あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■花粉症・薬・漢方薬・サプリ・栄養ドリンク
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話題の花粉症治療 「舌下免疫療法」で問題視される副作用

 日本人の4人に1人が苦しむ花粉症の季節がやってきた。近年はさまざまな治療法が確立しているが、良かれと思って受けた治療に、思わぬ副作用やリスクが潜んでいることがある。多くの花粉症患者が訪れる代官山パークサイドクリニックの岡宮裕院長は「話題の花粉症治療の副作用」に警鐘を鳴らす。

「患者さんの多くが、辛い症状をなんとかしてほしいと、テレビや新聞で知ったあらゆる治療法を求めてやってきます。その気持ちはわかります。しかし症状の改善を優先するあまり、副作用リスクを軽く考えてしまう人も少なくありません」

 例えば、2014年10月に保険適用になり、新聞やテレビで取り上げられた「舌下免疫療法」。少量のスギ花粉エキスを舌下にたらし、2分間そのままにして飲み込む。それを2年以上毎日続けることで、スギ花粉に対する免疫が養われ、花粉症の根治療法として期待できるという。

 医薬品名はシダトレン。販売元の鳥居薬品によると、推計約8.9万人(2017年12月時点)が使用している。近年、多くのクリニックで導入が進んでいるが、この薬は保険適用と同時に副作用が問題視されてきた。

 日本鼻科学会が2014年に公開した『アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法の指針』に、重大な副作用としてアナフィラキシーショックの可能性があるとしたのだ。さらに国内臨床試験で19.5%の人に副作用が認められ、主な症状に口内炎、咽喉頭そう痒感、口腔内腫脹なども報告されている。

花粉症に“効く”最新家電 ハンガーや「ブラーバ」も!

 日本気象協会などが運営するサイト「tenki.jp」によると、今年のスギ花粉は例年より飛ぶ期間が長く、飛散量は東北地方で前シーズンの約2倍、関東や四国では約1.5倍という。風邪予防だけでなく、花粉症対策でマスク姿という人も見受けられるようになってきた。実はこの時期、花粉除去機能のついた家電を購入する人も多いという。オススメの“花粉家電”を紹介しよう。

 1月下旬、ビックロ ビックカメラ新宿東口店の5階の家電コーナーには“花粉”の文字。販売員の河村美緒さんは、「購入者が増えるのは、2~3月。前もって買うというよりも、花粉が飛び始めてから慌てて買いに来られる方が多い」と言う。

 自宅での花粉症対策としてニーズが高まりつつある家電。さまざまなメーカーが花粉除去機能のついた家電を開発し、ヒット商品も生まれている。

 スギ花粉の除去・回避は有効な対策の一つ。鼻アレルギー診療ガイドラインにも明記されている。花粉症に詳しい千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授の岡本美孝さんは、「花粉を家に入れない、入ってきた花粉を除去するというのは、花粉症を悪化させないために大事なこと」という。

 岡本さんらが昨年実施した通年性アレルギー性鼻炎と花粉症患者への調査によると、「家の中をまめに掃除している」と答えたのは約29%、「家では空気清浄機を使っている」と答えたのは約28%弱。「マスクやメガネを着用する」は45%だった。

「もちろん薬も有効で、最近では副作用が出にくいタイプもあり、舌下免疫療法も始まって4年になります。ただ、何より、花粉症にはこうした治療と回避とをあわせて行っていくことが重要です」(岡本さん)

 花粉除去・回避に役立つ家電で、まっさきに思い浮かぶのが空気清浄機。加湿機能付き空気清浄機であれば、ある程度の花粉対策になるようだ。

「今の国内メーカーの空気清浄機の多くに、加湿機能がついています。加湿によって水蒸気が花粉やハウスダストにくっつくと、その重みで下に落ちる。それを空気清浄機が吸い込むことで、部屋の花粉が除去できます」(河村さん)

 今店頭にある空気清浄機のほとんどは、昨年秋~今年冬のモデル。千円台のものから10万円を超すものまで、さまざまだ。そのなかでも河村さんオススメの空気清浄機を紹介しよう。

「一つめは、ダイキン工業のストリーマです」(同)

 ストリーマには、プラズマ放電によって吸い込んだ花粉を分解するストリーマ技術が搭載されている。

「最近はお子さんの花粉症も多く、そういうお子さんがいる家庭に人気です」(同)
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 二つめは、日立アプライアンスのクリエア。現在最新モデルには吹き出し口が斜めで床上の花粉を素早くキャッチする「快速花粉」気流を搭載。「デザインがよく、リビング用に購入される方が多い」(同)という。

 そして三つめは、パナソニックの加湿空気清浄機。

「最新モデルのナノイーXは、花粉を無害な物質に変えるナノイー(微粒子イオン)のパワーが10倍になっています。お客さんの多くが立ち止まって見る商品です」(同)

 ちなみに、3大メーカーと並ぶシャープ。ナノイーと同じようにイオンを放出する“プラズマクラスター”がウリだが、こちらは大々的には花粉への効果は謳っていない。

 かゆいところに手が届くような製品もある。河村さんが紹介してくれたのは、アイリスオーヤマの“玄関にも置けるサイズ”の花粉空気清浄機だ。花粉はできるかぎり室内に入れないというのは花粉対策の基本。

「以前来られたご夫婦は、花粉の時期、旦那さんが仕事から帰ってくると奥さんの症状が悪化するということで、こちらを買われていきました」(同)

 もっと便利な家電を探して“体当たり家電ライター”藤山哲人さんと都内の家電量販店を歩いた。

 真っ先に見つけたのが、パナソニックの脱臭ハンガー。先のナノイーXが搭載されていて、スーツやコートなどをかけるだけで花粉がとれるという優れもの。本誌連載「楽屋の流行りモノ」でも取り上げ、放送作家の山田美保子さんが注目していた商品だ。

「僕の周りでも買っている人が多い。花粉だけでなく焼き肉のにおいもバッチリ取れます」(藤山さん)

 脱臭ハンガーは一度に1着だけしか対応できないが、何着もある場合や、ついでに枕やぬいぐるみについた花粉もとりたいという人向けなのが、LGエレクトロニクス・ジャパンのLGstyler。見た目はコンパクトな衣類ダンスで、その中に花粉がついた衣類を入れると、スチームと振動により花粉を除去してくれる。

 進化が著しいロボット掃除機も花粉症対策に活用できる。藤山さんは、ルンバでおなじみアイロボットのブラーバに注目。

「これはゴミを吸い込むタイプではなくて、拭き取るタイプの掃除機。雑巾掛けの要領で水拭きして花粉をとってくれます」(同)

 掃除機で花粉が舞い上がらないよう、モップ掛けをしている人もいるだろうが、これがあればもうモップ掛けもロボットにお任せだ。

 ちなみに、これから花粉除去を念頭にサイクロン式の掃除機を購入する人は、フィルターを見よう。藤山さんは「『HEPA(ヘパ)フィルター』を使っているかどうかチェックを」とアドバイスする。

かく、花粉をしっかりキャッチしてくれる。掃除機だけでなく、空気清浄機を買う際も、このフィルターかこれと同じ性能を持つフィルターが使われている製品を選んでください」(同)

 花粉が舞うこれからの時期の悩みの一つが、外に洗濯物を干せないこと。そんなときに便利なのは除湿機だ。最近では、梅雨の日のジメジメを解消するときはエアコンを使うため、多くの除湿機は“衣類乾燥除湿機”と謳っている。除湿機のなかで、藤山さんがオススメするのは三菱電機のサラリ。

「ムーブアイという赤外線センサーが搭載されていて、湿っている衣類を狙って風を送ることができる。効率がよいので、ワイシャツなら30分ほどで乾きます」(同)

 さらに、銀イオン抗アレルフィルターとプラチナ抗菌フィルターなので、吸った空気から花粉を除去し、きれいな空気を吹き出してくれる。ちなみに、洗濯物の室内干しなら、エアコンの洗濯乾燥機能を使えばいいのでは? と思う人もいるだろう。だが、多くの家庭では洗濯物はカーテンレールにかけている。エアコンを運転してもさっぱり風が当たらず、洗濯物が乾きにくいのだ。

 布団掃除機も気になるが、「最近はどのメーカーの最上位モデルの掃除機にも、布団用ブラシが付いている」(同)とのこと。また、複数のメーカーの掃除機に合わせた布団専用ブラシも販売されているので、あえて布団掃除機を買わずとも、それらを利用するだけで十分とのことだ。

 花粉対策には“花粉家電”。うまく活用しつつ、快適にスギ・ヒノキシーズンを乗り越えたいところだ。なお、今回紹介した家電の機能は、主に製品の上位モデルに搭載されている。上手に買い物をしようと思ったら、やはり家電量販店などの販売員に聞くのが一番だ。

【北斗の拳でわかる】花粉症に朗報!?

目はしょぼしょぼ、鼻水は止まらない…。今年もつらい花粉症の季節がやってくるわ。去年の花粉は少なかったみたいだけど、今年はどうなるのかしら?ねぇ、バット!今年も花粉は少ないのかしら?残念だけど、東京都によると、2018年の都内のスギ・ヒノキ花粉の量は、過去10年間の平均と同じくらいだ。去年に比べたら2倍程度になるみたいだぜ!それに花粉が都内で飛び始めるのは2月半ば頃で、例年よりもやや早めになるってさ。

【東京都健康安全研究センターによると…】
■飛散花粉の総数予測
区部では昨春の1.1~1.5倍、多摩部では2.2~3.0倍

■東京都の花粉飛散開始日予測
2月10日から14日ごろ
過去10年の平均である2月16日よりやや早め

何でも知りたがるリン:
今から花粉対策をしなくちゃダメね。外出時はマスクや眼鏡を着用して、帰宅直後にうがいと手洗いと洗顔をして、洗濯物とか布団はなるべく屋内に干して…。他にも日常生活で何か気を付けられることってあるのかしら?

物知りバット:
花粉の飛散シーズン前は風邪をひくと粘膜の上皮が弱くなって、花粉症の症状がひどくなることがあるぜ。酒を飲みすぎると鼻づまりを悪化させる可能性もある。それから、たばこも粘膜を傷つけることがあるから、なるべく控えた方がいいぜ。

何でも知りたがるリン:
シーズンの中で、どういう日に花粉は多く飛ぶのかしら?

物知りバット:
最高気温が高めの日や、雨上りの翌日で天気が良い日、風が強くて晴天で乾燥した日なんかに花粉は多くなるらしいぜ。スギ花粉は4月、ヒノキ花粉は5月くらいになると少なくなるけど、その頃は今度はイネ花粉が飛び始めるから注意しろよな!

医学界に衝撃与えた論文 胃薬の長期服用が死を招く『■ 消化器内科医が選ぶ胃薬は? 』

今年6月、ある身近な薬に関する論文が医学界に衝撃を与えた。胃の痛みや胸やけなどの代表的な処方薬である胃薬の長期使用が死を招くというのだ。

 ワシントン大学の研究者が退役軍人の薬剤処方記録を用いて、胃酸抑制効果の高い「プロトンポンプ阻害薬」(PPI)を処方された約27万人と、市販の胃薬に使われる「H2ブロッカー」を処方された約7万人を追跡調査した。

 するとPPIを服用した患者が服用後から5年間で死亡する割合は、H2ブロッカーの患者に比べて25%高かった。北品川藤クリニック院長の石原藤樹医師の話。

「PPIの胃酸抑制効果は、H2ブロッカーより強く、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、抗凝固剤を使う患者の消化管出血予防などに幅広く使われます」

 だが一方、胃酸を強力に抑制することにより、胃の中の殺菌力が低下するともいわれている。

「胃の中で細菌が繁殖しやすくなって感染症にかかったり、細菌の逆流によって誤嚥性肺炎を招く怖れがあります。また、胃酸の分泌が低下するとカルシウムの吸収力が落ちるため、骨粗鬆症を引き起こして骨折をするリスクが上がるともいわれている。さらに、メカニズムは不明ですが、急性腎障害を起こす可能性も指摘されています。高齢者がPPIを長期的に利用することは避けるべきです」(石原医師)

 具体的には、どれくらいの期間の服用が目安なのか。

「一般的な胃潰瘍の場合、PPIを服用すれば2か月程度で回復します。それ以上服用が続いている場合には医師に服用中止を相談すべきです」(石原医師)

骨を丈夫にするだけじゃない ビタミンDの驚くべき実力

ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて強い骨を作る。必要なのは骨折が心配な閉経後の女性や高齢者で、働き盛りには関係ない」――。いまだにそう思い込んでいる人も多いのではないか。しかし、長年の研究で結核やインフルエンザ、がんや認知症など多くの病気に関わっていることがわかってきた。

 春の日本小児科学会で「ビタミンDを継続的に取ると、肺炎やインフルエンザなどの急性呼吸器疾患の発症を減らせる」との国際研究が報告された。その発表者で研究をリードした東京慈恵会医科大学分子疫学研究部の浦島充佳教授が言う。

「研究のきっかけは国内の小・中学生を対象とした二重盲検試験です。ビタミンDは食事でも取れますが、9割は日光の力を借りて体内で作ります。日照時間が短い冬はその体内量が夏の半分に減る。それはインフルエンザなど上気道の感染症の流行期と重なります。そこでビタミンDとインフルエンザの関係を知るため、ビタミンDのサプリメントを取る群と偽薬群に分けてインフルエンザの発症状況を調べたのです」

 結果、ビタミンD群では167人中18人(10.8%)がA型インフルエンザを発症したのに対して、偽薬群は31人(18.6%)。予想通りだった。

 その後、この研究に関心を寄せる海外の学者と連携。ビタミンDの投与と呼吸器感染症との関係を調べた国内外の25の報告(2009~16年)を統合して、0~95歳の約1.1万人のデータを共同解析した。

「やはり、ビタミンDの錠剤を飲んでいた群は、そうでない群に比べて肺炎などの急性期の呼吸器疾患が2割少なかった」(浦島教授)

■多くの遺伝子のスイッチ役

 このビタミンDの意外な力はがんでも確認されつつある。

 米国でがんの分子生物学的研究を行い、国立がんセンター研究所がん予防研究部室長も務めた「銀座東京クリニック」の福田一典院長が言う。

「ビタミンDと発がん率・がんの死亡率の関連は、悪性黒色腫、乳がん、前立腺がん、直腸がん、卵巣がん、腎臓がん、食道がんなど多くの悪性腫瘍で示されています。例えば、大腸がん患者を追跡した調査でビタミンDが肝臓で代謝されてできるプレ活性型ビタミンDの血中濃度が高い人は、低い人に比べて大腸がん死亡率は半分でした」

 米国の病院で早期肺がん手術を受けた患者の5年間無再発生存率を調べたところ、夏に手術を受けて食事からビタミンDを多く取った群は、冬に手術を受けてビタミンD摂取が少なかった群に比べ倍以上成績が良かった。最近はパーキンソン病、認知症、うつなどとの関係も報告されている。

 ビタミンDにはなぜこんな力があるのか? 人は37兆個の細胞から成り、その多くは細胞核を持つ。その中に染色体があり、親の容姿や性質を伝える遺伝子が乗っている。

「ビタミンDは体内で2度代謝して活性型ビタミンDとなり、細胞核の受容体に作用して遺伝子を動かすスイッチ役となるのです」(浦島教授)

 ビタミンD受容体は小腸、骨、腎臓、副甲状腺、皮膚、脳、筋肉、肝臓、免疫細胞などほぼすべての組織で見つかっており、多くの遺伝子発現に関係すると考えられている。

 その中にはがんを抑制したり、異質な細胞をアポトーシス(自死)させたり、細胞周期に影響を与えたり、免疫細胞に作用して天然の抗生物質となる物質を合成する遺伝子なども含まれる。小腸でカルシウムの吸収を高めるなどして骨を丈夫にさせる働きは、そのひとつにすぎないのだ。

「病気になるのは、それを防ぐ遺伝子のスイッチ役の不足とも考えられるのです。ただ、健康な人はサプリは必要ありません。研究で使うのは、ビタミンD以外の要素で結果が左右されないためです。通常は30分程度外出し、魚を多めの食生活にすれば十分です」(浦島教授)

 国立環境研究所などによると、食事なしで必要量を得たければ12月の晴天の正午から顔と両手の甲だけ日に当てた状態で、茨城県つくば市で22分、札幌市で76分かかる。

 食事はどうか。

「日本人の食事摂取基準(15年版)」(厚労省)では1日の目安量は12歳以上で5.5マイクログラム。100グラム当たりのビタミンDの含有量は紅サケ33マイクログラム、干しシイタケ16.8マイクログラムなどだから、日頃の食生活から考えると「平成27年国民健康・栄養調査」(同)が男女とも目安量を超えるとしたのも無理ない。

 しかし、欧米では5~15マイクログラムを勧めており、冬は多く取る必要がある。

 ちなみにビタミンDの過剰摂取は体中にカルシウムを沈着させ、腎機能などを低下させる。

 しかし、これはサプリの大量摂取以外では起こらない。意識し過ぎる必要はなさそうだ。

花粉症治療の副作用 インペアード・パフォーマンスって何だ?

