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慢性閉塞性肺疾患が世界的に増加 ヘビースモーカーは検査を!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、タバコ病といわれるように長期間の喫煙や粉じん、大気汚染など有害物質を吸入することで発症する。世界的に患者が増加しており、世界保健機関(WHO)は2020年までに世界の死亡原因の第3位になると予測している。

日本で実施された疫学調査では、40歳以上の成人の約9%、約700万人がCOPDという報告がある。しかし、実際に治療しているのは約30万人で、その中でも酸素ボンベを常に携帯しなければならない重症の患者数は約20万人だ。

 和光駅前クリニック(埼玉県和光市)の寺本信嗣医師に話を聞いた。

「COPDは、40年以上かけてゆっくり進行する病気なので、初期では症状があまりなく、気づかない方がほとんどです。欧米のCOPD患者は60歳代が中心ですが、日本では70歳代になります。健康診断などで見つかる方が圧倒的に多いのが特徴です」

 COPDは、徐々に肺胞が破壊され、一度破壊されたら元には戻らず、治らない病気とされていた。それでも、抗コリン薬とβ2刺激薬の合剤(2つの薬が一つになったもの)が保険承認され、治療効果が格段に上がっている。

 抗コリン薬は、副交感神経を亢進させるアセチルコリンの作用を抑える薬だ。アセチルコリンが活性化していると気管支や肺の細胞が縮むが、抗コリン薬はそれを解放し、肺胞や気道を広げる。

 縮んでいる筋肉を緩めて開く作用のLAMA(長時間作用性抗コリン薬)とLABA(長時間作用性β2刺激薬)の合剤は、朝1回吸入すれば長時間効果が続くため、携帯の必要もない。軽症から中等度の患者は、この治療により、息苦しさなどの症状が劇的に改善するようになった。

LSDがアルコール中毒の治療に効くってホント?

け、け、けしからん! 実にけしからん!

そんな声が方々から聞こえてきそうですが、ノルウェー科学技術大学の研究チームがドラッグの効能と依存について調査したところ、なんとも驚きの結果が得られたそうです。

調査対象となったのは、サマー・オブ・ラブやサイケシーン全盛期を含む1960年代から70年代に収集された536人の被験者データ。こちらを解析したところ、LSDはアルコールに比べると極めて濫用されにくいことが判明しました。

それがなぜ「LSDがアルコール中毒に効く」という仰天ロジックに発展するかというと、ここ10年ほどアルコールやドラッグの依存症治療に別のドラッグを使う試みが多数行われていて、しかも一定の成果をおさめているからなんだとか。

具体的には、LSDの100倍ともいわれる世界最強のドラッグ、アヤワスカを使ったアルコール中毒治療、マジックマッシュルームに含まれる幻覚成分サイロシビンで禁煙する試みなんかもあるそうです。

てかそれ、単により強力なドラッグを求めて旅立ってしまった人たちの話に聞こえるんですけど!

実際このあたりの仕組みはまだ解明されていませんが、インペリアル・カレッジ・ロンドンの精神薬理学者ロビン・カーハートハリスさんはNature誌でこんな見解を示しています。

幻覚剤は脳の機能を少しの間混沌とさせるので、一度強化された「つながり」や「原動力」が弱くなって脱依存効果を生み出すのかもしれない。たとえばスノーグローブを振ったときのようにね。

ところで、心身への負担や社会生活などもふまえて総合的に考えた場合、このような治療法は成立するのでしょうか。そもそも日本では違法というのもありますが、禁酒中の同僚がLSDをキメて出社したり、禁煙中の同僚がキノコ休憩している光景は、なんだか想像しがたいような。

そうなる前に、アルコールやタバコの依存症を防ぎたいですね。

ビタミンたっぷり! 二日酔いにも「焼きグレープフルーツのヨーグルト添え」

今回ご紹介するレシピは、さっぱりとした苦み、バランスのとれた酸味と甘みが美味しい、グレープフルーツを使った「焼きグレープフルーツのヨーグルト添え」です。そのまま食べるのも美味しいグレープフルーツですが、表面をバターでサッと焼くだけで、いつもとは違う、ほろ苦さと甘みを楽しむことができます。

グレープフルーツに豊富に含まれる、ビタミンCはかぜ予防に、カリウムは利尿作用や高血圧予防効果を期待できます。さっぱりとさわやかなグレープフルーツの香りは、二日酔いのときにもおすすめです。

【材料 2人分】
グレープフルーツ 1個
バター 大さじ1
はちみつ 大さじ3
ヨーグルト 大さじ4
カルダモンパウダー ひとつまみ
ミント 適量(トッピング用)

 1.グレープフルーツは横半分に切る。フライパンにバターを熱する。グレープフルーツを、切った断面が下になるように、フライパンに並べる。

 2.グレープフルーツが好みの焼き加減になったら、お皿に移しはちみつを回しかける。ヨーグルトをのせ、カルダモンパウダーをひとつまみ振りかける。ミントをトッピングして出来上がり!

 中東やインドでよく使われるスパイス「カルダモン」のスッキリとした香りにはリラックス効果があると言われています!

依存症治療に変化 飲酒やめずに「減酒外来」という選択も

どうやって家まで帰ったか記憶がない。つい人に絡んでしまう。軽く飲むはずが、翌日はひどい二日酔い……。お酒の失敗を繰り返している人は、「減酒外来」の受診を考えてみてはどうか?

■従来は「断酒」しかなかった

 わが国初の試みとして、4月から国立病院機構久里浜医療センターが「減酒外来」を開始した。樋口進院長によれば、日本のアルコール依存症の治療は、飲酒を完全に断つ「断酒」一本。依存症治療で減酒は忌み嫌われ、患者が「断酒はできない、減酒にしたい」と口に出せば、「それではダメです。治療になりません」と言われるのが常だった。

 同センターはWHO(世界保健機関)から日本で唯一のアルコール関連問題の施設として指定されており、受診するアルコール依存症患者は重症の人がほとんど。家族に無理やり連れてこられた人も少なくない。

 ところが世の中には、本人は“単なる飲み過ぎ”と思っているが、診療ガイドラインに照らし合わせるとアルコール依存症に分類される人がたくさんいる。今は軽症で、生活に支障が出るほどの問題を起こしていなくても、このままいけば将来的には重症のアルコール依存症患者になりかねない。

「自覚がない軽症のアルコール依存症患者にも対象を広げ、治療を行っていく必要がある。減酒外来は、治療選択の幅を広げるのが目的です」

■飲み方が気になっている人すべてが対象

 減酒でどれほどの効果があるのか? 実は、それは複数の研究で証明されている。

「『飲酒量を減らすことが健康度を上げることに有効』や『依存症と診断された人が、適度な飲酒や危険でない飲酒を実践することで、飲酒量の減少への実現の可能性が高くなる』などです」

 減酒がアルコールによる死亡率を減少させるという報告もある。

 日本でのアルコール依存症の患者は、107万人と推計されている。ところが、治療を受けている人になると、わずか4%ほど。「断酒させられる」「アル中といわれる」といったイメージが受診率の低さにつながっていると、樋口院長らは考えている。つまり、重症度を顧みず、すべてのアルコール依存症患者に一律の治療を行うことは、かえって治療を妨げる原因になっているのだ。

 同センターでの減酒外来は、「お酒の習慣が気になっている」「お酒をやめたくないが、量を減らしたい」「お酒に関する健康チェックをしたい」「お酒とうまく付き合いたい」など、飲み方が気になっているすべての人が対象となる。

 外来が前提で、まずは、血液・尿検査、骨密度検査、腹部エコー検査、頭部MRI検査などを受ける。次に医療スタッフが「どのような飲み方にしたいか」など、患者が目標とするアルコールとの付き合い方をチェック。その後、アルコール治療専門の医師が飲酒問題のレベルを診断基準を用いて評価し、「問題のない飲み方はどうすればいいか」「お酒の量を減らすために」など、本人の意向に沿ったアドバイスを行う。

「どれくらい減酒をするかは、患者によって異なります」

 飲酒日記をつけ、1日ごとの飲酒量や回数を振り返ったり、飲酒の習慣を変えた方法や感想を医師と話し合う。

 駅前で酔っぱらって大声を上げているサラリーマンの姿は決して珍しくない光景だ。しかし、彼らの多くは、もしかしたら減酒外来の受診を検討した方がいい人たちかもしれない。

LSDがアルコール中毒の治療に効くってホント?

け、け、けしからん! 実にけしからん!

そんな声が方々から聞こえてきそうですが、ノルウェー科学技術大学の研究チームがドラッグの効能と依存について調査したところ、なんとも驚きの結果が得られたそうです。

調査対象となったのは、サマー・オブ・ラブやサイケシーン全盛期を含む1960年代から70年代に収集された536人の被験者データ。こちらを解析したところ、LSDはアルコールに比べると極めて濫用されにくいことが判明しました。

それがなぜ「LSDがアルコール中毒に効く」という仰天ロジックに発展するかというと、ここ10年ほどアルコールやドラッグの依存症治療に別のドラッグを使う試みが多数行われていて、しかも一定の成果をおさめているからなんだとか。

具体的には、LSDの100倍ともいわれる世界最強のドラッグ、アヤワスカを使ったアルコール中毒治療、マジックマッシュルームに含まれる幻覚成分サイロシビンで禁煙する試みなんかもあるそうです。

てかそれ、単により強力なドラッグを求めて旅立ってしまった人たちの話に聞こえるんですけど!

実際このあたりの仕組みはまだ解明されていませんが、インペリアル・カレッジ・ロンドンの精神薬理学者ロビン・カーハートハリスさんはNature誌でこんな見解を示しています。

幻覚剤は脳の機能を少しの間混沌とさせるので、一度強化された「つながり」や「原動力」が弱くなって脱依存効果を生み出すのかもしれない。たとえばスノーグローブを振ったときのようにね。

ところで、心身への負担や社会生活などもふまえて総合的に考えた場合、このような治療法は成立するのでしょうか。そもそも日本では違法というのもありますが、禁酒中の同僚がLSDをキメて出社したり、禁煙中の同僚がキノコ休憩している光景は、なんだか想像しがたいような。

そうなる前に、アルコールやタバコの依存症を防ぎたいですね。

【喫煙を考える】バーで最も大事なマナーは「吸っても構いませんか」 たばこと酒の切れない関係

神奈川県、兵庫県が受動喫煙防止条例を実施する一方で、大阪府のように条例案を撤回するケースもある。前例に問題点が多いこともその要因の1つだろう。神奈川県は実施後3年半になるが、罰則が適用された例は一件もない。

 しかし飲食店などにとっては、罰則以上に大きいのが営業損失だ。三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、条例施行後の3年間で167・3億円のマイナスをもたらしたと試算している。

 特に飲酒が主の店にとって“たばこ規制”は大きな問題だ。

 都内屈指の規模を誇る板橋区大山の商店街も、近年、分煙化・禁煙化の風潮が高まっている。この街に店を構えて30年になる「ShotBarピーポッポ」のマスター田村聰明氏も、「そういう時代の波には逆らえない」とつぶやく。「とはいえ、たばこが吸えないと客足が落ちるのは目に見えている。どうしたものか」と頭が痛い様子だ。

 「そもそも、たばことお酒は切っても切れない関係にある」と田村氏は言う。

 「どちらも嗜好品である前に、シャーマニズムの1つの象徴であったり、精神安定剤のようなクスリとしての役割を果たしていた。また、気持ちを高ぶらせることでも共通している。両方を一緒にやるときの相乗効果がたまらないという人も多いはずです」

 たばこに合う酒、酒に合うたばこを見つけるのも楽しいという。「香ばしいたばこには、『ラガヴーリン』のようなスモーキーフレーバーの強いシングルモルトウイスキーや、『ワイルドターキー』などの濃醇なバーボンウイスキー、甘いたばこなら、樽熟成の進んだダーク・ラムなどがおすすめです」。「ダルモア シガーモルト」というシガーを燻らせながら飲むためのお酒もあるそうだ。

 「たばこを吸う人も吸わない人も楽しくお酒の場を過ごすには、お互いが最低限のマナーを守ることが鉄則。幸いウチのお客さまは、まわりに『吸っても構いませんか?』と声をかける方ばかりなのでトラブルになったことはありません」と田村氏。

 「お伺いを立てたら相手は『どうぞ』と答えるけれど、その時の表情やニュアンスによってたばこを控えることも大事です」

 こうした個人個人の気配り、思いやりがあってこそ、本当の意味での共存が成り立つのだ。

「アルコール+エナジードリンクは悪酔いする」は本当だった!

居酒屋メニューの「スポーツドリンク割り」。「酔いやすい」だとか「悪酔いする」なんて都市伝説的に言われていますが、実際に研究で証明されてしまいました。

オーストラリア、ディーキン大学は、エナジードリンク(カフェイン等を含む強力なスポーツドリンク)で割ったアルコール類は、アルコールの吸収量が多くなるため、他のドリンクに比べ血中アルコール濃度を高めるという事実を明らかにしました。

また、エッチへのハードルが低くなる(強要する/受け入れる)、飲酒運転をする、暴力を振るうなどのアグレッシブな行為を起こしたり、病院行きになる可能性も非常に高くなるのだそうです。

「エナジードリンク割り」の研究は、実は過去にも複数回行われてきました。危険性を指摘する研究結果もいくつかあるものの、大半は「アルコール度数が低くなるので、他のアルコール飲料と変わらない」というものでした。

しかし、同大学のミラー教授は、これらの研究の8割は大手エナジードリンクメーカーの協賛で行われているという点を指摘します。フェアな結果ではないのではないかというのです。

差し当たって、エナジードリンクメーカーはこの結果に対するコメントは発表していません。ホームページ上では「アルコールと一緒に摂取することによって特別な影響があることは明らかになっていない」としています。

2012年の「イギリス毒性調査会」による「毒性や危険性を高めるカフェインとアルコールの明確な比率は明らかになっていない」という発表が、その根拠となっています。

確かに、「悪酔い」の根拠を示すためには、より具体的なデータは必要になりそうです。ともあれ、酔いが強くなる可能性はどうやら高いみたいです。「今日はすごく酔いたい気分!」という時以外は、注意した方がいいかもしれませんね。

【女医ドル】思い立ったら「禁煙外来」へ 全12週間の治療スケジュール

寒さが身にしみて人肌恋しい季節になってきましたね。3度目の登場になります。

 今回は社会問題ともなっている喫煙についてお話ししてみたいと思います。背の高い某大物女性歌手が禁煙に成功されたのがかつて話題になりましたね。

 日本人の喫煙率は減少傾向にありますが、20-50歳代の男性の約40%、女性だと30-40歳代で16%超の値で、諸外国と比較するとまだまだ高い状況にあります。

 喫煙のデメリットについてはさまざまなところで論じられており、愛煙家の皆様にとっては耳にタコができてしまうくらいかと思いますので(笑)、ここでは簡単に触れておきますね。

 たばこの煙には約4000種類の化学物質が含まれており、そのうち発がん性物質は60種類といわれています。煙が直接影響する喉頭がんや肺がんだけでなく、消化器系のがんや子宮・ぼうこうがんなどのリスクも高まります。

がんだけではなく、鬱病やメタボリックシンドローム(高血圧、高脂血症、糖尿病など)、心臓病や脳卒中の発病にも影響を及ぼします。女性の喫煙では乳児にも危険が及ぶことがあります。

 無理な禁煙を繰り返すと、かえって禁煙の成功率が下がるという意見もあり、「止めよう!」と心から決意したときが止めるべきときだと個人的には思います。お仕事や生活のストレスで喫煙が必要な方もいらっしゃいますから…

 現在では1年に1度、保険適応での禁煙外来を受診することができます。これまでのニコチンパッチに加え、経口禁煙補助薬としてバレニクリン酒石酸塩(チャンピックス)が加わりました。

この薬剤はニコチンの結合をストップさせて喫煙による満足感を抑えるほか、禁煙に伴う離脱症状や喫煙に対する切望感を軽減してくれます。

 初診から1週間後に禁煙を開始し、開始日から1週間後に再診、また2週間後に再診を行い、1カ月あけての再診、また1カ月後に最終診察という全12週間の治療スケジュールとなっています。

この期間、患者の自己負担額は約2万円弱であり、禁煙に成功したら結果的にお財布にも優しいというわけです。

 無理にとは言いません。健康面・経済面・美容面・精神面などさまざまな方向から自分にとって本当にたばこが必要か、見直してみてはいかがでしょうか。

 ■脇坂英理子(わきさか・えりこ) 美容皮膚科・内科医。東京都出身。2003年東京女子医科大学医学部卒業後、医師免許を取得。同大学病院麻酔科に入局。主に心臓麻酔をはじめ、移植手術にも携わる。脳神経外科麻酔、産科麻酔やペインクリニックにも従事。麻酔科認定医、同標榜(ひょうぼう)医、同専門医。12年内科・ペインクリニック・美容を扱うRicoクリニック開院。「ミセスマートTV NEO」(テレビ埼玉ほか)出演予定。

禁煙に伴う体重の増加 ニコチン依存が強いほど多い

禁煙に伴う体重の増加は、ニコチン依存の度合いが強い人ほど多いと、国立病院機構京都医療センターの長谷川浩二部長らが米科学誌『プロスワン』に報告した。禁煙外来でたばこをやめた186人を分析した。

 体重増加は、それが嫌で禁煙できない人も多いほど悩ましい問題。今回の結果は、太りやすい人を事前に把握し適切な支援をすることで、禁煙の成功率を高めるのに活用できそうだ。

 研究は、同センターで平成19~23年に禁煙に成功した男性132人、女性54人が対象(平均59歳)。初診時と、健康保険による治療が終了する3カ月後の体重の変化をBMI(体格指数=体重「キロ」を身長「メートル」の2乗で割った数値)で表し、ニコチン依存度との関係を見た。

 3カ月後に被験者のBMIが平均0.4(体重は同1.1キロ)増加したが、全体に依存度が強い人ほど禁煙後のBMI増加率が大きかった。大半がニコチンパッチか、ニコチンと似た作用を示す飲み薬のいずれかを使ったが、薬の種類による差はなかった。

ニコチン依存度の判定には国際的に広く用いられるFTND指数を使った。日本の保険診療では別のテストを使うが、いずれもたばこを我慢するつらさなどを基に評価するもので、結果はおおむね一致するという。

 禁煙するとなぜ体重が増えるのかについては、完全には解明されていないが、ニコチンの離脱症状であるとの説が有力で、禁煙後、時間をかけて徐々に元に戻るという。

 長谷川部長は「ニコチンパッチなどを使った禁煙は何も使わない場合に比べ、体重増加は少ないので、依存度が強い人は薬を上手に使うのが有効だ」と話している。

二日酔いの時に試してほしい究極の撃退法

 我々それぞれが異なった体質を持っているだけに、お酒に弱い人は二日酔いになりやすかったり、すぐ泥酔状態になってしまいます。(そして、他人に迷惑をかけてしまうことも・・・)  泥酔になりやすい人、そして二日酔いになりやすい人の強い味方であるオススメの二日酔い撃退カクテルのレシピをみなさんに伝授します! 意外と簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね!!

