あなたの健康はお金で買えますか・・・? ■セクハラ・いじめ
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あなたの健康はお金で買えますか・・・?

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◆いじめる人の心に潜む「いじめへの恐怖」  

なぜジャイアンはのび太をいじめ続けるのか

アニメ『ドラえもん』を観て育ってきた人は多いと思いますが、今も昔ものび太くんがジャイアンやスネ夫にいじめられ、ドラえもんに頼んで彼らを見返すのがこのアニメの定番のストーリーです。何十年にもわたって毎週同じようなストーリーが展開され、子どもたちの共感を誘っていることに、驚きを感じます。

こうしたいじめの構造は、大人の世界でもしばしば見られるものです。DV、パワハラ、モラハラなどもその一つでしょう。いったいどうして、いじめは起こるのでしょう? その理由の一つに、いじめる側にも「いじめへの恐怖」にさらされているという事情があるように思います。

子どもたちの世界では“敵なし”のジャイアンも、家に帰れば親という権力者に気を使う弱者です。DVやパワハラ、モラハラの行為者も同様の状況に置かれているのかもしれません。家庭や学校、職場などで権力者からの圧力におびえて生きてきた人、生きている人は多いのではないでしょうか。
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◆いじめをする人に内在する「弱い部分」とは?

権力者の圧力におびえて生きていると、「弱さ」を感じさせる存在に過剰に苛立ってしまう―こうした心理が働くものと考えられます。

そこには、「投影」という心の作用が関係している可能性があります。常に権力者からの圧力におびえていると、目の前にいる「弱者」の姿に権力者の圧力におびえる自分の姿を投影し、その弱さを否定したくなって、いじめ行動につながってしまう可能性があります。

また、こうした人の多くは、「強者が権力を振りかざす快感」を見てきた人たちでもあるかもしれません。殴ったり、怒鳴ったりしてストレスを発散させる、その行動に弱者がおびえれば自分の強さを実感でき、優越感に浸ることもできるでしょう。――このような「強者の快感」を見てきた人、被害者になってきた人は、「自分もいつかは同じ立場に立ってやる!」というゆがんだ意欲を持ってしまうことがあります。
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◆他人を攻撃したときに後悔できるバランス感覚があるか?

一方、権力者からの圧力にさらされることなく、安心、安全な環境で育っていれば、積極的に人をいじめようとは思わないものです。

たとえばのび太くんは、小学高学年になった今でこそ「また0点取ったの?」「そんなことでどうするの!」と、お母さんから怒られています。とはいえ、この母には問答無用で息子を殴るようなところはなく、基本的には穏やかな態度で息子に接しています。お父さんも同様です。さらに、のび太くんはもっと幼い頃には温かいおばあちゃんに守られ、「のびちゃんのままでいいんだよ」と肯定されて育ってきました。したがって、のび太くんの心の軸はとても健康なのだと思います。

ジャイアンやスネ夫からひどいいじめを受けたときには、「ころばし屋」「のろいのカメラ」のような暴力的な道具を使ってしまうこともあります。しかし、その後には必ず本人にも災難が降りかかり、「やるんじゃなかった」と深く後悔しています。このように他人を攻撃したときに罪悪感を感じられることは、対人関係における健康なバランス感覚なのです。
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◆いじめる側の人の心理と行動に目を向けよう

人をいじめたくなる気持ち、いじめの快感に浸りたい気持ちの根底には、権力者からの圧力におびえ、弱い自分を抑圧してきたという背景があるのかもしれません。そして、いじめが常態化する環境で長い期間生活し、対人関係におけるバランス感覚を失ってしまったのかもしれません。

したがって、いじめが起きたときには、いじめた人の心理と行動にじっくり目を向けてみる必要があります。そこに潜む不安や恐れなどの感情に目を向けなければ、いじめの問題はなくならないでしょう。
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( 2018/09/19 09:55 ) Category ■セクハラ・いじめ | トラックバック(-) | コメント(-)

告発が多発!一体、何がセクハラになるの?  

