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包茎はカッコ悪くない!おちんちんの新しい常識

包茎は不潔でかっこ悪いし、おまけにパートナーに嫌われる。そんな広告が青年向け雑誌や新聞に溢れている。しかし今、包茎に対する新しい見方が広がりつつあるという。【BuzzFeed Japan / 森駿介・小林明子】

泌尿器科医の岩室紳也さんは、そもそも男性の多くが「包茎はダメ」と考える原因について、次のように話した。

「女性に『包茎とむけちん、どちらがいいですか?』と聞いても、女性は困るんですよ。なぜならそんなことに興味はないからです。ところが男性たちはなぜか、むけたほうがいいと思っている。ネットで『包茎』を検索すると、そうした情報がたくさん出てくるからでしょう」
男性は広告やネット上の情報のせいでそう思い込んでいるだけだという。

しかし、広告にはデメリットばかり書かれているし、やはり手術をしてでも「むけちん」になったほうが良いのではないだろうか。
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仮性包茎の手術は「必要」か

一般に「包茎」と呼ばれる状態には大きく分けて2種類ある。1つは、包皮を翻転させる(いわゆる「むく」)ことが困難な状態で、治療が必要となる。一般病院での治療には保険も適応される。

一方、勃起すれば皮がむけ、性生活に支障がない「仮性包茎」の治療の必要性については、医師の間でも意見が分かれる。仮性包茎の手術に対する医師らの意見を聞いてみた。

【賛成派】
性器専門クリニック・本田ヒルズタワークリニックの本田昌毅医師は、仮性包茎の治療手術に対して肯定的な意見を示す。
「(真性包茎はもちろん)仮性包茎の治療も必要と言えます。露茎(いわゆる『むけちん』)のおちんちんにくらべ、包皮の中に高温多湿な環境がうまれるので、ウイルスやバクテリアの温床になりやすいんです。セックスの際に包皮の粘膜からヒトパピローマウイルスに感染して、子宮頸がんの原因になるという研究結果もあります」

「また、老後に介護を受ける際のエチケットなどを考えても、仮性包茎を治すことにはメリットしかありません」

【反対派】
泌尿器科医の石川英二さんは、「病気」ではない仮性包茎の積極的治療が不要であるという姿勢だ。

著書『切ってはいけません!―日本人が知らない包茎の真実』の中で、かつて欧米で礼賛された割礼(幼少期の包皮切除)のメリットの乏しさについて言及している。

また、「包茎治療がセックスの質を向上させる」という宣伝文句に矛盾する調査結果も示している。

本田医師が指摘したヒトパピローマウイルスのリスクについて聞くと「人種や宗教などの文化面などで異なる」ため立証は難しいと話した。

このように各派の主張をみると、現段階では結論に達しておらず、手術のメリットやデメリットを断言することは難しいことがわかる。

仮性包茎は「少数派」で恥ずかしいこと?

健康面や性生活の質向上のためだけでなく、包茎であること自体に自信を持てず、手術に踏み切る人がいる。包茎であることを恥ずかしがり、公衆浴場に足を運べないという声まである。

確かに、かつて日本では包茎が少数派とされていた。しかし、石川医師は上述の著書の中で、解剖学者・足立文太郎の調査を示しながら、日本人の多くが包皮に「くせ」をつけることによって、平常時でも剥けている状態を維持できる可能性を示唆する。
また現代の状況について、岩室医師は日本人男性の7割は、勃起していないときは包茎だと指摘する。

日本において大多数の男性が仮性包茎であるこんにち、「周囲と違って恥ずかしい」ということはないはずだ。

一方、新たな「少数派」神話も生まれている。包茎治療を行う国内最大手クリニックである、東京都の上野クリニックの公式サイトでは「日本人は外国人に比較して包茎になりやすい」とある。日本人に包茎が多いというのは本当だろうか?

WHO(世界保健機構)の報告によれば、世界全体で割礼を受けているのは3人に1人ほど。

世界の割礼人口の多くは、西アフリカや中東などに集中している。主にユダヤ教とイスラム教が多数を占める国や地域で、宗教的「割礼」が行われているからで、80%以上の男性が受けている。

かつては割礼の比率が高かったイギリスやオーストラリア、カナダなどの先進国も今では非割礼が主流となっている。一方、先進国の中でもアメリカや韓国などでは、慣習的に子供の包皮切除がなお多く行われている。

包茎の定義にもよるが、「世界的に見ても日本人には包茎が多い」と言うことは難しい。むしろ世界的な包茎人口は増えつつあると見ることもできる。

また海外では、生後直後に包皮切除を受けた男性が専用の器具や手術によって包皮を再生させるという例もある。主にセックスの質の向上などを目的に行われるという。

「仮性包茎よりもむけちんがいい」という価値観はもう古いのかもしれない。

それでも手術を受けるなら、クリニック選びを慎重に

手術のメリットに疑問があるだけでなく、実は少数派でもない仮性包茎。それでも手術受けたいという人は、リスクを認識してから臨むべきだ。

独立行政法人国民生活センターは昨年6月に調査資料「美容医療サービスにみる包茎手術の問題点」を発表した。過去5年の男性からの相談のうち、半数以上にのぼる1092件が包茎手術に関するものだった。

治療に問題があったケースだけでなく、広告に謳われる予算を遥かに超えた料金で即日契約を結ばされたという事例もある。本田医師はトラブルの絶えない包茎治療業界について、次のように話した。

「価格競争があり、執刀医の人件費も安く抑えなければいけない。初心者同然の医師が執刀しているだけでなく、彼らを指導するのもまた素人である場合がある。
中には小帯(性感帯としての役割を持つ部分)を切ってしまうような医師もいるので、そんなことをするくらいなら手術しないほうが良いというケースはある」

さらに、安全なクリニックの選び方について「総院長が個人名を出してクリニックをやっているところは信用できる。一方で、医師の他にカウンセラーがいるところがあるが、何かあった時に責任の所在が曖昧になって危険」だと話した。

また、国民生活センターは費用の安さを前面に出したクリニックや、術前後の写真が、広告やホームページにみられる医療機関(医療広告ガイドライン・医療ホームページガイドラインに違反する可能性がある)を検討対象から外すよう注意を促している。

手術を受ける際は、トラブルの可能性も考慮した慎重な検討が必要となる。

BuzzFeedでは4月17日から23日までの1週間を「性教育週間」(Sex Education Week)として、性にまつわる様々な記事を配信します。誰にとっても他人事ではないけれど、どこか話しづらい「性」。私たちの記事が対話のきっかけになることを願っています。
・記事一覧はこちら http://www.buzzfeed.com/sexed2017

あぁっ…ダメなのに!私の体がやめられない「あの人との禁断エッチ」3つ

「エッチとは好きな人とするもの」筆者はそう思いますが、みなさんはどう思いますか? 愛がなければエッチなんて気持ちよくないし、興奮もできないのではないでしょうか。それなのに……頭ではそれがわかっていたとしても、心や身体がいうことを聞かない時もあるみたいです。今回は「やめたいけれどやめれない……」そんなイケナイ人とのエッチ体験をご紹介しましょう。

体験1:大学生の時の…

「大学生だった頃の先生と今も実は関係が続いちゃっていたりします」(27歳/経理)

ーーそれって……結構歳離れていたりしますか?

「准教授だったのでそうでもないです。私が大学にいた時、相手は30半ばくらいでした」

ーーそのような関係に至ったきっかけが知りたいです。

「わからないことが多くて質問しまくってたら距離が縮まって……。私の方から誘ったんです。まぁその時に色々成績上げるのを助けてもらったのもあったのですが(笑)」

シチュエーション的にやめられない!

ーー理由がある誘惑だったんですね(笑) でも今でもやめられない理由は?

「そうですねぇ。相性がいいのはあるんですけど、なんか先生と生徒っていうシチュエーションって憧れないですか? エッチの時も、”先生”って呼ぶんですけど、シチュエーションで萌えちゃっています」

体験2:前の彼氏と…

「いけないとは分かりつつも、どうしても前の彼氏とのエッチがやめられない……ですね。私自身はフリーなのですが、相手には婚約者みたいな人がいるので」(30歳/事務)

ーーよりを戻そうとは思わないんですか?

「お互いに価値観が合わなかったんですよ。でもそれでも長く付き合っていたのは、なぜか別れられなくて。4年近く付き合って結局別れて、彼は今の彼女とは結婚したいと思うほどうまくいってるみたいです」

お互いの癖を知っているから

ーーでもエッチを続けてしまう何かがあるのは事実ですよね。

「お互いに付き合いも長かったので色々知っていることが多いんですよ。ちょっとした性癖や、どこが気持ちいいのかとかも」

ーー彼は今の彼女には見せられないのでしょうか?

「私も気になって聞いてみたんです。そうしたら”今の彼女に知られてしまったら嫌われてしまいそうで怖い”と……。なんだか嬉しいのやら悲しいのやら」

ーー複雑な気持ちですね……。

「私もこの関係をやめようとしつつも、身体の相性が合い過ぎて、やめるのはちょっと難しそうです」

体験3:会社の同僚と…

「会社の同僚と、みんなで飲みに行った帰りについ……。私が酔っていたので一番近い人に家まで送ってもらったんですけど、ちょうどそれが同僚だったんです。それからは、毎回飲み会の後はなぜかエッチする流れになってしまって」(28歳/事務)

ーー飲み会の後だけ、なんですか?

「そうなんですよ。酔いすぎるのってダメですね。普段どうでもいい相手でも、なぜか欲しくなってしまう(笑)全然タイプでも何でもないのに」

ーーエッチ自体は気持ちよかったんですか?

「それが気持ちよかったんですよ。多分お互いに気持ちいいけど言えないんじゃないですかね。だから合図はお酒、みたいな(笑)」

ーーエッチが気持ちいいなら付き合えばいいのでは?

秘密を共有している感覚

「いやー、無理ですね! 本当にそういう風に見れないんです。相手も同じだと思うし。でもただエッチが気持ちいいのと、なんか職場の中で二人で秘密を共有しているような、ちょっとイケナイ感覚が刺激になるというか、仕事のモチベーションになるというか(笑)」

ーーなるほど(笑) 確かにちょっとしたドキドキ感だけで普段の生活を楽しくさせることはできますよね。

「そうなんです。別にお互い付き合ってる人もいないので浮気にもならないし、でも縛りのないこういう関係もいいかなって」好きな人としかしたくないはずなのに、時にはどうしても体がいうことを聞かない時もあるもの。秘密を一緒に共有したり、いけないとは分かっているからこそ、それがきっとまた一層に燃え上がるものなのでしょうね。

エロさに県民性はある!SEXが好きな都道府県1位は?

◆3人のプロが断言、エロさに県民性はある!

 全国23万人以上のデータを心理学、統計学のアプローチで分析する木原誠太郎氏はこう断言する。

「草食系か肉食系か、不倫したことがあるかないかなどのSEXや恋愛観に関して都道府県別の違いははっきりと表れます」

 また、全国各地で素人をハメ撮りしてきたAV監督のカンパニー松尾氏もこう語る。

「ナンパと県民性は関係あります。広大な北海道の女性は、心が広く、すぐに股を開いてくれます。また、福岡は亭主関白的な空気がいまだに残っているため、女性は昼も夜も男を立て(勃て)てくれますね」

 さらに、全国をナンパ行脚しているAV男優・しみけん氏は都道府県別に傾向と対策があると言う。

「街でナンパをしていても、大阪府の女性は基本スルーされてしまいます。が、岩手県の女性はあてもなく街やデパートに出てくるので、聞く耳を持ってくれます。ナンパなら岩手県がベストですね」

 本特集は「初体験の早さ」「浮気率」など女性の性の実態を都道府県別ランキングで紹介。そこから見えてきた、エロい県民性から攻略法を探ってみた。

◆SEXが好きな都道府県は…内向的な性格だけど本当はエロい肉食女子の岩手県

 47都道府県のSEX好きランキングを調べた結果、下記のような調査結果となった。富山県や石川県など北陸の県が下位に沈むなか、繁華街の多い京都府や東京都といった大都市圏が上位にランクイン。そんななか1、2位に輝いたのは、意外にも北国ならではの無骨なイメージがある岩手・青森県だった。とりわけ岩手県はおよそ60%が「SEX好き」と回答。前出の木原氏が解説する。

「一見、おとなしく、物わかりのいい県民性ですが、なかなか言いたいことも言えない内向的な面もあります。体面や評判を気にしすぎるあまり、ストレスを溜めてしまいがち。イライラが募るとアレルギー反応を起こして爆発することもあります。性欲も基本は内側で渦を巻いて鬱屈しがちです」

 ストレスが溜まりやすい岩手女子の県民性だからこそ、そんなときは「一発ヤって解消」している可能性が極めて高いのだ。

「青森の女性は母性的な優しさを持つ県民性ですが、その一方、互いに束縛し合いたいガチ恋愛体質でもあります。惚れた相手にはとことん尽くす、そんな情け深い性格がSEXにも直結しているのかもしれません」(木原氏)

 岩手県の女性を一日に4人もナンパしてSEXしたというしみけん氏も、その内向性とタガが外れたときのギャップを強調する。

「宮澤賢治という偉大な詩人を輩出しただけあって、ロマンチストが多かったですね。最初は内向的な印象でしたが、やっぱりSEXが好きなんですかね。直接的な単語は避け、ムードづくりに徹すれば、簡単に口説いてSEXすることができますよ。ロマンチックなムードづくりを心掛けてください」

 例えるなら「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ、ムードヅクリニテッスル」といった具合だろうか。

「また、東北のなかでもとりわけ田舎っぽいイメージのある青森ですが、お祭りごとを愛する感性が心の奥に眠っています。親しくなって心を開かせれば、いろいろなことをやってくれます。実際、仲良くなってから率先して乱交に参加してくれた青森のコもいますよ」

 そのイメージとは裏腹に、火がつけば思わぬ乱れ方をするとは、全国一の“ギャップ萌え”を味わわせてくれる県といえそうだ。

⇒【後編】に続く http://nikkan-spa.jp/693368

<SEX好きな都道府県ランキング>
※全国の男女10万7856人を対象に「SEXは好きか?」などの質問に「Yes/No」のアンケートを実施(*ディグラム・ラボ調べ)

1位 岩 手(56.2%)
2位 青 森(54.9%)
3位 島 根(54.4%)
4位 京 都(53.7%)
5位 東 京(53.5%)
6位 埼 玉(53.1%)
7位 鹿児島(52.9%)
8位 長 野(52.5%)
9位 滋 賀(52.4%)
10位 大 分(51.7%)
11位 神奈川(51.5%)
12位 沖 縄(51.3%)
12位 茨 城(51.3%)
14位 徳 島(51.2%)
14位 北海道(51.2%)
16位 新 潟(50.6%)
17位 広 島(50.4%)
18位 山 形(50.3%)
19位 福 島(50.2%)
20位 福 岡(50.0%)
21位 大 阪(49.9%)
22位 静 岡(49.7%)
23位 山 口(49.5%)
24位 山 梨(49.3%)
25位 香 川(49.2%)
26位 岐 阜(49.0%)
27位 三 重(48.5%)
28位 岡 山(48.3%)
29位 奈 良(48.2%)
30位 兵 庫(48.1%)
30位 愛 知(48.1%)
32位 群 馬(47.9%)
33位 熊 本(47.8%)
33位 佐 賀(47.8%)
35位 千 葉(47.7%)
36位 宮 城(47.6%)
37位 鳥 取(47.5%)
38位 秋 田(47.4%)
39位 栃 木(47.0%)
40位 高 知(46.7%)
41位 福 井(46.4%)
42位 長 崎(45.8%)
43位 愛 媛(45.6%)
43位 和歌山(45.6%)
43位 富 山(45.6%)
43位 宮 崎(45.6%)
47位 石 川(43.3%)

●●県の女性は「1か月のSEX回数が多い」――その理由を分析

 全国23万人以上のデータを心理学、統計学のアプローチで分析する木原誠太郎氏はこう断言する。

「草食系か肉食系か、不倫したことがあるかないかなどのSEXや恋愛観に関して都道府県別の違いははっきりと表れます」

 これは名うてのAV監督やナンパ師なども同様に口をそろえる。つまり、都道府県別の「女の傾向と対策」を分析すれば、夜のマッチング率は格段と上がるというわけである。7/15に発売されたSPA!に掲載されている『都道府県別[エロい女]ランキング』では、そんな貴重な「都道府県別データ」をランキング別で紹介。ここでは、「1か月のSEX回数が多いのは?」ランキングについて紹介しよう。

【1か月のSEX回数が多い都道府県ランキング】
 1位:佐賀県(2.79回)
 2位:秋田県(2.62回)
 3位:沖縄県(2.57回)
 4位:熊本県(2.54回)
 5位:島根県(2.52回)

※相模ゴム工業「ニッポンのセックス」2013より(調査人数1万4100人)

 月間のSEX回数が多いということは、ずばりSEXに寛容だということ。秋田県から沖縄県まで広くランクインしているが、「佐賀は欲求不満系、一方で沖縄は奔放性が高くノリがいい。結果は似ていますが、ベクトルはまるで違います」と木原氏は語る。

 失礼ながら地味な県ばかりランクインしているようだが、なぜ秋田県や佐賀県でSEXが盛んなのか?

