l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■脳トレ・ベストセラー健康法・てんかん


専門医に聞け! Q&A 脳が活性化する方法

 Q:仕事は多忙です。頭をいつも使っており、そのせいでしょうか、頭がどんよりしているようでなりません。ストレスも多い方だと思います。頭がクリアになり、もっと脳が働くようになればよいと思います。何かよい方法はありませんか。
(46歳・教育研究所勤務)

 A:脳は使えば使うほど発達します。しかし、頭を使い過ぎ、しかもストレスが多いとなると疲労するでしょう。ご質問の方は、そういう状態に陥っているのかもしれません。脳の活動について、以前は話をしたり、本を読んだり、文章を書いたり、深く物事を考えたり、議論したりと、意識的に頭を使う行為を行っているときだけ活動し、何もせずにぼんやりしているときは休んでいると考えられてきました。

 ところが、最近の研究によって、「安静状態の脳で重要な活動が営まれている」ことが明らかになりました。ぼんやりして頭を使っていないときも、脳には活性化している部分があることが分かったのです。

●瞑想や座禅も脳を活性化
 発見したのはワシントン大学のレイクル教授です。意識して活動しているときには脳の後部帯状回と前頭葉内側脳という部分の活動は低下しています。ところが、ぼんやりしているときは、それらの部分のエネルギーがかなり消費されていることが、同教授の研究によって判明したのです。それらの領域同士は神経繊維によって協調し、情報のやりとりをしています。レイクル博士は、何もしていない時のこの脳の協調を「デフォルトモードネットワーク」と名付けました。

 脳がこの状態に入ると、脳は記憶や気持ちの整理、自分自身の認識、創造などをすると言われます。記憶や気持ちが整理されると、意識のリセットが行われてリラックスした状態になり、ストレス解消や勉強、作業の効率アップにつながります。ですから、ご質問の方に必要なのは、ぼんやりタイムを持つことなのです。多忙な生活の中でも、そんな時間を作りましょう。また、瞑想や座禅もデフォルトモードネットワークの状態に入りやすいと言われます。これらの方法もお勧めです。

山口康三氏(回生眼科院長)
自治医科大学卒業。眼科医、漢方内科医。食事、運動、睡眠などを改善する生活改善療法を指導し、眼科の病気や生活習慣病の治療に成果を挙げている。日本綜合医学会理事長。

認知症やうつ病と間違えやすい50歳からの“てんかん”の危うさ(2)

 認知症になったのではないかと心配した娘は、父親と相談して大学病院の神経内科を受診させたが、脳波などに異常は見当たらない。医師はまず認知症とうつ病を疑った。

 「家庭環境でも悩み事はないし、生返事を繰り返すのは、どうもおかしい。しかし、そのような状態は、お年寄りでなくとも起こりえる。認知症のタイプによっては、いわゆる“まだらボケ”という状態もあり、しっかりしている時もあれば、おかしなときもあるのです。また、うつ病ということも考えられる。そもそも、加齢とともに物忘れは多くなりますからね」
 診察の後にこう説明した医師だったが、しばらく様子を見ることになった。

 Aさんの夫はこう言う。
 「結局、その時は脳の画像診断などの検査でも異常が見られませんでした。そこで、色々調べているうちに『日本てんかん学会』のホームページを見つけ、ひょっとしたらと思い専門医の診察を受けると、原因がてんかんであることが分かったんです」

 Aさんのこうした症状は、抗てんかん薬で治まることが多く、発作を抑えれば元通りの生活を送ることができる。記憶力が低下していた人でも、治療を始めるとある程度は回復することがあるという。 怖いのは、前述の通り、気づかないまま自動車に乗り、運転中に発作を起こすようなパターンだ。

 55歳の男性Bさんは、3年前から就寝後に全身が震えるようになった。最近になると1分前後、目を見開いて震える発作も起こるようになったが、脳波などを調べても異常は見つからなかった。Bさんの場合も、少しずつ記憶力が低下し、結果、認知症と誤診された。

 前出の井上氏が言う。
 「こういった症状は脳の老化現象の一つで、誰でも発症する可能性がある。疑わしい症状があれば一刻も早く受診し、治療することが大切です」

 また、加齢に伴い、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、アルツハイマー型認知症などの病気になる人が増えているが、これらは脳に傷跡を残してしまい、結果として、てんかんを発症する原因となってしまうという。他の病気が原因となって二次的に起こるてんかんを「症候性てんかん」といい、高齢者で発症するてんかんの多くを占める。

 Cさん(男性・68)の場合は1年前に脳梗塞の発作で倒れ、無事、回復したものの半身に麻痺が残ったため、自宅で介護を受けていた。ある日、食事中に娘がCさんの様子がおかしいことに気づいた。スプーンを握ったまま、ボーッと窓の外を眺めているのだ。
 娘が声を掛けても、相変わらずCさんは黙ったまま、あらぬほうを見ている。すると、ふとCさんは向き直り、娘の不安げな顔を見て「どうした?」と不思議そうに尋ねたという。

 2、3日の間、Cさんは時折そのような状態になり、やがて普段どおりに戻った。しかし、脳梗塞の再発と認知症を疑った娘は、かかりつけの医師に、そのことを話した。この場合も、認知症のテストやMRIを受けても異常は見つからず、専門医によって、てんかんが原因であることが分かった。

 「てんかんは、高齢者に身体的にも、心理的にも大きな影響を及ぼします。高齢者の場合、転倒による骨折の危険もあるため、発作を抑えるための適切な治療が必要とされます。また、高血圧や糖尿病などの他の慢性疾患があり、複数の薬を服用している場合が多いため、薬の相互作用を考えて薬剤を選択することも重要となってきます。さらに、患者さん本人のてんかんに対する偏見や理解のなさから、心理面にも配慮をした治療が求められます」(前出・井上氏)

 高齢化社会において、本人はもちろん、周囲の注意も必要だ。

認知症やうつ病と間違えやすい50歳からの“てんかん”の危うさ(1)

 「高齢者のてんかんは、本人に自覚がありません。家族が認知症かもしれないと疑っていることも少なくない。実際に認知症になりかかっていることもあるので厄介です」こう語るのは世田谷井上病院理事長の井上毅一氏だ。

 てんかん持ちのドライバーが運転中に発作を発症し、事故を起こすケースが相次いでいるが、高齢者の場合、自分がてんかん持ちだという自覚がなく、ハンドルを握ることもある。

 てんかんは、痙攣や意識を失う発作を繰り返す脳の病気で、通常は自覚がある。ところが、50歳以上で新たに発症し、病気だと気づかないまま交通事故を起こしたり、記憶力の低下で認知症と間違われたりするケースもあるのだ。

 「てんかんを持つ人は珍しくはありませんが、なかなか周囲に打ち明けられず、1人で悩んでいる場合も多い。その意味でも、誰もが発症しうる病気ということを知っておかなければなりません」(医療関係者)

 入院患者に高齢者が多いという井上氏が、てんかんについて説明する。
 「脳の神経細胞が、様々な理由から一時的に異常に興奮することにより、痙攣などを引き起こします。日本では人口の1~2%程度の患者がいるとされ、乳幼児期の発症が最も多く、成人になると発症率が低くなり、50歳を超えると脳血管障害などで再び発症率が高くなります」

 高齢者に多いのは、記憶や聴覚を司る働きをする側頭葉が原因の部分てんかんだという。しかし、その場合は全身の痙攣は起こらず、日常生活の中で、突然、10数秒から数分間、意識が消失するのだ。

 「話し掛けても生返事をしたり、目を見開いて口を動かしたりするんです。しかも、発作の間のことは覚えていないため、病気に気付かない人もいるのです。放置しておくと、記憶力が次第に低下し、認知症やうつ病と診断されてしまうケースもあります」(井上氏)
 問題なのは、そうした誤診が起きることだ。

 東京都内に住む女性、A子さん(49)は、子育ても終え、夫(61)と趣味の旅行や園芸を楽しむセレブ。近所に住む娘に代わって孫の保育園の送り迎えが日課になっている。そんなAさんの様子が最近、おかしいことに夫が気づいた。呼び掛けても生返事で、しかもその翌日、知人とお昼から飲み会を開くことになっていたのだが、それを娘にも夫にも告げていなかったのだ。そして、そうした出来事が何度も続いた。

超多忙な毎日に負けないために…「疲れ知らず、衰え知らず、不調なし」のカラダになるセルフケア

「疲れ知らず、衰え知らず、不調なし」の体になるセルフケア方法を医学的エビデンスに基づいて紹介した、『世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ』が2017年7月6日(木)に発売された。著者の仲野広倫はウォール街のビジネスパーソン、ハリウッドスター、五輪メダリストから指名されるNY在住のスポーツカイロプラクター。同書では10万人を治療した全米No.1のスポーツカイロプラクターが、「疲れないカラダ」の秘密を伝授していく。
.
 スポーツカイロプラクターはアメリカのプロスポーツ現場で欠かせない存在で、全米オリンピック医師団のトップでもある。筋肉骨格系の専門医として、できるだけ手術や注射を行わない治療をするのも特徴。同書ではそんなスポーツカイロプラクターならではの、世界最高峰のフィジカルコンディションを整える方法が紹介されている。
.
 世界最新の医学から見れば、日本人が当たり前だと思い込んでいる健康常識が間違っていることも多い。仲野はマラソンのスタートラインで「いっちに、さんっし」とストレッチしている人は、すぐに日本人だと分かるという。何故なら、アメリカ人やその他の人種はそんなストレッチを絶対にしないから。運動前にストレッチするとパフォーマンスが下がり、疲労回復や怪我の予防にも繋がらない。そもそも「開脚や前屈ができる体こそ健康で、怪我をしにくい」というのも勘違い。前屈で地面に手がつかないアスリートは多くいる上、手がつくヨガインストラクターやプロダンサーは一般の人よりもむしろ故障しやすい。
.
 間違ったケアをしていると、いつまで経っても体は元気にならない。「最近、体力が落ちたな」「いつも体がだるい、重い」「少し長い距離を歩くと、腰やひざが痛む」といった悩みは、体のキャパシティ(機能運動性)を高めることで解消される。そのためにはジム通いも1日何百回のスクワットも、バランスボールのようなトレーニング器具も1万歩のウォーキングも必要なし。

同書の内容には、著名人からも続々とコメントが寄せられている。音楽家・坂本龍一は「仲野さんにはぼくもニューヨークで何度も救われました」、ビズリーチ・代表取締役社長の南壮一郎は「スピードを落とさず働くために、最高のアドバイスが詰まった本」とコメント。 世界最新の医学で証明されている「生涯元気に動ける体のつくり方」を知って、間違った思い込みから抜けだそう。.

仲野広倫(なかの・ひろみち)
米国政府公認カイロプラクティックドクター(DC)。カイロプラクティック認定スポーツ医(CCSP)。ロサンゼルス生まれ、日本育ち。大正15年創業仲野整體4代目として幼少のころより自然治療に触れて育つ。明治国際医療大学卒業後、三重県四日市市の仲野整體本院での修行を経て単身渡米。南カリフォルニア健康科学大学(SCUHS)卒業。ニューヨーク マンハッタンの5番街でTAI カイロプラクティックを開業。先進医学の診断とコンサーバティブな治療法を組み合わせた診療で、ハリウッドスター、アメリカ有数のセレブ、経営者から五輪メダリストなどを多数顧客に抱えるアメリカでもっとも成功している日本人カイロプラクターの1人。アメリカ最新のスポーツ医学、機能運動性を回復することで長く元気に生きる機能運動医学を世界へ伝えるために出版、セミナー活動なども精力的におこなう。妻、息子とともにマンハッタン在住。

脳を活性化させる「生甘酒」は60℃をキープしないとダメな理由

「飲む点滴」といわれるスーパードリンク「生甘酒」が、脳の活性化、活性酸素除去に効果的だということをご存知でしょうか。

米麹を使い、たった4時間でできる「生甘酒」。簡単につくるコツは「保温温度」にありました。

■生甘酒の素「麹」ってなに?

麹とは、麹菌というカビを蒸した米や麦、大豆などにふりかけて繁殖させたもの。米に麹菌を繁殖させたものを米麹といい、生甘酒の大切な材料です。

麹菌が増殖するときには、100種類以上もの酵素が発生するといわれています。なかでも「アミラーゼ」と「プロテアーゼ」のふたつは重要な酵素で、米のでんぷんをブドウ糖に、プロテアーゼは米のタンパク質をアミノ酸に分解します。

これが、疲労回復や冷え性改善などに有益な栄養素となるのです。

■70℃を超えると酵素が失活

おいしい甘酒を手づくりするときのコツは、「60℃前後」をキープすること。60℃より高くても低くても甘酒の甘さが出ないので、注意が必要です。

なぜなら、麹菌の分泌する酵素が元気に働くといわれる温度が、60℃前後なのです。

酵素が、麹に含まれるでんぷんをブドウ糖やオリゴ糖に分解するため、甘い生甘酒ができるということ。

適温より低い50℃では酵素が働かず、逆に70℃以上だと甘みが出ないまま、酵素が失活することになります。

電気炊飯器や保温調理器などで手づくりする場合は、温度計での温度チェックをしっかりすることで、おいしい生甘酒が完成します。

■おいしい生甘酒を作る方法

[1]麹と水を発酵食メーカー『醸壷(かもしこ)』に米麹と水を入れる。

[2]温度を60℃、タイマーを4時間にセットし、スタート。

[3]甘みが出ていれば完成

家庭にある電気炊飯器、保温調理器、ヨーグルトメーカー、スープジャーなどでも代用ができます。

■「生甘酒」が体にいいいワケ

火入れをしない「生甘酒」は酵素が活動(活性)しているため、生きた酵素を体に取り入れ、消化や代謝UP、ビタミン補給効果につながります。

加熱処理が行われている市販品の甘酒などは、加熱殺菌処理がされているので賞味期限は長くなりますが、加熱により酵素は活動を停止(失活)し、微生物も死滅。

せっかくのビタミンも壊れてしまっているので、「生甘酒」の方が、健康・美容への効果が期待できるでしょう。

■朝晩おちょこ一杯で健康維持

甘酒は医学が発達していなかった昔から日本人に愛飲されてきた飲みもので、疲労回復に欠かせない栄養ドリンクといわれてきました。

実際、甘酒には脳のエネルギー源となるブドウ糖の他にアミノ酸、ビタミンB郡などが豊富に含まれていることから、「飲む点滴」ともいわれています。

また、活性酸素を取り除く働きをもつ成分も含まれているため、美肌つくりにも効果が期待できるのです。

自然の甘さを持つ「生甘酒」は飲むだけでなく、砂糖がわりなど料理にも活用できる万能調味料。混ぜる、かける、漬けるなど、毎日の食事に取り入れてみませんか。

「魚の缶詰」で脳を活性化! EPA、DHAを積極的に摂ろう

食生活が乱れがちになる季節。健康な食生活は、健康な身体を作る-ということを肝に銘じたいもの。身体の一部である脳を活発に働かせるためにも、毎日3食きちんと栄養を摂りたい。

そこで「脳を活性化する食事」について、日本抗加齢医学認定指導士で管理栄養士の篠原絵里佳氏に聞いた。

 ■脳を活性化する物質

 年齢を重ねると老化が始まるのは致し方ない。しかし、「思考はいつまでもクリアでいたい」と思うのが常だろう。

 脳を活性化させるためには、脳内にさまざまな不安定な物質をためないようにしたい。たとえば、タンパク質の「アミロイド斑」という物質が脳にたまると、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などを発症する可能性が指摘されている。アミロイド斑をためないために、食生活を見直そう。

 篠原氏が薦める食材の代表は、アジやイワシ、サンマなどの「青魚」だ。最近の研究でも、アルツハイマー型認知症の患者の食生活には、青魚が少ないという報告がされている。

これらに含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)が、アルツハイマー型認知症などの発症を抑えるといわれている。

 ■青魚は缶詰で!

