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のめり込みすぎてない?主婦にも見られるギャンブル依存症とは?

政府が2020年の東京オリンピックまでに横浜・大阪にカジノを作る方針を固めたことが報道されていますが、一方では「ギャンブル依存症」を懸念する声もあるようです。

自分の意志でギャンブルをやめることができず、経済的な破綻や人間関係の悪化を招く「ギャンブル依存症」とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

◆主婦にも見られるギャンブル依存
競馬、競輪、競艇からパチンコやパチスロまで、日本で行われているギャンブルにもさまざまな種類があります。

ギャンブルといえばかつては「男性がやるもの」というイメージが強かったようですが、近年ではパチンコ・パチスロ店が女性でも入りやすいイメージになったことなどから、主婦がギャンブルに大金をつぎ込み、

夫に黙って莫大な借金を作ったり、子どもの学費までギャンブル代にあててしまうような事例も見られ、社会問題にもなっています。

◆ギャンブル依存症は心の病気?
このようにギャンブルに異常にのめりこんでしまう原因は、かつては「意志の弱さ」や「性格の問題」にあるとされてきましたが、近年ではギャンブル依存症=「心の病気」であるという認識が広まっているようです。

これは、ギャンブル依存症になると脳の機能が低下し、自分の意志でギャンブルをやめることができなくなるのが主な理由とされています。

そのため、現在ではギャンブル依存症の専門外来を設けるなど、その治療に力を入れている病院も各地に存在するようです。

◆ギャンブル依存症のパターン
ギャンブル依存症は常に借金など金銭の問題がつきまとうため、「家族をもっとも苦しめる依存症」ともいわれています。また、他の多くの依存症とおなじようにギャンブル依存症にも下記のような特徴があるようです。

 ・自分の意志で行動を制御できない(ギャンブルをやめられない)
 ・ギャンブルをしないと離脱症状が出る(イライラ、不眠、不安など)
 ・耐性ができる(ギャンブルをする回数が増え、使う金額が大きくなる)
 ・ギャンブル以外のことへの関心が薄くなる(子どもの学費や生活費など)
 ・ギャンブルが原因で生活苦になったり、借金が増えたりしているのがわかっているのに、ギャンブルをしてしまう

上記のような症状に気づいたら、各地に設けられている相談窓口への連絡やGA(ギャンブラーズ・アノニマス、ギャンブル依存症患者による自助グループ)への参加などが必要かもしれません。

ただし、これも他の多くの依存症と同様に、本人は「自分が依存症と認めたがらない」傾向があるため、周囲の気づきとサポートが重要になることを理解しておきましょう。

パチンコ依存相談窓口 http://rsn-sakura.jp/
GA日本インフォメーションセンター http://www.gajapan.jp/index.html

<危険ドラッグ>「史上最悪」…悪質化 成分複雑で治療困難

危険ドラッグの広がりを受け、治療にあたる医師やリハビリ支援団体が対応に苦慮している。覚醒剤など既知の薬物と違い、正体不明の薬物や不純物が含まれていて治療法の見極めが難しいうえ、使用者に違法との認識が低く、治療に消極的だからだ。

専門家は「史上最悪の薬物」「従来の薬物より危険」と口をそろえる。危険ドラッグの販売、広告の規制強化を主眼とした改正薬事法が17日、施行されるが、リハビリは長期間にわたり、横行防止は急務だ。

禁止薬物は覚醒剤のような興奮作用を持つ「アッパー系」と、大麻のような陶酔感を引き起こす「ダウナー系」に大別できる。従来の薬物では常習者がより強い作用を求めて両方を同時に使う例があった。

しかし、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所(東京都小平市)の松本俊彦医師によると、多くの危険ドラッグはこの二つに加え、幻覚作用のある「サイケデリック系」まで「調合」されているという。

 販売や使用が禁止される指定薬物の範囲が広がるのに伴い、危険ドラッグは成分が変わり悪質になっている。

製品ごとに成分が違ったり不純物が混じっていたりするため、どの治療法が有効か判断するのが難しく、幻覚や妄想などの症状が似ている覚醒剤の治療を応用しているのが現状だ。依存性も非常に強く「覚醒剤の方が治療がはるかに楽」(松本医師)とまでいう。

 薬物依存症患者を支援する日本ダルク本部(東京都新宿区)によると、2年前から危険ドラッグの相談件数が覚醒剤や抗うつ剤などの件数と並び始めた。入寮生活で回復を目指す大津市のびわこダルクでは、危険ドラッグの相談がこの1年、覚醒剤を上回っている。

 びわこダルクの猪瀬健夫施設長(50)によると、危険ドラッグ使用者は他の薬物使用者に比べ支援が難しいという。「これまでダルクでは薬物依存症の『先輩』の回復する姿が『後輩』に影響を与えてきた。

ただ、危険ドラッグの使用者は『違法行為はしていない』という思いがあり、真剣に回復しようと考える人が少ない」と話す。

危険ドラッグ 死亡例が相次いでいるのにやめられない理由は

連日のように危険ドラッグが原因とみられる事件や事故が報道されている。なぜ、危険だとわかっていても、彼らはやめられないのか。

それは、パートナーがいるかいないかに関わらず、使用したうえでの性行為をやめられなくなっているからだと『脱法ドラッグの罠』(イーストプレス)の著者、森鷹久さんは断言する。

「数十人の危険ドラッグ使用者に取材していますが、全員が危険ドラッグを使用した性行為をしており、それがやめられなくなっていました。パートナーがいない人でも、使用した上でネットのアダルトサイトを見て楽しんでいました。

そういう目的で危険ドラッグを使い始め、依存が強くなると性行為とは関係なく買ったらすぐ使いたくなり、移動の車の中でハーブをすって事故を起こしているのです」

 危険ドラッグを始めたきっかけは一時の快楽のためだったはずなのに、最近ではそんな生易しいものではなくなり、快楽とはほど遠い感覚しか得られない。

「ハートショット」や「green made Legend」といった最新の危険ドラッグは、使用が原因で死亡したとみられる事件が何件も確認され、警察も成分の鑑定をすすめながら警戒していると報じられている。

「危険ドラッグは、今では快楽を味わうために使うことすらできない、とにかく危険なものになってしまいました。新興ドラッグとして『合法ハーブ』『脱法ハーブ』などと呼ばれるものが日本へ入ってきたのが2007年ごろ。

その後、法規制をすり抜けるために変化するうちに、約2年前は第5世代だったものが現在では第16、17世代まで進化したといわれています。

 他の薬物の使用経験がある人も取材していますが、危険ドラッグは依存度が著しく高いという印象が以前からあります。また、最新の危険ドラッグは前触れなく突然、落ちるように気を失うのも特徴です。

製造業者は以前より効きが悪いものはつくらないので、今後もますます危ないものになっていくでしょう。今でも使用するだけで即死するかもしれないのに、これからますます得体がしれない危険物になっていくと思います」(前出・森さん)

 最近では、危険ドラッグを使用して交通事故を起こした人物が全身を不自然に震わせながら奇声を発する様子が報道されるなど、その恐ろしさを知る人も増えた。

ところが、いったん危険ドラッグの使用を始めて依存した人は、なかなかやめない。新しいものであれば法律に違反しないで手軽に買えること、価格が安いことが、やめるきっかけを奪ってもいるという。

「危険ドラッグは大麻の3倍安くてお得なんです。最新のものは法律で禁じられていないから、気軽に変えます。条例が制定されても、関係がない都道府県にお店を置いて通信販売で売るんです。

今はお金がないから大麻ではなく危険ドラッグを買ったという人もいましたし、十代の子どもが何人かでお金を出し合って回しのみしている様子も見ました。

 いまだに規制はザル状態です。こんな状態では、犠牲者が増えるばかりです。危険ドラッグは使うだけで即死するような危ないものだと、警察や行政も本気で知らせるべきです」(前出・森さん)

 貧困ビジネス化の側面もある危険ドラッグのまん延は、日本社会の変化を正直に映しているといえそうだ。

覚せい剤・大麻・シンナー…薬物依存症、どう治療したらいい?

「依存症」とは、ある特定の物質の摂取や行為によってもたらされる刺激を、くり返し強く求めるようになり、それがないと精神的にも身体的にも不快な症状を引き起こす状態のことです。その代表的なものの1つが薬物依存症です。

現在日本で流行している薬物には覚せい剤・大麻・シンナーといったものがあります。これらを乱用すると、脳や脊髄などの中枢神経に作用して精神を興奮させたり抑制したりするため、この刺激を得ることが快感となってしまいます。

薬物よっては精神だけでなく身体にも障害をきたします。こうなると社会的な問題をたびたび引き起こしながら、自己の意思では止めることができなくなってしまうのです。

◆どんな症状をおこすの?

薬物依存症の症状としては、興奮状態、気分爽快、幻覚や幻聴などの薬による作用に加え、日常的には食事をほとんどとらない、無気力、睡眠リズムの乱れ、多動、イライラ、不安感、気分が変わりやすいといった症状が見られるようになります。

また、使い続けるほどに体が耐性を持つため、徐々に使用量が増えてゆき、その必要量を手に入れようと犯罪に手を染めて社会的に孤立してしまいます。
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◆未成年がなるとどんな影響があるか

特に近年は薬物依存症の若年化が懸念されており、好奇心やストレスの解消に、あるいは特定の集団に仲間入りしたいという気持ちから薬物に手を出してしまうパターンが多く、特に喫煙や飲酒の経験がある未成年は、その延長上として薬物乱用に至る可能性が高いとされています。

未成年に限らず、薬物依存者はその生活を支えるために家族にも依存することになるのですが、「今度こそやめる」などと家族を説得し、医療機関を受診することなくそのままずるずると依存行ためを続けるため、その間家族は患者の薬物中心の生活に巻き込まれてしまうことになります。

薬物依存によって引き起こされる事件や事故、借金などの問題を、家族が肩代わりするなどして尻拭いをしている限り、依存症患者がその生活を改めることは期待できません。
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◆有効な治療法は?

では、どうすれば依存症を治療できるのかというと、まずは薬物依存症に詳しい精神科病院へ行くことが大前提となります。依存症は、脳内の神経科学的変化に心理的・環境的要因が複雑に絡んでいるため、専門家の治療なしに回復はまずあり得ません。

特に未成年の中枢神経系はまだ発達途中です。中毒性精神病を発病している場合や身体状態が悪化している場合には、24時間監視して必要な時にすぐに対処しなければならないため入院する必要があります。

一方通院での治療は、心理療法をメインにし、必要に応じて薬物療法がとられます。また、断薬継続のために自助グループのミーティングに参加することも大きな助けになるでしょう。

驚愕!最新調査でわかった「ネット依存」の超ヤバイ禁断症状5つ

休みの日、ふと気づけば、丸一日インターネットをしていて、誰ともまともにしゃべっていなかった……なんて経験ありませんか?

実はそれ、ネット依存の症状のひとつなんです。

情報収集のみならず、音楽を聴くのも、人と交流するのも、ネットに便りきっている私たち。気づかないうちにネット依存になっている人、多いかもしれません。

事実、30代の男女300人にネット依存のアンケート調査をしてみたところ、なんと26%が経験していたことが判明! 4人に1人って、多いですよね。仲良しグループの中に1人はいるということです。

それでは、ネット依存って、どういうものなのでしょうか。寄せられたエピソードをもとに、5つの症状を詳しく見ていきましょう。

■1:親が死んでもネットサーフィン

依存対象は、SNS、オンラインゲーム、ブログやチャット、オークションなどさまざま。

しかし、いずれにしても、「一日中ゲームをしていた」「休みの日は丸一日パソコンの前で過ごす」など、ネット依存の人はどっぷり長時間ネットを続けるのが基本です。

「一日中ネットサーフィンをしていてもまだ物足りなく感じる」くらい中毒化するケースも珍しくはありません。

「寝るときとお風呂に入っているとき以外、ずっとパソコンをしている」「食事やトイレのときもスマホは離さない」という回答も寄せられました。まるで親が死んでもスマホは離さない勢いですね。

実は、一日の大半をネットに費やすというのは、かなりヘビーな依存症状。放っておくと、もっともっとネットがしたくなり、さらには幻聴・幻覚といった症状を招くこともあるのです。

■2:ネットを失ってパニック症状

ネット依存はアルコール依存症などと同じで、「対象物(ネット)のことをいつも考えてしまう」という症状が見られます。

それでネット依存の人は当然のように、「ネットが使えない生活なんて考えられません」と回答。

「パソコンが壊れたときにパニックになった」「ネットができないと情緒不安定になる」「自宅のネット回線の工事中は毎日ネットカフェに通った」というように、ネットから遮断されると途端に禁断症状があらわれます。

「仕事から帰ってくると、服を着替える前にパソコンを起動し、その間に服を着替えて、急いでパソコンの前に座る」など、1分1秒でもネットに接していたいと激しく渇望し、離れがたくなってしまうのも、ネット依存の特徴です。

■3:仕事よりネットを選んで破滅

中には、「子どもと遊ばすずっとネットをしていた」「勉強もせずにネット中毒になっている」など、ネット依存の人は本来すべきことがらよりネットを優先させます。

さらに、「会社で仕事を放りだしてネットを見ている」という声も聞かれました。それだけでもかなりな重症ですが、「ネットにハマって会社に行かず、解雇された」という驚きの回答も!

そもそも依存というのは、仕事や家庭生活などに支障をきたすほどハマってしまい、自己コントロールができない状態をいいます。

会社に行けなくなるほどハマるというのは、かなりの重篤。さらに依存がすすむとうつ病などを引き起こすこともあるので、早めに現実世界の楽しみを探しましょう。

■4:現実逃避のネットで生活困難

なぜそんなにもネットに依存してしまうのかというと、「気になって仕方がない」からというがひとつの要因です。

今回の調査でも、「オークションの経過が気になって、仕事中でもチェックしてしまう」「チャットやほかの人のブログが気になって仕方がない」という回答が複数寄せられました。

言わば、ネットに憑りつかれている状態。気になるからか夢中になってしまい、「ご飯を食べたあとはずーっとネット。気づいたら深夜2時になっていた」なんてこともザラに起きるわけです。

また、現実逃避が原因で、ネット依存になる人もいます。重症化すると治療には何年もかかるといいますから、たかがネットといえどもあなどれません。

■5:移動中のネットが危険サイン

あと、気になるからこそ「移動中は必ずスマホをチェック」「ちょっとでも時間があるとすぐに携帯を見てしまう」という行動を取ってしまうのも、ネット依存の特徴です。

でも、移動中のスマホチェックって、普通にやっていませんか? もし心当たりがあるなら、あなたも依存傾向にあるのかも!?

ネット依存の人にしても、はじめからどっぷりハマっているわけではありません。

「少しだけのつもりが何時間もネットをしていた」「気づいたら長時間経っていた」という経過を経て、次第にネットと接する時間が増え、日課になっていきます。

すると、「ネットをしていないと落ち着かない」という依存状態に陥っていきます。そして、どんどん悪化すると、恐ろしいことに自殺や殺人の衝動に駆られるといった最悪のレベルにまで達してしまうのです……。

こうして見てみると、ネット依存って立派な病気だということがわかりますよね。ただし、依存症状に陥ってしまった場合でも、早期に気づけば、比較的簡単に現実に引き戻すことができます。

ネットを楽しむのはいいのですが、人生を狂わせるほどの弊害もある。そのことをしっかり踏まえ、自己コントロールしながら上手につきあっていきましょう。

依存症になっている大人多数!?今こそスマホの使い方を見直そう

スマホをついつい触ってしまう人って多いですよね。電車や街中でも、たくさんの人がスマホをいじっている光景が日常になりつつあります。あなたも、スマホ依存になっていませんか?今回は、依存にならないための、もしくは依存から抜け出すためのスマホの使い方を解説します。

「スマホ依存」の大人になっていませんか?

スマホ依存と関連して、実はここ数年、若者の「ネット依存」が注目されてきました。2013年に厚生労働省が公表した調査結果によると、インターネットに病的に依存していると思われる中高生は全体の約8%、数にすると約52万人に及ぶと推計されました。しかし、街中を見渡すと、子供よりもむしろ大人の方がネット依存しているように見受けられます。気付いたらスマホを触ってしまっているあなたも、もしかしたら既に「スマホ依存」かもしれませんよ。

原因って?

「スマホ依存」と呼ばれるほど大人がスマホにハマってしまう原因は、以下のものがあります。

・SNS

・スマホゲーム

・本が読めたり、情報サイトの文章が読めたりする

スマホはインターネットを持ち運んでいるようなものなので、良くも悪くも、いつでもどこでもネットにつながってしまいますよね。そのためスマホをいじることが、最高の暇つぶしになっているといえます。

スマホに依存すると、どんなことが起きるの?