 花粉症対策は早く始めるほどいいといわれるが、近年注目を集めているのが「インペアード・パフォーマンス」だ。日本医科大学大学院医学研究科頭頚部・感覚器科学の大久保公裕教授に聞いた。

■自覚していない人がほとんど

 一般的にスギ花粉は、関東や九州では1月下旬ごろから飛び始める。花粉が飛び始める前から治療を開始した方が症状が出るのが遅くなり、その程度も和らぐ。だから1月半ばくらいまでには自分に最も合った治療法を見つけておくべきだ。年末年始の慌ただしさを考えると、今から念頭に置いておいた方がいい。

 花粉症の治療は「抗原(スギ、ヒノキ花粉など)の除去」「薬物治療」「花粉エキスを少量ずつ投与し、過剰な免疫反応を起こしにくくするアレルゲン免疫療法」など。

「内科医も担当することが多いため、メインは薬物療法。最もよく使われているのが抗ヒスタミン薬です。副作用として眠気、だるさ、喉の渇きがよくいわれますが、注意を促したいのが、インペアード・パフォーマンスという副作用です」

 インペアード・パフォーマンスは、集中力や判断力が落ち、作業効率が低下すること。眠気やだるさとは違い、無自覚であることが特徴だ。

 いつもなら終わっているはずの仕事量なのにまだ終わらない、急ぎの仕事なのに効率が上がらない――。これらは、インペアード・パフォーマンスが考えられる。

 ヒスタミンは鼻や皮膚においてはアレルギー反応を引き起こすが、脳内では「目が覚めている状態の維持」「学習能力を高める」「運動量を増加させる」といった“プラスの作用”をもたらす。

 抗ヒスタミン薬を服用するとアレルギー症状は改善する一方で、薬の成分が脳に移行し、プラスの作用がブロックされる。眠気とともに集中力、判断力、作業効率の低下を引き起こす。

「『ドライバーと花粉症に関する調査』では、抗ヒスタミン薬服用群と抗ヒスタミン薬以外の薬のみの群とでは、眠気、集中力や判断力の低下の感じ方に差が出ました」

 それによると、眠気では、「よく感じた」「時々感じた」を合わせると「抗ヒスタミン薬群」は54.8%に対し、「抗ヒスタミン薬以外の薬のみの群」は20%。集中力や判断力の低下では、54.8%対10%だった。

 眠気やインペアード・パフォーマンスの副作用は、労働生産性を下げ、経済的損失を招く。薬剤種類ごとの労働災害リスクを見た海外の研究では、麻酔薬、抗うつ薬、血糖降下薬、抗精神病薬などほかの薬を抜いて、抗ヒスタミン薬が労働災害リスクが一番高いとの結果が出ている。

■交通事故や転倒のリスクを上げる

 さらに問題は、場合によっては死をも招くことだ。その代表が、車の運転への影響。前出のドライバーと花粉症に関する調査では、6.2%の人が「事故を起こした・起こしそうになった」と回答。米国では、抗ヒスタミン薬服用者に対して自動車運転を禁じ、禁錮・罰金の罰則を設けている州もある。

 高齢者の昏睡、転倒問題も深刻だ。抗ヒスタミン薬とほかの薬の服用やアルコール飲酒などでリスクが高くなる。

 花粉症治療を専門とする耳鼻咽喉科医以外では、「とりあえず症状を抑えればいい」と、その医師が“定番”とする薬を簡単に処方しているケースがほとんど。 

「抗ヒスタミン薬の中でもインペアード・パフォーマンスを起こしにくい薬があります。患者が作業効率の低下を意識し、それが生じているようなら医師に伝えて、別の薬に替えてもらうべき」

 驚くほど生活の質が向上するかもしれない。

中国人に人気の日本の漢方薬 日本人がまず価値を認識すべき

 中国の伝統医学は1500年前に日本に伝来してきた。その本場をも覆す現象が、爆買い中国人観光客を通して巻き起こっている。PM2.5に効く、と日本の漢方薬が彼らからブームになっているのだ。フリーライターの清水典之氏がレポートする。

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 “漢方”といえば、中国が本家本元と考えられているが、なぜこのような逆転現象が起きているのか。

 中国の薬、「中医薬」と日本の「漢方薬」は別物と捉えるべきなのだという。漢方が専門の慶應大学環境情報学部の渡辺賢治教授はこう言う。

 「中国の伝統医学は5~6世紀ごろに日本に伝わりましたが、徐々に日本化が進み、江戸時代には完全に枝分かれしました。中国では効くメカニズムを考える方向に進み、観念的になっていったのに対し、日本ではそれよりも効果を重視して、より実学的、実践的な方向に進みました。さらに現代の医療制度の中で西洋医学の医師が処方するのも日本の漢方の特長です。現在147種類のエキス剤が処方可能なほか、煎じ薬も保険適用があり、研究も進んでいます」

 中国の伝統医学は、自然科学が発達していない時代に五行説などの抽象的な自然哲学を取り入れ、中医薬も目の前の症状への分析よりも「肺は五行の金だから~」と哲学体系に症状を当てはめる方向に進んでしまった側面がある。

 日本の漢方はそんな実践を捨てた中国の伝統医学を否定することに始まり、データから効率的に治療効果を上げようとして発展した。その実学的成果が漢方薬である。漢方薬と中医薬が別物であることを中国人観光客が知っているかは定かではないが、日本で売られているものの効果や品質の違いは十分に認識している。

続々登場の「薬の合剤」 知っておきたい知識を専門家が解説

何種類かの薬の成分をひとつの薬に配合した「合剤」(配合剤)と呼ばれる薬がある。毎日たくさんの薬を飲んでいる人にとって、薬の数を減らせるのはありがたいが、他にもメリットはあるのか。

 合剤は作用や効果が異なる薬をひとつにまとめているため、薬の投与量を調整することが難しい。病気が急性期で目まぐるしく変わる症状に応じて使う薬を変える場合には向いていない。また、いくつも病気を抱えている人は、病気によってNGな成分が配合されている合剤もあることから、必要な効果が得られなかったり、副作用を起こすリスクもある。

 しかし、「薬の数が多すぎて飲む気をなくす」「それぞれ飲むタイミングが違うので、混乱してわからなくなってしまう」といった人にとっては、合剤を使うことで服用する薬の数を減らせるのはメリットといえる。

 合剤には、降圧剤、コレステロール降下薬、血糖降下薬など慢性疾患の薬が多いが、中でも患者にとってメリットが大きいのは緑内障の治療に使われる点眼薬の合剤だという。岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏は言う。

「緑内障の治療は、まず薬物治療を行うのが一般的です。眼圧を下げて視神経の障害を食い止めるために点眼薬が使われます。最初は1種類から始め、十分な効果が得られなければ2種類、3種類と増やして組み合わせていくことが多い。その際、点眼薬をさす順番や点眼する間隔が重要になります。順序が変わると効果が弱まってしまうケースがあるからです。また、5分以上の間隔をあけてからささないと、2つ目、3つ目の点眼薬によって、その前の点眼薬が流されてしまうのです」

 しかし、間隔をあけて3種類の点眼薬をさすとなると、1回分で20分かかることになる。結膜炎にかかり、緑内障の点眼薬に加えて抗菌やステロイドの点眼薬が処方され、5種類以上の点眼薬をささなければならない患者もいる。

「緑内障の点眼薬の合剤は、順序に混乱したり、間隔をあける手間を解消するメリットがあります。複数の点眼薬をひとつにまとめると効果が弱まってしまうのではないかと不安に思う患者さんもいますが、面倒だからとさし忘れたり、点眼そのものをやめてしまうよりプラスです。また、緑内障の点眼薬は過剰投与がいちばんの問題です。さしすぎると効果がどんどん弱まってしまいます。その点、合剤なら1滴さすだけで済むわけですから、患者さんにとっては大きなメリットですし、医療者側の心配も減らせるのです」(神崎氏)

■自己判断での安易な服用はさけるべき

 条件が当てはまる人にとっては、合剤は検討する価値があるといえる。

 もっとも、合剤が続々と登場する背景には、病院側の事情もあるという。

「患者以上に病院側に合剤を処方するメリットがあるのです。平成28年度の診療報酬改定により、6種類以上の内服薬を服用している患者に対して2種類以上の減薬を行った場合、『薬剤総合評価調整管理料』を算定できるようになりました。これは、合剤に変更しても『1減』とカウントされるため、病院側は合剤に切り替えると“儲かる”ということになります」(都内薬局の薬剤師)

 合剤について、知っておくべき知識はほかにもある。

「病院で処方される薬はほとんどが単剤ですが、ドラッグストアなどで購入できる市販薬はほとんどが合剤です。たとえば総合感冒薬には、解熱鎮痛剤、せき止め、鼻水止めといった複数の薬が配合されています。解熱鎮痛剤の中には、胃を保護する成分が配合されているものも多くあります。いくつも病気を抱えている人は、他の薬との飲み合わせや副作用のリスクを考えることが大切です」(神崎氏)

 また、漢方薬はいくつかの生薬を組み合わせた“合剤”でなければ効果が表れない。しかも、組み合わせる種類が少ないほど効き目が強くなるという。

 つまり、複数の生薬を組み合わせることによる相互作用によって、薬の効果を変えたり、副作用を軽減させている。自己判断で安易に服用するのはやめた方がいい。

バナナを食べると花粉症が改善される ─ 筑波大学教授ら臨床試験で確認

筑波大学医学医療系・谷中昭典教授らの研究グループは、バナナの定期的な摂食がヒトのスギ花粉症に及ぼす効果について、臨床試験を実施し、バナナ摂食が花粉症の自覚症状改善に効果があることを確認した。

バナナには、ポリフェノールなどの抗酸化物質や、生体の免疫反応を調整する作用のあるオイゲノールなどの香料が豊富に含まれている。そのため、バナナは生体に対して抗酸化作用(アンチエイジング)、抗炎症作用、抗アレルギー作用などを発揮する可能性があると想定されていた。

同研究グループでは、これまでに、スギ花粉抗原に感作(抗原に接触することで、アレルギー反応を起こすこと)した花粉症モデルマウスに対して、バナナを3週間経口投与する動物実験を行い、バナナを投与することにより、マウスのアレルギー反応が顕著に抑制されることを見出している。

また、そのメカニズムとして、バナナに含まれる成分が、マウスのアレルギー反応を制御するものと考えられ、ヒトに対しても同様の効果が発現する可能性が示唆されていた。

同研究では、スギ花粉特異的IgE抗体陽性者(スギ花粉症患者)52名を、バナナ摂食群26名と非摂食群26名に分け、摂食群にはスギ花粉が飛散する2週間前から8週間に渡り、1日あたりバナナ200g(約2本)を毎日摂食させ、非摂食群には同期間中バナナの摂食を禁じる試験を実施。スギ花粉症の症状への影響を観察した。

その結果、バナナを毎日食べた患者のうち、特定の条件を満たす集団においては、スギ花粉症の自覚症状が一部、改善されることが確認された。特に、低年齢者(35歳以下)、男性、IgE低値群において、効果が高かった。

今後は、メカニズムの解明とともに、より効果的なバナナの摂食方法などについて検討を進めていく予定。

DHA血中濃度が児童の読解力や情動に影響 藻類由来のサプリも

かつて日本のごちそうといえば、寿司に刺身、天ぷらなど、魚料理が中心にあった。マグロやヒラメ、ウニ、イクラなどの生ものだけでなく、お祝いには鯛の尾頭付き――といった海の幸が、特別な日の食卓に華を添えてきた。

ところが、食生活の変化によって、家族で食べるごちそうは、焼き肉やすき焼きなどの肉料理にシフト。ごちそうばかりでなく、日常の食卓に魚が登場する機会も減っている。

 厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、2000年以降、日本人の肉類の摂取量はほぼ横ばいで、1日当たり80g前後。

ところが魚介類の摂取量は減少し続けていて、2006年には初めて肉類を下回り、2010年には肉類82.5gに対し、魚介類72.5gと、摂取量の差が拡大。年齢階層別に見ると、すべての世代で日本人の魚介摂取量が減少し、肉類が増える傾向にある。

なかでも7~14歳、15~19歳でその傾向が高く、1~6歳の乳幼児でも魚介類より肉類を多く食べるようになった。

 魚介類には、良質のタンパク質とともに、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といったさまざまな機能性成分が含まれている。

水産庁は「水産物は、良質のタンパク質を多く含んでいる一方、総じてカロリーが低いという特徴があり、日本人の健康的な食生活を支える重要な食料」として、とくに若い世代や子育て世代に向け、水産物摂取の重要性を強調している。

 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2010年度版)」は、大人の場合「DHAとEPAを合計1日1g以上摂取することが望ましい」としている。

また、子供の場合は、DHAとEPAを含むn-3系不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸ともいう)が不足すると皮膚炎などの欠乏症が見られることから、目標量ではなく1日の“目安量”が定められている。

しかし実際には、1日1g以上のn-3系不飽和脂肪酸を摂取するのは難しい。DHAやEPAを摂取するには日々、かなり大量の魚介類を摂取しなければならないからだ。

■英でDHAをめぐる調査を実施

 そこで最近、DHAの摂取が不足している人、とくに子供について、DHAを含むサプリメントの有効性を調査する実験も行なわれている。

英国オックスフォード大学で行なわれた観察研究では、「長鎖オメガ3脂肪酸、とくにDHAの血中濃度と読解力・記憶力は関連する」ことが明らかになった。

つらいノドの痛みを改善するソフトカプセル【薬ものがたり】

風邪のシーズンは、マスクやうがいをしても、ノドが痛むことはありがち。イガイガ状態から始まって日増しにヒリヒリ痛む。そんなときなどに活用されているのが「イントウェル」(第2類医薬品)。

 解熱・鎮痛作用のあるイブプロフェンと、抗炎症作用のトラネキサム酸を配合。成分の効果が発揮しやすいように、ソフトカプセルというのも特徴である。

 「当社では、ノドの痛みを抑える『のどぬーるスプレー』もありますが、ノドのひどい痛み、発熱などの症状のときには『イントウェル』という使い分けをしていただくために、ラインアップを広げました。パッケージもわかりやすいと好評です」(小林製薬)

 発売は、2009年。同社の生活者調査では、20~50代の男女の半数以上が、1年以内に「つらいノドの痛みを感じた」と回答していたという。しかし、市場にはノドのひどい痛みに特化した薬は少ないため、「イントウェル」の発売に至ったそうだ。

 「マスクや『のどぬーるスプレー』は、いわば身体の外側からの防御。『イントウェル』は、身体の内側から症状を改善するための薬です。

ノドの症状がひどくなって、さらに風邪の症状を悪化させる前に使用している方が多い。一般的な総合感冒薬のように、たくさんの成分が入っていない点も、支持されている理由です」(同)

 諸兄はひどいノドの痛みのときに、どう対処していますか。

今からできる「花粉症対策」5つ

くしゃみ、鼻水、喉のかゆみ…花粉症の季節がくるのが怖い方は、いませんか?

