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「叱らない親」「怒らない親」に育てられた子どもはどう育つ? 子育てアドバイザーが示す“懸念”


 子育てをする親を悩ませる「わが子の叱り方」。子を叱ることの難しさを実感している親は多いと思いますが、中には「叱らない」「怒らない」子育てを実践している親もいるようです。ネット上では「子どもを叱らずにいるとどう育つんだろう」「全く叱らない、怒らないってアリなの?」といった声もあるようで、さまざまな意見や疑問を持つ親がいることがうかがえます。

【要注意】「えっ…!」 これが「過保護」と「過干渉」の違いです(画像)

「叱らない親」「怒らない親」に育てられた子どもは、どのように成長するのでしょうか。子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんに見解を聞きました。

「大目に見る」のか、「感情的な穏やかさをキープする」のか

Q.そもそも、子育てにおいて、親はなぜ子どもを「叱る」「怒る」のだと思われますか。

佐藤さん「親はなぜ子どもを叱るのか、怒るのか。これはどちらにおいても、目の前の子どもの行動に満足がいっていないからです。しかし広辞苑で調べてみると、『叱る』と『怒る』には違いがあることが分かります。『叱る』とは『(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめること』、『怒る』とは『激して気があらだつこと』と書いてあります。

子育てにおいても、この両者はよく比較されることがありますが、そこでも違いが見られ、『叱る』はより望ましい行動に導くという指導の色味が強いですが、『怒る』はただ親が子どもへの不満を感情的にぶつけているに過ぎません。目の前のよくない状況を改善、解決したいという思いは同じであっても、行われていることは違うわけです」

Q.「叱らない」「怒らない」親に育てられた子どもは、どのように成長すると思われますか。

佐藤さん「『叱らない』『怒らない』という子育てが、もし、子どもがよくない行動を取ったときにも“大目に見る”というやり方であれば、多くの場合、成長とともに親が手に負えなくなっていきます。

小さいうちは、たとえ好き放題やったとしても、親が『まぁ何とかなる』と思える範囲で収まるかもしれませんが、4~5歳にもなれば行動範囲が広がり、できることも増えてきますから、好き放題のままだと親が完全に振り回されてしまうのです。その段階で、『我慢が苦手』とか『気持ちの抑制ができない』などの悩みが増え、家庭の中で“王子さま化”、“王女さま化”してしまうことも少なくありません。

一方で、『叱らない』『怒らない』という子育てが、“親が感情を荒げない”という意味でなされているのならば、子どもは親から傷つく言葉を言われることもありませんし、怖い思いもしないので、それはメリットといえます。

このように、『叱らない』『怒らない』が、“何でも大目に見ること”を指すのか、“感情的な穏やかさをキープすること”を指すのかで、メリット/デメリットは変わってくると思います。感情を荒らげずに、でも伝えるべきことは伝えられているのではれば、メリットばかりといえるでしょう」

「叱らない」「怒らない」子育て、アリ? ナシ?

Q.「叱らない」「怒らない」子育ては、アリだと思いますか。それともナシだと思いますか。

佐藤さん「『怒る』というのは、親が自分の感情を制御できない場面で起こるので、その視点で見れば『怒らない子育て』はアリです。感情をぶつけたとしても、基本的には現場の改善にはならず、多くの場合、子どもに反抗され改悪してしまいます。さらには、子どもに対し、『困ったときは相手に怒鳴り散らせばいい』という誤った手本を示していることになります。

次に『叱らない子育て』について、単純にアリかナシかとは言い難く、その中身によってどちらにもなり得ると思います。もし、『叱る』が辞書的に『声をあらだてて』なされるのであれば、『怒る』と何ら変わりません。多くの人が『叱らない方がいいよね』となるのは、『叱ること=強い言動』というイメージがあるからです。

しかしそれは、感情があらわなのがよくないのであって、淡々と子どもを導く叱り方であれば必要なことです。子どもが自然に世の中のルールを学ぶかといえば、そんなことはありません。誰かが教えてあげなければ学べないこともたくさんあります。それを叱りながら伝えていくのであれば、叱らない子育てだと学ぶべきことが学べないので、この解釈では『叱らない子育て』は“ナシ”になるかと思います」

Q.「叱る/叱らない」「怒る/怒らない」についてどうすべきか、どうバランスを取るべきかなど、悩む親も少なくないようです。

佐藤さん「『叱る/叱らない』『怒る/怒らない』は、個々人で言葉の意味の捉え方が違うものなので、その言葉だけで『叱った方がいいのか、叱らない方がいいのか』という問答をしてしまうと、誤解を招いてしまいます。

大事なのは、子どもを導けているかです。ここに親の感情が伴うと、つい余計なことを言ってしまったり、子どもが反抗したりと、『導き』から程遠くなってしまいます。子どもに『何がよくて、何がダメなのか』ということを、感情抜きで伝えるのはとても難しいものですが、目指す方向性はここにあります。そう考えると、叱るべきか、叱らぬべきかで迷う以上に、親自身の気持ちのコントロールをどうやりくりしていくかが、バランスを取る上での一番のポイントといえるかもしれません」

オトナンサー編集部

「叱らない親」「怒らない親」に育てられた子どもはどう育つ? 子育てアドバイザーが示す“懸念”


「叱らない」「怒らない」…子どもの成長にどう影響?© オトナンサー 提供

 子育てをする親を悩ませる「わが子の叱り方」。子を叱ることの難しさを実感している親は多いと思いますが、中には「叱らない」「怒らない」子育てを実践している親もいるようです。ネット上では「子どもを叱らずにいるとどう育つんだろう」「全く叱らない、怒らないってアリなの?」といった声もあるようで、さまざまな意見や疑問を持つ親がいることがうかがえます。

【要注意】「えっ…!」 これが「過保護」と「過干渉」の違いです(画像)

「叱らない親」「怒らない親」に育てられた子どもは、どのように成長するのでしょうか。子育てアドバイザーの佐藤めぐみさんに見解を聞きました。

「大目に見る」のか、「感情的な穏やかさをキープする」のか

Q.そもそも、子育てにおいて、親はなぜ子どもを「叱る」「怒る」のだと思われますか。

佐藤さん「親はなぜ子どもを叱るのか、怒るのか。これはどちらにおいても、目の前の子どもの行動に満足がいっていないからです。しかし広辞苑で調べてみると、『叱る』と『怒る』には違いがあることが分かります。『叱る』とは『(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめること』、『怒る』とは『激して気があらだつこと』と書いてあります。

子育てにおいても、この両者はよく比較されることがありますが、そこでも違いが見られ、『叱る』はより望ましい行動に導くという指導の色味が強いですが、『怒る』はただ親が子どもへの不満を感情的にぶつけているに過ぎません。目の前のよくない状況を改善、解決したいという思いは同じであっても、行われていることは違うわけです」

Q.「叱らない」「怒らない」親に育てられた子どもは、どのように成長すると思われますか。

佐藤さん「『叱らない』『怒らない』という子育てが、もし、子どもがよくない行動を取ったときにも“大目に見る”というやり方であれば、多くの場合、成長とともに親が手に負えなくなっていきます。

小さいうちは、たとえ好き放題やったとしても、親が『まぁ何とかなる』と思える範囲で収まるかもしれませんが、4~5歳にもなれば行動範囲が広がり、できることも増えてきますから、好き放題のままだと親が完全に振り回されてしまうのです。その段階で、『我慢が苦手』とか『気持ちの抑制ができない』などの悩みが増え、家庭の中で“王子さま化”、“王女さま化”してしまうことも少なくありません。

一方で、『叱らない』『怒らない』という子育てが、“親が感情を荒げない”という意味でなされているのならば、子どもは親から傷つく言葉を言われることもありませんし、怖い思いもしないので、それはメリットといえます。

このように、『叱らない』『怒らない』が、“何でも大目に見ること”を指すのか、“感情的な穏やかさをキープすること”を指すのかで、メリット/デメリットは変わってくると思います。感情を荒らげずに、でも伝えるべきことは伝えられているのではれば、メリットばかりといえるでしょう」

「叱らない」「怒らない」子育て、アリ? ナシ?

Q.「叱らない」「怒らない」子育ては、アリだと思いますか。それともナシだと思いますか。

佐藤さん「『怒る』というのは、親が自分の感情を制御できない場面で起こるので、その視点で見れば『怒らない子育て』はアリです。感情をぶつけたとしても、基本的には現場の改善にはならず、多くの場合、子どもに反抗され改悪してしまいます。さらには、子どもに対し、『困ったときは相手に怒鳴り散らせばいい』という誤った手本を示していることになります。

次に『叱らない子育て』について、単純にアリかナシかとは言い難く、その中身によってどちらにもなり得ると思います。もし、『叱る』が辞書的に『声をあらだてて』なされるのであれば、『怒る』と何ら変わりません。多くの人が『叱らない方がいいよね』となるのは、『叱ること=強い言動』というイメージがあるからです。

しかしそれは、感情があらわなのがよくないのであって、淡々と子どもを導く叱り方であれば必要なことです。子どもが自然に世の中のルールを学ぶかといえば、そんなことはありません。誰かが教えてあげなければ学べないこともたくさんあります。それを叱りながら伝えていくのであれば、叱らない子育てだと学ぶべきことが学べないので、この解釈では『叱らない子育て』は“ナシ”になるかと思います」

Q.「叱る/叱らない」「怒る/怒らない」についてどうすべきか、どうバランスを取るべきかなど、悩む親も少なくないようです。

佐藤さん「『叱る/叱らない』『怒る/怒らない』は、個々人で言葉の意味の捉え方が違うものなので、その言葉だけで『叱った方がいいのか、叱らない方がいいのか』という問答をしてしまうと、誤解を招いてしまいます。

大事なのは、子どもを導けているかです。ここに親の感情が伴うと、つい余計なことを言ってしまったり、子どもが反抗したりと、『導き』から程遠くなってしまいます。子どもに『何がよくて、何がダメなのか』ということを、感情抜きで伝えるのはとても難しいものですが、目指す方向性はここにあります。そう考えると、叱るべきか、叱らぬべきかで迷う以上に、親自身の気持ちのコントロールをどうやりくりしていくかが、バランスを取る上での一番のポイントといえるかもしれません」

オトナンサー編集部

子どもが頭を打った時の見極め方と対処法



FC2 Analyzer子どもが成長して行動範囲が広がるほど、けがをすることも増えてきます。特に小さな子どもは体に対して頭が大きく、バランス感覚も十分でないため、頭から落ちたり転んだりすることもよくあるでしょう。

小児科医の金子光延(かねこ・みつのぶ)さんが、頭を打った時の状態の見極め方や対処法、けがを防ぐ対策などについてお答えします。

* * *

■Q 頭を打った! 最初にチェックすることは?

頭を打った直後から「ワーッ」と大きな声で泣いている場合は、まず大丈夫。

優しくあやしながら、まずは頭部に傷がないか、髪の中までよく確かめましょう。傷が深い、出血量が多いなどの場合は、止血の処置をしたうえですぐに医療機関を受診してください。

逆に、あまり泣かない場合は要注意。「呼びかけに応えない」 「意識がはっきりしない」場合は、脳に障害が起きている可能性があるので、至急、救急車を呼んでください。

意識障害があるときは、吐いたものや唾液が気管に詰まらないように、横向きに寝かせて救急車を待ちましょう。

■Q 元気そうにしているけど、本当に大丈夫?

頭の中で出血が起きていると、しばらくしてから症状が出てくる場合もあります。

頭を打ってから少なくとも24時間はなるべく静かに過ごし、何か異変がないか、よく観察することが必要です。「嘔吐(おうと)を繰り返す、けいれんが起こる、意識が低下する、呼吸が乱れる」などの症状が見られたら、至急、救急車を呼んでください。

「何となく元気がない」などで心配な場合は、脳神経外科を受診して相談するとよいでしょう。24時間たって何も異常が現れなければ、まず心配はありません。

乳児で、頭を打ってから数日から数か月後に、原因不明の貧血や哺乳力の低下が続く場合は、頭の中で慢性的な出血が起きている可能性があります。小児科で相談してください。

■Q こぶができたけど大丈夫?

こぶは頭皮の下の出血(皮下出血)で、頭蓋内出血とは別のものです。腫れて痛むので、冷たいタオルなどで冷やしてあげるとよいでしょう。こぶはだんだん硬く小さくなって治ります。

ただ、大きなこぶの場合は、皮下出血がしこりになって、膨らみが少し残ることもあります。

やはり乳児で注意したいのが、こぶのようだけど、ぶよぶよと柔らかく、いつまでも小さくならないケース。頭蓋骨が骨折して髄液が浸み出した「髄液漏(ずいえきろう)」の可能性があるので、脳神経外科を受診してください。

■Q 頭のけがを防ぐために気をつけることは?

一時的でも、子どもを高い場所に一人だけにするのは、絶対に避けましょう。また、ひとり立ち、ひとり歩きを始めるころから転倒や転落の事故が多くなります。周りに危険がないか常に注意し、子どもから目を離さないでください。

ただ、いくら気をつけても、親の目の前で転ぶこともあります。いざというときも冷静に対応できるような心構えをもつことが大切です。

最近増えているのが、自転車事故での頭部損傷。脳挫傷(ざしょう)などの重症なけがも多く報告されています。

親の自転車の前後のシートに乗せるときも、子どもだけで乗るようになってからも、ヘルメットは必ず着用し、安全には十分に気をつけてください。

■Q CT検査を受けたほうがよいの?

頭を打つと、「脳に異常がないか」と心配になるものです。医療機関を受診すると、脳の状態を調べるCT検査が行われることもありますが、それですべてがわかるわけではありません。

例えば、けがの直後などで出血量が少ない場合は、CT検査で診断できないこともあるのです。また、検査による放射線被ばくの問題もあるので、特に症状もないのにCT検査を受けるのは、あまりお勧めできません。

もちろん、意識障害などの症状があれば速やかな検査が必要ですが、子どもがふだんどおり元気に過ごしていれば、それほど心配しなくても大丈夫。大切なのは、頭を打ったあとの子どもの様子をしっかりと観察することですね。

■『NHKきょうの健康』連載「こんなときどうする?子どもの健康質問箱」2014年11月号より

泣き、笑い、怒った!? ママ達が最も気になった2014年 「子育て」キーワード5 FC2 Analyzer


「子育て」に関する問題は連日のようにニュースで取り上げられていますが、この1年を振り返ってみると、良くも悪くも世間を賑やかした子育てトピックスがたくさんありました。

皆さんの心に残っているのなどんな出来事でしょうか?
2014年、特にホットだった5つのキーワードと、話題になった記事を振り返りでご紹介します。

■赤ちゃんに睡眠薬

年始早々議論を巻き起こしたこの話題。 新幹線で泣く赤ちゃんに対する周囲の反応や親の対応について、Twitter上で「泣く子には睡眠薬を飲ませればいい」という意見が飛び出し、大きな議論となりました。

公共交通機関を利用する際のマナーとして、乳幼児用の睡眠薬を使うのはアリなのか?

小児科医に直撃したところ、やはり「飛行機や新幹線内の泣きやませのため、親が飲ませることはまったくすすめられません」との回答。

病院の検査時などで使う乳幼児用の睡眠薬は存在するが、副作用で呼吸が止まってしまうこともあり、医師や看護師の監視下で使うのが鉄則。

たとえ赤ちゃんに飲ませたところで、すんなり眠ってくれるとも限らず、目覚めの不快感でよりぐずりが激しくなり場合もあるのだとか。

「乳幼児の睡眠薬は麻酔薬と考えるべき。患者さんが希望しても処方することはないだろうと」とのことでした。

・“ぐずる赤ちゃんに睡眠薬”安全かナシか、本当のところを小児科医に聞いた(中澤 夕美恵)

■ママ友トラブル

「本当にそんな事ってあるの?」と耳を疑うような体験談が様々なメディアから流れ、遂には有名人の口からも実体験が出てくる始末。

学生時代のような友達付き合いとは全く異なる“ママ友付き合い”。子ども中心の話題やママ友特有の付き合い方に疲れを感じる女性も少なくありません。

実際、皆さんはどのようなママとの付き合いに困っているのでしょうか? 

具体的に聞いてみると、「ボスママ」と言われるグループを取り仕切るママ、陰口をたたく「悪口ママ」、そして自慢話を挟み込んでくる「自慢ママ」。更には、もはや犯罪レベルの「泥ママ」こと、ママ友の物をこっそり頂いてしまう人の話も…

そんなママたちと上手く付き合うには、子どもの為に無理してママ友を作らないようにするべきだそう。ただ、「挨拶・礼儀・お礼はしっかりと、笑顔で気持ち良く」を心掛けて。

しかし、なるべくご近所さんとは助け合える仲を作りたいのが子育てママ。本当は些細な勘違いやすれ違いの結果なのではないか、と思いたいものです。

・泥ママ、悪口ママ、自慢ママ…「面倒なママ友」をストレスなくかわすコツ(池田 園子)

■家事ハラ

今年夏頃、ネットを中心に大きな話題となった「家事ハラ」。

話題の震源となったのは、とある住宅メーカーの研究所が発表したプレスリリース。 共働き家庭で夫が家事を手伝っている経験が90%以上と高いものの、そのうち約65%は家事のやり方にダメ出しを受けていて(=家事ハラ)、この行為が夫の家事意欲を下げているとしたものでした。

どんなダメ出しがなされたかというと、1位は「やり方が(妻のルールや手順と)違う! と指摘を受けた」、2位は「やり方が雑、ちゃんとしていない!と指摘を受けた」となっており、「やり方が下手」と言われたのは3位。

一方、妻の回答結果は1位と2位が夫と逆で、3位は同じでした。

多くの子育てママ・パパに読まれた「"家事ハラ"の前に考えたい、共働き夫婦の『家事負担』理想と現実」の記事では“お互いフルで仕事をしているのですから、どちらも家事をするのは前提とすべき”、として、夫に今よりもっと家事をしてもらうための方法を提案しています。

“イクメンを気取りたいなら育児より家事だ!” この言葉は引き続き2015年も訴えていきたいですね。

・"家事ハラ"の前に考えたい、共働き夫婦の「家事負担」理想と現実(山崎 俊輔)

■キラキラネーム

今年始め、ネットではオーソドックスな名前「逆DQNネーム」が話題に。そんな中でも勢い衰えず、今年も引き続き様々な珍名が発表された「キラキラネーム」。

「泡姫」と書いて「ありえる」、「今鹿」で「なうしか」、「黄熊」で「ぷう」など、読み方のわからない当て字を使った奇抜な名前のことを指す言葉であることは、今更説明するまでもないですね。

このようにいきすぎた名前だと親の常識が疑われ、子どもの進学や就職が危うくなるという話も取りざたされましたが、批判を浴びても、なぜか「愛々(なでぃあ)」などと付けてしまう親たち。

名づけの歴史から、なぜキラキラネームが加速したのかをひもといた記事は多くの人に読まれました。

これまで多くの命名依頼を受けてきた「お坊さん」に話を聞くと、「私が名づけをしたお子様が、何十年か後に自分の言葉でありがとうと言ってくれれば、それでいいです。」と。

因に2015年に流行が予測されているキラキラネームは「愛菜(アナ)」「笑流沙(エルサ)」、更には「進撃の巨人」の主人公「恵蓮(エレン)」等だそう。 ※株式会社Timers(タイマーズ)調べ

・なぜ親は子に「キラキラネーム」をつけるのか? 正しい名前の付け方を"お坊さん"から学んでみた(中澤 夕美恵)

■妖怪ウォッチ

最後を締めくくるのは、今年その名を聞かなかった人はいないであろう「妖怪ウォッチ」。

発売中のニンテンドー3DS用ソフト『妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打』の累計出荷本数は、500万本を突破。
この年末年始は映画館で妖怪ダンス、という親子も多いのでは。

この一大妖怪現象の要因のひとつは、子どもだけでなく、親の心をも掴んだことだとも言われています。

登場する妖怪たちを見ると、どうみても“口裂け女”がベースの「口だけ女」、『ゲゲゲの鬼太郎』の“ぬりかべ”を彷彿とさせる「ムリカベ」、映画『グレムリン』から?“グレる”という言葉も昭和的な「グレルリン」…。

「昭和世代の親」を狙ったネーミングが次々と出てきます。

さらに、妖怪を悪、敵として戦って倒していく「バトルもの」ではなく、「友達になっていく」という設定が安心して見せられるのもポイント。

そして最もママたちに支持される理由が、“子どもを叱るときに使える”ということ。

子供が約束を守らない時、自分が子供の希望を聞けないとき、“妖怪のせい”にすることでその場が和み、親子のコミュニケーションのきっかけにもなりました。頭ごなしに「○○しなさい!」と怒るよりもいいですよね。

・子どもを叱るときに使える!?『妖怪ウォッチ』が親にもウケる3つの理由(上原 千都世)
・妖怪ウォッチに学べ! 大人が使える「妖怪のせいだよ」言い訳図鑑(天乃 聖樹)

さて、話題満載だった2014年。あなたにとっては良い1年となりましたか?

