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「犬と一緒に育つ赤ちゃんは病気に強い」   


犬が飼われている家庭で育つ赤ちゃんは、感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが減るとの調査結果が、9日の米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に掲載された。

 論文ではこの理由について詳しく説明していないが、毎日ある程度の時間を屋外で過ごす犬が周りにいることで、生後1年内の赤ちゃんの免疫力が高まる可能性があるとしている。

 猫でも同様の可能性が示されたが、その効果は犬より弱いようだ。

 フィンランドのクオピオ大学病院(Kuopio University Hospital)が行ったこの調査は、親が生後9~52週目に健康記録を取り続けた子ども397人を対象に行われた。

 その結果、犬や猫が飼われている家庭の赤ちゃんは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳の感染症にかかる確率も約半分だった。

 研究チームは、「動物との接触が免疫系の発達を助けることで、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか」と推論している。

 調査では、感染リスクの上昇が考えられる要因(母親による授乳や保育施設の利用、さらには親の喫煙や喘息など)を排除しても、犬のいる家庭で育つ赤ちゃんで感染症を発症する確率が著しく減少したことが確認された。また抗生物質の投与回数も少なかったという。

 先行研究では、ペットが子どもに与える恩恵についての意見が別れていた。恩恵などないとするものが存在する一方で、動物との接触が風邪や胃腸疾患を予防するとしたものなど、相反するものが見られた。

 研究チームは、今回の調査が出生後すぐの乳児のみを対象とした点で、先行研究とは異なっているとしている。

アルツハイマー遺伝子を持ってる乳幼児「脳中央と後頭部の発達が遅い」



FC2 Analyzerアルツハイマーになるかならないかを左右する要因の1つとしてAPOE-E4と呼ばれる遺伝子があります。この遺伝子を生まれながらに持っている人は、アルツハイマーになるリスクが高いと言われており、アメリカ人の1/4はこの遺伝子を持っているとか。

ブラウン大学とバナーアルツハイマー研究所による新しい共同研究によると、APOE-E4を持つ乳幼児は、持たない乳幼児と脳の発達の仕方が違うことが確認されました。

発症したアルツハイマーの20~25%は、このAPOE-e4が関係していることが分かっています。アルツハイマー患者の約60%が少なくともE4遺伝子のコピーの1つを持っており、2つ以上持つ人はそれだけリスクが高いといいます。

両機関は162人の乳幼児の遺伝子を調べ、APOE-E4を持っている赤ちゃんと持っていない赤ちゃんの脳の発達をMRIスキャンしました。すると、APOE-E4遺伝子を持つ赤ちゃんは傾向的に前頭葉の発達度が大きく、逆に脳中央と後頭部の発達が遅いことが明らかに。

この発達速度が遅い部分は、アルツハイマー患者の脳が影響を受ける部分と一致していることが分かったのです。

この遺伝子を持つ赤ちゃんが、すべてアルツハイマーを起こすという事ではありませんが、APOE-E4が乳幼児の頃から脳の発達の仕方に影響していることが分かったとブラウン大学のシーン・デオニ氏は述べてい ます。

この初期の変化が“地盤”となって後々アルツハイマーに発展することがあるのです。

生後すぐの脳の発達の違いを理解することは、アルツハイマーを予防する方法を発見するのに役立つと研究者たちは今後のさらなる研究に期待を寄せています。

不妊治療「体外受精」なら負担100万円も 助成金活用すべき


望んでいるのになかなか子どもができず、不妊の心配をしたことがある夫婦の割合は31.1%、結婚期間5~9年では38.7%にものぼり、3組に1組が不安を感じている(国立人口問題研究所・第14回出生動向基本調査)。

いまや国民的関心といえる不妊治療の負担軽減のため、国の特定不妊治療費助成制度も10年経つ。助成件数は初年度が17,657件、年々増加し2012年度には112,642件となり今後も増加しそうだ。

 不妊治療にあたって、All About「出産・育児費用」ガイドでファイナンシャル・プランナーの拝野洋子さんは、これら各種の助成制度の活用をすすめている。

「不妊治療をする約半数のかたは、100万円以上の費用をかけているといいます。特に体外受精や顕微授精などには健康保険が適用されないため、治療費の負担は重くのしかかります。

そこで利用したいのが、国の『特定不妊治療費助成事業』。体外受精や顕微授精1回につき15万円までのお金が戻ってくるため、ぜひとも利用したい制度です」

 しかし、この制度が2016年度から新制度に変わるため、今年の4月から移行期間が始まる。いままで対象年齢の制限がなかったのが新制度では43歳以上は受給対象外となり、40歳以上は通算3回までと助成回数が減る。

(移行期間中は、39歳以下は年間回数制限なしで通算6回まで、40歳以上は1年目3回、2年目2回の通算5回まで)

 体外受精を検討している場合は、この変更を念頭において検討するといいが、助成金はほかにも市町村など自治体でも行っている場合があるので確認するべきだろう。

 さらに排野さんは、「子供を望む場合、お金は育児、教育にもかかります。妊活をするなら、将来のマネープランを夫婦でよく考えてから取り組むことが大切です」と語る。

山田美保子「不妊治療で病院や民間療法を渡り歩き〈薬剤性肝炎〉に。情報に振り回され、影響を与える怖さも知った」


放送作家・コラムニストとして、数多くの著名人にインタビューし、コメンテーターとして活躍している山田美保子さん。意外にも、小さいころは引っ込み思案で話すことも苦手だったそう。そんな山田さんを変えたのは何だったのか。さまざまな出会いや、出会った人のアドバイスを通じて、今の自分があるという山田さんが、自分が楽になるコミュニケーション術を紹介する新連載。第6回は、「不妊治療に振り回された日々のこと」です

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不妊に「いい」と言われるものは全部試した

「誰かに効いた薬や治療が、貴女に効くとは限らない」

長引く不妊治療で、誰かに話を聞いてもらうたび、堰を切るように号泣していた頃。あるメンタルクリニックの女性医師が私にかけてくれた言葉です。

40代を迎え、自分自身、さらに焦りを感じると共に、家族や周囲から、よりプレッシャーを感じとっていた私は、一日も早い妊娠と出産を強く望むようになっていました。

同時に、「私は人より、たくさん情報が入ってくるところで仕事をしている」「自由になるお金だってある」とも思っていました。病院で度々顔を合わせ、話をするようになった《不妊友達》の中には、「卵がとれてもとれなくても、体外受精はあと3回と決めている。理由は、お金」という人が居ました。1回40万円前後の費用は、家計に大きくのしかかります。

私は今より、もっと働いていた頃だったので、正直、自由になるお金がありました。お医者様たちもそれを知っていて、毎月のように手術や体外受精を私に勧めていたふしがあります。それでも、チャンスが多いのはいいことだと思っていました。

その一方で、「よりチャンスの場を増やそう」と欲張っていたのも事実。私は産婦人科の病院以外に、西洋、東洋医療にかかわらず、「いい」と言われる薬や治療法に次から次へと通いまくりました。いろいろな方法に「手を出していた」という表現が正しいかもしれません。

「ざくろ」の絵を飾ったことも

足つぼを刺激し、血流を良くするというサンダルを常に履き、台湾式のマッサージにも、鍼灸にも通い、身体を冷やさぬよう夏場でも腹巻をし、厚手の靴下を履いていました。

本で「いい」と読んだ「ざくろ」は、ジュースで飲むだけではなく、絵を部屋のあちこちに貼っていました。そう、おまじないのようなこともしていたのです。

もちろん、漢方薬も飲んでいました。それも、産婦人科で出される有名な漢方ではなく、仙人のような老医師がその場で調合してくれる漢方を毎食前、半年以上、服用していたのです。

その薬の漢方特有な匂いは、飲んでいた量が多かったせいもあるのか、けっこう強烈で…。番組の打ち上げなどで飲食店で食事をするときは、共演のタレントさんたちにギョッとされたものです。

自分でも手の甲に鼻を近づけると、毛穴から強烈な匂いがただよってきたくらい……。それほど真面目に飲み続けていたのです。

その漢方医と漢方を紹介してくれたのは、30代前半、ある出版社を拠点に連日、仕事を共にしていた1歳下の女性ライターでした。企業の取材や人物インタビューに定評があった彼女はリサーチ力に長けており、私とは異なる情報を多数もっていました。いま振り返れば、《妊活》においても彼女は独特でした。

スピリチュアル系の治療も試した

たとえば体調面で彼女が全幅の信頼をおいているスピリチュアルカウンセラーの男性がいました。彼女曰く、「あの人にはいろいろなものが見える」と……。彼女がやって良かったという《手かざし》をしてもらうため、その男性を自宅に招きいれたこともありました。

同時に、例の仙人のような漢方医院に通っていた彼女。20代前半の私と同じく、基礎体温表の低温期と高温期が明確ではなかった彼女が、その漢方を飲み続けた結果、体温が理想的な折れ線を描くようになり、妊娠、出産できたというのです。40歳での初産でした。

私はというと、体外受精を立て続けに失敗し……。当時通っていた病院が決めているスケジュールどおりに、毎日、薬を飲み、注射を打ちに通い、たくさん卵を作っていました。でもいざ採卵日…というとき、私はいつも、その前日に排卵してしまっていたのです。卵を作っているのにうまく採卵できないことが続きました。

それでも翌月のチャレンジは必ず薦められました。お金に余裕があったからに他なりませんが、その際、医師が「もう失敗は許されない」と独り言のように呟き、嘆く声を聞いたのも一度や二度ではありませんでした。

鍼の先生から告げられた甲状腺の腫れ

そして今度は、やはり40代になってから出産を経験したイラストレーターの女性が「いい」と言うマッサージと鍼の先生の施術を受けに行ったときのことです。「お腹を触っても、悪いことは感じられないけれど、甲状腺が少し腫れているような気がする」と。

教えてもらった専門病院に予約を入れ、検査をしてもらったところ、肝臓の数値γ‐GPTが正常値の10倍以上になっていることが判明したのです。

当時連載していた雑誌の編集者に話したところ、お父様が肝臓疾患で入院していた専門病院を紹介してくれました。都心からかなり離れていたのですが、行ってみることに。

医師からは、「お酒」「輸血」「献血」など、肝臓の数値に異常をきたす要因になりそうなことについて次々質問を受けました。不妊治療を始めてから、お酒はほとんど口にしていませんでしたし、輸血や献血も全く当てはまりませんでした。そして最後に先生が仰ったのは「何か、薬を飲んでいますか?」と。私は「不妊治療のために漢方薬を毎食前、もう半年以上、飲み続けています」と伝えました。

「それかもしれませんね」「1ヵ月、飲むのを止めてみていただけませんか?」と。

目の前が真っ暗になるという経験は不妊治療を始めて何度も経験していましたが、このときばかりは本当に真っ暗になり、しばらくの間、言葉が出ませんでした。

良かれと思って飲んでいた漢方薬が肝臓疾患の原因

妊娠や出産を望んでいたからこそ、いいと思って飲み続けてきた臭くて不味すぎる漢方薬。私の友人はこれを飲み続けて高齢出産に成功したのに、どうして私はこれから1ヵ月も薬をストップしなければならないの? と、このときはまだ仙人のような老医師に傾倒し、肝臓疾患の名医の言葉を信じたくはない私がいました。

でも、「薬剤性肝炎」という診断に加え、同じような病気をしたテレビマンに聞いたところ、「僕の数値より酷いよ。よく立っていられるね」と言われ、言われたとおり漢方薬を飲むのを止めてみました。

1ヵ月後、肝臓の数値は正常値に戻っていました。医師も「ドラスティック」という言葉を使い、劇的な結果に驚くほどでした。

他の医師に言われたことですが、「山田さん、気づかずに飲み続けていたら、死んでいたかもしれないよ」と。この頃、中国産のダイエットに効く漢方でお亡くなりになった日本人女性についての報道が相次いだこともあってか、私の経験は取材を受け、女性週刊誌の記事になったほどでした。ダイエットではなかったのですが……。

その後、かなり悩んだ末、例の漢方医を紹介してくれた女性ライターに、事の顛末を伝えました。開口一番、彼女が言ったのは「それって医療ミスだよね。訴えたらいいよ」と。

私の身体に漢方が合うか合わないかの検査をせずに大量の薬を処方し、その後、血液検査などもせず、毎食前分の漢方薬を出し続けていたということが、彼女に言わせると「医療ミス」だと……。

とても複雑な気持ちになりました。私の半年以上を返してほしいとも思いました。もちろん、彼女は自分が成功したから勧めてくれたわけで、自分と薬との相性が悪かっただけかもしれない。彼女のせいではなかったのに……。

でも私は、その後、それと同じか、それ以上のことを友人にしてしまうのです。ありとあらゆる病院に通い続けていたお陰で、日本を代表する「名医」と言われる医師や、腹腔鏡手術に強い病院などに詳しくなっていた私には、不妊や婦人科系疾患に悩む知人女性の《駆け込み寺》のようになっていた時期が間違いなくありました。

私の不妊治療は回り道が多かった

ある知人女性は、やはり子どもがなかなかできなかったのですが、「人工授精や体外受精に夫を付き合わせるわけにはいかない」という強い意思をもっていました。「でも、御主人の協力が必要なのよ」という私に対し、彼女は日本中の誰もが知る御主人の名前を挙げて、「私の夫はAですよ。そんなこと、Aにはさせられません」と頑なに譲りませんでした。

それでも彼女は自身の婦人科系疾患だけは治したいと希望。私は腹腔鏡手術の名医を紹介しました。

約半年後、彼女がその手術のせいで、大変な思いをしたことを報道で知りました。彼女との付き合いは今も続いていますが、そのことを彼女が何も言わないので真偽のほどは今もわかりません。

今振り返れば、どんな治療であっても、簡単に医師や薬を紹介してはいけないのだということをこのとき思い知りました。

漢方については、不妊治療では必ずと言っていいほど処方があります。ですが、私は薬剤性肝炎になった経験を新しい医師に診てもらうたびに伝えました。それでも、「みんな、飲んでいる薬だよ」「少量、試してみれば?」と有名薬剤メーカーのタブレット型漢方薬を薦めてくる医師もいました。

《漢方NG》の私の身体がまた妊娠を遠ざけているのかと思うと絶望的な気持ちになったのも確かです。

それにしても、私の不妊治療は回り道が多かった。藁にもすがる思いで訪ねた病院の「不育症」専門の若い医師から「不妊の患者っていうのは、どうしてこんなに転院が好きなんだろうねぇ」と呆れたようにつぶやかれたこともありました。

医療に不信感を募らせる私を支えてくれたのは、15名からなる《不妊友達》でした。(つづく)

【産後ママの体をラクにする】カチカチに固まったお尻をほぐす30秒ストレッチ


産後1か月は、自宅で赤ちゃんと体を労わる時間を保つためほぼ動けないというママも多いはず。1か月経ち外出できるようになっても見えないウイルスが恐くてためらってしまう、寒くてお散歩時間の短縮なんて日もあるでしょう。お子さんを守るためには仕方ないと思える部分もありますが、動かない時間が増えるとどんどんお尻は硬くなっていきます。お尻の筋肉が使えずお尻が硬くなると、お尻が垂れたり四角くなったりする見た目の変化はもちろん、少し歩いただけで疲れたり、冷えやすくなったり、姿勢にも影響があります。体力を必要とする子育て、できるだけ「疲れにくい体」を維持したいものです。

ストレッチをするだけでも効果はある

お尻を鍛えるとなると、スクワットなどの筋トレが必須というイメージがあります。確かに落ちている筋力を戻すには必要ですが、子育て中ママには少しハードルが高いときもあるでしょう。そんなときはストレッチをするだけでも十分です。大殿筋はお尻の中で1番大きい筋肉ですが、この筋肉を伸ばすだけで血行が良くなり下半身が温まってきて代謝がアップしていきます。今回は仰向けで行うものと座ったまま行えるもの、2種類ご紹介します。そのときのご自身のやりやすいほうを選択して行ってみてください。

カチカチお尻を伸ばしていこう

仰向けバージョン

1.仰向けになり両ひざを曲げます。左ひざの上に、右くるぶしを乗せましょう。

1© Interspace.Co.,Ltd. 

2.右足の隙間に右手を入れ、左足ふくらはぎ上で左手をつかみます。

2© Interspace.Co.,Ltd. 

3.吐く息ごとに左ひざを胸に引き寄せ、右のお尻まわりの伸びを感じます。

3© Interspace.Co.,Ltd. 

4.30秒キープしたら反対側も同様に行ってみましょう。

5.特にやりにくい・硬いと感じたほうは追加で30秒やってみてもいいでしょう。

座ったままバージョン

1.イスやソファに浅めに座ります。左ひざの上に右足を乗せます。

4© Interspace.Co.,Ltd. 

2.吐く息で上半身を前に倒しましょう。なるべく背筋を伸ばす意識を持ってください。

5© Interspace.Co.,Ltd. 

3.右のお尻まわりが少し痛いけど気持ちいいと思えるところでキープします。

4.30秒キープし足を入れ替えます。こちらもやりにくい・硬いと感じたほうは追加で30秒伸ばしてみてください。

古賀奈津美

商社のサラリーマンをしていた頃に運動不足解消のために始めたヨガと出会う。ヨガを始めて半年後にRYT200を取得。週末のみ活動するインストラクターから、フリーランスのヨガインストラクターへと転身。常温ヨガ、ホットヨガ、溶岩ヨガなど様々なスタジオで指導。パークヨガやビーチヨガのイベントも実施。現在はオンラインヨガ・児童館にてママ向けヨガを実施中。RYT200取得/ヨガ解剖学基礎講座修了

不妊治療、Cランクの治療法は保険適用外に 医療現場からは心配の声


体外受精などの不妊治療に公的医療保険が適用される4月に向け、秒読みの段階に入った。患者にとって負担軽減につながる一方、一部の技術は保険対象から外れることになる。新しい治療法を次々に導入してきた医療現場からは、治療の選択肢が狭まったり、技術の進展が遅れたりすることへの心配も出ている。

 厚生労働省の案によると、保険適用の対象となるのは、精子を子宮内に注入する「人工授精」や卵子を採り出して体外で精子と受精させてから子宮に戻す「体外受精」、顕微鏡で見ながら精子を卵子に注入する「顕微授精」など。不妊の原因が不明な場合の治療でも対象となり、患者の負担が軽減される見込みだ。

 ただ、今回の保険対象となる治療は有効性や安全性などの実績がはっきりしたものに限られる。日本生殖医学会が昨年、体外受精などの詳細な治療方法を推奨度の順にA、B、Cの3段階で評価するガイドラインをまとめており、AやBを原則保険の対象とする。今後、治療方法ごとの価格が決まる。

 Cは「実施を考慮」するとされ、基本的に対象外となる。例えば、胚(はい)(受精卵)を培養する機械の内蔵カメラを通じて胚を観察する「タイムラプス」など、治療の過程で追加選択肢「オプション」とされるものが多い。

 不妊治療は患者に合わせて技術を選ぶ「オーダーメイド」の側面があるとされる。Cの評価でも人によっては必要な場合がある。保険適用外となった技術が選ばれにくくなったり、新しい治療法の導入に影響したりすることを懸念する医療関係者もいる。

 厚労省は保険対象外の治療と対象の治療を同時に実施する混合診療は原則認めていない。ただし、医療機関側の申請をもとに国が先進医療と評価したものは、保険対象治療と併用できるため、Cと評価された技術の一部にはこうした仕組みを活用する方針だ。(滝沢卓、神宮司実玲)

40代の不妊治療。ポイントと注意点は?


