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ウイルスで「Ⅰ型糖尿病」発症も 大人も“春の感染症”に要注意

インフルエンザの流行期が過ぎ、ホッとしている人もいるだろうが、安心してはいけない。春には春の感染症がある。「風疹」「はしか」「おたふく風邪」など主に子供がかかりやすい感染症が増えてくる。

見逃せないのは、こうした感染症は感染力が強く重症化しやすいだけでなく、感染症によって生涯インスリン注射が手放せなくなる「1型糖尿病」を発症する可能性も高くなることだ。しかも、この1型糖尿病は大人になっても発症し、その患者数は世界的に増えている。

「糖尿病というと食べ過ぎや運動不足をイメージされる方が多いのですが、感染症が原因で発症される人も少なくありません。ウイルス糖尿病は日本糖尿病学会でも認定され、保険病名にもなっています」

 こう言うのは、世界で初めて1型糖尿病のリスクを高める遺伝子を発見した佐賀大学医学部客員研究員で九州大学医学部名誉教授の永淵正法氏だ。膵臓のβ細胞が破壊され、インスリンの絶対量が不足して発症する1型糖尿病は、自己免疫の異変で発症するタイプと特発性タイプがある。

 子供の時期に多く発症する1型糖尿病は、発症時に発熱や喉の痛みといった風邪症状がみられることが知られており、後者のタイプは少なくないと考えられてきた。

「実際、1型糖尿病の20%、その亜流である劇症1型糖尿病の実に70%は感染症が原因ではないかといわれています。ただし、数年前まではそれを証明する決め手はありませんでした」

 永淵名誉教授が注目したのは、ウイルスの増殖を抑えるタンパク質産生に関わる「チロシンキナーゼ2遺伝子」。動物実験で、この遺伝子が変異すると膵臓のβ細胞がダメージを受け、糖尿病を発症することを突き止めた。

「健康な人331人、1型糖尿病患者さん302人、2型糖尿病患者さん314人を対象にこの遺伝子を調べたところ、健常者に比べて糖尿病患者さんの方が遺伝子変異している割合が2倍に当たる8~10%に上っていたのです。さらに、風邪症状後に1型糖尿病を発症した人を調べたところ、変異遺伝子を持っていた人の割合は13.7%と高率だったことがわかりました」

■お腹の風邪も要注意

 もちろん、糖尿病発症に関係する遺伝子は他にもあるが、ウイルス感染から糖尿病を発症するまでの機序の一端が明らかになった意味は大きい。 国際糖尿病連合(IDF)によると、毎年8万6000人の子供が1型糖尿病を発症しており、発症数は毎年3%ずつ増加している。

 感染症が原因の糖尿病なら、ワクチンで予防することも可能だ。すでに予防ワクチンの研究は進んでいるという。

「中には1型糖尿病を子供の病気だと思い込んでいる人がいますが、間違いです。英国史上2人目の女性首相であるテリーザ・メイ女史は50代で1型糖尿病を発症しています。英国の調査では1型糖尿病の半数は30歳以降に発症している。大人も感染症が原因で1型糖尿病を発症している可能性があるのです」(都内の糖尿病専門医)

 遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満、運動不足、ストレスなどをきっかけに発症する2型糖尿病も、実は感染症をきっかけに発病している可能性も否定しきれないという。

 では、具体的にどんな感染症が1型糖尿病を発症させるのか?

 いまのところわかっているのは肝炎や膵炎、髄膜炎や心筋炎などを起こすコクサッキーBウイルス、手足口病やヘルパンギーナ、胃腸炎などを起こすエンテロウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、キス病といわれるEBウイルス(EBV)、ムンプス(おたふく風邪)ウイルス、風疹ウイルス、ロタウイルス、エコーウイルスなど。

 風邪症状の後に、妙に口が渇く、体がだるいという人は血糖値に注意した方がいいかもしれない。

人生初のインフルエンザ感染。上の子たちの食事に赤ちゃんの授乳、一体どうすれば?!

私、人生初、インフルエンザに感染しました。

頭痛から始まり、悪寒、節々の痛み、発熱…いつもなら1日寝れば大抵治ってしまうような風邪とは比べ物にならないくらい辛い!!

いくら着込んでも、湯たんぽ入れて布団に入っても寒さが消えません。熱は上がって、39.5度を超えました。

運悪く、その日は土曜の夜でした。病院はあいていないし、翌日は日曜…。

小3・小1・5ヶ月、3人の息子の育児中に、まさか寝込んでしまうとは。

授乳に影響のないカロナールという解熱剤を飲んでどうにか耐えしのぎ、旦那が兄2人のご飯や洗濯など、最低限の家事をやってくれました。


月曜日、熱がまだ下がっていませんでした。そして赤ちゃんの様子もおかしい…体がすごく熱いのです。測ってみると39.3度!

兄2人を学校へ送り出した後、朝イチで病院へ行き、私と赤ちゃん、2人でインフルエンザの検査を受けました。結果はA型の陽性反応でした。

32年間生きてきて初めて、インフルエンザに感染しました。今まで経験したことのない辛さはインフルエンザのせいだったのか…と納得。

しかし、ここで問題が。

私はタミフルを飲んでしまうと授乳できないとのこと。5日間飲み切らなくてはいけない=5日間は授乳できない!それは到底無理です。

次の選択肢として、授乳可能な薬を飲んで治す方法もありました。症状を緩和させるだけの効力しかないので、治りが遅く、身体的にも辛いかも…それは困ります。

兄2人の世話に、家事。やりたいことはたくさんあるのに!それに、家族にうつるのも心配でした。

どうしたものかと頭を抱えていると…

「点滴で投薬しますか?」

え?そんなことができるんですか?

点滴なら1回で済むし、授乳は翌日からOKですよ。って!

即決でお願いしました。

30分ほどかかりましたが、看護師さんが赤ちゃんをおんぶしてくださり、無事に点滴ができました。

その日1日はミルクで過ごしました。哺乳瓶に慣れていない赤ちゃんはちょこちょこ飲みでしたが。

翌日からは授乳再開。

インフルエンザにかかった赤ちゃんはというと、翌日には熱も下がり、普通に母乳を飲める状態になっていました。赤ちゃんの方が症状が軽くすむ場合が多いそうです。重症化しなくて良かったです。


母子ともに初のインフルエンザ。辛かった~。

ちなみに治療費は4000円強。予防接種も同じくらいですね。

毎年予防接種はしていなかったのですが、来年は打ちたいと思います。

著者:かな
9歳、7歳、0歳の男三兄弟の育児に奮闘中です。

陽にあたるだけでインフルエンザ予防 医学誌に画期的朗報

このたび、イギリスの医学誌「BMJ」に、本コラムの浦島充佳氏による論文が掲載された。ビタミンDがインフルエンザなどの予防になる。画期的な国際共同研究による朗報だ。

2014年、私はロンドン大学附属病院のアレクサンドラ王妃像の前に立っていた。台座には、1908年王妃がフィンセンの光療法を病院に導入し、多くの結核患者に対応したと記してあり、院内で患者をみまう様子がレリーフに描かれている。コッホがやっと結核が感染症であることを突き止めた時代で、もちろん抗生剤は無く、陽にあたることが結核の唯一の治療法であった。

このレリーフには既視感があった。皇族が病院で患者さんに声をかけられている様子を描いた明治中期の絵画「東慕慈恵医院行啓」に似ていると感じたからだ。

慈恵医大の創始者であり海軍軍医だった高木兼寛は、まだビタミンB1不足が脚気の原因であることがわかる前に脚気を撲滅したことで知られる。明治時代、脚気は結核と同様に国民病であり、大勢の人々の命を奪っていた。高木は疫学研究で食事の偏りが脚気を引き起こすことに気づき、海軍食を白米から麦飯に替えるという単純な方法で脚気の発生をほぼゼロに抑えることに成功したのだ。

話を元に戻そう。フィンセンの光療法(1903年ノーベル賞)から100余年の時を経た2006年、陽にあたったり光療法を受けることにより、体内のビタミンDが増え、その結果、免疫細胞がカセリシジンという人由来の抗結核物質を分泌し、結核菌を死滅させることがサイエンス誌に報告された。新しい治療法の開発が、メカニズム解明に100年先んじたことになる。医学ではしばしばみられるパターンだ。

2010年、私はビタミンDがインフルエンザの発症を予防しうることを発表した。PubMedという検索サイトに掲載されるや否や、世界各国から祝福のメールが届いた。その中に、ハーバード大医学部教授からのものも交ざっていた。「ぜひあなたの研究について教えていただきたい」というのである。この1通のメールがきっかけとなり、国際共同研究へと発展し、ロンドンには研究計画書を策定するために訪れていたのだ。

我々は1万人以上のビッグデータをメタ分析し「ビタミンDサプリメントを内服することにより、プラセボと比較して急性気道感染症(インフルエンザを含む上気道炎、気管支炎、肺炎)を2割、ビタミンDが少ない人においては7割予防する」ことを明らかにした。その結果がこの1月、イギリス医師会雑誌「BMJ」に掲載された。かつて喫煙が肺がんを増やすことを明らかにした研究論文を載せた超有名医学雑誌である。世界では毎年265万人が急性気道感染症で死亡していることを考えると朗報だ。

陽にあたれば体内のビタミンDレベルが上がる。陽にあたる、つまりただで急性気道感染症を予防できるということだ。ヒポクラテス曰く;我々の内にある自然の力こそが、病を治癒するものである。浦島充佳◎1962年、安城市生まれ。東京慈恵会医大卒。小児科医として骨髄移植を中心とした小児がん医療に献身。その後、ハーバード大学公衆衛生大学院にて予防医学を学び、実践中。

インフルもOK 病欠の収入をカバーする傷病手当の基礎知識

インフルエンザが流行している。冬は、脳卒中や心筋梗塞も多発する。何かと医療費がかかる時季だ。万が一のために民間の医療保険で備える人は多いが、意外と侮れないのが公的な健康保険で賄われる傷病手当金だ。利用しない手はない。経済ジャーナリストの荻原博子氏が言う。

「業務中のケガや病気は労災でカバーするのに対し、傷病手当金は業務外の病気やケガで仕事ができない人の給与を健康保険でカバーするものです。4日以上休んだ場合、休んだ分の給与の3分の2が支払われます。心筋梗塞や脳卒中はもちろん、インフルエンザやうつ病も対象なので、会社員は覚えておくべきです」

 では、金曜日の夜に発熱し、土曜日の朝、受診してインフルと判明。その日から翌週の日曜日まで9日間休んだとする。平日の病欠は5日だが、傷病手当金の計算方法はどうなるか?

 まずポイントは給与の支払いがないこと。転職直後の試用期間などで有給休暇がなければクリアとなる。もう一つは3日間の待期期間(カウントされない日数)があることだ。これは土日も含まれ、最初の3日分は傷病手当から除外される。よって、残りの6日分が対象になる。

 そして「標準報酬月額を30で割った標準報酬日額の3分の2に日数を掛けたものが傷病手当金になります」(荻原氏)。

 標準報酬月額が30万円なら日額1万円。その3分の2の6667円が1日分だから、6日で4万2円。一般的な会社員ならインフルエンザの時は、有給休暇や病気休暇が使われるはずだが、がんや心筋梗塞などで長期離脱が余儀なくされ収入がストップするケースを考えれば頼もしい制度だ。

「毎月の医療費負担を一定額に抑える高額療養費制度を活用すると、たとえ1カ月の医療費が100万円になっても一般的な年収のサラリーマンなら毎月8万円程度の負担で済みます。これと傷病手当制度を活用すれば、民間の手厚い保険に頼る必要はありません」(荻原氏)

 申請漏れが多いといわれるだけに要チェックだ。

解熱剤の安易な乱用は危ない…インフルエンザなどの重症化招くことも

 風邪、インフルエンザで苦しんでいる人が近くにいませんか。ひとまず解熱剤に頼るケースもありますよね。しかし、過ぎたるはなんとやらです。兵庫県伊丹市の「たにみつ内科」で地域のホームドクターとして診察を続けている谷光利昭院長は、解熱剤の乱用に注意を促しました。

 ◇   ◇

 そういえば、伊丹の地で開業して10年8カ月になりますが、私は一度も風邪や病気で休んだことはありません。「●●は風邪をひかない!」と言われている通りかもな?と自嘲していましたが、考えてみると医師という仕事が大きく係わっているのかもしれません。

 まず、医学の知識が他の職業の人たちよりは豊富にありますので、少し体調に不具合があると、知人に診察してもらい投薬治療をうけます。これが最も大きなポイントかもしれません。あとは、車で通勤しているために細菌、ウィルスに暴露しにくい。院内ではマスクを可及的に着用していますが、患者さんからのウィルス、細菌の暴露はかなりのものになると思います。そういった少量の暴露が身体の中で、細菌やウィルスに体する抗体を作ってくれているのかもしれませんね。

 最近は風邪をひいた際、薬局で市販薬を飲み続けて重症化して来院される人をよく診察します。その患者さんの免疫能力が高ければ、それだけで治癒することも多いのですが、そうではない高齢者、乳幼児の患者さんは、くれぐれも気をつけて頂きたいものです。

 まだまだ、インフルエンザは流行しています。市販薬を飲み続けて来院され、発熱などの症状はないけれども、身体が異常にしんどい、ひどい頭痛がするなどのインフルエンザの症状を伴って来院される患者さんは多いんです。その際に「熱がないのにインフルの検査をしないといけないの?」と怪訝(けげん)な顔をする患者さんもおられますが、理由を説明して検査をすると、インフルエンザ陽性の結果が出るケースは少なくない。市販薬であれば、問題が大きくなる可能性はまだ低いのですが、医療機関でもらった強い解熱鎮痛薬を自己判断で飲んだために、感染症が重症化してからようやく病院に来られる患者さんが結構おられるんです。

 第一次世界大戦中に世界で大流行して、死者数が4000万以上とも言われているスペイン風邪(インフルエンザ)についても、ある種の解熱剤を大量に使用したことが、死者が増加した原因の一つという説があります。苦しくて不安になってくるので、高熱を緩和したいという気持ちはよくわかりますが、安易に解熱剤を乱用することは危険です。くれぐれも、そうなさならないようにお願いしたいのです。

 インフルエンザ以外でも、肺炎、溶連菌感染症、尿路感染など重症化すると命に関わる疾患が、この手の薬剤を使用したために隠れて見えなくなることもあるのです。繰り返しにはなりますが、安易に市販薬、手持ちの残薬で経過を見ないで、調子が悪ければ速やかに信頼できる医師と相談することをお勧めします。

医師が注意喚起 ノロで「下痢止め」飲んではいけない理由

ノロウイルスは冬になると流行し、激しい下痢や嘔吐に加え、高熱にうなされることもある厄介な胃腸炎だ。子供や高齢者が感染すると、最悪の場合、死ぬこともある。上からも下からも“垂れ流し状態”で、ちょっと水を飲んだだけでトイレに直行……。

 そんなつらさから下痢止めや吐き気止めを飲みたくなるが、飲まない方がいいという。聖路加国際病院内科名誉医長で、「西崎クリニック」院長の西崎統氏が言う。

「下痢止めを飲みたくなる患者さんの気持ちはよく分かりますが、飲んではいけません。吐き気止めもそうです。それらの薬でウイルスの排出が抑えられると、治癒が遅れてよけいに症状が長引くことになります。症状がつらくても、とにかくウイルスを体の外に出すのが正解です」

■できるだけ水分摂取を

 理屈は分かるが、食事はおろか水も飲めないのはきつい。何度も続く下痢でお尻はヒリヒリだ。そんなピンチをどうやって乗り切ればいいのか。

「大事な見極めは、水を飲めるかどうか。下痢や嘔吐を恐れて水分摂取を避けがちですが、そうすると脱水を招く。ノロウイルスの感染で、子供や高齢者が亡くなるのは、脱水によるケースがほとんどなのです。下痢や嘔吐がつらくても、スプーンにすくった水をなめる程度でいいので、少しずつ水分を補うこと。それも無理なら、受診して点滴を受けるといい」

 受診したくても、断続的に襲ってくる下痢で通院さえ危うい。タクシーに飛び乗っても、病院までお腹が持つかどうか。頼りになる薬はないか。

「特効薬や予防のワクチンはありませんが、整腸剤が役に立ちます。ノロに感染すると、腸内細菌のバランスが悪玉に偏るので、整腸剤で善玉優位になるように環境を整えるのです。間接的な治療ですが、飲まないより回復が早まります」

 ドラッグストアなどで整腸剤を買って、常備しておくといいかもしれない。

インフルエンザ流行は3月も続く!今からできる予防法とは?

インフルエンザの流行がピークを迎えています。しかもB型の流行は今から3月中まで!

感染する前に先手を打つ「予防投与」

まだまだ油断できないインフルエンザ。
先手を打って、クスリで感染予防する方法があります。
インフルエンザ患者さんと生活するハイリスクの人に、抗インフルエンザ薬をあらかじめ投与して、ウイルス増殖を抑制・予防につなげるのが「予防投与」です。
患者さんと接触後、36時間以内の投与が最も効果的です。
ただし自費診療で、クリニックによりますが、だいたい6000円前後です。

とはいえ、予防投与は主に免疫の弱った人たちに重症者を出さない目的で行うのが基本です。
そこで原則として「インフルエンザ患者と生活する」下記の人たちが対象となります。

・高齢者(65歳以上)
・慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
・代謝性疾患患者(糖尿病等)
・腎機能障害患者
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「受験生に予防投与を!」はできる?

予防投与は自費診療ということもあり、上記の対象に該当しない場合でも、要望に応じて抗インフル薬を処方するクリニックも実際にはあります。ただし副作用等のリスクもあるので、医師からしっかりした説明を受け、よく考えた上で処方してもらう必要があります。
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予防投与の効果は10日間のみ!

