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【日本の名医】膀胱がん治療のスーパードクター 鳶巣賢一先生

鳶巣賢一先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1982年京都大学医学部卒
1982年京都大学医学部付属病院泌尿器科研修医
1983年滋賀成人病センター泌尿器科医員
1985年国立がんセンター病院泌尿器科医員
1988年国立がんセンター病院泌尿器科医長
1999年国立がんセンター中央病院総合病棟部長
2002年静岡県立静岡がんセンター院長

(所属学会)
日本泌尿器科学会
日本癌治療学会
日本癌学会 
日本内視鏡外科学会

(実績その他)
がんのエキスパートと言われる、国立がんセンター名誉院長「海老原敏」氏をして、‘患者と徹底的に話をし、納得のいく治療を提供する。手術がうまく、人格的にも優れた立派な医者’と言わしめた、泌尿器がん治療のスペシャリストです。

QOLを考慮した代用膀胱(尿道を残すことができた人に行える方法で、腸の一部で代用(新)膀胱を作り、ここに尿管と尿道をつなぐ)の開発で注目されています。早期発見・早期治療がかなわず、根治が不可能な場合でも、病気をただの疾患として捉えるのではなく、病気を患ったその人の人生の問題と捉えて診療を行っています。

(治療に関する考え方・ポリシー)
~共同通信社「健康ワンポイント」ホームページより抜粋~
前立腺がんには、さまざまな治療法があります。特に最近増えたといわれる、病巣がまだ小さい、早期の前立腺がんの場合にはさまざまな治療法があり得るんですね。
 
例えば、全部前立腺を取り出してしまう全摘手術ですね。
これが第一に普通はお医者さんが提案してくると思うんです。しかしそれ以外に、最近は放射線治療といって切らずに直す。そういう治療法がかなり進歩してきています。

それから昔からあるホルモン療法というんですが、お薬を使って前立腺がんを抑えていく。さらにですね、もしも病巣が非常に小さくて、そういう場合にはしばらくは何もしないで様子を見てみましょうかという選択肢すら出てくるんですね。

また、ホルモン療法の場合、もし、お薬でうまく人生を渡り切ろうと思って考えていても、お薬を飲み続けるということは体のホルモンバランスを完全に崩してしまった状態を何年も続けるということですから、それが原因で別の例えば、心筋梗塞(こうそく)とか脳梗塞のような、そういう病気が増えるという傾向もありますから、治療するということは常に何らかのリスクをしょい込むということになるんですね。

かたや、がんは、もしかしたら非常にゆっくり進行してなかなかそのがんでは亡くならないかもしれないという状況でもしあるとしたら、何もしないというのは、もしかしたらそれが一番得をする選択枝かもしれないということもあり得るわけですね。

ただし、その場合には、先日もお話ししたPSAの数値を定期的に追い掛けて病状の変化を確認しておくことが非常に重要です。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。

「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。


【日本の名医】腎臓がん治療のスーパードクター 木原和徳先生

木原和徳先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1977年年東京医科歯科大学医学部卒

(専門)
泌尿器科、特に泌尿器がん、ミニマム創内視鏡下手術

(実績その他)
腎臓がんの手術術式は「開放手術(開腹手術)」「腹腔(ふくくう)鏡手術」「ミニマム創内視鏡下手術」の3通りありますが、この中のミニマム創手術を開発したのが東京医科歯科大学医学部付属病院(東京・文京区)泌尿器科の木原和徳教授です。

ミニマム創手術は、腹部を5~6センチ程度、1カ所切開し、摘出した臓器を取り出す切開創のみで、ガスを使わない体に優しい手術です。

切開創から内視鏡を患部に挿入し、モニターと肉眼を併用しながら安全に手術を行います。患者への負担を最小限におさえるための画期的な手術法を開発した木原先生は、、国内外から高い評価を得ています。

(腎臓がん治療に関する考え方・ポリシー)
~「東京医科歯科大学医学部付属病院」ホームページより抜粋~東京医科歯科大学泌尿器科学教室では、泌尿器科の世界的な重要課題に対して、「目の前の患者さんと社会に、直接役立つ、実践的な新医療を開発すること」を目指しています。

泌尿器科の各領域において世界標準の泌尿器科診療を、患者さん中心に行ないつつ、世界に貢献できる新医療の開発・改良に向けて努力しています。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】舌癌(舌がん)治療のスーパードクター 鎌田信悦先生

鎌田信悦先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1970年北海道大学医学部卒
北海道大学非常勤講師
東邦大学医学部客員教授
韓国高麗大学客員教授
2005年国際医療福祉大学三田病院副院長

(実績その他)
鎌田信悦先生は早くから頭蓋底手術に取り組み、鼻副鼻腔癌の頭蓋底浸潤症例や嗅神経芽細胞腫などの進行がんに対し、頭蓋底手術を積極的に行っています。1982年以来、多数の頭蓋底手術を経験する中で、手術手技に様々な工夫をこらし、安全な術式に育て上げてきました。

顔面・頭部の最も深い部分を扱う頭蓋底手術は、当然ながら大変難しく、脳・神経を保護しつつ頭蓋底骨に食い込んだ頭頸部がんを切除するには繊細な手術技術が求められます。

鎌田先生によれば、「舌がんは2センチ以下だと治療可能なことが多いが、患者の7割はそれ以上に大きくなって来院する。咽頭がんはのどの異物感、喉頭がんは声のかすれなど兆候がある場合も多く、早く気付いて診察を受けてほしい」ということのようです。

この数年進めているのは、サイバーナイフによる治療で、さまざまな方向から放射線を腫瘍に集中させ、従来より大量の放射線を当てる一方、正常な部分への副作用は少なくできます。

舌がん等の頭頸部がんは、抗がん剤による治療も増えていますが「最終的には患者の約半数は手術が必要になる」と言います。

鎌田教授は癌研究会の病院などで治療に当たり、手術による機能低下や外見の変化を補うため、手足の皮膚やあばら骨などを使い切除した部分を代替する再建手術を取り入れています。

例えば舌癌で舌の半分を切除した場合、おなかや腕の組織を持ってきて血管をつなぎ、切除した舌の代わりに移植(再建)しています。

(治療に関する考え方・ポリシー)
~「私ががんなら、この医者に行く 」(小学館)より抜粋~私たちは、患者さんが“社会復帰”あるいは“職場復帰”できることを目的とすべきだと思っています。

機能障害を持ったことで、患者さんの社会生活が制限されたり、そえまでの環境が変わったりすることがないように、私たち医者は最善を尽くし、機能を残す努力をすべきです。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】難しい脊柱側彎症治療で最小限の切開手術を確立 湘南藤沢徳洲会病院 副院長・江原宗平さん

 脊柱、つまり背骨がねじれたり曲がったりする「脊柱側彎(そくわん)症」。見た目の問題もさることながら、背骨が極端に曲がったまま成長することで、内臓の位置取りに影響がおよび、機能不全を引き起こすこともある。

 この脊柱側彎症に対して、最小限の切開で、体にダメージの小さな手術を行っているのが、湘南藤沢徳洲会病院副院長で、同院に設置された「脊椎センター・脊柱側彎症センター」のセンター長を務める江原宗平医師。

 アメリカの医療ドラマ「ベン・ケーシー」の主人公に触発されて医学の道に進んだ。整形外科医としての実績を重ねる中、「リスクのある分野」「人がやりたがらない分野」で技術を磨きたい、と考えるようになった。

 「側彎症の手術がまさにそう。直接的に命に関わる病気ではないけれど、手術で神経を傷つければ大きな麻痺を引き起こす危険性がある。しかも、内臓と違って手術の成否を、患者さん自身が見て判断できる。ある意味リスクの高い分野です」

 ただでさえ難度の高い手術を、低侵襲手術(患者の体におよぶダメージの小さい手術)で挑む江原医師。世界初の多軸型CT様装置を据え付けた専用の手術室を構え、内視鏡を使った小切開手術の手法を確立した。そうした情報をメディアなどで得た患者が全国から集まってくる。

 「多軸型CT様装置を心臓や脳の血管内治療に利用する病院はいくつかあるが、脊柱側彎症の手術専用として設置しているのは世界でもここだけ。おかげで月曜から土曜までびっしり手術が入っています。ただ、疲れることはあってもいやになることはない。ベン・ケーシーに憧れてるから(笑)」

 小児に多いとされていた側彎症だが、近年高齢者の患者が増えている。高齢になるほど骨も弱く、手術には高い精度が求められるが、江原医師の積極姿勢は変わらない。

 危険と隣り合わせの難手術に挑み続ける江原医師に、休息が訪れるのはしばらく先になりそうだ。 

 ■江原宗平(えばら・そうへい) 大阪府生まれ。1978年、大阪大学医学部を卒業。92年、米・コロンビア大学留学。94年に帰国し、大阪大学医学部整形外科講師、信州大学医学部整形外科助教授などを経て、2004年より現職。日本内視鏡低侵襲脊椎外科学会幹事、日本脊椎脊髄病学会指導医・評議員他。医学博士。趣味は読書。

【日本の名医】難聴から認知症進展もピタッと合う補聴器精査 山川耳鼻咽喉科医院院長・山川卓也さん

視力や記憶力の低下など、小紙読者の中にも、年齢的な衰えを感じている人は少なくないと思われる。「耳」もそうだ。以前なら何の問題もなく聞き取れていた人の声がよく聞こえずに聞き返す、あるいは適当に相づちを打ってごまかすことが増えていないだろうか。

 東京メトロ・銀座線の外苑前駅から徒歩1分のビルにある「山川耳鼻咽喉科医院」の院長・山川卓也医師は、そんな難聴の診断と治療に力を入れている。

 耳、鼻、のど-の耳鼻科一般を広範囲に診ており、これからの季節はスギ花粉のアレルギー患者で混雑するが、その中で今、山川医師が取り組んでいるのが「難聴治療」なのだ。

 「高齢者の難聴が増えています。65歳以上の多くは老人性難聴とよばれる加齢性の聞こえの悪さを持っています。昔と違って今の65歳は労働年齢。なのに聴力の衰えを理由に仕事を辞める人もいれば、難聴からコミュニケーション能力が低下して、鬱病や認知症へと進展していく人もいる」と警鐘を鳴らす。

 聴力を補うには、補聴器の装着が基本だが、山川医師はこうアドバイスする。

 「眼鏡と違って、補聴器は付けた瞬間からピタッと合う-という性質のものではありません。また、高価な補聴器が必ずしもその人に合っているというわけでもない。当院では聴力検査で難聴のレベルを精査し、その結果を元に補聴器認定技能者が常勤する販売店と連携して、“試聴体験”を経てからの購入を推奨しています」

 難聴と思い込んで受診したら、耳垢がたまっていただけ-というケースもあるとのこと。

 片耳10万円以上の買い物だけに、山川医師の高度な診断とアドバイスで、快適な聴力を取り戻したい。 (長田昭二)

 ■山川卓也(やまかわ・たくや) 1960年、東京都生まれ。86年、順天堂大学医学部を卒業し、同大医学部耳鼻咽喉科入局。96年、同講師。2000年、山川耳鼻咽喉科医院を開設し院長。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・代議員・東京都補聴器キーパーソン。医学博士。趣味はゴルフと車。

【日本の名医】腰椎疾患の内視鏡手術で高い知名度 稲波脊椎・関節病院理事長・院長 稲波弘彦さん

腰や背骨の痛みに悩む人は多い。一口に「腰痛」といっても、どうにか折り合いのつけられる痛みもあれば、一歩も動けないほど深刻な痛みもある。その症状はさまざまだ。

 そんな「背骨と腰と関節」の高度で専門性の高い治療を目的として2015年に開院したのが、稲波脊椎・関節病院(東京都品川区)。理事長の稲波弘彦医師は、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに対する内視鏡手術の分野で高い知名度を持つ整形外科医だ。

 2001年から稲波医師が手掛ける腰椎疾患の内視鏡手術は、稲波医師自身の改良を加えて進化を続け、現在は「内視鏡下腰椎椎体間固定術(ME-PLIF)」という最先端の術式を開発するに至った。

