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肩・腰ガチガチ!デスクワーク女子には「牛の顔のポーズ」が効く

長時間同じ姿勢で過ごすデスクワークだと、肩や腰がガチガチに凝り固まっていてツライ……という方も多いと思います。

そこでオススメなのが、肩や腰の筋肉をほぐす効果のある“牛の顔のポーズ”。全身の筋肉を使うので、体中の血行がよくなり疲労回復にも。一日の終わりに行えば、その日の疲れを翌日まで残さずにすむかもしれませんよ。

そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が、牛の顔のポーズのやり方と注意点について紹介していきたいと思います。

肩・腰スッキリ!「牛の顔のポーズ」

“牛の顔のポーズ(ゴームカ・アーサナ)”は、その名から連想するとおり、ポーズを上から見下ろしたときに下半身が牛の顔を形づくることからこう呼ばれています。

肩関節が動かされるこのポーズでは、肩や肩甲骨周りの凝りが解消し、柔軟性UP。血行も促進されます。

背筋が伸びるので、背中のだるさもスッキリ。さらには脚を組みながらやるため股関節も柔軟にしてくれるなど、座ったままで全身の疲れに効くポーズです。

「牛の顔のポーズ」プロセス

それでは早速、“牛の顔のポーズ”を取ってみましょう。

(1)床に体育座りをする

(2)そこから左ひざが下、右ひざがその上にくるように足を重ねる(ひざ同士が体の中心で重なるとよいが、股関節に痛みが出やすい方は右足を立てたりして無理をしないこと)

(3)足の甲を床に寝かせたら背筋を伸ばし、左腕を頭上に伸ばしてひじを曲げ、右腕を下から背中に回して握手

(4)ポーズがとれたら鼻呼吸を5回繰り返し、反対側も同様に行う

ポーズを取るときの注意点

最後は、安全にポーズを取るための注意点です。難易度がやや高めのポーズですので、以下の点を守りながら、無理なく自分のペースで行ってください。

(1)お尻の肉を両手で持ち上げて、左右の坐骨に均等に体重が乗るように姿勢を正してからポーズを取る

(2)手が届かない方はタオルを使い、両端を手で持ってキープする

(3)上に伸ばしているほうの腕はなるべく顔の近くに引き寄せ、そこからひじをグッと上向きにする

(4)骨盤が後傾して後ろに体重がかかりやすい方は、お尻の下にヨガブロックや辞書のような厚みのある本を置いて座り、骨盤を立てる仕事の後はもちろん、起床後の凝り固まっている体を目覚めさせるのにも気持ち良い“牛の顔のポーズ”。ぜひ試してみてくださいね。

肩こり、腰痛の原因 話題の「猫背改善専門スタジオ」体験記

 たかが「猫背」と思いきや、慢性的な肩凝りや腰痛の原因になっている場合があると聞けば侮れない。東京・神楽坂に昨年、猫背を専門的に矯正するスタジオがオープンし話題だ。一体どんなことをするのか。日刊ゲンダイのアラフォー記者が訪ねてみた。

 神楽坂下の交差点から坂を少し上り、コンビニの脇を右に折れてすぐの路地裏。一瞬カフェと見まがうところが、噂の猫背改善専門スタジオ「きゃっとばっく」だ。

 迎えてくれたのは、マネジャーの野中圭太郎さん。
「鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師の資格を持つ代表の小林俊夫が昨年5月に開院しました。猫背で悩む人は多いのに、それに特化したプログラムや施設がないことに気づいたのがきっかけです。実際、この1年で、たくさんの老若男女がご相談にいらっしゃっています」

 一説では日本人の9割が猫背という。パソコンやスマホの普及で、仲間はさらに増えている。慢性的な肩凝りや腰痛を招く恐れもあるというから放っておけない。まずは自分が猫背なのか、機械でチェックだ。

「“ボディコンシェルジュ”という機械で全身写真を撮り、立ち姿勢や骨盤の歪み、筋肉のバランスを細かくチェックいたします。これによって今の姿勢だけでなく、理想の姿勢、5年後の姿勢も分かります。(記者の姿勢は)……少し猫背になっていますね。耳と肩、腰骨、くるぶしを結ぶ線が一直線に結ばれるのが理想なのですが、上半身が少し前にはみ出しています」

 機械に映された立ち横姿を見ると、確かに体が前傾している。さらに、真後ろから撮った写真で、左の肩甲骨が下がっているのが分かる。

「(記者の腰を触り)骨盤も少し歪んでいますね。これが猫背の原因になっている可能性があります。まずはこの歪みを矯正していきましょう」

■正しい姿勢を脳が記憶

 矯正と聞くと“ぐいっ!”“ボキボキ!”を想像するが、全くそんなことはなかった。

 最初は「ストレッチポール」という少し硬めの棒状クッションを使い、背中から腰にかけての固まった筋肉をほぐしていく。
 続いてあおむけになり、お尻を真っすぐ上に引き上げる動きを繰り返すことで、骨盤の位置を正常に戻す運動だ。
 最後は半分に切ったストレッチポールを背骨にあてがい、細い棒を両手に持って肩を動かすなど、独特のストレッチ? 体操? で猫背を矯正していく。これが痛いどころか気持ちよく、途中で思わず眠りそうになってしまうほど。

「つまり正しい姿勢は気持ちいいということ。この姿勢をなるべく維持して、脳に覚えさせるのが肝要です。そうすると生活習慣で再び姿勢が歪み、猫背になりかけても、自分で気づいて修正することができるんです」

 1時間余りの施術後、再び記者の立ち姿を鏡で見てみたら、確かに以前より背筋が伸びているのが分かった。ただしこれは一時的なもの。最低でも週1回ずつ、2カ月は通って、じっくり矯正すべきだという。

「放置するほど猫背は直りにくくなります。将来の自分のために、一度ここで“リセット”してみてはいかがでしょう」

 確かに!

子育てママの悩みを撃退!毎朝1分でできるカンタン腰痛体操2つ

出産後の骨盤のゆがみ、赤ちゃんのだっこや重い荷物のもち運びで腰痛に悩まされる女性も多いのではないでしょうか。

腰痛になったら、「安静にしてください」とよく言われますが、実は安静にし過ぎるのも血流が悪くなって身体のあちこちに不調でてしまうことになり、かえってよくないのだとか。

そこで今回は、さかいクリニックグループ代表、酒井慎太郎先生の著書「腰痛は歩き方を変えるだけで完治する」より、腰痛を解消する方法をご紹介します。

出産後の骨盤のゆがみ、赤ちゃんのだっこや重い荷物のもち運びで腰痛に悩まされる女性も多いのではないでしょうか。

腰痛になったら、「安静にしてください」とよく言われますが、実は安静にし過ぎるのも血流が悪くなって身体のあちこちに不調でてしまうことになり、かえってよくないのだとか。

そこで今回は、さかいクリニックグループ代表、酒井慎太郎先生の著書「腰痛は歩き方を変えるだけで完治する」より、腰痛を解消する方法をご紹介します。

■腰痛には大きく2タイプある

著書によると、腰痛は大きく2つのタイプにわけることができるとのこと。

(1)前かがみになると痛いタイプ

腰椎の前側(お腹側)が圧迫されて痛みが生じます。

腰から背中にかけて痛み、こり、だるさがある、朝起きたときに立ち上がるまでに時間がかかるような人はこのタイプの可能性があります。

長時間座る仕事をする人や、前かがみになる仕事をしている人に多いようです。

(2)後ろに反ると痛いタイプ

腰椎の後ろ側(背中側)が圧迫されて痛みが生じます。

腰の中央の骨に痛みがある、足の裏に違和感や痛みを感じるような人は、このタイプの可能性があります。

あなたはどちらのタイプでしたか?

子育て中のママさんのほとんどは母乳や背の小さい子供と話したり、抱っこしたり、前かがみが多く、前かがみタイプの腰痛が多いようです。

■毎朝1分でできる“腰痛”体操

では、毎朝1分でできる“さかい式腰痛体操”をタイプ別にお伝えします。

(1)オットセイ体操

前かがみがつらいタイプの人は、前かがみに曲がった背骨を気持ちよく伸ばせる“オットセイ体操”がオススメとのこと。

まず、まっすぐにうつぶせになり、ひじ、手のひらも床につけます。息を吐きながらひじを伸ばしておへそが床から離れるまで状態を反らせます。このとき、背筋が伸びていることを意識して1分間キープします。

もしも、つらいときはひじをついたままで。それでもつらいときは、クッションをみぞおちの下にはさんでもいいそうです。これなら、テレビをみながらでもできちゃいますね!

(2)ねこ運動

後ろに反ると痛いタ以プの人は、重心が後ろに傾く傾向があり、身体を前に丸める動きができる“ねこ運動”がオススメとのこと。

まず、タオルをお腹の前に抱えて、床の上に姿勢よく正座します。そして、ゆっくりと身体を丸めていきます。手を伸ばして、背中の筋肉が前に引き伸ばされるのを意識して1分間キープします。

もし、自分の力だけでは充分に曲がらない人は、家族や友人の方に腰の辺りをゆっくりと押してもらってください。

いかがでしたか?

これならカンタンですし、親子でも楽しんでできちゃいそうですよね。

腰痛が気になるママさんは、ご自分がどちらのタイプか確認して、ぜひ一度試してみてくださいね。

【参考】

※ 酒井慎太郎(2012)「腰痛は歩き方を変えるだけで完治する」

骨粗鬆症の椎体骨折が楽に治る「経皮的後弯矯正術

骨粗鬆症になると、併発しやすいのが背骨がつぶれて骨折する「椎体骨折」だ。患者の大半が高齢者だけに、体への負担が少ない治療が重要になる。最近、広まりつつあるのが、2011年に保険適用になった「経皮的後弯矯正術」だ。

 椎体骨折は、「こんにちは」とおじぎをしたり、後ろの物を取ろうと振り向いたり、物を持ち上げたりといった、ごく普通に行う日常的な動作が引き金になることが珍しくない。米国では45秒に1件の割合で、椎体骨折が起こっているという。

 症状は体を動かす時に生じる背中や腰の痛み。重症化すると、激痛で動けなくなる。骨がつぶれた状態で固まってしまい、背筋が前傾姿勢になり、転倒や逆流性食道炎などのリスクも高まる。

「治療はまず、コルセットで腰を固定し、痛み止めの薬などを服用する保存療法です。しかし、数週間経っても改善が見られず、むしろ悪化する患者さんがいます。

保存療法を長くすることで認知症や体の機能の低下が著しく進む可能性のある患者さんもいます。そもそも認知症が強ければ保存療法が難しいことも。そういう場合、検討されるのが外科的治療の経皮的後弯矯正術(バルーンカイフォプラスティー)です」(苑田第三病院東京脊椎脊髄病センター・星野雅洋センター長)

 経皮的後弯矯正術は、「椎体形成術」という治療法のひとつ。つぶれて骨折したところに“何らかのもの”を入れて、骨を固定化させる方法だ。“何らかのもの”には、リン酸カルシウムや自家骨などがあった。経皮的後弯矯正術では、骨セメントを使う。

「骨セメントを用いた椎体形成術はこれまでにもありましたが、認可されていませんでした。骨セメントを骨折したところに入れる時、圧をかけるのですが、折れた骨の間から骨セメントが漏れて血管の中にセメントが混じり、肺まで運ばれて肺塞栓症という命に関わる合併症や脊髄の通り道にセメントが漏れ出す等の合併症を起こすリスクがあったからです」

■痛みで歩けなかった人が治療後歩いて帰ることも

 ところが今回、バルーン(風船)を用いた治療法が開発された。背中に5ミリの穴を2カ所開け、そこから特殊な器具を使ってバルーンを骨折箇所に入れる。バルーンを膨らませることで、つぶれた背骨が元の立体的な形に戻り、さらに空間ができる。そこに骨セメントを入れるので圧をかけずに済み、合併症のリスクが低くなる。

「バルーンによって肺塞栓症のリスクは従来の方法よりかなり減りました。致死的な合併症を減らせた意味は大きく、保険適用につながったのです」

 骨セメントの最大のメリットは、すぐに固まることだ。つまり椎体骨折の痛みがすぐに治まる。全身麻酔で手術は行われるが、術後、麻酔が覚めた頃には、骨セメントは固まっている。痛みで歩けなかった患者が、退院時には歩いて帰れる。

 外科的治療なので入院は必要であるものの、大きく背中を切るわけではないので体への負担は小さい。手術前日に入院し、術後は1~2日様子を見るので、2泊3日あるいは3泊4日で行われる。

「肺塞栓症に加えて、合併症としては、骨セメントを入れた部分と、そうでない部分の骨の硬さが違うことで起こる『隣接骨折』があります。しかし、十分な管理下で治療が行われるので、隣接骨折に迅速に対応でき、大事にはなりません」

 経皮的後弯矯正術は施設と医師どちらも認定を受けたところでしか行われていないが、2013年1月時点で300施設強にまで上っている。適応は、「保存療法で痛みが改善しない場合」となる。

手首や指の痛みは「腱鞘炎」の疑いアリ?

■手首の痛みと言えば「腱鞘炎」?

 「腱鞘炎(けんしょうえん)」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

 「手首が痛いときのことを腱鞘炎と呼ぶ」と思っている人がいるほど、手の症状の中ではポピュラーな「腱鞘炎」。実際には手首だけに起こるものではありませんが、手首や手足が腱鞘炎を起こしやすい部位であることは確かです。腱鞘炎を予防するためにも、知識を整理しておきましょう。

■腱鞘炎の原因は?

 出勤するときに鞄を持つ、書類の出し入れをする、パソコンを操作する、などなど……手や指は1日の中でも、曲げたり伸ばしたりと頻繁に動いています。手や指を動かす筋肉が働く際、「腱鞘」を通っている「腱」がスムーズにスライドする仕組みです。

 腱の浮き上がりを防ぐバンド固定の役割は、硬い「靭帯性腱鞘」が担っています。その内側に、潤滑油のある「滑膜性腱鞘」が裏打ちされ、腱の動きを滑らかにしています。手や指を曲げ伸ばしする際に負荷がかかり、腱や腱鞘が炎症してしまうと、痛みを生じることになります。また、その炎症により腱が腱鞘内をスムーズに通ることができなくなってしまいます。

 日頃発症しやすい腱鞘炎の多くは、指や手首に負荷のかかるような、手・腕の筋肉の使い過ぎによるものです。しかし、酷使しているという自覚が無く、いつのまにか腱鞘炎と診断を受けるような症状に見舞われることもあります。

また、外傷により細菌が入って感染することに起因する腱鞘炎や、糖尿病やリウマチなどの基礎疾患に関連して起こる場合もあります。

■ばね指(弾撥指)について

 どの部位に腱鞘炎が起こるかによって症状が異なり、その呼び方も違ってきます。特に多くみられるもので「ばね指」がありますが、ばね指も腱鞘炎のひとつで、「弾撥指(だんぱつし)」とも呼ばれます。

指の曲げ伸ばしがスムーズではなくなり、指を伸ばす際に引っかかりを生じるようになります。指を伸ばそうとすると、ガックンとバネが弾かれたような動きをします。

 指を曲げる腱と腱鞘の炎症による痛みを指の付け根に感じることが多く、親指、中指に発症しやすいです。状態が悪化すると腱や腱鞘が肥厚していくため、腱が腱鞘の中で通りを妨げられてしまうことになります。

引っかかりだけではなく、さらなる悪化によって指が伸びなくなってしまう場合もあります。

■ド・ケルバン病(de Quervain)について

 手を広げようとして親指を動かすと、手首の親指側に痛みが走る「ド・ケルバン病」は女性に多く、狭窄性腱鞘炎とも呼ばれています。親指を伸ばすような動きの時に作用する腱や腱鞘の炎症により生じます。

手首の痛みのほかにも、親指を屈伸させる動きが制限されたり、手首の親指側が腫れてしまうといった症状もみられます。

 日常生活やスポーツなどによって手の親指に負担が生じることで、親指を伸ばす作用をする腱「短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)」や、親指を広げる作用をする腱「長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)」、それらが通る腱鞘が炎症・肥厚してしまうことが考えられます。また、妊娠や出産、更年期の女性に多くみられるのも特徴です。

■腱鞘炎は長引きやすい?