予防投与では、抗インフル薬「タミフル」と「リレンザ」は1日1回、10日間服用します。「イナビル」は2日間服用です。そしてそれぞれ、10日間効果が持続するとされています。そこが、1回接種すれば1シーズン効果が持続するワクチンとの違いですね。
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ドラッグストアで買える漢方でも予防可能

漢方薬の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)には、免疫能を増強し感染・重症化を防ぐという作用が認められています。2009年に帝京大学・新見教授が、補中益気湯を飲んだ群179人と飲まない群179人で、新型インフルエンザ感染に差があるかを調べた結果、飲んだ群では1人、飲まない群では7人の感染と有意差がありました。補中益気湯は感染してから服用したのでは効果が乏しいので、予防のために1日1~2回、エキス剤を服用するといいかもしれません。

「ダチョウ・マスク」でインフル・ウイルスを無力化

京都府立大学の塚本教授がダチョウの免疫力を利用して開発した「ダチョウ・マスク」は、インフルエンザ感染予防率がかなり高いようです。 塚本教授によると、ダチョウの免疫力はとても強いそうです。 遺伝子操作で無毒化した病原体を、メスのダチョウに注射すると体内に大量の抗体が生成されます。この抗体は、他の動物の体内で作る抗体の40倍の効力があるそうです。 卵に蓄積された抗体を、遠心分離機で何度も精製して取り出し、不織布フィルターに吹き付けて、マスクに使うダチョウ抗体フィルターを作ります。

抗体フィルター面には保水層が形成されていて、そこに数百兆のダチョウ抗体があるそうです。ウイルス(抗原)が近づくと抗原抗体反応で、瞬時に補足します。補足されたウイルスは、乾燥して感染力を失います。京都府立大学とインドネシア・ボゴール農業大学の協同研究によると、インフルエンザウイルスの感染抑制率は、何と99.9%以上だったそうです。
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それでも感染してしまったら…

代表的な抗インフル薬としては「タミフル」「リレンザ」「イナビル」等があります。「タミフル」はカプセル剤で服用は最もカンタンですが、一時服用後の異常行動が指摘されたため、現在は10代への処方は原則禁じられています。0歳未満への処方は、副作用のリスクを家族に説明することが求められています。 「リレンザ」「イナビル」は吸入薬なので、しっかりと薬を吸入しないと効果が減じます。

副作用は怖いし、吸入も苦手…漢方があります!

小さな子供がインフル感染した場合、飲みやすいタミフルは副作用が怖いし、吸入は難しそうと悩む親御さんもいるかもしれません。 実は、麻黄湯(まおうとう)という漢方薬には、抗ウイルス薬と同程度の治療効果があることがわかっています。 日本臨床内科医会インフルエンザ研究班が行った2006年~2007年シーズンの臨床データでは、タミフル、リレンザ、麻黄湯では、A型でもB型でも、投与開始から解熱までの時間に差はみられませんでした。

麻黄湯は健康保険の適応があります。またドラッグストアでも購入可能です。服用するうえで大事なポイントは、「汗をかいていないこと」です。 麻黄湯を飲むと、身体の奥から温まり、汗を多くかきます。その後、汗をかききって体温が37度以下となった状態が2~3日続いたら、麻黄湯の内服を中止します。

「インフルエンザに2回かかる」はあり得る!

『インフルエンザには1回かかれば、今シーズンはもう安心』と思っている方が多いかも知れません。しかし、同じシーズン中に、インフルエンザに2回かかることはあり得ます。2回かかってしまう原因には3つあります。

1 A型とB型に感染
2 多様性のあるA型の違う型に感染
3 1回目感染時に免疫が獲得できず

抗インフル薬はよく効きますが、早い段階で体内のウイルス抗原量が減少するため、抗体が出来にくくなり、結果として免疫が獲得できない場合があるのです。

まだまだ要注意のインフルエンザ。
感染していない人はもちろん、既に1度感染した人も油断せず、予防を心がけましょう!

渡邊千春先生 監修
平成5年 東京医科大学卒業。
板橋中央病院皮膚科医長、東京医科大学皮膚科助手、肌クリニック大宮ベルビー赤坂・総院長を経て、平成24年9月 千春皮フ科クリニックを開院。 医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会専門医、日本アレルギー学会会員、日本臨床皮膚科外科学会会員

インフルエンザの流行時は要注意 「肺炎」から身を守れ!

 俳優の根津甚八さん、放送作家の永六輔さん、女優の原節子さんや森光子さん、元衆議院議長の土井たか子さん……。多くの著名人の命を奪った「肺炎」。2011年以降、悪性新生物(がん)、心疾患に次いで、日本人の死因の第3位となっている。特にインフルエンザシーズンは、肺炎を引き起こすリスクが高まるという。

「肺炎にかかる人は65歳からぐんと増え、肺炎で亡くなる患者さんのうち、65歳以上が占める割合は、なんと97%にものぼります。肺炎自体には季節性はありませんが、インフルエンザや風邪にかかった後に肺炎になることがたいへん多いので、これからの季節はとくに注意が必要です」

 こう話すのは、和光駅前クリニック(埼玉県)の呼吸器の病気を専門とする寺本信嗣(しんじ)医師だ。

 肺炎と一口にいっても、原因となる菌にはたくさんの種類がある。そのなかで最も割合が高く、成人の市中肺炎(院外で生じた肺炎)全体の20~28%を占めるのが「肺炎球菌」だ。インフルエンザシーズンになると、その割合は5割以上にものぼる。

 肺炎球菌は、丸い形の菌が二つ連なっていて、その周りは莢膜(きょうまく)に覆われている。現在発見されているだけで93種類の血清型があり、そのうち約30種類に病原性があり、肺炎を引き起こすという。

 インフルエンザや風邪にかかった後に肺炎球菌による肺炎になるのは、熱などの症状で体力が落ちているといった理由だけではない。肺炎球菌に詳しい東北大学大学院医学系研究科の川上和義氏は、感染のしくみについてこう説明する。

「風邪のライノウイルスやインフルエンザウイルスなどに感染すると、IL‐1やTNF‐αといった炎症をもたらす物質(炎症性サイトカイン)が体内で作られます。それにより、気道やのどの細胞の表面に肺炎球菌と結合する受容体が増えるため、肺炎球菌に感染しやすくなるのです」

 前出の寺本医師によると、気道や咽頭にある細菌などの異物を追い出す繊毛(せんもう)の掃除システムも、ウイルス感染が起こると弱まるため、細菌が排除されにくい状態になるそうだ。

「この時期になると高齢者施設などでインフルエンザの集団感染が起こり、何人かの高齢者が亡くなったなどと報道されますが、そこにはインフルエンザから肺炎を併発して死亡した例も少なからずあると思われます」(寺本医師)

 いずれにしても、加齢や持病などで免疫力や呼吸機能が落ちている高齢者にとって、肺炎は命に関わる重大な病気であることは確かだ。さらに高齢者の肺炎は、かかったら治せばいいという単純な問題では片付かない。寺本医師は言う。「実は、肺炎の後に寝たきりや介護が必要になるケースが多いんです。認知症のリスクも高めます」

 通常、肺炎になると入院して抗菌薬などの投与が行われる。また、肺に誤って唾液(だえき)などが入り込む誤嚥(ごえん)を防ぐため絶食や安静が必要で、回復するまでベッドで横になる日が続く。

「長期間、栄養もとれず動けない状態が続くと、筋肉が減って筋力が低下します。噛む筋肉が減るためのみ込む力が落ち、脳への刺激が減るので認知機能の低下も招く。肺炎が治って退院するころには、入院前よりも老化が進んだ状態になりやすいのです」(同)

 自宅から病院を受診したが、帰りは介護施設だった……。そんな事例も少なくないそうだ。

 このやっかいな病気から身を守るために何が必要か。寺本医師は、「インフルエンザ・風邪の予防」「口腔ケアと嚥下(えんげ)リハビリ」「年1回の耳鼻科受診」「肺炎球菌ワクチンの接種」を挙げる。当然、禁煙は必須だ。

「肺炎球菌そのものは自然に存在せず、主に人間の気道や咽頭に棲息しています。菌を持つ保菌者が何らかのきっかけで体力や免疫力が落ちると感染が起こり、肺炎を発症するのです」(同)

 まずインフルエンザ・風邪の予防だが、マスクや手洗いなど一般的な予防のほか、インフルエンザの予防接種は毎年受けておきたい。

 2番目の口腔ケアと嚥下リハビリについてだが、高齢者は誤嚥をしやすく、その際に肺に肺炎球菌が一緒に入ると、誤嚥性肺炎を発症しやすい。

「口腔ケアは日々の歯みがきだけでなく、定期的に歯科で歯石を取ってもらうなどのメンテナンスを」(同)

 嚥下リハビリで有効なのは、「おしゃべり」だ。発声の筋肉と嚥下の筋肉は9割重なっているため、話すことはのみ込みのトレーニングにもなるのだ。また、口を動かすと唾液の分泌が増えるため、口腔内で細菌が増えるのを防いでくれる。

 3番目の耳鼻科の受診だが、これは副鼻腔炎や中耳炎の治療や予防が目的。実は、肺炎球菌はその名が示すとおり肺炎の原因菌のように思われるが、中耳炎や副鼻腔炎、髄膜(ずいまく)炎など呼吸器系以外の病気の原因にもなる。慢性化すると中耳炎や副鼻腔炎から肺炎を併発する危険も。鼻や耳を常に健康に保っておくことも、肺炎の予防に役立つのだ。

 肺炎球菌ワクチンについては、最近ではさかんにテレビコマーシャルをやっているので、見聞きした人も多いだろう。国は65歳の人に対して2014年10月から定期接種を始めるとともに、経過措置として18年度まで65歳から5歳刻み(70歳、75歳、80歳……)の対象者に接種費用の一部を補助している。

 現在、肺炎球菌ワクチンには「13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)」と、「23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPV23)」の2種類があるが、補助の対象になるのはPPV23だけだ。ちなみに、小児の予防接種ではPCV13が定期接種になっている。

 高齢者が定期接種だけでなく、両ワクチンを接種することの有効性について、前出の川上氏は言う。

「PCV13は、鼻や咽頭の保菌を減らし、免疫反応を長続きさせますが、13種類の菌に限られます。PPV23は保菌を減らしたり、免疫反応を長続きさせたりはできませんが、23種類の肺炎球菌に対応するので、より広い範囲で感染が予防できます。両方を組み合わせることでより強く免疫ができる可能性があります」

 米国の予防接種諮問委員会では、現在、65歳以上は〈PCV13接種→(1年空ける)→PPV23接種〉という接種スケジュールを推奨している。科学的根拠に基づくスケジュールは不明で、日本では安全性と理論上の有効性の観点から、下記のような打ち方を紹介している。

【ワクチン接種の考え方】
(1)PCV13→6カ月~4年以内→PPV23
(2)PPV23→5年以上→PPV23
(3)PPV23→1年以上→PCV13→6カ月~4年以内→PPV23
(日本呼吸器学会呼吸器ワクチン検討WG委員会および日本感染症学会ワクチン委員会の合同委員会資料から。編集部で改変)

「いずれにしても、PPV23の1回接種だけだと5年程度で予防効果が弱まるので、複数回接種することが望まれます。接種の仕方については主治医に相談するとよいでしょう」(川上氏)

 ワクチンによる副反応には接種箇所の腫れや熱感、痛み、全身の倦怠感などがある。いずれも軽く、3、4日以内には治まるという。命だけでなく、認知機能の低下をもたらし、生活の質を落とすリスクもある肺炎。専門家から聞いた予防と対策、今すぐ始めよう。



日本人の約80%が感染しているヘルペスウイルスとは?

ウイルスを持っている人が多いヘルペス。体調が悪い時などに、唇や性器に水ぶくれができる病気です。感染の予防法や、はやく治す方法をご紹介します。

ヘルペスウイルによる感染で水ぶくれが

ヘルペスは、感染者が多い身近なウイルスのひとつ。このヘルペスウイルスに感染すると、唇やそのまわりなどに小さな水ぶくれができます。口のまわりのヘルペスの場合、10ヶ月~2週間でこの水ぶくれの症状が治まるのも特徴。こういった人に感染するヘルペスウイルスは、8種類あります。口にできるものを口唇ヘルペス、性器にできるものを性器ヘルペスと呼び、それぞれ感染したヘルペスウイルスの種類により病気の症状も違います。

<8種類のヘルペスウイルスと病気>

◯単純ヘルペスウイルス1型
口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、カポジ水痘様発疹症、角膜ヘルペスなど

◯単純ヘルペスウイルス2型
性器ヘルペスなど

◯水痘・帯状疱疹ウイルス
水ぼうそう、帯状疱疹

◯エプスタイン・バーウイルス
伝染単核症

◯サイトメガウイルス
肺炎、網膜炎

◯ヒトヘルペスウイルス6型
突発性発疹、脳炎など

◯ヒトヘルペスウイルス7型
突発性発疹

◯ヒトヘルペスウイルス8型
カポジ肉腫

1型には日本人の70〜80%が感染している

ヘルペスウイルスによる代表的な病気は、単純ヘルペスウイルス1型で起こる口唇ヘルペス、単純ヘルペスウイルス2型による性器ヘルペスなどです。口唇ヘルペスと性器ヘルペスの違いは、ウイルスによるもの。日本人は、単純ヘルペスウイルス1型に70~80%、2型に2~10%が感染しているとされています。

ヘルペスウイルスは、一度感染すると人間の神経細胞の中に隠れて潜伏し、完全に治すことができません。これを潜伏感染と呼びます。潜伏しているヘルペスは、体の免疫力が弱った時や、紫外線、月経前などで再発。一般的には、初感染の場合の方が、再発より症状がひどかったり、発熱する場合があり、再発の場合は水ぶくれが小さかったりするようです。

症状は、はじめに皮膚にピリピリやむずむず、ほてりなどの違和感を感じます。これはその部位でウイルスが増殖しているサイン。その1~3日後に水ぶくれになり、やがてかさぶたになり治っていきます。水ぶくれは自然治癒しますが、早めに抗ヘルペス薬を使うことで、症状をやわらげたり、はやく治すことが可能。最近では、再発を防ぐ薬もあるので病院で相談してみましょう。

感染力が高いときは、接触を極力避けて

ヘルペスの感染は、ウイルスに直接接触することで起こります。ウイルス保持者の皮膚にさわり、自分の皮膚にウイルスがつくだけでは感染しませんが、そこに小さな傷や湿疹などがあったり、皮膚の角層のない粘膜部分に触れると感染に。ただ、症状がでていない時でも、性器の皮膚や粘膜にウイルスがでてきている場合があり、そのときに接触すると感染する可能性があります。

家族などパートナーにヘルペスの症状が出ているときは、ウイルスの量が多いので感染力がかなり強い状態。キスやセックスなどの接触を避けるほか、タオルやグラスなどの共有もさけましょう。また、風邪ぎみやストレス過多など体が弱っているときに再発しやすいので、こういったときも症状が出ているときと同様に接触を避けるのがベターです。

インフルエンザ・風邪予防の必需品!おすすめマスクはこれ!

今やマスクはインフルエンザ・風邪予防だけに留まらず、おしゃれアイテムとして使える商品も多く登場しています。冬になるとマスクは欠かせないという方は、種類別に選んでみてください。多数あるマスクのなかから、タイプ別おすすめの商品を紹介します。

1・今治タオル使用のシンプルなマスク

画像出典:http://item.rakuten.co.jp/est-926/m-351/

使い捨てじゃなく何度も使いまわしできるエコな商品を選びたい方におすすめです。今治タオル地を使用したふんわりとした使い心地が魅力で、メイクが付いても洗えます。不織布マスクだと蒸れやすい、肌がチクチクするという方にも選ばれています。花粉カット率92%なのも嬉しいポイントで、カラーもたくさんあってかわいいマスクです。

価格:790円(税込)

2・ネピア 鼻セレブマスク

画像出典:http://www.nepia.co.jp/product/homeuse/prod_mask/

優しい使い心地の鼻セレブシリーズから、マスクが登場しています。かわいらしいパッケージでついつい手に取りたくなる方も多いのではないでしょうか。PM2.5もブロックする高機能タイプで、花粉やウイルス対策にも使えます。付け心地がやわらかく、マスク本体に小さくプリントされたペンギンマークが愛らしいですね。

参考価格:1,480円(税込)

3・シルクのおやすみマスク

画像出典:http://kenkou-tomodachi.jp/c-item-detail?ic=476

冬は乾燥しやすいので、マスクでのどをまもりましょう。保湿性のあるシルク素材を使っていて、唇やのどの乾燥対策に使うことができます。シルクは通気性がよく、寝ているときに蒸れにくいのが特徴です。呼吸も辛くないので、寝るときのマスクとして最適です。ピンク、キナリ、パープルとかわいらしい3色から選べます。肌が乾燥しやすい時期は、たっぷりの美容液を塗ってマスクで肌を覆うのもいいですね。

商品価格:1,008円(税込)

4・PITTA MASK(ピッタ・マスク)

画像出典:https://www.arax.co.jp/pittamask/product01/index.html

新ポリウレタン素材で、花粉の侵入を99%防ぐことができます。付けると顔にピッタリフィットするつくりで、収縮性のよいポリウレタン素材だから圧迫感がありません。効果は3回洗っても変わらず、繰り返し使えるため経済的です。グッドデザイン賞を受賞したシンプルなデザインも魅力で、白とブラックの2色から選ぶことができます。凹凸の少ないデザインは、顔がすっきりして見えます。

商品価格:512円(税込)

5・メディコム セーフマスク

画像出典:http://www.medicom-japan.com/products-c/mask_safemaskpremier.html

メディコムは医療用品を販売するメーカーで、一般用に売られているサージカルマスクもあります。血液、体液の飛散からまもるタイプで、三層構造と耐水性に優れています。医療現場でも使われているプロ使用のため、しっかりインフルエンザや風邪予防をしたい方におすすめです。マスクにピンク、イエロー、ブルーなどの色が付いていて、見た目がかわいらしいく普段でも使えます。

参考価格:348円(税込)

まとめ

インフルエンザや風邪予防に使いたいマスクは、繰り返し使う派ですか?それとも使い捨て派?風邪予防だけでなく、肌の乾燥対策、冷気からのどをまもるためにも使えるので、さまざまなタイプのマスクのなかから、好みの商品を選んでみてください。

インフルエンザ対策 マスクをつけっ放しは逆効果?

 インフルエンザの流行まっただ中だ。感染予防に有効な方法や治療のポイントについて、国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那(くつな)賢志氏に聞いた。2015年度からワクチンの接種料金が値上がりしたが、その分、予防効果は高くなったのか。マスクはインフルエンザ予防に有効なのか――。

■予防の第一はワクチン接種

――今シーズンは、昨シーズンより1カ月以上も早くインフルエンザの流行が始まりました。なぜ早いのか、終息時期も早まるのかなど、いろいろ気になります。
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忽那

 インフルエンザの流行入りが早くなる理由は諸説あり、はっきりしたことは分かっていません。東京都内では、2016年11月中旬あたりからポツポツとインフルエンザで受診する人が見られていましたが、現場の実感としては、すごく早い、大流行だ、というほどでもありませんでした。地域差もあるのでしょう。

 残念ながら、早くから流行すれば、その分早く終息する、とは限りません。例年、A型が先に流行して、少し遅れてからB型が出てくる傾向がありますが、A型とB型が時間差で流行し、流行期間が長くなるシーズンもあれば、A型とB型が同時に流行して短く終わるシーズンもあります。

また、A型とB型の時間差だけで流行期間が決まるかといえば、そうとも限りません。2009年に流行した新型インフルエンザA(H1N1)のように、秋に大流行した後、ダラダラと春先まで流行が続くこともありますので、やはり春先まで注意が必要です。――早く流行が始まると、「今さらワクチンを接種しても仕方ない」と思う人もいるようです。これからでも、接種した方がいいのでしょうか。
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忽那

 ワクチンを接種してから免疫がつくまで、1~2週間かかります。それでも、流行が始まっているからといって、すぐに感染するとは限りませんし、流行は数カ月間続きますので、1日でも早くワクチンを接種することをお勧めします。例年のピークは1~2月です。1月に入ってからの接種でも、十分意味はあると思います。

■インフルエンザにかかれば必ず抗インフルエンザ薬を使うべき?

