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生きづらさの原因は幼児期にあった? 人と接するのが難しい「愛着障害」とは



FC2 Analyzer愛着は、人と人との絆を結ぶうえで欠かせない能力です。人は誰しもが特有の「愛着スタイル」をもち、仕事の仕方や人間関係の築き方など生きていくうえでの土台を形成していきます。

安定した「愛着スタイル」ができると、高い適応力や深い信頼関係を築くことができます。反対に、不安定な愛着スタイルが形成されると、人の顔色を気にし過ぎたり、不安で自分に自信がもてなかったりと表面的な対人関係しかもてない「愛着障害」を引き起こすようになります。

いわば「生きづらさ」の原因として注目されつつある愛着障害。いったいどんな障害なのでしょうか?
「愛着障害」って何?

愛着障害は、生後9か月以上で5歳以前の幼児期に劣悪な施設処遇を受けたり、長期にわたり虐待やネグレクトをうける、養育者が頻繁に変わったりするなど養育者との安定した愛情を深められなかったことが原因で引き起こされます。

衝動的、過敏好意、反抗的、破壊的などの行動特徴がみられ、情愛や表現能力、自尊心、相手への思いやりや責任感に欠如しているという特徴があります。これにより人間関係がうまく築けず、特定の人と死因蜜な関係が結べない、見知らぬ人ともベタベタするといった問題が生じます。愛着障害でもっとも重度なものが「反応性愛着障害」です。

反応性愛着障害は、誰にも愛着せず警戒心の強い抑制型のものと、誰に対しても見境なく愛着行動を起こす脱抑制型の2つに分けられます。脱抑制型の場合は、見慣れない大人に近づくことにためらいがなく、過度になれなれしくすることもあります。
愛着スタイルのチェックポイント

愛着スタイルの判定には、45項目の設問から構成されている「愛着スタイル診断テスト」などが用いられますが、大きくは次のような点が、愛着スタイルの偏りによる「生きづらさ」に影響してきます。愛着障害的な傾向ともいうことができるでしょう。
□ストレスがたまった時、過度に人に依存する
□つらい体験ばかりをよく思い出す
□愛する人の犠牲にはなれない
□仕事に積極的に取り組めず、満足もできない
□トラブルをよく起こしてしまう
□健康管理がおろそかになってしまう
□死をすごく怖れている
愛着障害は乗り越えられるの?

愛着障害は、養育環境などが変わることによって状態が改善可能であることが指摘されています。キーワードは、本人にとって安心して生きられる場としての「安全基地」ができるということです。ここを母港に、生きなおしてみようということでしょう。

参考:岡田 尊司『愛着障害』光文社新書、2011

執筆:山本 恵一
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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