「佐賀県人は頑固で、男女ともにストレスを溜めやすい県民性です。また、佐賀の女性は非常に性欲が強いんです」(木原氏)

 では、なぜSEXをストレスで解消するのか。両県の女性との思い出を、ナンパものを得意とするAV男優のしみけん氏が語る。

「佐賀は、あの“がばいばあちゃん”のような気が強くハッスルタイプの女性が多い。ヤリたいと思ったら直感で動いてくる。また、合理的で計算高いので男性を誘う方法を熟知している。秋田のほうは日照時間が短いので、夜の営みも増え、エロい女性が増えたのでしょう。ナンパをしていても秋田はとにかく性欲が強かったです」

 ただし、エロいからといってナンパが楽勝だとは限らない。しみけん氏が続ける。

「秋田美人と呼ばれるように秋田は美人の産地ですが、見えっ張りも多い。『美人ですね』なんて褒めても『当然でしょ』と返されておしまい(笑)。外見ではなく着ている服などのセンスを褒めるのがナンパのポイントです」

 言葉巧みにうまく褒めれば、秋田美人とのめくるめく夜が実現するかもしれない。

 本特集ではほかにも「SEXが好きな都道府県ランキング」「経験人数の多い都道府県ランキング」「浮気率の高い都道府県ランキング」などについて徹底考察。女性の性の実態を都道府県別ランキングから検証することで、浮き彫りになった「エロい県民性」から攻略法を探っている。<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>

死ぬまで現役 下半身のツボ 勃たない時の“言葉責め”

 「アッチがダメなときは、“言葉で責める”ことで乗り切ることができます」
 こう語るのは、『脳で感じるセックス入門』などの著作があるドクター林氏だ。

 中高年男性にとって、セックス時につきものの“勃起不全への不安”。実際、ベッドでナニが役立たずになったとき、なんとか復活させようと躍起になってしまうことも多い。 「ところが、女性にしてみれば、必死に勃起させようとしている男性の行為が嫌なんです。『私の体では勃たないのね』といったショックとともに、性感も冷めていくのです」

 こういう場合、経験豊富な男性は、女性への愛撫に専念するという。
 「たっぷりとクンニをしたり、全身を舐め回してあげたりと、とにかく女性を気持ちよくさせることに集中するんです。確かに、『EDでも快楽を与えてくれればそれで構わない』という女性は少なくありません」

 要はイカせてあげればいいのだが、ここにも問題が。
 「男性側が勃起していない場合、女性のほうも頭のどこかで『今日は挿入なし』と諦めるため、性感が高まりにくいのです。また、男性が必死にイカせようとするほど、その焦りが女性に伝わり『余計にイキにくい』という意見も多いのです」

 では、どうすればいいのか。
 「そこで、言葉責めを使うのです。女性の一度盛り下がった気分を高めるには、素晴らしい性テクニックよりも、まずは言葉が大事。言葉による誘導で、女性の“快感脳”を目覚めさせるべきなのです」

 女性は男性よりも、脳で感じる生き物だ。その証拠に、こんなデータがある。
 「人間の脳細胞の数はおよそ140億個で、男女差はさほどありません。ただ、重さが違うんです。男性の場合、脳の重さは平均1400グラム、女性は平均1250グラム。女性のほうが軽いのですが、男女の体重差を考えると、実は女性のほうが相対的に重い脳を持っているのです」

 その結果、女性は男性に比べて感情の起伏が激しく、また妄想力も豊かになりやすいのだ。
 「加えて言葉に対する感性も鋭い。女性が男性のちょっとした一言で怒るのも、そのせいです。逆に、男性の優しい言葉に涙を流しやすいのも、彼女たちが感情の生き物だからです」

 女性の妄想力を利用して、言葉責めを駆使することで、一度冷めた性感を再び燃え上がらせるのだ。
 「もし、中折れをした場合、男性はアレコレ言い訳をせず、すぐさま言葉責めを開始しましょう。とくに効果的なのは、“辱める系”です。『どうしてこんなに濡れているの?』『男の前で、こんなに足を開いて恥ずかしくない?』というように、羞恥心を煽る言葉攻めをすることで、女性の快感を持続させるのです」

 また、ドクター林氏が言葉責めを推奨する理由は、もう一つあるという。
 「言葉を考えて発することで、男性のほうも脳細胞が活性化して、エロい気分が高まりやすいのです。言葉責めを続けているうちに、ペニスがムクムクと復活してくる可能性もあるのです」

 EDになったら焦らず、まずはイヤラしい言葉を投げかけることを心がけよう。

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。

高齢夫のED治療を妻たちが歓迎しない理由

■早々に果ててしまった夫だががっかりしない妻 

「あっ、あ~」

 か細い嘆声が寝室に響いた。声の主は夫・正毅さん(仮名・68歳)。 久々の夜の営みだったが、勃起する前に果ててしまったのだ。

 しばしの静寂の後、妻・直子さん(仮名・58歳)は無言で起き上がり、電気をつけた。漏れ出た体液は早くも透明になり、直子さんの太ももからツーッと水のように冷たく垂れて行く。

「ごめん…」

 うなだれたまま、謝る正毅さん。股間の一物は力なくうなだれ、白髪交じりの陰毛の中に、身を隠すように縮こまっている。

 その姿が、あまりにも気の毒で、直子さんには、かけるべき言葉が見つからない。

 だが、怒りはもちろん、がっかりする気持ちもまったくない。

(もうすぐ70歳だもの、もうセックスは卒業ってことでいんじゃないの。それにしても、EDっていうのは、硬くならないだけかと思っていたけど、勃起も何もしないうちに射精してしまうこともあるのね…)

 淡々としたものだ。

 というのもだいぶ前から、直子さんは性交渉が苦痛だった。月経もこのところ間隔が開くようになり、そろそろ閉経間近であろうことを自覚している。夫への愛情がなくなったわけではないが、エロチックなDVDを見せられたり、卑猥な言葉を耳元で囁かれても、正直興奮しない。むしろ(いい年して…)とおぞましくすらある。

 なんとか自分を励まして交渉には応じてきたが、快感はほぼ皆無に等しく、ただひたすら正毅さんが早く果ててくれることを願い、感じている演技をしてきたのだ。挿入時間の短縮化をはかるべく、積極的に口での愛撫も行った。(なんて淫らなんだ…)正毅さんは悦んだが、そんなんじゃない。気持ちはまったく逆。とにかく、正毅さんを悲しませないために、努力してきたのだった。

夫に頼まれて
EDの名医に夫婦で受診

 ――それから2週間後。直子さんは正毅さんに頼みこまれ、EDの名医が院長を務める泌尿器科クリニックを受診した。

 症状や病歴、薬のアレルギー、生活習慣に関する問診票を記入し、それをもとに診察を受けた。

 医師は正毅さんの話をうんうんと頷きながら聞き、病歴など、正毅さんの記憶があいまいな事柄については直子さんにも確認した後、こう言った。

「うん、加齢から来るEDですね。特に心配はありませんが、お困りでしたらお薬をお出ししますよ」

「お願いします!」と即座に答えたのは正毅さん。

 しかし、医師は直子さんの方に向きなおすと、

「奥さんはどうお考えですか」

 と尋ねてきた。ふいを突かれ、驚いたが、意を決し口を開いた。

「薬はいりません。もうすぐ70歳ですもの、自然に任せて構わないと思うのです。EDといっても、病気ではないんですよね」

ED治療を拒む妻は多い
高齢夫婦の性欲のズレ具合は凄まじい

「この奥さんのように、ご主人のED治療を拒む方は多いですよ。ご主人のいないところで、もう堪忍して下さい、私はいやなんですと。一緒に受診されるくらいですから、仲の良いご夫婦ですがね。なかには80代のご夫婦もいらっしゃいました。奥さんも可哀そうです」

 と名医は言う。

 EDとは、性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態を指す。ストレス、うつ病などの心因性要因、加齢に伴って起こる男性ホルモンの分泌量の低下と陰茎の構造の変化、高血圧、糖尿病などの病気、さらにこれらの病気の治療薬など。さまざまな因子によって引き起こされるが、なんといっても大きいのは加齢の影響だ。

 病気の一種ではあるのだろうが、正毅さんのようにアラウンド70でも、病気と呼んでいいのだろうか。

「70代の7割以上はEDという調査結果もありますから、自然な現象ではあるのですが、それによってご本人が、生活の質が著しく損なわれると自覚し、治療してほしいと希望するのであれば、60代、70代であっても病気と考えていいと思います」

 しかし、妻の気持ちはどうだろう。

 ある調査によると、性行為のさなかに痛みを感じている女性の割合は75%にものぼる。しかも、相手に痛いと伝えているのは、そのうちの30%強。3人中2人は、痛みを我慢している。

 1974年、つまり今から40年以上も前に老人クラブでの会員510人(男261、女249)に調査したデータでは、以下のようなものもある。

 ◎性行為を欲する者
 男性 190人中104人
 女性  96人中 6人

 ◎性行為のある者
 男性 76.7%
 女性 38.3%

 高齢夫婦の性欲のズレ具合は凄まじい。

 セックスからの卒業を望む妻の意に反し、医師が夫にED治療薬を処方したばっかりに熟年離婚に至った夫婦の数は、調査データこそないものの、決して少なくはないはずだ。

「それはあるかもしれませんね、私も心配になりまして、ある時期から、ED治療を望む高齢の患者さんには、ご夫婦で受診されるようお願いしています。治療の目的は、性生活が営めることではなく、夫婦円満ですからね」

EDの陰に大病あり
名医が夫婦での受診を勧めるワケ

 名医が夫婦での受診を勧めるのには、さらにもう1点、理由がある。それは、EDと重大な病気との関係だ。

「EDは血管病の予兆とも考えられます。なぜなら、中高年でEDになった人の約6割が、数年後に心筋梗塞や脳梗塞等になったというデータがあるからです。これらの血管病は動脈硬化が進んだことによって引き起こされるのですが、その進行はまず細い血管から詰まることから始まります。陰茎に血液を送る血管の太さは直径1mmぐらい、対して心臓に血液を送る冠状動脈の血管は直径3mmぐらい。EDになるということは細い血管が詰まってきた証拠、つまり血管病のサインです。なので、奥様には、主人が倒れてしまわないよう、生活習慣を改善し、病気の予防に努めてくださいとお願いしています」

 EDの陰に大病あり。かつて、ED治療の特効薬「バイアグラ」が登場したころ、「腹上死」の話題が飛び交ったことがあったが、その裏には、こんな事情があったのだ。中高年でEDになった人は、心臓ドッグや脳ドックを受診し、将来の重大疾病予防に備えることをおススメする。

性欲の不一致は当たり前
妻は我慢しているかもしれない

 さて、直子さん、正毅さん夫婦はその後、どうなったか。

 名医から、夫婦でよく話し合うよう諭され、帰宅したところで、直子さんは想いを大爆発させた。

「ネットや男性週刊誌では、性交渉がなくなると妻が悲しむとか、怒るとか言ってるけど、私はぜんぜんそんなことありませんからね。あなたが愛読している週刊Gとか週刊Pとかじゃ、『死ぬまで夫婦でセックス万歳』なんて特集してるけど、とんでもない。そんなのは男社会が作り上げた幻想よ。私も、私のお友だちも、手をつないだり、ハグされたり、そんなスキンシップのほうがずっと幸せを感じるの。勃起や挿入ができなければ男じゃないとか、妙なこだわりはもうやめて。そんなことできなくても、私はあなたを尊敬しているし、ずっと一緒にいたいと思っているの」

 一気にまくしたてられ、絶句する正毅さん。

(そりゃあ、男らしさへのこだわりもあるけれど、俺はセックスが好きなんだ。お前を抱きたいんだ! でも、こうまで言うからには、治療薬をもらって勃起できたとしても、相手をしてくれそうもないな。困ったな)

 頭の中で、計算高く考えをめぐらせ、しばらくは黙っていようと決めた。

 長年連れ添った夫婦でも、こんなふうに性欲はすれ違う。

 よく離婚原因に「性欲の不一致」があげられるが、高齢になったらむしろ、一致している夫婦の方が珍しいということを、特に男性には、覚えておいてほしい。

 あなたが気づかないだけで、妻は我慢しているかもしれないということを。

「射精は体にいい」は本当?

 私は射精の専門家なのですが、「射精すると体にいいのか?」ということをよく聞かれます。実際、「セックスは体にいい」という報告はたくさんあります。心臓にも、ホルモンにも、精神的にも、セックスを多くしている人の方が健康的であるとの報告はたくさんあるのです。

 でも、それはセックスという行為があってのことであり、射精自体が体にいいかどうかなんて、わかっていないのです。例えば、マスターベーションは体にいいのでしょうか?

◆男性ホルモンの増加

 「マスターベーションをしすぎると、ハゲる」とか、「頭が悪くなる」なんて都市伝説がありますが、それは全くのでたらめで、健康にどんな影響を与えるかなんて調べた研究は今までほとんどありませんでした。

 ここで、一つ興味深い研究があります。

 先日の日本性機能学会で、マスターベーションをしている時のホルモンの変化に関する研究がありました。射精をする前後で、どれだけホルモンが変化しているか、ということを調べた研究です。

 今まで、「射精をすると、その時は男性ホルモンが下がるのではないか」という説もありました。しかし、それを証明した研究はありません。

 今回報告された研究では、「勃起する前」「勃起した後」「射精の直前」「射精している瞬間」「射精した後5分後」で、男性ホルモンであるテストステロンと、下垂体ホルモンのプロラクチン、副腎皮質ホルモンでストレスホルモンとして知られるコルチゾールを調べるという研究でした。

 この研究では、びっくりしたことに、射精をする前に徐々に男性ホルモンであるテストステロンが上昇し、射精時をピークにして下降するということがわかったのです。(図を参照ください。pre=勃起する前、election=勃起した後、climax=射精する直前、ejaculation=射精している瞬間、after=射精後5分という意味です。)

 この図を見ると、勃起する前から、射精直前までぐんぐん男性ホルモンであるテストステロンが上昇し、射精する時をピークにして、その後は下降してくるということが示されたのです。ちなみに、乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンと、副腎ホルモンであるコルチゾールは、勃起から射精前後を通じて、上昇することもわかりました。

 この研究では、射精をする前後で、ダイナミックに男性ホルモンが変化するということが示されたのです。つまり、射精をすることで、男性ホルモンが増加するということがわかります。

◆健康のために

 男性ホルモンは、性機能だけではなく、脳、血液、骨、血管、筋肉、脂質代謝に働くことがわかっています。働きは様々ですが、男性ホルモンが多い方が健康に良いことがわかっています。

 今回の調査では、マスターベーションの射精時で、一時的に男性ホルモンが増加することが示されました。男性ホルモンが体にいいということを考えると、「射精自体が体にいい」可能性があることをこの研究が示したことになります。ただし、なぜ射精でそれほどホルモンに変化が起こるのかはまだわかっていません。

 ちなみに、プロラクチンは射精前後で継続的に上昇するのですが、それが射精直後の「不応期」(いわゆる「賢者タイム」)に関係していると言われています。射精後にプロラクチンが上昇しない人がいるのですが、その人は射精の連射が可能なのです。

 この実験でも、プロラクチンが上昇しない人は射精の連射が可能だったとのことです。(これを証明した論文もあります)

 ちなみに、手前 味噌(みそ)なのですが、この研究は私の後輩の研究であり、私の在籍している施設で行われ、解析したものでした。とても面白い結果だったので、こちらに引用しました。私も、被験者として射精前後でホルモン採血された一人です。

 ということで、皆さんも健康のために頑張りましょう!
(小堀善友=泌尿器科医、獨協医科大学越谷病院泌尿器科勤務)

「性は股間でなく、脳でするもの」婦人科医がすすめる熟年セックス

EDや閉経など、中高年になると、性の悩みが訪れる。しかし、知恵と工夫といたわりで解決することも。日本家族計画協会理事長で婦人科医の北村邦夫さんは、幸福な性生活を勧める。

*  *  *

 思春期の子を持つ“思秋期”の親の悩みをよく聞きます。勃たず、濡れず、痛い。女性は50歳前後から閉経し、男性は機能が衰え始めるころ。

 一方で、年をとっても性生活を楽しんでいる夫婦はいます。僕は、安全、健康、幸福な熟年のセックスに大賛成。ED治療薬をアミューズメントドラッグと呼び、女性に潤滑ゼリーもすすめている。ただ、自分の体力や持病を顧みて、することが大事です。“気持ちいい、死ぬ”と言って、本当に死んだらシャレにならないでしょう。

 閉経したと思って避妊せずに行為し、妊娠した例があります。また、ダンナがイケずに妻がオーラルでするとき、コンドームをしないと危険。口の技も気をつけないと、喉の性感染症になります。

 女性は年とともに性器の位置がずれることがある。“上付き”が“下付き”になり、若いころ気持ちよかった体位が熟年で変わる可能性もあります。読んでいて試したくなったら、大丈夫。あなたには、性欲が残っている! 性は股間でなく、脳でするもの。知恵と工夫といたわりで、幸福な性生活を送りましょう。

【俺たちの妊活事情】「セックスレス」に陥る夫婦の原因って?<連載第2回>

「あなたの子どもが産みたいの」。そんな言葉から僕らの結婚は始まったのに、気がつけばセックスレスに…。

新婚当初は子どもがいる家庭を夢見ていた夫婦も、2,3年程して子どもを授かることなく過ごしていると、そんな想いが冷めてしまったり、夫婦間で“子ども”について話し合うことを避けてやり過ごしてしまうことがあるのではないでしょうか?

今日は、3年間にも及ぶ不妊治療の末に、やっと子どもを授かった『俺たち妊活部―「パパになりたい! 」男たち101人の本音』の筆者・村橋ゴローが自身の妊活エピソードを元にセックスレスに陥ってしまう夫婦の原因についてお話します。

■子どもが欲しいのに、セックスレス!?

“したい、でも怖くて言えない、だからできない”この無限ループにハマってしまったのが、結婚7年目の頃だろうか。「あなたの子どもが産みたいの」と言われ、たった半年の交際で結婚。僕は子どもなんてすぐにできると、高をくくっていました。子づくりのため、もちろん行為はあったのですが、3年4年と成果が出ないと、その頻度は確実に減っていってしまっていました。

当たり前の話だが、行為がなければ子どもはできない。しかし何年もしてるのに、授からない。そうなってくると妻は、行為自体をうっとうしく思っているのではないか? 僕は次第に、そう考えるようになってしまってました。

僕は結婚以来変わらず、いや、年輪を増すごとに妻のことを大好きになっていました。

しかし、もはやふたりの行為は子づくりのためのもので、愛の交換ではない、彼女は少なからず、そう思っているのではないか? そして、僕の誘いを疎ましく思っているのではないか、結果が出ないのに求め続けてくる、間抜け野郎と思われているのではないか……。こんなネガティブ妄想がぐるんぐるんと8の字の輪っかをつくりはじめました。

そしてついに、冒頭の「したい、でも怖くて言えない、だからできない」というセックスレスに陥ってしまったのです。当然、最後の「だからできない」は、“行為”と“子ども”に係っています。

■代償行為

そんな折、妻にある変化が訪れた。「マンションを買いたい」と言い出したのだ。この提案には驚いたが、当時の僕ら夫婦には渡りに船だった。というのも子宝に恵まれない月日が7年も流れ、結婚当初の「あなたの子どもが産みたいの」という派手なプラカードも色あせ、埃をかぶり、ふたりの間では「ないもの」として、目をつぶり始めていた。そんななかの、新たな目標となったからだ。

子づくりのような、いつ授かるかも知れないものに希望を持ち続けることは困難だ。それよりも、金額を支払えば手に入るマンション購入に燃えたほうが、燃えがいというものがある。だって、頑張れば必ず手に入るのだから。

わが家は共稼ぎだ。子どもにお金がかからなければ、雑誌が勧めるようなライフスタイルを実践できるぐらいの贅沢はできる。世界中のワインを飲み干す週末、スーパーのフードコートで親子3人、たこ焼きを頬張る週末、どちらが幸せなのか。その答えはない。子どもがすべてじゃない。現に僕らふたりは、とても仲がいいじゃないか。

鎹(かすがい)なんてなくても、生きていける。そう思い、毎週末はマンションの内見に出向き、その足であらゆる雑貨屋・家具屋を見てまわった。インテリアはふたりの共通の趣味だったので、これはこれで刺激的な日々であった。

■妻が涙した、僕のひと言

2011年3月、僕らは都内に2LDKのマンションを買いました。念願だった新居での生活はまさに夢心地で、毎週末に友人を呼びパーティで浮かれた。何も申し分ないはずだった。しかし本物の充足感は得られないことに、マンションを買って僕は初めて気づいた。

「お前さ、本当に欲しかったの、それだったっけ?」フタをしていたはずの感情が、一気に暴れだしたのだ。数週間後、会社帰りの妻を駅前の小料理屋に呼び出した僕は、意を決しこう言った。

「あのさ、俺らが一番欲しがってたのマンションじゃなかったよね? 2人とも毎日忙しくてさ、本当に欲しいものから目を背けてたじゃん。本気で手に入れようとしたらスゲー大変そうだからって、見てみないふりしてた。でもさ、俺はともかく、りえちゃんは女なんだし、マジで時間がない。だからもう、誤魔化すのはやめようと思うんだ。俺、全面的に協力するから行こう。不妊治療のクリニック」

妻はポロポロと涙を流しながら、「ありがとう」と言ってくれたのです。僕らはこうしてこれまで避けていた不妊治療という扉を開けることにした。互いに39歳となるその春、黄色に点滅していた信号が赤に変わるその寸前、ギリッギリのことだった。子どもをすぐに授からない夫婦は、子ども以外のことでその穴を埋めようとしがちだ。しかしもし夫婦が子どもを望むなら、お互いしっかりと向き合い、話し合う必要があると僕は感じる。

次回、「地獄の一丁目!? 実録! これが不妊クリニックだ!」をお送りします。

死ぬまで現役 下半身のツボ “湿った言葉”で女性の心をつかむ

 知的なセックスこそが、シニアの性を満喫させてくれる--。医学博士・志賀貢氏が考案したその名も、“知的性生活”。前回は女心をつかみ、シニアでも恋愛に発展しやすい方法を伝授してもらった。
 