晩婚化、晩産化に伴い、40~44歳女性が産んだ子どもの数は増加傾向にあります。40代の著名人の妊娠報道の影響などから、40代で不妊治療を始める人もいらっしゃるかもしれません。しかし、子どもを望む40代の誰もが問題なく妊娠・出産できるわけではありません。

そこで、40代で不妊治療を始める際に知っておきたいことや、注意しておきたいことをお伝えします。

年齢とともに妊娠率は低下、流産率は上昇
厚生労働省の「人口動態統計」(※)によると、第一子出産時の女性の平均年齢は1995年に27.5歳だったのが2017年には30.7歳になっています。また、40~44歳の女性が産んだ子どもの数は、1995年に1万2472人だったのが2020年は4万7899人と4倍近くになっています。

この数値だけを見ていると40代での出産は難しくないようにも見えますが、そうではありません。

日本産科婦人科学会が公開している「ARTデータブック2019」によると、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)による妊娠率は年齢とともに低下し、流産率は上昇します。

女性は生まれた時点で卵子の数が決まっていて、年齢を重ねるごとに卵子の数が減っていきます。そして数が減るだけでなく、年齢とともに卵子も老化し、質が低下していきます。卵子の数の減少や質の低下により、受精しない、または受精しても受精卵が育たない、着床しない、妊娠しても流産する確率が高くなるといったことが起こります。

助成金のリミットは43歳
不妊治療は高額なイメージがある人も多いと思います。体外受精や顕微授精は1周期あたり40万~70万円程度かかるのが一般的ですが、40代の不妊治療は年齢的な理由からさらに高額になる場合もあります。

そこで頼りになるのが、国が行っている「不妊に悩む方への特定治療支援事業」です。しかし、この支援事業には年齢制限が設けられており、助成対象となるのは、治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満の夫婦に限られています。

令和4年4月からは不妊治療に公的医療保険が適用されますが、やはり妻の年齢や治療回数に制限が設けられる見通しです。現在不妊治療中の人や不妊治療を検討している人は、最新の情報を入手するようにアンテナを立てておきましょう。

不妊治療後の生活をイメージして
40代前後で不妊治療を始める場合、収入が多い家庭もありますが、その分支出も多く、思ったほど貯蓄がないケースも見受けられます。40代の不妊治療は治療の初期から高額になることもあるため、治療開始までにある程度の貯蓄が必要です。

妊娠・出産した後は、子どもの養育費や教育費と住宅ローンの返済や自分たちの老後資金の準備が重なることも考えられます。また、年齢的に親の介護と子育てが重なったり、子どもが成人するのが自分の定年後という場合もあります。

不妊治療をしていると、妊娠・出産することがゴールになりがちですが、治療を終えた後の生活をイメージして、長期的に考えて家計を見直し、将来への資金の準備をする必要があります。

40代の妊活・不妊治療は、1日も早く始めることが大切です。一方で、将来を見据えた資金計画も必要になってきます。まずは夫婦そろって検査に行くこと、それと合わせて家計を見直し、お金の貯め時を逃さないことがポイントです。

出典
(※)厚生労働省「人口動態調査」

執筆者:宮野真弓
FPオフィスみのりあ代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

「体外受精」の実際の治療成績は? 日本は世界で最下位


 体外受精を希望されるご夫婦の中には、「体外受精でも、できるだけ薬は使いたくありません」とおっしゃる方も少なくありません。もちろん、患者さんのご希望に沿った治療をすることは大事ですが、治療を開始する前に治療方法とその成績を十分に理解した上で治療に進んでいただきたいと思います。

 自然周期(誘発剤をできるだけ使用しない)採卵を希望される患者さんの中には、「誘発剤を使用するとたくさん卵子は採れるが、質が悪くなるのではないか」と心配される方がいらっしゃいます。

しかし、実際はそうではありません。誘発剤を使用して複数の卵子が採れても、正常な染色体を持つ受精卵が得られる割合は変わらないと報告されています。つまり、多くの卵子が採れれば採れるほど正常な受精卵が多く得られ、累積妊娠率は高くなるということです。

 もし1回の採卵で複数個の受精卵を得ることができれば、それを1個ずつ移植して1人目を妊娠し、残りの受精卵は凍結しておきます。

そして、次のお子さんを希望されるときに凍結した受精卵を融解して移植し、2人目、3人目のお子さんを得ることが可能となるのです。米国ではこれは「one and done approach」と呼び、複数個卵子を獲得できる患者さんに対しては、誘発剤を使用しない自然

周期よりも、積極的に薬剤を使用して複数の卵子を獲得できるような治療方法が推奨されています。

■凍結した方が妊娠率は高くなる?

 採卵した周期に移植することを「新鮮胚移植」、いったん受精卵(胚)を凍結して別の生理周期で移植することを「凍結融解胚移植」と呼びます。食品などと同様に「凍結していない新鮮な受精卵の方が治療成績は良いのでは?」と思われる方が多いと思いますが、実はそうではありません。

 日本産科婦人科学会の統計では、凍結融解胚移植の妊娠率は約35%であるのに対して、新鮮胚移植の妊娠率は20%程度しかありません。複数の卵子が発育している採卵周期ではホルモンが過剰なため着床環境が乱れています。

また、ガラス化法と呼ばれる現在の受精卵の凍結技術は非常に優れていて凍結・融解による受精卵へのダメージがほとんどありません。このため、採卵とは別の周期で着床環境を整えて移植する凍結融解胚移植の方が妊娠率は高くなるのです。

 体外受精はタイミング法や人工授精よりはるかに確実で有効な治療ではありますが、体外受精をすれば誰でも妊娠できるというわけではありません。採卵された女性の年齢別に見てみると、35歳以下では40~50%ある妊娠率が、40歳では25%と年齢が上がるにつれ徐々に低下していきます。

逆に年齢が上がると流産率が増え、実際にお子さんが得られる割合(生産率)は体外受精を行っても40歳を過ぎると10%以下になってしまいます。

 世界の生殖医療のデータを収集しているICMARTの報告では、日本は、採卵周期数は世界一でしたが、生産率は最下位でした。「日本の生殖医療技術は海外より劣っているのか」と言いたくなりますが、そういうわけではありません。

 これは、日本で体外受精を行っている患者さんは40歳以上の方が半数を占め、年齢が高くなっていることが理由の1つに挙げられます。海外で体外受精を行っている方の8割は40歳以下で、逆に40歳を超えると自分の卵子ではなく、若い女性の卵子をもらう、いわゆる卵子提供が広く行われています。

また日本では、薬は使わない自然周期での採卵が多いということが2つ目の理由です。自然周期では妊娠率が低く、海外ではほとんど行われておらず、英国の診療ガイドラインでは「自然周期での採卵は推奨しない」と明記されています。

 35歳を過ぎたら体外受精を積極的に考え、自然周期にこだわらず最適な排卵誘発方法で体外受精を行うことが妊娠するための鍵となるのです。

突然の流産、行政に相談しても逮捕 犯罪リスク、専門家の見解は?


 自宅で突然、流産した。対処に迷い、行政に相談した香川県の夫妻が9月、死体遺棄容疑で県警に逮捕された。思わぬ流産や死産から犯罪に陥るリスクがあるとしたら、どう対応すればいいのか。

 10月5日に不起訴になった夫妻は朝日新聞の取材に応じ、経過を振り返った。

■かかりつけ医が休診 家計の事情で他病院行くのにためらい

 妻(22)は9月21日未明、腹痛で目を覚ました。生理用ナプキンの中に血の塊があった。朝、人の体のようになっている部分を見つけ、流産だと気づいた。

 もともと生理が不順だった。後に妊娠4~5カ月だったことが判明するが、長男(1)のときのようなひどいつわりもなく、妊娠していたと思っていなかったという。

 専門家によると、妊娠の兆候は個人差があり、4~5カ月でもわからないことは十分ありえるという。

 夫(26)は「病院へ行くか」と尋ねたが、妻は動くのがつらいという。あいにくかかりつけの産婦人科医が臨時休診中で、「再開時期は9月下旬に知らせる」となっていた。家計の事情で他の病院に行くのはためらいがあった。119番通報して救急車を呼ぶことは思い至らなかったという。

 「病院に行ったら(死んだ)赤ちゃんは返してもらえない」というネットの書き込みも気になった。「自分たちの手でちゃんと供養してあげたい」。夫妻はかかりつけ医の診療再開を待つことにした。腐敗してはいけないと袋に包み、冷蔵庫に入れた。

 9月24日に長男を保育所に預けた際、夫は妻の流産や遺体を保管していることを保育士に伝えた。両親が動揺したために長男がぐずったらと考え、事情を説明したつもりだったという。

 午前10時半ごろ、保育所から連絡を受けた自治体が夫の携帯電話に電話をかけてきた。夫は状況を伝え、助言を求めた。担当者は「一緒に調べさせてほしい」と答えたという。

 約2時間後、夫が家に戻ると警察官が待っていた。夫妻とも死体遺棄容疑で逮捕、送検され、計12日間勾留された。長男は児童相談所に一時保護され、その後、祖父母のもとに預けられた。

 自治体の担当者は取材に「病院へ行くよう勧めたが『行けない』と言われてしまい、自治体だけでは抱えきれないと県の児童相談所に連絡した。遺体を保管している場所も場所だと考えた」と話す。この点について夫は「(病院に行けない)経済事情について話した」と振り返る。

 連絡を受けた児相はすぐ県警に通告した。香川県の児相には警察官が常駐している。2018年、同県から東京に引っ越した後、虐待で死亡した船戸結愛ちゃん(当時5)の事件が契機だった。県子ども家庭課は「事案の状況に鑑み、(県警に)情報提供すべきだと判断した」と説明する。

■県警、冷蔵庫に遺体を入れた点を注視「証拠隠滅など疑い」

 死体遺棄罪は、死者の親族ら、葬祭の義務を負う者が遺体を動かしたり、放置したりした場合に成立する。墓地埋葬法では妊娠4カ月以上の胎児は死体とみなされ、葬祭義務がある。

 捜査関係者によると、県警は夫妻がすぐ病院に行くなどせず、遺体を冷蔵庫に入れた点を重く見た。幹部は「自分たちでなんとかしようとされると証拠隠滅などを疑わなければならなくなる」。殺人の可能性も視野に入れたといい、逃走の恐れもあるとみて逮捕に踏み切ったという。

 司法解剖の結果、赤ちゃんは妊娠4~5カ月だったと推定された。医学上は、母体外では生きられない後期流産(妊娠12~22週未満)だったことになる。

 夫妻を不起訴にした高松地検は理由は明らかにしていない。

 夫妻によると、県警の調べに遺体を冷蔵庫を入れたことは認めた。夫は妻をかばうつもりで「自分が指示した」とも話したという。県警は夫妻の逮捕を実名で発表した資料に「犯行を認めている」と記した。

 夫妻によると、捜査員には「隠す意図はなかった」と伝えていたという。

 これを受け、朝日新聞を含む各メディアは夫妻を実名で報道した。ネットでは複数の「まとめサイト」ができた。「DVで流産した」といった虚偽の投稿も拡散した。

 夫は「悪意はまったくなかったけれど、自分たちの認識の甘さもあった」と悔いる。

 妻は勾留中、勤務先の保険会社から「こうなった以上は自主退職した方がいい」と伝えられ、応じざるをえなかった。知人の紹介で新たな就職先が決まっていた夫も、釈放後に話が立ち消えになったという。

 妻の弁護人を務めた佐藤倫子弁護士は10月14日、「(夫妻は)事実を隠していなかった。逮捕は早計」とする抗議文を県警に出した。佐藤さんは「夫妻に一定程度の落ち度があってもここまで社会的不利益を受けていいのか」と問いかける。

 夫は、釈放後に長男に再会した瞬間が忘れられない。「目を真っ赤にして、唇をぎゅっとかみしめて、『どこ行っとったんや』という表情。幼い子にそんな顔をさせたのが一番の後悔」と振り返る。

■過去にも事例「医師らが答える窓口に相談を」

 夫妻は亡くなった赤ちゃんの火葬には立ち会えなかったが、遺骨を受け取った。ともに待ち望んでいた女の子だった。「名前をつけてあげたい」と話し合い、小さな骨つぼは自宅に置いている。

 流産や死産の対応に苦慮した親が逮捕される事件は過去にも起きている。

 昨年12月には、死産したとみられる胎児を袋に入れたとして、東京の20代の女性が死体遺棄容疑で警視庁に逮捕された。

 女性は、孤立出産の女性支援で知られる慈恵病院(熊本市)に「赤ちゃんを死産した。頼れる人もいない」と相談していたという。病院は本人から事情を聞き取り、死産後1日以内に相談していることから事件性はないと判断し、警視庁に保護を求めたところ、逮捕されたという。

 病院は逮捕に抗議する記者会見を開いた。女性はその後不起訴になったが、蓮田健院長は「突然の事態にだれもが冷静に判断できるわけではない。こんな例が増えれば、逮捕を恐れて余計に遺棄を助長するのでは」と懸念する。全国の事例を集め、行政や警察の対応ガイドラインをつくるよう提案する。

 では、親はどう対応すればいいのか。

 産婦人科医の宋美玄(ソンミヒョン)さんは「救急車を呼ぶのは遠慮があるかもしれないが、不測の事態なら呼んでいい。出血が落ち着いても病院には行ってほしい」と話す。また、ネットの情報については「いろいろ読んで解釈するしかないが、自分にぴったりの情報は限られることもある」と指摘。「せめて医師らが答えるチャットや電話など、専門知識のある人と双方向でつながれる窓口に相談してほしい」と話す。(谷瞳児、多知川節子)

■専門家「司法の現場、女性のリアリティーへの発想乏しい」

 後藤弘子・千葉大大学院教授(刑事法)の話 死体損壊・遺棄罪の条文で守られるべき社会的利益(保護法益)は、「国民の一般的な宗教感情」と理解されている。国民にとって「一般的な」方法で葬祭されるべき遺体が放置されたり、捨てられたりした場合に成立すると考えられる。

 刑法38条の「罪を犯す意思がない行為は、罰しない」という故意についての定めに照らしても、夫妻は保育所や自治体に自ら状況を話しており、正当に葬祭する意図がなかったとは考えにくく、隠す意図はなかったと判断できたのではないか。裁判所が逮捕状の発付を認め、県警が逮捕した点には疑問が残る。

 死体損壊・遺棄罪は殺人からの一連の流れとしてとらえられることが多くなっている。今回も児童虐待を想定したのではとの指摘があるが、そもそも死産や流産では胎児は母体外で生きられる状態にない。遺体の状況や当事者の話を調べれば殺人が想定しえないことはわかるはずだ。

 全国で同様の事例が相次いでいるが、日本の刑事司法の現場は女性のリアリティーに対する発想が乏しいと感じる。胎児が母体から離れることは自然にいつでもどこでも起こりえるもので、それを積極的に犯罪として評価する必要性はどこにもない。このままでは妊娠・流産すること自体がペナルティーととらえられかねない。そのような社会では誰も子どもを産み育てようとは思わない。

 刑法も1907年の成立以来変わっていないところが多く、科学技術の進歩と合わないところがある。堕胎罪や死体損壊罪の規定を、医学界の協力も得ながら、女性の性と生殖の健康・権利との関係でとらえなおすことが必要だ。

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【医師に聞く】「高齢出産」を難しくしているモノの正体とは?


「日本産科婦人科学会」によれば、35歳以上が高齢出産となります。かつては30歳以上が高齢出産でした。加齢するほど、卵子の質が低下し婦人科疾患などのリスクが高まるため、妊娠しにくくなる要因は増えるそうです。

そこで出産年齢が上昇している今、知っておくべき高齢出産の知識を、横川レディースクリニックの横川智之院長に教えてもらいました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

35歳以上で「ハイリスク妊娠」
編集部:
ずばり、高齢出産は何歳まで大丈夫ですか?

横川先生:
はっきりお答えして、「何歳まで」という期限はありません。実際、日本でも50歳で妊娠し、無事出産したという人もいますし、当院でも49歳で出産した人もいます。

厚生労働省が公表している、平成30年人口動態統計の、「母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」を見れば、2018年は全国で68人の赤ちゃんが50歳以上の女性から生まれています。ただし、これには人工受精も含まれているため、自然妊娠での出産はかなり難しいと言えるでしょう。

編集部:
自然妊娠での限界は、どれくらいですか?

横川先生:
自然妊娠での最高年齢はさまざまですが、一説には45歳程度が限界と言われています。年齢が上がるとともに、妊娠できたとしても流産の可能性が大きくなります。

編集部:
「高齢出産」とは、何歳以上のことをいうのですか?

横川先生:
高齢出産というと、40代の出産をイメージする方が多いかもしれませんが、実は、高齢出産の定義はそれよりずっと若いのです。日本では、厚生労働省の定義はありませんが、「日本産科婦人科学会」が提唱している高齢初産は、35歳以上の初産を高齢出産と定義しています。

編集部:
漠然と持っていたイメージより、だいぶ若い感じがします。

横川先生:
日本産科婦人科学会の提唱によれば、出産回数にかかわらず、おおむね35歳以上の妊娠では、それより若い場合と比べてさまざまなリスクが高いので、「ハイリスク妊娠」とされています。つまり、「子供を産む」という点で考えれば、30代半ばでもすでに「高齢」に当たるのです。

日本産科婦人科学会が語っている「高齢初産」の定義は、1993年以前は30歳以上でした。しかし現在は、生活スタイルの変化や医療水準の向上、さらに、女性の社会進出などの影響を受け、女性の出産年齢が上がっています。そのため、全体的に高齢出産をする人が増えているのです。

高齢出産が難しい理由
編集部:
なぜ、高齢だと妊娠することが難しいのでしょうか?

