l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■健康・・医療対策・医の常識非常識
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【心臓血管外科のスーパードクターが実践している秘密の健康法】マネできる5つの習慣

心臓血管手術のスーパードクターとして知られ、年間300症例を超える手術を行う新浪博士先生。一人でも多くの心疾患の患者さんを救いたいと考える先生が、日常生活で大切にしている5つの習慣を紹介します。

1. フルーツは朝食に食べる

朝、目覚めたときは血糖値が低い状態です。このタイミングで糖質の多い炭水化物を摂ると、血糖値が急上昇してしまい、血管を傷つけてしまいます。しかし、フルーツは血糖値の上昇が穏やか。また、フルーツの果糖は体の即効的なエネルギー源となることも知られており、朝、食べるのにぴったりです。

「朝は体のエネルギーとなる糖質を摂るよう心がけています。パイナップルを食べると調子がいいので、ここ2年ほどそうしています」(新浪先生)フルーツは、ビタミンやミネラル、抗酸化物質も摂れる優秀食材。ただし、血糖値が上がりにくいからとフルーツばかりを大量に食べていると「脂肪肝」を招くという報告もあるので、ほどよい量を食べましょう。

2. 血管にいい油脂を摂る

良質な脂質が含まれるほか、食物繊維も多く、健康効果が高い食材として注目されているナッツ。新浪先生もカシューナッツを愛食しています。 「日中は手術も重なって忙しく、昼食を食べる時間はとれません。そこで、昼食代わりにナッツを食べています。手軽に食べられて腹持ちもいいので、これで十分ですね」(新浪先生)

手術中は奥歯に力を入れるクセがあるという新浪先生。以前はアーモンド派でしたが、奥歯への負担軽減を考えて、少し柔らかめのカシューナッツに変えたそう。カシューナッツは低脂肪でミネラル全般が豊富。ただし、ナッツ類の1粒のカロリーは想像以上に高いので食べすぎは御法度。

3. 野菜を積極的に食べる

会合や会食も多いという新浪先生ですが、何もないときはサラダを中心とした夕食を食べているそう。 「会合や会食などでは、糖質を気にせずいただきますが、普段は糖質制限を意識しています。野菜や肉類、ナッツなどが入ったサラダを食べることが多いですね」(新浪先生)野菜にはたくさんの抗酸化物質が含まれており、血管の老化を防ぐ働きが期待できます。野菜を摂る生活習慣はぜひ真似したいものです。

4. 忙しくても運動をする

知識や技術だけでなく体力も必要な手術を1日で数件行うこともあるという新浪先生。大事にしているのが、週に2回、通っているというジムでの運動です。「できれば、もっと運動をしたいのですが、時間が足りません。なので、トレーナー指導のもと、サウナスーツを着用して1時間、みっちりトレーニングをしています」(新浪先生)

運動をして筋肉を動かすことで、動脈が刺激されて一酸化窒素が分泌されやすくなります。血管年齢を若返らせ、しなやかな血管を取り戻すには、運動が必要なのです。

5. 毎日、ちょっとした負荷を体にかける

運動をするのは週に2日ですが、病院内でもひと工夫。歩くだけで筋肉や体幹をきたえられるシューズを履いて病院内の業務をこなしています。 「かれこれ10年以上履いています。どれだけの効果があるかはわからないですが、歩くときに不安定なので、すねの筋肉などに負荷がかかり、筋肉がきたえられている感じがします」(新浪先生)

真似すべきは、毎日ちょっとした負荷を体にかける運動習慣。たとえば、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う、歩けそうな距離であれば、バスやタクシーではなく歩いて移動するなど。ちょっとした運動の心がけが、血管を若返らせ、健康な体をつくります。

教えてくれたのは……

新浪 博士(にいなみ・ひろし)先生  【Profile】
1962年、神奈川県出身。1987年、群馬大学医学部卒業後、東京女子医科大学大学院修了。同年、東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所に入所。アメリカ・ウェイン州立大学、オーストラリア・アルフレッド病院、オーストラリア・ロイヤルノースショア病院への留学で心臓血管外科の研究と治療に従事する。帰国後、東京女子医科大学心研循環器外科医長、東京女子医科大学心臓血管外科助教授を歴任。2004年に順天堂大学 医学部心臓血管外科助教授に就任し、当時の天皇陛下(現在の上皇)の心臓手術を行った天野篤教授のパートナーとして活躍。埼玉医科大学 心臓血管外科教授を経て、2017年より東京女子医科大学 心臓血管外科の主任教授に就任。現在、年間300症例もの心臓血管外科手術を手がけている。
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介護保険は使えない… 親の介護とは違う「妻の病気リスク」の怖さ

 熟年夫婦には、あるリスクが潜んでいる。元気に働いていた妻が、突然、事故や病に倒れ、働けなくなる――。そんな万が一のことが起きると、老後の資金計画、ライフプランは大きく変わってくる。

 平均寿命は女性の方が長く、夫は「オレの方が先」と思いがちだが、病気や事故のリスクは寿命とは別だ。

 女性はとくに50~60代になると骨粗しょう症の割合がハネ上がる。日常生活で骨折し、それをきっかけに介護が必要になるケースは珍しくない。

“年金博士”として知られる社会保険労務士の北村庄吾氏(58歳)も、昨年、妻が大腿骨骨折で2か月入院し、“ヒヤリ”とさせられた1人だ。

「一番困ったのは妻が退院して自宅療養になってからです。家事を全部自分でやることになりました。介護保険制度が使えれば、保険でヘルパーさんを頼むことができるが、65歳未満だと認定が難しい。お手伝いさんを自費で雇おうかとも思いましたが、1日3時間で9000円、月にすると30万円近くかかるので断念しました」

 介護保険で要介護認定を受けることができるのは原則、65歳以上の人だ。40歳以上65歳未満は「がん」「関節リウマチ」など16種類の特定疾病が原因で日常生活が困難となり、要介護状態が6か月以上続くことが予想される場合でなければ認定されない。

 この介護保険が使えないというのが、親の介護とは違う、50~60代前半で起きる「妻の病気リスク」の恐いところだ。

「妻が入院や自宅療養すると出費がかさむことに加え、共稼ぎであればその分の収入も減る。親より、妻が病気になった方が金銭的負担は大きいといえます」(北村氏)

 防衛策はあるのか。妻が会社員で社会保険に加入している場合は、健康保険から「傷病手当金」が出る。怪我や病気で会社を休んで4日目から、日給の最大3分の2の金額が最長で1年6か月支給される。パート勤務でも、健康保険に加入していれば対象になる。

 病気で働けなくなって会社を退職した場合、失業保険は出ない。ただし、傷病手当金を1年半受給した後、職探しをする際にはそこから失業手当の給付を受けることができる。失業保険は退職後1年間なので、すぐには働けないならあらかじめハローワークで受給期間延長申請をしておく必要がある。社会保険労務士の木村昇氏が指摘する。

「現状の制度で利用できるのは、妻が会社員(1年以上勤務)で業務外の事由による事故や病気であれば傷病手当金、パート勤務で社会保険に加入していない場合でも、仕事上の事故や病気が原因であれば労災保険の適用が考えられます。

 しかし、それらが適用されない専業主婦は、国民年金の障害年金の受給対象になる可能性を調べましょう」

診察室を出る前に医師に聞くこと=外来受診時の注意点

病院で医師から「様子を見ましょう」と言われて受診を終えたのち、「何か医師に聞き忘れたことはないだろうか」と不安になった経験はありませんか。私自身も昔は医師と対面すると妙に緊張し、自分の病気についての疑問をうまく解消できず、自宅に帰ってから心配になった記憶があります。今回は、受診後の不安を解消するため、診察室を出る前に医師に聞いておきたいことを2点、紹介します。

〔1〕次の受診のタイミング

 医師がよく使う「様子を見ましょう」という言葉の意味は、以前の記事でも紹介しました。しかし「様子を見ればいい」と言われても、医師がじっと「様子」を見てくれるわけではありませんから、不安になるのは当然です。次の受診日を医師から具体的に指示してくれる場合はいいのですが、そうではないケースでは、「このまま放置して大丈夫なのだろうか」と心配される方は多いと思います。

 例えば、子どもが切り傷を作って出血し、病院で傷を縫ってもらって帰宅したとします。しばらくして、傷からじわじわと出血してガーゼに血液が染みていることに気づきます。「まだ血が止まっていないのではないか。大量に出血したらどうしよう?」
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 ◇想定外の変化

 そんな不安で、自宅に帰るや否や、もう一度受診してしまう。そんな方が時々いらっしゃいます。患者さんにとっては、少しの変化でも心配になりますし、安心感を得るために何度も受診したくなるものです。「想定の範囲内の変化なのか、想定外の変化なのか」が分からないためです。不安で何度も受診してしまい、その都度医師に「大丈夫」という言葉をもらわないと安心できず、疲弊してしまう患者さんもいます。そこで、こういうケースでは医師に「次に何が起こったら受診すべきか」を聞いておくことが肝要です。

 「〇〇があればすぐに受診」「〇〇なら様子を見てもOK」といった見通しが頭に入っていると、ずいぶん安心感は増すでしょう。前述のような例なら、「出血してきた時はまずは圧迫してみてください。それでも止まらない時は受診してください」という言葉をもらっていれば、それが一つの行動の指針になり、不安は軽くなるはずです。

 〔2〕どんな経過が予測されるか

 受診のタイミングを聞く際に、「どんな経過が予測されるか」を聞いておくことも大切です。体に何らかの変化が起きても、「これは医師から聞いていたことだ」と思えるだけで、不安は軽くなるでしょう。例えば、嘔吐(おうと)と下痢の症状で病院に行き、医師からウイルス性胃腸炎という診断を受け、整腸剤と吐き気止めをもらったとします。ところが、翌日も下痢が続いている。すると、「実は悪い病気なのではないか」「薬が全然効いていないのではないか」。そんなふうに考え、不安になってしまう方がいます。

 ◇「不安で病院」がなくなる

 しかし、ウイルス性胃腸炎の下痢症状は、薬を飲んだら翌日にすっきり治ってしまう、というものではありません。2、3日、あるいはもっと長い期間、水のような下痢が続いてしまい、すっきりしない方もたくさんいます。また、整腸剤は胃腸炎の特効薬ではなく、劇的な効果を期待できる薬というわけではありません。

 もし、医師から「ウイルス性胃腸炎の下痢は数日続くことがある」「薬を飲んでも短期間ではすっきり治らないことが多い」という話を聞いていればどうでしょうか。翌日や翌々日といった短期間で不安にさいなまれ、病院に駆け込む、ということはなくなるでしょう。 もちろん、こうしたポイントは、患者さんからわざわざ問わなくても医師から説明するのが一般的です。しかし、場合によっては、医師が「説明すべきだ」と考えていることと、患者さんが「知りたい」と思っていることが一致していないケースもあります。

 やはり、受診時に何を聞いておくべきかを知っておくと、より不安が少なくなると私は考えています。(医師・山本健人)

山本健人氏(やまもと・たけひと)
 医師。専門は消化器外科。平成22年京都大学医学部卒業後、複数の市中病院勤務を経て、現在京都大学大学院医学研究科博士課程。個人で執筆、運営する医療情報ブログ「外科医の視点」で役立つ医療情報を日々発信中。資格は外科専門医、消化器外科専門医、消化器病専門医、がん治療認定医など。 「外科医けいゆう」のペンネームで、複数のウェブメディアで連載。TwitterやFacebook、Instagramでも情報発信し、読者から寄せられる医療・健康についての疑問に日々答えている。

眠りながら怒鳴る、首を絞める…夢を行動に移す「レム睡眠行動障害」

大人の健康を考える「大人び」

 不眠症について、日本睡眠学会認定医で、上島医院(大阪府大阪狭山市)院長の渥美正彦さんに聞きます。(聞き手・古川恭一)

 寝ている時に目が素早く動く「レム睡眠」は、脳が活発に働く睡眠状態で、その際に夢を見るとされます。夢は普通、脳内だけで完結しますが、今回紹介する「レム睡眠行動障害」は、夢を行動に移してしまう病気です。

 怖い夢にあらがおうとしているのか、「ぶっ殺すぞ」と大声でわめいたり、壁をたたいたりします。時には、近くにいる人を殴ったり、首を絞めたりすることさえあります。呼びかけると目覚めて行動が収まることが多く、意識が混乱したままになることはありません。

60歳代後半以降の退職した男性に多い

 診断では、まず丹念に症状を聞き、一晩入院してもらって脳波などを検査します。その晩暴れなくても、予兆を示すデータが取れれば、この病気と診断されます。

 60歳代後半以降の退職した男性に多い病気で、症状の出方にはストレスが関係しているようです。昼間に興奮することがあれば、旅行のようないい刺激であっても症状を誘発することがあります。家具や壁から寝床を遠ざけるといった配慮が必要でしょう。

 治療には、むずむず脚症候群にも使われる抗てんかん薬がよく効きます。服用を始めた60歳代男性は、寝言は続くものの、暴れることはなくなりました。

 発症の詳しい仕組みは不明ですが、最近の研究では、大脳と脊髄の間にある中枢神経「脳幹」に、夢を見ても体が動くのを抑える機能があり、その異常が原因らしいとわかってきました。神経の難病「パーキンソン病」のような病気の前兆になる場合もあり、継続的な診療が大切です。

渥美 正彦(あつみ まさひこ)
大阪市立大学医学部卒業。大阪警察病院、国立病院機構やまと精神医療センター、近畿大学医学部付属病院神経内科などを経て、2004年6月から上島医院。05年に同医院併設南大阪睡眠医療センター長。10年から同医院院長。

海外での医療費は驚くほど高額なことも “プラスアルファ”もある旅行保険の効用

海外旅行中に病気やけがで医療機関を受診する時には色々な不安があります。言葉は通じるのか、医者は信頼できるのか、そして医療費はどれだけかかるのか――。実際に海外の医療機関を受診して、驚くほど高額な医療費を請求されたケースもあります。こうした費用面の不安をなくすため、旅行前は海外旅行保険に加入しておくことを強くお勧めしています。【東京医科大学病院渡航者医療センター部長・濱田篤郎/メディカルノートNEWS & JOURNAL】
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◇2000万円以上の医療費が生じたケースも

ジェイアイ傷害火災保険の「海外旅行保険事故データ」という統計があります。このデータをみると、2018年度は同社の保険に加入していた海外旅行者のうち、2000万円以上の高額医療費を支払ったケースが5件ありました。このうち3件は旅先で心筋梗塞(こうそく)を発病して入院したケースです。300万円以上になると約50件あり、病名としては骨折や脳卒中などが多くみられます。こうしたケースの約4割が65歳以上のシニア世代ですが、若い世代の人もかなりの数いました。

この統計に記載されている旅行者は保険に加入していたので、ほぼ全額を保険会社が支払ってくれましたが、もし加入していなかったら、旅行者自身の負担になるのです。
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◇旅行保険を病気やケガで利用する確率は高い

多くの旅行者は、旅先で「万が一」病気やけがをした時のため旅行保険に加入しますが、実際に病気やけがをする確率は万に1つどころか、かなり高くなります。

ジェイアイ傷害火災保険のデータでも、保険加入者の3.7%(27人に1人)が、旅先でのトラブルで保険を利用していました。このトラブルの中にはスーツケースの破損などもありますが、全体の半分は病気やけがによる医療費の支払いでした。つまり加入者約50人のうち1人が、医療費のために保険を利用していたことになります。旅行で保険に加入するのは決して「万が一」のためではなく、よくあるトラブルへの対処法なのです。

◇クレジットカードの保険では不十分

それでは、日本からの旅行者はどのくらいが旅行保険に加入しているでしょうか。これを明らかにするため、私たちは2016年1月に東京国際空港(羽田)から海外に出発する旅行者を対象に調査を行いました。その結果、7割以上の旅行者が旅行保険に加入していると回答しました。これはかなり高い割合ですが、この中にはクレジットカードの旅行保険加入者も多かったようです。

クレジットカードの中には、会員になれば自動的に旅行保険にも加入できるものがあります。この保険があれば十分と考えている人も多いのですが、そこに落とし穴があります。カードの旅行保険は補償金額が低く設定されており、一般的には300万円以下です。治療費がどれだけかかっても、それ以上の金額は補償してくれません。つまり、海外でかかる医療費を安心して支払うには、正式な海外旅行保険に加入する必要があるのです。

