あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■花粉症・薬・漢方薬・サプリ・栄養ドリンク
1

栄養ドリンクと風邪薬の併用は? お酒で割ってもOK? ドリンク剤の謎を解決

 ドラッグストアやコンビニなどでよく見かけるエナジードリンクや栄養ドリンク。お疲れぎみの身体をシャキッとさせてくれそうですよね。でも、たくさんあるのでどれをどのくらい飲んだらいいのか、迷ったことはありませんか?

栄養ドリンクとエナジードリンクの違いとは?

「明確な定義はありませんが、栄養ドリンクが総称で、その中にエナジードリンクというカテゴリーがあります。栄養ドリンクは大きく医療系と非医療系に分かれます。非医療系の『炭酸飲料』の中で価格がやや高めで成分が特徴的なものが『エナジードリンク』といわれています」(深野さん)

風邪薬とドリンク剤の併用はOK?

 風邪のとき、食事のかわりにドリンク剤を飲む人もいるのでは? しかし、風邪薬との併用は基本的にNGなんだとか。

「風邪薬にもカフェインが含まれているため、ドリンク剤でもカフェインをとってしまうと副作用を招く可能性があります」(松永さん)

 ただし、効能の欄に「発熱性消耗性疾患」と書かれたドリンク剤は飲んでもOKだが、用法用量をきちんと守ること。

夏バテを解消するドリンクは?

 酷暑とも予報されている今年の夏。暑さで食欲が湧かず“夏バテ”ぎみに。

「大量に汗をかいて失った栄養成分をドリンク剤で補うことができます。成分表示に疲労回復の効果があるクエン酸や、体内吸収率を上げるアルギニン、ビタミンB群、ビタミンCを含むドリンクを選べば、夏バテ解消につながります」(深野さん)

 身体にだるさを感じたタイミングに飲めばOK。胃腸が弱い人は食後の摂取が安心とのこと。

男性機能が衰えた夫にオススメの1本は?

 年齢とともに男性機能が衰えるのはしかたがないけど、夫が元気になる方法はあるの?

「男性機能を上げるには、血管を拡張するアルギニンの摂取が効果的です。ただ、アルギニンだけでなく、GTPという核酸成分を一緒にとる必要があります。白子にはGTPが多く含まれているので、アルギニン入りのドリンク剤と白子や核酸入りサプリメントをとることで、効果が出てくるかもしれません」(松永さん)

 即効性がある対策ではないそうですが、いざというときの準備としては有効でしょう。

アルコールで割ってもOK?

 最近、飲食店で見かける“エナジードリンク割り”。お酒をドリンク類で割っても問題ないの?

「エナジードリンクで割ったアルコール類は、他の飲料よりも血中のアルコール濃度を高めるという報告があります。また、エナジードリンクに多く含まれるカフェインには“酔い”を感じにくくさせるため、よけいにアルコールを摂取してしまいがちです。栄養ドリンクも同様なので、これらで割って飲むのはオススメできません」(松永さん)

子どもにドリンク剤を飲ませてもOK?

 栄養ドリンクやエナジードリンクで、テスト前の集中力をアップさせたい、というお母さんもいるけれど、子どもに飲ませる場合は注意が必要だとか。

「カフェインは子どもの身体の発育を阻害する可能性があり、市販のドリンク剤にはカフェインが含まれていることが多いんです」(深野さん)

 子どもに飲ませる場合は、ノンカフェインの子ども用ドリンク剤を選んでほしいとのこと。

ドリンクを飲んだあとに尿が黄色くなるのはなぜ?

 ドリンク剤を飲んだあと、尿の黄色さに驚いた経験がある人もいるはず。こんなに黄色くても大丈夫?

「エナジードリンク・栄養ドリンクを飲むと、ドリンクに含まれたビタミンB2が尿として排出されます。尿として出るのは余分な栄養成分なので、心配ありません」(深野さん)

<教えてくれたひと>

松永政司さん◎NPO法人遺伝子栄養学研究所理事長。京都大学工学博士、昭和大学医学博士。核酸の研究開発・普及に努める。『核酸が健康寿命を伸ばす』(致知出版社)など著書多数。

深野真季子さん◎管理栄養士・フードスペシャリスト。栄養学を専門に学び、北海道産機能性食品開発推進コーディネーターを経て、現在はNPO法人遺伝子栄養学研究所の管理栄養士を務める。

6剤以上でリスク増大 「多剤処方」はやっぱり問題だ!

年齢を重ねると体の不調が出てくるのは仕方がないが、薬の数が増えるほど、思わぬ作用で健康を害するリスクも高まってくる。高齢者で今、こうした「多剤処方」が問題に。無駄な薬はないか、かかりつけ医や薬剤師に相談してみよう。

 千葉大学医学部附属病院(千葉市中央区)の薬剤師、新井さやかさんは、内科の病棟に入院していた70代の男性患者のカルテをみて驚いた。

「上の血圧が80(mmHg、単位以下略)で、下が52。これは低すぎますね」

 2型糖尿病のほか、泌尿器の病気や高血圧などの持病もあった男性。ふらつきなど薬の副作用と思われる症状が出ていた。

 処方されている薬を新井さんがチェックすると、心臓の機能を保ち、血圧を下げる薬が3剤、胃腸系の薬が2剤、血糖を下げる薬が2剤、尿の出をよくする薬が3剤など全部で13種類23錠にものぼった。薬の内容を精査すると、尿の出をよくする薬には、血圧を下げる作用もあった。薬の相乗効果で思いのほか血圧が下がっていたようだ。

 男性は、薬の代謝にかかわる腎臓の機能も低下していたことから、新井さんは「少し薬を減らしたほうがいい」と判断。医師や看護師などと相談し、最終的に10種類15錠にし、また1剤あたりの服用量も減らした。

「男性は、退院時には上の血圧が120台まで上がり、ふらつきなどもなくなりました。薬を減らして持病が悪化することもありませんでした」(新井さん)

 この男性のケースは、今、高齢者医療で大きな問題となっている“多剤処方(ポリファーマシー)”の典型例だ。「その患者に必要な量以上に薬が処方されている状態」で、かえって健康を害することさえある。

 こうした問題が起きるのは、同院も含め、ほとんどの病院では診療科が臓器別に分かれているためだ。複数の病気を抱えている患者は、それぞれの診療科を受診し、治療を受けて、薬をもらう。その結果、薬の重複などが生じ、多剤処方になってしまう。

 同院の高齢者医療センターでは多剤処方対策として、2015年9月から医師と看護師、薬剤師らがチームを組んで、「ポリファーマシー・フレイル回診」をスタートした。外科系の入院病棟を週に1回見てまわり、入院患者の処方薬の状況を確認。多剤処方が疑われるケースでは、患者や家族の同意のもと、薬をやめる、薬の種類を変える、量を減らすといった調整をしている。

 チームを束ねる医師で同センター長の横手幸太郎さん(千葉大学大学院教授)はこう説明する。

「各診療科でも薬の重複を確認していますが、日々の診療に忙しく、確認しきれないところがあります。そこでわれわれが横串を通すように、各科で処方されている薬について、重複がないか、慎重な投与が必要な薬はないかなどをチェックすることになったのです」

 チームで中心となって動く同センターの医師、石川崇広さんはこう言う。

「入院中は常に医師や看護師などがいるので、減薬を試みて何かあったときに素早い対応が可能。問題がないことを確認してから退院するので、患者さんやご家族も安心だと思います」

 退院後は、かかりつけ医などほかの医療機関が処方を引き継げるよう、「●●剤を減らしました」など状況を記した手紙(診療情報提供書)を送っている。

 新井さんらのまとめによると、同院に入院した65歳以上の患者の26%が10剤以上の薬を処方されていた。うち48%で、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬など、15年12月に日本老年医学会が発行した『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』の中で「特に慎重な投与を要する薬物」とされた薬が使われていたこともわかった。

 現在、チームは回診のほか、ポリファーマシー外来も始め、他科から紹介された患者の処方薬の調整も行っている。

「患者さんの中には、『薬はたくさんもらうほどいい』と思っている方もいます。薬に対する精神的な依存や不安などへの理解や対応も、必要だと感じています」(石川さん)

 実際、高齢者にはどれくらいの薬が処方されているのか。先のガイドラインによると、医療機関の診療報酬明細書(レセプト)の調査では、70歳で平均6種類以上の薬を服用していた。また、薬の数が増えるほど、健康への害(有害事象)が生じ、特に6剤以上でリスクが増えることもわかった。

 この理由について、総合診療医の徳田安春さんは、次のように解説する。

「加齢にともない腎臓や肝臓の機能が落ちて、薬の代謝が悪くなるので、薬の成分が体内にとどまりやすい。さらに、身体の脂肪の割合が高くなるため、脂溶性の薬が残りやすい」

 そのため有害事象が起こりやすいのだという。

 先にも述べたが、高齢者は糖尿病や高血圧、心臓病、関節の痛みなど、複数の持病があることが多い。

「関節痛などで、“痛み止めには胃薬”というように、副作用対策として必ずセットで処方される薬もあるので、薬の数はどんどん増えてしまいます」(徳田さん)

 薬が増えれば、薬と薬の相互作用が起こりやすい。冒頭の男性のケースのように効果が強まったり、逆に弱まったり、思わぬ症状を引き起こしたりすることもある。例えば、認知症の薬とパーキンソン病などの治療に使う抗コリン薬を併用すると、効果が薄れることがある。また、骨粗しょう症に使うビタミンD製剤と、降圧に用いる利尿薬の併用で、血液中のカルシウムが増える高カルシウム血症のリスクが高まる。

 救急の現場でも診療にあたっていた徳田さんは、搬送されてきた高齢者で、多剤処方が原因と思われる症例をいくつも見てきた。

「高カルシウム血症は、重症になると意識障害が起こることがあります。高齢の患者さんやご家族に話を聞くと、多くの薬を飲んでおられる。過ぎたるは及ばざるが如し、です」(徳田さん)

疲れが取れにくい方必見!ビタミンB2で日々の疲れを軽減できる!

休んだのに疲れが取れない…ビタミン不足かも!

慌ただしく働いた平日が終わり、休日は家にこもってたっぷり休んだにも関わらず、翌朝になっても疲れが取れていなくて気分も身体も沈みがち…という方が多いのではないでしょうか。

たくさん休んでいても疲れが取れにくい原因は、ストレスが大きく関係しているそうです。仕事や学校で日常的にストレスを感じて蓄積されると、胃や腸、体全体にもダメージを及ぼし、ぐったりとした疲れが出てきてしまい、疲れが取れにくいと言われています。

また、生活習慣の乱れにより、睡眠不足や栄養バランスのとれた食事ができていないとビタミンBが不足している場合が。ビタミンBは、ストレスに負けない身体をサポートしてくれる重要なビタミンなので、もう一度自分の食生活を見直してみるとよいでしょう。

ビタミンB2で疲れにくい身体に!

ビタミンB2は、口から取り入れた食べ物をエネルギーに変換する働きをサポートしています。ビタミンB2や、その他のビタミンが不足しているとうまくエネルギーに変えることができず、疲れやすくなってしまいます。

ビタミンB2の1日あたりの摂取量は、成人女性で1.2mgが目安。特にビタミンB2が豊富に含まれている食べ物は、レバー、さば、アーモンド、牛乳、卵などがあげられます。

また、ビタミンB2は水溶性のため、身体の中に長時間溜めておくことができないので、こまめに取り入れると効果的です。ビタミンCとは違い、ビタミンB2は加熱調理をしてもビタミンが減少することがないので、炒めたり茹でたりしてビタミンB2を取り入れたバランスの良い食事を心がけましょう。

疲れた身体をビタミンB2でサポートしよう

ビタミンB2が不足していると、疲れが取れにくくなるだけではなく、口内炎やニキビ、肌荒れや肌のかゆみ、髪の毛のパサつき、消化不良などの悪影響をもたらすことがあると言われています。

たくさん休んでも疲れがなかなか取れなくて悩んでいる方は、ビタミンB2を積極的に摂取して自分流のリフレッシュ方法を見つけ、ストレスを溜めない生活を送ってみてくださいね。

「病院で出す薬」が買える薬局 保険が利かなくても安い理由

病院に行って診察を受けないと「きちんとした薬」はもらえない──そんな“常識”に一石を投じる薬局が登場している。実は、基本的に病院で診察を受けないと手に入らない「医療用医薬品」には、医師の処方箋が必須の薬と、そうではないものがある。薬の添付文書をよく見ると、そのことがわかる。

 例えば血が固まるのを抑える抗凝血薬「ワルファリン錠」の場合、規制区分に「処方箋医薬品」と書かれている。一方、風邪薬として処方される「PL配合顆粒」は医療用医薬品であるものの、規制区分には「処方箋医薬品以外の医薬品」と書かれている。

 そのため、このような薬は処方箋なしでも買うことが認められているのだ。本誌が確認できた限りでは、「病院で出す薬」が買える薬局は全国に6店あった。こうした薬局は医師の診断を伴わないので健康保険が利かない。店頭での購入に際して保険証を提示することはなく、「10割負担」になる。

 ところが、病院で診察を受けて処方された場合より、安くなることもあるのだ。ポイントは診察料などがかからないところにある。昨年8月に薬局「池袋セルフメディケーション」をオープンした長澤育弘代表がいう。

「例えば、風邪で病院を受診した場合、初診料で2820円、処方箋料680円、内服薬の調剤料が250円、症状が出た時に飲んでもらう頓服薬の調剤料210円、さらに調剤基本料410円、薬学管理料500円が加わり、合計で4870円となる。ここに医療用総合感冒薬や解熱剤の代金がプラスされて、5000円を超えます。

医療費が3割負担として計算すると約1600円になります。これが当店で薬を出すだけなら、感冒薬が800円、解熱剤が300円程度で、合わせて約1100円となるため、およそ500円安くなります」

ケチと思われたくないのかジェネリック使う患者3割もいない

医療費をいかに節約するかは誰にとっても大きな問題だ。

 入院や通院のほかに、医療費で大きな割合を占めるのは薬代である。特に、糖尿病や高血圧症、胃腸病などの慢性疾患の場合、長期的に薬代がかかり続けるので、負担はかなり大きい。

これを安く抑える方法が、CMなどでよく耳にするジェネリック(後発医薬品、*注)である。

「薬代を安く抑えるコツは、ジェネリックを利用することでしょう。ジェネリックと聞くと嫌がる患者もいるため、

薬局側は奨めるのを躊躇している状況で、患者側からいわないと、薬剤師が先発品を調剤してしまい高くつくケースがあります」(医薬ジャーナリスト・藤田道男氏)

 すべての薬にジェネリックがあるわけではなく、先発品との価格差もまちまちだが、一般的には先発品の2~8割程度の価格になる。

「たとえば、病院処方の胃腸薬の場合、先発品を1か月分調剤してもらうと、薬剤料と調剤技術料、薬学管理料の合計で約7000円かかり、1年間で約8万4000円になります。

これをジェネリックに替えると、薬剤料が半額になって1か月約4500円、1年では約5万4000円になり、年間約3万円浮く。健康保険を使って3割負担とすると、自己負担額は1年間で約1万円安くなります」(大病院の医療事務関係者)

 これほどの負担軽減効果があるのに、意外にもジェネリックを利用する人は少ない。

前出・医療事務関係者は「先生に遠慮しているのか、ケチだと思われたくないのか、効き目が悪いと思い込んでいるのか、“ジェネリックを使いたい”と申し出る患者さんは3割もいない」という。

 ジェネリックの効き目については、厚労省が「先発品と同じ」とお墨付きを与えている。医療費削減のため、ジェネリックを多く処方している薬局には保険点数の加算があるので、薬局側が嫌がることもない。

病状や体質によって医師が先発品を指定する場合もあるが、処方箋の「後発医薬品への変更不可」の欄に医師のサインがなければ、薬局で「ジェネリックをお願いします」と申し出ればいい。

【*注】特許が切れた医薬品を、他の製薬会社が製造・供給する医薬品のこと。日本では近年、医療費抑制のために厚労省が普及を進めている。

サプリメントを盲信する人に教えたい基本 価格のからくりと飲み合わせの裏側

私たちの生活に深く入り込むサプリメント。でも、ちょっと待って。高いお金を払って飲み続けているそのサプリ、大丈夫ですか?
 郵便局の窓口で切手を少々まとめ買い。笑顔と共に、いつものティッシュに替えてオマケに差し出されたのは、サプリメント(サプリ)のサンプル。注文用はがきも同封されていた。

 気がつけば、世の中にはサプリがあふれていた。新聞を開けばサプリ、コンビニにもサプリ、郵便局にもサプリである。
 日本ではサプリにはっきりした定義がない。厚生労働省の認識は「『特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品』が該当すると考えられる」。薬を連想させるような見かけだが薬ではない。位置づけとしては「食品」だから、医薬品に似た錠剤やカプセル、通常の食材から菓子、飲料までを幅広く「サプリ」と呼ぶこともある。

 そこから1991年に特定保健用食品、2001年に栄養機能食品、15年には機能性表示食品として機能性表示が可能になったものが抜けた感があるが、言ってみればこれらもサプリだ。機能性表示が認められた3分類に属するものを除けば、よく言えば百花繚乱、悪く言えば玉石混交。100円均一ショップで売られているものから1瓶が数万円もするものまで、価格帯も幅広い。

「日本のサプリは自己責任で購入するしかない。消費者はサプリを見る目を養ってほしい」

 こう助言するのは、水戸中央病院の法人医療技術部部長で薬剤師の酒井美佐子さんだ。

●高価ならば良いか?

 価格のバラツキには理由がある。まず成分自体に差があること。主たる成分には天然物質と合成物質があり、前者のほうが価格は高い。例えば、ビタミンCのサプリの表示で「アセロラ」とあれば天然物質か抽出物がそのまま入っている。物質名で「ビタミンC」と入っているのは合成物質だ。合成物質で最も質が高いのは「医療用医薬品」として用いられるものだ。
.

