fc2ブログ
       

目からウロコの健康術〉近年、急増している男性のがん「前立腺がん」で死なない方法とは!?


そもそも、男性特有の前立腺がどんな機能を持つ臓器か詳しく知らない人も少なくないのではないだろうか。前立腺がんの治療を専門にする東京慈恵会医科大学泌尿器科の頴川晋教授はこう話す。

 「前立腺は尿がたまる膀胱の下にあり、尿道を取り囲むように位置する臓器です。40歳以上の8割はこの臓器が大きくなる前立腺肥大症に罹ると考えられているため、年齢によって大きさや重さは異なりますが、20歳くらいの若い成人男性の場合だと大きさは栗の実ほど、重さは15グラムほどです。

精液を構成する成分の3分の1を作っていることが大きな特徴で、射精された精子が女性の膣の中に留まりやすいよう、つまり、妊娠しやすいよう粘り気のある半固形の状態を保たせているのも、前立腺から分泌される成分なのです」

 栗の実ほどの小さな臓器が、実は人間の命をつくるために大切な役割を果たしているわけだが、この前立腺に起こるがんが増えているというのだ。

 国立がん研究センターによると、2000年に約2万人だった患者数は、2005年には倍増して4万人を超え、2014年には約7万4000人に到達、男性のがんの罹患数で4位に浮上した。

 その後も増え続けており、2016年に施行された「がん登録推進法」に基づき厚生労働省が行った調査によれば、同年における患者数は約9万人で、男性のがんの多さでは2位。2020年以降には胃がんを抜き、男性が罹るがんのトップになると予想されている。

★有効な検査方法普及で患者増加

 それでは、なぜ急増しているのか?

 頴川教授は、(1)高齢化、(2)食事の欧米化、(3)効果的な検査方法の普及―の3点を理由に挙げる。「他のがんと同じように、前立腺がんも加齢によって発症リスクが上がります。特に50歳以降に罹りやすくなると考えられており、現在、患者の罹患平均年齢は72歳です。長生きする人が増えることで、患者が増えているのは間違いないでしょう。

一方、食事の欧米化の影響は厳密には分かっていませんが、動物性タンパク質の摂り方が変わったこと、つまり、魚を食べる量が減り、赤身の肉を食べる量が増えたことが影響している可能性があると考えられています。そして重要なのは、効果的な検査方法が普及して、見つかりやすくなったことです」

 頴川教授の言うその方法とは、「PSA検査」と呼ばれるもの。PSAとは、前立腺から分泌されるタンパク質の一種であり、採血によってこの成分がどれくらい血液中に含まれているかを調べるのがPSA検査だ。

 がんなどによって前立腺に異常が起こると、PSAが血液中に放出されて濃度が上がるため、前立腺がんの疑いがあるかどうかを調べるのに有効だという。

 PSA検査は、元は法医学の見地からレイプ事件の検査などに行われていたが、’86年に海外で臨床に応用され、後に日本にも導入された。

 頴川教授は、1992年に日本で初めて人間ドックのオプションにPSA検査を組み込んだ、検査普及の一端を担った医師でもある。現在は健康診断や人間ドックのオプションとして、2000円ほど追加料金を払えば受けられる。

 診断するためには、MRIや前立腺の組織を調べる生検を行う必要があるが、前段階のスクリーニング方法が普及したことで、発見率が上がったというわけだ。

★早期発見により完治の可能性大

 見つけやすくなったというが、前立腺がんを予防する方法はないのだろうか。胃がんについては、発症の主因となるピロリ菌への感染の有無を調べ、感染していれば除菌することで「ほぼ防げる」と、消化器内科医は口をそろえるが、前立腺はどうなのだろう。

 「今までに予防医学を目的に様々な大規模研究が行われてきましたが、有効な方法は見つかっていません。そもそも、胃がんを除く多くのがんと同じように原因が解明されていないので、防ぐ方法も分からないのです。多くの病気と同じように、前立腺がんも早期発見が最も重要です」(前出・頴川教授)

 頴川教授によれば、前立腺がんは進行すると骨に転移しやすく、骨への転移後は激烈な痛みが出やすい怖い病気だが、転移する前に見つかれば、完治する可能性は非常に高いという。

 「私が若手の医師だった30年ほど前は、入院患者さんのおよそ4割に転移が見られましたが、検査方法の普及などによって、現在、東京慈恵会医科大学附属病院でいえばその割合は5、6%にまで減りました。

前立腺がんは胃がんや大腸がんと同じように早期発見が行いやすく、また、早く見つかれば治せる可能性の非常に高いがんなのです」(同)

 治療方法は、手術や放射線療法、男性ホルモンの分泌を減らしてがん細胞の増殖を防ぐことを目指すホルモン療法が挙げられる。これらの治療を行うことで、尿漏れや勃起不全(ED)、血尿、直腸障害などの副作用が起こる可能性はあるが、少なくとも早期発見・早期治療で死の危険性は減らせるわけだ。

 また、前立腺がんは10年以上かけてゆっくりと進行していく特徴があるため、仮に見つかったとしてもがんの状態や症状の有無、患者の年齢や本人の希望によって、治療を行わず様子を見るケースもあるという。

 PSA検査によって、病気の疑いがあるかどうかを調べられるというが、検査を受けたほうがいい目安となる症状はあるのだろうか。

 結論から言えば、他のがんと同じように初期には症状が出ないことが多いため、無症状の段階から検査を受けたほうがいいそうだ。

 病気が進行してがんが大きくなると、前立腺の中を通っている尿道が圧迫されるため、尿が出づらくなったり、残尿が増えることで頻尿になったりすることがある。がんが膀胱に侵食すると血尿を引き起こすこともある。

 尿道に近い場所にがんができれば、初期であってもこれらの症状が起こることはあるが、前立腺がんの7割は尿道から離れた場所に起こると考えられているため、多くの場合、進行しないと症状は起きないという。

 「前立腺がんは50歳頃から罹りやすくなりますが、55歳以上でも治療によって完治する可能性が高いため、55歳を超えたら必ずPSA検査を受けるようにしましょう。それ以降も年に1度のペースで検査を受けることをお勧めします」(同)

 「男性がこれから最も罹るがん」とだけ聞けば怖い印象を抱きやすいが、「55歳を超えたらPSA検査」を胸に留めておけば、あまり死の危険を心配する必要はないのかもしれない。

がんに打ち克つレシピ】がんになりかけた細胞を正常に戻せる力 ブロッコリーの栄養「MMTS」を活かす一品



FC2 Analyzer 先日、厚生労働省から「がん患者が仕事と治療を両立できるような対策をスタートさせる」という発表がありました。医療機関と企業の連携を強めることで、“がん退職”を減らす対策です。社会全体が“がんに打ち克つ”方針を推し進めることは、私には大きなモチベーション。レシピ考案にも力が入ります。

 さて今回は、急激な冷え込みが続くこの季節にぴったりのミネストローネ。本場イタリアでは「トマトを入れなければダメ」という決まりはなく、その土地・季節に合った旬野菜や穀物をたっぷり入れたスープを指します。ですのであえてトマトは使わず、ブロッコリー、小松菜などといった緑の旬野菜ばかりをチョイスしてみました。

 注目はブロッコリー。野菜から取れるほぼすべてのビタミンが豊富に含まれており、抗酸化作用も抜群です。また「MMTS(メチル メタンチオスルホネート)」と呼ばれる珍しい栄養素を持ち、なんと変異し始めた細胞を修復する効果があると言われています。つまりMMTSは、がんになりかけた細胞を正常細胞に戻せる力を持っているんです。

 冬ならではの緑のミネストローネで、がんが嫌がる体質作りに取り組んでいきましょう!

【材料】2人分
ブロッコリー 110g
小松菜 80g
長ねぎ 1本
キャベツ 80g
セロリ 1/2本
にんにく 1片
鶏ひき肉 80g
水 450cc
コンソメの素 5g
塩 小さじ1/8
オリーブオイル 大さじ1
パルミジャーノチーズ適量

【作り方】
1 緑の野菜5種は2センチ角に切り、にんにくはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルとにんにくをいれて火にかけ、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。長ねぎ、セロリを加えてさらに炒める。
3 2に水とコンソメの素を加えて沸騰させ、野菜を全て加え蓋をして強火で5分加熱する。
4 塩で味を整え器に盛り、お好みでパルミジャーノチーズをかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

がんに打ち克つレシピ】大根りんごジュース 風邪の予防、発熱や頭痛、食べ過ぎに!


