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【ベストセラー健康法】「なるほど」が脳を鍛える 最新心理学を学ぶ

 「心理学」と聞くと、何やら難しそうな、それでいて夢のありそうな、いずれにしても実体のよくわからない学問に見えるが、身の回りのことを心理学的に検証すると、意外に面白いものなのだ。今回は、そんな「身近な心理学」を面白おかしく解説する一冊を紹介する。

 今回紹介する本は、『ココロと脳はどこまでわかったか? 脳がシビれる心理学』(実業之日本社刊)。著者の妹尾武治氏は、九州大学高等研究院および芸術工学研究院の准教授。東大大学院で心理学を修めた心理学博士だ。

 その肩書だけを見ると、難解な学術論文の執筆に明け暮れる学者先生を想像しがちだが、いま著者が研究しているテーマは、自分が乗っている電車は止まっているのに、反対方向の電車が動き出すと自分も動いているように感じる“錯覚”について。そう聞くと、にわかに著者が身近な存在に思えてくるが、これも錯覚か。

 本書も「心理学」を名乗ってはいるが、非常に柔らかいテーマが盛りだくさん。別掲の話題の他にも、「“カロリーゼロ”を飲んでいる人は太っている?」、「ワインの味は値段で決まる?」、果ては、「タンスの角を足の小指で蹴ってしまったときに『チキショーッ!』と叫ぶと痛みが飛んでいく?」といった、「ホンマかいな」と思うようなことを、世界最新の科学論文を元に大まじめに検証しているのだ。

 ちなみに最後の「チキショーッ!」だけナイショで答えを教えよう。答えは「○」だ。

 著者によると、痛みを感じたときに罵倒するような言葉を発することで脳は戦闘モードになり、これによって痛みを緩和しようとしているのだろうと推測している。たしかに人は苦痛が続くと、それを和らげようとアドレナリンなどの物質が分泌され、それで苦痛が和らぐことは科学的にも証明されている。“ランナーズハイ”などはその最たるものだ。

したがって、タンスの角を蹴ったときは、「チキショーッ!」でなくても、「クソッ!」でも「バカ野郎!」でもいいから、瞬時に戦闘モードに入れるセリフを吐くといい-と著者は言う。

 このように、誰もが日頃経験し、なぜだろうと思いはするが、真剣に追及するほどでもないことを、本書は心理学的、科学的に説明してくれる。その一つひとつが「なるほど」と納得できるだけに、読んでいて飽きが来ないのだ。

 「笑えて感動する研究論文ばかり。読み終えた頃には最新心理学の奥義が身につけられます。ぜひ、ムキムキにビルドアップした脳を手に入れてください」と語るのは、編集を担当した実業之日本社の寺内英一氏。

 著者は「はじめに」でこう述べている。

 《この本では、さびていく脳に対抗する強力な武器を紹介したい。その武器を使えば、人はいくつになっても成長することができるし、深い思考力を保つことができる。その武器こそが、この本の主役「心理学」である》

 健康長寿を達成するには、脳の健康は不可欠だ。心理学の力を借りて、日々の生活に「納得できる機会」を増やせば、確かに脳がさびることはないだろう。

 知識として身に付けたそばから人に教えたくなるような薀蓄(うんちく)の宝庫。知識欲旺盛な小紙の読者諸賢にオススメの1冊です。 

 ■妹尾式「ココロの新常識」(抜粋)
 (1)女性は父親に似た人と結婚する
 (2)合コンは赤い服で勝負しろ
 (3)彼女を選ぶなら顔かカラダか
 (4)名刺は厚くて重いほうがいい
 (5)トイレを我慢できる人はお金も貯まる
 (6)あくびは犬にも伝播する
 (7)夢の中でほっぺたをつねると

【ベストセラー健康法】寿命縮める「寝たきり」予防策 首や足腰の健康維持が不可欠

世界に冠たる長寿国として君臨する日本が、次に目指すのは「健康長寿」。

人生を終えるその日まで、足腰が健康である必要がある。そのためには関節や筋肉などの健康維持をサポートしてくれる医師や医療機関との付き合いが不可欠なのだが…。

 たとえ脳は鮮明でも、あるいは内臓に大きな病気を抱えていなくても、足腰が弱ってしまえば、長寿への道は険しいものとなる。自分の手で持つこと、自分の足で歩くことは、健康長寿の基本だが、健康なうちからそれを理解するのが難しいこともまた事実。

 そこで今回紹介するのが、その名もズバリ「週刊朝日MOOK 首・腰・ひざのいい病院」(朝日新聞出版)。

 首、腰、肩、股関節、ひざ、そして全身の“運動器”に起きる疾患と症状に特化したこのムック。健康長寿を目指す中高年世代にとって、押さえておきたい知識が満載だ。

 巻頭では整形外科領域で最近話題の3つの最新治療を紹介。

「再生医療」では保険適用になったひざの軟骨再生治療の仕組みと効果を、「傷の小さな手術」では直径1センチ以下の傷で椎間板ヘルニアを改善するPED法を、「高精度手術」ではCT情報を利用し、赤外線モニターを見ながら行う人工股関節ナビゲーション手術について紹介。

いずれも従来の整形外科手術のイメージを覆す画期的な技術が、わかりやすい写真やイラストとともに詳しく解説されている。

 また、寿命を一気に短くする「転倒」「骨折」の予防に向けて警鐘を鳴らす特集記事「よくわかる寝たきり予防ガイド」も役に立つ。

日本転倒予防学会理事長の武藤芳照医師の監修による特集記事では、高齢者のじつに8人に1人が一年間で転倒している事実をあげ、転倒場所の半数以上が自宅であること、

また転倒から骨折、恐怖感、閉じ籠もり、筋力低下などを経て寝たきりに移行していく危険性を指摘。さまざまなリスクを事前に察知し、それに応じた対策を取ることで、転倒とその先にある“寝たきり”を遠ざけることの重要性を述べている。

 整形外科の基礎知識というものは、知っているようで知らないことが多い。そんな読者の知識欲に答えるのが「専門医に聞くウソ? ホント?」というページ。

「梅雨の時期にひざが痛むってホント?」とか「痛みがある部分はとにかくマッサージすればいいってホント?」といった、誰もが持っている数多くの“自信のない知識”に専門医が明解に答えてくれる。ちなみにいま挙げた2つの質問、1問目の回答は「○」で2問目は「×」。

 後半には手術数データに基づく「整形外科のいい病院」として1274施設を一挙掲載。自分の住む地域の名医探しにも役立つ内容だ。

 本書の編集を担当した週刊朝日編集部の今田俊氏は、こう解説する。

 「骨や関節の病気は、加齢にともなって増え、健康長寿を妨げる要因の一つと言えます。痛みやしびれの原因となる病気を理解し、予防することで健康づくりにつなげ、気になる症状などがあれば、早めに整形外科医にかかることが大切です」

 本気でピンピンコロリを目指すなら、読んでおいて損はない。 

 ■「7つの“ロコチェック”」
 ※一つでも当てはまるとロコモの可能性あり 
 (1)家の中でつまずいたり、滑ったりする 
 (2)家の“やや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下げ)”が困難 
 (3)15分くらい続けて歩けない 
 (4)片足立ちで靴下が履けない 
 (5)階段を上がるのに手すりが必要 
 (6)2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難 
 (7)横断歩道を青信号で渡り切れない

【健康長寿のサプリ学】インフル防ぐカテキンパワー

毎年必ず流行がやってくるインフルエンザ。年間、1000万人が感染していますので、ワクチン接種はぜひしておきましょう。それでも罹(かか)ってしまうこともあります。

 インフルエンザウイルスには、栗のようなイガイガがあって、これを使い、のどや鼻の粘膜に取り付き、細胞内に進入、その内部で約1時間に3回、分裂・増殖します。

 すると、ウイルスは8時間後には100万倍と爆発的に増殖し、感染後、約24時間で発病してしまいます。38度以上の高熱を出し、筋肉痛や関節痛も伴います。また、感染力が高く、瞬く間に感染が広がることも。社会生活に悪影響をもたらすのです。

 そこで、これからの時期、緑茶でのうがいをお勧めします。実に簡単で、効果も期待できるのです。急須で煎じるのが面倒であれば、ペットボトルの緑茶でもいいのですが、カテキンがたくさん入っているものを選びましょう。

 カテキンには、インフルエンザウイルス感染を防御する作用、また、人の免疫力を上げ、感染しづらくする作用もあることが分かってきました。

だから、うがいで口や喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流したり、口の中に湿り気をあたえてウイルスの増殖を抑えることができるのです。水より緑茶のほうが効果的です。外出後はもちろん、室内にいるときでも1時間おきに実行したいものです。

 また、お茶を飲むこともお勧め。まず、うがいをし、その後、少しずつ飲んでいく。午前中、午後に各500ミリリットルくらい飲んでいると、罹る可能性が低くなり、罹っても軽く済んでしまいます。

 私も診察中、机の上などにお茶を用意して、「つまみ飲み」を心がけています。毎日、風邪の患者さんに接していますが、インフルエンザとは無縁でいられるのは、カテキンパワーかもしれません。

 ■栗原毅(くりはら・たけし) 医学博士。栗原クリニック東京・日本橋院長。慶應大学特任教授。「血液サラサラ」という言葉を提唱し、著書やメディア出演などを通じて予防医療の大切さを訴えている。

てんかん発作とその対処法

てんかん発作には、全身が痙攣あるいは脱力する、意識を失うといった症状が突然現れ、数十秒~数分の短時間で消失するという特徴があります。このため、発作を起こして病院に運ばれても、病院に到着した時点では発作が収まっていることが多いのです。

発作によって意識を失うと患者本人は発作時の状況を覚えていないので、発作を目撃した人たちからの情報が貴重な診断の材料となります。

具体的には、発作が起きた状況や発作の持続時間、意識の有無、震えが左右のどちらから始まったか、両手足が突っ張った状態だったかガクガクと痙攣していたか──といったことがわかると診断に役立ちます。

◆てんかんの検査と治療

上記のような情報からてんかんが疑われると、脳波検査、MRIやCT、血液検査といった検査が実施されます。てんかんという診断が下された場合、薬の内服による治療が行われます。

基本的には1種類もしくは複数の薬物でコントロールしますが、薬だけでは治らない難治性の場合は、外科手術による治療が適用されることもあります。
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◆日々の生活で気をつけること

てんかんというと、いつ発作を起こすかがわからない怖い病気というイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、ほとんどのてんかん患者は、薬をきちんと服用していれば日常生活を支障なく送ることができますし、運動や旅行などもOK。また、過去5年以上発作が出ていないなどの一定の条件を満たしていれば、自動車の運転も可能です。

服薬とともに大切なのは、睡眠不足や過度のストレスなど、精神的な疲労を極力避けること。また、万が一突発的な発作が起きても困らないように、一人きりになる状況をなるべく作らないことです。

日常生活であれば、入浴時の発作による事故が考えられるため、湯船のお湯を半身浴並みに少なくする、転んでも大丈夫なようにマットを敷くなどの対策が有効です。

旅行に出かけるときは、てんかんについての知識や応急処置を心得ている人に同行してもらい、ゆったりとしたスケジュールを組むといいでしょう。
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◆事前に医師に相談することが大事

また、てんかんの診断を受けている女性でも、妊娠・出産は可能です。ただし、てんかんの内服薬は胎児に影響を与えるものもあるので、その点には注意が必要です。あらかじめ主治医に相談し、計画的に行ってください。

これは妊娠・出産に限ったことではなく、何か事故につながる可能性があることをしたい場合は、事前に医師に相談することが原則です。また、てんかんの診断が下された人は各種の福祉サービスを受けられるので、社会福祉士のサポートを受けるのも有効です。

運動すると記憶力が20%アップする

脳を元気にするには、脳神経細胞同士のつながりを増やすことが大切です。適度な運動は脳を刺激して、記憶力をアップさせます。

●運動すると記憶力が20%アップする

 脳の中ではさまざまな物質が脳を守ったり、活性化させたりしています。その物質の1つが、BDNF(脳由来神経栄養因子)です。

 脳を元気にするには、脳神経細胞同士のつながりを増やすことがもっとも大切です。もっと言うと、増やすというより育てていくイメージです。そのとき、肥料のような役目をするのがBDNFです。

実験的にも、神経細胞にBDNFを作用させると、神経細胞が成長していくことが証明されています。

 BDNFは神経細胞同士の信号を強くすることも分かっています。さらに神経細胞に作用して、脳内で必要な神経伝達物質をもっと作るように指令を出すのです。

 では、このBDNFを増やすにはどうすればいいでしょうか。マウスの実験で、走るマウスと走れないようにしたマウスとでは、走ったマウスでBDNFが増えて、長く走ったマウスほどその量が多かったのです。

とくに海馬(かいば)で著しく増殖しました。運動をさせると、マウスの学習機能がアップすることもこれで証明できます。さらに、運動によって海馬が大きくなることも証明されています。

 米国の運動ガイドライン2008年版では、早歩きを1日30分、週5回以上、30分の筋トレを週2日行うように推奨しています。人間も、運動後のほうが20%も早く単語の記憶ができることが分かっています。つまり適度な運動が脳を刺激して、記憶力もアップしていくわけです。

●脳に適度な緊張感を与えてやる

 緊張すると記憶力はアップする――そう言われても実際は、「緊張するとせっかく覚えていた言葉も出なくなるのになあ」と思うかもしれません。

 これは、緊張、つまりストレスが記憶にいろいろな影響を及ぼすためです。人はストレスがかかると、記憶の1つの機能である「想起」=「覚えていたことを思い出す能力」が抑えられてしまい、緊張して言葉が出なくなってしまいます。

 一方で、新しいことを覚える場合には、ストレスによって記憶力はアップするといわれています。人は緊張状態のとき、血液の中にアドレナリンというホルモンが出ていますが、強制的にアドレナリンを注射すると、記憶力は増強することが分かっています。

 また、脳の中にあって感情をチェックする扁桃体(へんとうたい)と呼ばれる場所からノルアドレナリンが分泌されると、記憶自体を忘れないものに変化させていくことができます。ここでも緊張というものが影響しているのです。

 さらにストレスが長くかかっていると、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンは過剰になってくると、体にとってマイナスの作用がありますが、やはり記憶を強化する作用があるのです。

 何かを覚えようとするとき、ソファーに寝転がってだらんとした状態では記憶力はアップしません。例えば、初めて大学へ行って授業を受けたときの状況はしっかり覚えているはずです。そこには緊張があったからでしょう。

 大学受験のときの問題なども、覚えている人は少なくないのではないでしょうか。これも緊張していたから強く記憶に残ったということがいえるのです。

 なかなか覚えられないときは、緊張感が足りないということでもあるのです。記憶力をアップするには、緊張感をうまく作り出す努力も必要になってきます。

 普段、机の上で緊張しながら本を読むというのはなかなかできませんが、ときには、緊張を与えるような設定も必要です。今日中に読まなければいけないとか、本を読んで今日中にレポートを書かないといけないというときには、読んだものがすぐに記憶されていくはずです。

これを応用して、読書に締め切りを設定したり、今日中に感想をブログに書くなどの決まりを自分で作ってしまう方法もあります。

 カフェでいろいろな人の声が聞こえるほうが仕事がはかどるという人がいますが、これも適度な緊張感があるから、脳が活発になっているのでしょう。自宅だとなかなか仕事が進まない場合は、場所を変えてみるのもいいでしょう。

脳の機能をアップして、結果的に記憶力もよくなる方法なのです。

【ベストセラー健康法】両腕を同時に振るだけで血流上昇、免疫力アップ! 肩こり、腰痛などの苦痛を解消

 世にあまたある「健康法」の多くは、道具や食材を必要とするものだが、今回取り上げる健康法は何もいらない。

ただ両腕を振るだけで現代人を悩ませるさまざまな症状が軽快していくというのだ。その名も「腕振り健康法」。一体どんなものなのか…。

 日本人が抱える痛みのトップ3は、肩こり、腰痛、ひざ痛。特に肩こりと腰痛は現役の働き盛りにも多い症状であり、本紙読者にとって最も身近な症状といえるだろう。

 そんな苦痛を、簡単な運動で解消できるというのだから、やらない手はない。

 『1日3分「腕振り」で肩こり・腰痛がとれる!』(北濱みどり著、KADOKAWA刊)で、その超簡単健康法が紹介されている。

 著者は中国政府が認可した国際中医師A級ライセンスを持ち、バランス健康法という総合的健康指導の普及に力を入れる一方、社会福祉士としても活動する人物。そのバランス健康法の柱として位置づけられているのが、本書で紹介する「腕振り運動」なのだ。

 いくつかバリエーションがある中で、ここでは基本中の基本となる「イスで行う腕振り体操」を紹介しよう。

 まず、肘掛けのないイスに、背もたれに寄りかからないよう浅く座る。この時、足の裏はしっかりと床に着くようにし、両ひざの間は拳ひとつ分開けておく。

 胸骨を前に向けて背筋を伸ばし、視線を正面にして両腕をまっすぐ下に下ろす。

 次に、両腕を後ろに向けてまっすぐ振りだす。トビウオの羽のように、両手が少し外側に広がるように振りだすイメージで、あとはその惰性で腕を前に向けて振り戻すだけ。両腕が体の前に来たときに、自然に両腕が上下にクロスするようにするのがポイント。

これだけで肩甲骨が動かされ、「膏肓(こうこう)」という重要なツボがほぐれ、首から肩にかけて支配する僧帽筋という筋肉が柔らかくなるという。また、肩の関節もほぐれるので、肩や首、背中のこわばりも取れて、楽になっていく感覚が実感できるというのだ。

