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薬で「便秘」「腹痛」一挙に解決…過敏性腸症候群が対象

便秘の新薬が3月に発売された。どういうメリットがあるのか、島根大学医学部内科学第二教授の木下芳一医師に聞いた。

 新薬は「リナクロチド(製品名リンゼス)」。過敏性腸症候群(IBS)の便秘型が対象で、この疾患への薬としては国内初となる。

 特徴としては、大きく2つある。1つは便が軟らかくなり、排便しやすくなる。もう1つは腹痛にも効く。腹痛への作用は従来の薬にはなかったため、腹痛を伴う便秘で悩んでいた人には朗報だ。臨床試験では副作用として下痢が9%の人に見られたが、その場合は服用量を半分に減らして様子を見る。

 ただ問題は、効果が高い薬が登場しても、自分の便秘の原因が何で、治療で改善できるものと知らない人が多いことだ。

「便秘には、今回の新薬の対象である便秘型IBSと、機能性便秘があります。簡単にいうと、便秘型IBSは腹痛を伴う便秘、機能性便秘は腹痛などがない便秘。ただ、重なる部分もあり、一連の病気の可能性もあります」

 便秘型IBSで腹痛が見られるのは、腸管の知覚過敏が原因。便秘で腸管が伸び広がる。健常であれば問題ないが、IBSの人は知覚過敏で痛みを感じる。

 だから、この知覚過敏を解決すれば、腹痛は軽快するわけだが――。

「腸管の伸展知覚過敏は、ストレス、腸内細菌、炎症、心理的異常、遺伝的因子などさまざまな要因が絡み合っており、改善が難しい」

 そのため、排便にフォーカスを当て、これをうまくいくようにし、下腹部痛を軽快する。

 便秘型IBS、機能性便秘、いずれも、治療は一般的に「生活指導」「食事指導」「薬物療法」になる。ところが、「朝食を毎朝食べ、その後に排便」「1日30分以上のウオーキングや運動」といった生活指導は、エビデンス(科学根拠)がなく、研究では「効果がない」という結果になっている。

「1日3回バランスのよい食事」「水分の摂取を増やす」といった食事指導も、やはりエビデンスがなく、「水をたくさん飲んでも効果なし」という結果が出ている。

■副作用はほぼゼロ

 そこで薬物療法だが、医療機関で圧倒的に多く処方されてきたのは、酸化マグネシウムだ。

「便を増やして軟らかくし、排便しやすくする作用に優れています。ただし、便秘は高齢者が多く、腎臓の機能が低下している人がかなりいます。酸化マグネシウムは高マグネシウム血症が重篤な副作用として報告されており、腎機能低下の人では減量を検討しなくてはいけません」

 5年前に発売された「ルビプロストン(製品名アミティーザ)」も、小腸からの水分分泌を促して便の水分含有量を増加させ、排便をスムーズにするが、「飲むとムカムカする」といった嘔吐の副作用がある。

「便秘はよくなっても、嘔吐があれば使いにくい。今回の新薬は、下痢以外の副作用はほぼなく、便秘型IBSの腹痛にも効く。それらが、今までと違う特徴です」

 押さえておきたいポイントは3つ。

 まず、便秘の原因を確かめる。

 大腸がんなど重大病が隠れている可能性もあるので、病院でのチェックは必須だ。

 次に、すでに病院で処方された便秘薬を飲んでいる人で「効き目が不十分」「便秘は解消されたが腹痛がある」といった人は、新薬について担当医に相談してみる。

 さらに、市販薬で対処している人は、その多くが、「刺激性下剤」といわれる作用の強い薬。本来はレスキューとして使用されるもので、慢性的に飲むものではない。この機会に、適切な薬に替えるべきだ。

「新薬は飲み続けても副作用の心配はなく、依存性がないことも確かめられています」


若い女性で増えている痔の原因・症状・治療法・予防法

◆日本人の4人に3人が経験者?意外と多い「痔」のお悩み

実は最近、若い女性に「痔」が増えているそうです。とってもデリケートなところにあるのでなんとも聞きにくい病気ですが、なんと日本人の4人に3人程度が「痔」の経験があるともいわれており、実は意外とポピュラーな病気なのです。

そこで、痔に関する基礎知識や原因、予防・治療法と気になる診察方法について解説します。
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若い女性で増えている痔の原因・症状・治療法・予防法

◆そもそも「痔」とは

痔はわずか3cmくらいにできる肛門の病気の総称です。大体、代表的なものは3つです。まずは図をご覧ください。

痔を理解するための一つのポイントになるのが、肛門には歯状線という場所があって、それより上では痛みを感じないということです。そんなわけで痛みのあるなしで病変の大体の場所がわかります。

それでは3種類の痔についてもう少し詳しくご説明します。

1つ目は俗にいう「切れ痔(裂肛)」。その名の通り、肛門が裂けて傷つく病気です。大体固い便が肛門を通過するときに起こります。そんなわけで便秘しがちな20代の若い女性に一番多いのがコレ。歯状線の外なので痛いです。

2つ目は「いぼ痔(痔核)」。肛門の周りは静脈が豊かでうっ血しやすく、いぼのような静脈瘤ができてしまうのです。妊娠、出産で発生、悪化しやすく、女性も30~40代になるとこちらのタイプの痔が多くなります。ずっと座っている、立っているなど、同じ体勢が多いお仕事の方は要注意です。ちなみに、いぼ痔はできる場所によって内痔核と外痔核の2種類に分かれます。

「内痔核」は歯状線より上(内)にあるものです。いぼ痔といえばほとんどがこちらです。歯状線より上なので痛みを感じないのですが、だんだんひどくなってきて、垂れ下がってきたり、便に押し出されて出っ張ってきて炎症をおこしたりすると痛みが出現します。そのため「痛くないけれど、トイレットペーパーに血がつく」といったものが典型的な症状です。

「外痔核」は歯状線より外にある血豆みたいなものだと思ってください。ゴルフのスイングのいきみなどで発生することが多いようです。時には激痛を起こしますが、お薬が効きやすいのも特徴。

そして3つ目が「痔瘻<ろう>(あな痔)」。これは、肛門周辺がばい菌で化膿して、ついにはあな(瘻孔)を作ってしまうパターンです。

◆もしかして痔と思った時の症状セルフチェックシート

痔の症状もさまざまです。一度下の表でチェックして見ましょう。
いくつか当てはまる方は、もしかしたら「痔」主かもしれません。

□排便痔に痛みがある
□排便した後にじわじわした痛みがのこる
□排便時に血が出る(便に血が混じる、紙に血がつくなど)
□排便後、残便感がある
□便が前よりも細くなってきた
□おしりに何か挟まっているような違和感がある
□肛門の周りにイボみたいなものがある

いかがですか?

ただし、怖い話ですが、たとえば大腸がんでも痔によく似た症状が起こります。症状が1~2週も続くようなら一回お医者さんにかかってくださいね。
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◆便通の乱れとおしりのうっ血……「痔」の原因とは

「痔」はただ単に「肛門の病気」なので、実はタイプによって原因がちょっと違うことがポイントです。

切れ痔の原因はなんといっても便秘です。便秘になる→硬くて太い便がでる→肛門が切れる→痛い!→痛いので排便を我慢→便秘になる という悪循環にはまってしまうのです。ここでダイエット、偏食、ストレスなどで便通が乱れてしまうと悪循環に拍車がかかってしまいます。下剤を使うダイエットも便秘、下痢を繰り返すことになり、おしりに負担がかかるので注意してくださいね。

そしていぼ痔は静脈のこぶなのでおしりのうっ血が主な原因。ずっと椅子に座っているお仕事や、立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続ける仕事は血の流れが悪くなり、おしりのうっ血の原因になります。また、腰やおしりを冷やすとうっ血がひどくなりますので、下半身は冷やさないようにしましょうね。

あな痔はばい菌なので、お尻を清潔にしておくことが重要です。とくに下痢をしがちな人は、悪化の原因になるので気をつけて下さいね。
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◆痔の予防法…排便習慣や血の流れを改善

生活習慣が重要 まずは正しい排便習慣が重要。

・3分以上はいきまない(肛門に負担がかかりうっ血します)
・肛門を刺激する食べ物は避ける(唐辛子、わさび、からし、コーヒー、タバコなどの嗜好品)
・シャワーよりもお風呂にはいっておしりを温める
・アルコールはうっ血をひどくするので控えめに
・ストレッチで血流を改善する
・腹筋をきたえて便をでやすくする
・朝食をとって(もしくは冷たい水でもOK)腸を刺激する
・サイクリングや乗馬のやりすぎ、スクワットの体勢はNG(肛門に負担がかかる)
・ゴルフはスイングの時にお尻に負担がかかって悪化することもあるので注意する
・ヨーグルトなどの腸を整える食品を積極的にとる
・食物繊維など便のかさを増やす食品をとる

◆「痔」かなと思ったときは、外科もしくは肛門科へ

痔は基本的に肛門の病気なので「場合によっては手術が必要な病気で、腸を扱っている科」=「外科」の病気です。もっと詳しく言えば、「外科」のなかでも肛門を専門に扱っている「肛門科」ということになります。といっても、痔が必ず手術になるわけではありません。実際に手術になる確率は10~20%というところのようです。軽い切れ痔だと1~2週間で自然に直ることもありますが、市販の薬を使っても、症症状がそれ以上つづくようなら病院にいかれたほうがいいと思います。

しかも、早期発見すればそれだけ手術の確率を減らすことができるので「私って痔かも?」と思ったらあまりこわがらないで受診してくださいね。
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◆痔の検査・診察は横向きの体勢で行われます

どんな体勢で診察が行われるか、意外と聞いてみたいけれどなかなか聞けないコトですよね。だいたいどんな病院でも「シムス体位」という体勢で行われます。横向きになって下着をずらすだけなので、そんなに恥ずかしくないと思います。

余談ですが、松尾芭蕉は切痔の痛みのため旅をあきらめたことがあったともいわれ、あのナポレオンもワーテルローの戦いに負けたのは痔核の激しい痛みのためというお話もあります。「太陽王」ルイ14世も痔を手術したそうです……。痔は意外とポピュラーな病気なのですね。

溜め込む女にならないための「タイプ別便秘解消テク」4つ

女性の48%、実に2人に1人が抱えるお悩みとは……そう、便秘です。便秘の怖いところは老廃物を溜め込むことで、肌トラブルとして外見にも悪影響を及ぼすこと。さらに、近年は女性の“腸年齢高齢化”が問題視されています。

そこで今回は、便秘の種類と対処法をご紹介します。

■あなたの便秘は何タイプ?

一口に便秘といっても、便秘にもいくつかのタイプがあるのです。原因が分かれば対処法も見えてくるはず。早速ご自身のタイプをチェックしてみましょう。

(1)週末トイレ症候群

朝の慌ただしい時間にトイレへ行くことができないため、週末に下剤を飲み、1週間分のまとめ出しをするのが“週末トイレ症候群”です。週末トイレ症候群の怖いところは、便意を感じたのにもかかわらず我慢してしまうことで、やがて便意を感じにくくなり、直腸の働きを弱めて直腸型便秘という、便意の不感症を呼び起こしてしまうことです。

いつもより少し余裕を持ち、朝のトイレタイムを設けることが大切。便意を感じなくても、決まった時間にトイレへ入るように習慣付けてみることで、徐々にお通じのタイミングを取り戻しましょう。

(2)ストレス性便秘

強いストレスから極度の便秘になってしまうのが“ストレス性便秘”です。ストレスと胃腸は直結しています。ストレスを感じることがあったら自分の中に溜め込まず、友人に会う、食事やお酒、大声で歌う、ゆっくり湯船に浸かる、マッサージなど、少しでも気持ちが軽くなることをして、発散させていきましょう。

(3)ダイエット性便秘

若い女性に多く、偏った食生活のために出すものがない状態が“ダイエット性便秘”です。ダイエット中とはいえ、必要な栄養素はしっかり摂りたいもの。玄米、ひじき、バナナやリンゴなどを積極的に食べるようにしてみてくださいね。

(4)弛緩性便秘

デスクワークや立ち仕事のうえ、運動不足が原因による便秘が“弛緩性便秘”です。運動不足になると腹筋が弱まり、それと同時に小腸や腸の押し出し運動も低下し、便秘を引き起こしてしまうのです。

腹筋のほか、手の平でお腹を“の”の字を書くようにマッサージして、大腸の押し出し運動を刺激しましょう。

■便秘がちな人とお通じのよい人の違い

便は健康のバロメーターでもあります。定期的にお通じがある人の便は、平均して重さ150~200g、テニスボールより一回り大きいくらいとされています。反対に便秘がちな人は、一回35g程度、ピンポン玉よりやや大きいくらいの量です。

続いて形状を見ていきましょう。便を例えるとき「うさぎのようにコロコロしたもの」などと表現しますよね。このコロコロの原因は、ずばり水分不足です。理想的な水分量は70~80%未満、それ以下だと固く、90%以上だと水様式になるのです。

いかがでしたか? 便秘は女性をくすませる“美の天敵”です。改めて生活習慣を見直して、溜め込まないオンナを目指してくださいね。

残便感がある人は病気かも…毎日排便してても危険な症状とは?

便秘に悩む人は多くいますが、その解決法も多くあり快便になってきた人も増えてきています。目安として毎日出ていればOKと思っていませんか? 

実は、毎日出ていてもあることができていないと病気の疑いがあるのです。今回は毎日快便でも危険な症状についてご紹介します。

■残便感が起こる原因に潜む危険な病気!

毎日快便だとしても、便秘と言われる人たちがいます。それは“残便感”がある人のこと。残便感とは、排便したのにまだ出きっていない感覚があることで、毎日出ていても残便感がある場合は便秘の分類に入ってしまいます。では、なぜ全部出し切れていない気がするのでしょうか?

残便感が起きる原因としてさまざまな要因が考えられますが、主に以下の3つがメジャーな原因だと考えられています。

(1)脱肛の危険

(2)がんの危険(肛門癌・直腸癌・大腸癌など)

(3)過敏性腸症候群の危険

なかでも身近なのが、過敏性腸症候群。ストレスや緊張、生真面目な性格などで自律神経が乱れ、それが腸に伝わることによって起こる便秘(もしくは下痢)症状のことです。

食生活や水分摂取に気をつけていても 「なぜか、まだ出し足りないな……」という人は、過敏性腸症候群の原因をチェックして生活を見直してみたほうがいいかも。

■自分が過敏性腸症候群かわからない時は

残便感があるかどうかは、本人の自覚次第なので個人差があります。そこで、以下の項目を見て自分に当てはまるものをチェックしてみましょう。

□下痢と便秘が交互にくることがある

□お腹がよくはったり、おならがよく出る

□運動不足気味である

□デスクワーク中心の仕事である

□とても細やかな部分までよく気がつく、自分は神経質な方である

□真面目な性格である、よく緊張する

□ストレスが多い

多く当てはまるほど、過敏性腸症候群の可能性が高くなります。腸への刺激が少ないことだけでなく、自律神経との関連が深いため、気をつけないといけないことがたくさんありますよね。

ストレスや自分の性格と上手く付き合っていきながら、残便感のないスッキリとした便を出せるのが理想。

便は汗の25倍ものデトックス効果があります。いろいろと溜め込みやすい冬だからこそ、スッキリ出せる身体にしていきましょう。

いくら体を外から温めていても「冷え症が悪化する」NG食習慣

そこで今回は、意外と意識していない人が多い”陰”と”陽”の食べ物について、お話していきたいと思います。

■”陰”と”陽”のバランスが大切

東洋医学では食材には”陰”と”陽”があり、陰は体を冷やし、陽は体を温めると考えられています。そのため、暑い夏は陰の食べ物で体を冷やし、寒い冬は陽の食べ物で体を温めるのがいいとされているのです。

だからといって、どちらかを過剰に摂取するのは良くありません。陰と陽の食材を知り、バランス良く取り入れることが大切なのです。では、陰と陽の食材はどのように見極めればいいのでしょうか?

■食材の見極め方

陰と陽の食材を見極める簡単なポイントは下記のとおりです。

【陽の食材の特徴】

(1)寒い地域で育つもの

(2)水分が少ないもの

(3)背が低く育つもの

(4)野菜なら形が丸いもの

代表的なものは、ショウガ、ニンニク、かぼちゃ、玉ねぎ、山芋、かぶ、レンコン、味噌、醤油、梅干し、くるみ、牛や豚の赤身肉、マグロの赤身などです。

【陰の食材の特徴】

(1)暑い地域で育つもの

(2)水分が多いもの

(3)背が高く育つもの

(4)野菜なら形が細長いもの

陰の食材でも、煮る、焼くなどの熱を加える調理法で、陽に変わるものもあります。また、水分を多く含むフルーツも、ドライフルーツにすることで陽の食材に変わることを覚えておきましょう。

何を食べようか迷ったときは、陰と陽の食材のことを思い出して、メニューを決めるようにするといいですね。ツライ冷えでお悩みの人は、陽にウエイトを置いた食事を摂って、体の内側から温めるようにしましょう。

冷え性さんにオススメ!里田まいも常用してる大根レシピとは?

最近、里田まいさんのレシピに注目が集まっているようですね。日本一に導いたエースの妻が作る食事には、どんな工夫がされているのでしょうか? 

とにかく、お野菜を豊富に使ったご飯をよく作っている里田まいさん。とくに大根レシピで多いのは、煮物のようです。今回は、アスリートの食卓でも活躍している大根レシピをご紹介したいと思います。

■里田まいがよく作る大根レシピは?