横川先生:
それは「卵子の質」が高齢になるほど低下するためです。女性は生まれた時から卵子を卵巣内に持っていて、数十年にわたって保持しながら排卵します。このとき、加齢によって数が減少していくだけでなく、質も低下していくことがわかっています。これが卵子の老化現象です。すなわち、年齢の高い女性の卵母細胞ほど卵子に成長するときに問題が起こりやすく、妊娠に結びつきにくい卵子ができてしまうのです。

編集部:
ほかに、加齢が与える影響はありますか?

横川先生:
年齢が上がると、子宮筋腫や内膜症などの婦人科疾患にかかる割合が増えてしまいます。実は、こうした病気があると妊娠しにくいのです。たとえば、子宮筋腫が大きくなると筋腫が邪魔になり、受精卵が着床したり、お腹の赤ちゃんが成長するのを阻害したりしてしまいます。さらにこうした婦人科疾患は女性ホルモンのバランスの乱れなども伴うため、妊娠につながりにくくなると考えられています。

編集部:
年齢が上がるにつれて、障害が多くなるのですね?

横川先生:
そのほかにも、30代以降になると仕事で大役を任されるなど、社会的ストレスも大きくなります。そのためにホルモンバランスが乱れ、月経も不定期になるかもしれません。これらの影響を受け、30代後半から自然妊娠の可能性が落ちてきます。30代後半以降で妊娠を望む場合は、自然妊娠にこだわりすぎず、医療に頼る方がベターだと思います。

編集部:
高齢になると、出産だけでなく、妊娠すること自体が難しくなるのですね?

横川先生:
そのほか、流産のリスクも高まります。厚生労働省が発表している流産率のデータによれば、「34歳以下=10.9%」「35~39歳=20.7%」「40歳以上=41.3%」です。このように、妊娠しづらく、流産しやすいということも、高齢出産を難しくする原因となっています。

生殖補助医療でも、若い方が成功確率は高い
編集部:
加齢が進んで閉経が起きることも、高齢出産の壁になっていますね。

横川先生:
一般に閉経とは「月経が永久に停止した」状態のことを言いますが、日本人の場合、早い人では40代前半、遅い人では50代後半に閉経を迎えます。閉経を迎えると、排卵や排卵に必要な卵巣の働きが止まるため、妊娠・出産はできなくなってしまいます。

ただ、この閉経について、誤解している方が多いのも事実。そもそも、日本産科婦人科学会によれば、「月経が来ない状態が12か月以上続いたときに、『1年前を振り返って』閉経とする」とされています。

つまり、今現在、自分が閉経しているかどうか知ることは難しいということ。そのため、自分は「閉経した」と勘違いした結果、妊娠をするケースも少なからずあります。

編集部:
もし、高齢で妊娠を望む場合はどうしたら良いのでしょうか?

横川先生:
1日も早く専門家に相談することが必要です。現在、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療(ART)の技術は著しく進化しています。生殖補助医療には、卵巣から卵子を採取して、体外で精子と受精させ、数日後に受精卵を子宮内に戻す「体外受精」や、ガラス針の先端に1個の精子を入れて卵子に顕微鏡で確認しながら直接注入する「顕微授精」などがあります。

もちろん、こうした生殖補助医療を行う場合も、若い方の方が成功する確率が高くなるため、もし、妊娠を望むなら少しでも早めに医師と相談しましょう。

編集部:
その場合、どういった医療機関に相談すれば良いでしょうか?

横川先生:
通常の産婦人科ではなく、不妊治療を専門とした医療機関を訪れましょう。不妊治療は時間がかかることが多いため、不妊治療の専門機関の方が、効率良く治療を進めることができます。

編集部:
高齢出産というと、リスクが高いなどマイナスな点が強調されますが、逆にメリットもあるのでしょうか。

横川先生:
出産するまでに豊富な人生経験を重ねている分、精神的なゆとりがあり、経済的な余裕もあることから、落ち着いて出産に臨めることが期待されます。また、若いうちに自分の趣味ややりたいことに時間を使っておけば、母親になるときには子育てに情熱を注ぎやすくなるかもしれません。

高齢出産を目指す場合は、母子の健康状態には最善の配慮をして、安全な出産を目指すことが大切です。そのため、かかりつけの婦人科医に相談し、医療機関のサポートを受けるようにしましょう。

編集部:
最後に、読者へのメッセージがあればお願いします。

横川先生:
当院でも「気づいたら40歳になっていた。これから妊娠を考えたい」と相談を受けるケースがあります。その場合、私は不妊治療の専門機関を紹介しています。30代半ば以降で妊娠したい場合は、自然妊娠にこだわらず、人工的な技術に頼る方がベターだと。ただし、不妊治療には、費用も時間もかかります。ご主人やパートナーとしっかり話し合い、覚悟を持って臨まれると良いでしょう。

編集部まとめ
女性の社会進出が進み、40代で出産する人も少なくない現在。とはいえ、若いときに比べ、妊娠や出産が難しくなるのは確かです。妊娠を希望する場合は、1日も早く専門機関に相談することが重要です。自然妊娠でも人工的な妊娠でも、若い方が好ましいということは覚えておきましょう。

【この記事の監修医師】
横川 智之 先生(横川レディースクリニック 院長)
1974年順天堂大学卒業。同大学病院および大学関連病院にて産婦人科の医師として勤務。1981年 東京慈恵会医科大学産婦人科学講座入局。1995年金町中央病院にて産婦人科開設。2003年横川レディースクリニックを開院。2018年11月に全館リニューアルを行い、分娩台の数を2台から3台に増設。

これまで以上に安全で安心のお産をサポートできる環境を整備した。産科を中心に、小児科や婦人科、内科を併設。大学病院に在籍する医師や漢方専門医師の協力のもと、女性の一生に寄り添いながら、専門性の高い医療を提供している。

妊娠中の理想的な体重の増え方は? BMIごとの体重増加曲線を公開


妊婦の体重は、出産までにどのようなペースで増えるのが理想なのか。国立成育医療研究センターなどの研究チームが、妊娠週数ごとの体重増加曲線をつくり、ホームページで公開した。約10万人の妊婦のデータをもとにつくった。

 妊婦の体重については日本産科婦人科学会(日産婦)が3月、妊娠中に推奨される増加の目安を公表。これまでに比べ、目安を引き上げた。小さく生まれる赤ちゃんが増えていることなどが背景にある。一方、「増加のペース」はどれぐらいが望ましいのかを示す曲線はなかった。

 チームは今回、環境省が2011年から始めた大規模全国調査(エコチル調査)に参加している9万6631人の妊婦の妊娠中の体重をもとに、日産婦の目安を満たすには妊娠5~39週にどのくらい体重が増えていればよいのかを算出した。

 それによると、妊娠前のBMI(体格指数)が18・5未満の人は妊娠30週のときに8・4~11・1キロ(妊娠中の体重増加の目安は、12~15キロ)増えていると適正な増加ペースとなる。同様にBMIが18・5以上25未満の人は6・4~9・1キロ(同10~13キロ)▽同25以上30未満の人は3・8~6・5キロ(同7~10キロ)▽同30以上の人は1・9キロ未満(同上限5キロを目安として個別に対応)、それぞれ妊娠30週の時点で増えているのがいいという。

 曲線をつくった同センター社会医学研究部の森崎菜穂部長は、「目安が新しくなったが、実際にどうすればよいのか困っている妊婦さんや医療従事者もいると思う。妊娠中に自分の体重が増えすぎなのか、足りないのかを知るために使ってほしい」と話す。

 体重増加曲線はhttps://www.ncchd.go.jp/scholar/research/section/socialmed/20210916.pdfに掲載されている。(神宮司実玲)

■妊娠中の体重増加の目安の例

BMI18・5未満

妊娠20週   4・4~6・7キロ

  30週   8・4~11・1キロ

最終的な目安 12~15キロ

BMI18・5以上25未満

妊娠20週   2・6~4・9キロ

  30週   6・4~9・1キロ

最終的な目安 10~13キロ

BMI25以上30未満

妊娠20週   0・4~2・7キロ

  30週   3・8~6・5キロ

最終的な目安 7~10キロ

BMI30以上

妊娠20週   0・3キロ未満

  30週   1・9キロ未満

最終的な目安 上限5キロを目安に個別対応

(国立成育医療研究センターなどの体重増加曲線、日産婦の妊娠中の体重増加の目安から)

益若つばさ「避妊リング入れて生理が変わった」具体的な変化を明かす


モデルの益若つばささんが、自身のYouTubeチャンネルに「避妊リング【ミレーナ】入れたその後。生理の量って?」という動画を投稿し、6月に避妊リングのミレーナを装着してからの体調の変化や、世間の反応について明かしています。

■生理の血が多すぎることにずっと気づかなかった

益若つばささんは今年6月、YouTubeチャンネルに『避妊リング入れました【IUSミレーナ】』というタイトルの動画を配信して「婦人科で避妊リングを入れてきたよ」「男女共に見てほしい」と広く発信しました。

それから3~4ヶ月が経過し、現在は「もう正直入れてるの忘れてる」「本当に日常に溶け込みすぎて何にも違和感がない」というほど、体に馴染んでいるそう。新しい動画では、ミレーナを入れてからの生理の変化が明かされました。

益若さんはもともと生理の出血量が多かったそうですが、1回目の生理では初日から「終わりかけの5日めみたいな少量」で済んで驚いたと言います。ただ、もともとは3~4日で生理がほぼ終わるタイプだったのが、逆にダラダラ10日ほど少量の出血が続くようになったそう。

あまりに少ないので、益若さんは定期検診で「血の量が少なすぎるんじゃないか」と質問。すると、それは正常なことで、約1年後に入れている方の20%くらいが無月経になると説明されたそうです。

以前の益若さんは、夜用ナプキンをつけていても寝ている間に寝具が血だらけになってしまうこともザラで、赤ちゃん用のおしっこシーツを敷いて寝ていた時期もあるほどだったといいます。徹底ガードしているつもりでも血が漏れて洋服についてしまうことがあり、本当に憂鬱で「なんで生理ってこんなに大変なんだろう」と悩んでいました。

でも一方で、「生理ってこういうものなんだ」と思い込んでいたため、自分の経血の量が人より多いかもしれないと気づいたのは最近のことだったそう。そうした自身の経験から、生理についてもっとオープンにトークして、「自分の生理と人の生理は違うんだ。自分の苦労は当たり前じゃないんだ」と気づく機会をつくれるよう、YouTubeなどで積極的に発信していくと語りました。

■生理に「当たり前」はない

生理の時に多少の痛みがあるのは自然なことで、大人の女性の70~80%には軽度の生理痛があると言われています[*1]。この痛みは、子宮の収縮によるものです。子宮が収縮することで生理の血は子宮外に押し出され、同時に下腹部や腰は痛みます。これが「生理痛」です。

ただ、日常生活を送れないほどに生理痛が強すぎたり、腰痛や頭痛、気持ちの悪さ、吐き気、貧血、食欲不振などの症状を伴う場合は、「月経困難症」と言います。生理のたびに痛みが強すぎて寝込んでしまったり、普段通りの生活を送れなくなっていると感じたら、月経困難症の可能性もあります。市販の鎮痛剤があまり効かない場合も、婦人科に相談してみてください。

益若さんも話しているように、女性同士でも生理について話し合う機会が少ないと「生理がつらいけど、これが当たり前なんだろう」と思い込んでしまいがちです。でも、強い痛みがあったり生活に支障をきたしていたりするのは「当たり前」では済ませられません。1人で耐えようとせず、医師に相談しましょう。

参考文献
[*1]「女性の健康推進室 ヘルスケアラボ」

参照:
【医師監修】産後に生理痛が重くなったのはなぜ? 対処法と注意点

妊娠中の食べ過ぎはどうしていけないの?


 妊娠中は、お腹の赤ちゃんのためにもしっかり食事を取りたいもの。一方で、体重管理には気を付けなければなりません。

 食べた方がいいのか、控えるべきなのか、「どっちなの!?」と困ってしまいますよね。実は、悪阻を乗り越えてたくさん食べられるようになったら、栄養バランスに気を使いつつ、食べ過ぎを防ぐことが大切なのです。

 妊娠中の食べ過ぎは、母子ともに次のような危険があります。ちなみに、これらは検診時に助産師さんから説明を受けたり、母子手帳の取得時に資料をもらったりすることで、妊娠した際に知ることができます。

■妊娠高血圧症候群になりやすい

 妊婦健診では毎回血圧を測定することになりますが、食べ過ぎで体重が増加し過ぎると高血圧を起こしやすくなります。母体にも、子どもにも悪影響を起こすため、注意が必要です。

■巨大児が生まれやすい

 母体内の栄養が豊富になれば、胎児にもたっぷり栄養が運ばれるようになります。胎児の成長には十分な栄養が必要ですが、これが過剰になると子どもが大きくなり過ぎるなどのトラブルが起こります。

■腰痛などのトラブルを起こしやすくなる

 内臓脂肪が増えることで、それを支える腰に大きな影響が。体重の増加が大きいと、それだけ母体に大きな負担がかかります

■微弱陣痛になりやすい

 分娩時の陣痛が微弱になりやすく、分娩にかかる時間も長くなってしまいます。

■産道が狭くなる

 脂肪によって産道が狭くなると、スムーズに分娩が進まなくなる危険性があります。

■分娩時の出血が多くなり、産道破裂の縫合が困難になる場合も

 生まれてくる赤ちゃんが大きいことで、産道が傷付きやすくなります。

■生活習慣病のもとになる

 妊娠中に限らないことですが、母体の健康状態が悪くなる可能性があります。

 どのトラブルも、体重が増加し“過ぎる”ことで起こることです。体重の増加スピードに問題がなければ、自然と増えていくことに問題はありませんので、検診時に医師のアドバイスをよく聞くことが大切です。

 一方で、逆に体重が増えなさ過ぎることも多くのトラブルを招きます。体重の増え過ぎを注意されるようになったら、都度調節するつもりで必要な栄養素は取り入れるようにしましょう。体重の増加を記録しながらも、ぜひ食事を楽しんでくださいね。

35歳以上の初産は「高齢出産」、では50歳以上の出産は?海外では「超高齢出産」の事例も【医師が解説】


■高齢出産の定義……高齢出産は何歳から? 超高齢出産とは
WHOは35歳以上の初産、40歳以上の経産を「高齢出産」と定義しています。日本では、日本産科婦人科学会が35歳以上の初産を「高齢出産」と定義しています。また50歳以上または閉経後の出産を「超高齢出産」と定義しています。


■高齢出産の最高年齢は? 海外では72歳の出産報道も
高齢出産については、国外も含めると様々な記録がありますが、数年前にはインドで72歳の女性の出産が報じられ話題になりました。これは世界的に見ても極めて珍しい例です。

なお、私自身が当院で実際に経験した自然妊娠の最高年齢は47歳でした。

■高齢出産は出産数全体の何割か……現在は3~4人に1人が高齢出産の時代
近年では、出産に占める高齢出産の割合は、よくいわれている通り増加傾向にあります。厚労省の調査によると、1990年代には高齢出産の割合は出産数全体の数%程度でしたが、2000年代には10%台、2010年代には20%台と上昇を続け、2016年には28%超、2019年になると約30%を記録しています。

現在は、出産される方の3~4人に1人が高齢出産という時代なのです。

■高齢出産のメリット・デメリットの考え方
産む年齢を決めるのは産む本人なので、「高齢出産」と一括りにして良い・悪いをいえるものではありません。まずはそのことを念頭に置いていただければと思います。

それを前提とした上で「高齢出産のメリット」を挙げるならば、親が年齢を重ねている分、精神的にも経済的にも安定していることが多い点です。これは出産・育児においてのメリットであるといえるでしょう。

一方で、流産率が高くなる点や母体合併症が多くなる点は、医学的なデータからもデメリットとして挙げられます。年齢によっては子どもが成人するまで健康に見届けられない可能性が高くなることもデメリットということになるかもしれません。

いずれにしても、現時点で34歳以下の方、特に30歳未満の方は、高齢妊娠・高齢出産のデメリットや、そもそも年齢によって妊娠率が下がるという、データから読み取れる客観的事実は事実として正しく認識して、自分にとっての「ベストな産み時」を考えることが重要です。

「高齢出産にならないようにしよう」と考えるのではなく、「私的にはいつがいいのか」を考えてライフプランを立てるようにしましょう。

一方、すでに35歳を過ぎていて、妊娠を考えている人は「なぜこのタイミングでの妊娠・出産が自分と赤ちゃんにとってベストタイミングなのか」を明確にすることが重要です。なぜ2年前ではなく、1年後でもなく「今」なのかの意味付けをすることで、その年齢で産むことに重要な価値が生まれるのです。

▼清水 なほみプロフィール女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場診療にあたる。ネット・雑誌・書籍等の媒体を通し幅広く健康啓発を行っている。
(文:清水 なほみ(産婦人科医))

平愛梨さん海外での育児で困り果てていた悩みは「煮沸消毒」。哺乳瓶の消毒が必要な理由


三児の母でタレントの平愛梨さんが、日本に帰国したことで一つの悩みが解消したとInstagramに投稿しています。赤ちゃん育児には哺乳瓶やおしゃぶりを使いますが、煮沸消毒は必須。しかし平さんが過ごした国々では、煮沸消毒しても水道水のカルキ汚れが落ちず、苦心していたそうです。

■男の子三人を海外で出産

平愛梨さんはサッカー選手・長友佑都さんと結婚し、2018年にイタリアで長男を出産。2019年にはトルコで次男を、今年フランスで三男を出産しました。そして先日、長友さんが11年ぶりにFC東京に復帰したため、3歳、2歳、0歳5ヶ月の子どもたちと帰国。日本での子育てをスタートさせています。

帰国決定に際して平さんは、これからは家族や友人たちと一緒にいられることに安堵し、「息が詰まるほど」泣けたといいます。

右も左もわからぬ外国を転々としながらの妊娠・出産は、困ったことも多かったよう。9月21日にInstagramを更新した平さんは、海外で困り果てていたことのひとつとして、哺乳瓶やおしゃぶりの煮沸消毒ができなかったことをあげました。

平さんは「赤ちゃん育児を繰り返す中で毎日使う哺乳瓶やおしゃぶりの煮沸にはこれまで困り果てた」と述懐。

「水道水のカルキがすごくて煮沸で消毒したーと思っても白い粉のような見るからに汚れてる? と思うようなものが付いていてキッチンペーパーで拭いたり水道水の水をお鍋にためて6時間置いて沸騰してみたり…ペットボトルの水で煮沸したり 最終的には煮沸をやめて赤ちゃん食器洗剤で綺麗に洗って使い回ししてた」
(平愛梨さんInstagramより)