二日酔いにオススメのカクテル

 現在、人気定番であるカクテルがとあるスピリッツ(蒸留酒)の失墜によってできたなんて、信じられるでしょうか。発売中の『Vermouth: The Revival of the Spirit that Created America's Cocktail Culture(ベルモット:アメリカのカクテル文化を生んだ蒸留酒の復興)』では、アダム・フォードが過ぎ去りし過去からバーテンダーに欠かせない材料となるまでのベルモットの山あり谷ありの歴史を探っており、本の中では役に立つレシピも紹介されています。 

 そんなレシピのなかには、朝の二日酔いに効くレシピもあるんです。
 
 「日曜日の朝と言うのは友人達と出かける時だよ」、二日酔いのケアをしながらそう電話口で言うのは、ニューヨーク市のSeamstressのクリエイティブ・ディレクターであるパム・ウィズニツァー(Pam Wiznitzer)であり、「アルマジロ・ウィスキーは驚くべきフレーバーで、おまけに味覚を凛とさせるシトラスもあるの」と彼女は語っています。
 
 でも、このドリンクはマティーニ等のオールドファッションなものよりも軽く、昼前に理想的なドリンクであるのです。「二日酔いにぴったりのドリンクなの」と、彼女は笑いながらそう言っています。皆さんにとって必須のドリンクであることは間違いなさそうですね。

サンデー・モーニング パム・ウィズニツァー作

 ビアカクテルは近頃かなりの人気を得ており、驚くべきトレンドではありませんよね。文字通り何百もの幻想的なクラフト醸造酒が市場に出回っているのだから、それをスピリッツや果汁と組み合わせてみてはどうでしょうか? これは日曜の朝に飲みたい最高のカクテルかもしれません。ベルモットにウィスキー、リカーにビール――この世界の素晴らしいものが、すべて詰まったカクテルであるのです。晩春にはブラックベリー、初夏にはアプリコット、真夏の暑い朝にはライム、秋にはチェリーなど、季節によって添える果物を変えてもいいですよね。
 
材料:
― アルマジロ・ケーク(Armadillo Cake) ベルモット 11/2 oz.
― ストラナハンズ・コロラド(Stranahans Colorado) ウィスキー 1 oz.
― ライム果汁 3/4 oz.
― アプリコットリカー 1/2 oz.
― ハニーウォーター(蜂蜜を同じ分量の水で割る)1/2 oz.
― ヘフバイツェン(Hefeweizen)ビール

作り方:
カクテルシェーカーにベルモット、ウィスキー、ライム果汁、アプリコットリカー、ハニーウォーター、氷3個を入れ、数回シェイクする。氷を入れたピントグラスに注ぎ、トップにHefeweienビールを注ぐ。
 
ほら、簡単に作れちゃいましたよね?あっと言う間に作れるので、とてもオススメですよ~。 この簡単に作れてしまう二日酔いを撃退できるカクテルをぜひ試してみてください。正常に戻れること、間違いありませんから!

朗報!アルコールは、実際には脳細胞を死滅させないらしい

健康診断に行くたびに、医師に「アルコールは控えましょう!」と言われた経験があるかと思います。アルコールを控えなければいけない理由の一つとして、脳細胞を死滅される要素が含まれているとか…。

ゴルフ(やその他の繊細なスポーツ)をプレイする際の飲み方

 それでも、「飲酒は止められない!」と思っている方々に朗報です! 米ライフスタイル誌『エスクァイア US』のエディターはこのたび、アルコールが脳細胞に影響を与えるか?について調査しました。
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Good News! Alcohol Might Not Actually Kill Brain Cells

 飲みすぎた日の翌朝は、大抵頭がバカになったような気がするものですよね。感覚が鈍磨(どんま)し、しゃべりが遅くなり、「なぜ洗面所にチキンの骨が転がっているのか?」を思い出せなかったりする…。もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんが、体に残っているアルコールが脳細胞を衰弱させているため、気分が優れないのです。  
 
 最近になって、脳に関する神話の誤りを幾つか暴いてきた『ポピュラーサイエンス』誌によれば…。
 
 アルコールの摂取により、脳細胞が死滅させられるという考えが、必ずしも真実ではないことが判明したとのこと。デンマーク人研究者は、アルコール中毒死した人の脳とアルコール中毒以外により死亡した人の脳を研究し、いずれのグループも同数のニューロンを有していることを明らかにしたのです。 
 
 「アルコールは他の物質と同様に、高用量の摂取により脳細胞(特に発達途中の胎児の敏感な脳細胞)を死滅させる可能性があるが、適度なアルコールの摂取は脳細胞を死滅させない」、と『ポピュラーサイエンス』誌は述べています。 
 
 これはアメリカのTVコメディシリーズで、ボストンのバーを舞台にしたシットコム(シチュエーション・コメディ)『Cheers(チアーズ)』に登場するクリフ・クラビンが唱える「バッファロー理論」に風穴を開けるものなのです。「バッファロー理論」によれば、弱い牛が群れの動きを遅くするように、弱い細胞が脳の働きを鈍らせると言われており、弱い牛が死ぬと群れは動きが速くなり、強くなるとのこと。従って、弱い脳細胞がアルコールの摂取によって死滅させられると、この理論によれば脳の働きが改善される…と言うわけです。 
 
 脳に関することについては、アルコールが完全に無害であるとは言えません。研究者によると、二日酔いはその酷い気分に見舞われている間、人の思考能力を制限していることが判明しています。さらに科学者たちによれば、長期にわたる過度の飲酒は脳の白質及び灰白質に損傷を与え、徐々に人の判断力と論理的思考に影響を与えることも判明しています。
 
 いずれにせよ、以上を踏まえた上でアルコールとお付き合いください。飲みか飲まないかは、それは個人の自由であるってことは変わりありません。


お酒との付き合い方…意外に残るアルコール 週1度は「休肝日」を

【Q】肝臓の数値があまり良くありません。お酒を控えた方がいいと言われますが、お酒との付き合い方を教えてください。(60代・男性)

 【A】まずは肝臓でのアルコールの代謝時間を知っておきましょう。血液検査で「γ-GTP」や「尿酸値」が高いと言われた人は多いと思いますが、これらはお酒の飲み過ぎで数値が高くなる代表的な検査です。特にγ-GTPが、あまりアルコールを飲んでいるつもりはないのに数値が高い、と言う方がおられますが、こういう方ほど要注意です。

 「酒が強い」ことと「肝臓のアルコール代謝能力が高い」ことは別物です。ちょっとのお酒ですぐに顔が赤くなる人でも肝機能は全く異常がない人。逆に、いくら飲んでも酔っぱらった素振りはないけど肝機能はボロボロの人。肝臓病はなかなか自覚症状が出にくいので、要注意です。

 「ビールを何本飲もうが、5~6時間経てば体からアルコールは抜ける」と勘違いされている方は多いのではないでしょうか。「体重1キロあたり1時間で0・1グラムのアルコールを分解できる」と考えて下さい。簡単に言うと、成人男性が肝臓で分解できるアルコール量は1時間に7cc程度。ビール大瓶1本または日本酒1合を飲むと、処理するのに3時間以上かかります。

 体重70キロの人がビール500ミリリットルを2缶飲んだ場合、このアルコールを分解するのに約6時間必要となります。ビール1リットル中のアルコールは約40グラム。缶チューハイなら3本、日本酒で2合に相当します。睡眠中のアルコール分解速度は、起きている時より遅いという事も覚えておいて下さい。個人差はありますが、それ以上飲めば、半日どころか24時間アルコールが残る事もあるのです。

 アルコールを分解するために大きな負担が肝臓にかかるわけですから、毎日、分解能力を超えた飲酒を続けると、脂肪肝や肝炎から肝硬変へと進行していきます。さらに最近、ウイルス性の肝炎だけでなく、アルコール性肝硬変から肝臓がんが発症するという事も判ってきました。肝臓に負担をかけないよう、高タンパクでビタミンの豊富な食事を摂りながら、日本酒なら、せめて2合程度の飲酒量にしましょう。そして、週に一日はお酒を飲まずに肝臓を休ませる「休肝日」を作ることが「肝要」です。

 ◆回答者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、(社)日本臍帯・胎盤研究会会長。

禁煙は飲み薬が効果的!成功率は80%

 【Q】10年来のヘビースモーカーですが、妻の妊娠を機に禁煙に挑戦してみようと思います。禁煙外来ではどういった治療を行うのでしょうか?(30代男性)

 【A】禁煙の社会的な取り組み、喫煙スペースの縮小、タバコの値上げなどにより、喫煙者は20代の女性を除き、男女ともに減少傾向にあります。昭和40年には実に男性の80%が喫煙者でしたが、現在では29%まで低下しております。

 タバコの煙には、4000種類の化学物質が含まれており、その中には200種類以上の有害物質、50種類以上の発がん性物質が含まれています。さらに副流煙には主流煙と比較して数十倍の濃度の発がん性物質が含まれていることから、質問者の方のように家族への健康被害も見過ごすことが出来ません。

 タバコの有害物質の中で、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素ですが、この中でニコチンは特に依存性の強い物質で、タバコを吸うと数秒で脳に達し、ドパミンが放出されることで快感を生じます。いつでもタバコをやめられると思っていたのに、なかなか禁煙できないのは、このニコチン依存症が原因です。

 禁煙補助薬には飲み薬、ニコチンパッチ、ニコチンガムの3種類がありますが、この中で最も禁煙成功率の高いのは飲み薬です。薬を飲むことで少量のドパミンが放出され、イライラなどのニコチン切れの症状が軽くなり、タバコを吸っても「おいしい」と感じにくくなるといった効果があります。

 治療期間は3カ月で、その間に5回の診察を受けますが、飲み薬を開始してから最初の1週間はタバコを吸ってもよく、8日目から禁煙を開始します。飲み薬を使用する場合、多くの方が健康保険を使っての治療が可能で、自己負担3割の方は、総額1万3000円~2万円程度の費用です。仮に、タバコを1日1箱吸う方の場合、4~8週間分のタバコ代とほぼ同じです。禁煙成功率は約80%と高いため、禁煙したい意志があればぜひ治療に挑戦して頂きたいと思っております。

 ◆回答者プロフィール 荒木 正(あらき・ただし)03年、東邦大学医学部卒。東邦大学医療センター大橋病院などに勤務後、16年に東京都江東区に亀戸内科クリニック開設。循環器・糖尿病内科医として地域に密着。総合内科専門医。循環器専門医。

喫煙者の15~20%がかかる「COPD」の症状・治療法

◆日本で530万人もの患者がいる肺の慢性疾患・COPD

「肺の生活習慣病」ともいわれる慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)は、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。COPDの患者数は日本国内でも世界でも年々増加しています。そして、世界的に主要な死亡原因のひとつでありながら、広く認知されているとはいえません。

2001年に行われた「NICEスタディ」という大規模な疫学調査では、40歳以上の日本人の8.6%がCOPD患者だと推定されています。人口にすれば、およそ530万人となります。しかもその大多数が、医療機関での診断や治療を受けていないというのです。

さらにCOPDの死亡率をみると、平成25年では1万6443人に上っています(厚生労働省「人口動態統計の概況」)。死因別死亡数は第9位で、日本人全体の死亡総数の1.3%でした。男女別の死亡数では、男性が1万3057人で第8位ですが、女性は3386人で11位以下のランク外でした。このように男女で死亡数に大きな差がみられるのも、COPDの特徴といえます。
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◆COPDの原因はタバコ? 喫煙者の15~20%がCOPDに

COPDの原因として、第一に挙げられるのがタバコです。喫煙者の15~20%がCOPDになるといわれ、患者のおよそ90%は喫煙歴があります。では、喫煙がCOPDにどう影響するのかを説明しましょう。

タバコの煙を吸うと、肺の中にある気管支が炎症を起こします。この炎症によって気管支が細くなったり痰や咳が出たりして、肺への空気の流れが悪くなる「慢性気管支炎」を起こします。

気管支は呼吸に欠かすことのできない組織です。タバコの煙はさらに、気管支の奥にある肺胞を破壊し、「肺気腫」という状態を引き起こします。肺には、酸素を取り込んで二酸化炭素を排出する「呼吸」という、生命維持に欠かせないはたらきがあります。しかし肺気腫になると酸素を取り込みにくくなり、呼吸の機能そのものが悪化してしまいます。
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◆COPDの症状…体を動かすと息切れする自覚症状がスタート

COPDの主な初期症状は、歩いているときや階段の上り下りなど、体を動かしたときに息切れを感じたり、咳や痰がずっとつづいたりすることです。ところが、このような症状は体調不良や風邪にありがちなので、多くの人がCOPDに気づかないまま日常生活を送っているのです。

病状が進むと、特徴的な症状とされる軽い息切れが、ちょっとした動作だけで起こるようになり、呼吸がとても苦しくなります。そうなると体の活動量が低下して、食事をすることすら困難になってしまいます。その結果、栄養状態が悪化し、心臓や血圧に関する合併症を引き起こすケースもあります。

COPDは非常に身近な病気ですが、最悪の場合、死に至ってしまうこともある怖い病気なのです。

◆COPDの診断法

COPDの診断では、スパイロメトリーといわれる呼吸機能検査が行われます。検査は、空気を思い切り吸ったあとに、できる限り速く息を吐き出して、最初の1秒間で出た量を測ります。この値を肺活量で割った数値が70%未満の場合、それが他の病気によるものでなければCOPDと診断されます。
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◆CODPの対策法・治療法…まずは禁煙が大前提

COPD治療の基本は禁煙です。そのうえで、気管支拡張薬や吸引ステロイド薬を使った薬物療法や、呼吸をしやすくするためのリハビリテーションが行われます。症状が進んで、自力の呼吸だけでは健康が維持できなくなった人には、小型の人工呼吸器とマスクを使って呼吸を助ける、換気補助療法も必要となります。

COPDの恐ろしい点は、一度COPDになってしまうと、治療をしても肺の機能を元に戻すことができないことです。また20年以上の喫煙を経て発症するため、本人に病気の自覚が乏しく、発見したときには重症化していることが少なくありません。しかし、早期に発見すれば、治療で進行を遅らせることもできます。風邪でもないのに咳がつづくときは、医療機関で調べてみるようにしてください。

監修:今村 甲彦

体重維持に有効?妊婦はNG! 女性とお酒の上手な関係

「適度なアルコールは女性の体型維持に良い」という報告がありました。ここでは女性が知っておきたい賢いお酒との付き合い方をご紹介します。

■1日1~2杯のお酒を飲む女性は太らない!?
1日1~2杯相当の飲酒をする女性は、全く飲酒をしない人に比べて体重増加する確率が30%低いという報告がありました。(Archives of Internal Medicine 2010年3月8日)

研究では、もともと肥満でも痩せ型でもない39歳以上の女性2万人弱を13年にわたって追跡調査。その結果、全体的には体重増加の傾向があったものの、適度な飲酒習慣がある人は増加幅が抑えられたことがわかったのです。

傾向として、男性が他の食品に加えてアルコールを飲んでしまうのに対し、女性は他の食品の代わりにアルコールを摂取する傾向があるようです。男性はお酒を飲むと、おつまみをいっぱい食べてしまう、というところでしょうか。

■女性の方がアルコールの害は出やすい
でもお酒を安易なダイエット方法として採用してしまうのは考え物。実は同じアルコール量でも、男性より女性の方が肝臓を悪くしやすいのです。

「アルコール性肝硬変」という病気があります。一般的にアルコールを1日平均120g(日本酒5合程度)を15年間続けた場合、1~2割の人が肝硬変になり、160gを20年間続けると、発生率は大体半分の確率にアップすると言われています。

ところが女性は男性より肝硬変の発生率が高く、「積算飲酒量」(どれだけの量を何年飲んだかということ)が男性の約2/3で、飲酒期間も約10年短いうちに肝硬変が起こることがあるのです。女性が健康を害さずに飲めるアルコール摂取量は、男性の半分から2/3くらいと考えた方がよいでしょう。

■月経前はお酒に酔いやすいって本当?
エストロゲンという女性ホルモンは肝臓のアルコール代謝を遅くするので、エストロゲンが体内に多い月経前は、アルコールが長時間体内に残り、酔いやすくなります。