家事に育児に(仕事に)、何かと忙しいママ業。でも子育てには楽しい事、うれしい事がいっぱい。
1年間でみるみる成長している子どもたちを見ているのも面白いものですよね。

あとはパパさえもう少し…なんて小言は一旦止めて、年末年始はホノボーノを召喚! 家族楽しく、明るく過ごせるといいですね。

遊びのボランティア…小児病棟で笑顔引き出す


付き添いの親にも安らぎ

 子どもの心身の成長を促す「遊び」。小児がんや重度障害などで長期間の入院を強いられている子どもたちにとって、遊び相手の存在は特別だ。高度医療の現場で、ボランティアがその役割を担っている。

 今月6日、東京都新宿区の国立国際医療研究センター。「次の遊びを早くやろう。ボランティアさんは」。

滅菌したクリーンルームで過ごす男児(6)の部屋から、大きな声が聞こえた。クリスマスの飾りを作った後はカードゲーム。残り時間は30分。初めて会った学生ボランティアにルールを教えながら、先を急ぐ。「勝ったぁ」。笑みが浮かぶ。

 遊び相手を務めるのは、「病気の子ども支援ネット遊びのボランティア」のメンバー。同センターで毎週土曜の午後2時から90分、小児病棟の病室やプレイルームを訪問する。

長期入院の場合は、平日に個人訪問もしている。現在、保育士や教師、学生など約60人が登録。土曜だけで年間約50回、延べ約600人と遊ぶ。

 設立は1991年で24年目を迎えた。2006年5月にNPO法人になった。同法人理事長で保育士の坂上(さかうえ)和子さん(60)は、「高度医療が必要な子どもたちを訪問看護した時、一人で泣いている姿を見たのが活動のきっかけ。

付き添いの親も疲れ切っている。そんな親子に支援が必要だと思った」と力を込める。

 東京都内在住の加藤由紀子さん(42)は、生後11か月の長男が約7か月間、急性骨髄性白血病で同センターに入院した。抗がん剤治療を受ける長男に毎日、泊まり込みで付き添った。

3か月が過ぎて精神的に行き詰まっていた頃、遊びのボランティアに平日も来てくれるよう頼んだ。

 以来、週2回各90分、複数のボランティアが交代で訪れる。ベテランの保育士もおり、触ると音が出るもの、指先を使うものなど、長男の発達に合わせたおもちゃを用意してくれた。

加藤さんに「遊んでいる間、お茶でも飲みに行って」と気分転換を勧めたのもボランティアだ。

 退院して約1年。加藤さんは「遊びを通じて息子は目に見えて成長し、よく笑うようになった。1歳になってもつかまり立ちができなかったが、助言を受けてベッドから下ろしたら、できるようになった。

初めての子育てと入院が重なり、余裕がなかった。ボランティアの方には感謝しきれない」と振り返る。

 同センターで約15年間、遊びのボランティアの活動を見てきた小児科医の山中純子さんは「『ボランティアのおかげで長い入院生活をがんばれた』という声をよく聞く。小児病棟になくてはならない存在」と目を細める。

 坂上さんらは毎回、何をして遊んだか、どんな様子だったかなどを記録して、看護師らに渡している。

不慮の事故や感染症などを恐れ、ボランティアの受け入れに慎重な病院もあるが、こうした地道な積み重ねで信頼を得てきた。坂上さんは「子どもはどんな状況でも遊びが必要。活動の理解者を増やしていきたい」と話している。

子育て熱心なママが陥りがちの「条件付きの愛」とは


「何とかいい子に育ってほしい」と思うのが親心。そんな気持ちからか、つい「“好き嫌いなく食べる子”は良い子」「“お片付けする子”は良い子」と「○○したら……」と条件を付けてしまい気づかぬうちに“親の望む枠にはめる子育て”をしてしまっていませんか? 

今回は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が“条件付きの愛は子どもをダメにする”についてお話ししたいと思います。 

■こんなことしちゃってナイ?

折角作った夕飯なのに、「食べたくない」と駄々をこねる子ども。

「せっかくママが作ったのに何で食べないの!」「好き嫌いすると大きくなれないわよ!」と脅すママ。子どもは泣きべそをかきながら、何とか一口、二口食べます。すると、曇った顔を晴れやかにし「いい子ね、よく食べました」と褒めるママ。

もう一つ、別のシーンもご紹介しましょう。いつまでもおもちゃで遊んでいる子どもは寝る時刻が迫っているのになかなか片付ける気配がありません。

「いつまで遊んでいるの! お片付け!」「片付けないと捨てちゃうからね!」と脅すママに、まだ遊びたいのだけれども「おもちゃを捨てられたら大変」「ママが怖い」と、遊ぶのを止める子ども。すると眉間に皺が寄ったママの顔が元に戻りました。

一見良さそうな対応ですが、一事が万事。こんな対応をしていると、「いい子にしているとママが愛してくれる。悪いことをする自分はママは受け入れてくれない」と思うようになってしまいます。

そして、いつも親の顔色を見て行動するようになります。自分が「こうしたい」と思う気持ちは二の次。自分の感情を押し殺す癖が付き、将来、自己主張出来ない、自分の意見を持てない大人になってしまいます。

■子どもの「嫌だ」という感情を受け入れましょう

では、どうすればよいのでしょうか。

好き嫌いがない人なんていません。子どもにとって日々の食事は、未知の食物との出会い。食べ慣れないものは当然、口にしたくないのです。ですから、「これ嫌い」と言った時「そうなの。嫌いなんだ。

誰でも好き嫌いあるよね。ママも子どもの頃沢山あったわ。でも一口だけは食べようね」と言いましょう。

そして一口食べたら「スゴイ! 食べられた!」と褒めましょう。

いつまでも遊んでいたら「まだ、遊びたいよね。でもそろそろ寝る時間だから片付けようね」と言いましょう。

「そうなの、嫌いなの」「まだ、遊んでいたいのね」「その気持ち、わかるわかる」というママの言葉で、子どもは共感してもらえたと感じます。「僕の気持ちを理解してくれた」と感じます。

人は自分の気持ちを受け入れてもらえて初めて相手の痛みがわかるもの。「ママはお片付けして欲しいんだ」「一生懸命作ったものを僕が残すとと悲しくなるんだ」とママの気持も理解するようになります。

好き嫌いをする、片付けをしない……などイライラしてつい怒鳴ってしまうママの気持ちもわかりますが、一旦深呼吸。まず子どもの感情を受け入れてから、どうするのがいいかを教えていきましょう。

悪い行動も良い行動も、どんなことがあっても“ママは見捨てない”ということを子どもに感じさせることが大切です。

「落ち着きがない」子どもが急増中、『発達障害』を疑う前にチェックしたいこと


「落ち着きがない」「すぐにキレる」「大声・奇声をあげる」。日常でこういった行動が目立つ、『発達障害』といわれる子どもたち。小学校の先生たちに聞いても、昔と比べて授業中にじっとしていられない児童がずいぶん増えているそうです。

親御さんからすると、お子さんが上記のような行動を繰り返す場合、「発達障害かも」と心配になることも多いようです。

『発達障害』の診断については、行政の相談機関や、専門の医療機関による慎重な判断が必要ですが、その前にチェックしていただきたい生活習慣があります。

◆その症状、砂糖のとりすぎかも?
たとえば、お子さんが急に興奮して暴れだしたり、異様に落ち着きがなくなったりしたとき。その行動の前に砂糖のたっぷり入ったジュースを飲んだり、お菓子を食べたりしていませんか?

大量の砂糖が含まれたお菓子やジュース、缶コーヒーなどを食べたり飲んだりすると、血糖値が急上昇します。

子どもの場合は大人に比べて体が小さいこともあり、血糖値の急上昇による興奮状態が、騒いだり暴れたりといった行動に現れやすいのです。

血糖値が急に上がると、インスリンが過剰に分泌されます。すると今度は、血糖値が急激に下がります。

インスリンは糖尿病の症状を抑えるために使われることでも有名な体内ホルモンの一種ですが、血糖値が急に下がると「ボーッとする」「身体がだるい」といった状態になります。

そうなると、今度は急に下がった血糖値を上げようとするためアドレナリンが放出され、攻撃的になったり、暴れたり。これらはまさに、「落ち着きがなく」「キレやすい」問題行動といわれるものですね。

こうした急激な血糖値の上昇や下降を繰り返すと、血糖値の調節がうまくできなくなり、子どもの身体は『低血糖』の症状を引き起こします。すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が安定して供給されなくなるのです。

じつは上記の問題行動の正体はこれでした。

◆「低血糖」で肥満になる?
低血糖は近年、子どもたちの間でも増加しているといわれ、問題になっています。

日常的な砂糖のとりすぎによる低血糖は、糖尿病をはじめ、うつ病やアレルギー疾患、高血圧など生活習慣病をはじめとするさまざまな病気の原因ともいわれており、大人も十分な注意が必要です。

また、インスリンの過剰分泌は肥満の原因にもなることから、美容の大敵でもあります。糖尿病になると痩せるのは、これとは逆でインスリンが体内で分泌されにくくなるためですね。

◆「やめる」のではなく「控える」
でも、甘い物を完全にやめる、というのは大人でも子どもでも、とってもツラいですよね。
そこで、
●砂糖を使ったお菓子やジュースを摂るのは1日1回までにする
●ケーキなどをたくさん食べるのは誕生日やクリスマスなど特別な日だけ
●それ以外のおやつは果物やサツマイモなどの甘みで代用

などの方法で、砂糖の摂取を制限することを提案します。砂糖を控えただけで、子どもの問題行動や、大人の心身の不調が見違えるほど改善した例も数多く報告されています。

おいしいお菓子は、「特別なときの楽しみ」にとっておくのが、心身の健康のためにはいいのかもしれませんね。

嘘をついた子供に厳しい罰を与えると、ますます嘘をつく子供になる FC2 Analyzer


私たちは子供の頃から「いつでも正直であれ。嘘をつくな」と言われて育ってきました子供に積極的に嘘をつくように奨励する親はめったにいるものではありません。

正直であることは人間として美しく生きて行くために大切な要素です。でもそれを学び取るのは決して簡単なことではありません。

子供は誰もが嘘をついてしまう傾向にありますが、そのときの親の対応において将来本当に嘘をつかない人間になるのか、嘘つきになってしまうかが決まると心理学者のビクトリア・タルワー氏が発表しています。

タルワー氏を始めとする研究者たちはある興味深い実験をしました。

4歳から8歳の372人の子供たちに音の鳴るおもちゃを使って「音当てゲーム」をしました。しばらくゲームをしてから机の上に別の新しいおもちゃを置き、研究者たちは部屋を出ます。

その際に子供たちに「このおもちゃを見てはいけないよ」と指示をします。

研究者たちは2種類の語りかけのうちどちらかを用いました。

ひとつは約束を破ってこのおもちゃを見た場合は罰を与えるというもの。

もうひとつはおもちゃを見てしまった場合は正直に言うというもの。

実験の結果3分の2の子供たちがルールを破りおもちゃを見てしまったということが
ビデオカメラの映像でわかりました。

「おもちゃを見てしまった」と正直に言った子供たちの多くは罰を与えると言われたこどもたちではなくおもちゃを見てしまったなら正直に言いなさいと語りかけられた子供たちでした。

その結果、子供を正直ものにするためには親が正直でないと罰を与えると脅かすよりも正直でいることは人間の美徳であり、親を幸せな気持ちにすると教えた方が効果があがるということがわかったのでした。

子供の嘘に手を焼いてしまっているならぜひこの方法を用いてみてください。

子どものやる気をどう引き出す? 上手なほめ方・ストレスになるほめ方


最近、「ほめて子どもを伸ばすしつけ」「子ども成績をアップさせるほめ方」といった内容の本がよく売れているようです。ところが、「うちの子は、ほめられると図に乗るのよね」「せっかくほめてあげたのに、ちっともうれしくなさそう」といったお母さんたちの本音も、よく聞かれます。

 ほめてもらえば、誰だってうれしくなるもの。とはいえ、ただやみくもにほめ言葉をかければいい、というわけではありません。子どもにうれしく感じてもらうには、ほめ方のポイントがあるのです。

■子どもがうれしくなるほめ方とは?

 育児書などには、よく「子どもが何かを達成したら、その場でほめてあげましょう」と書いてあります。そのため、子どもが何かをするたびに、「すごいね~!」「えら~い!」とオーバーにほめたたえる親が増えました。

 しかし、こんな風にほめられても、子どもはうれしく感じるでしょうか? 「このくらいでほめてもらえるの?」「ちょろいもんだ」と親が甘く見られたり、「なんでほめるんだ?」「ちょっとヘン」と冷めた目で見られるのがオチです。つまり、オーバーにほめられても、心のこもったほめ言葉とは受け取れないのです。

 子どもの心にいちばん響くのは、素直に感じた「感動」のフィードバック。たとえば、自分が描いた絵に、「お! この表情、いいね」と反応してもらえたり、テーブルセッティングを手伝った後に、「わぁ! きれいに並べてくれてありがとう」と、喜びのこもった感謝の気持ちが伝えられること。こうした、心から漏れる一言を伝えられると、うれしくなるのです。

 もうひとつは、子ども自身が取り組んだ物事の「プロセス」や「クオリティ」がほめられること。たとえば、テストでいい点数をとれたとき、「この問題、苦戦してたのによくできるようになったね」「ここ、ひっかけ問題なのに解けたんだね」というように、中身(プロセスやクオリティ)をよく見てほめること。すると子どもは、「うちの親、分かってくれてるなぁ」という満足感を感じるのです。

■子どもがさびしくなるほめ方とは?

 ところで、親は何気なくほめているものですが、ほめ方を間違えると、子どもの心をさびしくさせてしまうことがあるので、要注意なのです。

 さびしくなるほめ方のひとつは、「何かをさせよう」という意図のあるほめ方をされたときです。たとえば、描いた絵を「上手ね~!」とほめられた後、「じゃあ、これもやってみよう」と問題プリントが渡される。お手伝いをして「えらいわね~!」とほめられた後、「これもできるよね」と新しい仕事を与えられる。このように、ほめ言葉がいつも要求と抱きあわせになっている場合、子どもはほめられて操作されるさびしさを感じるものです。

 もうひとつは、「結果」だけを見てほめられたときです。テストで100点をとったときに、「100点」という結果だけをほめられると、そのときはうれしく感じても、「次もパーフェクトじゃないと、ほめてもらえないかも」という不安を感じてしまいます。また、兄弟のなかで、いつも「よくできる子」の方だけがほめられていると、「親は結果だけしか見てくれない」「親の愛情を得るには、結果を出さければならない」というむなしさとプレッシャーを感じてしまいます。

■「言葉」より「気持ち」を受け取っている

 人はほめられたときに、「言葉」そのものより「気持ち」のほうを敏感に感じているものです。これは、大人も子どもも同じ。しかも、未熟な子どもにはシンプルな感情しか理解できないため、言葉と気持ちが矛盾したほめ方をされると、奇妙なものに感じてしまいます。

 さらに、子どもにとって親との関係は、世界の中心。ほめられることで操作されたり、結果だけしか見ないほめ方をされたりすると、非常にさびしく、不安なものに感じてしまいます。

 ほめることは素直に感じた「感動」のフィードバックです。「子どもをもっとほめなければ」「効果のあるほめ方は?」と考えすぎると、肝心な「感動」が後回しになってしまいます。頭でっかちにならず、「お! いいね」「それステキ!」というような、素直な感動を大事にしましょう。そして結果より、頑張って取り組んできた姿勢や、できたことの質の方に注目して、子どもの成長を見守っていきたいものです。

男性が「パパ」になるのはいつ?最新キーワード「父親脳」と「母親脳」から見る日本の子育て事情



FC2 Analyzer「うちのダンナ、育児全然手伝ってくれなくて…」なんていう声、よく聞きますよね。

子供の世話を本能的にこなす女性と違って、男性の育児への関わり方は、やっぱりどこかよそよそしい感じがします。
男性と女性とて、子育てへの温度差があるのはどうしてなのでしょうか。

今回は男性と女性、子育てに対する姿勢の違いを、最近よく耳にする「母親脳」「父親脳」という言葉から分析していきましょう。

◆男性は子供が生まれてもすぐパパになれない

「母親脳」とはいうまでもなく「母として子供を守り育てようとするモードになっている脳」のこと。男性の場合もこれと同じように考えるなら、「父親脳」は「父として子供を守り育てようとするモードになっている脳」ということになりますね。

でも、男性の場合はたとえ自分の子供が生まれても、すぐには「父親脳」になれないのが現実。 自分の子供が生まれた男性に、「父親としての自覚が芽生えたのはいつですか?」という質問をすると、「子供が生まれてからしばらくして」という答えが圧倒的です。

「初めてパパと呼ばれたとき、父親なんだと実感した」(35歳・二児の父)
「子供とコミュニケーションが取れるようになった1歳あたりから」(32歳・一児の父)
「自分のほうにヨチヨチ歩いてくる姿にグッと来て以来」(37歳・一児の父)

・・・などなど、男性が「父親脳」に目覚めるのはとても遅いのです。
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◆「我が子の誕生もイマイチピンと来ない」のが本音

子供が生まれてからの脳のモードが、男性と女性とでこんなにも違ってしまうのはなぜなのでしょう?
それはずばり、「女性は子供を妊娠して出産するが、男性はそうではないから」ということに尽きます。

おなかの中の赤ちゃんを日々実感している女性は、出産時にはすでに「母親脳」になっているわけですが、男性にしてみると、我が子の誕生は目の前にいきなり赤ちゃんが現れたようなもの。「この子の父親はオレなんだ」と頭ではわかっていても、どうしてもピンとこないというのは至って正常な反応なのです。

◆赤ちゃんと触れ合う時間が「父親脳」を育てる

では、男性の中で「父親脳」のスイッチが入るのはいつなのか…というと、実際のところは「人によって全然違う」というのが正解。なぜなら、「父親脳」のスイッチは、「赤ちゃんと触れ合う時間の長さ」によって切り替わるからです。

男性の場合は女性と違って、脳の中で「赤ちゃんに接した経験や時間」がある程度蓄積されないと、「父親脳」になることができません。生まれた直後からそれなりに長く赤ちゃんと触れ合っている男性なら、より早く「父親脳」になることができますが、そうでない人は「赤ちゃんと触れ合った経験値」が充分な量になりません。

つまり、「オレは父親なんだ」という自覚がなかなかもてないことになります。もしあなたが自分の夫にさっさと「父親脳」に切り替わってほしいと思っているなら、赤ちゃんとダンナさんが触れ合う時間を長くするようこっそり根回しをするのがいちばん。面と向かって「あなた本当にそれで父親なの!?」なんて説教するのは逆効果です。
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◆「父親脳」と「母親脳」はそれぞれ役割が違う

ちなみに父親が赤ちゃんと接する時間を充分にもてないでいると、男性の脳が「父親脳」に切り替わらないまま、親子関係が進んでいくことになります。これは家族にとってベストな状況とはいえないので、子供がいわゆる「赤ちゃん」でいるうちに夫が子供と接する時間を作るよう、母親であるあなたが注意する必要があるかもしれません。

一般的に、「母親脳」は、「感情」や「創造性」、「情緒」など情操的な部分を育むといわれています。いっぽう、「父親脳」が育むのは、「社会のルール」や「物事の判断」といった知恵や賢さ。

情操も知恵も、人間が豊かな人生を送っていくためにはどちらも欠かせないものですから、子育てにはやっぱり夫婦のパートナーシップが欠かせません。子供にとって豊かな人間関係を築く見本となるためにも、「母親脳」をもつあなたと「父親脳」をもつあなたの夫、ふたり協力し合う姿を見せることはとても大切なことなのです。

子どもの成長を考えると……気になる! 「3歳児神話」より大切な「3歳までの育て方」


何十年もの間、母親たちの間で語り継がれてきた「3歳児神話」。子どもは3歳までの間に、母親のもとで育てられないと、成長に悪影響が及ぼされるという考え方です。

 平成10年版「厚生労働白書」では、3歳児神話には「合理的根拠がない」とされ、平成16年発表の厚生労働省研究班による5年間の追跡調査結果では、一定の基準を満たした保育園での生活時間の長さと子どものコミュニケーションや運動能力には、ほぼ因果関係がないことが公表されています。

 こうした報告などを機に、今では3歳児神話は「根拠のない言い伝え」ということになっていますが、とはいえ、人間の心の成長にとって「3歳頃まで」の期間がとても大切であることは、確かなことです。

■3歳頃までの成長期間はなぜ大切か?

 赤ちゃんの頃には、養育者からのマザーリング(お母さんのような愛情とスキンシップで接すること)を受けることで、育ててくれる人への信頼を感じ、自分自身や自分が生きる世界も信頼できるものだという「基本的信頼感」を獲得します。

 さらに1~2歳頃になった子どもたちは、興味をひかれたものを見よう、触れようと外の世界に歩きだしていきますが、同時にそれまで密着していた養育者から離れていく「分離不安」を強く感じるようになります。

そんなとき、養育者からいつでも温かく見守られ、不安な気持ちを「大丈夫」にかえてもらうことができれば、分離不安を乗り越え、集団生活の中に溶け込んでいくことができるのです。

■3歳頃までの育児を誤ると……?

 この3歳頃までの欲求や不安に対して、養育者からの十分な対応がなされずにいると、どうなるでしょう?