 原材料は含有量の多い順に表示されているが、成分以外に、成型や増量、希釈が目的の「賦形剤」を含む添加物が上位に来ることがある。例えば、乳糖、結晶セルロース、蔗(しょ)糖エステルなどがそれ。微量栄養素であれば添加物が多いのは仕方ないが、肝心の成分はごくわずかという商品も少なくない。

 製造原価以外では、医師の監修、著名人の広告、テレビや新聞を使った宣伝、チラシやダイレクトメールの大量配布といったものが価格を押し上げる。化粧品や衣類などの消費財と一緒で、高価であることが必ずしも質や満足度に直結するというわけではなさそうだ。

 最も問題なのは、サプリの場合、副作用があってもそれが前面に出てこないことだ。

 効果を高めるにはそれなりの使い方もあるが、サプリは「食品」なので1日の摂取量だけが表示され、効果的な使い方を明示することもできない。適正な使用のためには、薬を服用中の場合の相互作用やアレルギーのチェックは欠かせない。

●服薬中の人は要注意

 酒井さんが挙げた特に注意すべき相互作用は二つ。まず、血栓の予防薬として多く使われるワルファリンの作用を無効にしたり高めすぎたりするサプリ。もう一つは、多くの医薬品の効能を弱めるセントジョーンズワートというハーブだ。うつ症状に効果があるとされるセントジョーンズワートが商品名になっているサプリならわかりやすいが、ハーブティーなどを調合してもらう場合、気分の落ち込みや不眠などを訴えると知らないうちにブレンドされてしまうことがあるので要注意だ。

 そもそも、サプリはどんな人に必要なのか。

 サプリは大きく三つに分かれる。厚労省の「国民健康・栄養調査」によれば、現代の日本人に不足している栄養素は食物繊維、カルシウムやビタミンC。女性の場合、鉄や亜鉛も不足していることが多い。だから、食生活と照らし合わせてベースサプリを補充するというのは妥当な使い方だ。

●食生活の見直しが基本

 東京医科歯科大学医学部附属病院臨床栄養部副部長で管理栄養士の斎藤恵子さんは、

「植物を育てるにもまず土が大切で、その上に肥料を与えるように、まず土台となる食事を振り返ってほしい。食事が乱れているのをサプリでカバーしようとする頼りすぎは禁物」

 と注意を促す。「やせる」を目的にしたサプリには、特に注意が必要だと斎藤さん。

「ある特定の食品を取ってやせるのなら、それは栄養になる物ではない。そもそも食品ではなくて、“毒”であると考えたほうがいい」

 過去には、中国製のダイエット系健康食品に医薬品の成分が含まれていて深刻な健康被害をもたらしたこともある。前出の水戸中央病院・酒井さんは、

「ダイエット系のサプリに限らず、海外製品には危険な製品が交じっていることがあり、肝機能障害や急性の胃腸障害で下痢を起こす危険もあり得る」

 と警鐘を鳴らす。

 薬に近い位置付けのサプリの場合、医師、薬剤師、管理栄養士など医療の専門家の手を借りたほうがいい。身近なのは薬局やドラッグストアだ。

 国は16年から、個人の主体的な健康の保持増進への取り組みを積極的に支援する機能を有する薬局を「健康サポート薬局」と位置付け、普及を推進している。ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングスが展開する「マツキヨラボ」などがそれだ。酒井さんは言う。

「サプリの販売促進という目的もあるが、医療者が関与して対面で販売する以上、信頼は担保できるのではないか。こうした健康サポート薬局や“かかりつけ薬局”を活用してほしい」

 医師や歯科医師がサプリについて助言するクリニックも増えている。循環器専門医として食事指導に力を入れてきた登坂正子さんは16年末、未病対策を軸にした自由診療のホリスティキュア メディカル クリニック(東京都中野区)を開院した。

「病気の引き金になるミネラルバランスの崩れは、個々人の体質、消化吸収能力などにより差が出てくる」と語る。

 そこで、隣接する「栄養ケアスタンド」では、体内の有害金属やミネラル、健康や美容に悪影響を及ぼす糖化の進行度、さらには食生活から起こしやすい不調を推測する独自のボディーチェックに基づいて、その人に最適な栄養やサプリを助言する。

●有効性は必ずしも…

 ブルーベリーが目に良いからと毎朝大量のジャムをパンにつけ、糖分過剰で糖尿病が悪化した、イチョウ葉が認知症に良いからと拾ったイチョウの葉をお茶にして飲んで有害成分のギンコール酸による副作用を起こした、というのは実際にあった事例だ。健康のための商品で健康被害が生じては本末転倒。成分だけを抽出して精製してあるサプリは使い勝手がいいとはいえ、適切なものを選び、適切な使い方をしなければ意味がない。

 国立健康・栄養研究所が運営するサイト「『健康食品』の安全性・有効性情報」には素材情報データベースがあり、サプリやその成分の安全性、有効性を調べられる。よく売れているサプリの成分についても「調べた文献の中で見当たらない」
「さらなる検証が必要である」といった情報が掲載されている。

雨の日ほど「花粉症」悪化…医学博士が気圧との関係指摘

2月の終わりから鼻がグズグズしている人は、もうウンザリだろう。花粉症を引き起こすのは、春先のスギやヒノキだけでなく、夏にかけてはイネ、秋はブタクサと、ほぼ一年中飛んでいる。それだけに、子供も含めて3人に1人が悩む“国民病”だ。

 この週末、花見を計画している人も多いだろうが、関東地方は天気がイマイチらしい。そんな予報だと、花粉症の人は、「雨や湿気で花粉の飛散が抑えられて、症状がちょっとは楽になるかな」と思ったりする。が、中には、雨天の日ほど症状がひどくなる人もいる。一体、なぜか。

 複数の耳鼻科医に話を聞くと、「理由はよくわからない」と口をそろえる。うーん、とにかくつらいんだよぉ。一人の耳鼻科医に食い下がると、「降り始めは、上空高くを飛んでいた花粉が、雨とともに落下し、ちょうど人間の顔の高さまで落ちてくる。それで、花粉を吸い込みやすくなる」と、少しは納得。

 そんな中、「気圧が関係しているのでは」と言うのは、医学博士の米山公啓氏だ。

「雨の日は概して気圧が低く、自律神経のうち副交感神経が優位になりやすい。アレルギー疾患は、一般に副交感神経が優位なリラックス時ほど症状が悪化する傾向があります。体の調節機能が落ちて、咳やくしゃみが出やすくなるのです。寝るときに咳が出やすくなるのも、そのため。花粉症の悪化と雨天との関係も、それでしょう」

 雨になると、関節が痛くなったり、うつ気分になったりする人がいる。それと同じように、雨の日に花粉症がひどくなる人は、気圧の変化に敏感な可能性があるという。では、どうするか。

「交感神経と副交感神経のバランスを整える行動が効果的です。たとえば、家の中でストレッチしたりして軽く体を動かす。気分を上げるような映画を見る。雨だからと、家にこもってじっとしているのがよくありません」

 雨の日こそ元気に!

薬剤師に聞く!《市販薬》と《処方薬》何がどう違うの?

■ 違いを知って、正しく薬を服用する
最近では、第一医薬品に分類される処方薬と同じ成分を含む市販薬も増えつつありますが、皆様は、市販薬を選ぶ際、処方薬との違いなどを考えていますか?具体的にどういった違いがあるかお話ししましょう。

■ 市販薬とは
薬局?ドラックストアなどで売られている薬のことで、自身で選んで服用することができます。上手に活用することで病気の予防や回復、健康の維持?増進に効果大。

■ 気になる、市販薬の分類
市販薬は、処方せんなしで購入することができますが、副作用などのリスクに応じて第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品に分類されます。それぞれの特徴は下記の通り。

<第1類医薬品>
薬剤師でなければ販売することはできず、副作用、相互作用などの安全性上、特に注意を要するものです。

<第2類医薬品>
薬剤剤師が不在の場合でも、登録販売者が販売でき、副作用、相互作用などの安全性上、比較的注意を要するものです。

<第3類医薬品>
薬剤師が不在の場合でも、登録販売者が販売でき、第1類医薬品や第2類医薬品に相当するもの以外の一般用医薬品。第1類医薬品や第2類医薬品にくらべると比較的、安全と言えます。

■ 市販薬の有効成分
<要指導医薬品・第1類医薬品>
処方薬と同じ有効成分をもちますが、処方薬の1/2~1/3に抑えられているものもあります。

<第2類、3類医薬品>
ひとつの薬にさまざまな有効成分が入った総合的な薬です。合併症や副作用が起こらないように安全な用量で作られています。

■ いっぽう、処方薬とは
医師が診察に基づき患者の症状にあった薬を患者の体質なども考慮し、個々の患者に適した用量で処方された薬です。処方箋により薬剤師が調剤し薬の説明をして患者へ渡されます。

■ 処方薬の有効成分
通常は、ひとつの医療用医薬品には、ひとつの有効成分が含有され、処方される際はひとつの症状に対し必要な薬を処方されます。例えば、風邪で受診した場合も症状が発熱、鼻水、咽頭痛、咳と症状が多様だとそれぞれの症状にそれぞれに必要な薬が処方されます。

皆様も風邪で受診した際、複数の薬を処方され、いざ薬局で薬をもらって「こんなに飲むの?」と驚いた経験があるのではないでしょうか?

■ まとめ
市販薬を服用する際は、薬剤師によく相談しご自分の症状に適した薬を選ぶ様にして下さい。

実は効能がよくわからないサプリ名ランキング

日常生活で不足しがちな栄養の補給や薬効の発揮を目的とする栄養/健康補助食品「サプリメント」。コンビニエンスストアなどで気軽に購入できることもあり、バランスの良い食事を取るのが難しい独身層を中心に人気を集めています。

1 ギムネマ
2 アスタキサンチン
3 α-リポ酸
4 オルニチン
5 プラセンタ

 サプリメントと一口に言っても実にさまざまな製品が販売されていますが、日常的に目にすることがあまりない商品名やパッケージだけを見ても、その効能はよく分からないもの。中でも《ギムネマ》に関しては「一体どんな効果があるの?」と気になっている人が多いようです。

《ギムネマ》は、インドの熱帯雨林に原生するハーブの一種で、主要な成分であるギムネマ酸には体が糖分を吸収するのを抑制する効果があるとされていますが、甘い物を食べ過ぎて太り気味という人は試してみる価値があるかもしれません。

 続いて効能が分からないという人の多いのが、いかにも効果がありそうな名称の《アスタキサンチン》です。印象通り、老化の原因となる活性酸素を抑制する抗酸化作用は、ビタミンEの1,000倍にもなるのだとか。

また、脂肪を燃焼して血糖値を抑えるアディポネクチンの分泌を促す機能もあるとも言われており、メタボ対策にも効果があるかもしれません。

 このほかにも疲労回復に効果があるとされるクエン酸や、ダイエットに効果があるというアミノ酸を豊富に含んでいる《香酢》や、強壮効果のある《マカ》など一度試してみたくなるさまざまなサプリがランク・インしていますが、いずれも摂取のしすぎは注意が必要。自分の体に今何が必要かしっかり考えて活用したいですね。

花粉症対策にバナナ!? くしゃみの悪化抑制、35歳以下の男性に顕著

日本気象協会が発表した来春の花粉飛散予測(第1報)によると、今年の夏は全国的に記録的な猛暑となり、高温・多照・少雨といった花芽が多く形成される条件が揃ったため、前年より多く飛散する地域もあるという予測だ。

そうした中、筑波大学と日本バナナ輸入組合は11月29日、バナナを定期的に食べることでスギ花粉症の自覚症状が改善されることが臨床的に確認できたと発表した。

 実験を行ったのは筑波大学医学医療系、谷中昭典教授らの研究グループ。これまでマウス実験ではバナナがスギ花粉アレルギー反応を抑制することが示唆されていたが、人に対する効果を検討したのは初めて。

 実験は、今年のスギ花粉飛散シーズンに、52人の患者をバナナ摂取群と非摂取群に分けて実施。摂取群はバナナ2本(200グラム)を8週間毎日食べ続け、問診と採血で、「鼻アレルギー重症度スコア」や、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの自覚症状を数値化した「QOLスコア」などの変化を調査した。

その結果、バナナ摂取群は非摂取群に比べQOLスコアの一部(くしゃみ)の悪化が有意に抑制され、特に35歳以下の男性への効果が顕著に現れた。

 谷中教授はこの結果を受け、「バナナにはビタミンB6が他の食材より豊富に含まれており、ビタミンB6はセロトニンなどの脳内伝達物質の合成を促進させる。

そのセロトニンは脳内の抑うつ気分を改善させる効果があるため、これが花粉症の改善に影響している」と分析している。

【薬ものがたり】光触媒「V-CAT」を応用した国内初のマスク

風邪の予防などでマスクを活用する人が増える時期。中でも、今年9月の発売以来、注目度の高いのが「パブロンマスク365」。

 マスクの表面で反応する光触媒「V-CAT」を初めて採用し、ウイルスや細菌、花粉などを分解、除去するのが特徴。加えて、従来のマスクは4層構造で、外部から侵入しようとするウイルスなどをシャットアウトしていたが、「パブロンマスク365」は、外部侵入を食い止めながら3層構造だ。

 「店頭には、ウイルスなどの侵入を99%カットするマスクが、たくさん並んでいます。それは当たり前。そこで、光触媒『V-CAT』を応用した国内初のマスクを開発しました。呼吸や会話もしやすいと好評で、発売早々からお客さま相談センターには問い合わせが相次いでいます」(大正製薬)

 予防に重点を置いた「パブロン365」シリーズの登場は、2006年。以来、ハンドジェルやうがい薬、のどスプレーといったラインアップを広げてきた。今回の「パブロンマスク365」でさらに充実。一般的に99%カットのマスクは、息苦しさなどが伴いやすいが、それを解消したことも、人気に火をつけた要因のようだ。

 「耳が痛くないようなゴムの使用など、随所にこだわりを持ったマスクです。一度、ご使用いただければ、違いはわかると思います」(同)

 諸兄は、どんなマスクを愛用していますか。

健康食品×薬「飲んだら飲むな」のNG組み合わせ その2

健康食品×薬「飲んだら飲むな」のNG組み合わせ その2

新年会も一段落。サプリなど健康食品にお世話になった方も多いはず。しかし「体にいいと思って口にする健康食品ですが、飲み合わせによって薬が効かなかったり効きすぎたり、また思わぬ副作用がでることも……」と話すのは『医療情報研究所』の薬剤師・堀美智子さん。健康食品と薬の「飲んだら飲むな」という飲み合わせを教えてもらった。

●イチョウ葉
血流をよくするフラボノイドなどが含まれ、脳の老化を防ぐとして人気だが、血栓を防止する薬などと飲み合わせると効果が強まり、出血しやすくなるという。「じつは、血小板の働きを抑える成分も含まれるので、血が止まりにくくなります。市販薬では、アスピリン配合の解熱鎮痛薬との飲み合わせでも血が固まりにくくなることが」

●にがり
「にがりの主成分は、塩化マグネシウム。同じくマグネシウムを含む便秘薬や胃腸薬と併用すると、マグネシウムの過剰摂取を招き、下痢を起こしやすくなります」

●カルシウム
カルシウムの不足は、骨粗しょう症の原因になるともいわれるが「ビタミンDとカルシウムを併用すると、血液中のカルシウムの濃度が上がりすぎ、高カルシウム血症となるおそれが。皮膚のかゆみ、吐き気、便秘、不整脈などを引き起こすことがあります」

●マルチミネラル
一度に多様なミネラルをバランスよくとれることで、注目を浴びているサプリメント。「にきびや感染症などで、病院から処方される一部の抗生物質が要注意。ミネラルと薬剤の成分が結合して『キレート』と呼ばれる形をつくるため、成分が溶けにくくなり、効き目が弱くなることがあるんです」

●クエン酸
体内でエネルギーを生み出す過程で中心的な役割を果たしていることから、疲労の回復と予防に効果があるといわれる。「クエン酸には、アルミニウムを体内に吸収しやすくする働きもあります。このためアルミニウムを成分として含む胃腸薬や解熱鎮静薬と長い間、いっしょに飲んでいると、アルミニウムが脳や骨に蓄積し、言葉が出てこなくなるなど、認知症に似た症状(アルミニウム脳症)や骨の痛み(アルミニウム骨症)を引き起こす可能性が」

「薬を処方してもらうときに、いま自分はこの健康食品を常用している、もしくはこれから試そうと思っていることを医師に話し、薬剤師にも伝え、一つひとつ確認するのがもっとも安全な方法です。自己流で判断するのがいちばん危険です」(堀さん)

サプリメント 学会発足 自分の体を知って選ぼう

健康志向の高まりで、2兆円ともいわれる市場規模を持つサプリメント(サプリ)などの「健康食品」。本来、効果の表示は認められていないが、曖昧な情報に振り回されがちだ。高齢化に伴い、予防医学の重要性が叫ばれる中、医療関係者による取り組みが始まっている。

・効果の表示は×

 「サプリは主に健康増進のためのもの。ただ、日本では医療関係者を含め、まだ理解が浅く、消費者にはとても分かりにくい」。昨年11月に発足した日本サプリメント学会理事長で、婦人科医の小山嵩夫さんはこう話す。

 日本では、サプリなど一般的に健康食品と称されるものには法的な定義はない。健康食品のうち、国が機能表示を許可したものが特定保健用食品(トクホ)や栄養機能食品。定められた基準をクリアしない限り、効果や効能を表示して販売することは認められていない。

 だが、実際には「がんが治った」などの不確実な体験談や「ダイエットをサポート」といった宣伝があふれている。

内閣府消費者委員会は昨年6月、アンケートに基づき、「『健康食品の表示等の在り方』に関する考え方」を公表。不当な表示に対する規制や情報源としての行政機関の活用促進などの方向性が示された。健康食品に使われる素材の安全や効果について科学的な実証などの情報は、独立行政法人「国立健康・栄養研究所」のホームページ(https://hfnet.nih.go.jp/)の「素材情報データベース」で見ることができる。 

・健康指標目安に

 小山さんのクリニックでは、希望する患者に悩みに応じたサプリを出している。その際は、一般的な検診で測る疾患の目安となる項目ではなく、筋肉量や握力、肺活量といった健康指標や抗酸化力などの加齢マーカー、遺伝子検査などを行う。そのデータに基づき、不足しているミネラルやビタミンなどをサプリで補う。

 費用は健康保険適用外のため、1カ月分で1万円を超すが、「多くは3カ月で十分。薬と違って即効性はないが、徐々に数値が改善され、体調の良さを実感する人が多い」(小山さん)という。

同学会ではアドバイザーの認証制度や研究発表の場などを通じ、専門家の育成や啓発を行っていく方針。小山さんは「健康維持のためには食事や運動といった生活習慣を見直すのが一番」と指摘。そのうえで、「自分の体について正確に把握し、必要なものを補えるよう、学会を通じてサプリの評価システムなどを整備し、誰もが安心して選べる仕組みを整えたい」と話している。

◆薬剤師カフェも登場

 気軽にサプリメントについて相談できるカフェも登場している。

 東京・銀座の「薬剤師カフェ・ヴィタ銀座本店」((電)03・6255・4255)では、健康茶や酢などのドリンクを楽しみながら、栄養や健康の相談ができる。

 店長の平井陽子さん(32)は病院勤務の経験から、「健康食品をとる患者さんは多いのに、医療機関ではそのサポートがほとんどできない。街中で気軽にそうした相談に乗れる場所があってもいいと思いました」と話す。同店のサプリは米国で医療用に使われているものという。

 「利用には医薬品やアレルギー、妊娠などの情報を医師と相談してほしい。市販のものでも成分やその含有量を見極めて選んで」とアドバイスしている。

花粉症対策、巷のウワサを専門家に聞いてみた!