女性の場合は30歳を過ぎてからお酒が飲めるようになる人や、閉経後にお酒に強くなる人がいると言いますが、これは体内のエストロゲンが減ってきているからとも言われています。

■妊娠中のお酒は「胎児性アルコール症候群」の危険
昔から妊娠中に大量のお酒を飲むと、生まれてくる赤ちゃんに未熟児が多いとか、流産しやすくなるなんてことはよく知られていました。しかしそれだけではありません。少量の飲酒でも「胎児性アルコール症候群」という発達障害や行動障害、学習障害などが現れる障害を赤ちゃんに起こすことがあるのです。

もちろん妊娠中に飲酒してしまったからといって、必ずしも障害が出るわけではありませんが、「1回目の妊娠で飲んでも大丈夫だったから、次の妊娠でも大丈夫かな」という考え方はおすすめできません。妊婦さんの飲酒はNG。周りの方も勧めないようにしましょう。

メディカルハーブで二日酔い予防 医学的研究も進む

病気の予防や症状の緩和に役立つハーブ、すなわち「メディカルハーブ」の研究は、文明の黎明(れいめい)期には多くの地域で始まっていたと考えられている。古代インドの聖典である『リグ・ヴェーダ』の中にも、数百種の薬草とその使用法がまとめられている。数多くのハーブが伝統的な自然療法や民間療法で用いられ、その知識が受け継がれてきたが、現代の医学的な研究によって、その効果が実証されつつあるものもある。
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 ミルクシスルはその一例だ。民間療法では2000年以上も前から肝臓を守るためにミルクシスルが利用されてきたが、1960年代にドイツで行われた研究で、肝臓疾患の治療に効果があることが再認識された。

ミルクシスルの種子には、シリマリンというフラボノイド複合体が含まれており、このエキス剤が肝障害の回復や疾患の予防の両方に有用であることが、40年にわたる研究で立証されている。肝硬変、肝炎、胆石、脂肪肝などの疾患や、さらに中毒の治療にも有用である(今でもミルクシスルは、タマゴテングタケやシロタマゴテングタケを含む、テングタケ属のキノコの毒に対する解毒剤として利用されている)。

 ある臨床研究では、トルエンとキシレンの有毒ガスに5~20年間暴露された作業員にシリマリン80%を投与したところ、プラセボ(偽薬)を服用した対照群と比較して、投与した全員に著しい肝機能向上と血小板数の増加が認められた。またシリマリンは、統合失調症や双極性障害の治療のために数種類の「向精神薬」を服用している患者に見られる薬物性の肝障害を軽減することもわかっている。

 2010年には、化学療法で治療中の子どもの肝疾患患者50人にミルクシスルとプラセボを用いた二重盲検試験を実施したところ、薬でダメージを受けた肝臓がミルクシスルで改善したとする報告が、医学誌『Cancer』に掲載された。シリマリンは原発性胆汁性肝硬変の治療にも利用でき、また強迫神経症の治療で選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ剤としても有用な可能性がある。

とげがあるが、ミルクシスルは食べることもできる。根は生か、ゆでてバターとからめる、あるいは半ゆでにしてあぶり焼きにする。春には、柔らかい新芽が出るので、根元から切ってその「毛羽」を揉み落としてからゆでてバターをからめるといい。茎は皮をむくか、一晩漬け置いて苦みを取ってから煮込むようにする。葉はチクチクするところを切ってゆでれば、ほうれん草の代用品にもなる。

ミルクシスルの人気が高まった理由の一つに、飲酒する前の晩に飲んでおけば、二日酔いの症状を防げると期待されたことがあった。これは、かなり信頼性がある。というのも、ミルクシスルは、アルコールなどの毒から肝臓を守る働きがあるし、重要なろ過組織の新しい細胞の生成も促進するからだ。繁華街で夜を過ごす前は、ミルクシスルを1タブレット飲み、家に帰ってもう一つ飲むようにしよう。さらに「二日酔い用スムージー」を作り、飲酒した日の翌朝に飲むのもいいだろう。オーツ麦、バナナ、ドライタイプのミルクシスルの種子、バニラパウダー、アーモンドミルクなどをミキサーで混ぜ合わせて作ろう。.

※書籍『ハーブ&スパイス大事典』(ナンシー・J・ハジェスキー著)より抜粋

加熱式たばこ「IQOS」で禁煙はできるのか?

加熱式たばこが注目を集めているようだ。喫煙所などで見掛けることが多くなり、「教えて!goo」には「今アイコス電子タバコを使っています……」との質問が寄せられている。投稿者はIQOS(アイコス)が禁煙を達成するツールになり得るのかが気になるようだ。IQOSを国内販売しているフィリップ モリス ジャパン(PMJ)に話を聞いてみた。

■ニコチンを含む本物の葉を使用

PMJ広報は「IQOSは紙巻たばこの不便さ、不都合さの大部分をなくした成人喫煙者向けのたばこ製品です。紙巻たばこの代替品であり、禁煙補助剤ではありません」と説明する。初っ端に結論が出てしまったが、実はその通りなのだ。IQOSキット(加熱用ホルダー、充電器など)は2015年9月に本格的に販売を開始して以来、販売台数が累計200万台を突破。専用たばこのヒートスティックの市場シェア(2016年9月時点)は全国で推定5.2%、東京都だけでみると推定7.0%獲得したという。

このようにIQOSがヒットしたのは本物のたばこ葉を使用した点だとされる。リキッド(溶液)を使用したいわゆる電子たばこと違ってニコチンを排除していない。ニコチンを含む本物の葉を使用しているからこそ、従来の電子たばこでは満足できなかった愛煙家らもIQOSを受け入れることができたわけだ。となると、禁煙に至るまでの過渡期的なツールと考えるには最初から無理があったことになる。

■紙巻たばこと比較し有害性成分9割減

ニコチンを含む点だけをとらえて「やっぱり体に悪いのか……」とだけ判断しては早計である。健康に不安を感じながらも喫煙をやめられない愛煙家には朗報もあるからだ。PMJ広報はニコチンについて「依存性がありリスクフリーではありません」と断った上で、英国王立内科医協会などの研究結果を基に「ニコチンが肺がんなどの喫煙関連疾患の主たる原因ではないというのが、専門家の一致した見解です」と述べる。

従来のたばこは巻紙ごと燃やすが、IQOSはホルダーで温めるだけ。そのおかげで紙巻たばこの煙と比較して、IQOSが発生させる蒸気に含まれる有害性成分の量が平均して約9割も削減した。筆者の個人的な感想では、大吟醸のように澄み切った味わいがあるように思った。有害性成分が減ったことでたばこ葉の風味をより感じることができたのだろうか。

■広がりを見せる加熱式たばこ

PMJ広報は「火を使わない、灰が出ない、紙巻たばこの煙に比べてにおいも少なく、副流煙(使用していないときに先端から立ち上がる煙)が出ません」とIQOSの利点を話す。2015年12月の室内環境学会学術大会では「IQOSの使用は屋内空気環境に悪影響を与えない」と結論付ける試験結果も報告されている。

IQOSの成功に続いて、JTが「Ploom TECH」を発売。ブリテッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo」も仙台で先行発売された。加熱式たばこはますます広がりそうな気配だ。一方、以前リリースしたタバコの恐ろしさと最近話題のアイコスについて医師に話を聞いてみたという記事にあるように「長期に渡って吸い続けると健康被害を自分自身だけでなく周囲にも及ぼす点は、通常のタバコと同じです」という内科医の意見があることも忘れてはならない。

絶対してはいけない! 「飲み過ぎは吐いて解決」

飲みすぎた後で吐けば深酒しても二日酔いにはならないから大丈夫と誤解してませんか? 実はこの行動はかなり危険。二日酔いよりももっと厄介な「逆流性食道炎」になる人が多発しています。血を吐いた場合は、さらに重症なマロリーワイス症候群の危険性もあるのです。

その仕組みと対策法をご紹介しましょう。

■飲み過ぎると吐いてしまうのは何故?
飲酒後に吐き気や嘔吐した経験はありませんか。嘔吐するのは、直接アルコールのせいではありません。

お酒のエタノールは消化管から吸収されて、肝臓で分解されるとアセトアルデヒドに変化します。このアセトアルデヒド作用のひとつに「嘔吐中枢の刺激」があるのです。

飲酒後すぐには吐き気や嘔吐が起こらないのはこのため。気持ちよく飲んでいても、アルコール吸収後、数時間で吐き気を覚えることになります。ちょうど、一次会が終わる頃から嘔吐が起きやすくなる、というとイメージしやすいかもしれませんね。

■食道は、飲酒の害を二度受ける!
師走と年始は忘年会、送別会、新年会などで飲酒する機会が多いですね。飲酒の直接的な害はまず感覚的には胃に起きると考えがちですが、通り道の食道の害を考えてみましょう。

アルコール度数が高いと、食道粘膜や胃の粘膜に障害が起きます。胃の場合はいったんお酒が通過してしまえば、後は粘膜の修復が始まりますが、食道には別の試練が待っています。嘔吐による、食道粘膜のダブルの障害です。

■食道は胃液で溶けるんです!
嘔吐した場合、食道を通るのはアルコールだけではありません。胃の中の消化液も通ります。食道は胃のようには大量の粘液で保護されているわけではありません。通常、食道を通る唾液には蛋白質を溶かす作用はありませんが、胃液中の消化酵素には、蛋白質を溶かす作用があります。

つまり、嘔吐した時の消化液で、食道粘膜は少し溶けてしまうのです。結果として一過性の逆流性食道炎となります。これを軽くするには粘膜に付着した消化液を洗い流すこと。とりあえず水を飲むことをお薦めします。これには酔い醒しの効果も少しあります。

もっとも水を飲むとまた嘔吐してしまう可能性がありますが、水で薄まっているので食道粘膜を溶かす作用は低下しています。もし入手可能ならば牛乳やヨーグルトなどはさらにお薦めです。乳製品が消化液の作用を受けて、消化液作用を弱める効果があるからです。

■暴飲暴食後に、血を吐いたら要注意!
飲酒後の嘔吐は経験則から大丈夫と思いがちですが、もし嘔吐物に血が、特に鮮やかな血液が混じった場合は要注意です。食道下部からの出血の可能性があるからです。

出血の程度の差はもちろんありますが、暴飲・暴食後の嘔吐時の食道からの出血には、マロリーワイス症候群という立派な病名がついています。最悪の場合、食道が裂けてしまうという恐ろしい病気です。

嘔吐物に血が混じり、その上に繰り返して血が混じる場合は出血の部位を確認することが必要となります。これには検査と治療の両方の観点から内視鏡検査が必要となります。救急車を手配して緊急内視鏡可能な施設を探してもらいましょう。

■一気飲みは御法度! ゆっくり楽しく飲みましょう
飲酒後の嘔吐を避けるには、血中での急激なアセトアルデヒド上昇を避けることです。

そのためにも、一気飲みは最初の乾杯だけにして、その後はゆっくりと自分の早さに合わせて飲みましょう。やけ酒はもちろん御法度です。ゆっくりと飲めば結果的に嘔吐だけでなくて二日酔いの予防にもつながります、

飲み過ぎ後に嘔吐しなかった場合は、脱水と、脱水後の水分過剰摂取によるむくみが起きがちです。

宴会の日は「ランチにカレー」 二日酔い対策にも

年末年始の宴会シーズン真っ盛り。「二日酔い予防」をアピールしたウコン飲料を愛用している人も多いだろう。ウコンが二日酔いに効くメカニズムについて、漢方の専門医で日本薬科大学学長である丁宗鐵さんに話を聞いた。丁さんは、「ウコンは食品として丸ごとるのがベスト。宴会の前にウコンが使われているカレーを食べるのがオススメ」と話す。

■二日酔いに効くのはクルクミンだけではない

 もっぱらカタカナ表記されることの多いウコンであるが、日本においてウコンといえば、秋ウコンと称される「鬱金(ウコン)」、もしくは春ウコンと称される「姜黄(キョウオウ)」のことを指すのが一般的だ。中でも、秋ウコンの主要成分であるクルクミンは、二日酔いの予防に力を発揮するといわれている。「クルクミンは、植物特有の成分ポリフェノールの一種なので、ポリフェノールが持つ抗酸化作用によって、アルコールの代謝能力を高めると考えられています。アルコール代謝の過程でできたアセトアルデヒドといった過酸化物の分解も促すので、二日酔いの予防も期待できます」(丁さん)

 ただし、二日酔いの予防効果は、クルクミンに限った話ではないという。「ウコンにはクルクミン以外にも、胃腸の働きをよくする成分や抗炎症の働きのある成分など、さまざまな効用を持つ成分が含まれており、それらが総合的に働いて、体に有益な効用をもたらしているのです」と丁さんは続ける。要するに、ウコン由来のクルクミンだけでとるのではなく、ウコンは丸ごと食べることがベストなのだ。しかも、クルクミンは、水よりも脂分に溶けやすい性質がある。そのため、粉末やサプリメント、ドリンク剤などで摂取したとしても、思っているほど体には吸収されないこともあるという。サプリメントなどを利用する場合は、油脂分を含む食事と一緒にとるのも一手だ。

■宴会当日はカレーをランチでとる

 ウコンのとり方について丁さん一番のオススメは、カレーだ。「秋ウコンは別名ターメリックと呼ばれ、カレー粉の黄色い成分こそ、ウコンそのものの色。カレーはルウや材料に脂質が多いため、クルクミンなどを吸収しやすい形でとることができます」(丁さん)
 さらに、豆入りカレーなら、大豆レシチンなどの脂質も加わり、クルクミンなどの吸収効率は上がると考えられている。「宴会の直前では満腹になってしまうでしょうが、ランチで食べても効果がありますよ」と丁さん。そのとき、カレーは辛さを問わない。丁さんによれば、子ども向けの甘いカレーでも効果はあるとのこと。ルウの黄色い色は、ウコンを含む証拠なのだ。

■ウコンのとり過ぎで肝機能に影響を及ぼした例も

 肝臓の働きを助けるというウコンであるが、肝臓専門医の中には、肝臓に負担をかけ過ぎる副作用を心配する声もある。実際、C型肝炎や肝硬変を患っていた人がウコンのとり過ぎで、症状を悪化させた例もあるという。 「ウコンには鉄分などのミネラルが多いため、それが肝臓に負担をかけることになります。しかし、健康な人の場合、過剰に摂取するのでなければ、特に問題ありません」と丁さんは説明する。「粉末やサプリメント、ドリンク剤などは、それぞれの製品が定めている用法を守って 口にしていれば、基本的に問題ないでしょう」(丁さん)

ウコンの豆知識 日本では、秋ウコン、春ウコンのほかに、紫ウコン(夏ウコン)と呼ばれる「我朮(ガジュツ)」を含めた3種類のウコンがよく知られている。世界にウコン属は50種類以上ある。ウコンは、熱帯から亜熱帯にかけて自生するショウガ科ウコン属の多年草である。主にその根茎が食品、香辛料、染料、薬として使われてきた。 ウコンは寒さに弱く、国内では沖縄と鹿児島の一部の地域でしか栽培されていない。

元来日本では、布やたくわんの染料として、そしてカレーの伝来後は、カレー粉の香辛料として使われていたが、今のように健康食品として商品化されるまでは、その生産数も少なかった。ただし、ウコンが自生していた沖縄地方では、古くから人々にその効能が知られていたようだ。「ドクダミがお茶や薬として使われていたのと同じように、ウコンは、民間薬として沖縄の人々になじみ深いものだったんです」(丁さん).

■この人に聞きました

丁宗鐵(てい むねてつ)さん 百済診療所院長/日本薬科大学学長。1947年東京都生まれ。横浜市立大学医学部卒業。北里研究所東洋医学総合研究所 研究部門長、東京大学大学院助教授、日本薬科大学教授、東京女子医科大学特任教授を経て、百済診療所を開設。2012年より日本薬科大学学長。テレビ、ラジオ、雑誌と多くのメディアで活躍中。著書に「漢方実用全書」(池田書店)、「がんにならない生き方」(新潮社)、「カレーを食べると病気にならない」(マキノ出版)他多数。

薬剤師と医師が推奨 二日酔い封じる2つの漢方薬の効果

ついつい飲み過ぎてしまう忘年会シーズン。翌朝の頭痛、吐き気といったつらい症状を和らげてくれる“特効薬”があるという。今年10月にアルコール頭痛対策薬「アルピタン」(小林製薬)が発売されたが、調べてみたらその成分にヒントがあった。

 漢方薬局「氣生」オーナーで漢方薬剤師の久保田佳代さんが、「“今晩はたくさん飲みそう”という時には、とりあえずこれを服用してみて下さい。ハイ、どうぞ」と、差し出してくれたのが、「五苓散」と「黄連解毒湯」。五苓散は、「アルピタン」に配合されている成分。過剰な水分やアルコールの排出を助けてくれるという。

「黄連解毒湯は血の熱を冷ます清熱解毒剤です。『酔快』と呼ばれるくらいで、五苓散と一緒に飲むと二日酔いになりにくく、なったとしても回復しやすくなります」(久保田さん)

 一方、筑波大学付属病院臨床教授の加藤士郎医師は、「不摂生をしていて、二日酔いだからと漢方薬やサプリメントなどでなんとかしようとするのは全く賛成できない」とばっさり。そこをあえて、と伺ったら、やはり「五苓散」と「黄連解毒湯」の2つの名前が出てきた。

「胃腸が荒れて粘膜からの出血があると、アルコールの吸収が早まります。黄連解毒湯は止血作用もあり、アルコールから胃腸を保護する働きもあるので、宴会前に2包ほど飲んでおくといいでしょう。水ではなく白湯で飲むのがお勧めです」

 胃腸の調子が良くないときは「六君子湯」と「平胃散」、なんとなく疲れが取れない、といった時は「補中益気湯」も役に立つ。

 もっとも、年末年始は宴会による暴飲暴食だけでなく、仕事の追い込みで体力も気力も低下しやすい。加藤医師は漢方薬に頼るだけではなく、体を温めることを勧める。

「風呂にゆっくりつかること。昨今はシャワーだけだと皮膚循環は良くならず、免疫力が低下します」(加藤医師)

 入浴する際も当帰、浜防風といった生薬が入った入浴剤を使うと体が温まりやすくなるという。これまでに二日酔い対策のドリンク剤や錠剤を散々試して、どれもしっくりこなかった人は、漢方に挑戦してもいいかもしれない。

悪酔い対策 ベジファーストより「オイルファースト」

宴会シーズンのまっただ中。“12月は酒席でビッシリ”という人も少なからずいるのではないだろうか。飲み会を最後まで楽しむために重要なのが、飲み会の最初に何を食べるかだ。空腹で飲むと酔いが回るのは周知の通りだが、実は飲酒する際に選ぶ食べ物の種類によっても、酔いの回り方は変わってくるという。そこで、アルコールの吸収と食べ物の関係についてまとめた。

■飲む前に、何を食べておくといいのか?

