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イボの治療は根気強く 選択肢は多数あり

 【Q】足の裏に硬いできものができて、ウオノメかと思い皮膚科を受診したら、イボと言われ液体窒素治療をされました。何回くらい通えばいいのでしょうか?(50代男性)

 【A】イボは、「尋常性疣贅(ゆうぜい)」という、ヒトパピローマウイルスによる感染症です。このウイルス自体は環境中に存在していて、微小な傷から皮膚の基底細胞に感染すると考えられており、実際、手足やカミソリ負けなどの部位によく見られます。

 自然に消退してしまうこともありますが、他の部位に感染し多発していくことが多い、顔や手では整容面で問題となることが多い、足底では歩行に差し支えることがある、などの理由から、ほとんどのケースで治療を行います。

 それでは治療法はどのようにするか。基本的には液体窒素療法が本邦では第一選択とされています。スプレーないしは綿棒を用いてマイナス196度の液体窒素によりイボを冷凍凝固させる、という簡便な方法ですが、強い疼痛(とうつう)を伴い、1回で治癒することは滅多になく多数の治療が必要です。実際、1年以上治療しているが治りきらないケースも多く経験します。

 そのため、さまざまな治療も考案されており、50%サリチル酸ワセリン軟膏外用(海外では第一選択ですが、国内未承認)、活性型ビタミンD3軟膏外用、グルタールアルデヒド外用、モノクロロ酢酸外用、ブレオマイシン局所注射、炭酸ガスレーザー照射、色素レーザー照射、ヨクイニン内服、シメチジン内服、エトレチナート内服、局所免疫療法、手術など選択肢は多数ありますが、いずれも、確実に治る、という治療ではなく、実際のところ適宜組み合わせて行うことが多いです。

 エキスパートオピニオンでは、3カ月ごとに治療の見直しを行うとありますが、以上の理由で難治例においてはコンビネーション治療を行っても長期間を要することがほとんどです。一方で不思議なことに、多発例がある時一斉に消えてしまうこともあります。根気強く治療することが必要です。

 ◆回答者プロフィール 櫻井直樹(さくらい・なおき)02年、東大医学部卒。東大付属病院、関連病院に勤務後、美容外科クリニック勤務を経て千葉県松戸市にシャルムクリニック開設、他院皮膚科顧問も歴任。皮膚科専門医、レーザー専門医。

海外旅行が台無しになる「時差ボケ」を劇的に解消する入浴テク

この年末年始休暇中に、海外旅行の予定がある人も多いのではないでしょうか。

多いに楽しみたいところですが、現地時間と体内時間の差で、日中に眠気やだるさ、不眠、胃腸障害、肩こり、腰痛などいわゆる時差ボケになってしまう人も。

旅行日数が短い時こそ早めに時差ボケを解消して、思いっきり海外旅行を楽しみたいですね。

睡眠時差ボケを解消するには良質な睡眠が欠かせません。深く眠れると目覚めはすっきりしますよね。この睡眠をコントロールするのに様々な方法がありますが、誰でも簡単に取り入れられるのが入浴。

そこで、先日刊行された“お風呂博士”こと石川泰弘さんの著書『バスクリン社員がそっと教える 腸も肌も健康美人になる入浴術26』から、時差ボケに効果的な入浴法をご紹介します。

■睡眠と入浴の関係

「私たちのカラダには体温が下がるときに眠気を感じ、スムーズに体温を下げながら入眠すると、深い良質な睡眠が得られるようにできています。お

風呂から出ると自ずと熱放散して緩やかに体温が下がり、自然に眠りが誘発されます」と石川さん。

入浴することでよく眠れるのは、こういったメカニズムが働いているからなんですね。

■到着時間により入浴法を変える

午前と夜と到着時間別によって、2つの入浴方法を教えてもらいました。

(1)夕方から夜に到着

39~40℃のぬるめのお湯に15~20分かけてゆっくり全身浴します。しっかりとバスタブに浸かってリラックスすること。これによって自然と深い眠りへ誘われます。

(2)午前中に到着

午前中に着いてそのまま観光などをする場合は、5分のリフレッシュ入浴が効果的。眠気を感じている時は、42℃程度の熱めのお湯にサッと短めに入浴し、カラダを目覚めさせます。

これによって交感神経が活動的になり、日中の活動を楽しむことができます。

海外旅行の入浴状況についての調査では、旅行中に浴槽で入浴したという人の割合はわずか15%程度に留まっていて、旅先では湯船に浸からない人のほうが多数派のよう。

これまで時差ボケがきつかったという方は、これからは上記のような入浴をしてみてくださいね。きっと今まで以上に素敵な旅行になるはずです。

【よしもと芸人・井下好井】の好井まさおが医師にガチ相談。「ホクロがどんどん大きくなってきて怖いです…」

漫才だけでなく、怪談トークでもおなじみの好井まさおさん(井下好井)がいまもっとも怖がっているものが自分の「ホクロ」。好井さんのトレードマーク(?)でもあるホクロは、実はコンプレックスだったようです。そこで、スキンケア大学に参画する美容外科医・片岡二郎先生にホクロ除去について相談しました。

ホクロがでっかくなってきた!

好井:先生、早速なんですけど悩みを相談していいですか?鼻の横あたりのところに大きなホクロがあるんですよ。これが年々大きくなってきてる!もう怖くて怖くて……(苦笑)僕は大丈夫なんでしょうか?

片岡:パッと見た印象ではありますが、悪性ではないようですね。病理組織を顕微鏡で調べないと確定診断はできませんが、好井さんの場合は、おそらく隆起性の母斑(ぼはん)と呼ばれるホクロだと思います。

好井:もしも悪性のホクロだったとしたら、どんな病気が考えられるんですか?

片岡:皮膚がんが挙げられます。でも、悪性のホクロはめったにありませんし、その疑いがあればすぐに皮膚外科をご紹介しています。

好井:とりあえず大丈夫そうなんですね、よかった〜。でも、放っておくとまだ大きくなるんですか?どこまで大きくなるのか怖いんですけど……。

片岡:徐々に大きくなっていくでしょうね。ただ、ほとんどの場合1cmくらいまで大きくなって落ち着きます。とはいえ、隆起しているとひっかかりやすくて血がでることもあるし、邪魔になるのでホクロをとりたいって相談にいらっしゃる方は多いですよ。

ホクロに根っこがある? 傷跡を残さない取り方とは

好井:ちなみに、手術でホクロを取っても跡は残らないんですか?それ気になります……。

片岡:ホクロの盛り上がっている部分の状態と、皮膚の中にどれくらいの根っこが生えているかによって変わってきますが、たいていの場合は、目立たなくなりますよ。

好井:根っこ?怖っ!

片岡:はい、根っこのようなものがあります。肌の内側に真皮と呼ばれる層があるのですが、ホクロの根っこがその真皮にどれだけ入り込んでいるかで傷の残り具合が変わってきます。つまり、根っこの深さの問題なんです。たとえば、普通にすりむいただけだと肌に傷跡は残りませんよね。でも、やけどをして真皮層まで損傷してしまうと跡が残ってしまいます。それと似たような感じだと思ってください。ただし、再生治療できれいにすることもできます。最初に表面を3分の1くらい削ってから何回かにわけて少しずつ削っていくと、あまり目立たないようにできますよ。

好井:ケロイド(皮膚が赤く盛り上がった傷跡)にはならないですか?