たくさんの子供と関わる仕事をしているので、この季節は、風邪の予防に、人一倍敏感になります。とはいえ、インフルエンザの予防接種を打たない派で、とにかく自己免疫力を落とさないように努力しています。

 今回は、そんな私がこの時期、毎夕食後に飲むスペシャルジュースをご紹介。大根&リンゴの組み合わせが意外と飲みやすく、“がんに打ち克つ”効果も抜群です。

 ポイントは大根。皮には、毛細血管を強くするビタミンPとカルシウムがたくさん含まれています。皮ごとジューサーにかけることでビタミンやカルシウムを摂取でき、血液増進を促し、雑菌を放出し体を温める効果があるといわれています。

 大根には消化酵素がたっぷり含まれていて、腸の働きを整え、余分な熱やカロリーの分解を手伝ってくれるので、消化に効果大。この消化酵素は熱に弱いため「生で取るのがお勧め!」で、ジュースにしたのです。

 また、独特の辛みを生み出すイソチオシアネートという成分にも注目。これには殺菌作用があり、のどや器官の炎症を鎮める効果を飲めば感じられます。また、がん細胞の増殖を抑制したり、活性酸素を消滅させる効果も期待できます。

 「何だかのどに違和感が…」などの風邪の予兆に気づいたら、大根りんごジュースでウイルス撃退! 風邪の予防だけでなく、発熱や頭痛、食べ過ぎにも最適です。

【材料】2人分
大根 80g
りんご 1個

【作り方】
1 大根、りんごをよく洗い、ジューサーの大きさに合わせて切る。
2 ジューサーに入れて絞る。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。ボートレースリポーターを経て現在、料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレースの故ガッツ今坂選手の妻。

<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>しつこい夏バテに潜む危険な病



FC2 Analyzer9月に入り、朝晩は少しずつ涼しくなってきたものの、まだまだ最高気温25℃を超える暑い日が続いており、「夏バテ」には引き続き注意したいところ。一度夏バテになってしまうとなかなか治らず、つらい思いをしたことがある人も多いのでは? 

実は近年、こうした「しつこい夏バテ」の中に“ある病”が隠れているケースが数多く見つかっているという。そこで今回のORICON STYLEと朝日放送『たけしの健康エンターテインメント! 

みんなの家庭の医学』(毎週火曜日午後8時放送※)のコラボ企画“おさらいニュース”では、「夏バテと思っていたら…【なかなか取れない疲れ】に隠された2つの病SP」から、「しつこい夏バテ」に隠された注意しておくべき病の紹介をする。

■脱水が症状を促進 「慢性腎臓病」の悪化で命の危険

 一人目の東京都に住むK.Sさん(51歳・男性)が最初の異変に気付いたのは32歳の夏。

若い頃から体力が自慢だった彼は、しっかり食べていれば夏バテなど撃退できると信じていたが、夏も半ばを過ぎた頃から突然全身を覆うような重い疲労感に襲われるようになった。

その後もだるさは続き、頻尿にも悩まされるようになり、わずか3ヶ月で体重が80キロ超から50キロに激減。ようやく総合病院を訪れると、何といつ心臓が止まってもおかしくない状態という診断が下った。

すぐに大学病院に搬送されたK.Sさんに告げられた病名は「慢性腎臓病」。何らかの原因によって、腎臓の働きが慢性的に低下し様々な症状を引き起こす病だ。その最大の原因は「メタボリックシンドローム」だという。

 腎臓には体内で発生した老廃物をろ過し、尿として体外に排出する機能がある。老廃物をろ過する場所は、糸球体と呼ばれる血管でできた格子状の網。

ところが、日常から油っぽい食事をとり続けていると、血液中に大量の中性脂肪が蓄積し、全身の血管で動脈硬化が発生。当然、糸球体も動脈硬化で硬くなる。すると老廃物がうまくろ過できなくなり、体内に残ってしまうのだ。

こうして蓄積された老廃物こそが、K.Sさんに疲労感をもたらしていた正体。さらにわずか3ヶ月の間に腎臓の機能が急低下してしまったのには、夏という季節がもたらす「暑さによる脱水」と「ストレス」が原因としてあげられる。

この二つの悪性因子が重なることで、腎臓への負担が高まり、症状が急激に悪化。老廃物を何とか排出しようと盛んに尿を作り出すが排出できず、ついには心臓にまで老廃物が蓄積し、心不全を起こしてしまったのだ。

■運動不足の人はご用心

 また、都内のコールセンターで働くS.Mさん(56歳・女性)は、長年運動らしい運動をしてこなかったが、8月半ばに山歩きに出かけることに。

炎天下での慣れない登山に喉が渇いたが、最近頻尿気味なうえ、登山道にトイレはなかなかないと思い、水分を控えたまま登山を続けた。すると、帰りの電車で座席から立ち上がろうとした瞬間、突然全身の筋肉痛に襲われる。

その日はひとまず湿布薬を貼って早めに床についたのだが、翌朝になっても全身を包む痛みとだるさは増すばかりだった。

慣れない夏登山で夏バテをしたのか…と栄養ドリンクを飲んで仕事に向かうが、トイレで用を足したとき、便器が尿で真っ赤に染まってしまった。慌てて病院に駆け込むと、「横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)」と診断されたのだった。

 横紋筋とは、全身の骨の周りについている筋肉のことで、「横紋筋融解症」はその筋肉細胞が何らかの原因によって、壊れてしまう病のこと。

この状態になると、筋肉細胞からたんぱく質が流れ出し、腎臓のろ過フィルターが目詰まりを起こしてしまい、老廃物が全身に蓄積。その結果、重い疲労感や筋肉痛など様々な症状を引き起こしてしまうのだ。

実は数日で命を落とすこともある恐ろしい病気だという。ではS.Mさんの筋肉はどのように破壊されていったのか?

もともと日頃運動していなかったS.Mさんの筋肉は衰えていたため、登山を開始した時から徐々に足の筋肉がダメージを受けはじめていたと考えられる。さらに脱水によって、筋肉細胞に含まれる水分が減少して筋肉の破壊が進んでしまったのだ。

 この病を防ぐためには、レジャーや旅行先で急に運動をするのではなく、日頃から適度な運動を心がけておくことが重要だ。それと、もう一つ忘れてはならないのが水分補給。喉の渇きを感じたら、すぐに水分を摂取することをお勧めする。

※高齢の方は喉の渇きを感じにくいのでこまめな水分摂取を心がけてください。

【がんに打ち克つレシピ】ビタミン、ミネラルたっぷりの長芋 滋養強壮、抗酸化作用も 「和風チョップドサラダ丼」


 米国発でメイソンジャーに続き、次なるブームとなっているチョップドサラダ。これは、すべての具材を1センチほどの角切りにしたもの。今回はご飯と一緒にして、主食・主菜・副菜が整った丼を紹介します。

 “がんに打ち克つ”食材として選んだのは長芋、アボカド、新玉ねぎ、かいわれ大根、マグロ。中でも長芋はビタミンBや抗酸化作用のあるビタミンC、E、血液の凝固を改善するビタミンKなどのビタミン群が豊富です。その他カルシウム、鉄分、カリウムなどのミネラルもたっぷり。

 さらにアミラーゼ、ジアスターゼといった消化酵素により、アボカドのビタミンEの消化・吸収もサポートし、より強い抗酸化作用が働く相乗効果。独特のぬめりを形成しているムチンという成分には、細胞を活性化させる効果、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える効果があるといわれています。中国では、古くから漢方として滋養強壮や消化促進に使われているのも納得ですね。

 仕上げの決め手は、梅肉ドレッシング。食欲をそそらせます。丼ひとつでタンパク質、炭水化物、ビタミンミネラルも吸収できて、しかもヘルシー。休日のランチにいかが?

【材料】2人分
マグロ 100g
長芋 100g
アボカド 1個
新玉ねぎ 100g
かいわれ大根 1パック
炊いたご飯 200g
白ごま 小さじ1
かつお節 適量

[A]
 梅肉 大さじ1
 しょうゆ 大さじ1
 レモン汁 小さじ2
 ごま油 小さじ2

【作り方】
1 材料全てを1センチの角切りに、かいわれ大根は1センチ幅に。
2 [A]をよく混ぜ、1にあえる。
3 丼にご飯と2を盛り付けて白ごま、かつお節を振りかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

【がんに打ち克つレシピ】葛の「最高のデンプン」で身体温めて内臓機能アップ


ささやきに似た草花の息吹を感じられる季節となりました。別れと出会いが織りなす3月は、私たちにとっても新しいスタートの準備期間。そんな今とリンクする生命力の強い食材、葛(くず)を用いたレシピです。

 葛は、生薬として知られる「葛根(かっこん)」や和菓子の「葛餅」でおなじみ。料理の世界では、とろみ付けや、つなぎとして、頻繁に使用されます。

 昔ながらの伝統食材で、とても栄養価の高い植物。根から採取された葛は「最高のデンプン」と呼ばれ、消化吸収の良さが際立っています。薬効成分も豊富なので、身体を温めたり、血液をサラサラにしたり、内臓機能を高める効果も期待されています。

 ちなみに、同じくデンプンを主成分とするかたくり粉はジャガイモを原料としているため、葛とは正反対の「身体を冷やす効果」がありますので注意してください。

 というわけで、今回は葛で作ったわらび餅。そこに黒ごまでセサミンの強力な抗酸化パワーをプラスしました。仕上げにかける、きな粉の大豆イソフラボンと白ごまが加わり、さらにカルシウムアップ。栄養バランスのいい健康素材が集結した和スイーツは、身体に取り入れたい滋養健康食です。

