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獣医師がこっそり教えます! 動物病院を正しく選ぶ、5つのコツ

動物病院の正しい選び方、知っていますか?

犬の健康を守るための頼もしい味方となってくれるのが動物病院。そんな動物病院には、動物の健康について熟知し、専門の技術をもつプロがいます。いわば、犬の健康を守るため、飼い主さんとともに病気に立ち向かってくれる「もうひとりのパートナー」。犬の命を安心して預けるためには、飼い主さんが心から信頼できて、なんでも相談できる、ベストな動物病院を選ぶことが欠かせません。

でも、そんなベストな動物病院を探すにはどうしたらいいのでしょうか?  正しく選ぶためのコツを、獣医師にこっそり聞いてみました。獣医師目線だからこそわかるコツを、5つご紹介します。これから動物病院を選ぶ方はもちろん、今通っている動物病院が自分と犬に合っているのか判断するためにも、ひとつの参考にしてみてください。

そもそも、ベストな動物病院って?

「ベストな動物病院」の条件は飼い主さんによってさまざま。もちろん愛犬の命を安心して預けられる、信頼できる動物病院であることは欠かせませんが、それ以外にも

・通いやすさ
・待ち時間の長さ
・診療費

など、人それぞれ外せない条件があるはず。条件を総合的に判断して、自分と犬にとっての「ベスト」を探しましょう!

1.いぬ友などからの口コミがよい

いぬ友や、ドッグランや散歩中に出会った人などに「この辺でおすすめの動物病院はありませんか」と聞き、口コミがよかったところに行ってみてもよいでしょう。ただし「待ち時間が短くて済む」「診察費が安い」など、人によっておすすめの基準が異なるため、自分の価値観に近い人の意見を参考に検討してみましょう。

2.掃除が行き届いているなど、院内が清潔である

健康でいるためには、体を清潔に保つことが不可欠。待合室や診察室がきれいに掃除されているかもひとつのポイントです。清潔さはその動物病院の健康に対する意識の表れですから、施設が古くても、掃除が行き届いていれば安心してよいでしょう。

3.犬にストレスをかけないよう、診察に配慮がある

たとえ獣医学のプロであっても、慣れない人に体を触られるので、診察は犬にとってストレスになりがちな時間。「犬が落ち着くまで待ってくれる」「体の触り方がやさしい」など、犬にストレスをかけないアプローチができる獣医師は、犬にとっても信頼できるパートナーになるはず。

4.獣医師との相性がよい

獣医師との相性が悪いと、動物病院に通うこと自体がストレスになってしまいます。獣医師にも個性がありますので、飼い主さんや犬との相性がよい獣医師を選びましょう。「やさしい話し方をしてくれる」「どんな質問でも答えてくれる」など、自分と犬に合う人かを見極めて。

5.飼い主さんと犬の気持ちに寄り添ってくれる

「クシャミぐらいで」と突き放すより、「クシャミはつらいよね」と寄り添ってくれる獣医師に診てもらいたいものですよね。飼い主さんの不安な気持ちに共感してくれるなど、犬と飼い主さんにしっかり向き合ってくれる動物病院を選びたいものです。
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「このコの命を託せる」と思える動物病院を選んで

いかがでしたか?  そのほかにもさまざまな見極め方はありますが、ここでは5つにしぼってご紹介しました。飼い主さんと動物病院は、犬の命を守るためのパートナーであり、チームの一員です。ベストな動物病院の条件は飼い主さんそれぞれだと思いますが、犬に一生元気でいてもらうためにも、「この動物病院なら、このコの命を託せる」と思える動物病院を選んでくださいね。

参考/『はじめて飼い主さんのいぬのきもち』2019年5月号「ベストな動物病院の選び方GUIDE」(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生、東京動物医療センター副院長 南直秀先生)

米で死亡リスク2倍の報告 猫を飼うと肺がんになりやすい?/医者も知らない医学の新常識

 世界的なペットブームです。少子化の世の中では、ペットが家族の立派な一員ということも、多いと思います。

 ただ、動物は人間にはない病原体などを持っていることもあり、それが人間に感染することもあります。オウム病や猫ひっかき病、狂犬病など、動物の名前が付いている感染症が多いのは、そうした事実があるからです。原因の分かっている病気については、それに応じた対策を取ることが可能です。しかし、中には原因不明のものもあるのです。

 肺がんはじん灰やたばこの煙など、環境との関連が強いがんとして知られています。そして、同じように肺がんになる危険性を高める要因として報告されているのが、ペットの飼育歴です。たとえば鳥を飼っている人は、その糞(ふん)の中にカビの毒素などが含まれていることがあり、それを吸引することで肺の炎症が起こって、肺がんになるという可能性が指摘されています。

 それでは、他の動物の飼育でも、がんとの関係はあるのでしょうか? 今年の環境科学の専門誌に、アメリカでの調査結果が報告されています。それによると、ペットを飼っているとその後肺がんによって死亡するリスクは2倍以上になり、猫を飼っていると3倍近くなる、という結果でした。意外にも、他の動物より猫の飼育のリスクが高かったのです。

 動物を飼っている人は、糞などから舞い上がるホコリを吸い込まないように、気を付けた方がいいようです。

石原藤樹:「北品川藤クリニック」院長
信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

愛犬が吠えるのをやめさせるには?犬目線でわかった犬が吠える理由

愛犬に頻繁に吠えられて困っている飼い主さんもいることでしょう。でも、ぜひ知ってほしいのは、犬が吠えるのには、それなりに理由があるということです。警戒心や恐怖心から、思わず吠えてしまうことがあるのです。そんなふうに犬を吠えさせるのは、犬にとっても、飼い主さんにとってもストレスフル。犬が吠えがちなシーンを犬の目線でながめてみると、犬が吠える理由がわかります。犬の気持ちを考えて、適切に対処していきましょう。

シーン1:掃除機に吠える

大きな音を立てて不思議な動きをする掃除機。なかには「おもしろそう」と血づいていく犬もいますが、とくに小型犬には掃除機自体が大きく見えるので、怖がって吠えることがあります。

小型犬には掃除機自体が大きく見える

掃除機を怖がって吠える犬なら、掃除が終わるまでの間、愛犬を別の部屋に避難させて。掃除機の音を極度に怖がる場合は、掃除機の音が聞こえない離れた部屋で休ませましょう。

シーン2:来客に吠える

信頼関係のある飼い主さんに頭をなでられるのは、犬にとってうれしいこと。ただ、基本的に犬は警戒心が強いため、頭をなでられるのはあまり好みません。とくにまだ信頼関係のない見知らぬ人、たとえば、飼い主さんの来客などに、急に頭上から手を出されると、「捕まえられる!」「襲われる!」という恐怖を犬に与えることに。恐怖のあまり、犬は吠えたり、噛みつこうとしたりすることがあります。

恐怖を犬に与える

来客に、愛犬の頭などを急に触らせるのは避けたほうがよいでしょう。犬の警戒心をとくために、来客には手のひらにおやつをのせて、犬が食べにくるまで待ってもらいましょう。


シーン3:散歩中に吠える

家の中だけでなく、散歩をするときも注意が必要です。人にとってはなんの変哲もない風景も犬の目線で見ると、思わず吠えたくなるシーンがあります。
たとえば公園や広場で、人々がジョギングをしたいたり、サッカーを楽しんでいたり、散歩道で人が台車で荷物を運んでいたり。そんなごく日常的な風景も犬にとっては「怖い」と感じることがあります。
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愛犬が吠えるのをやめさせるには?犬目線でわかった犬が吠える理由


犬には別の生き物に見える





愛犬が吠えるのをやめさせるには?犬目線でわかった犬が吠える理由








愛犬が吠えるのをやめさせるには?犬目線でわかった犬が吠える理由





犬には別の生き物に見える

散歩ですれ違う人の中でも、写真のジョギング中の人のように黒い服を着ている人を怖がる犬は多いようです。服と顔の明るさが違うため、犬には頭だけが浮いているように見えて「怖い」のかもしれません。
転がるサッカーボールは、犬には別の生き物に見え、捕まえようと突進する犬もいれば、怖がって吠える犬もいます。
大きな段ボールなどが載った台車も、体高の低い犬にとっては、巨大なかたまりが迫ってくるようで、思わず「あっちいけ!」と吠えてしまうのでしょう。

散歩中、愛犬が怖がるようなもの、吠えそうなものが近づいてきたときは、飼い主さんが早めに気づいて、そうしたものから離れるように誘導しましょう。場合によっては、抱っこをして、怖がるようなものが愛犬の視界に入らないようにしてもよいでしょう。

いかがでしたか。犬の目線で見ると、犬が吠えるのにも理由があること、犬に恐怖や警戒心を感じさせないように対処することで吠えを防げることがわかります。もしも犬が吠えたら、まずその理由を考えて、飼い主さんが適切にサポートしていきましょう。 参考/「いぬのきもち」2016年9月号『犬目線で過ごす一日』(監修:荒井隆嘉先生 犬のしつけ教室DOGLY代表)

犬が興奮でおもらしする「うれション」。防ぐ方法はあるの?

「うれしょん」とは、嬉しくて興奮したときにオシッコをもらしてしまう行為のこと。トイレトレーニングがうまくいっていなくて、トイレ以外の場所でそそうしてしまうのとは違って、その理由は「うれしい興奮」にあります。

一般にふだんから興奮しやすい犬はうれしょんをしやすいといえます。よくありがちなのが、飼い主さんが帰宅したときや来客があったときなどです。人好きな犬ほど、うれしょんをする傾向はあるでしょう。

また、子犬も、好奇心が旺盛で、さまざまなことに興奮しやすかったりするので、うれしょんをしがちです。膀胱の括約筋がまだ成長過程で、オシッコをがまんできないことも一因といわれており、成犬になるとおさまることも多いようです。

興奮させない習慣づけを

うれしょんを防ぐためには、興奮しやすい犬に対して興奮させない工夫をする必要があります。たとえば、下の写真のように、留守番前後に愛犬の名前を呼んだり、「行ってくるよ」「ただいまー」などおおげさな挨拶をして犬を興奮させるようなことは控えましょう。
 
飼い主さんの帰宅などに気づいて愛犬が興奮しても対応しないこと。また、出かけるときも愛犬におもちゃを与えるなどして、遊びに夢中になっているすきに出かけ、飼い主さんが家を出ていくことに意識が向かないようにしましょう。

来客がある時は

来客があるときも、愛犬はクレート内に待機させましょう。落ち着いたら対面させてもいいですが、最初はリードをつけてコントロールしやすい状態にして、来客とは距離をおいて会わせましょう。愛犬が落ち着いていれば、徐々に来客との距離を縮めていってもよいでしょう。 

リードをつけても

こうしたことを繰り返していくと、愛犬は「落ち着いていると、好きな人に会える、いいことがある」と覚えていきます。また、愛犬をクレートに入れると、愛犬は落ち着きやすくなります。もしくは犬が落ち着いていたら、リードをつけて来客と対面させてもOKです。

もし、うれションをしたら?

もし、愛犬がうれしょんをしてしまったとき、飼い主さんは慌てず、騒がず、なにごともなかったかのように掃除や後始末をしましょう。「オシッコしてダメでしょ」と叱ったり、「床が汚れちゃった」と騒いだりすると、愛犬はそれを「飼い主さんが相手をしてくれている」と勘違いしてしまいます。

愛犬が「うれしょんをしても、なにもよいことが起こらない」と学習させるためには、うれしょんに対して飼い主さんが見て見ぬふりを貫くことが大切です。いかがでしたか?  興奮してうれしょんをしがちな犬に対しては、「興奮していると、いいことが起きない」「落ち着いていると、いいことが起こる」ということを繰り返し体験させていくことが大切です。

参考/「いぬのきもち」2018年3月号『トイレのお悩みまるごと解決! しつけ編』(監修:井原 亮先生 SKYWAN! DOG SCHOOL代表) 

パーツごとに理由が違う!? 犬が飼い主さんをなめるワケ

「なめなくても愛情は伝わっているよ」と伝えることも大切

犬の飼い主さんをなめるという行動の根本には、飼い主さんに対する「信頼」や「愛情」という気持ちがあります。そして、それを表現している最中に、好きな味やニオイを感じると、それらを堪能する方へ気持ちがシフトすることがあるようです。

犬の愛情表現とはいえ「人畜共通感染症(ズーノーシス)」の観点からも、あまりになめられすぎるのはよくありません。
なめられて困っている場合は、さりげなく顔をそらしてやめさせるようにしましょう。そして、やめて静かになったらしっかりとほめて、「なめなくても愛情は伝わっているよ」と愛犬に伝えてみてください。

人と犬が健やかに暮らしていくためには、犬が伝えたい気持ちを理解し、上手にスキンシップをとって行くことが大切です。

参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『なめる部位ごとに犬の気持ちは違う? 細菌感染の危険性も覚えておこう』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)文/ハセベサチコ

飼い主さんが知らない… 愛犬を守る健康診断の意外と大事な検査項目

愛犬の定期的な健康診断を行なっていますか? 病気の早期発見や治療、生活習慣の見直しのためにも、犬にも健康診断は必要です。今回は、いぬのきもち相談室の獣医師に聞いた、犬の健康診断と検査項目の選び方についてご紹介します。

犬の健康診断とは?

犬の健康診断とは、人間と同じように、現在の愛犬の体の健康状態を検査して、異常がないかを調べることです。定期的な健康診断は、病気の早期発見につながる可能性があります。

犬の健康診断は年に1度は行うべき

犬の健康診断は、最低でも1年に1回は受けておくと安心です。特に病気が増えてくるシニア期(7歳くらい)に入ってからは、しっかりと健康診断を受けましょう。 若い頃から定期的に健康診断を行い、健康な状態のデータを蓄積しておくことで、異常がおきたときに、病気の発見に役立つことも大きなメリットです。

検査項目は獣医師と相談する

健康診断にはたくさんのコースがあって金額も異なるので、どのコースを選べばいいのか迷ってしまいますよね?  一般的な健康診断は、問診からはじまり、体重測定、視診、触診、聴診、尿検査、便検査、血液検査、心電図、レントゲン、超音波検査などの検査項目があり、眼科や心臓など専門的な検査を行うオプションもあります。動物病院によって検査項目やコースの種類があるので、獣医師と相談して愛犬に必要な検査項目を選びましょう。シニアになってからは、全身状態を確認できるように全ての検査をし、総合的に判断してもらった方が安心です。

日頃から犬の体をチェックする習慣をつけよう

日頃から犬の体を飼い主さんがチェックする習慣をつけておくことで、犬の異変や病気の発見に役立つことがあります。愛犬の健康診断を行う際に、心配なことや気になることを獣医師に伝えるとよいでしょう。

いぬのきもち相談室獣医師からのアドバイス

愛犬の体を触って見つけることができる皮膚表面の「しこり」や「尿や便の状態と回数」など、普段の生活の中でできることはチェックしておきましょう。もし、普段と違う異変や気になることがある場合は、メモをしたり、スマホのカメラなどで記録しておくと、獣医師に相談する際に役立ちます。また犬種によっては、なりやすい病気もあるので、犬種と病気のリスクをあらかじめ調べておくことも大切です。犬の定期的な健康診断は、愛犬の健康状態を確認でき、病気の発見にも役立ちます。愛犬のために、定期的に健康診断を行いましよう! 監修:いぬのきもち獣医師相談室

いざとなると困る猫への投薬 苦労しない投薬方法や注意点

愛猫が病気になったときは、自宅で薬を飲ませる必要が出てくるでしょう。しかし、薬が苦手な猫も多く、暴れて飲んでくれないケースも少なくありません。今回は、猫の薬の種類や特徴、薬の飲ませ方のコツや注意点、薬を嫌がる場合の対処法について解説します。

