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機能低下につながることも 避けるべき「肝臓に良い」食べ物

世間一般で長らく信じられている「健康知識」の中には、意外に間違った情報が少なくない。そのひとつが、「肝臓に良い食べ物」。「レバー」「シジミ」「ウコン」をいまだに「肝臓の機能アップにつながる」と考えて積極的に取っている人もいるが、人によっては肝機能の低下を招きかねない。

 肝臓は現在わかっているだけで体の中で500種類以上の役割を担い、基礎代謝の3割近くを占める重要臓器だ。その機能低下は、体の不調にとどまらず、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる重大病を引き起こす。だからこそ、昔から肝臓の機能アップの食べ物がもてはやされてきたわけだが、どうやら世間で肝臓に良いとされる食べ物は、人によっては悪い、ということがわかってきた。

「食品で肝臓に良いといわれるものがありますが、その多くは俗説です。医学的根拠はありません」

 こう言うのは日本肝臓学会専門医で、「吉田内科クリニック」(横浜市青葉区)の吉田秀樹院長だ。

「レバー」「シジミ」「ウコン」は肝臓の機能が落ちている人は避けた方がいいという。「これは、肝臓の専門医なら誰でも知っていること」というから驚いた人もいるのではないか。

 実際、肝炎、肝がん治療の第一人者である関西労災病院院長で、大阪大学名誉教授でもある林紀夫院長も「月刊文芸春秋2月号」で「肝臓に良いと信じられているレバー、シジミは肝臓の弱い人は取らない方がいい」「ウコンに至っては、これが原因で薬物性肝障害を引き起こしたという報告さえあるほど」と述べている。

「レバーやシジミには大量の鉄分が含まれています。これが問題です。鉄分は酸素を運んだり、エネルギーをつくるのに必要な重要なミネラルですが、過剰になると、肝臓の細胞が破壊されやすくなるのです。鉄分の過剰蓄積の有害性については以前から議論されてきましたが、現在は過剰な蓄積は有害と決着しています」(吉田院長)

■鉄分が多いデメリットがメリットを上回る…

 そのキッカケとなったのはC型肝炎やB型肝炎の研究。これらの病気でダメージを受けた肝臓の細胞を採取したところ、多くの鉄分が見つかった。

「過剰な鉄分は細胞内の余分な酸素と結びつき、OH-ハイドロキシルラジカルという猛烈な毒性を持つ物質に変わります。この物質は細胞膜やタンパク質、DNAを傷つけるだけでなく、細胞のアポトーシス(自壊作用)に関与していると考えられています」(吉田院長)

 つまり、過剰な鉄分は血管の細胞を傷つけて動脈硬化を進めるほか、DNAを損なうことで突然変異を起こし、細胞をがん化させる。さらには肝臓の細胞のアポトーシスに関与することで、肝臓そのものを悪くする可能性があるのだ。

 一般的にシジミに含まれるアミノ酸にはアルコールを代謝する酵素の活性を高める働きがあり、タウリンは胆汁の排出を促して肝臓の解毒作用を活発にしてくれるといわれている。ところが、少なくとも肝機能が低下している人にとっては、鉄分が多いというデメリットがこれらのメリットを上回るのだ。

「肝機能が低下した患者さんがこれらの食品を取ることは良くないと証明されたから、医師は指導できます。しかし、他にも医学的に根拠のない食品や運動法を患者さんが『体に良い』と信じて行うケースはいくらでもあります。それを医師が『やめた方がいい』と思いながらもハッキリと言わないのは、科学的に体に『悪いこと』を証明するのは難しいし、そのための研究にお金をかける機関が少ないからです」(吉田院長)

 とはいえ、科学的に根拠のある「体に良い」食品や運動法についての研究は進みつつある。いいかげんな情報に振り回されないために、普段から健康・医療情報に敏感になっておくことだ。

その少しの痛みが最悪の事態を招く 胃潰瘍の震源地・ピロリ菌の制圧対策(1)

 10人に1人が罹るといわれるほど、ありふれた病の胃潰瘍。周囲でも患った人が多いのではないだろうか。

この病は、胃壁を保護している粘膜などの“防御因子”と、食べ物を消化する胃酸などの“攻撃因子”のバランスが崩れ、胃酸によって胃の粘膜が深くえぐられてしまい、痛みや不快感、吐血や血便といった症状が現れる。

 日本消化器病学会専門医の福田達哉医師は言う。

 「胃潰瘍を軽く見てしまう傾向があるようですが、それは間違い。かつては多くの人が命を落としてきた病気で、今でも自宅で血を吐いたまま亡くなっていたというケースもあります。

胃壁が深く傷つけられ太い血管が切れてしまうと、大量の血が噴水のように噴き出し、出血性ショックによって昏倒して、そのまま死亡してしまう。高齢者になると痛みを感じにくくなるため、症状がそれほど出ていないのに、突然大量の血を吐く例もあるので注意が必要です」

 総合病院には、ほぼ毎日、胃潰瘍による吐血で患者が運ばれてくるという。

搬送された患者は、直ちに胃の中の切れた血管を止める内視鏡的手術を行う。その際、大量の血を浴びるため、医師は防護服のような手術着を着たうえ、ゴーグルをかけて処置にあたるほどだ。

 術後は1~2週間の入院を必要とし、潰瘍が塞がるまでは食事もできない。

 胃潰瘍になる原因は、大きく分けて二つある。それは「ヘリコバクター・ピロリ菌」によるものと、薬剤によるもの。ピロリ菌に感染していると、慢性胃炎を起こしている状態が続き、ちょっとしたストレスを受けただけで潰瘍ができてしまう。

 「それはなぜか。ストレスがかかると、胃酸を分泌するホルモンが増えることに加え、胃の血流が減り、胃壁を保護する粘液も減ってしまいます。つまり、攻撃因子が強まるうえに防御因子が減ってしまうので、潰瘍ができてしまうのです。

ただ、ストレスだけで潰瘍になるケースは非常にまれで、主因のピロリ菌を除菌すれば防げて簡単に潰瘍にはなりません」(前出の福田医師)

 胃潰瘍のもう一つの要因とされる薬剤の影響だが、これはピロリ菌に感染していなくても、痛み止めや“血液をサラサラにする薬”、風邪薬などが原因で、胃潰瘍になるケースだ。

 「動脈硬化などで血をサラサラにする薬(バイアスピリン、幼児用バファリンなどの低用量アスピリン製剤)を飲んでいる人、慢性的な腰痛、頭痛、関節痛などで痛め止めの薬(NSAIDS=非ステロイド性鎮痛薬)を常用している人は気を付けましょう。こ

れらの薬は、胃の粘膜を保護するプロスタグランジンというホルモンを抑制するため、潰瘍ができやすい状態になるからです」(専門医)

どうして起こる?胃炎を招く原因

どのようなことが原因で胃炎を引き起こしてしまうのでしょうか。

胃はとてもデリケート

胃酸は、私たちが食べたものを消化するほどの威力のある、非常に強い酸です。この強い酸から胃の壁を守るのが胃の粘液です。胃の粘液は、多少のダメージを受けても修復できる機能を持っています。私たちが非常に熱いものや冷たいもの、辛いものなどの刺激物を食べても平気なのは、胃の粘膜が胃壁をガードしているからなのです。しかし、これらの刺激物を過剰に摂取し続け、胃の粘膜に負担をかけ続けていると、粘膜は炎症を起こしてしまい、胃炎を招いてしまいます。さらに、胃は、喜怒哀楽の感情やストレスの影響を非常に受けやすく、とてもデリケートな臓器でもあるのです。

日常生活に原因がある場合

胃は、不規則な生活によっても悲鳴を上げやすい臓器です。睡眠不足やタバコの吸い過ぎ、過度のストレスや疲れなどの生活習慣は胃に大きな負担をかけます。また、解熱剤や抗生物質として使用されるアスピリンや非ステロイド系消炎鎮痛薬を服用することによって、胃にダメージを与えてしまうケースもあります。さらに、強い酸性やアルカリ性の腐食性の薬物を誤飲してしまった時も注意が必要です。

食事による原因

特に食事においては、暴飲暴食や不規則な時間の食事、コーヒーやお酒、香辛料などの刺激物は、胃に大きな負担をかけてしまいます。熱い食べものや冷たい食べものも、胃にダメージを与えやすいです。中でも、刺激物や肉などの脂肪分が多い食べものは、胃酸を多量に分泌させてしまいます。また、コーヒーは、その中に含まれるカフェインが胃酸の分泌を促すといわれていますが、コーヒーそのものにはリラックス効果もあり、ストレスに弱い胃には効果的なこともあります。カフェインを多く含む飲み物ばかり飲んでいるわけではなく、適度な摂取であれば問題がないといわれています。

胃の痛みが気になる方は、消化のよいものを積極的に食べ、規則正しい食生活を心がけましょう。

菌や疾患による原因

食生活やストレスなどの生活習慣に関係なく、胃炎を発症してしまうケースがあります。それは、アレルギーや胃に住み着く悪玉菌のピロリ菌、インフルエンザなどの感染症によるものです。また、食中毒によって胃炎になる場合は強い吐き気をもよおします。インフルエンザは回復とともに症状も安定しますが、ピロリ菌は完全に除去しない限り胃の中に住み続けるので、医師の治療を受けることが重要になります。

肝臓病の最新知見や治療法 川崎医大・日野啓輔教授に聞く

目立った症状がないまま肝炎から肝硬変、肝がんへと進行する肝臓病は、治療の難しい病気と恐れられてきた。しかし近年の治療法の進歩はめざましく、早期診断と積極的な治療により、根治したり、進行を抑えたりすることが可能になりつつある。日本肝臓学会が31日に倉敷市で開く市民公開講座(山陽新聞社後援)で司会を務める川崎医大肝胆膵(かんたんすい)内科の日野啓輔教授に、肝臓病の最新の知見や治療法を尋ねた。

 ―肝がんの約60%はC型肝炎ウイルスが原因でしたが、そのC型肝炎に対して画期的な治療薬が出てきましたね。

 従来はインターフェロンという注射剤でしたが、新しい薬は飲み薬で、副作用もインターフェロンに比べて圧倒的に軽いです。非常によく効いて、95%前後の人でウイルスが消えてなくなると期待できます。高齢者や、以前にインターフェロン治療を受けて成功しなかった人、肝硬変に進行した人でも9割くらい効きます。治療をあきらめる必要がなくなりました。

 ―なぜそんなに効くのですか。

 新薬はウイルスが増殖する遺伝子の複製過程を狙い撃ちします。ウイルスの遺伝子型によって薬を組み合わせる必要がありますが、日本人患者の大半を占める型で排除できると考えていいと思います。今後はいろいろな遺伝子型に効く薬も開発される見込みです。

 ―薬の服用期間を教えてください。

 12週間です。非常に高額な薬ですが、国の助成制度があるので、所得によって月1万円または2万円の自己負担で治療を受けられます。今まで症状がないからいいだろうと、ウイルス排除を目指していなかった人に、ぜひ治療を受けてもらいたいです。

 ―ウイルスが消えれば、肝がんに進行することはありませんか。

 インターフェロンでウイルス排除に成功した人でも、10年で5~10%程度の人が肝がんになっています。今後は高齢者や肝硬変の患者さんもウイルス排除が可能になりますが、これらの人たちはより肝がんになりやすいので、ウイルス排除後もフォローアップが大切です。定期的に受診してもらい、お酒を飲み過ぎていないか、体重が増えていないかなどをチェックしていくことが重要です。

 ―肝硬変の治療も変わってきているそうですね。

 これまで肝硬変は安静が必要と考えられていましたが、筋肉は肝臓の働きを助ける上で重要だということが明らかになりました。従って、肝臓がよく機能している段階の肝硬変では、積極的に動いて筋肉量を落とさないようにすべきという考え方になってきました。栄養管理も重要です。エネルギー代謝の面から考えると、朝食前には一種の飢餓状態となっているため、適切なカロリーの夜食を勧めるようになってきました。

 さらに肝機能が低下した非(ひ)代償(だいしょう)性(せい)肝硬変になると、腹水や浮腫の合併症を起こしやすくなります。従来薬と異なる仕組みの利尿剤が最近認可され、難治性の腹水や浮腫にも効果が認められました。この薬が効いて、穿刺(せんし)して腹水を抜く機会が減れば、生活の質の向上も期待できます。

 時には睡眠障害にもつながるような強いかゆみを自覚することがありますが、この合併症にも新しい薬が認可され、多くの患者さんのかゆみを軽減できるようになりました。

 ―がんになった場合でも、内科的な治療が可能でしょうか。

 がんに栄養を送る動脈を詰まらせ、兵糧攻めにする塞栓療法の材料として、大きさが均一の球状塞栓物質(ビーズ)が使えるようになりました。一部は粒子内部に抗がん剤を含有し、腫瘍内で放出する薬剤溶出性ビーズとしても使用可能です。治療はまだ始まったばかりで、成績は今後の結果を待つことになります。

 公開講座を通じて、どんな人が肝がんのリスクが高いかを知ってもらい、きちんと検査を受けていただきたいと思います。がんになっても、進行具合に応じて仕分けされた細やかな治療法があります。日本の肝がん治療は世界一の水準にあると言っていいでしょう。

 市民公開講座「知ってガッテン! 肝臓病の新知識」は31日午後2時~4時、川崎医大現代医学教育博物館(倉敷市松島)で開かれる。同大肝胆膵内科の仁科惣治講師がC型肝炎、同科の富山恭行講師が肝がん、岡山大消化器・肝臓内科の高木章乃夫准教授が肝硬変について、それぞれ最新の診断・治療法を説明する。予約不要で入場無料。問い合わせは川崎医大肝胆膵内科の事務局(086―462―1111)

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 ひの・けいすけ 山口大医学部卒。同保健学科病態検査学教授、同大学院基礎検査学教授を経て2008年から川崎医大肝胆膵内科教授。日本内科学会評議員、日本肝臓学会評議員(市民公開講座企画委員)。59歳。

あなたの胃の慢性不調は「グルテン過敏症」かもしれない

胃腸が強くない人は、小麦などが体質に合わないグルテン過敏症かもしれない。

 記者は約40年間、胃が弱いと思っていた。学生時代は胃痛で学校を休むことが何度もあった。病院の検査では異常なしで、「精神的なものでは」との指摘を受けていた。

 社会人になってからは胃もたれや胃の膨満感のような不調が頻繁にあり、昼食は麺類など消化の良いものにしていた。それでも、夜になってもお腹がへらない。胃が弱いという自覚から、コーヒーは飲まないようにしていた。

■胃腸の不調の原因に

 1年半前、筋肉をつけたくて昼食をしょうが焼きやハンバーグなどの肉料理の定食に恐る恐る変えた。すると、予想外に胃の不調が全くなくなった。夕食時にはすっきり空腹で、コーヒーもOKに。人間ドックでよく言われた「胃の粘膜に炎症の跡あり」は、今年は「とてもきれいです」と改善。腹囲も合計8センチ減り、20代の頃と同じ体形になった。

「新宿溝口クリニック」の溝口徹院長によれば、記者は典型的な「グルテン過敏症」が考えられるという。グルテンは、小麦、ライ麦といった穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。うどん、パスタ、パンなど、主に小麦を原材料とする食品に多く含まれている。