◇保険がないと医療が受けられないケースも

日本国内ならば、ほとんどの国民は健康保険に加入しており、医療費のことをあまり気にせずに医療機関にかかっています。たとえ保険未加入で医療費を支払えそうもない人が受診しても、医療機関側は診療を拒否できません。なぜならば、日本では法律で、患者の診療に応じなければならない義務(応召義務)を医師に課しているからです。

しかし、海外の多くの国には応召義務がありません。もし、お金を払えそうもない外国人が受診したら、医療機関は診療を拒否することもあります。たとえ治療が始まっても、医療費が患者の支払い限度額以上になると、そこで治療が中断されることもおこります。例えば、デンゼル・ワシントンが主演した「ジョンQ」というアメリカ映画(2002年)があります。主人公の子どもが心臓病にかかり心臓移植が必要になりますが、病院が手術を拒否したため、主人公が病院を占拠して手術を強行させるというストーリーです。この時に子どもが加入していた現地の保険では、心臓移植という高度医療の費用まではカバーしてくれなかったのです。

海外で安心して医療を受けるためには、十分な医療費が払える補償、すなわち正式な旅行保険に加入していることが絶対条件になります。

◇旅行保険は持病をカバーしてくれない

正式な旅行保険に加入していても、保険会社が医療費を支払ってくれないケースがあります。持病のある旅行者が、旅先でその悪化により受診した場合です。

先日、糖尿病で薬を飲んでいた旅行者が、旅先のロサンゼルスで救急外来に運ばれました。到着後、しばらく薬を飲み忘れたために血糖値が大変高くなり、意識不明の状態になってしまったのです。この人は旅行保険に加入していたので、入院した病院で十分な治療を受け、無事帰国しました。帰国後、200万円近くかかった医療費を旅行保険会社に請求したところ、保険は支払われないことがわかりました。ほとんどの旅行保険は、持病の悪化でかかった医療費をカバーしてくれないのです

こうしたケースが多いので、最近は持病もカバーする旅行保険が販売されるようになりました。持病のある人が海外旅行する際は、保険会社にあらかじめ相談しておきましょう。

◇付帯サービスも便利

旅行保険は旅先でかかった医療費をカバーしてくれるだけでなく、付帯するサービスがいくつかあります。

アシスタンスサービスもその1つです。これは、海外で病気になった時に、コールセンターに日本語で電話を入れ、滞在先の提携医療機関を紹介してもらうサービスです。提携医療機関は一定の医療レベルがあり、旅行保険の加入者は医療費の支払いを心配することなく安心して受診できます。

旅先で入院し家族の付き添いが必要になるケースでは、家族の日本からの旅行費用をカバーするサービスもあります。また、旅先での医療対応が難しい場合、日本にチャーター機などで搬送するケースもありますが、この費用をカバーしてくれるサービスもあります。このようなサービスは基本契約に入っている保険が多いのですが、特約として付け加える保険もあるので、事前に保険会社に問い合わせておくことをお勧めします。

海外旅行中に病気やけがをすることは決して珍しいことではありません。そんな場面で安心して医療対応が受けられるように、旅行保険への加入を忘れないでください。

痛み悩みの相談室 ケガをしたら、冷やす? 温める?

 冷やす・温めるは、どう使い分ければよいのでしょうか。ズバリ、ケガをしたときは「最初は冷やし、その後は適当な時期から温める」のが正しい対処法です。

 例えば、太ももを打撲したときに内出血した箇所を温めると血行がよくなり、さらに内出血が進んで腫れが増してしまいます。ケガの直後は痛めた箇所を冷やし、血管を縮小して内出血を減らし、腫れを抑えましょう。冷やすことによって痛みの感覚を麻痺させる効果もあります。

 しかし、低温にしすぎると凍傷になってしまう恐れもあるので、冷やすときはビニール袋に氷水を入れたくらいの温度が最適です。また、長時間冷やし続けると組織の血行が悪くなり、酸素や栄養が足りなくなってしまうので、ケガの状態にもよりますが、冷やす時間は数十分から1、2時間程度にしておきましょう。間欠的に冷やすのもよいでしょう。

 内出血は打撲してから1~2日で止まり、腫れがピークに達するので、それ以降は逆に温めて血行をよくし、組織の活性と再生を促します。血行は、組織に酸素や栄養を補給し、老廃物を捨てる上でも大切です。

 冷やす時間、温める時間はケガの状況や部位によって異なりますが、入浴時に患部を温めた際にズキズキ痛むときは、まだ急性期なので冷やさないといけません。逆に患部が気持ちよければ急性期をすぎているので、温めていい頃合いです。

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井尻真一郎
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

冷蔵庫の製氷機、どれくらいの頻度で掃除するべき?

日々の家事で気になるものの、正解がよくわからないことについて、家事代行サービスを展開するカジタクに所属する、山口奈穂子さんに教えてもらいました。今回のテーマは「冷蔵庫の製氷機(自動)を掃除する頻度」についてです。 「え、そもそも掃除が必要なの!?」と焦っている人もいるのでは。じつは、けっこう汚れやすいらしいんです……。

■教えてくれたのは…山口奈穂子さん
カジタクに所属する、予約半年待ちの「片づけ名人」。定期家事代行、整理収納サービスの経験を活かし現在は新人スタッフの教育を行うトレーナーも担当。整理収納アドバイザー1級ほか、整理収納の資格を多数保有している。

製氷機を掃除したほうがいい理由とは?

製氷機は冷蔵庫の中にあるから、カビなどとは無縁…と考えている人は少なくありません。とくに冬場は氷を作る機会がほとんどないので大丈夫だろうと、過信している人が多いです。 残念ながら、冷蔵庫の中でもカビなどの細菌は死滅するわけではなく、あくまでも増殖が緩やかになっているだけ。そのため、製氷機や給水タンクを掃除しないまま使っていると、カビが混じった水を凍らせた氷ができてしまいます。あまり使いたくはないですよね。このような状態を防ぐためにも、製氷機や給水タンクを定期的に掃除してきれいな状況を保つことが大切です。
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製氷機はどれくらいの頻度で掃除するべき?

製氷機の給水タンクは、基本的に1週間に1回のペースで掃除することが望ましいとされています。そうすることでカビが発生しても繁殖を予防できますし、パイプ内など製氷機内部にもカビが発生しにくくなるのです。どうしても掃除をする暇がないという場合でも、隔週ペース(月2回)は維持したいです。たとえば、冷蔵庫内の整理とまとめて掃除すれば忘れずに行えるでしょう。また、製氷皿が取り外し可能となっているものであれば、こちらも1年に1、2回のペースで掃除をしましょう。

そしてもう一つ、定期的に掃除する必要があるのが浄水フィルターです。こちらは普段の掃除では水洗い程度で問題はありません。ただ2、3年に1度は新品に交換する必要があります。

製氷機を掃除する方法は?

製氷機の基本的な掃除方法としては、まず給水タンクを冷蔵庫から取り出します。蓋などの取り外せるパーツは全て取り外し、タンク部分をスポンジで水洗いしましょう。もし目に見える汚れがある場合は、食器用洗剤を使って落としておけば、あとからお酢やクエン酸を使用するときも汚れが落ちやすいです。蓋を掃除する時は浄水フィルターなどの付属パーツを外し、それぞれのパーツを別々に洗います。浄水フィルターには水垢がついていることが多いので、流水で洗い流すことをおすすめします。

また、細かいパーツはお酢やクエン酸につけておくと、見えない部分の汚れも落とすことができます。そうして全てのパーツを洗い終わったら乾燥させ、組み立てて冷蔵庫内に戻せば掃除完了です。

協力…カジタク
家事の宅配「カジタク」。安心のイオングループとして、家事代行以外にも、プロの整理収納プラン「片付け名人」や、日頃お掃除できないところをプロにお任せする「ハウスクリーニング」など、これまで約70万件の家事サービスを提供。

1万7000人超での研究結果 笑いの頻度は健康にどう影響する

「笑う門には福来る」という言葉があります。人とのコミュニケーションの中で生まれる「笑い」は、私たちの日常生活に幸福感をもたらしてくれます。

 笑いは健康面にも良い影響を与えることが示唆されています。実際、笑いを誘うようなユーモア(人を笑わせるためのお笑い芸)を用いたケアを行うと、不安症状の緩和や睡眠の質の改善効果が期待できます。また、笑う頻度が多い人は心臓病や脳卒中が少ないという報告もあります。

 そんな笑いの頻度と健康への影響に関して、日本人を対象とした研究論文が日本疫学会誌電子版に2019年4月6日付で掲載されました。

 この研究では、山形県に在住している40歳以上の1万7152人が対象となっています。被験者は、笑いの頻度によって「週に1回以上」「月に1回以上、週に1回未満」「月に1回未満」の3つの集団に分けられ、死亡率と心臓病の発生率が比較されました。なお、結果に影響を与え得る、年齢、性別、高血圧の有無、喫煙・飲酒状況などの因子で統計的に補正を行って解析をしています。

 中央値で5・4年にわたる追跡調査の結果、笑いの頻度が高い人たちで、死亡リスクや心臓病の発症リスクが低いことが分かりました。週に1回以上笑う人に比べ、月に1回未満しか笑わない人では死亡リスクが約2倍、統計学的にも有意に高く、心臓病の発症リスクが1.4倍多い傾向にあるという結果です。

 日常生活の中で笑いが多い人は、もともと健康的な人なのかもしれません。とはいえ、過去の研究報告も踏まえれば、笑いが健康に良い影響を与える可能性は高いといえるでしょう。

 元号も変わり、新しい時代が始まりますが、この先の未来が笑いに満ちあふれた社会になるよう願っています。

青島周一:勤務薬剤師。「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰
2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

【医者も知らない医学の新常識 】治療の好影響が残る「レガシー効果」を知っていますか?

「レガシー(遺産)効果」というのは、ある治療をした良い影響が、その治療をやめても一定期間体に残っている、という現象のことです。たとえばコレステロールの高い患者さんが、薬で5年間以上コレステロールを下げておくと、それから薬をやめてしまっても、動脈硬化の病気の予防効果は、5年以上はそのまま続くというような報告があります。

 それでは、糖尿病にも同じようなレガシー効果があるのでしょうか?この点はまだはっきりと分かっていません。比較的初期の糖尿病の患者さんを対象とした研究では、血糖コントロールを一定期間正常に近づけると、その時にはあまり効果がはっきりしなくても、その影響が後で表れて、動脈硬化が減ったという結果になっています。

 しかし、より病状の進んだ患者さんや高齢の糖尿病の患者さんでは、そうした効果は確認されていません。

 今年の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」という一流の医学誌に載った論文によると、高齢の糖尿病の患者さんに「5年間厳しい血糖コントロールをしても、その効果は通常の治療と変わりはなく、レガシー効果も認められなかった」という結果になっていました。これは認知症など他の病気にも言えることですが、生活改善や生活習慣病の治療効果は、その時ではなく、10年後、20年後に意味を持つものであるようです。

石原藤樹:「北品川藤クリニック」院長
信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「間食」には2つのメリット うまく取り入れるコツは?

 みなさんは、間食を取っているでしょうか?

 間食というと、「太る」「砂糖の取り過ぎ」などネガティブな印象を抱いている方もいるかもしれません。

 しかし、私は間食を取ることに対して賛成の立場。糖尿病で治療を受けているわけではなく、営業職などで体をよく動かす、夕食の時間が遅い、お腹がすいて夕食を食べすぎてしまう……といった場合は、間食を有効活用していいと考えています。

 たとえば、ある40代男性は、自宅とオフィスが離れていて、通勤に2時間近くかかるので、平日は毎朝6時台の電車に乗らなければなりません。朝食は5時半で、パンとコーヒーの決まったメニューです。

 出社時間は、決まった始業時間より少し早い8時。

 彼の仕事はデスクワークが中心で、13時半くらいまでパソコンと向き合いっぱなしです。その時間になるとオフィス近隣の定食屋がすいてくるので、昼食に出掛けます。

繁忙期を除き、たいてい18時近くには退社。自宅で風呂に入り、20時半ごろに夕食を取ります。

 彼の場合、朝食から昼食までの時間が8時間。昼食から夕食までの時間が7時間。空く時間がだいたい均等ですが、サッと済ませたい朝食はどうしても簡単な内容にせざるを得ず、昼食時は空腹でつい「ご飯大盛り」を頼みたくなってしまう。 また、夕食も、現代のビジネスパーソンにしてはそう遅い時間ではありませんが、翌朝が早く、11時前には寝たいことを考えると、消化の良いメニューを少量食べる程度にしたい。

 そこで、彼は9~10時と16~17時の2回、カカオの含有率が高いチョコレートを1個、食べるようにしています。すると空腹が抑えられる。

 この男性のような間食の取り方は、悪くはないです。理由は2つあり、ひとつは、食べ過ぎを抑えられること。もうひとつは、血糖値の急上昇を回避でき、吸収を抑えられること。空腹時間が長く続いた後に食事をすると、血糖値が急上昇し、急降下します。これが血管にダメージを与えるため、血糖値の変動はあまり大きくしないようにすべきです。

「1日3食、規則正しい食事を」と言われるのですが、一般的な会社勤めの人には難しい。通勤時間の関係で朝食をかなり早く取らなければならなかったり、残業が当たり前の職場では夕食が21~22時を回り、昼食から時間が経ってしまったりということは、よくあるでしょう。むしろ、「朝食7時、昼食正午、夕食18時」といった理想的な食事スタイルを持てる人がどれだけいることか。

 だからこそ、間食をうまく取り入れてほしいのです。

■「好きなものを好きなだけ」はNG

 ただし、すべての人に間食が適しているわけではありません。自分は、間食を取るべきかどうか。まずは、自分の食事時間を確認してください。多くの方は昼食から夕食の間が空くでしょうから、そのちょうど真ん中くらいの時間に間食を取る。習慣化する必要はありません。「今日は夕食を18~19時くらいに取れる」「たまたま昼食がボリューミーだったのでお腹がすいていない」といった時は、間食を取らなくてもいいのです。

 間食の内容にも注意です。好きなものを好きなだけ、ではカロリー過多になりかねないのでNG。チョコレートやナッツ類、ヨーグルトやチーズなどを少量、食べることがおすすめです。

 特にチョコレートは、カカオポリフェノールやテオブロミンなどの含有成分が健康に役立つという研究結果が近年、発表されています。

「アーモンド入りチョコレートを1日8粒、2週間食べたところ、便秘女性の排便回数が増えた」「閉経した女性がカカオポリフェノールを継続摂取したところ、高血圧、高血糖、高コレステロールを予防できる可能性があると分かった」など。

 カカオの含有率が高いチョコレートが複数のメーカーから販売されているので、それらをご自身に合った形で活用するのもいいですね。 職場で仕事中に何かを食べるのはちょっと……という方は、牛乳をたっぷり入れたコーヒーや紅茶などもいいですよ。くれぐれも「おいしくて、チョコレートをつまみ過ぎた」にならないようにしてください。

治療の好影響が残る「レガシー効果」を知っていますか?