花粉症を完治させることは難しいですが、今から紹介する5つの対策を実践すれば、症状を和らげることができます。

1.日本の味「ご飯・味噌汁・漬物・サバの塩焼き」を食べる

想像してみてください。ホカホカのご飯、あったかい味噌汁、サッパリした漬物、ふっくらとしたサバの塩焼き…。まさに、日本の食卓という感じがしますよね。実はこのメニュー、花粉症に効果があるんです。

まず、味噌汁と漬物。これらは、お腹にいい「乳酸菌」が多く含まれます。実は、お腹と花粉症の関係は密接。腸内環境が悪いと、ウイルスのような異物を体に留まらせてしまうのです。

次に、サバの塩焼き。サバ以外にも、アジ、イワシ、サンマといった青魚ならOKです。青魚には、アレルギーの症状を抑える、EPA、DHAが多く含まれています。美味しいだけではなく、花粉症にも効くんです。日本の美味しい味、お忘れの方、いませんか?

2.焼鳥は「レバー」をチョイス

粘膜を保護してくれるビタミンB群。それが豊富に含まれているのが、レバーです。焼鳥を食べる機会があれば、必ずレバーをチョイスしましょう。ただし、食べ過ぎは太る原因になるので、気をつけましょうね。

3.「ご褒美チョコ」はほどほどに

自分へのご褒美に、甘いもの。特に、高級なチョコレートは美味しいですよね。いくらでも食べられちゃいそうです。

しかし、それは危険。甘いものを大量に摂ると、血糖値が急激に上昇。そして、インスリンが血糖値を下げ、今度は血糖値を正常にするため、アドレナリンが出ます。これはストレスにつながります。

そうです、ストレスも花粉症を悪化させる要因の一つなのです。「ご褒美チョコ」はほどほどにしましょうね。

4.デザートは「ヨーグルト+いちご」

チョコが食べられなくても、ヘルシーで美味しいデザートがあります。ずばり、ヨーグルトです。花粉症を防ぐには、お腹の調子を整えることが大事ですから、ヨーグルトは打ってつけです。

そして、ヨーグルトにはイチゴを入れるのがオススメ。イチゴはビタミンCが豊富です。花粉症の薬は抗ヒスタミン薬が主流ですが、ビタミンCにも、この薬と同じ効果があるのです。ヨーグルトとイチゴの組み合わせは、「花粉症対策デザート」と言えるでしょう。

5.シャンプー、リンスはしっかり洗い流す

シャンプー、リンスに含まれる「界面活性剤」が、鼻や目の粘膜バリア機能を低下させる、と唱える専門家がいます。心配な人には、石鹸シャンプーがオススメ。ですが、髪がゴワゴワしてしまう可能性大です。

シャンプーやリンスは髪をサラサラにするために開発されたもの。女子にとっては、必要不可欠なアイテム。鼻や目の粘膜バリアを守りたいなら、しっかり洗い流すことが大切です。

いかがでしたか?

花粉症に負けない体づくり、始めるなら今ですよ。同時に健康にもなって、いいことづくめです。

自分でできる花粉症対策

目のかゆみや、鼻水、くしゃみ……。つらい花粉症の症状に、日常的にできるケア方法を詳しく説明します。

■目の症状へのセルフケア

 まずは眼鏡をして、目に入る花粉量を減らしましょう。花粉の侵入をブロックすることが重要です。花粉が目の表面につくと、かゆみや涙、充血などの症状が起こります。

・眼鏡やゴーグルなどで花粉が目に入らないようにする(特にゴーグルタイプは、花粉の侵入が少ないのでお勧めです。最近はゴーグルタイプでもおしゃれなデザインがあります)
・コンタクトレンズはできれば避ける(コンタクトレンズは、結膜炎を悪化させたり、花粉が付着します。どうしても必要なら、使い捨てソフトコンタクトレンズの方がいいでしょう。詳しくは眼科で相談してください。)
・洗顔と目の洗浄(目の対策としては目の周りをしっかりと洗いましょう。人工涙液を使って洗うのが効果的です。)

■鼻の症状へのセルフケア

 鼻に入る花粉をブロックすることが重要です。オーソドックスな方法ですが、まずはマスクを使うことが有効です。

・マスクをする(できれば使い捨てがオススメです。マスクにも花粉が付いているので、使い捨てだとそのまま花粉ごと捨てることができます)
・花粉を洗い流すために顔を洗いましょう(鼻の対策としては鼻の周り、特に鼻の下をしっかりと洗いましょう)
・鼻を洗う(市販の鼻洗浄液で洗いましょう。しかし、鼻の粘膜は敏感ですから、洗うのは少し辛いかもしれません)

■食事での花粉症対策

 様々な食材が花粉症にいい効果をもつと言われています。まずはお茶。茶葉には、いろいろな成分が含まれています。

・タンニン(カテキン類)
・ビタミンC
・テアニン(アミノ酸)
・カフェイン
・ポリフェノールなど

 特に共通して含まれているのがカテキンとビタミンです。特に、カテキンは、アレルギーを抑える作用があると言われています。

□甜茶(テンチャ)

 中国南部を原産地として、バラ科キイチゴ属の植物です。甜とは、「甘い」という意味です。効果ですが、甜茶の成分、肥満細胞からのGODポリフェノールがヒスタミンの分泌を抑える作用があるといわれています。ヒスタミンは、花粉症の鼻水、くしゃみ、アトピーでの痒みの原因物質の1つです。

□グァバ茶(シジュウム)

 熱帯アメリカを原産とし、日本では、沖縄や九州南部で栽培されています。グァバは日本ではバンザクロやバンジロウと言ったり、中国では蕃石榴と呼ばれたり、また南米ではシジュウムと呼ばれます。

葉にはビタミンB群や多量のタンニンなどが、果実には、ビタミンC カルシウム、カリウム、鉄分が豊富に含まれています。花粉症予防や治療として効果があるといわれています。

□べにふうき緑茶

 日本で、アッサム雑種の紅茶「べにほまれ」とダージリン系「枕Cd86」によって作られました。カテキン含量が多く、メチル化カテキンを多く含んでいます。メチル化カテキンは、茶の主要カテキンで、エピガロカテキンガレートがメチルエーテル化された物質です。

肥満細胞のIgEに結合する部分を抑えること、ヒスタミンの放出の抑制によってアレルギーを抑えると報告されています。通年性アレルギー性鼻炎の患者にべにふうき緑茶を6ヶ月以上投与して、症状に改善が見られ、血液中のIgEと好酸球が減少したと報告されています。

□乳酸菌

 アレルギーのメカニズムで、今まで、乳酸菌は、IgEを抑えたり、アレルギーを抑える「Th1」の働きを強めていたという報告がありました。さらに、マウス実験において、乳酸菌はアレルギーを起こす「Th2」の働きを抑えたという報告がありました。

この報告によって、乳酸菌が、「Th1」を増強して、「Th2」を抑制して、IgEを抑えてアレルギーを抑える仕組みが判明しました。様々な乳酸菌が花粉症に効果があると言われています。

25歳以上なら、コエンザイムQ10を還元活性した「ユビキノール」がオススメ

抗酸化物質であるコエンザイムQ10が注目されるようになってもう何十年も経ちますね。その効果も認められ、多くの人がその存在を知るようになりましたが、ここ6年くらいの間に一気に有名になったのが、ユビキノールです。

ユビキノールはコエンザイムQ10が体内で酸化され還元活性されたもので、高い抗酸化作用があり、体内で作られる細胞エネルギーを作ったり守ったりする役割をしているのは実はユビキノールだったのです。

しかしこのユビキノール、体にとってとても大切なものなのに、25歳をすぎたころからコエンザイムQ10の還元活性がスムーズに行われなくなり始めることが分かっています。

コエンザイムQ10がユビキノールに変換される量が減ると、細胞エネルギーが減少し、心臓や脳など体中に大きな病気を起こす原因となってしまうのです。

そこで、専門家は25歳以上の人、特に40歳以上の人には、コエンザイムQ10よりも体への吸収率が高い、還元型であるユビキノールをサプリメントとして摂取することを勧めています。

25歳より若い人の体は、コエンザイムQ10をユビキノールに変換させる力があるので、コエンザイムQ10でも大丈夫だそうです。

市場に出回るようになってまだ間もないユビキノールですが、その効果を実証する研究はすでに100以上も発表されているそうです。ユビキノールによっていい効果が期待される病気には、炎症性疾患や敗血症性ショック、心臓病や脳卒中、さらには歯周病も含まれています。

体のエネルギーレベルを上げてくれ、老化防止にもなり、より良い生活ができるようになるのです。お試しあれ。

専門医に聞け! Q&A 漢方で改善する体の“たるみ”

Q:現代では、ビジネスにおいて若く見られることが大事といわれます。最近、顔がたるんできたように思います。血色も良くないようです。対策法があれば教えてください。(50歳。家電量販店勤務)

 A:齢をとるにつれ、一般に肌がたるんでくるものです。顔も、目が垂れ、頬や顎にもたるみが見られます。現代医学的には、これは筋力の低下によってもたらされると考えられます。地球には引力があるので、引力に抗する力が不足すると皮膚が垂れ下がってきます。

 一方、漢方の見方では、皮膚のたるみは、気・血・水の異常が影響しています。まず、

漢方理論の気は、ものを上げる作用を持っているので、気が不足すると、すべてが下垂気味になります。ですから、皮膚のたるみは気の不足(気虚)によってもたらされると考えます。男女ともに、お尻が垂れ下がるなど、ボディーラインの崩れも同様です。

 気が不足すると、疲れやすく、体が冷え、脾胃(消化器全般)の働きが低下する傾向があります。胃腸の働きは筋肉と関係しているため、機能の低下が筋肉に現れ、皮膚がたるみ、垂れ下がるのです。

 そして、胃腸の機能が弱い原因としては、血の巡りが悪いことも関係しています。胃腸の働きが悪いと、摂取した食べ物から栄養をスムーズに作れないため、血は不足し臓器の働きは低下し、皮膚はたるみます。

また、水の巡りが悪い水滞によっても血の巡りが悪くなるため、胃腸の働きの低下をもたらし、たるみを引き起こすことがあります。

●たるみに用いる漢方薬
つまり、肌のたるみは全身的な健康と関わりがあります。たるみに用いる漢方薬にはいろいろとあります。

・補中益気湯
 補気薬。顔色が悪く、気力がない、食欲の低下、手足がだるいなどの症状に用います。
・十全大補湯
 気力・体力が不足、血色が悪い、皮膚が乾燥しているなどの症状がある場合に用います。内臓が丈夫になります。食欲不振がある場合は用いません。
・温経湯
 気・血をスムーズに巡らせる作用がある漢方薬。
・四君子湯
 脾胃(消化器)の低下に用いる漢方薬です。
・当帰飲子
 気・血・水の不足による乾燥した皮膚に潤いを与える漢方薬です。
・四物湯
 血を補う補気薬です。
・五苓散
 水が滞っているのを改善する漢方薬。

 ご質問の方の場合、まず、補中益気湯か十全大補湯を試すと良いでしょう。できれば、漢方専門の医院を受診して…。

岡田研吉氏(玉川学園・岡田医院院長)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病などに成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

驚異!「リンゴ酢」の魅力5つ―減量、消化、イボ取る

アップルサイダービネガーって聞いたことありますか?ビタミンE、P、A、マグネシウム、鉄分、カルシウムが豊富で、皆さんのご家庭にもストックしておくべきお酢なんです。今回はアップルサイダービネガーの魅力についてお話しします。

1減量がしやすくなる
やせたい人はぜひこの機会にアップルサイダービネガーを使ってみてください。研究ではこの酢を消費する事でゆっくりおなかをからにしていくため、空腹になりにくい事が分かっています。また糖分ををゆっくり血液に流してくれるため、炭水化物を食べた後の血糖値も高くなりにくいのです。

2消化が良くなる
この酢に含まれるペクチンはおなかの中のものと一緒に移動します。サラダにこの酢をかけて食べると消化状況もとっても良くなる事間違いなしです。

3イボを取る
ちょっと驚きですが、コットンをこの酢で湿らせ、イボの出来たところにしばらく当てておくと、自然と簡単に取り除く事が出来るそうです。形成外科に走らずにすむかも?!

4エネルギーを高める
この酢はエネルギーを高める事も知られています。カフェインを摂(と)らないようにしている人には特におすすめです。大さじ2杯ほどのアップルサイダービネガーにお水を混ぜて飲むと気分もスッキリし、仕事もはかどります。

5免疫力を高める
ビタミンやミネラルをしっかり取ると免疫が病気を寄せ付けません。もし風邪をひいたときは温かくしたアップルサイダービネガーにレモン、はちみつを混ぜたものを飲むと鼻の通りも良くなり回復に必要なミネラルがあなたの体を修復してくれます。

こんなにも良い事ずくめのアップルサイダービネガー。まずはサラダ用のドレッシングに混ぜて作ってみる事から始めてみてはいかがでしょう?

