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【女医ドル】「怒りのピーク」は6秒…時間置き冷静に

普通に日常を過ごしていても、腹立たしいことは幾度かあるかと思います。

 人がストレスを受けると脳からアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が分泌され、怒りがわきます。

 このことを知っておき、自覚するだけでも自身の怒りを客観視できるようになります。また怒ったときは時間をおいてみることが重要です。

 怒ると、つい不機嫌になってしまい衝動的に相手にイライラをぶつけてしまうことがあります。

 怒りのピークは6秒間しか続かないというエビデンス(科学的根拠)があります。つまり、イラっときてから6秒間でその感情は薄れていくことになります。このため時間を置く、距離を置くことが非常に有効なのです。

 次に、怒りの感情を冷静に見つめるために文字にすることも重要です。どのような状況で相手が何を言ったか、何をしたかを書いてみると意外と大したことではないなと、怒りがおさまることがあります。

 また第三者を間にはさむことも、客観視できるようになるので、より怒りのコントロールに役立ちます。

 怒りやイライラの感情は体にも悪いので、上手に解消してストレスをため込まないようにしましょう。

 ■中山亜佐子(なかやま・あさこ) 精神保健指定医・認定産業医。東京大学文学部卒業。信州大学医学部卒業。国立横浜病院などでの勤務を経て、初石病院勤務。柏駅前なかやまメンタルクリニック副院長。協力・カロスエンターテイメント。

【女医ドル】“飛蚊症”を放置しちゃダメ! 網膜剥離で失明の危険も

「最近、黒い虫や、糸くずのような物が見えてきて、目を動かすと、ついてきて、さらに光が走るようになりました。見え方は変わりませんが、眼科に行くべきでしょうか」

 こういう相談を受けることがあります。糸くずや、黒い点などが見える症状を、飛蚊(ひぶん)症といいます。見え方はさまざまです。だいたいの飛蚊症は、頻度から見て、何でもない生理的飛蚊症の場合が多いです。

 しかし、頻度は少なくても、網膜裂孔(れっこう)や網膜剥離の場合、放置すると、必ず失明します。気になる方は、すぐに眼科を受診するべきでしょう。

 眼科では「散瞳(さんどう)検査」をします。目に、散瞳剤を点眼して瞳を大きくした上で、目の奥を診る検査です。これをしなければ、何もわかりません。

 この検査の後は、しばらくの間、運転や読書などができなくなりますから、時間に余裕を持って、朝一番に、歩いて眼科受診してください。

 多くの方は医師から「目の老化によるもので病気ではありません。ですが、黒い点は、なかなか消えませんし、定期検査が必要ですので、再度受診してください」と言われると思います。

 この場合は、生理的飛蚊症といいます。硝子体という、目玉を構成している部分は、ゼリー状で、卵の白身のようなのですが、ここが老化により濁りとなり、網膜に黒い点として影を落とし、虫が飛んでるように錯覚するのです。

病気ではないので、薬も出ませんし、経過観察となります。

 さらに、老化により、硝子体が液状化すると、硝子体が、網膜から浮き上がってしまいます。

 これを、後部硝子体剥離といいます。ここまでは、大丈夫なのですが、硝子体が網膜を引っ張るときに、癒着部分が剥がれてしまうと、網膜裂孔、やがては網膜剥離となってしまいます。

 つまり、今は大丈夫でも、時間が経つにつれ、変化することがあります。たとえ自分で「見えるから大丈夫」と思っていても、定期検査が必要なのです。

目というものは、黄斑(おうはん)部という、目の中心部分が大丈夫なら、意外と最後まで良く見えていて、それ以外のところで、重い症状への変化が起きているのに、本人は全く気づかない、ということが多いものです。

 兆候があれば、早め早めに眼科受診されることをおすすめします。

 裂孔で受診した場合は、外来で、レーザー光凝固術ですみますが、放置して、網膜剥離になってしまうと、手術となります。早めに処置する方がより良い経過が期待できます。

 青い空や、白い壁を背景にして、黒い点が急に増えたり、見えにくいと自覚したら、早めに受診しましょう。

■ヨーダー公子(よーだー・きみこ) 千葉大学医学部卒。
慶應大学医学部初期研修、病院勤務を経て、現在は横浜市の湘南むつうら眼科・美容皮膚科院長。アンチエイジング研究に取り組み、ハーフの息子たちのママとして日々、奮闘中。日本初の女医ユニット「Joy☆ Total Clinic」(カロスエンターテイメント)のメンバー。

【女医ドル】気になるまぶたのたるみや肩こり… 眼瞼下垂症かも!?

年とともに目が小さくなってきた気がする方、もしかしたら眼瞼(がんけん)下垂症という病気かもしれません。眼瞼下垂症はまぶたが垂れさがる病気です。

目つきが悪くなったり若々しさが失われるなどの見た目の問題に加え、疲れやすさや頭痛・肩こり・うつ症状の原因にもなるといわれています。

 まぶたを持ち上げるときに使う眼瞼挙筋という筋肉が弱ったり、外れてしまったりすることによりこのような症状がでます。

最も多い原因は加齢によるものですが、若い人でもコンタクトレンズを使用する人やアトピー性皮膚炎、花粉症などでまぶたに負担がかかりやすい場合に生じることがあります。

 現代の医学では、治療法は手術しかありません。局所麻酔・日帰り・保険診療で手術を受けることができますが、術後1週間は強いはれを生じます。

完全にはれが引くまでには3カ月ほどかかりますので手術を受けるタイミングはよく考える必要があります。

 もっとも、美容整形ではなく病気の治療なのですから、周囲の人に前もってお話しして理解を得ておくとよいかもしれません。

 眼瞼下垂症を扱う診療科は眼科と形成外科です。医師の目から見ても、正直なところ手術の技術は本当にピンからキリまでです。「男だから」とか、「年寄りだから」と言って見た目を気にしないというのは間違い。

見た目にまで気を使って丁寧に行われた手術というものは出血量もはれも少なく、機能上も良い結果になることが多いでしょう。多くの手術経験を持ち評判のよい医師を選ぶとよいと思いますよ。

 手術では通常、まぶたの二重のラインを切開します。一重の人では際をよく見ると、うっすら二重のラインのようなものがあるのでそこを切開することもあります。

外れてしまった眼瞼挙筋をつなぎ直したり短縮することによって意識しなくても自然にまぶたが大きく開くようになり、多くの人で肩こりや頭痛などの症状が改善します。

 忙しくて手術をすぐに受けられないという人は、これ以上症状が悪化するのを極力避けましょう。まぶたをこすらないこと。かゆい場合はこすらず目薬でかゆみを紛らわせましょう。

 コンタクトレンズをつけ外す際は下まぶたを伸ばして行うこと。

上まぶたを引っ張ったりすると負担がかかり、眼瞼下垂症が悪化することがあります。疲労の原因は意外なところにあるのかも。気になる場合は一度医師の診察を受けてみましょう。

■土屋沙緒(つちや・すなお) 東京大学医学部卒業。医学博士。形成外科学会認定専門医。抗加齢医学会認定専門医。現在、埼玉医科大学形成外科客員講師。クリニカ市ヶ谷勤務。(株)カロスエンターテイメント 女医ユニットメンバー。

血液のドロドロ化を防ぐにはウコン、玉葱、梅が良いと薬剤師

バランスのとれた食生活ではないし、運動量にも自信はない。健康診断の結果はいつも問題あり…。そんな中年諸氏に、うってつけの注目食材があるという。果たしてその根拠は?

特に寒い今年の冬は、脳卒中や心筋梗塞で倒れる人が急増! と、深刻な社会問題になっている。

その原因のひとつは血液のドロドロ化。食生活の悪化や運動不足などにより、血液中に増加した糖や脂肪、悪玉コレステロールなどが赤血球にくっつくことから起こる。

また、ストレスや喫煙などによって増えた活性酸素は大事な血管を傷つけ、傷ついた血管を修復しようと血液中の血小板が増加、それがドロドロの血液中でダマになってしまい血栓を作る、その血栓が脳で詰まれば脳卒中、心臓で詰まれば心筋梗塞という重篤な病に発展しやすくなるわけだ。

丈夫な血管とサラサラ血液は、若さと健康のバロメーターといわれている。

約10年前、生の梅を煮詰める過程で“ムメフラール”という新成分が発見され話題となった。これは、体内に発生した活性酸素を強力に除去する抗酸化作用を持つスグレ物。

自然食品、健康食品アドバイザーとしてテレビなどでも活躍中の薬剤師・小林ちえみ先生は、硬くなった血液とドロドロ血液の危険性をこう指摘する。

「血液中の赤血球は薄い円盤状の形で、毛細血管よりも大きいのです。それが折りたたまって血液内を通っているのですが、赤血球の膜が酸化して硬くなってしまうと毛細血管内をスムーズに通ることができなくなり、血管を傷つけてしまいます。

そしてまた、血液中の細胞成分である血小板は、血管壁が傷ついたり血中の脂質が増えすぎたりすると、“血小板凝集”という性質があるため互いにくっつきあってダマができ、血栓になりやすい。要はいかに血液をサラサラに保つかが重要なポイントといえます。

そこで最近評価を高めているのが、梅に加熱することで生じる“ムメフラール”なのです。これは、赤血球の表面が酸化して硬くなるのを防ぎ、血小板の凝集を抑え、血液中の悪玉コレステロールを排出する作用があるのです。

更に、このムメフラールと一緒に摂ると良いと言われているのが玉ねぎとウコン。玉ねぎに含まれている硫化アリルと“ケルセチン”、玉ねぎは血液をサラサラにすると有名な食材ですよね。

それと、二日酔いや肝臓に良いと人気のサプリ、ウコン。このウコンには注目すべき“クルクミン”という成分が含まれていて、肝臓の働きを助けるのです。肝臓はアルコールの分解や、体内で発生する有毒物質を解毒する大切な臓器。

今、話題になっているのは、この3つの食材で出来ているサプリメント。その3つをあわせ摂ることによる相乗効果が注目を集めているのです」

アメリカの国立癌研究所でも、ウコン、玉ねぎはもちろん、梅からできたムメフラールも癌予防のために積極的に食べるとよい食材として指定されたという。


血液のドロドロ化を防ぐにはウコン、玉葱、梅が良いと薬剤師

バランスのとれた食生活ではないし、運動量にも自信はない。健康診断の結果はいつも問題あり…。そんな中年諸氏に、うってつけの注目食材があるという。果たしてその根拠は?

特に寒い今年の冬は、脳卒中や心筋梗塞で倒れる人が急増! と、深刻な社会問題になっている。

その原因のひとつは血液のドロドロ化。食生活の悪化や運動不足などにより、血液中に増加した糖や脂肪、悪玉コレステロールなどが赤血球にくっつくことから起こる。

また、ストレスや喫煙などによって増えた活性酸素は大事な血管を傷つけ、傷ついた血管を修復しようと血液中の血小板が増加、それがドロドロの血液中でダマになってしまい血栓を作る、その血栓が脳で詰まれば脳卒中、心臓で詰まれば心筋梗塞という重篤な病に発展しやすくなるわけだ。

丈夫な血管とサラサラ血液は、若さと健康のバロメーターといわれている。

約10年前、生の梅を煮詰める過程で“ムメフラール”という新成分が発見され話題となった。これは、体内に発生した活性酸素を強力に除去する抗酸化作用を持つスグレ物。

自然食品、健康食品アドバイザーとしてテレビなどでも活躍中の薬剤師・小林ちえみ先生は、硬くなった血液とドロドロ血液の危険性をこう指摘する。

「血液中の赤血球は薄い円盤状の形で、毛細血管よりも大きいのです。それが折りたたまって血液内を通っているのですが、赤血球の膜が酸化して硬くなってしまうと毛細血管内をスムーズに通ることができなくなり、血管を傷つけてしまいます。

そしてまた、血液中の細胞成分である血小板は、血管壁が傷ついたり血中の脂質が増えすぎたりすると、“血小板凝集”という性質があるため互いにくっつきあってダマができ、血栓になりやすい。要はいかに血液をサラサラに保つかが重要なポイントといえます。

そこで最近評価を高めているのが、梅に加熱することで生じる“ムメフラール”なのです。これは、赤血球の表面が酸化して硬くなるのを防ぎ、血小板の凝集を抑え、血液中の悪玉コレステロールを排出する作用があるのです。

更に、このムメフラールと一緒に摂ると良いと言われているのが玉ねぎとウコン。玉ねぎに含まれている硫化アリルと“ケルセチン”、玉ねぎは血液をサラサラにすると有名な食材ですよね。

それと、二日酔いや肝臓に良いと人気のサプリ、ウコン。このウコンには注目すべき“クルクミン”という成分が含まれていて、肝臓の働きを助けるのです。肝臓はアルコールの分解や、体内で発生する有毒物質を解毒する大切な臓器。