「レガシー(遺産)効果」というのは、ある治療をした良い影響が、その治療をやめても一定期間体に残っている、という現象のことです。たとえばコレステロールの高い患者さんが、薬で5年間以上コレステロールを下げておくと、それから薬をやめてしまっても、動脈硬化の病気の予防効果は、5年以上はそのまま続くというような報告があります。

 それでは、糖尿病にも同じようなレガシー効果があるのでしょうか?この点はまだはっきりと分かっていません。比較的初期の糖尿病の患者さんを対象とした研究では、血糖コントロールを一定期間正常に近づけると、その時にはあまり効果がはっきりしなくても、その影響が後で表れて、動脈硬化が減ったという結果になっています。

 しかし、より病状の進んだ患者さんや高齢の糖尿病の患者さんでは、そうした効果は確認されていません。

 今年の「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」という一流の医学誌に載った論文によると、高齢の糖尿病の患者さんに「5年間厳しい血糖コントロールをしても、その効果は通常の治療と変わりはなく、レガシー効果も認められなかった」という結果になっていました。これは認知症など他の病気にも言えることですが、生活改善や生活習慣病の治療効果は、その時ではなく、10年後、20年後に意味を持つものであるようです。


医師の米山公啓氏もやっている コーヒー健康生活のススメ

 1日何杯もコーヒーを飲む人はいるだろう。「コーヒー中毒」といった言葉もあり、どちらかというと、コーヒーの飲み過ぎはネガティブな雰囲気で捉えられていたように思う。

「ところが、コーヒーにはプラスの作用しかないんですよ。カフェインで眠りにくくなるということを除いては」

 こう言うのは、『幸せはこぶコーヒータイム』を最近上梓した、医師で作家の米山公啓氏。同書は、健康とコーヒーの関係を軸にした16話のエッセイが詰まった1冊だ。

 米山氏はもともとコーヒーがあまり好きではなかった。しかし、コーヒーが生活習慣病、心臓病、がんなどさまざまな病気のリスクを減少させているという疫学調査が非常に多いことに気が付いたことがきっかけで、コーヒーを意識して日常的に飲むようになった。

「たとえば、国立がん研究センターの報告によれば、コーヒーをよく飲んでいる人は肝臓がんの発生率が低い。10年間の追跡調査なので、疫学的にはある程度の信頼度があるでしょう」(米山氏) コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、まったく飲まない人に比べ24%低いという海外の調査結果もある。

米山氏は「私が1日に飲めるのは2杯くらい。それでも、飲まないより飲んだ方がいいと考えて実践しています。みなさんも、普段飲んでいる飲み物の何杯かをコーヒーに置き換えてはどうでしょう?」と提案する。

 ただし、砂糖をたっぷり入れて飲むのはNG。加えるのは牛乳だけで。「コーヒーは胃に悪い」と昔よく言われたが、コーヒーが胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などとは関係ないという調査結果が出ている。胃弱の人も安心を。

 なお、薄着の季節を前にダイエット中の人もコーヒーを大いに活用してはいかが? 運動や入浴の30分前に飲むと、脂肪燃焼が促進されるそうだ。

注意すべき洗剤成分 「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」

「超消臭」「抗菌」「強力洗浄」「香り長持ち」と魅力的なキャッチコピーが躍る最近の洗濯洗剤。高性能な洗剤の成分が体にどんな影響を与えるのだろうか? 中には健康や環境への影響が懸念される成分もある。その代表的なものは、合成界面活性剤だ。添加物や合成物質に詳しいジャーナリストの郡司和夫さんが解説する。

「天然の界面活性剤である石けん洗剤は、水に分解されやすいため、環境面での問題はありません。長年使われてきて、健康被害が起きていないのも安全な証拠です。

 一方で合成界面活性剤のなかにはさまざまな種類があり、害を気にしなくていいものもありますが、気をつけるべきものもあります。

 たとえば、“直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)”には、皮膚のたんぱく質を破壊する作用と、胎児に異常をきたす催奇形性作用があるとされています。動物実験では、発がん性の報告もされている。

“ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)”には、皮膚障害やアレルギー誘発の恐れがあります。

“ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)”は、肌荒れを起こす可能性があると指摘されています」

 パッケージに「無添加」「植物性100%」「天然洗剤」などと書かれていても、商品によっては着色料や漂白剤が入っていないだけで、合成界面活性剤は入っていることがあるという。

「さらに日本では、界面活性剤が『合成』なのか『自然系』なのかの表記が義務づけられておらず、『界面活性剤』としか表記されません。それゆえなかなか区別しにくいのですが、危険度が高い合成界面活性剤が一定量以上含まれる場合は、表示義務があります。『界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステル塩〇%)』といったように、成分名と含有量が書かれているので、できるだけ、そのような表示がないものを選びましょう」(郡司さん)

 さらに合成界面活性剤よりも危険性が指摘されているのが、衣類を真っ白に見せる成分「蛍光増白剤」だ。最近では、「蛍光増白剤フリー」をうたった商品も増えている。

「紫外線を吸収して青白い光に変える染料で、ブラックライトを当てると青く光ります。以前、蛍光増白剤で洗った布を使っていた豆腐店の豆腐が、青く光ったということがありました。界面活性剤と同じく、衣類から皮膚に付着し、皮膚から体内に取り込まれます」(郡司さん)

 市販されている洗濯洗剤は安全性が確保されているが、「蛍光増白剤」は食品衛生法では食器、容器などへの使用を認めておらず、経済産業省は、「乳幼児用製品への使用はできるだけ避けること」と通達を出している。

 あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子さんも、なるべくなら蛍光増白剤フリーをすすめる。

「合成界面活性剤も体にいいものとはいえませんが、ほとんどの商品に入っており、完全に避けるのは困難です。体にいい洗剤を選びたいのならば、まずは、蛍光増白剤フリーの洗剤を選ぶようにするといいでしょう。

 また、パッケージに『すすぎ1回でOK』と書かれていても、2回すすいで、衣類への洗剤の残留量を減らした方がいい。石けん洗剤は、泡立っていなければほぼ残留していませんが、合成洗剤の残留は目で見えません」

体の合図を見逃さないで!専門家が語る「排便に適した時間」

私たちの健康には非常に大切な排便。食べたものは、腸が動きを止めない限り、下から出てくる仕組み。いずれ出てくるものならば、排便をするのに適した時間はあるのだろうか? そこで生理的現象のベストタイミングをアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

【「大半の人にとって、ベストかつ規則的と言える時間は朝ですね」と話すのは、米ウェイクフォレスト・バプティスト医療センター消化器内科長のケネス・コッホ医学博士。あなたが前日に食べた物は、寝ている間に小腸と結腸で処理される。朝起きると、消化された食べ物が体内をくだり始めるので、たいていは起床から30分もしないうちにトイレに駆け込むことになるそう。

コッホ医師の話では、朝のコーヒーをスキップするだけで1日中調子が出ないのと同じで、腸も習慣を好むため、いつも通り大きい方の用を足さずに会社へ急ぐと、腸の動きが乱れてしまう。これが便秘の始まり。米ノースウェスタン・メディシン消化器系センター長のスティーブン・B・ハナウワー医学博士によると、排便が週1回から1日3回あれば、お通じが順調な状態と言える。かなり幅広いけれど、自分にとって規則的に用が足せる時間を見つければいい。

「お通じを規則正しくするには、腸の動きに影響を与える行動を規則正しく取るのが一番です」とハナウワー医師。主要な要素は食事の内容。コーヒー、フルーツ、野菜、食物繊維は便意を誘うので、出勤前に用を足す習慣をつけたいのなら、食物繊維たっぷりの朝食とコーヒーで1日を始めよう。それを月曜日と水曜日だけでなく毎日続ければ、便意のタイミングが予測できるようになる。

「生活にパターンや規則正しい習慣があると、それで楽ができますよ」とハナウワー医師は続ける。身支度のスケジュールにトイレ休憩を入れておけば、電車やバスに乗った瞬間、急な便意に襲われることもない。「時間がない理由なんて、いくらでも考えられます」と話すのはコッホ医師。「でも、朝食をとり、便意を感じたら、ちゃんとトイレに行きましょう。そうすれば、お通じが規則正しくなりますよ」

ハナウワー医師いわく、ここでトイレをスキップすると、体内の細菌が便をガスに変換するため、おなかが張ってしまうそう。それは困る。要するに大事なのは、体が合図を出してきたら、それを無視せずトイレに行くこと。出勤前にそれができれば、さらによし。※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

温水洗浄便座の使い過ぎは危険?正しい使い方

■排便後、どう清潔さを保つべき?
体にとって重要な臓器である消化管。口から入った食物は消化・吸収され、不要な分は残渣物として排泄されます。肛門はこの大切な排泄部分を担うものです。

肛門の外側は肛門括約筋と呼ばれる筋肉で覆われており、内側は粘膜です。肛門括約筋には2種類あり、自分の意志では動かせず常に締まっている状態の内肛門括約筋と、自分の意思で動かすことができる外肛門括約筋に分けられます。外肛門括約筋を動かすことで、スムーズに排便することができます。

肛門の出口部分の粘液にも大切な働きがあり、体内への菌などの侵入を防いでいます。また、大腸内の腸内細菌も、病原体が侵入・繁殖するのを防いでくれています。

このように体内を清潔・健康的に保つようにできている肛門部分ですが、それでも糞便は衛生的なものではありません。大腸菌を含めた細菌がたくさん含まれていますし、皮膚を刺激するインドール、スカトールなどの物質も含まれているため、便が皮膚に付いたままだと皮膚に炎症を起こすこともあります。

そのため、ある程度は工夫して、肛門部分をきれいにしておく必要があります。排便後にトイレットペーパーで便を拭き取るのは世界的にも最も一般的な方法ですが、近年の日本では温水洗浄便座の機能も併用している方が多いでしょう。ここでは、上記の体の仕組みを理解した上で、正しい温水洗浄便座の使い方・注意点を考えてみたいと思います。

■温水洗浄便座(ウォシュレットトイレ)の正しい使い方
温水洗浄便座は、ボタンを押すと便器からノズルが出てきて、肛門などを洗浄してくれる機能が付いているものが一般的です。通常「ウォシュレット」と呼ばれることも多いようですが、ウォシュレットトイレは1980年にTOTOが発売した製品で、TOTOの商標登録名です。一般名称としては「温水洗浄便座」と言います。

温水洗浄便座は、ノズルの角度によって、肛門だけでなく、ビデというボタンで外陰部を洗うこともできます。便は温水だけでもきれいにできますので、トイレットペーパーで拭くだけよりも、この機能を使って洗浄する方がきれいになると言えるでしょう。水圧、洗浄時間などで洗い方が変わってきますが、洗浄後はトイレットペーパーで水を拭き取ります。正しく使えば、衛生面でも評価できる優れものです。

できれば弱めの水圧で、5~10秒程度の洗浄時間で使用するのが良いとされています。

■温水洗浄便座症候群とは……使い過ぎによる肛門のかゆみなど
しかしどんなものでもそうですが、使用方法や回数・時間を適切にすることがとても大切です。

温水洗浄をし過ぎると、本来必要な肛門周囲の皮膚の皮脂まで、過剰に洗い流してしまいます。これにより皮膚のバリア機能が低下し、かぶれやかゆみなどの症状が起こることもあり、正式な病名ではありませんが、「温水洗浄便座症候群(ウォシュレット症候群)」という呼ばれ方もされています。

また、水圧が強過ぎても皮膚を傷めることになりますし、毎回、10秒以上洗浄しているような場合も、肛門周囲の皮膚の皮脂まで取れてしまいます。

■温水洗浄便座から病気感染するリスク・気になる安全性
また、排泄物をノズルから出る温水で洗い流すことから、それを介して、感染症になるリスクを心配する方もいらっしゃるようです。結論からお伝えすると、健常人で正しい使い方をする限り、感染の危険はないと考えられます。しかし、不適切な使い方による感染の危険性は完全には否定できません。

例えば、胃腸炎で下痢をしているような場合、下痢便の中にはノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルス、サルモネラ菌、大腸菌、キャンピロバクター菌などの細菌が含まれている可能性があります。ノズルからの逆流などがない場合でも、強い水圧で洗浄してしまうと、そうした病原体を便器内に通常よりも広範囲で付着させてしまう可能性はあるでしょう。

皮膚炎などの感染を防ぐためにも、ノズルを自動的に洗浄してくれる機能があるものなどは良いかもしれません。

ノズルからの菌の逆流がないことなどは各メーカーがサイト上のQ&Aなどでも回答しているようですので、感染リスクが完全にゼロではないとは言え、深刻な持病などがある方以外は、過剰に神経質にならなくてもよいかと思います

■行き過ぎた清潔感は不健康? 適切な使い方・使用上の注意点
温水洗浄便座は、あくまで肛門に付着した便を洗い流すためのものです。それ以外の目的で使用することは避けた方が良いでしょう。

以下は、ひょっとしたらこうした使い方を日常的にされている方には意外に思われるかもしれませんが、NGとされている使用方法です。

・排便刺激のための使用
・腸内洗浄のための使用
・膣洗浄のためのビデ使用

こうした使用をしないためには、そもそも便秘などで悩まないように普段からの生活を整えることが大切です。規則正しい生活、食物繊維を含むバランスの取れた食生活、適切な水分摂取を心がけ、乳酸菌などの腸内環境を整える食事内容を心がけましょう。

当然ですが、便には腸内細菌が含まれており、悪臭の原因であるインドール、スカトールという化学物質も含まれています。清潔な温水で便を洗い流し、肛門を清潔にしておくことは、衛生面でも気持ち的な快適さの部分でも良いことです。

しかし、「無菌にしたい」「完全に便の成分を洗い流したい」「肛門の臭いを完全に消したい」など行き過ぎた清潔観念は、かえって肛門周辺の皮膚に炎症を起こして、肛門のかゆみなどにつながってしまいます。

温水洗浄便座では、あくまでもさっと肛門を洗いトイレットペーパーで水分を拭き取る程度に。適切な使用で、快適さを保ちましょう。

【ここまで進んだ最新治療】「気管支ぜんそく」重症治療、内視鏡を用いた物理療法も 保険適用となった「気管支サーモプラスティ」

 気管支ぜんそくでは、肺への空気が通る気管支内の気道に慢性的な炎症が起きていて、アレルギーなどさまざまな刺激で気道が収縮するとぜんそく発作が起こる。治療は、気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬をベースに、気道を広げる気管支拡張薬(吸入)などを組み合わせる薬物療法が基本。これらの薬で9割の患者が症状をコントロールできるとされる。

 残りの重症患者に対しては、この10年で4種類の分子標的薬(注射)が次々と登場しているが、2015年には気管支鏡(内視鏡)を用いた物理療法も保険適用になった。それが18歳以上を対象とした「気管支サーモプラスティ(熱形成術)」だ。

 国内でいち早く導入し、最多の治療数(35例)を行っているのが国立国際医療研究センター・呼吸器内科(東京都新宿区)。どんな治療法なのか、診療科長の杉山温人病院長が説明する。

 「重症患者は、気道を収縮させる平滑筋が厚くなり、狭いまま元に戻らなくなります。気管支サーモプラスティは、熱を加えることで厚くなった平滑筋を薄く(縮小)させます。同時に、過敏になっている粘膜の神経が減るので、収縮しにくくなるのです」

 具体的には前日入院で行う。まず、のどの吸入による局所麻酔と腕から静脈麻酔をする。そして、口から気管支鏡を挿入し、先端から電極付きカテーテル(細い管)を出して高周波電流を10秒間流す。それによって気道が65度に温められる。これを5ミリおきにずらしながら60~80カ所温める。治療時間は1時間ほど。治療中は麻酔が効いているので、痛みなどのつらい思いをすることはほとんどないという。

「治療は、右肺の下、左肺の下、両肺の上と3回に分けて、3週間以上の間隔をおいて行います。治療後は、当日から食事や歩行は普通にできます。しかし、気管支粘膜が一時的にむくみ、翌日をピークに息苦しさや発作が誘発されるため、ステロイドの内服薬を服用します。ですから1回の治療で4~5日の入院期間が必要になります」

 ただし、気管支サーモプラスティを受けても完治するわけではない。薬の量は減らせても、吸入薬を中心に薬物療法は継続することになる。同院の治療成績では、ぜんそくのコントロールが改善した患者が64%、増悪改善が認められた患者が85%という。また、海外では少なくとも5年間は治療効果が持続することが確認されている。

 「十分な薬物療法をしっかりやっていても年2~3回以上発作が起きて、救急入院や仕事を休んで困っていたら、この治療法を検討してみるのがいいと思います」現在、国内では100施設を超える病院で、600症例以上が実施されている。(新井貴)

喫煙率、肥満…数字でみる「平成の失敗」 令和こそ健康な時代に

元号が平成から令和になりました。平成にはいろいろな健康ブームがありましたが、日本人は平成の時代にどのくらい健康になったかというと疑問です。健康になったことといえば、80歳で自分の歯が20本以上ある人は7%から51%に増えたことぐらいです。

 1日の歩数では、70歳以上の男性は4277歩から5219歩に、女性は3318歩から4368歩に増えましたが、厚生労働省は65歳以上の女性で6000歩、男性で7000歩という目標を掲げていますから、目標に達していません。

 成人男性の喫煙率は平成元年(1989年)には約61%でしたが、30年(2018年)に男性は約28%まで減りました。しかし、スウェーデンやデンマークの約19%という数字と比較するとまだまだ高いようです。

 野菜の摂取量は平成29年(2017年)に288グラムでしたが、厚労省が掲げている350グラムという目標には遠く及びません。塩分の摂取量も平成元年の12・2グラムから、29年には9・9グラムに減少しましたが、厚労省の8グラムという目標には達していません。

最悪なのは男性の肥満です。平成元年に約21%だった肥満の男性が、29年には約33%に増えました。その結果、平成9年(1997年)に690万人だった糖尿病の患者さんが、28年(2016年)には1000万人に増えました。

 平均寿命をみると、平成元年に女性は82歳、男性が76歳でしたが、29年(2017年)には女性が87歳、男性が81歳に延びました。しかし、世界保健機関(WHO)が提唱している健康寿命は、平成28年(2016年)で男女とも70歳代前半のため、平均寿命との差があります。

 こうしてみると、私たち日本人は平成の時代に健康になったとは思えません。新しい令和は日本人が健康になる時代になってほしいものです。(山野医療専門学校副校長・中原英臣)

国会議員らの毛髪検査で…発がん性「農薬」検出7割の驚愕

発がん性の疑いがある農薬「グリホサート」をどれくらい摂取しているのか――。国会議員らの毛髪を使って検査したところ、驚くべき結果が出た。山田正彦元農相が共同代表を務める「デトックス・プロジェクト・ジャパン」(DPJ)が21日、参院議員会館で開いた会合で明らかにした。

 旧米モンサント(現在は独バイエルが買収)の除草剤「ラウンドアップ」に含まれるグリホサートについて、世界保健機関(WHO)の下部組織「国際がん研究機関」が、毒性や発がん性の懸念があるとしている。欧州など海外では使用禁止や規制強化に動いているのに、日本は2017年12月、残留基準が大幅に緩和され、小麦は改正前の6倍、ソバは150倍に引き上げられた。「100円ショップ」には、グリホサートを含む除草剤がたくさん並ぶ。

 DPJは21日、日本の“グリホサート漬け”の実態を探るため、「検査プロジェクト」を立ち上げ、広く参加を呼びかけたのだが、それに先立って、国会議員23人を含む28人分の毛髪を仏の機関で検査した結果を発表した。グリホサートか、グリホサートが分解してできるAMPAが検出されれば、グリホサートが体内に存在していたことになる。

あなたの疲労をつくり出す、日常の何気ない習慣はコレだ!

