l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■肝臓・腎臓・潰瘍性大腸炎・急性胃腸炎・二指腸潰瘍


危険はアルコールだけに限らない 生活習慣病が招く“肝臓の病”の落とし穴(1)

酒を飲むか飲まないかにかかわらず、不摂生な生活をしているとアルコール性肝炎に似た肝疾患に陥る。放っておけば、肝炎→肝硬変→肝がんへと進行する。

「沈黙の臓器・肝臓の健康に気を付けよう」と、7月28日には日本肝炎デーが厚労省により実施されたばかり。同省によれば、毎年約3万5000人の方が肝臓病で死亡しており、うち約9割の人がB型・C型肝炎ウイルスが原因だという。

 お酒を飲んだ時、アルコールを分解する以外にも、肝臓は脳のエネルギー源であるブドウ糖をグリコーゲンとして備蓄したり、食事から摂取した栄養分を代謝し、出血を止めるためのタンパク質の合成、

胆汁の生成、身体に有害な物質を分解・無毒にするまで活発に仕事をしている“スーパー臓器”で、最低でも500以上の働きをするとされているのだ。

それだけに、頑強で丈夫、人体で最も大きな臓器で、たとえ疾患で半分以上を失ったとしても必要な仕事をこなす力があり、元の大きさに復元することも可能とされる。

 しかし、そうは言っても働き過ぎによって傷んで壊れることもある。昭和大学病院消化器内科担当医はこう説明する。
 「ご存知の通り肝臓は“沈黙の臓器”ともいわれ、酷く傷んでいても痛みを感じることはほとんどない。

病気になっても自覚症状が出にくい臓器ということです。ですから、何となく具合が悪いな、と感じた頃は肝炎などで大分悪くなっている可能性があるということ。症状が進まないように、まずは早期発見・治療が大事になってきます」

 中でも問題なのが、酒を飲まない下戸なのに、肝疾患を招くという「非アルコール性脂肪性肝炎」(NASH)だ。この病気は、最悪の場合、肝硬変から肝臓がんになる可能性があり、国内では100万人から200万人の患者がいるとされる。

また、肝臓がんの原因には、B型肝炎が6割、C型肝炎が6割。残りの3割弱の中にNASHが含まれていると推測されるという。
 
前出の担当医師によると、NASHの特徴は、アルコールをほとんど飲まないのに、肝臓がアルコール性肝炎に似た状態になることだ。
 「この病気の原因は、ズバリ“栄養過多”。つまり、メタボ体形の延長線上にある病気と言っていいでしょう。

ただし、太っているから病気になるわけではなく、痩せている人でもなる。BMI(体重キロ÷身長メートル×身長メートル)の数値が25超なら要注意。30代以上の男性に圧倒的に多いが、50代以上の女性も多い。

また、肝臓の数値を表すGOT、GPTがそれぞれ50を超え、γ-GTPが100超になると脂肪肝が進行している可能性があります」

 こんな例がある。東京在住の会社員、小林芳光さん(仮名・45歳)は2年前、近くの内科医院で糖尿病と診断され、血糖値を下げる薬を飲み始めた。

糖尿病の症状は安定していたが、'12年に定期検診で肝臓の異常を指摘された。そして翌年6月の検診でさらに数値が悪くなったため、肝臓病の専門外来がある大学病院を受診した。

 飲酒の習慣がない小林さんは、肝臓が悪くなる理由が思い当たらず、医師に糖尿病の薬が原因ではないかと尋ねた。

しかし血液検査とエコー検査の結果、小林さんは脂肪肝の一つ、NASHと診断された。この「脂肪肝」とは、肝臓の細胞の5%以上に“脂肪のかたまり”が沈着した状態を指すという。

肝臓は「沈黙の臓器」……忍び寄る肝硬変の恐怖とは

■肝硬変とは?

 肝硬変とは文字通り、肝臓が硬く変化する病気です。生のレバーを想像してもらうとわかると思いますが、健常人の肝臓はみずみずしくて軟らかい血液が豊富な臓器です。肝臓は重さが1.2~1.5kgある、人体最大の臓器でもあります。肝硬変になると、肝臓が硬く小さく変化していきます。

 肝臓は再生能力が非常に高い臓器で、手術で3/4切除しても元に戻る能力があります。肝臓が一時的に炎症を起こしても、原因となるウイルスやアルコールを排除すれば元に戻ります。

 しかし、肝臓の炎症が長期間に及ぶと、さすがの肝臓も立ち上がることができません。肝細胞は、炎症による破壊と再生を繰り返すことにより繊維組織に置き換わり、ゴツゴツとした硬い肝臓になります。それに伴い人体の化学工場である肝臓の働きも低下していきます。

 肝硬変はある意味、肝臓が行き着く終着駅。ここまで行き着くともう戻ることはできません。

■肝硬変の原因

 日本では、肝硬変の原因の大部分はウイルスです。肝硬変の65%がC型肝炎ウイルス、15%がB型肝炎ウイルス、そして13%がアルコールによるものです。

その他の原因としては、原発性胆汁性肝硬変や原発性硬化性胆管炎、ヘモクロマトーシス、自己免疫性肝炎などの慢性肝疾患が挙げられます。最近では、メタボに関連した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの肝硬変が注目されています。

 欧米諸国では、肝硬変の原因No.1はアルコールです。アルコールによるものがおよそ80%と大部分を占めています。

日本でも、食生活の欧米化とともにアルコール消費量は増加傾向にあり、アルコールによる肝硬変が増加してきています。春一番さんや林葉直子さんもアルコールによる肝硬変です。

■肝硬変の症状

 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、進行するまで症状はありません。症状がでたときは、かなり進行した状態が考えられます。肝硬変の症状としては、以下のようなものがあります。

・からだがだるい
・食欲がない
・疲れやすい
・皮膚が黒ずむ
・からだがむくむ(浮腫)
・お腹がふくれる(腹水)
・目や皮膚の色が黄色くなる(黄疸)
・手のひらが赤くなる(手掌紅斑)
・胸などに赤い斑点がでる(クモ状血管腫)
・手が震える(羽ばたき振戦)
・意識障害(肝性脳症)

■肝硬変の検査・診断

 以下のような検査を行います。血液検査や画像検査、身体所見などを踏まえて総合的に診断します。

□血液検査

 黄疸の指標となるビリルビンや肝臓の能力をみるアルブミン、プロトロンビン時間などを調べます。また、肝硬変になると血小板が低下するので血小板の値を確認します。血小板が10万をきると肝硬変が強く疑われます。

□腹部超音波検査

 肝臓の形や大きさ、腹水や脾腫の有無などを調べます。ウイルス性の場合は特に肝臓癌ができやすいので、腫瘍の有無なども確認します。

□腹部CT検査

 腹部超音波検査より詳しく肝臓の状態をみることができます。

□上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

 肝硬変によりできる胃や食道静脈瘤の有無などを調べます。

■肝硬変の食事・生活

 食事はバランスのとれたものをとるように心がけます。障害を受けた肝臓を再生し、機能を維持するためには必要な栄養素を十分摂る必要があります。

また、肝硬変の患者さんは肝臓に栄養を蓄える力がないため、空腹時に飢餓状態となりやすいので注意が必要です。

 肝硬変の患者さんが夕方から朝まで12時間何も食べないのは、健常人が3日間絶食したのと同じと言われています。

そこで就寝前に軽く夜食をとって、肝臓が夜間にエネルギー不足にならないようにする夜食療法「Late Evening Snack(LES)」(頻回食療法)という方法も勧められています。

ただし、栄養過多になる可能性もあるので、他の食事のカロリーを抑えて1日の総カロリー数を増やさないようにすることが大切です。

 肝性脳症を起こしている場合は、蛋白質が悪化の原因となるので蛋白質制限が必要となります。

便秘も脳症の要因になるため、食物繊維を多く摂り便通をよくすることも大切です。腹水や浮腫をきたしている場合は、塩分や水分制限が必要となります。進行した肝硬変では安静が必要です。

■肝硬変の治療

 ウイルス性肝硬変であれば、内服薬や注射、インターフェロンなどを用いて肝硬変の進行を抑えます。アルコール性肝硬変の場合は禁酒が最も効果的です。腹水に対しては利尿薬、脳症に対してはアンモニアを下げる薬や特殊なアミノ酸などを用います。

 肝硬変まで行き着くと、最終的には黄疸や腹水、脳症などをきたす可能性が高くなります。そして、生活の質は著しく低下します。肝臓は「沈黙の臓器」であり、症状が出現したときにはかなり進行していることが多いのが現状です。

 肝硬変になるまで自覚症状はほとんどありません。そして、肝硬変の治療は非常に困難です。しかし、肝硬変になるにはウイルスやアルコールなど明らかな原因があります。

また、肝炎から肝硬変になるまでにはある程度の期間があります。定期的な検査や治療を受けることで、肝硬変は防ぐことができる病気です。現にウイルス性肝炎から肝硬変へ移行する人は、治療の進歩によりかなり減少してきています。

睡眠不足はこう防ごう 期末のストレス…夜寝つけず昼イライラ

期末で仕事がてんてこ舞いというビジネスマンは多いだろう。実績を上げるべくフル稼働で働いたため、ふとんに入っても目はギラギラ、睡眠不足になりがちだ。こんな状態が続いていると、疲れが取れないだけでなく、病気に結びつくこともある。どうすれば回避できるのか、専門医に話を聞いた。

 ■生活習慣病が悪化

 残業や自宅へ持ち帰った仕事をこなしていると、眠る時間は短くなりがち。しかも、頭がさえているため疲れていても寝付けない。睡眠不足が続くと、自律神経や分泌ホルモンの働きが乱れて、イライラするだけでなく、高血圧や糖尿病などにもなる。

 日本睡眠学会評議員・認定医でスリープ&ストレスクリニック(東京都品川区)の林田健一院長が警鐘を鳴らす。

 「仕事のストレスで寝つけないと、寝不足のために当然、日中のパフォーマンスは低下します。ミスなどを起こしやすく、イライラしてまた眠れない。その悪循環が続くと生活習慣病を悪化させ、日中の車の運転での事故などにつながり、さらにはうつ病を発症することもあります。ただし、ご本人は自覚していないことが多い」

 朝起きたときに疲労感が抜けず、日中、集中力が低下してイライラするようなら、すでに悪循環にハマっている可能性が大だ。

 ■就寝前にオフタイム

 眠りたいけど眠れないのは、環境要因にも左右される。午後9時まで残業して、帰宅後もメールをチェック。時差のある海外からの電話も夜中に入るなど、24時間仕事漬けになっていると、ゆっくりふとんに入ることは難しい。

 「大切なのは、睡眠の量だけでなく質とリズムをどう確保するかにあります。24時間仕事に対応していると、脳の疲れた状態が続くことで、睡眠リズムが乱れて量も質も悪くなる。1日1回、寝る前にオフタイムを作ることが重要です」(林田院長)

 寝る1~2時間前には、パソコンや携帯端末を閉じる。部屋も暗くして音楽などを聞きながらリラックス。この寝る前のオフタイムが、睡眠リズムを整えやすくするそうだ。朝はいつもより早めに起きて、明るくした部屋でメールチェックなどを行うと、より効果的。

 「夜と朝の過ごし方で睡眠リズムは整うのです。仕事の効率もアップするでしょう」と林田院長。

 ■アルコールは逆効果

 イライラしたときには、アルコールを飲むといった寝酒が習慣化している人もいる。しかし、それでは良い睡眠は確保できないそうだ。

 「飲酒をすると浅い眠りになりがちなのです。加齢に伴い眠りは浅くなりやすいため、飲酒をすることでますます浅くなってしまうのです。睡眠の質が悪くなるため、寝酒はおすすめできません」(林田院長)

 睡眠環境を整えても寝つけないときには、一般用医薬品の睡眠改善薬を活用する方法もある。しかし、体調によっては「朝起きられない」など、睡眠の質が悪くなることもあるのでご用心。

 「長期間、薬を活用する場合は一度、医療機関を受診してください。

眠りの質が悪いのは、単にストレスのせいだけでなく、睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいることがあるからです。原因をはっきりさせた上で、質の良い睡眠を確保することが重要です」と林田院長はアドバイスする。

お腹がシクシクする……ストレスで胃が痛くなるのはなぜ?

■自律神経の影響を受けやすいのが“胃”

 不安や怒りを抱えていると、なんとなく胃に不快感を感じたり、食欲がなくなったりしませんか? 内科や胃腸科を受診しても、さしたる原因が見つからない場合、ストレスによる胃腸障害である可能性があります。

 では、ストレスがあるとどうして胃腸の調子が悪くなるのでしょう? それは胃腸という器官が自律神経の働きと密接に関わっているからです。ストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れやすくなるために胃の調子が悪くなったり、下痢や便秘になりやすくなるのです。

■緊張すると食欲がわかなくなる

 食事のときの精神状態も、気にかけたいポイントのひとつです。緊張していたり、不安な気持ちを抱えていると、食事ものどを通らなくなりますよね。これも自律神経の働きと関係しています。

 緊張状態にあると、自律神経のひとつである「交感神経」の働きが優位になります。この交感神経には、胃腸の動きを抑える特徴があるため、食欲がわかなくなってしまうのです。たとえ緊張しながら食事をとったとしても、胃腸がスムーズに働かないため、消化不良になってしまいます。

 食事をとるときにはリラックスして、なごやかなムードのもとで、というのが基本なのです。リラックスしていると、もうひとつの自律神経である「副交感神経」が優位に働きます。この副交感神経は胃腸の働きを活発にしてくれるため、食べ物が消化されやすくなります。

■ストレスが続くと、胃酸の分泌が過剰になる

 いつもイライラしていたり、常にストレスを抱えている人には、胃の痛みを訴える人が多いのはどうしてでしょう?

 これは自律神経のうちの副交感神経が一時的に活発になりすぎたため。そのとき消化に必要な「胃酸」が過剰に分泌され、胃の粘膜が傷つけられてしまうのです。

 ここでひとつ疑問が。緊張状態では交感神経が優位になるはずなのに、どうして一時的に副交感神経の働きが高まるのでしょう?

 実は交感神経と副交感神経は、常に拮抗してバランスを保とうとする特徴があります。ストレスが続きすぎて、交感神経が優位になったままでいると、副交感神経の働きも一時的に高められてしまいます。

このとき胃酸が大量に分泌されるため、胃の粘膜が傷つけられます。胃に痛みを感じたり、ひどい場合には胃潰瘍になってしまうこともあるのです。

 したがって、いつも緊張状態にある人は日ごろからストレスをかわしたり、たまったストレスを解消することを心がけることが必要になります。

■食事では「ムード」を大切に

 いつも一人きりで味気ない食事をとっていたり、栄養だけを気にして、おいしく味わうことを忘れていると、食事の時間がだんだん苦痛になるものです。

 1人暮らしの人でも、週末は誰かと一緒に食事をしたり、コンビニ弁当をこだわりの食器によそり、ランチョンマットを使って食べるだけでも気分がリラックスします。すると胃腸の活動が活発になり、おいしく味わえます。

 なかなか休息がとれない人こそ、ぜひ食事時間をリラックスタイムにあて、心の健康に役立ててみてはいかがでしょうか。

「大食いは胃が大きい」はウソ?胃と食欲の関係が判明

同じ背丈なのに、1人はご飯2膳、もう1人はご飯半膳など、食べる量が全く違う場合ってありますよね。痩せているのにご飯を食べる方もいますよね。でもこれは胃の大きさのせいではないのです。

「じゃあ、たくさん食べれる理由って何なの?」という疑問を解決すべく、“胃と食欲の関係”についてお伝えしていきます。

ダイエットをしたいけど、気づけばたくさん食べてしまう方、必読です。

■食べ過ぎは胃の大きさの違いではない?

食べる量が減ると、この状態を一般的に「胃が小さくなった」と表現しますが、実際は、あまり大きさは変わりません。多少の個人差はありますが、胃は片手の拳1つ分程の大きさで、驚くことに男女でもほとんど一緒なのです。

なので、胃が大きいから沢山食べてしまうということではないのです。ではなぜ食べる量が人によって様々なのでしょうか?

■胃の容量と満腹感はイコールではない!?