 「本物の左党は塩を肴に酒を飲む」。
 昔からこんなことが言われているが、「確かに」と思うことが多々ある。酒豪の多くは酒を飲み始めると箸が止まる。実際、私もその口で、酒が進むにつれ、「悪酔いする」とわかっていながらも、つい飲むことに夢中になり、食べる量が激減してしまう。しかし、肴をほとんど食べない「酒主体の宴」の翌日は、予想通り吐き気をともなった激しい二日酔いにみまわれることがほとんどだ。反対にきちんと食べて飲んだときは二日酔いになることはまずなく、体調も万全。「塩が肴」というと、渋くてカッコイイ気もするが、実体験から考えてもカラダにいいことは何もなさそうだ。実際、空きっ腹でお酒を飲んで、痛い目に遭った読者の方も少なからずいるのではないだろうか。

 では、悪酔いしないためには、何を食べればいいのだろうか。さらに、どのタイミングで食べればいいのか。何か食べておいた方がいいのはわかるが、具体的にはよくわからない。牛乳を事前に飲むという人もいるが、本当に効果があるのだろうか。このことがきちんと明らかになれば、悪酔いや二日酔いになる確率は確実に減るはずだ。 どんな食べ物を事前(もしくは飲み会の最初)にとっておくと酔いにくくなるかは、「お酒に強くない人」にとっても重要だ。実際、知人に「お酒は好きだけど弱いんです。飲める人がうらやましいです。だから飲み会の前には牛乳やサプリは欠かせません」と話す人がいる。また、人の目を気にする日本人は、宴会などで無理をしてお酒を飲もうとする人が少なくないのだ。

 今や忘年会シーズンのまっただ中。上司・同僚の前、あるいは恋人の前で醜態をさらさないようにするためにも、飲み会の前、あるいは食事中に、とっておくといいものを知っておきたいところだ。そこで、胃や腸などの消化器系のメカニズムに詳しい東海大学医学部内科学系消化器内科学教授の松嶋成志さんに「酔いを遅くする食べ物」について話を聞いた。

■アルコールの血中濃度の上昇をゆるやかにする

 「二日酔い、悪酔いを防ぐのに、気を付けなくてはならないのは、アルコールの血中濃度を急激にアップさせないことです。血中濃度が高くなることは酔いが回るということ。悪酔いの原因です。お酒に強くない人なら、気持ち悪くなったりフラフラしたりします。さらに、血中濃度が高くなってくると、嘔吐(おうと)したり、まともに立てなくなったりします」と松嶋先生は話す。では、どうすればアルコールの血中濃度の上昇をゆるやかにできるのか。

 「アルコールを飲んで、カラダの中でまず吸収される場所は胃です。といってもアルコール全体の吸収に占める割合はわずか5%程度に過ぎず、残りの95%は小腸で吸収されます。小腸の内壁には腸絨毛(ちょうじゅうもう)と呼ばれる突起があり、大人1人当たり数百万から数千万存在しています。これらの表面積を計算すると、平均的な体型の成人男性の場合、テニスコート一面とほぼ同じともいわれています。胃より表面積が大きな小腸のほうが吸収量が多く、吸収速度が早いわけです」(松嶋先生)

 「アルコールが腸に送られれば一気に吸収されます。ですから、いかに胃でのアルコール滞留時間を長くし、小腸へ送る時間を遅くするかが、アルコールの血中濃度を上げない(=酔いを遅くする)カギになるのです」(松嶋先生)なるほど、できるだけ胃の中に入った内容物を胃にとどめ、小腸に行く時間を遅らせればいいわけだ。実際、松嶋先生によると、胃の中での滞留時間は、食べ物によって変わるという。「胃での滞留時間」とは、「その食べ物を胃で消化して、胃から排出されるまでにどのくらいの時間がかかるか」ということ。ここで、できるだけ長く滞留する食べ物を、飲み会の前にとっておくといいわけだ。では具体的にどんな食べ物がいいのだろうか。
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■“お酒の前に限って”は「オイルファースト」

 「それは油です。油分は胃での吸収時間がとても長い。消化管ホルモンの一種であるCCK(コレシストキニン)などが働き、胃の出口となる幽門を閉め、胃の中を撹拌(かくはん)する働きがあるのです」(松嶋先生)何と油とは! 確かに、油は胃にもたれそうだし、胃の中での滞留時間が長くなりそうではある。しかし、食事の最初に油とは、ベジファーストとは真逆ではないか。 胃の滞留時間は、食べ物によってかなり異なる。例えば、米飯(100g)は2時間15分で消化するのに対し、ビーフステーキ(100g)は比較的長く、3時間15分程度かかる。油は最も長く滞留し、バター(50g)は12時間もかかる。こうしたデータを見ても、いかに油が長時間胃に留まるかが理解できる。これからは、“お酒の前に限って”だが、「ベジファースト」ならぬ「オイルファースト」を心掛けたい。

■カルパッチョやマヨネーズを使った料理も効果あり

 とはいえ、いくらアルコールの吸収を遅らせるといっても、「油を最初にとるのは、ちょっと…」と思う人も多いだろう。「血中アルコール濃度を上げないという観点では、油分を先にとることが理にかなっています。ただし、油といってももちろんそのままではなく、刺身にオリーブオイルをかけた魚のカルパッチョ、マヨネーズを使ったポテトサラダなど油を使った前菜向けの料理は多くあります。こういった油を使った料理を最初に食べるといいでしょう。

最初に食べるともたれそうですが、から揚げ、フライドポテトなども効果が期待できます。お酒と混じり合って半固形になるような食べ物だと、より腸に送られにくくなります。胃や腸にとってアルコール吸収が不利となる状況を、いかにおつまみで作るかがアルコール血中濃度を上げないポイントとなります」(松嶋先生) 「いきなり油を使った料理はきついという方には、乳脂肪分を含むチーズを食べるという方法もあります」と松嶋先生はアドバイスする。
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■「お酒を飲む前に牛乳」の効果は?

 では、「お酒を飲む前に牛乳を飲む」という方法は効果はあるのだろうか。実際、「飲む前に牛乳を飲むと胃に膜が張って悪酔いしない」などとよく言われている。 「牛乳には4%弱ほどの脂肪分が含まれています。ですから、多少なりとも効果は期待できます。また、牛乳にはたんぱく質が多く含まれているので、胃粘膜の保護効果は期待できます。少量では胃全体に膜を張るまではいきませんが、ある程度の効果はあるでしょう」と松嶋先生は話す。

■「お通しでキャベツ」は理にかなっていた!

 松嶋先生によると、「油に加え、宴会の最初のうちにとっておきたいのがキャベツなど、ビタミンUを多く含む食品」だという。これらは果たして、どんな効能があるのだろうか?「キャベツに含まれるビタミンU(キャベジン)は、胃の粘膜表層のムチンを増やす働きがあります。ムチンとは粘膜から分泌される粘液の主成分で、粘膜を保護したり、細菌の侵入を防御する役目を担っています。ムチンの層が厚くなると、粘膜保護効果が高まり、アルコールによる刺激から胃を守ってくれるわけです。わずかかもしれませんが、アルコールの吸収速度を遅らせてくれる効果もあるでしょう。ラットの実験では、ビタミンUの効果は食べてから1時間後くらいから現れるという結果が出ています」(松嶋先生)

 そういえば、焼き鳥や、串揚げのお店で味噌やマヨネーズと一緒に、生のキャベツがお通しで出てくることがあるが、これはまさに「理にかなっている」ということになる。余談だが、ビタミンU(キャベジン)は正式にビタミン類に分類されている成分ではない。とはいえ、胃腸薬の名前にもなっているように、胃の健康維持に役立つことは既に知られた事実。飲み会の初めに、キャベツを積極的にとりたい。ただしキャベツを食べる時はなるべく生に近い状態が望ましい。なぜならばビタミンUは水溶性で熱に弱いからだ。
 ビタミンUは、キャベツ以外にも、ブロッコリーやアスパラガスなどにも豊富に含まれているので、これらをとってもいいだろう。このほか、松島先生は、豆、山芋、オクラといったムチンそのものを多く含むネバネバ系の食材もおススメだと話す。

■悪酔いしないために、タウリンやセサミンを

 なるほど、ここまでの話で、酔いを遅くする(=血中アルコール濃度を急激に上げない)ために、飲み会の始めにとっておくといい食べ物はわかった。では、酒席で杯が進んだ後、血中アルコール濃度をできるだけ早く下げ、悪酔いや二日酔いにつながらないようにするために、何かできることはないのだろうか。 それは「アルコールの分解に必要な代謝物を補う」ことだと松嶋先生は言う。
 「お酒を飲んで既に上昇してしまったアルコール血中濃度は、そう早くは下がりません。しかし、肝臓での代謝を助ける成分は摂取した方がいいでしょう。例えば、タコやイカに含まれるタウリン、ひまわりの種や大豆などに含まれるL-システイン、ごまなどに含まれるセサミンなどです」

 「もちろん、水分の摂取も必須です。アルコールは抗利尿ホルモン作用によって尿量が増えて脱水症状に陥りやすいため、それを防ぐためにも水分は飲んだ後に限らず、お酒を飲んでいる最中も飲むようにしましょう。飲んだ後は、体内の水分維持効果がある電解質が含まれる飲料が効果的です」(松嶋先生)
         ◇        ◇        ◇
 食前、食中、食後とシーンによって、食べ物(つまみ)を一考することによって、「もうしばらく酒を飲みたくない」と後悔するまでの二日酔いは自分自身で防ぐことができる。年末で宴席が増えるこの時期にこそ実践して2016年を乗り切ってほしい。しかしながら個々人のアルコールの分解能力は限界があり、それを超えればどんなにつまみ選びに気を付けても必ず二日酔いになる。飲み過ぎにはくれぐれも注意したい。
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■この人に聞きました

松嶋成志(まつしま・まさし)さん 東海大学医学部 内科学系消化器内科学教授 内視鏡室長。1985年、東京大学医学部卒業。公立昭和病院消化器内科シニアレジテント、東京大学医学部旧第一内科助手などを経て、1996年、米国ミシガン大学研究員。帰国後、東海大学消化器内科講師、同准教授などを経て、東海大学医学部付属東京病院、副院長、消化器肝臓センター長。2013年、消化器内科 教授。2014年、付属東京病院 病院長。2016年、東海大学医学部附属病院 内視鏡室長。

あなたの二日酔い対策法、間違ってませんか?

牛乳を飲むと二日酔いになりにくい、ウコンが効くらしい……など、酔い過ぎ予防法をよく耳にしますが、実際のところ、効き目はあるのでしょうか。内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生にお話を伺いました。

1)お酒を飲む前に牛乳を飲むと酔いにくい!?

これは医学的な理にかなっているのでしょうか。泉岡先生は、次のように説明します。

「乳製品に含まれる脂肪が胃に膜を張って、アルコールの吸収を穏やかにすると言われています。ただし、その効き目は牛乳を飲んでから2~3時間程度です。

牛乳は時間とともに胃酸によって洗い流されます。二次会、三次会で飲むときにはもう効いていません。

摂取されたアルコールは、胃から約20%と腸から約80%が吸収されて血液中に入りますが、血中のアルコール濃度が高まるにつれて酔いは強くなります。

アルコールは肝臓に運ばれて『アセトアルデヒド』という毒性の強い有害物質に分解され、さらに酢酸(さくさん。無害な物質)になり、最終的には水と二酸化炭素に分解されます。

お酒を飲みすぎると、肝臓のアルコール分解能力が限界を超えてしまいます。すると、アセトアルデヒドを分解しきれなくなり、そのままアセトアルデヒドが血液中に流れて、激しい頭痛やおう吐感を招くのです。これが二日酔いのメカニズムです。

牛乳などの乳製品に含まれるタンパク質は、肝臓の働きを高めてアルコールの分解を助ける効果があります。一次会までなら酔い過ぎへの対策になるでしょう」

2)二日酔い予防にウコンは効果的!?

ウコン関連のドリンクなど、酔い対策の製品がたくさん発売されています。効果のほどはどうなのでしょうか。

「ウコンに含まれるクルクミンという成分は、アルコールの分解速度を速める作用があります。また、肝臓の働きを活発にして、肝臓から出る胆汁(たんじゅう)の分泌を促す作用もあります。胆汁の分泌が促進されると肝細胞が刺激され、肝臓の働きを高めるようになります。

ただし、ウコンは漢方に属する薬の一種なので、効果には個人差があります。『自分には合ってないかも』と感じた場合は控えてください」(泉岡先生)

3)お酒を飲む前に胃薬を飲むとよい!?

「胃薬には、胃粘膜を保護する働きや胃酸の分泌を抑える働きをするものなど、症状に合わせて複数の種類があります。ですが、胃から吸収するアルコール量を和らげるなどの働きはありません。

直接的な二日酔い対策の方法とはいえませんが、飲み過ぎた場合の胃痛や胸焼けなど二日酔いの症状を和らげることはできるでしょう」(泉岡先生)

4)風邪対策の薬を飲んだとき、飲酒は控えるほうがよい!?

「風邪の諸症状を緩和する薬には眠くなる成分が入っています。アルコールによる睡眠を促す作用とあわさって、より眠気が起きやすい、体調も万全ではないわけですから、飲酒は避けてください。

また、アルコールは意思とは関係なく各器官の働きを鈍くします。けがなどの炎症があるときは治癒(ちゆ)力が落ちるので、飲酒は控えるようにしましょう」(泉岡先生)

5)タンパク質やナッツ類のおつまみが二日酔い対策になる!?

「おつまみによっては、二日酔い予防効果がある」と聞きますが、どうなのでしょうか。

「1の牛乳と同様、動物性・植物性タンパク質は、肝臓がアルコールを代謝するときに必要な成分で、肝臓の働きを高めてアルコールの分解を助けます。これらは刺し身などの魚類、 焼き鳥などの肉類、チーズ、豆腐など、定番のおつまみに含まれています。

また、ナッツ類に含まれるビタミンEには、アルコール代謝を促進する働きがあります。ただしナッツ類はカロリーが高いので、食べ過ぎには注意してください。

そのほかにも、カキ、たこ、いか、ホタテ、しじみなどの海産物に豊富に含まれる成分『タウリン』も肝機能を高める、肝臓の細胞を保護するなどの働きがあります」(泉岡先生)

事前に牛乳かウコンを飲んで、おつまみには魚介類や肉類、ナッツ類を選ぶ……これで少しは二日酔いを避けられそうですが、やはり、「がぶ飲みを控える」(泉岡先生)という意識が大事だということです。

監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。
大阪市都島区東野田町5-5-8 JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分
TEL:06-6922-0890 http://www.izuoka.com/

宴会の季節到来 酔わない飲み方、7つのウソ・ホント

お酒を飲む機会が多いこの季節。大いに飲んで楽しみたいけれど、悪酔いや二日酔いはしたくない、という人は多いだろう。そんな皆さんのために、ちまたで語られる、酔わない飲み方、二日酔いにならない飲み方に関する噂が、ウソかホントかを取材を基に整理してみた。これで安心して飲み会に参加できるぞ。

噂その1 空きっ腹で飲むと酔う答え ホント!
 通常、体の中に入ったアルコールは、約20%が食物とともに胃から、残り80%が小腸から吸収された後、肝臓へと運ばれ代謝される。食物が消化されるまでのあいだ胃の幽門(胃の出口)は収縮しており、アルコールも小腸へすぐに流れず胃に留まるため、吸収も遅れる しかし、空腹時にお酒を飲むと、消化される食物がないため、アルコールは胃を素通りしてほとんどが小腸に流れ込み、アルコールの吸収が早くなってしまう。そのため、空腹でお酒を飲むと、酔いやすいというわけだ。このとき、飲んだお酒がアルコール度数の高い、濃いものなら、なおさら急激に血中のアルコール濃度は高くなり、酔いやすくなる。

 医師で薬局経営者でもある狭間研至さんは、「お酒を食事やおつまみと一緒にとると、アルコールが胃に留まる時間が延びるため、吸収が緩やかになり、血液中のアルコール濃度が急激に上がるのを抑えられます。また、お酒だけを飲んでいる場合に比べ、飲むペースも抑えられるので一石二鳥です」とアドバイスする。

