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あなたが信じてきた「ニキビ・アトピー」ケアの4つの常識、本当はどうなの?


夏は、汗や紫外線の影響で、肌荒れに悩む女性も増える季節ですね。なかには、毎日スキンケアを入念に行っているのに、一向に改善しないどころか、「悪化してきた」と訴える人がいます。大人ニキビが広がったり、アトピーを発症したりする人もいます。

こうした背景には、私たちがこれまで「常識」と考えてきたスキンケアが、間違っていた可能性があるのです。詳しくみてみましょう。
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◆そのケア本当に大丈夫?

『東京イセアクリニック』(医療法人社団十二会)では、人々の間で、まことしやかに語られているスキンケアに関する常識がどこまで信じられているのかを、男女122名(男性42名、女性80名)に対してアンケート調査しました。

また「調査結果に関してそれは真実なのか?」を、同院の三苫葉子医師が回答しています。ここでは、ニキビやアトピーに関するケアについてみてみましょう。
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1.『スクラブ洗顔やピーリング洗顔は、美肌に良いと思う』

そう思う 35.2%
そう思わない 64.8%

<答え>
現代人は洗顔しすぎ!美肌菌を確実に減少させてしまいます

通称「美肌菌」と呼ばれる「表皮ブドウ球菌」は、菌代謝産物(天然の化粧品)を生成し天然の高級クリームを作り出す貴重な菌であり、紫外線への耐性、 悪玉菌の退治もしてくれる良質な菌です。

肌の表面上0.02ミリの角質部分に住んでいるため、スクラブ洗顔やピーリング洗顔に限らず、洗顔のしすぎは「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」を減少させてしまいます。

洗顔をすると、表面にある「美肌菌」は流れてしまいます。そのため、再び8時間から10時間かけて角質から表皮に出てきて再増殖し、その数を維持するという特性があります。

1日に複数回など、過剰に洗顔をしてしまうと、再増殖の期間を奪い、菌が少しずつ減少してしまいます。

スクラブ洗剤には、肌のこすり洗いで角質をはがす作用があり、ピーリングには角質を溶かす作用があります。どちらの場合も「角質に住む美肌菌を効率よく殺す洗顔材」と言えるでしょう。

<ワンポイントアドバイス>
お肌に住む良質な菌を流しすぎてしまわないためにも、洗顔は「泡立てネット等を使用してしっかり泡をつくり、手と肌が触れ合わない程度に泡で優しく洗う」「朝はぬるま湯で洗い流す程度」にしましょう。過剰な洗顔は美肌づくりの大敵です。

2.『アクネ菌はお肌の天敵!顔の菌は除菌した方が良いと思う』

そう思う 48.4%
そう思わない 51.6%

<答え>
一概に、「アクネ菌を除菌することでニキビを抑制する」とは言えません
ニキビの原因菌として有名な「アクネ菌」ですが、じつは「美肌菌」が増殖しやすい環境のpHを弱酸性に誘導してくれる特性もあります。肌はアルカリ性に傾くと、多くの悪玉菌が増殖して様々な皮膚トラブルを誘発してしまうのです。

もちろんアクネ菌が多すぎる場合には、これらの除菌や抑制が適切なこともありますが、それは「炎症する赤ニキビ」の場合です。

一般的な「白ニキビ」は、マラセチア真菌など別の悪玉菌の影響による場合が多く、この悪玉菌を倒してくれるのが、1でも紹介した通称「美肌菌」といわれる善玉菌です。

アクネ菌を除菌してしまうと、同時に「美肌菌」も除菌されるため、ニキビ治療のつもりが、ニキビ悪化のためのスキンケアになってしまっている場合があります。

<ワンポイントアドバイス>
「ニキビ専用化粧品を使用して赤ニキビは減ったけれど、その後、白ニキビが増えた」、「乾燥肌になってしまった」いう人がいます。「菌量の検査」もなく、単純に「アクネ菌の除菌」を推奨する医療施設等も少なくありませんので、注意が必要です。