大根というと、一時期流行ったのが生の大根でした。生大根にたっぷりの酵素の効果や、辛み成分がダイエットに良いということでした。しかし、里田まいさんのレシピを見ていると、煮物が多いようです。大根1品のみの煮物から、イカの煮物、ツナとお手軽に煮込んだり、ポン酢でさっぱり仕上げたり……煮物にすると、いろいろな味が楽しめますよね。

それだけでなく「実は鍋の定番“白菜や大根は身体を冷やす”原因だった?」でもご紹介したように、火を通して食べた方が身体が温まりやすくなるメリットもあります。

■これだけは押さえておきたい煮大根レシピ3つ

煮大根のレシピはさまざまですが、シンプルなベースとなる味付けをご紹介します。

(1)大根のべっこう煮

大根半分を下茹でした後、だし半カップ、砂糖大さじ1、みりん大さじ1、醤油大さじ1で煮込みます。シンプルな味が良い時は、砂糖と醤油のみで煮ても結構です。

(2)大根とツナの煮物

下ゆでした大根半分がひたひたになるくらい水を入れ、ツナ缶1缶(油ごと)、酒大さじ1、砂糖大さじ1、醤油大さじ1入れて煮込みます。里田まいさんもよくこの煮物を作っているようです。

(3)大根おでん

大根半分、だし1カップ、薄口醤油小さじ1、昆布約5cm角2枚入れて煮込みます。優しい味ですが、出汁の香りはしっかりつく調理法です。シンプルな見た目なのに、味は料亭風に仕上げることも可能なレシピです。

また、下準備に下茹でをすることが多いと思いますが、実は下茹でした後、“水にさらす”という手間を加えると、大根のくさみが取れてより美味しい煮物になります。大根を煮る際にはぜひ一度試してみてください。

冷えを解消できない間違った対策法5つ

寒い日々が続いていますが、みなさんしっかり冷え性対策をしていますか? しっかり体をあたためる努力をすれば、必ず冷えは解消できます。

しかし間違った方法を続けていると、冷え解消への道は遠のいてしまいます。今回は、間違った冷え解消方法を確認してみましょう。

■1:寝るときも靴下を履いている

寝るときも靴下を履いている冷え性さんは要注意。足は寝ている間も汗をかきやすいパーツ。汗をかいても靴下であたたかい状態をキープしていると、逆に冷やすように体がはたらきます。寝るときは足首までレッグウォーマーなどであたためつつ、足先は出すようにしましょう。

■2:首を冷やしている

意外と忘れがちなのが、首をあたためること。首、足首、手首をあたためるのは、冷え対策の基本です。鎖骨からバストにかけて、触るとひんやりしている方は危険。家の中でもネックウォーマーなどで首を冷やさないようにしましょう。

■3:カイロを背中に貼っている

背中よりも、仙骨にカイロを貼った方が体全体があたたまります。仙骨とは、尾てい骨の上あたり。腰回りだけでなく、上半身も手足もぽかぽかになります。背中に貼ると、背中に汗をかきがち。靴下と同様に、汗をかくと体が冷えてしまうので要注意です。

■4:半身浴をしている

半身浴自体は悪くありません。でも半身浴をする際、上半身が裸のままはNG。寒くて風邪をひいてしまいます。半身浴をするなら、上にロングTシャツなどを着て行いましょう。

■5:食べ物に気をつかっていない

外からあたためることばかり考えていませんか? 口にするものにも気をつけることが、冷え解消への近道。体をあたためる根菜を積極的に摂り、トマトやナスなどの夏野菜、白砂糖は避けましょう。白砂糖の代わりにてんさい糖を使うのがおすすめです

また、冷たい飲み物も避けるべき。「恐怖の老化を“驚くほど食い止める”魔法の飲み物が判明!」 の記事で紹介した、ホットレモンがおすすめ。ミランダ・カーもやっている美容習慣ですよ。

冷え性から抜け出すために、上記のポイントを見直してぽかぽかボディを手に入れましょう。

冷え性女子76%が使いたいグッズは「保湿保温性衣類」。出してもいい金額は?

薬事法ドットコムは10月29日~30日の期間、自身を冷え性だと感じる全国の女性300人を対象に「冷え性」をテーマにしたインターネットリサーチを実施した。

○約半数が冷え性対策に実施

まず、冷えやすいと感じる身体の部位を尋ねたところ、最も多かった回答は「足先」で93.7%、次いで「手先」70.7%、「下半身」39.0%という結果になった。冷え症対策に取り組んでいるか聞いたところ、「とても熱心に取り組んでいる」と回答した人はわずか5.7%だった。

しかし、「取り組んでいる」と回答した43.7%と合わせると、49.4%と約半数が冷え性対策に取り組んでいることが分かった。

○冷え症対策、約8割が「ストッキングや靴下をはく」

また、冷え症対策として気をつけていることを聞いたところ、1位は「ストッキングや靴下をはく」(77.7%)、2位は「保温性のある衣類を着用する」(66.9%)、3位は「湯船にしっかりつかる」(56.8%)という結果になった。

冷え症対策として「使用してみたい」「効果がありそう」という項目に当てはまるものを聞くと、「保湿保温性のある衣類」が最も多い結果となった。2位は「ゆたんぽ」、3位は「はらまき」となった。

また、「はらまき」や「ゆたんぽ」などの冷え性対策ツールを購入すると仮定した際に、出しても良いと思う価格について聞いた。

はらまき、ゆたんぽ、毛糸のパンツ、サプリメントは「500円~1,000円」未満という回答が多く、保湿保温性のある衣類や漢方では、1,000円~2,000円未満という回答が多かった。

便秘、自然に解消! 新しい処方薬が32年ぶり登場

長引くガンコな便秘に悩んでいた人には朗報だ。32年ぶりに新しい便秘の処方薬が登場した。便がゆるくなり過ぎたり、腹痛が起きたり、従来の下剤で満足していない人は試してみる価値がありそうだ。

 【評判は上々】

 昨年11月に登場した新薬「ルビプロストン」(商品名アミティーザ)の特徴は、自然に近い快便感。国内の治験では、約60~75%の患者で24時間以内に自発排便が認められ、排便回数をほぼ毎日に改善するデータが得られている。

 治験を分担した「日本橋えがわクリニック」(東京・八重洲)の穎川(えがわ)一忠院長は約20人の患者に投与。「使いやすく、有効だと思いました。患者さんの評判もずいぶん良かった」と印象を話す。新薬はカプセル状薬剤で1日1カプセルを2回、朝晩の食後に服用。便の状態に応じて適宜減量する使い方になる。

 【副作用が少ない】

 生活習慣やストレスなどで引き起こされる機能性便秘は、「弛緩性便秘」「痙攣(けいれん)性便秘」「直腸性便秘」の3種類(別項)に分けられ、便が出にくい原因が違う。

 従来の下剤(処方薬)には、腸管の浸透圧を高めて水分量を増やす緩下剤、腸管を刺激して腸の動きを促す刺激性下剤、自律神経に作用する下剤や漢方薬など、数多くのタイプがある。

 患者の便秘のタイプや状態に合わせて薬が処方されるが、個々にピッタリ合う薬を見つけるのは意外と難しい。

 「新薬の作用は、小腸の水分分泌を促進させて、便を軟らかくして排便を促します。刺激性下剤など従来の薬は腹痛が生じやすかったが、新薬ではほとんど腹痛がないのが大きなメリットです」

 作用としては、腸管の水分量を増やす酸化マグネシウムと似ている。ただ、酸化マグネシウムは高齢者など腎機能障害がある人に長期投与する場合、“高マグネシウム血症”の副作用の恐れがあるので注意が必要とされている。

 新薬で起こりうる副作用は量が多過ぎた場合の下痢や悪心ぐらい。副作用の面でも安心だ。

 【薬代高いが快便感】

 では、最大の特徴の自然に近い快便感とは、どういうことか。

 「臨床試験の報告では、長期投与によって便の硬さが『ブリストル便形状スケール』の評価で、ほぼ『4』。理想的な硬さに近い状態を維持できるとされています」

 ブリストル便形状スケールとは、便の硬さを7段階に分けた国際的な分類。タイプ4は普通便と評価され、「表面がなめらかで柔らかいソーセージ状、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便」と表現される。

 腹痛もなく、ほぼ毎日便意をもよおして、硬さ・形のいい状態でスッキリ出る。それが従来の下剤では味わえなかった自然に近い快便感だ。

 穎川院長は新薬の欠点を1つだけ指摘する。

 「有効性は高いが、便秘の治療薬は安い薬が多く、患者さんの経済的負担を考えると第一選択薬にはなり難い。従来の薬で十分効果が得られない場合や副作用があるなど、切り札的な使い方がいいのではないか」

 薬価は1カプセル156・60円。1日2回、30日処方なら3割負担で3000円弱かかる。

 ■便秘のタイプ
 ◆弛緩性便秘…腸管の緊張がゆるんで、ぜん動運動が低下する。硬い便
 ◆痙攣性便秘…副交感神経が働き過ぎて、腸管が引きつれて収縮する。ウサギの糞状のコロコロした硬い便、細い便
 ◆直腸性便秘…直腸の排便反射が起こらず、便が停滞する。太くて硬い便

“冷え性男子”の処方箋グッズ  

冷え性が女性特有の症状といわれていたのは過去の話。25歳から39歳の男性103人にアンケートを実施したところ、約8割にあたる77人が、冷えを感じる部位があると回答。特に「足先」(59人)、「手」(39人)、「足」(19人)を挙げる方が多くいました(複数回答)。

では、どうすれば冷えを予防・改善できるのでしょう? 

取材をすると出てくるのが「運動して筋肉を増やせば、血行が良くなって体が冷えなくなる」的なお話。ごもっともですが、僕らが知りたいのは「今ここにある冷え」対策。というわけで、冷え性男子のお困りシーン別に、手っとり早く温まるための優れモノを探してきました。

まず、先のアンケートで冷えを感じるシーンの1位に挙がった「朝、洗面所で身支度をしている時」(50人)。そこでお薦めしたいのが狭い場所でも設置できる薄型マイカパネルヒーター HMP900‐J(デロンギ)。電源を入れるとすぐにパネル全体が発熱して空気が暖まるので時間のない朝にぴったり。

2位の「自宅の居間で寛いでいる時」(15人)は、マイクロファイバーの毛布でできたガウン、通称「着る毛布」はいかが? より強力な保温性を誇るフード付きの着て歩ける寝袋「ヒューマノイドスリーピングバッグ」(ドッペルギャンガー)も。

3位の「布団の中で寝ている時」(12人)のイチオシは「電気掛敷毛布 NA‐013K」(なかぎし)。縦188cmと全身をカバーできるうえ、足元は強め胸元はソフトに温める“頭寒足熱”配線が秀逸です。

このほか、会社や自宅のデスクで冷えを感じる人には、ウェットスーツ素材でできた湯たんぽ「クロッツ やわらか湯たんぽ」(ヘルメット潜水)が大活躍。U字型の首用や、靴のように履ける足用など、部位に合わせて15種以上の中から選べます。

ただし手袋タイプではキーが打てないので、USBにつなぐと温まる、指先のない手袋「USB手袋」(サンコー)がお薦め。ぜひ、お試しください。

朝のプチ断食で冷え性の体を温めよう  

食欲がなくても、一日三度の食事はとりあえず食べておくという人、多いのでは? しかし医学博士の石原結實さんによると、「一日に3回の食事」が定着したのは近年のことなのだとか。

「現代人の多くは食べ過ぎ。食べ過ぎると、体内で老廃物や余剰物が発生し、処理しきれないものは血液に溜まります。すると、血液が汚れて循環が悪くなり、体が冷えてしまうのです。

ですから、食欲がないときは無理に食べる必要はありません。特に起床直後の体は、前日の最後の食事からなにも食べていない“断食明け”の状態。固形物の食事は体にとって負担なのです」(同)

けれど、朝食をしっかり食べないと、体が冷えてしまうのでは?

「そんなことはありません。食事をすると食べものを消化・吸収しようと、体中の血液が胃と小腸に集まり、筋肉やほかの内臓などに流れる血液が少なくなります。

体温の4割は筋肉から作られるので、筋肉中の血液量が少なくなると熱の生産量が落ち、体温が下がってしまうのです」(同)

ただし、脳や細胞を目覚めさせるためには、エネルギー源となる糖質を摂ることが必要なのだとか。

「朝は固形物を避け、糖質を摂る“プチ断食”がおすすめ。“ショウガ紅茶”と“リンゴ&ニンジンの生ジュース”がいいですよ」(同)

ショウガ紅茶は温かい紅茶にショウガのすりおろしと黒糖(またははちみつ)を入れたもので、生ジュースは、リンゴとニンジンをジューサーにかけたもの。ショウガと紅茶、ニンジンには体を温める作用があるそう。

「ただし冷えがひどい場合、ニンジンを生で摂るとよけい冷えてしまうことがあります。冷えがひどい人は、ショウガ紅茶だけにしましょう。

また、便秘や下痢に悩んでいる人には、プチ断食がおすすめ。便秘や下痢になるのは、自分の胃腸の消化能力を越えて食べているため。

すると、それを処理しようと腸に血液が集まるため、より体が冷えやすくなるのです。プチ断食をしつつ、普段の食事でもよく噛むことを心がけて」(同)

朝、プチ断食をしたら、昼はそばなどの麺類がおすすめ。夜は好きに食べてもいいけれど、「もう少し食べられる」と感じる“腹八分目”でやめておくことが大切。年末年始の食べ過ぎで胃腸がお疲れ気味のときこそ、プチ断食で冷えを防止してみて。

石原結實医学博士。
イシハラクリニック院長。難病の食事療法で有名なスイスのベンナー病院、モスクワの断食療法病院、長寿地域のコーカサス地方(グルジア共和国)で自然療法を研究。漢方薬、自然療法などを用いた独自の療法を行っている。

テレビや雑誌、講演会等でも活躍中。「温め美人プログラム」(WAVE出版)、「生姜力―病気が治る!ヤセる!きれいになる!1週間で効く8つの活用法!」(主婦と生活社)など、270冊以上の著書がある。

便秘で救急搬送された女性 真っ白い腸レントゲン写真に驚愕

女性特有の悩みとして、生理痛や冷え性、貧血などがあるが、そんな中でも、とくに便秘で悩む女性は少なくない。たかが便秘と思うかも知れないが、こじらせてしまうと大変なことになるケースもある。

22歳会社員女性のAさんは、14歳の頃に便秘が原因で倒れ、救急車に運ばれて入院した経験があるという。

「何日出てないかも数えていませんでした。ほんの少し、たまに出るくらいで放っておいたんです。ある日突然、学校で倒れたのですが、自力で家に帰れといわれて、意識が飛びそうなくらいの腹痛の中、電車で帰宅しました。

 家についたら視界がグラッとなって、気づいたら玄関に倒れていたんです。すぐに救急車で病院に運ばれました」(Aさん。以下、「」内同)

 病院に搬送されたAさんは、まずレントゲン写真を撮られた。激しい痛みでレントゲンを撮られた記憶はないというが、後に医師から見せられたレントゲン写真の衝撃は忘れられないという。

「腸が真っ白に映っていて、お医者さんには『すべて便です』といわれました。便とガスで真っ白に映っていたようです。さらに驚いたのは、『便が溜まる場所が無くなって、腸が新しい部屋を作ろうとしているよ』といわれたことでした。本当に恐かったです」

 そのまま、3日間の入院を余儀なくされたAさん。その入院体験も大変なものだったという。

「入院してからは、もちろん食事ができないので、点滴で栄養を摂っていましたが、痛くていたくて、全然眠れませんでした。横向きになるだけで激痛が走ったので、夜は怖くなってシクシク泣いてました」

 その後、筋肉に注射を打たれ、翌日の晩に排便があった。

「トイレにも歩いていけないので、病室の簡易トイレで済ませることになりました。その痛みは、いまだかつて味わったことのないものでした……。

看護婦さんが付きっきりで助けてくれて、冗談じゃなく、本当に天使に見えました。退院する日に、はじめてゼリーを口にすることができたんです」

 Aさんは、退院後も大学時代まで、恒常的に便秘に悩まされていたというが、現在は以前と比べて快便傾向が高まっているという。彼女が便秘対策として実践している方法を教えてくれた。

「私は人より水分を取る習慣が少なかったんです。今は寝起きにすぐ1杯の水を飲みきることを習慣にしています。以前よりも腸が動きやすくなった気がしますね。

あとは人差し指と親指の間の付け根にある“便秘のツボ”を押すようにしています。それから、お風呂上がりには、すりゴマときな粉を牛乳に混ぜて飲んでいます」

 Aさんは、今も自分にあった便秘対策方法を模索中だという。

便秘は「がん」のリスクになる?

