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関節のパキパキは、"軟骨を破壊させる衝撃波"の音だった!?

指や手首、首、腰などの関節を癖でパキパキっと鳴らしている方はいませんか? 体に悪いと思いつつも瞬間的に爽快感を得られることから、なかなか止められないという人もいるのではないでしょうか。今回は、この関節の音のヒミツに迫ります。

■ 一体、何の音?
手指、足指、肘、膝、手、足、首など、私たちの体の中にはあらゆる部位に関節が存在しています。この関節は、関節包(かんせつほう)という袋のようなものに覆われていて、さらに骨と骨との隙間には、関節液という液体が存在しています。

これらの関節を急に曲げたり、引っ張ったりすると関節内が一時的に陰圧状態となり、その時に関節内を満たしている関節液が気化。それがはじけて消失するときに音が出ます。

これが、関節周囲にある軟骨や骨、関節包、腱に響いて、バキバキッというような音になるのです。

■ 「関節を鳴らすと太くなる」は本当!?
関節音を鳴らすのが癖になると関節が太くなる、というのは事実です。そのメカニズムは次野通り。

<関節音と関節の太さの関係>

関節音のポキッという気泡の音=衝撃波

関節内の軟骨や骨、靭帯を破壊し炎症を引き起こす

炎症が繰り返されると関節は太くなる

■ 関節が太くなるってどういうこと?
関節が太くなるということは、骨が太くなる、ということではありません。関節を鳴らしたときに発生する衝撃波は、軟骨を最も損傷させます。こうやって傷ついた軟骨は、損傷したら修復を繰り返して、だんだんと肥厚していくのです。

これが、関節が太くなるということ。

でもご安心を。たとえ関節が太くなったとしても、関節を鳴らす癖さえ改善できれば2週間程度で元の太さに自然と戻ります。

■ 医師からのアドバイス
関節音を無理矢理鳴らすと、関節の周囲にある軟骨、骨や筋肉、靭帯を損傷してしまうこともありますので、できるだけ関節は鳴らさないようにしましょう。

一度、音を鳴らした爽快感を味わってしまうと病み付きになってしまいがちですが、できるかぎり癖にならないよう、心がけたいですね。

足裏の色はどんな色? 「足裏カラー診断」で、今日の調子を整えよう!

自分の足裏の色を見たことがありますか? じつは顔色同様に、その人の健康状態を映す鏡のような存在なのだそう。「色の力で身も心もすべて整える」第3回目では、エステ・リンパセラピストの筆者より、足裏の色で読み解く健康法「足裏カラー診断」をお届けします。

足裏の色がキレイだと健康な証拠

足のむくみや冷え、疲れを解消でき、内臓の不調も改善できる強力セルフケアとして、リフレクソロジーや足ツボマッサージはリラクゼーションの中でも人気ですよね。足裏を刺激すると血流の流れが良くなり、体全身がポカポカしてリラックスできます。また、足裏は全身のコンディションを表しているパーツでもあります。

例えば、体の調子が悪くなると顔色が悪くなるように、足裏の色も健康・不健康の表情を色で教えてくれます。このようなことから、足裏の色がキレイな人は長生きするともいわれています。足裏は私たちの体全身を支える重要なパーツであり、各器官や臓器とつながりのある健康のバロメーターなのです。

足裏が「心身を語る」

セラピストやエステティシャンはその人の肌の色や質感を見て触って、血液の流れている状態、精神状態などを読み取ります。足の裏で読み取るのは、足裏は「第二の心臓」といわれているように、多くのツボが集中している箇所、各器官や内臓とつながる反射区と呼ばれる箇所が多いためです。

適度な刺激を与えてあげると疲労回復につながり元気になります。反射区を上手に活用することができれば、人体の臓器も活発になります。一方でその箇所に違和感を感じる場合があれば、体の不調に気づくこともできます。

「足裏カラー診断」とは?

肌の色は体を巡る血液の状態、栄養の状態、精神の状態を教えてくれます。また、皮膚の温度や湿度の状態ではその人の疲れ具合や緊張度合いなどが見えてきます。さらに、足裏の角質のつき方ではその人の防御している部分などがわかります。今回は、これらの診断方法を元に、足裏の色で読み取る体の調子をご紹介していきます。体の状態はその時々で細かく変化するので毎日チェックすることで健康維持につながりますよ。

あなたの足裏は何色ですか?

足裏の色は大きく分けて4(ピンク・白紫・赤・黄)分類です。足裏チェックのタイミングは安静時、お風呂に入る前がいいですね。入浴後や運動後は足裏に熱を持っているので正しい診断ができません。
では、早速みていきます。

・全体的にピンク:ベストカラーです!
一番理想な足裏は赤ちゃんのような柔らかくてほんのりピンク色です。この足裏は健康で元気な証拠。キレイな足裏です。

・白っぽい、もしくは紫色:血流が悪い、冷え性タイプ
体の末端に血液が行き届いていない冷え性タイプです。栄養とエネルギー不足のため、血の巡りが悪く代謝が悪い状態です。偏った食事をしている、精神的疲労を感じている人にも多いです。

改善方法としては、適度な運動をして血の巡りを良くすること。しっかり食べて動くこと、そしてとにかく温めることが大事です。体の熱を奪われないように日々工夫をしてください。

・赤っぽい:イライラ怒りっぽいタイプ
全体的にピンクを通り越して赤っぽい足裏をしている場合は、血行過多。イライラなど怒り興奮のエネルギーが溜まっている、疲れが溜まっている状態です。一部分で赤い箇所がある場合は、臓器のバランスの乱れがあるかもしれません。その部分が内臓のどこに当たるのか確認しておきましょう。改善方法としては、しっかり睡眠をとってリラックスする時間を作ること。また、糖質を控えた食生活を心がけてみてください。

・黄色っぽい:肉体疲労、お酒好きタイプ
肝臓機能の働きが弱くなってくると、黄疸症状が出ます。これは足の裏でも同じで、黄色っぽい色に変化してきます。この足裏の状態はお酒の飲み過ぎか、お酒好きタイプ。飲み会はしばらく控えたほうがいいでしょう。お酒を飲み続けていると、疲労と関係のある肝臓や消化器系の働きが低下、肉体的にも疲れが溜まってきます。その状態を続けていると、慢性疲労となり、たとえ集中的に休んでも疲れが解消しません。常にだるい体を持ち歩いているということです。

現代人(特に働き盛りの男性)はこのケースが多く、ご自身ではこの状態に気づかず麻痺している人が多いのですが、定期的にゆっくり休息を取るように心がけてください。あなたの足裏は何色でしたか? 「足裏カラー診断」で簡単に自分の体の状態を知ることができます。ぜひ、毎日の健康管理に役立ててくださいね。ご家族やパートナーの健康管理にもおすすめです。


専門医に聞け! Q&A 頭痛、肩こり、目の疲れの解消法

 Q:仕事中、パソコンを使うことが多いのですが、夕方になると頭痛、肩こりがして目が疲れます。この三つの症状は関連があるのでしょうか。また、症状を予防、改善する方法を教えてください。

(33歳・イベント企画会社勤務)

 A:三つの症状が関連しているのは間違いありません。というのは、パソコンの画面を見続けると目が疲れるし、同じ姿勢、構えで手の指を使い続けるため肩や首がこるからです。こりがある部分は血流が滞り、血液循環が低下しています。そのため、目や脳の血液循環も低下し、目の疲れや頭痛が引き起こされるのです。

 たとえば、心不全になったことがある男性は、肩や首がこると心臓の働きが弱々しく感じられると言っていました。肩、首のこりによって血液循環が阻害され、心臓の血液循環が低下したと考えられます。また、心筋梗塞を起こした患者さんに肩こりを取る漢方薬を処方すると予後がよくなるというデータもあります。

●鍼灸やプラセンタも有効
 対策法ですが、今の生活が続く限り、これらの症状がまったく出なくなるのは難しいでしょう。ただし、予防法はいろいろあります。
 一つは、深呼吸です。ご質問の方は、緊張しやすい性格ではないでしょうか。緊張気質の人は、首や肩がこりやすいものです。緊張を解きほぐす方法が深呼吸です。仕事中、時々深呼吸するとよいでしょう。そして、そのとき、腕を前後に旋回させましょう。

 首や肩のこりを直接的に和らげるには、筋肉を押すのも役立ちます。反対の側の手指を使って、グーッと押し込みます。血液循環が促進されるので、首、肩のこりがやわらぎ、目の疲れ、頭痛にもよい作用をします。漢方薬では、首、肩のこりが原因の目の疲れに効果的なものとして、「釣藤散」や「六味丸」「杞菊地黄丸」などがあります。

 私の医院では、肩、首のこりには肩井というツボに鍼を打ちますが、これもよく効きます。それよりももっと効果的な方法に、プラセンタ注射があります。即効性を求めるなら、これらの方法を試すとよいでしょう。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

手のひらをさわれば、体調がわかる!?

温泉街などで、手のひらがいくつものブロックに分かれ、ブロックごとに「鼻」や「ひざ」などの名前が付いている手ぬぐいや手袋などが売られているのを目にしたことがあるかもしれない。それは反射区といい、手のひらや足の裏が、体の全部位と繋がっているという考えで作られたものだ。触った手のひらの感触で、体の調子もわかると言われている。

ゾーンセラピー

反射区は、体には頭の先から足の爪先までに複数の線が走っており、その線で繋がっている臓器同士は関係し合う、という考えかたに基づいて作られているという。なぜ体が縦線で繋がっているのかなど、科学的に明らかになってはいないようだ。けれど、この考えから生まれた足の裏を揉むリフレクソロジーは、すっかり日本人にも浸透したようで、あちこちにリフレマッサージ店がある。

反射区は、ゾーン理論というものからできているので、ゾーンセラピーとも言われている。足の裏だけでなく、手のひらや耳などにも反射区があるそうだ。『手のひらゾーンマッサージ』(五十嵐康彦・著/主婦の友社・刊)は、77の症状別に、手のひらの反射区のどの部分を揉むと良いかを解説したものだ。

スッキリし、頭が冴える

実は私は、もう10年以上も手の指を揉んできた。知り合いから「緊張した時は手の10本の指の爪の下の部分を揉むといい」と教えてもらったので、番組出演する時など、気持ちを落ち着かせたい時にやっていたのだ。この部分には自律神経のツボがあるとも言われているからか、あくまで個人の感想だけれど、揉むと、頭が冴えてスッキリする。反射区で見ると、目や心臓や耳などと繋がっている部分らしい。確かに揉んだ時に、目も良く見えるようになった気がする。

足の裏の反射区は、まず裸足にならなければ揉むことができないけれど、手のひらだったら常に露出しているし、思い立ったらすぐに触れられる。たとえば楽屋で出演直前まで揉むことができるのだから、とてもありがたいし、覚えておいて損はない気がする。個人的には、気持ちを平静に保つための良い方法だと思っている。揉んだときに感じるかすかな痛みが、全身をピリッと引き締めてくれる気がするのだ。

手相占いとの関連

反射区では、手のひらを揉み、痛く感じた部分にはなんらかの問題があるか、過去に問題があった名残りだとされているという。時には腫れていたり、しこりのように硬くなっていることもあるのだとか。これと同じことをどこかで聞いたことがある。手相占いだ。一部の占い師たちは手のひらの色味も鑑定する。青くなっている部分には、なんらかの不調があるサインだと考えられているのだとか。

手相占い師は、何人もの手を鑑定した記憶も参考にしながら、手のひらの様子を判断する。流派によっても考え方は様々だけれど、たとえば親指と人差し指の間の生命線がスタートする辺りが青くなると不眠になりやすいという説もある。これは反射区でいうと腎臓のあたりだ。そういえば、睡眠時間が短くなると腎臓が弱りやすいという説がある。不思議なことに手相占いと反射区はどこか繋がっているような気がした。

1日1分を1か月

手のひらを揉む方法は、反対の手の親指と人差し指で、押したりさすったり、つまりは自分が心地よいと感じた強度で行えばいいそうで、厳密な決まりはない。ちなみに私が爪の下を揉む時は、つねるに近い感じの強めの刺激でやっている。1日1回、1分程度で十分だそうだ。効果はすぐに感じる人もいれば、1か月ほどかかる人など、ケースによって様々のようだけれど、体が喜んでいる気がしたら、しばらく続けてみるのもいいかもしれない。(手のひらのどの部分がどの部位と繋がっているのか詳しく知りたいかたは、「手の反射区」で検索を。もちろんこの本にも掲載されている。)

手指の付け根、手首が痛い……「腱鞘炎」の可能性も

手指の付け根や手首に生じる痛みは「腱鞘炎(けんしょうえん)」の可能性がある。聖隷浜松病院 センター長の大井宏之(おおい・ひろゆき)さんが、腱鞘炎の症状について詳解する。

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手の痛み

手の痛みを引き起こす病気はいくつかありますが、痛みの原因となることが最も多い病気が「腱鞘炎」です。

腱鞘炎が起こると、「手指の付け根が痛む」「指を動かすときに違和感がある」などの症状が現れます。さらに症状が進むと、指を曲げ伸ばしするたびに、痛みを伴う引っ掛かりを感じるようになり、このとき指が“ばね”のように跳ねてしまうこともあります。このような状態になると、手を使うことが困難になり、日常生活にも支障を来してしまいます。

腱鞘炎は指を使うほど、悪化する傾向があります。症状が重く、日常生活に困るという場合には、整形外科などを受診して適切な治療を受けましょう。

腱鞘炎

「腱鞘」は指や手首にある鞘(さや)のようなもので、指を動かすための「腱」というひも状の組織が、その中を通っています。腱と腱鞘はベルトとベルト通しのような関係にあり、腱鞘は、指の曲げ伸ばしの際に、腱が骨から浮き上がるのを防いでいます。この腱と腱鞘に炎症が生じる病気が腱鞘炎です。

腱鞘炎は、大きく次の2つがあります。

◆手指の腱鞘炎

手指を曲げ伸ばしするときには、腱が腱鞘の中を往復するように移動しますが、その際に腱と腱鞘がこすれ合って、腱や指の付け根部分の腱鞘に炎症が生じることがあります。

炎症が進み、腱や腱鞘が腫れた状態になると、腱が腱鞘内を行き来するときに引っ掛かりが生じます。これが悪化することで、「ばね指」の症状が現れてきます(下の図参照)。ばね指が起こりやすいのは、親指や中指、薬指です。

指の内側を通る腱と、それを押さえる腱鞘とがこすれ、炎症が起きる。炎症が進むと、腱が腱鞘内を行き来する際に引っ掛かりが生じ、指を伸ばすときに“ ピーン” と跳ね上がるばね指の症状が現れる。イラスト:さいとうあずみ

◆手首の腱鞘炎(ドケルバン病)

親指や手首を動かすときには、手首の親指側にある腱鞘の中を腱が行き来します。それが繰り返されることで、腱鞘に炎症が生じることがあり、これを「ドケルバン病」といいます。痛みが中心でばね指のような症状は起こりません。

■『NHKきょうの健康』2013年10月号より

ひざの痛みはなぜ起こるの?