サプリの飲み方は間違いだらけ!薬剤師カフェで聞く

自称・美意識の高い友人によると、彼女はビタミン・コラーゲンをはじめ、ひいては何やらけったいな名のサプリまで計20種ほど摂取しているそう。サプリは本当に「飲めば飲むほど良い」のでしょうか。

 銀座6丁目にある「薬剤師カフェvita」では、医療関係者しか入手できないサプリを販売しています。代表の平井陽子さんは薬剤師としての経験・知識を生かし、病院にかかる前すなわち「予防医学としてのサプリ」を広める啓蒙活動を行っています。平井さんに、正しいサプリの飲み方について伺ってきました。

◆自己判断での「サプリ飲みあわせ」は危険

――どのような年齢・悩みの方が来店されるのですか。

「女性は20代後半くらいから、上は80代の方までいらっしゃいます。相談内容は、女性はやはりアンチエイジングに関するものが多く、男性、特に中年の方は疲労回復を目的とされていますね。男女比は4:6で少し女性が多いくらいです」

――後ろの棚に並んでいるサプリと市販品との違いは何でしょうか。

「ここでは、アメリカで製造された医療関係者しか入手できないものを販売しています。保険制度の違いもあり、アメリカでは予防医学としてのサプリの意識が高く、例えばビタミンCを見ても日本の市販品の含有量がせいぜい75mg(1日の目安、以下同じ)なのに対し、ここでは1400mgのものを扱っています」

――約20倍も違いますね!となると、少し副作用なんかも考えてしまうのが正直なところなのですが……。

「薬剤師が扱っているものなので安心してください。それより、自己判断で適当に飲み合わせる方が危険です。サプリと医薬品(第三類)を同時摂取する方が多いですが、合わせ方によっては効果を失ったり副作用が出ることもありえます」

◆コラーゲンはいくら飲んでも吸収されない

――個人的に、日本のサプリの中には「ほとんど入っていない、もしくは効果がないのにさも効果があるように唱っている」ものもあると思うのですが、薬剤師としてどう思われますか。

「確かに日本のサプリ業界は効果より利益重視なところがありますね。例えばコラーゲン系の商品です。コラーゲンの分子は大きく、実はいくら飲んでも体内に吸収されません。また、少し前にコエンザイムが流行りましたが、以前某社の含有量を見たとき、たった1mgしか含まれていませんでした。アメリカでは200mgくらいですので、効果の違いは一目瞭然です」

――なんだかますます「ゼニ」のにおいがしますね(笑)。

「仕方ないですね。1.4兆円規模の化粧品市場に対し、健康食品は2兆円を超えていますから……。皆さんが市販のものを購入するときには、含有量をチェックしていただければと思います」

――こちらのサプリのお値段はどれくらいでしょうか。

「1ヶ月単位で販売しており、例えばダイエット目的で3700円、美肌目的で6000円からです。カウンセリングは約20分1000円(オリジナルお酢ドリンク付き)ですが、サプリを購入した方は無料になります」

 サプリにまつわる裏話を聞き、気休め程度にビタミン剤を飲んでいた筆者にはサプリに対する考えを改めるきっかけとなりました。「毎日飲んでいるのに効果が得られない」という人には薬剤師によるきちんとしたカウンセリングをお勧めします。 <TEXT/井上こん>

●薬剤師カフェVita http://vitacaffe.jp/ (医療用サプリの通販もあり)

【平井陽子さんプロフィール】
帝京大学薬学部卒業、2007年薬剤師免許取得。同年、 国立がんセンター中央病院に受託研究薬剤師として勤務。2010年アインファーマシーズ・ アインズ&トルぺ原宿クエスト店で、医薬品・健康食品を担当。2011年薬剤師カフェ・ヴィタに店長として就任

疲れを感じたら鉄分サプリを摂るべき?「いいえ:摂るべきでは無い」

鉄分不足はガソリンのほとんど残ってない車を走らせるようなものです。でも足りてないわけではないのに余分にサプリなどでとると、体に危害をきたすようです。

血液から酸素が運ばれるため、鉄分はエネルギーレベルにかなりの影響を与えます。鉄分が不足(貧血状態)し、酸素が十分運ばれないとエネルギーレベルがかなり低くなり、ムードに影響を与え、免疫システムにも負担を与えます。

食事、飲んでいる薬、運動、妊娠、授乳、生理やある種の病気などで血液を失っていることなどが鉄分不足の原因になります。

特に女性には鉄分欠乏症が多く、子供のいる女性(特に授乳中や妊娠中の女性)の場合4人に1人がなり、その他、ベジタリアンや、アスリート、10代の女子、子どもがなりやすいと言われています。

鉄分のサプリメントを飲むことは鉄分不足の人にとってはいい対策なのですが、鉄分レベルが正常な人は摂(と)る必要はありません。

実のところ必要でないのにとってしまうと、体に毒になってしまい、特に小さい子どもの鉄分の摂(と)りすぎは、死に至ることもあるほど怖いのです。

“疲れ”や”だるさ”は鉄分不足の最も主要な症状ですが、その他鉄分不足になると、息切れ、頭痛、吐き気、めまいなどが起こることもあります。

あまり体のだるさが続く時は一度医者に見てもらい、何が原因か知ることが大事です。自己判断で鉄分サプリを摂(と)らないように注意してください。

サプリでも摂(と)りすぎても害のないものと害になるものがあるので、やはり自己判断でサプリを選ぶのは難しいですね。

かわいくて効果アリ! 花粉対策グッズ大調査

風邪をひいたわけではないのに鼻がむずむず、くしゃみが止まらない。外出のたびに目がしょぼしょぼして涙が出る。「花粉症.COM (http://kafunshou.goteck.com/kanzya.html)」によれば、現在、日本人の約6人に1人が、こうした花粉症の被害に悩まされているという。

主な原因となるのは、スギやヒノキなどの花粉。全国の気象情報を提供する「ウェザーニューズ (http://weathernews.com/ja/nc/press/2012/121129.html)」は、今年は早いところで2月上旬から飛散し始め、3月、4月頃にピークを迎えると発表した。

ところが、実は今の時期もあなどれない。「花粉症の原因と予防・治療・対策 (http://www.lasik2.net/kafun/season/1000000067.html)」によると、冬は飛散量こそ少ないものの、「アキノキリンソウ」や「ハンノキ」などの花粉に注意すべしとある。

そこで今回は、春までの長期戦を少しでも快適に乗り切るための、おしゃれな花粉症対策グッズをご紹介しよう。

■普段使いOK! おしゃれな花粉対策用メガネ
人気のアイウエアショップ『JINS』が1月24日より発売する、花粉対策用メガネ。普段使いしやすいスタイリッシュなデザインと、花粉カット率93%という機能面の高さに大きな注目が集まっている。形は4タイプあり、計16色のカラー展開。価格は2990円から。
【花粉Cut (http://www.jins-jp.com/functional/kafun/)】

■メイクくずれを防いで、しゃべりやすいマスク
空気中の微粒子を99%もカットするうえ、特殊なプロテクト加工がファンデーションやリップの付着まで防いでくれる、まさに女子のためのマスク。口元の空間がたっぷり確保される立体構造だから、友達とのおしゃべりもしやすい。
【メイクがおちにくいマスク 三次元 (http://hc.kowa.co.jp/ochinikui/)】

高機能でおしゃれなアイテムなら、花粉症のイライラも少しは緩和されるかも。

またほかにも、意外なグッズでの花粉症対策をご紹介しよう。

■花粉症のイライラを香りでリフレッシュできるアロマ
アロマテラピー用精油のセット。ユーカリ、ティートゥリー、ペパーミントといった爽やかな香りを楽しめるラインナップに、使いやすいスポイトが付いている。ハンカチに数滴含ませておけば、外出中の気分もあがりそう。
【トライアルエッセンシャルオイル ハッピーノーズセット (http://onlineshop.treeoflife.co.jp/goods/?g=084468010)】

■継続して摂ることで、症状の緩和が期待できるドリンク
花粉症の改善に役立つといわれるL-92乳酸菌を含んだドリンクがカルピス社から発売されている。飲みやすいヨーグルト風味だから、おいしく気軽に続けられる。
【アレルケア 280mlPET (https://www.calpis-shop.jp/products/l92_bottle.html/)】

いずれも、学校でちょっと自慢できそうなアイテムばかり。今年はオシャレしながら花粉もしっかりガードして、すっきりと春を迎えよう。

「健康食品」高額商品は要注意 不調感じたら摂取中止を

健康になりたいと思って利用した健康食品で健康被害に-。日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会(東京都目黒区、NACS)が今月実施した、健康食品に関する電話相談に寄せられた事例の一つだ。

健康食品はあくまで食品の一つだが、専門家は利用で体調不調を感じたら直ちに摂取を中止するよう呼び掛けている。(平沢裕子)

 ◆医薬品と混同も

 電話相談は2日間にわたり、東京と大阪で実施され、計110件の相談が寄せられた。60、70代の高齢者からの相談が多く、NACS副会長の青山理恵子さんは「自分が利用している健康食品が大丈夫なのか不安に思って相談を寄せられた方が多い。

腰痛など高齢者の持病は医者に診てもらってもすっきり治るというものではなく、それで健康食品に頼っている状況もあるようだ」と話す。

 相談を見ると、健康食品に医薬品と同等、またはそれ以上の効果を期待している人が少なくなかった。

 肝炎治療のため医師からステロイド剤を処方されていた千葉県の60代女性はステロイド剤を少しでも減らそうと、「肝臓に効く野草」との広告が女性誌に掲載されていた錠剤(1瓶270錠で4瓶約4万円)の健康食品を利用。当初は体調が良くなったように感じた。

しかし、3カ月ぐらいして肝機能が悪化し、現在は以前の3倍のステロイド剤を使わなければならなくなったという。

 このほか、関節症の緩和に良いと自己判断して液体カルシウムを飲んだら舌がしびれるようになった▽病院での持病の薬で生じた足のしびれを治そうと健康食品を飲んだら足に発疹が出た▽膝が痛むので広告で見た健康食品を購入-など、ちょっとした痛みやしびれなどの症状を医師に相談するのでなく、健康食品で自分で治そうとする様子がうかがえた。

 健康食品を利用した後で起きた健康被害の症状が健康食品によるものかどうかは分からない。ただ、健康食品でも錠剤やカプセル、粉末の形状のものは特定の成分が過剰に濃縮したり未承認医薬品が含有したりするものがあり、思わぬ健康被害が発生する場合があるため、注意が必要だ。

 ◆利用状況などメモに

 健康食品には、国がその「健康の保持増進効果」を確認した特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品などがある。

 しかし、これらの食品とそうでない健康食品との違いが分かっていない人も多かった。トクホの広告では「コレステロールを下げる」などの表現があり、この文言から薬と同じような効果があると思っている人が多くいた。

 「高い製品を買わされた」「返品に応じない」など高額製品を購入したことによる経済的被害の訴えも多く寄せられた。

 国立健康・栄養研究所の梅垣敬三・情報センター長は「医師に内緒で健康食品を利用し、健康被害に遭った事例をよく聞く。通院している人は医師に利用を伝えるとともに、製品名、摂取量、体調など利用状況をメモしておくといい。発疹が出るなど体調の不調が出たときは直ちに摂取を中止してほしい」とアドバイスする。

 NACSは今年中に報告書をまとめ、来年1月にも関係省庁や業界団体に被害軽減のための提言を行う。

 ■高額商品は要注意

 健康食品は食品名に法的定義がなく、さまざまな形態や品質の製品が流通している。価格も数百円から数万円まで幅があり、消費者の中には「高い方が効果がある」と思っている人が少なくない。

NACSの電話相談では、こうした消費者心理につけ込み、有効性の根拠のない商品を高額な値段で売り付ける業者の姿も浮き彫りになった。

 適正な製品とそうでない製品を消費者が見分けるのは難しいが、「錠剤やカプセル、粉末の形状で何万円もするものは疑ってもいい」(梅垣センター長)。


栄養ドリンクと風邪薬の併用は? お酒で割ってもOK? ドリンク剤の謎を解決

 ドラッグストアやコンビニなどでよく見かけるエナジードリンクや栄養ドリンク。お疲れぎみの身体をシャキッとさせてくれそうですよね。でも、たくさんあるのでどれをどのくらい飲んだらいいのか、迷ったことはありませんか?

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いとは?

「明確な定義はありませんが、栄養ドリンクが総称で、その中にエナジードリンクというカテゴリーがあります。栄養ドリンクは大きく医療系と非医療系に分かれます。非医療系の『炭酸飲料』の中で価格がやや高めで成分が特徴的なものが『エナジードリンク』といわれています」(深野さん)

風邪薬とドリンク剤の併用はOK?

 風邪のとき、食事のかわりにドリンク剤を飲む人もいるのでは? しかし、風邪薬との併用は基本的にNGなんだとか。

「風邪薬にもカフェインが含まれているため、ドリンク剤でもカフェインをとってしまうと副作用を招く可能性があります」(松永さん)

 ただし、効能の欄に「発熱性消耗性疾患」と書かれたドリンク剤は飲んでもOKだが、用法用量をきちんと守ること。

夏バテを解消するドリンクは?

 酷暑とも予報されている今年の夏。暑さで食欲が湧かず“夏バテ”ぎみに。

「大量に汗をかいて失った栄養成分をドリンク剤で補うことができます。成分表示に疲労回復の効果があるクエン酸や、体内吸収率を上げるアルギニン、ビタミンB群、ビタミンCを含むドリンクを選べば、夏バテ解消につながります」(深野さん)

 身体にだるさを感じたタイミングに飲めばOK。胃腸が弱い人は食後の摂取が安心とのこと。

男性機能が衰えた夫にオススメの1本は?

 年齢とともに男性機能が衰えるのはしかたがないけど、夫が元気になる方法はあるの?

「男性機能を上げるには、血管を拡張するアルギニンの摂取が効果的です。ただ、アルギニンだけでなく、GTPという核酸成分を一緒にとる必要があります。白子にはGTPが多く含まれているので、アルギニン入りのドリンク剤と白子や核酸入りサプリメントをとることで、効果が出てくるかもしれません」(松永さん)

 即効性がある対策ではないそうですが、いざというときの準備としては有効でしょう。

アルコールで割ってもOK?

 最近、飲食店で見かける“エナジードリンク割り”。お酒をドリンク類で割っても問題ないの?

「エナジードリンクで割ったアルコール類は、他の飲料よりも血中のアルコール濃度を高めるという報告があります。また、エナジードリンクに多く含まれるカフェインには“酔い”を感じにくくさせるため、よけいにアルコールを摂取してしまいがちです。栄養ドリンクも同様なので、これらで割って飲むのはオススメできません」(松永さん)

子どもにドリンク剤を飲ませてもOK?

 栄養ドリンクやエナジードリンクで、テスト前の集中力をアップさせたい、というお母さんもいるけれど、子どもに飲ませる場合は注意が必要だとか。

「カフェインは子どもの身体の発育を阻害する可能性があり、市販のドリンク剤にはカフェインが含まれていることが多いんです」(深野さん)

 子どもに飲ませる場合は、ノンカフェインの子ども用ドリンク剤を選んでほしいとのこと。

ドリンクを飲んだあとに尿が黄色くなるのはなぜ?

 ドリンク剤を飲んだあと、尿の黄色さに驚いた経験がある人もいるはず。こんなに黄色くても大丈夫?

「エナジードリンク・栄養ドリンクを飲むと、ドリンクに含まれたビタミンB2が尿として排出されます。尿として出るのは余分な栄養成分なので、心配ありません」(深野さん)

<教えてくれたひと>

松永政司さん◎NPO法人遺伝子栄養学研究所理事長。京都大学工学博士、昭和大学医学博士。核酸の研究開発・普及に努める。『核酸が健康寿命を伸ばす』(致知出版社)など著書多数。

深野真季子さん◎管理栄養士・フードスペシャリスト。栄養学を専門に学び、北海道産機能性食品開発推進コーディネーターを経て、現在はNPO法人遺伝子栄養学研究所の管理栄養士を務める。

6剤以上でリスク増大 「多剤処方」はやっぱり問題だ!