「スマホ依存」がもたらす悪影響には、次のようなことが挙げられます。

・友達や知人と四六時中つながってしまう
・目の前の世界に関心がなくなる
・事故の危険性
・不眠の原因

一つずつ具体的にみていきましょう。

・友達や知人と四六時中つながってしまう

スマホでSNSを利用することにより、いつでも、どこにいても、誰とでも簡単につながれるようになりました。それは良い面もあれば、やはり悪い面もあります。リアルでも、ネットでも、自分の生活をずっと見られているような息苦しさを感じながらも、人間関係が壊れることを気にして抜け出せなくなってしまうのです。

・目の前の世界に関心がなくなる

スマホに依存すると、たとえば誰かと食事をしている時でも、手元では他の人とメッセージのやり取りをしている、という状況が生まれてしまいます。ネットの世界に容易にアクセス出来るがゆえに、リアルの世界だけに集中することができないのです。

・事故の危険性

スマホの操作に夢中になって、前方不注意になってしまうことも多いです。去年も、運転中のスマホゲームが原因となった自動車事故のニュースがありましたね。スマホに依存することは、時に、取り返しのつかない出来事を引き起こしてしまうのです。

・不眠の原因

スマホの画面から出ているブルーライトという光は、人体にとって非常に刺激が強い光です。そのため、ブルーライトを浴びているうちは脳が休むことができず、スマホ依存が原因で不眠になってしまう人もいます。

改善策は5つ
1.スマホを持たない時間を作る

スマホを持たない時間を意識して作ることが大切です。たとえば、「午後18時以降は持たない」などのルールを決めて、周りの人にも協力してもらいながら、少しずつスマホから離れる努力をしましょう。

2.誰かと一緒にいるときはスマホを見ない

友達とのランチタイムや、家族とリビングでくつろいでいるとき。そういう誰かと一緒に過ごしている時間は、スマホを触らないように心がけましょう。スマホから顔を上げて、相手の目を見て話をすることで、気づけることがあるはずです。

3.寝る1時間前になったらスマホを見ない

眠りにつく1時間前になったら、スマホを触るのを止めるようにしましょう。これはもちろん、ブルーライトから目を離し、脳を休ませるためです。できたら部屋を暗くするか、もしくは間接照明をつけるなどして、体に睡眠の準備させてあげるともっと良いですね。

4.SNSを退会する

最終手段はスマホの解約です。電話機能を残したい場合は、ガラケーの携帯電話に乗り替えるか、自宅に固定電話を引っ張るという手もありますよ。スマホはよく「電話ができるパソコン」といわれたりもしますが、依存するのは主に「パソコン」の方が原因ですよね。その機能を切り落とすことも、スマホ依存から抜け出す最後の方法として有効だといえるでしょう。

いかがでしたか?自分のスマホの使い方を見直せたでしょうか。便利な道具だからこそ、依存することなく程よい距離感で使っていきたいものですね。

薬物依存は脳に異常が起きている病気

アルコール依存、薬物依存などの依存症は、生活習慣などではなく、病気だ。個人の意志や心がけなどで対応できるものではなく、治療が必要なもの。近年、医療現場ではさまざまな試みが行われている。AERA 2017年1月30日号では、依存症治療の最前線を大特集。

 近年、大きく取り上げられる薬物問題。一度、手をつけると、やめることは難しいのが現状だ。しかし、なぜ、なかなかやめられなくなるのだろうか。今回は、薬物を使用することで起こる脳の異常について紹介する。

*  *  *
 覚醒剤事犯で検挙された人の再犯率は64.8%(2015年)。なかなかやめられないのが、依存症の特徴だが、いったん依存症になると、抜け出すのが難しいのはなぜなのだろうか?

 覚醒剤などの薬物やアルコールなどの物質は、脳のメカニズムそのものを変えてしまうためだと、埼玉県立精神医療センター依存症治療研究部の和田清部長は話す。

「薬物の乱用やアルコールの摂取を繰り返すと、脳に作用し、欲求にかかわる脳内報酬系と呼ばれる神経系が異常になり、どうしても欲しいという渇望が出てきます。乱用が続いて、いったん脳内報酬系が異常になると、元には戻りません」

 脳内報酬系の神経間で、神経伝達物質のドーパミン濃度が高くなり続けるような異常が起こるのだという。

 そのため、薬物やアルコールがどうしても欲しい、という渇望が出てくる。

「本人がやめようと思っても、渇望が出てくるので、本人の意志だけでやめることはできなくなるのです」(和田部長)

 ただし、こうした脳内報酬系への異常が起こることがわかっているのは、薬物依存症やアルコール依存症といった、依存対象の物質が脳に直接働きかけるもののみだ。「ギャンブル依存症」や「ネット依存症」といった、特定の行動を繰り返し求める「行動嗜癖」と呼ぶタイプでは、脳の異常はいまだ明らかにされていないのだという。

 では、脳内報酬系の異常というメカニズムがわかっている薬物依存症やアルコール依存症では、薬でこの脳の異常を抑えることはできないのだろうか?

「ニコチン依存症では、タバコを吸いたいという渇望を抑える薬が研究されてきましたが、動物実験では効果があっても、実際には治療効果はほとんど出ませんでした。欲しいという欲求を多少抑えられても、本人が喫煙という行動自体を抑えないと、たいていの人は喫煙してしまうからです」(和田部長)

 アルコール依存症では、脳に作用して欲求を抑えるアカンプロサートカルシウムという治療薬が13年に登場した。ただ、薬を飲み続ける必要があり、決定打にはならないという。

 そのため、依存症の治療は、認知行動療法などの精神療法が中心だ。アルコール依存症やニコチン依存症だけでなく、薬物依存症の治療体制も最近は整いつつある。

「薬物乱用は犯罪ですが、薬物依存症は脳に異常が起きている病気。専門の病院で治療を受けてほしい」

 と和田部長は話す。

「カジノ解禁法」施行で他人事ではなくなる!? 「ギャンブル好き」と「ギャンブル依存症」の違いとは?

カジノを含む統合型リゾート(IR)の整備を政府に促す「カジノ解禁法」が、自民、日本維新の会などの賛成多数で成立。12月26日に公布され、即日施行されました。これを受けて「国民の理解が得られていない」などとして、地方議会から廃止や慎重な制度設計を求める意見書が出ています。

慎重な議論を求めるひとつの理由に、ギャンブル依存症患者が増加する懸念があります。厚生労働省の研究班は、2014年8月、ギャンブルをしたい気持ちが抑えられない「ギャンブル依存」の人が536万人に上るという推計を発表しました。これは、成人人口の約5%にあたり、世界の多くの国の割合(1%前後)を大きく上回っており、パチンコやパチスロが身近な場所に普及していることの影響が指摘されています。

ちなみに、日本のパチンコ産業の売上規模は年間20兆円を超えており、東京都の予算やスウェーデンの国家予算を上回ります。ギャンブル依存症とはどのような病気なのでしょうか。「ギャンブル好き」とは、どこがどう違うのでしょうか。

■そもそも「依存症」って?

依存症は、対象となるものや行為に異常に執着し、自分の意志ではやめられなくなる病気です。ギャンブルや買い物、インターネット、万引き、セックスなどの、行為に依存する「プロセス依存」のほか、アルコール、薬物(覚せい剤、処方薬等)、ニコチンなどに依存する「物質依存」や、ストーカー、DV、共依存など、相手を支配したりしがみついたりするなどして人から必要とされることに不健康に執着する「関係依存」があります。

始まりは「ストレス解消」のひとつの手段だったものが、次第にエスカレートし、それがなければイライラや不安が強くなり精神的に不安定になったり、物質依存の場合は離脱症状が出たりします。しかし、依存症は「否認の病」とも言われ、自分が病気だとは思っておらず「いつでもやめられる」と思っています。しかし、問題行動を引き起こし、何度も失敗を繰り返して「もう二度とやらない!」と決意するのも束の間、また同じことを繰り返してしまうのも依存症の特徴です。

以前は「アルコール中毒(アル中)」といったように「中毒」という言葉が使われてきましたが、「依存症」「嗜癖(アディクション)」という言い方が一般的になり、精神科の診断基準(DSM-5)では「ギャンブル障害」「アルコール使用障害」といった診断名に変わっています。

■ギャンブルはなぜ依存症になりやすいのか

物質や行為に依存するのは、そこに「快感」があるからです。依存行動により脳が「快感ホルモン」であるドーパミンを放出し、それが一種の「条件づけ」となっていると考えられています。条件づけには、ある行為を行うと、毎回同じ条件で報酬が与えられる「連続強化」と、気まぐれに報酬が与えられる「間欠強化」があり、間欠的強化の方が、行為への執着が高まります。ま

じめに仕事をしていれば給料が上がっていくといった「連続強化」に対し、ランダムに勝ったり負けたりするギャンブルは「間欠強化」で、勝ち負けという強い興奮状態を伴うこともあり、依存になりやすいと言われています。アルコール依存の場合は、肝機能に問題が出てくるなど、健康状態の悪化が「底つき」になり、回復のきっかけになることがありますが、ギャンブル依存の場合、自分の健康を損なうわけではなく、周囲にもバレにくいため依存が進行しやすいといった深刻さがあります。

■依存症患者を抱える家族の問題

ギャンブル依存に限らず、依存症をエスカレートさせる要因のひとつに、家族の「共依存」の問題があります。「お酒さえ飲まなければ、ギャンブルさえしなければ、暴力さえ振るわなければ、いい人なのよ」と、本人を庇う人に出会ったことがあるかもしれません。たとえば、夫が依存症で妻が専業主婦の場合、妻は夫の収入に頼るしかないため、夫の問題行動が会社に発覚する前にどうにかしてやめさせようとします。持ち歩くお金を制限したり、帰宅時間を管理したり、誓約書を書かせたりと、涙ぐましい努力を続けます。

しかし、大の大人の行動を四六時中見張っておくわけにもいかず、お金を持たされていない夫は周囲の人に借金を重ねて信頼関係を損なったり、会社のお金に手をつけてしまったりします。そして、結局、子どもの教育資金として大事に貯めてきたお金を手渡したり、自分の実家に借金をしたりして、夫の尻ぬぐいをしてしまうのです。「これが最後よ」と言いながら、何度も何度も。

でも、それは依存症の夫にとっては「借金しても、妻が何とかしてくれる」という成功体験になってしまいます。借金を返さないと、会社のお金に手をつけたことがバレて懲戒免職になってしまう。退職金ももらえなくなり、生活が破綻してしまう。「そうなると、お前たちも困るだろ」と開き直るようになり、ギャンブルを止めるという決意にはなかなか繋がらないのです。

そして妻たちは思っています。「いつか夫が自分のしていることに気づいて、謝ってくれるのではないか」。彼女たちは依存症の夫と同じように、改心するかどうかわからない夫に対し、大金を賭け続けているのです。家族の生活を人質に取られて。

■ギャンブル依存症からの回復とは

依存症から回復するには、まずは「自分ではやめられないのだ」と自覚し、治療に繋がることが大切です。依存症の治療は、自分の行動パターンを整理し、望ましい行動に変えていく「認知行動療法」という心理療法や、同じ問題を抱える人たちで定期的に集まって話し合う「自助グループ」が有効だと言われています。

自助グループには、回復の色々な段階の人たちがいるため、自分がこれから回復していくイメージを抱きやすくなります。何より、同じ問題を抱えた人たちと思いを話し合うことが治療的だといわれています。また、ギャンブルにハマる人は、刺激を求める側面があるため、趣味を見つけたり、生活に変化を持たせることも有効です。なにかにどっぷりと依存してしまう人は、依存の対象が「それしかない」ため、病的な依存になってしまうのです。

周囲の家族ができることで、一番重要なのは「借金を肩代わりしない」ということです。「周囲にバレると恥ずかしい」と、家族で尻ぬぐいを繰り返すことが、依存症をエスカレートさせていきますので、なるべく早めに病院や都道府県の精神保健福祉センターなどに相談し「色々な人を巻き込む」ことが大切です。本人がなかなか治療に繋がらない場合、困っている家族が、病院などで開かれている「家族会」に参加しましょう。

どのように治療に繋げたのか、法的な問題はどのように解決すればいいのかなど、当事者ならではの色々な話が聞けると思います。依存症は本人の問題です。しかし、本人の問題と家族の問題の境界がグチャグチャになっている場合が多いので、問題に気づいた家族がカウンセリングを利用して問題を整理するのもいいでしょう。「もしかしてギャンブル依存では?」と、自分自身や家族に心当たりがある人は、ギャンブル依存症の自助グループ(GA)のHPにチェックリストがありますので、チェックしてみましょう。

ASKAも酒井法子も…なぜカップルで逮捕されるのか? 代償が大きすぎる薬物使用の酷さ

違法薬物で逮捕・起訴された有名人は多い。最近ではASKAや清原和博、その他にも押尾学や小向美奈子など、芸能人の薬物がらみの事件は後を絶たない。またインターネットの普及により、昔に比べ薬物の入手が容易になってしまった。薬物の危険性は、私たちが思っているよりもずっと身近にあるのだ。『薬物とセックス』(溝口敦/新潮社)では、薬物とセックスの関連性を指摘し、覚醒剤をはじめとする薬物の恐ろしさを説いている。
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 本書では、溝口氏があらゆる方面から薬物とセックスに関する証言やデータを集め、身の毛もよだつ実態を紹介し、溝口氏が考察している。紹介されている証言の1つが、アルコール依存症や薬物乱用の治療リハビリで定評のある「赤城高原ホスピタル」。その病院のホームページに「薬物乱用、依存症、200人の証言」という掲示がある。2000年当時、25歳だった女性が覚醒剤についてこう証言している。要約して載せたい。

 警察は性感が良くなることを否定していますし、マスコミは興味をあおるからという理由で取り上げませんけれど、シャブとセックスはワンセットでした。膣に入れたり、ペニスにふりかけたりします。気持ちいいですよ。やめられなくなるという人もいますね。2003年当時、25歳だった女性はこのようにも証言している。

 ポンプ(静脈注射)をやると、体中が性感帯になった気がしました。髪にそっと触れられただけで鳥肌が立ちました。全身が1つの大きな性器になったんだと思いました。自分はもう人間じゃない、と思いました。自分は化け物になった。これはだめだ。それが治療につながるきっかけになりました。この他にも、薬物を使ってセックスをした経験者の様々な証言が載せられていた。特に、覚醒剤を使用してからセックスをすると気持ち良くなるのは間違いないらしい。

 有名人が薬物で逮捕されるとき、確かにカップルと一緒に逮捕されていることが多かった。MDMAの使用で押尾学が逮捕されたのは、ホテルで性交中に薬物の使用によって女性を死なせたことだ。ASKAは覚醒剤の使用で、10年来の愛人と一緒に逮捕された。酒井法子とプロサーファーの高相祐一も、2009年8月に逮捕されている。

 この他にも、田代まさし、小向美奈子、元「光GENJI」の赤坂晃など、カップルで一緒に逮捕された有名人は数多くのぼる。薬物とセックスの関係は間違いないのだろう。しかしその反面、薬物を使用した代償はあまりに大きい。本書では、薬物を使用した経緯をブログに載せたASKAの手記を紹介している。その一部を要約しながら紹介したい。

 1996年頃、ロンドンでMDMAを手に入れ、初めて薬物を使用してしまったASKA。それから度々違法薬物を使用するようになり、2007年の夏頃、使用頻度が増えてきたASKAに、ついに異変が表れる。ASKAの友達が「集団盗聴盗撮」や「ネットストーカー」に怯え、自ら命を絶ってしまった。ASKAは亡き友達を死に追いやった犯人を突き止めようと、パソコンの前に居座り続けた。そしてある日、ネットサーフィンをしていたら、ASKAがその日に電話でしゃべったことや行動に酷似したことが、克明に書かれていた。毎日それは続いた。電話の内容などは、すぐに書き込まれていく。偶然とは思えない。

 これは、薬物使用による幻覚妄想状態だ。「常に誰かに狙われている」「監視されている」という被害妄想が出現し、妄想型統合失調症に近い状態になる。さらに続けよう。ASKAが携帯電話に向かって「おまえらいい加減にしろ!何が楽しいんだ!」と怒鳴ると、「さあ、今日はなんと神のお声を頂きました」とネットに書いてく始末。しばらくして、ASKAは部屋の大改造を思いきる。さらに西新宿でマンションの一室も借りた。しかし西新宿のマンションでも盗撮や盗聴を感じる。

 そしてある日、ある男から覚醒剤を受け取り、試してみた。覚醒剤はこのときが初めてだった。使用すると、目が覚めるような感覚を得た。その夜は、盗聴犯盗撮犯を朝までネットサーフィンで追った。翌々日、体に異変が起きた。朝から体がだるい。じっとりした汗をかいてくる。横になったまま、何もする気が起きない。気がつけば、ストンと落ちている。眠くて、眠くて辛い。耐えられないだるさだった。耐性がつくのが恐ろしく早い。私はすでに三週間も使用してしまった。何と言っても、薬の切れ目にやってくるあのだるさが恐怖なのだ。

 ASKAの手記と薬物の恐ろしさはこの程度にしておこう。本書を読む限り「覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか」というフレーズは、まさに真実を語る至言だ。内容や言葉が強烈すぎて、書くのをはばかられた記述もある。昨今の薬物事情を考えると、全ての人が本書を手にとり、薬物の恐ろしさに震え上がっておくべきだ。「赤城高原ホスピタル」の掲示に載っている女性の証言の通り、薬物使用でセックスは気持ち良くなるかもしれないが、人間をやめて化け物になるのは、どうも代償が大きすぎる。

有名人のドラッグ摘発が頻発する裏事情

2016年は、有名人による「大麻」「覚せい剤」「ドラッグ」が関わるニュースが切れ目なく報じられた一年だった。危険ドラッグをはじめ、大麻や覚せい剤など違法薬物をとりまく事情に詳しいライターの森鷹久氏が、なぜ有名人の検挙や報道が続くのか、薬物の自給自足や新商品開発が始まっている様子をリポートする。

「今年の芸能界はまさに”ドラッグラッシュ”でした。この流れは来年も続くようですが……」

 全国紙の警視庁担当記者は、苦笑いで今年一年が”ドラッグラッシュ”であったと総括する。

「ラッシュ」とは突進する、殺到するなどの現象を指す言葉で、もともとは英語だが日本でも「通勤ラッシュ」「帰省ラッシュ」などと使われる。つまり、2016年は多くの薬物(ドラッグ)事件が殺到した一年だったという意味で前出の記者は言っているのだ。

 元プロ野球選手の清原和博が覚せい剤の所持や使用の疑いで逮捕され、元俳優の高知東生や歌手のASKAこと宮崎重明(後に不起訴)も同様に、覚せい剤がらみで検挙された。元女優の高樹沙耶こと益戸育江は大麻で、元NHKアナウンサーの塚本堅一、酒井法子の元夫・高相祐一は危険ドラッグの所持でそれぞれ逮捕。

 つい先日には、俳優の成宮寛貴にコカイン使用疑惑も発覚。報じられて間もなく引退を表明した。まさに”ドラッグラッシュ”といっても過言ではない一年だったが、この流れは、来年にも引き継がれるだろうと前出の記者は言う。

 できれば起きてほしくない”流れ”を身を持って感じているのは、某芸能事務所で数名のタレントマネジメントに関わるX氏だ。

「芸能ライターや週刊誌記者から”おたくのタレントは大丈夫か?”などといった問い合わせが頻繁に入るようになったのは今年(2016年)の夏前頃からです。記者がタレントの自宅や関係先で張り込みをし、部屋を覗かれたり、ポストの中身を荒らされたこともありました。噂が噂を呼び、タレントの仕事にも影響が出てきています」