体重を支える重要な役割をもつ膝は、大きな負荷がかかる関節である。負荷や衝撃を和らげる特殊な構造が備わってはいるが、痛みが現れる人は非常に多い。どれほどの負荷がかかっているのか、そして主な膝の痛みの原因について、帝京大学 教授の中川 匠(なかがわ・たくみ)さんに解説していただいた。

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■膝の痛み
日本で膝の痛みをもつ人は、少なくとも1000万人いるといわれます。症状がなくても、エックス線撮影によって膝に変形が見られる潜在的な患者さんを含めると、3000万人に上ると推定されます。

これほど多くの人が膝を傷めてしまうのは、膝は体重を支える重要な関節であり、非常に大きな負荷や衝撃が加わる関節の一つだからです。

■膝に加わる負荷の大きさ
最近の海外での研究により、膝に加わる負荷について詳しくわかってきました。

人が立っているとき、片方の膝にかかる負荷は、体重の約1.1倍にも及びます。単に上体の重さを支えるだけなら、片脚にかかる負荷は体重の半分で済みそうです。しかし実際には、体が倒れないよう、膝の回りの筋肉が上下に引っ張り合っているため、その負荷も加わるのです。

歩くときは、膝への負荷はさらに大きくなります。片方の膝に、体重の約2.6倍もの負荷がかかります。

特に大きな負荷がかかるのは、階段を下りるときです。このとき、先に下ろしたほうの膝には体重の約3.5倍もの力がかかります。体重が60kgの人なら、片方の膝にかかる負荷は約210kgになります。

これはゆっくりと階段を下りた場合のデータであり、階段を速く下りたり、走ったり、ジャンプしたりすると、膝はさらに大きな衝撃を受けます。

■大きな負荷を和らげる構造がある
これほどの負荷がかかってもすぐに膝が傷まないのは、膝関節に衝撃を和らげる構造があるからです。

大腿骨(だいたいこつ/太ももの骨)と脛骨(けいこつ/すねの骨)の先端には、「プロテオグリカン」というたんぱく質とコラーゲン線維からできた関節軟骨があり、このおかげで衝撃が和らげられます。さらに膝関節には半月板(はんげつばん)という、コラーゲン線維からできた特殊な衝撃吸収材があります。この2つが膝関節を守っているのです。

■膝の痛みの原因
膝の痛みを訴える患者さんの8~9割を占めているのが、膝関節の半月板が傷み、関節軟骨がすり減ることにより生じる変形性膝関節症という病気です。その大きな原因は、加齢と肥満です。

年をとると、日々、膝にかかってきた負荷がそれだけ積み重なり、半月板が傷んだり関節軟骨がすり減りやすくなります。そのため、高齢化社会になればなるほど、この病気が増えていくと予想されます。

また、肥満があると、膝にかかる負荷をより大きくしてしまいます。例えば、体重が3kg増えると、階段の下りで片方の膝にかかる負荷は約10kg増にもなります。実際、肥満があると、変形性膝関節症を発症する危険性が高まることは、はっきりとしています。

■運動不足がさまざまな問題を招く
変形性膝関節症の症状を悪化させる要因に、運動不足があります。運動をしないでいると、膝やその周囲に次のような問題が生じます。

◎脚の筋力低下――例えば、登山やランニングなどで脚が疲れてくると、膝がガクガクと震えてきます。これは、脚の筋力が低下した状態です。着地したときの衝撃は、筋肉が働くことで和らげられているので、このように筋力が低下すると、その衝撃を十分に和らげられず、痛みを生じてしまいます。

◎関節軟骨に悪影響――関節軟骨には、血管が走っていません。膝関節を包む「関節包」の中の空間には、「関節液」というドロッとした液体が少量含まれています。関節軟骨の細胞は、この関節液を介して栄養を得ています。

運動不足で膝をあまり動かさないでいると、関節液がよく循環せず、関節軟骨に栄養が行き渡らなくなって「栄養不足」になります。

◎関節が硬くなる――運動不足で膝をあまり動かさないと、やがて膝関節を動かせる範囲がどんどん狭くなってしまいます。その結果、正座ができなくなったり、脚をまっすぐに伸ばせなくなります。

このように、運動不足は膝に悪影響を与えますが、一方で、運動のし過ぎでスポーツ外傷と呼ばれるけがをして、痛みが出ることもあります。半月板を傷める「半月板損傷」や、膝関節の靱帯(じんたい)を傷める「靱帯損傷」が、その代表です。

■『NHKきょうの健康』2014年5月号より

30秒でこりをリセット、肩などを緩めるストレッチ - 1日1分からの筋トレ

整体師の大山奏です。気温が上がり、寒さで身体が固まることは少なくなってきましたね。それでも日々のデスクワークなどで、首・肩・背中のこりを苦痛に感じている人は多いと思います。

そこで今回は、朝の目覚めを快適にするための「寝る前30秒こり解消ストレッチ」を紹介します。

○寝る前30秒こり解消ストレッチ

Step1: 膝を立てて床に座ります

Step2: 両手を両脚の内側から入れ、外側から足首をつかみます

Step3: 首、肩、背中を丸めて脱力します

脱力した状態を30秒間キープしましょう。首の重さで身体がだんだんと深く沈んでいくのがベストです。深い呼吸を意識して、「身体が伸びて気持ちいい」という感覚に耳をすましてみてください。

布団に入ってから、なかなか寝付けないという場合にもオススメのストレッチです。身体をリラックスさせるとともに、背中の血流をよくして副交感神経の働きを高めてくれるので、自然な眠りへと入りやすくなります。

○朝のバキバキには要注意

朝起きて、すぐに身体が「バキバキ」鳴るという方は要注意です。寝具が硬すぎたり柔らかすぎたりするかもしれません。寝具選びは身体を休めるために非常に重要。熟睡できるように自分の身体に合った寝具を選んでみてはいかがでしょう。

○忙しくてもお風呂とストレッチは忘れずに

日々忙しくて、なかなか運動する時間を取れないという人も多いでしょう。ただ、身体は動かさなければどんどん疲れがたまりやすくなってしまいます。

血流をよくするためにも、できればシャワーではなく10分間は湯船につかり、布団の中でストレッチをしてから眠るということを習慣にしてみてほしいです。

よい睡眠で疲れが取れれば、それだけ目覚めもよくなり、一日が快調に過ごせるようになりますよ!

○筆者プロフィール : 大山 奏(おおやま かなで)

スピリチュアルと運動が好きなアウトドア系ライター。整体師。癒やしを与えられる人になろうとアロマテラピーインストラクター・セラピストへ向けて勉強中。ストレス解消法は神社巡りと滝行。

スピリチュアル系雑誌の執筆から脳科学・恋愛記事まで、興味のあるものには迷わず挑戦している。ブログでは日々の出来事を思うままにつづっている。

4カ月待ちエキスパートが伝授「肩こり8割解消」3ポイント

肩こりは、マッサージや整体などで一時的に良くなっても、根本的な改善にはなかなかつながらない。徹底した対策はないものか? 

「予約は4カ月待ち」という肩こり治療のエキスパート、東京女子医科大学東医療センター五十肩・肩こり外来の神戸克明准教授(整形外科)に聞いた。

 肩こりは、僧帽筋の過度な持続的収縮が原因だ。神戸准教授は重症の肩こり患者に、僧帽筋に局所麻酔剤を注射(トリガーポイント注射)し、一時的につらい痛みを取る治療を行っている。一方で、日常的な工夫で肩こりを改善することも十分に可能だという。

「肩こりを治すポイントは(1)腰(2)目(3)睡眠。これら3つに重点を置いて対策を講じれば、80%以上の回復が見込まれます」

 なぜ(1)~(3)なのか? 人間の頭は平均6~8キロ。これを、腰を中心に支えているわけだが、加齢とともに腹筋が弱くなると、背骨だけで頭を支えることになり、背骨が真っすぐになってストレートネックになる。

背骨は首から腰までつながっているので、腰が弱くなると、僧帽筋にも負担がかかる。

「つまり、腰痛も起これば、肩こりも起こる。言い換えれば、腰の筋肉をしっかりと保ち、僧帽筋にかかる負担を軽減すれば、腰痛とともに肩こりも改善するのです」

「目」が肩こりと関係しているのは、それが人間の体ではカメラのレンズに相当するからだ。カメラの三脚に相当するのが僧帽筋であり、これが常に緊張して画像を安定させようとするために肩がこる。

「眼精疲労や視力低下で見えにくいと、よく見ようとして頭は前傾姿勢になります。すると僧帽筋の収縮が長時間続き、肩こりを引き起こします」

 睡眠は、(1)~(3)の中でも特に肩こりに与える影響が大きい。

「肩こりを慢性化しないためには、睡眠不足で筋肉が酸欠となり、二酸化炭素や乳酸などの老廃物を蓄積しないようにし、長時間の収縮による筋肉の損傷を翌日に持ち越さないこと。それには十分な睡眠が必要です」

 患者50人を対象に取ったアンケートでは、平均睡眠時間が6時間半以上であれば肩こりは半減し、6時間以下では急激に悪化するという結果が出た。また、8時間以上では、腰の筋力の低下を招き、かえって肩こりが悪化したという。

 (1)~(3)を踏まえた上で、神戸准教授が自宅でできる肩こり対策として勧めるのが、次のストレッチ体操と腹筋体操だ。

【ストレッチ体操】

 両手を後ろへ伸ばしてペンギンの羽のように、肩甲骨を寄せる運動を5回×3セット。
※手のしびれや首の痛みを感じる人は、頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアの恐れがあるので、病院で検査を。

【腹筋体操】

 あおむけに寝て、膝を曲げる。両手を軽く膝の上にのせ、おへそをのぞき込むようにして10秒キープ。これを5セット。
「どちらも寝る前に行います。僧帽筋がやわらかくなって気持ち良くなるので、膝を曲げて、すぐに睡眠に入ってください。そのまま6時間半以上寝れば、翌日の肩こりの回復が期待できます」

 さらに、眼精疲労にならないように、パソコン作業を1~2時間続けたら目を休めて、遠くを見るなど工夫する。

40歳以上になると、自覚しないうちに老眼が始まっていて、「見る力」が落ちていたり、睡眠時無呼吸症候群など別の疾患で、睡眠時間は取れていても質が低下していることがある。注意すべきだ。

「すべては無理でも、(1)~(3)のひとつでも改善できれば、それだけ肩こりは軽くなります」

 肩こりよ、さらばだ。

ぴきーん痛ッ!寝ているとき急に襲ってくる足の「こむら返り」を防ぐコツ

ぐっすりと眠っているとき、急にふくらはぎがつったり、けいれんしたりして目覚めてしまうこと、みなさんも経験がありませんか?

眠っているとき以外にも、運動中や伸びをしたときなど、ふとしたときに起こる、いわゆる“こむら返り”は、身体が固い人や運動不足の人だけでなく、健康な人でも起こります。

この“こむら返り”、老若男女問わず起こるけれども、男性よりも女性のほうが、また年齢が高いほうが、発生する回数も多くなっていくようです。いったい何が原因なのでしょうか?

今回は、栄養士の筆者が、こむら返りの原因と予防のコツについてお伝えします。

■こむら返りの多くはあのミネラル不足

こむら返りが起きる原因の多くは、ミネラル不足です。ミネラルが不足することによって、筋肉の収縮がうまく行かなくなり、ピーンと張った状態になってしまうのです。

ミネラルの中でも、とくにマグネシウム不足でこむら返りになる人が多くいます。それは、骨のためにとカルシウム、貧血のためにと鉄を意識して摂る人は多いけれど、マグネシウムはとくに意識して摂る人が少ないためです。

実際に厚生労働省が推奨している摂取基準に対して、日本人はマグネシウムが不足傾向にあります。

■マグネシウムが不足しやすいのは

マグネシウムは筋肉の収縮を正常に保つ働きがあり、300種類以上の酵素の働きを助け、身体の中で重要な役割を担っています。カルシウムと連動して、筋肉収縮に関与しているので、マグネシウムが不足すると、筋肉のけいれんが起き、いわゆるこむら返りの症状がでてしまいます。

食事で十分に取れていなかったり、運動して大量に汗をかき汗からマグネシウムが流出したりすることでマグネシウム不足が起こってしまいます。

マグネシウムが不足することで、こむら返り以外にも、イライラしやすくなったり、不整脈を起こすこともあるので注意が必要です。

■外食が多い・偏食気味の人はとくに注意!

魚介、海藻、大豆製品は、マグネシウムが多く含まれているので、積極的に取り入れたい食品です。ただ、加工食品や清涼飲料水の摂り過ぎは、身体のマグネシウム吸収を抑制させてしまいますのでお気をつけ下さいね。

外食が多い人や偏食気味の人はとくにマグネシウム不足になりやすい食環境にあります。意識してマグネシウムの多い食品を選ぶようにすることで、こむら返りを予防することができます。

以上、こむら返りの原因と予防のコツについてお伝えしましたが、いかがでしたか?

