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専門医に聞く、湯シャンの正しいやり方と注意ポイント FC2 Analyzer


「タモリ式入浴法」の1つとして紹介され、ネット上でも話題になった湯シャン。髪が太くなる、薄毛を予防できる…などさまざまな効果も伝えられていますよね。

そこで今回は、「クリニック宇津木流」院長であり、著書などでも湯シャンについて紹介している宇津木龍一先生に、正しい湯シャンのやり方や注意点などを聞きました。

■ そもそも湯シャンとは

湯シャンとは、シャンプーやトリートメントなどを使用せず、水またはぬるいお湯のみで髪や皮脂汚れを落とす洗い方です。湯シャンの目的はシャンプーで落としすぎていたであろう皮脂を残し、頭皮や髪が本来持つバリア機能などを取り戻すこと。

最近ではタモリさんをはじめ、福山雅治さんやYOUさんなど、さまざまな著名人が「地肌にいいから」という理由で実践している方法としても有名です。

◎ 汚れは落ちるの?

お湯そのものにも洗浄力があります。また、もっとも落とす必要がある皮脂などは水でほとんど落とすことができます。

お湯の温度が高くなるほど洗浄力が上がり、40度以上になるとシャンプーと同じレベルの洗浄力を発揮します。そのため、湯シャンを実践するときは皮脂を落とし過ぎないよう、温度を低めに設定する必要があります。

◎ 続けるとどんな効果があるの?

この方法を続けると、頭皮や髪に必要な皮脂や保湿成分が洗い流されずに残ります。すると、以前なら皮脂分泌のために消費していた栄養などが髪に供給され、頭皮が活性化します。

また、丈夫な髪は健康な頭皮に生えるといわれています。湯シャンの効果で活性化された頭皮から丈夫な太い髪の毛が生えやすくなります。そのため、抜け毛や薄毛予防にも期待できます。

◎ 体質によって合う・合わないはないの?

基本的に合わない体質はありません。ただし、乾燥肌や脂性肌など、自身の肌質と毎日の肌の状態に合わせて洗い方やお湯の温度、洗う程度や間隔などを調整する必要はあります。さて、次から湯シャンの具体的なやり方をご紹介します。

■ 湯シャンのやり方

◎ 用意するもの

・動物性のやわらかいヘアブラシ

・プラスチック製の粗めのヘアブラシ(先端が丸いものがなおよし)

・お酢、もしくはクエン酸

・洗面器

◎ 手順1:動物性のやわらかいヘアブラシで髪をとかしておく

髪を濡らす前に、動物性のやらかいヘアブラシであらかじめゆっくり丁寧に髪をとかしておきます。こうすることで、髪に付着していたホコリやゴミを取り除き、頭皮の汚れなどをよりスムーズに洗い流すことができます。

◎ 手順2:33~34度以下のぬるま水で頭全体を洗い流す(3~5分間)

33~34度以下のお湯で頭全体を洗い流します。その際、手指の腹で軽くマッサージするように洗い流すと、汚れが落ちやすくなります。ただし、ゴシゴシ洗いはNG。

また、洗い流す時間が長いと必要な脂分まで落としてしまうので、3~5分程度で終わらせるようにしましょう。また、髪が長い人は、プラスチック製の粗めのヘアブラシでやさしくブラッシングしながら洗い流しましょう。頭皮や髪の汚れを効率よく落とすことができます。

◎ 手順3:洗面器にお湯とお酢(もしくはクエン酸)を入れ、頭全体になじませる

洗面器にお湯をはり、その中にお酢もしくはクエン酸を小さじ1/2~1/3程度いれて混ぜます。混ざったら、頭や髪全体になじませていきます。お酢やクエン酸を使うことで、乾燥時のキシキシ感を緩和し、髪がまとまりやすくなります。