 X氏は落胆するが、ではその疑惑のタレントは、本当に潔白と言えるのか。

「以前、MDMA(合成麻薬)や大麻をしていたことは本人も認めていますが……。我々にとっても死活問題なので、監視の目を光らせ、現在はやっていないはずです」

米国で死者続出…ヘロインの1万倍“象用の麻薬”流行の恐怖

以前もお伝えしたように、全米でヘロインとオピオイド系麻薬の過剰摂取による死亡事故は増え続け、2010~14年の5年間で3倍に増加。1日平均79人もの人が亡くなっています。

 その多くは、最初、手術後などの痛み止めとして医師に処方された鎮痛剤の依存症となり、処方が受けられなくなった後、より安価で強いヘロインに走るといわれています。そして彼らを次に待っているのが合成オピオイドのフェンタニルとカフェンタニル(Carfentanil)です。

 フェンタニルはモルヒネの50倍から100倍もの強さを持つ鎮痛剤で、ヘロインやオピオイドに耐性ができた人が次に手を出していると考えられている麻薬です。

 さらに恐ろしいのがカフェンタニルで、ヘロインの5000倍から1万倍もの強さを持っているといわれています。通常は象などの大型動物のトランキライザーとして使用され、人間にとっては素手で触るだけで危険な毒物です。

 どちらもヘロインに耐性がある人でさえ、ほんの微量で過剰摂取を起こすほどの強さで、昨今の死亡事故の原因の多くを占めています。アメリカでは製剤されていないため、メキシコのドラッグ・カルテルなどにより違法に持ち込まれています。

 最も危険なのは、ヘロインとして売られているものに、値段が安いカフェンタニルが混入しているケースです。

 16年オハイオ州でわずか6日間に174件ものヘロイン過剰摂取事故が発生しましたが、これがヘロインにカフェンタニルが混入しているのを知らずに摂取したのが原因だったとみられています。

 このようなカフェンタニルが原因の過剰摂取事故は全米、さらにカナダにも急速に広がる気配を見せ始めていますが、人種や貧富の差なども超えてあらゆる人を巻き込んだ非常に深刻な社会問題となっています。 (シェリーめぐみ/ニューヨーク在住ジャーナリスト)

米で激増する「ドラッグ過剰摂取死」が臓器移植に貢献


 アメリカではここ数年、薬物過剰摂取で死亡するケースが激増しています。ところがそのおかげで、「臓器移植を待つ患者が恩恵を受けている」というニュースが驚きをもって迎えられています。

 ヘロインなどのドラッグ過剰摂取で死亡した人は年間約4万7000人(2014年CDC=米国疾病対策センター=発表)。2000年以降、2倍に増えています。

 中でも、以前お伝えしたことのある強い鎮痛処方薬「オピオイド系」(アヘン系)で死亡した人は3倍の約2万9000人となり、全体の6割以上を占めるまでになりました。

 一方、過去5年間に薬物過剰摂取で死亡した臓器提供者は、1.5倍となり、臓器提供者全体からみると、11人に1人が薬物過剰摂取で亡くなった人になります。その結果、臓器提供全体の数も去年より5%増えたといいます。

 ただ、薬物使用によって死亡した患者の臓器移植にはリスクがつきまといます。特にヘロイン中毒患者は注射針からHIVやC型肝炎に感染していたり、長年の薬物使用で臓器が弱っているケースもあるからです。

 それでも移植が一刻を争う場合は、リスクを知りながらも手術を受けるケースもあるといいます。また、「処方薬依存症の患者は全般的に若く健康であることが多い」と専門家はコメントしています。

 アメリカでは運転免許証取得の際に、書類に臓器移植の意思の有無を記す欄があります。ワシントン・ポストの記事では、薬物依存症で死亡した若い男性の母親が「息子はドラッグという悪い選択をしてしまったが、臓器移植という選択は正しかった」と語っていました。その男性の腎臓と肝臓は3人の患者に移植され、肺は研究機関に寄付されたそうです。

 薬物依存症死という悲劇が、臓器移植を待つ12万人の患者にとっての希望になっている。なんともやるせない現実があります。

▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター 横浜育ち。早稲田大学政経 学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。

薬物依存症に「なる人」と「ならない人」の違い

◆誤解されている病気

 今年の5月、ある著名人が覚せい剤取締法違反で逮捕されました。その際、その人が逮捕される際に麻薬取締官に言った、「ありがとうございます」という発言が、マスメディアのあいだでちょっとした話題になったのを覚えているでしょうか? 

 私は、この一件を一生忘れないでしょう。というのも、この一件に関して、あるワイドショー番組でタレントやコメンテーターがしたコメントに、私は心底腹が立ったからです。そのコメントとは、「ありがとうなんて軽いね。反省が足りない」というものでした。

 これまで私は、何人もの覚せい剤依存症患者が、「逮捕された瞬間、思わず『ありがとう』って言ってしまった」と苦笑まじりに語るのを聞いてきました。そしてその理由を聞くと、みな一様にこう言いました。「これでやっとクスリがやめられる、もう 嘘(うそ)をつかないでいい。そう思ったら、何だかホッとしてしまって」と。

 要するに、あの「ありがとう」という言葉は、その人がそれだけ悩んでいた、苦しんでいたということを意味するものなのです。「軽い」「反省が足りない」などという批判は見当違いもはなはだしいというべきでしょう。

 それにしても、つくづく薬物依存症者は誤解されていると思います。たとえば、ある薬物依存症者が「やめられない」と告白した状況を想像してください。その状況、専門家であれば、「よく言えたね。回復の第一歩だよ」と褒めるところです。しかし、世間一般の反応はどのようなものでしょうか? おそらく「反省が足りない」と非難され、さらに、「ダメな 奴(やつ) 」「完全に終わった奴」と切り捨てられ、社会から排除されるのがオチです。

◆なぜ一部の人だけが依存症になるのか

 ところで、人はなぜ薬物依存症になるのでしょうか?

 もしもあなたが多少とも見識のある方ならば、こう答えるはずです。「依存症の原因は、性格や意志の弱さなんかじゃない。薬物に手を出したからだ。その結果、薬物の強烈な快感が脳に刻印付けられてしまい、脳が支配されてしまっているからだ」と。

 なるほど、その通りです。確かに依存症になりやすい性格傾向など存在しませんし、薬物を使ったことがない人はどうあがいても薬物依存症にはなれません。そして、脳に刻印づけられた欲求に対して、意志はあまりに無力です。なにしろ、依存症になった脳は、隙あらばその人の耳元で甘言を弄し、誘惑します。

 「たまの1回なら大丈夫」「これが最後の一発」「バレなきゃ平気」……。

 これに打ち勝つのは容易ではありません。

 しかし、さきほどの回答はまだ完璧とはいえません。なぜなら、薬物に手を出しても、依存症になる人とならない人がいる、という事実を説明できていないからです。

 たとえば、アルコールはれっきとした依存性薬物ですが、それでも依存症になるのは習慣的飲酒者のごく一部です。また、睡眠薬や鎮痛薬、あるいは市販のかぜ薬でも依存症になる人がいますが、それも使用経験者の一部に限られます。

 意外に思うかもしれませんが、覚せい剤の場合も同じなのです。覚せい剤依存症患者の大半は、最初のうちは仲間と一緒に覚せい剤を使っていたのに、気づくとひとり取り残されてしまった人たちです。彼らはよくこう愚痴ります。「昔、一緒にクスリをやっていた奴は、今じゃ、みんな家庭を持ってちゃんと家族を養っている。いまだクスリから抜け出せないのは自分だけ。どうして自分はダメなのか……」と。

 依存症になる人とならない人、その違いはどこにあるのでしょうか?

◆「ネズミの楽園」が教えてくれること

 興味深い実験があります。1980年にサイモン・フレーザー大学のブルース・アレクサンダー博士らが行った、「ネズミの楽園Rat park」と呼ばれる有名な実験です。

 この実験では、ネズミは、居住環境の異なる二つのグループに分けられました。一方のネズミは、1匹ずつ金網でできた 檻(おり)の中に(「植民地ネズミ」)、そしてもう一方のネズミは、広々とした場所に雌雄十数匹が一緒に入れられました(「楽園ネズミ」)。

 ちなみに、楽園ネズミに提供された広場は、まさに「ネズミの楽園」でした。床には、巣を作りやすいように常緑樹のウッドチップが敷き詰められ、いつでも好きなときに食べられるように十分なエサも用意されました。また、所々にネズミが隠れたり遊んだりできる箱や缶が置かれ、ネズミ同士の接触や交流を妨げない環境になっていました。

 アレクサンダー博士らは、この両方のネズミに対し、普通の水とモルヒネ入りの水を用意して与え、57日間観察したわけです。その結果は実に興味深いものでした。植民地ネズミの多くが、孤独な檻の中で頻繁にモルヒネ水を摂取しては、日がな一日 酩酊めいてい していたのに対し、楽園ネズミの多くは、他のネズミと遊んだり、じゃれ合ったり、交尾したりして、なかなかモルヒネ水を飲もうとしなかったのです。

 この実験結果こそが、「なぜ一部の人だけが薬物依存症になるのか」という問いの答えではないでしょうか? それは、自分が置かれた状況を「狭苦しい檻」と感じている人の方が、「楽園」と感じている人よりも薬物依存症になりやすいということ、つまり、しんどい状況にある人ほど依存症になりやすいということです。

 もちろん、「人間をネズミと一緒にするな」という反論もあるでしょう。しかし、国家レベルで見れば、薬物汚染が深刻な国は、きまって貧困や経済格差に 喘あえ ぐ、「暮らしにくい国」なのです。同じことが、個人レベルでも認められたとしても不思議ではない――私はそう考えています。

◆安心して「やめられない」といえる社会

 「ネズミの楽園」実験には続きがあります。

 アレクサンダー博士らは、檻の中でモルヒネ水ばかりを飲んでは酔っ払っていた植民地ネズミを、今度は、楽園ネズミのいる広場へと移したのです。すると、彼らは、広場の中で楽園ネズミたちとじゃれ合い、遊び、交流するようになりました。

 それだけではありません。驚いたことに、檻の中ですっかりモルヒネ漬けになっていた彼らが、けいれんなど、モルヒネの離脱症状を呈しながらも、いつしかモルヒネ水ではなく、普通の水を飲むようになったのです。

 この実験結果が暗示しているものは、一体何なのでしょうか?  

 私はこう考えています。それは、薬物依存症から回復しやすい環境とは、「薬物がやめられない」と発言しても、排除もされなければ孤立を強いられることもない社会、むしろその発言を回復の第一歩と見なし、応援してもらえる社会であるということです。

 一言でいいましょう。

 それは、安心して「やめられない」と言える社会なのです。(松本俊彦=国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部部長)

サイト閲覧、ゲーム課金…ネット依存症の症状と治し方

■インターネットに日常生活が侵食されていませんか?
インターネットは私たちの社会を大きく変えたテクノロジーと言えるでしょう。筆者がまだ子供だった頃は、そもそも「パソコン」という言葉すらなく、このような未来がくることはまったく想像していませんでした。

現代では、多くの人が一日のかなりの時間をインターネットに費やしていると思います。もちろん仕事上必要な方も少なくないでしょうが、特に必要もなく多大な時間をネットやネットゲームに費やしているヘビーユーザーは、依存症の状態に陥っていないか、気をつける必要があります。以下でインターネット依存症について詳しく解説します。

■正式な病名になるかもしれない「インターネットゲーム障害」
インターネットが普及して20年近く経過しましたが、アルコールやギャンブルなどへの依存症と同様、ネットユーザーの一部に深刻な問題が生じていることには、すでに多くの方が気付かれていると思います。

アメリカでの統計では、インターネット依存症の頻度は人口の0.3~0.7%。該当する方が週にインターネットに費やす時間は平均38.5時間。結果として40%の方の睡眠時間が4時間以下になっていると報告されています。

2013年に改訂されたアメリカ精神医学会の診断基準『DSM-5』では、現段階ではまだ正式な診断名ではありませんが、研究段階の診断名として「インターネットゲーム障害」という病名が新しく加えられました。

「インターネットゲーム障害」という病名にもある「ゲーム」はネット依存になる大きな原因の一つですが、過度のオンラインでの衝動買いや性的な内容の閲覧なども、インターネット依存症に含まれます。

■インターネット依存症の症状
インターネット依存症の具体的な症状は以下の通りです。

・いつもインターネットの事が頭を占めている
・最初に決めた以上の時間をどうしても費やしてしまう
・インターネットにつながっていないと気分が不安定になりやすい
・インターネットが冴えない気分を晴らす手段になっている
・インターネットに依存している実際の状況を周囲に隠している
・インターネットを利用する時間が長すぎるため、生活の大事な部分に深刻な支障が生じている

■インターネット依存症になると脳に変化が起きる?
インターネットに依存すると、アルコールなど薬物に依存した場合と類似の変化が脳内に現われるという研究報告が数年前にありました。

それは中国科学院のHao Lei氏らが、『Plos One』誌に発表したもので、14歳から21歳までの35人の男女に対してインターネット使用の状況を調査した結果、約半数の17名がインターネット依存症に該当しました。

この17名の脳を画像診断で調べたところ、ネット依存がみられない集団に比べ、統計学的に有意に、脳内の眼窩前頭皮質と呼ばれる領域の「白質」に異常が認められたとのことです。

「白質」とは簡単に言えば、脳内の神経細胞から神経細胞へ情報が伝達していく通り道のこと。インターネット依存症のグループで異常が見られた領域は感情の生成や意思決定、認知の制御などに関連する領域です。この異常はアルコール依存症などでも見られることが知られています。

Hao Lie氏の報告は、インターネットを利用するという「行為」への依存症でも、アルコールなど物質への依存症と類似の変異が脳内に見られることを見出した点で画期的です。なお、この白質の変異はネット依存状態の結果なのか、それとも逆に、元々白質に変異があった人がインターネット依存症になりやすいのかという点に関しては、まだ明らかになっていません。

■ネットゲームへの高額課金……ギャンブル依存症にもご注意を
また、オンラインゲーム(ネットゲーム、ソーシャルゲームなど)に高額課金をしてしまい大きな問題を抱えてしまう人もいるようです。ゲームへの課金経験がある人は少なくないようですが、何度もう止めようと思っても課金を止められず、経済的に苦しい状態になっている人の中には「ギャンブル依存」に近い状態の人もいるのではと思います。

ギャンブル特有の心理状態には、脳内の神経伝達物質が関係しています。人はストレスを感じると、ストレスの元となる何らかの危険な状況に備えるために、脳内に「ノルアドレナリン」が分泌されます。そして同時に、リスクを取りたいという気分も生じます。ギャンブルをしてスリルや快感を感じている時には、「ドーパミン」という脳内物質が分泌されています。

このドーパミンは、おいしい食事をしたり、パートナーと楽しく過ごしている時にも分泌されるものです。オンラインゲームに熱烈に恋をしているかのように熱中してしまう場合、こうした脳内物質が影響した快感により、依存症の状態になっている可能性があります。

■依存から抜け出すには専門家の力を借りることも大切
インターネット依存症は大部分の方は無縁でしょうが、米国の統計によると、1000人中3~7人が該当するようです。繰り返しますが、ネットのヘビーユーザーの方は注意を払っていただきたいです。

もしインターネット依存症になってしまった場合、解決する手段はただ1つ。それは依存症一般に共通しますが、依存の原因に2度と手を出さないことです。

依存症の本質は、その原因に対するコントロールが自分の力ではほぼ不可能になっていることにあります。それは決して本人の意志の問題ではなく、上記の研究報告も示唆していますが、脳機能に何らかの変容が生じた結果、その原因に接することで、それに対するコントロールを失ってしまうのです。

仕事でもプライベートでも、ネットをまったく利用しない生活を送るのは現実的に難しい時代ですが、依存症の状態になってしまうと、自力での解決は非常に難しくなります。自分自身や家族がネットに夢中になるあまり、現実の生活に支障が出ていることに気付かれた場合、精神科(神経科)を受診され、専門家の力を借りるべきであることを、皆さまどうか頭に置いておいてください。

薬物依存は刑罰では治らない 専門医が語る「唯一の手段」とは

 元プロ野球選手・清原和博被告の判決が言い渡された。しかし、彼にとっていま最も必要とされるのは、刑罰以上に薬物依存への適切な治療だ。

 日本では、薬物依存を治療対象として見ていない――。こう指摘するのは、薬物依存治療の第一人者である国立精神・神経医療研究センター薬物依存研究部部長の松本俊彦医師だ。

 覚醒剤などの薬物は、使用するにつれ脳が変成され、強い欲求をコントロールできない薬物依存に陥る。薬物依存は、刑罰や入院で薬物から切り離しても、どれだけ薬物の害を説いても、薬物使用を責めても、「治る」ものではない。

 慢性疾患である2型糖尿病に置き換えるとわかりやすい。入院時は高カロリー・高脂肪食と強制的に手を切れる。しかし退院後は、知恵を絞って高カロリー・高脂肪食を手に取らないようにしなくてはならない。

 まわりが「高カロリー・高脂肪食を食べたあなたが悪い」と責めればかえって逆効果で、患者は高カロリー食を食べてしまっても医師や周囲に隠し、あるいは治療をドロップアウトし、病状は進行する。薬物依存も同様だ。

「薬物依存から回復するためには継続的な治療しかありません。最初は薬物を使用していても、治療を継続し、欲求コントロールの方法を学んでいく以外に手はない」

 薬物に限らず依存症は、治療を受けていても、安定してやめられるようになるまで「大失敗(再使用を繰り返して大きなトラブルなどを起こす)」を7~8回繰り返すという。大失敗は挫折ではなく、「断薬」へのプロセスの一環だ。

「だから薬物依存の患者が欲求に負けて薬物を使用しても、決して責めない。治療継続を褒め、対策を考える。こういった治療サポートプログラムの確立で、治療の継続率が上がるのです」

■最も口にしてはいけない言葉とは?

