l.dtd"> あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【ベストセラー健康法】野菜の常識“ウソ・ホント” 「濃い緑」「虫がつく」実はNG!?


【ベストセラー健康法】野菜の常識“ウソ・ホント” 「濃い緑」「虫がつく」実はNG!?

唐突だが、次の中で正しいものがわかるだろうか-。「緑黄色野菜は緑が濃いほどいい」「虫がつく野菜は健康な証拠」「ミミズがすむ畑の土は栄養分が豊か」。答えはすべて「間違い」。エーッと驚いた人は本文へ。無農薬野菜専門の野菜卸「築地御厨」の店主が、そのナゼを解き明かす。

 スーパーに行けば冬でも赤く実ったトマトがあるし、夏でも立派な大根が手に入る。化学肥料やハウス栽培の普及で、季節に関係なくさまざまな野菜が食べられるようになった。しかし、言い換えれば「旬がなくなった」とも言える。

 この状況に疑問を投げかけるのが、「間違いだらけの野菜選び」(角川oneテーマ21)。

 著者は野菜卸「築地御厨」の店主、内田悟氏。同氏が開催する「やさい塾」の受講生は2000人を超え、その人気ぶりはメディアでも度々紹介されている。

 冒頭の話に戻ろう。なぜ緑が濃い野菜はNGなのか。その真相を本書からひもとくと…。

 野菜には本来、乾燥や紫外線などから身を守る「クチクラ層」がある。この層は葉の表面を覆っていて、見た目は薄い緑色。加熱するとそのベールが取れて、鮮やかな緑色が現れる。

 ところが、化学肥料を与えた野菜はクチクラ層が形成されにくくなり、農薬を使うことで、さらにこの層は破壊される。結果として葉っぱは「濃い緑」になっていく。

 「虫がつく野菜は健康な証拠」というのも誤解。虫は無農薬の野菜に寄ってくると思われがちだが、化学肥料であろうが有機肥料であろうが、虫は肥料成分に寄ってくる。それを退治するために農薬が使われるのだ。

 「ミミズがすむ畑は栄養豊か」も間違い。それどころか、ミミズが発生するのは、ミミズなしでは浄化できないほど土の活性が失われている証しだという。健康な土にはミミズはいない。微生物や土着菌が生息し、活性化しているからだ。

 微生物の排泄(はいせつ)物を別の微生物が食べ、その排泄物をまた別の微生物がエサにする。その連鎖の中で、野菜の栄養分となる必須アミノ酸が生まれるが、化学肥料や農薬を使うと微生物は死んでしまう。土の活性は失われていくのだ。

 著者はこうした野菜にまつわる誤解を説き明かすなかで、こう述べる。

 「敗戦後の食糧難を脱するため、野菜の品質と収穫量の確保を狙い、化学肥料や農薬を取り入れた戦後の農業を否定するつもりはありません。ただ、野菜の自然な成長を無視し、人間の都合で農業技術だけが進歩してしまった現状には大きな問題があります」

 “八百屋のおやじ”としての豊富な経験から、自然に育った旬の野菜の特徴も紹介している。「いびつではなく自然な丸みを持っている」「大き過ぎないが、ずっしりと重量感がある」「緑色が淡い」「形や葉脈が左右均等で美しい」などなど。

 本の後半で紹介されている旧暦の1年を24等分した二十四節気ごとの旬の野菜は、野菜選びの参考にしたい知識だ。

 「野菜の生産・物流をとりまく不合理に、著者の率直な思いをぶつけてもらいました。旬野菜のおいしい食べ方も提案していますが、野菜業界の現状を知って読むと、また格別な印象があります」とは編集を担当した角川書店の原孝寿氏。

 ただし、台所に立つ奥さんにうんちくばかりひけらかすと、面倒がられるだけ。ほどほどに。 

■内田式・旬の野菜が示す特徴8カ条
(1)丸みを帯びている
(2)大き過ぎず、ずっしりと重い
(3)緑色が淡い
(4)葉脈が左右均等で美しい
(5)葉と根の境界線の「胚(はい)軸」が小さめで真ん中にある
(6)根の跡がまっすぐに並んでいる
(7)根、芽、子室(種がつまっている部分)の数が多い
(8)“腐る”ではなく“枯れる”

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