一般的な成人の胃の容積は空腹時では50mlほどですが、食物が入ると2リットル近くまで膨張します。しかし、「おなかいっぱい」と感じても胃に2リットル入った状態、いわゆる満タンになっているとは限らないのです。

「おなかいっぱい」と感じるためには”満腹感”が必要です。大脳の満腹中枢が“満腹感”を感じるには食べた量だけでなく、血糖値やいろんなホルモンの作用も関係してきます。

つまり食べられる量を決めているのは、胃の大きさより大脳がどれだけ”食欲”を強く感じているかに影響されることが多いといえるのです。

■胃の満腹センサーを敏感にさせることがダイエットに繋がる!?

食べる量を減らすには、いかにして満腹中枢をコントロールして新たな“食欲”が伝わらないようにするかということになります。満腹感が得られたところで食べるのを止めるというのは重要です。

次の段階として“空腹感がなくなった”ところで食べるのを止めるというように、「おなかいっぱい」の基準を引き下げることができればダイエットに繋がります。食べるときは満腹、空腹の感覚を感じながら食べるということが、ダイエットの近道になります。

食べる量が減ったというのは、胃が機能的に小さくなったという表現が正しい言い方なのです。なので満腹感を得る為のセンサーを敏感にさせることで、いわゆる“胃を小さくする”こと、ダイエットになるので、五感を働かせて食べてみるのもいいですね。

見落としがちでも命の危険を孕む「腎臓病」を尿の状態で知る簡単チェック法(1)

腎臓病の罹患者は、今や1600万人。高血圧の人は5人に2人腎臓を患っているとされ、糖尿病の人もそれに近い数字だ。特に糖尿病罹患者は、合併症から片足を壊死で失ったり、人工透析を受けないと、命の危険にさらされるなど、怖い病気である。

こうした最悪の事態を避けるには、どのような心構えと準備をすればいいのかを考えてみたい。

 腎臓病というのは、患っても自覚症状が表れないために、つい油断しがちだ。先日、ベテラン俳優・林隆三さんも、入退院を繰り返しながら腎不全で亡くなった(享年70)。腎臓病を未然に防ぐ方法はあるのか。

そんな問いに、専門家は「自助努力も必要です」と言い、「オシッコの泡立ちチェックは有効」とし、腎臓病の初期判断の決め手になると奨励している。

 朝起きてトイレで用を足したら、いつもと違い色も泡立ちの量も違う。「ひょっとして悪い病気なのかも…」と、不安にかられた経験を持つ中高年者は多いだろう。

 「尿は、腎臓をはじめ、さまざまな病気のサインを出します。腎臓は血液中の老廃物を濾過し、尿として体外に排出する働きがある。

本来なら蛋白や血が混じることはないのですが、腎機能に何らかのトラブルが発生したり尿が通る経路に異常があると、漏れ出すケースがあるのです。その意味でも、尿のチェックは重要です」(腎臓の専門医)

 まずは、小便をした時、便座の中にできる“泡”に注目してみよう。総合医療クリニックの医学博士・久富茂樹院長はこう説明する。 「患者さんの中には、尿が泡立ってなかなか消えないと訴えて検査に来られる方がいます。

大半の方は尿の“落下”によってできる細かい泡がドーム状になった状態を気にされます。この泡は心配する必要はないのですが、注意する点は、尿に蛋白質が混じり泡そのものが大きめになること。

つまり、蜂の巣ように大きく、洗剤のシャボン玉のようにフンワリした感じの泡。それがすぐに消えない状態が続いた場合、医師の診断を受けることを勧めます」

 しかし、健康診断の結果や主治医から「尿に蛋白が出ている」と指摘されても、そのまま放置する人が非常に多いという。というのも、痛くも痒くもないため、「この程度なら平気だろう」と甘く考えてしまうからだ。

それが“落とし穴”となるわけだが、そのまま放置していると腎機能がどんどん悪化していく場合もあることを肝に銘じておかなければならない。

 「泡」の次に、「尿の色」にも注意しよう。真っ赤な尿はもちろん、コーラのような褐色の尿が出た場合は、いわゆる「血尿」だ。また、濁った乳白色の場合も「感染症」の疑いがあるので、医師の診察が必要となる。

 「もちろん、尿は人間の体液を調整する役割もあるので、暑い日に汗をかき、水分不足が起きている場合は濃い色の尿になりますし、水分が十分に満たされていれば希釈された透明な尿が出る。

また、激しい運動をした後などに血中から筋肉の成分が混ざり込み、赤や褐色の尿が出るケースもあります。

これらを認識しながらのチェックになりますが、大切なことは普段から尿の色をチェックしておき、安静時の状態でいるのにいつもと違う赤色や褐色の尿が出たら注意すること。

また腎臓に炎症があるケースばかりでなく、膀胱がん、膀胱炎、尿路結石といった尿の経路に問題がある場合も多いのです」(同)

なぜ芸人は膵炎が多いのか? 膵炎の原因・症状・治療

■急性膵炎とは消化酵素の暴走

 急性膵炎とは、何らかの原因により膵酵素が膵臓内で活性化され、膵臓自身や周囲の組織を自己消化してしまう病気です。炎症が激しく、他の臓器まで障害が及びやすいという特徴があります。

急性膵炎の30%は重症です。そして、重症急性膵炎は、死亡率が約20%もある難治性の疾患です。厚生労働省の難病に指定されています。

■急性膵炎の起こるメカニズム

 膵臓からは食べ物を溶かす消化酵素が出ています。この消化酵素、通常は膵臓内では働きません。膵臓から出た十二指腸で、食べ物に出会ったときに働くようになっています。

 膵臓から出た消化酵素は、前駆体というおとなしい状態で膵臓の管を通過します。そして消化管に出たところで活性化して、食物を溶かす働きが出るのです。万が一、膵臓内で活性化しても、「膵分泌性トリプシンインヒビター」という物質で消化酵素を抑え込むシステムが備わっています。

 しかし、何らかの原因によりこのシステムが崩壊すると、膵酵素が膵臓内で活性化して膵臓自身を自己消化してしまいます。胆石が原因の場合は、胆管内を移動してきた胆石が、膵管と胆管の合流部で詰まることで、膵液の流れが妨げられることにより起こります。

 アルコールが引き金になっている場合は、過剰摂取による胃液・膵液の分泌増加、膵管の出口のむくみで膵液の流れが滞ったり、アルコールそのものが膵臓を刺激することなどが原因と考えられています。

アルコールが膵炎を起こす仕組みに関してはいろいろな説があり、はっきりとしたことはまだ明らかではありません。

 急性膵炎を起こしやすくする遺伝子に関してはよくわかっていませんが、消化酵素であるトリプシンの遺伝子異常による膵炎が報告されています。他の原因の膵炎とは異なり、多くは20歳未満で発症します。

■急性膵炎の原因

 急性膵炎の原因で最も多いのはアルコール(40%)です。次に胆石(25%)となっています。原因が明らかでないものも20%あります。急性膵炎は男性に多く、男性が女性の2倍も多く発症します。特に男性はアルコールが原因とされるものが77%と、かなり高いのが特徴です。芸人さんに膵炎が多いのは、アルコールの過剰摂取が原因と考えられます。

■急性膵炎の症状

 激しい腹痛と共に、悪心や嘔吐を認めます。前屈位で痛みが軽減されるので、お腹を丸めてうずくまる特徴的な体位をとることが多いです。膵臓は後腹膜といってお腹の後ろ側に位置しているので、背部にも痛みを伴います。

■急性膵炎の診断

 腹痛、膵酵素の上昇、画像診断の3つを軸に判断します。

1. 上腹部に急性腹痛発作と圧痛がある。
2. 血中または尿中に膵酵素(アミラーゼ・リパーゼなど)の上昇がある。
3. 超音波、CTまたはMRIで膵臓に急性膵炎に伴う異常所見がある。

 3項目中2項目以上を満たして、他の膵疾患や急性腹症を除外して診断します。慢性膵炎の急性増悪も急性膵炎に当てはまります。(厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班 2008)

■急性膵炎の治療

 急性膵炎と診断したら、原因検索と重症度判定を行います。胆石が原因の場合は、内視鏡などで胆道減圧処置を行い膵液の詰まりを解除します。急性膵炎の治療は、膵酵素の活性化を抑えるため蛋白分解酵素阻害薬を投与して、絶食、点滴を行います。

 急性膵炎は炎症が全身に及びやすく、ショックや腎不全、呼吸不全、敗血症など重篤な合併症が出現しやすいので注意が必要です。持続的血液ろ過透析や血管造影を用いた動注療法などの特殊な治療を行うこともあります。特に重症急性膵炎は致命率が高いため、専門医療施設での治療が必要です。

ストップ“お漏らし” 「過敏性腸症候群」による下痢は治る!

Aさん(46)が高尾山を嫌いになったのは、“お漏らし”が原因だった。

 登っている途中、突然便意に襲われた。Aさんはしょっちゅう、同じ経験をしている。いつもはぎりぎりセーフでトイレに間に合うが、山の中は勝手が違う。慌ててトイレを探すも、見当たらない。

 進むか、戻るか? 途中にトイレがあったと思い出し、同行者と別れて戻ることにした。しかし、あと少しというところで“決壊”。泣く泣くトイレでパンツを脱ぎ捨て、ノーパンでその日一日を過ごすことになった。

 Aさんは突然の便意や下痢を“体質によるもの”だと思っていた。ある時、別の不調でかかった医師との雑談で「頻繁にトイレに駆け込む」とこぼすと、消化器内科で検査を受けることを勧められた。

素直に従った結果、分かったのは、Aさんの“トイレ問題”は「過敏性腸症候群(IBS)の下痢型」によるもの、ということだった。

■中高生には悩んで登校拒否になる人も

 IBSは、検査をしても消化器に異常がないのに、下痢や便秘を慢性的に繰り返す疾患だ。ストレスなどで自律神経が乱れることで起こる。

 IBSには下痢型、便秘型、下痢と便秘を交互に繰り返す交代型があり、男性に多いのは下痢型だ。きちんと対策を講じれば、「慌ててトイレに……」といったことはなくなる。腸の疾患を専門に診る「松生クリニック」の松生恒夫院長に聞いた。

「当院に来るIBSの下痢型の患者さんは、中高生から大人まで幅広い年齢層です。中高生には、『トイレで排便をするのが恥ずかしい。学校に行きたくない』と思い詰めているお子さんもいます。

トイレに間に合わない経験を何度もしたために、同じような状況になると『またお腹が痛くなるかも』と不安が増し、一層症状が悪化している人も……。IBSは治る疾患ですから、早めの対策が肝心です」

 IBSの下痢型には、非常に効く薬がある。「イリボー」だ。

「飲み始めるとそれほど間をおかず、効果が実感できる薬です。ただし、効き過ぎて便秘になったり、膨満感が強くなる人もいます。通常は5マイクログラム服用しますが、効き目が強いようなら、半分の2.5マイクログラムにしたり、2日に1回服用するなど、摂取量を減らすように患者さんに指導します。

また、イリボーの承認が下りているのは男性だけ。女性は効果がはっきりと認められておらず、適用になっていません」

 冒頭のAさんも、イリボーで突然便意に襲われることがピタッとなくなった。しかし、松生院長の指摘どおり、膨満感が出るようになった。そこで、電車や車で長時間移動する時や、旅行など、すぐにトイレに行けなさそうな場合にのみ、服用するようにした。「オレは大丈夫」という自信から、次第に薬なしでもOKになった。

■別の病気のリスクも

 薬を飲まなくても、生活の中のちょっとした工夫で症状を抑えることも出来る。

「軽症で、イリボーが必要なさそうな患者さんには、朝食の取り方を指導します。便意に襲われるのは、朝の通勤時が多い。そこで、朝食を取らずに自宅を出てもらい、会社などトイレにすぐに行ける場所に着いてから食事を取ってもらう。『これで朝のお漏らしがなくなった』という患者さんは少なくありませんよ」

 ただ、あまりに何度も下痢などを起こすようなら、別の病気のリスクもあるので、一度、大腸内視鏡で検査を。

大腸ポリープってどんな病気? 原因・切除適応・予防法

大腸ポリープとは、『大腸内腔に向かって限局性に隆起する病変で、組織学的には良悪性を問わない』とされています。簡単に言うと、大腸ポリープとは、『大腸粘膜の一部がいぼ状に盛り上がったもので、この隆起が良性か悪性かは関係ない』ということです。

■なぜ大腸ポリープは切除した方がいいのか?

 胃ポリープの大半は、胃底腺ポリープや過形成ポリープです。腺腫の頻度は高くありません。これに対して、大腸ポリープの80%は腺腫と言われています。腺腫とは、癌と同じように粘膜表面の腺細胞が異常をきたして増殖したものです。

 現在では、大腸癌の主経路が、『大腸癌は腺腫を介して発癌する』という腺腫‐癌連関(adenoma-carcinoma sequence)とされています。

大腸ポリープの大部分を占める腺腫は、長期間放置しておくと悪性化する可能性が高くなります。大きくなればなるほど癌の可能性が高くなるので、大腸ポリープはある一定の大きさ以上になると切除が勧められます。

 また、そう多くはありませんが、正常な大腸粘膜から直接発生するデノボ癌(de novo癌)という経路もあります。デノボとは、「はじめから」、「新たに」という意味のラテン語です。

 デノボ癌は、臨床的には平坦陥凹型癌であることが多いとされています。この癌は、早期に浸潤する悪性度が高い癌という特徴があります。

■大腸癌の原因

 大腸癌の危険因子としては、年齢(50歳以上)、大腸癌の家族歴、高カロリー摂取および肥満、過量のアルコール、喫煙などがあります。逆に抑制因子としては、適度な運動、食物繊維、アスピリンなどが報告されています。

■大腸ポリープの切除適応

 腫瘍性大腸ポリープでは、径6mm以上の大きさになると、5mm以下の病変と比較して癌の頻度が高くなります。また形態学的に腺腫と癌の鑑別が困難であることがしばしばみられるため、内視鏡的摘除が強く推奨されています。

 ただし、径5mm以下の病変でも、平坦陥凹型病変で、腫瘍および癌との鑑別が困難な病変は内視鏡的摘除が望ましいとされています。

 非腫瘍性大腸ポリープは、過誤腫ポリープ、炎症性ポリープ、過形成ポリープに分類されます。

腫瘍性ポリープと比較すると癌化の可能性は低いため、通常は経過観察でよいと考えられています。出血や腸重積の原因となる場合や、腺腫や癌などと鑑別が困難な場合は切除の適応となります。

■大腸癌の予防法

 ここ数年、胃癌の患者さんが減少傾向にあるのに対して、大腸癌の患者さんは急増しています。大腸癌の患者さんが急増している原因は、食生活の欧米化や運動不足、喫煙、そして、胃の検診に比べて大腸検診を受ける人が少ないことなどが考えられています。

 大腸癌の予防には、禁煙、節酒を行い、食べ過ぎを避け、食物繊維の摂取や適度な運動を心がけることが大切です。そして、大腸検診を受けて早期発見を行いましょう。

 悪性の腺腫段階や早期癌のうちに治療すれば癌は予防でき、癌になってもほぼ100%完治可能です。逆に何らかの自覚症状がでた場合には、最低約20%の割合で多臓器に転移しており、治療は非常に難しくなります。

 大腸癌は早期癌の状態だとほとんど自覚症状がありません。大腸癌は40歳を境に、死亡率が急上昇します。特に最近は、便潜血に反応しにくい平坦陥凹型癌が増加しています。

癌年齢の40歳を超えたら、大腸内視鏡検査を受けてみるといいでしょう。

緊張すると急にお腹が痛くなる…過敏性腸症候群かも?

通勤途中の電車で急におなかが痛くなりトイレに駆け込む、大事な会議の前におなかが痛くなる、そんな経験をしたことはありますか?