猫用の薬のタイプ(種類)とメリット・デメリット

猫用の薬は、「錠剤」「粉薬(散剤)」「シロップ(液体)」「カプセル」の4タイプに分けられます。まずは、それぞれの薬のメリット・デメリットを見ていきましょう。
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錠剤タイプ・カプセルタイプ

薬の基本剤型となる錠剤・カプセルタイプは、用量が分かりやすいので、慣れていない人でも正確に投薬ができるというメリットがあります。また、味やニオイを隠すためにコーティングされているものも多く、苦い薬でも飲ませやすいのもメリットのひとつでしょう。 一方で、固形な分吐き出しやすく、飲んだと思っても後から吐き出される可能性があり、フードに混ぜても隠れにくいため、薬だけよけて残されてしまうこともあります。
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粉薬(散剤)タイプ

錠剤を砕いて処方される場合もある粉薬(散剤)タイプは、錠剤と比べて水やフードに混ぜやすいので、見た目からは薬を混ぜたと気づかれにくいのがポイントです。しかし、ニオイや味が他の薬よりも強いため、食べる前や食べている最中に薬が入っていることに気づかれて、水やフードごと薬を残されてしまうことも。また、こぼしてしまうと正確な量を与えられなくなる恐れもあるので注意しましょう。混ぜるのはごく少量のフードにするか、指につけて上あごにすりつけるのがおすすめです。
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シロップ(液体薬)タイプ

シロップ(液体薬)タイプは液状なので、直接スポイトのようなもので口の横からゆっくり滴下して、飲ませるのが一般的です。また、シロップ自体に味がついているものもあるため、苦味で飲まなくなるということは少ないといわれています。デメリットとしては、粉薬と同じくこぼすと正確な量が与えられなくなる点が挙げられます。その他にも、液剤として流通している薬の種類が限られるため、病気や症状によっては、シロップタイプの薬を選択できない場合があります。 

それでは、薬の正しい飲ませ方と手順を見ていきましょう。

錠剤・カプセルタイプの飲ませ方

1. 利き手の親指と人差し指で錠剤をつまんで持ちます
2. 錠剤を持つ手とは反対の手で猫の頬骨を持ち、頭を75度くらいの角度になるように上に向けます
3. 頬骨にあてている指を口の中に入れ、口を大きく開けさせます
4. つまんで持っていた錠剤を、舌の付け根あたりに落とします
5. 薬を吐き出さないように頭を上げたまま口を閉じさせ、のどを上から下へ軽くさすって飲みこませてください

錠剤を口に入れるとき、舌の付け根ではなく手前に落としてしまうと、薬の苦味などでよだれがたくさん出てしまうことがあります。そうすると有効な成分が吸収できなくなることもあるので、なるべく下の付け根を狙って落とすようにしてください。また、投げ入れるように口に薬を入れると、猫が驚いて吐き出してしまうこともありますので、静かに落とすよう心がけてください。

粉薬(散剤)タイプの飲ませ方

人差し指を水で湿らせてそこに紛薬をつけます。前述した通り、両頬骨を持って口を開けさせ、薬の付いた指を上あごにすりつけます。そのあとは素早く口を閉じ、のどを軽くさすりましょう。少量水に溶いてシロップと同様、スポイトやシリンジで飲ませることもできます。
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シロップ(液体薬)タイプの飲ませ方

シロップなどの液体薬の場合は、スポイトやシリンジ(注射器)を使って飲ませます。粉薬(散剤)を水に溶いて飲ませる場合も、同様の方法で行います。

1. 薬を入れたスポイトやシリンジを利き手に持ちます
2. スポイトやシリンジを持っていない方の手で猫の頬骨あたりを持ち、75度の角度になるように頭を上に向かせます
3. 犬歯の後ろあたりにスポイトまたはシリンジの先端を差し込み、薬を少量ずつゆっくりと流し込みます
4. すべての薬を流し込み終えたら、猫が薬を飲みこむまで頭を上に向かせておきましょう

口の中にものを入れることに猫が慣れていないと、暴れて先端で歯肉を傷つける恐れがあります。投薬前に薬を入れていないスポイトなどを使って、口の中にものを入れることに慣らしておきましょう。 

薬嫌いな猫にもストレスなく薬を飲ませるコツとは

正しい薬の飲ませ方であっても、必ずしもその方法が愛猫に合うとは限りません。口を開けるのを嫌がって薬を飲ませるのに失敗するようであれば、愛猫がストレスなく薬を飲める方法を探して工夫しましょう。
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フードや好物に混ぜる

錠剤やカプセルタイプの場合でも、紛薬と同じようにいつも食べているフードに混ぜたり、牛肉やささみなど愛猫の好物に包んだりして与えると、一緒に薬を飲んでくれることがあります。シロップタイプの場合は、水やごはんの上から振りかけるとよいでしょう。
ただし、薬の中には、食べ物と混ぜると効能や作用が変化するものもあります。愛猫の薬はごはんなどに混ぜても問題ないか、まずは獣医師さんに相談してください。

細かく砕いて与える

1粒1粒が大きい錠剤タイプは、他の薬よりも飲ませるのに苦労します。フードや好物に混ぜても飲んでくれない場合は、獣医師さんに相談した上で、粉薬のように細かく砕いて与えるのもよいでしょう。

ゼリーやオブラートに包む

服薬ゼリーやオブラートで薬を包んで与えるのも、ひとつの手です。水やごはんに混ぜるよりもニオイや味が分かりづらくなるので、そのまま吐き出すことなく飲んでくれる可能性が高くなります。

投薬補助フードを活用する

投薬補助フードは、投薬ゼリーなどと同じように、薬を包み込んで飲ませることを目的に作られたフードです。ペーストタイプや粘土状タイプと種類が豊富で、ささみなど猫の好きなニオイや味がついているため、おやつ感覚で薬を飲むことができるでしょう。

猫が薬を嫌がる場合や困ったときの対処法

いろいろと工夫しても薬を飲んでくれなかったり、暴れたりして薬を飲ませるのに支障が出る場合は、以下の対処法を試してみてください。

1人で飲ませられない場合は協力者を見つける

1人で薬を飲ませようとすると、猫が暴れたり逃げ出そうとしたりするときに、抑えるのが難しくなります。猫が投薬を嫌がる場合は協力者を見つけて、逃げ出さないように猫の体を抑えてもらってください。
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暴れる場合は布や洗濯ネットで体を包む

猫が薬を嫌がって暴れる場合は、猫の体に毛布などの布を巻いたり、洗濯ネットに入れたりして、動きを制限するとよいでしょう。おとなしくなったら布やネットは外してもかまいませんが、抵抗して逃げ出そうとする場合は、布などの端を膝などで固定してください。とはいえ、猫には拘束のストレスがかかるため、できるだけ短時間で終わらせてあげましょう。

何をしても飲んでくれない場合は薬を変えてみる

どうしても薬を飲んでくれない場合は、獣医師さんに相談して、同じ効き目の別の薬に変えてもらうのも手です。愛猫が飲みやすい形状の薬に変えてくれたり、薬の飲ませ方を獣医師さんたちが指導してくれたりすることもあるそうですよ。
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口を開けてくれない場合は投薬専用の道具を使う

口を開けさせようとすると、噛もうとする場合は、ピルガン(ピルポッパー)と呼ばれる投薬専用の道具を使うのがおすすめです。ピルガンは先端部分に錠剤を挟みこみ、そのまま猫の口の中に入れる道具なので、猫の口を開けるために触れる必要がなく、噛まれる心配もありません。猫のストレスも少ないので、口まわりを触られる猫にはぴったりです。

猫に薬を飲ませるときの注意点

最後に、猫に薬を飲ませる際の注意点や、守るべきルールをご紹介します。中には、愛猫の命にかかわる注意事項もあるので、猫に薬を与える機会がある飼い主の方は、しっかり確認しておいてくださいね!
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過去にもらった薬は与えない

過去にかかったことのある病気を再発してしまったときに、以前処方してもらった薬が残っているというケースもあるでしょう。しかし、古い処方薬を使うのはNG!同じ病気であってもその薬が使えるかどうかは診察を受けてみなければ分かりませんので、必ず動物病院を再診して、新しい薬を処方してもらってください。また、基本的に薬には有効期限(使用期限)があります。診察を受けて同じ薬が使えると分かっても、開封してから1年を経過している薬は廃棄してしまった方が良いでしょう。
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猫に人用の薬は与えない

人の病気と同じような症状が出ていたため、人用の薬を愛猫に与えたという飼い主さんは多いかもしれません。しかし、人の病気に効果がある薬が、猫にも効くとは断定できません。また、人用の薬の中には、猫の命を奪いかねないような危険な成分が含まれている場合もあります。最悪の場合、中毒死してしまうケースも考えられますので、飼い主さんの判断で人用の薬やサプリメントを与えるのは、絶対にしないでください。
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飲ませられない場合は無理をしない

薬の投薬量は守るのが大前提ですが、猫が暴れてしまって本来の量の薬を与えられない場合もあります。もしどうしても投薬に手こずるようであれば、同じ作用で少ない投薬量の薬がないか、獣医師さんに相談してみてください。また、与えられなかった分の薬を、別のタイミングに量を増やして与えるのもNGです!強い副作用を起こす危険性が高く、最悪の場合中毒死などを引き起こす恐れもあるので、量を増やして与えるのは絶対にやめましょう。

愛猫が病気になったときに少しでも早く治してあげたいと思うのは、飼い主さんの共通する思いですよね。しかし、猫に薬を飲ませるにはある程度テクニックが必要となり、投薬方法も薬の種類によって違いがあります。愛猫を早く健康な状態に戻してあげるためにも、獣医師さんと相談しながら、愛猫に合った投薬方法を見つけてくださいね。

参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫に薬を飲ませる方法|錠剤や粉薬、飲まない場合の対処法も!』
監修/ねこのきもち相談室獣医師

ペロッ! ゆるんだ表情がかわいい、犬が「舌出し」しちゃう理由

犬が舌をべろ~んと出している姿を見かけることがありますよね。犬はどんなときに舌を出し、どのような効果が得られるのでしょうか。今回は、犬が舌をべろ~んと出す理由について解説します。また、Instagramに投稿された、可愛い「#舌出し」画像もご紹介しますよ!

犬はどうして舌をべろ~んとさせるの?

犬は「顔まわりの筋肉が緩んでいる」「息が上がっている」「ストレスを感じている」など、さまざまな理由で舌を出します。愛犬がベッドでゆったり寝転んでいるときに舌をべろ~んと長く出している場合は、リラックスして、顔まわりの筋肉が緩んでいるのでしょう。また、飼い主さんのそばにいるときに嬉しさで口の筋肉が緩み、舌をべろ~んと出すこともあります。なかにはリラックスするあまり、舌を出したまま寝てしまう犬もいるようですよ。

おもちゃで遊んでいるときなどに舌を出す場合は、興奮して息が上がり、呼吸が荒くなっていることが考えられます。
また、舌を長く出しながら鼻をぺろぺろ舐めているときは、ストレスを感じているのかもしれません。
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体温調節のために舌を出す場合も

犬は人のように汗をかくことができないため、暑くなると舌を出して唾液を蒸発させることで体温調節をします。特に舌をべろ~んと出しながらハアハアと荒い呼吸をしている場合は、暑さを感じている可能性が高いです。長引くと体調を崩すこともあるので、ヒーターやエアコンなどを確認し、温度や湿度の設定に注意しましょう。

可愛い「#舌出し」画像をご紹介!

ここからは、「#舌出し」でInstagramに投稿された、可愛い画像をご紹介します♪お散歩中、お花の香りにうっとりしたような表情を見せるエースくん。舌をペロッと出して、小さなヨダレの風船ができていたそうです♪

桜の木の下で心地よさそうな、るるちゃん。お天気がよくてリラックスしているのでしょうか? ちらは柴のラナちゃん。飼い主さんがふと見たら、こんな表情をしていたそうです。ボーッとした感じが、何とも言えず可愛いですね♡カメラ目線のキュートな1枚。飼い主さんのそばにいるのが嬉しくて、思わず顔が緩んでしまったのかもしれませんね!

こちらのさくらちゃんは、お散歩をして暑くなったのでしょうか、それとも飼い主さんを見て口元が緩んでいるのでしょうか。どちらにしても、舌をべろ~んと伸ばした表情に癒されます♡

兄弟で飼い主さんを見つめるルークくんとマットくん。弟のマットくんは、リラックスしてお腹を見せながら舌を出しています♪犬が舌をべろ~んと出す理由は、顔の表情やシチュエーションによって違います。ストレスを感じて顔まわりを舐めたり、息が上がったりしていなければ、口元が緩んでいるか体温調節をしているだけなので、特に心配する必要はなさそうです。

参考/「いぬのきもち」2019年1月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.20 舌べろ~ん』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)

参照/Instagram
文/こさきはな

※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

★Instagram、Twitterで「#いぬのきもち#ねこのきもち」でご投稿いただいた素敵な写真・動画を紹介しています。

ペット猫のお悩み、トイレでない場所での排泄対処法は?

飼い猫が、「トイレではない場所で排泄する」問題について考える人も多いだろう。原因は、泌尿器系の病気など医学的なこともあるが、トイレ環境が問題なことも多い。獣医行動診療科認定医の藤井仁美さんは言う。

「トイレが汚れているなど、トイレ自体に問題があることが多いです。トイレが気に入らないと、不適切な場所で排泄したり、おしっこをがまんして膀胱炎になるケースも。猫が快適に排泄できる環境を整えてあげましょう」

 トイレの大きさは猫の体長の1.5倍を目安に、蓋のないタイプを用意する。その中に、粒子が細かくてやわらかい、無臭の砂をたっぷりと入れる。そして猫が排泄をしたら、なるべく早く汚れた箇所を取り除こう。

 トイレに入れる猫砂は、目の細かい固まるタイプがおすすめ。砂の全交換、トイレ本体の洗浄は、2週間に1回のペースで行うのが理想的。

「トイレは、猫の頭数プラス1個を用意。それを、静かな場所に置きます。戸建てで1階と2階を行き来する環境なら、各階に最低1個は用意してあげるとよいでしょう」(藤井さん)

 トイレ環境を改善しても治らない場合は、病気の問題、もしくは飼い主や同居猫・犬などとの関係が悪化している可能性があるという。

「多くの問題行動は、病気やストレスが原因なので、獣医師の診察を受けることも大切。その上で、猫が安心して過ごせる環境を用意してあげてください」(藤井さん)

 問題行動にはすべて意味がある。猫の習性や好みを理解して、対応してあげよう。

ただのしゃっくりが病気の可能性も!? 愛犬がしゃっくりをする原因とは?

犬のしゃっくりは頻繁にみられるものではありませんが、あまりに繰り返すようなら心配になりますよね。そんな方に向けて、犬はしゃっくりする理由や考えられる病気、しゃっくりを止める方法から嘔吐や逆くしゃみとの見分け方についてご紹介します。

犬はなぜしゃっくりをするの?