【材料】2人分
葛 45g
黒すりごま 大さじ2
きび砂糖 大さじ2
水 200cc
[A]きな粉 大さじ2
   白すりごま 大さじ2
   きび砂糖 小さじ1

【作り方】
1 鍋に葛、黒すりごま、きび砂糖、水を入れてかき混ぜて溶かす。
2 1を中火にかけ、木べらでたえずかき混ぜ、透明感ととろみがついたら火を止める。
3 2をクッキングペーパーの上に平らにならし粗熱をとる。
4 食べやすい大きさにカットし、[A]を混ぜ合わせてかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

【がんに打ち克つレシピ】米酢と野菜がポイント 「ベジバッテラ」


 ひな祭りが近いということでベジバッテラに挑戦してみましょう! しめサバの押しすし・バッテラのベジタブルバージョンです。

 まずポイントは、酢飯の米酢。厳選された原料と菌で時間をかけて醸造された本物の発酵食品を選びたいところ。米だけの純米酢がお勧めです。

 米酢には一般的に知られる防腐殺菌作用のほかに、疲労回復効果、食欲増進効果、美肌効果などなど、とても高い機能性があります。また発酵食品独特のコクと酸味のもとは「酢酸菌」と呼ばれ、非常に高い殺菌力で食中毒の原因となる大腸菌や悪玉コレステロールを減少してくれます。そして米酢に含まれるクエン酸は身体がさびるのを防ぐ抗酸化効果によるがん予防が期待されます。

 ポイントのふたつめは“ベジ”。今回の具材の主役は、アボカドとひじきです。アボカドは「世界一栄養価の高い果物」といわれるスーパーフード。ビタミンEをはじめとするビタミン群とカリウム、マグネシウムといったミネラル群が豊富。そして、ひじきは食物繊維、カルシウムなどをたっぷり含んでいます。

 ケーキのような見た目ながら超時短の一品。おもてなしにいかが?

 【材料】2人分
 アボカド 1/2個
 レモン汁 小さじ1
 とろろ昆布 5g
 大葉 5枚
 わさびしょうゆ 小さじ1と1/2
 (酢飯)
 炊いたご飯 1.5合分
 ひじき 2g
 白ごま 小さじ1
 [A]米酢 45cc
    てん菜糖(砂糖) 大さじ1/2
    塩 小さじ1/2

 【作り方】
 1 [A]を混ぜ、炊いたご飯に振り、切るように混ぜながら冷まし、水で戻したひじきと白ごまを加え、酢飯の完成。
 2 アボカドは5ミリに切り、レモン汁をかける。
 3 型にラップを敷き、2を重ねて並べ、その上にとろろ昆布を敷き、わさびしょうゆを振る。1を2センチ敷き詰めて大葉を均等に敷き、さらに1を敷き、固める。ラップを引っ張りながら、ひっくり返して皿に盛る。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

立ちくらみがあり、自立神経障害だと言われました


立ちくらみがあり、自立神経障害だと言われました。詳しく教えてください。(2型糖尿病、66歳、女性)

【回答】
 糖尿病神経障害は、三大合併症の一つで、主に末梢(まっしょう)神経が障害されます。糖尿病神経障害には、手足の先に左右対称で現れる多発性神経障害と局所の単神経障害がありますが、頻度が多いのは多発性神経障害です(表)。この障害では、細くて長い神経が障害されやすいので、症状としてまず足先のジンジンとしたしびれや痛み、感覚低下に気付くことが多いと思います。そのほか、温度や振動を感知する神経も障害されやすいことが知られています。一方、運動神経の線維は比較的太いため、脱力・筋萎縮などの運動障害が最初の症状として起こることはほとんどありません。

 また、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、休みなくはたらき続けている自律神経も細く、障害されやすい神経です。自律神経が障害されると、起立性低血圧、心臓神経の障害、消化管の運動障害、ぼうこうの機能障害、発汗の異常などの症状が出現します。今回の質問者さんは、この自律神経障害に当たりますので、これらの症状について、詳しくみてみましょう。

(1)起立性低血圧
 横になった姿勢から起立した際に血圧の急激な低下(起立後3分以内に最高血圧20mmHg以上、最低血圧で10mmHg以上の低下)がみられるものをいい、立ちくらみの原因となります。入浴中などは、けがをしやすいこともあって特に注意が必要です。

(2)心臓神経の障害
 自律神経が正常であれば、血圧低下時や運動時は脈拍が増え、血流不足は起こりません。しかし、自律神経障害がある場合は、このような調整が行われず、起立性低血圧や不整脈、時に突然死の原因となることがあります。また、心筋梗塞でも痛みを感じないため、重症化することがあります(無痛性心筋梗塞)。

(3)消化管の運動障害
 胃の運動が不規則になるため、食物の消化吸収の速度が速まって高血糖になったり、逆に食後かなりの時間がたってから、血糖値が上昇するなど、血糖コントロールが難しくなります。また、便秘や下痢も起こります。

(4)ぼうこうの機能障害
 排尿をコントロールする末梢神経の障害により、排尿障害が起こります。その結果、ぼうこう炎などの尿路感染症や失禁が起こります。

(5)発汗の異常
 汗が出にくくなる場合もありますが、味覚性多汗症になることも知られています。味覚性発汗は、健康な人では熱いものや刺激物を摂取した場合にのみ起こりますが、自律神経障害が強いと、普通の食事中に大量に発汗することがあります。

(6)その他の障害
 低血糖になっても胸のドキドキ(動悸〈どうき〉)や発汗などの警告症状が出現せず重症化する無自覚性低血糖も起こります。

 自律神経障害の治療については、軽症の場合は、血糖コントロールや生活習慣の改善で軽快する(症状が軽くなる)ことが少なくありません。神経障害の発症機序に関わる薬剤もありますが、障害が軽微なほど、また血糖コントロールが良いほど効果が高いことが分かっています。症状が強い場合は、対症療法が中心となります。また、長期間放置された高血糖を急激に改善すると、治療後に有痛性神経障害を発症することがあるので注意が必要です。

 いずれにせよ、症状が出現したら血糖コントロールの改善に努め、早めに専門医に相談する必要があります。

熊本県立大学名誉教授
福島英生(ふくしま・ひでお)

【がんに打ち克つレシピ」鶏肉レモン煮 レモンの皮は抗がん剤以上の効能!?


意外と知られていませんが、実はレモンの旬は冬なんです。わが家のレモンの木は、秋から収穫を楽しんでいます。今回は旬をいただくレモン丸ごと摂取のレシピです。

 レモンに含まれる成分の代表格と言えば、クエン酸とビタミンC。ともに疲労回復や免疫力向上、抗酸化作用などの効果が期待されます。驚くのは、「中身より皮に栄養素が多い」こと。ビタミンCでいうと約5~10倍多く含まれています。

 さらに近年では、皮に含まれる強力な殺菌作用が注目されており、一説によると「抗がん剤などの化学療法より1万倍もがん細胞を死滅させる作用がある」との報告も。これには期待せずにいられません。

 ちなみに、鶏肉と組み合わせたことには理由があります。鶏肉には人体のあらゆる臓器を構成するタンパク質の一種のコラーゲンが多く含まれているのです が、このコラーゲンは水に溶けやすい性質を持ちます。しかし、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が大幅にアップします。鶏の空揚げなどにレモン汁をかけるのは理にかなっているわけですね。

 こよいは身体に旬のエネルギーを注入しましょう! 風邪の予防にもぴったりですよ。

【材料】2人分
手羽元 200g(4本)
レモン 1個
黒オリーブ 8個
オリーブオイル 適量
白ワイン 大さじ4
はちみつ 大さじ1
薄力粉 小さじ1
塩 小さじ1/8
コショウ 適量

【作り方】
1 手羽元に塩をぬり、薄力粉をまぶす。
2 レモンは1/2を絞り汁にし、1/2は輪切りスライスにする。
3 フライパンにオリーブオイルを入れ、1を入れ中火で両面焼く。
4 3へ白ワイン、はちみつ、レモン輪切りを加え、蓋をして中火5分蒸し焼きする。
5 レモン汁、黒オリーブを入れ、塩、コショウで味を整える。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

【がんに打ち克つレシピ】サバよりDHA、EPAが豊富! 「焼きサゴシ山椒ソース添え」


 そろそろあるかなと鮮魚コーナーへ。お目当ては鰆(サワラ)です。鰆は、魚へんに春と書く通り、春の訪れを告げる出世魚。残念ながらまだ入荷していませんでしたが、代わりに鰆より安価なサゴシ(鰆の幼魚)を見つけることができました。ということで、今回はサゴシの美味しく健康なレシピをご紹介します。

 鰆(サゴシも同様)は、「鰆の刺し身は皿までなめる」という言葉があるほど、良質な「魚の脂」が含まれています。それらの脂肪酸は、ご存じのDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれ、血栓の予防やがんの抑制に高い効果が期待されています。特に鰆に含まれるDHA、EPA量はサバよりも多いとされているんですよ。

