あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■便秘・痔・膀胱炎・下痢・便失禁・過敏性腸症候群
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チョコとアーモンドの組み合わせ 便通と肌質改善!?

健康にいいといわれるチョコレートとアーモンド。このスーパーフードを一緒に食べるとどのような相乗効果が得られるのか。慶應義塾大学医学部の井上浩義教授と明治の共同研究グループは、アーモンド入り高カカオチョコレート(カカオ分70%)を1日8粒、8週間摂取する試験を実施。便通、肌質の改善に効果があるという結果を報告した。

■チョコとアーモンド、どちらも健康効果が期待されるが…

 近年、バレンタインデーのプレゼントとしてだけでなく、健康効果が注目されている高カカオチョコレート。例えば、チョコレートのカカオ成分に含まれるカカオポリフェノールやカカオプロテインには血圧予防、動脈硬化予防、便秘予防・改善などの健康効果が期待されており、さまざまな研究が進められている。

 便秘改善の効果については、チョコレートを1日25g、4週間摂取することで、便通が改善し、腸内細菌叢(そう)も改善した[注1]という国内の報告もある。

 一方、アーモンドも、ビタミンEやオレイン酸など多くの栄養・健康成分を含むスーパーフードとしてその健康効果が注目されている。食物繊維が多いことから便通の改善効果も期待されており、アーモンドを1日56g、6週間摂取することで、腸内のビフィズス菌と乳酸菌が増加したという研究報告[注2]がある。また、アーモンドを1日28g、8週間摂取することで、頬の水分量に増加傾向が見られ、便秘自覚症状が改善したという研究報告[注3]などがある。

 ただ、チョコレート25gというと板チョコ半分程度で毎日食べるには少々多い気もする。またアーモンドにいたっては、1粒が1g強なので、28gというと25粒程度となり、かなり多い。つまりチョコレートもアーモンドもその効果を得るためには、かなり大量に食べなければならず、実現が難しいという難点があるのだ。

■アーモンドとチョコレートの相乗効果はあるのか

 そこで、アーモンドとチョコレートを一緒に食べたら相乗効果により、少ない量でも便通や肌質の改善効果が期待できるのではないか、という仮説が立てられた。それを実証するために、井上教授と明治の共同研究グループが、25歳以上50歳未満の女性(直近2週間の排便回数が週2回以上4回以下、かつ皮膚の乾燥に自覚がある人)71人を対象に実証試験を行った。

[注1]下仲敦ほか.高カカオチョコレートの摂取は腸内細菌叢中のFaecalibacterium 属菌占有率を増大させる.腸内細菌学雑誌. 2017;31(2):128.
[注2]Liu Z,et al.Prebiotic effects of almonds and almond skins on intestinal microbiota in healthy adult humans. Anaerobe. 2014;26:1-6.
[注3]塩原みゆきほか.アーモンド経口摂取によるヒト皮膚への影響.Food Style 21. 2007;11(12): 98-102.

 一つのグループ(36人)には、カカオ分70%のアーモンド入りチョコレートを1日8粒、8週間継続摂取してもらい、もう一つのグループ(35人)にはアーモンド入りチョコレートを摂取しないでもらい、効果を比較した。

 その結果、アーモンド入りチョコレートを摂取したグループは摂取しなかったグループに比べ、排便回数は1週間に約2回増加(図1)、便量も約1.6倍に増えた(図2)。

 また、おなかの調子に関するアンケート調査を行ったところ、アーモンド入りチョコレートを摂取したグループでは、おなかの調子が良くなったと感じている人が多く(図3)、さらに肌の調子も良くなったと感じている人も多い(図4)という結果が得られた。さらに、皮膚の乾燥に自覚がある人の角層水分量が増加して、肌質改善にも効果があることが示された。

 井上教授は、「アーモンド1日25粒は食べるのが難しいが、8粒なら続けやすいのではないでしょうか。中にはチョコレートのカロリーを気にされる人もいるかもしれませんが、今回試験に使用したアーモンド入りチョコレートの場合、1日8粒(アーモンドは約1.1g/粒、チョコレートは約2.7g/粒)で、おにぎり約1個分のカロリーです。その分、ほかの間食を控えるなどすれば問題ない量といえます」と話す。

 また、高カカオチョコレートはアーモンドだけでなく、さまざまな健康にいい食品と組み合わせることでそのパワーを発揮する可能性があると井上教授は研究を進めています。

 「例えば、スポーツの後には高カカオチョコレートと果物。高カカオチョコレートにはポリフェノール、果物にはカリウムが含まれます。ポリフェノールは運動で増加する活性酸素による酸化ストレスを抗酸化作用で防ぐ可能性があり、カリウムは老廃物の排せつ促進を担い、運動後の疲労回復を助けます」と井上教授。今後、チョコレートとほかの食べ物との組み合わせの研究も進めていきたいと話す。

井上浩義さん 慶應義塾大学医学部化学教室教授。1989年九州大学大学院理学研究科博士課程修了、久留米大学医学部教授などを経て、2008年から現職。日本抗加齢医学会評議員、日本薬理学会学術評議員など。平成22年度文部科学大臣表彰科学技術賞、化学コミュニケーション賞2012、着任後2017年まで9年連続慶應義塾大学医学部Best Teacher Award(1位)など受賞多数。医学博士、理学博士。(文 伊藤左知子)

痔もち女子”が急増中! 肛門科クリニック女性医師に聞く「正しいお尻ケア」

先日、筆者の友人女性(31歳・事務職)から「痔になってしまったの」という衝撃的な告白を受けました。痛みはなかったもののお尻の穴に違和感を覚え、触れてみたらイボのようなものを発見。

すぐに肛門科で診てもらったところ、「いぼ痔」と診断されたそう。痔と言えば、なんだか中年男性だけが発症するイメージがありますが、近年は働き盛りの女性にも急増しているとのこと。

実は、痔には「痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔瘻(あな痔)」の3種類があり、女性に多いのはいぼ痔と切れ痔。

なぜ女性に急増しているのか、対処法や予防法はあるのか、またもし疑わしい症状になってしまった時どうしたら良いのかなどを、東肛門科胃腸科クリニックの瀧山亜希医師に詳しく伺ってきました。

痔の一番の原因は何と言っても便秘!

――痔になる女性が増えているということですが、原因はどのようなことが挙げられますか。

瀧山亜希医師(以下、瀧山):一番の要因は便秘ですね。女性は腸が長めなので便秘のリスクが高いということと、社会進出に伴って座位の時間が増えた、冷房などで冷えやすいなどの要因が重なり20代でも痔になる方が増えています。

便が硬くて出づらかったり一度にたくさん出てしまうなどして、過度に肛門が開いて切れてしまったり、肛門内に圧力がかかりすぎて痔核になったりということがあります。痔核とは、過度のいきみ、血行障害などにより生じる肛門部の腫れのことです。

――遺伝的要因はありますか?

瀧山:ないですね。食生活や環境要因が一番になります。便秘にならないように消化が良く食物繊維を多く含んだ食べ物、水分をしっかり摂取することが大切です。

――排便時にいきむことが良くないということですが、なかなか便が出づらい時にはどうしたらいいでしょうか。

瀧山:便意を逃さないこと、また一度に無理に出そうとしないことですね。また歩いたりちょっとした体操をしたりすることで、消化管の「蠕動(ぜんどう)運動」が活発化して腸が動き、便意をもよおしやすくなるので効果的ですよ。

逆に、蠕動運動は走ると止まってしまい逆効果なので、便秘の解消には散歩がてら歩くことがおすすめです。

なかなかトイレに行けないデスクワーク女子は注意!

――もよおしたらすぐにトイレに行くということが大事なのでしょうか。

瀧山:そうですね。便意を感じても我慢してしまうと、せっかく下りたものが上がって戻ってしまいます。

また、女性だとなかなかトイレに行けないという方も多く、水分の摂取自体を控えてしまいがちです。便意を逃す上に、水分摂取が少ないために硬い便になり、便秘になってしまうという悪循環なんです。

――我慢はいけないのですね。先ほど便意をもよおすために歩くことが大切だとおっしゃいましたが、仕事中なかなか歩けないデスクワークの方ができる痔の予防策はありますか。

瀧山:立ち上がったり屈伸運動をするだけでも効果があります。同じ姿勢で座り続けていると、体重がすべてお尻にかかりますので、うっ血し、痔持ちの方はさらに症状が悪くなることもあります。

この場合には、ドーナツ型や厚めのクッションが除圧となり効果的です。また、女性はスカートなどで冷房に弱く下半身が冷えやすい上に、冬場は寒さで血流が悪くなりますので、ひざ掛けや電気毛布、カイロなど使ってお腹や足だけでなく、お尻全体を温めることも大切です。

下剤やお尻に関する注意点

――便が出るように下剤を飲むことはOKでしょうか。

瀧山:市販のものは、常用するより非常事態に飲んでいただく方が良いと思います。一口に下剤と言っても便を柔らかくするものから大腸の蠕動を刺激するものなど、種類や用量も様々です。ご自身にあったものを使うためにも、最初は医師の指導のもとが良いでしょう。

また、下剤に頼らず、食生活や運動の改善、腸の動きに合わせて「の」の字を描くようにお腹をマッサージすることにより、思った以上に効果が得られることが多いです。やはり水分をしっかりとること、便意を我慢しないことは心がけていただきたいです。

――そのほかお尻に関する日常での注意点はありますか。

瀧山:洗おうと必要以上にウォシュレットを当てすぎたり拭きすぎたりしたことが原因で、肛門の周囲がかぶれたりかゆくなる方も多いです。お尻の皮膚や粘膜は弱いので、もともと痔や裂肛がある方だと、この習慣のせいで治りにくくなることがあります。

清潔に保つという点では、入浴時にボディソープを泡立ててポンポンと当てて洗い流すだけで十分です。ウォシュレットもやわらかやマイルドのモードにして十数秒程度、あまり刺激を与えないようにすることも大切です。

お尻を拭くときもゴシゴシこするのではなくティッシュを押し当てて水分を吸収させるような感じで拭いていただくとお尻に優しくて良いですよ。

それから、痔や裂肛のある方は、便秘やいきみ・冷えだけでなく、アルコールや香辛料の強い食べ物でも症状が悪化することがよくありますのでご注意ください。

痔は悪性ではなく良性の疾患

――もし痔になってしまった場合には、手術が必要なのでしょうか。

瀧山:痔というのは悪性ではなく良性の疾患ですので、いぼ痔の場合は腫れをひかせたり、出血を止める、切れ痔の場合は痛みを和らげつつ出血を止め、切れた傷を早く治すというように、症状を改善させることが治療の目的となります。

症状が非常に激しい一部の状態を除いては、すぐに手術が必要ということはありませんし、薬のみの治療で済む方のほうが多いです。

――なるほど。手術が必要な場合には適切に処置をしていただけるということですね。

瀧山:そうですね。ご本人の希望がある時や薬の治療でも改善しきらない時、また激しい痛みや便が出づらい、出血がひどい、腫れすぎて肛門にはまりこんでしまうなど、日常に支障をきたしてしまっている方には、手術をおすすめします。

また、薬による治療で症状が緩和しても痔自体は消えてなくなるわけではないので、便秘やいきみなどで再燃することもあります。そうして何度も繰り返す辛さを緩和したいという方にも、手術をおすすめすることがあります。

――手術は日帰りでもできますか。

瀧山:はい。麻酔を打って効かせる時間が少し必要ですが、実際の処置は5分~20分くらいで終わりますよ。麻酔が切れれば、手術をした当日は傷の痛みが出ますので適宜痛み止めを使用して頂きます。通常、翌日以降は日に日に楽になっていきますよ。

シムス位になって優しく診察してもらえる

――他人にお尻を診られるということでなかなか勇気が出ないという方も多いかと思います。痔の診察ではどのようなことをしますか。

瀧山:シムス位と言って、壁側を向いてお尻だけ出して横になっていただきます。「ひざを抱えて、できるだけお尻に力入れないでくださいね」とお声をかけながら、ちゃんと潤滑ゼリーを塗ってできるだけ痛くないようにと心がけて診察します。

――これならリラックスして診ていただけそうですね。

瀧山:めったにないことですが、痔だと思って放っておいたら、実は癌だったという方もいました。また、今回ご説明した以外にも、突然の痛みと腫れが出る血栓性外痔核などお尻には様々な疾患があります。

診察してみないとわからないこともありますし、適切な薬や処置で早く楽になれることも多いので、不安を感じられたら診察に来ていただくことがおすすめです。都内には肛門科の女医さんもいますので、安心して来院していただきたいです。

緊張すると便秘や下痢になるのはなぜ? 下痢の原因と対処法

■下痢になるのはなぜ? 毎日9Lもの水分が流れ込む腸

 腸には毎日9Lもの水分が流れ込んでいます。内訳は、食事から2L、唾液から1L、胃液から2L、胆汁、膵液、腸液から4Lです。

 この大量の水分を吸収する大きな役目を担っているのが、小腸と大腸。

特に小腸では、9Lの水分のうち8Lが吸収されます。残りの1Lが大腸に流れ込み、残りの大部分も大腸で吸収され、便中に残る水分は僅か0.15L。これがほど良い固さの便の水分量です。

 この便の水分量が多いと下痢になりますし、逆に少なすぎると便秘となります。

■下痢の原因と考えられる病気

 下痢になる主な原因としては、以下のようなものがあります。

□食べ過ぎ・飲み過ぎ/牛乳・人工甘味料・アルコールの摂取

 食べた物の浸透圧(水を引きつける力)が高いと、吸収されるべき水分が吸収されずに水分過剰となります。

そうなると便の水分量が増え下痢になります。牛乳を飲むと下痢をする人がいますが、これも乳糖が十分に分解されず、浸透圧の高い状態になるためです。

 牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素は小腸から分泌されますが、大人になるとこの酵素がだんだん少なくなります。そのため、大人になると牛乳を飲むと下痢をする人が増えるのです。

ソルビトールやラクツロースなどの人工甘味料で便が緩くなるのも浸透圧が高いからです。

便秘の際に用いるマグネシウム製剤も同じ作用です。食べ過ぎや飲み過ぎによる下痢の大部分も、消化不良による浸透圧性下痢です。アルコールを飲んでいる場合は、アルコールによる刺激も関係します。

□ウイルス性腸炎・細菌性腸炎・潰瘍性大腸炎などの病気

 ウイルス性腸炎や細菌性腸炎、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は、腸に炎症を起こします。そうなると、腸から血液成分や細胞内の液体などが滲み出てきて、便の水分量が増加します。

また、炎症が起こると腸の上皮細胞が障害されます。腸の水分吸収は上皮細胞で行われていますが、炎症によりこの細胞が障害を受けると水分を吸収できなくなります。これも下痢の要因となります。

□消化管ホルモンの影響や胆のう摘出術後

 細菌の毒素や消化管ホルモンの影響により腸管の分泌が多くなると下痢になります。胆のう摘出術後に軟便や下痢になる人もいます。これは、胆汁を蓄えておく胆のうがなくなることにより、胆汁が多く流れやすくなることに関係します。

胆汁が多く腸に流れることにより、胆汁に含まれる胆汁酸が大腸粘膜からの水分泌を増加させ、便中の水分が多くなるからです。

□ストレスや緊張による過敏性腸症候群などの病気

 腸は自律神経で支配されています。自律神経は意識して動かすことはできません。しかし、自律神経は感情や心の動きの影響を受けるため、腸にもその影響がおよびます。

腸は第二の脳と呼ばれており、脳が不安やストレスを受けると、その信号が腸に伝わり腸の運動に影響を与えることがわかっています。

 腸は食べた物を移動させるためぜん動運動を繰り返していますが、ストレスや緊張により自律神経に影響が及ぶと、ぜん動運動が早くなったり遅くなったりします。

ぜん動運動が早すぎると食べた物が早く腸を通り過ぎるため、水分の吸収が不十分となって下痢をします。

 ストレスや緊張、不安は便通異常を引き起こします。腸の検査をしてもこれといった異常がないのに慢性的な便通異常をきたす場合は過敏性腸症候群が考えられます。

過敏症腸腸症候群は、下痢型、便秘型、下痢と便秘を繰り返す混合型に分類され、下痢型は男性に多く、便秘型は女性に多い傾向があります。

□薬の副作用・糖尿病・大腸がんなどの病気

 抗生物質や抗がん剤など薬の副作用で下痢になることがあります。糖尿病を長く患うことで、自律神経の乱れをきたし、下痢や便秘になることがあります。また、大腸がんは便秘にもなりますが、下痢にもなります。

