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【今日のストレス 明日の病気】異常が見つからない「胸痛」 平日だけチクチク…血圧が関係?

 悩み事やつらいことに接したときの状況を「胸を痛める」と表現するが、ストレスを抱えたときに本当に胸が痛くなることがある。いろいろと検査をしても異常が出ない胸の痛み…。裏で暗躍しているのは、やはりストレスなのだ。

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 「胸の痛みを訴えて受診するサラリーマンは少なくありません。しかも、痛むのは平日だけで、休日は症状が出ないケースが多いのです」と語るのは、池袋大谷クリニック院長で呼吸器内科が専門の大谷義夫医師。詳しく解説してもらった。

 「胸の痛みといえば、心臓や肺などの重要臓器の病気を疑わないわけにいかないので、その検査は行います。しかし、症状が出るのが平日限定、チクチクするとか違和感がある程度の軽症の場合、ストレスに起因する症状であるケースが多いのも事実です」

 血液検査、心電図、エックス線やCTなどの画像検査をしても異常が見られない場合は、ストレスによるものが多いとのこと。特徴は、検査で「異常なし」とわかったそばから症状が消えていく-という点だ。

 大谷医師によると、精神的ストレスが胸の痛みを引き起こすメカニズムははっきりしていないものの、ストレス状態が血圧を高めることと何らかの関係を持っている可能性はあると指摘する。

 「私も24時間血圧モニターを使って診察中の自分の血圧を計測したことがありますが、診察中は夜間の診察が終わった時間より収縮期血圧(最高血圧)が50mmHgも高く出ました。心電図の上での変動も見られましたが、冠動脈MRIの結果は“正常”でした。ストレスにさらされている多くのサラリーマンの体にも、同様のことが起きていると考えるのは決して間違ったことではないと思います」(大谷医師)

 もちろん、胸痛のすべてがストレスのせいではない。実際に心筋梗塞や狭心症、また肺炎や肺がん、胸膜炎などの重大疾患が見つかることも多いので、きちんと調べることが重要だが、検査で「異常なし」と診断されたら、まずはひと安心したほうがいい。「悩み」が引き起こす症状は、「悩まないこと」が何よりの治療法なのだ。

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