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野菜も“機能”で語る時代が来た!?



FC2 Analyzerリコピン豊富なトマトなのに、カロテンだってニンジン並み……そんな機能性野菜が続々登場している。

今回は農家の取材と家庭菜園をきっかけに、作る人と食べる人の架け橋を目指すようになったという“ベジアナ”小谷あゆみさんが登場。数あるグルメのなかでも、何より体が喜ぶごちそう「野菜」の今を紹介してもらった。

●ベジタブルを作るアナウンサーだから“ベジアナ”

編集部(以下編): 小谷さんは「たべあるキング」の「野菜」のご担当ですね。アナウンサーとしてご活躍ですが、農水省の委員などもなさってるとか。

 はい。もともと石川テレビでアナウンサーをしていたころ、市民農園での野菜づくりを体験取材したり、農家を取材するうちに、農業ってなんておもしろいんだろうと思ったのがきっかけです。

12年前、フリーになって東京に出てきてから都心にも区民農園があると知って野菜づくりを続け、菜園歴は15年になります。趣味で始めたことが気づいたら、このおもしろさを広めて、食と農をつなげる架け橋になりたいと思うようになっていたんですね。

農業を取材することと、食の取材をすることと、それから自分が野菜を作ってみて感じることに、ちょっとずつ温度差があって、そのギャップを埋められればと。

編: 小谷さんの肩書き「ベジアナ」というのは、ベジタブルを作るアナウンサーという意味だったんですね。

 シロウトの菜園ですが、それでも自分で野菜を作り始めたら、いろいろ発見があるんですよ。キュウリの花がかわいいなとか、オクラの花は朝しか見られないんだとか。

旬もわかるようになって、スーパーでの野菜の選び方も変わり、見た目も味も上手につくるプロの生産者ってやっぱりすごい!とリスペクトするようになりました。だから理想は「一億総プチ農家」です。

みんなが一鉢ずつでも野菜を育てるようになれば、都市生活者の心の癒やしにもなるし、農村や生産者をもっと身近に感じて、野菜への愛も増すと思うんですよ。

●含まれる栄養素や大きさが従来と違う野菜が増えた

編: ミーハーな質問で恐縮ですが、野菜にも流行がありますよね?

 ありますあります。たとえばブロッコリーやカリフラワーは人気野菜で、今では黄色、オレンジ、紫などいろんな色がありますけど、イタリアンなどのブームが来る前は、珍しい野菜でしたからね。

かわいそうなのはキュウリです。ギネスにも「実のなる野菜の中で世界一栄養価が低い」と認定されたり、昔に比べると消費量が落ちているんですね。成長が早いから一日何度も収穫しないといけないし、サラダの中でもトマトと比べると地味ですしね。キュウリがんばれ!と声援を送りたいぐらいです。

編: どんな新野菜が人気ですか?

 これはもうダントツで「機能性野菜」ですね。この春から食品の機能性表示制度が変わるんですよ。この野菜は、「体のどこに作用するか」と言えることになるんですね。大手種苗メーカー(タネのタキイ)でも機能性野菜の新品種が開発されています。例えば注目は、茎が紫色の「紅法師」という水菜ですが、紫の色素・アントシアニンが豊富なんです。

ほかにもカロテンだけじゃなく、リコピンまで豊富に入っているニンジン「京くれない」。これって、ニンジンを食べているのに、トマトも一緒に食べているようなものですからね。そんな機能性成分を多く含んだ新野菜ブランドが続々生まれています。

野菜は1日350g以上摂取と言われていますが、それだけ食べるのは大変です。

少量で栄養素が十分とれて、見た目もカラフルで。野菜をとることが健康に直結する、医食同源といいますか、いま農水省では「医福食農連携」という考え方で健康長寿を推進していますのでますます野菜で健康・ハッピーの時代がきていると思います。

編: 少人数世帯が多くなり、大きな野菜は売れないとも聞きますね。

 白菜なんてまるごとは使い切れないので、ミニサイズの白菜が出回っていますね。以前、スプラウトという新芽が流行りましたが、最近はあれよりもうちょっと成長したベビーリーフが人気ですね。

ほうれん草やルコラなどいろんな種類の葉物を小さいうちに摘んだサラダ用のパックで、カットした野菜ではないので、劣化も少ない。野菜は健康によさそうだから食べたい、でも、調理の手間はかけたくない、ということでしょうかね。

編: ほかにヒットしそうなキーワードはありますか?