 場所も取らないし、イスに座ったままでできるので、オフィスでいつでも簡単に実践できるのが強み。

このほかに「立って行う腕振り」についても本書では紹介されているので、やり方さえ覚えておけば、その時々の置かれた環境に合わせてチョイスできる。

 「両腕を同時に後ろに振るだけ。思わず『こんなに簡単でいいの?』というほど簡単ですが、これならお風呂上がりのわずかな時間でも、会社のイスに座ってでもできます。

この運動を1日3分間(約200回)するだけで、効き目がありますが、本書では1日3セットを推奨しています。そうすれば、その効果を確実に実感していただけます」と著者は自信を見せる。

 本書では「腕振り」の他にも、リラックスした姿勢の作り方や、腕振り体操に加えることで一層効果を高める中医学ならではのアプローチも紹介されている。

 働き盛りで起きる症状は、働き盛りのうちに解消しておかないと、老後に余計な負担を背負い込むことにもなりかねない。簡単にできる運動だし、試してみて損はないかも…。 

 ■「腕振り体操」による改善ポイント
 (1)両腕を同時に振ることで肩甲骨が動き、僧帽筋がほぐれ、肩、首、背中のこり、腰痛が改善
 (2)腕を後ろに振ることで胸郭が広がり、心肺機能がよくなり、血流と免疫力がアップ
 (3)高血圧、低血圧、心臓肥大症、ぜんそく、不眠、冷え、のぼせ、耳鳴り、めまいにも効果

【ベストセラー健康法】全身のアンチエイジングは「頭髪ケア」から 「死ぬワケじゃない」と侮るなかれ

国内に1200万人-。何の数字かといえば、これ、「薄毛や抜け毛で悩む人」の推定人口なのだ。西洋人のように“彫りの深い顔立ち”なら薄毛も似合うが、日本人はなかなかこれを受け入れにくいところがある。それだけに悩みは深刻だ。

 頭の毛が薄いからと言って死ぬわけじゃない-。たしかにその通りだ。しかし、そんなことが言えるのは、フサフサの頭髪に恵まれた人だけ。何事によらず、真の悩みは当事者にならないとわからないものなのだ。

 そんな「毛」の悩みを正面から受け止め、「老化」や「心」との関係にまで言及した健康指南の書が著された。

 『病はケから 老けない体と心の作り方』(幻冬舎刊)がそれだ。著者の小林一広氏は男性医療を専門とするクリニックの院長を務める精神科医。男性特有の悩みを、外と内の両面からサポートするドクターなのだ。

 そんな小林医師が、悩める男性諸氏に向けて書いた本書は、頭髪のみならず、メタボ、うつ、睡眠障害、さらには性機能の衰えなど、中年以降の男性なら誰もが経験する悩みを取り上げ、医学的見地から解説している。

 主題である頭髪については、AGA(男性型脱毛症)のメカニズムから始まり、その治療に使われる薬の機序、さらには開発の経緯までが詳細に語られている。

 「AGAそのものは高血圧や糖尿病のように肉体を直接蝕むものではないが、精神面への悪影響を考慮すると、治療の優先度は高い」という著者は、単に薬を使って薄毛の進行を止めるだけでなく、日常的にできるヘアケアのテクニックを紹介する。

 たとえば「洗髪方法」。多くの人は、頭からシャワーをかけてシャンプーを髪に載せると、あとはやみくもにかきむしって泡をたてることで「洗髪はできている」と思っているが、医学的には違うのだ。
(1)髪をぬらす前に指で頭皮全体をマッサージする
(2)浮いた汚れや脂をお湯で流す
(3)アミノ酸系のシャンプーで丁寧に“2度洗い”
(4)頭皮にシャンプーが残らないよう丁寧に洗い流す
(5)コンディショナーで頭皮に潤いを与える
(6)乾燥したタオルとドライヤーを使って、細菌の繁殖を防ぐために髪と頭皮を完全に乾かす-。

 どうだろう、ここまで目的を持って髪を洗っていただろうか。薄毛に悩んだり親を恨んだりする前に、自分自身ですべきことはあるものなのだ。

 このほかにも本書の目次には、「男性ホルモンを味方につけて心も体もピンピンに」、「40代からのストレス・マネジメントで心のエイジングを防ぐ」「賢者はシミ、シワを放っておかない」など、世のお父さんたちの心に強く訴えかけるフレーズが並んでいる。

 「髪の毛が薄くなってきた、疲れが取れない、やる気が起きない…。そんな悩みや症状を、『年だから仕方ない』と考えてしまうのは間違い。いまは医療で解決できるということが、この本を読めば理解できます」とは、編集を担当した幻冬舎の八木基之氏。

 世界一の長寿国とはいえ、平均寿命で女性に6年も水をあけられているニッポン男児。心と体とアタマを鍛え直し、新規まきなおしを図りましょう。 

 ■「AGA」のシンプルチェック
 (1) 抜け毛が増えてきた
 (2) 家族、親族に薄毛の人がいる
 (3) 頭皮が硬い
 (4) 同世代より頭髪量が少ない
 (5) ストレスを感じている
 (6) 睡眠が取れていない
 (7) 食生活が乱れている
 (8) 他の男性より体毛が濃い
 (9) 喫煙の習慣がある
 (10) 飲酒の習慣がある
 ※5つ以上に当てはまる場合AGAの可能性あり

【ベストセラー健康法】本末転倒な「とりあえず」こんなにあった「意味のない医療」

「とりあえず検査を受けてください」「とりあえず薬を出しておきます」。医療機関でよく耳にするフレーズだが、よく考えれば何の解決策も提示されていない。「無駄な医療」はわれわれの身の回りに蔓延(まんえん)している。

 前文で書いた「とりあえず」を、医師に好意的に解釈すると「念のため」となる。

しかし、念のために行う医療行為に意味がなかったり、逆に症状を悪化させたり、新たな病気を引き起こすリスクを持っていたとしたら本末転倒だ。しかし、残念ながらその本末転倒な行為が、日本の医療界に蔓延しているという。

 「絶対に受けたくない無駄な医療」(室井一辰著、日経BP社刊)では、そんな“無駄な医療”の生まれる背景を詳細に分析し、アメリカの専門学会が指摘する「受けたくない医療」を100項目取り上げて紹介している。たとえばこんな具合だ。

 ◎早期の肺がんで脳転移の画像検査は不要

 がんになったとき、「転移」の不安は誰もが必ずもつはずだ。しかし、肺がんに関して米国胸部外科学会は、ステージ1の非小細胞肺がんでも、まひや言語障害などの神経学的症状がなければ、「脳の画像診断は不必要」との見解を示している。

 この根拠として、原発巣が小さくて脳転移する率は3パーセント未満で、その確認のために脳の検査をすれば、無駄に医療費がかかるだけでなく、本来のがん治療を遅らせる危険性が大きいと考えるのだ。

 ◎PETやCTなどのがん検診は控えよ

 PETは、がん組織に糖分が集まる性質を利用し、ブドウ糖に似た成分を含む微量の放射能を含む薬剤を注射し、全身を特殊なカメラで撮影することで、がんがあれば「どこにあるのか」が一目でわかる仕組みだ。最近はCTと組み合わせた「PET-CT検査」が普及している。

 しかし、米国核医学・分子イメージング学会では、がんがある人の進行度の確認などには意味があるが、がんを見つけ出すことを目的とした検診において、発見率は1パーセント程度に過ぎないことから「健康な人が受けるがん検診に使うべきではない」と断言しているという。

 こうした「無駄な医療」の洗い出しに、アメリカの専門学会が積極的なのは、医療保険制度改革法の成立で、国民皆保険に向けて本格的に動き出したことが背景にあると著者は見る。

5000万人に及ぶとされる無保険者を医療保険に迎え入れるにあたり、それに伴う医療費の高騰は何としても防ぎたい。そのためには、根拠に基づいて「無駄な医療」は排除したいと考えるのは当然であり、医療消費者にとってもメリットとなる。

 そこから浮き彫りとなった問題点を、国民皆保険に浸りきっている日本人に気付かせようという狙いが本書にはあるのだ。

 「本書については、米国の医学会自身が問題提起しているところに意味があると考えています。

米国の事情なので日本にはそぐわないところもあるかもしれませんが、本書をきっかけに無駄な医療に関する議論が巻き起これば日本にとってもいいのではないでしょうか」とは編集を担当した日経ビジネス編集部の篠原匡氏。

 ワンコインランチで節約しても、不必要な医療費で無駄遣いしたのでは意味がない。自分の体のことでもある。真剣に考えてみてはどうだろう。 

 ■米国専門学会が指摘する「受けたくない医療」(抜粋)
 (1)大腸がんの内視鏡検査は「10年に1度」で十分
 (2)無用な胸部エックス線検査はしない
 (3)低リスクの前立腺がんはむやみに治療をしない
 (4)軽度の頭部外傷でCTを撮るな
 (5)胸焼けに安易な投薬はすべからず
 (6)小児の気管支炎に気管支拡張薬は使わない
 (7)腰痛発症から6週間以内の画像診断は不要
 (8)ピルの処方に膣の内診は不必要
 (9)認知症患者への胃ろうは無意味
 (10)重症ではない頭痛や急性副鼻腔炎に画像検査はいらない

【ベストセラー健康法】薬が本当に必要なのかを見直す契機 自己治癒高め「脱薬依存」

 「40兆円が目前だ」とか、「いやすでに突破している」とか…。決して景気のいい話ではない。「国民医療費」の話だ。超高齢化が進む上に、世界でも「薬好き」としても知られる日本人。

その薬との付き合い方を、ちょっと見直してみてはどうだろう。医療費削減のためにも、自分の健康のためにも…。

 「治療とは薬を飲むこと」「医者にかかるのは薬をもらうため」「医療とは医者が薬を処方すること」-。いずれも、言われてみれば、日本人の大半が心の中でそう考えているような気がしてくる。

 しかし、これは単なる「思い込み」であり、「薬は飲まないに越したことはない」と断言する医師がいる。脳神経外科医で医学博士の岡本裕氏が著したのが、今回紹介する本「薬を飲む人ほど早死にする30の理由」(日本文芸社刊)だ。

触らぬ薬に祟(たた)りなし、健康で長生きするには何より薬と手を切るべきだ-と訴える著者は、本書の中で、薬をめぐるさまざまな“大人の事情”を赤裸々に解説している。

 ちょっとかぜを引いて医療機関にかかっただけでも、かなりずっしりとした手応えのある量の薬が処方される。

若いうちはそのほんの一部を飲んだだけで症状も消えるが、薬というものはなかなか捨てられない。結局いつ、何のためにもらったのかが分からない薬が、どんどんたまっていく。

 高齢者は逆だ。それだけで満腹になるほどの量の薬を飲む。それを飲まないと“数値”が悪くなるから-と言って、せっせと薬を消費する。余った薬も、高齢者を満腹にさせる薬も、国民医療費の高騰を下支えしていることに違いはない。

 しかし著者は、そうした社会保障費の問題以前に、現在医療現場で使われている医薬品が、そもそも本当に安全なものなのか-という点を問うている。

脳神経外科医としてこの悩みと対峙(たいじ)した著者は、熟慮の末に臨床の場を離れ、本音で医療情報を発信する「e-クリニック」を開設し、患者目線の医療情報発信に力を入れるようになる。本書はその集大成だ。

 タイトルにもある通り、著者が「薬から距離を置くべきだ」と訴える土台となる30の理由が、詳細に語られている。

どんな薬も体にとっては“毒”である、薬漬けをありがたがる患者は病院のカモである、といった医療制度上の話や、薬を飲み続けていると効果は薄れていく、服用を続ける薬が別の病気を生み出している、といった医学的な考察も述べられている。

そして、「薬や医者に頼らなくても治る病気は非常に多い」と訴え、薬に依存する生活からの脱却を勧めているのだ。

 では、どうすれば薬に頼らない生活を送れるのか。それは人間が本来持っている自己治癒を高め、病気になりにくい体を作る以外に手はない。本書の後半ではその考え方や具体的な取り組みも紹介されている。

 「医療界の常識に異を唱える著者が、慢性的に薬を飲むことの危険性と知っておくべき薬の知識を分かりやすく解説しています。これを読めば、高血圧や糖尿病などの生活習慣病オーナーの悩みがスッキリ解決します」とは日本文芸社の水波康編集長。

 老後の蓄えも心配なご時世。少し本気で考えてみてはどうだろう。 (竹中秀二)

 ■日本人が薬と手を切れない理由(抜粋)
 (1)薬の飲み過ぎで効果が薄れ、「もっと飲まないと」と考えてしまう
 (2)薬によって新しい病気が生まれてしまう
 (3)健康保険で安く薬が手に入る
 (4)薬をたくさん出す医師を「いい医者」と思い込んでいる
 (5)医師に「薬をやめたい」と言い出せない

脳の働きを活性化!オメガ脂肪酸で脳の若返りができる?

年齢を重ねると、ふとしたことが思い出せなくなったり、人の名前をド忘れしてしまったり、知っているはずの漢字を忘れてしまうなど、物忘れの現象が起こり始めます。

これは年齢によって脳の働きが低下してしまうことによる老化現象。私たちの脳には、100億個以上のニューロンと呼ばれる神経細胞が存在しています。

ここでは物忘れの原因とオメガ脂肪酸での脳の若返りついて簡単に解説します。

◆物忘れの原因は新しい細胞が作られにくくなるから?

若い頃には神経細胞がどんどん新しく作られるだけでなく、一つ一つの細胞の働きも活発なので、記憶力も問題ありませんし、頭の回転も速いのですが、年齢とともに新しい細胞が作られにくくなったり、一つ一つの神経細胞の働きが鈍くなってしまいます。そ

の中でも細胞膜は年齢とともに固くなってしまうため、細胞同士の伝達が行われにくくなってしまいます。それが、物忘れの原因となるのです。
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◆オメガ脂肪酸で脳が活性化される!

老化現象だからと言って放置していると、物忘れはどんどんひどくなるばかり。脳の活性化を促進するオメガ脂肪酸などを積極的に摂取することによって、脳細胞の老化に拍車をかけることができます。

オメガ脂肪酸は普段の食生活で摂取することもできますが、この成分を多く含む食材は、マグロやイワシなど魚の皮やオリーブ油など、食生活の中で十分な量を摂取することはなかなか難しいもの。そのため、サプリメントのような健康食品を活用する方法がおすすめです。
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◆オメガ脂肪酸で脳が若返る!

オメガ脂肪酸を体内に摂取することによって、脳内の神経細胞の働きを活性化することができます。

中でも、その場で与えられた情報を分析しながらベストの方法を導き出す情報処理能力を司るワーキングメモリーと呼ばれる部分に対する作用はとても大きく、年齢によってどうしても鈍くなりがちなワーキングメモリーの働きを、オメガ脂肪酸によってふたたびシャープな脳へと若返りができます。
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◆オメガ脂肪酸は認知症予防にも!

サプリメントなどで確実にオメガ脂肪酸を摂取することは、若返りだけでなく将来の認知症予防にもつながります。

血液中にオメガ脂肪酸量が多い人は老人性疾患にかかりにくいと言われているので、若いうちから日常的にこの成分を摂取していれば、認知症やアルツハイマーの予防にもつながります。

オメガ脂肪酸はサプリメントなどで確実に摂取していれば、1か月ぐらいの短期間でも効果を実感できるので、今すぐに始めれば成分の作用を自分自身ではっきりと自覚することも可能。

それほどレアな成分ではありませんし、たくさんのブランドがリーズナブルにサプリを販売しているので、はじめやすいのも魅力です。ドラッグストアなどで販売されているサプリから始めてみてはいかがですか?

脳の健康を維持するポイントは睡眠に関係する?

私たちが健康な社会生活を営むためには、頭がしっかり健康でなければいけません。年齢とともに体のあらゆる機能は老化現象によって働きがにぶくなりますが、それは脳も同じ。

年齢とともに細胞が硬くなり、情報伝達がうまくできなくなってしまうことによって物忘れの症状が起きてしまいます。

しかし、それを放置していても自然治癒することはありませんから、普段の生活の中で少しでも脳の健康を維持するための努力や工夫が必要です。ここでは物忘れの原因と睡眠との関係ついて簡単に解説します。

◆物忘れの原因は脳機能がリセットされないこと?