 「痛みや出血量の少なさで非常に優れた術式。ある大学病院が行った調査でも、従来の術式と比べて術後の腰痛の少なさや社会復帰率の高さなど、あらゆる面で高い優位性が示されています」と稲波医師。

 しかし、彼のこだわりは「手術の件数」ではない。高度な技術を持つ専門医の目で見て、その患者にとって最適な治療を選択し、安全、確実に提供すること-に尽きる。

 「治療法を選ぶときに、唯一の判断基準とするのが“自分が患者なら受けたい治療”という点」と断言する。痛みや出血の少ない治療にこだわるのもそのあらわれ。それどころか、手術を覚悟してきた患者に、「手術をしない」という選択肢を提示することも珍しいことではない。

 「手術は患者のためにするもの。医師が経験を積むために行うものではありませんよ(笑)」

 患者本位の診療姿勢は、診療データの取り扱いにもあらわれる。手術映像などの資料を「社会的共通資本」と捉える稲波医師は、それを教則として利用することで、同じ症例の治療に取り組むすべての整形外科医のスキルアップにつなげる仕組みづくりに力を入れている。

 「一部の“名医”の勘に頼る医療から、正しい診断と治療の手順を可視化することが重要」と語る稲波医師。その取り組みに、内外から熱い視線が集まっている。 (長田昭二)

 ■稲波弘彦(いななみ・ひろひこ) 79年、東京大学医学部を卒業し、同大医学部整形外科学教室入局。東京都立墨東病院、三井記念病院、虎の門病院などに勤務。90年、岩井医療財団岩井整形外科内科病院院長。2015年より現職。日本整形外科学会専門医、同認定脊椎脊髄病医、同認定脊椎内視鏡下外科技術認定医。趣味はゴルフ。

名医が語る「名医の条件」 最初の5年で決まる理由とは

患者にとって執刀医とは命を預ける存在である。できるなら“神の手”を持つ「名医」に任せたいが、残念ながらそうした医師はとにかく数が少ない。そもそもなぜ手術の上手い医師と下手な医師の差が生まれるのか。

「手術の上手さは最初の5年で決まってしまう」と指摘するのは、胃がん「ダヴィンチ手術」の第一人者、藤田保健衛生大学病院総合消化器外科学教授の宇山一朗氏だ。

 ダヴィンチ手術とは、最新鋭の手術支援ロボットを使い、内視鏡の視野を10倍以上に拡大し、3D立体映像を見ながら遠隔操作で行なう手術のこと。これにより腹腔鏡の使用が困難だった前立腺がんの手術が容易になり、開腹手術に比べて患者の体への負担も大幅に軽減できるようになった。

「私の手の動きを再現してくれる関節機能があり、手元が震えても補正してくれるので、機械の先端はブレません。人間の手でやるよりも精密な手術が可能です。でも、ダヴィンチには利点もあるが欠点もある。その特徴を十分に理解して使いこなすことが必要です」(宇山氏)

 ある程度経験を積んだ外科医が、ダヴィンチ手術の勉強のために宇山氏の元を訪れることが多いが、

「最初に染みついた癖はなかなか取れません。初期教育の大切さを痛感します。極論すれば、スキルがつくかどうかは、外科医になった最初の5年で決まってしまう。もちろん一例一例を大事にし、次のケースに生かしていく努力を続けていけばかなりの領域に到達できると思いますが……」

 と宇山氏。自身も新人時代は名医に鍛えられたという。岐阜大学医学部を卒業後、慶應大学の外科学教室で1年間学んだ後、関連の民間病院で手術の勉強に励んだ。

「2つの病院に行きましたが、それぞれの恩師が非常に厳しい先生で、手術では名医といえる方たちでした。最初の病院では『カルテに書く手術記録は簡単でいい。それとは別に自分用のノートをつくり、一例一例こと細かに記録しておけ』といわれました。ハサミの向きがどうだったとか、どういうことを注意されたとか。1年間でルーズリーフ数冊分になった」(宇山氏)

【日本の名医】前立腺がん治療のスーパードクター 伊藤一人先生

伊藤一人先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1990年群馬大学医学部卒
1990年群馬大学医学部附属病院 医員(研修医)
2002年オランダ・エラスムスメディカルセンター前立腺科研究員
2004年群馬大学大学院医学系研究科前立腺科学講師
2005年群馬大学大学院医学系研究科前立腺科学助教授
2007年群馬大学大学院医学系研究科前立腺科学准教授
日本前立腺科学会専門医・指導医
2004年北関東医学界奨励賞
2006年日本前立腺科学会学会賞受賞
2008年前立腺がん検診ガイドライン作成委員会委員

(実績その他)
前立腺のスペシャリストとして知られており、2008年9月22日のテレビ東京系列「主治医が見つかる診療所」で紹介され、その名前が一層知られるようになりました。

当サイト内では、泌尿器がんの名医としても紹介していますが、中でも前立腺の名医としての知名度が大変高いため、このページでも取り上げることにしました。

伊藤先生の勤務する群馬大学医学部付属病院では、前立腺がんをはじめとして、前立腺肥大症、前立腺炎の診断・治療をおこなっています。前立腺がん診断については、前立腺特異抗原(PSA)値・超音波検査・直腸診所見をもとに、年齢と前立腺重量を加味した多数箇所生検によってがんの診断を行っています。

がんが発見された場合には、MRS(新しい画像診断技術を併用)してより正確な病期診断を行い、個々の病状に合わせて、ホルモン療法、手術、放射線療法を単独、あるいは組み合わせておこなっています。

同病院には年間約300名の新規前立腺癌患者さんが来院し、患者と医療者で適した治療を検討の上、治療を行います。

前立腺全摘術は尿失禁の少ない、10日以内での短期間入院での治療を目指しています。放射線療法は、組織内照射療法(ヨード125密封小線源療法、高線量率小線源療法)が可能な施設であり、今後、重粒子線治療も導入が予定されています。

切らない治療として、直腸出血などの少ないQOLを保つ治療を目指しており、全身療法としてホルモン療法に加えてタキソテールを中心とした化学療法も積極的に行っています。前立腺肥大症治療ではレーザーによる前立腺核出術(HoLEP)を導入しました。(参考:群馬大学医学部付属病院ホームページ)

(治療に関する考え方・ポリシー)
~前立腺がん健診-現状と今後の課題(セミナー)-より抜粋~
日本のPSA検診の普及率は低く、前立腺がんの20~30%は主に骨への転移を伴った状態で発見されます。2020年の前立腺がんによる推定死亡率は、2000年の前立腺がん死亡率に対して2.8倍になると予測されています。

その対策として最も重要なのがPSA検診であり、欧州の無作為化比較対照試験で、PSA検診の前立腺がん死亡率低下効果が証明されたことから、今後はより強く推奨されるがん検診となります。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

【日本の名医】抗がん剤治療のスーパードクター 畠清彦先生

畠清彦先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1978年自治医科大学卒業
福井県立病院研修医、自治医科大学助手を経て
1994年自治医科大学血液学助教授
2001年癌研究会附属病院化学療法科部長・癌化学療法センター臨床部部長を兼任
2005年癌研究会附属病院化学療法科・血液腫瘍科部長
新薬開発臨床センター長と外来治療センター長を兼任

(実績その他)
畠清彦先生は、抗がん剤治療の名医として知られており、数々のマスメディアで紹介されたほか、研究発表等も多数行っています。

がんは手術と抗がん剤、放射線が治療の柱ですが、これまでは手術が中心で、薬による化学療法も外科医が行うことが多く、内科医の影は薄いというのが実情でした。

しかし今日では白血病や乳がんなど、薬で治癒が期待できるがんも増えました。
また薬の種類も増え、投与法も経口薬や長時間の持続点滴など多様化しており、それらを組み合わせた、科学的根拠に基づく標準治療も次々と登場しています。

畠先生が所属する癌研究会附属病院は、抗がん剤の外来治療では国内最大規模で、月に1000人単位の患者が治療を受けています。

広々として、静かな音楽が流れる落ち着いた室内には、カーテンで仕切られたリクライニングシートが34席並んでおり、ゆったり座って点滴を受けながら、テレビを見たり雑誌を読んだり、あるいはソファで点滴の順番を待つ人の姿が見受けられます。いずれも副作用の激しい抗がん剤治療を受けている患者との印象は全くありません。

外来治療が普及したのは、制吐剤や白血球減少を抑えるG―CSFなどで副作用の予防と軽減が可能になったことが大きいと言われています。同病院では高齢者や合併症がある人などを除き、化学療法は全員外来です。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。

「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。


【日本の名医】頭頸部がん治療のスーパードクター 岸本誠司先生

岸本誠司先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1973年京都大学医学部卒
京都大学附属病院、天理よろず相談所病院勤務の後、チューリヒ大学に留学。
帰国後は静岡県立総合病院、高知医科大学、国立がんセンター東病院を経て、
1999年東京医科歯科大学頭頸部外科教授
日本頭頸部癌学会理事長。

(実績その他)
岸本先生は、鎖骨から上で脳と眼球以外にできた腫瘍に対する高度な医療を実践する「頭頸部外科」の名医として知られています。

1999年、頭頸部領域疾患の治療水準向上を進めていた東京医科歯科大学では、当時国立がんセンター東病院で頭頸部外科部長だった岸本先生を初代教授として招聘して、頭頸部外科講座を設立しました。

従来のアレルギー性疾患や副鼻腔炎などとは異なり、専門性の高い知識と技術、また相応の設備を必要とする頭頸部領域の腫瘍の治療を中心に取り組んでいます。

岸本が所属する頭頸部外科の特徴は「総合力の強さ」と言われています。この「総合力」とは二つの側面を持っていますが、その一つは“内部的な総合力”、もう一つは“他科との連携能力”です。

科の名前に「外科」と付いているように、基本的には手術を柱とした治療を考えていきますが、疾患や発症部位の状況に応じて、手術以外にも抗がん剤治療や放射線治療など、複合的な治療法を組み合わせていく必要があります。同大ではそうした内科的治療についても、頭頸部外科としてフォローしていく包括的な能力を備えています。
 
岸本先生が最も力を入れて取り組んでいる疾患の一つに「頭蓋底腫瘍」がありますが、これはその名が示す通り、頭蓋骨の底にあたる部分にできる腫瘍で、鼻やのどのがんが転移しておきることの多い腫瘍です。

この腫瘍の手術を、日本で最も多く行っているのが岸本先生で、これまで症例数は200を超えています。2009年6月30日にテレビ朝日系列たけしの本当は怖い家庭の医学」で頭頸部腫瘍の高度な医療の名医として紹介され、その名前が一躍知られるようになりました。
(治療に関する考え方・ポリシー)

~「週刊がん もっといい日」より抜粋~
 「決まった形がない分、毎回新しいことへの挑戦ができる。これは外科医にとっては大きな魅力でもあります。頭頸部外科の治療は、医師にとっても決してやさしいものではなく、どちらかといえばきつい仕事ですが、それだけに大きなやりがいも得られます。

今は一人でも多くの優秀な後継者を育成し、彼らが全国で腕をふるえるような体制を築くことが急務ですね」。

【日本の名医】“超早期発見”で認知症を治療 プリペイドカード使ったチェッカー導入★番町診療所表参道院長・山田正文さん(55)

東京・原宿の表参道に面したビルの地下にある「番町診療所表参道」は“早期発見”に力を入れる都市型クリニック。

 院長の山田正文医師は大学勤務時代、ほぼすべての診療科と接点を持つ麻酔科医の強みを生かし、広範囲な知識を身に付けて開業した、プライマリー(初期診療)・ドクターだ。

 無床のクリニックながら、早くからMRIなどの画像診断装置を導入。精度の高い診断実績を重ねてきた。現在も、関節リウマチや膠原(こうげん)病、頭痛、睡眠時無呼吸症候群など各種専門外来を開設。専門性の高い診断と治療を行っている。