今、話題になっているのは、この3つの食材で出来ているサプリメント。その3つをあわせ摂ることによる相乗効果が注目を集めているのです」

アメリカの国立癌研究所でも、ウコン、玉ねぎはもちろん、梅からできたムメフラールも癌予防のために積極的に食べるとよい食材として指定されたという。


【女医ドル】 失った歯の治療、入れ歯?それともインプラント?吉田聡美先生

 1度失ってしまった歯はとても残念なことですが、2度と元へ戻ることはありません。

失った部分の歯をそのままにしておくと、隣や反対側のかみ合わせ部分が動いてしまったり、かみ合わせのバランスの崩れから残りの歯やあごに負担をかけてしまうなどさまざまな問題が生じてきます。

 失った歯の機能を回復させるにはブリッジ、入れ歯、インプラントの3つの治療があります。今回はこのうち、入れ歯とインプラント治療についてお話ししたいと思います。

 まず、入れ歯についてですが、入れ歯の場合、型取りすることで制作できるため、治療期間が短くて済むこと、制作後の形の修正がある程度可能なこと、基本的には外科的処置を必要としないこと、

保険適用の治療となるため費用面での負担が少ないことがメリットとなります。

しかし、どうしても異物感があり、うまくかめなかったり、痛みや発音障害の原因にもなります。入れ歯による咬合(こうごう)の回復は約30%が限界といわれています。

 次にインプラント治療ですが、歯根膜反射(リズミカルな咀嚼)は得られないものの、かみ合わせを約96%まで回復できることが最大のメリットです。

 入れ歯よりもしっかりとかむことができ、異物感もほとんどない。周囲の歯への負担を最小限にできることで、歯全体の寿命を延ばすことが期待できます。

 一方で、切開や縫合など外科的処置が必要となるため、心因的なものを含め患者の負担が大きくなってしまうこと。

症例によっても異なりますが、埋めたネジが骨と結合する期間を含め、約半年の治療期間を必要とすることがデメリットとなります。また、保険適用外となるため、費用の面での負担も大きくなります。

 古代インカ帝国の時代からというほど、インプラントの歴史は非常に古いのですが、確実な治療法となったのは比較的最近で、現在では10年後の生着率は約98%というエビデンス(医学的根拠)があります。

インプラント治療後の良好な状態を長期維持するためには、患者の日頃の口腔(こうくう)ケアと、定期的なメンテナンスが極めて重要となります。

 当院では、入れ歯はもちろん、インプラント治療に関しても認定医が責任を持って対応させていただきます。お悩みの方は1度ぜひご相談ください。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】手肌の荒れはきちんとケアを 田中亜希子先生

冬は皮膚の新陳代謝が低下し、汗をかく機会が少なく、肌を保護している皮脂膜というバリアが崩れやすくなっています。

そこへお湯や水・洗剤などの外的刺激が加わると、少しの刺激でも敏感に反応してしまい炎症やかゆみが起きてしまいます。

年末で大掃除の機会もあるので、乾燥する冬の季節を乗り切る適切な対策法を知り、早目に実践してみましょう。

 (1)冬はお湯を使う頻度が高くなります。お湯は水より洗浄力が強く手指の皮脂がどんどん取れてしまいます。手を洗う際には熱いお湯を避けてぬるま湯にしましょう。

洗剤は油やタンパク質を取る働きがあるので、手の角層(表皮の外側の層)からもそれを奪いバリアを傷めます。

お風呂掃除などの水仕事を行う際には低刺激性の洗剤を用いるか、水仕事の直前にハンドクリームを多めに塗るとか、ゴム手袋をするとかの工夫をしましょう。

 (2)手を洗った後は、そのままにしないことも大切です。冬は風邪対策などで手洗いや消毒剤で殺菌する機会が増え、手指の水分・油分を奪います。

ハンドソープや消毒は必要最小限にとどめ、洗った後はハンカチやタオルで素早く水気を拭くようにしましょう。こすらずに押さえるように拭き取ります。

 (3)冬はいつも以上にハンドケアが必要です。予防には保湿が最も大切で、特に湿度が下がる冬場は保湿クリームを持ち歩き、手を洗う度に塗ります。

紙や段ボール・布地をよく扱う人も水分が奪われやすいため、こまめに保湿しましょう。

 クリームには抗角化作用のあるビタミンAや血行促進効果のあるビタミンEが配合されているもの、ワセリンや尿素配合のものなど、さまざまな種類があります。

ワセリンは人工的に被膜を作る作用があるため、いろいろな保湿剤を用途や場面によって使い分けるのも良いでしょう。

 パックリ割れた亀裂には、ハンドクリームやワセリンを厚塗りしてラップで巻き一晩寝ると早目に治ります。毎日のハンドケアを習慣づけることが大切です。

 (4)ささくれは手でひっぱったりせずに爪切りで切りましょう。

 (5)外出時は保温・保湿のために手袋をしましょう。

末梢(まっしょう)の循環が悪くなると冷えやすく新陳代謝も低くなりターンオーバー(皮膚の入れ替わり)もうまくいかず角層が厚くなり、ひび割れの原因になりやすいからです。

 (6)症状が進行し、湿疹化した際には皮膚科でステロイド外用剤の処方が必要になります。

 ■田中亜希子(たなか・あきこ) 日本美容外科学会認定専門医。1995年東京大学医学部医学科卒業。同附属病院産婦人科勤務。98年大手美容外科副院長就任。美容皮膚科部長、診療部長、水戸院長・千葉院長を歴任、新人医師の初期研修を任される。09年あきこクリニック院長に就任。協力・カロスエンターテイメント。

【女医ドル】「歯茎やせ」には気をつけて 吉田聡美先生

鏡に映った自分の笑顔を見て、「なんだか以前と違うなぁ」と感じている方はいらっしゃいませんか。

 実はその理由は歯茎に関係しているかもしれません。

歯茎がやせて、下がってしまうことで、歯が長く見えたり、歯と歯茎の間に隙間ができてしまい、お口を開けて笑ったときなどに、お顔全体のイメージが大きく変わり、見た目年齢はグンと上がってしまいます。

 歯茎がやせる、下がるなどの症状を歯肉退縮(たいしゅく)といいます。今回は、歯肉退縮の原因と予防、対策についてお話しさせていただきます。

 【原因と対策】

 (1)歯周病

 30歳以上の約8割が歯周病にかかっているといわれる現代。歯周病が進行すると歯を支えている骨が減り、その上にある歯茎も一緒に下がってしまいます。毎日の正しい方法での歯磨きと、クリニックでの歯周病ケアが重要になります。

 (2)過度なブラッシング圧

 良く歯が磨けている気がして、ゴシゴシと強い力で歯磨きなさっている方、歯ブラシを交換してもすぐに毛先が開いてしまう方はいらっしゃいませんか。

過度な力でのブラッシングは、歯はもちろん歯茎も傷つけ、退縮の原因となります。力任せに磨かず、硬くない毛の歯ブラシで適切な圧で優しくマッサージするように磨きましょう。

(3)過剰な負担

 かみ合わせや歯並びにより、一部分の歯が強くあたっていたり、歯ぎしりなどにより、過剰な力が加わっている場合にも歯肉退縮を引き起こします。

この場合は、かみ合わせを調整したり、マウスピースで歯ぎしりによる負担を軽減したりする必要があります。

 (4)加齢変化

 お肌と同様に歯茎も加齢により、弾性が低下し、それにより歯肉退縮します。

10年で約2ミリ退縮するとも言われています。老化を少しでも防ぐためには、歯茎のマッサージで日々のケアをすることが大切です。

 歯肉退縮し、歯の露出部分が増えると、見た目の年齢が老けて見えるだけではなく、知覚過敏の症状を引き起こしたり、歯の隙間に食べ物が詰まりやすくなり、虫歯の罹患(りかん)率を高めたり、歯周病を進行させる要因にもなります。

 まずは歯肉退縮の原因を把握し、進行を防ぐことが一番大切です。

基本的には、一度退縮してしまった歯茎を元へ戻すことは困難です。

しかし、結合組織移植術や遊離歯肉移植術などの歯周外科的治療で回復させることも可能です。

歯だけではなく、歯茎の状態が気になる方は1度ぜひクリニックへご相談ください。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】 あなたの“目の下のクマさん”どのタイプ?

働く男性のみなさま、今日もお疲れさまです。近ごろは朝晩の冷え込みが厳しくなり、体調を崩される方が多くなっております。万全の体調管理で、明日からも頑張ってくださいね。

 さて、アンチエイジングのご相談内容の中で、目の下のクマのご相談をいただくことがよくあります。目の下のクマは、年齢がふけてみられたり、疲れているようにみられたりしがちです。女性ばかりでなく、男性にとっても悩みですね。

 実は目の下のクマには3つの種類があります。青クマ、茶クマ、黒クマです。

 青クマの原因は、血行不良によるもの。目の周りの毛細血管の血流が滞ることでできます。寝不足や疲労、ストレス、ドライアイなどによって悪化し、比較的皮膚が薄い人や、色白の人によくみられます。

この青クマの解消法は血流の改善ですので、目の周りを優しくマッサージしたり、十分な睡眠で疲れをとることである程度解消されます。

 茶クマの原因は色素沈着によるものです。目をこするクセがあったり、洗顔などの摩擦によるものが多いです。

乾燥肌の方にもよくみられますね。茶クマの解決法は、なるべく目をこするしぐさを避けることや、乾燥を防ぎしっかり保湿してあげることです。紫外線を避けるために、UVケアも大切になってきます。

 黒クマの原因は目元のタルミです。加齢に伴い下まぶたの皮膚が薄くなり、目の下の脂肪(眼窩脂肪)をささえている筋肉(眼輪筋)もゆるむと、全体的にぼてっとした目袋ができます。男性のクマはこの黒クマが一番多いのです。実は黒クマの解決法こそ、自力では難しいのです。

 美容外科では、目袋の脂肪だけを抜き取る経結膜的脱脂術をおこなったり、目の下のタルミ取りをおこなうことでスッキリとした目元になります。これに関しては、信頼できる美容クリニックでのご相談をおススメいたします。

 3種類のクマさん、おわかりになりましたか。クマさんを解消して、若々しいすてきなあなたでいてくださいね。

 ■小宮美慧(こみや・みえ) 美容外科医 広島市出身。久留米大学医学部医学科卒業。同大学病院外科学研修、大手美容外科院長を経て、医療法人 美輝会 みやざき美容クリニック 理事長に就任。地元宮崎にてラジオ番組にレギュラー出演。協力・カロスエンターテイメント

【女医ドル】 めざせ!ピンク色の歯茎

若い頃はピンク色だった歯茎の色が最近黒ずんできた。歯と歯茎の境目部分がなんだか黒くなってきた。歯茎の色が気になって自然に笑えない。こんな風に感じられている方は意外に多いのではないでしょうか。

 今回は歯茎の黒ずみの原因と対策、治療についてお話しさせていただきます。

 まず原因ですが、

 (1)メラニン色素沈着

 お肌と同様に、歯茎へメラニン色素が沈着すると歯茎全体が黒ずんでみえます。

 (2)喫煙

 たばこに含まれるタールによる黒ずみ。また、一酸化炭素やニコチンは血管を収縮し血流障害を招くため、歯茎が赤黒く見えます。

 (3)長年の差し歯やかぶせ物(メタルタトゥー)

 かぶせ物の土台で使用される保険適用の金属は、どうしても酸化、腐食しやすいため、長期間の使用により銀合金の成分が溶出し歯茎に蓄積されてしまいます。かぶせ物自体に金属が使用されている場合も同様です。

また、かぶせ物の内側に使用されている金属が透けてみえてしまうことにより、歯と歯茎の境目部分が黒ずんでみえることもあります。

 (4)歯周病

 歯周病の症状が進行すると、はれて赤みを帯びていた歯茎が次第に黒ずんでみえてきます。

 1度黒ずんでしまった歯茎は自然には元へは戻りません。

 原因が(1)、(2)の場合、レーザー治療や専用のお薬(フェノール液など)の塗布治療により黒ずみを解消することができます(ガムピーリング)。

 喫煙が原因の場合は同時に、喫煙を控えていただくことも大切です。

 (3)のメタルタトゥーが原因の場合、使用されている金属が原因となるため、一般的にはセラミックなどのかぶせ物に交換することにより黒ずみの悪化を防ぐことができます。

 (4)の歯周病が原因の場合は、まずはやはり歯周病治療が最優先となります。

 歯茎の黒ずみは、黒ずみの原因を把握した上での適切な治療が必要となります。白い歯と同様、健康的なピンク色の歯茎で、爽やかですてきなお口元を目指しましょう。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル冬の肌を乾燥から守ろう

今年も冬の季節がやってきました。冬は外気の水分量が最も少なくなります。それに加えて、室内では暖房によってより乾燥が進む季節です。空気の乾燥は私たちの肌にどのような影響があるのでしょうか。

 角質の水分量が減ってくると、カサカサと粉をふいたり固くなってきます。こうなると肌のバリア機能も失われ、かゆくて眠れなくなったり、外からの刺激を受けやすくなってきて悪循環になるのです。そこで、冬の乾燥を防ぐためのポイントをまとめてみました。

 (1)まずは部屋の加湿です。暖房の使い過ぎを避け、加湿器を使用したり、洗濯物を室内に干すなどして、部屋の湿度を50-60%に保つことが理想です。

 (2)次に入浴方法の見直しです。皮膚の温度は32-33度ですので、それに近い微温湯(36度-39度)で入浴するのが最適です。熱過ぎるお風呂に長くつかることは皮膚のバリアを壊します。

せっけんやボディーソープは汚れやすい部位以外は毎日使わなくても良いでしょう。ゴシゴシこすらず、綿素材のものや手のひらで優しくなで洗いをしましょう。

そして、入浴後は角質がはがれないように強くタオルでこすらず柔らかく押さえるようにふきます。その後、5分以内に水分を逃さないように保湿剤を塗ります。

 (3)冬は外からの保湿はもちろんのこと、体内にきちんと水分を取り込むことも重要です。そのため日々の水分補給は大切です。コーヒーや紅茶・緑茶などカフェインを含む飲み物は利尿作用が強いため水分補給には適していません。

 (4)冬になると夏のような紫外線対策は怠りがちになっている方が多いのが現状です。しかし冬でも紫外線は肌に届き水分の蒸散を促しているため、冬でも日焼け止めは必要なのです。

 肌の成分の源であるタンパク質・ビタミン・ミネラルなどのバランスの良い食事をとることはもちろんです。こまめな保湿を心がけていてもカサカサ乾燥によるかゆみが強く、さらに湿疹に移行している場合は早めに皮膚科を受診されると良いでしょう。

■田中亜希子(たなか・あきこ) 日本美容外科学会認定専門医。1995年東京大学医学部医学科卒業。
同附属病院産婦人科勤務。98年大手美容外科副院長就任。美容皮膚科部長、診療部長、水戸院長・千葉院長を歴任、新人医師の初期研修を任される。09年あきこクリニック院長に就任。協力・カロスエンターテイメント。

血管年齢、内臓年齢などなど・・・巷にあふれる「○○年齢」。その実態をお教えします!