脳の健康を維持するために理想的なのは、小学生のような生活習慣を身につけることです。小学生の子供は、昼間は活発に動いて脳をしっかりと働かせ、夜はたっぷり睡眠時間を確保して脳を休ませるメリハリのある生活をしています。

また、食事も1日に3回きちんと食べますし、親が栄養バランスを考えて調理してくれるので、食生活で体に必要な栄養をしっかり補給できています。子供の頃には当たり前のようにできていたこうした生活は、大人になるとどうしても乱れがちになってしまいます。

いつまでも夜更かしをして睡眠不足が続いたり、忙しいからと朝食を食べなかったり、外食が多く食生活が偏っている人も少なくありません。

そうした生活が続くと、脳に十分な栄養が行き届かなくなるだけでなく、活動にメリハリをつけることができなくなってしまうため、脳機能がリセットされずに慢性的な疲労の原因になります。

それが、細胞の老化を早めてしまう事にもなりますし、物忘れしやすくなってしまう原因にもなってしまいます。
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◆脳の健康は睡眠環境を整えることから

脳の健康を維持するためには、まずは規則正しい生活を心がけることから始めましょう。特に睡眠時間はとても大切です。小学生なら1日8時間くらいは眠りますが、大人になると8時間の睡眠時間は確保しにくいもの。

8時間は無理でも、できるだけ長く睡眠時間を確保するように早寝早起きを心がけ、睡眠時間の質をよくする眠り方を心がけることも必要です。

睡眠にはレム睡眠・ノンレム睡眠の2種類にわけられます。90分周期でこの2つが繰り返されているのです。深い眠りはノンレム睡眠で、眠りについてから最初の4時間くらいに集中しています。

この時に脳細胞がリセットされたり疲れが取れたり、脳細胞を休めることができるので、就寝してから最初の4時間は意識がなくなるほど深く眠れるような睡眠環境を整えることも、脳の健康維持には効果が期待できます。

脳が興奮してしまうと眠れなくなってしまうので、リラックスできるアロマをたいたり、入浴はできるだけ早めに済ませたり、体を疲れさせるために昼間はしっかり動くなど、普段の生活の中で工夫できることもたくさんあります。

【ベストセラー健康法】腰痛は自分で治すもの 「みそ汁」に意外な効果

国内に約2800万人もいるとされる「腰痛持ち」。もはや“国民病”といっても過言ではないが、これがキレイに治ったという人は意外に少ない。多くは「仕方ないもの」とあきらめているのだろう。

しかし、そんな手ごわい腰痛を根本的に治す方法があるという。そこには意外な食品も登場するのだが…。

 「1分間で腰痛がみるみる治る!」(三笠書房・知的生きかた文庫)の著者、小林敬和氏は、都内で整骨院を運営する柔道整復師。日々の診療の中から編み出した腰痛解消法をまとめたのが、この1冊だ。

 腰痛に苦しむ多くの人が、「腰痛を治すため」に行っている取り組みの大半が「腰痛の根本的な解消には結びつかない」と断じる著者。さまざまな要因が複雑に絡み合うことで現れる“腰痛”という症状は、対症療法だけで解決することは不可能だというのだ。

 では、どうすれば根本的な解決ができるのか。著者は「血行を改善する」「自律神経を整える」「毒素を排出する」の3つの取り組みを実践することでそれが可能だと説く。

 1点目の「血行不良」が腰痛を引き起こしているという説は、誰もが納得いくだろう。本書では、正しい立ち方と歩き方を身に付けることで、腰だけでなく全身への血流が促進され、コリやハリなどの症状を改善できると述べている。

 2つめの「自律神経」もうなずける。精神的なストレスが腰痛という“症状”となって現れることはよく知られている。本書では乱れた自律神経を整えるための呼吸法を紹介し、心と体をリラックスさせる取り組みを奨励している。

 そして気になるのが3つめの「毒素の排出」。著者は、現代人が日常生活の中で気付かぬうちに体内に取り込んでいるさまざまな毒性成分が血液を汚し、血行不良や自律神経のアンバランスを招く原因になっていると分析する。

 本書ではこの毒素を排出するための取り組みも紹介されているが、中でも注目したいのが「みそ汁」による解毒効果だ。

 「豆腐、わかめ、油揚げ、長ネギ、大根、なめこ…。みそ汁の具の多くは、食べると体が温まる食材であり、これらを温かい状態でたくさん摂ることができます。

加えてだしとして使った煮干しや鰹節の栄養も溶け出しているので、栄養バランスも満点。体を温め、栄養バランスの良い食事を摂ることは一番の解毒であり排毒。みそ汁はまさに最高の“解毒メニュー”なのです」(著者)。

 こうした根本的な対策もさることながら、「今そこにある痛み」を消すための効果的なストレッチ法や、二度と腰痛を再発させないために、日常で取り入れたい取り組みなども数多く紹介している。

 「今すぐできる簡単なことで腰痛を治す、これが本書のコンセプトです。面倒臭がりの私でもできるメソッドをと、先生に徹底的に考えていただきました。男性はもちろん、女性にもおすすめです」とは、編集を担当した三笠書房の宮本沙織さん。

 カバンの持ち方、入浴のしかた、あるいは電化製品や“腰痛対策グッズ”の信頼性など、腰痛持ちでなくても知っておきたい情報が盛りだくさん。

 話題の“ロコモ”から寝たきりにならないためにも、早めに腰痛とは縁を切っておいたほうがよさそうだ。 

 ■小林式・血行不良を治す「正しい立ち方」
 (1)体の余分な力を抜き、足を肩幅くらいに広げて立つ
 (2)腕は下ろしたまま手のひらを前に向け、ゆっくりつま先立ちする>
 (3)この状態で4-5秒かけて、鼻からしっかり息を吸う>
 (4)かかとをゆっくり下ろしながら、8-10秒かけてゆっくり息を吐く。この時手のひらは前に向けたまま>
 (5)これを5回繰り返す>
 ※この一連の動作を、目をつむって行うとさらに効果的。

【ベストセラー健康法】「老い」にブレーキかける知識 40代からの栄養はタンパク質が基本

健康を考える上で食事の影響が極めて重要であることは言うまでもない。しかし、その割に正しい栄養知識を持って食生活を送っている人は非常に少ない。

特に40代になったら「栄養不足」は寿命に直結する。そろそろ本気で知識を身に付けておいたほうがよさそうだ。

 「新型栄養失調」なる言葉があるらしい。三度きちんと食事をとっているのに栄養不足に陥る人が増えている、というのだ。飽食の時代といわれて久しい日本において、何とも不思議な話ではある。

 そんな現状に警鐘を鳴らし、特に中高年に向けた正しい食事のあり方を唱える本が話題だ。

 その名も「9割の人が栄養不足で早死にする!」(さくら舎刊)。著者は日本初の栄養療法専門医療施設「新宿溝口クリニック」院長の溝口徹医師。

体に必要な栄養素を補給する方法で、さまざまな不定愁訴を伴う疾患の治療に取り組む著者が、40代からの体の変化に合わせて、取るべき栄養、避けたい栄養、注意点などをわかりやすく解説している。

 「栄養療法」などというと、何やら難解な内容かと思いがちだが、サブタイトルにも「40代からの『まわりが驚くほど若くなる』食べ方」とあるように、日々の食生活の注意点を、実例を交えた読み物として紹介しているので、スラスラと読めてしまうのがありがたい。

 「現代人が持つ“栄養に関する誤解”は数多い」と著者は嘆く。例えば、猛暑日が続くこの時期に見られる誤解として著者が紹介するのが“スポーツドリンク信仰”だ。

 この時期もっとも怖い存在である熱中症に、万一かかってしまった時、「スポーツドリンクを飲む(飲ませる)のが最も効果的」と考える人は多い。

しかし「熱中症にかかった状況でスポーツドリンクを飲むと、かえって脱水状態が進行してしまうので危険です」と著者。その理由はこうだ。

 汗によって水分が失われると、血液が濃縮されて浸透圧が高くなる。すると細胞から水分が血液に浸透し細胞はさらに脱水してしまい、機能低下に拍車がかかる。

加えて熱中症の時の体は興奮状態にあるため、血糖を上げる反応が出ている。そこにスポーツドリンクなどを供給してしまうと血糖値はさらに上昇し、「弊害ばかりでいいことは一つもない」というから恐ろしい。

 ならばどうすればいいのかと尋ねると、「冷えた麦茶でミネラル分を補給し、疲れがあれば梅干しを食べる。このほうがよほど理にかなっています」と著者はいう。

 他にも、食が細くなった、抜け毛が多くなった、加齢臭が出てきた、膝が痛い、ものが飲み込みにくくなった、疲れ目や老眼、酒に弱くなった-など、小紙主要読者層であるお父さん世代にとって、切実な諸問題と栄養の関係が明解に語られ、その解決策も提示されている。

 「サラリーマンが日常なにげなく食べている食事が命を縮めている。でも、食事にちょっと興味を持つだけで、早死にを防ぐ可能性が高まるのです。なるべく40代のうちにそのことに気付いてほしい」(溝口医師)

 本気で「老い」にブレーキをかけたいなら、いますぐ「食べ方」に気を使うべきなのだ。 

■誤解されやすい栄養の知識
(1)カロリーオーバーでも栄養不足になる
(2)国の推奨する栄養摂取量は「健康量」ではない
(3)コレステロールが低すぎると、あらゆる病気のリスクが高まる
(4)動物性タンパク質は長寿のカギ
(5)鬱病の背景には低血糖やビタミンB群の不足が…

【ベストセラー健康法】生活習慣でバランス良く鍛える 五感をフル活用し自律神経失調症を撃退

健診結果は「異常ナシ」なのに、何となく気力や活力が湧かない-。そんな症状の背景にあるのが「自律神経の乱れ」だ。

放っておくと免疫力が下がる。10年、20年という時間を経て、がんや心臓病、腎臓病、鬱病などを引き起こす。どうすれば自律神経を鍛えられるのか。

 手足が冷える、夜にやたらと汗が出る、やる気が出ない、食欲がない…。これらは自律神経失調症の典型的症状。健康診断のデータだけでは判別しにくいが、明らかに心身は疲れ切っている。

 「本来の健康とは、心身のだるさや疲れ、不安感といったものがなく、常に心身が活力に満ちている状態です」

 こう語るのは、今回紹介する本「蘇活(そかつ)力」(アチーブメント出版)の著者で、心臓外科医の南和友氏。日本では、最高峰とされる外科医でも心臓手術の執刀数は数千例。

ところが南氏は、30年にわたるドイツでの臨床経験で手掛けた心臓・血管・肺手術は2万例に及ぶ。67歳になる今まで一度も大きな病気をせず、現役で執刀にあたっており、「自律神経を鍛えてこそ、本来の健康につながる」と主張する。

 自律神経には興奮状態の時に活性化される交感神経と、リラックスした時に活性化される副交感神経の2つがある。交感神経が優位だと血管が収縮して血圧が上がるが、副交感神経が優位になると、血管や毛穴が広がり脈拍は落ち着く。

 日頃、緊張状態が続いたり、休憩を取らないでいると、交感神経ばかりが過剰に活発になる。そして定年を迎えると、その反動で副交感神経が優位な状態に一気に傾いて、無気力状態に陥ってしまう。

心身の活力を維持するためには、双方の自律神経を鍛え、バランスを保つことが重要だ。

 本書が提案するのは、(1)生活リズムを整える(2)食事は腹八分目(3)運動をする(4)五感を使う(5)呼吸を意識する(6)感動する(7)情熱を持つ、などの自律神経を鍛える生活習慣。

 最初は(4)の「五感を使う」がオススメ。忙しいビジネスマンに一番欠けている習慣だが、やるのは簡単だ。

 “五感”を鍛えるチャンスは、日常にいくらでも転がっている。カフェやレストランで流れるBGMに耳を傾け、「誰の曲かな?」と思いをはせたり、ホテルやデパートのオブジェなどに目を向けるだけでもいい。

五感はすべてつながっているため、普段気にしないものに意識を向けるだけで感動を引き起こし、新たな体験を味わう意欲をかき立ててくれる。

 これらの生活習慣は相互作用していることもポイント。食事を腹八分目にとどめれば、胃腸の動きがよくなり身体を動かしたくなる。運動への意欲は情熱の発露。そのために早起きをすれば、心身ともに健康になり、感動を味わえるのだ。

 「年齢とともに集中力が落ち、頭の回転が遅くなると思いがち。でも自律神経を鍛えれば、若い頃よりもむしろ能力は上がるもの。著者も手術のスピードは、昔より今のほうが早くなったそうです」と語るのは、企画編集を担当した白山裕彬氏。

 定年後の「燃えつき症候群」予防のためにも、今すぐ始めるべし。 

 ■南式 隠れ自律神経失調症チェック
 ※当てはまるものが2つ以上だと危険信号
 ・手足が冷たい
 ・暑くないのに汗が出る
 ・食欲がない
 ・感情が不安定
 ・夜、寝つきが悪い
 ・やる気が起きない
 ・暴飲暴食をしがち
 ・感動しない

【ベストセラー健康法】血圧対策の秘訣は低めのハードルにあり ゆる~い「減塩」と「運動」で病気から遠ざかる

血圧対策の定番と言えば「減塩」と「運動」。分かってはいるがなかなか続かないお父さんは、少しハードルを下げてみてはどうだろう。循環器専門医オススメの、生活習慣を少しだけ見直しながら降圧できる“ゆるーいテクニック”を紹介しよう。

 日本人の3人に1人が高血圧と言われる時代。「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と称されるように、放置していると心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる重大な病気に繋がりかねない。

 そこで今回紹介するのが、「ズボラでも血圧がみるみる下がる49の方法」(アスコム)。

 著者は軽快なトークと分かりやすい指導でメディアでも人気の循環器専門医、渡辺尚彦氏。1987年以来、連続携帯型血圧計を装着し、自ら実験台となって365日・24時間測り続け、血圧改善に取り組んできたというから驚きだ。

 そんな名医が提案する降圧テクニックとは…。

 まずは食事。とりわけ減塩は血圧対策に欠かせない。そこで、1日の大体の塩分摂取量を知るバロメーターを知っておきたい。それは外食をしょっぱいと感じるか、おいしいと感じるかどうか。血圧が高めの人は食塩摂取を1日6グラム未満に抑えることが推奨される。著者によると、外食を「しょっぱい」と感じる人は1日7グラム、「おいしい」と感じる人は14グラムもの塩分を取っているという。

 そこで提案するのが、ラーメンならスープを半分残すというゆるーい食べ方。もう半分は飲んでも3・5グラムの減塩が期待できるという。

 「高血圧の人ほど減塩の効果が大きく、5グラム減塩すると血圧は5mmHg下げられる。まずは1日1グラム減塩というユルユルの精神で!」(本書より)とハードルは低い。

 甘いものだって食べられる。甘いものは肥満や動脈硬化の原因となるため、血圧対策には敬遠されがち。しかし、例えばフルーツに含まれるカリウムには、体外に塩分を排出する作用がある。中でもアボカド、バナナ、メロン、リンゴは、カリウム含有量が豊富だ。腎臓に問題がなければ積極的に摂取したい。

 糖分や脂肪分の少ないダークチョコレートには、「1日6・3グラムを18カ月間摂取し続けると、血圧が2・9mmHg低下した」という実験結果も。高血圧症の患者の場合、3mmHgの血圧降下で心臓まひによる死亡率は8%、冠動脈疾患リスクは5%も減少するというから、このチョコ効果は見逃せない。

 運動面では、階段は「下りるだけ」でOK。エレベーターは使わないと決めてしまうと精神的なハードルが高くなるが、実は階段は、上りも下りも運動の効果は同じなのだ。ならば下りだけ階段を使うほうが続けやすい。

 緊張やストレスが血圧に与える影響も大きい。普段の仕事に強弱をつけよう。午前中だけ集中して、昼からは少しのんびりするなど、自分なりのペース配分を設定することが、血圧ダウンには欠かせないという。

 「メタボや運動不足と完璧に縁切りしなくても、本書の49の方法を少しでも取り入れれば、将来かかるかもしれない怖い病気から遠ざかることができるはず」とは、編集を担当した五十嵐麻子氏。

 ズボラと自認するアナタ。書店へ急げ。 

■渡辺式・カンタン降圧法(抜粋)
・汁物はスープを半分だけ残す
・バナナなどカリウムの多いフルーツを食べる
・降圧効果が期待できるダークチョコレートは食べてもOK
・下りだけ階段を使う
・ストレスをためない仕事のペース配分を考える

【ベストセラー健康法】糖尿病でも正しい治療を受け…

患者数890万人。予備軍も入れると2200万人にも膨らむ糖尿病。国民病の名をほしいままにするこの病気に、鉄槌(てっつい)を下す良書が著された。これを実践すれば「糖尿病でも100歳まで生きられる」という最新医療事情とは。

 以前は空腹時血糖値、近年はヘモグロビンA1c(HbA1c)が糖尿病の指標とされてきた。患者やリスクを抱えた人たちは、血液検査のたびに冷や汗をかきつつ、その数値を凝視してきた。

 しかし、そんな時代は終わった。合併症を克服する治療法が開発された今、糖尿病は恐れるに値しない病気に成り下がったのだ-と、高らかに宣言する本が出版された。

 その名も「糖尿病で死ぬ人、生きる人」(牧田善二著、文春新書)。

 著者は銀座で糖尿病専門クリニックを開業する内科医。大学教授の職を捨てて現在の道に進み、これまで延べ10万人の糖尿病患者の治療に当たってきた。

 今でこそ知られるようになった糖尿病合併症の原因物質「AGE」研究の第一人者としても知られ、糖尿病治療に関する著書や論文も数多い。

 そんな著者の最新刊では、たとえ糖尿病患者でも、正しい治療で合併症にさえ気を付けていれば100歳まで生きることは可能だと訴える。その論拠は何なのか。

 本書によれば、糖尿病が恐れられているのは、病気が進行することで引き起こされる合併症によって命を脅かされる点。つまり、合併症さえ起こさず、万一、起きたとしても早期で解決すれば、糖尿病だけで命を落とすことはない。

しかも、糖尿病から派生する合併症には、すでに確実性の高い治療法が用意されており、これらの最新医療技術を駆使すれば、ほぼ確実に長寿を全うすることは可能だ、というのだ。

 例えば糖尿病性腎症。これは先に触れた糖尿病の原因物質AGEの組成を抑える薬の開発により腎臓へのダメージを回避できるようになった。

 しかし、日本の糖尿病治療医は、腎臓のダメージを早期発見する技術を持っていないと著者はいう。

本書によると、腎臓の機能を正確に知るには、「尿アルブミン」という値を計測することでハッキリするのだが、これを知る、あるいは知っていても実際に検査をする医師は極めて少なく、昔ながらの血糖値に頼った治療を続けているから合併症になると嘆く。

