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生活習慣病の一つである歯周病

「健口」、すなわち歯と口を健やかに保つことは、糖尿病治療にも大きく関係します。歯科医師の先生に、大切な健口に関するお話をしていただきました。

■ 生活習慣からみた歯周病予防
 前回、歯周病は歯垢(しこう=プラーク)中の細菌によって引き起こされる感染症であることをお話ししました。しかし、歯周病の原因となる細菌は、歯垢が歯に付着した途端に歯垢の中で増えて、病原性を発揮するわけではありません。歯垢が形成されて、その歯垢が歯肉溝の中に付いたまま数日間経過することによって、歯周病の原因となる細菌が増えてくるのです。ですから、毎日しっかりと歯垢を除去することの習慣付け、プラークコントロールの習慣化が大切になってきます。

これは、歯周病だけではなく、むし歯予防のためにも重要な習慣です。また、歯周病予防のためのプラークコントロールの習慣化は、生活習慣病予防のために、わたしたちが規則正しい生活習慣や食習慣、運動習慣などを身に付けるために行動変容を起こすのと同じカテゴリーにあるといわれています。ということは、歯周病は感染症であると同時に、生活習慣病という一面も持っていることになります。

■ 生活習慣とお口の健康状態のセルフチェック
 皆さんには、生活習慣からみた歯周病およびむし歯の危険度をチェックしていただこうと思います。表の「セルフチェックシート1生活習慣状況」の(1)から(10)の質問項目で、当てはまる項目に○を付けてください。これらのチェック項目には、次のような意味があります。

(1) 規則正しい生活をしている
 むし歯や歯周病は、生活習慣と大きく関係しています。しっかりよく噛(か)んで、きちんと食事をとることが、お口の健康につながります。

(2) 間食をあまりしない
 むし歯予防には、甘いお菓子や飲み物をとりすぎないことが不可欠です。間食の回数が多ければ多いほど、むし歯ができやすい環境になります。

(3) ストレスをうまく解消している
 過度のストレスは歯肉や顎の関節にも影響を与えます。常に大きなストレスを受けていると、歯周病や顎関節症になってしまうことがあります。

(4) 糖尿病や高血圧ではない
 糖尿病で歯周病が悪化することがあります。また、高血圧の治療のための薬には、歯肉が盛り上がる、唾液分泌が少なくなるなどの副作用を持つものがあります。

(5) たばこを吸わない
 喫煙は、歯にタールなどの汚れが付いたり、口臭の原因となるだけではなく、たばこに含まれる成分が歯肉の血流をわるくし、歯周病を悪化させます。

(6) 深酒をしていない
 お酒が直接歯・口の病気につながるわけではありません。しかし、晩酌後に歯磨きが面倒でいい加減になったりすると、お口の中に悪影響を及ぼすことがあります。

(7) 週に1回以上、口の中を観察している
 磨き残しのチェックをしましょう。また、年齢とともにお口の中も変化していきます。自分の歯肉や歯と歯の間などを週1回観察することは、お口の健康に役立ちます。

(8) 1日1回は時間をかけて歯磨きをしている
 少なくとも1日1回は、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスなどを使用して十分時間をかけて(10分程度)歯磨きをしてください。

(9) フッ素入りの歯磨き剤を使っている
 フッ素は歯を強くし、むし歯を予防します。歯周病などで歯肉が下がって露出してきた歯の根の部分のむし歯の予防にも役立ちます。

(10) 歯磨きの指導を定期的に受けている
 お口の健康のためには、自分できちんと健康管理をすることが大切です。自分に合った歯磨きの方法を身に付けましょう。さて、皆さんは何項目に○が付きましたか? 判定してみましょう。全部のチェック項目に○が付くことが望まれます。

 ○の数が10~8個の人は、これからも良い生活習慣で過ごしましょう。7~5個の人は、一つでも○が増えるように頑張りましょう。4個以下の人は、生活習慣を見直してください。そして、一つでも○が増えるように努力しましょう。

 次に、「セルフチェックシート2お口の健康状態」で、お口のチェックをしてください。歯肉の観察のポイントは前号を参考にしてください。全ての項目に○が付かなかったら、お口の中に何か問題がありますので、かかりつけ歯科医など専門家にお口の中の健康状態をチェックしてもらい、歯磨きの指導も受けましょう。これらのセルフチェックは1回だけではなく、定期的に実施して生活習慣とお口の健康状態を確認してください。

日本歯科大学生命歯学部衛生学講座
福田雅臣(ふくだ・まさおみ)

歯科医が解説!歯の神経を抜くとどうなるのか

◆歯の神経ってどこにあるの?

背骨の内部に脊髄があるように、歯の中心部には、歯髄(しずい)と呼ばれる細かい血管や神経が入り込んでいる場所があります。一般的に神経を抜くということはこの中心部の歯髄を取り除くことです。歯の外側から穴を開け、内部の組織を取り除きます。一般的には細い針金のような道具を歯の中に差し込んで行ないます。

◆歯髄の役目は?

歯髄は、神経だけではなく血管などもあり、その血管を利用して、歯に栄養を送る働きをしています。その他にも、虫歯の細菌が歯の内部に侵入しようとするのを、防御しようとする働きなどもあります。
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◆神経(歯髄)を取るメリット

■歯の知覚がまったく無くなる
虫歯で痛くなったり、冷たい水がしみたりなど、神経が無くなればまったく感じなくなります。

■病気の進行を食い止められる
神経がある部分は歯の内部の通路の役割もするため、虫歯の細菌が歯の内部に進行するとその先の根の先の骨まで侵してしまうのを防ぐことができます。
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◆神経(歯髄)を取るデメリット

■歯が脆くなる
神経を取るとその周辺の細かい血管まで取ることになるので、当然栄養分が歯に行き届かなくなり脆くなります。そのため歯の寿命も短くなりがちです。

■歯の色が変色する
神経を取った歯は、白ではなく褐色が目立つようになります。この場合、特殊は方法を用いて、神経を取った歯のホワイトニングが出来ることもあります。

■数年先に痛くなることもある
神経を取ってしまえば一生涯、歯の痛みを感じないで済むなんてことは無く、神経を取ったあとの空間が感染を起こすと、数年を経過してから、痛みや腫れが出る可能性がリスクとして残ります。

■治療期間が長くなり、費用もかかる
神経を抜く治療には、治療期間も長く、元の歯と同じような色や形にするために費用がたくさんかかります。 一般的に歯の寿命を考えるとメリットよりもデメリットの方が多くなります。しかし歯の痛みがひどければ、痛みを取る方がメリットがあると判断するため神経を取ります。
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◆歯医者さんは神経を取るのが好き?

歯科医院では毎日のように神経を取る治療が行なわれています。そのため神経を取ることに何かメリットがあるんじゃないか? と思われがちですが、そんなことは無いようです。

神経を取る治療は、高度な技術が必要で時間や期間もかかりますが、治療の単価は低く抑えられているため、一般的に(神経を含めた)根の治療は治療回数が増えるほど、歯医者さんの収入には、つながらない傾向があります。このため根の形が複雑で、長期にわたって根の治療を行なっている場合は、実はすごく良心的だといえます。

“こんもり型”口内炎は要注意/照山裕子お口の悩み

<歯科医照山裕子が答えるお口の悩み(30)>

 元モデルの歯学博士・照山裕子さんが、口臭が気になる、歯周病が進んできた…歯と口の悩みなど、皆さんの悩みに回答します。

 Q 口内炎だと思うのですが、なかなか治りません。

 A 口内炎とは口の中や舌の粘膜に生じる炎症を指します。細菌やウイルスの感染で起きることもありますが、睡眠不足やストレス、ビタミンや鉄分の不足、かみ合わせや歯ブラシの擦過傷なども原因として挙げられます。唾液の分泌量が少なく口の中が乾燥しやすかったり、アレルギー体質だったりと口内炎ができやすい方もいますが、全身疾患のサインのひとつとして現れることもありますから、自己判断は禁物です。通常4~5日で快方に向かうことが多く、長引いたとしても2週間程度あれば治ります。

医療機関では、軟こうやシールのような貼り薬を処方する場合が多いです。塗り薬やシールがはげる、痛くて我慢ができないという時は、レーザーを照射する治療法もあります。レーザーを当てることでタンパク質を凝固させ、痛みを和らげます。患部に膜を張るイメージです。

歯並びが悪く、同じ場所を何回もかんでしまうという人もいます。例えば八重歯でいつも唇の内側をかむ。そういうケースでは歯の形態を整えて傷がつきにくくします。

口の中が不潔だと治りが遅かったり再発したりするので、ケアはきちんと行いましょう。

口内炎との鑑別が必要なのが、膨らんでくるタイプや出血を伴う粘膜の病気です。口内炎がややへこむイメージなのに対し、粘膜の表面が白っぽくざらついているとか、こんもりと盛り上がってきた場合は口腔(こうくう)がんの可能性もあります。少しでもおかしいなと思った場合は歯科医院を受診しましょう。精密な検査が必要であると判断された場合は大きな病院の口腔外科での処置になります。

私は歯科医師になってからの8年間、口腔がん治療に伴うリハビリを目的とした専門外来に勤務していましたが、疾患自体の認知度が低く、自分で気付かずに家族や友人の指摘で病院に来るという患者さんにたくさんお会いしました。ほとんどの方は口内炎だと思って放置していたとおっしゃいました。口腔がんによって「食べる」「飲む」「呼吸する」「話す」といった、これまでごく当たり前のことが困難になってしまった患者さんと向き合う中で、情報発信の必要性を強く感じ今日に至ります。

皆さんも(特に喫煙、飲酒の習慣がある方は)歯肉、舌、口唇に異常が起きていないか、鏡で口の中を見ることを習慣づけてください。他臓器と異なり、口腔がんは直接自分の目で見て触ることができる病気だと、ひとりでも多くの方に知ってもらえたら幸いです。

 ◆照山裕子(てるやま・ゆうこ) 歯学博士。厚労省歯科医師臨床研修指導医。歯と全身の関わりについて幅広く学んだ経験を基に、機能面だけでなく審美的要素にもこだわった丁寧な治療がモットー。分かりやすい解説でテレビ、ラジオにも多数出演している。学生時代はモデル事務所に所属。近著に「歯科医が考案 毒出しうがい」(アスコム)。

つまようじは歯茎を傷めやすい/照山裕子お口の悩み

<歯科医照山裕子が答えるお口の悩み(22)>

 元モデルの歯学博士・照山裕子さんが、口臭が気になる、歯周病が進んできた…歯と口の悩みなど、皆さんの悩みに回答します。

 Q 昼はつまようじで済ませています。やむを得ないですよね。

 A ビジネスマンを対象にしたアンケートを見ると、「職場で歯磨きをしますか」という質問に「歯磨きはしない」と回答した人は59・3%。約6割でした。

 食べかすはほっておくと、8時間でプラーク(歯垢)になります。学生のとき、歯を磨かないとどうなるかという実験があって、歯垢がたまる様子を染め出しして学生同士、観察し合ったのですが、24時間そのままにしておくと地獄絵図でした。目に見えるくらいのかたまりになり、最低でも1日1回は磨かないと口の中は悲惨なことになるなという経験をしました。

 理想的なのは毎食後だけでなく、間食した際も毎度歯磨きセットを携帯してさっと磨くことです。しかし持ち歩いていない人がほとんどでしょうし、現実的ではありません。プラークになるまでには時間があります。夕食後にちゃんと磨く習慣があれば水やお茶でグチュグチュと口をゆすいでもらうだけでも十分効果がありますので試してみてください。

 歯科医の観点から、最も避けてほしいのはつまようじです。鏡を見て、前歯に付いた青のりを取る程度なら良いのですが、鏡も見ずに、詰まった食べかすを取ろうとつまようじをぐいぐい差し込む方が多いようです。歯肉を傷めてしまう可能性がありますし、自分で取れない場所までさらに押し込んでいる可能性もあります。私が今勤めているのはオフィスビル内のクリニックなので「歯肉が腫れて痛みが取れない」と駆け込んでいらっしゃる方を頻繁に拝見しますが、たいていはつまようじの間違った使い方が原因です。

 歯と歯の隙間の清掃に適しているのはデンタルフロス(糸ようじ)です。お口全体に使うには糸巻状が好ましいですし、何より経済的でお財布に優しいのですが、慣れるまでは時間がかかります。外出先で便利なのは柄付きのタイプ。詰まりやすい場所があるなら、柄付きフロスを持ってトイレに行く。一度使ってみると、スッキリ感がやみつきになると皆さんおっしゃいます。

 ◆照山裕子(てるやま・ゆうこ) 歯学博士。厚労省歯科医師臨床研修指導医。歯と全身の関わりについて幅広く学んだ経験を基に、機能面だけでなく審美的要素にもこだわった丁寧な治療がモットー。分かりやすい解説でテレビ、ラジオにも多数出演している。学生時代はモデル事務所に所属。近著に「歯科医が考案 毒出しうがい」(アスコム)。

 意外に知らない口内炎【女医ドル】吉田聡美先生

口内炎は皆様も一度は経験し、食事したり、話したりするのがつらい思いをしたことがあるのではないでしょうか。経験したことはあるものの、意外に知らない口内炎のいろいろについて、話したいと思います。

 口内炎は、口の中や周辺の粘膜、舌に起こる炎症の総称のひとつです。

 口内炎には、ヘルペスや梅毒などのウイルス感染が原因によるウイルス性口内炎、カンジダ菌や真菌などの細菌感染が原因による細菌性口内炎、食べ物や薬物、金属などが刺激となりアレルギーを引き起こすことが原因による

アレルギー性口内炎、入れ歯や矯正器具、歯ブラシなどの粘膜への物理的刺激が原因によるカタル性口内炎、喫煙により口腔(こうくう)内が乾燥し、長時間、熱や化学物質にさらされることが原因によるニコチン性口内炎など、いくつか種類があります。

 中で最も多くを占めるのが、「アフタ性口内炎」です。

 アフタ性口内炎は、直径2ミリ~10ミリ程度の小円形、小類円形の潰瘍周囲を紅斑で取り囲まれたものが、頬、唇の内側、舌、歯肉などに発生し接触痛が見られます。

 発生のメカニズムとしては、偏食による鉄分やビタミンB群などの栄養不足、ストレス疲労や睡眠不足による免疫力の低下、口腔内の不衛生や口腔内常在菌の関与などがいわれていますが、現在のところ正確な原因は不明で

、自己免疫による免疫学的異常が関わっているのではないかと考えられています。

 通常は、1週間程度で完全に治癒しますが、なかなか治らず、痛みのあまり摂食困難を起こしたり、周期的に再発を繰り返したりするときは、ステロイド軟膏の塗布や、ビタミンB12の内服、レーザー治療などが必要となってきます。

 その他、複数カ所に広範囲に口内炎が発症する場合は、ベーチェット病などの全身疾患の疑いもありますので、早めの受診をお勧めします。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修終了。医療法人メイロイヤル矢向歯科勤務。モアナ歯科クリニック開業。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

生活習慣を見直そう!歯磨きしているのに虫歯ができる理由は?

虫歯の原因はさまざま
きちんと歯磨きをしているのに虫歯ができてしまう……と悩んでいる人は少なくないはずです。

虫歯を防ぐには、よく歯を磨き汚れや菌を落とすことが第一ですが、生活習慣が虫歯になりやすい環境を作ってしまっていることもあります。ここでは、虫歯になりにくい生活習慣について考えてみましょう。

虫歯になりにくい生活習慣とは?

1. 食べ物に気をつかう
甘い食べ物は菌の栄養分になります。キャラメルのような粘つくものも歯の表面に残りやすいので気をつけましょう。一方、野菜などの繊維性の食品は、歯の表面の汚れを取り除く効果があります。

ガムを噛むことは唾の流れをよくし、自浄作用で口腔内がきれいになります。

しかし甘いガムではなくキシリトール入りを選びましょう。キシリトールは歯の表面を強くする作用があるため、摂取することで虫歯予防にも役立ちます。しかし砂糖のかわりに甘味料が使われていることが多いので過剰摂取は控えてください。

2. 就寝前の歯磨きを徹底する
日中は会話や食事で唾の流れがよいのですが、就寝中は口の中の細菌が増えやすい状態にあります。そのため就寝前に汚れを落とすことがとても大切です。

また就寝前に甘いものや粘り気のあるものを食べると、磨き残してしまった際に夜中の菌の繁殖につながります。磨き残しを防ぐためにも、1日3回歯を磨くことをオススメします。

3. 歯の表面を傷つけない
酸が強い炭酸飲料や柑橘類などを頻繁に摂取していると、歯の表面が溶けやすい状態になります。歯の表面はエナメル質という硬い成分でできていますが、表面が溶けると内部へ虫歯が進行しやすくなります。

そのため歯の表面を傷つけないことが大切です。同じように、歯を強く磨きすぎたり歯磨き粉の成分がざらざらしていると、歯の表面を傷つけることがあります。

4. 口の中を常に保湿させる
唾液が少ないと口の中の流れが悪くなり虫歯や口臭の原因になります。

無意識に口を開けていたり、口を開けたまま寝てしまう人はマスクなどによる保湿をオススメします。また口を動かすことで刺激され唾が出やすくなるので、マッサージが役立つこともあります。

まとめ
虫歯になる原因は、わたしたちの生活のさまざまな場面に潜んでいます。まずはきちんと歯磨きすることを心がけ、常に口内環境をきれいに保ちましょう。

歯周病が悪化した人は口からドブ川のような腐敗臭がする

毎日の生活習慣で欠かせない「歯磨き」だが、これまで当たり前だと信じていた歯磨き法には、大きな誤解もある。昨年、週刊ポストの「やってはいけない歯科治療」シリーズで業界のタブーを暴き、大反響を呼んだジャーナリスト・岩澤倫彦氏がレポートする。

◆食べ残しを取るのが、歯磨きの目的?

