「顔がオイリーなおじさんは体も臭いし近寄りたくない」(33歳・公務員)、「肌がガサガサの人は生活全般が不健康そう」など、脂ぎってもカサついても嫌われる中年男性。肌の再生医療に携わる医師の北條元治氏は、「いずれも乾燥で皮脂腺のコントロールが利かなくなっていることが原因」と話す。
◆ギトギトもガサガサも保湿不足が原因だった
「加齢により人の肌の保湿力は低下します。また、男性の肌は女性に比べて皮脂分泌量が多めで水分量は少なく、カサつきがちでもTゾーンだけは脂ぎっている人が多い。健康な皮膚は、表皮の奥の層で新しい細胞が生まれ、一番上の角質層が剥がれていくターンオーバーを繰り返していますが、乾燥するとその機能も乱れます」
また、紫外線も肌を傷める原因。
「強い紫外線を浴び続けた人は、加齢とともにシミや深いシワが目立つようになりますね」
つまり肌のケアで必要なのは保湿と紫外線対策なわけだ。紫外線対策では、「男性も紫外線の強い場所ではSPF30程度の日焼け止めを使うべき」とのこと。保湿剤は「肌につけていて心地いいもの」を選ぶのが大事だという。
「高価で特殊な成分が入っていても、肌に違和感があるものは、使い続ければ悪影響が出る。そもそも化粧品は薬のような副作用も効能もないはずのもの。
肌に合えば種類は何でもよく、安価で定番のニベアなどから試してみましょう」
体の洗い方にも注意が必要だ。
「本来、顔はお湯で十分ですし、体を石鹸で洗う場合も手でこすれば汚れは落ちます。タオルでゴシゴシ洗うのは、肌の健康に必要な角質層を削る行為なんです」
頭のフケが目立つのも、角質層が過剰に剥がれ落ちている状態だ。
「頭皮の洗いすぎが原因の場合もあります。ひげ剃りでも角質は削られてしまうので、赤みやかゆみが出る人はやさしく剃り、シェービング後に保湿も行いましょう」
<これでセルフケアしよう!>
花王ニベアクリーム中缶56g/198円(参考価格)
肌にも顔にも、家族全員で使える定番のスキンケアクリーム。肌にうるおいを与えるスクワラン、ホホバオイル配合。各種サイズ、チューブタイプもあり
日本薬局方白色 ワセリン500g/1555円(参考価格)
純粋な保湿剤ではないが、皮膚表面に薄い油の膜をつくり、皮膚内部からの水分蒸発を防ぎ高い保湿力を発揮。ドラッグストアでは50g数百円で手に入る
【北條元治氏】
肌の再生医療専門医。細胞保管や再生医療技術支援を行うセルバンク代表。RDクリニック顧問、医学博士。著書に『美肌のために必要なこと』(standards)
年齢を重ねるにつれ、体のあちこちに出現する「しこり」には、命にかかわる重大疾病の“芽”が潜んでいる可能性がある。
そもそも「しこり」とは何を指すのか。やさしい美容皮膚科・皮フ科秋葉原医院院長の宇井千穂医師がこう話す。
「医学的な定義はありませんが、一般的には皮膚の下に異物が認識される状態を指します。健康な人がしこりとして違和感を覚えるもののほとんどがリンパ節の腫れです。これは風邪をひいたり、感染症にかかるなどすると、首まわりや腋の下、鼠径部に集中している免疫器官であるリンパ節が腫れます。これは正常な生体防御反応です。
それ以外に考えられるのは何らかの理由で体にできる、かたまりである『腫瘤』。いわゆる『こぶ』のことですが、こちらは脂肪などが固まってできていることもあれば、悪性腫瘍であることもあります」
悪性腫瘍の「しこり」といえば女性の乳がんが知られるが、実は乳がんは男性にも起こり得る。宇井医師の夫で順天堂大学医学部緩和医療学研究室の宇井睦人医師(総合診療医)が話す。
「年間数百人の男性が乳がんで命を落としていると推測されています。かかりやすい年齢は50~60代。男性は乳がん検診を受ける機会がないので、発見が遅れてしまうケースが少なくない。
おおまかにいって『硬くて、根を張って動かない』、『徐々に大きくなるしこり』だと、がんの可能性が高まります」
軟骨肉腫は軟骨にできるがんで、骨盤や大腿の骨のほか、上腕部分の力こぶの下あたりに起きやすいという。痛みがないので大きくなるまで気づきにくいが、進行が比較的ゆっくりということもあり、5年生存率は70~80%程度とされる。
お腹のへそのあたりに“脈打つ”ように動くしこりが触れる場合、動脈硬化などにより大動脈が膨らみ、こぶ状になった腹部大動脈瘤の可能性がある。
「破裂すれば死に至ることも少なくない。必ずしも腹部のしこりとして感じられるわけではなく、できた場所によってはしこりが感じられず、腰痛や腹部圧迫感として自覚するケースがあります」(同前)
一方、命にかかわらない良性のしこりの代表が、“脂肪のかたまり”とされる脂肪腫だ。弘前温泉養生医院院長の柳澤道朗医師がいう。
「悪性の肉腫は皮膚の中に鶏卵があるような硬さが感じられるのに対し、脂肪腫は触れると柔らかく、ブヨブヨしているのが特徴です」
さらに、死に繋がりかねない「軟部肉腫」と区別がつきにくいしこりに骨化性筋炎がある。
「骨化性筋炎とは、ケガをしたときに筋肉内に生じた血腫が内部に残ったまま骨のようになったもので、MRIなどの画像診断や病理検査でも悪性腫瘍のように見えることもある紛らわしい腫瘤です。しかし、命にかかわるような悪さをしないので、基本的に治療は必要ありません」(柳澤医師)
◆悪臭がしても「良性」
では、皮膚の表面にできる、盛り上がったしこりにはどういった原因が考えられるのか。京都大学特定准教授で『心にしみる皮膚の話』の著者・大塚篤司医師(皮膚科)が解説する。
「皮膚表面の腫瘍には皮膚がんの一種であるメラノーマなどの可能性が考えられます。進行しても痛みをまったく感じない場合も珍しくありません。つまり、痛くないのに、がんが進行している場合もあります。
色は黒っぽく、ほくろと似ていることもありますが、円形なものが多いほくろと違い、形がいびつなことが多いのも特徴のひとつです。直径6~7mmを超えるとメラノーマである可能性が高くなります。
また、しこりの数が増えた場合も同様に注意が必要です。内臓のがんが皮膚に転移した結果、しこりとして現われることもあるからです」
一方で、様々な症状を伴いながらも、命にかかわらないものもある。
「化膿すると猛烈な痛みを伴い、生肉が腐ったような強烈な臭いがしたり、白いドロッとした膿が出てくるケースは粉瘤である可能性が高い。いわばニキビが大きく育ったようなもので、袋状の内側に垢が溜まって炎症を起こします。手術で切除しなければ治りませんが、命にかかわるものではありません」(同前)
そのほか、手の甲にできやすいのがガングリオンだ。米粒程度からピンポン玉ほどの大きさのしこりができ、硬さはさまざま。通常、痛みが出ることはないが、神経の付近にできると激痛が生じたり、しびれを感じることがある。若い女性に多いが、男性にもみられる。
近年話題になっているのが、男性の更年期であるLOH症候群(加齢性腺機能低下症)です。女性と男性の更年期では何が違うのでしょうか?
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、卵巣機能の低下で徐々に減少。平均50・5歳の閉経で卵巣機能が停止し、最終的にはごく微量のエストロゲンしか分泌しなくなります。高齢になると、同年代の男性が持つエストロゲンの方が、女性より高い状態に逆転してしまうほどです。
一方、男性ホルモンであるテストステロンは主に精巣から分泌されます。個人差がありますが、40代から減少が始まり、女性と比較するとより緩やかに低下するのが特徴です。
症状は女性更年期と似ていて、ホットフラッシュ、イライラ、気力の低下、睡眠障害、うつ症状、性機能、筋力、脂質代謝の低下などが挙げられます。
エストロゲン(女性ホルモン)は更年期以降に増えないのに対し、テストステロン(男性ホルモン)は、十分な睡眠、適度な運動、生活習慣、ストレスの改善で増やすことが可能です。これが、女性更年期と男性更年期の大きな違いです。
もちろん、男性更年期も薬でテストステロンの補充ができますが、前述のように生活習慣改善でも増加するため、健康のためにはそちらもぜひ心掛けてください。ただし、気力の低下やうつ症状が強く出ている場合は、これらの改善を実行するのは難しい場合があります。無理をせず専門医に相談してみてください。
なお、女性にしろ男性にしろ、更年期障害の“障害”は、日常の生活に支障をきたすほどの症状がでた場合のこと。生活に支障がない場合は更年期障害とは言いません。単なる「更年期の症状」です。
40代以降は仕事が忙しく、睡眠不足やストレスがあっても無理して頑張り続ける方が多いと思います。すると、やがては“軽い不調”から、“更年期障害”まで発展し、仕事へ大きくダメージを与えかねません。更年期の症状を軽視してはいけないのです。
小林ひろみ:メノポーズカウンセラー
メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。
スマホの画面を曇らせる顔のギラつき、シワやシミ、たるみは、どれも同じ原因で起きている。老け顔をつくり出す原因を知り、改善すれば、肌年齢を10歳下げることも夢ではない!
額はギラギラ、ほほはザラザラ。シワやシミが目立つ。加齢とともに、そんな変化が肌に起きていないだろうか。男性ホルモンの影響で男性の肌は女性より皮脂分泌が盛んだが、それ以外は肌に「性差」はない。
「男性ホルモンが減少すると皮脂分泌も減るため、40代以降、男性の肌は急激に乾燥しやすくなる。おでこや小鼻の周りはギラつくのに、肌がカサカサしているのは必要なケアをしていない表れ。加齢に伴ってシミやシワがどんどん増え、年齢より老けて見えてしまいます」と、青山ヒフ科クリニック院長の亀山孝一郎さん。
そもそも、肌老化は複数の要因で起こるが、最も大きいのが紫外線によるダメージだ。
肌は真皮、表皮、角質の3層構造でできており、肌の弾力は真皮内のタンパク質であるコラーゲンとエラスチンによってもたらされる。いわば、コラーゲンとエラスチンは肌のハリを保つ、大事なクッション材なのだが、紫外線によって壊されてしまう。
「若いうちは、壊される量が体内でつくられる量より少ないのでダメージは明らかではありませんが、加齢で産生力が落ちると、真皮のコラーゲンとエラスチンが減って、肌表面のハリを支え切れなくなり、シワやたるみを引き起こします」
紫外線はさらに、体内のメラニン色素を活性化し、シミをつくる。
■脂肪のとり過ぎやストレスも肌を老化させる
また、加齢によって皮膚の再生能力が落ちると、肌表面の潤いを維持する保湿因子が減ってしまい、乾燥しやすくなる。「それをカバーしようと皮膚が余分な皮脂を出すために、『脂ぎっているのにカサついた肌』になる」
最新の肌研究で、肌の内部には慢性的な炎症が起こっており、それが肌老化を促進することも分かってきた。「炎症は、生命活動で生じた酸化タンパク質などの老廃物を消去するための生理反応ですが、それが同時に、コラーゲンやエラスチン、表皮の肌細胞などの正常なタンパク質も、巻き添え的に壊してしまう」。脂肪のとり過ぎやストレスは、肌内部の炎症に拍車をかける要因となるという。
とはいえ、肌は新陳代謝を繰り返す臓器でもある。「老化を加速させている要因を取り除き、生活習慣を改めれば、肌を今より若返らせることは十分可能」と亀山さん。鍵は「肌の汚れを確実に落とし、保湿するスキンケア」「徹底した紫外線対策」「食事や運動などの生活習慣の改善」だ。明後日(2019年5月13日)公開の記事で、具体策を見ていこう。
亀山孝一郎さん青山ヒフ科クリニック院長。北里大学医学部卒業。ビタミンCとニキビ、オイリー肌との関係を分析した、「ビタミンC療法の権威」としても知られる。岡部美代治さんビューティサイエンティスト。大手化粧品会社で商品開発に従事後、独立。科学的知識に基づく美容情報を、講演会やセミナーで精力的に発信している。
男性の更年期障害の正式な病名は「LOH症候群」(加齢性腺機能低下症)。一般の認知度はまだ低いが、この治療を行っている小山太郎医師によると、1980年頃から欧米で注目されるようになり、2010年に著名な医学雑誌に症状や診断・治療方法などが掲載されたことで、日本の医療関係者にも広く知られるようになったという。
国内では、日本泌尿器科学会と日本Men'sHealth医学会によってこの病気の診断と治療に関するガイドラインが策定されており、現在はガイドラインに沿った診療が行われているそうだ。
LOH症候群の原因について小山医師はこう話す。
「男性の精巣では、生殖器官の発育やひげの成長、筋肉の維持といった、いわゆる“男らしさ”を促す物質が作られています。これは、『テストステロン』と呼ばれる男性ホルモンです。テストステロンの分泌量は思春期までは増えますが、それ以降は緩やかに減っていきます。つまり、テストステロンの減少は男性全員に共通した加齢に伴う現象なのですが、この物質の減少に伴って、心と体、性機能においてさまざまな症状が起こるのがLOH症候群です。テストステロンは加齢だけでなく、ストレスや睡眠不足、うつ状態、肥満、糖尿病などによっても減ってしまうことが分かっています」
起こり得る症状は、精神的なものと身体的なものがあり、前者としてはうつ状態や不安感の増大、意欲や集中力・記憶力の低下、不眠、イライラ、性欲減退など。後者としては体のだるさや勃起不全、筋肉や関節の痛み、筋力・骨密度の低下、ほてり、多汗、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿などが挙げられる。
女性の更年期障害に比べて発症年齢の個人差が大きいことも特徴だ。小山医師によれば、女性の更年期障害が50歳頃を中心とする閉経の前後10年間に起こるのに対し、男性の場合は30代で発症することもあるという。女性と同様に中心となる年齢層は40代から60代だが、若くして病気になる可能性があるということだ。
「当院の患者さんの多くは、テレビや新聞記事などでLOH症候群の存在を知り、『自分もこの病気なのでは』と疑いを持って受診されますが、一般の方にはまだ広く知られているわけではありませんから、『悩んでいるけれど原因がよく分からない』といった潜在的な患者さんも少なくないでしょう。精神疾患の症状とも似ていますから、うつ病などと診断されて、すでに治療を受けている方がセカンドオピニオンを目的にご相談に訪れることもあります」(小山医師)
★テストステロン投与で症状軽減
では、この病気をどう診断し、治療していくのか。診断については医師が問診で具体的な症状などを聞き取り、合わせて「AMS」と呼ばれる専用の質問票でその程度を把握する。さらに、血液検査によってテストステロンの量を測定し、ガイドラインにおける治療介入の基準値と比べるなどして治療方法が検討される。
治療方法には、(1)注射または塗り薬でテストステロンを補う方法、(2)テストステロンを自力で増やすことを目的とした生活指導、(3)漢方薬などの薬物療法がある。
小山医師によると、この中で最も効果が見込めるのはテストステロンを補う方法だが、注意も必要だという。長期間にわたってテストステロンを体に取り入れ続けると、精巣でテストステロンを作る能力が低下してしまい、さらに精子を作る機能も落ちてしまうというのだ。将来的に子どもを作る希望がある男性が患者の場合、テストステロンを補う治療は行えないため、生活習慣の改善と漢方薬を含めた他の薬物療法が検討される。
一方、テストステロンの分泌量を自力で増やすための生活習慣のポイントについて、小山医師はこうアドバイスする。
「生活指導は運動と睡眠、食事、ストレスそれぞれの面に着目します。まず、運動で勧めたいのはスクワットです。男性ホルモンは精巣だけでなく筋肉でも作られており、体の中で最も大きな筋肉である太ももを鍛えることが肝要です。目安は1日40回で、時間を空けて10回ずつ行うと取り組みやすいでしょう。睡眠は健康長寿によいとされる7時間が目安。食事については赤身の肉やニンニク、ニラなどを食べることでテストステロンが増加するという報告があります。その一方で、アルコールはテストステロンを減らしてしまうので飲酒はほどほどにしましょう。最後に意識していただきたいのは、自分が楽しいと思うことをすることです。ストレスがかかり続けている状況だとテストステロンの分泌量を減らしてしまうので、1日に少しでも趣味の時間を持つなどして、楽しむ感覚を習慣的に味わうことを勧めます」
そうは言っても、LOH症候群の患者は意欲の低下や疲れやすいといった症状により、治療の開始当初は自力で生活習慣を見直せないことも多いそうだ。
小山医師が在籍する『メンズヘルスクリニック東京』(東京都千代田区)では、まず注射によるテストステロン補充療法を月に1回、計3回行って症状の軽減を目指す。その後、生活習慣の改善にも取り組みつつ、症状の改善度合いに応じて塗り薬に切り替え、テストステロンの投与量を減らしていくそうだ。
“座りション”とは、最近若者に増えているといわれる、男性でも小便を座ってするスタイルのこと。
巷では、「男なら立ってするのが当たり前だ!」とどうしても受け入れられない男性も多いようです。しかし実はこの“座りション”が健康への影響という側面から注目を浴びているといわれています。
■誰にでも忍び寄る突然死
突然死―この中でも最も多い急性心臓死は、高血圧・糖尿病・高脂血症が三大危険因子だと言われています。
特に高血圧は日本人にとても多く、2006年の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によれば、40~70歳のうち男性は6割、女性は4割が高血圧(140/90mmHg以上)だといいます。
この高血圧は症状がほとんどないまま、ひそかに血管を蝕んでいくことから「サイレントキラー」と呼ばれるほど恐ろしい病気です。
■一日の中でも変動する血圧
でも、私たちは普段、「血圧が高い人」「血圧が低い人」と簡単に判断していますが、同じ人でも一日の中で血圧はかなり上下するといわれています。
食後、運動中、ストレスがかかる仕事中など、生活のシーンごとにかなり変化するのですが、意外にも排便・排尿の前後にも、血圧が急激に変動すると言うのは血圧の専門医である東京女子医科大学准教授の渡辺尚彦さんです。
■“トイレでの突然死”を防ぐためには?