◆「#MeToo」などで広がるセクハラ被害告発

官僚トップによる女性記者へのセクハラ問題、ハリウッドの大物プロデューサーによる複数女優へのセクハラ行為、有名ブロガーが告白した元大手広告代理店有名広告ディレクターからのセクハラ発言……。ここ最近になって、権威ある立場にある人物による「セクシャルハラスメント」の報道が過熱しています。この背景には、セクハラ被害の体験を持つ人がTwitterをはじめとするSNSに書き込むキーワード「#MeToo」を通じて、被害を告発する世界的な人権尊重運動の影響があるようです。
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◆セクハラの定義とは……「社外の人」「職場以外」も該当

そもそもセクハラの定義とは何でしょうか? セクシャルハラスメントとは、性的な関心や欲求にもとづく言動によって、他人に不快感を感じさせる「性的な嫌がらせ」を意味します。また、男女雇用機会均等法(以下、均等法)第11条では下記の通り、事業主に職場におけるセクハラ対策の措置義務を定めています。

■均等法 第11条
『事業主は、職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されることのないよう、当該労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。 』

この条文を見る限り、均等法ではセクシャルハラスメント対策の対象者、つまり被害者は「雇用される労働者」を意味します。では、社外の人にならセクハラをしてもいいのでしょうか? また、この条文には「職場」がどの範囲まで含まれるのかが明記されていません。オフィス外、たとえば飲食店などの場所ならよいのでしょうか?

なかには「取引先の営業担当者や取材者だから、いやらしいことを言ったりやったりしてもセーフ」「飲食店は『職場』ではないから、セーフ」という認識を持っている方もいるのかもしれません。しかし、この認識は重大な間違いのもとです。

取引先の人や取材者の多くは、それぞれの所属先の職場に雇用されている労働者(正規、非正規、派遣職員含む)です。また、職務の一環としてあるいは仕事の延長線として行った場所であれば、その場所が飲食店であっても「職場」に含まれます。したがって、「社外の人が相手だから」「お酒の席はプライベートの場だから」という甘い認識で、うっかりいやらしいことを言ったりやったりしないようにする注意が必要です。

◆セクハラは法的責任を問われる人権侵害行為

では相手が「労働者」でなければ、セクハラ行為をしてもセーフなのでしょうか? もちろん、そのはずはありません。そもそもセクハラは、法的責任を問われる可能性の高い人権侵害行為です。セクハラ行為によって他人の人権を傷つければ、日本国憲法11条で定められる基本的人権、13条で定められる個人の尊厳の侵害になります。

暴力的・脅迫的に、あるいは相手が抵抗できない状態で胸などに触ったり、キスをしたりすれば、強制わいせつ罪・準強制わいせつ罪に問われます。強制的に性行為に及べば、強姦罪に問われます。公然と相手の名誉を傷つけ、侮辱するようなことを言ったりやったりすれば、名誉棄損罪や侮辱罪に問われます。拒まれているのに何度もつきまとったり、メールやSNSに大量の送信をしたりすれば、ストーカー規制法の対象にもなります。

したがって、誰に対してでも、相手が不快感を覚えるような性的な意味合いを含んだ言動は行わないということは原則です。もちろん、男性から女性に対してだけでなく、女性から男性に対してや、同性間でも行わないのが原則です。
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◆セクハラの原因となる「性別役割分担意識」をなくす必要性

しかし、性的な意味合いなどまったく考えもせずに行った言動でも、受け手がその言動に性的な含みを感じ、セクハラだと感じてしまう場合もあります。セクハラの感じ方には個人差があり、また男女間でも感じ方や受け止め方は微妙に異なるからです。では、行為者にその意図はなくても、受け手によってはセクハラだと受け止める可能性の高い言動にはどのようなものがあるのでしょう。それを判断する目安として「性別役割分担意識」というキーワードがあります。性別役割分担意識とは、男女の性別によって役割を規定しようとする固定観念のことです。

均等法に基づくセクハラ指針では、この性別役割分担意識がセクハラの発生の原因や背景になりうることを労働者に周知・啓発することが明記されています。

たとえば、「女なんだから、多少は色っぽい服装をして仕事をとってこなきゃ」などと個人の性的魅力を仕事に活かすように強要したり、「あの課長はオバサンだから、新人の男を下につけておけば仕事がうまく運ぶだろう」などと性別で人を規定して人格を無視した発言をしたり、「男なんだから、女の尻に敷かれるような仕事はするな」「女が男勝りに働いていると、あっという間に適齢期を過ぎちゃうよ」などと、「男女はこうあるべき」という固定観念にとらわれた発言をすることが該当するでしょう。