「では次に、女性をソノ気にさせる心理テクニックをご紹介します。まず、私も含めてシニア世代の男性は良くも悪くも今で言う“肉食系”なんです。女性を好きになれば、ストレートに口説きにかかってしまう(笑)」

 もちろん、そうした情熱的なスタイルは悪くない。ただ、若い頃と今の自分は違うことも知らねばならない。「オスとしての魅力に溢れる若い男性は、一生懸命に口説けば女性をその気にさせられます。女性のほうも本能的に若くて元気な精子(遺伝子)を欲しがりますからね。しかし、今の我々は、そんな魅力を持っていないのです」

 若さの代わりになる魅力が必要となるのだ。
 「その代表格が、女性のファーザーコンプレックスを刺激することです」

 ファザコン--多くの女性は、自分の理想とする男性像に父親をオーバーラップさせているものだ。 「これこそ、若い男性では出せないシニアの魅力です。しかし、ただ年を取っていて“父親似”ならOKというワケではないんですね。実際、自分の父親とセックスをしたいなんて女性は滅多にいません(笑)。ここで大事なのは、彼女たちの描く“理想の父親”になることなんです」

 確かに、それは一理ある。男性も基本的にマザコンだと言われるが、実の母に性的な興味を持つことはない。ところが、AVなどで見る“母と息子”の近親相姦は妙にコーフンする。なぜなら、その母親は現実離れした理想の母親であるからだ。

 では、理想の父親とは何か。 「簡単に言えば“オトナの余裕”がある男性なんです。何事にも落ち着きを持って対処して、話す口調も表情も穏やか。女性と2人きりになってもギラギラとした雰囲気を一切出さない。こうした年上の男性が女性の“理想の父親”なのです」

 しかし、これでは健全すぎて女性をソノ気にさせるのは難しいのでは…。 「その通りです。ただ、ここに“中年の色気”を少し付け加えていくのです。その方法として一番効果的なのが“湿った言葉”です」湿った言葉とは、名詞や動詞ではなく形容詞や副詞を多用することだという。

 例えば、どこかに旅行へ出掛けたことを話すとき、そこにある観光地の名前を出すだけでなく、「空はレマン湖と同じようにミルク色の靄を浮かべていて、モーツァルトの音楽が聞こえている気がするぐらい、しーんと静まっていて…」と、キザではあるが回りくどく、比喩を使った表現などをされると、女性は感情を揺さぶられるというのだ。

 「女性は男性に比べてより“感情の動物”です。女性は喜怒哀楽の感情が、男性の場合よりも凝縮して収納されているのです。ゆえに、女性をソノ気にさせたければ、情念を刺激する湿った言葉が効果的なのです」湿った言葉が似合うのもシニア男性。理想の父親を演じつつ、時々見せる中年の色気…。この二つが組み合わさった時、女性を発情状態に持ち込めるのだ。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

死ぬまで現役 下半身のツボ 定期的な電話で女性と近づく

 「これからの時代、生涯現役を貫く秘訣はズバリ、“知的性生活”を送ることです」こう語るのは、医学博士の志賀貢氏だ。 「“知的性生活”とはその名の通り、セックスを知的に楽しむこと。我々シニア世代は年齢とともに肉体も衰えていきますが、セックスは脳で感じるもの。性に関する知識を養うことで、さらなる境地に達するのです」

 そこで今週から、3週続けて志賀流『知的性生活のススメ』をお届けしよう。 「まず、シニアになると恋愛から遠ざかります。これは大問題です。異性への性的好奇心を持てない生活が続くと、男性ホルモンの分泌も減少するからです」

 なぜ、恋愛をしなくなるのか。 「理由は一様ではないものの、根底にあるのは女性の口説き方が分からないから。若い頃はモテモテでも、今は勢いだけではなかなかうまくいかないため、最初の一歩が踏み出せなくなっている。そこで、シニア男性向けの口説き術を考えてみましょう」

 その一つが、“女性は同じ時刻に電話で口説かれると、下半身が疼き始める”ということ。「昔からマメな男性がモテることは間違いありません。ただ、毎日電話をすればいいワケではありません。実は極力、同じ時間帯に電話をすることで、女性を発情に導けるのです」

 そこには医学的な見地があるという。「元々女性の身体は、男性と違って規則正しい単調な振動に弱いという特徴があります。セックスでも同じで、クリトリス愛撫にしても、アレやコレやと刺激を変えるより、同じ強弱を繰り返すほうが女性は達しやすい。これは心理面でも同じなのです」

 毎日決まった時刻に電話を掛けられる(むろん、週に1回でも、同じ曜日、同じ時間帯なら構わない)と、女性はその単調な繰り返しによって、徐々に身体が反応するようになるのだ。 「また、心理的にも決まった時刻に電話が掛かってくると、“待つ”ようになります。すなわち期待をするようになるんです」 いつでも好きな時に連絡ができるメール世代の若者は、こうした女性の心理を知らないはずだ。

 また、メールよりも電話のほうが口説ける確率は高いそうだ。 「女性の性感帯の一つは、耳です。女性は耳元で囁かれたり、熱い息を吹きかけられたりすると、途端に甘い声が出てしまう。電話をかけることは耳元への囁きと同じ。男性の声に自然と反応しやすいのです」 気になる異性はいるのに、“どう声を掛けていいのか分からない”と悩んでいるシニア世代はどうすればいいのか。

 「とにかく理由は何でもいいので、相手の迷惑にならない程度に電話を掛けることから始めましょう。すでに親密な仲なら1日1回、まだお友達程度なら週に1回程度、何らかの理由をつけて、同じ時刻に電話を掛けてみること」そうやって最初の一歩を踏み出すことができれば、自然と相手との距離も近づき、同時に性的好奇心も高まるはず。

 このようにちょっとした知識を得ることで、諦めかけていた老後の恋愛にも、一つの道が開けるのだ。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

乳がんの自己検診は意味がない? 海外で推奨されない理由

恋人や夫婦間での付き合いが長くなると、出会ったばかりの「ドキドキ感」がなくなり、とても悲しい“セックスレス”を引き起こしてしまうことはあるものです。

女性としては、「私ってもう魅力がないの?」と悲しくなってしまいますし、男性側もプレッシャーを感じて、パートナーと向き合うこと自体が辛くなるということもあるようです。

 ◇

『壮快Z 4』(マキノ出版刊)では、「生きてる限り性を満喫!セックスで健康になろう!」を特集。医大名誉教授からAV男優まで、各界のプロたちから、いつまでも性に前向きでいるためのアドバイスを紹介しています。

■ 恥骨ほぐしで愛液が潤い、感度もアップ

女性の膣が十分濡れていないと、男性側も気になってしまい、お互い楽しめなくなるもの。

トータルヒーリングセラピストの原田園子さんは、「恥骨ほぐし」で、恥骨上部の筋肉を「ふわふわ」にすることで、ホルモンの活性化や代謝促進をうながし、愛液の分泌量をアップさせる効果もあるといいます。

「恥骨ほぐし」で刺激するのは、恥骨の上辺から中心を形作る「T字」部分。上辺の端に指を当てて、恥骨の際をおなかの方へずらずように動かします。より血流を促すために入浴中に行うのもよいそうです。

■“四十八手最強”は、体勢がラクでも超気持ちいいあの体位

AV男優のしみけんさんは、同業者5人で「四十八手の中で最も気持ちいい体位」について話したとき、通称「ロールスロイス」で意見が一致したことを本書で明かしています。

これは簡単に言うと、「後背位(バック)の状態から、男性に肩を掴んでもらう」体位。このとき男性には、両足を開き気味にしてもらい、お尻を挟んでもらうのがポイント。

女性は上半身を起こして胸を張るようにすると更に快感が得られるそうですが、体勢がつらい場合は、状態を軽く起こす程度でもOK。激しく腰を動かさなくてもお互いに快感が続くので、男女ともに体への負担が少なく、ストレスを感じずに楽しむことができるプロおすすめの体位です。

■ 女性が“若返る”セックスの方法

AVの脚本などを手がける神田つばきさんは、セックスの際に「相手に顔や裸を見られていることを意識する」ことがとても大事だといいます。

感じている顔を見られるのは恥ずかしいことかもしれませんが、見られていることを意識することでより艶めかしい表情を作ったり、だらしないボディラインを見られたくないから普段からのシェイプアップに務めるというもの。

お互いの裸を「見る」「見られる」関係を作っておくことは、お互いの容姿を美しく、いつまでも若々しく保つ上では大いに役に立つ習慣なのです。

本書には、カラダ調律師や、美容外科医など、セックスに関する各界プロたちからの意見が紹介されています。いつまでも性に対して前向きでいたいと考える人にとって、参考になることは多いはずです。

Hよければ、すべてよし!? 【実践編 02】

漫画家 峰 なゆかさんの名回答!

 ストレス過多といわれている現代。特にメンクラ世代の皆さまは、仕事に恋にと…悩みは尽きないのでは?
 
 そこで最高のストレス解消であるHを、よりいいものにしてハッピーな生活を謳歌しましょう…ということで、4人の賢者がここに、皆さまが抱く性へのお悩み22に対して回答してくれました! そこで2つをピックアップ!!

Q14:体位を変える時の注意点を教えてください 
A14:意地でも、抜かないまま体位を変えようとするのはやめましょう。 
 
うまくいかなくてぎこちない空気になったり、女子が「イタっ」となるようではダメ。できないのなら一度抜いてくださいね。
― 峰さん 
 
Q15:Hの最中、女子が燃える必殺ワードとは?
A15:「すごい締まってるよ」
 
これは相手も気持ちいいんだと思って、テンションが上がります。もちろん、お世辞でも言ってください!
― 峰さん

 主役バーバレラはタウ星に向かいながら、セックスに満ちた冒険を繰り広げる未来のお話。そこで、今は亡き名優デヴィッド・ヘミングス扮する革命家ディルダノと、手のひらと手のひらを合せて行なう宇宙時代のHを…、そのシーンがコレ。これなら体位を変えることもないので、安心。でも、満足は…(笑)。

ゴボウと山芋、精力低下と老化防止に劇的効果…40代からの下半身の衰えが万病の元

「生成老死」という言葉は、人(生命体)は「生まれて、成長した後は老化していき、やがて死を迎える」という意味だ。よって、成長が終わると、密かに老化がしのび寄ってくる。だから成長が終わる20代頃より、すでに老化が始まる、という説もある。

 一般的に、誰しも40歳を過ぎると心身の衰えを感じるものだ。尻が垂れ下がり、大腿(太もも)が細くなり、なんとなく下半身が寂しくなり、力がなくなってくる。その結果、下半身の筋力低下で体重が腰や膝に直接かかることによる腰や膝の痛み、こむら返り(ふくらはぎの筋肉の硬直)、インポテンツ(精力低下)、夜間頻尿などの下半身の症状が発症しやすい。

 こうした症状と並行して、糖尿病、高血圧、痛風、脂肪肝、心筋梗塞、脳梗塞、がんなどの内科の病気にも罹りやすくなる。なぜなら、過去の本連載記事で説明したように、筋肉には、

(1)糖や脂肪の低下作用
(2)降圧作用(血圧を下げる)
(3)冠動脈を広げて心筋梗塞を防ぐ作用
(4)ガン細胞をやっつけるNK細胞(白血球の一種)の活性を増す作用

などがあるからだ。

●「腎虚」

 さて、こうした下半身の筋力の低下からくる老化現象を、漢方では「腎虚」という。漢方の「腎」は西洋医学でいう腎臓はもちろん、ストレスが生じたときにアドレナリンやコルチゾールを分泌する副腎、生殖器、泌尿器(膀胱や尿管、尿道)も含め、「生命力そのもの」を指す。

 その「腎」が虚している=弱っている、すなわち「生命力の衰えた状態」が老化、精力低下やさまざまな生活習慣病(高血圧、心臓病、糖尿病、脳卒中、がんなど)を惹起してくると考えられる。

 腎虚に陥る(老化する)と、比例して弱ってくるところが目や耳で、疲れ目、かすみ目、老眼、耳鳴り、難聴などの症状が出現しやすくなる。

 以上より、「腎虚」の原因は下半身の筋肉(量、力)の低下である。よって、老化を防ぐには日頃ウォーキングをはじめ、スクワット、ももあげ運動やかかとあげ運動、テニスや水泳など、なんでもよいので下半身を中心とした運動を励行することが大切だ。

●「相似の理論」

 そして食生活。漢方には「相似の理論」といって、一見荒唐無稽ではあるが、宇宙や生命の真理をついた理論がある。端的にいうと、「形の似たものは、似たような働きがある」というものだ。飛行機が鳥に似せて、船は魚に似せてつくられているのも、相似の理論の応用だろう。

 よって「老化」とは、「下半身」(根)の弱りなのであるから、植物の根(根菜)をしっかり摂ると「老化を防げる」ということになる。足腰の冷え・痛み・むくみ・硬直(こむら返り)、(夜間)頻尿、インポテンツ、老眼、白内障、難聴など老化の諸症状に効く「八味地黄丸」という漢方薬がある。文字通り8つの生薬より成っており、そのうち5つが山薬(山芋)をはじめ、「根」の生薬である。見事な相似の理論の応用といってよい。よって老化を防ぐには、日常、ごぼう、人参、レンコン、ネギ、玉ネギ、山芋などを努めて多く食べるようにするとよい。

 キンピラゴボウを毎食食べる、人参2本・リンゴ1個をジューサー(ミキサーではない!)にかけてつくるジュースを愛飲する、玉ネギ、人参でつくったサラダを食べる、昼食は「とろろそば」を食べるなど、習慣化するとよい。

 100万部のベストセラー『空腹が人を健康にする』(南雲吉則著)ではゴボウ茶が推奨されているが、江戸時代に書かれた食全般に関する書物『本朝食鑑』(1697年)に「ゴボウは男性の強精剤である」と書いてある。根菜が男性の生殖器を強くするのは相似の理論から当然であるが、ゴボウに含まれる「アルギニン」(アミノ酸)は「精子の成分になる」「女性ホルモンのバランスを整え、生理不順や更年期障害にも著効する」ことが科学的にも証明されている。

 漢方医学では山菜(山芋)は「消化を促進し、寝汗、下痢、頻尿、帯下(おりもの)、腰痛、咳、糖尿を癒し、長寿を得られる」とされている。根菜のなかでも、ゴボウや山芋のように、真っ直ぐ、土深くもぐって成長するものが「精力増強」「老化予防」に著効を奏するのである。

死ぬまで現役 下半身のツボ 30分以上のセックスが快楽を生む

「男女とも30分以上セックスに時間をかけることで、本当の悦びを味わえます」こう語るのは、『脳で感じるセックス入門』などの著作を持つドクター林氏だ。皆さんのセックスタイムは普段、何分ほどだろうか。 「おそらく30分未満の方が大半だと思います。私が独自に調べた調査(男女合わせて100人)でも、キスや前戯は10分~15分、挿入は長くて10分。7割以上が30分にも達していなかったのです」

 自分ではじっくり責めたつもりでも、実際は時間があまり経過していないことも多いようだ。では、なぜ30分以上必要なのか。
 「人間は幸せを感じるとオキシトシンと呼ばれる脳内ホルモンを分泌するんです。このオキシトシンがたっぷり溢れた状態でのセックスは、非常に気持ちがいい。日常生活のストレスも忘れて、ひたすら愛するパートナーとのひと時に酔い知れ、一体感を味わえる。男女ともイキやすくなるのも間違いないです」

 オキシトシンは“脳内麻薬”と言われるほど、陶酔感を与えてくれるのだ。ゆえに、危険な脳内ホルモンでもあるという。
 「ある実験で、人間にオキシトシンを故意に投与したところ、その人は詐欺に引っ掛かりやすくなったと言われています。つまり、他人を信じやすくなり、他人に強く頼ってしまうようになるんです」しかし、それが信頼できる男女のセックスタイム中なら何の問題はない。むしろ、より情熱的に濃厚な愛の交換を楽しめるワケだ。

 ここで話を戻そう。セックスの快楽が一段と増すオキシトシンは、どうすれば脳内から分泌されるのか。「まず、パートナーとのスキンシップです。愛する人とキスや抱擁など、粘膜や肌を密着し合うことで、脳内が“幸福感”に満たされて、オキシトシンがどんどん溢れてくるんです。ただし、これには一つの条件があります」

 実はココが大事。オキシトシンが分泌されるまでに、時間も必要なのだ。「それがズバリ、スキンシップを開始してから、30分以降なんです。確かに、軽くキスや抱擁をするだけでは、人間はそれほど強い幸福感を覚えません。じっくりと肌を合わせること30分…言い換えれば、30分以上も抱き合っていれば、自然と互いを信頼できる仲になれるんです」

 お分かりだろうか。30分未満のセックスでは、真の幸福感を男女とも得られないのだ。「もちろん、セックスのやり方や好みは人それぞれ。獣のごとくすぐに激しくヤラれたいという女性もいますし、ネチネチと時間をかけるセックスなんて男らしくないという考えの男性も少なくない。それはそれで否定しないのですが、いわゆる“身も心もとろける”ような状態になるには、やはりオキシトシンの分泌が欠かせません。そうなると、セックスは30分以上かけるべきなんです」

 とくに、技術はあっても体力に自信のないシニア男性は、オキシトシンセックスを目指したほうが性行為を楽しめそうだ。「無理に勃起させる必要もない。ただただ密着すること30分以上。それで十分、女性をトロトロにさせられるのです」 挑戦してみる価値はあるぞ。

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。

死ぬまで現役 下半身のツボ “無”の境地で充実セックス

 「あえて感情を“無”にすることで、セックスがうまく運ぶこともあるんです」
 こう語るのは、性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。

 感情を無にする--。まるで禅僧のような話だが、実はコレ、アスリートの世界でもよく言われることだ。 「人間は不安や緊張、またさらに“絶対にうまくいく!”といった気負いを持ちすぎると、変なところに力が入ったり、感情に邪魔をされたりして、本来の力が発揮できないのです。逆に喜怒哀楽のない無の状態、いわば究極のリラックス状態に持ち込むことで、強い力を引き出せるのです」

 話をセックスに戻そう。EDの要因の8割が心因性であることは、このコーナーで何度も紹介してきた。「加齢とともに男性としての自信を失うと、どうしても不安な感情のままセックスに挑んでしまう。そうした負の感情がEDを招いてしまうのです」

 かといって、やはり気合を入れすぎるのもよくない。 「自分を信じることも大事ですが、本当は自信がないのに頑張ろう、頑張ろうと強く意識してしまうと、これもまた負の感情に直結しやすい。最近流行りのポジティブ思考もちょっとしたきっかけで、すぐにネガティブに転換する諸刃の剣なんです」 確かに、せっかく気合十分で挑んだのに、思った以上にうまくいかなかった場合、そのショックは相当なものだ。

 では、“無のセックス”とはどういうものか。 「自然体です。目の前にある女体の柔らかさや匂い、反応を率直に感じ取る。と同時に、勃起しなくちゃいけないという感情もなくして、ただただ女性と抱き合う時間に溺れる」

 ある意味、心底セックスを楽しむことなのだ。 「前戯や挿入もアレコレ考えない。こうすれば女性は悦ぶはずとか、このタイミングで入れようなんて計算しなくていいのです。ただただ流れに任せて、性行為を行う。この状態に持ち込めば、自然とペニスも硬くなってくるはずです」

 しかし、欲望むき出しの性行為において、無の境地などに達することができるのだろうか。「一つコツがあるのです。それは、神経をどこか一つに集中させる。例えば、女性の乳房を舐めている時なら、舐めていることだけに気持ちを集中させる。何も考えず、ひたすら乳首の味を楽しみコリコリとした感触を堪能するんです」