 代表的な腱鞘炎として「ばね指」と「ド・ケルバン病」を挙げましたが、他の部位でも腱鞘炎を起こす例があります。しかし手の場合は毎日使うため、腱鞘炎になった場合でも安静を保つことが難しく、症状を長引かせる要因のひとつになっています。

肩こりにならないための予防法

最近では肩こりに悩む人がかなり増えているようです。

今回は、肩こりに悩まされないための予防法を幾つか御紹介。

是非試してみてください。

■正しい姿勢を維持しようデスクワークやパソコンを使っている人に多いのが、長時間の姿勢の悪さからくる肩こり。

首や肩に負担がかかりやすくなり、肩こりに悩まされます。

今の自分の姿勢を以下に当てはめながら正してみましょう。

適度にストレッチをすることも忘れずに。

1.
悪)猫背になっている
良)背筋を伸ばして椅子に深く腰掛ける
2.
悪)肩が上がっている、力が入っている
良)肩の力を抜く
3.
悪)顔だけがディスプレーに近づいている、顎が前に突き出ている
良)背中をまっすぐにして、首が自然な状態の位置に頭を持ってくる
これらは、気が付くとすぐに悪い体勢に戻ってしまいがち。

ひとつ良くなっても別のところが悪くなることも。

常に正しい姿勢を意識するようにしましょう。

特にノートパソコンの場合、キーボードとディスプレーの位置が近く、頭が自然と下を向きやすくなり、首や肩に負担がかかりやすくなります。

毎日長時間パソコンを利用するなら、デスクトップパソコンを利用するか、ディスプレーだけ別に用意するのも良いでしょう。

■ストレスからくる無意識の行動に注意口を閉じているとき、上の歯と下の歯をすりあわせてしまっている人は注意が必要です。

この状態はあごの筋肉を使い、首のこりや肩こりの原因になります。

ストレスを感じたときに起きやすく、ひどい場合は寝ているときでも歯をすり合わせてしまっているケースも。

食いしばっている意識はなくても、かなりの負担となっているのです。

これは「TCH」(Tooth Contacting Habit 歯列接触癖)と呼ばれ、近年肩こりの原因のひとつであると言われています。

自分が無意識に歯を食いしばっているかを確認するには、舌をあかんベーの状態にして鏡を見ます。

舌のふちが歯形に合わせてでこぼこになっている場合は「TCH」の可能性が高いです。

予防ができれば肩の負担もかなり減るはず。

是非積極的に実践して、肩こり知らずの生活をおくりましょう。

たった30秒でOK!「ガッチガッチ肩こり」が消えてなくなる魔法テク

しかし、その悩みとも今日でお別れできるかもしれません! 今回は、ネットで大反響を呼んだ“肩こり解消体操”をご紹介します。

■あなたはいくつ当てはまる? 肩こりチェックテスト

体操を始める前に、ご自身の肩こり度をチェックしてみましょう。

(1)肩が重く感じる

(2)首や肩が固く、張っている

(3)肩甲骨が痛い

(4)温めると、コリや痛みが軽減する

(5)目の疲れや偏頭痛がある

(6)強い痛み、しびれがある

(7)吐き気がある

(8)腕が回らない

皆さんはいくつ当てはまりましたか? 数字が小さいほど軽く、大きくなるほど肩こり度も重くなっていきます。

■30秒で肩こりが解消! ネットで大反響の体操とは

たちまち肩こりがラクになると、ネットで大反響を呼んだのが『ニューストレッチプログラム(あべこべ体操)』です。北洞誠一先生が考案し、動かす部位をあべこべにすることから名付けられたのだとか。プロセスは細かいのですが、実際の動きは簡単! まず初めにベースの動きを押さえましょう。

(1)首の後ろで両手を組み、頭の後ろに当てます。

(2)ひじを開きながら、天井を見上げます。

(3)ひじを閉じながら、背中を丸めておへそを覗き込みます。

■頭と目を逆にする動き

(1)ベースの動きに、頭と目の動きを逆にして合わせていきます。

(2)ひじを開きながら頭を天井に上げ、目を下に持っていきます。

(3)ひじを閉じながら頭を下げ、目を上に持っていきます。(5回繰り返します)

■頭と背中を逆にする動き

(1)ベースの動きに、頭と背中の動きを逆にして合わせていきます。

(2)ひじを開きながら頭を天井に上げ、背中を丸めます。

(3)ひじを閉じながら頭を下げ、背中を反らします。(5回繰り返します)

■お尻フリフリで肩こり解消

(1)右手で頭の天辺を囲み、右手指先を左耳にかけます。顔は軽く右に倒します。

(2)右のお尻を持ち上げ、左のお尻に重さをかけます。

(3)左のお尻を持ち上げ、右のお尻に重さをかけます。(5回繰り返します)

(4)左手も同様に、5回繰り返します。

いかがでしたか? 30秒後には肩こりや首、背中の突っ張りが、ウソのようにラクになっているはずです! ぜひ試してみてくださいね。

足の裏に激痛! もしかして、それは“モートン病”かも!?

外反母趾でもないのに、歩いていると足の裏が痛い。
指の付け根がしびれたり腫れている。
そんな症状でお悩みの人は、もしかすると“モートン病”かもしれません。
女性に多く、悪化すると手術が必要になる可能性もあるというこの病。
あまり聞きなれない病名ですが、いったいどのような病気なのでしょうか?

■モートン病とは?
「モートン」とは、モートン神経種(モートン病の別名)を発見した、トーマス・G・モートンという人の名前から付けられた病名です。

何か転んだりといった外傷を負っていないにもかかわらず足指の間に痛みやしびれを感じたりしたら、それはモートン病の症状。そして、歩行時にはその症状がより強くなるという特徴もあり、こういった痛みやしびれの症状が1カ月以上続く場合は、この病気が疑われます。

■こんな痛みなら要注意!
痛みがどんなときにどう出るかでモートン病かどうか判断できるようです。

NHK「あさイチ」のホームページによれば、典型的なのは、歩いているとき。地面を蹴り上げかかとが上がった、つま先立ちのような状態のときに足に鋭い痛みを感じることが多く、特に毎日のようにハイヒールなどつま先の尖った靴を履いている人、また中腰の姿勢での作業を長時間している人に、その痛みはより出やすいのだとか。立ち仕事をしている人もモートン病になる可能性が高くなるので、注意が必要です。

また、もうひとつのモートン病の特徴として、その“痛みの場所”も限られていることが挙げられます。

足の親指から数えて2番目と3番目の指の間、もしくは3番目と4番目の指の間の指とのつけ根の一点に集中して痛みを感じることが多く、逆に足の裏全体に痛みやしびれがある場合は、ほかの外傷などが原因と考えられます。

靴のかかとの減り方が、外側だけの人や体重が外側にかかっている人は、重心移動にも注意が必要です。

特に40代以上の女性は注意が必要。通常足の裏にはアーチがあり、足の働きを支えている部分がありますが、加齢とともに筋肉がゆるみ、アーチがなくなってきてしまうからだと言われています。

■意外とつぶやき数の多い20代

見える化エンジンで「モートン病」とつぶやいている人の男女比を見てみると、女性のつぶやき数が多いことがわかりました。

ヒールなど幅の狭い靴を履き続けた人の多い中年層の女性に多く、靴を履く時間も発症の原因の一つと考えられているモートン病。

しかし、中年層に多いと言われている病気にもかかわらず、Twitterで年代別にみると意外にも20代が多くつぶやいていることがわかります。

そこには、ヒールを長時間履いていたり立ち仕事をしている女性が、病院に行き「モートン病」と診断されたという体験談も。

なぜ発症するのかは、いまだ解明されていないというモートン病。女性は、オシャレを楽しむ中で、ヒールを履く時間が長くなり足を酷使しているからなのでしょうか?

しかし、男性の発症例も少なくないため、男女問わず足に合わない靴の使用は避けた方がいいかもしれません。

■もし痛くなったら……
「足裏イズム」によれば、足に合わない靴やハイヒールは履くのをやめたほうがいいとのこと。つま先に余裕のある靴を履き、プラスで足底パッドなどのグッズを用いて足のアーチをきちんと再構築する必要があるからです。

また、足指を曲げたり伸ばしたりするストレッチを定期的にするのも一定の効果を得られるようです。ほかにも、スポーツなどで使われるテーピングなどを用いて足を固定し、元の位置に戻してあげるという方法も自然治癒力を高める効果があるのだとか。

ひどくなると脚全体に痛みが広がってしまうこの病。さらには、手術に至ることもあるので注意が必要です。

「靴を履かないのが1番」と言われても……外に出る限り靴は必要になるからなかなか厄介ですね。歩いているときは痛いけれど、家に帰って靴を脱げば痛みがなくなるという人ほど放置しやすく悪化させてしまうことがあるといいます。

気になる症状が出たら無理をせず、すぐに病院で診てもらいましょう。

肩こり対策に筋トレは逆効果!?

ビジネスパーソンの日々は、肩こりとの戦いだ。とりわけデスクワークが立て込む時期など、首や肩の周辺がコチコチに…。

肩こりは血行の停滞が一因で起こるもの。そのため肩こりを解消するには、肩まわりの筋肉を鍛えて血流をよくするのがいいと聞く。マッサージなどで一時的に血流をあげるより、筋肉の量を増やして恒常的に血行を高める方が効果的というわけだ。

「私は、肩こり解消のために筋トレを行うことには、反対です。筋トレはかえって筋肉を硬くしてしまい、体液の流れを滞らせることがあります。肩こり対策には、むしろ筋肉を“ゆるめる”ことが大切なんですよ」

そう語るのは、『アゴをゆるめると健康になる!』の著者、歯科医の佐藤青児先生だ。

筋肉は膨張と収縮を繰り返すことで、リンパを全身に循環させる。ところが、筋トレは収縮する力ばかりを鍛える偏った鍛錬になりがちで、ここに問題があると佐藤先生は指摘する。

「たとえばダンベルなどを使ったトレーニングは、筋繊維にダメージを与え、再生させることによって筋肉を太くしていくわけですが、それは収縮に偏った鍛錬であり、かえって体液の循環を滞らせてしまう可能性があります。

体液を循環させるためのポンプとして筋肉を機能させるには、収縮と膨張をいいバランスで繰り返さなければなりません」

良質のポンプとして働かせるためには、筋肉を鍛えて硬くするのではなく、ゆるめて柔らかく保つのがベターというわけだ。では、肩こりの原因となる部位の筋肉は、どうやってゆるめればいいのだろう?

「人間の頭は体重のおよそ10%を占めており、油断するとどうしても猫背になりがちです。そうすると肩も前方に引っ張られ、頭を支える首元の前頸筋と背面の僧帽筋が引き合う力で疲労し、硬くなってしまいます。

こういうときは、肩をうしろ回しする運動がおすすめです。僧帽筋が適度にゆるむのが実感できるはずですよ」

自宅でも職場でも手軽にできる肩こり解消法。ぜひ皆さんもお試しあれ。

肩こり対策に筋トレは逆効果!?

ビジネスパーソンの日々は、肩こりとの戦いだ。とりわけデスクワークが立て込む時期など、首や肩の周辺がコチコチに…。

肩こりは血行の停滞が一因で起こるもの。そのため肩こりを解消するには、肩まわりの筋肉を鍛えて血流をよくするのがいいと聞く。マッサージなどで一時的に血流をあげるより、筋肉の量を増やして恒常的に血行を高める方が効果的というわけだ。

「私は、肩こり解消のために筋トレを行うことには、反対です。筋トレはかえって筋肉を硬くしてしまい、体液の流れを滞らせることがあります。肩こり対策には、むしろ筋肉を“ゆるめる”ことが大切なんですよ」

そう語るのは、『アゴをゆるめると健康になる!』の著者、歯科医の佐藤青児先生だ。

筋肉は膨張と収縮を繰り返すことで、リンパを全身に循環させる。ところが、筋トレは収縮する力ばかりを鍛える偏った鍛錬になりがちで、ここに問題があると佐藤先生は指摘する。

「たとえばダンベルなどを使ったトレーニングは、筋繊維にダメージを与え、再生させることによって筋肉を太くしていくわけですが、それは収縮に偏った鍛錬であり、かえって体液の循環を滞らせてしまう可能性があります。

体液を循環させるためのポンプとして筋肉を機能させるには、収縮と膨張をいいバランスで繰り返さなければなりません」

良質のポンプとして働かせるためには、筋肉を鍛えて硬くするのではなく、ゆるめて柔らかく保つのがベターというわけだ。では、肩こりの原因となる部位の筋肉は、どうやってゆるめればいいのだろう?

「人間の頭は体重のおよそ10%を占めており、油断するとどうしても猫背になりがちです。そうすると肩も前方に引っ張られ、頭を支える首元の前頸筋と背面の僧帽筋が引き合う力で疲労し、硬くなってしまいます。

こういうときは、肩をうしろ回しする運動がおすすめです。僧帽筋が適度にゆるむのが実感できるはずですよ」

自宅でも職場でも手軽にできる肩こり解消法。ぜひ皆さんもお試しあれ。

アスリートも実践 腰・肩・首が楽になる「ほぐれっち」の効果

腰痛、肩凝り、首凝りを抱えていないサラリーマンはいないだろう。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることで生じる筋肉の凝りが原因になっていることは確かだが、まさか腰痛、肩凝り、首凝り改善のために仕事を変えるわけにはいかない。

 そこでお勧めなのが、「ほぐれっち」だ。考案者であるボディー・トレーナーの八田永子氏(studio MOVE主宰)は、シンクロナイズドスイミング、女子新体操ナショナルチーム、青森大学男子新体操部などへの指導で知られる。プロアスリートも注目する「ほぐれっち」について聞いた。

 気持ちよく全身をほぐして、ストレッチも同時にできる。「ほぐす」と「ストレッチ」の両方を兼ね備えていることから、八田氏が「ほぐれっち」と名付けた。

「筋肉の凝りをほぐしながらストレッチすれば、関節の可動域が広がり、筋肉の柔軟性が高まります。すぐに効果を実感できるのがポイント。1分やっただけで、驚くほど体を楽に動かせるようになります」

「ほぐれっち」を体験した人の中には、腰痛、肩凝り、首凝りが軽減したばかりか、「階段の上り下りが楽になった」「疲れにくくなった」「四十肩・五十肩で動きづらかった肩が、よく動くようになった」「体がサクサク動く」などと感想を述べる人が少なくない。

■気持ちよくなれる場所を探す

「ほぐれっち」は、「ほぐれっちボール」という用具を使って行う。とはいっても、身近にある物で簡単に作れるので、身構えなくていい。用意するのは次の4つだ。

(1)テニスボール4個
(2)テニスボール4個が入る長さの靴下
(3)辞書あるいはヨガブロック(半分に切って高さを10センチ前後に)
(4)ヘアゴム3個

 テニスボールを靴下に入れ、出てこないようにヘアゴムで結び、辞書あるいはヨガブロックの上に乗せて、ヘアゴム2個で固定する(写真A)。

「これを使って、凝っている箇所に圧をかけ、筋肉をほぐします。日常の動作ではインナーマッスルをよく使うので、凝りをほぐす時も、インナーマッスルをほぐさなくてはなりません。『ほぐれっちボール』は表面に凹凸があるので、インナーマッスルにまで刺激を与えることができます」

 凝っている箇所に「ほぐれっちボール」を当て、体を縦、横、8の字などに動かし、凝りをほぐしていく。

 腰痛は、写真Bのように「ほぐれっちボール」を腰に当て、体を動かす。肩凝りは、写真C。脇の下に「ほぐれっちボール」を当て、腕を弧を描くように動かす。首凝りは、「ほぐれっちボール」の上に首の凝ったところがくるようにして寝転がり(写真D)、縦・横・8の字に体を揺らす。