水道水ひとつとっても、水質や成分は地域ごとに変わるので、住み慣れるまでは戸惑いの連続になるのも無理はありません。まして、幼い子どもを3人も育てていれば、不安な気持ちもひとしおだったことでしょう。平さんは「そんなことも、もう気にせずに気兼ねなく煮沸が出来る! と思うとこういうひとつでも喜びを感じてしまう」と、たくさんの絵文字とともに喜びを綴りました。

■哺乳瓶の消毒が必要な理由

目安として、赤ちゃんの免疫機能が低い生後3ヶ月未満までは、1日に1回は哺乳瓶とその部品を消毒したほうが良いとされています[*1]。赤ちゃんの体内にはお母さんの体から移行したIgG(免疫グロブリン)という抗体が存在しますが、誕生から日が経つにつれて急減していきます。

赤ちゃん自身もIgGを作り始める時期は生後3ヶ月ごろなので、出生から生後3ヶ月ごろまでは、赤ちゃんの体内のIgGが最も少ない時期なのです。

免疫の機能が低い時期は病源体に感染しやすくなるため、この時期は哺乳瓶を消毒したほうが無難とされています。消毒方法は、鍋で煮る煮沸消毒や、電子レンジ消毒、専用の薬液に漬ける方法などがあります。使用している哺乳瓶の説明書をよく読んで、哺乳瓶の素材に合った方法を選びましょう。

また、赤ちゃんに病源体が感染するリスクを下げるという意味では、消毒だけでなく「かならず一度沸騰させた70℃以上のお湯でミルクを溶かすこと」がとても大切です。ペットボトルの水も無菌ではないので、使用前に沸騰させます(電子レンジでの加熱は均一でないので、電子レンジでの加熱は調乳には向きません)。

哺乳瓶を介した食中毒の原因として注意が必要とされているのは、「サカザキ菌」と「サルモネラ菌」ですが、サカザキ菌は粉ミルクを「一度沸騰させた70℃以上のお湯」で溶かすと死滅するため、感染リスクが劇的に下がります。

しかしこれよりお湯の温度が低いと、サカザキ菌が死なないばかりか、温かい環境でかえって増殖させてしまう可能性もあります。冷ますのが面倒に感じるとしても、ぬるい湯冷ましでミルクを溶かすのは絶対にNGです。ミルクは「一度沸騰させた70℃以上のお湯でミルクを溶かし、そのあと冷ます」が鉄則だと覚えてくださいね。

妊婦が食べていいケーキの量は?抹茶入りは大丈夫?妊娠中の食べ方と注意点【管理栄養士監修】


色とりどりのケーキ

夫以外の精子の人工授精、2割減…「出自知る権利」意識高まりドナー不足


(写真:読売新聞)

産後すぐ“母親”になれる女性ばかりじゃない 漫画に共感殺到 「私もそうだった」


漫画のワンシーン【画像提供:ちくまサラ(chikuma_sara)さん】

まだ母親の実感が湧いていなかった作者 出産後聞いた心に残るエピソード

「産後の女性には、頼れる場所を作ることが大事」

出産直後にパパも休める「男性版産休」ってどんな制度?


今まで、育児は女性がするものだと思われてきました。実際、産休や育休を取得するのは一般的に女性のみで、男性はバリバリ働き続けるイメージがあったかもしれません。

しかし、最近は「イクメン」という言葉も普及し、男性版産休が2022年10月に施行予定となっています。この制度は、女性の負担を軽減させることを目的としていますが、良い面と悪い面を兼ね備えているため、よく理解しておく必要があるでしょう。

ここでは、男性版産休の制度についてご紹介します。

男性には必要ない?産休・育休制度について

働く女性の多くが産休・育休をとるにも関わらず、男性はその間も仕事に邁進するものだと思っている人は多くいます。
しかし、男性も育児に参加する人が増えており、女性が出産・育児をする中で男性のサポートは不可欠になりました。まずは、本来の産休や育児休業制度について見て行きましょう。

そもそも育児休業制度とは何か

育児休業制度は、子どもが満1歳または最長2歳に達するまで会社を休むことができる制度です。もともと、育児休業制度がスタートしたのは、女性が社会に進出し、共働き世帯が増加したため、平成3年に改定されました。この制度によって、多くの女性が「仕事を辞めずに安心して出産・育児」ができる場を得ることに成功しています。

以前は任意でしたが、現在では事業所全てが育児休業制度を行うようにされているので、労働者から申し出があれば、必ず取得させなくてはいけないと決められています。

育児休業制度の対象となる範囲は?

育児休業制度を利用できる対象者は、原則として1歳に満たない子どもを養育する労働者であることです。しかし、日雇いの場合はこの限りではありません。

また、育児休業制度を利用するためには満たさなければならない要件もいくつか存在します。それは、同じ会社で1年以上雇用している労働者であり、子が1歳半になる日までに雇用期間が満了にならないこと、更新されないことが明らかではない労働者の場合は適用されます。

しかし、期間の定めのない雇用でも、勤続年数1年未満、休業制度の申し出日から1年以内に雇用終了が予定されている、週の所定労働日が2日以下の場合は育児休業が適用されません。

育児休業制度の期間はいつまで?

育児休業制度は子どもが1歳に達するまで、最長2歳まで休業することができます。起算日は、産後休業が終了した翌日から、子どもが1歳の誕生日を迎える前日までが対象期間です。保育所に入所できないなど理由がある際は、2歳まで延長することができます。

また、労働者側の希望で、子どもが1歳に達していない場合でも職場復帰をすることも可能です。しかし、生まれてからの状況を踏まえてよく検討する必要があるので、安易に出産前に上司などに進言しないようにしましょう。

男性版産休の新設ってどんな内容?

産休・育休と聞くと、産む側にある女性のための制度だとイメージしますが、現在では妻が出産するまで体調管理のサポートをしたり、生まれた直後から一緒に子育てをしたいという男性が増えてきたため、分科会で議論が交わされた結果、男性版産休が新設されることになりました。

以下に、どのような内容なのかを説明します。

育児休業とは別枠の休暇制度になる

男性版産休が新設される前から、パートナーが出産する場合に男性も育児休業を取得することは可能でした。しかし、なぜ男性版産休が新設されるのかというと、現在の育児休業制度だと開始する1ヶ月前までの取得申請が必要になるからです。そのため、万一妻の出産が早まった場合に男性はすぐさまパートナーのサポートを行うことができません。

育休を取得している男性は平均産後8週以内に休業を開始しているため、男性版産休を設けてタイムラグを防止することが目的です。

対象の期間や手続きは複雑なのか?

男性版産休は、現在の予定としては現行制度での産前産後休暇の状況を鑑みて、子どもの出生後8週の間に4週間の取得が可能とされています。
なぜ、4週間なのかというと、年次有給休暇が通常年間最長で20日ということを参考にしているからです。

対象になる労働者は育児休業と同じ考え方のままで、分割して取得することも可能です。手続きは、現行の「1カ月前」よりも緩和して、休業開始の2週間前までに申請することを原則とする形ではありますが、職場環境によって柔軟な対応が望まれます。申請は書類1つなので、そこまで複雑ではありません。

休業中でも就労ができる可能性が高い

男性版産休の場合、出生後8週間以内はパートナーも休業期間中であるため、労働者以外の人も育児ができる環境になります。そのため、新設された男性版産休は、あらかじめ予定していた仕事であれば、就労しても良いと認める案が盛り込まれています。
ただ、本来はパートナーに協力するために新設する制度なので、予定した就労をOKとするなら、本来の休業の趣旨から離れる危険性もあることが危惧されています。

男性版産休はいいことばかりではない?

男性版産休が新設されることは、女性にとって喜ばしいことも多いですが、メリットばかりではありません。なぜなら、取得する側の男性自身も社内での反応が怖いなど、色々な思いが出てくる場合も否めないからです。以下に、デメリットについてもご紹介します。

何のサポートにもならないケースがある

男性版産休という言葉は、裏を返せば「子どもが生まれたらきちんと子育てをする」ことが基本です。女性も産後は辛い体調の回復の手助けになって欲しいため、男性が産休を取ってくれることはすごく嬉しいことだと思っています。

しかし、育休をとっている男性の中には単純に休んでしまう人も多く、結局ただ家に夫がいるだけで子育ての大半は妻が行うことも少なくありません。そうなれば、ただ世話する人間が増えるだけで迷惑に感じるといった場合もあります。

男性側が社内評価を気にして取得しない可能性も

マタハラという言葉があるように、妊娠・出産を理由として職場に居にくい雰囲気や休みを取りにくい環境を作ることは違法です。しかし、女性に対してはそういった配慮ができたとしても、一般的には男性は仕事をして、子育ては女性に任せるべきという意見もまだまだ残っています。

そういった感覚がある職場の場合は、周囲から「穴埋めは?」など嫌な顔をされる可能性もあるのです。男性としても、そういった懸念から積極的に制度利用をしたくないと思う傾向があるので、制度はあっても利用しない男性がほとんどになる可能性もあるでしょう。

男性版産休によって女性が自分のペースを保てない

男性が育児に参加するということは、それだけ口出しも多くなります。教育方針は本来なら、夫婦で事前に話し合っておくべきですが、なかなか時間がとれずに出産を迎えたと言う場合もよくあることです。

その場合、男性版産休を夫にとってもらったとしても、夫婦で意見が合わないことも増え、結局「夫がいない方が気楽だった」とデメリットに感じる人もいます。社会的な流れだけを意識して男性版産休をとるのではなく、夫婦それぞれの意見をしっかりと話し合っておくことが大事です。

おわりに

出産直後から、夫も休むことができる男性版産休ですが、産後すぐに男性がサポートしてくれるのは嬉しい反面、妻にとって負担に感じることも多くあります。そのため、実際休暇をとってもらうかどうかについては、事前にお互いに話し合っておきましょう。それぞれの家庭によって価値観は違うものなので、自分たちにとって良い方向を見出してくださいね。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

冷え性や疲労、不妊の原因は有害ミネラル!?髪の毛だけでチェックする方法は?


有害ミネラルという言葉を聞いたことがありますか?

排気ガスや、野菜に残っている農薬、魚介類や調理器具など身の回りにあるものには、カドミウムや水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムなどの有害ミネラルが含まれており、これらの有害ミネラルは日常生活の間で、知らず知らずのうちに、体内に蓄積されていきます。

有害ミネラルの蓄積や、必須ミネラルの欠乏はさまざまな不定愁訴(不眠、冷え性、抜け毛、肌荒れ、疲労など)や生活習慣病に関与すると言われています。

ここでは、体内の有害ミネラルの蓄積状態や必須ミネラルの過不足がわかる毛髪ミネラル検査についてご紹介します。

◆私たちのカラダには有害ミネラルがいっぱい!?

人間のカラダの約96%は、酸素・炭素・水素・窒素の4元素で構成されています。残りの4%はカルシウム、リン、ナトリウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラルで構成されています。ミネラルには大きく分けて有害ミネラルと必須ミネラルがあります。

排気ガスや、野菜に残っている農薬、魚介類や調理器具など身の回りにあるものには、カドミウムや水銀、鉛、ヒ素、アルミニウムなどの有害ミネラルが含まれており、これらの有害ミネラルは知らずに蓄積されています。

有害ミネラルが知らずにどんどん溜まってしまっている一方、必須ミネラルは欠乏しがちです。これは肥料として堆肥が利用されなくなることなどから、土壌中 のミネラル枯れが生じ農作物のミネラル含量が著しく減少していることや、食品の精製加工過程でミネラルの損失が起こるためです。

有害ミネラルの蓄積や、必須ミネラルの欠乏はさまざまな不定愁訴(不眠、冷え性、抜け毛、肌荒れ、疲労など)や生活習慣病に関与すると言われています。

特に有害ミネラルの蓄積は、妊娠中の女性にとっては本人への影響だけでなく、生まれてくる子どもへの健康を害する可能性があると言われ、また、妊娠を考える女性にとっては、新しい細胞を造りだすというような人体の代謝を阻害し、不妊にも関係するといわれています。

◆有害ミネラルと不妊の関係

日本生殖学会(不妊学会)の発表によると、「子宮内膜症による女性不妊の人たちは正常な人たちに比べ毛髪中の水銀・カドミウムの値が統計学的に高くこれらの有害ミネラルが子宮内膜 症に影響を及ぼす可能性が考えられる、また、精子数の少ない男性不妊の人たちは正常な人たちに比べ、毛髪中のセレンの値が統計学的に低い。

セレンは人体に とって必須ミネラルであり、この不足は精子数に影響を及ぼす可能性が考えられる」とのこと。(2008年10月23・24日神戸)

このことからも、体内のミネラルバランスを整えることは、妊活中の方にとって、また赤ちゃんを産む前の女性にとっては、特に重要であり、そのために毛髪ミネラル検査を行い、食事や栄養指導が必要となります。

◆毛髪ミネラル検査とは?

まずは有害ミネラルが自分のカラダにどのくらい溜まっているのかを知りましょう。毛髪ミネラル検査では、毛髪から、体内の有害ミネラルの蓄積状態や必須にミネラルの過不足がわかります。

その検査結果に基づき、有害ミネラルの解毒・排泄を促すミネラル・ビタミンを含め、どんな栄養素が自分に必要か、どのような食材から摂取できるのかなど、食品・献立のアドバイスがもらえます。

◆申込み方法

まずはキットの申込みをします。毛髪サンプルの取り方とそれを入れる袋、アンケート用紙が届きますので、説明に沿って毛髪をカットし、サンプルを採取します。

医療機関の場合は、医療機関のスタッフが毛髪採取から郵送まで行います。

◆費用と期間

検査には2種類あり、毛髪ミネラル検査(有害ミネラル6種類+必須ミネラル13種類+参考ミネラル7種類)は10500円(税込)で、有害ミネラル検査(有害ミネラル6種類)は6300円(税込)です。
サンプルを提出して、研究所での受付後10営業日(約2週間)以内に検査結果表が届きます。

◆どんな結果が返ってくるの?

検査結果表には、ミネラル年齢、6種類の有害ミネラルの蓄積状態、13種類の必須ミネラルの過不足、ミネラルバランスから気になる症状と、専門の管理栄養士さんが監修した、あなたに必要なミネラルがわかる栄養アドバイス表、献立アドバイス表が掲載されています。
自分の健康だけでなく、将来生まれてくる子どものためにも、結婚前や妊娠前に毛髪ミネラル検査を受けて、カラダ作りをしておきましょう。

◆実際に、毛髪ミネラル検査を体験してみました!ミネラル年齢は何歳?

実際に、もこすく編集スタッフ(30代)が、毛髪ミネラル検査を体験してみました。その結果についてご紹介します。
今回体験した毛髪ミネラル検査(有害ミネラル6種類+必須ミネラル13種類+参考ミネラル7種類)は、10500円(税込)の検査です。

1.まず、髪の毛を採取!

毛髪ミネラル検査のやり方は、まず髪の毛を採取するのですが、根本付近の髪の毛を採取する必要があります。私は美容院でカットしてもらいました。

カットした毛髪を送られてきた検査キットの検体袋に入れて質問票と一緒に郵送。検査結果は2週間ほどで手元に届きます。

冷え性や疲労、不妊の原因は有害ミネラル!?髪の毛だけでチェックする方法は?

毛髪ミネラル検査表

2.検査結果表到着

検査結果表は【1枚目・毛髪ミネラル検査表】、【2枚目・検査結果の概要】【3枚目・検査結果からのアドバイス】【4枚目・栄養素アドバイス表【5・6枚目・献立アドバイス表(1)(2)】がセットで郵送されてきます。有害・必須ミネラルの測定結果グラフ、わかりやすい解説付きです。

とはいえ、検査表をみただけでは、素人目には良いのか悪いのか判断がつきません。そこで、毛髪ミネラル検査を受けた方で、結果に対しての説明を希望する方には、無料で常駐の栄養士さんから電話カウンセリングを受けることができます。

3.毛髪ミネラル検査を体験した感想

ちなみに、毛髪ミネラル検査は、ミネラルバランスの崩れから算出したミネラル年齢というものが掲載されています。私のミネラル年齢は29歳。実年齢よりも若い結果が出て嬉しかったです。

今回、実際に毛髪ミネラル検査を体験してみて、想像した以上に自分のカラダのことを知ることできました。髪の毛を切って送るだけで、何の痛みもなく、自分に溜まっている有害ミネラルや、足りない栄養素が分かります。

検査結果も自分で読んだだけでは分かりづらい部分も、栄養士さんに電話でカウンセリングをしてもらえるので、具体的な対処方法を教わることができ、生活習慣を改善する指標になります。 原因は分からないけどなんとなく不調という方、より健康になりたい、という方は、ぜひ一度検査をしてみるのをオススメします。

意外と知らない……人工授精と体外受精はどこが違うの?


不妊治療を行っている方は自分でいろいろと勉強をされているので、この違いはわかると思うのですが、まだ治療を考えられていない人や最近治療を始められた方には言葉の意味がわかりにくいということをよく聞きます。そこで、今回はその違いを簡単に説明させて頂きます。

■人工授精とは?

 人工授精とは採取した精液を、カテーテルという細い管を使って子宮に直接注入するもので、精子を卵子が受精しやすいところに入れる治療法です。この治療法を選択される場合は下記のケースです。

1) 子宮頚管の中の粘液分泌が正常ではない場合
2) タイミング療法やHMG-HCG療法を行ってきてうまくいかない場合
3) 男性の精子が少ない場合(4000万程度まで)・無精子の場合(AID)
4) 性交障害(勃起障害・女性器異常など)の場合

 人工授精には2種類あります。

□AIH(配偶者間人工授精 Artificial Insemination of Husband)

 夫の精子を使って行う人工授精です。

□AID(非配偶者間人工授精 Artificial Insemination of Donor)

 夫が無精子症の場合、この治療法を選択することがあります。

 最近の人工授精は精子を遠心分離で選別して、優良な精子だけを注入するやり方が一般的です。人工授精の妊娠率は施設によってばらつきがありますが、約10~20%程度です。

 人工授精で妊娠する場合、4回までで妊娠する率は90%を超えるので一つの目安になると思います。通常、クリニックでは約6~8回程度行って、うまくいかない場合は次の段階である体外受精に進む場合が多いです。

■体外受精とは?