「グルテンは特異的なアミノ酸配列を持っており、その中にはプロリンというアミノ酸が含まれています。プロリンを多く含むアミノ酸配列は人間の消化酵素では分解できず、胃腸に残る。これによってグルテンに過敏な人は胃腸粘膜に炎症が起こり、胃もたれ、胃の膨満感、胃痛、下痢、便秘といった胃腸の不調の原因になるのです」

 だれにでも問題があるわけじゃないが、グルテンの摂取量が多い人ほどリスクが高くなる。

「持続的に腸の粘膜の炎症を起こすと、炎症物質サイトカインが大量に放出されるようになり、脂肪細胞を肥大化させて太りやすくなる。また、肝臓に負担をかけて脂肪肝の原因になりますし、脳に運ばれて細胞に影響し、イライラや情緒不安定などを引き起こします」

■「グルテンフリー」で改善を実感

 SEのAさん(40代)は、溝口院長の外来で、日中の体のだるさ、眠気、集中力低下、うつ状態を訴えた。いくつかの検査からグルテン過敏症が疑われ、徹底した「グルテンフリー」(グルテンを抜く食事)を実施した。

 すると、2週間もしないうちに、これまで17時を過ぎると仕事にならないほど疲労感で集中力が低下していたのが、22時すぎまで絶好調で働けるようになった。Aさんは心療内科でうつ病、パニック障害と診断され、薬も処方されていた。しかし、その薬を飲まなくても、うつ状態やパニック症状が出なくなったという。

「グルテンフリーを実施するまで、彼は会社帰りに菓子パンなどを買うのが習慣でした。それらをやめたので、体重も激減しました」

 グルテン過敏症を判断するには、保険適用外の血液検査がある。しかしそれよりも簡単なのは、試しにグルテンフリーを2週間持続してみることだ。不調が改善されれば、グルテン過敏症の可能性あり。

「グルテン過敏症なら、本人の体調を見ながらグルテンの摂取を調整する。グルテンは、摂取しなくても健康に害のないタンパク質ですから、完全フリーでも大丈夫です」

 基本は、小麦、大麦、ライ麦を使った食品を減らせばいい。

 グルテン過敏症の人は、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に含まれるカゼイン過敏症でもある。分子構造が似ているからだ。カゼインの摂取も避けたほうがいい。

 なお、グルテン過敏症は、摂取後すぐに激烈な症状が出ることもある小麦アレルギーとは発症のメカニズムが違う。また、血糖値の急激な上昇を避けるために行われる糖質制限とも違うので混同してはいけない。

はんにゃ川島が摘出 注意すべき「腎臓がん」のサインとは

お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良(34)の腎臓摘出が話題になっている。川島は4日放送のテレビ番組で、2014年11月に健康診断で腎臓がんが判明し、翌15年1月に摘出手術を受けたことを告白。当時の心境を「32歳なのに早くない? とパニックになった」と振り返った。

 30代前半で罹患するとは中年サラリーマンにとって他人事ではない。どんな病気なのか、医学博士の米山公啓氏に聞いた。

「がんというと50~60代以降にかかる印象がありますが、腎臓がんは比較的、若い時期にかかることがあります。原因ははっきりしませんが、やはりお酒とたばこ、肥満が大きいようです。

腎臓の外側にがんができると痛みがなく、兆候としては血尿が出るくらい。ここで検査をしないと進行してしまいます。検査はまず超音波をやり、心配な場合はMRI検査を受けてください。MRIは解像度が高いので見逃す心配がありません」

 進んでくると痛みを感じ、腹部が腫れてくる。川島のように全摘手術が一般的で、手術はそれほど難しくない。

「腎臓は2つあるので、残りの腎臓で十分機能を果たしてくれます。

ただ、腎臓は血液を濾してオシッコをつくる器官。残りの血液は体を回るので、肺や骨に転移する可能性もある。再発率が高いので術後10年間、なるべく半年に1回は検査を受けてください」(米山公啓氏)

 血尿が出たら、すぐ病院に駆け込むことが重要だ。

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「肥厚性胃炎(ひこうせいいえん)」ってなに?原因から治療法まで、ドクターが答えます!

胃の粘膜が厚くなってしまう肥厚性胃炎とはどんな病気なのでしょうか。

肥厚性胃炎の症状・特徴

慢性胃炎の一種である肥厚性胃炎は、炎症によって胃の粘膜が厚くなってしまう病気です。胃の粘膜が薄くなるのは危険ですが、厚くなることがいいわけではありません。粘膜が厚くなると胃液や胃酸の分泌が増えてしまい、過酸症になってしまうこともあります。

過酸症では、空腹時に胃が痛んだり、胃もたれや胸焼け、げっぷが出たり、すっぱいものが胃からのど元まで込み上げてくるなどの胃の不調が起こります。

また、肥厚性胃炎は場合によって、胃の一部が萎縮し、一部が肥厚してしまう“慢性肥厚性萎縮性胃炎”を発症してしまうケースもあります。

肥厚性胃炎の原因

慢性的な胃炎である肥厚性胃炎は、原因の多くがヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。ヘリコバクター・ピロリとは、感染すると胃の中に住み続ける悪玉菌で、一般的には“ピロリ菌”とも呼ばれています。日本人の50歳以上の約8割もがピロリ菌に感染しているといわれています。

主に幼少期にピロリ菌に感染し、胃の中にピロリ菌が住み続けていると、長い時間をかけてじわじわと胃の粘膜を蝕んでいき、30歳頃から萎縮性胃炎を発症するなど、胃の状態が悪化していくといわれています。

ピロリ菌が原因の胃炎は、感染者全てが発症するものではなく、ストレスを受けやすい人や胃の粘膜を傷つけやすい人などが、発症しやすい傾向にあります。

肥厚性胃炎の治療方法

肥厚性胃炎の治療法は、薬を服用して治療するのが主な方法となり、症状に応じて胃酸を中和する制酸薬(マーロックスなど)、胃酸分泌抑制薬(ガスターやタケプロンなど)や胃粘膜保護薬(ムコスタなど)、胃の運動機能改善薬(ガスモチンなど)などが処方されます。ピロリ菌に感染していた場合には、まずピロリ菌の除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症した患者のみ保険が適用されます。胃に少しでも不快感があれば、生活習慣の改善を図ることが大切ですが、早めに医療機関に相談してみましょう。

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これって胃からのSOS?胃潰瘍の自覚症状ってどんなもの?

なんだか最近、胃が重たい、胃がもたれたりむかつく感じがする…と悩んでいる人はいませんか? もしかするとそれは「胃潰瘍(いかいよう)」かもしれません。

今回は多くの人がかかる病気のひとつ「胃潰瘍」の初期症状や予防法について、医師に聞いてみました。
胃潰瘍ってどんな病気?
胃には、強い酸性の胃酸があります。
普通の細胞であれば溶けてしまいますが、胃の壁には胃が傷つかないように防御する機能が働いています。この防御機能によって、胃は胃酸から守られています。

胃潰瘍はその防御する機能がうまくいかず粘膜が傷ついてしまい、胃の壁がえぐられたような状態になってしまうことです。
こんな初期症状に要注意!
胃潰瘍になったとき、はじめは気付かないこともあります。

以下のような初期症状が出た場合は、注意が必要です。
・胃がもたれる
・食欲がなくなる
・胃がさしこむように痛い、おなかが張ったように痛い
・吐き気がする、嘔吐する
・胸やけがする、すっぱい液体がこみ上げてくる
・背中が痛い

これらの症状が続く場合は内科や消化器内科を受診するようにしましょう。

病状がひどくなると吐血や、胃で出血する影響で便が黒っぽくなる、貧血になる、体重が減るなどの症状がでることもあります。
胃潰瘍になりやすいのはどんな人?
胃潰瘍は、以下のような人がなりやすいといわれています。

・慢性的にストレスがある人
・ピロリ菌に感染している人
・痛み止めなど、長期に薬を服用している人
・アルコールをよく飲む人
・喫煙者
・辛いものなど、刺激物をよくとる人
胃潰瘍って予防できる…?
胃潰瘍は、胃酸が多く出すぎるために胃の粘膜が傷ついて起こることがあります。
これを予防するためにも、以下を意識するとよいでしょう。

・牛乳やスキムミルク、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐などをとる(胃酸を中和されます)
・胃に負担のかかる脂っこい食べ物や強いアルコール、コーヒーなどをとりすぎない
・禁煙する
・辛いものなど刺激物には気をつける
・暴飲暴食を避ける
・ストレスをためない
・家族にピロリ菌感染者がいないかを確認。

ご家族にピロリ菌感染者がいる場合は検査をして保菌していた場合は除菌を行うといいです。
どんな治療がおこなわれるの?
胃が出血が続いている場合には、まず出血している場所に止血剤を使ったり、クリップやレーザーで血を止める治療が行われます。

止血後、または出血がない場合には、薬による治療を行うこともあります。
胃酸の分泌を抑制する制酸剤や酸中和薬、粘膜抵抗強化薬、粘液産生分泌促進薬、胃粘膜微小循環改善薬などの内服にて治療が行われます。

また、胃潰瘍の原因となるピロリ菌が見つかれば除菌療法を行います。

医師からのアドバイス
胃潰瘍は、以前は治りにくい病気といわれていました。現在はかなり治療成績のよい病気です。

それでも治療をしっかりと行わないと難治性潰瘍というやっかいな状態となることがあります。上記の初期症状に思い当たる節があれば、早めに病院を受診するようにしましょう。

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“自覚なし”だからこそ危険 「慢性腎臓病」はこんなに怖い

 慢性腎臓病とは「腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下」「タンパク尿などの尿異常など」の両方、あるいはどちらかが3カ月以上続く状態をいう。進行すれば慢性腎不全になって人工透析が必要になったり、心筋梗塞、脳卒中といった命にも関わる重大病にしばしば陥る病気だが、自覚していない人が多いのが問題だ。

■「無症状」でも安心できない

 むくみや疲労感が症状として挙げられる慢性腎臓病だが、「無症状だから問題なし」と考えるのは間違いだ。筑波大学付属病院腎泌尿器内科・山縣邦弘診療グループ長が言う。

「慢性腎臓病にはさまざまな原因があり、たとえばネフローゼ症候群などの疾患がある場合は、進行しなくてもむくみなどの症状が出ることがあります。しかし、いま増えているタイプの慢性腎臓病は、症状がまったくないケースがほとんどです」

 それは、生活習慣が関係したものだ。高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風・高尿酸血症といった血管にダメージを与える生活習慣病を放置すると、動脈硬化が進み、血液の流れが悪くなる。腎臓にはトータル200万個といわれる「糸球体」(毛細血管でできた微細な球状の組織)があるが、動脈硬化の進行によってこれが壊れていく。

 糸球体は「血液から老廃物を濾過して尿を作る」腎臓の働きに欠かせない組織だ。糸球体の破壊によって、尿中にタンパクが漏れるようになったり、腎機能が落ちていったりし、慢性腎臓病と呼ばれる状態に至る。そうなると自分の腎臓だけでは老廃物の濾過ができなくなり、その働きを代替する人工透析が必要になってしまうのだ。

■人工透析へ一直線のデッドライン

「人工透析が必要な直前まで自覚症状がまったくない人もいます。むくみ、息切れなどの症状が出てきた時は腎機能が相当落ちていると考えた方がいい場合もあります」

 壊れた糸球体は元に戻らないので、慢性腎臓病を完治させる方法はない。人工透析になると、週3回通院して行う血液透析や、在宅で行う腹膜透析を一生続けるか、健康な腎臓を移植する腎移植しかない。「人工透析で腎臓が健康になって元通りの生活に」とはならないのだ。

「慢性腎臓病で最も重要なのは、早い段階で腎機能低下に気づき、生活習慣を変えるとともに、薬物治療などでこれ以上、機能が落ちないようにすることなのです」

 まずは健診や人間ドックなどでタンパク尿と血清クレアチニン値を調べる。血清クレアチニン値は、腎機能の程度を見る「推算糸球体濾過量(eGFR)」のもとになる数値だ。

 ただ、健診では血清クレアチニン値のチェックが義務ではないので、行われていないところも。血液検査でわかるので、少なくとも40歳以降は年1回、調べておくべきだ。

 特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風のいずれかがある人は、知らないうちに腎機能が低下している可能性がある。半年に1回は血清クレアチニン値やタンパク尿を調べた方がいい。さらに糖尿病の人は、尿中アルブミン検査など、早期発見をもっと可能にする検査も受けるべきである。

 日本慢性腎臓病対策協議会のサイトには、年齢、性別、血清クレアチニン値を入力すれば、eGFRがすぐにはじき出されるページ(http://j-ckdi.jp/ckd/check.Html)がある。eGFRの区分が「G3a」(尿異常があれば「G2」)以降だと慢性腎臓病の可能性がある。少なくとも、ここまでに食い止めることが重要だ。また、タンパク尿の程度とeGFRは、脳卒中・心筋梗塞のリスクを測る指標にもなるから要注意。

「動脈硬化が進行して腎機能が低下し、eGFRの数値の悪さとして表れる。eGFRが低下していれば、動脈硬化は全身に起こるものですから、腎臓だけでなく心臓や脳に行く血管も動脈硬化が進んでいると考えられます」

 つまり、脳卒中、心筋梗塞になりやすい。残念ながら、専門医以外では、腎機能を示す数値を重視していない医師もいる。自分で知って、自分で身を守るのだ。

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肝臓にブラック勤務を強いていませんか?あなたの「肝臓のお疲れ度」をチェック

アルコールが体内に入ってくると、肝臓の中で分解作業を行いますが、毎日毎日お酒を飲んでいると当然肝臓に負担がかかります。

長期間肝臓に負担をかけて肝臓の機能低下が進行すると、肝臓が「疲れて」しまい、脂肪肝、肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの深刻な病気に発展することも…。

ブラック企業、ブラックバイトという言葉があるこのご時世、あなた自身が自分の肝臓をブラックな環境に置いているかも…!
あなたの肝臓が今どのくらい「お疲れ」なのか、チェックしてみましょう!
チェックスタート!
□ 週3日以上、お酒を飲む
□ 1日あたりビール大瓶1本以上飲む
□ 1日あたり日本酒3合以上飲む
□ お酒を飲むペースが速い
□ 普段から身体がだるい
□ 足がむくみやすい
□ 風邪をひきやすい
□ お酒を飲んだ翌日は必ず二日酔いをする
□ 目や皮膚が黄色い
□ 手のひらが赤い
□ 肌が荒れやすい
□ 食欲がない
□ おなかが張っている
□ 吐き気を感じる
□ 身体がかゆい
□ 急にお酒に弱くなった

いくつ当てはまったでしょうか?
結果は…
当てはまった数が「0~3個」の人

【特に問題なし】今の生活習慣を維持してくださいね!

あなたの肝臓の「お疲れ」度はそこまで高くないといえるでしょう。

お酒が好きな場合でも、1日あたりビールなら2杯程度、日本酒なら2合程度の適量を守っていただき、また最低週2日は休肝日を設けることが大切です。肝臓を守ることで、今後も長くお酒と付き合っていけると思います。

お酒をあまり飲まないけれども慢性的に疲労がたまっているなど体調不良がある場合には、肝臓以外に問題がないか、内科的な検査を受けるようにしましょう。
当てはまった数が「4~7個」の人

【注意】あなたの肝臓は「ややお疲れ」のようです。

あなたの肝臓は、やや「お疲れ」になっている可能性が高いです。

毎日お酒を飲んでいる人は、この習慣を何年間も続けていると、肝臓への負担が大きくなってしまいます。最低週2日は休肝日を設けるようにしましょう。

お酒をあまり飲まないけれども慢性的に疲労がたまっているなど体調不良がある場合には、肝臓以外に問題がないか、内科的な検査を受けるようにしましょう。
当てはまった数が「8個以上」の人

【要注意】いますぐ生活を見直して!