 尿アルブミン値をこまめにチェックし、少しでも腎臓に不安が出たら、特効薬を使うことで腎機能は維持され、人工透析に移行することもなくなるという。

 網膜症や神経障害などの糖尿病性合併症も、海外の論文に基づく治療法を実践すれば、長生きは可能だと著者はいう。

 「牧田先生はこれまで糖尿病について多くの本を書かれてきましたが、この本は、最新の知見を踏まえた決定版になりました。糖尿病との付き合い方が変わるはずです」と語るのは、編集を手がけた文春新書編集部の波多野文平氏。

 医学が進歩しても、それを知らなければメリットを享受することはできない。まずはこれを読んで、正しい知識を身に付けることから始めよう。 

■牧田式・糖尿病でも100歳まで生きるための5カ条
(1)「カロリー計算」はしない
(2)「尿アルブミン値」をチェックする
(3)「いまの血糖値」で一喜一憂しない
(4)合併症の予防を常に心がける
(5)新薬の情報にたけた主治医を持つ

【ベストセラー健康法】元タカラジェンヌに学ぶストレスを撃退する筋肉ケア 「脳のゆがみ」をただし疲労解消

創立100周年を迎えた宝塚歌劇団。その長い歴史は、数えきれないタカラジェンヌたちの汗と涙で積み重ねられてきたもの。当然そこには無数のストレスもあったはず。

「舞台」という激烈なストレスに一度は挫折し、しかしどん底からはい上がった「元ジェンヌ」が、その克服法を伝授する。

 今回紹介する本は、「元タカラジェンヌのカウンセラーが教える心の疲れをス?ッと消す方法」(KADОKAWAメディアファクトリー)。著者の真織(まおり)由季氏は、元宝塚のスターにして、現在はストレスケアマネジメント教室を主宰するカウンセラー。

 1986年にデビューし、2年目にはニューヨーク公演のメンバーにも選ばれるなど注目株のスターとなった。しかし、星組の3番手男役スターに就任した頃から極度のプレッシャーに押しつぶされるようになり、ストレスから「ステージに穴を開ける」という大失態を演じてしまう。

 その後もストレス症状は止まず、宝塚を退団。廃人のような生活を送っていた時に「BTUバランスセラピー」というストレスをコントロールする学問に出合い、そこから奇跡の復活を遂げた。

 バランスセラピーとは、ストレスを数値化して把握し、精神的なサポートだけでなく、筋肉などの器質的な面からのアプローチで脳のゆがみをただし、脳の疲労を解消していく「ホメオストレッチ」という技術を骨格とする理論。

日本では国公立大学との共同研究も進んでおり、脳の断層撮影、脳波の測定などから科学的な実証研究も進んでいるという。

 詳細は本書に譲るが、早い話が「ストレスは脳のゆがみ」に起因するもの-という考えが根本にあり、それを治すのに最も合理的なのが「筋肉のケア」というのだから驚きだ。

 脳は神経を通じて全身の筋肉とつながっている。中でも脳の最深部で自律神経をつかさどる「脳幹」がゆがんだり、疲れたりすると、自律神経がバランスを崩す。自律神経失調症が、さまざまなストレス症状が現れることは、読者諸賢よくご存じの通りだ。

 そこで、脳、特に脳幹とつながっている筋肉に働きかけることで、神経を介して脳幹に刺激を与え、ストレス症状の大もとである自律神経失調症を改善しようというのが、本書が勧めるバランスセラピーの柱なのだ。

 そこで重要になる筋肉がある。大昔、人間が二足歩行を始めたことで万有引力に逆らうことになり、それに伴って発達した「抗重力筋」とよばれる筋肉群。

大腿四頭筋や腹直筋など、脳を頂点に保持するために、常に重力に逆らう役割を担うことになったこれらの筋肉を効果的にケアすることで、脳幹の疲労を軽減し、ストレス症状を解消できると著者はいう。

 編集を担当したKADОKAWAメディアファクトリーの仁岸志保氏も、「この方法の一番画期的なところは、ストレスを心の問題として捉えないこと。心が沈んでいても『前向きでいる』努力をしなくていい。とりあえず太ももに触れてみると、じんわり温かくなって、気持ちよくリラックスできます」と、その効果の大きさを力説する。

 本書で紹介されている筋肉のケアは、オフィスや自宅で簡単にできるものばかり。ストレスのネタには事欠かない日本のサラリーマンにとって、知っておいて損のない健康法といえそうだ。 

 ■BTUバランスセラピー式・ストレス解消ストレッチ(太もも編)
 (1)手のひらを重ねて太ももの上に置く
 (2)太ももの温かさが手に感じられるまで2秒ほど待つ
 (3)いったん鼻から息を吸い、口から吐きながら5秒かけて弱い圧を加える
 (4)そのまま5秒キープして「ふわっと」手を離す
 ※他にも肩や顔の筋肉のケアを加えることで、より効果的なストレスケアが可能(本書より)

頭をよくする! 「朝」絵日記のススメ

■鍛えるべき4つの「脳力」

 外来診療中、患者さんからは「最近、物覚えが悪くなった」「人の名前が出てこない」「いい企画が思いつかない」といった、頭の働きを心配する声を聞くことがあります。

 誰でも頭はスッキリさえたコンディションでいたいと思うもの。年齢や職種を問わず、もっと頭が良くなりたい、頭の回転をよくしたいという思いは誰にでもあるものです。

 いわゆる「頭がいい」とは、医学的にいうと脳の機能がしっかりと働いていて、その力が優れているということになります。脳の機能は実にさまざま。

テストでいい点を取ること、記憶力が高いこと、仕事でアイディアが豊富なこと、イチロー選手のように運動能力が高いこと、モーツァルトのようにあふれんばかりの音楽センスがあること。いずれも「脳の力が優れている」ことの結果です。

■記憶・理解・思い出し・ひらめき……4つの脳力の重要さ

 「頭がいい」といわれる脳力は、次の4タイプに分類できます。いずれかひとつ突出している場合もありますが、基本的に4つの力がバランスよく備わっているのが理想的。それぞれの脳力について見ていきましょう。

□1. 記憶する力

 まず、何が何でも覚えること。最近はパソコンなど便利な道具が出現したおかげで、覚えておかなくてもいい時代になりました。しかし、覚えるということは私達の生活で非常に大事で、人の名前や電話番号などの単純な記憶だけではなく、仕事のやり方も覚えなくてはなりません。単純なことを覚えられるからこそ、複雑な作業も覚えることができることを忘れないでください。

□2. 理解する力

 一つひとつを丸暗記していくのではなく、覚えたことをしっかり理解することで、他への応用力も高まります。物事を機械的に覚えるよりも、理解してさまざまなことと関連付けながら覚えることで、1の記憶する力もアップします。

□3. 思い出す力

 覚えたことを脳の中にため込むだけでは、覚えていないことと同じ。適切に思い出しながら行動に移してこそ脳が働いているといえるでしょう。スポーツ選手がすばらしいパフォーマンスを発揮できるのも、練習したことを身体がしっかり思い出せるからなのです。

□4. ひらめく力

 私達がさらに発展していくためには、創造することが大事なのはいうまでもありません。

■4つの脳力を総合的に伸ばす早道は?

 私がお勧めしたいのは、毎朝、絵日記を書くことです。朝5分だけ早く起きてみて、昨日のことを思い出し、絵日記を書いてみる。

 物忘れで悩んでいる人のケースでも、実は記憶する力自体が落ちていることはあまりありません。ほとんどの人が、思い出す力が落ちているだけなのです。学生時代は、定期試験がありました。この定期試験は記憶を試されているだけではなく、思い出すことを試されていたのです。

社会人になると、定期試験もないうえに、パソコンや資料を好きなときに確認できます。試験でいうなら、カンニングが許可されっぱなしのような環境なので、思い出す力は自然と低下してしまうことが多いのです。意識的に思い出す訓練をしていくことが大事です。

 さっそく、明日から朝5分の時間を使って昨日起きたことを思い出してみましょう。なんでもいいのです。変わったことがなければ、食事のメニューでもいいのです。取り込んだ知識は思い出さなければ使えません。日常の出来事を思い出す作業を習慣化させてみましょう。

 次に、それを人に教えましょう。人に教えるためには、日記に書いた事実を理解しなくてはなりません。難しく書いた日記ではだめです。

いろいろ書き出すことはいいのですが、それをシンプルに再構成する。たとえば、「去年が猛暑であったため、花粉の飛散量が増えた」というニュースを思い出したとします。この日記を「花粉が多い」と短くし、補足情報として「猛暑」と文章を分けて記載するのがコツです。

文章を分けると、物事の関連性が理解しやすくなるので、覚えやすく、そして思い出しやすくなります。余力があれば、なぜ猛暑だと花粉の量が増えるのか、去年はどれくらい猛暑だったのか、花粉症の薬の販売量が増えたかどうかなど、具体的に知りたい事実をどんどん調べてみましょう。

 文字だけではなく、絵日記として残すことにも意味があります。絵が苦手なら、地図でもいいでしょう。昨日訪れた場所の地図を書いてみることも空間認識能力を高めることにつながり、効果があります。

日記に絵や地図を挿入するということは、しっかりと覚えていないと描けません。この翌日の日記に絵を書かなければならないと思うことが、前日の出来事を覚えようという気持ちにいい効果をもたらします。

 そして、人に伝える。シンプルな日記にしなければ教えることはできません。それが朝5分の絵日記のコツです。習慣化されたこの日記を読み返すと、新たなことが関連付けられ、何かをひらめきやすくなります。ひらめきは、ゼロから生まれるものではありません。

毎日のシンプルな日記の積み重ねによって得られた自分の知識を組み合わせることによって、ひらめくこと、創造性が生まれます。頭の中に書きとめた日記がない状態でひらめこうと思っても、魚のいない釣堀で釣ざおを垂らしているようなもので、けっしてアイディアはひらめきません。

 脳の力を衰えさせたくない人は、まず毎朝5分の絵日記の習慣からスタートしてみましょう。

【ベストセラー健康法】子供をアトピーにさせない 重要なのは「洗いすぎない」点

男も育休を取る時代-ということは知ってはいても、実行に移すには何かと障壁が高い。その取得率は2%にも満たないと言われる中、有名病院の皮膚科医が育休を取って子育てに専念した。その体験をつづった1冊を紹介する。

 「男が育休を取ってわかったこと」(セブン&アイ出版)が今回紹介する本。著者の池田大志氏は、千葉県鴨川市にある亀田総合病院に勤務する若手皮膚科医だ。

 亀田総合-といえば、首都圏を代表する大型民間病院。先進的な取り組みで全国的知名度を持ち、ここでの臨床研修を希望する若手医師が全国から集まって来る。

 そんな有名病院の医師が、なにゆえ育休を取って専業主夫になったのか。

 自身が勤務する病院で当直明け。陣痛に苦しむ妻の手を握り、何もしてあげられない無力感の中で、初めて授かったわが子(女の子)と対峙(たいじ)した著者は、滂沱(ぼうだ)の涙を流し、その瞬間「父親スイッチ」がオンになったという。そして、当時言われ始めていた「イクメン」になろうと決意したのだ。

 上司や周囲の理解もあり、半年間の育休を取得。同じ病院に勤務する外科医の妻に代わり、生後6カ月目からの半年間、子育てに専念する。

当然その先には、離乳食作り、大泣き、抱っこに起因するけんしょう炎、そして育児ノイローゼなど、さまざまな苦難が待ち構えていたわけだが、そこは医師としての客観的な分析力で検証し、一つひとつ納得できる解決法を見い出していく。

 多少の親ばかぶりには目を瞑って読み進めていくと、理論ではない、実践的な子育ての苦労と、そこに生まれる感動も待っている。

 何といっても役立つのが、第5章「赤ちゃんの肌を守る池田流ベビースキンケア」と、第6章の「赤ちゃんの肌を守るお風呂ルール」だ。

 皮膚科医として日々の診療でも多くの皮膚のトラブルを診ている専門家が、赤ちゃんはもちろん、老若男女に役立つオススメのスキンケア術を開陳しているのだ。

 中でも注目したいのが、アトピー予防法。自身がアトピーであればもちろんだが、「わが子だけはアトピーにさせたくない」と考えるのは、どの親も同じはず。

そこで本書では、皮膚の構造とアトピーの発症メカニズムをわかりやすく解説し、その正しい予防法にまで言及している。

 アトピー対策の基本は、スキンケア。特に赤ちゃんの肌を守る上で重要になるのが「洗いすぎない」点と著者は説く。

 スキンケアとは本来、肌の保湿(著者は「攻めのスキンケア」と呼ぶ)と、バリア機能の保護(同様に「守りのスキンケア」と呼ぶ)の両面からのアプローチが不可欠だが、世界的にも「きれい好き」、

あるいは「お風呂好き」として知られる日本人は、どうしても「守りのスキンケア」がおろそかになりがち。そこにアトピーの発生する母地があるというのだ。

 「皆さん洗いすぎなのです。池田先生のお嬢さんもお風呂は週2~3回。これで十分、清潔だそうです」とは、編集を担当したセブン&アイ出版の沢田浩氏。

 子育て、あるいは孫育ての上で、知っておきたいオトコの知識が満載。読んでおいて損はない。 

■池田式・アトピー予防のためのスキンケア術(抜粋)
・「毎日お風呂」はNG。週2-3回まで
・冬場でもお湯に浸かるのは2-3分まで
・石けんは使わずに「ぬるま湯洗い」を
・ガーゼタオルで擦らずに、汚れは濡れた 手で撫でるだけで十分
・湿疹を繰り返す時は「洗剤なし洗濯」を

【ベストセラー健康法】決め手はセルフメンテナンス 腰痛座って治しましょう

「一億総国民腰痛持ち」の時代。腰痛持ちの子供も当たり前のようにいる。腰痛には、座り方などの生活習慣や、椅子や寝具などの生活環境が大きく関係している。

慢性化した腰痛には、生活改善やストレッチなどの日頃のセルフメンテナンスが効果的。プロ直伝の腰痛改善法を紹介する。

 腰痛関連の書籍は多過ぎて、どれに手を伸ばせばいいのかわからないという貴兄にオススメなのが、「腰痛を治す本」(宝島社)。監修者は整形外科医で、祖父、父の代から日本のカイロプラクティック治療に取り組む竹谷内康修(たけやち・やすのぶ)氏。痛みのシチュエーション別に、豊富な写真とともに腰痛解消法を解説している分かりやすい1冊だ。

 本書によれば、そもそも腰痛解消の基本は「痛みを出さないこと」。痛みが出るたびに腰はダメージを受け、腰痛は悪化の一途をたどっていく。

この悪循環から抜け出すには、腰痛を回避するための姿勢や動作のコツをつかみ、痛みを予防することが肝心だという。

 例えば、オフィスで座っている時に腰が痛む人は、正しい座り方を習得し、時折姿勢をリセットすることが大切。正しい座り方とは、深く腰掛け、背もたれに寄りかかり、背中と腰の2点で背骨を支えた状態のこと。

こうして背中からお尻全体で背骨を支えると、腰への負担は大幅に低下する。

 背もたれや座面にクッション性がある椅子選びも欠かせないし、30分に1回は立ち上がり、姿勢をリセットすることも心がけたい。

 立っているときに腰が痛む人は、脊椎を構成する椎骨と椎骨の間にある椎間板などが痛んでいる可能性が高い。

そんな時は、体の重心を移動させることで、繰り返し同じところに負担をかけないことが大切。電車のつり革につかまる時は、両足で均等に立つのではなく、左右交互に重心を移動するのがポイント。

 また、腰痛持ちの多くは、背骨の動きが硬く、しなやかさが失われていると著者はいう。日頃のストレッチで腰を柔らかくしておくことが効果的だが、オフィスで座ったままできるストレッチがあるのだ。

 椅子に腰かけ、膝をかかえるように上体を折り曲げる。この姿勢を30秒キープすれば、十分な腰のストレッチ効果がもたらされる。

 一方、長時間デスクワークを行う人や車のドライバーなどは、夕方になると腰が痛む。この対処法は簡単。ポイントはこまめに姿勢を変えること。

30分に一度立ってデスク周りを歩いたり、体の重心を頻繁に左右に移動するよう心がける。これに前述の腰を柔らかくするストレッチを取り入れれば、痛み予防になる。

 「腰痛は、悪い姿勢での日々のデスクワークなどが徐々に腰を傷めつけて引き起こるもの。重いものを持ち上げて腰痛になった、かがんだ時に腰痛が起きた、と訴える患者は多いですが、実はその前からすでに腰は悪くなっていて、持ち上げたりしたことは引き金に過ぎない。まずは正しい座り方を心がけることが大切」と著者。

 腰痛持ちのお父さん、書店へ急ぎましょう。 

■竹谷内式 正しい椅子の選び方 5カ条
・背もたれが直立しているより、やや後ろに倒れている
・背もたれや座面にクッション性がある
・背もたれに寄りかかることができる体格にあったサイズ
・両足が床につくよう座面が調節できる
・バランスボールを椅子代わりに使うのは避ける

【ベストセラー健康法】ユダヤ教“健康の戒律”4000年伝わる長寿のノウハウ

世界に1300万人を超える信者を持ちながら、日本人にはなじみの薄い宗教、ユダヤ教。しかし、そんな遠い存在の教えには、人間が120歳まで元気で生きるためのノウハウが隠されているという。ユダヤに伝わる健康長寿をひもとくと-。

 憲法に「信仰の自由」が明記されている日本においても、ほとんど信者を見かけることのないユダヤ教。それだけに神秘性ばかりが色濃く漂い、実態を知る者はごくわずかだ。今回紹介する本は、日本で、そのごくわずかなユダヤ人が著した健康指南の書。

