【ベストセラー健康法】怒りは痛みのスイッチ…感情のコントロールが悪化抑え

人間40歳を過ぎれば、腰、ひざ、首などに痛みの一つ二つも出てくる。仕方なく病院に行って検査を受けても原因ははっきりせず、「年だし仕方ない」と諦めるのが関の山…。

そんな状況に「待った!」をかける本が登場した。痛みの元には「短気」が関係しているらしい。心と体の不思議な仕組みを紹介しよう。

 「男は忍耐」と教えられてきた読者諸兄の皆さん。確かに仕事や私生活に忍耐は付きものだが、痛みに関しては、我慢は禁物のようだ。

 「気力をうばう『体の痛み』がスーッと消える本」(アスコム)の著者、富永喜代氏は、麻酔科専門医として延べ2万件を超える麻酔管理を行い、現在は愛媛県内でペインクリニックを開業する“痛みの専門家”。そんな著者が訴えるのが「痛みに強い人ほど、寝たきりになる--」という新事実。

 頑張り屋さんは調子がいいと、調子が悪かった時の分を取り戻そうと張り切ってしまう。しかし、こうした体の酷使は痛みを強めてしまう。

 痛む日が続けば、安静の日もそれだけ増える。注意しなければならないのが、ベッドで安静にしていると1日あたり約8グラムのタンパク質が、1週間ごとに1・54グラムのカルシウムがそれぞれ失われていく点。

つまり、痛みを我慢すればするほど、転倒や骨折のリスクが高まり、寝たきりになりやすくなるわけだ。

 しかし、冒頭で触れた通り、痛みを訴えて医療機関を受診しても、原因が突き止められることは少ない。

中でも厄介なのが、事故やけがで神経が傷ついたことによる痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みなど、神経に起因する痛み「神経障害性疼痛」。最近、俳優の武田鉄矢が疾患啓発キャンペーンCMで繰り返し説明している例のアレだ。

 神経障害性疼痛は慢性痛に移行しやすく、MRIなどの精密検査をしても異常が見つかることは少ない。根本的な改善は見込めず、湿布や痛み止めで様子を見る程度。

 編集を担当したアスコムの黒川精一氏は、義理の母が何年も片頭痛に悩まされているという。

 「病院に行っても『気の持ちよう』と言われ、落ち込んでいました。人間にとって痛いという感覚は最も嫌なものであるはずなのに、その原因がわからないのは本当につらい」

 実は、この経験が本書の企画の発端となった。

 著者が提案するのは、「痛みを我慢するのではなく、痛みを自己管理する」発想の転換だ。

 痛みは心と体、表裏一体の表れであることを、まず覚えてほしい。元は外傷や神経損傷に起因する痛みでも、日頃のストレスや不安が重なることで、痛みを増幅させているケースが非常に多い。

 とりわけ“短気な人”は要注意。なぜなら、怒りは“痛みのスイッチ”だからだ。人はイライラすると交感神経が優位になり、筋肉を収縮、緊張させる。この緊張によって患部が刺激され、症状は一層、悪化する。

 そこで知っておきたいのが、感情のコントロール法。急に怒るのをやめるのは難しくても、冷静になったときに「相手はどう思ったのだろう」と、相手の立場を考えるように心がける。

これを繰り返すことで怒りの感情と向き合う訓練をすれば、おのずと感情の自制がきくようになる。結果的に痛みの悪化も抑えられるのだ。

 ちなみに、妻の慢性痛の多くは、夫からのストレスで引き起こされているとか。妻に寝たきりになってほしくないなら、優しくしましょうね。

■富永式・痛みを消す5カ条
・痛み止めに依存しない
・痛みは心と体、表裏一体の表れと心得る
・怒りは「痛みのスイッチ」。感情をコントロールしよう
・旅行などウキウキする計画を立てよう
・信頼できるペインクリニックに相談しよう

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