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高血圧の中高年は注意!網膜中心静脈閉塞症


女優・川島なお美(51)の夫で人気パティシエの鎧塚俊彦氏(46)の左目が失明の危機だという。その原因となったのが「網膜中心静脈閉塞症」という聞きなれない眼の疾患。中高年のサラリーマンにとっても無縁ではないというこの病気について、専門医に聞いた。

 ■網膜にむくみと出血

 眼球の内側には光や色を感じる網膜があり、末梢(まっしょう)の動脈と静脈が木の枝のように張り巡らされている。その末梢静脈が合流している根元の一番太い静脈(中心静脈)が詰まって起こるのが網膜中心静脈閉塞症だ。

 病態について杏林大学医学部付属病院・眼科の井上真准教授=顔写真=は「網膜全体から注ぐ静脈が閉塞するため、血液成分が漏れ出し網膜がむくみ、毛細血管の破たんで眼底出血が起こる。出血やむくみが、網膜の中心にある視力に最も関わっている黄斑(おうはん)に及んで急激に視力が低下する」と説明する。

 閉塞が不完全の“非虚血型”なら症状も軽く、治療である程度までは回復する。ただし、閉塞の程度が強いと、完全に閉塞してしまう“虚血型”に移行する場合もあるという。

 ■高血圧は要注意

 20代でも視神経の一過性の炎症で網膜中心静脈閉塞症が起こるケースがあり、その場合はほとんどが非虚血型で治りやすく、予後もいい。

 だが、問題なのは中高年に起こる血栓による閉塞のケース。井上准教授は「虚血型になりやすい」とこう警告する。

 「網膜静脈は動脈硬化の影響を受けやすく、中高年の発症は高血圧の人が非常に多い。原因は血栓なので糖尿病や喫煙もハイリスクです」

 虚血型で一旦、視力が低下すると回復は難しい。

 放置すると80%は視力0・1以下。「治療である程度回復しても、ほとんどが視界のかすみや暗い感じは残る。視力は0・5ぐらいに落ち着けばいい方です」という。

 ■合併症で失明の恐れ

 治療は、ステロイド剤や抗VEGF薬を眼球に注射する方法が行われる。

 が、虚血型のさらに大きな問題は症状が落ち着いた後に“血管新生緑内障”という深刻な合併症を招く恐れがあることだ。

 「網膜の虚血によって新生血管が発生すると眼球内を潤している房水(ぼうすい)の流出口をふさいでしまい眼圧が急上昇する。通常の緑内障と違って治療が難しく、失明の危険性が高くなります」(井上准教授)

 もし虚血型と分かった場合、レーザー治療(網膜を焼く)で緑内障の合併を防ぐことが最も重要なポイントという。

 井上准教授は「網膜静脈の閉塞の程度は自覚できない。視野のかすみや暗く感じたら、とにかく早く眼科を受診してもらいたい」と話している。

■網膜中心静脈閉塞症とは?

【病態】眼の網膜全体に分布する網膜静脈の根元が血栓などで詰って血液が流れなくなり、網膜の浮腫や眼底出血を起こす

【症状】突然、片目の視野がかすむ、暗くなる。進行すると急激に視力が低下する

【発症しやすい人】高血圧の人、動脈硬化が進んでいる人、糖尿病などの血液粘度が増す基礎疾患をもつ人、喫煙習慣のある人
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