あなたの健康はお金で買えますか・・・? セックスレスの夫との関係、修復したいが…気になる男性も出現
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セックスレスの夫との関係、修復したいが…気になる男性も出現

おかげさまで好評連載中の「性とパートナーシップ」ですが、今回は、夫とのセックスレスや心の距離を改善しようと努力しながら、このまま夫に向き合うべきなのか、迷いが生まれ始めた女性(50)の体験談です。前回、後日談を寄稿してくださった女性の体験談(結婚、恋愛、セックスの相手を分ける女性 (上)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160620-OYTET50043/>、 (中)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160624-OYTET50010/>、 (下)<https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160630-OYTET50039/> )を読み、「私は夫とやり直そうと頑張っているのですが、私の状況に近く共感しました」と感想を送ってきてくださいました。

インタビューの日は、ちょうど女性が少し心 惹(ひ)かれる男性と夜に会食を控えている日でした。「私もどうしたいのか、その時になってみないとわからないんです」と取材で語っていた女性がどうなったか……。後日談も聞いておりますので、じっくりお読みください。(ヨミドクター編集長 岩永直子)  女性が今の夫と出会ったのは、恋人と 同棲(どうせい)して3年が過ぎた頃でした。しっかり者で頭のいい恋人は、「君が一番だ」と常に優しい言葉をかけてくれ、互いの親にあいさつも済ませていました。このまま自然に進めば、結婚するのだろう、と何となく思い描いていたのです。

 ただ一つ、女性には心配の種がありました。恋人はモラルハラスメント気味のところがあったのです。けんかをすると物に当たったり、「俺が本気で怒ったらパソコンを壊すよ」と、フリーの編集者をしている女性の商売道具に手を付けるような脅し文句まで言ったりしたのです。

 「この人と結婚して、生活していけるのかしら」

 恋人に対して、そんな漠然とした不安を抱えている時に出会ったのが、今の夫でした。アジアが大好きな女性は、気の合う仲間と共に貧乏旅行をするのが趣味で、今の夫は、15年前、7人グループでインドを旅した時に一緒に来ることになった男性でした。彼はものの見方が少し変わっていて、旅行中、時折、ぽっとつぶやく彼の言葉に、女性はいつも笑わされていました。照りつける太陽の下、重いリュックを背負って歩きながら皆で「疲れたね」「暑いね」と愚痴を言い合っているとき、彼が「元気なのはニワトリぐらいだな」とつぶやいて、その場の空気が和むのです。

 「旅行中、トラブルが起きても常に冷静で、怒ったりイライラしたりしないのも好ましく感じました。同棲している恋人の機嫌に、いつもビクビクしていたからかもしれません。一緒にいて穏やかな気持ちでいられる男性もいるんだなと思えるのが、新鮮でした」宿舎でも自然と彼とたくさん話すようになり、気がつくと旅行の間しょっちゅう隣にいるようになっていました。帰国後、写真交換会に来ることができたのは女性と彼の2人だけでした。初めての2人きりの時間に胸がときめき、いくら話しても話題が尽きることはありませんでした。終電を逃して、代々木公園で語り合いながら一晩明かしました。

 「その時はキスを交わしただけだったのですが、私は自分の心が大きく動くのを感じました。実を言うと、同棲中の彼と住み始めてから一度だけ浮気をしたことがあります。その時は体だけの関係で心が動かなかったことから、自分の中ではなかったことにできました。今度の彼とは、なかったことにはできないなと直感したんです」それでもしばらく悩みましたが、やはりこのままではいられないと、同棲中の恋人に「一人暮らしをしたい」と別れを切り出しました。反対されるかなと思いきや、恋人は「わかっていたよ」とあっさり承諾しました。

 「あっけなかったから、その時は『なんていい人なんだろう。彼を傷つけて、人生をめちゃくちゃにしてしまって申し訳ない』とかなり落ち込んだのですが、風のうわさで相手もその時、好きな人がいたと聞きました。私と別れてか、すぐに結婚したんですよね。悩んで損をしました(笑)」新しい彼と出会って2か月ほどで、恋人と別れた女性は、一人暮らしを始め、精神的にも経済的にも重いダメージを受けていました。ところが、彼は当たり前のことのように、一人暮らしの女性の部屋に来てはのんびりと過ごし、重い決断をした女性の不安を分かち合ってはくれません。

