショウガオール』が格段に増えるため、効果も高まります。『蒸し乾燥しょうが』の主な作り方は、皮のままスライスしたしょうがを蒸し器で15分ほど蒸し、天日で1日乾燥させるだけ。それを、いつもの料理や飲み物に加えれば効率的にショウガオールを摂ることができるでしょう。

また、蒸し乾燥しょうがはオリーブオイルか胡麻オイルに漬けておけば長持ちし、使い勝手も良くなります。このオイル漬けをパスタやドレッシング、炒めものなどに加えれば手軽にしょうがを摂り入れられますし、料理も美味しくなること請け合いです」

■湯船にしょうがを入れると凝りにも効く!

森島さん「肩や腰が凝っている人は実は体の冷えが原因かもしれません。そのような方にはしょうがを入れたお風呂もおすすめ。体の外から凝った箇所をじんわり温めてくれます」

■最後にアドバイザーからひと言

「蒸し乾燥しょうがを保存するときは、カビが生えないように清潔な瓶を使いましょう」

生活習慣病予防の本命!抗酸化作用が期待できる「カロテノイド」を摂取する4つのコツ

最近、よくテレビや雑誌などで目や耳にする栄養成分がある。例えば、トマトに含まれる「リコピン」や、にんじんなどの緑黄色野菜に含まれる「βカロテン」などだ。これらは、主に抗酸化作用が期待できる「カロテノイド」と呼ばれる栄養成分。しかし、他にも種類があるため、その名称や効果などは混乱しがちだ。そこで、カロテノイドと呼ばれる成分それぞれの効果と含まれる主な食材について、管理栄養士の監修の下にまとめた。普段の食生活に活用してみよう。

■カロテノイドとは何か?

厚生労働省の定義によれば、カロテノイドは「動植物に広く存在する黄色または赤色の色素。大きくカロテン類とキサントフィル類に分けられ、強い抗酸化作用を持つ」とある。「活性酸素の発生を抑え、取り除く作用」を持っているのだ。そのため、いわゆる生活習慣病の中でも、過酸化脂質が引き起こす「動脈硬化」、「がん」、老化などの予防効果が期待できるという。将来、健康的に長生きをするためには、カギとなる成分といえそうだ。そこで、管理栄養士のMayuさんに、カロテノイドの効果とその主に含まれる食材を伺った。

■カロテノイドを賢く摂取するコツは?

前ページの表で、それぞれのカロテノイドがどのような働きがあり、どのような食材に多いのかが分かった。では、これを普段の食生活に上手く活かすにはどうすればいいのだろうか。管理栄養士のMayuさんに、カロテノイドを賢く摂取するコツを4つ教えてもらった。

●質の良い油と組み合わせて吸収率アップ

「カロリーカットのために、サラダにはノンオイルドレッシングを使用する方は多いでしょう。でも、カロテノイドを摂取するなら、ぜひエクストラバージンオリーブオイルや亜麻仁油、えごま油などの『質の良い油』と組み合わせてみてください。よりカロテノイドの吸収率がアップします」

●カロテノイドを含む食材の保存は「暗所」で

「カロテノイド色素は、普通に加熱することや、酸には強いですが、長時間加熱したり、光や空気にさらしたりしてしまうと、酸化して食材の色も退色してしまいます。退色するということは、カロテノイドの量が減ってしまうということです。例えば、にんじんを切るとまな板に色が移りますよね。そんなまな板を、天気のいい日に外に出し、日光に当てると、オレンジ色がなくなります。その理由は、『光に当てると退色する』という性質があるからなのです。

よって、カロテノイドを含む食材は、冷蔵庫など、直接光が当たらないところで保存すると、鮮やかな色を保つことができ、カロテノイドも失われにくくなります。例えば、鮭の切り身であれば、キッチンペーパーとラップでくるんでチルド室に保存すると、保存性がアップしますよ」

●「湯通し」で鮮やかに!カロテノイドをキープ

「カロテノイドを含む食材は、光だけでなく、長時間の空気にさらすことでも酸化し、退色してしまいます。そこでおすすめなのは、食材を買ってきたら早めに「湯通し」をすること。酸化を進めてしまう『酵素』の働きが失われ、鮮やかな色を保つことができます。つまり、カロテノイドがキープできるということですね」

●色の濃いものを選ぶ

「色が濃ければ濃いほど、カロテノイド色素がより多く含まれています。スーパーなどで選ぶときは、できるだけ色の濃いものにしましょう」カロテノイドを含む食材は、比較的身近なものが多い。その保存方法や選び方などに配慮して、その色素を意識して摂取してみよう。

ビタミンCだけじゃない。みかんが生活習慣病を遠ざける―浜松医科大

今では1年中食べられるみかん。そんなおいしくて手軽なみかんに、生活習慣病を予防する効果があることが明らかになりました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で詳しく紹介されています。

みかんに生活習慣病の予防効果

昔、みかんはコタツとセットだったものですが、今では温室栽培などのおかげで1年中みかんを食べることができるようになりましたね。

みかんといえばビタミンCがすぐ思い起こされますが、最近の研究で生活習慣病の発症リスクも低くなることがわかりました。これは先日、農研機構果樹研究所と浜松医科大などのチームが発表したものです。

● ウンシュウミカンに多く含まれるβ(ベータ)-クリプトキサンチンの血中濃度が高い人では2型糖尿病や非アルコール性肝機能異常症等の生活習慣病になりにくいことが明らかに

10年間に及ぶ1,000人規模の追跡調査を行ったところ、みかんに含まれる成分の血中濃度が高い人ほど、糖尿病や非アルコール性肝機能異常症などになりにくいということです。

研究チームは、温州みかんの産地、浜松市の三ケ日町地域に住む30~70歳の男女1,073人を対象に栄養疫学調査を実施しました。そして2003年から10年間の健康状態の変化と、みかんに多く含まれるオレンジ色の色素「βクリプトキサンチン」の血中濃度との関係を分析したそうです。

その結果、毎日3、4個食べるレベルの血中濃度の人は、毎日は食べないレベルの人と比べて、糖尿病の発症リスクが57%低いことがわかりました。また、非アルコール性肝機能異常症は49%、脂質代謝異常症も33%低かったそうです。

さらに、βクリプトキサンチンをマウスに投与したところ、肝臓の炎症抑制や、脂肪細胞でのエネルギー消費促進などの働きがあることも明らかになったとの事です。

研究者によると、「果物は糖分が多いため糖尿病によくないと思われがちだが、危険因子ではなく予防因子であることを明らかにできた」とされています。

皆様、安心して、おおいにみかんをいただいてください。

欧米で注目!生活習慣病撃退のアマニ粒 生活習慣病撃退の強い味方

 生活習慣病は、心筋梗塞や脳梗塞、がんなどのリスクを高める。日本よりも肥満の人が多い欧米では、そのリスクを下げるため、食品のひとつである「アマニ」が近年注目されているという。日本でも最近、「アマニ油」が売り上げを伸ばしているが、特にアマニをローストした「アマニ粒」には油には含まれない植物ポリフェノールが含まれ、欧米人にも好まれているそうだ。

 【植物ポリフェノールはカボチャの約17倍】

 国内の死因の第1位はがん、2位は心疾患、4位が脳血管疾患となっている。いずれの病気も、細胞の炎症が関わっている。炎症を起こす要因のひとつは、植物油などに含まれるオメガ6のとり過ぎにあるといわれるが、アマニに含まれるオメガ3はその悪影響を防いでくれるという。

 そのため、日本でも「アマニ油」を使用する人が増えた。さらに2014年には、カナダの政府健康省が「アマニ粉末」について、「血中コレステロールの低減効果がある」といった機能表示を世界で初めて許可したこともあり、油のみならず「粉末」や「粒」の評価も海外を中心に高まっている。

 「アマニ粉末や粒には、植物ポリフェノールのリグナンが、他の食品と比べて圧倒的に多く含まれています。リグナンを多く含むカボチャと比べても、アマニ粉末や粒は約17倍。また、オメガ3と、水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく豊富に含む点も、評価されているのです」