 人間は一つのことに意識を向けると、余計な感情が消え去る。 「露天温泉に浸かりながら、周囲の鳥の声に耳を傾けたり、木々の香りを楽しんでいると、日頃の嫌なことも忘れられますよね。あの感覚こそが無なんです。これをセックスに応用すれば、とても癒やされた気分で楽しめると思います」

 実際、勃起は副交感神経が優位な時(要はリラックス状態)に起こる。これは無の感情に近いのだ。 「EDやセックスレスが起こる理由も大抵はストレスです。仕事のストレスなどが溜まると、どうしても性行為中も嫌なことを思い出して、性欲も高まらない。無の感情で行うセックスは、最高のストレス解消にもなるはずです」

 最近、アッチに自信のない方はぜひ試してみよう。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

マジで…!? テレビの鑑賞時間が長い男性は「精子が少ない」ことが判明

近頃の男性は昔に比べると男気がなく、「あまり男らしさを感じなくなってしまった……」なんて思っている女性が増えています。圧倒的に、肉食系よりも草食系が多数を占めている感がありますが、変わったのは男性の性格やルックスだけでなく、なんと精子の数にも変化が起きているようなのです。

平均的に昔よりも、男性の精子数が減ってきているとの報告がされていますが、ある研究によると、「テレビの鑑賞時間が長い男性は精子が少ない」ことが判明したとのこと!そんな事実に迫るべく、海外女性向け美容・健康サイト『Women’s Health』に掲載された記事を参考に、お伝えすることにします。

■テレビをよく見る男性は精子が少ないことが判明!
米疫学に関する調査や研究を発表する雑誌『American Journal of Epidemiology』が、1,200人の健康な男性を対象に調査を実施しました。彼らの精子と血液サンプルを摂取し、各種アンケートに答えてもらったところ、テレビの鑑賞時間が長い男性は精子の数が少ないことが判明したのです。

1日に5時間テレビを見る男性の精子は平均で1億400万個となり、そうでない男性は1億5,800万個という結果に。双方のグループの差は、4,400万個にもなったのです。また、精子の数だけでなくテレビをよく見る男性は、男性ホルモンのテストステロンのレベルも低く、テレビを見る時間が長くなるほど、テストステロンのレベルが低くなっていたことも分かりました。

■「テレビの鑑賞時間が長い=運動不足」!?
一方で、パソコンを使う時間が長くても、精子の数には影響が及んでいなかったとのこと。そして、エクササイズをして健康だと思っている男性の精子数は、そうでない男性よりも多いことも明らかに。なぜ、テレビを見る時間が長いと精子の数が減ってしまうかについてですが、やはり、「テレビの鑑賞時間が長い=運動不足」ということになり、エクササイズが足りずに、健康的ではないことが大きな原因となっているようです。

実際、テレビをよく見るけれど定期的に運動をしている男性の精子数は、テレビの鑑賞時間が長いうえエクササイズをしていない男性よりも、多いとの結果が出ているからです。

■種を植え付けられないというワケではない
といっても、精子が1億400万個あれば種を植え付けらないワケではないので、それほど心配することはないそう。ただ、テレビばかり見て運動不足となり肥満体型になると、性欲も減退してしまうため、「肥満=セックスの回数が減る=赤ちゃんができない」という図式が成立してしまいます。もし、子作りに励んでいるカップルで旦那様が運動せずに太り気味なら、お尻を蹴っ飛ばしてでも、ジム通いをさせた方が良いかもしれませんね。

最近は、『Netflix』や『Hulu』などの動画配信サービスで、ドラマシリーズや映画などを好きな時に楽しめるので、“イッキ見”する人が増えています。そうなると、自然とスクリーンの前に張り付いてしまいがちになるので、うまくデートに体を動かすアクティビティなどを取り入れて、彼氏や旦那様が運動不足にならないよう、気を遣ってあげてはどうでしょうか。

日本には1100万人!「ED」は死の病の前兆か

日本人男性のうちなんと1100万人がED(勃起不全)だと推定されている。にもかかわらず、ほとんどの人にとってEDは、表立っては話しにくいテーマではないだろうか。自覚症状があっても、気恥ずかしさが先に立ち、誰にも相談できない人も多いのでは?

だがEDは、男性更年期の深刻な症状であり、真正面から向き合うことが必要であると、順天堂大学医学部の堀江重郎教授は警告する。実はEDは、脳梗塞、狭心症といった「突然死」する病の前兆でもあり、その危険信号を見逃さないことが、健康寿命を保つうえでも極めて重要であるというのだ。けっして「あっちの問題だから」「年だから」と軽く考えてはいけないと堀江教授は指摘する。

今回は、前回、前々回と、男性更年期と「うつ」「頻尿」の問題について解説していただいた堀江教授に、EDの本当の問題点と対処法についてお聞きした。

■うつ、頻尿、EDは密接に関係している

――男性更年期により、うつや頻尿になっている方は、ED(勃起不全)の可能性も高いそうですね。

実は、うつ、頻尿と、EDは密接に関係しています。

男性ホルモン(主にテストステロン)が不足すると男性更年期障害(LOH症候群)となり、さまざまな更年期症状を引き起こします。

そのなかの深刻な症状として、うつ症状をおこしている方が多いことは前々回お話ししました。当然、テストステロンの不足により前回お話した頻尿の問題がおきている人は、うつ症状も抱えている可能性が高いわけです。

同様にテストステロン不足とEDは深い関係があり、うつや頻尿で悩んでいる人は、多くの場合EDを伴っています。逆にEDで悩んでいる人は、うつ症状やおしっこの悩みも抱えています。

したがって、うつ、ED、頻尿の問題のうちのひとつを解決すれば、あとの2つの悩みも自然に改善したというケースがよくあるのです。

――うつ、頻尿だけでなくEDも、テストステロンが関係していたのですね。

哺乳類のオスすべての勃起現象には、テストステロンが大きく関わっています。

性的刺激を受けたとき、NO(一酸化窒素)が作用して陰茎の筋肉がゆるみ、内部の海綿体に血液が流れ込んで勃起するわけですが、このNOを作るのにテストステロンが働いています。

また、NOは、血管のなかでも重要な働きをしています。血管壁から出たNOが血管の中をきれいに掃除してくれるので、血液はよどみなく流れるのです。

しかし、テストステロンが低下すると、十分なNOが産生されず、血流も悪くなります。そのため陰茎においても本来の勃起が得られなくなります。この血流の悪さが、EDの大きな原因です。

EDに悩む日本人は1100万人!?

EDで悩む人は非常に多くいます。わが国のED患者数は、推定で1100万人といわれます。

――そんなに多いのですか?

そう、そんなに多いのです。

EDとインポテンツはよく混同されますが、インポテンツは「勃起不能」を意味する差別用語であり、最近ではこの言い方は使われません。EDはerectile dysfunctionの略で、性的な刺激があっても勃起が十分でない状態です。性交の途中で勃起が減弱するのもこれに該当します。

そして、これは大切なことなのですが、EDは、下半身の問題にとどまらず、体全体の健康に大きくかかわってくる問題なのです。

――EDは、単に性的な問題にとどまらないということですね。

そうです。EDというと「もう年だから」とあきらめてしまう人も多いのですが、その背後に別の病気が隠れている可能性もあるのです。たとえば、脳梗塞や心筋梗塞など、血流不全によって起こる病気です。

テストステロンが足りないとNOが十分に作られず、血管はしなやかさを失い、さらに活性酸素で血管の細胞が錆びてしまい、結果として血管の内壁に凸凹が生じ、血液がスムーズに流れません。EDは、陰茎の血管が錆びついているがゆえに起こる可能性が高いのです。

90年代生まれ、セックス欲が乏しすぎると判明! あふれるポルノも原因?

日本でも同じなのかな?

最近の若者たちのモラルは…。こうした批評の次に続く言葉って、大抵がネガティブで退廃的なものになりがちですよね。ことに性倫理に関しては、昔よりも節操がなく、かるーいイメージの若者大半なのだと考えられがちではないでしょうか?

ところが、このほど「Archives of Sexual Behavior」に掲載された、米国内での最新調査結果によると、近年は若者のセックスに対するスタンスが大きく変わってきているみたいですよ。1989年以来、毎年のように米国内の成人男女の性生活について調査を進めてきた「General Social Survey」のデータに基づき、2万7000人ほどの米国民を対象にした同調査によれば、何年もセックスをしていない若者が急増中とのこと。

1990年代に生まれた米国人男女のうち、20歳から24歳の時点で、18歳以降に性交渉を持った相手がいないと回答した人の割合は15%を超えました。過去の調査では、1980年代生まれや1970年代生まれの米国人男女に同じ質問をしたところ、18歳以降にセックスをしていないとの回答者は12%程度だったそうです。一方、1960年代生まれが対象だったころは、その割合はわずかに6%だったとのことですよ~。

”今回の調査結果は、ミレニアル世代について広く浸透している固定概念とは異なっている。一般に同世代は、「Tinder」をはじめとする数々のデートアプリを活発に利用し、一夜限りの関係でカジュアルなセックスを求めるフックアップ世代とも評されがちだ。しかしながら、こうしたイメージがまったく現実とはかけ離れていることを、データは示している。ミレニアル世代は、それ以前の世代よりも尻軽だというとらえ方は誤っている。”

同調査チームを率いたFlorida Atlantic Universityの心理学部のRyne Sherman助教授は、このようなコメントを発表しています。また、同世代でセックスを何年もしていないとの回答割合は、男性より女性、黒人より白人、西部よりも東部、大学に通う人より大学に行っていない人のほうが高い傾向とのこと。

同助教授は、性教育の成果もあるものの、インターネットでポルノに簡単にアクセスできるようになったことが、リアルにセックスの関係を求めない最大の要因に入るとの分析を語っています。つまり、それで性欲を満たしてしまうということですね。

”婚前交渉をとがめない米国人が圧倒的に増えてきている。それなのに、1990年代生まれの世代からは、若いうちにセックスを求めない傾向が強まってもいるようだ。(回答項目となってきた)18歳になるよりも前にセックスをしている可能性は否定できないものの、昔よりも童貞や処女の若者が増えていることは間違いないのだろう。”

Sherman助教授は、こんなふうに調査結果を総括しています。ちなみにUniversity College, LondonのCath Mercerさんは、英国内でも同じような傾向になっているだろうとコメント。近年、英国では10代での妊娠が劇的に減っています。若者のアルコール消費の減少や住宅価格の上昇で親元を離れられない実情など、さまざまな要因が影響していると見られているんだとか。もしかすると、日本国内でも似たような傾向が強まっていたりもするのかな?

高齢者の性交渉、女性に恩恵 男性には健康リスク研究

回数の多い、満足のいく性的活動は高齢男性に心血管系疾患のリスクをもたらすが、高齢女性はオーガズムを感じる性行為を定期的に行うことで特定の健康上の問題を実際に予防できる可能性があるとの研究結果が6日、発表された。

 大規模調査に基づく今回の研究論文の主執筆者で、米ミシガン州立大学(Michigan State University)のフイ・リュウ(Hui Liu)准教授(社会学)は「これは、性交渉がすべての人に同一の健康上の恩恵をもたらすという、広く支持されている仮説に異を唱える結果だ」と語った。

 研究チームは、連邦政府資金による全米調査プロジェクトの対象者で47~85歳の2204人の調査データを分析。研究成果を米専門誌「保健・社会行動ジャーナル(Journal of Health and Social Behavior)」に発表した。

 研究チームによると、女性の調査対象者で「性交渉が極めて気持ちの良い、満足感が得られるものだと分かった」人々は、性交渉での満足感が少ない人々に比べて、高血圧症になる確率が低かったという。

 リュウ准教授は「これについては男性より女性によくあてはまる可能性がある」と説明する。「なぜなら、男性はパートナーとの関係の質に関係なくパートナーから助けを受けられる可能性が女性より高いが、女性の場合、そのような恩恵をパートナーから得られる可能性があるのは良質の関係にある場合に限られるからだ」

 また、オーガズムの間に分泌される女性の性ホルモンも女性の健康に恩恵をもたらす可能性があるとリュウ准教授は指摘した。その一方で、性交渉を週1回以上行っている男性は、心血管系疾患のリスクが通常より高かった。

 リュウ准教授は「特筆すべきことに、性交渉を週1回以上行うことで、性的に不活発な高齢男性の2倍近い心血管系疾患リスクが高齢男性にもたらされることが明らかになった」と話す。「さらに、パートナーと極めて気持ちの良い、満足感が得られる性交渉をしていたという高齢男性は、そうではない男性よりも心血管系疾患リスクが高かった」

 高齢男性は「体力が衰えて性の問題に悩まされることが多くなる」ため、性交渉とパートナーとの関係による精神的な緊張と圧力が心臓の健康リスク上昇の原因となっている可能性がある」とリュウ准教授は述べた。

「高齢男性は、医学的および情緒的な理由から、オーガズムに達する困難が若い男性よりも大きいため、絶頂に達するために頑張りすぎて疲労の度合いがより高くなる上に、心臓血管系に加わるストレスがより高くなる可能性がある」と、リュウ准教授は説明した。

 また、男性ホルモンの一種であるテストステロンの濃度と、性欲を向上させる薬の使用が、男性の心臓血管の健康に悪影響を及ぼす可能性があると、リュウ准教授は指摘している。

 論文の執筆者らは、高血圧、頻脈(心拍数が異常に多い状態)、高レベルのC反応性タンパクや、心臓発作、心不全、脳卒中などの心血管系イベントの発生などを基準として、心血管系疾患リスクを評価した。

精子を作り出す精巣容積は40代が最大 20代よりもかなり多い

「老化」は生殖機能にも確実に起きる。が、「男のプライド」と直結する器官の衰えは、生殖と関係なくとも中高年にとって小さな問題ではない。

 年齢を重ねるにつれて「弱くなる」のは理解できても、自分の勃起力がどの程度なのかは気になるところだ。男性器の「老化」は、実は「勃ち」ではなく、まずサイズに現われる。

 東邦大学名誉教授の白井將文氏が2008年に日本性機能学会に発表した日本人男性の陰茎(平常時)の長さの平均データは次のようになっている。

●20代/8.68cm
●30代/8.39cm
●40代/8.22cm
●50代/8.30cm
●60代/7.76cm
●70代/7.61cm

 20代と60代を比較すると、約1cmもの差が認められる。また、精子を作り出す精巣(睾丸)の容積にも同様の傾向が見られる。

●20代/14.28ml(ミリリットル)
●30代/17.29ml
●40代/17.77ml
●50代/15.80ml
●60代/16.00ml
●70代/12.88ml

 こちらは30~40代をピークとして50代から縮小しはじめる。ED治療を得意とする飯田橋中村クリニック院長の中村剛医師がいう。

「性機能を司る男性ホルモン・テストステロンは、主に精巣(睾丸)から分泌されます。そのため睾丸の縮小はテストステロンの分泌量、作られる精子量の低下と相関関係にある。

 テストステロンの減少は勃起力の低下に直結します。40代まではそう大きな変化はないが、50歳を過ぎると変わってきます。20代と70代を比較すると半分ほどの分泌量になってしまう」

セックスレスの夫との関係、修復したいが…気になる男性も出現

おかげさまで好評連載中の「性とパートナーシップ」ですが、今回は、夫とのセックスレスや心の距離を改善しようと努力しながら、このまま夫に向き合うべきなのか、迷いが生まれ始めた女性(50)の体験談です。前回、後日談を寄稿してくださった女性の体験談(結婚、恋愛、セックスの相手を分ける女性 (上)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160620-OYTET50043/>、 (中)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160624-OYTET50010/>、 (下)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160630-OYTET50039/> )を読み、「私は夫とやり直そうと頑張っているのですが、私の状況に近く共感しました」と感想を送ってきてくださいました。

インタビューの日は、ちょうど女性が少し心 惹(ひ)かれる男性と夜に会食を控えている日でした。「私もどうしたいのか、その時になってみないとわからないんです」と取材で語っていた女性がどうなったか……。後日談も聞いておりますので、じっくりお読みください。(ヨミドクター編集長 岩永直子)  女性が今の夫と出会ったのは、恋人と 同棲(どうせい)して3年が過ぎた頃でした。しっかり者で頭のいい恋人は、「君が一番だ」と常に優しい言葉をかけてくれ、互いの親にあいさつも済ませていました。このまま自然に進めば、結婚するのだろう、と何となく思い描いていたのです。

 ただ一つ、女性には心配の種がありました。恋人はモラルハラスメント気味のところがあったのです。けんかをすると物に当たったり、「俺が本気で怒ったらパソコンを壊すよ」と、フリーの編集者をしている女性の商売道具に手を付けるような脅し文句まで言ったりしたのです。

 「この人と結婚して、生活していけるのかしら」

 恋人に対して、そんな漠然とした不安を抱えている時に出会ったのが、今の夫でした。アジアが大好きな女性は、気の合う仲間と共に貧乏旅行をするのが趣味で、今の夫は、15年前、7人グループでインドを旅した時に一緒に来ることになった男性でした。彼はものの見方が少し変わっていて、旅行中、時折、ぽっとつぶやく彼の言葉に、女性はいつも笑わされていました。照りつける太陽の下、重いリュックを背負って歩きながら皆で「疲れたね」「暑いね」と愚痴を言い合っているとき、彼が「元気なのはニワトリぐらいだな」とつぶやいて、その場の空気が和むのです。

 「旅行中、トラブルが起きても常に冷静で、怒ったりイライラしたりしないのも好ましく感じました。同棲している恋人の機嫌に、いつもビクビクしていたからかもしれません。一緒にいて穏やかな気持ちでいられる男性もいるんだなと思えるのが、新鮮でした」宿舎でも自然と彼とたくさん話すようになり、気がつくと旅行の間しょっちゅう隣にいるようになっていました。帰国後、写真交換会に来ることができたのは女性と彼の2人だけでした。初めての2人きりの時間に胸がときめき、いくら話しても話題が尽きることはありませんでした。終電を逃して、代々木公園で語り合いながら一晩明かしました。

 「その時はキスを交わしただけだったのですが、私は自分の心が大きく動くのを感じました。実を言うと、同棲中の彼と住み始めてから一度だけ浮気をしたことがあります。その時は体だけの関係で心が動かなかったことから、自分の中ではなかったことにできました。今度の彼とは、なかったことにはできないなと直感したんです」それでもしばらく悩みましたが、やはりこのままではいられないと、同棲中の恋人に「一人暮らしをしたい」と別れを切り出しました。反対されるかなと思いきや、恋人は「わかっていたよ」とあっさり承諾しました。

 「あっけなかったから、その時は『なんていい人なんだろう。彼を傷つけて、人生をめちゃくちゃにしてしまって申し訳ない』とかなり落ち込んだのですが、風のうわさで相手もその時、好きな人がいたと聞きました。私と別れてか、すぐに結婚したんですよね。悩んで損をしました(笑)」新しい彼と出会って2か月ほどで、恋人と別れた女性は、一人暮らしを始め、精神的にも経済的にも重いダメージを受けていました。ところが、彼は当たり前のことのように、一人暮らしの女性の部屋に来てはのんびりと過ごし、重い決断をした女性の不安を分かち合ってはくれません。

 「私としては悲壮な決意で恋人と別れて、また宙ぶらりんの身になったから、『あなたのことを思っているよ』とか『大丈夫だよ』とか安心させてほしかったのです。彼は穏やかで、優しくはあったのですが、そういう気は利かない人でした。月の半分以上は私の部屋で過ごすのに、食費も光熱費も負担してくれないし、いてほしい時にいてくれない。もちろん『一緒に暮らそう』とも言わないし、煮え切らない彼の態度にだんだんいらついてくる自分がいました」