 篠原氏のイチ押しの一品は、意外や「魚の缶詰」。加工されているので柔らかく、調理なしで骨まで全部食べられるからだ。炒めると油が酸化し、悪玉コレステロールになるので避けた方が良い。缶を開けたら、酸化しないうちにすぐ食べること。

 「缶詰のイワシやサバにダイコンおろしとポン酢をかけたり、スライスしてレンジで温めた玉ねぎとポン酢をかけたりすると、栄養バランスがよくなります」(篠原氏)

 これで、缶詰も豪華なおかずに早変わり。EPAやDHAは、サケやウナギ、太刀魚にも含まれる。調理が簡単な塩焼きなどで積極的に摂ろう。

また、サケの赤い色には、細胞の老化を予防するアスタキサンチンが多く含まれている。サケは、EPAやDHA、アスタキサンチンが同時にとれるスグレモノだ。

 ■野菜を必ず添える

 魚には必ず野菜を組み合わせること。

 焼き魚にカボスやレモン汁をかけるだけでもよいが、色の濃い野菜を同時に取ると、「油の酸化を防ぐことができる」(篠原氏)。

 ぜひとも取りたいのはビタミンA・C・E。ニンジンやカボチャ、ホウレンソウ、小松菜にはビタミンAが豊富だ。葉物野菜はゆでてしょうゆをかければ、それだけで一品増える。

 サンマの塩焼きにダイコンおろし、カボチャの煮物とホウレンソウのおひたしといったメニューであれば最強。さらに、篠原氏からアドバイス。

 「えごま油やシソ油、亜麻仁(あまに)油、栗やクルミには、アルファリノレン酸という成分があり、体内でEPAやDHAに変換される。油が気になるほどの量ではないので、青魚が苦手な人は、これらの食材から摂るのも良いでしょう。

栄養素を十分に取り入れるためには、バランスが大事。1週間の食事を7色に分けて、全部の色がそろうかで楽しんで食べてみては」

 篠原氏が説明する「色で見る食材」を別表にまとめた。自分に不足しがちな栄養素を理解するための目安にして、家庭の食事でバランスを取ろう。

 ■摂りたい食材を野菜の色でチェック
 □赤=トマト、スイカ、サケ
 □黄=カボチャ、パプリカ
 □オレンジ=ニンジン、ミカン、オレンジ
 □緑=ブロッコリー、春菊、小松菜、ホウレンソウ
 □紫=ナス、ブルーベリー、紫タマネギ
 □白=ダイコン、レタス、米
 □黒=海藻、ゴマ、黒豆

【ベストセラー健康法】「不安」は心の警報…書いてわかる回避法 気持ちの切り替え方の“練習帖”

現代に生きるサラリーマンが、ストレスから逃れるなんて無理なこと。ならばせめて、気持ちを切り替えて、心の負担を取り除くことを考えるほうが得策だ。そのための「練習帖」もあることだし。

 何事にも順序があり、方法論がある。それは経験で身に付くものもあれば、何度経験しても覚えられないこともある。

 不安や心配事に直面した時、どう対処すれば切り抜けられるのか-。同じ状況にいても、不安と思う人がいる一方で、まったく意に介さない人もいる。どうせなら後者になりたいものだが…。

 「『気持ちの整理』練習帖」(三笠書房)の著者で精神科医の大野裕氏は、「不安や心配は心の警戒警報」と説明する。警報が鳴るから、その先にある本当に危険を回避するきっかけになる。その回避の仕方を練習しようというのが本書だ。

 著者の専門である「認知行動療法」に沿ったかたちで構成された本書は、「つらい気持ち」の構造をわかりやすく解説し、自分の置かれた状況を客観的に分析するところから始める。

 しかも、その方法を順序立てて、知識として身に付けていく目的で、「書き込む」という行為を伴う進め方を採用している。小学生がドリルを使って勉強していくのと、ちょっと似ている。

 「読者自身が気持ちの整理を試せるように“書き込み式”にしました。読むことで心と向き合い、自分の考えの特徴(偏りの有無や優先順位が見えなくなっている、など)に気付いてもらう。

そして実際に書き込むことで、それを解消するための取り組みが自然にできる仕組みです」(編集を担当した三笠書房の宮本沙織氏)

 1回通して読むことで、自分の「不安」がどういうものかが何となくわかる。それだけでも精神的にはずいぶんラクになれるが、それで終わりにするのではなく、心が少し疲れた時に読み返し、また書き込んでいくことで、心を軽くするコツやテクニックが自然に付いていくのだろう。

 本書の中で1つのキーワードとなるのが「自動思考」という用語。これは認知行動療法で用いられる専門用語だが、わかりやすく言うと「ある出来事に遭遇した時に、無意識のうちに浮かんでくる判断や考え」のこと。

この判断や考えが現実とずれている時に心は重くなっていく。

 この自動思考には、思い込みや決めつけ、白黒はっきり付けようとする思考、自己批判や深読み、先読みなどの特徴があり、それに気付くには自分の考えから距離を置いて眺め、客観的に検証することが大事だと著者は言う。

 そして、そのためにも、自分の頭の中にあることを文字で書きこんでいくのが、大きな意味を持つようになるのだ。

 読み物として読み進めていくだけで安心感が漂い、心の中の尖った部分が丸くなっていくのが感じられる。そして読み終わる頃には、少なからぬ自信が湧いていることに気付くはずだ。

 「会社や組織に属していれば、誰でもストレスはたまります。気分転換ができればいいのに、気持ちを晴らすことができればいいのに、と思いながらも、思い通りにいかない-そんな時に手を差し伸べてくれる本です。

“ひとつ上”の人生を手に入れるために、本書を活用してもらえたらうれしいです」(宮本氏)

 一人で悩んでいるよりも、読んでみるべし、書き込むべし。 

■「考えを切り替える心のスイッチ」(抜粋)
・「大切なもの探し」をしてみよう
・頭で考えるより、実際に書き出してみよう
・今のつらさに「点数」を付けてみよう
・不安に思っている理由に近づいてみよう
・休むことも「一つの行動」と考えよう

食べ物で脳をチューンアップする

世界で通用する人がいつもやっていること:

 毎日の食事をきちんと取っている人は多いと思いますが、では、脳にいい食材、良くない食材を知っていますか? 脳の完成度は食べ物に確実に影響されます。世界で通用する人は、いつでも自分の実力を最大限発揮できるように食事にも気をつかっているのです。

●魚を食べることでうつ病になりにくくなる

 今回は趣向を変えて、食べ物や栄養素と脳の関係について、触れてみましょう。

 脳に良い食材について、巷でいろいろなことが言われています。この問題についての研究も少なくありません。でも、すべての言説を信じるなら、だいたい全部の食品を網羅して、まんべんなく食べていればいいのかという結論になり、カロリーの摂りすぎにもなりかねません。一体どれが本当のことで、どれがまゆつばなのでしょう? 判断に迷ってしまうこともあると思います。

 ビタミンやミネラル、脂質に糖質、たんぱく質など、ヒトは多くの栄養を必要とします。この中で、脳機能を向上させる効果があると多くの人が指摘しているのは「オメガ3不飽和脂肪酸」です。

 このオメガ3不飽和脂肪酸というのは、ドコサヘキサエン酸(DHA)や、エイコサペンタエン酸など、魚油に多く含まれる特定の構造を持つ脂肪酸の総称です。

 アメリカ国立衛生研究所のヒベルン博士は「魚を食べる量が多いとうつ病になりにくい。逆に、魚を食べる量が少ないとうつ病になりやすい」という論文を発表しています。魚をあまり食べないドイツやカナダではうつ病にかかる確率が高い一方、日本のように日常的に魚を食べる国ではうつ病率はこれらの国々より低いとのこと。

 ただこの話は議論の盛んな研究領域に入っているので、今後の調査や研究にも注目していく必要があります。また、DHAにはうつに関する効果以外にも、記憶・認知能力の改善効果があるという報告がされており、専門家が注目している物質でもあります。

●脳の完成度は食べ物に確実に影響される

 最近では、2008年7月号の『ネイチャー・レビュー・ニューロサイエンス』に、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のゴメス=ピニルラ博士が執筆した「ブレインフード(脳の食物)」というタイトルの記事が発表されています。これは「食物からの栄養がどのように脳機能に影響を与えるか」に関する最新の知見をまとめ、分析している記事です。

 DHA以外に脳に影響を与えそうな食物についてはゴメス=ピニルラ博士がリストを作成しているので、毎日の食生活をこれに照らして見直してみるのも良いかもしれません。ただ、(4)のように脳に良くない影響を与えるものもリストには含まれていますから、注意して読んでくださいね。

 このリスト以外にも、多くの栄養素について実験が行われています。また、このリストにあるからといって、この通りの影響が出るということが100%確実なわけではありません。

 大切なのは、自分の脳の状態が、気合いや精神力だけでは決まらないということ。脳の健康状態は食べる物から影響を受けるということをきちんと知っておいてほしいのです。脳だってあなたの身体の一部なのですから。(次回は、「集中力を身につけない」について)

【ベストセラー健康法】簡単なスクワットで“寝たきり長寿”回避 1日3分の「かべ体操」 

現代日本人にとっての目標は、「長寿」ではなく「健康長寿」。ベッドに横になったままで長生きしても、それは真の幸福とは言えない。将来、寝たきりにならないために、今からすべきことがある。

「1日3分」のカンタン体操…。その内容は。

 最近、ちょいちょい目や耳にすることのある「ロコモティブシンドローム」という言葉。日本語にすると「運動器症候群」となるが、その正確な意味を知っている人は意外に少ない。

加齢などにより筋力や骨強度が弱まり、運動器の機能が低下していて、将来、寝たきりになる危険性が高い状態を指していう。

 長寿はめでたいが、その大半が寝たきりになったのでは、医療と介護にカネと手間がかかるばかりで、国としても頭を抱えるところ。

そこで「メタボ」がはやったように「ロコモ」という概念を国民に根付かせて、早期の取り組みで寝たきりを回避させようという方針を打ち出したのだ。

 国の思惑は別としても、誰だって年老いてから寝たきりになりたいとは思わない。回避できるならそうしたい。その「回避の方法」を示してくれているのが、今回、紹介する『ロコトレ』(渡會公治著、アスコム)だ。

 著者は、スポーツ整形を専門とする整形外科医。診療の傍ら、自ら考案した「ロコトレ」の指導、普及に取り組んでいる。

 本書でも紹介されているそのトレーニング法は非常に簡単。代表的なものが「かべコーナースクワット」だ。あの森光子さんも、生前は毎日やっていたというスクワット。

やってみると意外に難しい。しかし、壁のコーナーを使えば、誰でも自然に、正しいフォームでのスクワットができるのだ。

 (1)壁のコーナーを背にして、お尻を壁の角に付けた状態で立つ。

 (2)そのまま両脚を壁に沿ったまま広げていく。背筋を伸ばし、上体をやや前傾させる。両手は腿の上。

 (3)お尻と膝、脚を壁に付けたまま太腿とふくらはぎの角度が90度になるまで腰を下ろす。手は膝。膝が壁から離れてしまう時は、手で膝を壁に押し付ける。

 (4)ゆっくり(2)の姿勢へ。

 これがロコトレの基本動作。本書にはその発展形のトレーニングも多数載っているが、これを1日に10セット。ストレッチの回数は5回だが、きつければ3回でもOK。とにかく無理はしない。「疲れる手前」でやめるのが継続のコツだ。これを2週間続けると、効果が実感できると著者はいう。

 「“効果”とは、腰痛や肩の痛みがあった人なら、それがラクになってくること。痛みがあるのは正しくない姿勢をとっていたことによる症状であり、それが是正されれば自然に痛みもなくなります。

逆に運動不足のため本来使うべき筋肉を使っていなかった人は、最初のうちは筋肉痛が出るはずです」(編集長の小林英史氏)

 国民皆保険制度の下で暮らす日本人は、病気を経験しないと真剣に「予防」を考えられないという特徴を持っている。しかし、「寝たきり」は一度、経験したら元には戻れない。

 著者は言う。「40代からロコモは始まる」「60代の9割は危険」「何もしなければ誰でもロコモになる」、そして「ロコモになるとお金がかかる」と…。

 さあ、今すぐ部屋の壁に向かうべし。

 ■「こんな人はロコモ予備軍!」
 ・近所に出かけるにも車に乗る
 ・1階上に行くのにエレベーターを使う
 ・1階上に行くのに列に並んででもエスカ レーターを使う
 ・ズボンや靴下を履く時座るようになった
 ・電車に乗ると座れる場所を探している
 ・歩く速度が落ちて人に抜かれるようになった
 ・デパートでの買い物が面倒になった
 ・歩いていてつまずく

利き腕の違いが脳に影響!? 左利きの人の健康リスクを考える

8月13日は「左利きの日」。イギリスの左利き用専門店「Left Handers Club」の呼びかけがきっかけで生まれたそうです。この他、日本には、2月10日の「左利きグッズの日」があります。「レ(0)」「フ(2)」「ト(10)」という語呂合わせから来ているそうです。

世の中の大多数の人は右利きです。左利きの人は数も少なく、サウスポーというと特別な存在という感じがありますよね。ところで、近年では、利き腕の違いと脳の関係についても議論されています。そして、左利き特有の健康リスクがあることが知られるようになりました。

◆言語や精神面の障害に「脳の均衡」が影響?
右利きか左利きかの違いは遺伝によっても左右されるものの、それが決定的な要因ではないといいます。遺伝子が全く同じ一卵性双生児でも一方は右利き、もう一方は左利きというケースがあります。赤ちゃんが子宮の中にいるときに受けたストレスが影響しているとの見方もあります。

利き腕の違いは脳の働き方の違いと関連しているといわれています。そして、左利きの人には失読症、統合失調症、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などが多い傾向にあり、左利きの人が人口に占める割合は10%なのに対し、統合失調症の人のなかで左利きの人は約20%を占めています。

脳が左右で異なる働きをしていることはよく知られています。言語処理は主に左脳で行われており、右利きの人は左脳が優勢です。これに比べ、左利きの人は左右の均衡がとれています。左右のどちらも優勢でないということが、障害の要因になっているのではないかという仮説があります。

◆左右差が少ないことのメリット
左利きの人の左右差の少ない脳にはメリットもあります。外傷や脳卒中によって脳が損傷を受けたとき、左利きの人は回復が早く、取り戻せる機能の割合も高いといわれています。損傷からの回復の仕方の違いは、左利きの人の方が脳の機能が分散しているためではないかと考えられています。

もうひとつ、左利きの大きなメリットがあります。左右両側を上手く使って、行動の幅が広がることです。ピアノやリコーダーなどの楽器は左右の指を動かしますが、右利きの人は左指が動かしにくい傾向にあります。

それに比べ、左利きの人は右指を動かすことがそれほど苦にはなりません。また、野球などのスポーツで歓迎されるのはいうまでもないでしょう。右投げ左打ち、左投げ左打ちなど、スタイルの幅が広がります。

◆両方の手を器用に使おう
「左利きは直すべきか」という議論があります。なかでも文字は右利き用にできているので左利きの人は少なからず苦労します。もし、直すとすれば、明らかに左利きであることが分かり、習字などを習い始めるような時期からの矯正は難しいでしょう。

はっきりと左利きと分かる前に、右手と左手の両側を器用に使えるようにしておくのが理想的。両側を使えれば、いざというとき矯正も容易になります。もっとも、現在では左利きの人が不便を感じなくてすむように、左利き用のグッズも販売されています。

以前に比べ、無理に直す必要はないと考える人が増えています。左利きの人は天才肌の人が多いともいわれています。努力で器用さを獲得する人も多く、周囲から一目置かれる存在であるのは確かそうです。

右利きであっても左利きであっても、子どもの内から両側を器用に使えば脳に多様な刺激を与えることができます。将来、事故や健康リスクを回避できる可能性が高まるのではないでしょうか。

<参考>
Left Handed? --- Top 8 Ways It Affects Your Health
http://www.zoomhealth.net/LeftHanded-Top8WaysItAffectsYourHealth.html

監修:坂本 忍(医学博士)

【ベストセラー健康法】気持ちいいストレッチで大丈夫? 腰痛解消法は間違いだらけ

世に氾濫する「健康情報」。その膨大な情報に翻弄され、「正しい情報」と「間違った情報」の区別がつきにくいのも事実だ。「これさえやっていれば…」と信じて実践しているあなたの“健康法”、本当に大丈夫?