花粉症の季節、少しでも花粉症の症状を軽減したい人も少なくないだろう。巷では花粉症にいいらしいとされる「外国に行くとよいらしい」「ヨーグルトが効くようだ」等の情報を見かけるが、本当のところはどうなのだろうか。花粉症にも詳しい慶友銀座クリニックの大場俊彦先生に話をきいた。

■外国に行くと花粉症は治るのか?

大場先生によると日本人の約四分の一が花粉症だという。

「花粉症とは、植物の花粉スギやヒノキ・シラカンバ・ハンノキ等の植物の花粉が原因となり、特有なくしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎症状を起こします。アレルギー性鼻炎には、大きく分けて2つあり、原因を起こす物質であるアレルゲンにより分けられます。一つは通年性アレルギー性鼻炎で、通年あるダニやハウスダストなどにより一年中鼻炎症状がある病気です。もう一つは季節性アレルギー性鼻炎といい、症状は通年性アレルギー性鼻炎とほぼ同じですが、アレルゲンとなる花粉が飛ぶ間だけ症状がでるのが特徴で、花粉症※ともいいます」(大場先生)

大場先生によると、世界的にも花粉症は存在するという。

「世界の3大花粉症はスギ花粉症とイネ科花粉症、そしてブタクサ花粉症です。スギ花粉症は主に2月から4月までの日本でみられスギ花粉症の有病率も年々増加傾向にあります、イネ科花粉症は主にヨーロッパの5月から7月頃みられ、ブタクサ花粉症はアメリカ本土の8月から10月でよくみられます」(大場先生)

スギ花粉症は日本では他と比べて強い傾向にあるそうだ。スギ花粉のない地域に行けば症状は軽くなるのだろうか。

「日本でもイネ科やブタクサの花粉が飛ぶので、なかなか花粉症のない地域は見つけることは大変です。一番症状が強い傾向にあるスギ花粉症は台湾ではスギがほとんどないので、スギ花粉症の心配はまずありません」(大場先生)

尚、「ある特定のアレルゲンに対し、その花粉が飛散する場所から一時期退避するというのは、花粉症対策としては、効率の良い方法です」とのこと。ただし……「台湾では通年性アレルギーの原因であるハウスダストやダニが多く、バイクや車から発生される排気ガスにより鼻炎症状が強く出る傾向にあるので、台湾でスギ花粉症を逃れても、鼻炎になる可能性は避けられそうにはありません」とも、花粉症は治ってもアレルギー鼻炎の可能性からは逃れられないかもしれない。

一方日本国内ではどうだろうか。

「北海道はスギの花粉の分布が道南の一部だけで、スギ花粉症はその地域周辺に限られています。以前はイネ科の牧草の花粉が花粉症のメインでしたが、シラカバ花粉症が増加傾向にあります。沖縄ではスギは自生していません。またブタクサの花粉症もかなり少ないです。スギの花粉を避粉する目的で、北海道や沖縄や奄美大島周辺、東京でも小笠原諸島までいくとかなり効果がありそうです」(大場先生)

国内でもスギ花粉からの一時退避は可能そうだ。

■ヨーグルトは花粉症に効くのか?

最近注目のヨーグルトの効果についても聞いてみた。

「自然由来のある種の植物性乳酸菌が、ハウスダストや花粉によるアレルギーの症状を緩和するとの報告があります。この乳酸菌は、腸内にある免疫システムに影響を与え、アレルギー症状を抑制する働きのある物質の産生を促進すると考えられています。他にもある種の乳酸菌が花粉症に効果ありと次々と報告されています」(大場先生)

ヨーグルトには花粉症に効く効果が期待できそうだ。ただし「ヨーグルトにも含まれる乳酸菌全てが、花粉症に効果があるわけではありません。また一定期間摂取しないと効果は期待できません。自分が食べるヨーグルトの菌の種類をよく把握して、花粉症対策に役立てましょう」とのこと。ヨーグルトの摂取を習慣化することから始めるとよいかもしれない。

「教えて!goo」では「花粉症対策、何かしていらっしゃいますか ?」で回答を募集中だ。

※日本では原因となる植物が約60種におよぶ

専門家プロフィール:大場 俊彦
慶友銀座クリニック院長。慶應義塾大学院医学研究科博士課程終了。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本レーザー医学会認定専門医、日本気管食道科学認定会専門医など。「いびき治療」や「補聴器外来」も行っている。

花粉症専門医に聞いた!花粉症の症状を和らげるためにできる8つの対策

花粉症シーズン真っ最中ですが、皆様お元気でしょうか。しんどい思いをしている方も多いと思いますので、前置きもそこそこに早速症状を和らげるためにできることを紹介していきたいと思います。

ちなみに、現在花粉症の人が今「花粉症の症状を和らげるためにできること」、そしてまだ花粉症になったことがない人が「かかりにくくするためにできること」はどうやら同じようなのです。今回はアレルギーの専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、花粉症シーズンに気を付けたいことについてお話をうかがいました。

◆花粉の曝露を減らす

基本として、できるだけ花粉に触れないように対策をするだけでもかなり変わります。

・マスク

マスクだけでもかなり予防効果があり、6割以上の花粉をカットできます。さらに、マスクの内側の鼻の部分にコットンやガーゼを入れる「インナーマスク」をすると、花粉の9割はカットできると言っても過言ではありません。また、口だけマスクをして鼻が出てしまっている人がいますが、これでは効果は薄れます。しっかり鼻まで入れましょう。

・メガネをする

普通のメガネでも花粉を40%カットできますが、いわゆる花粉対策メガネならカット率は65%にあがります。

・服の素材に気を配る

花粉がつきやすい服とつきにくい服があります。つきやすいのはウール素材の服。花粉がつきにくいと言われている綿の10倍ほど花粉がつきます。花粉症がひどい人は、花粉が飛び始める2月くらいからはウールは避けたほうがベターです。

・換気の方法

換気をするときは、窓を全開にするとどうしても花粉が入ってきてしまうので、窓を開けるなら10cm程度にして、レースのカーテンは閉めておきましょう。これだけで入ってくる花粉の量が1/4程度になります。そしてレースのカーテンはときどき洗いましょう。

◆生活習慣で気を付けること

花粉症を和らげるためにまず大切なのが、睡眠をしっかりとるなど、原因となる「ストレス」を減らすこと。そして食事面では、さまざまな「花粉症に効く」と言われるものが出ていますが、中でも「ヨーグルト」と「トマト」「ブロッコリースプラウト」は、確かに花粉症に効くというデータが出ているのでおすすめです。

・ヨーグルト

民間療法では、ヨーグルトが効く、と言われています。実際にヨーグルトに含まれる乳酸菌が、アレルギーの数値を低下させたり、スギ花粉症に効くというデータがあります。ヨーグルトは副作用もなく、美味しく(笑)、さらに値段も安く取り入れやすいので、実際に私も必ず毎日食べています。免疫バランスを整えてくれるため、花粉症を楽にしてくれるのはもちろんですが、インフルエンザなどの予防にもなります。まさに食べて損なしの食品です。

・トマト(できればホット)

トマトも、抗酸化作用のあるリコピンという物質がアレルギー症状を抑えて免疫バランスを良くしてくれるのでおすすめです。実際、アレルギー学会で「花粉症の症状を和らげる」というデータが発表されています。トマトジュースなどでも大丈夫ですが、あたためたほうがよりおすすめです。なぜかというと、「スギ花粉」のタンパク構造と、「生トマト」のタンパク構造が似ているということもあり、スギ花粉症の方の7~14%が生トマトのアレルギーを持っているので、喉がかゆくなることがあるんです。でも、レンジでもなんでも加熱するとタンパク構造が変化するので、アレルギー症状が起きなくなります。ホットトマトを意識的にとりましょう。

・ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラフォンに、花粉症を抑制する効果がある、というデータが発表されています。

・睡眠をとる

睡眠など、規則正しい生活習慣を身につけることは、正常な免疫機能を保つための基本です。睡眠不足は抵抗力が下がってしまう大きな要因となる「ストレス」につながるので、きちんと睡眠をとりましょう。また、この「ストレス」についてですが、かなりストレスがある仕事から転職した途端に花粉症が楽になったという方もいらっしゃいました。それほどストレスと花粉症は関係しやすいものです。

・帰宅したら花粉を落とす

帰宅したら、玄関に入る前に服や髪をよく払うのが基本です。また、洗顔・うがいをし、鼻をかむとより良いです。

・お酒とタバコは控えめに

どちらも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。タバコはできれば吸わないほうがいいです。お酒は毎日飲む……という方ですと影響があるかもしれませんが、週2~3日程度適量、であれば問題ありません。こんなことを気を付けると花粉症が楽になる&花粉症になりにくくなるようです。2~4月の花粉症シーズンに気を付けましょう!次回は「花粉症になりやすい人・なりにくい人の違い」など、花粉症によくあるQ&Aをご紹介します。(後藤香織)

監修
日本アレルギー学会専門医・指導医
大谷義夫先生

池袋大谷クリニック
東京都豊島区西池袋1-39-4 第一大谷ビル1階
http://www.otani-clinic.com/

花粉症専門医に聞いた!花粉症の症状を和らげるためにできる8つの対策

花粉症シーズン真っ最中ですが、皆様お元気でしょうか。しんどい思いをしている方も多いと思いますので、前置きもそこそこに早速症状を和らげるためにできることを紹介していきたいと思います。

ちなみに、現在花粉症の人が今「花粉症の症状を和らげるためにできること」、そしてまだ花粉症になったことがない人が「かかりにくくするためにできること」はどうやら同じようなのです。今回はアレルギーの専門医、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生に、花粉症シーズンに気を付けたいことについてお話をうかがいました。

◆花粉の曝露を減らす

基本として、できるだけ花粉に触れないように対策をするだけでもかなり変わります。

・マスク

マスクだけでもかなり予防効果があり、6割以上の花粉をカットできます。さらに、マスクの内側の鼻の部分にコットンやガーゼを入れる「インナーマスク」をすると、花粉の9割はカットできると言っても過言ではありません。また、口だけマスクをして鼻が出てしまっている人がいますが、これでは効果は薄れます。しっかり鼻まで入れましょう。

・メガネをする

普通のメガネでも花粉を40%カットできますが、いわゆる花粉対策メガネならカット率は65%にあがります。

・服の素材に気を配る

花粉がつきやすい服とつきにくい服があります。つきやすいのはウール素材の服。花粉がつきにくいと言われている綿の10倍ほど花粉がつきます。花粉症がひどい人は、花粉が飛び始める2月くらいからはウールは避けたほうがベターです。

・換気の方法

換気をするときは、窓を全開にするとどうしても花粉が入ってきてしまうので、窓を開けるなら10cm程度にして、レースのカーテンは閉めておきましょう。これだけで入ってくる花粉の量が1/4程度になります。そしてレースのカーテンはときどき洗いましょう。

◆生活習慣で気を付けること

花粉症を和らげるためにまず大切なのが、睡眠をしっかりとるなど、原因となる「ストレス」を減らすこと。そして食事面では、さまざまな「花粉症に効く」と言われるものが出ていますが、中でも「ヨーグルト」と「トマト」「ブロッコリースプラウト」は、確かに花粉症に効くというデータが出ているのでおすすめです。

・ヨーグルト

民間療法では、ヨーグルトが効く、と言われています。実際にヨーグルトに含まれる乳酸菌が、アレルギーの数値を低下させたり、スギ花粉症に効くというデータがあります。ヨーグルトは副作用もなく、美味しく(笑)、さらに値段も安く取り入れやすいので、実際に私も必ず毎日食べています。免疫バランスを整えてくれるため、花粉症を楽にしてくれるのはもちろんですが、インフルエンザなどの予防にもなります。まさに食べて損なしの食品です。

・トマト(できればホット)

トマトも、抗酸化作用のあるリコピンという物質がアレルギー症状を抑えて免疫バランスを良くしてくれるのでおすすめです。実際、アレルギー学会で「花粉症の症状を和らげる」というデータが発表されています。トマトジュースなどでも大丈夫ですが、あたためたほうがよりおすすめです。なぜかというと、「スギ花粉」のタンパク構造と、「生トマト」のタンパク構造が似ているということもあり、スギ花粉症の方の7~14%が生トマトのアレルギーを持っているので、喉がかゆくなることがあるんです。でも、レンジでもなんでも加熱するとタンパク構造が変化するので、アレルギー症状が起きなくなります。ホットトマトを意識的にとりましょう。

・ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラフォンに、花粉症を抑制する効果がある、というデータが発表されています。

・睡眠をとる

睡眠など、規則正しい生活習慣を身につけることは、正常な免疫機能を保つための基本です。睡眠不足は抵抗力が下がってしまう大きな要因となる「ストレス」につながるので、きちんと睡眠をとりましょう。また、この「ストレス」についてですが、かなりストレスがある仕事から転職した途端に花粉症が楽になったという方もいらっしゃいました。それほどストレスと花粉症は関係しやすいものです。

・帰宅したら花粉を落とす

帰宅したら、玄関に入る前に服や髪をよく払うのが基本です。また、洗顔・うがいをし、鼻をかむとより良いです。

・お酒とタバコは控えめに

どちらも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。タバコはできれば吸わないほうがいいです。お酒は毎日飲む……という方ですと影響があるかもしれませんが、週2~3日程度適量、であれば問題ありません。こんなことを気を付けると花粉症が楽になる&花粉症になりにくくなるようです。2~4月の花粉症シーズンに気を付けましょう!次回は「花粉症になりやすい人・なりにくい人の違い」など、花粉症によくあるQ&Aをご紹介します。(後藤香織)

監修
日本アレルギー学会専門医・指導医
大谷義夫先生

池袋大谷クリニック
東京都豊島区西池袋1-39-4 第一大谷ビル1階
http://www.otani-clinic.com/

薬剤性過眠に注意! 飲むと眠くなる副作用がある薬一覧

◆飲むと眠くなる「脳の病気薬」一覧

脳の病気の治療薬には、脳の働きを抑えるため眠くなるものが多くあります。眠気の副作用が多い薬は、以下のものです。

・三環系および四環系抗うつ薬:アミトリプチリン(トリプタノール)、ミアンセリン(テトラミド)など

・抗精神病薬:クロルプロマジン(ウィンタミン)、リスペリドン(リスパダール)など

・抗不安薬:エチゾラム(デパス)、ジアゼパム(セルシン)など

・抗てんかん薬:バルビツール酸、バルプロ酸(デパケン)、カルバマゼピン(テグレトール)など

・ドパミン受容体作動薬:プラミペキソール(ビ・シフロール)、ロピニロール(レキップ)

パーキンソン病やむずむず脚症候群の治療に使われるドパミン受容体作動薬は、眠気を感じていなくても突然眠ってしまう「睡眠発作」を起こすことがあります。内服中は安全のため、車の運転などの危険を伴う作業は避けてください。
.
◆飲むと眠くなる「体の病気薬」一覧

副作用として眠気を起こすことがある薬として、次のようなものも知られています。

・抗ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミン(レスタミン)、クロルフェニラミン(ポララミン)など

・鎮咳薬:ジヒドロコデイン、ジメモルファン(アストミン)、デキストロメトルファン(メジコン)など

・気管支拡張薬:メトキシフェナミン(フェナミン)など

・胃腸機能調整薬:トリメブチン(セレキノン)

・局所麻酔薬:塩酸ジブカイン(ペルカミン)

・消炎鎮痛薬:メフェナム酸(ポンタール)、イブプロフェン(イブ、ブルフェン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、プレガバリン(リリカ)など

・オピオイド鎮痛薬:モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルなど

・筋弛緩薬:チザニジン(テルネリン)、エペリゾン(ミオナール)など

・降圧薬:エナラプリル(レニベース)、アムロジピン(アムロジン)など

市販の風邪薬には抗ヒスタミン薬や鎮咳薬などが含まれているため、飲むと眠くなります。抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンは、眠気という副作用を逆手にとって、睡眠改善薬として「ドリエル」や「ナイトール」の名前で薬局・薬店で売っています。