「第2の脳」と呼ばれるほど神経細胞が集中する腸。その腸が弱ると、免疫機能が低下してさまざまな病気を引き起こしかねない。そして腸の健康を脅かす最大のトラブルは「便秘」だ。たかが便秘といえども、全身に不調をもたらす恐れがあるのだ。

 もっと恐ろしいのは「大腸がん」だ。2011年の大腸がんによる死亡数は国内で約4万5千人。50年前の約9倍になっている。がんの種類別にみると、男性では肺がん・胃がんに次ぐ3位、女性では1位になっている(独立行政法人国立がん研究センターがん情報サービスから)。

「大腸がんの原因は特定されていませんが、がんの70%が直腸とS状結腸にできているのは注目すべき点です。大腸の出口付近、便がたまりやすい部分に集中しているところをみると、便秘ががんのリスクとなっている可能性は十分考えられます」(松生[まついけ]クリニック院長・松生恒夫氏)

 便秘を解消するためには、大腸のせん動運動を活発化させることが必要だ。腸は「第2の脳」と呼ばれるほど多くの神経細胞を有し、脳の命令なしに自らぜん動運動をすることで便を排出する。

 そのぜん動運動を停滞させないためには、適度な運動をすること。そして「腸を冷やさないこと」が重要だと松生氏は指摘する。

「屋外と屋内の気温差が10度以上になると、たとえ真夏でも腸が冷えます。腸が冷えると、おなかまわりの血流が滞って腸の動きが鈍くなります。季節に関わらず、腹巻きをするなどしておなかを温めることが大切です」

今すぐやめて!どんどん冷え症がひどくなっちゃう悪習慣4つ

モコモコ着込んだ女子が可愛いなんていう男子の意見もありますが、実際のところ冷え症だとろくなことがありません。

クマやむくみが引き起こされやすいのはもちろん、基礎代謝が低いので何より太りやすい! そのまま続けるとどんどん冷え症になってしまう行動をチェックして冷え症の悪循環から脱しましょう。

■1:寝起きは冷蔵庫からミネラルウォーターをぐびぐび

冬でなくても寝起きは体温が低い状態。それを防ぐには朝の始まりにきちんとエネルギーを蓄えること。冬場は欠かさずに朝食をとるようにしましょう。特にお味噌汁やスープなどで体の芯を温めると良いでしょう。生姜や葱など冷えに効く食材を入れると益々効果的。

■2:運動不足はジムで解消するものと思っている

運動不足になってしまうと筋肉が凝り固まって血流不足から肩こりや冷えを呼び寄せてしまいます。ジムでの運動はもちろん運動不足を解消してくれますが、毎日継続できないからといって諦めモードにならず、家でガンガン“雑巾がけ”をしましょう。

厚生労働省によれば雑巾がけは分速94mの早歩きをするのと同じ負荷で、16分継続して行えばエクササイズと同等のエネルギー消費運動だとしています。家もキレイになって一石二鳥です!

■3:おしゃれはガマンから!とコートの下は薄着

ピーコさんの「おしゃれはガマンよ!」という格言に共感しそれを貫いてきた人もいるかもしれません。しかし、一旦内臓が冷えてしまうと下痢や便秘になってしまったり厄介なことの方が多いです。

内臓の冷えを撃退するにあたってあなどれないアイテムはずばり、腹巻き。最近はカイロを入れられるポケット付きのものや、ネックウォーマーとしても使える機能性とデザイン性を兼ね備えた商品も出回っていますので、目的別にあなたに合ったものを選んでみても良いでしょう。

■4:仕事の合間にコーヒーブレイク

インドの伝統予防医学であるアーユルヴェーダの目線から見ても冷え防止に効果的な飲み物である白湯。カフェインは体を冷やす作用があると言われているからこそ、仕事の合間についついコーヒーを飲んでしまいがちな人はコーヒーブレイクならぬ白湯ブレイクをしてみると、冷え性を緩和出来るかも?

オフィスにウォーターサーバーがあれば迷わずホットをチョイスしましょう。

今日から簡単に日常生活に組み込めて効果も抜群な4つの冷え対策。実行すれば長らく悩まされていた冷えとも疎遠になるかも?

冷え改善や美肌もにいい?意外な ココア効果

■さまざまな栄養素を豊富に含むドリンク、ココア

 ココアの原料となるのは、チョコレートと同じカカオ豆。でも、砂糖や脂肪分などを加えるチョコレートに対し、粉末ココアは脂肪分を取り除いたものという、大きな違いがあります。

抽出液であるお茶やコーヒーとも異なり、そのまま溶かして飲むため栄養素を余すことなく摂取できるのも特長。これらの栄養素は美容と健康によいと言われており、抗酸化作用や癒し効果、冷え性対策、殺菌効果など、実はさまざまな点で期待が寄せられています。そんなココアに含まれる成分と、その効果をご紹介しましょう。

■抗酸化作用をもたらすポリフェノールがたっぷり!

 紅茶やコーヒーといった他の嗜好飲料に比べ、ポリフェノールを豊富に含むココア。ポリフェノールといえば、まず浮かぶのが抗酸化作用ですね。これは、体内の活性酸素を取り除く働きのこと。血管の老化を抑えるといった作用もあるため、アンチエイジングの話題で耳にした方も多いのではないでしょうか。

 物質を酸化させる力が強い活性酸素は、細菌を殺したり体の酵素反応を促進させたりと、本来は体にとって大切な作用をもっています。でも、増えすぎると体内の細胞を傷つけるため、老化や心筋梗塞、ガンの要因となることもあります。

 大気汚染や食品添加物などにさらされ、活性酸素が増えがちな現代人にとって、抗酸化物質は意識して摂取したいもの。抗酸化作用の高いビタミンCやビタミンE、リコピンなどと同様、ぜひポリフェノールにも注目してください。ちなみに、ポリフェノールには美肌効果も期待できます。シミやシワが気になるという方にも、ココアはうれしい飲み物と言えるかもしれません。

■ココアの香りと成分で、ほっとひと息リラックス

 私たちの体の働きを司る自律神経には、交感神経と副交感神経があります。簡単に言うと、前者は活動的なとき、後者はリラックスしているときに優位に働く神経。この自律神経が乱れると、ホルモンバランスを崩したり、体温調節がうまくできなかったり、便秘の原因になったりと、さまざまな悪影響を及ぼします。

 こういった状況を避けるためには、過度のストレスにさらされないように注意が必要。忙しい生活の中でも、ちょっとした息抜きやリラックスできることを取り入れていきたいものです。

 手軽にリラックスできる方法として、よく挙げられるのが深呼吸。深く息を吸い込み、はき出すという呼吸法は、副交感神経を優位にするのに役立ちます。

 同様に、ココアを飲むときも緊張がほぐれて心が落ち着く気がするもの。あのいい香りを深く吸い込むことで、深呼吸と同様のリラックス効果が得られるのかもしれません。

 また、ココアに含まれるテオブロミンという成分も、リラックス効果をもたらす要因でないかと言われています。テオブロミンはカフェインと似た成分ですが、カフェインよりも穏やかに作用するのが特徴。ちなみに、ラットを使った動物実験では、カカオが脳内神経の伝達物質に影響を与えることや、人を対象とした実験でも副交感神経の活性が高まることが示唆されています。

■便秘のお悩みを解消する食物繊維も豊富

 一般的に、女性に多いとされているのが便秘。これは、筋力が弱くて便を押し出す力が不足しがちなほか、骨盤の形状なども影響していると言われています。この悩みを解消するのに必要なのは、規則正しい生活習慣とバランスのよい食事、そして運動。特に、ダイエットをしている方なら、食生活も乱れがちなので注意したいですね。

 便秘に効果的とされる栄養素は、やはり食物繊維。ココアにもリグニンという不溶性の食物繊維が含まれており、便のかさを増やして腸に刺激を与える効果があると言われています。腸の働きが活発になれば、不要物を上手に排出できるというもの。もちろん、これだけ摂っていれば大丈夫というものではありませんが、便秘に悩んでいるなら、ココアを心にとどめておきたいですね。

■ショウガよりも体ポカポカ!? 冷え性に効果的な理由

 さまざまな研究結果により、健康と美容によいと示唆されているココア。これまでご紹介したことに加え、近年では体を温める効果もわかっています。

 これは、冷え性を自覚する女性を対象に行われた実験から導き出されたもの。お湯や緑茶、ココアなどの嗜好飲料を飲んだ後に体表面温度を計測したところ、温かいココアには冷え症改善効果が認められました。特徴的なのは、ココアは他の飲料に対して、温度が上昇してからの時間が長く継続すること。さらに、同じく体を温める食材として人気のショウガと比較した実験では、ショウガより持続効果が高かったという結果が出たのです。

 この実験方法は、ココアとショウガ、それぞれを摂取した後に手の甲表面の温度を計測するという内容。摂取後の10分だけを見ると、ショウガの方が温度を上昇させたものの、15分以降ではココアの方が体温低下を抑えたのだそう。即効性ならショウガ、持続性ならココアに軍配が上がるということですね。

 日に日に寒さが厳しくなるこの季節は、冷え性の女性にとっても辛いもの。効率よく体を温めたいと思うなら、ココアやショウガなどの食材を積極的に摂りましょう。
 
■殺菌作用やインフルエンザの感染抑制効果にも期待!

 さらにココアには、抗菌作用も期待されています。2週間、ココアを飲用するという臨床試験の結果では、口腔内の歯周病関連菌の数と呼気の口臭成分が減少したとか。また、ココアに含まれるカカオFFAという成分は、ピロリ菌の除菌療法の補助としても注目されています。

 さらに、ココアでお馴染みの森永製菓は、インフルエンザ感染に対する予防効果が期待できるとの発表をしています。この冬のインフルエンザ流行シーズンは、2012年12月から始まっていますので、予防の一環としてココアを飲むのもいいかもしれませんね。

 心まで温かくなるようなココアは、女性にやさしい飲み物。甘くて疲れが取れる上、健康・美容効果も期待できます。この冬はココアで、ホッとした気分に浸るのもよいのではないでしょうか。

冷えを解消!毎日手軽にできるふくらはぎのマッサージ方法

はじめに


ふくらはぎはむくみやすく、むくみを放っておくとどんどんと冷えて来ます。特に道具もいらず簡単ですので、ここでご紹介致します。

できれば毎日帰宅後すぐ、難しければ寝る前に実施するとよいでしょう。

用意するもの

特になし

ふくらはぎのマッサージ法

STEP1:膝を外に開く


床に座り、片足を膝を曲げた状態で前に出し、そのまま膝を外に開きます。

STEP2:体重をのせる

足首の方から膝・内腿へ向かって、順番に掌に体重をぐーっとのせていきます。イタ気持ちいいと感じるくらいの強さで1ヶ所につき約5秒くらい押すと筋肉がほぐれてくるのを感じれると思います。

足が温まるのを感じるまで繰り返しましょう。

STEP3:トントンとたたく

最後に、握りこぶしでふくらはぎ全体をトントンとたたいていきます。こちらもイタ気持ちいいと感じるくらいの少し強い強さでたたきましょう。

おわりに

著者は昔、末端冷え性でしたが、こういった簡単なマッサージを毎日行うことで現在は”冷え”とは無縁になりました。無縁になった今でも、その日の疲れやむくみはその日のうちに取り除くよう、毎日行っています。

ふくらはぎのリンパをしっかり流してあげることで、むくみが解消され血流も良くなりますので”冷え”の改善が期待できます。是非皆さんも試してみて下さいね。

お腹が張るアナタは胃が原因!パンパンお腹とはサヨウナラ「逆流性食道炎の薬飲む」「コーヒー、酒飲まない」

便秘でもないのにおなかがやたらと張るアナタ。この3つを守ることで、ツライ張りとも縁が切れるはず。

1.「逆流性食道炎」の薬を飲む
おなかがやたらと張ってしまう人の多くが、実は「逆流性食道炎」なのだとか。この「逆流性食道炎」は最近よく耳にするほど、とても多くの人が知らないうちにかかっている病気。

おなかの胃酸が人より多く作られ、その胃酸が食道に向けて上ってくるという厄介な症状を持つこの病気は、アナタのおなかがパンパンに張ってしまう大きな原因となっています。市販で売られている「逆流性食道炎」の薬を飲む事で緩和されるそうなので、うまく利用すると良いかも。

2.「コーヒー」と「お酒」を飲まない
ガスが腸内で作られないように食事には気をつけているのに、なぜかおなかが張る!それもそのはず、おなかが張る原因は「ガス」だけではないのです。

実は、消化器に「ある刺激」を与えてしまうことでおなかが張ってしまうそう。それが「コーヒー」と「アルコール」だそうで、長年おなかの張りに悩んでいた人たちがこの2つを止めたことで張りが一気に引いたというケースが多く存在しているみたい。ガス防止だけではダメなのです!

3.食べる時間が大切。
「体内に入れる物」ばかりに気を取られ、肝心な「タイミング」を忘れてはいませんか?身体にとても良い食べ物だって、タイミングを誤ると翌日大変なことになるそうですよ。

食事の時間は決まった時間にすると身体の消化機能がアップするそうだから、生活リズムならぬ「食事リズム」を作ると良いのかも。そして、就寝2時間前には絶対食事をしないこと。

そうしてしまうことで消化しきれなかった食べ物と消化液が寝ている間に逆流してしまい、おなかの張りの大きな原因である「逆流性食道炎」を引き起こすことになってしまうそう。

食べ物に気をつけるだけではパンパンおなかはどうにもならないのです。最近とても多いと言われるこの「逆流性食道炎」にアナタも気をつけて!

「病気じゃない」が蔓延…便秘を今度こそきちんと治す

専門医によれば、日本の便秘治療は「世界的に見て特異な状況」だという。まともな治療は行われていないといっても過言ではないかもしれない。

「患者数が多いのに、医者も患者も便秘を病気ではないと思っている」

 こう指摘するのは、横浜市立大学肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳医師。医師になる過程で、便秘の治療について学ぶ・教える機会はない。中島医師が医師になりたてのころ、先輩から「便秘は放っておけ」「便秘には酸化マグネシウム“だけ”出しておけばいい」などと言われたそうだが、その状況は現在も変わっていない。

「酸化マグネシウムは適量を超えて出すと不整脈などのリスクがあり、死亡例も報告されています。ところが、適正使用があまりに守られていない。別の病院で倍量や3倍量、出されていた患者さんを診たこともあります」

 便秘は、慢性化すると治らない。早い段階で手を打つ必要があるが、日本の場合、容易に慢性化する流れができている。

 便秘でつらいが様子を見る→我慢できなくなって病院を受診→大腸内視鏡検査など種々の検査の結果、「安心してください」と言われる→市販の便秘薬を自己流で使い始める→便秘薬の量が増える→慢性便秘で治らない段階に至る――パターンだ。

 種々の検査なしで、前出の酸化マグネシウムや刺激性下剤を処方する医師も珍しくない。

「いずれにしろ、便秘の説明はなく、患者さんは便秘によるつらさを抱えたまま。医師の対応に不満を感じ、自己流で対処するようになる。市販の便秘薬の多くは、耐性、習慣性、依存性が生じやすく、量が増え、自力排便が困難になるのです」

■日本は特異な治療状況

 一方、欧米をはじめ海外では対応が違う。便秘によるつらさを解消するための食事指導や適切な投薬治療が行われ、すぐに大腸内視鏡検査などは行わない(大腸がんのリスクが高い年代は例外)。便秘やそれに関連した症状を無視し、放置するなんて論外だという。

「海外ではエビデンスレベルの高い慢性便秘治療薬も多数認可されているので、症状に応じてはそれらを用います」

 慢性便秘の治療薬は「運動促進」「選択的セロトニン受容体刺激薬」「分泌型」の3タイプに分かれ、多種類ある。しかし、日本で現在、承認されているのは分泌型の2種類だけ。このうち1種類は3月に承認されたばかりの新薬だが、海外ではすでに30カ国で承認されている。しかも、日本では現在のところ、便秘のうち「過敏性腸症候群の便秘型に該当するもの」が対象だ。

 従来通りの日本の治療では、便秘は解消されない。打つ手はあるのか? まずは、矛盾するようだが、自分で何とかしようとしないこと。中島医師は食事指導、排便スタイルの指導、新薬、漢方薬など幾つもの方法で、便秘を改善に導いている。これを一般的な医師に求めるのは難しいが、ひとつ朗報なのは「慢性便秘症のガイドライン」が間もなく登場するという。

「便秘治療の知識がない医師も、従来とはまったく違う治療を行えるようになる。慢性便秘回避には、早期の適切な治療が必要。市販薬を使い続けるのは絶対に避ける」

 次に、医師に症状を説明する際、「排便回数」を伝えるだけではいけない。排便回数より、残便感や腹部膨満感、腹痛などがつらい患者は少なくない。また、きちんと便が出ないために、むしろ排便回数が多くなることもある。排便回数だけを伝えると医師はそのまま受け取り、「便秘ではない」と診断される可能性がある。

「便秘は寿命を短くすることも研究で明らかになっています。便秘は治療が必要な病気だと認識してください」

春の訪れが便秘を呼び込む?春先の便秘の原因はストレスと天気にあり

■春の訪れが“便秘”を呼び込む!?