 ユダヤ人とは、「ユダヤ人の母から生まれた人」もしくは「自らユダヤ教に改宗した人」という定義がある。

 「ユダヤに伝わる健康長寿のすごい知恵」(マキノ出版)の著者、石角(いしずみ)完爾氏は、世界を股にかけて活躍する国際弁護士。といっても、母親がユダヤ人というわけではない。

江戸時代の茶人大名・片桐石州の末裔(まつえい)にあたる、京都生まれの日本人だ。

 そんな著者がユダヤ教に改宗したのは、自身が暴飲暴食の果てに脂肪肝になり、大病を患ったのがきっかけ。アメリカで治療を受けた医師がユダヤ人だったことから、勧めに従って菜食を励行するようになり、次第にその教えに傾倒していく。

 数多くの選抜試験の末に改宗を果たし、厳しい戒律にのっとった生活を送ることで、165センチの身長に対して75キロもあった体重が、58キロまで下がって安定。健診項目は「オールA」で推移するまでになったという。

 ユダヤ人の生活内容をつまびらかにする紙幅はないが、基本となるのが別掲の5つの戒律。600を超える戒律の中から、著者が現代人の「身体の健康」に不可欠な教えとして選んだものだ。

 ちなみに、著者が示す戒律は、あと5つある。

 ▽週1日はパソコンやスマホに触れず、仕事の書類も新聞も読まない

 ▽祈りと瞑想(めいそう)により精神状態を平穏に保つ

 ▽笑いで免疫力アップ

 ▽「俺は俺」という自己主張でストレスを回避

 以上が「心の健康」のための戒律。そして最後にもう1つ。

 ▽子供が親を、夫が妻を大切にする

 という「家族の健康」のための戒律だ。

 どれも「当たり前じゃないか」と思うかもしれないが、これらが4000年前から伝わるヘブライ聖書に記されていることが驚きなのだ。

医学的、科学的検証が可能になる、はるか以前から、戒律として健康長寿の秘策が語り継がれてきたユダヤ教。その神髄が本書に詰まっている。

 そもそもなぜユダヤ教では、厳しい戒律によって「健康」を求めるのか-。著者はこう説く。

 「健康であって初めて、神が生を授けてくださった目的実現に向かって努力できるからです。ユダヤの思想は“犠牲なくして恵みなし”。毎日の犠牲(精進)なくして、健康も幸せも得られません」

 読み進めるうちに、一つ一つの戒律の背景にある意味が理解でき、納得できていく。“読み物”としても興味深い。

 「本書はおそらく、ユダヤに伝わる健康長寿の知恵を日本人にも分かりやすい形で書き下ろした、初めての本でしょう」(編集を担当したマキノ出版の河村伸治氏)

 「健康」を知的に身に付けたい人におススメだ。 

■ユダヤに伝わる「身体の健康」のための5つの戒律
・穀菜、フルーツ、ナッツ食主義の徹底
・動物の血と脂肪を摂らない
・食材選びや調理法の厳格化
・断食の導入
・徹底的な手洗いの励行

【ベストセラー健康法】コーヒーブレークで認知症対策 2つの機能性素材に予防効果

会議中、商談中、人との待ち合わせ、仕事をサボってちょっと一杯…。何かとお世話になることの多い“コーヒー”に、がんやボケを予防する効果があるという。今までなんとなく飲んでいた人も、今日からはありがたく頂戴しましょう。

 ウイルス感染症、動脈硬化、糖尿病、脳卒中、がん、炎症性疼痛、糖尿病、パーキンソン病、アルコール性肝障害、肌のトラブル、認知症…。これら数々の恐ろしい病気に、コーヒーが予防効果を持つとされる。

 にわかには信じられないかもしれないが、いずれも科学的な研究報告がされていて、今も世界中の研究者がコーヒーの機能性に注目している。

 そんなコーヒーの実力をまとめたのが、「がんになりたくなければ、ボケたくなければ、毎日コーヒーを飲みなさい。」(岡希太郎著、集英社)。

著者はコーヒーの健康効果解明をライフワークとする薬学博士で東京薬科大学名誉教授。金沢大学ではその名も「コーヒー学」なる講座を持つ、コーヒー研究の第一人者だ。

 そんな著者の本書では、コーヒーが持つ健康効果、効果的な飲み方、さらには現代人なら誰もが憧れる「ピンピンコロリ」に向けて推奨される生活習慣とコーヒーの関連について、世界中の研究や論文を元に解説されている。

 そもそも「コーヒーが体にいい」といわれるベースには、カフェインとポリフェノールという2つの機能性素材の存在がある。カフェインはその名の通り、「コーヒーに入っている」ことから名付けられた成分。

一般には眠気覚ましの作用が知られているが、それ以外にも利尿作用や鎮痛補助作用などが認められており、その効果を利用して医薬品成分としても用いられている重要素材だ。

 一方のポリフェノールは、抗酸化作用を持つことから、さまざまな生活習慣病予防に役立つ素材として知られる。

 赤ワインに含まれるフラボノイドなどが有名だが、実はポリフェノールには5000を超える種類があり、コーヒーにもクロロゲン酸に代表される数多くのポリフェノールが含まれている。これがカフェインと融合することで多様な健康効果を発揮すると考えられているのだ。

 本書によれば、カフェインとポリフェノールの両方を含有する食品はコーヒー、お茶、カカオだけ。このうちカカオは含有量がわずかなので、実質的にはコーヒーとお茶が双璧を成している。

 特にコーヒーはカフェイン含有量がお茶の2倍近くあり、疫学研究の数も多い。それだけに「科学的な裏付けを持つ健康効果だ」と著者はいう。

 では、そんなコーヒーをどのように飲めばいいのか。狙う作用によって品種や煎れ方は異なるが、基本は1日に1~3杯。これを「味わいながら飲む」ことが、健康長寿をグッと引き寄せる。

 「おいしくて低カロリーのコーヒーが、こんなに健康維持に効果があるとは驚きでした。香りにも有効成分がたっぷり含まれているので、生活のアクセントとしても、毎日の幸せなコーヒータイムをお勧めします」と語るのは編集を担当した集英社の小林薫氏。

 何気なく飲んでいたコーヒーが、ありがたい存在に思えてきた。 

■岡式・がんにならないため8カ条
(1)禁煙
(2)アルコールはビール大瓶1、または日本酒1合まで
(3)塩辛過ぎる食べ物厳禁
(4)熱過ぎる食べ物厳禁
(5)野菜・果物を多めに
(6)適度なスポーツ
(7)ピロリ菌は除菌し、虫歯と肝炎ウイルスがあれば確実に治療する
(8)1日1~3杯のコーヒーを飲む

【ベストセラー健康法】長生きしたけりゃ肉食を 高齢者健康のカギは免疫力維持

風邪をひきやすい、ケガが治りにくい…。みんな「年のせい」とあきらめていることが、実は「免疫力の低下」のサインだ。言い換えれば、的確な対処法を実践すれば免疫力は維持され、健康長寿に結びつく。やらない手はないだろう。

 人間が本来持つ寿命は生物として見た時、50年前後。しかし、最近の日本人の平均寿命は、男性が79・59歳、女性に至っては86・35歳まで伸びている。

背景には、産業革命以降の近代文明がもたらした数々の恩恵、特に医学の進歩が大きく関係していることは言うまでもない。

 しかし、生物としての寿命年齢を過ぎれば、免疫機能は低下していく。

この低下の度合いが大きい人を「病弱体質」と呼び、その体質を改善することで健康長寿の実現に役立てるべきだ、と唱えるのが今回紹介する「年齢別の正しい対処で病弱体質は変えられる」(すばる舎)。

 著者の安部良氏は、日本を代表する免疫学研究の第一人者。最新刊となる本書では、年代に応じた対策を講じることで免疫機能を高め、病弱体質から抜け出す方法を紹介している。

 まずは別掲のチェックシートを見てほしい。この中の一つでも当てはまれば「病弱体質」の可能性が大だが、この記事を読んでいる読者の大半は、二つ三つは当てはまるのではあるまいか。これを克服するには、免疫力を向上させる以外に手はない。

 人間の免疫機能は、年齢に応じて四つのステージを経ていく。第一ステージは出生から生後半年あたりまでの「乳幼児期」で、免疫機能が未発達。

第二ステージは12歳頃までの「少年期」で、免疫を鍛えていく時期。第三ステージは30~40歳あたりまでの「出産・子育て期」で、免疫力が最強。第四ステージがそれ以降の「シルバー期」で免疫力が落ちていく。

 重要なのが、ステージごとに免疫機能を高める、あるいは高く維持するための取り組みが異なるという点だ。

 小紙読者の多くは、第三ステージから第四ステージに移行したあたりに当てはまるはず。この世代がどうすれば免疫力を維持し、低下に歯止めをかけられるのか。実はもう、悠長に構えてはいられないのだ。

 本書にはさまざまな取り組みが紹介されているが、その中から一つだけ紹介する。「肉食のススメ」だ。

 かつては高齢者の肉食は控えるべきだという考えが主流だったが、今は違う。老後の運動機能を維持するためにも、高齢になるほど肉を積極的に取るほうが免疫力を維持するためにも重要だ。

 「他にも色々な取り組みが紹介されています。免疫研究の権威が教える免疫力改善法の王道を理解すれば病気になりにくくなる。基礎体力も上昇して、病気知らずの体をつくれます」と編集を担当したすばる舎の菅沼真弘氏は太鼓判を押す。

 むやみに若い世代と競っても意味はない。自分に合った、身の丈に合った健康法で、着実な健康長寿を目指すべきだ。 

■安部式「病弱体質」チェックシート(抜粋)
・肌荒れや乾燥肌が続く
・口内炎がよくできる
・傷の治りが遅い
・すぐに下痢になる
・慢性的な便秘
・疲れやすく、いつもだるい
・日々ストレスを感じている
・タバコを吸う
・睡眠不足、運動不足
・平熱が36度未満

【ベストセラー健康法】睡眠不足は突然死招く…正しい“春眠”のために

朝の通勤電車で、気力みなぎる笑顔のサラリーマンを見ることはまずない。目は半開きで覇気がなく、意識の有無さえ定かでない。一億総睡眠不足の現代、健康を手にするうえで最も重要なのが「良質な睡眠」だ。

 「睡眠なんて、深く考える必要はない」「眠くなったら眠ればいいんだ」。世のお父さんたちの眠りに対する意識は総じて低い。

 しかし、日々の睡眠時間が5時間を切ると、動脈硬化のリスクが一気に跳ね上がる。4時間睡眠が1週間続くと、血糖値は初期の糖尿病と同じレベルまで上昇する。4時間半睡眠が5日続くと鬱傾向が強まる。

さらには睡眠時間が6時間を切るだけで、前立腺がんや乳がんの発症リスクが上昇する…と聞けば、どうだろう。改めて、まじめに睡眠と向き合おうと考えるのではあるまいか。

 今回紹介する本は「病気を治したければ『睡眠』を変えなさい」(白濱龍太郎著、アスコム)。著者は、睡眠と呼吸の専門クリニックを運営する医師として、メディアでもたびたび紹介されている。

 本書では、「睡眠の質が悪いと心筋梗塞や血管系の疾患、糖尿病、がんなど命に関わる病気にかかるリスクが高まる」と警鐘を鳴らし、睡眠の改善からこうした病気を予防し、体調改善に向けていくための取り組みが紹介されている。

 例えば、多くのお父さんが不安に思っている睡眠時無呼吸症候群などは、生活習慣病の宝庫だ。睡眠中に呼吸が止まることで血圧が上昇し、動脈硬化から心臓病や脳卒中のリスクを高める。

この病気の人がこれらの病気を発症する確率は、そうでない人と比べて心筋梗塞で6・9倍、脳卒中で3・3倍、心臓突然死は2・6倍にもなる。

 もう一つ、冒頭で紹介した糖尿病はどうか。

 「短時間睡眠は血糖値が正常な人でもインスリンの作用を受ける細胞の感受性が悪くなる」、

あるいは「健康な若者を対象とした試験では睡眠時間を4時間にしただけでブドウ糖の処理能力が落ちて、わずか1週間で初期糖尿病患者と同じレベルの高血糖状態になった」という海外の研究報告がある。

 健康な若者でさえそうなのに、検診のたびに「血糖値が高め」と指摘されるお父さんなら、一晩でも危険なはずだ。

 「質の悪い睡眠」になじんでいる人は、どんな睡眠を目標にすればいいのか。本書ではその指標を明確に示している。別掲の「4大法則」だ。

 朝日を浴びることで体内時計をリセット。自律神経、血圧、ホルモン分泌が整い、交感神経が活発になる。

 みそ汁は、良質な睡眠に不可欠な栄養素「トリプトファン」を摂取するのに適している。豆腐とねぎのみそ汁に卵を落とせばバッチリだ。

 本書には、こうした睡眠に役立つ情報が満載。編集を担当したアスコムの名越加奈枝氏は、「睡眠不足くらいじゃ死なないだろう、というのは、おごりであることがよくわかっていただけると思います」と胸を張る。

 せっかくの春眠を惰眠にしないためにも、勉強しておきましょう。 

■白濱式・快眠を約束する4大法則
〈朝〉
・起きたらまず朝日を浴びる
・朝食にはみそ汁を
〈夕〉
・女性は髪をとかし、男性はネクタイを外す
・蒸しタオルで目を温める

【ベストセラー健康法】デキる男は食生活から 肥満、メタボは集中力の敵

仕事がデキる、デキないの分け目には「集中力」の有無が大きく関係している。デキる男になるためには、物事に没頭できる集中力を養う必要があるのだが、実は背景に「肥満」が関係しているらしい。

 意気込んでパソコンに向かっても、すぐに別のことを考えてしまう。相手がまじめな話をしているのに、いつしか上の空になっている。多くの人が身に覚えのあることだと思うが、これが常態化してしまうと、ビジネスマンとしては失格だ。

 そんな「集中力欠乏症」に悩む人に打って付けの1冊「気が散る男はすぐ太る」(大和書房)が、出版された。

 著者の笠井奈津子氏は、食事カウンセラーとして活躍する栄養士。食事指導を多数行う中、一つの傾向が浮上してきたという。それは「太るほど気が散りやすくなる」という点。逆に、ダイエットに成功することで集中力も高まる。

 肥満やメタボリックは、単なる集中力の欠如だけでなく、下手をすると鬱病の原因にもなりかねない。言い換えれば肥満の元凶である食生活を見直すことで、集中力は高く維持でき、仕事の効率も高まる-ということなのだ。

 肥満を呼び込む食事と言えば、菓子パンやカップラーメンなどを思い浮かべるが、著者から見ればこれらの食品は栄養を摂取するものではなく、塩分、糖分、油分を摂取する手段に過ぎないと断罪。若いうちはそれでしのげたとしても、

加齢とともに体力は低下し、こうした食生活による弊害でパフォーマンスも低下。「気が散る男」に成り下がる、というわけだ。

 サラリーマンがメタボに向かう要因はいくつもある。中でも著者が危惧するのが「遅い時間の夕食」。

一日の疲れを取り、翌日への気力を養う役目を持つ夕食は、特に食べ方に慎重さが求められるのだが、世のサラリーマン諸氏はこれをおろそかにしがち。残業のため深夜に夕食をとって、そのまま寝てしまう、ということも珍しいことではない。

 しかし、「遅い夕食」は、肥満を助長するだけでなく、持久力を維持する上でも重い足かせとなる。

 遅い時間に夕食をとってそのまま寝てしまうと、当人は寝ている間も内臓、特に消化器系の各臓器は深夜労働を強いられることになる。その影響は睡眠の質にも及ぶため、前日の疲労が抜けきらないまま朝を迎える。

そんな慢性疲労のような状態の人間に「仕事に集中しろ」という方が無理というもの。メタボ化と集中力の低下が太いパイプで結ばれていることが、これでご理解いただけただろう。

 そこに、著者はさまざまな対策を紹介する。朝起きたらすぐ朝食、主菜と副菜はたっぷり食べる。昼食後はウオーキング、そば単品よりも定食を、甘いものを食べたくなった時の対処法などなど。いずれも知っておいて損はない、現代サラリーマンにとっての金言集だ。

 「食事を軽く考える男性が増えているが、これが悪循環の源。腹周りが気になる人はもちろん、仕事に集中したいという人も、まずは食事を見直しては」と語るのは、編集を担当した大和書房の丑久保和哉氏。

 メタボを見た目の問題だけと捉えるのではなく、生産効率に結び付けて考えてこそ、デキるビジネスマンの称号を得ることができるのだ。

 ■「気が散る男」10の特徴   

 (1)気付くとネットサーフィンをしている
 (2)低体温気味
 (3)「ゼロカロリー」信仰者
 (4)添加物の多い食生活
 (5)虫歯や歯周病など口腔(こうくう)環境が悪い
 (6)ランチはサンドイッチやハンバーガー
 (7)食事の時間が短い
 (8)飲み物を食事代わりにしがち
 (9)一つのもの「ばかり」を食べる癖がある
 (10)常に菓子が身近にある

【ベストセラー健康法】“世界の王”集中力の源「氣」の力を身につける

仕事がデキる人とデキない人の違いは“集中力”の有無といっても過言ではない。常に落ち着きなくそわそわしている人に、大事な仕事を任せられない。何があっても動じない落ち着きを持ちたいものだが…。

 現在、福岡ソフトバンクホークスの会長を務める王貞治氏(73)。日本が世界に誇るホームラン王は現役時代、プロ野球・巨人の打撃コーチだった荒川博氏(83)の指導の下、“一本足打法”を作り上げていったことはあまりに有名な話。