 特に今、力を入れているのが「物忘れ外来」だ。

 「認知症は進んでしまうと治療が難しいが、日常生活にまったく影響の出ない“前段階”で見つけられれば、生活習慣の改善で発病が回避できるケースがあるんです」

 そう語る山田医師は、このほど医療関連企業と組んだ新しいサービスをスタートさせた。

 「あたまの健康チェックカード」というプリペイドカードを使って、超早期の認知障害を見つけ出すというもの。

 まず同クリニックやネットで、カード(3500円)を購入し、フリーダイヤルでサポートセンターに電話をする。カードに書かれているPIN番号を伝えると、オペレーターから約10分間の口頭質問による簡単なテストが行われる。その結果から認知症の可能性が判定され、詳細なリポートが自宅に届く-という流れ。

 万一、認知障害の可能性が指摘された場合は、山田医師の出番だ。精密検査を受けてもらい、状況に応じて治療や生活指導が行われる。

 「これはアメリカで開発され、多く用いられているテストで、早期認知障害の発見率は97%。毎回問題が違うので、暗記したり正解が出回る心配もない」と山田医師。

 “前段階”で見つかるか否かで、その後の生活の質は大きく違ってくる。超高齢化が進む日本にあって、山田医師の取り組みは大いに注目されている。 

■山田正文(やまだ・まさふみ) 1958年、東京都生まれ。北里大学医学部卒業。
慶應大学医学部麻酔学教室入局。94年東京都千代田区に番町診療所を開設し院長就任。2008年、現在の場所に移転し、診療所名を「番町診療所表参道」として現在に至る。医学博士、慶大医学部麻酔科非常勤講師、日本ペインクリニック学会認定専門医、日本医師会認定産業医。

【日本の名医】あらゆる「手と腕の外科」に対応 “上肢”の治療専門の整形外科医★整形外科学講座教授 池上博泰さん(53

東邦大学医療センター大橋病院整形外科の池上博泰医師は、手から肘を経て肩に至る“上肢”の治療を専門とする整形外科医。関節リウマチで変形した関節の改善や、スポーツや外傷による関節障害、また先天異常など、あらゆる“手と腕の外科”に対応している。

 整形外科は全身の運動器を対象とするが、部位ごとに高い専門性が求められる。特に「手」の分野は奥が深い。通常、手の専門医は手のみ、あるいは手と肘のみを対象とするのが一般的だが、池上医師は肩までを専門領域に含んでいる。

 「手、肘、肩は、それぞれが連動して機能を補完し合う関係。これら上肢を一つの運動ユニットとして診ることで、治療によってもたらされる患者の満足度を大幅に高めることができるのです」と池上医師。

 人間の手は、あらゆる動物の運動器の中でも繊細の限りを尽くした器官。それだけに、その治療を担当する医師には「機能維持」に対する強い意志が求められる。

池上医師も、「この程度でいいだろう-という妥協が許されない世界にいる。手術の仕上がりにどこまで執着できるかが、成果を大きく左右することになる」と指摘する。

 しかも、手は顔と同様、誰もが目にする部位。そこに“美しさ”を求めるのは、手の外科医として譲れないところでもある。

 「関節リウマチで手が曲がったまま固まった女性が、『孫がこの手を怖がって、手をつないでくれない』と悩みを打ち明けられたこともある。そう考えると、単に機能が戻ればいいという話ではなくなってくる。キレイに治してあげたいじゃないですか」(池上医師)

 クールに見えて、実は人情に篤い池上医師。世界に名立たる器用さを誇る“日本人の手”を守るための挑戦は続く。 

 ■池上博泰(いけがみ・ひろやす) 1960年、東京都品川区生まれ。
85年、慶應義塾大学医学部卒業。大田原赤十字病院、平塚市民病院、東京都済生会中央病院などに勤務後、94年から米ハーバード大学留学。帰国後は慶大整形外科専任講師、同准教授を経て2011年、東邦大学医学部整形外科准教授。12年から現職。日本整形外科学会専門医、日本手外科学会代議員、日本肘関節学会、ならびに日本肩関節学会評議員など。医学博士。

【日本の名医】最高難度の脳外科手術を専門 国内有数の脳外科医★東京医科大学病院 脳神経外科主任教授 河野道宏さん(51)


ひと口に「脳神経外科」といっても、その対象範囲は広い。

今回、紹介する東京医大脳神経外科主任教授の河野道宏医師は、聴神経腫瘍、小脳橋角部腫瘍、頭蓋底髄膜腫など、最も手術難度の高い領域を専門とする、国内有数の脳外科医だ。

 「せっかく生まれてきたんだから、人と同じことをしても仕方ない。子供の頃から集中力と執着心には自信があったので、どうせなら難度の高いことに挑戦しようと考えたんです」

 いずれも、単に腫瘍を取り除けばOKというわけではない。その腫瘍が圧迫していた神経が支配する機能を温存することが至上命題なのだ。

 わずかな狂いも許されない慎重さが求められるが、河野医師は「術者の腰が引けていたらまともに腫瘍は取れない。きちんと取れない手術ならしないほうがいい」と、積極的に、しかも安全に、手術を進めていく。

 評判を聞きつけた患者が全国から集まって来るが、実際に診察をしてみると、すぐに手術が必要なケースは全体の6割ほどという。

 「それでも増えたほうなんです。以前は半分以上が“手術の必要なし”か“経過観察”でした」と語る河野医師。外科医に見られがちな「一例でも症例数を増やしたい」という野心は持ち合わせていないようだ。

あくまで“患者第一”の基本姿勢は崩さない。そこに患者や同業者からの信頼が蓄積されていく。

 「ここ(東京医大病院)に来て5カ月。ようやく手術もコンスタントにできる体制が整いました」

 そう語る河野医師が、これから取り組むのは“後進の指導”という。

 「私を超えるレベルの医師を4~5人は育てたい。それが私の使命と考えているからです」

 臨床だけでなく教育にも本腰。持ち前の集中力が遺憾なく発揮されている。 

■河野道宏(こうの・みちひろ) 1961年、神奈川県藤沢市生まれ。
87年、浜松医科大学を卒業し、東京大学脳神経外科入局。国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)、東大医学部附属病院、茨城県立中央病院、富士脳障害研究所附属病院、都立神経病院等に勤務後、2004年から、東京警察病院脳神経外科部長。

同脳卒中センター長、副院長を経て13年から、現職。日本脳神経外科学会専門医、日本頭蓋底外科学会評議員ほか。医学博士。趣味はゴルフ。

【日本の名医】マウスピースで睡眠時の無呼吸を改善!患者本位の治療を重視★JR東京総合病院 歯科口腔外科・医長 田賀仁さん(43)

JR新宿駅新南口、代々木駅北口より徒歩5分。JR東京総合病院は名前からも分かる通り、JR東日本が開設主体の企業立病院だ。もちろん職員以外の一般患者も受診できる。

新宿・渋谷エリアにおける基幹病院の1つとして、地域医療に貢献している。

 ここの歯科口腔(こうくう)外科に所属する田賀仁歯科医師は、歯科医の両親を持つサラブレッド。しかし、専門は一般歯科とは、やや趣を異にする。

 「大学院生の時、大学病院の麻酔科のペインクリニックで、咬合不全から生じる頭痛や肩こりなどを、マウスピースで改善させる治療と研究に取り組んでいました。

ちょうどその時期に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)がマウスピースで改善する-という研究報告が出たことから、周囲に押される形で睡眠障害の分野に移行していきました」

 手探りで始めた治療だったが、症例数を重ねるごとに効果も実証され、今ではマウスピースによるSAS治療の第一人者として知られる存在だ。

 「ここはJRの職員が多く受診します。SAS治療の成果は安全運行に直結するだけに神経を使います」と言う。

 だが、麻酔科時代に呼吸管理の技術を徹底的に学んできただけに、“呼吸”を構造学的に捉える技術は一級品。気道を確保し、しかも苦痛を伴わない微妙なあごの位置を探し出す。

その人にとって最高のマウスピースを作る技術は、経験に裏打ちされたもの。

 通常の歯科診療やインプラント治療なども行うが、病院の性格上、開業医から紹介されて来る重症患者を診る機会が多い。そのため、あらゆる面で高い専門性が要求される。

それには「何でも自分の枠に収めるのではなく、他科の医師や地域の開業医とも連携を密にし、患者にとって最適な治療を提供していきたい」と、患者本位の姿勢を崩さない。

 歯科口腔外科領域において、医療連携とチーム医療の構築をめざす田賀氏。医科と歯科の壁を超えた、その取り組みにかかる期待は大きい。 (長田昭二)

 ■田賀仁(たが・ひとし) 1969年新潟県生まれ。94年日本大学歯学部を卒業。その後新潟大学大学院を修了し、昭和大学藤が丘病院麻酔科に勤務。今年1月より現職。歯学博士。趣味は「家族サービス」。

日本の名医】痛みと“うつ”を総合的に治療!生活の質を維持★氏家病院ペインクリニック科・松村浩道医師(45)  

東北本線で宇都宮から北に向かって3つ目の氏家駅から車で10分。緑豊かな田園地帯に建つ氏家病院は、精神疾患の診断と治療を中心に、地域医療に貢献する民間病院。

ここでペインクリニックを担当する松村浩道医師は、難治性疼痛(とうつう)や神経障害性疼痛など、命に直接影響しないものの、生活の質を大幅に低下させる危険性のある痛みを取り除く治療に力を入れる麻酔科医だ。

 出身は麻酔科だが、その後、精神科治療の研鑽も積み、現在はペインと精神科の双方で診療に当たる。

 「長年、痛みの治療に取り組む中で、痛みから派生する抑うつ傾向に悩む患者さんを多く診てきました。

統計を取ったわけではありませんが、痛みから精神症状を引き起こし、自殺に追い込まれる人も決して少なくないと思われます。それほど“痛み”と“うつ”は関連性の強い疾患。ならば総合的に診断、治療していくべきだろうと考えて…」

 西洋医学の枠にとらわれず、東洋医学や瞑想法などを積極的に取り入れ、患者に合った最適なアプローチを探っていく。

 「痛みの治療に瞑想法を用いると言っても、決して非科学的なものではないんです。

以前からうつ病治療に用いられてきた考え方で、意識を過去や未来に向けるのではなく、現在、この瞬間を見つめることで、ストレスを低減させていく取り組みです」

 痛みの治療もそうだが、うつ病のような精神疾患の診断や治療も、マニュアルに押し込めるのではなく、個別性を重視した柔軟な対応が不可欠だという。

特に痛みとうつは、医師が患者の訴えを聞き、認めることが大前提で、「医学的にはこう」と理詰めで押さえつけるのは御法度だ。

 松村医師の多角的な診療姿勢が多くの患者に支持される理由が、そこにある。 (長田昭二)

 ■松村浩道(まつむら・ひろみち) 1966年栃木県さくら市生まれ。
93年日本医科大学を卒業後、同大麻酔科に入局。同大関連病院、関東逓信病院(現NTT東日本関東病院)などを経て現職。国際和合医療学会常任理事。特技は大東流合気柔術。

【日本の名医】「メンズヘルス」の旗手 ED、前立腺がん…予防と対策★順天堂大学附属順天堂医院泌尿器外科主任教授 堀江重郎さん(52)に尽力

『ヤル気が出る! 最強の男性医療』(文春新書)という本がある。内容は男性更年期やED、さらには前立腺がんに至る「男性にのみ起こる疾患」の予防や対策を解説するもの。著者は順天堂大学泌尿器外科主任教授の堀江重郎医師だ。

 「この本では、テストステロンという男性ホルモンの重要性について解説しています。女性は閉経で女性ホルモンが低下することで更年期障害が出ますが、その後、男性ホルモンの値が高まってホルモンは補充されます。

ところが男性の場合は、20代をピークにテストステロンが下がるだけ。これを補うホルモンは出てきません」

 こうして男性ホルモンが低下することで起きるさまざまな不定愁訴を、かつては「男性更年期」と呼んでいたが、近年の医学会では「LOH(ロー)症候群」と呼び、対策構築に力を注いでいる。その先頭に立ち、旗を振るのが堀江医師だ。