  彼とは体の相性が良く、来る度に、気持ちの良いセックスをしていました。「私は体の触れ合いが大事だと思っていて、不満はあっても愛情がある彼と、心も体も満たされるセックスができるのはいいものだと思っていました。同棲していた恋人とは、『口を滑らせて怒らせるかもしれない』という不安がいつもつきまとっていましたが、彼とは安心してできていました。もしこれで子どもができたとしても、『こんなに多くの愛情に包まれてあなたは生まれてきたんだよ』と言えるほどだな、と思っていました。私も30代後半になっていましたし、子どもはできたらできたでいいと思って、避妊はしていませんでした」

「もしかしたら、妊娠したかも」生理が来なくて体調もいつもと違う日が続いたので、思い切ってそう言ってみました。38歳になっていました。そこでようやく「妊娠してたら、結婚する?」と言ってくれたものの、こうも言いました。 「子どもが生まれても、俺は休日に家族で過ごすようなマイホームパパにはならないよ」女性は「この人は何を言っているの?」と心の中で思って、絶句しました。それでも、不安を押し切るように、1か月後には婚姻届を出しました。一緒に住む新居についても、引っ越しに伴う様々な手続きにしても、なかなか動こうとしない夫の代わりに女性がすべて決めました。仕事が不安定な夫の代わりに稼ごうと、妊娠中も仕事を続け、長女を出産後1週間で仕事に復帰しました。

 夫は子どもの世話はこまめに見てくれる人でした。休日にはお風呂やおしめ替えも積極的に行ってくれましたが、女性はフリーで仕事をしていたため、なかなか保育園の入園が認められず、女性は出張の時はベビーシッター代わりに母を同行して、子どもを連れて行くこともありました。夫は「君は働かなくていいよ」と言うのですが、残業続きで帰宅は午後10時を過ぎることが多く、その給料ではとても家族3人が生活できる金額ではありませんでした。「私はフリーですから、仕事を断ったら次から仕事をもらえなくなると必死に仕事をしました。子どもを預けざるをえない時は、面倒を見てもらう人を手配するだけで一苦労でした。同じ親なのに、なんで私ばかりが大変なの?と割を食っている感がたっぷりでした。長女が生まれてからは毎日、怒っている状態でした」
 当然、育児と仕事で疲れ果て、夫への不満でセックスの回数は激減しました。

 「ほとんどしていないし、私がイライラしているのがわかっているから、彼からは誘ってきません。私からすり寄っても、背を向けられたり、義務的だったりして愛情が感じられず、私も疲れているししなくていいやと思っていました。年に数回もないレベルで、2番目の子ができるなんて、まさかというレベルでした」ところがなぜか妊娠しました。40代半ばも過ぎた頃です。「生理が来ないのも、体調が悪いのも、『そろそろ更年期だからかな』と思っていたぐらいなんです。私は喜べなくて、どうしようと思っていました」
 
夫に対する愚痴を度々こぼしていた友人たちからは、「なんだ仲が良かったんじゃん!」とからかわれました。しかし、次女が生まれても、仕事を調整せず、家庭のことを任せきりの夫に対し育児と仕事で、てんてこまいの女性は、不満が募る一方でした。夫の会社は週1回「ノー残業デイ」がありましたが、その日ですら帰宅するのは早くて午後8時過ぎです。子どもをお風呂に入れられるかどうかがやっとの有り様でした。

 「せめて夕食を家族で共にしたいと思ったんです。もっとコミュニケーションを取りたいし、それがないと家族じゃないと思いました。コミュニケーションの最たるものがセックスだと思いますが、心が離れていたのでできるはずがないのです。遅くに帰ってくる夫がもう一度、家族関係について考え直してくれるよう、ノートに手紙を書きました」2014年の夏、女性は思いの丈をノート6ページ分にぶつけました。
 (続く)

宋美玄医師 熟女の性の悩みへの解決策と潤滑液使用を提案

『週刊ポスト』の「性のビッグデータ」特集は、現代女性の性の実態を浮き彫りにして大好評を得た。

過去6回にわたる女性1000人アンケート回答者の平均年齢は約40歳。彼女たちは女性器や乳房など自らの肉体の変化についても赤裸々な声を寄せた。

 生涯、性の現役でいるためには、熟女のカラダを知らずして「超快感SEX」を楽しむことはできない。

 この調査で明らかになった熟女たちの最大の悩みは、「濡れにくい」ことだ。十分に濡れていない状態でペニスを挿入しようとすると、痛みが走り、膣内を傷つけることにもなる。

「痛み」が原因でセックスに消極的になっている熟女は多いのである。産婦人科医の宋美玄氏がいう。

 「若い状態の膣には無数の血管がビッシリと張り巡らされています。この血管が栄養の通り道となっているため、膣壁は常に瑞々しくキープされている。

 『濡れる』というのは、この栄養血管から粘膜に水分がしみ出ていく現象です。ところが年齢を重ねると、この血管が次第に細くなり、数も減っていくので濡れにくくなる。

 閉経後はとくにその傾向が顕著で、熟女とのセックスでは『いかに濡らすか』が重要になるのです」

 濡れにくさをカバーするために宋氏は、ゼリーやローションなどの潤滑液の使用をすすめる。ただしローションを使っているからといって、すぐに挿入というのはNGだ。

 「ローションを使うと膣内の滑りはよくなりますが、それだけでは膣入口は狭く閉じたままです。膣入口をしっかり開かせるには、時間をかけて愛撫するしかありません」(宋氏)

 宋氏は膣を濡れやすくするために、女性がホルモン剤を服用するという選択肢も提案する。

閉経前後に女性ホルモンが急激に低下することで、さまざまな更年期症状に悩まされる熟年女性は多い。女性ホルモンを補うことでそうした症状が和らぎ、膣に若さが蘇るのである。

EDのセルフチェック基準 りんご、グレフル、みかんの硬さ

男性の勃起力が低下すると、「硬さ」や「角度」にも影響が出る。2009年、米国の研究者が定めた基準をもとに、日本でもED(勃起障害)のセルフチェック基準となる「エレクション・ハード・スコア」(勃起の硬さスケール)が定められた。

 グレード4が「陰茎は完全に硬く、硬直している」(りんご並みの硬さ)、グレード3が「陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない」(グレープフルーツ並み)、グレード2が「陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない」(みかん並み)、グレード1が「陰茎は大きくなるが、硬くはない」(こんにゃく並み)、グレード0は「全く反応しない」とされる。

 昭和大学藤が丘病院副院長の佐々木春明教授(泌尿器科)によると、グレード2以下はEDの可能性が疑われ、グレード3は「動脈硬化が始まっている可能性があるレベル」という。この悩ましい現象の正体は何なのか。佐々木教授が解説する。

「中高年の場合は、最初は性的興奮で硬い勃起をしても、それを維持できなくなってくるのです。

主な原因はやはりテストステロン減少による動脈硬化でしょう。動脈硬化で血管内皮に障害が起これば、勃起の維持に関わる一酸化窒素の量が減り、勃起に支障が出る」

「また中折れするのではないか」という不安や、過度のストレスも影響するとされるが、医学的には「興奮と勃起の維持力のギャップが構造的原因」(同前)とされている。

 なお、高脂血症治療薬などの副作用による薬剤性のEDが原因となっているケースもあるので、常用薬のチェックも重要だ。

【中折れ】に効果的なサプリメントってある?

●サプリメントって効果ある?

男性が性的刺激を受けると、その興奮が脳からペニスの神経に届き「一酸化窒素」が放出されます。すると、ペニスの陰茎海綿体の血管が拡がって大量の血液が流れ込み、海綿体に血液が充満します。これが、勃起のメカニズムです。

しかし、「中折れ」をしてしまう人は、「勃たなかったらどうしよう」という不安や緊張のために脳が興奮しきれなかったり、身体の不調により血管や血流に問題が起こり、ペニスに十分な血液が流れ込まなかったりします。

勃起不全の治療で使われるバイアグラなどの薬には、脳からの信号をペニスに届きやすくさせたり、血管を拡張させたりする作用があります。よって、これらは医学的に勃起不全の改善効果が実証されているものです。

しかし、どうしても薬を飲むことに抵抗を感じるという場合は、まずはサプリメントを試してみるのもいいでしょう。サプリメントは薬ではないため医学的には効果が実証されていませんが、含有成分の身体への作用が、勃起不全の改善に繋がる可能性はあります。また、飲み続けることで安心感が得られ、間接的に勃起不全を改善できる場合もあると思われます。

●中折れに効果的なサプリメント成分とは?

○アルギニン

アルギニンは、タンパク質の最小単位であるアミノ酸の1つで、一酸化窒素を産生する働きがあります。アルギニンを摂取することで体内の一酸化窒素が増え、勃起の促進や改善に繋がると考えられています。

○マカ

アンデス山脈の高原地帯で栽培されているアブラナ科の植物です。炭水化物、タンパク質、食物繊維、脂質、鉄分やカルシウムなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれおり、滋養強壮効果があると考えられています。また、アルギニンも豊富に含まれています。

○クラチャイダム

タイやラオスのほか、日本では沖縄の北部で生産される天然のハーブです。アルギニンが豊富なので、勃起機能を向上させる効果があると考えられています。

○トンカットアリ

東南アジアの熱帯雨林に自生しているハーブの一種です。男性ホルモンのテストステロンを大幅に増やす、精子の働きを活性化させる、性欲を盛んにする、といった効果があると考えられています。

○レスベラトロール

抗酸化作用が強いポリフェノールの一種です。大阪大学の研究チームが行った動物実験では、勃起不全を改善する効果が確認できたそうです。レスベラトロールが勃起不全の改善に有効なのは、一酸化窒素の産生を促進し、血流を増加させるからではないかと考えられています。

性に溺れてしまうのは...「セックス依存症」の真実

世の中にはさまざまな依存症があります。アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症など、身を滅ぼしてしまう危険の高い病気ばかりです。そのなかで近年「セックス依存症」が注目されるようになりました。性の快感や興奮に溺れてしまい、性病、望まない妊娠を引き起こす危険もあります。

「セックス依存症」はいったいどのようなメカニズムとなっているのでしょうか。医師に聞いてみました。

セックス依存症とは何ですか?

性依存症は精神疾患に分類される依存症の一つで、依存の対象がセックス、あるいは性的な行動であるものを指します。

依存の対象は、性交渉ばかりでなく、マスターベーションであったり、アダルトビデオやサイトであったり、ネットで性的なチャットを行うことであったりする場合もあります。

これ以外にも性的な刺激があったり興奮を呼び覚ます行為におぼれ、自分で抑制が効かなくなっていくもの全般を指します。

セックス依存症になりやすい特徴

子供時代からの肉親との関係が希薄であったり、親からの愛情が十分注がれず淋しい思いをしたと本人が認識しているケースや、性的虐待を受けたことがある場合、自分に自信がないときにも発症しやすいといわれています。

また、日常生活で不安や孤独感、ストレスが多く、何らかのはけ口を求めるケースでも発症しやすいとも言われることがあるようです。男性ホルモンが発症に関与している、といった説もあります。

セックス依存症によって引き起こる危険

セックス依存症にかかってしまうと、配偶者や恋人など特定の相手がいるケースでは、相手の状況を考えず自分の欲求に従って身勝手にセックスを求めたり、特定の相手以外と性行為のために浮気をしてしまったりするトラブルが予想されます。

また、特定の相手がいないケースでも、不特定多数の相手とセックスをし、性病や望まない妊娠に至ったりすることも考えられます。

依存が通常の生活で満たされない場合には、買売春などを行ったり、性的な内容のビデオや書籍などを万引きしたり、性犯罪などを起こしてしまう危険性もあります。

セックス依存症の治療方法

セックス依存症の治療は主に精神科で行われます。

治療施設への入院や、外来の場合はカウンセリング、あるいは必要に応じてお薬を処方することで不安感などを抑える治療を行う場合もあります。

しかし、特効薬はなく、時間をかけてじっくり向き合っていくということになります。

日本が「セックス依存症」の意識が低い理由

日本で海外よりもセックス依存症に対する意識が低い理由としては、セックスに関して人前で話すことをタブーとする風潮が強いことが挙げられると思います。

また、セックス依存症に限らず、アルコールや薬物など、「依存症」に対する治療の選択肢があまり一般的に知られていないことも関与しています。

こういった依存症を患っていることを他人に開示し、治療を受けるということに心理的な抵抗が強いということも挙げられるかもしれません。

医師からのアドバイス

セックス依存症は、ただセックスが好きな人、ということとは異なり、性的なことに関する衝動のコントロールの障害ということができるでしょう。自分が当てはまるかなと思う方は、早めに精神科を受診することをお勧めします。

恋愛やセックスにルールなんてない…大杉栄と伊藤野枝の生き方から

ヨミドクター編集長の岩永直子です。
 今回からお届けするのは、明治・大正時代の代表的アナキスト、大杉栄や伊藤野枝の人物伝を書き、その思想を現代に 甦(よみがえ)らせた政治学者、栗原康さん(37)のインタビューです。

 結婚制度や社会道徳の 欺瞞(ぎまん)に全力で抵抗し、欲望の赴くままに、愛する人ややりたいことに体ごとぶつかっていった二人。彼らの思想にほれ込んだ栗原さんは、「恋愛やセックスにルールなんてないし、大事なのは、互いが本当の意味で素っ裸になること。社会の決まりごとに誰もが人間性を奪い取られ、生きづらさを感じている今こそ、二人の生き方に学ぶことは多いと思います」と私たちをあおります。栗原さんの豊富な恋愛(失恋)体験も飛び出す全4回の連載をご覧になって、ぜひ、足元を揺さぶられてみてください!


◎アナキズム研究を専門とする政治学者・栗原康さん
【略歴】(くりはら・やすし)政治学者(アナキズム研究)、東北芸術工科大学非常勤講師。
 1979年、埼玉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科・博士後期課程満期退学。『大杉栄伝―永遠のアナキズム』(夜光社)、『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)、『現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す』(角川新書)、『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』(岩波書店)など著書多数。長渕剛の大ファン。

◆◆◆

――まずは二人の男女関係を振り返らせてください。伊藤野枝の最初の結婚は17歳。でも、すぐに逃げ出してしまいましたね。

 「東京の女学校を卒業後、故郷の福岡に帰っておじさんに結婚を決められ、籍も入れられてしまいます。だけど、嫌になってすぐに飛び出し、大好きだった女学校の先生、辻潤(思想家)を頼って、東京の家に転がり込む。当時、女性には夫以外の男とセックスしたら罰せられる『 姦通(かんつう)罪』があり摘発されそうになるのですが、おじさんの取りなしで、籍を抜いて事なきを得ます。その後、辻との間に子どもが2人生まれ、野枝のいとこと浮気して一時関係が悪化した辻と関係をつなぐために、再び籍を入れることになりました」

――その頃、大杉栄と出会うのですね。恋愛や性欲が始まりではなかったそうですね。

 「元々は大杉の方が、野枝の文章に感心したんですね。世界的に有名なアナキスト、エマ・ゴールドマンの『婦人解放の悲劇』を野枝が翻訳して、大杉がそれを読んだのです。実のところ、夫であった辻潤が翻訳したのですが、解説は野枝が書き、それを読んだ大杉が『この子は平塚らいてう(婦人運動家)を超える』と絶賛しました。当時、大杉は売れっ子の文筆家で活動家としても有名でしたから、野枝はすごく喜んだ。最初は恋愛というよりも、同志愛のように、思想家として認め合うところから出発しています。しばらくはきょうだいのようにおしゃべりを楽しんでいたようですが、そのうち大杉の方から好きになったようです」

――大杉栄もその頃、複数、つきあっていた女性がいましたね。

 「もともと大杉は自由恋愛論者だったので、結婚はしていないんですけど、すでに堺利彦(社会主義者)の義理の妹、堀保子と長年 同棲(どうせい)していて、同時に新聞記者の神近市子ともつきあっていました。さらに野枝のことも好きになったのですが、当時、結婚したばかりの野枝は 躊躇(ちゅうちょ)してしまう。でも、公園で大杉が野枝にキスし、うれしくなった大杉が言いふらしてしまう。バカですよね(笑)。野枝も夫にキスされたことを伝えるとボコボコに殴られたので、大杉のもとに走ったのです」

――その過程で、大杉は四角関係となってしまった3人の女性と話し合いをして、自分の主張する「自由恋愛の3条件」を示したわけですね。

1、おたがいに経済上独立すること
2、同棲しないで別居の生活を送ること
3、おたがいの自由(性的すらも)を尊重すること

 「そうです。上から目線で、すこぶる女子には人気がない(笑)。ただ、言っていること自体は間違いではないと思います。人が何人とつきあおうが自由だし、そういう関係をもっと作ってもいいのではないかという主張です。元々彼が言っている『恋愛に尺度はない』ということと同じく、初めからつきあってはいけない人なんていないし、つきあってはいけない関係性なんてないのだ、というところから出発している。しかし結局は、3条件でルールを作っています。恋愛に尺度はないとしながら、契約を作ってしまうのは矛盾していると感じますね。大杉は、恋愛を頭で考えていたのかなと思います」

――野枝は、この3条件を守ろうとしたほかの2人の女性とは違い、約束なんて守りません。大杉の元に転がり込んで同棲してしまいますね。恋愛を頭では考えない。

 「体で恋愛とぶつかっています。実際、17歳で嫁がされても、『どうしても嫌だ』という体の感覚に従って、夜逃げ同然で逃げましたし、辻のところに転がり込むのも同様だった。大杉との関係も同じです。ここでつきあったらどうなるかは目に見えていたと思いますし、大杉は女性好きで有名で、周りからも止められていたのです。でも、好きだという気持ちは抑えられないし、『行くべきだろう』と思ったら、もう全力で突進していく。大杉以上に、頭よりも、体とか情熱が先にあったのが野枝なのかなと思います」

――そのあたりの違いは、男女の違いなのでしょうか?

 「男女の違いというよりも、思想家というのは、そういうところがあるのかもしれませんね。かっこうをつけようとする。大杉も感情が先にあるはずなのですが、まず理論を語ってしまうんですね」

――何が野枝のそのぶっ飛んだ勢いを生み出したのでしょう? 働かないで好きなことばかりしていた、お父さん(注・7人の子どもがいながら、気の向いた時にしか働かず、趣味の生け花と三味線に没頭)の影響もあったのでしょうか?