「食事をしたら、すぐに歯を磨きなさい」──学校でそう教えられてきたし、実行している人もいるはずだ。しかし、その考え方は、大きな誤解だったようだ。

「食事の食べカスをずっと口の中に置いておくのは、決していいことではない。しかし、一番大切なのはバイオフィルム(※注)の除去。フロスなどを使用してバイオフィルムを除去するという意識が、まだ日本では普及していません」(歯周病専門医・吉川英樹氏)

【※注/朝起きて歯を触り、ネバネバした膜が覆っていたら、それがバイオフィルム。以前はプラーク(歯垢)と呼ばれていたものと同じと考えていい。その中には歯周病や虫歯などの原因菌が、1g中に約1000億も存在している】

 認定歯科衛生士・太田由美氏からは、衝撃的な話を聞いた。歯周病が悪化した人は、口からドブ川のような凄まじい腐敗臭がするというのだ。中高年の男性に少なくないという。

「バイオフィルムの菌によって歯周組織が破壊されると、硫化水素のガスが出るんです。それに白血球の死骸が膿となって出てくるので、かなり強烈な臭いがします。ご本人は気づいていないようですが」

 食べ残しの掃除も必要だが、バイオフィルムにこそ意識を払うべきだ。

◆食後の歯磨きが一番大事?

 厚労省の調査では、大半の人が一日2回は歯磨きをするようになった。おそらく、朝食後と就寝前だろう。

 だが、歯周病専門医・吉川英樹氏は、バイオフィルム繁殖の原理を考えると、朝食後ではなく起床直後のタイミングが重要だという。

「バイオフィルムが口の中で最も繁殖するのが、就寝中だと考えられています。理由は、殺菌作用のある唾液の分泌が、就寝中に少なくなるからです。だから患者さんには、起床時と寝る前、しっかり歯を磨くことを勧めています」(前出・吉川氏)

 食事の直後は、口の中が酸性になっている。研磨剤入りのハミガキ剤を付けて、念入りに歯磨きすると、かえって歯を傷めてしまう可能性がある。そのため、軽く洗い流す感覚で済ませた方がいいという。

 さらに吉川氏は、食前の歯磨きを勧めている。バイオフィルムを除去することで、歯周病などのリスクを下げることができるからだ。

 実は、正しい歯の磨き方について専門家たちの答えは微妙に異なった。ただし、共通しているのは、バイオフィルムを意識した取り組みであり、歯ブラシ1本だけで歯を磨くのはナンセンスということ。

 歯の先進国といわれるスウェーデンは1970年代から、定期的に歯科医院でのメンテナンスを受ける体制ができた。

 もし、歯を残したいと考えるなら、経験を積んだ歯科衛生士に自分の口に最適な歯磨き指導を受け、フロスなどを使うことを覚えた方がいいだろう。それがスウェーデンで40年前から実践されている「予防歯科」なのだ。

歯ブラシ「硬め」に歯周病リスク 医師は「やわらかめ」推奨

コンビニやドラッグストアで何気なく手にし、毎日使っている歯ブラシ。その選び方、使い方の“常識”は、実は間違いだらけだった──。自分の歯を守るために、何が必要なのか。昨年、週刊ポストの「やってはいけない歯科治療」シリーズで業界のタブーを暴き、大反響を呼んだジャーナリスト・岩澤倫彦氏がレポートする。

◆硬め、大きめの歯ブラシがいい?

「初めての患者さんを担当する場合、普段使っている歯ブラシを持ってきてもらいます。男性は『硬め』の歯ブラシが多いですね。

 それだと、歯の表面や歯茎を傷めて、歯周病や虫歯のリスクを高めてしまうので、『ふつう』か『やわらかめ』に変更してもらいます」

 こう話すのは、日本歯周病学会・認定歯科衛生士の長岐祐子氏。柔らかい歯ブラシは、しっかり汚れが落ちない気もするが……。

「歯ブラシの硬さは、市販品と歯科医院用で基準が違います。ブラシの当て方や弾力を生かした磨き方をすると、柔らかめでもバイオフィルム(※注)を除去することは可能です」

【※注/朝起きて歯を触り、ネバネバした膜が覆っていたら、それがバイオフィルム。以前はプラーク(歯垢)と呼ばれていたものと同じと考えていい。その中には歯周病や虫歯などの原因菌が、1g中に約1000億も存在している】

 また、男性に多い誤解は、大きなサイズの歯ブラシを選んでいる点だという。

「歯ブラシのサイズ(幅)は、ご自分の前歯2本分に合わせて選ぶのが基本です。歯の大きさは、かなり個人差があって、大き過ぎる歯ブラシを使うと奥歯等に磨き残しが出てしまいます」

◆極細毛なら歯周ポケットの奥まで届く?

 最近の歯ブラシは、歯周病対策として「極細毛」タイプが多い。各社の説明では、歯周ポケットの隙間に極細毛が入りプラークを掻き出せるというのだが、専門家の意見は少し異なるようだ。

「私自身も超極細毛タイプを使っていますが、毛先が優しいタッチだからです。患者さんには、リスクが高い部分の歯周ポケットにブラシを入れて磨く指導をします」(認定歯科衛生士・太田由美氏)

「極細毛タイプは弾力性が弱いので、患者には普通の歯ブラシを薦めます。歯ブラシの毛は、歯周ポケットの深さ3ミリ程度までしか入りませんので、頑固に付着したバイオフィルムを掻き出すのは難しいです。

 歯周病を治すには、専用器具でバイオフィルムを機械的に除去する方法しかありません」(歯周病専門医・吉川英樹氏)

正しい歯磨きと唾液がポイント 正月明けの「口腔ケア術」

いよいよ今日から新たな年の始まりだが、正月休み中のお酒とごちそうで、胃腸が疲れ切っているという人も多いのではないか。しかし、ダメージは歯にも及んでいることを忘れてはいけない。自由診療歯科医で八重洲歯科クリニック(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

■暴飲暴食のダメージは胃腸だけではない

「正月明けに、歯を磨くと『歯茎が腫れて出血している』『歯がしみる』『歯が痛い』と、歯科医院に駆け込んでくる中高年は少なくありません」

 その多くは正月休み中の暴飲暴食が原因。「急性歯肉炎」や「知覚過敏」「虫歯」などを引き起こしているという。

「普段忙しい中高年の中には、『正月くらいはゆっくりしたい』とお酒と料理でお腹を満たし、ゴロゴロ寝ているだけという人は少なくありません。休み中で他人とも会わないので、歯磨きもおろそかになりがちです。そうなると急性歯肉炎になるだけでなく、歯の表面に細菌が付着して歯垢を形成し、食べ物に含まれる糖質で酸を作り出すようになります。この酸が、歯の表面のカルシウムやリンを溶かします。これが脱灰です」

 脱灰は虫歯の初期段階といえる状態で、歯が弱りつつある中高年に起きやすい。脱灰によりむき出しになった象牙質を、歯ブラシや冷たい水などが刺激すると知覚過敏を起こす。

「しかし、通常は脱灰が進行しても唾液が、細菌の作り出した酸を中和して洗い流し、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをします。それが『再石灰化』と呼ばれる現象です」

■睡眠不足で唾液の質が低下

 ところが、一日中だらだらと飲食を続けていると、ただでさえ劣化している中高年の唾液の質はさらに悪くなり、分泌量も減っていく。結果、再石灰化が行われず、脱灰が進み、知覚過敏となる。やがては本格的な虫歯になってしまうのだ。

 しかも、正月休み中は夜遅くまで友達や家族などと話したり、テレビを見るなどして睡眠不足になりがちだ。

「口腔ケアの“守護神”である唾液は自律神経などに支配されていますが、睡眠不足だとそのバランスが崩れ、唾液はベタベタとして量も減ります。こうなると再石灰化はさらに難しくなり、口臭もきつくなります」

 この状態を改善するには規則正しい生活に戻して、歯磨きなど口腔ケアをしっかりすることなのだが、そもそも正しい口腔ケアを知らない中高年も多いという。

「夜寝る前に洗口液などで口腔内を殺菌し、朝起きたら水で軽くうがいをしましょう。寝ている間に口腔内に繁殖する細菌を減らすためです。歯磨きは毎食後するのは当然ですが、できたら電動歯ブラシを使いましょう。『磨き過ぎになるので電動歯ブラシは良くない』という意見もありますが、手で磨くとどうしても磨き残しが出ます。その方が問題です。ただし、研磨剤入りの歯磨き粉を使ってはいけません」

 コーヒー好きは歯の表面にコーヒーが沈着している。その場合は研磨剤入りの歯磨き粉を使って手で磨くといい。フッ素入りの歯磨き粉を使う人は、歯磨き後のゆすぎは少なめの水で1回だけにとどめる。せっかく歯の表面についたフッ素を洗い流さないためだ。

「最悪なのは急性歯肉炎や知覚過敏をキッカケに歯磨きに及び腰になり、歯をどんどんダメにすること。歯が悪いと糖尿病や心疾患にもなりやすい。ある意味、歯は健康の基本です。何もしていないのに痛みが出たり、歯茎から出血している場合は、すぐに歯科医院を受診すべきですが、そうでなければしっかり歯磨きをすることです。急性の歯肉炎や知覚過敏の多くは2~3日で元に戻ります」

 ちなみに唾液を増やすためには、「よく噛んで食べる」「舌を意識的に動かす」「ポリフェノールの一種である『ケルセチン』が多く含まれるタマネギを意識的に取る」「耳からあごにかけての唾液腺をマッサージする」といいという。

長引く口内炎は舌がんかも!? 専門医が教えるセルフチェック法

小さくても痛~い口内炎。ところが、痛くなく、2週間程度過ぎてもよくならない口内炎は、舌がんの可能性があるという。舌がんを含む口腔(こうくう)がんの撲滅委員会発起人で、この12月17日には「オーラルケア・フォーラム2016」にも登壇する東京歯科大学口腔顎顔面外科学講座の柴原孝彦教授に、早期発見のためのセルフチェック法を取材した。

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 都内のホテルに勤務するリホさん(当時37歳・仮名)は、セレブな客と接する機会も多く、美意識が高い。歯科医院に数カ月ごとに通って、定期的にクリーニングやメンテナンスを受けてきた。

 2014年の5月頃、かかりつけの歯科医師がリホさんの舌の裏側に赤と白のポツポツとした斑点を発見。痛みなどの自覚症状はなく、歯科医師に指摘されるまで気づかなかった。2週間後の再診時でもポツポツは消えず、歯科医師は口腔外科のある東京歯科大学千葉病院を紹介。同院の柴原教授が検査した結果、初期の舌がんと診断された。

「舌がんをはじめとする初期の口腔がんは口内炎と見間違われやすいのですが、口内炎のように痛い、しみるなどの症状がないことが多いのです」と柴原教授はいう。

 そうなると、頼みの綱は歯科検診だが、口腔内をくまなくチェックしてくれる歯科医師は少ないのが現状だそうだ。というのも、虫歯や歯周病の治療と違い、口腔粘膜を隅々までチェックをしても診療報酬の対象にならないことが、原因のひとつとみられる。
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 さらに、胃がんや子宮頸(けい)がんのように検診制度が整っていないという現状もある。口腔がん検診は東京都内でも江戸川区、世田谷区などの一部の自治体でしか実施されていない。検診の対象年齢は江戸川区で40歳以上、世田谷区は61歳からだ。

 若年層は検診の対象外だが、柴原教授は「近年、50歳未満の、特に女性に、口腔がんが増えています」と話す。

 口腔がんを早期発見するには、歯科医院で見つけてもらうことが一番だが、日頃のセルフチェックも重要になる。目で見えるところにできる口腔がんは、自分で見つけられる珍しいタイプのがんだ。柴原教授は、まずは週に1回でも、口の中を観察することを勧めている。

 チェックポイントは赤と白。リホさんのように、赤と白の斑点やびらんが口腔がんの初期サインなのだ。口腔がん撲滅委員会のシンボル「レッド&ホワイトリボン」で覚えておこう。

 口腔がんの発生場所でもっとも多いのは舌だ。特に舌の横側や、先端、裏側にできやすい。次に歯肉。舌の下にある口腔底、頬の裏側の頬粘膜、上あご、唇にもできる。

 今すぐ、鏡の前で口を大きく開けて、舌、歯肉、頬などをよく見てみよう。赤や白の斑点がないか、盛り上がったしこりはないか。乳がんのセルフチェックのように舌や頬をやさしく触ってみることもおすすめだという。

「2週間以上治らない口内炎がある場合は、歯科医院へ急いでください」と柴原教授。より詳しいセルフチェック法は、口腔がん撲滅委員会のホームページで紹介されている。

口内炎が早く治る!? 口内炎パッチを使わないと損してるかも

口内炎ができてしまうと食事も喋るのも憂鬱になってしまいますよね。そんな口内炎を保護しながら治してくれる、口内炎パッチはご存じでしょうか。意外と知らない口内炎パッチのメリット、ご紹介します。

要チェック項目

□痛くて憂鬱な口内炎に、患部を治療薬でカバーできる口内炎パッチが効果的
□口内炎パッチは簡単にはがれません。つけたままの食事も大丈夫
□口内炎の予防には食事の改善から。豚レバーは特に優れもの

口内炎ができてしまう原因

口内炎ができやすい人とできにくい人の違いってなんだと思いますか。実は、口内炎ができるのにはさまざまな理由があるんです。自分に当てはまっている項目がないか確認しておきましょう。

栄養不足

食生活が乱れていると、ビタミンが不足して口内炎ができやすい体になってしまいます。毎食、意識して野菜やフルーツをとるようにして栄養バランスが偏らないように考慮することも必要です。

ストレス

最近、仕事で嫌なことがあったり、忙しくてリフレッシュする時間をとれてない、など心当たりがある人は要注意。ストレスは口内炎を発症する大敵です。ストレスを放っておくと自律神経の乱れにつながって免疫力を下げてしまいます。休みの日には適度な運動をしたり、温泉に出かけるなど、工夫して自分をいたわってあげましょう。

口の中の怪我

食事中にほっぺを噛んでしまったりした後、口内炎になった経験はありませんか。これは、口腔内の傷にばい菌が入ることによって炎症を起こし口内炎になってしまうケースです。頻繁にほっぺを噛んでしまう人は、もしかすると噛み合わせに原因があるかもしれません。ひどいときには歯医者で噛み合わせのチェックをしてもらうことをおすすめします。

早く直したいときに有効な口内炎パッチの使い方

口内炎ができてしまったら、とにかく早く直したいですよね。そんなとき、市販の口内炎パッチでも十分効果があるんです。口内炎パッチを使うときには次のことに気をつけて使いましょう。

まずは歯磨き

口内炎パッチを貼る前には、口の中を清潔に保つ事が大切です。パッチを開ける前に歯磨きを済ませておけば、スムーズに貼ることができます。

手を洗う

口内炎パッチをシートからはがすとき、自分の手が汚れていたらばい菌がついてしまいます。口内炎の傷にばい菌を入れてしまっては元も子もありません。手をきれいに洗い、清潔なタオルで拭いてからパッチをはがしましょう。

口内炎パッチを貼る

パッチをはがしたら、あとは貼るだけです。患部のまわりの水分をなるべく拭き取っておくと貼りやすくなります。炎症を起こさないよう、優しくのせるように貼ってあげてください。

痛みをやわらげる口内炎パッチの気になる使用感

意外と知らなかった万能な口内炎パッチ。使ってみると安心できるメリットがたくさんあります。

口内炎パッチを貼っている間の痛み

口内炎の薬には、ジェルやクリーム状の塗るタイプもありますが、パッチといわれているものはシールのように貼ることができるフィルムタイプになります。口内炎パッチの場合、治療薬がついたシールが患部を覆って保護してくれるので痛みが少なく、早く治療薬が染み渡る、というメリットがあるのです。

口内炎パッチの持続時間

製品にもよりますが、口内炎パッチはすぐにはがれたりすることはありません。むしろ、一度貼ると自分で引き剥がそうとしても簡単にはとれないようになっています。

治療薬が浸透し、効果が薄くなると自然とはがれるようになっているようです。その後の飲食の状況によってもはがれる時間は違いますが、何もしていない場合、4時間程度ははがれません。

口内炎パッチでできること、できないこと

便利な口内炎パッチですが、食事中や寝てる間も使えるのか気になるところですよね。できることとできないことをチェックしておきましょう。

飲食

貼る部位にもよりますが、基本的には貼った直後であればパッチが患部に密着していますので飲食しても影響はありません。あまり舌でいじったりしなければ、痛みを気にせず食事ができるので重宝します。

舌にできた口内炎に貼る

これも問題ありません。舌の表面であれば簡単にパッチを貼ることができます。ただし、あまり奥のほうであったり舌の裏に患部がある場合は、そもそもパッチを貼ることが難しいかもしれません。そんなときはジェル状の治療薬を使用するのがおすすめです。

睡眠

寝る前にパッチを貼って寝ると、朝起きたときに口の中にはがれたシールが残っています。5〜6時間の睡眠であればはがれずについていることも多いです。

しかし、これも口腔内の奥にある口内炎の場合、誤飲する恐れもあります。謝って飲んでしまっても大きな問題にならない製品になっているようですが、患部の位置によってはジェル状の治療薬との使い分けをしましょう。