――インフルエンザの治療では、どのような薬を使うのでしょうか。

忽那

 一般的にインフルエンザ治療に用いる抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)は、オセルタミビル(商品名タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ラニナミビル(イナビル)、ペラミビル(ラピアクタ)の4種です。中でも使用頻度が高いのは、最もエビデンス(薬の効果や安全性に関する科学的な裏付け)が蓄積されているタミフルです。5日間きちんと服用するのが難しい場合は、1回の吸入で済むイナビルを使うこともあります。

 ただ、私は、抗インフルエンザ薬を絶対に使うべきだとは考えていません。インフルエンザには抗インフルエンザ薬を使うのが当たり前だという考えが広く浸透していて、処方する医師も多いのですが、インフルエンザはもともと安静にしていれば自然に治癒する感染症です。持病がない人、体力のある若い人など、抗インフルエンザ薬に頼らなくてもいい場合も多くあります

。抗インフルエンザ薬は、発熱の期間が半日~1日ほど短くなる[注1]メリットがありますが、副作用の問題もあわせて飲む必要があるかどうかを考える必要があります。

――抗インフルエンザ薬を絶対に使うべきとは限らない、というのは意外です。副作用にはどのようなものがあるのですか。
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忽那

 抗インフルエンザ薬の副作用で一般的なのは下痢です。薬を使ってつらいインフルエンザの高熱が少し早く下がっても、副作用の吐き気や下痢がひどくなって再受診するのでは、何のために薬を出しているのかわかりません。タミフルの添付文書によると、下痢の頻度は0.9%、悪心(吐き気)0.5%とされていますが、実際にはもっと多い印象で、嘔吐16%、下痢12%という報告もあります[注2]。

――抗インフルエンザ薬を使った方がいいのはどんなときでしょうか。
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忽那

 慢性の心臓疾患、呼吸器疾患、糖尿病、腎臓病などの持病があったり、免疫抑制薬を飲んでいて免疫機能が下がっているような患者さんは、インフルエンザにかかると合併症を起こすリスクが高いので、抗インフルエンザ薬を使うのが一般的です。高齢者は特に合併症に注意が必要で、高齢であること自体がリスクファクターと言えます。

インフルエンザの合併症の中で最も多いのは肺炎ですが、まれにインフルエンザ脳症を起こすこともあります。高齢者の脳症は死亡率が15.2%と高く[注3]、注意が必要です。インフルエンザ脳症を合併する患者は小児が中心で、20~50代の働き盛りの人が脳症になる頻度は低いものの、昨シーズンは成人を含めて200例以上が報告されており、やはり油断はできません。

脳症の主な兆候は意識障害と痙攣(けいれん)で、時には嘔吐(おうと)や頭痛も伴います。こうした症状には周りの人も十分注意してあげてください。注1] Lancet Infect Dis 2009 Sep;9(9):537[注2] Dalvi PS, et al. Adverse drug reaction profile of oseltamivir in children. J Pharmacol Pharmacother. 2011 Apr-Jun; 2(2):100-103.[注3] 国立感染症研究所 インフルエンザ脳症について. IASR Vol. 36 p. 212-213: 2015年11月号.

■ワクチン、マスク、予防投与…感染予防はどのように?

――インフルエンザ予防の第一はワクチンです。2015年度から予防可能なウイルスの型が1種類増え、そのため接種料金も値上がりしましたが、その分、予防効果は高くなったのでしょうか。.

忽那

 現在使われているワクチンは、A型ウイルス2種(H3N2、H1N1)とB型ウイルス2種(山形系統、ビクトリア系統)の計4種を予防できる4価ワクチンです。2014年まではA型2種、B型1種の計3種しか予防できなかったので、B型が1つ追加された効果はあると思います。とはいえ、例年、感染者が多いのはB型よりもA型です。ワクチンで予防できるB型ウイルスが1つ増えたことで、全体としてどれだけ予防効果が高まったかは未知数です。

 問題は、値上がりと同時に、接種する人が減っていることです。特に小さいお子さんが複数いる家庭では、1人につき2回接種が必要ですので、値上げのインパクトも大きくなります。こうしたことから、接種に消極的になる人が増えているのかもしれません。だとしたら、本末転倒な現象と言わざるを得ません。

――ワクチン以外の日常的な予防策として、マスクも欠かせないアイテムです。実際のところ、マスクはインフルエンザウイルスに有効なのでしょうか。

忽那

 インフルエンザは、ウイルスを含む分泌物(くしゃみのしぶきなど)を吸い込むことによって感染する(飛沫感染)ので、マスクは有効です。しかし、1日中ずっとマスクを着用していても、感染を防げるかどうかは不明です。たとえば、人混みでくしゃみを浴び後、ウイルスを含むしぶきが付着したマスクの表面に手が触れたとします。マスクを外した後に、その手で口や鼻をさわったりすれば、結局は感染する可能性が高まるでしょう。単にマスクをつけるだけで、完全にウイルスを防げるものではないのです。

 マスクをつけるなら、外出のたびに新しいマスクに取り替えることも大切です。マスクをつけっ放しにしていると、外出先でウイルスが付着し、そのマスクが感染源になる恐れもありますので、使い方に注意が必要です。医師も、患者さんを1人診察するたびにマスクを廃棄し、手洗いをしています。下表の通り、マスクに加えて、うがい・手洗いなどもセットで励行するといいでしょう。
――抗インフルエンザ薬を予防的に使用する方法がありますが、どのような場合が対象なのでしょうか。

忽那

 家庭にインフルエンザ患者が出た場合などに、感染予防のために抗インフルエンザ薬を使うことを予防投与と言います。予防投与は保険外診療の扱いになり、全額患者さんの自己負担となります。対象は、ウイルスへの暴露[注4]があって、かつ、重症化しやすい基礎疾患[注5]がある人です。基礎疾患がなくても、例えば大事な受験を間近に控えた受験生で、家族にインフルエンザ患者がいる状況なら、医師と相談の上、予防投与を行うこともあるかもしれません。ただし、ウイルスに接したとしても、

健康な人は必ずしも発症するとは限りません。また、インフルエンザにならなくても、予防投与の副作用で受験当日に下痢になる可能性もゼロではないのです。副作用についても医師の説明を受け、納得した上で使うことが大切です。[注4] 感染している人に接触すること。[注5] 慢性の呼吸器疾患・心疾患、腎機能障害、糖尿病などの代謝障害のほか、65歳以上の高齢者、2歳未満の小児や妊婦、免疫不全のある人なども該当する。

インフルエンザ生ワクチン「フルミスト」はまだ承認されず 米国などで使われている経鼻噴霧式のインフルエンザ生ワクチン「フルミスト」は、注射より簡便なこともあって、日本国内での承認が待たれてきた。だが、米疾病対策センター(CDC)は、最新のデータでインフルエンザの予防効果が低かったことを理由に、「2016/17シーズンはフルミストを勧奨しない」と発表、話題を呼んだ。

 「米国の推奨がすべてではありませんが、フルミストの効果が薄いとする報告があるのは事実です。今後日本で認可されたとしても、すぐに今の注射タイプのワクチンからフルミストに切り替わることはないと思います」と忽那氏は話している。
(医療ジャーナリスト 田中美香)

■この人に聞きました

忽那賢志(くつな さとし)さん 国立国際医療研究センター国際感染症センター医師。2004年山口大学医学部医学科卒業。関門医療センター、市立奈良病院などを経て、2012年より国立国際医療研究センター国際感染症センターに勤務。インフルエンザをはじめとする季節性の感染症のほか、デング熱、エボラ出血熱、回帰熱、ジカ熱などの輸入感染症に詳しく、水際対策の最前線で診療にあたっている。著書に『感染症診療とダニワールド』(シーニュ)、『症例から学ぶ輸入感染症A to Z』(中外医学社)など。

ノロ対策 トイレは腕まくり、アルコール消毒より石鹸

前回の記事「ノロウイルス、10年で2番目の流行 まだ拡大かも」でお伝えした通り、この冬の感染性胃腸炎は、変異したノロウイルスが流行の主要株となっており、感染者が増えやすく、例年にないほど大流行する恐れがある。では、私たち一人ひとりはどんなことに気を付ければいいのだろうか。北里大学北里生命科学研究所・感染制御科学府ウイルス感染制御学Iの片山和彦教授によると、新型や変異型ウイルスに感染したときの症状や予防策は従来のノロウイルスの場合と特に変わらない。

ただ、「新型や変異型の場合、これまで獲得した免疫が役に立たず『かかりやすい』のは確かなので、『手を洗う』ことの重要性は今一度見直してほしい」という。手洗いのポイントをはじめ、ノロウイルスを寄せ付けない&まき散らさないために日々心掛けるべきことを片山教授に教えてもらったので、参考にしてほしい。
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■Check1 「トイレ後」「食べ物に触る前」には手洗いを

 特に忘れてはいけないのは「食べ物に触る前に」手を洗うこと。「新幹線の車内や研修会の場など、いろいろなところで観察する限り、お弁当を食べる前に手を洗っている人は少ないように見受けられるが、万一手にウイルスが付いていたらアウト。トイレを済ませた後はもちろんのこと、食べ物に触ったり、食べたりする前も、必ず手洗いをしてほしいものです」(片山教授)
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■Check2 手を洗う場合は石鹸を付けて!

 手を洗う場合は、必ず流水で洗うこと。おてふきやウェットティッシュで拭く程度では、ウイルスは十分に取り除けないからだ。「石鹸(せっけん)をつけて手全体に広げた後、石鹸が落ちるまで洗えばOK。石鹸を付けるのがいいのは、界面活性剤の作用で付着した汚れをはがす効果があるのと、石鹸をつけた以上は誰でもそれが落ちるまでは丁寧に洗うから。完璧に洗わなくてもいいので、それよりは手を洗う頻度を増やしてほしい」(片山教授)
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■Check3 手洗い後は水気を拭き取る・まき散らさない

 手洗いの後、手をぶるんぶるんと振って水気を飛ばす人もいるが、そうすると、手に残っていたウイルスが飛び散る可能性もあるので、ペーパータオルか手持ちのハンカチで水気をふき取ろう。また、手洗いの仕上げ用にアルコール系消毒薬を置いてあるトイレもあるが、「ヒトに感染するノロウイルスに対するアル消毒薬の効果はあまり期待できない。よく手洗いをした後に使用すれば、手が乾きやすいという点ではおすすめだが、手洗いの代わりにはならないことに注意が必要」(片山教授)だ。

■Check4 腕まくりをしてトイレに入る・便座や便器の蓋は拭く

 腕まくりをしてトイレに入るとよい。排便後におしりを拭くときに親指の付け根や手首と同時に、袖口が汚染されることが多いからだ。さらにトイレでは、便座を介して感染することもあるため、便座クリーナーや流せるタイプのウェットティッシュなどで便座を拭いてから使用すること。拭けるものがない場合、紙でできた便座用シートやトイレットペーパーを敷いて使うのも有効だ。なお、便座だけでなく、便器の蓋にウイルスが付いている可能性があるので、便座を拭く際は、できれば蓋の裏まで拭きたい。
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■Check5 人ごみ、外出先のトイレではマスクの着用を

 マスクは意味がないと言う人もいるが、人ごみに出る際や外出先でトイレに入る際にはおすすめだ。「ノロウイルスは単独で飛ぶことはなく、小さな水滴や埃(ほこり)に乗って飛んでいるので、埃や水滴が口に入るのを防げれば十分であり、ウイルスを通さないような高価なマスクでなくても大丈夫」(片山教授)だという。また、「マスクをしていると食べ物を食べる前に手を洗うことを思い出すきっかけになり、その意味でもマスクの着用はおすすめ」だそうだ。

 「ノロウイルス、10年で2番目の流行 まだ拡大かも」でもお伝えした通り、今シーズンは、1月以降、家庭内のノロウイルスを外に持ち出すことによる集団食中毒発生リスクが高くなることも懸念されており、これからの時期は特に注意したい。
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■この人に聞きました

片山和彦(かたやま かずひこ)さん 北里大学北里生命科学研究所・感染制御科学府ウイルス感染制御学I教授。1985年、東京農工大学蚕糸生物学科卒業、東京大学農学生命研究科にて獣医学博士、株式会社ビー・エム・エル基礎研究部、国立感染症研究所(ウイルス第二部第一室長)などを経て、現職に。国際ウイルス分類委員会(ICTV)・カリシウイルス研究グループメンバー、国際カリシウイルス会議役員。

予防接種は毎年受けるべき? 内科医が教える、おとなのためのインフルエンザ講座

毎年、冬の寒さが本格化すると、「流行注意報」や「猛威」などのキーワードとともに、インフルエンザについてのニュースをよく耳にします。大人はどういったことに気をつければいいのでしょうか。大阪府内科医会理事で今井内科小児科医院(大阪府狭山市)の今井真院長に、予防接種や受診の目安など、「インフルエンザの4つの疑問」について尋ねてみました。

インフルエンザ予防接種の受ける意味は?

——はしかや結核のワクチンとは違って、インフルエンザは「毎年」のように予防接種を受けるように勧められるのはなぜですか?

今井医師:はしか(麻しん)の予防接種や結核を予防するBSGワクチンを毎年受ける必要がないのは、ウイルスに対する免疫が長く続くからです。インフルエンザワクチンの場合は、予防効果が期待できるのは、接種した2週間後~5カ月程度までと考えられています

。また、インフルエンザのウイルスは大きくA型、B型、C型の3種に分類され、特にA型は、毎年少しずつ変異しながら流行を繰り返します。そのため、その年ごとに予測してワクチンが作られます。これらの理由によって、インフルエンザウイルスへの免疫を保つために、毎年、流行する前に予防接種を受けることが推しょうされています。

——予防接種を受けてもインフルエンザにかかることがあるそうです。接種の意味はあるのでしょうか?

今井医師:「予防接種を受ければ、絶対にインフルエンザにかからない」というわけではありません。先にお答えしたとおり、接種してから免疫ができるまでに2週間ほどの時間がかかることや、予防接種の型と感染したウイルスの型が完全に一致するとは限らないからです。さらに、体内に侵入したインフルエンザウイルスは増殖します。それを完全に抑えることはできません。ただし、ワクチンを打っている場合はウイルスが増殖するのを抑えるので、インフルエンザにかかっても軽症ですむ、また、肺炎や脳症などの重い合併症にかかるのを防ぐことができるわけです。

病院に行くタイミングは?

——高熱が出たら、インフルエンザだと思ってすぐに病院へ行った方がいいですか?

今井医師:発熱をしたからインフルエンザだとは限らず、風邪の場合もあります。症状が比較的軽く、自宅で安静にして療養できる場合は、受診しなければならないというわけではありません。また、問診をしてインフルエンザに感染した可能性がある場合は、のどや鼻をぬぐって簡易検査を行いますが、発症後すぐはウイルスの検出量が少ないため、「陰性」になる場合もあります。半日経過しても熱が下がらなければ、翌日にもう一度受診して再検査を指示する医師もいます。簡易検査はあくまでも診断をサポートする検査で、最終的には症状と流行の状況などを総合して医師が診断します。

ただし、「半日以上、38度以上の高熱が続く場合」は、早めにかかりつけ医や内科を受診しましょう。けいれんしている、意識がもうろうとしているなどの救急の状況でなければ、深夜の夜間救急を受診する必要はありませんが、水分の摂取を忘れずに、日中、医療機関が開業している時間帯に受診しましょう。

熱が下がったら出社してもいいの?

——インフルエンザに感染後、熱が下がったら出社してもいいですか?

今井医師:一般的に、安静にしていれば熱は1~3日程度で下がりますが、インフルエンザウイルスは発症後3~7日間は体内に残っていると考えられます。「熱が下がったから、インフルエンザが治った」とは言えません。学生の場合は、学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまでは出席停止」と定められています。おとなが会社に行く場合についての法律はありませんが、熱が下がってもせきやくしゃみが続いている場合はなるべく出社を控えて、2日程度は安静にしましょう。

どうしても出社の必要があるという場合は、必ずマスクを着用して周囲の人へうつさないように配慮しましょう。また、熱が下がってもせきがひどくなる場合は、細菌による気管支炎を合併している可能性があるので、再度、医療機関を受診してください。

おとなにとっての必須の予防法は?

最後に今井医師は、おとながインフルエンザを予防するための注意点について、次のようにアドバイスをします。「通勤で、大勢の人が集まる交通機関や場所に行くことが多いでしょう。インフルエンザの主な感染経路は、せきやくしゃみで口から出る水滴による『飛沫(ひまつ)感染』です。これを浴びないよう、また発しないように、外出時は『マスクを着用』して、帰宅後は石けんで入念に手を洗いましょう。

また、体の抵抗力を高めるために、日ごろから十分な睡眠と、栄養のバランスが整った食事を心がけることが、おとなにとっての必須の予防法と言えるでしょう」インフルエンザの流行する型は変異するので予防接種は毎年受けておきたい、予防接種を受けても発症することがある、熱が下がっても完治したと勘違いしない、症状があるうちは出社をひかえる、なにより日ごろの生活習慣が重要であるということです。正しい情報を知っておき、予防や対処をしたいものです。

インフルエンザの鼻ホジホジ検査 本当に必要か?

 こんにちは。日本のお薬事情について、読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思っている、やわらぎクリニック副院長の北和也です。早速ですが、インフルエンザが流行してますね~。そこで、インフルエンザの診療について考えてみたいと思います。みなさん、こんな受診経験はないでしょうか?