このような経験を慢性的にくり返す場合は、過敏性腸症候群かもしれません。
現代の“ストレス社会”に影響により、ここ数年で患者さんの数が増えている病気です。
ここでは、過敏性腸症候群についてみてみましょう。

◆過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群とは、下痢や便秘、下腹部の痛みなどといった胃腸障害が、慢性的に繰り返す病気です。昔は過敏性大腸炎などといわれていました。

現代の“ストレス社会”に影響により、ここ数年で患者さんの数が増えている病気です。実は腸と脳には密接な関係があり、不安やストレスを脳が感じるとその 信号が腸に伝わり、胃腸障害を引き起こすと考えられています。

また、不安や不眠といった精神症状、頭痛・疲労感・めまいといった全身症状がみられることも あります。

◆過敏性腸症候群は下痢?便秘?

大きく分けて「便秘型」「下痢型」「混合型(便秘と下痢をくり返す)」があります。最近では形態異常型とよばれる、新しいタイプがあることも分かってきました。

これはストレスなどで発症するものではなく、腸が変形して捻じれているのが特徴で、一般的には便秘と下痢をくり返しますが、女性の場合は便秘型が多いともいわれています。

◆過敏性腸症候群はどこで診察してもらえるの?

受診する場合、まずは内科であることが多いと思いますが、女性専門クリニックなどで診てくれることもあります。いずれにしても大腸カメラによる診断が必要になることがあります。

心理的な問題が大きい場合は心療内科などを紹介されることもあります。治療としては内服薬や心理療法などが中心ですが、形態異常型の場合はこれに加えて、腸管の捻れを緩めるエクササイズやマッサージが必要な場合があります。

お酒を1滴も飲まなくても肝臓がフォアグラ状態になる危険

肝臓に脂肪が蓄積してしまう“脂肪肝”。大酒飲みに多いということが言われていますが、お酒を飲まない方でも脂肪肝になるリスクが近年増えているのです。

肝臓はサイレントキラーとも呼ばれ、よっぽど機能が悪化しないと症状として現れません。

「お酒を飲まないから肝臓は大丈夫」なんて思っていると、肝硬変など重症化してしまうこともあります。

■肝臓の肥満はがんを招く!

脂肪肝は肝臓の中に中性脂肪が一定以上溜まった状態のこと。日本では最近10年間で約2倍となり、とても増えているのです。少し前は、お酒を飲まない人は脂肪肝でも“肝炎”や“肝硬変”になりにくいと思われていましたが、

研究の結果、飲酒しない脂肪肝でもがんにまで至ってしまう、重症になる可能性があるということが分かってきました。

■お酒を飲まない人でも肝臓が危険に冒される!?

お酒を飲まない方の脂肪肝の20〜30%ほどは炎症を起こし、肝細胞が害され、繊維化が進むということが、ここ10年間で急速に増加しているようです。

これは非アルコール性脂肪肝炎と呼ばれる病気です。1980年に発見され比較的新しい病気なのですが、すでに日本には1,000万人はいると言われています。

■肥満は肝臓を痛める

肥満の人ほど非アルコール性脂肪肝になりやすいと分かってきています。肥満や運動不足、甘いものの摂り過ぎなどが起因。欧米の食文化が広まり、過栄養となっていることが、患者数の増加に繋がっています。

勿論、過栄養に加え大酒を飲むとなると、肝臓を酷使してしまっているということになります。

過剰な食事制限は脂肪肝を悪化させることもあり、また過度な運動は膝に負担をかけることになります。ちなみに、毎日20本の煙草を吸う方は、3合のお酒を毎日飲む方と同じ程度肝臓に影響するので、煙草も肝臓の為には節煙ですね。

命に関わる大病も!? 若者に急増する「肝臓を傷める」NG習慣4つ

食の欧米化や食生活の乱れによって、今若者の脂肪肝が増えているのをご存じですか? 

20歳を過ぎているみなさんは要チェック! 放っておくと動脈硬化や肝臓がんなど、恐ろしい病気も併発する恐れがある脂肪肝。今回は、その原因と対策を確認していきましょう。

■若者に急増中の脂肪肝

近年、若者に急増中といわれている脂肪肝。脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が蓄積された状態のことをさします。

肝臓に悪いものといえば、多くの方がアルコールを挙げるでしょう。でも、「お酒は飲まないから、脂肪肝の心配はない」と思ったら大間違い! 脂肪肝は、アルコールの飲みすぎだけでなく、糖質や脂質を摂りすぎることも原因です。

糖質や脂質を摂ると、小腸で分解されたあと脂肪酸として肝臓に送られます。糖質や脂質を摂りすぎると、肝臓に送られる脂肪酸の量が増え、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が過剰になって溜まってしまうのです。

アルコールを飲み過ぎる方はもちろん、肉類や脂っこい食べ物をたくさん食べる方、甘いスイーツが大好きな方など、20歳を過ぎたら脂肪肝は他人ごとではありません!

 脂肪肝までにはならなくても、肝臓に負担をかけると肌荒れの原因にもなるので要注意。

■脂肪肝を予防するための方法4つ

お酒を飲みすぎない以外に、脂肪肝を予防する方法をご紹介しましょう。

(1)肉類の摂取量を減らす

煮物や炒め物などで、野菜やキノコ類を増やしてお肉の量を減らしてみましょう。少しずつ減らしてみると、意外とお肉の量が少なくても大丈夫になります。

もっとがんばれる方は、肉類の代わりに大豆ミートを使ってみるのもおすすめ。大豆ミートはマクロビ料理でよく使われるもので、大豆でできたお肉のような食感の食べ物です。食べると本物のお肉だと勘違いする人もいるほど。

(2)ヘルシーなスイーツに変更

ドーナツやパンケーキ、チョコレートなどの甘いスイーツがやめられない方は、過去記事「ウソ!“減量とシワ改善”を同時に叶える魔法のスイーツがあった」でご紹介した寒天を使ったスイーツや、比較的低カロリーな和菓子に少しずつ変えてみてください。

(3)肝臓が喜ぶ食べ物を食べる

脂肪肝予防におすすめなのが、タウリンを含む食べ物。牡蠣、タコ、イカなどタウリンを多く含むものを食べれば、コレステロールや血糖値を下げたり、肝臓のはたらきを高めたり、中性脂肪を排出する効果が期待できます。

(4)続けられる運動を

脂肪燃焼のためには、なんといっても運動が不可欠。毎日ジムに通うなど高い目標を立てず、継続できそうな運動を始めましょう。1日30分のウォーキングや、室内の狭いスペースでもできるヨガなどがおすすめ。

中年層の病気だと思いがちな脂肪肝。若者の患者数が増えている今、ぜひ一度生活を見直してみてくださいね。

良い睡眠をとるための歩くことのススメ

日々の忙しい生活の中で、「資格をとろう」とか「仕事の効率をもっと良くしよう」と、ステップアップを目指したり、資格の勉強を始めようとしても、続けることは大変。

限られた時間をうまく使わなければならない。そのために重要なのが脳だ。

 『頭が良くなる脳の時間割』(築山節/著、マガジンハウス/刊)では、朝起きてから夜ベッドに入るまで、また眠っている間の脳の活動まで視野に入れながら、1日24時間の時間帯別に脳の使い方を提案。脳に良い生活習慣や、効率や集中力が画期的に上がる仕事の仕方を紹介する。

 朝、目覚めて1日が始まり、日中はフルに活動したら、15時間後には放っておいても眠くなるのが人間というもの。

眠くなる原因は心身ともに疲労したから、ともいえるが、脳にはもうこれ以上の情報は入れられない。いったん入力を停止させて、これまでに入って生きた情報を整理したいと、脳が伝えてきているサインとも考えられる。

当然、睡眠不足は学習効果を低減してしまうから、十分な時間、良質な睡眠をとらなければならない。いい睡眠に入るためには、やっておくといいことがいろいろとある。

 例えば、歩くことがその一つだ。脳の健康を保つためにも、歩いて足腰を丈夫に保つことは決定的に重要なことだという。
 どのくらい歩けばいいかというと、朝起きてから夜寝るまでに目標は2万歩。でも、一気に2万歩は難しいので、日中の活動で不足しそうになったら、就業後のタイミングで調整しよう。

そして歩くときは目を休めるように努めること。ぼんやりしながら歩いて、外からの情報は遮断して、自分との対話をする。

こうした無心の時間を設定すれば、脳に余力をもたらし、血の巡りもよくなって、いい考えが浮かんだり、抱えていた問題の解決策を思いつくこともある。反対に日中はこれといって何も考えず、せっせと歩くことで作業興奮を脳にもたらし、仕事に向けての準備態勢を作る役にも立つ。

 脳には「冴えている時間」と「冴えていない時間」がある。時間がないとき、いかに「冴えている時間」を有効に使えるかが重要。そのためにもたくさん歩いて、脳の健康をいい状態に保つことが大事なのだ。

絶好“腸”ニッポン(4)現代人を襲う「腸管バリア機能」の低下 乳酸菌は強い味方!

ここまでの連載で、現代人の健康維持や老化の予防に「腸」が大きな役割を果たしていることがおわかりいただけたと思う。では、忙しい現代人ができることはなにか。最終回の今回は、腸の健康に欠かせない乳酸菌の可能性をさらに追求していこう。

 病原菌やウイルスなどから体を守ってくれる「腸管バリア」機能が、健康な暮らしを実現するために重要な役割を果たしている事実を、前回お伝えした。この腸管バリア機能、実は現代生活の中でさまざまな脅威にさらされている。

 腸管バリア機能を低下させる原因が、腸の「炎症」にあると指摘するのは順天堂大学医学部の小林弘幸教授だ。

 日本体育協会公認スポーツドクターでもある小林教授は、わが国初の便秘外来を開設するなど腸のスペシャリストとして知られる。ちなみに、便秘外来は初診6年待ち(!)という人気だ。

 20年以上に及ぶ研究の中で自律神経バランスの重要性に着目し、自律神経研究の第一人者として数多くのトップアスリートや芸能人のコンディショニング、パフォーマンス向上の指導にも携わり、テレビ、雑誌等多方面でも活躍中。その小林教授によれば、腸の炎症を示す重要な症状が「便秘」だ。

 便秘は食事の変化やストレスなどで誰もが経験するものだが、慢性化する例も多く軽視は禁物。大腸がんなど深刻な病気の温床にもなる。極端な例だが、小林教授がこれまで治療したなかには、何年分もの排泄物が直腸にたまって固形化し、やむなく手術して取り出した固形物は金槌で叩いても壊れなかったという例もあるそうだ。

 「たかが便秘、されど便秘。便秘が慢性化すると腸だけでなく全身にも悪影響を及ぼします。便が腸内に長時間滞留すると異常発酵を起こして有害物質を発生し、悪玉菌が増えて腸内環境がどんどん悪くなります」

 便秘により腸内に発生した硫化水素やアンモニアなどの有害物質は血液中に取り込まれて全身を巡る。すると、汚れた血液がからだじゅうに運ばれることで肌が荒れるといったことだけでなく、肝臓、心臓にも影響が及んでやがては病気にもなりかねない。小林教授が続ける。

 「便秘が慢性化すると腸自体がむくんで腫れぼったくなり、動きも悪くなります。便秘を解消しようと刺激性のある下剤を多用して腸の粘膜が黒く変色してしまった人もいます。これらは腸の炎症によるもの。つまり便秘は腸の炎症を引き起こす元凶なのです」

 腸の慢性的な炎症は、腸に3つの異変をもたらす。1つ目は腸管粘膜という組織にある絨毛(じゅうもう)が平板化して短くなること。絨毛が短くなると腸管バリア機能が低下して免疫力の低下を招く。また、絨毛は食べた栄養素を取り込むはたらきをするため栄養素の吸収が悪くなる。

 2つ目は腸壁にある腸を動かすための筋肉がむくんで、腸の動きが悪くなること。3つ目が腸の筋肉を動かすための神経細胞が変性してしまうことである。

 「腸の炎症が抑えられると、絨毛が短くならず、その高さが維持することができ、そのため免疫の低下も抑えられるのです。同時に栄養素の吸収もよくなるため、血液の流れが改善されます。血液がきれいに流れることで病気や老化の予防につながるというわけです。

さらに大事なことは、腸内環境の改善による自律神経系の安定です。自律神経系が安定することは、腸の動きを良くし、血液の流れを改善すると考えられるのです」

 一般的には40歳以上になると、腸内では善玉菌が減り腸内環境が乱れるといわれている。小林教授が指摘する腸の細胞の変化はまさに腸の老化現象そのものといえそうだ。

 では、腸の老化を防止する術はないのか?そんなことはない。

 「腸の老化は年齢だけでなく食事などの生活習慣にも左右されます。最近、加齢とともに腸内細菌叢のバランスが崩れ慢性炎症の起こりやすい環境がヨーグルトの日常的な摂取で改善したというマウスの研究が行われました。

乳酸菌の摂取により腸管バリア機能を高める可能性を示す報告もあります。便秘外来の患者さんを診ている限り、ヨーグルトは1カ月程度続けて食べることで効果が出始めるようです」(小林教授)

 腸の健康には「バランスのよい食事を心がける」「規則的な生活を送る「ストレスをためないようにする」などのライフスタイルの見直しが必要なことはいうまでもない。

そして、その上で、毎朝、欠かさずにヨーグルトを食べるなど乳酸菌の継続的な摂取は、忙しい生活の中で手軽にできる方法として大いに役立ちそうだ。

絶好“腸”ニッポン(2)おいしく食べる! 腸を元気にする暮らし方

大腸がんの増加をはじめ、さまざまな腸の不調や病気が人々を苦しめるようになった現代にあって、「腸」はわれわれに何を訴えかけているのか。長年にわたり、人間が生きる上で根本的ともいえる代謝という働きから病気を見つめてきた名医、伊藤裕・慶應義塾大学医学部教授に、現代人に伝えたいメッセージを聞いた。

■「腸」の健康が注目されているワケ

 このところ、「腸の老化」なるキーワードをひんぱんに耳にするようになった。どう理解すればよいのか。

 「私たちにとって“生きていける”、ということは、まず栄養を摂り、日々のエネルギーをそこから得ていることにほかなりません。

つまり、“食べる”ことはすべての基本的になる事柄で、そのおもな役割を担っているのが腸。そのため腸が衰えるということが私たちの寿命が短くなることと直結するということです」(伊藤教授)

従来指摘されているとおり、腸をはじめとする消化管(器)は食べ物から栄養を消化、吸収する重要な臓器である。しかし現在、腸に対する概念はそれ以上に広がっているという。

 「じつは、腸は消化吸収ということ以上に、それが悪くなると他の臓器も影響を受け、老化が進むという考え方に変わってきています。つまり、腸の調子が悪くなると単に得られる栄養が少なくなるという以上に、ほかの臓器の調子にも悪い作用を及ぼすという考え方です」

 それを私たちは、実感しているのだろうか?