人がしゃっくりをするのと同じように、犬もしゃっくりをすることがありますよね。どちらも、横隔膜のけいれんによって引き起こされる症状です。横隔膜は様々な刺激によりけいれんを起こしますが、けいれんの原因となる横隔膜への刺激とは、どのようなものがあるのでしょうか。
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胃が広がったとき

一過性で食後などに多く見られたら次のような理由が考えられます。
横隔膜がけいれんする原因のひとつとして、「胃が広がる」ことが考えられます。たとえば犬がご飯を食べるとき、慌ててどんどん飲み込んでいくと、急激に広がった胃に横隔膜が刺激されてけいれんを起こすことがあります。もともと早食いをしてしまう性格の犬の場合、これを止めさせるのはなかなか難しいでしょう。

そういった場合の対策としては、一回の食事の量を減らして与える回数を増やしたり、フードの一部を知育おもちゃに入れたりして、早食い出来ないような仕組みにすることが効果的です。早食いの犬には、食べるときに空気も一緒に飲み込んでしまう犬も多いのですが、鼻の形状からどうしても空気を飲み込みやすい犬もいます。特に、鼻が短い短頭種などの鼻呼吸が苦手な犬は、口呼吸するときも同様に空気を一緒に飲み込んでしまいやすいと言われています。
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胃の不調やフード

胃の拡張は、上述したとおり早食いや空気を飲むことに起因しますが、他にも、胃の不調が原因となって胃を広げている場合もあります。食べたあとすぐ運動をしたり、胃の動きが良くなかったりすると、胃の中にある食べ物からガスが発生する場合があります。また、フードを切りかえてからしゃっくりを頻繁にするようになったら、新しいフードが何らかの影響を与えていることもあります。そういったときは、元のフードに戻して様子を見てみましょう。

胃が冷えたとき

冷たいものや熱いものが急激に胃に入ることで、横隔膜が刺激を受けてけいれんを起こす場合もあります。氷水などの冷たい飲み物は、暑い日でも与え過ぎることの無いように注意しましょう。

しゃっくりから考えられる病気

しゃっくりをすること自体は病気ではなく、生理現象のひとつとも言えます。特別な理由がなく出ることもあります。ただし、食後に出る場合は胃の状態やフードが関係していたり、頻繁に繰り返していたり、なかなか止まらなかったりするといった場合は、何かしらの病気が原因となっている可能性も。症状でしゃっくりが出ている場合、次のような理由が考えられます。

胸の中のトラブル

心膜炎や胸膜炎などが原因で横隔膜が刺激されると、しゃっくりが出ることがあります。どちらの病気も、呼吸のしづらさや咳、運動を嫌がるなどの症状が見られますが、こうした症状が目に見えて現れているときは、すでに症状が進行してしまっている可能性があります。心膜炎や胸膜炎は症状がはっきりせず、普段は気付きにくい病気でもあります。

脳神経の問題

神経や筋肉は、脳からの指令を受けて働きます。そのため脳に何らかの障害が起こると、その指令が上手く伝達されません。たとえば犬にてんかんや脳梗塞などがあると、指令が上手く届かないことがあります。誤った指令の伝達により横隔膜が収縮し、しゃっくりをする場合もあるのです。

そういった病気が原因と考えられる場合、しゃっくりが長時間続いたり、頻繁に繰り返したりする様子が見られます。そんなときは愛犬をそのままにせず、動物病院で獣医師に相談することをおすすめします。
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胃拡張や胃捻転

胃が極端に張る「胃拡張」や胃がねじれてしまう「胃捻転」が原因で、胃が横隔膜を押して刺激してしまい、しゃっくりをしていることもあります。胃拡張や胃捻転の場合、早食いなどの一時的なお腹の張りではなく、お腹の上部がパンパンに張って犬が苦しそうにしている様子が見られます。

犬のしゃっくりを止める方法はある?

犬のしゃっくりを、呼吸のパターンを変えることで止めることができるかも。

呼吸を変えるパターンのひとつとして、軽い運動をする、ひと口何か食べさせるなどの方法もあります。激しい運動は余計に呼吸が苦しくなってしまうので、あくまで軽い運動に留め、呼吸のパターンを変えるよう促しましょう。

しゃっくりと勘違いしやすい「逆くしゃみ」と「吐き気」

一見「しゃっくり」と思われるしぐさでも、本来は吐き気を催していたり、「逆くしゃみ」をしていたりする場合があります。

吐き気を催している場合

嘔吐をする前、犬は腹筋を数回収縮させます。その収縮させるお腹の動きがしゃっくりと似ているため、嘔吐をする直前の動きをしゃっくりと勘違いしてしまうことがあります。吐き気のためにお腹を収縮させる動きは大きく、さらに数回繰り返します。その後嘔吐すれば、吐き気からくる動きだったと判断できますが、なかには嘔吐するのを我慢してしまう犬もいます。

嘔吐しなくてもお腹を収縮させる動きが良くみられるようであれば、吐き気を催す何らかの病気の可能性もあります。続くようであれば動物病院へ連れて行きましょう。
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逆くしゃみとは

しゃっくりに似た症状のひとつに、「逆くしゃみ」というものがあります。通常、くしゃみは息を吐くことで出ますが、「逆くしゃみ」とは、その名の通り息を吸い込んだときに起こる発作性の呼吸です。

逆くしゃみは、特に小型犬や短頭種に多く見られます。その多くは病気が原因のものではなく、数分続いて止まることが多いでしょう。重度の場合や中高年から発症した場合は喉や鼻などに何らかの異常があることもあります。病的なものは少ないといわれる犬のしゃっくりですが、長引いていたり、いつもと様子が違ったりしたら注意が必要です。日々の観察を怠らず、愛犬のSOSサインに気付いてあげてくださいね。

監修/いぬのきもち相談室獣医師

不妊手術をしていてもムラムラ 学んでおきたい飼い猫の発情期事情

暖かな陽気に誘われて、気持ちが浮き立つ春。猫にとって浮き立つその気持ちの正体、それはいわゆる「恋」=「発情期」です。飼い主さんは「うちの猫は去勢・避妊手術をしているから大丈夫!」とと思うかもしれません。しかし、飼い猫にも発情期のようなものはあります。そのとき猫はどう変わるのか一緒に見ていきましょう!

発情期を迎えると「オス」はこう変わる!

① 外を気にして出たがるようになる
完全室内飼いの猫でも、帰宅した飼い主さんについているニオイや外から聞こえるメスのアピールする鳴き声に反応して、外に出ようとすることがあります。この時期は脱走防止の策を徹底しましょう。

② 室内でもマーキングしてしまうことが
飼い猫もこの時期になると、テリトリーである家の中にオシッコでマーキングしてしまうことが。去勢手術を受けていても外の猫の気配やニオイに反応してスプレーしてしまうことがあります。

③ 外の猫を見てナーバスになりやすい
飼い猫にとって外はテリトリー外。つまり外にいる猫はみんな敵です。発情の時期はとくにその敵に過敏になるので、猫を見つけると唸ることが。このときはむやみに触れようとすると攻撃されるので、そっとしておきましょう。

④ 同居猫や人の体に馬乗りする
オスは去勢手術をして繁殖能力がなくなっても、交尾欲求が高まると性別に関係なく同居猫や飼い主の足などにまたがって陰部をこすり付けることが。猫によっては、時期を問わず行います。

発情期を迎えると「メス」はこう変わる!

① 落ち着きがなくなり、人にすり寄ることが増える
発情期を迎え、落ち着きがなくなったメスは、あちこちに自分のニオイを付けようとします。すり寄るのは物にだけではなく、飼い主さんにも。顔周りやわき腹をスリスリとこすり付けるようになります。

② 食欲が減り、やせる猫も
おもにメスは、異性を求めることが最優先になるので、食欲が減ります。食べる量が減るのでやせることもありますが、性欲が高くなっているからか毛ヅヤはいいことは多いです。睡眠欲も減るので、活動時間が増えることも。

③ しっぽの付け根を叩いてとせがむ
メスのしっぽの付け根は、性的快感を得られる部位。発情すると腰を上げて足踏みをし、オスを受け入れる体制になって、その部位を「叩いて刺激して欲しい」と飼い主さんにおねだりすることがあります。

“恋”のシーズンに飼い主さんがしてあげられることは?

飼い猫は異性との交尾ができず、ストレスがたまりやすいもの。発情に伴う行動での発散も限度があります。猫がソワソワし始めたら、飼い主さんは飼い猫の気を紛らわしストレスを解消するために

・毎日少しずつ遊んであげる
・爪とぎ環境を充実させる
・ふだんは入れない場所を開放する
・外が見やすい場所に行けないようにする

マーキング対策のためには、スプレー先をトイレに誘導する、などの対策をとって、愛猫のストレスを発散させてあげましょう。飼い猫であっても、発情期が訪れると行動に何らかの変化が起きやすくなります。変化にいち早く気付き、この時期特有のムラムラを解消してあげたいですね。

参考/「ねこのきもち」2018年4月号『春は猫もソワソワ、ワクワク猫の恋劇場』(監修:哺乳類学者 今泉忠明先生、獣医師 菊池亜都子先生)
撮影/尾崎たまき、小森正孝
※この記事で使用している画像は2018年4月号「春は猫もソワソワ、ワクワク猫の恋劇場」に掲載されているものです。

猫が喜ぶのは、家の中が「自分のニオイでいっぱいになる」とき

嗅覚が敏感な猫は、自分のニオイを付けて自分の存在をアピールしたり、甘えたり安心したりと、「自分のニオイ」をさまざまなシチュエーションで使います。今回は、猫との暮らしを楽しむためにぜひ飼い主さんに知っておいてほしい、「ニオイ」についてまとめました。

縄張りを自分のニオイで満たしたい

猫の頭や頬の部分にはニオイの分泌腺があります。その部分から出るニオイを、自分の縄張りに擦り付けることで安心するのです。新しいおもちゃを与えたときも、最初はクンクンと嗅いで確認しますが、そのあと自分のニオイを付けるように顔まわりをスリスリします。

そうやって室内が自分のニオイで満たされると、猫は安心感につつまれて嬉しい気持ちになるのです。そのため、室内では猫が安心できるように、香りの強いものや猫が苦手と感じる柑橘系のニオイの香水・芳香剤などを置いたり付けたりするのは避けましょう。

じつは全身に臭腺があるんです

ニオイを分泌する臭腺の多くは顔まわりに集中していますが、顔まわりだけではなく全身に臭腺があります。足先は爪とぎのときに、お尻は排泄するときによく使われるんですよ。

飼い主さんにニオイを付けて安心したい

飼い主さんにスリスリするのも、自分のニオイで満たしたいからです。とくに外から帰ってきた飼い主さんにはいろいろなニオイが付いています。嗅ぎなれないニオイを楽しみつつも、自分のニオイを付けることで、ニオイの交換をして安心したいのです。これは、留守番をすることが多い猫によく見られるしぐさです。

飼い主さんの気を引きたい

複数飼いの場合、ほかの同居猫との関係性もあり、積極的に飼い主さんにニオイを付けられない猫もいます。そんなときは、少し離れたものにニオイを擦り付けることがあります。これは、飼い主さんに対して直接アピールする猫とは程度は違いますが、大好きな飼い主さんの気を引きたいときにするしぐさでもあるんですよ。室内の家具や柱にスリスリしたり、飼い主さんにスリスリしてニオイを付けたりすることで「これは自分のもの」と主張しているのですね。もちろん、飼い主さんへの愛情表現のひとつでもあり、安心していられるための行動でもあります。そのため、飼い主さんは室内の猫のニオイを消しすぎないようにしてあげられるといいですね。

参考/「ねこのきもち」『ねことのキョリが縮まる本』(監修:獣医師 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)
「ねこのきもち」2018年6月号『愛情表現のしぐさが丸わかり 毎日は猫からのNyamore(ニャモーレ)に溢れてる!』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生)

気になる犬の涙やけ 主な原因5つと飼い主さんができるコト

涙やけを起こして目の周りが変色してしまうと、せっかくのかわいい愛犬の顔が台無しになってしまいますよね。今回は、犬の涙やけの原因や予防法、自宅や動物病院で行う治療・予防法に加え、なりやすい犬種、フードの見直し方ご紹介します。

犬の涙やけとは?

涙やけはなぜ起こる?

犬の涙やけは「流涙症(りゅうるいしょう)」や「眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)」、逆さまつ毛、目と鼻をつなぐ鼻涙管の閉塞などが原因で、目から涙があふれてしまうことによって起こります。これら目の病気のなかでも特に多いのが流涙症で、本来涙腺から涙管を通り鼻へと排出される涙が、何らかの原因によって大量にあふれ出してしまいます。

涙が出ること自体はごく自然な現象ですが、それが過剰分泌になると目頭の毛に付着し、バクテリアを繁殖させてしまいます。また涙のなかのタンパク質が酸化して変色を起こすことで、涙やけが発生することもあります。

涙やけの症状とは?

目頭の下が赤茶色に変色するのが、涙やけの最大の特徴です。またその部分に炎症が起こることで、皮膚炎を患うケースやかゆみを伴うケースもあります。

犬の涙やけが起こる主な原因5つ

1)目にゴミや毛が入ってしまった

毛やまつ毛が目に入ってしまうことで涙が止まらなくなり、涙やけを引き起こすパターンがあります。これは長毛種の犬や逆さまつ毛の犬に多く見られる現象で、異物を取り除いてあげることで症状が緩和しやすくなります。しかし、急激に涙の量が増えてしまったときには、目に傷がついていないかを確認し、迅速に獣医師の診察を受けることも大切です。
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2)器官のトラブル

子犬時代から継続して涙が多く出る犬の場合は、先天性の「鼻涙管(びるいかん)」トラブルが考えられます。犬にも人と同様に鼻涙管と呼ばれる、目と鼻をつなぐ管があります。この器官が詰まることで涙が鼻から抜けず外にあふれ出し、涙やけを起こしてしまうのです。
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3)犬の体質的な問題

春先などある一定の季節にのみ涙が大量に出てしまったり、目元だけでなく全身の毛が変色したり、発疹等が見られたりするときは、アレルギー症状を引き起こしている可能性が高いです。花粉症や食べ物アレルギーが疑われる際は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

4)体内の水分不足

愛犬が濃い黄色のおしっこをするようなら、水分が足りていない可能性があります。体内の水分が不足すると老廃物がおしっこではなく、汗や涙として排出されるようになります。涙が過剰に出てくる理由には、水分不足も含まれるのです。
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5)ドックフードやおやつが体質的に合っていない?