 「LOH症候群の影響は、鬱やED、さらには前立腺肥大症や男性不妊など広範囲に及びます。しかし、これをテストステロンとの関係から診断、治療をする医療機関がなかったことから“年のせい”とあきらめていた人が大勢いるのです」

 そう語る堀江医師は、5年前に男性医療専門の「メンズヘルス外来」を開設。現在も順天堂医院で、LOH症候群に悩む男性の相談に乗っている。

 一方で、外科医としても知名度は高い。遠隔操作型手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を駆使して、前立腺がんや腎臓がんの腹腔鏡手術の普及に取り組んでいる。

 「泌尿器科というと、マイナーなイメージで見られがちですが、実は医学の中でも最も成長の度合いが大きい分野。気になる症状があるなら、恥ずかしがらずに受診してほしい」と堀江医師。

 前述の本を読むと、確かに泌尿器科やメンズヘルスが身近なものに感じられてくる。 (長田昭二)

 ■堀江重郎(ほりえ・しげお) 1960年、東京都生まれ。85年、東京大学医学部卒業。同泌尿器科入局。同大学医学部附属病院、武蔵野赤十字病院、都立墨東病院に勤務。88年から、米テキサス州のパークランド・メモリアル・ホスピタル、ならびにメソジスト・ホスピタルで腎移植などに従事。帰国後、95年から、国立がんセンター(現国立がん研究センター)中央病院勤務を経て98年、東大医学部講師。杏林大学医学部助教授、帝京大学医学部主任教授を経て、2012年より現職。医学博士。

【日本の名医】あらゆる心臓血管手術に対応 都内トップ級の救急搬送受け入れ実績 綾瀬循環器病院院長・丁毅文さん

東京メトロ千代田線の東の終点、北綾瀬駅から徒歩3分の場所に、今年9月リニューアルオープンした綾瀬循環器病院。1986年の開院以来、約30年にわたって地域の心臓を守り続けてきた同院の、新しい歴史が始まった。

 院長の丁毅文医師は、先代院長で現在は理事長を務める丁栄市医師の次男。父が宣言し、実践してきた「救急要請はすべて受け入れる」という理念を引き継ぎ、地域医療のさらなる充実に力を入れる。

 「現状で救急応受率は99%。5人の心臓外科医と8人の循環器内科医によるチーム医療の提供体制が組めているので、365日24時間の受け入れが可能です」と丁毅文医師。

事実、急性心筋梗塞、急性大動脈疾患の救急搬送受け入れ実績では、この数年つねに都内のトップ4以内にランクインしてきた。国の増床規制がかかる中、今回のリニューアルで病床数を増やすことが認められたのも、そうした実績があってのものだ。

 病院運営の一方、自身の専門である心臓外科でも手腕を発揮する。冠動脈バイパス手術を中心に、あらゆる心

臓血管手術に対応。最近は指導的な立場となることが多いが、それでも同院で年間200を超える心臓手術のほとんどは、丁医師自身が手術室に入ることで、手術のクオリティーを高めている。

 「自分でいうのも変ですが、ソツなくこなすタイプなんですよ。一カ所だけをじっと見つめるのではなく、つねに広く視野を取り、トータルで物事を考えていく。そんな性格が、心臓外科という仕事には向いていたのかもしれませんね」

 来年には、急性期を脱した患者の「心臓リハビリ」を専門に行う新病院の開設も予定している。その先頭に立つ丁医師の、地域における存在感は大きい。心臓外科医として、また病院経営者としても、忙しい日が続いていく。 

 ■丁毅文(てい・いむん) 1967年、名古屋市で生まれ、すぐに東京に移る。92年、山形大学医学部卒業。東京女子医科大学病院、日本心臓血圧研究所、聖路加国際病院、京都第二赤十字病院などに勤務の後、2000年、綾瀬循環器病院入職。副院長を経て08年から院長。心臓血管外科専門医・修練指導者、日本循環器学会専門医、心臓リハビリテーション指導士。趣味はロードバイク。

【日本の名医】365日24時間対応の理想クリニック★ひばりクリニック院長の高橋昭彦さん(45)

栃木・宇都宮駅からバスで40分。緑豊かな郊外にログハウス風の診療所がある。小児科と内科、そして在宅医療を標榜するこのクリニックは、院長の高橋昭彦医師が考える理想の医療の実現に向けて開設した。

 小児科医、在宅医として実績を積んできた高橋医師が、クリニック開設に踏み切ったのは、世界的事件が背景にある。

 アメリカのホスピスを見学するためニューヨークに滞在していたその日の朝、「9・11」に遭遇した。自身、死を覚悟せざるを得ない場面もあったという。

 「ホテルからの退避指示で非常階段を降りている時、『もう助からないかも…』と思いました。もし助かったら、日本に帰って本当に自分のやりたい医療をやろうと決心したんです」

 帰国後、早速行動に移し、それまでに築いていきた人脈にも助けられ、僅か半年で現在のクリニックを開業する。

 現在は全診療時間の4割を外来、6割を在宅にあて、在宅医療に関しては要請があれば365日24時間、随時対応する。

 「開業当時の理念は、『赤ちゃんからお年寄りまで、年齢と疾患を問わず、患者だけでなく家族の支援も含めた在宅医療の実現』でした。

今後さらに小児の在宅医療の質を高めていきたい思いがあり、自分の思い描いていた方向に進んでいることは実感します」

 今後は訪問看護師や薬剤師など、医師以外のスタッフにとって働きやすい環境整備にも「力を入れたい」と抱負を語る。

 人工呼吸器を付けた小児を預かる重症障がい児レスパイトケア施設「うりずん」をクリニックに併設するなど、地域医療の底上げに力を入れる。

 患者と家族と、それを支える医療スタッフの誰もが満足できる環境づくりに向けて、高橋医師の挑戦はさらに続く。

 ■高橋昭彦(たかはし・あきひこ) 1961年、滋賀県長浜市生まれ。
85年自治医科大学を卒業後、大津赤十字病院、郡立高島病院、朽木村国保診療所(いずれも滋賀県)、95年より沼尾病院(宇都宮市)に勤務し在宅医療部長。2001年、滋賀県内の老人保健施設と身体障害者療護施設に勤務。02年、宇都宮市内にひばりクリニックを開設し院長。日本小児科学会専門医、日本プライマリケア連合学会認定医。趣味は「三線」。

【日本の名医】病変をピンポイント攻撃!サイバーナイフで“夢の治療”★春日居サイバーナイフ・リハビリ病院総院長 高橋弘さん(65)

サイバーナイフとは、放射線医療の進化版。高い線量のエックス線ビームを腫瘍に多角的に照射して死滅させていく。

体の表面だけでなく、周囲の正常組織にダメージを与えることなく、狙った病変だけを攻撃する治療法。粒子線やガンマナイフなどと並び、今、最も期待される“夢の治療法”の1つとなっている。

 そんなサイバーナイフの中でも最新鋭の装置を導入しているのが、山梨県笛吹市にある春日居サイバーナイフ・リハビリ病院。総院長の高橋弘医師は、長年にわたって悪性脳腫瘍と小児の脳疾患の外科治療に取り組んできた脳神経外科医だ。

 サイバーナイフはこれまで、主として脳腫瘍の治療に用いられてきたが、欧米では体幹部のがんにも応用されている。高橋医師の施設では、当初から体幹部のがんを視野に入れた展開を進めている。

 「高齢化の進む日本では、がんと共生する人が増え続けています。従来はリハビリというと“脳卒中のフォロー”という意味合いで見られてきましたが、これからは“がんのリハビリ”の重要性が高まる。その受け皿が必要なんです」

 がん治療におけるサイバーナイフのメリットは、低侵襲で精度が高い-というだけではない。

 「がん性疼痛(とうつう)のコントロールにおいても大いに威力を発揮する。つまり、がんの早期から終末期まで、トータルで関わることができる医療技術なんです。加えてここは母体がリハビリ病院。療養環境は抜群です(笑)」

 子供の頃、友達のサイン帳に書いた“将来の夢”が「脳の病気とがんを治す医者になる」だった高橋医師。サイバーナイフを手にしたことで、その2つの夢が実現した。

 “夢の治療”を求めて、県外からも多くの患者が集まり始めている。自身が言う「医者としての第二の人生」も、忙しくなりそうだ。

 ■高橋弘(たかはし・ひろし) 1947年東京都生まれ。
慶應義塾大学工学部を中退して日本医科大学に進み、75年卒業。同大学院修了。米ペンシルベニア大学留学などを経て日本医大脳神経外科教授。2010年より現職。脳神経外科専門医、脳卒中専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医。日本医大脳神経外科連携教授。医学博士。趣味はスキー、テニス、推理小説の乱読。

【日本の名医】笑顔と愛情で包む“子供の味方” 東京女子医科大学小児科・主任教授 永田智さん

やさしい、物腰が柔らか、丁寧な話し方…。多くの人が「小児科医」に持つイメージであり、理想像でもある。東京女子医科大学小児科主任教授の永田智医師は、まさにそのイメージを具現化した医師だ。

 臓器別に専門分化する現代医学の中にあって、小児科は「全身」を診療対象とする稀有な診療科だ。難しい半面、医師としての醍醐(だいご)味もある、と永田医師はいう。

 「言葉を話さぬ赤ちゃんの診断は大変でしょう-とよく言われますが、そうでもないんです。

逆に言葉をしゃべることで主観が生まれることもあるし、その主観が診断を迷わせることもある。ピュアな反応ほど診断に役立つ情報はない。笑っている赤ちゃんに苦痛はありませんから」

 永田医師の得意分野は広範囲だ。消化器疾患、アレルギー疾患、膠原(こうげん)病、腸内細菌学、そして栄養学…。特に栄養へのこだわりは強い。

 「子供が正常に発達していく上で、最も重要なのが栄養です。特に乳児期から体が大きくなっていく過程で、必要な栄養が供給されないと脳の成長に著しい影響が出てしまう。

あとからどんなに栄養を与えても間に合わないのに、そこに目を向ける人は意外に少ない」と警鐘を鳴らす。

 大学病院で重症例の治療にあたる一方、週に一度は神奈川県内の民間病院で外来診療を担当する。そこでは軽症の子供を診ることも多い。

 「初期診療に当たっていると、大学病院に患者を紹介する開業医や市中病院の医師の気持ちが分かって勉強になるんです。医師にとって、視野が狭くなることが一番恐ろしいことですから…」

 温かい笑顔と深い愛情で患者と家族に接する永田医師。その愛情の背景には、豊富な知識と高度な技術が裏打ちされている。子を持つ親にとって、これほど心強い存在はない。 (長田昭二)

 ■永田智(ながた・さとる) 1961年、東京都生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年同大学院修了。90年、英・クイーンエリザベス小児病院研究員。95年、英・ロンドン大学大学院博士課程。帰国後、順大医学部小児科講師、同大学院プロバイオティクス研究講座主任准教授などを経て、2013年から東京女子医科大学小児科学講座主任教授、東京女子医科大学病院小児総合医療センターセンター長。15年9月まで同大学病院副院長兼任。医学博士。毎週木曜日は神奈川県茅ケ崎市の湘南東部総合病院で小児科外来を担当。

【日本の名医】足の治療のエキスパート 患者は日本全国、海外からも★吉野整形外科院長 吉野匠さん(48)

JR横浜線大口駅から徒歩1分のバス通り沿いに、ちょうど10年前、整形外科医院ができた。「吉野整形外科」というこのクリニックは、外観は一般的な診療所だが、診療内容に大きな特徴がある。

