l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■熱中症・脱水症・夏秋バテ・めまい・汗疹


「汗をかきたくない」は危険! 気をつけるべき熱中症対策

◆そもそも熱中症とは

「熱中症」とは、暑さによって起こる体の障害の総称です。以前使われていた「熱射病、日射病、熱痙攣、熱疲労、熱失神」などの言葉は、すべて熱中症の細かい分類。英語をそのまま日本語に訳しているため、人によってイメージが違ったり混乱したりしやすいので、最近はすべて「熱中症」と一括りにして、その中で重症度を測ることが多いようです。

ちなみに「熱中症」は「熱」に「中る(あたる)」と書きます。英語では「heat stroke」。つまり「熱に打たれる、やられる」。言語は違えど同じ表現なのですね。
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◆熱中症症状への対策法

熱中症の症状は大体3段階に分かれます。

・軽症……めまいやこむら返りなどの筋肉の痙攣
・中等度……頭痛、吐き気、嘔吐、強い疲労感
・重症……意識障害、肝・腎機能障害

軽い場合はとにかく涼しい場所に移って衣服を緩め、首や脇、ふとももの付け根などを冷やして体温を下げ、できれば冷たい水を飲んで水分補給をしましょう。症状がひどければもちろん早めに病院へ。
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◆室内でも熱中症が起きる理由

体温調節に重要なのは、汗をかくこと。汗をかき、かいた汗が肌から蒸発することで体から熱が奪われ、冷やされるのです。ところが、窓を閉め切り湿度が高い状態では水分が蒸発せず、汗が体を冷やす働きが機能しません。さらに体温調節機能が少し弱っている高齢の方は特に汗をかきにくいため、うまく体温調節できずに熱中症になってしまうのです。

湿度と気温が高い場所は、お風呂や台所、サウナ、車内などが当てはまりますが、特に高齢の方の場合は普通の屋内でも、湿度と気温が上がりすぎないように注意が必要。たとえば室温28度、湿度が60度以上にならないようにするなど、一定の目安を持つようにしましょう。最近は岩盤浴での報告もありますので、岩盤浴好きな女性も注意してください。

◆熱中症になりやすい時期・時間帯、年齢の傾向

体が慣れる前に急な暑さにさらされると熱中症にかかりやすくなります。急に暑くなる7月半ば~後半と、一息ついてまた暑くなる8月の最初は要注意。また、時間は11~12時頃のお昼前と15時頃が一番発生しやすくなっています。営業などの仕事で外回りが多い女性も注意が必要です。

若者は男女を問わずスポーツ中、壮年男性は肉体労働中が多くなりますが、高齢者の場合は普通の生活の中でも起こるので、身近に高齢者がいる方は、こまめな水分補給を促したり、窓を開けて風を入れたり、エアコンや扇風機を回すなど、気温と湿度を下げる気遣いが重要です。

◆女性は気付きにくい? 熱中症の意外な原因

一方で、熱中症予防になると冷たいものばかり食べるのは考えもの。熱中症になってしまった場合は冷たい水分補給が有効ですが、そもそも人間の体で熱を下げる一番重要な機構は汗をかくことです。つまり、普段から上手に汗をかけることも大事な熱中症対策になるのです。同じ理由で、夏の体の不調である夏バテにも、上手な汗かきは有効。発汗作用のあるスパイスの効いたカレーや、たんぱく質の多い焼肉をフーフーいいながら食べるのは、あながち間違っていないのです。

「むくむのがいやだ」「メイク崩れはイヤなのでなるべく汗をかきたくない」と意識的に水を飲まないようにしていたり、露出の多い季節だからとダイエットで食事量を極端に減らしている女性は特に注意が必要。脱水症状を起こしてしまいやすいので、気をつけるようにしましょう。また、忙しい女性は無理をしがちですが、夏風邪などで下痢や発熱が起きているときは特に脱水を起こしやすいので注意が必要。若いからといって無理はせず、体がだるいと感じたときは、無理をしすぎず、適宜休息を取ることも大切なのです。

◆水分補給のポイントは塩分、糖分の同時摂取

汗をなめるとしょっぱいことでも分かるように、汗と一緒に塩分も体から出ていきます。大量に汗をかいたときに水だけ飲むと、血液の塩分濃度が薄まってしまい、必要な分の水分が補給できません。0.1~0.2%の食塩と、糖分を含んだ水分が有効とされているので、できればスポーツドリンクなどで補うようにしましょう。また、運動量が多いほど糖質が必要とされますが、スポーツドリンクが甘くて飲みにくい人や、子どもや高齢者、また大量の脱水が疑われる方には、「OS(経口補水液)」という、より体に吸収されやすいよう工夫された、糖分とミネラルバランスのよい水分も薬局で売られていますので、そういったものもお勧めです。

スポーツドリンクは何からできているの?

さまざまな種類があるスポーツドリンク。暑い夏には、熱中症対策としても重宝されますが、水と何が違うのでしょう。慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授の勝川史憲(かつかわ・ふみのり)さんにスポーツドリンクとは何なのかをうかがいました。

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スポーツドリンクって何からできているか知っていますか?

主材料は実にシンプルで、水と少量のナトリウム、糖です。ここで注目すべきはナトリウムで、これがスポーツ時や熱中症対策のキーポイントとなる栄養素です。

ナトリウムが入った水分をとることには、以下の3つの意味があります。

1 低ナトリウム血症を防ぐ
2 体内に水分を保持する
3 味があるので、たくさん飲むことができる

特に1は、真水を飲みすぎると血液中のナトリウム濃度が薄くなり、生死に関わる危険な状態を引き起こすこともある症状です。

ナトリウムを含むスポーツドリンクは、運動などでたくさん汗をかくときのほか、特に高齢者の熱中症対策にも効果的です。なぜ高齢者に有効かというと、高齢になると食事量が減り、食事からとる水分やナトリウムが不足する可能性があるからです。

高齢者以外の人でも夏場は汗の量が増えるので、運動の有無や量にかかわらず、失った水分とナトリウムを補うことは必要です。たくさん汗をかくときは、真水ではなく、スポーツドリンクを飲むのがベターでしょう。

■『NHKきょうの料理ビギナーズ』2014年8月号より

症状ないが危険の一歩前 「前脱水」対策が熱中症回避のカギ

30度を超える真夏日が続いている。総務省消防庁によれば、今月7日から13日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は2357人で、このうち死亡者は少なくとも4人。

また、病院に搬送された時すでに3週間以上の入院が必要だった人は44人だった。これら熱中症の人の半数を占めるのは高齢者だ。

 老親に熱中症対策の重要性を今すぐ説くべき。今年注目を集めているのは、「前脱水」だ。

 熱中症の症状は、めまい、大量の発汗、立ちくらみなどが最初に表れる。主な原因は、発汗による体液量減少、つまり脱水症だ。

 症状に気がつけば、すぐに涼しい場所で体を冷やし、適切な水分と塩分の補給を行わなくてはならない。対処が遅れれば、中枢神経症状、肝・腎機能障害、血液凝固異常が起こり、最悪の場合、死に至る。

 しかし、高齢者の場合、体内の水分量がもともと少ないので、短時間に発汗して水分を失い、すぐに脱水症になる危険性がある。さらに、温度感受性や暑さへの耐性の低下、のどの渇きを感じにくいということが拍車をかける。そこで「前脱水」の段階で手を打ちたい。

前脱水は、脱水症の前段階のことだ。

「脱水症のような症状がないけれど、体液量が減少している状態を指します。脱水症では体液の3%以上が失われるので症状が出やすいですが、前脱水は体液量が減ったといっても1~2%程度で、症状が出にくい。

いわば脱水症と正常の境界域なので気がつきにくいのです。しかし、これは脱水症を発症する直前の体の警告だと考えた方がいいのです」(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科・谷口英喜教授)

 前脱水のチェック項目は、高齢者、成人、幼児・小児で違う。

「成人は自分で体調管理ができるのでいいのですが、高齢者や幼児・小児は自覚症状がありません。周囲がチェックするようにしてください」

 前脱水だと感じたら、体内で不足している水分と電解質を効率よく補える経口補水液を飲む。経口補水液は市販されているが、自分でも作れる。1リットルの水に3グラムの食塩と40グラムの砂糖を入れればOKだ。柑橘系の果汁を入れると飲みやすくなる。

健康な時は水やお茶で水分補給をしても問題ありませんが、前脱水の時は体内で水と電解質が同時に減少しているので、ここに水分だけを補給すると、体液が薄まります。すると、体液の濃さを元に戻そうと体が働き、飲んだ水が尿として排出され、かえって脱水症が進行します」

 チェック項目は家族のだれもが目につく場所に張っておくべし。ただし、すでに「ぐったりしている」「受け答えがはっきりしない」といった場合は、すぐに119番へ!

▽前脱水のチェック項目

★高齢者用
トイレの回数が減る。便秘気味
食欲が低下
元気がない
昼間寝てばかり
暑いのに汗をかかない

★成人用
夏バテだと感じる

頻繁に喉が渇く
尿の色が濃い黄色
口の中や周りが乾く
二日酔い症状がある

★幼児・小児用
泣いても涙が出ない
暑いのに汗をかいていない
おむつ替えが少ない。便が硬い
原因不明の微熱
なんとなく不機嫌

夏休みは要注意!こどもが熱中症になったら親はどう対処すべき?

毎年夏になると熱中症の話題がテレビで取り上げられています。それだけ熱中症は身近でよく起こってしまう病気と言えますよね。

小さなお子さんがいるお母さんたちも、子どもを遊ばせるときは熱中症を常に心配しているのではないでしょうか。子どもは自分で体調の変化を訴えられないことがあります。

屋外でずっと遊んでいるとその楽しさに夢中になってしまい、身体に異変が起きていても気づかないのです。もし子どもが突然熱中症になってしまったらどう対処しますか?

慌ててしまって何もできなかったら大変です。応急処置の仕方を知っていれば、子どもがダウンしてしまっても冷静に対応できますよね。ここでは万が一に備えるため、熱中症の対処法をご紹介します。

■ こんな症状があったら熱中症かも

熱中症の主な初期症状は以下のとおりです。症状が重くなってから気づいたのでは遅いので、保護者は常に子どもの顔色や様子をチェックしておきましょう。

・めまい

・立ちくらみ

・大量の汗

・まったく汗が出なくなる

・頭痛

・吐き気

・倦怠感

・皮膚の乾燥

・顔面蒼白

運動をしているのにまったく汗をかいていない、動きや返事が鈍いなどの症状が見られたら、すでに熱中症になっている可能性があります。すぐに処置をしましょう。

■ 基本的な熱中症の応急処置

◎ 日陰や涼しいところに移動させる

「なんだか子どもの様子が変だな」と思ったら、日陰やクーラーのきいた室内などの涼しいところに移動し、そっと寝かせます。寝かせたら、衣類を緩めたりうちわで風を送るなりして、体内の熱を発散させることに徹底します。もし日陰や建物が周りになかったら、傘や布などで無理やりにでも日陰を作りましょう。

◎ 足を30cmくらい高くして寝かせる

異常に体温が高くなると、血圧が低下して脳に血液が回りにくくなり、ショック状態を引き起こす可能性があります。それを避けるため、寝かせるときは足を心臓より少し高い状態を保てるようにしてください。

◎ 水や氷で冷やす

安静な状態にしたら、水で冷たく濡らしたタオルで全身を拭き、熱くなった身体を冷やします。特に冷やした方がいい場所は、首、脇の下、手足の付け根など、太い血管が通っている場所です。太い血管が通っていたり血管が集中している場所は、熱がこもりやすくなっています。一定時間冷たいタオルをあて、効率よく熱を発散させてあげましょう。

◎ 水分と塩分を摂取

水分を摂ることも重要な処置です。汗で流れた塩分も摂る必要があるので、薄い食塩水かスポーツドリンクを飲ませます。一気に飲ませてしまうと嘔吐をしたり、胃痙攣を起こす場合がありますので、少しの量を何回かに分けましょう。薄い食塩水は、水500mlに対し塩5g程度が目安です。

◎ 1時間以上回復しなかったら病院へ

身体を冷やし水も飲ませたのに、1時間ほど経っても一向に症状が改善されない場合はすぐ病院へ行きましょう。また、回復したと思っても再び熱中症状が出ることもありますので油断はできません。

■ 重度な熱中症の場合

◎ すぐに救急車を

熱中症の症状には軽度なものから重度のものまであります。あまりにひどい場合、熱射病の可能性も考えられますので、以下の症状がある場合はすぐに救急車を呼びましょう。

・体温が40度以上

・意識障害

・全身の痙攣

救急車が来るまでの間は、上記の「基本的な熱中症の応急処置」をで対応していてください。

◎ 意識がないときは水分補給厳禁

意識が朦朧としていたり完全に意識がなくなっていたら、水を飲ませてはいけません。

無理に飲ませると嘔吐し、仰向けだった場合はその嘔吐物で窒息してしまうこともあります。しっかり水を飲み込めるだけの意識がないのなら、タオルで身体を冷やす処置を中心に行ってください。

■ 熱中症の予防法

◎ 涼しい服装を

公園で遊ぶなど、野外に長時間いるときは通気性のいい服装を心がけましょう。白っぽい服装のほうが熱を集めません。また直射日光を避けるため帽子も着用させます。

◎ 生活リズムを整える

寝不足や太り気味の人、風邪気味の人は熱中症になりやすい傾向があります。夜更かしさせたりせずに、生活リズムをきちんと普段から整えておきましょう。

◎ 水分補給が大切

本人が「喉が渇いた」と思ったときには、もうすでにかなり水分が失われています。喉が渇く前に少しずつ水分と塩分を補給させましょう。スポーツドリンクがベストです。

■ 普段からの観察が大切

自分で具合が悪いと言える大人はまだしも、子どもは言ってくれないことがあるので、親が気づかないと大変なことになります。少しの異変にも気づけるよう、普段からお子さんの様子を見ていることが大切ですね。

今回ご紹介した応急処置はもちろん大人にも使えるので、周りの人が熱中症になったら誰でも助けられます。とは言え、やはり無事過ごせるに越したことはありません。日光や気温には十分に気をつけて、夏のレジャーを楽しんでくださいね。

<高齢者の熱中症>危険な「かくれ脱水」 30分で重症化

もうすぐ夏本番。熱中症で救急搬送される人は年々増え、ほぼ半数は65歳以上の高齢者が占める。重症だと死に至ることもあるが、正しい知識を持てば事前に予防でき、適切な対処で症状も改善する。今からできる対策は…。

 「夜寝ていて、汗をびっしょりかいてしまうのですが、水を飲んだ方がいいですか」

 「あまり水分をとらない母に飲ませるための声がけの仕方は?」

 今月2日、東京・新宿の都営住宅「戸山ハイツ」の一角にある「暮らしの保健室」で「熱中症・脱水予防講座」が始まった。同団地は高齢化率40%を超える。初日は団地や近所に暮らす高齢者約10人が参加し、看護師に熱心に質問をしていた。

 この保健室は、長年地域で訪問看護に取り組んできた「ケアーズ白十字訪問看護ステーション」が2011年に開設した。同時に予防講座も始め、医師や保健師などの専門家が熱中症になりやすい環境や身体状況、水分補給についてわかりやすく説明している。

室長の秋山正子さんは「講座を始めた頃は重症化する人が多かったが、最近は脱水状態に早めに気づき、対処するようになったので、病院に搬送される人が少なくなってきた」と話す。

 ◇一気に重症化

 東京都健康長寿医療センター研究所(板橋区)の「福祉と生活ケア研究チーム」の野本茂樹さんは「高齢者は熱中症になりやすく、重症化しやすいことを自覚し、夏を乗り切る工夫が必要」と話す。

 熱中症は3段階に分けられる。<1>の場合は涼しい場所に避難し、首筋や脇の下、太ももの付け根に冷たいペットボトルなどを当てて体を冷やし、スポーツドリンクなどで水分を補給する。<2><3>の状態になったら、速やかに救急車を呼んだ方がいいという。

 「高齢者は30分くらいで一気に軽症から重症化することがあるので、早めの対応が必要です」と野本さんはアドバイスする。

 なぜ、高齢者は熱中症になりやすいのか。主な理由として、老化に伴い、暑さや寒さを感じる皮膚のセンサーが鈍くなる▽汗腺が萎縮し汗が出にくく体温調節がスムーズにできない▽脳の深い部分にある浸透圧感受性が鈍感になり、喉の渇きを覚えにくくなる▽体内の水分量が50%(新生児70%、成人60%)と少ない--などが挙げられる。

 予防するには、各自の自己管理が大切だ。温度計を見やすい場所に置き、28度を超えたら窓を全開にして風を通したり、扇風機やクーラーをつけたりして、28度以下に保つよう気をつける。また長袖、長ズボンの人は半袖、半ズボンに着替えて体温を下げるようにする。

 さらに欠かせないのが、こまめな水分補給。水に砂糖、塩を入れた「経口補水液」なら、自分でも簡単に作ることができる。汗をかいた時はスポーツ飲料、あるいは0.1~0.2%の食塩水などを飲み、運動、散歩、庭仕事などで外出する時や、入浴、就寝前にもコップ1杯の水を飲むよう心がける。

 ◇常に体の状態意識

 脱水症の予防法や対処の知識を知ってもらおうと、12年、医師や看護師など専門家9人が「教えて!『かくれ脱水』委員会」を設立した。「かくれ脱水」とは、体液の1~2%が失われ、脱水症の前段階になっているのに本人が気づかない状態だ。

同委員会が昨年5~8月、高齢者400人を対象に臨床研究を行ったところ、「かくれ脱水」は23%に上ったという。さらに、食生活や自覚症状、生活環境など6項目について聞き、かくれ脱水になりやすい人を診断するチェックシートを作成した。

 同委員会副委員長で神奈川県立保健福祉大教授の谷口英喜さんは、日常的に「かくれ脱水」状態になっている高齢者は多いと指摘する。「規則正しい食事、十分な睡眠は熱中症対策の大前提。そのうえで、チェックシートで常に自分の体の状態を意識し、適切に水分をとるようにしてください」と話す。

熱中症対策、水だけ補給は逆効果 高齢者は特に要注意

のどが渇くなどの感覚が弱まっている高齢者は、脱水症状に気づきにくく「隠れ脱水」の状態になり、特に熱中症になりやすい。高齢者は熱帯夜なのに冷房をつけなかったり、寝る前に水分を控えたりしがちなのも危険だ。室

内で熱中症を起こすこともある。

 兵庫医科大の服部益治教授によると、水だけを補給すると体内の塩分濃度が薄まって尿が出やすくなり、かえって熱中症になりやすいという。服部さんは「水と一緒に梅干しや塩こんぶをとったり、みそ汁を飲んだりするといい」という。

 水1リットルに砂糖40グラム(大さじ4・5)、塩3グラム(小さじ0・5)を溶かせば、水分と塩分を補給するための補水液をつくれる。体液に近い濃度なので、寝る前に飲んでも夜間のトイレの回数は増えにくく安心だ。

熱中症予防のコツは、5℃~15℃の水温による水分補給にあり!