「血管年齢」や「内臓年齢」など、身体の部位を差す単語に「年齢」がくっついた、「○○年齢」という言葉を良く聞きます。
でも、具体的にどういうものを指すのかよくわからない・・・という人のために、ここでは最近評判になっているいろんな「○○年齢」について紹介しましょう。

◆「血管の老化」を意識するための「血管年齢」

「血管年齢」は心筋梗塞や脳梗塞で死亡する率がとても高い日本人の意識を高めるため、医師や医療機関などによって考えられた用語です。わかりやすくいうと「動脈硬化がどれくらい進んでいるか」を示すものです。

どんな人でも、年を取ると血管が硬く、厚くなってどんどんもろくなっていきます。その「もろさのレベル」が実際の年齢に比べるとどれくらいのレベルまで進行しているか、ごく簡単に判断しようというわけです。

提唱する先生や啓蒙機関によって多少の違いはありますが、実際の測定方法は血液検査などではなく、簡単なセルフチェックのみ。

・胸囲が男性で85cm、女性で90cm以上
・完璧主義でイライラすることが多い
・現在たばこを吸っている

・・・など、いくつかの項目に答えればその個数によってわかる、という仕組みです。「血管年齢が高い人」は、血圧の上昇などのちょっとしたことで脳梗塞や脳出血を起こしやすいということになります。
.
◆老化のメカニズムから生まれた用語、「内臓年齢」

「内臓年齢」は、「命にかかわる疾患予防への意識を高める」というよりは、「日々の食生活への意識を高めて美容や健康に気をつけてもらおう」ということで考えられた用語。

具体的なセルフチェックや数値などはほとんど設けられていないので、今ひとつピンと来ない部分もありますが、内容としては「体内に影響を及ぼす『活性酸素』と『AGES(終末糖化産物)』についてもっと知ろう」という啓蒙活動から生まれた考え方のようです。

「活性酸素」は以前からよく美容雑誌などでも取り上げられていますね。活性酸素はもともと悪者ではなく、体内でウイルスや細菌などを攻撃するために体内で作られる物質なのですが、増えすぎると人間の細胞を攻撃してしまいます。

また、最近よく話題になっているのがもうひとつの「AGES(終末糖化産物)」。これは「タンパク質に糖質がからみついて変性した物質」のことで、最近の研究で人間の老化現象に大きくかかわっていることがわかってきました。

このふたつは肌だけでなく、内臓でも毎日発生して身体に影響を与えています。その存在を知ることで日々の食生活や生活習慣をもっと意識しよう、というわけです。

◆骨と脂肪の構成比率から測定される「体内年齢」

「体内年齢」とは、ある健康機器メーカーが考えた独自の指標です。体重だけでなくその人の脂肪の量や筋肉と骨の量を計算し、「だいたい何歳くらいの人の筋肉量や脂肪量と同じなのか」ということを測定します。
たとえば「30歳で54.8kgの女性」をふたり想定して考えましょう。

(1)体脂肪率15.8%、骨格筋率34.5% 基礎代謝1264キロカロリー
(2)脂肪率31.5%、骨格筋率25.0% 基礎代謝1179キロカロリー

このふたりを比べると、(1)の人の身体の組成は「年齢25歳の平均」とだいたい同じです。いっぽうで(2)の人は、「年齢35歳」の平均に近いのです。つまり、たとえ実年齢が同じでも、身体の構成から見た年齢は10歳も違う、ということがわかるのです。

何かというと女性も男性も体重にばかり振り回されがちですが、「身体の年齢」をまず客観的に把握して、「ダイエット」ではなく「健康増進」に役立てようというわけですね。
.
◆本当に大切なのは「生活習慣を変えるかどうか」

今回紹介したのは3つですが、世の中には他にもまだまだ「○○年齢」という用語が作られています。でも・・・もともとはどれも「毎日の食生活や運動習慣に気をつけてもらおう」ということで作られた用語ですから、実際の生活習慣を変えなければ意味がありません。

あれこれ年齢を調べて落ち込むより、甘いものをちょっと控えて駅の階段の上り下りでもしたほうが、健康にはよっぽどいいのです。

【女医ドルやすらぎの処方箋 オトコの元気術!】加藤博美先生 脳と血液のため「1日1回青魚」

秋も深まり紅葉の美しい季節となってきましたね。

「スポーツの秋」「読書の秋」とも言われますが、何といっても「食欲の秋」。「馬肥ゆる秋」と言われるようにおいしい食べ物が世の中にたくさん出回り、食べ過ぎて太ってしまい心配とお困りの方も多いのではないでしょうか。

 秋の食物の代表格といえば、まず思いつくのは秋刀魚(サンマ)ですね。大根おろしでいただくサンマの塩焼きは最高です。

 今回はおいしくて健康に良い青魚について、なぜ身体に良いのかお話ししたいと思います。サンマに代表される青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸が多く含まれています。

みなさんもEPAやDHAはサプリメントで世の中に普及しているのでご存じなのではないでしょうか。

 EPAやDHAは体内で合成されないため、食事や薬などで外から摂取しなければなりません。

 DHAは脳細胞を活性化する作用があります。EPAには(1)血液をサラサラにして血液を固まりにくくする作用(2)血液中の中性脂肪などの脂質を下げる作用(3)血管の弾力性を保つなどの多彩な作用があります。

 EPAやDHAを多く含む魚はサンマの他に、マイワシ、サバ、マグロ(トロ)、ハマチ、ブリ、カツオなどがあります。

 厚生労働省はEPAやDHAを1日1グラム以上摂取することを推奨しています。簡単な目安として1日に青魚を1尾あるいは1回食べればいいわけです。

 日本人は古来より、知らずと身体に良い魚を多く摂取するという優れた食文化をもっていました。しかし残念ながら近年は食生活の欧米化により、肉を食し魚を食す機会が減少してしまいました。

どうせ食すならばおいしくて身体に良い食品をとり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患のリスクを抑えることを心がけてはいかがですか。

 私たちは1日3回の食事をとりますが、ちょっとした心がけ次第で、健康で快適な生活を送れます。Good food’Sgood healthを合言葉にしましょう。

■加藤博美(かとう・ひろみ) 東邦大学医学部卒、東邦大学医学部大学院修了。
東邦大学大森病院第2内科、東邦大学佐倉病院小児科を経て、加藤医院常勤、2014年10月より院長就任。04年より都内大手企業数社の嘱託産業医として社員の健康管理、メンタルヘルスケアに取り組む。協力・カロスエンターテイメント。

【女医ドル やすらぎの処方箋 オトコの元気術!】吉田聡美先生 歯間のお掃除どうしてますか

皆様は歯ブラシのほか、お口の中のお掃除で普段使用されている用具はありますか。歯ブラシのみでのお掃除の場合、歯垢除去率は約60%程度といわれています。なんと、4割近くも磨き残しがあるのです。

細い糸のデンタルフロスなどの補助的清掃具を正しい方法で用いることにより、歯垢除去率は約80-90%までに上げることが可能です。

 虫歯のほとんどは、歯の側面についたままになっている歯垢や、歯と歯の間に入り込んでしまっている磨き残しが原因となり、歯と歯の間に発症します。そこで、補助的清掃具を使用し歯ブラシでは磨ききれない歯と歯のお掃除がとても大切になってくるのです。

 お掃除用具の1つにデンタルフロスがあります。

 デンタルフロスの使用方法ですが、(1)まず40センチくらいの長さにフロスを切り左右の中指にしっかりと2-3回巻きつけます(2)親指と人さし指で1-2センチの間をあけてピンと張ります(3)歯と歯の間に斜めにスライドさせ前後にゆっくりと動かしながら通し、歯の側面をこするように上下させます。

 フロス使用の際に歯と歯の間の部分にざらつきがあるような感じがする、いつも同じ部分で糸が引っかかったり引っかかる感じがする、糸がほつれてばらけたり、切れたりする。

 こういったことがみられる場合は、初期虫歯や虫歯の可能性があります。また、歯肉に炎症が見られる場合、使用により出血が見られることがあります。

 デンタルフロスの使用は、歯垢除去はもちろん、虫歯や歯周病の早期発見にも役立てることができるのです。

 フロスにはいろいろ種類がありますが、フロス初心者の方には、すべりの良いワックスタイプがオススメです。ワックスのついていないノンワックスタイプは、少し使い方が難しくなりますが、歯垢除去率はアップするので使い慣れている方にはオススメです。

 補助的清掃具としてもう1つ、歯間ブラシがあります。歯間ブラシは、フロスよりも歯垢除去率は少し高いのですが、若い方は歯と歯の隙間が小さくブラシが入らないことも多いです。

ご年配の方や、歯周病などにより隙間が大きくなってしまっている方や、歯が連結されているブリッジや矯正治療でワイヤが使用されている方にオススメしています。

 これらの補助的清掃具は、歯並びやお口の中の状態により、使用方法や注意事項が異なる場合もあるので、まずはクリニックで指導を受けることもオススメいたします。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

中性脂肪を抑え、血液をサラサラにする【DHA】とは

魚に多く含まれるDHA。健康効果が高いことで知られていますが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?

●DHAとは?

DHAは主に魚の脂肪に多く含まれる必須脂肪酸で、正式名称をドコサ・ヘキサエノイック・アシッド(ドコサヘキサエン酸)と言います。

DHAはオメガ3に分類される脂肪酸で、細胞を正しく機能させるために必要な物質です。近年は食の欧米化が進み、一昔前のように魚を食べる機会が減少傾向にありますが、これが現代病とも呼ばれる生活習慣病の増加に繋がっているのではないかと言われています。

その証拠に、積極的に魚を食べる人とそうでない人では、死亡率が変わってくるとの研究報告もあります。厚生労働省による摂取基準では、DHA+EPAを1000mg/日以上摂ることが望ましいとされています。

●中性脂肪を抑え血液をサラサラにするDHA

DHAには赤血球などの血液中の成分を柔らかくし、血管内に流れる血液の通りをスムーズにする働きがあります。つまり、血液をサラサラにする作用があるということです。

また、動脈硬化の原因にもなる悪玉コレステロールの増加を抑え、血管のつまりを予防する働きもあります。さらに、肝臓で中性脂肪がつくられるのを阻害したり、肝臓でつくられた中性脂肪が血液中に分泌されるのを抑制する作用もあります。これにより、中性脂肪の数値を下げる効果が期待できるというわけです。

●EPA+DHAで相乗効果が狙える

DHAは赤血球に働きかける作用を持ち、EPAは血小板に働きかける性質を持ちます。つまり、この2つの物質は、共に血管と血液の健康を保つのに非常に優れた効果を発揮すると言えるのです。

EPAとDHAを一緒に摂取すると、血液をサラサラにして流れを良くするだけでなく、血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる効果も期待できます。よって、メタボリックシンドロームや動脈硬化などの生活習慣病の改善にも役立つのです。

EPAとDHAは、共に青魚に多く含まれている必須脂肪酸なので、魚を食べるだけでこの2つの成分を同時に摂取することができます。敬遠されがちな魚ですが、健康には欠かせない食材ということを認識し、意識的に摂取するようにしましょう。

【女医ドル】抵抗感ある医者、ない医者★安川佳美先生・腹腔鏡手術(後編)

