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死ぬまで現役 下半身のツボ 亜鉛の摂取で精液量増

「1回の食事の中に、亜鉛が多く含まれている食材を取り入れるだけでもEDはかなり解消されますよ」
 こう話すのは、元AV女優で精力料理研究家でもある竹下ななさん。

 勃起と亜鉛の関係は今更言うまでもないだろう。
 「男性の精液の合成には、多量の亜鉛を使うんです。簡単に言えば、射精するたびに体内の亜鉛が放出されるので、常に補充が必要なんです。亜鉛不足になると、精液不足=EDになりやすいのです」 実に簡単な理由だが、分かっていても多くの男性は基本的に亜鉛不足だという。「成人男性の場合、必要量は1日当たりおよそ12ミリグラムといわれています。ただ、これはあくまで必要最低限の数値で、男性が精液量を増やしたい場合、最低でも20ミリグラム、理想は1日50ミリグラムの摂取といわれます」

 では、よく市販されている亜鉛サプリはどれくらいの亜鉛含有量があるのか。
 「多めに含まれているものもありますが、大抵は10~12ミリグラム。成人男性が精力旺盛になるほどの量とはいえないのです」

 つまり、亜鉛サプリを1日1~2回摂取する程度では、ED解消など難しい可能性が高いのだ。
 「真面目に1日3回摂取しても、36ミリグラム。まあ、従来の食事でも亜鉛は多少摂れるので、それなりに効果はあると思うのですが…。ただ、サプリさえ飲んでいない方は、間違いなく亜鉛不足といえます」

 アナタのEDの要因は、ソコにあるかもしれない!?
 そこで亜鉛が多めに含まれる食材を教えてもらった。 「まず、ダントツに多いのは“海のミルク”と呼ばれる牡蠣ですね。100グラム当たりの亜鉛含有量は約13ミリグラム。また、牡蠣には疲労回復などの効果もあるタウリンと呼ばれる成分も多く含まれているので、やはり、ED解消には最強の食材といえるでしょう」

 だが、牡蠣は値段も高い。毎日食べられるような食材でないのも事実。
 「豚肉もかなりの亜鉛含有量で、100グラム当たり約7ミリグラム。牡蠣の半分程度ですが、豚肉は日頃からよく食べる食材ですからね。お昼はコンビニ弁当という方も、豚肉の入っているものを選ぶといいと思います」

 また、ネバネバ食材の一つ、納豆も見逃せない。
 「納豆は100グラム当たり亜鉛含有量は2ミリグラムほど。さほど多くはないものの、1日3食の中で毎回取り入れるようにすれば、亜鉛補充としては効果があります」

 居酒屋でよく飲む方は、お酒と一緒に煮干しを注文するとよい。
 「実は煮干しの100グラム当たりの亜鉛含有量は、約7ミリグラムと結構多いんです」

 このように、日頃から亜鉛の多い食材を知ることで、日常の食生活から精液の量を増やすのは可能なのだ。そして、これも忘れてはいけない。 「抹茶です。抹茶には100グラム当たり6.3ミリグラムもの亜鉛が含まれています。ペットボトルのお茶でも、抹茶系はお勧めですね。ただ、亜鉛は摂りすぎるとホルモンバランスが崩れてしまうので、何事も“程度”が必要であることは忘れないでくださいね」

 男の下半身にとって必要不可欠な亜鉛。その知識を知ることがED解消への近道である。

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。

オジサマとオッサンの境界線とは!? においの謎を解明する「デオ研」に注目

「もしかして、わたしニオってる?」 においに関する不安や悩みは、老若男女を問わず、人生につきもの。わきが、汗、足の臭い、加齢臭など、気になるにおいは人それぞれ。悩んでいるのはアナタだけではないはず……。

そんな悩みを解決すべく、資生堂が立ち上げたのが"においのポータルサイト"「デオ研(デオドラント研究所)」だ。

デオ研では、資生堂をはじめ、さまざまな専門家や企業の協力をもとに、「Positive Deodorant」「Deodorant Technic」「Deodorant Experiment」といった3つのデオドラント理念をもとに、においの原因や対策を日々研究し、発表していくという。

■Positive Deodorant (ポジティブデオドラント)
においの悩みは、ときに心にストレスを生じさせる。デオ研では一人でも多くの人が、ポジティブに対策に取り組み、心の悩みまでも克服できるよう研究を進めていく。

■Deodorant Technic (デオドラントテクニック)
においの原因を知って、正しい対策すれば、確実ににおいの悩みは改善する。そのためのテクニックをデオ研では開発、検証していく。

■Deodorant Experiment (デオドラントエクスペリメント)
安心して、信じられる情報を提供するためなら、体当たりの取材や実験もいとわない。その姿勢こそが、研究成果につながると確信している。

○「デオ研」のコンテンツ内容をチェック

においに関する悩み解消に向けて活動する"においのポータルサイト"「デオ研」では、においに関する基礎知識や発生原因、予防法を紹介するほか、においにまつわるエピソードの連載や、時に愛おしく(?)感じるにおいの不思議な魅力に迫る。

【臭い百科事典】
ワキペディア、加齢ペディア、足ペディア、汗ペディアでは、今すぐなんとかしたい! においの原因と対策について紹介。

【実験してみた】
においって毛嫌いばかりしてたけど、そもそも何者? いつも身近に存在するにおいは、意外な一面を持った親しみやすい存在かもしれない……そんな思いから様々なにおいの実験を行い、においの正体へ一歩踏み込んでいく。

【みんなの相談所】
恋人や友達に聞くことができないにおいの悩み。抱え込んでしまったにおいの悩みを、人知れず解決できるみんなの相談所。誰もが経験のある冬場のブーツ臭や、ちょっとディープな悩みまで、匿名で専門家に相談することができる「癒やし効果」満点の隠れ家的コンテンツ。

【オススメ記事】
においと恋愛関係、においにまつわる悲しい秘話、自分の臭いレベルを検証するマメ知識など、思わずヒヤっと、そして"あるある"とうなずきたくなるような記事を紹介する。

○"オジサマ"と"オッサン"の境界線を解明!?

そんなデオ研において紹介される注目特集が「加齢臭」。残酷な話だが、中年男性と一言で言っても、老若男女に好かれる"オジサマ"と嫌われる"オッサン"の2つに大別されるとし、その境界線を解明すべく、多くの中年男性が活躍する"職場"を舞台に、「職場の人に望むものは何か?」というアンケート調査を実施した。

「職場の人に望むもの」ランキングの上位には、「責任感」「コミュニケーション力」「柔軟性」など、仕事をする上で重要なポイントが並んでいるが、その中でも注目したいのが5位の「清潔感」。

これは、業務に直結する「リーダーシップ」や、性格の良さを示す鉄板ワード「やさしさ」を押さえてのランクインだという。つまり「清潔感」こそが、対人関係が重視される仕事現場で、"印象"というファクターにおいてもっとも重視すべきキーワードといえそうだ。

さらに、この「清潔感」が具体的に示すものを調査したところ、「服装」「髪型」「ひげ」「爪」といった"目に見える身だしなみ"を大きく引き離して1位となったのが「ニオイケア」。

中年男性のにおい、いわゆる「加齢臭」を対策することが、好まれる中年男性、すなわち「オジサマ」を目指すための第一歩となるのだ。

「加齢臭」対策で素敵なオジサマを目指したい人はもちろん、におい対策に関心がある人は、においのポータルサイト「デオ研」をチェックしてみよう。

ほんの少し工夫するだけで「老化ストップ」できる毎日の習慣とは

特別なことはしなくても、ずっと若々しくてムダのない体でいられるとしたら……? そんな魔法のようなことが、毎日の習慣の中でほんの少し工夫するだけで実現するかもしれません。

先日、都内某所にてプレス向けに、バスクリンと大塚製薬による「入浴&睡眠そして水分補給でセルフケアを高める! コラボセミナー」が開催されました。このセミナーでは、私たちがずっとイキイキ過ごせるためのヒントがいっぱい詰まっていました。

■体内時計が乱れると心身ともに不調に

まず、ゲストで登場した、ハーバード大学教授の根来秀行先生が教えてくれたのは、“体内時計の影響”について。朝、自然に目が覚めて、夜になると眠たくなる……このリズムが体内で自然に起こるのは、人間があらかじめ持っている体内時計の働きによるものです。

ただ、この体内時計は、不規則な生活によって乱れてしまう場合も。体内時計が乱れると、「ずっと眠い、ダルい」といった不調をはじめ、免疫が弱って病気になりやすく、さらには太りやすくもなるのだとか。

体内時計を整えるということは、私たちの体のパワーを最大限高めるために、とっても大切なことなんですね。

■太陽の光を浴びて朝ごはんを食べることが重要

では、どうすれば体内時計を整えることができるのでしょうか? まず、根来先生が指摘したのは“光”との関係性。特に、朝起きて太陽の光を浴びると、目が覚めるだけではなく、夜の寝つきを良くする効果も。

一方で、寝る前にテレビやPC、スマホなどによる強い光を浴びると、寝つきが悪くなってしまいます。

朝は太陽の光をいっぱい浴びるだけではなく、食事にも注意を。朝、光を浴びてから1時間以内に食事を摂ることで体内時計を整える効果があるだけではなく、内臓系を目覚めさせて代謝アップも期待できます。

■寝る前は入浴時間を確保して

では、夜はどのように過ごせばいいのでしょうか? 遅くまで仕事をしている、自宅でも作業をしている……そんな人は脳、体内が活性化しているため、眠りモードにシフトしにくいのです。

そのため、活用したいのが“入浴”なんです。入浴はリラックスする副交感神経を優位にするため、適度な入浴時間を確保しましょう。

また、入浴時のお供にオススメなのが、ロンドンオリンピックで選手に独占提供された『きき湯』をはじめとした、炭酸入浴剤。炭酸が配合されていると、さら湯と比べて血行促進、体の温め効果がぐっと高まるのだそう。

最近、体がなんとなくダルい、風邪をひきやすくなった、そんな症状にお悩みの方は、ぜひ朝と夜の過ごし方を今一度見直してみてはいかがでしょうか?

人には言えない「大人のおねしょ」の治し方

子供のころ、よくおねしょをして親に怒られた…そんな記憶にありますよね。でもこのおねしょ、大人になっても治らず、悩んでいる人が増えているって知っていましたか?

今までおねしょなんでしたことなかったのに、最近になって急におねしょをするようになってきた…そんな悩み、人にはとても言えませんよね。

でも最近になって急におねしょをするようになったというのは、なにか原因があるのか、早速調べてみました。

5歳未満の幼児がおねしょをするのは、ぼうこうの大きさが小さいことから起こる生理的現象ですが、5歳以上の子供~成人がするおねしょは「夜尿症」といいます。

夜尿症の原因として考えられるのは、
1:習慣的な多飲や塩分の取り過ぎにより一晩の尿量が多い
2:冷え性や習慣性の便秘、または体の発達障害によりぼうこうの容量が小さい
3:尿を濃くする抗利尿ホルモン(パソブレシン)の分泌が不充分

成人の場合、抗利尿ホルモンの分泌不足が原因であることが多く、その理由として考えられるのは…

■ストレス:
強いストレスを受けると自律神経が正常に機能しなくなるのだけど、抗利尿ホルモンを作る視床下部(脳の一部)は、自律神経とかかわりが深いのです。
そのため、ストレスを受けると抗利尿ホルモンの分泌も低下してしまいます。
改善には、ストレスをためないように工夫することが大切。スポーツ・音楽鑑賞・旅行・カラオケなど自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

■不規則な生活:
不規則な生活により睡眠のリズムが崩れると、ホルモンバランスも崩れます。抗利尿ホルモンの場合も同じで、分泌のバランスを崩すことになります。
抗利尿ホルモンの分泌は、健康な体なら日中は少なく夜間(睡眠中)に増える仕組み。でもホルモンバランスが崩れると、睡眠中の分泌量が増えなくなってしまいます。

つまり、不規則な生活を続けていると抗利尿ホルモンの分泌量が激減して、夜尿症につながってしまうというわけ。

心当たりのコは、規則正しい生活を心がけましょう。

また、脳の障害などによって排尿の抑制がきかなくなっているケースも考えられます。
上記の改善を心がけても症状が良くならないようなら、泌尿器科や内科を受診してください。

中島みゆきの歌を参考に? 更年期障害への対応

女性ホルモンが急激に減少する「更年期」。この時期の女性は、体と心にさまざまな不調があらわれることがある。妻の更年期には夫のサポートが欠かせない。

医師によると、具体的には相手を気遣って声をかけたり、負担を減らすような提案をするのが有効だという。一方で、自然な雰囲気での心遣いも重要なようだ。

 つらいときに「大丈夫か、大丈夫か」と言うばかりが声かけではない。牧田産婦人科医院(埼玉)院長の牧田和也医師は、中島みゆきの「タクシードライバー」という歌を例に出して、こう語る。

「失恋して泣いている女性を乗せた運転手が、見て見ぬふりをして他愛のない話ばかりを繰り返す、という一節があります。悩んでいる人にどう声をかけたらいいのか、私自身も日常診療の場面でむずかしいなと感じることはよくあります。

直接的な慰めの言葉ではなく、ただそばにいて話を聞いてあげたり、何気ない一言を言ったりすることが救いになることもあるのではないでしょうか」

 妻が不調のときだけでなく、普段から声をかけていくのがいいのではと、牧田医師はアドバイスする。

「妻である前に一人の女性であることを忘れないようにすることが大切です」

 しかし、とってつけたように褒めるのは禁物だ。妻は「腫れものにさわるようなのも、ご機嫌をとるのもうっとうしい」(神奈川県立汐見台病院産科副科長の早乙女智子医師)と感じかねない。

 声をかけるのとともに重要なのが、妻の「話を聞く」ことだ。だが、ただ聞けばいいというわけではないようだ。

「いちばん身近な夫がきちんと話を聞いてくれず、吐き出し口がないからと、病院に来る女性もいると感じています。自戒を込めて言いますが、忙しかったりすると、夫は妻の話を聞くと言っても、フンフンといって聞き流してしまうことも多いですよね。

そうではなく、じっくり話を聞くことが大事。たとえば『久しぶりにデートをしよう』と外食に誘ってみるなど、話をしやすい環境をつくるのもいいでしょう」(東京歯科大学市川総合病院産婦人科部長の高松潔医師)


 話の聞き方にもポイントがある。聞きながら「こうしたほうがいい」「ああすればいい」と指示するのではなく、「それはいいね」「そうしてみたら」と言うようにしたい。

「指示せず、同意や提案を伝えること。相手が協調、共感しながら聞いてくれていると、話しているだけで発散できることもあります。対峠の姿勢で妻と向き合うのではなく、同じ方向を見て支えるようにしましょう」(飯田橋レディースクリニック院長岡野浩哉医師)

【女医ドル】 やる気があるのに体が…更年期障害かも!

最近は、育メンブームで、家事や子育てにも参加しなければならないお父さん。体がいくつあっても足りません。

 今回は疲れたお父さんたちの為に、男性更年期のお話をします。

 佐藤さん(仮名)は、47歳。最近、元気がありません。会社で組織の再編成があり、仕事も責任も決断しなければならない案件も山積みです。休まらない日々が続いていました。

 夜も、帰りが遅く、妻の手料理どころか、会話や夜のスキンシップもご無沙汰です。

 ここ一番、頑張らなければと自分を叱咤激励するのですが、やる気があるのに身体がついてこないのです。運動好きだったのに、ジム通いからも、遠のきました。大好きだったゴルフまで、おっくうに感じるありさまです。

 突然、汗が吹き出したり、動悸がしたりします。イライラして、会社で我慢している分、家族に八つ当たりしてしまいます。これでは、女房の機嫌が悪いのも、子供たちに煙たがられるのも当たり前です。

 最近、頭痛、肩こり、腰痛に悩まされるようになりました。夜中に何回かトイレに起きることもあり、眠りも浅く、朝が一番つらい状況です。

 あんなに几帳面だったのに、怠け者になってしまったのでしょうか?