■疲れは顔にも表れる

 ふと鏡に映った自分の顔を見た時、抜け殻のように活力の無い印象を受けたことがありませんか? 疲労は「疲れたー!」と感じるだけではなく、表情にも表れてしまいます。

 疲れの要因は、人それぞれです。「今日は新製品のプレゼンがあり、人前で話すことに緊張して疲れた」「納期ぎりぎりで、睡眠時間を削って仕事をした」など、疲れの原因が自分でなんとなく察しがつく場合もあります。

■疲れやすい人は「既に疲れが蓄積されている人」かも?

 しかし、このように疲れの原因であろう出来事が起こる以前に、既に疲れがたまりやすい基盤ができあがっている人もいます。本来であれば問題なく取り組める仕事や何気ない日常生活での出来事に対しても、予想以上の労力・気力を要するようになる恐れがあるのです。

■疲れることをした覚えがないのに疲れを感じる

 もうひとつ、私が健康相談を受ける際に比較的よく耳にする言葉があります。それは「特に疲れるようなことをしたわけでもないのに、すごく疲れを感じるのです」というもの。ご自身では疲れる理由の心当たりが無いケースです。

 疲労する原因には、肉体的疲労と精神的疲労があります。両方が絡んでいるケースも少なくありません。

しかし、疲労状態がいつの間にか慢性化していたり、疲労がきっかけとなって体調を崩してしまうことになったりと、ひどくなってからでないと自分のカラダに目を向けることがないという人もいます。早期回復ができない状態へと進んでしまうと、仕事も休まざるを得なくなるでしょう。

■疲労を招くのは、いつもの「アレ」が原因!?

 普段、特に気にせずに繰り返している習慣が、疲労しやすい体を作り出しているケースがよくみられます。いつも当たり前のように行っていることなので、それが疲労と関係するとは思えないこともあるでしょう。

 そこで、朝・昼・夜、それぞれの時間帯にやりがちな疲労へ繋がる習慣を挙げてみます。ちょっとしたことですが、生活習慣を見つめ直すきっかけになるかもしれませんね。

■疲労の原因となりやすい朝の習慣

□時間ギリギリ! 慌てて起きあがり出勤の準備
□時間が無い、または食欲が無いなどの理由で朝食を食べない
□外出時の靴はファッション性重視。多少歩きにくくても気にしない!
□今日一日のことをあれこれと心配し過ぎてしまう
□「おそらく大丈夫だろう」と、一日のスケジュールを複数詰め込んでしまう
□靴底のすり減りを気にせずにそのまま外出
□目覚めた時から肩こりが……「まぁ、仕方ない!」と何もせずに出勤

■朝の習慣注意ポイント

□1.寝起きはゆっくりと体を目覚めさせる

 慌てて飛び起きて支度をする時、体はまだ活動する準備が万全ではありません。その状態で体への負担をかけながら急に活動を始めると、早々に疲れを感じてしまうでしょう。

□2.意識的に酸素を体内に取り込もう

 朝は時間の余裕をもって起床を心がけます。布団の中で深呼吸を繰り返しながら、ゆっくりと伸びをしましょう。意識的に酸素を体内に取り込んで、筋肉へも刺激を与えましょう。朝の日の光を浴びながら……が理想的ですが、起床時刻によっては日の出前ということもありますよね。

□3.胃にやさしい朝食を心がけましょう

 一日を元気にスタートさせるためには、朝食は必要なエネルギー源です。特に疲労時は、胃の働きも低下しているケースがあります。満腹に食べる必要はなく、胃の負担も考慮して消化の良いものを摂る様にすると負担が少なく、エネルギー不足による朝の疲労感が予防できます。

□4.頭をフル回転させてしまう傾向のある人は脳を休めて

 考え込む傾向があり、あらゆることを想定して心配になったり、スケジュールを詰め過ぎたりすると、脳疲労の要因になります。心配事やスケジュールの密な段取りを頻繁に考えるだけでも、心身を緊張させつつエネルギーを要する場合があるのです。

□5.靴底の減りと朝の肩こりは健康状態のバロメーター

 靴底がすり減っていると、余計な筋力を使い姿勢を保ち動くことになるため、気付かないうちに疲れが溜まります。そして、目覚めの肩こりも睡眠中に疲労が回復していないサインの場合もあります。

■疲労の原因となりやすい昼の習慣

□デスクワークなど座り時間が長くても、ストレッチや体操などをしない。または、全く運動習慣が無い
□脚を組んで座ることが多い
□手軽にジャンクフードで昼食をとることが多い
□運動後に特にケアをしない
□毎日、筋トレで鍛えている
□家に居るのがもったいないので、休日はいつも外出をする
□風邪をひいても休まずに頑張って出勤する

■昼の習慣注意ポイント

□1.デスクワークは「疲労」の温床?

 デスクワークには疲労の要素が複数あります。同じ姿勢で作業をすることによる疲労、近い距離の書類や画面を見続ける「目」の疲労、業務内容に関する精神的疲労など、人によってはもっとあると思います。これらの疲労蓄積を予防するには、体を動かすことがオススメです。気分もスッキリして精神的疲労も和らげます。

□2.脚を組むと余計に疲れやすい体に!

 体のどこかしらの筋肉が疲労してくると、椅子に座っていること自体がつらくなる場合があります。その際、脚を組むことで安定して座っていられるようになります。しかし、楽に感じたとしても歪み姿勢を悪化させ、全身の筋肉や脳への血流を滞らせる要因となり、疲労しやすい状態へ近づいてしまいます。

□3.疲労回復に必要なのは栄養バランス!

 ジャンクフードは、時間が無いランチタイムでも手軽に食べることができます。しっかりとした味付けで、ボリュームもあるので満足度は高いかもしれませんが、これが連日、昼も夜も……と習慣化されると健康問題に発展することも。栄養価が偏り、疲労回復に必要な栄養素の摂取には至りません。

□4.疲労しやすい運動習慣に要注意

 「毎日筋トレで鍛えているから、疲労には強い!」と思い込んでいたら危険です。筋トレ後の筋肉には、疲労回復時間も必要です。約2日は筋肉を休ませなくては、筋肉が疲れ切ったままになってしまいます。また、スポーツの後にはクールダウンをして筋肉をほぐしましょう。

□5.頑張り屋さんをやめてみる

 風邪をひいた時は、免疫力が低下しているサインです。免疫系のバランスが崩れ、発熱や倦怠感に襲われたりもしますが、それでも「体は動く!」と頑張って出勤する場合が多いと思います。

ひどい咳が続くと体力を奪われる感覚は得られやすいかもしれませんが、咳の出ない風邪症状でも体を回復させる力が必要であるため、休息が大切なのです。体が動くからと、気力で活動していると疲労が蓄積され、体調が戻りにくくなります。

■疲労の原因となりやすい夜の習慣

□仕事が終わり、疲れているけど人付き合いを重視! 居酒屋へ……
□「疲れている時は、栄養を沢山摂らなくては!」と無理にでもお腹いっぱい食べる
□夜食が欠かせない
□熱めのお風呂に入らないと満足できない
□お風呂に入る時間が短く、シャワーのみのことも多い
□就寝の食前まで、パソコンやスマホ・携帯などを使用している
□就寝時間が遅い

■夜の習慣注意ポイント

□1.人付き合いも大切だけれどそれ以上に休息が重要な時もある

 疲労の自覚がある時や休息の時間が少ない時期などは、なるべく仕事の後はそのまま帰宅してゆっくりと過ごしましょう。

居酒屋でのストレス解消が不可欠という人もいるかもしれませんが、飲食の時間帯が遅くなると消化器系に負担がかかり、睡眠の質も低下してしまいます。結果、睡眠中の疲労回復を妨げることになりまねません。

□2.元気になるためにたくさん食べる?

 疲労回復には、バランスのとれた栄養は必要です。しかし、体調が思わしくない時に「栄養を摂らなくては」と頑張って食べる人がいます。内臓が疲労していると消化不良や栄養の吸収率低下がみられるケースもあるため、たくさん食べるよりもその内容を考慮しましょう。

□3.入浴のタイミングも大切

 1日の疲労を回復させるためには、就寝時間の30分~1時間位までに38~40度の湯温で入浴を済ませると、リラックスした状態での入眠が促されます。シャワーよりもお湯に浸かる方が、血行が促進され疲労回復に役立ちます。

□4.眠る前にはディスプレイを見ないように!

 パソコンやスマホなどの画面は、とても明るく目への刺激が強いもの。目に対する光刺激によって、体内のリズムが乱され、睡眠障害のきっかけとなることも考えられます。

疲労回復に関係するホルモン分泌にも悪影響を与えると、朝目覚めた際にも疲労が抜けておらず、スッキリしない1日のスタートとなる恐れがあります。夜、帰宅後はなるべく照明を夕日に近い色に落としておくと心身が休まる方向へ向かいます。

 何気ないことばかりですが、いくつかの要因が重なり続けると、疲労しやすい状態になります。それに気付かなければ慢性的な疲労感や体調不良を感じるようになりますので、生活習慣を見直して、改善できる部分から少しずつでも変えてみてはいかがでしょうか?

あなたの心身を蝕む!? 意外と知らない「寄生虫」の恐怖4つ

「自分の体に何かいる!」と思ったことはありませんか? 実は、私たちの体には“寄生虫”が侵入することが結構あるのです。

例えば、アウトドア中、裸足で歩くことにより皮膚を通して入ったり、動植物とのふれあいの中で口に入ったり……。意外と子供と遊ぶときに、寄生虫に触れやすいのです。

しかし、原因で一番多いのは、やはり生肉・生魚・生野菜などの食べ物から。

寄生虫は、人に感染して健康に害を及ぼすものからほとんど影響のないものまで多種多様です。しかし、セラピストの紀野真衣子さんは、「体の中に寄生虫がいると思考に悪い影響がある」といいます。

そこで今回は、意外と知らない寄生虫の恐ろしさをお伝えしていきます。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!

■そもそも寄生虫って何?

よっぽどマニアックな人でない限り寄生虫についてよく知らないと思うので、まずは、横浜市の健康福祉局サイトから説明を引用します。

<寄生虫とは、他の生物の体内や体外に宿って(寄生することで)のみ生存し、その生物を離れてしまうと生存できないものをいいます。

(中略)

一般的に寄生虫は「終宿主」に対しては、その生物に障害を与えることはないのですが、成育途中で本来の宿主以外の生物に取り込まれると、その生物に対して障害を与える場合があります。>

上記の“生物に対して障害を与える”については例えば、腸管に感染して消化器系の障害を引き起こすものがあります。

人に感染して健康に害を及ぼす寄生虫の主なものは、アニサキス、裂頭条虫、大複殖門条虫、旋尾線虫などです。

これで何となく寄生虫のイメージがつかめましたか?

それでは、なぜ寄生虫が思考をジャックするのか? これは“寄生しやすくし、繁殖するため”です。

例としてトキソプラズマという寄生虫があげられます。トキソプラズマの最終的な宿主は猫なのですが、これに感染した人間は脳内物質をコントロールされ、猫好きになってしまうという研究結果も出ています。

また、寄生虫デトックスをする際には、寄生虫の「死んでしまう」という思考にまで同調してしまい、訳もなく死にたくなるような気持ちになることもあるそうです。

■寄生虫が体内にいる人の特徴

さらに紀野さんは、これらのような寄生虫が体内に入ると、以下のような性格になってしまうといいます。

(1)他人に依存されやすくなる

「寄生虫を胎内に飼っていると、あなたに寄生しようとする人間も引き寄せてしまいます」

(2)「No」が言えなくなる

「依存され、“あれしてこれして”と言われても断ることができません。自尊心を持つことができなくなっています」

(3)自分のことは後回しになる

「そうやって人のことばかりやっていると、自分のことができなくなります。何故か自分のこととなると“めんどくさい”と思ってしまうのです」

(4)人のエネルギーを吸い取るようになる

「“人をお世話したい!“と思っている人は、心の奥底には“お世話されたい!”という気持ちを隠し持っています。無意識のうちに人に依存し、エネルギーを吸い取っているかもしれません」

紀野さんのコメントを読む限りではどうやら、「自分のことより人のこと!」という感じで自分のことがちゃんとできていない女性は、寄生虫に思考をジャックされている可能性がありそうですね。

最後に、「人に尽くすことは素晴らしいことですが、まずは自分のことができてから人のこと、というのが正しい流れです。

寄生虫デトックスにより思考を変化させることもできますが、“自分の人生を生きる!”と決心することで寄生されなくなるでしょう」とアドバイスいただきました。知らない間に体内に入っていることがあるので、これからは寄生虫にも気を付けて子育てしていきましょう!

座りっぱなしはNG…立って仕事をするだけで体重が減りやすくなる理由

座りっぱなしの姿勢が体に悪影響を及ぼすというのは周知の事実。

座る代わりに立って仕事することで、体重が減りやすくなる可能性があるという研究が発表された。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

研究チームが1184名の被験者を対象とした46本の論文のデータを分析したところ、立っているときは座っているときよりも、1分あたりのカロリー消費量が0.15kcal多いことが判明したそう。

つまり、体重65kgの人が通常の労働時間を立って過ごせば、1日54kcalのカロリーが余分で燃やせるということ。摂食量が変わらないと仮定すれば、1年間で2.5kg、4年間で10kgもの体重が減ることになる。

この研究論文の上席著者で、米メイヨー・クリニック予防心臓病学長のフランシスコ・ロパス=ヒメネス教授は、「立つことのメリットは、カロリーの消費量が増えるだけではありません。筋肉の活動量が増えたり、立つことには体重管理以外の利点もあるのです」と説明している。

実を言うと、立っているときと座っているときのカロリー消費量の違いは、この論文が明かした以上に大きい可能性がある。この研究の被験者は、じっと立っているよう指示されていた。でも、実際のところ私たちは、立っている間も少しずつ動く。

「人は立っているとき、重心を左足から右足へと移したり、体を左右に揺らしたり、前後に少し歩いたりという自発運動をするものです。それを考えると、私たちが見積もったカロリーの消費量は少なすぎるかもしれません。最初から立っていれば、キャビネットやゴミ箱まで歩く可能性が高いことも考えられます」とロパス=ヒメネス教授は続ける。

研究チームは、座る代わりに立つようにすることで、将来の体重が増えにくくなると結論付けている。とはいえ、この戦略が効果的かつ現実的と断定するためにも、長時間立っていることが健康にもたらす長期的な影響を知るためにも、さらなる研究が必要。

「何時間も連続して座るのを避けることが大切です。動かずに延々と座り続けるという考えを改めるには、まず立ってみるのがいいでしょう」とロパス=ヒメネス教授。「周囲の人も刺激を受けて、立ち上がったり軽い運動を始めたりすれば、なおのこといいですね」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

500人の医師に聞く 健康のために「控えるべき」3つの悪習慣

健康志向が高まって久しいですが、あなたは普段、健康を意識した生活を送ることができていますか?