 『腰痛1分間体操』著者の廣里寿賀氏は少年野球で首と腰を痛め、半身不随の危機を乗り越えて整体師として活動している。一方の渡辺舞氏は、本紙水曜連載「渡辺舞の上司と行きたいとっておきのお店」でおなじみ。

モデル・タレントとして活動しながらも、腰痛と肩こりに悩まされていた。そんな時に出合った廣里氏のメソッドにより、身体的な症状だけでなく不眠や精神的な抑圧も克服できたという。

 本書では、多くの人が「腰痛解消に効果がある」と考えている取り組みの“誤解”を指摘し、正しい腰痛解消のアプローチを提唱している。

 たとえば、「ストレッチをすると気持ちいい」と感じる人は少なくないが、廣里氏は、これは誤りだという。

体の中で炎症を起こしている個所と、筋肉を伸ばして「気持ちいい」と感じる個所は同じではないし、形だけをまねた効果のないストレッチをしている人が大半だと指摘する。

 一番わかりやすいのが「前屈」だ。膝を伸ばして立って、頭を下げるこの運動。手を床に付けようとするあまり、勢いを付けて腰を曲げようとする人がいるが、本来このストレッチの目的は、「ハムストリングス(腿の筋肉)を伸ばすこと」。

 廣里氏が提唱するストレッチのルールは、「極端に伸ばさない」「力任せにやらない」「物足りない程度にとどめておく」「反動を付けない」の4点。加えて「腰が痛い人が床に座って行うストレッチはすべきではない」と警鐘を鳴らす。

多くのストレッチが写真で紹介されているが、これらを最初は1日に各5秒間行うだけで、筋肉や腱が調整され、正しい姿勢に近づいていくという。

 もう一つ、廣里氏メソッドで重要視するのが「アイシング」だ。腰痛があるということは神経に炎症が起きていることを意味し、これを鎮静化させるには冷やすことが何より重要になるという考え方だ。

夜寝る前などに、お尻の横あたりを冷却ジェルなどでアイシングをすることで、毛細血管や細胞膜が冷やされ、故障を防ぎ、回復を早める効果があるという。

 渡辺氏はこう語る。

 「以前は腰を曲げて、首を前に出すのがラクな姿勢でした。しかし、ストレッチを実践したことで、今ではむしろ“正しい姿勢”でいないとつらいほど。腰痛も治ってしまいました。

腰痛を『治す』ためには、普段の姿勢をよくするための“ほんの少しの習慣”の重要性を痛感しました。姿勢がよくなったら考え方も前向きになりました」

 毎日実践すると、3カ月を過ぎるころから効果が実感できるようになるという。 

■日常に取り入れたい「廣里メソッド」 (抜粋)
(1)利き腕と逆の動きをする
(2)いつもと違う方の足から階段を上り始める
(3)歩くときは上を向く
(4)風呂で体を洗うときは「立ったまま」で
(5)枕や寝具にこだわらない
(6)炎症があるときの「半身浴」はNG
(7)「気持ちのいいストレッチ」は危険
(8)「ラクな姿勢」は体に負担をかけるだけ

脳の活性化に重要な「7K」とは

高齢でも記憶を司る“海馬”の神経細胞は増えるもの、ご安心を

柔和な笑顔をたたえる男性は、友寄英哲(ともよりひであき)さん(84才)。円周率4万桁暗唱に成功した元ギネス記録保持者で、ルービックキューブを目隠しで揃える競技の世界最高齢記録を持つ男性である。

 友寄さんは27才から円周率暗唱を始め、54才で円周率4万桁暗唱に成功。1992年にソニーを定年退職した後も円周率5万桁を目指し、挑戦は続いた。72才の時にルービックキューブの面白さを知り、記憶力トレーニングに取り入れた。

「ある日、目隠しをしながらルービックキューブを完成させる少年がテレビに出ていたんです。感動しましてね。大会があることもわかり、挑戦してみよう、と。でも、試してみたら高齢者には非常に難しい競技だと気づきました。瞬間的な記憶力と極度の集中力が必要だからです。当時の世界最高齢記録保持者が63才のスウェーデン人というのも納得しました」(友寄さん)

 日々キューブを回し、試行錯誤を繰り返しているうちに、ひとつのアイディアがひらめいた。キューブの各面に番号を振ると、解法の手順をすべて数字で表せたのだ。各面の色位置をすべて覚え、どこを何回転回せば元の位置に戻るか、脳内で完成までの手順を数式化して記憶する。それを基にキューブを回転させると、目隠しをしていても完成したのだという。

 常人には不可能な領域だが、同方法で友寄さんは80才にして目隠しキューブの世界最高齢記録を達成。時間は25分4秒。83才で13分55秒と約半分に短縮し、昨年も自己記録を更新したという。

 友寄さんの記憶力は、なぜかくも高い次元で保たれているのか。脳科学の最新研究では、頭を使う行為と運動を組み合わせた「デュアルタスク」を行うと、人間の脳の萎縮を抑え、記憶力を改善するとの知見がある。友寄さんの習慣である“ながら勉強”はまさにデュアルタスクそのものといえる。

 友寄さん曰く、それ以上に重要なのが日常生活の「7K」にあるという。「興味」「競争」「緊迫感」「環境」「体」「心」「家事」の頭文字を取ったものだ。

 彼は70才を過ぎてからルービックキューブに興味を持つほど好奇心が旺盛で、テレビは雑学系やクイズ番組を好んで視聴する。円周率やキューブの世界記録に挑むなど競争心も強く、対戦相手と競う囲碁や将棋といったゲームが大好き。「次の駅までに10桁覚える」など、時間の制限を作り、日常的に緊張感を持ってきた。

 騒音がなく集中できる環境に加え、偏らない食生活と適度な運動で健康を維持。ストレスをためずリラックスし、料理、洗濯など率先して家事をこなして脳を活性化させる。

記憶力&やる気がアップする魔法の指体操にトライ

 親指を動かすだけで脳が若返って記憶力が改善する。そんなウソみたいなホントの話があるんです。仕事の合間の気分転換はもちろん、いつでもどこでもできる脳の若返り法を紹介します。物覚えが悪くなってきた、人の名前が思い出せない――。そんな記憶力の低下を感じる人は、「指をあまり使えていないのかもしれない」と話すのは、認知症専門外来を開設する土岐内科クリニック(岐阜県土岐市)の長谷川嘉哉医師。

 「手の指には多くの神経が通っていて、脳と密接に関連している。脳の運動野や感覚野でも、指が関わるエリアはとても大きい」という長谷川医師は、認知症のリハビリ現場で、手指を使った作業が毎日の運動習慣に匹敵するほど脳に刺激を与えることに気づいたという。

 特に、長谷川医師が重要と考えているのが親指。「親指は、ほかの指に比べて向きや力加減を細かく変えることができる。その分、脳と親指の関係は密接なはず」。そこで、親指を動かすことによる脳への影響を調べたところ、血流が増え、認知症の評価スケールで改善が見られるなど、脳の“若返り効果”があったという。まずは効果の高い親指曲げ体操から紹介しよう。

●認知症専門外来の長谷川医師が発見! 親指体操で期待できる5大効果

1.記憶力の改善
2.やる気、気力の向上
3.認知症の予防
4.睡眠の改善
5.怒り、イライラの軽減

指と手が全身で占める割合はたった10分の1程度。しかし、「手と指を動かすのに大脳の3分の1のエリアが使われ、手と指を動かすと脳への血流量が10%以上高まることも。この脳への信号と血流の増加が、脳細胞を刺激し、脳機能の改善に有効」と長谷川医師。
.
魔法の親指体操 【親指曲げ】

●脳全体の血流量を増し、やる気や記憶力をアップ

 親指の第一関節を曲げ伸ばしするだけ。曲がっている感覚を意識するほど脳の血流がアップする。できるだけ両手一緒にやろう。

(準備)手をじゃんけんのグーの形に握る。
(1) 親指だけをピンと伸ばす。
(2) 息を吐きながら、親指の第一関節を曲げられるところまでゆっくりと曲げる。
このセットを両手で10回

<Point>背すじを伸ばしてやろう

 親指体操は、背すじを伸ばし、脇を締めて両手で行うこと。「背すじを伸ばすことで指からの肩、脳へと信号が伝わりやすい」(長谷川医師)。

この人に聞きました
長谷川嘉哉医師
土岐内科クリニック理事長(岐阜県土岐市)
名古屋市立大学医学部卒業後、認知症を専門に。脳と指の関係性に着目し、独自の親指刺激法を考案した。毎月1000人の認知症患者を診察するかたわら、日本全国で講演活動も行う。

【ベストセラー健康法】若さ保つ秘訣は筋トレ 老後に備え貯“筋”しよう

コツコツと貯蓄に励み、「これでどうにか老後は乗り切れそう」と思っているアナタ。安心するのはまだ早い。たとえお金があっても、「健康」が長続きしなければ宝の持ち腐れ。健康長寿を実現するには、お金と一緒に「筋肉」も蓄えておかなければならないのだ。

 人の筋肉は、30代から徐々に衰えていく。「衰える」とは、「筋肉量が低下する」ということ。老化は筋肉だけでなく骨密度も低下させる。骨と筋肉が一緒に弱っていくのだから、いずれ寝たきりになるのも無理はない。

 ところが、筋肉は劣化を抑止させることができる。筋肉を強化し続ければ、骨密度の低下の速度を緩やかにすることも可能だし、見た目の「若さ」の維持や、果ては認知症予防にも効果が期待できるという。

 健康マニアでなくても興味を引きそうな話だが、そんな情報を1冊にまとめたのが、『筋トレをする人が10年後、20年後になっても老けない46の理由』(毎日新聞出版刊)。著者は筑波大学大学院教授の久野譜也氏。

これまでにも『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』などのベストセラーを出したスポーツ医学の第一人者だ。

 そんな久野氏が、人が老化していく上で「筋肉の劣化」がどう影響し、また筋肉を鍛えることで減少がどのように食い止められるのかを、詳細な科学的データを元に、しかも分かりやすい平易な文章で解説している。

 たとえば、同じ年齢でも、見た目の「劣化」が激しい人とそうでもない人がいる。その違いは何なのか-。著者は「筋肉量の違い」に原因があるという。

人の臓器が経年劣化していくのは仕方のないことであり、それは止めることはできない。白髪が増えたり老眼になっていくことを食い止めるのは、残念ながら現段階では不可能だ。

 しかし、筋肉だけは違う。筋肉は活力エネルギーの向上であり、ここで生み出される活力エネルギーが少なくなると、代謝が落ち、肌の細胞の活力も低下してシワやたるみを助長する。

一方では脂肪が消費されにくくなるので、結果として肥満を招くことにもなる。

 ところが、日々筋トレを実践すれば、筋肉を鍛え、増量することができる。全身の臓器の中で、唯一筋肉だけは老化を止めることが可能であり、筋肉を鍛えることで全身の劣化を大幅に遅らせることができるというのだ。

 これは単に「見た目」の問題ではない。一人ひとりが将来の「寝たきり」を防ぐことは、超高齢社会に突き進む日本にとって最重要課題だ。死ぬその日まで元気で過ごせるか否かは、現代に生きる日本人にとって、究極の目標でもあるのだが、

そこに「筋肉」の重要性を思う人が意外に少ないことに、著者は警鐘を鳴らしている。

 「これまで運動とは無縁だった自分でしたが、久野先生の理論がストンとおなかに落ち、今では筋トレに励んでいます。

疲れにくくなったり、体重が落ちたりと、まさにいいことずくめです」と語るのは、編集を担当した毎日新聞出版図書編集部の五十嵐麻子副編集長。

 本書の後半には、著者が勧める効果的な筋トレがイラスト入りで紹介されている。

 貯金がある人もない人も、筋肉だけは筋トレで確実にためられる。「老後への蓄え」は、いますぐ始めるべきなのだ。 

■「筋肉劣化」の危険サイン
(1)つまずきやすくなった
(2)疲れが抜けない、無理がきかない
(3)座っている時間が長い
(4)冷え性である
(5)30代、40代で太ってきた
(6)年齢より老けて見える
(7)糖尿病、または糖尿病予備軍である

【ベストセラー健康法】ズルして長生きしよう!? ラーメン完食後はバナナ食え

世にあまたある健康法の多くは、「健康」と引き換えに「努力」や「忍耐」を供出させられる。ところが、何の苦労もなく、ラクして健康になれる「ズルい健康法」がある-という本が出た。しかも著者は医学博士。その信憑(しんぴょう)性やいかに…。

 ラーメンのスープを飲みほしたい、女子大生みたいにスイーツをモリモリ食べたい、糖質のことを気にせずに、ごはんやパンをおなかいっぱい食べたい-。

いいオトナが何を言っているんだ、と笑われるかもしれないが、世のお父さんの多くは、心の底でこうした願望を持っている。

 その願望を行動に移さないのは、「体に悪いから」というたった一つの、

しかし、何物にも優先されなければならない理由によるもの。お父さんは健康でいたいし、長生きしたいと念じている。だからラーメンのスープを残し、スイーツや炭水化物を我慢し、代わりに涙を飲んでいるのだ。

 ところが、そんなお父さんの夢をかなえ、励まし、安心させる本が出版された。

 『本当は医者として教えたくないズルい健康法』(自由国民社刊)がそれ。著者の平松類氏は病院で眼科診療に従事する医学博士。お父さんたちのワガママな願いを聞き入れ、健康のための“抜け道”を内緒で伝授するためにこの本を著したという。

 たとえば「ラーメンのスープ」であれば、スープによって体内に取り込まれた塩分を排出しやすくしてくれるカリウムをとれば血圧上昇を抑えられる-という考えから、「バナナを食べると効果的」と指南する。

 血糖値を上げてしまうスイーツも、先にコーヒーを飲んでおくと、その成分の働きで血糖値の上昇を穏やかにしてくれるという(ただしコーヒーはノンシュガーに限る)。

近年話題の「低炭水化物ダイエット」は、炭水化物によって糖質が取り込まれることを防ぐ取り組みだが、本書では炭水化物を冷やすことで体内で摂取されにくい状態になることを指摘し、「ごはんもパスタも冷やして食べれば問題なし」と結論付ける。

毎回の食事におっかなびっくり対峙(たいじ)していた気弱なお父さんたちに、夢と希望を与えてくれるのだ。

 他にも、「野菜嫌いの人は、無理して食べずに野菜ジュースで代用すべし」「肉や魚が苦手な人は、大豆でタンパク質を補給せよ」「食べた後すぐ(3時間程度)横にならなければ、夜に食べても大丈夫」「タバコは吸いこまずに“ふかす”だけにして、ビタミンCの摂取を心掛ける」などなど、まさに健康生活の“抜け道”が、わかりやすい言葉で、それでいてきちんとした理由を添えて解説されている。

 「健康のために本当はきちんとした方がいいのはわかっているけれど、『これだけはワガママを通したい』という要望に応える1冊です。病院では教えてもらえない知識とテクニックをたくさん知ることができます」と語るのは、編集を担当した自由国民社編集1部の古村珠美さん。

 本書では抜け道以外にも、要所要所に知っていると話のネタになりそうな情報がさりげなく紹介されている。

 温水便座洗浄機は“弱”がよい、皮肉屋や嫌な性格はボケやすい、擦りむいたときのかさぶたは剥がしたほうが治りが早い、近視の人も老眼になる、暗いところで本を読んでも目は悪くならない…。

 本書の最大のウリは、平易な文章なので読むことが苦にならないという点。1冊読み終えるのに、2時間はかからないはず。ふだん読書に縁のないお父さんにもオススメです。 (竹中秀二)

 ■平松式「ズルい健康法」(抜粋)
 (1)塩分をとり過ぎたらバナナを食べろ
 (2)ケーキを食べる前にコーヒーを飲め
 (3)炭水化物は冷やして食べろ
 (4)禁煙ができないなら呼吸筋を鍛えろ
 (5)お風呂は毎日入らなくてもよし

【ベストセラー健康法】病んでしまう前に覚えておきたいストレスを軽くする4つの考え方

突然ですが、あなたは自分のストレス解消法を持っていますか?