日々、試合の前後に荒川氏の自宅を訪れ、畳の部屋で素振りを繰り返し、あの独特の打法を完成させた。

 その後も似たフォームを取る打者はいたが、そのどれもがタイミングを取る策だったのに対して、王氏のそれは合気道でいう「静」の一瞬をつかむ目的のもの。

その証拠に、左足一本で立つ王氏の体を荒川氏があらゆる方向から押しても揺らぐことがなかったという。まさに極限状態の集中力が、本塁打を生み出していたのだ。

 そんな王氏に合気道を指導したのが「心身統一合氣道」創始者の藤平(とうへい)光一さん。同門の先輩には、巨人の名遊撃手から、監督となりヤクルトや西武を日本一に導いた広岡達朗氏(82)がいた。

 「動じない。超一流になる人の心得」(幻冬舎)は、王氏と広岡氏、そして藤平さんの子息で現在、心身統一合氣道会の会長を務める藤平信一氏による鼎談(ていだん)をまとめたもの。

王氏が世界のトップに登り詰める道のりで、合気道の精神をいかに理解し、実践するために何を考え、何をしたかが、当事者間の生の声で語られている。

 広岡氏が「むやみに時間をかけて練習すればいいというわけではない。空疎な精神論や単なる根性論者でもない」と指摘すれば、王氏も「普通のことをやっていて特別になろうなんて甘すぎる。特別なことをやっても特別になれるとはかぎらないんだから」と応える。

 頂点を極めた者同士の高次元の会話は、読み手に休む暇なく刺激を与え続ける。

 もう一人の鼎談者である藤平会長も、大リーグのロサンゼルス・ドジャースで合気道の精神を伝えるなど、野球との関係は深い。その藤平会長が今の日本の若者をこう分析する。

 「やる気がないとか覇気がないと言われるが、必ずしもそうではない。自分の持つ能力をうまくいかせていないだけ…」

 これは若者だけではなく、中高年にも通じることだろう。

 本書では、3人に共通する「合気道」を柱に会話が展開されていくが、合気道とまったく接点のない人が読んでも納得する金言が盛りだくさん。ここで語られる「野球」を「仕事」に置き換えれば、それぞれの道で成功するための指針が見えてくるはずだ。

 「知識を増やし、スキルを磨くだけでは結果は残らない。大事な場面で力を発揮するには心を静める訓練が重要。プレッシャーと直面するビジネスマンに本書を手に取っていただきたい」(藤平会長)

 本書で広岡氏はこう語る。

 「私は藤平理論のおかげでものが見える。だから『こうすればいい』と、人を指導することにも自信が持てる」

 自分のためにも、部下のためにも、一読の価値ありだ。 

■心身統一合氣道式・「動じない」ための五カ条
(1)臍下(せいか)一点に心を静める
(2)無意識にできるまで繰り返す
(3)リラックスこそ最強
(4)「氣の呼吸法」で「氣」を出す
(5)「必ずできる」と信じる

【ベストセラー健康法】キクイモ“天然インスリン”たくさん食べて血糖値下げよう!

血糖値を気にせず、好きなものを腹いっぱい食べたい-というのは糖尿病患者の切なる願い。日頃の厳しい食事療法に寂しさを感じている糖尿病患者や予備軍の方にぴったりの食材が「キクイモ」。制約ばかりの食事療法から一転、“食べて血糖値を下げる”ありがたいお話です。

 見た目はショウガ、食感はジャガイモか梨-。風采の上がらない地味な印象だが、実はこのキクイモ、驚くべきパワーを秘めている。

 キク科ヒマワリ属に分類される植物で、北アメリカ原産。秋に咲く花が菊に似ていることから「キクイモ」と名付けられた。日本には飼料用作物として導入されていたが、生命力の強さから戦時中は食用として重宝されたという。

 このキクイモに血糖値の上昇を抑える効果があることから、日本では20年以上前から糖尿病患者に向けたキクイモ栽培が行われている。

 そんな“キクイモパワー”に改めて光を当てたのが、今回紹介する「糖尿病を治したい人はキクイモを食べなさい」(主婦の友インフォス情報社)。著者の岡宗男氏は、糖尿病治療に力を入れる内科医。普段から「糖尿病患者に必要な栄養素が取れて、精神的にも経済的にも負担のない食材はないか」と探していく中でキクイモと出合った。

 キクイモの最大の特徴は“天然のインスリン”の異名を取る「イヌリン」を含む点。イヌリンとは水溶性の食物繊維で、胃腸の中に長時間留まるため、腸管での糖の吸収を遅らせてくれる。その結果、インスリンの分泌を少量に抑え、血糖値の急上昇も防ぐのだ。

 同じイモ類でも、ジャガイモやサツマイモは血糖値を上げるデンプンが主体で、血糖値の上昇を防ぐイヌリンは含まれていない。

 また、キクイモはビタミンやミネラル、食物繊維、必須アミノ酸、酵素など糖尿病患者にとって大切な栄養素が豊富な上、エネルギー量が100グラムあたり35キロカロリーと低いのも特徴。イモ類の代わりにたくさん食べることができる。

 本書では、実際にキクイモを食べて血糖値や血糖の状態の指標となるヘモグロビンA1cが改善した症例、足の壊疽(えそ)がきれいに消えた症例などが紹介されている。

 料理好きの著者が提案する「キクイモレシピ」も楽しい。中でもキクイモをスライスして天日で乾燥させる「キクイモチップス」は重宝しそうだ。このチップスを砕いたものに桜えび、塩昆布、白ごま、青のりなどをまぜれば、簡単にふりかけができる。さらにこのふりかけに熱湯を注げば、スープにもなるので便利だ。

 編集を担当した佐々木千花氏のいち押しは「キクイモのお好み焼き」。

 「お好み焼きはほぼ炭水化物のため、糖尿病の人は敬遠しがち。ところが小麦粉の量を減らしキクイモチップスの粉末を生地に混ぜるだけで、血糖値を上げにくいお好み焼きができるのです。粉末をみそ汁や焼酎に入れて飲むのも一手」

 キクイモは自宅での栽培が簡単。旬の秋の初めには、スーパーでも売られるほか、通販でも良質なキクイモを入手できる。試してみては。 

■岡式・キクイモの食べ方5カ条
・鶏の卵大のキクイモを1日1個から始めよう
・キクイモチップスは1日1カップが目安
・新鮮なキクイモは生食がオススメ
・ジャガイモ代わりに煮ても、焼いても、炒めてもよし
・ゆでたら、ゆで汁ごと飲む

脳の成長は20代でピークを迎えるって本当? 脳を進化し続けるには

人間の脳にあるグリア(細胞)は20代をピークに減少するといわれています。では、この細胞が少なくなると、脳は衰える一方なのでしょうか? いいえ、脳は加齢によって細胞数こそ減少するものの、発達を続ける器官なのです。

■脳に「脳細胞」は存在しない

 脳には星状神経膠細胞、乏突起神経膠細胞、小神経膠細胞、上衣細胞などの細胞が存在し、これらを総称してグリア細胞(神経膠細胞)と呼びます。これらのグリア細胞は分裂・増殖をすることはなく、死滅してしまうと再生することはありません。

 たとえば、記憶力には脳の中でも海馬(かいば:ヒポカンパス)と呼ばれる部分が大きく関わっていますが、加齢現象に伴い海馬のグリア細胞の数が減少すると、新しく物事を記憶する力(記銘力:きめいりょく)が低下するのは避けがたいことです。ですが、グリア細胞はそれぞれが連絡を取るためのネットワークを張り巡らせ、このネットワークを介して細胞同士が連絡を取り合っています。

 少しでもグリア細胞が生き続ける限りこのネットワークは発達し続け、優れた思考力へとつながりますので、脳にとっての「老化防止」とはいかにネットワークを密に巡らせるかということに他なりません。このネットワークは脳に刺激を与えることで発達し続けます。

■「脳に刺激」とはどういうこと?

 グリア細胞が新しくネットワークを広げるのは、その必然性のためとも言えます。必要がなければわざわざ膨大なエネルギーを利用して、新しいネットワークを形成することもありません。たとえば「明日、晴れたら、部下を連れて、ゴルフに出かける」という予定を立てたとします。

それぞれの単語である、明日、晴れ、部下、ゴルフ、という言葉はそれぞれ御馴染みの単語ですが、それぞれを結ぶと1つの文として意味を持つようになります。

 端的な表現ですが、これは「明日」という意味を知る細胞、「晴れ」という意味を知る細胞、それぞれすでに認知されている単語を知る細胞同士が連携をし合うことで、脳が統括してその意味を解釈しているのです。

それまでまったく知らなかった意味を解釈したり、言葉を結び付けたりするには、新しくネットワークを形成しなければなりません。このように細胞同士が連絡を取り合う必要が生まれることで、脳が自ずと働きを示すことが、いわゆる脳を刺激するということです。

 ところで、「明日」なのか「明後日」なのか、勘違いしてしまうことがあります。ですが、これは同じ「時間」という概念の範囲に含まれる単語の中での問題ですから、間違いというよりも年齢に関わらず誰にでもあり得るただのミスなのです。

決して老化のためと落ち込まないようにしてください(もちろん、明日の予定を3カ月後と大きく間違えてしまうと問題になることがありますが)。

 こうしたことを踏まえて、いかにして脳の機能を発達させるかと考えてみましょう。

■脳にもエネルギーと休息を

 人間の体そのものが食べ物、つまりエネルギーを必要とするように、脳へもエネルギー供給が必要です。

前述のネットワークを形成するためにもエネルギーが必要なのですが、体全体では糖質・蛋白・脂質などをバランス良く必要とするのに対して、脳は純粋に糖質のみをエネルギー源とすることが特徴です。

 ですから、脳のことを中心に考えると基本となるのは糖分そのもの、日本人にとっては欠かすことのできないお米が代表例です。

近年、子どもの体力や学力の低下が指摘されていますが、単にゆとり教育だけの問題ではなく、現代っ子は朝食を食べなくなってきたこと、国民全体のお米の消費量が減っていることにも関連していると筆者は考えています。

 また、徹夜やストレスの多い生活はグリア細胞の寿命にも悪影響を及ぼします。

こうしたストレスをできるだけ避け、十分な休息をとることでグリア細胞への負担も和らげたほうが良いでしょう。昼食が終わってから午後4時ぐらいまでに、30分以内の昼寝をすることで認知症の危険性を下げるとも言われています。

また、50代以降で多くなる怖い病気の1つに脳梗塞がありますが、通常の睡眠前にコップ1杯の水を飲むことで脳梗塞の危険性をいくぶんか抑えることが期待できます。

■「ワトソン君、君は見ているが観てはいない」

 ご存知の方も多いと思うのですが、見出しは英国を代表する推理作家であるサー・アーサー・コナンドイルの代表作、シャーロック・ホームズからの引用です。

日常生活の何気ない一場面にも注意を払ってみると、まったく別の側面が見えてくるということなのですが、まさしく脳を活性化して老化防止へとつながることです。

今日昇ってきた階段が何段あったのか、階段の途中でちょっとしたキズがついていたことに、あなたは気がつきましたか?

 私が医学部に入学したとき、当時の長崎大学付属病院脳神経外科のS教授は「21世紀は脳の時代が来る」と仰いました(私は内科になりましたが、実はこの教授にあこがれて長崎大を目指していました)。

今はすでに退官されたのですが、脳トレーニング、大人の塗り絵、右脳を鍛えよう……などなど、教授のお言葉通りまさしく21世紀は脳の時代になりました。

 ところで「勘が冴えている」というのは単なる偶然ではなく、過去の経験をもとにして、自然と適切な判断を下すことができるからだとも言われています。

50代を過ぎてなお発達し続ける脳、生かすも殺すも皆さん次第です。洞察力・思考力は脳に刺激を与えることでますます発達します。

【ベストセラー健康法】自律神経の乱れが血流を悪化…「怒り」は万病の元

昔から「短気は損気」と言われてきた。小さなことでいちいち腹を立てていると、結局自分が損をする-という意味のことわざだが、実は、医学的にも正しいようだ。怒って得をすることなど、一つもないらしい…。

 「怒り」と書くと、激怒、激高、怒号、罵倒…といった単語を思い浮かべがちだが、医学的に見ると、こうした激しい感情ばかりが「怒り」ではないという。イライラ、カリカリ、ムカムカといった、サラリーマンなら誰もが日常で持つ感情も、「怒り」に分類され、等しく健康をむしばむ作用を持っている。

 なぜ「怒り」が健康を阻害するのか。それは、自律神経を乱すから…。

 自律神経研究の第一人者として知られる順天堂大学医学部教授の小林弘幸医師の最新刊「『怒らない体』のつくり方」(祥伝社)には、その詳細なメカニズムが記されている。

 「“怒り”の危険性と予防法を医学的に初めて明かし、画期的な“怒りコントロール法”を伝授しています。ストレスまみれのサラリーマン諸氏必読の書と言えるでしょう」と編集を担当した祥伝社副編集長の栗原和子さんは自信を見せる。

 本書の冒頭にある問診リストに回答することで、読者自身の自律神経のバランス状態を4つのタイプに分類。その結果に応じて読み進めていくと、自分に合った「怒りへの対処法」が見えてくる仕組みだ。

 それにしても、なぜ「怒り」が万病のもとのように言われるのか。著者は明快に答える。

 怒りは自律神経を乱し、交感神経が活発になる。すると心拍も血圧も上がって血管が収縮するため血流が悪化し、全身の細胞に栄養が行き渡らなくなるから-と。

 しかも重要なのは、怒りはほんの一瞬でも、一度乱れた自律神経はそう簡単には元に戻らないということ。研究データによると、一度乱れた自律神経が正常化するには3時間程度の時間を要するという結果もあるという。

 また、怒ると交感神経の末端から分泌されるアドレナリンが増える。このアドレナリンには血小板の働きを活発にして、血液を固める作用がある。血行が悪くなる上に血液がドロドロになるというダブルパンチ。これで体が健康を保てるわけがない。

 そもそも、脳梗塞や心筋梗塞の発作のとっかかりに「激しい怒り」が多いことは、読者諸賢よくご存じの通り。そう考えれば、常にイライラしている人の自律神経がいかに体に混乱とダメージを及ぼしているかが、わかるだろう。

 ここまで医学が進んだ現代でも、医師は「病は気から」ということわざを口にする。それほど人の感情は直截的に体調に関与している。著者が「あえて『怒りが病を引き起こす』と断言しよう」と述べているのも、理由があってのことだ。

 電車の中でこの記事を読んでいる人は、ちょっと周囲を見渡してほしい。眉間にしわを寄せて、イライラしながらスマホをいじっているサラリーマンは一人や二人ではないはず。そして、その表情に「幸福感」はあるか。

 あなた自身がそうならないためにも、まずは自身の「怒り」を制御すべきなのだ。 

■小林式「怒り」を遠ざけるための十カ条
(1)部屋を片付ける
(2)口角を上げる
(3)背筋を伸ばす
(4)ゆっくり歩く
(5)「ため息」をつく
(6)ゆっくり水を飲む
(7)仕事も休憩も30分単位で考える
(8)「10分前行動」を心がける
(9)怒りはツイッターではなく「日記」に書く
(10)時には涙を流してリセットする

非喫煙者も罹患 作家・山本兼一氏を襲った肺腺がんの恐怖

「利休にたずねよ」で直木賞を受賞した作家の山本兼一氏が死去した。57歳の早すぎる死の原因は肺腺がんだった。

 肺腺がんは扁平上皮がんと並ぶ、肺がんの一種。たばこを吸うと、扁平上皮がんの発症リスクは10倍に跳ね上がるが、肺腺がんの発症リスクは男性で1~2.5倍、女性で1.5倍程度だ。たばことの因果関係が希薄。

つまり、たばこを吸わない人もかかる病気なのである。

 喫煙者が減少しているため扁平上皮がんは減少傾向だが、肺腺がんは増加の一途にある。いまや男性の肺がんの4割、女性の7割に達している。

 医学博士の左門新氏に解説してもらった。
「扁平上皮がんは気管支の真ん中にできるので比較的発見が簡単ですが、肺腺がんは肺の奥にできるためレントゲン検査では見つかりません。

原因は大気汚染ともレンガなどに含まれるラドンが放つ放射線ともいわれています。女性の患者さんが多いのは女性ホルモンのせいという説もあります」

症状は「胸に痛みや圧迫感を感じる」「呼吸困難になる」「声がかすれる」「顔や喉がむくむ」など。

 ただし、こうした自覚症状を感じてから診察を受けても、手遅れの場合が多い。5年生存率は早期発見の場合で7、8割。発見が遅いと1、2割というから恐ろしい。

「心配な人はレントゲンではなく、CT検査やPET検査を受けてください。

予防法は空気の悪い環境を避け、バランスの取れた食事をすること。イソフラボンに予防効果があることが分かっているので、大豆を食べるのもいいでしょう。もちろん、たばこはいけません」(左門新氏)

 健康診断をしっかり受けたい。

【ベストセラー健康法】デキる男は食生活から 肥満、メタボは集中力の敵

仕事がデキる、デキないの分け目には「集中力」の有無が大きく関係している。デキる男になるためには、物事に没頭できる集中力を養う必要があるのだが、実は背景に「肥満」が関係しているらしい。

 意気込んでパソコンに向かっても、すぐに別のことを考えてしまう。相手がまじめな話をしているのに、いつしか上の空になっている。多くの人が身に覚えのあることだと思うが、これが常態化してしまうと、ビジネスマンとしては失格だ。