サーモスはこのほど、熱中症のリスクが高くなる夏に向けて、暑さに体を慣らす"暑熱順化"を正しく進めるための情報を公開した。

今夏の気温は平年並みとなるものの、雨の日が多く湿度が高くなることが予想されている。湿度が高いと体表から汗が蒸発しにくく、体温も下がりにくくなる。

京都女子大学の中井教授が発表した内容によると、湿度が10%上がると気温が2℃上昇するのと同程度、熱中症リスクが高くなるという。気温がそれほど高くなくても、湿度が高い場合は注意が必要だ。

熱中症を防ぐためには、本格的に気温が上がる前の梅雨の時期から軽い運動や半身浴などを行い、大量に汗をかくことで暑さに体を慣れさせる"暑熱順化"を進めておくことが重要となる。その際、脱水症状や発汗量の減少を防ぐために正しく水分補給を行う必要がある。

水分補給の際には、水分の温度に気をつけることが重要となる。

水分は「体への吸収性」「飲みやすさ」「胃腸への負担」の3点から、温度が低すぎると飲みにくいと感じたり下痢を引き起こして脱水症状になったりする危険性があるため、5℃~15℃が有効であるとのこと(同社調べ)。

なお、5℃の水分とは、冷蔵庫や自動販売機のドリンクがあてはまる。真夏の常温のドリンクの温度は約25℃。1リットルのボトルに対し、約2分の1の氷の量(約220g)と常温のドリンクを入れ、氷を溶かしきると、飲むのに適した約5℃になる(同社調べ)。

エアコンが苦手な人の熱中症対策

先日、ラジオ番組で熱中症対策の取材をお受けしました。質問の中で、「エアコンの苦手という人はどうすればよいですか?」とありました。私もこれは非常に大切なことだと痛感し、記事としてまとめることにしました。

■熱中症になりやすい要因

 室内で熱中症・脱水症になりやすい原因として、次の3つがあります。

・気温・室温が高い
・水分不足
・湿気が高い

 これを見てもわかるように、まずは室内の温度を下げることが大切です。周囲の温度が高いと体に熱がこもってしまいます。たとえば、西日の当たる部屋はカーテンをしめたり、スダレをかけたりすることで、少しでも室温を下げるようにしてください。

 それから、汗をかかなくなるほど脱水になってしまうと、さらに熱中症を起こしやすくなります。特に年配の方の中には、のどの渇きに気がつきにくい方もいらっしゃいます。

予防するためにはこまめな水分補給が大切ですから、ある程度、水分補給をする時間を決めておくとよいかもしれません。少なくとも寝る直前にコップ1杯は水を飲むようにして、熱帯夜に目が覚めたときに備えて、枕元にポットを置いておくと便利です。

■不快指数を下げること

 いわゆる不快指数を下げることが熱中症の予防につながります。不快指数、つまり人間が環境の快適さを判断するのに、温度・湿度・空気の流れ、この3つがあります。快適な室温は28℃が目安になりますが、同じ温度であっても、湿気が高いと汗が蒸発しにくくなります。

 当然、気化熱の作用がなくなりますから、結果として体に熱が蓄えられてしまいます。エアコンが苦手な人の場合、ドライモードを使うか、あるいは除湿機で部屋の湿気を少しでも抑えたほうがよいでしょう。

■お風呂とトイレ、必ず換気扇を回しましょう

 最も注意したいのが、独りになるトイレとお風呂です。電気代節約のためにトイレやお風呂の換気扇を切っておく人もいるかもしれませんが、温度の上昇しやすい夏場の個室トイレの中で熱中症・脱水症をおこすことがあります。

 少なくともこの季節は、空気の流れ・湿気の対策として換気扇を回しておくことを忘れないでください。もちろん、こうした場所に入る前に水分の補給をしておいて、まだ暑い時間帯に入る場合には、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。便秘症の方は要注意です。

 同じ温度・湿度であっても、風の流れがあると、更に表面の熱をより放散しやすくなります。風通しの悪い室内の場合には、扇風機を活用しましょう。扇風機の風を直接体にあてないにしても、部屋の空気をかき混ぜることで対策につながります。

■エアコンを使わない熱中症対策のまとめ

 この他の方法も含めて、エアコンを用いない熱中症対策をまとめると、次のとおりです。

・できるだけこまめに水分を補給(寝る前にはコップ1杯の水分補給)
・寝る前に枕元にポットを準備(目が覚めたら水を飲む)
・お風呂とトイレでは必ず換気扇を回す
・窓を開けて風通しをよくする
・扇風機で室内の空気に流れを作り出す
・熱帯夜には保冷剤をタオルに包み、足の付け根や脇の下にあてがう

 決して他人事ではなく、誰にでも熱中症や脱水症になる危険性はあります。午前中もずいぶんと暑い日がありますので、油断はできません。どうぞご注意ください。

文・吉國 友和(All About 子供の病気)

実は室内でも危険! 熱中症対策をして快適な夏を過ごそう

梅雨があけると暑い夏がやってきますね。暑い夏には脱水症にならないよう、こまめに水分を補給することが大切です。熱中症は室内でもなる恐れがあります。脱水を起こしたときの最も基本的な応急処置である水分補給のポイントについてご説明します。

■人体に占める水分の割合

 帽子をかぶって農作業をしていた70代の男性、あるいは家の中で家事をしていた50代の主婦など、私が診療に当たった患者さんだけでもさまざまな環境・状況が背景にありました。一般的に脱水に陥りやすいのは乳幼児ないしご高齢の方です。その理由は体液量のバランスが崩れやすいためと説明されます。

 年齢や性別によっても多少異なりますが、健康な成人の体内に占める水分は体重の60~70%です。

こうした水分は人間の細胞1つ1つに含まれる細胞内液(さいぼうないえき)、血液や細胞同士の隙間に存在する細胞外液(さいぼうがいえき)に分類され、それぞれ細胞の内部あるいは外部での物質の代謝に役立っています。体内における水分が細胞の中に存在するのか、あるいは細胞外に存在するのかは加齢によっても変化します。

■加齢で水分含有量が変わると……

 脱水を起こすと、最初に血管の中の水分である細胞外液が減少します。体を構成する水分のバランスで見ると、細胞外液の割合は乳幼児期が最も高く(25~35%)、青年期に最も低くなり(20%)、加齢によって再び割合が高くなってきます(23%前後)。

 一概に体液の割合だけではありませんが、脱水になりやすいのは乳幼児、そして年配の方であることは、こうしたことからご理解いただけると思います。なお、後でご紹介します脱水症の対処法を理解するために、次のポイントだけ抑えておいてください。

・脱水症の多くの場合、最初に細胞外液量(血液中の水分)が減少する
・その細胞外液の組成はナトリウムが多い
・脱水の初期症状は尿量の減少
・口が渇かないタイプの脱水もある

 特に最終項目に挙げた、「口が渇いていないのに脱水症に陥っている可能性がある」ことは忘れないでください。

■なぜ効くの? スポーツ飲料

 よく脱水症状にはスポーツ飲料を飲ませるとよい、と言われます。では、普通の水を飲んでも脱水は回復しないのでしょうか? ここでちょっとした実験をしてみましょう。コップ3杯の水を用意して、一度に飲み干してみてください。

 いかがでしょうか? コップに3杯の水というのは、案外と飲もうと思っても飲めるものではありません。これに対して、同じ量のスポーツ飲料だと比較的簡単に飲めてしまいます(もちろん、前もって水を飲んでいない条件のときです)。

 実は、この基となる実験は古くから知られています。本来は脱水を起こしたラットに真水、濃度の高い食塩水、体液に近い塩分を含んだ水分、これらの3種を与えた場合の影響について調べられています。それによると、結果は次のようなものでした。

1. 真水では失われた体液の量が回復する前に、うすい尿が排泄されて体液量そのものは回復できない
2. 濃度の高い食塩水では、ラットは体液量が回復する前に飲水を停止、さらに濃い尿を排泄
3. 体液濃度に近い食塩水では脱水量が回復しても飲水を続け、体液量がかなり増加して初めて尿が出た

 この結果をみても、脱水の対処には適度なナトリウム(塩分)の補給も必要であることがわかります。人間の場合にも体液量が回復するまで真水だけを飲むというのは極めて困難です。このため、飲みやすく調節されたスポーツ飲料がよい、ということになるのです。

 ちなみに、脱水症に対して初期治療を行う場合にも、ナトリウムを含んだ細胞外液に近い組成の点滴を選択するのが一般的です。

尿量が減少している場合には、カリウムは毒性となることがありますので、尿量が回復するまではカリウムの成分は点滴の中には入れません(腎臓の悪い方がバナナや野菜などカリウムを豊富に含む食べ物に制限があるのと同じ理由です)。

■脳梗塞予防にもなる脱水症予防法

 昨年も「室内でも熱中症(脱水)になった!」という報道が飛び交いましたが、室内での熱中症は決して珍しいことではありません。私自身も救急病院勤務となった研修医のころから、室内で脱水に陥った患者さんを何度も経験しています。

 最も記憶に残っているのは50代前半の女性患者さんです。前日、発熱のために医療機関を受診して独歩で帰宅できたにも関わらず、翌日早朝に意識障害を起こして救急搬送となりました。

 この患者さんは、西日のあたる閉めきった部屋で夕食もとらずにずっと寝ていたようです。搬送されたときには高度な脱水による腎不全・心不全など、いわゆる多臓器不全という状態でした。

何とか救命することができ、歩行可能なまでに回復されたのですが、もう少し遅ければどんな治療をしても助からなかったと思います。

 裏を返せばこの患者さんの場合、まだ治療する余地があったということですが、本来の重症の熱中症(脱水)とは「どんな治療をしてもすでに助からない状態」と言っても過言ではありません。

 暑いけれどもエアコンには頼りたくない、という場合には部屋の風通しをよくしておきましょう。さらには地球環境までも考えた対策として「緑のカーテン」を作る方法もあります。

日中はのどが渇いたと思ったらこまめに水分補給、寝る前にもコップ1杯の水分補給を。これらの対策は脳梗塞予防にも一役買うことにつながります。

クラっときたら要注意…その“めまい“重病のサインかも

厚生労働省が行った調査では、40代女性の3人に1人はめまいを自覚していた。春先に頭がクラッという経験は誰でもあるだろうが、原因はさまざまだ。中には重病のサインだったりするものも。東京医科大学病院耳鼻咽喉科教授の鈴木衞先生にポイントを聞いてみた。

「特に女性で多いのは”良性発作性頭位めまい症”、といった耳の病気が原因のもの。また、起立性低血圧”やダイエットのしすぎによる貧血なども多く見られます。これらはめまいのなかでも比較的軽いもので命に関わることはありません」

怖いのは脳の病気が原因で起こるめまいだ。緊急を要するのもので、早めに処置をしないと死に至ることもあるという。

「脳梗塞や脳出血といった脳の病気ほど、処置が早ければ早いほど助かる確率は高くなります」(鈴木先生)

そこでめまいの種類に注目してみた。まず、足が地についていないようにフワフワと体が揺れる〈浮動性めまい〉。症状は軽くても長時間続いたり繰り返し起きる。耳の病気のほかに自律神経失調症、更年期障害、生活習慣病など。

脳の病気としては脳梗塞、一過性虚血発作のことも。早めに受診を。

次に、急に回りの風景がグルグル回りだし目が回ってしまう〈回転性めまい〉。突然起きるので立っていられなくなり、嘔吐を伴うことも。良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、メ二エール病の可能性も。脳の病気の心配もあり医療機関の受診を。

そして、よろよろしてつまずき歩くことも困難になる〈動揺性めまい〉。小脳や大脳に支障があるために起きるめまいで、舌のもつれ、手足のしびれなどを伴う。聴神経腫瘍、一過性虚血発作、椎骨脳底動脈循環不全などが原因。怖いめまいなので要注意だ。

最後に、急に立ち上がったとき頭がクラクラして立っていられない〈立ちくらみ〉。脳に送られる酸素が一時的に減少すると起こる。自律神経のバランスの乱れ、自律神経失調症や起立性低血圧、貧血が原因。危険性はないが生活習慣の改善を。

「特に注意してほしい危険なめまいは、めまいとともに『激しい頭痛や吐き気がある』『舌がもつれる』『物が二重に見える』ことです。すぐに神経内科や脳神経外科の受診を受けてください」(鈴木先生)

日射病って最近聞かなくなった?日射病・熱射病・熱中症の違いとそれぞれの対策は?

6月が終わり、梅雨明けすると夏本番!夏の暑い時期に気をつけたいことに、日射病や熱射病・熱中症があります。とても間違えやすい名前のついている病気ですが、それぞれどのように違うのでしょうか。ここでは、日射病・熱射病・熱中症について簡単に解説します。

◆日射病と熱射病の違い

日射病を予防するために、帽子をかぶれといわれたことはありませんか?日射病とは、頭部に強い直射日光を長時間浴びることで、体の中の水分が足りなくなり、引き起こされるものです。

また、夏場の暑い日に運動をしたり体を動かしたりすると大量に汗をかきます。急激に汗をかくと当然体内の水分は減少し、血液量が少なくなってしまいます。

すると送り出した血液に対して戻ってくる血液が過度に少なくなってしまい、心臓が空打ちをしてしまいます。そうなると倦怠感や吐き気・頭痛などを感じるようになっていき、最終的には意識障害を引き起こしてしまいます。

熱射病は体温調節ができなくなることで引き起こされます。大量の汗をかくと水分はもちろんですが塩分も同時に排出されてしまいます。すると体温調節ができなくなってしまい、顔が青白くなって皮膚は冷たい状態になります。吐き気やめまいなどを伴う症状があることも特徴です。
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◆熱中症、予防と対策について

そして熱中症はというと、これは日射病や熱射病などを総合して呼ぶ呼び名です。そのため、日射病も熱射病も熱中症の1種なのです。こうした症状はまずはきちんと予防をして対策を立てておくことが大切です。

代表的な熱中症対策は水分補給です。夏場の暑い日は本人が気がついていなくてもどんどんと水分が奪われていっています。喉が渇いたと感じた時には、すでに相当な水分不足に陥っていますから、時間を決めるなどして定期的に水分補給をすることを心がけるべきです。

そしてその時に同時に行いたいのが塩分の補給です。水1リットルに対して1~2グラムの塩を入れておくのが有効です。外出先などでは塩分を補給できる飴などを活用するのも良い方法です。

◆服装にも工夫を!

また、服装を通気性の良い涼しいものにしておくというのも大切なことです。例えば麻素材のものは通気性に優れていますので夏の衣類としては最適です。仕事の関係上どうしてもスーツを着用しなければならないという場合であっても、タイミングを見計らってできるだけ薄着をして熱を逃すようにするべきです。

我慢せずにエアコンや扇風機で室温を調節するということも重要です。冷やし過ぎは体に毒ですが、室温があまりにも高温になってしまうというのも良くありません。エアコンで除湿をすれば湿度を下げることもできますので、体への負担がぐっと低くなります。

日射病や熱射病などの熱中症は誰でもなる可能性があります。そのため夏場は特にこまめな水分・塩分補給と衣類やエアコンによる温度調節が大切です。

汗っかきの人は注目!その症状は多汗症かも?

最近暑い日が続いていますが、人間のカラダは、体温が上がってくると、必要に応じて汗を出すことで、体温を調節しています。また、温度の変化だけではなく、精神的な緊張なども汗を出す原因の一つです。

普通の人よりもすごく汗っかき、という人はもしかすると多汗症かもしれません。ここでは、多汗症についてみてみましょう。

◆多汗症ってどんなもの?

多汗症は通常よりも多くの汗をかいてしまうという症状が表れます。特に脇や顔・頭・手のひら・足の裏などに汗をかくという人が多いのが特徴です。

こうした多汗症の原因としては、ストレスや食習慣があげられます。緊張状態や不安な気持ちになった場合などストレスに強くさらされるような状態になると汗をたくさんかいてしまうということが増えますし、お酒を飲んだり肉をたくさん食べたりした場合にも症状が出やすくなってしまいます。

◆多汗症の改善方法とは?