◆医師から処方される「睡眠薬」一覧

医師から処方される睡眠薬を飲んで眠くなるのは、副作用というより効果の現れです。睡眠薬には次のような種類があります。薬剤は「一般名(代表的な商品名)」で表しています。

・ベンゾジアゼピン系:トリアゾラム(ハルシオン)やブロチゾラム(レンドルミン)など

・非ベンゾジアゼピン系:ゾピクロン(アモバン)やゾルピデム(マイスリー)など

・バルビツール酸系:バルビタールやフェノバルビタール(フェノバール)など

・非バルビツール酸系

これらのうちでよく使われているものは、ベンゾジアゼピン系睡眠薬と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬です。それぞれに、作用時間の短いものから長いものまであります。作用時間が長い薬は、夜の早い時刻に飲んでも翌日まで効果が続いてしまい、日中に眠気を催すことがあります。「持ち越し効果」と呼ばれるもので、これが起こるようなら薬を変える必要があります。

一方で、作用時間が短い睡眠薬でも、早朝に目覚めてしまった時などに飲むと朝が来ても作用が続くため、目覚められなかったり午前中の眠気が強くなったりします。特別な理由がない限り、深夜や早朝に睡眠薬を飲むのはやめたほうが良いでしょう。
.
◆「睡眠薬の作用を強める薬」一覧

テレビドラマでは睡眠薬で命を落とすシーンがありますが、昔と違い今の睡眠薬はとても安全になりました。しかし、アルコールと一緒に睡眠薬を飲むと、睡眠薬の分解が遅れるため効果や副作用が強く出てしまいます。睡眠薬の血液内の濃度を上げてしまう薬は、他にもあるので注意が必要です。

・抗真菌薬:フルコナゾール(ジフルカン)、イトラコナゾール(イトリゾール)など

・マクロライド系抗生剤:クラリスロマイシン(クラリス)、エリスロマイシン(エリスロシン)、ジョサマイシンなど

・カルシウム拮抗薬:ジルチアゼム(ヘルベッサー)、ニカルジピン(ペルジピン)、ベラパミル(ワソラン)など

・抗エイズウィルス(HIV)薬:インジナビル(クリキシパン)、リトナビル(ノービア)など

・抗潰瘍薬(H2ブロッカー):シメチジン(タガメット)、ファモチジン(ガスター)など

抗真菌薬は爪の水虫などに、カルシウム拮抗薬は高血圧や不整脈の治療などに使われています。

意外のものでは、グレープフルーツも睡眠薬の作用を強めます。グレープフルーツの苦みの成分であるフラボノイドが、肝臓で睡眠薬の分解を邪魔するからです。夏みかんやザボン、ポンタンにも気を付けてください。
.
◆急にやめると眠たくなる薬

ナルコレプシーなどの過眠症の治療には、メチルフェニデート(リタリン)やモダフィニル(モディオダール)などの覚醒維持薬(中枢精神刺激薬)が用いられます。メチルフェニデートは、子どもの病気である注意欠陥多動性障害の治療にも使われています。

これらの覚醒維持薬を急にやめると、反動で強い眠気が襲ってきます。ですから病気が良くなっても、自己判断で薬を中止してはいけません。必ず主治医の指示に従って、薬を減らしていきましょう。その際でも急な眠気が起こることがあるので、十分に注意してください。


トローチをかみ砕いてはいけない理由 薬剤師に聞いてみた

「トローチ」は本来、歯で噛み砕いてはいけない薬である。そもそも「トローチ」とは何なのか。そしてなぜかみ砕いてはいけないのか。かみ砕くことで、どのようなリスクがあるのか。そんなトローチにまつわる素朴な疑問を薬剤師に聞いた。

トローチとは何なのか

トローチといえば、風邪を引いて喉が痛いときに処方されたり、ドラッグストアや薬局などに売られていたりする錠剤である。ここ最近ではコンビニエンスストアでも見かけるようになった。

トローチとは、医薬品の規格基準書「日本薬局方」 によれば、口腔用錠剤の一つで、正式には「トローチ剤」と呼ぶそうだ。

(1) トローチ剤は,口腔内で徐々に溶解又は崩壊させ,口腔,咽頭などの局所に適用する口腔用錠剤である.
(2) 本剤は,服用時の窒息を防止できる形状とする.
日本薬局方

口の中で溶かして服用する薬だと明記されている。このトローチ、どうやらかみ砕いてはいけないようだ。スギ薬局の薬剤師 明田恭輝さんに詳しく聞いてみた。

「トローチ剤は、口腔・咽頭での局所作用を目的とした剤形です。口腔内に長く留まらせることで効果を発揮します。噛み砕いてしまうと、薬剤が溶けきらないまま飲み込んでしまう可能性があります」

トローチをなめていると、思わずかみ砕いてしまうことがある。どんなリスクがあるのかと尋ねると、かみ砕くと「薬剤の効果を十分に得られず、治癒が遅れます」とのことだった。

かみ砕いていい「チュアブル剤」との違い

ところで、薬の中には、かみ砕いていい「チュアブル剤」というものもある。このチュアブル剤とトローチ剤との違いはどこにあるのだろうか。

「トローチ剤は局所作用を目的とし、噛み砕かず、口腔内で溶かす必要がある剤形。軟膏やうがい薬と同じ『外用薬』に分類されます。
一方、チュアブル剤は全身作用を目的とし、噛み砕いて服用することで、体内で吸収されやすくなる薬です。錠剤やカプセル剤と同じ『内服薬』に分類されます」

薬の作用する場所が体の外か内か。これがかみ砕いていいかどうかの違いのようだ。

トローチの穴は窒息防止の穴だった

ところで「日本薬局方」 には、もう一つ気になる記述がある。トローチの形は「窒息を防止」する役割があるという。いったい、どういうことなのだろうか。

「トローチは、口の中で溶けるのに長時間かかるため、誤って飲み込んでしまうこともあります。万が一喉につまっても、喉がふさがれて息がつまらないように、真ん中に穴が開いています」

トローチは、長時間口の中に留まらせる必要がある、服用にはちょっとむずかしい薬であるがゆえに、飲み込んでしまってもできるだけリスクが減るよう、十分に対策が考えられていた。

今後トローチを服用する際には、かみ砕かず正しく服用したい。
(石原亜香利)

取材協力/スギ薬局 薬剤師 明田 恭輝さん
星薬科大学卒業。2016年にスギ薬局に正社員として入社。
http://www.sugi-net.jp/

【今年こそ撃退!!花粉症対策】花粉症に「マスク選びの三カ条」 将来の予防にも目を向ける「二段構え」で

6回にわたって検証してきた花粉症。専門医に聞いた具体的に防ぐ手立てを改めてまとめてみよう。

 「一番の対策は抗原(アレルゲン)である花粉を体内に取り込まない、体に付着させないことに尽きます」と語るのは、山川耳鼻咽喉科(東京都港区)の山川卓也院長。近年はスギなどのアレルゲンのエキスを微量に体内に投与して慣れさせる「減感作療法」も普及しつつあるが、これは年単位の時間を要する。いま飛散中のスギ花粉には間に合わない。

 防御策としてまず思いつくのがマスクだ。池袋大谷クリニック院長の大谷義夫医師が、「マスク選びの三カ条」を紹介してくれた。

 「第一は、『隙間なく装着すること』。口だけ覆って鼻を出している人を多く見かけますが、鼻から口を広い範囲で密着させて初めてマスクは機能します。第二に、『なるべくインナーマスクをすること』。これにより花粉を9割防ぐことができるという報告もあります。ガーゼでコットンを筒状に巻いて鼻の下に当たるようにしてからマスクをすればОK。そして三つめは『高性能マスクを使うこと』。花粉だけでなく、各種ウイルスやPM2・5なども防御できる高性能マスクだと安心です」

次に「目」の防御も考えたい。花粉防御用のゴーグル型メガネがあれば最適だが、「ふつうのメガネでも、していないよりははるかにマシ。ツルが太いほうが防御効果は高まります」と語るのは、彩の国東大宮総合病院(さいたま市)の眼科部長、平松類医師。続けてこうアドバイスする。

 「それでも花粉が目についてしまったとき、擦(こす)ると症状を悪化させるだけ。目を洗浄する薬剤もありますが、一度キャップを開けると雑菌が入り込む危険性があるし、使用するカップの衛生状態も気がかりです。目がかゆい時は目薬を大量にさして洗い流すか、閉じたまぶたの上に絞った冷たいタオルを載せて冷やすのが効果的です」

 連載の第5回でも書いたが、皮膚の弱い人は、洗濯物に付着した花粉にもアレルギー反応を示す。天気が良くても外干しは避け、アウターの素材はなるべく花粉が落ちやすい素材のものを選びたい。

 できることを確実に行い、しかも将来の予防にも目を向ける。「二段構え」で臨みたい。

花粉症の目薬 どれがすぐ効く、あとで効く?

 この記事では、今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式で紹介します。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。【問題】花粉症などで起こる「アレルギー性結膜炎」の治療に使う目薬の成分は、次の3種類に分類されます。これらのうち、効果が表れるのに最も時間がかかる成分はどれでしょうか。(1)ヒスタミン拮抗薬(2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬(3)ステロイド

 正解は、(2)ケミカルメディエーター遊離抑制薬 です。

 花粉症は、花粉を「アレルゲン」とするアレルギー性鼻炎・結膜炎のことです。アレルゲンとは、体から「異物」とみなされ、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質のこと。アレルギー症状、つまりくしゃみや鼻水、鼻詰まりという鼻炎症状や、目のかゆみや充血といった結膜炎症状は、体内に侵入した異物を攻撃したり、体の外に追い出すための反応として起こります。

 花粉などのアレルゲンが体内に侵入し、免疫反応を担う「肥満細胞」の表面にあるセンサー(アレルゲンへの抗体:IgE)に結合すると、「ケミカルメディエーター」という物質が放出されます。このケミカルメディエーターの働きで、かゆみや充血、涙を出させるといった反応が引き起こされ、アレルゲンが体の外に追い出されるのです。

 アレルギー性結膜炎のうち、例えばスギ花粉が飛ぶ春だけ症状が表れるなど、特定の時期に発症するものは「季節性アレルギー性結膜炎」と呼ばれます。花粉症は、季節性アレルギー性結膜炎の代表格です。一方、季節に関係なく一年を通して目のかゆみなどの症状が続く場合は「通年性アレルギー性結膜炎」です。

通年性アレルギー性結膜炎の主な原因は、ハウスダスト(家の中のほこり)といわれています。日本眼科医会によると、アレルギー性結膜炎の患者数は約2000万人で、その大半が花粉による季節性アレルギー性結膜炎だとしています。季節性と通年性のどちらであっても、アレルギー性結膜炎の治療には、次の3種類の目薬を症状に合わせて使い分けます。ヒスタミン拮抗(きっこう)薬の点眼薬、ケミカルメディエーター遊離(ゆうり)抑制薬の点眼薬と、ステロイド点眼薬です。

■ケミカルメディエーター遊離抑制薬は、花粉飛散前から使用

 この3種類のうち、効果が表れるのに最も時間がかかるのが、ケミカルメディエーター遊離抑制薬です。肥満細胞からケミカルメディエーターが放出されるのを抑えることで、アレルギー症状を和らげますが、効果が出るまでに2週間ほどかかるといわれています。そのため、花粉がまだ飛んでおらず、症状が出ていないころから使い始めるとよいとされています。

■ヒスタミン拮抗薬とステロイド点眼薬は「即効性」あり

 一方、ヒスタミン拮抗薬の点眼薬とステロイド点眼薬は、どちらも即効性がありますが、作用のメカニズムや使い方は違ってきます。ヒスタミンは、目のかゆみや充血などのアレルギー症状を引き起こすケミカルメディエーターの1つです。ヒスタミン拮抗薬は、ヒスタミンの働きをじゃまするように作用します。作用には即効性があるので、既にかゆみや充血といった症状が出ていて、それらを速やかに改善させたいときに使用します。

 そして、ステロイド点眼薬は、ヒスタミン拮抗薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬を使っても十分に症状が治まらない場合に使います。強力にアレルギー反応を抑える一方で、眼圧上昇といった副作用の危険性もあるため、症状がひどいときだけの使用にとどめ、多用はしないことが大切です。

花粉症対策におすすめ!「レンコン」の食べ方・レシピ

花粉症の季節がやってきました。季節的なこととはいえ、クシャミや目の痒みで眠れないのはストレスですよね。今、話題の花粉症対策になるといわれている「レンコン」を毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

■レンコンが花粉症対策におすすめの理由2つ

(1)症状の発生をブロック

レンコンに含まれるフラボノイドやポリフェノールは、身近な野菜の中でもっとも、アレルギー症状を発生させる抗体を抑える働きの強いことがわかっています。

(2)腸から免疫力UPに

レンコンのネバリ成分ムチンは、水溶性食物繊維の仲間です。水溶性食物繊維は、腸内で糖や脂肪、老廃物を包み込んで排出するほか、善玉菌のエサとなります。不溶性食物繊維は、水分を含んで数十倍に膨らみ、腸壁を刺激してスムーズな排出を促し、腸内環境をいい状態に保つサポートとなります。腸には、全身の約70%の免疫細胞が存在しているといわれています。そのため、腸内環境をいい状態に保つことで免疫力UPにつながり、花粉症などのアレルギーが軽減されると考えられています。

■花粉症対策になるレンコンの食べ方

・皮ごと食べる

花粉症に効果があるとされるフラボノイドやポリフェノールは、皮の部分に多く含まれています。

・加熱・粉砕して食べる

植物の栄養素は、細胞壁と呼ばれる硬い膜に包まれています。レンコンをすりおろす、もしくは煮込んで食べると、栄養素の吸収が高まります。

・相乗効果のあるものと一緒に食べる

ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌や、玉ねぎ、桑の葉とレンコンを一緒に摂ると、相乗効果のあることがわかっています。

■相乗効果バッチリ!皮ごとレンコンポタージュレシピ

<材料>

レンコン 250g
玉ねぎ 1/2個
ヨーグルト 大さじ1
昆布出汁(水でもOK) 400cc
白みそ 小さじ1
塩・オリーブオイル 適量

<作り方>

1.玉ねぎはみじん切りにして、オリーブオイルで炒めます。
2.玉ねぎがしんなりしてきたら、刻んだレンコンを加え、軽く炒めて昆布出汁を加え、5分程度煮込みます。
3.ヨーグルトは、コーヒーフィルターなどで水を切っておきます。
4.2に白みそを加え、ミキサーでなめらかにし、塩で味を調えて、食べる直前に水切りヨーグルトを加えて出来上がり。

作ったポタージュは、冷蔵庫で保存できます。花粉症対策に、毎日の食生活にレンコンを加えてみてはいかがでしょうか。

「勝手に完治」もあり得る? 花粉症のウソ・ホント

◆ごく稀に「勝手に治る」!? 花粉症自然治癒のウソ・ホント

気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのその他のアレルギーと比べても、花粉症やアレルギー性鼻炎は、自然に治ることが非常に少ないです。 「去年、突然花粉症が治ったと思っていたのに、今年はまた目がかゆい」「出産したら花粉症が治ったみたい!」「宣伝されていたお茶を飲んだら治った!」など、個人の体験談として「花粉症が治った話」はたまに耳にします

。しかし実際には、花粉症の症状は、花粉の飛散量やその時の個々人のコンディションによっても左右されるものです。たまたま運がよく花粉の飛散量が少ない年が続いたり、何かしらそのときの身体の状態が花粉症に対するアレルギー反応に抗える状態になっていた場合、自覚する辛い症状がほぼ現れず、「治った!」と思えるシーズンもあるかもしれません。

しかし、花粉の飛散量が多い年やコンディションが悪い年には、やはり症状が出てしまって、再発してしまった……と思うことでしょう。これは一度治って再発したわけではなく、たまたま運よく花粉症の症状が出なかった年があっただけにすぎない可能性があります。1~2年落ち着いていても結局身体が花粉に反応してしまっている以上、花粉症が治ったと言えないわけです。例えば、症状がなくても、スギ花粉症に対するIgEと呼ばれる数字が高いままということがあります。

では一度花粉症を発症してしまった場合、一生涯、花粉の季節のたびに辛い思いをしなくてはならないのでしょうか? 実は「花粉症が勝手に治ること」も可能性としてはあるのです。スギ花粉症の自然治癒率は報告に差があり、症状の調査になってしまうので、まとめると数%あるといわれています(鼻アレルギー診療ガイドライン2016より)。「数%」を多いと見るか低いと見るかは人によるでしょうが、実際に花粉症が治ってしまう人もいるのです。数字がはっきりしないのは、「治った」

と判断できる検査方法が無く、また症状が治まった人がわざわざ治ったか確認をしに病院を訪れることはまずないため、治った割合の調査がしにくいと言われています。ただ、後述しますが高齢者の花粉症の有病率が低いことから、自然治癒している人が一定数いる可能性も考えられるわけです。もし1~2年ではなく概ね5年間(少なくとも3年間)、全く花粉症の症状がなければ、治ったと考えてもよいかもしれません。

◆出産によって花粉症は治る? 悪化する?

花粉症は「出産すればよくなる」というほど単純ではありません。逆もしかりで、出産のせいで発症する人が多いというわけでもありません。しかし、どちらのケースも起こっています。出産しても花粉症の症状に変化のない人もいます。そもそも、花粉症の症状は非常に個人差が大きいことや、出産の時期や出産以外の要素の関与もあり、一概に言えないのです。

「出産後に花粉症が良くなった(軽くなった)」という場合に、その理由は不明ですが、可能性としてはホルモンバランスの変化や、体質の変化によって免疫の状態が変わったことも考えられます。一概によいこととも言い切れませんが、免疫反応が弱くなることで、過度なアレルギー反応も弱くなり、結果として花粉症の症状が軽くなる可能性があります。
.
◆高齢者になってから花粉症デビューしてしまうことはあるの?

