あなたの健康はお金で買えますか・・・? 危ないのは高血糖ばかりではない 震え、動悸、目まい・発狂を引き起こす「低血糖」回避術(1)
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危ないのは高血糖ばかりではない 震え、動悸、目まい・発狂を引き起こす「低血糖」回避術(1)

糖尿病患者は、予備軍を含めると2200万人に達するという。その影響かどうか、自らの血糖の数値に関心が高まりつつある。しかし、専門家によると数値の高さ(高血糖)に関心が集まり、低い数値(低血糖)への理解度がおろそかになりがちだという。

 低血糖を軽く見てはいけない。血糖値が70mg/dlになると、異常な空腹感や動悸・震え。50mg/dlだと中枢神経の働きが低下。さらに30mg/dl以下は意識レベルが低下し、こん睡状態から死に至ることもある。

速やかに対処しないと、重大な事故に繋がるのだ。

 東京都長寿健康医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科の担当医は言う。 「低血糖を起こす疾患・原因には、さまざまなものがあります。

最も多いのが糖尿病の罹患者が薬を飲み過ぎたり、インスリンを多く打ち過ぎた時。あるいは、食事を抜いたり激しい運動をすると、薬が効き過ぎて血糖値が下がり過ぎてしまう。

50mgを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持できなくなり、精神症状を起こし始めてしまい、さらに意識消失を引き起こすと重篤な場合は死に至ることがあります。

しかし、人体には低血糖に対し数値を上げるホルモンの放出やコルチゾールの分泌が亢進するなど、数段階の回避システムがあります。

ただし、その代わりにアドレナリンが大量放出されるため、交感神経刺激症による震えや、大量の冷や汗のほか、夜中に突然、大きな声で叫ぶといった異常な行動など、さまざまな症状が表れます」

 低血糖で苦しんだ体験を持つ自営業Kさん(53)は、そんな一人だ。

 Kさんが自分が1型糖尿病と知ったのは36歳のときだった。1型の場合、膵臓がほとんどインスリンを分泌できないので、常時、自分でインスリンの注射を打つことが必要となる。

ところが、時にそれが効き過ぎてしまい、低血糖状態に陥ることがあった。すると、震えや動悸、めまい、視界不良などが主な症状として表れた。

 そんな時は速やかに血糖値を上げる必要があるため、Kさんは病院で処方された固形のブドウ糖を常備していた。

しかし、この低血糖というのは侮れないクセ者。気づかないうちに起きていることがあるし、処置が遅いと最悪の場合は死に至ることもある。Kさんも何度も苦しい体験をしている。

一つは、注射を打った後、予定していた時間に何らかの事情で食事を始められなかった場合。もうひとつは、想定していなかったタイミングで血糖値が下がり過ぎていた場合だ。

 ある日、Kさんは仕事の打ち合わせが終わり、空腹感があったので帰途、行きつけのレストランで食事を摂ろうとした。まず手洗い所でインスリン注射を打つ。効いてくるまで約30分。顔見知りの店長に事情を話し、注文を遅らせながら世間話に興じた。

 ところが、調理するコックさんが気を利かせて注文の品をさらに遅らせたため、注射から45分も経っていた。まずいな、と思った時には意識が朦朧(もうろう)とし、水を口に含み注文を催促したが、すでに視野は暗く狭くなっていた。

持参のブドウ糖をバリバリかじり、ようやく出てきたハンバーガーステーキをむしゃぶりつき何とか落ち着く。まさに九死に一生を得たとKさんは苦笑いする。

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