 ただし注意したいのは「魚の脂」は酸化しやすく、溶け出しやすいため、干物や煮物でいただくよりも刺し身や焼き魚がお勧めということです。

 シンプルに塩焼きにすれば、あっさりクセのない中にほのかなうま味を感じられ、そこに特製山椒ソースを絡めれば、食欲にも健康にもプラスワンのおいしい一品に仕上がります。ぜひお試しください。

【材料】2人分
サゴシ 2切
クレソン 適量
[山椒ソース]
オリーブ油 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
酢 小さじ1/2
粉山椒 小さじ1/2
にんにく(すりおろし) 1片
【作り方】
1 サゴシをグリルで焼く。
2 山椒ソースの材料を混ぜ合わせ、クレソンをあえて、1に添える。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレーサー故ガッツ今坂の妻。

【がんに打ち克つレシピ】サバよりDHA、EPAが豊富! 「焼きサゴシ山椒ソース添え」



FC2 Analyzer そろそろあるかなと鮮魚コーナーへ。お目当ては鰆(サワラ)です。鰆は、魚へんに春と書く通り、春の訪れを告げる出世魚。残念ながらまだ入荷していませんでしたが、代わりに鰆より安価なサゴシ(鰆の幼魚)を見つけることができました。ということで、今回はサゴシの美味しく健康なレシピをご紹介します。

 鰆(サゴシも同様)は、「鰆の刺し身は皿までなめる」という言葉があるほど、良質な「魚の脂」が含まれています。それらの脂肪酸は、ご存じのDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)と呼ばれ、血栓の予防やがんの抑制に高い効果が期待されています。特に鰆に含まれるDHA、EPA量はサバよりも多いとされているんですよ。

 ただし注意したいのは「魚の脂」は酸化しやすく、溶け出しやすいため、干物や煮物でいただくよりも刺し身や焼き魚がお勧めということです。

 シンプルに塩焼きにすれば、あっさりクセのない中にほのかなうま味を感じられ、そこに特製山椒ソースを絡めれば、食欲にも健康にもプラスワンのおいしい一品に仕上がります。ぜひお試しください。

【材料】2人分
サゴシ 2切
クレソン 適量
[山椒ソース]
オリーブ油 大さじ2
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
酢 小さじ1/2
粉山椒 小さじ1/2
にんにく(すりおろし) 1片
【作り方】
1 サゴシをグリルで焼く。
2 山椒ソースの材料を混ぜ合わせ、クレソンをあえて、1に添える。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレーサー故ガッツ今坂の妻。

苦しくない!胃カメラを楽に受けるコツ


◆胃がんの早期発見には、胃カメラ検査が有効

「がん」といえば、治らない病気というイメージがかつてはありましたが、現在は、決してそうではありません。特に、胃がんについては、その傾向が著明です。施設や研究によって多少のばらつきはありますが、もっとも早いI期の胃がんでは、5年生存率が95%を超えている報告がほとんどです。同じI期でも、肺がんの5年生存率が80%前後であることと比較しても、その早期発見の有効性が感じられるのではないでしょうか。

胃がんの早期発見のために有効で、欠かせないのが胃カメラ検査。しかし、検査が苦しいというイメージが強いようで、「胃カメラは、ちょっと……」という方も少なくないでしょう。胃がん早期発見の必須条件や胃カメラの上手な受け方のコツを解説します。
.
◆胃カメラとバリウム検査の違い

そもそも、胃カメラでは、どんなことがわかるのでしょうか? 胃がんを見つける方法として、バリウム検査が挙げられます。しかし、バリウム検査は、どちらかというと胃の形全体や胃の動きを見るのに適した検査で、胃の粘膜の微小な変化を直接観察できる、という点ではやはり胃カメラに及びません。

早期胃がんとして発見されるものは、胃粘膜の細かい変化を詳細に観察し、怪しいと感じる部分の細胞を採取し、顕微鏡で検査して診断を得るケースがほとんどなのです。 最近では、判断に迷うような場合には、色素を散布してその際の粘膜面の変化を観察し早期発見が可能なように技術が進歩しています。

また、胃がんとしての診断を得るには、顕微鏡による病理組織検査が必要ですが、胃カメラはそのためにも欠かせない検査です。
すなわち、胃カメラの目的は「細かい胃粘膜の変化が見られること」、「細胞を一部採取することによって確定診断が得られること」の2点です。
.
◆胃カメラを上手に受けるコツ

「以前、一度、胃カメラを受けたが、とてもつらかった」ということが理由で、それ以後の検査を避けられている方もいらっしゃるのではないでしょうか?また、そのような体験談を耳にしたり、太いカメラを飲み込むというイメージが強いといった理由から、「きっと苦しいに違いない」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

実は、胃カメラにはコツがあるのです。そのコツとは、力を抜くこと。これに尽きます。「それだけ!?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、胃カメラの操作自体は医師がするのですから、検査を受ける方にはそれほどのコツは必要ありません。 具体的には「目はぼんやりと前を見て、ぽかーんと口を開けて、肩の力を抜く」。これが、胃カメラを上手に受けるコツです。

◆胃カメラ検査では相性の良い医師を探すことも大切

もちろん、力を抜こうと思っても抜けない場合も少なくありません。しかし、その原因は、「きっと、苦しいに違いない」とか、「この先生は、上手なんだろうか?」とか色々と考えてしまっていることが影響していることが多いのです。 胃カメラにも、もちろん、技術が必要ですが、どの医師もそれぞれ技術も磨き経験を積んでいますから、それほど大きなばらつきはありません。

大切なのは、医師との相性です。患者さん自身、慣れた医師が検査してくれる場合には、自然と肩の力が抜けるものです。一般に「胃カメラが上手な先生」というのは、技術もさることながら、患者さんとうまくコミュニケーションをとって緊張させず、脱力させることができる医師であるように思います。

最近は、開業医の先生も積極的に胃カメラの検査をされている先生も多く、そういった情報は、それぞれのクリニックのホームページでも公開されています。また、検査の時にお薬をつかって少しぼーっとした状態にしてから検査をするなど工夫をしている場合にも、それらの情報が公開されています。

このような情報を参考にしながら、まずは医師の診察を受けて、自分にとって相性の良い医師を捜すことも、胃カメラを上手にうけるコツの一つでしょう。胃カメラを無用に恐れることなく、その必要性を十分に理解し、自分と波長の合う医師による検査を脱力して受けることが大切だと思います。

摂れば摂るほどがんリスク低下 穀類、にんにく、牡蠣の効能


 日本人の死因第1位の「がん」。生活習慣や食生活が発がんの原因となるという。そして、“摂取しないこと”でがんリスクが高まる食品もある。

◆「穀類」「にんにく」「牡蠣」の効能

 摂らないとがんのリスクが上がる食品──その1つが、ダイエットのために避けがちな穀類や豆類だ。穀類や豆類、海藻類には食物繊維が多く含まれており、摂れば摂るほど、がんリスクが低下するという。

 健康検定協会理事長で管理栄養士の望月理恵子さんが解説する。

「国立がん研究センターが行った調査によると、穀類や豆類、海藻類から食物繊維をほとんど摂らない女性は、たくさん摂る女性に比べて大腸がんリスクが約2倍に跳ね上がったというデータがあります。

 食物繊維が老廃物の排泄を促したり、腸内の善玉菌を増やしたりして腸内環境を整え、大腸がん予防に働きかけていると考えられます」

 同様に女性が避けがちなのがにんにく。口臭の原因になるため食べない人が多いが、これも摂った方がいい。

「米アイオワ州の女性健康調査によると、にんにくの消費が多い女性は少ない女性に比べ、結腸がんのリスクが32%低くなりました。

 にんにくには抗がん作用を持つたんぱく質が含まれます。発がん性物質の形成と活動を阻害し、DNA修復を亢進するなどの働きがあり、がん細胞を抑制すると考えられます。

 また、にんにくは結腸がんのみならず、さまざまながん予防にもっとも期待されている食材です」(望月さん)

 冬においしい牡蠣もがん予防に最適。中国雲南省の第一人民病院の研究によると、牡蠣を多く食べる人はほとんど食べない人に比べ、すい臓がんのリスクが20%低かった。

「牡蠣に多く含まれる亜鉛は、糖の代謝になくてはならないインスリンの合成や蓄積を行ない、正常なすい臓の働きをサポートします。亜鉛の摂取が足りないと慢性的なインスリン不足となり、血糖値を下げられず高血糖になり、糖尿病に陥るのです」(望月さん)

 日本癌学会などの追跡調査でも、糖尿病患者はすい臓がん、肝臓がん、大腸がんになりやすいことが知られている。

A、B、O、AB…血液型別「かかりやすい病気」が明らかに


血液型と言えば、日本では「性格診断」や「占い」のイメージが強い。だが、海外の医療機関では、血液型によって「病気リスク」が変わるという相関関係が最新研究によって明らかにされつつある。東京大学医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一医師が指摘する。