噂その2 枝豆、焼き鳥は酔い防止にもなる答え ホント!
 では、どんな食べ物が良いのだろうか。ビールのおつまみの代表選手といえば枝豆。実はこれは理にかなっている。というのは、肝臓の機能がしっかり働くには十分なたんぱく質が必要だが、枝豆=大豆は「畑のお肉」といわれるほどたんぱく質が豊富な食材で、100gに約12gものたんぱく質を含んでいるからだ。 動物実験では、高たんぱく質のエサを与えられたラットでは、血液中のアセトアルデヒドの量が増えにくいという報告もある。枝豆と同じようにたんぱく質が豊富な焼き鳥などの肉類、刺し身などの魚、卵料理もお薦めだ。

 また、タコやイカ、
ホタテ、シジミといった魚介類には、たんぱく質のほか、タウリンという成分が豊富に含まれる。タウリンは、胆汁の分泌を促したり、アルコールの代謝に必要な酵素の作用を助けたり、肝細胞の再生を促進する作用があるといわれている。その意味でもお酒のお供にふさわしい食べ物といえる。アルコールの代謝過程では、ビタミンやミネラルも失われやすい。それらを補給するには、サラダやフルーツなどをとるといい。

 一方、「飲む前に牛乳を飲んでおくと、胃に膜ができてアルコールの吸収が抑えられる」という噂もあるが、これは間違い。そもそもアルコールの分子はごく小さく、牛乳で膜ができたとしてもアルコールはそのすき間を通過して吸収されてしまう。「牛乳の膜がアルコールの吸収を抑えるというより、アルコールの刺激で胃壁が荒れるのを和らげる効果が期待できるということです」と狭間さん。 ただし、牛乳にはたんぱく質も多いため、前述したように、アルコールの代謝を促す効果は期待できそうだ。酔い防止ではなく、胃粘膜を保護する効果を望むなら、牛乳と同様に脂肪分を含むチーズやナッツ、レーズンバターなどもいい。

噂その3 水を飲みながらお酒を飲めば悪酔いしにくい答え ホント!
 「お酒を飲むと、尿がたくさん出るため脱水状態になりやすく、それが頭痛やめまいなどの原因になります。これを防ぐには、飲酒時には十分な水分補給が大切です」と三菱UFJニコスの産業医、中野里美さんは話す。特に、ウイスキーや焼酎など、アルコール度数が高い酒の場合、血液中のアルコール濃度が急激に上昇しやすく、肝臓の負担が大きくなるため「チェイサー」として水を一緒に飲むのは不可欠といえる。

 自分が脱水しているかどうかの目安としては、頭痛の有無のほか、「おしっこの色」があるという。狭間さんは、「脱水状態になると、おしっこの色が濃くなる。そうならないよう意識して水分をとってほしい。お酒を飲んでいるときにはトイレでおしっこの色が、透明から薄い黄色であることを時々確認するといいでしょう」とアドバイスする。 最近では、アルコールと一緒にトマトジュースを飲むとアルコールの代謝が促進されるという研究結果も発表されている。

焼酎100mLとトマトジュース約480mL、または焼酎100mLと水480mLを飲む実験で、トマトジュースを飲んだグループの方が血中のアルコール濃度が低くなるほか、血中アルコール濃度が低下するスピードも速まったという。トマトに含まれるブドウ糖、果糖などの糖類と、アラニン、グルタミンなどのアミノ酸などがアルコール分解酵素の活性を高めるためといわれているが、詳細なメカニズムはまだわかっていない。ちなみに、ウオツカをベースとするトマトジュースを用いた「ブラッディマリー」というカクテルがあるが、これは酔い予防も考えた科学的なお酒といえるだろう。

噂その4 チャンポンすると二日酔いになりやすい答え ウソ!
 「昨日はチャンポンしちゃったから二日酔いがひどいよ」―。そんな会話を耳にすることもしばしば。しかし、二日酔いのなりやすさと、複数の種類のお酒を飲む“チャンポン”飲み自体に関係はない。二日酔いの大きな要因は、自分の肝臓のアルコール処理能力を超えて飲酒してしまうかどうかにある。何種類のお酒を飲もうと、適量を守っていれば基本的には二日酔いにはならないのだ。
 では、なぜ“チャンポン”飲みをすると二日酔いになりやすいと感じてしまうのか。

「お酒の種類を変えると、飲み口が変わるために、おいしく感じます。ついついお酒が進んでアルコールの摂取量自体が多くなってしまうのです。また、いろいろと飲んでいるうちに、自分がどれだけ飲んだのかわからなくなってしまい、適量を超える危険性も高まります」と中野さんは説明する。  また、飲むピッチが早い人は血液中のアルコール濃度が上昇しやすく、酔いやすい。いろいろなお酒を楽しみたいときには、まずはゆっくりと飲むように心がけ、自分がどれだけ飲んだかを覚えておくことが重要だ。
 
噂その5 飲酒後のサウナでアルコールが抜ける答え ウソ!
 「お酒を飲んだ後に、サウナや温泉に入ると、発汗作用でアルコールが抜けてスッキリする」という噂があるが、これは大きな間違い。「飲酒後のサウナや入浴は、発汗によりさらに体の脱水を進め、かえって血中のアルコール濃度を高めることにもなります。血流が乱れて気分が悪くなったり、脱水が脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起こす原因にもなりかねないので厳禁です」と中野さん。また、酔って足下がおぼつかない時に入浴すれば、転倒の危険もある。湯船で寝てしまえば溺れる可能性もある。

飲酒後の入浴は命に関わるほど危険だ
 同様に、ランニングやサッカーなどの激しい運動を行った直後の飲酒も危険だ。心拍数が高まり血流が良くなっているため、アルコールが回りやすい。また、アルコールが代謝され、無毒な炭酸ガスと水になるまでには筋肉も使うため、疲労の回復が遅れる可能性もある。お風呂は「飲んだら入るな」。ランニングは「走ったら飲むな」である。
 
噂その6 月経中、女性は酔いやすい答え ホント!
 酔いやすさは、その日の体調によっても大きく左右される。その一つが、女性の月経周期だ。一般に、排卵後から月経中にかけては、体全般の機能が低下しがち。アルコールを代謝する力も弱くなるので、いつもと同じ量を飲んでも酔いやすくなる。また、排卵後は、プロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンが多く分泌されるが、このホルモンの作用でイライラや抑うつ感、やる気が起きないなど、精神的に不安定な症状を起こす月経前症候群(PMS)になる人も少なくない。

抑うつ感を振り払おうと、ついつい普段よりお酒の量が増えてしまいがちなことも、悪酔いや二日酔いを助長する原因になる。できるだけ月経中の飲酒は控えめにしたい。このほか、男女問わず、睡眠不足や、風邪などで体調不良の時も、アルコールを代謝する力が弱くなり、酔いやすく、二日酔いになりやすいので注意が必要だ。ストレス解消のためにお酒を飲むという人も多いが、そういった精神状態のときには深酒してしまいがちに。そんなときこそ、適量で早めに切り上げるのが肝心だ。
 
噂その7 長年飲み続けるとお酒に強くなる答え 半分ホント!
 お酒の強さは、体の中でアルコールが代謝されてできるアセトアルデヒドを代謝する能力の高さ(活性型、低活性型、非活性型)によって決まる。このうち、活性型の人は飲んでもすぐに赤くなることはなく、非活性型の人はほとんどお酒を飲めない。 一方、低活性型の人は、お酒を飲んでいるうちに、だんだんと酒量を上げても酔いにくくなってくる。つまり、「トレーニングで強くなる」わけだ。

これは、飲酒を続けるうちに、肝臓でのアルコールの代謝速度が速くなっていくのが一つの理由だが、それに加え、脳のアルコールに対する反応のしやすさが変化することも影響している。つまり、脳の神経がアルコールに順応し、アルコールの酔いに対する耐性が上がるのである。こうしたアルコールに対する反応のしやすさは、アセトアルデヒドを分解する酵素以外の遺伝的な影響も大きいとされている。活性型の人(顔が赤くならない)でも、すぐに酔ってしまう人がいる一方、赤ら顔なのに大量に飲んでもケロッとしている人がいるのはこのためだ。なお、アルコールに反応しにくく、若い頃から酒に強い人は、逆にアルコール依存症のリスクが高いといわれているので注意が必要だ。

■この人に聞きました

中野里美(なかの さとみ)さん 三菱UFJニコス統括産業医。1990年、東京女子医科大学卒業後、慶応義塾大学医学部内科学教室に入局。都立広尾病院などを経て、2007年より三菱UFJニコスの統括産業医として社員の健康管理を行っている。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本医師会産業医、労働衛生コンサルタント。

狭間研至(はざま けんじ)さん 医師、ファルメディコ代表取締役社長。1995年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部第一外科に入局。国公立病院で外科、呼吸器外科医として診療に携わる。2002年に医学博士受領後、現在は、医療法人嘉健会思温病院院長として地域医療に取り組むとともに、在宅療養支援に特化した薬局を運営するファルメディコの代表取締役社長を務める。薬剤師あゆみの会、日本在宅薬学会理事長。

つらい二日酔いの朝に効果バッチリな食事4選!

飲み過ぎた次の日……二日酔いがひどいと何も食べる気がせず、それどころか何もする気も起こらないかもしれません。 では、そんなつら~い二日酔いを解消するのに役立つ食べ物をご存知でしょうか?

今回は二日酔いの朝に効果バッチリな食べ物を医師に聞いてきました!

■ コンビニで買える!二日酔いに効く手軽な食品3つ

1. ハチミツ入りアロエヨーグルト
アロエに含まれるムコ多糖類は肝臓の解毒作用を活性化し、二日酔いで弱った肝機能の回復を助ける働きがあります。アルコール分解に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸も含み、肝臓の代謝を助けます。

また、ヨーグルトには胃を守る働きがあり、お酒で荒れた胃に効果的です。さらに、はちみつには、果物にはあまり含まれない果糖の一種があり、それが二日酔いの頭痛を和らげてくれるとともに、不足した糖分の補給になります。

2. トマト
二日酔いの朝は体に水分が不足します。トマトの水分と、トマトに含まれる糖分やアミノ酸がアルコールの分解を助けます。二日酔いの時は塩分も不足しやすいので、塩分の入ったトマトジュースも効果的です。

3. しじみの味噌汁
しじみに含まれるアミノ酸には、アルコールを分解する酵素を活性化させる作用があります。また、味噌に含まれるレチシンはアルコールが脂肪として蓄積されるのを防ぐ働きがあるため、脂肪肝などの予防となるかもしれません。

■ 小腹が空いたときは……ラーメンよりもうどん!?

4. 卵入り肉うどん
二日酔いの原因となるのがアセトアルデヒドですが、卵のアミノ酸、システインはこれを排除するのを助ける働きがあります。また、うどんに含まれる塩分が二日酔いによって不足したミネラルを補ってくれます。

さらに肉に含まれるビタミンB1やチアミンには、二日酔いの際の頭痛の原因であるグルタル酸の蓄積を防ぐ作用があります。加えて、二日酔いの原因の一つは、ブドウ糖の代謝により、血中糖度が下がることがあり、ブドウ糖を供給するためうどんなど炭水化物を摂るのが効果的なのです。

■ 医師からのアドバイス
二日酔いになると何も口にしたくないという方もいるでしょうが、これらの食べ物と水分をしっかりとって、すっきり早く乗り切りましょうね!

電子タバコはもっと危険!?海外のお土産には要注意!

電子タバコとは?

電子タバコとは、簡単に言えば煙の代わりに水蒸気を吸い込む器具です。普通のタバコと同じくらいの大きさ~二回りほど大きい筒状になっていて、カートリッジに入った液体や専用の乾燥葉をバッテリーで加熱することで水蒸気を発生させます。普通の紙巻きタバコに近い味のするものから、ミントやバニラなどのフレーバーを楽しむものまで、たくさんの種類の製品が発売されています。

海外の電子タバコ事情

海外ではニコチン入りの液体カートリッジが販売されていて、市場規模も拡大しています。紙巻きタバコから、周囲に迷惑をかけない電子タバコに切り替える人が多いそうです。禁煙の第一歩として、副流煙なしでニコチンが摂取できる電子タバコを愛用する方もいます。

日本の電子タバコ事情

わたしもフレーバーのリキッドタイプを店頭で試してみたことがあります。吸い込んで息を吐くと、普通のタバコの3倍ぐらいの水蒸気が口から出てきました。でも中身はレモン風味のリキッドなので体に害はなく、アロマディフューザーの水蒸気を吸い込んだような感じでした。乾燥葉タイプや一部のリキッドタイプには、より普通のタバコに近い吸い心地を再現したものもあるようです。水蒸気が出ず、吸う感覚だけを楽しむ製品も販売されています。

一番のメリットは、液体カートリッジタイプにはタバコの有害物質であるニコチンが含まれないこと。日本ではニコチン入りのリキッドが販売されていません。ニコチンが入っているのは、乾燥葉タイプだけです。

”日本では発売していないから平気だろう”と思うかもしれませんが、ニコチン入りカートリッジを使う電子タバコを海外旅行に行った方からお土産としてもらう場合もありますし、日本にいても輸入を代行するサイトなどから簡単に購入することもできてしまいます!

従来のタバコよりも危険!

普通のタバコと違って、水蒸気だから愛犬にも安心!そう思う方も多いかもしれません。わたしもそう考えて、電子タバコの購入を考えました。ですが、先ほどご紹介したニコチン入りの液体カートリッジは、普通のタバコ以上に愛犬を危険にさらします。なぜなら液体には普通のタバコより多くのニコチンが含まれていて、犬が誤ってなめてしまうと、重篤な中毒症状が出てしまうからです。

アメリカの「アニマル・ポイズン・コントロールセンター」は、電子タバコの液体について、次のように指摘しています。”電子タバコの液体は、電子タバコのカートリッジを補充するためのものです。ボトルに含まれるニコチンは、摂取した犬の命を簡単に奪うほどの量です。液体には味や香りがつけられており、製品に惹きつけられるような工夫が凝らされています。私たちは、ペットのご家族に全てのタバコ関連製品をペットから遠ざけるよう勧めています。口にしてしまった時は、すぐに獣医師に相談してください”

カートリッジ交換の際に液体がもれたり、犬がイタズラのつもりで電子タバコをくわえたとき、液体が口の粘膜や皮膚から体内に取り込まれたりする危険があります。粘膜や皮膚から入り込んだニコチンは肝臓を通過しないため、重篤な状態になってしまうのです。バニラなどのフレーバーの匂いに惹きつけられて、犬がくわえてしまう可能性があるだけに、従来の紙巻きタバコより危険だと言えます。

海外では死亡事故も…

実際に、イギリスでは液体カートリッジによる犬の死亡事故が起きてしまいました。2012年、1歳2ヶ月のスタッフォードシャー・ブル・テリアが、飼い主が落としたニコチン入りのカプセルを噛んでしまったのです。遊びたい盛りの年頃ですから、落ちてきたものを瞬時に口にしたのでしょう。なめたニコチンは少量だったそうですが、次の瞬間には泡をふいて倒れるという重症に陥りました。動物病院にすぐに駆けつけ、事故から15分後に治療が始まったそうですが、この子は急性ニコチン中毒により、翌日亡くなってしまいました。

まとめ

愛犬によかれと思って購入しようとした電子タバコでしたが、ニコチン入りの液体を使う製品の場合、普通のタバコより危険だとわかって考え込んでしまいました。少量の液体をなめただけで中毒死というのは、恐ろしいです。副流煙がないというのは大きなメリットですが、使用する場合は絶対に犬が口にしないように管理を徹底する必要があります。それでも事故が起こらないとは限らないし……。

単にバニラ等の香りを楽しむだけならともかく、普通のタバコの代わりに吸うのは絶対にやめようと思いました。もしすでに使っている方は、輸入品に十分気をつけてください!

