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【終活Q&A】終活をやるうえで、心がけなければならないことは?

 Q.終活をやるうえで、心がけなければならないことは?

 A.健康第一。すべての計画は健康あってこそ

 「もし、寝たきりになったら、せっかく立てた老後の人生プランが台無し。お金の算段も総崩れになってしまいます。どれだけ綿密な計画を練っても結局は、健康あってのことですよね」

 そう話すのは、東京都北区の菅原昭子さん(62)=仮名。終活を意識し始めてから、いっそう健康的な生活を心がけるようになったという。健康を終活のベースに考えるシニアは少なくない。元気に生きてころっと逝く、「ピンピンコロリ」というわけだ。

 会社勤めなら、定期的に健康診断を受けるから、否が応でも健康と向き合うことになる。数値が悪ければ、「お酒を控えよう」「ウオーキングでも始めよう」という気にもなるだろう。

 しかし、これが定年後となると、ついおっくうがって、「調子が悪くなったら病院に行けばいいや」となってしまう。自治体で定期健診や検診の無料・割引サービスを行っている場合がある。広報紙などをマメにチェックしておくと、きっかけをつかみやすいだろう。

 認知症は趣味に打ち込むなど、積極的な活動が予防策といわれるが、苦手な人は認知症予防をうたうクイズ本を活用するなどして、とにかく頭を使う癖を忘れないようすることが肝心だ。

 健全なる終活は健全なる身体から。

【終活Q&A】何から始めればいいのか…きっかけは?

Q.何から始めればいいのか…きっかけは?

 A.知人の死や大病に直面したとき

 定年までのカウントダウンを迎えた千葉県船橋市の中山太一さん(59)=仮名。定年後の人生設計を考えるうち、終活も意識するようになったと話す。

 「定年後、旅行しようとか、趣味に没頭しようとか考えると、死ぬまでにどれくらいお金が必要かを考えなければなりません。それで自然と終活を始めていましたね」

 終活は死に向けた準備と捉えられがちだが、「残りの人生をどう生きるか」と考えれば、セカンドライフの始まりの定年はいいタイミングだ。

 何から始めればいいか迷う人も多いが、まずはエンディングノートを書き始める。さらに終活セミナーなどに参加したりして、やるべきテーマをはっきりさせるのがいいだろう。

人生設計の一環程度にしか考えていなかった中山さんが、本格的に終活を始めたのは半年前のこと。転機となる出来事があったという。

 「一足先にセカンドライフを満喫していた先輩が突然亡くなりましてね。何の準備もしていなかったらしく、ずいぶん家庭でもめているらしいんですよ。トシが近かったので、決して人ごとではないと感じました」

 中山さんは財産や相続関係を整理し始めると、思っていたより作業量が多く、早めに着手してよかったという。知人の死や大病に直面したときは「明日はわが身」と終活を始めるチャンスだ。


元妻が急死 「一緒の墓で眠りたい」という夫の願いは叶う?

近年では、故人の遺灰を山や海に撒く散骨や、友人同士で同じ墓に入る「墓友」など、新たな埋葬のスタイルが広まりつつある。しかし、「別れた妻と同じ墓に入りたい」という夫の願いは叶うものなのだろうか?

 弁護士の竹下正己氏が、こうした相談に対し回答する。

【相談】
 還暦を過ぎ一時の感情のもつれから妻と離婚。その妻が先日、急死。それ以来、反省の日々が続いています。私もこの先、長い人生ではありません。できれば、別れた妻と一緒の墓で眠りたいのです。

しかし、妻の親族は分骨を拒否しています。どのように相手側にお願いすれば、分骨を許してもらえますか。

【回答】
 分骨を希望する以上、元妻の遺骨が誰のものかが問題になります。人の遺骨が物として一般の動産同様に扱われるのであれば、普通の相続の場合と同様、法定相続人が相続したことになり、相続人が複数いれば共同相続です。

しかし遺体や遺骨は、普通の財産ではなく、位牌など先祖供養をするための祭祀財産と同様の扱いをすべきであると解するのが通説です。

 祭祀財産は、通常の相続の手続きの対象にはなりません。民法第897条では、祭祀財産の権利の承継者を、まず「慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者」を原則とし、被相続人が指定したものがいれば、その者が承継するとしています。

 そして慣習もわからず指定もないときは、家庭裁判所が決めます。通常は、配偶者や子供などの近親者が、承継者になります。こうした慣習があるといってもよいし、候補になりえる人たちが合意して決めていると解してもよいでしょう。

 これら近親者間で反目があると、家庭裁判所が決めますが、必ずしも法定相続人に限らず、被相続人との身分関係の他、生前の生活関係、承継希望者が持っている追悼の意思や能力、また承継者を指名していたとすれば誰かなど、生活上の親和関係を重視して判断します。遺

骨は、こうして決まる祭祀承継者が所有することになります。

 感情の行き違いが原因とはいえ、離婚した元妻の祭祀承継者にあなたがなることはあり得ません。しかし、上記のとおり、遺骨は、祭祀財産としてその承継者が所有していることになります。

そこで、元妻の親族全員の承諾が困難でも、この祭祀承継者が同意してくれれば、分骨は可能です。とはいえ、周囲の親族の反対を押して、同意することも難しいでしょう。意のあるところを誠実に伝え、理解していただくしかないと思います。

【弁護士プロフィール】
◆竹下正己(たけした・まさみ):1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。

お墓の購入にまつわる5つの疑問 姓が違っても一緒に入れるか

人間は誰もが死ぬ――お墓は一生で一回の大きな買い物だからこそ、納得の買い物をしたい。ここではお墓にまつわる5つの不安について解説する。

【Q1:地震が心配。対処法は?】

A1:東日本大震災時、墓石が倒れたり墓地が液状化したり、お墓にも大きな被害が及んだ。千葉『幕張霊園』では、深さ約9mの岩盤まで550本の鋼管杭を埋め込み、地盤を強化している。また、メモリアルアートの大野屋では、震度7の縦揺れにも対応するという、墓石施工専用のオリジナル免震接着剤を開発。墓地購入前に、免震性についても確認を。

【Q2:お墓は、生前に買ったほうがいい?】

A2:生前にお墓を建てる“寿陵”(じゅりょう)は、子孫繁栄や長寿を招き、縁起がいいといわれている。「亡くなってから、慌ててお墓探しをしなくてもよく、残された家族の負担も軽減できます。生前にお墓を準備しておけば、お墓には相続税がかからないというメリットも」(「もしもドットネット」の仏事アドバイザー・小松正子さん)。ただし、購入後は年間1万円程度の管理費が必要になる。

【Q3:“宗教・宗派不問”ってどういう意味?】

A3:「“墓地のパンフレットに宗教・宗派不問と書いてあったのに、購入後に経営母体のお寺から檀家になることを要求された”というのはよく聞く話。宗教・宗派不問という意味は、“これまでもこれからも問わない”と“これまでは問わないけれど、購入後は墓地の経営母体であるお寺の宗派に従ってもらう”の2つの解釈があるので、事前に確認を」(「幕張霊園」所長の花見光司さん)

【Q4:姓が違っても同じお墓に入れる?】

A4:「“名字が違うけれど、事実婚のパートナーと同じお墓に入りたい”“離婚後も相手の姓を名乗っているが、実家のお墓で眠りたい”という場合、姓が違っても、お墓の管理者と承継者が許可すれば大丈夫です。つまり、友人同士でも、同じお墓に入れます」(花見さん)

【Q5:納骨堂ってどんなもの?】

A5:以前の納骨堂は、遺骨を墓地に埋葬するまでの間“一時的に”預かってもらう場所だった。「しかし最近は、永代供養を行うお墓としての意味合いが強くなっています。施設によって骨壺のまま預る期間や供養の行い方がさまざまであることを理解したうえで、比較検討して」(霊園や墓地選びのサイト「いいお墓」を運営する「鎌倉新書」のお客様サポートデスクの篠崎和俊さん)。

※お寺や霊園によって言葉の使い方が異なる場合もあります。

今注目の永代供養墓とは? その種類と価格、人気理由を解説

お墓は誰もが最後に入るもの。今注目されているキーワードは「永代供養墓」だ。寺院や霊園がお墓を供養・管理してくれる永代供養墓は、単身者や次の承継者がいない人、承継を望まない人から支持されている。

墓地選びのサイト『いいお墓』を運営する『鎌倉新書』の篠崎和俊さんはこう語る。

「家族に負担をかけたくないと、お墓を継ぐ人がいても永代供養墓を選ぶ人が増えているのも、最近の特徴のひとつ。“直系長男が継ぐ”というお墓文化が、変わり始めています。遺骨の安置方法や供養の方法、

墓地の場所などによって異なりますが、永代供養料・使用料・納骨料・刻字料などの一式平均費用は50万~60万円くらい。墓石代だけでも平均約160万円といわれている一般的なお墓に比べると、安価な点も人気の一因です」

 ただ、“永代”といっても、その意味はさまざま。半永久的に供養してくれるところもあれば、三十三回忌を過ぎると他人の遺骨を合わせて、埋葬されること(=合祀)も多い。最終的な供養法など、事前の確認が必要だ。

 一般的な永代供養墓の種類は、安置方法別に4つある。

【個別安置型】:骨壺のまま、故人別に専用の場所に安置する方法。一般的なお墓を一定期間(三十三回忌までなど)供養した後、霊園内の決められた施設へ合祀し、墓石を撤去するタイプや、室内の可動収納型などがある。約80万円~。

【集合安置型】:骨壺のまま、ほかの故人と共通の棚などに安置する。屋外にある建物の中の棚にお骨を納める納骨堂型や、建物の中で個別に仕切られたロッカータイプの棚に、お骨を安置するタイプ、大きめのモニュメントの地下にお骨を安置するモニュメント型など。約20万円~。

【合祀型:お骨を骨壺から墓地内にあけてしまう。遺骨がほかの故人と混ざる。約10万円~。

【樹木葬型】:墓石の代わりに、桜やバラ、常緑樹を墓標とするものが一般的。約20万円~。

【終活Q&A】専業主婦の妻と離婚したら年金半分を渡さなければならない?

 Q.専業主婦の妻と離婚したら年金半分を渡さなければならないか?

 A.2008年4月以降の婚姻期間のみ適用。あとは話し合い

 子供の成長を機に離婚に踏み切る熟年夫婦が増えている。そうした時代背景を年金に反映しようと政府は年金取得に関して一部法を改めた。

これは夫の年金に頼らざるを得ない専業主婦に配慮したもので、大いに注目を浴びた。しかし、その内容を誤解している熟年が少なくないと、社会保険労務士の澤邑重夫氏は警鐘を鳴らす。

 「専業主婦の妻が、夫に支給される年金の半分がもらえるようになったと勘違いしたパターンは遺恨を残すので非常にまずいケースですね」

 澤邑氏がいう、勘違い年金とは、いわゆる『3号分割』と呼ばれる制度。離婚後、専業主婦に限り、夫の同意がなくても、夫の厚生年金の半分を妻の老齢年金に加算されるというものだ。

 なるほどこれだけの説明だと年金の半分が妻の手に渡るようにも思える。しかし、この制度が適用されるのは、2008年4月以降に収めた年金のみ。

 つまり、今年の離婚であれば6年分しか適用されない。これが夫婦で話し合った上での離婚であれば、2分の1を妻に分割という話に発展するケースもあるだろうが、もめれば家庭裁判所の審判・調停に持ち込まれることもある。

こんな関係では年金はおろか、慰謝料も期待できない。

 となると、妻が請求できるのは、預貯金および不動産の分与くらいのもの。預貯金はともかく、不動産となると、夫婦どちらも住まいを新たに求めなくてはならないという重い問題が発生する。当然、子供は帰る実家をなくすことにもなる。

突然親が亡くなったら!? 「葬儀費用」で泣かないためのお金の予備知識

縁起でもないことで、あまり考えたくないことではありますが、ある日突然、親が亡くなってしまうことだって、ないとは言い切れませんよね。

よく「人が亡くなると、すぐに銀行口座が凍結される」という話を聞きますが、それは本当なのでしょうか? もし本当だったら、親の預金を葬儀費用として使おうと思っても、現金が引き出せなくなってしまうので心配ですよね。

そこで万が一、人が亡くなった際に銀行口座がどうなるかについて、銀座ブロード法律事務所の弁護士・成田周平さんにお話をうかがいました。

■役所から勝手に金融機関に死亡の連絡はいかない

実は、人が亡くなって、すぐに口座が凍結するというわけではないそうです!

「銀行などの金融機関は、預金者が死亡したという事実を“把握したとき”に、口座が凍結されます。よく勘違いされがちなのですが、役所に死亡届を提出しても、役所が金融機関に預金者が死亡した事実を報告するということはありません。

相続人が金融機関に対し、預金者である被相続人が死亡した事実を告げていないと、実際に、水道光熱費の引き落としがされるなど、しばらく被相続人の口座において取引が行われているケースがあります」

つまり、預金者の死亡情報について、役所と金融機関が連携しているわけではない、ということですね。

■亡くなった親の口座からお金を引き出すと、相続のトラブルになることが

もし、金融機関に死亡情報が伝わっていなければ、家族が亡くなった方の口座から現金を引き出すことも事実上は可能ですが、要注意な点があります!

「人が亡くなると、財産の相続が発生します。家族のうちの1人が、誰にも相談なく、亡くなった方の口座から現金を引き出してしまうと、相続をする人々の間でトラブルになる危険性があるので注意してください。

相続する人々全員で話し合い、金融機関の所定の手続きに従って、口座を解約するのがよいと思います」

とはいっても、相続する人が多数いて、全員で相談する時間がなかなか取れないというケースもあるでしょう。そんな場合でも、一刻でも早く、自分が相続する分の現金だけでも欲しいという場合は、どうしたらいいのでしょうか?

「弁護士が代理人となり、金融機関と交渉または訴訟をし、依頼を受けた方の法定相続分のみ払い戻しをさせることが可能です。自分の法定相続分のみの払戻しの場合、払戻がされるまで1カ月以上かかることもあります。

なお、上記の方法も可能ですが、相続人全員の合意が得られる場合、相続人全員が署名押印した払戻請求書に、相続人全員の印鑑証明書、相続人全員が被相続人の相続人であることを証する戸籍謄本等を添付して全額払戻請求するという方法が一般的です。

この場合、金融機関によりますが、全ての添付書類が整った状態から払戻請求をして、払戻がされるまで1週間から2週間程度かかります」

つまり、一度銀行口座が凍結されてしまうと、払戻請求には、ある程度の時間がかかるというわけです。現金が必要になって困ることのないように、ある程度自分の預貯金は持っておきたいですね。

以上、人が亡くなった場合に、どのように銀行口座が凍結され、どのように現金を引き出すかについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

あまり考えたくないことではありますが、突然親が亡くなって現金面で困ることのないように、自分の蓄えもしっかりしておきましょう。

8割「香典を受け取る」 理由は「葬儀の費用に充てたいから」─ みんれび調べ

株式会社みんれびは、全国6地域の男女500人を対象に、香典に関する意識調査を実施し、結果を発表した。

同調査によると、香典を「受け取る」は8割、地域別にみると、1位は「北海道・東北地方」(57.3%)、2位は「九州・沖縄地方」(56.0%)、3位は「関東地方」(50.7%)の順となった。

香典を受け取る理由は、全地域で「葬儀の費用に充てたいから」が52.1%を占めた。「北海道・東北地方」や「九州・沖縄地方」では「お互いにやりとりがあるから」という意見も見られ、

地域社会の密着度が高いという土地柄、習慣的に“お互い様”の意識が根強く、香典は葬儀費用への充当が前提となっていることが考えられる。

3位「関東地方」については、特に、都心部では隣組等の相互扶助制度が廃れ、すべてを葬儀社に依頼するケースがほとんどで、業者による料理(通夜振るまいは、関西地域では一般的ではない)の準備、

慢性的な公営火葬場不足による民営火葬場の稼動、住宅事情も重なり順番待ちによる遺体安置施設利用費の拡大など、費用がかさむ要素が多く、経済的負担の大きさが影響していると考えられる。

一方、香典辞退の理由は、1位「お返しが大変」(33.3%)、2位「参列者に負担を掛けたくない」(25.8%)、3位「金銭面は家族だけでどうにかしたい」(16.1%)という結果となった。

また、香典を「受け取らない」と回答した人に対して、「香典を受け取るくらいなら、小規模な葬儀が良い?」と質問したところ、95.7%が「はい」と答え、地域差は見られなかった。

全国的な傾向として、香典を当てにして盛大な葬儀をあげるよりも、参列者に気を使うこともない、親族や身近な友人らだけで故人を送る葬儀が好まれる風潮がうかがえる結果となった。

「お墓をたてて終わり」は違う! 「管理費用」を払わないと処分の対象になります。

お墓と墓地を購入する際にかかる平均金額は、約200万円程度です。

この金額は非常に現実的な数字であり、一から墓地を探し、新しく墓石をたてる人は、これくらいの出費を覚悟しておかなければなりません。

しかし、このような大金を払っても、「それで終わり」ということはありません。引き続きかかってくるお金があるのです。
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「永代使用料」について見てみよう

恐らく多くのところでは、「永代使用料」を設けていると思います。

これは言ってしまえば、「将来にわたって、ずっとこの土地を使い続けていけますよ」ということを示すために払うものです。永代使用料をおさめることで、その土地の使用権限を獲得することができます。

施設によって考え方が変わることもありますので確認をしてください。

「管理費用」って何のこと?