そのため、対策をするためには、まずはストレスのもとになっていることを断ったり食習慣を改善していくといったことをしなければいけません。特に、肉類ばかりに偏った食事をしている場合には、汗の量だけでなくにおいも気になる状態にあることが多いものです。

そのため、肉類ばかりを食べるのではなく、野菜なども積極的に取り入れてバランスの良い食事をするように心がけなければいけません。

また、多汗症は適度な運動をすることで改善したり対策したりすることができます。

運動をすると疲労物質である乳酸が作られます。そしてそれだけでなく作られた乳酸をきちんと排出する働きも正常に機能するのです。多汗症の人は体に乳酸を溜めやすい状態になっています。

また、肥満の傾向にある人も多いものです。そのため、適度な運動をすることで乳酸をきちんと体外へ出したり肥満を改善していくことができますので、症状が改善されていくのです。
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◆多汗症の治療方法

それでもなかなか改善していく様子が無いという場合には、手術をして治療するという方法もあります。多汗症はエクリン腺から多量の汗が出ることで症状が表れていますので、エクリン腺が働かないようにしてしまうことで症状を改善するという施術があります。

ただし、この方法を行ったからといって完全に治るというわけではありません。というのも、手術で完全には働かないようにするのも難しく、またエクリン腺は再生する可能性もあります。

まずは、何にストレスを感じているのか、どういった食生活をしているのか、運動不足になっていないか、など、そういった生活習慣を見直し、自分の症状の原因がどこにあるのかを把握して、その原因をなくしていくようにしましょう。

「熱中症」の季節到来 気をつけたい意外な“落とし穴”

 6月初旬に北海道の音更町で道内最高記録タイとなる37.8度を記録するなど、早くも猛暑がやってきました。この時期から気をつけたいのが熱中症。梅雨時は雨が降っているから熱中症にはならないだろう…と考える人も多いと思いますが、真夏と同じくらい注意しなければなりません。

暑さに慣れていない梅雨時も注意を

 人間の脳は暑さを感じると、自然と血管を広げたり、汗を出したりして体温を下げようとします。血管が広がりたくさんの血液が流れることで、皮膚から熱が放出されます。

また、汗は蒸発するときに気化熱として体の熱を奪い、体温を下げてくれます。しかし、気温が高いときは体の熱が放出されにくく、また湿度が高いと汗が蒸発しません。

体温が下がらないため、体は大量の汗を出そうとします。こうして水分が不足すると、血液の流れが悪くなってますます熱がこもり、さまざまな症状があらわれます。

 熱中症の主な症状は、めまいがしたり、だるさを感じたり、重い例ではけいれんや意識障害を引き起こすこともあります。悪化すると自力では動けなくなるため、早めの処置が重要です。とくに梅雨時は、体が暑さに慣れていないことから、体温の調節がうまくできない人も少なくありません。

体調の異変を感じたときは、早めに涼しい場所に移動する、水分を補給する、首の後ろなど太い血管があるところを冷やす、といった対処が有効です。症状が重いときは、医療機関を受診したり、救急車を呼んだりすることも必要です。
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室内、料理中、炎天下の車……

 梅雨が明けると気温がさらに上がり、熱中症にかかる人が増加します。熱中症の予防策としては、外出時はなるべく日陰を歩くようにし、帽子や日傘で直射日光から身を守ることが大切です。

ビジネスシーンでは帽子を着用しにくいかもしれませんが、最近では男性用の折りたたみ日傘を鞄に忍ばせる営業マンもいるようです。

 外出時だけではなく、室内での熱中症も増えています。室内で熱中症になった人の多くは、エアコンを設置しているのに使っていなかったというデータがあります。節電意識は大事にしたいものですが、暑さが厳しいときは無理をせずエアコンや扇風機を使いましょう。

 意外と危険なのは、料理などで火を使っているときです。室温が上がるのはもちろん、湯をわかしたときなどに出る水蒸気で高温多湿状態になってしまうからです。

 また、炎天下に停められた車に乗り込むときも危険が潜んでいます。昨年の夏には、車内で熱中症になった高齢の運転者が死亡事故を起こしています。異常に車内の温度が高くなっているときは、換気をするなど温度を下げてから運転しましょう。

熱中症の傷害保険も登場

 国や自治体も熱中症対策に乗り出しています。たとえば環境省は「熱中症予防情報サイト」を開設しており、「ほぼ安全」から「危険」までの5段階の「暑さ指数」を発表しています。

また地方では、各家庭にテレビ電話を導入し、熱中症の注意を促す例もあります。近ごろは、図書館などエアコンの効いた公共施設を休憩所として開放している自治体も増えており、「涼しさ」をシェアすることで、熱中症対策と節電を両立させています。

 意外なところでは、熱中症に対応する傷害保険も登場しています。暑さが年々厳しくなるなか、地球温暖化防止など抜本的な対策が求められますが、個人レベルでも熱中症から身を守るための対策が必要だということでしょう。

めまいの原因と危険なめまい

「めまい」は大きく3つのタイプに分類され、さまざまな原因で起こる。なかには、命に関わる重大な病気が隠れているケースもある。適切な治療のためにも、自分のめまいのタイプや考えられる原因について、知っておくことが大切だ。

東海大学教授の飯田政弘(いいだ・まさひろ)さんに、めまいの原因と、特に注意が必要なめまいについて教えていただいた。

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■めまいとは
めまいの多くは、体の平衡(バランス)を保つ働きが障害されるために起こります。体のバランスを保つうえで、最も重要な働きをするのが耳です。

耳は音を聞き取るだけではなく、耳の奥の内耳(ないじ)で、体の回転や動き、重力などを感じ取ります。目や関節・筋肉の働きも大切です。目は景色や自分の動きを感じ取り、関節と筋肉は体の姿勢を感じ取ります。

耳、目、関節・筋肉が感じ取った情報はすべて脳に送られます。脳がそれを調整することで体のバランスが保たれます。この仕組みが障害されると体のバランスが乱れ、回転していないのに回転しているように錯覚し、めまいが起こります。

体のバランスの乱れは、臓器の働きを調整する自律神経にも伝わります。そのため、めまいが起こると、吐き気や嘔吐(おうと)を生じやすくなります。

■めまいの原因
めまいの原因は、めまいのタイプによっても異なります。めまいには、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

■ぐるぐる回るめまい
自分や周囲が、激しく回転しているように感じます。このタイプのめまいは、主に内耳の病気が原因で起こります。

代表的な病気に、良性発作性頭位(とうい)めまい症やメニエール病、前庭(ぜんてい)神経炎などがあります。まれに、脳の病気でも、このようなめまいが起こることがあります。

■ふわふわするめまい
体がふわふわ浮かんでいるような、またはふらふら揺れているようなめまいです。患者さんによっては、宙に浮いているように感じたり、柔らかいソファーの上に立っているように感じることがあります。

過労や睡眠不足、ストレス、不安などで心身が不調なときに起きやすいとされています。その他、内耳の病気で起こったり、まれに脳の病気が原因で起こる場合もあります。

■クラっとするめまい
クラっとするめまいのほとんどは立ちくらみ(起立性低血圧)です。急に立ち上がったときに、血圧の調節がうまくいかないため、脳の血流が一時的に不足して起こります。

通常は、急に立ち上がっても血圧が下がらないように自律神経が調節していますが、疲労やストレスなどで自律神経が乱れると、その働きに支障を来して立ちくらみが起きます。降圧薬をのんでいる場合にも、血圧が下がり過ぎて立ちくらみが起こることがあります。

■危険なめまい
めまいはさまざまな原因で起こりますが、特に注意が必要なのが、脳の病気によるめまいです。脳の病気は命に関わることもあるため、早急に検査と治療を受ける必要があります。

ただし、脳の病気で必ずめまいが起こるわけではありません。内耳の情報を直接受け取る脳幹や、体の運動に関わる小脳が障害されると、めまいを生じやすいとされています。

■症状に特徴がある
めまいを起こす脳の病気には、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れて出血する脳出血、頭蓋(とうがい)内の組織に腫瘍ができる脳腫瘍などがあります。脳梗塞と脳出血は突然発症しますが、脳腫瘍は徐々に症状が現れます。

自分自身でめまいの原因を判断するのは困難ですが、脳の病気の場合はめまい以外にも特徴的な症状が現れます。

例えば、体の麻痺(まひ)やしびれ、激しい頭痛、言葉がうまく出てこない(言語障害)、意識障害といった症状がある場合は、脳梗塞や脳出血が疑われます。特に、どうしても立てない、歩けない、症状がどんどん悪化する場合は注意が必要です。

脳梗塞や脳出血が疑われる場合は、直ちに救急車を呼びましょう。症状が自然に治まった場合でも、再発する危険性があるので、必ずその日のうちに神経内科か脳神経外科を受診してください。

脳腫瘍の場合は、脳梗塞や脳出血と異なり、月単位や年単位で徐々に進行します。異常に気付いた段階で早めに受診することが大切です。

■『NHKきょうの健康』2014年6月号より

繰り返す回転性めまい……メニエール病ってどんな病気?

メニエール病は吐き気を伴うようなひどいめまい、難聴、耳鳴りといった症状をおこす病気で、30~50歳くらいの女性に多いことで知られています。『めまいといえばメニエール』というくらい、比較的知名度のある病気です。

■メニエール病は、内耳(耳の一部)が原因で起こる病気です

 何のきっかけも無いのに突然起こるぐるぐる回る激しいめまい(回転性めまい)が特徴です。大体30分~数時間続きます。吐き気や冷や汗、顔が青くなったりするほどひどいことが多いです。

そして、めまいと同時に耳鳴りが起こったり、耳が聞こえずらくなったりします。耳がふさがった感じになることもあります。ただしこういった症状は、めまいが良くなると軽快します。

 メニエール病では、こういった症状が1回だけではなく、繰り返し起こります。30歳台後半~40歳台前半の女性に多く(ただし最近は男性も増えてきたようです)、大体10万人に15~40人くらいの患者さんがいると言われています。

あまり太っていなくて、几帳面なヒトに多いとも。ストレスがたまっていたり、睡眠不足が続いた過労状態でなりやすいことが知られています。

 ちなみにめまいは大雑把に分けてしまうと、以下のふたつに分類できます。

・脳が原因でおこるもの(中枢性めまい)
・耳が原因でおこるもの(内耳性めまい)

 メニエール病は、まだ「めまい」といえば「脳」が原因といわれていた19世紀の時代のこと、フランスのメニエールというお医者さんが、「内耳」が原因で起きるめまいもあるということを初めて提唱したのにちなんでつけられた病気です。

そういうわけで、「耳が原因でおこるめまいといえばメニエール病」と誤解されがちですが、耳が原因でおこるめまいは全てメニエール病というわけではありません。めまい患者さんのうち、メニエール病と診断されるのは全体の5~10%くらいです。

■耳には二つの役割があります

 ところで、「耳が原因でめまいがおこる」といわれても「どうして?」と思われる方もかなりいらっしゃるのではないかと思いますが、実は耳には二つの大きな役割があるのです。

 ひとつはもちろん、音を聞く役割です。そして、もう一つが身体のバランスをとる役割なのです。

 耳は大きく分けて外から順に「外耳」と「中耳」と「内耳」という3つの部分にわかれます。外耳は鼓膜より外の部分です。耳の外から入った音は鼓膜という膜を振動させます。

そして、中耳という部分にある小さい骨(図のオレンジの部分)を通って、内耳(図で頭が3つあるカタツムリみたいに見える青い部分)にたどりつきます。

内耳のカタツムリのなかには、リンパ液という液体が流れていて、音はこのリンパ液を振動させます。その信号が脳に伝えられると、私達は「音がする」と感じるのです。

 内耳(図の青い部分)は身体のバランスを取る役割もしています。たとえば、走った時を考えてみましょう。走ると耳の中のリンパ液の流れが変わります。

すると、どの方向にどれくらいの速度で動いているのかという信号になって、脳に伝えられます。身体の傾きを感知する場所も内耳にあり、身体が傾くと脳に伝えられます。人間の身体の仕組みってホントによくできていますよね。

■メニエール病の原因は、内耳の水ぶくれ!? 

 メニエール病の原因は今のところはっきりわかっていません。ただ、内耳の中の内リンパ液といわれるリンパ液が増えすぎるからといわれています。イメージとしては、「内耳の水ぶくれ」ですね。

 内耳が水ぶくれになって働かなくなれば、身体のバランスをうまくとれなくなる=めまいがおこりますし、ひどければ吐き気も起こります。そして、内耳は音も処理しているので、音も聞こえずらくなりますし、耳が詰まる感じもしますよね。 

■メニエール病の治療は投薬が中心

 水ぶくれを軽くするために利尿剤、また、内耳の神経を改善する目的でビタミン剤や末梢の血流を改善するお薬などを使います。

 薬による治療でめまいが上手く止められず、生活に支障をきたすような場合や、聴力がだんだん悪化してくるようであれば手術を行うこともあります。

 もちろん悪性の病気ではないので、生命に危険はないのですが、めまいと難聴を繰り返していると、身体のバランスがうまくとれなくなったり、難聴が戻らなくなったりしますので、早期発見・治療が重要です。

 そして、過労やストレス、睡眠不足が原因になることも多いので、できるだけ身体をいたわってあげることも大事です。また、一説に水の取りすぎ、塩分の摂りすぎも原因になるといわれているので、このあたりも控えめにしたほうが良さそうです。

 全ての病気について当てはまるとは思いますが、身体にあまりにストレスを与えると、そのヒトの弱い部分がでてきてしまうように思います。難しいかもしれませんが、上手にストレス発散して疲労をためないように、自分でうまくコントロールしましょう。

熱中症の症状・治療・応急処置

暑い夏の日に強い日差しの下や熱い気温下にいた時に起こる熱中症。非常によくある病気で、私が勤務している病院でも、炎天下の夏の日に10人以上の野球部員が運びこまれてきたことがありました。

ちょっとした工夫で予防できる一方、重度の症状になると命の危険も伴います。

熱中症の種類は、体温や状態によって以下の4つに分けられます。炎天下で車内に取り残された子供が救急車で運ばれるケースの多くは、熱射病(日射病)と考えられます。
熱射病(日射病):体温上昇により腎臓の機能が壊れ、尿が出なくなる
熱失神:体温は平熱。顔色が悪くなり血圧が低下する
熱痙攣:体温は平熱。手足の筋肉がピクピクする
熱疲労:体温は平熱。気温の暑さで夏バテのようになる

それぞれの特徴的な症状と応急処置の方法について、以下で解説します。

・熱射病(日射病)の症状と治療

■原因
屋外・屋内に関わらず、暑さがひどく、特に人の体温以上の温度になった時に起こります。体温を下げようと汗をかいても間に合わなくなる状態です。体温の上昇が早く、体温を下げる事ができなくなっています。

放置していると、体温調節のメカニズムも高熱のため壊れてしまい、41度以上の発熱になることも。41度を超えると、体の成分であるタンパク質が壊れ、腎臓が機能しなくなると尿が出なくなり、場合によっては命に関わります。

■症状
大量の汗により血液の量が減るため、顔色が悪く、唇は蒼く、脈を触ると弱くなります。弱い脈が毎分100以上と速くなるのも特徴です。

体温が上昇し、41度を越えてしまい、顔などの皮膚が熱く、赤くなって、乾燥。汗で水分が体から出てしまい、血液が濃くなり、流れが悪くなるため、血の塊ができたり、内臓への血液が減って、内臓が働かなくなります。

■治療
とにかく、体温を下げることが大切です。氷やアルコールで体全体、または脇や足の付け根や首を冷やしたり、扇風機などで40度以下に冷やします。点滴を行い、脱水の改善も行います。

熱失神の症状と治療

■原因
炎天下の屋外にいると、日差しで体表の温度が上がっていきます。そうなると、体表の温度を早く冷やそうと、皮膚側の血管が広がって血液がいつもより多く流れのです。

この体表を冷却しようとする血液が増えすぎて、内臓に流れる血液量が著しく減ってしまうのが熱失神。じっとしているときではなく、運動をしているときに多い症状です。

■症状
体温は平熱。体の表面である皮膚は血液による冷却作用で冷やされるため、体温計で計ると平熱より低い場合もあります。血液量を増やそうと血管が広がっているために血圧が低下し、手首などで脈をとると、脈が弱くなり速くなります。

顔色も悪くなって血圧が下がったショックを起こしたような状態に。病院で血圧を測定してショック状態を判断します。

■治療
涼しい所で安静にし、水分を補給することで回復します。もし症状が重くショックを起こしている時には、医療機関に行きましょう。電解質を含んだ液の点滴を行って治療します。

熱痙攣の症状と治療

■原因
運動時に多いですが、温度の高い室内でも、大量の汗をかくことで起こります。汗をかくことで血液中の塩分が減少してしまい、手足の筋肉がピクピクと痙攣を起こす病気。塩分を含まない水ばかり飲んでいると危険です。

■症状
体温は平熱。大量の汗と一緒に、血管から水分と塩分が出ていくため、血液の量が減ります。顔色が悪く、脈をとると脈が弱く速くなっている状態。病院で血圧を測定します。熱失神と違って、筋肉の痙攣を起こすのが特徴。

■治療
涼しい所で塩分を含む飲料を飲みましょう。筋肉の痙攣がひどい場合は、医療機関で塩分を補う点滴を行います。

熱疲労の症状と治療

■原因
名前の通り、暑さによって疲れた状態になることです。気温の高い日の運動時はもちろん、気温の高い室内で静かにしていても起こります。特に体調が悪いときの外出で発症しやすいです。

■症状
体温は平熱がほとんどですが、40度まで発熱することもあります。大量の汗で体の水分が減ってしまうために脱水症状を起こし、体がだるく感じるなどの自覚症状が出ます。例えば、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などの症状ですが、疲労状態が進行して体温がどんどん上がると熱射病になります。

■治療
涼しい所で安静にして、脱水状態の改善のため、塩分を含むイオン飲料、いわゆるスポーツ飲料の補給や医療機関での点滴を行います。

身近な人が熱中症になったら 応急措置は「FIRE」で

気温や湿度が上がり、熱中症が多発する季節になってきた。そこで、環境省主催「平成29年度熱中症対策シンポジウム」より、ビジネスパーソンに役立ちそうな3講演の内容を一つずつ紹介しよう。第1回は帝京大学医学部救急医学講座の三宅康史教授による「熱中症のメカニズムと対策―近年の傾向と環境保健マニュアルの紹介―」をお届けする。応急措置については「FIRE」(炎)がキーワードになるという。では、その「FIRE」とは何か?.

■熱中症は「夜間」「屋内」に多いは誤解?