普段愛犬に食べさせているフードやおやつが原因で、涙やけが発生するという説もあります。フード自体の品質が悪かったり、保存状態が悪く酸化したフードを食べたり、原料や添加物に対してアレルギー反応が出たりすることが考えられます。

添加物や体質にそぐわないたんぱく質は、涙管等に悪影響を及ぼす可能性もありますので、獣医師に相談しましょう。
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涙やけしやすい犬種

目が大きい犬や鼻が短い短頭種と呼ばれる犬は、涙やけを起こしやすいといわれています。プードルやチワワ、ポメラニアンやシーズー、パピヨン、マルチーズ、パグ、ブルドッグなどが挙げられます。

犬の涙やけの治療法

外部の刺激によって涙やけが発生しているときは

ゴミや毛、逆さまつ毛などの異物によって涙やけの症状が出ている際は、それらをしっかりと取り除くことが何よりも重要です。愛犬の体に異常が起こっていないかを確かめるためにも、涙やけが気になったら一度動物病院を受診するのがよいでしょう。

病院では花粉などによるアレルギーが疑われるときは、定期的な点眼や点眼薬の処方を行います。逆さまつ毛によってまつ毛が目に入りやすくなっているときは、その場で抜いてくれることも。
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目の病気によって涙やけが発生しているときは

さまざまな目の疾患によって涙やけの症状がみられる場合は、各病気の原因に合わせた治療を行っていきます。なかでも多いのは抗生剤や消炎剤、保護剤の処方です。また鼻涙管のトラブルによって症状が出ている際は、麻酔を伴う処置を行うこともあります。
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涙やけを取り除く方法

比較的症状が軽く自宅で涙やけを取り除く場合は、ぬるま湯で湿らせたティッシュやガーゼで優しく拭うのがよいでしょう。涙やけが見られない状態でも、毛が長時間湿っているとそこから雑菌などが繁殖しやすくなりますので、乾いたティッシュなどでこまめにふき取ってあげてください。

このとき目に指やティッシュが入ってしまうと眼球を傷つける恐れがあるので、お手入れの際は十分注意しましょう。また涙やけを取り除くのは、あくまでも「一時的な対処法」でしかないことを、忘れないようにしてください。

犬の涙やけの予防法

涙やけによって変色してしまった被毛は、カットするしかありません。そうならないためにも、日頃からしっかりと予防をするのが大切。ここでは3つの予防法を紹介します。

ストレスを減らす環境づくりの徹底

運動量が不足すると新陳代謝が悪くなり、体内に老廃物がたまって涙やけを引き起こしやすくなります。散歩などの適度な運動によって愛犬のストレスを緩和し、涙やけを発症しにくい体質をつくってあげることが大切です。

生活環境の改善

花粉やハウスダストによって起こる涙やけを予防するためには、定期的な掃除や空気の循環が効果的です。
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食事を見直す

おやつやフードに含まれるたんぱく質の量や種類をコントロールすることで、涙やけを引き起こしにくくなるケースもあります。低アレルゲンのフードに変えてあげることで症状が改善されることもあるため、涙やけが気になるときは愛犬の健康状態をチェックしながら、食事を見直してみるのも一つの手です。

症状がひどいときは迷わず動物病院へ

症状の違いや原因、犬の体質によって涙やけの対策法や治療法は異なります。ただの涙やけだと思っていたら実は大きな疾患が隠れていたということがないよう、症状が気になるときは早めに動物病院を受診するようにしてください。病気の早期発見・早期治療が、大切な愛犬の体や目元の可愛さを救うのです。

出典元/『いぬのきもち』2015年11月号「犬の病気別なりやすい年齢ランキング」(監修:野矢雅彦先生)
監修/いぬのきもち相談室獣医師

料金様々な「老犬ホーム」 ひと月数万円から一括100万円も

わたしたちと同じように、愛犬にも必ず老いは訪れる。食事や排泄の世話が必要になったり、一晩中吠え続けたり、その時、飼い主には大きな負担がのしかかる。

家族の一員であるワンちゃんと最期まで一緒に暮らしたい。でも──そんな飼い主たちの悩みに応える施設「老犬ホーム」が今、急増している。

 今、老犬ホームが注目を集めているのは、愛犬の「老後」が飼い主にとって大きな問題になっているからだ。ペットフード協会の調査(2013年)によると、国内の飼育犬の平均寿命は、2010年に13.9才だったのが、2013年には、14.2才に延びているという。

 犬が衰えながらも長生きする間に、自らが健康を損うなどして世話ができなくなった飼い主が、老犬ホームを利用している。

 飼い主が先に亡くなり、遺族が犬を預けるケースもある。健康に問題はないが、仕事や家庭の都合などで充分にケアできない飼い主の利用もある。核家族化が進み、犬を引き継ぐ子や孫が身近にいないことも背景にあるのだろう。

 さらに、社会がペットの命を尊重する方向に動いていることも、老犬ホームのニーズを高めている。

 かつては、世話が大変だからと、飼い主が老犬を保健所に引き渡すケースもあったが、2年前の動物愛護管理法の改正により、保健所はそうした引き取りを拒めるようになった。

昨年9月に改正された「動物の愛護に関する法律」では、飼い主が最期までペットの面倒を見る責任が明記された。

 環境省によると、「譲受飼養」(飼い主から動物を譲り受けて、その飼養を行うこと)の登録業者は、昨年4月時点で全国20業者。これらが老犬(猫)ホームに当たる。

 ただ、ペットホテルやペットシッターなどが該当する「保管」業者にも、老犬ホームの機能を有するところはあり、実際には20をゆうに超える業者が存在しているとみられる。

 広々とした高原に立つ施設があれば、都会の住宅地に作られたものも。動物病院やドッグランを併設しているところもある。食事や散歩の内容は、犬の状態をみて決めているところが多い。

 料金も千差万別だ。ひと月数万円というホームがある一方で、終生世話をする契約を結んで、一括して100万円以上を支払う施設も。入所金が数十万円かかるところもある。

 ただ、すべてがホームの裁量ではない。施設や管理方法については、環境省が定める基準をクリアしていなければならない。主な項目は以下の通りだ。

●清潔を保つ
●日常の動作をするのに充分な広さを確保する
●運動時間を取る
●必要に応じて獣医師に診療を受けさせる

「老犬ホーム」に愛犬を預けることは必ずしも無責任なことではない。自分や家族にとって、また愛犬にとっても大きなひとつの選択肢となりうる施設なのだ。

獣医師が解説 ペットから人にうつる病気で知っておきたいこと

【人生100年時代を支える注目医療】

 国内の15歳未満の子供の人口は1571万人(2017年)。一方、ペットとして飼われている犬猫の飼育頭数は1844万頭(同)。少子高齢化や核家族化が進み、いまやペットは家族の一員として大事な存在となっている。しかも、ほとんどのペットがいまは室内で飼われていて、人と動物との関係はより濃密になっている。

 そこで知っておかなくてはいけないのが、ペットから人にうつる病気の知識だ。「人獣共通感染症(ズーノーシス)」に詳しい獣医師で、みずほ台動物病院(埼玉・富士見市)兼島孝院長が言う。

「ペットを飼っている人は、動物を『恋人』のように思っている人が非常に多い。しかし、ペットとは『友達』と同じような距離感で接することが大切です。そして、過度な心配は無用ですが、何か体調が悪くなって医療機関を受診するときは、必ずペットを飼っていることを医師に伝えることが重要です」

 ペットとの距離感は、具体的にはこうだ。〈寝室を一緒にしない〉〈口移しや同じはしで食べ物を与えない〉〈キスをしたり、顔をなめられたりしない〉〈ペットに触ったり、一緒に遊んだあとは必ず手を洗う〉〈かまれたり、ひっかかれたりしないようにしつけをする(爪を短く切る)〉などだ。

■就寝中になめられて副鼻腔炎に感染した例も

 ペットの飼育を医師に伝えることが重要なのは、動物には無害の病原体が人の病気の原因になっている場合があるからだ。では、ペットからうつる代表的な感染症には、どんなものがあるのか。

「犬猫で多いのはかまれたり、ひっかかれて感染する『パスツレラ症』です。病原体は口の中にいる常在菌で、猫はほぼ100%、犬は約75%がもちます。高齢者や糖尿病患者など免疫力の低下した人に発症しやすく、傷口が30分くらいすると、激しい腫れと痛みが出て化膿するのです。また、寝ている間に犬に顔をなめられて、鼻から菌が入って副鼻腔炎を起こした症例もあります」

「ネコひっかき病」も多い。原因菌を媒介するのはノミで、感染した犬猫にかまれたり、ひっかかれて発症する。犬猫は無症状だが、人に感染すると2~3週間後に、傷の近くのリンパ節が大きく腫れる症状が表れる。

 犬猫、ウサギ、ハムスターなど哺乳類との接触で皮膚に感染するのはカビが原因の「皮膚糸状菌症」。人では肌に円形の発疹ができ、頭部では毛が抜けたりする。動物も円形に毛が抜ける症状が表れるという。

「セキセイインコなどの小鳥ではフンに含まれる病原菌を吸い込んで、かぜ症状を発症する『オウム病』、ミドリガメでは食中毒症状を起こす『サルモネラ症』などがあります。飼育ケージを掃除するときは、台所での洗浄はやめましょう」

 また、怖い感染症では犬猫から感染する「カプノサイトファーガ感染症」は敗血症を起こした場合の致死率は3割を超える。昨年、国内ではマダニが媒介する「重症熱性血小板減少症候群」に感染した野良猫にかまれた50代女性が死亡した事例もある。

 ただし、これらの感染症がペットからうつるケースは非常にまれと思っていい。

「ほとんどのペット由来感染症は、決して怖い病気ではなく、適切に治療すればすべて治ります。唯一、怖いのは狂犬病ですが、ワクチン接種があるので安心です」

 ペットは人生の伴侶。上手に付き合おう。

見つけるとお座り…がん探知犬はなぜ早期発見できるのか

 まさにお犬様。山形県金山町で、がん探知犬を使った健康診断が、40歳以上の町民を対象に、2017年、18年度の2年間にわたり行われた。

 がん探知犬とは、人間の尿のニオイなどから早期がんを発見する技術を身に付けた犬のこと。金山町の健康福祉課長によれば、昨年度は921人が尿を検体として提出。このうち、陽性と判定されたのは18人で、精密検査の結果、1人に早期がんが見つかった。

「今年は、検体を集める最終日の12月3日時点で、361人の尿が集まりました。陽性・陰性の判定が出ているのが302検体で、陽性あるいは陽性の疑いありと判定されたのは22人。このうち2人にがんが見つかりました。昨年のがんが見つかった人も含め、“早く見つかってよかった”と、掛け値なしに喜ばれました。お犬様と表現される方もいましたよ」(前出の健康福祉課長)

 金山町を含む最上地域1市4町3村は胃がんの死亡率が高く、女性の胃がん死亡率は全国ワースト。この状況を何とかしたいと考えていた町長が、日本医科大千葉北総病院外科・消化器外科の宮下正夫教授の講演を聞き、「胃がんの死亡率を下げるいい手は?」と相談したところ、がん探知犬を勧められた。宮下教授が言う。

「尿を提出するだけなので、健診を受ける人の負担が非常に少ない。今回の試みは研究の一環として行ったわけですが、1年目は想像より陽性が見つかる数が少なかった。そこで2年目は尿の量を増やし、容器も大きくするなどして、犬がもっと慎重にニオイをかげるような工夫をしました」

■センサーの開発にみ取り組む

 なぜ、がん探知犬は早期がんを発見できるのか? それは、がん患者には特殊なニオイがあるからだ。

「病院でがん患者の尿のニオイをかがせると、犬はお座りするなどの反応を必ずします。どれだけ早期のがんでも、必ずです。結果が分かった上でやっているので、当たっているかどうか、私たちもはっきり分かります。しかし健診ではがんの有無が分からない状態でニオイをかぎ分けるため、犬の反応が本当に正しいのかわからない。実際、昨年の金山町の健診では、陰性とした6人に通常の検査でがんが見つかりました。今後どうやって正確性を高めるかが課題です」

 こう話す宮下教授は、がん探知犬の研究とは別に、ニオイでがんの種類を判別するセンサーの開発にも取り組んでいる。 残念ながら、諸事情により金山町でのがん探知犬の健診は今年度で終了。12月5日に開かれた議会でも質問が寄せられるなど注目を集めた。

 なお、金山町は、白壁と切り妻屋根の「金山住宅」が街並みの基本となっている。美しい街並み散策を楽しみたい“大人”にイチ押しの場所だ。

アレルギーを発症する猫が増加中 その原因や予防策を紹介

ハウスダストや花粉などによる鼻炎や目のかゆみ…。これらのつらい症状で悩んでいるのは人間だけではなかった! 今、さまざまなアレルゲンによるアレルギーを発症する猫が増えているとか。そこで、猫のアレルギーの原因や症状、予防策などを紹介する。

 そもそもアレルギーは、体を守る免疫システムが特定の物質に過剰に反応することで起こる。そして、そのアレルギー反応を引き起こす特定の物質のことを“アレルゲン(抗原)”と呼ぶ。

 GREEN DOG東京ミッドタウンクリニック院長の井上慎也さんは、猫のアレルゲンには、大きく分けて次の3つが挙げられるという。

【1】食品(主にたんぱく質)
【2】寄生虫であるノミ
【3】ハウスダスト、花粉、カビなどの環境中のアレルゲン

 その他、香水やたばこの煙などが影響する場合もある。

「アレルゲンは、口や鼻、皮膚などさまざまな場所から体内に侵入し、アレルギー反応を起こします。中でも症状として最も多く見られるのが、かゆみを伴う皮膚炎です。頭部(目のまわりや耳、口まわり)や太もも、下腹部などに、湿疹のような症状が出ます。また、基本的に左右対称に症状が現れるのも特徴です」(井上さん・以下同)

 皮膚炎以外にも、喘息や鼻炎、下痢や嘔吐、血便など、呼吸器系、消化器系の症状が出ることもある。

◆疑わしいアレルゲンを徹底排除! 掃除は念入りに、花粉は持ち込まない!!

 猫のアレルギー対策は、生活環境からアレルゲンを排除することが基本となる。食物アレルギーの場合は、たんぱく質の種類が少ない療法食などを取り入れる。これらは、アレルギーの猫専用などの名目で市販されている。

「猫は、食に対するこだわりの強い動物なので、療法食を食べてくれないケースも。ですから、幼齢期にはなるべくいろいろなものを食べさせて、さまざまな食材に慣らしておきましょう。そうすることで、食物アレルギーが発症しても新しいフードを食べてくれやすくなります」

 アレルゲンがノミの場合、定期的に寄生虫の予防薬を投与する。内服薬や滴下タイプなどさまざまな種類があるので、続けやすいものを選ぼう。

 ハウスダストやたばこの煙など、環境の影響が疑われる場合は、掃除の徹底はもちろん、空気清浄機を稼動させることが重要だ。そして、香水などの刺激因子は猫のいる空間で使わないようにしよう。

「飼い主が外出先から花粉などを持ち込む可能性もあるため、帰宅したら上着についた花粉ははらい落とすなど、室内に持ち込まない工夫も重要です」

 これらの対策をとっても症状が出てしまう場合は、ステロイド剤や免疫抑制剤などによる治療が必要だという。

「特に鼻炎やくしゃみなど、呼吸器系の症状は、風邪の症状と似ているので、アレルギーによるものかどうか、家庭では判断が難しいと思います。症状が悪化すると呼吸困難を招く危険もあるので、いつもと様子が違う時は、すぐにかかりつけの獣医に相談を」

 アレルギーは何が引き金で発症するかわからないが、飼い主の努力次第である程度防げることを知っておこう。

犬にNG食べ物リスト!~食べ物・飲み物編~

■人間のお菓子はワンちゃんにとっては危険!?

ワンちゃんと私たち人間が一緒に暮らしていると、ドッグフード以外のものを口にしてまう機会があるものです。しかし、私たちにとって当たり前の食べ物がワンちゃんに思わぬ事態を引き起こす可能性があることをご存知でしょうか。かわいいからといって人間のおやつをあげたりしてしまうと、ものによってはワンちゃんの命に関わることがあるので、注意が必要です。

■キシリトール中毒
キシリトールは人のガムやお菓子に含まれ、虫歯予防やダイエット予防を目的として使われています。ワンちゃんが食べると、インシュリンが過剰に分泌されて急激に低血糖や急性の肝障害になる可能性があります。

中型犬がキシリトールガムを数枚食べると症状が出る場合があり、摂取後30分程度で嘔吐を起こし、ぐったりする、痙攣や意識がなくなるなどの低血糖の症状を引き起こします。食べた直後であれば、速やかにお薬で吐かせますが、間に合わず低血糖になりますと、命に関わります。

■チョコレート中毒
カカオに含まれるテオブロミンがワンちゃんの心臓や脳神経を刺激します。心臓を刺激するために血圧が上がり、脈が極端に遅くなるか早くなり、時に不整脈が起こります。さらに脳神経を刺激するので、落ち着きがなくなる、ふるえ、痙攣、重症になると昏睡を引き起こします。

カカオはチョコレート全般に含まれていますが、特に危険とされているのはカカオが多く含まれている製菓用のチョコレートやビターチョコレート、カカオパウダーです。普通の板チョコを2kgのワンちゃんが2枚食べると命に関わりますので目安にしてください。

食べてから6時間以内であれば吐かせることで症状が和らぎますが、解毒剤はありませんので対症療法を行います。バレンタイン時期になると誤飲事故が増えますので、気をつけてくださいね

■コーヒーや紅茶などのカフェイン中毒
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインが心臓や神経を刺激します。脈や呼吸が早くなる、興奮やふるえ、痙攣が起こることがあります。カフェインの致死量はワンちゃんの体重1kgあたり150mgです。

缶コーヒーにはだいたい70-180mg程度のカフェインが含まれますので相当量飲まないと危険ではありませんが気をつけましょう。こちらも解毒剤はありませんので、対症療法を行います。

■アルコール
ビールや日本酒などアルコールは急性アルコール中毒になることがあります。嘔吐や下痢、血圧の低下、ふるえや痙攣、重症になると昏睡に陥ります。ワンちゃんの体重1kgあたりアルコール5-6mlが致死量とされてますので、度数の高いものほど少量でも危険です。

■牛乳
意外とあげてしまいがちな牛乳ですが、ワンちゃんは牛乳にふくまれるラクトース(乳糖)を分解するラクターゼを持っていないことが多く、下痢になることがあります。体質に左右されますので、平気なワンちゃんもいますが気をつけましょう。

初めて犬を飼う際の犬選びのポイントは?