一方、「管理費用」はずっと掛かり続けるものです。これは墓地を清掃したり、待合室(あれば)の整備に対して使われたりするお金です。

「利用しているかぎり払い続ける」という性質のものであり、永代使用料とは異なります。ちなみに上で挙げた「約200万円」というのは、永代使用料金を加えたものです。

■管理費用はいくらくらいかかるのか

では、ここからは実際に「管理費用」の金額について見ていきましょう。

この「管理費用」の考え方は、弔った場所によって大きく異なります。特に、民間が行っているところなどは価格差が激しいのでチェックが必要です。

ただ、一般的な数字としては、年間3000円~1万5000円程度だと思われます。

この金額を、高いと思うか安いと思うかは人によって異なるでしょう。事前に資料を調べて、納得のいくところを選びたいものですね。.

払えなかったらどうなるの?

核家族化が進み、少子化の時代を迎え、そのうえお墓に対してフレキシブルな考え方を持つ人も増えた今、弔い、管理費用を払う人がいない墓が出てきたのも事実です。

「お金がないから払わない」という人だけでなく、
「核家族で転勤族。両親はこっちに家を建てたし、こっちでお墓を買う。祖父母のお墓なんて、30年前に行ったきりだ」
というような人もいるでしょう。

「そもそも自分の家がお墓を持っていること」についてさえ良く分からない、ということもあるかもしれません。

■この結果…

管理費用が未払いになってしまうこともあります。

管理費用をしばらくの間払わずにいると、やがて「お墓をここにおいておけない」ということで処分の対象となります。

その場合は、無縁墓扱いになり、最終的にはお骨も合祀(ほかの人と一緒くたに葬られること)になってしまいます。かなり心が痛む話ですから、しっかりとお知らせなどには目を通しましょう。

少子高齢化で起こる「墓余り現象」…もっとも現実的な実家のお墓の片付け方は?

意外と知らない通夜やお葬式でのマナー、業界の裏事情を綴った今、注目のサイト「考える葬儀屋さんのブログ」。「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」にも選ばれた同サイトの管理人・赤城啓昭氏に聞いた、恥をかかない今のうちに知っておきたいお葬式の常識とは――。人気連載の第13回をお届けします。

 「考える葬儀屋さんのブログ」管理人の赤城啓昭と申します。

 突然ですが、30~40代の男性・女性の皆さんのなかには「健在だけど結構な年齢の親がいる」という方も多いのではないでしょうか。 皆さん(の実家)は、お墓をお持ちですか? お墓がなくて困っている人は多いのですが、今回はお墓があってもそれなりにやっかいというお話です。

◆少子高齢化で「墓余り現象」が起こる

 お墓をお持ちの方に聞ききますが、そのお墓、おそらく現在は親御さんが持ち主になっていると思うのですが、将来誰が跡を継ぐか決まっていますか? 兄弟が継ぐ、とか俺はこの地元で生まれて死ぬまで地元いるのだという方の場合、問題はありません。でも、そうではないケースの方も多いのではないでしょうか?

 戦後7000万人に過ぎなかった日本の人口は現在、約1.8倍になりました。新たに自分の墓を購入したベビーブーム世代が亡くなってしまうと、少子高齢化の結果、当然「墓余り現象」が起こります。

 私の場合、両親はすでに亡くなっており、地元も離れています。

実家の墓地は終活のプロである私にとっても頭の痛い問題です。 数か月に1度帰省して、雑草の生い茂った墓地の清掃をしては帰る、ということを繰り返しています。しかし、いつかは「結論」を出さなければいけません。

◆もっとも現実的な実家の墓の片付け方は?

 一番理想的なのは実家の墓は処分して、自宅近くに買った墓に遺骨を移動する(墓の引越し)という方法でしょう。ただし、いろいろと困った問題が発生します。

 まず新しく墓を買うといっても都市部なら墓石を含めて軽く200万円を超えます。おいそれと買える値段ではありません。

 なんとか新しい墓の購入の目処が立っても、実家の墓を処分する段階になって、墓の管理者であるお寺がすんなりと同意してくれるとは限りません。前述したように人口が減っている現在、檀家が減ると寺の収入が減るのは確実だからです。

 このあたりの取り決めは、御布施の金額と同じでグレーゾーンなのですが、お寺によっては高額な解約料(離檀料と言われる)を請求してくる場合もあります。「えっ、お墓を“買った”のに、手放す時にお金を取られるの?」と、思われる方もいるかもしれません。しかし、お墓を買うことはできないのです。◆お墓はなぜ買うことができないのか

 あれはお墓の“使用権”を買っているのです。自宅を買うときのように土地ごと買い取ったわけではなく、マンションを買うイメージに近いのです。しかもこの権利を転売することはできません。

 このように色々な困難を乗り越えて、もし無事にお墓の引越しが成功したとしても、今度は自分の子供が将来、同じことで困る可能性がありますよね。 お墓がある限り、この連鎖は続いていくのです。

 では、どうすればいいのでしょうか? 新しく購入する墓地を永代供養墓にしてしまうという方法があります。

 これは代々お墓を引き継いでいくのではなく、例えばある夫婦が2人とも亡くなったら、家別のお墓をやめて、遺骨を他の方のと一緒に混ぜてしまうことによって、後々、誰も管理を引き継がなくてよいという墓地のことです。少子化や未婚率の上昇を受けて、永代供養墓を持つお寺が増えています。費用も数十万と安いのが特徴です。

 もう一つは遺骨を全てパウダー状にして海に撒いてしまう散骨という方法があります。一緒に船に乗りこむなら25万円くらいかかってしまいますが、業者に委託すると一体、5万~10万円くらいで行えます。

 ただし、どちらにしても自分の親や先祖の遺骨を手放すことが、すんなりとできるかどうか……。そこまでドライにはなりきれないということで、私のように問題を先送りしてしまっている人が多いのが現実です。

【赤城啓昭】

葬儀社に15年以上勤務し、業界内部を知り尽くしたその道のプロ。業務内容はお葬式の担当と葬儀・葬儀業界の分析。Twitterアカウントは@kangaerusougiya。「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」にも選ばれ、月間45万PVを突破した「考える葬儀屋さんのブログ」も日々更新中

葬式はしたくない、海や山に散骨して欲しい…法律では認められる?

「お葬式って絶対しないといけないんですか?」。そんな質問が、子育て情報サイト「ママスタ」の掲示板に寄せられました。(実際に寄せられた投稿「お葬式って絶対しないといけない?」はこちら→http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2661499 )。

投稿した人は「しなくていいのなら自分が死んだとき、旦那が死んだとき両方したくない」と言います。しかし、この投稿に対して、「直葬希望だったけど、葬儀会社に断られて直葬できなかったみたい」「バイト先の人が普通にセダンの車の後部席で何人かで抱いて帰ったって。膝に寝かせた状態で」などと体験談が並びました。

葬式を行わないだけでなく、墓を作らない、仏壇をもうけないなど、死後の弔いのあり方をめぐっては様々な願いが聞かれます。しかし、遺族が法的な責任を問われることにならないのでしょうか? 死後の弔い方をめぐる法律知識について、井上明彦弁護士に聞きました。

●お葬式はしなくても・・・

お葬式を義務付ける法律などは存在しません。憲法が信教の自由(20条)を保障していることなどを考えれば、お葬式をするしないは、個人の自由であり、しないことに法的な問題はないと考えられます。

ただ、お葬式をしないからといって、その後の何の手続きもせずに、死体を放置してよいわけではもちろんありません。

まず、戸籍法により、同居の親族等には、死亡届の提出義務が課されています。提出しなければ「5万円以下の過料(行政罰の一種)」の制裁があります。

次に、死体を埋葬すべき義務がある者が、そのまま死体を放置していれば、「死体遺棄罪(刑法190条)」に該当します。埋葬義務者が誰かについて、明確に定めた法律等はありませんが、同居の親族には埋葬義務があると考えられています。

死体の埋葬方法については、「墓地、埋葬に関する法律」(以下「墓埋法」といいます。)の4条が、墓地外の埋葬(死体を土中に葬ること)又は焼骨の埋蔵、及び火葬場外の火葬を禁止しています。

これに反する行為は、墓埋法21条により罰金等の罰則が科されていますし、死体遺棄罪に該当する場合も考えられます。

なお、死者の骨灰を海、山などに撒く散骨は、墓埋法がそもそも想定していないため、同法に抵触しないというのが一般的な考えです。死体遺棄に該当するかについても、葬送のための祭祀で節度をもって行われる限りは問題ないとされています(ただし、条例で散骨を禁止している自治体もあります)。

死体を埋葬、火葬するためには、墓埋法により市町村長の許可が必要とされていますので、申請を出して、許可証の交付を受けなければなりません。

●「お葬式の形はそれぞれ」

死体を火葬場等へ搬送する方法について、法律は特に規定は設けておらず、例えば、自家用車で搬送することも法的には問題ありません。ただ、自家用車などで死体を搬送した場合には、法律上の根拠はありませんが、火葬場が事実上受け付けを拒否したり(法的には自家用車であることを理由に拒否は認められませんが)、警察に呼び止められて犯罪への関与を疑われるなどのトラブルが生じる可能性もあるようです。

なお、死亡届の提出や火葬許可証の申請手続きについては、お葬式を葬儀業者に依頼した場合には、業者が同居の親族の代理人として行ってくれるのが一般的です。

最初に述べたように、葬儀をしないのも自由です。ただ、葬儀をしないからといって、何もせずにそのまま放置しておいて良いということではありません。また、故人のことを大事に思っていたのであれば、全く弔いをしないというのも現実的ではないと思います。お葬式にも、本当に大規模なものからいわゆる家族葬まで色々なものがありますから、予算の制約等があるのであれば、それに合わせた形を考えてみられるのもよいと思います。

【取材協力弁護士】井上 明彦(いのうえ あきひこ)
広島市出身。広島大学を卒業して、2002年に弁護士登録(55期)。お墓の問題については、以前に墓地の経営トラブルに関する案件の依頼を受けたことがきっかけで、興味を持っている。
事務所名:広島法律事務所 URL:http://hiroshima-law.jp/index.html

墓要らずで「散骨」希望者が増加 宇宙葬や月面供養も

お盆休み中、故郷に帰省して墓参りをした人も多いだろう──。だが、近年は核家族化が進み、先祖供養の意識が薄れているうえ、〈子供が海外暮らしをしている〉〈独身だから〉〈金銭的に余裕がない〉など様々な理由から、“自分には墓は要らない”と考える傾向が強まっている。

 そんな時代の変化とともに、社会的にも認められつつあるのが「散骨」だ。8月24日まで東京ビッグサイト(江東区有明)で行われている葬儀・埋葬・供養の終活専門展「エンディング産業展2016」でも、散骨葬法の新しい提案が多数みられる。

 2007年より東京湾を中心に「海洋散骨(ブルーオーシャンセレモニー)」を実施しているハウスボートクラブは、設立当初はわずか5件だった依頼が、昨年は216件、今年もすでに170件を超える散骨セレモニーを執り行っているという。

 一体、どんな人が海洋散骨を選ぶのか。同社代表取締役の村田ますみ氏が話す。

「お墓がない人、お墓があっても跡継ぎがいない人のほか、生前に海が好きだった人や海を仕事にしていた人などからの申し込みがありました。また、有名人の散骨、映画のワンシーンを見て興味を持った人、中には夫と同じ墓には入りたくないという“あの世離婚”を望む女性たちもいます」

 同社では所有する船舶を使い、一隻貸し切りのプラン(24名定員で22万円)、数組の家族が乗り合いで散骨するプラン(2名乗船で12万円)を用意。散骨用の献花や写真撮影、証明書発行などにもこだわっているという。

「ご遺族に代わって散骨する代行委託プラン(5万円)もありますが、単なる遺骨の処分であってはならないと考えています。いつでも愛する人を偲ぶことのできる散骨を目指しているので、散骨後に再び同じ海域に向かって供養できるメモリアルクルーズも行っています」(村田氏)

 直径2.5mの大型バルーンの中に遺灰を入れ、30~35km上空の成層圏まで飛ばして散骨する「バルーン宇宙葬」(基本費用一式24万円)を手掛けるのは、栃木県宇都宮市に本拠を置くバルーン工房。もともと結婚式の披露宴で風船を飾る仕事をしていた小野寺義博氏が2009年に考案した。

「これまで約170件実施してきました。この葬法は自宅の庭や思い出の地など好きな場所から飛ばすことができますし、死後に墓問題で親族や子供などに負担をかけることもありません。依頼が増える度に、葬儀に対する世の中の考え方が変わっていることを実感します」(小野寺氏)

 成層圏よりも遥か彼方、宇宙まで遺骨を送る“究極の散骨”もある。米シリコンバレーのベンチャー企業、エリジウムスペースは1cm四方の専用カプセルに格納した遺灰を小型人工衛星に搭載し、地球周回軌道に送る「流れ星供養」(30万円)の受け付けを行っている。

 打ち上げ予定は来年後半とのことで、90分に1周の速さで地球を周回する遺骨は、専用のアプリでスマホやタブレットから逐一位置が確認できるという。同社取締役で日本市場を担当する金本成生氏が説明する。

「人工衛星は数日~数年の期間地球を周回し、最終的に大気圏に再突入し、流れ星となって燃え尽きます。すでに日本では40名の申し込みがあり、宇宙に対する憧れの深さ、宇宙葬の潜在的ニーズもますます高まっていると実感しています」

 また、同社では月着陸船に遺灰を乗せる「月面供養」(120万円)も予定。『銀河鉄道999』でお馴染みの漫画家、松本零士氏も生前葬として参加。髪の毛を送るという。

 これら故人や遺族の希望に合わせた散骨葬法は、決まった形式や法規定がないだけに賛否両論もあろう。だが、2030年には現在より2割以上多い160万人の年間死亡数が推計(国立社会保障・人口問題研究所)される中、生前に自分らしい「おくられかた」を考えておくことは必要だ。

葬儀だけでなくお墓も多様化!コインロッカー式納骨堂とは!?