こむら返りは、筋肉が収縮して伸びなくなっている状態なので、症状が起きたときには、ゆっくりと引っ張るようにすると緩和していきます。勢いよく引っ張ると肉離れを起こす危険もあるので、無理ないようにしてください。


妊産婦さん、肝臓病、糖尿病の方はこむら返りが起こりやすいので、頻繁につるようであれば、一度医療機関で検査すると安心ですね。

高齢者の変形性膝関節症の治療

「診断は変形性膝関節症です。病気ではありません、老化です。あなたの年齢の人は、たいていの人が膝痛を持っています。痛みと上手に付き合ってください」

 「治療法は大きく三つあります。痛み止めなどの薬、ヒアルロン酸などの注射、そして運動です。それぞれ効果がありますが、基本は運動です。あなたは痛みが軽く、レントゲンでも軟骨の摩耗は軽度なので、まず運動療法から始めましょう」

 「今から、運動『招き猫体操』を教えます。招き猫体操を、右脚、左脚、3秒10回ずつ、朝、昼、夜、計3回行ってください。右脚30回、左脚30回です。運動は今から、今日からです。

まず、これ以上太らないように食事に注意してください。元気なうちに軽い運動習慣を身に着けてください。悪くなってからでは大変です。散歩もしてください。運動を続けて、80歳の峠を歩いて元気に越えましょう」

 これは先日、外来診察で68歳、体重70キロ、「最近、長く座った後、立ち上がりかけたときに左膝が痛い。歩き始めると、しばらくして症状がとれる」との訴えで来院された変形性膝関節症の女性患者さんに、私が話した言葉です。

 高齢者の変形性膝関節症の多くは、はっきりとした原因がなく軟骨の摩耗、筋肉の衰えや肥満などの多くの要因で発症します。

症状は、この患者さんのように、動き始めに、膝に痛み・違和感を覚える軽症の人から、次第に痛み時間が長く、強くなり、日常生活が障害される重症の人まであります。治療は、重症になると、人工関節手術が考慮されます。痛みと付き合って日常が過ごせる人は保存的治療となります。

 保存的治療では、(1)非薬物療法〈運動療法▽装具療法(杖(つえ)、歩行器、足底板など)▽物理療法(温熱など)〉(2)薬物療法―を症状に合わせて行います。

 非薬物療法に対する、日本整形外科学会の推奨度A(行うことを強く推奨する)を要約してみます(変形性膝関節症診療ガイドライン2012年より引用)。

(1)定期的な有酸素運動、筋力強化訓練および関節可動域訓練を実施し、かつこれらの継続を奨励する。

(2)適正な体重にし、維持する。

(3)歩行補装具(杖、歩行器)は、疼痛(とうつう)を低減する。

変形性膝関節症の治療ですが、第一番、そして重要なのは運動療法です。その中心は大腿(だいたい)四頭筋訓練です。大腿四頭筋訓練は太ももの前の筋肉を鍛える方法です。

膝を力いっぱい伸ばし、その位置を数秒間保持するのが一般的です(詳しくは「ロコモチャレンジ!・ロコトレ」のサイトを参照してください)。軽症の場合、この運動でほぼ痛みがとれます。運動療法は、痛みをみながら、主治医と相談し、調整してください。

高齢者の変形性膝関節症の治療

 私は、大腿四頭筋訓練に上肢の動きを加えた「招き猫体操」を日常の治療に取り入れています(岡山西大寺病院ホームページ、院長コラム第9回を参照してください)。

なぜ、手と組み合わせて?と思われるでしょう。上肢と連動することで、「歩く感覚」「体幹が安定し、力が入りやすい」という利点があります。

足首を反らすこと(背屈)で下腿・足の静脈・体液の流れを良くし、下腿・足のむくみ(夕方になると靴下が食い込む)予防・治療にもなります。

 下肢の機能を強化・保つことを、誰も助けてはくれません。行うのはあなたです。今日から、今から、元気な時から始めてください。無理をせず、毎日毎日を勝ち組になってください!(岡山西大寺病院長 花川志郎)

はなかわ・しろう 矢掛高、岡山大医学部卒。川崎病院、香川県立中央病院、旭川療育園、岡山大学病院、岡山労災病院を経て、2013年4月から岡山西大寺病院勤務、現在病院長。日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本医師会産業医。

デスクワークしながらこっそり腹筋と足を鍛えるエクササイズ

延々と続くデスクワーク。この時間をエクササイズに当てられたらいいのに……そう思ったことありませんか?実はデスクワーク中、つまり座った状態でも腹筋や足の筋肉を鍛えることができるんです。今回はその方法を紹介します。


■ 座りながらエクササイズする方法


◎ 1:背もたれに背中をつけず背筋を伸ばして座る


背もたれに背中をつけず、背筋を伸ばして座るだけでもちょっとしたエクササイズになります。背中を丸めてデスクワークしていると背中側の筋肉が常に伸びた状態になってしまうので、前と後の筋肉バランスが悪くなってしまい、腰痛の原因になります。

逆に、背筋を伸ばして座っていると自然と腹筋に力が入るのでポッコリおなかを防ぐのに有効です。また、やっているだけで脳に刺激がいくのでより集中して作業できます。自分で意識して腹筋に力を入れながら座ると、より効果的です。

◎ 2:両足をぴったりくっつける

この方法は簡単そうに感じますが、長い間やっているとかなりキツいです。この方法で足の内側の筋肉が鍛えられます。

◎ 3:膝の間に本をはさんだまま10分キープ

両膝の間に物を挟むとより効果的です。はじめは文庫本くらいがいいのではないでしょうか。段々重くしていけば、負荷も変えられます。だいたい10分もたってくると足が筋肉痛のようになってきます。

それでもがんばって毎日10分程1週間くらい続ければ、「足が細くなる」とまではいきませんが引き締まった感は実感できると思います。

◎ 4:余裕があれば、膝を浮かせて足を動かす

ただ足をくっつけている状態だけでも筋肉を鍛えられますが、そこから膝を浮かせて曲げのばしするように動かすと、足の前側の筋肉が鍛えられます。

このとき膝よりも下に何か挟むと、膝下の筋肉も鍛えられます。足を曲げ伸ばしする時は完全に伸ばさず、完全に降ろさず、常に力を入れている感じにしておくとより良いです。

■ おわりに

いかがだったでしょうか。簡単そうなことばかりですが、実際にやってみると本当に効きます。もちろんやりすぎると筋肉痛になるので、自分のペースでやってみてください。エクササイズに夢中になりすぎてデスクワークおろそかにしないでくださいね。

肩に力が入ってしまう!? 脱力セルフチェック    

いつの間にか肩こりになっていた、という人も少なくないと思います。そして、だんだんと肩こりが当たり前のようになってしまう、ということも。

肩こりが慢性化しやすい理由は、肩こりの症状が出やすい首から肩、背中にかけての筋肉は、意識をしなくても緊張することがあるためです。

例えば、重いカバンを持ち歩いたり、手先を使う仕事などで、腕の保持を長時間続けたあとや作業中などは、首や肩周辺の筋肉に疲労を感じ、帰宅後、何もしていない状態でも、肩こりの感覚が残ったままになっているというケース。

これは、ある程度、肩こりが始まったきっかけや経過を感じ意識できると思います。しかし、そうではなく、きっかけもよくわからないうちに、いつの間にか肩こりに悩まされるようになる場合もあるのです。

では、無意識に肩に力が入ってしまう要因には、どのようなものがあるのでしょうか。

■肩に力が入ってしまう要因

1.職場で緊張
職場の雰囲気がピリピリしたものであれば、それだけでも、部屋に入った瞬間に肩に力が入ってしまうことがあります。

また、責任の重い仕事内容を任されていたり、部下をまとめる立場であった場合にも、「仕事だから多少のつらさは当然!割り切って頑張ろう。」という思いとは逆に、体は勝手に緊張状態に。肩に力が入り続けてしまうことになります。

2.季節の変わり目
意識せずとも内臓を機能させたり、体温を調整したり、こうした働きは、自律神経によるものです。自律神経である交感神経(活動的に働く)と副交感神経(リラックスするように働く)のバランスがとれていると、体調良く過ごすことができます。

しかし、気候の変動に体が適応できず自律神経のバランスが乱れると、首、肩周辺の筋肉の緊張が強まるケースがあります。すべての人ではありませんが天気が悪くなる前に、こうした症状を訴える人もいます。

3.楽しいことなのに!?
レジャーや趣味のスポーツなど、楽しいことで気分も快適なはずなのに、「せっかくの機会なんだから今日は楽しまなくちゃ!」「上手にできなるか?」といった気持ちによって、心身の緊張が起こり、肩に力が入ってしまうことがあります。

このように、無意識のうちに肩に力がはいってしまうスイッチができてしまい、ある条件がそろうと、肩こりを起こす筋肉が過度に緊張し力が自然と入ることになるのです。

すぐに気付き、対処をすると回復しやすいのですが、この緊張状態が持続されてしまうと、筋肉の働きが低下し、血流も滞り疲労物質も流れにくくなり、痛みを出すようになることもあります。

職場での緊張感が強く、これが肩こりのスイッチとなる人は、出勤の度に無意識に肩に力が入り、いつのまにか肩こりに……ということになります。

そこで、今、肩に力は入っていないか、脱力ができているかをセルフチェックしてみましょう。このチェックは、個人差はありますが、1日に2回(例:パソコンを使用した後と帰宅後、入浴した後。仕事のある日と休日。会議のある日と無い日など)ほど行うと肩の力の入り具合を比較することもできます。

■セルフチェックの方法
1.鏡の前で行っても良いです。立ち姿勢か座り姿勢で、顔は正面に向けておきます。このとき、肩に力が入っているかどうかは、とくに意識する必要はありません。

2.リズミカルに肩を上下に動かしてみましょう。肩をすくめるように持ち上げる際はなるべくしっかりとすくめ、下げる際は、ストンと肩の力を抜きましょう。

■チェックの結果は?
首から肩にかけての緊張が強い場合、肩を2~3回上下に動かしただけで、動かしにくさやこわばり感、筋肉の痛みを感じることがあります。こりの状態によっては、左右差を感じることも。

中程度の緊張がみられる場合は、10回前後上下に動かしたあたりから肩周辺の筋肉が重だるく感じるようになります。

軽度、または緊張が少ない場合は、肩を上下に動かしても特に不調はなく、しばらく楽に動かすことができます。また、動かしているうちに血流が改善され、スムーズに動かすことができるようになることもあります。

■一時的に脱力するには?
脱力法は、この肩の上下運動を10回3セットを気付いたときに行います。(仕事の合間、パソコン後、入浴後など)肩こりが強く、上下運動で痛みが出る場合は、ムリをせず中止するか、お風呂で温まりながら回数を少なくして行うなど、徐々に様子をみながら調整していきましょう。

突然の呼吸困難、胸痛……それって気胸かも?

■気胸とは?

 肺は胸郭という器の中にあります。その内側には胸膜と言う膜があり、この膜の中に肺が入っています。肺の中には、血管と肺胞と言う小さな袋が一杯あります。

 気胸とは、肺炎、交通事故などの外傷で肺が破れてしまい、肺から空気が漏れて胸膜と肺の間に空気が溜まってしまう病気です。肺は風船のようなものなので、破れるとしぼんでしまいます。

 肺は、酸素と二酸化炭素を交換する大切な臓器ですから、肺がしぼんで機能しなくなると、体の中に酸素を取り込むことができません。肺と胸膜の間に空気があることを「気胸」と言いますが、特に、肺がしぼんでしまうことを「緊張性気胸」といいます。

■気胸の症状

 気胸は突然発症します。以下のような症状が特徴的です。

・呼吸困難(呼吸ができない、息が吸えない、動けない)
・チアノーゼ(顔色が悪い、唇の色が悪い)
・頻脈・動悸(心臓が拍動が早い、ドキドキする)
・咳
・違和感(特に肩や鎖骨の辺りに感じる)
・胸痛
・空気飢餓感(空気が吸えないように感じる)

 特に緊張性気胸は、片肺が機能しないためにショック状態になることがありますので、一刻も早い処置を必要とします。

■気胸の原因

 原因不明のものが多く、これは「自然気胸」と呼ばれています。この自然気胸は、背が高い、痩せ型、10歳~20歳代の若年の男性に多いです。

リスクとしては、喫煙、運動、姿勢の悪さ、気圧の変化、ストレス、睡眠不足などが挙げられています。皮膚の中の組織が弱いマルファン症候群(背が高く、手足が長い)という先天性の病気の方は気胸を起こしやすいです。

 肺の中の嚢胞が一部壊れて気胸を起こすこともあります。子どもでは新生児に多く、産まれたときに肺で羊水が吸収が悪いと起こりやすいです。また、慢性肺疾患でも気胸を起こしやすくなります。

 2次性気胸は、外傷、特に交通事故などで起こります。

■気胸の治療

 胸部X線、胸部CTで、肺の外に空気があることを確認します。大きな空気は胸部X線で判りますが、小さな空気は胸部CTが有用です。聴診して肺の中に呼吸とともに入ってくる空気を確認します。

肺に空気が入っていない場合は、緊張性気胸の可能性が高く、緊急で処置する必要があります。

 治療としては、まず肺の外にある空気を除く必要があります。肺の外の空気が非常に少ない場合は、安静にして無理な動きをしないようにします。

しかし、空気が減らずに増えていく場合は、胸に空気を抜くためのチューブ(ドレーン)を入れて、空気を抜くことになります。緊急時には、注射針を入れて空気を外に逃がす緊急処置を行わないといけないこともあります。

 気胸を起こしやすい人は、胸膜癒着術を行うこともあります。胸膜癒着術は薬などを使って、胸膜同士をくっつける空気がたまらないようにする方法です。癒着が不十分ですと再発してしまい、そのときには、ドレーンを入れることができなくなりますが、症状は軽くなる可能性があります。

 嚢胞がある場合は、嚢胞を切除する方法もあります。

■気胸の予後

 自然気胸は原因が不明のため、再発する可能性があり、左右どちらでも起こります。何も治療せずに安静にて治った気胸は、約50%程度の確率で再発します。外科的な治療をしても10%以下程度で再発します。

 治療の有無に関わらず、安静を必要とします。一度、気胸を起こしたことのある人は、気圧の変化のある飛行機や登山、管楽器の演奏、スキューバダイビングなどで再発の危険性がありますので、医師と相談することが必要です。

愚痴をこぼしながらストレッチをすると肩こりが楽になる理由「力が抜けやすくなる」

毎日の生活の中で、ちょっとだけイラっとさせられる出来事を経験することがありませんか?些細なことであれば、嫌なこともすぐに忘れて、平穏な気持ちで過ごすことができると思います。

しかし、ちょっとした嫌な出来事が続いている時や、いつもなら許せることが、その日の体調や気分で、許容量が低下している場合などは、その「ちょっとした嫌なこと」が引き金になって、体が緊張を起こし肩こりが強まったり、イライラが爆発しそうになったりすることがあります。

そんなとき、愚痴をこぼしながらのストレッチで、肩の力がスーっと抜け、肩こりがラクになるケースがあります。

嫌なことを思い浮かべるだけで、無意識に体に力が入ってしまう場合が多いのですが、ストレスが軽減される要素(愚痴を言うなど)を加えることで、肩の力が抜けやすくなると考えられます。

思い出すだけで、クラクラめまいがしそうな嫌な出来事よりも、他人に話しをしたり、大声を出したりカラオケなどでスッキリしそうな程度の嫌な出来事に効果が期待できます。

●ストレッチの仕方
1.立ち姿勢で行います。肘を伸ばしたまま腕をぐるぐると回して、回しにくいほうから行います。例えば、右側が回しにくいとします。

2.今度は、ぶつぶつと愚痴を口にしながら、右腕を回します。ひととおり愚痴ったら次へ。

3.右肘を伸ばしたまま、斜め上方へ腕を挙げて、右腕の付け根や胸部が伸びるようにします。

4.「あ~あっ!」「もう、やだぁ!」といった溜息交じりの言葉を大き目な声で言いながら、挙げた腕を脱力し下します。息が吐きやすい言葉の方が、脱力しやすいです。

ちょっとした嫌な出来事のストレス解消を兼ねて、肩の力が抜けたでしょうか?「1」に戻り腕が回しやすくなっていれば成功です。

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。

スッキリするのは気のせい? 実は危険な「首ボキボキ」

肩こりがつらいとき、首に違和感があるとき、どうしていますか? 自分で首を捻って、ボキっと音を鳴らすとスッキリ! なんていう話もよく聞きます。

 しかし、肩こりや首の痛みでは、自分で良いと思ってとった解消法が、のちのち悪い結果を招いてしまうことがあります。自分で首を捻って、関節を鳴らすクセがある人は要注意です。

■関節ボキボキはクセになる

 首をボキボキ自分で鳴らすという行為は、はたしていいのでしょうか? 整体やカイロプラクティックの先生も、関節をボキボキ鳴らして施術をしているから、大丈夫だと思っていませんか?