 三宅教授はまず、統計の読み方から起こりがちな「熱中症の誤解例」を挙げていった。例えば、ある統計を見ると、熱中症による死亡推定時刻は日中が6割で夜間が4割。昼夜の差はあまりないように感じられる。また、東京都監察医務院の調査によると、2010年7月17日から8月6日までの熱中症による死亡者は95.8%が屋内で亡くなっており、屋外・車内で亡くなる人よりもずっと多い。

 「これらがいわゆる統計のウソ。死亡推定時刻が夜でも、熱中症の発症そのものは気温の高い昼間が圧倒的に多い。また、死亡者が屋内で発見されやすいだけで、直射日光の当たる屋外のほうがずっと危険です」と三宅教授は注意する。高齢者の場合、ずっと屋内にいながら熱中症になってしまう人も少なくないので「屋内」が安心というわけではないが、要は、どこで亡くなるかよりもどこで発症するか(どこが危険か)のほうがずっと重要ということだ。「熱中症で亡くなる場所は当然ながら病院が最も多いですが、病院が危険というわけではありません。『気温の高い昼間』『直射日光の当たる屋外』は特に気を付けましょう」

■余った熱を捨てられず、体温が上がった状態

 そもそも熱中症とはどのような病気なのか? 三宅教授は「体から余分な熱を捨てられず、脳が設定する体温よりも実際の体温が高くなっている状態」と説明する。 体でつくられたエネルギーのうち、約6割は熱に変わるという。気温が高いときや運動したときでも体温を一定に保つには、余った熱を捨てなければいけない。このとき重要なのが血液の量。血液が多いと、熱が血流に乗って体表に広がる毛細血管に運ばれ、冷やされることで体温を下げられるが、脱水状態になると血液量が減り、熱を捨てられない。熱の捨てにくさには、外部の環境(気温が高い、湿度が高いなど)や体の状態(低栄養、二日酔いなどの体調不良など)、行動(激しい運動、長時間の屋外作業など)なども影響しており、例えば、太っていることもリスクになる。皮下脂肪が断熱材になって熱が体内にこもりやすくなるのだ。その他、高齢者も熱中症につながるような環境を不快に思いにくいといった意味で熱を捨てにくくなっているという。

 そうした様々な要因で、体温が上がる。風邪を引いたときはウイルスを殺すため、脳が体温を高く設定して体温が上がる。それに対して熱中症の場合は、脳が平熱を保とうとしているにもかかわらず、外部の環境や体調不良、行動によって体温が高くなってしまうため、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調節機能が破綻してしまうわけだ(図1、図2)。 熱中症は大きく2つに分けられる。炎天下など気温が高い中で体を動かすことで起こる「労作性熱中症」と、体を動かさなくても起こる「非労作性熱中症」だ。

■死亡者のうち、8割は「非労作性熱中症」

 前者は若者から中年が起こしやすく、圧倒的に男性が多い。一方、後者は高齢者に多く見られるタイプで、男女差はない。また、発症しても治療すればすぐに回復する労作性熱中症に対し、「非労作性熱中症は予後が悪く、熱中症による死亡者の8割はこちらのタイプです」と三宅教授は指摘する。

 それぞれ典型的な症例を見てみよう。

【労作性熱中症】18歳男子・アメフト試合中: キャプテンで中心選手だった。数日前より風邪気味で前日は緊張もあってよく眠れなかった。高校最後の大会で活躍を期待されていた。試合途中から吐き気と倦怠(けんたい)感、頭もぼんやりして手足のしびれを自覚。ハーフタイムにベンチに座ったまま動けなくなった。 「試合中に体調が悪くなったが、自分が頑張らないと、という責任感が強く『休ませてほしい』と言い出せなかった。スポーツによる熱中症が起こりやすい典型的な状況で、無理することで重症化しやすくなります」(三宅教授)

【非労作性熱中症】78歳女性・老老介護中: 脳梗塞で寝たきりになっている81歳の夫を一人で介護していた。本人のパーキンソン病も進行していた。エアコンは嫌いなので使わない。梅雨明けで暑さの続く7月下旬、夕飯の準備をしているときに倒れる。数日後、連絡が取れず心配して訪ねてきた娘が発見。室内はサウナのような状態で、夫婦ともに熱中症になっていた。

 「老老介護の場合、介護しているほうが熱中症で倒れると、介護されているほうも熱中症になってしまう。特に梅雨明けの7月下旬は一気に熱波が来るにもかかわらずまだ体が暑さに慣れておらず、最も熱中症を起こしやすい時期です」(三宅教授)

■応急措置は「FIRE」(炎)と覚える

 日本救急医学会では熱中症を重症度でI度、II度、III度に分類している。I度は意識障害がなく、応急措置と見守りで済むレベル。II度は集中力や判断力の低下が見られ、医療機関の受診が必要なレベル。III度は特に症状が重く、入院が必要なレベルだ。 「一般の人はI度とII度を見分ける知識が求められる。ポイントは意識の有無と、自力で水を飲めるかどうか。ペットボトルなどを容器ごと手渡して、一人で水を飲めるかを確認してください。うまく飲めなければ意識障害があるII度ということ。すぐに医療機関に連れていきましょう」と三宅教授。

 応急措置については、「FIRE」というキーワードを覚えておこう。F(Fluid)は水分補給、I(Icing)は冷却、R(Rest)は安静、E(Emergency)は119番通報だ。「意識がもうろうとしていたら、すぐに救急車を。その場合は逆から、つまりE、R、I、Fの順番で応急処置をしてください。意識がない場合、無理に水を飲ませてはいけません」と三宅教授はアドバイスする。なお、環境省では熱中症の基本情報、予防法、応急措置などをまとめた「熱中症環境保健マニュアル2014」を出している。環境省のホームページから無料でダウンロードできる()ので、ぜひ目を通していただきたい。

三宅康史さん 帝京大学医学部救急医学講座教授。帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長。1985年、東京医科歯科大学医学部卒業。さいたま赤十字病院救命救急センター長、昭和大学医学部教授などを経て、2016年より現職。日本救急医学会評議員。熱中症環境保健マニュアル編集委員。

夏はどうしても多くなる簡単料理・・・なんだけど 自発的脱水には注意が必要!

 夏のお昼においしい、そうめんや冷やむぎ。でも栄養バランスに気を付けないと、屋内の熱中症はあなどれない。夏に体調を崩す人は多く、熱中症経験者のうち4割は屋内で発症している。 「夏の体調管理」についての調査(オレンジページ)で、国内の1117人に人気の昼食メニューを聞いたところ、「そうめん・冷やむぎ」(71.4%)が圧倒的に多く、2位も同じく麺類で「そば」(29.5%)。

夏の生活でついやってしまうのは、「なるべく火を使わずに調理する」「冷たい飲み物やお酒を飲む機会が増える」(46.1%)のほか、「そうめんなど同じようなメニューが続いてしまう」(44.8%)、「簡単なもの、時短で作れるものをお昼に選ぶ」(42.0%)など、どうしても暑さから逃げられる方向に走りがち。

 一方で67.1%の人が「夏バテをするほう」と回答。熱中症になったことがある人も、全体の26.3%。そのうち43.2%は「建物の中」で発症している。「家で普通に過ごしているだけで、頭痛、吐きけ、倦怠感」(30代・フルタイム)、「自宅で掃除していて、汗をかかなくなったな、と思ったらめまい」(50代・専業主婦)など、寄せられた自由回答の多くが屋内での熱中症だ。

 『ホントはコワイ夏バテ51の対策』(日東書院本社)の著者で、医学博士の福田千晶氏は「そうめんに罪があるわけではなく、野菜やたんぱく質を同時にとっているかがバテずに夏を乗り切るカギ。5大栄養素をバランスよくとることが大切」とし、簡単なめん類メニューにも、野菜や肉、魚などを意識して付け合せることをすすめている。

また、「発汗によって失われるのは水分だけでなく、電解質も同時になくなっていく。水だけを飲み続けても、体液の塩分濃度を一定に保とうとする体の働きによって水分が尿として排出され、いくら補給しても本当に必要な水分量が回復できない<自発的脱水>が起きてしまう。有効な対策は糖質と電解質を含む水分の補給」とアドバイスしている。


熱中症の初期状態には経口補水液で対策を!正しい飲み方とは?

熱中症対策には経口補水液がおすすめ!

経口補水液には、ナトリウム濃度が高め(110-120mg程度/100ml中)、ナトリウム濃度が低め(80mg程度/100ml中)の商品があり、ナトリウム濃度低めのものは、脱水症状の予防飲料としても適しているそうです。熱中症の初期状態に気がついた場合は、早急に涼しい所に移動して、塩分と水分を適切に補給しましょう。最悪の事態を防ぐためにも、熱中症のサインが出始めたら、ナトリウム濃度の低い経口補水液を飲んで対策するようにしましょう。

【熱中症の初期サイン】
立ちくらみ、めまい、頭痛、倦怠感、吐き気、手足がしびれる、等

熱中症の初期段階時の水分補給は、水やお茶、スポーツドリンクよりも、ナトリウム濃度の低い経口補水液の方が適していると言われているそうです。なんとなくでもこれらの前兆を感じた段階で早めに飲むようにする事がポイントのようです。高温、多湿、さらに風も吹かない環境下で運動や労働の予定がある時には、経口補水液を事前に飲んでおくのも予防対策の一つだそうです。早めの対応や予防するためにも、経口補水液を常備しておく事をおすすめします。

それでは、飲み方のコツについて詳しく見ていきましょう。
・まず、ゆっくりと50~150ml程度飲む
・1~2分間置いてから、ゆっくりとまた50~150ml飲む
・まだ飲めそうだったら、さらに50~150mlを飲む事を繰り返します

ただし、下痢やおう吐の症状が見られる場合は、ゆっくりと自然に飲むのがポイントだそうです。もし脱水状態のような場合は、ごくごくと飲めるなら飲んでしまってもいいそうですが、症状にあわせてしっかりと対策をしましょう。正しい飲み方がわからない時は、専門医等に確認することをおすすめします。

経口補水液は作れる!熱中症対策のために覚えておくと便利です

緊急時の経口補水液は以下の分量で作る事ができるそうです。
・水 1リットル
・塩 3g(小さじ1/2)
・砂糖 20〜40g
(大さじ2と小さじ1〜大さじ4と1/2)

ただしこれは、経口補水液が手元にない場合の緊急時に作る方法です。分量を間違えずに正確に作る事が重要です。いざという時のために控えておくと便利でしょう。夏本番に向けて熱中症対策をしっかりしましょう。

梅雨がスタートの今から熱中症対策を

大型連休ごろは南北の季節感が大きくなる時期です。

 北海道では桜前線のゴール、沖縄では雨の季節がスタート、そして九州から本州では真夏日の登場です。気象台が観測する桜の開花は、5月12日の釧路が最後でした(ソメイヨシノの代替でエゾヤマザクラが標本木)。

 3月18日に高知でスタートしてから約2カ月、桜前線がたどり着いた日の釧路の最高気温は19度5分…釧路としては7月下旬並みの暑さでした。

 東北や北海道は4月の日照時間が観測史上最も長くなったので、桜前線も順調に北上。ちょうど大型連休中に青森・弘前や函館・五稜郭の桜も見ごろを迎え、青い空に満開の桜が映えました。

 一方、南では「梅雨前線」が姿を見せました。
 沖縄の梅雨入りは5月5日で平年より4日早く、奄美地方の梅雨入りは平年と同じ5月11日でした。

 沖縄が連休中や連休前に梅雨に入ったのは2011年(4月30日)以来です。その前は2005年(5月2日)と2004(5月5日)年なので、近年では早い方といえそうです。今年は、梅雨入りと同時に前線の活動が活発で、5月5日には石垣島で「50年に1度の大雨」と気象台が発表して警戒を呼び掛けたほどです。

 沖縄や奄美が梅雨に入ると、九州や四国、本州にも、それまでより一段暖かく湿った空気が流れ込みやすくなります。
 この時期から晴れた日には「熱中症」にも注意が必要になってきます。
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 今年の真夏日(最高気温が30度以上の日)一番乗りは、5月10日の熊本県菊池市でした。翌日には大分県の日田や福岡の太宰府でも30度を超え、5月13日には甲府で31度まで上がるなど、本州でも今年初の真夏日になりました。

 暑さで有名な埼玉県熊谷市では、13日から老舗百貨店の入り口に巨大温度計が掲げらるようになりました。昨夏は高知県四万十市に「暑さ日本一」の座を譲りましたが、今年も温度計登場のタイミングで30度近い暑さが予想されています。
 
この夏は5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、日本は「昨夏までのような猛暑にはならないのでは?」という見方もあります。

ただ、梅雨時や梅雨入り前の暑さで、体調を崩す恐れもあります。5月から6月に現れる「最初の真夏日」は、夏本番の真夏日よりも身体への負担が大きいです。環境省のHP「熱中症予防情報サイト」でも、12日から暑さ指数の予測値と実測値の公開を始めています。

 「暑さ指数」には気温だけでなく、(1)湿度、(2)日射・輻射などの熱、も加味されています。気温はそれほど高くなくても、湿気が多くなるこれからの時期には是非確認したい情報です。

 真夏と違って、朝はまだ涼しいので、暑さ対策を油断してしまうこともあります。特に長い時間、屋外にいる日などは、お出かけ前に天気予報とともに「暑さ指数」のチェックをお勧めします。夜も寝苦しくない今のうちから睡眠と栄養をバランスよく摂って「暑さへの備え」を進めておきましょう。

<プロフィール>
伊藤みゆき(いとう みゆき)
証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動。

ついついやってしまう、熱中症の間違った対処法とは!?

●熱中症の重症度に合わせた治療法とは

熱中症は、重症度に合わせた治療が必要です。もし、意識がなくなるほど重症な場合は、医師のいない現場でいくら治療をしても、改善することはまずないでしょう。一刻も早く救急車を呼ぶことが最善の治療法となります。

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意識がはっきりとしていれば、現場での応急処置で症状が回復することがほとんどです。しかし、軽度でも意識障害が見られる場合は、医療機関での治療を受けることが必要になります。

ここからは、医療機関でどのような治療方法が行われるのかを解説していきたいと思います(現場での応急処置の方法は、「熱中症にかかった場合の応急処置」をご覧ください)。

●熱中症の診断と治療方法(軽症~中等症の場合)

熱中症は、その症状により治療方法が変わってきます。頭痛や吐き気がある、意識が朦朧とする、失神を起こす、体がだるい、疲労感がある、などの症状の場合は、脱水症状を起こしている可能性が高いです。

氷枕や氷嚢を使って体を冷やす「冷却療法」を行い、生理食塩水やリンゲル液の点滴、鎮痛剤の投与をすれば回復することが多いですが、脱水状態を元の正常な状態に戻すためには時間がかかるため、入院による治療が一般的です。

筋肉の痛み、硬直(こむら返り)が起きている場合は、発汗後に水分だけを補給し、塩分やミネラルが不足している状態です。

そのため、生理食塩水の点滴を行い、経口補水液の投与を行い、体内の塩分、ミネラルを正常な濃度に戻す治療を行います。体温は正常であることが多いため、冷却療法は必要としない場合が多いですが、ケースバイケースで対応します。

●熱中症の診断と治療方法(重症の場合)

まっすぐ歩けない、呼びかけに対する反応がおかしい、または無反応である、など、明らかな意識障害を起こしている場合は、非常に緊急性の高い状態です。集中治療室での治療が必要となってきます。

集中治療室では、冷却療法と点滴による体温・体液の補正とともに、抗痙攣薬や筋弛緩薬の投与などが行われます。また、重度の熱中症では消費性凝固障害という血液の障害が起きていることがあり、予断を許しません。

消費性凝固障害が起こると、血液の凝固が正常に行われなくなります。意識障害が起こるのは、この消費性凝固障害が引き金になっていることが多いのです。

消費性凝固障害は、さらに腎不全や肺不全、チアノーゼや意識障害以外の中枢神経症状(痙攣や昏睡)を起こします。これらの症状が見られた時には大変危険な状態になっていますので、一刻も早く治療を施すため、迅速な対応を行うようにしましょう。

(この記事の監修: オザキクリニック目黒祐天寺院 院長 / 吉田靖志 先生)

朝に1杯の甘酒で、ストレスや夏バテに打ち勝つ!

桜が散った途端に30度近い夏日になったり、かと思えば冷たい雨が降ったり……仕事や趣味、婚活にと忙しい堅実女子に、体調を崩している暇などありません! かといって、栄養ドリンクをがぶがぶ飲んだり、新しい美容液に手を出すのは……ちょっと待った。

おすすめは、“毎日の食事”を見直してみること。食事の見直し方を教えてくださったのは、アスリートフード研究家の池田清子さんです。「旬の食材を食べる、きちんと発酵した味噌を選ぶといったふうに、身近な方法で美と健康は手に入ります。新生活で心身のリズムが乱れ、ストレスも溜まりがちなこの時期、イチオシは甘酒。“飲む点滴”などとも呼ばれますが、腹持ちもよく、働く女性の味方なんです。

たとえば、人間の体はストレスを感じるとタンパク質、つまりアミノ酸を必要とするのですが、甘酒には食べ物から摂取する必要のある“必須アミノ酸9種”が含まれています。また、ストレスと戦うホルモンのおよそ60%が腸で作られるそうで、腸のバランスが崩れると、ストレスとうまく戦えなくなってしまうのだとか。便秘や下痢をしがちという人は、腸内環境が乱れているサイン。甘酒には植物性の乳酸菌が含まれているので、こうした腸の不調も穏やかに整えてくれるんです(池田)」

次に紹介する3つのTIPSをチェックして、今日から甘酒生活! 腸から元気を目指しましょう。

効果的な甘酒の選び方、飲み方って?

