【日本の名医】カテーテル使った脳血管疾患治療に定評★東京共済病院脳神経外科医長の渡邊玲さん(45)

医療の世界で進む「低侵襲化」。体に及ぶダメージを最小限に留め、しかも有効性と安全性の高い治療法が日進月歩で開発され、従来では考えられなかった治療成果を手にすることが可能な時代になってきた。

 この低侵襲治療の最たるものが、カテーテルという治療器具を用いた血管内治療。脳や心臓血管内での病変を、血管の内側から治療していくこの手技は、ここ15年ほどの間に急速に進化した医療技術だ。

 東京都目黒区にある東京共済病院の渡邊玲医師は、このカテーテルによる脳血管疾患治療を得意とする脳神経外科医。

 「カテーテルを専門に選んだのは9年ほど前。自分の中に“機能を温存する”ことへのこだわりがあり、それを実現する上で最も適した治療法だと思ったので…」

 30代半ばまで開頭手術をやっていて“カテーテル・デビュー”は遅かった。しかし、開頭手術の経験が豊富な分、双方の長所と短所を熟知した上での治療の選択ができる利点は大きい。

 「何でもカテーテルでやるのではなく、効果と安全性を見極めながら決めるようにしています」と語るように、症例数を増やすことよりも、確実性の高い治療をめざす姿勢を崩さない。

 穏やかな語り口が、患者の緊張感を解く。手術やカテーテルのテクニックを維持する秘訣を訊くと「子供の頃から“考え事”が好きだったので、今でも気付くと通勤電車の中で手術のイメージトレーニングをしているんですよ」と照れ笑い。

 しかし、温厚な人柄とは別に、内に秘めた闘志は熱い。

 「ここは地域密着型の病院ですが、大学病院に負けない機能と実力を持っている。自分が長く大学病院にいたからそう実感できるのですが、今後さらにその実力を底上げして、地域に支持される存在になるよう、貢献していきたいですね」

 夢に向かって“通勤電車でのイメトレ”は、今後も続きそうだ。(長田昭二)

 ■渡邊玲(わたなべ・あきら) 1967年岐阜県生まれ。93年日本医科大学卒業。その後、同大脳神経外科に入局し、同大付属病院他関連病院に勤務。2009年より現職。日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本脳卒中学会専門医。医学博士。

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