厳しい冬の寒さが徐々にゆるんできたとは言え、朝晩はまだ寒さが残るこの時期。新生活のスタートも相まって、心身ともにストレスや様々な不調を感じやすい時期でもある。

「冬から春へと移り変わるこのタイミングは、便秘になりやすい時期なので要注意です」と話すのは、「ブランでスッキリ!」委員会のメンバーでもある小林メディカルクリニック東京院長の小林暁子先生。10 年前から便秘外来を設置し、延べ 15 万人以上もの便秘に悩む人々を診療してきたという小林先生によると、この季節にも便秘が気になる人が多いそうだ。

「新生活に対応しようとして不安や緊張が持続すると、交感神経が優位になりやすく、自律神経が乱れ、腸の蠕動(ぜんどう)運動が鈍るため、排便しにくくなるという人が多いですね」

また、このシーズンならではの気候も便秘の要因の一つ。3 月頃に聞かれはじめる「三寒四温」という言葉が示すように、寒さが 3 日続いた後には温暖な日が 4 日続く……といった、この季節ならではの寒暖差がある。

「温かさに慣れた状況で急な寒さにさらされると、副交感神経優位な状況から一転し、交感神経優位に。この繰り返しによって自律神経のバランスが乱れ、腸内環境が悪化して便秘を招きやすくなるのです」。

生活環境や気候の変化によってストレスを感じやすく、便秘に悩まされがちなこの季節。食事や運動などの生活習慣を見直すことで心身をケアし、健やかで便秘知らずな腸内環境を手に入れたいものだ。

■便秘について知っておきたい基礎知識

便秘の定義は実にさまざま。時代によっても医師によっても捉え方が変わるため、「どんなペースでどれだけの量の排便をしなければ便秘」というような明確な基準を示すのが難しいというのが現状。「ブランでスッキリ!」委員会では、便秘かどうかを判断するためのチェックリストを作成しているので。日々のお通じを振り返りながら、チェックをしてみよう。

●オリジナル・便秘タイプチェックリスト
※以下の(1)(2)(3)のうち、該当する項目が多いものを調べれば現在のあなたの便秘タイプが見えてくる
なお、タイプは 1 種類とは限らず 2~3 種類にまたがっている場合もある

タイプ(1)
・旅行中など普段と違う環境に身を置くと便秘になりやすい
・仕事中などは、トイレに行きたくても我慢してしまうことが多い
・プレッシャーを感じやすく、まじめな性格だと言われる

タイプ(2)
・コロコロとした固い便が出ることが多い
・食後にお腹が痛くなることが多い
・几帳面な性格で、細かいことが気になってしまう

タイプ(3)
・水分や野菜をあまり摂らない
・歩くことが少なく、運動不足になりがちだ
・下剤を服用している

⇒(1)が多い人は……直腸性便秘
女性の便秘の原因で最も多くみられるのがこのタイプ。便意を我慢し続けるうちに直腸が鈍感になり、便意を感じにくくなっている。改善のためには、便意を感じたら我慢せずすぐにトイレに行くことを習慣づけるようにする。水分や食物繊維をたっぷりと摂り、ボリュームがあって排出しやすいお通じをつくることも効果的に働く。

⇒(2)が多い人は……痙攣(けいれん)性便秘
腸の痙攣により、便をスムーズに運べなくなって引き起こされる便秘。ストレス過多な現代においては特に、多く見られるようになった便秘タイプ。便の運搬を滞らせているのは、緊張状態が続くことによる腸の痙攣。神経質になり過ぎず、おおらかな気持ちで、リラックスした時間を過ごすことが便秘改善につながる。

⇒(3)が多い人は……弛緩性便秘
腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まり、便を送り出しにくい状態になっている。運動不足や加齢などによる筋力の低下や、下剤への依存によって腸の力が衰えていることが主な原因のため、ウオーキングなどの運動や食物繊維の摂取により、腸の活発さを取り戻すことが改善につながる。

⇒(1)~(3)いずれにも当てはまらないが便秘に悩まされている人は……症候性便秘
大腸がんをはじめとする腸の疾患や甲状腺の疾患など、深刻な病気にともなって起こる便秘。生活習慣を改めるだけでは改善が難しいため、根本原因である疾患の可能性がある。

薬膳カウンセラーが教える 便秘やむくみを解消してくれるペットボトル茶はコレ

薬膳カウンセラーの阪口珠未さんに、黒豆茶とはと麦茶の効用についてお聞きしました。

●黒豆茶でお通じスルスル!

 中医学では、腸を潤す“潤腸(じゅんちょう)”、血行を促進する“活血(かっけつ)”、血液をつくる“補血(ほけつ)”など、さまざまな作用があるとされる黒豆。煎り黒豆を煮出して抽出する黒豆茶は、「便が硬くて出にくい体質や慢性的な便秘の改善に特に効果がある」と阪口さん。排泄がスムーズになるのはもちろん、飲み続けることで、「クマが薄くなった」「肌がしっとりしてきた」などいくつもの効果を実感する人が多いという。

 「どのお茶も続けて飲むことが大切。そのためにもブレンドなどでよりおいしく飲む工夫を」(阪口さん)。黒豆茶にはゴボウ茶をブレンドするのがお薦めだ。
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黒豆茶のおいしいいれ方は煮出したり、マイボトルで

黒豆茶は、「沸騰したお湯に黒豆茶(煎り黒豆)を適量入れ、弱火で5分ほど煮出すとより成分が抽出される」と阪口さん。また、保温ボトルに熱湯と煎り黒豆を入れておけば自然に抽出できるので、外出時などに。食物繊維が豊富な黒豆の出がらしは、食べよう。

●黒豆茶+ゴボウ茶

腸内環境を整える水溶性食物繊維を含むゴボウ茶。黒豆茶2に対し1の割合で煮出すと便秘解消効果が上がる。「お腹がゆるくなる場合は黒豆茶のみに」(阪口さん)。
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ハト麦茶でむくみが消える!

 むくみの大きな原因は、体内に溜まった水分や老廃物。塩分のとり過ぎや運動不足などで血行が滞ることで起こりやすくなる。むくみを解消するためにはこの余分な水分や老廃物を体外に排出することが欠かせない。そこで阪口さんが薦めるのが、利尿作用の高いハト麦茶だ。

 「ハト麦茶のような水分代謝を高める作用を持つお茶は、日中に飲むのが効果的。夜間は内臓の代謝が低下するので、就寝前などに飲むのは控えて」(阪口さん)。なお、ハト麦茶はハト麦を焙煎したもので、大麦を原料とする麦茶とは別物。肌の美白や保湿効果もあるとされる。
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ハト麦茶は煮出すと成分がよく出る

鍋ややかんに水(500ml)とハト麦茶のティーバッグ1パックを入れて火にかけ、沸騰したら弱火で3~5分煮出す。成分がよく抽出でき、味わいも増す。時間のないときは急須で抽出するのも可。

●ハト麦茶+コーン茶

ハト麦茶2に対し、コーン茶1の割合でブレンドするのがいい。特にトウモロコシのひげの部分を使った「ひげ茶」はカリウムもより豊富で、利尿作用が高い。

【この人に聞きました】阪口珠未(さかぐち すみ)さん 漢方キッチン主宰
薬膳研究家・薬膳カウンセラー。国立北京中医薬大学日本校講師。北京中医薬大学に国費留学。同大付属病院と薬膳レストランで臨床と実習を積む。1999年に漢方キッチン設立。http://kanpokitchen.com



便秘にはヨーグルトだけじゃない!?手軽だから続けられる食材はコレ

塩水が便秘に効くってホント?

便秘でお悩みの方、多いのではないでしょうか。便秘とはそもそも、排泄されるべきものが大腸内に留まってしまっている状態のことを言います。ですが人によって便秘の定義はまちまちで、排便がまるでない状態のことを指す場合から、残便感があったり、便が固くて排便しづらい状態のことを便秘とみなす方もいます。何れにしても、便秘の症状が続いたり、悪化したりすると、腸内の善玉菌と悪玉菌とのバランスが崩れることで免疫力が落ちて肌の調子が悪くなったり、代謝が低下してむくみを生じさせたりと、体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

一般には便秘にヨーグルトが効果的だと言われますが、食べているのに効果を実感できなかったり、そもそもヨーグルトが苦手だったりという方も多いと思います。そこでおすすめなのが、塩水による便秘解消法です。塩水が便秘に効くとはにわかに信じがたいですが、実は古くから実践されている方法で、朝の空腹時に塩水を飲むと、胃や大腸を刺激し、便意が生じると言われているのです。

起床して間もない活動前の胃腸に対し、塩に含まれるミネラルが働きかけることで、便が軟化したり、腸の動きを活発にしたりすることで、便が外に排出されやすくなるというのが大まかな仕組みです。ただし重要なのは、精製されていない天然の塩であること。
実は市場に出回っている塩は、成分を一定の状態に保つために精製の過程を経て、マグネシウムやカリウムなどのミネラルを除去してしまっているものがほとんど。そうしたミネラルを欠いた塩を摂取しても、便秘を解消することはできません。商品選びさえきちんとしていれば、ヨーグルトと比べて、手間もコストもかからないため、ヨーグルトによる便秘解消に挫折してしまったという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

塩水を使った便秘解消法について簡単にご紹介します。まず、準備するものは、コップ1杯の常温の水、1つまみの天然塩だけです。コップ1杯の水に天然塩を加えてよく撹拌します。塩辛くて飲みづらいと感じるようであれば、レモン汁を適量加えてみてください。ずいぶん飲みやすくなるはずです。また、飲むタイミングとしては、起床後できるだけ時間を空けずに、空腹時に一気に飲みほします。特に頑固な便秘の場合には、水の量を1リットルに増やし、天然塩の量も9グラムとしておためしください。量が多いので、一気に飲む必要はありません。20分から30分ほどかけて飲むようにすると良いでしょう。

注意点としては、個人差があるものの、塩水を飲んでから30分から1時間ほどで効果があらわれるのが一般的です。その時間帯にお手洗いを利用できるようにスケジュールを組んでおくと良いでしょう。また、塩水を飲んでもすぐには効果が出ない方もいるはずです。すぐにはあきらめずに、しばらく日課とすることで、徐々に便意を催すようになると言われています。

海外モデル御用達!レモン水の便秘効果

海外モデルの間では、レモン水を飲むことが流行しているのだそう。美肌効果を始めとする美容に良いというのが理由なのですが、実はそのレモン水には、便秘を解消する働きもあるのです。簡単に実践できて効果も高いレモン水の効能についてご紹介します。レモン水には、大きく分けて6つの効果があると言われています。まず挙げられるのが疲労回復作用です。これは体の中に溜まった乳酸を外に出す働きのあるクエン酸によるもの。次がダイエット効果。

これは脂肪が体に吸収されるのを抑制するペクチンの働きによるものです。加えてレモン水には空腹感を感じにくくする作用があるとも言われています。また美肌効果も期待できます。よく知られているように、レモンにたくさん含まれるビタミンCには高い抗酸化作用があり、シワやシミ、くすみなどの老化を防ぐ効果があります。また高いデトックス効果も発揮します。レモンには血液中でいらなくなった老廃物や余計な水分の排出を促す働きがあり、腎臓を活性化する作用があると言われています。

そして口臭を防ぐ効果も期待できます。レモンの強い殺菌力で、口臭や虫歯菌の発生を抑制してくれます。そして最後にご紹介するのが便秘解消効果です。レモンには、ペクチンと呼ばれる植物繊維がたっぷり含まれています。このペクチンには、腸内でジェル化する性質があり、他のものと結びつきやすくなるのが特徴です。つまり腸内に停滞してしまっている、本来排出されるはずのものを取り込みながら便を作り出すというわけです。

レモン水というと、なんとなく冷たい飲み物を想像してしまいがちですが、必ずしも冷やして飲む必要はありません。むしろ暖かくして飲むことで便秘を解消する効果はさらに高くなると言われていますから、冬場など体の冷えが気になる季節でも無理なく実践することが可能です。またレモン水の作り方はとっても簡単です。用意するものは、コップ1杯のお水(もしくはお湯)とレモン半個だけ。200mlほどの水の中に、しぼりたてのレモン汁を入れてかき混ぜればでき上がりです。

注意点としては、胃に負担がかかってしまうので、あまり濃くしすぎないようにすること。また空腹時の飲用は避けるのがベターです。さらに、レモンの強い酸は、歯のエナメル質を溶解させてしまうこともあるようです。飲みすぎにも十分お気をつけください。1日の摂取量は1杯から2杯ほどを目安とすると良いでしょう。

便秘にはオリーブオイルがいいみたい

便秘の原因には大きく分けて二つあると言われています。まず一つ目は、腸の働きが鈍化すること。そしてもう一つが、便が硬くなることです。以上の二つの原因のうちの二つ目、すなわち腸内に停滞することで硬くなった便を柔らかくしてくれる働きがあるのがオリーブオイルです。同時に、腸内で便を滑りやすくする働きもあるため、実に高い排便効果が期待できます。オリーブオイルを使って便秘を解消するには、まずは夕食にたっぷりの野菜を摂るようにしてください。

これにオリーブオイルをたくさんとかけて食べます。オイルだけでは味がしなくて食べにくいと感じるなら、少量の塩・胡椒などをかけても構いません。野菜に含まれる水分と食物繊維が腸を掃除してくれて、同時に硬くなった便に水分を与えます。オリーブオイルが加わることでさらに便が柔らかくなり、腸内を流れやすくしてくれます。食事が済んだら、暖かいお湯をはった湯船にゆっくり浸かって、腸を活性化させます。

お腹が冷えることも便秘を引き起こす理由の一つと言われています。寝る前に腸を刺激するエクササイズを行うとさらに効果的です。まず仰向けに寝そべってください。次に膝を立て、両手を体の脇に沿ってまっすぐ伸ばします。その体勢でお腹の筋肉に力を入れ、お尻を持ち上げる運動と、降ろす運動をゆっくりと繰り返します。これを10回程度繰り返します。翌朝に起床したら、食事を摂らない方が高い効果を期待できます。実は体が便を排出しようとするのは、夜から翌日の昼にかけて。

その時間帯に朝食をしっかり摂ってしまうと、体は便の排出に思うような力を傾けられません。できればオリーブオイルを大さじ一杯ほど引用するのがおすすめです。以上のことを行うことで、便を排出する状況はほぼ整っていますが、昼食にはできるだけお野菜を中心とした食事にするほか、なるべく多くの水分を摂るようにすると良いでしょう。やはりオリーブオイルをお料理にかけたり、飲用するのもおすすめです。

夕方から夜にかけて、今度は体が吸収しようとする時間帯に入ります。夕食には栄養バランスの良いものを食べるように心がけてください。また可能であれば、ある程度の運動も効果があります。仮にそれが無理であるにしても、上でご紹介した腸のエクササイズと、入浴は行うようにしてください。以上のことを続けることで、宿便の多くが排出され、それ以後、便が溜まりにくくなっていくはずです。

ホットバナナで便秘解消!

ホットバナナダイエットと呼ばれる食事制限方法も便秘解消に効果があると言われています。そもそもホットバナナとは、1本ないしは2本のバナナを温めて食べることを指します。朝食時に、ホットミルクと合わせて食べるとより効果があると言われています。ホットバナナを作るには様々な方法がありますが、ご家庭にある調理器具を使って簡単に調理することが可能です。もっとも手軽な方法といえば、バナナの皮をむいて、500Wから700Wの電子レンジで30秒ほど加熱するというもの。

フライパンを使用する場合なら、1分ほど加熱するだけでOKです。あるいはグリルを使う場合なら、アルミホイルをひいてその上にバナナを乗せて焼くと良いでしょう。加熱時間は、焼き上がりの様子を見ながら調節すると良いでしょう。なお、毎日食べ続けることで味に飽きてしまい、ホットバナナに何かトッピングしたいという場合には、カロリー過多となってしまわないように注意しつつ、シナモンなどのハーブやチョコソースなどをかけても良いでしょう。

ホットバナナが便秘の解消に効果があるとされるのにはちゃんとした理由があります。まずバナナに豊富に含まれる食物繊維には、腸内で膨張し、結果的に便通を滑らかにしてくれる働きがあります。また、バナナにはもともと、腸内で善玉菌のエサとなるオリゴ糖が含まれていますが、このオリゴ糖の量がバナナを加熱することによってさらに増殖することがわかっています。ホットバナナは、甘みが増して美味しくなる上に、たくさんのオリゴ糖の力で腸内環境が整えられ、その結果、便秘に効果を発揮するというわけです。またホットバナナを食べた時に、その温かさが腸にまで伝わることで、腸の働きが活性化されるというメリットもあります。

便秘を解消する作用以外にも、ホットバナナには美肌効果を期待することができます。美肌の元となる成分であるビタミンB群やビタミンC、さらには肌の老化のスピードを遅らせる抗酸化作用のあるポリフェノールがバナナには豊富に含まれているためです。
もちろん、便秘を解消することによる美肌効果も期待できます。本来、ダイエットに効果のあるバナナですが、冷たいものを食べることで体温を下げてしまってはその効果も半減してしまいます。起床後など、とくに体温が下がり基礎代謝が低下している状態においては、ホットバナナで代謝を上げることで、体を痩せやすい状態にすることが可能です。温活の一環としてホットバナナを取り入れることで、ダイエット効果も期待できるというわけです。

便秘には実はお米が効果アリ!