葬儀の小規模化、所謂「家族葬」が増加する中で、様々な葬儀の形が昨今現れている。それに関連するように葬儀後のお墓の問題も変化しつつある。お墓を継承してもそれを後世まできちんと管理できるか不安であったり、まして新しくお墓を購入することを避けたりもされている。「教えて!goo」にも、新しくお墓を購入しようか否かで迷っている方から「お墓を購入したいと思いますか?」と質問が寄せられた。

■お墓の購入には、賛否両論

回答は購入したい方と、したくない方が半々という状況であった。購入したい方の中では、お墓に入るのは当然であると考えている方が目立った。

「購入したいです。私を含め、親・兄弟みんなが墓参りマニアです(笑)(中略)…と言うか、墓を持つのは当たり前だと思ってました」(tbmnkさん)

「欲しいと思っています。安く買うことが出来れば小さくても欲しい人は居るんじゃ無いでしょうか?」(kotyaさん)

一方購入したくない方々の中では、金銭的、地理的、そして管理の問題が主な理由であった。

「両親ともお寺の納骨堂に納めております。本来なら実家のお墓に返してあげたいのですが、遠方ですし、(中略)…納骨堂を購入しました。新たな墓は購入したいと思いません。東京ですので結構な値段しますし」(lottefan306さん)

「お墓は購入しようと思っていません。自分には子どももいませんし、もし自分が死んでも墓参りに来てもらえるような人も、いないと思うので。しかも、墓石って結構いい値段ですよね。とてもそんな余裕はないです」(ogojo3さん)

「いらない。お金高いし。散骨にします」(youstillmyno1さん)

回答の中で気になったことは、新しくお墓を買う代わりに、納骨堂を利用するという方がある程度いたことである。納骨堂と言っても、最近ではお寺に限らず斎場の付近にあるものもある。では、納骨堂はお墓に比べてどのような利点があるのだろうか。

■コインロッカー式納骨堂の3つのメリット

今回は納骨堂の中でも、最近利用が増加しているコインロッカー式納骨堂のメリットについて考える。コインロッカー式とは、納骨堂のすべてに仏壇などお参りの道具が備えられているのでなく、いくつかある仏壇に、コンピュータで収納されている遺骨や遺影などを呼び出し、お墓参りを行うシステムである。この一風変わった納骨堂のメリットについて、心に残る家族葬を行う葬儀アドバイザーに解説していただいた。

「室内であるため、天候に関わらずお参りできることはメリットの一つです。そしてお参りのスペースは、他の誰も立ち入ることが出来ないような個室や半個室となっているので、心置きなくゆっくりと故人に語りかけることが可能です。またお墓自体も大きく立派で、室内だから汚れることもなく清潔となっています。当然手入れの必要はありません。価格帯も従来のお墓とは違い良心的であり、立地が非常によく交通の便がよいことも理由の一つとなっています」

個人に合わせた利用のしやすさが共通するメリットとして挙げられる。高齢者が増加している日本では、こうした「すぐお参りできる」という感覚は重要だろう。では、他にもどのような方にコインロッカー式納骨堂がおすすめなのだろうか。

「コインロッカー式自体に、当然異論はあるかと思いますが、結局、故人との触れ合いをどのように考えるかだと思います。少々誤解されがちですが、実は故人との濃密な時間を望む方にこそおすすめです」

お墓参りをする前提として、そこにお墓があるという感覚は今や当然視できない。その分お参りされる故人とそのひと時をどのように形に作っていくかが、今後注目されるだろう。

●専門家プロフィール:心に残る家族葬 葬儀アドバイザー
「葬儀の参列者を遺族や近親者など、本当に故人を亡くした悲しみを共有できる方だけに限定」し、「世間体を重視している感のある告別式を簡素化」する家族葬の提案を行う。

お葬式に出席すると起きる「考え方の変化」って?

死者を弔う葬式は厳かで、ある意味日常からかけ離れているが、それを経験することで時に、自分の心境に変化が生まれることがあるらしい。しらべぇ編集部では「祖父母を葬式に出たことがある人」を対象に、調査を行った。

■命の儚さ
「人間は死んで、遺体は火葬されて灰になる。骨なんてかけら程度に しか残らない。残りは灰ばかり。これが人が 死ぬっちゅうことかと思った。火葬されて遺体の見た目が 変わることで人の死を理解した」(男性・30代)

「さっきまで目の前にいた祖父母が灰になってしまった。人生の儚さと尊さを学べた」(男性・30代)

「無常観をしみじみと感じ、この世の中変わらないものはないのだから今ある生活を大事にしようと思った」(女性・40代)

「おばあちゃんの葬儀で焼かれた後に骨を拾っていたときに骨が折れてしまい、生の儚さを痛烈に感じた」(女性・30代)

■孝行をしておけば...
「自分が成長するということは大切な人を失うことでもあること」(女性・20代)

「小さい頃何気なく聞いていた祖父母の昔話を、大人になってもっとちゃんと聞いとけばよかったと思いました」(女性・50代)

■嫌だった葬式も...
「葬式の準備はとても忙しくて大変だが、残された人が精神的に落ち込んで悲しんでいる暇を少しでもやわらげてくれるようなものだなと思った」(女性・30代)

「集まる人を見て、命のリレーを感じた」(男性・60代)

■葬式で初めて知る素顔
「自分の知らない何十年も前にお付き合いがあった近所の方が集まってくれて、貴重な体験が聞けたことが嬉しかった」

「普段、ケンカばかりだったのに、祖母が棺桶の中の祖父に『今までお疲れさん。もう少し待っててな』と話しかけていた。祖父母の夫婦愛を見た気がした」(男性・30代)

「父の泣いた顔を初めて見た」(女性・50代)

■埋葬方法
「お墓ではなく散骨や樹木葬を考えるようになりました」(男性・50代)

「そこの地域のならわしで、すでに火葬されていた。普段、何も考えていなかったが、自分の先祖を意識した」(女性・50代)

■現実的な側面も...
「通夜、葬儀の大変さや、式後の相続問題など色々な問題があるんだなあと考えさせられた」(男性・40代)

「マナーを勉強しとくべきだと思った」(男性・40代)

■強く生きる気持ち
「祖母は自分が15歳の誕生日の朝に急死した。それ以降、誕生日イコール祖母の命日となった。 その後、自分も年をとって死線をさまようような大病、何度かあったが奇跡的に 助かってきた。祖母に生かされていると思う」(男性・50代)

「人は生きることばかりでなく、死ぬことも考えねばならない」(女性・50代)

「祖父母がいつも見てくれてるから、頑張ろうという気持ちになった」(男性・20代)

ひとりの人間の人生の終着駅とも言える葬式は、残された人々の心にも、さまざまな想いを残すようだ。

お墓選びで後悔しないポイントは?

やがては誰もが直面するであろうお墓の問題。たとえ今は関係なくても、お墓を所有している人たちが悩んでいることや、お墓選びのポイントを知ることは、決してムダなことではない。

石材小売業界団体である全国石製品協同組合は、消費者のお墓に対する意識の変化や動向を正しく把握するために、お墓の購入やお墓の引越しを検討している全国の消費者1435名にアンケート調査を実施。現代人の墓の存在に対する考え方やお墓との関わり方が見えてくる調査結果となった。

■お墓を所有している人の悩みごと

お墓を持っている人の3人に1人(33.3%)は、「お墓の継承者がいない」という悩みを抱えており、4人に1人(27.8%)は、「お墓の手入れが行き届かない」と回答。現代の少子高齢化問題が浮き彫りになる結果となったが、石材店や関係業者にとっては、墓石納品後のアフターサービスやお墓の清掃・修繕など、お墓の使用者が抱える悩みを解決することで、新たなビジネスチャンスへ発展する可能性がある。

■お墓選びのポイント

上位2つの「自宅からの距離や立地」(38.3%)と「お墓の価格・維持管理費」(24.0%)は、物理的・経済的な観点から予想どおりの回答と言える。しかし3位の「墓地の運営者に対する信頼感や安心感」(16.6%)は、事業者が霊園の管理や運営に関する情報を、正しく丁寧に、所有者に理解できるように伝えることの重要性を示している。

■お墓について一番相談したいこと

「霊園・寺院・墓地の紹介」(29.4%)が第1位に挙げられるのは当然としても、第2位に「お墓の引越し(改葬)の相談」(21.7%)がランクインしていることは、現代のお墓事情を象徴している。組合のポータルサイト「いいお墓探し!お墓の引越しドットコム」への流入増加を裏付ける結果でもあり、「お墓の引越し」に対する消費者の関心が高いことを示している。

お墓を所有するに当たっては、いろいろと悩むものである。購入する時が来たら、まずは信頼できる事業者を見つけることが先決だといえそうだ。

認知症発症後でも有効な遺言書の作成方法 弁護士見解

 遺言というものはただでさえ揉め事に発展しがちなもの。そこに「認知症」というファクターが加われば、トラブルは必至だ。認知症発症後に作成された遺言書は、正式に認められるのだろうか?

【相談】
 父が認知症と診断されました。厄介なのは作成していた遺言書が見つからないこと。父もどこにしまったのかまったく思い出せず、大騒ぎになっています。もし、このまま見つからなければ、新たに作成しなければいけないと思うのですが、認知症後に作られる遺言書は正式に認められるのでしょうか。

【回答】
 認知症の診断を受けた後でも、遺言できる場合があります。遺言をするには遺言能力が必要ですが、遺言能力とは遺言の効果を認識する能力で、意思能力といわれるものです。誰に何を遣るということがわかっていれば、遺言能力があります。

 民法には意思能力の他に行為能力といって、例えば未成年者は原則として取り引きできないとか、成年後見が開始された被後見人は単独で契約できない等の制度があります。

 しかし、遺言には行為能力の規定は適用されず、さらに15歳以上の未成年者も遺言できます。遺言が一般の経済的取り引きと違って、死後に効果が生じるものであるし、遺言者の意向を尊重すべきことから、意思能力さえあれば、遺言できるとしたのです。よって認知症の診断を受けていても、意識が清明な時があれば、遺言は可能です。

 ところで、民法973条では「成年被後見人が事理を弁識する能力を一時回復した時において遺言をするには、医師二人以上の立会いがなければならない」と定めています。認知症が進み意思能力を常時欠く状態になり、成年後見手続きが開始した場合でも、一時的に回復したときには、医師2人の立ち会いで遺言できるのです。

 この場合、医師は遺言者に意思能力があることの証明を遺言書に書きこんで署名押印することが必要です。認知症を理由に後から意思能力がないから無効といわれる心配があれば、この規定が参考になります。証人2人の立ち会いが必要な公証人による公正証書遺言の方式にして、主治医を証人にし、意識清明で意思能力がある旨の診断書の作成を受けるのです。

 本人が入院中で外出できなくても、公証人に病院へ出張を依頼できます。私は高齢者で認知症の疑いをもたれそうな遺言者については、この方法を取っています。

【弁護士プロフィール】
◆竹下正己(たけした・まさみ):1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。

増える葬儀場見学 「ここで式を挙げたい!」という声も

故人との別れの場である葬儀。 まだ元気なうちから考えるなんて「縁起が悪い!」 と思う人より、近年は自分らしい葬儀について、 しっかり考える人が増えてきている。週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』に掲載した、葬儀場見学の様子を特別にお伝えする。

「ここで式を挙げたい!」

 実はこれ、結婚式場ではなく葬儀場でのセリフ。事前予約で無料の見学相談会を実施している「葬想空間スペースアデュー」(東京都)では、見学者を高級旅館のようなシックなインテリアの式場に案内すると、感嘆の声が上がることが多いという。

 確かに、結婚式場はこだわりを持って何カ所も見学する人が大勢いるが、葬儀場を吟味する人は少ない。自分が亡くなってから、家族が慌てて近所の葬儀場に連絡し、睡眠不足と疲労のなか、勧められるままに葬儀プランを決めるのが一般的だろう。 「ここでおこなう葬儀の80%以上が、事前に、ご本人もしくはご家族が相談に来られています」

 そう話すのは、同所を運営する(株)マルキメモリアル21代表取締役の白井勇二さん。1千人以上の見学者の相談に乗ってきた。

「家族葬や無宗教でいいといっても、先祖代々の菩提寺があるかどうかで手続きや内容は変わってきます。また、無宗教の場合はどんなお別れの会にするか、内容を決める必要があります」 打ち合わせをしながら、したいことやできることを徐々に明らかにしていくという。

 元気なうちに準備を始めれば、時間はたっぷりある。どのような空間で、装花はどうするか? 棺はどれにするか? 弔問客をどんな料理でもてなすか?といった細部までじっくり考えることも可能だ。

 多くの葬儀場では葬儀の事前予約を受け付けている。万が一の時、家族がその葬儀場に連絡すれば、病院への寝台車の手配からスムーズにおこなってくれるという。

 一方、せっかく考え抜いた葬儀プランも、残された家族が知らなければ水の泡となる。 「見学に来られた方には、家族でお話しすることを勧めています。理想の葬儀を計画しても、家族が知らなければ実現できません」

「死ぬ前に葬式の話なんて縁起が悪い!」というのは昔の話。見学して事前予約した人は笑顔になり、安心するという。家族にとっても、大切な人の納得する形で見送ることができたほうが、いいのではないだろうか。

【見学の準備と心得】

一、事前の予約で余裕の相談
葬儀場の多くは見学や相談も歓迎だが、事前に電話予約を。友引の日なら式場内もしっかり見学できる

二、理想の葬儀 夢ふくらまそう
どんな葬儀にしたいか、具体的な希望があるほうが、葬儀場もいい提案をしてくれるはず

三、菩提寺があるかないかで大違い
菩提寺があるのに連絡せずに葬儀を行うと、後々のトラブルに。自分の菩提寺を把握しておこう

四、家族にも葬儀の希望を伝えよう
理想の葬儀を考えてみても、実際に取り仕切るのは家族や親族。日頃から葬儀について語り合おう

五、見学は一カ所で 終わりと思うな複数で
会場の雰囲気や料金設定は千差万別。複数の式場を見て、比較・検討しよう

葬儀社選びで「病院にお任せします」はNGワード

 喪主はかつて長男が務めるものだったが、戦後、家制度がなくなり、故人のいちばん身近な人が務めるものに変わっている。配偶者、親…大切な人の死には、誰しも気が動転するだろう。しかし、悲しみに浸っている暇は喪主にはない。喪主はとにかく忙しいのだ。

 まず病院で亡くなると、数時間以内に遺体を外に運ばなくてはいけない。エンディングデザインコンサルタントの柴田典子さんはこう話す。

「葬儀社の大切な役割の1つが遺体を安置するということです。葬儀社を決めていないと、病院に紹介される会社に決めて、そのまま葬儀までお願いしてしまうケースが多いです」(柴田さん)

 ポータルサイト運営会社『鎌倉新書』の調査(※)によれば、葬儀社の決定は、死亡から4時間未満に行う人が約半数。この短い時間で大切な人を見送るパートナーを決めなければいけない。

※(株)鎌倉新書「いい葬儀/第2回お葬式に関する全国調査」(2015年)より。2015年12月に2年半以内に葬儀を行った経験のある全国の40才以上の男女にインターネットで調査したもの。有効回答数は1851件。

「できれば、生前に決めておきたい。元気なうちに葬儀社を見学しましょう。その際、事務所が整理整頓されていないところはおすすめできません。そういう葬儀社は、施設全体だけでなく遺体安置所の清掃も行き届いていない可能性があります」(柴田さん)

 そして、何より心配なのが葬儀費用だろう。前出の調査によると、全国の平均的な費用は、約119万円。それこそ上は数百万円から下は数十万円までピンキリ。請求書を見て仰天という事態も珍しくないのだ。

