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認知症と診断する際はどのような検査が行われているのか?【介護の不安は解消できる】


【介護の不安は解消できる】

認知症の診断は、主に脳神経内科や脳神経外科、精神科や心療内科で行われています。受診する際は、なるべく家族が同伴する必要があります。認知症の初期症状で目立つのが物忘れの症状ですが、認知症がある程度進行していると自覚するのが難しく、

家族から物忘れを指摘されても年のせいだと否定して医師の前では取り繕いやすいからです。患者さんの正確な状況を知るためにも、自宅での様子を家族から教えてもらう必要があるのです。

問診では、まず「今日はなぜ認知症外来を受診したのか」「いつから認知症と疑われる言動や行動が見られ始めたか」を、本人や家族にヒアリングします。その際、スムーズに答えられるよう家族はこれまでの出来事を時系列に沿ってメモにまとめておくといいでしょう。

徐々に症状が悪化しているようであれば、物忘れの症状を引き起こす他の病気がないか鑑別するため、尿検査や血液検査、レントゲン検査を実施します。

加えて、知能・記憶・言語などの高次脳機能障害を客観的に評価する神経心理学検査も行います。中でも有名なのが「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール」と、国際的に活用されている「MMSE」で、日付や出生地を問う内容から、1

00から順に7を引いていく計算問題、物品を見せ名称を答える問題を出題します。どちらも30点満点で、長谷川式では21点、MMSEでは24点以下で認知症の疑いがあるとされます。

ただ、あくまでも簡易的な検査なので、より詳しく認知機能障害を評価できる「ADAS-COG」を行う場合もあります。記憶、言語、行動の3つの領域から計11項目出題される検査で、実際に日常生活で行う動作も検査に含まれます。ただ、検査時間は約1時間を要するので、患者さんの体調などを考慮して行う必要があるといえます。

問診やこれらの検査の結果から認知症の疑いがあると判断された場合、CTやMRI、SPECTやPETなどの画像検査を行い、認知症のタイプや脳の萎縮の程度、進行度合いをチェックし、最終的に診断しています。

ただ、問診や検査の際、「くだらない質問をして俺を試しているのか」と、プライドが傷ついて怒り出し席を立つ患者さんが少なくありません。認知症は早期発見、早期治療が重要です。私が理事を務める日本老年精神医学会では、認知症を早期に発見できる可能性が高い新たな評価尺度を開発しました。次回はその内容についてお話しします。

▽朝田隆(あさだ・たかし)1982年東京医科歯科大学医学部卒業、83年同大精神科、95年国立精神・神経センター武蔵病院、2001年筑波大学精神医学教授を経て、15年からメモリークリニックお茶の水院長、筑波大名誉教授、東京医科歯科大学特任教授を務める。

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