免疫の低下に伴い、花粉症の有病率は50~59歳で33.1%、70歳以上で11.3%と低下します。そのため、一般的には「高齢になると花粉症の発症リスクは減る」といえます。しかしゼロではありません。 特に花粉飛散が多い年には、40~70歳代で花粉症の有病率が増加していますので、「これまで何のアレルギーもなく70になった。今さら花粉症なんて」と自信過剰になってはいけません。高齢者が花粉症を発症しないわけではないのです。
.
◆花粉症だと「がん」の発症が少ない?

また、巷の噂とは違いますが、興味深い調査結果も発表されています。群馬県で行われた疫学調査によると、「花粉症があると、ガンで死亡する危険率が52%減少する」との報告があるのです。これには免疫の関与が考えられています。つまり、アレルギーの強さと免疫の強さが関連することによるかもしれません(東京大学 小西祥子先生の論文 Clin Exp Allergy 46:1083-1086,2016)。

一方でガンだけでなく、全体的な死亡リスクも43%減少していることから、今後のさらなる検証が必要です。
.
◆花粉症を治癒する治療方法は「免疫療法」

自然治癒の可能性が非常に低い花粉症ですが、皮下または舌下にスギ花粉の成分を毎日継続的に投与することで、花粉に対する体のアレルギー反応を抑える治療法があります。花粉症に対するアレルギー反応が減れば、症状はよくなり、花粉の飛散量が少ない時には、症状が出なくなる可能性があります。

免疫療法が効果的な理由としては、

・アレルギーを起こす物質を毎日体内に入れることで、免疫細胞が花粉を異物と判断しなくなる可能性
・免疫細胞が産生するヒスタミンなどの物質が常にない状態になっているために症状が出なくなる可能性
・スギに反応する免疫グロブリンであるIgEを低下させる可能性
・IgEを抑えるIgGが体内で作られる可能性

などが言われていますが、まだ新しい治療法で不明な点もあります。しかし免疫細胞が反応しなくなれば、ほぼ治癒したと考えられますので、花粉症を治す治療法の1つです。免疫療法の中でも、比較的副作用が少ないのが、舌下免疫療法です。

この免疫療法は、花粉の飛散時期には開始できません。もし今年タイミングを逃してしまった方は、飛散時期が終わってから数カ月後、なるべく早めに開始した方が良いでしょう。遅くとも来年の花粉シーズンに備えて11月までには開始することをおすすめいたします。今年、スギ花粉症の症状がひどいと思った方は、今年の夏ぐらいから舌下免疫療法を開始すれば、スギ花粉症が治る可能性はあるでしょう。

「ちょいムズ花粉症」には肉or魚?薬剤師オススメの楽チン緩和策4つ

街を歩いているとマスクをしている人が増えてきましたね。自分は花粉症ではないと思っていたのに、なんだか鼻がムズムズする……なんてことはありませんか? とはいえ、なかなか花粉症とは認めたくないし、薬を飲むほどではないという方もいるかもしれません。今回は薬剤師である著者が、“ちょいムズ“くらいの軽い花粉症の人が、薬を飲む前にできる対策を4つご紹介します。

■1:甘い飲み物を「お茶か白湯」に置き換える

もしも普段から甘い飲み物をよく飲んでいたとしたら、それらを温かいお茶か白湯に置き換えてみましょう。砂糖は、アレルギーを起こしやすくしてしまいます。砂糖は腸内環境を悪化させてしまうため免疫機能を低下させてしまったり、血液を酸性に導きアレルギー体質にしてしまったりすることがあります。

また、砂糖による急な血糖値の上昇は、アレルギー症状を抑える副腎の働きを弱めてしまいます。このような様々な原因が考えられるため、飲み物に限らず砂糖をたくさん使った食べ物は花粉症などのアレルギー症状が気になるときは控えた方がよいでしょう。

一方、温かい飲み物は、免疫にとって大切な臓器である胃腸の働きを整えてくれるためアレルギー症状が気になるときはお勧めです。甘いジュースはやめて、お茶や白湯などを飲みましょう。

■2:肉or魚で迷ったら…魚で!

もしもお肉を食べる機会が多いとしたら、お魚に置き換えてみましょう。お肉の油は、体内で変化すると炎症物質の材料となってしまうものも多いためです。一方、お魚の油の種類は、体内で変化すると炎症を抑えてくれる物質の材料が多く含まれています。花粉症が気になる人は、お肉を控えてお魚を多く食べましょう。

■3:気になるころにワセリンを塗る

鼻がムズムズする場合は鼻の穴の中に、目がかゆい場合には目の周りにワセリンを塗ってみましょう。鼻や目の周りの粘膜を保護して花粉の侵入から身を守ってくれます。また、皮膚が乾燥したり鼻をかみすぎて皮膚が赤くなったり、ヒリヒリする症状も軽減してくれますよ。

■4:鼻の周りのツボを押す

どうしても鼻水が止まらないときは、鼻の付け根の両脇には晴明(せいめい)や迎香(げいこう)といった鼻づまりを軽減してくれるといわれているツボを押しましょう。晴明は目頭と鼻の付け根の骨の間くらいにあります。迎香は小鼻の脇にあります。両手で下から上に鼻筋たどるように温めながらゆっくり押してみましょう。どれもすぐできそうなことですよね。「ちょっと花粉症かも?」と思ったときはぜひお試しください。

性別年齢関係なし!高所得者ほど「花粉がツラい」のは甘えなのか

気象庁は2月17日午前「関東地方と北陸地方で春一番が吹いた」と発表した。春が近づくと、いよいよ花粉症のシーズン。環境省の花粉観測システムでは、すでに関東でスギ花粉が飛び始めている。省庁が対策のために調査研究するほど、一般的になってしまった花粉症。現在、花粉がツライと考えている人は、どのくらいいるのだろうか。

■「花粉がツラい」国民の3割

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,365名を対象に「春は花粉がツラくなるほう」か、調査を実施した。全体のおよそ3割が、花粉がツラいと回答している。男女別ではほぼ差がない。また、年代別で集計しても、目に見える傾向はなかった。環境省の「花粉症環境保健マニュアル」によると、飛散数と花粉症には関係があることがわかっている。

今回の調査でも、エリア別では北海道が13%と少ないほか、北陸や九州・沖縄で割合が低くなっており、環境省の飛散数資料におおよそ沿った結果がでている。

■年収と花粉症の関係とは

ほかに特徴が現れたのは、年収別の集計結果だ。年収300万未満が26%台に対して、1,000万以上もらっている人のなかでは44%と、18ポイントも差があり、年収が高いほど花粉がツラいと回答していることが判明した。高所得者が花粉の多い場所に集まっているわけではないだろう。

年齢や性別に関係ないにもかかわらず、年収が高いほど花粉がツラい人が多いのは疑問が残る。たとえば、花粉症はお金で解決できないため、花粉へのストレスが過敏になっていると仮定できないだろうか。現在、薬だけでは花粉症の症状を完全におさえることは難しく、症状を緩和させたり発症を遅らせたりするためには、どのように花粉を避けるかが基本になる。

高性能な空気清浄機を購入できたとしても、無菌ルームに引きこもるなどしない限り、お金持ちといえども花粉を完全に排除することはできない、治療法が見つかるまでは、お金持ちもそうでない人も、マスクやメガネなどで花粉にさらされないようにセルフケアしていくしかなさそうだ。

栄養ドリンクに「疲労を取る成分は一切入っていない」! 疲労医学の権威がぶった斬り

 疲労回復効果を求めて、疲れや眠気を感じたときに思わず手にする栄養ドリンクやエナジードリンク。しかし、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座の特任教授で「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身先生は、ビタミンB1やタウリンを主成分とする一般的な栄養ドリンクには「疲労を取る成分は一切入っていない」と断言する。前編では疲労と栄養ドリンク、エナジードリンクにまつわる真相をお話いただいたが、後編では、栄養ドリンクに多量に含まれるカフェインや、疲労に本当に効果的な成分についてお聞きした。

◆死を招くカフェイン中毒とは?

――栄養ドリンクは疲労回復に効果がないとのことですが、それにもかかわらず1日の摂取量が決められているのはなぜですか?

梶本修身先生(以下、梶本) 栄養ドリンクの大半にはコーヒー2杯分以上のカフェインが含まれているので、過剰摂取による中毒化や死亡事故を防ぐ意味合いが大きいでしょう。栄養ドリンクやエナジードリンクの過剰摂取による死亡事故は最近でも起きていて、アメリカでは13件の死亡事故が報告されています。そのためFDA(アメリカ食品医薬品局)や小児学会は注意喚起もしています。でも、日本では、今のところ「自主規制」という形で各社の自主判断で上限摂取量を決めさせているのが実情です。

――カフェインは摂り過ぎると危険なんですね。

梶本 カフェインは眠気を覚ますので、一時的に疲労感を麻痺させるには効果的です。しかし、実際には自律神経の興奮を高めることでさらに疲労を悪化させるため、必ず“ぶり返し”が起こります。そのぶり返しを消すためにカフェインがほしくなり、効果が切れるとより強いぶり返しに襲われるのでまた摂取する……と繰り返していくうちに、依存的になり、カフェイン中毒を引き起こします。日本疲労学会も「カフェインは抗疲労物質ではない」と明確に抗疲労効果を否定しています。

 また、カフェインを摂取すると、交感神経優位となって心臓の脈拍が速くなります。ですから、過剰摂取はもちろん、疲労がたまっているときや運動中、飲酒時など脈拍が速まっている状態で摂ると、死に至るリスクもあります。

――カフェインが強いコーヒーは、栄養ドリンクやエナジードリンクと効果は同じですか?

梶本 コーヒーにもカフェインが含まれているので、飲みすぎには注意が必要です。ただ、クロロゲン酸という非常に優れた抗酸化物質も含まれているので、自律神経の細胞に発生する活性酸素の蓄積を防いでくれる作用があります。そのため、コーヒーは、疲れを軽減させる効果が期待できます。クロロゲン酸はノンカフェインのコーヒーにも含まれています。同じカフェインを摂取するなら、栄養ドリンクよりコーヒーを飲んだ方が絶対にいいですよ。

◆疲れにくい体が手に入る成分「イミダペプチド」

――栄養ドリンクに頼れないとなると、何に頼ればいいのでしょうか?

梶本 疲労を起こしにくくするという点では、2つのアミノ酸が結合したたんぱく質の一種で、抗酸化作用のある「イミダペプチド」がベストだと思いますよ。先に話したように、疲労は活性酸素により自律神経中枢の神経細胞にサビがついた状態ですから、抗酸化物質でサビ付きを防げばいいのです。イミダペプチドは消化管ですぐにアミノ酸に分解されるので、血管から脳血管関門(脳を守るフィルターのようなもの)を通過して、自律神経の活性酸素の発生場所まで到達できます。自律神経中枢に到達したアミノ酸は、細胞内のイミダペプチド合成酵素により再結合されてイミダペプチドになるので、活性酸素による細胞のサビ付きを防いでくれるんです。

――抗酸化作用といえば、ポリフェノールの名前もよく挙がりますよね。

梶本 例えば8時間集中して作業したとすると、活性酸素は8時間ずっと発生し続けることになります。ほとんどのポリフェノールは代謝されやすく、抗酸化作用はせいぜい2時間以内ですから、残りの6時間は活性酸素にさらされてしまうんですね。だから、ポリフェノールで抗疲労効果を得るには、こまめな摂取が必要になります。その点、イミダペプチドは、アミノ酸がある間は常に合成され続けるので、持続的に抗酸化作用を発揮することができるんです。

――イミダペプチドはどうすれば摂取できますか?

梶本 イミダペプチドは、鳥であれば羽の付け根、回遊魚であれば尾の筋肉など、消耗の激しい部位に多く含まれています。そのため、鶏の胸肉や、マグロ、カツオを食べるのがおすすめです。ただ、即効性は乏しいので毎日摂取することが肝要です。毎日食べるのが面倒な方は、合間にサプリメントを利用するのもよいでしょう。効果が臨床試験で実証されているイミダペプチド量は、1日200ミリグラム。鶏の胸肉なら70~100グラムくらいに含まれる量です。ローソンの「からあげクン」なら2パックくらいですかね。ただし、揚げ物なので食べすぎたら太りますけど(笑)。ちなみに、セブンイレブンの唐揚げにはモモ肉も入っているので、胸肉のみを使用したローソンの方がイミダペプチドを多く摂取できますよ。

◆健康のための運動が自殺行為になることも

――すでにたまっている疲労には何が有効ですか?

梶本 やはり睡眠が一番です。睡眠は疲れを取るための手段であり、眠気は体からの警告なんです。だから無視してはいけません。眠たいときは、栄養ドリンクなどでごまかさずに寝るべきです。ただ、寝ても疲れが抜けない場合は、前日の疲労が睡眠で回復できるキャパシティをオーバーしているか、睡眠中も寝汗やいびき・無呼吸で交感神経が働き続けて眠りの質が悪くなっているかのどちらか。疲労が回復せずに蓄積すると、老化が進行して寿命を縮めることになるので、まずは睡眠環境を整え、毎朝寝起きの疲れ具合をチェックして、行動量を調整することが望ましいです。

――健康維持の運動も、翌朝疲れが残るようなら、かえって寿命を縮めているということですか?

梶本 その通り。運動が推奨されるのは、肥満による生活習慣病などのリスクを減らすためです。日常生活で体重と筋肉を維持できるのであれば、歩く以上の運動をあえてする必要はありません。健康のためにと、運動やトレーニングを取り入れている人は多いですが、疲労が蓄積するようなやり方は逆効果。動物を使った実験でも、幼児期にたらふく食べさせて運動させた個体ほど早死にするとの結果が出ていますし、実際、健康のためにと始めたランニングやゴルフの最中に命を落とす人もたくさんいるのも事実です。

――疲労をため込まないことが大事なんですね。

梶本 ライオンを見てください。獲物を狩るとき以外はほとんど動かない。そもそも体力づくりに自主トレしている動物なんて見たことないでしょ? 狩りの途中でさえ、疲れたら諦めるんですから。動物は疲労感に忠実なんです。だから「ライオンが過労死した!」なんてことは絶対にありません。疲労感を意欲や達成感で消し去れるのは「欲」の中枢である前頭葉が発達した人間だけです。人間は貪欲ゆえに進歩しましたが、その代償として疲労蓄積による過労死を招いてしまっているんですね。

梶本修身(かじもと・おさみ)
1962年生まれ。大阪大学大学院医学研究科修了。医師・医学博士。現在、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座の特任教授で「東京疲労・睡眠クリニック」の院長を兼任。著書『すべての疲労は脳が原因I』『同II』(集英社)は15万部を突破するベストセラー。『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(テレビ朝日系)、『ためしてガッテン』(NHK)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)など出演多数。

ニューヨーカーも注目してる!「抹茶」のスゴい効果

2月6日は「抹茶の日」。抹茶は日本で古くから親しまれてきた飲み物ですが、最近ではヘルスコンシャスなニューヨーカーのあいだでも「MATCHA」として注目されています。カフェインの働きをゆるやかにする「テアニン」が含まれていることや、美容に嬉しい栄養が豊富なことがその理由。今回はそんな抹茶の美容に嬉しいインナービューティーポイントについてご紹介しましょう。

●豊富な食物繊維でダイエットや美肌作りに!

蒸した茶葉を乾燥させて粉末にした「抹茶」。そのため抹茶はドリンク類の中では珍しく食物繊維が豊富。特に抹茶の食物繊維は、水に溶け出しにくい「不溶性食物繊維」と呼ばれるもの。これは腸を刺激して動きを活発にしてくれるので、便秘の予防に効果が期待されています。ポッコリ下半身を解消して、吹き出物など肌荒れ予防にも不可欠。

●カテキンで太りにくい身体作り

抹茶には脂肪燃焼効果が期待されている「カテキン」が含まれているため、脂肪を溜めない太りにくい身体作りの強い味方。カテキンは抹茶の苦みのもととなる成分で、抗酸化作用の高いポリフェノールの一種。元気で若々しい細胞や血管を作ってくれるので、美肌作りやアンチエイジングにもおススメ。

●抗酸化作用が高くアンチエイジングにおススメ!

肌細胞や血管などの老化を防ぐサポートをしてくれる栄養素の代表といえば「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」の3つ。抹茶にはこの3つのビタミンが豊富に含まれているため、強い抗酸化作用が期待されています。これらは相乗効果があるため、抹茶は効率よく抗酸化力を高めることが期待できるんです。

●豊富なカルシウムで丈夫なカラダに!

抹茶には意外とカルシウムが豊富。その量はコーヒーの約4倍。カルシウムは身体の様々な生理機能に関わる重要な栄養素。特に女性は妊娠や出産でカルシウムが不足しやすく、高齢になってから骨粗鬆症にかかる人が男性に比べると多いんです。骨粗鬆症を防ぐためにも、抹茶や小魚などからカルシウムをしっかり補給しましょう。

私たち日本人にとっては身近な「抹茶」。美しい肌作りやダイエットのサポートのために、ぜひ積極的に摂り入れてみては?