酒好きに朗報! 飲酒で高まるがんリスク、運動で“帳消し”の可能性

飲み過ぎが身体に悪いことは医学的にも明らかで、がんや循環器疾患による死亡、その他の死因を含む死亡全体(総死亡)のリスクが高まることが示されている。しかし、最新の研究の結果、一定レベル以上の運動をしていれば、飲酒によるがん死亡リスクの増加はリセットされ、飲まない人と同程度になる可能性が示された。

●飲酒と死亡リスクの関係を調査

 これまでにも、定期的な運動が循環器系の健康に有用であること、総死亡やがん死、心臓病などによる死亡を減らすことが示されている。しかし、飲酒による死亡リスクの増大を、運動によってくいとめることができるかどうかについては十分に確かめられていなかった。

 そこで、カナダ・モントリオール大学を中心とした国際研究グループは、健康増進に役立つ程度の運動が、飲酒と死亡リスクの関係に影響を与えるかどうかを調べることにした。調査対象は40歳以上の男女とし、一般の人々を対象に毎年行われている英国の健康調査データから、飲酒と運動の習慣についての回答がそろった情報を集めた。40歳から102歳までの3万6370人を最終的な分析対象とした。

 飲酒量に基づいて対象者を以下の6グループに分類した。

(1)飲酒歴なし(非飲酒者)
(2)過去に飲酒していたが現在は飲まない(過去の飲酒者)
(3)時々飲酒するが過去7日間は飲んでいない(機会飲酒者)
(4)ガイドラインの範囲内の飲酒(適量飲酒者)  
(純アルコール量に換算して、男性は週168g未満、女性は週112g未満)
(5)危険なレベルの飲酒(過剰飲酒者)
 (男性は週に168g以上で392g以下、女性は週に112g以上280g以下)
(6)有害なレベルの飲酒(多量飲酒者)  
 (男性が週に392g超、女性は280g超)

 純アルコール量で示されてもぴんと来ないが、5%のビールロング缶に含まれる純アルコール量は20g。男性なら、平日はロング缶1本、土日にロング缶1本+普通缶1本以内なら、英国基準の適量飲酒となる。

 一方、身体活動については、(1)肉体労働/ガーデニング/DIY、(2)ウォーキング、(3)さまざまな強度の運動、の3分野を合計して1週間の身体活動量とした。余暇活動のみをカウントし、家事などは今回対象外とした。

 身体活動量に基づいて対象者を、不活発群、やや活発群、活発群の3グループに分類した。不活発とは、7.5MET-時/週以下、やや活発は、7.5MET-時/週を超え15MET-時/週以下、活発は15MET-時/週超とした。

 「METs:メッツ」は、スポーツジムではおなじみの値で、安静な状態を1とした消費エネルギーの比率を意味する。例えば普通の歩行なら3METsとなる。15MET-時/週は、平日、毎日1時間歩く程度の活動量に相当する。


多量飲酒者のがん死は非飲酒者の1.7倍超! 運動すると。.。

 調査の結果、がん死亡リスクは、飲酒量が多くなるほど高くなる傾向が認められた。適量飲酒者でも非飲酒者に比べると1.36倍、過剰飲酒者は1.40倍、大量飲酒者では1.74倍にもなっていた。また、総死亡リスクは、非飲酒者に対し、過去の飲酒者でも1.37倍、多量飲酒者では1.64倍だった。一方、循環器疾患による死亡については、現在の飲酒量の影響を受けていなかった。

 次に、飲酒とがん死亡リスクの関係に運動が及ぼす影響を調べた。すると、不活発な群では飲酒量の増加とともにがん死亡リスクが上昇していたが、やや活発な群では、飲酒量にかかわらずリスク上昇は見られなくなり、活発な群ではさらにリスクが低下した。これは、運動することによって、飲酒によるがんリスク上昇が打ち消されることを示唆する結果と言える。

 また、やや活発群と活発群では、多量飲酒者を除き、総死亡についても、リスク上昇が見られなかった。

 この研究により、お酒をかなりの量を飲む人でも、運動をしている場合には、がんなどによる死亡リスクの増加が見られず、身体活動が健康リスクを回避する手段として有用である可能性が示唆された。
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「節度ある適度な飲酒」は、1日平均で純アルコール20g程度

 なお、一般に日本人は欧米の白人に比べ、アルコールによる害の影響を受けやすいとされる。日本の厚生労働省は、健康の維持向上に対する指針を示した「健康日本21」において、「節度ある適度な飲酒」を、1日の平均が純アルコールで20g程度、女性は男性よりも少ない量が適当とし、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」は、1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性では 20g 以上としている。

 本研究は、2016年8月31日に、英国の論文誌British Journal of Sports Medicine誌電子版に掲載された。

【1】飲酒量が多いと、がんによる死亡や死亡全体(総死亡)のリスクが高まる。

【2】適度な運動をすると、循環器系の健康に役立つほか、がんや循環器疾患による死亡などを減らせることが分かっている。

【3】そこで40歳以上の3万人超を対象に調査したところ、ある程度以上の運動をしている人は、飲酒量にかかわらず、がんによる死亡リスクが非飲酒者と変わらないことが分かった。

【4】運動は、飲酒リスクによる死亡リスクの上昇を打ち消す可能性があり、健康維持に有効と考えられる。

アルコール依存症を治療できる病院・入院治療のメリット

アルコール依存症の疑いがあっても、どの医療機関に相談すればいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか?今回は相談するべき医療機関と、入院治療のメリットについて解説していきます。

アルコール依存症は何科で治療する?

アルコール依存症の場合は、離脱症状や精神的なケアなどへの対応ができる心療内科や精神科を受診することになります。徹底的な治療を希望するのであれば、アルコール依存症専門の医療機関に相談することをおすすめします。アルコール依存症専門の医療機関は、退院後のリハビリ治療やアフターケアを重要視しています。アルコール依存症患者は入院中に断酒をしても、退院後に再びお酒を飲んでしまい、再発してしまうケースが多いため、退院後のアフターケアがとても重要なのです。

入院治療のメリット

アルコール依存症の治療は通院でも可能ですが、日本では徹底して治療が受けられる入院治療が一般的です。重度の離脱症状がみられる、精神的に不安定である、家族が疲弊している場合は、医療機関に入院をしてアルコール依存症の治療を受けましょう。

入院治療のメリットとしては、

・専門スタッフによるサポート体制のもと、24時間治療的環境にいることで回復することに専念でき、密度の濃い治療が受けられる。

・同じ症状を持つアルコール依存症患者とともに入院生活を送ることで、客観的に自分の症状を見つめ直すことができ、正しい判断ができるようになる。

・周囲に同じ症状の患者がいることで、飲酒欲求を増強させる「孤立感」が薄まる。

・先に入院して回復している患者にも出会いやすく、回復への過程も間近で見ることができる。

・同じ時期に入院していた患者同士、退院後も交流が続くケースが多く、仲間とともにリハビリを続けやすい環境にある。また1人では参加しづらい自助グループにも参加しやすくなる。

アルコール依存症を治療していく上で、孤立している環境は非常に危険で、精神的にも不安定になりやすくなり再発の確率が高まります。病気を理解してくれる専門スタッフや、同じ環境にいる患者とともに生活することは、治療に大きな効果をもたらしてくれるのです。

女性のアルコール依存症が1.7倍に 「毎日グラス一杯だけ」でも危ない理由

みなさんは週に何回くらいお酒を飲みますか?

会社の飲み会、クライアントの接待、週末の友達との女子会……いろいろあって、気づいたら「毎日のように飲んでいる」という人も少なくないかもしれません。

実は最近、アルコール依存症になる女性が増えているそうです。その数はここ10年で1.75倍に増加し、40代の女性に限れば「飲み過ぎている人」の割合は男性よりも多いというデータさえ。今回は、知らないところで増え続けている女性のアルコール依存症を取り上げます。

働く女性の3割が「飲酒習慣」あり

そもそも、働く女性は普段どのくらいお酒を飲んでいるのでしょうか?

オフィスで働く女性のための情報誌「シティリビング」が2013年に働く女性624名を対象に行った調査によれば、「家飲み」を「ほぼ毎日」すると答えた割合は15.4%、「週に3、4回」は13.3%、「週に1、2回」は22.1%に上り、合計すると50.8%。ほぼ2人に1人が週1回以上の飲酒をしていることがわかります。

また、厚生労働省が定める「飲酒習慣」の指標は「週に3日以上飲酒し、飲酒日1日あたり1合以上(ビール・発泡酒約500ml)飲酒すると回答した者」。前出の調査では1日あたりの飲酒量についてはわかりませんが、飲酒の頻度だけ見ると、働く女性の28.7%ほどが「飲酒習慣あり」ということになります。

主婦の方がお酒をたくさん飲んでいる?

ごはんを作りながら台所で飲酒をしてしまう「キッチンドランカー」という言葉が一時、取り沙汰されましたが主婦層では、働く女性よりも「家飲み」の習慣を持つ人が多いようです。

マーケティングデータサイト「リビングくらしHOW研究所」が2015年に行った調査によれば、飲酒を「ほぼ毎日」すると答えたのは16.5%。週に1回以上の飲酒をしている人は全体の58.9%で、週2、3回以上は45.6%となっています。この調査で「家飲み」をする理由としてもっとも多かった回答は「リラックスのため」。働く女性、家庭を切り盛りする女性にとって、家でお酒を飲む数時間は貴重なくつろぎの時間になっているようです。

女性の方がアルコール依存症になりやすい

しかし、飲酒習慣は行き過ぎれば健康に害を及ぼしたり、「アルコール依存症」を発症したりする場合もあります。特に、女性は男性よりも血中のアルコール濃度が高くなりやすく、アルコール処理に時間がかかるため、同じように飲酒を続けている男性よりも10〜15年早く依存症になると言われています。「アルコール依存症」というと、「特別に飲みすぎている人がなる病気」「男性がなる病気」と思いがちですが、実は女性こそ気をつけたい病気なのです。

今年9月、内閣府は「アルコール依存症に対する意識に関する世論調査」を発表しました。これによると、「飲酒をしていれば、誰もが依存症になる可能性がある」ことを知っていたのは40.1%、「女性の方が(アルコール依存症を)短期間で発症しやすい」ことを知っていた人の割合は全体の19.7%でした。「アルコール依存症」は誰でもなる可能性があり、特に女性は短期間でなりやすいため注意が必要。そのことを知っている人は意外と少ないのです。

「飲み過ぎ」の傾向にある40代女性

平成26(2014)年の「国民健康・栄養調査」によれば、飲酒習慣がある男性の割合は32.8%。平成16(2004)年の調査以降、もっとも少なくなっています。しかしながら、女性の割合は8.7%で過去最多。飲酒習慣がある女性の割合は年々増え続けているのです。

さらに、「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合」を見ると、こちらも増加傾向にあることがわかります。男性は、総数では前回調査平成24(2012)年に比べ増加しているものの、20〜29歳、30〜39歳では減少。一方の女性は、全年代で前回調査よりも割合が増加していました。

特に増加している世代は40代で、16.9%もの人が「生活習慣病のリスクがある飲酒」をしています。これは男性の30〜39歳の15.1%よりも多い結果となっています。

「自分は大丈夫」という人ほど危ない

男性に比べ、女性の飲酒習慣が増加していることは、女性のアルコール依存症患者の増加にもつながっています。

国立病院機構久里浜医療センター院長の樋口進教授によれば、2003年のアルコール依存症患者数は男性が72万人に対し、女性は8万人。合計80万人がアルコール依存症とされています。これが10年後、2013年になると、男性の患者数95万人、女性の患者数14万人に増加。男性は1.3倍増、女性は1.75倍増と、女性の方が患者数の伸びが大きいことがわかります。

いかがでしょうか? 最近お酒がないと寝つけない、お酒を飲むまいと思ってもつい飲んでしまう……。そう感じる人は一度、ネット上で受けられるアルコール依存症のチェックをしてみた方がいいかもしれません。

「自分はまだ大丈夫」と思いがちですが、実はこれも女性特有の問題。アルコール依存症に対する悪いイメージが「自分がアルコール依存症であることを認めたくない」という否認につながり、医師への申告をごまかすなど、問題の発見が遅れることにつながっています。

ちょっと試してみる? 医師がすすめる二日酔い対策

■二日酔いはオトナの味?
職場の同僚や、仕事関係のお食事会での「飲みニケーション」は、お互いの緊張をほぐし、明日からの仕事や人間関係を円滑にしてくれる貴重な機会になります。

そんな楽しい時間は歓迎ですが、できれば避けたいのが二日酔い。「楽しくてつい飲み過ぎたかな」と反省しながら、重い頭を抱えてふらふらと職場におもむいた。そんな経験が一度や二度はあるのではないでしょうか?

お酒をたしなむようになってこそ、初めて知る二日酔い。そのような、いわばオトナの悩みともいえる「二日酔い」について、次の宴会からでも生かせるちょっとしたアドバイスをまとめてみました。

■まずは適量、飲み過ぎない
二日酔いの原因になるのは、実はアルコールそのものではありません。お酒に含まれるアルコールは、胃・十二指腸で体内に吸収されたあと血液によって肝臓まで運ばれ、そこで体内で分解・代謝されるのですが、その過程でできてくるものに「アセトアルデヒド」という物質があります。

このアセトアルデヒドが頭痛、むかつきなど二日酔い特有の症状を引き起こします。アセトアルデヒドは体内にある「アセトアルデヒド脱水素酵素」という酵素で分解されていきます。しかし、この酵素のパワーには当然のことながら限界があります。アルコールをたくさん飲めば、それだけたくさんのアセトアルデヒドができます。やはりお酒は適量にとどめておくことが二日酔い対策の基本といえます。

ちなみにこの酵素のパワーには個人差があります。よく「お酒に強い人」「弱い人」がいらっしゃいますが、酵素のパワーが強いとアセトアルデヒドがどんどん分解されていくので顔も赤くならず、泥酔もしづらくなります。逆に、酵素のパワーが弱いとビール一杯だけで顔は真っ赤になって、気持ちが悪くなるということになります。

■二日酔いの予防法
適量が大切と思っていても飲み過ぎるのがお酒ですが、ちょっとしたことで予防もできます。

●空きっ腹に飲まない
空っぽの胃袋の中にお酒がどーんと入っていくと、そのままどんどん血中にアルコールは吸収されていきます。そうなると、どんどんアセトアルデヒドができてしまいます。肝臓での分解・代謝能力にはおのずと限界があります。まずは何かをあらかじめ食べておいてから、お酒をいただくようにしましょう。

●食事と一緒に飲む
宴会の序盤からお酒をハイペースでいただくのも、やはりよくありませんね。お酒もお食事も適度な配分でおなかに入れていくのが重要です。お野菜、お肉、お魚、そして締めのお食事まで。バランスよく食べながら、その料理にあったお酒をおいしくいただきましょう。

■サプリメントなども活用する
お酒の量を控え気味に、そして、飲むスピードを抑えてアセトアルデヒドの量が分解能力を極端に上回らないようにするという方法のほかに、アセトアルデヒドを体外に排出させるという方法もあります。このような作用があるのが、肝臓から分泌される消化液である胆汁です。

この胆汁の分泌を促進させる作用がクルクミンという物質にありますが、このクルクミンを多く含むのが「ウコン」です。昨今、ウコンを素材にしたサプリメントや清涼飲料水があります。医薬品ではないので効能効果がはっきりしているわけではありませんが、このようなものを活用していくことはよいでしょう。ただし、ウコンを飲んだから今日はがんがん飲むぞ! というのは、ちょっと避けていただきたいと思います。

また、宴会の後には、水分をしっかり摂取しておくことも大切。腎臓から尿と一緒に排泄されるようにすると、二日酔い予防にも役立ちます。そのときには水だけでなく多少のミネラルが含まれているスポーツ飲料や、最近薬局等で販売されている経口補水液がおすすめです。

二日酔いはあまり格好いいものではありません。スマートにお酒をたしなむために、今回のアドバイスをぜひご参考になさってください。

たばこ 三次喫煙のリスクは「信ぴょう性ない」の声

「日本では受動喫煙が原因で年間1万5000人が死亡」──これは厚生労働省の研究班が推計し、5月末に発表したデータである。

 肺がんや心筋梗塞、虚血性心疾患、脳卒中などの重大疾病が一様に“受動喫煙の影響を受ける病気”とされ、それによる死亡者数が2010年の2倍以上に増えたとする衝撃的な内容だった。

 今さら説明するまでもないが、受動喫煙とは〈他人のたばこの煙を吸うこと〉。喫煙者が吐き出した「呼出煙」と、たばこの先端から出る「副流煙」を非喫煙者までもが吸い込むことによって起こる健康リスクが問題視されているのだ。そのため、分煙化や屋内禁煙などの受動喫煙防止対策があちこちで取られている。

 だが、10年前に41.3%あった成人男性の喫煙率(JT調べ)は、いまや29.7%と3割を切るまでに減っているうえ、職場やレストラン、自宅でも“ホタル族”にみる分煙化は急速に進んでいる。非喫煙者がたばこの煙にさらされる機会は間違いなく減っているはずなのに、受動喫煙による死亡者数がぐんぐん伸びている調査結果が示されても、どうも信ぴょう性に欠ける。

 そこで、喫煙者と非喫煙者が1日にどの程度たばこの煙を吸い込んでいるかをニコチンの濃度検出で継続的に調査している、産業医科大学の秋山幸雄准教授(専門は環境科学)に話を聞いた。

「もっともニコチン濃度が高いのは喫煙者グループで、次に多いのは非喫煙者でも居酒屋やパチンコ店など、たばこの煙が多い場所に出入りしていたグループですが、それでも喫煙者の半分以下の濃度でした。そして、周囲に喫煙者がいなかったり、街中で喫煙者とすれ違ったりしただけと答えた人たちからは、ごく微量のニコチンしか検出されませんでした」

 予想通りの結果といえるが、注目すべき点は煙の吸入量や時間が比較的多かった非喫煙者でも、ニコチン濃度は極端に高くないということだ。秋山氏は「環境に出たたばこ煙は、空気中で拡散して薄められるため、周囲の人が吸い込む煙は喫煙者に比べれば僅かな量といえる」と分析する。

 中部大学特任教授の武田邦彦氏も、以前当サイトに、〈たばこを吸わない人が喫煙者と6畳の部屋に1時間一緒にいても、吸い込む煙の濃度は直接吸う人の約1000分の1にしかならない〉との自説を唱えていた。

医師が考える。新しいタバコ「iQOS(アイコス)」は健康的なのか?