犬ごとのメリットとデメリットを考慮して!

まず、どの様な犬が欲しいかよく考えてみましょう。その犬とどの様に過ごしたいのか具体的に想像してみます。犬は種類も沢山ありますが、性格も十人十色で、同じ犬種でも全然違います。

見た目、大きさ、色、毛の長さなど、人によって好みが違ってくるでしょう。

犬選びの際には、それぞれのメリットデメリットを考慮することが大事です。今回は少しデメリットの例を挙げてみます。

大きい犬は小さい犬よりも飼うためのスペースも広くないといけませんし、ご飯を沢山食べ、病気や予防で飲むお薬の量も多いです。 (その分費用がかがります) また、年をとって、もし歩けなくなったら介護するための力も必要です。

逆に小さい犬は自分を守る為に自分より大きい者(人でも犬でも)が近づいてくると威嚇行動をとり(まずは吠えます) 、敵をいち早く察知するためにちょっとした音や変化にも敏感です。

また、毛の長い犬は毎日ブラッシングしたり定期的にカットしたりと、こまめにお手入れをしなくてはいけません。

ワンちゃんと一緒にどんなことがしたいのか考えてみましょう次に、ご自身の空いた時間に犬とどの様に過ごしたいかを考えます。

例えば、活動的な方であれば、毎朝毎晩一緒にお散歩に行きたい、アウトドアに一緒に行きたい、ボールやフリスビーでおもいっきり遊びたい、ドッグダンスやアジリティを一緒にしてみたい、ドッグショーに出てみたいなどの希望があると思います。

また、インドアな方であれば、おうちでマッタリごろごろしたい、忙しくてかまう時間は少ないけど、賢くお留守番して待っていて欲しい、番犬になって欲しい、自分だけになついて欲しいなど、それぞれの希望があると思いますので、その生活のニーズにあう犬を探しましょう。

アウトドアに一緒に行きたい!と思っているのにとっても大人しい犬や体力の少ない犬、人見知りや怖がりさんだと飼い主様もがっかりですし、犬もストレスを感じます。逆に、マッタリごろごろしたい!と思っているのに疲れ知らずの元気の塊のような犬だとお互い不満が募りますよね。

なので、できる限り犬種の特性、仔犬の性格を見極めて、よい出逢いをしてほしいと思います。

まとめ
たとえ見た目や性格が望む犬を飼っても、ご自身の望んだような生活にならないかもしれません。ですが、その様な場合でも愛情と責任を持って一生涯、共に過ごして欲しいと思います。

知って安心!ペットの不妊・去勢手術の費用ってどのくらい?

病院によって費用がまったく違うのは何故!?
不妊・去勢手術の費用は、病院によって異なります。異なる理由としては、術前の検査をどこまで行っているか(血液検査の項目数、レントゲン検査を行うか、その他の検査も行うのか)、麻酔方の相違(注射麻酔なのか、

ガス麻酔なのか)、技術料の設定の相違、手術に必要なスタッフ数、手術に必要な機材の種類や数、入院期間の相違などです。

また術後に、抗生剤は内服薬にするのか、注射を使用するのか、傷口をなめないようにするエリザベスカラーは費用に含まれているのか、術後の抜糸の費用は含まれているのかどうかによっても変わってきます。

犬より猫の手術の方が安いワケとは!?
一般的にネコちゃんの手術のほうがワンちゃんの手術より安価に設定されていることが多いです。これは、ワンちゃんの場合、ネコちゃんとは異なり、極小型犬から超大型犬と体重差が非常に大きく、手術に使用する麻酔の量、手術の所要時間、手術の難易度が大きく異なるからです。

小型のワンちゃんの方が短時間、かつ小さな切開創で手術が可能ですが、超大型のワンちゃんとなると手術時間も長くなり、大きな切開創、多くのスタッフも必要になります。

そのため、ワンちゃんの場合、体重ごとに手術費用が設定されていることが多いです。

避妊より去勢が安いのは難易度の問題!
去勢手術のほうが避妊手術より安価に設定されています。値段の目安は、猫の去勢手術は10,000円~20,000円円程度で避妊手術は15,000~25,000円程度です。また、犬の去勢手術は20,000~30,000円程度で、避妊手術は30,000~50,000円程度です。

去勢手術においても、この費用は精巣が両方とも降りている場合です。精巣が腹腔内に停留している場合は手術の難易度が上がり、また手術時間も延びるため、費用も加算される場合が多いです。

男の子で精巣が降りているか、わからない場合は獣医師に確認してもらいましょう。手術される予定の病院に問い合わせると、料金なども教えてくれる病院がほとんどですので、心配な場合は問い合わせてみるとよいですね。

高齢なのに、元気すぎる猫はヤバイ? 燃え尽きる前に対策が必要

犬とともに、猫の寿命も延びましたね。

 これまでに西宮市内の長寿表彰で表彰された最高齢の猫は、なんと24歳でした。表彰式に飼い主さんに抱っこされて参加した猫さん、さすがに「恍惚の猫」でした。来院する猫の平均寿命もずいぶんと延び、20歳前後の高齢猫も珍しくなくなりました。みなさんお元気ですよ。

ところで、「うちの猫15歳も過ぎたのに元気よ! 歳のせいか、さすがにスリムにはなったけれど……よく食べるし、おしっこも十分」「ほかの若い猫は寝てばっかりなのに、この子は元気ハツラツ。一日中よく動いているもの」「鳴き声だってパワフルよ。

夜中に鳴かれるとちょっと閉口するけれどね」などという飼い主さんの言葉を聞くと、実は獣医師としては気になることばかりなのです。

 甲状腺の病気が思い当たるからです。

 その甲状腺について少し話をしましょう。甲状腺で作られる甲状腺ホルモンは体のほとんどの組織に作用して、基礎代謝量を増加させる働きがあります。

 体を乗用車に例えてみましょう。エンジンを始動させ、アクセルから足を離しアイドリング状態にします。この時に必要なガソリンが基礎代謝量のイメージです。甲状腺ホルモンはアイドリング時のエンジンの回転数を上げる作用を持っています。

 中高齢の猫では、しばしば甲状腺機能が亢進しています。そのために血液の中の甲状腺ホルモンが増加すると、アイドリング状態にもかかわらず、アクセルを踏み込んだ空ぶかしの状態となり、消費するガソリンの量も増えることになります。

その結果としてエネルギーが生産され、体温も上がり、心臓の機能も高まり、腎臓の血流量が増えるため尿量が増加します。消費エネルギーの増加を補うために食餌摂取量も増え、見かけ上、病気とは逆の健康な方向に体が変化するのです。

 しかし、こうした「エンジン空ぶかし」の状態が長期にわたると、食べても食べても消費エネルギーを満たすことができなくなり、痩せてきます。心臓も疲れきり肥大を起こします。まさに燃え尽きたかのようになり亡くなってしまいます。

 燃え尽きる前にエンジンの回転数を下げてあげる必要があります。治療としては、

1) 甲状腺ホルモンの生産量を抑える内服薬
2) 甲状腺を取ってしまう外科手術
3) 甲状腺ホルモンの原料になるヨードを極端に減らした療法食のみを与える食事療法

 の三つの選択肢があります。歳のわりには元気な猫と思われる飼い主さん、一度、獣医師にご相談ください。

 (安田動物病院・安田和雄)

好奇心旺盛なペットの誤飲、誤食に注意!

人間の食べ物で命に関わる場合も!

おうちの中でワンちゃんを放し飼いにしている場合、飼い主が寝ている間、目を放した隙、留守中など、あらゆる状況で誤飲や誤食が起こる可能性があります。ちょっとしたイタズラのつもりが、命に関わる事態になることも……。食品でも、以下のものは食べさせてはいけません。

・タマネギ、ネギ類
赤血球が破壊されて貧血になります。たまねぎを入れたすき焼きや肉じゃがなどの汁は濃縮されていて危険です
・チョコレート
小型犬ですと、板チョコ1枚くらいで中毒になることがあります。
他に、キシリトール、レーズンなどもダメです。

こんなにある! 誤飲の事例とその症状!
食品ではなくても、身近にある小さなものなら、何でも口に入れてしまう可能性はあります。とくに気をつけて欲しいものは以下のもので、もしも飲み込んでしまった場合はすぐに病院へ連れて行きましょう。

・電池
ボタン電池は胃腸にとどまると、腐敗して内臓をやぶいてしまいます
・針、釣り針
とくに釣り針は返しがあり、引っかかりやすく危険です。縫い針は糸が付いていると絡まることもあります。
・串、楊枝
焼き鳥などの串を食べてしまう事故があります。
・ストッキング
消化しにくく腸に詰まりやすいです。

猫のいたずら報告が多いのはビニール袋などの袋、糸や紐などです。糸などの端が口から出ているからと引っ張ると、胃や腸に絡んでいることもあるため、注意が必要です。

これらのものは、尖ったものは別として、誤食してすぐなら薬を使って吐かせたりします。飲み込んでから時間が経ってしまって、何らかの症状があるようなら、内視鏡を使って取り除いたり開腹手術をすることもあります。

他にも、タバコは小型犬の場合、2~3本食べるとニコチン中毒をおこす可能性がありますし、人用の薬は、ワンちゃんや猫ちゃんは人に比べて体重が少なく、薬の量が多すぎてしまうため、危険です。これらは、吐かせたり点滴などをして入院になることがあります。

様子を見て、いつもと違うようなら病院へ!
ワンちゃん、ネコちゃんは、使用済みのティッシュなどを食べてしまうこともあれば、時には、木や石をお散歩中などに口にしてしまう子もいます。また、布、ぬいぐるみやタオルを破いて食べる場合もあります。

ネコちゃんは、誤食は多くはありませんが、紐が好きなので注意が必要です。舌がざらざらしているため、絡みやすいからです。

ワンちゃんで、口にものを入れることが好きな性質なのは、ゴールデン・レトリバー、ラブラドールレトリバー、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークや好奇心旺盛なチワワやミニチュアダックスで、その性格が災いしてとくに事故が多いので注意が必要です。

誤食癖のある子は何度も繰り返すことがあります。大切な家族のためにも、おうちに危ないものがないか確認してみましょう。

飼い犬や飼い猫の高齢化 負担感増していくのは医療費の増加

日本では子どもの数を超えたといわれるペットの数。飼い犬と飼い猫の平均寿命はそれぞれ14歳前後だが、近年はエサや飼育環境の向上、動物医療技術の進歩などにより、上昇傾向にある。

 飼っているペットが長寿に恵まれるのは喜ばしいことだが、それに伴って深刻になりつつあるのが、飼育費用の問題だ。

生涯必要経費(医療費含む)は犬の118万円に対し、猫は70万円(ペットフード協会調査)。飼い主が現役の間はそれほど気にならない差額かもしれないが、年金生活ともなれば家計への影響は大きくなる。

 とりわけ負担感が増すのは、飼い犬や飼い猫の高齢化に伴う医療費の増加だ。高齢者の飼い主が多い地域にある動物病院院長の話。

「病気にもよりますが、手術が必要になれば入院費も含めて1回で1万5000円から5万円くらい。手術後の通院や検査を含めると10万円から20万円はかかります。薬の量は体重によって変わるので、大型であればあるほど薬代は高くつきます」

 手術の必要ない病気では、犬猫ともに腎不全が最も多く、その治療費は日々の点滴や血液検査、食事代などで月に1万円から3万円はかかるという。ただでさえ増えるばかりの自身の医療費に、犬や猫にかかる医療費が加われば、生活が成り立たなくなる可能性さえありそうだ。

 事実、ペットの高齢化によるコスト増に耐えられなくなる飼い主が増えていると、『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』(朝日新書)などの著者でNPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏は指摘する。

「飼い始めた頃は“貯金もあるから大丈夫”と思っていても、長生きする犬や猫の手術代やら薬代で生活が一気に厳しくなってしまう。ペットの場合、医療費が人間より高いうえ、保険もきかない。多い人では月に10万円以上かかるという人もいます。

 それでも一度治療を受けさせると途中で止められない。最期まで面倒を見ようと思えば思うほど、医療費がかかるという現実がある。アパート暮らしの単身者は猫を飼う人が多いのか、うちに来る相談者は猫派の方が8割です」

失明の危険も?犬の結膜炎の原因と治療法を知ろう!

こんな症状が見られたら結膜炎のサイン!

人間同様、ワンちゃんも結膜炎になることがあります。結膜炎は目の結膜というところに炎症がおこる病気で、ワンちゃんのまぶたを持ち上げると、白目のところが赤くなっているように見えます。結膜炎になると以下のような症状が現れます。

・前足で目をこすったり、床などに目をこすりつける
・白目のところが赤くなっているように見える。
・涙や目やにが多くなる。
・眼が開きにくくなる。
・まばたきが多くなる。

結膜炎の原因と治療法は?

両目ともに炎症があるとき→
細菌やウイルスの感染、アレルギー、涙量の減少(ドライアイ※)を疑います。
片目だけに炎症があるとき→
異物が入っている、逆さまつげ、シャンプーが目に入ってしまったなどの物理的な刺激を疑います。

病院では、飼い主さんのお話と症状から診断を行い、目やにの検査を行うこともあります。
また、治療法は症状によって変わりますが、以下のような方法があります。

・点眼薬や眼軟膏
炎症を抑えるために処方します。

・物理的な刺激を取り除く
逆さまつげを抜く、異物があればとります。眼の周辺の毛が入ってしまって邪魔になっている場合は毛をカットすることもあります。

・アレルギーや感染症の治療
根本的な原因の治療を行います。

・エリザベスカラー
かゆみが我慢できず、掻いてしまう場合には目を傷つけないためにもカラーをすることがあります。

点眼薬や軟膏などは、飼い主さんにしてもらうことになります。嫌がって大変な場合もありますが、方法を病院で教わったりすれば大丈夫です。気になる診察料金は、お薬などを含め平均5000円くらいでしょう。

眼の病気は、角膜に傷が付いてしまったりすることで悪化し、最悪失明してしまうこともあります。出来るだけ早めに病院へ行くことをおすすめします。

※ドライアイ(乾性角結膜炎)
涙が減少することにより、角膜、結膜に炎症がおきる病気で、ドライアイとも呼ばれています。原因はさまざまですが、ヨークシャー・テリア、キャバリア、シーズー、ミニチュア・シュナウザー、パグ、ブルドッグ、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどに多いといわれています。涙の量を測定して診断し、治療には長期にわたる点眼が必要になることが多い病気です。

気づいてあげたい、犬の尿結石の4つサインとは?