 「お父さんとの関係もあったでしょうし、子どもの頃から本が読みたいと思ったり、勉強がしたいと思ったりしたら、諦めずにそれをやるのが当たり前なんだと突き進んできたのも大きいでしょうね。野枝は、自分のやりたいことは、ほかの何かと交換可能ではない、だから何一つ諦めずにやっていくんだ、それが本当の意味での人の幸せなんだと信じていました。そのためだったら、周りに何を言われても、バッシングされても上等です。そういう感覚を体で培ってきたのが原動力になっているのだと思います」

――野枝が生きた明治・大正時代は、今より結婚の規範とか、イエ意識は強い頃ですね。

 「まだ強制結婚やお見合い結婚が当たり前の時代ですからね。女性ならではということが言えるとしたら、それは制度上の締め付けが強かった影響もあるのかもしれませんね。結婚制度は男に有利にできていて、元々、野枝も大杉も、『結婚制度の起源は奴隷制だ』と言っています。男が家という一つの単位を作って、その家の財産を蓄積していくのが良いことだとされていました。女性はその財産の一つです。いちど家に入ると、男のために家事や育児、性的処理まで、無償で奉仕させられる。子どもを産むのも、財産を増やす行為だとみなされます。人間が家畜のように、家の財産、モノ、所有物としてあつかわれる。これって奴隷ですよね。だから姦通罪も女性だけに適用されていました。ほかの男と寝たら、主人である男の財産権が侵害されるという発想です。どう考えても得しているのは、男だけですよね。この支配は今でも残っていますが、当時はそれがあからさまにやられていたんですね。だから、コンチクショウと思った女性たちが、猛烈にエネルギーを発揮して、支配を打ち破ろうとしたと言えるかもしれません」

――幼い頃、勉強したいという気持ちをかなえるためにも野枝は闘いました。

 「当時、勉強は男がするもので、女はどうせ家に嫁ぐ身だから必要ないと言われていました。野枝は学校に行った時点で、家制度を突破していたのかもしれません。そういう一つ一つの行動で自分を育てていった。制度によって抑えつけられる力が男よりも強く、締め付けがあまりにも強いからこそ、そこから飛び出していく力も大きくなったのでしょう」

――明治・大正時代より、現代の女性はずっと自由になったはずです。しかし、この「性とパートナーシップ」という欄で書いているセックスレスの体験談では、女性も男性も結婚の枠内で身動きが取れなくなっている人が目立ちます。こういう息苦しさを感じている人が現代もいることについてはどう思いますか?

 「おそらく、抱えている問題は当時と同じだと思います。確かに、今の方が形式上、自由にはなっていると思います。『近代的な家族を作ろう。男女は対等だ』と言われるんですけれども、結局、結婚で何をやるかと言えば、男女で契約を結んで、一つの家を作るという発想なんですよね。同じことをやっている。もちろん男女の差別も残っています。男性と女性で家族を作るという契約を結ぶと、お互いの役割が設定されて、女性は男をサポートすること、男は女性を養うために外で金を稼ぐことが課せられる。どちらも浮気してはいけないというルールもありますね。ただ、そのルールについては男が破っても、そんなにたたかれない。バリバリ働いている男性が不倫をすると、それが「デキる男」みたいに言われることがありますよね。でも、同じことを女性がやると 淫乱(いんらん)女と言われてしまいます。それは今でも、女性は男の所有物だという感覚が残っているからではないでしょうか」

 「とはいえ、男女が完全に平等だと仮定したとしても、息苦しさは残ります。結婚という制度の中で、誰でも交換可能な役割が男女それぞれに設定されて、そうしなければならないと思わされることが縛りになっているからです。女はきれいにしていなければならない、家事ができるようにしなくちゃいけない。男のほうもお金を稼がなくちゃならないし、現代であれば、女性にも子どもにも優しくできる、いわゆる『女子力』を男性も持つことが求められる。それがルールになってくると、自分自身でも『そうであらねばならない。できないやつは自立していないろくでなし』と思いこむようになる」

――なぜそう思いこむのでしょうね。

 「本当のところ、誰に言われているわけではないと思うのですが、自分でそうしなくちゃいけないと思いこまされてしまう。野枝の場合、『周りの視線を気にして、それに従って生かされてしまうこと自体が奴隷根性なのだ。それを引っこ抜け』と言っていました。今の時代も同じことです。ひとたび結婚してしまったら、みんな気づかないうちに奴隷根性を背負わされてしまう。しかも怖いのは、既に恋愛の時点から、『こうしなければ、生きていけない』という奴隷根性が植えつけられてしまっていることだと思います。より良い結婚をするためには、恋人がいない時から、男を口説けるように、女性は化粧や衣服できれいに着飾らないといけない。バブルの頃までは明確にブランド品を持てば良かったのでしょうけれども、それ以降はみんな貧乏になっていますから、創意工夫で女子力をアップしないといけない。そういうことをずっと自助努力でやらされている。たえまなくセルフマネジメントをさせられているんですね。結婚前の10代の頃から、自分を管理させられ、息苦しさを背負わされている。そして、そういうことに興味がなくて、無頓着な子はバカにされてしまいます。それも圧力だと思います」

――若い頃からのそうした感覚は、何によって育てられているのでしょう?

 「一つはメディアの力でしょうね。広告やテレビのCM、芸能人を見たりして影響を受ける。AKBとかを小学生ぐらいからまねして、おしゃれしていますものね」

――男の子はどうでしょう。そういう役割は子どもの頃から刷り込まれていますか?

 「お金を稼がなくてはいけない、ということは刷り込まれているでしょう。中学、高校ぐらいから『いい高校に行け、いい大学に行け』と言われるのは、ある意味、就職活動みたいなものかもしれない。いい高校に行って、いい大学に入って、いい企業に勤めろということは中学時代から言われ続けていることですし、今、経済的に余裕のある家庭だと、幼稚園あたりからそれを教え込みますよね」

――野枝と大杉の関係に戻ります。二人は晩年6年間一緒に暮らして、5人の子どもが生まれますが、「自由恋愛」を掲げた大杉は野枝以外の女性とも交際していました。二人の間にパートナーシップはあったのでしょうか?

 「パートナーシップがどういうものかにもよります。もしかして、パートナーシップというのはいわゆる夫婦と変わらないものを想定していませんか? 籍は入れなくても、その関係にも性別役割分業が残っているとしたら夫婦と同じです。野枝と大杉の間にはそういうパートナーシップはないかもしれません。お互いに同志や友達という感覚でつきあっていこうという気持ちが大きかった」

――この連載では、「互いにかけがえのない存在と感じている相手との関係」をパートナーシップと位置づけています。例えば、婚外恋愛している相手であっても、その人こそがパートナーと思えば、そこにパートナーシップが成立しているという考えで使っています。

 「そういう定義なら、二人はパートナー。お互いにかけがえのない存在でした」

――ただ、それが相手を縛るという意味ではない。

 「そうですね。大杉と野枝は、『人というのは絶対にひとつにはなれないんだ』という発想を持っていました。結婚生活は一つの集団を作るという発想でできていますが、初めめから家の財産を守り、増やすという目的が設定されてしまうと、そこに交換可能な役割が出てきてしまう。セックスについても『ひとつになる』という言われ方が多いですが、野枝は『それは絶対に違う』と書いています。野枝を女性解放をうたう雑誌『 青鞜(せいとう) 』の編集に引き込んだ平塚らいてうは、『セックスをすることで男女は合一化できる』という発想があった人です。いわく、『絶対的な快楽を味わうことで男女はひとつに解け合っていく。そのひとつになるというイメージを持ちながら、理想的な近代家族を作っていきましょう』と。しかし、野枝は『自分の実体験からしても、そんなことはないぞ』と言い切ります。セックスについてはそれほど具体的に言及していないのですが、『男女関係のベースにあるのはむしろ友情で、まったく別々の個人が個人のままでつきあっていくことが大事なんだ』と言っています。おそらくセックスについても同じように考えていたと思うんですよね」

――栗原さんは、後世のフェミニストの言葉を援用しながら解釈されていますね。

 「田中美津さんというフェミニストが言っていたことで、僕も実感としてそうだと思うのですが、『セックスというのは優しさの肉体的な表現である。むしろ体をいくらつきあわせて一つになろうとしても、絶対に一つにはなれないということを確認する作業がセックスなのだ』と。要するに、セックスする相手はもちろん心も体も別人ですから、一つにはなれない。こういうことを言うとすごくつれないことを言っているように思えるのですが、この考えは逆に、真の友情や愛情を紡ぎ合うことにもつながるのではないかと思うんです。まったく別の人間であるからこそ、お互いが何を求めているかなんて、初めからわかるはずがない。それを心身とも素っ裸になりながら、お互い肌と肌をつきあわせて、相手がどこに快楽を求めているのか、どこが嫌なのかをその都度確認し合う。ここに快楽を覚えているとわかったら、そこに優しさをもっともっと振る舞っていこうというのがセックスなのではないかと思うのです。おそらくそれは、人によっても違うし、同じ人でも体調によっても違えば、年齢によっても違う。そういうことを1回、1回、ゼロになり、素っ裸になりながら確認し合っていくのがセックスだと思います」

 「そういう快楽って、一人では絶対に味わえないですよね。まったく別の人間が一緒にいるからこそ、肌をつきあわせて、この人と一緒にいるとこんな快楽も存在していたのかということに気づかされる。もちろん逆に、ああ、人にはこういう苦しいこともあるのかと気づかされることもあるかもしれません。例えば、人によっては、性的な快楽をそんなに求めていない人もいますよね。そういう人に優しさを振る舞うならば、こうした方がいいと自分の行動や考え方を変えなければならないこともあるでしょう。最初は苦しいと思うかもしれません。でも、やっていくうちに『こうしたら相手が喜ぶ』とわかってきて、案外それも楽しいと思うようになります。一人では知らなかった喜びを、二人で肌をつきあわせることによって知ることができ、それをもっともっと膨らませていきたくなる。大杉栄は、そうやって自分の可能性を広げていくことを『生の拡充』と呼びました。そして、どうでしょう。これって、ふだん友人と一緒にいるときにもやっていることじゃないでしょうか。セックスの根っこにあるのは、友情を紡ぐということであり、生の拡充である。そういうのをパートナーシップと呼んでもいいのかもしれません」

セックスも命がけ…精子アレルギーの話

さて、1回目は、精子の話から始めたいと思います。皆さんは「精子アレルギー」をご存じですか?私も「精子アレルギー」なんて聞いたこと無かったのですが、国際性機能学会から送られてきたメールをもとに、紹介しましょう。

 人間は、体に、細菌やウイルスなどが入ってきたとき、異物(抗原)と認識して、排除する「免疫」という働きを持っています。アレルギーとは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいいます。

診断の決め手は「コンドーム」

 精子アレルギー(精液アレルギーもしくは精液血漿過敏性とも呼ばれます)は、男性の精液に含まれるタンパク質に対する、まれなアレルギー反応です。それは主に女性に悪影響を及ぼします。

 主な症状は、性行為後の膣周囲に起こります。赤みや、腫れ、痛み、かゆみ、灼熱感が出ます。重くなると、アナフィラキシーといって、呼吸困難や血圧低下が起きて致命的になる可能性もあります。

 主に、精子アレルギーは初めて性行為をするときに起こる場合が多いのですが、一人のパートナーとずっと性行為をしていたのにもかかわらず、突然アレルギーになってしまう場合もあるそうです(これはほかのアレルギーにもあることですね。私の周囲にも、ずっとエビやカニが大好きだったにもかかわらず、突然エビカニアレルギーになってしまった知人がいました)。

 精子アレルギーは、症状から、膣の細菌性炎症やヘルペスなどの性感染症に誤診されてしまう場合があり、診断が難しいです。「コンドームを使用するときだけ、アレルギーが起こらない」というポイントから、判定します。

 つまり、コンドームを使えば、アレルギー予防になるということですね。でも、妊娠を希望する女性が精子アレルギーになってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

 自然妊娠は難しいですが、方法はあります。精子を培養液で洗浄して、タンパク質(抗原)を除去した後に、人工授精や体外受精をすることにより妊娠が可能となります。

どんな治療法があるのか?

 また、治療としては、「膣内精液段階的希釈法:intravaginal seminal graded challenge」という方法もあります(私が勝手に和訳しました)。20分おきにアレルギー専門医が薄めた精液を膣の中に入れて行き、徐々に量を増やして行き、過敏な反応を抑えようという治療です。アレルギーが出ないことを確認しながら慎重に治療をすすめます。

 花粉症治療でも普及している、減感作療法の一つですね。想像すると、治療を受ける患者さんも、医者も大変そうです。

 アナフィラキシーの予防処置としては、昇圧剤(エピネフリン)の自己注射を女性に持たせる、という必要もあります。まさに、セックスするのも命がけなのです。

 いやはや、世の中には思いもよらぬ病気があるものです。私は、精子やセックスについてかなり詳しい医師だと自負していましたが、この話にはビックリしました。まだまだ勉強が必要ですね。今年も貪欲に知識を得て、皆さんに役立ちそうなものは、どんどんブログで紹介していきますね。

EDの原因、30~40代の15%が重症化 歯周病に潜む3つの恐怖

気づかないうちに症状が進行する歯周病。書籍『日本人はこうして歯を失っていく』(朝日新聞出版)から、日本人が歯を失う原因1位「歯周病」に関する3つの新事実について抜粋して紹介する。

【その1】ED(勃起不全)の人には歯周病が多いという報告がある

 EDと歯周病の関連が注目されている。2012年に「米国泌尿器科学会年次集会」で発表された報告を紹介しよう。

 台北医学大学の研究チームが「EDの男性3万3千人」と「EDではない男性16万2千人」を対象に5年に及ぶ追跡研究をおこなったところ、ED群に占める慢性歯周炎(歯周病が重症化した状態)の人の割合は27%、EDでない群は9%と大きな差があることがわかった。また、トルコでおこなわれた研究でも、ED患者(30~40歳80人)の53%がかなり進行した慢性歯周炎だったが、EDではない人(同82人)では23%で、明らかに少なかったという結果が出ている。

 陰茎に血液がスムーズに流れないと、勃起できなくなる。こうした血行障害を起こす原因にはストレスなどさまざまなものがあるが、血管内皮細胞の機能が低下するとEDになりやすいことがわかっている。歯周病は言ってみれば、ずっと炎症が続いている状態なので、血液を通して血管内皮細胞を傷つけている可能性があるのだ。

【その2】バージャー病の患者は全員、中等度以上の歯周病だった!

 バージャー病は、たばこを吸う20代から40代の男性に多い難病で、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれる。

日本には約1万人の患者がいるとされている。

 バージャー病を発症すると、手足の末端の血管が詰まって炎症が生じ、皮膚に痛みや潰瘍(かいよう)を起こす。放置すれば手足が腐ってしまう。「日本の喜劇王」と呼ばれたエノケン(榎本健一)は、この病気にかかって足を切断した。

 これまで原因不明とされてきたが、東京医科歯科大学の研究グループがバージャー病患者14人を調べたところ、全員が中等度から重度の歯周病と診断された。さらにバージャー病患者の患部から取り出した血管試料の大半から、歯周病菌が検出されたのだ。一方、正常血管の試料からは歯周病菌は全く検出されなかった。

 この研究によって、バージャー病の原因や悪化には口の中の細菌、とくに歯周病菌がかかわっている可能性が濃厚になったのだ。

【その3】歯周病の進行は差が大きい。1割の人は重症化する!

 同じ民族で、同じ場所に住み、同じようなものを食べていても、歯周病の進み方は人によってかなり違うことがわかってきた。発端は40年ほど前、スイスの研究者らがスリランカのお茶農園で働く人たちを対象におこなった研究だ。彼らは当時、歯を磨く習慣がなく、歯科医師もいなかった。そこで「歯磨きや治療をしないままほったらかしておくと、歯周病はどのように進むか」を調べたのだ。全員、歯肉炎(歯周病の初期で、歯ぐきにのみ炎症が起きている状態)にはなるのだが、11%の人はほったらかしにもかかわらずそれ以上は進行しない。

一方で、1割弱(8%)が重症化し、20代から歯周病の症状が出始め歯が抜け落ち、40代になるとほとんどの歯を失った。歯周病の進行状況は大きく違ったのだ。

 その後も、多くの研究がおこなわれ、先進国でも歯周病患者の10%前後は重症になることが報告されている。また、日本臨床歯周病学会がおこなった歯周病実態調査では、30~40代の若い世代でも重度歯周病患者が15%ほどを占めていた。

カントン包茎について

カントン包茎は包皮をむくことができますが、むいた後に亀頭が締め付けられたり包皮が引きつれたりすることで、痛みをともなう包茎です。カントン包茎の治療法や症状はどのようなものがあるのでしょうか。

カントン包茎とは

カントン包茎は種類ではなく「状態」

包茎の種類には、大きくわけると、仮性包茎と真性包茎の2つがあります。よく、カントン包茎のことを3つめの包茎として分類したり、呼ばれたりすることがありますが、実際は包茎の種類ではなく「状態」を指しています。

つまり、カントン包茎とは仮性包茎と真性包茎とは関係なく、包茎の方に起こりうる状態なのです。無理に包皮を剥いたときに、包皮の一部が狭くなっているために陰茎や亀頭を圧迫して締め付けられた状態をいいます。起こる頻度としては真性包茎の場合が多くなります。

むいた包皮が戻らず激しい痛みをともなう

カントン包茎の「カントン(嵌頓)」とは、「狭い部分から脱出し(飛び出して)もとに戻らない」という意味があります。

カントン包茎の場合、包皮をむいた際に包皮が亀頭や陰茎を圧迫し、血流障害を起こすため、締めつけるような痛みをともないます。亀頭周囲がむくんで腫れたり、最悪の場合は壊死したりすることもあるため早急な治療が必要です。

包皮は無理やりむかない

特に勃起時に起こりやすいため、性行為はおろか日常生活に支障が出ます。皮をむくときに、圧迫されるような感覚や様子がわかる場合は、むいた後に戻らなくなる可能性があります。無理に包皮をむかない、むいたままにしないようにして、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。

カントン包茎の治療

手でむいた包皮が元にもどらず、痛みをともなう場合は、すぐに包皮を元に戻すことが必要です。しかし、カントン包茎はむいた包皮が戻せず、激しい痛みが出ている状態のため、すぐに泌尿器科で治療を受けなくてはなりません。

包茎の状態に戻す(整復術)

包皮の一部が狭くなっていることで陰茎、亀頭が圧迫され、包皮や亀頭部がむくんで水ぶくれのように腫れてしまい、包皮を戻すことが困難になります。包皮のむくみを取り、包皮を元に戻す(包茎の状態にする)ことで、痛みや緊急事態はしのぐことができます。しかし、再度包皮を剥いたときにまたカントン包茎となる可能性が高いので、いずれは包茎手術を行うことが推奨されます。

狭くなった包皮を手術で切除する(包茎手術)

整復術ができない場合、医療機関での治療としては包皮の切除を行います。いわゆる包茎手術とおなじく、狭くなった包皮を切除することで亀頭がスムーズに露出できる状態にします。

治療を受ける医療機関について

治療は泌尿器科または専門の外科へ

カントン包茎になった場合は、すぐに医療機関を受診します。その際は、泌尿器科、または包茎治療専門の美容外科を受診しましょう。また、お子さんの場合は小児外科でも治療することはできますが、泌尿器科、包茎治療専門の美容外科を受診しても問題ありません。

保険治療について

カントン包茎の治療については、保険での治療を受けることができます。ただし、医療機関によりますので、手術をうける際は、事前に確認をするようにしましょう。

誰にも相談できない…包茎とは

包茎に関する健康情報や治療の情報はインターネット上にたくさん散らばっていて何が正しいのかよくわからない人も多いと思います。包茎の正しい情報を提供したいと思います。

実は男性の多くが悩んでいる包茎とは?

包茎というのは亀頭が包皮で覆われてしまった状態の事を言います。男性の生殖器は二次性徴を迎える時に、男性ホルモンの影響で生殖器が大きくなるのですが、この時に亀頭が包皮で覆われず露出する人と、包皮で覆われたままで露出しない人に分かれます。この亀頭が包皮で覆われてしまっている場合を包茎と言います。男性にとって包茎は非常にセンシティブな問題で、一人で悩みを抱える事もあるのです。中にはコンプレックスを抱え、手術などの治療を行う人もいます。

なぜ包茎を気にするのか

包茎になると亀頭と包皮の間に汚れがたまり細菌が繁殖しやすくなってしまい、感染症やにおいの原因になります。においが出てしまうと性交渉の際に気が引けてしまう原因にもなります。また、銭湯や温泉などでも周囲の目が気になってしまい、どうしても気後れしてしまう人もいます。包茎の種類によっては亀頭を露出させる際に痛みをともなうものもあり、包皮をむく時にトラブルが起こってしまう人は手術を行う場合もあります。性器の悩みはなかなか人にも相談しづらく、ドクターに相談する場合にも、どこに相談する事が適切か把握していない人も多いのです。包茎が原因で早漏になると性交渉においても悩みができてしまいます。

包茎の治療は必要なの?