「基本的に使い方は自由です。気持ちよくなれる場所を探っていってください」

 ただし、ヘルニアなど何らかの疾患を抱えている人は、主治医に相談をしてから行うことだ。


腰痛を未然に防ぐお尻「大殿筋」のストレッチ - 1日1分からの筋トレ

整体師の大山奏です。

春は新しいことをスタートするのにピッタリ。

大掃除や引っ越しをする方も多いのではないでしょうか。

重たい荷物を持つ時に気をつけたいのが腰痛です。

今回は腰痛の予防効果もある、お尻の中でも大きな筋肉「大殿筋」のストレッチを紹介します。

Step1:両方の足の裏をくっつけて座ります
Step2:背筋を伸ばし、なるべく膝を床に近づけます
Step3:背中を伸ばしたま、ま両手を前に伸ばします
息を吐きながら身体の重さで楽に前に伸ばしてください。

息を吐ききったらゆっくりと息を吸いつつ身体を起こします。

最初は足をくっつけた姿勢になるだけでも辛いかもしれません。

その場合は無理をしないようにしてください。

毎日続けていけば、早ければ3日後ぐらいから辛さが緩和されてきます。

お風呂上りに水分補給はしていますか? 喉が渇いたと感じなくてもお風呂ではかなり汗をかいているものなので、コップ一杯の水分補給をオススメします。

その後ゆっくりする間にこのストレッチをしてみてください。

呼吸をゆっくりすれば身体のリラックスにもなり、安眠効果も期待できます。

大殿筋のストレッチは、上半身と下半身をつなぐ役目を果たしています。

腰痛の中でも筋肉性の腰痛の場合は、大殿筋を柔軟にしておくことで予防できます。

歩く時にも使う筋肉のため、どちらか片方の筋肉が固まっているとぎこちない歩き方になる場合もあります。

特に男性は女性よりも身体が固い傾向があり、男性の中にはStep1の姿勢だけでも苦しいという人もいると思います。

ですが、このストレッチは効果が早く現れやすいので、続けているとモチベーションもアップするはず。

きれいな歩き方を手に入れるためにも、是非取り組んでみてください。

腰痛で病院に行った場合に「抗うつ薬」漬けにされる恐れあり

腰痛の約85%は、原因が特定できない「非特異的腰痛」に分類される。何か月も痛みが続くが、痛みの原因が特定できないケースだ。その非特異的腰痛を抱える人への抗うつ薬処方が注目を集めている。

〈慢性腰痛では抗不安薬、抗うつ薬も有効な治療薬〉(2013年3月24日付、朝日新聞)

〈鎮痛薬を使い、慢性腰痛で十分な効果が得られない場合は、抗不安薬や抗うつ薬も使う〉(同1月31日付、読売新聞)

 大新聞がこぞって「腰痛治療に抗うつ薬」を取り上げたのは、日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修した『腰痛診療ガイドライン2012』で、慢性腰痛に対する第2選択薬として「抗うつ薬」が取り上げられたのがきっかけだった。

 腰痛で整形外科にかかったが、レントゲンやMRI(磁気共鳴画像)などで異常が発見されず、鎮痛剤を打っても効果がない。すると精神科の受診を勧められ、腰痛が心因性であると指摘され、抗うつ薬を処方される──記事の中にはそうした治療経過を紹介するものもあった。

 腰痛に「心因性」のものがある、というのが抗うつ薬処方のロジックで『週刊文春』の「腰痛治療革命」と題したレポート(2013年4月4日号)では、痛みの伝達をブロックする「内因性疼痛抑制系」について〈ストレスや不安に長く曝されると、この抑制系の働きが弱まってしまい、痛みを感じやすくなると言われている。

そのため最近では、腰痛治療に抗不安薬や抗うつ薬も処方されるようになった〉と説明される。

 だが、問題点を指摘する識者は少なくない。フジ虎ノ門健康増進センター長で精神科医の斉尾武郎氏はこう語る。

「たしかに人間の体調と気分には密接な関係があり、心理的なストレスが原因で腰痛を起こす人はいるし、腰痛によってうつ状態になる人もいるでしょう。

しかし、そうした患者さんに抗うつ薬を処方しても、痛みの症状が改善されるというはっきりしたエビデンス(証拠)はないのです」

 メディアが論拠とした『腰痛診療ガイドライン2012』の中にも、細かく見ていくと同様の記述がある。抗うつ薬について〈2008年のコクラン・レビューではエビデンスが不十分とされた〉とあるのだ。

「コクラン・レビュー」とは世界中の医学論文、臨床データを収集、分析する国際的プロジェクトによる評価のこと。数多くの研究を比較検討するため信頼性が非常に高いとされている。

コクラン・レビューの作成メンバーであるNPO法人医療ビジランスセンター(薬のチェック)理事長の浜六郎氏はこう語る。

「三環系抗うつ薬は、糖尿病性の神経障害には世界的に標準治療ですが、いわゆる一般的な腰痛に対する効果があるというエビデンスはありません。

近年使用が増えてきたSSRIと呼ばれる抗うつ薬ではそれがさらにはっきりしていて、むしろ口が渇く、尿が出にくくなる、用量を増やすと血圧が上がるなどの害があります」

肩甲骨内ストレッチで肩こりを気持ちよくほぐす - 1日1分からの筋トレ

ふだんの動きであまり使わない筋肉は、凝っていても気づかないことがあります。

以前紹介した前腕のストレッチも気づきにくい凝りのひとつです。

今回は肩こりの原因になっている肩甲骨周辺の筋肉を、気持ちよく伸ばすストレッチを紹介します。

Step1:真っすぐ立ち、左手を腰に当てて肘を開きます
Step2:右手で左腕の肘をゆっくりと身体の前側へ引き寄せます
Step3:左右交互に行います
肩甲骨の内側の筋肉が引っ張られているように感じられれば問題ありません。

猫背になってしまうとストレッチできなくなるので、胸をはるイメージをもつといいでしょう。

1回の時間の目安は10秒ほどです。

ゆっくり引っ張りながら息を吐きます。

引っ張られて気持ちいい筋肉に意識を向けるとより効果的です。

特に背中側の肩周りは手が届きにくいので、温めるのが難しい場所です。

肩を冷やすと肩こりがひどくなることもあるので、ストレッチは逆に温めながら行うといいでしょう。

筋肉がほぐれやすい状態を作りながら、ストレッチをすることをオススメします。

ストレッチを始めたばかりの頃は特に、まだ習慣という意識がないため、つい忘れてしまいがちです。

更に面倒だと思ってしまえば、継続は難しいですよね。

効果を期待するためにも、1日1分や何かをしながらでのストレッチを、1日1種類できればOKぐらいの気持ちが重要です。

ストレッチの気持ち良さが分かってくると、自然とふだんの生活の中にストレッチを取り入れたくなってくるはずです。

油断禁物! 「坐骨神経痛」の裏に潜む疾患とは?

「坐骨神経痛」(ざこつしんけいつう)という言葉はテレビや雑誌などにも多く登場しているので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。程度はさまざまですが、生活に支障が出るほど症状が重くなることもあるため、坐骨神経痛を経験した人は「再発は絶対にイヤだ!」と思うことでしょう。

 じつは坐骨神経痛自体、病気の名前ではなく、症状に付けられた呼び方です。その裏に潜む疾患を治すことが重要なのです。ここでは、坐骨神経痛の症状と関連疾患について解説していきます。

■これって坐骨神経痛かも……?

 「私は坐骨神経痛です」という人に痛み方や、痛い場所を聞いてみると、全員の症状が一致しないことがあります。「太ももの前側がしびれている」「ふくらはぎから足の指先までが痛い」「お尻だけが痛む」「ビビーッと電気が走るような……」「いつもピリピリしている」「張りが強くてつっぱった感じがする」など、さまざまな表現があります。

 これは坐骨神経痛の解釈が人それぞれ違うためのようですが、下半身に痛みやしびれ、違和感があるという部分は一致しているようです。

 イスに座ったときに座面に当たる左右のお尻の骨を「坐骨」といいます。まずは、坐骨神経痛の症状が出る部位を確認しておきましょう。腰部、骨盤部から足の末端にかけて、太くて長い神経があるのですが、これが「坐骨神経」です。長い神経なので、その途中で何かしらの神経への刺激が加わると、この神経に沿った領域に痛みやしびれの症状が出てしまいます。

 坐骨神経はお尻、太もも裏、ふくらはぎなど体の後面を通っているため、お尻から足の指の範囲に症状が出ることが多いです。また坐骨神経は、膝の裏あたりで枝分かれしているため、障害を受けている部位によっては、膝より下の外側面辺りに症状を感じることもあります。

■坐骨神経痛の症状

 坐骨神経痛は広範囲に症状を出す可能性があるため、どの部分で障害されるかにより、症状の出る範囲や症状も違いますが、下記に多くみられるものを挙げてみました。坐骨神経痛が起きている場合、腰部やお尻などに筋肉の緊張がみられるケースも多く、坐骨神経痛に併せて不快な症状を感じる場合もあります。

 ほとんどの場合は、片側のお尻や下肢に痛みやしびれが出ますが、両側に症状が出ている場合は早急に病院へ行きましょう。悪化すると肛門周囲へしびれが生じたり、排尿障害になることもあります。

□坐骨神経痛とそれに伴う主な症状

・腰の痛み、お尻の痛み
・お尻、太もも裏、足へかけての痛み、しびれ
・体を動かすと痛みやしびれが悪化する(問題のある部位の状態により、前にかがめない、後ろへ体を反らすことが出来ないなど)
・痛みのため歩行が困難になる
・足に力が入らなくなる
・下半身の筋肉の太さに左右差が出てくる
・座っていられなくなる
・足を触ると感覚が鈍くなっている

■坐骨神経痛を起こす疾患とは?

 坐骨神経痛が出た場合は、原因になる疾患は何か調べる必要があります。たとえば、転倒した後に足への痛みやしびれを感じるようになったときのように、坐骨神経痛らしき症状が出たきっかけがはっきりしている場合と、ある日突然に痛み出したときのように、原因が自分でもよくわからない場合があります。

 心当たりがない場合は、最近ほかに体の不調はないかを思い返し、病院で診察を受ける際に医師に伝えましょう。坐骨神経痛に関わる主な疾患を挙げてみます。

■椎間板ヘルニア

 椎間板は背骨を構成している各骨(椎骨)と骨の間にあります。体への衝撃を吸収するという重要な役割があり、弾力性もあるのですが、この椎間板が負荷によってはみだしてしまうことがあるのです。このとき神経が刺激されると、坐骨神経の通っている範囲に症状が出ます。

■脊柱管狭窄症

 神経が通っている背骨の中央にあるトンネルが、主に老化により狭くなってしまうことで症状が出ます。しばらく歩いていると、腰の痛み、足の方へ痛みやしびれ、つっぱり感が出るようになり、途中で休まないと足が前に出なくなることもあります。

■腰椎の分離・すべり症

 腰椎の分離症は、腰の骨のある部分が切れてしまうもので、レントゲンで確認できます。分離しているからといって、必ずしも腰痛などの症状があるとは限りませんが、問題はこの部分が不安定になった場合です。分離した状態では、切れた部分からその骨が前方へズレるようにすべってしまい、神経が刺激されると坐骨神経痛や脊柱管狭窄症の症状を起こすことになります。

■梨状筋症候群

 お尻にある筋肉の中に梨状筋(りじょうきん)と呼ばれる筋肉があり、坐骨神経はこの筋肉の下を通っています。ところが、スポーツや仕事などで腰や股関節などに負担がかかり続けると、この梨状筋にもストレスが及ぶことがあります。梨状筋の状態が悪くなり、坐骨神経を圧迫してしまうと、坐骨神経痛の症状が現れます。

■腫瘍によるもの

 背骨にがんが転移した場合や、背骨の中央を通っている脊髄の腫瘍により、坐骨神経痛を伴う場合があります。安静にしていても痛みが変わらない、夜間も痛みが続くなど、今までに経験したことのない症状であれば早めに病院へ行きましょう。

 腰の違和感や痛みが続いた後に、坐骨神経に沿った痛みやしびれが出る場合もありますが、「坐骨神経痛かな?」と思ったら、まず整形外科で検査を受けましょう。レントゲンやMRIで腰の状態を確認することができます。悪化させると大変なものもありますので、痛みの我慢し過ぎには注意してください!

劇的に痛みが吹き飛ぶ!すぐできる「腰痛解消法」まとめ

腰は体を動かすときに、まさに要になっているパーツ。

デスクワークを行う人が増えた現代では、もはやオジサンだけの悩みではないですよね。デスクワークの多いOLさんは、慢性的な腰痛にかかっていることも多いようです。

正しい姿勢を保つことで、ぎっくり腰やヘルニアの予防でなく、ウエストが引き締まったり脚のむくみが軽減したり、スタイルアップも期待できるんです。

そこで、今回はいいことづくめの腰痛解消法をお伝えします!

■1:まずは座り方を見直す

「人生を幸せにする座り方のコツは“坐骨3センチ”と判明」によると、幸せになる座り方は、坐骨がポイントだそうです。

そして、骨盤を正しい位置にセットにするには、“椅子の座面に触れる大きくてゴロゴロした骨である坐骨を、いつもより3センチ後ろに引いて座る”だけです。

これだけで、前回ご説明したように、坐骨の前の方で座ることができます。そして、骨盤を立てて、正しい姿勢で座ることができるのです。

■2:それでもダメなら立って仕事する

「自宅やオフィスでできる!ちょっとした腰痛スッキリ解消法」によると、なんと最近では、立ったままパソコンを使う”立ちパソ”を習慣にしようとする人が増えてきたという報告も。

座ったままの姿勢をつづけることは、心臓疾患などのリスクが高まるという研究結果もあるというのも見逃せません。

腰痛の原因として、長時間同じ姿勢をとることといった側面もありますので、「パソコンは座ってするもの」といった思い込みをやめてみるのもよさそうです。

立ちながら使うほか、メール返信など長時間の集中力を必要とするものでなければ床に置いてストレッチをしながら使うなども効果的かもしれません。

■3:仕事中にできるストレッチもオススメ

「腰痛が劇的に治る!カリスマ治療師が伝授するテク」 のカリスマ治療師によると、ほとんどの場合、腰痛の原因は普段の姿勢にあるそう。

パソコンを操作するとき、どうしても両手両肩が前に出て目線が下向きになり、猫背になってしまいがちに。長時間座る仕事をしている人の多くは、前かがみになると痛いタイプです。

そのようなときに効果的なのが、正座した状態で背筋を伸ばし、後ろで手を組んだ状態で胸を張る、“胸張りストレッチ”。

一方、後ろに反ると痛いタイプの人もいます。そういう人にオススメなのが、椅子に座った状態から前かがみになる“ねこ運動”。デスクワークの途中でも有効なストレッチなので、ぜひ頻繁に取り入れてみてください。

また、あぐらの姿勢から簡単にできる、腰痛改善に効果的な体操も試す価値があります。

あぐらの姿勢から、右膝だけを前を伸ばして、右のつま先に向けて両手を伸ばします。これを10~20秒キープ。次に、左膝だけ伸ばして、同じことを繰り返します。

こうすると、ハムストリングスと呼ばれる、下腿に付着している筋肉が伸びていい腰痛が解消できる、といわれています。

いずれにせよ、長時間の同じ姿勢は禁物です。今回ご紹介したテクニックは、オフィスにいても、家でくつろいでいるときも気軽にできる簡単なものばかりですので、腰に疲れを感じたときは是非トライしてみてくださいね!

ピップマグネループって肩こりに本当に効くの?