 体外受精とは、女性の卵巣から卵子を体外に取り出して、男性の精子と受精させ、数日の培養後、細胞分裂(分割)が始まれば、女性の体内(主に子宮内)に戻すと言う治療法です。一般的に試験管ベビーと言われたのがこの方法です。

 体外受精は体内で受精が難しいと考えられる場合に行う方法で、文字通り「体外で」受精を行う方法を指します。

現在最も一般的であるのはIVF-ET(体外受精-胚移植)ですが、GIFT(配偶子卵管内移植)、顕微受精(ICSI;卵細胞質内精子注入法、ほか)あるいは凍結胚移植なども含めて体外受精と呼称されているようです。

 体外受精の適応については以下のようなケースが相当します。

1)両方の卵管が閉塞している場合
2)乏精子症や精子無力症など精子に原因がある場合
3)抗精子抗体のような免疫系に原因がある場合
4)AIHを何度も施行しても妊娠しない
5)子宮内膜症があって妊娠しない
6)高齢で妊娠のチャンスが少ししかない場合

 体外受精は8つのステップで進んでいきます。

 排卵誘発→採卵→精子採集・調整→媒精→培養→胚移植→黄体補充→妊娠判定

 体外受精の場合、妊娠率は20~40%と施設によって大きく違います。その率の違いはクリニックの品質管理や患者さんの年齢層などさまざまな要因やデータの取り方で左右するので、一概にどこが良いとは言えませんが、体外受精を得意としているクリニックは症例数が多いのでそれが一つの指標になると思います。

 体外受精の場合、問題となるのが費用の問題です。これも大学病院などでは10万円台から、高いところでは70万円ぐらいかかるところもあります。

費用の差はやはり、コストに比例しますので、都市部の一等地で多くのスタッフで治療を行っているところは値段が高くなる傾向にあります。

「男性の不妊治療」、専門医が語る現実 原因の半分は男性にある


不妊の原因の半分は「男性」にある──。これは2017年にWHO(世界保健機関)の調査によって明らかになったデータである。同調査によると、不妊の原因は、24%が「男性のみ」、24%が「男女とも」にあるとされる。

一般的に「不妊治療」とは「女性が行うもの」というイメージを持つ男性が多いと言われている。しかし不妊の原因の半数近くを占めるのが「男性」であるなら、その認識は現実とズレていると言える。

 不妊治療の保険適用をめぐっては、政府が具体的な検討を開始し、体外受精に加え人工授精について保険適用とする方向で議論されていることが報じられた。

制度面では少しずつ改善の方向へ向かっているが、まだまだ多くの人の間では「不妊治療は女性が行うもの」というイメージが強いのはなぜなのか。

「これは私の個人的な経験や考え方も含まれますが、やはり不妊治療は“女性”を中心に行われている現状があるからだと思います。

例えば男性側に不妊の原因があり、不妊治療を受ければ自然妊娠する可能性があっても、男性は治療を受けずに、女性の身体に負担がかかる顕微受精に進まれる夫婦がいらっしゃるのです」

 そう語るのは、日本ではまだ数が少ない“男性不妊”専門クリニックである「MRしょうクリニック」を福岡市で営む医師の庄武彦氏だ。

男性の中には自身の妊孕性(女性を妊娠させる力)について触れられたくないと感じる方が、少なからずいらっしゃいます。不妊治療に消極的な方の割合は、もしかすると女性より男性の方が多いかもしれません」

 ではそもそも、男性不妊治療を専門とする病院が少ない理由は何だろうか。

「やはり世の中において“男性不妊”の診断及び治療が積極的に求められておらず、放置されていたということがあると思います。

最近になって不妊の原因は男性側にもあるという厳然たる事実が認識されるようになり、男性不妊を専門とする施設は増加傾向にあります」(庄医師)

「男性の不妊治療」、専門医が語る現実 原因の半分は男性にある


 不妊の原因の半分は「男性」にある──。これは2017年にWHO(世界保健機関)の調査によって明らかになったデータである。同調査によると、不妊の原因は、24%が「男性のみ」、24%が「男女とも」にあるとされる。一般的に「不妊治療」とは「女性が行うもの」というイメージを持つ男性が多いと言われている。しかし不妊の原因の半数近くを占めるのが「男性」であるなら、その認識は現実とズレていると言える。

 不妊治療の保険適用をめぐっては、政府が具体的な検討を開始し、体外受精に加え人工授精について保険適用とする方向で議論されていることが報じられた。制度面では少しずつ改善の方向へ向かっているが、まだまだ多くの人の間では「不妊治療は女性が行うもの」というイメージが強いのはなぜなのか。

「これは私の個人的な経験や考え方も含まれますが、やはり不妊治療は“女性”を中心に行われている現状があるからだと思います。例えば男性側に不妊の原因があり、不妊治療を受ければ自然妊娠する可能性があっても、男性は治療を受けずに、女性の身体に負担がかかる顕微受精に進まれる夫婦がいらっしゃるのです」

 そう語るのは、日本ではまだ数が少ない“男性不妊”専門クリニックである「MRしょうクリニック」を福岡市で営む医師の庄武彦氏だ。

「男性の中には自身の妊孕性(女性を妊娠させる力)について触れられたくないと感じる方が、少なからずいらっしゃいます。不妊治療に消極的な方の割合は、もしかすると女性より男性の方が多いかもしれません」

 ではそもそも、男性不妊治療を専門とする病院が少ない理由は何だろうか。

「やはり世の中において“男性不妊”の診断及び治療が積極的に求められておらず、放置されていたということがあると思います。最近になって不妊の原因は男性側にもあるという厳然たる事実が認識されるようになり、男性不妊を専門とする施設は増加傾向にあります」(庄医師)

「こんな情報がほしかった」「産後の辛さは知られていない」 里帰り・手伝いなしで出産する友達に宛てた“手紙”が心にしみる


 里帰りや手伝いなしで、初めての出産を迎える友人に贈られた手紙が公開され話題になっています。

 手紙の作者は漫画家の栗原まれんどさん。「妊娠おめでとう!」で始まる手紙は、主に栗原さんの経験を元に、産前・産後の大変な時期の乗り越え方が書かれています。

 授乳の仕方や粉ミルクの便利さ、おくるみの効能、漏れないおむつのはかせ方など、お母さんの負担を減らしながら赤ちゃんの世話をするための知恵を、かわいくわかりやすいイラストとともに紹介しています。

 手紙の随所には「産後は絶対に無理をしてはいけません」「いかにストレスを溜めずに生活するかが大事」「辛くなったら美味しいものを食べて寝よう」などのいたわりが。

 また、周囲の人から心ない言葉をかけられた際のアドバイスも書かれており、不安になりがちな妊娠生活の味方になってくれる心強い言葉が並んでいます。

 友だちへの愛情あふれる手紙には、さまざまな反響がありました。まず、産後無理をしてはいけないという言葉に多くの人が共感。「産後の辛さは知られていない」「(無理をして)後遺症が残ってしまった」などのコメントが多数寄せられていました。

 中には「コロナで実家に帰れないから勉強になる」という、コロナ禍の現在ならではのコメントも。感染を防ぐために、里帰り出産をしたり、親に手伝ってもらうことができない人も多いなか、この手紙が多くの人の助けになっているようです。

 また、目を引くのは「自分が初めて出産する時にもこんな情報がほしかった」「泣けました」という出産経験者からの声です。幅広いノウハウがわかりやすく、そしてあたたかく力強いメッセージとともに書かれている手紙は、出産後の大変さを乗り越えた人によりいっそうしみるのかもしれません。

画像提供:栗原まれんどさん

(谷町邦子/ねとらぼGirlSide)

上原さくら、避妊リング装着を報告「かる~くお腹と腰が重ダルい感じ」…過多月経による貧血に悩み


 タレントの上原さくら(44)が13日に自身のブログを更新。ミレーナ(避妊リング)を装着したことを報告した。

 避妊リングとは、子宮内に小さな避妊具を装着し、着床を防ぐ効果があるミレーナやノバTなどの総称。避妊効果だけではなく、月経困難症などにも効果がある。2014年から「過多月経」「月経困難症」の場合には、保険適用されるようになった。

 上原は、6月18日の投稿で、貧血や耳鳴りがひどく、病院を受診していることを告白。そのときは、「処方して頂いたのは、鉄剤と漢方の合わせ技」と薬を処方されたが、「婦人科でLNG‐IUS(ミレーナ)を検討しています。そうすると過多月経による貧血が改善されるので」と、ミレーナ装着を検討していた。

 13日には、ミレーナを装着したことを報告。「ここ数ヶ月悩まされている体の不調は(偏頭痛や耳鳴り、倦怠感など)、色々な検査などを総合すると、月経過多からくる貧血を治療すれば改善するのではないかという結論に辿り着き(人によっては)装着する時すごく痛いらしい…という前情報で、ビビり倒していたミレーナを、覚悟を決めてやってもらいました」と経緯を明かした。

 実際に装着してみた感想として「全く痛くない 拍子抜けするほど、痛みは感じませんでした。笑」「処置から少しして、かる~くお腹と腰が重ダルい感じになっています。今のところ、ほとんど気になりません。」と明かした。

 上原は2019年12月にブログで一般男性との再婚を明かし、20年4月に第1子となる長女を出産した。

要注意! ピルを飲んではいけない人


■Q.ピルを飲んではいけない人がいるって聞きました。ホントですか? いったいどんな人は飲んではいけないのか教えてください!

●A.「ピル=経口避妊薬」は、最も確実な避妊法として海外ではよく知られています。でも、実はピルを飲んではいけない人がいるのです。どんな人は飲めなくて、どんな人は要注意なのかといったご質問にお答えします。

■血栓症とがん
●エストロゲンが関わっているがんの疑いのある人
乳がん、子宮がん(特に子宮頚がん)がこれにあたります。また、がんではないですが、子宮筋腫もエストロゲンが関わっているためダメとなります。また服用する人でも定期的に子宮がんの検診(細胞診)を受けるのがおススメ。

●血栓性のもの
ピルの成分の1つのエストロゲンは血液を固まりやすくする作用(血栓を作る作用)があります。ですから、そういった病気にかかったことがある人は飲んではいけないことになります(病名としては、血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患)。また、手術やお産の後の人、長期安静の人も血が固まりやすくなりますのでダメなのです。

●ピル過敏症、原因不明の性器出血
当たり前ですが、実際にピルを飲んで過敏症を起こした人や、原因不明の不正性器出血のある人もダメです。

■実はタバコも危険因子
●タバコ
意外と知られていないことですが、タバコも血栓症のリスクを上げるので、「35歳以上で1日15本以上の喫煙者」の人には処方できないのです! 逆にコレにあてはまる人は、禁煙すれば飲めることになります。

●妊娠
あまり妊娠中に飲む人はないと思いますが、妊娠していたり、妊娠している可能性のある人も飲めません。あとは、授乳中の人もダメ。また、これは妊娠したときの病気のお話ですが、妊娠中に黄疸、持続性掻痒症が現れたことのある人、妊娠ヘルペスの既往のある人もダメです。

●その他
思春期前の人、重症の肝障害、肝腫瘍のある人、脂質代謝異常、重度の高血圧、難しい病名になりますが、「抗リン脂質抗体症候群」の人、「耳硬化症」の人などもダメです。

■やっぱり血栓とがんがポイント
●服用に注意!の人
簡単にいってしまうと、「処方できないほどひどくないけれど、血栓を作りやすかったり、がんになる可能性が普通より高そうなヒトだなあ……」という人です。

具体的には40歳以上の人、乳がんの家族歴のある人、乳房にしこりのある人、喫煙者、肥満、家族に血栓症にかかったことがある人がいる人、軽い高血圧(妊娠中高血圧も含む)、糖尿病またはその疑い、軽い肝障害のある人、心臓、腎臓の病気があるか、昔そうだった人などもですね。

参考までにポルフィリン症、てんかんのある人、テタニーのある人も要注意です。
自分があてはまるものがあるかをチェックしてみてくださいね。

記憶から消し去りたい…マタニティハイ妊婦の失敗


待望のわが子を妊娠! 周りから祝福の言葉をたくさんもらい、満たされた気持ちになりますよね。しかし母親の気分を初めて味わうからか、妊娠が分かってからもずっと興奮状態に陥ってしまうことがあります。たとえば、何かにものすごく執着し時間を忘れて没頭したり、赤ちゃんのことを思うあまり、端からみたら「!?」と思われるような、いきすぎた行動を起こしてしまったり。

これが噂に聞いていたマタニティハイ…! 皆さんのエピソードをご紹介します。

■マタニティハイ状態でしてしまったこと

マタニティハイは概ね、妊娠後に気分が高揚して、普段とは違う行動をしてしまうことを指します。ママスタトピに「今思えば、あれこそがマタニティハイだったのでは?」と冷静に分析するママたちの声が寄せられていたのでご紹介します。ちなみに名づけに関してはかなり要注意のようです。

『普段掃除なんて苦手で大嫌いなのに、妊娠中は毎日大掃除のように隅々までピカピカにしてて、それが楽しくて楽しくてしょうがなかったです。』

『ちょっとした旦那との喧嘩でかなり悲劇のヒロインぶってた。そしてそんな自分に酔ってた。何だろうね?』

『五年ぶりに二人目を妊娠して、一人目の時に使った名付けの本を引っ張りだして何ページかめくってたらメモが挟まってた。そのメモに娘につけたい名前の候補が「ティファニー」とか「エミリー」みたいな外国人風だった。きっとこの外国人風の名前に漢字を当てようとしてメモってたんだと思う。』

■周りを巻き込んだ…でも笑えるエピソード

マタニティハイ状態でうっかり周りの人を巻き込んで迷惑行為をしてしまうと、その後の関係に少なからず影響するようです。でもこんな微笑ましいエピソードなら笑い話になるかも!?

『犬に必死こいてお腹の音聞かせてた。「聞こえるー!? ねーねー耳いいんだから聞こえるでしょー!?」とかって無理矢理お腹に耳当てさせてた。6年経ってもいまだに、私がクイッて腹をつき出すと嫌そうに離れていく 』

『マタニティマークをつけてる人を見かけるたびに、軽く会釈してた‥同志よ♪って‥ 』

『赤ちゃんのエコー写真を年賀状にしてみんなに送りつけようとしていた……ママスタのトピにエコー写真の年賀状のことが書かれていて目がさめた。もう年賀状ができ上がってポストに入れるだけだったから、危なかった(笑)ママスタありがとう!』

『まだ性別もわからないうちにテンション上がりすぎて、赤ちゃん服やグッズを調べまくっては一人で萌え、性別が分かれば3才くらい先まで買いこんでしまった。早めに兜を名前入りで予約しようと探っていたら、性別が逆転して女の子だった。その後現実を見て、悲惨な出費に落ち込んだわ‥』

マタニティハイは正しい判断がしづらくなってしまう状態なのでしょうか。しかしそれも赤ちゃんへの愛しさの反動なのかもしれませんね。もしマタニティハイの妊婦さんの変な行動を見たら、お願いです。そのときのことはできるだけ早く忘れてあげてください…。

夫婦円満になる「出産してもなおセクシーさを保つ」秘訣3選


子どもが産まれるまでの十月十日、尊い命を守り育むために女性の体は体型に変化が起こります。しかし残念なことに、子どもを産んだ後すぐに元の姿に戻るわけではありません。

体型は崩れ、妊娠線がくっきり。そのうえ、子育てに追われて自分に構う暇もない。「もうセクシーさなんてどこかへいってしまったわ……」と諦めていませんか? そして、旦那さんから求められず、レス生活になってしまうのは悲しいことですよね。

そこで今回は、『WooRis』の過去記事と海外情報サイト『the Asianparent』を参考に、“出産してもなおセクシーでいられる秘訣”3つをご紹介します。

■1:エクササイズに励む

当たり前すぎてわざわざ言うまでもありませんが、体型を戻すには何はともあれエクササイズが大切です。

エクササイズをすれば、体重や脂肪が落ち体が引き締まるだけでなく、幸せホルモンと呼ばれているエンドルフィンが分泌されて、“大人の色気”を取り戻す手助けをしてくれます。

もう一度女らしさを取り戻し旦那さんをびっくりさせたいなら、ここは頑張って体を動かすしかありませんね。

■2:マタニティーウエアを捨てる

最近のマテニティーウエアはよくできていて、産後に授乳服として着れるものもあります。

マテニティーウエアは決して安いものではないので、産後も使えるのはいいことなのですが、それをいつまでも着ていると“妊婦モード”を引きずってしまいます。そうすると、どうしてもセクシーさからは遠ざかってしまいますよね!

ゆったりした洋服は子育て中は楽かもしれませんが、必要が無くなったマタニティーウエアとは、きっぱりとおさらばしてみましょう。そして、子育て用のカジュアルな服のほかに、体にフィットしたおしゃれな洋服も買ってみましょう。

ファッションを楽しむ気持ちは、“女性らしさ”を高めます。妻の女らしい一面に、夫はママではなく“女性”を感じるはず!