「これ、健康に悪いんだろうな」

そう思いながらも、なかなかやめられない習慣が誰しも一つはあることと思います。健康にいいと言われるサプリを飲んだり、毎日1駅分歩くようにしてみたり……。少しばかり気をつかってみても、健康に悪い習慣を続けているようでは、元も子もありません。

そこで、健康のために控えたほうがいい習慣にはどんなものがあるのか、医師500人にアンケート調査を行いました。今回はその中でも、特に多くの医師が「控えたほうがいい」とした3つの習慣を、医師から寄せられたコメントとともにご紹介します。

この調査は2017年5月19日〜5月24日まで、医師専用コミュニティサイト「MedPeer(https://medpeer.jp/)」で実施し、519名の医師が回答しました。

1. 喫煙は、百害あって一利なし?

健康に悪い習慣と言えば、「喫煙」です。今回の調査でも、「控えたほうがいい」とした医師の割合が最も高く、9割以上の医師が喫煙は避けるべきとの考えを示しました(図1)。

飲食店などの建物の中を原則として禁煙とする法案についても議論されており、次の国会で提出されるのではないかといわれています。喫煙は自分自身だけではなく、副流煙によって周囲の人の健康にも影響を及ぼします。

──自分一人で吸うのであれば、寿命が縮まろうが問題なく、個人の自由であると思います。ただし、まわりに迷惑をかけないことが重要で、受動喫煙などはもってのほかであると思います(50代男性 一般内科)。

──百害あって一利無しです。「控えた方がいい」というレベルではなく、絶対にやってはいけない行為の筆頭といえるでしょう。実際に身体に与える影響としては、血流不全、活性酸素の増加、ビタミンCの破壊、DNAの変異、など多岐に渡ります(50代男性 皮膚科)。

──タバコと言えば肺がんと思われがちですが、それだけでなく、腰痛の原因にもなっています。レントゲンでみたとき、年齢に対して異常なほど椎間板が変性している方は、100パーセント喫煙者です(50代男性 整形外科)。

──喫煙と関連が言われている、がんについて報告も多く、言わずもがなです。美容に関しても、喫煙者と非喫煙者では肌に差があると日々の診療の中で実感しています(30代男性 皮膚科)。

2. 健康な日本食にも落とし穴

こちらもテレビなどでもよくいわれている内容。今回の調査でも9割の医師が「控えたほうがいい」と回答しました(図2)。健康食とされる日本食も、塩分が高めなことが欠点です。塩分のとりすぎは生活習慣病と直結するため、注意が必要です。

──塩分を摂取しすぎると血圧上昇から血管を傷めます。一般的には減塩がいいのは間違いないと思います。ただし、副腎疲労を患うなど一部の方は血圧が低すぎるので、そういった場合は除きます(40代女性 美容・アンチエイジング)。

──日本人は世界的に塩分摂取量が多いため、意識的に控えた方が好ましいことが多いといえます(50代男性 代謝・内分泌科)。

──高血圧の原因になることは言うに及ばず。また塩分が高い食事は味が濃く、主食の摂取量の増加にも寄与すると思います。そういった意味でも、塩分が低い(味が薄い)に越したことはありません(50代男性 形成外科)。

3. 早食いはデメリットだらけ

「早食いは太りやすい」とはよく言われますが、本当なようです。8割強の医師が早食いは「控えたほうがいい」と回答しました(図3)。忙しいとどうしても、買ってきた食事をデスクでなるべく早く食べてしまいがちになります。健康のためにも、ゆっくりと噛んで食べるのが好ましいようです。

──食事を取ってから満腹感を得るためにはある程度血糖値の上昇が必要です。早食いすると血糖が上がる前にどんどん体に入ってきてしまいます。つまり、食べすぎてしまいます。肥満のもとですし、胃腸などの消化機能にも負担がかかります。ただし、極端な痩せすぎで体重を増やしたい方にはいいかもしれません(50代男性 消化器内科)。

──消化によくありません。また唾液にはアフラトキシンや種々の発がん物質を無害化する効果があるため、少しでも長く噛むのが良いでしょう(40代女性 整形外科・スポーツ医学)。

──血糖値の急上昇を防ぐ、また満腹感を感じることなく食べすぎないようにするためにも早食いは避けたほうが良いです(50代男性 一般内科)。

まずは「悪いこと」を減らすところから

今回ご紹介した3つの悪習慣は、いずれも「健康に悪い」としておなじみなものばかり。話題のスーパーフードを食べたり、ジムに通ったりジョギングをしてみたり……健康に良さそうなことはたくさんあります。しかし、まずは健康に悪い習慣を見直すことが重要なのかもしれません。

※今回ご紹介した医師のコメントは全て個人の主張・意見であり、その正確性を保証するものではございません。予めご了承ください。

A、B、O、AB…血液型別「かかりやすい病気」が明らかに

 血液型と言えば、日本では「性格診断」や「占い」のイメージが強い。だが、海外の医療機関では、血液型によって「病気リスク」が変わるという相関関係が最新研究によって明らかにされつつある。東京大学医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一医師が指摘する。

「欧米では30~40年にわたって蓄積された患者の個人データを駆使した最新の研究により、血液型によって病気の発症リスクが異なることが明らかになりつつあります。

 日本人は『血液型性格分類』が大好きですが、すでに大規模調査によって、血液型と性格が関連しないことは科学的に証明されている。日本では“性格との相関”ばかりに関心が集まり、世界の研究とは別の方向にベクトルが向いてしまったと思います」

 日本人の血液型は、多い順にA型が38%、O型が31%、B型が22%、AB型9%の割合で分布している。こうしたA型、B型、O型、AB型の4タイプで血液型を分類する方法は、「ABO式血液型」と呼ばれる。

 血液型と病気との関係を理解するうえで重要なのは、それぞれの血液型が、血漿中に異なる「抗体」を持つことだ。抗体は、ウイルスや細菌などの異物を体内から追い出すはたらきを持つ。中川医師が解説する。

「研究が進められている段階なので断言はできませんが、それぞれの血液型が異なる抗体を持っていることが、病気の発症リスクと関わっているのではないかと考えられています」

 例えば、血液型によって「かかりやすい病気」とされている研究結果は、以下のようなものがある。

【A型】胃がんリスクは、最も低いO型と比較して約1.2倍高い(2010年/スウェーデン・カロリンスカ大)
【B型】膵臓がんリスクが、最も低いO型と比較して約1.7倍高い(2009年/米国立がん研究所)
【AB型】脳卒中リスクが、最も低いO型と比較して1.83倍高い(2014年/米・バーモント大)
【O型】胃潰瘍リスクが、最も低いA型と比較して1.15倍高い(2017年/医学誌『Journal of Epidemiology』)

 血液型に関する世界の機関による研究は上記以外にも多数存在するが、こうした研究結果を受け、血液型をどう考えるべきか。前出・中川医師が指摘する。

「私は血液型と病気の発症リスクの関係に注目していますが、日々の生活習慣のほうが、はるかに病気のリスクを左右することを忘れてはいけません。

 血液型による発症リスクを過剰に恐れる必要はありませんが、医学的根拠のある数字として頭に入れておいた上で、日々の生活習慣を改めることが、予防につながります」

 リスクを正しく理解し、正しく予防をすることが肝要だ。

「時差ぼけ」は明るい光を浴びて解消

■時差ぼけはなぜ起こるのか

休みといえばハワイ--、芸能人並に年末年始は毎年ワイキキビーチとカラカウア大通りのそぞろ歩きと決めている人も多いと思います。ただ時差ボケが結構つらくて、何かいい薬はありませんかと相談に来る人もたくさんいます。

 丸い地球は自転していますので、太陽光線が当たる昼と、影になってしまう夜が交互に現れます。

移動手段が船しかなかった時代は別として、最近はスピードの早いジェット機を使うのが当たり前になっていますので、東西方向に4~5時間移動すると、出発地の時刻の感覚と到着地の時刻は当然ズレが生じています。

 現代人は時計を3つ持っていると言われています。腕時計、携帯電話の時計そして体内時計です。

どの時計も出発地にセットされていますので、移動後は到着地の時刻にセットしなおせばいいのですが、体内時計はそう簡単には直せません。日本とハワイの時差はマイナス19時間、計算を分かりやくするにはプラス5時間-1日と考えてもいいでしょう。

 夜23時に出発したハワイ便は6時間後にホノルル空港に到着したとすると、日本時間では午前5時ですが現地は前日の午前10時。

久しぶりの海外旅行ということで機内では仮眠もせずに、すっかりはしゃいでいた人も眠くなる時刻のはずなのに、現地ではまだ昼前でホテルにはチェックインできず。

ガイドの言うままに、何回も行った観光地やお土産物屋を連れまわされ、ホテルに入った頃はもうヘトヘトという状態になっていたという思い出がある方も多いでしょう。

 ヒトは昼間活動して夜眠る昼行性の動物です。この睡眠・覚醒のリズムは脳の中にある松果体という場所から分泌されるメラトニンというホルモンに支配されています。

つまり夜はメラトニンが分泌され、昼になるとほとんど分泌されなくなり、この分泌のリズムがいわゆる体内時計といわれているもののひとつです。

 メラトニン以外にも成長ホルモンも睡眠中に増加しますし、コーチゾルというホルモンは早朝に増加します。深部体温も睡眠中は低くなります。

 時差ボケの症状は睡眠障害(慣れているはずの国際線乗務員でも65~70%)、日中の眠気(同15%位)、判断力低下(同15%位)、疲労感、食欲低下、吐き気、頭重感、眼の疲れなど様々。

ベッドに入っても寝付けない、逆に突然耐えられないほど眠くなる、またレンタカーで左車線を走ったり、免税ショップにパスポートを置き忘れたりなど、楽しい旅行を台無しにしてしまうような重大ミスをしてしまいます。

 ここでメラトニンについて説明します。松果体から分泌されるメラトニンは昼と夜を支配するホルモンです。

しかし夜間目覚めても減少することはなく、昼寝をしても増加しないという報告がありますので睡眠をコントロールしているわけではないようです。すなわちメラトニンを睡眠薬と理解している人がいますが、必ずしも正しくはないと思われます。

■明るい光を浴びると時差ボケが早く解消する

 米国ではドラッグストアで簡単に入手できますが、日本ではホルモン剤扱いですから入手も使用も簡単ではありません。

まだ、メラトニンの薬理作用・副作用などが十分解明されていない現状では、ハワイでまとめ買いをしたり、安易に航空会社の乗務員に買って来てもらって睡眠薬として使うのは賛成できません。

 しかし、メラトニンを投与した臨床実験の結果では、時差ボケの睡眠障害は軽度になるという報告もあります。

 国際線の乗務員は経験的に明るい光を浴びると時差ボケが早く解消することを知っています。

日本から東へ向かってフライとした場合、すなわちハワイや西海岸に着いた場合、彼らは到着後30~90分だけベッドで休養し(この間眠ってしまってもよい)、その後外に出てプールで軽く泳いだり、軽いラリー程度のテニスをしたりして明るい光を浴びるそうです。

こわばった筋肉がほぐれて頭がスッキリして、何日も前から現地に居るような気分になるということです。

 短いお正月休みのハワイ旅行、明るい太陽のもとで手早く時差ボケ解消をしたいものです。

初診を受ける際、医師に伝えるべき6つのことがら

病気や事故などで健康を損ねると、ほとんどの場合私たちは病院に行きます。

そこで医師の診察を受け、適切な治療に移るわけですが、『伝え上手な患者になる!』(自由国民社/刊)の著者で医師の平松類さんは、

日本の医療は世界的に見ても高水準であるとしながらも、大半の日本人は医師とのコミュニケーションのやり方を教わっていないため、「治せる病気が見過ごされる」「間違った治療を受ける」といったことが起こる可能性を指摘しています。
 
自分の状態や今後の治療方針について医師と認識を一にするために、平松さんは本書の中で、初診を受ける際に医師に伝えるべきことを紙に書いておくことを勧めています。一体、どのような情報を伝えるべきなのでしょうか。
 
■体感症状
 「痛い」「腫れている」など、体に起こっていることを書きます。
 この際、“腕と足と背中が痛い”などと、書いてしまうと一番痛い箇所がわからないため、最も顕著な症状だけを書くようにしましょう。 

■場所
 症状があらわれている場所を書きます。体の部位を表す言葉は間違って覚えているケースが多いため、誤解されることを避けるためにも、絵と文字を併用すると良いでしょう。

■どのように
 痛み一つでも鈍痛、疼痛などいろいろな言葉があるように、同じ症状でも感じ方はさまざまです。自分なりの表現でいいので、症状を具体的にあらわしてみましょう。

■時間経過
 症状は時間と共に収まったり、悪化したりするものです。その経過を伝えることも、診察を受けるうえで重要になります。この際、時間の経過と痛みの度合をグラフ化して書いておくと、医師にもわかりやすくなります。

■症状以外に困っていること
 患者が「一番困っていること」は症状とは限りません。

たとえば、症状としては軽いものでも「自分の父親がこんな感じの痛みで心筋梗塞だったことがある」という経験があったとしたら、症状そのものよりも「心筋梗塞じゃないか?」という不安が、患者にとって一番知りたいこととなります。

 これを伝えないと「お薬を出しておきましょう」ということで診察が終わり、一番心配なことに対する答えをもらえないことになってしまう可能性があります。

■その他の症状
 一番顕著な症状のほかに別の症状があるようなら、それも書いておきましょう。主な症状の原因を探るうえで、この記述が重要になる可能性もあります。

 自分の症状を的確に医師に伝えることは、よほど病院に慣れている人でも難しく、診察を受ける前に伝えたいと思っていた症状や不安点などを、実際に医師の前に立つと半分も伝えられなかったということはよくあります。

 しかし、あらかじめ症状のポイントを紙に書いておくと、言い残すことなく伝えることができるはず。

本書には、この他にも、「手術を受けるかどうか考える時に、医師に確認すべきポイント」や「治療がうまく行っていないと感じる時の医師とのコミュニケーションの方法」など、私たちが知らないことの多い“医師とのコミュニケーション”について解説されています。

病気の治療には時間もお金もかかります。無理なく無駄なく治癒に向かうためにも、医師との付き合い方は分かっておいた方がいいのではないでしょうか。

「座りっぱなし」の人は軽い運動を30分すると死亡リスクが低下

 1日中座りっぱなしの生活を送ることは、心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患のリスクや死亡リスクの上昇と関係することが知られています。その対策として、「定期的に立ち上がり、連続して座っている時間を短くする」、あるいは「中強度から高強度の運動をする」ことにより死亡リスクは下がるという報告がありました。

 このほど、米コロンビア大学の研究者らは、より質の高い方法を用いた研究を行い、「強度にかかわらず、運動をすれば、座り続けることによる健康被害を減らせる可能性がある」ことを示しました。

●立ち上がって軽い運動を行うだけでも死亡リスクは低下する?

 今回著者らは、「1日に座って過ごす時間(総座位時間)が長い人は、軽い運動を行うだけでも死亡リスクは低下するのか」また、「短時間の運動でも利益が得られるのか」といった疑問に対する答えを得たいと考えました。研究に用いたのは、運動疫学分野で近年よく用いられるようになった「ある行動を等量の別の行動に置き換えたときの影響を推定する手法(置き換えモデル)」です。

 この種の分析方法では、人の1日の活動を、強度に基づいて、睡眠時間、座っている時間(座位時間)、低強度活動時間、中高強度活動時間に分類します。それらの時間は、それぞれ別個に、健康にさまざまな影響を及ぼすと考えられています。

 著者らは、座位時間を低強度活動または中高強度活動に置き換えた場合に死亡リスクに影響があるのか、また、総座位時間が同じでも、連続する座位時間に中断を加えて、短い座位時間の集合とした場合に、死亡リスクが変化するのかを検討しようと考えました。

不規則な仕事でも健康に過ごしたい!体調管理のコツ

◆仕事柄、不摂生? 生活習慣病になりやすい職業はある?