渡辺さんは著書『ズボラでも血圧がみるみる下がる49の方法』(アスコム刊)の中で、立った姿勢で用を足すとき、小水を水平距離で約30センチ先に飛ばすことが必要になるため、かなりの腹圧がかかり一瞬にして血圧上昇につながると指摘しています。
一方、座って用を足すときは腹圧がほとんどかからず、膀胱や前立腺にも優しいと渡辺さんは述べます。普段から血圧に悩んでいる人は、“座りション”を意識してみるといいのかもしれません。
また、少し話は変わりますが、立小便を7回した場合(1日の平均回数)なんと、2千滴以上の尿ハネが確認されるといいます。
トイレがすぐ汚くなって…とお悩みの奥さんは、夫の健康を口実に座りションを推奨し、お掃除を楽にするのもアリかもしれません。
親しらずって、なんのために生えてくるの?
尾てい骨は人類がまだ猿に近かった、はるか大昔にあったシッポの名残だといわれています。現代人にはそんな昔ながらの体の特徴が、あちらこちらに見受けられますよね。
そこで377名の男性マイナビニュース会員に、これって何であるの? と疑問に思う体の部位を聞きました。
Q.これって何であるの?と疑問に思う体の部位を教えてください(複数回答)
1位 親しらず 29.4%
2位 脇毛・ムダ毛 29.2%
3位 盲腸 20.7%
4位 鼻の下のすじ 8.2%
5位 尾てい骨 5.3%
■親しらず
・「虫歯になるだけ」(32歳/小売店/販売職・サービス系)
・「抜いた方が良いのか、そのままで良いのか、いまでも不明」(33歳/情報・IT/技術職)
・「ふだん何の役にも立たないのに、生えてきたらとにかく痛い」(34歳/学校・教育関連/事務系専門職)
■脇毛・ムダ毛
・「必要な部分もあるだろうけど、明らかによくわからないところから生えてくる毛は意味がわからない」(33歳/その他)
・「ムダ毛いうくらいなんだから、やっぱり無駄なんでしょう」(26歳/食品・飲料/技術職)
・「体を守る役目をしているなら、男性と女性で濃さが違うのはおかしい」(30歳/機械・精密機器/技術職)
■盲腸
・「盲腸炎になるのが嫌」(36歳/建設・土木)
・「小学校のときに虫垂炎にかかったが、そのときに要らない臓器だといわれた」(38歳/学校・教育関連/営業職)
・「切っていいのなら、ある意味がわからない」(25歳/電力・ガス・石油/技術職)
■鼻の下のすじ
・「鼻の下のすじは、両サイドから伸びてきた肉が集まってできたものだから不要である」(29歳/自動車関連/技術職)
・「どういう機能があるのかわからない」(25歳/建設・土木/技術職)
・「飾りっぽい」(26歳/運輸・倉庫/営業職)
■尾てい骨
・「座るときあたって痛い」(28歳/金融・証券/販売職・サービス系)
・「シッポの名残」(33歳/機械・精密機器/営業職)
・「たまに突然痛み出すから。以前、いすに座ろうとしたらいすを引かれてしりもちをつき、尾てい骨に激痛がはしってしばらく動けなくなったことがある」(30歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
■番外編:悩みの元凶はいらない!
・耳たぶ「人によって大きさが違うのが意味がわからない」(30歳/商社・卸/営業職)
・髪「もともとなければハゲで悩まなくなる」(28歳/運輸・倉庫/技術職)
・乳首「男性は授乳しないのになぜ?」(26歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
総評
1位は「親しらず」です。「存在意義がわからない」「どうせ抜かれるのになんで生えてくるの?」など、親しらずに対しての厳しいコメントが多く見られました。ただ、高齢になってから活躍する場合もあるようなので、痛みがない場合は特に抜く必要はないようです。
2位は「脇毛・ムダ毛」でした。場所によってはその必要性を認めているものの、例えば、乳首の毛、そして脇毛はなんのために必要なのかわからない、といったコメントが多くみられます。
また、本当に必要であれば男女や個々によって濃さが違うのはおかしい、という意見も。思わず納得してしまいました。
3位は「盲腸」です。実際に虫垂炎になった経験を持つ人も多く、その際に医師から「要らない臓器」と言われたとのこと。
ホントに要らないようですね。仕事で忙しいときに手術になり散々な目にあった、なんてコメントも。本当に機能はまったくないのでしょうか?
加齢とともに厄介度も増すのが“お父さん”。その原因は、どうやら男性ホルモンのせいらしい。男性ホルモン研究の第一人者、順天堂大学の堀江重郎さんは、男と女の違いを男性ホルモンの観点からこう解説する。
「男性ホルモンは生殖機能のほか、筋肉や骨を強くして意欲や認知機能を高め、いわゆる“男らしさ”をつくります。外に出て獲物を追いかけ、仕留めて家族や仲間に与えるという“男の役割”は、男性ホルモンのなせるわざです。
一般的に加齢により男性ホルモン分泌は減る傾向にあって、それが意欲や筋力の低下、疲労感、不安感、記憶力の低下などの不調を招き、男性の更年期障害とも呼ばれます。
ただ女性のように必ず減ると決まっているわけではなく、高齢になっても現役でバリバリ仕事をしたり、趣味などの集まりで輪の中心になったりするなど、男らしさを維持している人もいます。つまり男性ホルモンの維持は介護予防にもつながるのです」(以下同)
ちなみに男性ホルモンが旺盛な人は、みんなに好かれ、求心力があるという。
◆男性ホルモン増強にはボランティア活動が◎
では男性ホルモンを維持するにはどうすればよいか。
「キーワードは【1】目的を持つ【2】競う【3】筋肉を使う【4】頼られる、そして【5】異性。象徴的なスポーツは、男性が大好きなゴルフです。1つのホールに向かって競い、『ナイスショット!』と褒めてくれる女性キャディーを伴ってプレー。男性ホルモンを増やす要素が満載です。ちなみに異性の年齢や容姿は関係なく、高齢の女性でも男性ホルモンが上がるというデータもあります(笑い)」
また、ホルモン低下で元気のないお父さんには同窓会。
「中学、高校時代の同窓会ならなおいいですね。男子同士、子供のようにじゃれ合いながらも微妙な力関係を競っている中・高生は、純粋に男性ホルモンが出まくる時期。当時の仲間が顔を合わせると、その活力がよみがえります」
そして何より大きな力になるのは頼られること。狩人心に火をつけることだ。
「高齢になっても、男として、手助けしてもらう立場になるのはやはり苦手なのです。自分の力で得た獲物を与える、つまり役に立って『ありがとう』と言われると俄然、男性ホルモンはアップします。
家では父親に料理を作ってもらい、みんなで褒めるのも手。さらに、他人から称賛されるともっと効果的です。それが叶うのがボランティア。目的を持って地域活動を行ったり、そこで役割を担ったり。単に趣味に興じるだけよりもずっと本人の“男らしさ”が発揮されるはずです」
北海道在住の野中正造さんが112歳で長寿世界一に認定された。野中さんは、毎日のようにスイーツを食べるなど、日々元気に過ごしているという。世界一とはいわないが、自分も健康的に長生きしたいという人は多いだろう。カギは男性ホルモン「テストステロン」にある。
「テストステロン」は95%が男性の睾丸で合成されているホルモンで、生殖機能の向上、性欲の高進、ヒゲや体毛の成長、筋肉や骨格の形成など、いわゆる“男性らしさ”に大きく関わっている。
それ以外にもさまざまな作用があり、血管の状態を正常に保つ物質を産生して生活習慣病のリスクを低下させたり、動脈硬化を予防したり、認知機能を維持したり、精神の安定を保ってうつを防ぐなど、心身の健康にとって重要なホルモンなのだ。
日本抗加齢医学会認定専門医で、「江田クリニック」院長の江田証氏は言う。
「テストステロンのもとになっているのが副腎から出るDHEAsというホルモンで、その血中濃度が高い人ほど健康寿命が長いことが統計上でも明らかになっています。テストステロンの量は20代をピークにして年齢とともに低下していき、少なくなると性欲の減退、ED、筋肉量の低下、睡眠障害、集中力や記憶力の低下、ささいなことでイライラする、ヤル気がなくなるなど、男性更年期の症状が表れる人もいます。また、テストステロン値の低い人は、高い人に比べて死亡リスクが33%も高いことがわかっています。心血管疾患や糖尿病、メタボになりやすくなり、寿命が短くなってしまうのです」
■バイアグラは効果大
男性の健康長寿にとって、テストステロンは重要なホルモンなのだ。テストステロンの値は血液検査ですぐにわかる。健康な男性の場合、血中遊離テストステロン値が、16・2pg/ミリリットル以上なら正常で、8・5pg/ミリリットル未満ではガイドラインで補充治療が必要だとしている。定期的なチェックがおすすめだ。
テストステロンを増やすためにはいくつか方法がある。そのひとつが「バイアグラ」の服用だ。
ED治療薬として知られるバイアグラはPDE5阻害薬と呼ばれる薬で、シアリス、レビトラ、ザルティアも同じ種類にあたる。
「バイアグラを週1回、半年間服用すると、6カ月後にはテストステロンが2倍に増えることがわかっています。また、同じく週1回の服用で体をサビさせる活性酸素の量が3分の1に減ったという研究が報告されています。テストステロンを増やしながら酸化も防ぐバイアグラはいいことずくめといえるでしょう」
漢方薬の中にも、テストステロンを増やすものがある。牛車腎気丸、補中益気湯、八味地黄丸の3種類で、8週間服用すると分泌が高まることが報告されている。
テストステロンを増やす食べ物もある。
「タマネギ、ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどのユリ科ネギ属の植物に含まれる『含硫アミノ酸』には、テストステロンを増やす効果があると科学的に検証されています。ただし、タマネギには、切ってから時間が経つと含硫アミノ酸を分解してしまう酵素も含まれています。切る前に丸ごと電子レンジで加熱して酵素を分解してから調理するか、生で食べるのがいいでしょう。また、変性したテストステロン(ディハイドロテストステロン)が多くなると前立腺がんのリスクになるため、増やしたテストステロンを変性させないように、亜鉛や豆腐などの大豆食品がおすすめです」
さらに、普段の生活の中にもテストステロンを増やす方法がある。
「海外の論文では、応援しているチームが勝つとテストステロン値がアップするという報告があります。野球でもサッカーでも強いチームのファンになれば、テストステロンを増やす機会が多くなります。また、赤い色の物を身につけると通常よりもテストステロンの分泌が高くなることもわかっています。少し取り入れるだけでも効果があるので、日頃からネクタイや小物など赤い物を身につけるように心がけてみてください」
テストステロンを意識すれば、健康的に長生きできる。
階段を上ると息が切れる。坂道を歩くのがつらい。よく風邪をひく――。もしこれらの症状に当てはまるようなら、COPD(慢性閉塞性肺疾患)かもしれない。
「COPDは症状がかなり進行するまで、気付かない人が大半です。その大きな理由として、COPDがどういう病気かを知っている人が少ないことが挙げられます」
こう言うのは、呼吸器疾患を専門に診る「池袋大谷クリニック」の大谷義夫院長だ。
COPDは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称だ。原因の大半はたばこで、長年の喫煙習慣によって肺の中の気管支に慢性的に気管支炎が起こる。
さらに、気管支が枝分かれした奥にある小さな袋「肺胞」が破壊され、肺気腫に至る。
「喫煙者の15~20%が発症します。禁煙をしてもたばこの影響はその後、何年も残るので、“今は吸っていない”という場合もリスクは高い。また、非喫煙者であっても、たばこの煙に頻繁にさらされる環境にいれば、発症のリスクがあります」(大谷院長=以下同)
症状は咳や痰、ゼェーゼェーヒューヒューといった喘鳴。呼吸機能が低下するので、階段を上ったり坂道を歩いたりと体を動かした時に息切れが生じる。症状が進むと「同僚と話しながら歩くだけでも息が切れ、同僚に付いていけない」といったふうに、健康な人なら何でもないことでも苦しさを感じるようになる。
一度破壊された肺胞は元に戻らず、治療を受けても“今の状況”が変わるわけではない。治療を受けず、喫煙もやめなければ進行していく一方で、命に関わる。
「肺炎、肺がん、肺線維症などを合併しやすくします。COPDは全身疾患であり、骨粗しょう症、筋肉量低下によるサルコペニア、糖尿病、心臓病など多臓器の疾患の発症リスクを上げます」
■治療を受けているのは推定患者数の20分の1
ところが、COPDがあっても適切な診断・治療に結びついていない人が多い。大規模な疫学調査によると、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%で、推定患者数は530万人。しかし、治療患者数は26万人と、20分の1ほど。
一方で、厚労省の統計では、2017年のCOPDによる死亡者数は1万8500人を超え、1995年以降で過去最多だった。死亡順位は男性で8位になる。
その理由は第1に、冒頭に挙げた通り認知度の低さだ。COPDの認知度を調べた調査では、COPDを「知らない」と答えた人が74%に上った。
第2に、慢性的な疾患のため、症状の進行はジワジワとゆっくり。「息苦しい。呼吸器に問題があるのでは」と気付きそうな段階でも、本人はその息苦しい状況に慣れてしまい、見過ごしてしまう。「たばこのせい」とは思いつかず、「年のせい」にしてしまうケースもよくある。
第3に、市町村での健診では肺機能の検査が組み込まれていないので、呼吸器の機能をチェックする機会が少ない。
「COPDの治療は禁煙が大前提。その上で気管支拡張薬や吸入ステロイド薬などの薬物療法、呼吸リハビリテーション、在宅酸素療法や小型の人工呼吸器とマスクで呼吸を助ける換気補助療法、症例によっては手術などが検討されます。早く治療を開始すれば、それだけ呼吸機能を高く保つことができます」
喫煙習慣がある人は、自分の呼吸機能が本当に正常なのか、まずチェックすべきだ。すでに息苦しさを感じている場合は、呼吸器内科の受診を。
男性用の尿失禁商品も効果的
「排尿後尿滴下の原因を『尿の振り切り方が足りない』と思っている人が多いのですが、そうではありません。尿道周囲の筋力が弱い事が原因です。尿をする時は、尿道が広がり、排尿後は尿道周囲の筋力が収縮して尿道がしぼむ。この筋肉収縮によって、尿道に残っている尿が膀胱に押し戻される。しかし、尿道周囲の筋力が弱いと、膀胱に戻るべき尿がそのまま尿道にとどまることになり、ペニスをパンツにしまってから流れ出してしまうのです。『会陰部指圧』はちょうど尿の戻りがうまくいかずにたまっているあたり(球部尿道)を刺激するので、尿が外へ出たり、膀胱へ戻りやすくなるというわけです」(専門家)
尿失禁といえば、長らく女性の悩みと捉えられてきた。男性専用品が出てきたのは5年ほど前からだが、今では主要メーカー5社の製品がそろっている。各社は「ちょい漏れ対策などと呼んで宣伝に力を入れている。生理用品から発展した女性用をベースにしているが、男性は下着の中で尿の出口が動いてしまうのが特徴だ。製品の形は様々で、メーカーの試行錯誤の後がうかがえる。
ユニ・チャームは尿の吸収量別に20㏄~200㏄まで4種類を揃え、現時点でシェア1位。幅広い扇形を前に装着するのは陰茎の動きをカバーするためだ。 同社の調査では、これまで尿漏れに悩む男性は女性用で代用したり、ちり紙・ハンカチで対処したりしていた。発売後1年で、市場規模は3倍に拡大したという。
関係者は「いずれ男子トイレにも、汚物入れが置かれるのが当たり前になってほしい」と期待する。
