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【ベストセラー健康法】力んで脱力「考えてるふりストレッチ」 世界一カンタンな疲れのとり方

「寝ても休んでも疲れが取れない」、「マッサージに行っても、すぐにあちこちがこり始める」-。そんな症状を放置すれば、仕事の効率が下がるだけ。「世界一カンタンな疲れのとり方」を身に付けましょう。

 上方落語の名人、故・桂枝雀は、“笑い”を「緊張と緩和によってもたらされる現象」と説いた。どうやら同じことが「疲れをとる」ことにも言えるようだ。

 『世界一カンタンな疲れのとり方』(植森美緒著、幻冬舎)は、まさにこの「緊張と緩和」を日常に取り入れることで、何をやってもとれない疲れを解消させる考え方を解説した1冊だ。

 著者の植森氏は、ウエスト引き締め効果があるとされる「ドローイング」の提唱者として知られ、『腹だけ痩せる技術』(メディアファクトリー新書)などの著書を持つ健康運動指導士。

 そんな著者が、疲労回復を考える上で最も重要なポイントとしてあげるのが「気血(きけつ)」。単に血の流れだけをよくするのではなく、それに伴う「気持ちよさ」が実感できた時に、気血のめぐりもよくなっている-というのだ。

 《気血のめぐりが悪くなった筋肉は疲れることでかたく緊張し、乳酸などの疲労に関わる物質を生み出します。ここで血や気をめぐらせる有効な手が打てないと、さらに体は酸素や栄養が足りていないことをわかってほしくて「疲労感」を増すことになる》(同書から)。

 つまり、「気血のめぐり」をよくすれば、疲れがとれるだけでなく、疲れにくい体になる。そのために最も効果的なことが、冒頭で触れた「緊張と緩和」なのだ。

 例えば肩こりを医学的に見ると、肩の筋肉が固まり、血流が鬱滞(うったい)して起こる不快な症状-ということ。当然、血流が改善すれば症状も軽快するのだが、この時、単に肩の筋肉を緩めるのではなく、一度ギュッと肩に力を入れてから一気に肩の力を抜いたほうが気持ちいい。これが「緊張と緩和」だ。

 一度力を入れることで、その後、脱力した時に反作用が働き筋肉がゆるむ。この理論をもとに考えられたさまざまなマッサージやストレッチ法がイラスト付きで解説されている。

 その中から小紙読者にすぐ役立ちそうなストレッチを紹介しよう。その名も「考えてるふりストレッチ」。

 片側に頬づえを突き、手のひらに頭を預け、そのままあごを引く。この時、首の後ろの皮膚を引っ張って伸ばすような意識を持つことが重要。「気持ちいい」と感じる角度が見つかったら、この姿勢を左右交互に繰り返す。ただこれだけのことで、頭の重さを支える首の負担が軽減されて、首の疲れがとれるのだ。

 会社でも、あるいは会議中でも周囲に気付かれることなくできるストレッチが、満載の1冊。

 「週末にずっと寝ていても疲れがとれないお父さんたちに本当にオススメです。簡単な動きなのに、実際、内側からじーんとほぐれてきて気持ちがいいです。

植森先生はおなか痩せドローインで人気ですが、疲れとりの理論も明快で納得しながら読み進められます」とは、編集を担当した幻冬舎の相馬裕子さん。

 せっかくの休日に、疲れのとれない惰眠を貪(むさぼ)っているほどばかばかしい話もない。読書の秋も深まってきたことだし、読んで、実践してみて、疲労回復につなげましょう。 

■植森式「疲れをためない習慣術」五カ条
(1)物を持ち上げる時、背中を丸めず、しゃがんで持つ
(2)立ち姿の基本は、壁に背中を当てた時に、後頭部、肩の後ろ、お尻、かかとの4カ所が付く姿勢
(3)座って足を組む時は、時間が均等になるよう左右交互に組み替える
(4)歩く時は腕を後ろに振るように心がける
(5)荷物は体に密着させて持つ

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