 最近は、几帳面に行動できない自分に、ストレスを感じ、ますます不調です。近所の、内科や整形外科にも行ってみましたが、このつらさは、解ってもらえません。

 --これは、LOW(ロー)症候群かも知れません。私のアンチエイジング外来、痛みの外来でも、男性更年期疑いの患者様の病態は、複雑です。

 LOW症候群とは、「加齢男性性腺機能低下症候群」(Late Onset Hypogonadism in males)の略称で、症状や、徴候も定められています。

 不定愁訴が主訴のため、うつなど精神疾患との鑑別も大事です。診断は、遊離テストステロンなどのホルモン学的検査や、細かい問診から始まります。皆さん、LOW症候群も視野に入れて、専門的な診察も受けてみてください。

 ■百枝加奈子(ももえだ・かなこ) 
1982年、東京女子医大卒。東大大学院医学研究科博士課程、東大付属病院麻酔科医員を経て、医療法人寿泉会銀座7丁目クリニック院長。社団法人健康百寿協会理事長。日本美容外科学会会員。日本麻酔科学会指導医。ヨーロッパ麻酔学会会員。ニューヨーク・アカデミー・オブ・サイエンス会員。日本初の女医ユニット「Joy☆ Total Clinic」(カロスエンターテイメント)のメンバー。

100以上の症状ある更年期障害 ホルモン補充療法が一般的

閉経前後の約10年間(45~55才ごろ)は、女性ホルモンが減少することでさまざまな不調が表れる。それが日常生活に支障をきたす場合を“更年期障害”という。神田第二クリニック院長で産婦人科医の間壁さよ子さんによれば、

「更年期障害には100以上の症状があり、かなり個人差があります。代表的な症状は、ホットフラッシュや息切れ、動悸、不整脈、肩こり、体重の増減、目のかすみや疲れ、歯槽膿漏、骨粗鬆症など。月経不順や不正出血、頻尿もあります。メンタル面では、イライラやうつ状態、睡眠障害、情緒不安定があります」(以下、「 」内は間壁さん)

 血液検査で女性ホルモンの値をチェックし、減少していれば更年期だ。治療法は、体質に合った漢方薬の処方や、HRT(ホルモン補充療法)を行うのが一般的だ。

「HRTは、減少した女性ホルモンを補うことで症状を和らげます。のみ薬、貼り薬、塗り薬の3タイプがあり、その人に合ったものを処方します。また、HRTは処方期間が5年以内であれば乳がんのリスクは上がらないといわれていますが、年に1回のがん検診をおすすめします」

 子宮筋腫はホルモンに影響されるため、HRTによって大きくなるリスクもある。過去に筋腫を患った場合も含め、医師の適切な指導のもとで行うことが必要だ。

「男の更年期障害」あなたは大丈夫?…どうつきあえばいいのか

女性の更年期障害と同様に、「男性の更年期障害」への関心が高まっている。加齢に伴って、男性ホルモンの分泌が低下し、疲労感や倦怠(けんたい)感、筋力の低下、性機能の衰えなどの症状が出る。専門家は、「男性ホルモンの分泌を促すには、自分のやってきたことはすべてよかった、と前向きに考えることが大切」としている。

 ■心・体・性機能 3つの症状

 大阪市内に住む50歳代の男性は、1年前に職場が変わって仕事が忙しくなったことをきっかけに、動悸(どうき)、倦怠感などを覚えるようになった。気になって、近くの心療内科を受診したところ、「鬱傾向がある」と診断され、抗鬱薬などを投与された。

 だが、症状は一進一退。性欲も低下していた。「男性の更年期障害」があると知り、自分の症状はこれではないかと考え、男性更年期外来を開いている関西医科大学付属枚方病院(大阪府枚方市)を受診した。

 血液検査の結果、男性ホルモンの数値が低かったため、更年期障害の可能性もあるとして、男性ホルモン注射開始。3回投与で抱えていた症状が改善したため、抗鬱薬は中止した。残業や休日出勤などもやめて様子をみていたが、症状は再発しなかったという。

 男性を診察した、同院副病院長で関西医科大学腎泌尿器外科学講座の松田公志(ただし)教授は、平成14年から男性更年期外来を自由診療(保険外診療)で開いている。

外来を訪れる男性は主に40代から60代。疲労感、憂鬱、不安感などの心の症状▽筋力の低下、動悸、頻脈などの身体的な症状▽勃起障害、性欲の低下などの性機能の症状、の3つの症状を訴えることが特徴的という。

■10歳年をとるたびに…

 男性ホルモンは体の中でどういう働きをするのか。

 男性ホルモンは睾丸でつくられ、血液をつくる▽骨を太くする▽筋肉を太くする▽発毛を制御する▽精子をつくる▽勃起などの性機能の働きをつかさどる-などの役割がある。

 更年期障害かどうかを判断する目安となるのは、血液中の男性ホルモンの値。「フリーテストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが8・5ピコグラム/ミリリットルを下回ると可能性が疑われる。

「フリーテストステロン」の数値は、20代では16程度。それから加齢によって減少し、10歳年をとるたびに1ずつ減っていくという。

 ■くよくよしないこと

 治療はどのように行われるのか。医療機関によって異なるが、松田教授は、血中の男性ホルモンが基準値を下回っていれば、まずは、男性ホルモンの注射をするかどうかを患者と相談する。

 「ホルモンの数値に問題がなかったり、注射をしても症状が改善しない場合は、心療内科などの受診をすすめています」と松田教授。

 更年期障害だった場合でも、ストレスをうまくコントロールすることができるようになると、男性ホルモンの数値は上がる。そのため、更年期障害の治療においては、ストレスを回避することも重要になる。

そこで、男性ホルモンの注射を打つ半年間に、同時に、ストレス回避のトレーニングを行っている。

 ストレスをコントロールする上で一番大切なのは、くよくよしないこと。「後ろ向きになり、あのときああしなければよかった、と考えるのが最悪のストーリー。自分がやってきたことはすべてよかったんだ、自分の人生はめちゃくちゃよかった、と思うことが大事です」と松田教授。

 実は、更年期障害であっても、ホルモン注射をしない、という選択もあるという。「加齢によるものなら仕方ないと現状を受け入れる。それで患者さんがよしとされるのなら、それも生き方です。患者さんと医師がよく話し合うことが大切です」と松田教授は話している。

更年期のホルモン療法と乳がんは無関係か、既存調査に疑問符  

更年期障害の治療に用いられるホルモン補充療法(HRT)と乳がんリスクの関連を指摘した2003年の画期的な調査は欠陥だらけで信頼できないと批判する論文が16日、英医学誌『Journal of Family Planning and Reproductive Health』に掲載された。

 HRTはホットフラッシュ(のぼせ)や性欲減退、膣の乾燥などの更年期症状を緩和する治療法で、エストロゲンかプロゲステロン、もしくは双方を用いる。
 
 このHRTと乳がんリスクの関連を指摘した2003年の調査は、英国女性100万人を調査対象としたことから「Million Women Study(MWS)」と呼ばれている。

 MWSでは、更年期後の英女性100万人以上に質問票形式の調査を実施。その結果、ホルモン補充療法(HRT)を受けた女性の乳がん罹患(りかん)率が高いことが分かり、保健当局や医師、HRTを受けた女性たちの間に不安や当惑が広がった。

 微調整された最新のMWS調査は、HRTを受けていない女性と比較して、エストロゲンのみを用いた治療法で30%、エストロゲンとプロゲステロン両方を用いた場合は2倍も乳がんリスクが高かったと報告している。

 また、HRTの治療期間が長いほど乳がんリスクも高まる一方、HRT治療を止めてから5年以内にリスクは通常レベルまで低下するという。

■調査手法に複数の欠陥

 だが、南アフリカ・ケープタウン大学(University of Cape Town)のサミュエル・シャピロ(Samuel Shapiro)教授(公衆衛生学)らが執筆した論文は、「HRTは乳がんリスクを高めるかもしれないし、そうでないかもしれない」としたうえで、MWSの調査手法には数々の欠陥がみられ、断定的な結果を導くことはできないと厳しく批判している。

 複数あるという欠陥の1つとして、論文は、調査開始からわずか2~3か月に乳がん発症がみられている点をあげた。調査を始めた時点で、すでに乳がんを発症していた女性たちも、新たな発症者として数えられた可能性があるという。

 さらに論文は、調査への参加を打診された女性たちが、その時点で乳がん検査を受けていた点に触れ、調査対象となった女性群に偏りがあった可能性を指摘した。実際、調査対象となった女性全体の乳がん罹患率は、HRT治療の有無に関わらず、英女性平均と比べて40%高かった。

 論文は乳がん発症までに数年はかかるといわれるのに、調査開始からわずか1~2年で、これだけ多くが乳がん発症が見られることは「生物学的にありえない」と疑問を呈している。

 こうした批判について、MWS調査を主導する英オックスフォード大学(University of Oxford)のリチャード・ペト(Richard Peto)教授(統計学・疫学)は、AFPの取材に対し、20件もの調査研究が同様の結果を再現しているうえ、HRT治療の減少による乳がんの低下にも貢献してきたと、Eメールで回答し、論文の主張に反論した。

渡辺えり 更年期障害に最も効果あったのは“自覚すること”

女性なら年を重ねていけば、誰しもが一度は通る更年期。それぞれに異なる症状、対処に悩む人も多い。更年期との上手なつきあい方とは? 女優・劇作家の渡辺えり(58才)に話を聞いた。

「43才ごろから、更年期の症状に悩まされるようになりました。すごくイライラして、怒りっぽくなって。夜もなかなか眠れない。被害妄想的になって、すぐに傷ついてしまう。

周囲にもずいぶん迷惑をかけていたと思います。それに関節痛に悩まされ、太ってケガもしやすくなっていました。でも、最初はそれが更年期の症状だとは全く気づかずにいたんです」

 自分が更年期であることを知ったのは、知人の勧めで婦人科を受診してからだった。

「最初の婦人科では筋肉注射を打ってもらいました。今思うと、男性ホルモンか何かだったのでしょうか、それを打つと声が太くなってしまって。1年ほどでやめ、33才のときに子宮筋腫の手術をしてもらった婦人科医を改めて受診しました」

 過去に子宮筋腫を患っていたため、ホルモン治療に積極的になれなかったことから、HRT(ホルモン補充療法)は選択せず、漢方薬と寝つきをよくするため睡眠導入剤「マイスリー」を処方してもらった。

 しかし、いちばん効果が大きかったのは、“自分が更年期であること”を自覚することだったという。イライラし、反発するようなことがあっても、「これは更年期のせいだから」と一歩引いて考え、深呼吸をしたりすることで、イライラを抑えることがずいぶんできるようになった。

漢方薬は1年ほどで医師の指導のもとでやめ、疲れがひどい時など睡眠導入剤だけ続けている。

一人暮らしの人は老化を加速する食生活をしていることが判明!

みなさん、AGEという物質はご存じですか? AGE(終末糖化産物)は、タンパク質と糖が加熱されてできた物質のことで、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。

AGEが血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、AGEは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼします。どういう生活がAGEを生み出すのでしょうか?

■一人暮らしの食生活は老化を加速させる!

以下のような食生活を送っていませんか?

(1)朝食をほとんど摂らない

(2)野菜をあまり食べない

(3)清涼飲料水や炭酸飲料をよく飲む

(4)揚げものや脂っこいものが好き

(5)丼もの、麺類をよく食べる

(6)食べるのが早いといわれる

(7)お菓子やケーキなど甘いものをよく食べる

(8)ファストフードや加工食品をよく食べる

(9)電子レンジをよく使う

(10)スナック菓子をよく食べる

実はこれらはすべてAGEを溜め込みやすい食生活。このたびのAGE測定推進協会の調査によると、「一人暮らし」と「同居家族あり」では「一人暮らし」の方がこの度数が高く、老化を加速する食生活をしていることが明らかになりました。

■電子レンジの加熱が老化を促進する

またAGEの発生は調理法に大きく関係します。調査で「フライパン・オーブンで焼く」ことが老化を促進すると思うと答えた人は24.4%、「電子レンジでチンする」ことが老化を促進すると思う人が14.0%とわずかだったとのこと。

「茹でる」「スチーム調理」が体に良いということはわかっていても、ほとんど人が調理方法の老化への影響を正しく理解していないということが分かりました。

AGEはタンパク質と糖を加熱調理したときにできる、“焦げ目”や“揚げてきつね色になった部分”に多く含まれます。電子レンジの場合、焦げ目や焼き色がつかないので大丈夫と思われがちですが、マイクロ波で食品の分子を振動させ高温状態にするので、焼き色がつかなくてもそれと同様の状態になってしまっています。

アメリカ栄養士学会の発表では、電子レンジで加熱した食品は茹でた食品よりAGEが多いとされ、さらに食品中のコレステロールを劣化させてしまいます。

AGEを溜め込まないためには以下のことが大切です。

(1)電子レンジで長時間の過加熱をさけ、揚物などの惣菜を何度も温めなおさない。

(2)炭酸飲料水など吸収されやすく糖質を多く含むものを過度に摂らない。

(3)焼き色・焦げ目がついたものや、動物性脂肪食品を摂り過ぎない。

(4)早食いしない。

(5)AGE が多い食事をしたら、翌日は野菜を中心にした食事にする。

AGEは食品だけでなく食べ方によっても溜まり方が変わってきます。深刻な疾病を引き起こすリスクとなるAGEを体内に溜めないようにしましょう。

死ぬまで現役 下半身のツボ 腎臓と肝臓が元気になる料理で充実した性生活を

 「オチ○チンが勃つ勃たないの前に、性欲そのものが薄れてきている方も多いと思います。それはもしかしたら、腎臓が弱っている証拠かもしれません」
 こう話すのは、精力料理研究家で元AV女優の竹下ななさん。
 確かに中高年になると、セックスに対する興味も弱まるものだ。若い頃は綺麗な女性とすれ違うだけで「やりてぇ~」と思ったのに、今はそんな気分にもならない。

 しかし、なぜ性欲減退と腎臓が関係あるのか。
 「まず、腎臓の役割は、血液中の老廃物を除去し体外に排出するというのが主な機能なんです。しかし、ここの機能が弱まってくると、食欲不振や貧血を起こしやすくなり、常に“カラダがだるい”状態となる。その結果、セックスをする気持ちにもならない。性欲減退を招くのです」
 ちなみに東洋医学でも「腎」は、生殖に関係するといわれており、セックスが弱いことを「腎虚」と呼ぶそうだ。

 そこで今回は、「腎臓」に良い絶倫料理のレシピを教えてもらった。
 「腎臓に良いといわれるのは、レンコンと人参なんです。この二つをしっかり摂取することで、腎臓の機能も向上します」

 その名も『レンコンと人参のきんぴら』だ。
 用意するものはコレ。
 レンコン…1節/にんじん…1本/ゴマ油…適量/醤油…大1/みりん…大1/砂糖…大1。

 調味料も簡単なので、スーパーでレンコンと人参を買ってくればいいだけ。
 「レンコンは薄く切って水にさらしておきます。人参はお好みの形に切ってください。そして、鍋にゴマ油を適量ひいて、レンコンと人参を軽く炒めます」

 いい色合いになってきたら、醤油、みりん、砂糖を入れて、蓋をしよう。
 「しんなりしてきたら、鍋の蓋を取り、水気をとばせば、出来上がり。お好みで、ゴマをまぶして、召し上がれ」

 実にお手軽な男料理だ。これを日頃の料理に取り入れれば、アナタの性欲は若かりし頃のように漲ってくるはず。とはいえ、性欲だけが復活しても、勃起力が弱まっていてはどうしようもない。
 「ということで、生殖器も健康な状態にしましょう。それには『肝臓』の働きを良くする食べ物も一緒に摂取するのです」

 肝臓の機能を高めるポイントは、良質のタンパク質をしっかり摂ること。
 「やはり、鳥のササミがベスト。高たんぱくなのに、脂質が低いので、筋トレ好きのマッチョやダイエット中の女性の間では非常に高い支持を集めています」

 ササミの調理法はいろいろあるが、最も簡単なのはコレ。
 「ササミに塩コショウをつけて、少し置きます。その間、器に小麦粉とチーズを入れてよくかき混ぜておきます。そして、フライパンでササミを焼いたあと、小麦粉とチーズをしっかりまぶして、揚げ焼きに。味も結構濃厚になるので、男性好みの料理になると思います」

 性欲を駆り立たせ、性器も元気にする。腎臓と肝臓の働きを良くして、いつもムラムラ&ギンギンの強いオスになろう。

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。

とっても痛い「尿路結石」にならないためには……?

