あなたの健康はお金で買えますか・・・? 高齢者ほどカンタンな脳トレで、視力を改善できる
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高齢者ほどカンタンな脳トレで、視力を改善できる

歳をとると視力が衰えます。中でもよくあるのが、明るさと暗さの強弱を認知するコントラストの衰えです。物と物の境目がわかりにくくなるので、段差を見誤ってつまずくこともあります。

夜に車を運転していると、アスファルトに引かれた白い線が、ヘッドライトに惑わされて見にくくなるといったこともおきます。ところが、先月、アメリカで脳トレによって視力が回復するという調査結果が報告されました。

◆高齢者のほうが若者より効果が高い
カリフォルニア大学リバーサイド校とブラウン大学の研究によると、わずか5回のトレーニングを行っただけで、60~70代の16人の視力が大幅に改善されました。

同じ実験は大学生の被験者16人にも行われましたが、高齢者のほうがより大きな効果が得られました。

トレーニングでは、雪のようなノイズをかけた750のストライプの画像を次々に見せて、それが時計回りか逆周りかを判断します。正解だとブザーが鳴ります。

被験者の視力を事前に調べて、各人のレベルにあった訓練が行われました。

1回のセッションに1時間半かかります。5回のセッションの後はノイズに惑わされにくくなり、高齢者は最高で40歳も若い人と同じ成績を上げられるようになりました。

高齢者は、標準の視力計でも、短い距離なら視力が上がりました。学生たちは、10フィート(約3メートル)での視力は上がりましたが、距離を短くしても変わりませんでした。

◆脳の構造はまだ変えられる
プロジェクトのシニアアドバイザーで、カリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授であるG.ジョン・アンダーソン博士は、高齢者でも脳の学習する部分に刺激を与えることで、脳の構造を変えることができるといいます。

緑内障や網膜と視神経が連増しない病気の場合、コントラストの認知は脳の視覚皮質で行われるようになります。

今回の研究は、脳の特定分野を強化できるという可能性を示すもので、高齢者の脳でも視覚を担う部分には高度な可塑性があると、アンダーソン博士は指摘しました。

高齢者の目が見えにくくなるのは、視覚システムのニューロンが内在的なノイズを作るからです。

アンダーソン博士によると、外的なノイズを取り除く今回の訓練は、内在的なノイズを減らす訓練になった可能性もあるそうです。

◆視力回復で生活も変わる
音を聞き分けるために耳を、ワインの味を区別するために舌や口蓋を訓練すると、脳にどんな変化が起こるのかといった調査は、近年盛んに行われています。

一方、歳をとると脳がどう変わるのかに関する研究も進んでいます。「高齢者の脳の特定分野を鍛える」という発想は、これまでほとんどありませんでした。

「足腰も弱っているし、目も悪いから」と出歩かないと、体力は衰える一方です。「脳トレでよく見えるようになったから、お散歩にでも行こうか」という日が、早く来て欲しいですね。

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