あなたの肝臓は、とても「お疲れ」になっている可能性が高いです。

肝臓はアルコールを分解するのにエネルギーを必要としており、一気にたくさん飲むと肝臓への負担が大きくなってしまいます。

毎日お酒を飲んでいる人は、最低週2日は休肝日を設けるようにしましょう。また定期的に健康診断を受けて、肝臓の病気がないかをチェックしましょう。
一言アドバイス
いかがでしたか?

飲酒は、肝臓にとても負担のかかる行為です。適度な飲酒は豊かな人生につながりますが、過剰な量の飲酒を毎日続けていると肝臓のダメージが蓄積して取り返しのつかない状態になっているなんてことも…。

私たちが適度な飲酒でリフレッシュしているように、肝臓にも休肝日を設けてリフレッシュさせてあげる機会が必要ですね。

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「沈黙の臓器」肝臓の異常は寝汗で分かる? 毎日よく寝て病気予防

揚げ物や焼肉を、おなかいっぱい食べる。デザートは別腹だからと言って、食後に甘いケーキやアイスも食べる。お酒を飲んで夜更かしをする。歓送迎会の季節などに続けてしまいがちなこんな生活は、肝臓にとても負担をかけている。

 肝臓には、主に3つの働きがある。食べ物を体内で使える形に変えて蓄える「代謝」、アルコールや老廃物など体に有害なものを無毒化する「解毒」、脂肪の消化吸収を助ける胆汁の「生成、分泌」だ(※1)。

 暴飲暴食をして睡眠不足の生活を続けると、肝臓は働きづめで休む暇もない。肝臓は、現代人が知らないうちに酷使しがちな臓器なのだ。

□肝臓と睡眠との密接なつながり

 肝臓の働きと睡眠とは連動しているといえるほど、密接につながっている。規則正しい生活で自律神経のバランスが取れていれば、肝臓の働きも良くなる。しかし、夜更かしで睡眠不足になり、食べすぎ飲みすぎが続いたり、ストレスの多い生活をしていると、肝臓が代謝や解毒などを処理しきれなくなって音を上げる。

 肝臓の機能が低下すると、自律神経が乱れて体調が悪くなる。自律神経の乱れは眠りにも悪影響を与えて不眠症を招き、不眠症がまたストレスになる…こんな負のスパイラルに陥りやすくなる。

□寝汗は肝臓不良のサイン?

 季節を問わず、寝汗をかくときは病気が隠れていることがある。

原因はいくつか考えられるが、その一つが肝機能の低下だ。肝機能が低下すると、自律神経機能も低下する。そうなると寝ている間の体温調整がうまくできなくなり、寝汗をかきやすくなる。毒素もたまりやすくなり、汗がアンモニア臭くなる。

 寝汗が増えて、汗がアンモニア臭いのは、肝機能低下のサインである可能性があるのだ。

□肝臓からのSOSを見逃さないで

 肝臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれる。機能が低下しても、痛みが出ないからだ。肝臓が悪くなっても自覚することは難しい。そのため知らないうちに、肝臓がんにまで進行してしまっていることもあるのだ(※2)。

 その沈黙の臓器も、静かにSOSを出している。寝汗をかいたり、汗がアンモニア臭くなったら、肝臓が悲鳴を上げている可能性がある。そのSOSを見逃さず、病院で肝機能のチェックをしてもらうことが早期発見、早期治癒に結びつく。

□肝機能の低下、睡眠不足、負のスパイラル防止に生活を見直そう

 肝機能の低下と睡眠不足という負のスパイラルにはまってしまったら、どうすればよいのか。ポイントは、食生活と睡眠の改善だ。

 食生活では肉や揚げ物(高タンパク・高脂肪の食べ物)やパンなどを食べ過ぎないことと、アルコールを飲みすぎないことが大切だ。野菜や果物、大豆や未精製の穀物を中心に摂取しよう。特に大豆には肝機能の働きをサポートするサポニンが含まれている。

□肝臓の負担減のために規則正しい睡眠を意識しよう

 肝臓の負担を減らすためにも、睡眠の改善は大切だ。夜型の生活習慣を見直し、適度な運動をして、ストレスが少なく快適に眠れるための生活習慣を心掛けよう。

 質のよい睡眠に変えて、睡眠時間をきちんと確保すれば、肝臓は負担が減って回復していく。不眠のストレスもなくなり、自律神経もバランスが取れてくる。良いサイクルへと導いていくことができるだろう。

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「恐ろしい」といわれる慢性腎臓病…どんなリスクがあるの?

慢性腎臓病が重要視されるようになってきました。腎不全を予防する重要性はもちろん、慢性腎臓病だと心臓や血管系の病気(心筋梗塞、心不全、脳梗塞など)のリスクが高くなることがわかってきたからと考えられます。今回は慢性腎臓病について、医師に詳しい話を聞きました。

慢性腎臓病の検査と診断

慢性腎臓病は以下の値によって診断されます。
・血液検査のクレアチニン値
・尿検査の尿蛋白

ほかにも腎臓がどれだけ機能を果たしているかの指標に「eGFR」というものがあります。
このeGFRの値により5段階にステージ分類されてそれぞれの対応を行います。
※eGFRは以下の情報から算出されます。
・年齢
・性別
・血清クレアチニン値

【慢性腎臓病の診断】
以下の項目により、慢性腎臓病と診断されます。
・明らかな尿異常
・画像検査や血液検査や病理検査で腎障害の存在が明らかである
・GFR(糸球体濾過量)が一定量、3か月以上持続する
『3か月以上持続する』と期間を設けている理由は、急性腎不全のように一時的に腎機能が低下する場合があるためです。

【糖尿病による診断の切り分け】
日本では慢性腎臓病の患者を、さらに糖尿病の有無で分けています。糖尿病による腎障害は、初期に尿中に微量のアルブミンというタンパクの一種が漏れ出ます。これを見つけることで、より早い段階から腎不全に至らないための取り組みを始められるからです。

日本人に多い慢性腎臓病

慢性腎臓病は日本の成人の8人に1人が該当するというとても多い疾患です。

慢性腎臓病の原因としてリスクの高いものは以下のことが挙げられます。
・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病
・喫煙
・肥満
・過量飲酒

メタボリックシンドロームと重なる部分も多いです。

慢性腎臓病の症状・予防法

【症状】
初期には自覚症状がほとんどありません。気づかない間に進行してしまうことが多いですが、このときに病気を見つけることができるかが重要になってきます。病気が進行すると、夜間多尿、体のむくみ、腎性(腎気低下が原因による)貧血、だるさ、息切れなどの症状があらわれてきます。この段階ではもはや初期とは言えない進行状況です。

【予防法】
自覚症状がないときから病気は進んでいきますの。機会があるならば積極的に健康診断を受けましょう。少なくとも1年に1回は診断を受ける機会を作りましょう。採血検査と尿検査で手がかりをつかむことができます。

慢性腎臓病の治療法

一度悪化した腎機能を戻すことは困難です。それ以上の悪化を防ぐことが治療のメインになります。

1.血圧のコントロール
上が140未満、下が90未満になるように減塩生活や肥満の改善、必要であれば降圧薬を用います。ステージによって降圧薬の種類の使い分けが少し異なってきます。
2.血糖値のコントロール
糖尿病があれば食事・運動療法の他、腎機能に合わせた薬で血糖値をコントロールします。
3.生活の改善
脂質異常があれば同じく食事・運動療法とともに腎機能に合わせた薬での治療となります。たばこは厳禁です。

【医師からのアドバイス】

脳卒中や心筋梗塞が見つかった時に、初めて腎機能が悪いことを指摘される場合も多いです。
慢性腎臓病は早期発見することで死亡や透析に至るリスクを減らすことができます。積極的に検診を受けて早期発見に努めるなど、日々の生活を見直すきっかけをもちましょう。

腸の冷えは万病の元? 腸内環境を整えるには

今、注目を集めている臓器といえば「腸」です。“第二の脳”といわれ、神経伝達物質であるセロトニンの大半は腸の中にいる腸内細菌が作っていることが分かってきたほか、腸内環境の良し悪しは美容や健康にも大きな影響を及ぼします。

 「長寿の人はみんな腸が元気。逆に腸に不調をきたす人は長生きできません」というのは、医学博士の松生恒夫さん。松生さんによれば、人間の免疫システムの約60%は腸に集まっていて、腸が健康でないと、病気になりやすくなったり、老化が進みやすくなったりするといいます。

 では、どうすれば腸を健康に保つことができるのでしょうか。松生さんの新刊『長生きしたけりゃ、腸は冷やすな』(主婦の友社/刊)から、腸内環境を整えるのに効果的な食事や生活習慣についてご紹介します。

■“腸の冷え”にはカレーが有効
 猛暑の屋外から冷房のきいた涼しい室内に入り、「お腹が冷えた」と感じたことがある人は多いはずです。この“冷え”というのは東洋医学で使われる概念で、西洋医学では「循環不良」「代謝の低下で起こる血行不良」になります。便秘や下痢などの身体の不調を招くだけでなく、腸の免疫力を弱らせるなど、まさに万病の元ともいえるものです。

 この“冷え”は食事によって体を温めるという方法で対策が可能です。そして、腸を温めて働きを活性化させる代表メニューが「カレー」なのです。

 特に松生さんが勧めるのが、30種類以上のスパイスから作る、いわば本格派のカレー。例えば、スパイスの一つであるターメリックは、日本では「ウコン」として親しまれており、生活習慣病の改善に効果があるといいます。他にもシナモンやジンジャー、クミンなど、様々なスパイスが豊富に使われているカレーは、体の保温力に優れているのです。

 ただ、市販のカレールーはスパイスの量が少なく、調味によってカレーの味に仕上げられているので、健康を考える場合はスパイスから手作りしたほうが間違いありません。

■健康効果に優れた油、エキストラ・バージン・オリーブオイル
 日本は世界に誇る長寿国ですが、同じように長寿が多いのが、サンマリノや地中海沿岸の国々です。この地域は、がんによる死亡者が少ないことで知られています。

 その長寿の秘密は、オレイン酸の宝庫であるエキストラ・バージン・オリーブオイルにあると松生さんは言います。オリーブオイルには、高脂血症の改善やアンチエイジングに欠かせない抗酸化成分が4つ(ポリフェノール、ビタミンE,葉緑素、オレイン酸)が含まれているほか、カルシウムの吸収を助けたり、ピロリ菌を抑制するなど、その働きは枚挙にいとまがないほどです。

 さらに、オリーブオイルを一時的に多量摂取した場合、短時間では小腸で吸収されにくいという検証結果があり、この「吸収されにくさ」が腸内のすべりをよくし、便秘解消に良い効果を与えるのです。オリーブオイルを食卓の中で少し取り入れるといいかもしれませんよ。

■寝る直前の食事は厳禁
 夜遅くまで働いていると、どうしても夕食の時間も遅くなり、食べてすぐに寝るという生活習慣が染みついてしまいがち。しかし、その生活習慣は、十二指腸からモチリンというホルモンを十分に分泌させなくなり、冷えや肥満、腹部膨張感や便秘の元になります。

 このモチリンというホルモンは、いわば深夜の腸内のお掃除屋さん。寝ている間に消化管の内部をきれいに掃除し、朝の食事や排便に備えてくれるのですが、空腹の状態でなければ十分に分泌されないという特性を持っています。

 そして、掃除が不十分だと、腸内の便や老廃物が完全に排泄されず残ってしまい、老廃物が腸内で腐敗。腸の環境は悪化してしまうという悪循環に陥ります。そうなることを防ぐためにも、就寝1~2時間前にはリラックスし、深く睡眠できる環境を整えましょう。

 本書を読んでいくと、いかに私たちの生活の中に腸内環境を悪化させるものが蔓延っているかが分かるはずです。

 そうしたものを全て排除することは難しいですが、腸に良いことを一つずつ実践することなら可能なはず。毎日を元気に過ごすためにも、腸内環境に気を使ってみてはいかがでしょうか。

肝臓が一生で処理できるアルコール量 男性500kg女性250kg   

50才を超えても30代に見える大人気ドクターの南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回は、アルコールとの上手なつきあい方について。

【質問】

 お風呂上がりのビールがおいしくて、毎日飲んでしまいます。週に一度は“休肝日”を作るといいと聞きますが、実際のところどうなんですか?(ホップルン・45才・主婦)

【南雲先生の回答】

“毎日お酒を飲んでいたから肝臓を悪くした”なんて話もよく聞くけれど、じゃあ、アルコールを一切摂らない“休肝日”を設ければ、それで肝臓の機能は元に戻るかというと、そういうことではないんだな。

 実は肝臓がアルコールを処理できる容量というのは決まっていて、一生の間にどれだけアルコールを飲めるかというと、男性なら500kg、女性なら250kgといわれているんだよ。だから、1日抜いたからといって、翌日いっぱい飲んだら、まったく意味がない。

 ちなみに、アルコールの量0.1kgというと、ワインなら1本、日本酒なら4合びん1本、ビールなら中びん4本に相当する。これを毎日飲むとすると、男性なら14年、女性なら7年で“極量”がきてしまう計算になるんだ。

 だから、“休肝日”を設けるというのは、その極量に到達する日を少しでも遅らせようということになるわけだね。

 怖いのは、この極量を超えると高い確率で肝硬変になり、それでもまだ飲み続けると、肝臓がんになる人が多いということ。“すぎた酒は命を削るカンナ”というのがよくわかるでしょう?