(インナービューティー研究家/フードコーディネーター・國塩 亜矢子)

花粉からあなたを守るには……ロフトお勧めのマスク5選

花粉症などアレルギー疾患を持つ人にとって憂鬱な季節が近づいてきた。2月上旬になると、スギやヒノキの花粉の飛散が始まり、外に出ただけで鼻がムズムズして涙が止まらなくなる。症状は人によって様々だが、まずは花粉の侵入を防ぎたい。流行の最先端を行く生活雑貨店、渋谷ロフト(東京都渋谷区)が薦める最新の花粉対策マスク及びマスク生活を快適にするアイテムを紹介する。

■ロフトお勧めのマスク5選

グッズを紹介するのは渋谷ロフトで広報を務める中川真理子さん。昨年末にリリースした「ポケモンGOをプレーするための冬装備」という記事でも神対応している。まずは王道的なマスクから攻めていきたい。中川さん、イチオシのマスク、ありますか?「それならばグッドデザイン賞を受賞している新ポリウレタン素材の『PITTA MASK(ピッタマスク)ライトグレー 3枚入り』(474円。以後、記事中に出てくる価格は全て税抜き)はいかがでしょうか。伸縮性があり、顔にぴたっとフィットしますが、肌あたりもよく、着けている感じがしません」(中川さん)

早速使い勝手がよさそうなマスクを紹介してくれた中川さん。ホワイトと濃いグレーのカラーバリエーションに、今年はライトグレーが加わったことも教えてくれた。マスクは万能アイテムに思えるが、特に女性を悩ませるのが大きさである。すなわち、マスクをすると顔が大きく見えてしまうと悩んでいる人もいるわけだ。中川さん、こんな悩みにどう対応する?「そんなお悩みに答えるのが『小顔に見えマスク』(7枚入り、278円)ではないでしょうか。フェイスラインがスッキリ見えるラウンドフォルム設計で、マスクを着けていても可愛く見えるようなデザインが人気ですよ」(中川さん)

よどみなく答えてくれる中川さん。さらに「小さめサイズのピンクのパッケージに加え、今年からゆったり使える普通サイズの水色のパッケージも登場しました。小顔を意識するなら試してみてはいかがでしょうか」と耳寄りな情報を付け加えてくれた。輝くばかりの笑顔を見せられると、さらにわがままを言いたくなる。中川さん、外はまだまだ寒いので、温かいマスク、ないですかねぇ?中川さんは待ってましたとばかりに、何かを取り出した。

「呼気の水分で発熱する吸湿発熱素材を内側に使用した『ホットマシュマロマスク』(5枚入り、550円)です。こちら、通気性はいいのですが、熱が逃げにくい構造です。寒い季節でもほんのりあったかさを感じられますよ」(中川さん)またもやニッコリ笑顔を見せ、「寒い時期が続くので、外にいる時間が長い人に特にお勧めです」と付け加えた。

いやー、癒やされます。ところで長時間マスクを着けていると匂いが、ね、気になりますよね。何とかならないかなー? チラリと中川さんを見ると、筆者の意図を察知したのか、中山さんの手にはミントタブレットで知られるフリスクの「フリスクマスク 2枚入り」(200円)が……!「スーッと爽快なメントールが鼻通りを良くしてくれるので、鼻がぐずついて辛い時にいかがですか」(中川さん)こちらのマスク、勉強、仕事中の眠気覚ましにもお勧めとのこと。よりミントが強くなった黒の「ブラックミント」タイプもあるという。

■マスク生活を快適にするアイテム3選

至れり尽くせりの紹介で「余は大変満足である」状態であるが、あることを思い出した。マスクを着けるとゴムひもで耳が痛くなるんだよな~。「安心してください。『くびにかけるくん』(2個入り、370円)がございますよ。ゴムひもを首の後ろで固定できるグッズで、耳にゴムひもがかからないようにできます。眼鏡のつるとゴムひもが絡まるというお悩みをお持ちの方もいらっしゃいますが、こちらを使えばそのお悩みも解消です。眼鏡とマスクを併用している人にも自信を持っておススメできます」(中川さん)

ちなみに「くびにかけるくん」は、首回りや頭の大きさに応じ、幅を3段階で調整できるそうだ。ありとあらゆるタイプのマスクを教えてくれた中川さん。もうこれ以上マスクについて聞くことはあるまい、と思ったら、すっと何かを差し出した。「こちらは室内でマスクを外したい、というお客様のニーズに答えたものです。マスクを外しても、どこにしまおう、というお悩みも結構ございます。こちらの『抗菌マスクケース 3ポケットタイプ」(500円)でしたら、内側には抗菌加工がされているので、さっとスマートに収納できます。さらに3ポケットタイプですので、使いかけのマスクだけでなく、予備のマスクもしまうことができるんですよ」(中川さん)デザインも可愛いいため、憂鬱な季節のテンションを上げてくれると中川さんは付け加えた。

さ~す~が、中川さん! 気配り上手。ご満悦で取材を終えようとする筆者に、中川さんが「あの、最後によろしいですか」と控えめに声をかけた。「取材中、ずっとマスクを着けていましたが、マスクを長時間替えられない時、気分をスッキリさせたくなりませんか。マスクの外側にシュッとひと噴きすると、アロマの香りでリフレッシュできるスプレーもあるんですよ」と言って取り出したのが、「マスクリフレッシュ フルーティ」(1400円)。このタイプの商品はミント系の香りがほとんどだったそうだが、柑橘系の香りが新しく登場したということで最後の最後に紹介してくれた。

今回紹介したマスク及びマスク生活を快適にするアイテムは、どれも中川さんが顧客の悩みを解消したいという思いからチョイスされたものばかり。愛情たっぷりで選ばれたグッズを、これからの季節のお悩み解消のために活用してみては。なお、「教えて!goo」では「花粉症で悩んでる方に質問!今年の花粉症対策は始めてますか?」ということで皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:中川真理子
株式会社ロフト広報担当。日々変わるトレンドを感知し、今の動向にあったおすすめ商品を提案できるよう日々模索中。今回紹介したグッズはロフトのネットストアでも扱っている。

花粉症対策の空気清浄機 寝室設置は無意味、むしろ加湿器を

 早くも飛散しているという花粉症。マスクに花粉防止メガネで防御、という人も少なくないが、花粉症に悩まされている人ならば皆さんつけているそのマスク、残念ながら「役に立っていない」ものも多いらしい。  医薬情報研究所エス・アイ・シーの医薬情報部門責任者で薬剤師の堀美智子さんはこう指摘する。「スギ花粉はマスクの上のすきまからも入ってきますので、目と鼻の間にすきまを作らないよう、マスクを肌に密着させてください」

 意外に多いのはマスクの「2度つけ」。

「1度使ったマスクの外側には花粉が付いているので、1日使ったものは必ず捨てて、新しいものに替えましょう」(堀さん) 家の中に花粉を持ち込まないための工夫も必要だ。日本医科大学医学部教授の大久保公裕さんも、こう語る。「寒いのをがまんして、コートについた花粉を払い落とすのは、玄関ではなく、家の外で。そして家に入ったら、すぐにシャワーを浴びましょう。そのほかに、500mlの湯冷ましに小さじ1杯弱の食塩を溶かしたもので、鼻うがいや目の洗浄を行うのもおすすめです」

 花粉が飛ぶ時期は空気清浄機が欠かせないという人も多いが、その置き場所には要注意。

「花粉が舞うのは、人が動き空気も動く場所です。なので、ベストな置き場はリビングのいちばん奥ではなく、入り口。寝室も、人の出入りが少ないので置いてもあまり意味がありません」(大久保さん)

 むしろ寝室などには加湿器がおすすめだ。

「空気を湿らせると花粉が重くなり、飛ばなくなるからです。室内の湿度を40~50%にしておけば、花粉は高く飛びません」(大久保さん)床に落ちた花粉を取り除くには掃除機もいいが、拭き掃除の方がよりきれいに花粉を除去できる。 食べ物での対策ではヨーグルトがよく知られている。

「ヨーグルトに含まれる乳酸菌には免疫を調整する作用があり、症状を軽くできる効果が期待できます。ただし、即効性があるわけではなく、1、2か月の間、毎日食べないと意味がありません。1、2日食べただけで“効果がない”といってやめる人もいますが、腸内にある常在菌は変わらず、腸内環境は元に戻ってしまうので、きちんと続けてください」(大久保さん)

 スギの葉を干して刻んだものを煮出して飲むスギ茶も注目されているが、これには注意が必要だと大久保さんは指摘する。 「スギ成分が入っていると、アレルギー反応で胃が痛くなったり、最悪の場合、アナフィラキシーショックを引き起こしたりするケースがあるのでおすすめできません」

花粉症なら要注意…アレルギーを起こす食べ物がこんなに

子供は、3人に1人が花粉症――。ロート製薬が昨年11月、0~16歳の子供2935人を対象に調査したところ、31.5%が花粉症であることが判明した。日本アレルギー協会の1万人規模の疫学調査によれば、花粉症の有病率は全国平均で15・6%。花粉症は、低年齢化しながら増えていることがうかがえる。

 そんな“国民病”について気になるのが、「口腔アレルギー症候群(Oral Allergy Syndrome=以下OAS)」との関係。キウイを食べて口や唇、喉がイガイガしたり、かゆくなったりする人がいるだろう。特定の果物や野菜などを食べて生じるアレルギー症状がOASで、花粉症の人はOASを合併しやすいのだ。

 ロート製薬は、その点についても調査。花粉症の子供に、「果物を食べて口や唇にOASがあるか」聞いたところ、20.6%が「ある」と回答したが、花粉症でない子供で「ある」と答えたのは13.5%。花粉症の子供の方が、1.5倍も多いのだ。

 実は花粉症を起こすアレルゲン(原因物質)と似た物質が野菜や果物にも含まれている。そのためOASは花粉症のシーズンに悪化しやすいというから厄介だろう。

 子供の花粉症に詳しい大阪府済生会中津病院小児科の末廣豊医師が言う。

「代表的な食べ物に、リンゴ、モモ、キウイ、スイカやメロンなどがあります。果物を食べた時に口や唇にかゆみやピリピリ感を感じたことのある人は要注意。すぐに食べるのをやめ、かかりつけ医に相談してください」

 多くの場合、ピリピリ感やかゆみの症状は、しばらくすると治まるが、まれに長く続いたり、息苦しくなったりすることもある。最悪の場合、死亡する恐れもあるから、そういう時はすぐに受診するのが無難だ。

 いろいろな植物の花粉との関連が報告されている食べ物は〈表〉の通り。ありふれた果物やよく食卓に上る食材ばかりだ。

■“危険食材”は加熱して

 スギやヒノキに反応する人は、トマトがヤバいかもしれない。秋の花粉症を起こすブタクサでつらい人はメロンやスイカ、キュウリ、バナナなどが危険だろう。北海道に多いシラカバ花粉症では、3~5割の人がリンゴやサクランボを食べるとかゆくなるという。これでは、花粉症だと何も食べられなくなるのでは?

「OASを起こす果物のアレルゲンは熱に弱く、ジャムなどにして加熱すれば食べられることもあります。アレルギーに詳しい医師に相談してください」(末廣医師)

 みずみずしい果物が食べられなくなるのは“悲劇”だろう。

花粉症対策、レーザー手術と舌下免疫療法の効果と期待

 今年も花粉の季節がやってくる。特に、花粉が多くなると言われている今年、どのような対策をしたらいいのか専門家に聞いた。

 まずは最新の対策法をお伝えしたい。花粉症の治療法として注目を集めているのは、医療機関で受けられるレーザー手術だ。日本医科大学医学部教授の大久保公裕さんはこう説明する。

「レーザー照射によって鼻の粘膜を焼くことで、鼻の粘膜に花粉を付着しないようにする手術です。鼻づまりだけではなく、くしゃみや鼻水を抑えることができます。この手術は症状が出る前に行うのが基本です」

 手術と聞くと大がかりなものを想像しがちだが、手術そのものは約10分。前後の処置も含めて所要時間は30分ほどなので、気軽に受けられる。手術は健康保険の対象で、費用は1万円ほど。効果が持続するのは2年間ほどなので、これからの季節を快適に過ごしたければ、定期的に手術を受ける必要がある。

 2年間だけか…と思った人には、「舌下免疫療法」をおすすめしたい。根治の可能性がある治療法としての期待が大きいのだ。

「この治療法は、スギ花粉の原因物質であるシダトレンを毎日少量ずつ、舌の裏側の付け根に垂らしていくことで長期間かけてアレルギー反応を少しずつ抑えていくものです。アレルギーに深く関係するリンパ節はあごの左右にありますが、舌下からスギ花粉を吸収させることで、そこにエキスを届けやすくしているのです」(大久保さん)

 2014年10月から保険適用となったため、この治療法を選択する人は年々増えているという。

「最初の2週間はプッシュ式の容器を使って、それ以降は垂らしてシダトレンを吸収させるのですが、基本的に自宅でできるので、その点では手軽です」(大久保さん)

 治療期間は2年ほどと長くかかるが、効果は7~8割の人が感じており、一度治療すればその後は特に何もする必要がない。ただし、花粉の飛散シーズンは治療ができない。つまり検討は、ひとまず今シーズンを乗り切ってからということ。

「花粉の飛散が収束した6月頃から始めるのがいいでしょう」と大久保さん。

漢方薬は効きます!西洋医学で足りない部分を補えるケースも

【Q】友人から漢方薬は効かない、即効性がないと聞きました。実際はどうなのでしょうか?(30代女性)

 【A】結論から言いますと、ケースバイケースではありますが、漢方薬はよく効きます。また、即効性がないからもっと劇的に効く薬をちょうだい!などとよく言われますが、即効性があるものもありますし、劇的に効くものもあります。西洋の薬、東洋の薬、西洋医学、東洋医学、すべて取り入れて足らない部分を補っていくという考え方が良いと思います。

 私はよく漢方を用いて治療を行います。西洋医学だけでは手をこまねいてどうしようもない症例でも漢方を少し知っているだけで、患者さんが楽になるケースがたくさんあります。

 有名なところでは、梅核気(ばいかくき)です。梅干しの種が喉に詰まったような感覚のために、このような病名が付いています。若い女性に多いと言われていて、ストレスを抱えている若者に多くみられます。喉にいつも何かが詰まっている感じがある、喉の表と裏がへばりついている感じがする、飴(あめ)ちゃんが詰まっている感じ…などの症状を訴える患者さんがいます。そういう人にある漢方薬を処方するとウソのように症状が消失することが多くあります。

 私も国家試験の前と栃木県に転勤になったときに同様の症状があり、学生時代には先輩に相談して、頸部エコー、CTまで施行してもらいました。栃木にいたころには、上部消化管内視鏡でしっかりと診てもらいました。幸いにも自然に症状は消えましたが、取れなかった場合、漢方を知らなければ軽い安定剤の内服までしていたかもしれません。

 町医者をしていると、他にも漢方でなければ、治療は困難であろうという症例に多く接します。足の攣(つ)り、こむら返り、しゃっくり、認知症、胃腸風邪、痔核、神経痛などは、よく遭遇する疾患です。漢方は「同病異治」「異病同治」といって同じ病名でも、患者さんの状態により投薬内容が変わることがあるので漢方薬の具体名は敢えて、ここでは伏せています。

 漢方を処方された場合、それなりの意味があると受け取っていただければいいと思います。良薬口に苦しです。ちょっと飲みにくくても、頑張って飲んでくださいね。

 ◆回答者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。診察は内科、外科、胃腸科、肛門科など。デイリースポーツHPで医療コラム「町医者の独り言」を連載中。

病院嫌いの人に教えたい「賢い市販薬の使い方」徹底指南

体調が悪いとき、病院に行くのがかったるい――。そう思う人は少なくない。不快感や痛みを感じながら通院するにもかかわらず、長時間待たされ、受付や問診票に大量の書き込みを強いられ、診察が終わったかと思えば、今度は薬局に行かされて、さらなる待ち時間や書類記入を求められる。そのうえ、診察代や薬価代までかかるのだから、避けたくなるのも人情だ。

 そんな人に、ぜひとも知ってもらいたいのが市販薬の活用法だ。現在のドラッグストアは進化し続け、一般市民の健康の味方とも言える存在になっているのだ。「たとえば、今まで売ることができなかった強力な医薬品の扱う量も増えています。“かかりつけ薬局”として、個人的な相談に乗ってくれることもあります。そうした“要点”を理解・実践することで、時間やお金をかけずに健康維持に大きく役立てることができます」(医療ジャーナリスト)

 まず理解したいのは、店舗で売っている薬について。病院で診療すると、「処方箋」をもらい、それを持って調剤薬局に行って薬をもらうことになる。このときにもらう薬を「処方箋医薬品」といって、ドラッグストアで販売している「一般医薬品」(市販薬、大衆薬)とは異なるものとなっている。「この2つの大きな違いは、副作用やリスクがあるかどうかです。服用の際に正しい理解や観察が必要だったり、あるいは依存性が強い場合に、医師が医学的見地から判断するものを処方薬としています。そのため、ドラッグストアでは売られていません」(前同)

 さらに、市販薬にも分類がある。容器や箱に、「第○類医薬品」と書かれているのがそれだ。現在、「要指導医薬品」と一般薬品の「第1類医薬品」「第2類医薬品」「第3類医薬品」の合わせて4つに分けられている。一般医薬品は、数字が小さくなるほど大きな効果が期待できるものの、リスクも大きいとされており、1類は購入希望者が自由に手の届かない所に置くことや、薬剤師の指導を受けることが義務となっている。24時間営業のドラッグストアに深夜行くと、<薬剤師不在のため1類医薬品をただいま売ることができません>などと表示されているのが、まさにそれだ。

 一方、2類と3類は薬剤師の指導は義務づけられておらず、誰でも自由に手にできる場所に置いてある。つまり、店内の棚にズラッと並んでいるものが2、3類で、レジやカウンターの後ろにあって、店員・スタッフに話しかけなければ触れないものが1類である。「ただし、客が店側に相談した場合には、その薬品の分類に限らず応じる義務があります」(医療関係者)

 さらに、現在はネット上での医薬品の販売が解禁されており、その中には1類医薬品も含まれているため、誰でも気軽に購入できるのだ。しかも、「これまでは、医師の判断を得なければ使用できなかった医療用医薬品が、ドラッグストアでも買えるようになってきています。これを『スイッチOTC医薬品』と言います。商品のパッケージにスイッチOTCと書かれているわけではないので、一見しても分かりにくいんですが、さらなる効果が期待できるので、ぜひ参考にすべきです」(前同)

 要するに、処方箋薬と同じ効果があるものを、病院に行かずして得られるというのだ。ドラッグストアに数多く置かれた医薬品の中で迷った際に、大きな選択基準となるだろう。そのスイッチOTCの一例を挙げると、頭痛薬『ロキソンS』(1類)・『ナロンメディカル』(要指導)、アレルギー薬『アレジオン』(1類)・『アレグラFX』(要指導)・『ノアールPガード点眼薬』(2類)、腰痛や肩こり用の湿布『ロキソニンSパップ』(要指導)、禁煙補助『ニコレット』(2類)、風邪薬『エスタックイブファイン』(1類)、H2ブロッカー胃腸薬『ガスター錠』(1類)など様々。中には、使ったことがある薬もあるはずだ。

「ただし、注意が必要なものが多いので、購入時に<今飲んでいる他の薬><アレルギー><持病>を申告するとよいでしょう。店側も対応してくれますので、そういう意味では病院で薬をもらうのと同じ感覚です」(同)しかも、スイッチOTCにはうれしい情報もある。なんと、2017年1月1日以降、その購入費用について所得控除がされるのだ。「使用者本人と家族がスイッチOTCを1年間で1万2000円以上購入した場合、それを超える部分を控除してもらえます。ただし、会社の健康診断を受けているなどの条件があり、購入時のレシートの保管も必要です」(現役の薬剤師)

 また、薬を飲むうえで知っておきたいのが「用法・用量」で、正しい意味が、実は意外と知られていない。「食前とは食事前の20~30分であり、食後は、食事を終えてから20~30分。最も知られていないのが食間で、これは食事を終えてから約2時間のこと。つまり、食事と食事の間という意味なんです。また、症状がひどいからといって多量に摂取しても、単純にその分効果が得られるわけでもなく、むしろ、体の負担になる可能性が高いので注意してください」(前同)

 もう一つ知っておきたいのが、「医薬品」と「医薬部外品」の違い。両者は似て非なるもので、医薬品が病気の治療と予防を目的として製造されているのに対し、部外品は予防のみを目的としている。とはいえ、有効成分が定まった量が入っているので、改善効果を得ることができる。体への作用が医薬品に比べて穏やかであるため、また、ドラッグストア以外のコンビニやスーパーでも販売されており、身近な商品と言えよう。

 また、最近流行りのサプリやトクホ(特定保健用食品)も医薬品ではない。実は、これらは「食品」なのである。サプリは主に、不足している栄養を補給するために用いられる。一方のトクホは、「血圧が高め」「コレステロールが高め」「血糖値が高め」などの7つの目的に対して、改善効果が期待できるものを、厚労省が検査したうえで認定したものだ。食品なので摂取しやすく、医薬品のような副作用を気にする必要が少ないのが、大きなメリットと言える。 市販薬やドラッグストアを有効活用して、多忙で出費の多い年始を、健康に乗り越えたい!