(20××年12月、現在インフルエンザは大流行している)患者さん 『昨日の晩から寒気がして、夜中に熱が39度まで上がってきたんです。ふしぶしも痛いし、鼻水もせきも出るんです。先日、職場の同僚もインフルエンザで休んでいました…』医師 『なるほど。そしたら、インフルエンザの検査しときましょか~』(鼻にホジホジ…10分後)医師 『検査結果は陰性ですね~。インフルエンザと証明できなかったので、また明日にでも来て下さい。

陽性になるかもしれませんから』患者さん 『は、はぁ。インフルエンザじゃないんですか?』医師 『その可能性はあるでしょう。しかし、明日検査しないとはっきり言えませんので』(翌日、つらい体を引きずって再受診し、2度目のホジホジ…10分後)医師 『思った通り、インフルエンザA型! やはり私の目に狂いはなかったようです。とりあえずインフルエンザに効くお薬出しときますからね』患者さん 『ありがとうございます! 診断書が必要なら書いてもらえますかね?』医師 『OKですよ。また取りにきて下さいね。お大事に』

 インフルエンザ流行シーズンによくある診療風景ですよね。でも、よくよく考えるとちょっと変じゃないですか? いかがでしょう?
 「何がおかしいんだ! とっても親切な先生じゃねぇかコノヤロー!」という方もおられるかもしれません。
 でもでも、よく考えてみて下さい。

■インフルエンザの診断は鼻ホジホジの結果次第!?

 この患者さん、検査キットが初日陰性、2日目陽性でしたよね。そうなんです。検査キットは万能ではないのです。「初日は早く来すぎて陰性になってしまったからでは?」…確かにそうです。インフルエンザは、症状が出てから半日ほど経過してからでないと検査キットが陽性になりにくいようです。

 でも、問題はそこではないのですっ!そもそも、インフルエンザの流行期に、明らかにインフルエンザの典型的症状(寒け・発熱、ふしぶしの痛みに加えて、のど・鼻・せき症状)があれば、インフルエンザの可能性が非常に高いと思いませんか?つまり、鼻をホジホジする前から、初日の段階で明らかにインフルエンザの可能性がめちゃめちゃ高いんです!

 初日の時点で、検査が陰性であろうがなかろうが、インフルエンザなんですね。それは、患者さんも医師も、うすうす気付いていたはずなんです。インフルエンザの診断をしたのは、検査キットではなくて、ほかでもない医師や患者さん本人だったというわけなんです。…ということはですよ、必ずしも検査キットは必要ないのかもしれないんです。

■じゃあ検査キットってなんなんだ?

では、あの鼻をホジホジする検査キット、あれはなんなのでしょう?
 「症状が出てからすぐに検査しても陰性になるなら、1日たってから受診したらよいのでは?」と思っていらっしゃる方もおられます。しかし、1日たったら必ず陽性になるのかというと、そうでもないんです! 実は、本当のインフルエンザの人が、実際に検査陽性となる割合は10人中6~7人程度で、本当にインフルエンザだったとしても3~4人は陰性に出てしまうわけです(偽陰性といいます)[注1]。

[注1] Chartrand C, et al. Ann Intern Med. 2012; 156 : 500-511.
 これだけでもびっくりしますが、反対に、インフルエンザではない人のなかにも、ごくごくたまに陽性になってしまうこともあり得ます(偽陽性といいます)。検査って絶対的なものではないんですね~。つまり、インフルエンザ診療における検査キットというのは、医師のインフルエンザの診断を助ける(診断精度を高める)ための道具に過ぎず、絶対視してしまうと、誤診すら起こしてしまうリスクがある、ということなんです。

 だから、明らかにインフルエンザっぽい時にホジホジするのではなく、インフルエンザかどうか微妙だけどしっかり診断しておきたい(あるいは除外しておきたい)という時にホジホジするのが、理にかなった使い方といえます。逆にいうと、明らかにインフルエンザっぽいときは、医師は検査キットなど使わずに、インフルエンザとして対応してもよいということなんです!明らかにインフルエンザなときに鼻をホジホジされて、涙を流しながらたまに鼻血がにじんでいるなんて、ちょっと悲しくないですか?

 医師である自分としては、同じ医師に対して、「検査キットを信じすぎるんじゃない! みんな、もっと自分を信じるんだっ!」とよく思ってしまいますが、便利な検査が手元にあると、つい、検査しないと気が済まない習慣がついてしまうんですね~。噂によると診察券を渡した瞬間に、鼻に検査キットを差し込まれる医療機関もあるそうです(ウソです)。

 …とはいえ、患者さんの立場からいうと、検査する・しないも結局は医師次第。「先生、つらいからホジホジの検査しないで。インフルエンザってことにしておいて」とは言いにくいかもしれません。それに、検査キットの使い方や診断のし方が気になっても、口をはさみにくいかもしれません。そんな時はこのページを印刷して、医師に相談してみてください。検査キットの使用を要望する患者さんが次から次へとやって来るために、いくら説明しても埒(らち)があかなくなり、やむを得ず使い続けている医師も中にはいるのです。

 「インフルエンザの検査をしてもらってきて!」と職場や学校の先生から言われることもあるかもしれませんが、上述の通り、全然理にかなっていないのです。最後に言います。 「インフルエンザの流行期に典型的なインフルエンザ症状(急に出てきた、せき・鼻・のどの症状+寒気+ふしぶしの痛み+高熱)があれば、検査をしてもしなくてもインフルエンザとして扱うべし!」

注意)本記事は、医療否定を訴えるものではありません。くれぐれもご注意いただければと思います。北和也(きた・かずや) やわらぎクリニック副院長。2006年大阪医科大学卒。府中病院急病救急部、阪南市民病院総合診療科、奈良県立医科大学感染症センターなどで主に総合診療・救急医療・感染症診療に従事。手足腰診療のスキルアップのため、静岡県は西伊豆健育会病院 整形外科への3カ月間の短期研修(単身赴任)の経験もあり。現在は、やわらぎクリニック(奈良県生駒郡)副院長として父親とともに地元医療に貢献すべく奮闘中。3姉妹の父親で趣味は家族旅行。編著に「今日から取り組む 実践!さよならポリファーマシー」(じほう)

インフルエンザに「絶対かかりたくない」時の切り札

今シーズン(2016/2017シーズン)は、インフルエンザの流行が例年になく早く始まりました。周囲に感染者が増える中、「この時期だけは絶対にかかりたくない」と感じている人も多いでしょう。そこで、「抗インフル薬の予防投与」についてまとめました。ぜひお役立てください!

Q 子どもがもうすぐ受験なので、今だけは絶対にインフルエンザにかかりたくありません。家族全員、もちろんワクチンは打っていますが、周囲でインフルエンザがはやっているので不安です。インフルエンザの薬を飲んでおくと、予防になると聞いたことがあるのですが、処方してもらえるでしょうか。(40代女性)A 抗インフルエンザ薬の中には、インフルエンザの予防薬として使えるものがあります。

原則として、インフルエンザの治療に使う量の半分を倍の期間使用することで、一定の予防効果が現れることが知られています。ただ、予防薬として処方するには条件があり、条件を満たさない人の場合、服用して重い副作用が起こっても補償が受けられません。また、予防として薬を使用する場合は、健康保険(公的医療保険)が使えず自費となります。受験生やその家族に予防薬としての処方を行うかどうかは、医師によって考えが大きく違います。

■予防に使える抗インフルエンザ薬は3種類

 インフルエンザの治療に使われる抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)は4種類。そのうち、点滴薬を除いた3種類について、インフルエンザの予防に使うことが認められています。抗インフルエンザ薬には、体の中でインフルエンザウイルスが増えるのを抑える作用があります。抗インフルエンザ薬を予防的に使っていると、インフルエンザウイルスに感染しても体の中でウイルスが増えにくくなるため、結果としてインフルエンザの発症を予防できるのです。

 現在、インフルエンザの予防薬として使えるのは、経口薬のオセルタミビル(商品名:タミフル)、吸入薬のザナミビル(商品名:リレンザ)と、吸入薬のラニナミビル(商品名:イナビル)です。いずれも原則として、治療に使う量の半分を、倍の期間使用します。使用期間は薬によって違い、タミフルは7~10日間、リレンザは10日間、イナビルは1~2日間です。あくまで予防としての使用ですので、ワクチンと同様、医療保険は使えず自費となります。

 ただし、抗インフルエンザ薬を使い過ぎると、薬への耐性を持ったウイルスが出現する恐れがあり、実際に抗インフルエンザ薬が効きにくいウイルスも見つかっています。そのため、どのような人に予防投与を行ってよいかが定められ、薬の説明書(添付文書)に記載されています。

■予防投与を行うための条件は?

 抗インフルエンザ薬の予防投与を行うための第一の条件は、家族など同居の人がインフルエンザにかかっていることです。インフルエンザウイルスは感染力が強く、インフルエンザの患者と一緒に暮らしていると、かかるリスクが極めて高くなるためです。
 そして、第二の条件は、予防投与を受ける本人の健康状態です。健康な人よりもインフルエンザにかかりやすいか、かかった場合に重症になりやすい、以下のいずれかの条件に当てはまる人が予防投与の対象となるのです。

・65歳以上の高齢者・気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある・心不全など慢性の心臓病がある・糖尿病などの代謝性疾患がある・腎臓病があるもっとも、この2つの条件を満たさない人への予防投与が禁じられているわけではありません。ただ、添付文書に記載されていない使い方(適応外処方)となりますから、万一、重い副作用が起こっても「医薬品副作用被害救済制度」の対象とはならず、補償が受けられないというデメリットがあります。

 適応外処方をするかどうかは、医師によって大きく考えが違います。「どうしても今はインフルエンザにかかりたくない」という事情をどう判断するかは、個々の医師の価値観によっても変わってきます。まずはかかりつけの医師に、事情を説明し、相談してはいかがでしょうか。

ノロウイルスや胃腸炎にかかったときの食事、どうすればいい?

■いつまでも食欲が戻らない…ノロウイルスや胃腸炎の辛い症状
この時期に発熱や倦怠感だけではなく、腹痛や下痢の症状があるときには、まずノロウイルスや胃腸炎を疑います。ノロウイルスや胃腸炎を発症すると、食欲のわかない日が続きます。「何も食べないと体力が落ちる……」と不安になる方も多いようですが、嘔吐や下痢などの症状が治まっていない段階で、無理に食事を摂っても逆効果です。ノロウイルスや胃腸炎になったら注意したい食事のポイントと、管理栄養士がすすめる胃に優しいレシピをご紹介します。

■症状が辛いときは、胃腸の休養と水分や塩分の摂取を忘れずに
腹痛や下痢などの不快症状があるときには、原因が何であれ、まずは胃腸を休めることが肝心です。仮に腹痛や下痢が続いて1~2日くらい食べられなくても問題はありません。むしろ、そんなときに無理をして食事をするほうがよくありません。不快感がおさまってから食事をするようにしましょう。

また、食欲不振が続く場合には、無理をして食べるのではなく、水分と塩分の摂取を心がけてください。経口補水液OS-1やスポーツドリンクのようなものが効果的です。これらの飲物は冷たいほうが美味しい印象がありますが、痛みを伴っているときは室温~人肌程度のぬるい温度で飲むようにしましょう。冷たい飲物で弱っている胃腸を冷やさないようにしてください。また、水分摂取が薦められるといっても、炭酸飲料やジュースなどはおすすめできません。胃腸に負担がかかります。

■食事の再開はいつから? 胃に優しい食事のポイント
痛みや下痢などの不快感が治まって、食事をしたいと感じられるようになったら、消化のよい温かい食べ物から食べ始めます。消化がよく温かい食べ物としては、やわらかく煮たお粥や素うどんなどがおすすめです。また、ニンジンやさつまいも、カボチャなどを柔らかく煮込んだスープなども良いかと思います。

いずれも濃い味付けは胃腸に負担がかかるため、できるだけ薄味にしましょう。お菓子類や揚げ物など脂肪の多いものは消化に時間がかかるため、回復期の最初の食事としてはおすすめできません。

徐々に食欲がわいてきたら、たんぱく質と水溶性食物繊維を意識的に摂るようにしましょう。たんぱく質は、胃の粘膜を保護するはたらきがあります。ただし、脂身の多い肉ではなく、豆腐や卵、白身魚やササミなどをやわらかく煮たものが良いでしょう。水溶性食物繊維は、下痢によって著しく悪化してしまった腸内環境の改善に役立ちます。水溶性食物繊維はワカメや昆布などの海藻類やさつまいも、ヤマイモ、繊維質の少ない果物などがおすすめです。

子供などがぐずって食事を食べたがらないときは、プリンなども回復に役立ちます。また、ヨーグルトなどで乳酸菌を摂るのも効果的です。乳酸菌を摂ることで腸内の善玉菌を増やして、ノロウイルスなどの独壇場で荒れ放題だった腸内環境の改善を目指します。

■体調回復後、1週間前後は二次感染の予防が大切
恐らく食事を再開して1~2日くらいすると、体調もほぼ元通りと感じるくらいまで回復してくると思います。不快な症状がなくなれば、今まで通りの食事に戻しても良いでしょう。

ただし、ここで気を緩めてはいけません。症状が治まっても約1週間は細菌やウイルスが出続けているといわれています。ノロウイルスや胃腸炎は感染患者の嘔吐物や排泄物の処理をする際にウイルスが手につくなどして、二次感染が拡がるケースが多々ありますが、下痢等の症状が治まってからもトイレの後の入念な手洗いなどは重要です。患者本人も家族も、「もう元気にしているから大丈夫」と過信せずに、体調不良が治まってからも1~2週間は排泄物からの二次感染に気をつけてください。

■冷蔵庫にあるもので簡単に作れる卵粥と野菜スープ
体調不良のとき、手の込んだ料理を作る元気はありません。胃に優しく、簡単に作れるものとしておすすめなのが、冷蔵庫にある食材をやわらかく煮たものです。冷蔵庫によくある食材で簡単に作れるレシピを2つ紹介します。

●卵粥(1人分)
【材料】 
冷ごはん:1膳
卵:1個
だし汁:400ml
塩:少々
しょう油: 少々

【作り方】
1.ボールに卵を割って、卵を溶きます。これに塩・しょう油で味付けをします。
2.だし汁を鍋に入れ、冷ごはん、1の卵を入れてやわらかく煮ます。煮えたら弱火に。ふたをして火を止めます。
3.最後に5分くらい蒸して完成です。

●野菜スープ(1人分)
【材料】
にんじん:1/4
キャベツ:1枚
鶏モモ肉:30g(むね肉やささみも可)   
コンソメ:1/2個
塩:適量
こしょう:適量
水: 300ml

【作り方】
1.にんじん、キャベツ、鶏もも肉は一口大よりも少し小さめにカットします。
2.鍋に水を入れ、カットした材料を入れます。
3.よく煮えたら、コンソメ、塩、こしょうで味を整えて出来上がりです。

何よりもノロウイルスや胃腸炎にかからないことが一番です。ノロウイルスも胃腸炎もどちらも、細菌やウイルス感染によって起こるため、特に小さい子どもや高齢者がいる家庭では神経質になってしまうかもしれません。 まずは手洗いなどの予防策を毎日欠かさず励行することが大切です。

牡蠣とノロウイルス 浄化が「きわめて困難」な理由

 宮城県漁協の牡蠣からノロウイルスが発見され、出荷停止になった。だが牡蠣とノロウイルスの関係について正しい知識を持っているだろうか。牡蠣料理をより楽しむために、食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 ノロウイルスが猛威を振るっている。宮城県では牡蠣が水揚げされる全海域でノロウイルスが検出され、宮城県漁協は25日までの牡蠣の出荷休止を決定した。しかも、今シーズン猛威を振るっているノロウイルスは遺伝子の変異によって、過去に感染し、免疫を獲得した人でさえも感染しやすくなっている可能性があるという。

 食用牡蠣には大別すると生食用と加熱用の2種類がある。このふたつを分かつのは鮮度ではない。採取後、滅菌洗浄の工程を経るかどうかという違いもあるが、生食用と加熱用の最大の違いは採取海域である。生食用の牡蠣に関しては採取海域表示が義務づけられていて、基本的には異なる海域で採取された牡蠣を混ぜての販売はNG。国内産に限り「やむを得ず混合する場合」が認められているが、その場合でも「すべての採取海域の名称を表示する」ことが義務づけられている。

 生食用の牡蠣を生産する海域は、比較的沖合が多い。というのも、河口近くの海域は、山や河川から流れ出る生活排水などの汚染リスクが高いからだ。もっとも、河口近くはプランクトンなど牡蠣にとっての栄養分も豊富。つまり味が乗りやすい生育環境ということでもある。つまり河口付近は汚染されやすいが、味のノリがいい。沖合になると汚染のリスクは少ないが、傾向として味は淡白になりやすい。

 一般に「ノロウイルスは、牡蠣が感染源」と思われているが、実はノロウイルスが感染するのは人のみで、増殖できるのも人の腸のみ。

 なのに、なぜ牡蠣で当たるのか。その理由は牡蠣の生態にある。牡蠣は体内に海水を通すことで、プランクトンなどを取り込んで成長する。ときにその海水量は、一日に300リットルにもなると言われ、海水のフィルターのような機能がある。このとき栄養だけでなくウイルスなども体内に蓄積してしまうのだ。

 起きていることの流れとしては「人間の腸でノロウイルスが増殖」→「人間の排泄物が下水処理場に送られ、濃縮される」→「河川から海に流れ出て、二枚貝に取り込まれて濃縮される」→「人が食べて腸で増殖する」(振り出しに戻る)。

 つまり人間が増やしたノロウイルスが、河川を通じて海に流れ出て、牡蠣が海水をろ過する際に吸着してしまう。以前は、いったんノロウイルスが牡蠣に吸着されたとしても「時間をかければ浄化は可能」と言われていたが、現在では完全に除去するのは「きわめて困難」という見方が大勢を占めているという。

 厚生労働省は、ノロウイルスの感染性を失わせるのに85~90℃、90秒以上の加熱を推奨している。そして一度発症すると症状がおさまっても、1~2週間ほど便から排出される。その期間は衛生管理の徹底が必要になる。


インフル予防に漢方「補中益気湯」の可能性

インフルエンザの季節だ。予防には、マスク着用と手洗いの徹底を。おつかれ気味なら、漢方薬の補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を試してみよう。

 補中益気湯は、すでに750年以上の歴史がある名方だ。添付文書には虚弱体質の夏痩せや病後の体力増強に効く、とある。ただし、「インフルエンザの予防」という記載はない。

 しかし、臨床医は経験的に補中益気湯の感染防御力を知っており、近年、科学的なメカニズムを裏付ける報告が相次いでいる。

 基礎研究を総合すると補中益気湯には、(1)生体の免疫能を増強し感染・重症化を防ぐ、(2)細胞内に侵入した病原ウイルスを分解する「自食作用(オートファジー)」を増強して感染を予防する、という作用が認められている。

 特に(2)は、今一番ホットな研究分野といえる「オートファジー」と関連付いたものだから、業界(?)で注目を集めた。

 オートファジーは、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典・東京工業大学栄誉教授らが発見したメカニズム。壊れたタンパク質やミトコンドリアを「ごみ袋」に収納、分解し、再生されたアミノ酸を材料に、新しいタンパク質を合成するという細胞内の「リサイクルシステム」だ。

 当初は、飢餓に襲われたときに自分の細胞を栄養源とする、究極の「自食」の仕組みと考えられていた。しかし、近年は生命維持に欠かせない新陳代謝や、病原体の排除に大きな役割を果たしていることが判明している。

実際の予防効果については、2009年の新型インフルエンザ流行時に行われた新見正則・帝京大学教授らの報告がある。

 成人男女、358人を補中益気湯内服群、非内服群に分けて最大8週間投与した結果、内服群の感染者は1人、非内服群では7人と、内服群で有意に感染率が低かったのだ。副作用は下痢や倦怠感など軽いものだった。

 漢方薬は体質に「合う」「合わない」で効き目が違う。補中益気湯を「美味しい」と感じたらOKサイン。お湯に溶かし、舌で味わってから服用を決めるといい。

ノロウイルス猛威…細菌とウイルス、どう違う?