片岡:ケロイドは、できやすい体質のほか、できやすい部位があります。前胸部や肩、関節がそれです。このような部位だとニキビをつぶしただけで大きな傷が残ることもあるほどです。顔は血流がいいですから、ケロイドを起こさずにきれいに治りやすいので大丈夫ですよ。顔の皮膚は再生力があるので、削っても意外ときれいになるものなんです。ただ、さきほども言いましたが、場所によりますし、再生するまでに時間はかかります。

好井:なるほど、皮膚の表面を削っても跡が残りにくいんですね。ちなみにブスッと切ることはしないんですか?痛いの苦手なんですよね。

片岡:もちろん、切ることもありますよ。その場合は、ホクロの中をくり抜くという方法が一般的です。中を一回くり抜いて大きさを半分くらいにしてから、半年後くらいに再び同じようにくり抜いて3分の1くらいの大きさにします。こうするとホクロの中にだけ傷ができるので跡が残りにくいとされていますよ。
また、形成外科では血流のある皮膚や皮膚組織などを移植する「皮弁(ひべん)」という手術で皮膚を入れ替えることもあります。最初の皮膚を削るパターンもそうですが、麻酔のクリームを使って冷やしてあげれば、そんなに痛みは感じないと思います。

好井:痛みも気にならないのか……。う〜ん。なんだかホクロを取りたい気持ちが高まってきました。

ホクロ除去でコンプレックス解消

好井:ホクロがあることで、お笑いとしていじってもらえるというメリットも捨てがたいんですけど、小さい頃から結構なコンプレックスだったんですよね。このホクロがなければ、もっとモテていたかもしれないし(笑)実は僕、芥川賞をとったピースの又吉さんの小説『火花』のドラマ化でついに役者デビューもしちゃいましたからね〜。このギャラでホクロを取ろうかと(笑)

片岡:いい機会じゃないですか。ホクロの施術は自由診療でクリニックごとに料金が違いますから、事前にいくつかのクリニックに問い合わせてみるといいですよ。内容によっては安価に済むこともあります。

好井:僕、生後8か月の双子の娘がいるんですけど、最近「これ、なんやろ」ってホクロをじーっと見つめて恐る恐る手を伸ばしてくるんですよ!本当のところを言うと、ホクロをとりたい一番の理由がこれなんです(苦笑)ホクロがとにかく気になるみたいで逃げられない。「追いボクロ」状態ですよ(笑)傷跡の心配も痛みの心配もなさそうですし、もしまたホクロが出てきたとしても削ってもらえるんですよね。『火花』の火が沈下しないうちに早めに取りにいきますわ!

好井まさお(井下好井)
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ「井下好井」のボケ担当。漫才のほか、心霊スポットのロケや怪談話などでも人気。ピース又吉原作の『火花』を映像化した作品で主人公の相方役を演じて好評を得ている。井下好井の詳しいプロフィールはこちら (http://search.yoshimoto.co.jp/talent_prf/?id=2787)

片岡二郎
医師・医学博士。1996年金沢医科大学卒業。臨床医療と両立しながら、金沢医科大学脳神経外科大学院にて研究に従事。脳外科医を経て、2005年より美容外科の道へ。2008年に聖心美容クリニックの医師として活躍。翌年には横浜院院長に就任。片岡先生の詳しいプロフィールはこちら (http://www.biyougeka.com/doctor/kataoka/)

白斑の治療にはどんなものがあるの?

白斑の症状を改善する治療法には、さまざまな方法が存在しています。

白斑の治療法と効果

皮膚が一部白くなる白斑(はくはん)は、はっきりとした原因が特定できないため、治療法にも確立しているものはありません。ただ、今現在行われている治療の中には、症状に効果があるものがいくつかあります。以下では、代表的な治療法と効果を紹介します。

外用療法

患部に軟膏などの外用薬を塗ってケアする方法です。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬を患部に塗ります。全身の皮膚の1〜2割程度に白斑の症状が出ている場合の治療法としては有効で、治療の推奨度も高いとされています。

活性型ビタミンD3外用薬

活性型ビタミンD3を含む外用薬を患部に塗る療法です。ただし、この療法単独の効果は確かではないため、「光線療法」に含まれる、ナロードバンドUVB療法、PUVA療法などと併用した治療が行われています。

タクロリムス軟膏

局所免疫調整薬とも呼ばれる軟膏です。高い効果が期待できる一方、長期にわたって安全に利用できるかどうかは定かではないため、3〜4か月を目途に定期的に効果判定を行いながら治療します。

光線療法

紫外線などを照射して治療する方法です。効果は高いですが、過剰な照射は皮膚癌などの発がんリスクも高まると考えられており、治療の際は医師への確認を必ず行いましょう。

PUVA療法(ソラレン紫外線療法)

日本の白斑治療で一般的に用いられている光線療法の一つで、保険が適用されます。効果はあるものの再発する可能性も高いため、最近では、ナローバンドUVB照射療法に移り変わりつつあります。

PUVA療法の具体的な方法としては、ソラレン(Psoralen)という紫外線に対する皮膚の感受性を高める薬を塗る、服用する、またはソラレンを溶かしたお湯に入浴した後で長波長紫外線(UVA)を照射します。治療を受けた日は、皮膚が紫外線に対して敏感になっているため、紫外線を避ける必要があります。

ナローバンドUVB照射療法(狭い域への中波長紫外線照射療法)

PUVA療法と同じく保険適用がされる治療法で、PUVA療法より効果的で治療後の遮光も必要が無いとされているため、紫外線療法の中では最も推奨されている治療法です。照射は、週に1〜3回の照射を半年間行う。または計60回の照射となります。

10歳以上の子どもや妊婦でも使用可能といわれ、ビタミンD外用薬との併用では相乗効果もあるとされています。ただし、体の部位によっては効果が異なり、手足の場合は効果が低いといわれています。

エキシマレーザー/ライト照射法

ターゲット型ナローバンドUVBともいわれます。照射範囲が小さいため、正常な皮膚を避けて白斑部分にのみ照射ができます。しかし、こちらも部位によって効果が変わり、手足の効果が出にくいとされています。

ステロイド内服

ステロイド剤を飲用する治療法です。進行中の症状だけに使われていますが、効果についての研究結果がいまだ少ない療法です。

免疫抑制剤内服

免疫抑制剤の服用については研究途上なため、効果についは今のところあまり明らかになっていません。

皮膚移植などの外科的治療

1年以上、新たな白斑ができていない、病気の進行がない場合、患者本人の「見た目が気になる」などの思いがある部位に対して行います。処置の方法には、皮膚の表皮と真皮の一部を移殖する手術(分層植皮術)や表皮のみを移殖する手術(表皮移植術)、白斑ができている部分に小さな穴をあけ、そこに正常な皮膚から採取した植皮片を植える手術(ミニグラフト)などがあります。

カモフラージュメイク療法

白斑部分をメイクでカバーする方法です。白斑の根本的治療ではありませんが、見た目が気になって快適な生活を送れない、といった患者さんの気持をサポートし、生活の質(QOL:Quality of Life)を上げることを目的とします。

なぜ顔にイボができるのか

イボはウイルス性のものと加齢によるものがある

イボは、正式には「疣贅(ゆうぜい)」と言います。顔にできるイボには、ウイルス感染によるイボと、加齢によるイボの2種類があります。

イボの原因になるウイルスは「ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)」と呼ばれ、100種類以上の型が存在することが確認されています。

イボは手や足にできやすいものですが、顔にもできてしまうイボもあります。顔にできるイボには主に3種類あり、ウイルス性の「尋常性疣贅」と「扁平疣贅」、加齢による「老人性疣贅」があります。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

ヒトパピローマウイルスの2型・27型・57型の感染で起こる、最も一般的なイボです。外部からの物理的な刺激でできた外傷から、ウイルスが皮膚内に入り込むことにより発症します。このことから、外傷を受けやすい手や足、顔にできやすいイボです。

気になるからといって自分でいじったり、削ったりするとウイルスが広がり、イボがどんどん増殖します。かと言って、放っておいても自然治癒はせず、むしろ増殖します。ウイルスを他人に移してしまう危険性もありますので、早期の治療が必要になります。

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

顔や手にできやすく、青年期に見られることが多いため「青年性扁平疣贅」とも呼ばれます。しかし、子どもや中年でも発症します。こちらも小さな傷からウイルスが入り込むことにより起こるウイルス性で、ヒトパピローマウイルスの3型・10型の感染で起こります。

見た目は肌色〜褐色で、名前の通り扁平に隆起し、一度にたくさんできるのが特徴です。皮膚を爪で引っ掻いた後に、線状に並んでできることもあります。

赤みやかゆみなどの炎症反応が起きることがあり、ニキビと間違えやすいイボです。この炎症反応は治る前兆で、症状が出てから1〜2週間で治ることが多いようです。

老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)