尿結石は人間だけの病気じゃない!

尿結石というと人間だけの病気と思っていませんか?
尿路の細菌感染やバランスの悪い食事など理由はさまざまですが、実はワンちゃんにもみられる病気なのです。

尿結石は結石のできる場所によって言い方が変わります。
・腎結石…腎臓にできる
・尿管結石…尿管にできる(腎臓で作られたおしっこが膀胱へ流れていく管のこと)
・膀胱結石…膀胱にできる
・尿道結石…尿道にできる(膀胱からおしっこを出す時に通る道)

どの結石もでき方は同じで、食べ物や飲み水の中の、ミネラル(カルシウム・マグネシウム・リン・尿酸・ケイ酸など)をもとにできます。

おしっこを観察して健康状態をチェック!

あなたのおうちのワンちゃんは、おしっこを毎日していますか?また、その時の様子を見ていますか?

普段から、おしっこの
・色
・量
・臭い
・回数
をチェックしておくと、元気そうに見えて実は体調が優れないなど、おしっこの様子から分かることがあります。

お散歩中に確認出来ればその時に。お散歩中にしない、お留守番が多いなどで観察できない時は、ペットシーツ、トイレの掃除をする時に見ておくだけで構いません。

ただ、健康な時でも水を沢山飲むと色が薄くなりますし、食べ物の色がおしっこにつくこともあります。色だけでは判断出来ないので、上記4つの項目を併せて観察してあげてください。

犬の尿結石、4つのサイン

1. おしっこが赤い
結石はザラザラしていたり、尖ったりしているので粘膜を傷つけることがあります。傷ついた所から出血するとおしっこが赤くなります。ペットシーツの上でした時、ザラザラしたものがあるのに気づくかもしれません。

2. おしっこが白い
結石ができる時は細菌に感染しやすいので炎症がおき、おしっこが白くなることもあります。

3. おしっこが出ない
小さい結石だとおしっこと一緒に出てくれますが、尿道につまるとおしっこが出なくなります。おしっこをするのに時間がかかったり、我慢できずにいつもと違う場所でしてしまうことがあります。また、雄は雌よりも詰まりやすい体のつくりになっているので、注意が必要です。

4. お腹を触られるのを嫌がる
結石がチクチク痛いので、お腹を触られるのを嫌がることもあります。

まとめ

おしっこは体にとって要らないものの集まりなので、出なくなると急激に体調が悪化します。そうならないように普段から、おしっこを観察して気をつけてあげてください。

動物病院のこわ~い話

次診療施設のスペシャリストに任せるメリット

動物病院のこわ~い話。いつもご覧いただきましてありがとうございます。 さて、今回は動物病院の“地域による違い”について書いてみたいと思います。
 
あくまでも「自分が見てきた範囲で」、ということになるので 関西(当時)の獣医師と関東の獣医師ということになりますが、 もっと正確に言うと「2次診療施設が近くにない地域と、 ある地域の違い」ということになります。

それぞれの地域の獣医師の「観念的な部分」についての記述になり、飼い主の皆様には一見、関係のないことのように思えるかもしれませんが、重要なところだと思っていますので、お付き合いください。

東京都内の場合、優れた2次診療施設がいくつもあります。ホームドクターとして難病の症例に出会ったとして、その道のスペシャリストが近くにいるわけですから、「絶対に自分がなんとかしなければどうしようもない」という状況に出会う機会はそれほど多くはありません。 
 
 こうした地域のホームドクターというのは一般的にだいたいの病気を一通り診察できなくてはなりませんが、だいたいどの分野も70~80点は取れるくらいの能力があって、その中で特に得意な分野は90点くらい取れる、という方が多いのではないでしょうか。

 2次診療施設のスペシャリストの場合、ある特定の分野はほぼ100点をたたき出せる能力があります(というよりも、専門医を名乗る以上、それだけの能力を 持っていていただきたいところです)。少なくともピンポイントでその、分野だけは誰にも負けないぞというプライドを持って診療にあたられていることと思います。 

  こういう獣医師が近くにいるわけですから、ホームドクターとして難病の症例に出会ったとして、「自分で最後までなんとか治療したい」と思う気持ちも、ある種のプライド・責任感として評価されるものと思いますが、「自分でやれば80点とれる。

でも近くに100点取れる人がいるなら、そっちで上手に治療してもらう」、この判断もまた、違った形での強い責任感の表れだと思います。例えば手術ひとつとっても、自分以外にそれをやる獣医師がいない、自分がなんとかしなければ他に方法がない。

そういう状況のもとで発揮される能力と、単に自分が経験を積みたいがために行われる手術において発揮される能力とどちらが優れているか、どちらの方がより高いレベルのものになるか。これは語るに及ばないと思います。 
 
 飼い主にとっても、この点は非常に重要です。こうした知識があるかないかで、自分の動物が困難な病気になったときの行動が代わり、結果が大きく変わるケースもありうるからです。  
 
  特に整形外科(骨折など、美容整形ではありません)で多いのですが、実際に、ある動物病院で手術をしてもらったが良くならないということで転院される飼い主はどこの動物病院でも必ず見かけますし、そうした場合に結局、得意な外科医にやりなおしの手術をしてもらうことになった、というケースは年に何度も遭遇 します。  
 
 こうなったら手術費用も2倍、動物の麻酔による身体的負担も2倍です。

飼い主の心配による心的負担は2倍では済まないかもしれません。最初から「本当に得意な獣医師」に任せておけば…と思わずにいられない症例は少なくないのです。(※もちろん、術後に起こった諸々の「不可抗力」によって、結果的にあまり上手くいかなかったというケースもあるかと思います。

動物医療の場合は特に、相手が動物ですから、一概に手術から抜糸までのすべてが執刀医の責任とも言えません。しかし、「患者に転院されてしまうほどの事態」というのは、やはりそれなりに理由があるものだと思うのです)

愛犬に子どもを産ませたい! 繁殖方法は?

ワンちゃんを飼っているかたの中でも、「うちの子に子どもを産ませたい」というお話はよく耳にします。家族同然のワンちゃんのお子さんが欲しいと思うのは自然なことですが、問題はどうやって繁殖させるのかということです。

そこで今回は、犬の繁殖方法について医師に解説していただきました。

人工授精が適応されるのはどんな場合?

繁殖方法は2つあり、人工授精と自然交配ですが、どちらの方法も発情期がいつかを調べなければいけません。 また、人工授精は倫理的な問題も含まれ、特殊な器具が必要なので実施していない動物病院もあります。

人工授精の適応とされているのは、
・希少価値のある品種
・体重が重すぎて雄がマウントできない超大型犬種
・素晴らしい性質を持ってるので後世に残したい場合
(精子を凍結保存しています)
・雄犬の数が少なく遠方から連れてくるのが不可能な場合
(精子のみ運んできます)

自然交配したいけれど相手はどこで探す?

特例を除き自然交配させましょう。雌雄ともに健康であることが元気な仔犬を得るためには重要です。近所に同じ品種の犬はいますか?ドッグランなどでお知り合いになった方はいませんか?

ブリーダーさんのとこから飼った犬なら一度、ご相談されてみてもいいかもしれません。かかりつけの動物病院で協力をお願いしてみるのも手です。見た目だけでなく、行動や性格に問題がない雄犬で遺伝的疾患を持たないものが良いでしょう。

雑種犬は体格が同じくらいの雄犬と交配させてください。体格差があっても犬同士なので妊娠することは可能ですが、何らかのトラブルが生じるので避けましょう。

自然交配の場合の流れは?
雄犬が見つかったら、何度か顔合わせして仲良くなるように遊ばせてあげましょう。それと平行して発情期を調べてもらいましょう。一番望ましいのは発情期の間、どちらかのお家に預けてずっと一緒にさせておくことです。

自分達で一番いいときに交尾してくれます。着床率もかなり高いと思われます。不思議と今、交尾したら妊娠するということが分かるようです。預けることが難しい場合は、発情期間中に2~3回会う日をセッティングして交尾させましょう。

獣医師からのアドバイス
自然交配の場合、妊娠後は、仔犬はどの様に分けるのか折を見て雄犬の飼い主様とご相談してください。不確定要素が沢山あるので決めにくい面もあるかと思いますが、産まれる前にお互いの考えを一度は話し合っておかれた方がトラブルが少なくなると思います。

かわいいワンちゃんを"椎間板ヘルニア"から守ろう!

椎間板ヘルニアになりやすい犬種とは?

背骨の間にある椎間板は、背骨に伝わる衝撃を吸収するクッション材です。
椎間板は、柔らかいゼリー状の髄核を、硬い殻である繊維輪が包んだもので、髄核が硬くなると、繊維輪を破って飛び出してしまうことがあります。これが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアを若い頃から起こしやすい犬種の代表が、ミニチュアダックスです。

こんな時は椎間板ヘルニアかも?
以下のような症状の場合は、椎間板ヘルニアの可能性があります。

1. 背中を丸めてあまり動きたがらない
2. 抱っこしたときにキャンと鳴いて痛そう
3. ソファや階段の昇り降りをしたがらなくなった
4. 首や背中を触ると嫌がる
5. 歩き方がふらついたり、足先がひっくり返ったりする
6. 急に腰が抜けたようになって、歩けない

5,6は重症になっているおそれがあるので、早急に動物病院にご相談ください。

椎間板ヘルニアは、飛び出した髄核が、神経である脊髄の炎症を起こしたり圧迫したりします。

「程度により、背中の痛み、歩くとふらつく、足が動かない、足の感覚がない、おしっこがコントロールできないなど様々な症状を引き起こし、場合によっては進行性脊髄軟化症という命に関わる状況になります。

症状が軽い場合は、安静とお薬で良くなりますが、ふらつきがひどかったり、足が動かないような重症の場合は手術が必要です。
椎間板ヘルニアの予防法とは?

残念ながら、これだという効果的な予防法はありませんが、日々の生活で気をつけていただきたいことはいくつかあります。

1. 過度に太らせない
2. ジャンプや段差の上り下りを日常的にさせない
3. フローリングは腰をひねりやすいので、なるべくワンちゃんの足が滑りにくい絨毯などを敷く
4. 適度に運動をし、筋肉をつけておく

足が滑りやすく踏ん張りが効きにくいフローリングは、ワンちゃんにとっては不自然な地面であり、腰だけでなく足の関節にも負担をかけます。

ヘルニアを完全に予防できるとは言えませんが、ワンちゃんに優しい住環境をできる限り整えてあげたいものですね。

犬や猫の急患の4割は誤飲 楽しい休日の後に「土日病」も

お腹に靴下、ボール……

 犬猫ともに生後10カ月前後で成犬、成猫となる。適切な食事と体重管理を心がけ、生後6~8カ月を目安に不妊手術を受けることが望ましい。発情期のトラブルを防ぐほか、病気の予防にもなる。さらに年に1度は獣医師による健康チェックを受けるといい。

 この時期は病気の発生のほかに室内での事故に注意が必要だ。

 特に犬に多いのは異物の誤食・誤飲だ。飼い主が留守のときに人の薬や食物を引き出して食べてしまい、帰宅した飼い主が「食べたものを激しく吐く」「ぐったりしている」などの異変で気づいたりする。

 赤坂動物病院の柴内裕子院長によると、同院では夜間の救急疾患の40%が誤食・誤飲などの事故だという。

 「トウモロコシの芯や桃の種を飲んでしまったパグ、靴下を食べてしまったゴールデンレトリーバー……。ドッグランで飼い主が知らぬ間に、ボールを四つも飲み込んでいたドーベルマンもいました」(柴内氏)

 ほかにも竹串やヘアピン、安全ピン、子どものおもちゃやスポーツタオルなどがある。猫はビニールやひもを飲み込むケースが多い。いずれの場合も異物が腸に達して腸閉塞を起こすなど危険だ。「遊んだおもちゃは必ず片づける」「危険なものを置きっ放しにしない」を徹底しよう。

 さらに、いま増えてきているのが、犬や猫の「心の病」。2000年から東京大学附属動物医療センターで犬猫の問題行動を診療している武内ゆかり准教授は、「当初は2週に1頭くるかどうか、という程度でしたが、今は週に2~3頭を診療しています」と話す。

1匹で留守番による「分離不安」

 同センターでは現在までに犬約450頭、猫約50頭を診療してきた。犬の問題行動の多くは「飼い主を噛む」「吠える」などの攻撃行動だ。1歳前後から増えてくる。

治療法は「静かな部屋にケージを移動する」などの「環境修正」、「飼い主と犬・猫の付き合い方を変える」「運動をさせる」などの「行動修正法」、抗不安薬などを使った「薬物療法」、去勢や避妊などを行う「医学療法」を組み合わせて行う。

 犬には、1匹で留守番をすることが不安で吠え続ける「分離不安」や、自分の体を舐め続けたり、尾を追いかけ回したりする「常同障害」も増えている。

 「常同障害は遺伝的な要素によることもありますが、抗うつ剤の一種を処方しながらケージの置き場所を変えたり、落ち着ける環境を整えたりすることで行動がおさまるケースもあります」(武内氏)

 前出の柴内院長も話す。

 「普段は仕事で不在な飼い主が土日に犬を構い過ぎ、休日が終わると犬が体調を崩すことも。『土日病』と呼んでいます」

 飼い主の「問題行動」がストレス原因になることもあるのだ。

 猫の場合はどうだろう? 攻撃行動も多いが、欧米では排泄に関わる問題の報告が多い。
 
 「日本の飼い主さんは猫の粗相をそれほど問題視しない傾向にあります。しかし元来きれい好きな猫がトイレ以外におしっこをしたりするときは、何らかの問題があるはず。腎障害など疾患に関わる場合のほか、多頭飼いによるストレスなども考えられます」(武内氏)

 腎臓などの病気がなければ「新品のトイレを元のものに戻す」「1頭に一つのトイレを作る」などの対処で解決できることもあるという。

 犬も猫も問題行動を長く放置すると、だんだんこじれていってしまう。「困ったな」と思ったら早めに対処することだ。なにより間違ってはいけないのは、問題行動=悪はないこと。

 「動物の行動はすべてその動物の個性に結びついています。それを理解せずに間違ったしつけをすることで、不安から問題行動がさらに大きくなることも多い。特に無理やり口周りを押さえつけたり、仰向けに押さえつけたりするしつけは絶対にやめてほしい」(武内氏)

 柴内院長はこうも話す。

 「住みにくい都会の環境では、飼い主も動物もストレスに強くならなければならない。そのためには『箱入りにせず、人になるべく会わせる』『旅行に行くときには信頼できる動物病院に預ける』など、動物と飼い主の適度な距離感が必要です」

 いい共存関係を作り、伸びやかに暮らすことが、お互いのストレスを減らすコツのようだ。

(AERA Mook「動物病院 上手な選び方」 福光恵、中村千晶)

犬を飼う前に要チェック! ブリーダーとペットショップの違いって?