 アマニ食品を開発・販売している日本製粉ヘルスケア事業部開発チーム主幹の栗山麗子さんはそう説明する。
 【食事に加えるだけで栄養素を補える】

 リグナンの研究では、毎日100ミリグラムのリグナンを12週間食べた被験者グループは、ウエストが平均1・7センチ減り、動脈硬化に関わる悪玉コレステロールが減ったと報告されている。内臓脂肪の減少などの報告もあり、リグナンの作用には期待が高まっているのだ。

 「当社でも、持ち運びに便利なスティックタイプのアマニ粒と粉末の商品を販売しています。外食の機会が多く、野菜不足に陥りがちな方からは、『どんな料理にも手軽にふりかけられる』とご好評をいただいています」(栗山さん)

 生活習慣病の改善では、食事の見直しが必要不可欠といわれる。しかし、長年身についた食習慣を一気に変えるのは難しい。過度な食事制限はストレスにもなる。また、外食が多いと必要な栄養素を十分にとることもままならない。そんなとき、アマニ粒や粉末を食事に加えるだけで、栄養素を補えるのはありがたい。

 「当社は国内アマニ製品のパイオニアで、2003年から産地にこだわったゴールデン種のアマニのみを使うなど、品質管理や製法を徹底しています。油はもちろん、アマニ粒やアマニ粉末の効能も、より多くの方に知っていただきたいですね」(同)

 いまや海外では、不可欠な健康食材となっている「アマニ粉末」や「アマニ粒」。日本でも今後、生活習慣病撃退の強い味方として注目を浴びそうだ。
 【食事に加えるだけで栄養素を補える】

 リグナンの研究では、毎日100ミリグラムのリグナンを12週間食べた被験者グループは、ウエストが平均1・7センチ減り、動脈硬化に関わる悪玉コレステロールが減ったと報告されている。内臓脂肪の減少などの報告もあり、リグナンの作用には期待が高まっているのだ。

 「当社でも、持ち運びに便利なスティックタイプのアマニ粒と粉末の商品を販売しています。外食の機会が多く、野菜不足に陥りがちな方からは、『どんな料理にも手軽にふりかけられる』とご好評をいただいています」(栗山さん)

 生活習慣病の改善では、食事の見直しが必要不可欠といわれる。しかし、長年身についた食習慣を一気に変えるのは難しい。過度な食事制限はストレスにもなる。また、外食が多いと必要な栄養素を十分にとることもままならない。そんなとき、アマニ粒や粉末を食事に加えるだけで、栄養素を補えるのはありがたい。

 「当社は国内アマニ製品のパイオニアで、2003年から産地にこだわったゴールデン種のアマニのみを使うなど、品質管理や製法を徹底しています。油はもちろん、アマニ粒やアマニ粉末の効能も、より多くの方に知っていただきたいですね」(同)

 いまや海外では、不可欠な健康食材となっている「アマニ粉末」や「アマニ粒」。日本でも今後、生活習慣病撃退の強い味方として注目を浴びそうだ。

※Dr.アルなび 医師のアルバイト情報サイト
※Dr.転職なび 医師の転職情報サイト▽勤務時間のご希望がある方

七転八倒の激痛からどう逃れる!? 尿路結石の最新治療と予防法(2)

会社員Cさん(50歳)は、人生で体験したことのない激痛に襲われ、搬送先の診察室で、まず鎮痛剤を服用。その後、CT検査で尿路結石と診断された。

 自然排出が期待できる結石は、1個の大きさが5~10ミリ未満といわれる。しかし、その治療法には、多量の水分摂取に加え、鎮痛剤や利尿剤が使用される。

 だが、Cさんの場合、今回は結石の大きさが10ミリ前後にもなり、尿管を塞いでしまった。それでも腎臓は尿を作り続けるため、腎臓から結石の位置まで尿路の圧力が高まり、激痛が発症したのである。

 結局、Cさんの治療には、体の外から結石に衝撃波を当て、砂のように小さく砕いて、排出させる『ESWL(体外衝撃波結石破砕術)』が用いられた。麻薬を必要としないため、体に負担の少ない治療法だ。

また、尿路結石の治療には、尿道から内視鏡を入れて、レーザーで結石を破砕する『TUL(経尿道尿管結石破石術)』の方法もある。

 だが、尿路結石は完治しても、再発するケースが少なくない。Cさんも予防策として、担当医から次のような注意を与えられた。

(1)水分は1日1リットルを目安に飲む。
(2)肉類など脂っこい物は余計に食べない。
(3)採血検査などで尿酸値が高い場合は、不規則な食事をやめる。
(4)食べてすぐ寝るような習慣をやめる。

 Cさんは尿路結石の治療以来、寝る前にコップ2杯の水を飲んでいる。朝起きて同じく2杯飲み、会社の机の上には、水が入ったペットボトルを2~3本並べているという。

 では、尿路結石についての“正しい知識”には、どんなことがあるのだろう。

 「尿路結石という病気は、動物性タンパク質や脂肪の摂りすぎで、発症するリスクが高くなります。肉を食べるなら、野菜も一緒にバランスよく摂ることが、尿路結石を避ける大切なポイントです」

 こう言うのは全国訪問健康指導協会に所属する、管理栄養士の高木千恵子氏だ。

 「尿酸値を上げ、結石を作りやすくするプリン体は、肉類の中では鶏肉に多い。特にレバーは要注意です。また、焼き鳥屋にいるサラリーマンの方を見ると、プリン体が多いビールを飲んでいる人がほとんどです。

動物性タンパク質や脂肪を摂りすぎる生活は、プリン体の過剰摂取の観点からするとNGですね」

 内臓類もプリン体が多いため、食べる際は工夫すべきだという。
 「食後4時間は、尿中に結晶成分が出続けます。寝ている間は水分を摂らず、体をあまり動かしません。もちろん排便も抑えられます。しかし、一方で寝汗をかいて体内の水分が減る。すると、結晶が結石に変わりやすくなるのです」(前出・高木氏)

 仕事の終わりが遅くて、どうしても夕食時間が遅くなるような人は、夕方6~7時くらいに、そばやおにぎりの軽食でお腹を満たし、帰宅後に食べるのもほんの少量にしたい。さらに夕食のメニューは、動物性タンパク質や脂肪、塩分を極力少なくすることが大事になる。

 「尿路結石は、5年以内に30~40%の確率で再発するといわれます。しかし、食事の摂取成分を考えながらの予防は、現実的には難しい。あえて対策を挙げるなら、日常生活で水分を多めに摂ることを勧めます」(前出・担当医)

 地獄の痛みに苦しむか、逃れるか。専門家のアドバイスをどう受け止めるか、である。

七転八倒の激痛からどう逃れる!? 尿路結石の最新治療と予防法(1)

 のた打ち回るような痛みを伴う「尿路結石」は、尿路系に結石が付着する病気だが、放置すれば腎臓がやられ、腎臓摘出の憂き目に遭う。この絶望的な状態をどう防ぐのか、徹底検証してみたい。

 「地獄の痛み」
 お笑いコンビ『笑い飯』の西田幸治さんは、2年前に尿路結石で舞台を休んだが、そのときの激痛をこう表現した。他にも「金玉に針を刺したよう」とか、「股間にドッジボールが命中したときのよう」などと例えられることもある。

とにかく尿路結石の痛みは激烈で、まれに失神する患者もいるほどだ。

 尿路結石は、日本人男性の11人に1人が発症するというデータがある。国際医療福祉大学三田病院の尿路結石破砕治療センターに勤める担当医は、次のように語ってくれた。

 「正しい知識を持っている人は少なく、とんでもない状態になってから来院することが珍しくありません。前兆として分かりやすい症状は血尿ですが、色は真っ赤とは限らないのです。

コーラ色のこともあれば、朝一番にトイレに行ったときのように、やや濃い目の尿のときもあります。普段と違う色の尿が毎回続く場合は、発作の前触れと考えた方がいいでしょう」

 次は鈍痛だ。一般的に結石発作は、悶絶するような痛みを伴う。そのため、鈍痛ならたいしたことがないと思いがちだが、それは大きな間違いである。

 「結石発作の痛みというのは、石が尿管に落ちて動いたときに、尿管を傷つけて起こります。ところが、石が大きいと尿管内で動かず、痛みが起こらない。動いたとしても、そろりそろりとした動きで、鈍い痛みしか生じません。見過ごしやすい鈍い痛みの方が、要注意なのです」(前出・担当医)

 実は結石が大きいほど、体に与えるダメージは大きい。流れをせき止められた尿が停滞し、腎臓に溜まって「水腎症」を起こしやすくなる。最悪の場合、腎臓を摘出する結果ともなる。

 よく知られる通り、腎臓は2つある。1つ摘出しても命に別状はないが、疲れやすくなり、体の無理が利かなくなるなど、確実に日常生活の質は下がる。

 鈍痛は“背中の違和感”として表現されることが多い。共同クリニックの田口修医院長はこう言う。

 「ベルトの少し上の背中周辺に、突っ張ったような感覚があるという表現です。また、結石が膀胱付近まで下りてきて、痛みが生じている場合は、太ももの付け根や睾丸の辺りに鈍痛を感じます。併せて、残尿感や頻尿感を訴えるケースも多くなります」

大人のあせも…どう対策したらいい?