医学的には「老人性角化腫」とも呼ばれ、加齢による皮膚の老化によりできる茶褐色〜黒色のイボです。顔以外にも全身にでき、放っておくと年々大きくなり、数も増殖します。ただし、あくまで皮膚の老化であり、悪性ではないので、無理に除去する必要はありません。

老人性疣贅は、遺伝的要因や日光による皮膚の老化などが原因ではないか、と言われています。顔は日光の当たりやすい場所なのでできやすく、高齢者に多いイボですが、若い人にできることもあります。

また、老人性疣贅と見た目が似たような疾患の中には「悪性黒色腫」、「基底細胞癌」などの悪性腫瘍や癌もあります。心配なら皮膚科の検診を受けたほうがよいでしょう。

かゆい部位をかくと気持ち良いのはなぜ? 絶妙な快感という楽しみ

かゆいと思った場所を引っかき傷ができるほどかくと、とても気持ちが良い。傷ができたのに、なぜ、そう感じるのだろうか。
□痛みがあるほうがかゆみが和らぐ

 イギリスのセントトーマス大学病院で、かゆみに対する実験が行われた。化学物質ヒスタミンを使って人にかゆみを起こさせ、いろいろな刺激を与えてかゆみが減るかどうかを調べた。

 無害な電気刺激や無害な熱を与えた場合は、20~30%程度しかかゆみは減らなかったが、マスタードオイルを使って痛みを与えた場合や害のあるレベルの熱を与えた場合は、最大で半分にもかゆみを抑えることができた(※1)。つまり痛みがある方がかゆみが抑えられたのだ。

 痛みを伴う刺激や熱いという感覚は、かゆみを抑える働きがある(※2)。かゆい場所をかくと気持ちが良いと感じるのはこのためだ。激しくかくことで生じる痛みによってかゆみが和らいでいるわけだ。
□害虫などによるかゆみの場合は「かく」行為で皮膚を守る

 かゆいところをかくと気持ちが良いと感じられるおかげで、皮膚を守るという役割まで果たすことができている。ダニやシラミが皮膚に付いているとかゆいと感じるが、かくことで、皮膚に付いた害虫を追い払っているのだ(※2)。
□かゆみは伝染する

 かゆみに関して、その仕組みが分かった今、興味深い事実をもう1つ。

 誰かがかいているのを見ると、自分もかゆくなった経験はないだろうか。これは偶然ではない。科学的に証明されていることだ。

 アメリカのウェイク・フォーレスト大学医学部のジル・ヨシポビッチ教授らの研究チームは、25人に協力してもらい、1つのグループには人が腕をかいている映像を、もう1つのグループには何もしていない人の映像を見てもらった。また、かゆみを引き起こさせるヒスタミンの液体が付いたパッチと無害の液体のパッチを皮膚に付けてもらった(※3)。
□かゆみの伝染は太古の時代からの身を守る習性

 その結果、腕をかいている人の映像を見たグループは、何もしていない人の映像を見たグループに比べて、自分の体をかく量が2倍にもなることが分かった。しかも、ヒスタミンのパッチを付けていない場所、つまり本来はかゆみが発生していない場所までもかいていた。

 人がかいているのを見ると、なぜかいてしまうのか。これは、サルにも見られる行動なのだが、グループの中の誰かにダニなどの寄生虫によってかゆみが発生した時、それを見た周りのサルもかくことで、ダニの被害が広がるのを防ぐことができるからと考えられている。

 誰かが気持ちよさそうにかいていたら、まねしたくなるのも分かる。ワシントン大学医学部の専門家も「激しくかくことは痛みを伴うことがあるが、最も絶妙な楽しみを経験することができる」と論文に記している(※2)。…うん、確かに。

 しかし、もちろん傷を負うほどかけば、気持ちが良いを通り越えて深刻なケースに陥ることもある。くれぐれもご注意を。

怪我をしたら絆創膏よりラップを!傷口にも明らかな変化が…

転んでしまって擦り傷や切り傷なのどの怪我をしたら、消毒をして絆創膏を貼る。子供の頃から、そう親に教わってきた人が多いだろう。 しかし近年では、「湿潤療法」といわれる絆創膏の代わりにラップを巻く治療方法が主流になってきている。

■湿潤療法がいいワケ

その理由は、消毒液を使用すると正常な細胞も殺すことになること。また、絆創膏を貼ると、滲出液(しんしゅつえき)という体から出る成分が吸収され乾燥してしまうのだ。

だが湿潤療法では、水で傷口を洗い流した後に消毒液と絆創膏を使わずにラップを巻くことで、人間が持っている自然な治癒能力を活かして治療するわけだ。

■治り方の比較

しらべぇ編集部では、転んで傷ができてしまった記者をモデルに、2箇所の傷の直り方を絆創膏と湿潤療法で比較してみることに。

(1)足の傷にはラップを巻く

湿っているために血が滲む。その見た目には少し不安感もある。

(2)指の傷はカットバンを貼ってみる

長年の治療法という安心感がある。しっかりガードされて、守られている感覚が強い。

■傷の治りの感覚に違いが!

後日、絆創膏を貼った方は予想通りカサブタができた。

一方で、ラップを巻いているほうは透明な皮がむけたのだ。

カサブタができたほうは皮膚が引っ張られる感覚があるが、ラップを巻いたほうは皮膚になんの違和感もなかった。双方の傷口の深さが違うものの、ラップを巻いたほうが早く治っていくのを実感することができたのだ。

■湿潤療法は、その後の傷口がキレイ

ラップを巻く湿潤療法はカサブタができないので、カサブタが剥がれた後にケロイドになってしまう心配がない。早く怪我を治したい人だけではなく、傷跡をできるだけ残したくない人や、ケロイドになりやすい体質の人にはおすすめしたい。

また、浅い傷の場合はラップを巻いただけで十分だということが判明した。しかし、深い傷や感染症の心配があるような怪我は、細菌が増殖してしまう可能性があるので注意が必要である。

痛かゆ~い!あせも対策、2位「シャワーをこまめに浴びる」よりも大事な1位は

春になり、汗ばむ日もでてきましたね。こうなってくると夏に向けて、いろいろとお肌のトラブルが気になってきませんか?

なかでも汗をかく時期になると、あのツラい“あせも”に悩まされるようになります。命に別条もなく、緊急を要する病気ではありませんが、本当にツラい症状ですよね……。

そこで今回は、ユースキン製薬や国立医学図書館(米国)、英国の公的な健康情報サイト『NHS choices』などの情報を参考に、あせもの原因や予防・対策・治療法などをまとめます。

今シーズンこそ、あのツラい“あせも”に悩まされないように、いろいろと工夫をしてみてくださいね。

■1:そもそも“あせも”とは? 

あせもの原因や対策・予防法を紹介する前に、あせもとはどういった病気なのか、振り返ってみましょう。『デジタル大辞泉』によると、


<夏季や発熱時に、汗が十分排出されず、表皮内に残ったときに皮膚にできる小さな赤い丘疹 (きゅうしん) 。汗瘡 (かんそう) 。かんしん。あせぼ>

とのことです。丘疹とは、女性の医学事典『ウィメンズ・メディカ』よると、直径5mmくらいまでのブツブツのことを呼ぶそうです。

あせものブツブツにも種類があり、

・赤いブツブツが肌にできる・・・紅色汗疹(こうしょくかんしん)

・白や透明なぶつぶつが肌にできる・・・水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)

といった分類も。

表皮の角層(角質細胞)より下に汗がたまった場合は赤く炎症を起こす“紅色汗疹”に、角層よりも上の肌表面に近い場所に汗がたまると、白っぽい透明なブツブツができる“水晶様汗疹”になるそう。

特に赤いブツブツができるあせもは厄介で、激しいかゆみが出てくる上に、ちょっとでもかくと耐えがたい苦しみがやってきます。

通常は数日間で治りますので、特に緊急を要するわけではないのですが、見た目にもあまり美しいとは言えません。それでは一体このあせも、どうして出てきてしまうのでしょうか?