 赤ちゃんは、自分が送ったサイン(泣く、ぐずる、笑うなど)に対して応えてもらえないと、他者や自分を取り巻く世界への不信感を持ち、自分自身のことも、信じることができなくなってしまいます。この不信感は、その後の人生における対人関係や社会生活にも、色濃く影響していきます。

 また、1~2歳の頃に養育者との分離不安が残ると、その不安感をその後の人生で信頼を寄せた人(友だち、教師、恋人、上司など)との関係で表出していきます。

一定の関係に必要以上に密着したがり、「私だけを見てほしい」「離れないでいてほしい」と束縛したくなります。少しでも心の距離を感じると、たまらなく不安で孤独に感じてしまいます。この対人関係における極端な不安感を、「見捨てられ不安」と言います。

■「お母さん的なかかわり」で子どもは健全に育つ

 子育てにおいて、「3歳児神話」で言われるような「母親自身による常時の育児」が絶対に必要という訳ではありません。しかし、3歳頃までの子の心の発達には、子どもをいつくしみ、安全基地となるような「お母さん的なかかわり」は、欠かせないものなのです。

 たとえ専業主婦でも、育児ストレスでいつもイライラしていたり、家事や下の子の世話で忙しく、かまってあげられなかったりすると、やはり子どもの心には不信感や不安、寂しさが残ってしまいます。

 ワーキングマザーの場合はどうでしょう? 保育園などを利用していれば、保育士が母親に代わってお母さん的なかかわりをしてくれます。とはいえ、子どもが成長するベースは何と言っても家庭です。

 家庭でやすらぎや安心を得られない、お母さん的なかかわりを得られない、ベビーシッターなど養育者が目まぐるしく変わる、といった環境で過ごすと、そこで育った人の心には、やはり不信感や不安、寂しさが残ってしまいます。

■家庭では安らぎと笑顔に満ちた時間を

 冒頭で紹介した平成16年発表の厚生労働省研究班による5年間の追跡調査結果では、家庭にいて「家族で食事をする機会」がめったに得られない子どもは、対人技術や理解度の面で大幅な発達の遅れが目立つという結果が出ています。

 つまり、たとえ短時間であっても、自宅ではたっぷり家庭的な雰囲気を味わい、家族との団らんの時間を楽しむことが、子どもの心の成長には必要なのです。

 ワーキングマザーには、子どもと過ごせる時間が圧倒的に少ないものです。だからこそ、その限られた時間にたっぷり子どもと触れ合い、母子ともに安らぎと笑顔に満ちた時間を過ごすことが大切です。

 逆に専業主婦は、子どもと過ごす時間が長すぎて、子育てがストレスになってしまうものです。だからこそ、ときにはリフレッシュをしたり、サポートの手を借りるなどして、子どもへの愛おしさを醸し出すゆとりを持つことが必要になるのだと思います。

子育て上手なママの3つの法則


塾の経営を通して出会った保護者の中で、特に「上手に子育てをされているな」と感じる方に、共通している3つの子育ての法則を紹介します。
 
■法則1.日常生活と勉強をリンク

 意識的に、日常生活に学校で学んだことを応用することによって、学習内容をより定着させることができ、また将来社会に出たときに必要な「思考力や応用力」を鍛えることができます。

 例えば、足し算引き算を勉強したら、子供に買い物をお願いするのが良いでしょう。あらかじめ予算を決めておけば、予算を超えないよう足し算を使って計算するでしょうし、会計時になるべくお釣りのコインが少なくなるように考えさせれば、思考力を鍛えることができます。

まだ計算は習っていなくても、実際にお金を使う機会が与えられると、数の認識が自然と身に付くため、小さいうちから、会計に挑戦させてあげましょう。

 また、苦手とする子が多い「時刻と時間」の分野も日常で活かしやすいでしょう。ポイントはスケジュール管理を本人にさせること。

朝一で1日のスケジュールを手帳に書かせ、また、実際に行ったことも合わせて書かせることで、時計を見て行動する習慣が付きますし、何分後や何分前などの時間の理解も自然と身に付きます。

 このように子育て上手なママは、日常生活と勉強をリンクさせ、楽しみながら子供の基礎学力や応用力を高めています。

■法則2.ほめ上手

 2つ目の法則は、「ほめ上手」であることです。みなさんは、1日の中で子供をほめる回数としかる回数どちらが多いでしょうか? 子育て上手なママは、ほめる回数が圧倒的に多いです。

しかる回数が多いと思われた方は、せひ、意識的にほめるポイントを探してみてください。

 また、ほめるときは、ほめることだけに徹してください。「よく頑張ったね! もっと頑張ればもっと良い点がとれるよ!」とほめてはいるものの、更なる努力を要求するような言い方は避けましょう。

■法則3.自分に矢印を向ける

 3つ目の法則は、「自分に矢印を向ける」ことです。子供の勉強ができないことや、正しい生活習慣が身に付いていないことなどを、子供自身の責任にしてはいけません。

もちろん本人自身に原因があることもあるとは思いますが、「なんでこんなことがわからないの!」「まだまだ努力がたらないのよ!」「集中しなさい!」などと口でしかっても、本人のモチベーションを下げてしまうだけです。

 こういった場合、子育て上手なママは口で指摘するのではなく、自分自身に矢印を向け、自分にできることにフォーカスします。

 例えば、子供が集中して勉強できないのであれば、集中できない理由を考え(本人の努力が足りないという結論はNG)それを取り除く施策を親自身が実行することが大切です。

いろいろなところに目移りをしてしまう子には、勉強をする机やテーブルの上をきれいに片づけたり、壁の掲示物を撤去したりする必要があるかもしれません。

そもそも教材が子供の習熟度に合っていないことが理由であることもあります。そんな場合は、教材の難易度や量を変えてあげることが必要でしょう。

■焦らず心にゆとりを

 ここでは、「子育て上手なママの3つの法則」と題して、子育てに大切な3つの要素を紹介してきました。

子育ては親の思い通りにはいかないものです。子供にプレッシャーをかけ焦らせても、みなさん自身が焦っても良い結果は生まれません。心にゆとりを持って、子供と向き合いましょう。

転んだ! ぶつけた! 子どものけがのケース別対処法 FC2 Analyzer


子どもが元気に遊んでいる姿は、見ていて楽しいものですね。でも、時に「転んだ」「ぶつけた」「すりむいた」なんてことも。つい慌ててしまいがちですが、適切な対処法を知っていれば、落ち着いて対応できますよ。

小児科医の金子光延(かねこ・みつのぶ)さんが、すり傷、切り傷、骨折などを中心に、応急手当ての方法や注意点などについて紹介します。

* * *

■Q すり傷、切り傷……応急手当ての方法は?
傷の手当ての基本は「清潔」。まずは水道水で傷口についた雑菌や砂などを洗い流しましょう。痛がるのはかわいそうですが、ここでしっかり洗うことがポイント。よく洗ったら水けを拭き取り、出血している場合は清潔なガーゼを傷口に当て、2~3分間押さえて止血します。

浅い傷なら、そのあとガーゼやばんそうこうで保護すればOK。切り傷は傷口が閉じるようにして保護しましょう。消毒薬は傷の治りを悪くすることがあるので、基本的には使いません。

2~3日たって傷口が乾いてきたら、治ってきた証拠。2~3日たってもジクジクと汁が出たり、赤く腫れてくる場合は、傷の洗い方が不十分なために細菌感染を起こしている可能性があるので、医療機関で診てもらいましょう。

■Q 出血で受診が必要なケースは?
次のような場合は、止血の処置をしてから医療機関を受診しましょう。

●傷が深い、傷口が複雑……よく洗ったつもりでも、細菌が残ってしまう可能性があります。細菌感染を起こすと治りが遅くなり、傷痕が残ることも。

●出血量が多い、傷口が大きく割れている……感染予防や傷痕予防のため、縫合やテーピングが必要です。

●顔にけがをした……軽いけがでも痕が残る心配があります。

●傷口に砂などが残っている……そのままの状態で傷が治ると、色素沈着が起こることがあります。
■Q ちょっとした傷は、なめておけば大丈夫?
間違いです。唾液には炎症を抑える成分が微量に含まれているので、腫れがひくことはあるかもしれません。しかし、口の中は雑菌でいっぱい。かえって傷を汚してしまいます。傷をなめたり、唾をつけたりするのは避けましょう。

■Q ばんそうこうはいつ取り替える?
ガーゼやばんそうこうは、汚れたら交換するのが基本です。傷口からしみだす体液(滲出〈しんしゅつ〉液)で汚れた場合も取り替えます。滲出液の分泌が少なくなり、取り替える間隔が開いてきたら、順調に治っている証拠ですよ。

■Q ぶつけたけがの見極めは?
ぶつけたり転んだりして子どもが痛がっている場合、まずは落ち着かせて、どの程度の痛みなのか確認しましょう。ただ、特に小さい子どもでは、何でも「痛い!」と答えがち。そこで、笑顔で接しながら、例えば好きなおもちゃなどを見せてみます。すぐにニコニコして遊び出したら、痛みはそれほど強くないでしょう。

逆に、激しく泣き続け、患部を動かさなかったり、触らせない場合は、かなりの痛みだと考えられます。タオルに包んだ氷のうなどで冷やして様子を見てください。しばらく冷やして動かせるようなら、骨折やひどい捻挫ではないと考えられます。「動かせない、腫れてくる」場合は、骨折などの可能性があるので、患部を添え木などで固定し、冷やしながら外科を受診しましょう。

■Q 子どもの骨折はどう治す?
折れた部位や骨のずれ方の程度などによって、ギプスなどで固定する保存療法、手術療法などが選択されます。成長期の骨はくっつきやすいので、子どもの骨折は治りが早いのが特徴。ただ、大きな骨を骨折した場合、骨の成長に影響が出ることもあるので、骨折が治ったあとも、しばらくは経過を見ることが大切です。

■Q 引っ張ったら、腕が動かなくなった!
「肘内障(ちゅうないしょう)」という肘関節の亜脱臼(部分的なずれ)で、3歳ぐらいまでの子どもによく見られます。小児科や整形外科の外来で簡単に治り、治療後は普通に生活できます。

繰り返す場合もありますが、成長とともに起こさなくなります。肘内障は起こしてから時間がたつと治しにくくなるので、手を動かさないなどの異変に気付いたら、動かなくなった腕を三角巾などで体に固定して、すぐに受診してくださいね。

■Q あざができたけど大丈夫?
ぶつけたときにできるあざは、皮膚の下の毛細血管が壊れて出血を起こした「皮下出血」です。触ると痛み、腫れてくることもあります。また皮膚の下を血液が移動して、別の場所にあざができることもあります。

ただし、皮下出血はほうっておいても自然に吸収され、あざは長くても数か月もすれば消えてなくなります。もし、ぶつけていないのにあちこちにあざができる場合は、血液の病気などの可能性があるので、医師に相談してください。

■『NHKきょうの健康』連載「こんなときどうする? 子どもの健康質問箱」2014年10月号より

海外から見た「日本のパパの子育て事情」:その1


FC2 Analyzer「イクメン」という言葉が流行語大賞入りしたのは、2009年のこと。それを機に「子育てに参加する男はカッコいい」という声が、日本で盛り上がるようになりました。

それからもう5~6年たつわけですが、「日本の父親の子育て事情」はそれほど変わってない気がしませんか? 子育ての負担は、相変わらず女性に大きくのしかかったまま…。

それに比べると、「欧米の父親の子育て事情」は大きく違います。
父親が積極的に家事育児にも参加し、ふたり力を合わせて家庭を守る努力をしている夫婦がとても多いのです。どうして日本はそうならないのかというと…それは昔から日本にある「男は外で働くもの」という風潮だけが原因なのではありません。

もうひとつ存在する大きな壁、それが「日本の社会育児制度」です。
実際のところ、日本の育児制度や子育ての価値観は世界から見るとどうなのでしょう。今回から2回にわけて、日本と海外の事情を比べながらお話ししていきます。

◆「日本の父親」は育休をほとんど取らない

どこの国でも育児制度を大きく支えているのは、「育児休業制度」と「休業中の手当」のふたつ。
まず、「男性の育児休業取得率」を、日本とヨーロッパの国とで比べてみましょう。

 日本      1.6%。
 ドイツ     18.5%
 スウェーデン  78%
 ノルウェー   89%

日本男性の育児休業制度取得率はダントツの低さ。「すべての父親のうち、育休を取ったのはたった2%未満」という現状です。北欧の2か国が高いのは予想通りですが、そこそこ健闘しているのがドイツです。

ドイツは日本と同じように「男性の育児の関わり方」を模索しているまっ最中で、「男性の育児休業取得率はまだまだ低すぎる」という声が国内では圧倒的に多いそう。現在はもっと充実した改善策を検討中らしいのですが、それでも1.6%の日本に比べれば、はるかに驚異的な数字といえるでしょう。
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◆本気で父親の育児参加を考えたノルウェー

「欧米の男性は育児休暇を取る人がとても多い」。・・・そんなことを聞くと、「だって欧米じゃ昔からそういう制度になってるんでしょ?日本とは違うもん!」といいたくなりますよね。でも、それは大きな間違いなのです。

たとえば、今では世界中の国から育児休業制度の見本にされているノルウェーを例にあげてみましょう。

ノルウェーで現在の制度が導入されたのは1993年、今からわずか20年ほど前のことです。それまでは、ノルウェーでの男性の育児休業取得率はわずか4%。合計特殊出生率(ひとりの女性が一生に産む子供の数)も、1.68にまで下がっていました。

これはマズい!と考えたノルウェー政府は本気で取り組みを始め、新しい制度を導入したのです。そしてわずか4年後、7割もの父親が育児休暇を取得するようになり、合計特殊出生率も2011年には1.90にまで回復しました。

しかも注目してほしいのは「現在のノルウェーでは母親のうち約8割の女性が仕事をもっている」という事実です。父親たちが育児に協力するようになれば、母親たちが安心して子供を産むことができるだけでなく、女性の社会進出の可能性も、大きく広がっていくのです。

◆父親だけの育休制度「パパ・クオータ制度」

ノルウェーの出生率を劇的に回復させたのが「パパ・クオータ制度」。わかりやすくいうと育休のうちの一定期間を父親だけに割り当てるという制度です。ノルウェーでは、最長で54週間の育休を取ることができますが、このうち6週間は父親にしか取る権利がありません。

また、両親の育休期間が重なってもいいのです。しかも、もし父親が6週間の育休を取らなかったらその権利は消失してしまいます。これなら多くの人が取ろうとするのも納得できますよね。

ちなみに、気になる育休中の手当は、最長54週間育休取得した場合で出産前の収入の80%。制度の規定が違うので単純な比較はできませんが、日本では育児休業給付金が67%にやっと引き上げられたばかり。ノルウェーの制度がいかに手厚いものか、よくわかりますね。
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◆実は日本にもある、パパのための育休制度

この「パパ・クオータ制度」、現在では同じような制度がおとなりのスウェーデンを始め他の国でも導入されています。日本でもこの制度をモデルにした「パパ・ママ育休プラス」という制度が創設されましたが、認知度はまだまだ低く、何より「制度はあっても現実的に取るのは難しい」という社会的な背景があります。

その実情はどんなものなのでしょう? 次回からは日本の育休事情について、さらに詳しく見ていきましょう。
※2014年9月時点の情報を元にしています。今後制度上の変更がある可能性があります。

イクメンになれないパパたちの悲痛な叫び:その3「政府」が「イクメン」を増やすためにやっていることとは?


さて、ここまで数回にわたって、昨今のパパたちの現状を見てきました。今の日本は「イクメンになりたくても現実的に難しい」というのが現状なんですよね。

でも、政府は「イクメンを増やそう!」と、ことあるごとにアピールしている印象があります。でも具体的にどんな政策をしているのかはイマイチ謎。

そこで今日は、政府が現在行っている具体的な取り組みを見てみましょう。今年発表された「2014年男女共同参画白書」から、いくつかの要点をわかりやすくご紹介します。

◆ママだけじゃなくパパも育休が取れる

以前もお話ししましたが、日本男性の育休取得率は1.89%。海外の水準から見ると、ひっくり返って驚いてしまうほどの低さです。ただ、そうなっていたのには制度に問題がありました。「奥さんが専業主婦ならダンナさんが育休取らないでね」という制度だったからです。

でも、平成22年6月30日に新しい法律が施行されて、「奥さんが専業主婦だとしてもダンナさんは育休をとってもいいよ」という制度に変わったのです。また、共働きの場合は、「夫婦そろって育休取るなら2か月長く育休取っていいよ」という制度になりました。
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◆「イクメンって素敵!」のイメージ作り

育児・介護休業法の改正に合わせて、厚生労働省が始めたのが「イクメンプロジェクト」。厚生労働省はわざわざこのプロジェクトのための公式サイトを作ったほどなので、力の入れっぷりがわかりますよね。

サイトの内容はイクメンを増やすためのシンポジウムの開催や情報発信がメイン。また、「イクメン宣言」なるものをした有名人の写真がずらりと並んでいて、できるだけ親しみやすい印象にしようと苦労した感じが伺えます。

また、昨年には「イクメンアワード」という賞を作って、「イクメンを増やす努力をした企業」を表彰する制度が作られました。今年は住友生命保険相互会社や株式会社丸井グループなどが受賞しています。
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◆最近では「イクボス」なんて言葉も?

また、最近では「イクボス」なんていう言葉まで作られています。イクボスとは、「部下の育児と仕事を両立させるために努力する上司」という意味だそう。これは「育児をするために早く帰りたくても上司に理解してもらえない」という男性の声を受けたもの。

今年からは「イクボスアワード」という賞まで作られました。・・・と、あれこれにぎわっているイクメンプロジェクトですが、その活動内容は、私たちにはまだまだわかりにくいのが実情。イクメンをただのブームで終わらせないためにも、もっと影響力のある策を期待したいところです。

◆育休中の手当もちょっとだけ増えています

パパも育休が取れるようになったというお話はいちばん最初にしましたね。でも、気になるのが「育休中の収入はどうなるのか」ということです。今までの日本では、育休中の手当給付はわずか50%でした。つまり育休に入ると、今までもらっていた給料の半分の収入しかなくなる、ということです。

50%というのは、これまた先進国の中でも異例の低さです。これではさすがに恥ずかしいと思ったわけではないでしょうが、こちらも法律が改正されて26年の4月からは給付率が67%に引き上げられました。

ただ、「67%」という水準は、日本が理想とするノルウェーやフィンランドなどの北欧の国々とはまだまだ開きがあります。何とノルウェーの給付率は80~100%もあるのです。ここまでにするのは難しいかもしれませんが、将来的にはもうちょっと引き上げることも考えてほしいですよね。
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◆「男性の育休取得率」が示す日本のジレンマ

ただ、どんなに政府ががんばっていても、パパの育休取得率はなかなか上がらないのが現状です。それはどうしてなのでしょう。「長く続く不況」や「雇用体系の変化」などさまざまな理由がありますが、専門家によって指摘されているのが、「日本の育休法が多くの家庭の実態に合っていない」という点です。

他の先進国を比べると、日本は「男性の収入が高いほどカップルになりやすい=結婚できる」という傾向がとても高いので、「収入の多いパパにわざわざ育休を取ってもらわなくてもママが会社辞めます」という女性が多くなるのです。

「男性の育休取得率」をもっと上げるには、女性の収入や仕事がもっともっと増えなければなかなか難しいのですが、そのためには「女性の社会進出」が格段に進まなければ無理。

でも「女性の社会進出」を増やすには、「男性の育休取得率」を上げなければなりません。日本は今、まさに「鶏が先か、タマゴが先か」というようなジレンマに陥っているといえます。

脳科学の新しい考え方 「レジリエンス」で子どもをストレスから立ち直らせる


文部科学省の調査研究協力者会議は、いじめなどの問題行動について脳科学などの研究者らと学校教育関係者らが協力して取り組む体制をつくるよう提言した。

近い将来、脳科学の発達が学校の生徒指導を変えることになるかもしれない。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に、詳しく伺った。

■ストレスからの回復力を育成することが必要

いじめ・校内暴力などの問題行動は、学校教育の中で大きな課題です。また、家庭環境の変化、児童虐待の増加など、社会が急激に変化しているにもかかわらず、経験則の積み重ねが、いまだに現在の生徒指導の多くを占めています。

一方、最近の脳科学では、家庭環境や人間環境のストレスが子どもの脳にどのような影響を及ぼすのかという研究が進んでいます。ストレスを取り除くだけではなく、「レジリエンス」(ストレスからの回復力)という考え方が重視されるようになってきました。

脳科学者らの多くは、子どもたちの「レジリエンス」を育成することが必要だと主張しています。ストレスを回避したり、我慢したりするのではなく、ストレスからいかに立ち直るかが大切だということでしょうか。

■最新の研究成果を学校で応用できるように提案

ところが、このような研究成果のほとんどは、教育関係者や一般の保護者にはなかなか届かないのが実情です。このため協力者会議は、最新の脳科学の研究成果を生徒指導に活用すべきだとする報告書をまとめました。

具体的には、国立教育政策研究所に「情動研究・教育センター(仮称)」を設置し、子どもの感情の動きである「情動」に関する脳科学などの科学的研究成果を集めて、それをデータベース化したり、研究者と教育関係者が共同研究したりすることで、脳科学などの最新の成果を学校で応用できるようにすべきだと提案しています。

たとえば、しつけのできていない困った子どもの行動の多くが、脳の発達障害に起因するものだということがわかり、理解が急速に進みました。子どもの脳などの科学的知見が生徒指導などで活用できるようになれば、教員の経験に頼ってきた問題行動への対応も大きく変わりそうです。

出典:[ベネッセ教育情報サイト]

イクメンになれないパパたちの悲痛な叫び:その2「イクメン」を妨げるものとは?