僕は40代半ば。幸運にもこれまで大きな病気になったことはない。しかし、周囲にいる同年代の友だちを見ていると、割といろいろな病気になったりしているようだ。

男性も女性もなる尿路結石

最近、同い年の友だち(男性)が、尿道結石になった。

とんでもなく痛かったようだ。

話を聞くだけでも痛い。薬を飲んで石を細かくして排出する治療を行っていたようだが、結局石は出ないまま。痛くはなくなったようで、現在は元気に酒を飲んでいるようだ(あんまり飲むな)。

この尿道結石。正確には「尿路結石」と言う。
尿の通り道である腎盂(じんう)、尿管、膀胱、尿道に石ができることで尿の通り道を塞ぎ、痛みだけでなく合併症なども引き起こすものだ。

『スーパー図解 尿路結石症』(坂本善郎・著/法研・刊)によると、2005年実施の日本尿路結石症学会による全国調査では、上部尿路結石(尿路結石の約96%にあたる)の年間罹患率が人口10万人あたり134人。1995年の約1.6倍となっている。

また、生涯罹患率は男性が15.1%、女性は6.8%。意外と罹患率が高い病気なのだ。

一番簡単な予防策は“一日2リットルの水分補給”

尿路結石の主な原因は、カルシウム不足。しかし過剰摂取も結石ができやすくなる。また、遺伝的な要因も大きいとされている。

その他、動物性たんぱく質や動物性脂肪、塩分、果糖などの過剰摂取による肥満も要因だ。

つまり、ファストフードやコンビニ、外食などをメインにしていると、尿路結石になりやすいということだ。

効果的な予防法は、水分をしっかりとること。

さまざまな研究によって、1日の尿量が1リットル以下では結石形成のリスクが高まり、2リットル以上ではかなり軽減できることがわかっています。

(『スーパー図解 尿路結石症』より引用)

水分といっても、なんでもいいわけではない。糖分が多く含まれる清涼飲料水やジュースはダメ。アルコール類にはシュウ酸やリン酸、糖分が多いものもあるため結石の原因になる。オススメは水道水、ミネラルウォーター、麦茶、ほうじ茶ということだ。

また、一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度の水分を小分けにして飲むのがいいようだ。

結局規則正しい生活が一番

そしてもうひとつが、規則正しい食生活。
朝昼晩と三食しっかりと食べること。もちろんメニューにも気をつける。肉は脂分が少なくなるように茹でたり蒸したり焼いたりし、野菜を多く摂取する。

お酒は控えめにして、スナック菓子や果物もほどほどに。そして運動も効果的ということだ。

結局、健康的な食生活と適度な運動というのが、尿路結石の予防には一番いいということになる。

これは、尿路結石に限ったことではない。あらゆる病気の予防に共通したものだろう。

寝るのは明け方、食事は1日1回か2回。好きな言葉は「食べ放題」。お酒は毎日は飲まないが、朝まで飲んでいることもしばしば。

こんな生活をしていたら、尿路結石どころかもっと重大な病気になってもおかしくない。少しは健康的な生活を送る努力をしないと、取り返しのつかないことになってしまうかもしれない。

世の不摂生な生活を送っている中年男性諸君。
とりあえず、1日2リットル水を飲むことから始めよう。話に聞くだけで痛い尿路結石に、なるべくならないために。

頻尿の原因となる病気の種類

頻尿の原因となる病気のうちいくつかをご紹介します。よく知られているものも、あまり一般的に名前が知られていないものもあります。

頻尿の原因となる病気

頻尿は、朝起きてから日中に8回以上、睡眠時に1回以上、1日のうちで合計10回以上トイレに行くことが一つの目安になります。頻尿の原因として考えられる病気と、頻尿が症状のひとつとしてみられる病気には以下のものがあります。

膀胱炎

頻尿になる病気としてもっとも知られているのが、膀胱炎ではないでしょうか。膀胱炎は、大腸菌などの細菌が尿管から膀胱内へ入り込んで増殖し、膀胱の粘膜に炎症を起こすことが原因です。原因となる細菌は、健康な状態であれば尿と共に体外へ排出されますが、体調不良やストレスによる免疫力の低下などで排出されずに膀胱内に留まり、膀胱炎を発症します。男性よりも女性のほうが尿道が短いため、より膀胱炎になりやすい傾向にあります。頻尿、残尿感、下腹部痛、排尿痛、発熱、尿の変化などが症状としてみられます。

過活動膀胱

膀胱内に尿が十分溜まっていないにもかかわらず、膀胱が自分の意思とは無関係に収縮することで、急に、かつ我慢ができないほど尿がしたくなる(尿意切迫感)病気です。トイレに間に合わない(切迫性尿失禁)こともあります。日本における過活動膀胱の患者数は800万人以上とされています。原因としては、加齢や前立腺肥大などが考えられますが、はっきりしないケースも少なくありません。

膀胱がん

膀胱がんには、

・表在がん:膀胱の中に向かって発達し、筋層に達していない

・浸潤がん:膀胱の壁の内部へ向かい、筋層にまで達する

・上皮内がん:上皮の中に広がる。浸潤がんへと変化する

という3タイプがあります。50歳以上の方に多く、男女比は3:1で男性により多く発症します。原因として、染料や化学薬品の一部、たばこ、特定の鎮痛薬などが挙げられますが、ほとんどは原因不明で発症します。膀胱がんでもっとも多い初期症状は、痛みを伴わない血尿ですが、頻尿や残尿感なども引き起こします。

前立腺肥大

60歳の男性の半数以上にみられる、男性特有の病気です。膀胱の下部、尿道を囲むように存在する前立腺が、男性ホルモンによって肥大し、尿道がせまくなることで排尿しにくくなります。症状には主に、残尿感や尿の勢いが途切れるといったものがありますが、頻尿もその一つに含まれます。

糖尿病

体内で血糖値を調節しているインスリンというホルモンがうまく働かなくなることで、血液中のブドウ糖の濃度が高いままの状態が続くのが糖尿病です。病気の初期には自覚症状はほぼありませんが、進行するに従い、喉の渇きや疲労感といった症状と共に、頻尿や多尿が現れます。頻尿は、濃度が高くなったブドウ糖を尿として体外へ大量に排出しようとしたり、高血糖の状態による神経障害が起きたりすることで発症します。

子宮筋腫

子宮にできる腫瘍で、30代から40代に多く成人女性の20%に筋腫があるともいわれるほどポピュラーな病気です。腫瘍自体は良性ですが、筋腫が大きくなることで月経異常や貧血などを引き起こします。また、子宮の周囲にある臓器にも影響を与え、頻尿や排尿痛などを発症することもあります。

子宮脱

加齢で女性ホルモンが低下したり、出産などで骨盤底筋がゆるんだりすることで子宮が下がって体外に出てしまう病気です。子宮脱は40代後半から60代の女性に増えていて、症状としては、頻尿や尿漏れ、不快感、便秘、腰痛などがあります。

秋が深まると増える「夜間頻尿」 3つの原因と防止法

「朝晩の気温が下がってトイレが近くなった」「最近、夜中にもよおす回数が増えた」――。秋の深まりとともにおしっこの悩みを抱える中高年も増えてくる。なぜ、気温が下がるとトイレが近くなるのか? どうしたら防げるのか? 日本泌尿器科学会認定専門医で「飯田橋中村クリニック」(東京)の中村剛院長に聞いた。

「主な原因は3つです。ひとつは夏と比べて汗や水蒸気として体から出ていく水分が減ったこと。2つ目は気温が下がると体温を保つために末端の血管が縮小して血液量が増える分を、尿として体外に排出するため。3つ目は寒さが刺激となって、おしっこを出そうとする交感神経の働きが活発となるからです」

 実際、冬は夏と比べて1日の尿量は2~3倍に増加する。夏に800~1000ミリリットルだった人が2000~2500ミリリットル程度に増えるのはザラ。排尿回数も多くなり、夏に5~6回の人が8~10回程度に変化する。

「1日の排尿回数が8回以上は頻尿で、就寝中に2回以上排尿する人は夜間頻尿の可能性が高いなどとされていますが、気にする必要はありません。回数に関係なく、トイレが近過ぎて遠くへ出かけられない、夜中にしばしばトイレに立つので寝不足になり昼間の集中力や記憶力が低下するなど、生活に支障が出たら対応すればよいのです」

■骨盤底筋を鍛える

 ちなみにトイレの回数が多いのは、「冷えが強い」「運動不足」「ストレスがある」「コーヒーなどのカフェイン入り飲料や利尿作用のあるビールなどを好む」「降圧剤など利尿作用の強い医薬品を服用」「前立腺肥大」「糖尿病」「尿路結石」「膀胱炎や尿道炎などの細菌感染症」「妊娠中」などの人だ。

「心当たりのある人は、まずは持病の治療とともに生活習慣を改める必要があります。とくに、寝る前は体を冷やさないことが大切です。寝るときに靴下をはく、お風呂で体を十分温める、暖かい飲み物を飲むことを心がける。寝る前にコーヒーなどカフェインを含む飲み物や利尿作用のある薬を取らないようにしましょう」

 ただし、頻尿や夜間頻尿の裏に「前立腺肥大」や「過活動膀胱」といった病気が潜んでいる場合もある。症状が強ければ、頻尿の診断・治療のプロである泌尿器科の医師に相談することだ。

「前立腺は、膀胱の下に尿道を包むように位置する、栗の実ほどの男性特有の臓器です。加齢とともに肥大化して尿道や膀胱を圧迫し、さまざまな排尿障害を起こします。長時間座る人や自転車に乗る人は要注意です。過活動膀胱とは、自分の意思とは無関係に膀胱が勝手に収縮してしまう病気。頻尿や夜間頻尿、尿もれを起こします。これらの病気には、西洋薬以外にもよく効く漢方薬もあります」

 たとえば、膀胱炎による頻尿を八味地黄丸と桂枝茯苓丸などで症状が改善するケースもあるという。

 ちなみに、頻尿対策として、内臓を支える骨盤底筋と呼ばれる筋肉を鍛える「骨盤底筋体操」がある。肛門を締めるなど、尿道の周りの筋肉を鍛えることで、「トイレに行きたい」と思っても我慢できるようにする体操だ。

「この体操は1日4回、3カ月以上継続しないと効果が出にくいため、忙しい人には現実的ではないかもしれません。それなら、“トイレに行きたい”と思っても少し我慢してトイレに立つまでの時間を延ばすことで、貯尿量を少しずつ増やしていくほうがいいかもしれません。また、長時間座ったり、立ったりする人は重力の関係で下半身がむくみ、就寝中に頻尿として表れる場合がある。寝る数時間前にあおむけに寝て、足を心臓より高い位置にして20~30分過ごす『足上げ体操』をするのもいいでしょう」

老化防止には1日4000mg必要!覚えておきたい「ビタミンC」きほんのき

◆壊血病に俺はなる!?
ある皮膚科医が、企業から「ビタミンCを積極的に摂ると、体にどう作用するのか」という実験を頼まれたという。

被験者は日常的にフルーツを摂取している20代のビジネスパーソン20名。故に皮膚科医は「ビタミンCは充分に足りているはずで、これ以上摂っても水溶性のビタミンCは尿から排泄されてしまうだろう」と考えた。

ところが、結果的に20名中18名が「肌がツルツルになった」「キメが細かくなった」「ニキビが治った」「毛穴が小さくなった」という美肌祭り状態!

これに驚いた皮膚科医は、個人的な実験を試みた。上記20名とは別の、20代のビジネスパーソン25名の血中ビタミンC濃度を測ってみたという。

血液100ml中、ビタミンCは1mg必要だといわれている。ところが、25名中17名が0.8mg以下で、壊血病(ビタミンC欠乏による疾患。皮膚や歯肉からの出血、貧血、衰弱等)一歩手前の0.3mgしかない人も……。

◆ストレスで体内のビタミンCはガンガン消費される
一般的な食生活において、これほどビタミンCが欠乏する要因はストレスだという。ストレスを受けると、体内に過剰な活性酸素が発生。

それを消去しようとしてビタミンCがガンガンに消費されてしまうから。それほどビジネスパーソンのストレスは相当なものなのだ。

さらに、ビタミンCのほとんどは内臓で消費されるから、皮膚に到達するのは極わずか。

厚生労働省が推奨している1日に摂取すべきビタミンCは、成人男性で90mg。これは、病気にならないための必要最小限の量。見た目の男前度をアゲるには、もっと積極的にビタミンCを摂るべきだ!

ちなみに、食品100g当たりでビタミンC含有量が高いのは、赤ピーマン170mg、黄ピーマン150mg、アセロラジュース120mg、パセリ120mg、キウイフルーツ69mg、レモン果汁50mg。意外にも、フルーツより緑黄色野菜のほうがビタミンC含有量多し。

だから、フルーツを毎日摂取していた被験者たちの血中ビタミンC濃度が低かったのかもしれない。

◆若さを保つために必要なビタミンCは1日4000mg
アンチエイジング専門医は「健康維持ならビタミンCは1日2000mg必要です。さらに、老化防止には4000mgが必要量」と説く。

この量を摂るには、食品だけでなくサプリメントも必要だ。でも、ビタミンCを大量摂取すると、尿路結石や腎臓結石ができやすいと言われている。

そこは大丈夫なのだろうか? アンチエイジング専門医の回答は「血液が弱アルカリ性なら、結石はできにくいのです。酸性になるとできやすくなりますが、普通の食生活を送り、1日4000mg程度の摂取量なら問題なし」とのこと。

◆マグネシウムもストレスで尿から大量流出!
さらに、マグネシウムもビタミンC同様、精神的ストレスを受けると体内で欠乏してしまう。細胞が分裂するためにも、また細胞が分化して角層(皮膚のいちばん上にあるバリア機能)になるためにも、マグネシウムは必要なミネラル。

このマグネシウムは、皮膚のバリア機能が弱いアトピー性皮膚炎や敏感肌の人ほど必要とされる。なぜなら、マグネシウムが足りないと、細胞がうまく分裂できず、バリアも構築できないためだ。

ストレスを受けると、マグネシウムは尿からどんどん排泄されてしまう。すると、血液中のマグネシウムを一定量に保つため、細胞の中からマグネシウムが移動。

その細胞のマグネシウム不足を補うために、今度は骨からカルシウムとマグネシウムが移動、という悪循環に。だから、ストレスで骨は弱くなり、皮膚も乾燥してしまうことに。

◆海藻の乾物はモバイルできるスーパーミネラル
成人男性が1日に摂取すべきマグネシウム量は340~370mg。食品100g中、マグネシウムが多く含まれているのは、あおさ3200mg、青のり1300mg、ワカメ1100mg、とろろ昆布520mg。

そう、海藻の乾物が含有量ダントツなのだ。しかも軽いし持ち運び便利。例えば、ランチタイムのカップ味噌汁にあおさを入れると、手間いらずで風味アップ、しかもマグネシウムはガッツリ補給。

イライラしやすい職場や環境でも、ストレス耐性をパワーアップして乗り切ろうじゃないか!