今年も猛暑が続いた日本。暑い中で汗をかくことによってあせもができるのは子どもだけではありません。大人でもあせもができる人はたくさんいるのです。今回は、そんな大人のあせもについて、医師に伺いました。

汗疹(あせも)の原因

汗疹の原因は、ヒフに存在する汗腺(汗の出る穴)が、汗をたくさんかくことによって詰まってしまうことで引き起こされるといわれています。汗腺に汗が詰まると、ヒフの中に汗がたまった状態になり、その結果、ぷつぷつした発疹が出てしまったり、炎症を起こして赤くなる、あるいはかゆくなったりしてしまうのです。

汗腺に汗がつまりやすい人の特徴

本来、肌には外からの刺激から守るバリア機能がありますが、乾燥などによって肌が弱っていると、この機能がうまく働かなくなってしまいます。このような状態では、うまく汗を発散できず、汗疹になりやすいといえます。敏感肌やアトピー性皮膚炎のある方も同様です。また、皮脂の多い人や、にきびのできやすい方も、汗の出る穴がつまりやすくなってしまうため、汗疹ができやすいといわれています。

衣服などの環境も汗疹の要因に

通気性がよくない、あるいは吸水性がよくない生地の服を着ていると汗疹になります。 また、大人は汗をかいた後に着替えることができない状況も多く、その環境も汗疹を引き起こしやすいといえるでしょう。

大人の汗疹対策

汗疹を防ぎ、改善させるためには、汗をかいた後は、できるだけ早く肌をきれいにし、その状態を保つことが大切です。 可能であれば、汗をかいた後はすぐにぬるめのシャワーを浴びるのが効果的です。 それが難しい場合は、汗をかいた後に着替えができるといいですが、それさえも困難な場合は、清潔なぬれタオルや、ウェットティッシュなどで汗をふき取るのも有効です。その際こすらず、おさえるようにふきとりましょう。

医師からのアドバイス

汗疹が長引く…という方は、普段からヒフを健康に保つことを心がけることも大切です。しっかり石鹸を使って洗い、適度に皮脂を落としつつも、しっかりと保湿をするといったスキンケアも抜かりなく!

今日から始められる! 自宅にいながら「基礎代謝」をUPする生活習慣

■ 総エネルギー量から考える

 人間が動くために必要な総エネルギー量は大きく3つに分類することができます。

・基礎代謝量(体を動かさなくても必要とされるエネルギー量)
・活動代謝量(日常生活や運動によって必要となるエネルギー量)
・食事誘発性熱産生(食事をしたときに発生するエネルギー量)

 このうち基礎代謝量は全体のおよそ6割程度を占め、活動代謝量は3割程度、食事誘発性熱産生は1割程度と言われています。日頃からこまめに動いたり、運動を続けたりという取り組みは活動代謝量を上げることにつながります。

 一方、基礎代謝量は加齢とともに減少していくことが知られており、こうした基礎代謝量の減少を抑えるために運動を行い、今の筋肉量を維持することが必要となってきます。基礎代謝量に占める各部位の割合は、肝臓が最も高く3割程度を占め、脳が2割程度、筋肉も2割程度といわれています。

 このことから、運動して筋肉量を増やす、もしくは維持することはもちろん大切なのですが、実はその影響はさほど大きなものではないことがわかります。

■季節によっても変化する基礎代謝量

 基礎代謝量は季節によっても変化することが知られています。外気温が下がる冬の時期は、体温調節の際に熱量をより多く発生するため、夏の時期に比べて基礎代謝量が増えると言われています。「夏よりも冬の時期がやせやすい」と思われているのは、こうした基礎代謝量の増加が、全体の総エネルギー量に影響を及ぼすと考えられているからでしょう。

 しかし寒い時期は、どうしても体を動かすことが億劫になりがちで、活動代謝量が落ちてしまうことが考えられます。たとえば空調設備の整った室内で一日の大半を過ごし、短い移動の際にも車を使い、宴会の多いこの時期に「やせやすいから」といって普段よりも多く食べ続けているようなケースでは、逆に体重増加につながってしまうことも想像に難くありません。また暴飲暴食は肝臓に大きな負担をかけるため、基礎代謝を下げる一因になってしまいます。

■基礎代謝を減らさない生活習慣

 基礎代謝量を上げるためには運動することもその一つですが、生活習慣そのものを見直すことで基礎代謝量の減少を抑えることも意識してみましょう。特に体を冷やすことが多くなると体内で産生されるエネルギー量は減ってしまいますので、適度に温めることを心がけたいものです。

□食事面

 朝は忙しいからといって、ついつい朝食をとらずに仕事に出かけることはありませんか。食事をとることによって顎を動かし、脳に刺激を与えて覚醒させ、体温を上げる効果があります。朝食はしっかりよく噛んで食べることを心がけましょう。

 また食事の際に冷たいものばかりをとりすぎると、胃腸が冷えてしまい基礎代謝を減らしてしまうことにつながります。温かいスープやお味噌汁などを上手に活用し、適度に体を温めるものを食事の中に含めるようにするといいですね。しょうが、ニンニク、唐辛子といった体を温める食材もオススメです。

□休養面

 一日の疲れを入浴で癒やしたいと考えるのであれば、シャワーだけではなく必ず湯船につかって体を温めるようにしましょう。暑い時期ほどシャワーだけですましてしまいがちですが、体を芯から温めることによって血流がよくなり、疲労回復につながります。また体を冷やさないという点から考えても基礎代謝を増やす生活習慣といえるでしょう。

□運動面

 運動する時間をわざわざ設けるというよりも、家事や仕事の合間、自宅でのんびりしている時間をうまく使って「体を動かす」ことを意識してみましょう。座った姿勢よりも立った姿勢のほうがより多くの筋肉を動員しますし、さらにこまめに動くと活動量が増えるため血流の改善につながります。

 運動をして筋肉量を増やすにはかなりハードなトレーニング内容とある程度まとまった時間が必要となりますが、普段の活動量を増やすことで体を温め、内臓や筋肉などがより多くのエネルギーを産生するため、基礎代謝量が増えることにつながります。

 運動をして筋肉をつけるだけが基礎代謝を増やす方法ではありません。普段の生活習慣を見直すことで、体を温めて基礎代謝量を維持することができるでしょう。

そしてこうした日々の積み重ねが健康管理にもつながります。簡単に取り組めるものばかりですので、皆さんもさっそく今日から始めてみませんか。

腸内環境改善にコースメニューで「菌活」 生活習慣病予防などの効果期待

体にとって良い働きをする菌を、積極的に摂取する「菌活」という言葉を耳にするようになった。食生活の欧米化により、古くから日本人になじみのある菌や、食物繊維の摂取量が減り、おなかの不調を感じている人が増えていることが背景にあるとみられる。

菌活のためのコースメニューを提供する飲食店も登場している。(兼松康)

 ◆2つのポイント

 「コメなどの穀類や日本伝統の発酵食品を食べなくなるなど食生活の変化により腸内環境が悪化している人が増えている」と指摘するのは、医学博士で管理栄養士の本多京子さんだ。

 腸は免疫機能を担っており、腸のスムーズな働きは免疫力の強化につながる。

よい菌と共存し、腸内環境を整えることは、生活習慣病予防や肥満抑制などの効果が期待できるとされる。そのため、体によい菌などを食べる菌活に取り組む人が増えているという。