 そんな「集中力欠乏症」に悩む人に打って付けの1冊「気が散る男はすぐ太る」(大和書房)が、出版された。

 著者の笠井奈津子氏は、食事カウンセラーとして活躍する栄養士。食事指導を多数行う中、一つの傾向が浮上してきたという。それは「太るほど気が散りやすくなる」という点。逆に、ダイエットに成功することで集中力も高まる。

 肥満やメタボリックは、単なる集中力の欠如だけでなく、下手をすると鬱病の原因にもなりかねない。言い換えれば肥満の元凶である食生活を見直すことで、集中力は高く維持でき、仕事の効率も高まる-ということなのだ。

 肥満を呼び込む食事と言えば、菓子パンやカップラーメンなどを思い浮かべるが、著者から見ればこれらの食品は栄養を摂取するものではなく、塩分、糖分、油分を摂取する手段に過ぎないと断罪。

若いうちはそれでしのげたとしても、加齢とともに体力は低下し、こうした食生活による弊害でパフォーマンスも低下。「気が散る男」に成り下がる、というわけだ。

 サラリーマンがメタボに向かう要因はいくつもある。中でも著者が危惧するのが「遅い時間の夕食」。一日の疲れを取り、翌日への気力を養う役目を持つ夕食は、特に食べ方に慎重さが求められるのだが、世のサラリーマン諸氏はこれをおろそかにしがち。残業のため深夜に夕食をとって、そのまま寝てしまう、ということも珍しいことではない。

 しかし、「遅い夕食」は、肥満を助長するだけでなく、持久力を維持する上でも重い足かせとなる。

 遅い時間に夕食をとってそのまま寝てしまうと、当人は寝ている間も内臓、特に消化器系の各臓器は深夜労働を強いられることになる。その影響は睡眠の質にも及ぶため、前日の疲労が抜けきらないまま朝を迎える。

そんな慢性疲労のような状態の人間に「仕事に集中しろ」という方が無理というもの。メタボ化と集中力の低下が太いパイプで結ばれていることが、これでご理解いただけただろう。

 そこに、著者はさまざまな対策を紹介する。朝起きたらすぐ朝食、主菜と副菜はたっぷり食べる。昼食後はウオーキング、そば単品よりも定食を、甘いものを食べたくなった時の対処法などなど。いずれも知っておいて損はない、現代サラリーマンにとっての金言集だ。

 「食事を軽く考える男性が増えているが、これが悪循環の源。腹周りが気になる人はもちろん、仕事に集中したいという人も、まずは食事を見直しては」と語るのは、編集を担当した大和書房の丑久保和哉氏。

 メタボを見た目の問題だけと捉えるのではなく、生産効率に結び付けて考えてこそ、デキるビジネスマンの称号を得ることができるのだ。

 ■「気が散る男」10の特徴   

 (1)気付くとネットサーフィンをしている
 (2)低体温気味
 (3)「ゼロカロリー」信仰者
 (4)添加物の多い食生活
 (5)虫歯や歯周病など口腔(こうくう)環境が悪い
 (6)ランチはサンドイッチやハンバーガー
 (7)食事の時間が短い
 (8)飲み物を食事代わりにしがち
 (9)一つのもの「ばかり」を食べる癖がある
 (10)常に菓子が身近にある

【ベストセラー健康法】脳の血流活性化、花粉症にも 小鼻の脇「奇跡の急所」押そう

ハーブ療法、音楽療法、催眠療法など、世の中には自然治癒力を高める目的で、西洋医学の代替として用いられる「補完療法」が数多くある。

こうした療法に懐疑的な人に、鼻詰まりや頭痛、肩こりに即効性のある“奇跡の急所”があると言っても、簡単には信じてくれないかもしれない。

しかし、最先端の脳機能計測器で効果が実証されているとなれば話は違ってくるのではないか。ツボの話だが、押してみると本当に効果がある。

 今回紹介する「『鼻の横を押す』と病気が治る」(マキノ出版)の著者は、柔道整復師でしんきゅう師、あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ萩原秀紀氏。

 冒頭の“奇跡の急所”とはタイトルにある通り、正確には小鼻の両脇の「天迎香」(てんげいこう)を指す。

著者が、ツボではなく、あえて「急所」と呼ぶのは、そこを押すことで刺激が脳に作用し、活性を高めるという通常のツボ以上の効果を持つことによる。

 発見のきっかけは偶然だった。花粉症からくる鼻詰まりに悩んでいた著者は、何とか症状を和らげようと鼻の奥に小指を入れ苦戦していた。

そのとき、誤って小鼻の横あたりを鼻の穴から突いてしまった。すると不思議なことに、鼻水がピタッと止まったという…。

 試行錯誤の末、著者は「天迎香」を探り当て、花粉症の患者にも試してもらったところ、不思議なことが起こった。「天迎香」を押すことで、鼻詰まりだけでなく、肩こりや腰痛も改善されたと訴える患者が続々と現れたのだ。

 その理由は、脳の働きを酸素消費量で計測できるシステム「脳機能NIRS」を用いた実験で実証された。

知人の内科医から「天迎香は脳の血流を高めるのでは」と指摘を受けた著者は、早速被験者に天迎香を確実に押せるマウスピースをはめてもらい計測してみた。

 すると、瞬時に脳の広範囲で酸素消費量が高まることが分かった。酸素消費量が増えるのは、血流が良くなることを意味する。血流量が高まれば、それだけ脳細胞へ新鮮な酸素や栄養が供給され、脳の働きも良くなる。

 「脳は生命活動の大もと。その脳の働きが活発になれば、脳がつかさどる臓器や器官の働きもよくなることは言うまでもありません」(本書より)

 そんな天迎香の「位置」と「押し方」を本書に基づき紹介しよう。もともと小鼻の横にあるツボは、花粉症に効く「迎香」というツボとして知られているが、「天迎香」は、そのすぐ上。

小鼻の両脇を左右どちらかの手の人さし指と薬指で軽く斜め上45度の方向に押してあげると、うまく刺激することができる。

 強く押し過ぎると痛みが生じてストレスになったり、効果が減退したりするので要注意。まぶたを押しても圧迫を感じない程度の力加減で、「1回2分」を目安に押してみよう。花粉症の人ほど効果を実感しやすい。

 「本書の発売後、読者から膝の痛みや脚のしびれ、更年期障害、不眠が改善されたといった喜びの声が多く寄せられました。

やはり一番のウリは、とても手軽なのに高い効果が期待できる点。これからの花粉症シーズンにもぴったり」とは、編集担当のマキノ出版・河村伸治氏。

 花粉症や体調不良に悩む同僚や家族に教えてあげたら、本気で喜ばれるかも。 

 ■萩原式・「天迎香」の押し方5カ条
 (1)爪を短く切る
 (2)人さし指と薬指をピアノを弾くように曲げる
 (3)(2)の指の形で、まぶたを押して強さを確認
 (4)2本の指を小鼻の両横に当て、斜め上45度の方向に(3)の強さで押す
 (5)1回につき2分が目安

【ベストセラー健康法】がん予防する「野菜スープ」の効用 ファイトケミカル上手に摂取

30年以上にわたり日本人の死因第一位に君臨する「がん」。この人類の大敵に、食事面から攻め込もうとする研究者も多い。

そんな中、「身近にある野菜や果物を上手に摂取することで、大半のがんを予防できる」という医師の本が話題だ。キーワードは「ファイトケミカル」。一体何なのだろう…。

 今回紹介するのは「がんにならない! ファイトケミカルスープ健康法」。著者は、がんと肝炎治療が専門の内科医で、元ハーバード大学附属マサチューセッツ病院准教授の高橋弘氏。

がんと免疫、食習慣の関連性についての研究に取り組み、「免疫栄養学」の分野を切り開いた一人だ。

 そんな著者は、この本の冒頭でこう記す。

 「ファイトケミカルは、私たちの身近にある野菜や果物を食べることで(中略)ほぼほとんどのがんを予防できることがわかってきました」

 もちろんそのためには喫煙をやめ、肝炎ウイルスやピロリ菌などがんを引き起こすウイルスや菌への感染症を予防することが前提となる。それにしても、ファイトケミカルとやらを日々摂取するだけでがんが回避できるのなら、こんなありがたい話はない。

 ファイトケミカルの「ファイト」はギリシャ語で「植物」の意味。つまりファイトケミカルとは、「植物に含まれる機能性成分」の総称。

有名どころではトマトのリコペン、ブドウのポリフェノール、ショウガのショウガオールなどはまさにファイトケミカルだ。

 がん予防に限らず、生活習慣病予防や長寿のために、バランスのいい食生活が不可欠であることは誰でも知っている。しかし、その「バランス」は多くの場合にビタミンやミネラルを摂取することを念頭に置いており、ファイトケミカルは蚊帳の外。

もちろん「バランスのいい食生活」は重要だし、ビタミン、ミネラル、微量栄養素などは人間が生きていく上で不可欠な存在であることは間違いのない事実。だが、そこにファイトケミカルを加えるか否かで将来のがんの存在を大きくも小さくもできる-というのが著者の考え。

 では、どうすればファイトケミカルを上手に摂取できるのか。著者が勧める効率的な摂取方法が、タイトルにもなっている「スープ」だ。

 「野菜は生で食べるのが一番」と思い込んでいる人は多い。確かにビタミン類のように熱に弱い栄養素もあるので、むやみに加熱するのも善しあしだが、ことファイトケミカルに関する限り、この考えは当てはまらない。

植物の皮や種に多く含まれるファイトケミカルは、繊維素でできた細胞壁に囲まれた細胞膜や細胞の中に入っている。これらは加熱することで初めて細胞の外に出てくる性質を持ち、煮出してスープにするのが最も効果的な摂取法なのだ。

 「ファイトケミカルスープは、抗酸化、免疫増強、抗がんのすべてにおいて優れた作用を発揮します。がんのリスクを大きく下げるためにも、毎日の食事にスープを取り入れてほしい」とは、編集担当のアース・スターエンターテイメント書籍制作部・中島大輔氏。

 本書には、じゃがいものポタージュやキャベツとアサリの酒蒸しスープ、大根とエノキのつみれ汁など、文字で読んだだけでもおいしそうなスープのレシピが27も紹介されている。

 この本を女房に渡せば、日々の献立を考える手間が省けて「女房孝行」にもなる。おいしい食事でがん予防、そして夫婦円満と、一石三鳥の健康本なのだ。 

■がんに対するファイトケミカルの機能性

(1)発がん物質の無毒化
(2)抗酸化作用
(3)がん細胞増殖の抑制
(4)免疫増強作用

20代が発症のピーク!思い込みや妄想の激しい人に潜む心の病(統合失調症)とは

「同僚に悪口を言われている」「隣の部屋の人に盗聴されているかも」など、ちょっとした出来事が原因で、思わず身の回りの人を疑ってしまったような経験はありませんか? 

実際は単なる思い込みだったというケースも、多々あるかと思います。でも、その思い込みが過剰になり、「考え過ぎだ」と周りから指摘されるほどになると、実は心の病気が始まっている可能性もあるのです。

そこで今回は、厚生労働省の『みんなのメンタルヘルス』サイトの情報を参考に、思い込みや妄想に潜む心の病”統合失調症”についてお伝えいたします。

■過度な思い込みや妄想は、統合失調症かも

何かに対するこだわりや、譲れない考えなどは、誰にでもあるかと思います。しかし、そのかたくなな心の状態が度を過ぎると、統合失調症の可能性が出てきます。

特に自分の思い込みのせいで、周りから距離を置かれるほどなら、病気の可能性も高まります。

統合失調症とは耳慣れない病名かもしれませんが、世界各国で100人に1人が罹患しているという統計もあります。職場や学校に1人はいる計算になります。決して少なくない数でしょう。

人生で変化の多い10代から30代に患者が多く、特に思春期から20代にかけて発症のピークが来るとも分かっています。たとえば以下のような症状が典型的とされます。

(1)常に不安そうで、緊張している

(2)悪口を言われたなど被害を訴えるが現実は何も無い

(3)監視や盗聴を受けていると訴えるが実際は何も無い

(4)独り言を言っている

(5)1人で笑っている

(6)命令する声が聞こえると訴える

(7)話の内容が支離滅裂

(8)作業ミスが多い

(9)急に無趣味になった

(10)引きこもるようになった

(11)ゴロゴロしている

(12)身なりに構わなくなる

(13)入浴しなくなる

(14)感情の動きが少なくなる

(15)他人の感情や表情を理解できなくなる

以上は統合失調症の典型的な症状です。自覚は極めて困難かと思われますが、「思い込みだよ」「それは妄想だ」などと言われるタイミングが多いようなら、少し冷静になって、上述の症状が自分にあてはまるか考えてみてください。

■統合失調症は医師の協力の下で治す

統合失調症の治療は、薬の投与とリハビリテーションを組み合わせて行います。新しい薬の開発や心理ケアの発達により、初期であれば完全かつ長期的に回復できるようになっています。

生活環境や遺伝、個人の性格にも密接にリンクしており、自分では極めて気付きにくい病気だと言えますが、身の回りの人に「おかしい」と頻繁に言われるようなら、念のため専門医に相談にしてみてもいいかもしれません。

以上、今回は統合失調症について典型的な症状とともにお伝えしましたが、いかがでしたか?

いまでは医学的な知見も増え、治療によって改善させることが可能とのこと。今回の記事をご参考に、ご自分のためだと思って、早期発見に努めてみてください。

【ベストセラー健康法】怒りは痛みのスイッチ…感情のコントロールが悪化抑え

人間40歳を過ぎれば、腰、ひざ、首などに痛みの一つ二つも出てくる。仕方なく病院に行って検査を受けても原因ははっきりせず、「年だし仕方ない」と諦めるのが関の山…。

そんな状況に「待った!」をかける本が登場した。痛みの元には「短気」が関係しているらしい。心と体の不思議な仕組みを紹介しよう。

 「男は忍耐」と教えられてきた読者諸兄の皆さん。確かに仕事や私生活に忍耐は付きものだが、痛みに関しては、我慢は禁物のようだ。

 「気力をうばう『体の痛み』がスーッと消える本」(アスコム)の著者、富永喜代氏は、麻酔科専門医として延べ2万件を超える麻酔管理を行い、現在は愛媛県内でペインクリニックを開業する“痛みの専門家”。そんな著者が訴えるのが「痛みに強い人ほど、寝たきりになる--」という新事実。

 頑張り屋さんは調子がいいと、調子が悪かった時の分を取り戻そうと張り切ってしまう。しかし、こうした体の酷使は痛みを強めてしまう。

 痛む日が続けば、安静の日もそれだけ増える。注意しなければならないのが、ベッドで安静にしていると1日あたり約8グラムのタンパク質が、1週間ごとに1・54グラムのカルシウムがそれぞれ失われていく点。

つまり、痛みを我慢すればするほど、転倒や骨折のリスクが高まり、寝たきりになりやすくなるわけだ。

 しかし、冒頭で触れた通り、痛みを訴えて医療機関を受診しても、原因が突き止められることは少ない。

中でも厄介なのが、事故やけがで神経が傷ついたことによる痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みなど、神経に起因する痛み「神経障害性疼痛」。最近、俳優の武田鉄矢が疾患啓発キャンペーンCMで繰り返し説明している例のアレだ。

 神経障害性疼痛は慢性痛に移行しやすく、MRIなどの精密検査をしても異常が見つかることは少ない。根本的な改善は見込めず、湿布や痛み止めで様子を見る程度。

 編集を担当したアスコムの黒川精一氏は、義理の母が何年も片頭痛に悩まされているという。

 「病院に行っても『気の持ちよう』と言われ、落ち込んでいました。人間にとって痛いという感覚は最も嫌なものであるはずなのに、その原因がわからないのは本当につらい」

 実は、この経験が本書の企画の発端となった。

 著者が提案するのは、「痛みを我慢するのではなく、痛みを自己管理する」発想の転換だ。

 痛みは心と体、表裏一体の表れであることを、まず覚えてほしい。元は外傷や神経損傷に起因する痛みでも、日頃のストレスや不安が重なることで、痛みを増幅させているケースが非常に多い。

 とりわけ“短気な人”は要注意。なぜなら、怒りは“痛みのスイッチ”だからだ。人はイライラすると交感神経が優位になり、筋肉を収縮、緊張させる。この緊張によって患部が刺激され、症状は一層、悪化する。

 そこで知っておきたいのが、感情のコントロール法。急に怒るのをやめるのは難しくても、冷静になったときに「相手はどう思ったのだろう」と、相手の立場を考えるように心がける。

これを繰り返すことで怒りの感情と向き合う訓練をすれば、おのずと感情の自制がきくようになる。結果的に痛みの悪化も抑えられるのだ。

 ちなみに、妻の慢性痛の多くは、夫からのストレスで引き起こされているとか。妻に寝たきりになってほしくないなら、優しくしましょうね。

■富永式・痛みを消す5カ条
・痛み止めに依存しない
・痛みは心と体、表裏一体の表れと心得る
・怒りは「痛みのスイッチ」。感情をコントロールしよう
・旅行などウキウキする計画を立てよう
・信頼できるペインクリニックに相談しよう

【ベストセラー健康法】肌の健康維持が長寿の第一歩 細胞にいい老化防止、若返り法とは?