日本は世界最下位!?「セックスレス」を解消するための方法とは?

パートナーとの性交渉の頻度は?

あなたは、パートナーと月にどれくらい性交渉をしていますか?いわゆる「セックスレス」の定義は、1ヶ月以上性交渉がないカップルのことを言います。

日本は、世界に比べると圧倒的にセックスレスのカップルが多く、2005年におこなわれた、ある調査によると日本人は年に平均45回性交渉をおこない、頻度が世界最下位となりました。

1位は、ギリシャで年/138回、2位はクロアチアで年/134回です。日本の次に性交渉が少ない国がシンガポールですが、年/73回と、最下位の日本を大きくつきはなす結果となりました。

■なぜセックスレスになってしまうの?

EDで性交渉をおこなえないという機能的な理由など、様々な理由がありますが、男性においては、パートナーに興奮しなくなってしまったという理由が多いと言います。長く付き合っていたり、マンネリ化してしまうと、興奮しなくなっしまうのは、愛とは別の問題なのかもしれません。

■セックスレスの解消法とは!?

「性的空想法」というものをご存知でしょうか?自分が興奮する状況・状態をすべてパートナーで想像するようにするということです。

はじめのうちは、難しいかもしれませんが、様々な自分の好きなイメージをパートナーに重ねることによって、いずれパートナー自身が自分にとって興奮するものとなるでしょう。これは、個人差もあるので、実践してもなかなかパートナーに興奮できないという方もいます。

また、ある医師によると、セックスレスを治療にきたカップルのうち、セックスレス克服を成功した女性にある特徴があったと言われています。下記の中で、どの特徴の女性がセックスレス克服に成功したと思いますか?

1.「私のために頑張ってね」という甘えん坊な彼女
2.「心配ないわよ、よしよし」と自分を守ってくれる彼女
3.「大丈夫!あんたなら出来る!」と励ましてくれる彼女

正解は、1の甘えん坊の彼女。2の場合は治療が長期的になるか離婚を考えてしまう人が多いそうです。さらに、3の場合の彼女は離婚するカップルがほとんどだったという結果が出ているそうです。

セックスレスを自分だけの問題とは考えずに、彼女は甘えることを意識し、男性は性的空想法を実践し、ふたりにとって素敵な関係を築いてください。

「更年期障害」診断の基準は? 月経不順、血液検査が目安

「更年期」と「更年期障害」について、倉敷成人病センター(倉敷市)の西内敏文産婦人科部長に寄稿してもらった。

 テレビコマーシャルや日常会話で、「最近顔が急に熱くなったり、ふらふらしたりするの。私更年期かしら?」とよく耳にします。そんなごく身近な更年期障害についてお話します。

 図にあるように、女性のライフステージは大きく「思春期」「成熟期」「更年期」「高齢期」「老年期」に分かれます。したがって、更年期はその年代を指すもので病気ではなく、更年期障害が病気です。更年期は一般的に閉経(臨床的には1年以上の無月経)前後の±5年間をいいます。日本人女性の平均閉経年齢は49・5歳ですが、もちろん個人差もあり、40歳代前半で閉経を迎える女性がいる一方、60歳近くまで月経がみられる女性もいますので、個別の対応も必要になります。

女性のライフステージは大きく「思春期」「成熟期」「更年期」「高齢期」「老年期」に分かれます。したがって、更年期はその年代を指すもので病気ではなく、更年期障害が病気です。更年期は一般的に閉経(臨床的には1年以上の無月経)前後の±5年間をいいます。日本人女性の平均閉経年齢は49・5歳ですが、もちろん個人差もあり、40歳代前半で閉経を迎える女性がいる一方、60歳近くまで月経がみられる女性もいますので、個別の対応も必要になります。

 図のように更年期は卵巣から分泌される女性ホルモンの一種である、エストロゲンの低下によっておこる生理現象です。ではその年代で女性全員が体調の悪さを感じるかというと、そうではありません。症状を左右するのは複数の要因が関連していると考えられています。

 日本産科婦人科学会は【閉経の前後5年間を更年期といい、この期間に現れる多種多様な症状の中で、器質的変化に起因しない症状を更年期症状と呼び、これらの症状の中で日常生活に支障を来す病態を更年期障害とする】と定義しています。わかりやすく言い換えると、50歳前後で、月経不順(多くは3か月から半年程度月経がない)の女性が、のぼせ・発汗・めまい・肩こりなどさまざまな症状を訴え、内科をはじめとする他の科でも異常が見つからない。その症状は強く、少しでも軽くならないと生活できない。といった感じでしょうか。これは違う、あれも違うとあらゆる疾患を否定し残りはこれか、とつける診断を除外診断といい、更年期障害もその一つです。

 それでは、実際の診断の流れについて説明します。その患者さんが「更年期」なのかを判断し、更年期であれば更年期障害を疑う症状を伴っているかを確認します。まず年齢です。個人差を考慮しても、40~60歳までが対象です。30歳代や、60歳を超えて感じた症状は更年期症状ではないと考えます。

 次に月経の順、不順をチェックします。通常月経周期(月経が始まった日から、次の月経の前日までの日数)は25日から38日で、平均は28日です。この月経周期がいつもと変わらなければ更年期の可能性は低いと考えます。逆に月経周期にバラツキがあれば、更年期を十分に疑います。

 どちらの場合も、原則血液検査を行います。血液検査の項目はエストロゲン、その中で特にエストラジオール(E2)とFSH(卵胞刺激ホルモン)は必ず行います。卵巣機能の低下が、更年期に移行するための引き金になるわけですから、女性ホルモンの代表であるE2と、卵巣の機能がおとなしくなってくると、早めに気づき「働きなさい」とその分泌量を増やす、FSHをチェックします。更年期の診断基準はE2が20pg/ml以下でかつFSHが40mIU/ml以上であれば、「更年期」に入ったあるいは、「更年期」を生きていることになります。

その他の項目としては、脂質・肝酵素・甲状腺ホルモンなども調べることもあります。脂質は閉経を境に異常値が見つかるケースがあり、肝酵素はもし異常高値なら、更年期症状とも思われた倦怠(けんたい)感が実は肝臓系の病気だったと診断の一助となるかもしれません。甲状腺ホルモンを調べるのは、甲状腺疾患は女性に多く、表のようにその症状が更年期症状と似ているからです。甲状腺機能亢進(こうしん)症の代表であるバセドウ病は女性が男性の4倍で、好発年齢は20~50歳代です。甲状腺機能低下症の代表である橋本病は男性の12倍と圧倒的に女性に多く、好発年齢が20~60歳代でいずれも更年期女性は甲状腺疾患の好発年齢に相当します。

  倉敷成人病センター(086―422―2111)
 にしうち・としふみ 高知学芸高校、高知医科大学医学部卒。高知医科大学附属病院勤務などを経て、1995年4月より現職。日本産科婦人科学会専門医。

日本人が知らない「男の更年期」の恐怖  堀江 重郎 :順天堂大学医学部教授

「最近まったくヤル気が出ない」「気分が落ち込む」「ちょっとしたことでイライラする」。仕事をする意欲がわかず、なにもかもおっくうで、「オレって、ひょっとしたらうつ?」とひとり悩んでいる方も多いのでは……。

実際、日本の気分障害(うつ病、双極性障害を含む)の患者数は、1999年の44.1万人から、2014年には111.6万人に急増している(厚労省)。会社でもうつ病を発症する人が多く、ビジネスパーソン全体の3%がうつともいわれている。いまやうつ病は、ビジネスパーソンにとってきわめて身近で深刻な病気となっているのだ。

だが、「ヤル気が出ない」といったうつ症状の原因として、うつ病以外のもうひとつの病気の可能性を指摘する医師が増えている。男性ホルモン(テストステロン)低下による「男性更年期障害」が、深刻なうつ症状の原因となっているというのだ。女性更年期のように広く認知されていないが、男性更年期障害が40代以上のビジネスマンに急増しているという。

最近注目を集めはじめた、この男性更年期障害(LOH(ロー)症候群)の実態と正しい対処法を、このたび『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』を上梓した堀江重郎・順天堂大学医学部教授に聞いた。

■ うつ病と思い込んでしまうケースも

――うつ病だと思い込んでいる人の中には、「男性更年期障害」の人が多いのですか?

男性更年期障害の症状には個人差がありますが、中には体調不良で寝込んだり、気分が落ち込んでうつ病と思い込んでしまうケースもあります。

実際、うつ病患者の多くが、男性ホルモン「テストステロン」の不足に陥っているのに、ほとんどの場合はその可能性すら顧みられていません。そればかりか、大量の抗うつ薬を投与されても治らず、かえって悪化させているケースもあります。抗うつ薬のなかには、テストステロンを下げるものもあるのです。

私のところにきた患者さんでも、2年間にわたり、うつの薬を飲んでいたという方がいらっしゃいました。抗うつ薬を4種類飲んでいたのですが、テストステロンはかなり下がっていました。これまで、テストステロンが下がっているうつ病の患者さんでは、5割を超える人が、テストステロンを補充することで症状が改善しました。

続きは 東洋経済オンライン で


寿命が短く!?男性更年期は人生の夕暮れ

 6月になりました

 衣更えの季節ですね

 この「更」という漢字、新しく変える、という意味と「夜」という意味もあるようです。

 そこで「更年期」という言葉を考えてみましょう。

 文字通りに取ると、人生が新しく変わる時期、という意味ですね。実はこの言葉は明治時代に作られたようですが、当初から現在の意味すなわち生理(月経)が終了する(閉経)前後の女性を指していました。この女性の更年期は、現在では、閉経の前後5年以内と定義されています。女性は生殖可能期間が終了すると、いわゆる女性ホルモンであるエストロゲンが低下し、ほてり、うつ、頭痛、めまいといった不定愁訴が起こることがあります。この期間は長くても10年間ということですね。

◇男性の場合は60歳以上の20%

 では、女性は「更年期」でどう人生が新しく変わるのでしょうか?

 今、中高年の女性は大変元気です。子育てから解放されて、趣味や友達との旅行、美容にエクササイズと忙しく毎日を楽しまれている方が多くいます。家庭という巣を離れてより視野が広くなっているといえるかもしれません。

 実は更年期が終わっても女性の男性ホルモン(テストステロン)はあまり変化しません。一方エストロゲンは大きく下がりますので、男性ホルモン型の脳に変化していく、つまり冒険、社会、競争といったテストステロン領域で活発に活動していくと言えるのです。

 最近「男性更年期」という言葉も耳にします。女性の更年期のような不定症状が出る時期、といいましょうか。実際、更年期症状は男性もホルモンの低下、すなわちテストステロンの低下によって生じることが多いのです。

 しかし、女性と男性の大きな違いは、男性ではテストステロンが下がり、更年期症状が出るのは60歳以上の20%くらい、だれもが通る道ではありません。また女性の更年期のように期間限定ではなく、ただ待っていてもちっとも改善しないのです。

◇テストステロンを増やす心がけを

 人生の知恵と知識を蓄えた中高年男性が、人生の仕上げをしていく時期に、この「男性更年期」は社会活動を妨げる大変なじゃまをします。さらに男性ではテストステロンのレベルが下がると、生活習慣病やがんのリスクが高まり寿命が短くなってしまいます。

 そういうことから、男性の更年期の「更」は、「深更」といったことばに残っている「夜」という意味の方がふさわしいかもしれません。ですから、男性更年期は人生の夕暮れ、ともいえます。

 女性は新しくチャレンジするのに、男性は人生の夜、というのでは男性に救いがありません。

 女性の健康支援を象徴する言葉に「ウィメンズヘルス」という言葉があります。社会的弱者としての女性の健康を積極的に支援することを意味していますが、いまこの超高齢社会において男性にも活躍してもらうのには、「ウィメンズヘルス」の対になる「メンズヘルス」が必要です。国際保健機構(WHO)では、世界の国々に「メンズヘルス」を推進するよう働きかけています。日本でも日本Men’s Health医学会と男性医学を専門とする医師が男性の健康支援に取り組んでいます。

 テストステロンが減らない、むしろテストステロンを増やす生活を日々心がけて、人生に夜が来るのはもっと先にしましょう!

◇堀江重郎(ほりえ しげお) 順天堂大学大学院教授。泌尿器科医
1985年、東京大学医学部卒業。日米で医師免許を取得し、国立がんセンター中央病院などを経て、2012年より現職。男性更年期障害などを対象とするメンズヘルス外来にいち早く取り組み、男性をはつらつとさせる医学を研究する。ロボット支援手術ダ・ヴィンチのトップランナーとしても知られる。

尿失禁のトホホに肛門筋トレ<10歳若返る!鎌田流健康塾(32)>

 医師で作家の鎌田實さん(67)が、日常生活のちょっとした工夫で健康になり、10歳若返るヒントを教えてくれます。

 ◇ ◇

 中高年になると、男女ともにトホホと頭を抱えたくなることがある。尿失禁である。

 中高年女性で多いのは、くしゃみやせきなどをした瞬間、ちょっとモレてしまうタイプの失禁。中高年男性では、トイレで排尿した後、尿道に残っていた尿がタラタラ出て、パンツをぬらしてしまうことが多い。50歳以上の3~4割の人が、このチョイ漏れを経験しているという。

 尿道の長さは女性が3、4センチなのに対して、男性は20センチととても長い。しかし、その間には前立腺という臓器があって、年齢とともに大きくなり尿道を圧迫してしまう。その結果、尿が長い尿道に残ってしまうのだ。

 男性のタラタラ漏れを防ぐには、どうしたらいいか。排尿の後、オチンチンをよく振ること。振り終わったら、こう丸と尿道の間のところに尿が残ることが多いので、ここを圧迫してやる。

 本格的な対策としては筋トレで予防するしかない。細いズボンをはくイメージで真っすぐに立つ。おなかをぐっと締め、おへそに力を入れて姿勢をキープする。腹筋と背筋を緊張させて筋トレになる。同時に、このとき肛門も締める運動を10回ほど繰り返すといい。肛門の周辺にある骨盤底筋群が鍛えられ、尿漏れを防ぐ効果が期待できる。

 尿失禁はだれにでも起こりやすいものだが、本人にとってはショックな出来事である。なかには、自信を失って、旅行や外出をあきらめてしまう人もいる。

 しかし、今は、アテントのスポーツパンツなどといった超薄型の衛生用品も出ている。それらを上手に活用しながら、チョイ漏れなんかに心が負けないことが大事だ。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日、東京生まれ。東京医科歯科大医学部卒業後、長野県茅野市にある諏訪中央病院の医師になる(現在は名誉院長)。チェルノブイリ原発事故の患者支援、イラク難民支援を続け、東日本大震災後の被災地支援にも力を入れている。著書「がんばらない」など多数。

尿もれで病院に行ったら、どんなことを聞かれるのですか?