一日中パソコンを使う、重い荷物を担ぐ……など原因はさまざまですが、肩こりの悩みはつきません。CMでも見たことがある「ピップマグネループ」を知人に勧められて試してみました。

■磁気の力はどう使っても弱くはならない

筆者は、45cm・ブラックのタイプ(定価2,310円)を購入。開封して手に取ったところ、ソフトな触り心地で、見た目は普通のゴムネックレスのようです。

ぱっと見たところ、また触ったところでは、「本当にこの中に磁石が入っているの?」という印象ですが、とにかく首に装着してみました。

違和感はないものの、「効いている!」という実感もありません。でも、水にぬれてもOK、睡眠中もOKということなので、まずは、1週間は終日着けて様子をみることにしました。

2日目、3日目と普段通りの生活をしましたが、3日目の夜、原稿を書くために4時間ほどパソコン操作をしていたときにふと、「肩がこっている感覚がない」と感じました。

気になったのが、なぜこのような感覚を得ることができたのか、肩こりと磁気にはどのような関係があるのだろうかということです。そこで、ピップ株式会社(大阪市中央区)商品開発事業本部の福屋均さんに、詳しいお話を伺いました。

――なぜ肩こりは起こるのでしょうか。

福屋さん 肩こりの原因は、肩や首の部分に「こり」が溜(た)まることです。こりとは、緊張や疲労が積み重なり、筋肉が収縮して太く硬くなってしまった状態を言います。硬くなった筋肉は血管を圧迫し、血行が悪くなるため、老廃物が蓄積していきます。この老廃物の刺激でさらに筋肉が緊張し、こりの悪循環に陥ります。

――肩こり改善の仕組みについて教えてください。

福屋さん 肩こりを改善するには、老廃物が蓄積しないように血行をよくすることが重要です。磁気は筋肉組織の血行を改善し、こりの悪循環に働きかけ、筋肉のこりをほぐします。

特に、使っていただいている皆さまへのヒアリングで、「寝ている間にこりを解消できれば」という声をいただきました。そこで、現在、「ねるねるマグネ」と題して、就寝時に装着すると翌朝スッキリするという使用方法もお勧めしております。

寝ている間にこり治療ができるから助かるという声や、こり治療をしていることを人に見られたくない方など、多くの方々にご愛用いただいています。

――磁気が弱くなったり、交換の必要はありますか。

福屋さん 磁気はどのような使い方をしても弱くはなりません。ですから交換の必要はありません。TPOに合わせて複数を持っておられる方もいらっしゃいます。

――人気のタイプを教えてください。

福屋さん 日本人の首周りの平均は女性が35.0cm、男性が41.5cmであり、主に女性用として45cm、男性用として50cm、さらにゆったりタイプの60cmの3サイズ・5色展開をしております。最も売れているのは、やはり45cmと50cmのブラックです。

――使用にあたって、注意事項はありますか。

福屋さん 携帯電話や腕時計、パソコン、磁気カードなどに直接、接触しなければ問題ありませんが、磁気の影響を受けるものには近づけないでください。

また、ほかの医療機器との併用は避けてください。何らかの治療を受けている方は必ず医師とご相談の上でご使用ください。

――ありがとうございました。

こりの悪循環はなんとしても避けたいところです。筋肉に働きかけてこりをほぐすという磁気の力。うまく自分に効けばありがたいものです。

肩こりや脂肪燃焼に効果的なスポットが三重県にあった!?

多くのセレブや芸能人が、美容のために取り入れているタラソテラピー。みなさんはもう体験済みでしょうか。

タラソテラピーは、フランス生まれの海洋療法。“タラソ”はギリシャ語で海、“テラピー”はフランス語で治療を意味します。フランス医学アカデミーの定義では、“タラソテラピーとは海洋性気候の中で、海水・海藻・海泥を用いて行う自然療法”とされています。

タラソテラピーの基礎を築いたのは、生物学者のルネ・カルトン。ヒトの血液と海水が非常に似ていることや海水による治療効果を証明したのが始まりです。

フランスでは健康保険の対象にもなっており、医学的にも効果があると証明されているタラソテラピー。今回は、タラソテラピーの方法と効果、注目のタラソ施設をご紹介していきます。

■タラソテラピーの方法と効果

タラソテラピーは、リウマチやぜんそく、アレルギーの治療やリハビリに用いられてきました。

そこから予防医学としても活かされるようになり、肩や腰のコリ、冷えやむくみ、ストレス、肌の保湿、脂肪燃焼、デトックスにもよいといわれ、今では多くの人が美容目的で取り入れています。

タラソテラピーと一言でいっても、方法はさまざま。

海水で体を動かすアクアエクササイズ、温泉のように浸かる人肌に温められた海水バス、海藻粉末をつかったボディー・フェイストリートメントの“アルゴテラピー”、海泥を温湿布して冷えやむくみ、コリを解消する“ファンゴテラピー”、横になりながら海水のミストを浴びて呼吸器を洗浄する“エアロゾル”など。

タラソテラピーは日頃の疲れを癒し、結婚式などを控えている女性が受けるトリートメントとして最適なのです。

■日本で最もタラソに適した地域の施設

日本で初めてタラソテラピーの施設ができたのは、三重県の伊勢志摩。

伊勢志摩には、タラソテラピーセンターに最も適した海洋性気候、リアス式海岸があり、この環境を最大限に活かしたタラソテラピーセンターができたのです。

そのセンターとは『タラサ志摩ホテル&リゾート』。ホテルのホームページには以下のように語られています。

<理想的な伊勢志摩の海洋性気候のもと、質の良い海水を1人に1~1.5トンもの量を使用するタラソテラピーは、国内でもここだけしか体験出来ません。>

ホテルリゾートですが、ランチ付きの日帰りプランもあります。ランチは伊勢志摩の新鮮なシーフードを使ったフランス料理。

<「サブール エ サンテ(Saveur et sante):美味しく体に良い料理」をテーマに、オーガニックワインやミネラルウォーターも多数取りそろえています。>

カロリーを抑えた高級かつヘルシーなランチです。忙しい方も、日帰りプランで伊勢志摩のタラソテラピーを受けに行ってみては?

伊勢志摩には、タラソテラピーだけでなく、おいしい海の幸もあり、スキューバーダイビングを楽しむのにも適しています。

また有名な伊勢神宮もありますよね。週末、タラソテラピーと伊勢志摩観光でのんびり自分を癒す旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

腰・頭痛=生活に支障が出る痛み…心療内科で受診を!

腰が痛くて動けない。頭痛が続いて何日も寝こんでしまう…。半年以上、日常生活に支障が出ているような痛みが続くときは、心療内科を受診したほうが良い場合もある。作家の夏樹静子さんの腰痛を完治させたことでも知られる平木クリニック(東京都葛飾区)の平木英人院長に聞いた。

 ■元の痛みを増幅

 病院で検査をしても異常は見つからず、「問題なし」といわれる。原因があっても「その程度でこんなに痛むはずがない」と診断される。理解してもらえず、痛みは増えるだけ…。

 このような場合は、「心因性」の可能性がある。受診するのは、痛みを診る精神科や心療内科だ。しかし、抵抗を覚える人もいるだろう。

 新著『慢性疼痛-「こじれた痛み」の不思議』(ちくま新書)で痛みの治療を詳述している平木医師が説明する。

 「痛いのは心、といっても、体に異常が全くないわけではない。たとえばヘルニアの状態と、予測できる痛みを比較すると、痛みの訴え方が非常に大きく長期に及ぶことがある。それは、体の異常に心の状態が重なり、痛みが増幅されているのです」

 ある大学生の治療例を明かす。

 「画像で異常はなかったが、頭や背中や腰、肩、手首など全身の痛みが何年も続き、日常生活に大きな支障をきたしていた。私がじっくり時間をかけて治療を行い、4年弱で完全に痛みが消え、今は卒業し、海外赴任をしたところだ」

 平木クリニックを受診する慢性疼痛患者で最も多いのは腰痛。続いて、脚、肩、頭、舌痛症などの口の中のトラブルだという。

 ■心因性の条件は3つ

 心因性を疑うには、次の3つがポイントになる。

 (1)鎮痛薬が効きにくい

 (2)痛みが6カ月以上続く

 (3)整形外科などから「画像で見られる状態より痛がり方が強い」といわれる

 治療は、薬物から。地道にその人に合う薬を探す。一部の抗うつ薬などは、痛みによく効く。ただ、平木医師は、「薬に頼るだけでは不十分」と話す。薬は効果が切れたら終わり。そこで、薬の効果が出てきた時期に、心理療法を行う。

 先の大学生の場合、家族関係が不安定だったため、両親にもカウンセリングを実施。また、患者が自分で行える「自律訓練法」などもよい。こうした治療が功を奏するには、医師と患者との信頼関係が必須だ。

 「医師は患者の痛みを理解して、受け入れる。訴えを医師が認めれば、患者に安心感が生まれ、この医師は無条件に自分を受け入れてくれるという考えに変わる。そして、痛みだけにとらわれていた患者の気持ちが、治してもらうという発想から、自分で治すに変わってくる」

 ■家族は聞き役に

 家族にひどい痛みをもつ者がいる場合には、何ができるのだろう。

 「わかってもらえないと痛みはどんどん増えていく。家族こそ、一番身近な理解者。『痛い』といわれると、『こうしたら』という具体的なアドバイスをしがちだが、まず本人の訴えを受け止める。『今日はどんな風に痛い?』と尋ねる。『じりじり痛い』と答えたら『そう、じりじりと痛いんだね』と相手の言葉を何度かそのまま返す。

最後に『苦しみ方がよくわかった。希望をもっていこう』と答える。相手は受け入れられたと感じ、痛みが減ってくる」

 心因性の場合は、対話が大切なのだ。

頭を怪我した時には精神症状にも要注意!

頭を怪我してしまう事は比較的、よくある事。実際、頭部外傷の年間発生数は約30万という推定もあり、頭部外傷は実は精神症状が生じる大きな原因の一つになっています。

今回は、もしも頭を何かにひどく、ぶつけてしまったような事があった時、是非、気をつけておきたい精神症状と、その対処法について詳しく解説いたします。

・頭部外傷のメカニズム

頭部外傷は時と場合によっては、その外傷を与えた衝撃や物体が頭蓋骨を貫通してしまうケースもあります。例えば、矢じりの先のような、鋭がった物体が頭に深く刺さってしまったような時ですが、そうした場合、その頭蓋骨を貫通した部位で、脳へのダメージは特に大きくなるものです。

一方、頭蓋骨が衝撃を受けただけで済んだ、いわゆる打撲の場合でも、例えば、頭を何かの拍子に、何かにぶつけてしまったような時でも、時に、脳へのダメージが大きくなってしまう可能性があります。

そのメカニズムは、頭を何かにぶつけてしまった時、その衝撃の程度によっては、脳が頭蓋骨の内側で激しく振動してしまい、何度も頭蓋骨に衝突する事で、脳の実質に深刻な神経学的ダメージが生じてしまう可能性もあるからです。

さらに頭部外傷後に生じ得る二次的なダメージ、例えば、脳浮腫や脳出血などによって、脳へのダメージがさらに拡大化してしまう可能性もあり、頭部外傷後に出現する可能性がある様々な精神症状は、こうした脳への神経学的ダメージが、その大きな要因になっています。

・頭部外傷後の精神症状

・次に頭部外傷後に出現しやすい精神症状をまとめます。
・気持ちが全く冴えない、あるいは、不安感が強過ぎる
・ちょっとした事でイラついてしまう、あるいは、怒りを抑えられない
・以前のような熟睡ができなくなっている
・頭痛に悩まされるようになっている
・頻繁にめまいがする
・物覚えが以前のレベルではない、あるいは、物事を忘れっぽくなってしまっている
・身の回りの出来事にすっかり無関心になっている
・疲れやすい
・飲酒量が以前より顕著に増している

以前では考えられないような、軽はずみな行動が目立つなど、その人の行動面に、かなりの変化が現われている
こうした精神症状の出現頻度は大まかに頭部外傷の重症度に相関し、重症の頭部外傷では、ほぼ100%、

中程度の頭部外傷では約過半数に、そして、軽度の場合でも、例えば、床ですべって、ひっくり返り、頭に大きなコブを作っただけで済んだように見えた場合でも、約1割の方に、上記のような精神症状が出現する可能性があります。

・頭部外傷後の精神症状への対処法

頭部外傷後に生じ得る精神症状には、以上、挙げましたように、様々な症状がありますが、こうした症状への対処法は、基本的には通常と同じ薬物療法になります。

例えば、気持ちが全く冴えないといった、抑うつ症状に対しては抗うつ薬、また、以前のような熟睡が困難になっているような場合には、睡眠導入剤、さらに、もしも、頭部外傷後、てんかん発作が起こるようになっている場合には抗てんかん薬……といった具合に、個々の状況に応じて、治療薬は選択されますが、その際、注意したい事があります。

心の病気の治療薬は基本的には脳に作用する物質。頭部外傷では脳に何らかの神経学的な損傷が生じている可能性もあり、その損傷の程度によっては、治療薬の副作用が強まってしまう可能性もあります。

そのため、頭部外傷後の精神症状に対する薬物療法では、その副作用のリスクが通常より強まる事が予想されるような状況では、治療薬の投与量に対する、より慎重な配慮が求められます。

また、頭部外傷では、一部の重症例では難しくなる可能性もありますが、大部分の方は元の家庭や学校生活あるいは職場に復帰する事になります。その復帰をより円滑かつ容易にするための心理療法もまた、頭部外傷後の精神症状に対する重要な治療法になっています。

このように頭部外傷後の精神症状に対する治療法は通常の場合と同じく、薬物療法と心理療法が主要な治療法になっていますが、この頭部外傷自体は起きてしまう時には起きてしまう面もあると思います。

例えば、交通事故に巻き込まれてしまった、あるいは、飲酒後、酩酊状態になっていた時、階段で転倒してしまった、さらには、スポーツ中の事故による頭部外傷も少なくはないものです。

ここで是非、皆さまにご留意していだたきたい事は、ご自分では頭を軽く打った位にしか認識していない場合でも、上記に挙げましたような、精神症状が、頻度自体は1割以下ではありますが、出現し得る事です。

もしも、何かの折に頭を打ってしまったような事があれば、そしてもしも、上記のような精神症状が出現するような事があれば、場合によっては頭部に血腫など、緊急に治療すべき病変がある可能性もありますが、是非、精神科(神経科)受診もご考慮してみて下さい。

原因は”リンパ”?! リンパの流れの悪い女性の93%が「肩こり」に悩む

この時期は、身体や肌のトラブルも多いもの。

そんな、この時期の体をスッキリさせるヒントが“リンパ”にあるという。

メディカルコスメのドクターシーラボが監修する「顔のたるみ研究所」は、“リンパ”に関する、20代~70代の同社会員302名に対するアンケート調査結果を公開した。

リンパには大きく分けて「排泄」と「免疫」の2つの役割がある。

体内の血管のうち、静脈は老廃物を心臓まで運ぶ働きがあるが、リンパ液は、そこで運びきれなかった余分な糖分や脂質、疲労物質の乳酸などの老廃物を回収し排出するという働きを行っている。

リンパ管がつまると老廃物が流れにくくなり、たるみやむくみの原因となって代謝も下がる。

そのため、リンパ液をスムーズに流すことが重要になってくる。

「“リンパ”が滞っていると感じることがありますか?」という質問に対しては、72%の女性が「ある」と回答した。

「リンパの流れが悪い」と感じている女性に対して、身体の状態を質問したところ、一番多かった回答が「肩や首が凝る」(93%)、次いで「疲れが取れない」(56%)、「以前より体重が増えた」(50%)、「顔がたるんでいる」(50%)という結果となった。

「“リンパ”の流れをスムーズにするために心がけていることは?」という質問に対しては、「リンパの流れが悪い」と感じている女性の64%が「湯船につかる」、54%が「マッサージ」と回答した。

「特に何もしていない」という回答は1割程度にとどまり、多くの女性がリンパの流れをスムーズにするために何かしらの対策をしていることが見てとれる。

同研究所ホームページでは、今回の調査結果と併せて、リンパをより効果的に流して身体をイキイキさせる秘訣、「リンパをスムーズに流す5つの習慣」を紹介している。

激痛で体が動かなくなる強直性脊椎炎 加齢とともに進行 関節固まる

「強直性脊椎炎」という病気をご存じか。激しい痛みの症状が出ると体を動かせなくなるが、痛みがないときは動かせるという不思議な病気だ。

 「20代のころから腰痛持ちだったんですが、たまにマッサージに行けば楽になっていたので軽く考えていたのがいけなかったのですね」と反省しきりなのは、証券会社勤務の杉山誠さん(54)=仮名。

40歳を過ぎると腰痛だけでなく、背中を曲げたり振り返ったりするのもつらくなり、もしや深刻な病気ではと、大学病院に駆け込んだ。検査の結果、「強直性脊椎炎」だろうとの診断。以来、専門の医療機関で治療に専念している。