 もちろん「整形外科」だから、骨や関節、筋肉などに関する全身の症状に対応している。しかし、ここを訪れる患者の症状として最も多いのが「足のトラブル」だ。

 院長の吉野匠医師の専門は、整形外科領域の中でも珍しい「足の外科」。

 外反母趾や強剛母趾、扁平足など、「足首から下」の診断と治療を得意とする、国内でも数少ない存在なのだ。

 「足には100種類以上の疾患があるのに、それを専門に診る医師が非常に少ない。そのため正確な診断や治療を受けることができず、苦痛を強いられた生活を送っている人が少なくありません」

 そう語る吉野医師の外来には、全国どころか海外からも患者がやって来る。

 外反母趾のように、足のアーチ(土踏まず)の潰れからくる症状には、インソールを使って矯正していく。足の形状に即した微妙な採型(さいけい)の違いで、治療効果は大きく左右されるという。まさにここが専門医のウデの見せどころだ。

 症状によっては外科的手術となる場合がある。市内の連携する病院に患者を紹介することになるが、手術は吉野医師自身が出向いて執刀する。

つまり、診断から治療、手術まで、足の専門医である吉野医師が責任を持って診られるシステムが構築されているのだ。

 「足の症状は、家族や周囲、時に医師にも理解されないことがあるので、患者の悩みは深刻です。まずは、足にも専門医がいる-ということを知ってほしい」と訴える吉野医師。

 その貴重な存在に救われる人は、少なくない。 

■吉野匠(よしの・たくみ) 1965年、東京都立川市生まれ。
91年、順天堂大学医学部卒業。92年、慶應義塾大学整形外科学教室入局。同大学病院のほか、関連病院勤務を経て、98年、慶大整形外科助手。その後、済生会神奈川県病院、済生会横浜市南部病院に勤務し、99年、英国ブリストル大学附属病院で研鑽(けんさん)。2003年、吉野整形外科を開設し院長。日本整形外科学会認定整形外科専門医、スポーツ医、リウマチ医、リハビリ医ほか。医学博士。趣味は車と海釣り。

6618病院を掲載!「手術数ランキング」最新版! 手術数でわかる“いい病院”とは!?

 小林麻央さん、北斗晶さん、桑田佳祐さん、宮迫博之さん、柴田恭兵さんなど、著名人でがんの手術を受けた人も多く、ニュースで取り上げられるなど世の中の関心は大きい。もしも、自分や身近な人が思わぬ病気で手術を受けなくてはならなくなったときには、すすめられた手術がベストなのか知りたいし、近くに手術経験が豊富な病院があるか調べたい。また、最善の治療のためならどんなに遠くの病院でも行きたい、とも思うだろう。

 そんなときこそ手に取りたいのが、『手術数でわかるいい病院2017(週刊朝日MOOK)』(朝日新聞出版)である。 医療の進歩と国の制度の変遷に対応しつつ、創刊15年目を迎えた本書。手術数を各医療機関に情報開示請求し、全国&地域別に「がん」「心臓病」「脳の病気」「骨•関節の病気」「眼•耳の病気」「その他」「回復期リハビリ」に分類された31種類の治療法で6618病院を掲載している。

 注目すべきは、「本誌では読者が本当に求める価値ある情報を提供できるよう、トップドクターや学会への取材をとおして調査内容を精査、更新をしながら編集をおこなってきた」とあるように、単に病院を手術数で順位づけしただけのランキング本ではないことだ。

 例えば「がん」の章では、「乳がん手術」「肺がん手術」「肝がんラジオ波焼灼術」「大腸がん手術」「大腸がん内視鏡治療」など15の手術•治療法について掲載されている。「ランキングの読み方」として、「大腸がん手術」では、直腸がん手術は高い技術が必要、腹腔鏡手術のレベルは技術認定医が一つの目安、進行がんや肛門温存は経験豊富な病院で相談を、など各領域の専門医への取材記事がある。そのため、ランキングの見方、治療法、「こんな病院は要注意!」というポイントもわかりやすい。

 さらに、本書では、“高齢者のがん手術は余命を延ばしているのか?”“正しい受け方は? 被験者を追う薬物療法の『治験』ストーリー”“進化する『最新医療機器』”などを特集している。「治験」に不安を感じる人でも、「開発中の薬が世に送り出され広く使えるようになるまでには、『治験への参加』という形で患者の協力が必要になる。

治験とはどんなもので、どのようにおこなわれるのか。被験者となった2人の肺がん患者を追った」という記事は、参考になり勇気づけられる内容でもある。治験が受けられる「がん薬物療法のいい病院」のランキングも掲載され、最新の情報が「国立がん研究センターがん情報サービス」のサイトから得られることも紹介されている。

 全頁カラーで図表や写真も使い構成された本書は、ランキングされた病院を探すためだけではなく、最新•最善の治療を選ぶ手引きとして、ぜひとも手元に置いておきたい。“手術数だけが全てではない”“未掲載でも『いい病院』がある”ことも理解の上で、本書から得られる価値ある情報を、うまく利用したいものだ。

【日本の病院の実力】“唾液腺腫瘍”の治療でトップクラスの実力!★東京女子医科大学病院耳鼻咽喉科

腫瘍は全身の至るところに出現し、唾液(だえき)を分泌する唾液腺にも生じる。唾液腺は、耳から顎や頬へと広がる耳下腺(じかせん)、顎に位置する顎下腺(がっかせん)、舌の真下にある舌下腺(ぜっかせん)、口の中に多数存在する小唾液腺から成り立ち、「耳下腺腫瘍」の頻度が最も高い。

 しかも、両側の耳下腺にはそれぞれ1本の顔面神経が走行し、顔の筋肉へ網の目のように神経が細かく枝分かれしている。腫瘍の位置や大きさによっては、神経を圧迫するだけでなく神経に密着し、手術操作により顔面神経麻痺という事態にもなりかねない。

 加えて、良性だけでなく、悪性の腫瘍もあるため、どのように腫瘍にアプローチするかが問われる。なるべく顔面の神経を残す、あるいは、切除した場合、神経をどのように再建するのか。その治療には、高い技術が求められる。

 そんな「唾液腺腫瘍」の治療で全国トップクラスの実力を誇るのが、東京女子医科大学病院耳鼻咽喉科だ。

 「耳下腺腫瘍は良性が多く、一般に痛みを伴わないため、放置した結果、腫瘍を大きくしてしまう患者さんはいます。腫瘍が大きくなれば、当然のことながら神経損傷のリスクは高くなります。また一般に顎下腺腫瘍の3~4割は悪性、舌下腺腫瘍の7~8割は悪性の腫瘍と言われていますので、できるだけ早く診断と治療を受けることが望ましいと思います」

 こう話す同科の吉原俊雄主任教授(59)は、唾液腺のみならず頭頸部(とうけいぶ)腫瘍を専門としている。そして、耳下腺腫瘍では顔面神経を温存もしくは再建するのはもとより、できるだけ傷口を小さくする低侵襲の治療法の取り組みも行っている。

 「すでに鼻の治療で使用している内視鏡であれば、唾液腺腫瘍の治療への応用も可能だと思っています。現在は、唾液腺の中に結石が生じる『唾石(だせき)』の治療で、唾液管内視鏡(シアロエンドスコープ)を用いた治療を行っています」(吉原教授)

 唾石は、腎臓結石のように、唾液腺に生じた石が、唾液の通り道を塞いで痛みを引き起こす。唾液が出る口の中の孔は、耳下腺では左右の頬粘膜に位置し、顎下腺は舌下腺に通じて舌の下側に開口がある。それらの開口部分から1・6ミリの内視鏡を挿入し、専用の医療器具で取り出す、あるいはバスケット状の網に取り込んで結石を取り出すのが、シアロエンドスコープを用いた治療法だ。

 従来法は、口内から摘出できるもの以外、多くは頸部皮膚を切開する手術のみで傷跡が残るが、内視鏡治療では傷跡は残らない。しかし、どの症例にも適用になるわけではなく、細かい手技とハイレベルな治療技術も求められるため、まだあまり普及していない。

 「シアロエンドスコープは、数年前に国内で導入されたばかりで、これから普及するであろう治療法です。唾液腺腫瘍の手術も、唾石の治療も、高い技術レベルが求められるため、若い人材育成にも力を入れています」と吉原教授。多くの若い医師を育て、新しい医療を普及させるために尽力している。

 <データ>過去20年間の累積実績
☆耳下腺腫瘍968例(良性840例/悪性128例)
☆顎下腺腫瘍104例(良性86例/悪性18例)
☆2年間の唾液腺管内視鏡手術35例
☆2年間の再発耳下腺多形腺腫36例
☆最近の年間耳下腺腫瘍症例数平均80例
☆病院病床数1423床(耳鼻咽喉科病床数26床)
〔住所〕〒162-8666東京都新宿区河田町8の1
 (電)03・3353・8111

【日本の病院の実力】高難度の手術など革新的医療を提供 東京医科歯科大学医学部附属病院・肝胆膵外科

肝臓、胆のう・胆道、膵臓(すいぞう)の「肝胆膵」領域における手術は、主要な血管、神経、他の臓器に囲まれているため、難易度が高いとされている。

がんそのものも、進行した状態で見つかる。あるいは、肝臓に複数のがんが点在するなど、治療が困難なことは珍しくはない。

 そんな難しい領域で、他の医療機関では請け負えないような高難度手術に加え、小さな腹壁の孔を通して行う腹腔鏡下手術、1つの孔だけで行う単孔式腹腔鏡下手術など、革新的な医療を提供しているのが東京医科歯科大学医学部附属病院の肝胆膵外科だ。

 今年4月に着任した同科の田邉稔教授(53)は、斬新な治療法を次々と開発するなど、世界屈指のスペシャリスト。

新天地では、内科や放射線科、麻酔科などとタッグを組み、身体に優しい治療だけでなく、トータルな手法でがんにアプローチする集学的な治療をさらに飛躍させるために尽力中だ。

 「肝胆膵領域では、高難度で大きな手術に挑戦し続ける姿勢は重要です。一方で、患者さんの負担をできるだけ軽くするために、可能な限りキズを小さくした腹腔鏡下手術を開発し、行っています。

また、進行がんでは手術ばかりでなく、化学療法と放射線療法を組み合わせた集学的治療を考慮します。手術における技術的な挑戦と創意工夫に加え、総合的な医療を提供するための広い視野を持つこと、それが私の外科医としての理想です」

 田邉教授は、若い頃から探究心が旺盛。患者にとって有益となりえる新たな治療法について、積極的に海外へ出向いて学んできた。慶應大学病院時代には、生体肝移植も200例以上手掛け、血液型の違う肝臓を移植する方法「門脈注入療法」を1998年に世界で初めて成功させた。

 さらに、三次元画像を駆使し、一般的には手術不能な22個の肝転移のがんも、正常な肝臓を残して手術するなど、高度な技術を提供し続けている。

 「肝移植の技術を身につけていると、部分的に肝臓を切除する技術のクオリティーも自然に上がります。キズの小さな腹腔鏡下手術も、孔が1つの単孔式手術も、技術が伴えば肝胆膵領域でも、決して不可能な治療ではありません」(田邉教授)

 ヘソの穴に2・5センチほどの一つの孔を開けて行う単孔式腹腔鏡下手術は、4年ほど前に登場した新しい治療法。田邉教授は、手術が行いやすいように、独自に医療器具も改良し、昨年4月には「バック・イン・バッグ法」を考案した。切り取った肝臓を小さな孔から取り出す画期的な方法である。

 手術方法に新風をもたらすだけでなく、手術以外にも、針を刺して小さながんを焼いて死滅させるラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法や、凍結してがんを死滅させる凍結療法にも積極的。

 「患者さんの身体に負担の少ない低侵襲治療の選択肢は、さらに増えていくでしょう。それを普及させたいと思っています」と田邉教授。

 今も新たな扉を開け続けている。 

<データ>2009-2012年実績
・年間平均外来患者数5942人
・年間平均全身麻酔手術件数310件
・年間平均肝切除件数131件
・病院病床数800床
〔住所〕〒113-8519 東京都文京区湯島1の5の45
 (電)03・3813・6111