■下痢の対処法・治療法・下痢止め薬使用の注意点

 下痢の時は水分が不足して脱水になりやすいので、水分をこまめにとりましょう。また、下痢や嘔吐の際には、体内のナトリウムなどの電解質も失われます。

電解質異常がおこると、痙攣や意識障害などをきたすことがあるので、水分摂取の際には、スポーツドリンクや野菜スープ、薄めた味噌汁など、塩分(ナトリウム)を含んだものを一緒にとるように心がけましょう。

 下痢止めは感染性腸炎の際に使用すると、体内の毒素や病原体の排出を遅らせる可能性があるため、使用は最小限にした方がいいでしょう。

 過敏性腸症候群の場合は、生活習慣の改善や食事療法、薬物療法で改善する可能性があります。また、長引く下痢の場合は、炎症性腸疾患や大腸がんなどの病気の可能性もあります。下痢で悩んだら、近くの医療機関に相談しましょう。

便秘によるお腹の張りに!家でできるガス抜きマッサージ

●ガス抜きは腸内環境改善にも効果的

しぶとい便秘には、さまざまな場面でマッサージが役に立ちます。

ガス抜きマッサージを行なっておならを腸内に溜めこまないようにすることは、お腹の張りを解消するばかりか、便秘の改善にも繋がります。

おならの正体は腸に蓄積した老廃物です。老廃物がいつまでも体内に留まっていると、腸内の神経や血管を圧迫しますので、腸機能の低下に繋がるのです。

また、有害ガスは腸内の善玉菌を弱らせ、悪玉菌の勢力を強めてしまいます。腸内環境の悪化は便秘を慢性化させる大きな原因ですので、おならはできるだけ早く外に出したほうが良いのです。

●毎朝のガス抜きマッサージを習慣に

日中は、思いのままにおならをすると言うわけにもいきません。職場では恥ずかしいでしょうし、接客業であればなおさら我慢を強いられがちです。

そこで、毎朝まとめてガスを出してしまうことで、つらさを和らげながら便秘改善にも繋げることができます。

タイミングとしては、できれば起床直後、朝食を食べる前が良いでしょう。目覚めてすぐは、1日のうちでも最も腸の運動が活発化しやすいため、少し刺激してあげるだけでガスが出やすくなっているのです。

もちろん便意をもよおしやすくもなっていますので、ガス抜きだけのつもりがお通じもあるという嬉しい事態になることだってあるでしょう。

●「大腸の曲がり角」を押していくガス抜きマッサージ

以下の5つの場所を順番にマッサージします。

・マッサージは、あおむけに寝て、ひざを曲げて行います。
・大腸の曲がり角にガスはので、その角を時計回りに押していきます。
・押す順番は(1)右側の骨盤の上、(2)右側の肋骨の下、(3)左側の肋骨の下 
・(4)左側の骨盤の上、(5)ぼうこうの上。この5か所を5回ずつ押します。
押す時は、ゆっくりと腹式呼吸を行い、息を吐く時に両手の指を重ねて

じわっと押していきます。

※腸に炎症がある方、妊娠中、腹部に痛みがある場合は行わないでください。

●足をバタつかせて腸を刺激するガス抜きマッサージ

続いて、足を動かして腸を刺激するマッサージをご紹介します。

・うつぶせになり、膝を曲げます。
・両足のかかとでお尻を軽くたたくように、足を交互にバタバタさせます。

●ガス抜きマッサージで便秘のつらさを解消

お通じを促進するような、直接的な効果の期待できるマッサージもよいのですが、必ずしもすぐに効果が出るとは限りません。しかし社会人たるもの、便秘がつらいからといって日々の生活を疎かにすることはできないものです。

便秘の際には、その場その場でのつらさを解決してあげることも大切です。

お腹が張ってつらいときにはガス抜きマッサージが効果的ですので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

(この記事の監修: 広尾プライム皮膚科 医師 / 谷口由紀 先生)

もしもの時のために今知っておきたい「痔」の悩み解決法

痔は、男性のかかるものというイメージが強いですよね。しかし、なんと男性よりも女性がかかりやすい症状なのです! 意外と悩んでいる女性は多いのです。

そんな痔ですが、種類もひとつだけではなく、大きく分けると3種類あります。一番多いと言われているのが、“いぼ痔”です。

こちらは、肛門の周囲の血管がうっ血して腫れるもので悪化してしまうと肛門内部の腫れが外に出てしまうこともあるそう。内部にある腫れは痛みがないので、自覚している人が少ないようですね。

またふたつめは、肛門の皮膚が傷がつく“きれ痔”です。排便する時などピリピリした痛みを感じたり、少量の出血があることも。

そして3つめは、“あな痔”一番聞きなれない名前かと思いますが、これは肛門周囲が腫れて膿がたまると言われています。

■痔を引き起こしてしまう原因って何?

一番多い理由は、排便の時です。便通が良くない時や硬い便が出るときは肛門周りを傷つけてしまうのできれ痔の元となってしまいます。

また排便時に力むことで肛門周りがうっ血してしまいいぼ痔を招いてしまうことも。逆に、下痢を繰り返すことで肛門を傷つけて菌の感染を招いてしまってあな痔を悪化させてしまうこともあるのです。

排便以外にも、同じ姿勢をずっと長時間保っていると体の血行が悪くなり、冷えも重なり血管がうっ血しいぼ痔の原因にもなってしまいます。

また、あなたは辛い食べ物は好きですか? 香辛料などの刺激が強いものが痔を悪化させることもあるんですよ!

■痔から解放される方法とは?

女性は特に、自分が痔だということを人に知られたくないはず。しかも肛門科に通ってるなんて、なかなか公言できないですよね。

市販薬に頼ることも良いですが、まずは自分の痔がなんの種類か知ることです。市販薬を2週間以上使っても改善されない場合は、専門のお医者様に相談してみることが早く治る近道です。

また薬以外でも自分で出来るケアといえば、まず排便時のトラブルをなくしましょう。例えば、硬い便を防ぐためにしっかり水分を補給して便秘を防ぎましょう。

そしてバランスのとれた食事をとることが大切で食物繊維を取ったり、消化の良いものを進んでいただきましょう。

あと、入浴時にしっかり体を温め、腰回りを日ごろから冷やさないように意識してください。下半身の血行を促進させるためにもしっかり歩いて、同じ姿勢を保ち続けないことなど日頃からできることは色々あるので、ケアしてみてくださいね。

悪玉コレステロール、動脈硬化、便秘に効くのはあのオイル?!

ここまで2回にわけて、身体にいいオイルを紹介してきました。

「ココナツオイル」「フラックスシードオイル」を取り上げましたよね。それぞれ「中鎖脂肪酸」「ラウリン酸」、「αリノレン酸」というのがキーワードでした。

さて、今回は身体にいいオイルの最後のお話。キーワードは、「オレイン酸」です。

◆意外!あのオイルにこんな効果があったなんて!

「オレイン酸」というとちょっと聞き覚えがあるという人もいますよね。それもそのはず、オレイン酸は私たちのとても身近な「オリーブオイル」にとても豊富に含まれているからです。

身近すぎて気にもとめないオリーブオイルですが、実は私たちの健康にとても役立つオイルなのです。オリーブオイル、そしてオリーブオイルに含まれているオレイン酸がどんな働きをしてくれるのか、改めて見てみましょう。

・悪玉コレステロールを減らす
・動脈硬化や心疾患を予防する
・便秘を解消する

オレイン酸の効果にはこのようなものがあります。オレイン酸に関する研究が始まったのは、ギリシャがきっかけでした。

ギリシャには心疾患の患者がとても少なかったので、それはいったいなぜなのか、専門家による調査が行われたのです。

そして注目されたのが「ギリシャではオリーブオイルの消費量がとても多い」という事実。その結果、オリーブオイルにたくさん含まれているオレイン酸が、心疾患の予防に役立つことがわかったのです。


◆毎日少しずつ続ければガンコな便秘もスッキリ?

「便秘を解消する」という効果は、ちょっと意外に思う人もいるかもしれません。オレイン酸は腸で吸収されにくいので、腸を適度に刺激する働きがあるのです。その結果腸の動きがよくなって、便秘が解消されるというわけです。

ちなみに…「その1:今話題のココナツオイル」編でチラッとお話ししましたが、ココナツオイル関連のサイトには「ココナツオイルは便秘を解消してくれる」というようなことがよく書いてありますよね。

それはなぜかというと、ココナツオイルにもオレイン酸が含まれているからなのです。でも、含まれている量はオリーブオイルよりもかなり少なめ。便秘解消を目的にオイルを選ぶなら、ココナツオイルではなくオリーブオイルのほうがいいわけです。

オリーブオイルは私たちの生活にとても身近なオイルですから、取り入れるのはそう難しくはないはず。

「サラダにはオリーブオイルを使うけど炒め物にはサラダ油を使う」という人が多いかもしれませんが、健康のことを考えるなら、サラダ以外の加熱調理にもどんどんオリーブオイルを使うといいでしょう。

特におすすめなのが揚げ物です。オリーブオイルは表面にとどまって食材の中まで浸透しにくいので、よぶんなカロリーも抑えられます。ただ、そうはいっても摂りすぎは禁物。

保管するときは常温で大丈夫。むしろ冷蔵すると固まってしまうので注意しましょう。フラックスシードオイルなどとは違って酸化しにくいので、風味も長もちします。

ただしあまりに長くほうっておくとそれなりに酸化は進みます。開封したら3か月をメドに使い切るのがおすすめです。

◆それぞれのオイルの効果を最大限引き出すには…

さて、ここまで3回にわけて「身体にいいオイル」を紹介してきましたが、取り入れてみたいものはありましたか?効果が欲しいからといって一度にたくさん食べたり、ひとつのオイルばかりドバドバ使ったりするのはNG。

大切なのは、どのオイルもバランスよく、そして適度に使うこと。「いろんなものをちょっとずつ」というのがいちばんいいのです。

入院不要 重症の痔「ALTA療法」は“痔主”の救世主?

重症の痔の治療法は外科手術が主流で、1週間以上の入院が必要だ。しかし、近年、注射により内痔核を治療する「ALTA療法」が登場し、痔核(いぼ痔)など痔のタイプによっては日帰り治療も可能になった。

また、ALTA療法と手術の併用療法も普及しはじめるなど、治療法は進歩を遂げている。

 2005年に登場したALTA療法は、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を主成分とする薬剤を内痔核に注射して、痔核を硬く縮小させ、粘膜に固定する。

 肛門から脱出する内痔核が適応だが、出血が多い場合にも有効だという。

 1個の痔核に対し、4カ所に注射する、四段階注射法という特別な方法でおこなうため、内痔核治療法研究会の講習を受けた医療機関のみが実施できる。

 ALTA療法は、入院が不要で外来でもできるため、入院設備のないクリニックでもおこなわれるようになっている。施設によって、2~3日の入院が必要なところもある。

 東神戸病院消化器外科・肛門科の高村寿雄医師は次のように話す。

「痔核を切除する結紮切除術(LE)が7~9日の入院を必要とするのに比べると、ALTA療法は仕事を長く休めない働き盛りの人には都合のよい治療法です。また、高齢者や内科疾患があって切除手術ができない人にも適用可能です」

 ただ、ALTA療法は内痔核にしか用いられない。外痔核をともなう場合は、外痔核を残すことになるため、そこから数%に再発が起こる。

 また、この治療の合併症として、痔核以外に薬液が広がると痛みが起こったりすることがある。術後しばらくしてから投与部位に潰瘍ができ、一時的に出血することもある。

 もう一つのLEは痔核を切除する手術で、1960年代から実施されている、評価が定まった方法だ。ALTA療法の倍の年間症例数があり、痔核治療の基本といえるだろう。

 LEは直腸から来る血管をしばって痔核への血流量を減らし、大出血しないようにしたあと、痔核を肛門外側からめくるようにはがしていく。手術時間は約30分。腰椎麻酔(局所麻酔)で、7~9日の入院が必要だ。

 LEは、根治性が高く、再発がまれで、外痔核があっても適用できる。

「ほとんどの痔核は内痔核に外痔核をともなっていますから、ALTA療法だけでは対処できないことが多くあります。その点、LEはどちらも治すことができます」

 と、松田病院(静岡)院長の松田保秀医師は話す。

 ただし、痔核が4個以上ある場合や手術範囲が大きい場合は、傷痕が多くなって肛門が狭くなる肛門狭窄(きょうさく)などが起こり、術後の便通に問題が起こることもある。

 前述のALTA療法とLEの特徴を踏まえて、併用する施設が増えてきている。

 併用療法では、[1]ALTA療法を基本にして、注射できない外痔核の部分をLEで切除する、[2]LEを基本にして、肛門狭窄などの合併症のリスクがある場合にALTA療法を併用する、の二つの傾向がある。

医師によって、ALTA療法とLEのどちらを基本にするかは異なる。

 岩垂純一診療所(東京)所長の岩垂純一医師は「本来はALTA療法、LEがどちらも同じウェートであるのが望ましい」と言う。

「いまはまだ、医師それぞれの得意な手技に軸足がありますが、今後は内痔核はALTA療法、外痔核はLEと使い分けて同じレベルで治療できる医師が増えてくることを期待したいです」(岩垂医師)

3人に1人が悩む“痔” 改善法は「睡眠をよくとる」

3人に1人が悩むとも言われるポピュラーな病気「痔」。

特に痔核(いぼ痔)は痔のなかでもっとも患者数が多く、男女とも、痔の患者の約半数を占める。トイレでのいきみや便秘、下痢などが繰り返されることで起こる。

排便時の出血、痛み、いぼ状の痔核が肛門から外へ出てくるなどの症状が特徴だ。

 痔核は、進行度に合わせてさまざまな治療法がある。しかしそれだけでは痔核は治らない。岩垂純一診療所(東京)所長の岩垂純一医師は次のように話す。

「痔核の原因になった排便習慣や生活習慣を改めない限り、悪化・再発してしまいます。『痔の予防・改善10カ条』を心がけることが第一歩になるでしょう」

 中心になるのは排便習慣の改善だ。まず肛門周辺の支持組織に負担をかけないよう、トイレで強くいきまないこと、排便時間は3分以内にして長居しないことがポイントになる。

便意を感じていないのに決まった時間にトイレに座り、長い時間過ごす習慣は避けたほうがよい。便を出し切れていない気がしても、一度トイレから出て、再び便意を感じるまで待つことがすすめられる。

 便秘や下痢を防ぐことも大切だ。便秘でいきむことは肛門に負担をかけ、硬い便が肛門を傷つける。

下痢で排便の回数が多くなることも、やはり肛門に負担をかける。ふだんから食物繊維を積極的にとり、ヨーグルトや発酵食品などで腸内細菌をととのえて自然な排便をうながすのもプラスになる。

また、腸の動きを活発にするために、朝食はきちんととり、適度な運動をすることも有効だ。

 長時間、座った姿勢を続けることは肛門周辺の血流を悪くする要因になる。適度に休憩を入れ、からだを動かすようにしたい。

肛門やおなかをあたためて血行をよくすることも必要だ。シャワーよりも入浴がいい。冷え症の人は腰をカイロであたためるといいだろう。

◇痔の予防・改善10カ条
1.おしりは清潔に
肛門周辺の清潔を保たないと細菌が繁殖し、かゆみや炎症の原因になる。排便のあとはきれいにし、洗浄便座を使ったあとは十分な乾燥を。

2.便秘は禁物
便秘で腸内にたまった便は硬くなり、排便時に肛門を傷つけることになる。便秘しないようにしよう。

3.下痢をしない
下痢は肛門を刺激し、おしりも不潔になりやすいので要注意。

4.トイレで強く長くいきまない
排便時に強く長くいきむと、肛門をうっ血させ、負担がかかってしまう。

5.長時間トイレにこもらない
トイレは長くても3分以内に。完全に出し切るのを待つと長時間こもることになる。

6.腰やおしりを冷やさない
冷えは血行不良につながり、下痢の原因にも。入浴して十分あたためよう。

7.食物繊維をしっかりとる
食物繊維は腸内で水分を吸収し、便を軟らかくする。スムーズな排便のためにも食物繊維をとろう。

8.朝食をきちんととろう
朝食は胃腸の活動をうながし、自然な便意を起こさせる。

9.適度な運動を心がけよう
適度な運動は腸を動かし、排便をスムーズにする。

10.睡眠はきちんととる
十分な睡眠で自律神経のバランスをととのえ、脳と腸の関係をよくしよう。

やっぱ食べよ!便秘解消だけじゃない「女子にはりんご」な理由

今まさに旬を迎えており、より一層うまみを増している果物といえば?りんご”。

『ライフスタイル総研』が実施したアンケートの結果によると、「りんごは好きですか?」という質問に対し、約9割もの人が「好き」と回答したとのこと。

この回答からも、りんごがいかに多くの人に愛されているかがうかがえますよね。

そこで今回は、美味しいだけではないりんごの魅力と、りんごを使ったおすすめレシピについてお話していきたいと思います。

■こんなにあった! りんごの美容・健康効果

(1)ペクチン

ペクチンは、水に溶ける水溶性食物繊維です。この水溶性食物繊維には粘着性があり、時間をかけて胃腸内を移動するため、腸に働きかけて便通を促してくれます。

(2)りんごポリフェノール

活性酸素を抑制し、シミを予防。肌を内側から明るくする効果が期待できます。

(3)カリウム

血圧を下げ、高血圧予防に期待できます。

(4)クエン酸・りんご酸

疲労物質である乳酸を分解し、疲労回復に働きかけます。

今、「早速りんごを買いに行かなくては!」と思ったそこのあなた! 美味しいりんごの選び方をご存知ですか?