 実は、自分で首をボキボキ鳴らすことを習慣にしてしまうのは、とても危険なことなのです。一時的なスッキリ感を覚えてしまうと、そのクセを止めようと思っても、首を鳴らさなければ首の違和感や肩こりを強く感じてしまい、止められなくなってしまう恐れがあります。

■「ボキボキ」は何の音?

 首を捻るとボキボキ鳴る音の正体は何か、海外の研究を含めると、まだはっきり解明されてはいないのですが、有力な一説があります。それは、「気泡」。

 関節は2つの骨から成り、少し隙間があります。関節周囲を覆うように関節包という組織があり、その中には関節をスムーズに動かし、軟骨に栄養を与えるための液体(滑液)が入っています。

自分で首を思い切り捻ると、その関節周囲では圧力の変化が起きるのですが、「ボキ」の正体は、そのときに液体から発生する気泡の音であると言われています。このときの刺激が、首の筋肉をリラックスするように感じさせ、スッキリ感を得てクセにさせてしまうのです。

■スッキリするのは少しの間だけ

 音をさせることで得られるスッキリ感は、一時的に首の痛みや肩こりを緩和させるかもしれませんが、実はとても危険です。いつもはすぐに鳴る音がなかなか鳴らないといって、繰り返し挑戦しているうちに、頚部の筋肉や関節を痛めてしまうことあります。

 やみくもに鳴らしていると、骨の変形を招いたり、音の種類によっても骨の変性の進行に違いが見られる、といった話もあります。自分で鳴らす場合は、音の鳴る関節がだいたい決まってきてしまい、常に同じ部位だけが刺激をされるということも良くありません。

■首を鳴らしたくなったらどうする?

 どうしても関節の音を鳴らさないと気が済まないという人は、つらいと思いますが、無意識に首を捻るクセを直すように心がけてください。「鳴らしたい!」という衝動に駆られても、そこはじっとこらえて下さい。

 鳴らし続けてしまうと、一時的には気持ちよくても、そのうち首の痛みを生じたり、周辺の筋肉が硬くなってきて、コリが改善されにくくなる可能性があります。ある程度の期間我慢ができた場合、今まで音が鳴っていた関節の周囲も、不安定性が改善され、悪化が防げると思います。

 整体やカイロプラクティックの先生が、関節を鳴らすような施術をする場合がありますが、それは、回復させるべき部位を見極めて行っているものです。自分で音の鳴りやすい部分だけをボキボキさせるものとは違うので、音が鳴ればいいというわけではありません。

 今までボキッという音は鳴らなかったのに、あるときから首を動かすと自然と音が鳴ってしまうようになり、心配される方がいます。音だけでは状態の良し悪しはわかりませんが、筋肉の緊張が緩和されたり、関節の動く範囲が改善させると、音が消える場合があります。

 過去にそういった経験がある人が、再度、自然と音が鳴るようになってしまったら、「もしかして、首に負担がかかり始めたかも?」という目安になるかもしれません。

600万人が悩む びりびりジンジンは「神経障害性疼痛」だ

レントゲンなどでは異常がないのに、足腰、肩、首などの痛みやしびれに悩む人が増えている。

それは「神経障害性疼痛(とうつう)」という神経の異常が原因の痛みかもしれない。国内に少なくとも600万人、慢性的な痛みを感じている人の4人に1人が、疑いアリとされている。

「人が痛みを感じる時は、痛みを伝える神経伝達物質が放出され、脳に伝わって痛みを認識します。神経障害性疼痛は、この伝達物質が出過ぎることで起こることがわかってきました。

例えば、傷や病気は治ったのに痛みが残る、病気をきっかけに手足に痛みが出てきたなどというのは、痛みをつかさどる神経のメカニズムが正常に働いていないからです」

 こう解説するのは、東京・豊島区のペインクリニック内科「寺田クリニック」の寺田壮冶院長だ。

 代表的な例が、糖尿病だ。糖尿病になると毛細血管がダメージを受け、末梢(まっしょう)神経に血液や栄養がいかなくなる。結果、末梢神経自体も障害を受け、手足の先に「ビリビリ」「ジンジン」といった痛みやしびれが表れる。

 帯状疱疹(ほうしん)が治った後に痛みが続く人もいる。持続的に焼けるような感覚や、「ヒリヒリ」「チカチカ」という痛み、触れるだけで痛みを感じる「アロディニア」という状態に苦しむ人も。

「ほかに座骨神経痛や脊椎管狭窄(きょうさく)症による痛みも神経障害性疼痛の一種です。痛みが長期間続く、電気が走るような痛みを感じる、痛みに波があるなどの症状があれば、それは神経の痛みかもしれません」(※表参照)

■ペインクリニックを受信

 我慢できないほどの激痛ではないため、放置する人も少なくない。しかし……。

「痛みが全身にまで広がり動けなくなったり、うつ傾向が出て精神的に落ち込んでしまったり、心身ともに悪影響が出てきます。痛みを引き起こしているもとの病気も当然悪化しますね。がんの腫瘍が神経を圧迫して痛みを発している場合もありますから、注意が必要です」

 身に覚えがある人は、ペインクリニックを受診するのがベスト。

「その痛みが一体どこからきているのか明らかにする必要があります。中には精神疾患からくる痛みや、脳卒中などによる中枢神経の障害からくる痛みもありますから、そうなると治療方法も変わってきます。

 神経に働きかける鎮痛薬を主に処方していきますが、ヨガや太極拳、ピラティスといった体幹トレーニングによる運動療法も有効です。家族など信頼できる人に痛い部分に触れてもらう“タッチ療法”も、神経に働きかけ、緩和していく場合があります」

 40代を過ぎると徐々に増えてくる。ストレスの影響もあるそうだ。

「ですので、ストレスをためない、ためたらすぐ発散することが大事。何でもプラス思考で自己否定しない。軽い運動やカラオケなどで大声を出す。映画を見る時は、大笑いできるコメディーやスカッと爽快な気分になれるアクションをおすすめします」

【神経障害性疼痛セルフチェック】
◇痛みが長期間続く
◇強い針で刺したような痛みを感じる
◇電気が走るような痛みを感じる
◇感覚が鈍くなる、またはなくなる
◇普段は何でもない程度の刺激に、強い痛みを感じる
◇しびれ感を伴う痛みを感じる
◇発作のように強い痛みが、短い間隔で襲ってくる
◇少しの痛みが、とてもひどい痛みに感じる

つらい肩こりに効く超簡単な運動

デスクワークの多い方は、慢性的な肩こりに悩まされるものです。肩こりには日頃から姿勢を正しくすることや、肩の運動で血流をよくすることが大切です。

肩こり運動法はいろいろとありますが、その中でも肩こりに早く効きめのありそうな、すっきりする方法を厳選してみました。

■つらい肩こりに効く運動、その1

1.両手を組んで後頭部の少しくぼんでいるところに、親指のつけねがあたるようにする
2.肩甲骨同士をくっつけるような感じで、両ひじを外側に開く
3.そのままの状態を3秒キープ
4.力をゆるめてもう一度両ひじを外側に開き、3秒キープする
5.これを3回くりかえす

■つらい肩こりに効く運動、その2

1.両手を天井に向かって伸ばし、頭のうしろでクロスする
2.そのままの状態で、5秒間キープ
3.クロスさせている手を入れ替え、もう一度5秒間キープ

■つらい肩こりに効く運動、その3

1.右手を頭の上にかぶせるようにのせ、頭部を肩につけるようにゆっくり右側に倒す
2.頭を倒したまま、お尻の右側だけをあげるように腰を浮かす
3.右側のお尻をさげ、今度はお尻の左側をあげる
4.上記の2と3を10秒ほどくりかえす
5.左手を頭の上にかぶせるようにのせ、頭部を肩につけるようにゆっくり左側に倒す
6.頭を倒したまま、お尻の左側だけをあげるように腰を浮かす
7.左側のお尻をさげ、今度はお尻の右側をあげる
8.上記の6と7を10秒ほどくりかえす

■つらい肩こりに効く運動、その4

1.両ひじを直角に曲げた状態で、肩より高い位置に腕をあげる
2.肩甲骨同士をくっつけるように、両ひじを外側にそらす
3.そのまま15秒間キープします
4.そのままの状態で、両ひじを肩より低い位置にさげる
5.そのまま15秒間キープします
6.最後に両手のひらをあわせて、前方へまっすぐ腕をのばします
7.そのまま15秒間キープします

■ラジオ体操やマッサージも効果あり

肩の運動だけでは物足りない時には、体全体を動かすラジオ体操も効果的です。

ラジオ体操は全身の筋肉を伸ばしたり、ゆるめたりすることで血流が良くなるため、全身がすっきりします。

また、マッサージをする場合には首の後ろ側のこめかみから、首元に向けてリンパを流すようにやさしくなぞりましょう。

その後に片手を肩越しに背中にまわし、中指が肩甲骨にふれたら、そのまま下から上にひきあげるようにして、肩をさすると効果的です。

首スジが張っている場合は、指を一本ずつ掴みブラブラと振る

肩こりがひどい、という場合や頭の角度によっては、首スジがはって痛むという経験はないでしょうか。そんなときに、肩こりの部分を直接、自分でマッサージをするのは大変だと思います。

コリがほぐれる前に、マッサージをしている手のほうが疲れてしまい、違う部分がこってきた、なんていうことも。

首スジが張って痛むという時は、その部位をマッサージしたり、ストレッチを加えたりして、痛めてしまったという話もあります。

このようなことにならないように、楽に不快な症状を緩和できないものでしょうか?実は、効果の出やすい簡単な方法があります。それは、手の指を一本ずつ掴んで、ブラブラと振る、というものです。

指や手、腕には、首の筋肉が緩む反射性のポイントが沢山ありますが、専門家ではない人がポイントを探し出すのは難しいのです。そのため、手のひら・甲をさすり、全体的に刺激を入れてしまおうということです。

●首スジの張りを軽減するストレッチ

1.手のひらを、全体的にさすります。

2.手の甲もさすりますが、骨がゴツゴツ当たりさすりにくいかもしれません。骨のキワに沿った部分は、気持ちよく感じる程度に、そして、骨の上は不快に感じるない程度の圧でさすります。

3.指先を掴み、指のつけねからぐるぐる回したあと、ブラブラと振ってください。

頭をゆっくりと回しながら、指をブラブラ動かすと、首スジの張りが和らいでいくのがすぐに実感できる場合もあります。

4.指のブラブラは五本指を左右ともに行いましょう。

※効果には個人差があります

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。

いつもの症状が実は…肩凝りは心筋梗塞のサイン

Aさん(52)は、若い頃から肩凝りがひどく、それに慣れていた。ある時、電車に乗るため駅の階段を駆け上ると、左肩が強く痛んだ。

 残業続きだったこともあり、Aさんは「疲れがたまった」くらいに思っていた。その後も、何度か左肩が強く痛む時があったが、特に気にしないでいた。Aさんは3カ月後、心筋梗塞を起こした。

 もし、胸の辺りが激しく痛んだなら、Aさんは重大病と疑っていただろう。しかし、重大病のサインは、臓器そのものずばりの場所に出るわけではない。それが「放散痛」だ。九段クリニック・阿部博幸理事長に話を聞いた。

「内臓にはさまざまな神経系統があります。痛みはそこを伝わって生じるので、思わぬ場所に表れることが少なくありません」

 心筋梗塞の前兆は、狭心症だ。階段を駆け上る、駅のホームを軽く走るといったちょっとした動作で症状が表れる。通常は、胸の中心辺りが痛む。しかし、それが違うところに出るのだ。

狭心症の場合、左の肩や顎などが痛みます。狭心症は心筋梗塞の前兆とよくいわれますが、典型的な訴えは前胸部の真ん中あたりの圧迫感、焼けるような痛み、締め付けられるような感じです。

いずれにしても、胸周辺に起こる。そのために、肩や歯が痛んでも、肩凝りや歯の痛みと勘違いするケースが珍しくないのです」

■意外な場所に痛みが生じる放散痛に注意

 狭心症は、高血圧、喫煙者、肥満の人にリスクが高い。少なくともこれらに該当するなら、左の肩凝り、左の歯痛は要注意だ。

「狭心症の症状は、長く続くわけではありません。数分から20~30分で症状が消えますが、労作に伴って何度も症状が表れます。そういった時は、循環器内科を受診してください」

 解離性大動脈瘤で突然死したBさん(58)は、亡くなる直前、腰痛を訴えていた。

「これまでの腰痛と違う感じ」と何度も言い、「様子を見て、この痛みが続くようなら病院に行ってみる」と話していた。しかしその数時間後、突然倒れ、そのまま息を引き取った。

「腰痛は、解離性大動脈瘤の症状だった可能性が高い。解離性大動脈瘤は、放散痛として背中に痛みが表れます。それを腰痛などと勘違いする人がいるのです」

 一般的には、解離性大動脈瘤の痛みは強烈だ。しかし、ジワジワくる痛みの場合もある。糖尿病を患っている人なら、神経に障害が生じているので痛みを感じにくく、本来は強烈な痛みと感じるところを、そう思わずにいることもある。

「放散痛で命にかかわるといえば、狭心症や心筋梗塞、そして解離性大動脈瘤に関連した痛みになります。Bさんもそうですが、少しでも『いつもと違う』と思ったら、病院で検査を受けるべきです」

 命にかかわらない放散痛としては、胆石によるものがある。この場合も、腰が痛くなる。腎臓結石も、腰痛として放散痛が表れる。

 どちらも緊急性を要する病気ではないが、治療が遅れれば人工透析になり、週数回、一日の大半を病院へ通う時間と透析に取られることになる。

 急に痛みが生じた――。そんな時は病院で検査を。

PC作業が多い人にぜひしてほしい肩こり対策はコレ!