頻尿や夜間頻尿、または尿もれについての悩みは、多くの人が抱えています。尿もれは、特に女性に多い病態です。病院に行くか悩んでいるかたも多いでしょう。

今回のテーマは「尿漏れで病院に行ったら」です。尿漏れで病院に行く場合、どんなこと聞かれるのでしょうか。泌尿器科の医師に話を聞きました。

Q.尿もれは、どうなったら病院に相談すべきでしょうか?

尿もれ自体は、命を脅かす病態ではありません。QOL(Quality Of Life)と言われる"患者の生活の質"を低下させるものです。実際には漏れる量が多くても、オムツを履くことが苦でないのであれば、そのまま生活することできます。ただ、尿漏れが原因で生活の質が下がって悩んでいるのであれば、病院で相談することをおすすめします。漏れてしまう量のおおよその目安としては、尿もれパットを1日に3回以上変える程度と考えておくといいです。

Q.泌尿器科を受診するとき、医師に何を伝えるといいですか?

まずは以下の点について、お聞きします。
・38度台の発熱の有無
・尿に膿のようなものが混ざっていないか
・排尿痛や血尿など、膀胱の炎症による症状

併せて症状についてもお伺いします。
・尿もれ以外の頻尿症状
・尿が出そうで出ないといった排尿困難
・排尿後に残尿感がないか
尿漏れが気になる場合は、これらを日ごろからチェックしておくといいです。

Q.尿もれ症状の日誌とはどのようなものでしょうか?
泌尿器科の診察で「いつ、どれだけ、どのくらい」という排尿記録のことを『排尿日誌』と呼んでいます。実際に、尿もれや頻尿の患者には受診前3日間の日誌をつけるように言われることが多いです。多すぎる日誌は見きれないし、1日だけでは傾向が読み取れないので、3日間の日誌を記載して持参すると、医師が診察がスムーズに行うことができます。

そのときは以下の点について記録をお願いしています。
・昼と夜に分けた排尿時間と量
・尿もれの量
ただし、医師によって記録をお願いする内容は異なることもあります。診察の際に相談して決めましょう。

Q.排便についても記録しておくといいのでしょうか?

記録するといいでしょう。便秘を感じているときに、尿をうまく出すことができなくなることがよくあるからです。この場合、尿をした後にもたくさんの尿が膀胱の中に残ることがあります。そこに新しい尿が蓄えられることで膀胱の容量を超えてしまうため、にじむように尿もれすることが起こりうるからです。

Q.泌尿器科以外を受診すべき場合もあるのでしょうか?

尿が出にくくなるような例として、精神科や心療内科の一部の薬の副作用があります。他の病気で医療機関を受診している場合は、まずそちらで相談しましょう。

最後に医師からアドバイス
自分の生活の質が落ちるような尿もれは、泌尿器科での治療適応となります。
悩んでいる場合、まずは泌尿器科を受診して相談してみましょう。

尿もれの原因にもなる「過活動膀胱」について知りたい!

頻尿や尿もれに悩んでいる人はとても多く、特に女性に多いようです。今回は、そうした尿トラブルの中から『過活動膀胱』という病気について、泌尿器科の医師に聞きました。

Q.過活動膀胱とはどのような病気なのでしょうか?
過活動膀胱とは、膀胱の活動が過剰になっている状況です。つまり自分でトイレに行って排尿する場合ではなく、膀胱の収縮が不随意に起きてしまうという病状です。不随意の膀胱の収縮を「尿意の切迫感」として感じるようになってしまい、頻尿の症状が引き起こされます。

Q.過活動膀胱の原因はどのようなことでしょうか?
膀胱神経や膀胱血管の問題が原因だといわれています。生活習慣病の糖尿病や高血圧を放っておくことによって、不随意収縮が起こること、加齢のために膀胱の能力が落ちたなどの状況によって、発症している場合もあります。

Q.過活動膀胱予防で、日頃心がけることはありますか?
糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防が第一です。また、膀胱炎のような炎症性の病気によっても、同様に頻尿症状が現れてしまいますので、会陰部周囲を清潔に保つことも大切でしょう。

Q.過活動膀胱は尿もれの原因になるとDoctorsMeにありましたが…
過活動膀胱とは自分の意に反して膀胱が収縮する病気です。急に我慢できない程の尿意がきて、気持ちで制御できずに尿がもれてしまう、もれそうになるという症状があります。

過活動膀胱で起こる尿意切迫感の度合いが強くなります。
膀胱の不随意収縮の圧力が強くなってしまうと、尿道を閉じておくための括約筋の圧力を上回るので、尿もれの原因となります。圧力の関係から考えると尿道を閉鎖する圧力を保てれば、尿もれは抑えることができます。『骨盤底筋体操』という体操で筋力を上げることでも、尿もれを予防する方法もあります。

Q.過活動膀胱の場合、何科を受診すればいいですか?
頻尿症状や尿もれといった症状で困ったら、泌尿器科へ相談しましょう。小さな病院では泌尿器科がないこともあるので、一度問い合わせてから受診するといいですね。受診の際には検尿検査で膀胱炎になっていないことを確認し、尿の出る勢いの検査を行います。その後、診断をして内服治療が始まります。

内服薬として膀胱の収縮を抑えるための薬を使用します。
例:抗コリン薬、ベータ3刺激薬

ただし副作用が現れることがあります。
・口の渇き
・頻脈などの不整脈
・尿の出が悪くなること
しばらくは定期的な通院で、副作用での問題がないことを確認することをおすすめします。

※薬の種類などは医師と相談して決めましょう。

最後に医師からアドバイス
頻尿や尿もれは加齢による要素が含まれていますが、それだけであきらめることはありません。
さまざまな治療方法が存在します。もし悩むようなことがあれば泌尿器科に相談してみるといいですね。

尿もれに効果的な食べ物、避けるべき食べ物って?

「尿もれ」に悩んでいるかたは意外と多いかもしれません。特に、くしゃみをしたり、大笑いしてお腹に力を入れたときに少量の尿がもれてしまう、いわゆる腹圧性尿失禁については、妊娠・出産経験のある中年以降の女性は、かなり高い確率で悩んでいると聞きます。

尿もれを、食べるものに気を付けることで少しでも改善できたらいいですよね。今回は、尿もれ改善に効果が期待できる、または避けたほうがいい食べ物について、医師に話を聞きました。

尿もれ改善に効果的な食べ物

まず、尿もれの原因のひとつとして、女性に多い便秘や冷え性があります。
そのため身体を温めたり、便秘を解消したりするはたらきを持つ食べ物は、尿もれに効果的だと考えられます。

【便秘に効く食材】・ドライプルーン
・バナナ
・リンゴ
・ヨーグルト
・野菜類

【冷え性改善に効果がある食材】
・しょうが
 うどんや甘酒に入れたり、紅茶に入れたりしても体が温まり、美味しいものです
・ニンジンなどの根菜類
 体を温め、冷えを解消してくれる効果が期待できます

冷え性改善には、生姜やニンジンを温かい鍋物やスープなどで摂るほうが、体を温める効果は高くおすすめです。
飲み物も、冷え性のかたは、冷たいものでなく室温、あるいは温かい飲み物がいいでしょう。

【その他】
・ぎんなん
 膀胱の付近の筋肉を強くする効果があるといわれています。
・山芋
 滋養強壮作用でも知られています。積極的に摂取すると元気が出るといわれています。
尿もれに悩む人が避けたほうが良い食材
尿もれに悩んでいる人ができれば避けたほうがいい食材は、膀胱に刺激を与えてしまうものです。

・コーヒーや濃い目の緑茶
 利尿作用でも知られるカフェインを多く含有します。
・アルコール
 できれば控えたほうがいいです。
・極端に酸っぱい果物(レモンなど)
・香辛料
 激辛カレーなどは、尿もれが気になる場合、頻繁にとることは避けたほうがいいです。

【医師からのアドバイス】
尿もれに何らかの形で影響を与えると思われる食材は、身近にいろいろあります。

なお、尿もれを防ぐのに効果的な食べ物だからといって、摂りすぎて体重が増加してしまうおそれがあります。体重増加は尿漏れによくない影響を与えるので、気をつけましょう。

尿もれに試してみたい、やさしい効き目の漢方薬

尿もれに悩むかたは多くいらっしゃいます。
特に、妊娠や出産を経験した女性はインナーマッスルのひとつ骨盤底筋群がゆるみ、くしゃみをしたり、大声で笑ったりしたとき、少量の尿がもれてしまう腹圧性尿失禁になりやすいものです。

そんな尿もれを緩和させるための選択肢のひとつに、漢方薬があります。今回は尿もれでの漢方薬の使用について、医師に聞きました。

西洋薬が合わない人の悩み
尿もれでお悩みの人の中には、泌尿器科に行って西洋薬を処方されたけれど問題に行き当たった場合もあるのではないでしょうか。

・今一つ効果が上がらない
・持病で飲んでいる薬と相性が悪い
・副作用が強かった
・薬というケミカルな印象のものを飲み続けることに抵抗がある

このような悩みを感じている人に、一度検討していただきたいものが『漢方薬』です。

尿もれの悩みに適用される漢方薬とは?
尿もれに適用される漢方薬は、何種類かあります。
市販の薬なども含まれていますので、聞きおぼえのある薬もあるかもしれません。

≪尿漏れ改善に挙げられる漢方≫
・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
・五淋散(ごりんさん)
・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

漢方薬の特徴を知りたい!
【メリット】

飲み合わせも西洋薬に比べると複雑ではない
・副作用が比較的少ない
・自然のものというイメージがあり、抵抗が少ない

漢方薬は粉薬や顆粒状で、独特の味のものが多いです。
しかし最近では、錠剤に加工するなど、飲みやすく、携帯に便利なように作られています。錠剤の漢方薬は独特の薬草臭さが苦手な方にも飲みやすくなっています。

【デメリット】
漢方薬も薬です。飲み合わせの善し悪しや副作用もあります。毎日飲み続けなくてはならない、という点は西洋薬と同じです。

漢方薬の考え方
漢方薬は、西洋薬のように「ピンポイントで悪いところを改善する」ものではありません。
長い期間、少なくとも数カ月の単位で飲み続けることで、体質の全体的な改善を図るものです。ひとつの症状を改善すると同時にほかの症状も改善していく考え方です。

漢方薬は知識のある治療者のもとで体質をしっかり把握し、それぞれの身体に合った漢方薬を処方してもらうことが大切です。

例えば、同じ慢性的な頭痛や腹痛、尿もれなどに対する薬でも、体質が暑がりか寒がりか、体力があるかないかなど、個人によって処方される薬が異なってきます。

【医師からのアドバイス】
医師は基本的に、西洋医学の過程を修めた専門家です。漢方薬の処方に関しては、得意とする医師とそうでない医師がいます。特に漢方薬による治療を希望する場合は、医師が漢方による治療を積極的に行っているか、受診前に確認しておくといいですね。

トイレが近過ぎる、痛い! 臨床内科専門医に聞く、これってぼうこう炎?

トイレに行ってもすっきりしない、排尿後にしみる、痛い、尿がにごるなどの経験はありませんか。「ぼうこう炎の可能性が高いです。女性の20~25%は経験があると言われている病気です」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)院長の正木初美院長。詳しいお話を聞いてみました。

■下腹部の痛みや頻尿のほか、血尿が出ることも

――ぼうこう炎の原因と女性に多いと言われる理由について教えてください。

正木医師 一般に発症しやすい急性のぼうこう炎とは、尿管から入り込んだ大腸菌などの細菌がぼうこう内で増殖し、ぼうこう内の粘膜で炎症を起こす病気です。

ぼうこう炎が女性に多いのは、女性は男性に比べて尿道が3、4センチメートルと短く、また、細菌が多い肛門と尿道との距離が近いため、細菌がぼうこうに侵入しやすいからです。

――どのような症状が現れるのでしょうか。

正木医師 おもに、尿道口や下腹部に痛みが走る「排尿痛」、トイレに行ってもまたすぐに行きたくなる「頻尿」、何度トイレに行っても尿の量が少ない「尿の少量」、尿の白濁「尿混濁」、「血尿」があります。症状が重くなると、「発熱」、「腰痛」も現れます。

中でも、血尿には驚く人が多いのですが、これはぼうこうの粘膜が炎症を起こして出血していることが原因です。ほかの病気でない限り、ぼうこう炎が改善すると同時に治まります。

■「トイレを我慢」、「長時間の冷え」はぼうこう炎を発症しやすい

――どういうときに細菌が侵入するのでしょうか。

正木医師 ぼうこうの粘膜は感染を防御する機能が働き、排尿時には、侵入した細菌を尿とともに体外へ出す役割があります。ですが、「睡眠不足」や「栄養不足」、「疲労」、「ストレス」、「風邪」などで抵抗力が低下していて、細菌の繁殖にぼうこうの力が追いつかないときに発症しやすくなります。

――よく耳にする、「トイレを我慢し過ぎるとぼうこう炎になりやすい」という話しは本当でしょうか。

正木医師 本当です。侵入した細菌が外へ出て行かないため、ぼうこう内で繁殖しやすくなります。

また、トイレを我慢しなければならない状況は、体にとってはストレスであり、疲れも感じるようになります。すると免疫力が低下するので、細菌が繁殖しやすくなるんです。

――「冷えや過激なダイエットでもぼうこう炎になりやすい」と聞きますが、どうでしょうか。

正木医師 「手足や腰の長時間の冷え」や「無理なダイエット」は、ぼうこうの細菌の繁殖の防御力を低下させます。また、「月経」や「不衛生な状況での性行為」は雑菌が繁殖しやすいので、いずれも発症する可能性が高くなります。

■尿意がなくても3~4時間ごとにトイレに行く

――では、「ぼうこう炎かな?」と思ったときにはどうすればいいのでしょうか。

正木医師 なるべく早く内科か泌尿器科を受診しましょう。病院では、診察・尿検査をして、原因の菌に合わせた飲み薬の抗生物質を処方します。検査結果はすぐに出ます。服薬はぼうこう内の細菌を殺すためなので、必ず決められた日数分を飲み切る必要があります。薬を飲むと、通常1~3日で症状は和らぎます。

また、早く改善するためのポイントとして、水分を多めにとって、トイレに行く回数を増やしましょう。ぼうこう内の細菌を流し、細菌がぼうこうにとどまる時間を短くするためです。

――病院に行かずに自分でケアする方法はあるのでしょうか。また、放っておくとどうなるのでしょうか。

正木医師 ぼうこう炎は細菌が原因なので、早く抗生物質を飲まないと悪化する確率が高くなります。それに、ひどくなると下腹部の激痛や頻尿で、仕事はもちろん、日常生活にも支障が出るので、早めに受診してください。

放置して悪化すると、腎盂腎炎(じんうじんえん)という重い病気に発展することがあります。これは、腎臓で作られた尿が集まる腎盂という場所に、細菌が侵入して起こる病気です。発熱、寒気、ふるえ、腰の痛み、吐き気、おう吐などの症状が出ます。

――「ぼうこう炎はくせになる」とも聞きますが、本当でしょうか。

正木医師 医学的に、くせになるということはありません。繰り返すようなら、殺菌できていない、もしくは、原因となる習慣を改善できていないからと考えられます。

――予防する方法はありますか。

正木医師 トイレを我慢せず、尿意がなくても3~4時間ごとに行く習慣をつけて、ぼうこう内に細菌を増やさないようにしましょう。

また、排便後や月経のときには、可能であればトイレの温水洗浄を利用して尿道に細菌が侵入しないようにする、性交渉後はトイレに行って排尿で細菌を出すようにしましょう。

また、日常生活の中で、体が冷えないようにする、ストレスや疲れがたまらないように適度に休息をとる、睡眠時間をキープする、体を清潔に保つといったことも重要です。

――ありがとうございました。

■まとめ

トイレの我慢のし過ぎだけでなく、ストレス、疲労、冷え、無理なダイエット、不衛生などが、ぼうこう炎の引き金になるようです。トイレに行く習慣を身に付けるとともに、日々の生活習慣を見直すようにしたいものです。

取材協力・監修:正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック:大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
https://www.facebook.com/masaki.clinic.osaka

いますぐ押したい! 頻尿に効くツボがあるって本当ですか?