 本多さんによると、菌活のポイントは2つある。

 体によい作用をもたらす細菌などの微生物「プロバイオティクス」とそれを増やす「プレバイオティクス」の働きだ。

 プロバイオティクスの代表的なものは漬物やヨーグルトなどに含まれ、腸内細菌のバランスを改善する乳酸菌やビフィズス菌。プレバイオティクスはタマネギやキャベツ、豆類、牛乳などに含まれるオリゴ糖と穀類や豆類に含まれる食物繊維で、プロバイオティクスを増やすとされる。

 プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することにより腸内細菌のバランスがよくなるという。ただ、「よい菌を体内に取り入れても、2、3日すれば排出されてしまう。継続的に摂取することが大切です」と本多さんはアドバイスする。

 ◆大豆発酵のテンペ

 健康や美容の観点から、菌のパワーに注目する女性も多い。平成22年に菌に関心を持つ女性らによって設立された「菌美女会」。酵母や乳酸菌などの働きを利用した発酵食品に関する勉強会やイベントを開催し、会員数は約200人に上る。

 最近、同会で人気なのがインドネシア発祥のテンペ菌を用いた大豆発酵食品「テンペ」。植物性タンパク質やミネラル、食物繊維を含み、米国ではヘルシー志向の人たちの間で肉の代用品として注目される。

 また、夏の暑さ対策として、麹菌などで造るみりんをかき氷のシロップとして使うのがお勧めという。

 同会とのコラボレーションで開発されたメニューが食べられる飲食店も登場している。東京都渋谷区のオーガニック料理「炭bio」とカフェ「CRECELA(クレセーラ)」は今年5月、同会とのコラボレーションで「菌活コースメニュー」(4580~4860円)を発売した。

 エリンギなどのきのこのほか、テンペ、ココナツの樹液を発酵させたしょうゆ風味調味料のココナツアミノといった菌活食材を使用。同会事務局の袖山洋子さんは「菌の効果や組み合わせを考え尽くしたフルコース。エステ感覚で食べてほしい」と話している。

 自宅でも気軽に菌活する方法はある。本多さんは「忙しい人はきのこ類を冷凍して常備し、レトルト食品の煮豆や根菜の煮物などとだし汁で煮込むと簡単に体によい菌と食物繊維がバランスよく食べられる」とアドバイスしている。

 ■長寿日本一の長野県 菌類の摂取多い

 調査会社のネオマーケティング(東京都渋谷区)が今年5月、全国の20歳以上の男女3200人を対象に実施した調査で、平成22年の厚生労働省「都道府県別生命表」で平均寿命全国1位の長野県が他都道府県に比べ、きのこなど菌類の摂取が多いことが分かった。

 調査によると、きのこを1日に1回以上食べている割合は20%で、他の都道府県の平均11.7%を大きく上回った。納豆やチーズを1日1回以上食べる人の割合も高く、「菌活」が自然と定着しているようだ。

同県は「菌類を子供の頃から摂取する」と回答した人も70.1%に上り、全体の55.5%を大きく上回った。

冷たいお茶漬けや冷製パスタが生活習慣病や便秘の対策に!?

冷たい炭水化物が生活習慣病対策になる!? 意外な食の健康法を教えてくれたのは、岐阜大学教授の早川享志さん。

「ご飯を冷やすことによって、生活習慣病や便秘解消の効果が高まるというのは、炭水化物が冷えた時だけ、レジスタントスターチという成分ができるから。レジスタントスターチとは、小腸で消化されにくいでんぷんの一種で、食物繊維とよく似た性質を持っているのです」(早川さん。以下、「」内同)

 通常、温かいご飯を食べると、胃を通り小腸で消化吸収されるが、ご飯を冷やすとレジスタントスターチが作られるため、小腸で消化吸収されずに大腸まで到達する。

「食物繊維には、便をやわらかくする水溶性と便の量を増やす不溶性の2種類があります。

一般的に水溶性の食物繊維が不足しがちなのですが、レジスタントスターチはそのどちらの作用も持ち合わせているのが特徴です。また、腸内で善玉菌のエサとなって善玉菌を増やすので、腸内環境を整えてくれる効果もあるのです」

 さらに、血糖値の上昇を抑える働きも確認されている。

「レジスタントスターチを摂取すると、血糖値の上昇を抑えて、脂肪を溜め込む働きをするインスリンの分泌を抑えます」

 レジスタントスターチは実はご飯だけにできるわけではない。じゃがいもなどのいも類のほか、豆類(大豆は除く)、パスタなども同様だ。

「それらを冷蔵庫で冷やして2~3時間後から増えはじめますが、再加熱すると戻ってしまうので温めずに食べる必要があります」

 これからの季節なら、冷たいお茶漬けや冷製パスタ、冷蔵庫で冷やしたポテトサラダなどがおすすめ。

 体によいといっても、食べすぎると糖質の摂りすぎやカロリーオーバーになるので、食べすぎには注意が必要だ。

生活習慣改善が逆効果になることも…「禁煙」と「ヨーグルト」

健診でメタボリックシンドロームを指摘され、生活習慣を改善しようと意気込んでいる人もいるだろう。だが、やみくもに張り切ると逆に健康を害するなんてことになりかねない。
 
 禁煙すると血糖値の状態が悪化する――。英国の医学誌にこんな研究結果が発表された。英国人の2型糖尿病患者1万692人を対象に調査したところ、禁煙に成功した患者は、禁煙後1年間のHbA1c(基準値5.6%未満)が以前より0.21%上昇。

その後、喫煙者と同レベルに低下するまで3年かかったという。これは、禁煙後の体重変化とは関連していなかったから驚きだ。

 11年前、喫煙習慣がある日本人の2型糖尿病患者を対象に同様の研究を行った「飯野内科」(福岡県筑紫野市)の飯野研三院長はこう解説する。

「私が行った研究では、2型糖尿病患者25例のうち、1年間禁煙に成功した15例はHbA1cが7.2%から8.2%まで悪化し、拡張時血圧も69㎜Hgから76㎜Hgに上昇しています。

そうした悪化は禁煙後1年間続きました。英国の研究と同じく体重増加は関連していませんが、禁煙前のBMI(肥満度)や中性脂肪とは関係が認められた。

つまり、メタボを合併する糖尿病患者=インスリン抵抗性が強い患者は、禁煙後に血糖値が悪化しやすいのです」

 飯野氏は、いまも多くの糖尿病患者を診察している。

 禁煙指導にも取り組んでいるが、禁煙後に血糖コントロールが悪化するケースは少なくないという。

「そのため、糖尿病患者はまず食事や運動による治療を強化し、血糖と血圧をより良い状態で安定させることを優先しています。禁煙は血糖と血圧が安定してから始めます。また、肥満の糖尿病患者に対しては、減量後に禁煙を開始するようにしています」

 もちろん、喫煙はさまざまな疾患のリスク要因になり、一時的な血糖コントロールの悪化よりも不利益は多い。が、禁煙をする前に、自分の血糖と血圧の状態をしっかり把握しておきたい。

 健康にいいといわれる食品の代表ともいえるヨーグルト。乳酸菌やビフィズス菌が腸内環境を整え、便秘や下痢を改善したり、インフルエンザやノロウイルスへの感染を予防したり、花粉症やアトピー性皮膚炎に効くとうたった商品もある。

たしかに、さまざまな健康効果があるのは間違いないが、一方では弊害も出ているという。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京都大田区)の辛浩基院長は言う。

「最近、健康のためにヨーグルトを食べ始め、脂質や血糖の状態が悪化する患者さんが増えています。それまでは、LDL(悪玉)コレステロール値が130~150㎎/dlで正常だったのに、ある時から急に180~200㎎/dlにまでハネ上がる。

これはおかしいと思って〈最近、何か始めましたか?〉と尋ねると、〈ヨーグルトを毎日食べ始めました〉という患者さんが目立つのです。糖分が含まれているヨーグルトを食べ始めて、血糖値が悪化する患者さんもいます」

 乳製品であるヨーグルトには、乳脂肪分という脂質が多く含まれている。無糖のものでも100グラム当たり3グラム。

白米は0.5グラムで、食パンは3.8グラムだから意外に多い。また、100グラム当たりのカロリーも60キロカロリーあり、加糖タイプなら倍近くハネ上がる。

「体に良さそうだからといって、1日に何個も食べれば脂肪分やカロリーの過剰摂取を招きます。加糖タイプや果物を加えて食べている人は、血糖コントロールも悪化させてしまうのです」