お米も便秘解消に効果があると言われています。お米の主な成分はでんぷんです。でんぷんは冷たくなると、「耐性でんぷん」や「難消化性でんぷん」などとも呼ばれるレジスタントスターチという物質に変化します。このレジスタントスターチは実は食物繊維の1種であるため、便通を良くする効果があると言われています。なぜなら、レジスタントスターチは、胃酸など消化酵素によって分解されずにそのまま大腸まで運ばれ、腸内環境を整える働きのある細菌の栄養源となります。すなわち、整腸作用のある善玉菌を助けてくれるというわけです。ただし、でんぷんをレジスタントスターチに変えるには、お米の温度が低いことが前提です。上記のような働きを期待するには、冷ご飯を食べることが条件となることに注意が必要です。

また、意外なことに、お米にはダイエット効果もあると言われています。お米を飲み込むためによく咀嚼することで満腹感を感じやすく、食べ過ぎを防ぐことができるというのがその理由です。また食事のうち脂質が多いと、炭水化物が消化されにくい傾向があるため、パンに比べて脂質の割合が低いお米はダイエットに有利といえるでしょう。さらにご飯はパンに比べて、長い時間をかけて消化されます。その分、腹持ちが良いため、カロリー摂取が少なく済むことになります。

寒い季節の冷え便秘解消のサポートに!朝に摂りたい食材2つ

一年で一番寒い季節がやってきましたね。とくに、冷えこむ朝は気持ちがリラックスできず、お通じが乱れがちな方も多いのではないでしょうか。実際、外気温と室内温の差が10℃以上になると、腸の不調を感じる方が約3倍になるのだとか……。最近、お通じが乱れがちだという方は、「オリーブオイル」と「ジンジャーパウダー」を用いてみましょう。

■冷え便秘の解消に!サポート食材2つ

(1)オリーブオイル

オリーブオイルの主成分「オレイン酸」は、小腸で吸収されにくく大腸に届き、腸壁を刺激して腸のぜん動運動をうながす働きや、潤滑油としてスムーズな排出をサポートする働きがあるといわれています。調理油として摂っても構いませんが、大腸にダイレクトに届けるためには、そのまま飲んだほうが効果的です。朝大さじ1杯程度のオリーブオイルをそのまま飲むか、飲みにくい方は、ヨーグルトや野菜ジュースに加えて飲んでみましょう。ただし、オリーブオイルが良質のオイルとはいえ、他の油と同じように1gあたり9kcalの熱量があります。オレイン酸は、体内でも合成できる脂肪酸ですから、摂り過ぎれば肥満の原因となります。摂りすぎないように気をつけましょう。

(2)ジンジャーパウダー

私たちの身体は、深部体温が37℃台で正常に機能するようにできています。そのため、身体が冷えていると、おのずと腸の働きも悪くなります。生姜を加熱・乾燥して作ったジンジャーパウダーは、交感神経を刺激して脂肪を燃焼させ、身体を内側から温める働きがあります。いつ摂っても構いませんが、一日の中で体温が一番低い朝の時間帯に摂れば、深部体温を上げるサポートになります。また、朝は副交感神経から交感神経へと自律神経の働きがシフトして、身体が睡眠モードから代謝モードへ切り替わる時間帯です。

この時間帯に交感神経を刺激することで、代謝モードへの切り替えのサポートにもなります。コーヒーや紅茶、お味噌汁などに、ジンジャーパウダーをプラスしてみましょう。寒い季節に便秘になりやすいという方は、朝にオリーブオイルとジンジャーパウダーを取り入れてみてはいかがでしょうか。


トイレで読書が習慣の人 思わぬ病気になる危険性とその実例

便秘に悩まされる女性は少なくない。先日『NEWSポストセブン』では、中学時代に便秘で救急搬送された22歳女性・Aさんのケースを紹介した(関連記事参照)が、31歳女性・Bさん(公務員)も、Aさん同様、便秘で入院した経験を持つ1人だ。

「元彼氏と彼の友だちと3人で遊んでいる時、腰のあたりに激痛を感じて倒れたんです。彼は『ヘルニアかじゃないか』って心配して病院についてきたんですが、レントゲンを撮ったら便秘でガスが溜まっていたことが原因だと告げられました。背中の方までガスが押していたらしいんです……。

 彼と彼の友だちもびっくりしていて、顔から火が出るほど恥ずかしかった。その時から不安症になってしまって、1日2リットルの水を飲むようにしています。

でも、身体も水に慣れてしまったのか、今ではまた便秘体質が復活してしまって……」(Bさん、以下「」内同)

 そんなBさんを襲ったさらなる悲劇は、「切れ痔」だった。

「仕事の途中にいきなり鮮血の血便が出たんです。血便といえば大腸癌のイメージがあったので、一瞬頭が真っ白になりました。それで近所の女医さんがやっている肛門科に飛んでいったんです。

 すぐに検査されて、切れ痔だと告げられました。恥ずかしい気持ちはなく、安心感が大きかった。原因はトイレに長く座りすぎていることと、便秘だと……。最長でも3~5分以上便座に座るのは厳禁だと注意されました」

 Bさんはトイレで読書するのが癖で、30分以上便座に座っていることもしばしばだった。だが、便座に座っているだけでも力が入り、知らぬ間に肛門を刺激してしまうのだという。

「最近では、繊維が多い温野菜をよく食べるようにしてます。それから、ヨガをやったりもしています。医者には腹筋が弱いことも便秘の原因だといわれたので、腹筋運動も続けています」(同前)

 規則正しい生活と、繊維質の多い野菜を積極的に食べること、水分補給をこまめに行うことが便秘対策の基本だ。たかが便秘だと看過していると、こうした事例が起こることもある。症状が悪化する前に対策を講じたい。

おへそを温めて便秘を改善‐おへそのツボで体質が変わる?

へそのツボを温めると腸のパワーが高まり病気知らずになれる? へそ穴の真ん中にあるツボは、温めて刺激することで大腸や小腸の働きを高め、便秘や下痢の改善効果が期待できます。

大腸や小腸の働きを高める、へそのツボ

体の中心にあるおへそ。お母さんとつながっていた胎児のとき以来、使った記憶がないこの場所ですが、東洋医学では健康体をつくる大きなパワーを秘めていると考えられています。アスカ鍼灸治療院院長の福辻鋭記先生によると、へそ穴の真ん中には大腸や小腸の働きを高める「神闕(しんけつ)」というツボがあり、鍼灸では温めて治療すると、便秘や下痢が一発で治るほど効果があるのだそう。また、多くの免疫細胞が集まる腸の働きが良くなることで、免疫力を高める効果も期待できます。

ミニサイズのカイロでへそを覆うように温め、ツボを刺激

家で行うなら、ミニサイズのカイロでへそ穴を温めると、同じ効果が期待できるそうです。お腹には体の3分の1の血液が流れていて、特にへその下には太い血管があるため、へそ穴を温めるとすばやく全身が温まり、冷えも改善。おへその周りを押すと硬い人や冷えている人は、免疫力低下の可能性があるのだとか。腸力アップのためにぜひ始めてみましょう。

カイロを下着の上から貼るだけでへそ周りのツボをまとめて刺激

やり方は、へそを覆うように、ミニサイズのカイロを下着の上から貼ります。日中は貼りっぱなしでOKですが、寝るときは低温やけどの恐れがあるので外しましょう。へそ周りには神闕のほかにも、体の水はけをよくしてむくみを改善する「水分(すいぶん)」、イライラをしずめる「気海(きかい)」、便秘に効果のある「天枢(てんすう)」など、ツボが集中しています。いずれもへそ穴を中心に貼ったミニサイズのカイロで覆える範囲なので、一度に温熱刺激することができます。

へそ掃除のやり方にも注意

へそは腸と直結しているので、少しの刺激でも腸にダイレクトに伝わります。へそ掃除は頻繁にせず、3ヶ月に1回ぐらいが適当です。ただし、大きなゴマやニオイが気になる場合はその都度行いましょう。また、へその皮膚は薄く、敏感なので、掃除をする時は綿棒を使ってソフトに動かし、中まで入れ過ぎないように注意することも大切です。綿棒にオイルをつけて行うと、肌を傷つけずにゴマがとれやすくなります。

しつこい便秘にはオリーブオイル!効果的な摂取で快腸な生活を

便秘解消に効果があるものといえば…ヨーグルトや食物繊維など、色々なものが考えられますね。その中でもここ数年で注目を集めているのが「オリーブオイル」です。 近年、オリーブオイルは美容や健康のための「身体に良い油」ということで良く知られるようになりました。 そのオリーブオイルは便秘解消にも効果があると言われています。今回はその便秘とオリーブオイルについてまとめます。

便秘解消に!オリーブオイル、3つのポイント
□オリーブオイルに含まれる主成分
「オレイン酸」が便秘に効く □便秘解消のために「飲む」オリーブオイルなら
エクストラバージンオリーブオイルを □オリーブオイルを
大さじ1~2杯程、朝と夜にとりいれよう

便秘にオリーブオイルが効く理由

美容や健康に良いという理由で、近年注目されている食材に「油」があります。 オリーブオイルの他にココナッツオイルや亜麻仁油、えごま油など、テレビで特集されることなども多く、ご存知の方も多いのではないでしょうか。 その中でもオリーブオイルは、手に入りやすく、日々の食卓に取り入れやすい食材ですし、飲食店などでもよく使用されています。 そのオリーブオイルは便秘解消にも効果があると話題になっています。ではなぜオリーブオイルが便秘に効くのでしょうか。

オレイン酸
オリーブオイルに含まれる主成分
「オレイン酸」が便秘に効くようです。オレイン酸は多めの量を摂取すると、胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届きます。 すると、オレイン酸の働きで、

・腸を刺激し、蠕動(ぜんどう)運動を促す ・便に混ざり、便を柔らかくする ・潤滑油の役割を果たす という効果があると言われています。このため、便秘解消に役に立つのです。このことからオリーブオイルは「天然の下剤」と呼ばれることもあるようです。 しかも、その他にもオレイン酸の効果は高く、以下のような効果があると言われています。

・美肌効果 ・悪玉コレステロールを減らす ・動脈硬化など生活習慣病を予防する 美容や健康のためにオリーブオイルが選ばれるのもわかりますね。

便秘解消に効果的なオリーブオイル選び

オリーブオイルが便秘解消に効果があるのはわかりましたが、ではどのようなオリーブオイルを選べばいいのでしょうか。スーパーなどでも手軽に手に入るオリーブオイルですが、その種類も豊富で迷ってしまいますね。

オリーブオイルについて
オリーブオイルは、オリーブの種子ではなく果実から絞られるものです。オイルではありますが、実はジュースのようなもの。そのため、その風味はフレッシュや、フルーティなどと評されています。

オリーブオイルの種類
オリーブオイルには、その質によって種類が分けられています。原産国では8種類にも分けられていますが、日本で手に入るのは下記の3つです。 最も上質なものから順に、
・エクストラバージンオリーブオイル ・ピュアオリーブオイル ・オリーブポマースオイル となります。

便秘解消のために選ぶべきは?

エクストラバージンオリーブオイルは最も上質なオリーブオイルです。オリーブの実を絞ってろ過しただけの何も処理を加えない
一番搾りのオイルです。 風味が豊かで、オレイン酸が豊富に含まれています。便秘解消のために「飲む」オリーブオイルなら、これを選びましょう。ピュアオリーブオイルは、精製オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルをブレンドしたものです。単に「オリーブオイル」と呼ばれているもので、お値段は安価です。 ただし、ブレンドされている分、純度は高くありません。

オリーブポマースオイルは一度絞ったオリーブの実からさらに絞ったオイルとバージンオイルをブレンドしたものです。オリーブオイル特有の効果はあまり期待できません。 便秘解消など、オリーブオイルの持つ効果を期待するならば、少々値段は張りますが、
エクストラバージンオリーブオイルを選びましょう。

便秘解消のためのオリーブオイルの飲み方

便秘解消のためにオリーブオイルを取り入れるには、どのような方法がいいのでしょうか。

オリーブオイルの量
オリーブオイルに含まれるオレイン酸は
難消化性と言われますが、少なすぎては効果はないようです。
ちょうどいい量は大さじ1~2杯程度。これを食事に取り入れるのが一番効果があるようです。 また、便の元となる食材も取らなければ便は出ません。つまりオイルだけを飲むよりも、
食材と一緒に摂取した方が効果的だと言われています。

オリーブオイルと食材
食事にオリーブオイルを摂り入れるにはどうしたらいいでしょうか。それは意外と簡単です。オリーブオイルのレシピを調べるといくらでも出てきますが、便秘解消を目的とした人気のあるレシピは、

・ドレッシングとしてサラダにかける ・味噌汁やコーヒー、ジュースなど飲み物に入れる ・納豆にかける ・もずくにかける ・ヨーグルトに混ぜる などを試している人が多いようです。好みなどもありますので、いろいろと試して好きな味を見つけるのがいいですね。簡単に続けられることが大切です。

便秘解消のためのオリーブオイルを飲むタイミング

また、オリーブオイルを摂り入れるのに
一番いいタイミングはいつなのでしょうか。

朝と夜
良いとされるタイミングの一つ目は、
朝食時です。朝は腸が最も活発に動く時間帯と言われています。この時にオリーブオイルを摂取することで効果が期待できるようです。

タイミングの二つ目は、
就寝前です。テレビなどでも紹介されました。寝る前にオイルを飲むことで、寝ている間に腸内環境が整えられるようです。そのため、翌朝のお通じに期待が持てると言われています。

便秘解消にオリーブオイルを使う際に注意したいこと

これまでオリーブオイルを摂り入れるメリットについて述べてきましたが、注意したいこともあります。

カロリー
オリーブオイルはいかに健康的な油だとはいえ、油脂類には変わりありません。脂質のカロリーはどれも同じで1g=9kcalと決まっています。 もちろんオリーブオイルも同じで、大さじ1杯で110~130kcalくらいはあります。身体に良いからと言って、あまり大量に摂りすぎては良くありませんね。

効果の出方
オリーブオイルの便秘解消効果は
即効性ではありません。下剤などお薬のように飲んですぐに出る、というわけではありませんのでご注意ください。 個人差もありますが、何日か続けて試してみると効果が現れるようです。便秘になった時だけの必勝法というよりは、日々続ける健康法として実践するのがよさそうです。

保存と鮮度
オリーブオイルは冷蔵庫に入れると白く固まってしまいます。ですから、保存は日光の当たらない場所で常温保存しましょう。 また、オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、酸化しにくいとされていますが、時間が経つと鮮度が落ちてしまうと言われています。 エキストラバージンオリーブオイルなどの品質の良いものこそ、出来るだけ開封後はフレッシュなうちに使いきりましょう。

便秘解消にオリーブオイルをうまく使って

便秘はとっても悩ましい問題です。できるだけ自力で出すのが望ましいとは思っても、なかなか一筋縄ではではいかないのも現実だったりします。 その点、オリーブオイルは食材ですし、毎日に取り入れやすい食材です。レシピやアレンジもたくさんできます。 便秘解消以外にも、さまざまな良い効果も期待できるようです。便秘に悩んでいる方なら、ぜひ一度試してみるのはいかがでしょうか。 (監修:Doctors Me 医師)

太らないイメージの「胃下垂」ってどんな状態?医師が解説!

食事の後、お腹がぽっこり出た状態になる胃下垂。外から見ただけではわからないが、本人にとっては気になるようで……。「教えて!goo」には「どうすれば、胃下垂が治りますか?」という質問が投稿されている。これに対しては、「胃下垂の人って太らないのですよね」(kurikuricyanさん)、「妊娠したら治ります」(ponnponntaさん)、「胃下垂は腹筋を鍛えたって治らない。胃を支える筋肉は、身体の奥に別にあって、それが弱くて胃が下がってくるらしいので」(chibipochiさん)などの回答が寄せられたが、胃下垂には意外と私たちが知らないこともあるようだ。そこで、専門家に聞いてみた。

■重度の胃下垂は外科手術が必要になることも!

「胃下垂は、胃の下部が垂れている状態です。胃を支える筋肉や脂肪の少ない『痩せ型で長身』の人に多くみられますが、『生まれつき=遺伝』だけでなく、急な体重減少や出産、腹部手術など『後天的』にも起こります。そのため、腹壁低緊張や脂肪不足などの複合的な理由で起こると考えられています」(青山先生)

と話すのは、青山内科クリニック院長で消化器内科医の青山伸郎先生。胃下垂は先天的になるイメージがあるが、後天的にも起こるとは驚きだ。胃などの臓器を収める「腹腔」をつくっている壁(腹壁)の緊張の度合いなど、さまざまな要因が絡んでいるという胃下垂。胃下垂だから太らないのではなく、痩せているから胃下垂になると考えた方がよさそうだ。

「体格の一つのタイプなので異常をきたさない場合が多く、治療は不要な場合が殆どです。しかし、ぜん動運動が低下し、食物が長く胃に残って栄養を十分吸収できなかったり、膨満感などの症状の原因になることもあります。治療は胃の排出機能を促進する薬が有効な場合もありますが、非常に高度な場合は外科手術で対処します」(青山先生)

ほとんどの場合は放っておいても問題は無いようだが、食欲不振やお腹が張ったような状態に悩まされることも。また、重症の場合はへそや骨盤にまで胃が下がってしまうのだとか!

「みぞおち(心窩部)の痛み、張り、違和感などの症状を認めた場合、消化管(食道、胃、十二指腸)、または肝胆膵のどこに原因があるかを念頭に対処することになります。(1)ピロリ(2)逆流性食道炎(3)肝胆膵(4)FD(機能性胃腸症)の順、すなわち、がんに関係するリスクが高い順に検査をすすめてゆくことが重要です」(青山先生)

「胃下垂の人は太らなくていいなぁ」と思っているそこのアナタ。胃下垂に対するイメージも変わったのではないだろうか。やっぱり健康なのが一番!

●専門家プロフィール:青山 伸郎
消化器内科医。神戸大学医学部卒業後、同大学病院で内科医、光学医学診療部(内視鏡部)部長を務め、2007年青山内科クリニックを開業。胃・大腸合わせて年間26,000件、開業9年で胃11,800件、大腸14,200件施行。内視鏡診断治療、ピロリ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)治療を専門的に行い、炎症性腸疾患では県下では兵庫医科大学に次ぐ通院患者数。

多ければ良いのか善玉菌 意外に知らない腸内環境

今、「腸内フローラ」がブームだ。健康情報を扱うテレビ番組などで「便移植」「肥満をもたらす腸内細菌・やせ体質につながる腸内細菌」などについて耳にしたことがある人もいるだろう。今、なぜ腸内フローラなのか、腸内フローラについてどんなことが分かってきているのか。最先端の腸内フローラ研究で注目されている腸内環境研究者・福田真嗣さん(メタジェン代表取締役社長CEO/慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授)に聞いた。

■善玉菌の中には怠け者がいたり、その逆も

 私たちの小腸や大腸にはおよそ100兆個もの腸内細菌がすんでいる。すきまなくビッシリと生息している様子がお花畑のように見えるため、「腸内フローラ」と呼ばれている。ところで、あなたは腸内フローラについてどれくらい知っているだろうか?