 美味しいりんごは、軸がしっかりとしていて、皮につやがあり、ずっしりとした重みもあります。

また、指で軽くはじくと、澄んだ音がするので覚えておくとよいでしょう。

次に、雑誌やテレビ、各種イベントで大活躍中の管理栄養士・五十嵐ゆかりさんに教えてもらったりんごを使ったレシピをご紹介します。

■ラム&シナモン香る”紅色りんごジャム”の作り方

【材料】(作りやすい分量)

・紅玉(他のりんごでもOK)・・・2個(400g)

・甜菜糖(なければ砂糖)・・・150g

・水・・・100cc

・レモン汁・・・大さじ1/2

・ラム酒・・・小さじ1

・シナモンパウダー・・・・少々

【作り方】

(1)紅玉は1cm角に切り、鍋に入れたら、甜菜糖、水、レモン汁を加えて混ぜる。

(2)鍋を中火にかけ、煮たったら中火で水気が少なくなるまで煮る。

(3)ラム酒を加えて更に1分煮たら火を止め、シナモンパウダーを加えて混ぜる。

「りんごジャムは、皮を一緒に煮れば紅色に仕上がります。りんごの種類によっては皮の赤色が薄いものがありますので、紅色のりんごジャムを作りたいときは、皮全体が赤いりんごを選ぶのがおすすめです」と、五十嵐さん。

パンにのせたり、ヨーグルトにかけたり、パウンドケーキに入れても美味しいそう。ぜひ、ご自宅で作ってみてはいかがでしょうか。

女社長は【人生も便通も快調!】という結果が明らかに!

お腹の調子で悩んでいる女性は多いですよね。特に、便秘は女性の天敵!便秘によってお腹が痛くなったり、お肌が荒れてニキビができたりと、悩みは増すばかりです。では、どうしたらすっきりとした毎日を送ることができるのでしょうか。

■OLと女社長、お腹の調子に違いあり?

「グリコ乳業」が行った「OLと女社長、働く女性のスッキリ大調査」というお腹の調子についての調査で、興味深い結果が上がってきました。なんと「お腹の調子でとても悩んでいる」と答えたOLは、女社長の約1.5倍もいたのです。

女社長の方が忙しくストレスを抱えているイメージなのですが、一体なぜこのような結果を生んだのでしょうか。

■お通じの差は、ライフスタイルの違いにあった

「どのくらいのペースでトイレをしますか」という質問をしたところ、OLと女社長を含めた全体の5人に1人が「3日以上でない時がある」と答え、女性は慢性的に便秘に悩まされていることが分かりました。

そしてキャリア別にみると「1日1回以上」と答えたのは、OLが約5割に対し女社長が約6割と、女社長の方がお通じがいいという結果に。

また、「トイレに行く時間帯は」という質問では、OLの約4割が「決まっていない」と答えたのに対し、30、40代の女社長の約6割が、「朝」と答えました。

一般的に便秘の解消には、規則正しい生活を送り、自律神経を整えることが大切だと言われています。

このことから、時間に追われる生活をしている女社長は、忙しいからこそ規則正しい生活を送り、プライベートに余裕のあるOLは生活がルーズになってしまいがち、という生活習慣の違いがお通じの良し悪しに繋がっているというわけです。

■意識の違いも重要なポイント

「お腹がすっきりするように心がけていること」という質問では、若い世代ほど「特にない」と回答。一方で年齢が上がるほど、運動する、食事に気を付けるなど、意識的に体調を整える努力をしているようです。

■お腹の調子を整えるには?

みなさんもご存じのように、乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維は、お腹に良い栄養素の代表です。乳酸菌は加齢とともに減っていくので、食品から補ってあげる必要があります。

ヨーグルトには、乳酸菌とともに、ビフィズス菌の入ったものもありますので、毎日適量を食べることをおすすめします。また、きのこやバナナ、プルーンなど、食物繊維が豊富な食品を積極的に摂ることも心掛けましょう。

軽いウォーキングやストレッチも、適度な筋肉を付けるため、腸に刺激を与えるために有効です。日常的に体を動かすことを意識するのも重要なポイントです。

お腹の調子がすっきりしない人は、まずは規則正しい生活を送ることから始めてみてはいかがでしょうか。

食物繊維のとりかた、冷水を飲む……。臨床内科専門医が教える「便秘解消法のウソ」

便秘対策として、ゴボウやイモ類に含まれる食物繊維が効くと聞いて実践していますが、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長は、「便が硬い方や、便秘と下痢を繰り返す方は不溶性の食物繊維をとると逆効果です」と言います。

そこで、よく耳にする便秘改善法の真偽についてお尋ねしました。

■食物繊維をとる=便秘解消とは限らない

便秘の原因と影響について、正木医師はこう説明します。
「便通とは、毎日あるのが健康な状態です。ですが、『毎日排便があっても便が硬くて量が少ない』、『残便感がある』、『排便に苦痛を感じる』場合は、便秘と考えましょう。

『腸のぜん動運動が弱い』、『ぜん動運動が強すぎて腸がけいれんを起こす』、『排便のリズムが崩れて便が届いても便意が起こらない』などが原因です。

便秘が続いて便が腸に長くとどまると、『腸内に悪玉菌が増えて、肌荒れや吹き出物ができる』、『血行が悪くなって、肩こりや腰痛につながる』、『自律神経の働きが乱れて、イライラや不快感がつのる』など、心身に悪影響を及ぼします」

さらに正木医師は、「世間で言われる便秘解消法には、実は逆効果なことも見受けられます」と、次のように説明します。

1.食物繊維のとりかた
便秘改善=食物繊維をとる、と思われがちですが、食物繊維には、「こんにゃく、海藻類、果物類に含まれる水溶性の食物繊維」と「穀類、豆類、野菜類、イモ類に含まれる不溶性の食物繊維」の2種類があります。

便秘と下痢を繰り返す、便が硬い、便意が起こらない方が不溶性の食物繊維をとると、余計におなかが張って症状が悪化することがあります。善玉菌を増やし、水に溶けて便をやわらかくする「水溶性の食物繊維」をとってください。

一方、腸の動きが鈍いと感じる方は「不溶性の食物繊維」をとりましょう。水に溶けないので腸内で水分を含んで膨らみ、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を高めます。

2.目覚めに冷水を飲む
起床時にコップ1杯程度の水を飲むと、腸が目覚めを感じてぜん動を開始するので、便秘の改善につながります。

しかし、腸の働きが弱っている方の場合、冷えは大敵です。冷たい水を飲むと胃腸が冷えて、より腸の動きが鈍くなることがあります。白湯(さゆ)か常温の水を飲んで、腸のぜん動運動を促しましょう。

3.油分を控える
排便のためには、大腸にある便をできるだけスムーズに肛門に運ぶ必要があります。油分を控えすぎると、便の移動をさまたげることがあります。

エクストラバージン・オリーブオイルは、便のすべりをよくするとともに、主成分のオレイン酸が腸の動きを活性化させます。毎朝、大さじ約1杯のオリーブオイルを飲むことが便秘対策に有効だと分かっています。

4.便秘対策の薬(下剤)を飲み続ける
2週間以上、下剤を飲み続ける、規定の量以上にたくさん飲むと、腸に炎症が起こって働きが鈍るため、逆効果です。

便通の改善が見られたら、少しずつ薬の量や回数を減らして、自然と排便できるようにしましょう。薬の効き目が感じられない、頑固な便秘が続く場合は、自己判断で薬を増やしたりせずに、かかりつけ医に相談しましょう。

自分の体質や便秘の状態を理解し、適切な方法を試すようにしましょう。

取材協力・監修
正木初美氏。日本臨床内科医会専門医、大阪府内科医会理事、大阪府女医会理事、日本内科学会認定医、日本医師会認定スポーツ医、日本医師会認定産業医、正木クリニック院長。
正木クリニック 大阪府大阪市生野区桃谷2-18-9
http://masaki-clinic.net/wp/

便秘は肌トラブルの元!便秘の原因を知って今日から美肌に

せっかく丁寧にケアをしても、腸内がきれいでなければ、お肌に現れてきてしまうかも。女性の敵ともいえる便秘の原因と体の中から綺麗になれる食事をご紹介したいと思います。

■便秘には食物繊維を
不規則な生活を送っていると便秘になりやすくなりますよね。その原因の一つは食物繊維不足です。食物繊維には3つの役割があります。

(1)老廃物を排出するデトックス効果

腸に老廃物がたまるとニキビ、肌荒れ、冷え性などの原因に。食物繊維は腸の中で老廃物を吸収して便として排出してくれます。

(2)食べ過ぎ防止

胃の中で食物繊維は膨らむので食べ過ぎを防止してくれます。腹もちも良いのでダイエットにも繋がります。

(3)便秘解消

便のかさを増やして便秘を防ぎ、体の中の不要なものを追い出します。

■デトックスのために働く2種類の食物繊維
食物繊維は、腸の中で余分な栄養分や老廃物をくっつけて、便として体の外に追い出す効果があります。また、胃の中で膨れて満腹感を生み、食べ過ぎ防止の役割も。そんな効果を持つ食物繊維は2種類に分けられます。

1つ目が、水に溶ける「水溶性タイプ」。2つ目が、水に溶けない「不溶性タイプ」です。それぞれ働きが違うのですが、どんな働きがあるのかご紹介します。

(1)水溶性食物繊維の働きとは?
・血液中のコレステロールの上昇を抑制し、血糖値を抑え、体内の塩分を排出する役割をしてくれます。

・体内でドロドロと粘りのある状態にし、有害物質を絡めとり体外へ運んでくれます。

・満腹感を感じさせるため、食べ過ぎを抑えてくれます。腸内を綺麗にしてくれます。

(2)不溶性食物繊維の働きとは?
・水分を吸収して膨張し、腸を刺激するので、便秘解消や整腸作用の効果があります。

・また、有害物質が体内に吸収されることを防ぎ、体外に排出する役割も果たします。

■食物繊維がいっぱいの野菜とは?
便秘解消の方法の中でもちょっとしたポイントを知っておけば、日々の生活でも簡単に取り入れられるのが食事。野菜の食物繊維は便秘改善によいとされています。その中で、特に食物繊維が豊富な野菜ベスト5をご紹介します。

1位 パセリ 6.8グラム

2位 ごぼう 5.7グラム

3位 ニンニク 5.7グラム

4位 アボガド 5.3グラム

5位 オクラ 5.0グラム

便秘に悩んでいる時はこの5つの野菜を積極的に摂取しましょう。

■食生活の乱れには和食がおすすめ
(1)欧米化した食生活にも工夫を

肉や乳製品の摂取が増えて食物繊維の摂取量は減少しています。パンを食べる時も、食物繊維の多いライ麦パンや全粒パンを選びましょう。

(2)栄養バランスが摂れる和食がおすすめ

和食の代表の食材、穀類、芋類、豆類、野菜類、果実類、海草類を効率よくとるには、和食がピッタリです。食事全体の栄養バランスもよくなるでしょう。

1日20グラムの食物繊維を摂取する事が目標とされていますが、少しづつ、食生活を変える事で、体の中から変化が表れてくると思います。

便秘解消のために是非、日々の生活の中で、取り入れてみてください。

便秘になってしまう理由とは?早くスッキリしたい方へ!

女性が抱える悩みで多いのが便秘。ただし、便秘と言っても一時的なものから慢性的なものまで、人によってその原因は様々です。それでは、便秘になってしまう代表的な理由を取り上げ、便秘解消法もご紹介します。

様々なことが原因で引き起こされている便秘には、以下のような理由が考えられます。

1.旅行中などでいつもと違う食生活を送っている
2.ストレスが溜まっている
3.いつも日常的に行っていた運動やエクササイズなどを急にやめている
4.妊娠している
5.手術などをして鎮痛剤を長期的に摂取している
6.体内の水分量が不足している
7.甲状腺の調子が悪い

以上のなかで、心当たりはありませんか?とはいえ、甲状腺の異常や慢性的な状況が続いて痛みなどを伴う場合は、自分の判断で市販の便秘薬などに頼らず、病院に行くことをお勧めしますが、自分でも出来る解決法をご紹介します。

まずは、健康的な食生活とたくさん水を飲むこと。さらに1日に25グラムの食物繊維を摂取することです。食物繊維といってもリンゴや豆のように水に溶ける水溶性とブロッコリーや葉物の野菜のように水に溶けない不溶性の2種類があるので、それぞれをバランスよく合わせて摂取することが大切です。

毎日スッキリ快適に生活できるように、食生活やライフスタイルも合わせて一度見直してみてください。

便秘を解消♪青パパイヤ料理&生ジュース  

“10日も便通がない”“下剤を飲まないと排便できない”といったツラい便秘に悩む女子も少なくないのでは? そんな便秘症の人に朗報! 野菜の効能に詳しい大森裕子さんに、便秘に効果的な果物を教えてもらった。

「便秘予防には、青パパイヤがおすすめです。青パパイヤには食物繊維が多く含まれ、さらに整腸作用があります。

そのため腸の中のビフィズス菌を増やし、悪玉菌の育成を防止する働きがあるので、青パパイヤを意識してたくさん摂ることで腸内環境が活発になり、溜まってしまった“宿便”が排出されるなんてことも。青パパイヤはネット販売などで入手できるので、ぜひ試してみてください」(大森裕子さん)

便秘に効果的な、青パパイヤ料理&生ジュースのつくり方はこちら。

レシピは次のとおり。

[青パパイヤのゴママヨネーズ和え]
○材料
青パパイヤ150g、ニンジン1/3本、スリごま大さじ2、マヨネーズ適量、醤油少々、スリニンニク少々
○作り方
(1)青パパイヤの皮をむいて千切りにし、水に入れたボールで、さらしてアクを抜く。20分ほど時間をおいたら、取り出してザルにあげておく。
(2)ニンジンの皮をむいて千切りにする。
(3)(1)と(2)をボールに入れて、スリごま、マヨネーズと和える。醤油とスリニンニクをお好みで混ぜればできあがり。

青パパイヤジュース
○材料
青パパイヤ100g、パイナップル200g
○作り方
青パパイヤとパイナップルの皮をむき、ジューサーに入れて30秒ほど混ぜればできあがり。

大森さんによると、青パパイヤを毎日取り入れるだけで、便秘が解消されるうえ、さらに+αの美容効果も期待できるのだそう。「青パパイヤはアジアではメディカルフルーツと呼ばれるほど、体にいい食べ物。

青パパイヤに含まれる酵素は、炭水化物、タンパク質、脂質の3つの栄養素を分解するため、ダイエット効果も期待できます。そのほかに含まれるビタミンCやβカロテンも豊富なので、肌のコンディションもよくなりますよ」(同)

便秘やダイエット、美肌など、女性にうれしいことずくめの青パパイヤ。さっそく手に入れて試してみよう!