■煙が出ない臭くないタバコ? 売り切れ状態になった「アイコス」
先日のこと、とある方と会食することになりました。業界の大先輩でもあるその方は、ヘビースモーカーというよりも、チェーンスモーカー。ひっきりなしにモクモクとタバコを楽しまれます。人当たりも柔らかく、お話も面白いので、あっという間に引き込まれてしまうのですが、いつも家に帰ると洋服や鞄、髪の毛や体全体にもタバコのニオイが付いてしまい、それだけが少し憂鬱な悩みの種でした。

しかし、その日はちょっと様子が違いました。いつものようにビールで乾杯したあと、机の上にぽんっと置かれたのは見慣れない黒い入れ物と黒い筒状の機械。そして、おもむろにポケットから箱を取り出すと、そこには見慣れた西洋タバコのロゴが……。しかし、その箱は普通のタバコよりもちょっと小さく、その中から出てきたのは、普通のタバコの半分ぐらいの長さのものでした。

思わず、「それ、タバコなんですか?」と聞いてしまいましたが、これが私が初めて見たアイコスでした。「最近、迷惑かけるから、これにしたんだけどね……」。先輩は苦笑いしながら、ちょっと物足りなさそうにアイコスを吹かしておられたのです。

■以前流行した電子タバコとも違う? 電子タバコとアイコス
その日は、いつものように話に花が咲いて終わったのですが、それ以来アイコスのことが少し気になっていました。少し前には電子タバコというものがブームになったことがありました。

電子タバコは、液体を加熱して霧状にし、それをタバコのように吸って楽しむもので、多くはその液体にいろいろな味やフレーバーが付けられており、基本的にはニコチンやタールなどは含んでいませんでした。そのためタバコの健康への害が気になる方や禁煙したいがなかなか止められないという方にはおすすめだということで、テレビでも芸能人が試すシーンを時々目にしたように思います。

しかし今回ブームになっているアイコスは、電子タバコとは全く別のもののようです。何しろ、私が見たパッケージはいつものあの銘柄だったわけで、タバコであることには間違いないわけですから……。

■本物のタバコ葉をヒーターで加熱する? アイコスの使い方
ではアイコスはどのようにして使うものなのでしょうか? 最近は繁華街で販促ブースが置かれていることもあり、目にしたことがある方も増えているかもしれませんが、アイコスの最大の特徴は、タバコの葉を使っているということです。私が初めて見たときに「普通の半分ぐらいの長さのタバコ」と思ったものは「ヒートスティック」と呼ぶもので、それを、黒い棒状の機械にセットします。すると「ヒートスティック」の先端が特殊な装置で加熱され、タバコの葉の成分が放出され、それを吸い込んで楽しむというメカニズムになっているようです。棒状の機械は電気で動くのですが、箱形の充電器を携帯電話のように夜間に充電し、昼間は、それを使って棒状の機械を充電して用いるのだそうです。

火を使わずにタバコの葉を熱しますから、灰も出ず、ニオイも少なく、副流煙も極めて少ないようで、環境にも周囲の人々にも優しいけれども、タバコを吸った感じはちゃんとあるのがアイコスの特徴のようです。

確かに、冒頭の大先輩も会食中ずっと吸っておられましたが、帰宅したあとに私の鞄や衣服、髪の毛や体全体に着いたニオイは、ゼロではなかったものの大幅に軽減されていると感じました。

■タバコに比べれば健康的? 気になるアイコスの体への影響・害
このような特徴を持つアイコスですが、健康への影響はどうなのでしょう? 「アイコスでタバコが止められたから禁煙成功!」と話している人までいるようですが、医師として結論からいうと、アイコスでは禁煙になりません。

アイコスの健康に関しての答えは、ヒートスティックの入った箱を見ればわかります。通常のタバコのパッケージに書かれているように「肺がんの原因のひとつとなり、心筋梗塞や脳卒中の危険性や肺気腫が悪化する危険性を高める」と明記されています。

また、未成年は決して吸ってはいけないことや、副流煙の危険性についてもタバコと同様の注意がきちんと書かれているのです。

確かに、火を使わず、灰を出さず、煙は少ないかもしれませんが、タバコ葉を加熱するために、ニコチンをはじめとする様々な物質を摂取することには変わりがありません。ニコチンの依存性は極めて強いので、アイコスだけでもやはり止めづらいのに変わりはないようです。長期にわたって吸い続けると、重篤な健康被害を自分自身だけでなく周囲にも及ぼしかねないという点は、アイコスも通常のタバコと同じということでした。

ところで、冒頭の先輩ですが、こんなことをおっしゃっていました。

「こんなんしても、一緒なんだけどね……。止めないとダメだわ……」

わかっちゃいるけど、止められない。これがニコチン依存症が根底にある喫煙習慣の大きな問題だと改めて感じさせられました。

おしゃれなデザインと質感で、なんとなく物欲も刺激されるデバイスではありますが、やはり、本当の意味での健康を手に入れて生活したい方に対しては、医師としてはアイコスも含めた禁煙を強くお勧めいたします。

【保存版】ガチの酒飲みが教える、二日酔い防止方法4パターン

こんにちは、お酒愛好会自称代表ます子です。週に4日以上=年間200日以上飲みます。さらに飲むとなると、毎回3合以上飲みます。しかし、ふと気になって世間の動向を調べると、「飲酒習慣(※1)」のある女性は全体の8.8%だそうです(平成26年「国民健康・栄養調査」厚生労働省調べ)

あれ……思った以上に世間はお酒を飲んでないぞ……? ということで、お酒愛好会を自称してみることにしました。本当にありがとうございます!

……そんな私でも、お酒が憎しみの対象になることがあります。

そう、お酒好きとは切っても切り離せない「二日酔い」のせいで。「今すぐこの二日酔いを治してください」と祈った回数は数えきれません。もちろん祈ったからと言って治るわけはありません。天は我々を見放した。(当たり前です。)

じゃあ、「二日酔い」ってどうして引き起こされるのでしょうか? どうすれば防げるのでしょうか? 世のため自分のために調査してみました。

■二日酔いのメカニズム
二日酔いは、「アセトアルデヒド」という有害物質によって引き起こされます。体内に取り込まれたお酒は肝臓のはたらきでアセトアルデヒドに変化します。さらに「アセトアルデヒド脱水素酵素(以下、ALDH)」によって最終的に無害な「酢酸」という物質に分解されるのです。このALDHは時間あたりの分解能力に限界があり、さらに個人差もあります。お酒に強い、弱いというのはALDHの処理能力で左右されるそうです。

ALDHの限界を超える量のお酒を飲むと、アセトアルデヒドが体内に残ってしまいます。するとめでたく二日酔いが発症、というわけです。おめでとうございます!二日酔いのメカニズムが判明したことで、逆説的に考えてみました。アセトアルデヒドを体内残さなければ二日酔いは起こらない。つまり、ALDHの処理能力をUPさせる(肝臓のはたらき活性化させる)ことで二日酔いは防げるのでは……?

そう、二日酔いは防げます!ということで!私は3つの行動を心がけることで二日酔い発生率を劇的に改善させることに成功しました。今回はお酒愛好会に所属している、もしくはこれから所属する予定の皆さまへご紹介したいと思います!

■1.おつまみは高タンパク質なアレをチョイス!
タンパク質はALDHの活性化に有効だそうです。ALDHの力をより引き出すために、お酒の席で選ぶメニューをいくつか意識しましょう。高タンパク質の食材といえばチーズ、豆類、肉類など。例えば枝豆やチーズのクラッカー、ささみの焼き鳥あたりはいかがでしょうか。

■2. 飲み会前後にサッとアレを服用!

医薬品のチカラも積極的に頼りましょう!ということで、エスエス製薬株式会社の医薬品『ハイチオールCプラス』をご紹介します。
ハイチオールCプラスの成分には「L-システイン」というものが含まれています。これがアセトアルデヒドと直接反応して無毒化したり、ALDHのはたらきを助けてくれる力を持っているのです。私は飲酒30分~1時間前と就寝前に2錠ずつ服用するようにしています。

■3.〆はラから始まるアレを摂取!
飲み会の帰り、何となくお腹が寂しくなってラーメンでシメてしまう。あるあるネタです。これにはれっきとした理由があります。肝臓のエネルギー元は、炭水化物をはじめとしたブドウ糖。お酒を飲んでしまうと肝臓もたくさん働かないといけないので、自然と炭水化物ものを求めてしまうそうです。そう、シメのラーメンは仕方ないんです。肝臓が求めているのだから。皆さん、これからも積極的にラーメンでシメていきましょう。

……ってそんなことしていたら、体重増加待ったなしです!(情報元:私)

ここは効率よくブドウ糖を吸収することで、肝臓のはたらきを助けましょう!ということで、これからはラーメンに代わって「ラムネ菓子」でシメましょう!

■4.〆はラムネ菓子でブドウ糖を摂取!
あの懐かしいラムネ菓子、主成分はブドウ糖です。ラムネ約30gあたりのエネルギーは110kcal。ラーメン1杯のカロリーは600kcalとも言われます。ラムネは低カロリーで効率よくブドウ糖を摂取できる優秀なお菓子なのです。帰り道のコンビニで買うものはラーメンではありません。ラムネです。ただし、ラムネ菓子にはブドウ糖が主成分ではないものもあるので、きっちり成分表を見て、「ブドウ糖が先頭に書かれているか」はしっかりチェックしましょう。

以上を実施することで、私のお酒ライフは劇的に改善されました。二日酔い対策ノープラン時は2回の1回の割合で引き起こしていた私ですが、今ではほとんど無縁の生活を過ごしています。もう二日酔いは怖くない!さぁ皆さんであの言葉をもう一度!

二日酔いは、防げます!
皆さん、素敵なお酒ライフを!(ます子)

※効果には個人差があります。
出典: 厚生労働省 国民健康・栄養調査

(※1「飲酒習慣」とは、週に3日以上、かつ飲酒日1日あたり日本酒1合・ビール中瓶1本・ワイングラス1.5杯以上飲む場合を指します。)

なぜお酒を飲みすぎた日の翌朝は喉が渇くのか?

味の素ウェルネス事業部は、宴会・飲み会での体調の変化や脱水に関する意識の実態を把握するため、宴会・飲み会でお酒を飲む30~70代の男女500人を対象に、アンケート調査を実施した。

1.宴会・飲み会の参加回数、70代でも平均7回以上

12月~4月の時期に宴会・飲み会に何回くらい参加しているか質問したところ、平均参加回数で50代(7.4回)に次いで70代(7.1回)、30代と60代がそれぞれ6.1回となっている。参加回数の多い70代だが、80.0%が非勤労者であり、仕事に関係なくお酒の席を通したコミュニケーションが活発であることが伺える結果となっている。

2.30代は「体調に変化がある」が7割、70代は「体調に変化はない」が8割

宴会・飲み会後の体調の変化について聞いたところ、「変化がある」と答えた人の割合が、30代(70.0%)、40代(56.0%)、50代(51.0%)、60代(40.0%)と、年代が高くなるにつれ減少し、70代では逆に8割の人が「変化がない」と回答。30代と70代では、それぞれの割合が逆転した結果となっている。

一方で、宴会・飲み会でつい飲み過ぎてしまうか聞いたところ、30代~60代は「つい飲み過ぎてしまう」と回答した人と「体調に変化がある」と回答した人が、ほぼ同数だったのに対し、70代は「つい飲み過ぎてしまう」と回答した人(35.0%)が「体調に変化がある」と回答した人(17.0%)より多い結果となった。

30代~60代は、飲み過ぎから起こる体調の変化を感じているが、70代は飲み過ぎても体調の変化を感じていないことがわかる。また、「体調に変化がある」とした人が感じる体調の変化は、口渇感(57.3%)、体のだるさ(56.4%)、頭痛(45.7%)と続き、体の渇きが原因で起こる体調変化を特に感じていることもわかった。

3.70代の6割は経験や自覚症状で「脱水になりにくい体質」と判断
脱水になりやすいと思うか聞いたところ、全体では「なりにくい」と回答した人が約6割、「わからない」は3割、「なりやすい」と回答した人は約1割となっている。年代別に見てみると、「なりやすい」と答えた人は30代(23.0%)が最も多く、60代(9.0%)と70代(10.0%)は、約1割と低い結果となった。

また、60代と70代に関しては、「なりにくい」と答えた人の割合が他の年代と比べて高く、約6割を占めた。脱水になりやすいかどうかの判断について、なりやすいと回答した30代は、「のどが渇く」「脱水症になったことがある」などの経験や自覚に基づき判断しており、なりにくいと答えた70代の55.2%が、「のどが渇かない」「脱水症になったことがない」などの経験や自覚に基づいた判断に加え、32.8%は「水分補給をしている」など対策を講じていることから判断していることがわかった。

4.65歳以上になったら、脱水への意識を。これからは飲み会の後は賢く“水活”

イマドキの70代は、30代より飲み会に多く参加し、飲み会後の体調変化を感じない人は8割と、元気いっぱいな印象を持ちます。しかし、65歳以上の人は、一般的に脱水になりやすい傾向があるということを、楽しい飲み会を今後も楽しんでいくために、気に留める必要がある。

65歳以上の人が脱水になりやすい理由は、ほとんどが加齢が原因で起きる生理現象。どんなに元気な高齢者でも、状況によっては脱水症になる可能性はある。例えば、高齢者は筋肉量の減少に伴い、身体の水分量は、若い頃に比べて10%ほど減り、約50%になる。普段の状態で体内水分量が少ないため、若い時ではなんともなかった量の水分が不足しても、脱水になる可能性が高くなる。

さらに、喉の渇きを感じる機能(口渇中枢)が衰えるので、体から水分がなくなっていても、気がつきにくくなる。つまり、夏の炎天下だけでなく、宴会・飲み会などの後は、若者と比べて体質的により脱水になりやすいので、意識して水分を摂るようにすると安心。のどが渇いてない場合でも水分を摂りやすくするために、水やスポーツドリンク以外にも、素早く水と塩分(電解質)を体内へ吸収、保持されるよう成分が調整された「経口補水液」を、賢く取り入れていく“水活”を、おすすめする。

◆経口補水液とは
経口補水液とは、体で「水と塩分(電解質)」(体液)が不足している時、通常の体液量に素早く戻すことを目的に、糖分や塩分(電解質)などの組成が設計された飲料水。塩分濃度は80~115mg/100mlで設計されており、生活の場面や体調に応じて塩分濃度の異なる経口補水液を使用する。

◆日常生活での活用
熱中症時、おう吐・下痢の激しい時、重度の脱水時は「塩分濃度が高い」(115mg/100ml程度)経口補水液が適しており、夏の熱中症対策、冬に多いインフルエンザやノロウィルスによる発熱・軽度のおう吐時、アルコール摂取後など、前脱水や軽い脱水状態の時は、「塩分濃度が低め」(80mg/100ml程度)の経口補水液が適している。尚、お酒や食事と共に摂取すると濃度が変化し、設計された働きは得られない。単品で、水などで薄めず、そのまま飲むようにする。

アルコールは、適量であれば人の体と気持ちを適度にほぐし、コミュニケーションを円滑にしてくれる、どの世代にも共通の楽しい場を盛り上げてくれる大切な存在ではないだろうか。一方で、飲み過ぎによる体調不良が煩わしいといった、厄介な一面もある。

今回の調査結果では、30代から70代へと年代が上がるにつれ、飲み会後の体調の変化を感じない割合が増える結果になった。実際に体調が変化していなければ問題はないのだが、加齢による感覚機能の低下により、実際には体調が変化しているのに感じていないだけ、といったこともあり得る。

65歳以上になったら脱水になりやすいことを気に留め、アルコール摂取による体の渇きを潤すため、適切な水分補給と共に、素早く水と塩分(電解質)を体内へ吸収・保持されるように成分が調整された「経口補水液」を賢く取り入れていく“水活”を、提案する。

<監修>神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科 教授 谷口 英喜先生

二日酔いのときに“絶対にしてはいけない”4つのこと

夏フェス、ビアガーデン、お祭りなど、楽しい夏にはついついお酒を飲み過ぎてしまうもの。翌朝、起きてみると二日酔いに…なんて経験が一度や二度はあるだろう。「二日酔い」対策として、絶対にしてはいけないことを内科医に聞いた。

◆サウナやランニングで汗を流すのは逆効果

 サウナやランニングによる清々しい汗で、アルコールも一緒に排出されると思うのは間違いだ。むしろ体内の水分量を減らすことは「二日酔い」を悪化させる。

「サウナに入ることで、血行が良くなり体内のアルコール分解が活発になると言われますが、これは間違いです。お酒を飲んだあとにサウナやお風呂に入ることは、血中アルコール濃度を上昇させるため、若くても脳卒中になってしまう危険性を高めます。二日酔いにはまず水分摂取をすることが大切ですが、サウナやランニングは水分を排出するという逆の行為をしているのです。

 さらに、二日酔いの時点でカラダは脱水症状を起こしています。脱水症状ではアルコールが分解されにくくなり、血液はドロドロに。心臓にも負担がかかるので、飲酒後のサウナは絶対に避けましょう。一般的に、アルコールの9割が肝臓で分解され、残りの1割が呼気、発汗、排泄で体外へ出ていくと言われています。

汗をかくことで体内の不要物が一緒に流れ出ていくイメージがありますが、飲酒後や二日酔いに関しては逆効果。体内に取り込まれたアルコールの一部は汗で排出されますが、すべてのアルコールを排出することはできません」

◆アルコールとカフェインは同時に摂取しない

「二日酔いにはまず水分摂取」が効果的であるが、お茶やコーヒーを飲むことは逆効果になることも。最近はアルコールを提供するカフェも増えているが、同時に摂取するのはカラダの負担になってしまう危険がある。

「アルコールとカフェインを一緒に摂取すると、カフェインだけ、あるいはアルコールだけを摂取するよりも耐性を強めます。クラブやライブハウスで提供されるアルコール入りのエナジードリンクや、エナジードリンクとアルコールを混ぜたカクテルは健康に害を及ぼし、乱用の危険にも繋がるのです。

アルコールをエナジードリンクに混ぜたカクテルは、実際のアルコール摂取量に対して酔っている感じがしないのですが、多くの人々はこれを意識していません。

 海外では、市販のアルコール入りエナジードリンクを1缶飲むことは、ワインのボトル1本あるいはビール6缶と、5杯ものコーヒーを一緒に飲むのと同じ影響があると報告されています。実際、2010年にはワシントン州の大学生9人が、フルーツ味のアルコール入りエナジードリンクが原因で入院、1人は命に関わる危険に。ニュージャージー州の大学でも、23人の学生が同じものを飲んで入院しました」