上のような発言をした本人は、その言葉がセクハラにあたるとは想像すらしていないかもしれません。あるいは、相手にとってよかれと思って言った言葉ですらあるかもしれません。こうした性別役割分担意識の多くは、長年繰り返し見聞きしてきた周囲の言動や環境の影響、メディアを通じてインプットされた情報が固定観念としてしみついているものだからです。

しかし、多様な価値観を持つ人が働く仕事の場では、性別役割分担意識に基づく発言をセクハラや差別として受け止める人がたくさんいます。特に、国際化やダイバーシティー(多様性)が進む現代においては、こうした固定観念を持ち続けると他者と交流し協働する際の障害となり、うっかり言った一言によって一瞬で信用を失ってしまうリスクがあります。

したがって、ふとした瞬間に「男女はこうあるべき」という発想がよく浮かぶ人は、「自分は性別役割分担意識が強くないだろうか?」「うっかり性別役割分担意識に基づく発言をしていないだろうか?」と自問自答していくことが、自分自身がセクハラ加害者にならないためにも、またセクハラ被害を生まないためにも、非常に重要なことなのです。


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( 2018/09/14 09:32 ) Category ■セクハラ・いじめ | トラックバック(-) | コメント(-)

なぜ無意識に「セクハラ」してしまう?セクハラ加害者の心理 

◆セクハラの基準は? 誰か一人でもセクハラと感じうる行為はしないこと

職場のセクハラ問題の判断においては、セクハラを受けた人がどう感じているのかが重視されます。もちろん、セクハラの認定には事実関係の確認と調査が必要になりますが、そのような大きな問題になる前に、他人に誤解を与えるような行為をしないことがまずは重要です。行為者にセクハラの認識はなくても、受け手がそれをセクハラだと感じている場合、その人がそう感じていることをそもそも否定することはできません。職場が相談を受けた場合、受け手の感情と意見を真摯に取り扱い、対応することが求められるのです。

とはいえ、人の気持ちや感覚は十人十色です。「どこからがセクハラと言われるのか」という疑問は、誰しも持つものだと思います。しかし、まずは一人でもセクハラに感じる人がいる可能性のある行為は、最初から行わない、ということを頭に入れおく必要があります。
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◆「対価型セクハラ」と「環境型セクハラ」の違い

男女雇用機会均等法に関連するセクハラ指針によると、職場のセクハラには「対価型」と「環境型」という2種類があります。

■対価型セクハラ
対価型セクハラとは、相手の嫌がるセクハラ行為をして拒否・抵抗されたことの対価として、相手に不利益な解雇・労働契約の更新拒否などを与えることです。たとえば、非正規職員として採用された人が人事権を持つ上司に交際を迫られ、それを断った後に上司の態度が冷たくなり、翌年度の労働契約を更新してもらえなかった、というような場合には対価型セクハラになります。

■環境型セクハラ
環境型セクハラとは、セクハラの言動を受けて就業環境が不快なものになり、働く上で看過できないほどの支障が生じるような行為です。たとえば、体を眺め回されたり触られたりするので、不快で出社することができない。いやらしい話題がいつも飛び交い、仕事に集中できない。こういった場合は環境型セクハラになります。
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◆無意識的にセクハラ行為を行ってしまう人の3つの心理

では、人はなぜこうしたセクハラ行為を行ってしまうのでしょう。行為者の心理を紐解くと、主に次の3つに分けられることが多いと感じます。

1.セクハラの知識不足である
そもそも「今の時代、どのような言動がセクハラになりえるのか」という知識を十分に持っていないと、何気なくセクハラを行ってしまうことがあります。まずは、「セクハラと言われかねない行為の範囲は広い」という認識を持っておくことが重要です。たとえば、お笑い芸人がテレビでよく言っている下ネタの話題を職場で話す。これは完全にNGです。「昔は冗談としてみんなが笑ってくれた」という理由は通用しません。あ