これで安眠!寝床でできるストレス解消術

■呼吸に集中して、雑念には「お札」を貼る

 呼吸と筋肉の緊張度の間には深い関係があります。強いストレスにさらされていて心身の緊張が強い人は、呼吸が浅く早くなります。

逆に十分リラックスしている人は、ゆっくり深く呼吸しています。リラックスするためには、今よりも少しゆっくりと大きな呼吸をする必要があるのです。

 腹式呼吸と胸式呼吸のどちらでもかまいません。ゆっくり息を吸ってちょっと息を止め、次にゆっくり息を吐いてまたちょっと止めます。息を吸うときには、胸あるいはお腹の筋肉が緊張することを意識します。

また、息を吐くときに胸あるいはお腹の力を抜くと、筋肉の緊張がどのくらいなくなるかも観察してください。

 ストレスにさらされている人は、呼吸に集中しようとしてもいろいろなことを考えてしまいがちです。そんなときに「考えてはいけない」と思うと、なおさらその考えにとらわれてしまいます。

考えや悩みごとが浮かんできたら、イメージの中で「雑念」や「後で」と書いたお札を貼りましょう。だんだん気にならなくなってきます。

■ストレスによる体と心のコリをほぐす

 呼吸だけではなかなかリラックスできないなら、積極的に筋肉を緩めましょう。不眠に対するリラクゼーション法で、最も多く用いられている技法が「漸進的筋弛緩法」です。

 この方法では、体の各部位の筋肉に力を入れることで意識的に筋の緊張を高めておき、そのあと一気に筋肉の力を抜きます。すると、単に筋肉を緩めたときよりも強いリラックス効果を得ることができるのです。

 布団に寝ころんだまま、手足は伸ばして手を体の近くに置きます。ゆっくり呼吸をしながら目を閉じて、70%くらいの力で両手を握りしめます。

5秒ほど握ったら一気に力を抜きましょう。そのあと30秒ほど、筋肉が緩んでいる状態をぼんやり実感します。

両手が終わったら、肩や脚、顔でも緊張と弛緩の練習をします。体のすべての部分をやる必要はないので、自分のやりたいところだけを行ってください。

 体の緊張がほぐれてきたら、上で説明した呼吸法をもう一度やってみましょう。息を吐くときに全身の力を抜くようにすると、さらに効果的です。

膵臓に水がたまり袋状になる膵のう胞 悪性化の可能性もある  

膵臓は胃の後ろあたりにある十二指腸に接続する細長い臓器で、消化酵素が含まれる膵液とインスリンなどのホルモンを分泌している。

 膵のう胞は膵臓の内部や周囲に液体が溜まり袋状になったもので、大きく腫瘍性と非腫瘍性に分けられる。

膵のう胞の約30%は非腫瘍性の仮性のう胞だ。腫瘍性には膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)や粘液性のう胞腫瘍(MCN)、漿液性のう胞腫瘍(SCN)などがある。

 この4種類で約80%を占める。腫瘍性の一部は悪性化する可能性もあり、的確な診断が欠かせない。

 東京医科大学病院消化器内科の糸井隆夫准教授に話を聞いた。

「診断は超音波内視鏡やCT、MRIなど画像検査で行ないます。仮性のう胞は風船のような丸い形をしています。IPMNはブドウの房状、MCNも丸形ですが中は複数の小さな部屋に分かれています。

 SCNは、固まり状やブドウの房状など様々の形があります。見た目が似ていて判断しにくい症例もあるので、専門病院の診断で治療方針を決める必要があります」

 仮性のう胞は、急性膵炎や慢性膵炎の炎症に伴い、膵臓の一部に膵液が溜まり膨れたもので、小さいものは無症状で、時間が経過すると自然と消えるものが多い。しかし大きくなると、上腹部や背中に息苦しさや痛みを感じることもある。

 腫瘍性のIPMNは、膵臓で作られた膵液を十二指腸に流す膵管の粘膜に粘液を作る細胞ができ、この粘液が膵内に溜まりブドウの房状の袋ができる。

MCNは膵尾部に粘液を作る細胞ができて、のう胞となるものだが、発症頻度はIPMNの方が高い。SCNは粘液性に比べて悪性化しにくいといわれている。

課題は“誤診”と医師選び 「慢性胃炎治療」の意外な落とし穴

日本人の6割に胃炎があるといわれている。慢性的な胃炎を引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が、胃がんなどの原因になっていることは知られているが、それを放置している人がまだまだ多いということ。医師にも問題があるという。

 慢性胃炎にかかっている人は、ほぼ100%がヘリコバクター・ピロリ菌に感染している。感染があると、ピロリ菌を退治しようとして大量の白血球が胃の粘膜に集まり、サイトカインという物質が放出される。

しかし、ピロリ菌は胃の粘膜ではなく胃粘液の中を泳いでいるため、サイトカインが届かない。そのため“誤爆”で自分自身の粘膜を傷つけることになり、炎症を引き起こす。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)は言う。

「アルコールやストレスなどが原因になる急性胃炎なら、放置しておいてもそのうち改善します。胃の粘膜は再生力が強いので、一時的な炎症があっても元に戻るのです。しかし、ピロリ菌によって起こる慢性胃炎は、除菌しない限り続きます。

粘膜はジワジワと破壊され続け、そのうち粘膜がペラペラになってしまう萎縮性胃炎が進みます。これが、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になるのです」

 胃とは関係ない病気も引き起こす。慢性胃炎があると、サイトカインも放出され続ける。サイトカインは全身の血管を巡って免疫の働きを狂わせ、慢性じんましん、慢性頭痛、悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病といった病気の原因になる。

 血管も傷つけられるため動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクもアップ。また、脳神経系にも大きな影響を及ぼし、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2倍になるという報告もある。

 まさに“万病のもと”といえる慢性胃炎をしっかり治すには、ピロリ菌を除菌するしかない。

「ピロリ菌を除菌すると、半年ほどで慢性胃炎はなくなります。すでに萎縮性胃炎になっている人も、10年弱で胃の粘膜が再生して萎縮が改善します」(江田氏)

■万全を期すなら他の検査法も

 ただ、慢性胃炎の治療には落とし穴がある。これといった自覚症状が出ないため、気づかずに放置している人が多いこともそうだが、“誤診”も少なくないという。

 現在、全国の都道府県で「ABC検診」と呼ばれる胃がんリスク検診が行われている。「ピロリ菌感染の有無」と「ペプシノーゲン検査」(胃粘膜から分泌されるペプシノーゲンの血中濃度を測定し、萎縮の進行度を診る)により、胃がんにかかりやすい人をスクリーニングする有益な検診といえるが、これだけでは感染を見落とすケースがあるという。

「ABC検診では、ピロリ菌がいない人をA群、ピロリ菌に感染していて胃の萎縮が軽い人をB群、萎縮がひどい人をC群に分けます。さらに、過去にピロリ菌に感染していたものの、胃が荒れすぎたためピロリ菌が自然消滅した人はD群に分類しています。

D群の人は〈もうピロリ菌を除菌する必要がない〉と判断されるのですが、D群の人を尿素呼気試験で調査した研究によると、実際には50%の人にピロリ菌が存在し、除菌が必要だったのです」(江田氏)

 加齢が進むと血液中のピロリ菌の抗体の値が自然に下がってきて、消えてしまう人がいるのが見落としの原因だという。検診で「ピロリ菌陰性」と診断されても、万全を期すには他の検査法でも調べたほうがいい。

「診てもらう医師にも気をつけてください。ひと昔前の医師は、慢性胃炎を〈年をとれば誰にでも起こるもので、放っておいても問題ない〉と誤って解釈していました。こうした古い考えにとらわれている医師も、残念ながら少なくないのです」(江田氏)

 慢性胃炎を治すなら、新しい知識を持った「日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医」に診てもらうべし。

お腹が張るアナタは胃が原因!パンパンお腹とはサヨウナラ「逆流性食道炎の薬飲む」「コーヒー、酒飲まない」

便秘でもないのにおなかがやたらと張るアナタ。この3つを守ることで、ツライ張りとも縁が切れるはず。

1.「逆流性食道炎」の薬を飲む

おなかがやたらと張ってしまう人の多くが、実は「逆流性食道炎」なのだとか。この「逆流性食道炎」は最近よく耳にするほど、とても多くの人が知らないうちにかかっている病気。

おなかの胃酸が人より多く作られ、その胃酸が食道に向けて上ってくるという厄介な症状を持つこの病気は、アナタのおなかがパンパンに張ってしまう大きな原因となっています。市販で売られている「逆流性食道炎」の薬を飲む事で緩和されるそうなので、うまく利用すると良いかも。

2.「コーヒー」と「お酒」を飲まない

ガスが腸内で作られないように食事には気をつけているのに、なぜかおなかが張る!それもそのはず、おなかが張る原因は「ガス」だけではないのです。

実は、消化器に「ある刺激」を与えてしまうことでおなかが張ってしまうそう。それが「コーヒー」と「アルコール」だそうで、長年おなかの張りに悩んでいた人たちがこの2つを止めたことで張りが一気に引いたというケースが多く存在しているみたい。ガス防止だけではダメなのです!

3.食べる時間が大切。

「体内に入れる物」ばかりに気を取られ、肝心な「タイミング」を忘れてはいませんか?身体にとても良い食べ物だって、タイミングを誤ると翌日大変なことになるそうですよ。

食事の時間は決まった時間にすると身体の消化機能がアップするそうだから、生活リズムならぬ「食事リズム」を作ると良いのかも。そして、就寝2時間前には絶対食事をしないこと。

そうしてしまうことで消化しきれなかった食べ物と消化液が寝ている間に逆流してしまい、おなかの張りの大きな原因である「逆流性食道炎」を引き起こすことになってしまうそう。

食べ物に気をつけるだけではパンパンおなかはどうにもならないのです。最近とても多いと言われるこの「逆流性食道炎」にアナタも気をつけて!

ウイルス性腸炎にかかりやすい人の特徴とは??

ウイルス性腸炎とは、腹痛、嘔吐、下痢、発熱などの症状を引き起こします。代表的なウイルスには、秋から冬にかけて感染の多いノロウイルスと、冬から春にかけて多いロタウイルスがあります。

ウイルス性腸炎と一言でいっても、罹るウイルスの種類によって、感染時期や症状は異なります。また、ウイルス性腸炎に罹ってしまうと、効果的な抗ウイルス薬がないため、治療は対処療法のみになります。そのため、予防がとても大切となってきます。

ところで、毎年のようにウイルス腸炎に罹る人と、ほとんど罹らない人がいますが、実は毎年罹ってしまう人には、ある共通した特徴があるのです。

■ 1. うがい、手洗いをほとんどしない

感染予防の大原則といえば、うがい・手洗いですよね。
帰宅時や食事前・トイレへ行った後にきちんと手洗いやうがいをしている人は、手に付着したウイルスを洗い流すことが出来ます。

逆に、きちんと手洗いをしないまま生活をしている人は、腸炎の原因となるウイルスが手に付着したままになり、食事の時などに経口感染しやすくなります。

■ 2. 生ものが大好き

しっかり加熱調理されていない食品は、それだけで腸炎のリスクが高まります。特に冬場にオイスターバーなどで生牡蠣を食べるのが大好きな人は、ノロウイルスに感染するリスクが高くなるでしょう。また、小さいお子さんをお持ちの方は、お子さんに生牡蠣は与えないようにしましょう。

■ 3. 小さい子供を持っている、または保育園や幼稚園に勤務している。

子供はロタウイルスやノロウイルスなどのウイルス性腸炎に罹りやすい環境にいます。
また、感染後に嘔吐や下痢をして、その処理をする時に、大人が二次的に感染してしまうケースが多いのです。

吐物や糞便にもウイルスは存在するため、処理する際は手袋とマスクを着用して、飛沫・経口感染をしないように予防することが大切です。また、処理した後は、その場所を消毒して、ウイルスを拡散させないようきちんと対策をとることも大切です。

胃もたれにやさしい飲み物ってありますか?

夏場はお盆などの帰省や夏休みの旅行などで、食べないようでいて実は食べてしまうことが多い時期ですよね。

アイスクリームなども口当たりがよく、ついつい口にしてしまいがちですが、脂肪分も多く、量を食べてしまうと胃もたれを起こしてしまうことがあります。

またビアガーデンで気分よく何杯もビールを飲んで、から揚げやフライドポテトといった油っこいおつまみをたくさん食べた時など、翌日どうも胃の具合が……といったことも経験のある方が多いのではないでしょうか。

そんな胃もたれでお困りの方に、おすすめの飲み物について医師に教えていただきました。

胃もたれに優しい飲み物・3種
1:安心して飲めるのは水
水道水でもいいですし、ミネラルウォーターを飲む習慣のある方は、できるだけ硬度の低い軟水を選ぶようにするとよいでしょう。

<ポイントは温度>
可能であれば、冷たく冷やしたものではなく室温か、少し温めて飲んだ方がより胃には優しいと思います。

2:ホットミルク
胃に優しい飲み物の代表格。牛乳に含まれるたんぱく質が胃の粘膜を優しく保護してくれます。暴飲暴食で弱った胃にはぴったりといえそうですね。

3:リンゴジュース
ちょっと意外かもしれませんが、リンゴジュースもおすすめです。じつは、消化を促してくれる効果があるのです。ただ市販のジュースよりも、可能な限り手作りのリンゴジュースのほうが◎。安全面はもちろん、酵素などの効果の点でも最高といえるでしょう。

キャベツもおすすめ!

ジュースにするのは難しいですが、キャベツに含まれる栄養も胃にはとてもよいことが知られているので、キャベツを軟らかく煮たスープなども胃もたれには効果的といえそうです。

胃もたれのときにNGなのは……
反対にカフェインを含む飲み物や極端に冷たいもの、熱すぎるものは刺激が強いので避けましょう。スパイスの強いカレーなども控えたほうがいいですね。

医師からのアドバイス
いかがでしたか?身近な飲み物や食べ物にも、胃の調子を整えてくれるものが多くあります。こういったものを活用しながら上手にご自身の胃と付き合っていけたらいいですね。

回数が減ったのに「ゴルフ焼け?」と聞かれたら肝臓癌かも!?

<病気の予兆を見逃すな/医学ジャーナリスト・市川純子>

 その不調は病気のサインかも!? 私たちを襲う危険な病気とその予兆を、ケーススタディで紹介します。

◆脂肪肝と肝機能障害を放置していたら肝臓癌に!

 Gさんは商社マン。働きざかりの40代前半から50代は、アジアの都市を2年おきに転々としていた。その際もGさんは、空気や食事、子どもの教育と学校、妻の親の看病のことを考えて単身赴任を選択。

そのため、新しい土地に赴任するたびにしばらくは自炊をするが、慣れてくると地元の人が行く屋台でつまみを頼みながらビールを飲むという夕飯になってしまうのは、仕方がなかった。

なかでも一番長く駐在したのは台北だ。繁華街の夜市は、たくさんの屋台が道路いっぱいに出て毎晩地元の人で賑わっていた。いつも行く屋台のスタッフや常連は、カタコトの日本語で声をかけてくれた。

屋台料理で一番好きだったのは、クレープのような丸く焼いた卵焼きで、野菜炒めを巻いて食べる。お気に入りの屋台で、それをつまみに夕方から地元のビールを飲んでいると、ここが異国であることを忘れるほどだった。

テレビの日本語放送は一局だけ。自宅に帰っても、とりたててやることもないので、いつもこの屋台で過ごしていた。居心地がよくて、ついついお酒が進んでしまっていたわけだ。

たまに帰国して受ける年に一度の会社の健康診断では、脂肪肝と肝機能障害を長年指摘され続けていたものの、20代の頃のように酒が飲めなくなってきたのは、単なる歳のせいだと思い込んでいた。

 そんなGさんが、本社勤務を命じられたのは数年前のこと。商社マンは、時差のある海外とのやり取りが多いビジネスなので、帰国後、仕事やメールは朝早くから夜中まで続いた。

そのため、飲みに行く日も休日のゴルフも海外時代より激減。海外赴任時代のほうが気楽で時間もあった。しかし、同僚からは「ゴルフに行って日焼けした?」と聞かれることが多い。なぜか首の横の赤い痣も消えない。しかも右肩にはいつも痛みがある。

気になって健康診断を受診した際に、医師からこう告げられた。

「Gさんすぐに肝臓の精密検査をしましょう」と。検査の結果、大きめの肝細胞癌と告げられた。手術をすすめられたが、その後、インターネットで切らない治療法があると知って、すぐに連絡したGさんだった。

◆5cm以上の癌も陽子線なら治療効果が期待できる

 Gさんの症状について、南東北陽子線治療センター(http://www.southerntohoku-proton.com/)副センター長の中村達也医師は、再発率の高い肝細胞がんにおいて、陽子線治療のメリットを語っています。

「下の写真は2年前に当センターに来られた60歳代男性です。右側腹部痛で近医受診。肝腫瘍が見つかり手術を推奨されたが陽子線を知り受診されました。

腫瘍が10cm以上あり腫瘍破裂の危険があったため、まずは血管内治療を先行した後、陽子線治療を7週間の通院で治療されました。2年たった今も腫瘍の再発はなく元気に過ごしておられます」(中村医師)。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=871436

 中村医師は、「肝臓癌に対する放射線治療は5cm以下に対しては定位照射などで対応可能であるが、それ以上の場合はX線治療では難しくなります。

しかし陽子線であれば5cm以上の肝臓癌に対しても治療効果が期待できるため、治療法の選択枝として挙げられます。

ただし現在は先進医療のため健康保険外の治療となり南東北がん陽子線治療センターでは288万3000円の自己負担が必要となります。入院治療の場合はこれに入院費が加わります」と語っています。

【市川純子】

1961年栃木県生まれ。私鉄系広告代理店、PR 会社を経て、2004年ヘルスケア、スキンケア、栄養および食に特化したPR 会社「株式会社ジェイアンドティプランニング」を設立。20年以上ヘルスケアのビジネスをサポートすると同時に、数多くの疾病啓発や生活提案に取り組んできた。

医療全般、スキンケア、栄養療法などが得意分野。製薬会社、医療機関、化粧品会社、食品会社などのクライアントを数多く受け持つ。著書に『危険な病気の意外な予兆69』(宝島社)

1日3食はNG? 胃の調子がどんどん良くなる3つの方法「普段からガムを噛む」

食生活の乱れや疲労、ストレス等々、現代は何かと胃に厳しいことばかり。とくにこの時期、五月病はクリアできたものの、「どうも最近胃の調子がすぐれない・・・」という人も少なくないのでは?