 「たとえば、お腹が痛くなるだけでやる気が湧かなかったり、気分が悪くなったりしませんか。それは、腸の調子が悪いことが脳に働きかけて、意欲などをなくしてしまうからなんです。

反対にお腹が元気であれば、他の臓器にも良い影響を与えることになります。それはただ単に栄養をたくさん摂れるといったこととは違う、腸からの直接の働きかけなのです」

 たしかに、私たちはお腹(腸)の具合が悪いと何かやる気すら失せてしまうものだ。精神的に参ってしまうことこそが、腸からの影響を全身が受けていることの証拠だと伊藤教授は強調する。

■「腸の老化」とはなにか

 「腸の老化とは、たとえば若いころは平気だった脂っこいものが食べられなくなったり、たくさん食べると胃がもたれるといったことです。

これは腸の動きや、消化液の出が悪くなるためです。男性は神経質なタイプが多いので、若い時は比較的下痢をする人が多いんですが40歳、50歳になってくると、今度は便秘で悩む人が増えてきます」(伊藤教授) 高齢になって便秘ぎみになった人はさらに注意が必要である。なぜならば・・

 「便秘ぎみになっていく人の中には、あんまり食べなくなってしまったりして栄養不足になる人がいます。そうしてだんだん体が弱る“虚弱”な状態から肺炎や認知症、寝たきりといった問題も起こってくるんですね。

たとえば90歳を超えても元気に肉を食べている人は、肉を食べることで長生きしているのではなく、年をとっても腸がちゃんと動いていて、肉を食べることもできる人こそが健康で長生きできている、という意味なんです」(伊藤教授)

 どうやら、これまでの発想を180度転換する必要がありそうだ。

■“腸の気分”をよくする

 じつは臓器の中でも腸は“老いやすい”もののひとつなのだ。伊藤教授によれば、老化に関わる「p16」という遺伝子がどの臓器で強く働くようになるのか、が、マウスを使った研究でわかっており、それが腸であるという。

「p16」には、がんをはじめ細胞の増殖を抑える作用があり、これが強くはたらくと老化が進むことになる。「腸から老いる」といわれるのはこのためだ。

 では、「腸の老化」に現代人はどう対処すればいいのだろうか。

「腸の健康もやはり環境で決まるもの。つまり、食べるもの、食行動などそういったの影響が大きい。腸の“気分”をよくするにはどうしたらいいか、考えることが大事でしょう」

■オススメは発酵食品

「納豆はいいですね。タンパク源となるし、腸内細菌を増やしてくれる発酵食品。ヨーグルトもいい。ただし大切なことは、習慣を続けること。1カ月に一度、思い出したように食べても効果は薄い。決まった時間に必ず食べるぐらいの気構えが必要です。いずれにしても、現代人はもう少し食べるということを真面目に考えないといけませんね」(伊藤教授)

 たとえば昼休み、机に座ったまま何か適当に食べたりしてはいないだろうか。そんな “悪癖”は腸にはちっともありがたくない。

仕事場をしばし離れて、ゆったりと美味しいものでも食べにいってはどうだろう。ゆったりとした気分でおいしい食事をとる。それだけで、疲れた体に対する何よりの「お手入れ」になるのだ。

伊藤裕(いとう ひろし)慶應義塾大学医学部内科学教室教授。
1957年、京都市生まれ。1983年京都大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士過程修了。ハーバード大学医学部博士研究員、スタンフォード大学医学部博士研究員、京都大学大学院医学研究科助教授を経て、2006年から現職。専門は高血圧、糖尿病血管合併症、再生医学、抗加齢医学。世界で初めて「メタボリックドミノ」を提唱。著書に「臓器の時間 進み方が寿命を決める」(祥伝社)ほか。

絶好“腸”ニッポン(1)現代人を悩ませる「腸の老化」の脅威

IT関連企業に勤めるユージさん(32歳)は、通勤時に各駅停車の列車しか乗れなかった。とりわけ、仕事が忙しくイライラが募るようなときはそうだ。ひどいときは駅に停車するたびにトイレへ駆け込むというありさまだった。

 だから、ユージさんはどの駅のどこにトイレがあるか、熟知している。トイレが空いてないときは改札を出て、コーヒーチェーンに飛び込むこともあった。

 病院では「過敏症腸症候群」と診断され治療を受けた。医師、上司らと相談し配置替えと通勤時間のシフト制に変えてもらい、現在療養中である。

 過敏性腸症候群は、その多くが不安やストレスで下痢や便秘を引き起こす腸の病気として注目されている。仕事や勉強、リストラなどがきっかけで発症することが多い。

 たかがトイレと軽く済ますなかれ。「トイレが気になって通勤、通学時の満員電車に乗ることができない」「大事な会議があるのに集中できない」「外出ができず、ひいてはひきこもりとなってしまう」。同症候群は、社会生活を脅かすほどの影響がある。

 ヒロユキさん(60歳)は10年前、出張先の海外のホテルで突然下血。帰国後「潰瘍(かいよう)性大腸炎」と診断された。当初は薬でやり過ごしていたがそれも限界となり、腸を大きく切除する手術を受けた。

 その後、一度は人工肛門をつけるまでに至ったが、症状が改善されてそれは使っていない。ただ、ずいぶん落ち着いたものの食事を1日5回に分けてとり、そのたびにトイレに行かなければならない。必然的に、退職を余儀なくされた。いまは事務のパートで生計をたてている。

 潰瘍性大腸炎は免疫機能の異常が関係して発症するといわれる難病。原因は明らかではないが、悪化の要因にはストレスが上げられている。

 3年前。テルヒサさん(67歳)は、朝のトイレの後、“おしり”から出血していることに気がついた。一瞬、「痔かな?」と思ったが心配になりすぐに病院を受診。精密検査のため紹介された大学病院で「直腸がん」と診断された。幸い発見が早く、手術は無事成功。以来、好きな酒を止めるなど努めて健康に気を遣うようになった。

■「人は腸から老いる」

 現代人の生活にさまざまな形で影響を及ぼしている「腸」。その重要性を指摘するのは、東京都立川市にある「松生(まついけ)クリニック」の松生恒夫院長だ。

 「腸が元気でなければ抵抗力が弱まり、さまざまな病気につながります。なによりも“老化”が進みやすくなるわけで、“人は腸から老いる”とまでいわれているのです」

 松生院長によれば、日本人の食生活が大きく変化した80年代以降、大腸がん、過敏性腸症候群、便秘の患者が増えた。食物繊維、ビタミン、カルシウムなどの栄養素の慢性的不足が腸の病気を起こし、脳や体の老化につながっているのだという。

 さらに運動不足やストレスの増大なども、腸の老化に追い打ちをかけている。ストレスは腸の活動に影響を与えやすく、東日本大震災でも多くの被災者が便秘を患ったことがわかっている。腸には1億個以上もの神経細胞があることから「第2の脳」と呼ばれるほどデリケートな臓器なのだ。

 また、便秘はそれ自体が大腸がんのリスクである。いまや大腸がんには全国で年間9万8000人が罹患し、4万3000人が命を落としている。死亡者数は、わずか半世紀で9倍に増えた。ちなみに大腸がんは40歳を過ぎるとその発生率がグンと上昇するため、中年以降になると特に要注意だ。

 松生院長は、「かつて日本ではほとんどみられなかった腸の病気が増えてきたのは、食の欧米化などが一因といわれています。腸には人間の免疫システムの60%が集まっていて腸が元気な人ほど長生きする。若いときから腸の健康に気をつけてほしい」とアドバイスする。

 とはいえ、腸の老化、ひいては腸の病気はなかなか実感しにくい。何らかの症状があるからといって、必ずしも明らかな病変があるとは限らないのだ。

 「たとえば過敏性腸症候群と診断がついた40代のある男性は、外で下痢がガマンできずに漏らしてしまったことが受診のきっかけとなりましたが、検査ではとくに病変は見つかりませんでした」(松生院長)。実は過敏性腸症候群は内視鏡検査では異常が見つかりにくい。見た目では判断が難しく、排便の回数や状況などを総合的に考慮する必要がある。

 では、絶好“腸”で毎日を過ごすためには、どうすればいいのか。そのヒントを次回以降、専門家への取材から探ってみよう。

 メモ 過敏性腸症候群は20代、30代の若年層に多く、患者数はわが国の成人の1割以上、約1200万人に上るともいわれるほどだ。また、大腸がんに至っては男性のがん死の第3位、女性では同じく第1位である。そして若い世代を中心に潰瘍性大腸炎と同様、原因不明の炎症性の難病である「クローン病」が急増しているとの指摘がある。

松生恒夫(まついけ・つねお)1955年、東京都生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、東京都立川市に松生クリニックを開業。大腸内視鏡検査や炎症性腸疾患などが専門。「腸の名医が警告する自己流診断の落とし穴」(双葉新書)「腸育をはじめよう!」(講談社)「長生きしたけりゃ腸は冷やすな」(主婦の友社)ほか著書多数。

中年の進行が早い寿命を縮める「慢性腎臓炎」の放置厳禁6症状(1)

 慢性腎臓病(=以下CKD)を知っているだろうか。患者は国内に約1300万人と推定され、日本腎臓学会は重症の慢性腎不全まで進まないよう、糖尿病や高血圧の人は早めの受診を呼び掛けている。

 日本をはじめ、アメリカなどの先進国では、透析患者の増加に歯止めがかからないといわれる。死因の第2位を占める心臓、血管系の病気と腎臓病との関係が深いことも判明し、深刻さは一段と増している。

そこで、これまで各々の医療科を問わず、「CKD」として全診療科で早期発見・早期治療を推進しようということになったのが、10年前。しかし、まだ認知度は低いのが現状だ。

 神奈川県横浜市の男性(50)は今年春、かかりつけの医者から「慢性腎臓病の疑いがある」と言われ、大学病院を受診した。聞いたこともない病名のため、男性は戸惑ったという。

 腎臓病といえば、昔から「腎炎、むくみの出る低タンパク血症のネフローゼ」に代表されるのが一般的だった。しかし

今日では、腎臓病の末期で尿毒素を起こす最大の原因は、「慢性糸球体腎炎」から「糖尿病性腎症」に変わり、加えて高血圧から進行して腎硬化症へ進展する症例が増えるように、様変わりしてきた。

 治療法もこれまでは急性・慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、悪性高血圧などの診断名のもとで、専門分野で個々に治療が行われてきた。

そのため、腎臓障害が進行して末期状態に近づくと「腎不全」となり、最終的には透析・腎移植へと進行してしまい手遅れの状態になるケースが多かった。

 CKDかどうかは肝機能を示す糸球体濾過量(GFR)と呼ばれる数値と、健康診断などで測る「血清クレアチニン」の値と性別、年齢から計算される数値で判断される。数値が大きいほど腎不全に近いと診断される。

 横浜の男性の場合、GFR値は「60」で、日本腎臓学会が昨年6月に出したガイドでは「軽度~中等度」に当たるレベル。

自覚症状もなく検査を受けると、血糖値が高いことが判明し、最高血圧も160、最低血圧が105と高く、担当医から「このままでは糖尿病になる可能性が高い。腎機能の低下にも注意が必要」と言われた。

 担当医がそう警告したのは、糖尿患者では全身の動脈硬化が進み、細かい血管が多い腎臓は傷みやすくCKDの進行も早いからだった。

 医学博士で循環器系クリニックを開く内村尚之院長は、「尿たんぱくがわずかに見つかった段階でも、腎臓が大きなダメージを受けていることが多い」と話す。

 それでもこの男性患者は診断結果を踏まえ、朝晩に計2種類の降圧薬を飲み、夜はご飯の量を減らすなどの努力をしたかいがあって、最高血圧は130に低下。GFRも「50」に回復した。

 「とにかく高齢者に比べ、若い方や中年は病気の進行が早いのではやめに専門医を受診してほしい。腎臓病が進行する前に、健康診断の結果などに注目し、危険度をチェックすることが重要です」(内村院長)

お酒を1滴も飲まなくても肝臓がフォアグラ状態になる危険

肝臓に脂肪が蓄積してしまう“脂肪肝”。大酒飲みに多いということが言われていますが、お酒を飲まない方でも脂肪肝になるリスクが近年増えているのです。

肝臓はサイレントキラーとも呼ばれ、よっぽど機能が悪化しないと症状として現れません。

「お酒を飲まないから肝臓は大丈夫」なんて思っていると、肝硬変など重症化してしまうこともあります。

■肝臓の肥満はがんを招く!

脂肪肝は肝臓の中に中性脂肪が一定以上溜まった状態のこと。日本では最近10年間で約2倍となり、とても増えているのです。

少し前は、お酒を飲まない人は脂肪肝でも“肝炎”や“肝硬変”になりにくいと思われていましたが、研究の結果、飲酒しない脂肪肝でもがんにまで至ってしまう、重症になる可能性があるということが分かってきました。

■お酒を飲まない人でも肝臓が危険に冒される!?

お酒を飲まない方の脂肪肝の20~30%ほどは炎症を起こし、肝細胞が害され、繊維化が進むということが、ここ10年間で急速に増加しているようです。

これは非アルコール性脂肪肝炎と呼ばれる病気です。1980年に発見され比較的新しい病気なのですが、すでに日本には1,000万人はいると言われています。

■肥満は肝臓を痛める

肥満の人ほど非アルコール性脂肪肝になりやすいと分かってきています。肥満や運動不足、甘いものの摂り過ぎなどが起因。欧米の食文化が広まり、過栄養となっていることが、患者数の増加に繋がっています。

勿論、過栄養に加え大酒を飲むとなると、肝臓を酷使してしまっているということになります。

過剰な食事制限は脂肪肝を悪化させることもあり、また過度な運動は膝に負担をかけることになります。ちなみに、毎日20本の煙草を吸う方は、3合のお酒を毎日飲む方と同じ程度肝臓に影響するので、煙草も肝臓の為には節煙ですね。

そのイライラは肝臓に原因が。「ひねった椅子のポーズ」でストレス解消

節分(立春)を過ぎた今、自然界では動物や植物が冬眠から目覚めるように、私たち人間の体も再生するタイミング。これからの一年を健やかに過ごすためには、じつは肝臓のケアがキーワードになっていきます。(※前号のコラムもあわせてご覧ください)

私たちの血液や筋肉、肌や髪などが健やかに保たれるのは、肝臓がきちんと働いているからこそと言われるように、肝臓は「栄養の吸収と消化・解毒担当」。

不必要なものは体外に排出(解毒)し、必要な栄養は吸収して全身に巡らせるという働きをしています。

そして、この解毒作用には食べ物やアルコールだけではなく、精神的な毒(ストレス)も含まれています。最近わけもなくだるい、イライラする、不安感がある......なんて人は、肝臓の疲れが原因のひとつにあるのかも!?

そこで、今回は肝臓を労りながら、心身をリフレッシュさせる『ひねった椅子のポーズ』と肝臓ケアをご紹介します。

ひねった椅子のポーズ

【主な効能】

内臓の活性化、お腹と太ももと引き締める、気持ちをリフレッシュさせる。

1.両足を揃えて立ち、息を吸いながら両手を上に伸ばし、上体を伸ばす。

2.上体の伸びをキープしながら、息を吐き、椅子に腰かける様に膝を90度に曲げる。

3.息を吸いながら、上体を右にねじり、左の肘を右の膝の外側にかける。

4.息を吐きながら、胸の前で合掌し、ねじりを深める。3~5呼吸程キープ

5.ポーズをほどいたら、ひと呼吸リラックス。反対側も同様に行う。

<POINT>

腰が反りやすい人は、下腹を引き締めながら腰を落とします。上から見た時に、両膝の位置が揃うように意識するとよりGood!

春の肝臓ケアとは?