花王は吸収量50㏄で長さが36センチあり、「1枚で夜までOK」と安心を強調する。さらに男性が買いやすいようにと、数年前からパッケージのデザインを改良し、機能の情報も加えた。男性の4割は通販で購入。店頭で買う人の7割は女性で、家族などが代理で買っているようだ。
東京都リハビリテーション病院の鈴木康夫部長(泌尿器科)は、尿漏れの危険性についてこう語る。
「尿漏れの一種である『溢流性尿失禁』は、尿を出せずに膀胱に残る大量の尿が溢れ出す現象で、放っておくと命に関わることがあります。膀胱内の尿が細菌に感染し、それが尿管から腎臓へ逆流する腎盂腎炎を起こし、腎不全の原因にもなります。目に見える血尿は、膀胱がんや結石が原因であることが少なくありません」
たかが尿漏れと軽く考えず、医療機関にしっかりと診察してもらうべきだ。
トイレで尿を出し切ったはずが、後で漏れてパンツにシミが…。そんな中高年男性の「尿漏れ」の悩みを解消するには、どんな対策が必要なのか。関西地方で観光ガイドのボランティアをしている男性のCさん(68)は2年ほど前、外出間際に自宅でトイレを済ませ、ふとズボンを見て驚いた。
太もものところに縦に2、3筋、尿で濡れた跡があり、色が変わっていた。すぐに着替えて出かけたが、ショックだった。以来、用を足した後は、毎回、1分間は便器の前から動かず、尿漏れに細心の注意を払っている。「初めての“失敗”を思い出すと今でも恥ずかしく、情けない。なので妻はもちろん、周囲の誰にも明かしていない。お客様を連れた外出中でなくてよかったが、今後を考えると不安。最近は尿漏れを防ぐ商品の広告が目に付きますが、自分の老化を認めるようで、とてもじゃないが買えません」(Cさん)
これは、医学的には「排尿後尿滴下」といい、50代以上の男性では3人に1人が経験しているとも言われる症状だ。 男性は女性に比べて尿道が長く、尿道にとどまった尿の一部が衣服を整えた後に漏れ出すことがある。これで自尊心を傷つけられる人もいるのだ。
東京都の会社員男性(47)は、1年ほど前から突然襲ってくる激しい尿意を我慢できなくなった。仕事で取引先へ出向く前などは何度もトイレに行く。それでも過去に1度、トイレに間に合わず漏らしてしまい、ズボンに出来た大きなシミをコートで必死に隠した。
事情を知る同僚に「女性用のパッドを使う人もいるらしいよ」と耳打ちされたこともある。「試してみたいが、自分では恥ずかしくて店頭で買うことが出来ない」と、まだ買ったことはないという。悩みを抱えたまま、神経をすり減らしているようだ。
なぜ「尿漏れ」が起きるのか。その原因を専門家に聞いた。
「全身の筋肉の中で、尿漏れに最も関係するのは骨盤の下にある骨盤底骨です。
そこにある骨盤底骨筋は内臓を正しい位置にキープするため下から支えている大事な筋肉だが、加齢や運動不足などで、筋肉が弱まると尿漏れを引き起こします。年齢を重ねると骨盤底骨筋が弱くなるために、膀胱が勝手に動いてしまう過活動膀胱になりやすいんですね」
こう答えてくれたのは、東京都健康長寿医療センターの桑島隆彦顧問だ。この他にストレスや運動不足などの原因で、尿漏れを起こすことがあると指摘する。
この病気は、命にかかわる重大病ではないので研究はあまりされておらず、医者にかかっても具体的な解決策を提示されることは少ないといわれる。しかし、専門家の中には排尿後の尿滴下の相談をよく受ける人もいるという。
東京・目黒区で泌尿器科医を20年務める専門家は、尿漏れ対策を次のように教えてくれた。
「最近はそうした患者さんが増えています。すぐにできる解決策として『会陰部指圧』と『陰茎引き上げ』の2つの方法を患者さんに薦めています。まず『会陰部指圧』というやり方ですが、ペニスの根本の“袋”と肛門の間にある会陰部を、人指し指と中指の腹で下からグッと突き上げる。ズボンの上からでいいので、排尿後2~3回繰り返す。これで効果が不十分なら、次に『陰茎引き上げ』を試す。排尿後、ペニスの先を上に向けて体に引き付け、亀頭を20秒間ほどキュッと押さえる。20秒間でうまくいかなければ、30秒から1分間押さえる。パンツの中にしまってズボンのチャックを閉め、ズボンの上から亀頭をしっかり持つやり方でもいいのです」
2つ(「ペニスを上に向ける」「亀頭を押さえる」)がセットになって効果を発揮するので、必ずどちらも行う。20秒から1分間押さえた後は、ペニスを通常通り下に向けてパンツの中にしまえばいいという。
なぜ、この方法が有効なのだろうか。原因を知れば納得できる。
乳がんに関する特集がテレビや雑誌などで組まれる際、女性を対象としたものが多く、男性が乳がんに関心を寄せることは少ない。まず男性は乳がんという疾患は切り捨てている。しかし最近では、乳がんに関する講演会でも、男性が乳がんになるリスクについても説明するケースが増えているのだ。
「数は少ないものの、男の乳ガンは現実にあるんです」
こう語るのは世田谷井上病院の井上毅一理事長だ。
ごくまれだが、男性でも40代後半から50代前半にかけて乳ガンを発症する。50代前半といえば、女性の閉経期にあたるが、なぜ、男も乳ガンにかかるのか。家族の病歴、肥満などの諸説はあるものの、まだよく分かっていないという。女性は、女性ホルモンの分泌によって乳ガンのリスクが上がる。男性にも女性ホルモンがあるので、長時間女性ホルモンにさらされれば、乳ガンのリスクが上がってくる。
「女性ホルモンは肝臓で分解されるため、肝臓の病気の方で男性乳ガンが増える傾向にあることが知られています」(専門医)肝臓ガンから転移することもあるというから要注意。年間の死亡者数は女性の100分の1以下だが、最近はメディアでも取り上げられるようになった。
本人が気付くきっかけは、乳頭直下のしこり。乳ガンを日頃から意識する女性と違い、男性は病気が進んでから気付く人が多いそうだ。「男性にも乳ガンがあるということが、あまり知られていないことが受診の遅れにつながる要因ではないでしょうか。医師の中にも、男が乳ガンにかかるわけないだろうと思っている人がいるくらいですからね。症状的にも、乳腺部が女性と同じくらい膨れるんです。そのため、男性患者は恥ずかしがって受診をためらう傾向にある。
また、乳腺の良性腫瘍と間違う医師もいるが、見落としたら大変なことになる。女性の乳ガン同様、生死にかかわることになります」(井上理事長)男性乳ガンだけを対象とした専門的な治療は開発されていないため、女性に準じた治療が行われるという。手術が可能ならガンを切除し、手術後は抗ガン剤や放射線治療などを組み合わせて再発を防ぐ。
男性は、経験談や治療法の情報が乏しい。入院中も、周りの女性などの視線に傷つくことも少なくない。ガンと戦うだけでなく、周囲の偏見にも耐えなくてはならないのだ。
「女性にはないストレスもあるでしょうが、逃げずにしっかり受診・治療してください」(井上理事長)
男も風呂に入ったときに、定期的に自分の胸をチェックしたほうがよさそうだ。
原因はまだはっきりとはしていないが、家族歴などの遺伝的要因や年齢、肥満などがリスク因子となると考えられてる。統計的に見ると男性の乳がん患者数は、女性の乳がん患者100~150人に対し1人と、圧倒的に低いという調査結果はある。それでも実際に男性乳がんの患者がいることは事実。男性も他のがんと同じく、乳がんに関する知識を持っておくべきだ。
毎年10月は、乳がんの早期発見・早期治療を啓発する『ピンクリボン月間』。乳がんといえば、女性特有の病気だと思っている人は多いのではないだろうか。実は男性にも乳がんはあり、最近になって患者が増えているという。
「乳房は乳腺、脂肪組織、血管、神経などからできています。そのうち乳腺にできるがんを乳がんと言います。男性の乳房は女性よりも小さいですが、男性にも乳腺はあります。そのため頻度は低いですが男性も乳がんになることがあります。50代から70代で発病する例が多く、家系に乳がん患者がいる人、肝障害がある人などはリスクが高いとのこと。2015年に新たに乳がんと診断された患者約8万7000人のうち、男性は1%未満の560人。しかし数自体は04年から10倍に増えています」(医療ライター)
男性は乳がんにならないと思っている人が多いため、受診の遅れにつながりやすい。発見された時点ですでに乳がんが進行しており、早期治療が行えなくなるケースもあるという。男性も普段からのセルフチェックが必要と言えそうだが、「胸にしこりがあるから」と病院に行った男性の9割以上は、乳がんではないらしい。「『女性化乳房症』といって、乳腺が腫れてシコリができる症状があるのです。ホルモンバランスが影響して症状が出るので、ホルモンバランスが変動する思春期と更年期の人に多いと言われていますね」(同・ライター)
ともかく胸にしこりがあれば、検査へ行くことが大事だが、行きづらいと感じる男性が多いという。
「マンモグラフィー検査室を出た際、女性にギョッとされたという話もあります。奥さんと一緒に行くのもいいですし、待合室に居づらければ、受付や看護師に相談すればいいでしょう」(同・ライター)男性にも乳がんがあることを意識して早期発見が重要だ。
美容液ってどんなもの?
「化粧水や乳液は使っているけど美容液には馴染みがない」という男性も少なくはないかもしれません。美容液の特徴は、肌トラブルに合わせた有効成分を高濃度で配合しており成分が凝縮されているため、パワフルな効果が期待できます。シミやしわ、乾燥、たるみ、毛穴など、肌の悩みがある人には積極的に使っていただきたいコスメアイテムです。
美容液は目的別に色んな種類のものがある
美容液の効果は色々ありますが、大きくは保湿用・美白用・アンチエイジング用に分かれ、それぞれの効果や有効成分も違ってきます。
保湿用…乾燥やシワ対策に効果的。セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたものがオススメです。
美白用…シミやくすみ対策、ニキビ跡をキレイにするのに効果的です。ビタミンC誘導体やアルブチンが主な有効成分です。
アンチエイジング用…肌のハリや弾力を改善してくれます。レチノールやナイアシン、ポリフェノールなどが有効成分です。
美容液の選び方
その他にも毛穴を目立ちにくくするものや肌のキメを整えるものなど、目的に応じて様々な美容液があるため、まずは自分がお肌にどんな悩みを持っているかを知り目的に合った商品を選ぶことが大切です。
次に、配合されている成分をきちんと確認しましょう。商品名やパッケージ、周辺広告のうたい文句だけで判断せずに、箱の裏を見て自分の目で成分を確認して下さい。
美容液にはジェル状のものや化粧水のような液体状のもの、乳液タイプ、クリームタイプなどテクスチャーも様々なものがあります。ベタつきやすい人はサラッとしたジェルタイプや液体状を選ぶなど、使用感から美容液を選ぶのもポイントの1つです。
◆働く人にも家庭を守る人にも、「中年の危機」は訪れる
「中年の危機」(ミッドライフ・クライシス)という言葉を知っていますか? 中年期に入ると精神的に不安定な状況に置かれることがあり、これを「中年の危機」と呼びます。
たとえば若い頃からがむしゃらに働いてきた人は、中年期に入ると急に仕事の依頼が減っていることに気づいたり、それまで当たり前のようにこなしてきた仕事にどこか違和感を覚え、このまま続けていていいのだろうか? という迷いを感じたりすることはあるものです。そして、もがいてもうまくいかなかったり、今までの役割を失う不安や恐怖に襲われたりします。これぞまさしく「中年の危機」です。
また、専業主婦を続けてきた人も、中年期に入ると子どもに手がかからなくなり、急に時間ができます。このとき、それまで“棚上げ”にしてきたこと、例えばお金の問題、自分の生き方、夫との関係などが急に身に迫って感じられ、「なぜこのことに気がつかなかったのだろう」「これから取り戻せるだろうか」と、突然不安に飲まれたりします。これもまさしく「中年の危機」です。
.
◆武田鉄矢も北野たけしも「中年の危機」に苦しんだ
芸能人にも、「中年の危機」を体験している人はたくさんいるようです。
たとえば、俳優・歌手の武田鉄矢さんは、40代からうつ状態に苦しめられていたそうです。武田鉄矢さんと言えば、20代の頃に「海援隊」で歌手デビューをし、20代、30代の頃にはドラマ『3年B組金八先生』(1979~2011年)で一世を風靡。42歳のときに主演を演じたドラマ『101回目のプロポーズ』(1991年)で、大ヒットを飛ばしました。ここまで山を駆け上がるように第一線を突っ走ってきた武田さん。
しかし、このドラマを終えた直後に急にやる気が湧かなくなり、オフになると仕事がなくなる不安に駆られ、考え方がどんどん暗くなっていったそうです。傍目には分からなくても本人は相当の苦悩を抱え、うつ状態は20年にも渡って続いたと言われています。
また「世界のキタノ」の異名をとる北野たけしさんは、20代、30代で漫才師として一世を風靡し、80年代の漫才ブームをけん引しました。そして1994年、47歳のときにスクーターで都内を走行中、ガードレールの鉄柱に激突。頭蓋骨や顔面に激しい損傷を負い、生死の境をさまよいました。40代に入り『その男、凶暴につき』(1989年)で監督としてデビューし、仕事の質が劇的に変化していた矢先のバイク事故。
事故当時、前年に発表した『ソナチネ』(1993年)の評価がふるわず、自虐的な心境になっていた矢先にあの事故が起きたのだそうです。後にたけしさんは、この時期うつ状態だったことを告白しています。
◆「中年の危機」は何をきっかけに生じるか分からない
武田鉄矢さんも北野たけしさんも、40代で「中年の危機」にぶつかりました。両者とも、30代まではがむしゃらに目の前の仕事をこなし、ポジティブなパワーで業界をリードしてきた人だと思われていると思います。しかし、40代に入り、武田さんは自分自身の芸能人としてのあり方に迷い、たけしさんは芸術家へと仕事の質を変化させる過渡期の葛藤に直面して、精神的な危機に陥りました。
「中年の危機は誰にでも訪れる」と頭で分かってはいても、器用に回避することなどできないものです。なぜなら、人間は常に目の前の状況や物事にコミットしながら生き、そのことに集中しているときには、次にどのような状況に置かれ、どんなハプニングが待ちかまえているのか、予測がつかないからです。
どんなに予防線を張っていても、「中年の危機」は思いもよらないことをきっかけに生じます。病気や事故、家族の危機、盗難、会社の倒産など、避けようのない出来事をきっかけに生じることも多いのです。
.
◆苦しみながらも「動く」――この道程に意味がある
そのとき、この危機とどう向き合い、格闘し、どう答えを導き出していくのか。答えの見つけ方は、人それぞれに異なります。正攻法はありません。他人に相談し、そのなかでヒントを見つけられる人もいますが、相談するほど悩みが深まり、占いなどの感覚的なものに答えを見つけ出そうとする人もいます。身近な人の支えが力になる人もいれば、逆に悩みの共有によって、相手との溝が深くなる人もいます。
大切なのは、葛藤を抱えながらも「動く」ことです。20代、30代の頃のようにがむしゃらに動くのではありません。手探りで感覚を試しながら、自分にフィットしそうなものに近づいていく。人が語った言葉の中で、心にひっかかるものを深く追究してみる。何気なくめくった本の中から目に飛び込んでくる言葉に注目し、なぜ気になるのかを考えてみる。
そうしたものが、暗闇に迷う自分を照らす一条の光となり、「中年の危機」から脱するきっかけをもたらしてくれるかもしれません。
中年の危機の卒業には、長い年月がかかることが少なくありません。しかし、そこを通過する過程で人格は格段に発達していきます。武田鉄矢さんも北野たけしさんも、この中年の危機を経て若い頃とはまったく違う、さらに奥深い人格を手に入れられたのではないかと思います。そして、人生後半の「自分らしさ」を見事に実現することができました。苦しくてもここをくぐり抜けることで、「若い頃には見えなかった何か」をつかむことができるのです。
.