るいは、「デブ・ブス」「イケメン・ブサメン」「おばさん」「おねえちゃん」というように見た目や年齢でその人物の魅力を判定するような発言をしたりすることも、広義ではセクハラに入ります。さらに、そもそも男女雇用機会均等法では職場における男女差別が禁止されていますし、セクハラ指針には、セクハラの防止効果を高めるためには「性別役割分担意識」による言動をなくしていくことが重要であることが記述されています。

すなわち、「そんなことでは嫁のもらい手もない」「女性なのに華がない」「女の腐ったような奴だ」といった発言を、職場では言ってはいけないということです。こうした知識がないと、うっかりセクハラにつながる行為をしてしまうことがあります。

2. 無意識的に自分の優位性を悪用してしまう
セクハラは行為者の優位性を悪用することのできる行為であるため、「パワハラ」であるとも捉えられます。たとえば、職場の中に上司の性的な冗談に合わせて笑わなければならない雰囲気がある場合、上司という立場の優位性を悪用していることになります。

あるいは、行為者が体を眺め回すような視線を向けたり、ボディタッチをしたりすると、受け手には「いつ襲われるかわからない」という恐怖を与えてしまいます。また、「権威のある人だから強く拒否できない」という思いから、受け手がセクハラ的な誘いに応じてしまった場合、行為者の中には「自分はモテている」といった根拠のない自信を増幅させる人もいます。これらの行為も優位性の悪用になりえます。

3. 恋愛感情や関心を抑えられない
人を好きになってしまうと、自分の思いをわかってもらいたい、なんとか相手と近づきたいという恋愛感情から、デートや二人きりでの話し合いなどのアプローチをしつこく繰り返してしまう場合があります。あるいは、魅力的な人を見ると関心を抑えられず、飲み会の席などでセクシャルなアプローチをしてしまう人もいます。このように、恋愛感情や関心を抑えられずに、人の迷惑を顧みずにしつこくアプローチを繰り返すことも、セクハラにあたります。

◆職場は公的な場所。性的な含みを感じる行為をしてはいけない

行為者の多くは、意図的にセクハラをしているわけではありません。先述したように、無意識的な心の動きでセクハラを行ってしまうケースが多いのです。では、どのようにしてセクハラをしないように気をつければいいのでしょう。先ほど、セクハラ行為者にならないためには「一人でもセクハラだと感じる人がいる可能性のある行為は、最初から行わないこと」が重要である、とお伝えしました。

しかし、この認識だけでは、具体的に何に気をつけたらいいのか分からない方が多いかもしれません。そこで、私はよく「学校の教師が生徒に接する際の態度」を参考にすることをお勧めしています。たとえば、教師の次のような行為を見た時に、教師に対してどのような思いを抱くでしょうか?

・ある一部の異性の生徒にだけ、やたらと親しく話しかけている
・あいさつ代わりに、やたらと生徒の体に触る
・「あの子スタイルいいよね」「ブサイクだよね」などと、生徒の見た目を批評している
・「付き合っている人はいる?」「好きなタイプは?」などと、やたらと生徒の異性関係について質問する
・「そんなことじゃ、嫁のもらい手もないよ」「女の腐ったような奴だ」などと生徒に言う

教師のこのような行為を見ると、職業的立場としてふさわしくない性的な含みの感じる行為、性差別的な行為だと受け止め、不快に感じる方は多いのではないでしょうか。職場という公的な場所でも、同様に感じる人は多いものと思います。職場ではすべての人の人権が尊重される必要があり、また、身の安全が脅かされるような環境、職務を妨害するような環境であってはなりません。

繰り返しますが、セクハラは無意識のうちに行われてしまうことの多い行為です。したがって、自分のふるまいに対しては常に客観的な視線を向け、セクハラ行為者とみなされることのないように注意を払って行動する必要があります。
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大美賀 直子(産業カウンセラー)

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( 2018/08/05 12:26 ) Category ■セクハラ・いじめ | トラックバック(-) | コメント(-)

「仕事量は減らないのに定時退社」はムリ!“ジタハラ”の実態 

「ジタハラ」とは「時短ハラスメント」の略で、残業時間削減のための具体策がないまま、社員に「残業をするな」「定時に帰れ」などと退社を強要することをいいます。長時間労働の見直しは本来、企業が進んで取り組むべき課題です。しかし、そのための施策を講じていないのに退社を強要すれば、持ち帰り残業が増えたり、従業員の士気が下がったりするなど、企業にとってむしろマイナスな結果を招くこともあります。