「犬を飼いたい」と思ったとき、その方法はブリーダーから、もしくはペットショップで購入する場合がほとんどでしょう。しかし購入する前に知っておくべきことはたくさんあります。今回は、飼い始めてから「こんなハズじゃなかった!」とならないように、事前にチェックしておくべきことを獣医師に教えてもらいました。

■ 「ブリーダー」ってどんな仕事?
「ブリーダー」とは、「犬を繁殖させたり、改良を加えて新しい品種を作りだす人」のことを指します。

親犬の健康管理や効率のよい交配、出産、産まれてきた赤ちゃん犬のお世話、出産後の母犬のケアなど、深い愛情と幅広い知識が必要な仕事です。取り扱う犬種の特性を十分に理解し、よい部分は残して悪い部分は受け継がないように繁殖プランを考えます。ブリーダーの元では、赤ちゃん犬は新しい飼い主が決まるまで親犬と一緒に過ごすことができます。

大規模な企業化は難しいため個人で開業している人が多く、また、繁殖させている犬種は自分の好みで選んでいるケースがほとんどです。

■ 身近な存在「ペットショップ」
一方、「ペットショップ」とは、「ペットを販売しているお店」のことです。

ペットだけでなく、さまざまな便利グッズやおもちゃ、餌などが手に入ります。犬はブリーダーから仕入れていることが多く、大手になると全国各地からさまざまな犬種を集めることができるので、そのぶん選択肢が増えます。

■ よく耳にする「血統証明書」って何?
犬種には、それぞれ“この犬種なら、こうあるべきだ”という理想の姿を定めた「犬種標準」があります。この基準を満たしていると血統がよいということになり、血統証明書の発行が受けられるのです。

例えば、ドッグショーやアジリティー、訓練競技会に参加するためには、血統書が必要です。飼っている犬の父母、祖父母、曾祖父母などを知りたい場合には、ジャパンケネルクラブ(JKC)に血統証明書を発行してもらえば判明します。

純粋犬種を繁殖させる時は、優れた質を維持・向上させるために計画的に交配させます。優れた質だけでなく、好ましくないと思われる質も、血統書を見れば、どの代で発現したのかが判るのです。

■ 獣医師からのアドバイス
注意したいのが、血統書付きの犬が必ずしも健康とは限らないということです。一例ですが、ブルドッグの基準は“アンダーショット”といい、下顎が上顎より出ているものがよいとされています。しかし下顎の方が出ている状態は、噛み合わせがよくないのです。

血統書とは、あくまでも人が決めた犬種基準。血統がよい=健康体とは言い切れないので、飼うときには必ずブリーダーやペットショップに相談しましょう。

心臓に重大疾患抱える猫の飼い主 朝起きると鼓動確認する日々

 写真共有アプリ「インスタグラム」で30万人近くのフォロワーを持つ人気者の猫「こむぎ」。生まれつき心臓に重大疾患を抱え、余命宣告をされながらも日々を一生懸命に生きている。

 著書『こむぎといつまでも~余命宣告を乗り越えた奇跡の猫ものがたり』も話題の飼い主・tomoさんは、こむぎと住むためにそれまでより少し広い家に引っ越した。少しでもこむぎが過ごしやすいよう、“猫優先、人間のことは2番目”で考えたという。トイレのしつけや、こむぎの噛み癖など、問題も起こったが、工夫をして、根気強く克服していった。

 そうして楽しく暮らしていたこむぎに異変が起きたのは、2012年春のことだ。

 仕事が終わって帰ってきたtomoさんのもとにかけよってきたこむぎは、突然ばたん!と倒れ、手足を苦しそうにバタバタと動かし、これまでに聞いたことのないようなうめき声をあげた。その時は、30分ほどでおさまった発作だが、3日おき、2日おき、1日おき…毎日続くようになったため、tomoさんはこむぎを全国でも著名な心臓外科医のもとへと連れて行った。

「発作を起こすこむぎの姿はまるで、“苦しいよ!”“助けて”“助けてよ!”と言っているようで、私はただただ泣きながら背中をさすってあげることしかできませんでした」(tomoさん)

 こむぎの舌は紫色になり、チアノーゼ症状が起きていた。診断結果は、あまりにもつらすぎるものだった。

「心臓に穴があいていて余命は半年ほど、と言われました。治すためには手術をするしかないけれど、こむぎは症状が進行していて合併症を起こしているから、手術はできないと言われたのです」(tomoさん)

 もっと早く病院にきていたら、もっと早く検査をしていたら、こむぎは発作に苦しまずに、普通の猫と同じように生きられたかもしれない、この子はなにも悪いことをしていないのに―そう涙を流すtomoさんだったが、手術は極めて難しく、もしできたとしても成功率は低いという。こむぎは、対処法として薬で症状をやわらげることしかできなかった。

不整脈でも正常 犬好き以外はあまり知らない犬に関するトリビア

犬は大昔から人間と一緒に暮らしてきた動物です。その「つきあい」の始まりは1万2,000年以上も昔にさかのぼるといわれています。現在の日本では、犬はペットとして最も飼育頭数の多い動物です。この人間の良き友「犬」について「トリビア」を集めてみました。

■帰って来られない犬もいる

何百キロと離れた場所からご主人を目指して帰って来た「忠犬話」がありますが、実は、犬は犬種によって「帰巣本能」の強さが異なっています。

一時期、日本で飼育が大流行したシベリアン・ハスキーなどは帰巣本能が弱いといわれている犬種です。

また小型犬も「帰巣本能が弱い」などといわれますが、これは室内犬が多く、外で遊ぶこと、道を知らないためのようです。

■犬は「おいしい」と感じている!?

人間は以下のような味を感じる舌を持っています。

甘い
辛い
しょっぱい
酸っぱい
苦い
うまい

これらの味を感じることができるのは「味蕾(みらい)細胞」があるからです。犬の舌の味蕾(みらい)細胞を調べてみると、人間の1/5ほどしかありません。味を感じる能力が低いのは確かです。それでも研究者によれば、犬は「甘味」「苦味」「酸味」「うま味」は感じることができるようです。

しかし、「しょっぱい」という「塩味」を感じる味蕾(みらい)が舌にあまりないそうです。これは、野生の場合、肉食をすれば「血液」を捕食することになって、そこから塩分を摂取できるので、舌にそれを識別する力がなくてもいいからではないか、といわれています。

■犬が好きな肉の種類は!?

犬は、肉食を中心としながらも雑食で生きていけるように進化してきたといわれています。では、犬はどんな種類の肉が好きなのでしょうか。

キャサリン・A・ハウプト(Katherine A. Houpt)さんという米コーネル大学獣医学部の先生は、犬の味覚について広範囲な研究を行った人です。

ハウプト先生の実験によれば、一番好きなのは「牛肉」で、以下、「豚肉」「ラム肉」「鶏肉」「馬肉」の順番だそうです。

■犬は「不整脈」でも正常

犬には「洞性不整脈」というのがあります。これは呼吸に「同期」して、脈が「飛んだり」するものです。具体的には「吸気時に心拍数が増える」のです。犬を抱っこして眠ったことのある人はよく知っているでしょうが、この場合の「不整脈」は「正常」です。

●成犬の心拍数

小型犬 70-180回/分
中型犬 70-160回/分
大型犬 60-140回/分

獣医師さんに伺ったところ、「不整脈だ。病気か!」と思っても、上記の正常心拍数の範囲内で、しかも心音が安定している場合には「心配いらない」のだそうです。

■犬の目は2色しか見えない

犬の目はあまりよくありません。犬の目の水晶体は大変に厚くて、自分の近いところにある対象物にしか焦点が合わないため、視力は大体0.2-0.3ぐらいといわれています。つまり近視です。

「色を見る」ためには、「錐状体」(すいじょうたい)という、色を識別するための細胞がなければなりません。人間の場合は3種類の「錐状体」を備えています。

しかし、犬の場合、錐状体自体が非常に少なく(人間の1/10といわれています)、またその錐状体は、「青」と「黄色」に反応する2種類しか持っていないようです。そのため、色を識別する能力はとても低く、ほぼ2色、そしてその中間色しか分からないのではと考えられます。

■近視だけど夜目は利くよ!

上記のとおり、犬はあまり視力に頼っていませんが、夜目は利きます。犬はもともと夜行性であるため、暗闇で獲物を捕らえるための仕組みが目に備わっているのです。網膜の裏にある、一種の反射板がそれです。「タペタム層」と言います。

このタペタム層は、目のレンズである「水晶体」から入ってきた光を反射して増幅する役割をします。夜に犬の写真を撮ると、目が光っている場合がありますが、これはタペタム層でカメラのフラッシュが反射しているのです。

ちなみに、このタペタム層を持たない犬もいます。その代表は、目の青い(虹彩の青い)シベリアン・ハスキーです。シベリアン・ハスキーはその犬種名のとおり、もともとは北の寒い地方の犬です。雪で光が反射され、タペタム層がなくても十分に光を取り込めるからだといわれています。

また、犬は目に「瞬膜」(しゅんまく)という特殊な「膜」を持っています。普段は眼球の下に隠れていますが、目が傷つきそうなときには、眼球を保護するために下からこの膜が現れます。

■ヘレン・ケラーが秋田犬を飼っていた件

あの偉人、ヘレン・ケラーさんが秋田犬愛好者だったのを知っていますか? 1937年(昭和12年)に来日していたヘレンさんに「神風号」という秋田犬が贈られました。この神風号は、初めてアメリカの土を踏んだ秋田犬です。

かわいそうに神風号はすぐに死んでしまいましたが、1939年(昭和14年)には、ヘレンさんへ「剣山号」(神風号の兄)という犬が贈られました。

ちなみに秋田犬は、昨年(2012年7月27日)、秋田県知事からロシアのプーチン大統領にも贈られました。「ゆめ」という女のコです。お返しにプーチン大統領からは、シベリア猫が贈られました。

ペットとのキスは危険行為!?

いまや、ペットブームはすっかり定着。犬や猫を飼う人が増えたことで、やっかいな症状も増えているようです。

ペットは大事な家族!と、人間と同じような扱いをする飼い主もいるようですが、中には危険な行為もあるんです。 詳しい話を、私のクリニック目白の平田雅子院長に詳しく聞きました。

犬や猫に、口移しで食べ物を与えたり、過剰なスキンシップには要注意です。

犬や猫の口腔(こうくう)内・つめなどには「パスツレラ・マルトシーダ」という細菌が存在します。
驚くことに、この細菌は、犬に75%、猫には95%の割合で存在しているといわれています。

ですから、犬や猫に口移しで食べ物を与えたり、口を舐(な)められたりするのは、危ない行為。
パスツレラ・マルトシーダ菌が人間の口腔(こうくう)内に入り、そこから菌が感染する可能性があります。

この菌に感染すると、局所の発赤・腫れ・痛みを起こし、重症の場合はけんしょう炎や骨髄炎になることも。

さらには、気管支炎・胸膜炎・肺炎などを引き起こす場合もあるんです。

パスツレラ・マルトシーダ菌は、もちろん口腔(こうくう)内からだけではなく、犬や猫にかまれたり、ひっかかれたりした場合にも、その傷口から感染することがあります。

かわいいペットを守るためにも、人間が注意する必要がありますね。

獣医が教える! 猫の毛玉ケアのやり方

「大きい腫瘍ができた!」と猫を連れて病院へ駆け込んでくる飼主がかなり多いのですが、これが腫瘍でもコブでもなく、大きな毛玉であることがほとんど……。

ここでは、私、東京都大田区でペット病院「五十三次どうぶつ病院」の院長を務める北澤功が「猫の毛玉ケアのやり方」をお教えします。簡単にできることなので、この機会にぜひ覚えておきましょう。

■ トップコートとアンダーコート

品種にもよりますが、トップコート(外側のツンツンした毛)とアンダーコート(内側の柔らかくて細い毛)の2種類の毛を持つ犬や猫がいます。

◎ アンダーコートは何のためにあるの?

柔らかいアンダーコートは、密集して生えているため毛の間に空気を含み、断熱材の役割をします。冬は寒さから体を守り、夏は逆に減って涼しくさせます。

■ 毛玉ケアのやり方

◎ 毛玉が出来る前

換毛期にアンダーコートをブラッシングして取ってあげましょう。アンダーコートが生え換わる春や秋にケアをしないと、コブのように見える毛玉だらけになってしまいます。

◎ 毛玉ができてしまったら

・ STEP1:毛玉をほぐす

毛玉を手で少しずつほぐします。

・ STEP2:毛玉を切る

毛が固まった部分をハサミで切りとりましょう。

強く毛玉を引っ張って切ると、皮膚まで切ってしまうので注意しましょう。毛玉に対してハサミを垂直に入れ、毛玉を割るような感じで、少しずつ切ってください。

■ 毛玉をそのままにしたら?

◎ 皮膚炎の原因に

できてしまった毛玉をそのままにしておくと、蒸れて皮膚の炎症を起こすこともあります。かゆみを訴えたり、発疹が出たり、時には雑菌が入って膿んでしまうこともあるので注意が必要です。

「清潔にしないと」と思うあまり、シャンプーをしすぎてもいけません。大事な皮脂までなくなり、乾性の皮膚炎を起こしてしまいます。

■ おわりに

いかがでしたか?毛玉ケアには「こまめなブラッシング」が一番ですが、もし毛玉ができてしまったら、ここでご紹介した方法で取ってあげてくださいね。うまくできるか心配な場合は、近所のペット病院にお願いしましょう。

ペットを介して感染するこわーい病気たち

ペットはもはや家族という時代。同じ一つの家族でも、ヒト、イヌ、ネコ……と生き物の種類が違いますから、かかる病気もやっぱり違います。でも、ペットからヒトへと生き物の種類が違っても感染する病気があるとか。

気を付けないと一緒に寝込むなんてことになります。どんな病気に気を付ければいいのでしょうか。ひがしやま動物病院、院長の東山哲さんにお話を伺いました。

――ペットを介して人間に感染する病気というのはあるのでしょうか。

東山院長 そうですね、ないことはないですが、例えば死に至るような重篤なものが現実問題としてあるかというと……。もちろん気を付けた方がいいことはありますが。

■マダニが媒介する「ライム病」

――例えば、どんな病気があるのでしょうか。

東山院長 本州でいうと、ペットに付く「マダニ」が媒介して人間に感染する病気があります。例えば「ライム病」です。マダニは犬の血液を吸いますが、その唾液(だえき)腺の中に病原体がいて、犬から人へ病原体が感染すると発症する可能性があります。

――ライム病はどんな病気ですか?

東山院長 皮膚に紅斑が現れたり、神経症状、あるいは関節炎が出たりします。

――予防はどうすればいいでしょうか?

東山院長 わんちゃんを散歩に連れていって、帰ってきたら、マダニが付いてないかよく注意することです。駆除の薬も定期的に投与した方がいいでしょう。

■ノミが媒介する病気「猫引っかき病」

東山院長 ノミが媒介する病気もあります。一般的に「猫引っかき病」といわれる病気です。猫に引っかかれてなる病気だと思われていたんですが、実はそこにはノミ(ネコノミ)が介在しているんですよ。バルトネラ・ヘンセラ菌という菌が原因なんですが、この菌がノミの体内で爆発的に増えるんです。で、ノミのフンとして排出されるんですが、これが猫のつめや歯に付いたりすると大変です。

――それで人間が……。

東山院長 そうなんです。かまれたり、引っかかれたりするとその菌が人間に感染して発病するんですね。

――どんな症状が起こるのでしょうか?

東山院長 傷口が赤く腫れます。またリンパ節が腫れたりしますね。免疫力が落ちている人は気を付けた方がいいです。重傷化することもありますので。

――予防するにはどうすればいいでしょうか?

東山院長 マダニのときと同じですが、まずノミが付かないようにしないといけません。ノミ駆除対策を定期的に行うことが大事です。あと、ノミを見つけて慌てて爪先でつぶしたりするときは気を付けてください。

――なぜですか?