 松本医師は、2006年に「せりがや覚せい剤依存再発防止プログラム=SMARPP(スマープ)」を開発。治療と並行し、週1回、精神科医などのスタッフと患者が薬物への欲求対策などを学ぶ。毎回の尿検査で薬物使用と出ても、通報せず、自首を勧めない。欠席した患者には「来てくださいね」などとメールする。

 スマープの導入で、国立精神・神経医療研究センターでは、初診後3カ月時点での治療継続率は9割以上に上る。スマープ不参加の患者群では6割以下。松本医師の前勤務先の病院では3割程度だったので、飛躍的に伸びた。

 全国の精神保健福祉センターでスマープの導入が決定されており、現在24カ所で実施。加えて21カ所の医療機関でもスマープが導入されている。少しずつ薬物依存の治療のサポート体制が広がりつつあるが、しかし欧米に比べるとまだまだ足りないという。

「日本では薬物依存は『治療』より『刑罰』が先にくる傾向がある。治療専門の医療機関や専門医は不足しており、薬物依存患者の受け皿は少ない」

 清原被告に対して、裁判官は「自助努力による更生がふさわしく……」と述べた。しかし、適切な治療と、今後起こるかもしれない「大失敗」も受け入れる治療継続のためのサポート体制は用意されているのか。

 松本医師によれば、「今度もしやったら……」は、薬物依存の患者に対して医師も周囲も最も口にしてはいけない言葉だという。患者が治療を中断してしまっても、家族や周囲が「依存症者家族のための相談」につながり続けることで、患者が治療を再開するケースは少なくない。親友の佐々木主浩氏をはじめ、清原の周囲の人々が理解していればいいのだが。

なぜ人は依存症になるのか<10歳若返る!鎌田流健康塾(27)>

 医師で作家の鎌田實さん(67)が、日常生活のちょっとした工夫で健康になり、10歳若返るヒントを教えてくれます。

 ◇ ◇

 日本は依存症大国といわれている。厚生労働省の発表によると、パチンコや競馬などギャンブルに依存している人が成人の約4・8%、536万人に上る。アメリカは1・58%、韓国は0・8%であるから、日本は際立って高い数字であることがわかる。

 ほかにもいろいろある。インターネット依存症421万人、アルコール依存症は年々増え続けて109万人に達している。

 依存症は3種類に大別される。1つ目はたばこやアルコールなど物質への依存。たばこもアルコールも依存症になってしまえば、断ち切ることは難しい。清原元選手の薬物依存もそうだ。それでも切れる。

 2つ目はプロセスへの依存といわれる。ギャンブルや買い物、セックス、インターネットなどの依存である。

 3つ目は人間関係の依存。恋愛やカルト宗教、DVなどへの依存が存在する。

 なぜ依存症になるのか。それは、快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンがカギを握っている。

 たとえば、パチンコで大当たりしたとしよう。脳内にドーパミンが分泌され、人は気持ちよさを経験してしまう。そして、次もこの快楽を得ようと、パチンコ台に向かっていく。報酬系という。

 人間はこの報酬系によって、行動が強化されていく。人にほめられたり、ごほうびをもらえたりすると、がんばるようにできているのだ。

 依存症は、快楽ホルモンの暴走である。暴走を食い止めるには、自分ひとりの快楽からちょっと離れてみる必要がある。他者の喜びが自分の喜びと感じられるようにシフトすれば、快楽ホルモンは仕事や社会貢献のエネルギーとなるだろう。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日、東京生まれ。東京医科歯科大医学部卒業後、長野県茅野市にある諏訪中央病院の医師になる(現在は名誉院長)。チェルノブイリ原発事故の患者支援、イラク難民支援を続け、東日本大震災後の被災地支援にも力を入れている。著書「がんばらない」など多数。

清原被告を覚醒剤に走らせた「心の隙間」、どう埋めるのか…支援体制の実情

覚醒剤取締法違反(使用など)に問われた元プロ野球選手の清原和博被告の判決公判が5月31日、東京地裁であり、懲役2年6月、執行猶予4年が言い渡された。

 高校生にして全国区のスター選手となり、プロでは記録より記憶の歴史を積み上げ、引退後も金に困ることはなかったはずの超大物が、なぜ薬物に走ったのか。清原被告は5月17日の初公判で、動機をこう語った。「いずれどこかのチームのコーチや監督になりたいと思っていましたが、依頼してくるチームはありませんでした。心の隙間を埋めるようにして覚醒剤を使うようになりました」。山のように大きな体に宿る、繊細で傷つきやすい心。体に刻んだ入れ墨は、打たれ弱い心を守る 鎧(よろい)だったのだろうか。

◆依存症患者の共通の特徴

覚醒剤などの薬物に走る人は、共通の傾向があると専門家は言う。埼玉県立精神医療センターは、薬物依存症患者の治療に使うテキストで、以下の六つの傾向を挙げている。

 ・自己評価が低く自分に自信を持てない
 ・人を信じられない
 ・本音を言えない
 ・見捨てられる不安が強い
 ・孤独で寂しい
 ・自分を大切にできない

 喝采を浴びていた全盛期の清原被告は、そのような思いで苦しむことはなかったはずだ。だが、けがなどの影響で成績が下降し始めた頃から、隠れていた生来の 脆もろ い心が顔を出し、自分を追い込んで行ったのかもしれない。清原被告のケースとは異なるが、覚醒剤で身を持ち崩す人の中には、幼少期にゆがんだ環境で育ち、不当に低い自己評価しか持てなくなってしまった人も多い。

 覚醒剤の使用や所持で逮捕されると、仕事を失うなど社会的な制裁を受け、再犯を繰り返すと長い実刑が待っている。清原被告は初犯だが、「反省を促すため厳しい実刑を」とする意見も多かった。

 再犯者を実刑に処するのは、社会秩序を守るためにも当然と考えられる。だが、制裁ばかりを重視すると大切な視点が抜け落ちてしまう。「薬物依存症は脳の病気である」という視点だ。

 覚醒剤犯罪者の出所後5年以内の刑務所再入率は、約50%と高い。長く収監して「反省」や「改心」をさせても、出所するとまた薬物に頼り、刑務所に戻ってくる。第三者が「何度やった気が済むのか!」「一生入っていろ!」と非難するのはたやすい。だが、再使用をやめられないのは、本当に「反省が足りないから」なのだろうか。薬物依存症という「病気だから」ではないのか。

 刑期を終えた薬物依存症患者を、自己評価が低いまま社会に放り出しても、生き馬の目を抜く社会でうまく立ち回れるはずもない。ストレスで心の隙間が再び広がり、薬物への病的な欲求がぶり返して、再使用に至る。その繰り返しで再犯を重ねていくのだ。

 では、どうしたら再犯を防げるのか。民間リハビリ施設への入所や自助グループへの参加に加え、有効と考えられているのが、専門医療機関が認知行動療法をベースに行うカウンセリング治療だ(2016年4月6日の夕刊からだ面「薬物依存症の専門治療」で詳報)。医師や看護師、臨床心理士ら医療スタッフと、複数の患者で行う外来の集団カウンセリング治療は、今年4月から公的医療保険が使えるようになった。

◆医師の親身な対応で外来通院5倍に

 埼玉県立精神医療センターなどが行った興味深い研究がある。覚醒剤や危険ドラッグなどを使用して混乱し、精神科救急病棟に入院した薬物依存症患者に、主治医が簡単なテキストを用いた1日10分程の関わりを5日間行うと、退院後に外来通院を一定期間続ける患者の割合が5倍になったというのだ。外来通院を継続すると、断薬率が飛躍的に高まることが知られている。

 この調査の対象は、2013年9月から14年8月までの1年間に、同センターなど2病院の精神科救急病棟に入院した薬物依存症患者31人。逮捕などで退院後に通院できない患者は除いた。テキストは全19ページで、同センターが作成。依存症の基礎知識や、再使用を防ぐ方法、今後の生活の具体的な計画の立て方、などを5回に分けて学ぶ。患者の入院中に主治医が病室を度々訪れ、このテキストをもとに薬物依存症について話し合った。1回10分程で学習でき、主治医は要点部分を声に出して読み合うなどして、患者との関係を築いた。

 この方法の導入前1年間は、2病院の患者の退院後の外来受診率は30%だったが、導入後1年間は81%に上昇。外来通院を3か月継続した患者は、11%から58%へと顕著に増えた。同センター副病院長の成瀬暢也さんは「患者は自信がなく孤立した人が多い。テキストの内容よりも、医師が親身になって回復を考える姿勢が、患者を変えたのだと思う」と話す。

◆刑の一部執行猶予に医師不足の暗雲

 明日6月1日から、薬物犯罪者らに対する刑の一部執行猶予が始まる。長い実刑は再犯を防ぐ決め手にはならないので、実刑の一部期間を執行猶予にして、保護観察下で医療的な支援などにつなげる画期的な取り組みだ。

 だが課題は多い。日本国内では、覚醒剤などの薬物依存症患者に適切に対応できる医師は極めて少ない。アルコール依存を診る精神科医は比較的多いが、覚醒剤依存になると「十数人しか思い浮かばない」と嘆く専門家もいる。

 精神科医の多くは、薬物依存症患者が抱える「生きにくさ」に目を向けず、一般人と同じようなマイナス感情を抱いて治療に関わろうとしない。自分を毛嫌いする精神科医のもとに、傷つきやすい心を内包した患者が通い続けるはずはない。

 成瀬さんは「患者を受け入れる医療機関を早急に増やすためには、精神科医が患者への忌避感情を改める必要がある」と訴えている。(読売新聞東京本社医療部記者・佐藤光展)

ギャンブル依存症は治療できる? 「ニアミス好き」が根本原因か

 「また負けた」と言いながら、ギャンブルを止められない人がいる。病的なギャンブル依存症は、多額の借金を抱え、家族や社会的なつながりすらも失ってしまうこともある。にもかかわらず、なぜギャンブルにのめり込むのか不思議に思える。

 そんなギャンブル依存症者の脳は、「あと少しで勝ち!」というニアミスに強く反応してギャンブルにのめり込むことが、ラートボウト大学ドンデルス研究所の神経科学者らの研究で明らかになった。
□ギャンブル依存症者は「あと少しで勝ち」のニアミスが好き

 オランダのラートボウト大学の研究者らは、22人のギャンブル依存症と健全な人がスロットマシンをしているときの脳の様子をfMRI(脳の血流を視覚化する装置)で調べた。スロットマシンでの勝ち率は17%、負け率は50%、ニアミス率は33%に設定した(※1)。

 スロットマシンではニアミスが起こりやすい。「777」が当たりで「776」や「779」などがニアミスだ。あと1つがそろえばパーフェクトになるとき、「あー惜しい」と叫びたくなるような気持ちは誰にでもある。

 そんなとき、健全な人は、ニアミスは負けであり、お金は失われたと正しく認識した。ところが、ギャンブル依存症者の脳ではニアミスはただの負けではなく、勝ったときのように脳が反応した。

 ギャンブル依存症者の脳は、ニアミスに強く反応するため、健全な人よりも勝てそうに感じられ、ギャンブル行動にのめり込ませる原因になるのだ。
□ギャンブルは数学的に見ると儲かるはずがない

 数学的にはギャンブルは儲からない。儲かるはずがない。

 ギャンブルとは少し違うかもしれないが、例えば300円で買った宝くじは138円くらいにしかならないことが計算で分かる。なぜなら、宝くじの当選券金額は、約40%は収益金として地方自治体に入り、約14%は販売手数料などの経費に充てられ、残りの約46%を当選金として分配するからだ。もともと儲からない仕組みになっているのだ。

 また、ゲームの確率の算出から、カジノのスロットマシンでは、1000円賭けるごとに約150円損をすることになる。

 短期的にはプラスになることがあっても、長期的にみるとマイナスになる。ギャンブルは、勝てないようにできているゲームと言ってもいいだろう。映画に出てくるような架空の天才ギャンブラーならいざ知らず。
□ギャンブル依存症にとってニアミスやリーチは勝ちも同然

 それでもギャンブル依存症者は、今日こそは勝てると信じる。

 なぜ信じられるかというと、ギャンブル依存症者の脳では「ニアミス=ほとんど勝ち=次は勝ち」という図式になっているからだ。

 通常は「ニアミス=惜しいけど負け」だ。しかし、ギャンブル依存症者にとっては、ニアミスがあると勝利は間近だと感じられる。たとえ今まで負けていてもあと一歩で勝てそうなため、リスクがあってもギャンブルを続けたいという欲求が高まるのではないかと考えられている。
□ギャンブル依存症 脳の研究で治療できるか!?

 ギャンブル依存症者の脳の反応は次第に解明されており、将来治療できる見込みがある。

 東北大大学院の研究グループが行ったラットの実験で、脳の島皮質前部が過剰に働くと病的にリスクを好むようになることが分かったのだ。薬剤により島皮質前部を抑制すると、リスク回避の行動を取ることを突き止めた(※2)。

 ドーパミンとセロトニンは、どちらも島皮質前部によるリスク選好性の促進を抑えている。そしてドーパミンは主にギャンブルに勝った後のリスク選好性に、セロトニンは負けた後のリスク選好性に影響を与えることが分かった(※3)。

 これはリスクを判断する脳のメカニズムの解明につながる発見で、依存症などの治療法開発に貢献する可能性があると考えられている。
□ギャンブル依存症 人間への応用にはもう少し先か

 今回ラートボウト大学の研究者は、ドーパミン遮断薬を使いニアミス時のヒトの脳の反応を調べたが、予想に反して脳の反応にドーパミンの影響があることは確認できなかったようだ。

 しかし、だからと言って人に応用できる道が閉ざされたわけではない。脳は複雑であり治療法の確立にはもう少し時間が掛かりそうだが、今後さらに研究が進み治療法が確立されるのを期待したい。

芸能人麻薬問題から考える「欲望」と「恐怖」の罠

■「生の欲望」の裏に必ずある「死の恐怖」
近年、次々と芸能人の麻薬使用による逮捕の事件が報じられ、世間を騒がせていますね。

では、なぜ華やかな芸能の世界は、麻薬と縁を切れないのでしょう? これを「森田理論」という古典的な心理学理論の中の「生の欲望、死の恐怖」という理論から考えてみたいと思います。

「生の欲望」とは、「よりよく生きる」ためのポジティブな願望。人間はただ生きているだけでは満足できず、「もっと賢くなりたい」「安心して暮らしたい」「美しくなりたい」「理想の職業につきたい」「人から認められたい」といった、よりよく生きたいという欲望が次々に生まれる生き物です。「生の欲望」は、一つ満たされてもさらに次の欲望が生まれ、果てしなく続いていきます。希望した「安心した暮らし」がかなったとしても、「もっと質のいい暮らしがしたい」「豊かに暮らしたい」というように、欲望はどんどん膨らんでいくのです。

そして、生の欲望が湧き出せば、「うまくいかなかったらどうしよう」「失ってしまったらどうしよう」といった「死の恐怖」も必ず湧いてくる。「森田理論」では、そのように考えられています。たとえば、念願かなって、希望の土地に夢のマイホームを建てた喜びもつかの間、「この家が壊れたらどうしよう」「ローンを返せなかったらどうしよう」といった不安も、セットになって湧き出てしまうものなのです。

■欲望が強くなれば、恐怖も強くなる
華やかな芸能界は、そもそも「生の欲望」のかたまりのようなところではないでしょうか。「大きな夢をかなえる」という欲望に突き動かされて、大成功した人たちが棲息する場所です。

とはいえ、その仲間に入れば満足できるという訳ではありません。「もっと売れるようになりたい」「主役を取りたい」「ビッグネームになりたい」という「生の欲望」は限りなく湧き、同時に「干されたくない」「嫌われたくない」「仕事が来なくなったらどうしたらいいのか」という「死の恐怖」も強くなります。

こう考えると、「芸能界は『生の欲望』の聖殿、『死の恐怖』の魔窟」と、言えそうです。頂点に立った人たちは、最高の快感を得るとともに、その栄光を失うかもしれない強烈な恐怖に、さらされながら生活している――これが芸能人の運命なのです。

そして、麻薬はこうした強烈な死の恐怖から、一瞬で救ってくれる「魔法の薬」です。使えばたちまち、「オレは絶好調だ!」「万能だ!」という確信が湧き、あれほどぬぐっても消えなかった「死の恐怖」から、一瞬で解放されるのです。

しかし、この「一時の快感」が地獄への入り口です。薬を使えば、最高の高揚感が舞い戻りますが、効果が切れれば、恐怖や不安は以前の何倍も強くなり、薬がなくてはいられない状態になります。こうして心身のコントロールを失い、地位も栄光も社会的信頼も失って、奈落の底に転落してしまいます。

■欲望があるから意欲が湧き、恐怖があるから努力する
消せない「死の恐怖」に振り回され、麻薬に走った芸能人、自ら命を絶った芸能人が、なんと多いことでしょう。絶世期の笑顔の裏にある心の闇を想像すると、華やかな世界で働く人たちの「死の恐怖」の痛烈さを、感じずにはいられません。

では、「死の恐怖」から解放される手段はあるのでしょうか? そもそも、「死の恐怖」を消そう、なくそうとどんなに試みても、無理なのです。「生の欲望」と「死の欲望」は、切っても切れない双子のような存在だからです。

では、なくせないのなら、どうしたらいいのでしょう? まず、「必ずあるもの」と認めてしまうことです。そもそも、「生の欲望」が人間のやる気を賦活し、「死の恐怖」が努力を後押ししているのです。たとえば、受験生は志望校に合格したいという「生の欲望」と、落ちたらどうしようという「死の恐怖」に突き動かされ、必死になって勉強をしています。つまり、欲望と恐怖は、セットになって人を前進させるエンジンなのです。

大切なのは、自分の中にある欲望と恐怖を認めたうえで、「やるべきこと」という目的に向かって前進することです。つまり、「うまくできなかったら」「失敗したら」という死の恐怖に襲われても、その恐怖に流されず、本当にやりたい方向に向かって歩み続けること。こうして「目的本位」で前進していけば、その経験から、「かけがえのないもの」(成果、自信、知識、人脈など)を必ず得ることができます。こうした経験を積み重ねることで、人間は成長し、いつまでも向上していくのです。