 患者をあまり傷つけない低侵襲(しんしゅう)を最大の売りに、近年めざましい進化を遂げる、腹腔(ふくくう)鏡(ラパロ)手術。一方で、長時間手術や高リスクの患者には向かない面もあることは、前回述べたとおりです。

 年配の外科医のなかには、腹腔鏡手術には目もくれず、あくまで開腹手術を好む先生もいます。彼らの根底にあるのはおそらく、「自分の目で見ないとわからない」「手術は短時間で終わる方がいいに決まっている」という非常に外科医らしい価値観で、それも一理あると思います。

 とくに一般外科では、多臓器を相手にする手術。例えば、膵頭十二指腸切除術(膵、十二指腸、小腸/胃の切除)とその吻合(ふんごう)を含むものですね。

それと切除範囲を正確に見きわめたい手術。例えば、腸が首締め状態になり血が流れなくなる絞扼(こうやく)性イレウス(腸閉塞)です。これらにおいて、自らの目で直視したい、自らの手に臓器を収めながら切りたい場面も、まだまだ多いように感じます。

 月並みな結論にはなりますが、それぞれの長所と短所をしっかり把握し、症例に応じて適応を検討すること。それを踏まえたうえで、原則は患者とその家族の意向を尊重することが、これからの外科医にとって大切なのではないかなと思っています。

 私も、まだまだ手元はおぼつかないものの、腹腔鏡手術は嫌いじゃありません。どうしても目線が下に向き、のぞき込むような体勢が多い開腹手術とくらべると、正面の画像を見ながら手を動かせるので、術者の首や肩にもやさしい気がします。

 ちなみにそんな私も含め、現代っ子は総じて腹腔鏡への抵抗感は薄いようです。幼少期からリアルな画像ツールとともに生きてきて、ゲームなどにも慣れ親しんできたことで、手元の動きと目の前の動画とを、自然にリンクさせやすいのかもしれません。

 先日、当院で、近隣の高校生を対象としたユースセミナーが開催され、わが外科ではいくつかのブロックに分かれて、手術手技を体験してもらいました。

腹腔鏡のシミュレーションコーナーもあったのですが、当然悪戦苦闘する子たちがいる一方で、気味の悪いほど飲み込みの早い子も毎年一定数見受けられ、驚かされています。

■安川佳美(やすかわ・よしみ) 1987年北海道稚内市生まれ。2011年3月東京大学医学部医学科卒業。同年4月より医師臨床研修開始。13年7月より、多摩総合医療センター外科に赴任。東大在学中に書き下ろした「東大脳の作り方」はベストセラー。その他著書に「東大医学部」「東大病院研修医」がある。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】ブームの影に潜む“弊害” ★安川佳美先生・腹腔鏡手術(前編)

腹腔(ふくくう)鏡=ラパロ手術とは、おなかを大きく開けることをせず、腹壁の何カ所かに最大数センチ程度の創を3-5カ所おき、そこからカメラや器具(マジックハンド状で先端の形状が用途によりいろいろある)を挿入し、カメラの映像を見ながら行う手術です。

 近年、多くの施設で腹腔鏡手術が普及し、デバイスもどんどん進化しています。私が勤務する多摩総合医療センター外科も例外でなく、腹腔鏡手術がとりわけ盛んなことで有名です。

胃がん、大腸がん、肝臓がんは9割以上腹腔鏡でやっていますし、食道がんも胸腔鏡と腹腔鏡を併用して行っています。急性虫垂炎や鼠径(そけい)ヘルニアの手術も、ほぼ腹腔鏡が選択されています。

 腹腔鏡手術の最大の強みは、何といっても低侵襲(身体への負担が少ない)で術後の回復が早いことです。たいていの患者が、翌日には自力で歩いています。もちろん、傷跡が目立たないという整容面でのメリットも大きいでしょう。

 とはいえ、まだまだ開腹手術に劣る点もあります。まず、手術の長時間化。操作自体に相応の習熟が必要であり、同じ術式の開腹手術とくらべると、プラス1-2時間は長くかかってしまいます。

 さらに腹腔鏡手術は、腹腔内の癒着に弱い面もあります。やはり開腹にくらべて視野が圧倒的に悪いため、腸管や脂肪組織が腹壁にべったりくっついていたりすると、もはや手も足も出ません。

高度な癒着に果敢に立ち向かっていっても、不十分な視野で出血がかさんで、やむなく開腹に移行…といったケースもあります。

 したがって、全身麻酔そのものが大きなリスクとなるような、高齢患者や手術時間を極力短縮したい心肺機能の悪い患者、何度も手術をしていて、癒着が進んでいそうな患者さんでは、開腹手術が選ばれる傾向にあります。

当院の外科で腹腔鏡を選択しない1割の症例は、大多数がこういった患者さんです。

 若手外科医にとっては、開腹手術ができる貴重な機会となるわけですが、それが上記のごとく難しい症例ぞろいというのは、ある意味ラパロブームの弊害かもしれません。

 ■安川佳美(やすかわ・よしみ) 1987年北海道稚内市生まれ。2011年3月東京大学医学部医学科卒業。同年4月より医師臨床研修開始。13年7月より、多摩総合医療センター外科に赴任。

東大在学中に書き下ろした「東大脳の作り方」はベストセラー。その他著書に「東大医学部」「東大病院研修医」がある。(株)カロスエンターテイメント所属。

「低気圧」で血管がボロボロに?

最初はなんとなくからだがだるい、風邪のような症状だった。でも、少し我慢すれば数日でおさまるので病院に行くほどではないといつも思っていた。

 埼玉に住む主婦の吉野緑さん(仮名・35歳)は、ここ数年、季節の変わり目になると決まって体調を崩していた。

病院にかかることなくやり過ごしていたのだが、今年はからだのだるさに加え、頭痛や左耳が詰まって聞こえにくいなどの症状が起こった。さすがに心配に思った吉野さんは、近所の耳鼻科を受診した。

「耳に異常はない。たぶん低気圧のせいだろう」

 医師は気圧の変化による自律神経の乱れだと診断を下した。言われてみれば、不調を感じるのは、いつも台風が日本に近づいているときだったような気がする。

「台風が通過した翌朝には、耳の詰まり感も消えました」 

 と吉野さん。

 そもそも気圧とは何だろう。「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で天気を解説する蓬莱(ほうらい)大介気象予報士に聞いてみた。

「気圧というのは空気が地面を押す力のことで、ヘクトパスカル(hPa)という単位で示されます。周囲より気圧が高くなっている地域を高気圧、周囲より気圧の低いエリアを低気圧と呼んでいます。

一般的には高気圧だと晴れ、低気圧だと曇りや雨になることが多く、台風シーズンである9月や天気が周期的に変わる10月は特に気圧変化の大きい時期です」

 耳の疾患に詳しい茅ケ崎中央病院副院長の石田克紀医師によると、「風邪の症状を訴えて内科にかかった結果、自律神経の乱れだと診断され、その後に耳鼻科を訪れる患者も少なくないようです」とのこと。

 では、はたして気圧と自律神経にはどんな因果関係があるのだろうか。

「気圧が体調に影響することは珍しくありません。聞こえにくさなど耳の症状やめまい、鼻水などを訴える人もいます。そういう患者さんには検査をして耳に異常がないことを確認し、症状がつらい場合は、症状を和らげる薬を処方することもあります」(石田医師)

 気圧の変化で自律神経が乱れて不調が出ている場合、天気の回復とともに自然と治ってしまうことがほとんどだ。そのため、病院に行かず放置してしまうことも多い。

しかし「低気圧で不調が現れる」=「自律神経が乱れやすい状態にある」ということ。ほうっておくと胃炎、過敏性腸症候群、メニエール病やうつ病など重い病気を引き起こすリスクとなる。

 石田医師によると、人は気圧の変化を中耳、内耳で感じ取るのだという。

「飛行機で離陸、着陸する際に耳がキーンとするのは、急激な気圧変化があるためです。低気圧のときは、急に気温が下がったり、強い風が吹いたりするので、気圧だけでなく、そうした気候の変化すべてが自律神経のバランスを乱す要因となるのでしょう」(同)

 自律神経は自分の意思とは関係なく、脳や外部からの刺激や情報に反応して、内臓や血管などの機能をコントロールする。そして正反対の働きをする、交感神経と副交感神経という二つの自律神経がバランスよく働くことで、人間の健康は維持されている。

「交感神経が優位になるとからだは活発になり、副交感神経が優位になるとリラックスした状態になります。しかし自律神経は非常にデリケートで、ほんのちょっとした変化やストレスで影響を受け、バランスが乱れてしまうのです」

 と自律神経に詳しい順天堂大学教授の小林弘幸医師は話す。

「最も心身の状態がいいのは、交感神経も副交感神経も活発に働いている状態です。

逆に最も悪いのが、両方の神経とも働きが悪い状態。低気圧になると自律神経の働きが乱れるのは、交感神経と副交感神経の両方の働きが悪くなる、もしくは交感神経が活発に働き副交感神経の働きが極端に悪くなるためです」

 交感神経は血管を縮め、副交感神経は血管を緩める作用がある。自律神経のバランスが整っているときは、血管の縮みと緩みがリズミカルに繰り返されるため、血流がスムーズになる。しかし低気圧の影響を受けて、両者の働きが悪くなると、たちまち血流が悪くなってしまうというわけだ。

「血管の縮みが進みすぎて血流が悪くなるだけでなく、血管の内側にある細胞をも傷め、血管がボロボロになる心配があります」(小林医師)

その食生活、大丈夫?:女医ドル やすらぎの処方箋 オトコの元気術!

外科で扱う疾患のなかには、前回紹介した虫垂炎のように、これといった要因がなく、ある程度偶発的に起こるものもあれば、心がけしだいで発症リスクを下げられる疾患もあります。

消化器領域において、食生活がかなり密接に関与してくることは、想像に難くありません。

 まず年齢とともに増えてくるのが、いわゆる生活習慣病の類い。その代表格に動脈硬化がありますが、肉や揚げ物の過剰摂取は血中コレステロールを上昇させ、動脈硬化を進行させます。

その結果、血管内に形成されたプラーク(かたまり)が血流に乗って飛ぶと、心筋梗塞や脳梗塞の発症につながっていきます。

 加齢に伴う血管老化は避けられないので、生活習慣の質がこれらのリスクを左右してくるわけです。さらに、高カロリーの食生活を続けて肥満になると、血糖を下げるインスリンとよばれるホルモンへの反応が鈍くなり、糖尿病の引き金にもなります。

 次に悪性腫瘍(がん)。大腸がんについては遺伝的因子の関与もあるものの、高コレステロール・繊維不足の現代的な食生活は、リスクを上げるといわれています。また過剰な飲酒は、肝炎や肝硬変といった肝臓への悪影響が有名ですが、食道がんのリスクファクターでもあります。

 最後に、夜食を食べてすぐに寝てしまう人は、逆流性食道炎に要注意です。

逆流性食道炎とは、胃の中にとどまった食物残渣(ざんさ)が胃酸とともに逆流して、食道に炎症を起こす疾患。満腹の状態で寝ることをくり返していると、食道と胃の境目にある、逆流を防ぐ筋肉の働きが悪くなっていき、逆流しやすくなるのです。

 2次予防(早期発見のための定期検診など)も大事だけれど、それ以前の1次予防としての生活習慣改善こそ重要です。

とはいえ私自身も、夕方までの手術を終えるやいなやカツ丼をかっ込み、野菜ジュースでなんとなく帳尻を合わせた気になり、帰宅も遅いためカップラーメンでおなかを満たして即就寝…と、医者の不養生としか言いようのない食生活。このコラムの説得力のためにも、少しは節制しようと思います。

 ■安川佳美(やすかわ・よしみ) 1987年北海道稚内市生まれ。
2011年3月東京大学医学部医学科卒業。同年4月より医師臨床研修開始。13年7月より、多摩総合医療センター外科に赴任。東大在学中に書き下ろした「東大脳の作り方」はベストセラー。その他著書に「東大医学部」「東大病院研修医」がある。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】“歯”の金属アレルギー増えています 吉田聡美先生 

今回は歯科治療で使用される金属についてのお話です。お口の中に装着している入れ歯や金属の詰めもの、かぶせものなど、歯科治療で使用される金属によるアレルギーの報告が、近年増加してきています。

 金属アレルギーは、金属がイオンとなって溶け出し、体内のタンパク質と結合し、アレルゲンとなることで引き起こされます。歯科治療用金属では主に、水銀、ニッケル、コバルト、パラジウム、クロムがアレルゲンとなり問題を引き起こすといわれています。

 これらが原因となり、扁平(へんぺい)苔癬(たいせん)や掌蹠(しょうせき)膿疱症、舌炎、口内炎、歯肉炎などを引き起こします。

 また、金属イオンが血流によって全身に運ばれると、全身性のアレルギー性皮膚炎を起こすこともあります。

 特にアマルガムは水銀やスズなどの重金属を含んでおり、神経毒性が強く、アレルギーの他、不眠や頭痛、肩こりなど、さまざまな症状を引き起こすといわれています。重金属が体内に蓄積するとホルモンバランスの乱れや免疫力低下の原因となることも指摘されています。

