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怒りのコントロールを学ぶ(3)大切ははずのものを傷つけてしまう苦しみ 

   

「怒り」は人間としての自然な感情でありながら、うまくコントロールできないと他人や自分を傷つけてしまいかねない危険性をはらんでいます。

これまで2回にわたり、貞子さん(40代/仮名)のアンガー・マネジメント(怒りのコントロール)への取り組みを紹介してきました。今回も、引続き貞子さんの事例を通して、怒りについて考えてみます。
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◆怒りに振り回されて夫を攻撃

貞子さんの怒りが激しく向いたのは、かつての夫に対してでした。怒りという感情が出ると、それを自分で受け止めることができなかった貞子さんは、怒りに突き動かされて夫を攻撃しました。

怒りという感情自体が持つエネルギーに振り回されていたのです。些細なことでも、また夫に原因がないことでも、生じた怒りが夫に向くことも珍しくありませんでした。
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◆家族をなくしたことで訪れた平穏と空虚感

年の離れた夫は、何とか貞子さんを理解し、受け止めようとしてくれました。

しかし、いま思えばとても無理だったと思う、と貞子さんは言います。当時の彼女は、ひたすらに怒りのエネルギーを発散させ、怒り疲れるまで怒り続けることでしか感情を静めることができませんでした。後になってそれがわかったと言う貞子さん。

結局、結婚生活は破綻し、夫も子供も失いました。でも、どこかほっとした部分もあったそうです。貞

子さん自身も、そのうち自分の怒りが子供に向くのではないかと恐れていて、実際にそうなりかけた経験があったからです。同時に、その時から、自分の中から何かがスッポリと抜け落ちてしまった感じがするとも言っています。
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◆家族に対して投げつける激しい感情

会社や友人などの外部の人間関係と比べて、家族は感情を共有することが多く、濃い人間関係を形成します。だからこそ、感情は家族に向きやすいのです。

感情という「球」を相手に投げて、相手に受け取ってもらうことで安心し、感情の調整が進むのは良いことです。しかし、相手はどうでしょう? 生の感情という激しく強い球が投げ込まれるほうはたまりません。
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◆怒りでは伝わらない本当の気持ち

その乱暴な投球は、「わかってほしい」という貞子さんの気持ちの現れだったのかもしれません。夫も基本的には「わかってあげたい」という気持ちで受けとめてくれていたことでしょう。しかし、いつも剛速球を受けとめられるとは限りません。

時に貞子さんは、相手がミットを構えられないタイミングをわざと狙って球を投げ込むという嫌がらせをしたこともありました。ここまでくると、「私が苦しんでいる、だからあなたも苦しめ」という八つ当たりでしかありません。

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( 2017/04/12 06:03 ) Category ■心(メンタル・パニック障害) ・自律神経 | トラックバック(-) | コメント(-)
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