出張や旅行でホテルに連泊する際、ホテルのランドリーコーナーで洗濯をするという人も多いだろう。有り難いサービスだが、ちょっとしたトラブルが起きることもある。
都内在住の会社員・Aさん(30代女性)は、出張でビジネスホテルに連泊した際、肌着や靴下などをホテルのランドリーコーナーで洗濯することが多いが、嫌なトラブルに遭遇した。
「無料で洗濯機が使えるホテルでのこと。大浴場に入る前に、衣服を洗濯機に入れて回していたんです。サウナにも入って大浴場を満喫して、ちょうど洗濯が終わる頃お風呂から出ました。そうしたら、洗濯機の横のところに私の洗濯物が放置されていたんです。
思ったより洗濯が早く終わって、次に洗濯機を使いたい人が出したのかなと思って確認したら、その洗濯物はびしょびしょ。つまり、洗濯の途中で出されて放置されていたということです」(Aさん)
街なかのコインランドリーでも、終わった洗濯物が洗濯機の中で放置されているケースは珍しくない。その状態だと次の人が使えないので、マナー違反行為であることは間違いないのだが、Aさんの場合は、洗濯が終わった状態で放置されていたのではなく、洗濯が終わっていないのに、勝手に誰かが洗濯物を取り出していたのだ。
「案の定、私が回していた洗濯機は、誰か別の人が使っていました。無料で使える洗濯機なので、こういうリスクもあるんだろうなと思いましたが、ショックでしたね。そのホテルでは、洗濯機の鍵を貸出もしているので、今後は誰かに中身を出されないように、ちゃんと施錠して使おうと決意しました」(Aさん)
見知らぬTシャツが乾燥機に
一方、自分の洗濯物の中に、見知らぬ衣服が混ざっていたという体験をしたのは、神奈川県在住の会社員・Bさん(40代男性)だ。、前に使っていた人が乾燥機の中に忘れていて、それに気づかず乾燥機を回してしまったのかなとも思ったんですが、自分の前に使っていた形跡もなかった。誰か別の人が、私に便乗して自分の洗濯物を勝手に乾燥機に入れていたとしか思えないんですよね。とりあえず、見知らぬTシャツは、洗濯機の近くに放置して、自分の衣服だけをピックアップしました。あれは一体何だったんでしょうか……」
もしかしたら衣服以外をコインランドリーで洗っている客を目撃したことで、その後コインランドリーが使えなくなったという人も。都内在住の自営業・Cさん(30代男性)が振り返る。
「以前、ホテルのランドリーで、泥まみれになったスニーカーをそのまま洗濯機に入れて洗っている人を見かけたんですよね。かなりドロドロで、洗濯が終わったあと、洗濯機に汚れが残っていそうなレベルでした。そういったケースは珍しいのかもしれないけど、誰が何を洗っているのかわからないと思うと、ランドリーコーナーが怖くなってしまいましたね。少なくとも、前に誰かが回した洗濯機をすぐに使いたくはないですね」
洗濯に失敗して着るものがなくなった
旅先での洗濯の失敗は、“着るものがなくなる”という致命的な問題につながる。埼玉県在住の会社員・Dさん(30代男性)は、ワイシャツを台無しにしてしまった。
「急な仕事で、着替えを十分に用意できず2泊の出張に行ったとき、夏場で汗だくになってしまい、とりあえず初日の夜にワイシャツをコインランドリーで洗濯したんです。そうしたら、ワイシャツのポケットにボールペンと朱肉付きの印鑑を入れたままで、黒いインクと朱肉のシミがぼんやりと付いてしまったんです。
替えのワイシャツもなかったので、寝間着のままホテルの近くのコンビニへ行き、ワイシャツを購入しました……。もちろん自分の不注意なのですが、着替えがない時、出先で洗濯をするのはリスクがあるなと思いました」
旅先でランドリーコーナーを使う場合、細心の注意が必要そうだ。(了)