肝臓の負担を減らすには、消化・排出に時間のかかる質の高い食事(高たんぱく・高脂肪)は控える他、精製された白砂糖や、サプリメント等にも注意が必要です。天然由来の素材で出来ていても、体にとっては過剰な栄養に。これらをしばらく抜くことで、肝臓が休まり、心も体もすっきりと冴えていきますよ。

20代がピーク! 潰瘍性大腸炎の症状と治療法

■潰瘍性大腸炎とは

 大腸の粘膜にびらんや潰瘍(かいよう)ができる大腸の炎症性疾患のこと。直腸という肛門の近く、全大腸、左側の大腸に炎症が起こってしまいます。腸の病気ですので、腹痛と下痢で気づかれることが多いですが、主な症状は以下の通りです。

・発熱
・下痢、腹痛
・下血
・体重減少・栄養障害
・疲れやすいなどの全身倦怠感
・貧血

 20歳代にピークがあり、10歳代から発症が多く見られます。現在、潰瘍性大腸炎の患者は日本に10万人以上いて、年間8000人ほど発症しています。遺伝要因も報告されていますが、アメリカの患者数の10分の1であることから、環境要因とも考えられています。

■潰瘍性大腸炎の検査方法

 内視鏡検査または消化管X線造影を行います。内視鏡検査は、腸の中の状態を見るために、内視鏡を肛門から入れて大腸を検査します。潰瘍性大腸炎だと、腸に潰瘍や赤くなった炎症があります。その部分の腸の組織を一部とって顕微鏡で炎症の程度などを検査します。

■潰瘍性大腸炎の治療

□食事療法

 腸への負担を少なくすることが大切で、食事によっては腹痛や下痢がひどくなりますので、アルコールや刺激のある食事は避けた方がいいでしょう。

□内科治療

 炎症を抑える薬が中心になります。5-アミノサリチル酸製薬、副腎皮質ステロイドなどの炎症を抑える薬、アザチオプリン(イムラン)や6-メルカプトプリン(ロイケリン)などの免疫を調節する薬が使われます。ステロイドが効かない例で、移植で使われるシクロスポリン(サンディミュン)やタクロリムス(プログラフ)は効果があると言われています。これらの治療中は、感染症に注意が必要です。炎症を起こす物質(TNF-α)を抑える薬、抗TNFα受容体拮抗薬であるインフリキシマブ(レミケード)の効果があると報告されています。

 炎症を起こす白血球を除く、血球成分除去療法が行われることもあります。

■外科的治療

 下記の状態になると手術になります。

・腸管から大量出血がみられる場合
・大腸が大きく膨らんで、腸内細菌、食事性の毒素が全身に回ってしまう中毒性巨大結腸症
・腸の壁が破れてしまう穿孔
・癌になってしまった、またはその疑いがあるとき
・ステロイドなどの内科的治療に反応しない重症な例
・薬の副作用のため薬剤を使用できない場合

 手術は大腸すべてを切除します。直腸を残したり、小腸を使って便を溜める事ができるようにしたりしますが、時に、人工肛門になることもあります。

■潰瘍性大腸炎の予後

 基本的に慢性の経過になります。治ったと見えても再燃・再発を繰り返します。完全に治ることが難しいので、できるだけ、症状のない状態をいかに長く維持するかが目標です。大腸の炎症の範囲の広い人が、大腸がんの発生が報告されていますので、定期的な内視鏡検査が必要です。内科治療と食事療法で良い状態を保つことが大切です。

なぜ大マスコミは追及しないのか 安倍晋三総理 難病「潰瘍性大腸炎」クスリの副作用は大丈夫なのか   

難病「潰瘍性大腸炎」は新薬で改善したというが…

やたらと“体調良好”をアピールしている安倍晋三総理(58)。5年前、持病の「潰瘍性大腸炎」が悪化して、無責任に政権を放り投げたが、本人によると、持病は「新薬によって劇的に改善した」そうだ。しかし、本当に完治したのか。むしろ、政界では「それほど効くクスリなら、副作用の心配があるのではないか」という声が上がっている。

<重症化すれば心筋炎、新膜炎に>

 安倍の40年来の持病である潰瘍性大腸炎は、「難病指定」されているヤッカイな病気だ。原因は不明、治療法もない。ストレスがかかると、下痢や腹痛、下血が止まらなくなる。一般的に完治することはないそうだ。

 それでも、2年前、ゼリア新薬の「アサコール」が承認されたことで、人によっては、症状が緩和されたという。喜んでいる患者も多い。安倍も「新薬のおかげで」と、何回も口にしている。

しかし、どんな良薬でも、クスリはクスリだ。必ず副作用がある。飲みつづけて大丈夫なのか。

「副作用には個人差がありますが」と、薬剤師で「医薬情報研究所」の堀美智子氏がこう言う。
「気になるのは、臨床試験239例中、116例で副作用があったことです。48.5%と高い」

 独立法人「医薬品医療機器総合機構」のホームページによると、アサコールは〈1日3600mgを、8週間を超えて投与した際の安全性は確立していない〉という。用法では〈活動期には、1日3600mgを3回に分けて食後経口投与する〉となっている。

 もちろん、医師の指示に従っていれば、副作用のリスクは減るだろう。しかし、もし、激務がつづく総理大臣に就任したら、症状が悪化し、クスリの量が増えるのは間違いない。

 重大な副作用は、心筋炎、心膜炎、間質性肺疾患、腎不全……などだ。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したら下痢が止まらず総理は務まらないが、重大な副作用が発生しても総理をつづけるのは難しい。これでは政界関係者が副作用を心配するのも当然だろう。

 総裁選の当日、報道陣の前でカツカレーを豪快に食べたり、出馬表明の前日、天丼をかき込む写真をフェイスブックに載せるなど、安倍は胃腸の回復ぶりを必死に訴えているが、実際のところ健康状態はどうなのか。副作用の心配はないのか。

<トップの健康問題は国民の命運関わる>

政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「政界は風邪をひいただけで、がんと噂されるだけに、ただの国会議員なら、病気を隠すのも仕方ないでしょう。しかし、総理大臣は別です。トップの健康は、国民生活を左右する。3・11のような大地震が起きた時、総理が体調不良で指揮を執れなかったら、どうなるのか。

もし、安倍さんが総理を目指すなら、本当に持病は完治したのか、クスリの副作用も含めて、すべて明らかにすべきです。5年前、総理大臣を唐突に放り出したのも無責任だったが、それ以上に無責任なのは、国会議員になった後も3カ月間、入院するなど、深刻な持病を抱えていたのに、それを国民に隠して総理に就いたことです。今度こそ、洗いざらい話すべきです」

この国の大新聞テレビは、安倍晋三の「新薬によって……」という言葉をそのままタレ流しているが、きちんと問いただすべきだ。

飲酒ゼロでも男性3割に肝機能の異常アリ!? “沈黙の臓器”肝臓のケアしてる?

ちょっと喉をうるおすつもりが飲み過ぎて深酒に……ついつい肝臓に負担をかけちゃう季節でもありますね。

肝臓は、異常があっても症状が現れにくく、自覚症状が出る頃には病状が悪化していることが多いため“沈黙の臓器”と呼ばれています。今回、カゴメが実施した『健康に対する意識調査』結果からは、「健康診断で異常ありと診断されても“健康に自信アリ”」「肝機能異常の疑いのある男性の6割が“健康である”」と回答するなど、肝臓ケアに対する手薄さが明らかになっています。

●「異常あり」でも「自信あり」!?

同調査では、健康診断で「何かしら問題があると診断されたことがある」人の53.4%(男性56.4% 女性49.7%)が「自分の健康に自信がある」と回答。「いや、そこは自信を持つところじゃないから!」とツッコミたくなりますね。

さらに「健康診断の結果を受けて対策していますか?」という質問には、34.3%の人は対策をしていないことが明らかに。理由としては「自覚症状がないから(37.7%)」、「今すぐどうこうなるわけではない(30.9%)」などと回答し、自覚症状が出るまで対策しない人が多いようです。

●肝臓は「気になるけれど気がつかない臓器」
では、肝臓からの異常を伝えるサインについてはどうなのでしょうか?

肝機能異常の疑いがある(*注)の男性のうち、6割以上が「自分は健康である」と回答しています。肝機能異常の疑いのある人のうち、実際に肝臓に不調を感じている人の数は32.1%のみ。やはり“沈黙の臓器”の異常は感じにくいことが、同調査からも示唆されています。

一方で「ケアが必要だと感じる部位(臓器)はどこですか?」と男性に質問したところ、「肝臓(41.8%)」「胃(29.4%)」「血管(28.6%)」と肝臓が一位に。しかし、「肝臓のケアをしていますか?」という質問には、69.2%が「あてはまらない」「ややあてはまらない」と回答し、さらに肝機能異常の疑いがある人でさえ約半数が「特にケアをしていない」という実態が明らかになりました。なんだかちょっと危険な香りがしますね……。

●「飲まないオレは大丈夫!」はNGです

ここまで読んで「いやいや、オレは飲まないから大丈夫!」と思っている人もいるかもしれません。ところが、「一週間のうち全く飲酒しない」男性の30%、1週間の晩酌回数が2日以下の人でも、57.1%の人に「肝機能異常(GPT値)」の可能性があることが明らかになっています。


奥さま方も「夫の身体で最も心配な部位(臓器)」の1位に肝臓をあげていますが、「夫のためにケアをしていない」人は39%にも上ります。ちなみに「夫の健康診断結果を毎年見ている」人は79.2%もいるにもかかわらず、肝臓の数値を知っている人は48.4%のみという事実も判明しました。

●いったい肝臓のために何をすれば……?
「健康でいたい」と思う気持ちはみんな同じですが、自覚症状のない肝臓の異常に対するケアは、正直難しいところだと思います。

肝臓ケアの基本は、アルコールはもちろん脂肪分の多い食事や食べすぎを避けること。そして、肝臓の解毒力を高める食品を採って障害から守ることも大切です。体内の解毒酵素を活性化する成分としては、アブラナ科のブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」がよく知られています。さらに、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトには、ブロッコリーの約7倍の「スルフォラファン」が含まれるといわれているのです。

カゴメは、ブロッコリースプラウトに多く含まれる「スルフォラファングルコシノレート」に注目。静岡大学との共同研究では、ブロッコリースプラウト由来の「スルフォラファン」を摂取することで、急性肝障害を抑制する効果があることも明らかになりました。

休肝日を作ることにプラスして、ブロッコリーやブロッコリースプラウトなどの野菜中心の食事へとシフトチェンジしてみてはいかがでしょうか。調査期間は2012年5月19日~20日、対象は全国の20~60代の既婚者男女500名ずつ(計1000名)、方法はインターネット調査。

*注)
同調査内で「肝機能異常の疑いがある」という表現は、γ-GTP 値が男性51 以上、女性32以上(図11 のみGTP 値41 以上)の方をさしています。なお、調査対象者の健康診断数値は下記の通り。

肝機能異常の指標となるγ-GTP 数値にて「正常」/「肝機能異常の疑い」に分類
 ・正常範囲内(正常) 男性10~50 (388 人)女性 9~32 (417 人)
 ・肝機能異常の疑い 男性51 以上 (112 人)女性32 以上 (83 人)
肝機能異常の指標となるGPT(ALT)数値にて「正常」/「肝機能異常の疑い」に分類
 ・正常範囲内(正常) 11~40 (男性430 人 女性481 人)
 ・肝機能異常の疑い 41 以上 (男性 70 人 女性 19 人)

いびき治療でも保険使える/照山裕子お口の悩み

<歯科医照山裕子が答えるお口の悩み(29)>

 元モデルの歯学博士・照山裕子さんが、口臭が気になる、歯周病が進んできた…歯と口の悩みなど、皆さんの悩みに回答します。

 Q 妻に「大きないびきをかいていたよ」と言われました。

 A いびきとは、さまざまな要因で上気道が狭くなった時の、呼吸に伴う雑音を指します。原因はいろいろありますが、圧倒的に多いのが肥満です。首回りに脂肪がついて気道が狭まり、息が通らないためにいびきをかきます。他には、へんとうが腫れている、口蓋垂(こうがいすい=のどちんこ)が大きい、舌が大きい、下顎が生まれつき小さい人にも見られます。

疲れていたり、鼻が詰まっていたり、お酒を飲んだときだけいびきをかく…といったような一時的なものであれば、さして問題はないですが、問題は睡眠時無呼吸症候群を伴ういびきです。いびきは呼吸のリズムと同期しているため、途切れる場合は発見の手がかりとなります。

睡眠時のいびきは自分で気づかないことが多いようですが、音の大きさで起きてしまうようなケースは睡眠障害を引き起こし、昼間の活動に支障をきたします。治療を行わない場合は脳梗塞や不整脈など重篤な疾患だけでなく、交通事故などのリスク増加にもつながると報告されているため注意が必要です。

セルフチェックしてみましょう。

◆大きないびきを毎晩かく 。

◆いびきの合間に呼吸が止まっていると言われたことがある。

◆朝起きたときにだるい。

◆睡眠時間は十分なのに昼間眠くなる。

◆メタボと診断されたことがある。

◆若いころより体重が10キロ以上増えている。

当てはまる項目が多いほど、可能性が高くなります。治療法は原因や症状によって変わります。軽い場合はスリープスプリント療法といって、下顎を前に出し気道を広くするようなマウスピースを装着します。歯科医院で歯型を取って作製しますが、主に下顎が小さい方が対象になります。スリープスプリントで効果がない場合や肥満が原因の方は、CPAP(シーパップ)療法といって鼻に酸素マスクのようなものを装着し、寝ている間に空気を送り込むことが必要です。

いずれの治療も、睡眠時無呼吸症候群の診断が下された場合は保険診療での対応が可能ですので、気になる方は早めに医療機関を受診してください。

 ◆照山裕子(てるやま・ゆうこ) 歯学博士。厚労省歯科医師臨床研修指導医。歯と全身の関わりについて幅広く学んだ経験を基に、機能面だけでなく審美的要素にもこだわった丁寧な治療がモットー。分かりやすい解説でテレビ、ラジオにも多数出演している。学生時代はモデル事務所に所属。近著に「歯科医が考案 毒出しうがい」(アスコム)。

機能低下につながることも 避けるべき「肝臓に良い」食べ物

世間一般で長らく信じられている「健康知識」の中には、意外に間違った情報が少なくない。そのひとつが、「肝臓に良い食べ物」。「レバー」「シジミ」「ウコン」をいまだに「肝臓の機能アップにつながる」と考えて積極的に取っている人もいるが、人によっては肝機能の低下を招きかねない。

 肝臓は現在わかっているだけで体の中で500種類以上の役割を担い、基礎代謝の3割近くを占める重要臓器だ。その機能低下は、体の不調にとどまらず、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる重大病を引き起こす。だからこそ、昔から肝臓の機能アップの食べ物がもてはやされてきたわけだが、どうやら世間で肝臓に良いとされる食べ物は、人によっては悪い、ということがわかってきた。

「食品で肝臓に良いといわれるものがありますが、その多くは俗説です。医学的根拠はありません」

 こう言うのは日本肝臓学会専門医で、「吉田内科クリニック」(横浜市青葉区)の吉田秀樹院長だ。

「レバー」「シジミ」「ウコン」は肝臓の機能が落ちている人は避けた方がいいという。「これは、肝臓の専門医なら誰でも知っていること」というから驚いた人もいるのではないか。

 実際、肝炎、肝がん治療の第一人者である関西労災病院院長で、大阪大学名誉教授でもある林紀夫院長も「月刊文芸春秋2月号」で「肝臓に良いと信じられているレバー、シジミは肝臓の弱い人は取らない方がいい」「ウコンに至っては、これが原因で薬物性肝障害を引き起こしたという報告さえあるほど」と述べている。

「レバーやシジミには大量の鉄分が含まれています。これが問題です。鉄分は酸素を運んだり、エネルギーをつくるのに必要な重要なミネラルですが、過剰になると、肝臓の細胞が破壊されやすくなるのです。鉄分の過剰蓄積の有害性については以前から議論されてきましたが、現在は過剰な蓄積は有害と決着しています」(吉田院長)

■鉄分が多いデメリットがメリットを上回る…

 そのキッカケとなったのはC型肝炎やB型肝炎の研究。これらの病気でダメージを受けた肝臓の細胞を採取したところ、多くの鉄分が見つかった。

「過剰な鉄分は細胞内の余分な酸素と結びつき、OH-ハイドロキシルラジカルという猛烈な毒性を持つ物質に変わります。この物質は細胞膜やタンパク質、DNAを傷つけるだけでなく、細胞のアポトーシス(自壊作用)に関与していると考えられています」(吉田院長)

 つまり、過剰な鉄分は血管の細胞を傷つけて動脈硬化を進めるほか、DNAを損なうことで突然変異を起こし、細胞をがん化させる。さらには肝臓の細胞のアポトーシスに関与することで、肝臓そのものを悪くする可能性があるのだ。

 一般的にシジミに含まれるアミノ酸にはアルコールを代謝する酵素の活性を高める働きがあり、タウリンは胆汁の排出を促して肝臓の解毒作用を活発にしてくれるといわれている。ところが、少なくとも肝機能が低下している人にとっては、鉄分が多いというデメリットがこれらのメリットを上回るのだ。

「肝機能が低下した患者さんがこれらの食品を取ることは良くないと証明されたから、医師は指導できます。しかし、他にも医学的に根拠のない食品や運動法を患者さんが『体に良い』と信じて行うケースはいくらでもあります。それを医師が『やめた方がいい』と思いながらもハッキリと言わないのは、科学的に体に『悪いこと』を証明するのは難しいし、そのための研究にお金をかける機関が少ないからです」(吉田院長)

 とはいえ、科学的に根拠のある「体に良い」食品や運動法についての研究は進みつつある。いいかげんな情報に振り回されないために、普段から健康・医療情報に敏感になっておくことだ。

その少しの痛みが最悪の事態を招く 胃潰瘍の震源地・ピロリ菌の制圧対策(1)

 10人に1人が罹るといわれるほど、ありふれた病の胃潰瘍。周囲でも患った人が多いのではないだろうか。

この病は、胃壁を保護している粘膜などの“防御因子”と、食べ物を消化する胃酸などの“攻撃因子”のバランスが崩れ、胃酸によって胃の粘膜が深くえぐられてしまい、痛みや不快感、吐血や血便といった症状が現れる。