「欧米では30~40年にわたって蓄積された患者の個人データを駆使した最新の研究により、血液型によって病気の発症リスクが異なることが明らかになりつつあります。

 日本人は『血液型性格分類』が大好きですが、すでに大規模調査によって、血液型と性格が関連しないことは科学的に証明されている。日本では“性格との相関”ばかりに関心が集まり、世界の研究とは別の方向にベクトルが向いてしまったと思います」

 日本人の血液型は、多い順にA型が38%、O型が31%、B型が22%、AB型9%の割合で分布している。こうしたA型、B型、O型、AB型の4タイプで血液型を分類する方法は、「ABO式血液型」と呼ばれる。

 血液型と病気との関係を理解するうえで重要なのは、それぞれの血液型が、血漿中に異なる「抗体」を持つことだ。抗体は、ウイルスや細菌などの異物を体内から追い出すはたらきを持つ。中川医師が解説する。

「研究が進められている段階なので断言はできませんが、それぞれの血液型が異なる抗体を持っていることが、病気の発症リスクと関わっているのではないかと考えられています」

 例えば、血液型によって「かかりやすい病気」とされている研究結果は、以下のようなものがある。

【A型】胃がんリスクは、最も低いO型と比較して約1.2倍高い(2010年/スウェーデン・カロリンスカ大)
【B型】膵臓がんリスクが、最も低いO型と比較して約1.7倍高い(2009年/米国立がん研究所)
【AB型】脳卒中リスクが、最も低いO型と比較して1.83倍高い(2014年/米・バーモント大)
【O型】胃潰瘍リスクが、最も低いA型と比較して1.15倍高い(2017年/医学誌『Journal of Epidemiology』)

 血液型に関する世界の機関による研究は上記以外にも多数存在するが、こうした研究結果を受け、血液型をどう考えるべきか。前出・中川医師が指摘する。

「私は血液型と病気の発症リスクの関係に注目していますが、日々の生活習慣のほうが、はるかに病気のリスクを左右することを忘れてはいけません。

 血液型による発症リスクを過剰に恐れる必要はありませんが、医学的根拠のある数字として頭に入れておいた上で、日々の生活習慣を改めることが、予防につながります」

 リスクを正しく理解し、正しく予防をすることが肝要だ。

重病を察知する自覚症状 突然始まった「頭痛」には要注意


病院の診察室に入ると、医師は決まって最初にこう尋ねる。「今日はどうされましたか?」──その時、ほとんどの患者は何気なく自覚症状を伝えている。しかし、医師は頭の中で「重病につながる“別の体調異変”がないか」と常に頭を巡らせている。

『診断力を鍛える! 症候足し算』(羊土社)の著者で、富山大学附属病院総合診療部准教授の北啓一朗医師(総合内科)が説明する。

「ひとつの症状だけから病気を診断することはできません。そこで『主な症状(主訴)』に加えて『+αの症状(随伴症状)』を聞くことが大切になります。

 たとえば、同じ頭痛という症状でも、それに伴う別の症状や情報次第では、脳ではなく別の臓器の疾患を考える必要があります。このように、患者さんの話す病歴情報は適切な身体診察や検査を選択するための重要な手がかりになる」

 北医師が著わした『症候足し算』は、総合診療医が問診時に思い浮かべるべき「自覚症状の組み合わせ」のパターンが記され、“診断のプロ”たちが参考にしている指南本だ。別掲の表では、『症候足し算』をもとに、患者にも分かりやすい表現で、自覚症状の“組み合わせ”を一覧化した。

 自覚症状の組み合わせをチェックする際には、その症状が「いつ、どれくらいの頻度で起きたか」が重要だと、北医師は語る。

「病気によって症状の始まり方が異なりますし、その症状が『徐々に悪化するのか、波があるのか』『痛んだり、治ったりするのか』といった経過の違いによっても、疑うべき病気が変わってきます」

 とりわけ注意すべきなのが、「突然始まった頭痛」だという。

「突然起こるということは、消化管や尿管、血管など(管腔臓器)に、詰まる、ねじれる、破れるなどの急激な変化が起きたことを疑うサインです。特に突然の激しい頭痛ではくも膜下出血の可能性がありますので、すぐに救急対応のできる病院を受診するべきでしょう。

『テレビを見ていて、CMに切り替わって立ち上がった瞬間』『ご飯を食べようとして、突然お茶碗を落とした時』というように、痛みが出始めた時のエピソードも診断の重要なヒントになる」(同前)

 最初は“大したことはない”と思っていたが、「徐々に症状が悪化してきた」という場合も要注意だ。

「よく“最初のうちは我慢できていたんだけど……”という患者さんがいます。症状が次第に悪化することを『増悪』といい、重大疾患の場合がある。たとえば、腰痛や背中の痛みが増悪し、就寝中も痛むときは、膵臓や腎臓などの内臓疾患の可能性もあります」(同前)

あなたが毎日口にしているであろう癌のもととなる10食品「加工肉」


驚くなかれ!あなたが毎日、当たり前のように摂っているこの10食品が癌のもとに!!

1、植物油
癌に関連のある遺伝子変異を引き起こしたり、細胞膜の構造や柔軟性に影響を与える可能性があります。できるだけ植物油は避け、オリーブオイルを選ぶようにしましょう。また、できるだけ硬化油を含む加工食品は避けましょう。

2、フルーツ
と聞いて、え!?と思うでしょうが、オーガニックでないフルーツに浴びせられている農薬や高窒素肥料は、害虫だけでなく人間にも有毒なのです。手軽に買える安いフルーツではなく、オーガニックのものを選ぶようにしましょう。

3、加工肉
時間を置いてもピンク色を保った加工肉、これは肉の自然な色ではありません。癌に関連する化学物質や防腐剤によるものなのです。13年にわたる研究で、1日に160g以上の加工肉を消費する人の44%が早期死亡のリスクがあることが判明しています。

4、養殖鮭
アメリカで食べられている鮭の60%が養殖のものであり、化学物質や農薬まみれであると報告されています。

5、精白小麦粉
高度技術で漂白処理された小麦粉は癌の危険性大です。全粒小麦粉を選びましょう。

6、缶詰食品
缶の内側には、非常に危険なものとみなされたBPAと呼ばれる化学物質が含まれています。最近の研究では、それが実際にがんの主な原因(遺伝子変異)の一つである遺伝子に、影響を与える可能性があることが分かっています。

7、電子レンジポップコーン
電子レンジで作るポップコーンをレンジに入れているとき、膨らんでくるあのバッグ…PFOAと呼ばれる危険な化学物質を含んでいます。

8、精製された砂糖
癌性腫瘍が糖を餌にすることが1931年に発見されています。高果糖コーンシロップは特に要注意です。

9、ポテトチップス
ポテトチップスを製造する過程で、ポテトを高温で揚げるときに、アクリルアミドと呼ばれる化学物質が生じることになります。癌を引き起こす物質として知られているものです。

10、色のついたスイ―ツ
人口甘味料やアスパルテームは、体内で分解されるとき、DKPとして知られている致命的な毒素を生み出すことが分かっています。

「がんになりやすい食事」も存在 世界各国で研究が


「がん予防」を謳った食材や料理の話は、テレビや雑誌で目にしない日がないほど。しかしその一方で、あまり語られることはないが「がんになりやすい食事」も存在するという。実は今、世界各国でがん発症と食事の関係について研究が進んでいる。

◆遺伝子を傷つける物質が蓄積

 がんを引き起こすのは遺伝か日々の生活習慣か──その問いに答える調査結果がある。米ハーバード大の発表(1996年)では、「食事」が全体の30%を占め、トップだった(同率は喫煙)。それに対し「遺伝」はわずか5%に過ぎなかった。日々の食生活こそ、最大のがんリスクだというのだ。

 こうした調査を受けて、近年、世界中で「がんと食事」についての研究が進んでおり、驚きの調査結果が次々に明らかになっている。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広氏が指摘する。

「口から入った食べ物は、胃で溶かされた後に小腸や大腸で吸収されます。炭水化物は約1時間、脂質は半日ほどで栄養として体内に取り込まれますが、『発がん物質』は消化されず、毎日少しずつ蓄積する。すると、炎症を引き起こし、細胞内の遺伝子を傷つける。これが、がんが生じる基本的なメカニズムです。

 発がん物質以外でも、食品による刺激が積み重なってがんを発症するケースもあります。そういったものを食べても、すぐに体に異変が起きることはありませんが、毎日の食事の中で長期間にわたって食べ続けることで『がんリスク』が増すのです」

 最新医学研究で明らかになった「がんと食事」の関係を、名医が解説する。

◆ソーセージと大腸がん

 世界保健機関(WHO)の外部組織である国際がん研究機関が2015年にソーセージ、ベーコン、ハムなどの加工肉の発がんリスクを、「十分なエビデンスがある」として最高ランクの「グループ1」に分類したことは、大きな話題を呼んだ。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)内科学助教授の津川友介医師が指摘する。