■2:あせもの原因

あせもといったら、1年でいつの時期を思い浮かべますか? やはり夏ですよね。夏といえば汗をかきます。実はこの汗があせもの原因になっています。

汗をかきすぎると、そのうち汚れなどと混ざって皮膚の上にある汗の出口がふさがってしまいます。それでも汗は出ようとしますので、汗腺が詰まって、ブツブツと膨らんでしまうのです。

その意味では、汗をかきやすい環境下こそが、最大のリスクだといえます。冬場であっても、厚着をした状態で暖房を激しく効かせていると、あせもはできてしまいます。

ちなみに子どもや赤ちゃんがあせもになりやすい理由は、汗腺が発達しきっていないために詰まりやすかったり、体が小さいのに汗腺の数が大人と同じだったりして、出やすいのだとか。

■3:あせもの予防と対策、対処法のまとめ

ではこのあせもを予防する、あるいは最小限に食い止めるためには、どうすればいいのでしょうか? 基本的には汗をかく状況をできるだけ作らないようにしたいです。具体的には、

・1年を通して服を小まめに着脱して、温度調節をする

・冬場は室内を温めすぎない

・夏場は冷房を効かせ、除湿をする

・夏場の外出中はなるべく日陰で過ごす

・夏場の外出中はうちわなどを常に持参する

・夏場はタイトすぎる洋服を着ないで、木綿のちょっと緩い服を着る

といった点に注意して、予防をしてみてください。また、あせもは汗の出口が詰まると出てきます。お肌を常に清潔にするといった工夫も大切ですね。

ユースキン製薬が2011年に行った調査の中で、「汗による肌トラブル対策として心がけていることは?」と質問したところ、203人の回答は下記の通りでした。

1位・・・肌に優しいタオルやハンカチなどで小まめにふく

2位・・・シャワーをこまめに浴びる

3位・・・下着や洋服をこまめに替える

多くの方が実践しているように、汗が肌に残らないようにこまめにふいたり、シャワーを浴びたりするとやはり効果的なのですね。

また、3位に「下着や洋服をこまめに替える」とありますが、実際に衣類に隠れている部分はあせもが悪化しやすいといいます。衣類と肌の摩擦が起きやすい上に、汗を吸った衣類が肌に触れ続けるからです。その意味では可能な範囲で、衣類や下着の交換も心掛けてみてください。

■4:あせもの治療法

上述した予防法を心掛けても、夏はどうしてもあせもができてしまいます。その場合はどうすればいいのでしょうか? 主なセルフケアとして、

・市販のローションやミストスプレーなどを使う

・市販のパウダーやクリーム、軟こうを使う

といった方法が一般的です。今はドラッグストアに行けば、各製薬会社からリリースされた商品が手に入ります。

あせもの場所や範囲を考えつつ、薬剤師が常駐するドラッグストアであれば、相談して選んでみてください。どのタイプの商品であっても、使う前は塗りたい部分を清潔にすると効果的です。

ただ、国立医学図書館(米国)の指摘によると、クリームや軟こうによっては、塗った直後の使用感が強くなり肌に熱がこもりがちに。結果、すぐにかゆみが治まらず、かえって一時的にかゆみがぶり返す場合もあるとか。

色残りも商品によっては気になります。外出先で「今すぐ使いたい!」といった場合には、クリームタイプではなくローションやミストなど、すっと伸びてすぐ乾き、ひんやりとした使い心地の商品を選ぶとよいかもしれませんね。

そして次に、薬で症状を抑えたら、

・規則正しい生活を心掛ける

・バランスの良い食事でビタミンやタンパク質を豊富に取り込む

・お風呂では肌をゴシゴシとこすらない

など、肌の健康にいい生活習慣を守り、肌を奇麗に保ってください。

ちなみにあせものセルフケアの1つとして、ベビーパウダーが知られていますが、国立医学図書館(米国)によれば、“お勧めできない”のだとか。

パウダーにはあせもの症状を改善したり、予防したりする効果は確認されていないと言います。かえって汗の出口が詰まってしまう場合も……。頭に入れておきたいですね。

■5:あせもに似た病気まとめ

最後になりますが、あせもに見えて実はあせもではない病気もあります。例えば、

・アトピー性皮膚炎

・ニキビ

・汗疹性湿疹(かんしんせいしっしん)

・汗疱(かんぽう)

など。あせもだと思って対処をしても治らない場合は、他の病気の可能性もあります。あせもであっても炎症がひどい場合も含めて、皮膚科に相談をしたいですね。

以上、あせもについて原因や予防策、治療法などをまとめましたが、いかがでしたか? できてしまうと大変な“あせも”。

今年の夏こそ悩まされないように、今からあせもの仕組みについて理解を深めておきたいですね。

イボができたら、皮膚が老化しているサイン?

頭にできるイボの正体は?

イボは、全身のいたるところにできるものなので、頭皮にできることもあり、頭皮にできやすいイボの1つに、「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」があります。

老人性疣贅は、その名の通り、高齢者によくみられるイボで、皮膚の老化現象の1つとして起こります。頭皮のほかにも、額や頬骨の部分、手の甲など、日光がよく当たる場所にできやすい傾向があり、紫外線の影響で生じると考えられています。

日焼けをすると、最初はシミができますが、そこに、さらに紫外線のダメージが蓄積すると、次第に盛り上がってきて、イボになっていくようです。そして、最初は1〜2mm程度の大きさですが、放っておくと少しずつ大きくなっていき、表面もでこぼこになっていきます。

これ以上 、頭皮のイボを大きくしないように、日差しが強い時間帯は、帽子を被るようにしたり、なるべく日陰に入ったりして、頭皮に紫外線を浴びないように心がけましょう。

放っておいても大丈夫?

ただし、ヒトパピローマウイルスへの感染によって起こる「ウイルス性疣贅」と違って、老人性疣贅は感染することはなく、良性腫瘍の一種なので、放っておいても、問題はありません。でも、頭皮にできた場合は、ブラッシングしたときに引っかかったり、シャンプーが刺激になったりして、炎症を起こしてしまう可能性があります。気になる人は、皮膚科へ行き、医師に相談してみましょう。

老人性疣贅の代表的な治療法

皮膚科での老人性疣贅の治療は、「レーザー療法」や「電気焼灼法」が用いられることが多いようです。

・レーザー療法…炭酸ガスレーザーをイボに照射して細胞組織を蒸散させ、イボを除去する治療法です。局所麻酔をするので、痛みもなく、出血もほとんどありません。削る深さの調節ができるため、繊細な治療が可能で、ていねいに施術してもらえば、傷跡も残りにくいといわれています。

・電気焼灼法…局所麻酔をして、イボを電気メスで焼灼して取り除いていく治療法です。深い層にまで削ってしまうと、色素沈着や傷跡が残ることもあるので、慎重に浅く削っていく必要があります。レーザー療法と同様に、痛みや出血はほとんどありません。

早朝ジョグや入浴後は注意 「寒冷じんましん」正しい対処

これから春先にかけて見られる皮膚病の一つが「寒冷じんましん」だ。女優の剛力彩芽もテレビ番組で「お風呂上がりに、体全体がかゆくなって赤くなるんです」と、自身の寒冷じんましんを告白したことでちょっとした話題になった。思い当たる人も多いはずだ。どんな人がなりやすいのか? どんな対処法があるのか? 「めぐろ皮膚科クリニック」(東京・目黒)の深野祐子院長に聞いた。

「じんましんの原因は多岐にわたり、中には原因不明のものも少なくありません。要因がはっきりしているものでも精神的緊張、感染、発汗、食べ物などさまざまなものが原因となります。寒冷じんましんはその名前の通り、冷たい水や風などに触れた刺激により起きます。その刺激により、皮膚の真皮と呼ばれる部分の血管周囲にある肥満脂肪からヒスタミンが放出され、ひどいかゆみや赤く腫れた発疹をきたします」

 寒冷じんましんが特に出やすいのは冬場で、外出していて急に気温が低くなった時、お風呂上がりや運動後、急激に体が冷えた時など。冷たい飲み物を入れたコップを手に持ったり、飲んだりするのも原因で、夏場でもプールや海水浴の後やクーラーで体が冷えた時に発症することもある。