 まずは複数の葬儀社に見積もりを出してもらおう。

「その際のNGワードは『お任せします』です。どんな葬儀をしたくて予算はいくらなのか決めておく。葬儀社の言いなりには決してならない。あとで揉める原因になります。

また、見積もりの中には、最低限の金額だけが含まれていて、後から別精算を求められることもあります。どんな料金が含まれているか詳細を確かめてください。特にお花代は含まれていないことが多いので要注意です」(葬想空間スペースアデュー代表取締役・白井勇二さん)

 見積もりの際は、必ず「別精算なしにすべて含めた費用を出してください」とはっきりお願いしよう。

「もし生前に決まっていなかったら、遺体搬送までは病院に紹介された業者にお願いして、葬儀は別の葬儀社を探しましょう。複数の業者に見積もりを出してもらう時間はありますから」(柴田さん)

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お香典の金額に服装は?知らないと赤っ恥「葬儀参列のNGマナー」

突然の訃報から葬儀・告別式の参列……あまりに急な知らせで、葬儀に参列する服装や挨拶の仕方、肝心なマナーすら分からないと不安になる人も多いはず。

「お香典はいくら包むべき?」や「お焼香ってどうやるんだっけ?」という、人には聞きづらい内容は事前に備え、もしもの時に困らないようにしたいですよね。

そこで今回は、『メモリアルアートの大野屋』がまとめた、葬儀に参列する際の立ち振る舞いや準備物などのマナーから、覚えておきたいものをご紹介します。

■知らないとやりがち!葬儀・告別式でのNGマナー5つ

まずは、実際にやってしまっている人も多い葬儀・告別式でNGマナー例を紹介します。

(1)お香典として“新札”を使うことは、事前に準備していたように思われてしまうのでNG。新札の場合は必ず一度折り目をつけて包みます。

(2)告別式でのアクセサリーは結婚指輪やパールのシンプルなものなら問題ありませんが、2連以上のタイプは「不幸が重なる」ことを連想させるので避けましょう。また赤色の数珠は慶事で使われることが多いので、葬儀では控えた方が無難。

(3)女性で多い派手な“ネイル”は、できればオフしていくのが礼儀。同じように華やかな巻き髪スタイルや、バッチリ決まったメイクなどもTPOを考えてシンプルに。

(4)お悔やみの言葉で不幸がまた続くイメージを与える「重ね重ね」「返す返す」「再び」などのニュアンスは厳禁です。

(5)通夜で、焼香が終わり次第すぐに帰るのは実はNG。読経や焼香後のタイミングで、 遺族が別室にて食事やお酒をふるまう“通夜ぶるまい”で故人を偲ぶのがマナー。ただし、知人とペチャクチャ盛り上がるのは場違いなので注意を。

まだまだある、知っておきたい基本マナーをご紹介しましょう。

■香典の金額

香典は亡くなった方にお香を備える習慣に由来しており、現金を包んで渡します。金額の相場は、故人との間柄や年齢によって変動します。

親戚であれば1万円〜3万円、職場関係者やその家族なら5千円~1万円、そして友人または友人の家族の場合は5千円〜が基準のようです。

■弔問側の正しい服装

一般的に“通夜”において服装の細かな決まりはありませんが、オシャレをする場ではないので華美な服装は避け、地味な色や形のスーツが無難でしょう。

“告別式”では喪服を着用します。スカートが基本ですが、昨今はパンツスタイルでの参加も増えているようです。

四季を問わず会場内や式の間はコートを脱いで過ごすのがルール。会場に到着したらすぐ脱ぐとしても、毛皮などのアウターは相応しくありません。

■数珠の使い方

利き腕に関わらず、歩く時や焼香中は“房”が下に来るように“左手”で持ちます。合掌では“房”が真下に来るよう両手の親指と人差し指の間に数珠をかけ、親指は軽く添えます。

このように数珠は仏様を拝む時に使う法具であり、色や材質はなるべくシックなデザインからお好みのものを選ぶと良いでしょう。

■焼香の仕方

死者を弔うために抹香や線香をたくことを“焼香”と呼びます。焼香の仕方や回数は宗旨ごとに違い、自身の宗旨の作法で構いません。

ここでは一般的な焼香の流れを説明しましょう。

(1)祭壇の手前まで進み、遺族に一礼

(2)祭壇に向かい、遺影と位牌を仰いで一礼

(3)抹香を右手の親指と人さし指と中指の3本でつまみ、目の高さまで押しいただき、抹香を静かに香炉へ入れる

(4)合掌する

(5)数歩下がり遺族に一礼して退く

■お悔やみの言葉

悲報を受け、葬儀に参列すると迷うのが“お悔やみの言葉”でしょう。良かれと思い口にした言葉が「非常識」だと白い目で見られる可能性も……。

最も差し支えないのが「お悔やみ申し上げます」や「寂しくなりますね」などの言葉がけ。他にも「突然のことで何と申し上げたらいいか」や「大変でしたね」などのように、故人への哀悼の意そのままの気持ちをお伝えするのも問題ないです。

今更聞けない葬儀・告別式のマナーは今の内に確認しておくだけで、焦らずに対応できます。いざという時、故人を穏やかに見送れるよう基本的なマナーはおさえておきたいですね。

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これもNG(諸説あり)!? 知らなくて赤っ恥をかいた冠婚葬祭マナー

お葬式は亡き人を思い、喪に服す。そんなシンプルな式でありながら、実は事細かなマナーが存在する難しい式でもあります。一方、おめでたい結婚式にもいろいろなマナーがあり、知らずに恥ずかしい思いをしたことがあるという人もいるのではないでしょうか。今回は知らずにやってしまった冠婚葬祭でのNGマナーについて、社会人女性のみなさんに聞いてみました。

■結婚式のNGマナー集

・「結婚式にバイカラーのドレスを着ていってしまった」(27歳/建設・土木/事務系専門職)

・「友人の結婚式でブランドのショップバッグをサブバッグとして使ってしまった」(27歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)

・「夏の結婚式で、つま先の出た靴で行ってしまった」(32歳/自動車関連/事務系専門職)

結婚式のマナーは年々厳しくなっていると言われています。色が2つに分かれるバイカラーは「別れ」を意味することから縁起が悪いという説があります。つま先が出る靴は「妻が先に出る」ことで夫を立てなくなるからダメだとか……。ですが、ウェディングの本場の海外ではNGとはなっていないようです。厳しすぎるマナー統制も考えものですね……。

■お葬式のNGマナー集

・「葬式でタイツを履いて行ってしまった」(26歳/その他/秘書・アシスタント職)

・「お葬式にややヒールのあるパンプスを履いてしまった」(32歳/医療・福祉/専門職)

・「お葬式の黒い靴がなく、黒のエナメル靴で行ってしまった」(30歳/情報・IT/営業職)

お葬式ではいわゆる「生もの」「生き物」がNGとする考えがあります。皮製品全般をNGとする人もいますが、お墓のある場所は足場の悪いところも多く、頑丈な靴でなければ、厳しい場合もあるでしょう。寒い地域ではタイツがダメなどとは言っていられません。雪が降るため長靴で来る必要もあります。あくまでも考え方の一つとして捉えたほうがいいでしょう。

■準備不足が災いのもと

・「自分の数珠を持っていなくて、合掌のとき、いたたまれなかった」(28歳/生保・損保/事務系専門職)

・「お葬式でお焼香の手順が分からず、あたふたしてしまった」(26歳/食品・飲料/技術職)

冠婚葬祭においては事前の準備が大切です。当日の朝に慌てふためいて準備したのでは気持ちも落ち着かず、忘れ物の一つくらいあってもおかしくないでしょう。数日前から準備しておき、心に余裕を持って行きましょう。

■まとめ

マナーはあくまで「人を不快にしないためにはこうしておけば間違いないですよ」という一つの基準です。時と場合によってはそのマナーを守れないこともあるでしょう。自分がマナーを守っているからといって、マナーを守っていないことを非難することもマナー違反になります。人を悼む、人を祝福するという目的にふさわしいマナーを身に着けたいものですね。

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葬儀費用っていくらかかるの? 【元業者の葬儀体験談(1)】

私は20代のころ、某大手葬儀社で葬儀司会をしていました。そして、自分の身内の葬儀を3回経験しています。

葬儀費用に相場はあるのか?

葬儀社に勤めていたころから、葬儀費用についてよく質問されます。みなさん、身内の葬儀にどのぐらいかかるか知りたいのは当然のことです。

でも、この質問の答えはいつも同じです。具体的な数字を知りたいなら、葬儀社に直接見積りを依頼してみてください、としか言えません。

自分で経験したからこそ、葬儀費用を割り出すのって、すごく難しいのです。

そもそも、葬儀には地域性や宗教宗派、故人とその家族の状況が大きく関わります。

葬儀費用の相場や平均葬儀金額というものは確かにありますが、それは全国の平均中央値であり、そのまま各地域にあてはまるとは言えません。

私は、葬儀社で実際の葬儀費用を見てきただけでなく、身内の葬儀を3回経験しました。

そして、それぞれかかった葬儀費用は、24万円、61万円、113万円です。

同県の親族の葬儀なのに、どうしてこのような金額の開きが生まれたのでしょうか?

今回は、実際に私が喪家として経験した『24万円の葬儀』内訳を公開したいと思います。
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24万円の葬儀・家族葬内訳

通夜は自宅、葬儀は寺院で執り行いました。

看板や新聞のおくやみ等出さず、自宅飾りなし、会葬は親族のみ。

いわゆる『家族葬』です。

葬儀社には、たいていどこでも『基本コース○万円』というものがありますが、この時は、親族だけで小さい葬儀をするということでコースは選びませんでした。

●内訳(祭壇利用料以外の寺院費用除く)● 葬儀社A

・通夜祭壇なし、葬儀時の寺院祭壇利用料 5万円
・会葬返礼品 15名 1.5万円 (1000円×15)
・通夜料理なし
・おとき料理 10名 3万円 (3000円×10)
・棺、骨壷等、ドライアイス等の道具一式料金 10万円 (すべて最低ランク)
・遺影写真 1.6万円
・寝台車、霊柩車料金 1万円
・スタッフ人件費 1.8万円
合計 23.9万円 (葬儀社18.9万円・寺院に祭壇使用料5万円)

寺院や神社、教会などで葬儀をする場合、祭壇の利用料金設定は寺院ごとに違います。無料のところもあれば、数十万円になるケースもあるようです。

曖昧に『金額はお気持ちで』という言い方をされる寺院もあります。うちの場合は、寺院のほうから5万円と言われました。

会葬返礼品は、ひとりあたり1,000~3,000円が相場です。

香典の最低金額が2,000円~3,000円の区域だったので、半返し(半分程度の金額を返すという考え方)の1,000円の会葬返礼品を用意しました。

家族葬のため、会葬礼状はつけていません。会葬礼状をつけると、人数×100~200円程度の価格が上乗せされます。

葬儀の後に食べる『おとき料理』はひとり3,000円、火葬の間に寺院の部屋を借りて食べました。

24万円の家族葬、安いか高いか、そこは考え方次第だと思います。火葬だけで式をしなければ、もっと安くなりますし、おとき料理を省くこともできるでしょう。

もちろん、お金をかけて大きな家族葬をすることもできます。

ちなみに、葬儀代金24万円の他は、寺院への戒名料、読経料を15万円ほど支払いました。つまり総額39万円かかったことになります。

みなさんの地域の葬儀はどうでしょうか?

次回は、61万円の葬儀の内訳を公開したいと思います。(執筆者:吉武 なおこ)

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火葬後、遺骨を引き取らない「0葬」のススメ

「終活」といった言葉が登場するようになり、生きているうちから葬儀について考える機会が増えた。葬儀は一般的なものでも平均200万円程度かかるとのことで(2014年の日本消費者協会の調査で平均約189万円)、その負担は決して小さくはない。

最近では通夜や葬儀を行わない「直葬(ちょくそう)」など、低予算できるものも増えているが、そんななか、『0葬――あっさり死ぬ』(集英社)などの著書もある宗教学者の島田裕巳さんが提案するのが「0(ゼロ)葬」だ。一体どんなものなのか。

 遺骨は火葬場に引き取ってもらい、墓を造らなければいいのではないか。私が提案している「0葬」は、そういうやり方だ。
 そんなことができるのかと思われるかもしれないが、欧米では遺骨を引き取るかどうかは遺族の意思に任されている。

 日本でも、東日本では遺骨をすべて持ち帰る「全骨収骨(拾骨)(ぜんこつしゅうこつ)」だが、西日本では「部分収骨」で、全体の3分の1、あるいは4分の1程度しか持ち帰らず、残りは火葬場で処分される。

 確かに多くの火葬場では遺骨を引き取ることが原則になっているが、遺骨を遺族が引き取らなくてもよいという火葬場もある。考えてみれば、部分収骨では、遺骨の半分以上は火葬場で処分されているわけなので、全部を処分してもらっても構わないわけである。東日本にも、一部だが、そういう火葬場があり、私の知っている葬儀社では、0葬のプランを設けているところもある。

直葬にした上、0葬では寂しいと感じる人もいるかもしれない。だが、そのときにはすでに本人は死んでいるわけで、寂しさを感じるわけではない。すべては生きている人間の想像力によるもので、土葬されることを考えると、寂しいどころか恐ろしいと感じる人もいるだろう。逆に、イスラム教では、火葬は地獄の火に灼(や)かれるようだと考え、必ず土葬を選択する。イスラム教の国には、そもそも火葬場がない。

遺骨の扱いに困る現在の日本 デヴィッド・ボウイは散骨予定

 昨年4月、東京都練馬区で、病死した妻(64才)の、火葬されたばかりの頭蓋骨をスーパーの屋外トイレに捨てたとして、無職の夫(68才)が書類送検された。刑法190条により、遺骨を捨てることは“死体遺棄”罪にあたるためだ。夫は「生前、(妻に)苦労をかけられ、憎んでいた」などと容疑を認めたという。

 2010年11月には、2008年に両親の遺骨を遺棄した男性が逮捕された。「金がなく、どうしようもなくて捨てた」と供述。逮捕まで2年を費やしたのは、男性が親戚を頼れず、職を失い、家を失い、路上生活を送っていたためだ。

 また2007年には、寺の境内に夫の遺骨を遺棄した疑いで73才の女性が逮捕された。2004年から遺骨を保管してきたが、「これ以上の保管は困難」「子供に迷惑をかけたくなかった」と漏らしたという。

 一方で、読売新聞の報道によれば、1年間で、警視庁管内では10個、九州圏で16個、近畿四国で27個の骨壺の遺失物があった(2012年度)。電車の網棚や公共トイレなどで発見されたそれらの骨壺には共通点があった。戒名札や火葬場を特定できるような包みが取り除かれていたという。つまり、忘れたのではなく、「捨てた」のだ。

 遺骨は法律上、勝手に遺棄することはできないので、納骨するか、手元に置いておくかしなければいけない。一方で近年、墓を巡る問題が深刻化している。過疎化、核家族化の影響で、地方には無縁仏が増え続けている。また都市部では土地が高騰し、墓を買えない人が多い。冒頭の事件は、そんなやむにやまれない事情が絡みあった不幸の連鎖といえよう。

 そんな現代において、注目されているのが「散骨」だ。火葬後の焼骨を粉末状にして、海や空、山中などにそのまま撒く葬法だ。

 日本では1987年、石原裕次郎(享年52)が亡くなった時、兄の石原慎太郎(83才)が、「海を愛していた弟は、海に還してあげたい」と海洋散骨を計画したが、当時の法解釈(刑法190条、墓地、埋葬等に関する法律)では認められず断念。