年齢を重ねると体の不調が出てくるのは仕方がないが、薬の数が増えるほど、思わぬ作用で健康を害するリスクも高まってくる。高齢者で今、こうした「多剤処方」が問題に。無駄な薬はないか、かかりつけ医や薬剤師に相談してみよう。

 千葉大学医学部附属病院(千葉市中央区)の薬剤師、新井さやかさんは、内科の病棟に入院していた70代の男性患者のカルテをみて驚いた。

「上の血圧が80(mmHg、単位以下略)で、下が52。これは低すぎますね」

 2型糖尿病のほか、泌尿器の病気や高血圧などの持病もあった男性。ふらつきなど薬の副作用と思われる症状が出ていた。

 処方されている薬を新井さんがチェックすると、心臓の機能を保ち、血圧を下げる薬が3剤、胃腸系の薬が2剤、血糖を下げる薬が2剤、尿の出をよくする薬が3剤など全部で13種類23錠にものぼった。薬の内容を精査すると、尿の出をよくする薬には、血圧を下げる作用もあった。薬の相乗効果で思いのほか血圧が下がっていたようだ。

 男性は、薬の代謝にかかわる腎臓の機能も低下していたことから、新井さんは「少し薬を減らしたほうがいい」と判断。医師や看護師などと相談し、最終的に10種類15錠にし、また1剤あたりの服用量も減らした。

「男性は、退院時には上の血圧が120台まで上がり、ふらつきなどもなくなりました。薬を減らして持病が悪化することもありませんでした」(新井さん)

 この男性のケースは、今、高齢者医療で大きな問題となっている“多剤処方(ポリファーマシー)”の典型例だ。「その患者に必要な量以上に薬が処方されている状態」で、かえって健康を害することさえある。

 こうした問題が起きるのは、同院も含め、ほとんどの病院では診療科が臓器別に分かれているためだ。複数の病気を抱えている患者は、それぞれの診療科を受診し、治療を受けて、薬をもらう。その結果、薬の重複などが生じ、多剤処方になってしまう。

 同院の高齢者医療センターでは多剤処方対策として、2015年9月から医師と看護師、薬剤師らがチームを組んで、「ポリファーマシー・フレイル回診」をスタートした。外科系の入院病棟を週に1回見てまわり、入院患者の処方薬の状況を確認。多剤処方が疑われるケースでは、患者や家族の同意のもと、薬をやめる、薬の種類を変える、量を減らすといった調整をしている。

 チームを束ねる医師で同センター長の横手幸太郎さん(千葉大学大学院教授)はこう説明する。

「各診療科でも薬の重複を確認していますが、日々の診療に忙しく、確認しきれないところがあります。そこでわれわれが横串を通すように、各科で処方されている薬について、重複がないか、慎重な投与が必要な薬はないかなどをチェックすることになったのです」

 チームで中心となって動く同センターの医師、石川崇広さんはこう言う。

「入院中は常に医師や看護師などがいるので、減薬を試みて何かあったときに素早い対応が可能。問題がないことを確認してから退院するので、患者さんやご家族も安心だと思います」

 退院後は、かかりつけ医などほかの医療機関が処方を引き継げるよう、「●●剤を減らしました」など状況を記した手紙(診療情報提供書)を送っている。

 新井さんらのまとめによると、同院に入院した65歳以上の患者の26%が10剤以上の薬を処方されていた。うち48%で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬など、15年12月に日本老年医学会が発行した『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』の中で「特に慎重な投与を要する薬物」とされた薬が使われていたこともわかった。

 現在、チームは回診のほか、ポリファーマシー外来も始め、他科から紹介された患者の処方薬の調整も行っている。

「患者さんの中には、『薬はたくさんもらうほどいい』と思っている方もいます。薬に対する精神的な依存や不安などへの理解や対応も、必要だと感じています」(石川さん)

 実際、高齢者にはどれくらいの薬が処方されているのか。先のガイドラインによると、医療機関の診療報酬明細書(レセプト)の調査では、70歳で平均6種類以上の薬を服用していた。また、薬の数が増えるほど、健康への害(有害事象)が生じ、特に6剤以上でリスクが増えることもわかった。

 この理由について、総合診療医の徳田安春さんは、次のように解説する。

「加齢にともない腎臓や肝臓の機能が落ちて、薬の代謝が悪くなるので、薬の成分が体内にとどまりやすい。さらに、身体の脂肪の割合が高くなるため、脂溶性の薬が残りやすい」

 そのため有害事象が起こりやすいのだという。

 先にも述べたが、高齢者は糖尿病や高血圧、心臓病、関節の痛みなど、複数の持病があることが多い。

「関節痛などで、“痛み止めには胃薬”というように、副作用対策として必ずセットで処方される薬もあるので、薬の数はどんどん増えてしまいます」(徳田さん)

 薬が増えれば、薬と薬の相互作用が起こりやすい。冒頭の男性のケースのように効果が強まったり、逆に弱まったり、思わぬ症状を引き起こしたりすることもある。例えば、認知症の薬とパーキンソン病などの治療に使う抗コリン薬を併用すると、効果が薄れることがある。また、骨粗しょう症に使うビタミンD製剤と、降圧に用いる利尿薬の併用で、血液中のカルシウムが増える高カルシウム血症のリスクが高まる。

 救急の現場でも診療にあたっていた徳田さんは、搬送されてきた高齢者で、多剤処方が原因と思われる症例をいくつも見てきた。

「高カルシウム血症は、重症になると意識障害が起こることがあります。高齢の患者さんやご家族に話を聞くと、多くの薬を飲んでおられる。過ぎたるは及ばざるが如し、です」(徳田さん)

疲れが取れにくい方必見!ビタミンB2で日々の疲れを軽減できる!

休んだのに疲れが取れない…ビタミン不足かも!

慌ただしく働いた平日が終わり、休日は家にこもってたっぷり休んだにも関わらず、翌朝になっても疲れが取れていなくて気分も身体も沈みがち…という方が多いのではないでしょうか。

たくさん休んでいても疲れが取れにくい原因は、ストレスが大きく関係しているそうです。仕事や学校で日常的にストレスを感じて蓄積されると、胃や腸、体全体にもダメージを及ぼし、ぐったりとした疲れが出てきてしまい、疲れが取れにくいと言われています。

また、生活習慣の乱れにより、睡眠不足や栄養バランスのとれた食事ができていないとビタミンBが不足している場合が。ビタミンBは、ストレスに負けない身体をサポートしてくれる重要なビタミンなので、もう一度自分の食生活を見直してみるとよいでしょう。

ビタミンB2で疲れにくい身体に!

ビタミンB2は、口から取り入れた食べ物をエネルギーに変換する働きをサポートしています。ビタミンB2や、その他のビタミンが不足しているとうまくエネルギーに変えることができず、疲れやすくなってしまいます。

ビタミンB2の1日あたりの摂取量は、成人女性で1.2mgが目安。特にビタミンB2が豊富に含まれている食べ物は、レバー、さば、アーモンド、牛乳、卵などがあげられます。

また、ビタミンB2は水溶性のため、身体の中に長時間溜めておくことができないので、こまめに取り入れると効果的です。ビタミンCとは違い、ビタミンB2は加熱調理をしてもビタミンが減少することがないので、炒めたり茹でたりしてビタミンB2を取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。

疲れた身体をビタミンB2でサポートしよう

ビタミンB2が不足していると、疲れが取れにくくなるだけではなく、口内炎やニキビ、肌荒れや肌のかゆみ、髪の毛のパサつき、消化不良などの悪影響をもたらすことがあると言われています。

たくさん休んでも疲れがなかなか取れなくて悩んでいる方は、ビタミンB2を積極的に摂取して自分流のリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを溜めない生活を送ってみてくださいね。

「病院で出す薬」が買える薬局 保険が利かなくても安い理由

病院に行って診察を受けないと「きちんとした薬」はもらえない──そんな“常識”に一石を投じる薬局が登場している。実は、基本的に病院で診察を受けないと手に入らない「医療用医薬品」には、医師の処方箋が必須の薬と、そうではないものがある。薬の添付文書をよく見ると、そのことがわかる。

 例えば血が固まるのを抑える抗凝血薬「ワルファリン錠」の場合、規制区分に「処方箋医薬品」と書かれている。一方、風邪薬として処方される「PL配合顆粒」は医療用医薬品であるものの、規制区分には「処方箋医薬品以外の医薬品」と書かれている。

 そのため、このような薬は処方箋なしでも買うことが認められているのだ。本誌が確認できた限りでは、「病院で出す薬」が買える薬局は全国に6店あった。こうした薬局は医師の診断を伴わないので健康保険が利かない。店頭での購入に際して保険証を提示することはなく、「10割負担」になる。

 ところが、病院で診察を受けて処方された場合より、安くなることもあるのだ。ポイントは診察料などがかからないところにある。昨年8月に薬局「池袋セルフメディケーション」をオープンした長澤育弘代表がいう。

「例えば、風邪で病院を受診した場合、初診料で2820円、処方箋料680円、内服薬の調剤料が250円、症状が出た時に飲んでもらう頓服薬の調剤料210円、さらに調剤基本料410円、薬学管理料500円が加わり、合計で4870円となる。ここに医療用総合感冒薬や解熱剤の代金がプラスされて、5000円を超えます。

医療費が3割負担として計算すると約1600円になります。これが当店で薬を出すだけなら、感冒薬が800円、解熱剤が300円程度で、合わせて約1100円となるため、およそ500円安くなります」

ケチと思われたくないのかジェネリック使う患者3割もいない

医療費をいかに節約するかは誰にとっても大きな問題だ。

 入院や通院のほかに、医療費で大きな割合を占めるのは薬代である。特に、糖尿病や高血圧症、胃腸病などの慢性疾患の場合、長期的に薬代がかかり続けるので、負担はかなり大きい。

これを安く抑える方法が、CMなどでよく耳にするジェネリック(後発医薬品、*注)である。

「薬代を安く抑えるコツは、ジェネリックを利用することでしょう。ジェネリックと聞くと嫌がる患者もいるため、

薬局側は奨めるのを躊躇している状況で、患者側からいわないと、薬剤師が先発品を調剤してしまい高くつくケースがあります」(医薬ジャーナリスト・藤田道男氏)

 すべての薬にジェネリックがあるわけではなく、先発品との価格差もまちまちだが、一般的には先発品の2~8割程度の価格になる。

「たとえば、病院処方の胃腸薬の場合、先発品を1か月分調剤してもらうと、薬剤料と調剤技術料、薬学管理料の合計で約7000円かかり、1年間で約8万4000円になります。

これをジェネリックに替えると、薬剤料が半額になって1か月約4500円、1年では約5万4000円になり、年間約3万円浮く。健康保険を使って3割負担とすると、自己負担額は1年間で約1万円安くなります」(大病院の医療事務関係者)

 これほどの負担軽減効果があるのに、意外にもジェネリックを利用する人は少ない。

前出・医療事務関係者は「先生に遠慮しているのか、ケチだと思われたくないのか、効き目が悪いと思い込んでいるのか、“ジェネリックを使いたい”と申し出る患者さんは3割もいない」という。

 ジェネリックの効き目については、厚労省が「先発品と同じ」とお墨付きを与えている。医療費削減のため、ジェネリックを多く処方している薬局には保険点数の加算があるので、薬局側が嫌がることもない。

病状や体質によって医師が先発品を指定する場合もあるが、処方箋の「後発医薬品への変更不可」の欄に医師のサインがなければ、薬局で「ジェネリックをお願いします」と申し出ればいい。

【*注】特許が切れた医薬品を、他の製薬会社が製造・供給する医薬品のこと。日本では近年、医療費抑制のために厚労省が普及を進めている。

サプリメントを盲信する人に教えたい基本 価格のからくりと飲み合わせの裏側

私たちの生活に深く入り込むサプリメント。でも、ちょっと待って。高いお金を払って飲み続けているそのサプリ、大丈夫ですか?
 郵便局の窓口で切手を少々まとめ買い。笑顔と共に、いつものティッシュに替えてオマケに差し出されたのは、サプリメント(サプリ)のサンプル。注文用はがきも同封されていた。

 気がつけば、世の中にはサプリがあふれていた。新聞を開けばサプリ、コンビニにもサプリ、郵便局にもサプリである。
 日本ではサプリにはっきりした定義がない。厚生労働省の認識は「『特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品』が該当すると考えられる」。薬を連想させるような見かけだが薬ではない。位置づけとしては「食品」だから、医薬品に似た錠剤やカプセル、通常の食材から菓子、飲料までを幅広く「サプリ」と呼ぶこともある。

 そこから1991年に特定保健用食品、2001年に栄養機能食品、15年には機能性表示食品として機能性表示が可能になったものが抜けた感があるが、言ってみればこれらもサプリだ。機能性表示が認められた3分類に属するものを除けば、よく言えば百花繚乱、悪く言えば玉石混交。100円均一ショップで売られているものから1瓶が数万円もするものまで、価格帯も幅広い。

「日本のサプリは自己責任で購入するしかない。消費者はサプリを見る目を養ってほしい」

 こう助言するのは、水戸中央病院の法人医療技術部部長で薬剤師の酒井美佐子さんだ。

●高価ならば良いか?