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ギャンブル依存は最初の「勝ち」が入口~バドミントン、プロ野球、力士、会社経営者らがはまる実態

 バドミントン男子の桃田賢斗、田児賢一両選手が違法カジノ店で賭博をしていた問題――。

 日本バドミントン協会は4月10日、桃田選手を日本代表から外した上で「無期限の試合出場停止処分」、賭博の常習性が高かった田児選手にはより重い「無期限の登録抹消処分」とした。

 これにより、メダル獲得が期待されていてた桃田選手のリオデジャネイロ五輪出場はなくなり、田児選手の選手生命も、事実上、断たれたといっていいだろう。特に田児選手は60回程度負けて1000万円の損失を出していたとされ、ギャンブル依存症的な状態であったと考えられる。

 ギャンブル依存症は、精神科の領域では「病的賭博」とも呼ばれる。

 『精神科ポケット辞典』(弘文堂)によると「持続的に繰り返される賭博行為によって、社会的、職業的、物質的および家庭的な価値を損なうまでになる状態。賭博行為が生活全体を支配し、賭博をしたいという強い衝動を抑えることが困難で、生活にストレスが多くなると増強する」とある。

スポーツ選手とギャンブルの関係

 今回の件だけでなく昨年から続くプロ野球選手による野球賭博を見ても明らかなように、スポーツ選手とギャンブルの関係は根深い。

 元大相撲力士の貴闘力も、そのひとりだ。2010年に野球賭博に関与したとして相撲協会からの解雇処分を受けた貴闘力。

 彼がギャンブルに依存するようになったのは、オーストラリア巡業のときにカジノで5500万円勝ったことがきっかけだった。そのときの勝利が忘れられず、総額で5億円負けることに。

 その後、貴闘力は自助グループに通ってギャンブル依存症から脱却し、2月8日に放送されたテレビ番組『しくじり先生』(テレビ朝日系列)でギャンブル依存症の過去を告白した。

大王製紙前会長・井川意高のケース

 ギャンブル依存と言えば、大王製紙の前会長で、マカオやシンガポールのカジノで106億8000万円を使い、会社の金を不正に借り入れて2011年に逮捕され、懲役4年の実刑判決を受けた井川意高のケースは、その金額において最大級のものだろう。

 週末にシンガポールに渡航しては、48時間、眠らずにカジノのVIPルームでギャンブルをやり続けていたという井川は、その告白本『溶ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』(双葉社)で次のように書いている。
..........................................................................
 「負けが一定額になった段階でカジノをあとにする」
 「勝ちが一定額になった段階で勝ち逃げする」
 「借金をしてまで勝負しない」

 これらのルールを厳格に守ってさえいれば、106億8000万円もの大金をカジノに突っ込むなどという馬鹿げた行動はとらなかったはずだ。

 ギャンブラーは、そんな常識人のような発想はしない。4時間かけて500万円が2000万円まで膨らんだのであれば、8時間かければ1億円を3億円にまで爆発させることだってできるはずだ。元出がゼロになってしまう可能性は思考から排除し、倍々ゲームの未来を自分本位の脳内確率で夢想してしまう。
...............................................................................
ギャンブル依存のきっかけは最初に勝ちを経験すること

 さまざまな快感と依存の関係について書かれた『快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか』(河出文庫、デイヴィッド・J・リンデン著、 岩坂 彰訳)によると、ギャンブルへの嗜好は最初に勝ちを経験することで身につくという説があるという。

 同書によると「最初に一回か二回勝ったとすると、ギャンブル行動が正の強化を受ける。このように最初の成功体験から小さいながらもはっきりした快感を得た一部の人が、『快感の目標値』を得るためにより高い刺激を求めていく中で、ギャンブル依存を発症するリスクは高まっていく」のだという。

 さらに同書によると「脳画像研究から、ギャンブルやゲームをしているときも、ある種の薬物やオーガズムと同じように、内側前脳回路が活動し、その結果VTA(腹側被蓋野)の標的領域にドーパミンが放出されることがわかっている」のだという。

 そのメカニズムにひとたび陥ってしまうと、あとは薬物を摂取させられたラットが薬物が出るレバーを押し続けるように、ギャンブルをし続けられずにはいられなくなるのだ。

 一度、依存状態の過剰な興奮を体験した者は、その興奮に脳が慣れてしまい、常に刺激を求めずにはいられなくなる。「節度を持って楽しむ」ことが難しいからこそ、ギャンブルの闇に引き込まれる人は後を絶たないのだ。

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最初の性犯罪がバレないとスリルで覚せい剤同様「依存症」に

 性犯罪が後を絶たないが、性犯罪に対する世間の目は極めて厳しい。大きなリスクを伴うのに、なぜ彼らは一線を越えるのだろうか。

「誰でも通常、何か行為を行う前に失うものと得るものを天秤にかけます。性犯罪は仕事や家庭を失う大きなリスクがあり、一般の人は踏み止まりますが、性犯罪者はこの天秤がどこかで逆転してしまう。

これを『依存症における優先順位の逆転現象』といいます」(御徒町榎本クリニックの精神保健福祉部次長・斉藤章佳氏)

 斉藤氏の知る、盗撮癖のある大学生は苦労して就職の内定を得た後、盗撮で逮捕された。本人は逮捕後、「バレたら就職がなくなると自覚していたのにやってしまった」とうなだれるばかりだった。

「天秤が逆転してしまった例です。頭の中で『内定が出たから我慢しなくてもいいだろう』『いや、バレたら取り消しだ』というセルフトークが繰り返された末、行動化が優先されたのです」(前出・斉藤氏)

 結局、この大学生は大学を退学になり、就職は取り消された。性犯罪はアルコール依存症や薬物中毒と同じく依存症であると前出・斉藤氏は強調する。

「依存症になると自分で自分の欲求をコントロールできません。多くの性犯罪者はもともとの欲求に仕事の疲れや睡眠不足、上司からの叱責などのストレスが重なって、天秤が逆転して一線を越えてしまうケースが多い。

 最初の性犯罪が発覚せずに成功すると、日常生活では得がたいスリルと興奮になり、覚醒剤と同じようにはまっていく。犯行を繰り返すなかで手口が洗練されて“スキルアップ”し、ますます止められなくなっていくんです」

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【レポート】ネット依存は要介護につながる!? オーラル・フレイルが招く寝たきりの恐怖

●30代からでも見え始めている"兆候"
咀嚼(そしゃく)機能などが衰退して食事ができなくなり、結果として筋肉減少や寝たきりといった生活機能障害に至る現象を意味する「オーラル・フレイル」。日本歯科医師会が啓発に注力しているこの現象を回避するためには、若いうちからのきちんとした食生活と社会とのつながりを持つことが大切となる。

今回は、M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長の今村美穂医師の解説に、オーラル・フレイルの予防策などについて伺った。

○オーラル・フレイルは一気に進行する場合も

加齢に伴い物をかむ機能が低下すると、筋力も衰えて転倒・骨折のリスクが増大する。特に太ももの骨である大腿(だいたい)骨が折れると歩行が困難となり、寝たきりの状態が続くようならば要介護状態に発展する可能性もある。すなわち、「オーラル・フレイルの予防が全身の健康に寄与する」というわけだ。

オーラル・フレイルは一般的に、「(1)歯の喪失」⇒「(2)滑舌の低下・食べこぼしやむせの発生」⇒「(3)咀嚼する力の低下・食事量の低下」⇒「(4)飲み込み障害発生」という段階を経る。その進行スピードは、年齢や健康状態、精神状態などによって個人差がある。(1)の「予備軍」の人でも、何らかの病気で肺炎などを併発すればすぐ(4)まで進行して死に至るケースも。

本来、オーラル・フレイルの概念は高齢者を対象としているが、30代や40代といった働き盛りの間でもその"兆候"が見え始めていると今村医師は警鐘を鳴らす。

「オーラル・フレイルには本人の活動量や精神・心理状態、歯・口の機能、食・栄養状態、身体機能のすべてが関係してきます。喫煙・飲酒の習慣があり、ストレスの多さから甘いものを日常的に摂取し、忙しくて食事もクチャクチャ音をたてながら早食いする30~40代の人はたくさんいると思います。そのような人は、虫歯や歯肉炎があり、歯周病も始まっている可能性が高いと思うので、『オーラル・フレイルがすでに始まっているな』と感じます」。

このほか、「軟らかいものばかり食べる」「濃い味のものを好む食生活」「頻繁な間食」などもオーラル・フレイルのリスクを高めるという。

●社会とのつながりも大切な予防策
こういった食生活がオーラル・フレイルを招くのであれば、これらと対極の食事スタイルが「予防策」となる。つまり、「時間をかけてしっかりと薄味の食物を咀嚼し、素材本来の味を楽しむ。間食や飲酒もほどほどにする」ことが食事面でのケアとなる。

他にはストレスへの抵抗性や姿勢、発音、呼吸なども予防のポイントとなる。「運動不足」「姿勢が悪い」「デスクワークや車の運転でずっと同じ体勢」「パパパパなどの発音が短時間に細かくできない」などの項目に当てはまる人は注意した方がいいだろう。

○引きこもりやネット依存症は口腔内が悪化

さらに興味深いことに、「社会的なつながり」もオーラル・フレイル対策として効果的だという。この概念に係る研究を行った、東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫教授、飯島勝矢准教授らの研究グループによると、高齢期において人とのつながりを持つことや、誰かと食事するなどといった「社会性」を維持すると、さまざまな健康分野に好影響が出たとのこと。

同じ現象は高齢者以外でも見られると今村医師は指摘する。

「引きこもりやインターネット依存症、キレる大人、自己中心的で社会性のない大人などは、口腔(こうくう)内が悪化していきます。また、自分のことを『どうでもいい』と思ったり、身体が病弱で長期間病床にいたりすると、必ず口腔内は高齢の介護必要者や認知症の方々と同じような状態になります」。

日ごろから多忙でストレスフルな社会人は、どうしても平日は「孤食」になりがちだ。ただ、将来のための「投資」として、まずは休日だけでも気が置けない人たちとゆっくり会話を楽しみながら食事をするのもありだろう。

○記事監修: 今村美穂(いまむら みほ)
M.I.H.O.矯正歯科クリニック院長、MIHO歯科予防研究所 代表。日本歯科大学卒業、日本大学矯正科研修、DMACC大学(米アイオワ州)にて予防歯科プログラム作成のため渡米、研究を行う。1996年にDMACC大学卒業。日本矯正歯科学会認定医、日本成人矯正歯科学会認定医・専門医。研究内容は歯科予防・口腔機能と形態及び顎関節を含む口腔顔面の機能障害。MOSセミナー(歯科矯正セミナー、MFT口腔筋機能療法セミナー)主宰。

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ギャンブルが好き…それって依存症になっていませんか?

ちょっとした賭けで日常をちょっとスリリングにしたいと感じる人もいるのではないでしょうか。でも度が過ぎると心配です。

今回のテーマは「ギャンブル依存症」です。医師に話を聞きました。
病気の境界線はどこ?
ギャンブル依存症、というと聞きなれた名前のように思うかもしれません。しかし実は、正式な精神医学的な名称ではありません。
診断名としてはギャンブリング障害、病的ギャンブリング、病的賭博などが使われることが多いです。

単なるギャンブル好きといわゆるギャンブル依存症、どちらもギャンブルが好きで「ギャンブルをしたい」という気持ちがあることが共通しています。

両者の境界線のひとつに『ギャンブルをしたい自分をコントロールできるか』というポイントがあります。
自分の社会的な立場や状況を考えてギャンブルに行くことを常に思いとどまれるようであれば、いわゆるギャンブル依存症とは言えない、と考えられます。(たとえ一度のギャンブルで派手にお金を使うことがあったとしても、です。)

・お金に困っているときに、ギャンブルに行かない
・仕事が忙しいときは、ギャンブルをしない

上記のように自分でギャンブルをすることを抑えられるようならば、ギャンブル依存症とは考えられません。
どんな原因がある?
ギャンブル依存症にはいくつかタイプがあるとされています。
・単純にギャンブルを好むタイプ
・前段階として精神障害が既に存在しているタイプ
・パーソナリティー障害があるタイプ
など

もちろんギャンブルそのものを断つことも重要です。
一方で精神障害がある場合は、先行する精神障害(うつ病や統合失調症、双極性障害、アルコールや薬物依存など)の治療、あるいはパーソナリティー障害に対する治療的介入がより効果的で重要である場合もあると考えられています。
ギャンブル依存症の治療方法って?
いわゆるギャンブル依存症は、社会的にも大きな問題と考えられています。
家族にこの問題を抱えた患者さんがいる場合は経済的に破たんしてしまうことも多い、深刻な病気です。

現在のところ特効薬と呼べるお薬はまだ開発されていません。
行われている治療法で最も効果が高いものは認知行動療法といわれています。

ギャンブル依存症は治療が困難な疾患です。
周囲から見てギャンブル依存があることが明らかでも、本人が「自分にはギャンブル依存があり、治療する必要がある」という事実を認めたがらないこと(否認と言います)が非常によくある病気のひとつです。

ギャンブルは「繰り返しているうちに確率として勝てる」と思いこむことが多いです。
「次こそは勝てる」と負けを取り返して、まずます引けなくなる…といった例が多くあるようです。

【医師からのアドバイス】
ギャンブル依存症は、どこの精神科でも治療できるわけではありません。
病院に事前に連絡し、ギャンブル依存症に明るい医師にかかったほうが安心ですね。

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スマートフォン中毒による、5つの深刻な副作用

Text Claw (テキスト引き付け症候群)とCell Phone Elbow(携帯肘)

“Text Claw(テキスト引き付け症候群)”は非医学用語で、スマートフォン使用時の継続的なスクロールやテキスト打ち、ゲームプレーなどの動作から発生する指の痙攣や筋肉痛を意味しています。 
 
つまりスマートフォンを使いすぎると、腱が炎症をおこし、腱炎や手根管症候群といった既存の症状を増長する可能性があるのです。同様に、“Cell Phone Elbow(携帯肘)”は、長時間肘を曲げた状態でいた後に起きる薬指や小指のうずきやしびれを意味しています。 
 
もし、スマートフォンを使うことで痛みや不快感を覚えるなら、ストレッチをお勧めします。まずはスマートフォンを置き、手首を後方へ曲げたり、お祈りのときのように両手を合せて下方向へ押したりてみましょう。

それから手首を曲げるのも良い運動です。1週間以上痛みがおさまらない場合は、温熱療法を試してみるか、それでも良くならなければやはり医療機関を利用した方がよいでしょう。

酒席でトイレに消え30分…清原容疑者に出ていた“禁断症状”

 4日に東京地検に身柄を送られた清原和博容疑者(48)の周辺で語り草になっている“事件”がある。その日は、知人の会社経営者が開いた内輪の忘年会。場所は六本木の高級クラブのVIPルームだった。

「最初から様子がおかしかった。清原さんは、約束の時間に1時間以上も遅れてきながら、遅刻を詫びるでもなく、部屋の入り口にボーッと突っ立ってた。参加者に促されて席につくとき、数人の顔見知りに会釈をして挨拶したものの、ずっと押し黙って一点を見詰めているような感じ。体調が悪いのかと思ったんですが……」(参加者のひとり)

 しばらくすると、清原容疑者は店の関係者にトイレの場所を確認し、席を立って部屋を出た。30分以上も経ってようやく戻ってきた清原容疑者の様子は、さっきまでとは打って変わっていたという。

「最初に挨拶したはずの知人に向かって、『久しぶりー! 来てたんですかあ?』と声をかけるなど、やたらとハイテンション。その知人の隣に座ると、『乾杯しましょうや』とジョッキでビールを4つ頼み、近くの席にいた別のふたりを巻き込んで、『カンパーイ』と声を上げた。

その瞬間です、持っていたジョッキが粉々に割れ、中のビールとガラスの破片が飛び散った。それがひとりの目の横を傷つけて大騒ぎになったのですが、清原さんは豪快に笑ってビールのおかわりを頼んでました」(同)

 乾杯の力加減まで分からなくなっていたのだからフツーじゃない。トイレに立った“空白の30分”に何があったかは知る由もないが、清原容疑者はこの忘年会が開かれた3年前からそんな状態だったのだ。純白のスーツを着て現れた巨人の沖縄キャンプで、異様な風貌とロレツの回らない口調が話題になったのは、その2カ月後のことである。

 逮捕された2日、警視庁捜査員が自宅マンションに踏み込んだ際、清原容疑者は左手に注射器とストローを持ち、テーブルにはビニール袋に入った使いかけの覚醒剤が置いてあったという。2年前から警視庁が内偵を進めていたこともあって、これまでに何度も、清原容疑者の逮捕情報がマスコミを駆け巡った。

そのたびに、Xデーに備えたニュース映像を確保したいテレビ局に「薬物使用疑惑についてお答えいただけませんか?」と直撃取材を受けていた清原容疑者も、そういう雰囲気は感じていたはずだ。実際、昨年10月に写真誌フライデーにこう答えていた。

「8月半ばごろから、(薬物使用や所持で)逮捕されるっていうウワサが何回も流れたとかで、毎日のようにカメラを持ったテレビ局の記者らに追っかけられるわ、直撃されるわ……。(中略)警察に呼ばれたことも、事情を聴かれたことも1回もないのに」

■錯乱状態になってストレッチャーに拘束

 同誌には、「逮捕情報はずっとあります」と念も押されていた。にもかかわらず、覚醒剤と3本の注射器、ストロー、ガラスパイプを自宅に隠し持っていたわけだから、すでに“やめたくてもやめられない”中毒状態だった可能性が高い。

「これまでに少なくとも2度、病院に緊急搬送されていると聞いている。幻覚、幻聴、被害妄想で不安になり、突然、暴れだす。

禁断症状なのか、フラッシュバックなのかは分からないが、いずれにしても相当、重度。錯乱状態のようになって、ストレッチャーに縛り付けられたこともあったという。逮捕直前にも都内港区の病院の救急に世話になっている。

自宅で暴れだしたのか、付き添ってきた20代とおぼしき女性が、不安そうに震えていたそうだ。30分もしないうちに我に返って、何事もなかったように『お世話になりました』と頭を下げて帰っていった。病院の関係者からそう聞いた。当然、警察に通報もいっただろう。逮捕のきっかけになったんじゃないか」(六本木事情通)

 逮捕されて4日目、東京地裁は10日間の勾留を認める決定をした。留置場で見るのは夢だけではなさそうだ。

美容通がハマり中!プロおすすめ「ホットオイル」全身ケア方法

以前はごく一部の間でしか使われていなかった美容オイル。圧倒的な保湿力で、一気に人気になりましたね。ブーム以降さまざまなオイルが開発されていますが、今回はリンパ・ハーバリストの筆者より、髪にも体にも顔にも使える万能オイルとして鉄板のアルガンオイルを使った「ホットオイル美容法」をご紹介します!