 これらアレルギーなどの症状を起こしにくい金属としては、金、白金などがあげられます。そして、インプラント治療などで用いられるチタンも、アレルギーを起こしにくい金属の1つです。

 歯科治療を受けて以来、なんだか体調が優れない。お口の中に、治りにくい口内炎や何らかのトラブル、または皮膚トラブルがある-などの症状がみられ、それが歯科用金属が原因とされる場合は、外用薬や内服薬では治癒しないため、

お口の中の原因となる金属を除去し、別種の金属や陶材に置きかえる治療が必要となります。金属アレルギーを心配される方はパッチテストなど、1度しっかりとした検査をすることをお勧めします。

 また、金属を一切使用しない治療も可能です。アレルギーを心配される方や、これから新たに歯科治療をされる方で、どのような材料を選択したらいいかお悩みの方は、一度ご相談ください。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】ダイエットは食生活を見直し食べる順番に注意

薄着になり、男性も女性も体形が気になる季節ですね。とはいえ、特定の食品ばかりを食べたり利尿剤などを乱用する無謀なダイエットは、リバウンドをしやすいばかりか、あなたの健康も損ないかねません。

成人男性でメタボリックシンドロームが強く疑われるのは全体の2割程度といわれますが、50代以上では実に半数近くがメタボリックシンドローム予備軍であるといわれます。

 肥満度を示す指標としてBMI(Body Mass Index=ボディーマスインデックス)があります。これは世界中で用いられている指標であり、体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったものです。

例えば身長170センチ、体重70キロの方であれば、BMIは70÷1・7÷1・7で24・2となります。日本肥満学会の定義では、BMI18・5未満を「低体重」、18・5以上25未満を「普通体重」、25以上を「肥満」としています。

 特にBMI22は統計学的に最も健康寿命が長く、理想的な「標準体重」と呼ばれています(見ため的には中肉中背より少しふくよか、といった感じでしょうか…)。

 BMIの計算をして減量が必要だとお気づきになられた方は、まずできることから始めましょう。意識してエレベーターを避けて階段にしてみたり、間食を減らしてみたり。毎日体重を測ったり、食べた物を記録することもおすすめです。

 今は便利な世の中でインターネットを使えば各食品のカロリーも分かるので、おおざっぱに自身の摂取カロリーを計算すれば、より効果的です。ご自身の食生活を見直すきっかけになりますから。

 さらに、食べる順にも注意しましょう。初めに食物繊維の豊富な野菜を食べ、消化を促す汁物を飲み、肉・魚などのメーン料理やご飯・パンなどの炭水化物は後回しにすれば吸収を抑えられます。

後は、気長に! 人間の体には恒常性といって、一定の状態を維持しようとする働きがあるのですぐに体重が減らなくて当然。月単位で結果が出るのを待ちましょう。

■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年 大阪市立大学医学部卒業。同年大阪府内の総合病院で初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。「ミセスマートTV」(テレビ埼玉ほか)など、メディアにも出演。協力・(株)カロスエンターテイメント

遺伝? 性格? Rh? 意外と知らない血液型トリビア

血液検査はどのようにするかご存知ですか? 当然ですが、採血して顕微鏡で覗けば、「ムム、これはB型の血液だな!」とわかるわけではありません。

 体中に酸素を運ぶための赤血球の型は一種類ではありません。輸血が必要な場合に型を合わせるためにも、自分の血液型を正しく知っておくことが大切です。

 今最もメジャーなABO式血液型の分類法が発見されたのは1900年のこと。Landsteiner博士が、ヒトの赤血球と、血液の液体部分である血清を使い、赤血球が集まって塊をつくるかどうかで4つの型に分ける分類法を見つけました(当時はA、B、「C」、ABの4つに分類されていました)。

 赤血球の表面には、A型抗原とB型抗原があります。液体部分の血清には抗A抗体と抗B抗体があります。

ABO式血液型の血液型判定試験は、「おもて試験」と「うら試験」の2つを行います。おもて試験は赤血球の状態、うら試験は血清状態を見る検査です。整理すると、以下のような分類となります。

・A型の血球・抗B抗体の血清→A型血液型
・B型の血球・抗A抗体の血清→B型血液型
・O型の血球・抗A抗体と抗B抗体の血清→O型血液型
・AB型の血球・血清に抗体なし→AB型血液型

■血液型と遺伝/日本人に多い血液型は?

 血液型は第9番目の染色体に情報があり、親子で遺伝します。血液を決める遺伝子は、父親から1つ、母親から1つで、2つ持っていることになります。

 A型、B型の遺伝子はO型の遺伝子より優性に出てくるため、A型とO型の遺伝子があったときにはA型、B型とO型の遺伝子があったときにはB型になります。A型の遺伝子とB型の遺伝子は優劣がなく、A型とB型の遺伝子があったときにはAB型になります。O型の遺伝子しかない場合はO型です。

 日本人の場合、A型:O型:B型:AB型の順番に多く、比率は4:3:2:1と言われています。

■乳児の血液型がわからないのはなぜ?

 血液中のA型やB型に対する抗体は、IgMと呼ばれる免疫グロブリンというものです。IgMは生まれてから作られるため、新生児や生後6カ月程度までの乳児では、血清中に抗A抗体も抗B抗体もありません。

したがってこの時期には、ABO型血液型を調べる上での「うら試験」ができません。おもて試験はできるもののダブルチェックができないため、生まれたときに調べた血液型が1歳に調べると変わってしまうことがあります。

子どもの血液型を調べてくださいと言われますが、1歳までの血液型測定は、輸血などの緊急時を除けば避けた方がいいでしょう。

 ちなみに、輸血時には血液型以外に輸血の血液が合うかどうかマッチテストをします。輸血の血液と患者の血液を少量混ぜて、血が溶ける溶血や血が固まる凝固が起こらないどうかを輸血前にチェックします。

■Rh式血液型/たまに聞く「Rhマイナス」とは?

 上記のABO式血液型に加え、1940年にLandsteiner博士とWiener博士が、アカゲザル(Macacus rhesus)の赤血球に対する抗体がヒトの赤血球に反応することを発見しました。

アカゲサルの英語名の一部から「Rh式血液型」と呼ばれています。Rh式血液型は第1染色体にあって、陽性か陰性しかありません。Rh式血液型が陽性の人は日本人では99.5%で、残り0.5%がRh式血液型が陰性です。

Rh陰性の人に、Rh陽性の血液を輸血すると、血液の固まりができてしまったり、赤血球が壊れてしまう溶血が起きたりします。そのため、血液型はABO型だけでなく、Rh式も検査する必要があります。

 血液型にはその他にもP式、MNSs式などがありますが、ABO型とRh式が重要です。

■血液型占いに信憑性はある?

 血液型占いや血液型による性格の傾向は、残念ながら医学的には根拠がありません。しかし根拠がないとはいえ、血液型による違いや傾向についての報告が多くあるのも事実です。たとえば、O型の人は蚊に刺されやすいのですが、理由は不明です。

 そして、ヒトの性格は遺伝と環境で形成されます。早期に血液型が判ると、「この子はA型だから神経質」と家族や周りが思い込んでしまい、そのような接し方や刷り込みをしてしまう可能性はあります。そのような環境で育つといわゆる「A型らしい性格」になる傾向があるのかもしれません。

また、O型どうしの夫婦ならO型の子どもしか生まれないため、遺伝子的にも子はより親に似てくる傾向があります。したがってO型の性格は共通する部分があるのかもしれません。

 血液型は遺伝するので、一部は性格に重要な遺伝子も遺伝するかもしれません。多くの場合、子は親と同じような血液型が生まれる可能性が高いので、その意味では遺伝するのかもしれません。

 同様に、占いには暗示効果もあります。10のうち1だけ思い当たることがあると、全体的に当たっているのように感じます。血液型占いは、当たるも八卦、当たらぬも八卦。どう信じて、自分をいかに生かすかが大事です。

 ともあれ、自分の血液型をしっかり把握しておくことは重要です。機会があれば調べておくと良いでしょう。

遺伝? 性格? Rh? 意外と知らない血液型トリビア

血液検査はどのようにするかご存知ですか? 当然ですが、採血して顕微鏡で覗けば、「ムム、これはB型の血液だな!」とわかるわけではありません。

 体中に酸素を運ぶための赤血球の型は一種類ではありません。輸血が必要な場合に型を合わせるためにも、自分の血液型を正しく知っておくことが大切です。

 今最もメジャーなABO式血液型の分類法が発見されたのは1900年のこと。Landsteiner博士が、ヒトの赤血球と、血液の液体部分である血清を使い、赤血球が集まって塊をつくるかどうかで4つの型に分ける分類法を見つけました(当時はA、B、「C」、ABの4つに分類されていました)。

 赤血球の表面には、A型抗原とB型抗原があります。液体部分の血清には抗A抗体と抗B抗体があります。

ABO式血液型の血液型判定試験は、「おもて試験」と「うら試験」の2つを行います。おもて試験は赤血球の状態、うら試験は血清状態を見る検査です。整理すると、以下のような分類となります。

・A型の血球・抗B抗体の血清→A型血液型
・B型の血球・抗A抗体の血清→B型血液型
・O型の血球・抗A抗体と抗B抗体の血清→O型血液型
・AB型の血球・血清に抗体なし→AB型血液型

■血液型と遺伝/日本人に多い血液型は?

 血液型は第9番目の染色体に情報があり、親子で遺伝します。血液を決める遺伝子は、父親から1つ、母親から1つで、2つ持っていることになります。

 A型、B型の遺伝子はO型の遺伝子より優性に出てくるため、A型とO型の遺伝子があったときにはA型、B型とO型の遺伝子があったときにはB型になります。A型の遺伝子とB型の遺伝子は優劣がなく、A型とB型の遺伝子があったときにはAB型になります。O型の遺伝子しかない場合はO型です。

 日本人の場合、A型:O型:B型:AB型の順番に多く、比率は4:3:2:1と言われています。

■乳児の血液型がわからないのはなぜ?

 血液中のA型やB型に対する抗体は、IgMと呼ばれる免疫グロブリンというものです。IgMは生まれてから作られるため、新生児や生後6カ月程度までの乳児では、血清中に抗A抗体も抗B抗体もありません。

したがってこの時期には、ABO型血液型を調べる上での「うら試験」ができません。おもて試験はできるもののダブルチェックができないため、生まれたときに調べた血液型が1歳に調べると変わってしまうことがあります。

子どもの血液型を調べてくださいと言われますが、1歳までの血液型測定は、輸血などの緊急時を除けば避けた方がいいでしょう。

 ちなみに、輸血時には血液型以外に輸血の血液が合うかどうかマッチテストをします。輸血の血液と患者の血液を少量混ぜて、血が溶ける溶血や血が固まる凝固が起こらないどうかを輸血前にチェックします。

■Rh式血液型/たまに聞く「Rhマイナス」とは?

 上記のABO式血液型に加え、1940年にLandsteiner博士とWiener博士が、アカゲザル(Macacus rhesus)の赤血球に対する抗体がヒトの赤血球に反応することを発見しました。

アカゲサルの英語名の一部から「Rh式血液型」と呼ばれています。Rh式血液型は第1染色体にあって、陽性か陰性しかありません。Rh式血液型が陽性の人は日本人では99.5%で、残り0.5%がRh式血液型が陰性です。

Rh陰性の人に、Rh陽性の血液を輸血すると、血液の固まりができてしまったり、赤血球が壊れてしまう溶血が起きたりします。そのため、血液型はABO型だけでなく、Rh式も検査する必要があります。

 血液型にはその他にもP式、MNSs式などがありますが、ABO型とRh式が重要です。

■血液型占いに信憑性はある?

 血液型占いや血液型による性格の傾向は、残念ながら医学的には根拠がありません。しかし根拠がないとはいえ、血液型による違いや傾向についての報告が多くあるのも事実です。たとえば、O型の人は蚊に刺されやすいのですが、理由は不明です。

 そして、ヒトの性格は遺伝と環境で形成されます。早期に血液型が判ると、「この子はA型だから神経質」と家族や周りが思い込んでしまい、そのような接し方や刷り込みをしてしまう可能性はあります。そのような環境で育つといわゆる「A型らしい性格」になる傾向があるのかもしれません。

また、O型どうしの夫婦ならO型の子どもしか生まれないため、遺伝子的にも子はより親に似てくる傾向があります。したがってO型の性格は共通する部分があるのかもしれません。

 血液型は遺伝するので、一部は性格に重要な遺伝子も遺伝するかもしれません。多くの場合、子は親と同じような血液型が生まれる可能性が高いので、その意味では遺伝するのかもしれません。

 同様に、占いには暗示効果もあります。10のうち1だけ思い当たることがあると、全体的に当たっているのように感じます。血液型占いは、当たるも八卦、当たらぬも八卦。どう信じて、自分をいかに生かすかが大事です。

 ともあれ、自分の血液型をしっかり把握しておくことは重要です。機会があれば調べておくと良いでしょう。

【女医ドル】散らすか切るか、それが問題だ 盲腸よもやま話(下)

女医ドル やすらぎの処方箋 オトコの元気術!