 価格のバラツキには理由がある。まず成分自体に差があること。主たる成分には天然物質と合成物質があり、前者のほうが価格は高い。例えば、ビタミンCのサプリの表示で「アセロラ」とあれば天然物質か抽出物がそのまま入っている。物質名で「ビタミンC」と入っているのは合成物質だ。合成物質で最も質が高いのは「医療用医薬品」として用いられるものだ。
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 原材料は含有量の多い順に表示されているが、成分以外に、成型や増量、希釈が目的の「賦形剤」を含む添加物が上位に来ることがある。例えば、乳糖、結晶セルロース、蔗(しょ)糖エステルなどがそれ。微量栄養素であれば添加物が多いのは仕方ないが、肝心の成分はごくわずかという商品も少なくない。

 製造原価以外では、医師の監修、著名人の広告、テレビや新聞を使った宣伝、チラシやダイレクトメールの大量配布といったものが価格を押し上げる。化粧品や衣類などの消費財と一緒で、高価であることが必ずしも質や満足度に直結するというわけではなさそうだ。

 最も問題なのは、サプリの場合、副作用があってもそれが前面に出てこないことだ。

 効果を高めるにはそれなりの使い方もあるが、サプリは「食品」なので1日の摂取量だけが表示され、効果的な使い方を明示することもできない。適正な使用のためには、薬を服用中の場合の相互作用やアレルギーのチェックは欠かせない。

●服薬中の人は要注意

 酒井さんが挙げた特に注意すべき相互作用は二つ。まず、血栓の予防薬として多く使われるワルファリンの作用を無効にしたり高めすぎたりするサプリ。もう一つは、多くの医薬品の効能を弱めるセントジョーンズワートというハーブだ。うつ症状に効果があるとされるセントジョーンズワートが商品名になっているサプリならわかりやすいが、ハーブティーなどを調合してもらう場合、気分の落ち込みや不眠などを訴えると知らないうちにブレンドされてしまうことがあるので要注意だ。

 そもそも、サプリはどんな人に必要なのか。

 サプリは大きく三つに分かれる。厚労省の「国民健康・栄養調査」によれば、現代の日本人に不足している栄養素は食物繊維、カルシウムやビタミンC。女性の場合、鉄や亜鉛も不足していることが多い。だから、食生活と照らし合わせてベースサプリを補充するというのは妥当な使い方だ。

●食生活の見直しが基本

 東京医科歯科大学医学部附属病院臨床栄養部副部長で管理栄養士の斎藤恵子さんは、

「植物を育てるにもまず土が大切で、その上に肥料を与えるように、まず土台となる食事を振り返ってほしい。食事が乱れているのをサプリでカバーしようとする頼りすぎは禁物」

 と注意を促す。「やせる」を目的にしたサプリには、特に注意が必要だと斎藤さん。

「ある特定の食品を取ってやせるのなら、それは栄養になる物ではない。そもそも食品ではなくて、“毒”であると考えたほうがいい」

 過去には、中国製のダイエット系健康食品に医薬品の成分が含まれていて深刻な健康被害をもたらしたこともある。前出の水戸中央病院・酒井さんは、

「ダイエット系のサプリに限らず、海外製品には危険な製品が交じっていることがあり、肝機能障害や急性の胃腸障害で下痢を起こす危険もあり得る」

 と警鐘を鳴らす。

 薬に近い位置付けのサプリの場合、医師、薬剤師、管理栄養士など医療の専門家の手を借りたほうがいい。身近なのは薬局やドラッグストアだ。

 国は16年から、個人の主体的な健康の保持増進への取り組みを積極的に支援する機能を有する薬局を「健康サポート薬局」と位置付け、普及を推進している。ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスが展開する「マツキヨラボ」などがそれだ。酒井さんは言う。

「サプリの販売促進という目的もあるが、医療者が関与して対面で販売する以上、信頼は担保できるのではないか。こうした健康サポート薬局や“かかりつけ薬局”を活用してほしい」

 医師や歯科医師がサプリについて助言するクリニックも増えている。循環器専門医として食事指導に力を入れてきた登坂正子さんは16年末、未病対策を軸にした自由診療のホリスティキュア メディカル クリニック(東京都中野区)を開院した。

「病気の引き金になるミネラルバランスの崩れは、個々人の体質、消化吸収能力などにより差が出てくる」と語る。

 そこで、隣接する「栄養ケアスタンド」では、体内の有害金属やミネラル、健康や美容に悪影響を及ぼす糖化の進行度、さらには食生活から起こしやすい不調を推測する独自のボディーチェックに基づいて、その人に最適な栄養やサプリを助言する。

●有効性は必ずしも…

 ブルーベリーが目に良いからと毎朝大量のジャムをパンにつけ、糖分過剰で糖尿病が悪化した、イチョウ葉が認知症に良いからと拾ったイチョウの葉をお茶にして飲んで有害成分のギンコール酸による副作用を起こした、というのは実際にあった事例だ。健康のための商品で健康被害が生じては本末転倒。成分だけを抽出して精製してあるサプリは使い勝手がいいとはいえ、適切なものを選び、適切な使い方をしなければ意味がない。

 国立健康・栄養研究所が運営するサイト「『健康食品』の安全性・有効性情報」には素材情報データベースがあり、サプリやその成分の安全性、有効性を調べられる。よく売れているサプリの成分についても「調べた文献の中で見当たらない」
「さらなる検証が必要である」といった情報が掲載されている。

雨の日ほど「花粉症」悪化…医学博士が気圧との関係指摘

2月の終わりから鼻がグズグズしている人は、もうウンザリだろう。花粉症を引き起こすのは、春先のスギやヒノキだけでなく、夏にかけてはイネ、秋はブタクサと、ほぼ一年中飛んでいる。それだけに、子供も含めて3人に1人が悩む“国民病”だ。

 この週末、花見を計画している人も多いだろうが、関東地方は天気がイマイチらしい。そんな予報だと、花粉症の人は、「雨や湿気で花粉の飛散が抑えられて、症状がちょっとは楽になるかな」と思ったりする。が、中には、雨天の日ほど症状がひどくなる人もいる。一体、なぜか。

 複数の耳鼻科医に話を聞くと、「理由はよくわからない」と口をそろえる。うーん、とにかくつらいんだよぉ。一人の耳鼻科医に食い下がると、「降り始めは、上空高くを飛んでいた花粉が、雨とともに落下し、ちょうど人間の顔の高さまで落ちてくる。それで、花粉を吸い込みやすくなる」と、少しは納得。

 そんな中、「気圧が関係しているのでは」と言うのは、医学博士の米山公啓氏だ。

「雨の日は概して気圧が低く、自律神経のうち副交感神経が優位になりやすい。アレルギー疾患は、一般に副交感神経が優位なリラックス時ほど症状が悪化する傾向があります。体の調節機能が落ちて、咳やくしゃみが出やすくなるのです。寝るときに咳が出やすくなるのも、そのため。花粉症の悪化と雨天との関係も、それでしょう」

 雨になると、関節が痛くなったり、うつ気分になったりする人がいる。それと同じように、雨の日に花粉症がひどくなる人は、気圧の変化に敏感な可能性があるという。では、どうするか。

「交感神経と副交感神経のバランスを整える行動が効果的です。たとえば、家の中でストレッチしたりして軽く体を動かす。気分を上げるような映画を見る。雨だからと、家にこもってじっとしているのがよくありません」

 雨の日こそ元気に!

薬剤師に聞く!《市販薬》と《処方薬》何がどう違うの?

■ 違いを知って、正しく薬を服用する
最近では、第一医薬品に分類される処方薬と同じ成分を含む市販薬も増えつつありますが、皆様は、市販薬を選ぶ際、処方薬との違いなどを考えていますか?具体的にどういった違いがあるかお話ししましょう。

■ 市販薬とは
薬局?ドラックストアなどで売られている薬のことで、自身で選んで服用することができます。上手に活用することで病気の予防や回復、健康の維持?増進に効果大。

■ 気になる、市販薬の分類
市販薬は、処方せんなしで購入することができますが、副作用などのリスクに応じて第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品に分類されます。それぞれの特徴は下記の通り。

<第1類医薬品>
薬剤師でなければ販売することはできず、副作用、相互作用などの安全性上、特に注意を要するものです。

<第2類医薬品>
薬剤剤師が不在の場合でも、登録販売者が販売でき、副作用、相互作用などの安全性上、比較的注意を要するものです。

<第3類医薬品>
薬剤師が不在の場合でも、登録販売者が販売でき、第1類医薬品や第2類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品。第1類医薬品や第2類医薬品にくらべると比較的、安全と言えます。

■ 市販薬の有効成分
<要指導医薬品・第1類医薬品>
処方薬と同じ有効成分をもちますが、処方薬の1/2~1/3に抑えられているものもあります。

<第2類、3類医薬品>
ひとつの薬にさまざまな有効成分が入った総合的な薬です。合併症や副作用が起こらないように安全な用量で作られています。

■ いっぽう、処方薬とは
医師が診察に基づき患者の症状にあった薬を患者の体質なども考慮し、個々の患者に適した用量で処方された薬です。処方箋により薬剤師が調剤し薬の説明をして患者へ渡されます。

■ 処方薬の有効成分
通常は、ひとつの医療用医薬品には、ひとつの有効成分が含有され、処方される際はひとつの症状に対し必要な薬を処方されます。例えば、風邪で受診した場合も症状が発熱、鼻水、咽頭痛、咳と症状が多様だとそれぞれの症状にそれぞれに必要な薬が処方されます。

皆様も風邪で受診した際、複数の薬を処方され、いざ薬局で薬をもらって「こんなに飲むの?」と驚いた経験があるのではないでしょうか?

■ まとめ
市販薬を服用する際は、薬剤師によく相談しご自分の症状に適した薬を選ぶ様にして下さい。

実は効能がよくわからないサプリ名ランキング

日常生活で不足しがちな栄養の補給や薬効の発揮を目的とする栄養/健康補助食品「サプリメント」。コンビニエンスストアなどで気軽に購入できることもあり、バランスの良い食事を取るのが難しい独身層を中心に人気を集めています。

1 ギムネマ
2 アスタキサンチン
3 α-リポ酸
4 オルニチン
5 プラセンタ

 サプリメントと一口に言っても実にさまざまな製品が販売されていますが、日常的に目にすることがあまりない商品名やパッケージだけを見ても、その効能はよく分からないもの。中でも《ギムネマ》に関しては「一体どんな効果があるの?」と気になっている人が多いようです。

《ギムネマ》は、インドの熱帯雨林に原生するハーブの一種で、主要な成分であるギムネマ酸には体が糖分を吸収するのを抑制する効果があるとされていますが、甘い物を食べ過ぎて太り気味という人は試してみる価値があるかもしれません。

 続いて効能が分からないという人の多いのが、いかにも効果がありそうな名称の《アスタキサンチン》です。印象通り、老化の原因となる活性酸素を抑制する抗酸化作用は、ビタミンEの1,000倍にもなるのだとか。

また、脂肪を燃焼して血糖値を抑えるアディポネクチンの分泌を促す機能もあるとも言われており、メタボ対策にも効果があるかもしれません。

 このほかにも疲労回復に効果があるとされるクエン酸や、ダイエットに効果があるというアミノ酸を豊富に含んでいる《香酢》や、強壮効果のある《マカ》など一度試してみたくなるさまざまなサプリがランク・インしていますが、いずれも摂取のしすぎは注意が必要。自分の体に今何が必要かしっかり考えて活用したいですね。

花粉症対策にバナナ!? くしゃみの悪化抑制、35歳以下の男性に顕著

日本気象協会が発表した来春の花粉飛散予測(第1報)によると、今年の夏は全国的に記録的な猛暑となり、高温・多照・少雨といった花芽が多く形成される条件が揃ったため、前年より多く飛散する地域もあるという予測だ。

そうした中、筑波大学と日本バナナ輸入組合は11月29日、バナナを定期的に食べることでスギ花粉症の自覚症状が改善されることが臨床的に確認できたと発表した。

 実験を行ったのは筑波大学医学医療系、谷中昭典教授らの研究グループ。これまでマウス実験ではバナナがスギ花粉アレルギー反応を抑制することが示唆されていたが、人に対する効果を検討したのは初めて。

 実験は、今年のスギ花粉飛散シーズンに、52人の患者をバナナ摂取群と非摂取群に分けて実施。摂取群はバナナ2本(200グラム)を8週間毎日食べ続け、問診と採血で、「鼻アレルギー重症度スコア」や、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの自覚症状を数値化した「QOLスコア」などの変化を調査した。

その結果、バナナ摂取群は非摂取群に比べQOLスコアの一部(くしゃみ)の悪化が有意に抑制され、特に35歳以下の男性への効果が顕著に現れた。

 谷中教授はこの結果を受け、「バナナにはビタミンB6が他の食材より豊富に含まれており、ビタミンB6はセロトニンなどの脳内伝達物質の合成を促進させる。

そのセロトニンは脳内の抑うつ気分を改善させる効果があるため、これが花粉症の改善に影響している」と分析している。

【薬ものがたり】光触媒「V-CAT」を応用した国内初のマスク

風邪の予防などでマスクを活用する人が増える時期。中でも、今年9月の発売以来、注目度の高いのが「パブロンマスク365」。

 マスクの表面で反応する光触媒「V-CAT」を初めて採用し、ウイルスや細菌、花粉などを分解、除去するのが特徴。加えて、従来のマスクは4層構造で、外部から侵入しようとするウイルスなどをシャットアウトしていたが、「パブロンマスク365」は、外部侵入を食い止めながら3層構造だ。

 「店頭には、ウイルスなどの侵入を99%カットするマスクが、たくさん並んでいます。それは当たり前。そこで、光触媒『V-CAT』を応用した国内初のマスクを開発しました。呼吸や会話もしやすいと好評で、発売早々からお客さま相談センターには問い合わせが相次いでいます」(大正製薬)

 予防に重点を置いた「パブロン365」シリーズの登場は、2006年。以来、ハンドジェルやうがい薬、のどスプレーといったラインアップを広げてきた。今回の「パブロンマスク365」でさらに充実。一般的に99%カットのマスクは、息苦しさなどが伴いやすいが、それを解消したことも、人気に火をつけた要因のようだ。

 「耳が痛くないようなゴムの使用など、随所にこだわりを持ったマスクです。一度、ご使用いただければ、違いはわかると思います」(同)

 諸兄は、どんなマスクを愛用していますか。

健康食品×薬「飲んだら飲むな」のNG組み合わせ その2

健康食品×薬「飲んだら飲むな」のNG組み合わせ その2

新年会も一段落。サプリなど健康食品にお世話になった方も多いはず。しかし「体にいいと思って口にする健康食品ですが、飲み合わせによって薬が効かなかったり効きすぎたり、また思わぬ副作用がでることも……」と話すのは『医療情報研究所』の薬剤師・堀美智子さん。健康食品と薬の「飲んだら飲むな」という飲み合わせを教えてもらった。

●イチョウ葉
血流をよくするフラボノイドなどが含まれ、脳の老化を防ぐとして人気だが、血栓を防止する薬などと飲み合わせると効果が強まり、出血しやすくなるという。「じつは、血小板の働きを抑える成分も含まれるので、血が止まりにくくなります。市販薬では、アスピリン配合の解熱鎮痛薬との飲み合わせでも血が固まりにくくなることが」

●にがり
「にがりの主成分は、塩化マグネシウム。同じくマグネシウムを含む便秘薬や胃腸薬と併用すると、マグネシウムの過剰摂取を招き、下痢を起こしやすくなります」

●カルシウム
カルシウムの不足は、骨粗しょう症の原因になるともいわれるが「ビタミンDとカルシウムを併用すると、血液中のカルシウムの濃度が上がりすぎ、高カルシウム血症となるおそれが。皮膚のかゆみ、吐き気、便秘、不整脈などを引き起こすことがあります」

●マルチミネラル
一度に多様なミネラルをバランスよくとれることで、注目を浴びているサプリメント。「にきびや感染症などで、病院から処方される一部の抗生物質が要注意。ミネラルと薬剤の成分が結合して『キレート』と呼ばれる形をつくるため、成分が溶けにくくなり、効き目が弱くなることがあるんです」

●クエン酸
体内でエネルギーを生み出す過程で中心的な役割を果たしていることから、疲労の回復と予防に効果があるといわれる。「クエン酸には、アルミニウムを体内に吸収しやすくする働きもあります。このためアルミニウムを成分として含む胃腸薬や解熱鎮静薬と長い間、いっしょに飲んでいると、アルミニウムが脳や骨に蓄積し、言葉が出てこなくなるなど、認知症に似た症状(アルミニウム脳症)や骨の痛み(アルミニウム骨症)を引き起こす可能性が」

「薬を処方してもらうときに、いま自分はこの健康食品を常用している、もしくはこれから試そうと思っていることを医師に話し、薬剤師にも伝え、一つひとつ確認するのがもっとも安全な方法です。自己流で判断するのがいちばん危険です」(堀さん)

サプリメント 学会発足 自分の体を知って選ぼう

健康志向の高まりで、2兆円ともいわれる市場規模を持つサプリメント(サプリ)などの「健康食品」。本来、効果の表示は認められていないが、曖昧な情報に振り回されがちだ。高齢化に伴い、予防医学の重要性が叫ばれる中、医療関係者による取り組みが始まっている。

・効果の表示は×

 「サプリは主に健康増進のためのもの。ただ、日本では医療関係者を含め、まだ理解が浅く、消費者にはとても分かりにくい」。昨年11月に発足した日本サプリメント学会理事長で、婦人科医の小山嵩夫さんはこう話す。