 現代人の問題となっている、仕事による過労。家と職場の往復で気分転換をする場所もなく、長時間労働だけを続けていると、どこかで心を病んでしまうことになります。

「自分は大丈夫だよ」と思っている人は特に危険。身体から黄色信号が出ているのに気付かず、無理をしてしまうケースもあります。

 メンタルヘルスの第一人者である山本晴義さんが執筆した『心の回復 6つの習慣』(集英社/刊)は、ストレスとの付き合い方、弱った心の回復方法などを丁寧に教えてくれる一冊。ストレス社会を生きるビジネスパーソンにとって必読の本ともいえます。

 今回は、本書の3章「回復のための6つの習慣」から、ストレスを軽減するために覚えておきたいことと、最近急増している「テクノストレス」について取り上げます。

■ストレスを軽くする考え方
 まず、前提として完全にストレスを消すことは無理と考えましょう。どんな環境においてもストレスはあるものですし、そもそもストレスがない状況というのは「無菌室」と一緒です。抵抗力が身につかず、弱い人間になってしまいます。

 では、どのようにして付き合えばいいのか。山本さんは以下の4つを実践することを推奨しています。

(1)仕事を抱え込み過ぎない
(2)効率よく働く・作業時間を常に意識する
(3)自分の仕事の役割とゴールは常に明確にする
(4)小さな仕事を後回しにしない

 いずれも働く上で基本的なことばかりですが、大きなストレスがかかった状態になるとこんなこともできなくなり、さらなるストレスを溜めてしまうことがあります。基礎ができていないときは、自分の状況を見直してみるといいでしょう。

■ストレス解消のための6つの習慣
 本書では、ストレス解消の方法として「STRESS」の6文字の頭文字から6つの習慣を取り上げています。

「S」…SPORTS/1日15分の運動習慣
「T」…TRAVEL/都会を離れて自然を楽しむ
「R」…RELAX/深呼吸、腹式呼吸で気持ちを落ち着かせる
「E」…EATING/感謝しながら家族で食卓を囲む
「S」…SUPPORTER/家族、友人、同僚を大切にする
「S」…SPEAKING/話すこと、会話をすること
*ほかにSINGING(歌う)、SLEEP(睡眠)など

 こうした気分転換や、ストレス解消法を常に持っておくことはとても大事。心の拠り所が一つあるだけでも、だいぶ楽になるはずです。

■覚えておきたい「テクノストレス」
 最近、パソコンを長時間接している人に心身の不調を訴える人が急増しているといいます。これはパソコンが原因で心が疲労し、何らかの身体症状を発す「テクノストレス」という病態だと山本さんはいいます。

 心身症やコミュニケーション能力の低下(欠如)、うつ状態などが主な症状で、人と接することに恐怖を抱いたり、同僚や得意先との折衝もできなくなります。その一方で、一人で行うパソコン処理作業には突出した才能を見せる傾向もあります。

 このテクノストレスの対処法は、対話の機会を多く持ち、徐々にでも仲間との時間を増やすこと。放置すると重篤なうつ病になってしまうこともあるので早めの対策をすべきです。

 「テクノストレス」のように、働き方が多様化することによって、新たなストレスも誕生している昨今、結局私たちはストレスから逃れることはできません。だからこそ、本当に心が病んでしまう前に対策を練っておかなければいけないのです。

 本書は個人のみならず、職場に置いて、みんなで読んでみてもいいでしょう。ストレスへの対処は、全員でサポートし合うことが大事なのですから。

スマホを使いすぎると、脳にも影響があるってホント?

私たちの生活に欠かすことのできない“スマートフォン”。

電話としての機能はもちろんのこと、SNSの利用や公共料金の支払い、クレジットカードの請求額の確認など、一台でさまざまなことができる時代になりましたね。スマートフォンをいじっている時間が一日数時間にも及ぶというヘビーユーザーも多いのではないでしょうか。

今回は、誰もが知っておきたいスマートフォンが人間の身体に与える影響について、医師に解説してもらいましょう。

■ スマホの使用過多が与える4つの悪影響
1.目に対する影響
至近距離で電子画面を見続けると、目に大きな負担がかかります。特にデジタル画面から発せられる青色光はとても強いインパクトがあるので、目の疲労や疼痛を起こしがちです。

また、青色光を見続けることにより、体内時計に大きくかかわるメラトニンの生成が妨げられ、不眠や昼夜逆転を引き起こす可能性も指摘されています。

2.指に対する影響
同じ手の角度で細かい動きを繰り返していると、腱鞘炎や手の変形をきたすことがあります。

3.肩や首に対する影響
同じ姿勢でスマホを使い続けていると、肩こりや首の痛みの原因になることもたびたびあります。
※ストレートネックのセルフチェックも一緒にどうぞ。

4.子供の発達途中の脳に対する影響
子どもがタブレット端末などを過度に使用し強い刺激を受け続けると、繊細な刺激を感知しにくくなったり、学習能力にも悪影響を及ぼすとも指摘されています。

■ 医師がすすめる、3つの対策
このようなことを避けるために、まずは日常生活のなかで以下の3つを心がけましょう。

・使用時は一時間おきに15分程度の休息をとる
・ディスプレイの明るさを下げる
・一日トータルで長時間の使用にならないようにする

■ 医師からのアドバイス
いまや私たちの生活に欠かせないスマートフォンですが、健康を害するほどの使い過ぎには、くれぐれも気を付けましょうね。

他言語を話すことがもたらす効果7つ「柔軟性のある頭脳になる」

自分の母国語以外の外国語を話すことは、脳機能にたくさんの好影響をもたらすことが研究によりわかっています。その中から7つを紹介します。

1.柔軟性のある頭脳
幼少時から母国語以外の言語を話していた人は、母国語のみを話す人よりも、大人になり物事に直面した時に、柔軟性のある対応ができるとされています。「Journal of Neuroscience」より

2.年を取っても衰えにくい脳
複数の言語を話す人と、母国語のみを話す人を、11歳時と70歳時に知能テストを行いました。その結果によると、複数の言語を話す人者の方が、年を取っても高い知能を維持していることがわかりました。「Annals of Neurology」より

3.言語を処理する能力
複数の言語を話す人は、母国語のみを話す人よりも、かなりスピーディに言葉を頭の中で処理することができます。例えば似たような言葉で意味は同じの外国語など(日本語でいうとカタカナ英語)は脳の中で一瞬にして処理されて理解できます。「Psychological Science」より

4.アルツハイマー発症を遅らせる
複数の言語を話す人がアルツハイマーになった場合、母国語のみを話す人よりも、4、5年発症が遅れる傾向が見られます。「American Association for the Advancement of Science」より

5.バイリンガルの子供は問題を解決する能力が高い
バイリンガルの子供は、問題を解決する能力が高く、創造性も高いという研究結果が、数字の復唱、数学問題、パズルなどを用いた検証によって証明されました。「International Journal of Bilingualism」より

6.頭のスイッチの切替が早い
バイリンガルの子供はいくつかの課題を与えられると、切替が早く、素早く対応できます。動物画像と色彩画像を入れ替えながら見せるテストによって証明されました。「Child Development」より

7.他言語で考える脳により、よい決断を導く
バイリンガルの人は、問題に直面した際、理性的によい決断を下せる傾向があります。直面している問題を他の言語でも考えることができ、より慎重に多言語で考えてから決断を出せるのです。「Psychological Study」より

【ベストセラー健康法】“若返り”は血管から 運動も「ぼちぼち」やろう

誰もが“若返り”を願う半面、「何から手を付けていいのか分からない」という声も多い。

そんな中、「若返りたいなら“血管”に目を向けるべし」と訴える本が話題だ。老化の根源は“血管の老化”と捉える循環器科医が、現代人の生活に警鐘を鳴らす。

 「人は血管とともに老いる」。19世紀の世界的医学者、ウィリアム・オスラー博士の言葉だ。

人間の老化は、単に年齢を重ねることで進むわけではない。血管が経年劣化し、動脈硬化が進行することで起きる現象である-ということを、今から100年も前に提唱していたのだ。

 そんなオスラー博士の格言を臨床医の立場で検証し、血管の老化を防ぐことでアンチエイジングを実現するための方策を説いたのが『しなやかな血管が健康の10割』(ワニブックス刊)。

 著者の島田健永氏は、大阪市立大学大学院准教授。心臓と血管のスペシャリストとして、臨床と研究の両面で実績を重ねる循環器内科医である。

そんな著者がこの本で訴えるのは、「血管が若々しく保たれていれば、いつまでも健やかに過ごすことができる」という一点に尽きる。

 肌や視力の衰えを気にする人は多いが、血管の老いを気にする人はほとんどいない。なぜかといえば、血管は直接見ることができないし、その劣化を自覚できる症状で知ることが難しいからだ。

 しかし著者はいう。

 「『体』とは、すなわち『血管』なのです。そして『健康にいいこと』とは、つまり『血管にとってよいこと』なのです」(「はじめに」より)

では、どうすれば「血管にとってよいこと」ができるのか。本書に収められた血管の若返りを考える上で気を付けたいことの一部を別掲にまとめたが、すべてを確実に実践できている人は少ないはずだ。

しかし、どれもやってできないことではない。やる気になるか否かで、血管の老いは抑えられ、結果としてアンチエイジングにつなげることは可能なのだ。

 色鮮やかな野菜や果物には抗酸化成分が多く含まれ、コーヒーのカフェインには糖尿病や高血圧を抑制させる作用があるという報告が多いという。

 休みの日にまとめて運動をするよりも、毎食後に15分間のウオーキングをしたほうが、血糖値の安定に寄与することもわかっている。

貴重な休日にお金を払ってスポーツクラブに行くよりも、毎食後に15分間歩くほうが、体にもお財布にも、そして時間を有効に使えるという点でも優れているということだ。

 とはいえ、今日からすべてを徹底的に完遂させる必要もない。著者によれば、血管の老いを抑制させるには「楽天的な思考」が重要で、あらゆる健康法も「ぼちぼち」取り組めばOK。

面倒くさがりのお父さんに寄り添う、ありがたい健康法の数々は、読んでいるだけで安心感に浸ることができる。

 「今まで担当してきた本の中で最もわかりやすく、無理なく長続きする健康本と自負しています。ぜひ今日から挑戦していただければ」と語るのは、編集を担当したワニブックスの岩尾雅彦氏。

 何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。身の丈に合った健康法を、ぼちぼち始めてみてはどうだろう。 (竹中秀二)

■島田式・「しなやかな血管」のつくり方(抜粋)
(1)和食中心で「適量の」お酒を飲む
(2)独身、ストレス、過度の健康志向は危険!
(3)カラフルな食材を選んで食べる
(4)見た目の若さは血管の若さとリンクする
(5)「食べ過ぎ」にメリットはない
(6)「異所性脂肪」に気をつけろ!
(7)コーヒー、緑茶のカフェインは強い味方
(8)週に5回は「魚メニュー」を!
(9)意外に役立つ「トクホ」のお茶
(10)「15分×3回」のプチウオーキングが効果的

脳が引き起こす不思議な現象7つ「脳腫瘍のせいで殺人」「鏡の中の自分が認識できない」

普通に考えるとありえないと思える出来事も、脳に問題があるのかもしれません。

自分が死んでいると言い張る人、目が見えるのに見えないと思う人、鏡にうつる自分が他人にしか思えない人など、海外サイトで脳が引き起こす不思議な現象が7つ紹介されています。

1.脳腫瘍が殺人鬼を作り出す
1966年にアメリカで起きたテキサスタワー乱射事件の犯人であるチャールズ・ホイットマンは、事件の数ヶ月前までは模範的な市民でした。

それが激しい頭痛と暴力的な衝動に悩まされるようになり、妻と母を殺害、テキサス大学で銃を乱射し、13人が死亡、33人がけがをする事件を起こしています。

最終的に彼は警察に射殺されましたが、死後の解剖により脳に腫瘍が発見されました。この腫瘍が扁桃体という恐怖や怒りなどの感情を処理する部分を圧迫していたため、殺人鬼になってしまった可能性があります。

2.鏡の中の自分が認識できない
一般的に人は顔を見るのが得意ですが、頭にけがをしたときなどに相貌失認(そうぼうしつにん)という脳障害を引き起こすことがあります。

これは失顔症とも呼ばれ、ひどい場合は鏡の中の自分の顔すら認識できません。ただし、顔以外の声や服装などの特徴で個人を認識することは可能です。

程度に差はありますが、実はこの症状を持つ人は2.5%もいるといわれ、そういうものだと思っているため本人が気づいていないだけというケースが相当数あると考えられています。

3.夫がニセモノだと思ってしまう妻
1923年にフランス人医師が報告した疾患で、夫などの近親者が全く同じ顔のニセモノとすり替わっていると思い込んでしまうカプグラ症候群というものがあります。これも脳の機能がかみ合っていないときに起こるものがと考えられます。

顔は同じだと認識しているのに、感情面がついてこないため、このような現象が起こるようです。

4.自分が死んでいると思い込む
コタール症候群と呼ばれ、古くは18世紀から自分は死んでいるので葬式をしてくれという老女の例が報告されています。

その後、フランスの神経科医コタールが、自分は内臓がなく、不死身だという女性のケースを記録している他、脳や血液を持たないという患者や、自分は死んでいるのに埋葬されていないという88歳の男性など、カプグラ症候群と同じく、脳の機能に問題があると考えられます。