 ただし、寒冷じんましんだと自分自身では気がついていないことも多く、冬場では凍瘡(しもやけ)と思い込んでいる人も少なくない。

 寒冷じんましんも凍瘡も、寒い時季に症状が表れやすく、肌がかゆくなる、冷えると悪化するという点では同じだ。しかし、寒冷じんましんは急激な皮膚の温度の低下による刺激で起こるのに対して、凍瘡は寒さによる血行不良が原因で起こる。

「寒冷じんましんには局所に出るものと全身に出るものがあり、全身に出た場合には鳥肌のようなぶつぶつとした小さな発疹が出て肌が赤くなり、かゆみが出ます。一方、凍瘡は全身に出ることはなく、血行不良を起こしやすい末端の部分に出ることが特徴です。症状としては①手足全体が赤く腫れ上がる②手足の指や足裏、耳たぶ、鼻に赤紫の発疹ができるといったものがあります。寒冷じんましんは数時間で症状が治まること、寒さによる刺激がなくなると軽快することに対して、凍瘡は末端の血流が改善しない限り症状が続きます」

 じんましんでは血液成分が血管から漏れ出ているため、重症のケースでは血圧が下がってめまいやふらつきを起こすこともあるため注意が必要だ。

■対処法に3つの注意点

 対処法は体を温めることだが、なかには誤った対処法を取る人もいる。

「寒冷じんましんを通常のじんましんと間違えている人も多いのです。通常のじんましんは冷やすとかゆみが治まりますが、寒冷じんましんは逆効果です。かゆみが増し、かきむしって皮膚が傷つくと、冬場は皮膚が乾燥し、バリアー機能が弱まることも手伝って、湿疹を起こしやすくなります。寒冷じんましんが何度も起きるようなら、じんましんの症状を抑える抗ヒスタミン薬を病院で処方してもらうのも手です」

 寒冷じんましんを予防するには外出する際は体を冷やさないように、手袋をつけ、厚手の靴下をはくなど完全防寒着で対策を取るのはもちろん、以下の点にも注意したい。

①運動などをした後は、汗をこまめに拭く。汗で体が冷えないようにする。
②お風呂の脱衣所自体をしっかりと温め、すぐに服を着る。
③ネックウオーマーやマフラーなどを着用して温度調節をしやすくする。

 なお、暖かくなってもじんましんが続く場合は、寒冷じんましんではない可能性がある。皮膚科の受診が必要だ。

【がんに打ち克つレシピ】がんになりかけた細胞を正常に戻せる力 ブロッコリーの栄養「MMTS」を活かす一品

 先日、厚生労働省から「がん患者が仕事と治療を両立できるような対策をスタートさせる」という発表がありました。医療機関と企業の連携を強めることで、“がん退職”を減らす対策です。社会全体が“がんに打ち克つ”方針を推し進めることは、私には大きなモチベーション。レシピ考案にも力が入ります。

 さて今回は、急激な冷え込みが続くこの季節にぴったりのミネストローネ。本場イタリアでは「トマトを入れなければダメ」という決まりはなく、その土地・季節に合った旬野菜や穀物をたっぷり入れたスープを指します。ですのであえてトマトは使わず、ブロッコリー、小松菜などといった緑の旬野菜ばかりをチョイスしてみました。

 注目はブロッコリー。野菜から取れるほぼすべてのビタミンが豊富に含まれており、抗酸化作用も抜群です。また「MMTS(メチル メタンチオスルホネート)」と呼ばれる珍しい栄養素を持ち、なんと変異し始めた細胞を修復する効果があると言われています。つまりMMTSは、がんになりかけた細胞を正常細胞に戻せる力を持っているんです。

 冬ならではの緑のミネストローネで、がんが嫌がる体質作りに取り組んでいきましょう!

【材料】2人分
ブロッコリー 110g
小松菜 80g
長ねぎ 1本
キャベツ 80g
セロリ 1/2本
にんにく 1片
鶏ひき肉 80g
水 450cc
コンソメの素 5g
塩 小さじ1/8
オリーブオイル 大さじ1
パルミジャーノチーズ適量

【作り方】
1 緑の野菜5種は2センチ角に切り、にんにくはみじん切りにする。
2 鍋にオリーブオイルとにんにくをいれて火にかけ、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。長ねぎ、セロリを加えてさらに炒める。
3 2に水とコンソメの素を加えて沸騰させ、野菜を全て加え蓋をして強火で5分加熱する。
4 塩で味を整え器に盛り、お好みでパルミジャーノチーズをかける。

 ■今坂佳美(いまさか・よしみ) 1975年生まれ。ボートレースリポーターを経て、現在は食育指導士、食空間コーディネーター、“超”時短調理研究家として活躍。ボートレースのトップ選手で胃がん闘病中の夫・今坂勝広を食でサポートしつつ、浜松市で「ラウラウキッチンスタジオ」を主宰。そのかたわら、オリジナル多機能お重「koquaコクア」も考案。3児の母。

立ちくらみがあり、自立神経障害だと言われました。

立ちくらみがあり、自立神経障害だと言われました。詳しく教えてください。(2型糖尿病、66歳、女性)

【回答】
 糖尿病神経障害は、三大合併症の一つで、主に末梢(まっしょう)神経が障害されます。糖尿病神経障害には、手足の先に左右対称で現れる多発性神経障害と局所の単神経障害がありますが、頻度が多いのは多発性神経障害です(表)。この障害では、細くて長い神経が障害されやすいので、症状としてまず足先のジンジンとしたしびれや痛み、感覚低下に気付くことが多いと思います。そのほか、温度や振動を感知する神経も障害されやすいことが知られています。一方、運動神経の線維は比較的太いため、脱力・筋萎縮などの運動障害が最初の症状として起こることはほとんどありません。

 また、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、休みなくはたらき続けている自律神経も細く、障害されやすい神経です。自律神経が障害されると、起立性低血圧、心臓神経の障害、消化管の運動障害、ぼうこうの機能障害、発汗の異常などの症状が出現します。今回の質問者さんは、この自律神経障害に当たりますので、これらの症状について、詳しくみてみましょう。

(1)起立性低血圧
 横になった姿勢から起立した際に血圧の急激な低下(起立後3分以内に最高血圧20mmHg以上、最低血圧で10mmHg以上の低下)がみられるものをいい、立ちくらみの原因となります。入浴中などは、けがをしやすいこともあって特に注意が必要です。

(2)心臓神経の障害
 自律神経が正常であれば、血圧低下時や運動時は脈拍が増え、血流不足は起こりません。しかし、自律神経障害がある場合は、このような調整が行われず、起立性低血圧や不整脈、時に突然死の原因となることがあります。また、心筋梗塞でも痛みを感じないため、重症化することがあります(無痛性心筋梗塞)。

(3)消化管の運動障害
 胃の運動が不規則になるため、食物の消化吸収の速度が速まって高血糖になったり、逆に食後かなりの時間がたってから、血糖値が上昇するなど、血糖コントロールが難しくなります。また、便秘や下痢も起こります。

(4)ぼうこうの機能障害
 排尿をコントロールする末梢神経の障害により、排尿障害が起こります。その結果、ぼうこう炎などの尿路感染症や失禁が起こります。

(5)発汗の異常
 汗が出にくくなる場合もありますが、味覚性多汗症になることも知られています。味覚性発汗は、健康な人では熱いものや刺激物を摂取した場合にのみ起こりますが、自律神経障害が強いと、普通の食事中に大量に発汗することがあります。

(6)その他の障害
 低血糖になっても胸のドキドキ(動悸〈どうき〉)や発汗などの警告症状が出現せず重症化する無自覚性低血糖も起こります。

 自律神経障害の治療については、軽症の場合は、血糖コントロールや生活習慣の改善で軽快する(症状が軽くなる)ことが少なくありません。神経障害の発症機序に関わる薬剤もありますが、障害が軽微なほど、また血糖コントロールが良いほど効果が高いことが分かっています。症状が強い場合は、対症療法が中心となります。また、長期間放置された高血糖を急激に改善すると、治療後に有痛性神経障害を発症することがあるので注意が必要です。

 いずれにせよ、症状が出現したら血糖コントロールの改善に努め、早めに専門医に相談する必要があります。

熊本県立大学名誉教授
福島英生(ふくしま・ひでお)

【医師が監修】絆創膏によるかぶれの原因と予防法

絆創膏でかぶれるのはなぜ?