大森裕子“生産者がどのような思いで作っているかを消費者に伝え、消費者が自分自身にとっていいものをみつける場所”をテーマに、こだわりの野菜や加工品を販売する「表参道市場伝」を主催する、Bond代表取締役。不動産業界から転身し母親の立場からで社会に貢献できる仕事をめざしBondを設立。

女性だけでなく男性も心がけたい冷え性対策

■冷え性で皮膚温が低下

 OL歴25年のM子さんは、本人の言によると先祖代々の冷え性。若い頃から夏の冷房と冬の寒さがとにかく苦手なのだそうです。対策情報が入る度にいろいろ試みましたが、気に入った方法は見つからず、今年もまた寒い季節になってきました。

 手足の先端から冷たく感じるこの症状――、冷え症ではなく冷え性と書きます。サーモグラフィーという機械を使って皮膚表面温度を測定すると、明らかに皮膚温の低下が認められます。

 最終的には血液循環障害のために末梢に体温が行き渡らないためのようですが、原因は複雑に絡み合っていて、それぞれの人の冷え性の原因を突き止められないことが多いと思われます。そのためいろいろの治療法があって、それも人により効きかたが違う結果になってしまうのです。

 M子さんが試みた方法を聞き取ってありますので紹介します。どれが誰に合う方法なのかははっきりとはわかりません。

■入浴は湯船から出た後に注意

 入浴は冷えた手足をお湯で温めるものですから誰でも考えつく常識的な方法です。どうしても長湯になりますので首までお湯につかるのではなく半身浴の方が安全です。

 ただ、入浴の問題は湯船から出た後にあるようです。浴室内は湯気がいっぱいで湿度も高いのですが、気温は普通40~41度の湯温よりは低いはずですから、皮膚温はどんどん下がり始めます。

バスタオルで手早く水分を拭き取ったとしても、そしてすぐパジャマを着て布団に入ったとしても、もう冷えた感じになってしまいます。

 また、女性なら顔のお手入れやら髪にドライヤーやらで、すぐ就寝というわけにはいきません。実際にベッドに入る頃には足先が冷たくなった感じになってしまいます。

 入浴剤を使うと特に炭酸ガスを発生させるタイプのものは、毛細血管の収縮を抑制しますので浴室を出てからしばらくの間は皮膚温を保つことができます。

逆に浴室を出る直前に、手足に水をかけると、瞬間毛細血管が収縮して体温を逃がさなくなりその後の保温が保たれるという考え方もあります。

■携帯カイロは足首や膝を温めるイメージで

 入浴以外では、部屋全体の空気を暖める方法、発熱しているものから出る赤外線や遠赤外線を身体に当てる方法などがあります。足だけを暖めたいような場合はホットカーペットや携帯用カイロです。

 携帯カイロは鉄粉が酸素に触れて酸化鉄になるときに発生する熱を利用するもので、足首、膝を温めるという意識で使うといいようです。足先が冷えたあと下痢になりやすい人は、足の付け根を暖めると効果的です。ズボンのポケットにカイロを入れておくと丁度良さそうです。

 ただし、カイロが皮膚に直接触れると低温熱傷を起こしますので、ハンカチや小さいタオルに包んでから使って下さい。足の熱を失わないようにするだけでよい場合は膝掛けだけでも効果があります。

電気あんか、電気毛布、電気シーツなどは簡便に暖を取るのに有用ですが、長時間にわたるときには発生する電磁波を心配する説もあります。

 東洋医学では指圧やお灸でいわゆるツボを刺激する方法での治療が行われています。意外に効くということですが、メカニズムは分かりません。

 また催眠療法もあります。これは専門家について多少練習をする必要がありますが、足や手が暖まる、暖かくなってきたという自己暗示をかける方法です。

■ウォーキングや食品にも気を配ることで対策を

 動脈硬化が進んでいるために手足の末端までの血液循環がうまくいっていない場合は、健診データを参考に動脈硬化改善の治療も平行して行います。

 ウォーキングは下肢筋の運動の結果毛細血管を発達させますので血液循環を改善します。足の指を尺取虫のような動きをして前進する運動をすると日頃使っていない細かい筋肉を動かしますので、血液循環の改善に有用です。

 温かい飲み物も身体を暖めますので有用です。また、しょうが、ねぎ、にんにくは食品として摂取を心がけると冷えにくい体質になることが期待できます。含有する辛み成分、香り成分が効くようです。

専門医に聞け! Q&A 不眠による便秘を改善する

Q:帰宅するのが夜の9時から10時頃で、食事をした後、パソコンで株やブログ、フェイスブックなどをして寝るのが2~3時になります。そのせいか、よく眠られず便秘もひどいし、体がだるいのが続いています。

不調を改善したいのですが、アドバイスをお願いします。(29歳・信用金庫勤務)

 A:ご質問の方は、ご自身が仰っていますが、生活スタイルが今の不調を引き起こしている主な要因であることは確かでしょう。

 仕事が多忙で日中は自分の時間が持てないので、夜遅い時間が自分の時間となり、あれこれと行うものと思われます。
 株にしろSNSにしろ、パソコンでいろいろなことをすると頭が冴えてきます。

だから、さあ寝ようと思ってベッドに入っても、すぐには眠れないはずですし、熟睡もできません。だから、眠れないのは当然です。深夜まで起きて頭を使う活動をすると、体は休息を要求しても、心は起きていたがります。

 つまり、自分で眠らないようにしているわけですが、本人は眠れないと思っているのですね。こういう体の状態を漢方では「陰虚陽盛」といいます。体も心も含めて昼間の生活が夜に持ち越されているのです。

●夜型の生活をやめよう
 私たちの体は1日のリズムに従って働いています。それが本来の姿なのです。だから、赤ちゃんに便秘はないし、犬も不眠や便秘には悩みません。

 ご質問の方の便秘も、自然のリズムに逆らった生活が便秘の原因となっているのはおわかりでしょう。ちなみに、犬も不自然な生活を強いられると便秘になることがあるそうです。

 ですから、ご質問の方にまず求められるのは、生活リズムの改善です。一番よいのは、自分時間は朝に持つようにすること。つまり、朝型の生活にシフトするのです。

 夜は頭が冴えるようなことはせず、なるべく早い時間に就寝します。そうすれば、不眠も便秘も改善してくるでしょう。
 そして、それと並行して漢方薬を利用するとよいでしょう。漢方では、不眠に対して強い作用のものを使いません。

西洋医学の睡眠薬のように無理に眠らせる薬はないのです。
「麻子仁丸」という穏やかな整腸作用のある薬や、「六君子湯」という胃腸の薬は、体の状態を整えて眠りやすくします。

三浦於菟氏(吉祥寺東方医院院長)
東邦大学医学部卒。国立東静病院内科勤務を経て、中国・南京中医学院、台湾・中国医薬学院に留学。東邦大学医学部東洋医学科教授を経て、同大学客員教授。著書『東洋医学を知っていますか』など多数。

便秘解消に前進? 初のガイドラインの気になる中身

トイレに行った後もすっきりしない、便がたまっておなかが痛くなる……。便秘は若い女性だけでなく、60歳以上の中高年の男女が多く悩まされている症状だ。「たかが便秘」と放置していると生活の質を落とし、命の危険につながることもある。

 便秘の治療薬を販売するマイランEPD合同会社は、2017年11月22日に慢性便秘症についてのメディアセミナーを開催。2017年10月に日本で初めて作成された便秘のガイドライン、「慢性便秘症診療ガイドライン2017」の作成に携わった横浜市立大学大学院医学研究科・肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳氏が講演を行った。その中から、便秘の現状と治療のポイントを紹介しよう。
■便秘は「回数」だけでは決まらない

 若い女性に多いというイメージがある便秘。しかし歳を取るにつれて、男女ともに便秘に悩む人が増える。2013年の国民生活基礎調査によると、80歳以上では10人に1人以上が便秘の症状を抱えている(図1)。「便秘は60歳以下では女性に多いのですが、60歳を超えると男女ともに増えて、男女差がなくなってきます。介護が必要になったことをきっかけに便秘になる方も多く、今後高齢化が進むと、ますます便秘で悩む患者さんは増えるでしょう」と中島氏。

 そもそも便秘とはどのような状態なのだろうか。2017年10月に日本で初めて作成された「慢性便秘症診療ガイドライン2017」(日本消化器病学会関連研究会慢性便秘の診断治療研究会・編)では、便秘は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されている。

 この「十分量かつ快適に排出できない状態」には、大きく分けて2つのタイプがある。一つは、排便の回数や量が少ないため、便が腸の中に滞ってしまうタイプ。もう一つは、量や回数は問題ないが、便が快適に排出できず、残便感があるタイプだ。

便秘とは……本来体外に排出すべき糞便を、十分量かつ快適に排出できない状態(以下のタイプに分けられる)(1)排便の回数や量が少ないため、便が腸の中に滞るタイプ(2)量や回数は問題ないが、便が快適に排出できず、残便感があるタイプ

 よくある誤解は、「排便の回数が多ければ、便秘ではない」というものだ。毎日出ていても、便が硬いと力んでもすっきり出せない。このように出すときに不快感があったり、出した後に残便感があったりする場合も実は便秘といえる。中島氏は、「便が硬いと一度に出せないために、1日に何回もトイレに行く人がいます。すると、医師によっては、排便の回数だけに注目して、『便秘』ではなく『下痢』と判断してしまう場合もあります」と話す。

 男性の場合は「恥ずかしい」という理由で便秘を隠す人もいる。しかし、便秘を長期間放置すると、たまった便によって腸に穴が空き、最悪の場合は死亡してしまうケースもある。さらに便秘は大腸がんなどの重篤な腸の疾患が原因になっていることもあるため、病院で正しい診断を受けることが重要だ。米国の調査では、便秘の人とそうでない人を比べると、便秘の人は生存率が低いというデータがある(図2)。「たかが便秘」とあなどることはできない。

■エビデンスのある治療薬が次々と登場

 便秘の治療では、薬を飲む前にまず生活指導が行われる。基本は、適度に運動をして十分な睡眠をとること、そして食物繊維不足に気を付けることだ。「便秘の患者さんの中には、1日2gくらいしか食物繊維をとっていない人もいます。わが国の推奨量は、成人男性で1日20g以上、成人女性で1日18g以上です。極端なダイエットでも食物繊維の摂取量が減り、便秘の原因になります。私の経験では、ダイエットが原因で便秘になると、その後10~20年は便秘が治らないことがあります。食生活の乱れは便秘の大元です」と中島氏は話す。これらの生活習慣の見直しを行っても便秘が改善しない場合は、飲み薬を使用する。
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【酸化マグネシウム】

便を軟らかくするが、高齢者や腎機能の悪い人は要注意
 日本で古くから広く使われている薬は、酸化マグネシウム(商品名:マグミットほか)だ。この薬は、腸内で胃酸や膵液(すいえき)と反応することで塩類の濃度を高め、浸透圧を働かせて腸管から腸内へ水分を移動させ、便を軟らかくする。

 酸化マグネシウムは、繰り返し使用しても効果が弱まる(便秘が悪化する)ことがないという利点があるが、腎機能が低い人や高齢者が長期間にわたって使うと、血中のマグネシウム濃度が上がり、高マグネシウム血症になる可能性がある。高マグネシウム血症は、だるさや脱力、血圧低下などを引き起こし、命に関わる場合があるため、高齢者や腎臓が悪い人が酸化マグネシウムを飲む場合は慎重に使用し、定期的に血中のマグネシウム濃度を測定する必要がある。
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【センナなどの刺激性下剤】

作用が非常に強力で、依存性が高い
 もう1つ身近な便秘薬といえば、センナを代表とする刺激性下剤だろう。刺激性下剤は、大腸の蠕動(ぜんどう)運動を促して排便を起こす効果の強い薬だ。「日本は刺激性下剤大国といわれています。刺激性下剤は薬局でも売られている薬ですが、作用が非常に強力で、毎日飲むと水のような便になってしまいます。依存性が高く、飲む量がどんどん増えるので注意が必要です」(中島氏)。

【ルビプロストン】

慢性便秘症への確かなエビデンスあり。吐き気に注意
 近年、便秘の治療薬は進歩している。2012年から使えるようになったルビプロストン(商品名:アミティーザ)は、便秘治療薬としては32年ぶりの新薬だ。「これまでの便秘薬には、臨床試験に基づいた科学的根拠(エビデンス)はありませんでした。ルビプロストンは慢性便秘症患者を対象とした臨床試験を経て、どんな患者にどれくらい効果があるかという科学的根拠が確認されている画期的な薬です」(中島氏)

 ルビプロストンは上皮機能変容薬と呼ばれ、今回のガイドラインで推奨度が最も高いランクに評価されている。小腸に働きかけて水分の分泌を促すことにより、便を軟らかくして自然に排出しやすくする。慢性便秘症の患者242人が、ルビプロストンを1日48μg(2カプセル)、4週間服用した臨床試験では、プラセボを服用したグループと比べて24時間以内に自発的な排便が有意に増加し、硬便やいきみなどの症状も有意に改善した[注1]。また、48週間飲み続けても効きにくくなることはなく、効果が持続するという臨床試験の報告もある[注2]。

 注意点として、ルビプロストンは妊婦には使用できない。また、「若い女性では吐き気が起こることがあります。ただ、高齢者には起こりにくいため、酸化マグネシウムを使いにくい高齢者には有効性が高い薬です」と中島氏は話す。

 なお、上皮機能変容薬にはルビプロストンのほかに、2017年3月に登場したリナクロチド(商品名:リンゼス)という薬がある。現在リナクロチドは、過敏性腸症候群[注3]の便秘型に限って使われているが、2017年9月に、新たに慢性便秘症に関する効能・効果追加の承認申請が行われており、承認されれば、慢性便秘症の患者にも使うことができるようになる見込みだ。

■普段は「便を軟らかくする薬」、つらいときは「刺激性下剤」

 では、これらの薬を医師はどのように組み合わせて使うのだろうか。中島氏によると、「普段はルビプロストンや酸化マグネシウムなどの便を軟らかくする薬を使い、便が出なくてつらい時だけ刺激性下剤を飲む」ことが勧められるという。

[注1] Johanson JF, et al. Am J Gastroenterol. 2008 Jan; 103(1): 170-177.
[注2] Fukudo S, et al. Clin Gastroenterol Hepatol. 2015;13:297-301.
[注3] 過敏性腸症候群:腸管に明らかな異常が見つからないにもかかわらず、腸の機能異常が起こり、腹痛あるいは腹部の不快感と、それに関連する便通の異常が続いている状態。下痢型と便秘型がある。

 治療のゴールは、熟したバナナくらいの軟らかさと形の便になることだ。便の硬さや形状を示す指標があり、日本人は4が理想とされる(図3)。

 4のような便は、トイレに行くとだいたい数十秒以内に排便できるという。これがすっきりと全て出し切る完全排便だ。しかし、1、2のように便が硬くなると、便がひび割れるため中に残る。半分くらい残ることもあり、強い残便感が起こる。「肛門は鼻や口と同じくらい繊細な感覚臓器です。そこに便のかけらが残ると非常に不快なわけです」(中島氏)

 反対に、水のような便になればすべて出るのだろうか。「水のような状態の便を出そうとすると、下に出ると同時に上にも逆流して残ってしまいます。下痢のときに何度もトイレに行くのは、水状の便は一気に出すことができないためです」(中島氏)。

 硬すぎず軟らかすぎない理想の便になることで、すっきりとした排便が可能になる。上手な薬の組み合わせで便秘をコントロールすれば、理想の便の硬さを保つことができる。

■トイレを我慢し続けると、便意がなくなることも

 生活習慣の改善、薬による治療に加えて、最後の仕上げとして必要なのが「我慢せずにトイレに行く」ということだ。トイレに行くことを我慢していると、その状態に慣れて便意そのものがなってしまう。便意がない人は女性や子どもに増えていると中島氏は指摘する。「便意を感じられなくなると、便が肛門あたりまできていても便が出せません。患者さんの中にはウォシュレットなどで刺激して出す人もいます」(中島氏)。浣腸や病院で便をかき出す処置を行うと、肛門を傷つけて便の感覚がさらになくなってしまう。そうなる前に、トイレを我慢しすぎないことも大切だ。

 トイレに行ったら、前かがみの姿勢をとると便が出やすくなる。ロダンの彫刻「考える人」のようなポーズをイメージしよう。普段、直腸は肛門の手前で大きく曲がっているため便が出にくいようになっている。座って前傾姿勢をとると、直腸から肛門までがまっすぐになり、おなかにも圧がかかりやすくなる。

 便秘は命にも関わり、生活の質を大きく左右する。重症化する前に適切な治療を受けることが重要だ。症状を隠したり、市販薬だけに頼ったりせず、一度病院で相談してみてはいかがだろうか。すっきりした排便で快適な生活を手に入れよう。

(ライター 井艸恵美、図版制作:増田真一、Akiko Takagi)

中島淳さん 横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室主任教授。1989年大阪大学卒業。社会保険中央総合病院内科、茅ヶ崎市立病院内科、東京大学第三内科助手、ハーバード大学客員研究員、横浜市立大学附属病院消化器内科教授などを経て、2014年より現職。専門領域は、消化管運動異常、肥満と消化器疾患(特に非アルコール性脂肪肝炎)、大腸がんの発がんメカニズムなど。TVなどのメディア出演も多数。

美肌も手に入る!?便秘解消ジョホレッチ

冷えや食生活の乱れなどからくる便秘は、放っておくと体調を崩すだけでなく肌もボロボロに。

下腹部が張ってポッコリ…なんていうときはジョホレッチ!TMで腸ストレッチをしよう。腸を活性化する動きで、便秘ストレス、肌トラブルから解放されるほか、免疫アップも期待できるみたい!