前回に引き続き、イクメンになりたくてもなれないパパたちの現状について、こちらでは男性のイクメン化を妨げる原因についてみてみましょう。

◆イクメンになりたくても、パパは仕事が忙しい

前回30代と40代には、「子育てに積極的に参加したい」と考える「イクメン予備軍」が多いという結果がでました。…ただ、30代40代といえば、どんな組織でも働き盛り。現実的にイクメンになれるかというと、それはまた別の話でしょう。

2007年の総務庁の調査によると、6歳未満の子供がいる父親の家事育児時間は「約1時間程度」という結果が出ています。スウェーデンでは3.21時間、アメリカでは3.13時間といいますから、いかに日本の男性育児参加率が低水準かがわかります。では、どうして日本のパパはイクメンになりたくてもなれないのでしょう。

それはやっぱり「お父さんは仕事があるから」ということに尽きます。同じく総務庁の調査結果には、「子育て期にある男性の5人にひとりは週に60時間以上残業をしている」というデータがあります。

週60時間以上の残業といえば、週の半分以上はほぼ終電という状況。疲れ果てて夜遅く帰ってから子供の相手をする…なんて、どう考えても無理ですよね。
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◆世代が違う上司も、イクメン化への大きな壁

また、30代40代の男性たちにとって大きな障害になっているのが「上司の理解」です。上に紹介した結果からもわかるように、50代の男性の育児参加の意識は、他の世代に比べるとあまり高いとはいえません。

・「時短制度を利用して育児をしたい」と申し出たら、「俺ならそんな選択はしない」といわれた
・娘を保育園に送るために会議を欠席した社員を、上司が罵倒した

などなど、イクメンになろうと努力したくても上司が理解してくれる雰囲気じゃない、というのが今の日本の現実なのです。
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◆「イクメン」をブームで終わらせないために

今、父親の育児参加をうながすべく、厚生労働省始め、政府はさまざまな働きかけをしています。どうしてそんなことをしているのかというと、「男性の育児参加が高い国は出生率が高く、また女性の就労率も高い」・・・ということがわかっているから。

男性の育児参加が当たりまえになっているノルウェーと日本の現状を比べてみましょう。

【ノルウェー】
女性就労率・・・82.1% 
出生率(合計特殊出生率)・・・1.9 
男性の育休取得率・・・89%

【日本】
女性就労率・・・69.2% 
出生率(合計特殊出生率)・・・1.43 
男性の育休取得率・・・1.89%

ノルウェーほどの高水準になるのは難しいかもしれませんが、政府には現実的な政策をしてもらわないと本当に困りますよね。何より、今ここで「男性のイクメン化」「イクメンはごく当たりまえのこと」という風潮を何とかして実現させないと、イクメンブームは一過性のもので終わってしまうかもしれません。

今の20代のなかに「育児は母親がすべき」と考える人をこれ以上増やさないためにも、本気で政策に取り組んでもらいたいものです。

イクメンになれないパパたちの悲痛な叫び:その1「イクメン予備軍」の実態に迫る! FC2 Analyzer



FC2 Analyzer「イクメン」という言葉は、今ではすっかり認知されるようになりました。ニュースや雑誌などでもよく特集されているのを見かけますよね。でも、「イクメン」って本当のところ、どれくらいいるんでしょうか。今回はイクメンの実態について、真実に迫ってみたいと思います。

◆「イクメン」って本当にブームになってるの?

ここで一度、「イクメン」の定義について確認しておきましょう。イクメンとは、「家事も育児も仕事もがんばる父親」のこと。
注目したいのは、「仕事も」という文言が入っていることです。仕事をやめて育児と家事に専念しているいわゆる「主夫」と「イクメン」には、似ているようで大きな違いがあります。

でも現代の日本では、男女問わず本気で仕事をやろうとすると大変な労力と体力を使います。全部を両立できるイクメンなんて、本当に存在するのでしょうか。本当にいるのかorいないのか、という問題は別として、ここでひとつの調査結果を見てみましょう。時事通信社が毎年2000人を対象に行っている「父親の育児について意識調査」の結果です。
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◆男性が育児に参加することについて

【20代の解答/2009年→2010年】
マイペース派(できる範囲ですればいい)・・・39.8%→50.4%(10.6%アップ)
積極参加派(積極的に参加すべき)・・・52.8%→40.5%(12.3%ダウン)
伝統的子育て派(育児は母親がすべき)・・・2.4%→6.9%(4.5%アップ)

【30代の解答/2009年→2010年】
マイペース派(できる範囲ですればいい)・・・56.2%→51.5%(4.7%ダウン)
積極参加派(積極的に参加すべき)・・・39.0%→43.8%(4.8%アップ)
伝統的子育て派(育児は母親がすべき))・・・4.4→3.4%(1%ダウン)

【50代の解答/2009年→2010年】
マイペース派(できる範囲ですればいい)・・・60.9%→58.2%(2.7%ダウン)
積極参加派(積極的に参加すべき)・・・31.7%→31.3%(0.4%ダウン)
伝統的子育て派(育児は母親がすべき)・・・6.1%→7.2%(1.1%アップ)

今の20代は意外にもイクメンじゃない!?

上の結果からは、とても意外なことがわかります。「若い人にはイクメンが多い」とよくいわれている昨今ですが、意外にも20代の中では「積極参加派」の数は減っています。そのかわりグンと増えたのが、「無理なく育児に参加できればいい」という「マイペース派」。

そして驚くことに! 「育児は母親がすべき」という「伝統的子育て派」が全部の世代のなかでいちばん多く増えているのです。今から20年もたてば、「イクメン」なんて言葉はすっかり忘れられてしまうかもしれませんね。
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◆「イクメン予備軍」が多いのは30代と40代

20代とは逆に、「父親も育児に参加すべき」と考える「積極参加派」が増えているのは30代。ここでは紹介していませんが、40代でも似たような結果になっています。つまり、「若い世代」というよりは「比較的若い中高年世代」がイクメンを目指そうとがんばっているわけです。

この世代の人たちはいわゆる「団塊ジュニア」。父親と触れ合いたくても触れ合えないまま大人になった世代です。自分たちの反省を踏まえて「自分の子供にはいい父親でいよう」と思っている人が多いということかもしれません。

過保護とは違う! アダルトチルドレン化をもたらす子ども時代の危険な「過干渉」


子供が人に迷惑をかけたときだけ、正しい道を教え、しかる。それだけで十分!

一般的に、子供を過保護に育てると、わがままな大人になる。人格障害に陥る可能性もあると言われてきました。だからこそ、子供を厳しくしつける親は多いのではないでしょうか?

ところが、しつけの方法を正しく理解していないために過干渉という別の問題に陥るケースが増えているとか。過保護と過干渉、一体何が違うのでしょうか。そして、将来、過保護または過干渉で育てられた子供に訪れる試練とはどのようなものでしょうか。

過保護と過干渉の違い。そして、特に過干渉により引き起こされる人格障害について考えてみたいと思います。

■過保護と過干渉の違い。そして最も恐ろしいのは?
はじめに過保護と過干渉は、どこが違うのでしょうか? 分かりやすく説明すると、

・過保護:子供が望んだことを手伝うこと。
・過干渉:子供が望む前に手伝うこと。

もちろん、医学的には複雑な見解があるとは思いますが、子供自身が自分の生き方や願望を決定するのか、結論を本人が出す前に親が決めてしまうかの違いがあります。この違いは大きく、成長過程で学ぶべき自己決定力に大きな差を生むことになるのです。

専門家の中には、過保護は、むしろ自立を早め、成長に大きく貢献すると主張する人も存在する一方、過干渉については、将来、境界性パーソナリティ障害などに代表されるアダルトチルドレン化を危惧する声が大勢占める大問題です。

■過干渉の構造とは?
過保護とは違い、過干渉は危険であると書きましたが、その内実はさらに複雑で、過干渉に陥っている親は、問題のある子育て法を認識していないと言われています。

では、どのような親が過干渉なのでしょうか?

例えば、将来、子供が経済的に困窮しないように、すでに小学校、中学校のうちから有名大学へ進学させることを決めてしまっている親。特に、子供の意見を聞く前に頭ごなしに勉強の大切さや、「このままでは、お前は将来幸せになれない」などとストーリーを組み立ててしまう親は要注意です。

これらの親は、一見すると子供を心配し、献身的にわが子を気遣う良い親として見られがちです。

しかし、実際はどうでしょうか? 実は、ここに怖さがあるのです。

理由としては簡単。本来、人間の成長とは、失敗を繰り返し、どうしたら成功できるのかを工夫する中で、困難を乗り越えられるようになります。しかし、子供が自ら体験する前に、親が組み立てたストーリーを子供に押し付けると、子供はいつしか、それが正しいと考えるようになります。

ましてや、子供時代は家庭が中心。親がすべての支配者であって、世界の中心である親が説く人生は正しいように感じるのは当然のことです。そして、あたかも本人が自ら選択して有名大学を志望し、有名企業に就職、という、まるで絵に描いたような人生を送ろうと努力し始めるのです。親は自分で押し付けたストーリーでしかない子供の行動を、本人の意思で決めたと勘違いしているケースが大半です。

しかし、所詮、本人が決めた人生ではありません。本人は言いようのない違和感とストレスを抱えながら成長してゆくのです。一方、親が献身的に自分を想ってくれていると誤解するため、コントロールされることに慣れてしまい、共依存の関係になることも多くあります。

■気がついた時には手遅れに
概ね過干渉に育てられた子供は思春期を過ぎたあたりから問題行動を起こすようになると言われています。思春期はちょうど、親と過ごす時間が減少し、友達付き合いが育まれる高校時代。

このころから、普段は、親思いの良い子供が、突然、不満を爆発させたり、友人関係をはじめとした人間関係全般に破たんをきたし始めます。それは、親が子供に人生のレールを押し付けてしまった結果、「世の中は予定通りにはいかない」「すべての人が自分のために行動してくれる訳ではない」という、ごく当たり前のことが体得できていないことから発生する社会とのズレに相違ありません。

本人の中では、このズレにより、人間関係に疲れ果て、ストレスが増大してゆくのです。加えて、過去に親が判断をしてきたために、親の顔色を伺うことが当たり前になっており、友人関係でも同じことをしようとします。異常に人の顔色をうかがい、人に合わせようと努力しすぎるので、周りからは変なヤツとして認識されることになるのです。

そして、社会に出ると、このズレはより一層拡大します。世の中はもっとシビアですから。もちろん、出世や恋愛、結婚も困難になるでしょう。最終的には本人が自分でこの異常事態に気づき、そして時間をかけて社会とのズレを修正してゆく過酷な人生が待っているのです。

■どう育てるべき?
過干渉は母親、父親、または両親が行っている可能性があります。ですから、例えば、あなたが女性の場合、夫に問題があると決めてかからない方がベストです。なぜなら、親自身が気がついていないことがほとんどだからです。まずは、「もしかしたら自分も……」と、立ち止まって考えるべきです。

そして、自分にルールを課すことです。それは、「子供が人に迷惑をかけたときだけ、正しい道を教え、しかる」。それだけで十分です。

事前にあらゆることを想定し、教え込む必要は全くありません。子供は子供の人生があるのですから、命に関わらなければ、怪我をすればよいし、失敗をすれば良いのです。成長し、将来の展望を持ち始めた時は、本人の意思のままに向かわせ、失敗したら失敗すれば良い!と腹を括るべきです。

人間は潰れるときには潰れなければいけません。その失敗をどう乗り切るのか? それを遠くで見ぬふりをしながら見守っていればよいのです。それを肝に銘じましょう。

あくまで親が子供に手出しをしてよいのは、本人が望んだことのみ。生命にかかわる事態に巻き込まれた時だけです。絶対に失敗している最中に手出しをしたり、子供が望んでいることにプラスアルファをつけようなどとは考えてはいけません。それは、親のエゴというものです。

子供の人生を踏みにじるアダルトチルドレンに育てる前に、親が一歩立ち止まって考える時間が大切ではないでしょうか?

大人になって発達障害かも…と気づいた時にすべきこと


状況に合わせた行動や人間関係の築き方がよく分からず、何かに夢中になると他のことができなくなる……それらが原因で日常生活での支障を感じ、大人になってから「発達障害かもしれない」と不安になる方もいるようです。ここでは成人期に診断されることのある発達障害の一つ、「自閉スペクトラム症」の概要を説明します。そして、発達障害の可能性に気づいた時に参考にしていただきたい情報をお伝えします。

求められている言動がわからない…心当たりをセルフチェック

人間関係や社会生活においては、場の雰囲気や他人の気持ちを推測しながら、その都度求められる行動を自分で判断して遂行しなければならない場面が多いものです。しかし、そうした行動をとることがとても難しく、人間関係や社会生活に困難を感じている方もいます。

こうした特性を感じつつも、大きな支障を感じずに日常生活や社会生活が送れているのなら、特段の問題はないでしょう。しかし、周囲から求められていること、やるべきことが分からずに戸惑うことばかりが増え、自信を失っている方もいるかもしれません。

たとえば、次のような状況で困った経験が、たびたび生じていないでしょうか?

•「相手の気持ちを想像してください」「周りに合わせましょう」「相手の顔色を見て判断してください」と言われても、どうすればいいのかよくわからない
•「マナーを守りましょう」「常識で考えてください」「場に応じた行動をしましょう」と言われても、どうすればいいのかよくわからない
•自分の考えを言っただけで、「今ここで、それを言うのはおかしい」とよく注意される
•「今のは冗談だよ」と言われても、何が冗談にあたるのかが分からないことが多い
•「たとえ話」を交えながら説明をされると、意味が分からなくなることが多い
•一つのことに夢中になるとあっという間に時間がたち、やるべきことが手につかないことがよくある
•話したいことを話し始めるとたびたび怪訝な顔をされたり、話を制止されたりする
•自分なりに考えて作業をすると、失敗して注意されることが多い
•人混みや騒音の多い場所にいると、とても苦痛で仕方がなくなる
•「周囲に比べて作業や仕事が進んでいない」と言われることが多い
子どもの頃からこれらの例の多くに心当たりがあり、たびたび困ったことがあったり、今も困っていたりする場合、自分の努力不足のせいではなく、脳の発達の特性に原因がある可能性もあります。

自閉スペクトラム症とは……コミュニケーションが困難でこだわりが強い

たとえば、神経発達に特定の偏りを持つ発達障害の中に「自閉スペクトラム症」(自閉症スペクトラム障害)というものがあります。かつては「アスペルガー症候群」と呼ばれていたものも、ここに含まれます。

自閉スペクトラム症とは、社会的コミュニケーションと対人的相互反応が難しく、行動や興味の限定された反復的な様式を特徴としています。人との会話や非言語的なやりとり、人間関係の発展・維持などが苦手、特定の物事や行動、習慣に強いこだわりがある、感覚が過敏あるいは鈍感、などの顕著な特徴を幼少期の頃から持ち、学校生活や社会生活を送る上で困難が生じるものです。

自閉スペクトラム症では、知的能力障害を伴っていない方も少なくありません。そのため、勉強が得意で学校の中でおとなしく生活してきた方の中には、学校生活や人間関係でのトラブルが目立つことが少ないため、親や教師、そして本人も発達特性に気づかずに成長している方がいます。こうした方の中には、青年期、成人期になって進学先の環境や就職先の環境にうまく適応できないことで初めて、発達障害の特性に気づいていく方もいます。

では、なぜ青年期、成人期になってから発達障害の可能性に気づくことがあるのでしょう? たとえば、大学生活や就職先の環境においては、あいまいな指示や複雑なルールの中からとるべき行動を推測したり、分からないことを周囲の人に尋ねたりしながら、物事を進めていかなければならない場面が、子どもの頃よりも格段に増えていきます。また、状況に応じて臨機応変に対応をしたり、周囲の人との人間関係を築きながら役に立つ情報を入手し、適当な段取りを考えて実行しなければならない場面も格段に増えていきます。

周囲の人はこうした状況に適応しているのに、自分はどのように行動すればよいのかがわからず、学校生活や社会生活を送る上での支障が生じていく。そして成人になってから、親や本人が「そういえば、子どもの頃から似たようなことがたびたびあった。それらも発達特性によるものだったのかもしれない」と気づく場合もあるのです。


まずは情報を集め、医療機関や相談窓口で相談を
発達障害の可能性を感じ、学校生活や社会生活を送ることに困難を感じている場合には、自分の特性が発達障害によるものなのかどうか、自分はどのような行動が得意で何が苦手なのか、といったことを詳しく知ることによって、生活に積極的に取り入れるべき工夫、自分が必要とするサポートに関する情報も知ることができます。

そのためにはまず、自分の年齢に応じた発達障害の診断ができる医療機関を受診するのが有効です。診断できるのは医師のみですので、憶測で判断せず、医療機関で医師の診察と専門的な検査を受けることが重要です。医療機関は、地域の保健センターや保健所に問い合わせて教えてもらってもよいでしょうし、インターネットや口コミで情報を集めて、直接医療機関に問い合わせてもよいでしょう。

また最近では、各年代の発達障害に特化した書物もたくさん発行されていますし、インターネット上には発達障害を理解するためのサイトがたくさん公開されています。そうしたものを利用すると、自分に適した医療機関や相談機関の情報が見つかるかもしれません。

たとえば、国立障害者リハビリテーションセンターの「発達障害情報・支援センター」のサイトでは、発達障害を総合的に理解するための情報が公開されています。

また、地域の障害福祉課などを訪ねると、公的な相談機関・支援機関の情報を入手することができます。また、NPO、市民グループ等によるさまざまな支援活動も増えています。相談できる場所は必ずありますので、まずはぜひ情報を集めてみてください。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ



物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ
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独自の視点で子どもの教育に取り組み、イラストと文章で発信するえみさん。えみさんの「教育」は、いわゆるお受験対策のような「お勉強」ではなく、生きていくために必要な、「考える力」を育むこと。これからの時代を「たくましく生き抜く」子どもの育て方とは?具体的なエピソードを交えて紹介していただきます!

物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ

生きていると、色々な問題やトラブルが起きますよね。そうやって上手くいかないときこそ、どんな考え方をするかがとても大切だと思います。我が子には、幸せになれる考え方を身につけてほしいと思っているのですが、そのために気を付けていることをご紹介します。

物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ
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大変余談ですが、私自身が高校生くらいまでは結構「人のせい」にする思考だったので、すごく苦しかったんですよね。「あの人のせい」「この人のせい」「なんで私のことを分かってくれないの…」みたいな。やっぱりこれは辛かったですね。自分を守るために「自分は悪くない」と思うのですが、そうすると余計「自分で何とかしよう」という気にもなりませんし、ほんと周りが変わることを願うしかない他人任せの思考だったなと思います。 そんな私が大学生になって、「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著、キングベアー出版)という本を読んだり、他にも色んなところから情報を仕入れたりして、「人のせいっていうことは一つも無いんだ!」という考え方を知りました。これはほんと目からウロコがこぼれおちました!! だから子ども達には、「人のせい」にしない思考を身につけてほしいと心から思っています。この考え方を身につけるだけで、困難に負けず、子ども自身で人生を切り開いていけるようになると思うからです。 ただ、自然体ではどうしても人のせいにしてしまうのが子どもなので、親が日々気をつけて「人のせいにしても問題は解決しない」「自分も相手も嫌な気持ちになるだけ」と伝え続けることが必要なのだと感じます。 そして何より大切なのは、親である自分が人のせいにせず、自分で人生をコントロールする習慣だと思います。それでも、嫌なことあるとついつい人のせいにする心が出てくるので、子どもと一緒に習慣化を続けていきたいと思っています。 ちなみに、1つ目のコツ「親が過干渉をしない」について、親がガミガミ言わなくても子ども達が自分で朝起きたり、宿題をしたりできるようになった過程とコツについては以下の記事で詳しく紹介しています。

最近、子育て中の友人から「子どもが朝自分で起きられない」という悩みを聞くことがありました。 実は私自身が子どもの頃、まさに「朝自分で起きられない子ども」だったのですが、その頃の反省を生かし、自分の子ども達への接し方を工夫したところ、我が家の子ども達は、毎朝自分達で起きるようになりました。

子どもが小学生になって、ぶち当たったのが「宿題」の壁でした。 宿題って、正直面倒くさいですよね。我が家の子ども達も例に漏れず、宿題を後回しにしがちだったのですが、色々な試行錯誤を経て、今では子ども達が自分から宿題に取り組めるようになりました。

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「主体性」と「自己肯定感」を大切に、今日もえみさんのおうちで実践される子育ての記録です!