トイレに行ったばかりなのに尿意を催してしまう…その頻度が高いと「もしかして頻尿?」と疑ってしまうこともあります。

病院に行くまででもないけど、何か対策ないかしら?と気になる方に向け、今回は「頻尿とツボ」について泌尿器科の医師に聞きました。ちょっと頻尿が気になるという方は試してみてはいかがでしょうか。

頻尿について知りたい!

「最近おしっこの間隔が近くてすぐにトイレへ行きたくなってしまう」
このように「頻尿」の症状に悩みを持つ人が年を取るごとに増えてきてくるように思います。朝起きてから夜寝るまでのいわゆる昼間のうち、8回以上の排尿があることを「頻尿」と呼んでいます。

なお、夜寝てから翌日起きるまでの間にトイレのために起床してしまう回数が2~3回を超えてある場合には「夜間頻尿」と表現します。

次からは頻尿になる原因に合わせて、そのメカニズムをお伝えします。

女性に多い「過活動膀胱」

頻尿の原因はさまざまにあります。

中年の女性に多いものとして「過活動膀胱」が挙げられます。
膀胱の知覚が過敏になってしまいます。十分の尿量でなくても多少の尿が膀胱内にたまった場合、過敏になった神経が尿をしたいと反応してしまうので、切迫性の頻尿となります。

過活動膀胱を病院で治療する場合、抗コリン薬が用いられます。
抗コリン薬は膀胱の過剰な収縮を抑える効果が期待される内服薬です。そのため、薬を服用することで頻尿が改善されると考えられます。

しかし抗コリン薬は副作用が起こることも多いです。
薬の副作用として、便秘やのどの渇きなどが生じます。その副作用が強すぎて治療継続ができない場合には、膀胱訓練を行います。尿がたまってきて排尿がしたくなっても10分我慢する訓練を行うことで、尿の我慢できる時間が伸びて切迫感も改善されるとされます。

また、過活動膀胱はストレスが大きく影響しています。
ストレス緩和のツボとして、手首の手のひら側小指の下があります。ゆっくりと押さえることで不安やストレスの軽減につながるとされて考えられています。多少の過活動膀胱の緩和へとつながるかもしれません。

膀胱炎で頻尿になる…!

膀胱炎や尿道炎も頻尿の症状を起こします。
細菌による炎症が起きることで、膀胱に常に刺激が与えられるため頻尿となります。

このときは尿が白っぽく濁ったり、排尿時に痛みを感じたり熱が出たりすることが多いです。このような場合には抗生剤の内服・点滴治療が必要となります。早めに受診をしましょう。

夜の頻尿はどう対応する…?

実は夜間頻尿を疑う場合、頻尿ではないこともあります。
夜の尿量が多いために通常の身体のはたらきとして、膀胱が容量としていっぱいで排出しようとするためです。

夜の尿回数が多い人は一度排尿日誌と言われる毎回の尿の量と時間を記載する日誌をつけるといいですね。
夜に600~700mlを超えるような尿量があるときには夜間多尿という尿量自体が多いということになります。

尿量が多い場合には、昼間のうちに散歩や運動をして体内の水分を汗として減らす方法もあります。夕食後の水分の摂り過ぎに注意して、体内の水分を増やさないようにして睡眠につきましょう。(単に水分を摂らないようにしましょう、というわけではありません。無理に水分補給を控える必要なありません。)

また、尿量を減らせると言われるツボがあります。
手のひら側で小指の第一関節の中央辺りにあるツボを押すといいと言われることもあります。

【医師からのアドバイス】

ただし、ツボは頻尿を根本から治す方法ではないと考えています。

ツボ押しでは、症状緩和させるにも限界もあります。試してみて効果が出ない場合や頻尿の症状が長く続いている場合は、泌尿器科を受診して相談するようにしましょう。

更年期障害対策には利き手と逆の手で携帯電話のメールを打つ

今年4月の発売以来、27万部のベストセラーとなっている『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(小林弘幸著・サンマーク出版・1470円)は、ウオーキング、ヨガ、水の摂取、深い呼吸、ゆっくりとした食事、従来の健康法が、なぜ体にいいのかを、自律神経の観点から解説した書。体の免疫力を最大限に引き出す方法を、わかりやすい切り口で医学的に説き明かした。

著者の順天堂大学医学部教授の小林さんは交感神経と副交感神経のバランスの重要性を痛感し自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや、多くの芸能人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわっている。

そんな小林さんに、40代以上の女性の多くが悩む更年期障害について、自律神経の観点から対策法を聞いた。

「腸の働きを活発にするため、1日1回でいいのでヨーグルトなど発酵食品を積極的に摂ってください。そして歩くチャンスを逃さないこと。外出時に駅などで階段を使うだけで、1日2000歩は多く歩けます。携帯電話をいじりながらボーッと歩くのではなく、リズムをとりながら歩くことに集中する。

携帯でメールを打つならわざと利き手と逆で打って、中枢神経を刺激すれば自律神経のバランスもとれます。お風呂は39~40℃で10~15分、ペットボトルの水を飲みながらはいると、全身の血流が上がって自律神経の働きにもすごく効果的です」

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突然の激痛があなたにも訪れるかも…尿管結石について知りたい!

尿管結石は自覚症状がなく、突然の激痛に襲われると言われています。中高年の男性に発症することが多いとも言われていて、後々笑い話として話す人も多いかもしれません。

今回は尿管結石について、医師に聞きました。

尿管結石とは、どういうことが起こるのでしょうか?

尿路結石は、尿の通る経路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)に、硬い石のようなかたまりができる病気です。
このうち、尿管と呼ばれる部分に結石ができたものを、尿管結石と呼びます。

症状としては主に以下の2点が現れます。
1.痛み
症状としては、非常に強い激痛が突然現れるのが特徴です。この痛みは、強弱の波があり、数時間続くことが多いようです。
身体の中の水分が不足しがちな、夜中や明け方などに起こりやすく、痛みのために冷や汗や吐き気が出ることもあります。

2.トイレが近くなる
残尿感や、トイレが近くなるなどの膀胱刺激症状もあらわれます。

尿管結石の原因は…?

食習慣などによって、カルシウムやシュウ酸が尿に多く出ていること、体質的に結晶を作りやすいったことがあげられます。
また、水分の摂取が少ないと尿が濃くなってしまい、結石ができやすくなります。

尿管結石を起こしやすい条件はありますか?

大人も子どもも、尿管結石にかかる可能性があります。

尿管結石には、それを起こしやすい生活習慣があります。
1.脂肪の多い食生活

2.動物性たんぱく質の過剰摂取
動物性たんぱく質は、尿酸を増やし、尿を酸性に傾けてしまう傾向があるため、結石ができやすくなってしまうと考えられています。

3.水分不足
水分摂取が少ない、汗を多くかくといった脱水になりやすいかたも、結石ができやすい傾向があります。

尿管結石になったら、どんな治療を受けるのですか?

尿管結石の専門は泌尿器科です。治療は主に泌尿器科で行われます。
治療の方法は、症状の度合いや石の大きさによって異なります。

・小さい石の場合
直径5~6㎜以下の小さな石であれば、飲水を促す一方、お薬を服用し、自然に流れ出るのを待つ治療になることが多いです。

・大きい石の場合
直径7~8㎜以上の尿管結石では、より小さなものに比べると自然に結石が排出されにくいので、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)※1や、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)※2を行う可能性が高くなります。

・重症の場合
症状がが強かったり、腎臓の腫れが出てしまっているときなどは、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)を行って、結石を破壊して外に出やすくなする治療を行うことがあります。

※1:体外衝撃波結石破砕術(ESWL)とは…
身体の外側から衝撃波を与えて、結石を小さく砕く方法です。砕かれた結石は尿といっしょに排出されます。

※2:経尿道的尿管結石破砕術とは…
麻酔が効いている状態で、尿道から管を通し結石を粉砕する方法です。

なお、治療方法は個人の体調などによっても異なります。

尿管結石は完治するの? 再発は…?

尿管結石は、治療が完了し結石が体外に排出されれば、治癒といえます。

再発する可能性は、生活習慣や体質などによります。

尿管結石を予防することはできるのでしょうか?

先ほどお伝えしましたように、尿管結石になりやすい生活習慣があります。
そのような行動を避けることで、尿管結石を予防することができます。

いくつか、尿管結石を予防するための行動を紹介します。

1.バランスの取れた食生活を心がけること

2.食事を含めず、1日2リットルの水を摂取するようにすること
しかし、水分であれば何でもよいというわけではありません。
コーヒーは尿中に尿酸を増やし、紅茶はシュウ酸を増やすといわれています。また、清涼飲料水に含まれる糖分も結石にはよくありませんので、お水や、麦茶などがおすすめです。

【医師からのアドバイス】

尿管結石は「3大疼痛」の病気のひとつといわれるほど、激しい痛みを伴います。また、症状の出現は突然で、予測がつきません。

できるだけかからないように、バランスの良い食生活と十分な水分摂取を、普段から心がけておきたいですね。

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異常にトイレが近い!排尿回数が多いときに考えられる原因は?

排尿回数が多いとはどのような状態なのか、そして、その原因について解説します。

排尿回数が多いとはどういう状態?

人間は、飲水量や体格で、個人差はありますが、1日に7〜8回(昼間は4〜7回、夜間は0〜1回前後)の排尿が普通です。朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上、夜間睡眠時に2回以上、合計で1日8〜10回以上の尿をする場合(排尿の回数が多い)を頻尿と言います。

しかし、排尿の回数には個人差があるため、たとえ8回以下でも回数が多いと感じるときは頻尿である場合もあります。頻尿は、1回あたりの尿量が少なく、何度も頻繁に尿意を催すのが特徴です。

排尿回数が増える原因

腎機能が正常な場合、尿の量は摂取した水分量に比例して増えるので、飲水量が増えたときは当然回数や量が多くなります。しかし、これは問題ありません。

通常寝ている間は抗利尿(尿を作らないようにする)ホルモンの分泌量が多く水分は再吸収されるため、尿は濃縮され濃くなり量も減ります。加齢による抗利尿ホルモンの分泌量や作用の低下や腎臓や膀胱などの能力が弱まることで、排尿回数や夜間のトイレ回数が増える傾向にあります。

頻尿の原因として、精神的ストレスや緊張などの心因性のものがあります。これは、「神経性頻尿」と呼ばれるものです。膀胱の大きさには個人差がありますが、膀胱に250〜500mlほど尿が溜まると強い尿意を感じます。

神経性頻尿では精神的ストレスや緊張などにより尿意を気にしすぎた結果、少し膀胱に尿が溜まっただけでも尿意を感じるようになってしまうのです。尿意以外の自覚症状はなく、尿量も普通。尿自体もきれいで膀胱や尿道に異変がないのが特徴です。

炎症や病気が原因で排尿回数が増えるケースとは

頻尿の原因が病気にある場合、膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染症、過活動性膀胱、膀胱がんなどの腫瘍があげられます。尿路感染症は、尿が膀胱から体外へと排出されるまでの通路(尿路)が細菌に感染し炎症を起こします。膀胱炎や男性の前立腺炎が該当し、いずれも頻尿や排尿痛が生じるのが特徴です。

過活動性膀胱とは、膀胱に尿がそれほど溜まっていないのに、自分の意思とは無関係に膀胱が収縮し、尿意切迫感(突発的な強い尿意)を生じ、頻尿や尿もれを引き起こすものです。

膀胱がんなどで膀胱やその周囲にできた腫瘍(子宮筋腫、子宮がんなど)により膀胱が刺激され、頻尿の症状が現れることがあります。また、脳や脊髄などの神経の病気によっても、膀胱が過敏となり、頻尿となることがあります。

頻尿の原因は多岐にわたります。日常生活に支障をきたす症状が現れた場合、原因を特定するためにも病院で受診することをおすすめします。

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激しい運動もホルモンの敵!? 男性更年期になりがちな生活スタイルとは

食べてすぐ寝る、高脂肪の食事を摂る、運動をほとんど行なわない…そんな日々は、男性更年期になるべくしてなるための生活だった!? 

仕事が忙しく不規則な生活に陥(おちい)りがちな人ほど気をつけたい、男性ホルモンを減らさない生活習慣とは? 

性的トラブルのみならず、精神的なダメージも大きい男性更年期。シリーズでお送りしている『まだ若いのに…男性の“更年期障害”はどう見分ける?』と『血管から骨、性機能年齢まで…男の更年期を診断する「男性力ドック」を体験!』の2回で、男性更年期の原因と引き起こされる症状、そして検査について検証してきた。

3回目は前回の検査結果を踏まえ、治療や対策について、男性更年期専門外来を設置するメンズヘルスクリニック東京の辻村晃医師(順天堂大学医学部付属浦安病院 泌尿器科 専任准教授)に聞いた。

まずは、「男性力ドック」を体験したバーのマスターGさん(41歳)の検査結果だ。就寝中の勃起の有無を確認できるエレクトメーターでは「もう毎晩ビンビンでした~」と、自信を取り戻しつつあったが、果たして…。

―まず、Gさんはどんな検査結果になりましたか?

「問題ないです。筋肉量が少なければメタボになりますが、Gさんの場合は体脂肪も7.9%なので…アスリート並みですよね(笑)。テストステロンの分泌量も問題ないですし、心配なのは肝臓くらいでしょうか」

―それはよかったです。とはいえ、バーのマスターという昼夜逆転の不規則な生活は、男性更年期が始まる時期などに影響はないんでしょうか?

「男性ホルモンは個人差が大きい問題なので、コレをしたからダメと言えません。ただ、寝不足はホルモンバランスが崩れる大きな原因のひとつですね。遅い時間に夕食を摂ってすぐ寝ることもホルモンにはよくありませんし、生活習慣病を招くような高脂肪の食事も避けたほうがいいでしょう。ちなみに、筋肉トレーニングは男性ホルモンを増やすことにつながりますが、激しい運動をすると男性ホルモンが減ります」

―マラソンブームや自転車通勤など、意外とハードな運動をしている男性も多いと思います。

「毎日30分くらいのゆるいジョギング程度のほうが男性ホルモンには優しい運動です。また男性ホルモンを作る細胞は、温度は関係ありませんが、圧迫はよくありません。長時間自転車に乗る方は気をつけたほうがいいですね」

―女性ホルモンの場合、豆乳など効果のある食べ物もあるようですが、男性ホルモンには? 

「強(し)いていえば、筋肉を作るのに有効と言われるアリシンが含まれる玉ネギを食べると男性ホルモンの数値が上がるという研究結果は出ています。ただ、コレを食べていれば安心というものはなかなか…」

―食べ物には頼れないとすると、規則正しい生活を送って、食事も気をつけるしかないと…。

「実は、最も気をつけたいのは“気分的に落ち込まない”ことです。男性更年期は気分の落ち込みが強く出ますが、気分が落ち込むほど男性ホルモンも減っていきます。趣味を持つ、友達と出かけるなど、いい社会生活を維持することが対策になりますよ」

―それでも症状が出てきた場合、どのような治療が行なわれるんですか?