大美賀 直子(精神保健福祉士・産業カウンセラー)
女性の不妊治療については、メディアでも様々な経験談が取り上げられるようになりました。しかし、「男性不妊」については、治療法を含めて、まだまだ情報や知識が乏しい現状があります。男性不妊の当事者であるご夫婦2組に経験を伺いました。
最初は手術の必要なしと診断された
<ケース1:Aさん夫妻>
>現在夫42歳、妻42歳。約10年に及ぶ不妊治療で、体外受精で2女(1歳と3歳)を授かる。妻27歳から人工授精を開始、夫35歳で精索静脈瘤(*注1)の手術。妻37歳で長女を妊娠。
注1:陰嚢部分にこぶ(静脈の拡張)ができ、血流が悪くなることで精子の運動率や濃度に悪影響を与える。一般男性の15%にみられ、乏精子症といった男性不妊の原因の約40%を占める。
――夫の精索静脈瘤が判明したきっかけは?
妻:すぐに子供が欲しかったのですが、26歳の時に結婚して半年過ぎても兆候がなかったので、夫婦両方とも検査してもらいました。それで、夫の精索静脈瘤が判明しました。でも、その時は手術が必要とまでは言われなかったんです。私の方も多少、多嚢胞症気味だけど問題ないという感じで。
夫:普通の泌尿器科で調べたのですが、「精子の運動率も数も数値は低いけれど、まぁ、大丈夫でしょう」と。
――判明した時の気持ちはどうでしたか?
夫:その日はやはり落ち込みました。でも、深刻にはならなかったですね。わかってからは、トランクスにしたり、冷やすようにしたり。双方の両親や友人にも話して、実母や知人が勧めてくれた漢方薬局に夫婦で通って服用したり。
妻:わかった時は姑の方がショックを受けていたように思います。「じゃあ、うちが原因なの?」みたいな。でも、原因の一つではあるけれど、全てではなないから、あまり、気にしないようにと伝えました。他の人から漏れ伝わったり、子供のことについてタブーのようになって、あちらが何も聞けない状態を作るのも良くないと思い、自分たちからオープンにしました。
午後半休をとり、腹腔鏡で日帰り手術
――手術を決めた理由は何だったのでしょうか?
妻:最初の検査後にすぐ人工授精を始めましたが、4年間で計8回試しても受精しない。病院を変えて、体外受精も顕微受精も試しましたが、ダメでした。それで詳細の診断を受けたところ、受精障害と診断され、不育症についても調べましたが、原因がはっきりしなくて……。
これといった治療法がないので、ひたすら回数をこなすループに陥っていました。その間に、繋留流産も1度経験しました。
でも、漢方を飲んでいた時、漢方自体は私たちには効果がなく止めてしまったのですが、漢方医から、精子の質も受精に影響が大きく、静脈瘤の手術をすれば、運動率や濃度が上がり、受精しやすくなる可能性と専門の大学病院の医師について聞いて、これは手術するべきなんじゃないかと考えるようになったんです。
夫:医師にさらに詳しいことを一緒に聞きに行ったのですが、結果、その場で妻が「やります」と即断しました(笑)。それに、よくわかっていなかったのですが、静脈瘤は放っておくと重症化するんですね。最初の診断では片方だけにあると言われたのですが、大学病院では両方にあるとわかりました。でも、手術すれば、片側の程度も改善する。それで、片側だけ手術することにしました。
――どんな手術を受けたのですか?
夫:開腹と腹腔鏡の2つの方法があり(*注2)、多少、腹腔鏡の費用は高いのですが、日帰りでできます。鼠径部に1ヶ所穴を開けるだけで回復も早いので、腹腔鏡にしました。手術費用は約20万円くらいでした。
(*注2)静脈瘤ができている血管を縛り、逆流を止め、新たな別の血管の生成を促す。新たな血管ができるまでには、術後半年ほどかかる。
――手術に抵抗感はなかったですか? 予後は?
夫:正直、「え、手術まで?」と一瞬たじろぎましたが、妻がそれまでに本当に頑張ってくれていたし、何より自分が子供を強く望んでいたので、僕にできることはしたいと思いました。
手術日は、会社は午後半休をとり、手術後は痛み止めをもらって迎えに来てもらい、夜には帰宅。痛みはそんなになかったですね。歩く時にちょっとツレるくらい。翌日も休まず、会社に行けました。ただ、痛みを感じたという人もいるので、これは人によると思います。
目に見えて効果を感じ、妊娠・出産へ
――効果はすぐに出ましたか?
夫:手術前の精子の数は1ccに5600万くらいだったのが、平均値の1億3000万にまで上がりました。運動率も一旦は下がったのですが、その後上がった。結果的に子宮外妊娠にはなってしまったのですが、妊娠に成功しました。
妻:その後、薬を使わず、無麻酔での採卵を行うところに、再度病院を変えた結果、妊娠しました。夫の手術前は、胚盤胞の状態までほとんど育たず、余剰胚もできませんでした。でも、術後は胚盤胞到達率も高くなって、こんなに劇的に変わるんだとびっくりしました。
――結果として、出産までに術後どれくらいかかったのですか?
夫:2011年に手術して2014年に妻が妊娠したので、術後、3年くらいですね。
妻:その間に子宮外妊娠で左の卵管を切除したり、右の卵管もつまったりなどしていましたが、精子の質が良くなっていたので、体外受精で長女を妊娠・出産できました。長女の時に余剰胚ができたので、卵を凍結し、次女を生むこともできました。
――会社には、不妊治療のことは伝えていましたか?理解はありました?
夫:上司には伝えました。理解があったかはわかりませんが、妻の治療で頻繁に病院に付き添うため、会社を休まざるをえない時が多かったので。理由を告げずにただ何度も休むのは誤解を生むため、会社にも伝えておきました。
.
結局は“2人の問題”で、2人で乗り越えるもの
――男性不妊に悩む人へアドバイスを。
夫:私は恥ずかしいなどとは感じなかったのですが、男性自身、まだ男性不妊について知識が浅い、よく知らないということが、無駄な不安や抵抗感を抱かせ、病院に行きづらくしたり、逆に問題を大きくしてしまっている部分はあるかもしれません。知ることが大事かなと思います。
妻:不妊治療は、男女どちらのことにしろ、独りよがりで続けられるものではないんですよね。うちは夫が強く子供を望み、私も彼に子供を抱かせてあげたいという気持ちが強くあったので続けられた。子供が欲しい気持ちの温度にズレがあると難しい。2人の子供のことなのだから、どちらか一方のせいで……という考えにならないよう、共に支え合うことが重要かなと思います。
不妊治療というと、周囲にどこまで話すべきか悩む人が少なくありません。Aさんご夫婦の場合、記事でも言及されているように、「タブーにしたくない」といったことから、友人や勤め先にも「子供ができにくいこと」「男子不妊でもあること」を自分たちから話して、周囲との関係に対処しました。
例えば、飲み会に誘われても、「ごめん。今度、また治療に入るから」などとサラリということで、周囲も不必要に重く捉えず、理解してくれる。オープンにすることで、治療に関する情報が入ってくるなどの良い点があった、と言います。
一方で、両親以外には話さず、勤め先を含め、周囲にはほとんど相談しないことで対処したという人も。次回は、オープンにしなかったいうご夫婦のケースを紹介します。
自分の体臭をしっかりケアしていると、自信を持っていえるだろうか?株式会社マンダムは、東北大学 文学研究科 坂井信之准教授との共同研究により、主要な体臭成分に対するヒトの嗅覚感度について解析を実施。
ミドル男性に特有の脂っぽい汗のニオイ(ミドル脂臭)の原因成分である「ジアセチル」に対する感度は、個人差が非常に大きく、感度の良い(敏感な)群と悪い(鈍感な)群が存在することを見出した。
この結果は、正常な嗅覚を持つ日本人の中にもジアセチルを感じやすい人と感じにくい人が存在し、自ら発生した体臭が感じられず、無意識のうちに「スメハラ(スメルハラスメント)」の原因となっている可能性を示唆するもの。また、汗のニオイや足のニオイの主成分である「イソ吉草酸」に対する嗅覚感度は、男性と比較して女性の方が高いことも明らかになった。
■ 女性の不快度を増加させるジアセチルの嗅覚閾値(※)を解析
マンダムでは、これまでに男性の体臭に関する研究に取り組んでおり、2013 年11 月に「ミドル男性特有の脂っぽい汗のニオイ(ミドル脂臭)」の原因成分が「ジアセチル」であることを発見した。この研究において、ジアセチルの臭気は、特に女性の不快度を増加させる特性がある事が判明している。
そこで、男女間や年代間における、体臭に対する感受性の違いを明らかにするため、健常な日本人男女55 名を対象に、ヒトの主要な体臭成分であるジアセチル、イソ吉草酸、2-ノネナールの嗅覚閾値を解析した。
※ヒトがニオイを感じることのできる最小濃度のこと。嗅覚閾値が低ければ、弱いニオイでも感じることができ、そのニオイに対する感度が良い。
■ ミドル脂臭の原因成分「ジアセチル」に対して、敏感な人と鈍感な人が存在
ジアセチルには、他の体臭成分(イソ吉草酸、2-ノネナール)と異なる特徴的な性質として、嗅覚閾値の個人差が大きく、閾値の低い(敏感な)群と、閾値の高い(鈍感な)群が存在することがわった。ジアセチルに最も鈍感な人は、最も敏感な人が判別できる濃度の1万倍の高い濃度でも、そのニオイを判別することができなかった。
なお、ジアセチルに鈍感な人の割合は、男性で35%、女性で21%であり、男性の3 人に1 人、女性の5 人に1 人はジアセチルに鈍感であることを示している。
■ イソ吉草酸は、40 代男性よりも20 代女性の方が敏感
汗や足のニオイの主要成分であるイソ吉草酸の嗅覚閾値を解析した結果、男性よりも女性の方が閾値が低く、敏感な傾向があった。特に20 代女性は40 代男性に比べて有意に敏感であることがわかった。一方、2-ノネナールとジアセチルの感度における男女差や年代差は、見られなかった。
今回の知見から、加齢臭成分である2-ノネナールは、一般的に「誰でも感知することができるニオイ」であるのに対し、ミドル脂臭の原因成分であるジアセチルは、「敏感な人と鈍感な人が存在するニオイ」であることがわかった。この結果から、ジアセチルに鈍感なミドル男性にミドル脂臭が発生した場合、周囲の感度の良い人が気づいても、自分では気がつきにくい可能性が高く、この感受性の差がスメルハラスメントの原因となる可能性がある。
■これですっきり解決! 青あざよ、サヨウナラ!
体を強くぶつけたときに、体に青紫色のあざがあらわれることがあります。これは、ヒフの下で細い血管が損傷してできた内部出血が、目に見えてでてきたもの。そんな内出血を、少しでも早く改善させる方法を今回はお伝えします。
■受傷後2~3日のアイシングで、改善
より早い回復に有効なのが、受傷後2~3日以内のアイシング(患部を冷やす)。下記の正しい方法を参考に、イザというときのために備えておきましょう。
1:氷嚢(ひょうのう)を用意
氷嚢がない場合は、ビニール袋に氷を入れて、その中に少し水を加えるだけでもOKです。
2:氷嚢で患部をきちんと覆う
患部に密着させることで、炎症による熱をしっかり奪うことができます。そのためにも、氷嚢やビニール袋など柔らかい素材が最適なのです。また、アイシングの最適温度は0度といわれています。その点、氷嚢やビニールなら水を加えられるので、適温で処置できるといったメリットも。ガチガチに凍ったアイスパックは、患部に密着しない、また温度が低すぎる可能性があるので不向きです。
■3日間だけ、湯船に浸からない
内出血ができて3日間は、患部を温めるのは避けましょう。温めると患部の血行が促進され、内出血が広がる可能性があります。湯船につかるのも、しばらく控えましょうね。
■まとめ
いかがでしたか? 適切な処置をして、青あざが早く改善されるといいですね。
女性の身体にはなくて、男性の身体にはある器官。そう、“男根”ですよね。
自分の身体にはないものだから実際のところよくわからない“男性のアソコ”ですが、実はその“取扱い方法”を間違えてしまうと、彼を残念な気持ちにさせてしまったり、最悪の場合には彼に痛い思いをさせてしまうこともあるというのです。
そこで今回は過去に『Menjoy!』で紹介してきた情報などを交えながら、女性にはわからない“男根の取り扱い方”についてみていきたいと思います。
■1:“もっこり”を指摘されると恥ずかしい
立派で大きな男根はすべての男性の憧れではありますが、男性によってはその“もっこり”具合を指摘されると「恥ずかしい」と思う人も少なくありません。
男根の“大きさ”は男性の意思ではどうにもならない事象なので、男性の意図しないタイミングで“もっこり”しちゃった……ということもあり得るのです。
そんなとき男性は内心、「うわぁ、こんなタイミングで興奮してるみたいでオレ恥ずかしい」と思っているかもしれません。追い討ちをかけるような真似はやめてあげましょう。
■2:お酒を飲み過ぎると使い物にならない
「男性はお酒を飲み過ぎると“不能”になる」という話を聞いたことありませんか?
これは事実で、少なくない男性がお酒を飲み過ぎると“使い物にならない状態”になってしまいます。
これも“もっこり”と同様で男性の意思ではどうにもできないことなのです。つまり、男性と熱い夜を楽しみたい場合、彼に大量のアルコールを飲ませるのは控えるべきなんですね。
■3:蹴られると痛いし、折れることもある
男性のアソコは非常に繊細です。万が一にも、男根や金的を蹴られようものならば、それはもう地獄のように痛いのです。
また、男根に骨はありませんが腕や脚のように“折れる”ことはあります。陰茎白膜と呼ばれる男根の固い“芯”のような部分が、外から強い力を加えられることにより断破して“ポキッ”と折れてしまうのです。
もしアソコが折れてしまった場合、男根は真っ赤に腫れ上がり、救急車を呼ばなければいけないほどの激痛に襲われてしまいます。
男根を“可愛がってあげる”のは構いませんが、ダメージを与えるような真似だけは絶対にNGです。
いかがでしたか?
女性にはわかりにくい“男根”ですが、女性が思っている何倍も繊細な器官だということを理解しておいてください。
「男の身体だし、雑に扱ってもいいか!」という考え方だけは絶対にやめてくださいね!
力が出ない、疲れが抜けない、ニキビが治らないなどのプチ不調を感じていないだろうか? それはカラダに必要な栄養素が足りていないサインだ。サプリ選びのプロが、悩み別におすすめ商品をアドバイス!
◎男が摂るべき3大成分
1 ビタミン
疲労回復に必要なビタミンB2、肌の調子を整えるビタミンCなど。ビタミンはストレスに弱く、ストレス社会で働くビジネスマンは必須。
2 ミネラル
カルシウム、マグネシウム、鉄分などの、骨や血液などの形成に不可欠な栄養素。体内で合成できないのでサプリメントで補うしかない。
3 たんぱく質
皮膚、筋肉、爪・髪など、生命の源となる栄養素。筋肉量を増やすことでダイエット効果も高まる。たんぱく質が不足すると老けやすくなる。
疲労回復
渡り鳥のパワーに注目!
イミダペプチド
日本予防医薬
『イミダペプチド ソフトカプセル』8680円
鶏胸肉から抽出した成分。渡り鳥が長距離飛び続けられるパワーの源・イミダペプチドを配合。疲労回復のサイクルを促し疲れが溜まりにくいカラダに。120粒。
イキイキとした毎日をサポート!
熟成黒にんにく
黒酢もろみ
小林製薬
『熟成黒にんにく?黒酢もろみ』1890円
青森県産のにんにくを使用。発酵熟成させることで、にんにくに含まれるポリフェノールの量が増加。毎日元気で健康に過ごしたい人におすすめ。90粒。
腸内活性
食物繊維で腸から健康に
スピルリナ
DICライフテック
『リナグリーン21』2940円
良質のたんぱく質をベースに、ビタミン、ミネラル、食物繊維など50種類以上の健康・栄養成分をマルチに含有。特に野菜が不足しがちな人におすすめ。250粒。
腸までしっかり届いてケア!