■3:無理をしない

授乳は母親にしかできない大切な役目ですが、昼夜問わず授乳をするのは体力的にとても疲れます。そこで、たまには母乳を搾乳して旦那さんに託すなど、少し自分を休ませてあげましょう。

疲労はときに子どもへの愛情の薄れにつながり、さらに心を病んでしまうと、あなたから輝きを奪ってしまいます。母性も大事ですが、1人の女性として自由に使える時間の確保が、セクシーさを取り戻すためには欠かせないのです。

以上、“出産してもなおセクシーでいられる秘訣”3つをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

妊娠・出産を経てママになっても、女性として美しくいることで女としての自信を失わない。つまり、セクシーでいるための努力は、結局“自分のため”につながるのです。美しくてステキなママって言われたいですものね。

精子の提供者不足が深刻化…「出自知る権利意識」高まり、ためらう人が増加


 第三者の精子を使った人工授精(AID)のドナー(提供者)不足が深刻化している。日本産科婦人科学会に実施を登録する12医療機関に読売新聞が取材したところ、半数を超える7施設がドナー不足に陥っていた。安全性が不確かな精子のネット取引に流れる人もおり、医療関係者は国による対策を求めている。

 AIDは、無精子症など夫が原因の不妊に悩む夫婦を対象に、ドナーの精子を妻の子宮に注入する方法。国内では1948年に始まった。同学会は安易な拡大を防ごうと、実施する医療機関を登録制にしている。

 読売新聞が登録施設に実施状況を聞いた結果、取材に応じた9施設のうち、実施を休止中の3施設を含む計7施設がドナー不足と回答した。

 AIDは、医療機関が医学生らから匿名で精子の提供を受けて実施してきた。だが、生まれた子がドナーの情報を知る「出自を知る権利」の意識が高まり、提供をためらう人が増えた。ある医院は取材に対し、「匿名性が守られるのか、提供者が不安に感じていることが不足の原因」と話した。

 ネット上では個人間取引が横行し、ドナーが依頼者に性行為を求めるなどトラブルも起きている。取り扱う精子は感染症の検査が不十分で、安全性も懸念される。

 AIDに詳しい久慈直昭・東京医科大学産科婦人科教授は「一医療機関がドナーを集めるのは難しくなっている。ドナーは親ではないことを法律で明確にした上で、出自を知る権利を保障するなど子どもとドナー双方に望ましいルール作りを急ぐべきだ」と指摘する。

帝王切開で出産、助産師から「我慢できなかった?」と聞かれ罪悪感に涙しています


出産の経験が、女性の心に深い傷を残すことがあります。陣痛に耐えられず、急きょ帝王切開に切り替えた女性が、「私は出産から逃げた情けない母親」と打ち明ける投稿を、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」に寄せました。無事生まれたのに、新生児室にいる我が子を見て罪悪感を覚えたり、産院の廊下でほかの産婦さんとすれ違うだけで泣きたくなってしまったりするそう。なぜ、そこまで思いつめてしまうのでしょうか。専門家に聞いてみました。

トピ主の「情けない母親」さんは、初めての出産で、午後7時から8時間にわたってつらい陣痛を経験しました。

明け方になっても子宮口が4センチ程度しか開いていないことがわかると、「この先もっと痛くなるし、間隔も短くなる……」と思って取り乱してしまい、ナースコールを何度も押しては、「切って、切って」と帝王切開を懇願。

付き添っていた助産師さんからは「正常なお産で進んでいるのにもったいない」と言われましたが、そんな言葉を聞き入れる余裕はなく、結局、帝王切開に切り替えてもらい、無事に赤ちゃんが生まれたそうです。

ところが、産後も心は晴れやかにはなりません。

「助産師さんたちに『我慢できなかった?』と聞かれるたびに、出産から逃げたことにすごく罪悪感を覚えます。廊下ですれ違う経産婦さんたちを見るとすごく誇らしげで……今から出産する人を見ても罪悪感を覚え、涙してしまいます。新生児室にいる我が子を見ると、情けない母親だと言われているような気がします。皆さん、頑張って自然分娩で産むのに……」とつづるトピ主さん。夫は「いつまでもうじうじするな」と言うそうですが、「なかなか前向きになれなくて。皆さんのアドバイスをお聞きしたいです」と発言小町で意見を求めました。

罪悪感・人と比べて涙
この投稿には、220件余りの反響(レス)がありました。同じような経験をしたという女性たちの声が目立ちます。

「4年前、長女のお産のときに痛みに耐えられなくて、無痛分娩に切り替えてもらいました。無事産まれてホッとしたけど、なんでみんなが乗り越えてきたお産の痛みに耐えられなかったんだろうって、情けなさと罪悪感でいっぱいでした。今でも心にひっかかっています」と書いたのは、「ももんが」さん。

「私も同じように産後くよくよしていました」とコメントしたのは、「ぺい」さんです。やはり、子宮口が6センチぐらいまで開いたものの、そこからお産が進まなくなり、翌日、帝王切開に切り替えました。コロナ禍で家族の立ち会いがなかったため、出産当日の夜に家族に電話したときは、「頑張れなかった、ごめん」と泣いてしまい、子供に対しても「こんなに情けない母親でごめんと、十字架を背負った気分」だったそうです。ただ、出産から9か月たった今は、そんな罪悪感はすっかり忘却の彼方へ。「このトピを見て当時を思い出すまでは、完全に忘れていました。時間が解決してくれますよ」とトピ主さんを励まします。

1歳の男児がいる「kii」さんも、帝王切開に切り替えて出産した一人。「産まれてすぐは、自然分娩で産んだ方たちがすごく尊く見えていました。帝王切開で産まれたときに、真っ先に出た言葉が『ごめんね』でした」と振り返ります。でも、母親から「無事に赤ちゃんが生まれることが何より大事。帝王切開になったと聞いて、私は安心したよ」と言われて、救われた気分になったそうです。

「にょろにょろ」さんの場合も、陣痛の痛みに耐えられず、手をあげて「切ってください!」と言って、帝王切開にしてもらったそうです。「母子手帳には、帝王切開の理由に『頭なんとか不適合』みたいな理由が書かれていたので、それなりに理由を考えてくれたんだと思います。理由が『痛みに耐えられず』では帝王切開は認められませんものね」と書き込みました。

増加する帝王切開、4人に1人が出産
出産時に受けた母親たちの心の傷をどう考えればいいのでしょうか。産後の心のケアに詳しい東京大学大学院教授の春名めぐみさんに聞きました。

「帝王切開になった場合、それまで思い描いていたような出産ではなかったことから、挫折感やネガティブな気持ちを抱きやすくなり、周りの人が思っている以上に、心が傷ついてしまうことがあります」と春名さんは話します。

最近は、高齢出産の増加に伴って、帝王切開も増加傾向です。厚生労働省の「医療施設調査・病院報告の概況」によれば、分娩件数に占める帝王切開の割合は年々増えており、2014年には一般病院で24.8%になっています。一般病院では、約4人に1人が帝王切開で出産していることになります。帝王切開は、多胎妊娠などでリスクの高い産婦に対してあらかじめ計画して行う「予定帝王切開」と、出産中のトラブルで自然分娩から切り替える「緊急帝王切開」の二つに分かれ、どちらも医師の判断によって行われます。

「この投稿を寄せた方も、分娩の進行が停滞するなど、何らかの医学的な適応があったはずです。医療者はその時々の判断で、なるべく侵襲の少ない(害の少ない)方法を選んでいきます。ご自分で『切ってください』とお願いしたから実現したのではなく、医学的な判断があったから実現したこと。そこはポイントとして押さえてほしいです。ただ、急な変化だけに、医療者側の説明が不十分だったり、女性のほうも自分で受け止めきれなかったりすると、お産について、後悔や罪悪感、不全感など、もやもやした気持ちを抱いてしまうことはあるかもしれません」と話します。

必要なのは、自分自身へのいたわりの言葉
春名さんによると、出産で起こったことについて産後、心にひっかかりを感じたときは、まず、それを否定するのではなく、そういう気持ちも自分の中にあるということを認めること。そして、ゆっくりと深呼吸をして、今のこの瞬間に目を向けて、その上で「私はよく頑張っている」「順調に回復している。すごいことだなあ」などと、自分自身に対していたわりの言葉をかけてみるといいそうです。

「お産は十人十色です。産婦さん自身が恥じたり、悪いと思ったりする必要はまったくないのですが、そういう気持ちに追い込まれてしまうこともあります。一人で背負い込むのではなく、いろいろな人にサポートを求めてみましょう。ネガティブになりそうなときは、期待しすぎず、でもあきらめずに周囲にヘルプを求めたり、話を聞いてもらったりするといいでしょう。今現在の自分を大切にしてみることです」と強調します。

発言小町では、「お子さんと幸せに」さんからトピ主さんにこんなアドバイスも。「気にしないコツはね、堂々としていることです。私は、帝王切開も完ミ(完全ミルクの育児)も恥じたことがありません。だから、あれこれうるさいこと言われたこともありません。言われそうになっても、『それが何か?』という態度なので、相手も途中で黙って、どっか行っちゃいます」

人と比べる前に、深呼吸をして堂々と。発言小町に寄せられた多くのアドバイスにあるように、出産の形などにこだわらず、一人の人間をこの世に生み出すという大事業をした自分をぜひいたわってあげたいものです。(読売新聞メディア局 永原香代子)

40代の高齢出産も増えているけれど……出産適齢期はいつ?


医療が進歩しても、身体の仕組みは変わらない

卵子の数は生まれた直後がいちばん多い

「精子売買はグレーマーケットだった」‟不妊治療大国”で元証券会社社員が精子バンク日本語窓口を立ち上げたワケ


 精子の売買に関する法律が未整備で「自称精子バンク」が横行する日本でも、ようやく出自のわかる安全な精子を購入できるようになった。その立役者が、一昨年からデンマークのメガ精子バンク「 クリオス・インターナショナル 」(以下クリオス)の日本事業担当ディレクターを務める伊藤ひろみさんだ。

伊藤さんは医療従事者でも研究者でもなく、元は証券会社の一社員。結婚して、子育てもしている。この市井の人が、世界最大の精子バンクの目を日本市場に向けさせた。さらに日本で本格的な事業展開をするべく、孤軍奮闘中だ。(インタビュー全2回の1回目。 2回目 を読む)

日本の精子事情

 2017年の暮れ、彼女の目をクリオスに向かわせたのは、文春オンラインに掲載された1本の記事だったのだが、ご本人から詳しい話を聴く前に、なぜ安全な精子が必要とされるのか、日本の精子事情を見ておこう。

 不妊治療大国の日本では、5.5組に1組の夫婦が不妊検査もしくは不妊治療を受けている。不妊の原因は、女性に焦点が当たることが多いが、半数は男性側にも原因がある。男性にしろ女性にしろ、不妊の原因となる疾患があれば投薬や手術でその原因を取り除く。

その後、基本的には(1)タイミング法、(2)人工授精、そして(3)生殖補助医療へと治療をステップアップさせていく。特に疾患がない不妊の場合も同様だ。

 (1)タイミング法とは、卵巣の超音波検査などから排卵日を予測し、その2日前から排卵日当日のタイミングでセックスをして自然妊娠を目指すという治療法である。(2)人工授精とは、精液を採取し、洗浄したうえで、排卵の時期に合わせてカテーテルで子宮内に注入することだ。

この後卵子が受精するかどうかは自然に任せることになる。(3)生殖補助医療には体外受精と顕微授精があり、膣から卵巣に針を刺して卵子を採取し、その卵子にたくさんの精子を振りかけて受精させるのが体外受精で、顕微授精は1つの卵子に1つの精子を直接注入する。いずれの場合もそのままシャーレの中で受精卵(胚)に育ててから子宮に戻される。

ちなみに、日本では生殖補助医療によって生まれる子どもの数は増加する一方で、2018年に生まれた赤ちゃんの16人に1人が体外受精もしくは顕微授精によって誕生している。

 ただし、男性が無精子症であれば、この治療のステップは踏まない。日本人男性の100人に1人が無精子症だということをご存じだろうか。精液中にまったく精子がいない男性は決して珍しくはないのだ。無精子症の場合、(1)タイミング法、(2)人工授精、(3)生殖補助医療の体外受精については、そもそもたくさんの精子を必要とするため実施は不可能だ。

唯一、可能性があるのは顕微授精だが、それは精巣内に成熟した精子があり、針を刺して採取できればの話である。これができなければ、第三者から精子の提供を受けるか、養子縁組をするしか子どもを持つ術はなく、精子の提供を受けたいと希望する人たちは少なくない。

不妊治療の情報を提供するウェブサイトを立ち上げて
 子どもを持つ喜びを知っている伊藤さんは、子どもを持つことができない人たちを放っておけなかったという。伊藤さんの話を聴こう。

――どうして放っておけなかったのですか?

伊藤ひろみ(以下伊藤) 証券会社でM&A(企業の合併・買収)や資本提携の提案を行い、「企業」の役に立つことにやりがいを感じていましたが、だんだん「企業」よりも「個人」、特に困っている人に対してより直接的にできることはないかと思うようになりました。

自身は不妊治療を経て子どもを授かりましたが、一方で同世代の女性たちがなかなか授からず、何度も不妊治療を受ける姿、妊娠に至らずに涙する姿、あるいは不確かな情報に振り回される姿を見てきました。そこで、不妊治療に関する正しい情報を提供するウェブサイトを立ち上げて、私なりに応援してきたんです。

日本にも精子バンクは必要だ! 精子売買はグレーマーケット
 なかでも無精子症は治療が困難で、非配偶者間人工授精(AID)を決断してもなかなか受けることができないということもわかってきました。AIDは日本では正式に婚姻関係にある夫婦の夫が無精子症の場合にのみ認められています。

これができる病院として12の医療機関が日本産科婦人科学会(以下日産婦)に登録されているものの、現在実施しているのは5機関程度にすぎないのです。しかも治療の半数は慶應義塾大学病院で行われていますが、協力してくれるドナーが集まらなくなったため、新規の患者の受け入れを停止してしまいました。

 日本には精子の売買を禁止する法律はありません。日産婦が「営利目的での精子提供の斡旋もしくは関与または類似行為をしてはならない」というガイドラインを出しているだけなので、精子については正規ではない、いわゆるグレーマーケットになっているんです。というのも、需要はあるからです。なかなかAIDを受けられず、自分で精子を調達して自分で膣に注入する人がいるのです。ボ

ランティアと称して精液を提供する人の広告がネット上にもたくさん見受けられますが、その精液が安全であり、質のいい精子が入っているという保証はありません。非凍結の精子では、HIVなど潜伏期間のある病気のスクリーニングもできません。海外で暮らしていたとき、安全な精子バンクを利用して無精子症の人たちが子どもを持つのを目の当たりにし、日本の現状には問題があると考えるようになりました。

 日本にも精子バンクが必要だ。そう確信し、自力でバンクを立ち上げようとしたこともあります。しかし、専門家の先生たちにヒアリングしたところ、必要性自体は分かってくださるものの、民間企業が精子・卵子の斡旋に関与するということは、日本では認められないだろうと、否定的でした。医学界のみならず、世論にも商業主義を医療の現場に持ち込むことに対する強い反感があったのです。

実績と信用のある海外の精子バンクが日本で事業展開すればいい
 Uber(ウーバー)やAirbnb(エアビーアンドビー)のように、ベンチャー企業がまず事業を始め、その後から規制が変わっていくのを狙うというのも一つのアプローチとしてあるでしょうが、医療ではそれは認められない、特にこの分野は倫理的な問題もあり、保守的に進めなければいけないといろいろな方に言われました。

無精子症の最先端治療の第一人者である獨協医科大学越谷病院の岡田弘先生にも同様のことを厳しく言われ、それもそうだなと思いました。ほぼ諦めかけていたときに、文春オンラインの記事が目に留まりました。

 伊藤さんの目に留まったのは、「 精子もネット通販で! 値段は学歴でもイケメン度でもなく○○で決まる 」。2017年12月22日にアップされた記事だ。この年の秋、デンマークのフレデリック皇太子夫妻の来日に際し、国を代表する企業として随行したのがクリオスのオーレ・スコウ代表(当時)だった。

記事では、多くのドナーから精子を買い集め、凍結保存して医療機関や個人に販売する──スコウ氏が30年前に立ち上げたクリオスが、いまや世界100ヵ国以上に精子を販売し、ギネスブックに載るほどの大企業に育ったこと、同社の電子カタログにはドナーの国籍、人種、身長、体重、血液型、目の色、髪の色、精子の運動率、さらには心の知能指数(EQ)、赤ちゃんの頃の写真、本人の肉声までも掲載されていること、そして精子の価格は凍結した精子の解凍後の運動率によって決まることなどを紹介している。

伊藤 クリオスに関する情報もさることながら、「スコウ代表が日本進出も匂わせた」と書いてあったことに、閃きました。そうだ! 実績と信用のある海外の精子バンクが日本で事業展開すればいいんだ!

クリオス代表・スコウとの意見交換
 そこで即、クリオスのスコウ宛にメールをしたためたのです。「私は日本には精子バンクが必要だと思っている。記事にあるとおり、日本進出の意向はありますか」。すると、すぐ本人から返信がありました。だんだんわかったことですが、彼はすごくまめな人なんです。かつ、文章がめちゃくちゃ長い(笑)。

 関心はあるけれども、いろいろと難しいよねということだったんですが、私が質問したら答えてくれたり、逆に質問されたりという形で、1年ぐらいメール交換が続きました。例えば、私は、ドナーは絶対に身元開示、つまり生まれた子どもが出自を知る権利を保障することが必要だと考えていたのですが、スコウは身元開示ドナーと非開示ドナーの両方が必要だというのです。普通の生殖においても、本当の父親が誰なのか、子どもは知らないというケースがありますよね。

出自を明らかにして当たり前だという考え方は、いろいろな事情で出自を知らない人を傷つけてしまうこともあるというのです。また、ドナー精子を使って生まれたという真実を親が子に伝えなければ、子がその権利を行使するはずがないので、出自を知る権利の保障は告知とセットでないと無意味だと。なるほどと思いました。このように、私が気づいていないことをいろいろ教えてもらいながら、意見交換を重ねました。

2019年2月にはクリオスの日本語窓口を設置
 当時、スコウは社長を退き、取締役会の1人になっていたため、私は新しい社長とオンラインで面談をしてもらうことになりました。何をやりたいと思っているのかを話すように言われていたのですが、私は志望動機や自己紹介のレジュメ、日本の現状、私が今まで取り組んできたこと、そして今後のビジネスプランをプレゼンテーション資料としてまとめて提出したんです。

すると、今までにもいろいろな国の人から一緒にやりたいと言われたけれども、ビジネスプランをつくってきた人は初めてだ、ぜひ一緒にやってみようということになりました。

 それが2019年の1月で、その2月にはクリオスの日本語窓口を設置しました。デンマークの本社には年に2~3回行って、研修、各国担当者のプレゼンに参加します。ラボも見学し、ビジネスサイドのマーケティング、カスタマーサービス、顧客データやドナーのデータをどうやって管理しているかという仕組みなどについても学びました。自分で立ち上げたいと思っていたものとはぜんぜん違う。その何倍もお金と時間をかけて、効率化されたものがもうできている。それを日本に持ってくるのが一番手っ取り早いと、あらためて思いました。

もがいた期間にもネットワークができていた
 ただ、自分で立ち上げようともがいたことも無駄にはなっていません。その時期は収入もなく、貯金を使い果たし、すごく苦しい時期ではありましたが、その分、捨て身で何もコネもない専門家の先生たちや当事者の方々に会いに行き、お話を聞かせていただいたことで、思いがけなくそれがネットワークとなって活きてきました。

その後も意見交換してくださる人もいますし、スコウと引き合わせた人もいます。連絡をしても、無視されたこともたくさんありましたけどね。

 実は、以前からクリオスで精子を購入、空輸することは可能ではあったのですが、購入件数は年に数件だけだったそうです。日本語窓口を開設すると日本語でやり取りできることから、メディアで報じられるとともに問い合わせが殺到するようになりました。また、いくつかの医療機関が取り扱いを行ってくださることになりました。

それまで日本では、無精子症の方が運よくAIDを受けることができたとしても、ドナーについては血液型しか明かされませんでした。これでようやく、お子さんの出自を知る権利を保障するという選択肢ができた。無精子症の人にとって朗報だ。私はそう思ったのですが、予想が大きく外れ、大変驚いたことがあります。

 昨年11月までに150人が精子を購入し、その過半数がシングルの女性だったのです。

「楽な出産なんてない!」出産の形は十人十色…みんなの出産体験談【ママのうっぷん広場


© ウーマンエキサイト 提供

イラスト:田仲ぱんだ

新しい命をこの世に送り出す「出産」という大仕事。その形は、人それぞれに違います。それぞれにストーリーがある出産エピソードについて、今回はウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードの中からご紹介します!