人は脳内の興奮をもたらす交感神経と、リラックス効果をもたらす副交感神経のバランスで体をコントロールしているそう。

ジョホレッチ!TMの開発者であり、美容家の鈴木まりさんによると「便秘の原因のひとつはストレス。腸の活動は副交感神経が優勢になっているときが活発なので、深く呼吸をして体の緊張を緩めたり、運動でストレスを発散させたりすることが大切」とのこと。

ジョホレッチ!TMはヨガ、アーユルヴェーダ、漢方などの予防医学に基づいた動きや呼吸で体を元気にするワークアウト。簡単な動きで不調を解消したい女子にはもってこい! ジョホレッチ!TMで腸から元気な体を作ろう。

●便秘解消ジョホレッチ!TM
(1)立つ、もしくはイスなどに座り、腰まわりを手で軽くさすってリンパの流れを促す。

(2)肩の力を抜いて足を軽く開いて立ち、腹筋に力を入れてお尻が出ないように注意し、膝はゆるめて軽く曲げる。手は肩幅より少し広めに開き、前にバレエバーがあるのをイメージして指先まできれいに見えるように中指と薬指で優しくバーを押さえるようにし、体の前に構える。

(3)手と上半身の位置をキープし、ゆっくり4秒かけてお尻で床に大きく円を描くイメージで腰を回す。左右2回ずつ行う。お腹周りの細かい筋肉を丁寧に意識しながら行うと効果的。

(4)そのままの姿勢で子宮を温めるようにイメージして両手を重ねてお腹にあてる。ゆっくり4秒かけて鼻から強めに息を吸いながらお腹を限界までふくらませ、ゆっくり4秒かけて口から息を吐きながらお腹を凹ませる。10セット行う。

(5)そのままの姿勢で大きくばんざいをするように腕を真上に伸ばし、ゆっくり4秒かけて上半身を後ろにそらす。このとき胸からお腹が伸びているのを意識。ゆっくり4秒かけて元の姿勢に戻る。10回行う。

「呼吸は腹式呼吸を意識して。呼吸を意識するだけでエクササイズ効果が変わってきます」(同)

ジョホレッチ!TMで腸の動きを活発にして、美肌&便秘知らずに!

鈴木まり
美容家。メンタルケア心理士修了。エステ&アーユルヴェーダROSA主宰。薬膳、漢方のセミナーを開催。大学、専門学校では、医学一般、心理学全般、福祉学を専攻。ベリーダンスなどのパフォーマーとしても活動の傍ら、タレントなどへの指導も行っている。

やっぱりバナナ!便秘もむくみもPMSもお任せな理由4つ

とっても身近なフルーツ「バナナ」。健康によさそうなイメージがあるものの、身近にあり過ぎて、食べない方も多いのではないでしょうか? でも、女子にはやっぱりバナナがおすすめ! 特に生理前の便秘やむくみは、バナナが助けてくれそうですよ。


■生理前は、どうしてむくむの?

生理前になると分泌が高まるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠を助けるホルモン。赤ちゃんが子宮で育つことを想定しているため、身体に栄養を蓄えたり、水分を蓄える性質があります。

そのため、むくみや便秘、食欲増進、といった身体に何かを溜めこむ現象が起こってしまうのです。また、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減少することで、ハッピー物質「セロトニン」が減少し、イライラを引き起こすともいわれています。


■やっぱり「バナナ」な理由4つ

(1)イライラに

バナナのビタミンB6の含有量は、フルーツの中ではダントツ。ビタミンB6は、エストロゲンの代謝に関わるビタミンで、女性ホルモンのバランスを整える働きがあります。

また、必須アミノ酸「トリプトファン」がハッピー物質「セロトニン」に変換される際にも必要なビタミン。バナナにはトリプトファンも含まれ、ホルモンバランスを整える、セロトニンの合成を助ける、という2つの側面からイライラ解消をサポートします。

(2)むくみに

体内の水分バランスを整える、カリウムやナトリウムなどのミネラル。バナナは、ミネラルが豊富。特に水分バランスと関係の深いカリウムは、リンゴの約2倍。血液の流れを正常に保つ、神経の興奮を抑え、イライラを和らげるマグネシウムもリンゴの約2倍含まれています。

(3)腸内環境美化に

バナナといえば、腸内環境! バナナには、腸内で善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維とオリゴ糖が含まれています。また、腸内で水分を含んで数十倍に膨らみ腸のぜん動運動を刺激する不溶性食物繊維も豊富に含まれ、生理前の便秘解消に◎。

(4)美肌ケアもバッチリ

意外かもしれませんが、バナナはポリフェノールも豊富! 東北大学大久保教授らの実験によれば、バナナは身近にある食品の中で最も抗酸化力が強いそうですから、PMSに関わらず、毎日食べたいフルーツです。

コンビニでも買えるバナナが、こんなに優秀だとは驚きですね。生理前の食欲が止まらない時には、これからはバナナを食べてPMSを乗り切りましょう!

力む習慣ありならかかりやすい 便秘気味なら「直腸瘤」を疑う

排便がうまくいかない「排便困難」の原因で代表的なのが「直腸瘤」だ。ただし、比較的新しい概念のために医師でも精通している人は少なく、見逃されているケースが珍しくない。

複数の科で直腸瘤の治療にあたっている「辻仲病院柏の葉」(千葉県)の辻仲康伸院長に聞いた。

 直腸は肛門とつながっている。この直腸がポケット状に膨らみ、突出したのが直腸瘤だ。腸を通って肛門から排出されようとしている便が、その直前に“落とし穴”のようになっている直腸瘤に入り込み、便が出にくくなる。

 患者の7~8割が女性。それには、出産が関係している。

「出産で強く力むと直腸に圧力がかかる。直腸は屈曲しているので、前方に特に圧力がかかります。そこに加齢が重なって、直腸と膣の間の壁の組織が緩み、ポケット状にへこんでいくのです」

 出産以外では、高度の便秘症や排便時に何回も力む習慣がある人に直腸瘤が出来やすい。

また、直腸瘤と同様の原因で起こる「骨盤臓器脱」も併発している人が、高齢者を中心に多い。骨盤臓器脱は、骨盤底の緩みで起こる子宮脱、直腸脱、膀胱脱などの総称だ。

「直腸脱の診断・治療が厄介なのは、直腸瘤だけという人もいれば、骨盤臓器脱もあるという人もいること。大腸肛門科、泌尿器科、婦人科など複数の科が連携して治療を行うべきですが、実践している施設はあまりない」

 婦人科で子宮脱を指摘されたが、婦人科領域ではない直腸瘤の診断・治療に至らなかった。あるいは、直腸瘤は大腸肛門科で治療を受けたが、子宮脱、膀胱脱は放置された――。こういったケースは珍しくないのだ。

■食物繊維を取る、スクワットも効く

「直腸瘤そのものの診断も、大腸肛門科を受診したのにスムーズに行われていないケースが結構あります。

お尻の穴を見るだけでは直腸全体の形が分からないので、排便時の直腸の形を見る『排便造影』を撮らなくてはなりません。それをせずに『便秘です』と下剤を処方されてしまうのです」

 直腸瘤を疑うポイントは、①慢性的な便秘がある②残便感がある③会陰や膣の側を指で押すと便が出やすい。理想的なのは、骨盤臓器脱も含め総合的に診断・治療を行っている病院を受診することだ。見つからなければ、腸を専門にする大腸肛門科医を受診しよう。

 直腸瘤と診断されると、“瘤”があまり大きくない初期なら、排便機能を改善する訓練を行う。排便時に力みすぎない、食物繊維をはじめ排便をよくする食事を取るなどだ。スクワットなどで下半身の筋肉強化も役立つ。

 それでは効果がイマイチという場合は、手術だ。膨らんで緩んだ直腸を引っ張り合わせて縫う方法や、合成繊維でできたメッシュを膣と直腸の間に置いて壁を補強する方法など、幾通りもの手術があり、患者の状態に応じて選ぶ。

 あなたの奥さんは大丈夫?

善玉菌にも相性がある!?腸内美人になるための善玉菌の増やし方

あなたにあう善玉菌は?

腸内に存在し、健康な体を保つために役立っている善玉菌。腸内には善玉菌のほかに、体に悪い影響を与える悪玉菌も存在しており、善玉菌よりも悪玉菌の方が多くなると、便秘やさまざまな病気が引き起こされます。

腸内環境を整えて健康を保つために、善玉菌を増やすことが大切です。

■善玉菌の栄養源となる食品を食べる
まず意識したいのが、腸内にもともと存在している善玉菌を増やすこと。そのためには、善玉菌の栄養源となる食品を摂ることが大切です。

善玉菌の栄養源となる成分としてぜひ摂りたいのが、食物繊維とオリゴ糖です。食物繊維は、穀物、芋類、豆類などの他、海藻類やキノコ類、コンニャク、ゴボウやニンジンなどの野菜に多く含まれる成分。

毎日の食事に積極的に取り入れましょう。腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にするなどの働きにより便通が改善するので、腸内環境のためには一石二鳥の効果が望めます。

もうひとつの成分はオリゴ糖です。オリゴ糖は、他の糖類とは異なり、胃や腸で消化されずに大腸まで届き、善玉菌の栄養源となってくれる成分。タマネギ、ゴボウ、アスパラガス、トウモロコシ、ネギや、大豆などの豆類、バナナや牛乳、ハチミツなどにもオリゴ糖が多く含まれています。

■善玉菌を多く含む食品や、サプメント・ドリンクで摂る
前述のように、もともと腸内にある善玉菌を増やすことと並行して、外から善玉菌を摂取するのももちろん効果的です。

食品ならばヨーグルトやチーズ、発酵食品の漬け物やキムチ、味噌や納豆などに、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌が豊富に含まれています。

乳酸菌飲料などのドリンクやサプリメントも、おやつ感覚で手軽に取り入れられるので便利です。腸内に継続的に補充することで効果が出てくるので、毎日続けて摂取することが大切です。

■適度な運動、ストレスの少ない生活を心がける
腸に直接関係ないように思える日常生活の習慣も、腸内環境に影響しています。

実は現代人ではなかなか避けることが難しい「ストレス」が、悪玉菌を増やし、腸内環境のバランスを崩す大きな原因のひとつ。過度なストレスを感じると腸の消化液の分泌が抑制され、悪玉菌が存在しやすい環境が作られてしまうのです。

規則正しい生活、バランスのよい食生活を心がけるとともに、良質な睡眠、適度な運動でストレスを溜めないようにしましょう。特にウォーキングなどの軽い運動は、ストレスを解消できるうえ、便通を促す効果もあるのでオススメです。

■自分の腸内環境に合った善玉菌を見つけよう
存在する細菌の数や種類など、腸内環境は人によってそれぞれ違うものです。ヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントなどでせっかく摂取した乳酸菌やビフィズス菌も、その人の腸に合わなければ、体の外に追い出されてしまう場合もあります。

自分の腸内環境に合っているかを確認するために、まずは2週間程度、同じヨーグルトやサプリを摂取し続けてみましょう。

便通や便の質がよくなったと感じられないようであれば、他の種類を試してみるというプロセスをくりかえし、自分の腸に合った善玉菌を見つけましょう。

また、菌の効果を発揮させるには、摂取するタイミングにも注意が必要です。乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いので、しっかり腸まで届けるためには空腹時を避け、胃酸が薄まる食後に摂りましょう。

治らない「過敏性腸症候群」はお腹を揺らすと劇的改善

過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても腫瘍や炎症などの器質的疾患がないのに、下痢、便秘、腹痛、下腹部が張るといった症状が見られる。「IBSの意外な原因が分かってきた」と話すのは、国立病院機構久里浜医療センターの水上健医師(内視鏡検診センター部長)だ。

 水上医師の元には、重症のIBS患者が全国から訪れる。「何をしても良くならなかった」という訴えがほとんどのため、従来とは違う治療法を模索するうち、いくつかの「事実」にたどり着いた。

【IBSの下痢型】

 これは男性に多く、ストレスが原因の下痢に非常に効果的な薬「イリボー」が承認されている(男性のみ)。しかし、イリボーで良くならない患者もいる。原因のひとつとして考えられているのが「胆汁に起因するIBSの下痢型」だ。

「食事をすると、胆嚢から胆汁が十二指腸に分泌され、小腸で再吸収されて残りが大腸に流れます。

胆汁には下剤と同じような作用があるため、小腸での再吸収が悪いと、下痢しやすくなる。虫垂炎で小腸を切除した人によくあったのですが、それ以外の人にも起こることが分かってきたのです」

「食後30~60分で下痢する」「食べなければ下痢をしない」「ストレスと下痢の関連性が考えにくい」の、特に最初の2つに該当するなら、疑われる。

「胆汁を吸着するコレステロールを下げる薬を飲めば、すぐに下痢しなくなります。薬をやめれば元の症状が出てきますが、食後30~60分はトイレに行けるようにし、無理な時だけ薬を服用するなど、必要に応じた使い方をするといいでしょう」

■日本人の8割が「ねじれ腸」

【IBSの便秘型】

 IBSの便秘型は、言い換えると「腹痛を伴う便秘」。

「患者の約半数は、自分でも可能な工夫で排便できるようになります」

 最初に考えるべきは、「ねじれ腸」の人の運動不足だ。

「腸が複雑にねじれ、途中で引っかかって便が出にくい。便は出ないけれど腸は動いているのでお腹が痛い。大腸内視鏡検査をしていると、だいたい8割の日本人がこのねじれ腸です」

 体質なのでねじれ腸を変えることはできないが、「腹痛を伴う便秘」なら、腸が動いているので、下腹部のマッサージで引っかかった便を出やすくすると、容易に改善できる。

「あおむけで腸を揺らすイメージで、両手で下腹部を小刻みに押したり、立った状態で体をひねる体操をする。運動はラジオ体操が最適です。何十年と便秘の腹痛で苦しんできた人も、マッサージやラジオ体操で、翌日には大量の便が出て腹痛が良くなったと報告します」

 水上医師は、「過敏性腸症候群にはストレスや腸の形、そして胆汁再吸収障害などいくつか原因がある。

現在それぞれにとても有効な治療ができるようになったので、腫瘍や炎症を除外するためにも専門医を受診してください」と話す。

 自己判断で市販薬……はやめるべきだ。

美容の大敵! 知っておきたい便秘の種類と原因

便秘とはどのような症状をいうのかご存知ですか? 一般的には、排便が順調に行われない状態のことをいいます。

とはいえ個人差があるので、目安としては、排便の回数が少ない、残便感や腹部が張った感じがする、便量が減少しているなどの状態が組み合わさった状態を便秘と考えてよいでしょう。