■アルガンオイルってどんなオイル?

アルガンオイルは、アカテツ科の広葉常緑樹であるアルガンの種子から採取される油です。現在アルガンの樹は、砂漠のあるモロッコの南西部にしか生育していません。1本のアルガンの樹から約30キログラムのアルガンの仁(硬い種の中にある部分)がとれますが、1リットルしか採取できない貴重さから「モロッコの黄金」とも呼ばれているそう。

■「万能」と呼ばれるアルガンオイルの効果って?

老化の原因である酸化を防止し、若々しい肌をつくるビタミンEが豊富なため、アンチエイジングに役立つと言われています。また、肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れを促進し、正常な周期に近づける働きがあります。このような働きを持つアルガンオイルは、美しい肌を保つ働きがあるとされ、肌ケアだけでなくヘアケアーやボディケアにも幅広く使われているのです。

■良質なアルガンオイルは「色」と「匂い」にあり

良質なアルガンオイルの見分け方は、「色」と「匂い」です。良質なアルガンオイルは透明な金色をしています。透明ではなく半透明や濁った色をしていたら、品質を疑っていいかもしれません。酸味を感じる匂いも要注意です。新鮮なオイルの特徴は、香ばしいナッツのような、アジアンな香りです。

■購入時は、高品質を保証する「IGP」をチェック

世界中で評価されているアルガンオイルですが、販売元にも注意が必要。購入の際は品質を保証する基準「IGP」の有無をチェック! この印は、EU独自で設定している品質保証システムをクリアしたものに付けられます。古くからの伝統やその地域でしか生み出せない、高品質な食品にしか認証されないものです。アジアで流通しているアルガンオイルには多くの粗悪品が含まれているようですので、日本製やアジア地域での購入には気をつけましょう。

■この冬おすすめの「ホットオイル美容法」

「オイル美容」が流行っているなか、とくにおすすめしたいのが「ホットオイル」です。温めると浸透力が高まり、化粧水が肌になじみにくいとった悩みも解決してくれます。乾燥が気になる冬は、ホットオイルの効果がより実感しやすいと思いますよ。ぜひ、試してみてくださいね!

オイルの温め方

まず、大きめのカップやボールに湯煎を張ります。その中に使用する分だけのオイルを、一回り小さいカップや容器に入れて温めましょう。

1.お顔のケアは「オイルパック」でモチ肌に!

洗顔後の清潔な肌にアルガンオイルを塗ります。そのまま湯船に入り、優しくハンドプレスします。お風呂のフタがあれば、フタを手前まで閉めて蒸気を浴びれば、スチーマーと同じ効果が期待できますよ。毛穴が開いてアルガンオイルが肌の奥まで浸透します。オイルがとても濃厚だから、お風呂上がりの肌はふっくらもちもちの仕上がりに!

2.ボディケアは湯船に浸かる前に!全身オイルマッサージ

お腹、二の腕、お尻、脚などマッサージしたい部分にアルガンオイルを塗って、そのまま湯船に入ります。水のなかでもなめらかに滑り、気持ちよくマッサージができます。お風呂上がりのボディの乾燥も気にならないので、ボディクリームや保湿をする手間が省けます。

3.ヘアケアは「蒸しオイルタオル」がおすすめ

洗髪後、髪の毛の傷んでいる部分(毛先など)にアルガンオイルを少量つけて丁寧にもみ込ます。ヘアーキャップやタオルを巻き付けながら湯船に浸かれば、ダメージヘアーのトリートメントパックになります。髪の毛を乾かしたあと、パサパサの髪、まとまりのない髪がしっとり潤っているのが実感できます。洗い流さないヘアートリートメント剤や市販のヘアーパックなどをつけなくても、蒸しオイルパックで簡単解決!

いかがでしたでしょうか。アルガンオイルの栄養価を、この冬はホットな活用法で実感してみてください。美容オイル生活をさらに楽しくさせる裏技です。

二の腕を細くする簡単エクササイズ

二の腕だけに限らず、一部分だけピンポイントで痩せたい場合は、単なるダイエットでは効果が出ません。二の腕を効率よく細くするには、筋力トレーニングなどの無酸素運動と、ウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせて行うとよいでしょう。

有酸素運動で全身の脂肪を落としつつ、ピンポイントにアプローチする筋力トレーニングを行うことで、二の腕痩せの効果がアップするのです。ここでは、二の腕を鍛えるのに効果的なエクササイズをご紹介します。

どこでも簡単エクササイズ

まずは、どこでも簡単にできる二の腕痩せエクササイズをご紹介します。

(1)腕を上げるだけエクササイズ

両腕を上げて、手をグーにして力強く握ります。握ったまま内回し、外回しを交互に30回ほどくり返します。回せる範囲で力を加減して行いましょう。

(2)合掌するだけエクササイズ

両手を胸の前で合わせ、ヒジを肩の高さまで上げて10秒間キープします。この時、肩が上がって首が短くならないよう注意しましょう。腕の力だけを使って上げるのがポイントです。

(3)ヒジで押すだけエクササイズ

椅子に座り両腕を「小さく前ならえ」の姿勢にして、そのまま後ろの背もたれをヒジで押します。5秒間キープしたら、力を抜いきます。これを、5回ほどくり返しましょう。

(4)手を組んで引っぱるだけエクササイズ

胸の下あたりで、両手の4本の指を上下に組み合わせます。ヒジは外に開き、10秒ほど左右に引っ張りあいます。上下の手を入れ替えて反対も行い、これを3セットほどくり返しましょう。

(5)ヒジ90度エクササイズ

両手を軽く握ってヒジを90度に曲げます。この状態で、ヒジの高さが肩と同じになるよう、体の前に持ち上げます。肩の力は抜き、ヒジの高さは変えないようにして、ヒジ下をゆっくり内側に倒し、ゆっくりと戻します。10セットほどくり返しましょう。

(6)腕ひねりエクササイズ

立った姿勢で、手のひらを開いて両腕を体側に下ろします。肩や腕が引っ張られているようなイメージで、脇が30°くらいになるよう斜め外側に持ち上げます。手の平を外側に向けるようにねじったら、次は反対(内側)にねじります。交互に10回くり返しましょう。肩の付け根から動かすようにして、腕全体をねじるのがポイントです。

いずれも、仕事や家事の合間でも簡単にできるエクササイズです。TVを見ながらでもできるため、空いた時間を有効活用して、二の腕を細く引き締めていきましょう。

通勤・通学電車でエクササイズ

電車で通勤・通学している方は、この時間も有効に使いましょう。電車の中でできる二の腕痩せエクササイズをご紹介します。

吊皮を引くだけエクササイズ

吊皮を握ってひじを90°にし、力をこめて下にひきます。左右を10回ずつくり返すと効果的です。まっすぐ立った状態で脇を締め、斜め下に引き下げるイメージで行います。

また、「どこでも簡単エクササイズ」の「(3)ヒジで押すだけエクササイズ」も、電車でできますね。椅子に座れた時は試してみてもいいかもしれません。

物を使ったエクササイズ

サポートグッズを使えば、さらに効果的に二の腕を細くすることができます。

(1)バランスボールを使ったエクササイズ

バランスボールに太ももを乗せてうつ伏せになり、床に両手をつけます(腕立て伏せのようなポーズです。腕は肩幅くらいに開くとよいでしょう)。ゆっくり呼吸をしながら手の間に胸を下ろし、腕立て伏せを10回行いましょう。3セットほど行うと効果的です。腕立て伏せがつらい場合は、そのままの姿勢で20秒ほどキープするだけでもいいです。

(2)椅子を使ったエクササイズ

椅子の背もたれと背中合わせになるように立ち、背もたれに手をかけてヒジを少し曲げます。二の腕の外側(上腕三頭筋)を意識して、二の腕に体重をかけて20秒間キープします。

呼吸を止めず、首をすくめず、肩の力をできるだけ抜いて行いましょう。

バランスボールはなくても、椅子ならどこにでもありますよね。テーブルなど、体重をかけても大丈夫で高さが合うものなら、椅子でなくてもかまいません。

ものを使ったエクササイズとしては、ダンベルやダンベル代わりにペットボトルを使った、より本格的なものもあります。こちらについては、『ダンベルで二の腕痩せ!腕を細くする方法』をご覧ください。

普段の生活で出せるちょっとした時間を使って、細くてきれいな腕を作っていきましょう。

単なる個性ではない? 「性格に難アリ」な人が気にすべきパーソナリティ障害の兆候

「性格に難がある」と思われがちな人は、少なからずいらっしゃると思います。本人もそのこと自体をかなり気にしている場合もあるかもしれません。

例えば「あの人は○○はいいんだけど、性格が△△だから……」といった言葉には、あの人の○○の良さは性格の△△さで帳消し!みたいなニュアンスが感じられてしまいます。

性格に難があるということは、精神医学的には「パーソナリティ障害」の可能性も考えたいところです。そこで、パーソナリティ障害の可能性が考えられうる性格や、パーソナリティ障害にはなぜ精神科的治療が望ましいのかなどを詳しく解説します。

■性格とは、その人の日常に現われている特徴的なパターン

物事の認知、感情の表出、対人関係上の機能、そして衝動性のコントロールといったことは人それぞれ異なり、言わばその人を決める要素だと言えます。

例えば、皆さまの身近には喜怒哀楽がはっきりしている人もいれば、感情をあまり露わにしないクールな人もいると思います。クールな人はいわゆるプロフェッショナルな方だったりしますが、もし相手が何を考えているか分からないとなると、なかなか気軽には話しにくいと思います。

場合によっては「難しい人」になっているかもしれませんが、そもそも性格に難があるとは、自分ではなく周りがそうジャッジするもの。例えば「お辞儀」に対して外国の方が違和感を覚えることがあるように、属するグループや社会において標準とされる行動も、ある人から見れば理解しづらいことがあるものです。

その人に難があるか否かは、その人の属する社会において相対的に判定され得る事で、必ずしも絶対的な基準に基づいていないものだと留意したいところです。

■周りの人との違いが大きくなれば日常生活に支障も現われやすい

人にはそれぞれ個性があり、皆がみな同じような人であるはずはありません。それでも、ある状況ではこうした態度やふるまい、話し方や感情の表出が望ましい……といった、いわば社会的規範があり、多くの方はそれに従っていると思います。

もしこの規範から外れ過ぎてしまえば、周囲から浮いてしまうといったことが起こりやすくなるでしょう。周りの人とのコミュニケーションが取りにくくなり、家庭や仕事など日常の重要な場面で何か深刻な問題が現われているようならば、精神医学的にはパーソナリティ障害に近くなっている可能性もあります。

例えば、いわゆる完璧主義者。自分のルールにこだわるだけでなく、他人にもそれを要求しがち。その傾向が強まり過ぎれば、良好な人間関係を維持しにくくなり、仕事上でも些細な物事にこだわりすぎて能率が極端に悪化するといった弊害が現れやすくなります。こうした問題が顕著ならば、パーソナリティ障害のなかでも強迫性パーソナリティ障害に近くなっている可能性も考えられます。

■性格に難が生じてしまった時期は幼少期? それともそれ以降?

パーソナリティ障害が発症する厳密なメカニズムは不明ですが、その原因には精神分析学的な説など、さまざまな説が提唱されています。

パーソナリティ障害の精神分析学的な要因として、まず精神医学の大家ジークムント・フロイト(1856~1939)の説を紹介します。フロイトによれば、人の性的発達において、ある段階でつまずいた事がパーソナリティ障害の発症に関わっています。例えば、生後18ヵ月から3歳頃までのトイレ訓練の時期に親の躾が厳し過ぎると、心理学の用語で「固着」が起き、細かい事にこだわりやすい、融通がきかず頑固といった完璧主義的傾向が芽生え、それが後に強迫性パーソナリティ障害が発症する原点になります。

また、精神分析学的な理論によると、人にはそれぞれ特徴的な心の防衛機制があり、実際にどのような心の防衛機制を持っているかで、その人のパーソナリティはある程度決まります。

個々のパーソナリティ障害にもそれぞれ特徴的な防衛機制のパターンがあり、パーソナリティ障害が発症する精神分析学的な要因になっています。例えば、スキゾイド・パーソナリティ障害(統合失調質パーソナリティ障害)に特徴的な防衛機制は、外との交わりを避け、心のうちへ逃避すること。例えば何かを空想しているあいだは不快な感情をあまり意識しないでいられます。

また人のパーソナリティを形成する要素として、自己と他者との関係が心の内でどのような在り方をしているのかということも精神分析学的には重要です。例えば自分の親は心の内でどのような位置を占めているのか、親の考え方がそのまま自分の考え方になっていないか……など自己と他者との関係が心の内にどう反映されているのかといった事も、パーソナリティ障害が発症する精神分析学的な要因として考えられています。

■パーソナリティ障害の治療は生活の質の向上につながるもの

パーソナリティ障害の症状は一般に思春期から20代前半までに始まります。それは症状というよりむしろ、そういう人だと見なせる面もあります。またパーソナリティ障害に特徴的な防衛機制は、精神医学的には変更が望ましいですが、それが作動している間は気持ちの落ち込み、不安、イライラといった不快な感情をある程度コントロールすることができます。

そのためパーソナリティ障害は一般に精神科的治療が望ましいものの、実際に精神科(神経科)を受診されることは少なくなっています。

パーソナリティ障害の治療は一般に心理療法などが行われます。その際、自分の行動を変えていく!という治療へのモチベーションを高めるためにも、自分の思考パターンが行動にどう反映され、それが原因で起きている日常の問題点をしっかり認識することが重要です。

そして日常における個々の問題に対しては、対人関係のスキルを向上させる、あるいは衝動性のコントロールを学ぶ……など個人個人の状況に応じた治療を通じて生活の質の向上が得られます。またパーソナリティ障害では一般にうつ病や依存症など他の心の病気を合併しやく、もしこうした問題が生じた際には適切な対処が取りやすくなります。

パーソナリティ障害の頻度は一般に人口のおよそ1~数%前後のレベルです。もし性格に難があると他人から指摘を受けた覚えがある方は、もしその性格が10人に1人いないかもしれない場合、性格難のレベルがパーソナリティ障害に近づいていないかどうか是非注意を向けてみてください。

こんにちは。教育コンサルタントの佐藤理香です。あっという間に年末になり、気が付けば冬休み、クリスマス、大みそか、お正月と、子どもたちにとっては楽しみが多い時期になりました。 一方で、親としては子どもがハメを外してしまいがちになるので、注意が必要な時期ともいえます。

最近では、小学生にも違法な薬物が広がっており、乱用を防止する教育が普及してきています。しかし、一度使ってしまったら癖になってしまい、止められなくなるのが薬物の怖いところ。親としては、絶対に手を出してほしくないですよね。

前回は『他人事じゃない! 心身を壊す「違法ドラッグ」から子どもを守る方法』で、子どもに広がる薬物乱用とチェック項目をとりあげました。今回は、厚生労働省が小学生の親向けに発信している情報を参考に、子どもたちに薬物に手を出させたいための8か条をお伝えします。

●断る勇気をもたせることが大事!
子どもは親の知らないところで、いろいろな刺激にさらされています。親だからといって、すべて守ることは不可能です。違法な薬物は、親に隠れて使用するケースが多いので、最終判断は子どもがすることになります。

そのため、子どもに正しい知識、正しい対応を身につけさせておくことが非常に大切です。特に、以下の3点はとても大切な考えになりますので、日ごろから身につけさせておくとよいでしょう。

・薬物の恐ろしさについて正しい知識を持つこと
・自分と友達や家族など身近な人を大切に思う心を持つこと
・誘われたときにキッパリと断る勇気を持つこと

●違法な薬物に手を出させないための8か条
薬物に手を出してしまう子どもたち……それは家庭の環境に影響されていることも多々あります。違法な薬物に手を出させないために、家庭の中でも環境を整えられることがあります。次の8か条を参考になさってください。

(1)子どもの思春期特有の心と体の変化について理解しましょう。
(2)毎日、家族の会話を大切にしましょう。
(3)子どもの話には常に耳を傾けましょう。
(4)友情をつちかい、仲間からの悪い誘いを拒否できる勇気を育てましょう。
(5)子どもが家族や学校の先生にいつでも相談できるようにしておきましょう。
(6)子ども自身で、健全な決断ができるように育てましょう。
(7)家族そろってのコミュニケーションの場を大切にしましょう。
(8)子どもの様子がおかしいと気になったらすぐに相談窓口に相談しましょう。

いかがでしたか?
薬物乱用により命を落とす人もたくさんいます。大切な子どもを守るためにも、「ダメ。ゼッタイ。」を合言葉に、社会全体で薬物乱用を防止しましょう。

【参考リンク】
・子どもたちを薬物乱用から守るために | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/dl/dame_kodomo.pdf)

女性が陥りやすい「占い依存症」。こんな占い師が危ない!