「職業によって生活習慣病にかかる人が多い職業とそうでない職業はあるのですか?」と聞かれることがあります。実際に病院で患者さまのお仕事を伺っていると、生活習慣病にかかっている職業には偏りがあるようにも思えます。

調べてみると、職業と生活習慣病について関連性を検討した論文もありました。この論文では、営業職の人には肥満が多く、警察官の検査結果はよくない人が多いなど、職業による健康診断の結果に差があると書かれています。

※論文について、詳しくは「山口真由美他:職種と生活習慣病との関連性,健康康医学18,55-58,2003」をご覧下さい。

やはり同じ職業の場合、そこで働く人のライフスタイルは似てきます。看護師や警察官のようなシフト勤務、夜間に営業している飲食店の夜勤、営業職のようにお客様の予定に合わせた勤務などであれば、職業ごとに時間の使い方がある程度決められてしまうものです。

ライフスタイルが似るということは、かかりやすい病気も似てくるということ。例に出した論文の結果も、その傾向を表しています。
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◆あなたの生活は健康的? 1日の理想的なスケジュール

自分自身のライフスタイルを見直そうと考えたとき、ネックになりやすいのは「仕事」です。とはいえ、健康になるために生きているわけではないので、職業を変えなければならないというわけではありません。その傾向があることを意識したうえで生活できれば、生活習慣病を予防することは十分可能です。

ここで、健康的な生活についておさらいをしてみましょう。昼間に勤務しているサラリーマンの理想の1日だと思ってください。

■健康的に目指したい理想の1日
7:00→起床・朝食
8:00→自宅を出る
9:00→業務開始
12:00→昼休み・昼食
13:00→午後の業務開始
18:00→業務終了
19:00→自宅到着・食事
20:00→テレビを見るなど趣味の時間
22:00→入浴
23:00→就寝

だいたい身体に無理のない健康的なスケジュールというと、このようなところでしょうか。私たち栄養士が患者さまとお話しする際には、食生活以外にこのようなスケジュールを青写真として頭に置き、患者さま一人ひとりの実際の生活と照らし合わせて、身体に悪影響を与えていると考えられるポイントをお話ししています。

そのうえで、変更できるところは変更する、やめることが望ましいことはできるだけやめるなど、患者さまご自身でライフスタイルを見直していただきます。

◆理想的なスケジュールに近づけることから!

やはりこうした健康的なスケジュールをお話しすると、シフト勤務があるからとか、夜勤だから健康を害しても仕方がないという人もいます。しかし、上記に書いた青写真はあくまで青写真です。このスケジュール通りに活動できる人はほとんどいません。

でも、それでいいのです。大切なことは生活習慣病を予防することなのです。完璧に青写真通りに生活することではなく、自分の生活を青写真に少しでも近づけることで、健康に過ごすことを目指してください。

◆自身の生活習慣を見直してみよう

生活習慣病を予防するために、まず自分の1日のスケジュールを上記の青写真を参考にして書き出してほしいのです。かつて夜勤の患者さまで、このスケジュールが17:00から始まる人もいました。それも1つのライフスタイルです。シフト勤務の人は、早番・遅番などシフトの種類の数だけ書き出してみてください。

書き出したあとは、先に書いた青写真と比べてみます。夜勤で17:00から1日が始まる人は青写真を10時間ずらして、7:00起床を17:00起床と読み替えて、1日のスケジュールを青写真と見比べます。

青写真との差が1~2時間であれば気にしなくて大丈夫です。もしそれ以上ずれているスケジュールがあれば、青写真に近いスケジュールに調整することはできないか検討するのです。おそらく、趣味の時間をずらすことで食事をタイミングよく摂れるようになることが多いように思います。ただ、残業などで、どうしても時間の調整が利かないこともあります。

帰宅が遅くなり、食事と食事の間の時間が長く空きすぎてしまう場合は、わかめスープやおにぎりなど、先に少し小腹を満たすことができるタイミングはないかを検討しましょう。そして、間食した後の食事を通常よりも軽く済ませることで対応します。

生活習慣病予防のために、自分の望む生活ができないのでは本末転倒。数年先の健康を作るためにも、今から青写真を真似た「よい習慣」を身につけることが大切です。ぜひ、自分の生活に取り入れても違和感がない習慣を探しましょう。
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平井 千里(管理栄養士)

年間43万人が“座り過ぎ”で死んでいる!? あなたは大丈夫?

今、世界中の研究者が「Sitting is killing You(座ることがあなたを殺す)」と注意を喚起している

WHO(世界保健機関)は2011年に、「“座って動かない生活”は肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気を誘発し、世界で年間200万人の死因になっている」というデータを公表した。この内容を受け、2015年には世界中の研究者が集まり“座り過ぎのリスク”についての国際会議が開かれ、翌年ブラジル・サンパウロ大学の研究者から「世界中で年間43万人以上が、“座り過ぎ”が原因で死んでいる」との、より直接的な表現をした研究結果が発表された。

「座り過ぎ」とは、いったいどの程度のことをいうものなのか。デスクワークの人はどうすればいいのか。早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗氏に話を聞いてみた。

1時間座ると余命は22分短くなり、1日に11時間以上座っている人は死亡リスクが40%高くなる

2012年にこのデータを発表したのは、オーストラリアの研究機関。オーストラリアは、このデータにショックを受け、国を挙げて座り過ぎ問題に取り組んでいるという。

「座っていると、ひざも腰も曲がり、ももの裏はギュッと押されている。そんな状態が続くと血液を心臓に戻しにくくなり、一生懸命戻そうとするので血圧が高くなるような状態を引き起こします」

5分座っていると、血流速度は急速に下がり、30分座り続けると、血流速度は70%も低下するという実験結果もある。酸素も栄養も、血液によって体のすみずみまで運ばれ、老廃物も血液にのって回収される。筋肉が動かないことで足の血流が悪くなると血液循環のリズムが乱れ、血液中に老廃物の糖や脂肪があふれ出して、ドロドロの状態になる。

座ってばかりで動かない危険性として、「エコノミークラス症候群」がよくいわれるが、同様の生活習慣が長期にわたれば、血管が詰まりやすくなって、高血圧や動脈硬化がすすみ、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞のリスクが高まる。

「体の中でいちばん大きな筋肉は太ももにある“大腿四頭筋”です。ここが動くことで筋肉にスイッチが入って糖の代謝や脂肪の分解酵素の分泌が活発になります。ところが座りっぱなしで、この筋肉が動かない状態が続くと、糖の代謝や脂肪を分解する酵素の働きが悪くなります」

糖や脂肪が分解されないのだから、当然、糖尿病や肥満、メタボリックシンドロームの危険性も高まる。“座り過ぎ”とがんの関連についても研究が進められており、2014年、アメリカの研究チームから、1日に座っている時間が4時間未満の人の死亡リスクを1とした場合、8時間以上座っている人は1.21倍になるという報告もされている。


できれば「30分に一度3分」、少なくても「1時間に一度5分」は立って動く

こうした報告を受けて、一部の企業では立って働ける環境作りが進められている。

「ただ立っているだけでいいわけではありません。けれど、立っていると1歩踏み出しやすくなる。確認したいことがあれば、すぐ動いて聞きに行けますよね。立って仕事をすることで、さらに活動量を上げることができるのです」

仕事中座っている時間が2時間未満の男性は、6~8時間の男性に比べて結腸がんのリスクが37%低いというオランダでの疫学研究の報告もある。

そのうえ、社員同士のコミュニケーションが活発になり、職場に活気が出て、生産性が上がるという効果もあるという。

「理想的には30分に一度立ちあがり、少しでもいいから動いてください。30分ごとがむずかしければ、1時間に一度でもかまいません。これで座り過ぎのリスクはかなり減らせます」

どの程度動けばいいのか気になるところだが、岡先生によると、トイレに行く、お茶を入れに行く、コピーをとりに行く程度でよいのだそう。

「30分に一度、“軽い強度の歩行”と、“中程度の強度の歩行”で座り過ぎを中断したとき、血糖値がどのくらい変わるかを比較実験した結果、どちらの歩行でも効果にほとんど差はないという報告があります。また、ずっとデスクワークをしていると、夕方ものすごく疲労感を感じることがありますよね。ところが、30分に一度“立ち歩く”と、その疲労感が圧倒的に改善されたというデータもあります」
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その場でかかとを“上げ下げ”したり、少しひざを曲げる(スクワットする)だけでもOK!

席を離れることがむずかしいときは、デスクの前でまっすぐ立ち、背伸びするようにかかとを“上げ下げ”したり、少しひざを曲げる(スクワットする)だけでもいいという。

「仕事は座ってするものだと思っている人がいるかもしれませんが、メールは座っていなくても読めるし、資料だって立って読んだっていい。ぜひ“立つ”習慣をつけてほしいものです」

日ごろ座ってばかりだからと、運動不足解消のために、週末スポーツクラブに行っている人もいるだろうが、

「それで座り過ぎのリスクを十分に解消できるわけではありません。朝晩少しくらい歩いても、それ以外ずっと座っていればダメ。こまめに動くことが大事です。

固定電話しかなかった時代は、電話が鳴ると電話があるところまで歩かなくてはいけなかった。でも、今は座ったままで電話に出ることができる。照明やテレビも、リモコンや語りかけるだけでつけられる。インターネットを利用すれば買い物に行かなくてもいい。便利な時代になったからこそ、“座り過ぎ”に注意しなくてはなりません」

平均寿命が世界トップと言われている日本人だが、座っている時間が世界一長いというデータもある。いくら長生きしても、健康でなければ仕方がない。今日からスマホにアラームをセットして、忘れず1時間に5分のブレイクを入れてみよう!

岡浩一朗 早稲田大学スポーツ科学学術院教授。研究分野は健康行動科学、行動疫学。今日の日本人の身体活動(運動)不足を無理なく解消させる方法が研究テーマ。国民の健康寿命を延ばすことへの関心の高さから研究動向が注目されている。著書に「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」(ダイヤモンド社)、「『座りすぎ』が寿命を縮める」(大修館書店)がある。

「夜型人間」が9時から17時に仕事をすると脳に影響? 朝型夜型は先天的に決まるのか

 ついつい夜更かししてしまう、どうしても朝が苦手…そんな悩みを抱えている人も少なくないのではないだろうか。英BBCは2月18日の記事で、朝型の人と夜型の人とでは、脳の働く時間帯が異なるという研究結果を紹介している。

 イギリスの大学が学術誌に発表した研究結果によると、午前2時半に寝て午前10時15分に起きる夜型の人と、午後11時前に寝て午前6時半に起きる朝型の人、計38人の脳をスキャンして働きを比較。被験者に午前8時から午後8時にさまざまなテストをこなしてもらい、眠気の度合いを報告してもらった。

朝型の人たちは朝早い時間のテストで最も眠気が少なく、反応も速かったが、夜型の人たちが最も眠気が少なく、反応が早かったのは午後8時台だったという。「午前9時から午後5時という典型的な平日の稼働時間だと、夜型の人の午前中の生産性は落ち、脳の注意力を司る領域の神経結合が減り、日中の眠気を引き起こす可能性がある」と、研究者は指摘したと同記事では報じている。

 こうした本人の生活習慣や志向ではなく、先天的に決まっている「朝型」「夜型」について対策を講じている企業もある。米NYタイムズは1月16日付の記事で、従業員の朝型・夜型を判定した上でシフトを決めている工場や、パイロットに朝のフライト・夜のフライトを選ばせている航空会社などの実例を挙げ、管理職が従業員にリモートワークを推奨する企業が多くなっていると伝えている。

 9時~17時の一般的な仕事では成果が出せないという人は、夜型の可能性があるのかもしれない。実際に夜型に適した雇用はあるのだろうか。例えば、求人・転職サイトの『はたらいく』では、夜型に向いた求人として「物流」や「ドライバー」、「ホテルスタッフ」などを紹介している。他にも、アルバイト・パートの求人サイト『タウンワーク』では夜勤と検索するだけで1000件以上の求人がヒットする(2019年2月28日11時現在)。夜型のメリットとしては、朝型に比べて賃金が高めに設定されているという点が挙げられる。夜型だからといって無理に生活サイクルを変える必要はない。夜型の雇用もニーズはあると言えるだろう。

 ネット上でも、「どうりで就業時間後の方が仕事がはかどると思った」「朝は能率が悪いから軽い業務に充て、重要な業務を夕方以降に集中させるようにしている」「夜の方が集中できる」と朝が苦手なユーザーから共感の声が上がった。 働くスタイルも多様化している昨今、無理に社会に合わせるのではなく、自分が力を発揮できる時間帯を選んで就業することが、ワークライフバランスの充実につながるのかもしれない。

危険度は色で判断 今すぐ病院へ行くべき「血便」とは

 季節の変わり目はさまざまな不調に見舞われやすいが、注意したいのが「血便」だ。「様子見」厳禁の血便はどういうものか?

 血便は、よくあるタイプを大きく3つに分けられる。日本大腸肛門病学会評議員などを務めるキッコーマン総合病院(千葉県野田市)の久保田芳郎院長によれば、(1)「真っ赤な鮮血にまみれた血便」(2)「便の中に赤黒い血が混じっている血便」(3)「下痢を伴う血便」だ。

「ぎょっと驚いてすぐに病院に飛んでくる人が多いのが『鮮血の便』です。しかし、その大半が痔の一種である内痔核で、大ごとではない血便です」

 肛門に近い部分での出血なので、血液の色の変化が少なく真っ赤なままで血がポタポタしたたる場合もある。痔ならしばらく様子を見ても問題ない。

 一方、会社を休んででもすぐに病院へ行くべきなのは「赤黒い便」だ。

「大腸がんが疑われます。血が赤黒く、便の中に入り込んでいるのが大腸がんの血便の特徴なのです」

 ただし、血便から大腸がんが判明した場合、進行がんを覚悟しなければならない。早期に大腸がんを発見したければ、“目で確認できない血便”をチェックする必要がある。

「健診などの便潜血反応は、見た目は分からない血便の発見に役立ちます。しかし、便潜血反応で陽性と出ても、6割近くは次の検査(内視鏡検査)に進まずに放置するという報告があります」

 大腸がんは、早期で治療を受ければ予後がいい。内視鏡検査は「痛い」「検査のために仕事を休まなくてはならない」などハンディがあるが、最近は痛みがほとんどない検査法が登場し、自費診療になるがカプセル内視鏡で就寝中に検査を終える方法も検討されている。早期発見のチャンスを逃してはならない。

 3つ目のタイプ「下痢を伴う血便」は、消化管内での炎症が疑われる。近年増えているのが、潰瘍性大腸炎だ。

「下痢に加え、血が混じったねばねばした粘液が便に付着しています。“トマトケチャップ様”とも表現します」

■命にかかわるケースも

 潰瘍性大腸炎は、軽症例が多く、重症ですぐに手術が必要な劇症例はごくわずか。大腸がんが考えられる血便のように、「すぐ病院へ」というほどではないが、早い段階で専門医の診察・治療を受けた方がいいのは間違いない。

「潰瘍性大腸炎は免疫機能が大腸を攻撃する病気で、便の回数が増え、出血や下痢が症状です。難病指定を受けていて完治は難しいですが、薬物治療で症状の出ない状態を保つことができます。QOL(生活の質)を高める意味でも、専門医の診察・治療が求められるのです」

 3つのタイプの血便を挙げたが、原因となる疾患の中で最も注意が必要なのは、言うまでもなく大腸がんだ。よくありがちなのが、「血便=真っ赤」という勘違い。前出の通り、大腸がんの血便は赤黒く、一見、分からないものも少なくない。

 また、痔を長く患っているために、便に血が混じっていても“いつものやつ”と自己判断してしまい、検査を受けずにいるケースもご用心。結果的に手遅れになりかねない。

「大腸がんは、家系に大腸がん患者がいる人、良性腫瘍の『腺腫』が過去にできた人、潰瘍性大腸炎を患っている人は、そうでない人に比べて発症リスクが高い。血便がなくても、大腸内視鏡検査を数年に1回受けてほしい。大腸がんのサインである血便があればなおさらです」

チック症ってどんな疾患? クセとは違うの?