●ヒトの腸には善玉菌と悪玉菌がいて、善玉菌が多いと腸内環境がよく、悪玉菌が多いと腸内環境が悪い?
●ヨーグルトや乳酸菌飲料などを摂取すると、これらの菌が腸に定着して善玉菌が増える?
 実はこの2点、正しいようで厳密には正しくない部分がある。

 「かつては、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の理想的なバランスは2:1:7で、善玉菌が悪玉菌を抑えているのが健康的な状態といわれていました。しかし、科学の進歩により、これまで善玉菌とされていたものの中にも働きの悪い怠け者の菌がいたり、逆に悪玉菌や日和見菌の中によい働きをする菌がいたりすることが分かってきたのです」(福田さん)

 つまり、乳酸菌だから善玉、これまで悪玉菌に分類されていたクロストリジウムだから悪玉とは一概には分けられなくなってきたのだ。こうしたことが分かったのは、分析テクノロジーの進歩により、遺伝子レベルや代謝物質レベルで腸内環境を詳しく調べられるようになったためだという。

 人間に例えるなら、「かつては、日本人、アメリカ人、中国人くらいにしか分類できなかったものが、日本人で、関東に住んでいる鈴木さん、さらに鈴木さんの家族のお父さん、お母さん、子どもに分類できるほどの違いです」と福田さん。

 「家族でも性格は違いますよね。それと同じで、腸内細菌も同じ名前の種でも個性がある。同じクロストリジウムでも、毒素を作るまさに悪玉もいれば、大腸炎を抑制する免疫細胞の分化を促す酪酸を産生する種もいることが分かってきたのです。さらに、腸内細菌が作り出す代謝物質を調べることができるようになり、腸内細菌の機能が細分化されるようになりました」

 そうした研究が進むにつれ、腸内フローラを構成する腸内細菌の種類や割合が、人によってかなり違うことも分かってきた。どういうことだろうか!?

■腸内フローラは健康であれば短期間ではそれほど大きく変化しない

 下のグラフを見てほしい。これは健康な20~30代の男女8人の腸内フローラを構成する腸内細菌の種類と割合を示したものだ。このグラフからも明らかな通り、腸内フローラは人によってかなり異なる。

 福田さんによれば、たとえばある人の腸内にはビフィズス菌が10%いるのが理想だとしても、別の人の腸内にも同じように10%いることが理想だとは限らず、人によって理想の腸内フローラ構成も異なるという。

「腸内細菌はさまざまな種類が共生し、生態系をつくっています。助け合う一方で、生存競争も繰り広げ、その結果として、その人その人に最も適した腸内細菌のタイプだけが腸内に生き残っているんです。それは、その人が生きてきた年数をかけて培ってきたもの。だから、人によって腸内フローラの構成は違いますし、さらに言うと、外からヨーグルトやサプリメントなどに含まれる菌がパッと腸内にやってきてもその多くは生存競争に負けてしまうのです」

 つまり、そんなに簡単に外来の菌は腸にすみつけないということだ。

 だが、落胆することはない。「腸内細菌は私たちが食べたものをエサにして生きているので、健康にいい働きをする腸内細菌が好むものを食べ続ければ、腸内フローラを少しずつ改善することはできる」(福田さん)からだ。

●食事由来の乳酸菌やビフィズス菌は食べてすぐ腸に定着するわけではない。●しかし、これらをコンスタントに腸に送り続けると、日々の腸内環境を整えることはできる。

 つまり、“食べ続ける”のがポイントだ。しかし、ヨーグルトひとつとっても種類がいろいろありすぎて、何を食べればいいのか迷う。食べ続けたはいいが的外れにならないか心配だ。

 これについて福田さんは、次のように話す。「現段階では、おなかにいいといわれているものを実際に食べてみて、自分でいいと実感できることを続けてみるしかありません」。

■近い将来、科学的根拠に基づいた食習慣アドバイスが可能に!?

 話を元に戻すと、今なぜ腸内フローラなのか。腸内フローラのことが分かると、私たちにとってどんないいことがあるのだろうか。

 実は福田さんは慶應義塾大学先端生命科学研究所(IAB)発のベンチャー企業メタジェンを2015年3月に設立、その代表取締役社長CEOを務めている。メタジェンは人の便を分析することで、腸内細菌やそれらが作り出す代謝物質が私たちの体にどのような影響を与えているかを解明、それらの情報を健康維持に役立てるヘルスケア事業につなげようとしている会社だ。

 「私たちは今、どういう腸内フローラの人が、どういう食べ物を食べると、腸内環境がどう変化するかというデータを集めています。日本人の腸内環境の特徴をいくつかのクラスターに分けることができれば、そのクラスターごとに、腸内環境にいい可能性の高い食べ物をお薦めすることができる。こうした科学的根拠に基づいた食習慣改善アドバイスの提供を、2年後を目処に始めることを目指しています」(福田さん)

 福田さんたちは、便から腸内フローラを含む腸内環境を網羅的に解析し、その人に合わせた健康情報をフィードバックすることで腸内環境を適切に制御することを“腸内デザイン”と呼んでいる。

 「食べ物が健康を維持するために大切なことはみなさん体感としてご存じだと思いますが、ちまたにあふれる情報に惑わされているのが現状。正しい情報を提供し、その結果どうだったかをきちんと評価し続けていけば、結果的に病気予防につながるんじゃないかと。将来的には病気ゼロ社会を実現したいと思っています」(福田さん)

 大腸がん、大腸炎、肥満、糖尿病、動脈硬化、花粉症、食物アレルギーなどの発症は、腸内フローラのバランスの乱れと関連があると考えられているため、この“腸内デザイン”は非常に注目されている。

 次回は、誰もが気になる「腸と病気、健康の関係」について、さらに詳しく解説する。

“よいうんち”をするためにはどうしたらいいのか?

うんちを観察すると、自分の体調がよくわかるという。では、“悪いうんち”ではなく“よいうんち”をするには、どうすればよいのだろうか? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』11月号でうんちを大特集。監修は、理化学研究所特別招聘研究員の辨野義己(べんのよしみ)先生だ。

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 よいうんちをするには、三つの「うんち力」が必要だ。

【1.うんちをつくる力】
 うんちの質は食べ物が重要になる。理想のうんちをつくるには、野菜や豆類、イモ類、海藻、キノコなど、食物繊維が多い食品を使った食事を、よくかんで食べることが大切だ。肉を食べたら、その3倍の重さの野菜をとってほしい。野菜をたくさん食べるとうんちの量が増える。うんちをする前と後に体重を量って、その差を計算すれば(※注1)出たうんちの重さがわかるよ。

【2.うんちを育てる力】
 善玉菌が多い腸内環境を保つことが、よいうんちを育てることになる。そのためには、ビフィズス菌、乳酸菌を多く含むヨーグルトや乳酸菌飲料を毎日とるとよい。菌数の多いヨーグルトなどを、1日200~300グラムくらいとるようにしてほしい。

【3.うんちを出す力】
 うんちが直腸まで来ても、出す力が弱くてはよいうんちができない。だから、腸腰筋(※2)を鍛えよう。たくさん歩くこともよいが、体を楽しく動かしてリラックスすることがとても大切だよ。家族や友達と卓球やバドミントンなど、軽いスポーツをするのもいいね。

 そして、最も重要なことは、うんちを我慢しないことだ。出したくなったら出すことが、とても大切! そのためには、朝ごはんを食べた後に時間の余裕が必要だね。朝早めに起きて、ごはんをしっかり食べ、すっきりうんちをしてから学校に行こう! もし学校でうんちがしたくなったら、遠慮しないでトイレに行ってうんちをしようね!

※注1)おしっこ1回あたり約100g(子どもの場合)も引く
※注2)腸腰筋=背骨、骨盤、股関節をつなぐ筋肉


■小児外科の医師からのアドバイス「リラックスできる時間を大切に!」
中野美和子先生/さいたま市立病院/小児外科部長

 子どもの場合、うんちを我慢し続けると、便がたまって直腸が拡大してしまいます。すると、「うんちがしたい」という便意を感じにくくなります。その結果、無意識のうちにうんちが漏れる「便失禁」を起こすことがあります。便秘がひどく、おなかが痛いことが原因で不登校になる子どももいます。うんちが週に1、2回しか出ないような場合は、排便外来や便秘外来に相談して治療しましょう。

 今の子どもたちは、学校から帰ってからも塾や習い事で忙しく、常に緊張しています。これが実はよくありません。胃や腸はリラックスしたときに活発に働きます。緊張が続くとうまく働かなくなります。ですから、毎日の生活の中でリラックスできる時間を確保することが、とても大切なんですよ。

“よいうんち”“悪いうんち”はどこが違うのか? 腸内環境をチェック!

 便秘、下痢など、おなかの調子がよくないときのうんちもあれば、すっきり出るうんちもあるね。よいうんちと悪いうんちは、どこが違うのだろうか? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』11月号でうんちを大特集。監修は、理化学研究所特別招聘研究員の辨野義己(べんのよしみ)先生だ。

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 よいうんち、悪いうんちについて考えるためには、うんちと腸内細菌の関係について、知ることが必要だ。

 乳酸菌やビフィズス菌は、乳酸や酢酸という物質をつくってよい働きをする善玉菌の代表だ。また、酪酸菌は、消化できなかった食物繊維などを大腸の中で発酵させて、主に酪酸をつくる。その結果、腸の働きが整えられ、便秘や下痢を防いでくれるんだ。また、消化・吸収を促し、病気を防ぐ細胞を活性化させる作用もあるんだよ。

 バナナ型のよいうんちは、大腸内に善玉菌が多く、腸内環境がよいという「お便り」なんだよ。

 一方、悪玉菌の代表はウェルシュ菌。肉などに含まれるたんぱく質を腐敗させて、有害物質(アンモニア、硫化水素など)を発生させる。悪玉菌が発生させた有害物質は体内に吸収されて、便秘、下痢、肌荒れなどの原因になる。さらに、脳の働きにも影響するらしい。なかには発がん物質をつくり出す悪玉菌もあるよ。

 肉や、ハム・ソーセージなどの加工肉はおいしい。肉類は良質なたんぱく質を含むから、特に成長期の子どもには必要だ。ただ、肉ばかり食べていると、大腸内に悪玉菌が多くなる。その結果、コロコロ型などの悪いうんちが出てしまうんだ。

 大腸は、人間の体の中で最も病気の種類が多い臓器だ。大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎など、数えきれないほどの病気が大腸で発症する。2014年の調査(厚生労働省)によると、がんで亡くなる人のうち、大腸がんで亡くなる人の数が女性では一番多く、男性では3番目に多い。これは日本人が肉をたくさん食べるようになったからだ。また、女性には便秘の人が多いことが、大腸がんが多い原因のひとつと考えられている。

■よいうんちって、どんなうんち?

<バナナ型>
色は黄色っぽくて、においもあまり臭くない。するりと出てくるのが特徴だ

<コロコロ型>
カチカチで量も少なく、力を入れてもなかなか出てこない。色はこげ茶色から黒っぽい

<ヒョロヒョロ型>
やわらかくて細長いうんち。とても臭くて量が少なく、出してもおなかがすっきりしない

<ドロドロ型>
水分量が多くて臭い下痢便。出す前に、おなかが痛くなるのが特徴

 先生は、うんちを上のように四つに分類する。理想的なうんちは、バナナ型だ。うんちの中の善玉菌が優勢で、いきまなくてもストーン、ストーンと出る。色は黄色から黄褐色だ。うんちの色は胆汁の色の影響を受けているが、食べたものによっても変わる。残りの三つの型は問題ありだよ。

■うんちやおならはなぜ臭いの?

「うんちが臭い」「おならが臭い」のは、よいことではない。臭いにおいは、悪玉菌がつくり出す有害物質が原因だからだ。腸内環境がよいときは、うんちもおならもあまり臭くない。うんちやおならが臭いときは、「腸内環境がよくないよ」と腸がメッセージを送っているのだから、気をつけたほうがいいね。
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【自分の腸内環境をチェック!】
次の10の質問のうち、当てはまるものがいくつあるかな? 三つ以上チェックがつく人は、要注意!

□ お肉が大好き
□ 野菜はあまり食べない
□ 納豆またはヨーグルトが苦手
□ 夜遅くまで起きている日が多い
□ 朝なかなか起きられない
□ 朝ごはんを食べないことがある
□ 体育など体を動かすことが苦手
□ うんちをする時間が決まっていない
□ うんちやおならがすごく臭い
□ うんちが硬くてなかなか出ない

■赤ちゃんのうんちは酸っぱい香り!

 お母さんのおなかにいる赤ちゃんは、全くの無菌状態。でも、生まれるときに産道を通ってお母さんの細菌をもらう。さらに、外のものに触れたりすることで腸にもいろいろな細菌が入ることになる。特に大腸菌は増殖速度が速い。

 ところが母乳だけ飲む赤ちゃんの場合、生後4日目くらいには大腸菌よりビフィズス菌が優勢になる。これは母乳に含まれる乳糖をビフィズス菌が分解し、酢酸や乳酸が増え、腸内が酸性になるからだ。腸内が酸性のとき、大腸菌は増えにくくなる。その結果、母乳育児の赤ちゃんのうんちは、酸っぱい香りがするんだよ。

自分の腸内細菌をサプリに? 驚くべき便移植の未来

意外に知らない 腸内フローラの真実

 腸内フローラは肥満、がん、動脈硬化など様々な病気と関係があり、そのバランスの乱れにいち早く気づけば病気の予防につながる可能性がある。腸内フローラのバランスの乱れが原因と考えられる病気といえば、その治療法として注目されているのが「便細菌叢(そう)移植」、通称「便移植」だ。この便移植について腸内環境研究者の福田真嗣さんに聞いた。
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便が高値で取引される時代は近い!

 「便細菌叢(そう)移植」、通称「便移植」。これは、「病気の人の腸内に、健康な人の腸内フローラを内視鏡を用いて移植する治療法です。腸内フローラを総入れ替えすることで、病気を治療するという発想から生まれた」(福田さん)ものだ。

 具体的には、健康な人の便を生理食塩水に混ぜてろ過して液体を作り、患者の大腸内に内視鏡で注入するという。なんともシンプルな方法だ。

 「現在、便移植による治療効果が証明されているのは、偽膜性大腸炎です。これは、腸内でクロストリジウム・ディフィシルという菌が異常に増えてしまう腸管感染症ですが、抗菌薬治療による効果が出にくく、治りにくいのが特徴です。ところが、偽膜性大腸炎患者に便移植をしたところ、90%以上に治療効果があったという海外の研究報告があります」(福田さん)

 これは驚くべき結果だ。日々何気なく排泄し、汚い、臭いとさげすみさえしてきた便が、難病治療に役立つとは!

 将来的には、糖尿病や大腸炎など、腸内フローラの乱れと関連があると考えられる疾患の治療に、便移植が使われるようになる可能性があるという。となると、健康な人の便が高値で取引される時代になるかもしれない。

最強なのは自分の腸内細菌をカプセルに詰めた腸内細菌カクテル!?

 「便移植は生の便を大腸に注入するものですが、治療に必要な腸内細菌を便から単離・培養し、カプセルに詰めて薬として利用する研究も進んでいます。これは腸内細菌カクテルと呼ばれています。もちろんこれは医療用ですが、究極的には、病気にならないことが大事だと思いますので、私たちは、自分自身の便から取り出した腸内細菌を自分の腸内環境維持のためのサプリメントとして活用する方法を研究しています」(福田さん)

 「その人が健康なときの便からその人自身の腸内細菌を取り出し、培養してカプセルに詰めてサプリメントにします。これをパーソナライズド・プロバイオティクスと呼んでいます」(福田さん)

 外来の菌はそう簡単に腸にすみつけない。しかし、もともと自分の腸内にいた菌なら、自分の腸内環境に適応しやすく、定着する可能性が高いのだという。

 様々な可能性を秘めた便。そのため、福田さんは便を “茶色い宝石” と呼ぶ。

 「便の中には、腸内フローラの遺伝子や代謝物質の情報が含まれていて、これらの情報から、その人の健康状態や病気のリスクを評価できる可能性があります。その情報をもとに生活習慣を改めることで、病気を防ぐことができ、健康寿命を伸ばせるかもしれない。便には値が付けられないほどの価値があるんです」(福田さん)

この人に聞きました

福田真嗣(ふくだ しんじ)さん

 メタジェン代表取締役社長CEO/慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授。1977年生まれ。明治大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。学位取得後、理化学研究所研究員として勤務し、2012年より慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授。2011年にビフィズス菌による腸管出血性大腸菌O157:H7感染予防の分子機構を世界に先駆けて明らかにし、2013年には腸内細菌が産生する酪酸が制御性T細胞の分化を誘導して大腸炎を抑制することを発見、ともに「Nature」誌に報告。2015年、株式会社メタジェン(慶應義塾大学と東京工業大学のジョイントベンチャー)を設立。著書に『おなかの調子がよくなる本』(KKベストセラーズ)。

腸内環境を整えて便秘解消をめざそう!