◆頭痛薬の服用は「二日酔い」が長引く原因に

 頭痛薬の服用によって、肝臓のアルコール分解を弱めてしまうこともある。「二日酔い時には必ずと言っていいほど頭痛が起き、ついつい頭痛薬を飲みたくなりますが、これは危険です。口から飲む薬は胃で溶けたあと、小腸で吸収され血液によって肝臓に運ばれます。

肝臓で一部が分解され、残りが血液に乗って全身に運ばれる仕組みですが、アルコール分解も肝臓が行っており、その分解能力には限りがある。体内にアルコールが残っていると、想定以上の頭痛薬の成分が全身に送られる恐れがあるのです。逆に、代謝による薬の分解を優先した場合はアルコール分解が滞り、二日酔いが長引くことも。アルコールが抜けて体内がある程度回復するまで、頭痛薬は避けてください」

◆言わずもがな「迎え酒」はNG

「お酒に酔うことは、脳がアルコールで麻痺するということ。このため二日酔い時にお酒を飲むと脳が麻痺し、頭痛などの症状は感じにくくなります。しかし、さらにアルコールを摂取しているため、二日酔いの原因を増やしつつ、それを感じにくくするのが『迎え酒』です。これは二日酔いを後回しにしているにすぎず、

翌日の昼までに解消する二日酔いが夕方までかかるようになり、夜にまたお酒を飲むと一日中酔っ払っていることに。二日酔い時の迎え酒は絶対に避けましょう」

 お酒との上手な付き合い方を覚えて、楽しい夏を過ごしたいものだ。

ビタミンB12が二日酔い防止! 「あさりとしし唐、トマトの酒蒸し」

良質な栄養素が凝縮されているあさりは、うまみたっぷり、最高の酒のつまみです。また、あさりに含まれる豊富なビタミンB12と鉄分は、肝機能の強化に役立ちます。お酒と一緒に食せば、二日酔いの防止も期待できます。今回は今が旬、あさりを使った蒸し料理をご紹介します。お気に入りの日本酒とお召し上がりください。

【材料 2人分】

あさり 150g
にんにく 1かけ
ミニトマト 4-6粒
オリーブオイル 大さじ1
酒 1/2カップ 
醤油 大さじ1/2
塩 適量
しし唐 4-6本
サラダ油 大さじ1/2
ねぎのみじん切り 大さじ1

 1.あさりの砂抜き処理をする:3%の塩水にあさりを入れ、新聞紙などをかぶせ、3時間ほど置き、砂をはかせる。あさりをこすり合わせながら流水で洗い流す。

 2.にんにくはうす切りにする。フライパンにサラダ油を熱し、しし唐を加えて強火で焼き色をつけ、取り出す。

 3.鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニクを加えて炒める。香りが出たら、あさりとミニトマト、酒、しょうゆ、塩を加える。ふたをして蒸す。

 4.時々、鍋をゆすりながら、あさりの口が開いたら火を止める。2のしし唐とねぎのみじん切りを合わせる。

 あさりは殻が開いていない新鮮なものを選びましょう!

二日酔いにならない方法~飲む前・飲んでいる間・寝る前に気をつけるべきこと

お酒は飲みたい!でも、二日酔いにはなりたくない…。そんな方のために、飲む前・飲んでいる間・寝る前にできる二日酔いにならない方法をご紹介します。

飲む前にやっておきたい二日酔い対策

二日酔いにならないためには、飲む前からの準備が大切です。

水分補給

飲み会の前に水分の摂取を我慢して、最初の1杯を楽しむ方もいるのではないでしょうか。しかし、アルコールには利尿作用があるため、体から水分が排出されて脱水状態になりやすくなります。脱水は、頭痛や吐き気といった二日酔いの症状の原因に。さらに、飲めば飲むほど脱水でのどが渇き、またお酒を飲んでしまうという悪循環にもなります。

お酒を飲む前には、ペットボトル1本分の水、またはお茶を飲んでおくのがおすすめです。ただし、コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲料には利用作用があるので、飲酒前の水分補給には適していません。

タンパク質を摂取

飲み会は食事会と一緒になっていることがほとんどですが、空腹の状態でアルコールを摂取するのは体によいとは言えません。アルコールは刺激の強い飲料。空腹の状態で胃にアルコールを流し込むとそれが刺激となり、胃の粘膜にダメージを与えてしまいます。

また、空腹の状態はアルコールの吸収を早めてしまうので、酔いが早く回ってしまうことにもなります。しっかりと食べてから飲む必要はありませんが、飲み会の前には、消化に時間のかかる、タンパク質を含む乳製品をお腹に入れておくとよいでしょう。ヨーグルトや牛乳、チーズなどがおすすめです。

飲んでいる間の二日酔い対策

お酒を飲む前の準備も大切ですが、飲んでいる最中にも気をつけなければならないことはあります。飲んでいる間の気をつけたいポイントを紹介します。

一気に飲まない

一度に大量にお酒を飲むと、肝臓でのアルコール分解が追いつかなくなります。そうなると、血中アルコール濃度が上がり、二日酔いの原因になったり、急性アルコール中毒を引き起こします。お酒は、ゆっくりと、食べ物をつまみながら飲むようにしましょう。

適量を守る

二日酔いの最大の原因はアルコールの過剰摂取です。アルコール健康医学協会では、1回の飲酒の目安量を、純アルコールで20gとしています。これは、ビールで中びん1本、日本酒で1合になります。飲みたいだけ飲むのではなく、飲酒量を気にしながら飲むようにしましょう。

また、いろいろな種類のお酒を飲む「ちゃんぽん」は、どのくらいの量を飲んだのか把握しづらくなるため注意しましょう。

お酒1杯ごとに水を飲む

アルコールによる脱水症状も二日酔いの原因のひとつ。脱水を起こさないためにも、水分補給は欠かせないものです。アルコールを1杯飲んだら水を1杯飲むといったように、飲んでいる間に水分を補給することで、脱水を防ぎ、お酒を飲むペースも調整することができます。

寝る前にやっておきたい二日酔い対策

お酒を飲んだあとでも、二日酔い予防のためにできることがあります。

水分補給

アルコールの作用で脱水状態になると、血液中の水分も減り、いわゆる「ドロドロ血」になります。この状態で眠ってしまうと翌朝の体調に悪影響を及ぼします。疲れていても、水分を補給してから就寝するようにしましょう。

熱いお湯での入浴やサウナは避ける

熱いお湯やサウナは発汗するため、脱水が促されます。どうしても入りたいというときは、入浴前と後に必ず水分補給をするようにしましょう。

飲み過ぎると血液中に毒素発生<10歳若返る!鎌田流健康塾(9)>


 医師で作家の鎌田實さん(67)が、日常生活のちょっとした工夫で健康になり、10歳若返るヒントを教えてくれます。

 ◇ ◇

 「とりあえずビール」から始まって、上司の悪口を肴(さかな)にやる酒はうまい。

 お酒の種類の選び方は大事だ。日本酒やワインより、ウイスキーや焼酎のほうが血糖値を上げにくい。しかし、どの種類でも、飲み過ぎには問題がある。

 マサチューセッツ大学医学部が発表した論文によると、お酒を飲みすぎると細胞が破壊され、腸のバクテリアが血液中に排出されるという。

 過剰なアルコール摂取により、発熱、アレルギー反応を起こす要因となる血液中のエンドトキシンという毒素が発生するというのだ。

 では、「飲み過ぎ」とはどの程度の量か。体重60キロの人では、120ミリリットルのグラスで、ワインを3~4杯飲んだとき、血液中のエンドトキシンは大量に増加。さらに腸管の外にある細菌が血液の中に排出されていることも明らかになった。体中にエンドトキシンがばらまかれるということだ。

 アルコールは、肝細胞を破壊して肝炎を起こしたり、肝硬変や肝臓がんを結果として起こしたりするともいわれている。

 アルコールは脂肪肝の原因にもなる。以前、脂肪肝はあまり怖い病気ではないといわれていたが、脂肪肝から肝硬変に進むことも最近は確認されている。

 酒量を抑えるには、水を一緒に飲むのがいい。ウイスキーではチェイサーというが、日本酒では和らぎ水というらしい。酒と交互に、同量の水を飲むようにすると、アルコール濃度は薄まり、アルコールによる脱水も予防できる。

 適度な飲酒は気分転換になっていいが、やはり、ほどほどに上手につきあってもらいたい。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日、東京生まれ。東京医科歯科大医学部卒業後、長野県茅野市にある諏訪中央病院の医師になる(現在は名誉院長)。チェルノブイリ原発事故の患者支援、イラク難民支援を続け、東日本大震災後の被災地支援にも力を入れている。著書「がんばらない」など多数。

成功者に聞く「おすすめの禁煙方法」TOP5

 最近は分煙・禁煙が当たり前になり、さらには4月から一部のタバコが値上げされた。喫煙する方の中には、いっそ禁煙しようと思っている人もいるのではないだろうか? 禁煙とダイエットには失敗もつきもの。成功する人とそうでない人を分ける違いは?うまくいく方法は?調査会社の株式会社マクロミルは、過去に禁煙したことのある人で現在喫煙している人・現在も禁煙している人を対象に調査を実施した(調査期間:2016年2月4日~5日、有効回答数:1021人)。

 調査の結果、成功までの禁煙回数は平均1.4回で、3回目を境に成功率は大きく下がる傾向が見られた。おすすめの禁煙方法ランキング1位は「ガマン」と古典的な結果となった。モノに頼ると上手くいかないのだろうか?禁煙してよかったことは「ニオイ」と「お金」が大多数を占め、「吸わない人の気持ちが分かった」という意見も聞かれた。

■禁煙成功率は4回目から大きく減少。禁煙中は、ストレスとお酒からなるべく距離を置いた生活を

 禁煙に成功した人に、禁煙に挑戦した回数を聞くと、平均で1.4回だった。また、1回目で禁煙を成功させた人は、禁煙成功者全体の37%、2回目は26%、3回目は19%と回を追うごとに減少し、4回目では4%と急激に減少。また、「挑戦した回数」も3回をピークに大きく減少しており、3回の失敗で禁煙そのものを諦めてしまう人が多いようだ。


 失敗の原因は、1位「仕事のストレス」、2位「お酒を飲んだ」、3位「喫煙者のそばに行った」という結果だった。例えば、仕事のストレスを発散しようと同僚と飲みに行った、などのよくある風景は、禁煙リバウンドへの直行便コースであると言え、ストレス社会での禁煙の難しさが浮き彫りになった。

◎禁煙成功者の禁煙回数(ベース:過去に、日常的にたばこを吸っていたが、現在は吸っていない人/n=518)>


◎たばこを再び吸い始めた理由(上位5つを抜粋)(ベース:過去に禁煙したことがあるが、現在たばこを吸っている人/n=503(複数回答)


■おすすめ禁煙方法ランキング1位は「ガマン」。モノに頼りがちな人はうまくいかない?

 禁煙方法の中で、最も効果があったもの1位は「ひたすら我慢する」が42%。古典的だが、禁煙の成功には“強い意志”が重要と言えそうだ。以下に禁煙成功者の「効果のあった方法」を一部紹介する。

<効果のあった禁煙方法>
・吸いがらを集めておいて、吸いたくなったらそれを吸って嫌な思いをする(55歳、女性)
・ストレスのたまらない長期休暇時にひたすら我慢(54歳、男性)
・タバコを吸えない環境に自分を置く(65歳、男性)

◎挑戦した「禁煙」方法のうち、効果があったもの(上位5つを抜粋)(ベース:全体(過去に禁煙をしたことがある人)/n=1021(複数回答))>


■禁煙してよかったことは「ニオイ」と「お金」が大多数!「吸わない人の気持ちが分かった」という意見も

 最後に、禁煙してよかったことについてまとめてみた。禁煙チャレンジを考えている方は、参考にしてみてはいかがだろう。

<たばこをやめて、良かったと思うことはありますか?>

・お金が浮いたこと(46歳、男性)
・食事が美味しくなった。やめたことにより、健康もそうですが吸わない人達の気持ちがよく分かるようになった。(57歳、男性)
・周りからタバコ臭いと言われなくなった(43歳、男性)
・部屋が汚れないし匂いもない(62歳、男性)

<たばこを吸っていた時と比較して、異性からの評価は変わりましたか?>

・タバコの臭いがなくなり、評判が良くなった。(56歳、男性)
・1日3~4箱は吸うヘビースモーカーだったので、皆、私がタバコをやめられるなんて思っていなかったので、驚かれるのと誉められるのとがあります。(50歳、女性)
・意志が強いと思われるようになった(51歳、男性)
・洋服にタバコの匂いがしませんね!と言われました。禁煙席に座れるので喜ばれます(39歳、男性)

えっひたすら?タバコ女子が「禁煙できる」方法…ダントツの1位は

タバコを吸う女って、非モテに転落するリスクが大きいですよね。

『Menjoy!』の過去記事「吸ってるだけで圏外!若いオトコほど“タバコ女子はNG”と判明」でお伝えしたように、喫煙女子というだけで恋愛圏外にハジかれる恐怖の現実もあるよう。

でも、「やめたいけどやめられない」というタバコ女子だって少なくないですよね。

そこで今回は、マクロミルが1,021人に実施した調査結果をもとに、タバコをやめたい女子に効果が高い禁煙術のトップ3をご紹介していきましょう。

■3位:まわりに宣言をしてしまう
“挑戦した禁煙方法のうち、効果があったもの”を調査してみると、3位には8.4%が選んだ「周囲に宣言する」が選ばれていました。

周囲に宣言してしまうことで後戻りできない環境を無理やり作り上げてしまうのは、禁煙したい女子にとって効果が高い方法となるよう。

タバコが嫌いな男と交際しているなら、彼に「禁煙するね」と宣言するだけで喜んでくれそうですし、効果がありそうですよね。

■2位:飴やガムをバッグに忍ばせる
続いて、2位には24.3%が選んだ「飴やガムなど、口さみしさを紛らわせるものを常備する」が選ばれていました。

タバコを口にしなくなる分、口元が寂しく感じてしまう女子は飴やガムをバッグに忍ばせ、とりあえずそれらを口にしながら喫煙願望をやり過ごすのが効果的になるよう。

普段は甘いものを食べないという女子でも、禁煙を始めたらバッグに忍ばせておいたほうがいいかもしれません。

■1位:ひたすら我慢を続ける
そして、41.9%と圧倒的なひとが選びトップになっていた方法は「ひたすら我慢する」でした。

禁煙術には様々な方法がありますが、なにがなんでも吸わない!と決めた以上は、ひたすら我慢を続けることがもっとも効果のある方法になるよう。

「吸いたい」欲求を別のことでごまかすよりも、「我慢するって決めたんだから」と自分を納得させたほうが禁煙しやすいのかもしれません。

およそ5人に2人ものひとが“我慢”が一番有効だと考えているなんて、禁煙の道はやはりラクではなさそうですし、相当にストイックな方法ですよね。

いかがですか?

カレシがタバコを吸わないと、なんとなく罪悪感も強まりますよね。

「この際だから禁煙しちゃおうかな」と思っていた女子は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

衣類に付いたたばこの臭いで健康被害!? 「”三次”喫煙」って何だ

たばこを吸っている人のスーツからはたばこの臭いがするし、喫煙者の人の自宅を訪ねると、吸っていないのに、なんとなく、たばこの臭いがしてくる。たばこを吸わない人には気になる臭いだ。

 しかし、「煙を吸ったわけではないし、臭いだけなら大丈夫」と思っているなら、大きな間違いだ。単純に煙を吸わなければ健康被害に遭わないという考えは、もう捨てなければならないようだ。

□たばこによる第3の健康被害「三次喫煙」とは

 たばこを吸っている本人は当然ながら、肺がんなどのリスクを負う。アメリカでは「一次喫煙」と呼ばれている。他人の吸っているたばこの煙を吸ってしまうことで健康被害が起こる「受動喫煙」は「二次喫煙」という(※1)。受動喫煙が原因で、肺がんや虚血性心疾患のリスクが高まることが分かっている(※2)。と、ここまでは有名な話だ。

 ところが、たばこによる健康被害は、これだけでは終わらない。「三次喫煙」というものがあるのだ。たばこの煙に含まれる物質は、喫煙者の服や髪の毛、部屋のカーテンやソファなどに付着する。それが室内に存在している化学物質と反応して有害物質になってしまうというのだ(※3)。

□三次喫煙 何週間も何カ月間も有害物質を放出し続ける

 衣類や室内に付着した有害物質は、煙よりもたちが悪い。付着しているので、窓を開けても、換気扇を回しても出ていってくれないのだ(※3)。したがって、衣類や部屋の中で何週間も何カ月間も有害物質を出し続けているのだ。

 これまでの研究で、この三次喫煙を生じさせる有害物質は発がん性物質を生じる可能性があることが明らかになっている(※3,4)。

 たばこの火が消えていて煙が出ていなくても、その煙が付着しているであろうたばこの臭いがする場所には、有害物質が存在する可能性があると考えた方がいいだろう。

□三次喫煙で2型糖尿病のリスクも

 三次被害はがんのリスクだけでなく、糖尿病のリスクも高める。アメリカのカリフォルニア大学リバーサイド校の研究チームは、空のマウスのケージにたばこの煙を入れて「三次喫煙」の状態を作った。マウスをグループに分けて、一方を三次喫煙のリスクのあるケージに、もう片方を普通のケージに入れて比較した。

 その結果、三次喫煙のケージのマウスの49%がインスリン抵抗性の症状を発症したことが分かった(※5)。2型糖尿病の症状だ。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、インスリンがある程度分泌されているのに効きにくくなるというのが症状だ。

 たばこの被害は二次では終わらない。“三次被害”の実態を知っていただき、たばこを吸う人はもちろん、吸わない人も自分で自分の健康を守ることが必要だ。
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