包茎の中でも仮性包茎という包皮を手でむく事ができる包茎は特に問題が起こらなければ治療の必要はありません。しかし、真性包茎とカントン包茎に関しては、治療を検討する事が必要です。真性包茎は包皮をめくっても亀頭が露出できず、亀頭の炎症や包皮の炎症につながります。

また、包皮を無理にむこうとすると痛みをともなうので泌尿器科などで相談し、治療を行う必要があります。カントン包茎は、包皮をめくる事はできるのですが、包皮の一部が狭いために亀頭の部分で締め付けられるようになってしまい、痛みや血流障害をともなう状態です。カントン包茎も真性包茎同様に治療を行う必要があるので、病院で相談する事が適切でしょう。

包茎の中でも真性包茎やカントン包茎であれば保険適応の治療が可能です。美容目的の仮性包茎の治療では自費診療になるので、治療を受ける場合には保険適応が可能なのか、自費診療の場合には費用がいくらくらいになるのかをしっかりとドクターに確認するようにしましょう。

詳しくは『包茎の種類(1)仮性包茎』 (/article/015713/)、『カントン包茎について』 (/article/015714/)、『包茎の種類(2)真性包茎』を (/article/015715/)ご覧ください。

性欲があるのにできない!EDに関する疑問に専門医が回答

中高年になると人には言えない夜の事情がある。まだまだ意欲がありながら、いざというときにED(勃起障害)に見舞われる男性は少なくない。気持ちと身体の不一致。若いあなたには想像つかないだろうが、笑いごとでは済まない深刻な事態なのだ。専門家に話を聞いた。

「単純に加齢によるものが大多数です」と浜松町第一クリニックの竹越昭彦院長が明かす。「年を取ると筋力、体力、視力、聴力、細かくいくと瞬発力、跳躍力、持久力など『力』がつくものは全て落ちるのと同じように勃起力も……と説明すると、大抵の患者様は『なるほど』とうなずいてくれます」とのことだ。

■神経障害、動脈硬化も原因に

では、体の中で何が起きているのか? 加齢に伴うEDの要因は、ほとんどが血管や神経の障害による器質性によるものという。「主に糖尿病による神経障害が原因で、脳が興奮を感じても勃起命令が伝達しないことで起こる」と竹越院長。

さらに神経障害だけではなく「糖尿病に伴う動脈硬化で血流が悪くなることによって、ペニスの海綿体に十分な血液が流れ込まない」(竹越院長)という事態も発生する。使い古しの硬くなったスポンジが水を吸わなくなるのと同じだ。

性的興奮を伝える信号が遮断されてしまったか、信号は伝わっても反応しなくなってしまったか。いずれにしても、性欲は残っているだけにもどかしさもひとしおだろうが、やがて性行為の失敗が続くことで「男としてのプライドが」「女性に失礼だ」などと自信を喪失してしまい、性欲まで低下してしまう。

■性欲低下から始まるED

逆に性欲低下から始まるEDも存在する。性行為はおろか自慰すらしなくなれば勃起する機会が少なくなり、陰茎が萎縮していく。何度も使ったスポンジは、放置すると縮んでしまうのだ。

ここで女性にも目を向けよう。「性欲に関係している女性ホルモン(エストロゲン)が20代後半から30代前半をピークに35歳を過ぎるとどんどん減少していくことで潤いにくくなるといわれています」(竹越院長)

その一方で男性ホルモンの一種で性欲に欠かせないテストステロンが増えるため、女性は40歳を過ぎると性欲はどんどん高まるという説もあるが、竹越院長は同クリニックの調査で40代女性の8割強が「性交をほとんどしていない」と回答していることから懐疑的だ。

中高年になると、男性はEDに、女性も性欲が減退してしまうとは寂しい限りだが、「定期的な性行為は脳を活性化させ認知症予防にもなるし免疫力を高めるので健康維持に一役買っていることは間違いありません」と竹越院長。「パートナーと末永く性行為を楽しんでいただければと思います」とも。

■治療薬服用はパートナーにも伝えて

ここで男性の場合、どうしてもED治療薬に思い至るが使用には注意が必要だ。ニトログリセリンとの併用は厳禁であり、偽物も出回っているので信用できる医療機関で処方してもらおう。

竹越院長は狭心症の疑いのある方は「パートナーに伝えにくいのは理解できますが、必ずED治療薬を服用しているとパートナーには伝えてください」とアドバイス。万一、性行為中に発作が起きた時、ED治療薬の服用を救急隊員に伝えないと併用がタブーのニトログリセリンを投与される可能性があるためだ。

最後に竹越院長から大事なひとことをお願いします。「EDは動脈硬化の指標にもなっていることも忘れないでいただきたい。陰茎の海綿体は心臓や脳の血管よりも細いため、EDとして最初に症状が現れる。これが重度のかたちで心臓に起きれば心筋梗塞に、頭部に起きれば脳梗塞に至る」。つまりEDは自身の体からの警告の場合もある。大切なことなので覚えておいてほしい。

「教えて!goo」では「あなたが気になる体のメカニズムは?」ということで皆さんの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:竹越昭彦
1991年、日本医科大学卒業。同大学付属病院及び東戸塚記念病院外科医で勤務し2004年にED治療専門の浜松町第一クリニックを開院。現在首都圏に同グループ医院は7院。著書に「40代からの心と体に効く『生涯SEX』のすすめ」。


「包茎手術」トラブル相次ぐ…料金や即日施術など

国民生活センター注意喚起

 男性器の先端が皮膚で覆われたままなのを治す「包茎手術」について、高額な即日施術を迫られるなど相談が相次いでおり、国民生活センターが注意を呼びかけている。

 同センターによると、包茎手術に関する相談は、2011~15年度の5年間に1092件寄せられた。男性の美容医療に関する相談の半分以上を占め、年代別では20代が6割。契約や解約、料金に関する相談が多い。一方、手術後の痛みや腫れ、排尿障害などの危害事例も74件あった。

 14年8月に相談を寄せた20代の男性は、7万~10万円の広告を見てクリニックに連絡したところ、「安い手術は汚い仕上がりになる」と言われ、80万円で契約し、即日施術を受けた。だが、2週間後も傷口が割れているという。1

0万円の広告を見て予約した別の20代男性は、「他院では保険適用されない」と言われ、契約。しかし、書類を確認したところ300万円で、保険が適用されていなかったことから、16年3月に相談してきた。

 「状態が悪い」「すぐに手術が必要」などと不安をあおられたり、何時間も勧誘されたりして、即日契約や即日施術をする事例が多いという。施術の効果やリスク、保険適用外で高額となる点などについて十分説明を受けていないケースも目立つとしている。

 同センターは「他人に話しにくく、一人で悩む人は少なくない。納得のいく説明を受けてから契約し、困ったら近くの消費生活センターに相談を。また不要な施術は断り、医学上必要な場合を除き、即日施術は避けてほしい」と呼びかける。

【医師が監修】早漏対策にはどんな方法がある?

性交時(セックス)に、すぐに射精してしまう早漏(そうろう)。多くの男性が頭を悩ませる症状ですが、ここでは早漏を予防する方法についてみていきます。

早漏の予防と対策

早漏は性的な刺激に不慣れな若者にはある程度、起こることがあります。性的な刺激に慣れることで自然と治まっていきますが、一度早漏になってしまったという事実が不安とプレッシャーを呼び、早漏を悪化させる可能性が高いです。早漏の予防や対策、悪化の防止方法を把握することは重要です。

早漏を予防する方法について

早漏を予防する効果が期待できる方法には以下のようなものがあります。

マスターベーションのやり方

マスターベーション(自慰)を行う際に強い刺激で短時間に射精をしてしまうと、クセになってしまい射精が早くなってしまいがちです。マスターベーションを行う際は、普段から時間をかけて行うことで射精のコントロールができるようになり、早漏を予防することができます。また、マスターベーションの頻度を多くすると、徐々にペニスへの刺激に強くなり、射精までの時間を伸ばしていくことが可能になります。

性的刺激に対する慣れ

性行為を行い、刺激に対する慣れが生じると早漏は改善する傾向にあります。早漏であることを不安に思わず、性行為を行うこともポイントのひとつです。

厚いコンドームの使用

コンドームには製品によって厚さに違いがあります。厚いコンドームを使用することで性的刺激が弱まり、射精への時間を長くすることが可能です。また、コンドームを複数個重ねて使用する方がいますが、正しくない使用方法は避妊具としての役割を果たすことができないのでやめましょう。

包茎の解消

包茎の人は、日ごろから亀頭が包皮に包まれているため、刺激に対して弱くなっています。包茎を解消することで刺激に対して強くなり、射精までの時間を長くすることが可能です。

性行為の前の射精

性行為の前に一度射精をしておくことも有効です。射精を事前に行っていることで興奮が収まり、射精までの時間が長くなります。

早漏を悪化させないためには

早漏は精神的な不安により悪化する傾向にあります。また、ED患者の場合は勃起の持続時間が短いため、すぐに射精をしようして、早漏の発生や悪化につながる傾向にあります。不安に感じすぎない、ED治療薬を使用するなどの対策で早漏の悪化を抑えることができます。

医師に相談することで適切な治療が受けられる

早漏には身体的な原因と精神的な原因が存在します。それぞれで治療する方法が異なり、原因がわからないと適切な治療を行うことができません。原因を独力で判断することは難しいので専門の医師に相談することが有効です。医師に相談することで治療の方法も薬や手術といった方法もとれるようになります。

詳しくは、『早漏を改善する方法とは』 (/article/016574/)やの記事も参考にしてください。

忙しいビジネスマン必見!「ストレスとうつ病」がEDの原因になるって知ってた?

複雑なビジネス環境、長時間労働、利害の交錯した人間関係など、ビジネスパーソンがハイストレスや抑うつ状態になるリスクは、現在、非常に高まっています。

たとえばうつ病の場合、意欲や興味・関心が激減するということはよく知られていますが、こうした心の不調といっしょに、身体も悪影響を受け、さまざまな症状を発症します。とくに、睡眠、食事、性行為といった基本的欲求に障害が起こり、結果、ED(勃起不全)に陥ることもあります。
ED(Erectile Dysfunction)とは
性交時に勃起しない、あるいは勃起状態が持続できないために性行為が行えない状態をEDと言います。
日本では、勃起不全、勃起障害と訳されますが、勃起が起こらない場合だけでなく、勃起を維持できないために、満足な性行為が行えない状態も含まれます。

このように、自分の意思とは裏腹に、性行為を満足に行えなかったり、射精前に萎えてしまったりする状態が3ヶ月以上続くと、EDと診断されます。
日本でのEDの認知度は低く、残念ながら受診などには繋がっていないのが現実です。
EDの原因とは
EDには、身体的疾患による器質性EDと、メンタルの疾患による心因性ED、両方の混合型、薬物によって起こる薬剤性EDがあります。
器質性ED

血管や神経の障害、生活習慣病、手術や外傷、前立腺や男性器の疾患など、身体の疾患が原因となっているもの。
心因性ED

ストレスなど、心の不調が原因となっているもの。身体には病気など悪いところがないのに、勃起しない、途中で萎えてしまう、最後まで性行為ができないなど。
混合型

器質性EDと心因性EDが混合しているもの。
薬剤性ED

薬剤などの影響が原因となっているもの。
心因性EDの2つのタイプ
ストレスやうつ病とも密接に関連しているとされる心因性ED。
さらに2つのサブタイプに分けられています。
<現実心因>

ストレスやプレシャーによって引き起こされるEDは、現実心因に分類されます。

たとえば、パートナーのちょっとした言葉に過敏に反応して、衝撃をうけてEDになったりします。また、妊娠を切望するパートナーから、排卵日近くなるとセックスを強く迫られるなどということも原因になります。

さらに、仕事の場面では、たとえば、役職につくことによる重圧や責任感などがストレスになります。あるいは、金銭的に余裕がなく、経済的にストレスがあるなども原因となることがあります。

このように、現実心因では夫婦関係や仕事場での上下関係など、人間関係の難しさがEDを引き起こしてしまっています。これが心因と言われる所以です。
<深層心因>

現実心因は、自分で原因が思い当たることができるのが特徴です。これに対してもう一つのタイプである深層心因の場合、EDに悩んでいる本人にも思い当たる要因が見つけられません。

概して深層心因では、現在のことではなく、過去のことが原因になっている場合が多々あります。たとえば、幼児体験や性的トラウマなどの過去の出来事です。

これは、本人にとっては無意識であることがほとんどなので、原因究明に至るまでに長時間を要し、治療も難しい場合が多いようです。
EDとうつ病
EDには、器質性ED、心因性ED、両方の混合型、薬剤性EDがありますが、うつ病が原因となっている場合は、どれに該当するのでしょうか?

うつ病は、何事にも意欲がなくなり、それが性欲減退にもつながるため、本来は心因性のEDと言えます。

しかし、身体的な疾患によってうつ病になっている場合、器質性EDや両方(器質性と心因性)の混合型のEDである可能性もありますし、うつ病の治療薬が原因でEDになっている場合では、薬剤性EDの可能性もあるため、うつ病の場合、一概に心因性と言い切ることはできず、どれも可能性があるということが分かっています。
心因性EDの治療法
心理療法と薬物療法があり、状況によって、両方を取りいれながら治療します。
<心理療法>

専門家のカウンセリングを受けて、アドバイスをもらいながら精神的な原因を取り除いていきます。心理療法は時間をかけてゆっくり行うことが基本です。ですから、定期的に通院し、場合によってはパートナーにも協力してもらうことが大切な治療の一環になります。
<薬物療法>

心因性EDの場合、PDE5阻害薬が効果的です。
薬の力を借りて性交が上手くいくと、その後は自信を取り戻すことができるので、やがて薬を必要としなくなる場合も多いのです。


「マスターベーションはできるのに、性交だけができない」などという場合は、心因性が疑われます。自分の周囲を振り返り、過度なストレスにさらされていないか確認してみましょう。

最近は、気軽に受診できるようなクリニックも増えています。
早めに受診してみましょう。

<監修者のご経歴>
岩佐 厚
岩佐クリニック院長
大阪大学医学博士
日本泌尿器科学会評議委員
日本臨床泌尿器科医会理事
大阪泌尿器科臨床医会委員長
日本泌尿器科学会(専門医)
日本性機能学会(専門医)
日本性科学会(認定医)
日本神経因性膀胱学会

最近の若者のアソコに元気がない理由

経験人数7,500人、発射回数10,000発以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆最近の若い男性は勃ちづらくなっているんですか?

相談者:マユミ・32歳・営業

 付き合っている男性が私よりも3歳年下なのですが、まだ20代なのにあまりカタくならないし、すぐに萎えてしまいます。本人に聞いたら、昔からそうだって言うんですけど、わたしのせいなのか不安です。

 先日、女子会でこのことについて話したら、「私も私も!」と4人中3人の女性が同じ悩みを抱えていました。しかも、彼女たちの相手は20代だったり、30代前半だったりで、まだ元気なはずの年齢です。ちなみに、唯一問題ないと言っていた女性の彼は38歳でした。

 たまたまかもしれませんが、最近の若い男性が勃ちづらくなっている、なんて話ありますか? また、これって体質の問題で、改善することはできないのでしょうか?教えてください!

◆森林の回答

 硬くならないってこと、AV現場でもよくあります。男優なら少なからず、芯が入らないってことを経験しています。頻度や程度の差は体質によってでもありますが、それ以外の要因として考えられるのは、興奮していない、集中していない、相手と向き合っていない、といったことです。

 マユミさんがどういったエッチをしているかわかりませんが、膣トレをしたり、女子会で得た情報を元に頭で対策を考えたりしてなければ、マユミさんに原因はありません。もしも、彼氏に対して純粋に欲情しているわけではなく、エッチを愛情の証とか、女としての評価の物差しと考えているなら、マユミさんにも改善すべきところがあるでしょう。

◆客観的な基準はありません

 男も女も、多少の個人差はありますが、本能的に欲情し、相手を欲したり愛おしいと思えば、勃つし濡れるし、硬くなるし締まります。これが基本ですが、難しいのは、勃起具合や濡れ具合に客観的基準がなく、感じたかどうかは個人の判断によるものなので、自分のエッチが間違ってないか不安になり、他と比べようとしてしまうのです。

 これが落し穴です。エッチは他の人や、過去の自分とも比べるものではありません。意味がありません。その時その時のエッチに没頭出来ればいいのです。でもそれができないのです、最近の人は。

◆情報に本能を奪われている

 それは何故かと考えていくと、情報が多すぎるからだと思います。セックスする前に、テクニック論を読んでたり、パフォーマンスエッチの映像(一部のAVを含む)を見てしまい、エッチとはこうあるものだと思い込まされてしまい、正解を求め、自由に欲情できないのです。

 男は、秘めたる部分がないと興奮できません。それには恥じらいや秘密が必要で、隠れてるから知りたくなるのです。先にネットでパンツの中を見ていたら、見たい衝動は生まれにくくなります。先に結末を知ってるミステリーを読んでも、感動は弱まるのと一緒です。

 情報過多が、人々の生活を便利にするのと引き換えに本能を奪いました。公園で安全に遊んだり、部屋でゲームをしていれば親は安心だし、怪我も少ないでしょう。でも、山や海の自然の中で遊んだ時のような、身体的限界を知ったり、危険を察知したりする能力は備わりません。つまり、本能が育たないのです。痛みを知ることや感受性を磨くには、多少危険でも、自然で遊び、体で覚えていくしかないのです。それが相手を思いやる気持ちを育て、エッチの時の共感力になっていきます。

 な~んて、偉そうに教育論を語ってしまいましたが、これは代々木忠監督の受け売りです。でも、なるほど、と思ったので使わせてもらいました。御本人に許可をもらっているので、もう一つ最新の受け売りを。

◆中折れの原因を鍋で説明します

 鍋がぐつぐつしています。蓋を取ろうと手を伸ばします。蓋が予想以上に熱くて、「あちっ!」と手を引っ込めます。蓋を取ろうとした時と、熱くて引っ込めた時の手の動きのスピード、どちらが早いでしょうか? 蓋を取ろうとした時は頭で考えた行為のスピードで、手を引っ込めた時は身体的反射のスピードです。頭で考えるより、感じる時の方が早いのです。

 エッチでもそうです。頭で考え、情報として処理している時は遅く、肉体的反応とスピードが一致せず、頭と体がちぐはぐになります。これが中折れに繋がるのです。意識と感覚が一致してないのです。快感と勃起が直に連動されてなくて、その間にワンクッション意識が入っちゃってます。

◆考えるな、感じろ!

