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実は働き盛りに多い「関節リウマチ」に要注意 FC2 Analyzer



FC2 Analyzer「関節リウマチ」と聞くと、どんなイメージを持つだろうか。「年齢とともに骨が変形し、痛みが出る病気」「加齢とともに現れる、高齢者がかかる病気」と思っている人が大半だろう。

ところが、関節リウマチと診断されている患者は日本に約70 万人いるといわれており、うち68%近くが30~60代、さらに40代は24.7%もいるという(日本リウマチ友の会編集『2015年リウマチ白書』より)。「高齢者の病気だから、私には関係ない」というのは、実は大きな間違いだ。

「高齢者の病気という思い込みが、症状の発見や治療を遅らせてしまうのです。関節リウマチは手や足の関節に炎症が起こり、軟骨や骨が壊れてしまう病気。放っておくと関節が変形し、関節破壊が起きてしまいます。

関節破壊が悪化、進行すると痛みがひどくなり、普通の生活ができなくなることもあります」と話すのは、関節リウマチの研究・治療の第一人者でもある産業医科大学医学部の田中良哉教授。

そもそも関節リウマチとは、関節の内側を覆うように存在する滑膜にリンパ球が集まり、炎症を起こす。本来は体を守るために存在するリンパ球が暴走し、自らを攻撃する自己免疫疾患(膠原病)のひとつだ。

「関節リウマチというと、関節の痛みや変形のみが症状と思われがちですが、実のところ全身の病気です。例えば全身の倦怠感や貧血、ドライアイやドライマウス、心膜炎や狭心症、間質性肺炎といった全身症状も認められています」

残念ながら決定的な原因はいまだに不明で、異常な自己免疫反応がベースになっているようだ。遺伝因子やリンパ球の活動を活発にするウィルス感染や精神的ストレス、薬物や化学物質による反応、女性ホルモンなども複合的に影響するという。

そして重要なのは初期対応だと、田中教授は説明する。「以前は、関節リウマチは発症から10 年経過したぐらいから悪化すると考えられていました。しかし現代では、発症から約2年で関節破壊が重症化するケースもわかってきています。

昔は初期段階で消炎鎮痛剤を内服し、症状が改善されなければ抗リウマチ薬を使うといった治療が多かったのですが、最近では発症早期段階で積極的な治療を行い、関節破壊を進行させない治療が主流になってきています」

一度破壊されてしまった関節組織は元には戻らない。だからこそ、組織が破壊される前に適切な治療を進めることが大切だ。発症の初期症状としては、朝に生じる体のこわばり、関節腫脹、関節痛などがみられるという。朝のこわばりに関しては、手に30分以上こわばりが持続する場合には、関節リウマチの疑いがあるとみなされることが多い。


また全身症状としては、全身の倦怠感、微熱、体重減少などが発生し、なかなか改善しない場合は、関節リウマチを疑うほうがよい場合もある。実際の治療について伺うと、関節リウマチの治療は、残念ながら完治はないという。目指すのは寛解。関節破壊を将来起こさないように、普通に生活できるようにすることをゴールに考えるのだという。

「ここ十数年、リウマチの治療薬は驚くほど進歩しています。現在はリウマチと診断されると、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬をまず処方し、経過をみながらその後、バイオ製剤かJAK 阻害剤という選択で関節破壊を食い止める治療の選択も増えてきました(※このほかに、消炎鎮痛剤やステロイドなどを一時的に使用するケースもある)。

なかでもJAK 阻害剤は新しく、関節リウマチ治療でも注目されています。経口薬なので自分で投薬管理ができるのが利点です」

 最近も「オルミエント」というJAK阻害剤が厚生省に認可されたばかりだ。治療は進んでいるが、やはり早期発見、治療が要になるという。「私には関係ない」という思い込みを、まずは捨てること。30~40代こそ身近な病気であると認識することが、関節リウマチに立ち向かうために必要なのだ。
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