パソコンに向き合う時間が多い人って、たいてい肩こりがひどいですよね。

頭の重さって、成人で5キロもあると言われているので猫背や前かがみになっていると、重い頭を支える肩の筋肉は引っ張られたかたちで緊張し肩こりに...というのは、わりと知られているかもしれませんね。

でも、肩が支えているのは頭だけじゃないんですよ。それは「腕」。

実は腕って、片腕だけで体重の1/16程度(体重50kgの人で約2kg)の重さがあるって知っていましたか?分かりやすく言うと、片腕には常にキャベツが1個ぶら下がっているという感じ。

常にそんな重いものが肩からぶら下がっているなんて....考えただけで肩がこりますよね。

なので、肩のこわばりを解消するために1日のうち何回か肩を回してゆるめてあげることは大切なのです。椅子に肘置きがあるなら、時々腕を乗せてあげると肩を休めてあげることができますよ。

また、パソコンを使う際は、腕が宙に浮いていると肩が緊張し肩こりにつながります。机や肘置き、アームレストで腕を支えたかたちで、キーボードやマウスを使うと負担を軽減できますよ。

アームレストは、キーボードの手前やマウスパッド付きなど机に置いて使うもの、椅子の肘置きに直接付けて使うものなどさまざまなタイプがあるので、自分に合ったものを探してみては?

「どこかに乗せて腕を支えてあげる」=「肩を休ませてあげる」です。

大して変わらないように思うかもしれませんが、やるとやらないでは負担度合いが変わりますよ。ぜひお試しあれ。

放置しちゃダメ!その「肩こり」身体の危険信号かも…

長い時間パソコンに向かっていたり、作業、読書など、同じ姿勢を摂り続ける事で
老若男女“肩こり”を感じる人が多いようです。


欧米人と比較して、日本人は肩こりを感じる人が多くいるようですが、その原因は
はっきりせず、自律神経失調症とされることが多いと言われています。

しかし、その裏には重大な病気が隠れていることもあるのです。

■病気が潜む危険な肩こり

肩こりは身体の危険信号の1つの場合があるのです。甲状腺機能低下症や、血栓によってコリや痛みが出ている場合もあります。

例えば、右側だけが特にヒドいという時は、肝機能や内臓機能が衰えていることも。頭痛や吐き気を伴う、症状がひどい、長く続く場合には、“たかが肩こり”と軽視せずに、安心のために是非、詳しい検査を受けてみてくださいね。

■肩こりを早めに予防

一般的には、全身の血液の循環を良くすることで、改善されることが多いと言われています。ウォーキング、サイクリング、水泳などの全身運動がより効果的であるようです。


本格的な運動ではなくても、日常に、軽い運動を取り入れることで、軽快することもありますので、コリが気になった時に、首や肩のストレッチ、腕を肩から大きく回す運動などをしてみるのも良いかもしれませんね。

■肩こりになりやすい姿勢

日常の姿勢も肩こりに影響するのです。
肩をギュッと上げる癖のある人、猫背の人は肩こりになりやすいのです。
肩甲骨を寄せるようにして胸を張り、肩を少し下げるようにすると、肩周辺、背中の筋肉に余分な力が入らず、肩こり改善になります。

肩こりの治療は、その人によって異なります。入浴とマッサージを組み合わせた方法や、治療用の器具を使った頸椎のけん引
、低周波治療器を用いてコリが生じている筋肉を動かす治療、赤外線で患部を温める対処法、


筋肉の緊張を和らげる注射などがあります。治療法も様々なので、肩こりは当たり前と思わず、ヒドくなる前に、検査すると安心ですね。

"ミルフィーユ肩こり"対策に最適な肩こりほぐし運動 - 1日1分からの筋トレ

整体師の大山奏です。パソコンなどに向かう時間が長いため、慢性的な肩こりに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。週に3日以上肩こりを感じる人は、マッサージだけではなかなかほぐれないかもしれません。そんなときには少し運動をしてみると、肩こりが軽くなる可能性があります。そこで今回は、肩こりを解消する運動を紹介します。

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○肩こりほぐし運動

Step1: 膝を曲げて床に座り、両手を上半身の後ろにつきます

Step2: お尻を持ち上げて膝を90度にします

Step3: 肘を曲げ、お尻が床につくギリギリで肘を伸ばします

二の腕と肩甲骨周りの筋肉を動かす運動です。きついと感じたら肘を浅く曲げるだけでもOKですよ。肩甲骨が寄っていることを確認しながら行いましょう。

10回1セットからはじめてみてください。二の腕もキュッと引き締まりますよ。

○ミルフィーユ肩こりには運動

"ミルフィーユ肩こり"とは、肩の表面の筋肉だけでなく深層部の筋肉までこり固まってしまった状態のこと。ここまでくると普通にほぐすだけではなかなか楽にならないので、マッサージと合わせて運動を取り入れてみてください。

肩こりがひどい人は、ふだんの姿勢が猫背気味になっていることが多いです。パソコン作業をしていたり、携帯電話を触っていたりするときなど、自分の姿勢に少しだけ気を配ってみてください。猫背になっていたり首が前かがみになっていたりする人は要注意です。

肩こりはふだんの悪い生活習慣の積み重ねで、ドンドンひどくなってしまいます。猫背になっていることに気づいたら、胸を張って姿勢を正してみるだけでもこりが改善されますよ。

○筆者プロフィール : 大山 奏(おおやま かなで)

スピリチュアルと運動が好きなアウトドア系ライター。整体師。癒やしを与えられる人になろうとアロマテラピーインストラクター・セラピストへ向けて勉強中。ストレス解消法は神社巡りと滝行。スピリチュアル系雑誌の執筆から脳科学・恋愛記事まで、興味のあるものには迷わず挑戦している。ブログでは日々の出来事を思うままにつづっている。

脚のしびれを伴う「腰痛」に注意

「腰痛」は多くの人が経験する症状の1つだが、腰痛に加えて脚のしびれがある場合は神経が圧迫されている可能性が考えられる。

注意が必要な症状と、神経が圧迫される主な病気について、札幌医科大学教授の山下敏彦(やました・としひこ)さんにうかがった。

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「腰痛」があり、さらに「歩くと脚に痛みやしびれ、脱力感がある」「腰や脚に感覚の麻痺(まひ)がある」「つま先立ちやかかと立ちができない」「尿が出にくく、残尿感や尿失禁がある」などの症状がある場合は、注意が必要です。

「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などの病気が起きていて、脊柱(背骨)の中の「脊柱管」という細長い空間を通る神経が圧迫されている可能性があります。

これらの病気をほうっておくと、歩行障害などが起こり、生活の質が低下するおそれがあるので、早めに医療機関を受診することが勧められます。

◆椎間板ヘルニア
「椎間板」は、骨(椎骨)と骨の間にあり、クッションの役割をしている組織です。椎間板の外周は硬い「線維輪」、内部はゼリー状の「髄核」から成っています。

重労働やスポーツなどによって腰に大きな負荷がかかったり、加齢による変化で線維輪に亀裂が入ったりして、髄核が後方に飛び出して神経を圧迫すると、痛みやしびれ、麻痺などが起こります。これが、椎間板ヘルニアです。

◆脊柱管狭窄症
脊柱管が狭くなり、その中を通っている神経が圧迫されると、痛みやしびれが起こります。これが、脊柱管狭窄症です。

脊柱管が狭くなる主な原因として、加齢があげられます。加齢により、脊柱の後ろ側にある「椎間関節」が変形したり、上下の椎骨をつなぐ「黄色靭帯(じんたい)」が厚みを増したりすると、脊柱管狭窄症の原因になります。

脊柱管狭窄症の場合、痛みやしびれ以外の特徴的な症状として、「間欠跛行(かんけつはこう)」があげられます。

「歩いているうちに、腰から脚にかけて痛みやしびれが起こる」「立ち止まって、前かがみになったりしゃがんだりすると症状が治まる」「再び歩き始め、しばらく歩くと、また痛みやしびれが起こる」ことを繰り返すもので、少しずつしか歩けなくなります。

ただし、間欠跛行があるからといって、すべてのケースが脊柱管狭窄症に当てはまるわけではありません。間欠跛行は、「閉塞性動脈硬化症(※)」という病気でも見られます。

その場合、前かがみになるなどの姿勢に関係なく、立ち止まって休めば痛みが軽減するので、脊柱管狭窄症と見分けられます。

※動脈硬化が原因で、四肢(主に下肢)の動脈に狭窄あるいは閉塞が起こり、血流障害を来す病気。

■『NHKきょうの健康』より

若い世代の腰痛に多い椎間板ヘルニア、その原因と症状

年代ごとに発症しやすい腰痛は異なるが、10~40歳代の若い世代に多い腰痛の原因に、「椎間板ヘルニア」がある。その症状と原因を慶應義塾大学 准教授の松本守雄(まつもと・もりお)さんに解説いただいた。

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10~40歳代の若い世代に多い腰痛の原因が、椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアは、腰にある神経が圧迫されて、痛みやしびれなどの症状が現れる病気です。

■神経が圧迫される

背骨(脊柱)の腰の部分(腰椎)は、5つの椎骨で構成されています。そして椎骨と椎骨の間には、「椎間板」と呼ばれる軟骨が入っています。椎間板は、硬い椎骨どうしが直接ぶつからないよう、クッションの役割を果たしています。

腰に大きな負担がかかると、この椎間板にひびが入り、内部にあるゼリー状の物質(髄核〈ずいかく〉)が軟骨と一緒に外に飛び出してしまうことがあります。これが、「椎間板ヘルニア」です。

飛び出したゼリー状の物質が、腰椎を通る神経の束(「馬尾(ばび)」※)や、そこから枝分かれしている神経(神経根)を圧迫すると、強い痛みやしびれなどの症状が現れます。

■加齢や喫煙が原因になる

椎間板にひびが入る原因には、次のようなものがあります。

◎急激な衝撃――激しい運動や、重い荷物を持つ作業などで、腰に強い衝撃が何度も加わると、だんだん椎間板が劣化し、ひびが入りやすくなります。

椎間板ヘルニアが若い世代に多いのも、激しい運動や重労働をする人が多いことが一因といえます。強い衝撃だけでなく、デスクワークなどによって長い間悪い姿勢を続けていると、腰に負担がかかり、やはりひびが入りやすくなります。

◎加齢――椎間板の老化は、20歳代から始まっています。椎間板が劣化していると、それほど強くない衝撃でも、ひびが入る可能性があります。

◎喫煙――喫煙による血流の悪化も、椎間板ヘルニアの要因と考えられています。

◎体質――体質的に、椎間板にひびが入りやすい人がいます。10歳代で椎間板ヘルニアを起こす場合は、体質的な要因が考えられます。

■痛みやしびれなどが現れる

椎間板ヘルニアの腰痛では、前かがみを続けると、痛みが強くなるのが特徴です。前かがみの姿勢になると、椎間板が背中側に押される力が強まり、神経をより強く刺激してしまうためです。

また、いすに長く座っていると、腰の痛みが強まります。

椎間板ヘルニアでは、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて、痛みやしびれが出たり、麻痺(まひ)して脚に力が入りにくいなどの、神経症状が現れやすいのも特徴です。

腰椎からは、馬尾から足へと向かう末梢(まっしょう)神経が枝分かれしています。この神経が圧迫されると、腰から脚にかけて、神経症状が出てくるのです。

痛みに加え、これらのような神経症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

※ 頚椎(けいつい)から胸椎へと続く脊髄は、腰椎の部分で「馬尾」と呼ばれる神経の束になっている。

■『NHKきょうの健康』より


ぎっくり腰で「しばらく安静に過ごすべき」は間違

ぎっくり腰になった時、あまりの痛さに体を動かすことができなくなってしまった、という経験のある人は少なくないかと思います。痛みのために体を動かすことも恐々……ということに。

「ぎっくり腰になったら、なるべく何もせずに横になって過ごして安静にしておくことが一番!」と思っていないでしょうか?

実は、これは正しいとはいえません。急性腰痛(ぎっくり腰)を起こしたあと、どうすると回復が早いかを比較した研究があります。安静に横になっているグループ・ストレッチを行うグループ・日常生活を続けるグループとに分けて、経過をみていくというものです。

(Malmivaara A. New England Journal of Medicine 1995;332)

腰に負担をかけないようにしばらくの間は、安静に横になっていると、回復が早そうな気がするかと思いますが、研究の結果は、安静にして寝ておく場合が、回復が一番遅いということになりました。

そして、一番回復が早いという結果が出たのは、痛みを我慢できる範囲で、日常生活を送った場合でした。

腰痛は、その痛みが強い場合、日常動作にでさえ不安感を覚えやすい場合が多いです。ぎっくり腰の後、「あんな痛みはもう経験したくない」と思い、腰を大切にし過ぎてしまい、なるべく安静に過ごそう、ということにもなりがちです。

ですが、痛みがあるものの体を起こして歩くことができるようになったら、少しずつ身の回りのことに挑戦してみると良いでしょう。その方が、早い回復が臨まれるということですね。

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。

一生腕が上がらないことも 甘く見ると怖い「五十肩」

五十肩は、肩の痛みに加え、腕の動きが悪くなる疾患だ。「たかが五十肩」と甘く見ていると、腕が一生上がらなくなることも。「予約は4カ月待ち」という東京女子医科大学東医療センター整形外科・神戸克明准教授に五十肩の最新治療を聞いた。

 肩を触ると突起がある。「肩峰」という箇所で、50歳以上になるとほとんどの人の肩峰の裏側に骨のトゲができ、肩の筋肉と骨をつなぐ「腱板(けんばん)」に傷をつくる。

■ヒアルロン酸の役割

 それでも肩の動きを滑らかにする油のようなもの(ヒアルロン酸)が十分にあれば傷は治るが、加齢や体質、持病などで油が少ないと、傷は治らない。傷が大きくなって炎症が肩に広がり、肩関節周囲炎を起こす。

「炎症が慢性化すると、痛みで肩を動かしづらくなります。それが五十肩。さらに放置すると、肩の関節が癒着して拘縮肩と呼ばれる状態になります。全身麻酔で完全に痛みを取っても腕が肩の高さまで上がらない。痛くて肩を動かせないのではなく、構造的に動かせなくなってしまうのです」

“五十肩は自然に治る”と思いがちだが、拘縮肩まで進行すると、自然には治らない。痛みは消えても、治療を受けない限り、腕を肩以上の高さまで一生上げられない。生活の質が著しく低下するのは、想像に難くない。