口内炎は普段の食生活から予防できる

ここまで、口内炎パッチの魅力をお伝えしましたが、やはり口内炎にならないことが1番です。口内炎の原因のひとつは栄養不足。栄養バランスを整え、ビタミン摂取できる食材を選ぶことで口内炎は予防することができます。

免疫力を高める食材

体の免疫システムを強化するには、ビタミンB2、ビタミンB6の摂取が重要です。
・豚レバー(ビタミンB2)
・うなぎ(ビタミンB2)
・にんにく(ビタミンB6)

コラーゲンのもとになる食材

口の中の組織をつくるにはコラーゲンが必須です。コラーゲンをつくりだすもとになる食材を積極的に取り入れるとよいでしょう。とくにビタミンC、鉄分、たんぱく質が大切になります。
・赤ピーマン(ビタミンC)
・アセロラジュース(ビタミンC)
・いわし(たんぱく質)
・豚レバー(鉄分)

豚レバーは鉄分もビタミンもとれる優れものです。これらの食品摂取を意識して、バランスよく毎日の食事を彩りましょう。

口内炎になってしまったら

痛くて憂鬱な口内炎。できないのが1番ですが、万が一できてしまったら口内炎パッチに頼ってみるのもいいかもしれません。

痛みのせいで食事がとれなければ、さらに栄養が偏って治るまでに時間がかかってしまいます。

市販薬にもさまざまな薬がありますので、うまく使い分けをして少しでも早く治していける方法を見つけましょう。

貧困が招く子供の「口腔崩壊」 虫歯で白米も噛めない児童も

2016年10月11日(火)に公開されたニュースにて、子供の虫歯の有病率が全国で最も高い水準にあるといわれている沖縄県において、虫歯が大量にあったり、歯根しか残っていないといった状態の子供の存在が問題となっておりました。

食生活の改善や、歯磨き指導などで大幅に改善した例もあり、今後の改善が望まれますが、貧困が背景となっております。 今回は問題視されている「子供の口腔崩壊」について、医師に解説をしていただきました。

口腔崩壊状態とは

虫歯が10本以上など多数あり、未処置のままになっていたり、歯根しか残っていない状態の歯が何本もあるものを口腔崩壊と呼びます。こういった状態になると、ごはん程度の硬さのものも噛めなくなったり、虫歯のためにものが呑み込みにくくなったりする場合もあります。

ものを噛めないため、栄養を効率よく取り込むことが困難であり、脳の発達や顎の発達などにも悪い影響を及ぼすことも考えられます。

口腔崩壊による体への悪影響
■永久歯の歯並びが悪くなる

■歯周病を引き起こす

■ひどくなるとその部位から感染を起こす

■しっかり噛めないために食べるものが限られ、栄養のバランスが乱れる

■顎がしっかり発達しない
口腔崩壊が引き起こす日常生活のリスク

■栄養のあるものでもある程度硬いものが噛めなくなるため、食事内容が偏る

■お菓子やジュースなど軟らかいもの中心の食生活になりやすい

■虫歯の痛みなどで物事に集中できなくなる

■口臭や歯がないことなどでいじめの原因などにもなりうる

■見た目を気にして自分から他人とコミュニケーションをとることがなくなる
貧困によってなぜ口腔崩壊が引き起こるのか

生活に経済的に余裕がなく、口腔内の衛生などに気を配る気持ちの余裕や時間の余裕がなくなる場合があるということがあげられます。また、虫歯などを発見しても、医療機関にかかる費用などを気にして、なかなかかかりにくいということもあると思います。

口腔崩壊の子供たちが受けられる医療サービス

学校が必要と判断した虫歯治療に関しては、低所得世帯(要保護、準要保護の世帯)の小中学生は 原則無料ということになっています。また地方自治体によって独自の制度を設けて支援していることもあります。

医師からのアドバイス

口腔内の清潔は、生活習慣によるものが大部分なので小さなころからきちんと習慣づけを行うことが非常に大切です。

【口内炎】は飲み薬で治すことができる!

口内炎の飲み薬はビタミン剤

口内炎を治す薬には、いくつか種類がありますが、飲み薬の場合は、ビタミンB2やB6を配合した「ビタミン剤」が用いられることが多いようです。ビタミンB2やB6は、どちらも皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンで、不足すると、口内炎ができやすくなります。

ただしビタミン剤は、体に取り込まれてから、全身に作用するので、口内炎に直接作用するわけではありません。また、ビタミン剤で効果があるのは、ビタミン不足が原因の口内炎だけです。ビタミン剤を飲んでも、口内炎が改善しないという人は、ほかの原因で口内炎になっている可能性が高いので、治療法を変えてみましょう。

ビタミン剤で効果がないなら

口内炎は、何らかの原因で口腔内に細菌やウイルスが増殖し、炎症を起こすことで発症します。このため、口内炎を治すためにいちばん大切なのは、口の中を清潔に保つことです。

口内炎を早く治したいのなら、食後の歯磨きを徹底し、雑菌が繁殖するのを防ぎましょう。また、殺菌効果があるうがい薬やアルコールフリーのマウスウォッシュなどを使って、口の中を定期的に殺菌するのも効果的です。うがいは、毎食後だけでなく、起床直後や帰宅後、寝る前などにもすると良いでしょう。

そして、うがいをするときは、喉でうがいをするのではなく、口内炎の患部を洗浄するような感じで、ブクブクうがいをすること。1回につき、20秒ほどのブクブクうがいを、3回繰り返し行うのがオススメです。

ただし、口の中に傷がある場合は、殺菌成分が細胞にダメージを与えてしまい、傷の修復を遅らせる可能性があります。うがい薬やアルコールフリーのマウスウォッシュでうがいした後は、水でもう一度うがいをし直したほうが良いでしょう。

セルフケアを行っても、口内炎がなかなか改善しないという場合は、ほかの病気の可能性もあります。一度、耳鼻咽喉科などの病院に行って、医師に相談してみましょう。

いい加減な治療する歯科医ほど予約が取りにくい怪

1980年代に6万人程度だった歯科医が、10万人を超え、歯科クリニックの数は約6万8000軒と、コンビニ(約5万1000軒)よりも多くなった。一方で、国民一人当たりの虫歯本数は、3.2本と約3分の1に激減している(2011年、15~19歳のデータ)

 増えすぎた歯医者をどう選べばいいのか。稲毛エルム歯科クリニックの長尾周格院長は、「繁盛している人気の歯医者のほうが安心」という考え方は必ずしも正しくないと指摘する。

「いい加減な治療をする歯医者ほど、何度も患者が繰り返しやって来るから、気付けば待合室に人が溜まり、予約がなかなか取れない。人気があっていい歯医者だと多くの人は思うわけですが、僕は違うと思います。虫歯がきちんと治せていれば、患者は短期間のうちに何度も通わなくて済みます。だから、ガランとしている歯医者が良心的な治療をしている場合もある。

 日本の保険診療は診療報酬が低く、患者にとって良い治療を真面目にすればするほど、“リピーター”がいなくなり、歯医者の経営が苦しくなる。いい加減な治療をすることにインセンティブがはたらくようになっているのです」

 長尾院長は、東京のクリニックを辞めた後、千葉市内で開業したが、昨年から保険診療を一切やめて、予防専門クリニックをスタートさせている。

 患者が何度も繰り返し通わされるのは、歯科医のいい加減な治療だけが理由ではない。厚労省の「指導医療官」による、診療報酬(レセプト)の不正請求取り締まりの影響もある。

 指導医療官は歯科医師の資格を持つ人物が任命され、歯科クリニックが提出したレセプトをチェックする。彼らが最も目を光らせているのが、患者一人あたりの請求額が高額になっているケースだ。

「患者は短期間で虫歯治療を終わらせたい。ただ、それに応えようと一回で手厚く丁寧な治療をすると、レセプトの点数が上がり、指導医療官に目をつけられてしまいます。保険医取り消しという最悪の事態を避けるために、レセプトの点数(請求額)を抑える。そうすると一人あたりの治療時間が短くなり、何度も通院してもらう状況が生まれる」(歯科医・60代)

 厚労省内では、レセプトの取り締まり件数にノルマを課しているという。2007年には、指導医療官による取り締まりを苦にした歯科医が自殺した。歯医者は、まさに冬の時代にあり、そのしわ寄せは患者にやってくる。

歯周病のリスク たばこを吸う人は吸わない人に比べて5倍にも

 先進国でダントツに歯に対する意識が低いといわれる日本。想像以上に怖いのが歯周病だ。歯周病で一気に歯を失うケースも少なくない。心筋梗塞を引き起こすケースもある。

 たばこを吸うと、歯周病のリスクは高まる。ニコチンによって血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態になり、体の抵抗力が低下する。よって、歯周病になりやすく、治りにくくなる。また、完治しても再発しやすいため、たばこを吸わない人に比べ、歯周病のリスクはなんと5倍!

 富沢歯科医院医院長・富澤直基さんが語る。

「喫煙すると歯肉の腫れや出血が見た目上抑えられ、患者さん自身が歯周病に気づきにくくもなります。歯周病を予防するためにも禁煙をお勧めします」

科学的根拠否定した歯周病治療で高額費用取る医院も存在する

 患者数330万人異常、成人の85%が感染している歯周病は、虫歯と並ぶ、歯を失う2大要因で、肺炎や心疾患などの原因ともなる。が、その治療の実態は杜撰なものが少なくない。

 保険診療の歯周病治療で、一部手抜きがあるからといって、自由診療なら確実な治療が行なわれている訳でもない。中には科学的根拠が否定された治療法で、高額な費用を取る自由診療のクリニックも存在している。

「パーフェクトペリオ」は、次亜塩素酸を主体とした歯科用の水溶液を生成する装置である。2009年に製法特許をとり、当時はテレビ番組等で口腔内の虫歯菌や、歯周病菌を殺菌できる商品として紹介され話題となった。

 しかし、「パーフェクトペリオ」は、医療機器として正式な認可を受けたものではなく、安全性や効用について検証が不十分な商品だったのである。

 日本歯周病学会は、2010年にパーフェクトペリオについて次の声明を公表した。

〈歯周治療への応用については、研究途上の段階で科学的根拠が十分であるとはいえず、日本歯周病学会としては安全性や有効性について学術的な場で充分な討議が行われた後に、臨床に応用されるべきであると考える〉

 その後、この製品は歯科医の間でもほとんど話題に上らなくなったが、今も堂々と一部のクリニックでは使用されている。自由診療としてクリニックが独自に価格を設定して患者に請求しているのだ。

 都内のあるクリニックは、ホームページに「パーフェクトペリオを併用した歯周病治療では、歯周病菌をほぼ完全殺菌できるため、軽度歯周病は1回、中等度は2回、重度の方はほぼ3回で症状が改善されます」との旨の記載がある。

 料金は1回60分で1万1880円という設定だ。保険診療でSRPを行なうよりも格段に利益は上がる。

 このクリニックに対して、日本歯周病学会が科学的根拠を否定していることを筆者が指摘すると、次のような回答が返ってきた。

「歯科医によって意見が異なる。当院としては効果がある。(歯周病の)進行を止める効果を期待してやらせていただいている」

 同クリニックには、元大学歯学部教授が勤務している。歯科治療として科学的根拠に欠ける製品を、堂々と使用するのは、モラル以前の問題だろう。患者の安全性よりも、利益を優先する姿勢こそが歯科業界の闇を象徴している。

歯周病治療 業界には「タコヤキ治療」なる隠語も存在

患者数330万人異常、成人の85%が感染している歯周病は、虫歯と並ぶ、歯を失う2大要因で、肺炎や心疾患などの原因ともなる。が、その治療の実態は杜撰なものが少なくない。大阪で予防歯科のクリニックを運営する、歯科医の米畑有理氏は次のような体験を語る。

「他院から来た患者さんの中には、正しい歯周病検査を受けないまま治療されている方や、スケーリングを受けたばかりなのに歯石が残っていることもあります」

 米畑氏は、手抜き治療を行なっている歯科医は、ごく一部であり、大半は誠実に患者と接しているはずだとも付け加えた。

 ただし、その一方で歯科業界では歯周病治療について「タコヤキ治療」なる隠語がある。

 これは、タコヤキをひっくり返す程度に歯をいじっただけの「やったフリ治療」を指すと同時に、診察台をずらりと並べて同時進行で患者を治療していく様が、まるでタコヤキを次々とひっくり返していくようであることを揶揄している。

 歯科医の大半が個人でクリニックを経営しており、治療技術を客観的に評価される機会はほとんどない。

 これまで取材してきた実感として、独りよがりな治療を行なう歯科医が実に多い。確実な歯周病治療を受けるためには、日本歯周病学会の認定医や指導医の資格は一つの目安になるだろう。

 また、鶴見大学歯学部附属病院の五味一博教授は、歯周病の治療をせずインプラントに誘導する一部の歯科医について憂慮していた。

「インプラントの症例を見ると、なぜこの歯を抜いたのかと驚いてしまう場合もあります。歯周病は治せないというイメージを抱いてしまっている先生も結構多いんですよね。しかし、歯周病が少し進んでいて治せないので抜いてインプラント、という考え方は歯周病治療の専門家としては必要ないと思います」

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歯周病は出産にも悪影響? 歯を失うだけじゃない、歯周病の怖さとは

歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気です。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっています。

 しかし安心してください。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのです。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているといいます。

 そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。今回は特別に本書から、近年、さまざまな研究結果から明らかになった、歯周病が全身に及ぼす影響について紹介します。

*  *  *
 歯周病は、歯周病菌による感染症です。軽いうちであれば歯周病菌は歯肉の周辺にとどまっていますが、進行して深い歯周ポケットが形成されるようになると、その中で炎症を強めるタンパク質(サイトカイン)などがどんどん増え、歯肉の血管から血液中へと流れ出していきます。血流にのって臓器や血管壁にたどり着いた歯周病菌やサイトカインは、毒性を発揮し、糖尿病や心臓病を悪化させるなど全身にさまざまな悪影響を及ぼすのです。

 また「気道」も、歯周病菌が体内に入り込む経路の一つ。口の中にいる歯周病菌が食べものや唾液に混ざり、誤って気道から肺へ流れ込むと、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などを引き起こします。

■歯周病が引き起こす全身病

 近年、さまざまな研究結果から、歯周病が全身にどのような影響を及ぼすのかが明らかになってきました。

【糖尿病】
 糖尿病では、網膜症、腎症、神経障害、末梢血管障害、大血管障害といった合併症を引き起こしやすいことが知られています。歯周病はこれらに続く「第6の合併症」といわれているほど、糖尿病と密接にかかわっています。

 まず糖尿病になると、体を感染から守る免疫細胞の働きが落ち、歯周病などの感染症にかかりやすくなります。さらに糖尿病の人は、血糖値を下げる作用があるインスリンというホルモンの分泌が減少したり働きが低下したりすることによって血糖値が上がり、高血糖になっています。高血糖の影響で炎症が強まるために、歯周病の症状も悪化しやすくなるのです。

 また、歯周病の炎症によって作り出される物質(サイトカイン)のいくつかには、インスリンの効きを阻む「インスリン抵抗性」があるために、歯周病患者は、血糖コントロールがしにくくなり、糖尿病を悪化させてしまいます。糖尿病は歯周病を悪化させ、歯周病も糖尿病を悪化させる――というように、双方向で悪影響を及ぼしているということです。

 しかしこれを逆手にとって、歯周病をしっかり治療すれば、血糖コントロールを改善できますし、薬や食事、運動などで血糖値が安定すれば歯周病の症状も良くなります。

【循環器の病気】
 これまで1000人以上を対象におこなわれた研究によって、歯周病が重症化した人はそうでない人に比べて脳卒中や狭心症・心筋梗塞などの循環器病の発生率が1.5~2.8倍も高いことが明らかになっています。さらに、循環器病の原因となっているアテローム性動脈硬化症(コレステロールなどの脂質が動脈内膜におかゆ状に沈着した動脈硬化)の程度が、歯周病と関連していることもわかってきました。「アテローム性動脈硬化を起こしている部分を手術したら、そこから歯周病菌が検出された」という報告もたくさんあります。

 循環器病には歯周病菌が直接血管に障害を与えるだけでなく、炎症の起きた歯周組織で作られる「炎症性サイトカイン」が血流を通じて心臓や血管に移動することによって血管内皮細胞やアテローム性動脈硬化部分の免疫細胞が活性化され、心臓血管系の異常を引き起こすのではないかと考えられています。

 また心臓の病気の一つ「感染性心内膜炎」の場合、口の中の歯周病菌が原因になっていることもあります。抜歯や出血をともなう歯肉の治療時に歯周病菌が血液中に入り込み、心臓の内壁を覆う「心内膜」に感染して炎症を起こし、心臓の働きが低下します。

とくに心臓病の手術や検査を受けるなどして感染症に対する抵抗力が落ちている人や、弁膜症など心臓の病気がある人は注意が必要です。

【骨粗しょう症】
 骨量が減少して骨がスカスカでもろく折れやすくなった状態を「骨粗しょう症」といいます。加齢とともに誰でも骨量は減少するものですが、とくに閉経以降の女性は女性ホルモンの分泌が減少するとともに骨量もぐっと少なくなるので、骨粗しょう症が多く見られるようになります。また、歯周病に侵された歯肉の中で産生される炎症性サイトカインには、骨代謝に影響を及ぼすものがあるということもわかってきました。