 以前、渋谷のヒカリエでコラボメニューの提案をしたんですが、そのとき7色のトマトサラダというのを出しました。その前にたまたま青森で7色のミニトマトを作る農家に巡り会い、もうカンドー的にときめいたんです。視覚と食欲は切り離せませんからやはりカラフルでかわいい野菜は魅力ですね。

 あと、成長途中の小さなキュウリを強化プラスチックのようなケースに入れることで、切るとハート型や星型になるキュウリがあるんです。いずれも生産者は乙女心あふれる女性たち。キーワードのもうひとつは「農業女子」ですね。

 それから、アピオスという豆粒ほどの大きさのホド芋。南米原産で、インディアンの戦闘食といわれるもので、エネルギーが詰まっていて、素揚げや天ぷらにしてもホクホクしてピーナッツみたいな食感です。みんなおいしいものは食べ尽くしているから、知らない野菜、新しい食感を知る喜びが大きい。

ほかにキクイモという糖を下げる成分が豊富な一見ショウガのようにごつごつしていますが、味はゴボウにも似た根菜も機能性野菜ブームとの相乗効果できそうです。まだ認知度の低い未知なる体験系野菜は、これから人気が出そうですよ。

●暗闇に現れた「東京ウド」に感動!

編: ベジアナさんは、どんなベジタブルライフを送っているのでしょうか。

 いまはベランダ菜園ですが、水菜、ニンジン、カブなど。ほかにLEDの水耕栽培で、サラダ菜とバジルも作っています。ただ、今はオフシーズンですから、地方に行ったときなどに道の駅や直売所で、山ほどの野菜を抱えて飛行機に乗ることも多いですね。あと向学のために、新宿の伊勢丹の野菜売り場にもよく行きます。

見たこともない野菜があって勉強になるし、最近は種や土など、家庭菜園用のアイテムも置いています。それから珍しい伝統野菜や在来種の種なんかも扱っているんですよね。

簡単に買えないから、自分で作ってみようと思う人は増えているみたいですね。野菜もコト消費で、ストーリーがあればあるほどみんな手にとる。

自分で作ったなんていったらそれこそ最強のストーリーですし、この野菜は江戸時代と同じ農法で育てられていて……というような歴史でもいい。そうした野菜のコトに目を向ける人が増えてきたのは、ベジアナとしてはうれしいことですよね。

編: 最後に小谷さんが一番感動した野菜にまつわるエピソードをおしえてください。

 つい最近、小平市の農家を訪ねて感動したのは……4メートルの穴蔵を掘って、真っ暗な中で収穫する野菜って何かわかります? 

ウドなんですよ。山菜の山ウドと違って「東京ウド」という軟白させたもので、光合成をさせないために「室(むろ)」と呼ばれる真っ暗な地下で育てるんです。

ハシゴを使って室に降りて暗闇の中に浮かぶ真っ白でにょきにょきしたウドを目にした時は、もう感動して「うわーーー」っと歓声をあげました。しかもみずみずしくて香りも独特で、山ウドとは全く別物でした。

 おいしさに感動したことなら、毎日のようにありますよ。たとえば自分で作ったトウモロコシを採ったその場でかぶりついたときですよね。あの甘さっていったらジュースみたいで、ほんとにびっくりしました。

 それと一番好きな野菜で、もう結婚したいと思ってるくらい(笑)たまらなく好きなのはレンコンです。茨城が産地ですが、泥まみれになったレンコンをホースの水で勢いよくジャーっと洗うと、中から真っ白な姿を表すんですね。

冷たい冬の作業でほんとたいへんなんですが、感動的です。食べ方は焼いても煮てもおいしいんですが、金沢の郷土料理に「蓮蒸し」というのがあるんですね。すり下ろしたレンコンを蒸すのですが、甘くてモチモチで。これはひと口スプーンですくうとしあわせ~。もう惚れ直します。

(構成/福光恵)小谷あゆみ フリーアナウンサー/ベジアナ/エッセイスト。石川テレビ放送アナウンサーを経てフリーに。石川時代、ニュース企画として始めた野菜づくりにはまり、現在もベランダで野菜を作るアナウンサー「ベジアナ」。フジテレビ「スーパーニュース」グルメリポーターなどを経て、現在は、NHK Eテレ「ハートネットTV介護百人一首」ほかに出演中。前向きな介護を提唱し、毒蝮三太夫さんと司会12年目。

農ある暮らしでイキイキ!菜園ライフをテーマにエッセイ執筆や講演。野菜や農業の魅力を楽しく伝える農村活性化チアリーダーとしても活躍。野菜ソムリエJr、フードアクションニッポンFANバサダー、アンチエイジングフードマイスター 公式ブログ: http://ameblo.jp/ayumimaru1155/
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