東山院長 体内にその菌を持ったノミをつぶすと、あなたのつめにそれが付着するということです。うっかり口に入ったりするといけませんから。

――なるほど。

東山院長 ほかにもノミは寄生虫を媒介したりもします。例えばサナダムシなどですね。もしノミの体内にサナダムシの卵があったら、ネコちゃんだけではなく、人間にも感染する可能性がありますから。

――確かに。ノミにも注意が必要なんですね。

■ワクチンは重要! 「レプトスピラ症」

――ほかに何か危険な病気はありますでしょうか。

東山院長 都心では、ほぼまったくないですが、「レプトスピラ症」という病気があります。これは犬の「おしっこ」から人に感染する可能性がある病気です。犬の腎臓で増殖する菌で、尿が排出されるときに一緒に外に出てくるのです。

――それが人間に感染するわけですか。

東山院長 そうです。その尿に触れたりして感染します。「経皮感染」といいます。あるいは、菌を含んだ水を飲んだりしても感染します。

――どんな症状が出る病気でしょうか。

東山院長 人が発症すると、悪寒、発熱、全身の倦怠(けんたい)感、結膜炎などの症状が出ます。重症になると、尿たんぱくが出て、出血と黄疸(おうだん)症状が出ますね。重症になって適切な治療を行わないと致死率は20-30%にもなります。

――それは怖いですね。

東山院長 ただですね、これは「犬」というよりも、むしろ「タヌキ」や「キツネ」といった野生動物に保菌者が多いのです。ですので、都会ではほとんど発症例はありません。風土病のような感じなのです。

――発症しやすいのはどういったところでしょうか。

東山院長 西日本の方が多いですが、やはり野生動物と接触する可能性の高いところが多いです。例えば地方のドッグランで遊んだとか、一緒に旅行に出掛けて森の中で遊んだとか、そういうときには気を付けましょう。

――予防はどうすればよいでしょうか。

東山院長 「レプトスピラ症」のワクチンを接種するのがいいですね。このワクチンは「ノンコア・ワクチン」なんですよ。

――ノンコア・ワクチンって何でしょうか?

東山院長 ノンコアというのは、飼育環境によって「任意で」接種するワクチンです。ですから必須ではないので、接種していないわんちゃんも多いです。もし予防するのであれば、接種しておくとよいと思います。

■狂犬病は「犬」だけではない!

東山院長 日本ではもう50年以上発症例はありませんが、「狂犬病」は注意しなければなりません。人間に感染したら致死率99.9%という病気です。

――日本での発症例はここのところないんですね。

東山院長 日本人で亡くなっている人はいるんですよ。海外、東南アジアだったと思いますが、そこで感染して帰国。狂犬病で亡くなった方が2例報告されています。大変に危ない病気ですから、海外に行っても動物に触るときは気を付けないといけません。

――犬には注意ですね。

東山院長 いえ、狂犬病と書きますので誤解されやすいんですが、注意すべきなのは犬だけではないんですよ。例えば、北米大陸では、ラクーン(あらいぐま)が狂犬病に感染する動物としてクローズアップされています。日本人も気を付けた方がいいですね。ほかには「こうもり」。これも狂犬病を媒介します。

――こうもりもですか?

東山院長 イギリスで少女がこうもりから狂犬病にり患した例があります。

――海外では気を付けないといけませんね。

東山院長 日本国内にいるとよく分からないかもしれませんが、海外では衛生状態が悪いところもあります。そこで暮らす動物たちの状態も日本と全然違うということを意識しないといけませんね。

■ペットとキスする人は……

――ペットとキスしたりする人もいますが……。

東山院長 家族同然に愛している気持ちは分かりますが、衛生上はあまりお勧めはできませんね。ワンちゃん、ネコちゃんはあちこちをなめる生き物です。本人たちに悪気はなくても、飼い主に菌などをうつしてしまう可能性があります。

――それで飼い主さんが病気になって、ペットの世話ができなくなったら困りますもんね。

■「いたずらに恐れない!」でも「予防はしっかり!」

東山院長 ええ。ただですね、あまり恐れるのもどうかと思います。先ほど申し上げた人間に感染する病気も、ノミ、ダニ対策に気を使って、ワクチンを打ち、衛生的に暮らしていれば十分に予防できるものです。

知識を持っていることは大事ですが、あまりに気にし過ぎるのもどうでしょう。「家族」として一緒に長く暮らしていけるよう、予防措置を十分にして、愛情を注いであげることが大事ですね。

ペットから人へうつる病気はありますが、「いたずらに恐れない!」でも「予防はしっかり!」が基本とのこと。せっかく縁あって一緒に暮らしている「大事な家族」ですから、できるだけ長く一緒に暮らせるようにしたいですね!

ひがしやま動物病院のサイト
http://www.higashiyama-ah.com/

猫アレルギーになった場合の対処法

猫が好きなのに触れられない! 今や人口の1割ほどが猫アレルギーだと言われています。今回は、猫アレルギーと猫アレルギー対策についてご紹介します。

■アレルギーの定義

アレルギーを語る時、コップの水に例えて説明すると分かりやすいと言われています。まず人は体内にそれぞれ異なる大きさのコップを持っているそうです。

そこにアレルゲンが注がれると、いつしかコップからアレルゲンが溢れるようになり、それはアレルギー症状として表面に現れます。

大きなコップを持っている人もいれば、小さいコップしか持っていない人もいるため、症状の程度は人それぞれです。そして反応するアレルゲンにおいても、ある人は猫だけかも知れないし、ある人はダニやハウスダストまたはスギ花粉を持っているのかもしれません。

小さなコップしか持っていない人や複数のアレルゲンを持っている人は、アレルギー症状がひどく現れることになるのです。

■猫アレルギーの症状

猫アレルギーは、猫と接触することによってくしゃみ、鼻水、咳、目のかゆみなどの症状が出ることを言います。この症状は、猫の体から出るヒスタミンと呼ばれる物質によって引き起こされるものであるという説が有力で、症状は風邪とよく似ています。

■猫が出すアレルゲン

猫の主なアレルゲンは体毛、皮くず、唾液、尿など。更に最近の研究では、猫の毛や皮膚の他に猫の唾液に含まれるたんぱく質もアレルギーを起こす可能性があることが示唆されています。そして今まで症状が出なかった人にも突然現れることがあります。

■アレルギー症状は改善できる

猫アレルギーが出てしまった場合は、住環境を変えることで症状を改善させることが可能です。まずは部屋の窓を開けて空気の流れを作ることが大切ですが、ただ換気しただけで改善はできません。

なぜならば、猫のアレルゲンが部屋中のカーテンや家具に付着しているからです。布団をこまめに干したり、カーテンを洗濯したり、家具や壁を水ぶきする工夫をしてみましょう。

カーテンを軽く揺さぶるだけでも膨大な猫のフケや毛が舞うので、十分に気を付けてください。他には空気清浄機を使用したり、月に1回猫をシャンプーする、猫を寝室にのみ入れないなどの対処法があります。じゅうたんやカーペットには毛やフケが付きやすいので、自宅の床はフローリングがオススメです。

■猫アレルギーか調べるには

これから猫を飼いたいと思っている人には、まずは猫カフェに行くことをオススメします。そこで猫と数時間過ごして、鼻水くしゃみ等の症状が出なければ、猫アレルギーである可能性が低いと言えるでしょう。

猫の健康診断。どのくらいの頻度で必要?

猫はかけがえのない家族です。毎日一緒にいて飼い主さんはこの上なく幸せなことでしょう。そんな愛する家族には、やはり長生きしてもらいたいもの。今回は、猫の健康診断についてご紹介します。

■猫の肥満は可愛いだけじゃ済まされない

ぽてっとした体でのんびりと日なたぼっこをしている猫を見ていると心が和むものですね。痩せてる猫より太った猫のが可愛いと思う方もいるかもしれません。

しかし、そのぽっちゃり体型がもし肥満の域に達していた場合はのん気なことも言っていられません。

肥満になると心臓や血管への負担がかかり、皮下脂肪が増えると皮膚病にかかりやすくなり傷の完治にも時間がかかります。まずは体重が増えることで起こるリスクを理解することが大切です。

■泌尿器系の病気になりやすい

猫は遠い昔、砂漠地帯で暮

発症前のワクチン接種が大切…「狂犬病」について考えよう!!

去る9月28日は狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日。現在では、狂犬病の影響やその予防法を知ってもらうための「世界狂犬病デー」となっています(※1)。2007年以降、世界各地でイベントなどが開催され、狂犬病に関する教育や予防注射が実施されています。

狂犬病は有効な治療法がなく、発症するとほぼ100%死亡してしまう怖い感染症です。

◆人を殺傷する人数…「犬」は意外にも4位!

人を殺す動物ランキング(※2)によると、圧倒的に多くの人数を殺傷するのは「蚊」です。さらに、蚊の他にも、私たちの身近な動物が上位に入っていることに気づきます。上位4位は次の通りです。

1位 蚊 72万5000人
2位 人 47万5000人
3位 蛇  5万人
4位 犬 2万5000人

マラリアやデング熱を媒介する「蚊」が1位。紛争などを通じて多くの死者を出す「人」が2位。この上位2者は3位以降を大きく引き離しています。3位は「蛇」。これはイメージ通りといえるでしょう。そして、続く4位には…意外にも「犬」がランクイン! その理由となっているのが狂犬病なのです。

◆狂犬病とは?

狂犬病は狂犬病ウイルスによる感染症です。人が感染動物(主に犬)に噛まれると唾液からウイルスに感染し、潜伏期を経て発症します。発症後の有効な治療法はなく、ほぼ100%死に至ります。潜伏期間は通常1~3か月、その後、発熱、咬まれた場所の知覚異常が生じます。

不安発作、飲食物が飲み込みにくくなる嚥下(えんげ)困難、けいれんの他、恐水・恐風症状という特徴的な症状も現れます。犬の他にも、コウモリ、アライグマ、スカンク、キツネ、タヌキといった野生動物を介した感染も報告されています。

◆日本における狂犬病の発生は?

現在、日本における狂犬病の発生は認められていません。しかし、過去の事例を見ると、2006年にフィリピンで犬に咬まれ、帰国後に狂犬病を発症した2名が亡くなっています。このとき狂犬病ワクチンの接種は行われていませんでした。

日本で暮らす私たちにとって狂犬病のリスクが高くなるのは、ワクチンを接種せずに発生地域に渡航した場合です。

狂犬病が発症してしまってからは残念ながら助かる見込みはほとんどありません。しかし、感染動物に咬まれた直後であれば、それから狂犬病ワクチンの連続接種を開始することで発症を防ぐことができます。

大切なことは、渡航先で狂犬病が発生しているかどうかを調べておくこと。

そして、発生している場合は、渡航前に狂犬病ワクチンを接種しておきましょう。特に、飼い主の不明な動物には近づかないようにし、万が一咬まれてしまったら傷口を石けんと水でよく洗い、できるだけ早く医療機関を受診してください。

<参考>
※1
9月28日世界狂犬病デーについて(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/12.html

おトイレそそうで悩んでいる飼い主さん必見!

そそうには降参のサインの場合もある?

ワンちゃんがそそうをして困るというお悩みを抱えている飼い主さんは多いようですが、実は、横になり後ろ足をあげてお腹を見せるようにするそそうは、降参のサインです。

これは自分より位が上のものの気持ちを落ち着かせようとする行動なので、威圧感を感じさせないように、しゃがんだり目線の高さを合わせたりしてください。

撫でる時は頭の上に手をかざさず犬から近づいてくるのを待ってください。犬の目を直視せず、ややそむけ気味にしてください。比較的子犬に多いので成長と共に直ることもあります。

ストレスや興奮でするそそうはトレーニングで改善できる!

ストレスや恐怖を感じてするなら、その原因に少しずつ慣れさせて自信をつけてあげてください。興奮しすぎて自分を見失うと、無意識にオシッコが出ることがあります(俗にいう、うれション)。自分を取り戻させる声かけのしつけをするとよいでしょう。

そそうをする状況を把握し、自分を見失うほど興奮しすぎる前にお座りや伏せをさせ、犬の気をそらしてやります。かなり大変ですが普段から訓練して、いつでも自分を取り戻せるようにしておきましょう。

膀胱にたまっているから出るという訳ではないので事前にオシッコをさせておいても、あまり効果はありません。
自宅でできるトレーニングとは?

犬の様子をよく観察し、オシッコをする前の特徴的な動きを覚えてください。その動きを始めたらすぐに外に連れ出すか家のトイレに連れていき、するまでトイレの中にいさせてください。

毎回、同じ声をかけてあげると、その声かけを聞いたらオシッコをするようになります。時々は以前そそうをした場所にわざと連れて行ってください。

そこでトイレをしようとしたら、犬の気をそらして、「ここは違うよ」と急いで外か家のトイレに連れて行ってください。また、トイレと決めた場所でする習慣をつけるために、トイレ以外の場所でオシッコの臭いがしないよう消毒、消臭を徹底してください。

見ていられない時は、適度な広さのケージやサークルの中に入れてあげるとよいでしょう。寝床とトイレは離して置ける広さが必要です。

時間と根気、首尾一貫した躾が必要なので大変ですが、必ず直せるので頑張ってください。

ウサギのストレス要因になりうるもの

人間の世界にはストレスがあふれていますが、ウサギの世界にもストレスの原因は色々あるようです。でもせっかく一緒に暮らすなら、できるだけストレスフリーな環境で生活をさせてあげたいですよね。

今回は、ウサギが感じるストレスについてご紹介します。

■ウサギもいろいろストレスを感じているんです

人間の社会でストレスというと、人間関係の疲れや忙しすぎることなどの原因がありますが、ウサギにとってのストレスは、主に五感に直結したものが要因であることがほとんど。不快に感じつつも何とか対処して生活してるので、どうしてもストレスがたまってしまいます。

ウサギにとってのストレスは、野生生活をしていた頃からの本能的に感じるものから、ペットとして人間との生活の中で感じるものまで、実に様々。では、ウサギがどんなことにストレスを感じているのか、具体的に見ていきましょう。

■ほかのペットとの同居

一般的な家庭で飼われるペットの代表に犬や猫がいますが、彼らの存在もウサギにとってはストレスになることがあります。犬も猫も、もともとはウサギを捕まえる側の動物です。

上手に同居しているケースもあると思いますが、そうではない場合、お互いに攻撃しあったり、最悪の場合どちらかが怪我をするなんてことも…。

身体が危険にさらされることほど強いストレスはありませんよね。一緒に飼うなら、しっかり様子を見る、相性が悪いならきっちり住み分けをするなど、飼い主側の工夫が必要でしょう。

■飼い主が構いすぎ

ウサギの個性にもよると思いますが、飼い主の方がウサギと触れ合いたくって、ついついちょっかいを出してしまう…ということにストレスを感じる場合があります。

特に、睡眠や食事の邪魔をしてしまうと、ストレスと疲れから体調を崩してしまうことも…。ちょっかいを出すのもほどほどにした方がよさそうですね。また、ウサギは目を開けていても、鼻が動いていない時は眠っています。そんな時はそっとしておいてあげることが大切です。

■耳障りな音

もともと敵に狙われやすい存在だったウサギにとって、敵の気配を察知するのに重要な役割を果たしていたのが耳でした。そのため私たち人間に比べて聴覚が発達し、大きな耳はかなり小さな音まで集める役割があるので、どんな音も聞き逃しません。

それだけ敏感な耳に、大きな音や耳障りな音が飛び込んできたら、かなりのストレスを感じるはず。ウサギの周りでは静かにしてあげましょう。

■環境の変化

ウサギにとって、環境の変化は大きなストレスです。特に飼い始めの時など、家に来たことがうれしくてついつい触ってしまうと、ますますストレスを与えてしまうかも…。新しい環境には、時間をかけてゆっくり慣らすことが大切です。

ウサギのストレス要因は様々ですが、飼い主が知ることでできるだけストレスのない生活をさせてあげたいですね。
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