異なる大きさ・増殖方法

 ノロウイルスが各地で猛威を振るっている。10~11月には、病原性大腸菌O(オー)157が原因の集団食中毒が発生した。ウイルスと細菌は、どのような違いがあるのか。

 「細菌は生き物だが、ウイルスは生き物ではない。この点が最も大きな違い」と東京大学教授の畠山昌則さん(微生物学)は話す。

 生き物は食べ物を摂取しエネルギーを作り、自力で子孫を残す能力が最低限必要。細菌は一つの細胞が個体として生きる単細胞生物で、分裂して子孫を残すことができる。

 一方ウイルスは、自分の体を作る「設計図」(全遺伝情報=ゲノム)がたんぱく質の殻に包まれているだけの構造で、自力で増えることはできない。他の生物の細胞を乗っ取り「工場」として利用し、自分の複製(クローン)を大量に作り出す。「企業に例えると、生産工場を持つのが細菌、設計部門しかないのがウイルスです」と畠山さん。

 大きさにも差がある。例えば大腸菌は長さが1ミリ・メートルの約1000分の3だが、インフルエンザウイルスは1ミリ・メートルの1万分の1しかない。

 病気を引き起こす仕組みも異なる。細菌は毒素で細胞を死なせ、ウイルスは細胞に侵入して破壊する。

 約1万種ある細菌のうち、肺炎球菌やピロリ菌などは人体に害を及ぼす病原細菌だ。病原性大腸菌O157なら「ベロ毒素」が大腸や毛細血管の細胞に入り込み、細胞を死に追いやる。その結果、腸管出血を引き起こし、症状が進めば死に至る場合も。病原細菌による病気には、抗生物質や合成抗菌薬などが有効だ。

 数千万種以上確認されているウイルスも、病気を起こす数百種が知られている。侵入(感染)した細胞の中で自らのクローンを大量に作り、細胞を破壊し次の細胞に侵入、増え続ける。破壊された細胞が一定数以上になると、感染部位に応じて症状を引き起こす。インフルエンザにかかるとせきなどの症状が出るのは、喉の細胞がウイルス感染するためだ。

 ウイルスには抗生物質が効かず、予防ワクチンや治療薬が開発されていないものも多い。畠山さんは「流行期や感染経路を知り、手洗いの励行など予防策を取ることが肝心。デング熱など蚊が媒介するウイルスもあるので気をつけてほしい」と助言する。

■季節で違う 食中毒の原因

 下痢や嘔吐(おうと)などの食中毒症状は細菌もウイルスも引き起こすが、「夏は細菌、冬はウイルスが原因であることが多い」と東京家政大学客員教授の藤井建夫さん(食品衛生学)は話す。細菌は生物なので夏に活動が活発になるが、ウイルスは乾燥した冬を好むためだ。

 冬に激増するノロウイルスによる感染性胃腸炎の予防には、原因食品になりやすい二枚貝を生で食べるのを避け、中心部まで十分に加熱することを心がけたい。また食品を介さなくても、患者の嘔吐物や便に触ったり、それらが乾燥した微細な粒子(エアロゾル)が口に入ったりして、感染するケースも増えている。藤井さんは「手洗い・うがいの徹底を」と呼びかけている。

ワクチンは打つべき? インフルエンザ対策6問6答

「IR推進法案(カジノ法案)」が、自民党や維新の党の強烈なプッシュによって成立した。

 しかし民進党執行部や共産党をはじめとした反対派の舌鋒も鋭く、審議が行われた内閣委員会は喧々諤々の様相を呈し、特に「ギャンブル依存」に関しては、パチンコや公営ギャンブルが引き合いに出され、法案提出者や関係者らは辛辣な批判を浴びることになった。

 新聞各紙も軒並み「依存症対策」が明確ではないという視点で批判色を濃くし、世論に至っては「賛成派」を探すのが困難なほどである。 本稿では、国会の内閣委員会において反対派の議員らが引き合いに出した、パチンコや公営ギャンブルがどの程度の「射幸性(ギャンブル性)」を持っているのかを、部門ごとの売上と還元率をもって、一度冷静に検証してみたいと思う。

◆他の追随を許さないパチンコの売り上げ

 ギャンブルにおける売上とは、客が「賭けたお金」である。

 まずは公営ギャンブルから。公営ギャンブルの雄はやはり「競馬」。JRAが発表した2015年度の売り上げは約2兆5834億(前年比103.6%)である。近年の重賞レースを増やしたり、TVCMで好感度の高いタレントを起用したりする対策が功を奏した形だ。

 他の公営ギャンブルの売上は、関連団体の報告によると、競輪が6159億、ボートレースが約9953億、オートレースが668億となっている。ちなみに宝くじの売上は9154億、サッカーくじ(toto)は1000億である。

「カジノ法案」反対派の議員が指摘するように、上記公営ギャンブルの売上に比べ、パチンコの「23兆2290億円」(日本生産性本部発行「レジャー白書2016」より)という数字が桁外れなのは一目瞭然だ。「23兆円」ものお金がパチンコの玉になり、スロットのメダルになった。

◆「負け金」から見るギャンブル性

 売上は前述の通りである。しかし、ギャンブルだ。掛け金がそのまま「消費」される訳ではない。 「勝つ人」もいれば、「負ける人」もいる。客の掛け金は、ギャンブルである以上、必ず還元されているのだ。その還元率を元に、パチンコと公営ギャンブルを再検証してみる。

 公営ギャンブルは、それぞれ所管の官庁があり、法律によって還元率が定められている。例えば競馬の還元率は74.1%であり、仮に1レース100億円の売上があれば、74億円は客に還元されている。粗利率26%ということになる。ちなみに、競輪は75%、競艇は74.8%、オートレースは70%となっている。

 還元率だけに注目するならば、宝くじの還元率は45.7%ともっとも低く、サッカーくじ(toto)も49.6%と半分以下の還元率となっている。「数学者は日本の宝くじを買わない」という噂は、誰が言ったのかはともかく、的を射た言葉ではある。

◆還元率だけでみると割りの良いギャンブルか

 さて、パチンコの還元率はどうなっているのか。 パチンコは、他の公営ギャンブルとは違い法定還元率は定められていない。しかし暴利を貪っているかというとそうでもない。日本全国に1万店舗以上あるのだ。パチンコ店同士の競争も激しい。

 都内のあるパチンコ店の店長(39)の話によれば、「今時、利益率25%で営業していたらお客さんは減る一方です。店数も少なく、固定客メインで営業している地方は分かりませんが、流動客が多く、競争の激しい都内だと、おおよそ利益率15%前後の営業がメインではないでしょうか。繁盛店クラスだと、1桁の利益率で営業している店舗もあるくらいです」

 利益率15%ということは、還元率は85%。還元率だけ見れば、パチンコは他の公営ギャンブルに比べ、圧倒的に「割が良いギャンブル」と言えなくもない。

◆パチンコは射幸性が高いギャンブルと言えるのか

 パチンコの還元率を85%として見るならば、売上23兆円のうち19.5兆円は客に還元されていることになる。客の純粋な「負け額」は3.5兆円。ちなみに競馬における純粋な「負け額」は、6458億円となる。売上だけ見れば9.0倍ほどあった差が、客の「負け額」に換算すれば5.4倍となる。

「レジャー白書2016」によれば、パチンコの年間遊技者数は1070万人、平均活動回数は約32回である。1人当たりの「負け額」は年間32万7000円。これを活動回数で割れば、平均して1人1回1万円負けているということになる。もちろんこれは平均値の話であって、もっと「負ける人」もいれば、もっと「負けない人」もいる。それは、他の公営ギャンブルも同じである。

 上記のことを踏まえると、一つはカジノ反対派議員が「パチンコ23兆円」(内閣委員会において山本太郎議員は19兆円と言及)だけが突出した数字として、例えば圧倒的に射幸性が高いギャンブルかのように言及するのは、必要以上に不安を煽り、問題を肥大化させる要因になりえる。

 これは、指摘する問題点が「ギャンブル性」というのであれば、という前提である。本当の問題は、誰もが(18歳以上であれば)、手軽に出入りが出来る環境にパチンコがあるということであろうし、そういう状況に対して、一般の客がお金を使いすぎる恐れがあるということであろう。

 また、確かに公営ギャンブルの還元率は低いが、その売上(利益)の一部は公共事業に還元されている。農林水産省が管轄する競馬の利益は畜産事業に還元されているし、総務省が管轄する宝くじは、地方財政の一助となっている。

 パチンコは民間企業が運営しているので、利益はそのまま企業のものとなる。社会において企業が利益を追求するのは至極当たり前のことであるし、その利益の一部は税金として社会に還元されるのであるが、国税庁が発表する「1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な上位10業種」の上位に、パチンコが毎年ランクインしている限り、社会的な逆風はなかなか弱まらないだろう。

意外に知らないマスクの作法 ウイルス学の専門家が伝授

全国的にインフルエンザが流行中だ。昨年は本格的な流行は年明けからだったが、今年は沖縄県で10月初旬、東京都は11月下旬から始まった。

 そこで気になるのが「マスク」だ。手軽なインフルエンザ予防策として真っ先に頭に浮かぶが、意外に正しい使い方を知らない人が多い。広島大学大学院医歯薬保健学研究院基礎生命科学部門ウイルス学研究室の坂口剛正教授に正しい使用法について聞いた。

■感染予防に使えるか?

「インフルエンザウイルスの主な侵入経路である口や鼻をマスクでは完全に塞ぐことはできません。そのため、『感染予防には役立たない』という意見もあります。しかし、私は一定レベルの効果はあると考えます。患者さんがマスクをすることで飛沫感染を予防することができるし、健康な人の感染予防にも役立ちます」

 インフルエンザウイルスは主に飛沫感染で伝わる。実際、学校での感染経路を調べると、直接話をしたことで感染したと考えられるという。

「口や鼻をある程度でも覆えるマスクは飛沫を防ぐのに有効です。しかも、人は1日に何度も口や鼻に手をやるので、マスクをしていることは、間接的に接触感染を防ぐことになります。さらに、マスクの中は呼吸により加湿状態になり、ウイルスに感染しにくくなります。この点でも有用だと考えています」

■高機能でなくていい

「インフルエンザウイルスの直径は0.1マイクロメートル。対して一般的な不織布マスクの隙間は5マイクロメートル。だから、マスクの目の大きさが0.3マイクロメートルの『N95』のような高機能マスクでないと役に立たないとの議論があります。が、これは間違いです。インフルエンザの主な感染経路は飛沫核感染(空気感染)でなく、飛沫感染です。飛沫の一般的な大きさが5マイクロメートル以上ですので、不織布マスクで十分です」

 ちなみに風疹や百日咳も飛沫感染なので、不織布マスクで一定程度予防可能だ。

■あごの下まで覆えるものを選ぶ

「マスクを着ける際に注意したいのは、まず適切な大きさのマスクを使うことです。あごの下まで隠れて、鼻や口がピッタリと覆えるものを選びましょう。横の隙間が大きくなるものはNGです」

 日本衛生材料工業連合会のホームページによると、マスクのサイズの測り方は、①親指と人さし指でL字形を作る②L字形にした状態で、耳の付け根の一番高いところに親指の先端を当て、鼻の付け根から1センチ下のところに人さし指の先端をつける③親指から人さし指の長さを測る。これで、自分に適したマスクのサイズが分かるという。

■取り換え頻度は1日1回

「不織布マスクは基本使い捨てです。少なくとも1日1回は換えるべきです。2日以上の使用は、マスクの外側にウイルスや菌がたくさん付着していると考えるべきで、使い続ければかえってインフルエンザ発症のリスクを高めることにもなりかねません。フィルター部分が劣化し、感染予防効果が低下して、においが発生したりします」

 なお、マスクを廃棄するときは手でベタベタ触らないようにして、廃棄後は手を洗う。

■可能なら防菌スプレー

「マスクをはずすときには、ウイルスが外側の表面に付着している可能性を考えて、ひもの部分を持ってはずしましょう。可能なら、はずしたマスクを置く専用の入れ物を用意したり、再装着時に防菌スプレーなどを使用するのもよいかもしれません」

 マスクは感染症予防に有効な手段のひとつだが、正しく使わないと役に立たない。覚えておこう。

結局、自分の手が一番汚い! 雑菌測定した結果にがく然

 風邪や溶連菌感染症が毎年流行し、手洗い、うがいが叫ばれるこの季節。気をつけているつもりでも、意外な場所にも雑菌は潜んでいる。そこで、雑菌繁殖スポットを探し、実際に「ふき取り検査器」で測定調査を実施した!

<おしぼりで拭いた手vs石けんで洗った手>

◆「私の雑菌力は2万です」自分の素手の汚さに愕然!

 いくら清潔感を気にして抗菌グッズを使ったところで、自分自身が雑菌まみれだったら元も子もない。特にさまざまな場所に触れざるを得ない手は、体の中でもっとも汚い場所といわれることもある。果たしてその実態は?

 検証すべく、朝イチでシャワーを浴び、半日外を出歩いてから昼食を取るためにファミレスに入店。早速「洗っていない手」を測定(※)したところ、数値はなんと驚異の27827! これは、「トイレのドアノブ」(4842)はおろか、その場で測った「ファミレスのテーブル」(6329)などとは比べ物にならないほど高い数値だ。確かに、ひとたび外に出れば公共のあらゆる場所に手を触れる。無意識のうちに顔を触ったり、髪を触ったりしていたかもしれないがそれにしてもこれほどとは。

 ちなみに道中で乗った「電車の座席」は12752。自分の手のほうが2倍以上汚いという事実に絶望だ。フリーザに「私の戦闘力は53万です」と言われたときのナメック星人ネイルの気持ちも、こんな感じだったに違いない。

 このまま食事しようとしていたなんて……、己の愚かさに戦慄し、慌てて布のおしぼりで念入りに拭いてから再測定すると、「おしぼりで拭いた手」の数値はそれでも9392。まだまだ「素手の衛生基準値」の1500より全然汚い。それならばと、化粧室の水道で30秒間ゴシゴシと洗ったら、「水で洗った手」はやっと3474になった。これで、ようやく「BARの床」(3644)とタメを張れるレベルである。この時点で、自分の手をなめるのも床をなめるのも、大して変わらないなんて……。

 最後に、薬用石鹸を使って念入りに洗ったところ、「石鹸で洗った手」の数値は2070まで下がってひと安心。ただし、これはエアタオルで乾燥させたときの話。試しに「ハンカチで拭いた手」を計測したところ、また5000近くまで上がってしまった。せっかく石鹸で洗っても、それを拭くハンカチが汚ければ意味がないのだ。

 普段の自分の手がいかに汚いかを思い知らされ、「ノートパソコンのキーボード」が10171という測定値を叩き出してしまったことにも納得。「ネットカフェのキーボード」(16908)よりかろうじてキレイだったことだけが救いか。子供の頃に親や先生が「小まめに手を洗いなさい」と口うるさく言っていたのは、決して間違っていなかったようだ。

●桑満おさむ氏による判定コメント
手を洗うときはゴシゴシとこすり、汚れ(雑菌)を物理的に落とすことが重要です。石鹸を使う場合には、泡立てることよりも、洗い流すことを意識しましょう。おしぼりの場合も同様に、キレイに拭き取りましょう

【桑満おさむ氏】
五本木クリニック院長。各メディアを通じて医療分野の情報発信にも力を入れる。著書に『医師がすすめる美容治療 すすめない美容治療』(プチ・レトル)

※今回は「雑菌の繁殖しやすさ」で測定。飲食店や食品工場で実際に使われているATP+AMPふき取り検査器「ルミテスター」という機器を使用した。また、測定値は必ずしも危険性を示すものではありません。

ノロウイルスと牡蠣の関係 食中毒を起こしやすい牡蠣は生食用or加熱用?

ノロウイルスは牡蠣に蓄積している場合がありますが、適切に処理されたものなら安心して食べられます。牡蠣鍋に牡蠣フライと、冬は牡蠣のおいしい時期。正しい情報を身につけて、安全に楽しみましょう。

「生食用=新鮮=安全」ではない

冬になるとニュースで流れるノロウイルスによる食中毒。原因の食品としてあげられるのが、加熱が不十分な二枚貝や調理した人の手指を介してウイルスに汚染された食品です。二枚貝とは、牡蠣、大アサリ、シジミ、はまぐりなど。海水にノロウイルスがいた場合、こういった貝が体内にウイルスを蓄積していることがあります。それを、十分に加熱せずに食べると感染します。

特に、生で食べることがある牡蠣は不安があるかもしれませんが、正しく処理されたものなら、安全性はとても高いもの。では、どのように牡蠣を選べばよいのでしょうか。スーパーで販売されている牡蠣には「生食用」と「加熱用」があります。これは、新鮮なものが生食用という分け方ではありません。牡蠣鍋に「生食用」を使うこともできますが、これだとせっかく栄養を蓄えた旬の牡蠣の旨味を取り逃がしているのです。

調理法によって使い分けて

牡蠣は1日300リットルもの海水を吸い込み、その栄養分を元に成長します。そのため、保健所が定期的に水質検査をし、特定の成分が規定量以上検出されるとその海域で取れた牡蠣は「加熱用」とされるのです。主に、栄養分やプランクトンが多い河口や湾、沿岸のエリアで育った牡蠣は「加熱用」に。沖合などで指定された成分が規定量に達しない場合はその海域のものが「生食用」になります。ただし、沖合は海水の栄養成分も減るため牡蠣の旨味は減少する傾向にあります。

さらに「生食用」の牡蠣は、出荷前に滅菌洗浄を行うため2~3日間を断食させます。このように適切に処理された生牡蠣なら、安心して食べることができます。牡蠣の独特の食感が味わえるのは、生牡蠣ならではでしょう。

注意したいのは、旨味成分が多いからといって「加熱用」の牡蠣を生で食べること。これは絶対に避けてください。生で食べる時は「生食用」、鍋やフライは「加熱用」と使い分けることで、それぞれのおいしさを味わうことができます。ノロウイルスは熱に弱いため、調理する際は90秒以上加熱するようにしましょう。また、加熱用の牡蠣を調理したまな板や包丁、ふきんなどは、熱湯消毒や塩素系漂白剤などで消毒してください。

海のミルクと言われるほど栄養価が高い牡蠣。必須ミネラルの亜鉛や、ヘム鉄、タウリンなど、積極的にとりたい成分が豊富です。正しく選んで調理して、牡蠣の栄養を味方につけましょう。

インフルにもノロにも負けない! ウイルスに強い体になる5つのポイント

ウイルスが蔓延しやすいこの時期。手洗いうがいはもちろん、一番の対策は自分の体の防御機能「免疫力」をアップすること。今日からすぐできる方法をまとめました!