 「強直性脊椎炎は、関節が固まってしまう病気で、背中や腰、あるいは、首や胸、肩、股などの痛みに始まって、重症の場合、年を追うごとに症状が進行し、関節が動かなくなります。

若年時であれば薬で進行を緩和することもできますが、中高年となると、病状が進行しているケースが多く、そこからの改善はかなり難しいというのが現状です」と語るのは、強直性脊椎炎の専門家である順天堂大学の膠原(こうげん)病・リウマチ内科の多田久里守医師。

 発病自体を抑える方法は今のところないというが、早期発見・早期治療が大切という。

 「夜や明け方などに関節が痛む、また、安静にしていると痛みが増し、動くと軽くなるというのがこの病気の特徴です。さらに、横を向く、しゃがむ、振り返るといった動作がしづらいというのもチェックポイントになります」(多田医師)

 強直性脊椎炎と診断されれば、保険適用内の薬を継続的に服用することで痛みは抑えられ、進行も緩められるという。

 早期発見が肝心となるこの病気の悩みどころは「強直性脊椎炎」と診断を下せる病院が少ないこと。患者の山田奈緒子さん(51)=仮名=は、自らの経験談をこう語る。

 「整形外科で座骨神経痛と診断されたんです。それで、薬も飲み続けたんですが、痛みは解消せず、カイロプラクティックや針きゅう院にも行きましたが対症療法でしかありませんでしたね」

 現在診断を下せるのは、順天堂大学の膠原病・リウマチ内科のほかに、強直性脊椎炎の患者会である日本AS友の会がホームページで紹介している医師、もしくは、近隣のリウマチ科・整形外科にも診断を下せる医師がいるケースもあるという。

 この病気で厄介なのが、関節が固まる前の痛みがないときは何不自由なく体を動かせるというところ。ところが、症状が悪化すると激しい痛みで体を動かせなくなる。その落差に仮病を疑われてしまうことが多いというのだ。

 「なんでもない日は、友人とキャンプに行ったり、会社での事務仕事も普通にできるのですが、痛みが出ると、呼吸もまともにできなくなるほど。それで会社を休むんですが、大げさなと白い目で見られちゃうんです」(山田さん)

 強直性脊椎炎と診断されれば、そうした誤解も解けることになる。少しでも症状に心当たりがある方は、早速、専門医を訪ねてみてほしい。

ぎっくり腰の痛みが注射1本で消える――痛み専門「ペインクリニック」とは何か

腰痛、肩こり、関節痛、頭痛、神経痛など、しつこい痛みに悩まされている人には、痛みの緩和を専門とする「ペインクリニック」という選択肢もある。リハビリ室や手術室、入院施設なども備え、大学病院に匹敵する専門治療ができる仙台ペインクリニックの伊達医師が、専門医ならではの治療を解説する。

■ぎっくり腰になっても次の日から仕事ができる

「ペインクリニック」という言葉はまだ馴染みがうすいと思います。

 いろんな医療機関を回ったのに痛みから解放されず、苦しんでいる人に対して、神経ブロック注射や薬物療法、心理療法など様々な治療法を駆使して、痛みを和らげるのが私たちの役割です。

 当院を受診される人で多いのは腰痛の患者さんで、全体の約4割を占めます。肩こり、肩やひざなど関節の痛み、手足のしびれなどの患者さんもよく来られます。また、このような整形外科的な疾患以外で多いのが、頭痛や顔面(三叉)神経痛、帯状疱疹後神経痛などです。他に、ケガや病気がきっかけで強い痛みが続く「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」や、全身に痛みが出る「線維筋痛症」など、様々な痛みに苦しむ患者さんが来られます。

 これらの痛みは原因不明のことも多く、治療しても中々よくならないので、診てもらえる医療機関があまりありません。ペインクリニックでは、そのような患者さんでも粘り強く治療します。

 ペインクリニックの専門医はもともと麻酔科出身が多く、神経に直接的に麻酔薬を注射する神経ブロック注射が得意です。あまり知られていませんが、この注射で劇的な効果を得られる疾患の1つが急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」です。

 整形外科で飲み薬をもらったのに痛みがあまり取れず、数日間動けなくて困ったという経験のある人もいるのではないでしょうか。ですが、ぎっくり腰は炎症を起こしている腰骨の関節(椎間関節)に直接注射すれば、ほとんどの人はすぐに痛みが和らぎ、次の日から仕事ができるようになります。椎間関節に注射を打つのは難しいのですが、ペインクリニックの専門医なら打ってくれるはずです。

 神経ブロック注射は慢性腰痛にも効果的です。慢性腰痛の85%は、原因のわからない「非特異的腰痛」と診断されています。しかし、神経ブロック注射を打って、効けばそこが痛みの発生源だとわかりますし、効かなければそこではないとわかります。痛みの出方や治療効果、画像などを詳しく調べることで、原因が特定できることも多いのです。

 この神経ブロック注射は、帯状疱疹後の神経痛にも効果的です。子どもの頃に感染して、神経節の中に潜伏していた水ぼうそうのウイルスが、体力低下や加齢を引き金に動き出し、皮膚に帯状の発疹をつくるのが帯状疱疹です。通常、抗ウイルス薬や抗炎症鎮痛薬を投与しますが、このときにしっかり痛みを取らないと、痛みが慢性化してしまう場合があります。炎症によって血流が途絶え、神経が変性し、痛みに過敏になってしまうのです。これが帯状疱疹後神経痛です。

 こうなる前に神経ブロック注射をすれば、強制的に血の流れをよくして、神経の変性や痛みの慢性化を阻止することができます。ですから、帯状疱疹で薬を飲んでいるのに、発症後2週間経っても痛みが取れない場合は、ぜひペインクリニックを受診してみてください。

■神経ブロック注射は「痛みの悪循環」を断ち切る

 麻酔薬というと、歯の治療時のように一時的に効いて、数時間で効果が切れると思うかもしれません。しかし、神経ブロック注射の効果は多くの場合、1~2週間続きます。その理由は、「痛みの悪循環」を断ち切ることができるからです。

 ケガや病気で痛みを感じ、神経が興奮すると、血管の収縮や筋肉のけいれんが起こり、痛みが強くなります。すると痛み物質や炎症物質が放出され、さらに神経が興奮し、痛みが増幅されていく。これが痛みの悪循環です。この興奮や炎症を抑えることで、神経ブロックは持続的な効果を得ることができるのです。

 ただ痛みを取るだけでは、根本的な治療はできません。その間に、リハビリを行うことが重要なのです。たとえば肩こりは、パソコンを操作するデスクワークで、うつむきがちな姿勢をしている人によく起こります。そのような場合、首の後ろの筋肉が硬くなっているので、それをほぐすストレッチを行う必要があります。自分に合ったストレッチ方法を覚えれば、痛みをセルフコントロールできるようになる。このように、慢性的な痛みは自分で予防することも大切です。

■心理的な要因も侮れない

 8から9割の痛みは、こうした器質的な治療で改善させることができます。しかし、人によっては心理社会的な要因、つまり心の問題が痛みを増幅させている場合があります。実は脳の中で、痛みを感じる領域と不愉快な感情(情動)を感じる領域は重なっています。そのため強いストレスを受け続けると、不快な感情と痛みとの区別がつかなくなり、それが痛みを増幅させてしまうのです。

 こうした痛みが生じやすいのが、苦しい思いをしているのにつらいと言えない「自己主張障害」の人や、ひどいいじめや虐待に遭っているのにつらいと感じなくなってしまった「失感情症」の人たちです。その表現できない感情が身体化して、腰痛、肩こり、頭痛などの痛みに向かってしまうのです。

 心理社会的な要因が関係していると思われる人に対して、当クリニックでは臨床心理士のカウンセリングを受けてもらうようにしています。自分がつらいと言えないことや、痛みの背景にあるつらさに気づいてもらうだけで、痛みが和らぐ人が少なくありません。ペインクリニックの専門医なら痛みに心が関係していることもよく理解しているので、心理社会的な痛みにもうまく対応してくれるでしょう。

「早くペインクリニックを知っていればよかった」という患者さんが少なくありません。まだまだ数は少ないのですが、各地の大学病院や基幹病院の多くにペインクリニックの外来が設けられています。また、全国ペインクリニック開業医会に所属する医師も100人を超えました。各都道府県の専門医や施設のリストは、「日本ペインクリニック学会」のホームページに掲載されています(http://www.jspc.gr.jp)。

 治療をしたのに痛みが中々取れないという場合はぜひ、ペインクリニックも選択肢の1つに入れておいてください。

腰痛や肩こりは「座り方」が原因 1分ストレッチを

 座り仕事が多い人にとって、腰痛や肩こり、血行不良による冷えの悩みは深刻だ。原因の多くは、座り方にある。座ってできるストレッチを取り入れて、机に向かう姿勢を見直し、血流を促進しよう。職場や書斎でパソコン作業中、どんな姿勢になっているだろうか。仕事中の人に多い座り方に「骨盤後傾・背中丸め」「脚組み・前かがみ」「もぐりこみ」がある。共通するのは、骨盤が後ろに傾いている点だ。

 骨盤が後ろに倒れた座り方は、リラックス感が得られる半面、骨盤に連動する脊柱がたわむため、腰椎の圧迫につながる。さらに、首回りの筋が、たわんだ脊柱の上にある頭部を持ち上げるために緊張し続けて、肩こりを招きやすい。このような座り方を続ければ、おのずと腰痛に至る。椅子に座り続けると、股関節の周辺や膝の裏を圧迫するため、下肢の血流や体液の循環も悪くなる。その結果、むくみや冷えを引き起こす。冷房を使い始めるこの時期は特に、注意が必要だ。

 仕事でデスクワークが多い人は、自らの身体を守るために、姿勢改善を促すポーズを取り入れよう。まずは「太もも周りのストレッチ」を試そう。お尻を座面の左側にずらして座り、左脚を後ろに投げ出す。背筋を伸ばして気持ちいい程度に、伸ばした脚の位置を調整しよう。同様に反対側も伸ばす。太ももの付け根にある大きなリンパの流れと、下肢の血流を促す。

 続いて「太もも後ろ側のストレッチ」。浅めに座り、片脚を前に伸ばす。伸ばした脚のつま先を上に向け、踵(かかと)を押し出す。太もも裏側のハムストリングからふくらはぎが伸びる。次は「お尻のストレッチ」。足首を反対の脚の膝近くに乗せて、背筋を伸ばしてみよう。お尻の上にある大臀(でん)筋や中臀筋、内側の梨状筋などが伸びる。各ポーズを約15秒ずつ、デスクワークの合間に取り入れるだけで、座り姿勢によるマイナスの影響を減らせる。

 座り仕事中、30分に1度は椅子から立ち上がって、動くように心がけたい。長時間座ることで、心疾患など生活習慣病を招くとの指摘もある。 時には思い切って立って作業するのも有効だ。足元に小さな台を置いて片脚を乗せると、立っている時の腰痛を緩和する。台につま先を乗せて、ふくらはぎを伸ばしながら立ち作業することもできる。立ち姿勢、座り姿勢の両方に合うように高さ調整が可能な上下昇降デスクもある。

 作業するデスクの環境は重要だ。身近な物を使って、自分の体に合わせたい。椅子に座布団やクッションを置いて高さを上げつつ、座面が前下がりになるように調整しよう。太ももの付け根の圧迫や、骨盤が後ろに傾くのを防ぐ。前かがみ姿勢を避けるため、本や箱を重ねて、パソコンを置く台も高くする。座り仕事が避けられなくても、負荷がかかりにくい姿勢を取ったり、合間にストレッチを取り入れたりして、健康リスクを減らそう。(早稲田大学スポーツ科学学術院 荒木邦子)

「五十肩」放置は禁物 肩甲骨ストレッチでケアを

ある日突然、肩に激痛が走り、動かせなくなる。腕が上がらなくなる。一般の肩凝りとは異なる、日常生活にも支障をきたすようなつらい痛みの正体は? 中年以上の人に多い五十肩のケア方法を探った。50歳代で発症する例が多いことから五十肩と呼ばれる肩の病気がある。40歳代なら四十肩と呼ぶが、症状は同じだ。ケガをしていないのに、ある日突然、片方の肩が激しく痛み、腕を上下左右に動かせなくなる。シャンプーする、シャツに袖を通す、つり革をつかむといった日常動作も困難になるほど。就寝時にズキズキ痛むのも特徴だ。

 正式名称は肩関節周囲炎。はっきりした発症原因は実はわかっていない。国立病院機構京都医療センター(京都市)整形外科の中川泰彰部長によると「肩関節を構成する組織が加齢とともに変化し、炎症が起きるのが関係しているといわれる」。肩凝りの一種と思っている人が多いが、筋肉疲労や血行不良が原因の肩凝りとは別物だ。肩凝りと五十肩の判別は「肩を自由に動かせるかどうかが一つの基準」と中川部長。自己判断せず、専門医による早期の確定診断が必要だ。

 五十肩と診断されたら、放置は禁物。適切な処置を怠ると、肩関節が固まって動きが制限され、回復しづらくなる。痛みの変化に合わせて、ケアとリハビリをしよう。炎症が始まったばかりで痛みがピークの急性期は、安静が基本になる。三角巾で腕を固定したり、薬や注射で炎症を抑えたりするのが有効だ。夜間の痛みがつらい場合は「痛む側の肩を上にして、脇にタオルや枕を挟んで寝るとよい」(中川部長)。腕を体から離した姿勢で寝ると、腕の重みが肩を圧迫するのを防げるという。

 痛みが和らいできた頃が亜急性期。ずっと肩を動かさずにいると関節が固まってしまうため、無理のない範囲でリハビリを始めたい。おすすめは振り子運動だ。痛まない方の手を机などについて、お辞儀をする。痛む方の腕をぶらんと垂らし、力を抜いたまま揺らす。前傾姿勢で力を抜くのがコツだ。麻生総合病院(川崎市)スポーツ整形外科の鈴木一秀部長は「肩甲骨を上下左右に動かし、硬くなっている筋肉の伸長性を取り戻すのも大切」と話す。

 肩関節のインナーマッスルである腱(けん)板を強化する輪ゴム運動も取り入れたい。両手の親指に輪ゴムをかけ、体の表層の筋肉(アウターマッスル)が働かないように脇をしっかり締めてから、輪ゴムを水平に伸縮する。肩の動きをコントロールする腱板は、ごく軽い負荷で鍛えることができる。「ダンベルなどを使うと、アウターマッスルに効いてしまうので注意して」(鈴木部長)
 
炎症が治まり、痛みがほぼなくなる慢性期に入ったら、積極的にアウターマッスルをストレッチする。反対の腕で肘を支えて腕を伸ばしたり、腕を上げて壁に手をついたりして、肩の可動域を広げよう。痛みが消えても油断せず、リハビリを続けるのが完治を早めるカギだ。ほとんどの五十肩は1年前後で自然に治る。ゆえに痛みをこらえて医療機関を受診しない人が多いが、鈴木部長は「五十肩と間違えやすい、腱板断裂の可能性もある」と警告する。

 腱板断裂とは、肩関節の骨と筋肉をつなぐ腱板が、部分的または完全に切れてしまうこと。外傷がなくても、加齢や肩の酷使で発症する。特に60歳代以降に多い病気だ。「五十肩と違い、自然治癒が難しい。進行すると手術が必要になる」(鈴木部長)。痛みが長引く場合は、改めて専門医を受診しよう。

知らなきゃ歩けなくなるゾ! テッパン膝痛対策6カ条

ジワジワ来る。それが膝痛の特徴だ。気がつけば、歩きや階段の上り下りがつらいほど、ひどくなっている。軟骨のすり減りや筋力の低下で起こる膝痛は、年を取ればだれにでも起こる可能性がある。日頃からどんな対策を講じるべきか?