絆創膏を使っていると、肌がかぶれて、かゆくなることがあります。かぶれは、正式には「接触性皮膚炎」といい、強い刺激や毒性のあるものに触れることで起こる「一時的刺激性接触皮膚炎」と、アレルギー反応によって起こる「アレルギー性接触皮膚炎」があります。

絆創膏は、傷を治すための衛生材料なので、毒性物質が含まれていることは基本的にありません。また、使用される粘着剤なども、皮膚を刺激しないように、研究が重ねられているので、アレルギー反応を起こすことも、ほとんどないようです。では、なぜ絆創膏で、かぶれることがあるのでしょうか?今回は、その原因と予防法をご紹介していきます。

絆創膏かぶれの原因

絆創膏でかぶれが起きる原因は、細菌の繁殖によるものだと言われています。透湿性や通気性の悪い絆創膏を使っていると、汗をかいたりしたときに蒸れることがあります。すると、そこに細菌が繁殖し、その代謝物によって皮膚が刺激され、かぶれてしまうのです。また、絆創膏を剥がすときに生じる物理的な刺激も、かぶれの原因になるといわれています。

絆創膏かぶれの予防法

細菌の刺激によって起こる絆創膏かぶれを予防するには、細菌が繁殖しないようにすることが大切です。そのためには、まず肌を清潔にすること。絆創膏を貼る前に、患部はもちろん、絆創膏が接着する部分の皮膚も、石鹸で洗ったり、消毒したりするようにしましょう。そして、汗をかいたり、水で濡れたりしたときは、すぐに絆創膏を剥がし、肌の水分を拭き取って清潔にしてから、新しい絆創膏を貼り直しましょう。また、蒸れにくい「ウレタン不織布」や「ウレタンフィルム」などの素材が使われているものを使うのもオススメです。

絆創膏を剥がすときの物理的な刺激によるかぶれを予防するためには、絆創膏を貼るときに、絆創膏を引っ張って伸ばさず、自然な長さのままで貼るようにしましょう。伸ばして貼ると、肌に負担をかけ、かぶれの原因になります。また、剥がすときは、絆創膏が接着している方の皮膚を指で軽く押さえ、皮膚が引っ張られないように注意しながら、ゆっくりと剥がしましょう。ぴったりと貼りついて剥がしにくい場合は、蒸しタオルなどで少し蒸らすと、剥がしやすくなります。また、剥がしたあとの肌は、お湯などでやさしく洗い、ベビーパウダーをつけておくと、かぶれにくくなります。

低価格の秘密は違法な施術!?タトゥー除去治療の実態

2015年5月10日、違法なタトゥー(刺青・入墨)の除去治療や脱毛などを行ったとして、大阪市の某クリニックの院長とその妻が逮捕されました。報道によると、被害者のうち、レーザーを使った両腕のタトゥー除去の施術を約4万円の費用で受けた女性は、患部がケロイド状になるやけどを負ったということです。

なぜこのようなことが発生するのでしょうか。また、どうすれば、このような被害に遭わずに済むのでしょうか。今回は、タトゥー除去治療の実態と、失敗せずに治療を受けるための注意点について、六本木境クリニック院長、境隆博先生にお話を伺います。境先生は、年間のべ300症例を超えるタトゥー除去の治療を行っており、タトゥー除去治療について深い知識と豊富なご経験をお持ちです。

なぜ違法な治療を行うクリニックが存在するのか

Q:上述の通り、違法なレーザーによるタトゥー除去治療を行っていたクリニックの院長と、実際に施術を行っていた妻(准看護師)が逮捕されました。なぜこのようことが起こるのでしょうか。境先生:美容医療を行うクリニックや医師の数が増え、過当競争・価格競争になっていることが背景にあります。値段を下げるには、数多くの患者さんの診療や施術を行わなければなりません。

しかし、全ての施術を医師がしていたら、時間には限りがあるので、当然一定以上の治療は行えず、値段を下げたり、より利益を出すことはできません。そのため、今回逮捕されたクリニックのように、看護師などに施術をさせるところもあるようです。また、レーザーを使った施術は、サロンなどでも行われていることから、患者さんも医師ではない人が施術をしても受け入れてしまいがちです。これがメスで切るような治療であれば、看護師など医師免許を持っていない人が行うと聞けば、患者さんも黙ってはいないでしょう。

レーザー治療でも気軽に受けてはいけない

Q:確かに、レーザーを使った施術に対して、「医師でなくても大丈夫なのでは」という認識を持っている人は多いように思います。しかし、やはり危険なのでしょうか。境先生:どのようなレーザー系の治療でも、やけどを起こす可能性はあり、完全に医療行為です。特に、皮膚内部の色素にレーザーを反応させるタトゥー除去治療では、程度の差はあれ、100%やけどを生じます。

違法な施術の被害者となった患者さんは、逮捕された看護師のレーザー照射により、腕にケロイド状のやけどができたようですが、レーザー治療といえども、医師免許を持たない人がやるのは明らかに間違いです。法律の解釈うんぬんと言った問題ではありません。ご理解いただきたいのが、レーザー治療に限らず、医療行為とは、何かしらの危険を伴うものです。失敗すれば重大な後遺症を引き起こし、下手をすれば一生苦しむ可能性もあります。

※タトゥーのレーザー治療について詳しくは、『タトゥーのレーザー治療の効果・痛み・後遺症 (http://www.skincare-univ.com/article/010075/)』をご覧ください。

医師であれば安心なのか

Q:これまで、タトゥーの除去治療について、レーザー (/article/010075/)に限らず、切除手術 (/article/010088/)や皮膚移植(植皮) (/article/010202/)、削皮(アブレーション) (http://www.skincare-univ.com/article/010218/)についてお話をお伺いしましたが、医師免許を持った医師が治療を行った場合においても、トラブルは少なくないようです。それは何故なのでしょうか。境先生:医師でもない素人が医療行為を行うのは論外ですが、医師だからと言って、その分野の経験が浅ければ、長い経験のある専門医と同様の治療を行うことは当然できません。

1つの分野でさえ、一人前の医師になるには、それなりの期間が必要です。私も研修医の頃、上司に付いているだけで何も分からない時代もありました。私は元々、形成外科、特に熱傷(やけど、やけど跡)が専門ですが、命が危ぶまれる患者さんも少なくない非常に厳しい医療現場で上司と一緒に様々な症例を診療しました。更に、そのような現場でキャリアを積み、責任者となって…と、合計10年以上の経験を積みました。そして、その時に身に着けた技術や知識を基に美容外科に転身し、美容外科医としてもキャリアを積んで、今に至ります。

医師免許や、医師の専門性というのは、そのくらい重いものです。しかし、前述の通り、現在は美容医療を行う医師が増え、近年では歯科医ですら、ボトックスやヒアルロン酸注入などによる顔のシワ取りの治療に参入する人もいると聞きます。手術などと異なり、レーザーなどの照射系の治療や、ボトックスやヒアルロン酸などの注射系の治療は、経験が浅い医師や、場合によっては看護師などでも比較的容易に行うことができる治療です。医師免許のない人が医療行為を行うのは論外ですが、十分な経験や技術がない分野に安易に手を出す医師も少なくないことが、トラブルが多い大きな原因の1つだと思います。

適切な治療を受けるために

Q:それでは、どうしたら失敗せずに自分に合った適切な治療を受けることができるのでしょうか。境先生:最も重要なことは、例えばタトゥー除去治療であれば「きれいに消せる」「傷跡が残らない」「低価格」など、耳触りの良いものに安易に飛びつかないことです。適切な判断ができるよう、ご自身のアンテナを高くして、よく情報収集してから決めるようにしましょう。

例えば、私のクリニックにタトゥー除去について相談にいらっしゃった患者さんで、「色々なクリニックでカウンセリングを受けましたが、医師の意見が極端に違い、何を信じて良いのか分からなくなりました。」と言っていた方がいました。医師の中には、本当に適した治療は経験や技術不足によって行えないため、自分ができる範囲の治療方法を勧める人もいます。また、逮捕された医師のように利益を重視し、看護師にやらせることができるレーザーを推奨することだってありえるのです。

そのため、「5人の医師のうち、3人がこの施術を勧めたから」のように、多数決で治療方法を決めてはいけません。上述のような医師の意見は、当然ですが除外しなくてはいけません。「誰が真実を言っていて、誰がウソをついているのか」の判断ができないと、不適切な治療を受けてしまうことになりかねません。刺青やタトゥーの除去治療に限って言えば、不適切な治療を受けると、目立つ傷跡や後遺症など、取り返しが付かないことになりがちです。

タトゥー除去をはじめ、美容医療の施術は、「治療をしないと命にかかわる」というものではありません。適切な判断ができない間は、「判断しない(治療を受けない)」という選択をし、十分時間をかけてリサーチしたり、よく考えるようにしましょう。そして、最終的に「治療しない」という選択枝もあるということを、心のどこかに必ず残しておいてください。

重大病のサイン「男の貧血」にご用心!