しかし1991年に「葬送のための祭祀で節度を持って行われる限り違法ではない」と法務省が発表。これ以降「他人の土地に無断で撒かない」「散骨場所周辺の住民感情に配慮」といったことを遵守するということで、散骨が行われるようになった。

 世界でも古くは、ドイツの理論物理学者、アルベルト・アインシュタイン(1955年死去、享年76)、20世紀最高のソプラノ歌手といわれたマリア・カラス(1977年死去、享年53)らが散骨している。

最近でも1月にがんのため死去した、イギリスのアーティスト、デヴィッド・ボウイ(享年69)の遺灰は、彼の別荘があった米ニューヨーク州の山地で撒かれるという。

葬儀は12月〜2月に増加する 知っておきたい「弔電」マナー

全国的に、12月から2月は葬儀が多くなると言われています。年末・年度末という会社が忙しい時期と重なっているため、ときには出席できないこともあるでしょう。どうしても出られないときのために覚えておきたい、「弔電」の作法をご紹介します。

「弔電」とは、本来事情があって通夜や告別式に参列できないときに、喪主や親戚に対して弔意を表す電報を送ることです。遅くとも告別式に間に合うように手配するのがベストです。

弔電の送り方手順

1.送り先を確認する
訃報を見て、葬儀や告別式が行われる会場を確認します。 斎場で行われる場合には斎場を、自宅で行われる場合には喪家を送り先にします。

2.宛名を確認
通常は「喪主宛」としますが喪主の名前が不明の場合は亡くなった方の姓名を書いて「ご遺族様」または「ご遺族一同様」と書きます。

3.お悔やみ文を考える
故人を思ってリジナルの文章を作ってもいいですし、弔電文例を引用+アレンジして送ってもOKです。 忌み言葉に気をつけて文章を作成します。

4.打電
電報は、電話またはインターネットで送ることができます。電話の場合は、オペレータに送り先の住所、お名前、台紙とメッセージを口頭で伝えていきます。電話を受け付けていない時間帯や通話できない場合は、24時間申し込み可能な電報サービスを用いるといいでしょう。

弔電のベストな金額とは

弔電を送る際の費用は、約7割が「3,500円以内」だそう。(KSGインターナショナル調べ)祝電や弔電は、法律上「特定信書便」と呼ばれており、その最低額は1000円と定められているので、多くの人がそこより2500円ほど高額のものを選んでいるということになります。

インターネットから申し込める「>e-denpo」だと、織物電報「安らぎ」(2000円/税別)や、帛紗(ふくさ)電報「佇み」(3150円/税別)の利用が多いようです。

どんな文面を送ればいい?

弔電には、葬儀の宗派による言い回しや、使ってはならない忌み言葉があります。下記のサンプル文面を参考に考えてみてください。

一般の弔電文例
・突然の悲報に接し、動揺のあまり声も出ませんでした。 ご遺族の方々のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。心からご冥福をお祈りいたします。

・ご逝去の報に呆然といたしました。まだまだお元気だった故人の面影が目に浮かびます。 教えていただきたいことが、たくさんありましたのに。心からご冥福をお祈りいたします。

・早いもので、 ○○様の七回忌がめぐって参りました。ご立派な方だったと今もなお思い出されます。 ご冥福と皆様のご健康をお祈りいたします。

弔電文例(キリスト教式)
・○○様の悲報に接し、驚いています。どうか安らかにお眠り下さい。 ご家族皆様の上に、主イエス様のお慰めと励ましがありますようお祈り致します。

・ご生前に賜りましたご恩にあらためて感謝申し上げます。 今はすべての重荷を下ろして、愛する主イエス様のもとで憩っておられることでしょう。 ご家族の上に主イエス様の慰めが豊かに注がれるようお祈り申しあげます。

忌み言葉のマナー
葬式や葬儀では、不吉な意味を連想させる言葉は「忌み言葉(いみことば)」と呼ばれ、使用しないのがマナーです。 電文だけでなく、弔辞やお悔やみの挨拶文でも同様に気をつけましょう。

【忌み言葉(いみことば)】
いよいよ、浮かばれない、追って、返す返すも、重ねて、重ね重ね、再三、重々、たびたび、次々、続く、尚、再び、ますます、またまた、迷う

【神式やキリスト教式の葬儀の場合】
「往生、供養、成仏、冥福」の言葉は使用を避けましょう。各場面で、忌み言葉は変わってきますので、使用する際は十分に注意して弔電を送りましょう。

葬儀は突然やってくるもの

人の死は予想をして待つことのできない、避けられないものです。前もって弔電のマナーを知っておき、縁あった方への最後の礼をつくしましょう。

父の遺言で家族の墓に入れず 埋葬される権利は主張できるか

竹下正己弁護士の法律相談コーナー。今回は「父の遺言で家族の墓に入れません。埋葬の権利を主張したい」という質問が寄せられた

【質問】

 絶縁中の父が死んだのですが、問題なのは私を自分と同じ墓に入れるなと遺言に書かれていたこと。私は別に父と同じ墓に入らなくてもよいのですが、すでに逝ってしまった母とは同じ墓に入りたいです。母は父と同じ墓で眠っています。私はやはり父の遺言通りに家族の墓には入れませんか。

【回答】

 お墓に入れるかは、今後お墓の権利を持つ人に対し、あなたの後継者があなたの遺骨を墓に入れてほしいという権利があるかで決まります。お墓の権利は、仏壇や位牌などと共に祭祀財産と呼ばれ、通常の相続手続きとは違う手続きで、その承継が決まります。

 祭祀の主宰者であるお父さんが、指定した人、指定がなければ、慣習で決まる承継者、慣習もなければ家庭裁判所が決める者が、祭祀財産を承継します。お父さんが遺言で決めていれば、その人物が承継します。

指定がなく慣習も不明の場合、家庭裁判所は、故人が誰に弔ってもらうことを望んでいたかなどを考えて判断します。墓に入れるなとの遺言から、あなたが承継者になることは難しいと思います。

 祭祀財産の承継者は、お墓の権利を承継し、祭祀の主宰者として、お墓の利用方法を決めることができます。承継者が、遺言を尊重し、あなたの遺骨の埋葬を拒否すれば、一緒に葬られることは無理です。権利として要求はできません。

 ただし、承継者があなたに同情して、埋葬を認めようと考えた場合は可能ではないかと思います。なぜなら、墓に入れるなとの遺言があっても、祭祀承継者の指定以外、祭祀財産に関する拘束が法的に意味を持つか疑問だからです。

 祭祀承継者の変更は、例えば妻の姓を名乗る結婚をして妻の家の祭祀の主宰者になったのち離婚したような特別な場合のみであり、墓に入れるなの遺言に反したとしても、そのことで祭祀承継者を変更するような手続きは予定されていません。

 祭祀財産の承継は、伝統的・感情的な要素の強いものであり、主宰者が埋葬を認めれば、裁判所は介入しないと思います。お父さんが生きていたら許してくれるだろうという姿勢で、承継者に接して理解を得るように努めてはいかがでしょうか。

お通夜には「御霊前」と「御仏前」、どちらが正解? 老舗から「日本のしきたり」を学ぶ

お正月や端午の節句、衣替え、お彼岸、お盆、大晦日などの季節の歳時、また入学式や成人式、結婚式、葬式などの人生の節目となる冠婚葬祭、さらには礼状の作法や年賀状、厄年、縁起物など、日本には独自の「しきたり」が数多くある。しかしその意味や成り立ちなどを尋ねられた際、きちんと説明できる日本人はどれくらいいるだろうか?

 ではここで問題。急な不幸があり、お通夜に参列することになったあなた。香典を入れる不祝儀袋を買おうとコンビニへ行くと、売り場には「御霊前」と「御仏前」という2種類の表書きの袋が。さて、どっちを買うべき?

 この場合「御霊前」を買うのが正解。お香や書画用品などを取り扱う、創業350年という老舗「鳩居堂」が監修した『鳩居堂の日本のしきたり豆知識』(マガジンハウス)によると、どちらを使うかの目安になるのは「四十九日」だそうだ。

亡くなった人の魂が亡くなった日から七週間、あの世とこの世をさまよっているといわれる「中陰」の間は「御霊前」で、霊が成仏する四十九日の当日からは、その後の法事も含めて、仏様の前に供えるという意味の「御仏前」を使うのが正しいそうだ。

 また香典には古い紙幣を使うべきだと言われているが、現代は新しいお札が手に入りやすいのでそれほど気にする必要はなく、もしどうしても気になる場合は、紙幣に折り目をひとつつけておくといいそうだ。また黒白、銀一色が基本とされる不祝儀袋だが、黄色と白の水引もあるという。これは京都や大阪、東北地方の一部で使われている「黄白」と呼ばれるものだ。

さらには白一色の水引の不祝儀袋もあり、これは「神道」の通夜や葬式で使われるという。さらに袱紗(ふくさ)や贈答品、お金の包み方などは慶弔で違うなど、細かな決まりがあることも大人としては知っておきたいところだ。

 こうした「しきたり」は知らないと恥をかいてしまうものだが、核家族化が進み、年長者などと会話をすることが減ってしまった現代はなかなか知る機会が少ないものだ。本書では見開きごとに1テーマ、冠婚葬祭や季節の歳時など、日本人として知っておきたい「しきたり」の成り立ちや解釈、生活に生かす知恵、それらを鳩居堂の商品であるお香や書画用品、和の小物などの美しい写真とともに学ぶことができる。

 例えば、一般的によく知られている「七五三」だが、現在のような形で行われるようになったのは江戸時代からで、5代将軍綱吉の長男・徳松のお祝いを11月15日に行ったことから定着したそうだ(千歳飴は元禄の頃に浅草で売り出されたのが始まりといわれる)。

さらにその七五三の後にも、男女とも数えで13歳になると「十三参り」というのがあるのを知っているだろうか? これは「知恵もうで」「知恵もらい」とも言われていて、3月13日に虚空蔵菩薩にお参りして厄災を払い、知恵と福徳を授けてもらうというもので、関西などではポピュラーな行事だそうだ。

中でも有名なのが、京都の嵐山にある「法輪寺」の十三参りだそうで、参詣の帰り道、石段の参道を降りて渡月橋を渡り終えるまでは絶対に振り返ってはいけない(振り返るとせっかく頂いた知恵を失ってしまう)という決まりがあるそうだ。多くの中学生が、これまでドキドキしながら歩いたことだろう。

「しきたり」というと、ちょっと堅苦しいもの、面倒なことという意識があるかもしれないが、その成り立ちなどを知ると、日本ならではの細やかな気遣いや、もてなしの心に触れることができるものだ。こうした歳事やしきたりを日々の生活に取り入れると、とても豊かな気持ちで過ごせるようになるだろう。

身近な人が亡くなったらすぐにやるべき4項目を専門家が解説

 身近な人がなくなれば、故人をしのんで悲しみに暮れる時間が欲しくなる。

しかし、現実には、数多くの煩わしい手続きが待っている。そうした現実に向き合った『身近な人が亡くなった後の手続のすべて』(自由国民社刊)が21万部の大ベストセラーとなっている。

共著者の一人である司法書士・児島明日美氏に「亡くなったらすぐにやること」を解説してもらった。

【1】死亡診断書・死体検案書の受け取り

「身近な人が亡くなると様々な手続きや届け出が必要になります。遺族は葬儀の準備や関係者への連絡などでてんてこ舞いですが、手続きの中には期限が定められているものも多いので、最低限必要なものをまず紹介します」(以下「」内は児島氏)

 通常、死亡診断書は死亡が判明した日の翌日までに交付される。病院で亡くなった場合は死亡を確認した医師が作成し、不慮の事故などで死亡した場合は警察に連絡し、監察医が死体検案書を交付する。

「死亡診断書、死体検案書は、後に保険や年金の手続きなどで必要となるので、3、4通コピーを取っておきましょう」

【2】死亡届・火葬許可申請書の提出

 死亡届は亡くなってから7日以内に故人の死亡地か本籍地、もしくは届け出をする人の所在地の市区町村役場に提出する。死亡届を出さないと火葬も埋葬もできなくなるので注意したい。

「故人の埋葬・火葬を行なうためには、火葬許可申請書も市区町村役場に提出する必要があるため、死亡届と同時に申請することが重要です。火葬が終了すると、火葬場から埋葬許可証が交付されます」

 これらの手続きは葬儀社に依頼できるが、葬儀社選びには注意が必要だ。

「強引に契約を迫り、望まないオプションをゴリ押しする業者を避け、費用の見積書を提示して細かい点まで説明してくれる葬儀社を選びたいところですが、慌ただしい葬儀の合間に業者を吟味している余裕はありません。

最近は生前相談を受け付ける葬儀社が増えているので、事前に葬儀社を決めておくことで各種手続きのストレスを軽減できるでしょう」

【3】健康保険の資格変更

 死亡した翌日から健康保険証は使えなくなるため、資格喪失の手続きが必要だ。自営業者の場合は国民健康保険資格喪失届を、75歳以上は後期高齢者医療資格喪失届を、故人が住んでいた市区町村役場の窓口に死亡してから14日以内に提出しなければならない。

 会社員の場合は健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届を年金事務所に、どちらも死亡日から5日以内に提出する。

「サラリーマンの妻(専業主婦)など、死亡者の扶養に入っていた人も健康保険と厚生年金保険の資格を喪失します。故人の健康保険証と一緒に返却し、その後は自身で国民健康保険と国民年金に加入するか、他の家族の被扶養者になる手続きが必要です」

【4】世帯主変更の手続き

「世帯主の夫が亡くなって、子供が幼い場合などは妻が世帯主になるのが明らかなので世帯主変更手続きは必要ありません。ただし、子供が15歳以上の場合、世帯主を子供にすることが可能です。その場合、亡くなってから14日以内に世帯主変更手続きをしなければなりません」

土葬が主流!? 母国でのお葬式事情を、日本在住の外国人に聞いてみた!