「グループ1は他に、タバコやアスベストが分類されます。国際がん研究機関は加工肉の1日あたりの摂取量が50g増えるごとに大腸がんのリスクが18%増加するとも報告しています」

 国立がん研究センターが国内の45~74歳の約8万人に行なった調査でも、加工肉の摂取量に応じて10個に分けたグループでは、男性において最も摂取量が多いグループは、最も少ないグループより結腸がん(大腸がんの一種)のリスクが37%高かった。

「日本人の摂取量は少ないので気にしなくていいとの指摘もありますが、加工肉の摂取量が多くなるほど死亡率が上昇するというデータもあります。製造過程で生じるN-ニトロソ化合物などがその原因だと疑われていますが、詳細はわかっていません」(津川医師)

◆牛肉、豚肉とがんリスク

 前出の国際がん研究機関の発表はもう一つ、「赤身肉」についての指摘も話題になった。赤身肉とは、栄養学用語で牛、豚、羊などの肉を指す。

 同発表では赤身肉を、「おそらく発がん性がある」として、非ヒ素系殺虫剤や木材用防腐剤と同じ、2番目にリスクが高い「グループ2A」に分類している。

 その根拠のひとつが、米ハーバード大の調査だ。約10万人の男女を調べたところ、未加工の赤身肉を毎日約85g食べ続けると、がんによる死亡のリスクが10%増加した。

「赤身肉に含まれるヘム鉄は貧血の予防に大切な栄養ですが、過剰に摂取するとN-ニトロソ化合物という発がん物質の形成を促進すると考えられます」(元ハーバード大学研究員で、ボストン在住の内科医・大西睦子氏)

 だが、赤身肉はタンパク質を豊富に含む、重要な栄養源であり、「一切食べない」というのは難しい。

「イギリスでは赤身肉の摂取量として『1日70g以下、あるいは1週間に500g以下』を推奨します。例えば牛丼並盛の肉の量は90gなので、牛丼を食べた翌日は鶏肉や魚でタンパク質を取るなどの工夫をしてほしい」(大西氏)

 この発表は国際的に大きな関心を呼び、現在までにさまざまな食材とがんリスクとの関係性に関する調査が各国で進められている。

◆熱い茶と食道がん

 寒い季節は熱い茶で一息つきたいものだが、少し冷ましたほうがいいかもしれない。北京大学の2018年の発表では、茶を飲む習慣のある中国人を対象に、普段飲んでいる茶の温度を「やけどするほど熱い」「熱い」「温かい」に分類し、食道がんの発症リスクを調べた。

 その結果、「やけどするほど熱い」または「熱い」茶を毎日飲む人は、週に1回以下しか飲まない人に比べて発生リスクが5%高かった。一方で「温かい」茶では、飲む頻度でリスクの差はみられなかった。

「熱い飲食物は食道の粘膜を傷つけ、その粘膜の細胞が再生される過程で遺伝子に誤作動が生じ、がんが発生すると考えられます」(上氏)

「がんを予防できる食事」についてはほとんどわかっていないのに対し、「がんリスクになる食事」についてのエビデンスは集まりつつある。

 松生クリニック院長の松生恒夫医師がこう話す。

「食生活は、自分自身で解決できるもの。リスクをきちんと把握したうえで食べ過ぎないことが重要です。具体的には、偏食を避け、赤身肉や加工肉を食べた翌日は魚や野菜の量を増やすなどすれば、がんのリスクは下げられるでしょう」

 毎日の食事に気をつけることが、「がん予防」への近道といえそうだ。

専門医に聞け! Q&A ★がん予防に_キノコ類


Q:身内にがんになった人が何人もいます。一方、心臓の病気や脳卒中になった人はほとんどいません。どうやら、私はがんの家系のようです。今から予防対策しようと思います。キノコ類はがんに効くと聞いたことがありますが、本当でしょうか。(42歳。アパレルショップ店長)

A:ずいぶん前のこと、漢方の大家が新聞のコラムで、「キノコを煎じて飲んで、がんが治った」と書いたことがあり、注目されました。しかし、キノコの量が半端ではありませんでした。洗面器に一杯になるほどの量のキノコを使ったのです。

 その後、がん治療専門の医療機関で臨床研究を行いましたが、効果は認められませんでした。ただし、予防効果はあるようです。長野県内の全エノキタケ栽培家庭2000戸以上を対象に、過去15年間のがん死亡者の有無や食生活などを調査した結果があります。 その結果、長野県全体では人口10万人に対して160人ががんで死亡するのに対して、エノキタケ栽培農家では97人しか死亡していなくて、がん死亡率が39%も低く抑えられていることが分かりました。

●調査でキノコのがん予防効果を確認
 特に少なかったのが胃がん、食道がんなど上部消化器のがんで、長野県全体に比べ、胃がんで55%、食道がんでは62%低く抑えられていたのです。また、エノキタケ栽培農家のうち、エノキタケをほとんど食べない(月3日以下)人が、がんで死亡する危険度を100とすると、週に1~2日食べる人の危険度は55、さらに週3日以上食べる人の危険度は47と、半分以下に抑えられていました。

 このように、キノコには、がんを予防する効果があります。キノコにはいろいろな種類がありますが、どの種類にもがん抑制効果があります。では、がん予防のためには、いったいどれぐらいの量を、どれくらいの頻度で食べたらよいのでしょうか。キノコの研究を行った池川哲郎・金沢大学元教授によると、100㌘の小袋を4人家族で週に10袋が摂取の目安とのことです。

**************************************
岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。

【がんに打ち克つレシピ】大根りんごジュース 風邪の予防、発熱や頭痛、食べ過ぎに!


たくさんの子供と関わる仕事をしているので、この季節は、風邪の予防に、人一倍敏感になります。とはいえ、インフルエンザの予防接種を打たない派で、とにかく自己免疫力を落とさないように努力しています。

 今回は、そんな私がこの時期、毎夕食後に飲むスペシャルジュースをご紹介。大根&リンゴの組み合わせが意外と飲みやすく、“がんに打ち克つ”効果も抜群です。

 ポイントは大根。皮には、毛細血管を強くするビタミンPとカルシウムがたくさん含まれています。皮ごとジューサーにかけることでビタミンやカルシウムを摂取でき、血液増進を促し、雑菌を放出し体を温める効果があるといわれています。

 大根には消化酵素がたっぷり含まれていて、腸の働きを整え、余分な熱やカロリーの分解を手伝ってくれるので、消化に効果大。この消化酵素は熱に弱いため「生で取るのがお勧め!」で、ジュースにしたのです。

 また、独特の辛みを生み出すイソチオシアネートという成分にも注目。これには殺菌作用があり、のどや器官の炎症を鎮める効果を飲めば感じられます。また、がん細胞の増殖を抑制したり、活性酸素を消滅させる効果も期待できます。

 「何だかのどに違和感が…」などの風邪の予兆に気づいたら、大根りんごジュースでウイルス撃退! 風邪の予防だけでなく、発熱や頭痛、食べ過ぎにも最適です。

【材料】2人分
大根 80g
りんご 1個

【作り方】
1 大根、りんごをよく洗い、ジューサーの大きさに合わせて切る。
2 ジューサーに入れて絞る。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。ボートレースリポーターを経て現在、料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレースの故ガッツ今坂選手の妻。

【がんに打ち克つレシピ】“最高の主食”栄養芯まで丸ごと 「とうもろこし炊き込みご飯」


慌ただしい日々に追われ、目の前の課題をこなすのに精いっぱい…。「とにかく時間が足りない!」と感じたことはありませんか? そんな時こそ、手軽にしっかり栄養が取れる料理の力が必要です。

 それでご紹介したいレシピの主役はとうもろこし! 日本では脇役のイメージが強い食材ですが、欧米では「最高の主食」と呼ばれるほど栄養価の高い穀物なんです。

 主成分は炭水化物ですが、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルなどもバランス良く含まれています。特に必須脂肪酸のリノール酸をたっぷり含んでいることで知られ、コレステロール値の低下や動脈硬化などの予防に効果が期待されています。また、整腸作用をうながす食物繊維、抗酸化作用を発揮するカロテンも見逃せません。

 ポイントは、とうもろこしの芯の部分まで使い切ること。固くて食べられないので普通は捨ててしまうのですが、実は芯にこそうま味成分がたっぷり入っており、絞り出した出汁がとってもおいしいんです。

 具材を炊飯器に入れたら、とうもろこしの芯を置いてスイッチON。忙しい日でも超簡単に旬のおいしい炊き込みご飯が完成します。減塩に抑えて青じそを添えました。とうもろこしの甘みと青じそのさわやかさが口の中に広がります。

【材料】2人分
米 1合
とうもろこし 1本
塩 小さじ1/2
青じそ 2枚

【作り方】
1 とうもろこしの実を包丁でそぎ、青じそは千切りにする。
2 炊飯セットされた米に塩を混ぜ、とうもろこしの実と芯を入れて炊く。
3 器に盛り、青じそを添える。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ)1975年生まれ、静岡県浜松市在住。ボートレースリポーターを経て現在、料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレースの故ガッツ今坂選手の妻。