5.脳腫瘍のせいで小児愛者に
2000年にアメリカで報告されたケースで、ある教師の男性が40才になって突然買春をしたり児童ポルノを収集したりしはじめ、さらに自分の娘にまで手を出そうとして逮捕される事件が起きています。

彼はひどい頭痛を訴えており、病院で診察をうけた結果、卵ほどの大きさの脳腫瘍が見つかりました。

手術をして取り除いたところ、以前のように元通り。小児愛の性癖はなくなり、数ヵ月後には妻のもとに戻りましたが、一年後再び同じ症状を見せ始め、また脳腫瘍が発覚、手術で取り除くと元通りになりました。

6.一言しかしゃべれない
1861年に51才で死亡したある男性は最後の21年間は「タン」という一言しか話せませんでした。

彼は自分がどこにいるのかなどは正しく認識しているものの、言語能力だけが欠如していたのです。フランス人医師ブローカが彼の遺体を解剖したところ、脳の前頭葉の一部に障害があることがわかりました。

この部分は彼の名前にちなんでブローカ野と呼ばれるようになり、言語処理の機能を持つことが明らかになったのです。

7.目が見えないのに見える、見えるのに見えないという人々
アントン症候群の患者は盲目ですが、そのことに気づいていません。目が見えないはずだと言われても否定します。

家具にぶつかるなどして初めて違和感を感じます。逆に、盲視といわれる状態では、見えていないのを自覚していますが、なぜかものをよけることができるのです。

これらも脳の一部に障害だあるからだといわれています。

こう考えると、脳が正常に機能していることの大切さがわかりますね。いつもと違う、何かおかしいと思ったら、まずは病院でよく見てもらうことが重要なのかもしれません。

実は脳に良い影響を与える!「朝アイス」の意外な効果3つ

最近、日中は汗ばむくらい暖かい日も増えてきましたよね。そんな今頃から真夏にかけて、食べたくなるのがアイスクリーム。

そこで、アイスの需要が高まる初夏を前に、朝にアイスクリームを食べることを推奨する、その名も“朝アイス”の提案や、アイスを食べることによる脳波への影響についての実験結果、また、タレントの眞鍋かをりさんによるアイスに関するトークセッションが行われました。

美容ライターである筆者も行ってきたのですが、そこで興味深い実験結果が発表されたので、『美レンジャー』でシェアしたいと思います。

『ピノ』を販売する森永乳業は、杏林大学医学部の古賀良彦教授に協力を依頼し「アイスクリームが脳機能へ与える影響」について実験を行いました。それによると、アイスクリームを食べることにより、脳に対して様々な良い結果をもたらすことが分かりました。ここで、“朝アイス”を提案する理由を見ていきましょう。

■1:リラックス+すっきり感が得られる

脳がリラックスしているかどうかの指標は、脳からα波が出ているかということで決まります。α波は安静時に観測され、脳の活動の円滑度や心理的なリラックス度を反映するもの。

そこで今回、一口大の“チョココーティングしたバニラアイスクリーム”を摂取した直後に脳波測定を実施したところ、同量の比較対象物である“かき氷状の氷”に比べて高い周波数帯で、α波のパワーが大きくなりました。

つまり、アイスクリームの摂取によりリラックス効果が高まり、それと同時にすっきり感である覚醒度も得られることが分かったのです。

■2:頭の回転が速くなる

古賀教授の実験によると、アイスクリームはリラックスをしている時には脳にα波を出してさらにリラックス効果を高めるだけでなく、脳を活性化させたいときには脳の情報処理機能を反映するという結果も出ました。

アイスクリームを食べることで、情報の処理速度が速くなるというのは驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

■3:イライラした気持ちがおさまる

脳波測定の前後に、心理状態の変化を明らかにするVASという調査も行いました。その結果、“イライラ感”の項目で、氷と比べアイスクリームの場合は軽減する傾向がみられました。つまり、アイスクリームでイライラ感を鎮めることができるようです。

これには驚きですね。アイスクリームの冷たさで脳をシャキッとさせるだけでなく、頭の回転が速くなったり、イライラした気持ちを落ち着かせられるというのですから、“朝アイス”を試す価値は十分にあります(ただ、カロリー過多には要注意)。

「朝は弱くてなかなか起きられない」という方も、「アイスクリームを食べよう!」と思えば意外とすんなり起きられるといったような、目覚め効果も期待できそうですね。

【ベストセラー健康法】あなたを守る「唾液バリア」 がん、インフル、糖尿病に予防効果

 ヒトの体の6割は水分でできている。だから「乾く」ことは健康によくない。なるべく「潤い」を保たせるほうがいいのだが、老いは「乾き」を連れてくる。口の中にも…。

本来潤っているべき口の中が乾くとどうなるのか。そこにはさまざまな病気の原因が潜んでいるらしい。

 歯周病が糖尿病や血管系の重大疾患と関係がある-とする研究結果が、近年発表されている。

 そもそも口の中は歯周病菌をはじめとする数多くの菌が棲(す)みついていて、これが血管から入り込んだり、免疫力の低下した高齢者などが飲み込んだりすれば、体の中で悪さをするのは当然のことなのだ。

 ここで別掲の「唾液減少シグナル」を見てほしい。ここに列挙された項目は、いずれも唾液が減ることで引き起こされる現象なのだ。

言い換えれば、きちんと唾液が分泌されていれば、こうした症状は防ぐことが可能であるだけでなく、歯周病菌などの菌の繁殖を押さえ込む作用もある。

 そこで今回紹介するのが、その名も『体の不調は「唾液」を増やして解消する』(PHP研究所刊)。著者の森昭氏は、京都府舞鶴市で歯科医院を開業する歯科医師である。

人口8万人の小都市にありながら、診察の予約は3カ月待ちという人気歯科医師が上梓したこの本には、唾液の持つ驚愕の実力が記されている。

 たとえば「がん」。発がん作用のある物質の多くは、唾液に30秒浸けるだけで、発がん作用が低下していくことが分かっている。

 インフルエンザウイルスも、唾液がきちんと出ていれば、喉粘膜のバリア機構が作用して、感染発症を防御できる。

同様に、食中毒予防にも唾液は重要な役割を果たしている。ものを食べるとき、よく噛んで唾液を多く出すことで、胃酸分泌のスイッチがオンになり、食中毒の温床となる菌がたとえ胃に入っても、胃酸の強力な殺傷能力で無害化されてしまうのだ。

 このほかにも、糖尿病、動脈硬化、高血圧などの“病気”の予防に役立っているだけでなく、肥満、口臭、認知症、アレルギー、各種ストレス症状など、現代人を悩ます数多くの健康障害の予防効果を唾液は持っている。

 そんな大事な唾液を枯渇化させる要因はいくつかあるが、著者が特に問題視するのが「口呼吸」だ。

 肛門は排便の瞬間だけ開門するのと同じように、口も食べるときと話すとき以外は閉じておくのが、本来の姿なのだ。

 本書では他にも、食事はなるべく硬くて大きなものをゆっくり食べる。

胸を開く姿勢を心がけることで唾液腺を刺激する。朝と就寝前の入念な歯みがきの励行など、唾液の分泌を促すために日常でできる取り組みが、わかりやすく紹介されている。

 「うれしいことに、唾液は何歳からでも増やすことができます。本書で紹介するお口エクササイズを始めると実感しますが、唾液が増えるだけでなく、小顔効果も期待できますので、女性にもオススメです。

いつでもどこでもできるお金をかけない健康法です」と語るのは、編集を担当したPHP研究所生活文化出版部の渡邉智子氏。

 薬や健康食品に頼る前に、自分の体が作り出してくれる“万能薬”の唾液に、少し目を向けてみてはどうだろう。 (竹中秀二)

■森式「唾液減少シグナル」
・歯肉が腫れている
・歯肉から出血する
・歯肉や舌にかゆみがある
・滑舌が悪い
・パンやクッキーが飲み込みにくい
・唇が渇いたり出血する
・急に虫歯が増えた
・頬の裏側をよく噛む
・舌に痛みを感じる
※1つでも当てはまれば要注意。5つ以上なら要診療。

高齢者ほどカンタンな脳トレで、視力を改善できる

歳をとると視力が衰えます。中でもよくあるのが、明るさと暗さの強弱を認知するコントラストの衰えです。物と物の境目がわかりにくくなるので、段差を見誤ってつまずくこともあります。

夜に車を運転していると、アスファルトに引かれた白い線が、ヘッドライトに惑わされて見にくくなるといったこともおきます。ところが、先月、アメリカで脳トレによって視力が回復するという調査結果が報告されました。

◆高齢者のほうが若者より効果が高い
カリフォルニア大学リバーサイド校とブラウン大学の研究によると、わずか5回のトレーニングを行っただけで、60~70代の16人の視力が大幅に改善されました。

同じ実験は大学生の被験者16人にも行われましたが、高齢者のほうがより大きな効果が得られました。

トレーニングでは、雪のようなノイズをかけた750のストライプの画像を次々に見せて、それが時計回りか逆周りかを判断します。正解だとブザーが鳴ります。

被験者の視力を事前に調べて、各人のレベルにあった訓練が行われました。

1回のセッションに1時間半かかります。5回のセッションの後はノイズに惑わされにくくなり、高齢者は最高で40歳も若い人と同じ成績を上げられるようになりました。

高齢者は、標準の視力計でも、短い距離なら視力が上がりました。学生たちは、10フィート(約3メートル)での視力は上がりましたが、距離を短くしても変わりませんでした。

◆脳の構造はまだ変えられる
プロジェクトのシニアアドバイザーで、カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授であるG.ジョン・アンダーソン博士は、高齢者でも脳の学習する部分に刺激を与えることで、脳の構造を変えることができるといいます。

緑内障や網膜と視神経が連増しない病気の場合、コントラストの認知は脳の視覚皮質で行われるようになります。

今回の研究は、脳の特定分野を強化できるという可能性を示すもので、高齢者の脳でも視覚を担う部分には高度な可塑性があると、アンダーソン博士は指摘しました。

高齢者の目が見えにくくなるのは、視覚システムのニューロンが内在的なノイズを作るからです。

アンダーソン博士によると、外的なノイズを取り除く今回の訓練は、内在的なノイズを減らす訓練になった可能性もあるそうです。

◆視力回復で生活も変わる
音を聞き分けるために耳を、ワインの味を区別するために舌や口蓋を訓練すると、脳にどんな変化が起こるのかといった調査は、近年盛んに行われています。

一方、歳をとると脳がどう変わるのかに関する研究も進んでいます。「高齢者の脳の特定分野を鍛える」という発想は、これまでほとんどありませんでした。

「足腰も弱っているし、目も悪いから」と出歩かないと、体力は衰える一方です。「脳トレでよく見えるようになったから、お散歩にでも行こうか」という日が、早く来て欲しいですね。

腰痛対策には"不良"が効果的? 「腰痛はヤンキー座りで治る」が発売

マキノ出版はこのほど、新刊「腰痛はヤンキー座りで治る」(戸田佳孝/著)を発売した。

2010年の国民基礎調査によると、有訴者率が最も多い疾患は「腰痛」で、全国に約1,329万人もいると推定されている。

しかし、医療機関を訪れても、レントゲン検査で異常が見つからない場合は、湿布薬や痛み止めを処方されるだけというケースが多い。

異常が見つかり手術となっても、腰の周辺には神経が密集しているため、大きな危険を伴う場合もある。

同書は、明石家さんまさんが司会を務めるフジテレビ系の人気番組「ホンマでっか!? TV」のコメンテーターでもある医師・戸田佳孝さんが「腰痛を自分で治す方法」を紹介した書籍。テレビでも評判となった「戸田式トリック・ストレッチ」を公開している。

ストレッチの中でも中核をなすのが、タイトルにもなっている「ヤンキー座り」を用いたストレッチ。

ヤンキー座りの姿勢から腰をこぶしでこすれば、脊柱の背側に位置する「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」のこわばりが伸ばされ、腰痛がやわらぐという。

そのほか、中殿筋(ちゅうでんきん)に効く「太ももかいかいストレッチ」、大腿直筋(だいたいちょっきん)に効く「ズボンのシワ伸ばしストレッチ」、腹圧を高める「パンスト呼吸」など、ユニークなセルフケアを紹介している。

価格は1,404円(税込)。

「この人誰だっけ?」で脳を活性化 人物思い出しトレーニングとは?

「あのドラマに出演していた俳優って誰だっけ?」「今、テレビでネタをやっている芸人のコンビ名は何だっけ?」

 知っているはずなのに名前が出てこない。有名人の顔を見て、名前が出てこないという人は脳のトレーニングをすることで、衰えを抑えることができるのだ。

 『右脳も左脳も鍛える! 人物思い出しトレーニング』(中高年のための脳トレ研究会/著、SBクリエイティブ/刊)は、

テレビや映画などで見かけるさまざまな有名人300人を「タレント、俳優」「アスリート」「著名人」「政治家」「海外のスター」の5つのジャンルに分類し、その人のイラストや紹介文から、思い出していく頭脳のトレーニング本だ。

 人間は年齢とともに、体力や記憶力など、さまざまな能力が徐々に衰えていく。

しかし、普段からトレーニングを行うことで、これらの能力の衰えを抑えることが可能だ。記憶力を鍛えることは認知症予防にもなり、健康的な生活にもつながる。

 本書では、イラストから著名人を思い出す(右脳を鍛える)問題と、紹介文から著名人を思い出す(左脳を鍛える)問題の2種類が1つの見開きにセットで各4問ずつ出題されている。

まずは、本書に付属している専用しおりで左ページの紹介文を隠し、右ページの右脳を鍛える問題に挑戦する。各ページには、出題される人物のテーマが記載されているので、そこから思い出してみるのもいい。

 そして、右脳を鍛えた後は、左ページだけを見て左脳を鍛える問題に挑戦する。また、片側のページだけで答えがわからない場合は両ページを見ることで、イラストと紹介文の両方から答えを導き出すことも可能。

 例えば、「ドラマで見かけた気になる俳優」というテーマで、右ページに小栗旬さん、堺雅人さん、石原さとみさん、西田敏行さんのイラストが描かれ、左ページには、堺雅人さんの紹介文ならば「人気ドラマ『半沢直樹』で大ブレイク。

ドラマ『リーガル・ハイ』ではクセのある弁護士役を怪演した。女優の菅野美穂と2013年に結婚」と記載されている。

 どのくらい著名人の顔やデータを覚えているか、思い出せるか、挑戦してみてはどうだろう。脳の活性化にも役立つ一冊だ。

たった1杯のお茶が「30分以内に脳を活性化させる」ことが判明

くつろぎタイムに、1杯のお茶。実はこれ、科学的にも正解でした。最新の研究で、ただのリラックス効果だけではなく、脳に良い影響を与える行動であると実証されたのです!

紅茶や緑茶を飲んだ30分前後に、神経行動は著しく活発になります。記憶や意思決定のプロセスにも関係がある、とわかったのです。

どの成分が効果的なのかは未だ明確ではありませんが、前述の研究によって、少なくともフラボノイドと呼ばれる抗酸化剤が重要な役割を果たしていることが判明!