乳酸菌
サントリー
『プロディア』2940円
京漬物のしば漬けから発見された植物由来のプロテクト乳酸菌入り。胃酸に強く壊れにくい性質。腸までしっかり届き、カラダの中から調子を整える。90粒。
代謝アップ
燃えやすい体へと導く
アミノ酸
ビーグレン
『インナーアミノビューティー』5900円
健康な素肌を作るのに欠かせない19種類のアミノ酸をバランスよく配合。アミノ酸を摂取することで、基礎代謝が上がり、脂肪がより燃えやすくなる。60粒。
朝・夕の食事前に1粒!
コレウス
フォルスコリ
DHC
『フォースコリー』2850円
脂肪燃焼を助けるコレウスフォルスコリがたっぷり摂れる。スポーツと併用して飲むことで運動効果も高まりリバウンドしにくいカラダが手に入る。30日分。
肌あれ
生の成分を閉じ込めた新鮮サプリ
コラーゲン
ヒアルロン酸
セラミド
プラセンタ
ピュアプラス
『生サプリ美容SP』3500円
コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタ、セラミドの4大美容成分の生サプリ。低温加熱で保存料不使用。栄養成分の鮮度が高いのが魅力。1箱14包入り。
多忙で不規則な生活に!
ビタミンB群
小林製薬
『ビタミンB群』367円
健康な髪や皮膚、爪などを維持するのに欠かせないといわれているビタミンB群。睡眠不足、乱れた食生活など不規則な生活の人こそ意識して摂りたい。60粒。
ダイエット
脂っこい食事が多い人向け
ギムネマ
キトサン
ファンケル
『カロリミット』1520円
鳩龍緑茶、桑の葉など5つの自然由来成分が、食事の砂糖・炭水化物・脂質などを溜め込まないようサポートしてくれる。外食が続く時は常備したい。120粒。
痩せにくくなってきた体に喝!
アロニア
オルビス
『スーパーアロニア』4800円
ブルーベリーの約2倍のポリフェノールとアントシアニンを含有するアロニア。年齢を重ね、最近痩せにくくなってきたと感じてきた人におすすめ。60粒。
飲み疲れ
飲みすぎた後のケアに
オルニチン
協和発酵バイオ
『オルニチン』1500円
1粒にしじみ300個分のオルニチン。飲酒による疲労を抑え、飲んだ次の日も気持ちよく目覚められる。夜のおつきあいが多い人に必須のサプリ。約15日分。
お酒好きの方におすすめ
ウコン
アサヒフードアンドヘルスケア
『ディアナチュラ秋ウコン』1554円
ウコンの中でも健康成分クルクミノイドを多く含む、秋ウコンエキス末を1回2粒に150mg配合。お酒を飲む人の健康維持をアシストする。60粒。
メタボ対策
ぽっこりお腹が気になったら
サラシアエキス
海藻ポリフェノール
トウガラシエキス末
ヒハツエキス末
フジフイルム
『メタバリアプレミアム』5800円
糖をブロックする成分に加え、脂肪の吸収を抑制する海藻ポリフェノールを配合。さらに時間差で働く2つの燃焼系成分入りで、すっきりボディーに。240粒。
注目成分のサプリメント
ラクトフェリン
ライオン
『ラクトフェリン』6150円
ラクトフェリンは、人間の出産直後の初乳に多く含まれる成分。近年、生活習慣にも役立つ健康成分として注目度がアップ。腸まで届き、体内からサポート。90粒。
ビタミンE
男も体の中から美力を底上げ
プラセンタ
協和
『プラセンタつぶ5000』3500円
女性に人気の美容成分プラセンタが1日3粒で5000mg摂れる。肌トラブルを防ぎ、いつまでもハリがあり若々しい肌を保ちたい人向け。90粒。
抗酸化作用で若さをサポート
ビタミンE
大塚製薬
『ネイチャーメイド ビタミンE200』714円
ビタミンEは、体が錆びるのを防ぐ抗酸化作用がある。日常的に摂取することで、体内の脂質を酸化から守り、錆びない若々しい生活をサポートする。60粒
頭皮ケア
フサフサ&黒髪の応援サプリ
HTコンセント
パウダー
高麗人参
ミネラル
DHC
『ボリュームトップ』3200円
高麗人参やメカブなどの食物やハーブを中心に14種類の成分を配合。加齢とともに多くなる髪の悩みにアプローチ。内側からの自発パワーを促す。30日分。
男性特有の頭皮の悩みを救う
ノコギリヤシ
アンファー
『スカルプDサプリメント 5α‐R』6800円
薬用シャンプー『スカルプD』でおなじみのアンファーが、専門家と共同で開発したサプリメント。薄毛の原因に働きかけるヨウバイヒ、バナチン入り。240粒。
シミ対策
より美容を気づかう人に
ビタミンC
大塚製薬
『ネイチャーメイド ビタミンC500』714円
コラーゲンの合成をサポート。ビタミンCは体内に蓄えることが難しく、2~3時間で体外に排泄されてしまうのでサプリメントで補うとよい。80粒。
できてしまったシミにアタック!
ピクノジェノール
エレヴェ
『ピクノジェノールEX』1万4000円
抗酸化作用、血行促進などのパワーを持つフランス生まれの天然成分ピクノジェノール。お肌のターンオーバーを促し、体内からシミやくすみを排出。120粒。
目の疲れ
視界もクマもスッキリに!
アントシアニン
DHC
『はっきり』1400円
ブルーベリーに含まれるアントシアニンをはじめ、眼精疲労や視力回復に良い成分を配合。かすみ、充血、クマなど目元のお悩みを総合的にサポート。30日分。
新聞や読書を楽しみたい人
ルテイン
アサヒフードアンドヘルスケア
『ディアナチュラ ルテイン』1365円
マリーゴールド由来のルテインを使用。さらにメグスリノキとビタミンEをプラス。読書好きな方や、スマホやパソコンをよく使う人はお試しを。30粒。
精神的ストレスの緩和
人気の3大ミネラルをたっぷり配合
カルシウム
マグネシウム
亜鉛
ナチュレサプリメント
『カルシウム+マグネシウム+亜鉛』2730円
吸収率を考慮したベストバランスで栄養素を配合。カルシウムやマグネシウムが不足すると、不安やイライラが起こり攻撃的になりやすいので注意。100粒。
イライラを感じる毎日の救世主
アベナ
(グリーンオート乾燥エキス)
ヘルシーワン
『アベナ』5040円
アベナはオート麦の花から抽出したハーブの一種。仕事が山積みでリラックスできない、イライラを感じることが多い人を優しくサポートする。90粒。
美白
18種類の美容成分を配合
卵殻膜
プラセンタ
ピュア・メディカル
『ホワイテックス』9870円
美白成分として注目されている卵殻膜やプラセンタを配合した美容サプリ。18種類の美容成分が内側からしっかり働きかけ、くすみを抑える。240粒。
日々の積み重ねで差が出る!
アスタキサンチン
フジフイルム
『アスタリフト サプリメント ホワイトシールド』
4200円
アスタキサンチンは天然色素の一種で、サケやイクラなどを赤く彩る部分。抗酸化力に優れ、紫外線を浴びてダメージを受けた肌を内側からケアする。60粒。
精力UP
疲れを感じたら、まずはコレ!
マカ
ファンケル
『マカ』2100円
南米アンデス高地の厳しい環境で育ち、強い生命力を誇るマカ。スタミナ不足を感じ始めたらお試しを。ホルモンバランスを整え、精力増強にも役立つ。90粒。
めぐりが気になる人にもおすすめ
シトルリン
協和発酵バイオ
『シトルリン』2100円
スーパーアミノ酸と呼ばれるシトルリン。2007年に食品への使用が許可された注目成分。血管拡張の効果があるといわれ、精力UPへの期待も大きい。約15日分。
体臭・口臭
トイレの後もさわやかに!
シャンピニオン
セシール
『シャンピニオンエキス』682円
マッシュルームから抽出したシャンピニオンエキス。服や寝具への体臭のしみつきが気になりだしたらコレを。間近での会話にも自信がもてる。180粒。
クリーンな毎日を目指して!
柿タンニン
えがお
『えがおの爽臭粒』2625円
消臭・殺菌作用があるといわれる「柿タンニン」をギュッと凝縮。さらに、それをサポートする茶抽出物を配合、カラダの中からすっきりクリーンに。62粒。
男性が特に飲んだほうがいい物
外食が多い人は意識して摂ろう
亜鉛
アサヒフードアンドヘルスケア
『ディアナチュラ亜鉛』588円
1粒で栄養素など基準値比の2倍にあたる14mgを摂取できる。毎日活発に動くために亜鉛は必須。海藻類不足や食事のバランスが気になる方におすすめ。60粒。
記憶力の向上にも一役!
DHA
EPA
サントリー
『DHA&EPA+セサミンE』5775円
DHAとEPA(オメガ3系脂肪酸)は厚生労働省が摂取目標を定めるほど、健康維持に欠かせない成分。頭の回転や記憶力を支える役割もある。120粒。
「男性もサプリでセルフケアを!」
サプリメントは英語で〝補うもの〟という意味。食事では摂りきれない栄養素を補う栄養補助食品のことです。特に働き盛りの男性は、生活習慣が不規則で栄養も偏りがち。サプリを飲んで自己メンテナンスを心がけましょう。サプリは水か白湯で飲むのが基本。脂肪燃焼系は運動30分前に、メンテナンス系は就寝前に摂ると効果が実感しやすいはずです!
お尻にニキビ、出来物ができると座るたびに痛くて気になりますし、座ったり下着で摩擦を受けたりするためなかなか治りにくく、やっかいです。お尻にニキビ、出来物ができる原因を理解して、原因にあった対処法をとることが大切です。
お尻にできるニキビ、出来物の原因
ニキビは、皮脂が過剰に分泌されて毛穴が詰ったところにアクネ菌が繁殖することで発生します。胸や背中に比べてお尻は皮脂がそれほど分泌される部分ではありませんが、角質が厚くアクネ菌が住みつきやすい環境にあります。
長い間、座っていると腰とお尻に体重がかかった状態が続きますし、下着や洋服が常に触れている部分でもありますので肌への刺激も強くなります。
その結果、角質が厚くなる「角質肥厚(かくしつひこう)」という状態になり、毛穴をふさいでアクネ菌の温床となるのです。また、お尻は通気性に乏しい部分でムレやすく、ほかの部分に比べて清潔に保ちにくいという条件もニキビができやすい原因と考えられます。
お尻にできるニキビ、出来物の対処法
万が一、お尻にニキビができてしまったら絶対につぶさないで、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けてください。速やかに受診できない場合は、できる限りお尻のニキビには刺激を与えないようにして清潔に保つように心がけましょう。
お尻ニキビを予防するには、このような対策が有効です。
肌触りが良く、通気性の高い素材の下着や洋服を着るようにするお風呂で体を洗うときはゴシゴシこすらない入浴後は乾燥による角質化を防ぐために保湿をしっかり行う
「肌触りが良く、通気性の高い」素材としては、具体的に化学繊維ではなく綿100%がおすすめです。体を洗うときには、十分に泡立てた石けんでやさしく丁寧に洗うと良いでしょう。
お尻は一日のうち、ほとんどの時間が下着に隠れていますし、通気性が悪いためムレやすい環境にあります。また、小まめなケアをしにくい部分ですので、入浴や着替えで汗をなるべく残さないようにして清潔な状態を保つようにしましょう。
心臓性の突然死で亡くなる人の数は、日本全国で毎年約10万人いると推計されている。思いがけない発作のトリガー(引き金)となるのが不整脈だという。心臓血管研究所所長の山下武志医師が指摘する。
「不整脈は、およそ20種類に分類されます。そのうち、命にかかわる『キラー不整脈』は2種類あり、ともに『心臓』の働きと大きく関係していますそのひとつが「心室細動」だ。心臓は4つの部屋に分かれており、上部に位置する2部屋が「心房」、下部の2部屋が「心室」だ。
「心房」は、全身の血管を通って心臓に戻ってきた血液を「心室」に送り出し、「心室」は血液を全身に送り出す役割を担う。この心室の筋肉が細かく震える症状が心室細動である。
「心臓の筋肉が痙攣するように震え、収縮と拡張を正確に繰り返せなくなるため、血液を全身に送り出す“ポンプ”の役割を正常に果たせなくなる。その結果、心停止状態になって突然死に至ります。重症化のスピードが極めて早く、発症から数秒で意識を失い、1分経過するごとに生存率が10%ずつ減少する。発症から10分以上が経過すると、助かる見込みが限りなく低くなります」(山下医師)
山下医師によれば、風呂場で亡くなる人や、電車になんとか間に合うべく階段を駆け上がり、電車に飛び乗ってその直後に亡くなる人のようなケースは、「心室細動」による突然死だと考えられるという。
「寒い日に冷えた体で、熱い風呂に入ると、体が急に温まって、血圧が上昇して拍動が早くなります。すると、心臓に負担がかかって心室細動が起こりやすくなる」(山下医師)また駆け込み乗車の場合は脈拍が急上昇し、心室細動を起こしたと考えられる。さらに、「緊張状態」が続くことで脈拍が上がり、心房細動が引き起こされるケースもある。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招聘教授の石蔵文信氏が説明する。
「ゴルフのラウンド中の突然死が、年間200件以上あるというデータがありますが、興味深いのは力を入れて打つドライバーショットより、パッティングの時に起こるケースが多いことです。“ティーショットは力むから危ない”と思いがちですが、むしろパットの“絶対に外せない”という緊張感が、脈拍の急上昇を招き、心臓に負担を与えていると考えられます」
だれでも自分の体で気になってしまう部分があるとできれば、解決したいと思いますよね。多くの男性には、胸毛や濃い体毛があります。好き嫌いはあると思いますが「ちょっと濃すぎる」とお悩みのかたもいるかもしれません。
今回は、なぜ男性に胸毛が生えるのかということや胸毛を薄くする方法について、医師に話を聞いてきました。
男性の濃い体毛はどうして生えるの?
男性に胸毛などの濃い体毛が生えるのは、遺伝と男性ホルモンの働きによるものだといわれています。男性の身体には男性ホルモンがあり、その量は年齢によって一定ではなく、ストレスや過労、運動の量や食べ物の種類等によって増えたり減ったりします。
【男性ホルモンを抑えるには】
男性ホルモンの量は習慣を変えることである程度減ります。
・ストレスや過労を避ける
・運動をやめる
・肉類等の脂肪が多い食べ物を減らす
男性ホルモンを減らせば、髪の毛以外の胸毛等の体毛をある程度減らすことができます。しかし遺伝的要因は取り除くことができません。それが人によって胸毛の量が異なる大きな理由となっています。一般的には父親の体毛が濃ければ、男のお子さんの体毛が濃くなる可能性があります。また、生える部位なども同じになる傾向があります。
体毛を薄くするにはどうすればいいの?