◆定時退社と言われても仕事が終わらない……4割が苦悩するジタハラの実態

安倍政権が推進している「働き方改革」の流れを受け、従業員の残業を減らし、定時退社を促す企業・組織が増えています。定時退社が奨励されて残業が少なくなることは、とてもよいことのように思われます。しかし、仕事の量が変わらないのに「定時で退社しろ」「残業をしてはいけない」と命じられ、頭を抱える労働者の声も聞こえるようになりました。

形式的に定時退社に従いつつも、仕事が終わらないのでサービス残業をせざるを得なかったり、休憩時間を削って仕事をせざるを得なくなったり、「売り上げが落ちた」「目標数値に届かない」などの結果だけを見て叱責されたり……。このような状況に直面し、困惑する人が増えているためです。

「ビジネス手帳」を出版する株式会社高橋書店が2017年11月に730人の働く人を対象に行ったアンケート調査によると、働き方改革に取り組む企業で働く人の4割が「働ける時間が短くなったのに、業務量が以前のままのため、仕事が終わらない」という悩みを抱えていることが分かりました。

ワークスタイル改善への具体的な提案がないままに、「定時に退社しろ」「残業するな」と一方的に命令されることは、現場で働く従業員にとっては非常に苦しいことです。こうした言動を、巷で「時短ハラスメント」(ジタハラ)と呼ぶ向きもあります。

「時短ハラスメント」は、厚生労働省が提示するパワーハラスメントの類型における「過大な要求」に該当する可能性があります。残業ができないのに仕事量は変わらず、ノルマを達成できていないことが個人の努力不足のせいであると見なされる……。これはすなわち、業務上遂行不可能なことの強要であると考えられるのです。
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◆企業が残業削減に取り組み始めた理由は「長時間労働の是正」

「時短ハラスメント」を理解する上では、企業や組織が昨今、なぜ急に「定時で帰れ」「残業をするな」と命じるようになってきたのかを理解しておくことが必要です。この背景にあるのが、「働き方改革」の中核の一つである「長時間労働の是正」です。

働き方改革関連法案が今国会で成立すれば、労働基準法の「36協定」の運用が見直され、臨時的な特別な事情がある場合でも時間外労働の上限は年720時間、単月100時間未満(休日労働を含む)、2~6カ月平均80時間(休日労働を含む)とされます。違反した場合、罰則が課せられます。大企業は2019年4月から、中小企業は2020年4月から適用される見通しとなっています。

そもそも、政府が働き方改革を推進している背景には、日本の人口の急激な減少の予測があります。総務省の調査によると、2017年11月1日現在の日本の総人口は1億2,671万4千人でしたが、2060年には9,000万人を割り込み、高齢化率(全人口に占める65歳以上の割合)は40%近い水準になると予測されています。

つまり、高齢者や子育て中の女性、介護中の女性、持病を持つ人のように、従来は労働の場からの撤退を考えざるを得なかった人々にも、長く働きやすい環境を提供すること。長時間労働による健康被害、過労死や過労自殺が発生するような状況をなくし、健康的にほどよいペースで働ける社会をつくっていくこと。そして、正規職員と非正規職員との垣根をなくし、同一の労働を行う人に同一の賃金を支給すること。これらの取り組みは、長期的、安定的に労働力を確保する上でも急務とされています。

なかでも長時間労働の是正は、超高齢化社会が進展する時代においては避けられない課題であり、労働基準監督署の指導も厳しくなっていきます。したがってこの先、企業や組織はこの考え方をベースに労働環境を整えていかざるを得ません。

◆押し付けはダメ! ワークスタイルの根本的な見直しが必要

しかし、残業時間だけが減っても、仕事の中身、仕事量に変化がなく、成果だけで仕事の出来・不出来が判断される状況が続くようであれば、従業員にとってはプレッシャーのみが増えてしまいます。人によっては残業代がなくなった上に、仕事を家に持ち帰ってやらざるを得なくなるなど、デメリットの方が大きくなってしまいます。