【1.甘酒の選び方】

米と麹で作られた、きちんと発酵しているものを選ぶこと。良質な乳酸菌を腸内に取り入れられます。なかには酒粕に砂糖を加えた甘酒風ドリンクもあるので、品質表示をチェックして、これらは避けましょう。“玄米こうじ”と“白米こうじ”の2種類あり、甘みが強いのは“白米こうじ”。栄養価が高く、血糖値の上昇が比較的に穏やかなのは“玄米こうじ”を使ったものとされています。パッケージはさまざまありますが、必要なぶんだけ楽しめるパウチタイプが便利。開封したら2〜3日で飲み切ります。

【2.飲むタイミング】

午前中のエネルギーにしたいのなら、朝いちばんがオススメ。栄養価も高く腹持ちもいいので、コップ一杯を朝食に置き換えてもいいでしょう。また、日中に食べ過ぎた日や、残業などで帰宅が遅くなってしまった日の夕食代わりにも。翌朝のおなかが軽く、目覚めもバッチリ。眠っている間は体が休まっているので、就寝前に飲むことで必須アミノ酸9種類が体のすみずみに行き渡るというメリットもあります。

【3.夏に向けた体づくりに】

甘酒に含まれる必須アミノ酸9種は、筋肉など人間の体を作るために欠かせない栄養素。日々の疲労回復はもちろん、夏バテ予防にもおすすめです。また、夏に向けておなかを凹ませたいからと、食事を抜くのは夏バテの原因に。そんな時は、栄養たっぷりの甘酒に置き換えてみてください。砂糖ではない自然の甘みは、少し温めるとより満腹感が出ます。

教えてくれた人/アスリートフード研究家・池田清子
1979年生まれ。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし、2013年に夫であるマウンテンバイクライダー・池田祐樹氏のマネージメントを開始。アスリートフードマイスター2級取得し、アスリートフード研究家へ。健康的に美しく輝く女性のため、レシピ開発やライフスタイルの提案を行う。日課はランニングと筋トレ。アスリートの気持ちを理解し、実体験を通して伝えたいと、多数のレースにも出場。国内外で学んだ食生活をアスリートフードに置き換え、日々研究を重ねる。2017年3月には、初となる著書『EAT GOOD for LIFE 史上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』(トランスワールドジャパン)を発売。http://biotope-inc.co.jp/

『EAT GOOD for LIFE 史上最高の私をつくる「食」×「ながらトレーニング」』小さな不調やダイエットにサヨナラ。細胞が生まれ変わる28日間のサイクルで体の内側からキラキラする私に! 脚を引き締めたい・バストアップしたい・美肌になりたい・貧血気味…など、女性の願いを叶える食の知恵&レシピとシンプルなトレーニングを収録。

秋口でも暑さに要注意! 水分不足が招く心房細動の危機(1)

 秋とは名ばかり。まだまだ30度を超える日が続き、汗をかいて水分が不足しがちだ。 「ダラダラ続く暑さで、弱っている心臓ほど体内の水分が不足すると血液を送り出す力が低下する。血液の粘度が上がり、流れにくくなるため、心臓(ポンプ)はそれだけ大きな力が必要になり負担が増えるのです。

暑い日のゴルフ場で倒れて救急車で搬送される…などという話をよく聞くでしょう。プロのサッカー選手でさえ、練習中に倒れ、そのまま急性心筋梗塞で亡くなるケースもある。それほど、気温が高い日の心臓には負担が大きく増大するのです。心臓にとっても、水分補給は大切なことです」

 高齢化が進む日本で特に注意が必要なのは、心臓病の一つである心房細動だ。暑さによる脱水で心臓の働きが弱っているところに、気温が高くなり、体内の熱を放散するために効率的に血液を循環させようと心拍数が上がる。その時、とりわけ高齢者は心房細動を誘発しやすくなるという。

 「心房細動は不整脈のひとつで、心臓が細かく不規則に収縮を繰り返し、血流が悪くなるため血栓ができやすくなる。血栓が移動して脳の血管で詰まると脳梗塞を引き起こします。脱水状態で血液がドロドロになっていると血管はさらに詰まりやすくなるので、夏場はリスクが高くなります」(専門医)

 心房細動で直ちに死に至ることはないが、放置していると心不全や脳梗塞などの病気になりやすい。東京都多摩総合医療センター、心臓血管外科の担当医は言う。 「心房細動は、60歳代から加齢にともなって発症頻度が高まり、国内患者は140万人以上と推定されています。

心房細動がある人は、ない人に比べ、心不全が3倍、脳梗塞は5倍、発症リスクが高まると言われている。心拍が早く不規則に乱れるため、動悸や胸の不快感などの症状が出て、心臓のポンプ機能も20%低下。心臓の働きが悪い人では、息切れやむくみが現れることがあります。ただし、心房細動があっても半数の人は、これらの症状を自覚しません。このあたりが厄介なところでもあるのです」

 心房細動は「なんとなく身体が重い」か「疲れやすい」といった症状であることが多く、普段から脈拍を測るなどしないと、なかなか分からない。夏場などにそうした偏重感じていながら、放置して普段通りの生活をしているうちに、「あれ? なんかロレツが回らないぞ」とか「体の右側がマヒしてきた…」といった事態に見舞われ、結果、心房細動からくる脳梗塞だったというケースもあるのだ。

 「そうした場合、症状のある人は受診のきっかけになるのでまだいい。心房細動が起きると血液がよどみやすくなり、心房内に血栓が出来やすくなります。その血栓が脳へ飛んで動脈を詰まらせると、突然、脳梗塞を引き起こす危険性があるのです。

ですから、年1、2回は心電図検査を受けることが大切。心房細動が起きているときでないと、心電図に異常さは示されないが、発作性から持続性に移行すると発見される確率は高いといわれます」(医療ジャーナリスト)

「秋バテ」に悩むあなたへ。この3つの解決策を!

「夏バテ」はよく聞く言葉ですが、でも実際は秋も体調を崩しがちではありませんか?カラダの冷えや、知らず知らずの脱水症状など、秋ならではの気をつけたいポイントがいくつかあります。まずは、下のチェックリストを試してみてください。

いくつ当てはまる?
「秋バテ」のチェックリスト8

□ 食欲がない
□ 風邪をひきやすい
□ 疲れやすい、体が重い、やる気が出ない
□ 立ちくらみ、めまいがする
□ 頭が働かない、頭痛
□ 寝不足、寝つきが悪い
□ ストレスを感じやすい
□ 生理痛がひどい

原因その1
内臓の冷えが全身へ

では、さっそくその原因を。夏の暑い日が連日続いていると、どうしても冷たいものを多く取り入れてしまいます。その影響もあって、秋はじめになると、胃腸の冷えから「内臓の冷え」になり、次第に全身の冷えにつながってしまいます。

これによって食欲もなくなってしまい、食べ物からの栄養が十分に血液に巡らなくなり、頭が働かなくなったり、疲れやすくなったりします。女性は、子宮冷えにもつながり、生理痛がひどくなることもあります。

原因その2
冷房の冷えで疲れがとれない

猛暑の中でも、外に出るのを控えて冷房の効いた部屋で過ごす時間が長いと、「冷房冷え」になってしまいます。冷房冷えは血液の巡りを悪くし、手足の先が冷えてしまうのです。

また、冷房の効いた室内と、外気の温度差に適応しようとして、自律神経が活発に活動することで疲れやすい、体が重い、寝ても疲れが取れない、といった症状が出てきてしまうのです。

原因その3
乾燥からの脱水症状

夏は脱水症状や熱中症を気にして、積極的に水分をとります。しかし、秋になり涼しくなると忘れがちになってしまうのです。秋から冬にかけては、乾燥しやすく、気づかないうちに体の水分が失われてしまうのです。

水分不足になると疲れやすくなり、体が重い、頭痛などの症状が出やすくなります。

解決策 その1
エコカイロや白湯で
体を温める

内臓が冷えたり、全身の血流が悪くなっているので、積極的に身体を温めましょう。シャワーで済ませている人は、しっかりと湯船に浸かり、首回り、わきの下、お腹、手足の先を温めましょう。

さらに、手足を湯船の中で少しマッサージして血流を促してあげましょう。女性は子宮もしっかりと温められるように、よもぎや小豆を使用したエコカイロを使うことで、通常のカイロと違ってよもぎ・小豆から出る蒸気でじんわりと温めることができます。

また、毎朝1杯の白湯も体の冷え解消には効果的です。飲む際には、ゆっくりすするように意識してみてください。

解決策 その2
「ゆっくり腹式呼吸」で
酸素を巡らせる

自律神経が乱れていることで疲れやすくなっているので、こまめに休憩時間をとるようにしましょう。そのとき、癒しの音楽をかけて目を閉じて瞑想をしてみたり、腹式呼吸の深い呼吸を5分くらい、ゆっくり息を吸って、吐いてを繰り返してみましょう。

リラックスするだけでなく、肺からしっかりと酸素が巡るようになります。寝る前に行うのも効果的です。

解決策 その3
体を動かして
カラダの内側から熱を

体が冷えて血流が悪くなると、筋肉も凝り固まりやすくなります。人によっては、肩こり、腰痛を感じる方もいらっしゃいます。無理しない程度の運動を取り入れてみましょう。毎日の通勤で早歩きや大股歩きをしてみたり、背筋を伸ばしてみたりなど、少しでもいいので筋肉を使うことで、体が熱を生み出してくれます。血流も良くなるので、体のだるさがある状態でも、少しずつ続けてみましょう。

秋口でも暑さに要注意! 水分不足が招く心房細動の危機(1)

 秋とは名ばかり。まだまだ30度を超える日が続き、汗をかいて水分が不足しがちだ。 「ダラダラ続く暑さで、弱っている心臓ほど体内の水分が不足すると血液を送り出す力が低下する。血液の粘度が上がり、流れにくくなるため、心臓(ポンプ)はそれだけ大きな力が必要になり負担が増えるのです。

暑い日のゴルフ場で倒れて救急車で搬送される…などという話をよく聞くでしょう。プロのサッカー選手でさえ、練習中に倒れ、そのまま急性心筋梗塞で亡くなるケースもある。それほど、気温が高い日の心臓には負担が大きく増大するのです。心臓にとっても、水分補給は大切なことです」

 高齢化が進む日本で特に注意が必要なのは、心臓病の一つである心房細動だ。暑さによる脱水で心臓の働きが弱っているところに、気温が高くなり、体内の熱を放散するために効率的に血液を循環させようと心拍数が上がる。その時、とりわけ高齢者は心房細動を誘発しやすくなるという。

 「心房細動は不整脈のひとつで、心臓が細かく不規則に収縮を繰り返し、血流が悪くなるため血栓ができやすくなる。血栓が移動して脳の血管で詰まると脳梗塞を引き起こします。脱水状態で血液がドロドロになっていると血管はさらに詰まりやすくなるので、夏場はリスクが高くなります」(専門医)

 心房細動で直ちに死に至ることはないが、放置していると心不全や脳梗塞などの病気になりやすい。東京都多摩総合医療センター、心臓血管外科の担当医は言う。「心房細動は、60歳代から加齢にともなって発症頻度が高まり、国内患者は140万人以上と推定されています。心房細動がある人は、ない人に比べ、心不全が3倍、脳梗塞は5倍、発症リスクが高まると言われている。

心拍が早く不規則に乱れるため、動悸や胸の不快感などの症状が出て、心臓のポンプ機能も20%低下。心臓の働きが悪い人では、息切れやむくみが現れることがあります。ただし、心房細動があっても半数の人は、これらの症状を自覚しません。このあたりが厄介なところでもあるのです」

 心房細動は「なんとなく身体が重い」か「疲れやすい」といった症状であることが多く、普段から脈拍を測るなどしないと、なかなか分からない。夏場などにそうした偏重感じていながら、放置して普段通りの生活をしているうちに、「あれ? なんかロレツが回らないぞ」とか「体の右側がマヒしてきた…」といった事態に見舞われ、結果、心房細動からくる脳梗塞だったというケースもあるのだ。

 「そうした場合、症状のある人は受診のきっかけになるのでまだいい。心房細動が起きると血液がよどみやすくなり、心房内に血栓が出来やすくなります。その血栓が脳へ飛んで動脈を詰まらせると、突然、脳梗塞を引き起こす危険性があるのです。で

すから、年1、2回は心電図検査を受けることが大切。心房細動が起きているときでないと、心電図に異常さは示されないが、発作性から持続性に移行すると発見される確率は高いといわれます」(医療ジャーナリスト)

何かダルい…は「秋バテ」のサイン!不調を助長する昼休みのNGとは 

最近、夏バテならぬ秋バテになる人が増えています。せっかく暑さが一段落したというのに、体がだるかったり集中力が途切れたりして、体調が優れない場面が重なること、ありませんか?

そんな秋バテになりやすい人がやっている、不調を悪化させてしまう行動とはどんなものでしょうか? お昼休みは、特に要注意ですよ。

■ドリンクは冷たい飲み物

日中は夏のような暑さになる日もまだ少なくないのが、今の季節。そんなときに、つい冷たい飲み物をチョイスしていないでしょうか?

冷えたドリンクをいつも飲んでいると体が冷えきってしまい、血行不良を起こしてしまいます。血の巡りの悪化は、あらゆる病の原因となってしまいますから、温かい飲み物か常温のものを飲むようにしましょう。

さらに夏場はビールなどのアルコールを飲む機会が多かったかもしれませんが、今時期は胃腸を休めて回復させるために、アルコール類も控えめにしておくのがよいでしょう。

■今もまだ麺類ばかり食べている

暑い季節は、そうめんやうどん、そば、冷やし中華といった食欲のないときでもツルッと食べれる麺類を選びがちです。熱中症を引き起こすほどの暑さのときは食欲も落ちるため、食べやすい麺類はおすすめですが、栄養の偏りが出てしまうという点で考えると、そろそろ控えるべき。

夏は高い気温のせいか、キッチンに立つのがめんどうになり手軽な料理ばかりになりがちです。しかし、それだと栄養がちゃんと摂れていない可能性があります。ですから、今は夏に不足してしまった栄養をカバーする季節。野菜や食物繊維などもしっかり摂れるよう、昼食でも栄養バランスを考えてメニューを選びたいものです。

■昼休みに外を出歩かない

暑いと体を動かすことが億劫になり、真夏は意外と運動量が減ってしまうものです。すると血行が悪くなったり、筋肉が弱ってしまったりして、健康への悪い影響が出てきてしまいます。

爽やかな季節になってきたら、昼休みはちょっと遠くのカフェまで出かけるなど、積極的に歩くようにしてみませんか。

近くのコンビニでごはんを買ってきて、スマホやPCを見ながらデスクで食べるなんて昼食スタイルは、秋バテ予防の面からもおすすめできません。

■上着やひざかけを使っていない

朝晩は過ごしやすくなってきても、日中のオフィスではまだまだ冷房を使っているところが多いのが今の季節。冷房で体が冷えすぎないように、上着やひざかけを使いましょう。もし、ランチに外食した店が冷房で寒かったとしても、上着を1枚持参していればすぐに羽織ることができ、冷える心配はありません。

食欲の秋、運動の秋など楽しいことが盛りだくさんの季節がやってくるのに、秋バテなんかにならないよう、これらの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

【ドクターQ&A】「熱中症対策にスポーツドリンク」はご用心!

【Q】中学生の息子が野球部に所属しています。熱中症対策でスポーツドリンクを水筒に入れて持たせていますが、何か注意することは?(40代・女性)

 【A】まず単純な話ですが、スポーツドリンクを水筒に入れるのはよくありません。金属製の水筒と酸性の強い飲料は相性がよくありません。金属製の水筒は、酸と触れると容器の金属成分が飲料の中に溶け出し、金属アレルギーや、ひどい時には中毒症状を引き起こすこともあります。

 でも、私が本当にイヤなのは、使われている合成甘味料「アスパルテーム」や「スクラロース」なんですよね。砂糖の数百倍の甘味があり、コンビニなどで販売されているガムやアメ、ダイエットコーラとか、ノンカロリーと謳(うた)っている清涼飲料水のほとんど全てに合成甘味料が入っています。

 これらは本当に半端なく危険です。スクラロースは毒性の強い有機塩素化合物の一種ですし、アスパルテームに至っては恐ろしい動物実験の結果がたくさんあります。まぁ、それを言い出したら何も食べられなくなりますが、ガムやアメに入っている甘味料は含有量で言えばたかが知れています。しかし、スポーツドリンクとなると、ペットボトルで2リットルとか3リットルとか飲まれる方もおられ、たくさん飲めばそれだけ、毒性の強い甘味料も大量に摂取することになります。

 さらにもう一つ、成分表示をよく見ると「異性化糖」という言葉がしばしば書いてあります。これは酸でデンプンを加水分解して作った糖液をまたアルカリで異性化するという、何とも危なっかしい糖液なんですね。

 あまり書き過ぎてスポーツドリンクのメーカーから逆恨みを買うのも嫌ですので、このくらいにしますが、少なくとも、私はスポーツドリンクは飲みません。熱中症対策だと言って何リットルも飲む、なんてことは絶対しません。

 じゃあ、何を飲めば良いのか。答えは簡単、「塩水」です。0・2%濃度の食塩水を飲むのがいちばんです。作り方は、2リットルの水に4グラムの塩を入れてできあがりです。ティースプーンすりきり一杯です。1リットルの水なら食塩2グラム、つまりティースプーンに半分。ほんのり塩味、という程度です!

 ◆回答者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)兵庫県芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、(社)日本臍帯・胎盤研究会会長。

秋口は心もお疲れ気味?「心の夏バテ度」がわかる心理テスト

「夏も終わり、季節の変わり目になんだか気分が落ち込みがち」。そんなあなたは、もしかしたら心が夏バテしているのかも。今回ご紹介する心理テストでは、あなたの「心の夏バテ度」とその対処法がわかります。早速チェックしてみましょう!

Q.「癒し」を求めている時、あなたなら何をする?

