あなたの健康はお金で買えますか・・・? 乳がん検査から治療までサポート 本人や家族の気持ちを理解
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乳がん検査から治療までサポート 本人や家族の気持ちを理解

乳がん看護認定看護師で、おおもと病院(岡山市北区大元)の大久保茂美・総看護師長に、乳がんの検査・診断から治療開始までの心理的支援について寄稿してもらった。

 自己検診でしこりを発見するなど異常を感じた場合、あるいは乳がん検診で異常を指摘された場合など、そこから医療機関を受診し、精密検査を受けます。そして、精密検査によって「乳がん」であるのかどうかを診断します。しこりを見つけ、「あわててきました」という方もいれば、しこりに気づいていても「怖くて病院に行けなかった」とすぐに受診できずに悩んでいたというお話も聞いたことがあります。

 しこりに気づき医療機関を受診するまでの間、そして受診してから検査の結果が出るまでの間、多くの方は不安を抱えた状態にあると思います。看護師として検査中の不安な気持ちを理解してサポートできるようにしたいと考えています。

 検査の結果を説明される時には緊張や不安から気分が悪くなることもあり、そばにいて表情や様子に気を配るようにしています。そして、可能であれば家族の方と一緒に説明を聞くことをお勧めします。診察室で医師から説明を受けている時にはしっかりうなずいて聞いていても、あとから聞くと「よくわからなかった」「覚えていない」と言われる方もあります。

 医師に質問しやすいように声をかけたり、分かりやすいように説明を補足することも必要です。そして、検査の結果治療の必要がなかった場合も、自己検診の方法や定期検診について説明し、検診を続けていただけるようにしています。

「乳がん」の診断を受けた時に

 患者会などで乳がんと診断された時のことを振り返られて、「まさか自分ががんになるなんて思ってなかった」「『なんで私なの』と思った」という言葉を聞くことがあります。

 乳がんという診断によって、多くの方が不安や怒り、悲しみなどの心理的苦痛を感じます。また食欲不振や不眠などのストレス症状を体験する方もあります。特に告知を受けた時には「頭が真っ白になった」と表現された方がいましたが、強い衝撃により考えることや判断するということが困難な状況になるのではないかと考えます。

 診察後に付き添い、少し座って話をするなど、気持ちが落ち着けるようにします。動揺した状態で車の運転などをすると危険なこともあるため、帰宅方法を確認するとともに、一人で来られている場合は家族への連絡を勧める場合もあります。また説明に同席したご家族も動揺されていることもあるため、ご家族の様子に気を配ることも必要になります。

最初の治療を決定するまでのサポート

 治療を開始するにあたり、ご本人が治療選択しなければなりません。医師の説明を聞いた上で、薬物療法や手術療法など、これから受ける治療内容を選択します。手術の場合の術式(手術方法)も選択することを求められる場合もあります。しかし、診断後の不安定な気持ちの時には、すぐには治療について考えることができないことがあります。焦らずに時間をかけて考えることを勧めます。

 治療を考える時に、情報を集めることは大切です。ただ、現在はいろいろな方法で情報を集めることができるため、大量の情報に混乱すること、不確かな情報を信じてしまうということもあります。個々のがんの性質、個人の考え方や希望などにより、治療方法も異なります。知りたいことや気になる情報があれば、担当医や看護師に相談するなどして、自分に必要な正しい情報を選ぶことが必要です。

 医師からの説明後に、看護師がご本人やご家族とお話することで「病状や治療についてどのように受け止められているのか」「不安や疑問な点はないか」「治療の希望」などを聞くことができます。医師と連携を取りながら治療選択をサポートすることが必要です。治療を選択するご本人とご家族の気持ちを支えることができるようにしたいと考えています。

 おおくぼ・しげみ 倉敷古城池高、岡山県立短大看護科卒。1988年からおおもと病院に勤務、2006年から乳がん看護認定看護師として活動。14年から総看護師長。
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