 逆に骨粗しょう症の人が歯周病になると、他の骨と同じように歯槽骨がもろくなり、吸収されるスピードも速まるので、歯周病が悪化しやすいといわれています。

【リウマチ】
 関節リウマチは免疫の異常などが原因で、手や足の関節に痛みや腫れをともなう炎症が起きる病気です。関節リウマチと歯周病には同じ炎症性サイトカインが関連しているなど共通点も多く、関節リウマチの患者は歯周病にかかりやすいことがわかっています。とくに口の中を不潔にしていると、歯周病が重症化しやすくなります。関節リウマチの患者さんは手指の動きが悪いので、歯ブラシを思うように動かせないことも重症化の一因でしょう。

 逆に歯周病があると関節リウマチの病状に影響を及ぼすなど、双方向で関連しています。

【誤嚥性肺炎】
 歯周病菌が気道経由で感染を広げる病気の代表が、「誤嚥性肺炎」です。口の中の歯周病菌が唾液や食べ物に混じって気道に入り込み、肺に感染を起こします。通常は唾液や食べ物が気道側に入ることはありませんが、高齢者は飲みこむ力が弱く、さらに感染に対する抵抗力も低下しているために誤嚥性肺炎を起こしやすいのです。

 肺炎は80歳以上の高齢者では死亡原因の3位であり、予防を心がけなければならない病気です。高齢者に口腔ケアをおこない、歯周病菌などの口内細菌が減少すると、肺炎の発症率を低下することが報告されています。

【早産・低体重児出産】
 歯周病は、出産に悪影響を与えることもわかってきました。1996年に初めて「早産の危険因子の一つ」という研究報告が発表されて以降、各国でおこなわれてきた多くの研究を解析した結果、重い歯周病にかかった女性は早産や低体重児を産むリスクが、かかっていない人の3.57倍になることが示されたのです。

 早産や低体重児出産のリスクとして喫煙や高齢妊娠がよく知られていますが、細菌性膣炎などの細菌感染もリスクの一つ。歯周病も感染症なので、歯周病にかかった歯周組織が作り出す炎症物質が血液中に入り込み、子宮頸管を柔らかくし子宮を収縮させて早産しやすくさせると考えられています。また、歯周ポケットから血液中に入り込んだ歯周病菌の毒素が子宮などに流れ着き、直接悪さをしている可能性もあります。ただし、歯周病を治療すると早産や低体重児出産のリスクを減らすことができるかどうかは意見が分かれており、まだ明らかな結果が出ていません。

 なお、妊娠中はつわりで食事が不規則になったりブラッシングが不十分になったりする上に、胎盤で作られるホルモンの影響で歯周病菌が増殖するため、歯周病が悪化しやすくなります。妊娠する前に歯周病をしっかり治しておきましょう。

【その他】
 そのほかにも、歯周病が肥満に関連している、腎臓病を悪化させる、HIVに感染した後AIDS(エイズ)の発症を早めるといった報告があります。ただし、まだしっかりと因果関係が証明されていません。

■歯周病の治療とともに全身の健康管理を

 歯周病は多くの全身病と関連しています。すなわち歯周病を治せば、他の病気も良くなりますし、持病を治療して改善すれば歯周病にも好ましい影響を与えます。どちらか一方の治療ではなく一気に両方治療すると、抜群の治療効果が期待できるということです。

 歯科を受診したら、糖尿病など持病があることを歯科医師に伝えてください。歯科医師は、持病でかかっている医師と連携を取りながら治療を進めていきます。

歯周病セルフチェック! 簡単にわかる5つのポイント


歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気です。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっています。

 しかし安心してください。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのです。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているといいます。

 そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。本書から特別に、歯周病の簡単なセルフチェックを紹介します。

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 歯周病の初期は外側から歯の状態を見ただけではわからないことが多く、痛みなどの自覚症状も乏しいため、発見が遅れがちになります。症状に気がついて受診したときには、すでにかなり進行していることも少なくありません。早期発見のために歯周病の症状を理解し、定期的にセルフチェックする習慣をつけましょう。

 自分でチェックする際のポイントを図表にしました。ここに挙げた症状のうち、歯肉の軽い腫れやむずがゆさ、ブラッシング時の出血などは、初期から起こりやすい症状です。進行するにつれて、口臭や口の中の粘つき、歯肉を押すと膿や血が出るといった症状が見られるようになります。

 3つ以上の項目が当てはまる人は、予防、治療のために早めに歯科医院を受診しましょう。文末に★が付いている項目がすべて当てはまった人は、すでに重度の歯周病になっている可能性があります。すぐに治療を始めてください。
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■簡単にわかる症状のポイント

【ポイント1 歯肉の色】
 鏡を見ながら、そっと下唇をめくり返してみましょう。このとき無理に唇をひっぱらないようにしてください。唇の裏側の淡いピンク色と、歯肉の色を比べてみて、歯肉の色が唇の裏側よりも一段薄ければ合格。唇の裏側と同じくらいだったり、やや濃い、濃淡があるという場合は要注意です。
 同じように上側の歯肉も、上唇の裏側と比較してみましょう。

【ポイント2 歯肉の腫れ】
 「歯の間の歯肉が目立って赤い」「歯を取り巻く歯肉に1ミリほどの幅の赤い縁どりがある」場合は、初期の歯肉炎の疑いがあります。
 進行すると「赤い色が濃くなる」「厚ぼったくなる」「ぷくっとした丸みが出る」「歯肉が柔らかくたるむ」といった症状が現れます。

【ポイント3 出血】
 ブラッシングのとき、歯と歯肉の境い目から血がにじんだり、歯ブラシが赤く染まるのは、歯周病の兆候です。りんごをかじると血が出る場合は、進行している可能性があります。

【ポイント4 口臭】
 歯周病が進行すると、歯肉から排出される膿のために、独特のイヤなにおいが発生します。かなりのにおいですが、自分では慣れてしまってなかなかわかりません。また周囲の人が口臭に気づいたとしてもなかなか本人には言いづらいものです。家族などごく親しい人に「私の口、におわない?」と聞いてみましょう。
 パートナーやお子さん、お孫さんに口臭を指摘されて歯科医院を受診したことが、歯周病発見のきっかけになるケースは少なくありません。口臭外来のあるクリニックから歯周病専門医に紹介されてくるケースもあります。

【ポイント5 歯並び】
 歯周病がかなり進行すると、歯槽骨が吸収され、歯がグラつくようになります。このような不安定な状態で噛み続けていると、歯が動き、歯並びが悪くなっていきます。きちんと噛めなくなりますし、容貌まで変わってしまうこともあるのです。

歯周病 5つの衝撃的新事実! 実はペットと歯周病をうつし合っていた?

歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気だ。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっている。

 しかし安心してほしい。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのだ。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているという。

 そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。本書から特別に、歯周病の衝撃的新事実5つを紹介する。

*  *  *
【新事実1 とくに「男性」の喫煙者は重度の歯周病にかかりやすい】

 「喫煙」は、歯周病を悪化させるリスク因子の一つ。国立がん研究センターが1164人(男性552人、女性612人)を対象におこなった疫学調査で、「男性」は自らタバコを吸う人はもちろんのこと、人の煙を吸う「受動喫煙」でも歯周病のリスクが高まることが明らかになりました。

 「男性」で「受動喫煙経験のない非喫煙者」をベースに比較したところ、「喫煙者」は約3.3倍、「家庭のみで受動喫煙経験のある非喫煙者」では約3.1倍、「家庭および家庭以外の場所で受動喫煙経験のある非喫煙者」では約3.6倍、重度の歯周病になるリスクが高くなりました。

 タバコのニコチンは歯周病をひき起こす歯周病菌の発育を促し、その病原性を高めます。受動喫煙でも同様のメカニズムで歯周病の悪化に拍車をかけることが推察されます。

 この研究では、女性の場合は受動喫煙と歯周病との間に関連がみられず、その理由は不明とされています。ただし受動喫煙は、心筋梗塞やぜんそく、早産など健康にさまざまな悪影響を及ぼすことは明らかです。男性女性問わず、タバコには注意をしてください。

<まとめ>
・喫煙者でなくても「受動喫煙」で、歯周病のリスクが高まることが明らかに
・男性で「喫煙者」は約3.3倍、「家庭および家庭以外の場所で受動喫煙経験のある非喫煙者」は約3.6倍

【新事実2 歯周病の治療をすると、糖尿病も改善する】

 歯周病と糖尿病には密接なかかわりがあることは明らか。歯周病の人は糖尿病を併発していることが多く、また、糖尿病患者は歯周病が重症化しやすいこともわかっています。歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する、それならば歯周病を治療すれば糖尿病が改善するのではないか――。それを明らかにした研究結果が、いくつか発表されています。

 岡山大学大学院でおこなわれた研究(岩本義博氏ら)もその一つ。歯周病と2型糖尿病を併発している患者に、歯周病の治療(スケーリング+歯周ポケットへ抗菌薬を注入)を実施し、治療前と後でHbA1c(血糖値の指標)を比較しました。

 その結果、治療後にはHbA1cが明らかに改善していたのです。また血糖値を下げるインスリン(ホルモンの一種)を作りにくくするTNF─α(腫瘍壊死因子)の血中濃度も、減少していました。
 糖尿病を治療中の人は、すぐに歯周病の治療も始めましょう。

<まとめ>
・歯周病の人は糖尿病を併発していることが多く、糖尿病患者は歯周病が重症化しやすい
・歯周病と糖尿病を併発している患者が歯周病の治療をすると、糖尿病が改善する

【新事実3 歯周病はアルツハイマー病を悪化させる!】

 2025年には全国で認知症を患う人の数は700万人を超えると予想され、国内外でさまざまな研究が進んでいます。そんな中、名古屋市立大大学院、国立長寿医療研究センター、愛知学院大学によるマウスの実験で「歯周病はアルツハイマー病を悪化させる」ことが明らかになりました。アルツハイマー病は、認知症のタイプの中で最も患者数が多く、6割以上を占めています。

 実験では、人工的にアルツハイマー病にかからせたマウスを用意。2つのグループに分けて一方を歯周病菌に感染させ、「アルツハイマー病のみ」のグループと、「アルツハイマー病+歯周病」のグループを作りました。両グループのマウスにまず球と三角錐を見せ、うち一つを違う形のものに置き換えて反応を調べたところ、「アルツハイマー病のみ」のグループは新しく置いた物体へ頻繁に近づく行動を見せたのに対し、「アルツハイマー病+歯周病」のグループの反応は変わりませんでした。「歯周病を合併したことでさらに認知機能が低下し、最初に見た物体の形を忘れ、新しい物体に興味を示さなかった」と考えられます。

<まとめ>
・マウスの実験で歯周病はアルツハイマー病を悪化させることが明らかに
・アルツハイマー病に歯周病を合併すると、さらに認知機能が低下する

【新事実4 早期に歯周病を治療すれば、医療費を大幅に削減できる】

 急速に高齢化が進む日本では、増大する医療費が問題になっています。各家庭においても、老後に向けて医療費支出をどう抑制するかが課題と言えるでしょう。

 自動車部品メーカー・デンソーの健康保険組合が被保険者の医療費を分析したところ、歯周病にかかっている人はかかっていない人よりも、歯科だけでなく医科(歯科以外の病気)の一人あたりの医療費も年間平均1万5800円多くかかっていることがわかりました。60歳以上になるとこの差は、3万円前後まで広がります。歯周病は全身に影響を及ぼします。実際、歯周病で治療を受けている人の多くが糖尿病にかかっていました。

 では、どうすれば医療費を抑えられるのでしょうか。デンソーの場合、定期的な歯科健診を実施している事業所では医療費が5年間で最大23%も減少したのに対し、実施しなかった事業所では24%増加していたとのこと。

 歯周病の予防や早期発見・治療は、生涯にわたる医療費を抑えるポイントと言えそうです。

<まとめ>
・歯周病の人は一人あたりの医療費が年間平均1万5800円多かった
・定期的な歯科健診を実施している事業所では医療費が5年間で最大23%も減少

【新事実5 犬の8割近くは歯周病予備軍。飼い主とうつし合っている可能性も!】

 歯周病は人間だけではなく動物にも発症する病気。とくに犬には歯周病が多いことが明らかになっています。780匹の犬の「歯科健診」の結果を分析したところ、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった「歯周病予備軍」といえる症状が見つかりました(アニコム損害保険会社調べ)。ペットも高齢化が進み、歯周病の発生率が増えているのです。

 では、犬猫の歯周病は人間の歯周病とは別物なのでしょうか。実は人間の歯周病菌と同一の菌が犬の口から検出されたという報告もされています。ペットと飼い主で歯周病菌を相互にうつし合っている可能性も考えられるということなのです。人間が食べものを噛みちぎってペットに与えたり、ペットが人間の口を舐めたりといった行為が、歯周病菌の感染ルートになっているかもしれません。なおペットは、「歯垢が歯石に変化するスピードが速い」「ブラッシングが難しい」「痛みや違和感を自分で訴えられない」といった理由から、人間よりも歯周病が重症化する傾向にあります(取材協力:鹿児島大学・東京医科歯科大学 高橋香氏)。

<まとめ>
・犬の「歯科健診」で、76.3%に歯垢や歯石の沈着といった「歯周病予備軍」といえる症状が見られた
・人間の歯周病菌と同一の菌が犬の口から検出されたという報告も

実は怖い歯周病5つの誤解とその正解 むし歯がなくても、小学生でもなるって本当?

歯周病は、中年以降の日本人では80%がかかっている病気だ。初期は目立った症状がなく、ゆっくり進行するため、「静かな病気(サイレント・ディジーズ)」とも呼ばれ、日本人が歯を失う最も大きな原因となっている。

 しかし安心してほしい。歯周病は正しい知識さえあれば防ぐことができる病気なのだ。それなのに、世の中には歯周病の専門家から見て、首をかしげたくなるような不正確な情報が蔓延(まんえん)しているという。

 そこで、歯周病の原因・治療・予防についての研究や歯科医師の教育を行っている日本歯周病学会と、日本臨床歯周病学会が全面的に協力し、歯周病に関する“正しい”知識の普及を目的とした初の書籍、『日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える歯周病の怖さと正しい治し方』(朝日新聞出版)を発売。本書から特別に、歯のケアに対する5つの誤解と正解を紹介する。

*  *  *
【誤解その1】「歯槽膿漏」と「歯周病」は違う病気だ
<正解 歯槽膿漏=進行した歯周病>

 高齢の方にはなじみのある「歯槽膿漏(しそうのうろう)」は、実は重度の歯周病のこと。歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨/しそうこつ)や歯肉(歯ぐき)などの「歯周組織」が歯周病菌に侵される感染症です。

 歯周病は、「歯肉炎」と、歯周組織まで進行した「歯周炎」の2段階に大きく分けられます。歯肉に炎症を起こす「歯肉炎」から始まり、「歯周炎」に進行すると歯肉(歯ぐき)がぷよぷよしたり、膿が出たりするようになります。さらに重症化すれば歯を支える歯槽骨も溶け、やがて歯は抜けてしまいます。進行した歯周病、つまり、歯周炎は、一昔前までは歯槽膿漏と呼ばれていましたが、今では「歯周病」という名称が一般的になっています。

【誤解その2】歯周病は歯肉から膿が出る病気だ
<正解 自覚症状が出る頃には歯周病はかなり進行している>

 歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていたせいか、漢字どおり「歯肉がぷよぷよして『膿』が出る」といった状態をイメージしている人が多いようです。膿が出るのは確かに歯周病の症状の一つです。ただ、このような症状に気づく頃には、歯周病はかなり進行してしまっています。

 初期には、歯肉の腫れやむずがゆさ、歯を磨いたときの出血といった症状が現れますが、いずれも自分では気づきにくいもの。しかし、この段階で治療を始めれば歯を失うことはなく、早く良くなります。

 歯周病初期はなかなか自分では気がつくことができないということを知っておきましょう。

【誤解その3】歯肉からの出血はよくあること。放っておけば治る
<正解 歯肉の炎症が原因で歯周病の可能性大。すぐ歯科医院へ!>

「ブラッシングのたびに歯肉から出血するが、放っておけば治るから大丈夫」と軽視している人は多いのではないでしょうか? しかし歯肉からの出血は、歯周病の初期症状である可能性が高いのです。

 初期には歯肉が少し腫れる、何となくむずがゆいといった症状が出ていることも多いのですが、出血のようにはっきりした症状ではないので、ほとんどの人は気づきません。歯周病は「サイレント・ディジーズ」と言われ、気づかないうちに歯肉の内側の見えないところで歯を支える骨などがジワジワと破壊される病気です。

 患者さん自身が気がつきやすい歯肉からの出血は、歯周病を早期発見・治療するチャンスなのです。

【誤解その4】歯周病予防は中高年になってからやればいい
<正解 小学生でも歯周病になる。早くから歯科医院に通いケアを>

 歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていた頃のイメージで、「高齢者の病気」と捉えられることも多いようです。

 しかし、若者が歯周病にならないわけではありません。厚生労働省が2011年におこなった「歯科疾患実態調査」によると、すでに15.9歳で4.5%、20代は約14%、30代になると5人に1人が歯周病になっています。また歯周病の中でもとくに重症化しやすいタイプの「侵襲性歯周炎」は「若年性歯周炎」ともいわれ、10代20代で発症します。

 将来、歯がボロボロになって後悔しないように、若いうちからむし歯予防だけでなく歯周病予防も始めましょう。

【誤解その5】むし歯がないのに歯周病になるわけがない
<正解 むし歯がなくても発症する。むしろむし歯がない人ほど注意を>

 世の中には、むし歯がほとんどないという人がいます。Aさん(46歳)もその一人。昔からむし歯がないことが自慢でしたが、あるとき「下の前歯が1本、突然抜けてしまった」と、受診してきました。丈夫そうな歯が並び、一見問題なさそうなのですが、土台部分の骨はかなり溶けていて、抜けた原因が歯周病であることは明らかでした。むし歯も歯周病も、もともとの原因は細菌感染ですが、細菌の種類は異なるため、むし歯になりにくいからといって歯周病にもなりにくいなどということはありません。

 若い頃からむし歯に悩む人は比較的自分の歯を気にかける傾向が高いため、歯科医院に定期的に通院し、意外と歯周病になりにくい場合が多いのです。

あなたの歯の状態、大丈夫?「虫歯」になってるか1分でかんたんチェック!