ビタミン注射って本当に効くの?「短期間なら効果は期待できる」

ブラットピットやマドンナなどのハリウッドがこぞってやっているビタミン注射。フルーツや野菜不足に不安を感じますか?この注射週400ドルあれば受けれるようですが…。

ビタミン注射療法は、エネルギーや免疫力を高めたり、体調をよく感じたりする効果があると言われています。

医療関係者によると、市販のビタミン錠は消化、吸収がなかなかされないので、血管に直接送り込むこの注射が、もっと効果的だと言うことです。

ロンドンやニューヨークでは今や医療機関にとどまらず、ハイカラな”ドリップスパ”なるものが存在し、週400ドルほどでこのビタミンカクテルを打ってもらい、忙しい生活に備えてるのだそうです。

オーストラリアではがん患者や免疫に問題がある人に限ってこの治療が行われていましたが、今では代替医療クリニックで疲れが取れにくい人や、ストレスがたまっている人もこの注射を受けられるようになりました。

統合医療協会のアブニサリ教授はビタミンC、Bは風邪のひき始めや、がん患者には効果的だと言います。免疫力が高まりますし、感染やがんの治療にもなるからです。たくさん摂取することでウイルスやバクテリアを殺します。そして注射でのみ、がん治療効果になります。

しかしこれは長期間に渡ってのストレスや飲み過ぎの解決法にしてはいけないということです。短期間では効果は期待出来ますが、長期間の効き目はありません。もっと生活スタイルを変えることで治していかないとダメなのです。

オーストラリア医療協会のスティーブ ハンブレトン医師は、食事から摂る以外のビタミンは要らない、と言います
アメリカではビタミンの摂りすぎによるビタミン中毒に苦しんでいる人もたくさんいます、ということです。

宣伝のように思えたら、まず疑う目をもちましょう。

【口腔アレルギー症候群】“花粉症”が原因でフル―ツや生野菜が食べられない人急増!医師に聞いた症状と対策法

寒い日が続き早くも春が恋しくなりますが、温かくなると気になりだすのが花粉。

近年は、春だけでなく秋なども花粉症に悩む人が増えており、その花粉症が原因で生の野菜やフルーツが食べられないという症状に発展する可能性があることをご存知でしょうか。

現在、急増している口腔アレルギー症候群(OAS)という症状について、はなふさ皮膚科の院長である花房火月先生にお話を聞いてきました。

口腔アレルギー症候群(OAS)とは

ーまず最初に、「口腔アレルギー症候群(OAS)」というのはどのような病気であるか教えてください。

花房火月先生(以下、花房):花粉症の人が、生の野菜やフルーツを食べるとアレルギーを起こし、喉の奥がイガイガしたり、かゆくなったり、唇が腫れたりする病気です。
ごくまれに下痢などの消化器症状、喘息、発疹が出ることもあります。

ーなぜ花粉症だとOASを発症するのでしょうか。

花房:花粉を吸い込むとそれに対するアレルギー反応が起こります。

花粉には様々なタンパク質の構造があって、そのタンパク質とからだの中で作られるタンパク質(特異的IgE)が結合することでアレルギー反応が起こります。

その花粉に含まれるタンパク質と、野菜や果物に含まれるタンパク質に似た構造があった場合、からだの中に作られたタンパク質(特異的IgE)が間違って攻撃し、アレルギー反応が出てしまうんです。

花粉に対して持っているアレルギーが、似たようなタンパク質の構造を持つ野菜や果物に対しても反応してしまうというのがOAS発症のメカニズムです。

ーこの病気は遺伝性のものだったりするのでしょうか?親がOASだったとき、子供もなりやすいという傾向みたいなものはあるのでしょうか。

花房:実は遺伝形式については、はっきりとは分かっていないんです。

アレルギーになりやすい体質というのは、ある程度、遺伝的な要因があるということは否定できないのですが、メンデルの法則みたいな簡単な遺伝形式ではなく、色んな遺伝子が絡み合ってそういう体質になっていると推測されます。

そのため、いわゆる遺伝病みたいな遺伝形式ではないと思われます。

ただ、花粉症を発症してからOASになる、ということは分かっていて、その逆はないんです。

花粉症のなりやすさっていうのは完全に体質で、ある程度は遺伝と言われています。

ただ、お母さんが花粉症だから子供が花粉症になるのが50%かというと、そういう単純な優性遺伝ではありません。

何%遺伝というのは断言できないのですが、お父さんかお母さんが花粉症であれば子供も花粉症になりやすいし、OASになりやすい、というのは一般的には言えるでしょうね。

OAS検査は採血で

ー自分がOASであるかどうかは検査などで調べることができますか?
また、どのような野菜や果物に反応するかまで分かるものでしょうか。

花房:検査に関しては採血でアタリをつけることができます。

アレルギー検査の結果を見て、たとえば「リンゴ陽性」とか出てくるのでデータを見ながら「これを食べるとどうですか?」と臨床症状と合わせてアタリをつけていく、というプロセスを取ることが多いですね。

ーOASは発症する前に未然に防ぐ方法があるんでしょうか?

花房:現状では予防方法については分かっておらず、どうして増えてきているかというのも現時点では不明なんです。

花粉症の人も年々増えていますし、花粉症の中でもOASの人というのも年々増えています。

ーOASであることが分かった場合、どのように対処すればよいのでしょうか?
症状を軽減するためには、日々薬を飲むのか、花粉の時期だけ何かをするのか、具体的に何をすればよいのでしょうか。

花房:OASだけに関していうと、原因である物質を食べないということが予防の方法です。

食べる場合であれば、熱を通せばタンパク質が変性するのでアレルギーを発症しなくなります。

あとは、定期的に抗アレルギー薬を飲むことも予防になりますし、欧米では減感作療法と言いまして、そのアレルギーを消す試みがされているみたいです。

たとえば減感作療法で、スギ花粉に対する反応を減らしていけば、OASも軽減されるという話があります。

ヨーグルトは花粉症の軽減に有効?

ーここ数年、花粉症の人がますます増加していく中で民間療法的なものもたくさん出てきました。

ヨーグルトを食べるといいとか、この食材を摂取するのが良いとか…それはOASの発症を抑えるのにも役立つんでしょうか?

花房:花粉症の症状自体を抑えることができれば、OASの症状も軽減できるんじゃないかという話はあります。

医師の立場から民間療法をオススメすることはできないのですが、腸内細菌層とアレルギーの密接な関連性というのはヨーロッパを中心に研究が進んでいます。

腸は、人間のからだと外界が接している部分なんです。

腸の中には千兆個という細菌がいて、その細菌を腸にいるリンパ球などの免疫細胞が見張っています。

その中に悪い細菌が入っていたら、免疫反応が起こってお腹が痛くなったりするわけです。

免疫細胞は体中を見張っていますが、その過半数が腸の周囲をマークしていると言われています。

腸内細菌に対して「これはいい、これは悪い」と免疫細胞がチェックし、学習しているので、腸内細菌層が乱れていわゆる悪玉菌が増えてくると、免疫細胞もバランスを崩し、アレルギー症状が出やすくなるのではないかという仮説があるんですよ。

それを裏付けるものとして、腸内細菌層の中に悪玉菌が多い子供は、アトピーを発症しやすいというヨーロッパから出ているデータがあります。

そのため、腸内細菌を整えておけば、腸内の周囲の免疫細胞も落ち着いて、全体のアレルギー反応が軽減されるのではないかと言われています。

腸内細菌を整えるという意味でヨーグルトなどを食べてアレルギーを抑える、というのは直接的な効果があるとは言い切れませんが、試してみる価値はあると思いますよ。


野菜や果物にアレルギー反応を起こすという話は聞いたことがありましたが、喘息やアナフィラキシーショックという症状を起こす可能性もあると知ってかなり驚きでした。

筆者も毎年春にはスギ花粉に悩まされているので、とりあえず今から腸内細菌を整えることから始めてみようと思います。

はなふさ皮膚科

花房 火月(ハナフサ ヒヅキ)
1979年12月2日(36歳) 大阪出身O型

○三鷹市、東京都医師会加入済
○所属学会:日本皮膚科学会、日本小児皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会所属
○テレビ、雑誌、新聞等のメディア出演多数
○表彰歴 皮膚科において低侵襲手術の独自性および術式を広めた実績が評価され、皮膚科医としては唯一、The Japan Times紙によりアジアの次世代を担うリーダー100人(100Next-Era Leaders IN ASIA2015-2016) に選出される。日本人皮膚科医として国際的に評価されるのはきわめて異例。

「薬には必ず副作用」 漢方薬やサプリメントも例外ではない

「先生、私、これ以上、この薬をのみたくないんですけれど…」。そんな不安を医師に訴える人が増えている。その発端となったのは『週刊現代』の一連の記事だ。6月11日号で「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」というタイトルで記事を掲載後、「有名な薬でも医者の言いなりに飲み続けるのはこんなに危険です!」(6月18日号)、「生活習慣病 その薬、一度飲んだら最後、やめられません」(6月25日号)など、私たちが普段からのんでいるような一般的な薬を俎上にあげて真っ向から否定しているのだ。

 中には、副作用によってがんを引き起こしたり、認知症の症状を悪化させたりするリスクもあると指摘していて、それらの記事に自分がのんでいる薬の名前を見つけた人は、かなり驚いたに違いない。

 しかし、誌面で名指しされ“糾弾”された薬は、本当に危険なのだろうか。本誌は改めて、医師や薬剤師にその副作用と危険性について聞いてみた。するとみな異口同音に「副作用のない薬はない」と言う──。

 そもそも「副作用」とは、薬が目的とする主作用とは別に、副次的に作用するもののこと。大半の風邪薬や花粉症の薬をのんで眠くなるのも副作用だ。秋津医院の院長・秋津壽男さんは「薬は、のむことで何らかの変化を体に起こします。効く薬ほど、副作用もあるのです」と指摘する。ただし、副作用がある薬が効くかといえば、そうとは限らない。

「あまり効かない薬にも、漢方薬にもサプリメントにも、副作用はあるのです。医師は患者に対してそれを説明する責任を負っていますが、かといって出されるがままに薬をのんでいるのも無責任でしょう。のむ側も『薬には必ず副作用がある』ということは知っておくべきです」

 こうした前提は頭に入れたうえで、薬と賢く付き合っていきたいものだ。

医者が絶対「飲まないクスリ」とは「骨粗しょう症の薬に医師警鐘」

 病気になれば、真っ先に頼るのが医薬品。しかし、体を思ったその行動が、実は、さらなる不調を招いているとしたら……。年齢とともに増える体の不調は、日常生活で感じる小さなものから、命を奪うものまでさまざまある。そのために欠かせない医薬品だが、実は、その薬自体が、さらなる危険をもたらしているとしたら――。

 現在、全国の書店で発売中の『薬に殺されないための必須知識』(双葉社)では、医薬品のリスクについて丁寧に解説している。さらに、江戸川病院(東京都江戸川区)の加藤正二郎院長が監修とあって、いわば“医師が警鐘を鳴らす薬”を知ることができるのだ。加藤院長は同書の巻頭で、薬を“何も考えずに使い続ける弊害”について話している。その例として挙げている一つが、骨粗しょう症の治療のために、長らく処方されてきた「ビスフォスフォネート」。実はこれ、最近になって大きな“問題”が発見されたのだ。

 本来、この薬は骨密度を上げるための薬で、骨に硬い層を形成するものなのだが、一方で、その骨が非常に折れやすいことが分かった。しかも、歯や顎への影響が大きく、使用に慎重になっている病院や歯科医院が増えている。

 似た例は、インシュリンでも当てはまる。糖尿病の罹患者は、血糖値を下げるために外からインシュリンを投与するが、そのせいで視力が衰えることがある。<かつては“血糖値を急激に下げると目の症状が悪化する”といわれていた。しかし私は、これは血糖値が高いせいでなく、高インシュリン血症のせいだと考えています>(前掲書) つまり、良かれと思って服用していた医薬品が、思わぬ形で新たな症状や悩みを招きかねないというのだ。

 また、「抗生物質」も同様だ。不調へ導く病原菌を殺すために投与するのはいいが、それは同時に、体内にある他の健全な腸内細菌をも殺すことになるので、体調が突然、変調をきたす可能性を持つという。睡眠薬も同様で、不眠症の人が眠れないからといって服用し続けると、睡眠薬を使用しなければ余計に眠れなくなる体に変化してしまうという。これらは、薬が持つリスクを示しており、まさしく副作用そのものと言える。

 普段、自分が飲んでいる薬を思い浮かべていただきたい。その薬が、どのような副作用を持ち、自分の体にどんな影響を与えているか、それを知らないことで、生命を危険にさらしているかもしれないのだ。特に中高年層は、体調不安が多いゆえに医薬品に頼る部分が大きい。さらに、加齢による体の変化ゆえの服用時の注意点もある。

 高齢者は、若年層に比べて体内水分量が少なくなり、さらに、体脂肪の量が増える傾向があるという。また、薬を体内に取り入れる際に重要な働きをする肝臓や腎臓の機能も低下している。これらの影響で、薬が強く作用したり、あるいは、体内に想定よりも長い時間蓄積することで、副作用が発生しやすくなるというのだ。そのため、高齢者への処方時には年齢を目安にして、通常の成人の3分の1から3分の2ほどに量を減らすことが一般的だというのである。逆に言えば、ずっと飲み続けている薬だからといって、用量が長年、そのままでいいということにはならないということだ。

 では、そんな中高年層にとって身近な医薬品の危険性について、同書に紹介されている中から、ごく一部ではあるが紹介しよう。高血圧の薬として、よく用いられる医薬品の一つ、「アムロジピン」。これは、血管を広げる効果を1日1回の投与で持続できるため、さらに、ジェネリック医薬品ゆえに安価ということで、世界中で使用されている。ちなみに、これは高血圧以外にも、狭心症の治療薬としても処方されている。

 多くの人にとって身近な医薬品なのだが、実は“劇症肝炎”という危険な副作用を抱えているのだ。実際、今年1月にはアムロジピンの投与を受けていた2人が死亡し、そのうち1人が、その副作用で死亡した可能性が否定できないと、厚労省が発表している。「この事例の発覚後、厚労省はアムロジピンの『重大な副作用』の項目に、劇症肝炎を追加するよう求めました。適切な治療をしなければ、すでに起きた事例同様に死に至る確率が高いので、服用時には変調を感じたら、すぐに医師に相談すべきです」(医療記者)

 副作用の初期症状としては、発熱や食欲不振といった風邪と間違いやすいものが多く、気づきにくいのがネックと言えるが、副作用がさらに進行すると尿の色が濃くなったり、あるいは白目部分の色が黄色になるという。服用する際は注意しておきたい。 同じく高血圧・狭心症の薬に「ニフェジピン」があるが、この副作用には、血圧低下や呼吸困難、貧血のほか、意識の薄れや判断力の低下もある。車の運転をする際などには注意したい。

 また、不整脈でよく用いられる「アテロノール」や「プロプラノロール」(狭心症にも)には、高齢者の場合、心不全という副作用が現れやすく、糖尿病薬の副作用を強める恐れもあるので、少量から開始する必要があるだろう。血栓や塞栓の治療薬「アスピリン」も、シニア層が注意すべきもの。少量の服用で血液の凝固を防ぎ、炎症を鎮める効果が期待できるが、胃潰瘍を引き起こしかねないそうだ。

