l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? EDの原因、30~40代の15%が重症化 歯周病に潜む3つの恐怖


EDの原因、30~40代の15%が重症化 歯周病に潜む3つの恐怖

気づかないうちに症状が進行する歯周病。書籍『日本人はこうして歯を失っていく』(朝日新聞出版)から、日本人が歯を失う原因1位「歯周病」に関する3つの新事実について抜粋して紹介する。

【その1】ED(勃起不全)の人には歯周病が多いという報告がある

 EDと歯周病の関連が注目されている。2012年に「米国泌尿器科学会年次集会」で発表された報告を紹介しよう。

 台北医学大学の研究チームが「EDの男性3万3千人」と「EDではない男性16万2千人」を対象に5年に及ぶ追跡研究をおこなったところ、ED群に占める慢性歯周炎(歯周病が重症化した状態)の人の割合は27%、EDでない群は9%と大きな差があることがわかった。また、トルコでおこなわれた研究でも、ED患者(30~40歳80人)の53%がかなり進行した慢性歯周炎だったが、EDではない人(同82人)では23%で、明らかに少なかったという結果が出ている。

 陰茎に血液がスムーズに流れないと、勃起できなくなる。こうした血行障害を起こす原因にはストレスなどさまざまなものがあるが、血管内皮細胞の機能が低下するとEDになりやすいことがわかっている。歯周病は言ってみれば、ずっと炎症が続いている状態なので、血液を通して血管内皮細胞を傷つけている可能性があるのだ。

【その2】バージャー病の患者は全員、中等度以上の歯周病だった!

 バージャー病は、たばこを吸う20代から40代の男性に多い難病で、閉塞性血栓血管炎とも呼ばれる。日本には約1万人の患者がいるとされている。

 バージャー病を発症すると、手足の末端の血管が詰まって炎症が生じ、皮膚に痛みや潰瘍(かいよう)を起こす。放置すれば手足が腐ってしまう。「日本の喜劇王」と呼ばれたエノケン(榎本健一)は、この病気にかかって足を切断した。

 これまで原因不明とされてきたが、東京医科歯科大学の研究グループがバージャー病患者14人を調べたところ、全員が中等度から重度の歯周病と診断された。さらにバージャー病患者の患部から取り出した血管試料の大半から、歯周病菌が検出されたのだ。一方、正常血管の試料からは歯周病菌は全く検出されなかった。

 この研究によって、バージャー病の原因や悪化には口の中の細菌、とくに歯周病菌がかかわっている可能性が濃厚になったのだ。

【その3】歯周病の進行は差が大きい。1割の人は重症化する!

 同じ民族で、同じ場所に住み、同じようなものを食べていても、歯周病の進み方は人によってかなり違うことがわかってきた。発端は40年ほど前、スイスの研究者らがスリランカのお茶農園で働く人たちを対象におこなった研究だ。彼らは当時、歯を磨く習慣がなく、歯科医師もいなかった。

そこで「歯磨きや治療をしないままほったらかしておくと、歯周病はどのように進むか」を調べたのだ。全員、歯肉炎(歯周病の初期で、歯ぐきにのみ炎症が起きている状態)にはなるのだが、11%の人はほったらかしにもかかわらずそれ以上は進行しない。一方で、1割弱(8%)が重症化し、20代から歯周病の症状が出始め歯が抜け落ち、40代になるとほとんどの歯を失った。歯周病の進行状況は大きく違ったのだ。

 その後も、多くの研究がおこなわれ、先進国でも歯周病患者の10%前後は重症になることが報告されている。また、日本臨床歯周病学会がおこなった歯周病実態調査では、30~40代の若い世代でも重度歯周病患者が15%ほどを占めていた。

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