A.
1.ペットと遊ぶ
2.ゆっくりお風呂につかる
3.おいしい物を食べる
4.日記を書く

<解説>

1.「ペットと遊ぶ」を選んだあなた

あなたの心の夏バテ度は10%。
疲れている時にペットという「相手」を求めるあなたはタフなハートの持ち主。
基本的にポジティブなので、落ち込むことは少ないでしょう。
ただ、誰にも相手にされないと、プライドが傷ついて悲しくなりそう。
元気になりたいときは、あなたを理解してくれる人や気の合う人と一緒に過ごしましょう。

2.「ゆっくりお風呂につかる」を選んだあなた

あなたの心の夏バテ度は80%。
疲れている時に「潤い」を求めるあなたは、情感豊かで寂しがり屋。
いつも誰かとつながっていたいタイプです。
でも、想像力がたくましいので、実はひとり遊びがとっても上手。
元気になりたいときは、ひとりでのんびり読書や美術鑑賞を楽しんで、心の疲れを癒やしましょう。

3.「おいしい物を食べる」を選んだあなた

あなたの心の夏バテ度は60%。
疲れている時に「食欲を満たすこと」を求めるあなたは、現実的で理性的。
落ち込む前に、頭で解決策を考えるタイプです。
でも、やるべきことがなくなると不安になって、オロオロしてしまいそう。
元気になりたいときは、クリアしたい目標を立て、その実現に向けて邁進しましょう。

4.「日記を書く」を選んだあなた

あなたの心の夏バテ度は30%。
「言葉」で心を整理できるあなたは基本的にマイペース。
気が向かないことは適当に流せるタイプなので、
過度に落ち込んだり、ストレスを溜め込んだりすることはないでしょう。
もっと元気になりたいときは、趣味やレジャーなど好きなことに没頭するのがオススメです。

いかがでしたか? 「心の夏バテ度」が高かったあなた、疲れた時は無理をしないでくださいね。今回の心理テストの結果を開運のヒントに、明るい気分で秋を迎えましょう。

【ドクターQ&A】夏バテにスタミナ食は逆効果!?お勧めは漢方薬

【Q】夏バテでしんどいです。元気が出るものを食べたり、飲んだりしてますが、あまり効果がありません。(30代男性)

 【A】この猛暑で体調不良になる患者さんをよくお見受けします。少しの心掛けだけで、かなり改善することが期待できます。まず、日差しの強いときは外出を控えることです。健康のために散歩をされる患者さんは多いのですが、日差しのせいで体調を崩す人も少なくないです。外せない用事を除き、できるだけ日差しの強い日中は外出を控えましょう。沖縄の人たちは、暑いときはほとんど外出をされません。

 この時期、お腹の調子が悪くなったと言って来院される患者さんもいます。ジュース、アイスコーヒー、冷たいスイカなどをたくさん食べた上に、パンツ一丁で扇風機の前で寝てるとか…。これでは健康な若者でも調子が悪くなります。あえて温かいお茶などを摂取し、腹巻などを着用していただくだけでかなりの改善があります。要は、暑いときほど身体を冷やさないようにしてほしいのです。

 元気を取り戻すために、ニンニクやステーキなどを摂取されて、胃腸の調子を崩す人もいます。弱った胃腸にニンニク、ステーキなどは酷です。特に、ニンニクの過剰摂取は、腹痛、下痢、胃潰瘍などを引き起こすこともあり、慎重に摂取して頂きたい。

 私も、かつて弱った身体にスタミナをという思いで毎週末に焼肉、ニンニクの丸上げを食し、毎回、腹痛や下痢をきたしてニンニクの摂取をやめた経験があります。一般的に良いと言われていることでも、個人によっては逆効果になることもあります。弱った胃腸には、お粥さんなど消化にいいものを食されることをお勧めします。

 漢方薬などでも体調改善は図れます。漢方では、お腹を温めたり、減退した食欲を改善させたり、それこそ夏バテに効くといわれている薬も存在します。その人の性別、体質、生活環境などによって同じような症状でも違う処方(同病異治)がなされますので、主治医と相談されることをお勧めします。

 ◆回答者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。診察は内科、外科、胃腸科、肛門科など。デイリースポーツHPで医療コラム「町医者の独り言」を連載中。

夏バテ気味の人が摂るべき3つの栄養素とは

今年は猛暑だ。夏バテによる疲れを例年より強く感じてはいないだろうか。夜、暑さで寝付けず、疲れやストレスがなかなかとれないという人も多いだろう。

このような夏疲れを解消するには、栄養の面から考えた場合、どのような食事が良いのだろうか? そこで、フードコーディネーターに、夏疲れに良い栄養素やメニュー、外食選びのコツなどを教えてもらった。

■夏に疲れやすい原因は?

厳しい暑さが続くと、どうしても疲れやすくなる。気温の上昇で汗をかきやすく、体力を消耗しやすいからだ。また、現代人特有の夏バテも、疲れの要因だ。空調のきいた乗り物や室内と、屋外を頻繁に出入りすることによって、身体が温度変化についていけなくなる。体温をコントロールする自律神経がうまく働かなくなるのだ。そうなると、身体がだるくなったり、疲れを感じやすくなったりするといわれる。

今年は特に暑さが厳しいため、温度の差に対応しきれない人も多いのではないだろうか。

■夏疲れに効く栄養って?

夏疲れがどっときたら、ぜひ食事から対策を取ってみよう。どのような栄養を摂るのがいいのだろうか。フードコーディネーターの蓮沼あいさんに、夏疲れのときに必要な栄養素を教えてもらった。

●エネルギー発生を活性化する栄養素

「疲れはエネルギーが消耗したときに、新たにエネルギーを作る栄養素が不足することで起きてきます。まずはエネルギーの発生を活性化する栄養素を摂りましょう」

・三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質)

「疲れを解消する食事の基本は、バランスが取れていること。三大栄養素はバランスよく摂るのをおすすめします。たんぱく質は肉や魚、大豆製品などから摂れますし、炭水化物は米や小麦、イモ類、脂質は青魚やアボカド、ナッツ、オリーブオイルなどの良質な油で摂るようにしましょう」

・ビタミンB1

「ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるのに必要です。多く含まれるのは豚ヒレ肉、豚もも肉、ボンレスハム、大豆、昆布、きなこ、うなぎ、たらこ、焼きのり、豚ロースなど。こうしてみると豚肉が多いので、疲れたときには豚肉、と覚えておくといいですね」

・コエンザイムQ10

「元気な人はたくさん持っているといわれる栄養素です。人間の身体にもともと備わっていますが、加齢と共に減少します。エネルギー生産と抗酸化の効果を持つもので、減ると基礎代謝の低下、立ちくらみや肌のかさつき、中年太りなどが起きてきます。肉や魚に多く含まれるため、ぜひ意識して食べましょう。ただし、食事から摂取できるのは少量なので、サプリメントなどを上手に活用してもいいでしょう」

●紫外線対策!抗酸化作用のある栄養素

「夏は日差しが強く、紫外線の影響を多く受けます。活性酸素による体のサビを防ぐために、抗酸化作用のある栄養素も併せて摂取しましょう。」

・ビタミンC

「抗酸化といえばビタミンC。赤パプリカ、パセリ、芽キャベツ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ブロッコリーなどに多く含まれます。ただし、水に溶けやすいため、ゆでたり煮たりすると損なわれてしまいます。熱を加えてもビタミンCが壊れにくい、じゃがいもから摂取するのもおすすめです」

・ビタミンE

「ビタミンEも抗酸化作用があるビタミンです。ひまわり油、アーモンド、とうがらし、抹茶、すじこ、鮎、ヘーゼルナッツ、なたね油などに多く含まれます」

■ずぼらでもOK?夏疲れの食事のコツ!

では、夏の疲れには具体的にどのような食事をすればいいのだろうか。疲れや酸化に良い栄養素を効果的に摂取するための食事のコツとして、蓮沼さんにポイントを2つ挙げてもらった。

【ポイント1】ビタミンB1の多い豚を蒸す!

「豚肉のビタミンB1を効果的に摂取するには、栄養素が壊れにくい“蒸す”調理法がおすすめです。料理を普段からあまりしないという人でも、簡単に作ることができるメニューのレシピを一つご紹介します」

●「じゃがいもと豚肉のシンプル蒸しナッツソース」

「じゃがいもと豚肉はフライパンでふたをして蒸します。豚肉は、蒸すことでビタミンB1を損なわず、効率的に摂取できますよ。ごまだれにアーモンドを細かく刻んだものをかけたナッツソースでいただきます。生の赤パプリカやパセリを添えて、さらにビタミンCも追加するのもいいですね」

●材料(1人分)
じゃがいも 1個
豚ロース肉 1枚
塩こしょう、小麦粉 各適量
ごまだれ 大さじ1
アーモンド 3粒
パプリカ、パセリ 適量

●作り方
1.じゃがいもは皮をむいて4等分、大きいものは6等分にして水にさらす
2.豚ロース肉は両面包丁の背で30~40回ほどたたいて塩こしょうをしてから小麦粉をまぶす。余分な粉ははたく
3.フライパンに水気を切ったじゃがいもを入れて、上に【2】をのせる。水1/2カップを注いでふたをする
4.中火で加熱し、沸騰したら弱火で8分、その後弱火で6分加熱する
5.お皿に盛りつけ、千切りにしたパプリカ、パセリをのせ、ごまだれをかける。刻んだアーモンドを散らす

【ポイント2】飲み屋は沖縄料理店を選ぶ

「夏の疲れに特におすすめのメニューは、ゴーヤチャンプルです。ゴーヤ、豚もも肉、木綿豆腐、卵を、ひまわり油やなたね油で炒めて作ります。にんにくを加えることで、栄養素の吸収率がアップしますよ。

飲み屋や飲食店の選択に迷ったら、ぜひ沖縄料理店を選んで、ゴーヤチャンプルを食べましょう」

夏疲れには、ぜひエネルギーを効率的に高める栄養素を含んだメニューを。今回紹介した夏疲れに効く栄養素を覚えておき、ランチや飲み屋のメニュー選びに生かしてみたい。

また、今回教えてもらったじゃがいもと豚肉の簡単メニューも、この夏、一度は試してみよう。

熱中症は、お盆後こそ油断ならない!

 食、医療など健康にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。

 二十四節気の立秋が過ぎ、処暑を迎えてもなお暑い日本の夏。地球温暖化の影響か、最近では9月に入っても東京など関東地方で30℃を超える真夏日になることも珍しくありません。「暦の上では秋だから」などと油断していると、思わぬ時期に熱中症になってしまう可能性も。今回は「秋こそ気を付けたい熱中症対策」を解説します。

●平均気温の高い年、トップ10の9つが2000年代

 米航空宇宙局(NASA)が2016年5月に「2016年は(世界的に)史上最も暑い年」になるという可能性を示し、日本でも話題になりましたね。最高気温も毎年のように更新され、いったいどこまで暑くなるのかと心配になってきます。

 日本では熱中症の発症数が急増する7月は熱中症予防強化月間になっていますが、この夏も、猛暑による熱中症が問題になっています。

■参考文献

政府広報オンライン「熱中症は予防が大事!」

 実際、地球の温暖化により、世界の気候が大きく変動しています。気象庁は「私たちの社会は、それぞれの地域の気候を背景にかたちづくられている。その気候が、私たちが経験したことのないものに変わりつつある」と警告しています。

■参考文献

気象庁「地球温暖化問題とは」

 地球の温暖化は海、大気、地上に多くの変化をもたらします。海水は膨張し、海面の水位が世界的に上昇しています。NASAによると、衛星による記録が1979 年に始まって以来、地球の氷の面積は着実に減少し続けているといいます。

■参考文献

NASA「Study shows global sea ice diminishing, despite Antarctic gains」

 例えば1979年から2015年までの観察期間、北極域の海氷域面積は減少しています。また、また、19~20世紀の100年間で、世界平均海面水位は約17cm上昇しました。さらにこの10年間での上昇する速度が、20世紀にくらべて倍増しています。グリーンランドの氷床の一部融解が問題になっていますが、このまま 温暖化が続き、グリーンランドの氷床が完全に融解すると、海面は現在より6メートル上昇すると予測されています。当然その分、地上の面積は減ります。

■参考文献

NASA「Climate change: How do we know!?」

NASA「Greenland on the edge」

 過去134年の記録中、平均気温の高い年トップ10は、1998年を除いてすべて2000年以降に集中しています。そして記録上、最も平均気温の高い年は2015年だったといい、2016年はさらにそれを上回りそうでもあります。NASAの情報によると、2016年1月から6月のそれぞれの月は1880年以降、世界的に最も温かい月という記録をすでに樹立しています。

■参考文献

NASA「2016 climate trends continue to break records」


温暖化で1年を通じて健康に深刻な影響

 このような温暖化による変化が懸念されるなか、2016年4月、米ホワイトハウスは米国地球変動研究プログラム(USGCRP)の報告書を発表しました。報告書で気候変動が現在および将来、人間の健康に影響を与える具体例が示されています。

[1]頻繁に起きる長く厳しい猛暑による、熱中症(熱けいれん、熱疲労、熱射病)の発症の増加

[2]気温の上昇や降水量の変化で、オゾンや浮遊粒子、花粉が増加し、大気の質が悪化するため、アレルギー、喘息、心血管疾患や呼吸器疾患、早死のリスクが高まる

[3]水面の上昇、激しい洪水、ハリケーンや嵐による怪我や死亡、水質汚染の悪化による消化管疾患の発症が高まる

[4]ダニの生息地域が拡大し、ライム病のリスクが高まる(他にもデング熱、ジカ熱やマラリアなど、蚊が媒介する感染症もリスクが高まりますね)

[5]高温多湿によるサルモネラなどの食中毒の発生が高まる

[6]災害、トラウマ心的外傷による精神的な悲痛や社会的影響が広がる

[7]気候変動と二酸化炭素の増加による、食品の安全性、栄養、流通が変化する

■参考文献

U.S. Global Change Research Program「The Impacts of Climate Change on Human Health in the United States: A Scientific Assessment」

 温暖化が進めば、猛暑は夏だけ気にすればいいものではなくなります。すでに私たちは1年を通じて健康に深刻な影響を受けるようになってきているのです。
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米国では10年で7800人以上が猛暑で死亡

 ところで、猛暑とは何でしょうか?

 米疾病予防管理センター(CDC)によると、合意した猛暑の定義はありませんが、ほとんどの定義は長期間(数日以上)異常に暑い気候が続き、人間の健康に害を及ぼす可能性があることを示します。

 猛暑にさらされると不快感や疲労、熱けいれんが引き起こされ、病院や緊急治療室の利用が高まります。また死亡に至るケースがあることはご存知の通りで、実際、1999年から2009年までに7800人以上の米国人が猛暑由来で死亡しています。死亡に至らないまでも、猛暑は上記のようなさまざまな健康への悪影響を及ぼします。また、猛暑は既存の病状を悪化させることがありますが、そのようなケースはカウントすることは難しいのです。

 もちろんこれは米国だけではなく、世界中の問題になっています。

 例えば、2003年には欧州における猛暑のため、フランスだけで1万4800人が死亡しました。厚生労働省によれば日本でも2013年に1077人、2014年に529人が熱中症で死亡しています。

 年代についても、特定の層だけが猛暑を気にすればいいわけではありません。誰もが準備、対応しなければならないのです。ただ、特に子どもたちと、65歳以上の高齢者、特定の障害者、貧困や社会的孤立そしてホームレスの方は、猛暑による健康への問題が生じるリスクがより高まる傾向があります。都市部在住者は、将来今よりさらに「ヒートアイランド」現象にさらされるリスクが高まっています。

■参考文献

Centers for Disease Control and Prevention「CLIMATE CHANGE and EXTREME HEAT EVENTS」

対策は個別に考えなければならない

 熱中症の予防のためには、なるべく涼しい場所で過ごし水分補給に注意しなければなりません。CDCは、特に以下の方に、猛暑における個別のアドバイスをしています。

■参考文献

Centers for Disease Control and Prevention「Heat and the Elderly」

●■65歳以上の高齢者、慢性疾患をもつ方:エアコン付きの建物で過ごす

 65歳以上の高齢者、慢性疾患を持つ方は体が温度の変化の感知、応答をしにくくなります。また内服薬が、猛暑の体への影響を悪化させることがあります。

[1]できるだけエアコン付きの建物の中にいましょう。

[2]扇風機に依存しないでください。

[3]喉の渇きを待たずに、水をいつもより多めに飲みましょう。

[4]オーブンの使用は止めましょう。家の温度が上がります。

[5]ゆったりした、軽量、薄い色の衣服を着用しましょう。

[6]体を冷却するために、冷たいシャワーやお風呂を利用しましょう。

[7]健康と安全を確認するために、地域のニュースをチェックしましょう。

[7]筋けいれん、頭痛、吐き気や嘔吐などの熱関連の病気の症状が、ご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

●乳幼児や小児:車に置き去りはNG! 服は薄い色のものを

 乳幼児や小児は体への猛暑の影響が強いため、涼しい場所で過ごし水分補給に注意しなければなりません。

[1]車の中に、乳幼児や小児を置き去りにしないでください。

[2]ゆったりした、軽量で、薄い色の服を着させてください。

[3]熱関連の病気の症状を認めたら、直ちに医療機関を受診してください。

●屋外労働者:アルコールや糖分を多く含む液体の摂取を避ける!

[1]喉の渇きを待たずに、作業中に水を毎時2~4杯飲みましょう。

[2]アルコールや糖分を多く含む液体の摂取を避けましょう。

[3]日焼け止めを使用しましょう。

[4]真昼の熱を避けるために、午前と午後に仕事ができるか考慮しましょう。

[5]つばの帽子、ゆったりした、軽量、薄い色の衣服を着用しましょう。

[6]休憩中や仕事の後は、エアコン付きの建物の中で過ごしましょう。

[7]体を冷やしたりと水を飲んだりするために、休憩を取ることを同僚にも奨励しましょう。

[8]熱関連の病気の症状がご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

●アスリート:筋肉のけいれんは、熱関連の病気の早期に見られる徴候!

[1]衣類を着用し、日焼け止めを使用しましょう。

[2]トレーニングは真昼を避けましょう。

[3]ゆっくりとした活動から開始し、徐々にペースを高めましょう。

[4]喉の渇きを待たず、いつもより多めの水分補給をしてください。

[5]筋肉のけいれんは、熱関連の病気の早期に見られる徴候の可能性があります。

[6]チームメイトはお互いの状態をチェックしてください。

[7]ゆったりした、軽く薄い色の衣服を着用しましょう。

[8]熱関連の病気の症状がご自身や知り合いに出たら、直ちに医療機関を受診してください。

 熱中症への注意喚起は多く耳にしますが、改めて予防を確認しておいてくださいね。また、地球温暖化のさらなる進行を防ぐために、私たち個人ができる省エネに積極的に取り組みましょう!

夏バテ気味の人が摂るべき3つの栄養素とは

今年は猛暑だ。夏バテによる疲れを例年より強く感じてはいないだろうか。夜、暑さで寝付けず、疲れやストレスがなかなかとれないという人も多いだろう。

このような夏疲れを解消するには、栄養の面から考えた場合、どのような食事が良いのだろうか? そこで、フードコーディネーターに、夏疲れに良い栄養素やメニュー、外食選びのコツなどを教えてもらった。

■夏に疲れやすい原因は?