じつは、日ごろ何気なく行なっている食生活の中には、知らずのうちに胃に負担をかけてしまっていることもあるのです。

たとえば、「1日3食しっかり食べましょう!」という健康の常識は、胃の弱い人にとっては非常識ともいえる行為だったのです!

そこで今回は、胃痛や胃もたれなど、いまいちパッとしない胃の調子を改善するための3つの食生活習慣をご紹介します。

●1日頻回ちょっとずつ食べよう

ちなみに、かつての日本では1日2食が一般的だったようです。しかし、「武士社会の必要から発生した実質1日3度の食事は、室町時代に始まり、江戸時代に一般化した」とも言われています(『日本の食文化―その伝承と食の教育』より)。

たしかに今の世も、企業戦士はじめ武士さながらに戦っている人はたくさんいます。しかし、胃弱な人の場合、1日3食しっかり食べていては、かえって本領を発揮できないことにもなりかねません。

胃の弱い人、あるいは、胃の消化力が弱っているようなときは、通常1回分の食事を2~3回に分割し、2~3時間おきに食べましょう。

一気に食べると胃は消化活動に追われ疲弊してしまいますが、少量をちょこちょこ食べる分にはさほど負担がかかりません。

また、この食べ方だと血糖値の急激な上昇もセーブすることができるので、ダイエットにもグッドなのです!

●普段からガムを噛もう

胃酸の出過ぎは胃痛の原因になります。また、消化不良は胃もたれを引き起こします。このふたつを予防するには、よく噛んで食べることが基本になります。

食べ物を消化するには酵素のチカラが欠かせません。酵素にはたくさんの種類がありますが、最初に活躍するのがアミラーゼで、これは唾液に多く含まれています。そして、唾液をたくさん分泌する方法がよく噛むことなのです。

大量のアミラーゼにより最初の段階で食べ物が十分に分解されていれば、胃への負担は軽くて済みます。胃酸の分泌も抑えられるので、多少胃の働きが弱まっていても消化活動はラクになるわけです。最低でもひとくちにつき30回は噛むようにしましょう。

普段からガムを噛むのもおすすめです。噛むことで唾液が分泌されるため、とくに食前に噛むことで胃への負担が軽減されます。同じ理由で、梅干しやレモンを食前に口にするというのもよいでしょう。

●肉類・乳製品は控えめに

脈略と米食文化を受け継いできた日本人。それゆえ、脂質や動物性タンパクを分解する酵素を分泌するのは不得意だったりします。

もちろん、「ばんばんお肉を食べてもまったく問題なし!」という人もいるわけですが、胃の弱い人や胃の消化力が弱っているときはほどほどを心がけましょう。

欧米の食文化が入ってきてまだ100年程。うまく適応できないのも当然なのです。


異常値になった理由が重要な肝機能


どこの結果でも時系列で見られるようになった

 平成20年以降の健康診断では、肝臓に関する検査はGOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTの3種になりました。スクリーニングとしては必要にして十分な項目でしょう。

 検体検査の専門学会では“標準化”といって、血液などの計測をした場合、どこの病院でもどこの検査センターでも同じ結果がでるように試薬や測定手順などを統一する努力をしてきました。

一般の人たちから見ると、どこで測定しても同じ結果になるはずと思われるでしょう。しかし、実はわりと最近まで、GOTやGPT、γ-GTをはじめ多くの検査項目は検査機関ごとに検査機器ごとに測定結果と基準範囲が異なっていたのです。

 すなわち同じ人の血液を同時に5カ所の検査センターに提出したとすると、5通りの結果が出ていたのです。しかし昨今のように転勤や転職が多い時代になると、検査結果を時系列に比較しにくくなってしまいます。この不便さは標準化が確立して解消してきました。

 さて肝機能で異常があった場合、既に何らかの肝臓病の存在が判っている場合は主治医がフォローしてくれているはずですから、主治医一任としていいと思われます。異常値になった理由が読めないときは精密検査に進むことになります。

まずおさえておくのはウイルス性肝炎の検査

 まずおさえておく検査はウイルス性肝炎の検査です。A型肝炎は一般に症状がはっきり現れるので、健診で発見されることは稀でしょう。健診由来の検査では、通常はB型とC型肝炎の検査が行われます。

B型もC型も主に血液を介して感染します。性病としても感染します。B型肝炎は献血時の検査が完璧に行われるようになり、また母子感染の対処が完全に行われるようになり減少傾向にあります。

 また、B型、C型肝炎とも慢性化して肝硬変になると、肝がんを併発することが分かっています。

肝硬変になる前の慢性肝炎の段階で、インターフェロンで治療をすると病勢が安定しますので、専門医のもとで治療開始のタイミングをみながら経過観察をします。

 ウイルス性肝炎はこのほかにD型、E型、G型、TT型が確認されています。B型、C型が否定された際には検査することになるかもしれません。

 F型は一時ウイルスが確認されたとの報告がありましたがその後の再確認ができておらず、今のところ欠番となっています。

超音波検査で精密検査

 さらに健診後の精密検査で行われるものに超音波検査があります。

超音波検査は妊娠中にも安全に使えるもので、肝臓、胆のうのほか、膵臓、腎臓、脾臓の状態も検査でき、卵巣、子宮、前立腺にも有用で、心臓の筋肉の動きや弁膜病変、腹部の太い血管や足の血管の病変の検出にも応用される手法です。

 肝機能障害からの精密検査としての超音波検査では、最悪肝がんが見つかることもありますが、一番多いのは肝臓脂肪沈着です。

 超音波は水の中は簡単に通過しますが、空気など気体があると減衰します。骨や結石などがあると通過できません。

脂肪組織では脂肪の量に応じて反射します。超音波を肝臓にあてて反射して戻ってきた超音波をコンピュータで画像に合成すると、肝臓内の脂肪の量を画像として見ることができます。

 脂肪沈着量は軽度、中等度、高度の3段階で表現します。中等度、高度があまり長期間にわたっていると肝硬変に進展しますので要注意です。

 肝臓に脂肪がつく最大原因は飲酒によるカロリーの摂り過ぎです。

肝障害が肝臓脂肪沈着のためと確認されたときは、何とか脂肪を抜く作戦をたてる必要があります。さらなる脂肪沈着を進めないために、節酒とダイエットは一応必要です。
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肝臓についた脂肪は落ちにくい

 しかし、肝臓についた脂肪は、使われなかったエネルギーが貯蔵されている状態ですから、この貯金を積極的に消費する作戦をたてるべきでしょう。

すなわち運動をして貯金をおろすことが一番です。ほぼ毎日、あまり激しくない有酸素運動を続ける習慣をつけたいものです。

 実は日々1万歩ほどの運動をすると、メタボリック症候群などで槍玉に上がっている腸間膜などについた内臓脂肪は割りと早く減少します。しかし、同じ内臓にある脂肪でも、肝臓の脂肪はなかなか抜けてくれません。

 気長に長続きできる運動を2年間くらい行う必要があります。

毎日ひと駅手前で降りて歩いて帰るなど結構努力したのに、1年後の健診でも肝臓脂肪が減っていなくて、がっかりしてウォーキング習慣をやめてしまう人がいます。もう1年頑張ってもらうと、成功することが期待できるのですが…。

 GOT、GPT、γ-GTの異常は、肝臓ほかに胆石の存在や胆のう、胆管の病気のためのこともあります。また心臓や骨格筋が原因のこともあります。さらに常用している薬品やサプリメントが犯人のことも時々見かけます。

食生活以外にも潜む脂肪肝のリスクとは?

脂肪肝とは肝臓疾患のひとつで、肝臓の中に中性脂肪が過度に蓄積されることで発症します。肝臓には通常3%~5%程度の脂肪細胞が含まれていますが、脂肪細胞の割合が5%を超えた状態を脂肪肝と呼びます。

例えば、糖分や脂質を多く摂取するような食生活をおくっている人は、脂肪肝になるリスクが高いといえます。日本でも食生活が欧米化し始めた1980年代から、脂肪肝になる人がよく見られるようになりました。

◆食生活以外にも潜む脂肪肝のリスク
脂肪肝の原因は、脂質が多い食生活以外にもいろいろあります。その中でも注目したいのは、アルコール習慣です。

日々の晩酌など、慢性的に体内にアルコールが入ると脂肪肝のリスクが高くなりますが、飲酒の量も大きく関係しており、当然ながら多量に飲む人ほどリスクは高まります。

では、どれくらいの量が「飲みすぎ」なのでしょうか?体質などにもよりますが、ひとつの目安としては、純アルコールに換算して20gと言われています。

これはビールなら500ml(アルコール度数5度の場合)、日本酒なら1合(同15度)、ウイスキーなら(同数43)グラス1杯程度です。これらのいずれかを毎日のように飲んでいる人は、脂肪肝のリスクが高いと言えます。

◆自覚しにくい肝臓疾患
脂肪肝に限らず、肝臓疾患は自覚症状が出にくいという特徴があります。肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれるゆえんです。

そのため、特に体に異常などを感じることもなく、たまたま健康診断で引っ掛かったことで発覚したというケースも少なくありません。

アルコールが原因の肝臓疾患は禁酒することで改善できる場合もありますが、「NAFLD」と呼ばれる非アルコール性の疾患の場合は、早期の治療が必要です。

飲酒の習慣がないのに脂肪肝と診断された人は、ウイルス性や自己免疫性の肝炎が原因であることや、場合によっては原因不明ということもあり得ます。

◆お酒を飲んでいなくても危険!
NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)の患者のうち、10%は「NASH」(非アルコール性脂肪肝炎)と呼ばれる疾患を発症すると言われています。

NASHは肝がんや肝硬変に発展するリスクがあり、また放置しても治ることはありません。放置すると5~10年後には約5人に1人が肝硬変を引き起こすと言われておいるため、注意が必要です。

◆NAFLD・NASHの治療法
NAFLDやNASHといった肝疾患は、食事療法や運動療法によって血液中の脂肪細胞を減らす治療がメインとなります。

重度の場合は抗酸化作剤や糖尿病の治療に使われるインスリンなどを注射するといっった薬物治療が用いられる場合もあります。

ただし、薬物治療の効果はまだはっきりと確立されているわけではないため、生活習慣と食生活を見直しながらコツコツと治療することが必要です。

異常がないのに胃が辛い もたれ感を改善する方法を医師解説

異動・転勤が多い春は気をつかうことが多く、ストレスもたまりがち。

1都3県の上場企業に勤務する男女800人を対象としたアンケート調査で「ストレスがある」と答えた人は674名。

そのうち約6割が「胃が痛くなる」

(25.7%)「下痢がちになる」(14.5%)

「胃にガスがたまりやすくなる」(14.4%)
などトラブルを抱えていると分かった(2015年ヤクルト調べ)。

この胃腸トラブル、病院へ行っても解決できない経験をした人も多いのではないだろうか。

 それというのも、検査をしても炎症や潰瘍などの原因が見つからず、辛いのに打つ手がないことが多かったからだ。

ところが2013年、そんな胃の症状が「機能性ディスペプシア」という保険病名を獲得。治療したくてもできなかったジレンマは解消されつつあると、東邦大学医療センター・大森病院総合診療科の瓜田純久教授は話す。

「機能性ディスペプシアとは、症状の原因となる異常が見つからないのに、胃の痛みや胃もたれなどの辛い症状が慢性的に続く状態です。患者数は1500~3000万人とも推計されています。

おもな症状に、『食後のもたれ感』、『食事を始めてすぐに胃が一杯になる感じ』や、みぞおちの痛み、焼けるような感じがあります。

こうした症状はQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の低下につながりますから、積極的に治療ができるようになったのは、喜ばしいことと考えています」

 しかしその一方で、治療をする上での悩みもある。

「2014年に、機能性ディスペプシアの治療ガイドラインができました。しかし、もともと器質的な異常の見られない病気ですし、慢性的に症状が続くことも多々あります。患

者さんの負担を軽減するためにも、さらに医療費の増大を抑えるためにも、できる限り薬を使わず、安全性の高い食品で症状を改善することができれば、というのが臨床医としての願いでした」(同前)

 そこで瓜田教授らは、善玉菌として知られるビフィズス菌のうち、「B.ビフィダム Y株」を使っての研究を始めた。

「眠くならない」のは老化の証拠!?朝型に切り替え、良質な睡眠をとるための方法6カ条

サーカディアンリズムの基礎知識

夜眠れない、昼間に眠くなるといった睡眠の悩みを抱えている人が増えています。

睡眠は精神や肌の状態にも大きな影響を及ぼします。睡眠は実は幸せ度に最も影響する要因のひとつなのです。

体温や血圧などの僕たちの体の生理現象は、体中の細胞に備わっている体内時計(サーカディアンリズム)によってコントロールされています。

朝起きて、夜眠くなるという睡眠と覚醒の24時間のサイクルが毎日やってくるのも、このサーカディアンリズムによるものです。

脳の視交叉上核というところにある「主時計」に1日の始まりを知らせるのが朝の光です。

なかでもそれに含まれるブルーライトが重要ということがわかってきました。

また、心臓や胃、肝臓などの臓器にも「末梢時計」があり、こちらは主に食事の内容やタイミングによって影響を受けていると考えられています。

 ですから、朝起きたときにはまずカーテンを開けてブルーライトを浴び、朝食をきちんと食べることで、サーカディアンリズムが規則正しく刻まれ、睡眠のリズムも整って眠りにつきやすくなるのです。

サーカディアンリズムの乱れはエイジングを加速する

 近年、夜型の生活や不規則なライフスタイルによって、このサーカディアンリズムが乱れ、睡眠障害や生活習慣病の発症に大きな影響を及ぼすという報告が数多くなされています。

「夜寝る前にパソコンやスマートフォンの画面から出るブルーライトを浴びているとサーカディアンリズムが乱れる」

「夜の過剰な光と不規則な生活でがんや生活習慣病のリスクが増える」といったことは、この連載の中でもお伝えしてきました(「寝る前のメールチェックは太る!?」「ノーベル賞の青色LED、体への影響は?」)。

 2013年には、時計遺伝子をうまくはたらかないようにしたマウスの実験で、睡眠中に高まるはずの酵素の産生が減り、通常では見られない脳細胞の破壊が起きているという報告もありました。

サーカディアンリズムの乱れは、生活習慣病だけでなく脳の老化も促す可能性があると考えられます。

 サーカディアンリズムの乱れは、脳だけでなく体全体のエイジングを進めるという見方もできます。

昔からいわれてきた「早寝早起き、規則正しい生活」は、アンチエイジングのためにもとても大切なのです。

胃のムカムカの対処法と、再発を防ぐために守りたい7つの習慣

■辛い胃の痛み。その原因は大きく分けて2つある!