 「私としては悲壮な決意で恋人と別れて、また宙ぶらりんの身になったから、『あなたのことを思っているよ』とか『大丈夫だよ』とか安心させてほしかったのです。彼は穏やかで、優しくはあったのですが、そういう気は利かない人でした。月の半分以上は私の部屋で過ごすのに、食費も光熱費も負担してくれないし、いてほしい時にいてくれない。もちろん『一緒に暮らそう』とも言わないし、煮え切らない彼の態度にだんだんいらついてくる自分がいました」

  彼とは体の相性が良く、来る度に、気持ちの良いセックスをしていました。「私は体の触れ合いが大事だと思っていて、不満はあっても愛情がある彼と、心も体も満たされるセックスができるのはいいものだと思っていました。同棲していた恋人とは、『口を滑らせて怒らせるかもしれない』という不安がいつもつきまとっていましたが、彼とは安心してできていました。もしこれで子どもができたとしても、『こんなに多くの愛情に包まれてあなたは生まれてきたんだよ』と言えるほどだな、と思っていました。私も30代後半になっていましたし、子どもはできたらできたでいいと思って、避妊はしていませんでした」

「もしかしたら、妊娠したかも」生理が来なくて体調もいつもと違う日が続いたので、思い切ってそう言ってみました。38歳になっていました。そこでようやく「妊娠してたら、結婚する?」と言ってくれたものの、こうも言いました。 「子どもが生まれても、俺は休日に家族で過ごすようなマイホームパパにはならないよ」女性は「この人は何を言っているの?」と心の中で思って、絶句しました。それでも、不安を押し切るように、1か月後には婚姻届を出しました。一緒に住む新居についても、引っ越しに伴う様々な手続きにしても、なかなか動こうとしない夫の代わりに女性がすべて決めました。仕事が不安定な夫の代わりに稼ごうと、妊娠中も仕事を続け、長女を出産後1週間で仕事に復帰しました。

 夫は子どもの世話はこまめに見てくれる人でした。休日にはお風呂やおしめ替えも積極的に行ってくれましたが、女性はフリーで仕事をしていたため、なかなか保育園の入園が認められず、女性は出張の時はベビーシッター代わりに母を同行して、子どもを連れて行くこともありました。夫は「君は働かなくていいよ」と言うのですが、残業続きで帰宅は午後10時を過ぎることが多く、その給料ではとても家族3人が生活できる金額ではありませんでした。「私はフリーですから、仕事を断ったら次から仕事をもらえなくなると必死に仕事をしました。子どもを預けざるをえない時は、面倒を見てもらう人を手配するだけで一苦労でした。同じ親なのに、なんで私ばかりが大変なの?と割を食っている感がたっぷりでした。長女が生まれてからは毎日、怒っている状態でした」
 当然、育児と仕事で疲れ果て、夫への不満でセックスの回数は激減しました。

 「ほとんどしていないし、私がイライラしているのがわかっているから、彼からは誘ってきません。私からすり寄っても、背を向けられたり、義務的だったりして愛情が感じられず、私も疲れているししなくていいやと思っていました。年に数回もないレベルで、2番目の子ができるなんて、まさかというレベルでした」ところがなぜか妊娠しました。40代半ばも過ぎた頃です。「生理が来ないのも、体調が悪いのも、『そろそろ更年期だからかな』と思っていたぐらいなんです。私は喜べなくて、どうしようと思っていました」
 
夫に対する愚痴を度々こぼしていた友人たちからは、「なんだ仲が良かったんじゃん!」とからかわれました。しかし、次女が生まれても、仕事を調整せず、家庭のことを任せきりの夫に対し育児と仕事で、てんてこまいの女性は、不満が募る一方でした。夫の会社は週1回「ノー残業デイ」がありましたが、その日ですら帰宅するのは早くて午後8時過ぎです。子どもをお風呂に入れられるかどうかがやっとの有り様でした。

 「せめて夕食を家族で共にしたいと思ったんです。もっとコミュニケーションを取りたいし、それがないと家族じゃないと思いました。コミュニケーションの最たるものがセックスだと思いますが、心が離れていたのでできるはずがないのです。遅くに帰ってくる夫がもう一度、家族関係について考え直してくれるよう、ノートに手紙を書きました」2014年の夏、女性は思いの丈をノート6ページ分にぶつけました。
 (続く)

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