あなたの健康はお金で買えますか・・・? 【ベストセラー健康法】人生を豊かにするお粥食 心を整える食べ方を学ぶ
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【ベストセラー健康法】人生を豊かにするお粥食 心を整える食べ方を学ぶ

食事を作るのも、仕事を動かすのも、行動のポイントはとても似ている。普段当たり前にやっていることこそ、少し禅的な意識を向けて行動をしてみると、思わぬ“気づき”を得ることがある。そしてその“気づき”には、人生を豊かにするヒントが含まれている。粗食の恩恵にとどまらぬ、その秘訣とは-。

 胃の調子が悪い、昨夜は飲みすぎた、食欲はないが何か食べなくては…。世知辛いストレス社会で戦い続ける読者諸兄にとって、『お粥』とはそんな時にふと想起する非常食なのではないだろうか。

 一方、衰えを知らぬ禅ブームの中、世界に名だたる禅道場である福井県の曹洞宗大本山永平寺では、1年365日毎朝この『お粥』が出される。

「仏教は(中略)宗教や宗派を問わず、人類全体で共有できる実践哲学だ」とし、仏教の実践において「食事という行為は優秀な手掛かりとして十分に機能する」と語るのは、曹洞宗八屋山普門寺の副住職で、臨床心理士でもある吉村昇洋氏。

今回は、永平寺での修行生活の中でも『お粥』を通して、身体を整えるだけでなく豊かに生きる心の秘訣を説いた、昇洋氏の著書『心が疲れたらお粥を食べなさい』(幻冬舎)をひも解いていこう。

 著者が主催する精進料理関係のイベントで、食べるときに実践されている3つの作法がある。(1)食事中は喋らない(2)箸や器は必ず両手で丁寧に扱う(3)口に食べ物を入れている間は箸をいったん置く。

 この作法に従うことで、食事に時間がかかり、少量でも満腹感が得られるようになる。自分にとって“本当に必要な量”が見えてくる。咀嚼(そしゃく)中に箸を置くだけなら、誰でもすぐに実践できるはずだ。

 肝要は、その作法に伴う精神活動の変化だ。テレビを見ず、喋らず、食事に集中する。手に何も持たずに咀嚼していると、意識は噛むことに向いていく。「咀嚼以外の活動を抑制し、自分の身に起きている“今この瞬間”に向き合う姿は、座禅にも通じる」と著者は語る。

 たとえばヤケ食いとは、ストレスという“マイナスの刺激”に対して、新たな刺激を体に入れることでごまかそうとする行為であり、じつは何の解決にもならない。刺激の連鎖はむしろ断ち切ることが大切なのだ。臨床心理学的にも、別の刺激を頼りに回避するほど、解決の道からは遠ざかる。

 ストレスに対してあれこれ考えるのを意識的に止め、身体がどう感じているのかを注意深く観察する。自分を苦しめるのは、自身に内在する我欲や執着心による“とらわれ”だ。その感覚をしっかり丁寧に味わうことで、刺激の連鎖を断ち切り “とらわれ”からの解放へとつながるという。

 『お粥』を通して綴られる、人間関係の考え方や仕事の効率化など、禅の中に散りばめられた豊かに生きるヒントの数々。禅に悟りを得た著者の、終始穏やかな語り口は、読む者の心を清らかにしてくれる。

 「食べすぎたり、飲みすぎたりした次の日には、お粥を食べてみてください。お粥のやさしさが胃に沁み渡り、普段どれだけ負担の大きいものを食べているか意識できると思います」とは編集を担当した幻冬舎の竹村優子氏。“とりあえず、やってみる”の姿勢で、試してみてはいかがだろう。 

■家庭での朝粥実践のポイント3カ条
・その1 食器類は両手で扱う
・その2 咀嚼中、手は膝の上
・その3 あらゆる音を立てない

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