胸毛が気になる男性は、ストレスや過労、運動量、肉類等の脂肪が多い食べ物を減らし、男性ホルモンを抑えることから試してはどうでしょうか。ただし、遺伝の影響もあるかたは大きな効果は期待できないでしょう。残念ですが、遺伝的要因を解決することは現在の医学では不可能です。その場合は脱毛を行うといいでしょう。
【脱毛の方法】
1. 脱毛クリーム
カミソリ等で毛を剃ると毛母細胞を刺激して毛の質が変わって返って胸毛が濃くなってしまうことがありますので胸毛を毛抜きで抜くか、どうしても胸毛をなくしたい時は脱毛クリーム等を使うのが良いでしょう。
2. レーザー光線による脱毛
脱毛クリームでは効果は一時的で手間がかかると考える場合は皮膚科でレーザー光線による治療を受けるのも1つの方法です。ただしレーザー光線による治療はレーザー光線が黒色の色素にしか反応しないために、黒色の毛にしか使えませんので、胸毛が白くなってきている人には効果はありません。
体毛が濃い人は体臭に注意
胸毛等の体毛の量には個人差がかなりあります。気にされる人にとっては残念ですが、胸毛が生えないようにする医学的に良い方法はあまりないのが現実です。また気にしないかたも、体毛が多いと汗をかいて体臭の原因となることがありますので、この点には注意をした方が良いでしょう。
【体臭の解消法】1. ボディシャンプー
体臭を防ぐには毎日入浴時に体臭を抑える効果があるボディーシャンプーを使って身体を洗うようにして下さい。体臭を消すためにコロンを使うと体臭と混ざってかえって嫌な臭いになることがあるので気をつけましょう。
2. 生活習慣の見直し
ストレスや過労を減らし規則正しい生活をして食生活を見直すと体臭を減らすことができます。具体的な食べ物としては男性ホルモンを減らす食べ物と同じですが、それ以外には辛いものなどの刺激物を減らして過度の飲酒を避けるようにするのも効果があります。
医師からのアドバイス
体毛の濃さはあくまで個性の一つです。神経質になる必要はありませんが「どうも気になる」というかたは、ぜひ今回の内容を試してみてください。
近年40男の間でもブームとなっている、ハーフパンツやショートパンツ。今年こそ取り入れたいと思っているが、男らしいすね毛が気になってトライできない人もいるだろう。濃すぎるムダ毛を不潔に感じる20代女性も多いだけに、最先端のおしゃれを楽しむためにもすね毛の処理は必須。
メンズのヘアケア・ボディケアアイテムを多く扱い、ムダ毛処理に適した「GB ボディヘアトリマー」を販売しているマンダムPRの村上真紀さんに、最新のすね毛ケア法について詳しく聞いた。
「美と健康を通じ、快適な生活にお役立ちする」という基本理念のもと、男性化粧品ブランド「GATSBY」「LUCIDO」など、男性向けのケア用品を多く展開している。
ハーフパンツの流行が、男性向けムダ毛ケア商品開発のきっかけ
村上さん「2000年頃、男性のハーフパンツはスポーツやレジャーシーンでの着用が一般的でした。しかし、この数年は普段着のおしゃれアイテムとして定着し、現在も流行中です。ハーフパンツの流行は、男性向けムダ毛トリマーを発売するきっかけになりました。40代男性向けのファッション誌でもハーフパンツの特集は多く組まれているので、若者以外でも美意識が高い40代男性もすね毛をケアしている人が増えています。
また、2015年に15~29歳の男女を対象に『男性のムダ毛』について調査したところ、約50%の女性が『男性のすね毛は薄いほうがいい』と回答しました。男性に至っては57%が薄い方がいいと感じているというデータもあります。そのため、男女ともにすね毛に対する意識が高まっているのです」
モテるのは“ナチュラル”なすね毛! どうお手入れすれば?
村上さん「このトリマーは両刃のクシ型すきカミソリになっています。使用頻度は個人の毛の量にもよりますが、毛の濃い方で週に1~2回。もともと薄い方ならば月に1回の処理で十分です。また、ケアを開始するタイミングはハーフパンツを履き始める4月頃がおすすめ。夏場は自然と肌が焼けて黒くなりますが、冬場の白い肌ではどうしてもすね毛が目立ってしまうので、しっかりお手入れが必要なのです。
すね毛の量を少しずつ減らし、長め(6~12mm)にカットをする場合はクシの目が粗いほうを選び、短く(2~8mm)してしっかり量を減らすならば、クシ目が細かいほうを選びます。カットする際は、毛の流れに反して下から上へすくい上げるように滑らせます。しかし、濡れた肌に使うと毛をうまく絡めとることができないので、乾いた肌に使用してください」
すね毛のケアといっても剃りすぎには要注意
村上さん「すね毛が薄いほうがいいから、と、カミソリを使う際には処理のしすぎに要注意。男性の脚はツルツルすぎても、違和感があります。トリマーなどで、あくまで自然な毛量を意識してください。黒々としすぎず、肌がちゃんと透けて見える状態が理想的です。まずは、腕の毛などで試してみてもいいと思います」
最後にアドバイザーからひと言
「今まですね毛を気にしていた方も、ぜひ一度、ムダ毛をカットして春からのハーフパンツライフを楽しんでみては?」
男性ホルモン「テストステロン」の補充療法を受けた中高年男性は、心臓発作や脳卒中、死亡のリスクが高まるとの研究報告が5日、米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表された。
研究は、テストステロンの分泌が少ない男性8700人超を対象に行われた。このうち1223人はテストステロンの補充療法を受けた男性で、平均治療期間は約2年。
研究開始から3年後、ホルモン療法を受けていないグループの5人に1人近くが心臓発作や脳卒中を患ったり、死亡したりした。一方、補充療法を受けたグループではこの割合が4人に1人だった。
米ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)のアン・コッポラ(Anne Cappola)氏は、ホルモン療法を受けたグループの男性は、受けていないグループよりも「初めは若干健康だった」ことから、
リスクの増加は特に注目すべき点だとしている。また、ホルモン療法を受けたグループの平均年齢は61歳で、受けていないグループ(平均64歳)よりも若かった。
研究を行った米テキサス大学(University of Texas)のレベッカ・ビガン(Rebecca Vigan)氏などのチームは研究報告の中で、「今回の結果はテストステロン補充療法の安全性に疑問を呈するものだ」と指摘している。
研究報告によると、米国ではテストステロン補充療法の年間処方件数は2000~2011年に5倍に増加し、530万件に達した。金額にして16億ドル(約1580億円)前後に上る。
この治療法は、テストステロンの減少に伴う性欲減退、精力減退、記憶力の低下などの症状がみられる男性に対し推奨されている。
肩こりや疲れ、体重増加などの体調不良に悩まされている人は、「ドロドロ血」が原因の1つかもしれない。そんな中年男性に多いドロドロ血に効果てきめんなのが「カッピング」。悪い血を吸い上げる事によって、すぐに体が軽く感じられるそう。カッピングの効果や方法について、実際にカッピングを行っている青山からだのクリニックの大森隆史院長に伺った。
■今回のアドバイザー
青山からだのクリニック院長 大森隆史
九州大学工学部大学院 九州大学医学部卒業。内科医師。 中核病院にて主に呼吸器内科・神経内科・離島医療などを経験。その後、西洋医学、補完・代替療法の区別をなくした統合医療を基本に、「デトックス診療」に取り組む。青山からだのクリニックでは、通常のカッピングに瀉血治療を加えることでデトックス効果を更に進化させた「ドクターズカップクレンジング」も行っており、好評を博している。
コリなどの慢性的な不調にも、即効で効くのが魅力
大森先生「カッピングとは、血液中の老廃物を吸い上げるデトックス方法のひとつ。東洋の伝統的な治療法で、吸い玉という名前でも知られています。マッサージや鍼灸治療では改善しない肩や腰のコリや、足のむくみ、冷えといった症状に悩まされている方には、特に効果てきめん。カッピングを1時間程度行うことで、見違えるほどの症状の変化があります。個人差はありますが疲労回復以外にも、視力がすっきりする、足のむくみが取れるなどの効果も。血流が良くなったことで、ゴルフで自分の打った球がどこへ飛んだか分からない…という方が、視界が鮮やかになり球が追えるようになった!というご報告もあるのです」
吸い上げた老廃物を一気に流し出す「血液の大掃除」
大森先生「カッピングの具体的な方法は簡単。直径5~8cm程度のプラスチックのカップを凝りのある場所の上に置き、ポンプでカップ内の空気を抜くというものです。カップが吸着することで、皮膚がカップ内で盛り上がり、血液も動脈から毛細血管へ吸い上げられて血流が増加します。数分後にカップを外すと、吸い上げられていた毛細血管内の血液が一気に静脈へ流れ出て、毛細血管内に滞っていた炭酸ガスなどの老廃物が押し出されるというわけです。
カッピングによって新しい血液の流れが作られるため、毛細血管から一層された老廃物や、汚れ切ったドロドロとした血はリンパ管へ流れ、尿として排泄されます。カッピングを定期的に行っていると、血流が良好になり様々な身体の悩みが改善されていくはずですよ」
エンジンオイルを交換するように、血液も新鮮にしよう
大森先生「医学の父ヒポクラテスが『血流の流れの良いところに病なし』という格言を残している通り、血流が良くなると身体の隅々まで酸素や栄養素が行き渡り、全身の細胞が活性化され、老化が防止されたり様々な身体の不調が改善されます。
車はマメなオイル交換をすることで長く走り続けますが、それは人間も同じこと。体内を駆け巡る血液は、まさにエンジンオイル。カッピングや瀉血は、体のサビや汚れを除去をする、まさに身体のオイル交換なのです。老化を感じることが増えてきた…という方は、ぜひカッピングを試してみて下さい」
最後にアドバイザーからひと言
「血液を大掃除すれば体の軽さが実感できる。老廃物を排出して、体も心も若返ってください」
気温の変化が激しい秋は普段より抜け毛が増えるとされる。夏場の強い日差しで頭皮がダメージを受け、汗で毛穴が詰まった名残も影響しているという。
最近は薄毛が気になる男性向けに、頭皮の汚れや毛穴の脂をしっかり落とし、太い髪や保湿といった効果をうたった薬用シャンプーが注目されている。
花王は「サクセス 薬用シャンプー」を改良して10月に発売した。容器を直接頭皮に当ててシャンプー液を出す「直シャン」を提唱。容器先端のノズルに付けた6つの突起が髪をかき分け、液を頭皮全体に行き渡らせるため、しっかり洗える。
保湿効果が高い天然ユーカリエキスも加えた。420ミリリットル入りで想定価格は800円前後。リンスも同じ想定価格だ。
大塚製薬の「UL・OS(ウル・オス) 薬用スカルプシャンプー」は、毛穴の詰まりの原因にもなるシリコーンを使っていない。
独自技術でリンス効果も実現し、シャンプーだけで指通りが滑らかな洗い上がりになるという。ポンプタイプ(500ミリリットル)の希望小売価格は2520円で、ボトルタイプ(300ミリリットル)は1575円。
アンファーの「スカルプD」は、頭皮の脂が多い人向けと乾燥肌用の2種類がある。いずれも頭皮の不要な汚れや脂だけを取り除き、必要な潤いは残す。
独自成分が髪の毛に染み込み、太く丈夫にする効果も期待できるという。シリコーンは不使用。350ミリリットル入りで定価3800円。コンディショナーもある。
美容のための成分としてよく耳にする「コエンザイムQ10」。実は、健康を保つために必要不可欠な物質ってご存じでしたか?
「カガクでネガイをカナエル会社」のCMでおなじみの株式会社カネカの岡野綾子さんに詳しいお話を伺いました。
■「酸化型」と「還元型」があり、還元型は直接細胞に働きかける
岡野さん:「コエンザイムQ10は、人間のすべての細胞に存在する生命活動に必要な物質です。エネルギーを作り出し、強い抗酸化力があることが確認されています。元気で活動的な日常生活を送るための体づくりや、酸化ストレスから体を守る働きがあります」
コエンザイムQ10には『酸化型』と『還元型』の2種類があるそう。
岡野さん:「体内で直接細胞に働きかけるのは『還元型』のコエンザイムQ10です。体内に入ったコエンザイムQ10は小腸で吸収され、全身の臓器に行き渡ります。
これまで一般にサプリメントなどに含まれていたのは『酸化型』のコエンザイムQ10ですが、酸化型の場合、吸収するためには、体内でいったん還元型に変える必要があります。ですが、変換する力はストレスや加齢で弱まっていくことが研究結果で明らかになっています。
ですから、変換するステップが不要な『還元型コエンザイムQ10』をとっていただくことをお勧めしています」
さらに、コエンザイムQ10が1日に必要な目安量についても聞いてみました。
岡野さん:「20歳をピークに体内でコエンザイムQ10が作り出される量は減少すること、加齢やストレスが原因だということが分かっています。
抗酸化作用を発揮し、必要なエネルギーを産出するのに必要とされるコエンザイムQ10の量は、1日100ミリグラムと報告されています。これは、イワシ約20匹、牛肉・豚肉約3.3キログラム、ブロッコリー約10キログラムに相当しますので、普段の食生活だけではとてもまかなえません。ですから、サプリメントで補うことをお勧めしています」
では、コエンザイムQ10が不足するとどうなるのでしょうか。
岡野さん:「体中の細胞に存在するので個人差はありますが、まず、エネルギーを作り出す効率が低下するため、疲れやすくなる、倦怠(けんたい)感が出るなどが挙げられます。
および、抗酸化力や抵抗力が低下するので、風邪をひきやすくなる、肌の調子が悪くなる、血行が悪くなり手足が冷えたりむくんだり、といったことも考えられます」
コエンザイムQ10は、アンチエイジング以外にも疲れやすい人にもお勧めだそうです。
岡野さん:「本来の役割を知ると、男性こそ、エネルギー源として、また体力アップのために必要な成分だとお分かりいただけると思います。疲れやすい、体調を崩しやすい、肌の調子が気になる、アンチエイジングをしたい、運動の疲れが残る、気持ちよくトレーニングしたいという方に、栄養素の一つとしての摂取をお勧めしています」とアドバイスします。
続いて、「還元型コエンザイムQ10」が含まれる製品で、形状が異なる3つのサプリメントについて、各メーカーに特徴を聞きました。
●サプリメント ユアヘルスケア「還元型コエンザイムQ10」30粒入りボトルタイプ・3,800円(税込)
「1粒あたり100ミリグラムの『還元型コエンザイムQ10』を配合しています。体内に存在するコエンザイムQ10と同じ『還元型』のコエンザイムQ10を配合しているので、効率よく本来のチカラを実感していただけると考えております。1日1粒を目安に、毎日の習慣にしていただくことをお勧めしております」
●パウダータイプ ファイン「ヒアルロン&コラーゲン+還元型コエンザイムQ10」袋タイプ30日分/缶タイプ28日分・各4,725円(税込)
「本製品には、食事で摂取し難い還元型コエンザイムQ10を補足していただく目的で、7グラムあたりに、カネカ社製の還元型コエンザイムQ10を0.5ミリグラム配合しております。また、うるおいの源でもあるヒアルロン酸を150ミリグラムと、ヒアルロン酸と共同で働くコラーゲン、エラスチンを、サポート成分としてハトムギエキス、ビタミンC、ビオチンを採用しました」
●ゼリータイプ 森永製菓「ウイダー アクティブアップゼリー」180g・210円(税込)
「還元型コエンザイムQ10を5ミリグラム、さらに7種類のビタミンB群やビタミンC、活力系アミノ酸のシトルリンを配合したゼリー飲料です。還元型コエンザイムQ10はエネルギーを作り出すために必須の成分で、20歳を過ぎる頃から体の中のコエンザイムQ10は減っていきます。ビタミンB群、ビタミンC、シトルリンと共に還元型コエンザイムQ10をとって、体を動かすエネルギーを補給して下さい」
美容成分とばかり思っていた「コエンザイムQ10」。疲れやすい時や、運動する際などにも摂るとよさそうです。
年を取ると「男らしさ」は失われていく。残念なことだが、いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? この連載では第一線で活躍する専門家たちに、「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回のテーマは「冬の乾燥肌」。実は、女性よりも男性のほうが乾燥肌になりやすいということが分かった。放っておくと肌はカサカサになり、小じわができ、老け顔に見えるという。大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学の鶴田大輔教授に乾燥肌になる原因と対策を解説してもらう。
冬は湿度が低く、肌が乾燥しやすい。気温が低いと皮脂の分泌も少なくなるという。この時季になるとよく雑誌やテレビで女性の肌対策の特集が組まれるが、実は、寒くなると乾燥肌に悩む男性も増えてくるのだ。
小林製薬が2014年に30~50代の男性309人に行った「肌の悩み」に関するアンケートによると、「シミ」や「シワ」を抑えて「乾燥」は堂々の第1位だった(下記グラフ参照)。
乾燥肌は英語でドライスキン、医学的には皮脂欠乏症や乾皮症と呼ばれる。特に腰やスネなど、皮脂が少ない部分は乾燥しやすく、かゆくなりやすい。見た目だって気になる。顔が粉を吹いているのは意外と目立つし、水分の少ないカサカサした肌は小ジワができやすく、老けて見える。
.
男の肌は水分量が少ない!
いったい、どうして肌は乾燥するのだろう?