現代の生活には、もはや欠かせない存在となっているYouTube。今まで子ども達には自由に見せていなかったのですが、この度、ついに我が家でも子ども達のYouTube視聴を解禁することにしました。そこで、子ども達がYouTubeと付き合っていくうえで、親がどうサポートしたかをご紹介します。

子に対する親の関わりというのは、それによって子どもの人生の土台が形成されるといっても過言ではないくらい、大きなものだと思います。しかも子どもって、親のことをよく見ているんですよね。だからこそ、親としての言動には色々と気を付けていることがあります。

【プロフィール】えみ

物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ
物事を人のせいにする子は幸せになれない。自分の行動に責任を持つ「自立した子」が育つ3つのコツ© with 提供

長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。

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大人になって気づく発達障害


社会に出て、対応し切れないことが出てきて初めて発達障害に気づくというケースが増えています。名古屋大学大学院 准教授の岡田 俊(おかだ・たかし)さんに発達障害のタイプと診断について教えていただきました。

* * *

■大人の発達障害

■社会に出てから特性に気付く
発達障害が社会的に広く知られるようになったことで、年齢を問わず、発達障害と診断される人が増えています。大人になってから診断されるケースには、症状が軽いものがあります。

子どもの頃や学生時代には問題を感じることのなかった人が、社会に出て環境が変わったことで混乱することが多くなり、援助を必要とするようになって、発達障害であることがわかるというケースがあるのです。

発達障害とは、生まれつきの脳の働き方の違いにより、物事の捉え方や行動パターンに特徴がある状態をいいます。

発達障害の症状や特徴は子どもの頃から現れているのですが、軽度だと、社会に出るまでは、何とか工夫して乗り切れることがあります。しかし、社会に出ると、一人で多くのことをこなす必要が生じてきます。そのため、対応可能な範囲を超え、困難を抱えてしまうことがあるのです。

具体的には、「人とうまくコミュニケーションがとれない」「仕事でミスが多い」「臨機応変に対応できない」「計画的に物事が進められない」「かんしゃくを起こすなど、感情のコントロールが難しい」といったことがあげられます。

■発達障害のタイプと特性
発達障害は、次のようにいくつかのタイプに分けることができます。

自閉スペクトラム症は、「自閉症に連続性をもつ状態」という意味をもつ病名です。特定の領域に強い興味やこだわりがあるという特徴をもつ発達障害です。自閉症やアスペルガー症候群がここに含まれます。

注意欠如・多動症(ADHD)は、落ち着きがない、待てない、注意が散りやすい、などの特徴をもっています。

学習症(学習障害・LD)は、読み、書き、計算などのいずれかに著しい困難があるのが特徴です。

知的能力障害(知的障害)は、知能指数の低さで診断されます。

これらの発達障害を複数併せもったり、診断には至らないまでも、別の発達障害の傾向をもっていたりすることはよくあります。例えば、自閉スペクトラム症のアスペルガー症候群の場合、知的能力障害を併せもつことは少ないのですが、注意欠如・多動症を伴うことも珍しくありません。

■発達障害の診断

発達障害の可能性が考えられる場合、受診先は精神科がよいでしょう。睡眠障害やうつ病など、精神的な不調を抱えていることも多いので、その点からも精神科が勧められます。

■問診で確認すること
発達障害の診断では、問診が非常に重要です。生まれたときのこと、小さい頃の成長の過程、家庭や学校でどのような生活を送ってきたのか、といったことを尋ねます。母子手帳や学校の通知表などを参考に、行動や物事の捉え方のパターンを確認していくこともあります。

■知能検査とは
知能検査が行われることもあります。知能検査は、知能のレベルを調べる検査と思われがちですが、わかるのはそれだけではありません。

例えば、言葉で説明する力、計算力、目で見て捉えたことに応じて手を動かす力などをチェックすることもできます。

それらを調べることで、知能のどの領域が得意で、どこが不得意なのか、さらに得意な領域と不得意な領域でどれだけ差があるのか、といったことも確認できるのです。

受診するときは、家族と一緒に行くことが勧められます。その人のことやそれまでの人生について最もよく知っていて、今後の生活で協力者として最も頼りになるのは、やはり家族だからです。

■『NHKきょうの健康』2014年8月号より

うちの子、キレやすい…?児童精神科医が教える問題行動を減らす3つのこと


ちょっとしたことで怒っては、学校の友達とケンカになる。ときには、勢い余って、相手を殴ったり、蹴ったりしてしまう…。これまで、そんな問題行動をとる数多くの子どもたちの背景と向き合ってきたのが、児童精神科医の宮口幸治先生です。そんな宮口先生に、キレやすい子どもたちへの対処法を伺いました。


キレやすい子どもの問題行動を減らす3つのトレーニング
●感情を数値化し怒りをコントロールするトレーニング
「他人に手を出したり、暴言を吐いたりする子たちの多くは、他人のなにげない所作や言動に対して、『バカにされた』という怒りが原因にあります。逆に言えば、原因をたどって子どもたちが自分の怒りを客観視しコントロールすることができれば、問題行動を減らすこともできるのです」

では、どうしたら怒りを客観視しコントロールできるのか。そこで、宮口先生がまず紹介するのは、少年院などでも実際に行われている「違った考えをしよう」のトレーニングです。

「必要なのは、“この一週間にあった嫌な気持ち”を記載できる1枚のシートと鉛筆だけです。そこに、この一週間に起きた嫌な出来事について、具体的に『いつどこでなにが起こったのか』『その出来事に遭遇した時、自分はどう思ったのか』『どんな気持ちになったのか』。また、『その感情をパーセンテージにすると、どのくらいだったのか』を確認しながら、怒りをコントロールする練習をしていきます」

たとえば、自分の子どもが友達とケンカになった場合。なぜそんなことが起こったのかを、下記のような形で分析してもらいましょう。

【いつどこで】 例)3月1日に廊下で

【なにがあったのか】 例)Aさんがすれ違ったときにぶつかってきた

【どうしたか、どう思ったか】 例)そのとき、僕のことがきらいでわざとぶつかってきたんだと思った

【どんな気持ちで、何%くらいの強さだったか】 例)怒り80%

こうやって具体的に起きた出来事を言語化し、数値することで、子ども自身が、自分の感情を客観的に整理することができるのです。

●「怒り」以外の別の考え方を、いかに見つけるかを学ぶ
次に、このトレーニングにおいて大切なのが、「別の視点で、その状況をとらえなおす」ということ。

「自分の怒りの理由を実際に確認した後に、ほかの見方ができないかを聞いてみましょう。たとえば、相手がワザとぶつかってきた』のではなく、なにかにつまずいただけという可能性があります。この可能性を思いついて、『そこに悪意はなかったんだ』とわかれば怒りはかなり収まるはずです」

こうやって物事の見方を変える訓練をすると、「ワザとぶつかられてにらみ返した。このとき怒りを80%感じた」と答えた子も、「ワザとでなく、つまづいてぶつかったならばしかたがない。自分にも経験がある。その場合は、怒りは20%に下がる」と回答するようになるそうです。

「トレーニングを通じて、『もしかしたら自分の勘違いかもしれない』と一度立ち止まって考えてみる経験を積むことで、怒りの度合いを減らすことができます。少年院の子たちはとにかくキレやすい子が多いのですが、このトレーニングを続けることで、頭の中で怒りがコントロールできるようになって、ほとんどキレなくなった少年もいます。一般の学校に通う子であっても、日頃から怒りを感じやすい子には、なおさら効果があると感じます」

●解決方法を増やすための「問題解決トレーニング」

知っておかないと損! 子育て世帯が利用できる助成金


子育て世帯が受けられる制度とは

子育て世帯に向けて、国は多くの制度を準備しています。例えば、「児童手当」「幼児教育・保育の無償化」「育児休業給付金」などは、耳にする機会も多いのではないでしょうか。

「児童手当」は、対象となる子どもが中学校を卒業するまでもらえる手当金のことです。また、所得要件を満たす母子家庭か父子家庭に支給される「児童扶養手当」もあります。

「幼児教育・保育の無償化」は、幼稚園や保育園に通う3~5歳児クラスのすべての子どもたちと、住民税非課税世帯の0~2歳児クラスの子どもたちの利用料が無料になる制度です。

「育児休業給付金」は、一定の要件を満たした雇用保険の被保険者が1歳未満の子を養育するために育児休業を取得した場合、1歳6ヶ月(再度の申請して承認されれば最長2歳)に達するまで受けられる給付金です。

これらの制度は日本全国で受けられるものですが、それ以外にも自治体独自で取り組んでいる制度もあります。

子育て世帯の助成制度

子育て世帯の方が受けられる助成制度は、大きく分けて「乳幼児医療費助成制度」と「義務教育就学児医療費の助成」の2つがあります。

名前は聞いたことがあっても、詳しい制度の内容が分からない方も多いのではないでしょうか。助成金は条件を満たせば受けられるお金なので、制度を利用していない方はぜひ、今一度支給要件をチェックしてみてください。

この項では、東京都の子育て世帯の助成制度である「乳幼児医療費助成制度」と「義務教育就学児医療費の助成」の2つを紹介します。

乳幼児医療費助成制度

乳幼児医療費助成制度は、乳幼児が病院でかかった医療費のうち、保険診療の自己負担分を助成する制度です。都内各区市町村内に住む、義務教育就学前までの乳幼児を養育している方が対象です。

申請は各自治体の市区町村役場で行います。申請の際には、対象となる子どもの健康保険証、子どもと両親のマイナンバーが分かるもの、窓口に来た方の本人確認書類が必要です。

なお、医療証の有効期限は10月1日~翌年の9月30日までの1年間です。更新手続きは必要ありませんが、毎年有効期限が近づくと新しい医療証が送られてくるので、期限切れのものを病院に提出しないように気をつけましょう。

義務教育就学児医療費の助成

義務教育就学児医療費の助成は、小・中学生の子どもが病院でかかった医療費のうち、保険診療の自己負担分の一部を助成する制度です。乳幼児医療費助成制度は義務教育就学前までの乳幼児が対象ですが、小学生になると義務教育就学児医療費の助成が受けられます。

通院の場合は、保険診療の自己負担のうち200円を超える額が助成されます。したがって、病院で支払う金額は200円となる計算です。なお、入院や調剤の場合は全額助成となるため窓口負担はありません。

申請の際には、対象となる子どもの健康保険証と子どもと両親のマイナンバーが分かるもの、窓口に来た方の本人確認書類が必要です。また、乳幼児医療費助成制度と同じで、医療証には1年間の有効期限があります。新しい医療証が手元に届いたら、古い医療証は破棄して間違えないように気をつけてください。

国や自治体の制度はしっかりとチェックしよう

「乳幼児医療費助成制度」と「義務教育就学児医療費の助成」は、中学生までの子どもがいる家庭なら、病院でかかる費用負担を大きく軽減できる東京都の助成制度です。子どもは特に病気にかかりやすく、ささいなことでも医師に相談したいと考える親も多いでしょう。

今回は、東京都を例に2つの助成制度を紹介しましたが、ぜひ一度お住まいの自治体にある助成制度を調べてみてください。条件に合う制度があれば、積極的に活用しましょう。

出典

内閣府 児童手当制度のご案内

[厚生労働省 児童扶養手当について

](https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/osirase/100526-1.html)

[内閣府 幼児教育・保育の無償化

](https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/musyouka/index.html)

[東京都福祉保健局 乳幼児医療費助成制度(マル乳)

](https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/josei/marunyu.html)

[東京都福祉保健局 義務教育就学児医療費の助成(マル子)

](https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/josei/maruko.html)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

子どもを「お金持ち」にする方法が判明!?


大切な子どもに、「苦労をしてほしくない」と思うのは親の性です。そんな子煩悩な方のために、「子どもをお金持ちにする方法」を紹介しましょう。

子どもをお金持ちにする方法とは?

子どもをお金持ちにする最も確実な方法は、あなた自身が倹約家になることです。1万人以上の富裕層を調査したトマス・J・スタンリー氏は、著書の中で、「億万長者の両親の多くが倹約家である」ことを発見しました。

子どもは親の姿を見て育ちます。あなたが浪費家ならば、あなたの子どもも浪費家になるでしょう。お金持ちの子が散財し、遺産を使い果たしてしまった例は枚挙に暇がありません。

子は親を見て育つもの。まずはあなた自身が、倹約家になることを目指しましょう。

ちなみに、子どもに倹約をしつけるときは、「算数」の勉強を手伝うのが効果的です。ロスアンデス大学の研究によれば、「計算能力の高い人は、資産を貯めやすい」「計算能力の低い人は、資産を浪費しやすい」といった結果が得られています。

また、イタリアのヴェローナ大学の研究によると、子どもに貯金を教えるには、「お小遣いをあげるだけではなく、貯金のアドバイスや、お金の使いみちなどをコントロールしてあげるとよい」ことがわかっています。

子どもをお金持ちにする最重要ポイントは……

最重要ポイントは、「子どもの自制心を育む」ことです。

「将来のために今ガマンする」ことができる人ほど、お金持ちになれます。逆に、自制心が崩壊するようなしつけをすれば、彼らは瞬く間に貧乏街道まっしぐらでしょう。

「たくさんお小遣いを与える」のは逆効果です。スタンリー氏の調査では、経済援助を受ければ受けるほど、子どもは貧乏になりやすいことが判明しました。お金持ちになれない人ほど、大人になってからも親からお金の面で甘やかされているのです。

「たくさん遺産を与えたい」

「車を買ってやりたい」

「家をプレゼントしたい」

親が子どもの経済状況を心配する気持ちはわかりますが、これらは完全にやり過ぎです。大学への学費などを除いて、甘やかすほど子どもは貧乏になりますから、お金の与え過ぎには注意しましょう。

たとえ、あなたが経済援助をしなくても、あなたの親戚が経済援助をしていれば、それがガンになります。甘やかす経路を全て断ち、お子さんの自制心を上手に育みましょう。

自制心を育てることが、お金持ちへの最短ルート!

「そんなことを言っても、やっぱり甘やかしたい!」と思う方もいるでしょう。では、そんな方に質問です。あなたは、親からもらったお金、あるいは親戚からもらったお金のうち、いくらを生産的に使いましたか?

おそらく大半の方は、「おもちゃを買った」「欲しい服を買った」「ゲームを買った」「ローンの返済に充てた(そもそもお金持ちは、借金などしません)」といった使い方をしているのではないでしょうか。

親が子どもに与えるお金は、その大半が「浪費」されます。だから、お金を与えれば与えるほど、子どもは「浪費癖」が強まります。

子どもたちを本気で幸せにしたいと願うなら、彼らの自制心を育む手助けをしましょう。これが、彼らがお金持ちになる唯一の近道です。

参考資料:子どもをお金持ちにする方法が判明!?(https://allabout.co.jp/gm/gc/478947/)

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

子育ては「聴き方」が9割? スウェーデンに学ぶ自己肯定感の育て方|VERY


親の声かけ次第で子どもの可能性は広がる

●岸田雪子(キシダユキコ)

専門医に聞け! Q&A 誤りがちな運動と食欲の関係


元イェール大学助教授で現在は英語塾の代表を務めている斉藤淳氏の著書『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』(ダイヤモンド社)は、保護者世代の「家庭で英語をどう教えればいいのか」、「どうすれば英語力が伸びるのか」という悩みを解決してくれる1冊だ。

本稿では本書より一部を抜粋・編集して、子どもが英語を勉強するモチベーションを失ってしまう「親の何気ないひと言」をご紹介する。

「英語ができるだけの子」にはなってほしくない

「やはり英語漬けがいちばんなんですね?」

 こんな質問をときどき保護者の方からいただきます。たしかに、英語を「音」「かたまり」で摂取していくなら、英語を母語とする家族・教師・友人に囲まれながら、日常的に“英語のシャワー”を浴びるのがいちばんです。

 実際、これを小さなころから継続すれば、ある程度は英語が話せるようになるでしょう。

 ただ、ほとんどのお母さん・お父さんは、「英語ができるだけの子」になってほしいわけではないはずです。この世界をたくましく生きていくための一スキルとして、英語に可能性を感じていらっしゃるのだと思います。

「英語漬け」は子どものためになるのか?

 だとすると、英語のためだけに英語を学ぶ学習スタイルは、本当にお子さんのためになっているのでしょうか?

 子どもの時間は有限です。英語を学ばせる時間があれば、家族で旅行やキャンプに行けたかもしれませんし、おじいちゃんおばあちゃんに会えたかもしれません。友達と一生ものの思い出をつくれたかもしれませんし、大好きなスポーツや音楽に打ち込めたかもしれません。

 長期間にわたって主体的に学び続けるモティベーションは、むしろこうしたきっかけから生まれます。そんなチャンスを捨ててまで、「単なる語学の勉強」に時間を費やす価値があるのか、という視点はつねに必要です。

 第二言語習得(Second Language Acquisition、以下SLA)の研究からしても、「英語だけを学ぶこと」は次の2つの理由から推奨されません。

1)モティベーションが維持しづらい

2)学習効率が高まらない

学習し続けるにはモティベーション維持がカギ

 SLAの学術研究では、「外国語をマスターするためには学習の“継続”が不可欠だ」ということがわかっています。

 僕たちは通常、母語である日本語にさらされ続けていますから、いくら英語を勉強しても、すぐに「日本語の頭」に戻ってしまいます。本当に英語を身につけたければ、脳に対して継続的に英語の刺激を与え、自分なりに英語で何かを表現する作業を繰り返す必要があるのです。

 そして、一定期間にわたって学習を続けるためには、モティベーションの維持がカギになります。いかに動機づけを工夫するかも、言語習得の重要なファクターなのです。

子どものやる気を奪う「親の何気ないひと言」とは?

 モティベーションに関して気をつけていただきたいのが、何気ないひと言で、子どものやる気を削いでしまうことです。

 塾にやってくる子たちの能力には、当然のことながら差があります。しかし、その開きはみなさんが思うほど大きなものではありません。にもかかわらず、なぜグングンと伸びる子と途中で脱落してしまう子がいるのか?

 これは本人の自信によって説明できる部分が大きいと思います。

 自信がある子は、自分の英語力が伸びていくことに疑問を持っていません。彼らは「塾でこれだけ習っているのだから、僕が英語を話せるようになるのは当たり前だ!」とでも言いたげな顔をしています。

 一方、そうでない子の場合、保護者の言葉や態度に特徴があります。端的に言えば、子どもを褒めないのです。場合によっては、子どもの目の前で「この子、私に似て英語が苦手で……」とか「うちの子は、すぐサボる性格だからダメなんです」などと僕におっしゃる方もいます。

親のひと言が子どもの将来をつぶしかねない

 お母さんやお父さんの言葉にはものすごい力があります。こうしたひと言がどれほど子どもを傷つけているかを考えると、とても辛い気持ちになります。

「(そうか、僕はお母さんに似ているから、英語ができないのか……)」

「(たしかに私って、すぐにサボるダメな子だな……英語はあきらめよう)」

 一度こんなふうに子どもが思ってしまうと、それを取り戻すのには並大抵ではない労力と時間がかかります。

 英語は適切な方法で学ぶ努力を続ければ、どんな子でも身につきます。間違った知識に基づいた間違ったひと言で、子どもの将来をつぶすことは絶対にやめましょう。お子さんをどんどん褒めて、英語を使うことの楽しさを実感させてあげてください。

(本稿は『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』より一部を抜粋・編集したものです)

「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"


「頭のいい子」に育てるにはどうすればいいのか。幼児向け科学絵本『ロケットかがく for babies』の翻訳を手掛けた、NASAジェット推進研究所技術者の小野雅裕さんは「科学的に証明された最も効果的な教育法がある。ポイントは、子供に向けて話しかけられた『言葉の量』だ」という――。

子どもの頭の良さは「親の経済力」だけで決まるのか

1989年にネイチャー誌に掲載された、親の経済力と子どもの知能の関係を示した興味深い研究がある[1]。

38人の養子として育った子どもを次の4グループに分類し、16歳になった時点でIQを比較した。被験者に養子を選んだ理由は生まれと育ちの影響を分離して検証できるからだ。

① 低い社会的・経済的ステータス(SES)の家庭に生まれ、低SES家庭の養子になった子(n=10:nはサンプル数)

② 低SES家庭に生まれ、高SES家庭の養子になった子(n=10)

③ 高SES家庭に生まれ、低SES家庭の養子になった子(n=8)

④ 高SES家庭に生まれ、高SES家庭の養子になった子(n=10)

その結果が図表1だ。

④高SES家庭生まれ・高SES家庭育ちの子は、①低SES家庭生まれ・低SES家庭育ちの子に比べてIQが平均して27高い。IQは標準偏差が15になるように調整されているから、この二つのグループ間では実に標準偏差の2倍もの差があったのである。

残酷な現実と言う他ない。俗に言う「親ガチャ」は実在するのだ。

先天的要因と後天的要因がおよそ半々

この研究で注目すべきは②低SES家庭生まれ・高SES家庭育ちの子と③高SES家庭生まれ・低SES家庭育ちの子の結果だ。

両者はあまり差がなく、その平均IQはちょうど①と④の中間くらいである。

この研究からも「IQは先天的要因と後天的要因がおよそ半々」という結論が得られる。しかし、これは必ずしも悲観的な結果ではないかもしれない。

なぜなら半分は育て方次第で変えられるからだ。

では、どうして高収入家庭で育った子はI Qが高くなる傾向があるのだろうか? やはり、お金をかけた幼児英才教育の効果だろうか?