 五十肩の段階なら、ヒアルロン酸の注射とリハビリの両方、あるいは注射だけで改善する。

「ヒアルロン酸の注射は2週間に1回、5回が目安ですが、軽症なら、1回でも痛みが消え、肩が動きやすくなります」

リハビリは、
(1)肘を曲げて手のひらを上に向け、大きく外に回す。
(2)肘を曲げて手のひらを上に向け、肘は体につけたまま小さく外に回す。
(3)体の横で親指を上にし、動く範囲で腕を斜め後方に上げる。(1)と(2)は10回、(3)は5回、1日3セット行う。

「注射で腕が動きやすくなっているので、従来はできない(1)~(3)の動きがスムーズに行えます」

 すでに拘縮肩まで進行している人や、注射とリハビリを半年間行っても効果が見られない人には、内視鏡手術が効果的だ。

「肩に部分麻酔をかけ、5ミリの穴を4カ所開けて、そこから4ミリの内視鏡を入れます。肩峰の裏側のトゲを取り、肩の関節の癒着をはがし、腱板の傷をきれいに治す根本治療なので、拘縮肩の人も腕が肩の高さ以上に上がるようになります」

 2泊3日の入院で、術後は3カ月ほどのリハビリが必要だ。仕事に復帰できるのは、デスクワークなら術後1週間が理想。健康保険が適用されないので、入院費含めて10万円前後かかる。

「これまで400例ほど手術をしていますが、術後の感染症などは一例も起こっていません」

■糖尿病の人は悪化しやすい

 神戸准教授は五十肩の患者を調べる中で、意外な事実を突き止めた。
「手術前には血液検査などを行います。97人のデータを調べたところ、男性の3割が糖尿病でした」

 さらにその後の研究で、「今は血糖値が基準値内で糖尿病でなくても、家系に糖尿病がいる人まで含めると5割近くが重症化すること」「心臓、肝臓、肺に異常がある人も重症化しやすいこと」が分かったという。

「糖尿病の人は免疫力が低下しているので腱板の傷が治りにくい。心臓、肝臓、肺の疾患も傷の治りにくさに関係しています。そのため、五十肩になりやすく、重症化しやすいのです」

 該当する人は早く手を打つべき。服を脱ぎ着するのにも苦労する生活になる前に。

頻繁な「足のつり」は消化器系疾患のサイン

気持ちよく寝ていたら、ふくらはぎに強烈な痛みが走って悶絶……。年をとってから足がつりやすくなったという人は少なくない。なんとかしたい。

 ふくらはぎは「こむら」と呼ばれ、ふくらはぎのつりは「こむら返り」と言われている。〈つり〉は、土踏まず、太もも、首、肩などでも起こるが、ふくらはぎは特につりやすい。誰もが一度は経験したことがあるだろう。

激しい運動をしたり、立ちっぱなしで仕事をするなど、足を酷使している状況でこむら返りが起こるのはなんとなく理解できる。しかし、寝ている最中に頻繁につるようになったのはなぜなのか。ひょっとしたら、よからぬ病気なのだろうか。

 杏雲堂病院肝臓内科の小尾俊太郎部長はこう説明する。

「〈つる〉というのは筋肉の痙攣(けいれん)です。筋肉は体を動かすために伸びたり縮んだりしています。

普段は、脳の指令=自分の意思によって伸縮しますが、指令とは関係なく筋肉が過剰に収縮して固まってしまう状態が〈つっている〉状態です。筋肉が縮こまって自分の意思では伸ばせないため、強烈な痛みを伴って動くことができません」
〈つり〉が起こるメカニズムは完全には解明されていない。

筋肉を動かす際、脳から出される指令は神経を介して筋肉に伝えられるが、動かそうとしている箇所の異常興奮や、筋線維細胞膜の不安定化などが〈つり〉に影響していると考えられている。

「そうした異常興奮や不安定化は、脱水、疲労、冷え、体内の電解質異常などによって起こります。また、夜間、特に明け方は無意識に伸びをしているため、つりが誘発されやすい状態です。

年をとってから夜間に足がつりやすくなるのは、(1)若い頃よりも体内の水分が少なくなって脱水状態になっている(2)筋肉が衰えて伸縮能力が低下し、固まっている(3)老廃物の処理能力が低下し、疲労物質が蓄積している ―― といった原因が考えられます」(小尾氏)

■肝硬変、腎不全、狭心症の可能性も

 寝る前に、さゆなどを飲んでしっかり水分を補給する。ストレッチをして筋肉の柔軟性を維持する。入浴はぬるめの湯につかって体を中から温め、ふくらはぎをマッサージする。こうした予防法を心がければ、夜中に足がつって激痛に襲われることはガクンと減る。

 それでも頻繁に足がつる人は、病気を疑ったほうがいい。

「肝硬変、腎不全、慢性腎臓病といった消化器系の疾患は、電解質のバランスを崩したり、脱水をきたす代表的な病気です。糖尿病や狭心症などが絡んでいるケースもあります。何度も繰り返し足がつる人は、早めにしっかり検査を受けるべきです」(小尾氏)

 頻繁に足がつる場合、運動器ではなく消化器系の疾患が疑われる。診察を受けるなら、整形外科ではなく、内科や内分泌科にかかるべし。

レントゲン異常なし その腰痛は内臓疾患が原因だ

腰痛持ちは結構多いが、それは年齢や一時的な疲れのせいばかりだろうか? 実は痛みの原因が骨や筋肉以外のところにあるケースは少なくない。痛みの専門家に詳しく話を聞いた。

「腰の痛みを訴えて来る患者さんの中には、内臓系疾患が原因の方が少なからずいます。整形外科などを受診して、レントゲンを撮っても異常がないと言われたような人は、まずこれを疑ってかかりますね」

 こう言うのは、東京・豊島区のペインクリニック内科「寺田クリニック」の寺田壮冶院長だ。

「原因が内臓からくるものかどうかは、血液検査やMRIなどですぐ分かります。ただし、厄介なのは骨や筋肉からくる痛みと、内臓系疾患の痛みの感じ方が似ているということ。

どちらも、ドーン、ドーンと体に響くような痛みで、区別がつきにくい。ですので、原因が分からないまま、とりあえず湿布を貼ってごまかしているという人がけっこう多いんです」

 寺田院長によると、腰痛を伴う内臓の病気でありがちなのは「大腸がん」「肝炎」「すい炎」「腎炎」など。その他、「胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「尿道結石」「膀胱がん」「腹部大動脈瘤」などなど、主な内臓系の病気のほとんどが腰痛を伴うと考えていい。

 女性の場合は甲状腺の病気や骨粗鬆症でも腰痛を伴うことがあるという。

■ストレス性疾患も

 内臓疾患が原因の腰痛に加え、「近頃増えている」と寺田院長が続けるのがストレス性疾患による腰痛だ。レントゲンで異常がない、血液検査やMRIでも内臓に異常は認められない。そういう場合、「心」に原因がある可能性が浮上する。

「つまり、ストレスが腰にくるんです。痛み方は、骨や筋肉、内臓の痛みと違い、チクチク、チリチリ、ジンジンという感じ。ただし放っておくとジーンジーンと響くようになり、果てはバーンバーンと激しい痛みに襲われ、歩けなくなることもあります」

 治療法としてはカウンセリングの他、痛みに効く抗うつ薬などを処方することがあるという。

 抗うつ薬? なぜか尻込みしてしまうが…。

「腰痛の陰で“うつ病”も進行。気づいた時は自殺など最悪の結果を迎える可能性もありますので、早めの処置が必要です」

 他にも、免疫疾患であるリウマチや、線維筋痛症という難病でも、腰に激しい痛みが襲う。

「40歳を過ぎて、整形外科で原因が分からないと言われた方は、そこで諦めず、内科やペインクリニック、心療内科、漢方内科など、さまざまに受診してみることをお勧めします」

 放置しないのが鉄則だ。

猫背を治すには背スジを伸ばすのは間違い!正しい猫背の治し方

「猫背を治したい!」と思ったら、まず何をしますか? 背スジをピンと伸ばして、背中の丸みを無くすかのような姿勢をとり、「良い姿勢になるように意識していれば猫背は治っていく」と思ってはいないでしょうか? 確かに「背スジを伸ばす」意識は大切かもしれません。

ですが、「背スジを伸ばす」意識をしても、気付けばまたもや猫背になっている、という人が多いと思います。

そうです、頑張って背スジを伸ばしてみても猫背はなかなか治りません。猫背の人は、背スジを伸ばすこと自体に無理がある状態であるため、背スジを伸ばしてみたところで、すぐに疲れてしまい、猫背に戻ってしまうのです。

猫背を治すために重要なのは、背骨の土台である骨盤の傾きです。体幹を反らせる働きと曲げる働きをする筋肉のバランスがうまくとれていることが大切です。

さらに言うと、それらのバランスがうまくとれるためには、股関節を動かす筋肉(脚を後方や前方へ動かす働きなど)が、しっかりと働いていなければ、骨盤は猫背をつくりやすい状態に傾いてしまう可能性があります。

多くの猫背の人は、股関節を動かす筋肉の中でもお尻の筋肉の働きが悪くなっていたり、運動不足でお尻の筋力が低下していたりします。

猫背を治したい人は、背スジを伸ばす意識をする前に、お尻の筋肉をストレッチしたりほぐしたりして、まずは血流改善をはかりましょう。

そして、筋力アップのためにお尻の筋肉を鍛えましょう。片足で立ち、もう一方の脚を付け根から横や後方へ持ち上げるだけでも、筋力アップになります。すると、姿勢を支える他の筋肉へも良い影響を与え、骨盤も安定し背スジが楽に伸びて猫背を治しやすくします。

■著者プロフィール
檜垣 暁子(ひがき あきこ)。オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/51/ カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。

ぎっくり腰がアラサー女子に急増中! その対処法とは

最近、30歳前後でなる女性が増えているという、はじめての「ぎっくり腰」。20代~50代のぎっくり腰経験者100人に、いつごろになったかを聞いてみると、「25~34歳」と43人の人が答え、「アラサー」が1位という結果になった。次に多いのは、15~24歳(22人)だった。

イノウエスポーツマッサージの井上敬太先生は次のように話す。

「25歳~34歳のアラサー世代で、ぎっくり腰を起こす原因は多数考えられます。働き盛りの忙しさから体を休める時間がなく、睡眠不足になると、疲労を回復しきれず、筋肉が硬くなってしまいます。

それに女性特有の冷えやむくみ、血行不良が重なると、筋肉はよりよくない環境下に。そんな日々の積み重ねのうえで、ある瞬間、体の許容量を超える負荷がかかると、ぎっくり! 健康のためにランニングをしようとしてぎっくり腰になる患者さんも少なくありません」

「万が一、ギクッといってしまった場合、絶対にやってはいけないのが温めること」(井上先生)。まずはシップなどでアイシングをするのが正解。次にすべきは、腰に負担をかけないように、横になって痛みが治まるのを待つこと。

「温めない」「動かない」「寝る」を覚えておこう。

肩こり軽減? 痛みを緩和する脳内イメトレ

■つらい肩こりは大事なサイン!

 なかなか楽にならない肩こり。ひどくなると、常に肩に張りを感じたり、痛みを伴うようになったりして、全く改善しない症状にイライラしてしまうことも……。

 肩こりに対していい印象をもっている人はいないと思いますが、実は肩こりは、自分の身体にかかっている「負担」を感知し、「そろそろ身も心も休憩しませんか?」というサインでもあります。そう考えれば、肩こりの症状は、「体からのありがたいサイン」とも取れるのです。

 しかし、実際に肩こりのせいで生活の質が落ちていると感じていると、肩こりはただ邪魔な「悪の存在」になってしまいます。

■肩こりによるマイナスイメージ

 肩こりでつらい期間が長引いたり、日常生活で困る経験をするたびに、肩こりへの「悪いイメージ」はさらに強くなります。

 ここにマイナス思考のまま想像力が働くと、「どうせ、何をしたって肩こりは良くならないだろうし……」「もう歳だから、あとは一生肩こりと付き合わなくてはならないんだ……」と、気力まで失せるようなスイッチが入ってしまう恐れがあります。

 肩こりによる悪影響のひとつに、日常生活においてのストレスを感じやすくなるということもあげられると思います。肩こりがある人は、肩こりゾーン以外の筋肉にもコリを感じているケースがかなり多いのです。

■慢性肩こりの人はリラックスが苦手?

 慢性的に肩こりを感じている人に多いのは、「体の力を抜いてリラックスするのが苦手になっている」ということです。1日の中でリラックスすべき時間帯にリラックスできず過ごしていると、日常における些細なできごとに対しても心の許容量が狭まり、憤りを感じやすくなったり、くよくよと悩みやすくなってしまったり……と、心身にとってマイナスな感情が目立つようになるケースがあります。

 「嫌だなぁ」「怖いなぁ」と感じる負の出来事は、良い出来事よりも記憶に残りやすいもの。ストレスを感じる出来事が起きて思い出す回数が多いことで、体に力が入り、肩こりに結び付いている可能性も高いのです。

■まずは心地良いイメージでリラックスを促す

 そこで、肩こりにまつわる嫌なイメージや肩こりの引き金になりそうな日常のストレスを頭の中から追い出すように、いつでもどこでも頭の中で手軽にできる「イメージトレーニング」に挑戦してみましょう。

 肩こりによる不快症状や日常の悩み事などをキレイさっぱり忘れてしまうと、肩こりは自然に楽になるはず。とはいえ、そこまでするのは実際には難しいと思いますので、頭の中のイメージ力で、嫌なイメージを心地良いイメージに徐々に置き換えていく練習をすると良いと思います。どこでもできる簡単な方法です。

□肩こり軽減の第一歩! 簡単にできるイメトレ法

 1. 体は正面に向けたままで、両手を腰につけます。座り姿勢でも立ち姿勢でもできます。

 2. 目を閉じて、鼻からゆっくりと息を吸い込むときに、肘を後方へ動かし、左右の肩甲骨を寄せます。腕の付け根から動かし、胸を張るようにしましょう。

 3. 口からゆっくりと息を吐きながら、寄せた肩甲骨と肘を緩めてリラックスさせます。

 4. 2~3を繰り返しますが、今度はイメージも加えます。何をイメージするかというと、「肩こりとは縁のなさそうな人物や動物のキャラクター」など、イメージの中で自分に成り代わって、自由に体を動かしてくれそうなキャラクターを決めて下さい。

 5. 目を閉じて2~3を繰り返す際、自分の行きたい場所を思い描き、そこで、決めたキャラクターが、頭や腕をぐるりと回して準備体操を楽々済ませたのちに、全身を動かしたり、好きなことに熱中したりと笑顔で楽しそうに過ごしている様子をイメージし続けて下さい。最初のうちは、2~3の動作へ意識がいきがちですが、慣れてくるとイメージしやすくなります。

 6. 何度か繰り返した後、目を開けた瞬間に目の前が明るく感じたり、体が軽く感じて肩の力が抜けていれば成功です。トレーニングですので、効果がすぐに感じられなくても、毎日続けて行ってみて下さい。通勤時間やランチタイム、就寝前に行うなど、一日に数回イメージしてみると、リラックスに結びつきやすくなります。

朝と夜では身長が2cm違う? 腰痛予防を兼ねた簡単伸長法

■大人でも身長は伸びる?