結婚する・しない、出産する・しない、正社員、派遣社員、転職、シングルマザー……。女性の人生の選択肢は多様化しています。ひとつ確かなのは、どれを選んでも先のことはわからないし、どれが正解かも人によって異なるということ。その不安感を拭うために占いに頼る人も少なくありません。気安め程度で済んでいればいいのですが、中には危険な「占い依存症」に陥る人もいます。
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◆占いが人生相談の場に

一般的に、占いは「あなたにはこんなことが起こりそうだ」「今年はこんな年になる」「こんなことをすると良いことがあるだろう」──といった、近い将来を予測したり、未来への指針を示してもらったりするもの。

しかし、最近は仕事の悩みや結婚、夫婦関係についての相談など、カウンセリング的な占いを求める人が増えているようです。

女性の役割が固定化していたかつての時代から、少なくとも形式上は女性が自由な選択をできる時代となったことで、決断や責任を求められる場面が増え、精神的負担も重くなっていると言えます。

その結果、悩ましい人生の羅針盤として、背中を押してくれるカウンセリング的な占いのニーズが高まっていると考えられます。
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◆ネット占いに数百万円?

そんな需要の受け皿となって急成長しているのが、ネットを介して電話やスマホなどで行う占いです。

ネット上で好きな占い師に電話で占ってもらうことができる「電話占いサイト」や、スマートフォンで占い師に直接相談できる「占いアプリ」などが人気を呼んでいます。

手軽に利用できるだけに、気をつけたいのが使いすぎ。ある電話占いサービスの料金は、1分あたり200円だそうです。当然ですが、10分なら2000円に、100分なら2万円になります。

話に夢中になると、数十分や1時間はあっという間に過ぎてしまいます。職場の人間関係の悩みなどを毎日のように数時間相談し、いつの間にか数百万円も注ぎ込んでしまったというケースも聞かれます。

単なる未来予想の占いと違って、カウンセリング的な占いは「それなしには行動・選択できない」、または「やめたいのにやめられない」という「占い依存症」に陥りやすい危険性もはらんでいるのです。

◆脅迫や宗教への勧誘も

占い依存症には、特定のお気に入り占い師に入れこんでしまう場合と、期待する結果が出るまで占い師を渡り歩く「占いジプシー」となる場合とがあります。いずれにしても、悪徳占い師にとっては依存させることこそが狙いです。

自分にも周囲の人にも悪影響をもたらす依存症に陥らないためにも、危ない占い師の傾向を把握しておくことが賢明です。例えば、下記のようなケースには特に注意しましょう。

●法外な料金を設定している、無駄に時間を引き延ばそうとする
●「この先、悪いことが多く起きそう」など、脅迫めいたことを言う
●占いとは直接関係のない品物を買うように勧めたり、宗教などに勧誘する

心が弱っているときは、このような悪徳占い師にひっかかりやすい状態であると自覚しておくことも必要です。自分自身や家族・友人などが占い依存症と疑われる場合は、専門医への相談も検討しましょう。

全国の都道府県にある精神保健福祉センターの「こころの相談窓口」でも、パチンコや買い物など各種依存症の相談を受け付けています。電話でも相談できるので、占い依存の自覚がある人は、まずは相談してみることをおすすめします。

元人気アイドル高部あい容疑者が「麻薬使用」で再逮捕。コカインが引き起こす症状とは

先月、自宅でコカインを所持していたとして麻薬取締法違反容疑で逮捕されていたタレントの高部あい(本名・中山あい)が、尿鑑定の結果、陽性反応が出たことがわかり、今月4日にコカイン使用で再逮捕されたと報じられています。

高部容疑者は2004年、第10回全日本国民的美少女コンテストでグラビア賞を受賞し、芸能界に入りました。翌月には「美少女クラブ31」に加入し、タレントや女優、声優として活動。

今月半ばに所属事務所のサイトから公式プロフィールが突然削除され、ファンからは心配されていました。まだまだこれから先の活躍が期待されていた高部の突然の報道に、多くのファンが驚いています。

過去に麻薬所持で逮捕された芸能人はほかに、押尾学や内田裕也、田代まさしやカルーセル麻紀などがいます。コカインとはどのような薬物なのでしょうか?
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■心身ともに蝕むドラッグ

コカインは「1度やっただけでも虜になる薬」と言われ、身体と精神の両方に依存性をつくります。

さらに、コカインを使うと耐薬性が向上するため、同じ効果を得ようとすると薬物の量が増えていくのです。薬の効果が切れるとイライラした抑鬱状態になり、自殺の衝動に駆られることもあります。

コカインは少量であっても、意識障害や幻覚、妄想、記憶力の低下、痙攣(けいれん)などの症状を引き起こし、呼吸や心拍をコントロールする脳の機能を壊します。呼吸困難に陥る危険性がある恐ろしい薬物です。

なかには皮膚と筋肉の間に虫がはいまわるような感覚を起こす「皮膚寄生虫妄想」を起こす人もいます。脳への影響も大きく、痴呆状態になることもあり、常用している場合は鼻の粘膜に腫瘍を作っている可能性が高いです。

コカインの作用は覚せい剤よりも強い傾向があります。持続時間が短く、効力が切れると強い不安感に襲われるため、感情の起伏が激しく、ぼうっとして意識が朦朧とした状態になります。周囲の人間が、薬物を使用していることに気づくケースも珍しくありません。

(医療監修:岡本良平医師 医学博士)

サマージャンボ、買いすぎてない?「ギャンブル依存症」に当てはまる8つのチェックリストとは

8日にサマージャンボ宝くじが全国で一斉に発売され、注目が集まっています。今回の当選額は1等が5億円、前後賞が1億円ずつとかなりの高額です。高額当選を多く出した大阪駅前では、期待に胸を高鳴らせた人たちが早朝から並んでいます。

ギャンブルの売り上げが減少をたどるなかでも、売上をほとんど落としていない宝くじ。宝くじ好きのなかには「買わなければ当たらない」と、年々額を増やしている人も多いようです。

ほかのものと比べて依存性の低いように感じる宝くじ。とはいえ、額を増やしていくことで「ギャンブル依存症」に陥ってしまう可能性もあります。

◆ギャンブルに夢中になるのはどうして?

当たるかどうかはわからないものの「いつかは当たる」「もしかしたら高額当選するかもしれない」という状況に置かれると、人は当たりを求めてお金を投入し続けます。これは、心理学で「変動歩合制強化スケジュール」と呼ばれるギャンブル性です。

努力して働き、確実に得られる報酬とは違い「当たるかどうかわからない」というリスクが、お金を投入し、夢中になっていく誘因となります。

◆ひょっとして「ギャンブル障害」?8つのチェックリスト

最新のアメリカ精神医学会発行『DSM-5;精神疾患の分類と診断の手引き』によると、下記の中から1年以内に4つ以上当てはまり、なおかつ持続的で反復性のある賭博行動である場合はギャンブル障害であると示しています。

□興奮を得るために、掛け金の額を増やして賭博をする
□賭博を中断すると落ち着かなくなる・またはいらだつ
□賭博の制限や回数を減らす、中止するなどの努力をしてもまた繰り返してしまう
□しばしば賭博に心を奪われている
□無気力、罪悪感、不安、抑うつなどの気分のときに賭博をすることが多い
□賭博でお金を失ったあと、別の日に取戻しにくることが多い
□賭博に夢中になっていることを隠すため、嘘をつく
□賭博のために人間関係や仕事、教育、職業上の機会を危険にさらしたり、失ったりしたことがある
□賭博によって引き起こされた悲惨な経済状況から免れるため、他人にお金を貸してほしいと頼む

いずれも辛い現実から逃避したり、周囲に迷惑をかけたりする傾向があります。正常な人のギャンブルは、みじめな気分のときにはやらず、いいところで切り上げられます。「もっともっと」とお金をつぎ込みません。

◆ギャンブル依存症者はほかの分野でも問題あり

また、ギャンブル依存症になりやすい人は、恥や罪の感覚が強く、人間関係を築くのが苦手な人の多い傾向にあります。信頼し合える人間関係がなく、アルコールや煙草に依存することも。

また、ギャンブル依存症の人が気分障害や不安障害など、こころの病気を合併していることもあります。

「夢を買う」と言われる宝くじですが、現実から逃れるために必要以上の金額をつぎ込むのは危険です。宝くじを買う前に、前述したチェックリストで自分にギャンブル依存症がないかを確認してみてはいかがでしょうか?

監修:山本恵一(メンタルヘルスライター・元東京国際大学心理学教授)

表に出ない「ギャンブル依存症」女性を支えるリハビリ施設 つらい体験話し回復の道示す

パチンコ、マージャン、競馬など賭け事をやめたくてもやめられず生活に支障を来す「ギャンブル依存症」。通所リハビリ施設「デイケアセンターぬじゅみ」(横浜市)は、家族が世間体をおもんぱかって隠すなど表面化しにくい依存症の女性を支えてきた。

田上啓子施設長(66)は「女性の依存症対策にも目を向けて」と話している。(寺田理恵)

 ◆嘘と借金を重ねる

 「3年前に初めて来たとき、施設長が『よく生きていたね』と言いながら握手してくれた。母親を苦しめているという罪悪感で自分を責めていたので、涙が出た」

 依存症から回復して1年という女性(43)はこう話す。パチンコとパチスロに注ぎ込むお金を得るため売春もした。「どうにかしたい」という思いでぬじゅみを訪れた日から、賭け事をやめたが、当初は毎日、泣いていたという。

 「嫌な思いをして体を売ったのに、それでお金を手にするとパチンコに行ってしまう。そんな体験は女性の中でしか安心して話せない」と振り返る。

 ぬじゅみは、全国初のギャンブル依存症の女性専用施設として平成19年4月に開設、24年から横浜市の補助と寄付金で運営され、15人が登録している。

回復プログラムは、依存症の仲間が互いに体験を話し合うミーティングが中心。無料で提供され、登録者は規則的に通うことで健康的な生活習慣を取り戻し、人との関わり方を修復する。

 田上施設長は「依存症者は、賭け事を続けるためのお金が一番と考えている。借金をしても勝って返せばいいと思っているので、肩代わりしてもらっても問題は解決しない。

大事なのはまず命、住まい、食べ物、人との関わり。お金は最後だと考えを180度変える必要がある」と指摘する。

 女性に限っているのは、つらい体験を男性の目を気にせずに話せる場とするためだ。女性の依存症者は、賭け事を続けるため家族に嘘をついて出掛け、家事や育児に支障を来す。

家のお金を使い込み、借金を重ねて人間関係がうまくいかなくなり、離婚に至る事例もある。家族を巻き込んだ罪悪感に苦しんだり、家族が世間体から隠したりで早期の治療につながりにくく、40歳頃で表面化する事例が多いという。

 ◆離婚や自殺未遂

 田上施設長自身も、ギャンブル依存症から回復した一人だ。32歳のとき、「夫がするなら自分も」と賭け事を始めた。

最初は見ているだけだったが、勝てば換金できると分かるとのめり込んだ。やめられず、周りから「意志が弱い」と説教され、自分に「ダメ人間」の烙印(らくいん)を押した。離婚や自殺未遂も経験した。

 やめ方を教えてくれるところがなく10年も苦しみ、出合ったのがアルコール依存症のプログラム。依存症の仲間の話を聞くうち、自分が「何百万円使っても、もっとやりたくなる」という状態だと気づいた。

 回復施設や自助グループでは利用者のほとんどが男性だったため、女性のための施設が必要だと、ぬじゅみを立ち上げた。今では全国から問い合わせがあるという。

 ぬじゅみでは、回復した女性がスタッフとなって依存症者を支える側に回る。「依存症は回復できると、経験を次の人に伝えるのが約束事。だからギャンブルをやめていられる」と田上施設長は話している。

Dr.倫太郎に毎回登場する非情な母親にみる、夫も知らない主婦の「隠れギャンブル依存」の実態とは?

5/13放送のテレビドラマ『Dr.倫太郎』第5話で取り上げられていた「ギャンブル依存症」。ドラマの中でもギャンブルへの依存に苦しむのは女性でしたが、近年増加する女性や主婦のギャンブル依存は社会問題にもなっているようです。

この記事では実際の事例をもとに、主婦がおちいりやすいといわれている「隠れギャンブル依存」について解説していきます。

◆子どもの靴やカバンがボロボロに
不動産会社に勤めるKさん(仮名・35歳)が、小学3年生になる息子の異変に気づいたのは、玄関に置いてある子どもの靴を見たことがきっかけでした。

Kさんの息子は、登校時にスニーカーを履いて通学しているのですが、その靴がボロボロになっているのです。

さらにKさんが息子の持ち物を調べてみると、カバンやリュックサックなども、ずいぶんと擦り切れて汚れており、長いあいだ新しいものに買い替えていないことに気づきました。

これを不思議に思ったKさんは、すぐに妻に「息子になぜ新しい靴やカバンを買ってやらないんだ」と問いただしました。

Kさんは毎月十分な額の生活費を妻に渡しており、子どもの学用品が買えないほど家計が苦しいということはないはずだったのです。

◆消費者金融で300万円の借金が!
Kさんに問い詰められた妻は、自分がパチンコにハマってしまい、この2年ほどで数社の消費者金融から300万円以上の借金をしていることを告白しました。

さらに、Kさんの妻は、子どもの学校の給食費なども滞納しており、食費や光熱費など「夫にバレる」部分以外のお金をすべてパチンコにつぎ込んでいたこともわかりました。

それを聞いたKさんには、ふと思い当たることがありました。
先日、Kさんがゴルフクラブを買いに出かけた際、商品を決めてローンを組む段階になって、信販会社の審査がなぜか通らなかったため、結局ゴルフクラブを買うのを断念したことがあったのです。

実はこれは、Kさんの妻の数社にわたる消費者金融への借金の返済が滞っているために起きた出来事でした。

◆「2度と手を出さない」以外に道はない
結局、Kさんは自分の貯金や親戚からの借金で、妻の「パチンコ依存」による借金を清算しました(ただし、このように依存症患者の後始末をいつもいつも肩代わりするような行為は依存症を悪化させてしまう場合もあるので注意が必要です)。

Kさんの妻の例からもわかるように、ギャンブル依存症には借金などの「お金」の問題が常についてまわり、結果的に家族を巻き込んでしまうケースも非常に多いのです。

ドラマの中でも「ギャンブル依存症の克服は一生の闘い」というセリフがありましたが、アルコールや薬物の依存症とおなじく、ギャンブル依存症も近年では「心の病」という見方が定着しており、その克服には「2度と手を出さない」以外に道はないといわれています。

かつては、「男性のするもの」というイメージが強かったギャンブルですが、いまやパチンコや競馬のイメージもずいぶんとカジュアルになり、FXのようにパソコンを使って簡単にできる「ギャンブル性の強い投資」も人気を集めています。

しかし、気軽に誰でもできるものだからこそ、安易にギャンブルに手を出す前に、そこに「お金」や「依存症」の問題がついてまわることを、自覚しておいたほうがいいのかもしれません。

※文中のエピソードは実話をもとに構成・脚色を加えたフィクションであり、実在の人物・団体とはいっさい関係がありません。

<執筆者プロフィール>井澤佑治(いざわ・ゆうじ)コラムニスト
舞踏家/ダンサーとしての国内外での活動を経て、健康法・身体技法の研究、高齢者への体操指導、さまざまな障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などに携わる。

参考:「厚生労働省」みんなのメンタルヘルス
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_alcohol.html

「ネトゲ廃人」による事件が急増、韓国や中国のネット依存症の状況は?

さまざまな依存の中でも歴史の新しいネット依存。急速な情報環境の発展によって短期間にネットやスマホが普及した国ほど、その負の遺産としてネット依存の諸問題を抱えているようです。

お隣の国、韓国や中国の実状は、今後の日本のネット依存諸問題の解決に、たいへん参考になるでしょう。

◆ネット依存の国際比較(平成26年版情報環境白書より)
アメリカ、イギリス、フランス、韓国、シンガポール、日本の6か国を対象に実施された国際ウェブアンケート調査から、次のような傾向がわかりました。

・10~20代のネット依存傾向が高くなっている(各国共通)
・スマホ保有者の方が、依存傾向は高い(各国共通)
・日本では食事中の携帯電話やタブレット端末の使用は少ないが、各国共通で、就寝前の利用は増えている
・「コミュニケーション」を利用目的とするユーザーのネット依存傾向が高い(各国共通
・日本ではスマホを保有し、コミュニケーションを嗜好するユーザーの依存傾向が高い
・アメリカ、イギリス、韓国では「オンラインゲーム」志向のユーザーも依存傾向が高
・日本では、SNSなどコミュニケーションを嗜好するユーザーは、スマホ等の使用時間が長くなり、依存が高くなりやすい傾向がうかがえる
・ネット利用による現実生活への影響で、「運動不足」「他の時間が削られている」「常に端末を置いていないと不安」が、回答率が高い(各国共通)
・さらに日本では、「家族・友人・知人と過ごす時間を削ってネットをしている」「フィーチャーフォンやスマホでネットにアクセスできないと不安」「歩きながら使用していて人や物にぶつかりそうになった」の回答率も高かった
・日本では、休日に自宅でインターネットを楽しむことが多い層にネット依存の傾向が高い

◆ネット先進国、韓国のネット依存とその取組み
1999年に政府主導のインターネット普及政策「サイバーコリア21」が進められ、短期間でアメリカや日本をしのぐブロードバンド先進国となった韓国。

ところが、2002年10月に光州で86時間オンラインゲームを続けた24歳のネトゲ廃人が死亡したニュースに注目が集まりました。24時間営業のネットカフェの常連で、86時間、タバコとトイレ以外パソコンから離れることなく韓国版MMORPG「リネージュ」にハマり続けたこの青年は、エコノミー症候群による心不全で死亡しました。

この事件以前から、長時間プレイによる引きこもり、ゲームで使用するアイテムの購入費のために借金を抱えるなど、さまざまな問題が生じていたので、韓国政府は2005年から、NYC(国家青少年保護委員会)を設立して、ネット依存に対する対処を開始しました。

◆K-スケール、S-スケール
韓国におけるインターネット利用者のネット依存度を計る尺度K-スケールが開発され、アップデートを重ねています。
K-スケールはパソコン、S-スケールはスマホなどモバイル端末の依存度を計ります。

これによって「集中治療が必要なハイリスクユーザー」「カウンセリングが必要な潜在的リスクユーザー」「自己管理教育を

進める一般ユーザー」に層化され、それぞれに応じたケアが受けられるようになっています。
このように、韓国では、公的にネット依存への取り組みも進んでいます。

◆1300万人以上のネット依存者、中国
中国では、インターネット依存の青少年が1300万以上に上り、治療施設も400を超えているとの情報もあります。

2002年に江西省・南冒市のネットカフェで、高校生がプレイ中に極度の興奮で急死した事件、2011年にオンラインゲームをするために、ハマった夫婦が子どもを次々売りとばした事件、2014年、上海でオンラインゲーム内での武器窃盗をめぐって刺殺事件が生じたなど、ネトゲ廃人による事件が頻発しています。

◆対策が待たれる日本
日本ではまだネット依存症が突出した社会問題ではないせいか、マナーなど「情報モラル」として、教育的措置が講じられています。

しかし、久里浜医療センターには、全国からネット依存者が治療に訪れているそうです。とくに、若者のネトゲ依存は、マナーの問題では解決しないと思われますので、韓国や中国を参考に、さらなる対策が講じられる必要があるのではないでしょうか。

参考:環境省平成26年版 情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc143110.html

●執筆者プロフィール:山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院博士課程修了、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

パチンコ好きは要注意!日本にはギャンブル依存症が多いってホント?