【がんに打ち克つレシピ】夏バテに効く栄養素たっぷり「クコの実シロップ」 中国では漢方薬としても長い歴史


小・中学校では初夏の運動会シーズンということもあり、日中の外出が増えてきました。夏本番はもう少し先ですが、強烈な紫外線に長時間当たっていると、何かと疲労が溜まって、夏バテに似た症状が出てくる季節です。

 というわけで今回は、知らないうちに疲れが溜まった体のコンディションをすっきり癒やしてくれる、簡単で混ぜるだけの万能シロップをご紹介します。

 使用するのは、今や世界中でアンチエイジングにもよいと注目されるスーパーフード、クコの実。中華料理店で出される杏仁豆腐の上にチョコンとトッピングされている赤い実のことです。中国では漢方薬としての歴史も長く、古くから「不老不死の実」と呼ばれるほど、すばらしい栄養素を備えています。実に100種類以上のビタミンやミネラルが含まれているそうです。

 特に、血圧を下げるα-リノレン酸、肝機能を改善するベタイン、抗酸化作用のあるβカロテンが豊富に含まれているので、“がんに打ち克つ”面に大変、期待が持てます。

 紅茶に入れたり、ヨーグルトにかけたり、クリームチーズのトッピングにしたり…と、いろいろなシーンで大活躍してくれる万能シロップ。滋養強壮、疲労回復のお助けになるアクセントとして活用してみてください。

【材料】
 クコの実 25g
 蜂蜜 大さじ3
 レモン 1/2個

【作り方】
 容器にクコの実を入れ、レモンを搾り、蜂蜜を加え、軽く混ぜる。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ、静岡県浜松市在住。料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレーサー故ガッツ今坂の妻。

お風呂からあがったらクラッ……立ちくらみに効果的なツボ「人中」って?


お風呂から上がった瞬間の立ちくらみ……。毎日起こるという女子大生もいるのではないでしょうか。実はそんな人おすすめのツボがあるんです。それがなんと鼻の下の真ん中のみぞ。簡単にできるその方法をご紹介致します。

■鼻の下のみぞを押すと……

立ちくらみが起こりやすいのは、低血圧や貧血気味の人です。女性は男性に比べてそういった人がもともと多いため、立ちくらみにもなりやすいのです。それだけではなく、バランスを司る耳の中の三半規管に何か不具合があるということもあります。

鼻の下のみぞを人さし指でグッと押すと、立ちくらみがよくなるという民間療法があります。はっきりした理由はわかりませんが、鼻と耳はつながっているため、バランス感覚に異常が生じているときに鼻の下を押すと効果が出るというのはたしかにありそうですよね。

■鼻の下のツボは痩せるツボでもある

鼻の下のみぞのツボのことを人中(じんちゅう)と呼び、痩せるツボの一つともされています。めまいのときにも言えることですが、内出血が起こるほど強く押しすぎると効果はありません。あくまで気持ちいい程度に押すことが大切です。このつぼ、痩せるツボとしても有名なんです。

ちなみに痩せるツボで代表的なものはもう一つあり、耳の前、もみあげ側にある小さな突起の少し上のくぼみあたりの飢点(きてん)です。人中も飢点も、食べる前に押すことで食欲抑制の働きがあるそうです。耳ツボダイエットと呼ばれるのはこの飢点も利用したダイエット法ですね。

■頭や顔のツボ・症状は複雑に連携している

ツボを押すと何かの症状に効果がある。これは西洋医学ではなく、東洋医学の範囲にあります。最近では西洋医学でも効果が認められている部分もありますが、まだまだ未知の分野です。

頭や顔には無数のツボがあり、また、めまいや立ちくらみ・耳鳴り・頭痛・鼻が詰まるといったいろいろな症状が起こる場所でもあります。これらは互いに複雑に関係していると考えられており、「立ちくらみには鼻の下を押す」というのもその一つだと思われます。

民間療法と聞くと「なんか怪しい」「効かないんじゃないの」と疑ってしまうかもしれませんが、ツボと聞くと何だか効きそうな気にもなりますよね。やってみると、自分にはとても合った民間療法ということもあるのでまずは一度試してみることです。女子大生のみなさん今度立ちくらみが起こったら、鼻の下を押して効果を確認してみてはいかがでしょうか?

がんに打ち克つレシピ】がんになりかけた細胞を正常に戻せる力 ブロッコリーの栄養「MMTS」を活かす一品


 先日、厚生労働省から「がん患者が仕事と治療を両立できるような対策をスタートさせる」という発表がありました。医療機関と企業の連携を強めることで、“がん退職”を減らす対策です。社会全体が“がんに打ち克つ”方針を推し進めることは、私には大きなモチベーション。レシピ考案にも力が入ります。

 さて今回は、急激な冷え込みが続くこの季節にぴったりのミネストローネ。本場イタリアでは「トマトを入れなければダメ」という決まりはなく、その土地・季節に合った旬野菜や穀物をたっぷり入れたスープを指します。ですのであえてトマトは使わず、ブロッコリー、小松菜などといった緑の旬野菜ばかりをチョイスしてみました。

 注目はブロッコリー。野菜から取れるほぼすべてのビタミンが豊富に含まれており、抗酸化作用も抜群です。また「MMTS(メチル メタンチオスルホネート)」と呼ばれる珍しい栄養素を持ち、なんと変異し始めた細胞を修復する効果があると言われています。つまりMMTSは、がんになりかけた細胞を正常細胞に戻せる力を持っているんです。

 冬ならではの緑のミネストローネで、がんが嫌がる体質作りに取り組んでいきましょう!

【材料】2人分
ブロッコリー 110g
小松菜 80g
長ねぎ 1本
キャベツ 80g
セロリ 1/2本
にんにく 1片
鶏ひき肉 80g
水 450cc
コンソメの素 5g
塩 小さじ1/8
オリーブオイル 大さじ1
パルミジャーノチーズ適量

【作り方】
1 緑の野菜5種は2センチ角に切り、にんにくはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルとにんにくをいれて火にかけ、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。長ねぎ、セロリを加えてさらに炒める。
3 2に水とコンソメの素を加えて沸騰させ、野菜を全て加え蓋をして強火で5分加熱する。
4 塩で味を整え器に盛り、お好みでパルミジャーノチーズをかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

アソコだって老ける!「股間の若返り」を目指す女性たち


 より若く美しくありたい、という女性の願い。その願いは、顔、ボディ、肌のケアを経て、“最後の秘境”デリケートゾーンにも及んでいます。最近、女性誌などでもホットなテーマ、デリケートゾーン美容がスゴいことになっているらしい――。こ

の分野の先駆者である高須クリニックの高須克弥院長(http://www.takasu.co.jp/)をナビゲーターに、シリーズでお伝えします。

◆アソコも年齢とともに衰えていく

 最近注目を集めているというデリケートゾーンのアンチエイジング。『VOGUE JAPAN』(2015年1月号)には「エイジレス美女は膣ケアを制す」という特集が登場。デリケートゾーンの専門サイト(http://www.active-health.jp/)ができるなど関心が高まりつつあるようです。

そもそも、アソコも年齢によって衰えていくもの……?

「年をとるとアソコも顔と同じように、しわくちゃになるし、たるんだり、くすんだりするんですよ。出産後に『ユルくなったな……』と夫に言われて、ショック! という人もいます。最近はAVなんかで他人のアソコを目にする機会が増えたでしょ。

デリケートゾーンをツルツルに脱毛すれば、アソコへの注目度も高まるし、見た目が気になるのは当然の結果とも言えるよね」(高須院長)

 アソコにまつわる悩みを抱え、クリニックを訪れる女性は20~60代まで年齢層もバラバラだとか。いったい、どのような悩みが寄せられているのでしょうか。高須クリニック形成外科専門医の入谷英里先生に聞きました。

◆長すぎるのを小さくしたい……

「相談で最も多いのは、小陰唇のサイズや色に関する悩みです」と入谷先生。

小陰唇とは膣の入り口付近にあり、女性器のふたのような役割を果たしている部分。「タイトなデニムをはくとこすれて痛い」「セックスのときに巻き込んでしまう」などの理由で、小陰唇を小さくしてほしいと来院する患者さんがいるそうです。

「本来、小陰唇は膣内を乾燥させないためにあるものなので多少長くても問題はないのですが、最近は見た目を気にされる方が増えていますね。

50代以上女性の場合、“温泉旅行に備えて形を整えたい”というニーズも急増します。更年期を過ぎると陰毛が薄くなるので、女性器があらわになりやすいのでとくに気になるようです。

また、ちょっと変わった趣味の方ですが、スワッピングにハマってらして、『他人にも見せるんだから、小さくしたほうが見た目がいいんじゃないかしら』と来院される方も何名かいらっしゃいます。

何かしら日常生活に支障があるという場合は、余分なところを切除し、全体的に小さくすることもできます」(入谷先生)