 柔道整復師で、さかいクリニックグループ・酒井慎太郎代表に、テッパン膝痛対策6カ条を聞いた。

<階段は下りるな>

「私は下りる時はエレベーターを使います。上る時と違い、下りる時は片膝に体重の3~8倍の負担がかかるからです。日常生活での膝にかける負担は、極力減らした方がいい。

その積み重ねが、軟骨のすり減りなどを防ぐのです」
 上る時に階段を使うのはOK。逆に、筋力アップになる。

 また、階段を下りる時で、近くにエレベーターやエスカレーターがなければ、「つま先からそろりと足を下ろす」方法にすることだ。

ジョギングはするな>

 酒井代表のもとには、メールでも膝痛の相談が多数寄せられる。その大部分を占めているのが、ランナーからのものだ。

「長距離のジョギングを長年続けて膝痛を起こす人は、実感として多い。それほど、走りは膝に負担をかけるのです。一方、ウオーキングで膝痛を起こしたという話はほとんど聞きません」

 もちろん、膝に負担をかけない正しい足の運びの走り方もある。そうやって走っている人はいいが、そうでなければ、ジョギングするべきでない。

<リラックス姿勢で立つな>

 お腹や背中の力を抜き、だらんとした、いわゆる“リラックス姿勢”の立ち方は、足の筋力低下の原因になる。

「背筋を伸ばし、腹筋に力を入れて立っている時、足の筋肉、特に太ももの前、ふくらはぎの筋肉を使っています。しかし、だらんとした立ち方では、それらの筋力をあまり必要としない。加齢とともに膝への負担は増し、痛みが出てくる」

ピンッとした姿勢は、見かけのカッコよさだけではなく、膝痛対策にもなるのだ。

<体重を落とせ>

「体重が重い人は、確実に膝痛を起こします。患者さんの中には、ひどい膝痛があったのに、やせて標準体重に戻ったら、膝痛も解消したという方が珍しくありません」
 肥満の人は、標準体重以内に!

<ジムで鍛えるな>

“膝痛対策には筋力を付けることが大切”と考え、スポーツジムで筋トレを積極的に行う人が少なくないが、かえって、膝痛を悪化させる。

「膝を使い過ぎると、大腿四頭筋が収縮します。これを解消しないまま鍛え続けると、異常収縮を起こす。すると、大腿四頭筋につながる部分の筋肉が損傷されて炎症が起こり、それが膝痛の原因になるのです」

鍛えるより先に、入念なストレッチで大腿四頭筋に柔軟性をもたせること。正座をして、片足を前に伸ばし、あおむけ寝をするといい。

<グルコサミンに頼るな>

〈膝にはグルコサミン〉とばかりに、もてはやされているが――。
「グルコサミンに膝痛への科学的根拠はありません。そのため、グルコサミンに対して賛否両論いろいろありますが、個人的にはストレッチなど膝痛への積極的な対策に加え、補助的にやるなら問題ない。長期的に飲めば、何らかのいい効果を得られるでしょう。ただ、〈これさえ飲めば〉というのは間違いといわれています」

 膝が痛ければ、歩けず、好きなところへ自由に行けなくなる。少しずつ気を付けていこう。

世界初「軟骨細胞シート」 変形性膝関節症に効果あり

患者数2500万人以上といわれている変形性膝関節症に関する世界初の治療が、数年後には臨床応用されるのではないかとみられている。開発者の東海大学医学部外科学系整形外科学・佐藤正人教授に聞いた。

 変形性膝関節症は、加齢やけがで軟骨がすり減ることが原因だ。立っても歩いても膝が痛く、生活の質は著しく低下する。

「最終的な治療は人工関節に交換する手術になり、それまでは消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射などの対症療法が中心です。すり減った軟骨を修復する治療法はこれまでありませんでした」

 そこで佐藤教授が開発したのは、「軟骨細胞シート」。患者の膝の荷重のかかっていないところから、軟骨組織を関節鏡で採取して細胞を取り出し、3~4週間かけて培養する。それを薄いシート状にし、すり減った軟骨の表層部分に移植する)。すると、軟骨細胞シートが新たな軟骨を作り出し、再生される。

「軟骨をすべて取り換えなくても、人間が持つ修復再生能力によって、表層部分に移植した軟骨細胞シートが、軟骨を作り出します」

■術後3カ月で新たな軟骨再生を確認

 軟骨細胞シートの安全性を見る東海大の臨床研究では、「徐々に変形性膝関節症が進行した」5例、「スポーツなどで前十字靱帯を切って長年放置し、変形性膝関節症が進行した」3例の、計8例の患者に治療を行った。手術後3カ月のMRIでは、すべての患者に新しい軟骨が再生されていることが確認された。

「軟骨の厚さ、硬さとともに組織に関する評価では、95%以上が硝子軟骨という質の良い軟骨になっていました。これまでの再生医療では線維性の軟骨にしかならなかった。硝子軟骨と比べ、線維軟骨は長期的に見るとまた悪くなりやすい」

 ただし、軟骨細胞シートは、「それだけで変形性膝関節症を治せる」というものではない。前出の8例も、骨の形を整える骨切り術や前十字靱帯の再建などの手術を同時に受けている。なぜなら、変形性膝関節症の治療は少なくとも、

?症状の進行でO脚になってしまった膝をできる限りまっすぐにする

?炎症をコントロールする

?すり減った軟骨を改善する

 といった多方面からのアプローチが必要だからだ。しかしそれでも、軟骨細胞シートが画期的な治療法であることは間違いない。

「従来は?と?しか方法がなかった。そこに、軟骨細胞シートの登場で?が加わった。結果、治療効果を長持ちさせることが可能になったのです。?と?だけなら人工関節の手術がやがて必要になった人が、?をプラスすることで、自分の膝での歩行で寿命を全うできるかもしれません」

 現在は患者自身の軟骨細胞による軟骨細胞シートを用いているが、それとは別に、他人の軟骨細胞による軟骨細胞シートの研究も行われている。それによって治療のコストを下げ、より多くの人が変形性膝関節症の治療を受けられる可能性が出てくるという。

 さらには初期の変形性膝関節症の治療への応用も研究の視野に入っている。今後が楽しみだ。

※東海大では、臨床研究のエントリーは終了している。

肩こり解消?気持ちいいタオル枕の作り方

はじめに

市販の枕ってしっくりくるものがなかなかみつからなくて困っている…。そんな方にオススメの「バスタオルの枕」の作り方をご紹介します。

・用意するもの

バスタオル 2枚

ここでは縦用のタオルに幅70cm、横用に幅60cmのものを使っています。

やり方

・STEP1

バスタオル2枚を縦を上にしてT字に重ね、下からクルクルと巻いていきます。

・STEP2

両脇の部分を左右それぞれ幅の1/3位になるように折りたたみます。

・STEP3

下から丸めた部分をもう半回転させて左右から折りたたんだ部分に乗せます。

・STEP4

崩れないように裏返して出来上がりです。

・おわりに

上を向いてる時は丸めた部分を首の位置に当ててください。寝返りを打って横向きになったら頭が端にきて枕が少し高めになるので首に負担がかかりません。

タオルなので頻繁に洗濯できて清潔さも保てます。腰痛にも効きます!是非試してみてください。

布団の中でできる肩甲骨寄せストレッチ - 1日1分からの筋トレ

整体師の大山奏です。冷房を消し忘れて眠ってしまうと、朝起きたときに体中が痛く感じますよね。

暑さで寝苦しい日が増えてきましたが、自然の風や扇風機などを上手に使って身体を冷やし過ぎないようにしてくださいね。今回は、布団の中でできる肩こり解消のための肩甲骨寄せストレッチを紹介します。

○布団の中肩甲骨寄せストレッチ

Step1: あおむけに寝て、両手を頭の上に伸ばします

Step2: 両肘を肩と同じ位置まで引きます

Step3: さらに両肘を足側に下ろします

肘を下ろす位置は自由です。肩甲骨が寄っていることを感じながら動かしていきましょう。脚は伸ばしていても、膝を立てていても大丈夫です。肩甲骨を寄せた状態で15~20秒キープしてください。

肘を下ろすと自然に背中が浮いてきますが、そのままでOKです。逆に背中の動きが感じられない場合は、肘を身体から近づけたり離したりしながら調整してみるといですよ。

○ストレッチは少しずつ習慣化が一番

このストレッチは朝起きたときと夜寝る前に行うことをお勧めします。朝起きて頭がボーっとしているときや寝る前に肩が痛いと思ったときに、布団の中でぜひチャレンジしてみてください。肩周りの血流がよくなってリフレッシュできます。

周囲の人からは「ストレッチをするのを忘れてしまう」という話をよく聞きます。身体が固まっているのを認識していながらも、なかなかほぐすための時間を取るのは難しいのかもしれません。

そんな人には、わざわざ時間を取ろうとするのではなく、朝起きる動作や休憩中・お風呂場などの場所とストレッチを関連付けることによって、習慣化させていくことをお勧めします。

「時間がない、ない」と思っていても、一日のうちで隙間時間は必ずあるはずです。自分のふだんの行動とストレッチを結び付けていくことで、いつでも軽い身体を持てるようにしたいですね。

○筆者プロフィール : 大山 奏(おおやま かなで)
スピリチュアルと運動が好きなアウトドア系ライター。整体師。癒やしを与えられる人になろうとアロマテラピーインストラクター・セラピストへ向けて勉強中。ストレス解消法は神社巡りと滝行。スピリチュアル系雑誌の執筆から脳科学・恋愛記事まで、興味のあるものには迷わず挑戦している。ブログ「ひよっこライター大山奏」では、日々の出来事を思うままにつづっている。また、これまでのさまざまなストレッチをまとめた電子書籍も販売中。

育児ママ必見!「ぎっくり腰」になっちゃう子育て中のNG動作5つ

育児が始まると、何も気にせず子どもを抱え上げたり、おむつを交換したりしてしまいますが、実はそうした動作の1つ1つが負担になって、ぎっくり腰になるリスクが高くなるといいます。

そこで今回は、厚生労働省が保育施設のスタッフにむけて作成した腰痛対策のガイドを参考に、“ぎっくり腰”にならないために、育児ママが気を付けたい姿勢や動作を5つご紹介します。

■1:おむつを交換する時床に寝かせて覗きこむようにして交換する

おむつを交換する場所として、床を選ぶ人は多いかと思います。しかし、床に子どもを寝かせてのぞきこむような姿勢を取ると、腰の負担が大きくなります。

おむつの交換はテーブルの上で行うか、床で行う場合でも、お尻を床に下ろし、両足を開いて投げ出すような格好を取ると、腰の負担が軽減するそうです。

■2:背もたれのない場所で授乳をする

授乳は子どもを抱いて前かがみの姿勢になるので、腰と背中に負担がかかります。背もたれのある椅子や、ソファに寄り掛かりながら授乳を行ってください。

■3:ぬれては困る服で沐浴を行う

沐浴は中腰や前かがみで子どもを抱える必要があるので、腰と背中に過度の負担がかかります。自分の洋服がぬれては困ると腕を伸ばし遠い位置で子どもを抱えて洗おうとすると、背中と腰の負担はさらに大きくなります。

沐浴させる際はぬれてもいい服装で、湯船やベビーバスに密着するくらいの体勢で行ってください。また、できればテーブルの上などにベビーバスを乗せ、足を開き背筋を伸ばしたままで行うといいそうです。

■4:シートが低かったり重たいベビーカーを使っている

ベビーカーのシートが低いと、子どもを乗せたり降ろしたりするたびに背中と腰に負担がかかります。なるべくシート位置が高いベビーカーを利用した方がいいようです。

また、過度に重たいベビーカーを押すだけでも、腰に負担をかけてしまいます。悪路や坂道も腰や背中に負担がかかるので、なるべく平らな道を選んで走行し、車輪もスムーズに動くようにメンテナンスを忘れないでください。

■5:前かがみで子どもを抱き上げる

子どもを抱き上げる場合は、深くしゃがんで子どもを抱き寄せてから、背筋を伸ばしたまま立ち上がってください。

無理な姿勢で抱き上げたり、前かがみで抱き上げたりすると腰や背中の負担が蓄積していきます。ある日、突然ぎっくり腰、ぎっくり背中になるかもしれません。十分に注意してください。

以上、“ぎっくり腰”にならないよう、育児中に気を付けたい動作や行動についてまとめましたが、いかがでしたか? 小さな注意で腰や背中への負担は大きく違ってくるのですね。

とくに周囲の協力が得られずに1人で子育てを頑張っている方は、注意してください。いろいろな動作の中に工夫の余地はあるはずです。上述のポイントを参考に、腰を守る動きを心がけてくださいね。

苦手な上司や同僚のせいで腰痛が悪化? 慢性腰痛症の治し方

好きな人と一緒の仕事は順調にはかどる。一方で、苦手な上司や同僚と一緒の仕事では、なぜか腰が痛くなってしまう。腰痛の症状が悪化し、ますます仕事が苦痛でたまらない……。そんな症状を訴える患者さんは少なくありません。

 このような症状は決してウソではないのです。本人は本当に腰の痛みを感じているのです。これは状況や気持ちによって腰痛を感じたり、全く痛みを忘れたりする「慢性痛」特有の脳の働きが原因なのです。

■回復しやすい急性痛・回復しにくい慢性痛

 急性痛とは、転倒して膝を擦りむいた痛みや、手術後に経験する痛みなどをさします。このような痛みの多くは一過性で、元の病気が回復すれば時間と共に痛みも消失していきます。たとえ痛みがあっても、その主な原因が炎症であるため、消炎鎮痛剤と呼ばれる一般的な痛み止めでだいたいが治まります。

 一方、慢性痛は、元々の痛みの原因が治り収束しているにもかかわらず、痛みを訴えるようになってしまった状態をいいます。ですから多くの場合、血液検査、MRIやCT検査を行っても異常が見つかりません。その結果、患者さんは異常がないことでさらに不安を覚え、何か病気が隠れているのではないかという心配や恐怖心で痛みに集中してしまうのです。

 また、天気や気持ち、ストレスによって、痛みの感じ方が変わるのも慢性痛の特徴。嫌なことをしようとすると痛みを感じるため、「勝手病」といわれてしまうことも。そのため患者さんは、本気で痛みを訴えても理解されないことに焦りと不満を感じます。そして家族や周囲の人々につらく当たってしまい、人間関係に悪影響を及ぼす場合もあります。何回も繰り返す腰痛や頭痛、肩こりは、慢性痛の代表例です。

■急性痛から慢性痛へ移行する2つの要因

 急性痛の時点では、炎症や原因となるはっきりとした病気があります。しかし、これが長期間治療しても治まらず、ずっと痛みを伴う慢性痛に移行してしまう場合、2つのポイントがあります。それが「発症因子」と「持続・増悪因子」です。

□1.慢性痛を起こす「発症因子」

 慢性痛が起きる発症因子は、痛みの原因となる傷、組織や神経の損傷による変化だけではありません。職場のトラブル、人間関係、介護、家族問題などの社会的なストレスも挙げられます。これは情動をコントロールする脳の一部、大脳辺縁系が関与していると考えられています。大脳辺縁系は記憶、情動、感情から行動につながる動機づけを起こします。さらに逃走反応や、外敵を攻撃するような原始的な防衛本能に関与します。

 大脳辺縁系はいろいろな情報とこれまで蓄積した記憶から、今起きていることが良いことか嫌なことかを評価します。その評価をもとに表情を変え、汗をかいたり心臓がドキドキしたり、体が固まるなどの行動を起こします。

 大脳辺縁系の働きによって、同じ程度の腰痛に対しても、異なる反応が選択されるのです。たとえば「この仕事はきつかったな」とか、「あの人は苦手だな」という記憶はしっかり大脳辺縁系に残っています。好きな人と一緒の仕事のときに感じていたものと同じ程度の腰痛でも、このようなネガティブな反応があるため、いっそうつらく感じるのです。

 特に慢性的に痛みが続いている場合には、「また腰が痛くなるのではないか?」と、考えてしまうクセがついています。このように痛みに対する感受性を自分で高めてしまうことも、発症因子のひとつなのです。

□2.慢性痛を長引かせ悪化させる「持続・増悪因子」

 発症因子によって、いったん慢性痛のスイッチが入ってしまうと、その痛みを維持・強化する因子の働きで、さらに痛みが強まってしまいます。それが「持続・増悪因子」です。たとえば、慢性痛に伴うストレスから起こる、不安やうつ症状。ヒトは不安やうつ症状によって、体の不調への注意が集中し、訴えがひどくなり、過度に痛みに捉われる傾向があります。

