つまり、「食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量がなくなったのは、健康な人においては、食事中のコレステロールの摂取量と血中コレステロール値の相関を示す、十分な科学的根拠がないことが分かったためだ。 ※1 Di Buono M, Jones PJ. Beaumier L, et al. Comparison of deuterium incorporation and mass isotopomer distribution analysis for measurement of human cholesterol biosynthesis. J Lipid Res 2000;41:1516-23.
チョコレート 朗報です。夕食後にこっそり食べているチョコレートは、実は心臓の健康に役立つかもしれません。British Journal of Nutrition誌に掲載された研究によると、チョコレートには心血管の健康に役立つ成分が数多く含まれており、特にフラバノールがその一端を担っているとのことです。
ココア製品にはフラボノイドが豊富に含まれています。フラボノイドはポリフェノールと呼ばれる化合物のグループに属し、血圧や心血管疾患のリスクを軽減する働きがあります。Free Radical Biology and Medicine(FRBM)誌に掲載された研究では、ココアに含まれるポリフェノールが「善玉」コレステロールのレベルを高める可能性が示されています。
また、American Journal of Clinical Nutrition誌に掲載された21件の試験のレビューでは、食事に豆類を多く取り入れることによる減量効果が分析されています。研究者たちは、1日1食分の豆類を摂取すると、6週間の間に参加者の体重が大幅に減少することを発見しました。また、いくつかの試験結果から、パルス類の摂取は体脂肪の減少にも関係することが示唆されました。肥満は心臓病を含むいくつかの病気の危険因子であることを考えると、豆類が予防につながる可能性があることを示しています。