めでたく盲腸と診断がついたとして、次は治療方針です。大ざっぱに言えば、手術するのか、しないのか。手術しない場合は、絶食管理下で、抗生物質の点滴での「保存的加療」となります。俗に言う“散らす”というやつです。

 治療法を選択する際に決め手となるのは、重症度や発症時期など。腹膜炎の所見が強い症例では、同日中の緊急手術を考慮します。

逆にそれほど重症感がない症例や、症状が出てすぐに受診したケースでは、意外に抗生剤があっさり効き、手術せずにすむことがあります。

 判断に迷うのは、発症からの期間が長いケースです。というのも、進行しきった虫垂炎の場合、しばしば周囲の腸管(回腸や盲腸)に炎症を波及しており、術中所見によっては、その腸管まで切除してこなければなりません。

さらに、炎症が起こってからの時間経過のなかで、おなかのなかでは癒着がどんどん進み、それだけ手術の難易度が上がります。こうなってくると、手術によるベネフィット(効果)よりも、リスクの方を無視できなくなってきます。

 私自身も、そういった症例を何度か経験しました。発症2週間の女性患者で、炎症は右卵巣にまでおよび、痛みも強く熱は40度。こ

れはさすがにオペだろうと思いましたが、上級医の「これは相当大変な手術になりそうだから、全身状態が許すなら、まず抗生剤を投与して様子を見てから手術するほうがいい」との助言により、保存的加療(人体を傷つけない治療)を開始しました。

 翌日にはあっけないほどみるみる解熱し、腹痛もすみやかに消失。1度退院してから、2カ月後以降に手術を調整する運びとなりました。「手術しない勇気」を学べるのも、虫垂炎ならではかもしれません。

 まさに、たかが虫垂炎、されど虫垂炎。みなさんには、みぞおちや右の下っ腹が痛くなったら、ギリギリまで我慢せず、早めに近くの病院や救急外来を受診することをおすすめします。それが、われわれ外科医の苦悩を少しばかり減らすことにもなるんです。

 ■安川佳美(やすかわ・よしみ) 1987年北海道稚内市生まれ。2011年3月東京大学医学部医学科卒業。同年4月より医師臨床研修開始。13年7月より、多摩総合医療センター外科に赴任。東大在学中に書き下ろした「東大脳の作り方」はベストセラー。その他著書に「東大医学部」「東大病院研修医」がある。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】世界が注目する“マッケンジー法”とは?ゴルフ腰痛対策(下)  

週に引き続いて、ゴルフに役立つ腰痛対策をお送りします。

 腰痛の原因の一つは長時間の良くない姿勢です。前回は車で遠出するときや、草むしりなど前かがみの姿勢が続くときには、途中で休んで腰を伸ばしましょう-とお伝えいたしました。

 それだけならもうやってるよ、もっと積極的にできる体操はないの? そんな声にお応えすべく、今日は数ある腰痛体操のうちの一つであるマッケンジー法をご紹介いたします。

 マッケンジー法とは1950年代にニュージーランドのロビン・マッケンジー氏が提唱した理論で、腰痛を自分自身の力で改善することを特徴としています。

腰を前屈させる腰痛体操が主流の中、腰をそらす動きを取り入れ、正しい姿勢をとれるようにします。この理論は腰痛の新しい治療法の一つとして世界中で注目されています。

 腰をそらすと背骨の関節に負担をかけるのでは? と思われる方や、腰を痛めたらまず腹筋を鍛えて…とお考えの方も多いと思います。

 しかし、前に述べたとおり、長年腰痛に悩む方は、背中を丸めた前かがみの姿勢や、長時間座っていたりすることなどが引き金となって腰を痛めていることが多いのです。

 日常的に腰を伸ばした良い姿勢をとることは、むしろ腰痛予防に効果的なのです。

 腰の体操の具体的な内容は曲げる・そらすなどがありますが、中でも一番多くの患者さんに効果を発揮する「そらす体操」をご紹介します。

 まず床で1分ほどうつぶせになってみましょう。

 これがクリアできた方は次にまっすぐ立ち、腰をしっかりそらします=写真。

 そして、また元に戻します。

 この動作は1回につき5~10回、1日に3~5セット行います。もし体操中に強い痛みが出たり、しびれが悪化したり、今までなかった症状が新たに出現した場合は中止して、最寄りの専門家にご相談ください。

詳しくは、「国際マッケンジー協会日本支部」で検索していただき、HPをごらんください。

■もりわき・みさ 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医・指導責任者。医療法人祐生会みどりヶ丘病院(大阪府高槻市)リハビリテーション科医長。腰痛で受診されたい方は当院へ。

【女医ドル やすらぎの処方箋 オトコの元気術!】過度の飲酒は肝臓を蝕む 週2日の休肝日を

「私はお酒をよく飲むのですが、麻酔がかかりにくいでしょうか」という質問をたびたび受けます。

 結論から言うと、普通そんなことありません。ただし過度な飲酒で肝硬変になってしまった場合、逆に麻酔薬がなかなか代謝されず、麻酔からすぐに覚めない…ということならありえます。

 アルコールは飲みすぎるとさまざまな臓器に悪影響を与えますが、特に肝臓は最も高頻度に重篤な病態に陥るといわれます。過度の飲酒は肝臓を段階的にむしばんでいきます。まずなるのが脂肪肝。

エコー検査で簡単に診断できます。肥満や糖尿病による脂肪肝も増えていますが、飲酒が原因の場合は断酒もしくは節酒で改善が見られます。

 つまり、この段階で気をつければ、元の健康な肝臓に戻れるということです。それができず脂肪肝の状態でさらに飲みすぎてしまうと、アルコール性肝炎という状態になります。腹痛や発熱を伴い、重篤化することがあります。

この時点でアルコール依存症になってしまっている人がほとんどなので、精神科医師の治療が必要です。

 そしてアルコール性肝臓病の最終段階が肝硬変です(肝硬変はウイルス性肝炎や自己免疫疾患でも起こりますが、今回はアルコール性に話を絞ります)。毎日日本酒7合を15年飲み続ければ、約半数が肝硬変になるといわれます。

かなりの量でしょう? なので飲酒が麻酔に影響を与えることはごくまれです。

 ここで厚生労働省の「健康日本21」というガイドラインに示されている、健康を守る適度な飲酒について紹介します。そこには「1日あたり純アルコールで約20グラム」と定義されています。

ビールで言うとロング缶(500ミリリットル)1本、日本酒なら1合、缶チューハイなら1・5本といったところですね。

 飲酒後に顔が真っ赤になる方はアルコールの分解が遅いので、これより減量してください。週2日程度の休肝日も作りましょう。

 ちなみに私もビールが大好き。平日はたまの発泡酒で我慢して、週末のビールを楽しみに毎日お仕事がんばっています。

 ■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年 大阪市立大学医学部卒業。同年大阪府内の総合病院で初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。趣味は旅行、ゴルフ。(株)カロスエンターテイメント協力。

【女医ドル】私が外科医になった理由は「命を預かっている自覚」

私が医者になった理由は、たまたま試験勉強が得意だったからです。自分の適性もわからず、将来やりたいことも特になく、「選択肢の幅を狭めない」ことを優先した結果が、東大医学部でした。

 入学してからは、「積極的に医者になりたくない理由が見つからない、それ以外に進みたい道があるわけでもない」ことを盾に、ずるずると6年間を過ごし、24歳で研修医となりました。

 研修医2年間を終えると、多くの場合は3年目からそれぞれが専門を選び、各診療科のスタッフとして働いていくことになります。私は、一般外科に進む決断をしました。

一口に外科といっても、上部消化管(食道・胃)、下部消化管(大腸)、肝胆膵、呼吸器、乳腺など、臓器別に細分化されており、どの外科に進むかは、あと1-2年後に決めることになっています。

 体力的にも精神的にもハードすぎるあまり、すっかり人気が落ち、人手不足にあえいでいる一般外科。必然的に、女性医師がもっとも少ない科のひとつでもあります。このいばらの道を進む決断をした理由について、お話ししてみたいと思います。

 数ある診療科のなかには、「基本的には死なない病気」を診ることを常とする科も多く存在します。つまり、「もともとある程度元気な人を、より健康的にしてあげる」のがゴールとなります。

 もちろんどんな患者にも急変のリスクはあるわけで、どんな医師も、「命を預かっている自覚」を失ってはなりません。でも、日常的にそういった恐怖と隣り合わせでやっているかというと、毎日誰かのおなかを切って、臓器を切り刻んでいる外科医は、やはり特殊だと思います。

 それぞれの科に、それぞれのやりがいがあると思います。

でも自分は研修医時代の外科ローテート(研修医が病院で各科を順に回って研修すること)で、口からまともに食べられなかった担当患者が手術をして、ごはんが食べられるようになって帰っていくのをみたとき、ほんの少しの達成感と充実感がこみ上げてくるのを感じました。

なんとなく医者になり、そしてなんとなく続けていたなかで、久しぶりにわいた直感。

 その後、いくつもの科で研修しましたが、それに勝る感情とは出合えず、結果的にその直感に導かれて、私は外科医になりました。

 ■安川佳美(やすかわ・よしみ) 1987年、北海道稚内市生まれ。2011年3月、東京大学医学部医学科卒業。同年4月より医師臨床研修開始。13年7月より、多摩総合医療センター外科に赴任。東大在学中に書き下ろした「東大脳の作り方」はベストセラー。その他著書に「東大医学部」「東大病院研修医」がある。(株)カロスエンターテイメント協力。

【女医ドル】ホワイトニングできれいな白い歯を目指す

白い歯ってすてきですね。ではどのように歯を白くするかご存じですか。

 着色汚れを落とすときれいになり、歯は白く見えます、ただ、どんどん汚れを落とそうとゴシゴシ磨きすぎると、汚れだけでなくエナメル質まで削れ、下層の象牙質の黄色い色が透けて逆効果で取り返しがつかなくなることもあります。

 「歯を白く」とうたう日本の歯磨き粉は、着色汚れを落とすもので「歯を白く漂白する薬剤」を含むものは実は市販されていません。

ホワイトニング剤は歯科医師の処方で取り扱うため本気で歯を白くしたいなら、自己流ホワイトニングはやめて、まず歯医者さんで相談することをお勧めします

 ホワイトニングに用いる薬剤の主成分は過酸化水素水です。過酸化水素水には色を分解する力があり、歯を溶かして白くするわけではありません。消毒薬として知られているように、人体に害はありません。

 ホワイトニングの方法として「オフィスホワイトニング(歯科医院に通院して一気に行うホワイトニング)」、「ホームホワイトニング(自宅で好きな時間にゆっくり行うホワイトニング)」、もしくはそのどちらも併用する「デュアルホワイトニング」がありますので、歯科医院で相談のうえ選んでください。

 歯科医院に来院すると、まずホワイトニングに適した歯かどうか、ホワイトニング以外の処置が必要かどうか、知覚過敏かどうかなどチェックを行い、費用や期間など相談したのちに治療スタートです。

 詰め物やかぶせものは歯と同時に漂白されませんので、ホワイトニング後にやり替えが必要かどうかも相談しておいてください。

逆にかぶせものをした後に「歯を白くしたい」といっても色をきれいにそろえることは困難なので、ホワイトニングしたい場合は虫歯を削る前に相談をお願いします。

 ホワイトニング前のクリーニング、処置前の歯の色調チェックをしてから歯の漂白が始まります。術前、術後の色調の変化、漂白後の知覚過敏の具合をチェックしながら希望の白さに近づけていきます。

 治療後の色の後戻りにはタッチアップで再度ホワイトニングするなど、メンテナンスを行って白い歯をキープするようにしましょう。

メンテナンスと定期検診で通院することで、歯の健康も同時に維持し健康できれいな白い歯を目指せたらいいですね。

 ■結城典子(ゆうき・のりこ) 歯科医師。松本歯科大学歯学部卒業。帝京大学医学部付属病院歯科口腔(こうくう)外科、日本歯科大学附属病院口腔外科、東京および埼玉の診療所勤務ののち、現在は地元大阪のよどがわ保健生活協同組合淡路CO-OP歯科診療所勤務。

【女医ドル】「全身麻酔」の不安に答えます

「手術より麻酔が怖い」といわれることがしばしばあります。よく話を聞いてみると、残念ながら麻酔についてほとんど知っておられないことが大半です。

 知らないから不安になるのは当然なので、せめてこのコーナーを読んでくれている方々には少しでも知っていただきたいと思います。

 今回は『全身麻酔』について紹介します。これはテレビドラマでもおなじみの、患者さんに眠っていただく麻酔です。患者さんからしてみれば急に眠くなって次に起こされたときには既に手術が終わっており、後は病棟に帰るだけ…という形になります。心臓外科や脳外科などでは眠ったまま集中治療室に向かうこともあります。