 感じたこと、見たこと、聞いたことなど五感で得たことを情報として分析せず、そのまま受け入れ、反応することが本能的な動きです。キスして気持ちいい、抱き合って安心する、それをそのまま受け入れ悦べばいいのです。キスしながら上手にできてるかな?とか、抱き合いながら今日は硬くなってくれるかな? なんて考えちゃだめです。

 さぁ、彼氏と一緒に山登りやキャンプにでも行ってください。2、3日携帯が圏外のところに行き、社会生活を忘れ、二人で向き合う時間をたっぷり取りましょう。ランプの光や月明かりの中で肌を合わせると、不思議なほど深くつながれます。勃起を愛情のバロメーターだと考えられると男はプレッシャーでしかありませんが、日常の煩わしいことから解放された時には本能が伸び伸びして勃起に繋がり、そこに愛情が加わると幸せなセックスになります。

 それから、女子会で下ネタは盛り上がるでしょうが、真剣に受け止め過ぎないようにして下さい。振り回されて、大切なところを見失なっちゃいます。

死ぬまで現役 下半身のツボ じっくり食事でオトコをアピール

 「食事の仕方一つとっても、モテる男性とモテない男性に分かれてしまうのです」
 こう話すのは性感研究の第一人者で医学博士の志賀貢氏だ。

 食事と性の関係はこれまで何度もこのコーナーで紹介してきたが、“食事の仕方”については初耳だ。
 「とくにこれ、シニア世代の男性は知っておくとお得です。人間は加齢とともに少食になりますよね。ただ、女性は“精力的”に食事をする男性に性的な魅力を感じる生き物なのです」

 喰らう行為はまさに動物そのもの。やはり百獣の王のように豪快に食べるほうが女性は“逞しさ”を感じるというのか。
 「そうではありません。確かにチビチビと食べる男性はモテませんが、かといって食い散らかすようなタイプもダメなんです。女性は男性の食べる姿からセックスを連想します。そう考えると、じっくりと味わって食べる男性こそ、一番モテるのです」

 セックスでも、女性はガツガツとした男性よりも、ゆっくりと体を愛撫してくれる男性を好む。それと同じで、食事もやたら早食いだとセックスもせっかちに違いない、と思われるのだ。
 「シニア男性の場合、大量には食べられないかもしれません。でも、美味しそうにゆっくりと食べる姿を見せれば、女性は色気を感じるのです」
 昼飯の弁当をがっつく姿が“男らしい”と考えるのは男性の勝手な勘違い。

 その一方で、女性と2人で食事をするときは…。
 「自信を持って自分の仕事や趣味などを語るといいでしょう。なぜなら女性は人類発生以来、常に強者たる男性に寄りかかってきたことによる本能があるので、自分に自信がある男性に惹かれやすいのです」

 これもシニア世代には重要なこと。
 「私もそうですが、齢を取るとだんだん頑固になってきます。それは自分に自信がないことの裏返しでもあるんです」

 さらに、誰かの悪口を言ったり、人生を悲観したり…そうした男性の言動に対して、女性は“自信がないのね”と感じ取ってしまい、体をささげる覚悟もできないのだ。
 「とくにシニア男性が若い女性にモテようと考えると、最大の武器が“父親的な存在”なのです。ファザコンの女性も多いですからね。お父さんのように頼りになって優しいオジサンを目指すことで、生涯現役にもつながるのです」

 頭が禿げていようが加齢臭がしようが、さほど気にする必要はない。それよりも、落ち着いて食事をしながら、自信を持って物事を語れるオジサンであるべきなのだ。
 「そして、こうやって女性の心理を意識して、いつまでもモテようと努力することが何よりも大事なのです。逆に“俺はもうダメだ”とか“男性として魅力がない”と思い始めたら、肉体そのものも衰え始めます。たとえフラれても構わないのです。どうすれば異性から魅力的に思われるか、それを考え続けて実践し続けることが、一番のED防止策でもあるんです」

 もし、いま自分に自信を持てない男性がいれば、まず冒頭で説明したような“食事の仕方”から改善していけばよい。
 さあ、ご同輩、頑張ろうではないか!

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたセックス&口説き術にまつわる著書も多数ある。

結婚、恋愛、セックスを別々の相手とする女性(上)結婚しない恋人と結婚を迫る新しい彼

ヨミドクター編集長の岩永直子です。今回の「性とパートナーシップ」は、また新しい生き方を選んでいる30代後半の女性の体験談です。女性は、編集長メールに「このコラムを読んで、性とパートナーシップの多様性を知りました。そして、また別のバランスでそれらを保っている、そんな私のことを知ってほしくて、メールをしています」と送ってくれました。

 そこには、「多くの人は『生活(人生)を共にする相手』『愛情を注ぐ相手』『肉体関係(スキンシップ)を結ぶ相手』のすべて、もしくは複数を一人のパートナーに求めているのだなと感じました。ですが私は、結婚当初、配偶者に委ねていたその3つを、今は完全に別々の人間に振り分けた生活をしています」と書かれており、私(岩永)は興味を抱き、取材を申し込みました。都内のご自宅でお会いしたその女性は、長身でスタイルが抜群に良く、モデルさんに見えるような美しい女性でした。今回も、人物の特定を避けるため、一部の事実を変えてお届けします。

 夫と出会った時、女性には、既に8年間交際している恋人がいました。交際当初は情熱的だったその彼は、その頃にはもうなれ合いになってしまっていたのか、誕生日やバレンタインデーのプレゼントも「もう贈らなくてもいいじゃないか」と言って、なくなっていました。セックスも数か月に1回程度。互いに相手を喜ばせることに、関心が薄れていました。

 30代半ばにさしかかっていた女性は、両親に「いいかげん結婚しなさい」とせっつかれるようになり、ある時、何となく彼に結婚の話題をふってみました。すると彼は、「俺は一生結婚する気はない。自由な生活を失いたくないし、これからもパートナーとしてこのままやっていけばいいじゃないか」と言いました。それを聞くと、女性は急に、もやもやとし始めたと言います。

 「それまで特に結婚願望もなかったのですが、『それでは、結婚をしない人生を選ぶのか?』と問われたら、『それもどうかなあ』と迷い始めて……。彼は高収入で、2人で1年に何度も海外旅行に行くような、自由気ままな生活をしていました。私はこの先もこんな感じで生きていくのかと思ったら、不安を感じるようになっていました」

 そんなある日、女性は友人と一緒に、都内の 割烹(かっぽう)料理店に食事に出かけました。カウンターに座っておいしい料理を堪能し、SNSにその日の料理の写真や店名、感想を掲載したところ、しばらくして、店の料理人の男性からお礼のコメントがつきました。「本日はありがとうございました」。アカウント上で「友達」になり、その日はそれで終わりました。

 それをきっかけに、女性は料理人の男性と時々、SNS上でコメントを交わすようになりました。そんなある日、男性から「今度食事にでも行きませんか?」と誘いのメッセージが届きました。恋人がいたこともあり、彼のことを異性として特別意識していなかった女性は、料理に詳しい彼が選ぶお店はおいしいのだろうという期待から、「いいですよ」と軽く返事をしました。

 その後、しばらく音沙汰はありませんでしたが、連休に行くはずだった海外旅行が、恋人に急な仕事が入り、直前にキャンセルになりました。ぽっかり空いた数日間を目の前にして、「暇になっちゃったよ」とSNSに投稿すると、料理人の彼から「じゃあ、食事に行きましょう」と連絡がありました。

 女性の心の隙間に入り込むように、その頃から彼のメールは情熱的になっていきました。「最初にお店に来てくれた時から気になっていたんです」。恋人へのときめきが薄れていたタイミングでの積極的なアプローチに、女性は徐々に心が引かれていくのを感じました。

 2人きりで初めて出かけた食事の席で、彼はストレートに「あなたのことが好きです」と告白してきました。女性は「私は今、長く付き合っている恋人がいるの」と伝えましたが、彼は「それでも自分の気持ちは変わらない」と引きませんでした。終電に間に合うように、駅の改札口で別れる時、彼は女性を強引に抱き寄せ、キスをしました。女性は胸が高鳴るのを感じました。

 それでも、振り切って改札の中に入ると、携帯電話が鳴り、「もう少し一緒にいたい」と言われました。女性の心は決まりました。再び改札の外に戻り、そのまま2人で2時過ぎまで飲みました。店を出て、2人でタクシーに乗り込むと、そのままホテルに行って激しく抱き合いました。

「恋人との体の相性は悪くありませんでしたが、長年の付き合いからほぼセックスレス状態になっていました。私は性欲が薄く、行為そのものへの渇望感はなかったのですが、ただ、私を女として見てくれる人と肌を合わせる気持ち良さを久しぶりに感じていました」

 彼は、「結婚を前提に」と、交際を強く迫りました。女性は、その日は朝帰りをして、1週間ほど、これからどうするか悩みました。新しい彼のことは好きになっていましたが、十分な年収があり、カレンダーどおりに休みがある恋人と比べ、飲食店で働く彼は休日も少なく、今までのような旅行三昧の生活はできません。親しい友人たちにも相談しましたが、皆から「長く付き合った恋人なのに」と反対されました。

 「だけど、また恋人のところに戻ったとしても、結婚することのない関係が続くだけ。恋人を持つ私に、彼が思い切って思いを打ち明けてくれたその勇気に乗っかってみよう、人生を賭けてみようと最終的に心が決まりました」

 恋人に別れを告げると、「結婚はしない」と言っていたはずの恋人は急にあわて始め、「別れたくない。結婚しよう」と言い出しました。役所から婚姻届までもらってきて、女性をつなぎ留めようと必死に説得してきましたが、女性の心は既に新しい彼に移っていました。数か月かかって関係を解消し、新しい彼との交際をスタートさせました。

 その1年後、「そろそろ結婚しようか」と話し合っていたタイミングで、妊娠が判明。そのまま籍を入れ、2人は夫婦になりました。夫はつきあい始めから「2人の子どもが欲しい」と度々話していました。女性は生理不順で数か月に1回しか生理がこない状態だったため、「できないかもしれないよ」と話していただけに、妊娠がわかった時の夫の喜びようはものすごいものでした。

 しかし、いざ子どもが生まれてみると、あれほど子どもを望んでいたはずの夫は、育児に全く協力的でなく、女性は裏切られたような思いになりました。仕事が忙しいのはよく理解できましたが、一日中自宅にいる休日に、子どもをお風呂に入れることさえしません。「お風呂に入れてよ」と頼んでも、「今、ごはん食べたばかりだから、風呂に入りたくない」と逃げました。女性が掃除や洗濯をしている間も、子どもを見てくれません。昨年、子どもを保育園に入れて、育休からフルタイムの仕事に復帰した後は、女性にますます育児の負担が重くのしかかりました。

 朝の支度も、保育園の送り迎えも女性が一人で担う状態で、「たまにでいいから保育園に送ってほしい」「たまには子どもと一緒に朝ごはんだけでも食べてほしい」と頼んでも、深夜に帰宅する夫は、「朝起きることができないから無理だ」と断りました。女性も、「料理人という特殊な仕事なのだから仕方ない」と自分を納得させようとしました。しかし、その数日後、「体を鍛えたいから、これから朝早く起きてジョギングを始めようと思う」と夫が言い出した時、女性は必死に家族を支えようと思っていた心の糸がぷっつり切れたのを感じました。

 「自分のためには時間を作るのに、子どもや私のためには少しだけでも頑張ろうとしない。私たちへの気持ちがあれば起きられるはずなんです。実際に私は毎日やっているのですし。私は夫にそう言われた瞬間、たたきのめされた気がして、そこから心が閉じてしまいました。『もうこれ以上、傷つきたくない。もう夫に一切期待するのはやめよう』と決心しました」

 夫に愛情がありましたし、子どもが生まれてからも月1回ぐらい、セックスはありましたが、それ以来、女性から求めることはなくなりました。

 「夫は私や子どもが朝出る時は寝ているし、夫が帰る前に私たちは寝ていますから、店の定休日以外に顔を合わせることはほとんどありませんでした。まさに母子家庭状態で、私は孤独でした」その頃から、妊娠中に知り合った男性とのメールのやりとりが、女性の唯一の気晴らしになっていました。夫以外の男性との恋愛の始まりでした。

自分本位なエッチをする男には“性教育”が必要です

経験人数7,500人、発射回数10,000発以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆前戯もろくにせずに挿入しようとします…

相談者:アヤ・26歳・事務職

 彼(28歳)とのエッチが気持ち良くありません。彼が自分本位すぎるんです。前戯も胸を軽く揉むくらいで、すぐに挿入しようとします。

 そんなに濡れないまま入れるので、いつも最初がヒリヒリして、やっと気持ち良くなってきたかな、というところで彼がイッてしまいます。こんなセックスを、もう2年くらいしていて、いいかげんイヤになってきました。

 一度だけ、「もっとさわって」と伝えたのですが、「挿れてれば気持ちよくなるから」と言われました。こんな彼を変える方法はあるのでしょうか?

◆森林の回答

 よく我慢してますね。切なくなります。「アヤさん、26でしょ!? まだ若いし、そんな彼氏なら捨てちゃえば!」と言いたいところですが、お付き合いするのって、エッチだけじゃないから、どこかしら妥協せざるをえないんですよね。

 ただ、彼氏のエッチは、マツコ・デラックスさん的な言い方をすると「民度が低い」エッチです。食に食文化があるのと同じで、性にも性文化があり、そのレベルの高低はエッチの上手い下手に直結します。

 たまにならいいですけど、毎回毎回、自分だけ気持ち良くなるエッチは、ただの性欲処理です。野蛮です。相手をオナホールやバイブ代わりにしていると、物扱いされた方は消耗して、いつか壊れます。

 アヤさんが壊れる前に、彼のエッチを変える方法を考えましょう。

◆同じことを言い方を変えて10回言う

 これは、社員数十名を抱える社長が言っていたことなのですが、「人に言ってわからせるには、同じことを繰り返し言うんじゃなく、同じことを言い方を変えて言い続けなきゃダメ。だって彼らの中に元々ない価値観を植え付けようとしているんだから」と。

「もっとさわって」と言うだけでも勇気が必要だったでしょうが、もう少し頑張ってみてください。「クリを舐めながら指も動かして」といったように、具体的な表現で伝えた方がいいと思います。

 もしくは、「挿れないで、ただ抱き合っていたい」と言ってみてもいいです。そういう、半身浴的な気持ち良さもあると教えてあげてください。

◆相手を変えて試してみる(お互い)

 男優をやってて良かったことの一つに、エッチを他の人に見てもらえるというのがあります。

 これは露出狂という意味ではなく、客観的に判断、評価、比較してもらえるので、いいところとダメなところがはっきりするからです。男優2人の3Pの時なんか顕著で、舐めるという行為一つとっても、上手い下手が相手の反応でわかります。

 彼氏はアヤさんがここまで不満を溜め込んでいると思いもしないでしょうから、他の人(ズケズケ言う年上の人が最高)とヤって、一度怒られた方がいいでしょう。「あんたバカじゃないの!? 挿れれば気持ちよくなるなんて勘違いもいいところだから。中坊か!」とか。

 と同時に、アヤさんにも何かしら、相手の攻める気をなくす要因があるかもしれないので、他の人で試してみましょう。原因は片一方だけにあるわけじゃなかったりします。

 ですが、そう簡単に安心安全で後腐れない相手は見つかりませんから、現実的な解決策ではないんですよね。でもわかっておいて欲しいのは、エッチの問題を解決するには、相手を変えるか、自分が変わるか、相手そのものを替えるか、という3つの方法しかない、ということです。

◆実践的な性教育が必要

 そして、相手や自分を変えるために必要なのが、知識です。

 これは僕の個人的な考えですが、学校じゃ教えてくれない、もう少し踏み込んだ実践的な性教育が必要だと、最近、切に思っています。

 エッチにも最低限のマナーが必要です。エッチのマナーも、箸の持ち方にこだわるのと同じように注意出来ればいいのですが、エッチは密室性の高い行為なので比較されにくく、評価は主観的かつ自己中心的になりやすいので、厄介です。

 だからこそ、指標となるような、ある程度具体性のあるエッチを、性体験をする前に提示しておくべきだと思うのです。それによって、エッチの多様性が失われてはいけませんが、傷つく人や迷う人が少なくなると思うのです。

 アヤさん、あなたのように今のエッチに満足していない人はかなりの数いらっしゃいますから、自分一人で悩み続けないで、男を見る目と自分を磨き、妥協の少ないお付き合いをしていけるようにしていきましょう。これからの日本には、あなたの性欲が必要です。頼りにしてます。

キスで濡れても、愛撫で乾いちゃう…これって不感症?

経験人数7,500人、発射回数10,000発以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人が、女性の性に関するお悩みに答えます。

◆どんなに好きな相手でもダメなんです…

相談者:匿名・27歳

 初めまして。27歳独身です。昔からの悩みなのですが、本当に濡れにくいんです。好きな人となら濡れる、気持ちの問題、と言う人もいますが、どんなに好きな相手でも、愛撫とかクンニをされてもほとんど濡れないんです。ただ、気持ちはいいので、不感症ではないと思うのですが……。

 むしろ、キスだけの方が濡れます。あと、挿入してる時も濡れてきます。なので、私的にはキスして、濡れてきたら愛撫なしのそのまま挿入、って感じがいいのですが、なかなかそうもいかず……。キスで濡れてきても、愛撫されると乾いてしまいます。本当に嫌です。相手に申し訳なくなります。

 自己暗示的なのもやったりしましたが、どれもダメでした。これはもう体質なのでしょうか? どうにか濡れやすくなったりしないんですかね?ローションも使えますが、なかなか初めての人とか、家だと使いづらくて……。私のような人はいるんでしょうか?

◆森林の回答

 う~む、難しいですね。すでにご自身で考えられる様々な解決方法を試みていて、そこにきて僕に劇的な解決法があるかというと、正直、ないです。

 濡れやすさは相手のテクニックうんぬん以前の話だから、そっちに解決の糸口はなさそうだし。

◆まずはトラウマが原因か確かめる

 適当なことを言えば、「前戯に対してトラウマがあるんじゃないですか?」というトラウマ論に話を持っていけますが、相談文からはそういった匂いがしないので、ちょっとそれも違うんじゃないかな、と思っています。

 もし相談文に書かれていないトラウマ的なものがあるとしたら、解決法は、トラウマになったきっかけと向き合い、似たようなことをして、自分の中でのイメージを良いものに塗り替え、乗り越えていく、というものです。

 たとえば、「前戯の時、アソコが濡れにくい」と言われたことを気にしている場合なら、まず、なぜ濡れないのか? を過去を遡り考えていきます。かつては濡れていたかどうかで、元々の体質なのか、それとも何かきっかけとなる原因があってのことなのかがわかります。

◆体質なら、治さなくてもいい

 昔っから濡れないなら、体質と言えるでしょう。男にも、勃ちやすい/にくい、早い/遅いなど持って生まれた体質的なものはあり、それは個性です。エッチに関して平均値や“普通”はあっても、それは正解なわけではなく、自分の個性に合った相手とすればなんの問題もありません。病気なわけではありませんから、「治さなきゃ」みたいに大げさに考えないことです。

 なので、今後は次のようにしてみてはいかがでしょう?

◆快感のための3ポイント

【1】「濡れないから」ではなく、「早く挿れてほしいから」と言って前戯をすっ飛ばすようにする。その流れになりやすいように、キスの後すぐに相手のモノを咥え、頃合いを見て騎乗位で上に跨るもよしです。

【2】もしくは「メリメリねじ込まれるのが好きだから挿れるまであまり触らないで」とポジティブな理由づけをしておく。

【3】さらに禁欲して、一カ月くらいエッチしない。でもエロいことはいっぱい考える。そうすることで、快感のアンテナがビンビンになるようにするのです。

 ざっと思いつくところでこんな感じです。

◆ローションを媚薬に

 最後に、僕が会った濡れにくい方は、“myローション”を持ち歩いていました。そして、エッチする前に「これを塗るのが一番気持ちイイの」と枕元に置き、頃合いを見計らって自ら塗っていました。僕は「この人どんだけ“気持ちイイ”に貪欲なんだよ」と思い、むしろ興奮しました。「痛くなるから」とか、「濡れないから」じゃなく、「気持ちよくなるの」という前のめりな姿勢だと、変な媚薬に手を出すみたいで禁断の扉を開ける
高まりが生まれます。

 ちなみに、僕のおすすめのローションは、AVメーカーのSODが作ったローションです。ちょっとお値段高めですが、カピカピしにくく、お互いのアソコに優しいですよ。

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