 日本では、サプリなど一般的に健康食品と称されるものには法的な定義はない。健康食品のうち、国が機能表示を許可したものが特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品。定められた基準をクリアしない限り、効果や効能を表示して販売することは認められていない。

 だが、実際には「がんが治った」などの不確実な体験談や「ダイエットをサポート」といった宣伝があふれている。

内閣府消費者委員会は昨年6月、アンケートに基づき、「『健康食品の表示等の在り方』に関する考え方」を公表。不当な表示に対する規制や情報源としての行政機関の活用促進などの方向性が示された。健康食品に使われる素材の安全や効果について科学的な実証などの情報は、独立行政法人「国立健康・栄養研究所」のホームページ(https://hfnet.nih.go.jp/)の「素材情報データベース」で見ることができる。 

・健康指標目安に

 小山さんのクリニックでは、希望する患者に悩みに応じたサプリを出している。その際は、一般的な検診で測る疾患の目安となる項目ではなく、筋肉量や握力、肺活量といった健康指標や抗酸化力などの加齢マーカー、遺伝子検査などを行う。そのデータに基づき、不足しているミネラルやビタミンなどをサプリで補う。

 費用は健康保険適用外のため、1カ月分で1万円を超すが、「多くは3カ月で十分。薬と違って即効性はないが、徐々に数値が改善され、体調の良さを実感する人が多い」(小山さん)という。

同学会ではアドバイザーの認証制度や研究発表の場などを通じ、専門家の育成や啓発を行っていく方針。小山さんは「健康維持のためには食事や運動といった生活習慣を見直すのが一番」と指摘。そのうえで、「自分の体について正確に把握し、必要なものを補えるよう、学会を通じてサプリの評価システムなどを整備し、誰もが安心して選べる仕組みを整えたい」と話している。

◆薬剤師カフェも登場

 気軽にサプリメントについて相談できるカフェも登場している。

 東京・銀座の「薬剤師カフェ・ヴィタ銀座本店」((電)03・6255・4255)では、健康茶や酢などのドリンクを楽しみながら、栄養や健康の相談ができる。

 店長の平井陽子さん(32)は病院勤務の経験から、「健康食品をとる患者さんは多いのに、医療機関ではそのサポートがほとんどできない。街中で気軽にそうした相談に乗れる場所があってもいいと思いました」と話す。同店のサプリは米国で医療用に使われているものという。

 「利用には医薬品やアレルギー、妊娠などの情報を医師と相談してほしい。市販のものでも成分やその含有量を見極めて選んで」とアドバイスしている。

花粉症対策、巷のウワサを専門家に聞いてみた!

花粉症の季節、少しでも花粉症の症状を軽減したい人も少なくないだろう。巷では花粉症にいいらしいとされる「外国に行くとよいらしい」「ヨーグルトが効くようだ」等の情報を見かけるが、本当のところはどうなのだろうか。花粉症にも詳しい慶友銀座クリニックの大場俊彦先生に話をきいた。

■外国に行くと花粉症は治るのか?

大場先生によると日本人の約四分の一が花粉症だという。

「花粉症とは、植物の花粉スギやヒノキ・シラカンバ・ハンノキ等の植物の花粉が原因となり、特有なくしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎症状を起こします。アレルギー性鼻炎には、大きく分けて2つあり、原因を起こす物質であるアレルゲンにより分けられます。一つは通年性アレルギー性鼻炎で、通年あるダニやハウスダストなどにより一年中鼻炎症状がある病気です。もう一つは季節性アレルギー性鼻炎といい、症状は通年性アレルギー性鼻炎とほぼ同じですが、アレルゲンとなる花粉が飛ぶ間だけ症状がでるのが特徴で、花粉症※ともいいます」(大場先生)

大場先生によると、世界的にも花粉症は存在するという。

「世界の3大花粉症はスギ花粉症とイネ科花粉症、そしてブタクサ花粉症です。スギ花粉症は主に2月から4月までの日本でみられスギ花粉症の有病率も年々増加傾向にあります、イネ科花粉症は主にヨーロッパの5月から7月頃みられ、ブタクサ花粉症はアメリカ本土の8月から10月でよくみられます」(大場先生)

スギ花粉症は日本では他と比べて強い傾向にあるそうだ。スギ花粉のない地域に行けば症状は軽くなるのだろうか。

「日本でもイネ科やブタクサの花粉が飛ぶので、なかなか花粉症のない地域は見つけることは大変です。一番症状が強い傾向にあるスギ花粉症は台湾ではスギがほとんどないので、スギ花粉症の心配はまずありません」(大場先生)

尚、「ある特定のアレルゲンに対し、その花粉が飛散する場所から一時期退避するというのは、花粉症対策としては、効率の良い方法です」とのこと。ただし……「台湾では通年性アレルギーの原因であるハウスダストやダニが多く、バイクや車から発生される排気ガスにより鼻炎症状が強く出る傾向にあるので、台湾でスギ花粉症を逃れても、鼻炎になる可能性は避けられそうにはありません」とも、花粉症は治ってもアレルギー鼻炎の可能性からは逃れられないかもしれない。

一方日本国内ではどうだろうか。

「北海道はスギの花粉の分布が道南の一部だけで、スギ花粉症はその地域周辺に限られています。以前はイネ科の牧草の花粉が花粉症のメインでしたが、シラカバ花粉症が増加傾向にあります。沖縄ではスギは自生していません。またブタクサの花粉症もかなり少ないです。スギの花粉を避粉する目的で、北海道や沖縄や奄美大島周辺、東京でも小笠原諸島までいくとかなり効果がありそうです」(大場先生)

国内でもスギ花粉からの一時退避は可能そうだ。

■ヨーグルトは花粉症に効くのか?

最近注目のヨーグルトの効果についても聞いてみた。

「自然由来のある種の植物性乳酸菌が、ハウスダストや花粉によるアレルギーの症状を緩和するとの報告があります。この乳酸菌は、腸内にある免疫システムに影響を与え、アレルギー症状を抑制する働きのある物質の産生を促進すると考えられています。他にもある種の乳酸菌が花粉症に効果ありと次々と報告されています」(大場先生)

ヨーグルトには花粉症に効く効果が期待できそうだ。ただし「ヨーグルトにも含まれる乳酸菌全てが、花粉症に効果があるわけではありません。また一定期間摂取しないと効果は期待できません。自分が食べるヨーグルトの菌の種類をよく把握して、花粉症対策に役立てましょう」とのこと。ヨーグルトの摂取を習慣化することから始めるとよいかもしれない。

「教えて!goo」では「花粉症対策、何かしていらっしゃいますか ?」で回答を募集中だ。

※日本では原因となる植物が約60種におよぶ

専門家プロフィール:大場 俊彦
慶友銀座クリニック院長。慶應義塾大学院医学研究科博士課程終了。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定専門医、日本気管食道科学認定会専門医など。「いびき治療」や「補聴器外来」も行っている。

花粉症専門医に聞いた!花粉症の症状を和らげるためにできる8つの対策

花粉症シーズン真っ最中ですが、皆様お元気でしょうか。しんどい思いをしている方も多いと思いますので、前置きもそこそこに早速症状を和らげるためにできることを紹介していきたいと思います。

ちなみに、現在花粉症の人が今「花粉症の症状を和らげるためにできること」、そしてまだ花粉症になったことがない人が「かかりにくくするためにできること」はどうやら同じようなのです。今回はアレルギーの専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、花粉症シーズンに気を付けたいことについてお話をうかがいました。

◆花粉の曝露を減らす

基本として、できるだけ花粉に触れないように対策をするだけでもかなり変わります。

・マスク

マスクだけでもかなり予防効果があり、6割以上の花粉をカットできます。さらに、マスクの内側の鼻の部分にコットンやガーゼを入れる「インナーマスク」をすると、花粉の9割はカットできると言っても過言ではありません。また、口だけマスクをして鼻が出てしまっている人がいますが、これでは効果は薄れます。しっかり鼻まで入れましょう。

・メガネをする

普通のメガネでも花粉を40%カットできますが、いわゆる花粉対策メガネならカット率は65%にあがります。

・服の素材に気を配る

花粉がつきやすい服とつきにくい服があります。つきやすいのはウール素材の服。花粉がつきにくいと言われている綿の10倍ほど花粉がつきます。花粉症がひどい人は、花粉が飛び始める2月くらいからはウールは避けたほうがベターです。

・換気の方法

換気をするときは、窓を全開にするとどうしても花粉が入ってきてしまうので、窓を開けるなら10cm程度にして、レースのカーテンは閉めておきましょう。これだけで入ってくる花粉の量が1/4程度になります。そしてレースのカーテンはときどき洗いましょう。

◆生活習慣で気を付けること

花粉症を和らげるためにまず大切なのが、睡眠をしっかりとるなど、原因となる「ストレス」を減らすこと。そして食事面では、さまざまな「花粉症に効く」と言われるものが出ていますが、中でも「ヨーグルト」と「トマト」「ブロッコリースプラウト」は、確かに花粉症に効くというデータが出ているのでおすすめです。

・ヨーグルト

民間療法では、ヨーグルトが効く、と言われています。実際にヨーグルトに含まれる乳酸菌が、アレルギーの数値を低下させたり、スギ花粉症に効くというデータがあります。ヨーグルトは副作用もなく、美味しく(笑)、さらに値段も安く取り入れやすいので、実際に私も必ず毎日食べています。免疫バランスを整えてくれるため、花粉症を楽にしてくれるのはもちろんですが、インフルエンザなどの予防にもなります。まさに食べて損なしの食品です。

・トマト(できればホット)

トマトも、抗酸化作用のあるリコピンという物質がアレルギー症状を抑えて免疫バランスを良くしてくれるのでおすすめです。実際、アレルギー学会で「花粉症の症状を和らげる」というデータが発表されています。トマトジュースなどでも大丈夫ですが、あたためたほうがよりおすすめです。なぜかというと、「スギ花粉」のタンパク構造と、「生トマト」のタンパク構造が似ているということもあり、スギ花粉症の方の7~14%が生トマトのアレルギーを持っているので、喉がかゆくなることがあるんです。でも、レンジでもなんでも加熱するとタンパク構造が変化するので、アレルギー症状が起きなくなります。ホットトマトを意識的にとりましょう。

・ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラフォンに、花粉症を抑制する効果がある、というデータが発表されています。

・睡眠をとる

睡眠など、規則正しい生活習慣を身につけることは、正常な免疫機能を保つための基本です。睡眠不足は抵抗力が下がってしまう大きな要因となる「ストレス」につながるので、きちんと睡眠をとりましょう。また、この「ストレス」についてですが、かなりストレスがある仕事から転職した途端に花粉症が楽になったという方もいらっしゃいました。それほどストレスと花粉症は関係しやすいものです。

・帰宅したら花粉を落とす

帰宅したら、玄関に入る前に服や髪をよく払うのが基本です。また、洗顔・うがいをし、鼻をかむとより良いです。

・お酒とタバコは控えめに

どちらも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。タバコはできれば吸わないほうがいいです。お酒は毎日飲む……という方ですと影響があるかもしれませんが、週2~3日程度適量、であれば問題ありません。こんなことを気を付けると花粉症が楽になる&花粉症になりにくくなるようです。2~4月の花粉症シーズンに気を付けましょう!次回は「花粉症になりやすい人・なりにくい人の違い」など、花粉症によくあるQ&Aをご紹介します。(後藤香織)

監修
日本アレルギー学会専門医・指導医
大谷義夫先生

池袋大谷クリニック
東京都豊島区西池袋1-39-4 第一大谷ビル1階
http://www.otani-clinic.com/

花粉症専門医に聞いた!花粉症の症状を和らげるためにできる8つの対策

花粉症シーズン真っ最中ですが、皆様お元気でしょうか。しんどい思いをしている方も多いと思いますので、前置きもそこそこに早速症状を和らげるためにできることを紹介していきたいと思います。

ちなみに、現在花粉症の人が今「花粉症の症状を和らげるためにできること」、そしてまだ花粉症になったことがない人が「かかりにくくするためにできること」はどうやら同じようなのです。今回はアレルギーの専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、花粉症シーズンに気を付けたいことについてお話をうかがいました。

◆花粉の曝露を減らす

基本として、できるだけ花粉に触れないように対策をするだけでもかなり変わります。

・マスク

マスクだけでもかなり予防効果があり、6割以上の花粉をカットできます。さらに、マスクの内側の鼻の部分にコットンやガーゼを入れる「インナーマスク」をすると、花粉の9割はカットできると言っても過言ではありません。また、口だけマスクをして鼻が出てしまっている人がいますが、これでは効果は薄れます。しっかり鼻まで入れましょう。

・メガネをする

普通のメガネでも花粉を40%カットできますが、いわゆる花粉対策メガネならカット率は65%にあがります。

・服の素材に気を配る

花粉がつきやすい服とつきにくい服があります。つきやすいのはウール素材の服。花粉がつきにくいと言われている綿の10倍ほど花粉がつきます。花粉症がひどい人は、花粉が飛び始める2月くらいからはウールは避けたほうがベターです。

・換気の方法

換気をするときは、窓を全開にするとどうしても花粉が入ってきてしまうので、窓を開けるなら10cm程度にして、レースのカーテンは閉めておきましょう。これだけで入ってくる花粉の量が1/4程度になります。そしてレースのカーテンはときどき洗いましょう。

◆生活習慣で気を付けること

花粉症を和らげるためにまず大切なのが、睡眠をしっかりとるなど、原因となる「ストレス」を減らすこと。そして食事面では、さまざまな「花粉症に効く」と言われるものが出ていますが、中でも「ヨーグルト」と「トマト」「ブロッコリースプラウト」は、確かに花粉症に効くというデータが出ているのでおすすめです。

・ヨーグルト

民間療法では、ヨーグルトが効く、と言われています。実際にヨーグルトに含まれる乳酸菌が、アレルギーの数値を低下させたり、スギ花粉症に効くというデータがあります。ヨーグルトは副作用もなく、美味しく(笑)、さらに値段も安く取り入れやすいので、実際に私も必ず毎日食べています。免疫バランスを整えてくれるため、花粉症を楽にしてくれるのはもちろんですが、インフルエンザなどの予防にもなります。まさに食べて損なしの食品です。

・トマト(できればホット)

トマトも、抗酸化作用のあるリコピンという物質がアレルギー症状を抑えて免疫バランスを良くしてくれるのでおすすめです。実際、アレルギー学会で「花粉症の症状を和らげる」というデータが発表されています。トマトジュースなどでも大丈夫ですが、あたためたほうがよりおすすめです。なぜかというと、「スギ花粉」のタンパク構造と、「生トマト」のタンパク構造が似ているということもあり、スギ花粉症の方の7~14%が生トマトのアレルギーを持っているので、喉がかゆくなることがあるんです。でも、レンジでもなんでも加熱するとタンパク構造が変化するので、アレルギー症状が起きなくなります。ホットトマトを意識的にとりましょう。

・ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラフォンに、花粉症を抑制する効果がある、というデータが発表されています。

・睡眠をとる

睡眠など、規則正しい生活習慣を身につけることは、正常な免疫機能を保つための基本です。睡眠不足は抵抗力が下がってしまう大きな要因となる「ストレス」につながるので、きちんと睡眠をとりましょう。また、この「ストレス」についてですが、かなりストレスがある仕事から転職した途端に花粉症が楽になったという方もいらっしゃいました。それほどストレスと花粉症は関係しやすいものです。