【糖尿病に強い病院】骨動かす筋肉の質低下が血糖コントロールに関係 順天堂大学医学部附属順天堂医院 糖尿病・内分泌内科

 生活習慣病の2型糖尿病は、暴飲暴食など食生活に伴う肥満に関わる。しかし、BMI(体格指数/体重キログラム÷身長メートルの2乗)が25未満で、肥満の分類に入らない人も2型糖尿病を発症している。なぜ太っていなくてもなりやすいのか。

 その最先端の研究を行っているのが順天堂大学医学部附属順天堂医院糖尿病・内分泌内科だ。骨を動かす筋肉(骨格筋)の質の低下と関わることを明らかにし、今年7月に米国内分泌学会に発表。28人の糖尿病専門医と4人の内分泌代謝専門医が診療を行い、2015年の外来総患者数は1万2075人、このうち半数以上を2型糖尿病患者が占める。

 「2型糖尿病では、血糖値をコントロールするインスリンがうまく働かないインスリン抵抗性や、インスリンの分泌量が減ることで、血糖値が上がりやすくなります。その仕組みを突き止めれば、効果的な治療法や予防法につながるのです」

 こう話す同科の綿田裕孝教授(51)は、糖尿病の治療と研究のスペシャリストである。綿田教授らのグループは、2014年、膵臓(すいぞう)が疲弊してインスリンの分泌量が減ることに、ノーベル賞でも話題のオートファジー(細胞の自食作用)が欠かせないことも明らかにした。この作用を活性化できれば、従来と異なる薬の開発も可能となる。

「2型糖尿病では、血糖値のコントロールが大切ですが、患者さんに我慢を強いてばかりいては長続きしません。新薬の研究もさることながら、骨格筋などの研究でより楽しく、取り組みやすい方法を開発したいのです」

 綿田教授は、地域の医療機関と連携した「糖尿病一週間教育入院」にも力を入れている。病気についての知識、栄養や運動指導などはもとより、患者がいかにモチベーションを高めて病気と向き合えるか、などに工夫をこらしている。

 「これからも最先端の研究と臨床で貢献したいと思っています」と綿田教授は話す。

 病気の謎を解き明かし、克服に向けて奮闘中だ。 (安達純子)

 ■ここに注目・「1週間の教育入院」でも利用

 順天堂大学医学部附属順天堂医院のB棟8階に設置されている「健康スポーツ室」は、1週間の糖尿病教育入院中に利用できる。ランニング装置のトレッドミルや自転車エルゴメータなどのマシンが並び、ストレッチマットやダンベル、さらには40メートルのジョギングやウオーキングを行うトラックもある。まるでトレーニングジムのような設備だ。

 運動習慣のない人にも、身体状態に合わせた適応や方法が決定した上で、個別の運動指導を行っているそうだ。

 また、通院中で医師から運動を進められている人も、平日月1回(全12回)、運動指導を受けることが可能という。同大にはスポーツ健康科学部があるだけに、運動設備や指導が充実しているのが特徴だ。

〔住所〕〒113-8431 東京都文京区本郷3の1の3 電話/03・3813・3111

非正規雇用者 炭水化物の重ね食べで糖尿病になる危険

9月19日、NHKが『NHKスペシャル 私たちのこれから「健康格差 あなたに忍び寄る危機」』(以下、『Nスペ』)を放送し、大きな話題を呼んでいる。現役引退後の収入や貯蓄額だけでなく、それまでの生活の様々な要素が幸せに死ねるかどうかを決定づける──そんな内容だ。

「所得と学歴だけでなく、職業や、正規雇用か非正規雇用かといった就業状態などさまざまな指標で見て、社会経済的地位が低いほど不健康である確率や死亡率が高いことがわかってきた。実はいま、日本で命や健康に大きな格差が生まれているのです」

 そう語るのは、『健康格差社会』(医学書院刊)の著者で千葉大学予防医学センター教授、国立長寿医療研究センター部長の近藤克則氏である。

 WHO(世界保健機関)は健康格差を生み出す要因として、所得、地域、雇用形態、家族構成の4つを挙げている。

 健康格差を取り上げた『Nスペ』ではまず所得に注目し、低所得者と高所得者では病気にかかる確率がどのくらい変わってくるのかをデータをもとに紹介した。その数字は衝撃的なものだった。

 低所得者は高所得者に比べ、精神疾患3.4倍、肥満1.53倍、脳卒中1.5倍、骨粗しょう症が1.43倍もリスクが高くなるという。さらに、非正規雇用者は正社員に比べ、糖尿病になる確率が1.5倍も高いのだ。

 なぜ、これほどまでの格差が生まれてしまうのだろうか。本誌が理由を掘り下げると、さまざまな生活実態の差が影響していることが明らかになった。NPO法人「ほっとプラス」代表理事の藤田孝典氏が指摘する。

「非正規雇用者であっても、職場での立場が弱いことから、対価に見合わない長時間労働を強いられることがある。私の知るケースでは、仕事が定時で終わらず、朝9時から働き始めて夜10時までサービス残業をさせられていた人もいた。そうした環境下で賃金が低いと、食事は深夜でもやっている安価な外食かコンビニ弁当などで済ませてしまいがちになります」

 最近のコンビニ弁当では、野菜がたくさん入っているものも出てきているが、「栄養バランスよりも値段を先に考えてしまう。おかずの多い弁当は総じて高い。そんなお金はないし、夜遅くまで食事もせずに働いた後だから、つい野菜より肉やご飯の量が多いものばかり選んでしまう」(47歳男性・サービス業勤務)というのが実情だ。

【日本の病院の実力】神経などつなぐ“超微細手術”で世界的権威!★東京大学医学部附属病院形成外科   

事故や先天性、あるいは、手術などにより、身体の一部を失うことは珍しくはない。

 例えば、指先を切断してしまったとする。その再建には、自分の足の指先を移植する方法があるのだが、単に足の指を手の指につけただけでは、指としての機能が果たせないだけでなく、血流が悪くて腐ってしまうこともある。

 神経と血管などをいかにつなげるか。そんな微細な手術を実現するために、現在、世界的に注目されているのが、わずか0・03ミリの針を用いる「スーパーマイクロサージャリー(超微小外科)」だ。

 この技術があれば、0・3ミリの血管や神経、リンパ管もつなげることができ、組織を復元することが可能となる。男性にとっては大切な陰茎を失った場合でも、自分自身の肉体の一部から陰茎を再建し、射精などの機能も復活できるのだ。

 そんなスーパーマクロサージャリーで世界を牽引しているのが、東京大学医学部附属病院形成外科である。

 「ご自身の肉体の一部を使って再建するときに、従来は、2~3ミリの血管や神経、筋肉も合わせて行わなければいけないといわれていました。そうなると、切り取る部分の身体ダメージも大きく、接合するにも制限が出てきます。ところが、0・5ミリの血管1本だけをつけて移植しても、再建が可能なことがわかったのです。そのためには、超微細な手術の技術が不可欠だったともいえます」とは、副院長を兼ねる光嶋勲教授(60)。

 スーパーマクロサージャリーの生みの親で、1989年にこの新たな技術を英国の科学雑誌で公表したところ、形成外科学会に大旋風を巻き起こした。しかし、誰もがマネできる技術ではない。国内では批判的な見方もあった。

 それでも、光嶋教授は、次々に新しい技術を生み出していく。そのひとつがリンパ浮腫の改善だ。子宮がんの手術で子宮と一緒にリンパ節を切除すると、リンパ液が足にたまって丸太のような状態になってしまう。

ところが、超微小外科で0・3ミリのリンパ管をつなぐと浮腫は解消されるのだ。これも画期的な治療法として、患者を中心に大反響を呼んでいる。

 「手術前にリンパ管のバイパス手術を行うと、さらにリンパ浮腫を防ぎやすくなることはわかっています。手術を受けて長く時間が経過すればするほど、リンパ管そのものが機能を失うため、早めにバイパス術を行うに越したことはないのです」(光嶋教授)

 超微小外科の応用範囲は広い。技術習得のため、同科には世界各国から見学や研修を希望する人々が集まる。さらに、同病院に来月、国際診療部が設置されることを受け、世界に開かれた医療として躍進を目指す。

 「東大の使命は、世界に先駆けること。そして、世界に通用する人材を育てることにあります。さらに推し進めたい」

 世界ナンバー1の実力を向上するために力を注いでいる。

<データ>2011年実績
・血管柄付遊離複合組織移植術99件
・リンパ管静脈吻合術232件
・顔面神経麻痺35件
・病院病床数1162床
〔住所〕〒113-8655東京都文京区本郷7の3の1
(電)03・3815・5411

【日本の名医】神の手を“庶民の手”に 新たな腹腔鏡手術を開発&公開★都立駒込病院肝胆膵外科医長 本田五郎さん(46)

古くから地域密着型の高機能病院として歴史を持つ都立駒込病院。ここの肝胆膵外科のトップとして診療に当たる本田五郎医師は、少々変わった経歴の持ち主だ。

 熊本有数の進学校である熊本高校時代にサッカーで県代表に選ばれ、一度はサッカーを目的に筑波大学に進む。しかし、工学部では授業と競技の両立が難しく、サッカーを断念し、翌年、熊本大学医学部に入り直した。

 「医師になるからには、患者から感謝される仕事をしたい」と、一般外科の道に進む。大学教授ではなく、市中病院の外科部長が目標だった。

他の医師が嫌がる地方の病院に率先して出向き、経歴よりも現場で臨床技術を磨くことに専念する。

 駒込に来たのは7年前。ここでは“肝胆膵(すい)”の三つの臓器に絞った外科部門に所属し、高度な技術を遺憾なく発揮。中でも肝臓や膵臓の腹腔鏡手術では先進的な取り組みを見せる。

 「従来の肝臓の腹腔鏡手術では、切断部の組織を先に焼灼(しょうしゃく)して出血を防ぐアプローチが主流でした。

しかし、それは開腹手術では推奨されない手法。開腹でダメなことを腹腔鏡でやっていいというのはおかしな道理」と考え、独自に“出血の少ない腹腔鏡手術”の手法を編み出した。

 本田医師の特徴は、そうした技術を惜しみなく公開する点だ。見学希望の外部医師を受け入れ、必要とあれば手術を録画したDVDも提供する。

 「国民皆保険の日本では、一人の医師だけができる技術では意味がない。一定の数の外科医がその技術を持ってこそ、新技術の意味があるんです。“神の手”より“庶民の手”にしないと(笑)」

 根っからのスポーツマン。徹底的に自分に厳しくすることで培ってきた知識と技術が、日本の医療界と患者に向けて還元されているのだ。 

 ■本田五郎(ほんだ・ごろう) 1967年、熊本県出身。
92年、熊本大学医学部を卒業し、京都大学外科教室入局。市立宇和島病院、京大病院、済生会熊本病院、小倉記念病院を経て、2006年より現職。日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本肝胆膵外科学会評議員など。医学博士。趣味はサッカーとジョギング。

【日本の名医】カテーテル使った脳血管疾患治療に定評★東京共済病院脳神経外科医長の渡邊玲さん(45)

医療の世界で進む「低侵襲化」。体に及ぶダメージを最小限に留め、しかも有効性と安全性の高い治療法が日進月歩で開発され、従来では考えられなかった治療成果を手にすることが可能な時代になってきた。

 この低侵襲治療の最たるものが、カテーテルという治療器具を用いた血管内治療。脳や心臓血管内での病変を、血管の内側から治療していくこの手技は、ここ15年ほどの間に急速に進化した医療技術だ。

 東京都目黒区にある東京共済病院の渡邊玲医師は、このカテーテルによる脳血管疾患治療を得意とする脳神経外科医。

 「カテーテルを専門に選んだのは9年ほど前。自分の中に“機能を温存する”ことへのこだわりがあり、それを実現する上で最も適した治療法だと思ったので…」

 30代半ばまで開頭手術をやっていて“カテーテル・デビュー”は遅かった。しかし、開頭手術の経験が豊富な分、双方の長所と短所を熟知した上での治療の選択ができる利点は大きい。