「チック症」(チック)とは、瞬きや首振り、肩すくめ、鼻すすり、咳払い──など、一見クセのように思える突発的な行動が継続して現れる障害です。

幼児から大人まで広く見られますが、特に子供に多く、12歳以下の子供の10~20%は体験すると言われています。

発症のピークは6~7歳で、発症から1年未満で自然と消失するものを一過性チック、それ以上続くものを慢性チックと呼びます。慢性チックの場合も、多くは思春期を過ぎると自然に消失すると言われています。

◆運動チックと音声チック

チックは「運動チック」と「音声チック」の2種類に大別されます。運動チックは、瞬きを繰り返す、首を振る、顔をしかめるなどの単純な動作が症状として出るものです。一方の音声チックは、咳払いや鼻すすり、短く叫ぶなどの音声的な行動を指します。いずれも本人が無自覚にそうした行動をとるのが特徴です。
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◆慢性チックとトゥレット障害

慢性チックのうち、運動チックと音声チックの両方が継続的に見られるものを、特に「トゥレット障害」(トゥーレット症候群)と呼びます。小児期に発症することが多く、軽快と増悪を繰り返しながら慢性化しますが、約半数は18歳前後で消失すると言われています。

一方、重症化すると「汚言症」(意図せず罵倒や卑猥な言葉を発してしまう)などの音声チックが加わることもあり、周囲からの理解が得られず本人が精神的に追いつめられるといった二次的な問題にもつながる場合があります。
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◆チック症・トゥレット障害の治療

チック症やトゥレット障害の正確な原因はまだわかっていませんが、神経伝達物質のひとつであるドーパミンが関係しているという見方が主流です。治療には、薬物療法や心理療法、またはその両方が用いられます。

チック症やトゥレット障害は、自分の行動を気にしすぎたり悩んだりすることがストレスとなって、症状をさらに悪化させることもあります。

チック症やトゥレット障害の子供を持つ親は、子供がそうしたストレスを受けないように接してやることが重要と言えます。そもそも放置していても自然治癒することも多いの障害なので、神経質になりすぎないことも大切です。

ケガで出血したときは冷やすの?温めるの?

日常生活でもちょっとしたことが原因でケガをし、出血をしてしまうことはあるもの。多少ならばそのうち止まると思ってあまり気にしないケースもありますが、料理中などで深く切ってしまったときなどはちょっと心配になりますよね。

そこで今回は、ケガで出血した際の対処法をまとめました。

■症状によって冷やすと温めるの応急処置を

いざというときの応急処置はさまざまなところで学ぶ機会があるものの、普段頻繁に行うわけではないだけに、処置したいときにかぎってその方法を忘れていることも。特に出血はその後のケガの症状等にも影響してきますから、早めの処置が重要です。

まずどのようなケガなのかを見極めましょう。打撲や骨折など、見た目では出血はしておらずこれから何らかの症状が出そうな場合はすぐに冷やします。スポーツ選手などは氷水の入った保冷剤などをよく利用していますが、これはその後起きるであろう内出血や腫れを抑える効果があるのです。

しかし切り傷など、ケガをしてすぐに出血が見られるような場合は逆に温める必要があります。特に深く切って出血がとまらないときなどは、血をはやく固めて止血したいもの。そのためには患部周辺を温めて、血小板が活発に動くのを促してあげる必要があるのです。

こうすることで血小板同士が互いにくっつきあい、出血を止めることができます。特に子どもがやんちゃなころは、外遊びなどで頻繁に切り傷をつくってくることもあるはず。これらの対処法を知っていれば、役立つ機会も多いことでしょう。

■あまりに多い出血には圧迫を

温めたり冷やしたりする方法も、家庭で対処できる程度の出血でない場合は効果はあまり期待できません。あまりにも大量の出血であれば、圧迫して応急処置をするようにします。手だけで圧迫できないときは、ヒモや衣類などでしばるなどの対策を。

もちろんそのあとは、必ず医療機関などで処置してもらうようにしましょう。

たいしたことはないと思っていたケガや出血も、応急処置の仕方によっては痛みが長引いたり、あとが残ってしまったりすることもあります。対処法をしっかり頭に入れ、いざというときにも焦ることのないように対応しましょう。

命の危険も!やってはいけない「NG朝活」

早起きをして時間を有効活用する朝活が“エクストリーム出社”などとも呼ばれ、数年前からビジネスパーソンの間でブームになっています。

キャリアアップや自分への投資を目的とした勉強会、交流会、読書会など様々な朝活がありますが、実はおすすめできないNG朝活が存在するのです!

それはランニングなどの運動朝活。澄んだ空気と爽やかな日差しのなかのランニングはとても気持ちが良いのですが、朝は激しい運動に最も向かない時間帯なのです。

■朝に運動が向かない理由とは

朝は体温が十分に上がっておらず、脳も目覚めていない寝ぼけた状態です。筋肉や神経に指令が伝わりにくく、身体がスムーズに動かない状態であると同時に、激しい運動は身体にさらなるストレスを背負いこませます。

また、朝は血圧が不安定で、血液粘土も上がっています。そのため、早朝から起床後3時間は狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの脳血管障害や心臓血管系の事故、及び発作が集中して起こりやすくなるともいわれており、とても危険なのです。

ビジネスへの悪影響も見逃せません。体温が急激に上がるランニングなどの激しい運動は、その後体温が急激に下がります。その反動で1日中睡魔に襲われ、集中力が鈍ってしまうのです。

■朝におすすめできる運動とは?

ウォーキングやラジオ体操、ヨガなど、体温や心拍数が緩やかに上がる運動であれば、朝に行っても問題はありません。ポイントは激しくなく、疲れたと思うほどやらないことです。

また、寝ている間にはコップ1杯分の汗をかいており、体内の血液粘度が上昇しています。必ず運動前に水分補給することを忘れないでください。

いかがでしたか? 時間を有効活用する朝活は、生活習慣の上でもとてもよいことです。ただ、張り切ってしまってはダメ。睡眠、運動、仕事……何事もベストな時間帯があることをお忘れなく。

雑菌には触れた方がいい! 専門家が教える、知らずに免疫を下げる“悪習慣”

「実は日本は世界でも突出したアレルギー大国なんです。」と今回教えていただいたのは山梨大学医学部、免疫学教授の中尾篤人先生。 日本の20代大学生の血液を調べたところ、その9割がアレルギー予備軍であったという研究結果も出ているそう。なぜ日本が?

その原因は、抗生物質などの普及による免疫力の低下、そして“清潔すぎる”環境なのではないかとの事。
清潔にするのが何故ダメなの? 抗生物質って体の為なのでは…気になるあれこれを中尾教授におうかがいしました。

■1. 子どもは雑菌に触れさせた方がいい!

「アレルギー」とは、本来は敵ではない身の回りの物質に対し、体が過剰に反応して攻撃をしてしまうこと。例えるなら、たまに耳にする冤罪(えんざい)のような感じでしょうか。

なぜ今、こんなにアレルギーの子どもが増えているのか?
それはこの、敵に対して攻撃することで体を守ってくれている「免疫」機能が弱っているからだそう。

「免疫」細胞は日常生活の中でふれる雑菌が少ないと、うまく活性化しない。風邪を引きやすい、お腹を壊しやすいというのもこの免疫力の低下が原因のひとつですが、アレルギーについても「免疫」が大切。戦歴が少ない兵士ほど弱く、“間違ったこと”をしてしまう、ということなのです。

中尾教授によると、アレルギー児が増加しているのは1970年代以降なのだとか。
高度経済成長をとげ、道路、公園、住宅などの環境整備がされるとともに福祉、医療サービスも目覚ましく発展してからの時代です。

「例えば、ネパールなどの野原で遊ぶのと、アスファルトの上で遊ぶのとでは、さらされる病原体の量が全く違います」と中尾教授。
そういえばバキュームカーなんてのもとんと見なくなり、上下水道がしっかり整備された日本。今や、街が安全で美しいと外国人に賞賛され、清潔さは日本人の誇りともなりつつあります。

しかし、この現代日本の清潔すぎる環境は、私たちが日常生活で触れる雑菌を減らし、免疫機能をサボらせた結果、アレルギー児増加の引き金になってしまっているのです。

■2. 除菌スプレーは使わない方がいい

最近、洗わずに殺菌したり汚れや臭いをおとすという除菌スプレー、アルコール製品を様々な所で見かけます。
「除菌をした方がいいということなのだろう」と、使っている方も多いと思いますが、中尾教授がおっしゃるように“様々な菌に触れさせた方がいい”のであれば、それらは使わない方がいいのでしょうか?

「そもそも、アルコール除菌スプレーや、手につけるだけの除菌製品の効果は100%ではありません。除菌製品で退治できるウイルスはかなり種類が限られています。」

え? 病院をはじめ様々な施設に置かれ、こんなに商品も出ているのに? どういう事でしょうか。

「例えばノロウイルスにかかった人の便を触った後などにアルコールで除菌をしても効果がありません。“除菌さえすれば安心”という考え方については間違っていると思います。」

なるほど、除菌製品に過度に頼ることは危険なのですね。
とはいえ、重症になるようなウイルスは防ぎたいし、どうすれば良いのでしょうか?

「除菌よりも手洗いの方がウイルス退治には効果が高いです。水を使って洗い流すことでほとんどの菌を退治できます。塗るだけの除菌では、生き残ってしまった菌が手に残ってしまいますから、水で洗い流すか、難しい場合は拭き取った方が効果的でしょう。」

先進国全体においてアレルギー患者が増えている現状からいっても、“除菌神話”に問題の一端があることは確実なようです。

以前話題になった「トイレの便座よりもスマートフォンの方が汚い」というニュースを見て感じたように、私たちには偏った清潔志向があるのかもしれません。
化学製品である除菌グッズに頼るよりは、こまめな手洗い、そして、免疫をあげ、体力をつける事を重視した方が良さそうです。

■3. 抗生物質は飲まない方がいい

免疫機能を弱らせているもうひとつの原因が、抗生物質。
中尾教授によると、子どもの時に抗生物質を多用するとアレルギーになりやすいということも分かってきているのだとか。

「風邪を引いたとき、扁桃腺やのどのはれがある場合など、抗生物質が必要な場合もありますが、抗生物質が効かない風邪の方がほとんどです。」

風邪でつらい時など、病院で「抗生物質をください」と言えば出してくれることもありますが、基本的には医者が自ら出さない限り、飲む必要はないとのこと。欧米では抗生物質は出さないのだそうです。

子どもが風邪を引くと辛そうな様子に早く治してあげたいと思うのが親心。また共働き家庭だと、仕事を休まずに済むように、早めに病院に連れて行って治してしまおうと思いがちです。
しかし、「風邪程度ではあまり神経質にならないでほしい」と中尾教授は言います。風邪も免疫機能を鍛えるチャンスなのです。

■4. 保育園に行っている子の方がアレルギー発症率が低い!?

今、保育園に預けている子の方がアレルギー発症率が低いのでは、という研究が進んでいるのだそうです。
幼い頃から集団生活をする保育園には雑菌が多くいますが、その分子ども達は鍛えられているのでは、という考えで、これはほぼ確実に言える事だろうとのこと。

確かに、保育園に預けてからしばらくは、ほとんどの子が頻繁に熱を出します。何日も鼻水を垂らしていて親は不安になるのですが、しばらくすると、最近熱も出さないし、いつの間にか丈夫になったのね、と気づかされます。

「ネズミを生まれて直ぐのころから無菌状態でずっと育てると、ふつうのネズミより長生きします。しかし、その間免疫機能は発達しません。
人間がずっと無菌状態で行きていくのは無理な事、雑菌にさらされる事が、免疫を鍛えるのに必要なのです。」と中尾教授。

保育園に行っていない子も、積極的に人の多い場所に連れて行ってあげるといいかもしれません。もし他の子に病気をうつされたら、うつしたら、と過神経質にならず、みんなで思い切り遊んで体を鍛えあおうね、というスタンスでいられると、親のストレスも少なくてすみますね。

■5. アレルギーにとって一番の問題は“環境”

先ほど、アレルギー児の増加は1970年代以降という話が出ましたが、これは大気汚染などの公害が問題視させるようになったタイミングでもあります。

タバコの煙やPM2.5、化粧品、食品添加物など、今当たり前のように身近に存在している様々な化学物質がアレルギーを引き起こす一番の要因となっていることは明らかなのだそう。
化学物質にほとんど触れていない発展途上国の人と日本人を比べても、その差は明らかなのだとか。

「じゃあ原始的な生活に戻しましょう、と言ってもすぐ戻せるものではありません。しかし、私たちは個人レベルだけでなく、もっと大きな取り組みとしてこの環境を変えていく必要があります。」と中尾教授。

発症してしまったアレルギーを治すことは難しく、今も様々な研究がなされています。なるべく化学物質をさける生活をしたからといってすぐにアレルギーが治るということはないそう。ただ、長い目でみても、オーガニックなどな化学物質を避けるよう心がけるのはよい事なのだとか。

では、更なるアレルギー発症を防ぐことはできるのでしょうか?
これについても中尾教授に聞いたところ、ある身近なものでアレルギーを予防できることが明らかになってきているのだそうです。

一見軽い症状だったとしても、集中力の低下や睡眠不足など、大きな問題になりがちなアレルギー。私たちや子どもたち、そして生まれてくる赤ちゃんの為にも、環境改善や予防に取り組みたいですね。

食事のたびに大量の汗が…そんな人には思わぬ病気が潜む

 激辛のカレーやラーメンを食べると誰もが顔や頭の中、唇の上や鼻の頭などに汗をかく。しかし、汗の量が異常に多かったり、普通に食事をしただけでも滝のような大量の汗を滴らせる人は病気が隠れていることもあるから要注意だ。サラリーマンの病気に詳しい、弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長に話を聞いた。

「激辛のカレーやラーメンを食べたときに出る汗は、酸味、塩味、甘味などの味覚成分も原因ですが、一番の理由は辛味成分です」本来、辛味は味覚要素には含まれないが、辛味による汗を含め、味覚性発汗と呼ぶ。

「味覚は口の中で体に良いものと悪いものを感知するセンサー。甘味、苦味、酸味、塩味、うま味を味覚神経によって脳へ伝えます。一方、辛味は渋味と同じで味覚神経以外で伝わります。痛覚や温冷覚に近い感覚刺激です」

 この辛味成分は、舌や口の中の粘膜を刺激して反射的に汗を出す。

「辛子の主成分はカプサイシンという物質です。これを含んだ食べ物を口にすると口腔内にある高温に反応する温度センサーが刺激され、その信号が神経回路を介して痛みと熱の感覚を脳に伝えます。ところが、その途中で脳の体温調整中枢から顔の汗腺に下向する発汗神経を刺激して、反射的に顔に汗が出るのです」

 激辛ラーメンのスープを飲むと汗の量が一層多く出るのは、カプサイシンの「痛み」とスープの「熱」がダブルで高温センサーを刺激するからだ。「このシステムは口腔内を極端な高温などから守るためのものですが、別の効果を生みます。顔や頭に汗をかくことで、汗をかいた部分の皮膚が冷却され、冷えた血液が脳に流れ込むのです。結果、脳がスッキリします。赤道直下の国々や夏の暑い季節にアツアツの辛い食べ物が好まれるのは、これが理由でしょう」

■耳下腺の手術をした人も注意

 もちろん、食事をすると、体内での熱産生量が増えて汗をかく。とくに栄養素の中ではタンパク質が最も多く熱産生を行うため肉を食べると汗をかきやすい。「こうした汗は誰にでも起こる生理現象のひとつですが、その程度がひどい『味覚性多汗症』は、味覚の刺激が過度に働くため、通常の味覚性発汗に比べて異常なほど分泌されます」

 この味覚性多汗症を引き起こす病気として知られているのが「Frey症候群」。耳の前下方にある耳下腺には唾液を分泌させる耳介側頭神経と、顔を動かす顔面神経が走っている。そこにできる腫瘍などの手術によって耳介側頭神経が損傷し、その後、誤った経路で神経が再生され、数年後に味覚性多汗を発症してしまう場合があるという。

「それ以外で注意したいのが糖尿病性神経障害です。これが味覚性多汗症を招く場合があります」

糖尿病による神経障害は、網膜症や腎症と並ぶ、糖尿病の3大合併症のひとつだ。

「自律神経が障害されると、低血糖時に交感神経がうまく働かなくなり、無自覚性低血糖になりやすくなります。また、急に立ち上がったときにめまいや立ちくらみなどを起こし、失神を起こす場合もある。胃の動きが悪くなって便秘や下痢を起こす人もいます。熱いものや辛いものを食べると顔に汗をかくのは味覚性発汗で、生理的な現象ですが、食事ごとに大量の汗をかくという人は糖尿病の進行を疑う方がいいかもしれません」

 気温がグングン上がるこれからの季節は汗をかくのは当たり前のように感じるが、食事中の顔の汗は注意が必要だ。

心も体もスッキリキレイに導く新習慣とは

ここぞという時にお腹が痛くなってしまう…そんな経験ありませんか?