本来、働き方改革は「働き方」、つまりワークスタイルを改革することが必要であるはずです。無駄な残業につながりやすい会議や報告書などを減らし、スタッフ間の業務量に格差が生じないようにしていくこと。そして、本来の生産性向上に資する仕事に注力できるようにしていくこと。このように、無駄な残業が発生しやすい従来型のワークスタイルを根本的に見直さなければ、制度の見直しだけを行っても改革の意味がありません。

事業主が法律の改正に備えて、一方的に「残業月45時間までを厳守せよ」といった命題のみを管理職に押し付け、さらに管理職がそのままその通知を従業員に押し付けているだけでは、現場の職員が葛藤と負担を抱えるだけです。したがって、残業の削減を指示する事業主や上司は、まずは残業が発生しないワークスタイルの改革を真剣に考える必要があるのです。
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◆働き方改革は従業員も主体的に考え、取り組むことが必要

また、働く人一人ひとりの意識改革も重要です。そもそも最近、定時終業や残業削減を厳しく言われているのは、企業・組織のコンプライアンス意識の表れであることを、まず理解しておかなければなりません。

残業削減の命令を「時短ハラスメント」という意味合いだけで捉えてしまうと、上司個人の一方的な嫌がらせと受け止めてしまう可能性があります。上司も、法令に即した総労働時間の削減という命題と、限られた時間内での労働効率の向上という運用の難しさとの板挟みに苦しんでいるのかもしれないのです。

働き方改革の推進にはトップの意識改革が不可欠ですが、会社任せ、上司任せではなかなか前には進みません。したがって、無駄な残業を減らすため、個々の業務量に格差が生じないようにするため、不要な仕事を減らして生産性を向上させるためにどんな取り組みができそうか、働く側もこういったことを考え、提案していくことも必要になるでしょう。そのためには、企業・組織に従業員の積極的な意見を求め、共に働きやすさを考えていこうとする姿勢が必要であることは、言うまでもありません。

働き方改革は、仕事を通じて健康で持続的な生き方、ワーク・ライフ・バランスを実現していくためのチャンスです。ぜひ、「時短ハラスメント」という枠内、受け身の姿勢のみで捉えず、健康で持続的な働き方を考えるきっかけにしていきましょう。
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大美賀 直子(産業カウンセラー)

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( 2018/08/01 18:26 ) Category ■セクハラ・いじめ | トラックバック(-) | コメント(-)

「いじめたい気持ち」は誰にでもある!?中嶋 泰憲(精神科医) 

いじめは大きな社会問題です。どうして人は他人をいじめてしまうのでしょうか? みんなでいじめているから、自分もいじめたくなってしまった……なんて事態は絶対に避けたいこと。 人によっては、とにかく相手の顔を見ただけで、むかつくなんてこともあるかも知れません。だからと言って、それで相手をいじめてしまうというのは、あってはなりません。

今回は、誰かをいじめたい、何かにあたりたいといったネガティブな感情をコントロールするために、是非、知っていただきたいことを精神医学的観点から詳しく解説します。
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◆いじめたい衝動をよく理解してみて!

まず、どんな時に相手をいじめたくなった、あるいは、何かにあたりたくなってしまったかを、よく考えてみませんか?

人によっては「相手の顔を見た時」と答えてしまう人がいるかも知れません。事態は非常にまずくなっていますが、その人にとっては、その相手の顔を見てしまうということは、脳にとってはネガティブな刺激になっているはず。つまり、脳が何らかのネガティブな刺激を受け、それがさらに増幅されてしまうような時、相手をいじめたい衝動を抑えられなくなってしまう可能性があります。

実際、イライラしている時は要注意です。例えば、もしも仕事の山に追われてイライラが止まらないような時、何らかの挑発行為に直面したら、例えば、職場の廊下で誰かとすれ違った際、相手が挨拶も無しに素知らぬ顔で、すっと通り過ぎて行ったりすれば、誰だってむかっと来るかも。でも、そのはけ口を他の誰かに向けてしまってはいけませんね。