冷たいものがしみるけど痛いというほどではないし…仕事が忙しくてなかなかクリニックにいく暇がないんだよな…そんな風に思って、歯科検診を怠っていませんか? 虫歯になりやすい生活を送ってしまっていませんか?

歯は食事をするだけのものではなく、あなたの笑顔や印象にも大きく影響する大事なものです。白くて綺麗な歯を維持して虫歯に悩みたくない方は、早速虫歯リスクをチェックしてみましょう!以下の【注意すべき症状パート(全3問)】と【虫歯リスクパート(全13問)】から、当てはまるものをチェックしていきましょう。

チェックスタート!
【注意すべき症状パート(全3問)】


□ 冷たいものや甘いものを食べるとしみる
□ 現在何もしなくても痛みのある歯がある
□ 現在変色のある歯がある

3つのうちでも当てはまったら結果の「1. 【注意すべき症状パート】に当てはまるものがあった方」へお進みください。

当てはまらなかった場合は、続けて下の【虫歯リスクパート(全12問)】へ進んでください。

【虫歯リスクパート(全12問)】
□ 1日に4回以上食事をする
□ 甘いものを好んでよく食べる
□ キシリトール配合のシュガーレスガムはあまり噛まない
□ フッ素配合のはみがき粉を使用していない
□ 食後に歯磨きをしないことがある
□ デンタルフロスや歯間ブラシは使っていない
□ 歯ブラシを1ヶ月以上交換していない
□ 虫歯の治療経験がある
□ 口の中がネバネバしたり、舌がひびわれたりしている
□ 歯科での定期検診は受けていない
□ 歯科でのクリーニングを受けたことがないか、たまにしか受けない
□ 歯並びが悪い
□ 歯科で検査を受けて、虫歯の原因菌が多いといわれたことがある

13問のうち、当てはまるものが4つ以上あった場合は結果の「2. 【虫歯リスクパート】で当てはまるものが4個以上だった方」へ、

それ以外の方は「3. 【虫歯リスクパート】で当てはまるものが3個以下だった方」へ進んでください。

1. 【注意すべき症状パート】に当てはまるものがあった方
【要注意】虫歯が疑われる症状があります。あなたは現在虫歯の可能性があると考えられます。早めに歯医者さんを受診することをお勧めします。早期に虫歯を発見し、治療することが大事です。定期的に歯科検診を受けたり、クリーニングを受けることは虫歯の予防や早期発見に効果的です。

2. 【虫歯リスクパート】で当てはまるものが4個以上だった方
【注意】虫歯の可能性あります。あなたは虫歯リスクが高いと考えられます。もしもお痛みや変色などの症状がでましたら、早めに歯科を受診して治療を受けましょう。普段の生活では、ダラダラと甘いものを間食したりするのを控えてください。歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用するとプラーク(歯垢)が残らず、虫歯予防に役立ちます。

3. 【虫歯リスクパート】で当てはまるものが3個以下だった方
虫歯の可能性は低いです。あなたは現在、虫歯リスクは低い状態と考えられます。現在の生活習慣を続けられるよう、これからも頑張りましょう。

一言アドバイス
いかがですか?

健康な白い歯を長く維持してゆくためには、日々のケアが欠かせません。
現在虫歯の疑いがある方や、虫歯リスクが高かった方は【虫歯リスクパート】にある内容から少しずつ改善してゆけるとよいですね。

歯磨きだけじゃ不十分?「歯周病になりやすい習慣」あなたは何個当てはまる?

歯ブラシや歯みがき粉のCMなどで「歯周病(歯槽膿漏)」という病名をよく目にすると思います。歯周病とは、歯を支えている骨を溶かしてしまい、歯が抜ける原因にもなってしまうといわれる怖い病気です。

痛みなどの自覚がなくても、あなたの生活習慣の中に歯周病になりやすい要素が隠れているかもしれません。
リスクを把握するために、まずはセルフチェックしてみましょう。

チェックスタート!
□ 歯みがきを忘れることがある
□ 口の中が乾きやすい
□ 毎日デンタルフロスを使っていない
□ 定期的に歯科に行って歯石をとったり、歯のチェックを受けたりはしていない
□ 親知らずが生えている
□ 虫歯の治療のため歯にかぶせものがある
□ 歯ぎしりする癖がある
□ 歯にフッ素塗布はしていない
□ 知らず知らずのうちに口呼吸になっていることが多い
□ 水分をあまりとらない
□ 歯の磨き方に今一つ自信がない
□ 生活が不規則である
□ ストレスがたまっている
□ 口臭が気になる
□ 最近、疲れやすい

いくつ当てはまったでしょうか?

結果は…
当てはまった数が「0~3個」の人


【特に問題なし】歯周病になりにくい生活習慣でしょう。

口腔内の健康や清潔に対する意識が高く、歯周病に比較的なりにくい方といえます。

すでに良い習慣を持っておられるようですから、継続するとよいでしょう。お酒を飲んだり、夜更かししたりする機会の多い方も、きれいな歯とさわやかな息で乗り切っていきたいですね。
当てはまった数が「4~7個」の人

【注意】歯周病になりやすいでしょう。

歯周病になりやすさとしては中くらいの方であるといえるでしょう。

30代以降で歯周病にかかっている割合は半数を超える傾向にあるため、将来も自分の歯でおいしく食べ物を味わえるように、今から歯の健康を考えていきたいですね。
当てはまった数が「8個以上」の人

【要注意】歯周病になりやすいでしょう。

そもそも歯周病は30代以降の方なら多くの方がかかっているという非常に多い病気です。

日本ではあまり普及していない印象がありますが、普段の歯みがきに加えて歯と歯の隙間に溜まった汚れを取り除くデンタルフロスを毎日使用することは、歯周病の予防に非常に効果があるといわれていますので、ぜひ習慣にしてくださいね。
一言アドバイス

歯周病は進行すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、歯周病菌が血流に乗り全身へ巡ることで心臓や肺へ流れ全身に疾患を引き起こすこともある恐ろしい病気です。

予防には口の中を清潔にすることが非常に重要になってくるほか、生活習慣に気をつけることも予防につながります。もし歯周病のリスクがあるという結果が出てしまった場合は、チェック内容にあったことから改善できるとよいですね。

口内の異変、放置は禁物 痛みが深刻なケースも

食事や会話、呼吸など私たちの口は重要な役割を担っている。もしも、口腔(こうくう)がんなどで機能を損ねれば、生活の質は大きく損なわれる。口内炎などありふれた病気も、2週間以上長引くようなら注意したほうがいい。自分で口の中を定期的にチェックすることが大切だ。

◇  ◇  ◇  

 口には歯や舌、やわらかいほおなど、たくさんの器官が集まっている。これらが一緒に動くことで、私たちは食事をしたり言葉を発したりすることができる。例えば、食べ物をかむのは歯だけではない。ほおや舌が柔軟に動いて食べ物を歯の上に保ってこそ、しっかりかむことができるのだ。

代表は口内炎

 身近な口だが、実は病気について知らないことは多い。誰もが思い浮かべるのは、虫歯や歯周病、口内炎だろう。国立病院機構東京医療センター歯科口腔外科の大鶴洋医長は「あまりに虫歯や歯周病の頻度が高いため、他の病気は注目されにくい」と指摘する。ただ、なかには放置すれば口腔がんの原因になる病気もある。
 口の中の不調のうち、まず注意したいのは「痛い」「ヒリヒリする」「しみる」といった症状だ。代表的な病気は、誰もが経験する口内炎。ストレスがたまったり、ビタミンB群が不足したりするなどでおきるが、多くは自然に治る。

 ほかに痛みが出る病気には、口腔内乾燥症やヘルペス性歯肉口内炎、カビが原因の口腔カンジダ症などがある。口腔カンジダ症は口腔粘膜の痛みのほか、味覚がおかしくなることも。これらは、口の清掃や抗真菌薬のうがい薬、塗り薬、内服薬、食生活改善などで回復する。

 最も気をつけたいのは、同じ口内炎でも、症状が2週間以上続く場合。東京医科歯科大学歯学部付属病院口腔外科の原田浩之教授は「治りにくい口内炎は全身の病気の症状の一つの場合や、早期の口腔がんの可能性もある」と話す。同様に、キズやその他のできものも長引く場合は、歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科などにかかろう。

 例えば、痛みを感じる部分の粘膜が白くなり、ガーゼなどでこすっても取れない場合は、白板症(はくばんしょう)という病気の可能性がある。放置すればがんになる「前がん病変」と呼ばれるもので、白板症の10%の人が口腔がんを発症するといわれている。

 また、扁平苔癬(へんぺいたいせん)という病気も粘膜が変化した病気で、粘膜に白い部分がレース状に連なるのが特徴だ。これは同様に「前がん状態」と呼ばれ、放置すると3%が口腔がんになるという。

 治療は、病変の大きさや細胞検査でがん化の進行度を調べ、必要に応じて切り取る手術をする。


舌のがんが多く

 よくできる場所は舌。口腔がんの約半数が舌がんだ。治療は手術のほか放射線治療もある。原田教授は「東京医科歯科大では、舌がんの場合、8割で舌を切除するが、それでも手術法を工夫すれば会話や食事の機能をそれほど損なわずにすむことも多い」と話す。

 ただ、できれば大きく切り取る手術となる前に見つけたい。他のがんと同じく早期発見が大事。白板病や扁平苔癬、口腔がんなどの病変は、たいてい目で直接見ることができる。大鶴医長は「自分の口の中に、異変がないかどうか、最低でも月1回程度チェックして」と話す。

 見た目は、白くなるなど、口内炎やその他のただれとほとんど区別がつきにくい。ただ、歯科医など専門家の診察を受ければ、診断がつくので早めに診てもらおう。かかりつけ歯科を持てば、定期的に診てもらえる。最近は「口腔がん検診」などをうたう歯科も多いので相談するといい。

 口腔がんは日常の生活習慣と大きく関連する。予防で大切なのは禁煙と節酒だ。喫煙は口腔がんなど口の中の病気の最大のリスク要因。国内データでは、たばこを吸わない人と比べ「喫煙者の口腔がん発症率は7倍、死亡率は2~4倍に高まるとの報告もある」(原田教授)。飲酒を伴うとリスクはさらに高まる。

 また、虫歯で欠けた歯を放置していたり、入れ歯や差し歯が合わないままだと、舌やほおなどの粘膜を傷つけてしまう。口腔内が不潔な状態だと、様々な刺激が粘膜を傷つけて口腔がんの危険性が増す。

 丁寧な歯磨きを心がけると同時に、入れ歯などにトラブルがある場合には、早めに歯科を受診したい。
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高齢女性に多い「舌痛症」

 口内炎や口腔(こうくう)乾燥症などの明らかな病気はないが、舌の痛みを訴える人がいる。歯がすり減って尖ったり、入れ歯が合わなかったりした場合、それが刺激になってピリピリするためだ。その場合は、歯科で原因を取り除けば治る。

 一方、神経質な人の場合は「歯科心身症」であることも。ストレスなどで無意識に舌をかんだり、こすったりすることによって起こるという。

 また、舌の表面などを診察しても、まったく異常がないのに、舌に痛みを感じる病気が「舌痛症」。特に舌の先端部に痛みが出ることが多い。大鶴医長は「高齢女性に多く、心療内科で治療することもある」と話す。

歯科医に聞く。口内炎ができやすいのは、ストレスや疲れが原因? 早く治す方法とは?

仕事が忙しくて睡眠時間が短いとき、「毎月のように口内炎ができて悩まされている」という人も多いのではないでしょうか。口腔(こうくう)衛生がご専門の江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長は、「睡眠不足やストレスがあると、口内炎ができやすく、また治りにくくなります。早く治すカギは、『だ液の分泌量』にあります」と話します。その理由や対策について、詳しいお話を聞きました。

■ストレスでだ液が減って、口内炎ができる

―ストレスや睡眠不足があると、なぜ口内炎ができやすく、また、治りにくいのでしょうか。

江上医師 口内炎とは、唇や頬(ほお)の内側、歯ぐきなど、口の中の粘膜にできた傷に、細菌やウイルスが繁殖しておこる炎症の総称です。痛みや腫れ、食べ物が飲み込みにくいなどの症状が現れます。

口内炎を起こしにくくする、早く治すためには、「口の中を清潔に保って細菌やウイルスの繁殖をおさえること」が重要です。この役割を担うのが「だ液」であり、その分泌量がポイントになります。

睡眠不足のときやストレスがあるときは、口の中が乾いてだ液があまり出ていません。面談や何かの発表の直前など、緊張しているときも同様で、みなさんも心当たりがあると思います。

これは、自律神経の働きによる反応です。自律神経には、体の活動時や昼間に活発になる「交感神経」と、安静時や夜に活発になる「副交感神経」があります。この2つがバランスをとりあって、心臓や胃腸など内臓の動き、呼吸、汗、血圧、体温など、体の機能を調節しています。

だ液が分泌されるのは、「副交感神経」が優位に働いているときです。

ストレスや疲れがたまっている、睡眠不足のときは交感神経が優位になるので、だ液の分泌がおさえられます。この場合、ストレスによって口の中の粘膜の表面に微細な傷ができやすくなると言われています。だ液で緩和されるはずの口内炎が治りづらくなるわけです。

■だ液の殺菌消毒作用が、口内炎を改善する

―だ液は、口内炎に対してどのように働くのでしょうか。

江上医師 だ液は99.5%が水分で、安静時は1分間に0.3ミリリットル、食事のときは1~1.5ミリリットルほどが分泌されて、口の中の細菌を洗い流しています。また、だ液には、殺菌・消毒する作用があり、細菌の増殖をおさえます。

つまり、だ液の分泌が十分なときは口内炎はできにくいのですが、だ液の分泌量が減ると小さな傷が口内炎に発展しうるのです。

口内炎ができたときは、いち早く、「舌先で傷口を覆うようにだ液を塗る」ようにしてみてください。大きさや程度によりますが、早期でまだ小さいようであれば、だ液の力で治せる可能性は高いです。

■いくつもできる、繰り返しできるときは生活習慣を見直す

―口内炎が再発する、複数できてつらい場合は、どうすればいいでしょうか。

江上医師 まず、だ液が減っていることを自覚して、体の不調のサインだと考えましょう。ストレスや疲労、睡眠不足ではないか、また、食事による栄養のバランスはとれているかなど、生活習慣を見直してください。

十分な睡眠をとる、休息をして副交感神経が優位に働くことを意識して過ごし、ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランスよくとりましょう。

痛みが強い、個数が多い場合は、薬での治療を取り入れることも必要です。また、口腔がんなどほかの病気が原因である場合もあるので、歯科を受診しましょう。

また、同じ場所に繰り返し口内炎ができる場合は、歯並びや歯の形が影響している可能性があります。歯科で、「口の中を傷つけやすい歯並びではないか」を診断してもらいましょう。

■まとめ

ストレスがあるとだ液が減り、口の中の小さな傷が口内炎になる、悪化する、そして、だ液による殺菌作用が口内炎を早く治すということがわかりました。だ液の分泌を意識する生活を心がけることは、口内炎のみならず、ストレスの改善にもつながるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

取材協力・監修:江上一郎氏。歯学博士。専門は口腔(こうくう)衛生。歯科・歯科口腔外科・口臭治療の江上歯科院長。
江上歯科 大阪市北区中津3-6-6
http://www.egami.ne.jp/

【詳しく教えてドクター!】口内炎、病院での治療は何科を受診すべき?