この腹痛は、緊張によるストレスが原因で起きるもの。

現在ストレスが全くないという方は、ほとんどいないのではないでしょうか。

仕事が忙しい、彼と上手くいかない、将来に対する漠然とした不安など、なんらかのストレスを感じながら生活していることと思います。

些細なことでイライラしてしまったり、夜ぐっすり眠れなかったり…。さらには便秘や下痢など、ストレスから来た身体の不調が更なるストレスを招くこともしばしばありますよね。

◆脳と腸は繋がっている

冒頭でお話しした緊張による腹痛、これは全く不思議なことではありません。

脳と腸は自律神経を通じて、深く関わり合っており、この双方向の繋がりを「脳腸相関」といいます。

つまり、ストレスが原因で腸に不調を来たすことは当然のことであり、反対に、ストレスが緩和されることで腸内環境が改善される効果があるということもわかってきています。

◆体の中から快適な生活をサポート

この関係を利用して、ストレスを緩和するとともに腸の働きを正常にする「脳腸相関」のサイクルを生み出せないか、と考えたのが老舗飲料メーカーのカルピス社。

同社は約10年にわたる研究の結果、腸によくなじむ特性を持ち、「脳腸相関」をもたらすのに最適な「プレミアガセリ菌 CP2305」(以下、プレミアガセリ菌)という独自の乳酸菌を発見したのだそうです。

さらに、プレミアガセリ菌には腸内環境の改善やストレスの緩和だけでなく、継続して摂取することでリラックス効果や、安眠効果もあることもわかっています。

もちろん整腸作用もあるために、便秘にも効果を発揮するとのことで、これは普段便秘に悩む機会の多い女性にも嬉しいポイントですよね。

そんな快適な生活を体内からサポートしてくれるプレミアガセリ菌配合のドリンクが「届く強さの乳酸菌」。

小さめのボトルで持ち運びも便利。常温でも保管出来る乳酸菌飲料にこだわって開発されたため、オフィスで、自宅で、いつでもどこでも気軽に飲むことが出来ます。

また、多方面から健康をサポートするその高い効果はもちろん、脂肪分ゼロのすっきりとした味わいも飲みやすいと評判です。

ストレスを溜めないようにと思っていても、忙しい毎日ではなかなか難しいもの。

慌ただしい日々の中でも、体の中からしっかり健康をキープして、心も体もキレイでいたいですね。(modelpress編集部)

■美味しく健康をサポート「届く強さの乳酸菌」
http://www.calpis.co.jp/nyusankin/

【怖い話】バイ菌はたったの2~4時間でオフィス中に広がるらしい

社会生活の中で病気をもらうリスクは常にある。例えば、学校や会社で風邪やインフルエンザ、胃腸炎などが流行することがあるだろう。そうした感染症はウイルスによるものだが、ウイルスは我々が思う以上に早いスピードで広がるようだ。米国の研究によると、ドアノブや机など共用部分どこか1カ所がウイルスに汚染されているだけで、2-4時間で施設全体に広がるのだという。

40―60%の人が“汚染"

アリゾナ大学のCharles Gerba教授がオフィスの1カ所(ドアノブや机)に実際にウイルスを付着させたところ、2-4時間でオフィス中に広がり、オフィス内にいる40―60%の人がウイルスに"汚染"された。ウイルスを1カ所に付着させてから一定の間隔で、オフィス内のあらゆるところから60―100のサンプルをとって調べたところ、テーブルや照明のスイッチ、パソコン関連機器、電話などでウイルスが発見された。

ウイルスを最初に付着させたドアや机というと、誰もがよく触るところ。つまり、そうした共用部分がひとたび汚染されると、人の手を介してあっという間にその建物内がウイルスだらけになってしまう。

殺菌お手拭きでウイルス80%減

そう聞くと、怖くて何も触れなくなってしまうという人もいるだろう。しかし大丈夫。第4級アンモニウム化合物を含む殺菌用お手拭きを使うことで、ウイルスの広がりをかなり抑えられるのだという。Gerba教授によると、施設内にいる人が最低1回はそうしたお手拭きで手をきれいにすることで、ウイルス汚染を80%も減らせるらしい。

手の衛生を保つ。基本中の基本だが、それを怠らなければ、感染はかなり防げる。やはりオフィスなどには除菌・殺菌グッズを常備しておきたい。研究結果は感染症を専門とする学会(第54回Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy)で発表された。

カラダの不調が5秒で改善される方法

1分ではなんだか長い……でも5秒ならいつでもどこでも実践できる! そんな技を集めたのが当企画である。幅広い分野で“使える”裏技を集め、効果が高いものをランキングにしてみた。

たかが5秒されど5秒、小さな積み重ねをコツコツ繰り返すことによって、人生は好転へ向かうのである。まずは実践あるのみ!

◆カラダの不調がたちまち5秒で改善される方法

サラリーマンなら誰もが肩こりや腰痛、眼精疲労といったカラダの不調を抱えているもの。我慢できるものだとしても、仕事のパフォーマンス低下を招き、積もりに積もり、残業時間を増やす原因にも。

「カラダの不調は、整体で治しても付け焼き刃。ほんの数秒、習慣化して取り入れるだけで改善されます」と語るのは、ボディワーカーの藤本靖氏。「耳ひっぱり体操」を世に広めた第一人者でもある。

「耳引っ張りは全身の不調を取り除くことに効果的。緊張の原因が上司の言葉など耳から入った情報の場合、緊張が耳の周辺から肩や首、全身へと伝わり、筋肉を硬くします。そこで大元の耳を引っ張ることで筋肉の繫がりを介して全身の緊張を緩めてあげるわけです」

 やり方は背もたれに寄りかからず、真っすぐ楽な姿勢で座り、親指と中指で耳の付け根を内側と外側から軽くつまむ。そして、つまんだ耳を左右に引っ張るだけを5秒。

「決して強く引っ張らないでください。カラダがほぐれてくるのを感じたらOKです」

 全身の筋肉を緩められれば成功。

「肩こりにピンポイントで効かせるには座ったまま両腕を真っすぐ上げてみてください。コツは、ただ上げるのではなくワキの下を伸ばす。ワキは普段伸ばされない箇所。時々、5秒間ワキ伸ばしをすれば肩こりは解消されるでしょう」

即効性はある。仕事中、肩が緊張したら意識的に取り入れたい。さらに、肩こりの原因にもなるのが眼精疲労。パソコンを使わないわけにもいかないが、一休みする際にやってほしいのがこちらだ。

「目を閉じて、まぶたの上から人さし指、中指、薬指の3本で眼球に5秒間軽く触れます。眼球は少し動かす。すると、目の緊張を自然に和らげることができます」

 ちなみに、せっかく目の疲れが改善したのだから、パソコンの正しい向き合い方も知っておきたい。

「視野を広げる意識で、パソコンを凝視するのではなく、景色の一つとして見てください。慣れてくれば目の力が抜けてきます」

 カラダの緊張は取れた。しかし、ストレスで胃腸もなんだか……。

「前屈みになり、息を吐きながら5秒間舌を突き出します。舌を含む口は胃腸など消化器官の入り口で、ほぐしてあげることで舌と繫がる胃腸がスッと楽になります」

 最後は声の不調だ。風邪ではなく、なんだか出しにくい際に使えるのが「5秒間ハミング」。

「鼻腔を広げることで声の通りが良くなります。プレゼン前などに最適です。それと鼻の通りも良くなりますから、鼻がつまって集中できないときにもオススメです」

 不調は5秒で自分で治す。マッサージに行くのなら、まず5秒実践してからにしてほしい。

【仕事中感じる不調が取れる技BEST5】

1位「5秒、耳を引っ張る」
⇒全身の緊張が解ける

2位「5秒、腕を上げてワキを伸ばす」
⇒肩こりが楽になる

3位「まぶたに手を触れ5秒、眼球を動かす」
⇒眼精疲労が改善される

4位「舌を5秒間、突き出す」
⇒胃腸がスッキリする

5位「鼻腔に響くように5秒間ハミング」
⇒声の通りが良くなる

【藤本靖氏】
ボディワーカー。疲れ解消のメソッドに詳しい。著書に『1日1分であらゆる疲れがとれる耳ひっぱり』がある

安静時の「異常なし」は要注意 心電図検査の“盲点”を知る【検査数値 裏読みナナメ読み】

 ドアノブをつかもうとしたら、静電気が……。体に電気が通るように、人間の体は電気が重要な役割を担っています。脳からの指令も神経を通って電気が伝え、心臓の動きは電気に支配されているのです。

 心臓の動きを電気的に記録する検査が心電図で、皆さんも健康診断でおなじみでしょう。上半身裸であおむけに寝て、両手首と両足首、胸の合計6カ所に電極をつけて調べます。電極を取りつけても体に電気を流すのではなく、心臓の拍動によって生じる電流を記録するものです。

 装着時にヒヤッとしたのも束の間、検査はすぐに終わり、波形が表示されます。波形に異常があると、心臓のどこが問題なのか、考えられる病気は何かといったことが分かり、治療効果の判定や薬の副作用のチェックにも効果的です。

 心臓をターゲットにする検査だけに、異常があると心配でしょう。しかし、異常がないときこそ要注意といえます。

 健康診断で行われるような一般的な心電図(安静時12誘導心電図)は、“その瞬間”を記録する検査。動悸や胸痛、息苦しさを時々感じるような人でも、検査時に発症しなければ、チェックできません。問診で患者さんからの訴えがないと、その症状を引き起こしている異常が見過ごされる恐れがあるのです。

「午前中は動悸がひどくて、胸も痛むんです」

 高血圧と糖尿病で受診されている60代の男性はそうおっしゃいました。ところが、安静時12誘導心電図は案の定、正常。そこで欠かせないのが、ホルター心電図検査。手のひらサイズの携帯型心電計で、病院で胸に複数の電極をつけたまま帰宅し、24時間の心電図をチェックするものです。男性にもホルター心電計を装着してもらいました。

 翌日、取り外して心電図を解析すると、翌朝は50分近くにわたって脈拍が上昇する頻脈が続いていました。放置すると危険なので、総合病院の循環器科に紹介。アブレーションというカテーテル治療で、その不整脈はよくなり、今は元気に生活されています。中高年の方の心電図検査は、異常なしほど要注意といっていいでしょう。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

内視鏡、骨粗しょう症、認知症などの検査は受けなくてもよい?

「チュージング・ワイズリー(choosing wisely)」と呼ばれるムーブメントが海外では起きている。これは、“ムダな医療、有害な医療をなくそう”という一大キャンペーンである。そうした流れが日本でも起きつつある。

 例えば、大腸がんは、日本人女性の死因1位。がんがないか、こまめにチェックしたいところだが、アメリカでは大腸内視鏡の検査は、10年に1回でいいとされている。

 チュージング・ワイズリーに詳しい医療経済ジャーナリストの室井一辰さんはこう語る。

「過去にポリープが見つかったなど、リスクがある人は、5年に1回。健康な人は10年に1回受ければ、寿命に影響しません。大腸がんは進行が遅いうえ、肺や肝臓などと違い、内視鏡で直接内部をチェックできるので、見落としも少ないのです」

 また、卵巣がん検診で行われることが多いのは、経腟エコー検査と、腫瘍マーカー「CA125」を調べる血液検査。チュージング・ワイズリーにおいて、これらは「害を及ぼす検査の典型」だという。

「卵巣がんの発見は難しく、検診で早期に発見できた、死亡率が低下した、というデータはありません。それどころかがんと誤診され、不要な手術を受けるリスクさえあるのです。腹部が痛い、不正出血が続くといった自覚症状がある人以外は受けない方がいい」(室井さん)

 卵巣がんと同じく、女性特有の病気であり、こまめな測定が必要になると思われている骨粗しょう症。しかし、世界基準においてはそうではない。室井さんが解説する。

「骨密度検査はX線を用いたDEXA法が一般的。この検査は、10年に1回受ければ充分だとされている。そのうえ女性は閉経後に骨密度が下がるとはいえ、すぐに骨粗しょう症になることはなく、数年で急激に悪化することもないと証明されている。そのため、65才以下は受ける必要がありません」

 アメリカ在住の内科医・大西睦子さんも声をそろえる。

「骨密度の減少が極端に進行している人は別ですが、一般的な数値の女性は骨粗しょう症が発生するのに15年かかるという研究結果が、2012年に米ノースカロライナ大学の研究で明らかになっています」

 さらに、高齢化により2025年には700万人を超えるとされる認知症。

 内閣府の高齢社会白書によると、2030年には65才以上の5人に1人が認知症になると予想されている。認知症もがんと同じく早期発見が推奨されるが、その診断は慎重に行うべきというのが米国学会の考え方だ。

「認知症と間違われやすいのは、高齢者に多い『せん妄』。薬の副作用などで精神状態が急に変化して思考が混乱し、異常行動をとることがあります。米国看護学会によれば、せん妄の9割が認知症と誤解されているので、異常行動を認知症と決めつけないよう注意すべきなのです。

 認知症検査の多くは『今日の日付はわかりますか?』といった質問形式で、回答次第では医師でも認知症だと誤診することがある。検査結果をうのみにせず、疑ってみる姿勢も必要です」(室井さん)

 2015年、国内で行われた人工関節手術は約8万件。ここ10年で2倍に増えたという。ひざの痛みも手術で治す時代の到来ともいえるが、新潟大学名誉教授の岡田正彦医師は待ったをかける。

「そもそもどんな手術も、体に大きな負担をかけます。メスを入れることで体力や免疫力は低下するし、麻酔の副作用もある。手術すればよくなると思われがちですが、デメリットも考慮して、必要のない手術は極力受けないようにすべき。実際、ひざの手術も人工関節を入れた方がいいのかどうかは、はっきりしていない。人工関節のメーカーがスポンサーになった調査では、それ以外の調査に比べ11倍も『症状がよくなった』と結論づけるなど、データが疑わしいのです」

 腰痛の手術も、大西さんは「効果は期待できない」と指摘する。

「腰の手術はアメリカでも、ビジネスとして急成長しています。毎年50万人が腰痛で手術を受けています。米保健福祉省によれば毎年110億ドル以上を手術費に使っていますが、重篤な病気を除けば、手術でよくなるのは5%以下という報告もあります」

 腹部に手術で穴を開けてチューブを入れ、栄養剤を注入する「胃ろう」は終末期医療における栄養補給法の1つ。しかし、アメリカでは「延命効果なし」が最終結論。

「チュージング・ワイズリーには、『認知症の人への胃ろうは意味がない』とはっきり書かれています」(室井さん)

 そればかりか、害を及ぼすことすらある。

「胃ろうによる主な合併症は、栄養剤の漏れや嘔吐、下痢、皮膚の炎症など。認知症患者は苦痛をうまく伝えられないことが多く、重症化しやすい。アメリカでは多くの高齢者が事前に拒否する意思表示をしており、ムダな胃ろうは減ってきています」(大西さん)

 乳がん治療は日進月歩で研究が進み、がんのタイプや進行によって手術の方法も細分化され、切除する部分も少なくなった。室井さんが言う。

「たとえば、がんが乳房にとどまっていれば、近くのセンチネルリンパ節だけを切除し、センチネルリンパ節にがんが多く見つからなければ、わきの下のリンパ節は取りません。というのも、治療は必ず副作用が伴うからです。再発の不安を減らすため、多めに切除することがスタンダードだった時代もありますが、今の基準では不要です」
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