 ヨーグルトには“弱点”もあるのだ。

働く世代が陥りやすい食事の5大悪習慣と改善策


自分の役割や目標も見つかり始め仕事が乗ってくる30代、責任ある立場となって部下の指導や外での付き合いも増える40代。現役世代は何かと忙しいものですが、ついつい仕事を優先して、おろそかになりがちなのが「食事」です。

時間やお金にも!?余裕がないと、お腹さえいっぱいになればいい、という考えで食事を済ませる人もいます。

食に関心や時間をかけている余裕なんてない、とい人も多いかもしれませんが、私たちが今日もこうして活動できるのは、身体を支えている「食」があるからです。

ここでは、働く世代のみなさんにありがちな食生活の問題点について解説します。今日は少しだけ立ち止まって、振り返ってみませんか?
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◆忙しい人の食生活の問題点

日々忙しく働く男性に多い食生活には、以下のような特徴があります。何が問題でどのような解決策があるか、みてみましょう。

●単品メニューが多い
食事は、食品の品目数が少ないほど栄養素の欠乏が心配されます。

主食(ご飯、パン、めんなどの穀類)だけで構成された食事は「済ませる」食事には手っ取り早くて便利ですが、主菜(肉や魚、卵、大豆製品などを使ったおかずの中心となる料理)と副菜(野菜などを使った料理)がそろった定食メニューを選ぶようにすると、多様な食品をバランスよく摂取することができるでしょう。

●飲酒量が多い
古くから「酒は百薬の長」などといわれますが、これらはあくまでも適量と適切な飲み方を守った場合ですよね。ではその量とはどのくらいなのでしょうか?

お酒の適量には個人差がありますが、医学的には、純アルコール量で1日20~25g程度とされています。とくに肝機能、血圧、脂質などの健診結果が基準よりも高い場合は、意識して適量を心がけましょう。

<適量とされる1日の飲酒量の目安>

●夕食が遅い
昼食を12時台に食べて、夕食が21時以降、となる人も多いことでしょう。これは昼と夜の食事時間が空きすぎていること、就寝までの時間が短いことが問題です。

対策として、夕方18時頃におにぎりやサンドイッチなど炭水化物を食べておき、21時以降(就寝3時間前)はヨーグルトや野菜スープなど、脂質が少なく消化がよいものを摂るとよいでしょう。

●朝食抜き
朝は食べる気がしないからと、「朝食を食べない」人は多いようですね。ですがちょっと待ってください。少し自分の生活について振り返ってみましょう。

昨晩、夕食は何時に摂りましたか?23時にラーメンを食べた? それでは朝になってもお腹が空きませんね。

また朝は早く起きられないので朝食を摂る時間はない、という人もいるでしょう。どうして朝は起きられないのでしょうか?午前2時までスマホをいじっていた・・?当然ですよね。

朝食を食べなかったら、エネルギー不足のまま午前中を過ごすことになります。特に脳は大量のエネルギーを必要とするので、会議に集中できなかったり仕事でミスしてしまう原因ともなりえます。

今まで朝食を食べる習慣がなかった人は、簡単です。まず朝食を食べましょう。野菜ジュースとバナナとヨーグルト、そんな簡単なものでもいいですから、まずは朝食についての意識を持つ、ということが大事です。

●喫煙
食後の一服が欠かせない人、または食事を摂る時間がないので代わりにたばこを吸いに行って紛らわす。こんな人も多いかもしれません。タバコは食生活とは切っても切れない習慣です。

ニコチンは一種の神経毒であり、神経の活動を低下させるので喫煙者にとっては「やすらぎの一服」ですが、たばこの煙の中には約1500種の科学物質があるといわれ、発がん物質も数十種類確認されています。

喫煙の害については、世界各国で多くの報告があり、日本では2002年に健康増進法が改正されてからは公共の建物の中は禁煙となりました。

厚生労働省国民健康栄養調査によると、平成25年の成人喫煙率は、19.3%で、性別にみると、男性32.2%、女性8.2%であり、男女ともに10年間で減少傾向にあります。喫煙は「百害あって一利なし」。禁煙を心掛けましょう。

◆悪習慣の改善が未来の自分を左右する

その他、生活習慣病につながる食習慣には運動不足、塩分の摂りすぎ、食べ過ぎなどがあり、合わせて注意が必要です。

体力も仕事も充実する活動的な20代~60代は、ストレスや疲労とも常に戦っているはずです。自分の身体の管理は二の次になりがちですが、良くないと思う習慣は早めに少しづつ改善していきましょう。

食生活・健康面で自己管理できている男性はかっこいいです。自己管理能力が高いということは、仕事面でも役立ちます。食生活の影響は、数年後、数十年後の自分のあり方を左右します。少しずつ初めてみませんか。

●執筆者プロフィール:田口絢子(たぐち・あやこ)
茨城県生まれ。管理栄養士、糖尿病療養指導士、ソーシャルスキル協会認定健康栄養カウンセラー。都内4か所の病院で給食・栄養管理経験を経て独立。栄養相談、献立作成、食と健康に関する記事の執筆、栄養学翻訳などを行っています。

おいしい減塩メニューで生活習慣病予防も 日本の食卓になじみのあるレシピがずらり

「塩分量だけを変えて、味や調理法は今まで通り」という画期的な「減塩水」を考案した、料理家で栄養士の小田真規子さんが料理監修を行ったレシピブック『ラクうま!

減塩水レシピ』(宝島社)のプレスセミナー(2015年4月17日スタジオナッツ)へ行ってきました。

「減塩水」はどのような調味料で、どのように活用できるのか?についてレポートします。

◆一番しょっぱく感じるのは、塩分15%の醤油、塩分13%の味噌、12%の塩水、2%の塩水、の中ではどれ?

壇上に、用意されていたのが、4つの小さな透明のコップに、塩分15%の醤油、塩分13%の味噌、12%の塩水、2%の塩水、が入ったものでした。

濃度から見れば、15%の醤油が一番しょっぱそうに思いましたが、なんと、濃度が低めの12%の塩水が一番しょっぱい。

なぜかというと、醤油や味噌は麹を発酵しているので、甘味や風味もあって、塩気が弱まって感じるのだそう。そして、2%の塩水ですが、これもしっかりと塩気を感じました。

海に行くと、「海水飲んじゃった!しょっぱい!」と言いますが、海水の塩分濃度は3.4%ほどです。ちなみに人間の生体の塩分濃度は0.9%なのです。

普段の調理で、塩、醤油、味噌と調味料を使っていると、いつの間にか海水よりもしょっぱい味付けになっていたんだな、ということが分かります。

◆プロの料理家でも一番難しい調味料の計量が、「塩」
レシピでは、塩はだいたい「小さじ1/2」や「ひとつまみ」といった表現が多く、目分量で入れてしまい、人によって変わってしまいます。

小田さんも、「塩は液体と違って非常に計りづらい。ほんのちょっとの計量ミスで味の差が出てしまう、難しい調味料」と話していました。

一時、塩ブームで岩塩や精製していない塩がたくさん出回っていましたが、粒の大きさや精製度合いでも濃さが変わってきてしまいます。「減塩水」を作る場合は、精製塩を利用することがおすすめ。

「減塩水」とは、あらかじめ塩を水に溶かした塩水のことです。下味付け用と、仕上げ用の2種類を使い分けます。作り方は精製塩を計量スケールで正確に測るだけでとっても簡単。

・濃い減塩水の12% 下味付け用
 精製塩12gと水100ccをプラスチックの保存容器に入れてよく振る

・薄い減塩水6% 仕上げ用
 精製塩6gと水300ccをプラスチックの保存容器に入れてよく振る

12%の濃い減塩水を用いることで、小さじ1で0.6gの塩分になり、1g以下の塩分を計ることが可能になるのです。6%の薄い減塩水は小さじ1で0.1gの塩分になります。