これについても朗報がある。家庭環境とIQの相関の少なくとも一部は間接的要因によるものらしい。そしてその中間要因は全くお金がかからないものだった。つまり、裕福でない家庭でも、その中間要因を改善すれば子供の知能にポジティブな影響を与えられる。

では、その中間要因とはなんだろうか。それを解明した研究を、次に紹介しよう。

家庭環境と子どもの知能の“意外な関係”

家庭環境と知能発達(とりわけ言語能力)の相関の原因を突き止めるため、カンザス州のBetty HartとTodd Risleyは非常に地道な研究を行った[2]。

彼らはまず、7カ月から9カ月の赤ちゃんがいる42の家庭に長期間に及ぶ研究への協力を取り付けた。そして赤ちゃんが3歳になるまでの2年半、毎月すべての家庭を訪れて親子の会話を1時間録音し、一言一句を文字に起こしていった。

サンプルには13の高SES家庭(大学教授など)、23の一般労働者家庭、および6の生活保護を受ける家庭が含まれていた。

社会的・経済的状況に関わらず、対象となったすべての家庭で子は愛されていた。実に1318時間にも及ぶ会話記録を統計的に分析した結果、予想外の事実が浮かび上がった。

高SES家庭と低SES家庭で最も顕著な差は、親が子に話しかける「量」だったのだ。

調査期間中、高SES家庭の親は1時間に平均して487語の発話をしたが、低SES家庭は平均して176語にとどまった。じつに3倍の差である。

その結果は如実に現れた。

子が3歳になった時点で、高SES家庭の子は平均して1時間に310語の発話をしたが、低SES家庭の子は約半分の168語に。語彙力を測ると、前者の子は1116語、後者はやはり約半分の525語であった。

子どもの知能に大きな影響を与える「三千万語の壁」

さらに研究者は子どもが小学3年生になった時点で追加の調査を行った。

すると3歳の時点での語彙力と、小学3年生の時点での言語能力テストのスコアの間に明確な相関(r=0.57-0.72)が見られたのである。

なぜ裕福な親のほうが赤ちゃんに話しかける量が圧倒的に多いかについては、この研究は答えていない。もしかしたらコミュニケーションに長けた人ほど高収入を得やすい、などの社会的背景もあるのかもしれない。

だが事実として、赤ちゃんが聞く言葉の量は家庭によって1時間に300語もの差がある。このデータから外挿すると、3歳までに三千万語もの差が生じることになる。HartとRisleyはこれを“30 million word gap”(三千万語の差)と呼んだ。

赤ちゃんがまだ喋れない頃から浴びる数千万語の言葉のシャワー。これこそが子どもの長期的な知能の発達に非常に重要なファクターだったのである。

逆に幼児のうちから塾に行かせ読み書きや数え方を詰め込むような、いわゆる「英才教育」が長期間にわたって有益であるという確たる証拠はない[3]。

つまり高いお金を払う英才教育だけが意味のある幼児教育ではないのだ。子どもと向き合い、たくさん話しかける。これだけで子どもの将来にポジティブな影響を与えられる。誰にでもできるし、1円もかからない。

テレビやYouTubeは親の代わりにはなれない

そうはいっても現代の親は忙しいから、四六時中赤ちゃんに話しかけることなんてできないだろう。

もし単純に「言葉のシャワー」が重要なら、子どもにテレビやYouTubeを見せておけばいい。あるいは、赤ちゃんの横でZoomミーティングをして会話を聞かせていればいいと思うだろう。

しかし残念ながら、子どもの脳はそう便利にはできていないようだ。

ある時期、聴覚障害者の親はテレビをつけっぱなしにすることが推奨されていた。しかしその後の研究で、それは子どもの言語能力の発達に寄与していないことが分かった[4]。

また別の研究では、教育番組の「セサミ・ストリート」を18カ月以下の赤ちゃんに見せたところ知能発達にネガティブであることが示唆された[5]。番組が有害なのではなく、親が赤ちゃんに話しかける機会が減ったというのが一つの解釈である。

一方で、話しかける人は親ではなくてもいいようだ。保母さんや保育士でも同様の効果がある。

大事なのは、赤ちゃんの耳に入る言葉の量ではなく、生身の人間が赤ちゃんに向けて話しかけられる言葉の量なのである。

僕も忙しい時はテレビやゲームに子守りを任せてしまうことがあるが、それでは親子の会話が減るのみだ。子どもと一緒に会話をしながらテレビを見たりゲームで遊んだりすればいいのかもしれない。

ちなみにテレビやゲームが子どもの発育にどう影響するかは、多くの親が気にするところだろう。これについてもさまざまな面にスポットライトを当てた数限りない研究があるが、結果はまちまちだ。

ポジティブな効果もネガティブな効果も多数報告されている。要は一概に益か害かと言えるものではなく「良い面もあれば悪い面もある」のだろう。

「最強の幼児教育教材」は絵本の読み聞かせ

一方、ほぼあらゆる研究で知能発達にポジティブな効果が立証されている「教材」がある。それはゲームよりもはるかに安く、場所を選ばず、誰にでも手に入る。絵本である。

例えばこんな研究結果がある。41組の2歳児と母親に対し、読み聞かせを始めた年齢、読み聞かせの頻度、1週間あたり読む冊数、図書館を訪れる頻度などを調査し、子供の言語能力をRevised Reynell Development Language Scaleと呼ばれる指標で測定した。

その結果、読み聞かせを始めた年齢が子どもの言語能力ともっとも強く相関していることが分かった[6]。さらにその効果は小学校に行く年齢まで持続することも示唆された[7]。

読み聞かせの効果をさらに高める方法もある。子どもに質問をしながら読むのだ。Yes, noや指さしで答えられる質問ではなく、子どもが言葉を使って答えなければいけない問いが良い。

たとえば「この自動車は何色?」「ウサギさんはこれからどうすると思う?」といった質問だ。このように会話しながら読み聞かせを行うことをdialogic reading(対話的読み聞かせ)と呼ぶ。

Dialogic readingの効果を測るため、次のような実験が行われた。

21カ月から35カ月の子供がいる29組の親子を2つのグループに分け、1グループは母親が普段やってきた通りの絵本の読み聞かせを、もう1グループにはdialogic readingを、4週間にわたって実践してもらった。

すると、ITPAと呼ばれる指標で測定された言語能力年齢に8.5カ月分もの差が出たのである[8]。

わが子にたくさん話しかけてみよう

もちろん、このような研究が子どもの知能発達の秘密をすべて解き明かしたわけではない。分からないことはまだたくさんあるし、科学的に立証されていない子育て法を使ってはいけないわけでもない。もちろんお金をかけた英才教育もやり方次第では有益だろう。

だが、確かな科学的根拠があり、誰にでもお金をかけずに実践できる教育法があるのだから、それを用いない手はないと思うのだ。

まずは子守り中にテレビをみたり携帯をいじったりする時間を減らし、子どもにたくさん話しかけることから始めてはどうだろうか。

そして寝る前にベッドで何冊かの絵本を一緒に読む習慣をつけてみよう。あなたのお子さんと一緒に心から楽しめる絵本に出会えたら、きっとそれは何ものにも替えがたい財産になる。

参考文献

[1] Capron, Christiane, and Michel Duyme. "Assessment of effects of socio-economic status on IQ in a full cross-fostering study." Nature 340.6234 (1989): 552-554.

[2] Hart, Betty, and Todd R. Risley. "The early catastrophe: The 30 million word gap by age 3." American educator 27.1 (2003): 4-9. (僕は読んでいないが、彼らはこの研究について本も出版しており、そちらの方が多く引用されている:Hart, Betty, and Todd R. Risley. Meaningful differences in the everyday experience of young American children. Paul H Brookes Publishing, 1995.)

[3] Rescorla, Leslie, Marion C. Hyson, and Kathy Hirsh-Pasek. Academic instruction in early childhood. Jossey-Bass, 1991.

[4] Pinker, Steven. The language instinct: The new science of language and mind. Vol. 7529. Penguin UK, 1995.

[5] Mares, Marie-Louise, and Zhongdang Pan. "Effects of Sesame Street: A meta-analysis of children's learning in 15 countries." Journal of Applied Developmental Psychology 34.3 (2013): 140-151.

[6] Debaryshe, Barbara D. "Joint picture-book reading correlates of early oral language skill." Journal of child language 20.2 (1993): 455-461.

[7] Eliot, Lise. What's going on in there?: how the brain and mind develop in the first five years of life. Bantam, 2000. Chapter 14, pp390 本項で紹介した研究の多くはこの本を通して知った。教育本ではなく、胎児の頃からの脳と心の発達についての一般向け科学書である。子育てについては本書の14章から17章までが特に参考になる。英語が読める方は読んでみてほしい。

[8] Whitehurst, Grover J., et al. "Accelerating language development through picture book reading." Developmental psychology 24.4 (1988): 552.

---------- 小野 雅裕(おの・まさひろ) NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)技術者 1982年大阪府生まれ。2005年東京大学工学部航空宇宙工学科卒業。2012年マサチューセッツ工科大学(MIT)航空宇宙工学科博士課程および同技術政策プログラム修士課程修了。2012年より慶應義塾大学理工学部助教。2013年より現職。火星ローバー・パーサヴィアランスの自動運転ソフトウエアの開発や地上管制に携わるほか、将来の宇宙探査機の自律化に向けたさまざまな研究を行っている。阪神ファン。好物はたくあん。著書に『宇宙を目指して海を渡る』(東洋経済新報社)、翻訳に『ロケットかがく for babies』(サンマーク出版)などがある。 -

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子どもの「自己肯定感」が6歳までの育て方次第で決まる訳


「家事や仕事が忙しくて、育児に余裕がない」「遠方に住む両親を気づかいたいけど、全然連絡もできていない」。このように、家族に対して責任を感じる人もいるでしょう。「これは自己肯定感の低い人が陥りがちな罠です」と話すのは心理カウンセラーの山根洋士さん。自己肯定感の低さと家族の関係について、話を聞きました。

家族に責任を負いすぎる人に必要な「口グセ」がある

「“もっと頑張らないと”、“変わらないとダメ”と、今の自分を否定する。自己肯定感が低い人にありがちな考えです。だから、家族に対してもっと何かできるはずなのに、何もできていないと思い込んでしまう。本当は十分にやっていても、自分の行動に自信をもてないのです」

たくさんの責任を感じて押しつぶされそうになっている人は、それらに優先順位がつけられない状態になっています。やらなきゃいけないことがいっぱいで、どれから先に手をつければいいかわからないため、苦しくなるそうです。

「家族に対して苦しい想いを抱いているなら、できない自分を許してあげましょう。そこでおすすめしたい心のエクササイズが、『全肯定セルフツッコミ』 です」

「もっと頑張らなきゃいけないのに…、私ってダメだな」と思ったら、すぐに「そうとも、言いきれない!」と、ツッコミを入れてみることを山根さんは勧めます。

これを繰り返せば、つらい気持ちが次第に消えていき、落ち込んだ心を和らげる効果があります。そして、自分を否定するクセもなくなっていきます。

親がほめ下手だと自己肯定感の低い子どもに育ってしまうかも

自分が自己肯定感の低さで生きづらさを感じているなら、自分の子どもには同じ思いをしてほしくはないですよね。

「親の自己肯定感の低さは、子どもの自己肯定感にも影響を及ぼします。なぜなら、親自身が『これができなければ、自分はダメだ』と思っている。子どもに対しても何かできたときだけほめるクセがつく。そうやって、子どもにも同じような考え方を植えつけてしまうからです」

 どんな小さなことでも幼少期の体験は、ずっと心に残り続けます。自己肯定感が低い人のなかには、「“親が望む”自分でなければいけない」と考えて、そうでない自分をダメだと思い込む人もいます。それは、「親からこうしたらほめられた、認められた」記憶が潜在意識に深く刻み込まれているため。 

自分の子どもにおいても同じです。何かできたときにだけ褒めていると、子どもは「こうでなきゃいけない」という鎖で縛りつけられます。

「自己肯定感が低いと、評価されていない気がしたり、褒められても素直に受け取れなかったり、リーダーに選ばれても断わったりします。それは、特に親との関係性に原因があると言われており、かなり根深い問題なのです」

子どもが「6歳」になるまでに親が伝えていきたいフレーズと考え

「つい後ろ向きな考えになってしまうような心のクセ、『メンタルノイズ』は6歳までに作られ、自己肯定感を低くする原因になります」

親に反抗すると生きていけない無力な年代の子どもほど、「親から気に入られないと生きていけない」と、遺伝子レベルで設定されています。だから、6歳までの子どもは親の教えを疑いもなく取り入れたり、そこから勝手な思い込みをしたりして、メンタルノイズが作られてしまうのです。

また、6歳よりも小さい子どもは会話力が不十分です。受け取った情報に対して言語で反論することができないため、そこでもメンタルノイズが作られます。

そこで、自分の子どもの自己肯定感を下げないためには、日常的に「好きだよ」「愛しているよ」と言って、その子の存在を肯定する言葉を降り注ぎましょう。また、山根さんは「子どもの『挑戦する機会』も大切にしてほしい」と言います。

「ここ20年間、少子化により、親が子どもに過度に手をかける傾向にあります。しかし、それは子どもの『自分でやろう』とするチャンスを奪い、自分は何もできない人間だと思いこませ、自己肯定感を下げているのです」

子どもが何かやりたいと言ったら、ある程度のリスクコントロールをしながらチャレンジする機会を与えて、難しければ代替案を持ちかけるのもひとつの手。愛情と信頼を持って子どもと接し、無条件にほめて、トライする機会を与えましょう。

 家族のことで思いつめてしまったときは、心のエクササイズで余裕をもちましょう。また、自己肯定感は子育てにおいても大切なテーマです。子どもをのびのびと育てるには、たくさんの愛情を口にして、「あなたはそのままでいいんだよ」と伝えてあげましょう。

PROFILE 山根洋士さん

一般社団法人メンタルノイズ心理学協会チェアマン(会長)/心理カウンセラー。8000人以上の悩みを解決。心理学だけではなく、経営者やスポーツ選手などへの取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れたメンタルノイズメソッドを開発。Twitter(@yamane_hiroshi)をはじめ、YouTube「メンタルノイズ心理学 山根洋士【公式】」 でも自己肯定感などの情報を発信している。

文/廣瀬茉理 

日本の乳幼児はひどい睡眠不足と判明! 夜9時までに寝る子は5割以下…体内時計は2歳までに完成


 子どもの寝かしつけに悩む家庭は多い。我が家も2歳2か月になる息子の就寝時には非常に苦戦している。目標としては、夜9時までには寝かせたいが、1歳半頃から就寝時間がだんだん遅くなり、最近では平均して10時頃になってしまった。8時までに風呂に入って寝る体勢を整えても、ベッドの上にまでおもちゃを持ってきて遊んだりとびはねたり歌を歌ったり…親が寝たふりをしても粘り強く話しかけてきて遊ぼうとし、体力にビックリしている。

 平日は保育園で2時間半の昼寝をするが、朝起きる時間は、親が起こさなければ朝8時を超えても寝ている。休日には、2歳少し前ぐらいから昼寝をしなくなった。そんな日はそのまま早めに夕飯を食べて寝られればいいが、夕飯を食べる前の夕方6時頃に寝てしまい、夜遅くにもう1度起きることもある。すでに生活リズムは狂っているように思う。こんなに寝る時間が遅くなってしまった原因として、外遊びの時間が十分にとれなかったことも関係あるのかもしれない、と思う。1歳から保育園に通い始め、ひんぱんに発熱や病気をした。新型コロナウイルス流行もあり、完全に治るまでは外へは行かず家の中で過ごした。結果、外遊びの時間が減り体力が余ったため夜眠れなくなったのかもしれない。

 そんな我が家の状態を真剣に改めようという気持ちになるデータが舞い込んだ。江崎グリコ株式会社が0歳から2歳までの子を持つ親800人にアンケートを行い、家庭における睡眠に関する課題を調査した結果、日本の乳幼児はひどい睡眠不足であることが、このほど発表された。ニュージーランドや英国の赤ちゃんの1日の総睡眠時間は13時間を超えるのに比べ、日本は11時間というデータもあり、海外と比べ「著しく睡眠不足」だと言われている。

 今回の調査によると、7割近くの親が夜9時までに子どもを寝かせることを理想と認識している一方、実際に9時までに寝かせることができているのは5割以下と低迷。また、9時以降に就寝している子どもは、朝7時以降に起床してしまっている割合が高く、「遅寝、遅起き」の睡眠リズムになりがちであることも判明した。

 睡眠時間が少ない理由としては、就寝時刻の遅さと昼寝の短さが考えられるという。「子どもが眠りにつく時間が、日によってバラバラである」「子どもが夜中に目を覚ますことがある」という家庭は4割近く、夜9時以降に就寝する子どもの親は夜9時以前に就寝する子どもの親よりも、就寝時刻のバラつきを顕著に感じていることもわかった。しかし、子どもの睡眠について問題意識を感じている親は約2割と少ない。

 今回の調査の監修者でもある熊本大名誉教授で小児科医の三池輝久氏は睡眠の重要性について「ヒトの体内時計は2歳までにほぼ完成する。2歳までに夜9時前に寝る習慣を」と呼びかける。乳幼児の睡眠は夜間の9~11時間と昼寝で構成されており、成長するにつれ昼寝の時間は短くなるが、夜間に必要な睡眠時間は変わらない。将来の学校・社会生活にむけて朝7時までに起きる習慣をつけることが重要だが、平均10時間の睡眠を確保することを考えると、遅くとも夜9時までに就寝することが理想となる。乳幼児の心と体がバランスよく健康に育つための眠りには3つの条件があるとわかっているといい、三池氏によると「1つ目が夜間基本睡眠時間として9~11時間(平均10時間)の持続した睡眠であること。2つ目が夜間睡眠は夜7時から朝7時までの間に取ること。3つ目が、毎日の入眠・起床時刻がそれぞれ前後30分以上ばらつかないこと」だという。

 睡眠リズムを整えるために、具体的に何をしたらいいのか。三池氏は「2週間、寝た時間と起きた時間、昼寝時間、夜間覚醒や夜間授乳の有無を記録し、現状を確認してみることをおすすめします。そして、遅くとも夜9時までに寝られるように生活リズムを見直してみてください」とアドバイスを送った。

 また、夜7時より前に寝る習慣がある場合は「その後の睡眠リズムにもよりますが、持続して眠れるようでしたら問題ありません。もし、早すぎる起床から二度寝が増えたり、遅めの夕寝と区別できなかったりするようなときは、少し後ろにずらした方がいいでしょう」とした。

40歳目前で「隠れ発達障害」が発覚 「私自身に差別意識があった」不登校新聞編集長の気づき


近年、「大人の発達障害」について各方面で話題になることが多くなりました。脳の特性一つですが、社会生活を送るうえで「生きづらい」と悩んでいる人は少なくありません。不登校新聞編集長の石井志昂さんもその一人でした。石井さんはこのほど、診断を受けたそうです。障害を知ることにどんな意味があるのか、そして実際に診断を受けてみてどんなことを感じ、何に気づいたのか。当事者の言葉でつづります。

 40歳を目前にして自分が「発達障害」であることがわかりました。この年になっても「自分に対する発見」をするとは思いもしませんでした。ある程度、自分の好みや性格などは

「わかってきたな」と思っていたからです。しかも、発達障害については断続的に15年間も取材をしてきました。それにかかわらず自分の障害には気がつきませんでした。

 発覚してわかりましたが障害について知らないせいで、自分を追い詰めていた部分もあります。一方で知ったことで気が楽になった部分もありました。もしかしたらみなさんのなかにも私と同じように「隠れ発達障害」の人がいるかもしれません。家族や大切な人がそうとは知らずに苦しんでいるかもしれません。

発達障害は自分が「生きづらい」「苦しい」と思ったときにそれらを解明する手段の一つになりえます。今回は発達障害とは何かを説明するとともに、当事者になって初めてわかったことをお伝えしたいと思います。また最後には代表的な症状も記します。もしかしたらと思う方がいましたら、その部分だけでも指針としてご参考ください。

  そもそも発達障害とは何か。発達障害とは生まれつきの脳の特性で「できること」と「できないこと」の能力に差が生じ、日常生活や仕事に困難をきたす障害のことを言います。発達障害は、ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)の3種類に大別されます。

 かんたんに症状を紹介すると、「ADHD」は、不注意が多い、落ち着きがない、多動・衝動性が強いなど。「ASD」は、コミュニケーション方法が独特、特定分野へのこだわりが強いなど。「LD」は知的発達の遅れがないにもかかわらず、読み書きや計算が苦手など。

3種類のうち「これだけが当てはまる」という人は、ほとんどいません。障害の程度や出方は人それぞれちがうので、苦手なことも個々にちがいます。また、発達障害かそうでないかのちがいについても、あいまいな部分が多いです。医師から発達障害だと診断されなくとも、定型発達とも言い切れない「発達障害のグレーゾーン」という層もあります。そしてグレーゾーンでも生きづらさを抱える人が多いです。

 今回の診断で私はADHDの診断を受けました。ASDの特性は弱く、LDは検査していません。ADHDの具体的な特徴と言えば「落ち着きがない」「気が散りやすい」「忘れ物をしやすい」など。私もさんざんにやらかしてきました。すぐに思い出すのが「傘の忘れ物」です。傘を持って出かけても帰るまでに傘を失くしてしまう。

私にとってはそれが通常運転です。小さいころから数えきれないほどの傘を失くしてきました。傘を買ったその日に失くしたこともありますし、地下鉄の駅で傘を購入して電車に乗り込むもその電車に置き忘れたことだってあります。先日は、雨天にもかかわらず傘を持っていくことすら忘れて出勤したので、傘を失くさなくてすんだという日もありました。

 このほか、新幹線のなかにコートを置き忘れて震えながら帰ったこともあります。お付き合していた人から貰った財布をなくし、気を失うかと思うほど怒られたこともありました。「気が散りやすい」という特性のせいか、日程調整をしくじってダブルブッキングもよくやらかします。あれは入社1年目の冬、同日同時刻に2つの取材を入れてしまいました。

取材先には何度もお詫びしましたが、再取材はかないませんでした。落ち込む私に心優しい先輩が「ミスは誰にでもあるから、忘れなければ大丈夫だよ」と言ってくれました。あれから20年、最近の私は年に1回のペースでダブルブッキングをやらかしています。忘れないどころか、ハイペースで再生産してしまっています。一つのことに集中すると、ほかのことが目に入らなくならず、遅刻なども頻発しています。

 これらの失敗は「自分のポンコツさゆえ」だと思っていましたが、すこし違うようです。傘の忘れ物も「傘を持っていたことが記憶できない」からではありません。注意が散漫になって傘の存在を忘れてしまうのだ、と。