 例えば3日に1回程度でも、それが長年の習慣で苦痛を伴わないようであれば、便秘とは定義されません。逆に1日おきでもお腹が張るなど不快感がある場合は、便秘と考えられます。

 便秘のタイプは、大きく分けて「一過性便秘」と「常習性便秘」に分けられます。

 「一過性便秘」の中でも「緊張性便秘」は、大腸の運動が自律神経に支配されていることが原因で起こります。自律神経は感情に密接に関連しているので、精神的なストレスを感じると大腸本来のリズムが乱され、便秘になりやすくなります。

また旅行などの環境の変化から起こる便秘も一過性のため、原因が分かれば比較的自然におさまるのが特徴です。

 「習慣性便秘」は、生活習慣や食生活が原因として発生し、便秘の中でいちばん多いといわれています。中でも女性に多いのが「弛暖性便秘」で、便意はあるのにお腹が張る症状です。

これは、女性は男性に比べ腹筋が弱く、大腸の運動と緊張が低下し、便の通りが悪くなるためになります。また、お産を繰り返して腹筋がゆるんでいるようなときも、起こりやすくなります。

■女性のほうが便秘になりやすい理由

 女性が便秘になりやすい理由は様々ですが、その1つとしては筋肉量の差が挙げられます。上記の弛緩性便秘で述べたように、お腹周りの筋肉の量が少なくしっかりと腸を働かす力が弱いためです。

 また生理の影響も強いでしょう。排卵後~月経前には「黄体ホルモン」という女性ホルモンが多く分泌され、腸内で水分を積極的に吸収しようとします。そのため便の水分が奪われて硬くなってしまいます。

さらに黄体ホルモンは、子宮の筋肉の収縮を抑制する効果もあります。これが腸にも影響し、腸のぜんどう運動が低下することで排便しにくくなります。

 無理なダイエットも便秘の大きな理由の1つです。食事の量が少なすぎると、排便のための腸の働きが起こりにくくなってしまいます。また腸を刺激する脂質を摂らなかったり、食物繊維の摂取量が少なかったりすることも排便を妨げます。

せっかくのダイエットも、正しく排泄が行わなければ健康を損なってしまうので気をつけましょう。

不眠症治療、寝酒に頼ると逆効果 疲れ取れず

日本人の5人に1人が悩みを抱える不眠。生活習慣の改善で好転することもあるが、悪化した場合は薬を使う治療も有力な選択肢となる。寝酒に頼ると、かえって症状を悪化させがちだ。

薬は正しく使えば症状改善が期待できる。ただ副作用が出る場合もあり、医師の指導に従う必要がある。

都内に勤務する男性Aさんは寝つきがよかった。ところが昨秋、仕事でトラブルが続いたうえに勤め先のリストラ計画も浮上。寝つきが悪くなり、夜中に目覚めると眠れなくなった。

3週間ほどたつと、昼間も眠く生活や仕事にも支障が出始めた。床につく前にワインを飲むと眠れたが、効果は長くは続かなかった。1カ月たって近所の病院に行くと、不眠症と診断された。

■日本人の3割が飲酒に頼る

 聖マリアンナ医科大学の長田賢一・精神療法・ストレスケアセンター長は「不眠になったとき、日本人はアルコールに走る傾向が強い」と指摘する。医療機関を受診するのは1割に満たず、飲酒に頼る人は3割という国際的な調査もある。

 実はアルコールは不眠の解消には効果が薄い。脳は覚醒に近い状態だが身体は休息している「レム睡眠」を妨げるため、筋肉が休まらず、翌日にだるさが残りやすい。

 長田センター長は「昼間の生活に支障が出るようなら、積極的に治療した方がよい」と強調する。これは専門家の共通する見方だ。Aさんは睡眠導入剤などを処方されて症状が好転した。

「睡眠薬なんて大げさなと思ったが、ウソのように眠れ、疲れもとれるようになった」と振り返る。

睡眠薬というと危険というイメージがあるが、最近の薬は命に関わったり障害を残したりする副作用が出ることはまずない。ただ、使用法などに気をつけないと「生活の質(QOL)をかえって下げてしまう」と、東京女子医科大学精神医学教室の石郷岡純主任教授は話す。

 例えば、医師が処方する睡眠薬は脳を鎮静させ、不安を和らげる効果がある。効く人だと、翌日も眠気が続いたり、起きたときに頭がぼんやりしたりすることがある。飲んだ後に車を運転するのは危険だ。ふらついたりすることもあり、注意する必要がある。

 誤った使い方をしてしまう場合も多い。「寝る直前に飲む」と指示されていても、1~2時間前に飲む人が多いという。眠たくなくても前夜に起きたことや約束を翌朝にはきれいに忘れてしまう場合もある。副作用を強めるため、お酒を飲むことは避けたい。

■高齢者には効きすぎることも

 高齢者の場合には特に注意が必要だ。ふらつきやつまずきで転倒して骨折したのがきっかけで寝たきりになる人もいる。特に鎮静効果のある睡眠薬を飲むと、思考や記憶、意欲などの司令塔となる脳の前頭葉の働きが低下する。

会話が成り立たなかったり、冷蔵庫を開けて食べ物をあさったり、場所がわからなくなったりするといった異常が出ることもある。高齢者は睡眠薬が効きすぎたり、副作用が出たりしやすい。

 こうした副作用が起きにくい新しいタイプの薬も出ている。睡眠を促すホルモンのメラトニンに似た物質で、体内時計に働きかけて脳を鎮静することなく眠りに導く。

既存薬のような即効性は期待できないが、聖マリアンナ大の長田センター長は「次第にリズムを整えて眠りやすくしてくれる」という。

 不眠症を治療する場合、睡眠薬を使えば眠れるという自信を持つことが最初の目標となる。眠る習慣がついたら、数カ月かけて少しずつ量を減らしていく。このとき自己判断で、薬を減らしたり急にやめたりすると、副作用が出やすく危険だ。

 薬の量を減らすときは併せて、食事や生活習慣の見直しにも取り組むようにする。

快眠セラピストの三橋美穂さんは「夜にメラトニンを出すために、その原料となるアミノ酸のトリプトファンを多く含む食品を朝から食べる」と助言する。カツオ節や大豆、バナナのほか、脳内に取り込みやすくする炭水化物などが適している。

 寝る前にメールをしたりテレビを見たりすることはなるべく控える。寝室は暖かくするなどし、体を支えるマットレスや布団などは寝返りのしやすさを考えて選んだ方がよいという。

むくみも便秘もスルッと解消!あなたの悩みに合ってるのはどのキノコ?

お肌にもダイエットにも嬉しい、おいしい秋の旬といえばキノコですが、実はキノコの種類によって成分や効果も変わってきます。そこで、今回は肌に影響を与えるお悩み症状に合わせた、おすすめキノコをご紹介します。

■むくみ…マッシュルーム

キノコといえば、むくみを解消してくれるカリウムが豊富なイメージですが、中でもおすすめなのがマッシュルーム。

茹でたキノコにおけるカリウム含有量はなめこで210mg、えのきで270mgですが、マッシュルームではなんと310mgも含まれています。むくみが気になる場合はマッシュルームをサラダやスープで食べるといいでしょう。

■便秘…エリンギ

その歯触りのよさや、手でもさけるような特性からも分かるように、一般的に売られているキノコ類の中でもぶっちぎりの食物繊維を誇るのがエリンギで、100g中4.3gもの食物繊維が含まれています。便秘の際は毎日の食事に積極的にエリンギを取り入れてみて。

■代謝ダウン…しめじ

寒くなって代謝が落ちがちなときの救世主となるのがしめじ。代謝アップに役立つビタミンB1、ビタミンB2を豊富に含んでおり、さらにはカルシウムの吸収を助けるビタミンDもたっぷり。キノコ類の中でも比較的手頃な価格で手に入るので、日々の料理で様々なアレンジをしてみては?

■自律神経の乱れ…えのきたけ、なめこ

季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、心身共にお疲れモードになりがちですが、それを改善するのに一役買ってくれるのがえのきたけとなめこ。

これらのキノコには、神経の興奮を鎮めて腎臓や肝臓の働きを正常かつ活発にする働きのあるGABAという成分が豊富。自律神経の乱れを感じたら、えのきたけやなめこをお味噌汁の具にして、ほっこりと心を和らげてみては?

種類が豊富なキノコですが、それぞれ働きは違うみたいです。自分の悩みに合わせたキノコを食べて、秋の体調や肌を整えてみてくださいね。

便秘で体が重い人8割!朝にオススメ「便意くるくる」腹筋体操

女性の悩みベスト3に、常にランクインすると言っても過言ではない“便秘”。原因とされるのは、不規則な食生活や運動不足と言われていますが、皆さんは、普段からどんな対策をしていますか?

ある調査によると、便秘に悩む女性が多い中、特に対策をしていない人も多いというのが実情のようです。

そこで、この調査を基に、便秘に悩む“便秘スト”の人にオススメの便秘解消対策、簡単な腹筋体操をご紹介します。

■そもそも“便秘”の定義とは……

厚生労働省が提供する『e-ヘルスネット』にはこうあります。(以下、ホームページより引用)

<便秘とは、便中の水分が乏しく硬くなる、もしくは便の通り道である腸管が狭くなり排便が困難または排便がまれな状態をいいます。通常は1日1~2回の排便がありますが、2~3日に1回の排便でも排便状態が普通で本人が苦痛を感じない場合は便秘といいません。

しかし毎日排便があっても便が硬くて量が少なく残便感がある場合や、排便に苦痛を感じる場合は便秘といえます。>

“便秘=毎日快便ではない”というイメージがありますが、毎日出なくても、定期的に排便がある場合は、便秘とは呼ばず、便の状態や腹部の苦痛を感じるかどうかで判断するのですね。

■便秘時の感じる自覚症状は、「眠れない」「イライラ」「仕事や家事が億劫」

アボット ジャパンが、直近1年間に便秘の症状があった16歳から91歳までの男女29,161名を対象に行った「便秘に関する意識調査」を見ていきましょう。

まず、「便秘の症状があったときの気持ち」を聞いたところ、「体が重く感じる」(72%)がトップを占め、続いて「気持ちが落ち込む」(43%)「仕事や家事が億劫になる」(37%)「出かけたくなくなる」(35%)という回答でした。

また、上記の「便秘の症状があったときの気持ち」として、「非常に当てはまる」「当てはまる」「やや当てはまる」と回答した男女を対象に、その自覚症状になった際の困り度合を尋ねたところ、「眠れない」(79%)、「怒りっぽくなる・イライラする」(77%)、「仕事や家事が億劫」(75%)がトップ3という結果に。

便秘に悩む人は身体が重くなるだけではなく、「眠れない」「イライラ」「仕事や家事が億劫」など、メンタル面も重くなる傾向があるようです。

■頑固な便秘と戦う! オススメ便秘解消体操

一日のうち、もっとも便意が起きやすいのは朝です。朝のうちに腹筋を使うと、腸が刺激されて腸の動きが良くなり、便意がより起きやすくなります。そこで、ここでは簡単にできる腹筋体操を3つご紹介します。

(1)脚上げ

仰向けに寝たまま、両手は身体の両脇に揃えて置きます。膝を伸ばしたまま、床から足先を30センチ程度持ち上げて10秒間キープしましょう。これを5回ほど繰り返して、1セット終了です。

(2)おへそのぞき

仰向けに寝て、両手は頭の後ろで組みます。息を吐きながら、ゆっくりとおへそをのぞくように上半身を持ち上げて5秒間キープ。息を吸いながらゆっくり戻します。これを5回ほど繰り返し1セットとします。

(3)うつ伏せバタ足

手を顔の下に置いてうつ伏せで寝て、水泳でバタ足をするように、膝を伸ばしたまま大きく足を上下させます。10回程度繰り返し1セットです。

水泳やウォーキングなど、しっかり運動すればより効果が期待できますが、準備が必要な運動は、ついつい腰が重くなりがち。まずは、簡単にできることから始めて、朝の腹筋が習慣になってきたら、次のステップに進んでみてください。美は一日にして成らずです!

便秘で生活の質が低下する!?便秘の悩みトップ3と便秘になりがちな意外行動

体調も気分もどんより引き下げてしまう憎き便秘。便秘は生活の質までも低下させてしまうのだとか!? 便秘によるQOL(生活の質)低下の悩みトップ3と、便秘を引き起こす、うっかりやりがちな意外行動3つをご紹介します。

■困っている割合が高い自覚症状のトップ3は?アボット ジャパン株式会社が便秘に関する意識調査を実施したところ、便秘のときの自覚症状の困りごとトップ3は「眠れない」、「イライラする」、「仕事や家事が億劫」となり、QOL(生活の質)に影響を与えるこれらの3つの自覚症状が8割近くに上りました。

便秘が肌に悪影響を与えるのは言わずもがなですが、眠れなくなったり、イライラしたりといった症状によるストレスもまた、肌にとって良くないものだからこそ、徹底的に便秘は遠ざけたいものです。

■便秘を引き起こす意外行動3つ(1)「座りっぱなし」が多い生活

直近1年間に便秘の症状があった有職者の職業特性を調べると、「座りっぱなし」の時間が長いことが5割以上であることが、明らかになりました。一日の大半の勤務時間のほとんどを座りっぱなしで過ごすことによって、大腸の働きが低下する上、トイレを我慢してしまいがちだと、直腸の感受性が弱くなり、便通を感じにくくなるというリスクが。

(2)インドア派

座りっぱなしに加えて、休日はもっぱらインドア派という人は、より一層、便秘になりやすいので注意が必要。

運動不足などによる腹筋力の低下などから、便を押し出す力が足りなくなると、腸がゴムのように伸びきった状態になる弛緩性便秘が悪化するおそれがありますので、インドア派であっても散歩に出掛けたり、室内でストレッチをする習慣をつけるなどするようにしましょう。

(3)甘いものが好き直近1年間に便秘の症状があった人の生活習慣として、「甘いものをよく食べる」という回答を51%もの人が述べました。

普段の食事をしっかりとらず、甘いものを食べたり間食をすることが多い場合、腸壁に本来あるべき刺激が起こりにくくなり、便秘症状が起こってしまいます。甘いものの食べ過ぎにはご注意を。美肌だけではなく、快適な生活のためにも、便秘とは無縁でいたいものですね。(前田紀至子

冬は便秘の季節!甘~いバナナでスッキリ美人に

女子に多い悩みの定番といえば、便秘! 厚着の季節とはいえ、ぽっこりお腹は服のラインでは隠しきれないものですよね。肌の調子も悪くなるし、悪いことばかり……。そんな便秘ですが、寒くなると、さらに悪化しやすいってご存じでしたか?

◆冬の便秘で、腸やお肌が老化する

 冬に便秘が悪化するその理由は、大きく5つあります。

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1. 寒さで血流が悪くなって、腸の活動が低下するため。

2. 水分が不足しがちになり、便が固くなるため。

3. 冬場は運動不足で、腸に外からの動きが加わらないため。

4. エアコンで温まった部屋から外に出る時など、気温差が10度以上あると、体が温度の変化についていけず血流が低下するため。

5. 夏の疲労が取れていなかったり、体の調子が戻らないまま冬に突入しているため。

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 また、便秘外来の専門医である松生恒夫先生も「冷えは大敵」と話しています。

「“冷え”は直接的、間接的に便秘の大敵、ひいては腸の大敵となります。便秘になることで、腸に老廃物がたまり、お腹の張りや肌荒れ、病気の原因となり、体がサビつき、腸や皮膚が老化していきます。腸のトラブルが引き金となり、全身に影響を及ぼすのです」(松生先生)

◆オススメはホットバナナ+甘酒

 そこで便秘解消にオススメなのが、定番フルーツ「バナナ」! バナナを食べ続けることで、「排便回数」「排便量」ともに増加するという研究結果も出ています。

⇒【調査結果の詳細】はコチラ
http://joshi-spa.jp/?attachment_id=151005

 でも、秋冬は体を冷やす生フルーツはあまり食べたくない……そんな人にピッタリのおいしい食べ方があります。

 それが「ホットバナナ」!