 胃もたれ、胸焼け等、食べ過ぎた後は毎回「こんなことになるなら次は食べ過ぎないぞ!」と心に誓うものの、同じことを繰り返してしまう人も多いと思います。

 もちろん最初から食べ過ぎないということが一番の対処法であり、食べすぎた後に言い出しても後の祭り。この辛い痛みの対処法について考えてみましょう。

 まずは、食べ過ぎがなぜ胃もたれ・胸焼けを引き起こすかについてお話します。メカニズムは大きく分けて2つあります。

 食道と胃をつなぐ部分にある「下部食道括約部」と呼ばれる巾着の口のような部分があります。暴飲暴食によって、この部分が疲れてしまうと、胃の辺りがムカムカしたり胃もたれを感じたりします(逆流性食道炎)。

 胃酸は、塩酸を含む強酸性の消化液です。基本的に、胃の内側の粘膜は胃酸に対応できるつくりになっていますが、胃の疲れが溜まると胃の内壁も胃酸に耐えられなくなってしまいます(胃・十二指腸潰瘍)。

 この2つの原因が重なって、胃もたれや胸焼けの原因となります。

■痛みが激しい……胃もたれ、胸焼けの緊急時の対処法

 痛みが激しい間は、基本的には安静にしていることをオススメします。その時、絶対に横にならないようにしてください。横になると胃の内容物が食道へ逆流しやすくなります。

少し楽になったら胃から下腹部をやさしく「の」の字を描くようにマッサージしてみましょう。

 そして、しばらくは寝る前の食事は避け、「脂肪分」の少ない食事を心がけるようにします。

 また、「食物繊維」も食べ過ぎないようにしましょう。胃に長時間留まり、空腹を紛らわせるのに効果的なので、メタボリックシンドローム予防のためにはとても役に立ちますが、その分、胃には負担がかかってしまうのです。

■胃が痛い! そんな時に食べたいメニュー

 「胃が痛い……。でも明日は仕事だから、何か食べておきたい!」そんな日もあると思います。そんなときには消化のよい食べ物を摂るようにしましょう。お粥の卵とじ、月見うどん(そばでもOKです)などがオススメです。

 逆に避けたいメニューとしては、天ぷら、コロッケ等の揚げ物、ステーキ、焼肉などの油っこい食べ物、坦々麺や麻婆豆腐といった唐辛子やしょうがなど刺激の強い香辛料が多く入っている料理、コーヒーや渋めのお茶などのカフェインが多く入った飲み物は胃に負担がかかりやすくなります。

■胃もたれを再発させないために……

 胃もたれは喉元を過ぎれば痛みを忘れてしまいがちではありますが、再発させないために、日ごろから気をつけておくとよい7つの習慣をまとめておきます。

□1.タバコはNG

 タバコは胃の粘膜を守る働きを阻害します。血行障害も引き起こすのでNGです。

□2.過度の飲酒

 アルコールも胃を荒らしてしまいます。お酒はほどほどに。

□3.朝食を食べ、規則正しく食事を食べる

 朝から食べられないという声も多く聞きますが、空腹のまま長時間過ごすと胃酸が出すぎてしまい、胸焼けを起こしやすくなります。また、食事時間の前には胃は胃酸を出して待っています。

それなのに食事の時間がまちまちになってしまうと、胃はいつ胃酸を用意してよいのか分からなくなります。そうなると、胃に何も入っていないタイミングで胃酸を用意してしまい、胃を荒らしてしまうことになります。

□4.刺激物を避ける

 コーヒーやお茶等のカフェインを多く含む飲み物や、唐辛子等は刺激が強く胃に負担がかかりますので控えめに。

□5.よく眠る

 睡眠不足で夜中に胃酸の分泌が促進されることがあります。睡眠不足がストレスにもつながりますから、ぜひ眠るようにしましょう。

□6.定期的に運動する

 運動は血行を促し、消化管の動きを活発にします。さらにストレス発散にも効果的です。

□7.ストレス発散を心がける

 休養や運動を含めて、ゆとりのあるライフスタイルを心がけましょう。

 以上、7つの根底にあるものは「ストレスをためないこと」という一言に尽きるように思います。タバコやアルコールなど体に負担のかかるストレス解消法ではなく、運動する・読書をする・映画を見る等など……、趣味を持つことも大切です。

 もちろん、「食べ過ぎない」という強い意志を持つことができれば、それが一番の予防策になりますので、まずはできる範囲からで結構です。「食べすぎ」に注意をしてください。

年末年始に酷使したカラダをひと休み アルコールで弱り切った肝臓のケア方法(2)

タンパク質を補給する

 飲酒を多く続ければ、前で指摘したように胃も肝臓も相当弱ってしまう。そんな時、真っ先に打つ手として食事法で改善していくことが大切だ。

とりわけ大事なのはタンパク質の補給で、それも消化吸収のいいものを最優先すること。例えば、豆腐、鶏のむね肉、白身魚などが身近な食材として挙げられる。

 「しかし、それらの食材を使っても油は消化吸収に時間がかかるので、炒め物やフライなどの調理法は避けたい。また、同じタンパク質でもタウリンがたくさん入った魚介類がお薦め。シジミ、アサリ、今の季節ならホタテやカキもいい。

タウリンには肝機能の修復を高める作用があり、疲労回復にもつながります」

 生活習慣病改善運動に取り組む管理栄養士・前田和美氏はこう説明し、「弱った肝機能を回復させるには、アスリートが活用しているアミノ酸、BCAAの補給もいいと思います」と、以下のように続ける。

 「BCAAは運動時の筋肉の損傷の修復に効果があるアミノ酸として知られる一方、肝炎や肝硬変で基本の食事療法に取り入れられています。壊死した肝細胞を再生させる“手助け”をするんです。

つまり、連日のようにお酒を飲んで多少なりともアルコール性障害が出ていると考えれば、肝臓では組織が壊死と再生を繰り返し、そこへBCAAを補給すれば肝細胞を活性化させることが考えられます。機能低下した肝臓を、元の状態に戻すには有効と考えられます」

 とはいえ、このBCAAは人の体内で作ることができない。補給手段としてはサプリメントが便利で、手軽な飲料はランニングステーションなどで購入できるという。

 最後に、呑兵衛につきものの、“二日酔い”の防止法をお伝えする。

 まず、飲酒をする人で二日酔いを味わったことのない人は少ないだろう。二日酔いは、飲んだ酒が体内で分解されるまでの過程で起きるものだ。飲酒して体内入ったアルコールは、約20%が胃で吸収され、残りのほとんどが小腸で吸収されるため、血液に溶け込み全身を駆け巡る。

 「アルコールは脳に達すると脳を麻痺させ、その濃度に応じて酔いの感覚をもたらす。飲んだアルコールはアセトアルデヒドに分解されるが、さらに酵素の働きで酢酸に分解され、最終的には無害な水と炭酸ガスになって排出されます。

しかし、中間代謝の産物であるアセトアルデヒドが完全に分解されないと体内に酒が残り、二日酔いになるのです」(専門医)

 つまり、二日酔いを防ぐには、いかにしてアセトアルデヒドを早く分解し無害にしてしまうか。

その分解能力差が分かれ目になる。「最近酒が残る日が多い」と二日酔いを自覚するようになると、肝機能が弱っていると判断され、処理能力が落ちたといえる。

 「二日酔いは肉体的だけでなく精神的にも自己嫌悪に陥る。すでに脱水症状を起こしているため、大量に水分補給をすることが第一。

さらに肝臓でのアルコール分解にはエネルギー(糖分)が必要で、水・お湯よりもスポーツドリンクで水・糖分を同時に摂ることが有効。お茶、コーヒーはカフェインなどが含まれるため、利尿作用が働き水分補強には不向き。

また胃炎を起こしている場合も多いため冷たい飲料は避けたいところです」(同)

 アルコールを全て否定するわけにはいかない。徒然草にも“酒は百薬の長”とある一方、「万(よろず)の病は酒よりこそ起これ」(吉田兼好)とも書かれている。要は、リスクを知ってほどほどに付き合うことだ。

年末年始に酷使したカラダをひと休み アルコールで弱り切った肝臓のケア方法(1)

年末の忘年会から正月明けの新年会と、宴席続きでアルコールが身体から抜け切らず、“二日酔い”にも悩まされる日々。お蔭で肝臓や腎臓は働き詰めでヘロヘロ状態…。

この辺で“ひと休み”させないと体にさまざまな異変が起きる。最悪の場合、命取りにもなりかねないのだ。

 「仕事始めというのに飲み過ぎて体に力が入らない。臓器の働きが鈍り解毒作用も弱ってきて、体全体が疲れを感じてしまう。一日も早く健康状態に戻さないと、肝臓疾患や腎臓病など重大病を招きかねません」
 と専門家も警鐘を鳴らす。

 都内に住むサラリーマンのTさん(48)は普段から酒好きで、仕事の関係でも宴席が多い。さらに年末年始とダラダラと飲んでしまった。

 異変が起きたのは新年の仕事開始から数日後。出勤途中に電車の中で、意識を失い倒れた。駅から病院に救急搬送されたが、結果は脳出血。いつもの二日酔いのはずの頭重感と胸のムカムカは、それが原因だったのだ。

 「酒飲みの人は、少々の体調不良なら“いつもの二日酔い”と軽く考えがちです。

飲んでいれば元に戻るだろうと様子を見てしまう。しかし、それが命にかかわる重症になる場合があることを知ってほしい」こう説明するのは、総合医療クリニックの医学博士・久富茂樹院長だ。

 さらに、次のような症状が起きた場合は要注意だと指摘する。

 「酒を飲み続けていると、喉の渇き、吐き気や胸のムカムカ感があり、ダイエットもしないのに体重が減る。例

えば3カ月で5キロ減のような場合は、糖尿病、消化器系のがんが疑われ、肝炎を気づかず放置していれば、肝硬変や肝がんへと進行する。そうなる前に内科、あるいは消化器科の受診をお薦めしたい」

 肝臓はアルコールを分解するだけでなく、脳のエネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンとして備蓄。

また食事から摂取した栄養分を代謝し、出血を止めるためのタンパクの合成や胆汁の生成、身体に有害な物質を分解して無害にする働きをする。それだけはない。肝臓は全部で500以上の仕事をするとされ、最も丈夫な臓器ともいわれる。

 しかしTさんのように、気にかけずに酒を飲み続けたりしていると、とんでもないしっぺ返しを食らう。肝臓は“沈黙の臓器”と呼ばれる通り、ひどく傷んでも痛みを感じることがほとんどないため、油断してしまう。

少しの体調の異変にも神経を尖らせ、専門医によるチェックが必要だ。
では、具体的にどうしたら肝臓を守ることができるのか。

硬い便になってない?するする美腸を阻むNG生活3つ

腸を正常に保つためにも、毎日の習慣にしたいトイレ。でも、するすると便が出ないと、トイレに行くのも億劫になってしまいますよね。今日は、美腸を阻むNG行動3つをご紹介したいと思います。

■硬い便の人は要注意!

便意が少なく、便が太くて硬い場合、弛緩性(しかんせい)便秘になってしまっている可能性が考えられます。弛緩性便秘は、腸が動かずに便が溜まり、硬くなってしまう症状。

排便後も残便感や膨張感がある上、治りづらいのが特徴。肌荒れやイライラを引き起こしてしまうので、早めに改善することが望ましいでしょう。腸がたるんでしまうことが主な原因なので、腹筋が弱い女性がなりやすい傾向にあります。

■便が硬くなるNG生活3つ

(1)少食

少食の習慣を続けていると、大腸の運動が低下し、ぜん動運動が十分に行われなくなってしまいます。

極端なダイエットなども弛緩性便秘の原因のひとつ。食物繊維不足、とりわけ不溶性食物繊維が不足するとぜん動運動が活発でなくなりますので、穀類、野菜、豆類などを積極的に摂取するようにしましょう。

(2)便秘薬の服用

便秘薬や下剤を日常的に服用しすぎてしまうと、腸の機能が低下して、便秘の解消どころか弛緩性便秘の原因になってしまいます。

こういった薬は腸を無理矢理刺激するので、どうしても腸が動かないという時には有効ですが、使いすぎると便意をもよおさなくなってしまうのです。薬に頼りすぎることが、逆に便秘の元になるかもしれないというリスクを念頭に置いておきましょう。

(3)運動不足・腹筋力の低下

もともと腸が下垂気味の人や、運動不足の人は、腸がたるんでしまっており、弛緩性便秘になりやすい傾向があります。腸の機能を正常に整えるためにも、毎日の運動や腹筋を欠かすことなく、腸まわりの筋力を鍛えるようにしましょう。

激しい運動でなくとも、毎日30分以上歩くといった日常的な運動で十分ですので、運動不足を避けることから始めましょう。

便の硬さによる苦しみから免れるためにも、弛緩性便秘の危機を感じた場合はNG生活を見直してみては?

もし【十二指腸潰瘍】になったら手術でないと治せない!?

十二指腸潰瘍の手術

●十二指腸潰瘍で手術することもあるの?

「十二指腸潰瘍」は、薬物療法で用いられる薬が飛躍的に進歩したので、医師の指示に従って、薬をきちんと服用していれば、割りと簡単に治ります。


そのため現在では、外科手術が行われることは滅多にありません。しかし、潰瘍からの出血が止まらなかったり、潰瘍が深くて穴が開いていたりするときは、手術が必要になることもあります。

また、薬物療法をしても効果がなかったり、効果があっても、再発を何度も繰り返しているうちに、十二指腸が変形して食べ物が通らなくなったりしたときも、手術を勧められることがあります。

●出血があるときの治療法

十二指腸潰瘍で出血があるときも、いきなり外科手術をするのではなく、まずは、内視鏡で出血している部位を見ながら止血する「内視鏡的止血療法」が行われます。代表的な内視鏡的止血療法には、次のようなものがあります。

純エタノール局注療法出血している部分の周囲に、止血作用がある純エタノールを局所注射することで出血を止める方法です。

クリップ法出血している血管や粘膜を、クリップで物理的に閉鎖して止血する方法です。

凝固法レーザー光線や高周波電流などの熱で、出血している部分を凝固させて止血する方法です。

●十二指腸潰瘍の外科手術とは?