食、運動、入浴で免疫力を高める!

人の体には、外的から身を守る免疫という機能が備わっています。体には、毎日のように外からウイルスや細菌などが入ってきているにもかかわらず、風邪や病気にならないのは免疫機能の働きのおかげ。外的を攻撃して除去してくれる免疫力を整えることは、病気から身を守るだけではなく、普段の体調も整い、美肌も手にいれることができます。

1)栄養バランスのよい食事
免疫細胞の70%は腸に集まっています。この免疫細胞は、食事でとった栄養とともにウイルスや細菌にさらされています。栄養と異物を見分ける能力を高めるには、いろんな食べ物から刺激を受けることが必要。1日30品目を目標にバランスのよい食生活を心がけましょう。

2)腸内環境を整える
前述の通り、免疫細胞は腸に多く存在します。整腸作用のある食品をとって腸内環境を整えることで、免疫細胞も活性化されます。乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや、植物性乳酸菌を含む納豆やキムチ、漬物などを摂りましょう。また、これらはオリゴ糖を含むバナナや玉ねぎと一緒に摂ると相乗効果が得られます。

3)抗酸化力を高める!
「酸化」とは、簡単に言うと体が錆びること。「抗酸化」はそれを防ぐことを言います。体を酸化させるのは、活性酸素という物質。活性酸素はがん細胞の増殖や体の老化を促進させ、免疫細胞の働きを低下させます。ストレスや食品添加物などによって増加するので、ストレスや添加物を避けるのはもちろん、抗酸化力のある食品を日頃から摂ることで、免疫力アップにつながります。ビタミンA、C、Eを豊富に含む、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなどを摂って。

4)ほどよい運動を
激しい運動はストレスとなって、活性酸素を作り出すので逆効果。ゆる~く続けられる、自分にあった運動を取り入れましょう。体のめぐりがよくなって、代謝が活発になり、免疫力もアップします。ラジオ体操やウォーキング、寝る前のストレッチなど、自分が心地よいと感じるものを取り入れましょう。

5)HSP入浴法
HSPとは、ヒートショックプロテインのこと。熱によって構成されるたんぱく質で、ストレスで傷ついた細胞を修復して元気にしたり、免疫力を高める働きがあります。このHSPは入浴法で増やすことができます。
やり方は、以下の通りです。

40~42度のお湯に肩までつかり、10~20分体を温めます。

ヒートショックプロテインを増やすには体温が38℃以上になることが目安なので、口に体温計をくわえて舌下温を計り、体温が38度以上になることを確認すればより確実です。浴槽は首だけが出るようにふたをして、お湯の温度をキープしましょう。その後、バスタオルやバスローブなどで熱を逃がさないように全身を包み、水分補給をしながら10~15分そのままの状態でいます。

インフルエンザを発症する人としない人の差は?答えは「免疫力」にあり!

「免疫力」という言葉はよく聞く。だが具体的にどういうことか理解できている、という人は意外と少ないのではないだろうか。「ボケずに、病気にならずに、ずっと健康に生きるためには、強い免疫力こそが大事」と主張する順天堂大学大学院医学研究科教授の白澤 卓二さんに、その理由についてうかがった。

「免疫とは、病気になるかならないか、大きな鍵を握っている人間の体のシステムです。インフルエンザが流行(はや)っているとき、発症する人としない人がいるのはなぜでしょう?それは、まさに個々の持つ免疫機能の力の差にあります」ウィルスが体内に入ってきても、それを排除できる強い免疫力を持った人は、インフルエンザを発症しない。しかし、免疫力が低下していると、体の中でウィルスが増殖しその結果、高熱が出たり、鼻水が出たり、下痢をしたりという、極めて不快な状態に陥る。

「つまり、免疫力が勝っていれば発病せず、ウィルスのほうが強ければ病気になってしまうのです。さらに、免疫システムがきちんと機能していないと、インフルエンザや風邪だけでなく、自己免疫疾患やアトピーなどのアレルギー疾患になってしまうこともあります」 免疫を担っているのは、主に白血球の中のリンパ球、顆粒球、単球の3種類。これらの免疫細胞が緊密に連携し、独自の働きをしながら侵入者をやっつけていく。この体内の免疫システムがきちんと働いていれば、病気になるリスクは非常に低くなるのだという。

「昨今、現代医学の進歩により、ある特定の食材や栄養素によって、免疫力が2~3倍に高まることがわかってきました。実年齢よりずっと若い外見を手に入れ、健康で長生きするために、今こそ『ミラクル免疫力』が必要なのです」と白澤さん。「ミラクル免疫力」とは、体の免疫システムが最大限に機能している状態を指す。誰もが持っている「普通の免疫力」が、「ミラクル免疫力」へと強化されれば、実年齢よりずっと若く、しかもめったに病気にならずにすむのだという。

「あらゆるがんは免疫力が低下した結果、発症する病気です。驚く人もいるかもしれませんが、実は、65歳以上の日本人の約55%が体内にがん細胞を持っています。しかし、『ミラクル免疫力』があれば、がんは発症しにくいのです。『ミラクル免疫力』のもとでは、がん細胞ですらじっとしていて悪さをしません。年をとってからは、免疫力が最大限に機能していれば、がん細胞とだって共存できるということです。『ミラクル免疫力』は、感染症だけでなく、私たちの体をがんからも守ってくれるのです。しかし、免疫力が低下すれば、がんやSARS(重症急性呼吸器症候群)など危険な感染症を発症するリスクが、当然ながら高まってしまいます」

免疫力とひとくちに言っても、より高い人と普通の人、さらに低い人とでは、同じ環境や状態にあっても、体への影響がかなり違ってくるということだ。「知っている」と聞き流さないで、今一度、免疫力という言葉にもっと注目していこう!

インフルエンザ治療薬 家庭内感染防ぐため予防投与も

2016年は、インフルエンザの流行が例年になく早く始まり、年末年始に流行のピークを迎える地域も出てきそうです。そこで、インフルエンザにかかったときの水分補給のポイントや、治療薬の概要、家庭内感染の予防方法についてまとめました。

■インフルエンザにかかったら水分補給はどうすればいい?

 冬に流行する感染症には、インフルエンザのほかにノロウイルス感染症(ノロウイルスによる感染性胃腸炎)がよく知られていますが、この2つの疾患では水分補給の方法が少し異なることをご存じでしょうか?ノロウイルスが胃・小腸・大腸どの消化管に感染するのに対して、インフルエンザは鼻腔・咽頭・気管支・肺などに感染する気道感染症です。

下痢・嘔吐によって大腸の水分が失われるノロウイルス感染症では、脱水症状に陥る危険性が高いため、お茶や水ではなく、ナトリウム・カリウムなどの電解質が体に近いバランスで含まれている経口補水液での水分補給が推奨されます。 一方、インフルエンザの場合、嘔吐・下痢は短期・軽度であることが多く、発熱による発汗や、食事がとれないことなどが脱水の主な原因となるため、まずは食べられるものを食べることが大原則になります。

■治療薬は何種類? どんな特徴があるの?

 インフルエンザの治療薬として用いられるノイラミニダーゼ阻害薬は、現在、4つの種類が使われており、経口薬、吸入薬、点滴薬の3つの剤型があります(下表)。飲み薬か吸入薬か点滴か、1日2回を5日間か、1回のみの服用か、といった使い勝手を基準に医師が使い分けています。自分でうまく吸入できない乳幼児には、経口薬(粉薬もあり)のタミフルが主に使われます。今シーズンは、タミフルが1歳未満の小児にも保険適用されたほか、吸入薬のイナビルの予防投与が10歳未満の小児に対しても可能になりました。
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■家庭内感染を防ぎたい! そんなときは

 家族がインフルエンザにかかってしまった場合、なんとかして家庭内感染を食い止めたいもの。患者にはできるだけ家族と離れた場所で療養してもらい、食器などの共用や不必要な接触を避けるのが第一ですが、同時に、室温・湿度の管理も重要になってきます。インフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱いという特徴があります。湿度が低く、空気中に水分が少ないと、せきやくしゃみなどで勢いよく出た飛沫は遠くまで飛びますが、室温20度以上、湿度 50~60%になると、空気感染による感染リスクが下がります。

 また、「家族に高齢者がいる」「子どもが大事な受験を控えている」など、どうしても家庭内感染を防ぎたい事情がある場合は、医師に相談して、インフルエンザの治療薬を「予防投与」してもらう方法があります。インフルエンザの治療に使われる抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)のうち、点滴薬を除いた「タミフル」「リレンザ」「イナビル」の3種類は、インフルエンザの予防目的に使うことが認められています。ただし、あくまで予防としての使用ですので、ワクチンと同様、保険は使えず全額自己負担となります。

 抗インフルエンザ薬の予防投与を行うための第一の条件は、家族など同居の人がインフルエンザにかかっていることです。さらに、健康な人よりもインフルエンザにかかりやすい、あるいはかかった場合に重症になりやすい「65歳以上の高齢者」「気管支喘息など慢性の呼吸器疾患がある」などの条件に当てはまる人が予防投与の対象となります。対象外の人でも予防投与を受けることは可能ですが、その判断は個々の医師の価値観によっても変わってきます。

冬に多いノロウイルスの症状と治療法|役に立つ予防対策

食中毒というと梅雨や夏をイメージしますが、これは細菌によるもの。冬場は、低温や乾燥した場所でも生きることができるウイルスによる食中毒が多く発生します。その感染ルートと予防法を学びましょう。

冬の食中毒の代表 ノロウイルス

ウイルス性の食中毒は冬場に増加します。原因のウイルスは、ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなど。ロタウイルス、アデノウイルスは、乳幼児によく感染しますが、ノロウイルスはその感染力の強さから成人を含めた全年齢に感染します。

特に、ノロウイルスは感染規模が大きくなることが多く、発生件数も格段に多いもの。年間の食中毒患者数の半分以上を占めるのがノロウイルスによるものなのです。11月から3月の冬に流行し、特に抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすいので注意が必要です。

ノロウイルスの潜伏期間は1~3日で、感染すると嘔吐や下痢、腹痛など。軽度の発熱も起こります。1~2日で改善しますが、下痢や嘔吐が続いた場合、乳幼児や高齢者は脱水症状を起こす場合があるので、水分補給をしっかりし、早めに病院へ行くことが重要です。

感染経路は、大きく分けて3種類あります。人から人への感染では、感染者の吐物や便の中にノロウイルスが含まれており、それが手などについて口から感染する場合や、その飛沫から感染する場合があります。

人から食品、食品から人への感染では、食品取扱者の手からウイルスが食品につき、それを食べて感染。食品から人への感染は、生や中心部の加熱が不十分なカキや二枚貝などを生で食べることによって感染します。

感染しても自宅療養で回復できる

今のところノロウイルスに有効な薬や予防ワクチンは開発されていません。一般的に、ノロウイルスに感染した場合は、安静にし、ウイルスが排出されるとともに症状が回復していくのを待つこと。
自分で水を飲んだり、それほどひどくない腹痛であれば、自宅で療養ができます。この時、他人に移さないように他人との接触を避けることが必要です。ただし、自力で水分補給ができない、飲んでも吐いてしまう、我慢できない腹痛や下痢などの場合は、医療機関で適切な処置を受けましょう。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は、早めの受診を心がけて。

予防には患者との接触を避け、正しい手洗を

ウイルス性の食中毒にかからないようにするためには、まず患者との接触を避けること。感染者の吐物・便等には大量のウイルスが含まれているので、処理する際には、吐物などをペーパータオルで除去した後、家庭用の塩素系漂白剤にも含まれている次亜塩素酸ナトリウムを使用することが有効です。ただ次亜塩素酸ナトリウムには、金属の腐食や皮膚への刺激、衣類の漂白作用があるため、手袋を使用する必要があります。

それ以外の予防法としては、手洗いが一番効果的です。トイレ使用後、調理の前、食事の前には必ず手を洗いましょう。
手洗い前に指輪や時計などをはずし、流水で手をよく濡らしてから、石鹸をしっかり泡立てます。指先や爪の間を洗ったら、親指は反対側の手でにぎるようにしてしっかり洗いましょう。手首も忘れずに。その後、流水で十分に洗い流し、ペーパータオルで水分を拭き取りましょう。タオルは水分がついた状態で放置されると菌が増殖しやすいので、こまめに変えるようにしてください。

アルコール消毒の中にも有効なものが

また、アルコール(エタノール)消毒は細菌やウイルスの消毒に効きますが、ノロウイルスに対しては効かないとされてきました。それが、国立医薬品食品衛生研究所の調査で、エタノール以外の副成分としてウイルス・細菌の不活性化効果を高める成分が添加されているアルコール系消毒薬のいくつかは、ノロウイルスにも効果があることがわかりました。

使用には、前述した正しい方法で手洗いをした後に、手をしっかり乾燥させ、その上でアルコール消毒液を指先、手のひら、手の甲、指の間・付け根によくすり込みましょう。15秒以内に乾燥しない量を目安として、完全に乾燥するまで両手をすり合わせることで効果が高められます。

教えてドクター!インフルエンザ検査ってどのタイミングですればいいの?

これからの季節注意していかなければいけないのが、インフルエンザです。予防接種をしていても、100%安心することができないのですが、もしインフルエンザが疑われる場合どのタイミングで検査をすればいいのでしょうか?

要チェック項目

□インフルエンザ検査は早すぎると感知できないことが多い
□適時の受診で治療薬が効果的なタイミングで処方してもらえる
□インフルエンザの検査は30分ほどで結果をしらべることができる

インフルエンザと風邪との違い

インフルエンザは、通常の風邪とは違う取り扱いを受けます。どうして、通常の風邪と違って厳重に取り扱われるのでしょうか?インフルエンザというのは、通常の風邪よりも症状が重いのは言うまでもないですが、インフルエンザの罹患に伴って、様々な合併症を引き起こす可能性があるのです。合併症の症状によっては、時に重篤な危機に瀕することもありますので、インフルエンザは通常の風邪と違う取り扱いになっています。

また、通常の風邪であっても、他者へ感染させてしまうこともありますが、通常の風邪の主な感染源は細菌です。インフルエンザの感染源はウイルスであり、通常の細菌に比べて、感染力が非常に強く、増殖力も高いことから、インフルエンザに罹患してしまった場合は、発症後数日の外出禁止措置が取られます。

インフルエンザの検査の重要性とは

インフルエンザというのは、なぜ普通の風邪と違って検査というものがあるのかというと、感染力が強いことも挙げられます。通常の風邪の場合、熱を抑えたり、痛みを和らげたりすることで、体の回復を進めます。解熱剤等を服用することもありますが、基本的には対処療法であり、風邪の菌そのものを殺すわけではありません。

ですが、インフルエンザの場合、特効薬というものが存在しています。インフルエンザに罹患したときには、抗インフルエンザ薬を服用することにより、体内のインフルエンザのウイルスの増殖を抑制することができます。抑制することにより、インフルエンザの症状の早期回復を目指すことができます。

また、検査をすることにより、インフルエンザと早期に判明することができれば、会社や学校への通勤・通学停止を行うことにより、二次感染を防ぐことができるのです。

インフルエンザ検査のベストタイミング

インフルエンザの検査は一般的には迅速診断キットを用いた検査で、昔に比べるとかなり早く検査結果が出るようになりました。ですが、精度が100%近くではないこともあり、あまりに検査が早すぎるとインフルエンザのウイルスを検知できずに陰性となる可能性があります。とはいえ、インフルエンザのウイルスの増殖というのは、爆発的なものを見せます。

インフルエンザウイルスに罹患して、半日後には数千個、そして一日経過をした後には数百万個のインフルエンザウイルスが体内で増殖しているといわれています。あまりに遅すぎると二次感染の可能性が高くなるので、検査のタイミングが非常に重要なのです。

インフルエンザ検査のタイミングとしては、インフルエンザが発症したと思われる時間帯から半日から一日以上経過してからです。インフルエンザの治療薬の効果が高いのが、発症から二日以内ですので、あまり遅くに検査をしに行かないようにしましょう。

インフルエンザの検査はどのように行う?

インフルエンザ検査を行う場合は、現在では二つの方法が主流となっています。一つ目は上述した迅速診断キットによる検査と、もう一つは分析装置を使った検査です。

迅速診断キットによる検査

迅速診断キットを使った場合は、30分以内に検査結果を知ることができます。検査の方法としては、清潔な綿棒を鼻の奥にこすりつけて細胞を採取します。採取した細胞を含んだ綿棒を、検査液に入れて、検査キットの上に検査液を垂らして判定を待ちます。検査キットに要請のしるしが出れば、インフルエンザに罹患していることになります。

分析装置による検査

迅速診断キットの場合は、採取できたウイルス抗原の量に左右されるので、検査が早すぎると反応しないという欠点があります。それを回避するのが、機械による分析検査です。分析検査であれば、インフルエンザウイルスの少ない初期の段階でも検査をすることができます。

インフルエンザの検査料金はいくら?