しかもこの時、ミルクの量は関係ありません。ストレートでもミルクでも、効果に変わりはありません。

これで、お茶には炎症をおさえる&血管機能の促進、動脈をつまらせない効果があるという通説がより強固なものになったと言えます。

また、最新の研究では、脳波の動きにも効果が認められています。そこで今回はイギリスのニュースサイト『Daily Mail Online』から、お茶に関して新事実をお伝えします。

■お茶は脳波に影響を与える魔法の飲み物

実験では、8人の被験者は、脳の活動を測定する前に1杯の緑茶か紅茶を飲むよう指示されました。彼らの脳波測定した結果、お茶を飲んでから1時間以内にアルファ・ベータ・シータ3つの脳波の動きが増加。

30分の間に最も著しく変化があったのは、シータ波です。緑茶と紅茶どちらも、認識機能の改善に関係する部分を刺激しました。

注目すべきは、記憶や論理的思考と関係のあるアルファ・ベータ波にも増加が見られたこと。

イギリス人の80%はお茶を飲むので、毎日1億6,500万杯が消費されています。イギリスの紅茶業界は、7億ポンドもの産業価値があるのです。この研究によって、さらに紅茶産業は活気付くかもしれません。

■病気の改善や進行抑制にも効果がある!

そもそもお茶には、精神的にも良い効果があります。また、注意力を改善し、心の安定やリラックス効果があるのです。ニューキャッスル大学のエドワード博士の研究グループは、さらに新しい発見をしました。

毎日3~4杯のお茶が心臓発作のリスクを下げることがわかったのです! これはシータ波の増加によるもの。また2型の糖尿病も防ぎ、更には病気の進行も遅らせることも明らかになりました。

抗酸化剤は老化に対しても効果がありますし、定期的に紅茶を飲むことはストレスを大幅に軽減してくれることが期待できます。

また、ミルクティーには肥満を防ぎ、肥満の原因となる細胞の成長を減らす効果もあることも判明。ミルクティー好きな女性にとっては嬉しい事実ですよね。

■カモミールティーは甲状腺ガンを防ぐ

そして研究によって、カモミールティーを飲むと、甲状腺ガンに対して効果があることまでわかりました!

500人以上のギリシャ人は、アテネ大学のチームからお茶の消費行動について質問を受けました。そのうちの113人は甲状腺ガン患者、286人は甲状腺の病気があり、138人は健康だったのです。

この調査によって、頻繁にカモミールティほを飲む人は、甲状腺の病気進行のリスクを著しく下げられることがわかりました。

ハーブティーを週に2~6回飲むと、甲状腺ガンのリスクが70%、良性疾患だと84%も減少。30年以上カモミールティーを定期的に飲んでいると、甲状腺ガンのリスクが約80%も減るのです。

暑い季節に冷たいコーラやジュースもいいですが、これからは紅茶やハーブティーを選ぶようしてみては? お茶には脳にも体にもいい影響があるので、飲み物をかえるだけで大違いですよ!

【ベストセラー健康法】認知症、糖尿病予防への一歩 生活習慣病に効く「速歩き20分」

 歩くことが健康にいいことは誰でも知っている。「最寄り駅のひと駅手前で降りて歩きましょう」は、生活習慣病予防を訴える医師の常套(じょうとう)句だ。

でも、「ひと駅」といっても、都心と郊外では距離も違うし、歩く速度だって人それぞれ-。そんな疑問を持つ人はこれを読むべし、だ。

 1日平均8000歩を歩いて、その中に「速歩きで20分」が含まれていれば、認知症、心筋梗塞、糖尿病などの病気を予防することができる-という本が出た。この歩き方で予防できるのはそれだけではない。

がん、脳卒中、動脈硬化、骨粗鬆(こつそしょう)症、高血圧症、認知症など、高齢化が進む日本において、誰もが不安に思う病気が網羅されているのだ。

 そんな画期的な知識を与えてくれるのが、『あらゆる病気を防ぐ「一日8000歩・速歩き20分」健康法』(草思社刊)という1冊。著者は医学博士で東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チーム副部長を務める青●(=木へんに却の去がタ)幸利氏だ。

 「1日8000歩」「速歩きで20分」という具体的な数字が示されたことはありがたい。従来の「ひと駅分」よりも信憑(しんぴょう)性があって取り組みやすいのだが、その根拠は何なのか。

 これは著者が自身の故郷である群馬県中之条の65歳以上の住民500人を対象に行った調査結果に基づく数字だ。調査対象者に「身体活動計」という、

ポケットに入れておくだけで歩数と速歩きをした時間が記録できる機器を持ってもらい、十数年にわたって追跡調査した結果、弾き出された統計なのだ。

対象とする病気や具体的な目標歩数は別掲の通りだが、1日平均8000歩、そのうち「速歩き」が20分以上あれば、あらゆる生活習慣病の予防効果が得られると著者はいうのだ。

 職業にもよるが、「1日8000歩」という目標は決して達成困難な数字ではない。ただ、現状の歩数が極端に少ない人が、突然ここまで歩数を増やすこともまた現実的ではない。あらゆる健康法に共通することだが、「長続き」しなければ意味がないのだ。

 この点について著者は救いの手を差し伸べる。それは「現状プラス2000歩」を当面の目標にする-ということだ。

これまで1日平均の歩数が2000歩だった人が、いきなり8000歩まで増やすと、それが原因でケガをしたり、疲労をためてしまう危険性もある。

そこで、とりあえず2000歩を増やして体を慣らし、2カ月ほど様子を見てからまた2000歩増やす-という、段階的な調整で目標の歩数に近づけていけばいいというのだ。

 しかも、「疲れを感じたときは無理をせず、一時的に歩数を減らしてもいい」という親切さ。これならモノグサなお父さんにもできるはずだ。

 「速歩き」になれておくことは、日常生活の面でも役立つと著者は言う。本書によると、多くは80歳を超えると、あるいは体力が低下していると70代でも、1回の青信号の間に横断歩道を渡り切れなくなる可能性が高まるというのだ。

 「1日8000歩、速歩き20分」は、根拠はあるけれど無理のない病気予防法。健康長寿を本気で目指すなら、知っておきたい目標値なのだ。 (竹中秀二)

■青●(=木へんに却の去がタ)式・疾患別「予防歩き方」の目安
・鬱病予防 4000歩、速歩き5分
・認知症予防 5000歩、速歩き7.5分
・心筋梗塞、脳卒中予防 5000歩、速歩き7.5分
・骨粗鬆症予防 7000歩、速歩き15分
・高血圧症、糖尿病予防 8000歩、速歩き20分

いつもの家事も脳トレに! 脳の活動を高める手仕事

私たちの生活の身近なところにも脳トレのチャンスはあります。なかでも、その筆頭が家事だと、諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀(しのはら・きくのり)さんは言います。

* * *

■料理・手芸……手仕事が脳の活動を高める

実際に、料理や裁縫など手を使った仕事は、脳の活動を高める傾向にあることが調べられています。

さらに皿を洗う、料理をする、掃除をする、庭の手入れをするなどの日常的な軽い身体活動の積み重ねが、アルツハイマー病のリスクを小さくしてくれるということも報告されています。

家事以外にも農作業や陶芸などにも同じ効果が期待できます。手

間をおしまないとはよくいいますが、人まかせ機械まかせにせず自分の手をかけることが、脳にとっても大切なのです。

■面倒を避けず心を込めて脳をイキイキ

さらに野菜などの皮をむくとき、皮むき器でむくより包丁でむくほうが脳の活動が高まるという実験結果もあります。

面倒なやり方をすることで、脳に負荷がかかり活動を高めてくれるのです。

また、キャベツのせん切りやアイロンがけなどを心を込めて丁寧に行うことでも脳の活動が高まることが分かりました。

これは、心を込めると細かなところまで気を遣うようになるため、そのぶん余計に神経ネットワークを使うことになり、脳の活動が増すからです。

少しでも楽をしようとせず、あえて面倒なこともやってみる。いつもしていることにも、きちんと心を込める。

そんな心がけ次第で脳は変わっていくのかもしれません。

■『NHKまる得マガジン 頭と身体を健康に! イキイキ脳トレ体操』より

有酸素運動で脳を成長させる

「身体のために運動する」というのが私たちの常識ですが、諏訪東京理科大学共通教育センター教授の篠原菊紀(しのはら・きくのり)さんによると、じつは運動は脳にこそ役立つといっても過言ではないとか。

■ウオーキングで海馬が大きく

証拠は多々あります。たとえば65歳以上の方に週3回1日40分のウォーキングを6か月続けてもらったアメリカ・イリノイ大学の実験では、運動によって脳の厚みが増したことが報告されています。

また、やや早いウオーキングを1年間行うことで、海馬が2%ほど大きくなったことも示されています。通常、65歳以上の人の海馬は年に1~2%縮小するのが普通です。

それが2%大きくなったということは、運動することによって3~4%の差が生まれたということです。

実際、運動することで海馬内で脳細胞を育てる物質が分泌を増し、新しい脳細胞が生まれやすくなることもネズミの実験などで分かっています。運動で、身体も健康になり脳も鍛えられる。まさに一石二鳥といえますね。

?
■運動+脳トレがさらに効く

そんな効果絶大のウオーキングですが、運動しながら頭を使うデュアルタスクという方法が最近、話題を集めています。

国立長寿医療研究センターの鈴木隆雄先生らによる実験で、ウオーキングしながら引き算をする、踏み台昇降運動をしながらしりとりをするなど、「運動+脳トレ」をすることで、脳の委縮と認知機能低下が抑制できたという発表があります。

テキスト『まる得マガジン 頭と身体を健康に! イキイキ脳トレ体操』の第5~8回は、まさにこのデュアルタスクの実践になります。ウオーキングに脳トレの要素を加えることで、より積極的に脳を鍛えていくのです。

■『NHKまる得マガジン 頭と身体を健康に! イキイキ脳トレ体操』より

エッ…それだけで?「記憶力の低下と脳の老化」を招く最悪のNG習慣4つ

年齢を重ねると、誰でも記憶力は衰えてしまうもの。ある程度は仕方ない話なのかもしれませんね。でも、実は幾つかのNG習慣によって、記憶力の低下や脳の衰えを加速させてしまう恐れがあることをご存じでしたか?

そこで今回は、米国国立老化研究所や厚生労働省の情報を参考にしながら、記憶力低下や脳の老化を招きかねないNG習慣をまとめてみました。ぜひともチェックしてみてください。

■1:有酸素運動の習慣がない

運動不足の人は、記憶力の低下に気をつけて! 特に有酸素運動の習慣がないと、記憶力の低下が起こりやすいそうです。

有酸素運動とは呼吸を繰り返しながら行うエクササイズのこと。ウォーキングやランニングなどが代表格ですね。有酸素運動が、記憶に関連する脳の一部の血流や代謝を良くしてくれるといいます。

記憶力の衰えを食い止めたい人は、有酸素運動を習慣付けてみてはいかがですか?

■2:新しい物事に挑戦しない

不得意分野や未経験の分野に積極的に挑戦する習慣のない人は、脳の能力がどんどん低下するといわれています。ラットを使った動物実験でも、刺激の多い環境で育ったラットの方が脳の情報伝達力が高くなると判明しているんですよ。

仕事や家事もそうですが、趣味の分野でも、「この年齢で今さら」と思う自分を乗り越えて、未知の分野に挑戦できるといいですね。

■3:他人と会う回数、時間が少ない

アルツハイマー型認知症になりやすい人の特徴として、他人に合う回数が少ないという点が挙げられています。

夫婦で同居をしつつ、子どもや友人、親族と週に1回以上会う人と、1人暮らしで閉じこもりがちな人を比較すると、後者の方がアルツハイマー型認知症に8倍もなりやすくなるという研究もあります。

積極的に外に飛び出し、いろいろな人と会って刺激をもらう毎日が、脳の健康や記憶力の維持に役立つのですね。

■4:スケジュール帳を付ける習慣がない

スケジュール帳を付けていますか? 先々の予定を管理し、計画的に段取りして行動に移していく毎日は、脳の健康の維持や記憶力の低下予防に効果的だと分かっています。

Todoリストを作る、カレンダーに予定を書き込むなど、日常の仕事や段取りを何となくではなく意識的に行ってみてください。時間の節約にもなるだけでなく、脳にもいいとのことです。

主婦の方で「必要ない」という人も、家族全員のスケジュールを管理するなど、意識的に計画を立てて実行する・させる習慣を心掛けてみるといいかもしれませんね。

以上、記憶力の低下と脳の老化を招くNG習慣についてまとめましたが、いかがでしたか? 

運動もせず、新しい物事に興味関心も持たず、決まり切った生活パターンで部屋に閉じこもっている毎日が、最も脳に好ましくないのですね。

どうしても自分1人ではパターン化した日常を打破できないという人は、活動的な友人を持ち、その人にリードしてもらうなどして、上手に生活習慣を変えられるといいですね。

【ベストセラー健康法】アゴをゆるめて肩こり治そう 揉まない、押さない、引っ張らない

肩こりと腰痛-。多くの人が悩まされているこれらの症状は、厚生労働省が毎年発表している「国民生活基礎調査」でも、“深刻な身体の悩み”として長年トップ・ツーに君臨している。

特に日本人には、前側に倒れこんだ「巻き肩」が多く、肩こりの要因の一つとなっている。いわば、肩こりは国民病なのだ。

 コリや痛みの原因としてよく耳にするのが「運動不足」や「筋力の低下」。しかし、歯科医師である佐藤青児氏は、「筋肉をつけても、コリや痛みはなくならない」と断言する。

 「健康のカギはアゴにある」

 佐藤氏が長年の顎(がく)関節症治療を通してたどり着いたこの答え。その仕組みと対処法を分かりやすく解説したのが、今回紹介する新刊『アゴをゆるめると健康になる!』(KADOKAWA刊)。

 顎関節症は、悪化すると噛むにも話すにも痛みを伴い、日常生活にも難渋する。

その緩和に向けて試行錯誤を繰り返していた著者は、アゴの関節周辺の筋肉を強い力で揉(も)んだりするよりも、なでるような弱い力で触れ、そっとゆり動かす方が、はるかに症状が改善されるということに気がついた。

 しかも、多くは症状が解消されるだけでなく「首や肩のコリも楽になった」「寝覚めがよくなった」「体が軽い」など、プラスアルファの効果まで得られていたのである。

 実は、コリや痛みなどの症状が改善する秘密は、“体液の循環”にあった。弱い刺激によってゆるんだ筋肉が、柔らかく膨らんだり縮んだりすることでポンプの役割を果たし、体液の循環を回復したのだ。

中でも、細胞や血管の外にある“間質リンパ”が、体内の細胞に酸素と栄養素を運び、老廃物の排出を助ける役割を担っており、これを循環させることが、諸症状を解消させるポイント。

 ならばどうすれば循環させられるのか。まず思い浮かべるのがマッサージだが、これはNG。『イタ気持ちいい』と感じるとき、張り詰めた筋肉の筋繊維は断裂している。

修復して再生した筋繊維は以前よりも硬くなり、再びコリや痛みを繰り返す。マッサージをすればするほど、筋肉は硬直する一方なのだ。

 「老化や不調を感じ始める40歳からは、筋肉は鍛えるよりもゆるめるべき」と提唱する著者は、「アゴこそが最も重要な場所」という。

 なぜなら、すべての筋肉はアゴにつながっているからだ。原始生物は口から発達し、続いて消化器、排泄(はいせつ)器官が形作られて現在の形に進化した。そのため、ストレスなどから来る緊張なども、アゴから全身に伝わってしまう。

 逆に、アゴをゆるめれば全身の筋肉がゆるみ、体液の循環は改善し、老廃物が排出される。その結果、コリや痛み、疲れがなくなる。これが、全身の調子がよくなる仕組み。

 本書では著者が編み出した「筋ゆる」というリンパケアの手法が、肩こりや腰痛、慢性疲労、眼精疲労などの症状ごとに、イラスト付きで紹介されている。

 「責任ある立場で強いストレスを感じている方にぜひ試してみてほしい」と語るのは、編集を担当した仁岸志保氏。一生モノだと思っていた肩こりと腰痛に、今こそ終止符を打つチャンスだ。 

 「筋ゆる」のポイント3カ条
・その1 弱い力で行う
・その2 周囲の筋肉を動かすことで、ねらった筋肉をゆらす
・その3 ゆっくりと息を吐く

ながら作業で脳が縮む…!? 「マルチタスク」が及ぼすデメリット

スピード社会に生きる私たちの日常は、マルチタスクなんて当たり前。ご飯を食べながらスマホでニュースをチェックしたり、TVを観ながらメールチェックをしたりしていますよね。

ところが、自分じゃ時間を有効に使っているつもりが、実は脳を縮めてしまっている可能性があるんです。

そこで、今回は海外ニュースサイト『Mail Online』の記事を参考に、マルチタスクが私たちに与える影響を調べてみたいと思います。

■複数のガジェットを同時に使うと、脳が縮む!?