 「何でもカテーテルでやるのではなく、効果と安全性を見極めながら決めるようにしています」と語るように、症例数を増やすことよりも、確実性の高い治療をめざす姿勢を崩さない。

 穏やかな語り口が、患者の緊張感を解く。手術やカテーテルのテクニックを維持する秘訣を訊くと「子供の頃から“考え事”が好きだったので、今でも気付くと通勤電車の中で手術のイメージトレーニングをしているんですよ」と照れ笑い。

 しかし、温厚な人柄とは別に、内に秘めた闘志は熱い。

 「ここは地域密着型の病院ですが、大学病院に負けない機能と実力を持っている。自分が長く大学病院にいたからそう実感できるのですが、今後さらにその実力を底上げして、地域に支持される存在になるよう、貢献していきたいですね」

 夢に向かって“通勤電車でのイメトレ”は、今後も続きそうだ。(長田昭二)

 ■渡邊玲(わたなべ・あきら) 1967年岐阜県生まれ。93年日本医科大学卒業。その後、同大脳神経外科に入局し、同大付属病院他関連病院に勤務。2009年より現職。日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本脳卒中学会専門医。医学博士。

【日本の名医】肺難病「CTEPH」治療に力 来年には新薬に保険承認も★東大医学部附属病院循環器内科 助教波多野将さん(41)

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)という耳慣れない病気がある。肺血管に血栓が詰まり、肺動脈の血圧が上昇し、放置すると心不全を起こし死に至る。

厚生労働省の難病指定も受けた恐ろしい病気だ。患者数は分かっているだけで国内に1500人ほどの希少疾患だが、この病気に詳しい医師が少ないため、確定診断にたどりつけないでいる人も一定数いると推定されている。

 そんなCTEPHの診断と治療に力を入れているのが、東大病院循環器内科の波多野将医師だ。

 心臓移植チームに内科医として関わるなど、活動の範囲が広い波多野医師だが、CTEPHとの付き合いも10年以上になるという。

 「当時は治療法がなく、診断が下りても酸素吸入をするくらいしかできなかった。その後、新薬が相次いで開発され、ようやく治療の手立てができてきたところです」

 一般に言われる「エコノミークラス症候群」はこの病気の“急性版”。急性が慢性化するケースは少ないという。

膠原(こうげん)病などの自己免疫性疾患が原因となることがあるが、原因不明なことも少なくない。血管の病気だがメタボや動脈硬化との因果関係も薄い。

 「カテーテルによる血管内治療が可能なケースもありますが、それが難しい場合は薬物治療が柱。残念ながら現時点でCTEPHに保険適応薬はありませんが、来年には非常に期待できる薬の承認が下りる見込みです。

患者にとっても治療する医師にとっても、大きな朗報と言えます」

 ちなみにCTEPHに見られる特徴的な症状は、息切れやだるさ、胸痛や脚のむくみなど。狭心症と重なる部分が多いが、検査を受けて狭心症が除外された時、CTEPHを疑ってみる価値はある。

 まだこの病気に詳しい医師が少ない以上、患者自身の積極的な姿勢が重要なのだ。(長田昭二)

■波多野将(はたの・まさる) 
神奈川県川崎市出身。1998年、東京大学医学部卒業
同大医学部附属病院、東京都立墨東病院、成田赤十字病院、帝京大学市原病院などに勤務。2007年、東大病院循環器内科医員。10年から同助教(現職)。13年から、循環器内科心不全チーム病棟主任を兼務。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医、日本肺循環器学会評議員ほか。趣味は旅行(マリンレジャー)。

【日本の名医】弁膜症治療に経験生かす“心臓の専門家”★イムス葛飾ハートセンター院長 田鎖治さん(53)

東京の新名所、スカイツリーからほど近い、京成電鉄堀切菖蒲園駅徒歩10分の場所に、心臓疾患の専門病院「イムス葛飾ハートセンター」がある。今回紹介する田鎖(たぐさり)治医師は、数多くの有名病院で実績を重ね、

昨年、同センターの院長に就任した心臓血管外科医。特に最近は「心臓弁膜症」の治療と、病気の啓蒙に力を入れている。

 弁膜症とは心臓の弁が機能不全になり、血液を正常に送り出せなくなる病気。推定患者数は300万人にも及ぶと見られているが、意外に知られていないのが実情だ。

 「急性の場合は突然息苦しくなったり突然死の原因になることもあるが、一般的には症状の出方も穏やか。息切れやむくみなどから始まることが多いが、“年のせい”と考えて放置している人は多い」と田鎖医師。

 気付いた時には深刻な状態に進んでいるケースも珍しいことではない。

 投薬で様子を見ることもあるが、根治を目指すのであれば手術となる。人工弁や機械弁を取り付けたり、患者の傷んだ弁を修復する形成手術を行う。

 「心臓外科医であれば必ず経験する手術ですが、それだけにクオリティーが求められる。特に日本人、中でも弁膜症の多い高齢者には小柄な方が多いので、手術も難度が高まる。経験と技術が生かされる代表的な手術です」

 胸のエックス線や心エコーなどの検査を組み合わせて診断するが、「聴診器で心臓の音を聴くだけでも、ある程度の見当はつきます」。手術だけでなく、診断にも“経験”が生かされる領域だ。

 「ここは規模こそ小さい(50床)けれど、スタッフ全員が“心臓の専門家”なので、医師にとっても働きやすいんです」

 それはそのまま患者のメリットに直結する。

 東京の下町に“心臓のブラックジャック”がいることを、まずは知っておくべきだろう。

 ■田鎖治(たぐさり・おさむ) 1959年東京都生まれ。
86年に昭和大学医学部を卒業。東京女子医科大学心臓血圧研究所に入局し、国立東長野病院、済生会熊本病院、聖路加国際病院を経て、96年より米ピッツバーグ大に2年間の留学。98年に帰国し、女子医大、国立循環器病センター、NTT東日本関東病院に勤務後、2011年より現職。趣味は読書と映画鑑賞。

【日本の名医】心臓血管外科の名医 「大血管」手術で国際的知名度★東京医科大学病院 心臓血管外科主任教授荻野均さん(56)

人間の臓器の中でも最も重要な臓器、心臓-。2年前、首都圏の心臓病患者を救うべく、大阪の心臓血管外科の名医が東京にやって来た。

 東京医大病院(東京都新宿区)心臓血管外科主任教授の荻野均医師は、大動脈や肺動脈などの「大血管」の手術における技術の高さで、国際的な知名度を持っている。

 国内最高水準の設備と治療実績を誇る大阪の国立循環器病研究センターで心臓血管外科部長を務めていたが、縁あって2年前に東京医大の教授として赴任した。国内外の一流と言われる有名病院で臨床経験を持つ荻野医師だが、東京でメスを握るのは今回が初めて。

 「一分一秒を争う心臓外科医には昼も夜もないし、常に患者に寄り添う姿勢を持ち続けているべき。それを私自身が実践することで、スタッフに浸透させているところです」と語るように、主任教授の今も率先して手術室に入る。

 現在は大血管に限らず、あらゆる心臓手術を広範囲にこなしていく。

 「過去には36時間に及ぶ大手術を経験したこともあるし、今だって10時間を超える手術も苦になりません」

 今でも学ぶことは多いという。

 「若い頃の無駄がそげていくので、この年になって手術が上達していることを実感するんです。65歳の定年まで続ける自信はありますよ」

 2人の子供は、いずれも父に憧れて医学部に進んだ。そんな荻野医師には、将来に向けたひそかな夢があるという。

 「定年になったら妻の故郷の京都の丹後で、開業しようかと考えているんです。田舎のおじいちゃん、おばあちゃんを相手にのんびりと(笑)」

 世界的外科医が身分を隠し、小さな町の診療所の先生になるというストーリーはかっこいい。

 しかしその前に、大都会新宿で、世界水準の心臓手術の技を見せつけることになる。

 ■荻野均(おぎの・ひとし) 1957年、京都府福知山市生まれ。82年、広島大学医学部卒業。神戸市立中央市民病院研修医を経て87年、京都大学心臓血管外科入局。武田病院、英・ヘアフィールド病院、天理よろづ相談所病院を経て2002年、国立循環器病研究センターへ。09年、同心臓血管外科部長。11年から現職。医学博士。趣味は料理、ドライブ、神社仏閣めぐり。

【日本の名医】食生活でがん克服!「ゲルソン療法」指導★福島学院大学教授 星野仁彦さん(65)

「ゲルソン療法」というがん代替療法がある。がんを全身の栄養障害と捉え、塩、脂肪、動物性タンパクなど、がんの発生因子を徹底的に排除し、野菜中心のバランスの取れた食生活を送ることで、がんの退縮、再発予防につなげていくものだ。

 福島学院大学教授で心療内科医の星野仁彦医師は、この療法で自身のS状結腸がんと転移肝がんを克服した経験を持つ。

 「最初に見つかったS状結腸がんは直径4センチで、当時の5年生存率は20~30%。それが肝転移で0%に。そこでゲルソン療法を始めたところ、画像で見えるがんは消えてしまった。20年以上たった今もピンピンしてます(笑)」

 ゲルソン療法の食事指導はきわめて厳格だが、星野医師は自分流にアレンジした。

 「私を含めて、がんになる人の多くは美食家。そんな人にゲルソン療法の食事メニューは極めて質素なもので、味気なく感じるもの。それでは長続きしないので、少しハードルを下げたのが星野式ゲルソン療法。本来を100としたら、星野式は70程度の難易度です」

 本業の心療内科医としての診療と並行して、自身の経験からゲルソン療法を指導する機会も多い。現在勤務するクリニックの1つでは、その名も「ゲルソン外来」を担当し、合間を縫って全国を飛び回り講演する毎日を送る。

 「私は近代医学を否定するつもりはありません。手術ができるなら切ったほうがいいし、抗がん剤がよく効くがんもある。しかし、それには限界があるのも事実。患者の多くは精神的な抑圧に押し潰されている。だからこそ、心療内科医で、自分もがん患者である私の出番なんです」

 そんな星野医師に「お酒は完全にやめましたか」と質問すると、「月に1回くらい、ナイショでワインを1杯だけ飲むことがあります…」と照れ笑い。

 がん克服の最大の決め手は、やはり“ストレス発散”なのだろう。 

 ■星野仁彦(ほしの・よしひこ) 1947年福島県生まれ。福島県立医科大学卒。同大精神神経科助教授を経て福島学院大学教授。現在ロマリンダクリニック、星が丘病院(いずれも郡山市)、福島県立医科大学病院(福島市)で外来診療を担当(診察日要確認)。

日本の名医】致死性不整脈治療“最後のとりで” 精密な技で患部を凍結除去★日本医科大付属病院心臓血管外科教授 新田隆さん(58)

今回、紹介する日本医科大学付属病院心臓血管外科教授の新田隆医師は、不整脈の外科手術の分野で、日本を代表する存在だ。

 ひと口に不整脈と言っても、比較的安全なものから発作後、数分で落命してしまうものまで多様だ。中でも心臓突然死の原因となり得るのが、心室細動や心室頻拍などの「致死性不整脈」で、心筋梗塞や心筋症などが原因となる。

 治療法には投薬、カテーテル治療、植込み型除細動器などがあり、いずれも高い効果を発揮するが、まれにこれらの治療でも不整脈をコントロールできないケースがある。そんな時に「最後のとりで」となるのが外科手術なのだ。

 「いくつかある手術の中で最も有効性が高いのが、不整脈の発生源を凍結凝固させる方法。ただし、凍結目標を5ミリ以内の範囲で特定する必要があり、これを誤ると致命傷になりかねない。循環器内科医との連携による正確なマッピングが求められる手術です」

 そう語る新田医師は10年以上前からこの手術を行っているが、成功率は極めて高く、手術による死亡もゼロ。

 こうした致死性不整脈のリスクの有無を見極めるには、精度の高い検査が不可欠。しかし、実際の検査現場では、必ずしも不整脈に詳しい医師に当たるとは限らないのが実情だ。

 「実は、日本不整脈学会が“不整脈専門医”という認定制度を立ち上げたんです。この資格を持っている医師であれば、一定の水準をクリアしているということができます。精密検査を受ける医療機関を選ぶ際の一つの目安になるはずです」