■「陣痛も3日たつと痛みに慣れる!?」難産&安産エピソード

多く寄せられたのが、「難産で大変だった」というエピソードです。

「予定日超過で大きかったため、入院して陣痛促進剤を投与しました。しかし、1日目、2日目は陣痛につながらず、3日目になんとか普通分娩で産まれました。3日もたつと痛みに慣れて、『陣痛がきました! 赤ちゃんまわってます! はい、いきみます!』なんて、自分で実況していました」

「自然なお産が売りの病院で、赤ちゃんの心拍モニターも促進剤も会陰切開も基本はなし。もし破水から始まっても、内診はしない方針でした。破水から始まり、そのうち陣痛のピークが過ぎてしまい、赤ちゃんの心拍が落ちているからと、酸素マスクと内診をすることに。そしたら子宮口9.5センチでした。そこから急にいきめと言われても…。結局、出産に38.5時間かかりました

「第一子を出産して、わが子との対面でほっとしていたら『胎盤が崩れてるから残り取りましょう』と手を突っ込まれ激痛。とれない。『輸血しますねー麻酔もしますよー』と言われ、集中治療室へ。カテーテル手術で止血し、動かないように言われて仰向けで寝てなきゃいけないのが一番つらかった…。腰が痛すぎて…。母乳への影響を考えて、担当医が来るまで一晩麻酔してもらえず、我慢できずに泣いた

「夕方、自宅で破水しそのまま入院。その後、陣痛。陣痛から28時間後、子宮口7cmから進まず。羊水が濁り、帝王切開になった。子どもの首にへその緒が巻きついていました」

出産当日にインフルエンザ発症、朦朧(もうろう)となりながら産んだ」

壮絶な出産エピソードに、読むだけで拍手を送りたくなります。産んだお母さんも、生まれてきてくれた赤ちゃんも、本当によく頑張ったのだと、改めて出産は奇跡だと気付かされます。一方で、安産だったというエピソードも寄せられました。

「初産、予定日より一週間早く、突然激しい張り。すでに陣痛は5分間隔。病院に電話しても『初産でそんなまさか』と、取り合ってくれず。でも、痛みはジェットコースターのごとく。やっと病院に着くが、助産師さんたちは『大げさ!』と冷たい対応。しかし診察台にのったとたん、周りは大慌て。『よく我慢したね』と言われる。結局陣痛らしきものから産まれるまで計4時間。主人は2度寝して間に合わず。助産師さんから『超スピード安産だった』と言われたました」

「第1子の時は陣痛促進剤を入れ、その日には生まれず、次の日の朝11時に破水、12時に出産。初出産にも関わらずスーパー安産でした」

陣痛から素早く生まれてきてくれると、母子ともにその安全が守られやすく、安心ではあります。ただ、どんな出産も「安産だったから楽」とか「早く生まれてきてくれたから幸せ」とは一言で言えるものではありませんよね。本当に個人差が激しい出産の経験だからこそ、大変さは比べるものではないなと感じさせれらます。

■「陣痛で焼肉がお預け…」出産の驚き&笑える体験談

© ウーマンエキサイト 提供

イラスト:田仲ぱんだ

また、出産にまつわる驚きのエピソードも寄せられていました。

「4人の子どもを産みましたが、次男の出産はロケットダッシュ!  痛みに気づいてからあっという間で、危うく車内で産むところでした。病院の玄関に車を横付け、その時点で赤ちゃんが落ちてきそうな気配が…。主人と、看護師さんに引きずられ分娩室へ直行、分娩室へ入り着替える間もなく5分で出産完了。その間に痛すぎて意識がなくなったようです。無事に生まれてくれてよかったです」

4000g超の巨大児を、普通分娩で産みました。妊娠中20キロ以上も体重が増えてしまい、赤ちゃんも大きく育ちましたが、無事に出産できました」

「昔から、ピンチの時も冷静でいられるのが長所で、慌てることがあっても顔色ひとつ変えず、声もあげないようなタイプでした。出産時にも、陣痛開始から産後まで、一度も痛いという声を上げずに、静かに出産を終えました。母子手帳を見た助産師さんに、『あなた初産なの!?』と驚かれたほどです。何より、私が一番驚きました(笑)」

超スピード出産に4,000グラム超え赤ちゃんの出産、静かな出産など、驚きのエピソードばかりでしたね。さらに、こんな笑えるエピソードも寄せられています。

「2人目の出産エピソードです。その日はゴールデンウイーク最終日。夜は焼肉を食べようと意気込んで、ちょっとお高めのお店を選んでいたところ、腰の痛みが…。『いや、まさか…』と、試しに間隔を計ると、きっちり7分。もちろん、病院からは『経産婦さんだから、すぐ来てね!』と…。おかげで焼肉はお預けで泣く泣く病院に行きました…」

「夜の9時前に『あれ、おなかが痛い』と間隔を測ると、まさかの3分!  あわてて産院に連絡を入れて、駐車場に着いて降りた瞬間に、急にうなるほどの痛さにみまわれ、這いながら産院にたどりついたけど、受付の2階に上がれない状況に。内診したら『9センチです。もう産まれるよ。旦那さんは間に合わないね』と言われ、頭の中には、『だから実家に泊まれといったのに! 間にあわなかったら恨んでやる』と鬼と化した私(笑)。それから陣痛が弱まり、生まれる5分前に旦那がヘラヘラ登場。2人目は多分パパを待っていたんだと思う。ママに八つ裂きにされたら困るから(笑)」

出産の記憶は、それぞれに形は違えど、印象に残るものですよね。焼肉に後ろ髪を引かれたり、夫の判断への怒りが噴出したりと、時に笑えるエピソードとして、思い出になることもあるようです。

■「出産は大変なんだよチクショー!」

また、コロナ禍の今だからこそのエピソードも寄せられていました。

「出産前、経験者の方々にお産の痛みを聞きまくり、 『生理痛のひどいのですよ』という感想を自分に言い聞かせるようにしていましたが、実際は全く違いました。激痛。結局、吸引分娩になり、3回目で息子誕生。コロナ禍で立ち会い出産はできませんでしたが、陣痛、分娩中のあの姿を旦那に見られなくて良かったです」

「助産師さんにすごく助けていただきました。コロナで立ち会いができずだったので、たくさん声をかけてくれて嬉しかったです」

ここまで、さまざまな出産エピソードを見てきました。どんな出産でも、お母さんたちにとって大仕事ということは同じで、かけがえのない出来事だと感じます。こんなメッセージもありました。

「出産はみんなそれぞれに違って、痛みの感じ方、気持ち、環境。 楽な出産なんてあるわけがないし、『命を産む』という事がどれだけすごいことか。出産は大変なんだよチクショー! と思います」

これから出産を控えている人もいることと思います。出産に挑む前は誰でも不安を抱えがちですよね。いったいどんな出産になるのか、未知の状態では不安になるのも当然だと思います。もしどうしても不安な気持ちがおさまらないようであれば、病院に相談するなど、ひとりで抱え込まないようにしてくださいね。

どんな出産でも、きっと後から振り返った時に、「頑張ったぞ、自分」と思える要素があるはず。出産は当たり前ではなく、奇跡なのだと、きっと実感する日が来ると思います。

次回は産後の体験談エピソードをご紹介します!

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「子宮口が塞がってる!」あせる医師 手術の後遺症、病気も次々…それでも妊娠を諦めなかった女性に訪れた結末


いつか赤ちゃんに会いたいあなたへ

 前回お話ししたように、Mさんは学生時代から重い生理痛、子宮内膜症等に悩まされ、子宮筋腫と卵巣嚢腫(のうしゅ )の手術を繰り返し受けてきました。その結果、卵巣が「ボイルドエッグのよう」に焼かれ、周囲の卵に影響を与えてしまい、不妊症となりました。30代半ばで一念発起して不妊治療の専門病院に行くことを決意。そこで次々にショックな診断が下されました。まずは「無排卵」。そして、次に子宮卵管造影の検査をすることになりましたが……。

 「無排卵」と告げられ、その落胆から気持ちを立て直すことができないうちに、Mさんが受ける次の検査は「子宮卵管造影」でした。これは、精子が卵子と出会うため、また受精卵が子宮に戻るための道である「卵管」がちゃんと通っているかどうか、造影剤を通してその通り具合をチェックする検査です。

「なんでだろう? 子宮に管が入らない」と院長先生

Mさんが緊張しながら検査台で処置を受けていると、何やら検査室の雰囲気がおかしいことに気が付きました。

長い静寂が続いた後、担当していた院長先生があせった様子で「なんでだろう? おかしい。子宮に管が入らない」とおっしゃったそうです。そして「これまで、何百人って検査してきたけど、こんなことは初めてです。なぜかという理由が分からないので、今これ以上検査はできない」とだけ言って、検査室を出ていかれました。

 何が起こったのか分からず、呆然(ぼうぜん)としたMさんは看護師さんに「痛かったよね。落ち着くまで、ここで休んでていいから」と言われましたが、固く冷たいレントゲン台に一人横たわったまま、不安な時間を過ごしたそうです。

 なぜか、Mさんの子宮の中には造影剤のチューブが入っていかなかったのです。そして急きょ、「内視鏡検査に切り替えます」と言われ、動揺したMさんは、泣きながら旦那様に電話をしたそうです。自分の体に何が起こっているのか分からず、説明のしようがなかったのですが、とにかく誰かに話を聞いてほしい一心でした。

手術の後遺症で、子宮の通り道は針の先より細かった!
 ピンと張りつめた手術室で、ゆっくりゆっくりと内視鏡による子宮の検査が始まりました。そうして分かったのは、Mさんの子宮口が「塞がっている」ということでした。

 ドクターの説明によると、過去の手術の後遺症で子宮頸部(けいぶ)に炎症が起こっており、子宮からの通り道が針の先端よりも細い、ごくごくわずかしか通っていなかったそうです。Mさんの子宮口は毎月、生理のたびに、そのわずかな隙間をこじ開けて、大量の経血を押し流していたのでした。これでは、ますます自然妊娠は奇跡に近い状態であったでしょう。

 その後、子宮頸部を広げる処置がとられて、Mさんは無事に卵管造影検査を受けることができました。しかし、その結果は、残念ながら「卵管の詰まりがみられる」というもの。また大学病院で言われたように、卵巣嚢腫の切除はできませんでしたが、その代わりに中の内容物を取り除くアルコール固定術という手術を受けることができました。

ようやくの体外受精も妊娠せず 新たに四つの障害

こうして数々の苦労を経て準備を整え、Mさん夫妻はやっと、初めての体外受精に臨みました。卵は複数個育ちましたが、骨盤内の癒着があるため、採取できたのは五つ、正常受精した卵は三つでした。初期胚を移植したものの、結果は残念ながら陰性。Mさんは、その後、移植を繰り返しても妊娠判定は出ず、ある日、ドクターに治療のお休みを提案されてしまいました。

 「でも、そのころはもう、一周期も無駄にしたくないという思いが強くて、とても治療をお休みする気にはなれませんでした」と、Mさんはひたすら治療を継続していったことを話してくれました。「誘発方法を変えて採取できる卵の数が増え、初めて胚盤胞まで育った時は期待も大きかったのですが、それでも着床することはなくて……そこで再度、詳細な検査を受けてみたんです」。すると、新たな障壁が見つかったのです。

 一つ目は「甲状腺異常」。甲状腺に異常があると不妊の原因になるため、専門の病院で治療を受ける必要がありました。二つ目は「抗精子抗体」。これは「精子を外敵とみなして精子の動きを妨げてしまう抗体」のことで、不育症の原因とされています。そこでMさんは、「夫リンパ球移植療法」と呼ばれる、夫のリンパ球を妻に移植する治療を行いました。

 三つ目は「子宮頸部高度異形成」。Mさんは数年前から異形成という診断を受けていて、このまま症状が進行すると、子宮頸がんのリスクもあったため、再度、手術を受けたそうです。四つ目はホルモン異常。Mさんの場合、妊娠のために必要なホルモンが多く出過ぎていたため、不妊症の原因になっていました。

 それまで、ひたすら体外受精を繰り返していたMさんでしたが、いや応なく不妊治療を中断することになり、数か月間は、高度異形成の手術や不育治療に専念したそうです。当時、Mさんは不妊のつらさを誰にも話せず、悶々(もんもん)とした日々を過ごしていました。仕事をしながらの通院は負担が大きく、採卵の痛みなど、肉体的な苦痛もありました。治療費も高額ですから、金銭感覚がマヒしてしまうことがあり、経済的な不安にも襲われていました。

精神的にダメージ 夫は「子供はいなくてもいい」と言うものの
 中でも、Mさんがもっとも辛かったのは精神的なダメージです。体外受精を繰り返しても、いわゆる「かすりもしない」陰性続き。さらに追い打ちをかけるように次々と見つかる病気。まさに出口の見えないトンネルの中をひとりでさまよっているように、つらく、苦しい日々が続きました。

 「人に話しても理解してもらえないだろうと思ったし、同情されたり、詮索されたりするのが嫌で、同僚にも不妊治療のことは告げず、自分の殻に閉じこもっていた」そうです。「もう妊娠できる自信もなくなり、夫に一度、特別養子縁組の相談をしたこともあるんですけど、それは嫌だと反対されてしまって。そしたらもう、それ以上話すことができなくなってしまって」と、当時の苦しかった胸の内を明かしてくれました。

 「夫は『もう、子供はいなくてもいいから』と言ってくれたんですけど、それは本心じゃないって分かっていたんです。だって、小さな子供を見る夫のまなざしはいつもとてもやさしかったから……」と、Mさんは涙をにじませながら続けます。「夫から『もういいよ』と言われれば言われるほど、そうやって私を思いやってくれる夫に、自分の子を抱かせてあげたいと、強く思ったんですよね」

病院のカウンセリング受け、気持ちが楽に
 けれども、高い壁にぶち当たり、負のループにはまっていたそのころのMさんは、本心では、もう不妊治療になんの希望も見いだせなくなっていました。そんな頃、通院していた病院の相談室の案内が目に留まったそうです。「それまでカウンセリングなんて、敷居が高いし、私には関係ないと思っていたんですけど、やり場のない思いを誰かに聞いてほしくて、カウンセリングを受けました。

初めての相談で、うまく話がまとまらなかったんですけど、カウンセラーさんは優しく話を聞いてくれて……私は、それまで蓋をしてきた感情があふれ出し、もう涙が止まりませんでした」旦那様にも話せなかったつらい思いを吐き出し、とても気持ちが楽になったこと。そして「いつか私もカウンセラーになり、不妊で悩んでいる人の力になりたい!」と思うようになったことを、話してくれました。

体外受精再開 多くの壁乗り越えて無事出産
 Mさんは、その後、体外受精を再開することができ、移植後、なんと初めての陽性反応。そして無事出産することができました! 私も、これまでに数多くの不妊体験者の方の話を聞いていますが、Mさんほど次から次に病気が分かり、苦労をされた方は珍しく、あきらめずに続けてこられたことを尊敬しますし、本当によかったなと心から思います。

 Mさんのように、「知らなかった」ことから、自分で良かれと思って健康のために治療を受ける方は多いと思います。しかし、女性が妊娠を望む場合、できるだけ腹部にメスは入れないほうが良いということも聞きます。こうした情報を含むプレコンセプションケア(※1)がまだまだ進んでいないことは、日本の教育における課題の一つと言えるでしょう。一日も早く、教科書に不妊を含めたプレコンセプションケアや、不妊治療だけでなく養子縁組や里親制度、またLGBTQ(※2)などを含む、多様な性や家族のあり方の情報を掲載してほしいと思います。

※1 将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと(国立成育医療研究センターのホームページより)

※2 性的少数者の総称。レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致していない)の頭文字に、自分の性が分からないという「クエスチョニング」と、その他の性的少数者を表す「クィア」の頭文字Qを指す。

松本亜樹子(まつもと あきこ)
NPO法人Fine理事長/国際コーチ連盟認定プロフェッショナルサーティファイドコーチ
 長崎市生まれ。不妊経験をきっかけとしてNPO法人Fine(~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~)を立ち上げ、不妊の環境向上等の自助活動を行なっている。自身は法人の事業に従事しながら、人材育成トレーナー(米国Gallup社認定ストレングス・コーチ、アンガーマネジメントコンサルタント等)、研修講師として活動している。著書に『不妊治療のやめどき』(WAVE出版)など。Official site:http://coacham.biz/

年代で見る「生理と生活」40代は更年期で「パニック」にも


ここ最近、よく話題に挙がる「男性はげたを履かせてもらっている」説。今夏発覚した東京医科大学の不正入試問題では、男子学生に加点するいっぽうで、女子学生は減点していたことが明らかになった。

平成も終わろうとしているこの時代に、「男性にげた」どころか、いまだに女性というだけで「逆げた」を履かされる残念なニッポン。そんな「逆げた」の存在について考えるときに見過ごせないのが、女性にだけ訪れるアレ――。そう「生理」だ。

女性活躍がしきりに叫ばれるいっぽうで、「出産」という生命の一大イベントと密接に関わる「生理」は、「逆げた」の大きな要因になっているにもかかわらず、なぜかタブー視され続けている。

あまりに身近な存在のため女性自身も無自覚になりがちだが、その苦労を女性が「自己責任」であるかのように背負わされ、男性は「知らなくて当たり前」とされるのはいったいなぜ? 改めて考えると「シンプルに不思議」!