まあ結果は同じなのですが、メカニズムがわかってくると、重ねてきたミスや「できないこと」の理由がわかってきます。「怠慢ではなかったんだ」と思えて気も晴れます。診断が降りてから「気が楽になった」という声は私以外からも聞いてきました。つまり、みんな「できない自分」を責めてきたわけです。

 自分が発達障害だと知ることは「自分のトリセツ(取扱説明書)」を得ることかもしれません。もちろん「あなたは発達障害です」と告げられるのは、少なからずショックを受けます。「何年も受けいれられなかった」という声も聞いてきました。それでも生きづらさの解消は「自分自身を正しく捉えることから」とも言われています。そのひとつに発達障害の診断も位置づけられるのだろうと思います。

 一方で恐ろしいこともわかりました。正直に言いますと、診断を受けたことで、私自身が発達障害に対する差別意識を持っていることがわかりました。発達障害の診断が降りる直前、すごく悩みました。もしも発達障害だとわかったら、いっしょに働く社員はどう思うだろうか。

「障害を持った編集長とは働けない」「上司だけは『ふつう』であってほしい」「どうやって付き合えばいいかわからない」、そんなふうに思われないだろうか。かなり怖かったんです。しかし、そんな恐怖心こそ差別意識の裏返しです。発達障害の人とは「働きたくない」「ふつうがいい」「付き合い方がわからない」と私が思っていたから怖いのだ、と。

 悩んだ結果、診断結果や考えていたことをすべて社員に打ち明けました。みんな快く事態を受け入れてくれました。そして「発達障害の当事者としても発信を」とも言ってくれました。私の差別意識は、発達障害に対する無知ゆえです。無知ゆえに差別し恐れ、長年の取材から慢心していました。しかし素人では見抜けません。発達障害は専門家が複数回の診察と検査によって診断するものです。

 一方で、なんでもかんでも本人の特徴を「発達障害」と括ってしまうことにも抵抗があります。発達障害の名前はひとり歩きしている感もありますし、偏見につながることもあります。実際、私も差別意識を持っていました。

ただし、一定の知識は持っておく必要があり、心配だったり、困っていたりすれば受診してみるのもいいかもしれません。また、子どもが発達障害の疑いがあればいっそのこと親子で検査を受けてもいいかもしれません。診断を受けなくても支えるための勉強になるかと思います。私も「自分で受けてみた」というのがとても勉強になりました。

 一点だけ注意をいただきたいのは、他人に対して「あなたはおかしいから発達障害の検査を受けなさい」と言うのはおやめください。そう指摘する人が発達障害について学び、理解を深めて、本人との関係を考え直せばいいのです。くり返しになりますが診断を受けるのはレッテルを貼るためではありません。あくまで自分に対する理解を深めるため。生活を楽にするための工夫や支援を受けやすくするためです。

 それでは最後にADHDの代表的な症状を紹介します。国立精神・神経医療研究センターによれば、各項目(不注意と多動・衝動性)の9つの症状の中で6項目以上に該当し、それらが6か月以上継続、かつ家庭や学校など2つ以上の環境で、生活や学業に悪影響をきたしているときにはADHDの可能性があります。

■不注意

・学業・仕事中に不注意な間違いが多い。

・課題や遊びの活動中に、注意を持続することが出来ない

・直接話しかけると聞いていないように見える。

・指示に従えず、業務をやり遂げることが出来ない

・課題や活動を順序立てることがむずかしい

・精神的努力の持続を要する課題を避ける、いやいや行う

・失くし物が多い

・他の刺激によって気が散りやすい

・日々の活動の中で忘れっぽい

■多動・衝動性

・手足をそわそわ動かしたり、いすの上でもじもじする

・授業中に席を離れる

・不適切な状況で走り回ったり高いところに登ったりする

・静かに遊べない

・まるでエンジンで動かされているように行動する

・しゃべりすぎる

・質問が終わる前に出し抜けに答えてしまう

・順番を待てない

・他人の邪魔をする 

(国立精神・神経医療研究センターHPより)

育休の延長手続きってどうやるの?ギリギリでも申請できる?


育休は、「1歳に満たない子を養育する男女労働者」に与えられている権利で、通常は期間が決められていますが、条件を満たした場合は育休の延長手続きを行う事が出来ます。しかし、育休の延長手続きには、様々な決まりがあり、しっかりと理解しておく事が大切です。ここでは、育休の延長手続きについて詳しく解説します。

育休の延長手続きで利用できる制度とは?

それでは早速、育休の延長手続きで利用できる制度について見ていきましょう。育休の延長手続きを行うと、期間を延長できるだけではなく、育休手当なども受け取る事が可能です。

育休は最長2年まで延長する事が出来る

育休の延長手続きを行うと、最長で2年まで延長する事が出来ますが、これは「特別な事情があった場合」のみです。
また、育休の延長手続きは、「パパ・ママ育休プラス制度」と「特別な事情があった場合」に適用されます。

「パパ・ママ育休プラス制度」は、以下の条件を満たしている場合に、利用できる制度です。

配偶者が子どもの1歳到達日以前に育休している。

本人の育休開始予定日が子どもの1歳到達日以前である。

本人の育休開始日が配偶者の育休期間の初日以後である。

こちらの制度は、親1人につき1年間までの育休期間となっています。
一方、「特別な事情があった場合」は、保育園に入所できない、配偶者の病気などが当てはまり、こちらは1年6カ月あるいは最長2年まで育休を延長できるという制度になります。

育休手当の受給期間も延長する事が可能

育休中はハローワークに申請を行う事で、育休手当を受け取る事が出来ます。そのため、育休の延長手続きを行う事で育休手当の延長も可能となるのです。
しかし、育休延長時には、改めて育休手当の申請を行う必要があり、育休延長と共に自動的に延長されるものではないので、注意しましょう。

育休延長申請が認められなかったケースとは?

育休の延長手続きでは、申請すれば全て認められるわけではなく、認められなかったケースもあります。育休延長が認められなかったケースとしては、次のようなものが挙げられます。

保育所に空きがなかったため、入所を申し込んでいなかった事から、受給期間延長が認められなかった。

子どもが1歳に達するまでの間に、保育所の入所申し込みを行ったが、入所希望の日付を子どもが1歳に達した後の日付としたため、受給期間延長が認められなかった。

子どもが1歳に達するまでの間に、保育所の入所申し込みを行ったが、すでに子どもが1歳に達する前の時点で、入所申し込みの締め切りが過ぎてしまっていた。

育休の延長手続きでおさえておきたい注意点

次に、育休の延長手続きを行う上で、おさえておきたい注意点をご紹介します。育休の延長手続きでは、子どもの年齢が重要になります。
そのため、子どもの年齢に関わる部分に関しては、手続きを行う際に注意が必要です。

早生まれの場合は育休延長手続きの際に注意

子どもが早生まれの場合は、手続きに注意しましょう。
例えば、3月生まれの子どもがいる場合、育休の延長手続きをする際は、3月の入園で保育所の申し込みを行い、不承諾通知を受け取る事が必要なのです。
また、早生まれで最初から1年以上の育休を取得する場合も、子どもが1歳になる時に再び育休の延長手続きを行う事になります。

育休の延長手続きの際は、育休手当の延長申請も必要

育休手当は、自動的に延長にはならないので、その都度改めて申請が必要になります。育休手当の延長申請には以下のものをそろえましょう。

育児休業給付金支給申請書

入園の申し込み書

保育園の入園不承諾通知書

延長自由に該当する事を確認できる書類

母子健康手帳

住民票

しかし、これらの全ての書類が必要なわけではなく、育休を延長する理由によって書類が異なるので、事前に会社に確認するようにしてくださいね。

育休の延長手続きの際に、社会保険料免除の手続きも必要

育休中は、社会保険料が免除になりますが、免除するためには申請書を提出する必要があります。
社会保険料の免除は、育休の延長手続きを行えば自動的になるわけではないので、忘れずに申請するようにしましょう。申請の方法は、会社に申請書を提出して、事業主より年金事務所に提出されます。

育休の延長手続き期限と申請方法とは?

最後に、育休の延長手続きの期限と申請方法についてお伝えします。育休の延長手続きには、延長する年齢によって申請期限が異なります。期限を過ぎてしまうと、育休の延長手続きが出来なくなってしまうので、覚えておくようにしましょう。

育休を1歳6カ月まで延長したい場合

育休を1歳6カ月まで延長したい場合は、1歳の誕生日の2週間前までに育休の延長手続きをする必要があります。
子どもが1歳を迎える時点で、保育園に預けることが出来ずに待機児童になると、1歳6カ月まで育休を延長する事が出来ます。

2歳まで育休を延長したい場合

2歳まで育休を延長したい場合は、1歳6カ月になる日の2週間前までに、育休の延長手続きを行わなければなりません。
1歳6カ月の時点で、保育園に入れない場合や養育が困難な場合は、2歳まで延長する事が出来ます。期限までに延長手続きを行えば、希望通り育休を延長する事が出来ますが、1歳6カ月まで延長した事で安心してしまい、2歳までの延長手続きを忘れてしまう人がたまにいるので、気をつけましょう。

育休の延長手続き方法や必要な書類

育休の延長手続きは、基本的には勤務先が行ってくれます。勤務先に育休を延長したい意向を伝えて、送られてきた書類を提出すれば完了です。勤務先への育休延長の申し出は、延長開始の2週間前までに行ってください。

また、勤務先から送られてくる書類の他に、育休の延長手続きには、「育児休業延長申請書」の提出が必要になります。さらに、特別な事情で延長する場合は、延長理由を証明するための書類(医師の診断書など)が必要になるので、覚えておきましょう。

おわりに

育休を延長したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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1位は王道!最新版「子どもに習わせてよかった習い事」最新ランキング


子どもの才能を伸ばしたり、成長を促したりする習い事。スポーツ系、芸術系、学習系など、実にさまざまな種類がありますが、2022年のいま、どんなものが人気なのでしょうか。

『kufura』では、5歳~12歳のお子さんがいる女性127人を対象に、“子どもに習わせてよかった習い事”をテーマにアンケート調査を実施しました。お母さんたちのリアルな声を早速チェックしていきましょう!

第5位:体操・・・8票
「体操。チャレンジする力がついたし、体力や忍耐力がついた。親や教師以外の大人と触れ合えるチャンスが出来た」(40歳/主婦/子ども8歳・10歳)

「体操教室。逆立ちや鉄棒ができるようになって楽しそうだから」(47歳/主婦/子ども8歳)

マット運動のほか、さまざまな器械体操の技術を身につけられる体操教室。逆立ちや鉄棒が得意だと、学校の体育の授業でも自信がもてそうですよね。

第4位:習字・・・12票
「習字。本人が希望して始めたが、思いのほか続いているし字がきれいになり、友達からも褒められたりしてすごく嬉しそうだから」(41歳/主婦/子ども12歳)

「お習字。進級や昇段をして楽しく通い、学校でのお習字の授業も、書き初めの宿題も苦戦しない。硬筆もやっているので、字もキレイになる」(52歳/主婦/子ども12歳)

筆者もそうですが、大人になってから悪筆、クセ字を直そうとしてもなかなかうまくいきません。まさしく美文字は一生もののスキル!

習字は他の習い事とくらべて費用もかかりにくいですし、かなりコスパがいいといえるかもしれません。

第3位:英語、英会話・・・14票
「英語。今は小学生から英語の授業があるらしいから」(34歳/主婦/子ども7歳)

「英会話。外国の方との会話を楽しめるようになってきたから」(41歳/主婦/子ども9歳・12歳)

「英会話。楽しく外国の言葉に触れてほしかったので、遊びながら覚えられる教室に入れている」(47歳/主婦/子ども9歳)

上記のコメント以外に、英語を習わせたお母さんからは、「発音がよくなった」「聞く力がついた」との声が複数寄せられています。楽しく学ぶうちに、ネイティブのように流暢に話せたり、英語特有の発音やリズムを聞き取れたりできるようになれば素晴らしいですよね。

第2位:ピアノ・・・18票
「ピアノ。一生懸命練習すると成果が見えやすいから」(35歳/主婦/子ども5歳)

「ピアノ。両手で弾くことや、楽譜を読む、リズムに乗るなど、頭を働かせる能力が身に付くから」(39歳/主婦/子ども7歳・9歳)

「ピアノ。何より楽しんで出来ること。ピアノだけでなく歌うことも好きになったこと。リズム感がよくなったこと」(46歳/その他/子ども10歳)

「ピアノ。集中力がついた。自分でどうにかしようとする癖がついた」(41歳/主婦/子ども9歳)

ピアノは音感を磨いたり、脳によい刺激を与えたりなど、さまざまな効果が期待されています。また、毎日コツコツ練習する習慣は、ピアノ以外の分野にもきっと生かされることでしょう。

第1位:水泳・・・38票
「水泳。小学校に入ってから本格的に水泳の授業が始まったときに、何の躊躇もなく取り組むことができ、成績も良かったので、スクールに通って良かったです」(35歳/主婦/子ども8歳)

「スイミング。身体作りにはとても効果的だった。天候の影響がないので、良い」(39歳/その他/子ども10歳)

「水泳。学校でもあるし1人で頭が洗えるようになった」(42歳/主婦/子ども6歳・10歳)

「水泳。コロナで小学校の授業で扱わない年が続いたから」(38歳/主婦/子ども8歳)

『kufura』が過去に実施した習い事アンケートで常にトップに君臨し続ける水泳。全身運動で体力をつけるのにもってこいですし、また、細かく進級分けがされているスクールが多いので、目標に向かって努力する姿勢も身につけられそうです。

その他、こんな習い事もよかった!
「野球。礼儀や人とのコミュニケーションが取れて本人のストレス発散にもなってると実感した」(32歳/コンピュータ関連以外の技術職/子ども12歳)

「空手。あいさつ、姿勢をおしえてもらえている。帯わけされているためやる気につながり楽しんでいる」(35歳/主婦/子ども6歳・8歳)

「ミニバスケットボール。体力がついて、それまで毎年恒例かかっていた、インフルエンザにならなくなった。もちろん風邪も引かなくなった」(45歳/その他/子ども7歳・9歳)

「そろばん。計算が得意になった」(44歳/その他/子ども10歳)

「工作教室。モノを作る楽しさを教えてくれる。いろんな興味のたねを蒔いてくれる」(41歳/その他/子ども11歳)

「ドラム。音楽を楽しむことで、人生の楽しみがもう一つ増えたから」(45歳/総務・人事・事務/子ども8歳)

運動系の習い事に関しては、コミュニケーション能力や協調性を育むという声も聞かれました。また、芸術系、学習系は、実技が身につくのもさることながら、子どもの知的好奇心や感性に刺激を与えるという点でもメリットが大きいといえそうです。

以上、最新の“子どもに習わせてよかった習い事”ランキングをご紹介しましたがいかがでしたか? 習い事は子どもが楽しく通い続けるのが一番ですが、実際に通ってみないと子どもに合っているかどうかわからない面もあります。

今回のアンケート結果をご参考にしつつ、体験教室にも参加するなどして、お子さんにとってベストな習い事をじっくり検討してみてくださいね

親の「情報格差」が子の「経済格差」を生む!


親の視野の広さが、子どもの将来を左右する

学力とは人間の能力のごくごく一部に過ぎないですし、勉強は人生をよりよく生きるための手段に過ぎないのですから、親は学校とはまた違った発想・視点で子どもに接していく必要があります。

ITの発達により様々な選択肢が生まれ、学びの場は多様化しています。

学校で学ぶ5教科以外にも学べる領域はたくさんあるし、学校以外にもコミュニティがあります。世界にはいろんな人がいて、いろんな生き方があります。このような視点は、朝から晩まで机にかじりついていては持てないものです。

「学校の外には、学校以外の大きな世界が広がっている」ことを教えてあげられるのは親しかいません。教育改革は親自身が考え、提供する必要性が高まっているように感じます。

ITによって多様化する学びの場

現代は学校に行かなくても、大学の修了証なんてなくても、学びたい人には最高の環境が整っています。たとえば昨今、MOOC(Massive Open Online Course※、大規模無料オンライン授業)が拡大しています。

※「無料オンライン学校」「無料オンライン大学」「オンライン教育サイト」などと訳されています。

アメリカの大学を中心に、無料のオンライン講義が公開されており、それに東大などが参加を決めたことで日本でも広く知られるようになりました。

大学の講義が聴講できる有名どころには、たとえばMIT(マサチューセッツ工科大学)が公開している「MIT Open Course Ware」、プリンストン大学とスタンフォード大学が協力して立ち上げた「Coursera」、アップルのiTunesを使った「iTunes U」などがあります。

ほかにも、中高生に向けた「Khan Academy」、個人が作ったコースも受講できる「Udemy」、Googleの現役プログラマからプログラミングを教わることができる「Udacity」、無料でプログラミングを学べる「Codecademy」などもあります。

また話題になっているのは、入試合格率1.7%という全米最難関といわれるミネルバ大学及びミネルバ大学院です。キャンパスを持たず、オンライン授業のほかは世界各地で探求的・実践的・協創的な教育を行っています。

世の中は学校だけではなく、知らない世界がまだまだたくさんあって、それを知ることに興味が持てれば、子どもが学校だけの中で閉じこもることはないし、勉強にしてもかえってやる気が出るのではないでしょうか。

親は未来を想像し、わが子の学習指導要領を作る

子どものお受験に関するブログなどを読んでいると、「とにかく有名大学に進学させること」が目的になっている人は少なくないようです。

また、子どもは子どもで周りの友達に影響を受けますから、「皆が受験する」「仲良しの友達が受験する」と聞けば、「自分も受験したい」と思うようになるかもしれません。

学校の先生も基本的に進学重視でしょうから、成績に応じた進学先を推薦するでしょう。

もちろん、子ども自身が明確な将来像に基づいて選んだ進路であればよいのですが、周囲からの同調や圧力、学校の先生が推薦したからそう希望したという場合、親も同意してよいものかどうか。

親自身が狭い世界しか知らないと、「この学校にしなさい」「このコースはダメ」となってしまいます。

しかし、多様な活躍の仕方があるということを知れば、それを子に伝えられ、子の選択にも幅が出るでしょう。

親の価値観は子に伝わります。一族や周囲にちょっと変わった起業家がいれば、それだけで影響がありますが、そういう情報を知らない家庭では、使われる人が再生産されるかもしれません。

そのため、親は成功へのルート、幸福へのルートがたくさんあることに気づき、30年後、40年後にも使える思考体系と行動体系とは何かを考えなければならないのです。

親が様々な選択肢や生き方を「知る」ことで、子どもの可能性は広がる

大人でも知らなければ目指すことはできません。しかし、「こんな教育もある」「こんな職業もある」「こんな稼ぎ方もある」「こんな生き方もある」と知ることができれば、目指すことができます。

親自身が教育ポリシーを持っていなければ周りに流されるし、世界の情報や状況を知らなければ、進路に対する助言も「自分が知っている世界の範囲内」に限定されます。

そして、個別の学校の教育、海外での教育を知れば知るほど、子どもの教育・経済格差の大きな原因の1つは「親の情報格差」ではないかと思えてきます。

学校の先生はどうしても国内進学の方が詳しいし、同級生も世界レベルの情報までは持っていないでしょう。

だから親自身がたくさんの経験をして、家と学校の外側には広大な世界が広がっていて、いろんな職業や生き方があっていいんだ、ということを知る必要があると私は考えています。

【参考】「1億稼ぐ子どもの育て方」(著:午堂 登紀雄/主婦の友社刊)

文:午堂 登紀雄(マネーガイド)

「熱」が出ても元気そうな子とぐったりしてしまう子、違いは? 親の注意点も解説


 子どもが「熱」を出した場合、ぐったりした表情を見せることが多いようですが、中には、かえって元気そうに見える子もいるようです。子どもが一見元気な場合、親は子どもが健康だと勘違いして発熱を見逃してしまう可能性もあり、「あまりに元気過ぎて様子がおかしいので、熱を測ったら、高熱を出していた」というケースもあります。

【表】元気そうに見えても…子どもの発熱に素早く気付くためのポイント

 熱が出ても活発な子とぐったりする子は、何が違うのでしょうか。また、子どもの発熱のサインを見逃さないために、親はどのような点に気を付けるべきなのでしょうか。たけつな小児科クリニック(奈良県生駒市)の竹綱庸仁(たけつな・のぶひと)院長に聞きました。

年齢や菌・ウイルスの違いが要因

Q.子どもが熱を出した場合、ぐったりした表情を見せる子もいれば、かえって元気そうに見える子もいます。熱が出るとぐったりする子と活発になる子は、何が違うのでしょうか。

竹綱さん「発熱時にぐったりしていて元気がない子どもと、元気そうに見える子どもの差については、幾つかの要因があると考えられます。

1つ目は、発熱している子どもの年齢です。『子どもは熱に強い』と言われており、仮に40度の発熱があったとしても、元気な子どもはよくいます。小児科では、37度5分以上ある場合は発熱と判断しますが、大人は誰でも経験しているように、37度を少し超えただけで気だるくなることも少なくありません。年齢が低いほど、熱に対する抵抗力が強く、比較的元気な場合が多いです。

2つ目は、感染する菌やウイルスの種類です。発熱を起こす原因菌は大きく分けて、細菌とウイルスの2つに分類されます。溶連菌や肺炎球菌を代表とする細菌は喉や肺など一部の臓器に感染し、仮に発熱したとしても、喉の痛みやせきなどの風邪症状を合併するのみで、比較的、子どもが元気な場合が多いです。一方、インフルエンザやノロウイルスを代表とするウイルスは感染すると血液を介して、多くの臓器に負担がかかるため、37度後半の微熱であったとしても、元気がなくなってしまう場合も多くみられます。