 「もうちょっと身長を伸ばして恰幅よく見せたい」「もっとスラリとしたモデル体型になれたらなぁ……」と、さまざまな思いで身長を伸ばしたいという成人の方にお会いすることがあります。

 とはいえ、成長期を過ぎてから身長を伸ばすことは簡単なことではありません。しかし健康的に無理をせず、簡単に見た目の身長を伸ばす方法があります。

もちろん、一大決心を迫られるような方法ではなく、ほんの少しの意識とエクササイズです。「今の自分自身の身長は、日常の疲労が溜まった状態の数値であり、全身の疲れの状態によって数値は変化する」という前提で考えると良いと思います。

■一日の負担を受ける椎間板、朝と夜でその差2cm!

 普段意識しにくいですが、私たちは重力に逆らって毎日の生活を送っています。重力に逆らうというと随分と重労働なイメージがあるかもしれませんが、朝、ただ普通に目覚めて布団から起き上がり、身支度をするために部屋の中をウロウロ歩き回る……

これだけのことでも、重力に逆らいながら行っている動作といえます。

 たとえば身長が170cmの人が、このように当たり前に1日の生活を終えると、夜眠るころには朝の身長よりも約2cm縮まると言われています。これは、背骨の衝撃吸収材でもある、水分の多い「椎間板」が、重力の負荷により潰れてしまうからと考えられています。

 身長はかっちりと決まったものだと思われがちがですが、実際には一日のうちでも変動があるもの。毎日全身の疲れを正しくケアすることで、大きなお金やリスクを取ることなく、見た目身長を変えることができるのです。

■実身長以上に、身長が縮まって見える姿勢の特徴

 そして、疲れている人に多い「頭や腕が重そうな姿勢」。見た目にも疲労がわかりやすく表れたケースです。以下の人がこれに該当します。

・横から見たときに、両肩が体の前に入り込みがち
・耳の穴と肩先を線で結んでみると、耳の穴よりも肩先が前方にある
・顎を突き出した位置に頭がある

 頭を持ち上げる働きをする筋肉が疲労してしまうと、首よりも下部の筋肉に負担が生じ、全体的に縮こまったような姿勢に見えてしまいます。

このように、背部の筋肉疲労により、背が低く見えるような縮こまり姿勢になっている人は、背筋を伸ばした際に、身体のどこかに痛みを感じることがあります。また、縮こまった姿勢でいることが、楽に感じたりもします。

■疲労回復もできる! 身長伸ばしのエクササイズ

 見た目身長を伸ばすためには、どのようにすればよいのでしょうか? 椎間板の性質を考えると、重力から解放させるために、夜は布団に横になり、しっかりと睡眠時間を確保することが大切といえます。

そして、エクササイズもデスクワークの後や疲れを感じた後、お風呂上りなど、1日に数回行うことができると良いでしょう。

1. 平らな場所で足をなるべく大きく広げます。

2. 腰を曲げないように注意しながら、10秒間ほどかけて膝を深く曲げていきます。この時、足のつま先ができる限り外側を向いていることがポイントです。そして、膝を深く曲げると、脚の付け根が伸ばされる感覚が得られます。1~2のポーズを1セットとして、3~5セット繰り返します。

3. 次に、つま先立ちになりながら、お尻をキュっと締めるように力を入れ、両手を天井方向へ引き上げるよう伸ばしていきます。この状態で、3回深呼吸を行い、気持ちよく体が伸びていくことを感じて下さい。

 デスクワークや立ち仕事などで同じ姿勢が続き、椎間板や姿勢保持の筋肉への負担がかかりやすい人は、1~2を繰り返すだけでも疲労回復に役立ち、スッとした姿勢が意識しやすくなります。仕事の合間にお試しください。

関節痛や成人病予防に期待 サプリ新成分の「クリルオイル」

寒さが増すこれからの季節、気になるのは加齢による膝や腰の痛み。加齢を気にする年代でなく、直接痛みを感じるほどじゃなくても、何となく違和感を覚えたり、可動域が狭くなったと感じる人も多いのではないだろうか。

近年、そんな関節痛に効果があるといわれ、サプリメントの定番として知られているのがグルコサミンやコンドロイチン。しかし今、これらと並ぶ新たな成分として、徐々に注目を集めているのが「クリルオイル」だ。

「クリルオイル」とは、南極海に生息する動物プランクトン“ナンキョクオキアミ”から抽出されたオイル。

エビによく似たオキアミは、別名クリルと呼ばれ、体長は5~6cm。地球最大の生物資源といわれ、南極海に生息しているだけで、その量は4億トンを超えるという。

また、クジラの主食としても知られることから、巨体を支える大きなパワーを秘めていることが分かる。

 この「クリルオイル」には、オメガ3脂肪酸(以下、オメガ3)と呼ばれる脂質が豊富に含まれている。オメガ3はDHAやEPAといった、イワシやサンマなどの魚に多く含まれる不飽和脂肪酸の総称で、

最近ではコレステロールや中性脂肪の低下、血液サラサラといった健康効果が注目されているが、このオメガ3は人間の体内で作ることができない。そのため、厚生労働省でも1日1g以上の摂取を推奨している。

 また消費者庁では2012年「食品の機能性評価モデル事業」において、機能性について明確で十分な根拠があるとして「心血管疾患リスク低減」「血中中性脂肪低下作用」「関節リウマチ症状緩和」ついてA評価とした。

 富山大学名誉教授で医学博士の浜崎智仁氏は、「日本人の従来の食生活では、食事の中でオメガ3を十分に摂取できましたが、最近は家庭で魚を食べる機会が減少傾向に。

アレルギーや家庭環境の事情で、魚をあまり食べることがない人は、サプリメントでオメガ3を摂取するという方法もあるでしょうね」という。

 さらに「クリルオイル」に含まれるオメガ3の場合、「一般的な魚由来のオメガ3とは構造が異なる」と語るのは、東京海洋大学ヘルスフード科学プロジェクト特任教授の矢澤一良氏だ。

「『クリルオイル』のオメガ3は、リン脂質と結合しているのが最大の特長。リン脂質は乳化剤として体内への吸収を促す作用があります。

そのため、水に溶かすと魚油は水と分離してしまいますが、『クリルオイル』は水と均一に混ざります。つまり体内への吸収率が高く、効き目を実感しやすいといえるのです。

また、それに加えてアスタキサンチンも豊富。抗酸化力が高く、油の酸化を防ぐアスタキサンチンが、オメガ3の鮮度を保つ役割を果たしています」(矢澤教授)

 オメガ3の恩恵を受けることで、関節痛や生活習慣病の予防が期待できるだけでなく、さまざまな効果も注目されている。

「今後も『クリルオイル』に関して、いろいろな研究がなされると思いますが、これまでの研究結果のひとつで“精神の安定”に作用することが分かっています。

 関節痛に対する効き目についても証明されていますが、そこには“痛み”“こわばり”といったストレス自体を和らげ、精神を安定させる――といった面があるのは、嬉しい成分ではないでしょうか」(浜崎教授)

その症状の原因は首こりかもしれない!?首こりからくる悪影響

はじめに

みなさんは、首こりについてどれくらいご存じですか?

自覚症状が感じられない場合もある首こりですが、そこからくる悪影響は意外と多く、放っておくと、うつ病などの病気にもなってしまうといいます。

どうして首がこると危険なのか?引き起こす悪影響とは?そして、首がこる主な原因とその対処法をここではご紹介します。

自律神経と首こり

「自律神経」とは、消化器や心拍数、体温など、人の生命維持活動を制御している神経です。私たちの身体は、この自律神経によってコントロールされています。

自律神経は、身体が活動をするための「交感神経」と休むための「副交感神経」の2つに分類され、必要に応じて自動的に切り替わって働きます。

そして、この自律神経が集中している場所が首なのです。首がこると、血流が悪くなります。すると、自律神経がバランスを崩し、主に副交感神経が働かなくなります。つまり、身体をうまく休ませることができなくなるのです。

これが原因で、不眠症やめまい、うつ病など、様々な症状を引き起こします。

首は心身をコントロールするための神経がある大事なところです!

首こりが引き起こす症状

それでは、具体的にどのような症状が現れてくるのでしょうか。首がこっている人の主な症状は、以下のようなことが考えられます。

首が張る・痛い
頭が痛い・重い
寝つきが悪い
手がしびれる
めまいがする・ふらつく
目が痛い・かわく・疲れやすい
吐き気
すぐ横になりたくなる・疲れやすい
血圧が不安定
不安・焦燥感
何もやりたいと感じない・楽しいことを楽しいと感じない
人に会いたくない
自分は世界に不必要だと思う

そしてこれらの症状から、うつ病、パニック障害、不眠症、慢性疲労などの病気になっていくのです。思い当たる項目がある方は、「首こり病」かもしれません。

ちょっとした症状から大きな病気になることも考えられます。

首がこる原因と対処法

首がこる原因は、首周辺の骨の異常、内臓の異常も考えられるのですが、多くの場合は生活習慣です。

以下を参考にして、自分の生活を振り返ってみてください。

長時間のデスクワーク

パソコンなどを同じ姿勢で長時間使い続けると、筋肉の伸縮が行われないので、血流が悪くなります。

首は、本来後ろに反っているかたちが望ましいのですが、前屈姿勢を続けていると、首に負担がかかる「ストレートネック」という状態になってしまうのです。

対処法として、デスクワークの合間にストレッチなどを行ったり、首を手で支えてこまめに上を向くことが効果的です。

眼精疲労

スマートフォン・パソコン・ゲーム・読書などで長時間眼を使うことが多い方は、これが原因の可能性が高いです。また、コンタクトレンズ・メガネの度数が合っていない場合も、無理に見ようとして眼がとても疲れます。

最低でも30分、できれば15分に1度は遠くを見たり眼を動かしたり、温かいタオルなどを使って眼を休ませましょう。定期的な視力検査も大切です。

ストレス

ストレスや不安を感じると筋肉が緊張します。すると、交感神経が優位な状態になり、血管が収縮し、酸素が行き届かなくなってしまうのです。それが肩こりや首こりになっていきます。

ストレスをなくすのは容易なことではありませんが、自分なりの発散方法や楽しいと思えること、また予防法を見つけることが一番効果的です。

また、体を動かすことでストレスは溜まりにくくなります。運動不足も首こりの原因の一つですので、運動が苦手な方も簡単なストレッチからやってみてはいかがでしょうか。

筋肉が緊張しないように、正しい姿勢・こまめなストレッチ・ストレス解消を心がけましょう!

おわりに

いかがでしたか?首こり病は、放っておいたら大変なことになりうる病気です。なんだか最近調子悪いなと思ったら、首こりを疑ってみてください。

医学では、この首こり病のことを「頸性神経筋症候群」というそうです。首こりを専門に扱う病院もありますので、首こりかな?と思ったら、ぜひ相談してみてください。

今まで悩んできた症状や病気の本当の原因は、首こりかもしれませんよ!

放っておいて大丈夫?「若いのに手が震える」原因とは

いつも通りに食事をしようとしたとき、お箸で食べ物を掴もうとしたり、グラスを持って口に運ぼうとしたとき、さらには、何か紙に文字を書こうとしたときなど、手先の細かい作業をしようとしたときに手が震えてしまうなんてことはないですか?

緊張したときや恐怖感があるときに手が震えるのはよくあることですが、日常的に震えがくるということであれば、病気リスクのサインかもしれません。


■手が震える原因は?

年配の人が細かい作業をするときに手が震えることがありますが、最近は歳に関わらず若い方でも起っているそうです。その症状が起こる元は、パーキンソン病やアルコール依存などの“原因となる病気”がある場合か、あるいは“本態性振戦”という病気の場合が考えられます。

原因となる病気がある場合は、その病気の治療を優先させることが必須ですが、”本態性振戦”の場合は、なぜ震えるのか原因がはっきりわかっていません。

■ストレスによってひき起る本態性振戦

本態性振戦の場合は、原因となる病気がある場合と違い、左右が同じように震えるのが特徴です。

実は65歳以上の10%程度の人がこの本態性振戦を発症しているのですが、原因ははっきりしていません。震え以外に異常が見られないものなので、命を脅かすような心配がないことはわかっています。

ただ、自律神経のコントロールがうまくいっていないことでも起こるということが最近言われているようです。

■過度な過労がしびれの原因

本態性振戦は、交感神経が活発になり過ぎると筋肉が過剰に動き、震えとなることがあります。疲れが溜まっていたり、緊張やストレスが過剰になると症状が強く現れやすく、意識して止めようとすると余計に震えが起ってしまいます。

精神的にも肉体的にもリラックスすることで、本態性振戦の症状を和らげることができます。

以上、原因不明の震えがみられる“本態性振戦”という病気についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

震えを放置していると、場合によっては病気のこともあり、悪化して命を脅かすことにもなります。本態性振戦でも、交感神経の緊張を抑える薬を処方されることがあります。

もし気になる震えがあるようであれば、早めに診察・治療を受け、ストレス解消をした毎日を送れるようにしてくださいね。

「ゆるほぐし」体操 バランス整え腰痛も軽くする

 体の動きには人それぞれ癖があり、よく使う筋肉と使わないものがあり、知らず知らず偏りが出る。放置すれば血行不良による不調や腰痛、ひざ痛などを招く。「ゆるほぐし」体操で筋肉バランスをととのえよう。

 いつも同じ方の肩でカバンを持つ、座り作業ばかりという人は要注意。腰椎が前後や左右へたわみ始め、骨盤の背中側の真ん中にある仙腸関節がずれるなど骨格のゆがみへと発展すれば、腰痛や膝痛、血行不良による冷えや不調につながりかねない。
 今回は筋肉バランスを確認する方法とメンテナンス法「ゆるほぐし」を紹介したい。

 まずは「体は応える」ことを体感しよう。直立の状態から上体を前に倒してみる。「手先はどこまで下ろせるか」「どの程度のこわばり具合か」をみてほしい。次に、腰を下ろして足裏をさする。拳を握って足裏をつま先から踵(かかと)にかけて30回程度、左右同じようにさすってみる。その後、もう一度直立から上体を前に倒すと、先ほどより前屈しやすくなるなど、変化を体感できただろうか。簡単なことで「体は応える」のだ。