愛する家族や友人、知人、仕事仲間の死、とても悲しくいたたまれない気持ちになります。日本では通夜や告別式などの儀式を通して、故人の死を悼み、冥福を祈り、別れを告げますが、外国ではどのような別れの儀式が行われるのでしょうか。日本に住む20人の外国人に聞いてみました。

■数人がスピーチをした後、小パーティーをする(カナダ/20代後半/男性)

日本でもお通夜や告別式のあと、食事をしながら故人との思い出話をする「通夜ぶるまい」や「精進落とし」の時間が設けられますね。

■モスクで集まって、黒い服を着た死んだ人の友人や知り合いが、死んだ人の家族に会いに行きます。その時、特別な食べ物が死んだ人の家族によって用意されています(イラン/20代後半/女性)

黒い衣服を着るのは日本と同じですね。お隣の韓国は白い喪服が主流です。日本も白い喪服の時代もありましたが、手入れのしやすさや欧米諸国の影響で黒の喪服が一般的になりました。イランでは人が亡くなると「ハルヴァ」というお菓子が、遺族、友人、そして貧しい人々に配られます。

■エジプトで大半を占めるイスラム教徒のお葬式は、男女会場が異なり、コーランが唱えられるのをずっと聞いています。また、砂糖のないアホア(トルココーヒー)をみんなで飲みます(エジプト/40代前半/男性)

イランと同じイスラム教国のエジプト。モスクの中庭で行われる葬儀には女性は参列しない等、男女で弔い方が異なるそうです。

■お寺でお坊さんに3日か7日間お祈りしてもらって、その後はそのままお墓に埋めるか火葬します。火葬の場合は少し骨を取ってお墓に置いて、残った骨は海に流します(タイ/30代前半/女性)

熱帯に属する国タイでの長時間にわたる葬儀は、遺体に防腐剤を注入してから行われます。複数の僧侶が訪れ、重厚な印象を受けます。ちなみに海などに骨をまくいわゆる「散骨」は、日本でも違法ではありません。

■教会で葬式をします。火葬は最近増えていますが、基本的にはしません(スウェーデン/40代前半/女性)

スウェーデンでは死後2か月以内に埋葬あるいは火葬を行うことが法律で決められています。死後11日~14日頃に葬儀を行うのが理想的。遠方の方も葬儀に出席しやすいかもしれませんね。さて、スウェーデンでは土葬が主流という回答ですが、ほかの国ではどうなのでしょうか。

■土葬が一般的だと思います(トルコ/30代後半/男性)

■火葬しない(ペルー/40代後半/男性)

■亡くなった方がカトリック教徒の場合、遺族とその親友が集まり、教会で神父の追悼演説を聴きます。その後、皆で墓地に向かい埋葬を行います(イタリア/30代前半/男性)

日本は99.9%という世界に類を見ない高い火葬率です。法律で土葬が禁止されているわけではありませんが、地方自治体によって条例などで規制があります。海外ではその土地の風習や宗教上の関係で、土葬が多いのですね。

■教会に参列した後、墓地で儀式があり、棺おけを土葬又は火葬します(ドイツ/30代後半/男性)

■カトリックの場合は土葬、最近では火葬が多いです(フランス/20代後半/女性)

■埋葬、又は火葬。火葬は安価なため、最近ではとても一般的になってきました(オランダ/30代前半/男性)

かつては日本も土葬が一般的でしたが、墓地不足や衛生上の問題から火葬に移行しました。欧州では土葬が一般的ですが、埋葬費用の高さもあり、火葬が徐々に増えてきているようです。

どこの国も宗教や伝統、風習に習った葬儀をすることが一般的ですが、お気に入りの音楽を流してほしい、喪服は着ないで明るい雰囲気で見送ってほしいなど、多様化も進んでいます。自分はどうするか、少しずつ考えておきたいですね。

こんなに身近で起こっている相続トラブルの実態

相続される金額が少なくても、ひとたび相続問題が表面化すれば、その配分を巡ってトラブルになるケースが多発している。そして、相続は争族となって、家庭や、親戚、兄弟関係などを壊してしまうこともある。

これは母子関係にまで及ぶことのある深刻な問題だ。相続問題、金銭問題、介護問題を巡り、ひとたび親子間・兄弟間にひとたび亀裂が入ると、大抵の場合泥沼状態になり、解決の糸口が見出せなくなるというのはよく聞く話。

日本法規情報株式会社は、同社が運営する以下のサイト『相続問題相談サポート』『高齢者・老後・シニアライフ 税と法律の相談窓口案内』『税と法律の相談窓口案内 相続・遺言手続き』『相続税・贈与税相談サポート』の運用情報やユーザーへのアンケートを元に、相続問題に関する調査を行なった。

■親族トラブルを経験した人のうち半数近くが「親族関係の修復は困難」と考えている

同社が以前行った「現在の険悪化した親族関係について修復可能だと思うか否か」についてアンケートでも、「修復する可能性はある」と回答した人は41%にとどまるという結果が出ている。続いて「修復する可能性はない」が22%、「修復するつもりがない」が19%、「修復したいとは思っている」が11%、「修復したくない」

が7%という結果となり、48%が『険悪になってしまった親族関係の修復は困難である』と考えている結果が明らかになっている。

■相続トラブルの原因「遺言書がなかったために相続トラブル」が第1位、自宅の相続、借金の相続で揉めるケースも

深刻な相続トラブルを経験した人について行ったアンケート調査の結果、「遺言書がなかったため、自宅を誰が引き継ぐかで揉めた」と回答した人が最も多く41%という結果となった。

次いで、「生前、親の面倒を見ていた兄弟の取り分で揉めた」と回答した人が21%、「相続手続きが煩雑で多忙の中大変だった」と回答した人が12%、「親の借金をどうするかで揉めた」と回答した人が11%、「疎遠になっていた親族と連絡が取れず手続きが難航した」と回答した人が9%、「相続した不動産の名義変更をしなかったため、揉めた」と回答した人が6%という結果となっている。
※有効回答数:212
※調査期間:2014年11月

◆相続財産が自宅しかない!兄弟でどう分割する?

自宅用の土地・建物以外は、これといった資産もなく、この土地・建物を巡って兄弟間で相続トラブルになるケースは決して珍しくない。遺産が不動産のみの場合には、現金のように簡単に分けたり、簡単には処分出来ないので、特にトラブルに発展しやすい傾向がある。

また、事業をしている場合は不動産がその仕事に直接結びついている場合も多く、特にトラブルになりやすいといえる。最悪の場合、親から引き継いだ土地・建物を売却して遺産分割することになりかねない。

「親から引き継いだ大切な相続財産について、遺産分割協議がまとまらず納税資金が確保出来なかったために手放す…」そのような事態に陥らないためには、相続問題に豊富な経験とノウハウをもつ専門家のアドバイスを受けることが不可欠だ。

◆兄弟姉妹の1人が親の介護をしていた場合の遺産分割は「遺言書」が決め手

 親と同居して長年、親の介護をしてきた長男と、親の面倒は一切見なかった兄弟の間でも相続トラブルの危険性はある。生前は長男の献身的な介護に感謝していた他の相続人も、いざ相続財産を目の前にすると「親のお金で生活していたじゃないか」と態度を硬化させるケースは多々ある。

 子どもが複数人いて、その中のひとりが親の介護をしていたり、面倒を看ていたなどという場合、均等に相続するのか、寄与分を認めるのかで相続トラブルに発展するケースは多くある。

このようなトラブルを回避するためには、生前に親が遺言書で遺留分に配慮し、寄与分を認めるなど、専門家のアドバイスを受けて正当な書面(遺言書の作成)を残しておくことが大変重要だ。

◆海外居住の相続人がいて、分割協議が進まない!

遺産分割協議には相続人全員が参加しなければならない。もし相続人を1人でも抜かして協議をした場合、その遺産分割協議は全部無効だ。また、相続人でないものを加えて遺産を分割するという協議も無効となる。そして遺産分割協議は相続人全員の同意が必要だ。

 相続人のひとりが海外居住のケースにおいては遺産分割協議自体が難しく、また書類がなかなか整わず、申告期限に間に合わなくなるケースが頻発している。

海外居住の場合は現地の日本領事館で「サイン証明(印鑑証明の代わり)」や海外在住であることを証明する「在留証明書」を発行してもらう必要があり専門家のアドバイスは欠かせない。また海外居住ではなくとも、相続人の住まいが遠距離のケースにおいては、やはり遺産分割協議は難航する場合がある。

 このような相続問題は、早くから専門家に相談することで無用なトラブルを回避することが可能となるケースが多い。

弁護士、司法書士、行政書士、税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士等は、このような相続問題に関して陥りやすい失敗や、そのトラブル回避するノウハウがある。相続問題解決への近道は何と言っても早めに専門家に相談することにありそうだ。

「墓じまい」した人の3割以上がトラブルに遭遇

 無縁墓は墓地区画の減少に伴い、近年対策が議論されている問題。人口減少によって墓守がいなくなっていることや、都市部への人口一極集中が無縁墓問題の主な要因とされており、管理者が現れない場合にはお墓を撤去する「墓じまい」が行なわれる。

2004年度から2013年度までの10年間で行われた無縁墓の墓じまいの数は、全国の自治体や寺院が自主的に行ったものだけで累計4万5235基(※)に上り、まだ管理者がいないという判断ができない無縁墓予備群はこれ以上の数になると考えられる。

そのような現状の中で、お墓が無縁化し、管理ができなくなる前に自主的に墓じまいを行なう人が増えているという。

 株式会社まごころ価格ドットコムは同社が運営する、お墓ネット専門店「お墓まごころ価格.Com」は、社会問題化している無縁墓(管理者がいなくなった墓)と、無縁化を防ぐために年々需要が高まっている「墓じまい」に関してその現状を調査すべく、「墓じまい経験者の意識調査」を、全国の墓じまい経験者100人(20~60代男女)を対象に実施した。

調査の結果、墓じまい経験者の35.0%は何らかのトラブルに遭遇していたことがわかった。

 そのトラブルの中で最も回答を集めたものは「親族間のトラブル」で、17.0%が経験していることが判明。また、「離檀料が予想を超える金額だった」(25.0%)や、「墓石解体費が予想を超える金額だった」(20.0%)など、多くの人が金額面でギャップを感じたこともわかった。

 さらに、心境を尋ねた質問では、墓じまいを決心した当時は58.0%が「お墓管理からの解放に期待していた」という一方で、墓じまい後、新しいお墓を建立しなかった人(n=53)の49.1%が「墓石がないわびしさ」を感じたという実施者の心情が窺える調査結果も判明した。

今回の調査結果を受けて、お墓のプロとして日々お墓事情の相談に乗っている同サイトの日本石材産業協会認定お墓ディレクター・北山修哉氏は、墓じまいのポイントとして1.事情の理解・納得のための話し合い、2.「離檀料」の意味の把握、3.「墓石解体費」の知識を持つことの3点をあげている

■墓じまいした人の35%がトラブルに遭遇!6人に1人は「親族間トラブル」を経験

「墓じまいを行った中で、トラブルや困った経験があったかどうか」を尋ねると、35.0%が何らかのトラブルを経験したことがわかった。その中で最も回答を集めたものは「親族間トラブル」で17.0%が回答。

具体的には下記のようなもめ事が起こったようで、トラブル回避のためには事前に親族間できちんと話し合いやお墓管理に関する役割分担をしておくことが重要といえそうだ。

「普段墓の面倒をみない親戚が、一つにまとめなくていいと言い張り、困った。婿に行く前からあった墓に愛着があり、本家ならきちんと面倒をみるべきと言ってた」(30代女性/岐阜県)

「墓じまいをして納骨堂に納めることに対して、親戚から嫌味をいわれた」(30代女性/大阪府)

「長男長女である事が理由で、責任と負担、その次の子世代が管理する事も当然の事のように周りから言われる。子供達だって、国内でも遠方や、海外に転勤や引っ越しをする事ができなくなる」(30代女性/東京都)

■4人に1人が「離檀料」が予想を超える金額に

「墓じまいの準備をしていく中で、当初予想していたこととのギャップがあったかどうか」を尋ねたところ、49.0%がギャップを感じていたことが判明。一番多い回答を集めたものは「お寺に支払う離檀料が予想を超えた」(25.0%)で、次いで多かったものは「墓石店に支払う墓石解体費が予想を超えた」(20.0%)だった。この結果から、墓じまいにかかる費用の想定は難しいということが窺える。

<感じたギャップのうち、最も印象に残っていること(一部抜粋)>

●お寺に払う料金が予想していたよりも高かったが、今まで殆どほったらかしにしていた状況だったので払いました。(40代女性/東京都)
●墓石建立に100万円だったのに、解体料金も100万円かかるとは、驚いた。
(40代男性/静岡県)
●費用が全く見えなかったので、必要以上に心労が絶えませんでした。
(40代男性/埼玉県)

■6割がお墓管理からの解放に期待するも、新墓なしだと半数が 「わびしい」 気持ちに

「墓じまいを決めた当時のお墓管理からの解放に対する期待感」を聞くと、58.0%が「期待していた」と回答。しかし、その一方で墓じまい後に新しいお墓の建立を行わなかった人53名に「墓じまいと遺骨の供養が終わった後、遺骨に対して手を合わせ拝むことはできるが、墓石が無いわびしさを感じたかどうか」を尋ねたところ、49.1%が「わびしさを感じた」と回答した。

お墓管理には大変さはあるものの、お墓があることで感じられる特別な思いというものも存在するのかもしれない。

仏教での葬儀で、不適切な数珠の使い方は?【今さら聞けない社会人のマナー】

今さら聞けない社会人のマナーをクイズ方式でお届けします。覚えておけば役に立つことウケアイですよ。

Q:仏教での葬儀・告別式に出席した際に、不適切な数珠の使い方はどれでしょうか?

A:合掌の時は両手の親指と人差し指の間にかける

B:席を離れる時は、イスや畳の上に置く

C:持つ際は房が下にくるように左手に持つ

(答えは矢印の下です!)



































解答:

B:席を離れる時は、イスや畳の上に置く

解説:

数珠を畳やイスの上にそのまま置くことは、タブーとされています。

“終活”語り合う場増加 同じ墓に入る「墓友」づくりも活発に

「死」や「墓」など親しい間柄でも話題にしづらいテーマについて、語り合おうという場が増えてきた。少

子化などで墓の形態が代々継承する「○○家之墓」からロッカー式の納骨堂や共同墓などに広がり、同じ墓に入る人たちが生前に交流を深める「墓友」づくりが活発化。人生の終わりに向けた準備の相談ができる「終活カフェ」もオープンし、注目されている。

 ◆「子供が結婚しない」

 「抗がん剤の治療中」「1人で生きてきた」。実相寺(東京都港区)の青山霊廟(れいびょう)納骨堂で7月に開かれた墓友の会「とわ友・結の会」の初会合では、互いに初対面の生前契約者から身の上話も聞かれた。

 同寺は寛永11(1634)年創建。納骨堂は平成24年に開設され、お骨の一部を位牌(いはい)に入れて預かるタイプから代々継承する仏壇形式のロッカーまである。

 最長三十三回忌まで個別管理された後で永代供養墓に一緒に祭られる契約だと、いずれ同じ墓に入る。

 会の目的の一つは孤独感の払拭だ。「人生をより楽しくするきっかけにしてほしい」と納骨堂スタッフ。

 この日出席したのは、70代を中心に男女32人。墓の継承問題を抱えている人が多く、家族の事情を率直に語り合った。

 大正生まれの姉と2人暮らしという都内の女性は「独り者なので、おいやめいに面倒をかけるのもいやだと思った」。妻と参加した都内の男性は「墓は田舎にあるが子供が結婚していないので、跡継ぎがいなくなる。両親の墓もこちらに移したい」と話した。

 中野区の女性(67)は姉と出席。自分は単身で、孫がいない姉の家族も一緒に入るため神奈川県内の墓を移したという。「納骨堂には死んでから入るので、こうした会がなければ生きているうちにご縁がない」と、生前交流を大事にしたい様子だった。

 ◆弔う心が大切

 終活をテーマにしたブルーオーシャンカフェ(江東区)は今年2月にオープン。カフェとして営業するほか相談コーナーやミニ骨壺などを並べた棚があり、スタッフは民間認定の終活カウンセラーの資格を持つ。墓や供養、相続に関するセミナーなども開催し、終了後に参加者が語り合う時間を設けている。

 運営するのは、海洋散骨を手掛けるハウスボートクラブ(同)。

 7年前、事務所に相談スペースを設けたところ、散骨を糸口に老人ホーム探しなどの相談も寄せられたため、お茶を飲みながら気軽に相談できる居場所づくりを目指してカフェを開設した。

60代の来店を想定していたが、蓋を開けてみると40代の独身や子連れの女性が多く、終活が高齢者に限った悩みではないことが分かった。

 村田ますみ社長は「近所付き合いが希薄になり、葬儀について聞ける相手が身近にいない一方、インターネットで情報があふれ、迷っている人が多い。ネットで手軽に申し込める散骨代行業者もある時代だからこそ、対面して話す場を提供したい。墓の形態は変わっても、大切なのは弔う心だ」と話している。

 ■親の終活、子の半数「知らない」

 生活総合情報サイト、オールアバウト「生活トレンド研究所」が平成24年12月、30~50代男女に実施した「親の終活」に関する調査(有効回答900人)によると、自分の親が終活を「しているかどうか知らない」と回答した人が47.8%と約半数に上った。