最新のアメリカ精神医学会発行『DSM-5;精神疾患の分類と診断の手引き』では、ギャンブルは物質依存とともに、唯一の非物質関連障害群として、「ギャンブル障害」という名の精神疾患に分類されています。

2014年11月に放送された『NHKクローズアップ現代』では、ギャンブル依存の疑いある人が500万人を超えたこと、脳の機能障害であること、本格的な治療対象として捉えられ始めたこと、深刻化を防ぐには「家族」がキーワードとなることなどが啓発されました。

◆ギャンブルの発祥
ギャンブルは人類の文明とともにあります。ギリシャ神話で賭博の神はヘルメスです。ゼウスの子で翼の生えたサンダルで有名ですね。ギャンブルは運に支配され、昔は神に支配されることと同義でした。

ヘルメスは旅と交易の神でもあります。昔の人にとって旅による交易も、うまくいけば莫大な富を、失敗すれば無一文にと、まさにギャンブルの一種だったのでしょう。

◆ハイリスクの快感
「当たるか当たらないかわからないが、いつかは当たる。まれに大当たりする」こんな状況に置かれたら、大当たりを求めて、行為にふけり、お金を投入し続けるのが、心理学で「変動歩合制強化スケジュール」と呼ばれるギャンブル性です。

一定の仕事をすれば確実に報酬がもらえる場合と違って、「出るか出ないかわからない」ハイリスクが、行為をし続け次第にハマっていく誘因となります。

◆ギャンブル障害
DSM-5は、持続的かつ反復性の問題賭博行動で、過去12か月間に以下のうち4つ以上あるなら、ギャンブル障害と示しています。

1.興奮を得たいため、掛け金の額を増やして賭博をする要求
2.賭博を中断したり中止すると、落ち着かなくなる、いらだつ
3.賭博するのを制限、減らす、または中止するなどの努力を、繰り返し成功しなかった
4.しばしば賭博に心を奪われている
5.無気力、罪悪感、不安、抑うつなど苦痛の気分の時に、賭博をすることが多い
6.賭博で金をすった後、別の日に取り戻しに来ることが多い(失った金の深追い)
7.賭博へののめりこみを隠すため、うそをつく
8.賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある
9.賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を免れるため、他人に金を出してくれるよう頼む

プロのギャンブラーは、みじめな気分の時にギャンブルはやらないし、引き際を知っている。勝っていてもいいところで切り上げられる、負けていても「もう1回」とねばったりしない、というのが精神科医、箒木蓬生医師のコメントです。

◆ギャンブル依存症者の特徴
アメリカでの調査では、生涯のある時期にギャンブル問題で悩んだ人は、成人人口の1.6%に上るそうです。

男性はスポーツくじ、ダイス、ブラックジャックなど戦略が必要なものを好み、女性はスロットマシン、ビンゴなど、偶然の要素が多いものを好むとのこと。

性格的には恥と罪の感覚が強く、家族との親密な関係や信頼がなく、人間関係が苦手な人がハマりやすいとの見解もあります。

また、アルコール依存症、喫煙、気分障害、不安障害など、心に健康問題のある人がギャンブルにのめりこみやすいとの指摘もあります。

◆ギャンブル依存症が多い日本;パチンコの影響?
各国のギャンブル依存症(病的賭博)有病率を見ると、アメリカ1.4%、イギリス0.8%、スペイン1.7%、オーストラリア2.1%、マカオ1.8%、日本5.6%(男性9.6%、女性1.6%)と、日本がダントツの感がありますが、これは、手軽なパチンコがあることによるのでしょう。

習慣化が容易なだけに、依存傾向の人まで含めると1000万人いるとの見解もあります。

ごく平凡なサラリーマンや主婦がハマっていくことから、本人がギャンブル依存を認めず、家族が苦労している事例も多いので、本人だけでなく家族へのケア、あるいは、家族もいっしょに問題解決に取り組むことの重要性も指摘されています。

●執筆者プロフィール:山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院博士課程修了、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

ASKA氏も入所していた「ダルク」ほか、薬物依存の治療方法はどんなものがあるの?

物質依存症は「クスリ系」とも呼ばれ、アルコールやニコチンの他に、さまざまなドラッグによる薬物依存症を形成します。自分の意思で薬物のコントロールができなくなり、中毒・嗜癖・再乱用をもたらす障害です。

ミュージシャンや芸能人が違法ドラッグで摘発されるニュースが時々世間を騒がせます。
また、ここ最近は、合成ハーブと称する「脱法ドラッグ」も見過ごせない薬物問題となっています。薬物への依存はストレス

フルな現代社会にあって、束の間、幸福感を味わわせてくれる錯覚なのでしょうか?

◆芸能人と薬物依存
芸能界では薬物依存事件が時折目を引きます。記憶に新しいのは2014年歌手のASKAが覚せい剤所持で逮捕、2009年には押尾学が合成麻薬MDMA服用で逮捕、2012年には麻薬吸引からホステスを死なせたと保護責任者遺棄致死罪で逮捕されました。

薬物依存の典型は歌手の清水健太郎で、1983年に大麻所持、1994年に覚せい剤所持、2010年には覚せい剤使用で逮捕・実刑を受けています。

◆合法ハーブと称する脱法ドラッグ
日本では2010年以降、流通が多くなり、死亡や交通事故でメディアを賑わした危険ドラッグは、2009年に脱法ドラッグから「合成カンノビナイト」が検出され、注目されています。

お香・ハーブ・アロマオイルなどと称して店頭やインターネットで販売されているので、気軽に手に入れることができますが、覚せい剤や大麻に化学構造を似せた合成物なので、脳や心身への影響は、違法ドラッグよりも破壊的とも言われています。

乱用による健康被害、違法ドラッグへのゲートウェイドラッグ(入門薬)にもなるので、「指定薬物」として、取り締まり・立ち入り検査など規制を厳しくしています。 「あやしいヤクブツ連絡ネット:http://www.yakubutsu.com」などの啓発も強化されています。

◆薬物依存症の治療
薬物によって神経系が異常になると、元には戻らなくなることもしばしばです。ですから、完治よりも回復が目指されますが、薬物の使用を絶つ、離脱症状の克服、再使用しないよう自己コントロールを維持するなどが、治療では行われます。

病院での治療、精神療法(認知行動療法や集団療法など)の他に、自助活動が盛んで、ダルクというリハビリ施設や、NA(ナルコティックス・アノニマス)という非営利活動が、世界的に有名です。

体験者が語り合ったり、家族や周囲とのかかわりを改善したり、新しい仲間作りが回復には効果的です。

◆なぜ薬物依存なの?
薬物依存症は、何より薬物の作用から生じます。弱くて偏屈な人だけでなく、誰にもなりうるものです。廣中直之医学博士は、薬物依存には二つの願望があると言います。

一つは、「私の中には、もっとすごいチカラが隠れている」と主張したい気持ち、もう一つは、「自分の奥底までさらけ出して、誰かと深いレベルで自分とつながってほしい」という願望。

クスリの力を借りて、そんな錯覚に陥らなければ暮らしていけない空虚さは、本人の問題なのか、社会の問題なのか、難しいところです。

●執筆者プロフィール:山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院博士課程修了、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

田代まさし氏が「梅干しを見たらよだれが出るようなもの…」と表現する薬物依存の怖さとは?

物質依存症は「クスリ系」とも呼ばれ、アルコールやニコチンの他に、さまざまなドラッグによる薬物依存症を形成します。その代表格は、覚せい剤、麻薬、合成麻薬、有機溶剤、大麻、LSD(幻覚剤)、処方薬(抗うつ剤、抗不安剤、睡眠薬)などです。

薬物依存症は、自分の意思で薬物のコントロールができなくなり、中毒・嗜癖(しへき)・再乱用をもたらす障害です。
法律で自己使用が禁じられている薬物の場合は、違法行為であるため、使用すると罪に問われますが、逮捕される人は氷山の一角だと言われています。はたして、薬物依存者がどれくらいいるのかは不明です。

◆薬物依存症理解の3つのキーワード;乱用・依存・中毒
●薬物乱用
乱用は「不適切な使用」です。場合によっては1回の使用で犯罪となることもあります。たとえば、覚せい剤や麻薬。未成年者の飲酒・喫煙も同じです。シンナーや接着剤などは、それぞれの用途を逸脱すると「乱用」です。ま

た、睡眠薬や鎮痛剤は、医師の指示に反すると「乱用」になります。乱用は社会生活上のルール違反です。

●薬物依存
乱用が繰り返されると、脳の慢性異常状態や心身の異常事態が起きます。そして、止められなくなり、使用を自己コントロールできなくなると、「依存」状態になります。身体依存は、量が増えないと効かなくなる「耐性」、離脱症状(禁断症状)から、薬物探索に本人を駆り立てます。

精神依存は、自制が働かなくなった脳の障害です。とくに、ニコチン、覚せい剤、コカインは強い精神依存を引き起こします。薬物探索行動で生活も経済も破綻し、極端には犯罪に走ることも起こります。

●薬物中毒
急性中毒は、アルコールの「一気飲み」のように、直接的な薬理作用で、意識を失ったり、場合によっては死亡することもあります。慢性中毒は、薬物依存がさらに乱用することで起こります。原因薬物を使用中止しても症状が消えなかったり、進行性の悪化がみられたりします。

たとえば、覚せい剤の幻覚・妄想、有機溶剤による無気力や抑うつ、情動異常などの「無動機症候群」、大麻接収をやめた後も症状が継続する大麻精神病などが有名です。

◆薬物依存症の患者数は不明
厚生労働省によると、何らかの薬物の生涯経験率は2.9%で、有機溶剤1.9%、大麻1.4%、覚せい剤0.3%、MDMA0.2%でした。欧米と比較すると割合は低くなっています。

乱用薬物の種類は、興奮作用を及ぼす覚せい剤(アンフェタミンなど)、興奮・幻覚・抑制作用のある麻薬・向精神薬のうち、取り締まりの対象になっているのは、麻薬158種類、向精神薬80種類に及びます。

コカイン、MDMA(エクスタシー:合成麻薬)、LSD(幻覚剤)、マジックマッシュルーム、ヘロイン、モルヒネ、メチルフェニデート(リタリン)、睡眠薬などがあります。

そして、抑制作用のある大麻とアヘン。それぞれ「覚せい剤取締法」「麻薬及び向精神薬取締法」「大麻取締法」「あへん法」によって、乱用や再乱用の規制と防止が図られています。

平成24年には検挙者数が、合計14017人に上っています。しかし、このうちの何%が薬物依存症なのかは不明です。

●執筆者プロフィール:山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院博士課程修了、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

パーソナリティ障害の人は病院で治療できるの?

パーソナリティ障害は、偏った考え方、感じ方や行動パターンのため、日常生活や社会生活にかなりの支障をきたしている状態を指します。

これが、その人の偏った傾向なのか病気(障害)なのか、その判定は精神科医でも難しいと言われています。では、こうしたパーソナリティ障害は病院で治療することが可能なのでしょうか?

◆精神療法と薬物療法が併用される
これまで紹介したように、現在、国際的な診断基準では3群10タイプのパーソナリティ障害が挙げられています。ただし、実際にはいくつかのタイプの混合形が多く見られ、またどれにも当てはまらないと見なされるものもあります。

パーソナリティ障害が疑われる場合は、精神科を受診します。治療はカウンセリングなどの精神療法を中心に、薬物療法が併用される場合が多いようです。また、患者が未成年の場合は家族療法も行われます。

◆治療機関と治療との親和性
パーソナリティ障害を、「偏った生き方」と考えて、それぞれのメリットを生かすような本人の振る舞いや周囲とのつき合い方を見つけるのか、それとも、障害として診断と治療の対象とするかは、医師の間でもさまざまな見解があり、

中にはパーソナリティ障害では受診を受け付けない医療機関もあるようです。

まずは、保健所や精神保健センターなど、精神医療系の相談機関に連絡して、適切な受診機関を探すことが必要となります。

◆障害によって「治療親和性」が異なる
大きな病院だと「精神科」や「精神神経科」、小規模な診療所だと「メンタルクリニック」や「神経科」などの名称が使われている機関で受診できるでしょう。ほとんどが自由診療なので、受診を受け付けているかどうかに加えて、

費用についてもあらかじめ確認しておく必要があります。パーソナリティ障害のタイプそれぞれによって、治療による改善が可能なものと難しいものとがあります。

これを「治療親和性」と言いますが、C群の回避性・依存性・強迫性と演技性パーソナリティ障害は親和性が高く、A群の猜疑性・シゾイド、B群の反社会性パーソナリティ障害は親和性が低く、A群の統合失調型・B群の自己愛型・境界性パーソナリティ障害は、中程度の親和性という見解もあります(岡田尊司『パーソナリティ障害がわかる本』法研)。

◆精神療法と薬物療法
これまでのパーソナリティ障害の治療は、精神分析学に基づいた精神療法と、補助的に薬物療法を行うことが主流でした。境界性パーソナリティ障害やC群の各タイプなど、親子関係の病理が障害に及ぼしている影響が大きいからです。

けれども、最近ではこの障害の遺伝的な生物学的要因や、社会的・文化的要因の重要性も判明してきています。

これからは、治療の方法も多様化していくことが期待されます。パーソナリティ障害の精神療法は、大きくは次の3つのステージが目的とされるでしょう。

1.自分を見つめる
 2.障害をコントロールすることを学ぶ
 3.個性を生かし、他人と折り合っていけるようにする

また、薬物療法では、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬などが、症状を和らげるためのいわば潤滑油として用いられます。パーソナリティ障害は本人の問題である一方、社会や文化によってつくられている側面もあります。

その意味では、一方で本人への治療が行われるとともに、もう一方で、こうした病理をつくりだす、家族・人間関係や習慣・規範など文化のあり方も問い直されていく必要があるでしょう。

●山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

休むことが苦手で、仕事を優先して働き過ぎてしまう人は要注意!上手く気を抜くコツは?

「強迫性パーソナリティ障害」の人は、几帳面で融通が利かず、努力し頑張ることに至上の価値をおく完璧主義です。自分だけでなく他人にも完全を望むので、トラブルを起こしやすく、また娯楽や友人よりも仕事を優先する傾向があります。

ここでは、強迫性パーソナリティ障害について説明します。

◆強迫性パーソナリティ障害の特徴
キチッとしていて、責任と義務を果たそうとする「律義で責任感の強い善人」が、このタイプの特徴です。自分を抑え、自分に厳しく、善と悪、正誤がハッキリしていて、間違いは悪だと信じています。

ミスを許さない完璧主義であることから、うつ病や心身症に最もなりやすいパーソナリティ障害です。努力家で、頑張ることに最も価値を置き、成果が出ないと徒労感にさいなまれます。

絶えず何かしていないと気が済まず、リラックスできません。ハプニングは不快な経験でしかなく、融通も利きません。自由な発想が苦手で、従来通りのやり方にこだわります。

◆極めて真面目な半面、押しつけがましく変化に弱い
一方、他人との関係では、よほどのことがなければ最後まで面倒を見るタイプです。仕事も最後までやり遂げようとし、自分を後回しにして他人への責任を優先します。

これまでのやり方に忠実・着実なので、信頼できる社会人という印象を与えます。ただし、変化に弱く、時代の流れに取り残されがちになります。また、自分だけでなく、周囲にも自分の流儀を求めたり、細々と押しつけたりする傾向があります。

その結果、周囲に疎まれて孤立してしまうことも。常に努力し、理想へまい進していますが、人生を苦行にしてしまい、楽しみの少ない生活を自分に課してしまうタイプです。

物を捨てるのが苦手で、何でも取っておいてしまう特徴もあります。背景には「現状を変えたくない」という気持ちが強く働いています。

◆強迫性パーソナリティ障害の人への接し方
自分のこだわりに関して融通が利かないので、本人の流儀に合わせて責任範囲や役割分担を明確に決めるのが、このタイプとうまくやっていくコツです。

こうすれば、本人は自分の流儀で前向きに取り組むことができ、うつ病や心身症を防ぐことにつながります。同時に、周囲にとっても際限なく巻き込まれて疲弊することを防いでくれます。

自分の価値観に強くとらわれて一面的な見方をしがちなので、別の視点を与え、凝り固まらないような柔軟性を提供することで、人間的な幅を広げられます。

選択肢がいくつかあるという事実 主義から、仕事も生活も偏った方針で極端に走りやすいので、ほどほどの「よい加減」をアドバイスすることが大切です。

◆強迫性パーソナリティ障害の克服
このタイプの人は休むことが苦手で、働き過ぎてしまう傾向があります。休養も仕事のうちと考え、完全燃焼しないようにすることが障害克服のコツです。上手に気を抜き、周囲を眺める余裕を楽しむことを覚えましょう。

すべての責任が自分にあるように思い詰めがちなので、責任を分担することや諦めることも重要だと考えることも大切です。自分と同じ基準を他者にも求めてはいけません。

違っていることや別の価値を尊重する態度も、克服に向けての必須事項と言えます。

●山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

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