「女性じゃあるまいし」と侮ることなかれ。がんや内臓出血、持病薬が原因の場合も! 体が発する警告に、きちんと対処すべし。

「つい先日も“貧血”だという患者さんが見えられたのですが、胃の検査をしたら胃がんと思われる腫瘍が見つかり、大きな病院を紹介しました。このように、男性の貧血は“重大病のサイン”であることが多いので、決して侮ってはいけません」

 開口一番、こう注意を促すのは、東京・蒲田で『宮元通りクリニック』を開業する渡会敏之院長だ。読者の中にも、貧血を女性特有の病気と思い込んでいる方は多いだろう。

 しかし、それは早計。女性の貧血は、生理や妊娠・出産との関係が深いが、“男性の貧血”には胃がんや大腸がん、十二指腸潰瘍などの重大病が潜んでいる可能性が高く、注意すべきなのだという。しかも複数の統計で、シニア世代の10人に1人が貧血を患っているという衝撃の事実もある。

「胃がんにしろ大腸がんにしろ、初期段階なら貧血を起こすほどの出血は一般的にありません。ですから、男性が貧血を起こすということは、病気がかなり進行している可能性が高いのです」(前同)

 つまり、中高年男性の貧血は体が発する警告なのだ。貧血というと、失神や立ちくらみ、めまいを思い浮かべるが、顔面蒼白や全身の倦怠感、胸痛、動悸、息切れという症状が出ても、貧血状態に陥っている可能性があるというのだ。

 そもそも貧血とは、血中の鉄不足や、血液自体が少なくなることが原因である。「酸素を全身に行き渡らせる働きをする血中のへモグロビンの不足が、体内の酸素不足を引き起こし、低酸素状態になるためです」(同)

 採血をして血液中のヘモグロビン値を測れば、貧血かどうかはすぐ分かる。男性の場合、血液0.1リットル中のヘモグロビン値が、13グラム未満かどうかが目安になる。冒頭の患者の場合、その数値が6.2グラムと半分以下だったそうだ。なお、ここで気をつけたいのが貧血と脳貧血との混同だ。「脳貧血は脱水症状や急な立ち上がり、ストレスから来る自律神経障害、高齢による血圧の調整機能の低下などで、脳に一時的に十分に血液が運ばれないために起きます」(同)

 貧血も脳貧血も立ちくらみや、ふらつきなどの症状は共通するのだが、「どちらかを見分けるのは可能です。脳貧血による立ちくらみなどの症状は、そう頻繁に起きません。ふらつきや目まいが一度だけなら脳貧血、繰り返し何度も起きるのであれば貧血を疑ってください」(同)

 渡会氏が、簡易ではあるが、貧血の自己チェック法を教えてくれた。それは、鏡の前で自分の目の下を手で引っ張り、その色を見るというもの。「赤味を帯びていれば健康ですが、白ければ貧血かもしれません」(同)

 赤味を帯びているのは目が充血していて不健康な証拠で、白ければ健康と誤解してしまっている人も多いのではないだろうか。また、体内のどこかで出血していれば、ヘモグロビンの数自体も少なくなるため、貧血症状が現れるのだが、これは排便時に、その色を見ることで分かるものもあるという。

「便が黒ければ、胃や十二指腸からの出血が疑われます。胃酸や消化酵素の働きで血が黒くなるからです。これに対して便が赤ければ、大腸からの出血が考えられます」(同)

 胃潰瘍や十二指腸潰瘍であれば出血はほどなくして止まるため、真っ黒なタール便が続く場合は胃がんを疑うべきだという。「黒い便とともに胃に痛みがあれば、胃潰瘍の可能性のほうが高いのですが、胃の周辺になんとなく不快感があって、しかも、体重が減少傾向にある場合はまずいですね」(同)

 赤い粘血便の場合、痔の可能性もあるが、大腸がんも考えられるだけに、慎重な判断が必要だ。「一般的には、貧血を伴うほどの急激ながんの進行は1年以内に起きるとは考えにくいので、年に一度の健康診断などでヘモグロビン値が13グラムなら、とりあえずは安心です」(同)

 すでに仕事から離れ、健康診断の機会が少なくなっている世代には、特に意識してもらいたいところ。前述のように、シニア世代における貧血患者の割合は高いのだ。「高齢化に伴う食欲不振や血液循環の悪化から、鉄不足に陥って貧血になる分にはまだいいのですが、それと混同して重大病を見落とすことは避けたい。そこで、普段から鉄分の摂取と、鉄の吸収を阻害するカルシウムの摂りすぎには注意してください。また、ビタミンCは鉄の吸収を助けるので、果物やサプリで補うことを忘れないでください」(内科医)

 また、酢の物も鉄吸収を補助してくれるそうだ。さらに中高年男性は、「腰痛のための薬や、不整脈、糖尿病の治療薬が原因で鉄が失われて貧血が起きることもあるので、注意していただきたい」(前同)

 いざ貧血になってしまった場合の対処法だが、意外にも、それほど神経質になることはないそうだ。軽ければ座って静かにしていればよく、ひどい場合は横になり(横にさせ)、体を締めつけているベルトなどを外して呼吸が楽になるようにし、足を少し高くする。それで数分もすれば、症状は収まるという。

 ただし、それでも快方に向かわない場合は、すぐに医師に相談するべし。つい、侮りがちな貧血。もし、その症状を感じた際には、体の警告と感じ、心して対処してほしい。

イボの代表的な3つの原因とは?効果的な予防対策でイボ知らず!

「イボ」とは皮膚から盛り上がっている小さなできものを意味する俗語です。どうしてイボができてしまうのか不思議ですよね。

なかなか治らないものや、目立つ場所にできてしまうと困ってしまいます。気になるイボの様々な原因を紹介します。

要チェック項目

□ウイルスが外傷から侵入し、そこからイボができる
□肥満体質の人は一般の人に比べるとイボができやすい
□イボに麦茶が効く

イボの原因1:ウイルス

ウイルスが原因でできるイボ。「ウイルスが感染してできるイボ」で、専門用語でウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれるものです。

ウイルスが外傷から侵入し、そこからイボができる。外傷を受けやすい肌の露出した部分にできやすいようです。皮膚の一番底の部分までウイルスが侵入することによって発症します。

ウイルスに感染した細胞は、過剰に細胞分裂を繰り返し、他の細胞を押しのけ表皮の部分まで細胞分裂を繰り返すので、イボとして現れてしまいます。

このウイルス名は「ヒトパピローマ」と言います。その種類は驚愕の100種類以上。見た目の違う多くの種類があり、原因になるイボのウイルスに少しずつ違いがあることでイボのできる大きさや場所も違ってきます。

傷を負った手で他人のイボを触ると稀に移ってしまう事があるので注意が必要です。その他には水イボというポックスウイルスに感染して発症するイボもあります。

ウイルス性のイボの種類

増殖型のイボ

ヒトパピローマウイルス2型・27型・57型の感染で生じます。放っておいても増殖するのですが、気になって引っ掻いたり、いじることでも増殖します。

まずはいじらないことを心がけましょう。気になる場合は自分で治療しようと考えずにまず皮膚科を訪れることを推奨いたします。

水イボ

水イボとは、伝染性軟属腫ウイルスから皮膚に感染することでできてしまうイボです。ポックスウイルスに感染することで発症します。

子供に多く発生しやすく、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の患者に多く見られます。イボの部分がツルツルとした光沢があり、頂点の部分がやや陥没しています。

