玉川徹氏「マイナカードを100%にする為保険証を人質に取った?」と河野デジタル相へ切り込む 保険証のマイナ一本化で
テレビ朝日の玉川徹氏が1日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演。番組に生出演した河野太郎デジタル担当相に、来秋に現在の保険証が廃止されることに関して「マイナンバーカードを100%にするために、保険証を人質に取ったんじゃないですか?」と切り込んだ。
番組では、マイナンバーカード普及の旗振り役である河野デジタル担当相をスタジオに招いて、全国でトラブルが続出しているマイナンバーカードについて取り上げた。
玉川氏は「河野さん突破力ある。利便性を訴える突破力もあるだけど、ある種、裏腹で、強引な感じも受けるんですね」とマイナンバーカード導入を性急に進めようにしていると述べた。
来年の秋には現在の保険証が廃止され、マイナ保険証としてマイナンバーカードに一本化されるが、マイナ保険証の普及率は現在、5割程度にとどまっている。
大阪府保険医協会へマイナ保険証のトラブルの実態について取材したという玉川氏は「このまま保険証を廃止すると、事務が滞るだけじゃなくて、高齢者は元々、デジタルに弱いので、そうした人たちの対応に追われるだろう」と利便性は上がらず、むしろ混乱に拍車をかけることになるだろうと指摘。従来の保険証が本人の元へ送られてくるのに対し、「(マイナ保険証は)原則申請になっている。
申請を忘れる人、できない人、保険を払っているのにもかかわらず無保険になってしまうという問題がでてきてしまう」と、問題点を挙げた。
続けて、「『マイナ保険証を進めていくとしても、それが十分に行き渡ってからでいいじゃないですか、保険証を廃止するにしても。なぜそこを急ぐんですか?』というふうなことを考えてらっしゃる。ぼくも『なぜだと思いますか?』と聞いたら『マイナカードを100%にするために保険証を人質に取ったんじゃないですか?』という言われ方をしてました」と現場への取材を元に切り込んだ。
羽鳥アナも「(従来の保険証との)併用というは無理なんですか?」と尋ねたが、河野氏は「そこはマイナ保険証でやっていってもらいたい」と回答。
玉川氏が重ねて「トラブルが続いたとしても、それでも来年の秋に廃止というのは、見直さないということですか?」と尋ねると、河野氏は「絶対、大きな大きなトラブルが起きたときにどうか、それは厚労省が判断されると思いますが…」と言葉を濁したものの、「来年の秋に向けてひとつひとつトラブルの原因を取り除いているところです。
私としてはそれに間に合うタイミングでシステムを動かすことができると思ってます」と、基本的には見直す考えがないことを示した。
玉川氏が「こういう不審がある中で、強引に進めていくというイメージがあると、余計に不審が募るんじゃないかと思うんですけど」と再度詰め寄ったが、河野氏は「そこに向けてしっかり準備をしていくということで、目標をきちんと決めませんとなかなか作業が進みませんから」と最後まで平行線をたどっていた。
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