 では、眠っている間に患者さんはどんなことをされているのでしょうか。まず「眠る」と言っても、いつもの自然な睡眠とは訳が違います。麻酔薬は患者さんを眠らせるだけでなく、同時に呼吸も止めてしまいます。

 そのため全身麻酔での手術では、人工呼吸器による呼吸管理が絶対に必要です。

この呼吸器の機械と患者さんをつなぐため、患者さんの空気の通り道(気管)にチューブを入れます。口からのど元、その奥にこのチューブが入り、これによって機械で患者さんの肺に空気を送り込むことができます。

 ちなみにこの時、患者さんは麻酔薬で眠っているので痛くないですし、むせることもありません(麻酔薬は反射もなくしてしまいます)。

 そうして呼吸ができることを確認してから、手術が始まります。逆に手術が終わりに近づいてくると、麻酔科医は麻酔薬をどんどん切っていきます。そうすればまた患者さん自身の呼吸が出てくるようになるので、チューブを抜いて病棟に帰ります。

 麻酔からは普通15分程度でさめ、何時間も眠ったままなんてことはほとんどありません。

 また手術中ずっと患者さんのそばで麻酔科医が安全をお守りしています。これで少しは安心していただけると幸いです。

 ■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年大阪市立大学医学部卒業。同年、ベルランド総合病院(大阪府堺市)初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。趣味は旅行、ゴルフ。

なんと「血液型」でなりやすい病気があった!【A型・AB型編】

皆さん、血液型別のダイエットは聞いた事がありますよね。では、血液型別に“かかりやすい病気の種類が異なる”というのはご存じでしょうか? 最近では、血液型別の医学的実験結果も次々と発表されています。

いまの不調や病気は、もしかしたら自身の血液型に合わない生活をしているからかもしれません。実は、血液型別で、体に合う食材や運動が異なります。合わない食材を摂取する事で病気を引き起こしてしまうのです。

10年程前にアメリカの自然療法の医師、ダダモ博士が提案した血液型別の健康法が、いま再び話題を呼んでいます。彼の著書『Live Right for Your Type』を参考にA型、AB型の食生活、運動方法を紹介します。

■血液型別に合う・合わない食材があった!

ここで、ポイントとなるのは“レクチン”という物質です。レクチンとは、食物に含まれるタンパク質の事で凝集作用を持ち、血液に影響を与えます。食べた食品に含まれるレクチンが合わなかった場合は、レクチンは消化されず、身体の器官に吸着して周りの血液を凝縮してしまいます。

血液型によって、反応するレクチンが異なるので、合わない食材を避ける事で健康を維持できるのです。

■A型、AB型がかかりやすい病気とは?

(1)A型

几帳面で細かい事に気を配るので、心筋梗塞、動脈硬化といった心臓病にかかりやすいのです。また、微生物に感染しやすく、がん細胞を排除するシステムがストレスで低下しやすいので、がんにもなりやすいのです。生活習慣病にも注意が必要です。

(2)AB型

AB型の人はもともと免疫力が弱いという特徴があります。 特にAB型がかかりやすいのは梅毒、肺炎、天然痘、インフルエンザ、心臓病などです。

■A型、AB型が病気にかからない生活とは?

(1)A型

穀物と野菜中心、みそや醤油などの発酵食品をとる伝統的な和食を中心にします。タンパク質は大豆などの豆類やサバ、ブリなどの魚介類、肉類なら鶏肉を摂取すると良いでしょう。野菜は全般的に身体に合いますが、キャベツ、白菜、山芋には注意が必要です。

運動はストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されやすいため、神経を鎮めるゆっくりとした瞑想、ヨガ、ピラティスといったエクササイズがA型には合います。激しい運動はコルチゾールを増加させるので注意が必要です。

(2)AB型

A型とB型の特徴を受け継いでいる面と、受け継がなかった面があるので、複雑な要素を持ちます。基本的にはA型、B型に向く食品はAB型にも向き、A型、B型に向かない食品はAB型にも向かないのが特徴です。

注意が必要な食材は、赤身の肉、とうもろこし、蕎麦、小麦、鶏肉です。これらは、上手に消化する事ができないので避けましょう。しかし、豆腐や魚介類、乳製品や卵は相性が良いようです。

運動は、A型と同様で、心身を安定させて、ゆっくりと身体を動かすヨガや太極拳が向いています。

いかがでしたか? 血液型の研究は近年、世界中で広がっています。科学的や医学的な研究結果もでてきているので、近いうちに、血液型別に薬の種類も変わるかもしれませんね。

【女医ドル】銀歯の寿命は2~3年 取れた部分はよく磨こう

「銀歯が取れてしまった」といって来院される患者が私どものクリニックへも多くいらっしゃいます。では、なぜ、銀歯は取れてしまうのでしょうか。

 銀歯は長年、口の中で使用することで金属イオンとなり少しずつ溶け出し、形が変形、劣化してしまいます。また、銀歯をつけるときに使用する接着剤も、古くなると時間とともに劣化してしまいます。

 こうしたことで、歯と銀歯との間に隙間ができてしまい、これらの隙間から口の中の虫歯菌が銀歯の内側に入り込み、虫歯を作った結果、取れてしまうことが最も多い原因の1つです。

 口の中の環境にもよりますが、一般的に銀歯の寿命は2-3年といわれています。

また、このような原因とは別に、接着剤が耐えられないような強い力でかんでしまったり、周りの部分の歯が欠けてしまった場合も、銀歯は取れてしまうことがあります。

 もし銀歯が取れてしまったら、取れてすぐに歯科を受診できれば良いのですが、なかなかすぐには受診できないという方も多いでしょう。

 今回はそういった場合の対処法についてお話しさせていただきます。

 まず、取れた銀歯は、欠けてしまったり、残っている歯が割れてしまったりすることがあるので、お口の中へは無理に戻さないでください。万が一、食事中や睡眠中に外れて飲み込んでしまうと大変危険だからです。

 銀歯を接着剤で戻される方もいらっしゃいますが、これも間違えた対処法です。接着剤でつけてしまうと、内側の虫歯を進行させてしまったり、接着剤の成分が浸透してしまっている部分を削らなくてはいけなくなってしまいます。

 まずは取れた銀歯は、口の中へは戻さず、わかりやすい容器などで保管しましょう。

銀歯が取れた歯は、象牙質という軟らかな組織が露出しているので虫歯になりやすかったり、取れた部分は食べ物が挟まりやすかったりするので、いつも以上によく歯磨きをしましょう。

また、残っている部分の歯が欠けてしまったりするので、取れた部分では硬いものはかまないようにしましょう。

 以上のことに気をつけて、その部分への刺激を避け、なるべく早めに歯科を受診されることをお勧めします。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

【女医ドル】高血圧には食事、運動、睡眠から

高血圧は有名すぎる病気です。しかし実際には高血圧であるにも関わらず、自覚されていない方が非常に多いのも事実です。手術前の診察で「これまでずっと健康でした。

高血圧? 言われたことありません」と言っていた患者さんの血圧が手術中とても高くなったり、逆に麻酔導入時(全身麻酔で患者さんを眠らせること)に驚くほど下がってしまったりすることもしばしばです。

 高血圧なのに血圧が下がるなんて矛盾に聞こえるかもしれませんが、調節性を失った血管は容易に高くも低くもなるのです。確かに生来健康であれば血圧計をお持ちでない方がほとんどでしょうし、血圧を測る機会もあまりないでしょう。

高血圧であっても無症状であることがほとんどです。医療機関を受診し医師に診断されなければ、ご自身では高血圧と気づかず無治療のままになってしまうのです。

 高血圧そのものが怖いのではありません。高血圧の状態が続けば、血管(主に動脈)はそれに負けまいと硬くなっていきます。これが動脈硬化です。

動脈硬化は全身の血管に及びます。特に問題となるのが、心臓や脳に血液を流す血管に動脈硬化が及んだ場合です。硬く狭くなった血管に十分な血液が流れなくなると心筋梗塞や狭心症、脳梗塞が起こります。いずれも命に関わる恐ろしい病気です。

 喫煙、飲酒、肥満は高血圧の代表的な危険因子です。心当たりのある方は高血圧予備軍として、ぜひ予防と改善に努めてください。まずは食事、運動、睡眠に気をつけましょう。

 食事はなるべく減塩を心がけてください。ソースやおしょうゆの量を減らすだけでも構いません。運動は有酸素運動(ウオーキング、ジョギング、サイクリング、水泳)がおすすめです。たまにまとめてするのではなく、週に数回・短時間でも習慣づけて行うのが効果的です。

 浅い睡眠は血圧上昇につながるといわれています。どれだけストレスフルな毎日であっても、夜はゆったりした気分で就寝できるよう心がけましょう。皆様の健康を応援しています。

 ■藤原さやか(ふじわら・さやか) 1985年9月25日生まれ。2011年 大阪市立大学医学部卒業。同年、ベルランド総合病院(大阪府堺市)初期研修医。13年より同病院麻酔科医として勤務。趣味は旅行、ゴルフ。

【女医ドル】すてきな女性とデート 耳毛のお手入れ忘れずに

今回は毛の話をしたいと思います。毛といっても、ムダ毛です。

最近では、身だしなみに気をつかう男性が増え、腕や脚のムダ毛を永久脱毛していたり、眉毛や鼻毛が伸びすぎないように、きちんとご自身でカットされていたりしていますね。しかし、忘れがちなところがあります。それは耳毛です。

 耳は言わずもがな、目とは離れたところに配置されていますので、自分では気づきにくいのですが、あなたの耳毛は思ったより多くの人の視線にさらされているものです。

 人間の体毛はおおまかに言うと、眉毛、まつ毛、鼻毛などが属する『剛毛』、頭髪が属する『長毛』、わき毛や陰毛など思春期に生える『性毛』に分類されています。耳毛はこのうち『剛毛』に属する体毛なのです。

 これら『剛毛』に属する体毛は、思春期以降、年齢を重ねるとともに太くなる性質をもっており、また男性ホルモンに関与しているとも言われています。

 もともと誰もが産毛(うぶげ)のような耳毛が生えているのですが、中年以降の男性には、太くて長い耳毛が生えてくるのです。

 また、加齢ととともに毛周期の中の成長期が長くなり、毛穴に留まり成長を続けるから耳毛が長くなる、という説もあります。

 では、そのような耳毛のお手入れはどうしたらよいのでしょう。理髪店では、耳の周りの毛をカミソリで処理してくれますが、耳の穴の中まではどうでしょう。

鼻毛カッター同様、耳毛をカットする専用の器具も発売されていますので、それを使用して、こまめにカットしてください。

 せっかく若くてすてきな女性をデートに誘って成功し、耳元でささやいてもらおうとしても、耳から長い毛が出ていたのでは、ロマンチックな雰囲気も台無しですからね。気をつけましょうね、耳毛に。

 ■堀美慧(ほり・みえ) 美容外科医 広島市出身。久留米大学医学部医学科卒業。同大学病院外科学研修、大手美容外科院長を経て、医療法人 美輝会 みやざき美容クリニック理事長に就任。地元宮崎でラジオ番組にレギュラー出演。

【女医ドル】カミソリ負けしない方法 電動カミソリがおすすめ

カミソリ負けをすると、肌がひりひりしたり、吹き出物ができたりします。また、カミソリ負けは放置して跡が残ってしまう方がとても多いのです。カミソリ負けした肌は自分自身にとっても不快だし、見た目にも不潔な印象になってしまいます。

 カミソリ負けする方にも原因がいくつかあります。

 (1)ひげが濃い(2)肌が弱い(3)カミソリの刃が不潔(4)T字カミソリをよく使う-などです。

 カミソリ負けしないポイントをご説明します。

 まず、T字カミソリは肌に負担が多いので電動カミソリがおすすめです。また、電動カミソリでも刃が不潔だったり、切れ味が悪いとカミソリ負けの原因となるので、刃は定期的に取り換えて清潔にしてください。

 肌が弱いとカミソリ負けしやすいので、日頃から保湿ケアをしておき、カミソリ後の肌をしっかりと保湿するとカミソリ負けも減ります。シェービングの際のシェービングクリームの使用も、カミソリのすべりが滑らかになり、肌を傷つけなくて済みます。

 カミソリ負けでにきびができる方は、皮膚科でニキビ用の外用剤を事前にもらっておくのもいいかもしれません。

 ひげが濃い人は、レーザー脱毛してしまうのはいかがでしょうか。レーザー脱毛してしまえば、毎日の面倒なひげそりやカミソリ負けから解放されます。

ただ、レーザー脱毛の注意点は、永久脱毛なので、年を重ねてからちょいワル風にひげを伸ばしたくなっても生えてこないのでご注意ください。

 カミソリ負けを放置すると跡になってしまいます。跡になってしまうと治すのも難しくなりますので、早めに病院を受診してください。

 ■梶田尚美(かじた・なおみ) 愛知医科大卒業後、同大学付属病院皮膚科に入局。在職中は、ニキビに対するケミカルピーリングの研究を行い、数々の学会や論文で発表。同病院に美容皮フ科を立ち上げる。その後、総合大雄会病院、一宮西病院を経て現在、なおみ皮フ科クリニック院長。