 日本消化器病学会専門医の福田達哉医師は言う。

 「胃潰瘍を軽く見てしまう傾向があるようですが、それは間違い。かつては多くの人が命を落としてきた病気で、今でも自宅で血を吐いたまま亡くなっていたというケースもあります。

胃壁が深く傷つけられ太い血管が切れてしまうと、大量の血が噴水のように噴き出し、出血性ショックによって昏倒して、そのまま死亡してしまう。高齢者になると痛みを感じにくくなるため、症状がそれほど出ていないのに、突然大量の血を吐く例もあるので注意が必要です」

 総合病院には、ほぼ毎日、胃潰瘍による吐血で患者が運ばれてくるという。

搬送された患者は、直ちに胃の中の切れた血管を止める内視鏡的手術を行う。その際、大量の血を浴びるため、医師は防護服のような手術着を着たうえ、ゴーグルをかけて処置にあたるほどだ。

 術後は1~2週間の入院を必要とし、潰瘍が塞がるまでは食事もできない。

 胃潰瘍になる原因は、大きく分けて二つある。それは「ヘリコバクター・ピロリ菌」によるものと、薬剤によるもの。ピロリ菌に感染していると、慢性胃炎を起こしている状態が続き、ちょっとしたストレスを受けただけで潰瘍ができてしまう。

 「それはなぜか。ストレスがかかると、胃酸を分泌するホルモンが増えることに加え、胃の血流が減り、胃壁を保護する粘液も減ってしまいます。つまり、攻撃因子が強まるうえに防御因子が減ってしまうので、潰瘍ができてしまうのです。

ただ、ストレスだけで潰瘍になるケースは非常にまれで、主因のピロリ菌を除菌すれば防げて簡単に潰瘍にはなりません」(前出の福田医師)

 胃潰瘍のもう一つの要因とされる薬剤の影響だが、これはピロリ菌に感染していなくても、痛み止めや“血液をサラサラにする薬”、風邪薬などが原因で、胃潰瘍になるケースだ。

 「動脈硬化などで血をサラサラにする薬(バイアスピリン、幼児用バファリンなどの低用量アスピリン製剤)を飲んでいる人、慢性的な腰痛、頭痛、関節痛などで痛め止めの薬(NSAIDS=非ステロイド性鎮痛薬)を常用している人は気を付けましょう。こ

れらの薬は、胃の粘膜を保護するプロスタグランジンというホルモンを抑制するため、潰瘍ができやすい状態になるからです」(専門医)

どうして起こる?胃炎を招く原因

どのようなことが原因で胃炎を引き起こしてしまうのでしょうか。

胃はとてもデリケート

胃酸は、私たちが食べたものを消化するほどの威力のある、非常に強い酸です。この強い酸から胃の壁を守るのが胃の粘液です。胃の粘液は、多少のダメージを受けても修復できる機能を持っています。私たちが非常に熱いものや冷たいもの、辛いものなどの刺激物を食べても平気なのは、胃の粘膜が胃壁をガードしているからなのです。しかし、これらの刺激物を過剰に摂取し続け、胃の粘膜に負担をかけ続けていると、粘膜は炎症を起こしてしまい、胃炎を招いてしまいます。さらに、胃は、喜怒哀楽の感情やストレスの影響を非常に受けやすく、とてもデリケートな臓器でもあるのです。

日常生活に原因がある場合

胃は、不規則な生活によっても悲鳴を上げやすい臓器です。睡眠不足やタバコの吸い過ぎ、過度のストレスや疲れなどの生活習慣は胃に大きな負担をかけます。また、解熱剤や抗生物質として使用されるアスピリンや非ステロイド系消炎鎮痛薬を服用することによって、胃にダメージを与えてしまうケースもあります。さらに、強い酸性やアルカリ性の腐食性の薬物を誤飲してしまった時も注意が必要です。

食事による原因

特に食事においては、暴飲暴食や不規則な時間の食事、コーヒーやお酒、香辛料などの刺激物は、胃に大きな負担をかけてしまいます。熱い食べものや冷たい食べものも、胃にダメージを与えやすいです。中でも、刺激物や肉などの脂肪分が多い食べものは、胃酸を多量に分泌させてしまいます。また、コーヒーは、その中に含まれるカフェインが胃酸の分泌を促すといわれていますが、コーヒーそのものにはリラックス効果もあり、ストレスに弱い胃には効果的なこともあります。カフェインを多く含む飲み物ばかり飲んでいるわけではなく、適度な摂取であれば問題がないといわれています。

胃の痛みが気になる方は、消化のよいものを積極的に食べ、規則正しい食生活を心がけましょう。

菌や疾患による原因

食生活やストレスなどの生活習慣に関係なく、胃炎を発症してしまうケースがあります。それは、アレルギーや胃に住み着く悪玉菌のピロリ菌、インフルエンザなどの感染症によるものです。また、食中毒によって胃炎になる場合は強い吐き気をもよおします。インフルエンザは回復とともに症状も安定しますが、ピロリ菌は完全に除去しない限り胃の中に住み続けるので、医師の治療を受けることが重要になります。

肝臓病の最新知見や治療法 川崎医大・日野啓輔教授に聞く

目立った症状がないまま肝炎から肝硬変、肝がんへと進行する肝臓病は、治療の難しい病気と恐れられてきた。しかし近年の治療法の進歩はめざましく、早期診断と積極的な治療により、根治したり、進行を抑えたりすることが可能になりつつある。日本肝臓学会が31日に倉敷市で開く市民公開講座(山陽新聞社後援)で司会を務める川崎医大肝胆膵(かんたんすい)内科の日野啓輔教授に、肝臓病の最新の知見や治療法を尋ねた。

 ―肝がんの約60%はC型肝炎ウイルスが原因でしたが、そのC型肝炎に対して画期的な治療薬が出てきましたね。

 従来はインターフェロンという注射剤でしたが、新しい薬は飲み薬で、副作用もインターフェロンに比べて圧倒的に軽いです。非常によく効いて、95%前後の人でウイルスが消えてなくなると期待できます。高齢者や、以前にインターフェロン治療を受けて成功しなかった人、肝硬変に進行した人でも9割くらい効きます。治療をあきらめる必要がなくなりました。

 ―なぜそんなに効くのですか。

 新薬はウイルスが増殖する遺伝子の複製過程を狙い撃ちします。ウイルスの遺伝子型によって薬を組み合わせる必要がありますが、日本人患者の大半を占める型で排除できると考えていいと思います。今後はいろいろな遺伝子型に効く薬も開発される見込みです。

 ―薬の服用期間を教えてください。

 12週間です。非常に高額な薬ですが、国の助成制度があるので、所得によって月1万円または2万円の自己負担で治療を受けられます。今まで症状がないからいいだろうと、ウイルス排除を目指していなかった人に、ぜひ治療を受けてもらいたいです。

 ―ウイルスが消えれば、肝がんに進行することはありませんか。

 インターフェロンでウイルス排除に成功した人でも、10年で5~10%程度の人が肝がんになっています。今後は高齢者や肝硬変の患者さんもウイルス排除が可能になりますが、これらの人たちはより肝がんになりやすいので、ウイルス排除後もフォローアップが大切です。定期的に受診してもらい、お酒を飲み過ぎていないか、体重が増えていないかなどをチェックしていくことが重要です。

 ―肝硬変の治療も変わってきているそうですね。

 これまで肝硬変は安静が必要と考えられていましたが、筋肉は肝臓の働きを助ける上で重要だということが明らかになりました。従って、肝臓がよく機能している段階の肝硬変では、積極的に動いて筋肉量を落とさないようにすべきという考え方になってきました。栄養管理も重要です。エネルギー代謝の面から考えると、朝食前には一種の飢餓状態となっているため、適切なカロリーの夜食を勧めるようになってきました。

 さらに肝機能が低下した非(ひ)代償(だいしょう)性(せい)肝硬変になると、腹水や浮腫の合併症を起こしやすくなります。従来薬と異なる仕組みの利尿剤が最近認可され、難治性の腹水や浮腫にも効果が認められました。この薬が効いて、穿刺(せんし)して腹水を抜く機会が減れば、生活の質の向上も期待できます。

 時には睡眠障害にもつながるような強いかゆみを自覚することがありますが、この合併症にも新しい薬が認可され、多くの患者さんのかゆみを軽減できるようになりました。

 ―がんになった場合でも、内科的な治療が可能でしょうか。

 がんに栄養を送る動脈を詰まらせ、兵糧攻めにする塞栓療法の材料として、大きさが均一の球状塞栓物質(ビーズ)が使えるようになりました。一部は粒子内部に抗がん剤を含有し、腫瘍内で放出する薬剤溶出性ビーズとしても使用可能です。治療はまだ始まったばかりで、成績は今後の結果を待つことになります。

 公開講座を通じて、どんな人が肝がんのリスクが高いかを知ってもらい、きちんと検査を受けていただきたいと思います。がんになっても、進行具合に応じて仕分けされた細やかな治療法があります。日本の肝がん治療は世界一の水準にあると言っていいでしょう。

 市民公開講座「知ってガッテン! 肝臓病の新知識」は31日午後2時~4時、川崎医大現代医学教育博物館(倉敷市松島)で開かれる。同大肝胆膵内科の仁科惣治講師がC型肝炎、同科の富山恭行講師が肝がん、岡山大消化器・肝臓内科の高木章乃夫准教授が肝硬変について、それぞれ最新の診断・治療法を説明する。予約不要で入場無料。問い合わせは川崎医大肝胆膵内科の事務局(086―462―1111)

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 ひの・けいすけ 山口大医学部卒。同保健学科病態検査学教授、同大学院基礎検査学教授を経て2008年から川崎医大肝胆膵内科教授。日本内科学会評議員、日本肝臓学会評議員(市民公開講座企画委員)。59歳。

あなたの胃の慢性不調は「グルテン過敏症」かもしれない

胃腸が強くない人は、小麦などが体質に合わないグルテン過敏症かもしれない。

 記者は約40年間、胃が弱いと思っていた。学生時代は胃痛で学校を休むことが何度もあった。病院の検査では異常なしで、「精神的なものでは」との指摘を受けていた。

 社会人になってからは胃もたれや胃の膨満感のような不調が頻繁にあり、昼食は麺類など消化の良いものにしていた。それでも、夜になってもお腹がへらない。胃が弱いという自覚から、コーヒーは飲まないようにしていた。

■胃腸の不調の原因に

 1年半前、筋肉をつけたくて昼食をしょうが焼きやハンバーグなどの肉料理の定食に恐る恐る変えた。すると、予想外に胃の不調が全くなくなった。夕食時にはすっきり空腹で、コーヒーもOKに。人間ドックでよく言われた「胃の粘膜に炎症の跡あり」は、今年は「とてもきれいです」と改善。腹囲も合計8センチ減り、20代の頃と同じ体形になった。

「新宿溝口クリニック」の溝口徹院長によれば、記者は典型的な「グルテン過敏症」が考えられるという。グルテンは、小麦、ライ麦といった穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種。うどん、パスタ、パンなど、主に小麦を原材料とする食品に多く含まれている。

「グルテンは特異的なアミノ酸配列を持っており、その中にはプロリンというアミノ酸が含まれています。プロリンを多く含むアミノ酸配列は人間の消化酵素では分解できず、胃腸に残る。これによってグルテンに過敏な人は胃腸粘膜に炎症が起こり、胃もたれ、胃の膨満感、胃痛、下痢、便秘といった胃腸の不調の原因になるのです」

 だれにでも問題があるわけじゃないが、グルテンの摂取量が多い人ほどリスクが高くなる。

「持続的に腸の粘膜の炎症を起こすと、炎症物質サイトカインが大量に放出されるようになり、脂肪細胞を肥大化させて太りやすくなる。また、肝臓に負担をかけて脂肪肝の原因になりますし、脳に運ばれて細胞に影響し、イライラや情緒不安定などを引き起こします」

■「グルテンフリー」で改善を実感

 SEのAさん(40代)は、溝口院長の外来で、日中の体のだるさ、眠気、集中力低下、うつ状態を訴えた。いくつかの検査からグルテン過敏症が疑われ、徹底した「グルテンフリー」(グルテンを抜く食事)を実施した。

 すると、2週間もしないうちに、これまで17時を過ぎると仕事にならないほど疲労感で集中力が低下していたのが、22時すぎまで絶好調で働けるようになった。Aさんは心療内科でうつ病、パニック障害と診断され、薬も処方されていた。しかし、その薬を飲まなくても、うつ状態やパニック症状が出なくなったという。

「グルテンフリーを実施するまで、彼は会社帰りに菓子パンなどを買うのが習慣でした。それらをやめたので、体重も激減しました」

 グルテン過敏症を判断するには、保険適用外の血液検査がある。しかしそれよりも簡単なのは、試しにグルテンフリーを2週間持続してみることだ。不調が改善されれば、グルテン過敏症の可能性あり。

「グルテン過敏症なら、本人の体調を見ながらグルテンの摂取を調整する。グルテンは、摂取しなくても健康に害のないタンパク質ですから、完全フリーでも大丈夫です」

 基本は、小麦、大麦、ライ麦を使った食品を減らせばいい。

 グルテン過敏症の人は、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に含まれるカゼイン過敏症でもある。分子構造が似ているからだ。カゼインの摂取も避けたほうがいい。

 なお、グルテン過敏症は、摂取後すぐに激烈な症状が出ることもある小麦アレルギーとは発症のメカニズムが違う。また、血糖値の急激な上昇を避けるために行われる糖質制限とも違うので混同してはいけない。

はんにゃ川島が摘出 注意すべき「腎臓がん」のサインとは

お笑いコンビ「はんにゃ」の川島章良(34)の腎臓摘出が話題になっている。川島は4日放送のテレビ番組で、2014年11月に健康診断で腎臓がんが判明し、翌15年1月に摘出手術を受けたことを告白。当時の心境を「32歳なのに早くない? とパニックになった」と振り返った。

 30代前半で罹患するとは中年サラリーマンにとって他人事ではない。どんな病気なのか、医学博士の米山公啓氏に聞いた。

「がんというと50~60代以降にかかる印象がありますが、腎臓がんは比較的、若い時期にかかることがあります。原因ははっきりしませんが、やはりお酒とたばこ、肥満が大きいようです。

腎臓の外側にがんができると痛みがなく、兆候としては血尿が出るくらい。ここで検査をしないと進行してしまいます。検査はまず超音波をやり、心配な場合はMRI検査を受けてください。MRIは解像度が高いので見逃す心配がありません」

 進んでくると痛みを感じ、腹部が腫れてくる。川島のように全摘手術が一般的で、手術はそれほど難しくない。

「腎臓は2つあるので、残りの腎臓で十分機能を果たしてくれます。

ただ、腎臓は血液を濾してオシッコをつくる器官。残りの血液は体を回るので、肺や骨に転移する可能性もある。再発率が高いので術後10年間、なるべく半年に1回は検査を受けてください」(米山公啓氏)

 血尿が出たら、すぐ病院に駆け込むことが重要だ。

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「肥厚性胃炎(ひこうせいいえん)」ってなに?原因から治療法まで、ドクターが答えます!

