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【気になるこの症状】エボラ出血熱 治療法なし、受診前に保健所に連絡を FC2 Analyzer


西アフリカで過去最大の被害を出している「エボラ出血熱」。流行地へ行かなければ日本で感染する心配はないが、いつ感染者が入国するか分からない。どんな病気なのか知り、危機意識をもっておくことが大切だ。

 【致死率8割以上も】

 約40年前にヒトへの感染が確認されてから、アフリカで最大300~400人規模の感染を繰り返してきたが、今回は12月現在で感染者1万7000人超、死亡者6000人超。まだ流行が続いている。

特効薬がなく、致死率が高いのが特徴だ。国立感染症研究所・ウイルス第一部の西條政幸部長が説明する。

 「病原体のエボラウイルスは、コウモリからサルなどの野生動物に感染して、その動物を食する際に解体する作業を通じてヒトに感染すると考えられています。

現在、5種類のタイプが分かっていて、致死率はザイール・エボラが80~90%、スーダン・エボラは40~60%です」

 感染から発病までの潜伏期間は通常7~10日。最初はかぜに似た症状が現れ、次第に病態が悪化していくという。

 【患者の体液で感染】

 ただし、ヒトからヒトへの感染は症状が出ている発病者と接触しなければ起こらない。せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や空気感染はしないという。

 「感染経路は症状が出ている患者の体液(血液、分泌物、吐物、排泄物など)や、その体液に汚染された医療用品などを介して粘膜や傷口から体内にウイルスが侵入します。

だから、感染リスクが高いのは、身内や家族、医療関係者になります」

 病名に「出血熱」とあるが、出血はすべての患者に現れるわけではない。出血が見られるのは全体の10~20%程度という。

 「体内でウイルスが増殖すると、体内で無秩序の血液凝固が起こり、血凝固成分が使い果たされて通常なら止まるはずの出血が止まらなくなる。これは播種(はしゅ)性血管内凝固症候群と呼ばれます。

また、多臓器不全も起こり、死亡するのです」

【代用薬の効力不明】

 いまのところ根治できる確立された治療法はない。防護服を着た医療者が、各症状に対する対症療法を行っているのが現状だ。

 「エボラウイルスの増殖を抑制する効果のある薬や抗体製剤も使われていますが有効性は分かっていません。

患者の約半数は回復しているので、これらの薬の効果で治っているとは限りません。効くかどうかは、今後、研究による検証が必要です」

 では、仕事や旅行で流行地へ渡航し、帰国後、発熱などの症状が現れたらどうすればいいのか。

 「近くの医療機関を受診するのではなく、まず保健所に電話して相談することが大切です。どうすればいいかを指示してくれます」

 エボラ出血熱に限らず、海外渡航は現地の状況をきちんと調べてからいこう。

《エボラ出血熱の症状》
★風邪に似た症状<発熱、頭痛、倦怠(けんたい)感、咽頭(いんとう)痛、筋肉痛など>から始まる

★次いで、おう吐、下痢、胸部痛、体のさまざまな場所に出血や痛みが出る
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