「男性ホルモンを補う『ホルモン補充療法』になります。注射によりテストステロンを体内に直接注入しますが、最初2週間に1度、改善がみられれば1ヵ月に1度程度の頻度になりますね」

―治療からどのくらいで症状の改善が現れるんでしょう。

「半年くらいで元気や自信を取り戻す方が多いですね。活力が戻り、気分的に落ち込まないことで男性ホルモン値も良くなっていきます。なので、逆にホルモン補充療法をしてもドンヨリした気分が治らない場合は、別の病気が疑われますね」

―男性ホルモンを自力で分泌できなくても、補うだけでかなり改善されるとは…。

「陰嚢(いんのう)などに塗るテストステロンの塗り薬、漢方もありますよ。テストステロンを朝、肌に塗ることで、その日のテストステロン値の不足分を補います。こちらは注射よりもやや長期的に体を改善することになります」

―男性更年期の症状が出てホルモンを補充すると、一生ホルモンを補充しなければいけないのかと思っていました。

「一生ではないので不安にならないでください。そもそも、男性更年期は誰にでもあるもの。人により症状が強く出たり、症状が出ないままそれまでと変わらずに過ごしている方もいて、個人差が大きいんです。症状が出ても今はホルモン補充療法という、いい方法がありますので、今抱えている体調の悪さに思い当たる節があれば泌尿器科で診てもらったほうがいいかもしれません」

まだまだ、わかっていない部分も多い男性の更年期だが、今回、伺ったポイントを抑えて予防に役立ててみてはいかがだろう。

●取材協力/メンズヘルスクリニック東京
「男性更年期専門外来」以外に、「AGA専門外来」、「男性皮膚専門外来」、「前立腺がんサポート外来」、「男性妊活外来」、「テストステロンアップ外来」を設置した、男性力を上げるためのクリニック。住所:東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス丸の内 10F 電話:03-5224-5551

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血管から骨、性機能年齢まで…男の更年期を診断する「男性力ドック」を体験!

疲れがとれない、やる気も出ない、休日は寝てばかり…年をとったからではなく、男性ホルモンの低下による男性更年期が始まったせいかも!? 

そんな男性更年期は今や専門外来を設ける病院も多数。そこで、現在の男性力がわかる「男性力ドック」を体験してきた。

■問診票で浮き彫りに!? 赤裸々、下半身事情

男性更年期は朝勃(だ)ちがない性的なトラブルだけでなく、疲れやすい、メタボになる、汗をかきやすくなる、精神的に落ち込み、うつっぽくなるーーなどの症状が出るということは前回記事(『まだ若いのに…男性の更年期障害はどう見分ける?』)で伝えた。

そして特徴的なのは、精神的な落ち込みがより強く出るということ。心療内科の領域と区別がつきにくそうだが、更年期かどうかは血液検査で男性ホルモンの主な構成成分のテストステロンの量でわかるという。

そこで、男性更年期を診断できる「男性力ドック」をメンズヘルスクリニック東京の男性更年期専門外来で受けてみた。

体験するのは、バーのマスターであるGさん(41歳)。毎日、ウィスキーの水割りを最低でも5杯は飲み、昼夜逆転の日々を長年続けている。やせ型のためメタボの心配はなさそうだが、そんな不規則な生活のせいか最近は「疲れが抜けない」ため寝起きからドンヨリ。朝勃ちを目視で確認できる日もあれば、確認できない日もあり、男性力の衰えを感じ始めているという。

では、そんなGさんの「男性力ドック」に密着してみよう。

まずは20枚ほどになる問診票の記載から始まる。質問はメンタルと性的なことが主。「性欲の低下があるか?」、「勃起力は弱くなったか」、「日々の楽しみが少なくなったか」、「夕食後にうたた寝をすることがあるか」、「怒りっぽくなったか」、「身長が低くなったか」など、様々な角度から質問が投げかけられる。

中には一見、更年期とは関係ない質問に思われる内容もあるが、男性ホルモンは生殖器のみならず、筋肉や骨にもその働きが影響している。そのため、男性更年期を判断する重要な材料となるのだ。

続いて、医師による問診や検査内容の説明が行なわれ、検査スタート。身長・体重・首回り・胸囲・胴囲の身体測定の後、様々な箇所を測定していく。

① 男性ホルモンが減ると、筋肉は減り体脂肪が増える。その兆候は体組成計という機械で筋肉量・体脂肪・体水分量・BMIを測り、判断される。

② 次に骨密度を計測。男性ホルモンが影響する臓器のひとつが骨で、数値が低くなると骨が薄くなっていく。骨密度を測り、年齢の標準時と照らし合わせて密度が適切か診る。

③ 続いて、血管年齢を測定。勃起力が落ちるのは、全身の血管の老化の前兆とされるため、血管年齢からも男性ホルモンの減少があるかどうかわかる。実は動脈硬化の判断材料にも。

④ また、筋力が減れば握力も落ちていく。握力を計測することで、現在どのくらいの力を保っているのかの目安にする。

⑤ 人差し指(2D)と薬指(4D)の対比がわかるように両手をスキャンして、もともと持っている男性力(ホルモン力)を推定する。これは、胎児が母親の胎内にいる時、分泌された男性ホルモンが胎児の器官形成を調節する遺伝子に働いて、指の長さにも影響するためだという。

⑥ 最後に血液検査。総蛋白(らんぱく)、中性脂肪、HDL―コレステロールなどの生化、LH(黄体形成ホルモン)、FHS(卵包刺激ホルモン)、プロラクチン、テストステロン、フリーテストステロンなどのホルモンの数値を検査する。

およそ30分で検査は終了。血液検査の結果がわかる2週間後に再び来院し、担当医から現在の男性力について告げられる。その後、次の診察まで「エレクトメーター」というものを装着して、就寝時の勃起力も測るという。

やせ型のGさんは体脂肪が低く、筋肉量もほどほどで見た目でイメージできる部分はクリアしてそうだが、果たして…!?

●取材協力/メンズヘルスクリニック東京 「男性更年期専門外来」以外に、「AGA専門外来」、「男性皮膚専門外来」、「前立腺がんサポート外来」、「男性妊活外来」、「テストステロンアップ外来」を設置した、男性力を上げるためのクリニック。住所:東京都千代田区丸の内1-11-1パシフィックセンチュリープレイス丸の内 10F 電話:03-5224-5551

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まだ若いのに…男性の“更年期障害”はどう見分ける?

最近、妙に疲れているし、やる気も出ないし、よく眠れない。どこか悪いのかも?…と不安になった時に思い浮かびがちなのは、うつ病など精神的な問題。

ところが、それは更年期かもしれないのだ! 最近は30代の若い世代でも更年期が始まるという話もある。男性の更年期とは一体、どうなっているのか?

「更年期」という単語は知っていても、女性向けの印象が強い人もまだ多いかもしれない。しかし、男性にもそれは起こる。何歳くらいで、なぜ起きて、どんな症状が現れるのか…。

男性は女性に比べて情報も少なく、まだまだいろなことがわからないらしいが、そこで男性更年期専門外来を設置するメンズヘルスクリニック東京の辻村晃医師(順天堂大学医学部附属浦安病院 泌尿器科 先任准教授)に尋ねた。

■分岐点は40歳。感じたことのない疲れに気をつけろ!

―男性更年期は、なぜ起こるのでしょうか?

「男性ホルモンの主な構成成分である、テストステロンの低下が主たる原因とされています。男性ホルモンは睾丸(こうがん)で95%作られるのですが、加齢により、これを作る能力が落ちます。そして男性ホルモンの働きが影響している臓器に影響が出ます。結果、性欲を司る脳、骨、生殖器の働きが悪くなり、筋力の強度を保つことが難しくなっていきます」

―テストステロンの低下が起こる目安は、何歳なんでしょうか? 最近は30代でも男性更年期になるという話も聞きます。

「体調が悪いことを話した知り合いや家族から男性更年期のことを聞いて来院する若い人は当クリニックにもいますが、検査をすると心配ない場合がほとんど。だいたい50代半ばくらいから始まるのが主になりますが、2007年に発刊された診療の手引き(日本泌尿器科学会および日本Men’s Health医学会公認)によると、診療対象の目安は40歳になっています。

ただ、症状にも男性ホルモンの量にも個人差があります。検査結果のテストステロンの数値が年齢の平均数値内におさまっていても、急に症状が出る場合もあるんですよ。ポイントは1回ではなく、定期的に検査をすること。自分の男性力の変化がわかりやすくなりますしね」

―男性更年期は、どのような症状が出るのでしょうか?

「筋肉量が少なくなって、内臓に脂肪がつきやすくなるためメタボになる。疲れやすくなり、火照(ほて)りを感じる、汗をかきやすくなります。骨密度が薄くなり、動脈硬化が出やすくなりますね」

―自覚症状でわかりやすいのは、疲れとメタボくらいです。男性更年期ならではの特徴はあるのでしょうか?

「疲れやすさのレベルは、仕事は無理やりに行けるけれど休日は全く出かける気が起きないくらい。以前、通院するのにタクシーを使わないといけないほど疲れがひどくて、治療をしたら電車に乗れるようになった患者さんもいました」

―疲れのレベルがケタ違い! それまで感じたことのない倦怠(けんたい)感に支配されるということのようですね。

「ふたつ目は精神的なもの。落ち込みやすい、鬱(うつ)っぽい、不安になる、パニックを起こす、イライラするなどです。先ほどの患者さんは、実は疲れだけなくパニックを起こすのがしんどいというのもあって、電車に乗れなかったんですね」

―心療内科を受診したくなる症状ですが…。

「実はマンガ家の故・はらたいらさんが更年期の本を出した14、5年前あたりから、男性更年期は精神面の落ち込みもクローズアップされているんですね。その証拠に気分が落ち込むだけでテストステロンの数値も下がるんですよ」

―落ち込むからテストステロンが減るのか、テストステロンが減るから落ち込むのか。どちらなのでしょうか?

「どちらが先かを診断するのは非常に難しいです。しかし、体調そのものが思わしくない症状であっても、本当に更年期かどうかは男性ホルモンを検査しないとわかりません。そのため、以前は内科や心療内科や様々な科目を受診して、最終的に泌尿器科を受診する方も多かったですね」

―男性更年期は泌尿器科で診(み)られるんですか?

「そうです。今は男性更年期の認知度が上がったので、最初から泌尿器科で受診する方も増えましたし、患者数そのものも増えてきた印象がありますね」

―以前は老化現象のひと言で片付けられていた患者も、しっかり病名がついたということなんですね。

「加えて、注意すべき3つ目は性的な変化です。朝勃ちがない、勃起しない、性欲が下がったなどです」

―ある程度の年齢になると、朝勃ちしないと嘆く声も多いですが…。

「朝勃ちとは、レム睡眠時に生じる運動現象のひとつが夜間勃起現象であり、ストレス解消作業と言われています。テストステロン値が低いと、この現象が起こらなくなることが知られています。しかし、朝勃ちに対しては無意識のため、聞かれて考えて、『そういえば、ないかな?』などスッと答えられない場合が多いもの。ですが、人は就寝中に3~4回勃起をします。

寝ている間でも勃起していれば問題ありません。“朝”に確認できないのは、生活のリズムが狂っている場合も考えさせますが…。なお、就寝中に勃起しているかどうかは、当クリニックの「男性力ドック」の中で検査ツールを用意しています」

―「男性力ドック」とは…? 自分の男性力が現在どのくらいか、また男性更年期なのかどうかの判別は、実は簡単に検査できるようで…。次回、来週水曜配信予定で実体験する!

●取材協力/辻村晃先生(メンズヘルスクリニック東京 男性更年期専門外来、男性妊活外来主任担当医。順天堂大学医学部附属浦安病院 泌尿器科 先任准教授)

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あなたの尿の量は健全?多尿・乏尿に要注意

疲れやすい、あるいはだるい、不整脈を感じる……といった不調を感じている人は要注意。もしかしたら、尿の量に問題があるのかも?今回は、そんな尿量と体の気になる関係について医師に伺いました。

■ あなたの尿量は大丈夫?
通常、1日1~1.5?の尿を排泄しているといわれています。これを基準に、3?以上の場合を多尿、400?以下の場合を乏尿と呼び、それぞれ体に次のようなトラブルを引き起こします。

<多尿になると……>
体内の水分が失われて脱水になるのはもちろんですが、体液のナトリウム、カリウムなどの電解質のバランスが崩れて、体のだるさ、疲れ、最悪の場合では不整脈が出るなど心臓のトラブルが引き起こされることもあります。

<乏尿になると……>
尿は体の中で生じた老廃物を体の外に排泄する大切な役割を担っています。それゆえ、乏尿になると老廃物を体の外に排泄できないため、体は浮腫みやすくなります。また、多尿時同様、電解質のバランスが崩れて、体のだるさ、疲れ、最悪の場合では意識障害が生じることも。

■ 多尿・乏尿を引き起こす5つの原因
1. 体内の水分・電解質をコントロールする機能の低下
もちろん水分の摂取量にもよりますが、水分の摂取量や汗などで出る排泄量が増減してもバランスをとれるのはホルモンの働きと腎臓などの機能がうまく働いていることによります。これらの働きがうまく行かなくなると多尿や乏尿が起こるのです。

2. 腎臓もしくはホルモン分泌の異常
<腎臓の機能が低下すると……>
原則的には乏尿になります。

<ホルモン分泌の異常>
なんらかの病気でホルモンの分泌に問題がある、あるいはホルモン分泌は正常でも、腎臓によるホルモンの作用が低下する場合には多尿になることがあります。

3. 肝臓の機能低下
肝臓の機能が悪くなって肝硬変になると、たんぱく質の中のアルブミンというものが減ってきます。アルブミンが減ると、浮腫んだり尿の量が減ります。

4. 心臓の機能低下
心臓が悪くなると腎臓に送る血液の量が減少。浮腫み、尿乏の原因に。

5. 糖尿病
糖尿病により糖が尿に出るようになると、浸透圧の関係で尿の量が増えます。いっぽう、糖尿病の治療が不十分な状態が何年も続くと、腎臓の機能が低下し、最終的には腎不全になり尿が出なくなります。

■ 尿量い影響を与える2つの物質にも要注意
1. ナトリウム
ナトリウムは塩ですから、摂りすぎると尿の量が減り浮腫みを生じさせます。また、高血圧の原因にもなるので注意が必要です。

2. カリウム
尿の量を増やす働きがあります。ただ、カリウムは摂取すぎても、あるいは摂取量が少なすぎても不整脈を誘発することがあるので、バランスよく食事に取り入れるようにしましょう。

【医師からのアドバイス】
多尿や乏尿の背景には、上記に挙げたような重篤な病気が隠れている可能性もありますから、気になる方は早急に医療機関を受診するようにしましょう。また、ある程度はナトリウムとカリウムのバランスでコントロールすることもできます。食事を見直しつつ、けれども症状が持続する、あるいは持病のある方は医師に相談するようにしましょう。

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性欲が全くわかない……まさか、これも病気?

女性は男性と違って、年を重ねるごとにどんどん性欲が高まる…なんて話を聞きますが、中にはどんどんと性欲が減退している女性もいるとか。

【収入と性欲は比例する】

特にどこかが痛むとかではないけれど、これってまさかなにかの病気の影響なのでしょうか?