口内炎で痛みが出てくるとつらいな、と思うこともあるのではないでしょうか。しかし、どの科を受診したらいいのかと悩む方も多いようです。Doctors Me体験談でも、同じような経験をした方から投稿がありました。

娘を歯の定期検診に歯科へ連れて行った際、たまたま口内炎ができていました。それを見つけた歯科医の先生が、「お薬を塗っておきますね。」と言ってくださり、ケナログという塗り薬も処方してくれました。娘は塗り薬を嫌がらず、数日で無事治り、痛がることもありませんでした。 それを早速ママ友達に伝えると、「早速歯科へ相談しに行ってみる。」と喜んでいました。

出典:Doctors Me体験談

口内炎は歯科へ行けばいいのでしょうか。口の中のことだから、たしかに歯科でもいい気がします。とはいえ、ほかに内科や耳鼻科などの選択肢もあると思います。今回は内科医と歯科医師に話を聞きました。

Q.内科医師に聞きました。そもそも、口内炎とはどのようなものでしょうか。
口内炎とは何らかの原因で口の中の粘膜が障害を受けて、粘膜が剥がれてびらんや潰瘍になることを差します。

原因はさまざまですので、原因を調べてそこから治さないと治りが悪かったり、再発したりします。
通常は口内炎ができたらその部分の局所の治療を行います。粘膜が剥がれている部分を保護して、炎症を抑える市販の貼り薬や塗り薬を使います。

これらの薬によっても治りが悪かったり、再発する時は病院を受診した方が良いと思います。

Q.口内炎は何科にかかるのが適切なのでしょうか。
受診する科は耳鼻咽喉科、歯科、内科のいずれかになります。状況に合わせて、受診する科を選択するといいですね。

≪耳鼻咽喉科を受診する場合≫
口内炎の部分の治療を優先する場合は耳鼻咽喉科が良いでしょう。
口内炎治療で最新の方法は、レーザー光線で口内炎を焼き潰す方法です。耳鼻咽喉科はその機械を持っている場合が多いです。

※歯科でもレーザー光線での治療ができるところもあります。しかし、その機械を備えていないところも多いです。歯科、耳鼻咽喉科どちらについてもレーザー光線治療を行っているか、事前に確認してから受診した方がいいですね。

≪歯科を受診する場合≫
口内炎の原因の一つに不整咬合や虫歯などの歯の問題、歯科的な病気や感染症があります。原因が口腔内のものを考えられる場合は、歯科を受診するといいです。

≪内科を受診する場合≫
原因を調べるという点では内科を受診するといいです。全身疾患の一つの症状として口内炎が起こることもあります。いくら口内炎の治療しても、治りにくい、再発しやすいときには、一度内科に相談することも検討してくださいね。

Q.歯科医師に聞きました。歯医者ではどのような口内炎の治療を行うのでしょうか。
歯科で口内炎と診断されると、以下の治療を行います。(ここでは一般的に多いアフタ口内炎についてお伝えします。)

≪外用薬≫
軟膏(ステロイド含有)の塗布
ケナログやアフタゾロンなど

口腔内の炎症を抑え、口内炎の痛みなどを改善するものです。
通常、慢性剥離性歯肉炎、びらんまたは潰瘍を伴う難治性口内炎および舌炎の治療に用いられます。

≪レーザー治療 (レーザー完備の歯科医院)≫
口内炎の接触時の痛みの緩和を目的とした治療です。 炎症が起こっている部位にレーザーを照射すると、レーザーの生体刺激で治療後数日間で皮膜ができます。炎症部位の接触時に起きる痛みが軽減され(疼痛緩除効果)、治癒が促進されます。

Q.体験談にある、歯科で処方された『ケナログ』とはどのような薬ですか。
日頃から口内炎ができるのであれば「よく口内炎ができるので、口内炎の塗り薬を出してほしい」と歯科医師に伝えると、多くの場合ケナログという軟膏が処方されます。 市販もされているので、薬局で見つけることもできると思います。

ケナログを使うにあたり、注意点があります。この軟膏は1日3~4回繰り返すと徐々に痛みが改善してきます。しかし、口内炎に黄色い膿がある、小さな水疱がいくつかできては潰れ、また口内炎になるようであれば、ウイルス性口内炎のことがあります。この場合は、これらの薬を止めて、歯科を受診しましょう。

これをいつもの(アフタ性)口内炎だと思ってこれらの外用薬を塗布し続けたり、 痛みを止めるためにロキソニン、ボルタレンなど(非ステロイド性鎮痛薬)を服用すると感染が悪化する場合があります。

ウイルス性の口内炎の場合、歯科では抗ウイルス薬を処方します。その場合、外用薬で皮膚や粘膜の病変だけを抑えることに加え、内服薬で神経節のウイルスの増殖を抑えます。 (外用薬のみを処方することもありますが、基本的には内服薬を併用します。)

内服薬は特徴があります。

・早期に服用しないと効果が出にくいこと
・二次的に細菌感染などを起こして大きな口内炎になっていると他の口内炎と同じように治りにくく対症療法しかないこと
・薬効をなかなか感じずらい

本日のまとめ
今回は口内炎の治療方法と受診すべき科について医師と歯科医師に話を聞きました。「口内炎の原因として最も多いことは、ストレスや過労とビタミンB2と6、亜鉛の不足」と医師は言います。ときにはサプリメントを用いて、足りない栄養素を補うことやバランスの良い食事を摂ることで口内炎の治りは早くなるとのことです。

また、「免疫力が低下した時に口の中の常在菌が増殖することで、口内炎がより多くできる場合もある」と歯科医師の話にありました。そのためにも、口の中をいつも清潔に保つことも重要とのこと。歯みがきやうがい、口内の乾燥ケアに気をつけることで口内炎は予防できるようです。

口内炎の悩みで病院に行こうとしたときには、原因や体調を振り返って受診する科を決めるといいですね。

口内炎を治したい!ビタミン剤はどう摂ればいいの?

先日Doctors Meスタッフが口内炎ができたと言っていました。
「ビタミンが足りない」とビタミンCが入っているドリンクをたくさん飲んでいたのですが、本当に口内炎にビタミンCばかり摂ることがいいのか疑問に思いました。

今回のテーマは「口内炎とビタミン剤」です。口内炎に焦点を当てて、より効果的なビタミン剤(サプリメント)の取り方を薬剤師の吉澤先生に聞きました。

Q1.口内炎を治すためには、どのビタミンを摂ったらいいですか。
栄養面から見た口内炎の原因は、ビタミンB群の不足が原因です。
一般的に口内炎を治すには、皮膚・粘膜の修復を促すビタミンAとビタミンB群が有効と言われます。

しかし、ビタミンAは過剰摂取で弊害が起きることがあります。特に現代の食生活では、ビタミンAが不足することは考えにくいです。そのため、薬剤師の観点からビタミンA単剤の積極的な摂取はおすすめいたしません。

現在市販されているビタミン剤は、各ビタミンがそれぞれ製品されています。
口内炎が気になる場合はビタミンB群をバランス良く配合したものを摂取することが効果的です。

栄養バランスが崩れている心配があれば、マルチビタミンのような他のビタミンも配合されているものを選ぶといいですね。

一般的にマルチビタミンと呼ばれるサプリメントには以下のものが入っています。
ベータカロテン
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
葉酸
パントテン酸
ビオチン
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE

たくさんの種類が入っていますよね。口内炎でお悩みの場合は、マルチビタミンの中でもビタミンB群が多く配合されているものを選ぶといいでしょう。

Q.口内炎を治すためには、どの形状のビタミンがいいですか。
医薬品であれば、
液剤>錠剤>カプセル
この順番に吸収がよく、吸収がよいほど効果が現れるのが早いと考えられています。

しかし、サプリメントは、食品に分類されるもので医薬品ではありません。剤形の違いは、飲みやすさや製品の安定度の違いと考えていいでしょう。そのため、「この形状がいい」と一概には言い切れません。

Q.より効果を得るためにビタミンと一緒に摂取すべき栄養素はあるのでしょうか。
口内炎は、疲労時や免疫低下時に起きるため、免疫力アップにつながる栄養素の摂取がおすすめです。

ビタミンB群またはマルチビタミンの他、アミノ酸と亜鉛を摂取することで、より効果が期待できます。

≪栄養素の効果とは?≫
アミノ酸:疲労回復と肝臓の働きを活発にします。
亜鉛:不足すると免疫低下を招く可能性があります。

これらをサプリメントなどで効率良く摂取することで、速やかな口内炎の回復を促すことが期待できます。

Q.ビタミン剤のより効果を得るために、避けたほうがいい飲み方はあるのでしょうか。
一度に多く摂取するよりも1日に2~3回に分けて摂取するほうが体内のビタミンの量を保つことができます。

というのも、ビタミンB群は『水溶性ビタミン』で身体に貯めておけないビタミンです。一度に多く摂取しても短時間で排泄されます。体の中に貯めておけないため、一度に多く取っても意味がなくなってしまいます。

最後に医師からアドバイス
体調の変化などにより口内炎になった経験をしている人も多いと思います。一般的に口内炎は、ビタミン剤などを摂取しなくても2~3週で自然に回復します。しかし、口内炎の痛みがひどい場合は、ビタミン剤などを摂取すると早い回復が期待できます。前述しましたが、水溶性ビタミンは1日2~3回に分けて毎日、摂取することが大切です。

最後に一点、気をつけていただきたいことがございます。
同じ箇所に繰り返し口内炎ができる場合やビタミン剤などを摂取しても長期間症状が続く場合は、一般的にいう「口内炎」とは違う病変の場合があります。そのときは速やかに耳鼻咽喉科や口腔歯科などを受診してくださいね。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

カタル性口内炎とは?

カタル性口内炎とは?

カタル性口内炎とは、口内の粘膜が赤く炎症し、白くただれたり、ヒビ割れたりといった症状を起こす口内炎です。赤い斑点状に炎症が起こることから別名、紅斑性口内炎とも呼ばれます。アフタ性口内炎とは異なりますが、はっきりした境界線があまりなく、口内全体が赤く腫れていきます。そのため見た目で症状は比較的わかりにくいものです。

痛みは比較的強くないですが、唾液の分泌量が増えて口臭が気になります。また口内に熱を感じ味覚が鈍る場合があります。酸味や辛味といった刺激の強い食べ物を口にすると、口内がしみることがあります。

原因

カタル性口内炎の原因はいくつか考えられますが、主に物理的刺激によって発症します。入れ歯や犬歯、義歯や矯正器具などが直接粘膜に触れて刺激を受けた場合や、虫歯や歯槽膿漏、歯周病のように口内の衛生が保たれていない場合に多く発症します。

また熱いものを口にしたときに火傷を起し、その部分が炎症を起こし発症する場合も考えられます。乳幼児の場合には指をしゃぶったり、おもちゃなどの異物を口内に含むと不衛生になったりし発症しやすくなるので、保護者は注意が必要です。

さらに胃腸が不調だったり、風邪や疲労などが原因で発症したりする場合があるので常に健康状態を保つ事も大切です。

対処法

カタル性口内炎が発症したらまずは刺激の少ないぬるま湯でうがいをし、口内を不衛生にしないよう清潔にすることが大切です。患部には抗生物質の含まれた軟膏を塗り治療をします。

また物質的刺激が原因の場合には、その状態が続かないようにする事が重要です。入れ歯や矯正器具に不具合が起きている場合は、その部分を改善し、口内の粘膜が傷つかないようにしなければなりません。虫歯や歯周病、歯槽膿漏はできるだけ早く歯科クリニックに受診し、治療をするように心掛けましょう。

胃腸のトラブルや風邪などが原因だった場合には、迅速にクリニックを受診し、改善をはかりましょう。症状が改善すればカタル性口内炎の症状も次第に治まっていきます。

きちんと治療をすれば、カタル性口内炎は約1週間から10日程度で治ります。しかし症状が長期化したり度々くりかえし発症していると、重症化したり他の大きな疾病を引き起こす場合もあるので、すぐにドクターに相談し、原因改善と治療をするよう心掛けましょう。

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歯科医は見た! 歯周病が限界を超えて骨髄炎になるまで

■歯周病で骨が溶ける仕組みとは?
歯周病になると歯の周囲の骨が溶かされて、グラグラして歯が抜けてしまうイメージがあります。でも、骨は全身にあるのに、どうしてアゴの骨だけが溶けてしまうのかご存知でしょうか?

歯は骨に固定されていますが、歯ぐきを貫通して口の中に露出しています。全身の骨では、このように骨につながった部分が体外に露出している部位はありません。アゴ以外の骨は常に組織に覆われて、隠れているのです。

歯周病の原因でもあるプラークが歯の周囲のポケットなどに溜まると、歯の表面に機械的に付着して固まり、歯石となります。そして、骨に付着している歯を道標の役割として、迷うことなく細菌が骨に近づいてしまいます。身体の防御反応は、歯石を溶かして分解するまでの力はありません。

さらに、歯ぐきの厚さは数ミリ程度しかないため、細菌の侵入を防御する距離にも限界があります。防御できる許容量を超えると、どんどん内部に細菌やその毒素の侵入が続いてしまいます。そのままでは、アゴの骨が細菌に感染してしまうので、アゴの骨はまるで歯ぐきから侵入した細菌などから逃れるように、自らを溶かして逃げていくのです。

一般には歯ぐきが炎症を起こしても、歯を抜歯したり、歯石を取り除くことができれば、アゴの骨は再び健康な歯ぐきに覆われます。そして、アゴの溶解が停止したり、溶け過ぎた部分が元に戻ったりして安定します。

■歯周病が限界を超えるとどうなるの?
普通に思いつくことでは、歯周病の最悪な状態は「自然脱落」。つまり自然な抜歯が起こり、歯が抜けることと考えがちです。自然脱落は確かに見た目は最悪ですが、歯が抜けるということは、抜歯=原因除去→治癒となるため、自然に治療が完了したということになります。

実は解決が難しい問題になるのは、歯が抜けず、骨の溶けるスピードよりも早く炎症が進んだりした場合です。細菌の勢いが防御反応の限界を超えると歯ぐきの炎症ではなく、逃げていたはずの骨が炎症を起こします。これが顎骨骨髄炎と呼ばれるものです。

歯周病が骨髄炎に移行してしまうと、歯の抜歯をしても治らずにアゴの骨の炎症が続き、歯がないのに骨から膿が出てくることもあります。こうなるとなかなか治らない難治性となったり、完治までに数カ月以上の時間がかかるケースになることもあります。

■歯周病から骨髄炎に悪化したケースとは?
これまでの臨床経験の中で、歯周病から急性の骨髄炎になってしまったケースの共通点についてまとめてみます。

●抜きたくない
まずはこれです。過去に歯周病の診察を行っているが、抜歯せずに粘っているケース。ブリッジの土台のため、抜歯すると入れ歯に移行する必要があるなど、本人の強い希望で粘りたいと抜歯が先送りになっていたケースがほとんどでした。

●咬み合わせ
上下の歯がしっかり噛み合わせている状態で、噛むたびに歯が押されて激しく動くことも多く見かけました。これは、細菌の固まりである歯を傷口の中でグリグリかき回すようなもので、炎症をよりひどい状態にする要因です。

●メンテナンス不足
すでにグラグラしてしまっていても、定期的メンテナンスを行っていたケースにはあまり発生しませんでした。突然、顔から腫れがわかるほどになって来院したケースが多かったです。

●歯磨き不足
普段から歯磨きをしっかりしていないケースなどはもちろんですが、一度腫れてしまうと歯磨き時の痛みのためしっかりと磨くことができず、汚れが付着してしまうことが多いようです。炎症で磨けなくなっても消毒を行えるような洗口剤などを利用するのも大切です。

■骨髄炎になるまでのよくある流れ
歯がグラグラして腫れてしまい、歯科医院で治療を行って、その時は一時的に落ち着きます。しかし、その際に治療のため抜歯を勧められても、自分の歯で噛めない、入れ歯に抵抗があるなどの理由で、できれば抜きたくないと考えます。

そして、その場は抜かずにやり過ごしますが、次に通院するとこの歯は抜歯されると思い、再来院が先延ばしになる。歯磨きはそれまでと同じように少しサボり気味で、そのまま噛んで痛い時があっても「抜くより我慢」を繰り返す。

その後、疲れたり身体の抵抗力が低下した時に、それまで経験したことのない腫れで驚いて来院する。今度こそ抜歯しますが、長期間の強い炎症に骨がさらされてしまい、抜歯を行っても膿が止まらず、痛みが残る。

さらに、大学病院などの大きな病院に紹介となり、完治するまで投薬やアゴの骨の手術を行い、数カ月以上を要する……。

これまでの臨床経験を元に考えると、歯周病をかなり悪化させてしまう人には上記のような流れが考えられます。抜歯を粘ると必ずトラブルになるわけではありませんが、抜歯をしない選択には思わぬリスクもあるということを覚えておきましょう。

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日本人の8人に1人が発症している慢性腎臓病 歯周病との併発で死亡率が上昇

英バーミンガム大学歯学部のプラビーン・シャルマ教授らの研究チームは、「慢性腎臓病(CKD)」の患者が歯周病を発症している場合、死亡率が未発症の患者に比べ高くなっているとする研究結果を発表した。

「慢性腎臓病」は腎臓の機能が健康な人の60%以下に低下する(eGFRが60ミリリットル/分/1.73平方メートル未満)、たんぱく尿が出るといった腎臓の異常が続く疾患。心血管疾患のリスク要因とされ、日本腎臓学会による2008年の調査では、約1330万人(成人の8人に1人)が発症しているとされている。

加齢によって腎機能が低下する高齢者に多く見られるほか、高血圧や糖尿病、脂質代謝異常の既往者、近親者に腎臓病患者がいる場合も発症する可能性がある。

シャルマ教授らは、1988~1994年に実施された第3回米全国健康・栄養調査(NHANESⅢ)から、1万3784人のデータを抽出。ステージ3~5(重症度が中~高度)のCKD患者を対象に、歯周病の有病率と死亡率との関連を分析した。

その結果、10年間のCKD患者全死因(あらゆる死因を含む)死亡率は、歯周病がない人が32%だったのに対し、歯周病があった人は41%となっていた。

シャルマ教授は、因果関係まではわからないものの、CKDと歯周病の間に強い関連性があることは明らかであるとし、「一般的な健康診断とともに歯の検診も定期的に実施すべき」とコメントしている。

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歯磨きだけじゃ不十分?「歯周病になりやすい習慣」あなたは何個当てはまる?