 血栓や塞栓の別な治療薬「酢酸チクロピジン」も血液を固まりにくくするものなのだが、その影響で、脳出血や消化管出血など重い症状を起こす危険性を持っている。特に、服用始めの2か月間は警戒を強めたい。さらに、前立腺肥大で標準的な薬だという「塩酸プラゾシン」は、前立腺や尿道の筋肉を緩めて尿を出しやすくする。一方で、尿失禁を起こしてしまったり、過度の血圧低下が発生する可能性が否めないのだ。

 頻尿や尿失禁の治療に使われる「塩酸プロピベリン」はいくつか副作用があるが、特にシニア層が服用すると、一時的に認知症のような症状を発することがあるという。初めて服用する際は、家族に見守ってもらったほうがいいかもしれない。尿崩症や夜尿症の薬「酢酸デスモプレシン」は、効きすぎる場合に副作用が発生し、脳浮腫やけいれん、意識障害の恐れがある。咳がひどかったり、気管支炎になった際に出される薬に「コデイン」があるが、実は構造がモルヒネに類似した医薬品で、国際条約で規制されている。服用時に、その10%が体内でモルヒネに変化する恐れがある一方で、比較的、処方されやすい薬でもある。

 糖尿病薬の「ピオグリタゾン塩酸塩」は、インシュリンを細胞に取り込ませやすくし、血糖値を減らす効果があるのだが、服用期間が2年以上になると、膀胱がんの発症リスクを高めるとの報告がある。持病薬が、飲み続けることで毒に変化してしまう一例だろう。そのため、この薬の服用経験のある人が病院や薬局を変える際は絶対に、その服用歴を申告するべし。

「薬の服用をすぐにやめなさい、というのではなく、本当にそれが健康につながっているのか、いったい何のために飲んでいるのかという目線が大切なんです。大量に流れている医薬品のコマーシャルの裏にあるのは、痛みや不調を早く取り去ってあげたいという優しい思いだけでしょうか? ひょっとしたら、そうなのかもしれませんが、一方で、製薬メーカーが単に少しでも多く薬を売りたいだけかもしれません」(加藤院長)

 今回、紹介した書籍『薬に殺されないための必須知識』には、通常の医薬品だけでなく、漢方薬の危険性や、薬の飲み合わせ、さらに、適切な飲み方についても解説している。薬と上手につきあうためにも、ぜひお目通し願いたい。

トクホ、機能性表示 意外に知らない健康食品の注意点

 「ダイエットにいいお茶」「膝にいいサプリメント」など、私たちの身の回りには健康食品があふれている。健康食品を利用したことがある人は8割、定期的に利用している人は3割ともいわれるが、一般社団法人くすりの適正使用協議会が実施した「健康食品・医薬品の知識と意識に関する調査」[注1]によると、健康食品について正しく理解していない人は意外に多い。前回「健康食品『4つの誤解』副作用の有無から効き目まで」に続き、国立健康・栄養研究所情報センターの千葉剛さんに、健康食品を利用する際の注意点について聞いた。

■お茶やヨーグルトにも摂取目安量があることを知っている人はわずか3割

 健康食品について、意外に多くの人が知らないことの筆頭が、「錠剤やカプセル状の製品ではなく、お茶やヨーグルトであっても、摂取する際の目安量がある」ということだ(画面上部のグラフ)。例えば、最近、自動販売機でも見かけるようになった「体脂肪が気になる人」向けのお茶。痩せそうだからと何気なく飲んでいないだろうか。

 トクホのお茶には、難消化デキストリンやカテキンが入ったものがあるが、表示をよく見ると、1日の目安量や飲み方はいろいろ。「1日1本350mLをいつ飲んでもいい」というものもあれば、「350mLを1日2本、なおかつ食事と一緒に飲んでください」というものや、「脂肪の多い食事をとりがちな人は食事の際に350mLを1本、体脂肪が気になる人は1日2本」というものもある。

 「難消化デキストリンはとりすぎると、おなかがゆるくなることがあります。また、因果関係ははっきりしていませんが、高濃度のカテキンはとりすぎると肝障害を起こす可能性があるので、表示以上の摂取は避けたほうがいいでしょう」(国立健康・栄養研究所情報センター健康食品情報研究室室長の千葉剛さん) いつ飲むかも重要なポイントだという。「難消化デキストリンは、食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑える働きがあるため、食事をとりながら飲まないと意味がありません。

一方、高濃度カテキンは、カテキンが肝臓において脂肪の代謝の高進を助けてくれるため、いつ飲んでもいいと言われていますが、摂取したあとに運動をしないとあまり効果が期待できません」(千葉さん)飲むだけで痩せると思っていた人は多いかもしれないが、そういうわけではないようだ。 「こういったお茶は、食生活や運動習慣を変えずにただ飲めばいいというものではありません。難消化デキストリンは食事に含まれる脂肪や糖の吸収を抑えてくれますが、本当に痩せたいなら、生活習慣を改善するほうが早い。健康食品はあくまでも補助的なものととらえましょう」(千葉さん)

■機能性表示食品の意味を正しく理解している人はわずか3割

 機能性表示食品は2015年4月にスタートした新ジャンルの「保健機能食品」だ。そもそも食品は機能性を表示することができないが、保健機能食品は食品の中で例外的に機能性の表示が許可されているものだ。現在、栄養機能食品、特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品の3ジャンルがある。栄養機能食品は、すでに機能性や安全性などの科学的根拠が確認されているビタミン、ミネラルなどを含む食品で、国が規定する量を含んでいれば、特に届け出をしなくても機能性を表示できる。

 一方、トクホは健康の維持増進に役立つ特定の成分(例えばオリゴ糖など)を含む食品だ。企業が臨床試験を行って有効性や安全性の科学的根拠を国に申請し、審査をクリアすれば国から表示が許可される。だが、審査の基準は厳しく、臨床試験に多大なコストがかかるため、表示を許可されている食品は1275品目にとどまっている(2016年11月14日現在、日本健康・栄養食品協会ホームページによる)。

 最も新しい機能性表示食品は、従来のトクホのハードルを大きく下げたものといえる。企業は、科学的根拠を含めた必要事項(関連する論文など)を国に届け出れば、審査なしに機能性を表示できる(臨床試験の実施は必須ではない)。しかも、表示の自由度は高い。あくまでも企業の責任において自主的に表示される点がトクホとは違う点だ。簡単にいうと、機能性表示食品はトクホに似ているが「トクホよりも手続きが簡易で、いろいろな表示ができる。しかし、国の審査を経たわけではない食品」といえる。

 この3つは、名前が似ていてややこしく、一般の人が正しく理解するのは非常に難しい。そこに乗じた商品もあるという。「栄養機能食品は、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を補うためで、ビタミンなどが一定量入っていれば表示ができます。例えば、ダイエット系のサプリメントにビタミンB6を一定量入れたり、ヒアルロン酸やコラーゲンのサプリメントにビタミンEを一定量入れることで、『栄養機能食品』とうたうことができます。つまり、本来の目的とは違う成分を添加することでも『栄養機能食品』と表示できるというわけです」(千葉さん)

 同じような製品が2つ並んでいて、一方は何の表示もなく、一方は「栄養機能食品」と表示があったら、表示があるほうが「お墨付き」があって効果が高いように感じてしまう。そういった消費者の心理をついた商品が出回っているということを覚えておこう。 「健康食品はどんな名前がついていても食品です。それは、トクホであっても同じで、薬のような効果を期待して使うことは間違っています。あくまでも食品だということを忘れずに」(千葉さん)

■GMPマークがどんなものか知っているのはわずか2.2%

 前回の記事でも述べたが、GMPマークがついた製品は、品質や安全性を保つための製造工程管理基準をクリアしたものだ。詳細は、厚生労働省のパンフレットを参照してほしい()。しかし、ドラッグストアでみかける健康食品には、このマークはほとんどついていない。きちんとした品質管理をしているメーカーも多いはずなのになぜだろう。「消費者がGMPマークを目安に健康食品を選ぶようになれば、メーカーももっとマークをつけるようになるでしょう。

消費者に認知されていないマークをわざわざお金をかけてつけるメーカーはないため、現在ではまだ少ないのです」(千葉さん)GMPマークがついている健康食品は、品質は保証されているため選ぶ際の目安になる。しかし、効果があるかどうかは別問題だと千葉さん。健康食品の種類が増えて、身近な存在になってきた。そんな今だからこそ、健康食品を取り入れるメリットデメリットをよく知って利用しよう。 [注1]インターネット調査 調査期間:2016年2月5日~2月8日、調査対象者:全国の20代~70代の男女600名(各年代100名ずつ)(ライター 村山真由美)
.
■この人に聞きました
千葉剛(ちば つよし)さん 国立健康・栄養研究所情報センター健康食品情報研究室室長。静岡県立大学大学院博士後期課程修了後、米国ワシントン大学留学、国立健康・栄養研究所基礎栄養プログラム研究員などを経て、2015年4月より現職。現在、消費者庁消費者安全調査委員会専門委員、岐阜大学大学院客員教授を兼任。「健康食品」の安全性・有効性情報サイトを介して、国民に健康食品に関する情報発信を行うとともに、健康食品の安全性に関する研究を行っている。

【サプリで認知症予防&健康長寿】「脳の栄養」青魚、がんばって週3で食べれば1日の必要量に

 「脳の栄養」と呼ばれるオメガ3。知名度が急上昇しており、サプリメントとしてもナンバーワンの人気です。代表がオメガ3系脂肪酸。EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。イワシ、アジ、サバ、マグロ、カツオなどの「青い魚」に含まれています。

 EPA・DHAをどのくらい取れば健康効果を得られるのでしょうか。厚生労働省によれば1日あたり1000ミリグラム。魚に換算すると1日に約90グラムで、最近の魚離れからすると、とても足りません。ちなみにイワシ1匹、約100グラムです。何だ、と思われるかもしれませんが、実際、その量さえ食べていない日本人がほとんどなのが現実です。

 週3回、がんばって青魚を食べれば、1日に必要な1000ミリグラムを取ることができます。

 オメガ3系脂肪酸は、体内で作ることができないので、主に魚から取らなければなりません。難しいようならサプリでも取り入れることができます。

 われわれの、特に脳や血管の健康に必要だからです。血液サラサラ効果として知られているEPA。赤血球の細胞膜を柔らかくする働きを持っていることから、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化による疾患の予防効果があることは分かっていました。DHAは、脳や神経細胞に多く含まれ、加齢による記憶力などの認知機能の低下、さらには認知症の予防に役立つことが期待されています。

 オメガ3の研究は、北極圏で暮らすイヌイット(エスキモー)は肉食なのに動脈硬化が起こらないのか、という素朴な疑問から始まりました。イヌイットは野菜を栽培することができず、狩猟による肉食が中心になります。とくに脂肪の多いアザラシをたくさん食べています。前述したようにアザラシの肉にはEPAやDHAなどのオメガ3が豊富に含まれているからです。アザラシの主食が青い魚やDHAを多く含むマグロであるから当然ですね。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

【サプリで認知症予防&健康長寿】オメガ3(1) 魚に含まれる「脳の栄養素」 血流改善や記憶力を高める効果

 「顔は分かるけれど名前がでてこない」「また、買い忘れた!」など、物忘れが頻繁に起こると認知症への不安を感じることがあることでしょう。

 物忘れは誰でも経験しますね。認知症の多くは物忘れから始まります。一般的な物忘れは、ヒントがあれば思いだすことができます。物忘れの自覚があるのです。認知症であると、物忘れ自体を忘れてしまいます。

 単なる物忘れ、また、認知症のいずれにも効果が期待されるのが「魚」です。世界でもトップクラスの長寿国日本。その食生活に深く根付いてきたのが魚でした。残念なことに消費量は年々減ってきています。“食の欧米化”、調理の面倒さ、漁獲量の減少による割高感からも敬遠されがちです。漁業の後継者がなかなか育たないことも深刻です。

 「脳の栄養素」とも呼ばれているオメガ3は、今や、健康の代名詞です。すなわちEPA(エイコサペントエン酸)やDHA(デキサヘキサエン酸)などを指します。EPAもDHAも体内で合成できないので、魚やサプリメント、あるいは薬剤などから補給する方法しかありません。

 イワシやサバ、ブリ、サンマ、アジなどの「背の青い魚」にはEPAが、マグロ、カツオなどにはDHAが多く含まれています。

 なぜ、それらは体にいいのか? 血流改善効果や認知症の予防改善効果、記憶力を高める効果がEPA・DHAにあるからです。とくに、DHAには大きな期待が寄せられています。DHAは脳内の記憶・学習に関わる海馬に集中していることから記憶力、学習機能向上に密接に係っています。

 私は二十数年前からEPAの研究をしてきました。特に血液サラサラ効果には、驚かされたものです。EPAが全身に酸素を運ぶ赤血球の膜をしなやかにしたのです。オメガ3が今のように注目されるとは思っていませんでしたので、感慨深いものがあります。今回から「魚力」について考えてみましょう。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。前慶応大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

最新調査で判明! 科学的根拠の“ない”薬は当たり前に存在した!

あなたの飲んでいる薬は、科学的根拠がありますか?そう問われると、「医師に処方されたので、あるに違いない」とだれもが思うはず。でも、実は根拠が乏しい薬も結構存在します。効き目がない、というわけではありません。一体どういうことかと言うと……。

 自分の飲んでいる薬の科学的な根拠(エビデンス)を知りたい。そんな疑問に答えてくれるコンテンツが今秋、月600万人が使う日本最大級の医療情報サイト「QLife(キューライフ)」内に登場した。

 例えば、不整脈の治療に使われる「ジゴシン」。こんな解説が記されている。

〈心房細動が頻脈を生じた場合に症状を改善する目的で使用されますが、予後の改善効果は確認できていません〉

 予後とは、治療効果など病気の見通し。つまり、治療の効果に関する科学的根拠は乏しいというわけだ。

 解説を担当した一人で、聖路加国際病院(東京都)の一般内科の有岡宏子医師(部長)はこう説明する。

「ジゴシンは昔から経験的に使われてきましたが、エビデンスは乏しく、使う機会が減っています」

 有岡医師ら同病院の内科・予防医療チームは、様々な臨床研究の論文から薬のエビデンスを検証した。

 非常に信頼性の高い臨床研究で効果が確認された薬は「☆☆☆☆☆」、副作用が有効性を上回る薬は「☆」など、5段階で評価。解説もつけている。

 これらが載っているのは同社の「治療法・薬の科学的根拠を比べる」のコーナー。高血圧、アトピー性皮膚炎、胃がんなど、約180の病気ごとに治療法や薬が評価されている(欄外にアドレス)。

 なぜ☆の数が違うのか。

 例えば、臨床研究と一口に言っても信頼度はまちまち。最も高いのは「ランダム化比較試験」だ。医師も被験者も、本当の薬を使う群か偽薬(プラセボ)群かを知らずに試験が進む。公平で適正な方法として、最近の新薬開発でも使われる。

 一方で、ランダム化ではない試験や、特定患者の症例報告だけだと弱い。こうした差が☆の数に表れる。

 今回の評価は2016年改訂版で、前回は03年に実施した。ともにかかわったのは、同病院の福井次矢院長。科学的根拠に基づく医療「EBM(Evidence-Based Medicine)」を、日本で普及させた第一人者だ。

「例えば薬。“誰にでも100%効く”ものは、この世の中に存在しません。だからこそ、効く確率が高いものは何かを臨床研究で調べ、効果の高いものを使うEBMの考え方が大事なんです」(福井院長)

改訂版では03年版より疾患を増やし、新たな薬を調べた。03年版の薬も再検証し、「治療のエビデンスが大きく変わった疾患が、思った以上に多かった印象です」(有岡医師)。

 ジゴシンの場合、03年版で「☆☆☆☆☆」だったが、16年版で「☆☆」に“格下げ”された。

「新薬が開発されると、従来品と新しいものとを比較する臨床試験が行われる。その結果、医学的にもっとよい効果をもたらす薬が出てきたら、従来品を用いる優先度が下がることは考えられます」(福井院長)

 使うべきでないとの結果が臨床研究で示された「☆」はごくわずか。一方で、意外に多いのはエビデンスへの意見が医師の間で分かれる「☆☆」。必ずしも効果がないわけではないが、科学的な根拠の乏しい薬で、200ほどある。

 具体的には、

「臨床研究が何らかの理由で行われずに効果が確認されていないが、専門家の意見や経験で支持される薬」
「妊婦や胎児への影響が大きい、救急時対応で必要となるなどの理由で倫理的に臨床研究できない薬」
「効果あり・なしの両方の結果が報告され、評価が定まらない薬」

 などがあてはまる。

 そもそも、効果が確認された薬だからこそ製造されているのでは? 「☆☆」の薬にはこんな疑問も浮かぶ。福井院長はこう話す。

「健康保険が適応になっている薬は、基本的には治験(臨床試験)を経て承認されています。ただ、承認審査で用いられたときの研究データや論文がないものは『☆☆』にしています」

 ジゴシンのメーカー、中外製薬広報はこう回答する。

「ジゴシンの有効成分であるジゴキシンは以前から有効性が認められてきた薬です。1957年に最初に承認された当時も臨床試験が行われたでしょうが、今のような方法ではなかったかもしれません。服用に不安のある患者さんは、主治医に相談してください」

 薬の有効性は、厚生労働大臣の指定により独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」が再評価している。3月には、慢性副鼻腔炎などで適応があった薬「ノイチーム」が、厚労省の審議会で有効性が低下したと判断された。製造しているエーザイは「見解を受け、自主回収を行いました」(PR部)と説明する。

 11年には同様の理由で、武田薬品工業も「ダーゼン」の販売を中止した。新薬登場などで適応から外れ、淘汰される薬はある。

 福井院長らの取り組みは、公的制度とは別の民間研究者による独自評価といえる。こうした取り組みを製薬業界はどうみているか。日本製薬工業協会は「コメントする立場にない」という。

カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★
ホテル最安値の簡単検索
比較サイト【トリバゴ】