◆黒ずんでしわくちゃになったアソコを若返らせたい

 年齢を重ねるごとにアソコの黒ずみやしわ、たるみが気になる……。そんな悩みを抱える女性も少なくないといいます。

「小陰唇のサイズが大きいと下着などにこすれ、表面が硬くガサガサしたり、黒ずみの原因にもなるため、切除手術で小さくし、摩擦を最小限におさえるのがひとつの方法です。

また、ヒアルロン酸を注射し、ふっくらさせるという施術方法もあります」

 さらに、最近では顔と同じように、アソコ全体をリフトアップする女性たちも。

「高周波RFを照射して熱を加えることで、コラーゲンの生成を促して、ゆるみ・たるみを改善するマシンも登場しています。

当院では、まだ導入していないのですが、中国人など海外からの観光客に人気らしく、『早く導入して!』とよくリクエストされます(笑)」(入谷先生)

⇒【後編】「締まりをよくしたい!女性たちのアノ手コノ手」に続く http://joshi-spa.jp/265160

【高須克弥氏・プロフィール】

1945年生まれ、医学博士。メディアでもお馴染みの、美容外科の第一人者。最新の美容技術を、自ら試して普及することでも有名。『その健康法では「早死に」する!』『最新版 シミ・しわ・たるみを自分で治す本』など著書多数

高須クリニック⇒http://www.takasu.co.jp/
参考:デリケートゾーンの悩み専用サイト「アクティブヘルス」⇒http://www.active-health.jp/

【がんに打ち克つレシピ】アントシアニンの抗酸化作用はトップクラス 「ブルーベリーアイス」


日に日に気温の上昇を感じるようになり、夏はもう目の前。この時期にピッタリで、なんと10秒で完成する、身体に優しい超時短の無添加アイスの作り方をご紹介します。

 主役は、6~9月中旬にかけて旬を迎えるブルーベリー。ブルーベリーというと「目の疲労に効くフルーツ」として浸透していますが、その他にもいろいろな効能があるんです。

 まず、よく知られているブルーベリーの有効成分にアントシアニン(ポリフェノールの一種)がありますが、これがとっても優れた抗酸化作用を持ち、アメリカの農水省による研究では、すべての野菜や果物の中でもトップクラスであると位置づけられています。

 さらにビタミンAやEといったビタミン類、そして食物繊維も豊富に含まれていて、小さいながらも大変優秀なフルーツなんですね。ちなみに、粒の表面に付いている白い粉はブルーム(果粉)と呼ばれていて、これが多く残っているものほど、市場価値が高いそうです。

 食後のひとときに「ちょっと甘いものでも」と思ったら、ぜひこの超時短ブルーベリーアイスを試してみてください。もちろん、他のフルーツを使ってアレンジしてみるのもお勧めですよ。

【材料】2人分
ブルーベリー 150g
テン菜グラニュー糖 30g
生クリーム 100cc

【作り方】
1 ブルーベリーを冷凍する。
2 フードプロセッサーに材料をすべて入れ、10秒撹拌(かくはん)。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ)1975年生まれ、静岡県浜松市在住。ボートレースリポーターを経て現在、料理研究家で珠算指導者。二男一女の母で、ボートレースの故ガッツ今坂選手の妻。

【がんに打ち克つレシピ】免疫力向上させるモロヘイヤ 「ネバネバ薬味スープ


ささやきに似た草花の息吹を感じられる季節となりました。別れと出会いが織りなす3月は、私たちにとっても新しいスタートの準備期間。そんな今とリンクする生命力の強い食材、葛(くず)を用いたレシピです。

 葛は、生薬として知られる「葛根(かっこん)」や和菓子の「葛餅」でおなじみ。料理の世界では、とろみ付けや、つなぎとして、頻繁に使用されます。

 昔ながらの伝統食材で、とても栄養価の高い植物。根から採取された葛は「最高のデンプン」と呼ばれ、消化吸収の良さが際立っています。薬効成分も豊富なので、身体を温めたり、血液をサラサラにしたり、内臓機能を高める効果も期待されています。

 ちなみに、同じくデンプンを主成分とするかたくり粉はジャガイモを原料としているため、葛とは正反対の「身体を冷やす効果」がありますので注意してください。

 というわけで、今回は葛で作ったわらび餅。そこに黒ごまでセサミンの強力な抗酸化パワーをプラスしました。仕上げにかける、きな粉の大豆イソフラボンと白ごまが加わり、さらにカルシウムアップ。栄養バランスのいい健康素材が集結した和スイーツは、身体に取り入れたい滋養健康食です。

【材料】2人分
葛 45g
黒すりごま 大さじ2
きび砂糖 大さじ2
水 200cc
[A]きな粉 大さじ2
   白すりごま 大さじ2
   きび砂糖 小さじ1

【作り方】
1 鍋に葛、黒すりごま、きび砂糖、水を入れてかき混ぜて溶かす。
2 1を中火にかけ、木べらでたえずかき混ぜ、透明感ととろみがついたら火を止める。
3 2をクッキングペーパーの上に平らにならし粗熱をとる。
4 食べやすい大きさにカットし、[A]を混ぜ合わせてかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

【がんに打ち克つレシピ】動脈硬化や高脂血症も予防 「ガッツリクレソンサラダ」


 数年前、アメリカの大学研究者が「栄養素の高い果物と野菜トップ41」を発表しました。このリストで見事1位に輝き、一躍“最強の健康食材”として注目されるようになった野菜をご存じでしょうか? 答えは…なんとクレソン。そんなクレソンは今が旬です。

 カロテン、ビタミン、カルシウム、カリウム、食物繊維など、人体の健康に重要とされる要素が豊富に、かつ、バランス良く含まれています。特にカロテンは高い抗酸化作用を持ち、血液細胞に働きかけ、強力なデトックス効果が期待できます。つまり、血液の循環を良くすることで動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を予防し、がんや老化のリスクも防いでくれます。

 今回は、この最強の健康食材を主役にガッツリと摂取できるサラダ。トッピングには発がん物質が懸念されるベーコンの代わりに塩をもみ込んだ豚肉で不安解消、そして豚肉の油分でクレソンのカロテンが吸収アップ。

 大量のクレソンの上のポーチドエッグの黄身がクレソンと豚肉に絡み合い、味も栄養も抜群のハーモニーを奏でます。

【材料】2人分
クレソン 200g
豚肉(バラ) 100g
にんにく 1片
塩 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ1
バルサミコ酢 小さじ2
パルメザンチーズ 適量
[A]
卵 2個
水 600cc
酢 大さじ2
塩 小さじ1

【作り方】
1 クレソンはざく切りして器に盛る。
2 にんにくは薄切り、豚肉は5ミリ幅に切り、塩をかけてもむ。
3 フライパンにオリーブオイル、2を入れ炒めバルサミコ酢で仕上げ。
4 Aの水、酢、塩を入れた鍋が沸騰したら箸でかき混ぜて流れを作り、卵を入れ2分で取り出す。
5 1に3と4を盛り、パルメザンチーズをかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

がんに打ち克つレシピ】がんになりかけた細胞を正常に戻せる力 ブロッコリーの栄養「MMTS」を活かす一品


 先日、厚生労働省から「がん患者が仕事と治療を両立できるような対策をスタートさせる」という発表がありました。医療機関と企業の連携を強めることで、“がん退職”を減らす対策です。社会全体が“がんに打ち克つ”方針を推し進めることは、私には大きなモチベーション。レシピ考案にも力が入ります。

 さて今回は、急激な冷え込みが続くこの季節にぴったりのミネストローネ。本場イタリアでは「トマトを入れなければダメ」という決まりはなく、その土地・季節に合った旬野菜や穀物をたっぷり入れたスープを指します。ですのであえてトマトは使わず、ブロッコリー、小松菜などといった緑の旬野菜ばかりをチョイスしてみました。

 注目はブロッコリー。野菜から取れるほぼすべてのビタミンが豊富に含まれており、抗酸化作用も抜群です。また「MMTS(メチル メタンチオスルホネート)」と呼ばれる珍しい栄養素を持ち、なんと変異し始めた細胞を修復する効果があると言われています。つまりMMTSは、がんになりかけた細胞を正常細胞に戻せる力を持っているんです。

 冬ならではの緑のミネストローネで、がんが嫌がる体質作りに取り組んでいきましょう!

【材料】2人分
ブロッコリー 110g
小松菜 80g
長ねぎ 1本
キャベツ 80g
セロリ 1/2本
にんにく 1片
鶏ひき肉 80g
水 450cc
コンソメの素 5g
塩 小さじ1/8
オリーブオイル 大さじ1
パルミジャーノチーズ適量

【作り方】
1 緑の野菜5種は2センチ角に切り、にんにくはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルとにんにくをいれて火にかけ、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。長ねぎ、セロリを加えてさらに炒める。
3 2に水とコンソメの素を加えて沸騰させ、野菜を全て加え蓋をして強火で5分加熱する。
4 塩で味を整え器に盛り、お好みでパルミジャーノチーズをかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。
最新記事
★★互助会推薦★★
QRコード
QR
キャンペーン
admax
カテゴリ
ランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