 その上で「ゆるほぐし」体操を実践してほしい。1つ目は「お尻上げチェック」。片方ずつ、尻を浮かしてみる。体を横方向に動かす時に使う脊柱起立筋や腹斜筋、大腰筋など体の奥の「インナーマッスル」の左右差が分かる。

 左右で「やりやすさ」に違いがないだろうか。「やりやすい」方があれば、そちら側だけ5秒間尻を持ち上げ、ストンと下ろす。3回程度繰り返した後、先ほど「やりづらかった」方をやってみると、動きやすくなっているはず。その後何度か左右交互に動かしておく。脊柱や骨盤を左右均等な位置に保つためだ。

 2つ目は「上体ひねりチェック」。体を水平方向にひねる動作で、体幹まわりの筋肉の左右差をみる。「やりやすい」方だけ、ゆっくりと息を吐きながら実施し、5秒程度保つ。その時に伸び上がるようにすると効果的だ。その後静かに戻すのを繰り返す。先ほど「やりづらい」と感じた方も、よくひねることができるようになっていると思う。

 3つ目は「前後倒しチェック」。背面(背中と太もも裏やふくらはぎ)の筋肉と前面の腸腰筋や大腿四頭筋などのバランスをチェックする。ゆっくりと体を前に倒し、次に腕を伸ばして軽く体を反らせる。「やりやすい」方だけを3回程度繰り返す。同様に「やりづらい」方もよく動くようになっているはずだ。

 なぜ「やりやすい」方だけをまず繰り返すのか。やりやすい方の筋肉は強くてこわばり、鬱血状態のことが多い。これを緊張させると、筋肉が太く短くなり中の静脈が押され老廃物が押し出される。その後力を抜くと動脈に血液がドッと流れ筋肉の弾性が取り戻せると考えられるからだ。

 運動する際には今自分が動かしている筋肉に意識を集中し、息をこらえず、ゆったりとする。手入れすれば「体は応えてくれる」。筋肉をほぐして変化する体を感じ、継続してメンテナンスを。腰痛なども次第に軽くなるだろう。

(早稲田大学スポーツ科学学術院 荒木 邦子)


整体師に聞いた!膝を痛めない靴の選び方&履き方【後編】

せっかく新しい靴を買っても歩くと「痛い」「膝が辛い」……。そんな靴を女性が選んでしまう原因を2つ、前回ご紹介しましたがお読みいただけましたでしょうか?

ご紹介したような原因を排除し、脚に悪くない靴の選び方と履き方を、引き続き整体サロン『ボディサイン』院長宮本晋次さんに、シチュエーション別に教えていただきました。

■仕事履きの靴の選び方と履き方

「まず、女性が一般的によく履くパンプスの選び方としては、とにかく脚に負担がかからないものが理想です。そこでヒールがポイントになります。

5cm以上の高いヒールを履かず、なるべく3cm程度に抑えましょう。さらにヒールが踵部分の面積位ある太いものを選び、ピンヒールのような細いものは避けるようにします。

ファッションや仕事上の格好の面で言うと、スニーカーはチョイスしにくいかもしれませんが、メーカーによっては、スニーカーと同効果を持ったヒール靴を発売してたりもしますので、そういったものはおすすめです」

おしゃれと機能性は常に比例しないのが、ファッションの世界。たくさん歩く仕事の場面では、オフィスに履き替えの靴を用意してもよいかもしれませんね。

■普段履きの靴の選び方と履き方

「日常履く靴に関しては、クッション性のあるスニーカーをチョイスしましょう。できればエアが入っているものが望ましいです。足のつま先と踵を挟むように押し込んだときに拇指球から曲がり、ソールの芯が しっかりしている靴を選ぶようにします。ソールが柔らかすぎたり、真ん中から曲がってしまう物は避けるようにしましょう」

普段履く靴はヒール靴よりもやはりスニーカーがベター。しかし、どうやらスニーカーも正しく履かないと、膝を痛めることになるそうですよ。

■スニーカーの正しい履き方

「スニーカーのように紐がある靴の履き方としては、脱ぎ履きしやすいからといって靴紐を緩くして履かないことが大切です。履く時は紐をしっかり締め、脱ぐ時は靴紐を緩めて脱ぐ、というひと手間を惜しまないようにすることが、膝を痛めない正しいスニーカーの履き方です」スニーカーの紐を緩めにして履いてる方は多いかと思いますので、見直すべき要チェックポイントといえるでしょう。

以上いかがでしたでしょうか? ここで紹介したように普段の靴選びの目線を変えたり、履き方のちょっとした習慣を変えることで膝の痛みは防げるもの。今履いている靴の履き方の改善はもちろんのこと、新しい一足を選ぶときの参考にしてくださいね。

整体師に聞いた!膝を痛めない靴の選び方&履き方【前編】

サンダル、ミュール、パンプス等女性が履く靴は実に多彩。『美レンジャー』読者の皆さんは、きっと沢山の靴をお持ちかと思います。

しかし、せっかく買った靴を履いてトラブルが起きてしまうと、いくら気に入っていても履く機会は減ってしまうものですよね。ちょっと歩いただけでも「膝が痛い」と感じてしまうような靴なら、なおさらかと思います。

そこで今回は、整体サロン『ボディサイン』院長の宮本晋次さんに、膝を痛めない靴の選び方と履き方を教えていただきました。まず前編では膝の痛み、脚のトラブルを誘発する、靴を選ぶ際に女性がついしてしまう失敗についてお届けします。

■靴選びに失敗する一番の原因

「女性が膝を痛める原因としては、まずは見た目重視で足の形に合っていない靴をチョイスしてしまうことです。無理をして先の細いヒール等を履くことで、三方向ある足のアーチや足の裏にある筋肉が上手く使えなくなります。

そうすると歩行時の身体のバランスが悪くなって、外反母趾や骨格の歪みを引き起こしたり、膝に負担をかけることで不自然な歩き方になり、痛みが生じたりしてしまうのです。

無理をしたその代償として、ウオノメ、タコ、巻き爪などを引き起こしてしまうこともあります」

“おしゃれは我慢”なんて言葉がありますが、我慢することで体が悲鳴をあげてしまうことは確実。恋人選びと同じで、靴は見た目だけで選んではNGということを肝に命じておきましょう。

■ダイエットも膝を痛める原因になる

「ほかにも、脚を細くしたいがためにダイエットをする事で、膝回りの筋肉まで落としていることが、膝を痛める原因に挙げられます。 膝の筋肉を必要以上に落としてしまうと痛みを発症しますし、実は本当の意味での“美脚”ではないんですよ」

ダイエットといえば「脚を細くしたい」という思いはつきもの。間違ったダイエットのせいで、膝を痛めている人は多いのではないでしょうか?

教えていただいた原因、どちらも思い当たる節がある女性は多いかと思います。後編では、靴選びの基準と履き方をシチュエーション別にお届けします。

肩こりはこれが原因!? 意外とできていない枕選びのNGポイント5つ

昔から安心して寝ることを「枕を高くして寝る」と言いますよね。ただ、枕を買い替えたら肩こりがひどくなったとか、やけに寝付きが悪いとか、悩んでいる人いませんか? 

しかも毎日使っているアイテムなのに、意外に選び方が分からないのが枕。高さ、柔らかさ、形など選ぶポイントが多い枕はどんな風に選べば良いのでしょうか。今日は枕選びのNGポイントをご紹介します。

■1:くぼみがない枕

首の骨(頸骨)を支える高さが足りなくてあごが下がってしまいます。あごが下がるとイビキや肩こりの原因に。寝ていて楽チンなくぼみがある枕を選びましょう。

■2:へこみすぎる枕

素材が柔らかすぎると頭が沈んでしまって、睡眠が浅くなってしまいます。枕がへこんでいては枕をしていないのと同じ状態です。後頭部のカーブとくぼみがほどよくフィットしているのがお勧めです。

■3:左右どちらか一方に偏っている枕

人間は寝ている間に20〜40回寝返りを打つと言われていますが、左右のバランスが悪いと、首が安定しなくて首の筋肉が緊張して寝返りが打ちにくくなります。

寝返りには、発汗する部位や布団に接触している部位を均等にして、体温調節をするという働きがあります。きちんと寝返りが打てるために左右の高さのバランスも重要です。

■4:高すぎる枕

首の骨(頸骨)が圧迫されて首痛や肩こりの原因に。首の骨を圧迫しないような肩と首のラインに沿った枕がいいですね。

■5:手前が高くなっている枕

くぼみがない枕の逆で、あごが上がってしまう状態になります。あごが上がっていることもイビキの原因になります。寝ている間の呼吸がスムーズにできないと呼吸器障害になる可能性もあるので、首の骨を適度に支えている程度の高さになるようにしましょう。

一日8時間寝る人にとって、睡眠は人生の3分の1を費やすことになります。起きている3分の2の時間がうまくいっていなくても、睡眠が充実していたら人生の3分の1は素晴らしいと言えるかも? 

素晴らしい人生を送るために、枕が合っていないと感じている方は、ぜひ改めて枕チェックしてみてください。

本当の原因は腰? 知られざる肩こりのメカニズム

だるい、痛い、重い、しびれる…、慢性的な肩こりや腰痛は、早いうちに何とかしたいものです。

 肩こりも腰痛も、原因はほとんどの場合、周辺の筋肉が固まってしまっていること。つまり、これをゆるめてあげれば、症状は改善されます。

 この作業を自分で行う方法を教えてくれるのが、『「体の痛み」の9割は自分で治せる たった90秒!超簡単セルフ整体術』(PHP研究所/刊)です。

 今回は、前回に引き続き本書の著者でセルフ整体マスターインストラクターの鮎川史園さんにインタビュー。セルフ整体の秘密やコツまでお話を伺いました。

―本書で取り上げられている“セルフ整体”を実践するうえで注意点がありましたら教えていただければと思います。

鮎川「たった一つだけです。“セルフ整体”では、患部の場所それぞれに筋肉をゆるめる姿勢があるのですが、その姿勢をとった時に、どこか痛みが生じたりしんどいと思うようならそれ以上その姿勢をキープしないこと。

痛いというのは負荷がかかりすぎているので、少し姿勢をゆるめてあげたり、姿勢を変えて負荷の少ない場所を見つけてください。それさえ守ってもらえればいいと思います」

―すごく根本的な疑問なのですが、なぜ筋肉は固くなるのでしょうか。

鮎川「逆の発想をしてみるとよくわかると思います。たとえば、人の体に筋肉が固くなる仕組みがないとして、そんな状態で転んだり、運転中に追突されたりしたら、それらの衝撃をまともに受けてしまいますよね。

でも、実際は筋肉を固めてロックすることで自分の身を守ろうとする。つまり、筋肉は急激な負荷がかかると反射的に縮んでロックする仕組みがあるんです。それと、常に負荷がかかっていても筋肉はロックしてしまいます」

―となると、肩こりになるメカニズムというのはどう説明できますか?

鮎川「肩こりの多くは、腰や骨盤周りの筋肉の硬化(ロック)が原因で起こっています。腰痛という自覚症状がなくても、体を後に反らすと痛みがある、あるいはそもそも体を後ろに反らせられないというような症状がある場合は、腰ではなく「大腰筋」など、体を前に曲げる筋肉が固くなっているんです。

この状態だと、縮んで固まっているその箇所の筋肉を伸ばすことになるから体をまっすぐに保つのがしんどいんです。だから無意識のうちに猫背になってしまう。

そうなると、体の前側の筋肉はゆるむことになりますが、反対に背中側の筋肉は引っ張られ続けます。さらに、猫背だと首が前に出てくるので、頭の重さを首と肩で支え続けないといけません。結果的に、肩に負荷がかかり続けることになって、その部分が固くなってロックしてしまうというわけです」

―肩こりだからといって肩だけが問題ではないということですね。

鮎川「その通りです。だから肩と首の筋肉をゆるめるだけではすぐに元に戻ってしまいます。根本的に姿勢を悪くしている要因になっている、体を前に曲げる筋肉をゆるめる必要があります」

―固まった筋肉をゆるめる方法と同じように、筋肉が固まらないようにする方法も知っておきたいところですが、何かいいやり方はありますか?

鮎川「先ほどお話した、筋肉が固くロックしてしまうメカニズムを考えるとわかります。急激に負荷がかかると筋肉はロックしてしまうということをお話ししましたが、たとえばどういう時かというと、油断して何も力が入っていない時に急に動いたりした時などが挙げられます。

オフィスワーカーが腰痛になりやすい理由の一つなのですが、彼らは基本的に座っていることが多いですよね。座っている姿勢というのは、股関節の筋肉がたるんで、力が抜けています。つまり、負荷があまりかかっていない状態です。この姿勢を維持していると筋肉が油断しはじめるわけです。

そんな時に急に立ちあがったりすると、筋肉は急に伸ばされることになります。すると、油断していたところに急激な負荷がかかったということで、ロックしてしまいます。

一回一回のロックは本当に些細なものなので、自覚することは少ないのですが、それが蓄積するといつか自覚症状が出るくらい筋肉は固まってしまいます。だから、筋肉が油断しているところに急激な負荷をかけるというのは避けたほうがいいと思います」

―本書のメソッドをどう使うかということなのですが、まず自分で治そうと試みて、よくならなかったら病院や整体に行くという使い方がいいのでしょうか。

鮎川「逆のほうがいいかもしれません。現状、私たちではどうにもできない痛みもあって、そこはお医者さんの力が必要になります。

たとえば、喉が痛いから病院に行ったら、心臓に問題があったというような時は、私たちにはどうにもできません。

しかし、お医者さんにかかって“これは加齢による痛みですね”とか“筋力が落ちてますね”などと言われるような痛みなら、私たちのやり方はお役に立てるのではないかと思います。それと、病院で診てもらっても全然よくならない、という方にも試してみていただきたいですね」

―最後に、読者の方々にメッセージをいただければと思います。

鮎川「どなたにも楽しみたい時やがんばりたい時があると思いますが、そんな時に体に不調があると、どうしてもがんばれなかったり、心の底から楽しめなかったりということが出てきてしまいます。

でも、その体の不調はたった一つのことを知っているだけで改善できて、大切な人のためにがんばったり、心から楽しむことができるかもしれません。

そのたった一つ、つまり筋肉にはシートベルトのようにロックする仕組みがあり、そのロックは解除出来るということを、一人でも多くの人に体験していただきたいです。ぜひ、この本で書いている“セルフ整体”にトライしてみてほしいと思います。

“セルフ整体”については無料動画を公開していますので、そちらを見ていただくとわかりやすいと思いますし、わからなかったらご質問いただければお答えいたします」

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