英サセックス大学は75名の健康的な男女に対してリサーチを行いました。複数のガジェットを同時に使用する回数を調べ、彼らの脳をスキャンしたのです。

調査の結果、TVを観ながらスマホをいじったり、音楽を聴きながらメールチェックをしたり、などの複数ガジェットを使って“ながら行動”をした人は、情報をプロセスする働きのある“灰白質”が小さくなっていることが分かりました。

灰白質とは“神経細胞の集まり”と言われ、“大脳皮質”や“小脳皮質”といわれる脳の表層部分のシワがこれによってできています。この灰白質が縮んでしまうと情報処理能力が低下してしまいます。

研究者であるケップ・キー・ロー氏は、「メディアを使ったマルチタスクは、私たちの認識力、社会性、幸福に悪影響を及ばしているかもしれない」と警告しています。

■マルチタスクは仕事の生産性を低下させる!?

とは言え、メディアのマルチタスクが脳を劣化させる、と結論づけるにはまだまだ研究が必要なのだそう。ですが、メディアの有無に関わらず、マルチタスクについて興味深い研究があります。

米スタンフォード大学の研究では、100人の学生を“マルチタスクを頻繁にしているグループ”と“あまりしないグループ”の2つに分け、記憶のテストを行いました。

結果、“マルチタスクをあまりしないグループ”の方が、記憶力と集中力が高いだけではなく、業務を素早く切り替えることができる、と証明されたのです。

記憶力と集中力、そして、頭の切り替えの速さは、仕事や勉強の成功の鍵ですよね。

つまり、今日やらなければいけないことを全部しようと、“ながら作業”をするよりも、やるべきことに優先順位をつけて一つ一つの作業に取り組むほうが、生産性が高まるということなのです。

“時短”という言葉がもてはやされている現代社会で、ゆっくり自分のペースで生きるのは難しいですよね。

でも余計なSNSや情報から自分を解放し、今日は昨日よりも、少しだけ丁寧に楽しく過ごそう、という心意気を持つのはいかがでしょうか?

 若さや美しさを保つには、案外、こういう心が大切なのかもしれませんね。

【ベストセラー健康法】クッションで背中のツボ押し「腸」快調! 揉んだように動きが活性化

地球上に生命体が誕生し、一番最初に完成した臓器は「腸」だといわれている。心臓や脳よりも歴史のある腸は、当然ながら全身の臓器と密接な関連を持っている。そんな腸をマッサージすると、どんなメリットが得られるのか-。

 便秘、下痢、肥満、肌のかさつき、冷え、多汗、肩こり、だるさ…。現代人なら誰もが一つ二つ抱えている悩みではあるが、これらの諸症状の原因の一つに「腸の不調」があることを知っている人は少ない。

食べた物をおなかの中で消化吸収することが役割のはずの腸が、こうした身近な症状を引き起こす原因となっているケースは、じつは珍しいことではないのだ。

 言い換えれば、腸の状態を正しく整えれば、これらの諸症状を改善することも可能だ。でも、腸の状態なんて、どうやって整えればいいのだろう。

 「ツボを押せばいいのです。背中にあるツボを刺激することで、まるで腸を揉(も)んだかのように働きが活性化し、体全体の調子を整えることができます」と語るのは目白鍼灸(しんきゅう)院院長で鍼灸師の柳本真弓氏。

最近発売された『背中のツボ押しで腸を整える 腸もみクッションダイエット』(光文社刊)の著者だ。

 本書によると、背中には腸を整えるツボが数多くあり、いずれも背骨を中心に「左右対称」に存在している。

これらのツボを押して刺激を与えることで、冒頭に挙げたつらい症状から解放されるのであればぜひ試したいところだが、素人にはなかなか難しい。

 そこで本書にはすてきな付録がある。「特製腸もみクッション」だ。H字型のクッションに2つの突起が付いたこのクッションを、背中と椅子の背もたれの間に挟んで座るだけで、ツボが刺激されて指圧効果が得られるのだ。

一つのツボに最大5分。クッションの位置を少しずつずらしていくことで、より多くのツボを刺激することができ、総合的に腸の状態を改善することが可能だ。

 「ツボ押し初心者の方にも使いやすいよう、クッションについた2つの突起はやや大きめにしました。

ツボを確実にとらえ適度な刺激を与えてくれます」と語るのは、編集を担当した光文社ノンフィクション編集部の藤あすかさん。

 クッションは空気を入れて膨らませるタイプなので、どこにでも持って行ける。

会社でのデスクワークで疲れたときにこれを使うと、気持ちいいだけでなく、いかに背中や肩に疲れがたまっていたかがよくわかる。

 また、出張や帰省などの時に飛行機や新幹線の中で使えば、移動の時間をラクに、しかも腸のために有効利用することができて一石二鳥というわけだ。

 何よりこれを背中に挟んで座ると、自然に背筋がピンと伸び、姿勢がよくなることが自覚できる。

老眼でパソコンに向かうとどうしても猫背になりがちだが、そんなお父さんにこそ、最適のお助けグッズなのだ。

 本書には、詳細なツボの位置と、それぞれを刺激することで得られる指圧効果が豊富な写真とイラスト付きで紹介されている。目で読み、背中で感じながら、腸を整える健康法-。試してみる価値はありそうだ。 

 ■腸を整えることで得られる効果
(1)ニキビや吹き出物ができにくくなる
(2)肩や首のこり、腰痛の解消
(3)ガスがたまりにくくなる
(4)ぽっこりお腹がスッキリする
(5)便秘や下痢が解消する
(6)背中のラインがスッキリする
(7)スタイルがよく見えるようになる
(8)たるみやむくみが取れる

「歯の痛み」というと、すぐに「虫歯」を思い浮かべるものだが、実際にはいろいろな要因で歯痛は起こる。

■サイズ・構造・働き、すべてにおいて男女で異なる

よく「女性はひとの気持を察するのが得意だ」とか、「男性は地図をみるのが上手だ」とか言われますね。さて、高度な認知機能をもつ人間では、脳の働き方は男女でちがいがあるのでしょうか。

【くさいウンチとくさくないウンチ。そのちがいとは?】

■脳のサイズ、形状が異なる

実は、脳の重さは男性で約1350g、女性で約1250gと、男性のほうが女性に比べて約100g重いことが知られています。

一方で、女性では脳の表面の皺の曲がり方が男性に比べて複雑であることが知られています。

しかし、脳の重さが頭のよさと関係しているかは不明。IQについてはほとんど男女差がありません。女性は男性に比べて脳が小さいけれど、男性に比べて脳が効率よく働いている、という見方もできます。

■脳内の構造にもちがいが!

次に脳の中の構造について。大脳は、論理的・分析的で言語表現をつかさどる左半球と、情緒的・芸術的・音楽的な表現をつかさどる右半球に分かれています。

その左右の脳をつなぎ、互いに連携をとって知的な活動を可能にしているのが脳梁という神経繊維の束です。

女性では、脳梁の後方部分にある膨大部が球状に太くなっているのですが、男性の脳は膨らみが少ないというちがいがあります。ここには、視覚情報をつかさどる後頭葉や、その近くの言語中枢と連絡する神経繊維が通っています。

そのため、この部分が発達している女性では、視覚情報を瞬時に処理して解析するという能力が優れているのではないかと考えられます。女性がヘアスタイルの変化に敏感に気づけるのは、このためかもしれません。

■脳の働きも、男女それぞれ

脳の働き方について。言語能力については女性のほうが優れていると言われています。

これは先ほどの言語中枢と左右の大脳が発達した脳梁によって密に連携を取っているためと考えられています。

一方、空間認知能力や方向感覚は男性のほうが優れているというデータがあります。

男性は、立体で物を認識するのが得意で、道順を覚えるときもランドマークにはあまり頼らず、距離や方向、角度などをもとにして空間を認知しているのではないか言われています。

■まとめ

このように、男女では脳の働き方にちがいがありますので、考え方がピタリと一致しなくても当然ですね。むしろ、お互いが協力し合うことで、物事をいろいろな方向から考え、よりよいアイデアが導き出せたりするかもしれません。

(35歳女性内科医/Doctors Me)

【ベストセラー健康法】TMD削らぬ治療で改善を その歯痛原因は「噛み締め」かも

「歯の痛み」というと、すぐに「虫歯」を思い浮かべるものだが、実際にはいろいろな要因で歯痛は起こる。

中でも面倒なのが「かみ合わせの悪さ」だ。単にかみ合わせが悪いからと言って矯正したり、削って調節しようとすると、悪化することもある。正しい知識を持って治療に臨みたい。

 そもそも人のかみ合わせは、なぜ悪くなるのか-。最大の原因は「噛み締め」という行為。

悔しいことが起きたときにグッと歯を食いしばることはあるが、これを無意識のうちに繰り返している人は、意外に多いのだ。

ストレスがあれば、睡眠中にも噛み締めているし、首や関節のゆがみ、姿勢の悪さから来る噛み締めもある。

 しかも、「噛み締め」が原因で起きる症状は、歯の痛みだけにとどまらない。

詳しくは別掲するが、気分がイライラしたりふさぎ込んだりといった精神症状や、口周りのシワやほうれい線などにも影響するというから、アンチエイジングを目指すお父さんとしては穏やかではいられない。

 そこで今回紹介するのが『ちょっと待って! その歯の痛み、8割は削らなくても治ります!』(すばる舎刊)という1冊。

著書の井出徹氏は、こうした噛み締めから起きるさまざまな不定愁訴を「TMD(側頭下顎部障害)」という“疾患”として捉え、「削らない治療」によって改善を図る歯科医師として知られている。

 「虫歯や歯周病などの炎症性の病気によるものではない歯の痛み、あるいはその周辺のトラブルに関しては、いきなり歯を削る治療をすることはタブーです」という著者。

たしかに、永久歯は一度削ってしまうと、二度と再生することはない。削ってうまくいかなければ、それはもう、「取り返しのつかないこと」になってしまうのだ。

単にかみ合わせが悪いという“口の中の状態”だけで対処しようとすると失敗を招く、と著者は言う。全身のバランスや精神状態などをトータルで観察し、その歪みを一つひとつ解消させていくことで、歯を削ることなく、TMDを改善させることは可能なのだ。

 たとえば本書には、呼吸法や首、肩のストレッチ法、さらには腹圧回復エクササイズなど、一見“歯並び”とは関係なさそうな取り組みにも紙幅を割いているが、じつはこうした全身の緊張の緩和が、歯や顎への負担を軽減し、TMDによる歯の痛みを解消することに役立つ。

読めば読むほど、人間の体がすべてつながっていることを再認識させられる1冊だ。

 「男性の場合、歯の痛みがあると、とにかくすぐに削ってくれ! と歯科医に訴えるケースが多いそうです。

単純な虫歯ならそれでいいのですが、かみ締めがあったりすると治療難民化しかねないので、要注意です」と語るのは、編集を担当したすばる舎の菅沼真弘氏。

 ちなみに著者の歯科医院では、患者が診察室に入って来るときの歩き方から全身バランスの状態を観察しているという。

先に診察イスに座らされ、エプロンなどのセッティングが済んでから歯科医師が登場する-という形の一般的な歯科医院では、こうした観察は不可能だ。

 あなたのかかりつけの歯医者さんは、全身を診てくれていますか。 

 ■「TMD」による諸症状
虫歯でもないのに歯が痛む、しみる▽知覚過敏▽詰め物やかぶせ物が何度も取れる▽樹脂の詰め物(レジン)やセラミックの詰め物の度重なる破損▽入れ歯が痛くてかめない、合わない▽歯の損傷▽口内炎を繰り返す▽唾液の減少▽味覚障害▽食事中に舌やほお肉をかむ▽滑舌が悪くなる▽咀嚼(そしゃく)できない感じがする▽顎(がく)関節症▽イライラやうつ症状、口周りのシワやほうれい線など

【ベストセラー健康法】肩こり、頭痛…お風呂で解消 たった1℃が体を変える

世界的に見ても日本人の「お風呂好き」は有名だ。特に寒さが厳しいこの時期は、帰宅後の風呂が何よりの楽しみ-というお父さんも多い。しかし、どうせ入るなら健康的に入りたい。今回は「健康的な入浴法」を科学的に教えてくれる1冊を紹介する。

 ほとんどの人が毎日入るお風呂。しかし、自分がつかっているお湯の温度や、浴槽に何分間入っているかを意識している人は意外に少ない。

 最近の給湯システムは湯量や温度を自由に設定でき、お湯につかりながらもその表示を見ているはずなのだが、正確に記憶しているお父さんはあまりいない。お風呂に入っていても仕事の心配やら将来の不安やらで押しつぶされそうなのだ。風呂に入っているときくらい、のんびりすればいいのに…。

 そんなお父さんに最適の、お風呂に入ることに積極的になれる本がある。その名も『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA刊)。

 著者の早坂信哉氏は生活習慣としての入浴を医学的に研究している医学博士。長年にわたって大学で“お風呂の効果”をマジメに研究してきた人物なのだ。

 そんな著者の最新刊では、科学的検証の結果、編み出された症状別のもっとも効果的な入浴法が紹介されている。

 その一部を別掲するが、これ以外にも神経痛、胃痛、筋肉痛、疲労感などの他、アトピー、花粉症、うつ、高血圧など、現代人が陥りやすいさまざまな疾患や症状を抑え込み、改善する入浴法が解説されているのだ。

 「お風呂は、たった一度温度を変えるだけで、体への効果が大きく変わります」と著者はいう。言い換えれば、たった1度の温度を誤ると、せっかくお風呂に入っているのに、本来得られるべき効果を排水口から流してしまっているのと同じことなのだ。それは実にもったいないし、勉強しておいて損はない。

 特に重要な境目となるのが「42度」。これを超えるか否かで、自律神経の働きがウラとオモテの違いを見せるというから、お風呂もばかにできない。

 効果的な入浴法以外にも、生活の上で役立つ、お風呂にまつわる新常識が盛りだくさんだ。たとえば、かぜを引いていてもお風呂には入っていいとか、お風呂で亡くなる人は交通事故による死者数より多いとか…。風呂上がりのビールは、普段以上に脱水状態を招くリスクがある、なんていう、ビール党のお父さんにはせつなくなる情報も盛り込まれているが、お風呂で健康を手にしたいなら、知っておくべき知識ではある。