胃の粘膜が厚くなってしまう肥厚性胃炎とはどんな病気なのでしょうか。

肥厚性胃炎の症状・特徴

慢性胃炎の一種である肥厚性胃炎は、炎症によって胃の粘膜が厚くなってしまう病気です。胃の粘膜が薄くなるのは危険ですが、厚くなることがいいわけではありません。粘膜が厚くなると胃液や胃酸の分泌が増えてしまい、過酸症になってしまうこともあります。

過酸症では、空腹時に胃が痛んだり、胃もたれや胸焼け、げっぷが出たり、すっぱいものが胃からのど元まで込み上げてくるなどの胃の不調が起こります。

また、肥厚性胃炎は場合によって、胃の一部が萎縮し、一部が肥厚してしまう“慢性肥厚性萎縮性胃炎”を発症してしまうケースもあります。

肥厚性胃炎の原因

慢性的な胃炎である肥厚性胃炎は、原因の多くがヘリコバクター・ピロリ菌の感染です。ヘリコバクター・ピロリとは、感染すると胃の中に住み続ける悪玉菌で、一般的には“ピロリ菌”とも呼ばれています。日本人の50歳以上の約8割もがピロリ菌に感染しているといわれています。

主に幼少期にピロリ菌に感染し、胃の中にピロリ菌が住み続けていると、長い時間をかけてじわじわと胃の粘膜を蝕んでいき、30歳頃から萎縮性胃炎を発症するなど、胃の状態が悪化していくといわれています。

ピロリ菌が原因の胃炎は、感染者全てが発症するものではなく、ストレスを受けやすい人や胃の粘膜を傷つけやすい人などが、発症しやすい傾向にあります。

肥厚性胃炎の治療方法

肥厚性胃炎の治療法は、薬を服用して治療するのが主な方法となり、症状に応じて胃酸を中和する制酸薬(マーロックスなど)、胃酸分泌抑制薬(ガスターやタケプロンなど)や胃粘膜保護薬(ムコスタなど)、胃の運動機能改善薬(ガスモチンなど)などが処方されます。ピロリ菌に感染していた場合には、まずピロリ菌の除菌治療を行います。

ピロリ菌の除菌治療は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を発症した患者のみ保険が適用されます。胃に少しでも不快感があれば、生活習慣の改善を図ることが大切ですが、早めに医療機関に相談してみましょう。

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これって胃からのSOS?胃潰瘍の自覚症状ってどんなもの?

なんだか最近、胃が重たい、胃がもたれたりむかつく感じがする…と悩んでいる人はいませんか? もしかするとそれは「胃潰瘍(いかいよう)」かもしれません。

今回は多くの人がかかる病気のひとつ「胃潰瘍」の初期症状や予防法について、医師に聞いてみました。
胃潰瘍ってどんな病気?
胃には、強い酸性の胃酸があります。
普通の細胞であれば溶けてしまいますが、胃の壁には胃が傷つかないように防御する機能が働いています。この防御機能によって、胃は胃酸から守られています。

胃潰瘍はその防御する機能がうまくいかず粘膜が傷ついてしまい、胃の壁がえぐられたような状態になってしまうことです。
こんな初期症状に要注意!
胃潰瘍になったとき、はじめは気付かないこともあります。

以下のような初期症状が出た場合は、注意が必要です。
・胃がもたれる
・食欲がなくなる
・胃がさしこむように痛い、おなかが張ったように痛い
・吐き気がする、嘔吐する
・胸やけがする、すっぱい液体がこみ上げてくる
・背中が痛い

これらの症状が続く場合は内科や消化器内科を受診するようにしましょう。

病状がひどくなると吐血や、胃で出血する影響で便が黒っぽくなる、貧血になる、体重が減るなどの症状がでることもあります。
胃潰瘍になりやすいのはどんな人?
胃潰瘍は、以下のような人がなりやすいといわれています。

・慢性的にストレスがある人
・ピロリ菌に感染している人
・痛み止めなど、長期に薬を服用している人
・アルコールをよく飲む人
・喫煙者
・辛いものなど、刺激物をよくとる人
胃潰瘍って予防できる…?
胃潰瘍は、胃酸が多く出すぎるために胃の粘膜が傷ついて起こることがあります。
これを予防するためにも、以下を意識するとよいでしょう。

・牛乳やスキムミルク、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐などをとる(胃酸を中和されます)
・胃に負担のかかる脂っこい食べ物や強いアルコール、コーヒーなどをとりすぎない
・禁煙する
・辛いものなど刺激物には気をつける
・暴飲暴食を避ける
・ストレスをためない
・家族にピロリ菌感染者がいないかを確認。

ご家族にピロリ菌感染者がいる場合は検査をして保菌していた場合は除菌を行うといいです。
どんな治療がおこなわれるの?
胃が出血が続いている場合には、まず出血している場所に止血剤を使ったり、クリップやレーザーで血を止める治療が行われます。

止血後、または出血がない場合には、薬による治療を行うこともあります。
胃酸の分泌を抑制する制酸剤や酸中和薬、粘膜抵抗強化薬、粘液産生分泌促進薬、胃粘膜微小循環改善薬などの内服にて治療が行われます。

また、胃潰瘍の原因となるピロリ菌が見つかれば除菌療法を行います。

医師からのアドバイス
胃潰瘍は、以前は治りにくい病気といわれていました。現在はかなり治療成績のよい病気です。

それでも治療をしっかりと行わないと難治性潰瘍というやっかいな状態となることがあります。上記の初期症状に思い当たる節があれば、早めに病院を受診するようにしましょう。

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“自覚なし”だからこそ危険 「慢性腎臓病」はこんなに怖い

 慢性腎臓病とは「腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下」「タンパク尿などの尿異常など」の両方、あるいはどちらかが3カ月以上続く状態をいう。進行すれば慢性腎不全になって人工透析が必要になったり、心筋梗塞、脳卒中といった命にも関わる重大病にしばしば陥る病気だが、自覚していない人が多いのが問題だ。

■「無症状」でも安心できない

 むくみや疲労感が症状として挙げられる慢性腎臓病だが、「無症状だから問題なし」と考えるのは間違いだ。筑波大学付属病院腎泌尿器内科・山縣邦弘診療グループ長が言う。

「慢性腎臓病にはさまざまな原因があり、たとえばネフローゼ症候群などの疾患がある場合は、進行しなくてもむくみなどの症状が出ることがあります。しかし、いま増えているタイプの慢性腎臓病は、症状がまったくないケースがほとんどです」

 それは、生活習慣が関係したものだ。高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風・高尿酸血症といった血管にダメージを与える生活習慣病を放置すると、動脈硬化が進み、血液の流れが悪くなる。腎臓にはトータル200万個といわれる「糸球体」(毛細血管でできた微細な球状の組織)があるが、動脈硬化の進行によってこれが壊れていく。

 糸球体は「血液から老廃物を濾過して尿を作る」腎臓の働きに欠かせない組織だ。糸球体の破壊によって、尿中にタンパクが漏れるようになったり、腎機能が落ちていったりし、慢性腎臓病と呼ばれる状態に至る。そうなると自分の腎臓だけでは老廃物の濾過ができなくなり、その働きを代替する人工透析が必要になってしまうのだ。

■人工透析へ一直線のデッドライン

「人工透析が必要な直前まで自覚症状がまったくない人もいます。むくみ、息切れなどの症状が出てきた時は腎機能が相当落ちていると考えた方がいい場合もあります」

 壊れた糸球体は元に戻らないので、慢性腎臓病を完治させる方法はない。人工透析になると、週3回通院して行う血液透析や、在宅で行う腹膜透析を一生続けるか、健康な腎臓を移植する腎移植しかない。「人工透析で腎臓が健康になって元通りの生活に」とはならないのだ。

「慢性腎臓病で最も重要なのは、早い段階で腎機能低下に気づき、生活習慣を変えるとともに、薬物治療などでこれ以上、機能が落ちないようにすることなのです」

 まずは健診や人間ドックなどでタンパク尿と血清クレアチニン値を調べる。血清クレアチニン値は、腎機能の程度を見る「推算糸球体濾過量(eGFR)」のもとになる数値だ。

 ただ、健診では血清クレアチニン値のチェックが義務ではないので、行われていないところも。血液検査でわかるので、少なくとも40歳以降は年1回、調べておくべきだ。

 特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風のいずれかがある人は、知らないうちに腎機能が低下している可能性がある。半年に1回は血清クレアチニン値やタンパク尿を調べた方がいい。さらに糖尿病の人は、尿中アルブミン検査など、早期発見をもっと可能にする検査も受けるべきである。

 日本慢性腎臓病対策協議会のサイトには、年齢、性別、血清クレアチニン値を入力すれば、eGFRがすぐにはじき出されるページ(http://j-ckdi.jp/ckd/check.Html)がある。eGFRの区分が「G3a」(尿異常があれば「G2」)以降だと慢性腎臓病の可能性がある。少なくとも、ここまでに食い止めることが重要だ。また、タンパク尿の程度とeGFRは、脳卒中・心筋梗塞のリスクを測る指標にもなるから要注意。

「動脈硬化が進行して腎機能が低下し、eGFRの数値の悪さとして表れる。eGFRが低下していれば、動脈硬化は全身に起こるものですから、腎臓だけでなく心臓や脳に行く血管も動脈硬化が進んでいると考えられます」

 つまり、脳卒中、心筋梗塞になりやすい。残念ながら、専門医以外では、腎機能を示す数値を重視していない医師もいる。自分で知って、自分で身を守るのだ。

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肝臓にブラック勤務を強いていませんか?あなたの「肝臓のお疲れ度」をチェック

アルコールが体内に入ってくると、肝臓の中で分解作業を行いますが、毎日毎日お酒を飲んでいると当然肝臓に負担がかかります。

長期間肝臓に負担をかけて肝臓の機能低下が進行すると、肝臓が「疲れて」しまい、脂肪肝、肝炎、肝硬変、肝臓がんなどの深刻な病気に発展することも…。

ブラック企業、ブラックバイトという言葉があるこのご時世、あなた自身が自分の肝臓をブラックな環境に置いているかも…!
あなたの肝臓が今どのくらい「お疲れ」なのか、チェックしてみましょう!
チェックスタート!
□ 週3日以上、お酒を飲む
□ 1日あたりビール大瓶1本以上飲む
□ 1日あたり日本酒3合以上飲む
□ お酒を飲むペースが速い
□ 普段から身体がだるい
□ 足がむくみやすい
□ 風邪をひきやすい
□ お酒を飲んだ翌日は必ず二日酔いをする
□ 目や皮膚が黄色い
□ 手のひらが赤い
□ 肌が荒れやすい
□ 食欲がない
□ おなかが張っている
□ 吐き気を感じる
□ 身体がかゆい
□ 急にお酒に弱くなった

いくつ当てはまったでしょうか?
結果は…
当てはまった数が「0~3個」の人

【特に問題なし】今の生活習慣を維持してくださいね!

あなたの肝臓の「お疲れ」度はそこまで高くないといえるでしょう。

お酒が好きな場合でも、1日あたりビールなら2杯程度、日本酒なら2合程度の適量を守っていただき、また最低週2日は休肝日を設けることが大切です。肝臓を守ることで、今後も長くお酒と付き合っていけると思います。

お酒をあまり飲まないけれども慢性的に疲労がたまっているなど体調不良がある場合には、肝臓以外に問題がないか、内科的な検査を受けるようにしましょう。
当てはまった数が「4~7個」の人

【注意】あなたの肝臓は「ややお疲れ」のようです。

あなたの肝臓は、やや「お疲れ」になっている可能性が高いです。

毎日お酒を飲んでいる人は、この習慣を何年間も続けていると、肝臓への負担が大きくなってしまいます。最低週2日は休肝日を設けるようにしましょう。

お酒をあまり飲まないけれども慢性的に疲労がたまっているなど体調不良がある場合には、肝臓以外に問題がないか、内科的な検査を受けるようにしましょう。
当てはまった数が「8個以上」の人

【要注意】いますぐ生活を見直して!

あなたの肝臓は、とても「お疲れ」になっている可能性が高いです。

肝臓はアルコールを分解するのにエネルギーを必要としており、一気にたくさん飲むと肝臓への負担が大きくなってしまいます。

毎日お酒を飲んでいる人は、最低週2日は休肝日を設けるようにしましょう。また定期的に健康診断を受けて、肝臓の病気がないかをチェックしましょう。
一言アドバイス
いかがでしたか?

飲酒は、肝臓にとても負担のかかる行為です。適度な飲酒は豊かな人生につながりますが、過剰な量の飲酒を毎日続けていると肝臓のダメージが蓄積して取り返しのつかない状態になっているなんてことも…。

私たちが適度な飲酒でリフレッシュしているように、肝臓にも休肝日を設けてリフレッシュさせてあげる機会が必要ですね。

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「沈黙の臓器」肝臓の異常は寝汗で分かる? 毎日よく寝て病気予防

揚げ物や焼肉を、おなかいっぱい食べる。デザートは別腹だからと言って、食後に甘いケーキやアイスも食べる。お酒を飲んで夜更かしをする。歓送迎会の季節などに続けてしまいがちなこんな生活は、肝臓にとても負担をかけている。

 肝臓には、主に3つの働きがある。食べ物を体内で使える形に変えて蓄える「代謝」、アルコールや老廃物など体に有害なものを無毒化する「解毒」、脂肪の消化吸収を助ける胆汁の「生成、分泌」だ(※1)。

 暴飲暴食をして睡眠不足の生活を続けると、肝臓は働きづめで休む暇もない。肝臓は、現代人が知らないうちに酷使しがちな臓器なのだ。

□肝臓と睡眠との密接なつながり

 肝臓の働きと睡眠とは連動しているといえるほど、密接につながっている。規則正しい生活で自律神経のバランスが取れていれば、肝臓の働きも良くなる。しかし、夜更かしで睡眠不足になり、食べすぎ飲みすぎが続いたり、ストレスの多い生活をしていると、肝臓が代謝や解毒などを処理しきれなくなって音を上げる。

 肝臓の機能が低下すると、自律神経が乱れて体調が悪くなる。自律神経の乱れは眠りにも悪影響を与えて不眠症を招き、不眠症がまたストレスになる…こんな負のスパイラルに陥りやすくなる。

□寝汗は肝臓不良のサイン?

 季節を問わず、寝汗をかくときは病気が隠れていることがある。

原因はいくつか考えられるが、その一つが肝機能の低下だ。肝機能が低下すると、自律神経機能も低下する。そうなると寝ている間の体温調整がうまくできなくなり、寝汗をかきやすくなる。毒素もたまりやすくなり、汗がアンモニア臭くなる。

 寝汗が増えて、汗がアンモニア臭いのは、肝機能低下のサインである可能性があるのだ。

□肝臓からのSOSを見逃さないで

 肝臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれる。機能が低下しても、痛みが出ないからだ。肝臓が悪くなっても自覚することは難しい。そのため知らないうちに、肝臓がんにまで進行してしまっていることもあるのだ(※2)。

 その沈黙の臓器も、静かにSOSを出している。寝汗をかいたり、汗がアンモニア臭くなったら、肝臓が悲鳴を上げている可能性がある。そのSOSを見逃さず、病院で肝機能のチェックをしてもらうことが早期発見、早期治癒に結びつく。

□肝機能の低下、睡眠不足、負のスパイラル防止に生活を見直そう

 肝機能の低下と睡眠不足という負のスパイラルにはまってしまったら、どうすればよいのか。ポイントは、食生活と睡眠の改善だ。

 食生活では肉や揚げ物(高タンパク・高脂肪の食べ物)やパンなどを食べ過ぎないことと、アルコールを飲みすぎないことが大切だ。野菜や果物、大豆や未精製の穀物を中心に摂取しよう。特に大豆には肝機能の働きをサポートするサポニンが含まれている。

□肝臓の負担減のために規則正しい睡眠を意識しよう

 肝臓の負担を減らすためにも、睡眠の改善は大切だ。夜型の生活習慣を見直し、適度な運動をして、ストレスが少なく快適に眠れるための生活習慣を心掛けよう。

 質のよい睡眠に変えて、睡眠時間をきちんと確保すれば、肝臓は負担が減って回復していく。不眠のストレスもなくなり、自律神経もバランスが取れてくる。良いサイクルへと導いていくことができるだろう。

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「恐ろしい」といわれる慢性腎臓病…どんなリスクがあるの?