これからの時代に、女性はもちろん、男性も知っておきたい「生理」のこと。現代女性の「生理と生活」をたどろう。

「そもそも月経には、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが関係していますが、とくにエストロゲンが大きな影響を及ぼしています。生理は8~9歳ごろからこのエストロゲンの分泌量が増えることで開始。

その後、20代後半で分泌のピークを迎え、45歳ごろから急激に減少。これが更年期の始まりで、卵巣機能が衰え、50歳前後で閉経を迎えるのです」

こう解説してくれたのは。成城松村クリニックの松村圭子院長。そのなかで、現代女性が抱える「生理問題」の根幹となるのが、昔と比べ生涯の月経回数が激増していること。

「もちろん個人差はありますが、戦前ぐらいまでは、女性の生涯月経回数は50回程度でした。これは、初潮が来るとほどなく結婚し、8人、9人と子どもを産むことが『普通』だったため。妊娠中と、授乳中の多くは月経がないので、たくさん子どもを産めばそれだけ月経回数は減少。子宮や卵巣を休ませる期間も長かったといえます。

いっぽう現代女性の生涯月経回数はなんと400回以上! 昔に比べて発育がよくなり、初潮が低年齢化していることと、晩婚・少子化がその理由です」(村松院長・以下同)

■アンバランスな10代

「生理が始まったばかりの10代は卵巣も子宮も未成熟なため、排卵も不定期。子宮口も狭く経血がスムーズに出ないので、生理痛がひどい傾向にあります。しかも初潮は早まるいっぽう。100年ほど前は平均14~15歳だったのが、現在は11~12歳にまで低年齢化。小学生にして、つらい生理痛に悩む女のコがたくさんいるのが現状です」

■社会と闘う20代

本来ならば子宮も成熟し、周期も安定してくるのだが……。

「昔と違って一年中どこでも空調が効いていることもあり、現代女性の体は冷えています。冷えは血行を悪くするため、子宮内膜で分泌される生理痛の原因物質が、いつまでも滞ることに」

さらに、20代は多くの人が社会に出るころ。生活環境の変化や、ストレスも生理を重くする原因だ。労働基準法では生理の症状が重い場合の休暇取得が認められているが、厚労省の発表によれば’14年度の取得率はわずか0.9%

こうした現状について、女性と月経に関する著書も多数手がけている歴史社会学者の田中ひかるさんは「やはり生理休暇という名前が『使いづらい』原因でしょう。また、『痛みは我慢すべき』という“呪い”に縛られている女性も少なくないはず」とため息をつく。

その“呪い”は形を変えて、日本のピル普及率の低さにも影響。

「ピル(低用量ピル)はもともと経口避妊薬ですが、排卵を止め卵巣を休ませる働きがあります。生理痛や生理不順の改善のほか、卵巣がんの予防などのメリットがあり、フランスやドイツでは約40%の普及率ですが、日本はわずか3%。『ピル=ふしだらな女』という偏見がまだ根強いことが影響しているようです」

過剰な冷えとストレスにさらされながら、休むことはおろか、適切な治療を受けることすらままならないのが現実だ。

■ピークを越える30~40代

この世代は女性ホルモンの分泌ピークこそ越えるものの、家庭でも仕事でも「最前線」という時期。

「生理痛がひどくても育児は待ったなしですし、働く女性なら仕事の責任も重くなるころ。生理という“重荷”が公私にわたり女性の生活を圧迫しますが、40歳ごろから、ゆっくりと体は閉経に向かっていきます。そして、40代後半からはいよいよ更年期へ。卵巣機能が衰えエストロゲンが一気に減少することで、卵巣に指示を出す脳の視床下部も『パニック』に。視床下部は自律神経とも深く関係しているため、更年期の症状は心身ともに多岐にわたって表れます」

本人の意思とは無関係に襲ってくるのが生理の症状。「女なら我慢できるだろ」というのは大間違いなのだ。

授乳中なのにコーヒーを勧められ カフェイン、カロリー、お酒…選択の自由が欲しい


フランスの児童館での出来事を描いた漫画がSNS上で話題となっています。フランス在住の女性。ある日、子どもと児童館に行くとセルフサービスのコーヒーを勧められますが、授乳中なのでカフェインを摂取できないと断ったところ…という内容です。作者の女性に聞きました。

【漫画】本編を読む

コーヒーを飲んでいるママは多い
 この漫画を描いたのは、あこルース(ペンネーム)さん(35)です。パリ近郊に住む専業主婦で、子育てをしながら漫画を描いています。フランス生活や育児に関することを漫画にして、インスタグラムやブログ「ふらんすメモログ」で発信しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

あこルースさん「結婚を機にフランスに移住した2015年から描き始めました。フランスの日々の生活で興味深かったことや困ってしまったこと、夫を含む周りのフランス人との価値観の違いなど、海外に興味を持っている人たちに向けて発信してみたいなと思ったことがきっかけです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

あこルースさん「長男が小さい頃から通っている児童館でのことで、スタッフの方がセルフの飲み物を勧めてくださいました。そこに来るフランス人のママたちも子どもを見ながらコーヒーを飲んでいる人が多く、そのときのことを漫画にしました」

Q.児童館ではこの後、どんなやりとりがあったのですか。

あこルースさん「『授乳中はアルコールはよくないけれど、カフェインも駄目なんて知らなかった』と言われたり、他のハーブティーを勧められたりしました。そのハーブティーも母乳の分泌を抑制するミントティーだったので、これまた説明すると『日本人は神経質すぎる!』と笑われてしまいました」

Q.フランスでは、こういうことはよくあるのでしょうか。

あこルースさん「カフェインを控える習慣があまりないので、夫の家族にもコーヒーや紅茶を勧められたこともありました。フランスは産後3カ月ほどで職場復帰する方がとても多く、授乳をする期間が短いので、カフェインを気にしない方が多いのだと思います」

Q.その後、上手な断り方は見つかりましたか。

あこルースさん「今回の話に限らずなのですが、私が外国人なのでだいたいのことは『日本ではそうなのね!』と受け入れてくださることが多いです。そして、『摂取することが悪いということはないけれど、自分は少し気になってしまう』ということを伝えるようにしています」

Q.あこルースさんが逆の立場のときはどうしているのでしょうか。

あこルースさん「お客さんをお招きするときは、飲み物だけでもいろいろな種類を用意するようにしています。それでも『喉が渇いていない』『ダイエット中』など言われた場合は無理に勧めないようにしています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

あこルースさん「『海外で、授乳中のカフェインについて気にしない人が多いのは驚き』『妊娠中でもアルコールも気にしない国があって、妊婦さんがビールをガブガブ飲んでいた!』『飲みたいときに飲ませてほしい!』など面白いコメントを頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

あこルースさん「食べ物を描くことが好きで、インスタグラムでは不定期でスイーツのレポ漫画を載せています。オリジナルキャラクターのストーリーを付けて、フランスのお菓子を紹介する漫画を描いてみようと考えています」

オトナンサー編集部

つわりに苦しむ妻をイラッとさせる禁句9パターン


妊娠してつわりが始まっている妻に、自分が発した何げない一言で、キレられたことがありませんか? 「情緒不安定なのは妊娠のせい?」と簡単に考えがちですが、実は深い理由があるのかもしれません。

そこで今回は独自アンケートの結果をもとに、「つわりに苦しむ妻をイラッとさせる禁句」について紹介します。

【1】「病気じゃないんでしょ」と身体のしんどさを軽視する
「妊婦は病人じゃないからといって、まったく家事を手伝ってくれない」(20代女性)というように、妊娠を軽視する夫は少なくありません。風邪や発熱のように「薬を飲めば治る」「2、3日休めばいい」というものではないどころか、むしろもっと辛いものだということを理解しましょう。

【2】「気合でなんとかすれば」と労わってくれない
「『気の持ちようだよ』と言われてキレた」(20代女性)というように、つわりをまるで気の迷いのように言ってしまうと、妻を失望させかねません。精神的なもので楽になることもあるからこそ、「気分転換に買い物でも行って来たら?」などと、妻が心から寛げるような提案をしてあげるといいでしょう。

【3】外食したいのに「どうせ吐くなら食べ物がもったいない」と皮肉めかす
「私の場合、吐くけど食欲はあるんです。せっかくだから好きなものを食べたいのに、『イタリアンに行こう』って誘うとケチるんです」(30代女性)というように、思うように食べられないために、かえっておいしいものへの欲求が増す人もいます。体調に波があるなかで芽生えた「食べたい気持ち」を尊重してあげましょう。

【4】「うちの嫁のつわりは大したことない」と友達に言いふらす
「夫はドラマみたいに『洗面所でうっとなる』と思っていたみたいなんです。ずっと気持ち悪いのに…」(20代女性)というように、吐き気はあるものの、実際には戻すところまでいかない人もいます。「吐けたら楽になるのに」と苦しんでいる可能性もあるので、妻の状態を察するようにしましょう。

【5】「○○さんちの奥さんは妊娠中も頑張ってた」と比べる
「つわりがひどくて仕事を辞めたいと言ったら、『姉貴は妊娠中も続けてたけどなぁ』だって!」(30代女性)というように、ほかの誰かと比較する一言は禁句といっていいかもしれません。つわりで入院する人もいれば、まったく感じない人もいるほど、程度・症状は千差万別なので、人と比較して神経を逆なでする言動は慎みましょう。

【6】食べづわりを「食欲旺盛でよかったね!」と勘違いする
「何か口に入れないと気持ち悪いのに、『よく食べるね』と呆れられた」(20代女性)というように、空腹時に吐き気を催す「食べづわり」という症状を知らない男性は多いもの。ビスケットやアメを食べ続けないと気分が悪くなる一方、増えすぎる体重も気になり、本人には辛い症状なので、「大変だよね」と気持ちに寄り添ってあげましょう。

【7】家事ができないと「ゆっくりでいいから頑張って」と口先だけ優しそうにする
「『辛いなら、食事の片付けは明日でいいんじゃない?』って、優しくしたつもり!?」(30代女性)というように、親切のつもりでかけた言葉が逆効果になる場合もあります。口先だけで済まそうとせず、できることから家事に参加しましょう。ただし1回だけのことで「俺は手伝っている」と自慢するのは避けたいところです。

【8】「俺は妊娠したことないからさ」と開き直る
「いろいろ文句を言っていたら、『だって俺産めないもん。知らないよ』だって。腹が立つ…」(30代女性)というように、開き直られてしまうと、話し合いも平行線です。妊娠はできないからこそ、妻の言い分を聞いて、「正直わからないから、具体的にお願いしたいこと言って!」と伝えてみましょう。

【9】「いっつも、辛いって言っている気がする」と嫌味を言う
「『本当にそんなに大変なの?』と疑われたのが悲しかった」(20代女性)というように、最初は気遣っていても、長いつわりに嫌味の一言を漏らしてしまう人も少なくないでしょう。つわりが終わる時期は人によって違い、出産直前まで続いたり、妊娠後期に「第二のつわり」と呼ばれる症状が出る場合もあります。不満はぐっと飲み込んでおきましょう。

ほかにも「つわりに苦しむ妻をイラッとさせてしまった禁句」はありますか? 皆さんのご意見をお待ちしています。

本当に大丈夫?妊婦の温泉浴―専門医がコメント「付帯設備でヘルペス感染の危険性も」


1月下旬、メディアに、「温泉禁忌症から『妊娠』規定を削除…環境省方針」、「妊婦の温泉入浴問題なし 環境省が基準見直し」などというニュースが多数流れましました。

環境省が32年ぶりに温泉法(温泉の定義、成分や入浴上の注意などを規定)で掲示が義務付けられている効能や注意書きを見直し、これまで温泉浴を避けるべき禁忌症に明記されていた、「妊娠中(特に初期と末期)」という項目が削除されることになったということです。

この報道を聞いて、筆者の知人の妊婦は「温泉に行ってもいいんだ」、「温泉でゆっくりしたい」と言いますが、一方で、「気を付けるべきこともあるはず」との慎重な意見もあります。

そこで、妊娠中の温泉浴は本当に安全なのか、またその注意点について、日本産科婦人科学会専門医で成城松村クリニック(東京都世田谷区)院長の松村圭子医師にお話を伺いました。

■転倒、貧血、血圧の急変動、のぼせ、出血……のリスクあり
まず、妊婦の状態と温泉浴について、松村医師はこう話します。

「妊娠初期では約15%の流産があると言われています。温泉がどうこうという観点ではなく、安定期に入る前の妊婦は、つわり、脳貧血、のぼせ、血圧の変動、皮ふの変化、出血などが起きやすく、平時と違う症状が出やすいため、生活全般に注意が必要です。

後期では、体のバランスが取りづらく、転倒の恐れがあります」
妊婦だけではなく高齢者や体調が悪い人なら誰しも、銭湯やホテル、自宅の風呂でも、

「高温の湯に急に浸かると血圧が上がります。ぬるめのお湯でも長湯をすると逆に血管が広がって血圧が低下し、めまいなど脳貧血を起こしやすくなることも。のぼせ、頭痛、悪寒、吐き気、下痢、倦怠(けんたい)感などの症状が出ることもあります。

妊婦の場合、それらの症状が出やすいと言えます」と松村医師。
「本当に大丈夫でしょうか?」という声があります。松村医師はこうアドバイスをします。

「妊婦に関わらず、どんな場合でも、その人の体質、そのときの体調、状態によりますので一概には答えられませんが、温泉の湯そのものに問題はないとしても、その設備、施設の状況によっては大丈夫とは言えないでしょう。

妊娠後期に妊婦がヘルペスに感染すると、赤ちゃんが新生児ヘルペスになることが懸念されます。共同浴場では、座いすやトイレの便座、共有のタオル、脱衣所の衣服置き場などからヘルペスに感染する可能性も考えられます。

温泉など不特定多数の人が出入りする場所の設備には、肌が直接触れないように気を付けないとなりません」

そうすると、せっかくの温泉でもリラックスしにくいような……。
「妊婦が温泉に行きたいと思うのは、やはりリラックスしたいから、ストレスケアをしたいからでしょう。無理をせずに適度の温熱刺激であれば、血流、代謝改善による疲労回復や、ストレスのケアに有効であると考えられます。

ただし、妊婦はのぼせやすいので長湯はできないし、またしてはいけません」(松村医師)

■リラックスと血流改善効果がほどよい足湯がお勧め

健康に良い温泉浴の方法として、5分以内の浸かったり休憩したりを2~3回繰り返すことと聞きますが、妊婦の場合はどうでしょうか。松村医師は「慣れないお風呂場で浸かったり上がったりだと、滑らないか、転ばないかと心配ごとが増えます。

実際、リラックスできないかもしれませんね。でもそれぐらい、注意を払う必要があります」と付け加えます。

では、妊婦が温泉浴をするにあたり、気をつけるべき点を教えていただきましょう。

「まずは転倒に注意です。特に後期では足元が見えにくく、バランスを崩しやすくなります。滑って転ばないように。手すりがある場合は必ず利用しましょう。

次に、高温の湯に浸かる、サウナや水風呂に浸かるのはNGです。血圧急変のもとです。

また、敏感肌の人は、妊娠中はさらに敏感になることもあるので、硫黄泉など刺激が強い温泉は避け、皮ふに変化が出たらすぐに洗い流しましょう。

繰り返しますが、肌が直接触れる座いす、共有タオルなどの付帯設備はできるだけ使わないようにしましょう」

最後に松村医師はお勧めの温浴法について、
「妊婦には、10分以内の足湯を勧めます。ほどよく血行が良くなり、リラックスできて感染症の心配もありません」と話し、こうアドバイスを加えます。

「温泉法で妊婦が禁忌ではなくなったと言っても、法律が温泉を推奨しているわけではありません。勘違いしないようにしましょう。妊婦の体調は人によってかなり違いますから、温泉施設へ出かける場合は、かかりつけ医によく相談してください」

妊婦にとっての注意点は、温泉の湯そのものではなく、入浴の仕方、利用の方法であり、それは法律改正前と何ら変わりはないということを今一度認識しておきたいものです。

取材協力・監修
松村圭子氏。日本産科婦人科学会専門医。婦人科医。成城松村クリニック院長。
『10年後もきれいでいるための美人ホルモン講座』(永岡書店)、『女性ホルモンでふわっと香る美人になる』(KKベストセラーズ)ほか著書多数。西洋医学のほか、サプリメントや漢方、オゾン療法、各種点滴療法などのメディカルケアも幅広く取り入れている。メディア、講演や執筆などでも活躍中。成城松村クリニック:東京都世田谷区砧8-23-3

【衝撃そして必見】妊娠中の胎内の赤ちゃんに強い悪影響を及ぼす「誰でも飲んでるサプリ」とは要注意


妊娠を考えている、あるいは現在妊娠している女性には、絶対に口にしてはいけないものがいくつかあります。有名なところでは、タバコそしてアルコール。これらが胎児に非常に強い悪影響をもつ、ということはすでに常識だと言えるでしょう。

最近、そんな「妊婦が摂取すべきでない」身近なモノに、ひとつとても意外なものが加わったようです。それは……なんと、マルチビタミン!! え、え、ええええ? 

マルチビタミンって、サプリよね? お肌が荒れたり疲れたりしているときに軽い気持ちで飲んじゃうものだし、だいたい妊娠のためには多種多様なビタミンって大事そうだよね!? 何かの間違いでは……!?

こんなショッキングな記事を掲載したのは、イギリスの新聞「デイリー・メール」電子版。記事によると、妊娠の6週間前にマルチビタミンを常用していた場合、早期流産を引き起こす可能性が32%もアップするのだそう。

南デンマーク大学の研究チームが35,000人の妊婦さんを調査して得られた結果であり、医学専門誌「International Journal of Epidemiology」にて発表されています。

研究者は次のように語っています。「妊娠を望むならマルチビタミンをとるように、とアドバイスされる女性は多いでしょう。もちろん、それが危険だなんて思わないですよね。

しかし、わたしたちはマルチビタミンを飲んでいる場合、それも妊娠前に常用している場合に初期流産のリスクがわずかながら、しかし確実に上昇することを発見したのです」

マルチビタミンにこんな恐しい疑いがあるだなんて、本当にショック!! それにしてもいったい、なぜ……。

残念ながら、マルチビタミンがなぜそうしたリスクを高めるのか、という因果関係については、現在まだ研究中なのだそう。

今の段階でわかっているのは、まったくマルチビタミンをとらなかった人と比較した場合、3~4週間前の服用で23%、5~6週間前の服用で32%も多く流産兆候がみられたということ。

ビタミンAの過剰摂取が胎児の発育に影響をもたらすことは、広く知られています。けれども、いくつかのビタミンを混合した「マルチビタミン」の摂取が危険視されるのは、おそらく初めてのことではないでしょうか。

安全性が確認されるまで、この種類のサプリをとることは避けたほうがよいのかも。

ただし、こうして「マルチビタミン」の危険が指摘されたにせよ、「葉酸(ビタミンB9)」を妊娠前から服用することは引き続き重要。

妊娠中に必要量が大幅に増えるものの食材からはなかなか取りづらい、そんな葉酸はふつうサプリで補うことが推奨されます。サプリを恐れるあまり葉酸もやめてしまうことは、逆にリスクを高めてしまいます。

いずれにしても、自分で「よさそうだから」といろいろ飲んだりせず、栄養士さんやお医者さんの指導をまず受けることが重要そうですね。

記者も実際に、「マルチビタミンは妊活女性のマストアイテム」などとして勧められているのを見たことがありますが……それが医学関係の方の意見だったかどうか記憶にありません。

サプリはとればとるほど良いもの、医者もそう言うはず、という先入観があった、というのが正直なところ。自分と将来生まれてくる子供のために、正しい判断力をつけておくことも大事だ、ということだと思う記者でした。
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