 こうなると痛みはますます増強し、行動や社会参加が制限され、痛みを引き起こす原因となる行動を避けようとします。そしていつまでも痛みが解決せず、先の見えない不安で、また痛みも増強していくのです。

 慢性腰痛症の場合、本当に腰が悪くて痛いのでしょうか。いいえ、ここまで読んでいただいたみなさんには、すでに慢性腰痛症は腰だけが悪い単純な病気ではないことをご理解いただけたと思います。

 では、慢性腰痛症の治療方法についてご紹介いたします。

■ペインクリニックで受けられる慢性腰痛症の治療方法・考え方

 ペインクリニックでは神経ブロック治療、薬物治療、心理療法などを組み合わせて、総合的に痛みを治療します。「痛いのだから痛み止め」などという単純な治療方法では、脳や神経の記憶に刻まれた痛みに対応できないからです。

□ペインクリニックの神経ブロック治療

 神経の伝達を遮断して、痛みの悪循環を断ち切る神経ブロック治療は、ペインクリニックの最も得意とするところです。慢性腰痛症では、腰部硬膜外神経ブロック治療や神経根ブロック治療が選択されます。

□ペインクリニックで受けられる薬物治療

 薬物治療では、一般的に痛み止めと呼ばれる消炎鎮痛剤のほかにも、抗不安薬や抗うつ薬、抗けいれん薬などを併用する場合もあります。これらを併用することは痛み増悪因子を抑制し、痛みの緩和に有効なのです。

□ペインクリニックで受けられる心理療法

 心理療法では、患者さん自身の痛みに対する考え方を前向きに変えていくことが重要です。たとえば、治療を受けて痛みが軽減したとします。しかし、その残った痛みを「まだまだこんなに痛みが残っている」ととらえるか、「痛みは確かに残っているが、以前よりはだいぶ良い状態に向かっている」と考えるか。この違いを見れば、同じ治療を行ったとしても、これからの治療成績が変わってくることがおわかりいただけるでしょう。

 慢性的な痛みの治療は、痛み止めだけでなんとかなるほど単純なものではありません。痛み専門の治療を行いつつ、患者さんの痛みに対する発想の転換をしていくことも大きなカギとなるのです。

ゲームのやり過ぎも原因に – けんしょう炎の基礎知識

手と指の痛み・しびれはよくある症状だが、その中でも「腱鞘炎(けんしょうえん)」は誰にでも起こる可能性があり、赤ちゃんにも起こることがある。横浜労災病院 運動器センター長の三上容司(みかみ・ようじ)さんに、腱鞘炎の種類と、起こる原因についてうかがった。

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■腱鞘炎とは
腱鞘炎にはいくつかの種類があり、症状の現れ方も異なります。

■腱鞘炎の発症
手には、手首から指先にかけて、腱と腱鞘という組織があり、指を曲げ伸ばしするときには、腱が腱鞘の中を往復するように移動します。
腱は、丈夫なひも状の組織で、骨と筋肉をつないでいます。腱鞘の“鞘”という字は、訓読みすると“さや”です。つまり、腱鞘とは腱の入れ物という意味で、腱鞘は、腱を守るとともに、腱が動いても指の骨から離れないようにする役割をもっています。

腱鞘炎とは、この腱と腱鞘に炎症が起こる病気です。何らかの原因で腱鞘が厚くなったり硬くなったりすると、腱鞘の中を腱が通りにくくなります。すると、腱と腱鞘がこすれ合い、炎症が起きて痛みを感じます。

さらに、何度も炎症を繰り返していると、腱鞘が腫れ、腱が腱鞘の中を通るときに圧迫されて、ますます通りにくくなります。特に、腱を直接覆っている腱鞘(滑膜(かつまく)性腱鞘)に炎症が起こりやすいのが特徴です。

■腱鞘炎が起こりやすい人
腱鞘炎には、「文字の書き過ぎ」「パソコンの使い過ぎ」「家事」「楽器の演奏」など、手と指をよく使う人に起こりやすいという特徴があります。最近では、「ゲームのやり過ぎ」によって腱鞘炎を起こすという人もいるようです。

しかし、必ずしも手と指の使い過ぎだけが腱鞘炎の原因とは限りません。
出産後、更年期やそれ以降など、女性ホルモンのバランスが変化する時期には、腱鞘炎が起こりやすいといわれています。
そのほか、糖尿病や関節リウマチなどの持病がある人、透析療法を受けている人にも起こりやすいといわれています。糖尿病がある人に起こりやすいのは、末梢の血流が滞っていたり、炎症が生じると治りにくい傾向があることが、腱鞘炎の発症に関係しているからではないかと考えられています。関節リウマチがあったり、透析療法を受けている人の場合は、関節を包む膜(滑膜)に異常が起きやすく、そのことが滑膜性腱鞘にも影響を与えると考えられています。
■腱鞘炎の種類
腱鞘炎は、手のどの部分に起きるかによって、症状の現れ方が異なります。代表的なものとしては、指に症状が現れるばね指、手首に症状が現れるドケルバン病があり、そのほか、乳児に起こる強剛母指(きょうごうぼし)があります。

また、手を使う際には、指と手首を同時に使うことが多いため、ばね指とドケルバン病を併発するケースも少なくありません。

■ばね指
ばね指は、指に起きる腱鞘炎です。曲がった指を伸ばそうとするときに、ばねのように“カクン”と急に戻ります。
炎症により腱鞘が腫れて痛みを感じ、「指の曲げ伸ばしが困難」「指を無理に伸ばそうとすると、引っ掛かって痛い」などの症状があります。
ばね指は、親指と中指に起こりやすいといえますが、そのほかの指に起こることもまれではありません。

■ドケルバン病
ドケルバン病は、手首に起こる腱鞘炎です。ばね指と異なり、引っ掛かりを感じることはほとんどありませんが、親指を動かすと、手首の親指側に痛みが起こります。

手首には親指を動かす際に働く腱が2本通っています。この腱鞘に炎症が起こり、腱がスムーズに往復しにくくなるために起こります。

ドケルバン病かどうかは、次のような方法で調べます。親指を拳の中に入れて小指側に曲げていくと、手首の出っ張った部分に強い痛みが現れる場合には、ドケルバン病が疑われます。この方法は、診断の際にもよく用いられます。

■強剛母指
強剛母指は、乳児に起こる腱鞘炎の一種で、親指の第一関節が曲がったままで伸びません。生まれたばかりのころにはわかりにくいのですが、生後3か月以降になると発見しやすくなります。頻度は高くありません。

原因は明らかになっていませんが、親指を曲げ伸ばしする腱が膨らんで太くなり、腱鞘の中に入らなくなって、親指が伸びなくなることはわかっています。

乳児の指を親が伸ばそうとしても伸びなかったり、親指の付け根に触ってしこりを感じる場合には、強剛母指が疑われます。

間違いだらけの「デスクの姿勢」腰・肩・首にダメージ!諸説の真相

一日中オフィスで座っていることも珍しくないビジネスマン。多くの方が腰・肩・首の疲れを感じているのではないでしょうか。けれどデスクにどんな姿勢で座り、PCやキーボードとどう向き合ったら疲れにくいのか諸説紛々。

たとえば、PCモニターを見上げるように座った方がいいのか? 

見下ろすように座った方がいいのか…?

 巷では色んな噂があってよくわかりません。そこで噂の真相と「正しい座り方」を求め、青山一丁目カイロプラティック院の山口博院長に取材をしました。

■腰・背中への負担に関する説
【諸説1】浅く腰かけると猫背になる
→「ホント」 ※一部の人はウソ

【諸説2】椅子の上であぐらをかくと腰に負担がかかる
→「ホント」

【諸説3】脚を組むと背筋が曲がる
→「ホント」

「一部の正しい姿勢ができる人を除き、【諸説1】のとおり、浅く腰かけると、疲れたり、パソコン画面に集中するあまり、背中や腰が丸まって背骨がC字型になってしまいます。

正しい背骨のカタチは立っている時と同様にS字カーブ。C字のままだと腰に負担がかかります。

特に【諸説2】のあぐらや【諸説3】の足組みなどもC字になる原因で、腰の骨には体重の約3倍もの負荷がかかりヘルニアの原因にもなります」(山口先生談、以下同)

腰に負担がかからないよう座るには、深く腰かけ、背もたれや腰当てを利用してS字を保つのが基本のようです。それにしても、3倍とは…。

■首・肩への負担に関する説
【諸説4】ソファ+ローテーブルでのパソコン作業は首に良くない
→「ホント」

【諸説5】ディスプレイは目より低い位置にあると肩が凝りやすい
→「どちらともいえない」

【諸説6】小さいキーボード、スマホの両手打ちは肩に負担がかかる
→「ホント」

【諸説7】背筋を伸ばしすぎるとストレートネック(※)になる
→「ウソ」
※通常、湾曲を描く首がまっすぐになり、ゆがんだ状態

「【諸説4】【諸説5】のように低すぎる位置にあるパソコンや、【諸説6】のスマホ操作でうつむき加減になることで、首に相当な負担がかかります。

頭の重さは体重の約10%もあり、体の中心より前に突き出た頭の重さは、てこの原理でその10%相当の負荷が、2倍、3倍にも増えます。いわばペットボトル3本以上を首と肩で支えているようなもの。

また猫背でディスプレイを眺め続けるとストレートネックの危険度も高まります【諸説7】。以上のことから背筋を伸ばした状態で、ディスプレイの上端が目の高さにあるのが理想的な姿勢といえます」

タブレットなんて特に深くのぞき込みますからね、どうりで首が突っ張るわけです…。では正しいデスク姿勢とは?

「まず足首や膝、股関節が90度になるよう椅子を調整します。座面は脚に負担がかからない程度に軽く前傾していてもよいでしょう。座ったら、肩を引いて(軽く胸を張って)、腕をだらんとたらした状態で、肘を90度に曲げたあたりにキーボードがあるのが理想です。

ディスプレイの高さは前述したとおりですから、ノートパソコンでは低すぎます。スタンドと外付けキーボードを組み合わせてください」

最近は、ふんぞりかえった姿勢でパソコン作業をするタイプの椅子が販売されていますが、本人は楽ちんだと思われる姿勢でも、背骨がS字を描かないと必ずどこかに負担がかかっているのだとか。

もちろん正しい姿勢をじっとキープするのもつらいもの。多少姿勢が崩れるのは仕方ないにせよ、腕時計のアラーム機能などを使い1時間に1回はストレッチするなどして凝りをほぐすことから、疲れを和らげてみてはいかがでしょうか。

【女医ドル】カラオケの熱唱…声帯ポリープに気をつけて    

本日は声帯ポリープについてお話しして参ります。

 最近も、くりぃむしちゅーの上田晋也さん(41)が発症、治療に入られることが話題になりました。症状は突然の嗄声(させい)、つまりガラガラ声・声がれで発症します。

 声が出しにくい、高い音を出しにくいなどの症状も伴い、また同時に喉の違和感、発声時の違和感などの症状があらわれることなどもあります。

 一日の中でも朝のうちは症状が軽く、声帯の疲労により夕方ごろから悪化する傾向もあります。

 いきなりの声の変化に、すわ! 喉頭がんでは? などという不安が頭をよぎる御仁も多かろうとお察しいたしますが、その診断は耳鼻咽喉科にて比較的容易な検査により明らかになります。

 間接喉頭鏡検査、あるいは喉頭ファイバースコープ検査により声帯観察してポリープを確認することで診断がつきます。

 ポリープは良性の粘膜変性ですから形態上の特性から観察にて比較的容易に悪性のがんなどからは判別がつくものです。

まれにポリープ様の外観でがんである場合もあるので摘出したポリープは病理組織検査を行い、悪性所見の有無を確認する必要があります。

 声帯ポリープは一般に声の乱用がその原因といわれており、歌手、教師、スポーツ指導者、大声を出す小児などでよく見られます。またカラオケでの熱唱、どなり声、演説などが誘因となります。

 その刺激により声帯粘膜の血管が破れて内出血を引き起こし、ポリープ形成につながるといわれています。早期の声帯ポリープでは自然治癒する可能性もあります。

 声帯ポリープかな? と思ったら、なるべく声を使わないようにして喉の安静を心がけてください。刺激となるアルコール類、タバコも控えるようにします。

 こうした心がけで2週間ほど経っても軽快しないようなら耳鼻咽喉科を受診してください。消炎薬、ステロイド吸入薬投与によりポリープ消退が期待できる場合もあります。改善が見られない場合には外科的治療の対象となります。

 しかし手術で切除しても声が完全に戻らないことも多く、音楽家の場合では声帯ポリープをきっかけに歌唱法、音楽性などの方向転換を余儀なくされる場合もあり、大変深刻な問題でもあります。皆様のどに気をつけて、どうぞご自愛を。

 ■あいまつ・なおこ 大阪市生まれ。高知大学医学部卒業後、大阪大学医学部付属病院で研修。民間病院を経て、大阪府下のリハビリテーション専門病院勤務。日本内科学会会員。現役美人女医ユニット「Joy ☆Total Clinic」(カロスエンターテイメント)のメンバー。ジャズボーカリストとしても活動中。

骨粗鬆症による椎体骨折の治療法 「BKP」がすぐれているところ

埼玉県内でひとり暮らしをする安田トシ子さん(仮名・83歳)は、2014年3月に自宅で転倒し、それ以後、動くたびに腰に激しい痛みを感じるようになった。

近くの整形外科を受診したところ、腰の部分の背骨の一つがつぶれて骨折する「椎体(ついたい)骨折」であることがわかった。

 背骨は、首から腰にかけて24個の椎体と呼ばれる骨が積み重なって構成されている。女性は閉経後に骨密度が急減し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になりやすい。

その結果、骨がもろくなるため、骨折しやすくなる。安田さんのように、椎体がつぶれる骨折は、高齢の女性に多発していて、圧迫骨折とも呼ばれている。

お辞儀をしたり、カバンを持ち上げたりするなどの日常の生活動作だけで骨折してしまうこともあり、骨粗鬆症の人の多くが椎体骨折になっているという。

 椎体が前方部分だけつぶれた状態で固まってしまうと、背筋が前傾姿勢になる。高齢者が「腰曲がり」になるのは、このためだ。骨折しても強い痛みが出ないケースもあり、本人も気づかないまま腰が曲がっていく人もいる。

 安田さんは腰を固定するコルセットをつけ、痛み止めの薬と骨の破壊を抑制する骨粗鬆症の薬「ビスフォスフォネート」を処方されたが、日に日に痛みが強くなるばかり。「このまま通院していてもよくならないのでは」と思った安田さんは2カ月後、親族の紹介で、苑田第三病院東京脊椎脊髄病センターを訪ねた。車いすの状態で、

「腰が痛くて動けない。なんとかしてほしい」

 と、同センター長の星野雅洋医師に訴えた。X線撮影、MRI(磁気共鳴断層撮影)、CT(コンピューター断層撮影)による検査結果を確認し、星野医師は外科的療法を提案した。

「椎体骨折には、まずコルセットによる固定や痛み止めの薬などによる保存療法を実施し、それで7~8割の人が改善します。しかし、安田さんの場合、すでに他院で2カ月間、保存療法をして効果が出ていませんでした。

痛みが悪化していく傾向にあったため、外科的療法をすべきだと考えました」(星野医師)

 痛みだけでなく、椎体のつぶれ方も判断材料になるという。変形した状態でそのまま骨が固まってしまうと、前傾姿勢になり転倒しやすくなる危険や、胃が圧迫されて食事が入らなくなったり、逆流性食道炎になったりする可能性もある。

「保存療法をいつまで続けるかは、医師によって判断は異なりますが、最初1~2週間の効果の変化を見極めることが重要」と星野医師は語る。

 安田さんはすぐに入院して、骨の形成を促す骨粗鬆症の薬「テリパラチド」を投与され、椎体形成手術の一つである経皮的後弯矯正術(BKP)を受けることになった。11年1月に保険適用になった外科的治療で、大きく背中を切る手術に比べると傷が小さく、安全性も高い。

 BKPは、背中を2カ所、約1センチ切開し、そこから管状の器具を挿入して、つぶれた椎体の中に小さなバルーン(風船)を入れて膨らませる。できたスペースに骨セメントを注入して椎体の変形を戻して固める。

椎体がつぶれてグラグラしている状態が痛みを引き起こしていると考えられ、セメントで固めて安定した状態にすると痛みもなくなる。全身麻酔を含め治療時間は1時間半程度で、問題がなければ3~4日で退院できる。

 BKPを受けた安田さんは、治療翌日には痛みがなくなり、歩行ができるようになった。

「昨日まで車いすで、立ち上がることもできない痛さだったのに、びっくり」

 と、安田さんはその効果に驚いた。しばらくはコルセットによって固定するが、2日後に退院し、支障なく日常生活を送っている。再び骨折をしないように、骨粗鬆症の注射薬は受け続けている。

「BKPの魅力は、即効性とからだへの負担が少ない低侵襲(しんしゅう)性です。ただし、椎体の破壊が大きい骨折などの場合、注入するセメントが漏れ出してしまうため、BKPの治療対象にはなりません。そのほか、神経麻痺(まひ)がある場合などもBKPの対象外で、大きく背中を切開する手術が必要になります」(星野医師)

 BKPは、専門の研修を受けた医師がいるなど、一定の基準を満たす医療機関で受けることができる。

「腰が抜ける」ってどういう状態?