腸内環境を良くするには?二種類の食物繊維で便秘解消を目指そう

便のカサとなり、腸のお掃除をしてくれるのが食物繊維。一日に摂った方がいいとされる摂取量の目安である20〜50gをとるには、野菜、海藻類、果物など、食物繊維の多い食材を積極的にとる必要があります。食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の二種類があり、この二種類をバランスよくとることが理想的だと言われています。

【水溶性食物繊維】
水溶性食物繊維というのは、水に溶ける食物繊維。腸内で水分に溶けてゲル状になり、体内の不要物を付着して体外に排出する働きがあります。また、水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサになり、ビフィズス菌などを増やしてくれます。水溶性食物繊維を多く含む食材には、りんごやキウイなどの果物、里芋などの芋類、昆布やわかめなどの海藻類、キャベツや大根などの野菜類、こんにゃくなどが代表されます。

【不溶性食物繊維】
不溶性食物繊維というのは、水に溶けない食物繊維。腸内の水分を吸収して膨らみ、腸のぜん動運動を促す働きがあります。不溶性食物繊維は便のカサにもなるため、お通じをスッキリさせるためにも必要不可欠。不溶性食物繊維は噛み応えのあるザラザラとした食材に多く含まれ、とうもろこしなどの穀類、えんどう豆などの豆類、キクラゲなどのキノコ類、ごぼうやかぼちゃなどの野菜などが代表されます。

便秘よさらば! 毎日の食生活に発酵食品を取り入れよう!

腸の働きを活発にするには、腸内の善玉菌を増やすことが大切です。納豆やキムチなどの発酵食品に含まれる乳酸菌は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えてくれる強い味方です。毎日の食生活に必ず発酵食品を取り入れましょう。

【オススメの発酵食品】
納豆、テンペ、キムチ、ぬか漬け、ピクルス、塩麹、醤油麹、醤油、味噌、本みりん、黒酢、豆板醤、コチュジャン、ワインビネガーなど。

便秘に悩まない体へ! 朝起きたらコップ一杯の水からスタートしよう!

朝起きると、睡眠中に優位だった副交感神経から交感神経に自律神経が切り替わります。すると、腸が緊張状態となり、働きがストップしがち。このときにコップ一杯の水を飲むと、消化器が反応して腸が活動を始め、便通を促し始めます。

便秘予防のために朝食は毎日しっかり食べよう!

食べ物が朝、消化器に入ってくると、腸のぜん動運動を促すきっかけとなります。忙しい朝には何品も揃えなくて大丈夫なので、何かしら口に入れて腸のスイッチをオンにしましょう!

便秘知らずの体作りは、リラックスできる時間も必要不可欠!

リラックスしているときに優位になる副交感神経が、腸のぜん動運動を促すと言われています。ストレスを感じているときはうまく副交感神経に切り替わらないので、腸の活動が滞り気味になります。お風呂にゆっくり浸かったり、アロマを焚いてみたり、ソファにゆったり座ってくつろいでみるなど、自分がリラックスできる時間をしっかり確保しましょう。

親が便秘だと子供も便秘傾向に【くらしナビ】

保護者が便秘状態にある家庭の子供は、そうでない子供より約3倍も便秘傾向が強いことが、トイレを通じて健康を考える活動を行うNPO法人日本トイレ研究所の調査で分かった。同研究所では、子供の便秘に家庭環境の影響もあるとみている。

 調査は「親と子の便秘に関する意識調査」として8月にインターネットで実施。小学生の保護者(25~49歳の男女)621人から回答を得た(子供の状況は保護者が代理回答)。便秘については、排便頻度が3日に1回以下▽便失禁がある▽便を我慢することがある▽排便時に痛みがある▽便が硬い▽トイレが詰まるくらい大きな便が出る-の6項目のうち「2つ以上当てはまる場合」とした。

 これを基に調べたところ、子供の16・6%が便秘状態で、「親が便秘だと子も便秘」という実態が明らかになった。ちなみに保護者は26・2%が便秘に該当し、このうち自覚症状がある人は30・8%にとどまった。また、家庭で便や排泄(はいせつ)について子供と会話をする保護者は45・8%いたが、子供の便の状態をチェックしている人は35・4%だった。

 同研究所は「子供も大人と同様に、イライラなどの原因に便秘が隠れているかもしれない」と指摘。調査結果を受け、食品大手のカゴメと共同で「ラブレッタプロジェクト」を立ち上げ、子供の便秘解消を目指す活動を始めた。各地の小学校で「腸内環境」「排便意識」「トイレ空間」の3つの改善に取り組む。

専門医に聞け! Q&A 便秘にならない生活習慣

 Q:便秘がちです。朝、自宅で排便しないのが普通になっています。よく食べますが、その割に便の量は少ないように思います。また、かなりの肥満です。どうすれば便秘が解消できるでしょうか。
(28歳・プログラマー)

 A:慢性便秘にはさまざまな要因が関係しています。ご質問の方の場合、食事の内容はどうでしょうか。排便は食事に大きく左右されます。麺類や丼もの、肉などが中心で野菜が少ない食事は、食物繊維が不足するので、腸の蠕動運動が低下し、便秘になりやすくなります。

 食物繊維が多い食品は野菜、豆類、穀類などです。ところが、野菜を食べさえすれば便通がよくなると思っている人がいます。しかし実際は、野菜ばかり食べ、穀類を食べないと便通はさほどよくなりません。

 穀類、つまり米のごはんを一緒に食べると、便通はよくなります。精白した米にも食物繊維は含まれます。また、炊いた米は水分も含まれています。こういったことから、便通をよくします。

 米は胚芽や糠の部分に食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富です。そのことを考えると、精白米より玄米や胚芽米のほうがよいのですが、嗜好の問題もあります。無理に玄米や胚芽米にしなくてもかまいません。

●要因一つ一つに対処を
 食品では他に、ヨーグルトには腸内環境を整え、排便を促進する効果があります。
 食事に関しては、食べ過ぎは便秘になりやすい傾向があります。断食を行うと、便通がよくなるといわれています。ご質問の方は、食事の量を減らしてみるとよいでしょう。また、夜遅い食事や夜食は翌朝の排便を抑えるので、なるべくしないようにしたいもの。

 この他、運動不足も腸の働きを低下させ、便秘の原因になります。足の指や裏を揉むことも、腸の動きを促す効果があります。ストレスや睡眠不足も要因の一つです。

 以上のこと一つ一つに対処してみましょう。その上で、朝の排便を習慣づけることが大事です。排便をもよおさなくても、とにかくトイレに行って座りましょう。そういう習慣と、それができる環境をつくりましょう。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本初の靴下外来も設置。

いぼ痔かもっと思ったら 強い痛みや腫れは手術を

「いぼ痔(じ)」について、チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(倉敷市)の竹馬彰理事長に寄稿してもらった。

 今回はおしりの病気で一番多い「いぼ痔(じ)」についてお話します。

 「いぼ痔」は内痔核と言われる直腸粘膜と肛門の皮膚の境目にできるものと、外痔核と言って肛門の外側の皮膚にできるものがあります。直腸の末端から肛門の周囲にかけてはそこが動脈と静脈の折り返し地点であることからもともと血管が豊富です。

その血管が豊富な部分はある意味クッションのような役割をもっていますが排便時間が長かったり同じ姿勢でいることが多かったりするとその血管のうち特に静脈が拡張してコブ(静脈瘤(りゅう)をつくっていきます。これが「いぼ痔(痔核)」です。

 急に肛門が腫れてコブのようなものができたと病院に来られる方の多くは痔核のうち外側にできる外痔核に血栓(血のかたまり、血豆のようなもの)ができる「血栓性外痔核」という状態です。大きさや腫れ方により痛みの程度もさまざまですが多くの場合は軟膏(なんこう)を塗布したり内服薬を用いたりしていると血栓は次第に小さくなり吸収されていきます。

時に表面の皮膚が破れて出血することもありますが通常大出血することはありません。痛みや腫れが強い場合には血栓を取ってしまったほうが早く楽になることもあり手術をお勧めしますが多くは外来で局所麻酔下に行うことが可能です。血栓性外痔核を切除せずにお薬で治した場合、皮膚のシワ状のものが残ることがあります。通常痛みはありませんのでそのままにしていてかまいません。

 内痔核の場合は出血や排便時や気張ったあとなどに痔核が外に脱出する「脱肛」という症状が気になって来院される方が多いです。内痔核の程度によってI度からIV度まで分類しますが出血がひどく坐薬(ざやく)などを使っても止まらない場合や脱肛症状がつらい場合には手術を行います。

内痔核のみの場合は最近では痔核四段階注射療法と呼ばれる硬化療法で治療することができる場合もあります。この方法だと入院期間も短く術後の痛みもあまりありません。メリット・デメリットがありますので詳しくは専門医にご相談ください。

 女性の場合肛門の括約筋の厚みは男性に比べてもともと薄いため静脈瘤ができると容易に内痔核と外痔核が連続してしまいやすくなっています。このような場合には硬化療法では症状が取れないことが多く従来の手術をお勧めします。

 ただ、「いぼ痔(痔核)」の場合いぼ痔があるからといってどうしても手術をしなければいけないわけではありません。症状があまり気にならない場合はそのままにしていても構わないのです。しかし出血を繰り返す場合、以前いぼ痔があると言われたからといってあまり放っておくと実は直腸がんからの出血だったということがありますからご注意ください。

 いぼ痔を持っている「痔主」さんは結構いらっしゃるものです。気になったら恥ずかしがらずに専門医にご相談ください。

 チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(086―485―1755)

慢性前立腺炎の原因

前立腺炎は多くの場合、細菌感染が原因となって起こるため、慢性前立腺炎でも原因菌を調べる検査が行われます。しかし、慢性前立腺炎の場合、検査で原因菌が発見できないことも多くあります。

慢性前立腺炎には「細菌性」と「非細菌性」がある

慢性前立腺炎には、細菌が原因とわかっている「細菌性」と原因となる細菌が認められない「非細菌性」があります。

細菌性の慢性前立腺炎の原因

慢性前立腺炎の検査では、肛門から指を入れて前立腺のマッサージを行い、その際に分泌された前立腺液や前立腺マッサージ後の初尿、精液などを調べて原因菌を特定します。細菌が検出されると細菌性の前立腺炎と診断されます。

細菌性の原因菌としては、大腸菌やブドウ球菌、緑膿菌、セラチア菌などがあるほか、性感染症の原因でもあるクラミジア、ウレアプラズマ、マイコプラズマなども関係すると考えられています。

非細菌性の慢性前立腺炎の原因

検査で原因となる細菌が確認できない場合には非細菌性となります。細菌性と非細菌性のどちらも症状に大きな違いはありません。

非細菌性の原因としては、前立腺の結石や尿の逆流、骨盤内のうっ血、前立腺液が他の組織に進行することなども考えられていますが、はっきりとは解明されていません。心因性のものもあるといわれており、ストレスや疲労が誘因となって起こることもあると考えられています。

原因のはっきりしない非細菌性が多い

慢性前立腺炎全体のうち90%以上が非細菌性です。ところが、非細菌性の原因は現段階でははっきりとわかっていません。さまざまな要因が考えられてはいますが、原因が明確になっていないため、治療法も確立していないのが現状です。そのため

妊娠・出産に伴う「いぼ痔」 悩んだら専門医に相談を

女性の妊娠・出産に伴う「いぼ痔(じ)」について、チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(倉敷市)の竹馬彰理事長に寄稿してもらった。

 第2回は「妊娠出産にまつわるおしりの話」です。

 妊娠・出産を経験した方の多くがその経過で程度の差こそあれおしりの痛みで悩んでいると思います。私たちの病院にも悩みを抱えてこられる患者さんは多いです。そのほとんどが「いぼ痔」の症状です。

 妊娠24週頃になると子宮もだいぶ大きくなってきます。それに伴い体の中ではさまざまな変化が顕著になってきます。第1に血液量が増えます。子宮が大きくなり胎盤も大きくなるので血液の量を増やすことが必要になってきます。第2に子宮が大きくなることで足の方から心臓へと戻る血液が通る静脈が圧迫されます。肛門周囲の静脈もうっ血しやすくなります。

 第3に妊娠中は女性ホルモンの影響で血液を固まらせる物質が増加します。これにより流産や分娩(ぶんべん)などの出血時に出血が止まりやすくなる半面、血管内で血液が固まる血栓ができやすくなります。

 これらの影響でちょっとした便秘などでいきんだのをきっかけにしていぼ痔が腫れやすくなるのです。

 その1つは「内痔核」。妊娠中にはどうしても大きくなりやすいのです。そのために妊娠前にはいぼ痔(内痔核)が肛門の中から出てくる「脱肛」と言われる症状がなかったのに途中から「脱肛」してくることがあります。また急に肛門が腫れて痛くなる「血栓性外痔核」も多いです。「血栓」(血液の塊)が急に肛門の周囲の静脈にできて腫れるので痛いしびっくりして来院されます。

 このように「いぼ痔」が腫れやすい状態は分娩がすむまで続きます。

 ほとんどの場合は便秘をしないように食事や排便の習慣に注意し、症状が出た場合にも軟膏(なんこう)や坐剤(ざざい)などのお薬を使うことで楽になってきます。軟膏や坐剤に関しては通常の使用の範囲では妊娠の経過に影響を与えることはほとんどありません。医師や薬剤師と相談しながら使ってください。

 しかしそれでも症状がなかなかとれず日常生活に困る場合には妊娠24週以降で妊娠の経過に問題がなければ局所麻酔や腰椎麻酔をして「いぼ痔」を手術することもできます。あまりに痛くて動けない場合など手術をしたほうが楽になることも多いです。まずは専門医に相談してください。

 分娩時に「いぼ痔」が極度に腫れる方も中にはいます。あまりに痛いために早く手術を望まれる方もいますが腫れが強い時に手術をすると傷が大きく治癒にも時間がかかるため一般的には少し腫れがおさまってから手術をするほうが良いでしょう。いろいろなケースが有りますから遠慮無く私たちに相談してください。

 私たちの外来に「これから妊娠出産を考えているんだけど予防的にいぼ痔を切ったほうが良いだろうか」と相談に来られる方が多くいます。そのようなときには「現在困った症状がないのであれば予防的な手術は必要ないのでは」とお答えしています。先にお話ししましたように妊娠の経過中に女性の体は変わっていきますので予防的に手術をしたからといって「いぼ痔」が絶対腫れないという保証はありません。日常生活の注意で予防できることも多いのです。

 最後に出産後ですが、育児に忙しく食事や排便習慣がくるいやすくなります。また授乳で水分不足になり便秘に傾きやすくなってきます。そのために分娩時になんとか乗り切れた「いぼ痔」がまた腫れて痛くなったと来院される方も多いです。お薬で症状が和らぐことがほとんどですが中には手術が必要な場合もあります。当院では赤ちゃんと一緒に入院できるようベビーベッドも用意してあります。お気軽にご相談ください。

 ともかく悩むようならネットで調べるのもいいですが専門医にご相談くだされば良い解決法が見つかると思います。当院では妊産婦の方向けのパンフレット=写真=も用意しております。当院のホームページ「おしりの病気」からダウンロードできます。ご参考になさってください。

 チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(086―485―1755)

女性に多い「切れ痔」対策 手術より便通コントロール大切

女性に多い肛門の病気「切れ痔と便秘」について、チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(倉敷市)の竹馬彰理事長に寄稿してもらった。

 今回から5回にわたって特に女性に多い「相談しにくいおしりの話」をしてみたいと思います。

 第1回は「切れ痔(じ)」です。病名は「裂肛」です。

 多くの方が1度や2度ひどい便秘になって便が出た後肛門が痛くなったり出血したりしたことはあると思います。特に女性には便秘で困るという方が多いと思います。

 切れ痔は例えて言うならけがのようなものです。大きな便や硬い便が出た時に肛門が切れてしまうのはある意味しようがありません。まずは便秘にならないように気をつけることが一番です。たまたま切れてしまい痛みがつらい場合には軟膏(なんこう、特に注入するタイプ)を使うと良いでしょう。

 それでも便秘気味でしょっちゅう切れて痛くなる場合は酸化マグネシウムなどの軟便剤や緩下剤の力を借りて便を軟らかめにして軟膏を用いれば多くの場合傷は治っていきます。

 しかし、あまり頻回に切れ痔を繰り返していると次第に傷が治りにくくなり慢性化してきます。図にお示ししているのはその慢性化した「切れ痔」です。

 まず切れ痔の傷が慢性化すると傷が深く、硬くなって「肛門潰瘍」という状態になります。常に傷の奥に肛門括約筋という筋肉が露出した状態になるので便が出るたびにかなり痛みを感じます。そしてさらに繰り返していると傷の外側が腫れて「みはりイボ」といういぼ痔のような腫れが出てきます。肛門の外が腫れて出っ張ってくるので「いぼ痔」だと思っている方も多いです。

 また傷の内側が腫れて肛門のなかに「肛門ポリープ」ができてくることもあります。大きくなると排便の時に肛門の外に出てくるのでこれも「いぼ痔」と思ってらっしゃる方も多いです。

このような「慢性裂肛」の状態になってくると日常生活でも何かとうっとうしく排便のたびに痛みを感じる場合も多くなってきます。「慢性裂肛」でも多くの場合は便通をコントロールし軟膏を用いることで自覚症状は楽になることが多いですが、痛みが排便後30分以上続くとか出血も多くなったとかいう場合には手術をしたほうが楽になることも多いです。

 手術にはいくつか方法がありますが女性の場合はほとんどが潰瘍化し硬くなった傷を切除し手術時に肛門を指で若干広げるように伸ばすことで十分です。あとは手術でできた傷に皮膚が張り治ってくるのを待つことになります。おおよそ1カ月ぐらいで傷は治ってきます。