インフルエンザの検査には、保険適用をすることができます。そのため、社会保険や国民健康保険に加入している場合、検査費用は3割負担で抑えることができます。およその個人負担は、2,000円程度となります。もし、実際にインフルエンザに罹患していた場合の、治療薬の処方も合わせると、4,000円程度の個人負担となります。

インフルエンザ検査のタイミングを適切に行おう

さて、今回はインフルエンザ検査のタイミングや検査方法についてご紹介させていただきました。インフルエンザは、症状も重く、感染力も強いですので、タイミングをしっかりと見計らって検査を行い、適切な処置をしてもらいましょう。

“朝の歯磨き”はインフルエンザ予防の新習慣!《歯科医師推奨》

全国的にインフルエンザが流行しており、予防接種や徹底した感染対策が必要とされています。 しかし、インフルエンザを予防するために実は歯磨きが有効であることをご存知でしょうか。 今回はインフルエンザ予防に歯磨きが効果的な理由や、予防に有効な歯の磨き方、歯磨きによる健康効果などを歯科医師の彦坂先生に解説していただきました。

インフルエンザ予防に歯磨きが効果的な理由

口腔内が乾燥したり、菌やウイルスが増えることで風邪やインフルエンザに感染しやすくなります。特に夜の間は唾液の分泌が減り、口腔が乾燥しやすく、口腔内に爆発的に菌が増殖します。 歯磨きすることで、口腔内の菌やウイルスの数を減らしたり、感染予防につながります。感染予防の点からみると、うがいや口をゆすぐことでも効果はあります。

インフルエンザ予防に効果的な歯の磨き方

朝必ず歯磨きする
朝は寝ている間に口の中に爆発的に菌が増殖するため、口腔内が不潔な状態です。菌を減らすには歯ブラシが効果的なので、朝食の摂取に関わらず、朝は歯を磨く習慣を持ちましょう。

朝起きたときに口をゆすぐ
睡眠中に唾液が減り、口腔の乾燥とともに口の中には菌が増えます。朝はうがいや口をゆすいでから食事をとると、口の中の菌を体に入れずに済みます。

歯磨きすることによって得られる健康効果

リラックス効果
歯みがきによって、口腔内を刺激し、リラックス効果や爽快感を得られます。

美容効果
正しい歯磨きを続けることで健康で綺麗なピンク色の歯ぐきと白い歯をキープできます。アメリカでは白く輝く歯と、健康な歯ぐきが高く評価されます。

虫歯予防
歯磨きをしないと口の中の細菌が糖分を利用して酸を作り、その酸が歯を溶かしてしまい虫歯になります。予防のために歯磨きを習慣化しましょう。

歯周病予防
歯と歯ぐきの境目、つまり歯周ポケットを磨くことで歯茎にも良い刺激を与えるので歯周病予防効果があります。

ダイエット
食後すぐ歯磨きを行うことで、だらだら食べを防ぎます。口腔内がスッキリすることで無駄な食欲を抑える効果も期待できます。

やってしまいがちな間違った歯磨き習慣

歯ブラシの交換が遅い
歯ブラシは毛先が開いて来たら積極歴に交換する必要があります。毛先の開いた歯ブラシでは十分なブラッシング効果が得られないです。 また、何カ月も歯ブラシを使い続けることで歯ブラシ自体に雑菌がわきますので、1カ月程度で新しいブラシに交換する習慣を持ちましょう。

歯ブラシのみで歯磨き
歯と歯の間のプラーク除去は歯ブラシだけでは不十分です。フロスや歯間ブラシを併用する必要があります。

歯磨きは朝と寝る前のみ
朝から寝るまでの間、歯に長時間プラークが付いたままの状態でいるとむし歯や歯周病にかかりやすくなります。朝昼晩と3回歯磨きするか、1日2回になってしまう場合は夜夕食後すぐに歯磨きを行う必要があります。

大きく動かして歯ブラシをする
歯ブラシ時、一歯一歯細かく磨くのが正しい歯磨き方法です。一歯につき歯ブラシを30往復程度させ、細かく動かすことで歯についた汚れやプラークを取り除けます。

歯磨き粉をたくさんつける
口の中が泡だらけになり、磨いたと錯覚しやすいです。歯磨き粉は少量をおすすめします。

インフルエンザ予防に歯磨きガムは有効?

ガムを噛む事で、唾液が多く分泌されます。唾液には自浄作用つまり自然に口腔内を綺麗に洗い流し清潔に保つ力や、抗菌作用があり、唾液で口の中が満たされた状態は重要です。 特にストレスの多い環境や、集中した状態で唾液の分泌は減り、口腔内は乾燥しやすくなります。 乾燥は風邪やインフルエンザを引き起こしやすいため、口腔内を乾燥させないという面で歯磨きガムは効果が期待できます。 頬をマッサージしたり、大きく口を開けることでも唾液の分泌を即することが出来ます。 (監修:歯科医師 彦坂実な美)

これはびっくり!「歯みがき」がインフルエンザを予防する!

毎年、寒くなる季節はインフルエンザが流行する季節です。インフルエンザは、普通の風邪よりも症状が重くなることが多くて、ツラいですよね。もちろん予防接種を受けるなど防御策は必要ですが、その年によってインフルエンザの型が異なることもあって、注射さえすればOKというものでもありません。そんなときにおススメしたいのが「歯みがき」。歯みがきには、歯や口中を清潔に保つだけでない意外な効用があるんですよ。

インフルエンザの予防に「歯みがき」がいい理由は?

インフルエンザウイルスは咳やくしゃみによって空中に飛散し、それを吸い込んだりウイルスが付着した手で口を触るなどして感染します。インフルエンザウイルスは、まず鼻や喉の粘膜に付着し、細胞に侵入して増殖することで感染します。粘膜はタンパク質がガードすることで、ウイルスが付着しないように守られていますが、プロテアーゼや、ノイラミニダーゼなどの酵素によってガード役のタンパク質が破壊されるとインフルエンザに感染しやすくなってしまうのです。

これらの酵素は、口中のプラークや歯石、歯垢にいる細菌によって作り出されます。インフルエンザに感染しにくくするには、口中の細菌が増えないようにきちんと歯みがきをすることが重要なのです。また、こまめにうがいをすることで、口中に入り込んだウイルスを外に出すことができます。

インフルエンザ防止には「朝起きたらまず歯みがき」

寝ている間に口の中の細菌は増殖しています。これは、睡眠中は分泌される唾液の量が減ってしまうため。唾液には殺菌作用があり、細菌の増殖を防いでいるのです。インフルエンザの防止のためには、朝起きたらすぐ、必ず朝食の前に歯を磨きましょう。もちろんコーヒー好きという方も、朝のコーヒーを飲む前に歯みがきをしてください。これによって、口中のウイルスが喉や食道にまで侵入するのを防ぐことができます。もちろん、インフルエンザの予防が目的でも、夜の歯みがきは欠かせません。

夜はしっかり歯みがきをして、歯と歯の間のプラークを歯間ブラシなどで取ってあげるといいでしょう。夜の歯みがきは、唾液が減少する睡眠中に、少しでも細菌が増殖しないようにするのが目的です。

定期的にお手入れを!

インフルエンザの予防のためにも、歯や口腔のお手入れは重要です。週に1度は舌のお手入れをしたり、月に1度程度は歯医者さんで歯石を取ってもらったりするのがベターです。また、歯周病や虫歯もインフルエンザだけでなく、思わぬ病気の原因になることがあるので、放っておかず適切な治療を受けましょう。

インフルエンザの予防接種、病院ごとに値段が違うのはどうして?

皆さんは、インフルエンザの予防接種はもう受けただろうか。「教えて!goo」の「インフルエンザの予防接種は毎年受けています?今年はもう受けましたか?」という質問には、「一応、ここ数年は毎年受けてます」(rinkunさん)、「毎年受けています。しかし、今年の正月にインフルエンザにやられてしまいました。

予防接種を受けていても、運が悪ければやられてしまうことを身を持って感じました」(garigarihoneo1234さん)というように、毎年必ず受けている人が多く回答していたが、特に受験生のお子さんがいる家庭は気になるところだろう。ところで、インフルエンザの予防接種は病院によって価格が違うことをご存じだろうか。この理由を医師に聞いてみた。

■インフルエンザの予防接種は自費診療

医療法人社団同友会春日クリニック副院長・吉本貴宜先生によると、インフルエンザの予防接種は任意で保険外治療であるため、価格は医療機関によってさまざまとのこと。では予防接種の価格はどのように決まるのだろうか。「一般的にはワクチンの購入費、診察費用、注射器などの原材料費、医師や看護師の人件費、事務手数料、更には固定資産税などから採算性を考慮して計算されます。

これらの経費の中には毎年変動するものもあるため、それに応じてワクチンの接種費用も変わるわけです。ちなみに昨年は値上げした医療機関が多かったのですが、これはワクチンが従来の3価ワクチン(3種類のインフルエンザに対応したもの)から4価ワクチン(同4種類)に変わってワクチンの原価が上昇したことが要因の一つとしてあるようです」(吉本先生)

価格の決定に際して、明確な基準は存在するのだろうか。

「特に基準はありません。採算性について病院ごとの事情や考え方の差があることに加えて、市町村や健保から補助金が出される場合があり、中には補助を利用すると実質無料に近い料金で接種できるケースもあります。小児科を中心に2回注射を打つ場合は2回目を安くしているところもあるようです。多くの患者さんに自分の病院に来ていただくきっかけとして安く提供しているところもあります。同じワクチンである以上、値段が違っても効き目は変わりません」(吉本先生)

また、一般的には総合病院など大きな病院では金額が高くなる傾向があるようだ。

「人件費など背景は様々ですが、総合病院はより重症または急性期の患者さんの対応に重きを置くため、健康な方の予防接種で混雑することを防ぐ為にあえて高めの料金にしているところもあるようです。言うまでもないことですが、病院の規模が違ってもワクチンの効き目は同じです」(吉本先生)

■ワクチンを打っても、インフルエンザにかかるのはなぜ?

折角高いお金を払ってワクチンを接種しても、インフルエンザにかかることがある。なんだか腑に落ちない気がするのだが……。「誤解されることが多いのですが、ワクチンは感染や発症そのものを完全には防御できません。しかし重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。65歳以上の健常な高齢者では約45%の発症を防ぎ、約80%の死亡を阻止する効果があったとされています。もしワクチンを打ったのにかかってしまったとしても、『接種していなかったらもっと酷い目にあっていた』と考えれば少しは納得がいくかもしれませんね」(吉本先生)

では、毎年予防接種を受けた方がよいのだろうか?

「これまでの研究から、ワクチンの効果が期待できるのは接種した2週間後から5ヵ月程度までと考えられていて、翌年までは十分な効果はなかなか維持できません。またワクチンはそのシーズンに流行が予測されるウイルスに合わせて毎年製造されているので、予防に充分な効力を保つためには毎年ワクチンの接種を受けた方がよいと考えられます」(吉本先生)

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型・B型・C型が存在する。このうち毎年流行の原因となるのはA型とB型で、流行時期や症状に若干の違いがあるとのこと。

「A型が12~1月に流行しやすく、B型は2月から春先にかけて多いとされています。B型はA型よりも高熱を出しにくく消化器症状(おう吐、下痢など)が多い事から、胃腸かぜと間違えられやすく注意が必要です。一度かかると免疫ができて1シーズン中に2度インフルエンザにかかることは無いと思うかもしれませんが、A型にかかってその後B型にかかることはあり得ますし、稀ですが複数の型に同時に感染して重症化することもありますので油断は禁物です」(吉本先生)

幼児や高齢者、免疫力の低下している人は、対応が遅れて重症化すると死亡する例も決して稀ではないそうだ。基本的に、値段が違っても効き目は変わらないというインフルエンザの予防接種。少しでも安く済ませたいという人は、色々な病院を比較してみてはいかがだろうか。

●専門家プロフィール:吉本 貴宜
医療法人社団同友会春日クリニック副院長・人間ドック健診センター長。京都大学医学部卒業。専門分野は消化器内科・予防医学。人間ドック健診専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本医師会認定産業医、検診マンモグラフィ読影認定医、医学博士。

予防接種をしてもインフルエンザに感染する!ワクチンの効果って何?

2016年11月中旬、ちらほらと「インフルエンザにかかってしまった」という話を聞くようになりました。「私は予防接種をしたから大丈夫!」と思っているママもなかにはいるかもしれません 。しかし、予防接種をしたからといって、インフルエンザにかからなくなるわけではないことをご存知でしたか? 予防接種の役割とは実は「発症」と「重症化」を防ぐというものなのです。

インフルエンザの「感染」と「発症」の違いって?

厚生労働省の『平成28年度インフルエンザQ&A』によると、口や鼻からインフルエンザウイルスが体内に入り、体内でウイルスが増殖することをインフルエンザウイルスに「感染」すると言い、感染したのち、数日間の潜伏期間を経て、インフルエンザの症状が出ることを「発症」と言います。

予防接種は「発症」と「重症化」を抑えるもの

インフルエンザの予防接種で一定程度の効果が認められているのは、「発症」を抑えること。もし発症しても、軽い症状で済み、肺炎や脳症などの「重症化」も防ぐ効果が期待できるそう。また、インフルエンザの予防接種を受けても、体内でインフルエンザウイルスが増殖する、「感染」を完全に抑える働きはないようです。

つまり、予防接種では、インフルエンザの症状が出なかったり、軽くなったりする効果は期待できるものの、インフルエンザの感染は完全に防ぐことはできないということ。なので「予防接種をしたから安心!」というわけではないのです。さらに、「発症」の抑止や「重症化」の予防についても、絶対に効果があるとは断言できないそう。

そのため、予防接種をした人に風邪のような症状が出て、実は風邪ではなくインフルエンザだったという場合も。病院に行かずそのまま放っておくと、インフルエンザの感染を拡大させてしまう可能性もあるので注意が必要です。

予防接種はしてからどれくらいで効果が出るの?

予防接種をしてから、ワクチンの効果が表れるまでに一般的には2週間程度かかるようです。例年のインフルエンザのピークは1月~2月。しかし、東京都感染症情報センターの『定点報告疾病集計表』では、2016年10月31日~同年11月6日の集計で、242人がインフルエンザにかかっています。予防接種をするなら、早めにした方がいいかもしれません。

感染を防ぐためにはしっかり手洗いをすること

前述の通り、予防接種をしたとしても100%安全ではないので、自分自身での予防対策がとても大切です。特に重要なのは「手洗い」。帰宅した時や調理の前後、食事前など、こまめにせっけんで手を洗うことを心掛けると良いでしょう。仕上げにアルコール消毒をすると、より効果的です。

また、外出時はマスクをすることも忘れずに。感染者の咳やくしゃみで出る飛沫にも、インフルエンザウイルスが含まれているので、満員電車や人ごみのなかは特に気を付けるべきポイント。

インフルエンザにかかってしまうと、自分がしんどいだけではなく、家族にもうつして しまう可能性もあります。インフルエンザのシーズンを家族全員無事に乗り切るためにも、対策はしっかりした方がよさそうですね。

インフルエンザの予防注射、受けるのと受けないの、どっちがお得?

インフルエンザワクチンの料金は?

インフルエンザの流行の季節がやってきました。つい最近まで暑かったと思ったら、急に木枯らし1号がやってきて、インフルエンザで学級閉鎖をしているところもあるとニュース。今年も流行しそうな雰囲気です。

■ワクチンの料金

インフルエンザのワクチンを受ける方も最近は増えているようですが、インフルエンザのワクチンの料金はどれくらいのでしょうか?今年は全国平均3346円で、前年度と比較すると76円安くなっています。東京都は3340円で、前年度と変わらず、大阪府は3162円で前年度比較すると3円安くなっています。

インフルエンザワクチンをしても、インフルエンザにかからないわけではありません。また、インフルエンザワクチンをしていなくても、インフルエンザにかからないこともあります。では、もしインフルエンザにかかってしまったら、どれくらいの料金がかかるのでしょうか?
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インフルエンザで診察を受けた時の料金は?

インフルエンザの疑いで受診すると、診察料、検査料、お薬代合わせて、だいたい3割負担の方で、3000~4000円かかります。よく考えてみると、インフルエンザにかかると、病院に受診するだけでなく、他にもお金がかかります。

例えば、仕事をしている方は感染力があるまでは仕事を休まなければいけません。 仕事ができる状態になるのは、解熱してから2日後ですので、熱が1日だったとしても、3日間は休まなければなりません。そうなると、時給900円で5時間勤務しているとすれば、

1日4500円 × 3日間 = 1万3500円

もの損失になるのです。

インフルエンザの予防投薬は保険外で自費がかかるのをご存知ですか?

家族にインフルエンザの感染者がいるので予防のために薬を服用したい場合。または高熱が出ているがインフルエンザの検査は陰性でインフルエンザの疑いがあるので、予防的に内服を勧められた場合、内服薬は保険外での処方となります。

そうすると、リレンザ(吸入薬)では4500円程度、タミフル(内服薬)も4500円程度かかります。やはり、インフルエンザにはかからないように予防をすることが大切です。

インフルエンザ予防には、

マスクを着用する
手洗い
うがいをする
空気清浄器を買う
加湿器を買う

など、予防にもお金はかかりますが、空気清浄器や加湿器は1度購入すれば毎年使用することができますし、つらい思いをするよりは、少しお金がかかっても予防をした方がよいでしょう。

うがいは水だけでも良いのですが、緑茶や紅茶でうがいすると水より効果があります。カテキンパワーです。いつもより、緑茶や紅茶を飲むようにするものいいかもしれません。

インフルエンザだけじゃない!「秋冬に要注意の病気」と予防策4つ

だんだんと肌寒くなってきた、季節の変わり目。気候の変化に対応する為に、体はとても疲れやすくなっています。疲れている時は、免疫力が弱ってしまうので、病気にもかかりやすくなります。ニュースなどではインフルエンザをはじめ、これから猛威をふるうだろう病名がちらほら飛び交っています。そこで今回は、これからの季節に注意しなければいけない代表的な病気と基本的症状と予防策についてを紹介していきます。

眞々田 容子 クローバーこどもクリニック院長。“病気に対する治療”だけでなく病気になってしまう心の状態を整えていきたいと思い、開業を決意。“心と身体をつなげる医療”をテーマに邁進中。子どもの健康として、家族全員の身体や心の状態も重視。心も身体も“家族全員が元気”でいられるように、サポートしている。

脳の炎症にも気をつけたい「インフルエンザ」
はじめは、インフルエンザから。

・症状
皆さん、ご存じの通り、高熱、くしゃみ、咳や鼻水、喉の痛みなどの症状があります。“インフルエンザB型”では、下痢や嘔吐、腹痛の胃腸症状が特徴的です。発熱してから8~12時間後以降なら、鼻や喉の粘膜をこする迅速検査で診断がつきます。

・治療、対応
治療は、抗ウイルス薬があり、発症して48時間以内ならば効果が期待できます。ただし、持病がなく、ぐったりしていない場合は、自然に治るのを待つ場合もあります。

インフルエンザウイルスは脳に炎症をおこし重症化することもあるので、意識がおかしい場合や、けいれんがみられた場合は、すぐに病院を受診しましょう。

ノロやロタには要注意!脱水症状に気をつけたい「胃腸炎」

次に、ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎。

・症状
主な症状として、下痢や嘔吐、腹痛があります。子どもの場合は、水分が摂れず、脱水になってぐったりしてしまうこともあります。治療は、整腸剤や吐き気止めを使いながら、水分補給をしながら、自然に治るのを待ちます。

・治療、対応
ぐったりしていて、涙がでない、尿が濃くて少ない場合は、脱水が強いので、病院を受診しましょう。汚物の処理ですが、便や吐物の中にウイルスがいますので、処理後は手洗いをしっかりして下さい。吐物で汚れた場所は、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の漂白・消毒剤)で浸した後、水で拭き取って下さい。

※次亜塩素酸ナトリウムの希釈は、表記通りに従ってください。金属には使用できません。

呼吸の重症化も…!? 「RSウイルス感染症」

3つ目は、RSウイルス感染症です。大人がかかると風邪で済みますが、小さい赤ちゃん程、呼吸の状態が重症化することがあります。

・症状
症状として、発熱、鼻水、咳などの風邪の症状ですが、細気管支炎や気管支炎、肺炎まで進んでしまうと、咳がひどくなり、ゼーゼーしたり、肩で呼吸するなど息をするのが苦しくなります。

上記の症状がみられた場合は、早めに受診しましょう。

・治療、対応
治療は対症療法となり、自然に症状が良くなるのを待ちますが、呼吸状態が悪い場合は、入院して点滴や吸入などで対応していきます。

家庭でできる予防策4つの基本事項

source:http://www.shutterstock.com/
さて、これらの感染を予防していくためには何を気を付けていけば良いでしょうか?