腰を抜かす、という言葉がある。マンガやアニメなどでよく見かける、何か大きなショックに見舞われた人が、その場にへたり込んでしまうあれだ。

これ、絵的な見せ方を考慮した、演出の一環という気がしなくもないが、実際に絶大な恐怖を味わった際、下半身から力が抜けていってしまうような感覚を覚えることは確かにある。

まさか、物理的に腰骨が一時的に抜けてしまうようなことはあるまいが、そもそも「腰が抜ける」ってどういう状態なのだろう? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「過剰な恐怖や怒り、激しい動揺など、一定の許容量を超えた情動興奮が自律神経に作用し、人の体を脱力させることは大いに考えられます。“腰を抜かす”とはまさしくそういった状態を比喩的に言い表したものでしょう。

ただしこの場合、言葉の通りに下肢だけが力を奪われているわけではなく、上半身を含めた全身に影響を受けていると考えるのが道理でしょう。

昔の人があえて“腰を抜かす”と表現したのは、全身が脱力すると体を支えている下半身から崩れ落ちることになりますから、その印象を受けてのことでしょうね」

自律神経が大きく変調をきたすと、全身の脱力感を感じるような事がある。これが、いわゆる腰を抜かした状態である可能性が高いと須田先生は解説する。実際に「腰が抜ける」わけではないが、ショックでそう見えることはあるわけだ。

「ちなみにこの場合は、全身あまねく脱力しているわけですから、映画やドラマのように、腰を抜かしても腕の力だけで這って逃げようとするというようなことはありえないでしょうね」

なお、こういう状態に陥ってしまった場合は、「とにかく気分を落ち着けることが第一」と須田先生。慌てず深呼吸をして、体の機能を取り戻そう。

新宿ライフクリニック
須田隆興先生が院長を務めるクリニック。ED治療など男性機能に関する悩みに対応!

<肩甲骨の運動>肩こりにおすすめ

「肩コリをスッキリさせたい!」という方におすすめなのが、肩甲骨の運動です。リンパの流れや血流をよくします。

 ◇肩甲骨の運動
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1.手のひらを頭の上であわせる
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 脚を肩幅くらいに開いて立ちます。頭の上で手のひらを合わせます。このとき耳に腕がつくようにして、なるべく肩を下げましょう!
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2.肩甲骨を寄せるようにひじを後ろに引く
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 手のひらを外側に向け、ひじを少し後ろにひき、肩甲骨が中央に寄るように意識しながら、腕をゆっくりおろします。体幹を意識して腰がそったりおなかが出ないように注意しましょう!
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3.肩の高さで胸の前に腕を伸ばす
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 脚を肩幅くらいに開いて立ちます。肩の高さで胸の前に腕を伸ばします。
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4.ひじを肩の高さに保ったままひじを後ろに引く
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 肩甲骨が中央に寄るように意識しながら、ひじを肩の高さに保ったまま腕をゆっくり後ろに引きます。このときも体幹を意識するのが重要! 腰がそったりおなかが出ないように注意して正しい姿勢で行いましょう!
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 毎日朝晩行うのがおすすめです。パソコン作業などで疲れたらこまめに行うとさらに効果的! 日課にして毎日キレイを目指しましょう!
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<プロフィル>
.浅野幸恵。フェイス&ボディーデザイナー。東京・麻布十番の痩身・美容骨格矯正サロン「OEUF AZABU(うふ・あざぶ)」代表。大手代替医療スクールで講師を務め、多くのセラピストを育成した。クラシックバレエインストラクターの経験がある。化粧品アドバイザーとしても活動している。美容や健康についてのセミナーも行う。

「安静」はウソ? 「運動」が正しい? 腰痛治療の新常識

厚生労働省はこれまでの腰痛の常識を覆す調査結果を発表しています。日本で約2800万人が腰痛に苦しんでいるのですが、その8割が原因不明であると報告したのです。ま

た、日本整形外科学会などの関係学会は、これまで痛みの緩和のためには「まず安静に」と指導していましたが、新しい治療ガイドラインでは、腰痛発症から72時間未満であっても「運動」を推奨するよう変更されました。

 さらに多くの腰痛の原因は「心理的・社会的ストレス」だとし、日常生活の改善こそが腰痛予防につながると結論づけています。

■「痛いときには安静に」は“迷信”である

 「痛いときには安静に」。痛み治療の根幹として、長らく信じられてきた安静神話。しかし今、この安静神話が崩壊しようとしています。

 新しいガイドラインが安静ではなく、運動を勧めるようになったきっかけは、安静によって次の痛みを引き起こすのではないか、と考えられるようになったことです。ベッドの上で寝たきりになった人の筋肉はやせ細り、関節の動きが悪くなっていきます。安

静にしていると、体を動かすために必要な筋力が低下し、骨が弱り、骨折や関節の変形が進みます。腰痛が起こって4日以上安静にしていた場合では、その後の機能障害が増え、1年後もその障害を引きずる可能性を示した報告もあります。

 確かに、腰痛の発症直後で、炎症が強く残るタイミングでの安静は重要でしょう。しかし、長引く痛みのたびに安静を繰り返すことはまったく意味がありません。安静はかえって痛みを増悪させる要因であると考えられるようになっています。

■痛いときに痛み止めを飲んでも治らない。慢性痛には運動を

 これまで腰痛や肩こりなどの痛み治療といえば、痛み止めを飲んで治すことが常識でした。しかし、ストレスが痛みの原因であるならば、いくら痛み止めを飲み続けても、よい治療結果が出るとは限りません。長期間、痛みがうまくコントロールできない場合には、痛み止めに依存する治療方針を見直す時代が来ています。

 「痛いなら、痛み止めを飲む」。この常識が変わろうとしています。

 日本で痛み止めというと、ロキソプロフェン(ロキソニン)やエテンザミド、ジクロフェナク(ボルタレン)、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)をさすことが多いようです。

 日本は、痛み止めの一種であるNSAIDsの世界的な消費国です。NSAIDsは、細胞膜の成分を原料にして作られるプロスタグランジン(PG)の合成を抑制することで鎮痛効果を発揮します。

PGは、けがなどによって細胞が傷ついたときに起こる炎症の原因物質です。ですから、NSAIDsは転んで膝をすりむいた痛みや、手術後の痛みなどの急性痛にはとても有効です。

 しかし、3カ月以上続く慢性痛には、NSAIDsは効かないといわれています。なぜなら、NSAIDsが効くべき痛みを感じる部位の炎症は、すでに治まっているからです。

 慢性痛では、炎症以外の原因によって痛みを感じているのではないか、と考えられ始め、NSAIDs以外の痛みを和らげる薬が処方されるようになっています。

具体的には、非麻薬性鎮痛薬(トラムセット)、プレガバリン(リリカ)、抗うつ薬、抗てんかん薬などです。慢性痛治療の新しい流れとしてNSAIDsに頼る処方が見直されるとともに、治療ガイドラインの変更や運動療法の推奨が示されるようになりました。

■慢性痛に効くリハビリテーション治療

 慢性痛治療として、世界中でリハビリテーションが見直されています。痛みには、どのタイプのリハビリテーションが効果的なのか。リハビリテーションの効果比較試験や研究結果を検証することで、その有効性がさらにわかってきました。

 研究によると、慢性痛の代表である腰痛には、

・20時間以上の高頻度エクササイズが効果的である
・個人の体力や能力別のプログラムを専門家の指導の下、継続することがより治療効果を高める
・痛みを緩和するにはストレッチングが有効であり、機能改善には筋力増強エクササイズが効果的である

 などが報告されています。

 世界各国の腰痛治療ガイドラインによると、医学的論拠が高く、推奨グレードも高い治療方法として、運動療法、認知行動療法、鍼治療などが示されています。一方で、現在一般的に行われている物理療法やコルセットなどの装具療法は推奨グレードが低く、効果もはっきりしないといいます。

 「痛いのなら、痛み止めを飲んで安静にしてください」。

 痛みの改善が見込めない薬物治療を押し付けるのは、医者のエゴです。また、安静による副作用を知らせないこともさらなる罪です。慢性痛に対する薬物治療や安静、手術療法の有効性に限界が見え始めた今、これまでの慢性痛治療の常識が変わろうとしています。

診断まで10.3年 治らない腰痛は「強直性脊椎炎」だった

腰痛だと思っていたら「強直性脊椎炎(AS)」だった――。
 痛みがなかなかよくならない場合、疑った方がいいかもしれない。強直性脊椎炎とはどういう病気か?

 強直性脊椎炎は、脊椎の慢性炎症で脊椎が固まってしまう(強直する)病気だ。
 原因ははっきり分かっていない。ある種の遺伝的要因に細菌感染など何らかの誘因が加わって免疫異常が生じ、関節をつなぐ靭帯や腱などの骨の付着部分に炎症が生じると考えられている。

「最初の症状で多いのは、腰、股関節、骨盤の痛みです。強直性脊椎炎の患者を対象にした2014年の調査では、147の回答中9割が腰痛症、ぎっくり腰、座骨神経痛、ヘルニアなど別の疾患の診断を受けていました」と言うのは、自身も強直性脊椎炎を患っている順天堂大学医学部整形外科・スポーツ診療科の井上久医師(日本AS友の会事務局長)だ。

 同大学膠原病・リウマチ内科の多田久里守助教は「強直性脊椎炎の患者さんを診ると、<腰椎ヘルニアと診断されて手術を受けたが、一向によくならなかった>とおっしゃる方が結構います」と話す。

 強直性脊椎炎は、そうある病気ではない。読者の中には「縁のない病気」と思う人もいるだろう。しかし、初期の症状は“よくあるもの”。実際はこの病気なのに正しい診断を受けていない人が珍しくない。井上医師は「(前出の147回答中)診断までに要した時間は平均10・3年。受診した施設は平均4・7施設」と話す。

 強直性脊椎炎は男女比が3~4対1と、男性が多数を占める。大半は40歳以前に発症。

「50代で来院する患者もいますが、よく話を聞くと、10~20代で頑固な腰痛があったと言います」(井上医師)

 症状の特徴は、時に転げ回るほど痛いが、ケロッと治る。痛む場所が移動する。運動で痛みが改善し、安静で改善されない。夜間に痛みが起こりやすい。10~20年かけて進行し、次第に脊柱の運動制限が出てくる。

「病状経過は個人差がありますが、反れなくなったり前傾姿勢になる。具体的には、うがいができず、上方にあるトイレの男女別の標識が見えない。靴下をはいたり、足の爪を切ったり、落ちた物を拾うことができなくなります」(井上医師)

 他にも、目だけで人を追う、会釈ができない、上目遣い、イスにそっくり返って座る――などがある。病気について知らない人からは、「横柄な態度」と見られることも少なくない。

 治療は、非ステロイド性消炎鎮痛薬が第一選択だ。運動療法も同時に行う。また、病状に応じて、ステロイドの局所注射、人工関節への外科的手術などを検討する。

 残念ながら、いずれも対症療法になるが、早期治療が重要であることは間違いない。2010年に生物学的製剤TNF阻害薬が適応されるようになり、早期治療の重要性がより高まった。

「若年性で、機能障害が進行しておらず、炎症反応が上昇している患者には、TNF阻害薬の高い有効性が期待できることが分かったのです。研究では約半数の患者に著しい効果が見られ、そのうち3分の1の患者は寛解に至りました」(多田医師)

 もしや…と思ったら、強直性脊椎炎に詳しい医師か、見つからなければリウマチの専門医を受診するといい。

「初期ではレントゲンで病変が表れにくい。表れても、見慣れていない医師は見逃すこともあります。経験を積んだ医師なら症状なども含めて総合的に判断します」(多田医師)

梅雨シーズンの肩こり・腰痛を上手に予防・改善する5つのポイント

梅雨に入り始めの気圧や温度、湿度の不安定な時に肩こり・腰痛・関節痛が出る人は、体内環境を一定に維持させ、日々の生活を送るための神経系や免疫系の働きが乱れている可能性があります。梅雨の不調を改善させるためのポイントをご紹介しましょう。

■1. 梅雨入り前から筋肉をほぐしておく

 肩こり・腰痛・関節痛などを普段から感じる人は、鍼灸やカイロプラクティックなど、筋肉や関節症状に効果が望める施術を受けて筋肉の過剰な緊張を改善させておきましょう。

 「今のところ不調は無い」という人でも、専門家が診ると肩こり・腰痛・関節痛を招く異常の兆候が見つかるかもしれません。予防策として、無症状のうちから施術を受けることもおすすめです。

■2. 体温調整ができるよう汗を拭き取る

 梅雨時期は湿度が上昇し、「真夏ではないのに熱中症の恐れがある」と言われるほど、体温調整に問題を生じやすい時期です。

 湿度が高く汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもった状態になります。こまめに体を拭いて、体温調整が正常になされるように保ちましょう。体温の調整機能を保つことは自律神経系の乱れを予防することにもつながります。

■3. 屋外・室内の温度差は、羽織れる衣類で調整

 オフィスや電車でも冷房を使い始める時期ですが、汗をかいたまま冷房で体を冷やすのはNG! 体温調整機能が低下し、自律神経失調による肩こりや血行不良にもつながります。

 自律神経系の乱れを考えると、涼しかったり暑かったりといった梅雨時期の不安定な気温差にも注意しなくてはなりません。気温差はなるべく小さく、衣類で調整し体も冷やさないようにすることがポイントです。

 たとえば、朝の出勤時と会社内に入ったときの温度差が5度あるとすると、衣類1枚の着脱調整が必要になると言われています。衣類やストールなど、羽織れるものを1~2枚用意しておくと便利です。

■4. ランニングなどの適度な運動で血流改善

 梅雨時期の不安定な気温や気圧に影響されにくい体作りとして、自律神経系や免疫系の安定が望める適度な運動がオススメです。

 軽いランニングやウォーキングで体を芯から温めましょう。ただし、ぎっくり腰や熱感を伴う強い関節痛がある場合は、運動の前に医師の診察を受けてください。

■5. 就寝時間から生活のリズムを安定させる

 これまでに来院した方の中には、寝不足や肉体的・精神的疲労で、体調が思わしくない状態が続き、「ある時から、気候の変動に影響されやすい体になってしまった!」というケースが複数ありました。

 温度、湿度、気圧の変化に対して、体を維持するシステムを正常に維持できるように、体は自然と反応し調整しています。しかし、生活のリズムが崩れ、強いストレス状態が続いている場合は、温度変化などに体が対応できず、腰痛や肩こり、頭痛などを生じやすくなる可能性があります。

 生活全体の改善は難しい人は、まずは寝る前の生活から変えてみましょう。

・就寝時間はなるべく遅くならないように
・眠る直前の飲食は避け、内臓の負担を軽減させる
・どうしても時間が無い時以外は、湯船にゆっくり浸かり温まる
・就寝前に、ゆったりとした動きで、軽くストレッチをしてリラックスさせる

 以上のことを心がけ、梅雨を快適に乗り切りましょう。
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