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パーソナリティ障害の人は病院で治療できるの? FC2 Analyzer


パーソナリティ障害は、偏った考え方、感じ方や行動パターンのため、日常生活や社会生活にかなりの支障をきたしている状態を指します。

これが、その人の偏った傾向なのか病気(障害)なのか、その判定は精神科医でも難しいと言われています。では、こうしたパーソナリティ障害は病院で治療することが可能なのでしょうか?

◆精神療法と薬物療法が併用される
これまで紹介したように、現在、国際的な診断基準では3群10タイプのパーソナリティ障害が挙げられています。ただし、実際にはいくつかのタイプの混合形が多く見られ、またどれにも当てはまらないと見なされるものもあります。

パーソナリティ障害が疑われる場合は、精神科を受診します。治療はカウンセリングなどの精神療法を中心に、薬物療法が併用される場合が多いようです。また、患者が未成年の場合は家族療法も行われます。

◆治療機関と治療との親和性
パーソナリティ障害を、「偏った生き方」と考えて、それぞれのメリットを生かすような本人の振る舞いや周囲とのつき合い方を見つけるのか、それとも、障害として診断と治療の対象とするかは、医師の間でもさまざまな見解があり、

中にはパーソナリティ障害では受診を受け付けない医療機関もあるようです。

まずは、保健所や精神保健センターなど、精神医療系の相談機関に連絡して、適切な受診機関を探すことが必要となります。

◆障害によって「治療親和性」が異なる
大きな病院だと「精神科」や「精神神経科」、小規模な診療所だと「メンタルクリニック」や「神経科」などの名称が使われている機関で受診できるでしょう。ほとんどが自由診療なので、受診を受け付けているかどうかに加えて、

費用についてもあらかじめ確認しておく必要があります。パーソナリティ障害のタイプそれぞれによって、治療による改善が可能なものと難しいものとがあります。

これを「治療親和性」と言いますが、C群の回避性・依存性・強迫性と演技性パーソナリティ障害は親和性が高く、A群の猜疑性・シゾイド、B群の反社会性パーソナリティ障害は親和性が低く、A群の統合失調型・B群の自己愛型・境界性パーソナリティ障害は、中程度の親和性という見解もあります(岡田尊司『パーソナリティ障害がわかる本』法研)。

◆精神療法と薬物療法
これまでのパーソナリティ障害の治療は、精神分析学に基づいた精神療法と、補助的に薬物療法を行うことが主流でした。境界性パーソナリティ障害やC群の各タイプなど、親子関係の病理が障害に及ぼしている影響が大きいからです。

けれども、最近ではこの障害の遺伝的な生物学的要因や、社会的・文化的要因の重要性も判明してきています。

これからは、治療の方法も多様化していくことが期待されます。パーソナリティ障害の精神療法は、大きくは次の3つのステージが目的とされるでしょう。

1.自分を見つめる
 2.障害をコントロールすることを学ぶ
 3.個性を生かし、他人と折り合っていけるようにする

また、薬物療法では、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬などが、症状を和らげるためのいわば潤滑油として用いられます。パーソナリティ障害は本人の問題である一方、社会や文化によってつくられている側面もあります。

その意味では、一方で本人への治療が行われるとともに、もう一方で、こうした病理をつくりだす、家族・人間関係や習慣・規範など文化のあり方も問い直されていく必要があるでしょう。

●山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
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