厳しい暑さが続くと、どうしても疲れやすくなる。気温の上昇で汗をかきやすく、体力を消耗しやすいからだ。また、現代人特有の夏バテも、疲れの要因だ。空調のきいた乗り物や室内と、屋外を頻繁に出入りすることによって、身体が温度変化についていけなくなる。体温をコントロールする自律神経がうまく働かなくなるのだ。そうなると、身体がだるくなったり、疲れを感じやすくなったりするといわれる。

今年は特に暑さが厳しいため、温度の差に対応しきれない人も多いのではないだろうか。

■夏疲れに効く栄養って?

夏疲れがどっときたら、ぜひ食事から対策を取ってみよう。どのような栄養を摂るのがいいのだろうか。フードコーディネーターの蓮沼あいさんに、夏疲れのときに必要な栄養素を教えてもらった。

●エネルギー発生を活性化する栄養素

「疲れはエネルギーが消耗したときに、新たにエネルギーを作る栄養素が不足することで起きてきます。まずはエネルギーの発生を活性化する栄養素を摂りましょう」

・三大栄養素(たんぱく質・炭水化物・脂質)

「疲れを解消する食事の基本は、バランスが取れていること。三大栄養素はバランスよく摂るのをおすすめします。たんぱく質は肉や魚、大豆製品などから摂れますし、炭水化物は米や小麦、イモ類、脂質は青魚やアボカド、ナッツ、オリーブオイルなどの良質な油で摂るようにしましょう」

・ビタミンB1

「ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるのに必要です。多く含まれるのは豚ヒレ肉、豚もも肉、ボンレスハム、大豆、昆布、きなこ、うなぎ、たらこ、焼きのり、豚ロースなど。こうしてみると豚肉が多いので、疲れたときには豚肉、と覚えておくといいですね」

・コエンザイムQ10

「元気な人はたくさん持っているといわれる栄養素です。人間の身体にもともと備わっていますが、加齢と共に減少します。エネルギー生産と抗酸化の効果を持つもので、減ると基礎代謝の低下、立ちくらみや肌のかさつき、中年太りなどが起きてきます。肉や魚に多く含まれるため、ぜひ意識して食べましょう。ただし、食事から摂取できるのは少量なので、サプリメントなどを上手に活用してもいいでしょう」

●紫外線対策!抗酸化作用のある栄養素

「夏は日差しが強く、紫外線の影響を多く受けます。活性酸素による体のサビを防ぐために、抗酸化作用のある栄養素も併せて摂取しましょう。」

・ビタミンC

「抗酸化といえばビタミンC。赤パプリカ、パセリ、芽キャベツ、ゴーヤ、モロヘイヤ、ブロッコリーなどに多く含まれます。ただし、水に溶けやすいため、ゆでたり煮たりすると損なわれてしまいます。熱を加えてもビタミンCが壊れにくい、じゃがいもから摂取するのもおすすめです」

・ビタミンE

「ビタミンEも抗酸化作用があるビタミンです。ひまわり油、アーモンド、とうがらし、抹茶、すじこ、鮎、ヘーゼルナッツ、なたね油などに多く含まれます」

■ずぼらでもOK?夏疲れの食事のコツ!

では、夏の疲れには具体的にどのような食事をすればいいのだろうか。疲れや酸化に良い栄養素を効果的に摂取するための食事のコツとして、蓮沼さんにポイントを2つ挙げてもらった。

【ポイント1】ビタミンB1の多い豚を蒸す!

「豚肉のビタミンB1を効果的に摂取するには、栄養素が壊れにくい“蒸す”調理法がおすすめです。料理を普段からあまりしないという人でも、簡単に作ることができるメニューのレシピを一つご紹介します」

●「じゃがいもと豚肉のシンプル蒸しナッツソース」
「じゃがいもと豚肉はフライパンでふたをして蒸します。豚肉は、蒸すことでビタミンB1を損なわず、効率的に摂取できますよ。ごまだれにアーモンドを細かく刻んだものをかけたナッツソースでいただきます。生の赤パプリカやパセリを添えて、さらにビタミンCも追加するのもいいですね」

●材料(1人分)
じゃがいも 1個
豚ロース肉 1枚
塩こしょう、小麦粉 各適量
ごまだれ 大さじ1
アーモンド 3粒
パプリカ、パセリ 適量

●作り方
1.じゃがいもは皮をむいて4等分、大きいものは6等分にして水にさらす
2.豚ロース肉は両面包丁の背で30~40回ほどたたいて塩こしょうをしてから小麦粉をまぶす。余分な粉ははたく
3.フライパンに水気を切ったじゃがいもを入れて、上に【2】をのせる。水1/2カップを注いでふたをする
4.中火で加熱し、沸騰したら弱火で8分、その後弱火で6分加熱する
5.お皿に盛りつけ、千切りにしたパプリカ、パセリをのせ、ごまだれをかける。刻んだアーモンドを散らす

【ポイント2】飲み屋は沖縄料理店を選ぶ

「夏の疲れに特におすすめのメニューは、ゴーヤチャンプルです。ゴーヤ、豚もも肉、木綿豆腐、卵を、ひまわり油やなたね油で炒めて作ります。にんにくを加えることで、栄養素の吸収率がアップしますよ。

飲み屋や飲食店の選択に迷ったら、ぜひ沖縄料理店を選んで、ゴーヤチャンプルを食べましょう」

夏疲れには、ぜひエネルギーを効率的に高める栄養素を含んだメニューを。今回紹介した夏疲れに効く栄養素を覚えておき、ランチや飲み屋のメニュー選びに生かしてみたい。

また、今回教えてもらったじゃがいもと豚肉の簡単メニューも、この夏、一度は試してみよう。

熱中症予防に「コップ1杯の牛乳」が効果的なワケ

■暑さに負けない体づくりに! 効果的な熱中症対策法は?
真夏日が続き、熱中症予防のための水分補給を工夫している人も多いのではないかと思います。このたび、信州大大学院から、熱中症予防のための暑さに強い体づくりの方法として「やや強めの運動の後、糖質とタンパク質を摂取することが有効」という研究結果が報告されました。

熱中症は、体内の水分不足によって血液量が減り、血管の拡張がしにくくなったり、あるいは室内でも湿度が高く発汗がしにくい状況になった結果、体温調節ができなくなって起こります。特に高齢者などは、体温調節などの機能が衰えてくるため、熱中症になりやすい傾向があります。

同大学の研究によると、熱中症を防ぐためには「血液量を増やす」ことがポイントだそうです。「皮膚表面の血管まで十分に血液が循環すれば、体温調節機能が向上する」と考えられています。

そして、朝夕の涼しい時間帯に1日15~30分、1週間に4日以上運動を続けると効果的とされています。目安はじっとり汗をかく程度で、体力の7割程度の負荷で、各自のペースですればよいそうです。自力で汗をかける体づくりも大切なポイントと言えるでしょう。

■効果的な水分補給に牛乳がよいワケ
糖質とタンパク質を同時に摂る手軽な方法として、「牛乳をコップ1杯(200ミリリットル)」が薦められています。

熱中症予防によく利用されているのが、塩分と糖分が含まれている経口補水液やスポーツドリンク。運動や発汗のしすぎで体内のナトリウムが減ると、水分を止める働きがあり、また糖質は腸での水分の吸収を早める働きがあります。

発熱や嘔吐など熱中症には経口補水液が有効ですが、健康時には塩分が強く感じられます。またスポーツドリンクは糖質が多いので、運動量が多くない方には飲み過ぎには注意が必要です。

では、先の研究のタンパク質はどんな風に役立つのでしょう。タンパク質の「アルブミン」も血液中に増えると、塩分と同様に、浸透圧の影響で血管内に水分が引き込まれ、血液量が増えるのです。

高血圧などで塩分の摂取が気になる、という人や、育ち盛りの子供たち、骨粗しょう症が気になる女性や高齢者などにもオススメです。

暑い時にはさらりとした飲み物の方が飲みやすいなど、牛乳にも好みがあることでしょう。タンパク質を含む乳製品のヨーグルトやアイスクリームなど、またチーズならフルーツなどの糖分を含むものと一緒に摂るとよいでしょう。ただし美味しいからと食べ過ぎると、カロリーオーバーの心配はありますのでご注意を。

■口当たりよく水分豊富、低カロリーな果物もオススメ
また、こまめな水分補給が苦手という方には、みずみずしい果物も口当たりがよくオススメです。例えばスイカなどは水分が9割で、低カロリーでミネラルも含まれています。

昔から東洋医学ではスイカは体の熱を抑えるとされていました。また、昔は今のように甘みの強いスイカが少なかったためか、甘みを引き出すために塩を振って食べたりしていましたが、塩分と糖分を上手に摂るという点でも理にかなっていたのではないかと思います。

また、水にレモンやオレンジ、梅ジュースなどの爽やかな酸味を少し加えると飲みやすくなります。刻んだ昆布を水につけた昆布水に果物をくわえたフレーバー昆布水なども、ミネラルなどが豊富に含まれ注目されています。

油断できない暑さと付き合うために、上手に美味しく水分補給をして、健康に夏を乗り切っていきましょう。

【参考サイト】
・熱中症診療ガイドライン2015(厚生労働省)
・牛乳による熱中症対策の有効性2014年度版(J-milk)

熱中症対策のつもりが…水分補給のNG例5

 むやみに飲むと、超危険。

 38℃、39℃という猛烈な暑さが続いていますが、ニュースなどで騒がれている「熱中症対策」は万全ですか?

 熱中症を予防するためには、「水分対策」が最も重要。しかし、むやみに水分を摂ろうとして、正しい対策になっていないケースもあるんだとか。そこで今回は、よくありがちな「水分補給の間違い5例」をご紹介してみたいと思います。

◆(1)とにかく「水・お茶」を飲む

⇒かえって熱中症の引き金になる可能性あり!

 熱中症予防には、とにかく「水分」と信じこみ、「水」や「無糖茶」ばかり飲んでしまうのは要注意。「自発的脱水」と呼ばれる症状を引き起こしてしまいます。

 これは、水を飲んで大量に汗を書いた時、血液中のナトリウム濃度が下がるのを防ぐために、発汗量に見合った分の水を飲めなくなるようにカラダが反応・調整してしまう現象。結果、水を飲む気持ちがなくなり、結果として熱中症につながってしまうことに。

 正しくは、「水」だけでなく、適度な「塩分」と「糖分」をこまめに摂取しなければなりません。日本体育協会では、0.1~0.2%の「食塩」(ナトリウム40~80mg/100ml)と「糖質」(1時間以上運動をする時は4~8%)を含んだ飲料を推奨しています。

◆(2)エナジードリンクを常飲する

⇒熱中症対策ドリンクではないので要注意!

 暑さで疲れを感じた時、パワーが欲しくて安易に選びがちなのが、「エナジードリンク」。大概のエナジードリンクは、「カフェイン」が大量に含まれていて、その覚醒作用が眠気・倦怠感を和らげてくれます。

 しかしこれは、熱中症対策のために作られた飲料ではなく、欲しい塩分は含まれません。また、大量の砂糖が含まれているため、注意が必要。「なんとなく元気になったから大丈夫」という感覚的な過信は、全く役立ちません。

◆(3)スポーツドリンクを薄めて飲む

⇒水分と塩分・糖分のスムーズな吸収が損なわれてしまう可能性あり!

 熱中症対策として、ポカリスエット(大塚製薬)やアクエリアス(コカ・コーラ)などの「スポーツドリンク」を選ぶのは賢明ですが、「吸収が早くなるかも!?」、「甘くてカロリーが心配」などの理由で、薄めて飲んでしまうと、無意味になってしまう可能性が。

 スポーツ飲料は、カラダ本来の体液組成に基づいて各成分(電解質・糖分など)の濃度が調整されているため、薄めてしまうと、これらのスムーズな吸収が損なわれてしまいます。ペットボトルタイプのものは、薄めずにそのままを。パウダータイプのものは、規定通りの調合をすることが正解です。

◆(4)スポーツドリンクを凍らせて飲む

⇒濃度が不均一になるのでNG!

 そもそもペットボトルタイプのスポーツ飲料をそのまま凍らせると、中の液体が膨らんで容器破損の恐れがあるため、要注意。また、うまく凍らせたとしても、飲料全体の濃度が不均一(上部が薄く下部が濃くなる)になってしまうため、溶かしながら飲むと、せっかくの効果が期待できなくなってしまいます。

 大量の氷を入れてキンキンに冷やすのも避けたほうが良いでしょう。温めて飲む分には問題ありません。

◆(5)経口補水液をむやみに飲む

⇒軽~中度の脱水症状に適した飲料。平時には「塩分」に注意!

 嘔吐や下痢などを伴う風邪をひいた際に医療機関から勧められる「経口補水液」。これは、脱水時に不足する電解質を含み、素早く吸収できるよう、糖質(ブドウ糖)が少量配合された飲料のことで、熱中症対策に飲もうとしている人も。

 しかしこの飲料は、健康状態を良くするものではなく、スポーツドリンクなどの飲料に比べて塩分が多く含まれている(1.5g程度/500ml)ことを念頭におくことが重要です。

 脱水状態になりやすい状況や、軽~中度の脱水状態に陥った際には有効ですが、通常時に水代わりとしてガブガブ飲むドリンクではありません。

 もっとも大事なのは、熱中症についての正しい知識と対処法。最近では、わかりやすく整理された情報サイトが充実していますから、要チェックしてみてはいかがでしょうか?

【熱中症対策についての詳しい情報サイト】

(1)環境省

熱中症の正しい知識と予防と対処法(動画アリ)

http://www.youtube.com/watch?v=u7lBvgrZd3o

(2)大塚製薬(株)

熱中症からカラダを守ろう

http://www.otsuka.co.jp/health_illness/heatdisorder/

(3)日本コカ・コーラ(株)

小・中・高校生向け熱中症対策情報(動画アリ)

http://heatdisorder.com/

<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>

【スギ アカツキ】

東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。

高齢者&乳幼児は特に注意! 室内熱中症から身を守る方法

真夏になると、毎日のようにテレビやネットで流れる「熱中症に注意!」という情報。熱中症というと外での作業や運動に注意というイメージがあるが、実は病院に搬送される人の4割近くが「住居などの居住場所」にいたという。室内にいながらにして熱中症になる理由とは? 予防・対策とあわせて紹介しよう。

■家にいても、子どもや高齢者は熱中症で搬送されている

初夏から夏にかけて、毎日のようにニュースで耳にするのが「熱中症」。そもそも熱中症とは、暑い環境で生じる健康障害の総称で、体温の調節機能が働かなくなり、熱失神や熱けいれんなどの症状を引き起こすもの。暑い環境ということで、炎天下での作業や運動で発生するイメージがあるが、東京消防庁のデータによると、昨年搬送された人のうち、約4割が自宅などの「居住場所」だという。

注目したいのは、搬送された人のうち乳幼児(0~5歳)は45.5%、高齢者(65歳以上)は59.6%が、自宅にいながらにして搬送されているということ。つまり、小さな子どもと高齢者は特に、室内にいても熱中症になる危険性があるというわけだ。(出典元:東京消防庁・発生場所別の熱中症による救急搬送人員 [平成27年6月~9月])

そもそも、熱中症は単なる温度だけでなく、湿度や輻射熱といった要因で引き起こされる。室内にいても気温・湿度ともに高い、輻射熱があるなどの要因も加わるため、安心できるワケではないと憶えておこう。特に熱帯夜(夜間でも最低気温が25度以上ある日)が続くと、夜間も体温が高く維持されてしまうため、熱中症が起こりやすくなるといわれている。

では、熱中症にならないようにするためには、どうしたらいいのか、総務省消防庁の足立尚之さんに聞いてみた。

「まずは、熱中症にならないようにするため、水分補給、暑さを避ける工夫、暑さに負けない体力をつけておくなど、予防行動をとることが大切です。よくいわれることではありますが、部屋に温度計を置いたりして、室温をこまめにチェックし、暑いときは無理をしないで適宜、休憩をとってください」とアドバイスする。

また室内では、熱気をこもらせないように対策するのがポイント。窓を開けて風の通り道をつくるようにする、適宜、エアコン・扇風機を使って、室内温度を調整するのが良いそうだ。

【画像1】室内でも子どもの様子をよく伺い、こまめに水分補給をさせ、エアコンなどで室内の温度をしっかり管理しよう(イラスト/tokico)

また、室内ではないが、子どもで注意したいのが、炎天下の車のなかで熱中症になるケースだ。車両内に子どもを残していて、数分後に戻ったところ熱中症になってしまったケース、子どもをチャイルドシートに乗せ、ドアを締めたところ施錠されてしまい、解錠できなくなってしまった……という例もある。少しの間でも車に子どもを残さないように気をつけたい。

■熱中症で倒れた! 救急車を呼ぶポイントは?