内視鏡による止血療法を行っても、出血が止まらなかったり、十二指腸潰瘍壁に穴が開いていたりするときは、外科手術を行います。

十二指腸潰瘍や胃潰瘍の手術というと、以前は、胃の下部を広範囲にわたって切除する方法が用いられていましたが、それでは、術後の生活に支障が出てしまいました。

そこで最近では、穴が開いている部分だけを縫って閉じる方法が用いられるケースが増えています。

しかし、内視鏡を用いた止血療法が発達してきたことで、外科手術はあまり行われなくなっています。

(この記事の監修: 丸茂医院 院長 / 丸茂恒二 先生)

ストレス?ピロリ菌?【十二指腸潰瘍】の原因とは

●十二指腸潰瘍の原因はストレスじゃない?

「十二指腸潰瘍」とは、胃酸で自分の十二指腸の粘膜を消化してしまい、粘膜や筋肉がえぐりとられてしまう病気のこと。十二指腸壁は、胃壁に比べて酸に対する抵抗力が弱いので、胃酸が過剰に分泌されると、傷ついてしまうことがあります。

以前は、胃酸の分泌量が増えるのは、ストレスが原因だと考えられていました。確かにストレスは、自律神経のバランスを崩し、胃酸の分泌が過剰にしたり、粘膜の抵抗力が弱めたりして、潰瘍の症状を悪化させる要因になります。

しかし最近になって、十二指腸潰瘍の直接の原因は、ピロリ菌や薬の影響であると判明しました。特にピロリ菌は、十二指腸潰瘍の原因の95%以上を占めるといわれています。

●ピロリ菌が1番の原因

ピロリ菌とは、胃粘膜に棲みつく細菌のこと。胃の中には、食べ物を消化したり、食べ物と一緒に胃に入ってきた細菌を殺菌したりするために、強い酸性の胃液が分泌されているので、ふつうの細菌は、生きていくことができません。

しかし、ピロリ菌は、アルカリ性のアンモニアをつくって胃酸を中和することができるので、胃の中でも生き延びることができるのです。

このピロリ菌が十二指腸に流れ出ると、十二指腸の粘膜を弱らせてしまいます。そして、そこへ過剰に分泌された胃液が流れこむことで、粘膜が傷つき、潰瘍ができてしまうのです。

●非ステロイド性抗炎症薬による十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍の原因となる薬とは、いろいろな痛みに対して処方される薬「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)」や、風邪をひいたときの飲む「解熱剤」、慢性的な関節痛、腰痛などを緩和するために飲む「抗炎症薬」「鎮痛薬」など、誰もが日常的に飲む機会があるものです。

また、脳卒中や心筋梗塞などの発作を起こした患者さんが、再発防止のために飲む「低用量アスピリン」も、この非ステロイド性抗炎症薬の一種です。

非ステロイド性抗炎症薬を飲んだからといって、誰でも必ず十二指腸潰瘍になるということはありません。

しかし、薬の影響でできる潰瘍は、痛みをあまり感じないまま進行してしまうので、潰瘍から出血したり、穴が開いたりして、突然、吐血や下血などを起こすことがあります。

非ステロイド性抗炎症薬を治療のために飲んでいる人は、定期的に胃や十二指腸の検査をして、潰瘍ができていないか確認することをオススメします。

(この記事の監修: 丸茂医院 院長 / 丸茂恒二 先生)

女性は酔いやすい時期がある?忘年会シーズンに知っておきたい肝臓の働き

現代ほどアルコールが飲まれている時代はないと言われています。背景にあるのは、経済的な豊かさだけでなく、現代があまりにストレス社会となっているため「気分転換を図りたい」という方も多いのでしょう。

けれども、肝臓は「沈黙の臓器」です。お酒の飲み過ぎで、肝臓に負担をかけ続けると、痛みなどを感じないまま具合が悪くなってしまうのです。

◆肝臓の3つの働き
肝臓には3つの働きがあります。1つ目は、栄養素を身体に必要なエネルギーに分解して合成し、肝臓に溜め、必要に応じて身体の各部分に送り出す「代謝」機能。2つ目は、不要なものを排泄するために胆汁を生成する機能。3つ目は、身体に有害な物質を取り除く「解毒」機能です。

中でも重要なのが解毒機能です。体内に入ったアルコールは、肝臓で分解されて「アセトアルデヒド」という有害物質になります。これが体内に蓄積されると、お酒を飲んだ時に顔が赤くなったり、動悸や吐き気、頭痛を感じたりします。

アセトアルデヒドは、脱水素酵素(ALDH)によって、肝臓で酢酸や二酸化炭素、水などの無害物質に分解されて、尿や汗として体外に排出されますが、スムーズに分解されないで、体内に蓄積されると悪酔いの原因となります。

日本人は、欧米人に比べて、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが不活性な人が多いともいわれています。

◆アルコールによる肝臓の病気
アルコール性肝障害には、いろいろな種類があります。飲み過ぎによってまず疑われるのが「脂肪肝」です。飲酒をやめれば短期間で改善します。そのほかに次のような疾患があります。

●アルコール性肝炎
女性ホルモンの関係で男性よりも女性に多くみられます。女性の飲酒は今や当たり前になっています。進行するとアルコール依存症になりますから要注意です。

●肝硬変
男性の乳房が女性のように乳腺が発達してしまい、胸が出てきます。女性化乳房と呼ばれるものですが、肝硬変の兆候であり要注意です。

◆肝臓にやさしいお酒の飲み方
お酒を飲んでいる人は定期的に血液検査を受けるようにしてください。関連する血液検査項目には、AST・ALT、γ-GTPというものがあります。γ-GTPが高い値の場合、アルコールの飲み過ぎの可能性があります。

アルコール性肝障害は、多量に長い間飲み続けているとリスクが高くなります。適切な飲酒ペーストしては、日本酒1合を30分以上かけるペースで、飲むといいでしょう。

◆女性は酔いやすい時期がある
女性の場合は、生理前には酔いやすくなりますので、飲酒量を控えましょう。また、空腹時にアルコールを飲むと、肝臓への負担が増します。おつまみなどを上手に取ることが大切です。大豆食品や野菜、ナッツ類などがお勧めです。果

物もアルコールの分解を助ける働きがあるので、食後のデザートにとるといいでしょう。

アルコールをよく飲む人でも、週に2日は「休肝日」を設けましょう。脂肪肝の疑いがある人は、意識的に肝臓を休ませるようにしてください。これから年末年始はお酒を飲む機会が多くなります。健康的な飲み方を心掛けたいものです。

今や4人に1人!脂肪肝が引き起こす肝機能障害

正常な肝臓であれば肝細胞の脂肪分は3%ほどですが、これが30%を超えると脂肪肝と診断されます。今、日本で血液検査を受けた4人中1人に脂肪肝や肝炎などの異常が見られ、他人事ではなくなっています。

■なぜ自覚症状がないのか?

脂肪肝は、正常時の10倍以上の脂肪が肝臓に溜まっている状態です。このような場合、自覚症状が現れそうなものですが、実際は脂肪肝の状態だと気がつかない場合がほとんどです。

疲れやすくなったり食欲がわかなかったりと、わずかな症状が出てもその原因が肝臓のせいだとはなかなか思い至りません。

自覚症状が出ない原因は、肝臓がもともと再生能力を備えていて、例え一部が失われたとしてもすぐ再生し、その間も他の肝細胞がフォローできるという機能があるからです。

このような能力をもっている臓器は肝臓以外にありません。そのため肝臓の症状は表に出にくく、出てしまった時にはかなりの重症、ということもよくあります。

■まずは検査を!

肝臓に脂肪が溜まっていく原因は、アルコールや高カロリーの食事です。体内に入ったアルコールの処理のほとんどは肝臓で行われています。小腸から肝臓に送られたアルコールは、身体が吸収・排出しやすいように肝臓内で無毒化されます。

ですが大量のアルコールや高カロリーの食事を毎日続けると、肝臓内の処理能力が間に合わず、肝臓内に脂肪のストックが増えて脂肪肝の状態になってしまいます。

アルコールに強い=肝臓が強いということはありません。むしろ普段から酔いにくくアルコールに強い人ほど検査を受けてみると良いでしょう。

■肝臓の状態を調べるには

血液検査や超音波検査などで、肝臓の状態を調べることができます。血液検査では、GOT(=AST)、GPT(ALT ), γ-GTP(ガンマ・ジーティーピー)などの数値の高さに注目してください。

GPTやGOT両方の数値が50~100IU/Lほどある場合、「脂肪肝」の状態になっていると予想されます。

ただしGOTだけが高い場合は、肝機能だけではなく他の臓器が異常の場合もあります。またγ-GTPは肝障害の中でも、特にアルコール性の脂肪肝に強く反応します。100IU/L以上ある場合は「アルコール性脂肪肝」の疑いが強いでしょう。

そのほか超音波検査では、脂肪肝があった場合に画面上で白く浮き出るため、目で確認することができます。

■脂肪肝を放っておくと

脂肪肝は、直ちに医学的治療が必要といったような段階ではありません。数値に異常が見られた場合、脂肪肝の状態であれば運動習慣やカロリー制限をすることで脂肪のパーセンテージを抑え、肝臓の自己回復を促すことができます。

とは言え、自覚症状がないからといつまでも放っておくと「肝炎」や「肝硬変」へ進行し、ついには「肝がん」になってしまう可能性も出てきてしまいます。

「肝硬変」まで進むと肝細胞が壊死と再生を繰り返し、線維を過剰に生産してしまい肝臓が硬く縮こまり、完治が難しい状態になります。

もし脂肪肝だと診断された際には初期で発見されて良かったと考え、生活習慣の改善に取り組むことをオススメします。

美と健康を叶えるための法則は、“胃の健康”にあり!

働き女子の皆さん、こんにちは。予防医療コンサルタントの細川モモです。ファイナリストとして選ばれた美女たちが本番までに理想の身体を実現するために、様々なレッスンを受ける期間を“Beauty Camp(ビューティキャンプ)”といいます。

カリキュラムは実に様々で、国際マナーから発声、ダンス、バレエ、栄養学など、幅広い分野を学び、女性としての魅力を高めます。私は計測器メーカー・タニタとともにファイナリストたちの体組成(BMI・体脂肪・筋肉量など)を把握し、内側から綺麗になれる食生活に関してセミナーや個別指導を行っています。

今回は、そんな世界から選りすぐられた美女たちの美の法則について、紹介します。

世界一の美女のシンプルな法則! 「美しさは内臓強化から」

 最近では食事・栄養と美肌の関係が女性誌でも特集を組まれるようになり、食は美容のひとつとして認められたように思います。

 私がBeauty Campでどのような話をしているのかというと、細かいビタミンの働きや大豆イソフラボンに代表される食品の機能性に関して… ではありません。

 まず、第一に美女たちにお話しすることは「美しさは内臓強化から始まる」ということです。

 もっと詳しくいうと、「消化器官が乱れている人は、すっぴん美人にはなれません」とお伝えしています。

 消化器官とは、胃や腸に代表される、食物を細かく分解し、栄養を吸収する臓器のことです。どのような食事を選択するかの前に、食事の力を最大限に活かせる身体であることが大事なのです。

どんなに美容成分を含んだ食品でも、「食べる=摂れる」ではありません

 働き女子の皆さんにも知っていただきたいことは、「食べる=摂れる(吸収される)」ではないということです。

 どれほど美容に良い成分を含んでいる食品を食べたとしても、それが吸収されるかどうかは(1)消化器官のコンディション(2)腸内細菌やその他のバクテリア(ピロリ菌やカンジタ菌)(3)ストレス(4)疾病によって個人差があることを覚えておきましょう。

 まず皆さん、胃の健康に自信はありますか? キリキリ痛んだり、食後に胃もたれや消化不良を感じたり、口周りの吹き出物なのに悩まされていませんか?

 「私のこと!?」という方、胃の不調と同時に、肩こりや眼精疲労が慢性化していないでしょうか。

 どういうことかというと、実は、各種ビタミンの中で末梢神経のダメージ(肩こり・腰痛・眼精疲労など)の回復に関わるビタミンがあり、このビタミンが体内に円滑に吸収されるためには「胃の健康」が鍵になるのです。

“赤いビタミン=B12”があなたを元気にする!

 胃のコンディションに影響を受けるビタミンは「ビタミンB12」です。

 レチノール(ビタミンA)やビタミンC、Eに比べてメジャー感はありませんが、働き女子の皆さんはお世話になっている可能性があります。

 栄養ドリンクや肩こり・腰痛対策の医薬品、そして目薬に含まれている“赤いビタミン”です。ドラックストアで高額な目薬が真っ赤な色をしているのをご覧になったことがあると思います。あれこそがビタミンB12であり、疲れがたまりやすい働き女子の強い味方といえるでしょう。

 このビタミンB12は主に動物性たんぱく質に含まれているため、ベジタリアンがもっとも不足させやすいビタミンです。肉や魚をバランス良く食べることが不足させない条件ですが、実は、ビタミンB12は胃の中で胃酸によってたんぱく質から分離され、吸収される特殊なビタミンなのです。

 つまり、胃にトラブルを抱えると吸収率が低下しやすいという特性があるのです。実際にグラフでみてみましょう。

 左はストレスがなく、元気でご飯を美味しく食べられている人です。真ん中は胃酸ブロッカー(主に胃炎や胃・十二指腸潰瘍の治療に使われる薬)を服用している人。そして、右が萎縮性胃炎の患者ですが、目に見えてビタミンB12の吸収率が落ちていることがおわかりいただけると思います。

胃の不調はすっぴん美肌の大敵? 知っておきたいレスキュー食事術

 ビタミンB12だけでなく、胃のコンディションが低下すると消化能力が低下し、とくにお肉の分解が負担に感じられ、たんぱく質を避けがちになります。

 これにより、肉や魚に含まれるビタミンB12、潤いのもとになる必須脂肪酸、肌のくすみ対策に欠かせない鉄分、正常なターンオーバーに必須な亜鉛などが不足し、造血に必要な栄養素がマイナスになります。

 コラーゲンの材料であるたんぱく質不足も重なり、肌は一気に老けた印象に。栄養が満ち足りた潤沢な血液は美人の条件! すっぴんになっても血色の良い美しい肌を叶えます。

 胃の働きが低下している…と感じる人は、まず自分に合ったストレス対策を見つけること。運動やアロマ、マッサージなどでも良いですし、ニューヨークでは一点に集中することがメンタルヘルスに繋がるとして、SOHOの編み物ショップが大人気。何かしらストレス緩和策を講じることが大切です。

 次に、固形のたんぱく質を食べるときは、肉や魚にレモンやかぼすなどの柑橘を絞りましょう。水にレモンを搾ってレモン水にしても良いです。食品から摂る酸が胃を刺激し、たんぱく質の消化を促してくれます。食べられるときは、キウイやパインはお肉の分解の強い味方と覚えておいて。

 胃粘膜や胃液の材料もたんぱく質を構成しているアミノ酸ですので、美と健康のために〈3食片手一盛り〉の肉、魚、貝類、大豆、卵、ヨーグルトなどのたんぱく質をバランス良く食べることが美人(美肌)の鉄則です。時にはアミノ酸のサプリメントも賢く利用してくださいね。