また、かゆみは軽いのですが、掻いてしまうことで悪化や増殖をしてしまうことがあります。伝染性軟属腫の場合には、自然治療でも治癒するまで半年~1年程かかるので、治療をすることをお勧めします。

爪周囲疣贅(ゆうぜい)イボ

ヒトパピローマウイルスによる爪周囲に生じることを言います。見た目はカリフラワー状で、爪の甘皮がなくなります。爪を噛む方に多く見られるイボです。

糸状イボ

細長くて小さい突起で、まぶた、顔面、首、唇などにできます。

扁平イボ

子供や若い成人によくできるイボ。集団で生じやすいのが特徴です。表面はなめらかで、黄色がかった茶色やピンク色をしてますが中には周囲の皮膚と同じ色の場合もあります。

顔面や手の甲によくできます。男性ではひげの生える部位、女性では脚にもよくみられ、ひげや脚の毛をそることで広がる場合があります。

イボの原因2:肥満

肥満体質の人は一般の人に比べるとイボができやすい傾向にあります。皮膚のたるみによる摩擦で皮膚に負担がかかりイボができてしまうケースがあります。

また、脇なども湿度が高くなるのでイボができやすくなっています。老廃物を上手く排出できないなど、肥満はイボができやすい原因の一つとして考えられます。

イボの原因3:紫外線

首元にポツポツと小さいイボができます。20代30代の方でも発生する老人性のイボ。紫外線を浴びると通常メラニン色素が分泌されますが、ターンオーバーによって体外に排出されます。

多量の紫外線を浴びることによって新陳代謝や輩出が悪くなりシミになります。これが膨らんでアクロコルドンというイボになってしまいます。アクロコルドンは小さいのであまり気にされない方がほとんどのようです。

イボに麦茶が効くって本当?

おばあちゃんの知恵で麦茶を飲み続けると「イボ」が消えるという話があります。

飲み続ける間に自然に治ってしまったのでは? と疑問に思う方もいるかと思いますが、治療法の中に薏苡仁(ヨクイニン)という漢方薬(ハトムギのエキス)の服用があります。

ヨクイニンは肌にいい成分がたくさん入っています。即効性はないので毎日取り続けることで効果があります。皮膚の表面に余った水分や老廃物を取り除いてくれる効果があります。

また、新陳代謝をよくする効果・美肌効果もあり、体の中からのイボ治療が期待できます。ウイルス性のイボに効果が期待できます。おばあちゃんの、イボには麦茶が効くというのは本当だったのです。

イボは自然に治ることもある

自然に治ることがある疾患とされる「イボ」ですが、自然治癒せず長期間に渡る場合も数多くあり、様々な治療法があります。

ですが、現在のところ根治的な飲み薬や塗り薬は示されていません。様々なイボがありましたが中には悪性の物もあるのでイボを見つけ、気になるようでしたら病院を受診されることをおすすめします。

イボ治療に有効とされている紫雲膏とは

イボに効くと噂の紫雲膏ってなに?

ネットで情報収集をしていると「紫雲膏でイボが治った!」というブログ記事が多くヒットします。紫雲膏とは、一体何なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

紫雲膏(しうんこう)とは、古くから皮膚病に効果があるとされている漢方薬です。江戸時代に、世界で初めて全身麻酔による手術を成功させたことで有名な華岡青洲が考案したとされています。あくまで民間療法としてですが、古くから愛されている塗り薬です。

主成分のシコニンが有効成分だと考えられており、抗炎症作用、肉芽促進作用、抗菌作用、抗腫瘍作用などが報告されています。これらの作用により、ひび・あかぎれ・しもやけ・イボ・魚の目・あせも・ただれ・外傷・火傷・かぶれ・痔などに効果があるとされています。

ただし、シコニンの薬理作用のメカニズムの研究は十分行われておらず、なぜこれらの皮膚病に効くのかわかっていない部分も多いのが現状です。

紫雲膏の成分

紫雲膏は主に、ゴマユ(ごま油)、シコン(ムラサキの根)、トウキ(セリ科の多年草)、オウロウ(ミツバチの巣の蝋を精製したもの)、トンシ(ラード)を混ぜあわせることによりつくられます。染色にも使われるムラサキの根が使われていることにより、美しい薄紫色をしていることと、ラードが入っていることによる独特の匂いが特徴です。

現在、ムラサキは絶滅危惧種に指定されているので、シコンの生産量は非常に少なくなっています。そのため、同じムラサキ科のセイヨウムラサキの根を代用しているものが多いようです。

通常の紫雲膏の成分は、いずれも口に入れても問題ないものなので、口の中の口内炎などにも使うことができます。ただし、紫雲膏の中には口に入れてはいけない成分をプラスしている商品があるかもしれませんので、口の中に使う場合には成分表示をよく見てからにしましょう。

このように、紫雲膏に使われている成分は安全なものなので、敏感肌やアレルギーのある方にはピッタリな薬なのです。

紫雲膏のイボへの使い方

さて、ではこの紫雲膏、イボにはどのように使えばよいのでしょうか。

まず、イボに紫雲膏を塗ります。塗るタイミングは、イボが柔らかくなっているお風呂あがりがオススメです。塗ったらその上から絆創膏などで固定します。より効果を高めたい場合は、ラップで多い、その上から絆創膏で固定するとよいでしょう。

次の日、お風呂に入る前に絆創膏を剥がし、またお風呂あがりに紫雲膏を塗り直し、固定します。とにかく、これを毎日続けてください。少しずつイボが剥がれてきますので、1週間ごとにピンセットで取り除いていきます。

これを3ヶ月ほど続けると、イボが完全に取り除けます。紫雲膏は安全な分、効果も他の薬と比べるとマイルドです。根気よく治療を続けることが重要になります。

被害続出!“やけど虫”の特徴や対処法は?

夏に発生する虫の健康被害といえば、蚊やハチが真っ先に思い浮かぶと思います。じっさいに、蚊やハチの被害は多いですが、ほかの虫にも要注意。最近話題の“やけど虫”を知っていますか? じつは、全国各地で被害が続出しているのです。

●“やけど虫”ってどんな虫?

あまり聞き慣れない名前ではありますが、やけど虫の正式名称は「アオバアリガタハネカクシ」というもの。体長は1cmに満たず、およそ7mmほどの、黒とオレンジのしま模様が特徴の昆虫です。日本では、北は北海道から南は沖縄まで、全国どこでも生息しています。湿気を好む性質があり、田んぼや川岸の周辺など、湿気が多いところに多く見られるといいます。

4~10月までの活動期間のなかで、とくに6~8月にかけて活発になります。湿気を好むとはいいますが、光に寄ってくる性質もあるので、街灯や家の玄関、ベランダにもよく姿を現すそうです。

●アリにそっくり!?

やけど虫は、まるでアリのような姿をしています。知名度もそこまで高くないので、アリと勘違いされることは少なくありません。そのため、子どもが興味本位で触ったり、家から追い出すために手で掴んでしまったり。これが、やけど虫の被害が続出する理由のひとつかもしれません。

やけど虫の体液には、「ぺデリン」という物質が含まれています。やけど虫に触れると、水泡ができ、やけどの痕のようになるのは、これが原因。さらに厄介なのは、卵・幼虫・蛹(さなぎ)・成虫のいずれにも、この「ぺデリン」があるということ。これが、やけど虫と呼ばれる所以だそうです。

●もし触ってしまったら…

やけど虫に触ってしまったら、まずはすぐに水道水で洗い流してください。数時間経つと、徐々に赤く腫れてくるので、皮膚科を受診しましょう。もうひとつ注意すべきなのは、体液のついた手で目を触ってしまうこと。子どもはビックリして泣いてしまうこともあるので、そのままの手で目をこすってしまう可能性大。炎症や激しい痛み、最悪の場合は失明することもあるそうなので、ご注意を!

夏場はとくに被害が増えます。厄介なことに、やけど虫はどこにでも現れる昆虫です。前述のような特徴の昆虫をみつけたら、素手では触らずに、割り箸やスコップを使って外に出しましょう。

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