では、熱中症になってしまったら、どうしたらいいのか。

「憶えておいてほしいのが、熱中症にも“緊急度”があるということ。緊急度の高い状態、つまり意識がない(おかしい)、全身のけいれんがある、自力で水が飲めないといった場合には、ためらわずに救急車を呼んでほしい」そう。

また、軽度の症状(めまいや立ちくらみ、大量の汗、こむらがえりなど)、中度の症状(頭痛や吐き気、判断力の低下、身体がだるいなど)の場合では、涼しい場所へ移動し安静にする、早めに休憩や水分補給を行うなどの対処が有効になる。また、中度の場合でも、口から水が飲めない場合や、症状がよくならない場合は医療機関を受診するのが望ましいという。

「夏ではありませんが、秋になっても暑さには注意が必要です。毎年5月末前後の事例ですが、小学校での運動会の練習などで集団的に発症する例もあるようです。子どもは体温調節機能が未熟であることや、地面の照り返しにより高い温度にさらされていることから、熱中症には十分な注意が必要です」という。

熱中症は正しい知識を身につけ、適切に予防することで未然に防ぐことが可能だ。自分だけでなく、家族や周囲へも気配りしつつ、夏を元気で過ごしたい。

●参考
総務省消防庁 熱中症啓発リーフレット

夏バテにウナギは効果なし?『間違った夏の4つの習慣』とは

間違った夏の習慣 1:暑い日にエアコンを消して寝る
夏の熱帯夜にエアコンを消して寝てしまうと、室温や湿度の高さなどから以下のような悪影響が考えられます。

■不眠がちになり途中何度も起きてしまう
■睡眠不足におちいり、夏を乗り切るのに必要な体力が奪われる

「冷房は身体によくない」「寝る前はエアコンを消さないといけない」という思い込みから、無理して猛暑の中せっかくあるエアコンを使用しない方を時々見かけますが、夏場の体調管理としてはむしろ逆効果です。

設定温度は冷やしすぎず、送風口からの風は直接当たらないようにして、上手にエアコンを使用しましょう。
間違った夏の習慣 2:夏バテでウナギを食べる
「夏はウナギ」といわれ、確かにカロリーたっぷりで濃い味のウナギは疲れが取れそうなイメージがあります。

栄養不良の方であればいざ知らず、カロリーが多すぎることが問題となっている現在の日本では、むしろ日頃からこってりした食事で疲れ気味の胃をより疲れさせてしまう恐れがあります。

おいしいウナギですが、こちらはほどほどにして、マグロやカツオ、あるいはイワシなどの回遊する魚の尾の部分には抗疲労物質として期待される「イミダペプチド」が含まれますので、こちらを積極的に摂るようにしましょう。

間違った夏の習慣 3:熱いお風呂に入り疲れを取る
熱いお風呂に入るのもいかにも疲れが取れそうですが、こちらもいお風呂から上がった後は血液の中にある疲労物質がむしろ増えているという実験結果があります。

疲労をとるためには、40度以下のぬるいお風呂に半身浴をするのが結構改善に役立ち、オススメです。
間違った夏の習慣 4:塩分を必要以上に摂ろうとする
番組中で取り上げられていたのは、塩分を余分に摂るとその分身体が水分を欲する量が多くなり、かえって体がバテてしまうということでした。

確かに、やや塩分過多な生活を日ごろから送りがちな私たち日本人にとって、多量に塩分をさらにとるというのは健康面で好ましくない場合もありそうですね。

また、塩分を摂ると体が水を欲して大量に水分をとってしまい、結果としてむくむということもあると思います。

ただ、これもケースバイケースと言えます。
大量に汗をかくと水分と同時に塩分やミネラルも失われるのも事実ですから、のどの渇きが水分で収まらないようなときは塩分を補給する必要があるときもあります。
夏に病院に搬送される回数が多い病気ランキング TO3

1位:熱中症

やはり多いのはこれです。自分は大丈夫、と思わず、炎天下には長くいない、きちんと水分補給をするなどの配慮が必要です。お年寄り、子供は特に気をつけましょう。

2位:脳梗塞

夏場は発汗による脱水などで血液がどろどろになって、詰まりやすくなります。こちらも適度な水分がカギですね。

3位:食中毒

冷蔵庫にあっても、細菌やウイルスが繁殖している場合があります。よく火を通す、買ったらすぐ食べるなど徹底しましょう。

最後に医師から一言
内容で確かになあ、と頷かされるものもいくつも見られました。色々な情報に触れて、取捨選択していくことが大切ですね。

死亡者の8割が65歳以上!高齢者の「真夏の熱中症対策」基本のキ

いよいよ夏本番。気象庁の予報では、今年の夏は後半から暑い日が多くなる見込みです。今年の夏と似ている2010年の熱中症による死亡者は1,731人にものぼり、そのうち65歳以上の高齢者が全体の8割(79.3%)を占めていました。

「これくらいなら大丈夫」と暑さを過小評価していませんか? 今回は、LIXILの調査結果をもとに、高齢者の熱中症対策と、室温を下げる工夫についてお伝えしていきます。

■熱中症は住居内で起こっている

熱中症による死亡の発生場所は、実は全体の84.0%が住居内で発生しているのです。特に65~79歳では87.2%、80歳以上では86.3%となっており、住居内での熱中症が命取りになっていることが分かります(平成25年の調査)。

70歳以上の親と離れて暮らす30代・40代の男女300人を対象にしたLIXILの調査でも、半数以上が「自分の親は夜寝るときにクーラーをつけたくないと思っている」(53.7%)、「自分の親は暑さを我慢できると思っている」(50.3%)と答えています。

「クーラーが苦手」という方は、多いですよね。「一人でいるときはつけなくてもいい」と遠慮している人も、少なくないはず。でも、夏の暑さは油断大敵です。

■高齢者は体の水分が少なく、暑さを感じにくい

昭和大学病院教授・救命救急センター長の三宅康史先生は、高齢者が熱中症になりやすい理由を、「体の水分量が少なく、体温が変動しやすいこと、また喉の渇きを感じにくくなっているので、水分補給が滞り脱水しやすいため」と説明します。暑さを感じにくくなり、厚着をしがちなことも注意が必要です。

先生のお話をもとに室内での熱中症対策の「基本のキ」についてまとめてみます。

(1)まずはこまめな水分補給とバランスの取れた食事習慣が大切

(2)こたつを取り、春夏仕様の部屋へ模様替えする

(3)温度計・湿度計を設置し、体感ではなく数字として認識する

(4)防犯も考えつつ、夜間も居間と寝室の温度を上げない工夫を

高齢者のお宅に行くと、夏でも部屋にはこたつがあり、エアコンをつけると暖房になっていることがよくあるそう。

また中心部では夜間も気温が下がらず、窓も閉め切っているため、部屋の温度はますます上昇し、それが夜間の熱中症の危険を高めてしまうのです。

■エアコン嫌いでも室内温度を下げる工夫

一日の大半を過ごす、居間と寝室。熱中症対策にはここの室温を高めないことが先決です。

室内に入ってくる熱の73%は窓や玄関などの開口部からなのです(日本建材・住宅設備産業協会による)。日中の降り注ぐ太陽が部屋の温度をぐんぐん上昇させ、夜も蒸し暑くさせてしまうのです。

エアコンが苦手な方も、以下のような窓周りの一工夫を取り入れてみては? 室内の温度をクールダウンしてくれます。

【1】窓の内側に風通しのよい日よけをつける
すだれのような風を通すもので、ロールアップでき、日光が必要な時は入れられるものだと便利です。

【2】窓の外側にサンシェードを張る
大きく日差しを軽減するサンシェード。雨風に強いものを選びましょう。

【3】バルコニーに日陰をつくる
窓辺に屋根状のテントを張り、ベランダをつくります。アウトドア用のテーブルを置くと、夕涼みもできます。

以上、高齢者の熱中症対策と、室温を下げる工夫についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

エアコンと日光を遮る窓周りの工夫との合わせ技で、しっかり熱中症対策していきましょう。

【参考リンク】
※ 70歳以上の親と離れて暮らす30代・40代の男女300人に聞く「熱中症調査」
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2016/120_newsletter_0712_02.html

暑さに負けるな!「夏バテ」に効く食べ物3つ

やってきました、暑~い夏♡ 週末や夏休み、イベントが多い夏は楽しみも多いですよね?

でも、厳しい暑さやクーラー、冷たい物の摂り過ぎなどで、毎年夏バテしてしまう人もいるのではないでしょうか。

せっかくの夏に、お家でダラダラ寝てばかりなんてもったいない!

そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が夏バテに効く食べ物をご紹介したいと思います。お疲れ気味の彼にも、是非作ってあげてくださいね♡

■体力をつけるなら参鶏湯(サムゲタン)

日本では“土用の丑”に鰻を食べると、夏を元気に過ごせるといわれていますが、韓国の暑気払いで有名なのが“参鶏湯”。

夏の1番暑い時に“伏日(ポンナル)”という日が3度あり、この日に食べられるもののひとつです。

参鶏湯には体を温め体力を補う鶏肉、漢方薬にも使われる滋養強壮にいい高麗人参、疲れた体を養うもち米など、夏バテに効く食材がいっぱい!

また、韓国には“以熱治熱”という考え方があり、熱をもって熱を治めることで暑気払いをし、夏バテを予防するという意味があります。

冷たい物を摂りがちな夏ですが、蒸し暑い時に熱いものを食べて胃腸の機能を低下させないのも、参考にしたい夏バテ防止法です。

■食欲が落ちたときはニンニク

古代エジプトで、ピラミッドを作る労働者に与えられたとして壁画に残っているのが“ニンニク”。何千年も前からある滋養強壮食材です。

体力の回復はもちろん、食欲不振にも効く食材です。香ばしいニンニクの香りって、食欲をそそりますよね。

ニンニクを使った料理はもちろん、お味噌汁やそうめんのつゆに少し入れると、匂いも気にならず、手軽に摂れてオススメですよ。

■暑くて疲れやすいときはスイカ

食べ物は、体を温める“熱性・温性”の作用のあるもの、体を冷やす“寒性・涼性”の作用のあるもの、どちらにも属さない“平性”の、大きく3種類に分類されます。

暑い夏は、体の中にも熱がこもってしまいがち。こんな時は、冷たい物を摂るのではなく、食材が持つ体の熱を下げる力を利用しましょう。

中でも、水分が多く糖分も補給できるスイカは、汗をたくさんかいて体が熱くてたまらないという時にピッタリ。

そのほか、キュウリ、ナス、ゴーヤ、ズッキーニなど、キュウリに似ている食材は、熱取り&むくみ取りで、体をスッキリさせてくれますよ。

夏バテは、体力を補強する栄養豊富なスタミナがつくものや、疲れやすい胃腸を元気にする食材がオススメです。夏バテ知らずで夏を楽しめるように、参考にしてくださいね。

9割が死ぬ「屋内熱中症」の恐怖 酷暑は部屋の中こそ危ない!

炎天下で運動もしないし、自分には無縁……なんて思っていませんか? 実はアナタの自宅が危ないんです!?

 7月に入り、全国各地で37度を超える猛暑日を記録した日本列島。そこで怖いのが熱中症だ。「総務省消防庁の発表によると、6月27日から7月3日までの1週間だけで、2800人余りの人が熱中症で病院に搬送されました」(全国紙社会部記者)

 外に出なければ大丈夫……かと思いきや、実は、熱中症による死者は屋内のほうが多いという。「東京都監察医務院の死因調査によれば、東京23区内で、この5年間に熱中症で死亡した人の合計は365人。うち、9割にあたる328人が屋内で発見されています。そのほとんどがエアコン不使用の状態でしたが、22人はエアコンを使用していたにもかかわらず、死に至りました」(前同)

 だが、外より気温が低いはずの屋内で、なぜ熱中症になってしまうのか。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏(医学博士)は、こう語る。「屋内で熱中症になる原因は、体温の上昇です。特に要注意なのが梅雨の終わりの時期特有の高温、高湿度の状態。人は体温が上昇すると発汗し、汗が乾くことで、皮膚表面から体温を下げようとします。しかし高湿度だと、発汗しても汗が乾かず、体温の上昇を止めることができません。それゆえ、エアコンの除湿(ドライ)機能を活用することが、屋内熱中症を予防する第一歩です」

 実際に、自宅で熱中症になったという50代男性も、まさにこのケース。その恐怖体験を、こう語る。「まだ6月だし、冷房をつけるほどでもないと思い、窓を開けたまま寝ていました。すると、途中で喉が渇き、目が覚めたんですが、体が燃えるように熱くて、体内でマグマが煮えたぎっているような感覚でした」

 冷たい緑茶を飲んだが、「飲んだそばから尿意を催し、すぐ出てしまうんです。その間、汗でビッショリ。それでも緑茶を飲み続けましたが、今度は下痢の症状が出始めまして。そのうえ、後頭部がズキズキ痛み、意識もフラフラしてきたため、これは一大事だと思い、朝になって病院に駆け込みました」(前同)

 診断結果は熱中症。もし、このまま意識を失っていれば命の危険もあっただろう。「病院では、対処法が間違っていたことを指摘されました。緑茶ではなく、スポーツドリンクや梅干しなど、塩分やミネラルを含むものを摂取していればよかったんですが……」(同)

 また、前出の岡田氏は、屋内熱中症になりやすいケースを、こう指摘する。「お酒を飲んだ際は、特に注意が必要。人間は自律神経の働きにより、体温を一定に保っていますが、アルコールを必要以上に摂取すると、自律神経がうまく働かず、結果的に体温が上昇します。特に、お酒を飲むと顔がすぐに赤くなる人は、体温上昇のリスクが長時間続くので、危険です」

 飲み会帰りや晩酌後は、就寝時のエアコンが必須だ。加えて、「血圧の降圧剤を服用している方も注意が必要。薬によって血管の拡張と収縮を行っているので、体温上昇時に、それを緩和する機能が弱っています」(前同)

 さらに、水分摂取にも、意外な落とし穴が。「メディアでよく、“一日2リットルの水分を”と喧伝されていますが、必要以上に水分を摂ると、胃液が薄まり、食欲が減退。栄養状態が芳しくなくなります。そのうえ、必要以上に取り込んだ水分を尿にするため、体のエネルギーを使ってしまう。すると、気持ちが悪くなる、脈が乱れるなどの中毒症状が出ることも。そこまでいかずとも、体がだるいなど夏バテ状態になることがあります」(同)

 喉が渇いた、汗をかいたと感じたら、水分を摂るくらいで十分だという。「緑茶やコーヒーなどは利尿作用があることは事実ですが、日中、喉の渇きを感じた際であれば、摂っても問題ありません」(同)

 そもそも現代人が、これほどまでに熱中症になりやすい理由としては、「エアコンが完備されている生活環境のため、暑さや寒さなど急激な温度変化に対し、自律神経がうまく働かないんです。暑さに対し、発汗させる機能の低下が考えられます」(同)

 医療ジャーナリストの牧潤二氏は、こうした自律神経の乱れを改善する策として風呂の有効活用を薦める。「暑い夏場はシャワーだけで済ませがちですが、38度程度のぬるま湯に、15~20分ほど半身浴(ヘソまたは胸は湯に浸からない)すると発汗作用には効果的」

 一方で、体を冷やそうと“水シャワー”をかけるのは逆効果だという。「体温より低い水をかけると、“体幹が冷えるかもしれない”と脳が判断し、熱を逃がさないよう血管を収縮させることがあるからです。シャワーは、37度から38度程度のぬるま湯にしてください」(前同)

 また、外から帰ったら、「冷やしタオルを首に当てるといいでしょう。首は血管が集中し、脳にも近い場所。ここを冷やすことが熱さ対策には必要です」(同) 前出の50代男性も、「就寝時は、発熱時によく使用する“アイス枕”を首の下に置いています。体温が、だいぶ下がりますよ」 今の時期が最も危険な屋内熱中症。万全の対策で命を守ろう。

今から夏バテ予防!夏バテ予防おススメゴハン

暑い夏は食欲も落ちる時期。しかし、しっかり食べないと夏のレジャーを思いっきり楽しめなくなってしまいますよ!今から夏バテ予防をしておけば安心です♪夏バテ知らずのおススメゴハンをご紹介いたしましょう!

1.夏バテ予防レシピ~主食編

まずは「ご飯」を使ったボリューム満点の主食レシピをご紹介しましょう!

・簡単!美味しい!スタミナ丼

【材料】(4人~5人分)

ニラ 1束

もやし 1/2袋

豚肉 200g

キムチ 200g

長ネギ 1/2本

にんにく 1かけ

●酒・しょうゆ・味噌 大さじ1.5

●砂糖・みりん 大さじ1

卵・細ネギ・白ゴマ お好みで

【作り方】
豚肉は一口大に切り、酒大さじ1と塩こしょうをふっておきます。

●の調味料は合わせておきましょう。

フライパンにごま油をしき、野菜とにんにくを炒めて香りがたってきたら、キムチを加えて炒め合わせます。

豚肉を入れて色が変わったら●の調味料を入れて汁気をとばすように煮詰めて完成です。

ご飯にのせ、お好みで卵や細ネギを加えてみてくださいね♪

ニラやにんにく・豚肉には夏バテ予防効果が抜群です♪

2.夏バテ予防レシピ~おかず編

ご飯がどんどん進んじゃうおかずレシピもご紹介します。

・豚肉ねばねば巻き

【材料】

豚肉 200g~300g

オクラ 1袋

山芋 5cmほどのスティック5本

塩こしょう 少々

小麦粉 適量

●料理酒 大さじ2

●しょうゆ・はちみつ 大さじ1

●すりおろししょうが 小さじ1

ごま 適量

【作り方】

オクラはヘタ部分を面取りし、塩で板ずりをしてお湯でサッと茹でておきます。

豚肉にオクラと山芋を巻き、塩こしょうをふったら小麦粉をまぶし、大さじ1の油で揚げ焼きにします。

豚肉に火が通ったら●をフライパンに入れ、強火で絡めて完成です。

仕上げにごまを散らしてください。

甘めのタレでご飯がどんどん進みます♡

オクラと山芋のねばねばがクセになりますよ♪

3.夏バテ予防レシピ~ドリンク

すっきり味で疲れも吹き飛びます!

・りんご黒酢のさっぱりドリンク

【材料】(1人分)

りんご黒酢 大さじ2

はちみつ 大さじ1

炭酸水 150ml

【作り方】

はちみつをりんご黒酢を混ぜ、冷たく冷やした炭酸水を注ぐだけです。

すっきり後味でとっても美味しい夏バテ予防ドリンクです。

手軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね♪

4.夏バテ予防レシピ~デザート編

デザートでも夏バテ予防ができるんです♡

・夏バテ防止♡梅ゼリー

【材料】

梅シロップ 150cc

水 350cc

●粉ゼラチン 大さじ1

●水 大さじ3

【作り方】

梅シロップと水を混ぜ合わせておきます。

●を混ぜ、レンジに20秒~30秒かけて溶かしたら梅シロップに入れてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やし固めて完成です。

梅のクエン酸は疲労回復にも夏バテ防止にも効果を発揮します。

簡単にできるデザートです♪

夏バテ防止レシピで今年の夏も元気に乗り越えていきましょう!

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