まず、性欲がわかない原因について、いくつかの理由が考えられます。

(1)性ホルモンによる影響
性欲は、女性ホルモンである「エストロゲン」や男性ホルモンである「テストステロン」といった「性ホルモン」による影響を受けています。

これらのホルモンの血中濃度は、月経・妊娠・閉経・卵巣の切除などによって左右されるため、時期によって性欲が上下する場合があります。

(2)薬の服用による影響
抗てんかん薬・経口避妊薬の服用などによって、性欲が減退することがあります。

(3)疲労による影響
疲労が蓄積されると、一時的に性欲がわかなくなることがあります。

(4)精神的な影響
ストレス・不安・人間関係のトラブルなど、精神的な問題を抱えていると性欲が減退することがあります。

このように、性欲がわかなくなる原因はさまざま。また、まれにうつ病などの病気が隠れている可能性も・・・

性に関する悩みは、恥ずかしいなどの理由で、一人で抱えこんでしまうことが多い傾向にあります。

でも、「性差医療」という言葉をご存じでしょうか?

女性特有の身体と心の悩みを、同性である女性医師が、女性の目線で治療に当たるというもので、性差医療を基本とするクリニックもあるんです。

性欲がわかずパートナーとの関係に障害が出ると、自分自身も苦痛を感じるようになってしまいますよね。

症状に心当たりがあるコは、勇気を出してクリニックを訪れることをオススメします。

【検証55歳からの性 世界の精力剤】蜂蜜酒 豊富なビタミンと亜鉛

先日、六本木の某外国人キャバクラに行ったときのこと。ホステスのポーランド人女性(レディー・ガガ似)から気になる話を聞いた。いわく「ポーランドでは、オチンチン元気ない、ハチミツのお酒飲みますね。チョー効果ありますね」とのこと。

 文献を調べてみると、たしかに蜂蜜は、古代ローマ時代から健康増進、精力増強の“秘薬”として用いられてきたことがわかる。ガガ嬢が扇情的なぽってりとした唇をすぼめて記者の耳元でささやく。

 「ミュウト・ピトヌィ、ミュウト・ピトヌィ…」。どんないやらしい言葉かと思ったが、実はポーランド語で「蜂蜜酒」のこと。

 「中世のヨーロッパでは、“子作り酒”として重宝されていました。蜂蜜には豊富なビタミン類と、男性力アップの主要な栄養素である亜鉛が含まれており、これにアルコールの興奮作用が加味されることで、かなり強力な勃起促進効果を発揮するんですね」(漢方薬店店主)

 日本で入手できるものとしては、ドイツ・クリッシャー社の「ミード」という蜂蜜酒が値段も手頃でオススメだ。

アルコール度数は8%、一口飲むとほんのりと蜂蜜の香りが口いっぱいに広がり、30分もすると程よい酔いとともに、下半身がむずむずとしてくるから不思議だ。1本(750ミリリットル)、2520円(税込み)。日本では「山田養蜂場」で販売している。78点。

寿命縮める「夜間頻尿」 原因の“悪習”はこうして克服する

 夜間に何度もトイレに行きたくなる「夜間頻尿」は、高齢者の場合、転倒や肺炎のリスクを高め、寿命が短くなるという研究結果がある。

 夜間頻尿の原因には、寝る前の「水の飲み過ぎ」や飲酒などの生活習慣、あるいは前立腺肥大、過活動膀胱、睡眠時無呼吸症候群、腎臓病、糖尿病といった病気の可能性がある。

改善させるには、生活習慣の見直しや病気治療が先決だが、それでもよくならない場合は、次の方法を試してはどうだろう。北浦和・石井クリニックの石井泰憲院長に聞いた。

■鎮痛薬が思わぬ作用

(1)夕方にウオーキングをする

 体内をめぐる血液やリンパ液は、立位では筋力の低下などで重力に逆らえず、夕方になると下肢にたまってむくみを起こしがち。横になると、たまっていた血液やリンパ液は大血管に戻り、水分は腎臓から尿として排泄される。この尿が夜間に多いと刺激で目が覚める。

「ウオーキングをするとふくらはぎが刺激されて血流などが良くなり、血液、リンパ液が心臓に戻りやすくなります。

早朝は効果がないが、夕方以降のウオーキングは下肢のむくみを改善し、余分な水分を就寝前までに腎から尿で出してくれる。夜の尿が少なくなって夜間排尿の回数が減り、安眠できます」

(2)就寝1時間前にマッサージして足を上げる

 足首から順に上にいくように、ふくらはぎを両手でマッサージ。もんだりさすったりすればいい。また、数十分の足上げだけでも効果がある。

「(1)と同じで、血液とリンパ液が心臓に戻りやすくなります」

(3)寝る2~3時間前に風呂に入る

「血流がよくなり、寝る前に下肢の水分が尿となって出ます」

(4)塩分を減らす

「塩分の過剰摂取は体内のナトリウムとのバランスを崩し、水分を欲するようになります。すると夜間の尿量が増え、頻尿になる。特に夕食は、塩分少なめのメニューにした方がいい」

(5)漢方薬を用いる

「夜間頻尿の改善には、八味地黄丸、牛車腎気丸などがいいといわれています。漢方薬の処方も医師に相談してみてください」

(6)ロキソニン(一般名ロキソプロフェン)を寝る前に飲む

 なかなか改善しない夜間頻尿に悩んでいる患者に、石井院長が“とっておきの方法”としてアドバイスしているのが、消炎・鎮痛薬「ロキソニン」の服用だ。

「3つの作用機序があります。まず腎臓での血流を少なくして、夜の尿量を減らす。次に、膀胱や尿道に対する刺激を抑え、排尿を抑制する。さらに、膀胱から脳への神経にも作用し、トイレに行きたい感じを抑える。これで睡眠を十分に取れるようになります」

 ロキソニンは、服用した時だけ頻尿に対する効果を発揮し、長時間は持続しない。だから一日中頻尿に悩んでいるなら、作用時間が長い抗コリン薬が適している。しかし「限られた時間の頻尿ならロキソニンがいい」と石井院長は話す。

「頓服的な使い方であれば、消化器症状や腎機能障害などの副作用は見られませんでした。服用してから30分ほどで効果を発揮し、4時間ほど持続します」

 夜中に目が覚めたら、それからなかなか寝付けないという人もいる。そのツラさは想像以上だ。試してみてはいかがだろう。

もう怖くない! 尿の後の“チョイ漏れ”に2つの解消法

おしっこをした後の「チョイ漏れ」に悩んでいる人に朗報だ。すぐに解決できる方法がある。石井クリニック(埼玉・北浦和)の石井泰憲院長に聞いた。

 厄介だ。排尿後、ペニスをよく振ったのに、ペニスをパンツにしまった後、尿がジワリと漏れる。尿の染みが目立つのが怖くて、薄い色のズボンをはけない。手を洗った際に水滴をわざとズボンに飛ばし、尿の染みをごまかす――。覚えがある人は多いのではないか?

「排尿後の“チョイ漏れ”は『排尿後尿滴下』と呼ばれる症状です。30代から、男性の4人に1人にみられるといわれていて、年齢が高くなると増える傾向にあります」

 命にかかわる重大病ではないので研究はあまりされておらず、医者にかかっても具体的な解決策を提示されることは少ない。しかし、石井院長は排尿後尿滴下の相談をよく受けることから、すぐにできる解決策を考え出し、患者に勧めているという。それは、「会陰部指圧」と「陰茎引き上げ」の2つの方法だ。

 さっそく紹介しよう。まずは「会陰部指圧」から。ペニスの根本の“袋”と肛門の間にある会陰部を、人さし指と中指の腹で下からぐっと突き上げる。ズボンの上からでいいので、排尿後2~3回繰り返す。

 これで効果が不十分なら、次に「陰茎引き上げ」を試す。

 排尿後、ペニスの先を上に向けて体に引きつけ、亀頭を20秒間ほどキュッと押さえる。20秒間でうまくいかなければ、30秒~1分間押さえる。パンツの中にしまってズボンのチャックを閉め、ズボンの上から亀頭をしっかり持つのでもいい。「ペニスを上に向ける」と「亀頭を押さえる」の2つがセットになって効果を発揮するので、必ずどちらも行う。20秒~1分間押さえた後は、ペニスを通常通り下に向けてパンツの中にしまえばいい。

■原因は尿道周囲の筋力の低下にあった

 なぜ、この2つの方法が有効なのか。原因を知れば納得できる。

「排尿後尿滴下の原因を『尿の振り切り方が足りない』と思っている人が多いですが、そうではありません。尿道周囲の筋力が弱いことが原因です」

 尿をする時は尿道が広がり、排尿後は尿道周囲の筋肉が収縮して尿道がしぼむ。この筋肉の収縮によって、尿道に残っている尿が膀胱に押し戻される。

「ところが尿道周囲の筋力が弱いと、膀胱に戻るべき尿もそのまま尿道にとどまることになり、ペニスをパンツの中にしまってからタラーッと流れ出てしまうのです」

「会陰部指圧」は、ちょうど尿の戻りがうまくいかずにたまっている辺り(球部尿道)を刺激するので、尿が外へ出たり、膀胱へ戻りやすくなる。

「陰茎引き上げ」は、亀頭部の刺激で「球海綿体筋反射」を引き起こし、尿道周囲の筋肉の収縮を促進させる。さらに、ペニスをしばらく上に向けておくことで、その圧力で尿が膀胱に戻りやすくなる。

「これらに加え、根本的な対策として『骨盤底筋体操』を行って、尿道括約筋の強化と尿道周囲の筋力を鍛えれば、より効果的です」

 具体的には、①あおむけに寝て、軽く足を広げて膝を立てる②リラックスした状態で息を吸いながら、肛門を引き寄せるようにして肛門をギュッと締める③5秒締めたら息を吐きながら緩める――これを1回10~20分、1日のうちにちょこちょこ行う。うまくできるようになれば、両手を伸ばして床につけ、腰を持ち上げた状態で①~③を行う。

 もう、「チョイ漏れ」は怖くない。

現代女性の尿漏れ 出産、肥満、加齢、ストレスなどが原因

せきやくしゃみをしたり、スポーツで力んだとき、あるいは重い荷物を持ったときなどに「あっ」とくる軽い尿もれ。実は40代なら半数近くが経験していることが判明している(ユニ・チャーム調べ)。

「女性なら誰にも起こりうることなのに、外出が億劫になったり、気分が滅入ったりする人が多いのが残念ですね」そう語るのは、女性医療クリニックLUNAグループ理事長 関口由紀さん。

「女性の軽い尿もれの多くは、膀胱を支えている骨盤底筋が緩んで起こる“腹圧性尿失禁”。体質もありますが、出産や肥満、加齢、ストレスなども原因。現代女性なら誰でも起こりうる症状なのです。

 クリニックでは、まず自分で行う簡単なトレーニングを指導。月1回下着にしみる程度の軽症なら、これで7~8割は改善します。ほかにも薬物療法から外科手術まで、症状や希望に合わせた治療法があり、また市販の専用吸水ケア用品も尿やニオイを外にもらさない機能が優秀で、心強い味方です。

 これらを利用しながら積極的に対策するかどうかで、症状の改善に大きな違いがでます。明るく前向きに対処することが大切です」(関口さん)

 関口さんも勧める尿専用の吸水ケア用品を、日本で初めて発売したユニ・チャームによると、専用品の認知度は高いが、まだまだ生理用ナプキンやおりものシートで代用している人が多いという。モニター調査などで、ユーザーの生の声もリサーチしているという同社グローバルマーケティング本部の加納淳子さんに聞いた。

「尿専用吸水ケア用品と生理用ナプキンは、一見すると似ていますが、中の吸収体の性質がまったく違います。吸水ケア用品はさらさらの尿をしっかりと固めて逆戻りさせない高分子吸水ポリマーの吸収体。

一方、生理用ナプキンの吸収体は粘度のある経血に適したパルプ層が主流です。生理用ナプキンでは尿を固めることができないので、尿の量によっては逆戻りやもれが生じ、不快感を感じているかたも多いのではないかと思います」

 同社の調査によると、尿もれが原因の悩みで多いのは、長時間の外出をするのが心配ということ。いつ起こるかわからない、外出先で服を汚してしまうのではという不安は、気軽に人にも相談できず、生活や楽しみを制限することにもなりかねない。

死ぬまで現役 下半身のツボ 素早く反応するペニスを取り戻そう!

 「女性の理想としては、パンツを脱いだ瞬間から硬くソソり勃っていてほしいんです」
 こう話すのは元AV女優で、スポーツジムのインストラクター経験もある竹下ななさんだ。

 勃起力が減退するシニア世代には厳しい話だが、やはり女性は“すぐに勃起する男性”がお好みのようだ。 「まあ、挿れるときに勃起していれば問題ないんですけどね…それでも最初からビンビンの方がうれしいし、安心できるんです。『こんな私に興奮してくれるんだ』って思うから(笑)」

 男性も同じだろう。パンツを脱がせる前から女性がアソコをビショビショに濡らしていれば、愛しさも増すし、何より“男”として認められている気分になる。 セックスにおいては、ムード作りやテクニック同様、早く勃起して女性に性的興奮を伝えることが、大事なポイントといえるだろう。

 勃つか勃たぬかで悩んでいる我々にすれば、そこまで求められるのは酷である。
 しかし、実は努力次第で、若い頃のように女性の体に触れた途端、ギンギンになることは可能だという。

 「まず、私の経験上(ななさんは3000人斬りを達成している)、すぐに勃起する男性は血液の循環が良くて、血流も早いんです。そうした人の特徴は、日頃からジョギングやサイクリング、水泳などの有酸素運動を多くしていることです」

 血流が早いと勃起も早い。これは医学的にも理にかなっている話だ。本コーナーの愛読者ならすでにご存じの通り、勃起とは海綿体に大量の血液が流入することで、ペニスが膨張していくメカニズム。ゆえに流入する血流が加齢や運動不足、生活習慣病などによって減ってしまうと、EDになるわけだ。

 「つまり、性的興奮と同時に勃起できる男性は、海綿体への血流が早いんです。そして、血液の循環を良くしてくれるトレーニングが、有酸素運動なんです」

 脳で感じるや、反射的に勃起する若々しいペニスを取り戻すには、まず走ることから始めるべきなのだ。
 「ただ、今まで運動不足だった方が、いきなり走るのは危険です。疲労骨折や腱を痛めやすく、膝を悪くする可能性もあります」

 無理は禁物。まずは軽めのウオーキングから始めた方が良い。ただ、冬場となったこの時期は、外に出るのも面倒だ。そんなときにお勧めなのが、室内でできる有酸素運動だ。

 「腕立て伏せや腹筋、背筋、スクワット、踏み台昇降なども有酸素運動になります。種目は何でも構いませんので、“20秒動いたら、10秒休む”方法を取り入れてください」

 これらを1セットで4~6回ずつ行うだけで、かなりの有酸素運動になるという。
 「最初は週に2回程度でOKです。1カ月もすれば血液の循環が以前よりずっと良くなり、早く勃起できるようになるんです」

 それだけではない。万が一、途中でなえてしまっても、血液の循環が良い体づくりをしっかりやっていれば、そこからの復活も早い。
 「何より有酸素運動は脂肪燃焼の効果が高いですから。次第に引き締まった体になって、見た目も格好良くなれますよ」

 これからの寒い季節は、室内で実践できる有酸素運動で、反応抜群のペニスを取り戻そう!

竹下なな
精力料理研究家。元AV女優であり、現在はヨガインストラクターとして活躍。大の料理好きでもあり、精力アップのための食材を使った簡単料理を日々、研究している。近著に『セックスが危ない!』(三和出版)。
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