ただし、お酢は独特のニオイがあるので、気になる人はクエン酸を使いましょう。キシキシ感が気にならない人は次の手順へ進んでOKです。

◎ 手順4:バスタオルで挟むようにして押し拭きする

バスタオルで髪を挟むようにして押し拭きします。ここでも、こすらないように注意してください。こすることで髪が絡んでしまい、痛みの原因になってしまいます。

特に頭皮をブラシでこすりすぎるとフケのような白いものが出てきてしまうことがあります。これは、頭皮や髪にとって必要な皮脂や角質細胞です。

こすればこするほど出てきてしまい、かつ髪がベタベタになってしまうので気をつけましょう。もちろん、仕上げにドライヤー使用はOKです。しかし、できるかぎり高温の熱風は避け、冷風などを使うようにしましょう。

■ 肌質・季節別の湯シャンポイント

◎ 乾燥肌の人向けの洗い方ポイント

普段から頭皮が乾燥しがち…という人は低めの温度で洗い流すようにしましょう。高い温度で洗い流すと乾燥がすすみ、かゆみやフケの牽引になるので注意が必要です。お湯の温度を低めにしても乾燥が気になるようであれば、洗う時間を短くするなど調整してみてください。

◎ 脂性肌の人向けの洗い方ポイント

どうしても頭皮がベトベトして気持ち悪い…という人は少しずつお湯の温度を上げて洗い流すようにします。

ただし、温度が高過ぎると脂を落としすぎることになってしまうので注意してください。続けていくうちにベタベタ感がなくなってきたら、徐々に温度を下げましょう。

◎ 季節に合わせた洗い方ポイント

夏場は汗をかきやすく頭皮も汚れやすいので、毎日洗います。夏の洗髪はできるかぎり水に近い温度の“ぬるま水”で洗い、低温の洗髪に慣れましょう。逆に冬場は頭皮が乾燥しやすくなるので、洗う回数を2~3日毎にしましょう。それでも乾燥が気になるようであれば、少し低めの温度で洗うようにしましょう。

■ どれくらい続けるべき?

◎ 湯シャンの効果を感じられるのは半年~

湯シャンを始めたばかりのころは、シャンプーで落としすぎていた脂分が過剰に出るため、髪や頭皮がべたついてしまうことがあります。

しかし、必要な皮脂を残す洗髪を続けていくうちに頭皮自体が脂分の分泌をコントロールするようになるため、ベタベタ感は次第になくなります。こうした効果を感じるには最短半年、最長3年程度かかります。

ただし、湯シャンを毎日続けた場合のみです。「2~3日に1回はシャンプーを使う」「週末だけ湯シャンする」「熱いお湯で湯シャンする」などの場合はそれ以上の期間がかかることがあります。

◎ シャンプーを使いたい!と思ったら…

「もっとサッパリ洗い流したい!」と思ったら、お湯の温度を少し上げてみたり、洗う回数を増やしてみましょう。無理せず続けることが大切です。可能な限り、自分にあったやり方を模索してみてください。シャンプーに戻る…という選択肢は最後までとっておきましょう。

■ 湯シャンをやめておくべき・中断すべきポイント

地肌や髪のために行う湯シャンですが、頭皮の状態があまりよくないタイミングで行うと逆に肌トラブルの原因になってしまうことがあります。

◎ 湯シャンをやめておくべき人の特徴

・普段からフケが多い人

上記の傾向がある人は「脂漏性皮膚炎」の可能性があります。脂漏性皮膚炎だった場合、シャンプーを中断することで抗菌効果がなくなり、症状が悪化してしまう恐れがあります。まずは皮膚専門医に相談してから湯シャンをスタートしてください。

◎ 湯シャンを中断すべき判断ポイント

・湯シャンをしてみて、強い痒みが続く場合

・湯シャンをしてみて、赤みやフケが悪化する場合

湯シャンを実践してみて、上記の症状がひどいときは頭皮の状態があまりよくない可能性があります。その場合、直ちに中断し、皮膚科などの専門医に相談してください。少将が改善したら、少しずつ湯シャンを始めるようにしましょう。

■ お話を伺った人
◎ 宇津木龍一先生
「クリニック宇津木流」院長。しわやたるみの治療と予防を専門としている形成外科医。主な著書は『「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法 美肌には化粧水もクリームもいりません』『シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! 』など多数。
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