 ただし、切れ痔の場合手術をしたからといって二度と切れなくなるわけではありません。

 冒頭にも申し上げたようにけがと同じですから硬い便や大きい便が出るとまた切れてしまうことはあります。手術後の便通のコントロールが大事です。

 ですから切れ痔の場合にはよほど慢性化するとか症状がつらい場合以外には安易には手術をお勧めしないようにしています。日頃のケアが大事ということです。

 次回は「妊娠・出産にまつわるおしりの話」をしてみたいと思います。

 チクバ外科・胃腸科・肛門科病院(086―485―1755)

 ちくば・あきら 倉敷天城高、香川医科大(現・香川大医学部)卒。栃木県立がんセンター、恵佑会札幌病院を経て、1992年、チクバ外科・胃腸科・肛門科病院に勤務。2012年8月から現職。日本大腸肛門病学会指導医、外科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医。53歳。

便秘が起こるしくみと原因

■女性の方が便秘になりやすいのはなぜ?
便秘は「週2日以下しか排便がない状態」と定義されることがありますが、便回数の減少ではなく、便の性質(便の量がすくない、便が硬い、便がなかなか出ない、残便感がある)を主な指標として、便秘と表現することもあります。

便秘は様々な原因で起こりますが、特に女性に悩んでいる人が多いようです。実際、女性の場合は男性よりも骨盤が広く、腸が骨盤内に落ち込んで、たるみやすいため、便が大腸に滞留する時間が長くなります。この間に便が硬くなり、便秘になりやすい傾向があるようです。また、女性のほうが腹筋や横隔膜の筋力が弱いために便を排出する力が弱いことも影響しているのでしょう。

便秘についてのメカニズムと、原因となる病気、解消法について解説します。

■出したいときには早めにトイレへ! 正常な排便のメカニズム
おおまかにいうと、食べ物は口から食道、胃、小腸、大腸、直腸の順番に通ります。まず胃に食べ物が入ると、胃から大脳に信号が送られ、反射的に大腸はぜん動運動を開始します。大腸にはほとんど消化機能はなく、水分を吸収して糞便を作ります。小腸までに消化された1~2リットルのかゆ状の液体から、200~250mlの便が作られます。

この糞便は次に直腸に送られ、直腸内に溜まってくると圧が高まり、脳に「便が来た」という信号が送られるのです。この指令により便意が起こり、肛門括約筋の緊張を緩め、直腸のぜん動が強くなると排便が起きます。この排便反射は20秒間隔で繰り返し起こりますが、数分で止まってしまいます。便意があるのに排便を我慢することを繰り返していると、直腸内の圧が高まっても便意を感じなくなり、習慣性の便秘の原因となってしまうのです。

次に、この排便のしくみをもとにして、便秘のメカニズムと種類を見てみましょう。

■便秘の原因・種類
便秘には腸そのものに通過障害がある器質性便秘と、排便に関わる機能や自律神経に原因がある機能性便秘のふたつに大別されます。

●器質性便秘
便の経路である消化管(胃→小腸→大腸道肛門)に、物理的な障害があることが原因で起こる便秘。先天性のものと後天性のものに分けられます。生まれつきの腸管自体の異常を始め、腸管壁のポリープなどで腸管が通りにくくなることによって生じる便秘です。

●1.先天性の器質性便秘の原因
・巨大結腸症(先天的に排泄に必要な腸の運動が起こりにくいために、腸内に便やガスが滞留してしまい、その結果、腸管が拡張して、結腸が巨大化してしまう疾患)
・結腸過長症(先天的に結腸が過度に長いもので、S状結腸が長い場合が多い)

●2.後天性の器質性便秘の原因
・大腸がん、直腸がん(腫瘍による通過障害)
・大腸ポリープ(ポリープによる通過障害)
・腸管癒着、腸閉塞(癒着した腸のために腸管運動がうまくいかない)
・開腹手術後(手術により、腸管が癒着する)
・子宮筋腫、卵巣のう腫など(いずれも腸を外から圧迫するため)

●機能性便秘
機能性便秘は、急性便秘と慢性便秘に分けられます。

急性便秘とは、食生活の変化や精神的要因等の原因によって起こる、一時的な便秘のこと。例えば、ダイエットを始めて急激に食事量が減ったり、水分摂取が減ったり、女性の場合は、妊娠したり、月経の前に発症する便秘です。この場合は原因が解消されることで自然に元に戻ります。

慢性便秘とは、比較的長期にわたって続く大腸の機能異常に基づく便秘のこと。慢性便秘は、さらに細かく、弛緩性便秘・直腸性(習慣性)便秘・痙攣性便秘の3つに分けられ、ほとんどの便秘はこの中のいずれかに当てはまります。以下で順に解説しましょう。

●1.弛緩性便秘の症状
主に腹筋力の低下により、全体的に便を送り出す力が弱まり、腸の動きが悪くなることが原因で起こる便秘。常習便秘のそのほとんどを占めます。高齢者や妊娠経験者に多くあらわれる症状です。

腹痛などの強い症状が出ることは少ないですが、便秘が長く続くと腹部膨満感、食欲不振などの症状を起こします。

●2.直腸性(習慣性)便秘の症状
糞便が直腸内に送られても正常な排便反射が起こらず、直腸内に糞便が停滞する便秘。排便のしくみにも書きましたが、排便反射は我慢していると数分で止まってしまうという性質がありますので、時間がないなどの理由で、便意があるのに排便を我慢することを繰り返すうちに、直腸が鈍感になってしまい、便が肛門の近くまで来ているのに、なかなか出せないといった状態になります。

長い間、腸内に溜まっている便は、水分がかなり吸収されていますので、とても硬い便が排泄されます。

●3.痙攣性便秘
弛緩性便秘とは逆に、大腸のぜん動運動が強すぎるために起こる便秘で、日頃のストレスや睡眠不足等により、副交感神経の過緊張などが起こり、腸が過敏に反応し、痙攣した状態になって便の通りが悪くなることで起こります。便意は強いのですが、なかなか出すことができず、出たとしてもごく少量のコロコロとした硬い便であったり、残便感があったりします。

ストレスの他にも、下剤の乱用によって発症したり、過敏性腸症候群の便秘型としてあらわれたりすることがあります。この便秘では、腹痛を訴えることが多く、特に食後に痛むことがよくあります。

●機能性便秘の原因
・繊維の少ない偏った食事もしくは小食
・便秘薬常用者(薬の刺激で便意を催させるので、腸の機能が低下する)
・加齢(腹筋などの筋力低下、腸管の運動機能低下など)
・睡眠不足(排便コントロールをする自律神経が不安定になるため)
・痔(排便で痛みが出るために、自然と排便を我慢してしまう)
・高血圧治療中(降圧剤の利尿剤は、体内の水分不足から便が硬くなることも)
・過敏性腸症候群(自律神経のバランスが崩れて)
・自律神経失調症(自律神経のバランスが崩れて)
・薬によるもの(抗精神病薬や抗うつ薬など)
・甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの低下で、腸のぜん動も悪くなる)
・糖尿病(腸を栄養する血液の流れが悪くなる)
・パーキンソン病(食事量低下や、運動量低下、自律神経障害などが原因で)
・膠原病(強皮症など)

■便秘の解消法
便秘を解消するためには、まずは自分の便秘の原因を知ることが大切です。便秘の原因は人それぞれ違いますし、間違った対処法をするとより便秘を助長してしまうこともあるからです。

原因がはっきりとしていれば、それを除去することが第一ですが、さまざまな病気や症状と同様、便秘も例外ではなく生活習慣が大きく関わり、生活のリズムが崩れると便秘の症状として現れやすくなりますので、便秘を解消していくには生活習慣を見直すことが大切です。

●1.食生活に気をつける
便秘解消のために、普段の生活の中で、まず見直さなくてはならないのは食事の内容であり、最も多く見られる問題は食物繊維の不足です。

不溶性の食物繊維は、水分を溜め込み、便を軟らかくして、腸の通過をスムーズにしてくれます。また便のボリュームを増やして腸の蠕動運動を刺激します。また、水溶性の食物繊維には、腸内環境を整える善玉菌を増やす働きがあります。なるべく食物繊維を多く含む野菜・海藻・きのこなどを選んで、意識的に食事に取り入れるようにしましょう。

ダイエットなどで食事の量を減らした場合、腸への刺激が弱まり、蠕動運動の働きが悪くなります。食事の量が少ないということは、摂取できる食物繊維の量も少ないということになり、ますます便秘しやすくなります。便秘解消のためには、十分な量の食事をたくさんの水分と一緒にとることが必要です。

大腸の蠕動運動は、食べ物が胃や小腸を経由して、大腸へ送られてくることで起こります。食事が不規則になると、便が長い時間、大腸内にとどまることになり、腐敗が進み、水分も吸収され続けるため、どんどん便が硬くなって排便が困難になり、その結果、便秘を引き起こします。

つまり規則正しい食生活が便秘を起こさないために重要だということです。さらには、最も便意を感じやすいのは朝食の後ですので、忙しくても朝食はしっかり食べるようにしましょう。

●2.規則正しい生活を
睡眠不足などによる不規則な生活は、ストレスも多く、自律神経の乱れを引き起こしますので、便秘の誘因となります。つまりは、睡眠を十分にとって規則正しい生活をすることが、便秘にならない方法のひとつといえます。

●3.運動不足解消
便秘を解消するには、激しい運動は必要なく、ウォーキングでも十分に効果があります。普段の生活の中で、なるべく歩く機会を増やしましょう。運動不足は、血行を悪くし、筋力の低下を招きます。

また、弛緩性便秘の場合は、まず腹筋を鍛えることをおすすめします。腸の蠕動運動には腹筋が大きくかかわっており、腹筋力が弱まると直腸の働きまで低下してしまい、便を押し出すことが難しくなります。毎日、軽い腹筋運動を続けるとともに、普段から意識的に、腹式呼吸やストレッチを行うようにすると良いでしょう。

便秘を訴える人の大半は生活習慣やストレスが原因で起こる慢性便秘ですが、さまざまな病気か原因で起こる便秘があるということも確か。

こういった生活習慣の見直しを行っても、便秘が改善しない場合は、思わぬ病気が隠れている可能性もありますから、しっかりと病院に受診してくださいね。受診する科としたら、内科、消化器科、胃腸科などがいいでしょう。肛門科と標榜してある科でもいいですね。

また便秘が最近ひどくなった、急に便秘をするようになった、便に血が混じる、便が細くなってきた、便秘とともに腹痛や吐き気がある、などといった項目が当てはまる方も、一度、病院を受診しましょう。

これがダメだったんだ! 便秘を悪化させるNG行動4つ

便秘の原因は人それぞれです。睡眠不足が原因という人もいれば、食事の栄養バランスが悪く、腸の動きが鈍くなってしまっている人もいます。日常の何気ない行動で、便秘を悪化させてしまうことも珍しくはありません。そこで今回は働く女性たちに、便秘を知らぬ間に悪化させていた行動について聞いてみました。

■食事のバランスが悪い

・「ダイエットをして、食事をしっかり食べないこと」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)

・「ダイエットでごはんを食べないこと」(29歳/情報・IT/技術職)

・「肉ばかり食べる」(32歳/建設・土木/事務系専門職)

・「トイレに行くのがおっくうでお水を飲む量が少ない」(27歳/建設・土木/事務系専門職)

食べるもののバランスが偏ることも勿論、便秘にはよくないのですが、過度な食事制限により、食べる量が減ると、腸の働きが緩やかになってしまいます。

■冷えは万病のもとなのに

・「身体を冷やす」(30歳/学校・教育関連/事務系専門職)

・「体を冷やすと、便秘になりやすいと思う」(28歳/ソフトウェア/技術職)

・「体を冷やす」(28歳/情報・IT/技術職)

・「冷たいものばかり摂る。あまり体を動かさない」(29歳/団体・公益法人・官公庁/その他)

女性の体に冷えは天敵。体を冷やすことにより、血行が悪くなって、内臓機能が低下し、結果、腸が働きを放棄してしまうのです。

■生活の乱れ

・「睡眠不足。内臓を疲労させてしまう原因になると思うので」(25歳/食品・飲料/専門職)

・「忙しいスケジュール生活」(27歳/運輸・倉庫/事務系専門職)

・「不規則な生活習慣」(29歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

・「ほとんどずっと座っている仕事」(31歳/ソフトウェア/事務系専門職)

不規則な生活はもとより、ストレスもまた、腸の働き、自律神経を乱れさせる要因になり得ます。休日は乱れた生活をリセット、ストレス発散も忘れずにしたいですね。

■薬を飲む

・「便秘薬を飲み続ける。腸が真っ黒になるらしく、薬をつかわないと出ない腸になってしまうので自然が一番だと思います」(29歳/医薬品・化粧品/秘書・アシスタント職)

・「薬に頼ること」(30歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「毎日便秘薬に頼る。体が薬になれてしまって、だんだん効かなくなってくるのではないかと思う」(30歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

本当に便秘に困ったとき、薬を飲むことは効果的なことなのですが、常用しすぎると、だんだん効果が感じられなくなり、薬の量を増やさないと効き目がないケースも。

■まとめ

便秘を悪化させるさまざまな要因に心当たりがあった人もいると思いますが、これらの行動を改めれば、必ず便秘解消へ、一歩踏み出すことができるはず。ついつい習慣化している悪習慣を一切やめ、おなかの中から美しくなりましょう!

"便秘に悩む女性"に食べてほしい、オススメの「ヨーグルト」はコレ!?

 「便秘解消にはヨーグルトを食べればいい」というのはよく聞く言葉だ。では、どうしてヨーグルトは便秘に効果があるのだろうか?

 我々の腸の中には100兆個もの腸内細菌が棲みついている。この腸内細菌の環境が人間の排便には欠かせない。通常、その腸内細菌の1割は善玉菌とよばれる健康によい影響を与えるもの。逆に便秘などを引き起こす悪玉菌が約1割。残りの8割は特に影響のない日和見菌と呼ばれるものだ。

 健康な人の腸には、善玉菌が多く棲み、腸内は酸性に保たれている。この酸が悪玉菌の増殖を抑え、腸内のバランスを保っている。

善玉菌を増やして腸の蠕動運動を活発にする

 ところが、何らかの原因で腸内環境が悪化すると、悪玉菌が増えて腸内はアルカリ性となり、普段は特に健康に影響を与えない日和見菌まで悪玉化して、腸内環境は悪化していく。

 アルカリ性にかたむいた腸内では、腐敗物がたまりやすく、ますます便秘もひどくなるという悪循環に陥ってしまう。そのような腸内環境のもとでは、便やオナラのにおいも臭くなる。

 便秘を解消するためには、腸内の善玉菌をいかに増やすかにかかっている。そこで、善玉菌である乳酸菌を多く含むヨーグルトを食べることで、腸内の善玉菌の割合が増え、おなかの中は酸性となり、それが腸の蠕動運動を刺激して便秘が解消されるというわけだ。

 実際、便秘を解消する効果の高い乳酸菌を含むヨーグルトを定期的に摂取することで、便秘がちだった人の便秘が解消されたという実験データは数多く存在する。

 便秘に悩まされるのは、男女で見ると圧倒的に女性に多い。男性と女性を比較すると、女性のほうが腸が長い傾向にあるため排便しづらいことや、腹筋や横隔膜など排泄に必要な筋肉が弱いといったことなどが、理由として考えられる。

 また、普段、体をあまり動かしていない人や、筋力の落ちた高齢者のなかにも便秘に悩まされる人が少なくない。そのような人たちにも、手軽においしく食べられるヨーグルトはおすすめだ。
効果的な株含む乳酸菌を毎日食べることが大切

 乳酸菌といっても、いろいろな種類があり、その効用も実に様々だ。効果的に便秘を解消したいのなら、便秘解消に効果の高い乳酸菌を含むヨーグルトを毎日食べることだ。

 いくら便秘解消に効果が高い乳酸菌を含むヨーグルトを食べたとはいえ、たとえば1度や2度では簡単に解消するものではない。我々の腸内環境は日々、変化している。食事の内容や体調、運動、睡眠などで腸内の悪玉菌が増えていくこともある。1度とった乳酸菌が体の中にずっと存在して、腸内で増え続けると安心してはいけない。そのために、毎日、継続的に食べていく必要があるのだ。

 また、ヨーグルトを食べるなら、乳酸菌が胃酸などに壊されないように、食後に食べた方が効果的であるともいわれている。もちろん、単独で食べても悪くはないが、しっかりした食事をとらなくても、フルーツや野菜など軽く何かを食べた後に食べるとよいだろう。ただし、あまり神経質になりすぎる必要はない。

 なお、便秘解消に効果があるとされている乳酸菌は、EC-12株、JEF01株、サーモフィラス菌1131株、BB536株、KW3110株、BE80株、SBT2055株(ガセリ菌SP株)、シロタ株、OS株、ブレーベ・ヤクルト株など数多くある。

 最近はパッケージなどに効用が書いてあるものも多いが、どんなヨーグルトを食べたらいいか迷ったときには、こんな菌が含まれているものを選ぶとよいだろう。

後藤利夫(ごとう・としお)
1988年 東京大学医学部卒業。1992年東京大学附属病院内科助手。現在、新宿大腸クリニック院長。「大腸がん撲滅」を目標に独自の無麻酔・無痛大腸内視鏡検査法を開発。大腸内視鏡40000件以上無事故の大腸内視鏡のマイスター医師。一般社団法人・食と健康協会顧問。著作に『あなたの知らない乳酸菌力』(小学館)、『その便秘こそ大腸ガンの黄信号』(祥伝社)、『腸イキイキ健康法』(主婦と生活社)、『腸をきれいにする特効法101』(主婦と生活社)、『腸いきいき健康ジュース』など多数。大腸がんのインターネット無料相談も実施中。
新宿大腸クリニック公式HP http://www.daicho-clinic.com
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