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「赤星式」国内より海外で高評価 世界で手術、広がる技術;


〈国内ではなかなか広がらない赤星式手術。むしろ高く評価したのは海外だった〉昨年は海外へは6回行きました。以前は月の半分が海外でしたから、だいぶ減らしました。

 これまでに講演や手術でぼくの術式を伝授した国は66カ国を数えます。アジア、欧米、アフリカとさまざまですが、最近多いのは中近東の発展途上国ですね。

中近東は日差しが強く、トラコーマで角膜は濁り、難しい症例が多いんです。しかも目が悪くなるのも神のおぼしめしと考え、病院に行かず多くの人が失明している。

白内障を悪くする条件がそろっていて、難易度の高い手術が多いですが、そのおかげで鍛えられます。これから一気に高齢化を迎える中国やインドも心配ですね。特に中国はきちんと超音波が使える医師が極めて少ない。

 海外で術式を教えるとき、ぼくはひとつだけ条件を出すんです。

コツを全部教えてあげるから、どうか(技術を)独り占めしないでね、と。中国でもこの条件で多くの人に教えましたが、失敗しました。全部独り占めして、下の人にまったく教えていないんですよ。

 〈2002年には、「ディバイド・アンド・コンカー」の術式を開発したカナダのハワード・ギンベル医師に招かれた〉

 ギンベル先生が主宰する国際学会の公開手術で執刀する機会をいただきました。私の術式はギンベル先生が開発、普及させた水晶体に溝を掘る方式を否定し、もっと簡単に短時間で分割しようというものです。

それなのに、その方法を公開手術で皆に教えてほしいと言う。感激しました。

 でも、私自身は今の術式が最終のものだとは思っていません。白内障の手術は、まだまだ改善の余地があります。

1日100件でも手術できますが、海外出張や手術件数を抑えているのは、新しいアイデアを手術に反映させる肉体的、精神的余力を残したいからです。

 何千件手術をしても、勤務医の収入は変わりません。

ぼくのポリシーは「患者にとって一番いい治療をしたい」という点に尽きます。いい機械や器具を使い、材料にも一切妥協しない。どのような症例にも対応できるよう経験を重ね、常に腕を磨くことを心がけています。

 〈三井記念病院だけでなく、近隣のクリニックでも執刀する〉

 休みもなく手術して、と言われますが、全然苦ではありません。執刀しながら新たなアイデアがわいてきますし、やりがいもある。そもそも仕事は楽しくなくては続きません。

休日にはカメラやレンズをいじったりしますが…なんだか仕事に近い趣味ですね。最近はレーザーでプレチョップを行う機械も開発され、これから日本の手術も変わっていくかもしれません。

 白内障の手術は老後の人生を変えます。誰もが最高の方法でよい治療を受けられるといいですね。
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