歯ブラシや歯みがき粉のCMなどで「歯周病(歯槽膿漏)」という病名をよく目にすると思います。歯周病とは、歯を支えている骨を溶かしてしまい、歯が抜ける原因にもなってしまうといわれる怖い病気です。

痛みなどの自覚がなくても、あなたの生活習慣の中に歯周病になりやすい要素が隠れているかもしれません。
リスクを把握するために、まずはセルフチェックしてみましょう。
チェックスタート!
□ 歯みがきを忘れることがある
□ 口の中が乾きやすい
□ 毎日デンタルフロスを使っていない
□ 定期的に歯科に行って歯石をとったり、歯のチェックを受けたりはしていない
□ 親知らずが生えている
□ 虫歯の治療のため歯にかぶせものがある
□ 歯ぎしりする癖がある
□ 歯にフッ素塗布はしていない
□ 知らず知らずのうちに口呼吸になっていることが多い
□ 水分をあまりとらない
□ 歯の磨き方に今一つ自信がない
□ 生活が不規則である
□ ストレスがたまっている
□ 口臭が気になる
□ 最近、疲れやすい

いくつ当てはまったでしょうか?

結果は…
当てはまった数が「0~3個」の人

【特に問題なし】歯周病になりにくい生活習慣でしょう。

口腔内の健康や清潔に対する意識が高く、歯周病に比較的なりにくい方といえます。

すでに良い習慣を持っておられるようですから、継続するとよいでしょう。お酒を飲んだり、夜更かししたりする機会の多い方も、きれいな歯とさわやかな息で乗り切っていきたいですね。
当てはまった数が「4~7個」の人

【注意】歯周病になりやすいでしょう。

歯周病になりやすさとしては中くらいの方であるといえるでしょう。

30代以降で歯周病にかかっている割合は半数を超える傾向にあるため、将来も自分の歯でおいしく食べ物を味わえるように、今から歯の健康を考えていきたいですね。
当てはまった数が「8個以上」の人

【要注意】歯周病になりやすいでしょう。

そもそも歯周病は30代以降の方なら多くの方がかかっているという非常に多い病気です。

日本ではあまり普及していない印象がありますが、普段の歯みがきに加えて歯と歯の隙間に溜まった汚れを取り除くデンタルフロスを毎日使用することは、歯周病の予防に非常に効果があるといわれていますので、ぜひ習慣にしてくださいね。
一言アドバイス

歯周病は進行すると歯が抜け落ちてしまうだけでなく、歯周病菌が血流に乗り全身へ巡ることで心臓や肺へ流れ全身に疾患を引き起こすこともある恐ろしい病気です。

予防には口の中を清潔にすることが非常に重要になってくるほか、生活習慣に気をつけることも予防につながります。もし歯周病のリスクがあるという結果が出てしまった場合は、チェック内容にあったことから改善できるとよいですね。

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舌にできた口内炎の原因と治療法

舌にできた口内炎の特徴

口内炎は口内の様々な場所に発症しますが、舌の口内炎は最も辛い口内炎です。舌の働きには味覚や熱を感じる以外にも、食べ物を喉に送るのを助けたり、言葉を発するという人間にとってとても重要な役割を担っています。

舌が健康でなければ、満足に食事をすることもできません。家族や友人との楽しい会話や、歌を歌うこともできなくなります。舌に口内炎が発症すると、患部の位置にもよりますが日常の中で舌が動くだけで刺激があり痛みが出てしまいます。

特に舌の奥、根元にできてしまうと、ちょっとした動きでも痛みを感じます。側面に発症した場合には歯に接するため、常に痛みを伴います。舌に口内炎ができてしまうと日常のほとんどに支障をきたしてしまいます。

舌にできる口内炎の原因

口内炎にはアフタ性口内炎、カルタ性口内炎、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎と様々な種類がありますが、舌にはそのほとんどが発症する可能性があります。

一般的なアフタ性口内炎の場合は、舌の表面や側面、根本や裏側にまで発症します。食事中に誤って舌を噛んでしまった場合や、ビタミン不足や睡眠不足、疲労やストレスなども原因の1つと言えるでしょう。

カンジダ性口内炎の場合は、舌に白い苔状のものが点状や粉状に付着します。悪化すると白い苔が地図状になり、こびりついた状態になります。また舌全体が赤く腫れ、炎症を起こすことも考えられます。

舌にできた口内炎の対処法

口内炎の治療には主に軟膏を使用します。しかし舌にできた口内炎の場合は軟膏を塗ってもすぐに取れてしまい、薬品の苦い味を感じてしまうのでとても不快です。軟膏を塗って治りかけていても、何かの拍子に再度噛んでしまったり歯に触れたりして刺激を与えると、症状が悪化する場合があるので注意が必要です。

また軟膏などの薬以外にも、イソジンなどのうがい薬で口内を清潔にしたりビタミン剤やサプリメントでビタミンを補うなど、気軽にできる改善方法や予防法もあるので試してみるとよいでしょう。

舌がんに似ているので要注意

舌にできたアフタ性口内炎と舌がんの初期症状は非常によく似ています。口内炎は、患部の周りに赤みがあるのに対し、舌がんは縁がギザギザしていて硬いのが特徴です。しかし素人では判断は難しいので、2〜3週間以上症状が続く場合にはクリニックで診察を受けることをオススメします。

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冷たいものを飲むと歯がキーン…!それ、知覚過敏かも。あなたの歯の状態をチェックする15の質問

冷たいものや熱いものを飲み食べしたときに歯がつーんとしみて痛い、という経験はありませんか? 歯科を受診しても虫歯ではないといわれた場合、「知覚過敏」であることが多いです。

歯の表面のエナメル質が部分的に薄くなっており、そのために冷たいもの、熱いもの、甘いものなどの刺激物を摂ると、しみるような痛みを感じます。また、エナメル質が薄くなるのは、虫歯の一歩手前の症状、強い歯ぎしり、研磨剤入りの歯磨き粉の使用などが原因だと考えられます。

そういえば…と思い当たるところがある方は、ご自身の歯が知覚過敏になっていないかチェックしてみましょう。
チェックスタート!
□ 冷たいものを食べると歯がしみる
□ 熱いものを食べると歯がしみる
□ 甘いものを食べると歯がしみる
□ 歯磨きすると歯がしみる
□ 風が当たると歯がしみる
□ 歯ぎしりをよくする
□ 歯をくいしばることが多い
□ 毎日歯磨きをしていない
□ 歯磨き粉をたくさんつけて歯磨きしている
□ 歯が欠けている
□ 炭酸飲料をよく飲む
□ 甘いものをよく食べる
□ しばらく歯医者を受診していない
□ 口の中が乾きやすい
□ 食事のときに噛む回数が少ない

いくつ当てはまったでしょうか?
結果は…
当てはまった数が「0~3個」の人

知覚過敏の可能性は低いです。

あなたの歯は知覚過敏を起こす可能性はあまり高くありません。

現在歯の痛みを感じていなければ、知覚過敏については心配要らないでしょう。ただし、歯ぎしりや、研磨剤の入った歯磨き粉をたくさん使うことで、エナメル質がうすくなり、歯がしみるようになってしまいます。このような生活習慣がある場合には改善するように心がけましょう。
当てはまった数が「4~7個」の人

【注意】知覚過敏の可能性があります。

あなたの歯は知覚過敏を起こす可能性があります。

歯の痛みがあり、歯医者にしばらく行っていない場合には、虫歯がないかみてもらいましょう。虫歯がない場合には、知覚過敏かもしれません。

歯ぎしりや、研磨剤の入った歯磨き粉によっても、エナメル質がうすくなり、歯がしみることがあります。このような生活習慣がある場合には改善するように心がけ、症状が強い場合には知覚過敏用の歯磨き粉を試してみましょう。
当てはまった数が「8個以上」の人

【要注意】知覚過敏の可能性が高いです。

まずは歯医者にしばらく行っていない場合には、虫歯がないかみてもらいましょう。

虫歯がなく歯の痛みがある場合には、知覚過敏である可能性が高いです。

歯が不潔な状態のままになると、表面のエナメル質がとけて薄くなり、冷たいものや熱いものを敏感に感じてしまいます。また、歯ぎしりや、研磨剤の入った歯磨き粉によっても、エナメル質がうすくなってしまいます。知覚過敏用の歯磨き粉を適量使って、毎日歯磨きをし、歯の健康を保つようにしましょう。
一言アドバイス
いかがでしたか?

歯がしみる場合は、虫歯か知覚過敏が考えられます。
どちらも日々の歯のケアで予防することができますので、知覚過敏の可能性があった方は質問にあることから少しずつ改善していけるとよいですね。

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「歯周病」対策が肝臓がん予防につながるのは本当なのか

歯周病治療が、命を落とす重大病回避につながる可能性があることが改めて明らかになった。

研究にかかわった横浜市立大学付属病院肝胆膵消化器病学・結束貴臣医師と、神奈川歯科大学付属横浜研修センター横浜クリニック高度先進口腔医学講座・鎌田要平歯科医師に話を聞いた。

 40歳以上の8割がかかっているといわれるのが歯周病だ。歯と歯肉の隙間にたまった歯垢の細菌が毒素を出し、歯肉に炎症を起こして歯槽骨を溶かす。放っておけば確実に進行し、歯がボロボロと抜ける。

“害”は歯だけにとどまらない。心筋梗塞、糖尿病、胃がん、動脈硬化、アルツハイマーなど全身のさまざまな疾患のリスクを高めることが報告されている。

 さらに最近の研究で、「肝疾患のひとつであるNASH(ナッシュ)も歯周病によって悪化する」ことが分かった。

 ナッシュとは、アルコールを摂取しない、あるいは摂取しても適量(日本酒換算で1合以内)なのに脂肪肝となり、さらに肝硬変や肝臓がんに進行する「非アルコール性脂肪肝炎」のことだ。

 歯周病がナッシュにつながるとは、これまでどの医師も考えていなかったという。結束医師が話す。

「肝機能の数値が改善しない患者さんが、たまたま歯周病が判明して治療を受けたら肝機能の数値が下がったのです。その体験談が歯周病とナッシュの関係に注目するきっかけになりました」

 もともと、腸内に存在している体に悪さをする細菌が血管を介して肝臓に至り、肝炎を引き起こすことは指摘されていた。ナッシュの患者の唾液を調べると、歯周病菌の中で最も悪性度の高いギンギバリス菌が見つかった。鎌田医師によれば、健常者と比べてナッシュの患者では、感染率が約2倍高かったという。

 つまり、腸内の細菌が肝炎を引き起こすのと同様に、歯周病菌、中でもギンギバリス菌が肝炎を引き起こすと考えられた。

■歯垢除去などで肝機能の数値が低下

「そこで、ナッシュの患者で歯周病が未治療の10人を対象に、歯垢除去や歯周ポケットへの抗生物質塗布など一般的な歯周病治療を行いました。すると、翌月から順調に数値が低下していったのです」(結束医師)

 ナッシュの薬物治療を受けても肝機能の数値が正常上限値より2~3倍高かった人が、歯周病治療によって4カ月後には平均して約半分まで数値が下がり、正常値になる人もいた。

 歯周病とナッシュを関連付けた今回の研究は、まだ始まったばかりだ。2016年春から、横浜市立大学付属病院と神奈川歯科大学において、20歳以上でナッシュと歯周病を患い、食事運動療法と薬物が効かない200人を対象に医師主導の臨床試験を始める予定だ。しかし、この結果が出るまでもなく、今すぐできることがある。

 ひとつは、歯周病のチェックと改善だ。

「口腔内の適切なコントロールができていない人が多い。歯科医にかかっても“様子を見ましょう”と言われ積極的治療が行われていないケースもあります。日本歯周病学会に登録している専門医に状態を見てもらい、適切な治療を受けてください」(鎌田医師)

 もうひとつは、脂肪肝の改善だ。

「脂肪肝に対する認識が低い。脂肪肝からナッシュになり、肝硬変、肝臓がんと進んでいく。気づいた時は手遅れという人もいます。脂肪肝からナッシュになっていないか。もしそうなら歯周病と同様に専門医の治療が必要です」(結束医師)

 近年、ナッシュが原因の肝臓がんが増えている。歯周病治療で肝臓がんが避けられる可能性があるなら、やらない理由はないだろう。

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マツコが受けた歯茎の移植手術 そのやり方と費用とは?

加齢とともに筋肉が衰えていくように、歯茎の歯肉量も徐々に減っていく。会話時、人の視線は自然と口元にいくものだけに、“歯茎問題”は放っておけず、アラフォー世代以上の女性にとって大きな悩みとなっている。

 そんななか、昨年末、『5時に夢中!』(TOKYO MX)での、マツコ・デラックス(43才)の発言がおおいに話題になっている。マツコは年末年始、歯茎の移植手術を受けたのだという。芸能関係者が語る。

「もともとマツコさんは歯並びを気にして歯医者さんに通っていたんですが、歯茎の減少を指摘されたそうです。実は、奥の歯茎はすでに移植手術を経験済み。それで奥がきれいになったら、前のほうも気になってきた。でも、前の歯茎の手術ってなるとやっぱり目立つから、年末年始の休みに、となったそうです」

 歯茎移植…なんだか、おどろおどろしい言葉だけど、それってどういう手術なの?

 マツコが言う「歯茎の移植」は、「遊離歯肉移植術」のこと。手術は1回約2時間。局部麻酔をした後、上あごの歯肉を採取して歯茎が減少している部位に移植する。移植後1週間ほど状態を見て、抜糸をして完成。移植した歯肉は数か月後にはしっかりとした歯茎として定着し、歯磨きも難なく行えるようになるという。

 東京医科歯科大学非常勤講師で医療ジャーナリストの宇山恵子さんが説明する。

「以前から行われている再生医療のひとつで、安全性も確保されています。もともとはインプラント治療の際、土台になる歯茎の歯肉が足りない時に歯茎の移植がされてきました。保険適用されている治療法なので、費用の相場は5万~10万円程度です」

【困った時の市販薬ガイド】口内炎・口唇ヘルペス・ニキビ・肌荒れなどの薬の選び方&製品

口内炎・口唇ヘルペス・ニキビ・肌荒れなどの薬の選び方

●痛い口内炎や赤ニキビには外用薬 白ニキビや肌荒れには内服薬

 口の中や口のまわり、ニキビ、肌荒れなどに効く薬には、外用薬と内服薬がある。

 痛い口内炎が1~2個できた場合は、即効性のある口腔用ステロイド剤や、シコンエキスを配合した外用薬がお薦めだ。

 食事の栄養バランスが偏っている場合は、粘膜の代謝を高めるビタミンB群を主成分にした内服薬を使おう。両者を併用して治す方法をとってもいい。

 唇や口角がひび割れたときには、抗炎症薬と組織修復を促進するアラントインなどを配合した専用の外用薬で早く治そう。

 唇やそのまわりがピリピリする症状から始まる口唇ヘルペスの再発には、医療用としても用いられる抗ウイルス成分のアシクロビルやビダラビンを配合した外用薬をなるべく早く使おう。

●皮脂欠乏による乾燥には低刺激の保湿剤を

 ニキビはタイプごとにケアのコツが異なる。炎症を起こした赤ニキビには抗炎症薬と殺菌剤が配合された外用薬や顔の熱をとる漢方処方の内服薬がいい。

 一方、白ニキビは、細菌感染は起こしていないが毛穴に皮脂がつまった状態。これにはエネルギー代謝を促進するビタミンB群を配合した内服薬がいい。肌荒れも改善してくれる。

 皮脂欠乏による肌の乾燥には、低刺激のビタミンE配合クリームや、保湿効果の高いヘパリン類似物質配合の外用薬を。

 かかとやひじなどのかさつきには、余分な角質を溶かしながら水分を保持する尿素配合クリームがお薦めだ。

こんなときに!