◆日本の食卓になじみのある豚汁、ポテトサラダ、さばの味噌煮など4品を実演

お肉やお魚に塩を振りますが、一箇所に固まってしまったり、なかなか染みこまず、思ったよりもたくさん使っていて気になることはありませんか?液体状の塩である「減塩水」を下味に使えば、まんべんなく広がり、染み込みやすいのです。

さばの味噌は、さばに濃い減塩水をからめて染みこむまでそのままに。魚の臭みを取るために濃い減塩水が染みこんださばをボールに入れ、熱湯を縁に沿わせて静かに入れて1分待ちます。

その間に作るタレに薄い減塩水を使います。ボウルからさばをすくい、冷水の中でそっと汚れを落として水気をふき、タレと一緒に煮立たせます。

塩分量は合計で1人あたり1.4gですが、試食すると、しっかり味が付いていました。これで、通常の調理より2.3gも塩分を減らすことができます。

その他、豚汁は薄い減塩水の方だけ使って1.9g減塩、ポテトサラダも薄い減塩水の方だけ使って0.6g減塩。どれも、見た目には減塩しているとは思えず、香り良く食欲がそそられました。

レシピ本にはコロッケ、ハンバーグ、ほうれん草のゴマ和え、親子丼など日本の食卓になじみのあるメニューが掲載されています。「いつもと変わらないことが減塩を長続きさせるコツ」と小田さんは話していました。

過熱しても味が変わらないのがの良いところ。 「減塩水」を用いて「塩をコントロールする」ことで、簡単に減塩ができます。今年の健康診断に向けて、「減塩水」を日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。

知って選んでパワーいだだき!生活習慣病予防で「摂るべき雑穀」は…

私たちが生きていくためには、さまざまな栄養素が必要です。なかでも不足しがちなのが、“鉄”と“カルシウム”。

今、「サプリメントで補おう」と思ったそこのあなた! その前に、アレを試してみませんか?

今回は、ビューティーフードアドバイザーの筆者が、鉄・カルシウムを豊富に含む雑穀と、生活習慣病予防のために取り入れたい雑穀についてお話していきたいと思います。

■1:貧血を予防

女性に多い“貧血”。貧血を予防するためには、血流を良くして冷えを改善すること、ヘモグロビンの成分となる鉄分の豊富な食材を食べることがポイントになります。

【オススメの雑穀】

(1)大豆・・・鉄分、タンパク質

(2)あわ、ひえ・・・鉄分、ビタミンB1、B2、カルシウム

■2:骨密度低下を予防

妊娠や出産、授乳、閉経後、カルシウムは大量に失われます。

すると、骨の中に細かい穴が開いた“骨粗しょう症”になってしまうことも……。カルシウムは、吸収率が低く、毎日排出されてしまう栄養素。しっかりと摂取する習慣を持ちたいものです。

【オススメの雑穀】

(1)アマランサス・・・カルシウム、食物繊維、マグネシウム、リン、カリウム

(2)大豆・・・カルシウム、マグネシウム、大豆イソフラボン、食物繊維

■3:糖尿病を予防

食生活の欧米化により、生活習慣病に悩まされる人が急増しています。

糖尿病もそのひとつ。糖尿病を予防するためには、体を温めて血糖を燃焼させたり、食物繊維が豊富で糖質の吸収を防いでくれる食材を摂取したりするのがオススメです。

【オススメの雑穀】

(1)玄米・・・レジスタントスターチ

(2)大豆・・・カルシウム、マグネシウム、大豆イソフラボン、食物繊維

雑穀は、お米に混ぜたり、茹でてサラダ・スープに加えたり、スイーツの生地に加えたりと、取り入れやすいのが特徴です。食事の栄養バランスを整えるために、活用してみてはいかがでしょうか。

体内にたまった有害物質をセルフデトックスする方法

知らず知らずのうちに、体の中にたまった有害物質。それを排除する「デトックス」は、自分でもできるのでしょうか?

すっかりなじみ深い言葉になった「デトックス」。それだけ、現代人の体には、不要な毒素がたまっているのかもしれません。

そんな有害物質を、専門機関に行かずして、自分でスッキリさせられたらいいですよね。その方法をお教えします!

「更年期障害」とは、閉経に伴い卵巣の機能が低下し、女性ホルモンである「エストロゲン」が減ってくることが原因で起こる病気のこと。

不眠・発汗・ほてり・のぼせ・イライラ・冷え・めまい・睡眠障害・排尿トラブル・便秘・動悸・耳鳴頭痛・関節痛・不正出血・高血圧・貧血などさまざまな症状が現れます。

まずは有害物質とは具体的には何のことなのでしょうか?

現代社会は水質汚濁、大気汚染、土壌汚染など、有害物質の温床と言っても過言ではありません。

車の排ガスやタイヤの粉じんからは、カドミウムや鉛が排出。汚染された魚や歯の詰め物、破損した蛍光灯からは水銀。残留農薬や除草剤からはヒ素。殺虫剤やタバコの煙、アルミ缶、制汗剤からはアルミニウム。大気汚染からはベリリウム。その種類は数え上げればきりがないほど。

これらの有害物質は、体内に入ると体に必要な必須ミネラルの働きを妨げるだけでなく、端の血行を滞らせてしまいます。

有害物質の排出は便から75%、尿から20%と言われていて、つまりデトックスするには食べる物が重要なのです。

しかも、

(1)有害物質を吸着して毒性を殺す
(2)有害物質を排せつする
(3)体自体の解毒機能をアップする

これら3つの視点で取り組む必要があります。

有害物質を吸着して毒性を殺すのは、ケルセチン、グルタチオン、亜鉛、セレニウムといった成分。

ケルセチンは玉ネギ、ブロッコリー、パセリ、リンゴなどに含まれています。

グルタチオンというペプチドはホウレン草やトマト、アボカド、玉ネギに。亜鉛はカキや豚レバーに。

セレニウムはイワシなどの青魚やネギにも多く含まれます。

また、有毒物質の排出を助けてくれるのは、何といっても水。

特にサルフェートやバナジウムを多く含む水は、体にたまった老廃物や添加物を洗い流すのにはとても有効です。

食物繊維も欠かせません。食物繊維にもいろいろあって、ペクチンはレンコンやリンゴに、イヌリンはゴボウに、セルロースは穀類や豆類に含まれています。

それから、葉緑素も頼もしいデトックス成分です。小松菜やホウレン草、青ジソが多く含んでいます。

体自身のデトックス機能を高める方法は、肝臓の機能を高めることです。

タウリン、アルギン酸、硫化アリル、グルタチオン、クルクミン、セサミン、クエン酸などが助けてくれます。

タウリンは貝類やイカ、タコに。アルギン酸は昆布やワカメに。硫化アリルは玉ネギやネギ、にんにく、ニラに。グルタチオンはアボカド、キャベツ、スイカに。クルクミンはウコンに。

セサミンはゴマに。クエン酸は梅干しやミカンなどに多く含まれています。

やっぱり食べ物だけでは難しい!と思った方に、医師のもとで行うキレーション療法があります。キレーション療法とは、キレート剤を点滴で導入し、体内の有害物質をキレート剤と結合させて体外に排出する方法です。

気になるようでしたら、実施しているクリニックで相談してみてください。

専門医に聞け! Q&A 生活習慣改善で熟睡を呼ぶ

Q:熟睡できないからか、いつも体がすっきりしません。ストレスが溜まり、神経が昂ぶりますが、お酒は嫌いですし、甘いものを食べてストレスを解消しています。

 食事はいつも外食か市販の弁当です。どうすればよく眠れるでしようか。アドバイスをお願いします。(28歳・信用金庫勤務)

 A:ご質問の方の場合、不眠の要因の一つはストレスにあります。当然ですが、まずはストレスにどう対処するかが重要になってきます。

 食事に関しては、甘いものに含まれる砂糖は血糖値を急上昇させますが、上がった血糖を下げるためにインスリンというホルモンが分泌されます。

 すると、下がった血糖を上げるためにまた甘いものが食べたくなります。また、夜に甘いものを食べると、夜中に血糖値が下がり興奮を引き起こす要因となります。

 加えて、外食や弁当が多い食生活ですと、野菜が不足しやすくなってしまい、化学調味料や添加物の問題もあるため腸内環境が悪化しやすくなります。

 睡眠に関係する脳内物質にセロトニンがありますが、セロトニンは腸内にも存在し、脳のセロトニンと関係しています。

また、脳と腸は密接に関係し合っていると考えられますので、夜間の睡眠のためにも腸内環境を整えることが重要です。

●入浴して体を温める
 入眠時には体温が少し下がるといわれています。この体温の落差の信号が脳に行き入眠できるのです。体が冷えていると、この体温の落差をつくりにくいです。