「水分が失われる原因はバリア機能の低下」と話すのは、大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学の鶴田大輔教授だ。
ストレスや不規則な生活もよくないが、年を取るだけでも肌は乾燥していく。10~50代の男女50人を対象にした調査から、加齢によって皮脂やNMF(天然保湿因子)の量が減ることが確認された(Scientific World Journal. 2012;2012:386936)。すると皮膚表面の角質層のバリア機能が落ちて、水分が逃げていくことで肌の乾燥が進む。
肌のバリア機能が低下すると、外からの刺激にも敏感になり、かゆくなりやすい。ひっかくことで、さらにバリア機能が破壊されるという悪循環にも陥る。ちなみにNMFはフィラグリンという成分から作られるが、アトピー性皮膚炎の人のうち2割以上はフィラグリンをつくる遺伝子に異常があったという報告もある(J Invest Dermatol. 2008 Jun;12886:1436-41)。
一般に男性の肌は女性よりも脂ぎって見えるが、それは気のせいではない。男性ホルモンの働きによって、実際に女性よりも皮脂の分泌量が多いのだ。にもかかわらず、「実は男性のほうが乾燥肌になりやすい」と鶴田教授は指摘する。
それは保水力が弱く、水分量が少ないため。ポーラ化成工業が2009年に発表した、20~50代の男性45人と女性203人を対象にした調査によると、男性の肌は女性に比べて皮脂量が3倍多かった反面、水分量は半分だった(下記グラフ参照)。女性に比べてスキンケアを怠りがちなこと、ヒゲそりで毎日角質層を削り取っていることも乾燥に拍車をかける。
冬の朝シャワーはNG? 風呂は1日1回がちょうどいい
不快なかゆみを生み、外見を老けて見せる乾燥肌を防ぐには、どうしたらいいのだろう? 鶴田教授に聞いた。
1. 辛いもの、脂っこいものを控え、魚を食べる 辛いもの、アルコールは血管を拡張させる作用があり、かゆみを強くするので乾燥肌には良くない。 脂っこいものも控えたほうがいい。スナック菓子やサラダ油をはじめ、脂っこい食品にはn-6系脂肪酸が多く含まれている。魚の油に含まれるEPAやDHAなどのn-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸は摂取のバランスが大切だ。n-3系とn-6系の摂取量は1対2が理想とされるが、現代人はどうしてもn-6系が多くなりがち。「n-6系が相対的に多くなると体内の炎症反応が進み、かゆみも強くなる」と鶴田教授は注意する。
2. 部屋を加湿する 現代の住宅は気密性が高く、冬は高温低湿度になりがちだ。できれば加湿機を使ったほうがいい。湿度が50%以上になると風邪のウイルスも活動できなくなるとされ、風邪の予防にもつながる。また、こたつや電気毛布も肌の乾燥を進める。「電気毛布を使う場合、朝までつけっ放しにするのではなく、タイマー機能を使ってほしい」と鶴田教授。
3. シャワーだけはNG。ぬるめの風呂でゆっくり温まる 冬の乾燥肌を防ぐ上で入浴は非常に大切だ。基本的なところから挙げると、「ナイロンタオルなどでゴシゴシこする」洗い方は禁物。
寒くなって分泌が減った皮脂がはぎ取られる上、物理的にバリア機能を壊してしまう可能性もある。「冬の間は毎日体を洗う必要はない」という意見もあるが、毎日洗わなければ気がすまない人は、手などを使って優しく洗うようにしよう。
また、冬の入浴は「1日1回」で十分だ。朝シャワーを浴びて寝る前にも入浴する習慣の人もいるかもしれないが、肌の乾燥が気になるなら冬の間はどちらかをやめたほうがいい。 さらに、「シャワーだけだと角質に十分な水分を補給できず、乾燥を進める。ぬるめのお風呂にゆっくりつかるのがいい」と鶴田教授。保湿成分のある入浴剤を使うのもいいだろう。
4. 保湿剤はヘパリン類似物質がベスト 乾燥肌で皮膚科に行くと、ヘパリン類似物質を処方されることが多い。保湿剤にもさまざまな成分が使われるが、「乾燥肌にはこれがいちばん」と鶴田教授も太鼓判を押す。 実際、皮脂欠乏症(乾燥肌)患者284人を対象にした臨床試験では、実に91.2%の有効率を記録したのだそうだ。と
いうことは約259人に効果があったという計算になる。(臨床医薬、 4(10):1903,1988)。水分保持作用が強いこと、べたつかず塗り心地がよいこと、安全性が高いことなどがメリットだ。最近はOTC(処方せんなしで薬局などで買える医薬品)も出ている。 皮膚に炎症が起きている場合、保湿剤だけでは治らない。
そういう場合はステロイド剤を使うことになるが、副作用もあり、長く塗り続けていると皮膚が薄くなることがある。「OTCもあるが、ステロイド剤はきちんと医師に処方してもらうのが無難」と鶴田教授。素人判断をせず、皮膚科に行ったほうがいい。
肌が乾燥しやすい冬。しっかりスキンケアをして、さわやかで若々しいツヤツヤお肌をキープしよう!
夏は、汗とともに気になっていたニオイ。
ですが、冬になって汗をかかなくなると、あんがいと下着をこまめに替えたり、制汗剤やデオドラント剤を使うのを忘れたりと、ケアをおろそかにしがちじゃありませんか?
それは、男性も同じ。いえいえ、男性の場合は、もっと怖い事実が。なんと、6人に1人は下着を毎日着替えないというんです。そりゃあ、冬場に男性が近づいてきたときに、嫌なニオイもするというもの。今回は、冬場の男性とニオイの実態にせまりたいとおもいます。
■冬場に男性のニオイが気になる場所
冬は涼しいため、汗をかくということが、あまりありませんよね。ですが、汗をかかないからといって、ニオイがしないとは限りません。冬場でも、男性のニオイが気になることはよくあります。
マンダムの調査では、電車やバスなどの交通機関で気になったことがあるというひとが、最も多い結果でした(72.8%)。ついで、オフィスのデスクまわり(50.5%)、エレベーターのなか(41.4%)で気になるひとが多い結果でした。
距離が近く、密接しやすい場所で男性のニオイは気になるようです。
■半数以上の男性が衣類のこもったニオイがくさい
ですが、男性自身も自分のニオイには気づいてる様子。67.9%が、冬場に周囲の男性のニオイが気になったことがあると回答しています。また、55.9%が、衣類のこもったニオイがくさいと感じたことがあると回答しています。
ですが、夏場に比べて汗をかかないことなどが影響し、着替え頻度や洗濯回数が低下。
なんと6人に1人が、直接肌に触れる下着を2日以上着替えないという実態があきらかに。ニオイに気づいているのなら、ちゃんと下着を取り替えればいいのにっておもいますよね。あなたのカレは、ちゃんと毎日、下着を着替えていますか?
いかがですか。最近、嫌なニオイをさせることを“スメハラ”とよんだりします。人の振り見て我が振り直せ。男子って、嫌だよねではなく、あなた自身のニオイ対策も見直しましょうね。
【相談者:10代男性】
最近なんだか肌が敏感になったようで、ひげをそった後や化粧水をつけたときにヒリヒリしたりしみたりします。友達に聞いたら、そんなことはないと言います。
皮膚科にわざわざ行くのもめんどくさいのですが、このまま放置していても大丈夫でしょうか?
●A. 肌は体調によって敏感肌に変わることもあります。
ご相談ありがとうございます。メンタル&美容スペシャリストのバニラです。
ひげそり後にヒリヒリするのはつらいですね。化粧水もしみるとのことですが、肌に赤みが出たり湿しんが出たりはしていませんか?
肌の状態は体調によって変わりますし、毎日小さな変化があるのですよ。まずは現在の肌の状態を、よく観察するポイントからお伝えしていきますね。
●いつからどんな状態か? を観察する
まず肌がいつごろからヒリヒリしているのか? を思い出してみてください。そして、ヒリヒリの具合はいつも同じですか? それとも、どんどんひどくなる気がしますか?
もしも新しい化粧水に変えたときからヒリヒリしているのなら、化粧水が合わなくてカブレを起こしているのかも しれません。
特に何も変えていないのなら、ホルモンがアンバランスになっていたり、疲労やストレスなどから自律神経に乱れが起き、肌が敏感になっていたりするのかもしれません。
10代の肌は、実はとても不安定なので、このようなことは男女問わずよくあることなのです。確かに皮膚科に行くのは少々大変なので、できればこのまま治まってほしいですよね?
いつごろからか? がわかれば、次にどんな状態か? を詳しく観察します。ヒリヒリしているだけで、赤みや湿しん、かゆみなどがないか? よく肌を見てみてください。
もしもヒリヒリしているだけで、しばらくして治まるようでしたら、少し様子を見ても大丈夫 です。
●自宅でできるケア
ヒリヒリしているときは、もしも可能でしたら、ひげそりはいったんお休みした方が良いでしょう。ひげそりは皮ふに見えない傷をつけてしまいますので、悪化させる可能性があります。
しかし、どうしてもしなくてはいけない場合は、そる前の肌を油性のクリームで保護してから素早く行ってください。このとき、決して逆ぞりはしないように注意しましょう 。
そして、化粧水やアフターシェーブローションを使用するときも、水で薄めたものを使用するか、つけないようにしておきます。そして、冷タオルでしばらく肌を冷やして、鎮静させてください 。
するとヒリヒリが治まると思うので、最後に必ず乳液やクリームで保湿を行うようにしましょう 。
●皮膚科へ行く目安について
自宅ではこのように冷タオルを使用して鎮静することをメインに行いますが、それでもヒリヒリが治まらなかったり、赤みが出てきたり、湿しん、かゆみなどが起きてきたときは、『接触性皮膚炎 』やアレルギーによる化粧品カブレなどが起こっている可能性があります。
その場合は、少々めんどくさくても皮膚科には必ず行くようにしましょう。
このまま放置すると、まれに全身に広がってしまったり、湿しんの患部で変成した皮ふたんぱくが抗原(抗原とは、皮ふ内に異物が侵入したとき、それを排除するための免疫作用を起こさせる物質です)となり、繰り返し起こるようになったりします。早いうちにきちんと治療すれば防ぐことができますので、必ず皮膚科には行かれてくださいね。
20~40代を中心に、美容に関心を持つ男性=“綺麗男(キレオ)”が増えているという。身だしなみの一環という枠を超え、美白や永久脱毛、血液クレンジングや腸内洗浄にまで手を出す男性も。メンズ美容の最前線を追った!
◆細胞培養、血液クレンジング……etc. 男性美容のパイオニアが語る最新事情
昨今のメンズ美容への関心の高まりは、何をきっかけに始まったものなのだろうか。男性美容研究家の藤村岳氏に話を伺った。
「2000年代前半には『シセイドウ メン』が販売を開始し、『アラミス ラボ シリーズ』なども含め、男性化粧品のプレステージブランドが人気に。『LEON』創刊で、“モテ”や“ちょいワル”のブームも生まれ、『男性が見た目を気にしても恥ずかしくない』という空気が世の中に広まりました。
ただ、当時のブームはファッションが中心で、美容への関心はまだ表層的なものでした。化粧品の成分まで気にするような人が増え始めたのは、ここ最近のことです」
なお、美容への意識が高い男性でも、日常的に使用するのは、化粧水、美容液、乳液、クリーム、UVケアといった、スキンケアアイテムの範囲まで。その範囲を超えて、“メイクで目立つこと”はイヤな人が大半だそうだ。
「男性の美容は、基本的に“身だしなみを整える”“清潔さを保つ”までの範囲で十分なんです。またそれは、人前に出る立場の人、美容への意識が高い人は、昔から人知れずやっていたことでもありました。
最近はその習慣がビジネスマン一般に広まりつつあり、男性でも『名刺交換のときに失礼がないように』と、仕事の空き時間にネイルサロンに寄って、爪を整えるような人も増えています」
一方で近年は「整える」範囲を大幅に超えた、さまざまな若返りの美容法も一部で流行中だ。
「コラーゲンなどを生成する自身の線維芽細胞を培養して、細胞を保管する会社に預けておき、再度自分に注入する若返り治療が最近は注目を集めています。採取した血液にオゾンガスを注入・混和して、体内に戻す『血液クレンジング』を行うクリニックもありますね。
ただ、細胞の培養や保管などは、何十万円という費用が必要ですし、今はまだ『意識の高いセレブのみが行う美容法』というレベルだと思います」
血液クレンジングに自分の細胞の培養……。そこまでいくと、もはやついていけないかも。最後に、美容にまだまだ疎い男性でもできることとは?
「美容にそこまでの費用はかけられなくても、肌の手入れの習慣が全くなかった人であれば、洗顔、保湿、UVカットの3つを心がけるだけで、大きく肌の状態が改善されます。注意すべきは、大半の男性が誤ってやっている“洗顔料を肌に直接つけてゴシゴシ洗う”こと。
余計に肌が荒れるので、きちんと泡立ててから、指先で泡を転がすようにやさしく洗いましょう。いろんなものを試して、自分に合う製品を探していくなかで、知識や関心が高まってきた人は、百貨店などで売られているプレステージブランドにステップアップしていきましょう」
【藤村 岳氏】
’73年、東京都生まれ。男性美容研究家として各種メディアに出演するほか、コンサルタントとしてコスメ開発にも携わり、男性用コスメ「Risingwave Villa」の監修も担当。All Aboutでメンズコスメなどのガイドも務める
男の医学を考える時、最も重要な役割を持つのが男性ホルモンと言われる。男性ホルモンにはいくつかの種類に分けられるが、その中で代表的なのものが「テストステロン」だ。そもそも、テストステロンとはどういうものか。都内クリニック専門医がこう説明する。 「男の睾丸(精巣)で作られる男性のホルモンの95%を占めるテストステロンは、役割としては生殖機能の向上、性欲の増進、ヒゲ、体毛の成長、筋肉や骨格の形成などがあり、男性の成長には不可欠かつ、人生そのものにおいても大きな働きをします。
他にも造血作用を持ち、血管やコレステロールにも関係し、内臓脂肪を減らす作用をする。テストステロンの血中濃度が低い男性は、メタボリックシンドローム症侯群(内臓脂肪症候群)のリスクが3倍ほど高くなるとの報告もあるのです」 このテストステロンの元となっているのは、内分泌器の副腎から出る、DHEA-Sという男性ホルモンだ。 「その血中濃度が高い人ほど、健康寿命が長いことが統計上でも明らかになっています。
テストステロンの量は、20代をピークにして年齢とともに低下していき、少なくなると性欲の減退、ED、筋肉量の低下、睡眠障害、集中力や記憶力の低下を起こす。日常生活でも、些細なことでイライラしたり、やる気がなくなるなど、男性更年期の症状が表れる人も少なくないと言われます。また、テストステロン値の低い人は、高い人に比べて死亡リスクが33%も高いことが分かっている。心血管疾患や糖尿病にもなりやすく、寿命が短くなってしまうのです」(同)
テストステロンは、男性の活動において、精神的な面とも直結している。社会の中で自分を表現する能力に関係があるとされ、テストステロンがあるレベル以上になると言語能力も高くなるという専門家もいる。そのため、画家や役者、音楽家といった芸術分野のみならず、一般人においても非常に大きな働きを果たしているのだ。「男性は男性どうしで、相手の男性ホルモンの量を嗅ぎ分ける力を備えているとされ、ホルモン値の高い人を支持する傾向にあるという。不思議な話ではありますが、テストステロンには人を惹きつける効用も備えているということです」(健康ライター)
脳の中には“報酬系”と呼ばれる神経回路があり、“幸福感”や“やる気”を引き起こす役割を担っている。報酬系が出す幸福感の元は、ドーパミンという神経伝達物質だが、これを出すように仕向けているのが、ほかならぬテストステロンだ。スポーツの試合で勝ったり、自分の努力が評価されたりすると大きな幸福感に浸れるのは、こうした働きによる。 「男性は、そのような感情が健康長寿にも繋がるとあって、テストステロンは最も重要なホルモンと言えます。テストステロンの値は血液検査で簡単に分かります。健康な男性の場合、血中遊離テストステロン値が、16.2pg/ml以上であれば正常で、8.5pg/ml未満では、ガイドラインで補充治療が必要と判断される。定期的にチェックすることをお勧めします」(前出・専門医)
東京都健康長寿医療センターの関係者は、テストステロンの増やし方について次のように語る。 「増やすにはいくつかの方法がありますが、まず食べ物で言えば玉ネギ、ネギ、ニンニク、ニラ、ラッキョウなどのユリ科ネギ属の植物に含まれる『含硫アミノ酸』に、テストステロンを増やす効果があることが科学的に検証されています。ただし、玉ネギは切ってから時間が経つと含硫アミノ酸を分解してしまう酵素も含まれていることから、切る前に丸ごと電子レンジで加熱して酵素を分解してから調理するか、生で食べるのがいいでしょう。また、変性したテストステロン(ディハイドロテストステロン)が多くなると前立腺がんのリスクになるため、増やしたテストステロンを変性させないためにも、亜鉛や豆腐などの大豆食品を摂取しましょう」
アミノ酸は、テストステロン増量の鍵となる。
「運動した際の筋肉の疲労を軽減したり、筋肉を作り出す働きをするからです。アミノ酸には非必須アミノ酸と必須アミノ酸があり、重要なことは人間が体内で作ることができない必須アミノ酸を積極的に摂取すること。つまり、たんぱく質を多く含んだ食事を摂ることです」(前出・健康ライター)そのたんぱく質を多く含む食品は、牛肉や豚肉、鶏肉、卵、マグロなどの赤身の魚、卵、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品などだ。
一方で、EDの治療薬として知られるバイアグラの服用を勧める専門家もいる。「バイアグラはPDE5阻害薬と呼ばれる薬で、シリアス、レビトラなども同じ種類にあたります。このバイアグラを週1回、半年間服用を続けると、6カ月後にはテストステロンが2倍に増えることが分かっている。加えて、同じく週1回の服用で体を錆びさせる活性酸素の量が、3分の1に減ったとの研究も報告されています」(専門家)
ほか、漢方薬の中にもテストステロンを増やすものがあるという。 「牛車腎気丸、補中益気湯、八味地黄丸の3種類で、8週間程度服用することで分泌が高まることが知られています」(漢方薬店員)テストステロンというホルモンは、チャレンジ精神や競争心などの行動を活性化させ、数値が高い人ほど冒険心があって判断力に優れていると言われる。さらに、公平性を重視し、仲間を大切にすることから、人に慕われるリーダーになりやすい資質があるとされ、企業経営者や政治家に多い。
こうした優れた人を生成するテストステロンを増やす行動は、我々の普段の生活の中にもある。
「例えば、野球でもサッカーでも、強いチームのファンになればテストステロンを増やす機会が多くなるのです。また、日常生活の中に赤い色のものを身に着けると、通常よりテストステロンの分泌が高くなることも分かっています」(前出・健康ライター) いずれにしても、テストステロン値が低下した場合には、加齢に加えて疾病を抱える人が多い。「朝起きてもしばらく時間が経たないと体が動かない、普通に立っているだけなのになぜか汗が出る、以前はアクティブに動いていたのに仕事が休みの日も外出するのがおっくうになった…など、40代あたりから、そうした症状が出る。そのまま高齢を迎えた時に弱い体にならないためにも、早い段階から自分のテストステロンの値を知り、対策を取るべきです」(前出・専門医)
健康長寿を目指そう!