 編集を担当したKADOKAWAの天野智子さんは、こうアピールする。

 「お風呂の入り方一つでこんなに違うのかと私自身、その効果に驚いています。頭痛や肩こりから解放されて、毎日が快適に。編集部で今一番ホットな話題です」

 ちなみにこの本、厚すぎず、また重すぎず、お風呂で半身浴をしながら読むのに最適のサイズ。半身浴なんてしたことのないお父さんも、どうせ誰も見ていないんだから、このチャンスに試してみてはどうだろう。 

■早坂式「健康になる入浴法」(抜粋 )
・肩こり 40度に10分
・腰痛 40度に15分
・頭痛 38-40度に15分
・冷え性 40度に15分
・ダイエット 40度に15分
・不眠症 40度に20分
・眼精疲労 38-40度に15分

【ベストセラー健康法】おなかいっぱい食べるから?痩せる 不定愁訴にさよなら「無塩食」

「古塩」と書いて「こえん」と読む。体の中にたまった毒素の一種だ。全身の臓器にダメージを及ぼし、体の各所の痛みや疲労、不眠や精神的不調など、あらゆる不定愁訴の原因を引き起こしている-とする考え方だ。こうした不調から抜け出すために役立つのが「無塩食」。その実力を検証する。

 『無塩食で体はこんなにラクになる』(西野椰季子著、祥伝社刊)によると、「古塩」とは塩分だけをさすのではなく、長期間にわたって体内に蓄積されていった古い栄養物のこと。その中心には動物性の塩気があるのだが、こうした古い備蓄栄養が毒素となって、体の循環を悪くしていると著者は指摘する。

 もちろん「肥満」にも古塩は関与している。古塩は人間が本来持っている「正しい欲求」を壊し、結果として過食を呼び込むことになる。

 しかし、そこまで分かっているのだから、対策は明快だ。古塩を排除、つまり“デトックス”をすればいい。そこで著者が勧めるのが「無塩食」なのだ。

 無塩食とは、その名の通り、塩分を抜いた食事のこと。調理の過程で塩を加えないのはもちろんだが、肉や魚、ハムやソーセージなど、塩分が含まれている加工食品も一切使用しない。

 また穀類、豆類、タンパク質も除外し、野菜と果物、それぞれの体調にあわせて1日1・5リットル以上程度の“軟水”などを飲むことが基本的な食生活。これにより体内の古塩は中和され、体外に排泄(はいせつ)される。それと引き換えに新しい血液が生まれ、これが全身を循環することであらゆる不調が改善していく-というのが無塩食健康法の考え方だ。

ここまで読んだ人の中には、「塩分をまったく取らなくて逆に不健康ではないか」とか、「そんな味気ない食事が長く続けられるわけがない」と考える人もいるだろう。実際その通りで、本書でも著者は、「無塩食は一時的に塩分を抜く食事法」と述べている。いきなり全面的に無塩食に移行するのが難しければ、食事の中に一品だけ塩を使わない料理を入れるだけでも大丈夫。古塩が徐々にたまっていったように、デトックスも時間をかけて進めていけばいいのだ。

 では、実際の無塩料理とはどんなものなのか。ちゃんとレシピも写真入りで載っている。焼き野菜のマリネ、千切りサラダ、カレー炒め、しょうが風味の野菜スープなど、どれもなかなかおいしそうだ。

 コツは、上質で安全な食材選び。無塩食では塩だけでなく砂糖も使わないので、素材の持っている本来の味を有効活用する必要があり、そのためには品質と調理には十分こだわりたいと著者はいう。

 無塩食は古塩を中和、排泄するので、おなかいっぱい食べても、いや、おなかいっぱい食べるからこそ痩せていく-という。編集を担当した祥伝社書籍出版部の栗原和子さんも、「本書で紹介している無塩料理はすべて試食しましたが、おいしくてびっくり。無塩食で体調がよくなった方や、4週間で7キロのダイエットに成功された方もいらっしゃいます」とアピールする。

 読み終わる頃には、塩気への執着が薄らいでいる自分に気付くはずだ。 (竹中秀二)

 ■「“古塩”がたまると起きる症状」(抜粋) 

 ダイエットの効果が出ない、頭痛、肩こり、腰痛、むくみ、冷え性、便秘、下痢、高血圧、低血圧、老け顔、あかぎれ・しもやけ、夜中に起きる、体臭・口臭、微熱、甘いものがやめられない、アルコールがやめられない、何を食べてもおいしくない、寝る前に食べてしまう、早食い、イライラ、悪夢を見る、すぐに落ち込む、集中力が出ない、物忘れがひどい…

【ベストセラー健康法】カンタン筋トレで健康長寿 キーワードは「大腰筋」

超高齢化に向けて突き進む日本にあって、「抗老化」は、最大の関心事だ。止めようのない老化を少しでも遅らせるべく、さまざまな取り組みが行われているなか、注目を集める“器官”がある。

「大腰筋」だ。エビデンス(医学的根拠)の伴うアンチエイジングとは何なのか。話題の「サルコペニア肥満」研究の第一人者が解き明かす。

 最近医療界で使われ出した言葉に「サルコペニア」という用語がある。「サルコ」は筋肉、「ペニア」は減少という意味のラテン語で、早い話が「筋肉減少」のこと。老化に伴いサルコペニアは進展し、いずれは寝たきりにつながっていく。健康長寿を目指上で、サルコペニア対策は不可欠なのだ。

 今回紹介する『寝たきり老人になりたくないなら大腰筋を鍛えなさい』(飛鳥新書)の著者で筑波大学大学院教授の久野譜也(しんや)氏は、このサルコペニアと肥満が合併した「サルコペニア肥満」(脂肪が筋肉にとって代わる病態で、痩せて見える人にも多い)の研究者として知られるスポーツ医学の第一人者。

その最新刊となる本書では、サルコペニアを予防し、若返りを実現する上で最も重要な役割を果たす「大腰筋」の鍛錬を訴えている。

 大腰筋とは、腰の脊柱と太ももの大腿(だいたい)骨とをつなぐ筋肉。歩くときに足を引き上げたり、前に踏み出すときに特に重要な働きをするインナーマッスルで、ヒトの直立二足歩行を成し遂げた筋肉と言われている。

 人間の老化は下半身から進んでいくことが分かっており、その進行度合いは上半身「1」に対して下半身「1・5」。特に40代以降は下半身の老化は著しくなり、歩幅の短縮から歩行速度の低下が進むことで、自身でも「老化」に気付くことになる。

中でも老化を示す顕著な症状が「大して高くもない段差でつまずく」というもの。これは大腰筋の機能が低下したことで脚が思うように引き上げられなくなったことで起きる症状。だからこそ大腰筋を鍛えることは重要なのだ。

 本書では、筋肉トレーニングの重要性をこう説いている。

 「筋肉は老化に抗(あらが)う器官であると同時に、どんなに年をとっても増やすことのできる器官-」

 筋肉を増やす方法は“筋トレ”だ。といっても、きつくて苦しい運動ではない。日々の生活で簡単に組み込むことができる筋トレで大腰筋は鍛えられ、サルコペニアを予防し、結果としてアンチエイジングが実現する、という仕組みだ。

 著者が唱える「老けない体を作る3カ条の鉄則」がある。

 (1)筋トレと有酸素運動の両方を行う

 (2)上半身より下半身(特に大腰筋)を中心に鍛える

 (3)運動を一生にわたって継続する

 本書で紹介されている筋トレの中から、一つを紹介しよう。題して「座ってひざ伸ばし」。イスに座って片足ずつひざを曲げ伸ばしするだけ。これを初級者は左右10回ずつ、上級者は30回ずつを目標に「毎日」行うと、前ももが鍛えられ、足の引き上げ機能の維持につながるのだ。

 寝たきり予防は1日でも早く始めるに越したことはない。明日からと言わず、今日から実践して、ピンピンコロリを目指しましょう。 

 ■久野式「サルコペニア肥満チェック表」(抜粋)
 (1)ちょっとした段差につまずくようになった
 (2)ペットボトルのふたを開けるのに苦労するようになった
 (3)長時間座っていると猫背になる
 (4)片足立ちで靴下を履こうとするとよろける
 (5)エスカレーターやエレベーターがあれば必ず使う
 (6)近所への買い物でも車を使う
 (7)20代の時より体重が10キロ以上増えている
 (8)話題の「△△ダイエット」を試しても痩せない
 (9)若い頃に食事だけのダイエットをやってリバウンドの経験がある
 (10)休日は一度も外出しないことが珍しくない

【ベストセラー健康法】人生を豊かにするお粥食 心を整える食べ方を学ぶ

食事を作るのも、仕事を動かすのも、行動のポイントはとても似ている。普段当たり前にやっていることこそ、少し禅的な意識を向けて行動をしてみると、思わぬ“気づき”を得ることがある。そしてその“気づき”には、人生を豊かにするヒントが含まれている。粗食の恩恵にとどまらぬ、その秘訣とは-。

 胃の調子が悪い、昨夜は飲みすぎた、食欲はないが何か食べなくては…。世知辛いストレス社会で戦い続ける読者諸兄にとって、『お粥』とはそんな時にふと想起する非常食なのではないだろうか。

 一方、衰えを知らぬ禅ブームの中、世界に名だたる禅道場である福井県の曹洞宗大本山永平寺では、1年365日毎朝この『お粥』が出される。

「仏教は(中略)宗教や宗派を問わず、人類全体で共有できる実践哲学だ」とし、仏教の実践において「食事という行為は優秀な手掛かりとして十分に機能する」と語るのは、曹洞宗八屋山普門寺の副住職で、臨床心理士でもある吉村昇洋氏。

今回は、永平寺での修行生活の中でも『お粥』を通して、身体を整えるだけでなく豊かに生きる心の秘訣を説いた、昇洋氏の著書『心が疲れたらお粥を食べなさい』(幻冬舎)をひも解いていこう。

 著者が主催する精進料理関係のイベントで、食べるときに実践されている3つの作法がある。(1)食事中は喋らない(2)箸や器は必ず両手で丁寧に扱う(3)口に食べ物を入れている間は箸をいったん置く。

 この作法に従うことで、食事に時間がかかり、少量でも満腹感が得られるようになる。自分にとって“本当に必要な量”が見えてくる。咀嚼(そしゃく)中に箸を置くだけなら、誰でもすぐに実践できるはずだ。

 肝要は、その作法に伴う精神活動の変化だ。テレビを見ず、喋らず、食事に集中する。手に何も持たずに咀嚼していると、意識は噛むことに向いていく。「咀嚼以外の活動を抑制し、自分の身に起きている“今この瞬間”に向き合う姿は、座禅にも通じる」と著者は語る。

 たとえばヤケ食いとは、ストレスという“マイナスの刺激”に対して、新たな刺激を体に入れることでごまかそうとする行為であり、じつは何の解決にもならない。刺激の連鎖はむしろ断ち切ることが大切なのだ。臨床心理学的にも、別の刺激を頼りに回避するほど、解決の道からは遠ざかる。

 ストレスに対してあれこれ考えるのを意識的に止め、身体がどう感じているのかを注意深く観察する。自分を苦しめるのは、自身に内在する我欲や執着心による“とらわれ”だ。その感覚をしっかり丁寧に味わうことで、刺激の連鎖を断ち切り “とらわれ”からの解放へとつながるという。

 『お粥』を通して綴られる、人間関係の考え方や仕事の効率化など、禅の中に散りばめられた豊かに生きるヒントの数々。禅に悟りを得た著者の、終始穏やかな語り口は、読む者の心を清らかにしてくれる。

 「食べすぎたり、飲みすぎたりした次の日には、お粥を食べてみてください。お粥のやさしさが胃に沁み渡り、普段どれだけ負担の大きいものを食べているか意識できると思います」とは編集を担当した幻冬舎の竹村優子氏。“とりあえず、やってみる”の姿勢で、試してみてはいかがだろう。 

■家庭での朝粥実践のポイント3カ条
・その1 食器類は両手で扱う
・その2 咀嚼中、手は膝の上
・その3 あらゆる音を立てない

【ベストセラー健康法】「なるほど」が脳を鍛える 最新心理学を学ぶ

 「心理学」と聞くと、何やら難しそうな、それでいて夢のありそうな、いずれにしても実体のよくわからない学問に見えるが、身の回りのことを心理学的に検証すると、意外に面白いものなのだ。今回は、そんな「身近な心理学」を面白おかしく解説する一冊を紹介する。

 今回紹介する本は、『ココロと脳はどこまでわかったか? 脳がシビれる心理学』(実業之日本社刊)。著者の妹尾武治氏は、九州大学高等研究院および芸術工学研究院の准教授。東大大学院で心理学を修めた心理学博士だ。

 その肩書だけを見ると、難解な学術論文の執筆に明け暮れる学者先生を想像しがちだが、いま著者が研究しているテーマは、自分が乗っている電車は止まっているのに、反対方向の電車が動き出すと自分も動いているように感じる“錯覚”について。そう聞くと、にわかに著者が身近な存在に思えてくるが、これも錯覚か。

 本書も「心理学」を名乗ってはいるが、非常に柔らかいテーマが盛りだくさん。別掲の話題の他にも、「“カロリーゼロ”を飲んでいる人は太っている?」、「ワインの味は値段で決まる?」、果ては、「タンスの角を足の小指で蹴ってしまったときに『チキショーッ!』と叫ぶと痛みが飛んでいく?」といった、「ホンマかいな」と思うようなことを、世界最新の科学論文を元に大まじめに検証しているのだ。

 ちなみに最後の「チキショーッ!」だけナイショで答えを教えよう。答えは「○」だ。

 著者によると、痛みを感じたときに罵倒するような言葉を発することで脳は戦闘モードになり、これによって痛みを緩和しようとしているのだろうと推測している。たしかに人は苦痛が続くと、それを和らげようとアドレナリンなどの物質が分泌され、それで苦痛が和らぐことは科学的にも証明されている。“ランナーズハイ”などはその最たるものだ。

したがって、タンスの角を蹴ったときは、「チキショーッ!」でなくても、「クソッ!」でも「バカ野郎!」でもいいから、瞬時に戦闘モードに入れるセリフを吐くといい-と著者は言う。

 このように、誰もが日頃経験し、なぜだろうと思いはするが、真剣に追及するほどでもないことを、本書は心理学的、科学的に説明してくれる。その一つひとつが「なるほど」と納得できるだけに、読んでいて飽きが来ないのだ。

 「笑えて感動する研究論文ばかり。読み終えた頃には最新心理学の奥義が身につけられます。ぜひ、ムキムキにビルドアップした脳を手に入れてください」と語るのは、編集を担当した実業之日本社の寺内英一氏。

 著者は「はじめに」でこう述べている。

 《この本では、さびていく脳に対抗する強力な武器を紹介したい。その武器を使えば、人はいくつになっても成長することができるし、深い思考力を保つことができる。その武器こそが、この本の主役「心理学」である》

 健康長寿を達成するには、脳の健康は不可欠だ。心理学の力を借りて、日々の生活に「納得できる機会」を増やせば、確かに脳がさびることはないだろう。

 知識として身に付けたそばから人に教えたくなるような薀蓄(うんちく)の宝庫。知識欲旺盛な小紙の読者諸賢にオススメの1冊です。 

 ■妹尾式「ココロの新常識」(抜粋)
 (1)女性は父親に似た人と結婚する
 (2)合コンは赤い服で勝負しろ
 (3)彼女を選ぶなら顔かカラダか
 (4)名刺は厚くて重いほうがいい
 (5)トイレを我慢できる人はお金も貯まる
 (6)あくびは犬にも伝播する
 (7)夢の中でほっぺたをつねると

カテゴリ
最新記事
★★互助会推薦★★