ではどうすればよいかというと、しっかり入浴してわざと体を温めておくとよいのです。

 最近は、浴槽に浸からずにシャワーだけの方や、浴槽につかるけれども時間は3分程度と短い方も多いようです。これでは体は表面しか温まりません。熱すぎないお湯に20分くらいは浸かるようにしましょう。

 お風呂に入ると体温が一時的に上がりますが、その後は平熱まで体温が下がります。その体温の落差があると眠れることができるので、タイミングを逃さず眠りにつくとよいのです。

 また、神経を鎮めるためには、整体やカイロプラクティックなどの療法を受けるのもお薦めです。お薦めする理由は、骨の微妙な位置のずれが、神経の昂りや血流に影響していると考えられるからです。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
 久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や再生医療(臍帯血幹細胞治療)などの高度先進医療を実践。

生活習慣見直しで改善も 不安、疲れやすい…機能性低血糖症

疲れやすい、不安が強い、突然、怒りが爆発する-。こうした身体的・精神的なトラブルの原因は血糖コントロールの乱れにあるかもしれない。機能性低血糖症と呼ばれる病気で、生活習慣や食事を見直すことで症状が改善する可能性があるという。(戸谷真美)

 ◆不眠や鬱の原因

 低血糖といえば、「インスリン治療をしている糖尿病患者など病を抱える一部の人のもの」と思いがち。だが、自らも機能性低血糖症に苦しんだ経験を持つマリヤ・クリニック(千葉市稲毛区)の柏崎良子院長(58)は「例えば、低血圧症のように体質や性格だと思っているような疲れやすさや感情の不安定、鬱のような症状が低血糖が原因になっていることがあります」と話す。

 患者だった29歳の男性は不眠症と鬱状態に悩み、休職。朝から酒を飲むようなアルコール依存と低血糖症を併発しており、血糖負荷試験では、2時間半後と4時間後にそれぞれ血糖値が60ミリグラム/デシリットル台に落ち込んでいた。「お酒はエネルギー源になるため一時的に少し元気になるが、多飲すると代謝に大量のビタミンB群を消費し、ホルモンも分泌されるので興奮しやすく、後で疲労感が残りやすい」(柏崎院長)

 栄養指導で、エネルギー補給としてタンパク質を勧め、一般に血糖値が落ち込みやすくなる前、食事の3時間後を目安に間食を取るようアドバイス。男性が素直に治療を受け入れたこともあり、約1カ月半でボランティア活動を始め、看護学校に入り直すまでに回復した。この男性の場合、ビタミン剤以外の薬品はほぼ使わずに完治したという。

◆防衛反応で攻撃的

 柏崎院長によると、機能性低血糖症の原因は、アルコールや炭水化物、カフェインの過剰摂取など食生活の乱れ▽腸内環境の悪化▽貧血▽甲状腺機能障害▽ストレス▽運動不足-など。これらの影響で膵臓(すいぞう)の機能失調が起き、糖の代謝を脳と膵臓が認識できず、インスリンが急激に過剰分泌されてしまう。

 血糖値が60ミリグラム/デシリットル以下になると、注意力低下▽手の震え▽頭痛▽冷や汗-といった症状が表れる。すると危険を回避するため、体はアドレナリン、ノルアドレナリンなどの交感神経を刺激し、血糖値を上げるホルモンを分泌。これらは興奮や緊張、怒り、不安など、感情を刺激するため精神症状につながるという。

 診断は通常の血液検査のほか、一般的な糖尿病検査で行われる2時間ではなく、5時間の糖負荷試験によって血糖値の推移を見る。また、精神症状への影響を探るため、他の検査を併用することも。保険適用外のため、同院では検査代や初診料などを含め、費用は約3万~4万円という。血糖値の推移は人によって異なるため、その人にふさわしい治療を見極める。

 柏崎院長は「精神疾患の専門的な治療が必要な患者さんもいるが、食事や生活の指導で約8割の人は何らかの改善がなされている。ただ、原因は1つではないので、きめ細やかな対処が必要」と話している。

■働き盛り以外に子供や女性も

 マリヤ・クリニックでは7人の管理栄養士が常駐し、患者から食事や生活などの相談を受ける。その一人、佐々木雅子さんは「患者さんには看護師や美容師、金融機関のディーラーなど多忙な職業でストレスを抱えて働いている人も多い」と話す。妊娠や出産などを経験し、体調不良が続く女性や自閉症など発達障害の子供に対しても原因分析を基に栄養指導を行っている。

 症状や原因は人によって異なるものの、一般的に膵臓に負担の少ない食べ方や生活は表の通り。佐々木さんは「諦めずに、食生活に気をつけていくこと、継続していくことを心掛けて。人によっては、早ければ1~2カ月で症状の改善を期待できる方もいる」と話している。

ドロドロ…冬に滞る「老廃物を一掃する」最強ドリンクは●●●茶!

体の代謝活動が鈍ってくるこれからの寒い季節。血行も悪くなり、汗、尿、便の排泄も滞りやすく、老廃物が停滞しがちになります。そうは言っても、多くの美容情報や健康番組などから得た知識を取り入れ、デトックスに励んでいる人も多いと思います。

しかし、大体いつも同じ情報でマンネリ化していませんか?

そこで今回は、デトックスドリンクの中でもかなりマイナーだけど、凄いパワーを秘めたお茶についてご紹介しましょう。

■ゲルマニウムと同じ効果!? ●●●茶とは

そのデトックスドリンクの秘密は、冬が終わった直後の“春の伝統”に隠されていました。

昔から、ひな祭時には、よもぎを使った草餅が供えられていますよね。よもぎの色と香りを楽しむほかにも、「よもぎは浄血に優れている」と言われ、長い間親しまれてきたそうです。

では、「浄血に優れている」とは一体どういうことなのでしょうか? よもぎについて調べてみたところ、ゲルマニウム並みのデトックス力があることがわかりました。とくによもぎの主成分の1つ”葉緑素”の働きとして、以下が挙げられます。

・抗アレルギー作用

・貧血予防と改善効果

・殺菌作用

・免疫力アップ

・コレステロール値を下げる効果

デトックス力があると有名なゲルマニウムも、実は葉緑素になります。そして、様々なルートを介して体内に取り込まれてしまうダイオキシンや、有害ミネラルなども吸着して排出させる解毒パワーも持っているようです。

■医師も太鼓判の効果!

また、血液生理学の森下敬一医学博士も、よもぎの葉緑素について以下のように述べています。(以下、ホームページ『食べもの健康法』より引用)

葉緑素は胃腸や肝臓の機能を高めることによって、造血作用、解毒作用を大いに高める。その上葉緑素は直接、血液中の毒素と結びついて、それの中和解毒をはかる。だから、よもぎは慢性病全般に有効で、特に胃腸病、高血圧に卓効をあらわす。

まさによもぎの主成分でもある葉緑素は、万能だということが伝わってきますよね。とくに現代人は何かと肝臓が疲れやすくなっているので、これは嬉しい効果。

また、草もちはなかなか食べないという人でも、今はよもぎ茶が多く販売されています。

よもぎ茶でこれらのパワーを吸収し、デトックスすれば、健康効果だけでなくダイエットにも役立ちます。近所の薬局やよもぎ蒸し店に置いてあるはずなので、是非見つけて飲んでみてください。

この冬は、いつものデトックス法に合わせて、よもぎのパワーも取り入れてみませんか?