「バナナを温めるなんて、おいしいの?」と思うかもしれないですが、実は温めることで糖度が平均20%もアップ、あま~くなるんです! 体温が低下している朝に食べると、とっても効果的なんですよ。

 作り方は簡単。皮をむいたバナナを電子レンジ(600W)で30~40秒加熱するか、フライパンで1分ほどソテーするだけ。ホットシリアルに加えたり、ホットサンドの具にしたり、いろいろな食べ方を楽しむことができます。

 また、ホットバナナにすることで体を温めてくれたり、腸や皮膚が老化するのを防いでくれたり、ポリフェノールなどの抗酸化物質を効率的に摂取できます。さらに、こんないいこともあるんですよ!

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◎消化されやすい単糖類(ブドウ糖・果糖)が含まれていてエネルギーになりやすい。

◎単糖類よりゆっくり消化される小糖類(ショ糖・オリゴ糖)や多糖類(食物繊維・デンプン・難消化性デンプン)が含まれているのでエネルギーが持続しやすい。

◎フラクトオリゴ糖がビフィズス菌など、腸内善玉菌のエサになり、腸の動きが活発化される。

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「オススメな食べ方は、バナナと甘酒を一緒に食べてみること。甘酒には腸の働きを助ける乳酸菌を摂取できると同時にお腹を温めることもできます。バナナに含まれる豊富な栄養分と、体を温め腸の働きを助ける甘酒の相性はとてもよいと思いますし、どちらも安価でどこでも手に入れることができるのでオススメの食べ方ですね」(松生先生)

 甘酒も最近流行りの麹ドリンク。体にいいって言われていますよね。寒い秋冬の朝は、あま~くて温かいホットバナナと甘酒で、便秘知らずな毎日をおくってみませんか。

※バナナのことが何でもわかる「バナナ大学」
http://www.banana.co.jp/

腸の働きが良くない時に食物繊維!それって実は「間違い」かも…

「明日は大切なデートなのに……。

3日も便が出ない。お腹がパンパンでお気に入りのスカートが入らない、どうしよう……」

そんなとき、あなたならどうしますか?

便秘薬を飲む、マッサージをする、食物繊維の多い食材を摂取してみるなど、自身の経験からその時の対処法をお持ちの方も少なくないと思います。

しかし“食物繊維を摂取する”という行為は、実は場合によっては逆効果になるということをご存知ですか?

そこで、本日は、栄養士のおおたけちほが、便秘時に“摂取して良い食物繊維”と“摂取してはいけない食物繊維”についてご紹介します。

■食物繊維には2種類ある

食物繊維には、水に溶ける“水溶性食物繊維”と水に溶けない“不溶性食物繊維”の2種類があります。

“水溶性食物繊維”は、海草、お芋、野菜などに多く含まれています。

水に溶けるため、便を柔らかく保ち、体内の毒素を便と一緒に体外へ出してくれるんです。

“不溶性食物繊維”は、穀類、根菜、豆に多く含まれています。

水には溶けず、水分を吸収してふくれ、腸の壁を刺激。便通を促してくれます。

不溶性食物繊維の多い食品はよく噛む必要があるため、満腹中枢を刺激しやすく、食べすぎ防止効果もありますよ。

■“水溶性”と“不溶性”便秘に効果的なのはどっち?

どちらも、便秘に効果的そう!とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実は、場合によっては、便秘を増幅させてしまうのです。

便秘の中にも、様々な種類があります。その中に、“けいれん性便秘”というものがあり、この便秘と“不溶性”食物繊維の相性は最悪! 逆に、便秘をどんどん悪化させてしまうのです。

この“けいれん性便秘”は、男性に多く、大腸が便を押し出す運動(ぜんどう運動)が活発になりすぎてしまい、“腸がけいれん”し内容物の移送が妨げられることで便秘になってしまう症状です。

特徴は、

“便秘と下痢を繰り返す”

“常にお腹に張った感じがある”

“便がコロコロと小さいものが出る”

“排便後もスッキリしない”

などがあります。

思い当たる方は、“不溶性”食物繊維である、根菜類などは避け、“水溶性”食物繊維である海草類を積極的に摂り、便秘を解消するよう心掛けると良いですよ!

けいれん性便秘は、放っておくことで、過敏性腸症候群というさらに重い便秘に陥ってしまうため、食事で改善が見込めない場合には、内科・消化器科・胃腸科を受診されてくださいね。

いかがでしたか? 迷った時には、海藻をたっぷり食べて、便秘解消! スッキリお腹で大切なデートにそなえましょうね!

食物繊維をとるだけでは、便秘は治らない―気をつけたい「ねじれ腸便秘」と「スーパー便秘」

食物繊維は便秘解消の救世主。ただし抱えている便秘の種類や、食物繊維の取り方次第では、食物繊維がかえって便秘解消の邪魔をしてしまうことがあるとか。それは一体なぜなのでしょうか? 食物繊維をとっても便秘が解消しないという方はぜひチェックしてみてください。

■食物繊維をとっても治らない、便秘2種類

「便秘」と言われると腸運動が低下し、大腸に便がたまることで水分が吸収され、便が固くなってしまうタイプの便秘を想像する人が多いと思います。しかし便秘にはこれ以外にもいろいろな種類があります。自律神経失調症が原因の便秘もあれば、不規則な生活や下剤の乱用等で起こる便秘もあります。

このいろいろな便秘の中で、特に最近注目を浴びているのが「ねじれ腸便秘」と「スーパー便秘」。この2つは腸のねじれや形が原因で起こるため、食物繊維をいくらとっても解消されず、さらには食物繊維が原因で便がスムーズに排出できなくなることもあるとか。

それがなぜなのかというと腸自体がねじれていたり出口が詰まりやすい形になっていたりするから。そのためいくら努力して食物繊維をとっても便秘が解消されず、ジレンマに悩まされることも多いようです。

■知っておきたい、食物繊維の種類

また食物繊維には水に溶けやすいものと、水に溶けにくいものがあり、水に溶けにくいタイプの食物繊維を積極的にとることで便が詰まりやすくなることもあるようです。

水に溶けにくい食物繊維は「不溶性食物繊維」と言われ、水に溶けにくく保水性にすぐれ何倍もの大きさにふくれあがるといいます。

そのため、便を排出する力が弱っていたり、便が排出しにくい形状の腸をしていると、有害物質や悪玉菌のすみかになってしまい、ガスを腸内で発生させたり有害菌を体に戻してしまったりすることがあるとか。

腸に問題があるときに食物繊維をとる場合は、水溶性の食物繊維がお勧めです。水溶性の食物繊維は玉ねぎや海藻、山芋などにふくまれ粘りがあります。便を柔らかい状態にしてくれるため、排出しやすくなります。

便秘は健康への害はもちろん美容にも悪影響を及ぼす、困った症状。ぜひ食物繊維をたっぷり取っても治らないときは、食物繊維の種類や便秘のどの種類に当てはまるのか等に気をつけて、自分に合った対処法を試してみてください。

便秘に悩む20~30代女性は73.4% - 腸の状態が汚い“汚腸婦人”が増加中

20~30代の女性の約7割が便秘に悩むことがこのほど小学館女性インサイト研究所が行った調査で明らかになった。

調査は、同研究所が小学館の女性向けファッション誌「美的」、「AneCan」、「Oggi」の読者計147人を対象に実施。

その結果、93.2%が「身だしなみに気を使っているほうだと思う」と回答したのに対して、「便秘を解消し、腸をキレイに保つための対策を常にしている」と回答した人は38%。以下は、62%が「便通があったらやめてしまう」、16.7%が「やろうと思うがしていない」、6.4%が「特に関心がない」と答え、ファッションには関心が高くても腸内の健康、美容にまで意識・関心が高い人は少ないことわかった。

その一方で、便秘に悩む人の割合は、「ときどき便秘」(53.7%)を筆頭に、「主に便秘がち」(13.6%)、「ひどく便秘」(6.1%)となり、合計で73.4%の人が便秘に悩んでいることも明らかになった。

また、「便秘で困ったことがある」と回答した人は全体の70.7%。具体的には 「お腹がぽっこり出る」、「下腹部が苦しい」、「肌が荒れる」などの症状を挙げた人が多かった。

今回の調査結果を受け、消化器系が専門の医師・久保クリニックの松本千鶴院長は「最近の女性は偏食やダイエットで便秘になる人が多い傾向にあるが、適度な運動をしたり、食生活に気をつけたり、ビフィズス菌や乳酸菌を含むものを多くとるなどの対策をして、定期的に排便をきちんとするのが望ましい」とアドバイス。

単なる便秘と思っていたら、実は腸閉塞や腫瘍などで腸が詰まっている状態で緊急手術というケースもあり、注意が必要だと警告した。

また、4人の読者モデルが便秘解消メニューとしてビフィズス菌が1000億個(製造時)含まれている高濃度ビフィズス菌飲「BifiX1000」を3日間試した例をレポート。「お腹が張って体が重かったのが、3日間飲み続けたらすっきり感を体感できた」など効果を実感した声が紹介されている。

便秘は年齢が上がるにつれ男性も…原因と32年ぶりに発売された新薬とは?

女性に多いと思われがちだが、男性も高齢になると悩む人が増える便秘。消化器の専門医として便秘の治療に長年携わり、日本神経消化器病学会理事長でもある公立黒川病院(宮城県)管理者の本郷道夫(ほんごうみちお)医師に、その現状や今後の治療方法の展望について聞いた。

*  *  *

 治療現場の実感として成人の5人に1人は便秘で悩んでいるようです。30代より下の世代だと、女性の割合が圧倒的に多いのですが、年齢が高くなるにつれて男性の割合が増え、「国民生活基礎調査」を見ると、80代では男女半々になります。

 便秘は、加齢による腸の機能の低下で便を運ぶ収縮運動が弱くなったり、腸の形が異常をきたしたりすることなどで起きます。若い女性の場合は、不規則な生活で毎朝きちんと排便する習慣が身につかず、次第に便意を感じづらくなって便秘になる人が多いようです。

 最近の研究では、化学肥料を使った野菜や保存料を添加した食品により、腸内細菌の環境が変化していることが影響していると指摘されています。また、精神の発達障害が腸の神経の発達にも影響して、便秘になることもわかってきました。

 腸の機能の低下による便秘の治療で一般的に使われているのが、腸の中に水分を集めて便をやわらかくする酸化マグネシウムです。また、12年11月に国内で32年ぶりの便秘治療の新薬として「アミティーザ」が使えるようになりました。

小腸から水分の分泌を促進する作用があって、酸化マグネシウムでは効果の薄い中度や重度の患者さんでも、自然に排便できるようになりました。

一方、大腸がんで便の通りが悪くなったための便秘は、その治療が必要になります。最近では、腟のほうへ直腸が膨らみ、そこに便がたまってしまう「直腸瘤」に対する認識も高まってきました。このケースでは、直腸を修復する手術がおこなわれます。

 現在、海外で、便をやわらかくする作用に加えて腹痛も軽減する効果のある「リナクロチド」、腸の動きを活発にして自然な排便を促進する「プルカロプリド」という新薬の開発も進められています。

一方、健康な人の便をフィルターでろ過して、よい腸内細菌を集めた液体を病気の人の腸に入れる「便微生物移植」の研究も進められています。

「丸くてコロコロ」「ソーセージ状で固い」慢性便秘 病院での治療法

力んでもなかなか便が出てこず、次第に腹部に張りを覚えたり、不快感がつきまとったりするようになる便秘。多くの人が悩む便秘の原因は、腸の機能の低下や腸の形の異常などさまざま。いまでは新薬や新しい手術による治療がおこなわれている。

 排便が1週間なくても便秘と自覚しない人がいる一方で、毎日排便があるのに便秘を訴える人がいるように、便秘の自覚は人によって大きく異なる。明確な定義はないが、
(1)排便が困難で週2回以下になる、
(2)便が残っている感じを覚える、
(3)腹部が張るなどの不快感や腹痛がある──といった症状が現れると、便秘と診断されることが多い。ウサギの糞(ふん)のような丸いコロコロした便や、ソーセージ状の硬い便が出るのも特徴だ。

 そのなかでも、排便が週2回以下に減る状況が3カ月以上続くものが「慢性便秘」だ。小腸や大腸の便を押し出す機能の低下のほかに、持病の糖尿病、神経疾患、膠原病(こうげんびょう)などが原因になったり、抗うつ薬やモルヒネの投与で引き起こされたりもする。

さらに、腸閉塞(ちょうへいそく)、腸捻転(ねじれ)や、大腸がんによって腸の管がふさがれて、便の通りが徐々に悪くなるケースもある。

 埼玉県川口市に在住の大橋恒治さん(仮名・84歳)は2013年の春から糖尿病で重度の腎機能障害を起こし、さらに心房細動も併発して、かかりつけのクリニックから済生会川口総合病院の腎臓内科と循環器内科を紹介された。

その治療の過程で、4日以上も排便がない状態が数カ月間も続き、排便しようと無理に力むと血圧が上がって心房細動によくないことから、同年冬に消化器内科の診察を受けることになった。診察を担当した院長の原澤茂医師は次のように語る。

「大橋さんは、糖尿病で人工透析に進む一歩手前でした。当院は、川口市とその近隣地域の中核病院となっていますが、消化器内科で便秘の治療を受ける患者の大半は糖尿病などを合併した人たちです」

 もともと健康的な排便には、ある程度のカロリーや脂質が必要なのだが、糖尿病の治療でそれらの摂取が制限されると慢性便秘になってしまうことがある。そこで治療の第1段階は、糖尿病に影響が出ない程度にカロリーが低く、脂質も少ない、食物繊維を多く含んだ食物の摂取の指導になる。

 しかし、大橋さんの症状は一向に改善しない。複数の持病があるうえに、便秘で不快感を覚えると、精神的にも落ち込む。並行しておこなわれた大腸の内視鏡検査では、幸いなことに、がんでないことがわかった。

「治療の第2段階は下剤の投与です。これまで慢性便秘の治療で一般的に使われてきたのは酸化マグネシウムでした。

しかし、大橋さんのように腎機能障害があると、からだのなかにマグネシウムがたまって、高マグネシウム血症を引き起こし、呼吸不全や心停止などに至ることがあります。そこで選択したのが、12年から国内で使えるようになった『アミティーザ』でした」(原澤医師)

 アミティーザは小腸の粘膜を刺激して水分の分泌を促し、便に含まれる水分量を増やすことで、便通をスムーズにする薬。水分量が増えることで便のかさが大きくなり、腸が便を押し出そうとする動きを活発化させる効果もある。

臨床試験の段階では、慢性便秘の患者の60~75%に、投薬から24時間以内に自発的な排便が認められている。

「朝と夕方に1カプセルずつの投与を2週間続けて経過を観察することにしました。

その結果、『快便が続き、精神的にも落ち着きました』と、大橋さんは笑顔で話すようになりました。それから1カ月経過しても排便の状態はよく、いまでは元の診療科に戻って、そちらでアミティーザを処方してもらっています」(同)

 薬の値段は、酸化マグネシウムが1錠あたり5.6円であるのに対して、アミティーザは1カプセルあたり30倍近い161.1円。しかし、高マグネシウム血症などの重篤な副作用を引き起こさず、慢性便秘の治療薬として選択されることが医療現場では増えている。

 前述の腸閉塞や大腸がんによる便秘は、腸の形が変わって便の通りが悪くなることで引き起こされるが、最近知られるようになったのが、同じような腸の形の異常で、出口の肛門とつながっている直腸がポケット状に膨らんで腟の側へ突出する「直腸瘤(ちょくちょうりゅう)」だ。

直腸と腟(ちつ)との間にある壁が加齢にともなって弱くなることが主な原因で、50代以降の出産を経験した女性に多い。

おしっこが止まらない…解消のポイントは

【Q】おしっこが止まりません。特に変わったことはしていないのですが、トイレが近くて困っています。(60代女性)

 【A】寒い季節になるとそういう患者さんが増えます。比較的高齢者に多いです。脳に障害がない場合や泌尿器系に明らかな異常がなければ、当院でも治療しますが、専門は泌尿器科です。

 病名は過活動膀胱。診察に来られたら理想的には排尿後に残尿測定します。超音波検査を使った簡易測定です。残尿が、ある一定量以上なら専門の先生に診察、治療を受けるべきだと思われます。

 測定で大きな問題がなければ、生活習慣を見直して頂きます。理想は排尿日誌をつけること。食事、水分の摂取量、排尿時間、量を記載して頂くことで治療のヒントを得ることがあります。

 よくあるのが、水分の過剰摂取です。脳梗塞、心筋梗塞にならないよう水を1日最低2リットルは飲む話をよく伺います。高齢者がいたずらに水をたくさん飲むことはお勧めできません。心臓や腎臓が悪ければ命とりになることがあるからです。

 コーヒー、紅茶、玉露などカフェインを多量に含んだ飲み物を好む方にも多尿の方がよく見られます。私など、診察前にコーヒーを飲むと多いときは2、3回トイレに行くことがあります。寝る前のコーヒーなどは、もっての外です。カフェインの覚醒効果と利尿効果で眠れなくなる可能性があります。

 アルコールの過剰摂取もあります。アルコールには、尿を出すぎないようにする物質を抑制する働きがあります。つまりアルコールを飲むとおしっこが出すぎるのです。ですから、そういった生活習慣を改善して頂き、併せて骨盤底筋群体操などを勧めます。

 実際に寝転んで膝を立てて、肛門を締めるように1日100回前後を続ければ、2か月ほどで効果が期待できるとされています。座っても構いません。肛門を締めるのがポイント。尿失禁に対して推奨される体操です。

 ただ「2カ月も待ってられへん」という患者さんも多く、その人の症状に合った薬を投与することが一般的です。頻尿で困っている方は、ぜひ相談ください。

 ◆回答者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。診察は内科、外科、胃腸科、肛門科など。デイリースポーツHPで医療コラム「町医者の独り言」を連載中。

女性の便秘にはコレ! 日頃から取り入れたい美肌食材とは?