 終活コンサルタント、吉川美津子さんは「血縁がなくても『どう弔われたいか』など、墓に対する考え方を同じくする人たちで話したいというニーズがあるのでは」と指摘している。

増える「無縁墓」脚光浴びる新しいお墓のかたち

「無縁化」の原因は少子化と過疎化

近年、テレビなどで「無縁墓」が増えているという報道が目に付くようになりました。現在の日本は、少子化社会。お墓を継ぐ人が減ってきているのが現実です。

そもそも「無縁」とは、どういう状態なのでしょうか。言葉自体の意味からすると、「お墓に縁のある人がいなくなってしまった状態」、簡単に言えば、お墓の持ち主と連絡が取れない状態のことを指します。

少子化によりお墓を継ぐ人がいない家庭はもちろん、転居などによって連絡が取れなくなってしまった状態も含まれます。

つまり、跡継ぎが減ってしまっているということだけではなく、都市部への人口一極集中も「無縁化」の原因なのです。

「無縁墓」をめぐる問題に悩む墓地。訴訟に発展した事例も

無縁のお墓は、墓地を管理する側からすると大変な問題です。お墓の手入れをする人がいないため、雑草がはびこり汚れる一方で墓地全体の美観を損ねます。さらに、墓地を維持するための管理料や護持会費が支払われないために墓地経営自体にも支障が出てきます。

無縁化してしまったお墓はいずれ撤去するしかないのですが、撤去するにしても「墓地埋葬に関する法律」に則った手続きが必要ですし、費用もかかります。

また、長い間、名義人と連絡が取れなかったお墓を撤去したところ、撤去後に名義人が名乗り出てきて「勝手に撤去された」として訴訟に発展した事例もあり、おいそれと踏み切れないケースもあります。

残った遺骨をどうするのか、日本人の葬送観にもかかわる

日本人の葬送観の根底には、遺骨を大切にしたい、大切にしなければならないという感情があると思われます。人の魂の在り方を表す「魂魄」という言葉がありますが、魂(こん)は天に昇り、魄(はく)は遺骨に宿って地に残ると考えられました。

つまり、遺骨とは、魂の一部でもあるのです。お墓を持つ人は、「無縁になってしまった後、遺骨がどうなってしまうかわからない」という不安を持っています。無縁化したお墓は、美観や管理だけではなく、残った遺骨をどうするか、という問題も抱えています。

都市部で人気、墓石を建てず撤去を伴わない「堂内陵墓」

そこで今、購入希望者が増加しているのが、「永代供養墓」という形態のお墓です。故人や夫婦毎に分けられた納骨室に遺骨を納め、一定期間後に他の人の遺骨と一緒にされる(合葬される)タイプと、始めから合葬するタイプのものに大別されます。

この永代供養墓の発展系が「堂内陵墓」と呼ばれるもので、機械式のビル内に遺骨が安置され、カードをかざすといった方法で、お参りできる場所に遺骨が搬送されるシステムになっています。特に堂内陵墓は、都市部での人気が上がっています。

いずれも墓石を建てないため、撤去の心配がありません。

「永代使用」を前提としない「有期限型墓所」も登場

一方、跡を継ぐ人がいなくても「自分が元気に動けるうちは、やっぱりお参りするためのお墓が欲しい」という人もいます。そういった人のために、「有期限型墓所」という形態が登場しました。

従来のお墓は「永代使用」を前提としていましたが、有期限型墓所はその名の通り、形としては一般的なお墓ですが、一定期間経過後に遺骨を「永代供養墓」に移す契約を結ぶ方法で、墓石の撤去費も使用料に含まれています。

遺骨や墓石の行く末を心配することなく、お墓を持てるとあって、まだまだ数は少ないですが、人気が出てきている新しいお墓です。

お墓の無縁化は、解決することが難しい問題です。対応するための新しい形態のお墓は、これからも求められることになるでしょう。

【終活Q&A】亡くなった人の預金が引き落とせないって本当?

Q.亡くなった人の預金が引き落とせないって本当? 

 A.名義人が亡くなると銀行口座は凍結される

 A子さんは先日、突然の発作で夫を亡くした。その情報をたまたま懇意にしていた銀行の営業マンが耳にしてしまったため、大慌ての一幕があったという。

 「夫名義の口座が凍結されてしまい、預金が引き落とせなくなってしまったんです。わが家の貯金は全てその口座にありましたから、葬儀にかかる費用を用意できなくなってしまったんです」

 口座の名義人が死亡すると預金は相続財産となる。それを第三者が勝手に引き出したりするとトラブルになりかねないため、金融機関は、名義人の死亡を確認すると口座を凍結してしまう。

 なにも没収されるわけではないから、遺産分配の確定後や、相続人全員の同意を得て手続きをすれば、最終的に手元に戻ってくるが、急な出費には間に合わない可能性が高い。

 Aさんは銀行との付き合いがあったので、事情を話して葬儀費用だけ下ろさせてもらえた。このあたりは金融機関の裁量次第だが、原則、引き落とせない。

 もっとも、金融機関は死亡の情報を集めているわけではないので、家族らが連絡しない限り凍結されない。

だからといってこっそり引き落とすと、後々どんなトラブルになるかわからない。やはり、葬儀費用など急な出費に対応できる分くらいは妻名義にしておくといった事前の備えが必要だろう。

自宅で亡くなるのと、病院で亡くなるのとでは違う? 葬式までの手続き

自宅で亡くなった後の葬式までの手続きは、病院で亡くなったときとどう違うのか。自宅で亡くなった後の注意点について、多くの葬式の相談にのってきた、葬儀相談員の市川愛さんに聞きました。

*  *  *

 自宅で看取った場合、家族は葬式までの手続きをどうすればよいのでしょうか。

「自宅の場合、病院で亡くなったときと手続きは異なってくるので、事前に準備しておくことが大切です」

 こう話すのは、今まで葬式に関して5千件以上の相談にのってきた葬儀相談員の市川愛さんです。

「人が亡くなると、医師が死亡確認をし、死亡診断書を発行してもらいます。病院で入院中に亡くなれば、自動的に死亡診断書が発行されますが、自宅では残された家族が手続きをしなければなりません。まずは、かかりつけの医療機関があるかないかで、対応が変わってきます」

 チャート図を見ると、かかりつけの医療機関があり、外来もしくは在宅医療で診療を受けている場合は、まずは主治医に連絡をとります。死因が明らかな場合などは、その場で死亡診断書が作成されます。

その後、死亡診断書をもとに、死亡を知った日から7日以内に役所に死亡届を提出し、火葬許可証を発行してもらうことになります。火葬許可証がないと、遺体を火葬することができません。

 一方、自宅内での突然死などで、かかりつけの医療機関がない場合は「死体検案書(死亡診断書と同内容)」を発行できる警察署に連絡します。通常は、連絡するとすぐに、実況見分のための警察官と警察医が来て、事件性の有無を調べます。

死因が判明し、事件性がないと判断されれば、その場で検視をして死体検案書を作成してもらうことになります。死体検案書とともに死亡届を役所に提出すれば、死亡診断書と同様、火葬許可証を発行してもらえます。

「死体検案書を出してもらう場合、遺体を動かしたりしてはいけません。お風呂場で裸で亡くなったからといって勝手に服などを着せてしまったら、警察の実況見分・検案の妨げになってしまう可能性があるためです。

最悪の場合、事情聴取を受けるケースもあります」(市川さん)

 自宅で看取りをする場合は、葬儀会社を選ぶ際にも注意が必要です。一般的に、病院で亡くなると、病院に出入りしている葬儀会社を紹介されることが多いですが、自宅で看取ると、自ら探すことになります。

「自宅で看取りをしたいと考えているなら、事前にめぼしい葬儀会社を決めておくとよいでしょう。特に『自分らしい葬式』をするためにも、生前に家族と話し合いをしておくとスムーズに葬式に進むことができます」(同)

 また、意外に知られていないのが、預金口座の凍結です。死亡届を役所に提出し、金融機関が口座名義人の死亡事実を把握した時点で、預金が凍結されるといわれています。

死亡後の手続きでは、葬儀会社に支払う費用以外にも、結構な費用がかかってきます。だからこそ、前もって預貯金の中から用意しておくとよいでしょう。

“死後に”住みたい街ランキング1位は?

 株式会社まごころ価格ドットコムが運営する、日本初のお墓ネット専門店「お墓まごころ価格.Com」は、春の引越しシーズン本番であるこの時期、住まいの引越しによって家とお墓との距離が変わる人が増加することから、

お墓を移動する「お墓の引越し」の潜在的なニーズが高まると考え、「お墓の引越し」の必要性や認識について調べる意識調査アンケートを、関東在住の引越し経験者500人(30~70代男女)を対象に実施した。

 調査の結果、引越し経験者の36%は「お墓まで片道2時間以上」の距離に暮らしており、うち3割が今ないし将来的な「お墓の引越し」の必要性を感じていることが分かった。

また、引越しによって家とお墓との距離が物理的に近づくと、年2回以上お墓参りに行く人の割合が33.6%から67.2%へ倍増していたことも明らかになった。お墓との付き合い方において、「近さ」が重要なキーだと言えそうだ。

■36%の人が「お墓まで2時間以上」、うち3割は「お墓の引越し」検討層

 現在の家からお墓までにかかる片道の移動時間を聞いたところ、「30分未満」が19.4%、「30分~1時間未満」が21.0%、「1時間~2時間未満」が23.2%との回答がある中、その他およそ4割(36.4%)の人が「2時間以上」かかっているという結果になった。4割近い人がお墓参りに往復4時間以上かけていると考えると興味深い。

 一方、理想的なお墓参りの頻度と移動時間を尋ねると、それぞれ最も多かったのが、頻度が「半年に1回程度」、移動時間が「30分~1時間未満」で、ともに約4割の得票という結果になった。現実との差が浮き彫りとなっている。

「お墓まで片道2時間以上」かかっていると答えた180人(※改葬経験者を除く)に「お墓の引越しの必要性」を聞いたところ、「いま必要性を感じている」3.3%と「いずれ必要になると思う」26.1%の、計29.4%が必要性を感じていることが判明した。

今ないし、将来に必要性を感じる彼らに、「お墓の引越しを行うメリット」について聞くと、ほぼ半数の47.2%が「老後のことを考えるとメリットを感じる」と回答。どうやら移動が負担になってくる老後のことを考え、将来的に心配を抱えていることが伺える。

■家とお墓との距離が近くなると、年2回以上お墓参りに行く人が倍増

 お墓までの物理的な距離が変化すると、お墓参りにはどんな影響は出てくるのか。直近の引越し以前と以後を比較した質問では、家からお墓までの距離は、「遠くなった」が21.4%、「ほぼ変わらない」が53.6%、「近くなった」が25.0%という回答結果となっている。

 そこで、「近くなった」と回答した人(125人)のお墓参りの頻度を引越し以前と以後で比較してみると、距離が近くなった後は「月1回以上」が8.8%(以前と比べ+5.6ポイントアップ)、「3か月に1回程度」が22.4%(+8.8ポイントアップ)、「半年に1回程度」が36.0%(+19.2ポイントアップ)となり、年2回以上お墓参りに行く人の数が倍増(以前33.6%から67.2%へ上昇)するという結果になった。

 お墓との距離が近づくと、お墓参りの回数も「理想的な頻度」に近づくと言えそうだ。「遠くなった」と回答した人は若干頻度が落ちる傾向にあるものの、近くなった人ほど劇的な差は見られなかった。

遠くなってもお墓参りへの義務感から回数を減らすことが容易ではないことが想像される。

■“死後に”住みたい街ランキング(関東編)は、ダントツ1位「横浜」、2位「鎌倉」、3位「川崎」

 そして、関東圏で理想のお墓を建てたい街(=“死後に”住みたい街)を尋ねてランキング集計したところ、1位はダントツで「横浜」、以下「鎌倉」「川崎」が続き、神奈川県勢が上位を席巻する興味深い結果となった。

全体的な傾向として、一番には「横浜市」や「川崎市」のような距離や利便性に着目した実用的な希望が多く、他には「鎌倉市」や「港区」、また「横浜市」選択者の一部にも見られた、憧れやステータスを感じられる土地にお墓を建てたいという回答が多いことがわかった。

また1位は「横浜市」(82票)という結果になり、ダントツの支持を獲得。土地柄を評価した回答のほか、実用面を考えた回答も多数見受けられ、将来を考えた場所決めが伺える。

 2位になった「鎌倉市」(27票)は、1位の「横浜市」とは対照的に、土地の雰囲気や景観を重視したお墓の決め方が票を集めた。2位と僅差で3位にランクインした「川崎市」(22票)を選んだ人は、理由として「横浜市」と同様に距離に着目し、実用性を考えた回答が多く見受けられた。

そのほか、4位の「八王子市」(21票)、5位の「港区」(20票)などの敷地が豊富な霊園や公共霊園がある街も上位にランクインし、以下同率6位(17票)に「相模原市」、「千葉市」、「さいたま市」、同率9位(14票)に「目黒区」、「世田谷区」、「多摩市」、「市川市」がランクインするという結果になっている。

 同社では、無縁墓(管理者がいなくなった墓)が社会問題化している中で、今回の調査結果にも表われた「家とお墓との距離の関係性」に着目し、長期的な墓守のための「近さ」を実現する、お墓の引越しサービスを新たに展開するとしている。

これまで容易ではなかった、街から街へのお墓の撤去・移動・設置をパッケージ対応。引越しでお墓から足が遠のいた人や、お墓まで遠距離で苦労されている人は、「お墓の引越し」を一度検討されてみてはいかがだろう。

「仕事をさせてくれ!」「頭いてえ......」名言がズラリ! 偉人の死に際の言葉19選

死ぬ間際に何を言うかはけっこう大事です。自分らしい、自分の人生を凝縮したような言葉が出ればいいのですが、アドリブではなかなかそうもいきませんね。今回は、世界の偉人たちが臨終に際してどんな言葉を残したか、を紹介します。

●「隣の部屋に行くんだ! 仕事をする、仕事をさせてくれ!」手塚治虫(1989年2月9日没)

手塚先生は最期まで仕事について心残りだったのでしょう。

●「これでおしまい」勝海舟(1899年1月19日没)

江戸っ子だった勝海舟は去り際も潔くさらっとしていますね。

●「主に感謝します。私は義務を果たしました」ホレーショ・ネルソン(1805年10月21日没)
Thank God, I have done my duty.

イギリス艦隊を率い「トラファルガー海戦」でフランス艦隊を撃破したネルソン提督は、その戦いの最中、敵弾に倒れます。これは臨終の際の有名な言葉とされていましたが、実は「Kiss me Hardy(キスしてくれハーディー)」が本当の最期の言葉だそうです。

●「死にかけの人間は何をするのも簡単じゃねえな」ベンジャミン・フランクリン(1790年4月17日没)
A dying man can do nothing easy.

あえてべらんめえ調にしてみましたが、「死ぬのも楽なもんじゃないね」ぐらいの感じでしょうか。死ぬに際してもユーモアが感じられます。実にベンジャミン・フランクリンらしい言葉です。

●「向こうはとてもきれいだよ」トーマス・アルバ・エジソン(1931年10月18日没)
It is very beautiful over there.

発明王エジソンは宗教を信じていませんでした。ですので「over there」は宗教的な意味はなく、感覚的な「彼岸」といった感じではないでしょうか。

●「神様、何が起こったのですか?」ウェールズ公妃ダイアナ(1997年8月31日没)
My God. What's happened?

「ダイアナ妃」として世界中で人気のあった女性の最期の言葉とされています。パパラッチに追い掛け回された揚げ句の交通事故死でした。

●「もっと光を!」ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1832年3月22日没)
Mehr Licht!