慢性腎臓病が重要視されるようになってきました。腎不全を予防する重要性はもちろん、慢性腎臓病だと心臓や血管系の病気(心筋梗塞、心不全、脳梗塞など)のリスクが高くなることがわかってきたからと考えられます。今回は慢性腎臓病について、医師に詳しい話を聞きました。

慢性腎臓病の検査と診断

慢性腎臓病は以下の値によって診断されます。
・血液検査のクレアチニン値
・尿検査の尿蛋白

ほかにも腎臓がどれだけ機能を果たしているかの指標に「eGFR」というものがあります。
このeGFRの値により5段階にステージ分類されてそれぞれの対応を行います。
※eGFRは以下の情報から算出されます。
・年齢
・性別
・血清クレアチニン値

【慢性腎臓病の診断】
以下の項目により、慢性腎臓病と診断されます。
・明らかな尿異常
・画像検査や血液検査や病理検査で腎障害の存在が明らかである
・GFR(糸球体濾過量)が一定量、3か月以上持続する
『3か月以上持続する』と期間を設けている理由は、急性腎不全のように一時的に腎機能が低下する場合があるためです。

【糖尿病による診断の切り分け】
日本では慢性腎臓病の患者を、さらに糖尿病の有無で分けています。糖尿病による腎障害は、初期に尿中に微量のアルブミンというタンパクの一種が漏れ出ます。これを見つけることで、より早い段階から腎不全に至らないための取り組みを始められるからです。

日本人に多い慢性腎臓病

慢性腎臓病は日本の成人の8人に1人が該当するというとても多い疾患です。

慢性腎臓病の原因としてリスクの高いものは以下のことが挙げられます。
・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病
・喫煙
・肥満
・過量飲酒

メタボリックシンドロームと重なる部分も多いです。

慢性腎臓病の症状・予防法

【症状】
初期には自覚症状がほとんどありません。気づかない間に進行してしまうことが多いですが、このときに病気を見つけることができるかが重要になってきます。病気が進行すると、夜間多尿、体のむくみ、腎性(腎気低下が原因による)貧血、だるさ、息切れなどの症状があらわれてきます。この段階ではもはや初期とは言えない進行状況です。

【予防法】
自覚症状がないときから病気は進んでいきますの。機会があるならば積極的に健康診断を受けましょう。少なくとも1年に1回は診断を受ける機会を作りましょう。採血検査と尿検査で手がかりをつかむことができます。

慢性腎臓病の治療法

一度悪化した腎機能を戻すことは困難です。それ以上の悪化を防ぐことが治療のメインになります。

1.血圧のコントロール
上が140未満、下が90未満になるように減塩生活や肥満の改善、必要であれば降圧薬を用います。ステージによって降圧薬の種類の使い分けが少し異なってきます。
2.血糖値のコントロール
糖尿病があれば食事・運動療法の他、腎機能に合わせた薬で血糖値をコントロールします。
3.生活の改善
脂質異常があれば同じく食事・運動療法とともに腎機能に合わせた薬での治療となります。たばこは厳禁です。

【医師からのアドバイス】

脳卒中や心筋梗塞が見つかった時に、初めて腎機能が悪いことを指摘される場合も多いです。
慢性腎臓病は早期発見することで死亡や透析に至るリスクを減らすことができます。積極的に検診を受けて早期発見に努めるなど、日々の生活を見直すきっかけをもちましょう。

腸の冷えは万病の元? 腸内環境を整えるには

今、注目を集めている臓器といえば「腸」です。“第二の脳”といわれ、神経伝達物質であるセロトニンの大半は腸の中にいる腸内細菌が作っていることが分かってきたほか、腸内環境の良し悪しは美容や健康にも大きな影響を及ぼします。

 「長寿の人はみんな腸が元気。逆に腸に不調をきたす人は長生きできません」というのは、医学博士の松生恒夫さん。松生さんによれば、人間の免疫システムの約60%は腸に集まっていて、腸が健康でないと、病気になりやすくなったり、老化が進みやすくなったりするといいます。

 では、どうすれば腸を健康に保つことができるのでしょうか。松生さんの新刊『長生きしたけりゃ、腸は冷やすな』(主婦の友社/刊)から、腸内環境を整えるのに効果的な食事や生活習慣についてご紹介します。

■“腸の冷え”にはカレーが有効
 猛暑の屋外から冷房のきいた涼しい室内に入り、「お腹が冷えた」と感じたことがある人は多いはずです。この“冷え”というのは東洋医学で使われる概念で、西洋医学では「循環不良」「代謝の低下で起こる血行不良」になります。便秘や下痢などの身体の不調を招くだけでなく、腸の免疫力を弱らせるなど、まさに万病の元ともいえるものです。

 この“冷え”は食事によって体を温めるという方法で対策が可能です。そして、腸を温めて働きを活性化させる代表メニューが「カレー」なのです。

 特に松生さんが勧めるのが、30種類以上のスパイスから作る、いわば本格派のカレー。例えば、スパイスの一つであるターメリックは、日本では「ウコン」として親しまれており、生活習慣病の改善に効果があるといいます。他にもシナモンやジンジャー、クミンなど、様々なスパイスが豊富に使われているカレーは、体の保温力に優れているのです。

 ただ、市販のカレールーはスパイスの量が少なく、調味によってカレーの味に仕上げられているので、健康を考える場合はスパイスから手作りしたほうが間違いありません。

■健康効果に優れた油、エキストラ・バージン・オリーブオイル
 日本は世界に誇る長寿国ですが、同じように長寿が多いのが、サンマリノや地中海沿岸の国々です。この地域は、がんによる死亡者が少ないことで知られています。

 その長寿の秘密は、オレイン酸の宝庫であるエキストラ・バージン・オリーブオイルにあると松生さんは言います。オリーブオイルには、高脂血症の改善やアンチエイジングに欠かせない抗酸化成分が4つ(ポリフェノール、ビタミンE,葉緑素、オレイン酸)が含まれているほか、カルシウムの吸収を助けたり、ピロリ菌を抑制するなど、その働きは枚挙にいとまがないほどです。

 さらに、オリーブオイルを一時的に多量摂取した場合、短時間では小腸で吸収されにくいという検証結果があり、この「吸収されにくさ」が腸内のすべりをよくし、便秘解消に良い効果を与えるのです。オリーブオイルを食卓の中で少し取り入れるといいかもしれませんよ。

■寝る直前の食事は厳禁
 夜遅くまで働いていると、どうしても夕食の時間も遅くなり、食べてすぐに寝るという生活習慣が染みついてしまいがち。しかし、その生活習慣は、十二指腸からモチリンというホルモンを十分に分泌させなくなり、冷えや肥満、腹部膨張感や便秘の元になります。

 このモチリンというホルモンは、いわば深夜の腸内のお掃除屋さん。寝ている間に消化管の内部をきれいに掃除し、朝の食事や排便に備えてくれるのですが、空腹の状態でなければ十分に分泌されないという特性を持っています。

 そして、掃除が不十分だと、腸内の便や老廃物が完全に排泄されず残ってしまい、老廃物が腸内で腐敗。腸の環境は悪化してしまうという悪循環に陥ります。そうなることを防ぐためにも、就寝1~2時間前にはリラックスし、深く睡眠できる環境を整えましょう。

 本書を読んでいくと、いかに私たちの生活の中に腸内環境を悪化させるものが蔓延っているかが分かるはずです。

 そうしたものを全て排除することは難しいですが、腸に良いことを一つずつ実践することなら可能なはず。毎日を元気に過ごすためにも、腸内環境に気を使ってみてはいかがでしょうか。

肝臓が一生で処理できるアルコール量 男性500kg女性250kg   

50才を超えても30代に見える大人気ドクターの南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回は、アルコールとの上手なつきあい方について。

【質問】

 お風呂上がりのビールがおいしくて、毎日飲んでしまいます。週に一度は“休肝日”を作るといいと聞きますが、実際のところどうなんですか?(ホップルン・45才・主婦)

【南雲先生の回答】

“毎日お酒を飲んでいたから肝臓を悪くした”なんて話もよく聞くけれど、じゃあ、アルコールを一切摂らない“休肝日”を設ければ、それで肝臓の機能は元に戻るかというと、そういうことではないんだな。

 実は肝臓がアルコールを処理できる容量というのは決まっていて、一生の間にどれだけアルコールを飲めるかというと、男性なら500kg、女性なら250kgといわれているんだよ。だから、1日抜いたからといって、翌日いっぱい飲んだら、まったく意味がない。

 ちなみに、アルコールの量0.1kgというと、ワインなら1本、日本酒なら4合びん1本、ビールなら中びん4本に相当する。これを毎日飲むとすると、男性なら14年、女性なら7年で“極量”がきてしまう計算になるんだ。

 だから、“休肝日”を設けるというのは、その極量に到達する日を少しでも遅らせようということになるわけだね。

 怖いのは、この極量を超えると高い確率で肝硬変になり、それでもまだ飲み続けると、肝臓がんになる人が多いということ。“すぎた酒は命を削るカンナ”というのがよくわかるでしょう?

これで安眠!寝床でできるストレス解消術

■呼吸に集中して、雑念には「お札」を貼る

 呼吸と筋肉の緊張度の間には深い関係があります。強いストレスにさらされていて心身の緊張が強い人は、呼吸が浅く早くなります。

逆に十分リラックスしている人は、ゆっくり深く呼吸しています。リラックスするためには、今よりも少しゆっくりと大きな呼吸をする必要があるのです。

 腹式呼吸と胸式呼吸のどちらでもかまいません。ゆっくり息を吸ってちょっと息を止め、次にゆっくり息を吐いてまたちょっと止めます。息を吸うときには、胸あるいはお腹の筋肉が緊張することを意識します。

また、息を吐くときに胸あるいはお腹の力を抜くと、筋肉の緊張がどのくらいなくなるかも観察してください。

 ストレスにさらされている人は、呼吸に集中しようとしてもいろいろなことを考えてしまいがちです。そんなときに「考えてはいけない」と思うと、なおさらその考えにとらわれてしまいます。

考えや悩みごとが浮かんできたら、イメージの中で「雑念」や「後で」と書いたお札を貼りましょう。だんだん気にならなくなってきます。

■ストレスによる体と心のコリをほぐす

 呼吸だけではなかなかリラックスできないなら、積極的に筋肉を緩めましょう。不眠に対するリラクゼーション法で、最も多く用いられている技法が「漸進的筋弛緩法」です。

 この方法では、体の各部位の筋肉に力を入れることで意識的に筋の緊張を高めておき、そのあと一気に筋肉の力を抜きます。すると、単に筋肉を緩めたときよりも強いリラックス効果を得ることができるのです。

 布団に寝ころんだまま、手足は伸ばして手を体の近くに置きます。ゆっくり呼吸をしながら目を閉じて、70%くらいの力で両手を握りしめます。

5秒ほど握ったら一気に力を抜きましょう。そのあと30秒ほど、筋肉が緩んでいる状態をぼんやり実感します。

両手が終わったら、肩や脚、顔でも緊張と弛緩の練習をします。体のすべての部分をやる必要はないので、自分のやりたいところだけを行ってください。

 体の緊張がほぐれてきたら、上で説明した呼吸法をもう一度やってみましょう。息を吐くときに全身の力を抜くようにすると、さらに効果的です。

膵臓に水がたまり袋状になる膵のう胞 悪性化の可能性もある  

膵臓は胃の後ろあたりにある十二指腸に接続する細長い臓器で、消化酵素が含まれる膵液とインスリンなどのホルモンを分泌している。

 膵のう胞は膵臓の内部や周囲に液体が溜まり袋状になったもので、大きく腫瘍性と非腫瘍性に分けられる。

膵のう胞の約30%は非腫瘍性の仮性のう胞だ。腫瘍性には膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)や粘液性のう胞腫瘍(MCN)、漿液性のう胞腫瘍(SCN)などがある。

 この4種類で約80%を占める。腫瘍性の一部は悪性化する可能性もあり、的確な診断が欠かせない。

 東京医科大学病院消化器内科の糸井隆夫准教授に話を聞いた。

「診断は超音波内視鏡やCT、MRIなど画像検査で行ないます。仮性のう胞は風船のような丸い形をしています。IPMNはブドウの房状、MCNも丸形ですが中は複数の小さな部屋に分かれています。

 SCNは、固まり状やブドウの房状など様々の形があります。見た目が似ていて判断しにくい症例もあるので、専門病院の診断で治療方針を決める必要があります」

 仮性のう胞は、急性膵炎や慢性膵炎の炎症に伴い、膵臓の一部に膵液が溜まり膨れたもので、小さいものは無症状で、時間が経過すると自然と消えるものが多い。しかし大きくなると、上腹部や背中に息苦しさや痛みを感じることもある。

 腫瘍性のIPMNは、膵臓で作られた膵液を十二指腸に流す膵管の粘膜に粘液を作る細胞ができ、この粘液が膵内に溜まりブドウの房状の袋ができる。

MCNは膵尾部に粘液を作る細胞ができて、のう胞となるものだが、発症頻度はIPMNの方が高い。SCNは粘液性に比べて悪性化しにくいといわれている。

課題は“誤診”と医師選び 「慢性胃炎治療」の意外な落とし穴

日本人の6割に胃炎があるといわれている。慢性的な胃炎を引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が、胃がんなどの原因になっていることは知られているが、それを放置している人がまだまだ多いということ。医師にも問題があるという。

 慢性胃炎にかかっている人は、ほぼ100%がヘリコバクター・ピロリ菌に感染している。感染があると、ピロリ菌を退治しようとして大量の白血球が胃の粘膜に集まり、サイトカインという物質が放出される。

しかし、ピロリ菌は胃の粘膜ではなく胃粘液の中を泳いでいるため、サイトカインが届かない。そのため“誤爆”で自分自身の粘膜を傷つけることになり、炎症を引き起こす。

 日本消化器病学会専門医の江田証氏(江田クリニック院長)は言う。

「アルコールやストレスなどが原因になる急性胃炎なら、放置しておいてもそのうち改善します。胃の粘膜は再生力が強いので、一時的な炎症があっても元に戻るのです。しかし、ピロリ菌によって起こる慢性胃炎は、除菌しない限り続きます。

粘膜はジワジワと破壊され続け、そのうち粘膜がペラペラになってしまう萎縮性胃炎が進みます。これが、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になるのです」

 胃とは関係ない病気も引き起こす。慢性胃炎があると、サイトカインも放出され続ける。サイトカインは全身の血管を巡って免疫の働きを狂わせ、慢性じんましん、慢性頭痛、悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病といった病気の原因になる。

 血管も傷つけられるため動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクもアップ。また、脳神経系にも大きな影響を及ぼし、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2倍になるという報告もある。

 まさに“万病のもと”といえる慢性胃炎をしっかり治すには、ピロリ菌を除菌するしかない。

「ピロリ菌を除菌すると、半年ほどで慢性胃炎はなくなります。すでに萎縮性胃炎になっている人も、10年弱で胃の粘膜が再生して萎縮が改善します」(江田氏)

■万全を期すなら他の検査法も

 ただ、慢性胃炎の治療には落とし穴がある。これといった自覚症状が出ないため、気づかずに放置している人が多いこともそうだが、“誤診”も少なくないという。

 現在、全国の都道府県で「ABC検診」と呼ばれる胃がんリスク検診が行われている。「ピロリ菌感染の有無」と「ペプシノーゲン検査」(胃粘膜から分泌されるペプシノーゲンの血中濃度を測定し、萎縮の進行度を診る)により、胃がんにかかりやすい人をスクリーニングする有益な検診といえるが、これだけでは感染を見落とすケースがあるという。

「ABC検診では、ピロリ菌がいない人をA群、ピロリ菌に感染していて胃の萎縮が軽い人をB群、萎縮がひどい人をC群に分けます。さらに、過去にピロリ菌に感染していたものの、胃が荒れすぎたためピロリ菌が自然消滅した人はD群に分類しています。

D群の人は〈もうピロリ菌を除菌する必要がない〉と判断されるのですが、D群の人を尿素呼気試験で調査した研究によると、実際には50%の人にピロリ菌が存在し、除菌が必要だったのです」(江田氏)

 加齢が進むと血液中のピロリ菌の抗体の値が自然に下がってきて、消えてしまう人がいるのが見落としの原因だという。検診で「ピロリ菌陰性」と診断されても、万全を期すには他の検査法でも調べたほうがいい。

「診てもらう医師にも気をつけてください。ひと昔前の医師は、慢性胃炎を〈年をとれば誰にでも起こるもので、放っておいても問題ない〉と誤って解釈していました。こうした古い考えにとらわれている医師も、残念ながら少なくないのです」(江田氏)

 慢性胃炎を治すなら、新しい知識を持った「日本ヘリコバクター学会認定ピロリ菌感染症認定医」に診てもらうべし。
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