「糖尿病」「高血圧」「肥満」「脂肪異常」は“死の四十奏”生活習慣病を回避する食事法(2)

まずは野菜を摂る

 最近では、佐野氏と同じぐらいの年齢で亡くなっている有名人が多い。安西マリアさん(急性心筋梗塞・享年60)や蟹江敬三さん(胃がん・享年69)、大滝詠一さん(解離性動脈瘤・享年65)などがいる。

もちろん、問題は塩分だけではない。しかし、食生活のあり方、運動不足、ストレス、飲酒、喫煙、睡眠(質の悪い)など、いずれも生活習慣病に結びつく生活の質に問題があったのでないか、と指摘する声が多いのも確かだ。

 とくにこの中で問題になるのが、食生活のバランスの悪さと運動不足。前出の内浦医博は言う。

 「やはり食生活での“食べ過ぎ”は『過ぎたるは及ばざるがごとし』ではありませんが、便利な時代だからこその悩みかも知れません。簡単に食べ物が手に入り、交通機関の発達により日常生活の中で動くことが減っている。

運動不足も重なって、太るから動かないのか、動かないから太るのか…そんなスパイラルから抜け出せないという悲壮な声も聞きます。強い意志で生活改善に取り組まないと、間違いなく糖尿病などを発症する生活習慣病に陥ります」

 厚労省の「国民健康・栄養調査」でも、約900万人が糖尿病とされる。予備軍を含めると2200万人以上、成人の5人に1人が糖尿病か、その予備軍というわけだ。

 大学病院の元管理栄養士で料理研究家・林康子氏はこう指摘する。

 「食事を摂る場合、カロリーが満たされればいいと思っている人はあまりいないでしょうが、栄養は多いほどいいと思い込んでいる人は意外に多い。ご飯は少なく、おかずは沢山がいい。つまり栄養が一番! と信じ込んでいる人が多いのです。

しかし、エネルギーになるもの、体の体調を整えるもの(体の毒素を排泄するもの)、細胞を元気にするもの、などを考えてバランスよく摂るのがいいのですが、どうしても偏りがちになります。私はどのような場合でも、野菜をしっかりと摂ることをお薦めしたい。

カロリーを摂れば摂るほど、代謝するために多くのインスリンが必要になる。このことで、食べ過ぎと糖尿病の因果関係がはっきりすると思います」

 最新の研究では、例えば糖尿病と診断された時点で「血液中の糖分をエネルギーに転換したり、筋肉に溜め込むのに必要なホルモンのインスリンを作り出す膵臓のβ細胞が、50%破壊されている」とされている。

 このβ細胞は一度壊れると元に戻らない。早い人では、この時はすでに心筋梗塞や脳梗塞などの合併症の症状が起きている可能性があるという。

 もし糖尿病と診断されたら、すぐに食事や運動、薬などのあらゆる手段で治療を受ける必要がある。
 いま一度、自分の体と向き合ってはどうだろうか。

「糖尿病」「高血圧」「肥満」「脂肪異常」は“死の四十奏”生活習慣病を回避する食事法(1)

今や国民病といわれて久しい「生活習慣病」。それは特定の呼称ではなく、生活習慣が主な原因となる多くの疾患群の呼び名でもある。

 厚生労働省は、このうちの、がん、脳卒中、心臓病を3大成人病とし、これに急増中の糖尿病を加えた疾患への対策転換に力を注いできた。これにより日本は世界で一番の長寿国に認証されたが、半面、糖尿病などの合併症や後遺症に苦しむ高齢者の数が急増しているのも現実にある。

 同省は、これら生活習慣を主因とする疾患群も「生活習慣病」とし、改めて一次予防に重点を置く対策に乗り出している。その代表は、「肥満症」、「脂質異常症(高脂血症)」、「高血圧症」、「糖尿病」の四つが挙げられ、医療機関では、これらを“死の四重奏”と称して警戒の目を向けている。

 ある専門家が説明する。

 「国民の喚起を促すための呼称ですが、単独でも病気のリスクは高く、複数となると軽度であっても相乗効果によりリスクが高まる。とくに肥満症、メタボリックシンドロームは深刻な疾患と捉え、予防と対策に努めています。

肥満は、生活習慣病の糖尿病やすい炎、高血圧、脂質異常など多くの病気の原因になるため放置できない症状なのです」しかし、肥満症だけを捉えている訳ではない。前に触れた“四つの病”は、いずれも食生活に関係している。

メタボリックシンドロームをはじめ高脂血症、糖尿病は、栄養の問題を抜きに予防や改善は語れない。現在、予防医学では疾患の「一次予防」が最重要視されている。一次予防とは、病気にならないように気を付けることを意味する。

 これまでは、定期健康診断や人間ドックなどで病気を早期に発見し治療するという「二次予防」に重点が置かれてきた。しかし今では、健康的な食生活や生活習慣を確立することで病気の発症そのものを防ぐ「一次予防」がメーンに挙げられるようになった。

 日本成人病予防協会の健康管理士・長岡正氏はこう警鐘を鳴らす。

 「考えれば、自然界において自分で自分の身体を悪くするようなことをしている動物は、人間だけではないでしょうか。たばこ、暴飲防食、夜更かし…。なぜ我々は不健康な生活をやめないのか。

不健康を示すデータは至る所にあるし、患者さんも周囲にたくさんおられる。健康でいたいという気持ちと努力さえあれば、予防環境は整っていると思うのですが…」

 今春、ラーメン店『支那そばや』の店主で“ラーメンの鬼”としてテレビ番組にも多く出演していた佐野実氏が、多臓器不全で亡くなった(享年63)。佐野氏は糖尿病を患い2月中旬から入院していたが、病室でも『支那そばや』のラーメンを口にしていたという。

 ラーメンは子供からお年寄りまで愛される国民食といえるが、健康的にはどうか。6年前には、新横浜のラーメン博物館広報担当だった武内伸氏も、48歳の若さで肝硬変で亡くなっている。3食ラーメンの生活を送っていた“ラーメン王”だった。
 
「ラーメンの特徴はカロリーの高さと塩分の多さ。塩分の過剰摂取は、高血圧やがんにつながると医学的にも証明されています。それを無視した食生活を続けていれば重篤な病になります。

好物のラーメンとはいえ、やはり控えめに食べるのがいいでしょうね」(医学博士・内浦尚之氏)

専門医に聞け! Q&A 運動で尿酸値を低く保つ

Q:尿酸値が8.5ぐらいあり、高い状態が続いています。少しメタボ気味です。痛風の発作が気になりますが、尿酸値を下げる薬も飲んでいません。好きなお酒はやめたほうがよいのでしょうか。(46歳・住設会社勤務)

 A:尿酸値を上げる要因に、カロリーの摂取過多と肥満、肉や魚の内臓類などプリン体を多く含む食品の摂り過ぎなどが挙げられています。

 また、お酒は尿への尿酸の排泄を抑えるので血中尿酸値が上昇します。ビールは、そのものにもプリン体が多く含まれ、痛風持ちにはやっかいな存在です。

●運動で減量しよう
 実は私は、10年ほど前、40歳過ぎで痛風発作を一年間に3回ほど繰り返し起こしました。その痛みは激烈です。あまりの痛さで恐ろしくなり、その数年後に一年半ほど禁酒しました。そして、運動を日課にしました。

 一年半禁酒したのち、恐る恐る飲んだ梅酒のソーダ割りから成長して、今や立ち飲み屋に行けば5杯はアルコール飲料を注文するもとの体質に戻りました。

 夜は必ず飲みますが、以前と唯一違うのは、ビールは極力、生の中ジョッキ一杯にとどめていることです。飲酒後はラーメンを食べたくなりますが、食べるのは3カ月に1回と決めています。夕食は炭水化物(ご飯)は食べず、お酒と副食のみで肉は制限していません。

 53歳の今、体重は78kgから10kg減り、68kgです。高尿酸血症の薬は飲まず、尿酸値は4.9で、痛風の発作は起きていません。このように、私は食事制限をあまりせず、運動によって体重をコントロールすることで尿酸値を低く保てています。私の個人的体験ですが、ご質問の方も試してみてはどうでしょうか。

 生活では、早寝早起きをお薦めします。生活も健康も、寝ることと働くことがセットで成り立っています。早起きしてジョギングなどの運動を日課にすると、生活も健康も変わってきます。

 なお、ビール以外にも日本酒、葡萄酒などの醸造酒は痛風持ちにはカロリーオーバーとなり、発作の原因となります。

とりあえず一杯のビールの後は焼酎、ウイスキーを水割りで飲み(ストレートは咽頭がんや食道がんの危険がある)、計5杯までとしてください。とはいえ飲酒を勧めているわけではないですから、その点は誤解なきように。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。

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