女性は皆、1か月の中でも月経があったり排卵期があったりとホルモンバランスが常に変動している状態。そんな中で少しでも寝不足になったりストレスが溜まるなどして便秘になってしまう方も多いのでは?

 便秘は美肌やダイエットといった女性の大敵です。そんな便秘を手軽な食材で解消していきましょう。なんと便秘食材は美肌に導く効果もあるため、便秘解消と美肌の両方が手に入っちゃうかも?

◇ 便秘も解消してくれる美肌食材とは?

・さつまいも
ちょうど旬の秋には甘いホクホクのさつまいもが豊富。さつまいもを切った際に出てくる白い液体はヤラピンという成分で腸のぜん動運動を促進して、便を柔らかくする作用があります。

また、セルロースなどの食物繊維やビタミンCも豊富で腸の調子を整えるほか、美肌効果も。ビタミンCは乳酸菌の栄養素となるので腸内の善玉菌を増やし、便秘解消へ導きます。煮物やおかずはもちろん、おやつ代わりに蒸かし芋にするなどして楽しみましょう。

・ゴボウ
セルロースやリグニンなどの食物繊維が豊富。便のかさを増やして腸のぜん動活動を促し、便通を良くしてくれます。リグニンは時間が経つほど切り口から発生するため、切った後はしばらく置いてから調理すると効果的! 噛み応えもあるため、満腹感も出るためメニューに多く取り入れることでダイエットへの効果も期待。

・バナナ
バナナには腸内のビフィズス菌を増やすオリゴ糖を含んでおり、腸を潤わす作用があるため、大人はもちろん、小さい子どもの便秘にも効果的。何日も排便がないという酷い便秘症の方は、輪切りにしたバナナをヨーグルトに混ぜて朝ご飯の代わりに食べるのもおすすめです。


・寒天
テングサやオゴノリといった海苔から作られる寒天。なんと成分の80%以上が食物繊維なのです。ゼリーなどにすると水分も一緒に摂れるためより効果的。オレンジジュースと寒天を混ぜてオレンジゼリーに。コーヒーと寒天を混ぜてコーヒーゼリーにしたりと工夫をすれば美味しいデザートで便秘解消に♪

・くるみ
つまんで美味しいくるみに含まれる脂質は腸を潤わす作用があるため、腸内をなめらかにし、けいれん性の便秘に効果的です。また、血行を促し腸の働きを整えるビタミンEも豊富です。食べ過ぎは厳禁ですが美肌効果にも期待できるため、便秘症の方は毎日2~3粒、つまんでみてはいかがでしょうか?

最近では便秘になったらすぐに飲める薬なども豊富ですが、なるべくなら薬には頼らず自分の力で便意を促したいものです。また、食材で便秘解消するメリットは同時に食材の効果で美肌に、腸内環境が整うことで肌トラブル改善になったりと良いこと尽くし。さっそく健康的に一日一回の排便を目標にこれらの食材を取り入れてみましょう。

「今日も出ない…」頑固な便秘がスルルンッ!となる美腸習慣5つ

日本人女性の約半数が、便秘に悩まされている昨今。消化吸収の要と言われる腸の環境が良くないと、便秘になるだけではなくビタミン、ミネラルが吸収されにくく栄養不足に陥ったり、肌荒れしたり、代謝が下がったりと悪いことばかり……。

美容、健康のためにも、キレイな腸=美腸を目指したいですよね。そのためには、頑固な便秘を早急に解消する必要があります。では、どのようなことに気を付ければ、便秘が解消されるのでしょうか。

■1:毎朝決まった時間に起きる

決まった時間に起きるというのは、体のリズムを整えるのに重要なこと。夜更かしや寝だめは、ほどほどにしましょう。

■2:外出前にバタバタしない

朝、「時間がない!」といってバタバタすると、それだけで自律神経のバランスを乱してしまいます。自律神経が乱れると、副交感神経の働きが低下、腸の蠕動運動も不活発になり、その結果便秘がちに……。

スキンケアやメイクを丁寧に行なったり、トイレにゆっくり入る時間を作るなど、いつもより10~15分早起きをして、”ゆとりのある朝時間”を過ごしてみては?

■3:水を持ち歩く

水分不足は、便秘の原因になります。一日の水分摂取量の目安は、“30ml×体重”なので、水を持ち歩いて、こまめに飲むようにしましょう。

■4:腸を刺激する

声を出して笑ったり、デスクでお腹をさするだけでも腸に刺激を与えることができます。腸への刺激は、蠕動運動を活発化させるので、便秘解消に役立ちます。

■5:満腹になるまで食べない

食べたものを消化するために、胃や小腸、大腸にある程度の負担をかけるのは仕方のないことです。とはいっても、満腹になるまで食べていては、腸にとって過重労働となってしまいます。

よく噛んで、ゆっくりと食事をすること、腹八分目でストップすることを癖にしましょう。

以上、便秘を改善して美腸を手に入れる方法をお伝えしました。どれも、決して難しすぎることはありませんよね。ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。

スプーン1杯のアレで便秘を一発解消!

どんなに頑張っても出ないし、お腹はパンパンに張っていて苦しい。なんとかスルッと出す方法はないのかしらとお困りのみなさん。便通を良くするために何を摂取しますか?

「食物繊維でしょ」と思ったみなさん、おしいです!それよりも、もーっと簡単にスルッと出す方法があります。それはスプーン1杯のオリーブオイル。これで便秘は一発解消できます!

便秘を解消しようと、食物繊維を意識して多めに摂取している女性も多いかもしれませんが、それだけでは意味がありません。油分がないと食物繊維が腸内にとどまりやすくなり、老廃物をどんどんと溜め込んでしまうのです。

便に油分が無さ過ぎると滑りが悪くなるため、スムーズに出て行かなくなるという仕組み。油分は老廃物を外に排出する潤滑油のような役割を果たします。

ただし、油分なら何でもOKだというわけではありません。便秘にオリーブオイルが効く理由は、オイルに含まれているオレイン酸のおかげです。オリーブオイルは小腸で消化されにくい難消化性で、小腸に刺激を与えることで活性化させます。

サラダ油をはじめとするその他の安価なオイルは、動脈硬化を引き起こすリスクを高めるリノール酸が多く含まれているためおすすめしません。

というわけで、寝る前にスプーン1杯のオリーブオイルを飲めば、翌朝スルッと気持ちよく出すことができるでしょう。ところが、スプーン1杯そのまま飲むと、人によっては気分が悪くなることもあります。

飲んだ瞬間にオエッ!となってしまうことも多々。サラダ、お味噌汁、ヨーグルトにトッピングして摂取するのがいいですよ。

便秘はお腹のハリなど不快なだけでなくダイエットの妨げになったり、体調が悪くなったり、肌荒れの原因になったりと、何一ついいことはありません。慢性的になるまえに、すっきり解消してくださいね。

忙しい朝にピッタリな便秘解消ドリンク5選

朝一番に食事の用意をゆっくりなんてしてられない!1分でも多く寝ていたい!というのが、働く女性の本音なのではないでしょうか?

しかし、そんな時間がない朝でも便秘解消ができるならぜひ試してみたいと思いませんか?そこで今回は、毎日スッキリするための簡単ドリンクの作り方をご紹介します。

■自家製スムージー

スムージーが流行りだしてかなり時間が経ちますが、いまだ根強い人気を誇っています。ジューサーさえあれば作れるスムージーは試して損はありません。

パイナップル、りんご、バナナ、ホウレンソウをミックスして飲みやすい味に仕上げれば、美味しいので毎日続けることができますよ。時には季節のフルーツで中身を入れ替えてもいいですね。

■大麦ドリンク

大麦はβ-グルカゴンなどの水溶性食物繊維がたっぷり含まれた便秘解消にもってこいの食物です。茹でた大麦を白米の代わりに食べるだけでも便秘解消効果がありますが、朝から食べるのは大変と言う人は、これも飲み物にしてしまいましょう。

大麦、ヨーグルト、バナナ、豆乳をミキサーにかけるだけというお手軽さ。大麦が入っているため、満腹感も持続して間食も防げます。

■青汁ドリンク

青汁が身体に重要な栄養素をたくさん含んでいることはご存知ですよね。「まずい!もう一杯」という言葉があるように、ちょっと癖のある味なのが難点です。

それを解消するために、青汁を豆乳で割って飲んでみましょう。味がまろやかになって飲みやすくなりますよ。

■味噌スープ

飲み物か食べ物か悩んでしまうところですが、やっぱり野菜を直接食べるのも便秘解消には重要です。身体の冷えが気になる人には、温かいスープがオススメ。

トマトやホウレンソウなどの野菜を多く使ったスープを味噌や豆乳で味付けしたスープは、身体も温まる一品です。

■ヨーグルトジュース

ヨーグルトが腸にいいのは昔から言われていることですね。でも、毎日たくさん食べるのは難しくありませんか?そこでヨーグルトも飲み物にしてしまいましょう。

豆乳をベースにしてヨーグルトを好きなだけインしたものに、フルーツ100%ジュースを入れます。ジュースの味を変えれば飽きずに毎日飲めるので飽きっぽい人にオススメです。

いかがでしたでしょうか?

ヘルシー&簡単にできる朝ドリンクを一杯飲めば、便秘解消だけでなく、便秘による肌荒れやおなかの全身倦怠感も軽減されますよ。

朝は女性にとって勝負の時間。1日を気持ちよく過ごすために参考にしてみてくださいね。

美人女医も実践!冷蔵庫の○○で「腸内メンテ」食べテク

女性に多いお悩みといえば、“便秘”ですよね。その数は、なんと約7割に及ぶのだとか!

 便秘を放っておくと、太りやすくなる、肌荒れなどカラダや外見にまで不調をきたしてしまいます。そこで今回は、“意外と知らない!正しい便秘対策”について、女医の友利新先生にお話を伺いました。

■ズバリ! 腸内環境が乱れていると、こんな悪影響が……

「腸内環境が乱れていると、カラダや外見にまで悪影響を及ぼしてしまいます。腸内で悪玉菌が増え便通が悪くなるとことで、免疫力が低下してしまうのです。さらに一説では、老廃物を溜め込むことで肌荒れを引き起こす原因にもなるといわれています。」と、友利先生は話します。

■こんな生活は要注意! 腸内環境が乱れてしまうNG行動

では、どのような行動によって、腸内環境は乱れてしまうのでしょうか? 友利先生に、意外な原因を教えていただきました。

(1)不規則な生活

(2)偏った食習慣

(3)運動不足

(4)加齢

友利先生曰く、「便秘を引き起こす原因には、不規則な生活、偏った食習慣、運動不足などの生活習慣の乱れの他に、意外と知られていない要因がもう1つあります。

それは、ズバリ“加齢”。乳幼児のときには体内に多くの割合を占める善玉菌が、成人するにつれて減少し、その結果悪玉菌が増えて、善玉菌の勢力が弱まってしまうのです。」とのこと。

■友利先生も実践! 今すぐできる“腸内メンテ”

そこで友利先生がおススメするのが、腸内メンテナンス。『美レンジャー』読者の方でも、始められている方も多いかもしれません。

ファッション雑誌『InRed』が、味の素株式会社と合同で行った「腸の健康に関する意識調査」の「腸内ケアによるアンチエイジング“腸内メンテ”について」では、具体的なアンチエイジングへの取り組みとして、630人の回答者のうち、

41,3%となる260人が腸内健康管理をしており、3人に1人以上がインナーケアによるアンチエイジングを実践していることが明らかになりました。

ところが、食習慣を見直す、サプリメントを摂取してみたものの、「なかなか腸内環境が整わない……」という方も多いのでは? そこで実際に、友利先生も実践しているという“腸内メンテ”を教えていただきました!

(1)オリゴ糖とヨーグルトを一緒に食べる

(2)お水をこまめに飲む

(3)便意がなくてもトイレへ行く習慣をつける

(4)ウォーキングなどの適度な運動

(5)食物繊維を摂る

「便秘の改善には、水分摂取やウォーキングで腸内の蠕動運動を促してあげることが大切です。さらに意識して摂りたいのが、“オリゴ糖とヨーグルト”です。

オリゴ糖は腸内の善玉菌(ビフィズス菌など)の活力源となり、体内の善玉菌を一時的に増やす役割があります。オリゴ糖甘味料を善玉菌が含まれるヨーグルトなどと一緒に摂取することで、より体内の善玉菌を増やすことができますよ」と、友利先生は話しています。

朝食に食べることの多いヨーグルトですが、オリゴ糖を加えることでより腸内環境が整うというのは驚き! 腸内メンテでツラ~イ便秘のお悩みを解消し、カラダの中から若返りしちゃいましょう。

日本初の「便秘外来医」が解説する便秘 大きく分けて3つある

「1週間出てないなんてこともザラ」。「子供を産んでからひどくなったかも」。「わかるわ~(涙)」。世の女性たちを悩ませる便秘。気がつけば10年以上も悩んできたという人も少なくない。

いったい、どうしたら幸せな快腸生活を取り戻せるのか──日本で初めて便秘外来を開設した腸のスペシャリスト、順天堂大学医学部教授の小林弘幸さんに話をうかがった。

「2日に1回でも定期的にバナナ1本分くらいの量が出ていれば大丈夫ですが、3日以上出ていない、もしくは毎日出ていても25g程度(ピンポン玉くらいの量)しか出ていない場合は便秘といえます。

 便秘の種類は大きく分けて3つ。

【1】腸の動きが低下し、便を押し出す力が弱まる『ぜんどう不全型』、
【2】肛門付近に便が溜まっているのに、その合図が脳にうまく伝わらない『直腸肛門型』、
【3】精神的な要因で腸が正常に動かなくなる『ストレス型』があります。

女性は男性より排便に必要な腹筋や肛門まわりの筋肉の力が弱いため、便秘になりやすいといえます。

 便秘の主な原因は、ずばり食物繊維不足。女性の死因トップの大腸がんが増えているのも食物繊維不足が関係していると考えられます。

 食物繊維を摂る場合、便をやわらかくする水溶性食物繊維と、便のかさを増やす不溶性食物繊維の両方を含むものが好ましい。普段の食生活に加えるなら、両方の繊維の供給源であるキウイがおすすめ。果物なら食べるのも手軽ですよね」(小林さん)

 実際、キウイ100gあたりに含まれる食物繊維は、不溶性が1.8g、水溶性が0.7g。バナナだと不溶性が1.0g、水溶性が0.1gとなっており、キウイにはバランスよく両方の繊維が含まれている。

「毎日しっかり食物繊維を補えば、2週間ほどで腸の動きがよくなると思いますよ。下腹部を円を描くようにマッサージしたり、腸のあたりをもむといった、簡単なエクササイズも便秘には効果的です」(小林さん)
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