□ 痛い口内炎ができた □ 唇や口角が荒れる □ 口唇ヘルペスが再発した □ ニキビができた □ 肌荒れや乾燥が気になる □ 傷痕を目立たなくしたい

使い方のコツ

● 口内炎が痛むときには外用薬 ● 口唇ヘルペスの薬は早めに使う ● 赤ニキビには炎症を抑える薬+殺菌剤 ● 白ニキビには代謝を促進する内服薬 ● 皮脂欠乏には低刺激の保湿剤

●トラブル別 効く成分の特徴

口内炎・歯肉炎

口内炎の数は少ないものの食事がとれないほど痛いときには、即効性のある口腔用ステロイド剤や、患部を刺激から守るパッチタイプの外用薬がいい。栄養バランスが偏りがちな人は、粘膜の新陳代謝を促すビタミンB群を主成分にした内服薬を使おう。歯ぐきの腫れや出血、歯槽膿漏などには、清涼感のある塗り心地の殺菌成分ヒノキチオールを配合した外用薬もある。

ニキビ・肌荒れ

ニキビ薬は外用薬と内服薬がある。炎症を起こした赤ニキビを早く治したいときには、抗炎症薬と殺菌成分を配合した外用薬や、顔に上がった熱を下げる作用をもつ漢方処方の内服薬が合う。両者を併用してもいい。一方、白ニキビは栄養不足や疲れが引き金になる場合が多いので、エネルギー代謝を活発にするビタミンB群を配合した内服薬を継続的に服用してみよう。肌荒れにも効果がある。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは三叉神経に潜んでいた単純ヘルペスウイルスが、免疫力の低下に乗じて活性化したもの。医療用としても用いられる抗ウイルス薬のアシクロビルとビダラビンがOTCになっている。唇やその周囲にピリピリ、チクチクするような前ぶれの症状を感じた段階ですぐに使うと、症状のある期間を短縮できる。

肌の乾燥・傷痕

皮脂欠乏による肌の乾燥やひび、あかぎれなどのケアには、低刺激の保湿剤ヘパリン類似物質を主成分にした外用薬や、血行を促進するビタミンEと潤いを保持するビタミンAを配合したクリーム剤がお薦めだ。ヘパリン類似物質は気になる傷痕のケアにも使える。かかとやひじのかさつきには角質を軟らかくする尿素配合薬を。

口内炎・口唇ヘルペス・ニキビ・肌荒れなどの薬一覧

●口内炎

トラフルダイレクト

指定第2類医薬品 ステロイド系抗炎症成分のトリアムシノロンアセトニドを配合し、腫れや痛みなどを伴う症状に効く。薄いフィルムタイプで口中の違和感が少なく、徐々に溶けるので、はがす必要がない。12枚。

ケナログA口腔用軟膏

指定第2類医薬品 ステロイド系抗炎症成分のトリアムシノロンアセトニドを配合した口腔用軟膏。口の中の粘膜に付着して患部を保護するとともに、抗炎症作用により患部の炎症を鎮め、口内炎、舌炎を改善する。5g。

口内炎パッチ大正A

第3類医薬品 抗炎症成分として非ステロイド性のシコンエキスのほか、グリチルレチン酸を配合。傷を保護しながら炎症を抑えるとともに、肉芽形成を促して傷口の治りを早める。患部に貼る薄いパッチタイプ。10枚。

●口内炎、歯肉炎

生葉(しょうよう)口内塗薬

第3類医薬品 抗炎症成分のグリチルリチン酸二カリウム、殺菌成分のヒノキチオールなどを配合した塗り薬。歯ぐき全体にマッサージしながら塗り込むと効果的。歯ぐきの出血、腫れ、うみ、痛み、むずがゆさ、口臭などに。20g。

●口唇炎、口角炎

デンタルクリーム

第2類医薬品 2つの局所麻酔成分、ジブカイン塩酸塩とアミノ安息香酸エチルが痛みを鎮め、塩化セチルピリジウムとL-メントールが原因菌を殺菌する。軟膏タイプの口内炎治療薬。口内炎、口角炎のほか、虫歯、歯肉炎などによる歯痛、歯槽膿漏にも。5g。

メンソレータム ヒビプロLP

第3類医薬品 治りにくい唇や口角のひび割れに効く軟膏タイプの治療薬。患部に働きかけて皮膚の修復を促すアラントイン、新陳代謝を促すビタミンB6とパンテノール、血行を促進する成分など配合。6g。

ユースキンメディリップ

第3類医薬品 唇のひび割れ、皮むけを治療するリップクリームタイプの医薬品。口唇に潤いを与える4種の保湿性基剤に炎症を鎮めるアラントイン、グリチルレチン酸を配合。8.5g。

●化膿した皮膚炎、とびひ

フルコートf

指定第2類医薬品 患部の炎症を抑えるステロイド系抗炎症成分のフルオシノロンアセトニドと、化膿を防ぐ抗生物質フラジオマイシン硫酸塩を配合。湿疹、皮膚炎、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょうなど)に効果を発揮する。5g。

●口唇ヘルペス

ヘルペシアクリーム

第1類医薬品 医療用の抗ウイルス成分のアシクロビルを配合。口唇にピリピリ、チクチクなどの違和感を感じたときに塗ると、症状が緩和する。口唇ヘルペス再発患者が対象の薬で、過去に医師の診断・治療を受けた人に限る。2g。

アラセナS

第1類医薬品 医療用の抗ウイルス成分のビダラビンを配合。口唇にピリピリ、チクチクなど違和感をおぼえたときに塗布することで症状を和らげる。使用は過去に医師の診断・治療を受けた人に限る。2g。

●ニキビ・肌荒れによる炎症を抑える薬

漢方ニキビ薬N「コタロー」

第2類医薬品 漢方処方「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」による錠剤。オウゴン、ケイガイなど12種の生薬を配合。腫れを和らげ、うみの排出を促す。熱を冷ます作用で、大きい充血性・化膿性のニキビにも効く。48錠。

ペアアクネクリームW

第2類医薬品 殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールと、ニキビの生成を抑え炎症を鎮めるイブプロフェンピコノールを配合。炎症や赤みのあるニキビにも効く。肌になじみやすいクリーム状で、上からメイクもできる。14g。

ビフナイトsニキビ治療薬

第3類医薬品 角質軟化成分のイオウ、ニキビの原因菌を殺菌するイソプロピルメチルフェノール、赤みや腫れを鎮めるグリチルレチン酸などを配合。就寝前の使用で、寝ている間に効果を発揮。18g。

●肌荒れ・ニキビ・口内炎・シミに効く内服薬

ハイチオールCプラス

第3類医薬品 肌の新陳代謝を助けるL-システインとビタミンCがメラニンの過剰生成を抑えるとともに、過剰にできたメラニンを排出してシミを治す。また、エネルギーを作る働きを助けることで全身の倦怠感や疲れにも効果がある。180錠。

ペアA錠

第3類医薬品 グルクロノラクトンが体内の老廃物を排出する肝臓の働きを助け、生薬成分のヨクイニンがニキビ・肌荒れを改善する。肌の代謝を促すL-システインとビタミンB2、B6も配合。大人のニキビや肌荒れ対策に。60錠。

マスチゲンBBゼリー錠

第3類医薬品 コラーゲンの生成を助けるビタミンC、肌や粘膜を正常に保つビタミンB2、B6を配合。肌荒れ、ニキビ、口内炎、肉体疲労時のビタミンB2補給に。グレープフルーツ味のゼリー錠で、水なしでかんで服用できる。120錠。

チョコラBBルーセントC

第3類医薬品 メラニンを無色化してシミを緩和するビタミンCとL-システイン、肌の代謝を正常化するビタミンB2、B6の働きで、体の中から美しい肌を作る。肉体疲労時のビタミンCの補給にも。60錠。

ハイシーBメイト2

第3類医薬品 脂質やたんぱく質の代謝を助けるビタミンB2、B6を配合のほか、コラーゲン生成に必要なビタミンC、肌の代謝を促すL-システインなどを含む。肌荒れ、ニキビ、湿疹、皮膚炎などの対策に。40錠。

●ひび・あかぎれ・傷の修復に

ヒビケア

第3類医薬品 割れた皮膚を修復するアラントイン、肌細胞の修復を助けるパンテノール、かゆみを止める抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンなどを配合。ひび、あかぎれを治療し、カサカサ、かゆみの症状を和らげる。15g。

アットノン

第2類医薬品 血行を促進し、角質に水分を保持させるヘパリン類似物質を配合した非ステロイドの塗り薬。皮膚の柔軟性を取り戻し、傷ややけどの痕を目立たなくする。ひじなどの角化症、手足の荒れにも。15g。

●乾燥による肌荒れの改善に

ウレパール プラスローション10

第2類医薬品 肌の水分を保持する天然保湿因子の尿素、かゆみ止め成分として局所麻酔薬のリドカイン、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミン塩酸塩を配合。かさつく肌をしっとりなめらかにする。かゆみを伴う乾燥性皮膚に。100ml。

メンソレータム ヘパソフトクリーム

第2類医薬品 かゆみを止める抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミン、角層に潤いを与える保湿成分のヘパリン類似物質を配合。乾燥状態で荒れた肌、かさつく肌のかゆみに効果を発揮する。50g。

ケラチミンコーワWクリーム

第3類医薬品 水分を引き寄せ皮膚を柔らかくする尿素を20%配合。ほかに、皮膚表面を保護し、皮脂腺の働きを改善するガンマ・オリザノール、抗炎症成分のグリチルレチン酸を配合。手の指、かかとなど、荒れて硬くなった皮膚を正常な状態にする。40g。

ユベラリッチ

第3類医薬品 皮膚の血行を促進するビタミンE、皮膚の代謝を高めるビタミンA、炎症を鎮めるグリチルリチン酸二カリウムを配合。皮膚の乾燥を防ぎ、しっとりさせる。手指のひび割れ、あかぎれに。28g。

HPクリーム

第2類医薬品 保湿、抗炎症、血行促進の3つの作用をもつヘパリン類似物質を配合。皮膚の炎症を鎮め、皮膚のバリア機能を回復させて保湿力を高めて潤いのあるなめらかな肌をつくる。60g。

☆パッケージ写真や詳細は以下の関連記事「【困った時の市販薬ガイド】口内炎・口唇ヘルペス・ニキビ・肌荒れなどの薬の選び方&製品」からご覧ください。

歯周病で悪化も 自覚症状ない新たな国民病「慢性腎臓病」とは?

腎臓の主な働きは、血液をろ過して老廃物や塩分を尿として出したり、血圧の調整をしたりすることなどだ。その機能が高血圧や糖尿病などさまざまな原因で低下し、慢性的に進行する病態を総称してCKD(Chronic Kidney Disease)という。自覚症状はほとんどないため、進行して腎不全になることも多く、末期には人工的に血液の老廃物を取り除く透析治療や腎臓移植が必要になる。

 茨城県在住の高林和宏さん(仮名・83歳、無職)は50歳のころから高血圧があり、74歳で不整脈の一種である心房細動を発症。筑波大学病院で治療を受けていた。ある日の検査で、腎機能障害の指標である血清クレアチニンの値がそれまで1.3mg/dlほどだったのが、1.77mg/dlに上昇していた。血清クレアチニンは筋肉で作られる老廃物で、正常値は男性1.1mg/dl以下、女性は0.8mg/dl以下だ。腎機能障害の進行を指摘された高林さんは同院腎臓内科の山縣邦弘医師へ紹介された。

 山縣医師が診察したところ、腎硬化症による腎機能障害と考えられた。腎臓のろ過装置を糸球体というが、腎硬化症とは高血圧が長く続いた結果、糸球体硬化、腎組織の線維化が起こるものだ。虚血性腎症や末期腎不全の原因になる。

「CRP血液検査」という、人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると急激に増加してくるたんぱく質の成分を測る検査で、高林さんは軽度陽性であったものの、全身には発熱などの炎症所見はなかった。

「高林さんは右下顎と歯ぐきの違和感があったため、口腔外科も受診してもらいました。そこで全顎の歯周病と数本のむし歯があったので、治療を開始しました」(山縣医師)

 歯周病があると体内に入った歯周病菌が腎臓から排出されずに、血液を循環することで腎臓病が悪化するといわれている。さらに歯周病は、糖尿病などの腎臓病を悪化させる原因となる病気とも関係があり、治療することが大切だという。

 歯周病の治療をするとCRP検査の値が陰性化し、血清クレアチニンも以前の1.3mg/dl前後に改善した。

「その後、食事指導やカリウム値正常化などの工夫を並行しておこない、腎機能は安定しました」(同)

 CKDは、末期腎不全の直前まで自覚症状が乏しい。人工透析が必要な末期の患者でも、6人に1人ほどは、病院を受診して初めて腎不全が判明するのだという。

「多くの患者さんは、学校、職場、地域の健診などで、たんぱく尿や腎機能障害などを過去に指摘されたことがありますが、自覚症状がまったくないため軽視してしまいます。しかし放置していると、20~30年という長い年月を経て末期腎不全へ進んだり、心血管疾患を引き起こしたりすることがあるため、注意が必要なのです」(同)

放置しちゃダメ!歯茎からの出血は歯がなくなるSOSサイン

みなさんは、歯を磨いたときに出血することはありますか? 歯茎は多くの毛細血管が通っており、皮膚に比べるととてもデリケートな場所です。歯を磨くたびに歯茎から出血するのはしょうがないと思っている方も多いですが、通常、健康的な歯茎であれば、歯磨きで出血は起こりません。

歯茎から出血するには何かしら原因があり、病気が潜んでいることもあります。最悪、歯がなくなってしまうことも……。今回は意外とおろそかにしがちな歯や歯茎の役割について、お伝えしたいと思います。

■噛むだけではない歯の役割

いま当たり前にある歯は、食べ物を噛み切ったり、砕いたり、すりつぶしたりする重要な役割を果たしています。隣の歯や上と下の歯の協力がないとできない作業です。これがきちんとできないと、食べ物をしっかりと噛み切れず、消化酵素の1つである唾液と混ざらないまま胃へ送られるので、内臓にも負担がかかってきます。

■歯茎からの出血は歯周病のサイン!?

歯の役割は噛むだけではないとお伝えしましたが、その大事な歯を守るのが、土台となっている歯茎です。歯磨きのたびに出血するのは日常茶飯事とないがしろにされがちですが、歯周病のサインかもしれません。

歯茎からの出血で一番考えられるのは、歯茎が炎症を起こしていること。歯肉炎になっているのですね。これが進行すると、歯周病という病気になります。歯肉炎、歯周病は歯磨きをしないことで起こる現象と思われがちですが、きちんと磨いていてもなることがあります。

いつも同じところが出血するのであれば、その付近の歯茎を確認してみてください。もし赤く腫れていたなら、歯肉炎の可能性が高いです。

■治療後の歯が歯肉炎を悪化させる

また、治療した詰め物などがあると、どうしても歯と歯の間に隙間ができやすくなりますよね。そうすると、そこに食べカスが入り込んで、歯茎を圧迫して炎症を起こしやすくなります。歯肉炎が進んで、歯周病となり、そのまま放っておくと……なんと! 歯がなくなることもあります。

なぜなら歯肉炎や歯周病の原因となる菌が、どんどんと歯を支えている骨を溶かしてしまうからです。支える土台が無くなれば、歯が抜け落ちてなくなってしまうわけです。

歯磨きと一緒にデンタルフロスや糸楊枝などを使って、すみずみまで口腔内を清潔に保ちましょう。

■歯がなくなるとシワができ美容面にも大ダメージ

さらに、歯がないと美容面への影響もあります。唇のまわりやほっぺたは、歯が裏から支えていることでハリがでています。その支えの歯がないと、口回りのシワができやすくなってしまいます。健康面だけでなく美容面にも大きな影響を与えるのですね。

気づいたときには時すでに遅し……となっては困りますよ。歯が痛くなくても、歯科へ行って、歯磨きで落としきれないばい菌、歯石を取る、歯の質を強化するフッ素をぬる、虫歯や歯周病が進んでいないかチェックするなど、定期予防をしていくとよいですね。

歯科衛生士が薦める!口内ケアのやり方

キレイに歯磨きをしているつもりでも、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが口臭の原因になっている事がよくあるそうです。この記事では、歯科衛生士さんに教わったケア方法をご紹介します。

■ 手順

◎ STEP1 歯磨き後にフロスを使う

いつも通り歯ブラシで歯を磨いた後に、フロスを使います。ここで重要なのが、ただ歯と歯の間にフロスを通すのではなく、歯と歯茎の小さな隙間、歯周ポケットにたまった汚れを掻き出す事。

◎ STEP2 歯間ブラシを使う

次に、歯間ブラシを使います。ブラシを小刻みに動かしながら歯と歯の間に通して、しっかり汚れを掻き出す事がポイントです。

◎ STEP4 歯周ポケットをきれいにする

仕上げの歯磨きをします。この時、歯磨き粉は使わなくてもOK。ただ歯を磨くのではなく、歯周ポケットに毛先が当たるように角度を付けて磨きます。こうして、フロスと歯間ブラシで掻き出した汚れを完全に取り除きます。

■ 実践した効果

筆者はこの歯磨き方法をやり始めて、口臭が気にならなくなったのはもちろん、歯石ができにくく、虫歯にもなりにくくなりました。

■ おわりに

毎日キレイに磨いているつもりでも、意外と見落としがちな歯と歯茎の隙間の汚れ。歯周ポケットの汚れをキレイに取り除くケアは口臭だけでなく、虫歯や歯周病の予防にも役立ちます。毎日の歯磨きにちょっとだけプラスして、お口をキレイに保ちましょう。

【医の常識非常識】「歯周病」とにもかくにも定期健診!!  

歯の病気で虫歯と並んで多いのが歯周病である。歯周病というのは歯茎の部分にバクテリアが感染することによって起きる一種の感染症である。歯周病を起こすバクテリアの仲間は10種類くらいあるといわれている。

 歯の表面には歯垢と呼ばれるものが付着しているが、この歯垢はバクテリアのかたまりといってもいい。この歯垢が歯と歯茎の間にわずかなすき間にたまることによって起きるのが歯周病である。

 はじめのうちは歯茎が赤くはれたり、ちょっとした刺激で出血するといった軽い症状しか起きないが、炎症が進むと歯を支えている骨が破壊されはじめる「初期歯周病」と呼ばれる状態になる。

 さらに病気が進行して「中期歯周病」と呼ばれる状態になると、歯がぐらつきはじめ、硬いものがかみにくくなると同時に、膿がでて口臭がひどくなる。そのまま放置しておくと、最終的には歯槽骨がなくなって歯の根が露出する「後期歯周病」という状態になってしまう。

 歯周病が恐ろしいのは、ほとんど自覚症状がないまま病気が進行して、最終的には歯が抜けてしまうということである。現在、25歳以上の日本人の80%くらいが歯周病にかかっているといわれている。

こうした歯周病の予防は、何といっても定期的な歯科検診を受けてチェックすることに尽きる。

 こうしたことを受けて、厚生労働省が進めている「健康日本21」では、2010年までに定期的な歯科検診を受ける受診者の割合を30%以上とするという目標を立て、そうすることによって歯周病を33%以下にすることを目標としている。

こうしたことを進めることによって、最終的には80歳になっても20本以上の歯が残っていることを目指している。人生80年といわれる時代だからこそ歯の健康が大切なのだ。(新渡戸文化学園・短大学長 中原英臣)
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