◆このような方にオススメ◆
20代:大人ニキビ跡、毛穴、疲れによる肌荒れ
30代:しみ、しわ、ホルモンバランスや出産後による肌荒れ
40代:しわ、くすみ、ハリ


人工透析なし10年 腎不全のバイオリニストが語る「食改善」

通常、腎機能50%以下で慢性腎機能低下、30%以下で腎不全といわれる。しかし、わずか8%ながら、人工透析を受けずに活動しているのが、「人工透析なしで10年! でも元気な私の食生活」(講談社)を出版したバイオリニストで料理研究家のリュウ・ウェイ(劉薇)さんだ。その秘訣を聞いた。

 リュウさんが腎不全と診断されたのは2004年。「やがては人工透析になる」と医師に告げられた。

「人工透析を始めれば、演奏活動はできなくなる。絶対に人工透析は嫌だと思いました。それまで食には無頓着でしたが、食生活を一変しました」

 最初に始めたのは、病院の食事指導に従った、一般的な食事療法だ。しかし、次第に欲求不満が募っていった。

「食べ物の種類や量の制限ばかりで、質や添加物については全く問わない。ネガティブに考えるより、ポジティブに食べてよいものを知りたい、うまくやっていける食事法を知りたいと思うようになったのです」

■腎臓を養うための7つのルール

 その中で出合ったのが雑穀だ。雑穀は、リュウさんが子供の頃から親しんでいたもの。

「古来、受け継がれてきた低カロリーで滋養の多い雑穀食で病気を改善しようと決意しました」

 雑穀を取り入れても、すぐに腎機能の数値が安定したわけではない。一時は腎臓移植を覚悟したこともあった。しかし、雑穀を中心にさまざまな工夫を取り入れることで、腎機能の低下は止まり、むしろ少し良くなった。

 リュウさんがたどり着いた「腎臓を養うための7つのルール」は、次のものだ。

1.雑穀を食べる
「私が普段食べているのは、豆類も加えた“10種雑穀”です。たかきび、ひえ、もちきび、もちあわ、アマランサス、大麦、緑米、黒米、赤米、玄米を配合しています」

2.塩分量は一品ではなく一日で考える
「減塩を一日の合計で考えると変化に富んだ味付けができ、物足りなさを感じにくい」

3.キクラゲ、黒ゴマなど黒い食材を食べる
「黒い食べ物は生命力を強くします」

4.量より質
「満腹になることを目的にしない。旬の野菜を選び、無農薬、無添加の原材料で、シンプルな味付けで素材の持ち味を生かすようにしている」

5.動物性タンパク質は極力取らない
「タンパク質は、豆類や大豆食品から植物性のものを主に取っています」

6.利尿・排毒作用のある素材を取り入れる
「腎臓病になるとむくみやすく、疲れやすい。その原因になる老廃物を食べ物で排出します。小豆、そば、セロリ、春雨、キュウリ、冬瓜、ゴーヤ、トマト、レタスなどがおすすめ。雑穀や野菜はカリウムが豊富で、ナトリウムの排出に役立ちます」

7.酵素、アミノ酸、オメガ3に注目
「酵素の活性を失わない50度の低温調理がポイント。アミノ酸は筋力向上、免疫力アップに欠かせない。必須脂肪酸のオメガ3は体内で合成できませんので、麻の実やアマニ油、エゴマ油で取り入れています」

 簡単・手軽には健康は手に入れられない。「やろう」と思った時が、「やりどき」だ。

腎臓の機能が低下すると口がおしっこの臭いになる!?

◆口臭と腎臓の関係

「おしっこのような臭いの口臭がする」という場合は、腎機能が低下している可能性があります。

腎臓の代表的な働きは尿を作り出すこと。血液をろ過して、体に不要なアンモニアなどの老廃物を尿として体外に排出しています。

そのため腎機能が低下すると、アンモニアが体内に蓄積してしまいます。するとアンモニアが再び血液に取り込まれ、体をめぐって肺に到達し、呼吸と共に口から排出されるようになるのです。

◆腎機能の回復には塩分控えめの食事を

腎機能を回復するためには、塩分を控えることが大切です。塩分を多く摂ると、血液の浸透圧が上がるため、体は体内に水分を貯めこんで血液の量を増やし、浸透圧を下げようとします。

しかし、血液の量が増えると、それをろ過する腎臓に負担がかかったり、血圧が上昇してさらに腎障害が進みやすくなったりしてしまいます。

塩分を控えめにするためには、塩やしょう油などを使う量を減らし、薄味の食生活を心がけましょう。でも、今まで味の濃いものを好んで食べていた人に、急に薄味しろと言ってもなかなか難しいものです。

無理をすると長続きしないので、慣れるまでは全ての料理を薄味にするのではなく、1品は今まで通りの味付けにしたり、塩分の代わりに酢やレモンの酸味や香辛料を利用したりするなど、食事を楽しみながら徐々に味付けを変えていけるようにしましょう。

◆タンパク質の摂り過ぎにも注意

タンパク質の摂り過ぎは、体内に老廃物を蓄積させ、腎臓に負担をかけます。でも、タンパク質は体をつくる基となる重要な栄養素なので、足りな過ぎても体調不良の原因になってしまいます。

タンパク質はあらゆる食品に含まれていますが、腎臓に負担をかけず、かつ体調を維持できるように、魚・肉・卵・大豆製品・乳製品などの良質なタンパク質を重点的に摂るようにしましょう。

米やパン、麺類などにもタンパク質が多く含まれているので、主食の摂り過ぎには注意してください。

また、喫煙や過労、睡眠不足なども腎機能を低下させる原因になります。これらの生活習慣がある人は、改善していきましょう。

腎機能の低下を放っておくと、慢性腎不全などの病気になる可能性があります。口臭にアンモニア臭がすると感じた場合は、すぐに病院に行き、医師にきちんと診察してもらってください。

王貞治の次女・王理恵さん 両親が胃がんになり胃腸を休める大事さ身に沁みる

美容や健康管理に重きを置く有名人やスポーツ選手など、スペシャリストたちが多く取り入れ、注目を集めるようになったファスティング(断食)。5年前から実践しているというスポーツキャスターでジュニアベジタブル&フルーツマイスターの王理恵さん(44才)にファスティングのコツを聞いた。

 * * *

 5年前、体調が優れず、疲れやすくて眠れない日が続いたため、デトックス目的でファスティングに挑戦しました。最初は3日間の予定だったんですが、いったん始めたら、“あと1日やったら、もっと効果があるかも”と欲が出て(笑い)、酵素ドリンクを摂りながら、結局5日間の断食を行いました。

 1~2日目はデトックスによる頭痛もあってつらかったのですが、徐々にその症状も消えていきました。驚いたのは4日目の朝。フッと体が軽くなり、頭がやけに冴えている。五感が研ぎ澄まされた感覚がありましたね。

5日目を終えて体重は4kg減。でも、いちばん印象的だったのは味覚の変化。舌が敏感になり、塩分を強く感じるように。以来、外食では特にセーブしていませんが、家で食べる時はなるべく薄味を心がけるようになりました。

 現在は半年ごと、年に2回のペースで実践しています。最初は“また3日間、予定を入れられない”という面倒な気持ちもありましたが、今は“またスッキリできるぞ”と、むしろ楽しみに。

 ファスティングはまず1回やってほしいですね。最初はつらいけど、体の変化に衝撃を受け、“こんなに清々しいんだ”という気持ちになり、2回目からはかなりハードルが下がりますから。

 うちは両親が胃がんになり、母は57才で亡くなって、父も8年前に大手術を経験。胃腸を酷使することの怖さは痛感しています。胃腸や内臓を休めることがいかに大事か、身に染みているんです。

 友人とおいしいものを食べたり、いい時間を過ごすためにも、体のリセットは必須だと感じています。

肝臓病 未然に防ぐことが重要 那須赤十字病院・佐藤隆医師に聞く

--肝臓はどんな働きをしますか

 佐藤隆医師アンモニアやアルコールなど体に有害な物質を分解解毒し、タンパク質をアミノ酸から合成し、脂肪の消化・吸収を助ける胆汁を作ります。グリコーゲンやビタミンなどを蓄え、必要に応じて血液中に放出するなど多くの重要な働きをしています。

 --肝臓病はどのような病態ですか

 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝がんなどがあります。急性肝炎はウイルスやアルコールなどが原因で起こる一過性の肝障害です。中には高度の肝機能異常や肝性昏睡(こんすい)などをきたし、死に至る劇症肝炎に進む場合もあるため注意を要します。

 慢性肝炎は6カ月以上の肝機能異常とウイルス感染が続く状態をいいますが、急性肝炎に比べると症状は軽い。

 肝臓は非常に丈夫な臓器で、古くなった細胞は新しい細胞に迅速に換わり、活動を維持します。しかし、炎症が持続すると、それがスムーズに行われず硬い線維組織が残り、肝機能が低下します。この状態が肝硬変です。一度肝硬変になると、肝臓は元の状態に戻れず、やがて肝がんが発生することがあります。肝硬変になる前に医師の診断を受け、未然に防ぐことが重要です。

 --肝臓病の症状は

 肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊れる病態を肝炎といいます。肝臓病の初期は症状が出にくく、「最近疲れる」など日常感じる軽いものが多いため、本人も気付かないうちに進行する可能性があります。慢性肝炎を治療せずに放っておくと、いずれ肝硬変や肝細胞がん(=肝がん)などに進行する病気なのです。

 --肝臓病の原因は

 ウイルス、アルコール、脂肪肝、薬剤、自己免疫(自己免疫性肝炎や原発性胆汁性肝硬変)などがありますが、日本では、B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染による肝炎が多くを占めています。最近は脂肪肝に伴う肝炎やそこから進行した肝硬変、肝がんが増えつつあります。

 --肝炎患者数は

 日本のウイルス性肝炎の持続感染者はB型が110万~140万人、C型が190万~230万人と推定され、人口比にすると、本県ではB型肝炎が1万7千~2万2千人、C型肝炎が3万~3万6千人いることになります。感染者の9割以上が40歳以上ですが、最近は成人のB型肝炎初感染からの慢性化が問題になっています。

 --C型肝炎治療について

 C型慢性肝炎、C型代償性肝硬変の治療の目標は将来の非代償性肝硬変への進行あるいは肝がんの発生予防にあります。原因のC型肝炎ウイルスの排除を目的としたインターフェロン療法や進展予防のための肝庇護(ひご)薬があります。

 --具体的な療法は

 インターフェロン療法の効果は、主にウイルス量と遺伝子型によって変わります。現在、ウイルスのタイプによってはかなり治るようになりましたが、治療効果は百パーセントではありません。現在行われているインターフェロン、リバビリンやテラプレビルによる併用療法や、近々治療承認が期待されるプロテアーゼ阻害薬・ポリメラーゼ阻害薬など、治療法はさらに進むと思います。

 --最近増えている脂肪肝とは

 アルコール性脂肪肝と非アルコール性脂肪肝に分けられます。アルコールや脂肪などの摂取で肝臓に脂肪がたまり、過剰蓄積された状態を脂肪肝といいます。

 アルコール性脂肪肝は禁酒すれば元の状態に戻りますが、脂肪肝状態が長年続くと、肝臓内に線維が増え、肝硬変に至ります。

 非アルコール性脂肪肝は生活習慣病の一つです。最近日本人の肥満が増加しており、健康診断などで脂肪肝を指摘される人が増えています。

 飲酒歴がないにもかかわらず、肝組織がアルコール性肝障害に似た所見を有する疾患を非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といいます。脂肪肝の約1割にNASHが発症します。

 BMI(体格指数)が25以上の肥満でAST、ALTの上昇がみられた場合、NASHが強く疑われます。最終的には肝生検をして確定診断をつけます。

 --NASHの治療は

 NASHに対する特効薬は今のところありません。肥満や糖尿病を合併することが多いので、食事療法、運動療法が中心になります。(1)肥満でアルコール摂取量が1日20グラム(瓶ビール1本相当)以下(2)ALTがASTより高く半年以上異常が持続(3)ウイルスなど他の肝障害の原因なし-という人は病院を受診してください。(聞き手 高橋健治)

 ■佐藤隆(さとう・たかし) 昭和34年9月、栃木県大田原市生まれ。61年、東邦大医学部卒。東邦大佐倉病院などに勤務し平成15年、県厚生連塩谷総合病院消化器内科部長。20年、大田原赤十字病院消化器内科部長。24年、那須赤十字病院消化器内科部長。日本肝臓学会指導医。日本消化器病学会指導医。

=おわり(連載は栃木県医師会の協力を得ました)

疲れが取れないのは肝臓のせいかも!これから時期必見の「肝ケア」方法

あなたの肝臓は元気ですか? お酒を飲まないから平気なはず……と考えている人が一番危険かもしれません!

食べ過ぎやストレス、運動不足などが原因で肝臓数値に問題のある人が、人間ドック受診者の3割にものぼっています。その割合は今や高血圧、肥満を抜いて第1位に。

30年前と比べるとなんと3倍以上にまで増加し、今やお酒を飲まない人にも密接に関わった“国民病”とまで呼ばれています。

■沈黙の臓器「肝臓」

肝臓は「代謝」「エネルギーの貯蔵」「解毒」「胆汁の生成」というような、実に500以上の仕事をこなすスーパー臓器です。

そして、“沈黙の臓器”の異名をもちます。たとえ異常があっても、痛さなどの自覚症状が表れず、問題が見つかった時にはすでに病気が進行している……ということがあります。

そんな自己主張の少ない肝臓からの数少ないSOS信号が疲労感。「眠っても疲れが取れない」「一日中体がだるい」などは肝臓からのサインかもしれません。

■4人に1人が肝臓に何らかの問題

現代では、4人中1人が肝臓に何らかの問題があるといわれています。

肝臓を弱める原因はお酒の飲みすぎばかりではありません。睡眠不足や夜更かし、食べ過ぎやストレスなど、誰しも身に覚えのある日常生活の中にあります。

睡眠不足や食べ過ぎ飲み過ぎによって肝臓が酷使されると、代謝や解毒が十分に行われなくなります。それにより脂肪が溜まったり、毒素が蓄積され、疲労につながってしまうのです。

■肝臓は自己修復機能を持っている

「肝臓にはオルニチンが良い」と聞いたことがありませんか?

オルニチンには、ストレス時に多く発生するアンモニアを無害な尿素に変換する作用があります。肝臓は自己修復機能をもった珍しい臓器で、たとえ肝臓が弱っても、オルニチンを外から補ってあげることで機能回復が期待できます。

実験でも、肝機能検査の数値が高い人にオルニチンを摂取させたところ、8週間で機能に回復の兆しが見られたという結果が出ています。

■オルニチンを多く含む「滋養強壮」食品

オルニチンを多く含む食品でおすすめなのが、シジミです。古くから滋養強壮に役立つ健康食品としても親しまれ、「シジミは2日酔いにいい」といわれる所以でもあります。

他にもキハダマグロやチーズ、ヒラメ、エノキタケなどに豊富に含まれています。普段の食事で補うのが難しいという方は、サプリメントも市販されているので上手く組み合わせるといいでしょう。

いかがでしたでしょうか。食欲の秋、イベントの多い冬と、暴飲暴食しやすい季節が続くからこそ、肝臓を上手くケアしてあげたいですよね。

また、普段から肝臓に負担をかける生活習慣に心当たりのある方は、ぜひオルニチンの力を借りてみてください。

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