実際の年齢より老けて見える人と、若く見える人-。その差は見た目の印象だけでなく、皮膚や血管、臓器の老化にも関係し、果ては寿命の長短にも影響している可能性さえ指摘されている。それだけ“見た目”は重要なのだが…。

 今回紹介する本は「妻の化粧品はなぜ効果がないのか」(北條元治著、角川SSC新書)。紳士の愛読紙たる小紙が、なにゆえ“妻の化粧品”を論じるのか-と疑問に思う人もいるだろうが、まあ聞いてほしい。

 本書の副題にはこう書かれている。

 「細胞アンチエイジングと再生医療」

 山中伸哉教授のノーベル賞受賞で湧いたiPS細胞、また最近では小保方晴子博士によるSTAP細胞製作法の発見と、世の中の目は再生医療に釘付けだ。

 著者は、皮膚培養の研究に取り組み、成果を臨床に応用してきた形成外科医。その集大成として、「細胞を健康にして老化を遅らせる方法」をまとめたのが本書となる。

 第一章では、自身の専門領域である皮膚を例に「細胞の仕組み」と「細胞を若く保つ方法」を分析。第二章では、世の中に流布する“健康常識”のウソ・ホント、第三章では、体の中身から若返りを目指す再生医療について、その後の章では「老化予防」について詳細に解説している。

 そんな盛りだくさんの内容から、ここでは特に「肌の健康」に焦点を当てて紹介したい。

 前文にも書いた通り、皮膚の健康は内臓や血管の若さと直結する。著者は、老化が一番、形として現れるのは皮膚である-と説く。長年の臨床経験でも「内臓は若くて健康なのに、外見は老けて見える」という人は、皆無に近いというのだ。

 これは、内臓を若返らせるために食生活の改善などの必要性もさることながら、積極的に肌の健康を維持し、見た目の若さを保たせることが、健康長寿の第一歩になる-ということでもある。

 その時に必要なのが医学的知識。皮膚のメカニズムと、生体における役割を知ることで、本当に効果的な肌のケアが実現する。外見だけではなく内面的な老化防止にもつながる。

 中高年のお父さんは、泌尿器方面への興味の大きさに対し、肌に意識を向けることは少ない。しかし、今、ここで意識を変えないと、気付いた時には肌も血管も「老化まっしぐら」だ。

 その点、ご婦人方は日夜、肌の手入れに余念がない。しかし、女房を見ると「その割に効果がない」と落胆するお父さんも多いのも事実か。

 読者諸賢ご推察の通り、実は世の女性たちも皮膚の構造を理解してケアしているわけではない。無駄にペタペタ塗りたくるだけで美しくなるなら、世の中美人だらけになってしまう。その誤りを鋭く指摘するのが本書なのだ。

 「本書を購入された方の3分の1は男性です。化粧品のことだけではなく、健康食品の本当の効果やメタボ解消法なども紹介しているので、男性にも役立つ内容です。

もちろん、化粧品とは何か、その効果は-といった点についても解説しているので、奥様の高価な化粧品に物申したい時の理論武装にも便利」と語るのは、編集を担当したKADOKAWAの乗田幸一氏。

 健康長寿を願うなら、夫婦で本書を熟読し、ホンモノの“細胞レベルからの若返り”に取り組むべきだろう。 

 ■北條式・老化予防のために知っておきたい五カ条
 (1)現代において紫外線はメリットよりデメリットの方が大きい
 (2)スキンケア化粧品で肌の細胞の回復はない
 (3)「コラーゲン配合」の食品に意味はない
 (4)「糖化」「酸化」を防ぐ生活を送るべし
 (5)化粧品に医薬品のような効果を期待するな

【ベストセラー健康法】カネいらずの健康法「断食」 飢餓感が生命維持システム動かす

「ちゃんと食べて元気出して!」とは、体調の良くない人を励ます際の常套(じょうとう)句。しかし、具合の悪い時ほど「ちゃんと食べてはいけない」という本が話題だ。食べずに寝ていれば病気は治るという“新常識”、ホントなのか。

 過保護なペットは別として、野良犬や野良猫が体調を崩した時、彼らはどのようにして回復をはかるのか。それは、何も食べずに寝ているだけ-という手段だ。

 これに対して人間には、薬がありサプリメントがあり、時には手術という奥の手を使って病気を治そうとする。病気とまでいかなくても、ちょっと体調が悪い時には、「栄養のあるものをたくさん食べる」という手段に出るのが一般的。だが、今回紹介する本は、その考えを真っ向から否定する。

 「3日食べなきゃ、7割治る!」(船瀬俊介著、三五館)は、何も食べない、つまり「断食(ファスティング)」の健康効果を「これでもか」という勢いで列挙。すぐに医療に依存しようとする現代人に、警鐘を鳴らしている。

 「著者が当社から刊行した前著『病院で殺される』では、現代医学の限界と無力さを説いていますが、多くの読者から『じゃあどうすればいいんだ?』との質問をいただきました。今回はそのアンサーブックです」と語るのは、編集担当の三五館編集部・中野長武氏。

 健康増進や若返りを目的とした断食は近年人気だが、本書によると、その効果は想像を超えるものがあるという。

 なぜ、断食で健康効果が得られるのか。それは空腹感、言い換えれば飢餓感を持つことで、それまで「消化」に使われていたエネルギーが治癒、免疫、排毒という作用に転嫁するため。

また空腹感によって危機状態と感じた体内ではアラームスイッチが作動し、生命維持システムが一斉に動き出すことで起きる現象からだと著者はいう。

 効果は「健康」だけに留まらない。記憶力や集中力なども、空腹のときにこそ研ぎ澄まされる。ショウジョウバエを使った実験では、満腹のハエより空腹のハエのほうが記憶力が向上するという結果が出て、科学誌「サイエンス」にも掲載された。

 研究した東京都医学総合研究所によると、空腹になることでインスリン分泌が低下し、その逆にある種の特異タンパクが活性化する。このタンパクの活性化を抑えると、たとえ空腹であっても記憶力は高まらないことが確認されたという。

 つまり、記憶力を高める働きを持つタンパクを活性化させるのが空腹である-ということが言える。午後の会議で眠気と闘うのがつらいならば、昼食を抜けばいい。

 断食が効果を発揮する疾患や症状として、かぜ、腹痛、下痢、頭痛、便秘、アトピー、水虫、腰痛、鬱症状、糖尿病、心臓病、肝臓疾患、不妊症、EDを挙げ、さらにはがんへの作用にも言及する。

 断食がこれらの疾患に効果をもたらすメカニズムは本書に譲るが、小紙読者に最も興味深い(?)「精力回復」について、軽く紹介しておこう。サカリのついたオス犬は、何日もの間、食べ物には目もくれずにメス犬を追いかける。

 「動物たちは、本能で生殖力を発揮するには“食べてはいけない”ことを知っているのです」(本書より)

 狙った女性をモノにしたければ、まずは断食から始めるべし。 

■船瀬式・ファスティング5カ条
(1)朝食だけでも抜く
(2)それができたら1日1食に挑戦
(3)次は1日絶食を実践
(4)目標は3日断食
(5)食べる時には腹6分目

【ベストセラー健康法】手軽に「心臓リハビリ」 階段昇りにつま先立ち…安全・確実な若返り法

年間15万人が発症し、そのうち30パーセントが命を落とすといわれる心筋梗塞。しかし、言い換えれば7割の人が生還していることになる。

そこで重要になるのが「心臓リハビリ」。実はこのリハビリが、健常人の若返りにも効果があるという。

 今回紹介する本のタイトルは「歩く、昇る、伸ばす からだ若返り法」(木庭新治著、角川マガジンズ)。著者は、大学病院の循環器内科医として数多くの症例を持つ心臓病治療のスペシャリスト。

 昔は「死」を意味した心臓病も、今は高い確率で命を救える。これはカテーテル治療など医療技術が進歩したおかげだが、単に救命するだけでなく、リハビリをきちんと行うか否かで、その後の生活の質に大きな差が付くことになる。

 著者の木庭氏は「重い心臓病の患者でも、体力をつけて若返った人は死なない」と断言する。

 昨年、心臓バイパス手術を受けられた天皇陛下も、手術翌日にはリハビリに励まれている。病気は医療で治せても、その先の体力をつけるには、リハビリ以外に手はないのだ。

 そして木庭氏はこうもいう。

 「この本に書かれているトレーニング法は、患者だけに必要なものではないのです。健康な人が実践することで、心臓病の予防効果があり、若返りに効果があるのです」

 ならば、やらない手はないだろう。

 心臓病患者が病院で受ける心臓リハビリは、専用の施設で、専門のスタッフが安全性を確認しながら指導するが、本書では読者が自宅で簡単にできる6つのエクササイズを紹介している。

 いずれも心臓病患者でもできるものなので、どんなに体力のないお父さんでもできないことはないはず。足のストレッチ、スロージョギング、ベンチステップ、バランスサンダル、セラバンドを使った内ももの筋肉強化、そして万歩計を使ったウオーキング。

 ベンチステップとは、踏み台昇降のこと。目の前の台の上に右足、左足の順で乗り、左足、右足の順で降りることを繰り返す運動。これを最初は5分、慣れたら最大15分を目標に行う。

専用ステップ台も売っているが、マンションの階段を使っても構わない。音楽などを聴きながらリズミカルに続けるのがコツ。

 バランスサンダルとは、かかとの部分がないサンダルのこと。これも東急ハンズなどで売っている。常に「爪先立ち」で歩かなければならないので、履いているだけで普段あまり使うことのない、ふくらはぎの筋肉などに負荷がかかり、効果的に運動量を高めることができるという。

 セラバンドはさまざまなストレッチに使えるエクササイズ用のゴムバンドのこと。これで両脚の腿の膝の上と下を巻くようにして縛り、椅子に座って膝を広げるようにバンドを伸ばす運動だ。

バンドの強度は何種類かあるので、初めは弱い(柔らかめの)バンドを使うといいだろう。テレビを見ながらでもできる簡単なストレッチだ。

 木庭氏によると、上半身の筋肉は普段の生活の中でもそれなりに使われるが、下半身はよほど意識的に使わないとすぐに弱ってくるという。こうしたエクササイズを12週間続けると、明らかに血中脂質が改善されるというデータがあると解説する。

 そのためには、「毎日続けなくても構わないから3日以上、休まないこと」と「呼吸が少し速くなり、うっすらと汗が出るくらい」というペースを守ること。とりあえずこの連休で試してみましょうか。 

 ■木庭式「若返り運動」をしたほうがいい5つのタイプ
 (1)心臓病の治療中、または以前、治療したことがある人
 (2)メタボ体形の人
 (3)高血圧や糖尿病など「生活習慣病」の人
 (4)体力がなく、すぐに疲れを感じる人
 (5)過去にダイエットや運動に取り組んでも長続きしなかった人

【ベストセラー健康法】“目の筋力”強化で視力回復!トレーニング法を紹介

老化を実感させる症状は数あるが、多くの人が悩まされるのが「目の老い」だろう。年齢とともに進展していく視力の低下。しかし、すぐにあきらめるのではなく、メガネをかける前に実践すべき視力回復法があるという。

今回は眼科医・本部(ほんべ)千博医師のヒット作「1日5分!視力がみるみる良くなる本」(三笠書房・王様文庫)を検証する。 

 「最初は編集部内にも半信半疑の人間がいました。でも、実際に試してみると本当に視力が良くなるんです。私も実践して0・3だった視力が0・5まで上がりました」と語るのは、三笠書房編集部長の本田裕子氏。

 その実践的トレーニング法が書かれた本書の内容とは……。

 「内科医出身の眼科医」である著者は、目を“体の一部”と捉える。体には、自分から治ろうとする自然治癒力があることは周知の事実だが、体の一部である目にも同じ機能が備わっている--というのがこの本の立脚点だ。編集を担当した同編集部の宮本沙織氏が解説する。

 「体調の変化とともに視力は揺らぐもので、それを簡単にメガネで矯正してしまうと、目が自分で治ろうとする働きを阻害してしまうというのが著者の考え。

書かれているトレーニング法を実践し、目を動かす筋肉を強化することで、近視だけでなく乱視やドライアイ、疲れ目、かすみ目、老眼、さらにはその先にある頭痛にも効果が期待できます」

 やはり乱視気味の視力が改善方向に向かうという。

 本書ではさまざまな目のトレーニング法が紹介されているが、中でも重要なのが「ブルー・アイグラス」というトレーニング用のメガネをかける方法。

青い厚紙に小さなピンホールが5つ開いているメガネを、1日5分間かけるだけで、毛様体筋というピントを合わせる筋肉のコリを和らげる効果があるのだ。

 もう一つ、「チベットホイール」という不思議絵を、輪郭を丁寧に、なぞるように見ていくトレーニング法もある。これは、無駄なく効果的に目を動かすことで、目の筋肉が強化されて、視力上昇に役立つというもの。

 いずれも専用のグッズが必要だが、本書にはそのどちらも付録として付いている。

 「特にカラーセラピー(色彩療法)の観点からブルー・アイグラスの色には著者のこだわりがあり、何パターンもの試作を経て完成にこぎつけた」と宮本氏。本も付録も力作なのだ。

 そうした本格的な目のトレーニング法以外にも、日常生活の中で簡単にできる目の健康法も多数紹介されている。

 街を歩きながら近くと遠くの景色を交互に見る。パソコン操作は1時間連続して行わない。寝ながら本を読まない。目と本の距離は20センチ以上、パソコンのモニターとの距離は50センチ以上離す。週末やアフターファイブは裸眼で過ごす…などなど。

 こうしたトレーニングを日常的に行うことで、「個人差はあるものの、多くは直後から効果を実感できるようになる」と著者はいう。

 近視と乱視でメガネ歴20年の記者も、数日前からブルー・アイグラスを試し、この原稿は裸眼で書いている。気のせいかパソコンのモニターの文字がクリアになってきたようだ。

 読者諸賢もこの本を読む時は、ぜひメガネを外してご高覧ください。(穐田文雄)

 ■ほんべ式・目の健康法3カ条

(1)視力が落ちても、すぐにメガネに頼らない

(2)常に目の筋肉のトレーニングを

【ベストセラー健康法】肥満や口臭は「停滞腸」が原因? バナナで腸のスローエイジングを!

正月の暴飲暴食を猛省し、ダイエットに取り組む時期。注目したいのが「腸」。腸管の運動機能が低下すると新陳代謝が下がり、脂肪が燃焼しにくくなる。つまり、腸の機能次第で体形は大きく左右される。

しかも口臭や体臭、疲れやだるさにまで影響するというから穏やかでない。たまには真剣に腸について考えてみませんか。

 いまや空前の「腸ブーム」。書店に行けば、腸関連の本が花盛りだ。今回紹介する「老いない腸をつくる」(平凡社新書)もその1冊。消化器内科医で、内視鏡検査の名手として知られる松生恒夫医師が、長年の臨床経験を生かし、専門医の立場から腸の仕組みを分かりやすく解説している。

 本書の中で著者は、「停滞腸」という言葉を繰り返し用いながら、日本人の腸内環境の悪化に警鐘を鳴らす。「停滞腸」とは、腸管運動の低下から便秘がちになったり、ガスが出づらくなっておなかが張ったりする状態のこと。

原因は、肉類や乳製品中心の食生活、昼夜逆転の生活や朝食抜きによる腸のリズムの乱れ、運動不足など。どれも現代人特有の生活習慣が関係している。

 著者が院長を務めるクリニックには、停滞腸が疑われる患者が連日来院する。特に多い訴えが、便秘に伴う腹部膨満感(ガス腹)だ。中には2-3リットルものガスがたまっている人もいるというから驚きだ。

 停滞腸のリスクはそれだけではない。腸管の運動機能が低下すると新陳代謝が下がり太りやすくなる上、便秘で腸内にたまった老廃物が全身に回ることで、口臭や体臭、疲れやだるさにもつながるという。

 特に恐ろしいのは、便秘が常態化することで、大腸がんの発症リスクを高める可能性もあるという点だが、残念ながら加齢による腸の機能低下は免れられない。

 しかし、著者はいう。「生活習慣の見直しで腸の機能低下を遅らせる“腸のスローエイジング”は大いに可能だ-」と。

 本書では、腸を若返らせるための秘訣(ひけつ)を紹介しているが、中でも取り入れやすいのがバナナだ。今さらバナナと侮るなかれ。バナナほど腸内環境の改善に最適の食材はない。

 バナナの食物繊維は便の素になるだけでなく、豊富に含まれるマグネシウムが腸の細胞から水分を引っ張り便を柔らかくし、排便をスムーズにする。また、含有物トリプトファンという成分は、腸管運動を起こす物質であるセロトニンの合成に欠かせない存在。

1日2本のバナナを4週間食べ続け、腸内環境がよくなり、皮膚の水分や油分量が改善されて老け顔予防にもなったという調査結果も紹介している。

 他にも、食物繊維を多く含む麦飯や、腸内の善玉菌を増やす植物性乳酸菌、つまりみそやしょうゆ、漬物といった発酵食品も腸のスローエイジングには有効。こうした食生活の改善に加えて、適度な運動が欠かせないとも指摘する。

 編集を担当した平凡社の和田康成氏も早速、運動を取り入れた“腸活”に励んでいるという。

 「食生活の偏りから便秘や下痢、体の疲れを自覚していましたが、週末に奥多摩を歩くようになってから快眠、快便になり、本当に体調がよくなりました。ストレスフルな毎日の人も多いと思いますが、快眠快便を心がけ仕事に遊びに充実した日々を送ってほしい」

 ちなみに和田氏は40代の独身貴族。身長1メートル76、体重は95キロ。親しみを覚えたお父さんは、ぜひ本書を確かめてみよう。 

■松生式・腸のスローエイジングに必要なこと5カ条
(1)食生活を見直し食物繊維や植物性乳酸菌などを多く取る
(2)ウオーキング
(3)適度なストレスとリラックス
(4)睡眠時間など体内リズムを見直す
(5)朝昼晩3回、規則正しく食べる

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