美容整形というと、女性のためのものだとお考えの方もいらっしゃいますが、実は結構男性の患者様もいらっしゃいます。今回は男性の「目の整形」についてお話しします。
目のご相談で一番多いのは、二重に関する相談です。女性と違って男性は必ずしも二重の方が格好良く見えるとは限らないのですが、腫れぼったい一重で目つきが悪く見える場合などは、二重にすることで第一印象が良くなる場合もあります。
男性の場合はあまりパッチリした広い幅の二重よりも、切れ長な印象の奥二重や末広型の二重の方が女性には人気があると思います。
二重にする手術は、全くメスを入れない埋没法という手術や、部分的に切開を加える部分切開法、二重のラインを全て切開する全切開法という3種類の手術があります。その中のどの方法が適しているかは、その方のまぶたの状態や希望の二重のラインにより決まります。
加齢とともにまぶたの皮膚がたるんできて、もともと二重の方でもまぶたが重くなり、かぶさってきているような場合には、まぶたのたるみを取る手術が有効です。
これは、二重のラインに沿って皮膚を切除する場合と、眉毛の下の皮膚を切除する眉毛下切開法という方法があります。まぶたのたるみを取るだけで、5~10歳くらいは若返って見えます。
年齢とともに目が開けにくくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)という症状が出る方もいらっしゃいます。
これは、まぶたを挙げる眼瞼挙筋(がんけんきょきん)という筋肉の力が弱ってくることが原因で、目を開けた時に黒目が半分くらいしか出ないという状態になり、眠そうに見えてしまいます。この手術に関しては健康保険が適応になる場合があります。
また、上まぶたの脂肪が委縮してくぼんでくる「くぼみ目」という状態も、特に痩せている男性にはよくみられる症状です。
目がくぼんでいると非常に老けて見えるので、ヒアルロン酸を注入してふっくらさせると、これだけでもかなり若々しく見えるようになります。
■女優・高畑淳子は「眼瞼下垂」で手術
ベテラン女優の高畑淳子(57)は、54歳のとき「眼瞼下垂」を患い、手術している。
2008年6月に収録参加したテレビ朝日系の医療バラエティー「最終警告! たけしの本当は怖い家庭の医学」で障害が発覚。「このままでは女優生命が危ない」と手術を決意。まぶたを切開して治療を受け、約1週間後に抜糸した。
■田中亜希子(たなか・あきこ) 東大医学部卒。東大病院産婦人科勤務、神奈川クリニック診療部長を経て、東京・二子玉川の「あきこクリニック」院長(http://www.akiko-clinic.com)。日本美容外科学会認定専門医。現役美人女医ユニット「Joy ☆Total Clinic」(カロスエンターテイメント)のメンバー。
貝印は、体毛や爪の処理に対して、これまで女性の分野あったものが男性にも広がっている実態を調査するため、20代~40代の男女666名を対象に、「男性の体毛」と「男性のネイルケア」についての意識調査を実施した。調査日は6月。
●男性の約半数が、自分の体毛を気にしていることが判明
男性に自分の体毛が気になるかを聞いたところ、全体の約半数の人が「気になる」と答えた。
年代別にみると、20代は「気になる」人が54.9%にのぼり最多。「かなり気になる」と答えた人は30代が最も多く、体毛への意識の高さがうかがえる。一方、「気にしている人」が最も少なかったのは40代だったが、40%を超える人が関心を持っており、男性の美意識の高さを表す結果となった。
●女性は男性の”手足の指の毛”までしっかり見ている?
男性の体毛で気になるポイントを女性に聞いたところ、「鼻毛」や「ヒゲ」といった顔回り、そして夏に露出が多くなる事で露呈される「胸毛」や「すね毛」と答えた人が多くを締めている。
その中で、「手足の指の毛」が、「すね毛」や「腕の毛」といった目立つポイントに近い数値となり、細かいポイントまで女性が見ていることがわかった。
●体毛処理は自宅で自分で行う派が9割以上
「体毛の処理をしている」と答えた人のうち、「自分で道具を購入して処理する
人」は97.7%。また、道具を「自分で購入するのに抵抗がない」と答えた人は89.4%にのぼり、男性にとっても体毛処理が当たり前の行為となっていることがうかがえる。
●女性の6割以上が男性の爪に注目
男性の爪について女性に聞いたところ、63.6%の人が「気になる」と回答。一方
、男性にネイルケアをしているか聞いたところ、「ネイルケアをしている」と答えた人は9.3%にとどまった。
このことから同社では、「ビジネスシーンやデートなど、ON/OFF問わず女性との接点がある際には、男性は爪の先まで気にする必要があるかもしれない」と分析している。」
【Q】テレビで男性の乳がんについて放送しているのを見ました。男性も乳がんになるって本当ですか? 母と姉が乳がんだったので、心配です。(40代男性)
【A】男性も乳がんになります。ただし、患者数は女性患者100人に対して1人くらい。好発年齢は女性より10歳ほど高く50~60代です。
将来のリスクが高いのは、家系に何人も乳がんに罹患した人がいる場合。肥満や前立腺がんなどがある人も要注意です。前立腺がんの治療では、男性ホルモンを抑制するため相対的に体内の女性ホルモンの影響が強くなるため、長時間ホルモンに曝露され、乳がんの一因になると考えられています。
男性の乳がんは、たいてい胸の「しこり」がきっかけで発覚します。痛みはありません。まれに乳頭からの出血で発覚する場合もあります。
ただ、しこりで受診する男性の多くは乳がんではなく、「女性化乳房症」。何らかの原因で乳腺が発達し、乳房が腫れる病気です。女性化乳房症では、胸に痛みがあるのが特徴です。
男性の乳がんの治療法は、女性と同じく手術が主です。術後は、必要に応じて抗がん剤治療とホルモン療法を行います。
かつて「男性の乳がんは予後が悪い」といわれていましたが、現在は女性と変わりません。男性も乳がんになるという認識が広まり、早期に発見されるようになったからだと思われます。
男性は乳房の脂肪が少なく、比較的容易にしこりを発見できます。ぜひ胸に触れてセルフチェックする習慣をつけてください。乳がんを診るのは男女問わず、乳腺外科が主体となります。
なお、もし相談者が乳がんになったら、遺伝カウンセリング(自費)を受けることをお勧めします。遺伝性であれば、兄弟・姉妹や子供も同様のリスクを抱えているかもしれないからです。
(東京慈恵会医大付属病院乳腺・内分泌外科鳥海弥寿雄診療医長)
●男性の方が女性よりも「シワ」ができやすい
年齢を重ねると、どうしても気になってくるのが目元や口元、額などに表れるシワ。シワがあるだけで、見た目年齢は上がってしまいます。シワというと、特に女性が悩んでいるように思えますが、じつは男性の方がシワができやすいのです。
シワができる原因は、主に「乾燥」です。男性の肌は、女性に比べ水分量が少ないうえ、肌上の水分も蒸発しやすい傾向にあります。また、メイクもしないので日中は紫外線をもろに浴び、結果、肌ダメージを受け、シワを招いてしまうのです。
●シワにいい美容液とは
シワを薄くしていくために、スキンケアを取り入れるのがおすすめです。その際は、ヒアルロン酸やコラーゲンなど、肌の潤いを保つための成分が入った美容液を選んでください。
●生活習慣を見直し、シワのできない毎日を
さらに、男性の身だしなみとして大切なひげ剃りも、肌の皮脂膜や角質まで削り落としてしまうこともあり、乾燥へとつながる原因にあります。
これ以上シワを深くしないために、そのために、まずは毎日の生活習慣を見直してみましょう。下の項目に思い当たれば、あなたの生活はシワまっしぐらです。
●洗顔は、ゴシゴシ洗ってお湯で流す
洗顔をするときに、油っぽさを落としたいからと、ゴシゴシ洗ったり、熱いお湯で洗っていませんか?汚れを落とすことは大切ですが、ゴシゴシと肌を摩擦すると、肌のキメが壊れてしまい、乾燥しやすくなってしまいます。
また、40度以上のお湯は、肌に必要な油分まで落としてしまいやすく、カサカサを助長してしまいます。できるだけやさしく、ぬるめのお湯で洗いましょう。
●ひげ剃り後は化粧水のみ
ひげ剃り後、パシャパシャと化粧水をつけて終了という人も多いと思います。けれど化粧水だけでは、せっかく浸透しても、また表面から蒸発してしまうことも。化粧水だけではなく、乳液状のものをプラスしてあげましょう。
●日焼け止めは塗っていない
老化の約80%は、紫外線が原因とも言われています。紫外線を浴び続けると、肌は炎症を起こし、シミだけでなくシワやたるみまで引き起こしてしまうのです。外出するときは、日焼け止めをできるだけ塗るようにしましょう。
シワの多い少ないは、これまでの生活習慣の積み重ねの違い。車を長時間運転する人は、右側だけシワが多いという結果もあるというほどです。シワを助長する悪習慣を見直して、これ以上シワの増えない生活を心掛けましょう。
(この記事の監修: 高輪皮膚科・形成外科 院長 / 蘇原しのぶ 先生)
カルチュア・コンビニエンス・クラブは「夏の香りやニオイに関するアンケート調査の調査結果を発表した。同調査は、Tカードを利用している16~69歳の男女を対象としてインターネット上で実施。1,225名から回答を得た。
○この夏の不快感1位は「汗をかく・ベタつき」
「この夏の暑さに対する不快感」を聞いたところ、1位は男女ともに「汗をかく・ベつき」で68.1%。続いて、男性2位は「自分の汗のニオイ」(60.7%)、女性2位は「日焼け」(67.0%)がつけた。
その他、女性は「化粧落ち」(48.2%)や「寒暖の差がある」(31.4%)にも不安や不快を感じていることが分かった。
また男性・女性それぞれで「不安・不快の選択肢を選んだ数」を見てみると、男性は3.70個、女性は5.37個となり、女性の方が不安・不快感が高いことが見てとれた。
○汗のニオイ対策、平均額は月額895円
今年の夏の不快感で1位となった「汗」から発生する「ニオイ対策」に「毎月かける金額」を聞いたところ、全体の平均金額は895円だった。
男女、年代別で見ると、男性1位は60代の936円、2位は10~20代の832円となった。対して女性は年齢が上がるたびに金額が上昇し、最も高かったのは女性60代の1,250円だった。
また、ニオイ対策に利用するモノランキングは、定番の「制汗スプレー」(45.7%)が男女ともに1位。続いて手軽に持ち運びができる「汗拭きシート/ボディシート」(36.4%)が同じく男女ともに2位。
3位は様々なフレグランスやメンソール系も人気の「ボディソープ」(31.6%)だった。
○女性は、自身のニオイより男性のニオイが気になる
「自身や異性のニオイが気になるか」を聞いたところ、「自分のニオイ」が気になる人は、女性が85.5%、男性が78.7%だった。
40代の男性は80.2%が自分のニオイを気にしている反面、ニオイ対策にかけている金額は696円と全世代の中でも最低金額となっており、気にしている割にはお金をかけていないことも読み取れた。
また、「異性のニオイ」の気になる度合いは男女間のギャップが顕著で、女性は91.7%が男性のニオイを気にしている一方、
男性は74.9%となり、男女間のギャップは16.8ポイント以上だった。女性は、男性が自分のニオイを気にする以上に、男性のニオイを気にしていることが分かる結果だった。
○ニオイが気になりやすい場所は「電車の中」
「ニオイが気になるシチュエーションやシーン」を聞いたところ、1位は「電車に乗った時」の60.0%。2位以下は「人とすれ違った時」(49.3%)、「人と会話をしている時」(46.8%)、「エレベーターに乗った時」(46.7%)、「カラダを動かした時」(31.6%)となった。
20~40代を中心に、美容に関心を持つ男性=“綺麗男(キレオ)”が増えているという。身だしなみの一環という枠を超え、美白や永久脱毛、血液クレンジングや腸内洗浄にまで手を出す男性も。メンズ美容の最前線を追った!
◆コスメ&家電でメンズ美容の市場は拡大
「男が美容にハマるなんて恥ずかしい、ナルシシストっぽい」というのは昔の話。ネイルケアや顔面パックなど美容に関心を持ち、生活に取り入れている“綺麗男”が、20~40代の間で増えている。
ビューティワールド総研が’11年に行った調査(1都3県在住の25~49歳の男性500人を対象)によると、「美容に関心がある」「やや関心がある」と答えたのは、25~29歳で78%、30代で73.5%、40代でも59.5%と半数以上に及んだ。
※グラフ参照 http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=436268
また、「電車の窓ガラスや、街のショーウィンドウで自分の姿をチェックすることが多い」にも、25~29歳の男性の2割が「はい」と回答。もはや、男が美にこだわることは、当たり前になっている。
これは市場でも顕著で、化粧品メーカー各社では、従来の洗顔料や整髪料だけではなく、男性用日焼け止めや美白効果のある化粧水などをリリース。
民間調査会社の富士経済によると、女性向けスキンケア市場が伸び悩んでいるのに対し、男性用スキンケアの市場規模は、’01年の115億円から’11年には190億円と約1.7倍に。
さらには、コスメにとどまらず、永久脱毛やプチ整形、アンチエイジングなどに手を出す意識の高い(?)綺麗男も増加中だ。
「アンチエイジングや小顔、美肌を求めてクリニックにやってくる男性の患者様もここ2、3年で確かに増えています。
男性4人組で来る方などもいますが、彼女や奥さんに肌の衰えを指摘されて一緒に来る方が多いですね」と語るのは、品川スキンクリニック院長の弓削田浩主氏。同院では「男性専用エリア」も設けており、現在は患者全体の7~8%程度が男性だ。かつてはホストなどの職業の人が中心だったが、今は一般のサラリーマンが増えているのだ。
【弓削田(ゆげた)浩主氏】
品川スキンクリニック品川院院長。男性で多い診療科目は、鼻・フェイスライン、若返り・アンチエイジング、二重まぶたなど。詳細は、http://shinagawa-skin.com