また、「美肌菌」はアトピー等に影響する菌といわれている「黄色ブドウ球菌」等の免疫として、これを退治する機能もあります。「アクネ菌を徹底除菌していたら、いつの間にかアトピーやアレルギー性皮膚炎を引き起こしてしまった」といったケースもあるため、注意しましょう。
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3.『アトピーはアレルギー疾患だから、体質改善が必要だと思う』

そう思う 81.0%
そう思わない 18.9%

<答え>
体質改善よりも重要な「肌の免疫系の再生」を目指しましょう
最近の研究では、肌に炎症やかゆみを引き起こす「黄色ブドウ球菌」と、「アトピー」との相関が指摘されています。

2015年4月に米国のNIH(国立衛生研究所)の永尾圭介主任研究員と慶應大学等のグループが、科学雑誌「イミュニティ」の電子版で発表した論文では、「アトピー性皮膚炎は、症状の悪化とともに「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の細菌が異常に増えてくることを確認した」とし、「これら細菌が増えないようにしたところ、アトピー性皮膚炎の発症が抑制されたことを確認した」としています。

<ワンポイントアドバイス>
アレルギーの抑制は、発症してしまったアトピーではやはり重要ですが、それよりも「黄色ブドウ球菌量を減らす肌の免疫系の再生が重要」になります。

「黄色ブドウ球菌」を死滅させるのは、「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」であり、アトピー患者では美肌菌が検出不能な域までなくなり、悪玉菌の住みやすい肌pHになっている場合が多いのです。

pHの改善、悪玉優勢の皮膚の状況から、善玉優勢の皮膚状態への改善が、アトピー治療にとっては重要であり、有効になります。

4.『親の習慣が、子供の美肌を損なうことがあると思う』

そう思う 95.1%
そう思わない 4.9%

<答え>
親の無知は危険!子供時代のスキンケア習慣が大いに影響します

子どもの肌をみて「汚い」と思うことはほとんどないですよね。でも大人になると、肌質は千差万別です。これには、生まれつきの皮脂腺の数や遺伝的要素もありますが、「子供時代のスキンケア習慣」が大いに影響しています。

例えば、防腐剤入りの洗顔料で子供時代から顔を洗ってしまったり、ボディタオルといった目の粗い布で顔をこすったりすれば、角質が荒れ、善玉菌を確実に減らしてしまいます。またUVケアを一切せずに過ごせば、肌の弾力は失われます。



また、思春期にニキビができると、洗顔回数を増やすように指導する場合もありますが、重要なのは洗顔ではなく「皮脂の分泌量」です。つまり、食生活や夜更かしの抑制のほうが大切です。ニキビ用洗顔等の過剰使用で、よりニキビを悪化させてしまい、クレーターを作ってしまう人が非常に多いのが現状です。

<ワンポイントアドバイス ~子どもをアトピーにしないために~>
3でも述べましたが、アトピーは「黄色ブドウ球菌などの皮膚の悪玉菌の量により発症する」ことが報告されています。この黄色ブドウ球菌は、世の中のいたるところにいる菌で、爪などにも存在しています。また、砂場遊びをし、顔に泥を塗ったりすることが多ければ、これらの悪玉菌に子供は多く触れていると言えます。長時間のプールや、日焼けにより肌の悪玉菌耐性はさらに悪化します。

また、「汚いから何度もお風呂に入れる」、「何度も顔を洗う」といった習慣が、悪玉菌をさらに増加させ、悪玉菌の抑制に必要な「美肌菌」を確実に減らします。これらにアレルギー体質が加わる場合、アトピーのリスクはさらに高まります。小さいころから正しいスキンケアを教えることは、子どもを皮膚トラブル予防には大切です。

◆自分の肌の状態を知ることが大切!

「美肌菌(表皮ブドウ球菌)」の存在や、ニキビの種類とアクネ菌の役割、アトピーの大敵「黄色ブドウ球菌」への対処法など、今まで知らなかったという人も多いのではないでしょうか。
簡単な自己流ケアに陥りがちな日々のスキンケアですが、自分の肌の状態を知って、きちんと原因を探ることが、美肌への近道といえるでしょう。
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