 この不整脈専門医制度の資格認定医でもある新田医師。外科医として難度の高い手術に取り組む一方で、予防にも力を入れる、真の意味でのブラックジャックなのだ。 (長田昭二)

 ■新田隆(にった・たかし) 1955年生まれ。
81年、日本医科大学卒業後、榊原記念病院で臨床研修を経て88年、日本医科大学大学院医学研究科修了。91年と95年の2度にわたり米セントルイス・ワシントン大学留学。2006年から、日本医科大学教授。医学博士。趣味はジャズ。

【日本の名医】大腸がん治療のスーパードクター 工藤進英先生

工藤進英先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1973年新潟大学医学部卒。
秋田赤十字病院外科部長。
2000年より昭和大学医学部教授、
同横浜市北部病院消化器センター長。
2001年より同副院長。

(実績その他)
大腸内視鏡的粘膜切除術の権威として、国内はもちろん世界的にも有名なスーパードクター(名医)です。大腸がんは全てポリープからと言う定説を覆し、世界で初めて陥凹型大腸がんを証明しました。

この陥凹型大腸がんについて、同氏の勤務する昭和大学横浜市北部病院では、世界で最多の診断・治療を行っています。
 
また陥凹型大腸がんを含め、側方発育型腫瘍、大きな早期大腸がんの「内視鏡的粘膜切除(EMR)」や内視鏡的切開剥離(ESD)」を数多く行っており、特にEMRによる治療では世界一の施術数を誇っています。

TBSテレビ「これが世界のスーパードクター10!」2009年4月28日にて紹介され、更にその名声が知れ渡るようになりました。

(治療に関する考え方・ポリシー)
~「私ががんなら、この医者に行く 」(小学館)より抜粋~
患者さんの立場に立った医療を行うことを原則とし、常に最先端の技術を提供していきたいと考えています。陥凹型早期大腸がんのような「真の早期がん」を一刻も早く見つけること、そして一人でも多くの患者さんを治療することに今後も尽力していくつもりです。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。
「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】胃がん治療のスーパードクター 笹子三津留先生

笹子三津留先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1976年 東京大学医学部医学科卒。
      東大第二外科で臨床および研究を行う。
1984年 フランス政府給費留学生として1年間パリ大学医学部へ留学。
1987年 国立がんセンター病院外科勤務、同中央病院外科医長
1992年、オランダ外科学会金メダルを受賞。
1997年、国立がんセンター田宮賞受賞。
1997年 国立がんセンター中央病院第一領域外科部長。
2007年 兵庫医科大学上部消化管外科教授に就任

(実績その他)
通算症例数2,000例以上、年間1,200人の紹介者が訪れる日本でも超有名な外科医の一人です。
胃がんの切除手術では世界的にもトップレベルにあるスーパードクターで、国立がんセンター中央病院の副院長という要職を務めるも、デスクワークに追われる日々にもどかしさを感じ、2007年に同病院を退職しました。
 
「もっと患者を診たい」「後進に技術を引き継ぐことが使命ではないか」という考えから、同年に出身地の西宮にある兵庫医科大学で上部消化管外科教授に就任し、現在に至っています。

NHK教育テレビ「ETVワイド」[がん医療を問う]で紹介されました。

(治療に関する考え方・ポリシー)
~「私ががんなら、この医者に行く 」(小学館)より抜粋~
(胃がんの治療では)消化器内科、あるいは内視鏡の先生とお互いに緊密な連携を取り合いながら治療を進めることも大切です。そうすると、各分野での専門的なレベルでの治療を組み合わせていくことが出来るわけです。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。

「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】腎臓がん治療のスーパードクター 木原和徳先生

木原和徳先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1977年年東京医科歯科大学医学部卒
(専門)
泌尿器科、特に泌尿器がん、ミニマム創内視鏡下手術

(実績その他)
腎臓がんの手術術式は「開放手術(開腹手術)」「腹腔(ふくくう)鏡手術」「ミニマム創内視鏡下手術」の3通りありますが、この中のミニマム創手術を開発したのが東京医科歯科大学医学部付属病院(東京・文京区)泌尿器科の木原和徳教授です。

ミニマム創手術は、腹部を5~6センチ程度、1カ所切開し、摘出した臓器を取り出す切開創のみで、ガスを使わない体に優しい手術です。

切開創から内視鏡を患部に挿入し、モニターと肉眼を併用しながら安全に手術を行います。患者への負担を最小限におさえるための画期的な手術法を開発した木原先生は、、国内外から高い評価を得ています。

(腎臓がん治療に関する考え方・ポリシー)
~「東京医科歯科大学医学部付属病院」ホームページより抜粋~東京医科歯科大学泌尿器科学教室では、泌尿器科の世界的な重要課題に対して、「目の前の患者さんと社会に、直接役立つ、実践的な新医療を開発すること」を目指しています。

泌尿器科の各領域において世界標準の泌尿器科診療を、患者さん中心に行ないつつ、世界に貢献できる新医療の開発・改良に向けて努力しています。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】食道がん治療のスーパードクター 幕内博康先生  

幕内博康先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1970年慶應義塾大学医学部を卒業。
同大学病院、
国立がんセンター、
東海大学医学部付属病院副院長などを経て
2002年より東海大学医学部付属病院 病院長・外科学主任教授
日本外科学会認定医・指導医、日本消化器病学会認定医・指導医、

(実績その他)
食道がんの大家で、中でも食道がんの内視鏡的粘膜切除では、我が国の第一人者(世界的な権威)として知られています。

食道がんの外科手術と共に、EMR(内視鏡的粘膜切除術)の手技精度と時間短縮を飛躍的に高めた「EEMRチューブ4段法」(幕内法)を独自に開発し、症例数・実績ともに国内トップです。

医学界では“幕内3兄弟”の長男として知られ、弟2人はそれぞれ東京大学医学部、聖マリアンナ医科大学の外科教授をしています。

(治療に関する考え方・ポリシー)
~「私ががんなら、この医者に行く 」(小学館)より抜粋~
食道がんを早期の段階で発見するためには、定期的に内視鏡検査を受ける必要があります。とくにお酒をたくさん飲んだり、タバコをたくさん吸ったりする人は40歳を超えたら検査をした方がよいと思います。

私たちは、検査して分かったことは全て患者さんにお話しします。その上で、自らも受けたいと思える治療を提供できるように最大限努力し、日々の治療にあたっています。

(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の名医】子宮頸がん治療のスーパードクター 安藤正明先生

安藤正明先生のプロフィール・実績等の紹介

(プロフィール)
1980年自治医科大学医学部を卒業。
湯原温泉病院勤務
1986年から倉敷成人病センター勤務。
慶応大産婦人科客員助教授、
京都大医学部と・大阪大医学部の非常勤講師を兼務
日本産科婦人科学会、日本産科婦人科手術学会、
日本産科婦人科内視鏡学会、
日本癌治療学会等に所属 。

(実績その他)
倉敷成人病センターに勤務する安藤正明氏は、婦人科悪性腫瘍の腹腔鏡手術を確立した、国内第一人者と言われています。全国でも145人(岡山県では唯一)しかいない腹腔鏡の認定医で、大変素晴しい実績を残されています。

安藤先生の行った腹腔鏡手術は、子宮・卵巣がんは300例に達し、子宮筋腫や卵巣嚢(のう)腫など良性疾患を含め3,500例と国内トップです。

また浸潤子宮がんの子宮温存手術で、国内初の妊娠例があります。子宮内膜症の病変が尿管や直腸まで広がった深部内膜症に対する広範切除・再建手術、また子宮が下がる子宮脱は国内唯一で、国際的な学会で5年連続学会賞を受賞するなど海外の評価も高い、まさに本物のスーパードクターです。

テレビ朝日 サタスペ!「ニッポン医療最前線・生還者たちの法則」2009年8月22日にて紹介されました。

(治療に関する考え方・ポリシー)
婦人科がんの腹腔鏡手術は、一般的な治療となっておらず保険もききません。
安藤先生は「満足できる医療を納得して受けてほしい」と、リスクの可能性も含め徹底した情報開示に努め、説明と同意に時間をかけています。

「困難な手術だけに達成感も大きい。限界を決めないことで可能性は広がる。女性のニーズにこたえたい」と語っています。
(参考)「山陽新聞いきいき健康ネット」


(科学理論に基づいて開発された抗がん漢方薬について)
がんの治療技術は日進月歩の勢いで進歩していますが、それでも引き続き、がんは命にかかわる重大な病気であり続けています。

がんと闘う多くの方々は、手術治療・放射線治療・抗がん剤治療の3大療法の他、第4の治療法とも言われる免疫療法など、完治に向けた様々な努力を行っています。

こうした中、世界の医学界が「新しいがん治療」と注目しているのが「中西医結合医療」です。「中西医結合医療」とは、西洋医学の診断や手法、治療も取り入れ、中医学(漢方医学)の治療を中心として施すという新しい医療モデルです。

「中西医結合医療」は、特効薬を見出せないでいるがん治療の分野において、近年新しい治療戦略として、中国のみならず、 欧米や日本でも注目されています。

【日本の病院の実力】高度先進循環器医療への挑戦「葉山ハートセンター」

最近は、インターネットなどを通して、一般の人が医学情報を入手しやすくなっている。難しい症状であればあるほど、高度先進医療に対する患者の要望も高い。そんなニーズに心臓血管治療において応えているのが、葉山ハートセンターだ。

 2000年の開設以来、2000件以上の心臓手術を実施。中でも、拡張型心筋症に対する心臓移植の代替治療「バチスタ手術」で名を馳せている。拡大した心臓の一部を切除する新しい治療で、高度な技術が不可欠な手術である。

 「このセンターは、もともと湘南鎌倉総合病院のバチスタ手術のチームが、高度な心臓手術専門の病院を作るために開院しました。普通の病院とは異なり専門性が高いため、全国から患者さんが来られています」とは、同センターの小田利通院長。

 専門性が高いゆえに、開院当初は、患者が集まるかとの不安もあったそうだ。しかし、それはすぐに払拭された。治療困難な患者が、全国から来院してきたのである。そのため、拡張型心筋症のみならず、心不全や心房細動など、治療の難しい症例が多い。

そんな治療を支えているのが医師たちの「エンド・ステージの人を救いたい」との思いだ。常に向上心を持ち、新たな治療への取り組みを続けているという。結果として、心臓血管外科医中心だった医療は、循環器内科の医師によるカテーテル治療も充実した。

 「医療の質を保つことで、患者さんだけでなく、自然に医師たちも集まってきます。若い医師の教育のためにも、”質”というのは、とても重要なことだと思っています」(小田院長)

 同センターの高度先進医療は、まさに日進月歩。カテーテル治療の応用により、子宮筋腫や子宮腺筋症に対して動脈血管からアプローチする「子宮動脈塞栓療法」も導入した。

また、心房細動では新たな治療を開発し、米国の専門誌にも紹介され、来年からこの治療の治験も実施予定という。

加えて、カテーテル治療や手術ができない心臓や下肢の血管閉塞に対する再生治療も行う計画もある。さらに、心臓病を合併していることの多い透析患者に対する透析治療を行うため、新たな病棟も新設するそうだ。

 「循環器に特化した病院によって、私たちの存在価値はあります。その体勢が整ったともいえます」(小田院長)

 少しずつ広げてきた高度先進医療への取り組み。エンド・ステージの患者を救うために、まだ挑戦は続いている。(安達純子)

【データ】2008年実績

★冠動脈バイパス術124件

★弁形成術/弁置換術124件

★左室形成術(バチスタ手術等)30件

★大血管術50件

★カテーテル治療256件

★カテーテルアブレーション359件

★全病床数65床

〔住所〕〒240-0116 神奈川県三浦郡葉山町下山口1898の1 
(電)046・875・1717

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