基本は以下の4ポイントです。

(1)外出時のマスク(小さい子は難しいですが…)
(2)免疫力の低下に繋がる疲労やストレスに注意、充分な休養を
(3)帰宅後の手洗い・うがい
(4)室内の加湿

まず、湿度は50~60%を目安にしましょう。ただし加湿のし過ぎは、ダニやカビが繁殖しますのでご注意ください。また、どの病気に関しても言えることですが、疲れやストレスが溜まって免疫力が低下した時に、病気になりやすくなります。「疲れていないかな? 心に溜めている思いはないかな?」と気にしながら、子どもたちの様子をみていきましょう。疲れていたら、生活のペースを緩めて、休養を十分にとっていくことで体力も回復します。

子どもたちは、お父さんやお母さんとお話したり、遊ぶことが大好きです。親子の触れ合いを多くとり、リラックスすることで、免疫力も上がります。是非、身体と心の両面から子どもたちをケアしてみてくださいね。これから寒くなっていく季節、元気に乗り越えていきましょう。

インフルエンザの症状 嘔吐の症状と対処法

インフルエンザの症状には時として「吐き気」や「嘔吐」を伴うことがあります。どういった場合にそれが起こりやすいのか、それから対処法についても詳しくみてきましょう。

インフルエンザにおける嘔吐の症状

主に「高熱」、「だるさ」、「筋肉痛」がインフルエンザの症状としては有名ですが、吐き気を催すことや、嘔吐を引き起こすこともあります。流行時期がノロウイルスに代表される感染性胃腸炎と同じであることからインフルエンザと判断しにくいケースもあります。

嘔吐の後の症状が見極めるポイント

嘔吐がインフルエンザによるものかどうか見極めるためには、嘔吐以外の症状に気をつけてみましょう。38℃以上の高熱や筋肉痛、全身の倦怠感などの症状が出る場合は、インフルエンザと考えていいでしょう。

インフルエンザによる嘔吐の対処法

インフルエンザが原因の嘔吐は、市販薬では効果はあまり期待できません。抗インフルエンザ薬の使用をおすすめします。また、脱水状態にも十分に留意する必要があります。

(1)強い吐き気の場合は点滴を

せっかく薬を飲んでも吐いてしまうような強い吐き気がある場合には、抗インフルエンザ薬の点滴投与が有効です。強い吐き気のために薬を服用できないことをドクターに説明し、インフルエンザへの感染が確認されてからの対処となります。

(2)抗インフルエンザ薬の副作用があることも

処方された抗インフルエンザ薬によって吐き気が逆に強くなることがあります。このような副作用が現れたら、服用を止めてドクターに相談してください。

(3)脱水状態にならないための水分補給が重要

空気が乾燥している冬は健康であっても脱水状態になりやすく、ましてやインフルエンザによって発熱や下痢、嘔吐といった症状が出れば、簡単に脱水状態に陥る危険があります。脱水状態は、インフルエンザをさらに悪化させる原因にもなります。

脱水状態を防ぐためには、こまめに水分補給を行うことが第一です。しかし、失われた体液には水だけでなくナトリウム(Na)などの電解質も含まれています。水分だけを摂取すると体内の電解質濃度のバランスが崩れるため、体は水分を排出しようとしてさらなる脱水状態を招きかねません。正しい塩分補給も忘れないようにしましょう。ドラッグストアなどでナトリウム(Na)イオンなどの電解質を含んでいるものや経口補水液などは販売されていますので上手に活用しましょう。

医師が解説「マスクでウイルス感染は防げるのか?」

■ウイルスはマスクを通り抜けてしまうのか?
ウイルスがマスクを通り抜けるということは、イメージしにくいかもしれません。しかし、スーパーカミオカンデで測定しているニュートリノが、難なく地球を通りに抜けているということを考えると、ウイルスがマスクを通り抜けるということも考えられなくはありません。

ここでは、「金魚すくい」にたとえて、「ウイルス」と「マスクの穴」の関係について考えてみたいと思います。

■「ウイルス」と「マスクの穴」の関係を金魚すくいにたとえると……
ウイルスにもいろいろありますが、一般的なウイルスとして、インフルエンザウイルスで考えてみましょう。

インフルエンザウイルスの大きさは0.1μm(マイクロメートル)、一般的なマスクの穴の大きさは5μmとなっています。ちなみに、1μmは1mmの1000分の1です。インフルエンザウイルスとマスクの穴の大きさの差はじつに50倍。

「金魚すくい」にたとえて、ウイルスを「金魚」、マスクの穴を「金魚すくいポイ」(金魚すくいの網)とすると、4cmの金魚をすくうのに、それに対応する金魚すくいポイの大きさは4cm×50倍の200cm(=2m)になります。しかも、この金魚すくいポイは紙が貼っていない“ただの枠”です。

この巨大な金魚すくいポイでは、何回やってもウイルスという金魚をすくうことは難しいとおわかりでしょう。通常のウイルスは0.3μm以下であり、マスクの穴ぐらいなんなくすり抜けてしまいます。ノロウイルスはさらに小さく、0.03μmしかありません。

それに対して、スギ花粉は30μm、非常に小さいとされている粒子状物質PM2.5でも2.5μmもあります。インフルエンザウイルスを4cmの「金魚」とすると、PM2.5は1mの「ブリ」、スギ花粉は12mの「ジンベイザメ」ほどの大きさになるのです。比べてみると、ウイルスはかなり小さいですね。

■マスクを過信せずに他の感染対策も
マスクは、感染予防に関してはそこまで期待はできないものの、咳エチケットとしては有効です。というのも、咳をした際のウイルスは唾液と共に飛散するからです。唾液の大きさは5μmになるため、マスクにより感染機会を減少させることが可能です。

厚生労働省が作成した「新型インフルエンザ等対策ガイドライン」にも以下のように記載されています。

●感染防止
発症した者がマスクをすることによって他の者への感染機会を減少させる効果は認められており、自らが発症した場合にはマスクは着用することが必要である。他方、まだ感染していない者がウイルスの吸い込みを完全に防ぐという明確な科学的根拠はないため、マスクを着用することのみによる防御を過信せず、手洗いの励行や人混みを避けることなどの他の感染対策も講じる必要がある。

「新型インフルエンザ等対策ガイドライン(平成25年6月26日作成 平成28年3月25日 一部改定)」より

欧米では日本のような文化がないため、症状もないのにマスクをしていると重病人と勘違いされることもあるようです。ガイドラインにもあるように、感染防止にはマスクを過信せず、手洗いや人ごみを避けるなど他の感染対策も必要といえるでしょう。

手洗い・うがい時の注意点

手洗いとうがいは、風邪やインフルエンザなどの感染症や、ノロウイルスなどの食中毒予防の基本です。しかし、ただ習慣づけるだけではいけません。雑に済ませているようでは、大きな効果が期待できないためです。ここでは、予防効果を高めるために知っておきたい、手洗い・うがいをする際の注意点についてお伝えします。

手洗い時の注意点

まずは、手洗いをする際に気をつけたいポイントを見ていきましょう。

石けんを使う

手を洗うとき、必ず石けんを使っていますか?外出から戻ったときは石けんを使っても、それ以外の手洗いは水だけで済ませている、という方も少なくないはず。トイレに行くたびに石けんで手を洗うのは、少し面倒な感じもしますよね。しかし、生活する上でさまざまなものに触れる手指は、ウイルスや細菌などの病原体がもっとも付着しやすい部位です。水だけの手洗いでも病原体をある程度は落とせますが、やはりしっかり洗い流すためには、石けんが効果的。感染を極力防ぐためにも、毎回石けんを使う習慣を持ちましょう。

洗い残しに要注意

きちんと洗っているつもりでも、洗い残しは意外と多いもの。手のひらや甲だけでなく、手のひらのしわや指の間、指先、爪の周り、親指、手首などもしっかり洗うようにしましょう。

※手洗いの正しい方法について、詳しくは『手洗いの正しい方法とタイミング』 (http://www.skincare-univ.com/article/010991/)をご覧ください。

30秒かけて洗う

手に付着したウイルスや細菌は、手洗い15秒で10分の1、30秒で100分の1に減少するといわれています。しかし、米ミシガン州の研究者が3,800人を対象に行ったトイレでの手洗い習慣調査によると、石けんを使って15秒以上手を洗っていた人は、たったの5%しかいなかったそうです。洗い残しがないようにしっかり手を洗うには、最低でも30秒は必要とされています。目安としては、「ハッピーバースデー」の歌を2回歌うくらいの長さ。子どもに手洗いの方法を教える際には、ぜひ使ってみてください。30秒ほど時間をかけて洗ったあとは、しっかりすすぐことも忘れずに。

手を拭くときは清潔なタオルを使って

せっかく丁寧に手洗いをしても、手を拭くタオルが汚れていては台無しになってしまいます。特に、濡れたタオルはウイルスや細菌の温床になりやすいので、タオルはこまめに交換し、清潔なものを使うようにしましょう。もちろん、ズボンなどで手を拭くのは問題外。絶対にやめましょう。また、一人暮らしでない方は、一緒に暮らしている人とタオルを共用しないよう注意してください。風邪などが流行している季節は、特に徹底することが大切です。

うがいをするときの注意点

次に、うがいをする際に気をつけたいポイントについてお伝えします。

まずは口をすすぐ

口の中には細菌がたくさん生息しています。いきなりガラガラうがいをしてしまうと、これらの細菌を喉のほうに運んでしまうことになります。まずはクチュクチュうがいで口の中を洗浄し、その後に、再度新しい水を口に含んでガラガラうがいをするようにしましょう。

水でうがいを

うがいといえば、「イソジン」などのヨード液(ヨウ素系のうがい薬)の使用を習慣としている方もいるのでは。特に、風邪などの感染症を予防する際に使われることが多いですよね。

しかし、ヨード液を使うと「常在菌細菌叢(喉に常在する必要な菌の集団)」まで殺菌してしまい、逆に風邪ウイルスの侵入を許してしまう可能性があるという研究結果があります。はっきりしたことはよくわかっていませんが、水だけのうがいに比べて風邪の予防効果が低下することは、研究により明らかになっています。

ヨード液を使ったうがいは、のどの炎症を抑えたり、扁桃炎などに感染した際の殺菌に有効とされています。つまり、すでに風邪などの感染症にかかった後のうがいに使用し、予防目的では使用しないことが無難と考えられます。

水以外では、抗ウイルス作用のある「カテキン」が豊富に含まれる緑茶や、紅茶を使ったうがいが効果的といわれています。ぜひ試してみてください。

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インフルエンザの初期症状とは?

インフルエンザが冬に流行る理由

ウイルスは年間を通して存在しますが、特に“インフルエンザウイルス”が活動しやすいのは、気温20℃前後、湿度20%前後の環境といわれています。

それから、紫外線も苦手なため、温度や湿度が低く、日照時間が短い冬は、インフルエンザウイルスにとってとても活動しやすい季節なのです。

また冬は、身体が冷えやすく免疫力も低がるため、細菌やウイルスに侵入されやすい状態になっています。これらが、インフルエンザの流行を作る一因になります。

インフルエンザの初期症状

インフルエンザは、風邪と違い、急激に症状が現れるのが特徴です。そのため、「初期症状」と言っても、高熱や激しい全身症状が顕著に現れます。

<初期症状>
・急に38度を超える高熱が出る
・悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、だるさなどが全身に現れる

高熱と全身への症状が大きな特徴ですが、その年に流行するインフルエンザウイルスの種類によって、呼吸器系や消化器系など異なる場所に症状が出ることもあります。

インフルエンザと風邪の違い

「インフルエンザ=症状が重い風邪」と思われている方も多いのですが、症状にはちゃんと違いがあります。

風邪は38℃前後の微熱や鼻水、咳、のどの痛みなど呼吸器系の症状が長めに続く症状、インフルエンザは38℃以上の高熱、ひどい頭痛、悪寒、関節痛などの全身症状が現れ、それと同時か少し遅れたタイミングで鼻水やのどの痛み、咳といった呼吸器系に症状が出ます。

場合によっては嘔吐・下痢などの症状が現れて、だいたい1週間程度で治まります。

また、インフルエンザは、急性脳症や肺炎などの合併症を起こすことがあり、死に至る恐れもあります。感染力の強さや重症化、合併症の発症の恐れなど、インフルエンザは国として監視すべき、重要な感染症のひとつなのです。

最初「風邪かな?」と思って放っておいても、急激にだるさや高熱などの症状が出てきたら早めに医療機関へかかりましょう。

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ヨーグルトが風邪やインフルエンザ予防に効く理由

今シーズンのインフルエンザの流行ピークは例年より1カ月程度遅れ、1月がピークでした。1月下旬には都内で「インフルエンザ注意報」が出るレベルになり、手洗いやマスクの着用が呼びかけられる日もありました。

 油断できない2月ですが、インフルエンザの予防策に「乳酸菌」が注目されていることを知っていますか?

・参考:今年はインフルエンザと花粉症のダブルパンチ? 暖冬の弊害で

●乳酸菌でインフルエンザ予防?

 2015年、KIRIN(キリン)が行ったプラズマ乳酸菌の実験では「乳酸菌には風邪症状の低減やインフルエンザ疾患率を抑制する働きがある」と結論付けられました。

実験は対象の小中学生に週3回、プラズマ乳酸菌(JCM5805株)を含むヨーグルトを食べてもらい、インフルエンザにかかった人の割合を調べるもの。結果、インフルエンザの最大羅患率を約3割抑えることができ、累積羅患率も2~3割程度だったとのことです。

・参考:「プラズマ乳酸菌 研究レポート」(KIRIN)
・参考:<参考資料>『プラズマ乳酸菌』摂取によるインフルエンザ罹患(りかん)率の抑制を確認

 また、インフルエンザの予防だけではなく、のどの痛みが半減され、せきも約7割減と風邪の諸症状が軽減された人もいたようです。

 (※「プラズマ乳酸菌」とは、通常の乳酸菌と比べ、ウイルス感染を防御できる成分が備わっている乳酸菌。キリンと小岩井乳業が共同開発の際に発見したもの。)

●糖尿病、認知症予防としての研究

 乳酸菌はウイルス予防になるだけではなく、糖尿病と認知症の予防にも適しているといわれています。光英科学研究所が行った乳酸菌の調査では、漢方薬を上回る糖尿病改善効果が見られ、メタボリックシンドロームに対してもその有用性が確認されています。

・「乳酸菌が選ばれる理由 生活習慣病への改善効果も明らかに」(光英科学研究所)

 インフルエンザから糖尿病の予防まで、乳酸菌への期待が高まりますね。

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知っているようで知らない!? 経験者に効く「ノロウイルス」の怖さ

冬場に多いとされる感染性胃腸炎のノロウイルスは、一度感染してしまうと、激しい腹痛や嘔吐を伴い、二次感染しやすいといった特徴を持ちます。なるべく感染しないよう、気をつけたいものですね。そこで今回は、ノロウイルスに感染した経験がある女性のみなさんに、原因や症状など感染時の状況について、詳しく教えていただきました。

■吐き気が止まらない

・「原因は不明ですが、吐き気がひどくて、嘔吐するものがなくても5分ごとにひどい吐き気で耐えるのがつらかった」(34歳/生保・損保/事務系専門職)

・「吐き気で目が覚めた」(29歳/機械・精密機器/事務系専門職)

・「とにかく何回も吐きつづけた」(23歳/学校・教育関連/その他)

一度感染してしまうと、とにかく激しい吐き気に見舞われてしまうのが、ノロウィルスの特徴です。吐しゃ物から二次感染しやすいため、後処理をする方法にも気をつけなくてはなりません。

■腹痛がひどい

・「一日に何度もお腹が痛くなり水溶性の下痢が続いて辛い」(34歳/電力・ガス・石油/事務系専門職)

・「腹痛から始まり下痢や嘔吐が止まりません。上からも下からといった感じでした」(27歳/その他/その他)

・「おなかがいたい、止められない下痢と嘔吐」(34歳/その他/その他)

ノロウイルスに感染すると、激しい腹痛から始まり、下痢が止まらなくなってしまいます。健康な成人であれば、1日か2日程度でおさまることもありますが、免疫力の弱い人は、さらに症状が重くなることもあるので気をつけましょう。

■食べ物から感染

・「旅行先で食べた生牡蠣に当たったと思われる。旅行から帰宅して3日後くらいに発熱を伴う嘔吐、腹部に違和感。それ以上ひどい症状にはならず下痢を経験せずに済んだが、明らかにいつもの風邪とは違う感じを腹部に受けた」(33歳/その他/その他)

・「出前のお寿司を食べたときに感染」(27歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)

・「自分が感染したことはないが、ノロウイルスに感染した事のある高校時代の恩師は生牡蠣に当たったのが原因だったと言っていた。下痢が止まらず、脱水気味になったらしい」(29歳/電力・ガス・石油/秘書・アシスタント職)

牡蠣に当たるかどうかは、牡蠣が持っている細菌の量と食べる人の体調に関係があるそうです。リスクの伴う食材ではありますが、それだけおいしいという事で、感染がトラウマになって食べられなくなったらもったいないですね。

■うつされた

・「職場で流行っていてうつった」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)

・「職場感染。下痢嘔吐の繰り返し地獄」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「関節の痛み、熱。娘からうつった」(27歳/学校・教育関連/その他)

ノロウイルスは一般的に牡蠣などの二枚貝から感染するものとされていましたが、最近では人からも伝染することが分かっています。感染者が触れた物などからも感染することもあるようなので、気をつけたいですね。

ノロウイルスは潜伏期間が短く、感染すると1日で発症してしまうこともあるようです。二次感染を防ぐためにも、おうちの中をしっかり除菌して、感染予防をすることが大切です。

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