【女医ドル】正しい歯磨き教えます デンタルフロスも効果的

虫歯や歯周病の原因となる歯垢『プラーク』。歯垢は組成の8割が水分、残りの2割が有機質で、その大半が細菌とその代謝産物でできています。歯垢は水に溶けにくく、粘着性もあるので、うがいなどでは取り除くことができません。

そこで毎日の歯磨きがとても大切になってくるのです。今回は、正しい歯磨きの仕方についてお話ししたいと思います。

 まずは歯ブラシの持ち方ですが、ペングリップと言って、鉛筆を持つ方法と同じ持ち方をします。

そして歯ブラシにかける力ですが、150-200グラムの力で磨きます。力が強すぎると毛先が広がって寝てしまい、歯にブラシがきちんと当たらず、効果的に汚れを落とせません。また、歯が削れてしまって知覚過敏を起こしてしまったりもします。

 次にブラシの動かし方ですが、今回は一般的で難しくない方法を2つご紹介したいと思います。

 まず1つ目はスクラビング法です。毛先を歯の面に垂直にあてて、微振動させ、1-2本を目安に横磨きします。この方法は歯の面や間の部分の汚れのお掃除に特に効果的で、操作が簡単なのでとても一般的な磨き方になります。

 2つ目はバス法です。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間に入り込ませるイメージで、歯に対して45度の角度でブラシをあて、数ミリの幅で小刻みに動かし微振動させます。

この方法は汚れのたまりやすい歯と歯茎のお掃除を効果的にでき、歯茎のマッサージ効果もあるので、歯周病予防に特に効果的です。

 その他、前歯の裏側や歯並びが凸凹している所は、歯の1本1本にブラシを縦にあてて動かすなど工夫が必要です。磨き残しがないように、お口の中の磨く順番を決めておくのも良いでしょう。

 さらに、歯ブラシの後に、デンタルフロス(糸状の歯間磨き用具)を使用することでブラシでは落とし切れない部分の汚れを効果的に落とすことができます。歯ブラシは1カ月に1本を目安に、毛先が広がってきたタイミングでの交換をお勧めします。

 歯はお顔の一部であり、きれいな歯はお顔の全体的なイメージアップにつながります。毎日正しい歯磨きの仕方でピカピカの歯を目指しましょう。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

息苦しさや、動悸、めまい・・・パニック障害ってどんな病気?

歌手のYUIさんがパニック障害を告白し、話題となりました。

心臓には問題が無いのに、突然胸が苦しくなり、強い恐怖感と不安に襲われるパニック障害。
ここでは、パニック障害についてみてみましょう。

◆パニック障害とは?

パニック障害とは、息苦しさや、動悸・めまいなどの症状が何の前触れもなく起こり、「また発作が起こるのではないか」「このまま死んでしまうのではないか」という激しい不安と恐怖感に襲われる病気です

◆パニック障害は女性に多い?

パニック障害は、一般に女性は男性のおよそ2倍多く、特に20代から30代の女性に多いといわれています。他にも、冷や汗、手足の震え、胸の不快感、吐き気、現実感がなくなる、全身の冷感やほてり感、という症状がみられることもあります。

パニック障害の原因ははっきりしていませんが、脳の中で情報伝達のために必要な化学物質のアンバランスが起こり、そこに精神的なストレスが加わると発症すると考えられています。

診断がなかなか付かないこともありますが、治療には薬物治療、認知行動療法(ストレスの解消やパニックを起こす状況に少しずつ慣れること)などがあります。

◆パニック障害はどこで診察してもらえるの?

受診する場合は心療内科が一般的ですが、女性専門クリニックなどでも診てくれる場合があります。

治療方法としては主に、カウンセリングや薬物治療、認知行動療法(ストレスの解消やパニックを起こす状況に少しずつ慣れること)などがあります。

【女医ドル】腰痛対策で楽々ゴルフ!姿勢に注意して~♪

ゴルフをすると腰が痛くなるという声をよく耳にしますが、ご安心ください。ゴルフは老若男女楽しめる素晴らしいスポーツです。無理なスイングで腰を痛めることは確かにあります。

しかし、腰痛の原因がスイングからくる割合は実は多くありません。では何が多いのでしょうか。それはプレー以外での長時間の良くない姿勢です。この点を考えてみましょう。

 車の運転、庭掃除、草むしりなど前かがみになった姿勢を続けると腰痛を引き起こしやすくなります。

ゴルファーのほとんどは車でゴルフに出かけます。そして、到着するとラウンド前にパター練習で前かがみの姿勢を続けます。これでは腰痛になるための準備体操をしているようなものです。

 長時間にわたる運転の場合はパーキングエリアで休憩し、立ち上がって体をそらし腰を伸ばしておくことで、腰痛のリスクを減らすことができます。

 また、乗車中は椅子に取り付けるタイプの腰痛予防クッションもおすすめです。よい姿勢をサポートしてくれます。

 パター練習の際には、時間を決めて休みを取り、腰を伸ばすようにしましょう。

 そして、無事にラウンドを終えて体が疲れているときに入浴。身体を休めてリラックス…とここまでは良いのですが、すっかりほぐれた身体で再びキャディーバッグを抱え、車で長時間自宅までのドライブがあります。

 中には家に帰らず、今日のプレーを振り返りながら一杯、なんて方もいることでしょう。スポーツでほぐれた身体はいつもより増して姿勢が崩れやすく、長時間座り続けると腰痛になる危険性がさらに高くなるのです。

 スポーツ後のリラックスした時間も、できるだけ腰に負担がかからない良い姿勢を選びたいものです。思いあたる方は、これらをぜひお試しくださいね。翌朝の痛みも今までとは少し違ってくるかもしれません。

 簡単にできる腰痛対策にはこういった普段の姿勢に気をつけること以外に、腰痛体操があります。来週(11日発行)は当院のリハビリテーション外来で取り入れている腰痛体操をご紹介いたします。

 ■もりわき・みさ 日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医・指導責任者。医療法人祐生会 みどりヶ丘病院(大阪府高槻市)リハビリテーション科医長。腰痛で受診されたい方は当院へ。

【女医ドル】多汗症対策、スプレーから手術まで

春から夏に向けて、日差しが強くなってくると、汗が気になります。

暑い時期に汗をかくのは誰でもですが、特別に暑いわけでもなく、他のところは全く汗をかいていないのに、手のひら・足の裏・脇の下だけに特別に多く汗をかく状態を多汗症といいます。

 汗が出るエクリン汗腺は全身にあり、体温調節のために汗を出します。この調節は副交感神経が支配しています。

ところが、手のひら・足の裏・わきの下の汗については、交感神経が支配しているのです。交感神経の働きが活発になると、暑いわけでもないのに手のひらと足の裏とわきの下から汗をかきます。

 多汗症の方でなくとも、緊張したときには交感神経の働きが活発になり、手やわきに汗をかいたことはどなたにでもあるのではないでしょうか。

 多汗症の方の中には、アポクリン汗腺の数が多くて腋臭症(わきが)を併発している方もいらっしゃいますが、全ての多汗症の方が腋臭症を併発しているわけではなく、ただ汗の量が多いだけの方もいらっしゃいます。

 多汗症に対して自分でできることとしては、わきの汗ジミが目立たないように洋服の色を工夫する、汗取りパッドを洋服につける、吸湿性の良い綿のインナーを中に1枚着る、制汗剤を使用するなどです。

 制汗剤は香りの強いものを使用すると汗のにおいと混ざって嫌なにおいになってしまうこともありますので、無香料のものを使用する方が無難です。

スプレータイプの制汗剤ならば銀入りのものが有効ですが、スプレータイプの制汗剤よりも塗るタイプ(酸化アルミニウムなどが入っている)の方が効果が高い場合が多いです。

 制汗剤では抑えきれないほど汗の量が多い方には、ボトックス(ボツリヌス菌の神経毒素)の注入や多汗症治療の手術が有効です。

ボトックスの注入を行うと、数日で汗の量が70%減りますし、運動制限などのダウンタイムが全くないので最近は治療を受ける方がとても増えています。

 ボトックス注入でも気になるほど重症な方の場合は、汗腺を切除してしまう方法や交感神経を切断してしまう方法などがあります。

汗腺切除の場合は形成外科・美容外科で基本的に外来手術で行いますが、交感神経切断となると大きな病院で入院して行うことになります。自分ではどうしようもないほどの汗の量の方は、一度、医療機関にご相談くださいね。

 ■田中亜希子(たなか・あきこ) 
日本美容外科学会認定専門医。1995年東京大学医学部医学科卒業。同附属病院産婦人科勤務。98年大手美容外科副院長就任。美容皮膚科部長、診療部長、水戸院長・千葉院長を歴任、新人医師の初期研修を任される。2009年あきこクリニック院長に就任。

【女医ドル】アルコール依存症の治療、最も重要なのは「断酒」

まだまだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。年末年始お酒をかなり飲まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。きょうはアルコール依存症についてお話ししますね。

 アルコール依存症の患者さんに「あなたはアルコール依存症ですよ」と病名告知をすると、ほとんどの患者さんが否定されます。それだけ認めたくない病気なんですね。

 よく、「わたしは手が震えないからアルコール依存症ではありません」と言う患者さんがいますが、震えがないアルコール依存症の患者さんはむしろ多いのです。

 ではアルコール依存症とはどのような特徴を持つ病気でしょうか。次のうち3つを満たすと、アルコール依存症と診断されます。

 (1)飲酒したいという強い欲望

 (2)飲酒の開始、終了、飲酒量に関して行動コントロールが困難

 (3)禁酒あるいは減酒したときの離脱症状

 (4)以前酔えた量では酔えなくなる

 (5)飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒せざるをえない時間やその効果からの回復に要する時間が延長

 (6)明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず飲酒

 きょうは1杯だけにしておこうと思っても2杯3杯とついつい多く飲んでしまったり、朝から飲酒してしまったり、お酒のことばかり考えてしまうようですとアルコール依存が疑われます。みなさん当てはまるものはありませんか。

 では、アルコール依存症になってしまった場合、どのような治療をするのでしょうか。

 アルコール依存症の治療で最も重要なのは、断酒(文字通りお酒を断つ)です。この病気はアルコールを飲む量をコントロールできない状態なので、いっさい飲まないというのが治療上重要です。では飲みたい欲求はどうするのか。

最近その欲求に対して新薬が発売されました。その薬は簡単にいうと、飲みたい気持ちを和らげる効果があります。

 しかしながら効果には個人差があり、最も重要なのは飲まないという強い意志なのです。このほかに、断酒を継続させるため、同じ病気の患者さんたちで話し合うアルコールミーティングや断酒会などがあります。

 1つでも当てはまる項目がある方はこの機会に飲酒以外の楽しみを作り、飲酒の機会を減らしてみてはいかがでしょうか。

■米村美智子(よねむら・みちこ) 東京都出身。
藤田保健衛生大学医学部卒業。同大学病院で研修医。同大医学部精神科入局を経て、精神科医。アンチエイジング学会員。ABCクッキング料理ライセンス。アメブロで「ほんわか女医ブログ」を更新中。(株)カロスエンターテイメント所属。

女医ドル「性交経験があれば年1回は婦人科検診を受けよ」と指導

昨年8月、歌手の松浦亜弥さん(25歳)がブログで子宮内膜症を告白し、若い女性にも婦人科系の病気が身近であることが改めて明らかになった。

日本子宮内膜症協会などのデータによると、子宮内膜症の患者数は、潜在的な罹患者数を含めると、生理のある女性の10人に1人! そこで、婦人科検診にまつわる様々な疑問について、専門家に聞いてみた。

まず聞いておきたいのは、「何歳から検診を受けるべきか?」という質問。これについて専門家は、

「性行為により、子宮頸がんの原因となるHPVウィルスに感染している可能性があるので、性交経験がある人は、年齢を問わず、1年1回は検診を」(産婦人科医・池下育子先生)

「病気は早期発見が大切。うちは高校生の娘にも受診させています」(ノンフィクション漫画家、コラムニスト・井上きみどりさん)

と語っており、性交経験があれば必ず年1回は受けた方が良いそうだ。

次に気になるのは、「いくらかかるのか?」という疑問。MORE読者のアンケートの中には、「給料が安くて、検診に1万円以上は出せない!」という声もあったが、池下先生によれば「一般的なクリニックで5000~1万円。

多くの自治体で20歳以上を対象に子宮頸がん検診を定期的に実施している」ので、金銭面の心配は不要だ。

そして女性ならどうしても気になってしまうのが、「男性医師はイヤ!」という悩み。

これについて井上さんは、「予約を取る際、何も言わなくても『その日は男性医師が担当になりますがよろしいですか?』と配慮してくれる病院も多いですよ。

女性医師を指名するのは、婦人科では当たり前のこと」と語っており、まずは電話で確認すれば、悩みは解決できそうだ。

また、井上さんは、「婦人科系の病気を罹患された方をたくさん取材してきましたが、みなさん口を揃えて『検診には早めに行って下さい』と言うんです」と述べているので、あなたもこれを機に、必ず検診に行こう!

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