ドイツの偉大な詩人、ゲーテの最期の言葉です。この言葉はあまりにも有名ですが、実はこの後に「2階の窓を開けてくれ」と続くのが本当だ、という説があります。暗いのが嫌だったのですな。

●「明かりをつけてくれ。暗い家に帰るのは嫌だもの」オー・ヘンリー(1910年6月5日没)
Turn up the lights, I don't want to go home in the dark.

『最後の一葉』などの短編小説で有名なオー・ヘンリーの最期の言葉です。彼はペーソスあふれる小説の名手でしたが、その精神はこの言葉にも表れていると思いませんか?

●「これでよし」イマヌエル・カント(1804年2月12日没)
Es ist gut.

『純粋理性批判』などの著作で有名なドイツの哲学者、カントの最期の言葉です。彼は非常に規則正しい生活を送ったことで知られています。死も彼のスケジュールどおりだったのかもしれませんね。

●「落ち着け、兄弟......」マルコム・X(1965年2月21日没)
Let's cool it brothers ...

黒人解放運動の指導者マルコム・Xの最期の言葉です。彼はスピーチを行っている最中、暴漢に散弾銃を撃ち込まれ、暗殺されました。

●「友よ拍手を、喜劇は終わった」ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1827年3月26日没)
Plaudite, amici, comoedia finita est.

日本では「楽聖」と呼ばれるベートーヴェンの最期の言葉といわれています。ちなみにこれはラテン語で、ローマ皇帝アウグストゥスの言葉からの引用です。実は、本当の最期の言葉は「Schade,schade,zu sp?t!」(残念、残念だよ。遅すぎだ!)だそうです。

これは、ベートーヴェンのお見舞いにワインが持ち込まれたのに、もはやそれを飲む体力が残っていないことへの感想だったそうです。有名な方より、こちらの方がちゃめっ気が感じられて良いと思いませんか?

●「死にとうない」一休宗純(1481年12月12日没)

「とんちの一休さん」のモデルになった一休宗純の最期の言葉といわれます。破戒僧は言い過ぎでしょうが、非常に奇行の多かった人として知られています。最後の最後に「またそんな......」という言葉ですが、これは本人独特のユーモアだったのかも。

●「私が得た全ての富も束の間のこと」エリザベス1世(1603年3月24日没)
All my possessions for a moment of time.

世界に冠たる大英帝国の素地を作った偉大な女帝の最期の言葉。豊臣秀吉の「なにわのことも ゆめのまたゆめ」に通じる、栄華など一瞬のことという感慨が感じられます。いかにもな言葉ですが、これはうそという説もあります。

●「主よ、あわれなわが魂を救いたまえ」エドガー・アラン・ポー(1849年10月7日没)
「Lord help my poor soul.」

近代ミステリーの原点を作り、多くの怪奇小説を生み出した偉大な作家、エドガー・アラン・ポーの最期の言葉です。彼はアメリカを代表する作家ですが、その生活は最期まで貧しいままでした。自分の不遇な環境を思っての言葉だったのかもしれません。

●「頭、痛っ」フランクリン・ルーズベルト(1945年4月12日没)
I have a terrific headache.

ふざけて訳してすみません。第32代アメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトの最期の言葉です。彼は4期務めた唯一の大統領で、第二次世界大戦中に脳卒中で死去します。「すごく頭が痛い」は死因からして当然の発言です。

●「さあ、眠ることにしよう。お休み」ジョージ・ゴードン・バイロン(1824年4月19日没)
Now I shall go to sleep. Goodnight.

イギリスの有名な詩人・バイロンの最期の言葉です。いかにもイギリス人らしい諧謔(かいぎゃく)味が入った、でも颯爽とした最期ではありませんか。

●「ライトをつけてくれ」セオドア・ルーズベルト
Put out the light.
1919年1月6日没

第25代、第26代のアメリカ大統領を務めたセオドア・ルーズベルトの最期の言葉です。死に際しては、暗いのが気になる人が多いみたいですね。

●「行ってくれ、もういいよ」H・G・ウェルズ(1946年8月13日没)
Go away. I'm all right.

『タイムマシン』『宇宙戦争』『透明人間』など、多くのSF作品を残した、H・G・ウェルズの最期の言葉です。あっさりしたものですね。

●「しんどいけど、怖くない」ジョージ・ワシントン(1799年12月14日没)
I die hard but am not afraid to go.

アメリカ初代大統領、ジョージ・ワシントンの最期の言葉です。彼は、独立戦争を戦った軍人でもありました。「die hard」という言い回しに彼の人生が感じられます。

いかがだったでしょうか。他にも、多くの偉人たちが臨終の際にさまざまな言葉を残しています。中には確かでないもの、異説があるものもありますが、いかにもその人らしいと思われた言葉は後世に語り継がれていくのでしょう。

あなたは、偉人の最期の言葉というと、どんなものを思い浮かべますか?

死ぬ前に処分したいものTOP10

誰しも、自宅の引き出しやPCのなかに、人に見られたくないもののひとつやふたつ持っているもの。男性ならエロ系コンテンツは定番だし、恋人との恥ずかしい写真を保存している人もいるだろう。

万が一、突然命を落として誰かに遺品整理をされたら…なんて思うと気が気ではない。最近では亡くなった後のSNSアカウントなど、ネット上の“後始末”を気にする人も増えている。

そこで20~30代の社会人200人(男女各100人)に、死ぬ前に処分しておきたいものについて、アンケート調査を行った。(協力/アイ・リサーチ)

●死ぬ前に処分しておきたいものTOP10
(1~3位まで回答。1位は3pt、2位は2pt、3位は1ptとして集計)

1位 PC(丸ごと) 181pt
2位 エッチな画像や動画や本 180pt
3位 スマホ(丸ごと) 126pt
4位 昔の日記 104pt
5位 インターネットの検索履歴 91pt
6位 アダルトグッズ 84pt
7位 恋人とやりとりしたラブラブメールやラブレター 71pt
8位 FB、LINEなどSNSでの投稿内容 70pt
9位 様々な会員登録履歴 58pt
10位 (恋人とのやりとり以外の)メールや手紙 53pt

やはり、エッチ系、恋愛系、自分の内面&行動履歴がわかるもの――ほぼこの3パターンに集約された。それぞれ「処分しておきたい」理由は以下の通り。

【1位 PC(丸ごと)】
「パソコンは自分の心の中・頭の中が丸ごと反映されているので」(39歳、女性)
「パソコンの中には、いろいろ見られたらまずいファイルとか」(35歳、女性)
「趣味丸出しのエロ動画やエロ画像などがあるから」(32歳、男性)

【2位 エッチな画像や動画や本】
「自分の性癖を知られるのが恥ずかしいから」(28歳、男性)
「死後に自分の評価がだだ下がる 死んだこと悲しんでもらえない」(35歳、男性)
「同人誌を大量に持っているが、周りには内緒にしているので」(29歳、女性)

【3位 スマホ(丸ごと)】
「趣味やメールなど色々な情報が入っている為、見られたくないから」(25歳、女性)
「見られたく無いプライベートな写真がたくさんあるから」(31歳、男性)
「写真もメールもありとあらゆる個人情報が詰まっているので、スマホを見られたら裸にされたようなもの… 恥ずかしくてたまりません」(20歳、女性)

【4位 昔の日記】
「汚点だから」(男性、38歳)
「文章が下手でまとまっていないし、当時考えていたことが誰かに知られるのが恥ずかしいです。自分の願望を日記にたくさん書いたけれど、それを特に知られたくないです」(27歳、女性)
「つらい悩みなども書いていたので、親が見たら悲しみそう」(37歳、女性)

【5位 インターネットの検索履歴】
「人間性を疑われそうな履歴だと思うので」(28歳、女性)
「密かにオンラインノベルとか書いてるので……見られると恥ずかしい」(25歳、女性)

6位以下では、【6位 アダルトグッズ】には「趣味が変態なので」(33歳、男性)、「こんなの使ってたのね。。かわいそうに。。とか思われそう」(36歳、男性)、「嫁に見られたらもう一度殺されそうだから」(31歳、男性)など、男性陣からの声が多数集まった。

また【7位 恋人とやりとりしたラブラブメールやラブレター】には 「他の人が見たらあきれるような内容だから」(35歳、女性)、【8位 FB、LINEなどSNSでの投稿内容】には、「普段人に見せている態度と違うので」(39歳、女性)、「実際に現時点で、『どうしてこの時にこんな投稿をしたのだろう?』と後悔することがあるので他人には見せたくない」(30歳、男性)などの意見が寄せられた。

昨年、ヤフーがユーザーの死後、クラウドサービスで保存した画像や文書を削除するサービスを始めたほか、死亡する(一定期間アクセスがないなど設定した条件を満たす)とPCのデータを消去するソフトもあるという。

あまり考えたくない事態だけど、「なにがなんでも見られたくない!」という人は、万が一に備えて対策を立てておくのも手かも!?

「もう墓が決まっている安心感」初対面の“墓友”「死生観」語り合い…

「墓が決まっている人同士、安心して話せる」。同じ墓に入る人たちが生前に交流を深める「墓友」が広がる中、実相寺(港区)の青山霊廟(れいびょう)納骨堂で1日、納骨堂の生前契約者が生きているうちに縁を結ぶ「とわ友・結の会」の顔合わせとなる第1回会合が開かれた。

70代を中心に40代~90歳くらいまでの男女32人が、初対面にもかかわらず、身の上話や墓の継承に関する考え方など「死生観」にまつわるテーマを和やかに語り合った。

 ■同じ墓に入る「仲間」と

 同納骨堂の運営会社によると、墓友は元来、共同墓に一緒に入る人たちが生前に交流を深める友達関係のこと。単身高齢者の増加に伴って広がり、最近では同じ霊園敷地内の別の墓に入る人々までも含めて呼ぶように定義が拡大している。

 一方、「とわ友」は最初は別々の個人墓でも、いずれ同じ永代供養墓に入ることになる人同士が交流する。実相寺は寛永11(1634)年の創建。納骨堂は、老朽化した本堂の改築に伴い平成24年に開設された。地下鉄の駅から歩いて2分と、お参りに便利な都心の一等地にある。

宗派を問わず入ることができ、分骨したお骨を位牌(いはい)に入れて預かる位牌壇(24万~48万円)から代々継承する家墓タイプ(300万円と600万円)まで。最長三十三回忌まで預かった後で永代供養墓に合祀(ごうし)される契約だと、いずれは同じ永代供養墓に入る。

 そこで、「最終的に同じ永代供養墓に入ることで墓友よりも密接な関係になるので、永遠の友達になってほしい」との同納骨堂管理事務所スタッフの思いを込め、「とわ友」と呼ぶことにした。定義の広くなった墓友との区別を図ったというわけだ。

 「とわ友・結の会」の目的の1つは孤独感の払拭だ。見知らぬ契約者同士が生前に縁を結び、コミュニケーションを図る。初会合では、メンバーの顔合わせと自己紹介、今後、同会でどんな活動をしたいかをテーマにした座談会などが行われた。

 出席者たちは、最初から会話が弾んだ。東京都渋谷区に住む女性(65)は「最終的に同じ墓に入るので、お互いのプライバシーを知らないのに親戚(しんせき)と会っているように気さくに話せる」。

中野区の女性(67)は「納骨堂には死んでから入るので、生きているうちにご縁があればと思い、参加した」などと、生前の縁を大事にしている様子だ。

 ■お骨を「郵送」する時代だから

 「墓に入る前に施設に入らないといけないかもしれない。いろいろな人と話す中で、たくさん情報が得られるのではないか」と情報交換を期待する男性も。「お骨を宅配サービスで送る『送骨』が話題になる時代に、私たちは入る前に顔合わせができてよかった」との声もあった。

「納骨堂のスタッフは「いろいろな不安を抱えている人がいる。これからの人生をより楽しくするきっかけにしてほしい」と話した。出席者は代々継承する家墓ではなく納骨堂を選んだ人たちだけに、「お墓は田舎にあるが、長男、長女が結婚していない」

独り者なので実家のおいやめいの世話になるのもどうかと思った」「孫がいない」など、墓の継承者が将来的にいなくなる可能性のある人が目立った。

 親族を亡くしたばかりの人もいたが、会合は終始和やかな雰囲気で進行した。全員が輪になっての自己紹介では、互いの名前も知らない初対面の人同士にもかかわらず、「抗がん剤の治療をしている」「1人で生きてきました」などと身の上話を率直に話していた。

 「亡くなった義母が入っているので毎月お参りにくる」という男性は「自分もいつかここに入るんだというイメージを持っている。(死後は)分かっている場所に行くんだと思えるので、ちょっと楽しい。自分の家みたいに思える」と明るい表情。

「自分の両親はまだ墓のことで悩んでいるので、子供から墓のことをあれこれ言われるのは嫌がるのではないかと思う。ここは、もう墓が決まっている人同士なので安心して話せる」と話していた。

 人生の最期を迎えるための「終活」という言葉がここ5年ほどで広まったものの、「死」や「墓」について話すのは親族や友人でもためらうもの。同じ墓に入ることが決まった者同士だと、気兼ねなく死生観を語り合えるようだ。

遺品整理で家族が困ってしまう遺品とは?

 人が亡くなれば、暮らしていた部屋を整理することになる。それは親の部屋かもしれないし、自分自身の部屋かもしれない。

 遺品整理をしたり、されたりすることは、いつかは誰にでも起こることだ。とはいえ、何から手をつけていいのかわからないのが実際のところだろう。では、遺品整理をするときにはどうしたらいいのか。

 『もしものときに迷わない遺品整理の話』(内藤久/著、SBクリエイティブ/刊)は、これまで1500件近くの遺品整理現場にかかわってきた遺品整理のプロが、遺品で困らないために何をしておくべきか、遺品整理で迷ったときにどのように対処すべきかを解説する一冊だ。

 遺品整理では、お金に関係する遺品が出てくる場合もある。例えば、故人本人も忘れていたのかもしれないような古い通帳だ。故人の通帳には、生前の生活の記録が残されている。

亡くなったという連絡をして、何らかの手続きをしても、必ず漏れは生じるもの。しかし、一本化された通帳が遺されていると、比較的容易に見つけることができる。

 公共料金はわかりやすい例だが、ほかによく見落としがちなのが、クレジットカードの年会費の引き落としだ。故人が何枚クレジットカードを持っていたのか、通帳の記録を見てはじめてわかることは、けっこう多いものだ。

 そう考えると、生前から自分の通帳を整理しておくことも大事なことだ。「自分は、そんなに財産を持っていないから」と、多くの人は考えがちかもしれないが、遺される側からしたら、通帳があれば何らかの手続きをしなくてはならない。

 多い、少ないではなく、自分の資産は、遺される人のためにわかりやすくまとめておくことが大切だと著者は指摘している。

 もう一つ本書から。遺品整理で困惑するもののひとつが、美術品だという。美術品の遺品は価値がわからないので、遺族は困ってしまうのだそうだ。

 「そんなすごいお宝が、うちにあるはずがない」とわかってはいるが、価値が分からないこと自体が不安になる遺族。だからこそ、美術品の処理については、生前に何らかの形で指示しておくことが大切であり、それが遺族のためになるという。

 どこで、いくらで買ったものなのか。捨ててしまっていいものなのかどうか。あるいは価値はなくても大切にしておいてほしいものなのか。美術品に限らず、趣味の品物全般にいえることだが、遺品の価値をわかることにしておくことは重要だ。

 いざというときに、何が必要なのか、今から準備できることはあるのか。その「いざ」は、いつかはわからないことでもあり、親かもしれないし、自分自身かもしれない。

自分自身の資産や趣味の物などの価値をわかりやすくまとめておくなど、元気なうちから家族のためにできることはしておくべきなのだろう。

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