あなたの健康はお金で買えますか・・・? 近くて長いオシッコ~前立腺肥大を疑え
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近くて長いオシッコ~前立腺肥大を疑え

■年齢とともに前立腺は肥大する

 トイレで排尿していると後から若者が入ってきて、さっさと用を足して先に出ていってしまい、自分はまだタラタラ、ポタポタと出きっていないといった経験はありませんか。

 排尿に時間がかかる、切れが悪い、トイレに行って1時間も経つとまた行きたくなり外出先ではトイレ探しに苦労するが実際にはさほど溜まってはいなかった、

残尿感がある、夜間に3回以上トイレに起きる――、早い人は50歳代からこんな症状が気になる場合があります。いずれも前立腺肥大の症状です。

 前立腺は男性の膀胱の直下にあるクルミ大の重さ15から20グラムほどの器官で、精子に栄養を与えるなどの働きをしていますが、生殖年齢を過ぎた人にはあまり役に立ってはいないものです。

 しかし、加齢と共に少しずつ肥大して直上にある膀胱を圧迫し、膀胱の容量を少なくしてしましいますので、溜めておける尿量が減り、種々の症状がでてくることになります。70歳以上の70%位の人は明らかな症状はなくても肥大が存在します。

 昔は日常生活に不自由を感じるようになって泌尿器科を受診すると、肛門から指を入れて前立腺を触診するだけで経験豊かな泌尿器科医なら肥大症かがんかは区別ができました。がんの大きさが5ミリ以下でも分かる名人がたくさんいたのです。

 手術で取り出した前立腺がんがあまりに小さかったので、手術標本をみた病理学の専門医に、泌尿器科の人は指先に眼がついているのかとまで言われたものです。

■前立腺がんのマーカーであるPSA

 でも最近は名人芸ではなくても客観的な方法があります。採血、採尿などの一般的な検査のほか腎盂・尿管・膀胱造影、超音波、尿流曲線、腫瘍マーカー、CT、MRIなどを駆使して前立腺の状態を細かく把握できます。

最終的には前立腺に針を刺して前立腺の組織の一部を採って顕微鏡でがん細胞がないかを調べる方法がとられます。肥大症かと思っていたらがんだったというのが一番困りますので、診断は確実にする必要があります。

 以下は前立腺がんのマーカーであるPSA(prostate specific antigen)について解説します。

PSAは前立腺がんから特徴的に出ているものではなく、正常の前立腺の組織からもでているものなのですが、前立腺がんがあると量が増えるのでマーカーとして利用できます。

 基準値は4.0ng/ml(血液1ミリリットルの中に存在するPSAが4.0ナノグラム)以下です。

前立腺がんのマーカーとしてみるときの根拠は、PSAが4.0ng/ml以下の人の中にがんの人は0.2%以下ですが、4.1~10.0では20%、10.1以上では40%の人にがんが存在することが分かっています。これが根拠になるわけです。

■繰り返し測定による時系列データで判断する

 逆にいえば10.1以上でも60%の人には前立腺がんは確認できないということです。さらに基準値は40歳代2.0、50歳代3.0、60歳代4.0、70歳代5.0、80歳代6.0とする考え方がありますので、年齢による変化を加味して判定する必要があります。

従って1回の測定では確実性に問題がありますので、繰り返し測定による時系列データで判断するべきでしょう。

 前立腺がんは普通はどんどん進行するタイプではありませんので、時系列データがそろうのを待っても手遅れになる可能性は低いと思われます。

時系列データをとっていて数値が2倍になる期間が短く、どんどん右肩上がりに上昇する場合は要注意です。腫瘍マーカーといってもがんである確率はこの程度のものなのです。

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