3つ目は、発熱時に十分な水分摂取が可能かどうかです。子どもは熱よりも脱水に非常に弱く、水分が取れなければ、微熱でもぐったりする場合はよくあります。中には喉が痛くなり、水が飲み込めないという子どももいますが、水分が取れなくなるケースの多くは、ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎にかかり、嘔吐(おうと)や下痢を繰り返す場合です。水分が十分に摂取できなくなると、微熱の場合はもちろん、平熱でもぐったりするケースが多く見られます。

体の状態とは無関係な要因ですが、4つ目を挙げると、子どもの看病のために家族が家にいることです。保育園や幼稚園に通う子どもが発熱した場合、園を休んで、家族と一緒に過ごす時間が増えます。その場合、『家族と一緒に過ごせる』という安心感から、高い熱が出ていたとしても元気そうに見える子どももいます」

Q.発熱時に子どもが元気そうだった場合、親は子どもが健康だと勘違いをして、発熱のサインを見逃すと思います。そうならないためにも、子どもが発熱前に出すサインや、親が子どもの言動で気を付けるべき点について教えてください。

竹綱さん「子どもは突発的に発熱する場合も多く、発熱前のサインを見抜くことは困難です。ただし、せきや鼻水、下痢などの症状があった場合、数日後に熱が出ることもあり、少なくとも風邪の症状が出ているときは、発熱も視野に入れておく必要があると思います。

なお、非接触型の体温計や鼓膜で測定する体温計は測り方によって、本来よりも体温が低く出ることもあり、注意が必要です。では、どのように発熱があるか見極めるかというと、触ったときに熱く感じるかどうかです。特に、おなかに手を当てて、おなかの芯からじわっと熱が伝わってくる場合、平熱であっても、その後に発熱するケースが多くみられます。

子どもの言動について、『普段よりも元気がない』『普段よりも食欲がない』といった場合は、後に発熱することもあるので、注意してください。また、胃腸炎や溶連菌に感染した場合、感染者の約3割が発熱前に頭痛が認められるため、突然、頭痛を訴えた後、発熱する場合も多く、元気のあるときの頭痛に関しても注意が必要です」

Q.子どもが38度5分以上の熱を出したときは、すぐに解熱鎮痛剤を使うべきなのでしょうか。それとも、少し様子を見た方がよいのでしょうか。

竹綱さん「先述のように、子どもは比較的熱に強いため、仮に39度を超えた熱があったとしても元気な場合があります。熱は、ウイルスや細菌を体の中から排除しようとする免疫機能の一種なので、感染中の体にとっては必要なものといえます。従って、仮に38度5分を超えた場合でも、子どもが比較的元気であれば、すぐに解熱剤を使用する必要はありません。

ただし、仮に37度後半の熱であったとしても、水分がしっかり取れていないときや元気がない、ぐったりしているなど、普段とは異なる状態の場合、迷わず、解熱剤を使用すべきです。中には『38度を超えたら、すぐに解熱剤を使用する』といった認識で解熱剤を使う人、『解熱剤を使用すると、感染からの回復が遅れる』と考えて使用を避ける人もいますが、それらは誤りです。解熱剤は子どもの全身の状態を見ながら使用してください。

また、解熱剤は同時に鎮痛効果もあります。多くの場合、発熱時の解熱剤として使用するため、『発熱がないと、鎮痛剤として使用できない』と誤解する人もいますが、大人が頭痛時に飲む場合と同様、子どもが頭痛や関節痛、腹痛、喉の痛みを訴えた場合、たとえ熱がなくとも、解熱剤を鎮痛剤として使用して問題ありません」

受診が必要なケースは?

Q.子どもの発熱で、すぐに医療機関での受診が必要な症状について教えてください。

竹綱さん「子どもの発熱時、すぐに医療機関を受診しないといけないケースは3つあります。1つ目は先述のように、胃腸炎による下痢や嘔吐を繰り返し、水分が十分に摂取できない場合や元気がない場合です。体温が37度後半であっても、血液検査や処置、時には入院での治療が必要な場合もあり、できる限り早急に小児科の受診をおすすめします。

2つ目は、生後3カ月未満の赤ちゃんが発熱した場合です。この場合、インフルエンザ桿(かん)菌(ヒブ)や肺炎球菌などの細菌などに感染している可能性があります。なぜ、細菌の感染が問題かというと、生まれたばかりの赤ちゃんは免疫だけでなく、体の構造自体も未熟なため、髄液に細菌が入り込むと、髄膜炎を起こしてしまう可能性があるからです。

細菌が原因で髄膜炎になった場合、てんかんなどの後遺症や、時には命を落としてしまう可能性もあります。3カ月未満の赤ちゃんが発熱した際はできるだけ早く、小児科を受診しましょう。

3つ目は、発熱に伴い、けいれんを起こした場合、つまり、熱性けいれんを引き起こした場合です。7歳未満の子どもの脳は未熟であり、熱というストレスがかかることで、発熱に対して脳の体温調節をする機能がうまく働かず、けいれんが起きる場合があります。

熱性けいれんは通常、数分で症状が改善しますが、時には、見た目ではけいれんは治まっているものの、実はけいれんが持続している場合もあります。特に、子どもが初めて、けいれんを起こした場合は要注意です。けいれんの場合、早急に救急要請をするか、小児科を受診した方がよいでしょう」

オトナンサー編集部

"子育て4ヵ条" 雅子さま58歳に…愛子さまと歩まれた20年「母娘の絆」


これは18年前、皇后・雅子さまと天皇皇后両陛下の長女・愛子さまの“合作”として公開された絵。タイトルは「一緒にお絵描き」。

雅子さまが様々な色のクレヨンで背景を塗られ、その上から、1歳になられたばかりの愛子さまが思うままに絵を描かれている。雅子さまの楽しい子育ての様子がうかがえる1枚。

2004年、「適応障害」と診断され、療養生活に入られた後でも、常に愛子さまのそばで笑顔を絶やすことはなかった。

こうした子育てについて、フジテレビ宮内庁担当・宮﨑千歳記者によると…

フジテレビ宮内庁担当 宮崎千歳記者:

愛子さまが物心ついた頃には、母の雅子さまは療養に入られていて、体調がなかなか辛い中でも少しでも愛子さまが笑顔になり、明るい楽しい時間をお過ごしになれるように、色々な機会、体験する場を作るように、一生懸命心掛けていらしたのではないかと思います

両陛下の“子育て4カ条”

実は、愛子さまが満2歳になられる頃、両陛下は愛子さまとの向き合い方について“子育て4カ条”を明かされている。そこには、こんな項目があった。

「明るい雰囲気の中で日々を楽しく…」

「明るい雰囲気の中で日々を楽しく過ごせるようにすること」

2005年、当時3歳の愛子さまが初めてスキーに挑戦されたとき、雅子さまは愛子さまの体を支えて、楽しそうに滑られた。

当時、愛子さまにスキーの指導を行った杉山さんは・・・

杉山進氏:

楽しみにされているというか、期待をされているというか、(雅子さまの)もう嬉しそうな表情はお見受けできたと思います。

58歳の誕生日を迎えられた雅子さまは、愛子さまについてこう述べられた。

皇后陛下(誕生日に際してのご感想より):

愛子が生まれてからの20年間は長かったようにも、あっという間だったようにも感じられますが、様々な思い出が思い起こされて感慨深く思います

立派に成長された愛子さま。そこには、“子育て4カ条”を基本にした雅子さまとの20年間の歩みがうかがえる。

「良いことをしたとき、何かが上手にできたときにはよく褒めること、また、注意の必要があるときはわかるようによく言い聞かせること」

怒るのではなく、丁寧に言い聞かせたりすることが大事だとされていた。

母と娘で乗り越えられた”試練”

しかし、子育てには試練の時も…

愛子さまは2010年、小学2年生の終わり頃、通学に不安を訴え、学校には行きたいが、児童が多く集まる行事や部屋に行けない状況となられた。そのため、療養中の雅子さまが通学に付き添われることに。

同じ年の8月、静養先の那須塩原駅では、愛子さまに笑顔は見えず、手を振られることもなかった。

フジテレビ宮内庁担当 宮崎千歳記者:

愛子さまが困難に直面した時には、必ずその後、自分で納得して乗り越える時期が来ると信じて、無理に説得するということではなくて、本当に背中をそっと支えるような形で、解決するのをゆっくり信じて待って来られたそうなんですね

“子育て4カ条”にも、こんな項目があった・・・

「自分が認められているという安心感をもてるよう…」

「自分が認められているという安心感をもてるよう、その時々の子供の気持ちをしっかり受け止めること」

安心感を与え、気持ちを受け止める・・・

雅子さまは、愛子さまが困難を乗り越えられることを信じ続けられ、付き添い通学は、1年9カ月に及んだ。すると・・・

2012年5月には、笑顔で手を振られる愛子さまの姿が…。この頃には、一人で通学できるようになられていた。

そして2013年10月、小学校生活最後の運動会では友達と一緒に、はつらつした組体操を披露。このとき雅子さまは、目を潤ませて見守られていた。実は愛子さまは、“通学不安”を乗り越えようとされていた一方で、取り組まれていたことがある。

通学不安を抱えていた小学3年生の頃から、蚕(かいこ)の飼育を始め、10年以上にわたり今でも続けられているのだ。

繭を収穫したあと、羽化した成虫から卵をとり、翌年、孵化(ふか)させるという非常に根気のいる作業を繰り返し続けてこられたという。

「ご養蚕(ようさん)」は、明治以降、歴代の皇后に受け継がれる大切なお仕事。2018年には母・雅子さまが、上皇后・美智子さまから引き継ぎを受けられた。雅子さまのお手伝いをしている代田さんによると、引き継ぎの際には愛子さまも立ち会われたという。

雅子さまのご養蚕を手伝う代田丈志氏:

(愛子さまから)『蚕に触っていいですか』っていうようなお話がありましたね。結構、愛子さまは(紅葉山御養蚕所で)自分の好きなところへ自分から行って、その場所で観察したり非常に楽しそうでしたね

“子育て4カ条”には、もうひとつ、こんな項目もある。

「自分でしようとする意欲を大切に…」

「自分でしようとする意欲を大切にし、危険なこと以外はなるべく見守るよう心がけること」

雅子さまと愛子さまが大きな困難を乗り越えられた背景にあったとみられる4つの「子育ての心得」。共に遊び、見守り、愛子さまの気持ちを尊重してこられた雅子さま。

フジテレビ宮内庁担当 宮崎千歳記者:

愛子さまの気持ちや意志を確認して尊重するという姿勢は、幼い頃もそうですし、今もそこは変わっていらっしゃらないそうなんです。なので、そうやって自ら考えて、自分の力で乗り越えてきたことが今、愛子さまにとっての自信にもなり、財産にもなっているのではないかと思います

(「Mr.サンデー」12月12日放送分より)

子どものスマホを取り上げる前に親がすべきこと


6割の家庭がスマホルールを決めているが……

 小学生のうちからスマホを持たせる家庭も増えてきたが、利用時間などの管理は難しいようだ。スマホを小学生の子どもに持たせている保護者を対象とした、Hameeの「小学生の親子におけるスマホ利用実態調査」(2021年11月)を見てみよう。

 子どものスマホ利用について対策や制限の実施を聞いたところ、「家庭内でルールを作っている」(61.8%)「フィルタリングサービスやスマホ制限アプリを利用」(59.6%)などとなり、約6割が何らかの対策を講じていることがわかった。

「取り上げスマホ」で親子関係が悪化も

 では、ルールを守れなかった場合どうするのだろうか。ゲーム機の場合などでもよく聞くのが、「取り上げた」という話だ。

 子どものスマホを取り上げたことがあるか聞くと、60.7%と6割以上が「ある」と回答。理由は、「約束の就寝時間を超えてスマホを利用していた」(52.0%)が最多であり、次いで「長時間利用」(47.4%)、「勉強しながらスマホを利用していた」(46.5%)などとなった。子どもがスマホの利用時間をコントロールすることはなかなか難しいのが実態なのだ。

 さらに「取り上げスマホ」後の様子を聞くと、「子どもが取り上げられたことに納得せず、関係が険悪になった」(44.6%)が最多に。次いで「子どもがもう一度利用したいというので、ルールを決めた上で利用することを許可した」(43.7%)、「子どもが取り上げられたことに納得して利用しなくなった」(42.2%)などとなった。

 大人でも、スマホはついつい利用時間が長くなってしまいがちだ。まして子どもはそうなってしまうのは当たり前と考えたほうがよいだろう。

 前提として、一日のうちの利用時間の長さ、利用してよい時間帯などについてルールを決めることは必須と言えるだろう。しかしルールだけではなかなか守れないので、あわせてフィルタリングサービスやスマホ制限アプリなどを利用することで、子どもの側も守りやすくなるだろう。

 「スマホを取り上げられたら、友だちと連絡ができなくなる。友だちから連絡がきたときに困る。取り上げられるのは許せない」とある中学生から聞いた。スマホやSNSは子どもにとって必須のツールとなりつつある。特に友だちが一番大切という年代にとっては欠かせないものだ。

 突然取り上げる羽目にならないよう、ぺアレンタルコントロールなどでルールを守りやすくしてあげることも大切ではないだろうか。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

「元から人と違ったんだ」漫画家が発達障害をあっさり受け入れた理由「性格だから」と諦めず得られた安心


自身が発達障害であると知り、生きづらさと折り合いをつけるきっかけを得た――。そんな漫画家の体験記です。=ゆめのさん提供© withnews 提供 自身が発達障害であると知り、生きづらさと折り合いをつけるきっかけを得た――。そんな漫画家の体験記です。=ゆめのさん提供

人間関係の構築に難しさを感じている、漫画家・ゆめのさん(ツイッター・@yumenonohibi)。最近、人生観が変わる出来事が起こりました。発達障害の当事者であるとの診断を受けたのです。他の人と同じことができず、自責し続ける日々の中で、少しだけ呼吸しやすくなった。そんな体験について、描いてもらいました。

漠然とした不安や落ち込み感じ、病院へ

私は、発達障害なのではないか――。ゆめのさんは長らく、疑問に思ってきました。

取り組もうと思っていた作業に集中できず、ついネットサーフィンをしてしまう。出先にスマホを持ち出し忘れる。漢字を書くことや、人付き合いへの苦手意識が強い……。

そんな特性が折り重なり、周囲になじめず、学生時代に不登校を体験するなどの困難を経てきたのです。

そこで発達障害の情報を調べてみると、自分の性格や振る舞いが、当事者の状態に関する説明に、かなりの程度当てはまることに気付きました。

「だけど、ちょっとミスが多くて、コミュ力なくて、勉強できない人なだけかも」。確信が持てない、ゆめのさん。しかし発達障害の専門病院は数が限られています。どこも受診希望者が大挙して訪れ、なかなか予約できそうにありません。

とはいえ、メンタルクリニックにかかることにも、抵抗感がありました。過去にうつ病を疑い相談した医師から、こう言い放たれたからです。

「あなたはうつじゃない。うつは頑張っている人がなるものなの」。その後、心の不調に拍車がかかってしまったのでした。

ところが、ある時期から、漠然とした不安や気分の落ち込みに襲われるように。ついに耐えかねて、以前とは別のクリニックに足を運びます。そして「不安障害」「うつ状態」と診断されました。

医師が見せた予想外の反応

投薬治療を続け、少しずつ不安が和らいできた頃のことです。ゆめのさんは、発達障害の有無を調べたい意向を、主治医に打ち明けます。すると、ある専門病院宛てに、紹介状を書いてもらえることになりました。

受診当日。1時間ほどにわたり、生育歴や病歴、日々の悩みなどについて語りました。「診断は今度、精密検査を受けてからかな」。そう予想していたゆめのさんに、医師は意外な反応を示したのです。

「これは……ADHD(注意欠如多動性障害)ですね」

何と、自分の状態を説明しただけで、発達障害であると見抜かれたのでした。「あの……確定のやつですか?」「まぁ、間違いないでしょうね」。ゆめのさんは、急展開に驚きつつも、医師の言葉を受け止めます。

加えて、ASD(自閉スペクトラム症)でもあると判明。不思議と、衝撃はありませんでした。「人と同じようにできなくて悩んでいたけど、元から違ったんだ」。病院からの帰り道、電車に揺られながら、ゆめのさんはひとり得心します。

世界の見え方が、ちょっと変わった気がした――。心の中に、じんわりと安堵感が広がりました。

相性のいい医療機関と巡り合う大切さ

ゆめのさんはこれまで、対人コミュニケーションを中心として、日常での様々な行為に不安を抱いてきました。しかし「これが自分の性格だから」と、ストレスをため込むことしかできず、生きづらさは強まる一方だったそうです。

メンタルクリニックに通い、主治医から客観的な診断を下してもらえたことが、こうした状況に風穴を開けました。医療機関に、望ましい形でつながる。その大切さを実感し、医師への不信感を払拭するきっかけにもなったといいます。

この経験について、ゆめのさんは、次のように語りました。

「私自身、以前行ったメンタルクリニックが合わず、病院に対してずっと苦手意識を持っていました。病院、先生とも相性があるので、自分に合った病院に巡り合うことも、適切な治療を受けるために大切なことかもしれません」

ゆめの:マンガ家。著書に『心を病んだ父、神さまを信じる母』(イースト・プレス)。好きなことは寝ること。

「子どもの嘘」見抜く前、責める前にできることは?


いけないことだとわかっていても、大人だって嘘をつくこともある…。それでも子どもには、正直にいてほしい、と思ってしまうのも親心。子どもは、どんなとき、どのような理由で嘘をつくのでしょうか。

 

今回は「子どもの嘘」への関わり方について、保育士・きしもとたかひろさんが思いを綴ります。

子どもが嘘をつくのを責める前に…

壁に落書きがあった。

 

近くにいる子に事情を聞くと、ある子の名前が上がったので、その子に直接話を聞いてみる。「やっていない」と言うその顔を見て、「ああ、嘘をついているな」と察する。

 

もちろん、どれだけ証拠が揃っていても自分で話すまでは決めつけたりはしない。僕には全てお見通しだから早く白状しちゃいなよ、という具合に「正直に言ってくれたら怒らへんから」と言葉をかける。

 

それでも頑なに否認するので少し深刻なトーンで「嘘はキライやで」と言った。その自分の顔がすでに怒っていることに、その子の怖がる表情を見て気づく。

僕はその子が嘘をついたことに気づいて、「気づいたぞ」といい気になっていた。そして、それを暴いてやろうとした。

 

もちろん、その子のためを思って「嘘をつかないでほしい」とか「正直に間違えを認めて反省してほしい」とか教育的な思いもあっただろうけれど、そうじゃない。

 

「懲らしめよう」とか「暴いてやろう」とかいう気持ちも正直なところあったような気がする。

 

なぜその子は嘘をついたのか考えてみると、その子が悪い子だからではない。僕に怒られるからだよね。その子が嘘をつかなければいけない環境を僕が作っていたのだ。

 

悪いことをしたら怒られて当然だという考えもあるだろうけれど、それでその子が嘘をついてしまったり、自分を顧みることができなかったり、疑われて辛い思いをするのなら、それが正しいとは思えない。

「暴くこと」「見抜くこと」を目的にしない

嘘をついてしまう環境に置かれて、さらに「嘘は許さないよ」と追い詰めたら、その子に逃げ場はなくなってしまう。

 

いや、僕はあえてその子の逃げられないように追い詰めようと、“悪いその子”を直してやろうとしていたんじゃないか。

 

仮病を使う子を見て「サボりたいだけでしょう」とか、大袈裟に痛がる子を見て「かまってほしいだけでしょう」とか、その子の本心を見抜いたぞと悦に浸って、「甘いよ、騙されないよ」と突き放すのは違うよな。

 

「今日は気分が乗らないな」と正直に言える環境なら、「大丈夫?痛かったね」って僕がいつも声をかけているなら、その子はそんな嘘をつかないのかもしれないんだ。

 

改めて、その子に、壁の落書きは消せること、怒りはしないこと、正直に話さなくても構わないこと、あなたの言うことを信じること、疑って申し訳なかったことを伝えると、あっさりと自分がやったと話してくれた。

 

自供させたことを喜びそうになって、それじゃ本末転倒だと思いとどまる。

 

ホッとしてるその子の顔は、怒られなかったという安堵だけでないような気がした。正直に言えなくて苦しんでいたのかもしれない。

嘘をつかなくていいコミュニケーションだってある

先日、ボードゲームで遊んでいた子どもたちが騒いでいるので近づいてみると、「あの子が怒って投げたから」と、壊れた部品を渡してきた。指さされた子の方に目をやると、「怒られる!」と身構えているのが分かる。

 

あえて笑いながら「あちゃー我慢できひんかったかあ」と声をかける。こわばっていた表情がゆるみ、「うん、我慢できひんかった」と笑って返してきた。

 

「いける」と思ったのか、そのままふざけて誤魔化そうとするのを見て、「逃がさないぞ」という気持ちと「まずは正直に話してくれたじゃないか」という気持ちがせめぎ合う。

 

「正直に言ったらからって許されるわけちゃうぞー」と冗談めかしていうと、「バレたか」という風にわざとらしく反省した顔を見せた。

 

まずはこれでいいよね、その子が嘘をつかなくてすんだんやから。

 

文・イラスト/きしもとたかひろ

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