また、場合によっては、何らかの劣等感が刺激されてしまい、苛立ち気味の時があるかも知れません。例えば、腹周りを、すごく気にしている人。他人から、あからさまにそれをからかわれたら、ちょっと頭に来るかも。でも、その苛立ちを他の誰かに向けてしまってはダメですよ。さて、ここで是非、認識しておきたいことは、誰かをいじめてしまうということは、その相手の心を傷つけてしまうだけでなく、実は自分自身の心も傷つけているのです。

◆誰かをいじめても、自分の問題は何一つ解決しません

いじめの大きな問題点は、どんどんエスカレートしやすいこと。それ自体、実に不幸な事態ですが、いじめがエスカレートしやすい大きな原因は、たとえ誰かをいじめたとしても、「いじめたい衝動を生み出している問題点」を何一つ解決しないという点です。

例えば、仕事が山のようにあって、イライラが止まらぬ人。そのイライラを他の誰かにぶつけたって、仕事の山は決して減りません。その時、真っ先に自分がすべきことは仕事なのに、それをせずに、他人にあたってしまうということは、一種の破壊行為。後味が大変悪いものですし、仕事を無事片付けたような真の満足感が得られるはずなどありません。再び仕事の山という現実を前に、イライラ感をつのらせるだけではないでしょうか。

また、劣等感を刺激されてしまった人。先ほどの例のように、腹周りを気にしている人が、誰かにそれをからかわれたりすれば、心にグサリと来てしまう場合があるかも。でも、その苛立ちを他の誰かに向けたって、腹周りがすっきりするはずなどありません。きっと、その場の人間関係が、ぎくしゃくしていく一方なのではないでしょうか。

このように「誰かをいじめたい」「何かにあたりたい」という衝動は、自分が抱えている何らかの問題から生じているということを充分認識しておきたいもの。その問題に背を向けて他人にあたっても、その問題自体は解決されず、心の圧迫感は増すばかりです。ちょっと大げさな言い方ではありますが、自分の問題には勇気を持って、真正面から対処していきたいものです。
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◆いじめたい衝動を負の連鎖から正の連鎖へと転換しよう

誰かをいじめるという行為は、いじめたい衝動に対するネガティブな対処法だとすれば、何らかのポジティブな対処法を私たちは考える必要があると思います。

例えば、先に述べたように、仕事が山のようにたまっていて、イライラが止まらぬ人の場合、そのイライラを他人にぶつける前に、まずすべきことは明らかに仕事の山をさっさと片付けること。まずは睡眠時間を確保し、食生活を改善するなどして、心身のコンディショニングを整えたうえで、モチべショーンを上げるために、やれることは何でもやって、物事の効率化を達成したいもの。そして、無事にそうなれば心に余裕が生まれ、たとえ、誰かの腹周りが目に付いたとしても、その人には何か良い点、例えば、身だしなみが素晴らしいなど、その人は実は一目置くべき人であることに気付きやすくなるのではないでしょうか。

また、劣等感に悩んでいる人の場合。例えば、先ほどの腹周りを気にしている人なら、食生活を見直したり、定期的に運動するなど、すべきことは割り合いはっきりしています。しかし、場合によっては、劣等感の源が本人の力ではなかなか解決しにくいこともあるでしょう。こうした場合、他人をいじめたい、何かにあたりたいといったネガティブな衝動を、よりポジティブな方向に、自分の得意分野に注いでみるというのも良いはず。例えば、ダンスが得意な人は、その腕を磨いていけば、きっと自分により自信を持てるでしょうし、周りの人も一目を置いてくれると思います。それに周りの人だって、「よし! 自分も得意な分野を磨いていこう」と、モチベーションが得られるかも知れません。

以上のように、他人をいじめたいという衝動は、自分の心が不健康になっているサインです。私たち一人一人の心の健康が不健康になれば、いじめ問題が蔓延するなど、社会全体が病的になりやすいということを、認識したいです。そして、たとえ誰かをいじめたいという衝動が心に生まれたとしても、そのエネルギーを、いじめがエスカレートしていくような負の連鎖から、周りの人みんながポジティブな方向へ向かっていく正の連鎖へと転換させるべきだという意識を、私たち、みんなで持ちたいものです。
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( 2018/08/01 13:11 ) Category ■セクハラ・いじめ | トラックバック(-) | コメント(-)
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