・帰宅したら花粉を落とす

帰宅したら、玄関に入る前に服や髪をよく払うのが基本です。また、洗顔・うがいをし、鼻をかむとより良いです。

・お酒とタバコは控えめに

どちらも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。タバコはできれば吸わないほうがいいです。お酒は毎日飲む……という方ですと影響があるかもしれませんが、週2~3日程度適量、であれば問題ありません。こんなことを気を付けると花粉症が楽になる&花粉症になりにくくなるようです。2~4月の花粉症シーズンに気を付けましょう!次回は「花粉症になりやすい人・なりにくい人の違い」など、花粉症によくあるQ&Aをご紹介します。(後藤香織)

監修
日本アレルギー学会専門医・指導医
大谷義夫先生

池袋大谷クリニック
東京都豊島区西池袋1-39-4 第一大谷ビル1階
http://www.otani-clinic.com/

薬剤性過眠に注意! 飲むと眠くなる副作用がある薬一覧

◆飲むと眠くなる「脳の病気薬」一覧

脳の病気の治療薬には、脳の働きを抑えるため眠くなるものが多くあります。眠気の副作用が多い薬は、以下のものです。

・三環系および四環系抗うつ薬:アミトリプチリン(トリプタノール)、ミアンセリン(テトラミド)など

・抗精神病薬:クロルプロマジン(ウィンタミン)、リスペリドン(リスパダール)など

・抗不安薬:エチゾラム(デパス)、ジアゼパム(セルシン)など

・抗てんかん薬:バルビツール酸、バルプロ酸(デパケン)、カルバマゼピン(テグレトール)など

・ドパミン受容体作動薬:プラミペキソール(ビ・シフロール)、ロピニロール(レキップ)

パーキンソン病やむずむず脚症候群の治療に使われるドパミン受容体作動薬は、眠気を感じていなくても突然眠ってしまう「睡眠発作」を起こすことがあります。内服中は安全のため、車の運転などの危険を伴う作業は避けてください。
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◆飲むと眠くなる「体の病気薬」一覧

副作用として眠気を起こすことがある薬として、次のようなものも知られています。

・抗ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミン(レスタミン)、クロルフェニラミン(ポララミン)など

・鎮咳薬:ジヒドロコデイン、ジメモルファン(アストミン)、デキストロメトルファン(メジコン)など

・気管支拡張薬:メトキシフェナミン(フェナミン)など

・胃腸機能調整薬:トリメブチン(セレキノン)

・局所麻酔薬:塩酸ジブカイン(ペルカミン)

・消炎鎮痛薬:メフェナム酸(ポンタール)、イブプロフェン(イブ、ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、プレガバリン(リリカ)など

・オピオイド鎮痛薬:モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど

・筋弛緩薬:チザニジン(テルネリン)、エペリゾン(ミオナール)など

・降圧薬:エナラプリル(レニベース)、アムロジピン(アムロジン)など

市販の風邪薬には抗ヒスタミン薬や鎮咳薬などが含まれているため、飲むと眠くなります。抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンは、眠気という副作用を逆手にとって、睡眠改善薬として「ドリエル」や「ナイトール」の名前で薬局・薬店で売っています。

◆医師から処方される「睡眠薬」一覧

医師から処方される睡眠薬を飲んで眠くなるのは、副作用というより効果の現れです。睡眠薬には次のような種類があります。薬剤は「一般名(代表的な商品名)」で表しています。

・ベンゾジアゼピン系:トリアゾラム(ハルシオン)やブロチゾラム(レンドルミン)など

・非ベンゾジアゼピン系:ゾピクロン(アモバン)やゾルピデム(マイスリー)など

・バルビツール酸系:バルビタールやフェノバルビタール(フェノバール)など

・非バルビツール酸系

これらのうちでよく使われているものは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。それぞれに、作用時間の短いものから長いものまであります。作用時間が長い薬は、夜の早い時刻に飲んでも翌日まで効果が続いてしまい、日中に眠気を催すことがあります。「持ち越し効果」と呼ばれるもので、これが起こるようなら薬を変える必要があります。

一方で、作用時間が短い睡眠薬でも、早朝に目覚めてしまった時などに飲むと朝が来ても作用が続くため、目覚められなかったり午前中の眠気が強くなったりします。特別な理由がない限り、深夜や早朝に睡眠薬を飲むのはやめたほうが良いでしょう。
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◆「睡眠薬の作用を強める薬」一覧

テレビドラマでは睡眠薬で命を落とすシーンがありますが、昔と違い今の睡眠薬はとても安全になりました。しかし、アルコールと一緒に睡眠薬を飲むと、睡眠薬の分解が遅れるため効果や副作用が強く出てしまいます。睡眠薬の血液内の濃度を上げてしまう薬は、他にもあるので注意が必要です。

・抗真菌薬:フルコナゾール(ジフルカン)、イトラコナゾール(イトリゾール)など

・マクロライド系抗生剤:クラリスロマイシン(クラリス)、エリスロマイシン(エリスロシン)、ジョサマイシンなど

・カルシウム拮抗薬:ジルチアゼム(ヘルベッサー)、ニカルジピン(ペルジピン)、ベラパミル(ワソラン)など

・抗エイズウィルス(HIV)薬:インジナビル(クリキシパン)、リトナビル(ノービア)など

・抗潰瘍薬(H2ブロッカー):シメチジン(タガメット)、ファモチジン(ガスター)など

抗真菌薬は爪の水虫などに、カルシウム拮抗薬は高血圧や不整脈の治療などに使われています。

意外のものでは、グレープフルーツも睡眠薬の作用を強めます。グレープフルーツの苦みの成分であるフラボノイドが、肝臓で睡眠薬の分解を邪魔するからです。夏みかんやザボン、ポンタンにも気を付けてください。
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◆急にやめると眠たくなる薬

ナルコレプシーなどの過眠症の治療には、メチルフェニデート(リタリン)やモダフィニル(モディオダール)などの覚醒維持薬(中枢精神刺激薬)が用いられます。メチルフェニデートは、子どもの病気である注意欠陥多動性障害の治療にも使われています。

これらの覚醒維持薬を急にやめると、反動で強い眠気が襲ってきます。ですから病気が良くなっても、自己判断で薬を中止してはいけません。必ず主治医の指示に従って、薬を減らしていきましょう。その際でも急な眠気が起こることがあるので、十分に注意してください。


トローチをかみ砕いてはいけない理由 薬剤師に聞いてみた

「トローチ」は本来、歯で噛み砕いてはいけない薬である。そもそも「トローチ」とは何なのか。そしてなぜかみ砕いてはいけないのか。かみ砕くことで、どのようなリスクがあるのか。そんなトローチにまつわる素朴な疑問を薬剤師に聞いた。

トローチとは何なのか

トローチといえば、風邪を引いて喉が痛いときに処方されたり、ドラッグストアや薬局などに売られていたりする錠剤である。ここ最近ではコンビニエンスストアでも見かけるようになった。

トローチとは、医薬品の規格基準書「日本薬局方」 によれば、口腔用錠剤の一つで、正式には「トローチ剤」と呼ぶそうだ。

(1) トローチ剤は,口腔内で徐々に溶解又は崩壊させ,口腔,咽頭などの局所に適用する口腔用錠剤である.
(2) 本剤は,服用時の窒息を防止できる形状とする.
日本薬局方

口の中で溶かして服用する薬だと明記されている。このトローチ、どうやらかみ砕いてはいけないようだ。スギ薬局の薬剤師 明田恭輝さんに詳しく聞いてみた。

「トローチ剤は、口腔・咽頭での局所作用を目的とした剤形です。口腔内に長く留まらせることで効果を発揮します。噛み砕いてしまうと、薬剤が溶けきらないまま飲み込んでしまう可能性があります」

トローチをなめていると、思わずかみ砕いてしまうことがある。どんなリスクがあるのかと尋ねると、かみ砕くと「薬剤の効果を十分に得られず、治癒が遅れます」とのことだった。

かみ砕いていい「チュアブル剤」との違い

ところで、薬の中には、かみ砕いていい「チュアブル剤」というものもある。このチュアブル剤とトローチ剤との違いはどこにあるのだろうか。

「トローチ剤は局所作用を目的とし、噛み砕かず、口腔内で溶かす必要がある剤形。軟膏やうがい薬と同じ『外用薬』に分類されます。
一方、チュアブル剤は全身作用を目的とし、噛み砕いて服用することで、体内で吸収されやすくなる薬です。錠剤やカプセル剤と同じ『内服薬』に分類されます」

薬の作用する場所が体の外か内か。これがかみ砕いていいかどうかの違いのようだ。

トローチの穴は窒息防止の穴だった

ところで「日本薬局方」 には、もう一つ気になる記述がある。トローチの形は「窒息を防止」する役割があるという。いったい、どういうことなのだろうか。

「トローチは、口の中で溶けるのに長時間かかるため、誤って飲み込んでしまうこともあります。万が一喉につまっても、喉がふさがれて息がつまらないように、真ん中に穴が開いています」

トローチは、長時間口の中に留まらせる必要がある、服用にはちょっとむずかしい薬であるがゆえに、飲み込んでしまってもできるだけリスクが減るよう、十分に対策が考えられていた。

今後トローチを服用する際には、かみ砕かず正しく服用したい。
(石原亜香利)

取材協力/スギ薬局 薬剤師 明田 恭輝さん
星薬科大学卒業。2016年にスギ薬局に正社員として入社。
http://www.sugi-net.jp/

【今年こそ撃退!!花粉症対策】花粉症に「マスク選びの三カ条」 将来の予防にも目を向ける「二段構え」で

6回にわたって検証してきた花粉症。専門医に聞いた具体的に防ぐ手立てを改めてまとめてみよう。

 「一番の対策は抗原(アレルゲン)である花粉を体内に取り込まない、体に付着させないことに尽きます」と語るのは、山川耳鼻咽喉科(東京都港区)の山川卓也院長。近年はスギなどのアレルゲンのエキスを微量に体内に投与して慣れさせる「減感作療法」も普及しつつあるが、これは年単位の時間を要する。いま飛散中のスギ花粉には間に合わない。

 防御策としてまず思いつくのがマスクだ。池袋大谷クリニック院長の大谷義夫医師が、「マスク選びの三カ条」を紹介してくれた。

 「第一は、『隙間なく装着すること』。口だけ覆って鼻を出している人を多く見かけますが、鼻から口を広い範囲で密着させて初めてマスクは機能します。第二に、『なるべくインナーマスクをすること』。これにより花粉を9割防ぐことができるという報告もあります。ガーゼでコットンを筒状に巻いて鼻の下に当たるようにしてからマスクをすればОK。そして三つめは『高性能マスクを使うこと』。花粉だけでなく、各種ウイルスやPM2・5なども防御できる高性能マスクだと安心です」

次に「目」の防御も考えたい。花粉防御用のゴーグル型メガネがあれば最適だが、「ふつうのメガネでも、していないよりははるかにマシ。ツルが太いほうが防御効果は高まります」と語るのは、彩の国東大宮総合病院(さいたま市)の眼科部長、平松類医師。続けてこうアドバイスする。

 「それでも花粉が目についてしまったとき、擦(こす)ると症状を悪化させるだけ。目を洗浄する薬剤もありますが、一度キャップを開けると雑菌が入り込む危険性があるし、使用するカップの衛生状態も気がかりです。目がかゆい時は目薬を大量にさして洗い流すか、閉じたまぶたの上に絞った冷たいタオルを載せて冷やすのが効果的です」

 連載の第5回でも書いたが、皮膚の弱い人は、洗濯物に付着した花粉にもアレルギー反応を示す。天気が良くても外干しは避け、アウターの素材はなるべく花粉が落ちやすい素材のものを選びたい。

 できることを確実に行い、しかも将来の予防にも目を向ける。「二段構え」で臨みたい。

花粉症の目薬 どれがすぐ効く、あとで効く?

 この記事では、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式で紹介します。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。【問題】花粉症などで起こる「アレルギー性結膜炎」の治療に使う目薬の成分は、次の3種類に分類されます。これらのうち、効果が表れるのに最も時間がかかる成分はどれでしょうか。(1)ヒスタミン拮抗薬(2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬(3)ステロイド

 正解は、(2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬 です。

 花粉症は、花粉を「アレルゲン」とするアレルギー性鼻炎・結膜炎のことです。アレルゲンとは、体から「異物」とみなされ、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質のこと。アレルギー症状、つまりくしゃみや鼻水、鼻詰まりという鼻炎症状や、目のかゆみや充血といった結膜炎症状は、体内に侵入した異物を攻撃したり、体の外に追い出すための反応として起こります。

 花粉などのアレルゲンが体内に侵入し、免疫反応を担う「肥満細胞」の表面にあるセンサー(アレルゲンへの抗体:IgE)に結合すると、「ケミカルメディエーター」という物質が放出されます。このケミカルメディエーターの働きで、かゆみや充血、涙を出させるといった反応が引き起こされ、アレルゲンが体の外に追い出されるのです。

 アレルギー性結膜炎のうち、例えばスギ花粉が飛ぶ春だけ症状が表れるなど、特定の時期に発症するものは「季節性アレルギー性結膜炎」と呼ばれます。花粉症は、季節性アレルギー性結膜炎の代表格です。一方、季節に関係なく一年を通して目のかゆみなどの症状が続く場合は「通年性アレルギー性結膜炎」です。

通年性アレルギー性結膜炎の主な原因は、ハウスダスト(家の中のほこり)といわれています。日本眼科医会によると、アレルギー性結膜炎の患者数は約2000万人で、その大半が花粉による季節性アレルギー性結膜炎だとしています。季節性と通年性のどちらであっても、アレルギー性結膜炎の治療には、次の3種類の目薬を症状に合わせて使い分けます。ヒスタミン拮抗(きっこう)薬の点眼薬、ケミカルメディエーター遊離(ゆうり)抑制薬の点眼薬と、ステロイド点眼薬です。

■ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、花粉飛散前から使用

 この3種類のうち、効果が表れるのに最も時間がかかるのが、ケミカルメディエーター遊離抑制薬です。肥満細胞からケミカルメディエーターが放出されるのを抑えることで、アレルギー症状を和らげますが、効果が出るまでに2週間ほどかかるといわれています。そのため、花粉がまだ飛んでおらず、症状が出ていないころから使い始めるとよいとされています。

■ヒスタミン拮抗薬とステロイド点眼薬は「即効性」あり

 一方、ヒスタミン拮抗薬の点眼薬とステロイド点眼薬は、どちらも即効性がありますが、作用のメカニズムや使い方は違ってきます。ヒスタミンは、目のかゆみや充血などのアレルギー症状を引き起こすケミカルメディエーターの1つです。ヒスタミン拮抗薬は、ヒスタミンの働きをじゃまするように作用します。作用には即効性があるので、既にかゆみや充血といった症状が出ていて、それらを速やかに改善させたいときに使用します。

 そして、ステロイド点眼薬は、ヒスタミン拮抗薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬を使っても十分に症状が治まらない場合に使います。強力にアレルギー反応を抑える一方で、眼圧上昇といった副作用の危険性もあるため、症状がひどいときだけの使用にとどめ、多用はしないことが大切です。

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